やしなってちょ!
「ジョワジョワジョワ。”ベルリンの赤い雨”と”リアル超人レスラー”のご登場か
偉大なるレジェンドがあえて火中の栗を拾ってくれるとは光栄至極」
「しかしリザーブマッチはあくまで負傷チームが出た時の補欠を決めるもの
その対戦相手として俺達時間超人はリスクが大きすぎるとは思わねえのか?」
スペシャルリザーブマッチにて、強豪・世界五大厄との対戦を果敢にも買って出たブロッケンJr&ジェロニモ
サンダーの言う通り、リザーブは所詮リザーブ。本戦で負傷チームが出なければ当然出番もありません
そんな不確かな座を手に入れる為に時間超人という実力派と戦うことは、確かにリスキーな算段ですが・・・
「フッ・・・たしかにお前達は今からの試合結果に関わらず
2回戦を正式なシードチームとしてまた戦えるわけだが」
「しかしオラ達と戦って無事で済むと思っているだか?
おめえ達は2回戦、準決勝とトーナメント本戦を勝ち進むために
当然オラ達との試合では力を温存して戦わねばいけねえズラが」
「俺達はトーナメントで優勝しようなんてハナっから思っていない
この一戦全精力を傾けてお前達を倒しに行くだけ!」
「お前達をシード選手としてリングにあがれなくすればいいんだから
どう考えたってオラ達のほうが有利ズラ!」
おーなるほ。トーナメントという長丁場を戦う時間超人は、この初戦に全力を出し切る事は出来ませんが
ハナっから「打倒・時間超人」で臨むブロッケン達はこの試合で燃え尽きる覚悟
よしんば敗れたとしても、ライトニングなりサンダーなりの腕の一本も折ってやればロビン達への相当な援護になります
これは確かに両者の実力差を埋める条件として申し分ありません
「ま、待ってくれ二人とも!アリサの為にお前達を危険な目に遭わせるワケには・・・」
「ロビン。俺達正義超人は家族も同然。アリサさんの痛みは俺達の痛みだ」
「あんたはこの先マシンガンズや2000万パワーズと一緒に勝ち抜いてもらわねば困るズラ
ここはひとつゆっくり休んで英気をやしなってちょ!」
「あ・・・ありがとうブロッケン・・・ジェロ・・・」
『これが20世紀の友情パワーか・・・涙がとめどなく溢れてきやがるぜ』
熱い友情に涙するロビン。それを見てもらい泣きするキッド
どうでもいいけどジェロニモの「やしなってちょ」がなんか変。絶対変。どこの方言やねん。チョーッチョーッ!
その映像は川崎球場の巨大スクリーンにも流され、伝説の友情パワーに目頭を熱くする万太郎達でしたが・・・
「あれ?グレートがいませんよ!?」
「アイツもしかして自分と同じ境遇のジェロニモにシンパシー感じて応援に向かったのも」
「いけないよ〜アイツを1人にしちゃあ。すぐにボク達も追いかけよう!」
今でこそ超人となったジェロニモですが、彼はかつて人間の身でありながら超人に挑んだ過去を持つ男
まさに今の自分の境遇にシンパシーを感じたカオスはいてもたってもいられず、応援為に蔵前国技館へと走ります
「バッファローマン、我々も蔵前に急ごう。我が友をこんな離れた所で見ているワケにはいかん」
「しかしモンゴルマン、お前大丈夫なのか?」
「確かに敵か味方かわからないウォーズマンの行動は気がかりだが。すぐどうこういう問題ではない
さあ目一杯ブロッケンJrとジェロニモを応援しようぜ」
2000万パワーズもブロッケン達の応援に会場移動。蔵前国技館に役者達が集結します
「グララァ〜ッ!グガアアアアア!!」
「”よくもオラ達の試合を後回しにしやがったな”だと。セイウチンがおかんむりだ」
その頃。蔵前国技館選手控え室ではなだめる係員達をぶっ飛ばしてセイウチンが大暴れ
壁についた血すげえ。係員死んだんとちゃうか
そんな凄惨な控え室、まったくの無感動で耳クソほじるネプチューンマンマジCOOL
「どういう事だ!既に俺達の試合が決まっているというのにリザーブマッチだと!?」
「た、大会委員長のハラボテ様が決めたことですから・・・」
「バカをぬかせ!闘うのは俺達だぞーッ!」
こちらはスーパートリニティズの控え室。やはりセイウチンよろしく係員を殴り殺しそうなスカー
しかしそんな血気にはやる相棒を、ジェイドが無言でたしなめます
「なぜ止めるジェイド!俺達の試合がブチ壊されたんだぞ!」
「スカーやめてくれ。今からレイラァの試合が始まるんだ」
若き日の師匠が、今まさに目の前で闘うというこの興奮!ジェイドの胸も高鳴ります
次号、いよいよリザーブマッチゴング!唸れベルリンの赤い雨!
川崎くんの気配
「み、見れるんだレイラァの試合が・・・興奮で総毛立ってきやがった!」
尊敬する師匠の全盛期の姿が見れるとあって、いたく感動気味のジェイド。しかしスカーの怒りは納まりません
「お前にゃ師匠でも俺にとっちゃ縁もゆかりもねえ男だ!」
「バカを言うな。ブロッケンJrとジェロニモは俺達正義超人のレジェンド!
しかもあの憎き時間超人を成敗するため戦いに挑もうとしているんだぞ」
「ダメだ。時間超人を倒すのは俺達じゃねえと」
「新世代でも伝説でも正義超人であれば誰が奴等を倒してもいいじゃないか
アリサさんを救い、ケビンの肉体を甦らせることが我々の目的ではないか」
過去にやってきた目的達成の為ならば、時間超人を倒すのは誰でも良いハズ。スカーの物言いにジェイドが首をかしげます
すると「バカかおめーは!」とばかりに目を血走らせながら大声でジェイドに理由を語り出すスカー
「時間超人もネプチューンマン組も全て倒すのは俺達だーっ!
そしてトーナメントマウンテンのてっぺんに登りトロフィー球根を引き抜くのだ!」
「全ての超人を超越した存在・・・”完全無比超人”になれるんだぞ」
顔の悪人化が著しいスカー。いくらなんでもわかりやすすぎ。少しは隠そうとしろよ
ゲルマンバカ弟子と言えども、このスカーの豹変ぶりには察しがつくというもの。胸板を強く押して壁に叩きつけます
「スカーお前・・・その目は悪行超人時代の目だな」
「よせやい人聞きの悪い。わかったよ今回はおめえの言う事を聞いといてやらあ
愛しのレイラァ様をせいぜい応援してやるんだな!」
捨て台詞を残して1人通路を引き上げるスカー。自分達の試合を目前にしてスーパートリニティーズは完全亀裂状態
とりあえずこのままだとスカーは顔剥がされ率99%オーバーだと思う
「あのジェロニモとかいう元・人間野郎・・・どうも気にいらねェ
あんな元・人間がレジェンドとして名を残してるってこと自体がおかしな話よ」
「”歴史とは後世の人々が作り上げたお伽噺に過ぎない”
という言葉がある。さしずめヤツはこの言葉の象徴的存在だな」
「元・人間は人間らしく死んでもらおう。俺達が歴史を本来ある姿に改竄してやるぜ」
アップ中のジェロニモを眺めていた時間超人の二人。「元・人間」がどうにも気に入らないらしく、敵意剥き出しです
時間超人の当面の標的はジェロニモか。これはカオスの精神成長関連のイベントが展開しそうね
与えられたウォーミングアップの時間も終わり、いよいよリングインとなったブロッケンJr&ジェロニモ
「ウルフマンよ見ていてくれ。お前とのタッグの雪辱をこの闘いで果たしてやる」
ウルフマン地獄のネジ回しで死んだのかよ
一緒に喰らったブロッケンJrはこの回復力なのに。むしろ見た目タフそうなウルフマンが即死とは情けない
急遽の参戦となった仲間の為、マシンガンズが二人のセコンドとして一緒に入場。二人を力強く送り出します
「さあ行って来い。テガタナーズ」
「テガタナーズ?」
「ベルリンの赤い雨にトマホークチョップ。お前等二人とも手刀を使った攻撃が得意だから」
「テガタナーズか。なかなかいいネーミングだぜ」
それはひょっとしてギャグで言ってるのか。俺には到底いいネーミングには思えんぞ
かくして大歓声とともにテガタナーズリングイン。あとは試合開始のゴングを待つのみです
ゴング前に会場入りが間に合ったカオスも特等席で観戦。この家族が気の毒すぎる
それにしてもカオスが蔵前国技館に来たってことはヤバイ。なにがヤバイってあんた、この会場にはあの人が
そう。川崎くん
二人が偶然鉢合わせする可能性がありますよ!血の雨が!
この試合リング上よりリングサイドが熱いぜ!(ものっそい斜め読者)
でもって試合開始。ゴングと同時にテガタナーズ先制のWフライングクロスチョップが炸裂!!
オープニングヒットはテガタナーズの手刀攻撃!次週へ続く!
ブロッケンJr猛攻
先生のフライングクロスチョップを見舞ったテガタナーズ。そのまま落下するまで数十発というチョップを叩き込む
その怒涛のラッシュ攻撃にジェロニモを応援するカオスも思わず目を輝かせて感動
「ついこの間まで人間だった人のファイトとは思えない力強さだ
ワチキもこの人みたいに本物の超人になりたい!」
家族連れのおにぎりも最後まで食い尽くします。酷え
しかし相棒がメッタ打ちにされているというのに、ライトニングは薄ら笑いを浮かべた余裕の表情
ぐるりと観客席を見回すと「・・・まだ来てないようだな」などと呟き、ロープ際のサンダーに指示を送ります
「・・・全ては全員が揃ってからだ」
巨漢サンダー反撃の16文キックで場外まで吹き飛ばされるジェロニモ。しかしブロッケンJrが気を吐く!
両脚キックをサンダーの顔面に叩き込むと、崩れ落ちる巨体を無理矢理起こすアッパーカットが炸裂
そのままバックに回り込むと、可麗なジャーマンスープレックスでファーストダウンを奪い取ります
「いいぞレイラァ!」
師匠の攻勢に歓喜したジェイドが思わず大声でエールを送ると、その言葉に反応したブロッケンの動きが止まる
『レイラァ!今たしかにあのニュージェネレーションのヘルメット野郎がそう言った
あいつがなぜその呼び名を知っている?』
幼少の頃、父ブロッケンマンに鍛えられた記憶が甦るブロッケンJr
「父と呼んでいいのは家の中だけだ!一歩外へ出れば血の繋がりは忘れろ!
俺は師匠だレイラァと呼べ!」
「ハ・・・ハイ師匠レイラァ!」
子供の頃のJrが既に髑髏徽章の帽子を被ってる矛盾
とか、ツッコミどころ満載の回想シーンではありますが。ジェイドの発した「師匠」に強い絆を感じたブロッケン
『やつは本当に21世紀から来た後輩正義超人かもしれねえ』
どうやらロビン、テリーに続く新世代超人容認派として目覚めた模様。血は繋がってなくてもキン肉王家より強い絆!
弟子の前で無様な格好は見せられないとばかりに、更に冴えわたるブロッケン。あっ毒霧吐いた!
父・ブロッケンマンが得意とした毒ガス攻撃ですが、ブロッケンJr本人の技としてはFCソフトなどで使われるだけで
原作で使用するのは今回が初めてというレア技です
※はんぺら手元に単行本がないので、うろ覚えで話してたら申し訳ない。間違ってたら指摘してちょんまげ
強豪・時間超人から連続ダウンを奪い、会場を完全に味方につけるテガタナーズ。しかし依然ライトニングは余裕の表情
もう一度ぐるりと観客席を見回すと・・・・どうやら今度は目当ての人物を発見したようです
「来たなモンゴルマン&バッファローマン。役者は揃ったぜサンダー」
時間超人が到着を待っていたのは2000万パワーズ。どうやらレジェンドをこの会場に集結させるのが目的だったようです
それまでダメージが無かったかのようにムックリと起き上がるサンダー。今までのやられっぷりは芝居だったとでも言うのか
「ヌワヌワーッではショウの幕開けだーっ!」
「”伝説”破壊鐘〜っ!」
(大山のぶよの声で)
えらくドラえもん的だぜサンダー!!
左腕をメタモルフォーゼさせ、例の「トラウマ呼び覚ますぜ鐘」を作り出したサンダー
時間超人、いよいよその本領発揮か?次号へ続く!
サンダーマジドラえもん
「伝説破壊鐘〜っ!」
さながら未来道具を出すドラえもんの如く伝説破壊鐘を披露するサンダー。声優は大山のぶよ確定な
「アア〜ッ!あ、あれは〜!」
「そ、それはいけない〜っ!」
「モンゴルマン、バッファローマン!ここに入っちゃいけません!
二人ともすぐに会場から出て行ってください!」
一度痛い目を見ているだけあって、激しくうろたえるレジェンド達。当然罠にかかった獲物を逃す時間超人ではありません
「逃さねえぜ。こいつは過去の名だたる超人の忌まわしい記憶を全てインプットしてある
この技を発動したが最後・・・レジェンド達はもはや赤子も同然よ!
伝説が崩壊する様をその目に焼き付けるがいい〜っ!」
リンゴォーン!ゴォーンゴォーン
聞く者のトラウマを呼び覚ますというセコい精神攻撃「伝説破壊鐘」
しかし人間、肉体の痛みは我慢できても心の痛みは我慢できないもの。打ち鳴らされた鐘の音に、悲鳴を上げてのたうち回るレジェンド達
気力を振り絞ってベルリンの赤い雨を繰り出すブロッケンJrですが、掌の炎がすぐに消えてしまってとんだナマクラ刀に
「トラウマが技の精度を鈍らせているようだな。随分と調子に乗りやがって・・・
超人史に残るレジェンドの技がどれほどのものかあえて一通り受けてやったのに
どれもこれも古くせぇ技ばかりで屁とも感じねえ」
「やはり歴史は後世の連中によって作られたお伽噺にすぎないって事がわかったぜ」
先週のブロッケンの猛攻は全てわざと受けていたというサンダー。しかもまったくのダメージゼロで実力差ありすぎ
試合前「全力でお前達を潰す!」と息巻いていたテガタナーズですが、あまりにも雑魚すぎて援護射撃にすらなりそうもありません
「ウワアア〜〜ッ!!」
と。テガタナーズピンチに感情移入しすぎてしまったのか、突然頭を押さえて苦しみだすカオス。いつもの発作でしょうか
すぐさま駆けつけてくれたシスターが、いつも使っている発作止めの薬を吸引させてあげますが・・・・
「き・・・効かない!発作止めが!これはいつもの発作とは違うわ」
「なんでぇあの観客。レジェンドでもねえのに」
そう、カオスが苦しんでいるのはいつもの発作のせいではありません。伝説破壊鐘の効果にやられてるのです
こいつは過去の名だたる超人の忌まわしい記憶を全てインプットしてある
ライトニングはたしかにさっきこう言ったハズ。ならばカオスは「後世にその名を残す超人」という事に!
やはりカオスが後の”間隙の救世主”で間違いないのか
そして皆が苦しむ中、なにやらミートのカバンの中から聞こえてくる機械音
展開的には破壊鐘を破るアイテムでも出てくるっぽいですがどんなアイテムでしょうか。いや焦点はそれよりも
そのアイテムをミートのカバンの中に忍ばせた人物は何者?
次回予告の煽り文句に「テガタナーズのピンチに意外なヤツらが!」と書いてあるので非常に気になるところです
破壊鐘のせいでまともに立つことも出来ないブロッケンJrを、ライトニングの無慈悲な攻撃が襲う
顔面にサッカーボールキック連打!エグイぜライトニング
「ング ゴヘッ」
どこか笑いを誘うやられ声がなんともアレな1コマです。まったく最高だぜレイラァ
蹴り足を必死に掴んで反撃しようとしますが、そのまま膝に乗られて逆足でシャイニングウィザード!
「お前達の時代にこんな華麗な技はなかっだろう?
まだまだ見せてやるぜ未来の華麗なる殺人テクニックを!」
完全グロッキーのブロッケンを抱え上げたライトニングは大ジャンプ。そのまま破壊鐘を突き出したサンダーに向かって落下する!
お約束!人間杭での鐘突きだー!
リンゴォーン!ゴォーンゴォーン
「ジョワジョワ。こりゃ立ち上がってこれねえな」
脳天をしたたかに破壊鐘に激突させ、派手に血を噴出してマットに沈むブロッケンJr。その身体はピクリとも動きません
圧倒的実力差に加えてセコい精神攻撃で時間超人四角無し!
果たしてテガタナーズはこの絶望的な状況から立ち直ることが出来るのか?予告煽りのキーマンは何者なのか?次号へ続く!
友情は生死も世代も超える
「ジョワジョワ。こいつはもうダメだな」
破壊鐘に脳天を激しく激突させ、白目を剥いて意識混濁のダウンを喫してしまうブロッケンJr
テガタナーズ絶体絶命のピンチにも関わらず、レジェンド達は全員破壊鐘の効果でアドバイスどころではありません
しかしその時、ミートのカバンから発せられる謎の電子音がリングでのたうつジェロニモの意識の中に届きます
「う・・・どうしたズラ?忌まわしい過去の映像が出てこなくなったズラ・・・」
ジェロニモの意識の世界で彼を介抱する、謎の人影ふたつ。それは意外にも・・・・・・
「あ、アンタらは間引きバトルロイヤルでオプティカルボンバーで顔を剥がされた・・・
イリューヒンとバリアフリーマン!?」
なにィー!ゆでカッケー。前回の煽り文句に出ていた「意外なヤツら」の正体は、なんと火の玉飛爺隊!
なるほどミートのカバンの中から電子音を放っている物体は、あの時のイリューヒンのブラックボックスか
「なんでアンタらがここにいるズラか?もしやこのオラをあの世に連れて行くつもりか?」
「バカを言うてもらっちゃ困る。アンタにはまだまだこの世で頑張ってもらわんと」
「俺達はアンタを助ける為にやってきた。俺達新世代超人は
アンタら20世紀の正義超人に憧れ超人レスラーを目指した者ばかり!
今まで幾度となく訪れた絶体絶命のピンチにも・・・アンタ達レジェンドは
その度に不屈の闘志で立ち上がってきたじゃないか!」
「未来の正義超人にその闘志を注魂するためにも!
そして模範を示す為にもここはなんとしても甦ってもらわねば!
頼みましたぞ・・・ロビン王朝を消滅させない為。人類の輝ける未来の為」
その身朽ちても熱き正義の魂は死なず!(号泣)
レジェンドのピンチにあの世から舞い戻ってきた二人に涙が止まりません
チクショウ死に様も超絶格好良かったのに。死して尚格好良すぎだぜ火爺隊!
笑顔で先輩を激励し、ゆっくりとその姿を消していく二人の霊体。叫びとともにジェロニモの意識は現実世界に戻ります
「バ・・・バリアフリーマン!イリューヒン!」
「フン、ブロッケンJrめまだ意識がありやがる。もっと痛めつけて欲しいってことか」
「徹頭徹尾やらないと正義超人ってヤツは油断ならないからな」
既に完全グロッキーのブロッケンを抱え上げ、更に破壊鐘に打ち付ける冷酷無比なライトニング
そのままキャンバスに叩きつけようとしたその時、ピンチを救ったのは甦ったジェロニモのアパッチの雄叫びだった
「ジェ・・・ジェロ・・・!」
「オ・・オラこなだまで人間だったもんで・・・他の先輩方と違って・・・
正義超人としての過去の忌まわしい記憶が少ない分・・・・
おめーさん達の伝説破壊鐘にいくらか余計に耐えられるズラよ〜っ」
「オラ今まで元人間であることがどうしても負い目であったけんども
初めてそれが役に立つ時がきたズラよーっ!!」
アパッチの戦士ジェロニモ、奮い立つ!
火爺隊の激励で復活したジェロニモは果敢にリングイン。伝説破壊鐘を破壊するために渾身の力で叫びます
「このオラの怒りの一撃、受けてみるズラ〜っ!
アパッチの雄叫びーッ!!!」
ウラララララララァアー!!!!
「ジョワジョワ〜ッ」
「ちょうど身体が痒かったところだ。気持ちいいぜ」
ジェロニモ怒りの咆哮はキャンバスを激しく波立たせ、観客席のパイプ椅子を舞い上げますが、当の時間超人は涼しい顔
破壊鐘にも何の影響も現れず、披露でガックリと膝を落としてしまうジェロニモ。しかし・・・・・
「負けられねえだ・・・あのニュージェネレーションという連中だって仲間の為に命を懸けたズラ
この正統正義超人のオラがヘタバってられっか!声を失っても悔いは無い!」
ロビン王朝を消滅させない為。人類の輝ける未来の為に。燃ゆる闘志、悪の風の前には消えはしない!
「胆に気を込め 筋を剛す!
猛禽のごとくに口ひろげ その咆哮一片星!
エアーズロックを穿つがごとく!」
「アパッチの断末魔ーっ!!!」
アパッチの雄叫び強化版出たコレ!「断末魔」って技名からして、声帯をぶっ潰しそうな無理をしていると思われます。頑張れジェロ!
「ジョワジョワ。それが断末魔とはな」
「死に際の叫びとはお笑いだぜ。ヌワヌワヌワ」
しかし「アパッチの断末魔」をもってしても尚、ロクなダメージを受けない時間超人。どんだけボスキャラやねんコイツら
破壊鐘にも依然変化は見られず、音波攻撃での鐘破壊に絶望の陰りが見えた、その時だった
ミートのカバンの中。イリューヒンのブラックボックスから放たれる強力な音波!
その音波はアパッチの断末魔と重なり合い共振し、凄まじい衝撃波となって時間超人二人をロープ際まで吹き飛ばした!
「な、なんだ?場外より謎の音波が飛んできて
ジェロニモの雄叫びと共振しているーっ!」
そして世代を超えた友情の衝撃波は破壊鐘をも破壊!
ジェロニモ値千金の活躍で次号、テガタナーズ猛反撃!コイツは女房を質に入れてでも見なアカンで!
ミート、カオスに気付く?
「場外から発射される謎の音波がジェロニモの雄叫びのパワーを倍増させている!
あそこからか!アレは・・・・!」
伝説破壊鐘を完膚なきまでに塵と化したジェロニモ渾身の「アパッチの断末魔」
洞察力鋭いライトニングはすぐその要因を察知。ライトニングに指摘された万太郎がミートのカバンを開けてみると・・・
「こ、これはイリューヒンに搭載されていたボイスレコーダー!」
「そうだったのか・・・!伝説破壊鐘を破壊できたのは・・・
イリューヒンとバリアフリーマンの力添えあっての事です!
二人にはまたまた助けられましたね・・・」
やはり中身はイリューのブラックボックス。レジェンド絶体絶命のピンチを救ったのはイリューヒンとバリはんの意思だったのだ
死して尚その使命を遂行する二人の魂に感動して涙ぐむ新世代超人達。熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ飛爺隊
鐘の音が止んだ事により、客席で苦しんでいたレジェンド達も次々に復活。カオスもその症状から脱し、
家族連れのデザートのケーキ奪ってムシャムシャ食い尽くします
『カオスはいつもの発作じゃなく、破壊鐘の効果で苦しんでいたのか
レジェンドにしか作用しないはずの攻撃が何故人間であるカオスに・・・
はっ!?
あああ〜〜〜〜〜っ!!」
察しの悪さで読者をイラつかせる事にかけては最強のミートですが。流石に状況が状況だけにピコピコリーン!
カオスの正体は超人。しかも破壊鐘に反応したという事は、なんらかの形で後世に名を残すほどの男のハズ
それでいながら、超人の歴史を全て網羅しているという「超人大全」にさえも彼の名前の記述が無いのは・・・・
彼の項目が「カオス」以外の名前で記されているからに他ならない。すなわち『間隙の救世主』
『あ・・・あの時見たのは苦しさゆえの幻覚かとも思ったが・・・
バリアフリーマンとイリューヒンはオラに喝を入れてくれただけでなく
アパッチの雄叫びにパワーまで注魂してくれただ!
”虎は死して皮を残す”
これぞまさに友情パワーを持つ正義超人だからこそできる事!
オラは信じるズラ〜〜ッ
未来からやってきたという新世代超人の存在を!』
涙ちょちょ切らしながら飛爺隊に感謝し、「未来から来た」という彼等を信じる気になったジェロニモ。お前は男だ(高田風に)
頼むからその言葉をスグルに聞かせてやってくれよ
「グガッ!!!」
しかし破壊鐘撃破に安心し、張りつめていた糸が切れてしまったのか。口から血を吐いてキャンパスに両手をつくジェロニモ
心配するリングサイドの仲間達に気丈にも「大丈夫」と言おうとするのですが、もうその喉からはかすれた声さえ出てきません
『こ・・・声がでない・・・!
い、いつも後先のことを考えないでパワーを使ってしまうのが・・・お、オラの悪いところ・・・』
「フッ!全身全霊をかけて打倒できたのが破壊鐘だけとは笑わせる!
だが俺達にとっては破壊鐘など技のバリエーションの1つにすぎねえ!」
勝ち誇るサンダー。まったくもって彼の言う通り、鐘が壊された事など地力で上回る五大厄にとっては屁でもありません
ヘロヘロのジェロニモを喉輪でコーナーポストに押さえつけ、その無防備な顔面を貫こうとします。ジェロニモ危うし!助けて超人の神様
「タッグマッチは二人倒さなきゃ負けにはならないんだぜ!ベルリンの赤い雨ーッ!」
ジェロニモのピンチを救ったのは超人の神様ではなく紅蓮に燃える刃だった。復活したブロッケンJrがサンダーの前に立ちはだかる
「ジェロ!おまえは十分にやった!あとは俺に任せて休んでてくれ!」
「てめえ邪魔ばかりしやがって〜っ!」
すんでのところで獲物を奪われたサンダーは激昂。そのぶっとい腕でブロッケンにアイアンクローに捉えます
規格外のパワーを持つサンダーのアイアンクローはそれだけで殺人技に成り得る。メキメキと音をたてて軋むブロッケンJrの頭蓋骨!
「ヌワヌワどうした?俺に立ち向かってくるくらいだそれなりの自信を持ってきたんだろうが〜っ」
「そりゃそうよ・・・オメーなんて返り討ちにする自信があるから・・・
立ち向かってきたんだよ!叛乱の制服ーっ!」
ここで委員長のようにブリッジで耐えてくれたら最笑えるんですが。そうではなく、何故か軍服を脱ぎだすブロッケン
脱いだ服をぐんっ!と捻ると、それをロープのように使ってサンダーの片足を絡め取り、見事にテイクダウンを奪います
そのままサンダーをまたぐように移動し・・・両脚を軍服で絡めたままボストンクラブ!
「シュトゥットガルトの憂鬱!」
どう見てもあんまり痛そうじゃない変形のボストンクラブが炸裂!
反撃のブロッケンJrで次号へ続く!でもどうせサンダーはダメージゼロなんだろうなぁ・・・・
時間超人アイテム頼り
軍服を使用した変形のボストンクラブ「シュトゥットガルトの憂鬱」でサンダーを絞り上げるブロッケンJr
普通のボストンクラブよりかかりが浅いのでそれほど強力な技ではないんですが
パワーで勝るサンダーが強引に返そうと、両腕をついて上体を起こしたその瞬間。ブロッケンの目がギラリと光る!
「お前がその体勢を取ることは予想済みよ!スゥリャアアーッ!」
サンダーのネクストムーブを想定して技をかけていたブロッケン。バカ師匠のクセにやるじゃないか
渾身の力でサンダーの巨体をコーナーポストへと放り投げ、自らもこれを追うとドロップキックの追撃!
タフなサンダーもこの一撃にはたまらずダウン。反撃の口火を切ったブロッケンの技の冴えに会場中が沸きかえります
「おいカオス、ブロッケンJrってレジェンドの中でも勝ち星に恵まれないイメージがあるけど・・・」
「今目を覚ましたんです!眠れる獅子が!」
そう。レジェンドの中にあって、若獅子ブロッケンJrの生涯成績ときたらテリーやロビンとは比べ物にならないヘッポコさ加減
対戦相手 | 勝ち負け | フィニッシュホールド |
---|---|---|
ウォッチマン | ○ | キャメルクラッチ |
ラーメンマン | ● | ロメロスペシャル |
ミスターカーメン | ● (実質負け) |
未遂ミイラパッケージ。実質は負けていた ラーメンマンに助けられ、勝者にされてしまった |
ザ・ニンジャ | △ (実質ダブルKO) |
両者リング落下。試合の上では勝ったが実質は引き分け 運の悪かったニンジャがジャンクマンの針に突き刺さった |
スクリューキッド& ケンダマン(タッグ) |
● | 地獄のネジ回し(乱入され、ものの10秒ほどで瞬殺) |
王位争奪編3人タッグ | △ (試合はソルジャーチーム敗北 ブロッケンVSプリズマンだけ 見るなら両者ダブルKOか) |
ブレーメンサンセット。プリズマンをKOするも、 自身も蓄積されたダメージで倒れる。実質引き分け |
集英社「キン肉マン超人大全集」でのブロッケンJrの成績はシングル4戦3勝1敗、タッグ2戦2敗となってますが
カーメン戦はラーメンマンが来なかったら負けてるし、ニンジャ戦は運が良かっただけで実際は引き分けだろ
逆に王位争奪編の3人タッグは試合上では負けになってますが、VSプリズマンを個人戦と捉えて見た場合は引き分けになるので・・・
6戦1勝3敗2分これがブロッケンの正確な生涯成績と思われます。1勝しかしてません
しかも唯一の白星の相手がウォッチマンというのがもう。親父があの世で泣いてるよ!
『ブロッケンJrの天賦の才能が今開花したーっ!』
そんなブロッケンJrですから、強豪・時間超人を相手にこれだけの活躍を見せるとは観客達も思っていなかったのでしょう
いかにも「今までブロッケンがダメだった」みたいな言い方するアナウンサーもどうかと思いますが、会場は怒涛のブロッケンコール
「代わろうサンダー。お前は少し遊びすぎた」
「・・・チッ」
これは少し流れを変えねばならないと判断したのか、時間超人もリーダー格のライトニングにスイッチ。その本気を読者に披露するか?
「今度こそ時間超人の実力を見せてやろう。俺達の力の源はこれよ〜っ
『エヴォリューションマウスピース』!」
コーナーポストに乗っかったライトニングが懐から取り出したのは、なにやら仰々しい名前のついたマウスピース
普通マウスピースと言えば口腔内のケガを防ぐためにするものですが、ライトニング曰くこれはそんなモノではないそうな
「ジョワジョワ。このマウスピースはケガ予防のためのものじゃねえ。パワー増大のためのものだ」
マウスピースをはめたライトニング、途端に筋肉がモリモリと隆起して颯爽とリングインします
「ジョワ!ジョワ!」
「う・・・動きがさっきより速い!?」
なんだこれは。末堂のテンプレートか。人間は噛合力が増すと身体能力が増すというアレか
まぁ種はどうでもいいんですけど時間超人道具使いすぎだよな
破壊鐘にしてもマウスピースにしても、道具の卑怯さだけが目立ってあまり本人達が強いようには見えません
スピードアップしたライトニングの鞍馬蹴りを喰らうブロッケンでしたが、まけじとローキックでこれを蹴り返す!
するとライトニングこの蹴りに対し、まるで島村ジョーの如くマウスピースをガチリとひと噛み
「アクセレイション!」ビシュン!
おいおい「アクセレーション」て。ほんとに加速装置かよ。島村ジョーなのかよ。目の前から消えちゃったよ
いきなり姿を消してしまったライトニング。皆が面食らった次の瞬間、突然再び出現すると両手両脚でブン殴り攻撃!
ワケのわからん攻撃で翻弄されるブロッケンですが、ただやられるがままじゃいません。裏拳で返しの一発を入れると、
すかさず背後に回って渾身のジャーマンスープレックスを見舞う。しかし・・・・
「アクセレイション!」ビシュン!
『ライトニングがまた消えたーっ!』
キタネー技だ
さっきと同じようにすぐに姿を現すライトニング。いつのまにかクラッチを外してブロッケンの上にのっかってます
そのままボディーシザースドロップ一撃!なんかザ・ニンジャの順逆自在の術みたいだな
「アクセレイション=加速・・・・はっ、そうか!
ライトニングの頭部の鍵穴から吹き出た黒い煙・・・あれはまぎれもなくエキゾチック物質
ライトニングはエキゾチック物質によって肉体の周囲の時間軸をずらしたんですよ」
そんなワケのわからん「アクセレイション」ですが、たった2回ほど見ただけで原理を看破してしまう「超人界の頭脳」ミート
いつもは読者をイライラさせるクセに今回はえらい察しの良さじゃないか。話が早くて助かる
「時間軸をずらす?意味がよくわからないよ」
「つまりブロッケンJrが技を仕掛けるその瞬間・・・
ライトニングはコンマ1秒ほど先の「未来」に行ったんです」
えー?なんか説明されても釈然としません。たかだかコンマ1秒先に時間送ったって
ジャーマンの体勢にホールドされた状態は変わらないと思うんですがどうなんでしょうか。1秒先とかならともかくなぁ・・・
「何が時間加速だ!そんなことできねえくれえガッチリ技を極めりゃいいんだ!」
ミートの解説を聞いてもうろたえることなく、猪突猛進にライトニングを攻め立てるブロッケン。しかしやはり技は全て返されてしまいます
「ジョワジョワ。どうしたもうしまいか?」
「舐めるな・・・何が時間加速だ!そんな小賢しいことが効かねえくれえ
俺はこの戦いに捲土重来を期してるんだーっ!」
2ページ前とほぼ同じ台詞を吐いて立ち上がるブロッケン。ボキャブラリーの少ない男みたいで実に頭悪そうね
気合とともに高くジャンプすると、絶・天狼抜刀牙の如く高速回転をしながらライトニングに迫ります
「ベルリンの赤い雨ーッッ!!」
頭割ったー!
っていよいよサンダーに続きオーバーボディを脱ぐか?ライトニング。次号、その真の姿に注目せよ!
時間超人融合!?
「師匠から模範演技は何度も見せてもらってきた!あの時のベル赤もそりゃあ凄かったが
しかし全盛期バリバリの師匠のベル赤のフォームは華麗さ、破壊力ともその上!
こ、この時代に来て完璧なベル赤を目の当たりにできるなんて・・・この上なく光栄だ〜っ!」
ブロッケンJr渾身のベルリンの赤い雨は、見事ライトニングの脳天を真っ向唐竹割りに
全盛期の師匠が見せたその切れ味に感動して大声で騒ぐジェイド。ブロッケンの手刀は更に深くライトニングを斬り裂いていく
「見ててくれ親父!今までずっと情けない姿を晒してきた俺だが・・・
この勝利によって初めて友の役に立てそうだぜ〜っ!」
「ジョワジョワどうかな?よく見てみろ・・・お前のベル赤が俺の身体を裂いているのではない
お前の手刀が俺を裂く前に俺が自らボディを分裂させているんだ」
ゲェー!?なんだこれは。なんとライトニングの身体の両断はベルリンの赤い雨に斬り裂かれたためではなく
中央のファスナー部分を自ら左右に裂くことにより
ベルリンの赤い雨を回避していたのだ
納得できそうで納得いかねえ
だってライトニングの中身は空洞なのかよって話ですよ。コイツもサンダーと同じで今の身体はオーバーボディじゃないのか?
自分からボディを真っ二つに裂いて「中身」が現れないのはおかしいだろと。いや今後メインボディが出ないなら納得できるんだけどさ
「ベルリンの赤い雨敗れたり。残念だったなブロッケン一族の名誉回復がならなくて
所詮お前もジェロニモも万年善戦超人!決してトップにゃ立てないんだよ!」
「お前等なりによくやったがな・・・これで死ね!テガタナーズ!」
時間加速から一瞬にしてブロッケンを弓矢固めに捕らえるライトニング。更にロープ最上段からサンダーが襲いかかる
肩当ての部分から長くてぶっとい爪が出現し、無防備なブロッケンの胸部を深く切り裂いた!リオンフィンガー!
派手に血ィ噴出して落下したブロッケンを彼以上に満身創痍のジェロニモがなんとか受け止める。もう2人とも瀕死状態
余りにも隔たりがあった実力差。もはや勝機はないことを悟ったのか、テガタナーズは玉砕覚悟で最後の攻撃に打って出ます
「たしかに俺達はお前等の言う通り・・・キン肉マンやテリーのような実力派超人じゃねえかもしれねえ
し、しかし善戦超人には善戦超人なりの・・・死に様があるってことを見せてやる!」
「なら死にやがれーっ!」
「ようく見ておけ」
ブロッケンが最後の言葉を伝えた相手・・・それは誰あろう。キン肉マンでもロビンでもラーメンマンでもなく
リングサイドに立つ未来の弟子だった。ブロッケンは師匠として彼に全てを託したのだ
「レ、レイラァ!」
うおおんバカ師弟かっけー!バカのくせに!(号泣
「リャアアアアアアアアーッ!」
上空から迫るライトニングを迎撃する形で、跳びあがってローリングソバットを放つブロッケン。ライトニングは時間加速でこれを回避
ターゲットの姿が消え、蹴りが虚しく空を切りますがブロッケンは諦めません。時間加速とて完璧な回避方法ではないのだ!
「いくら加速して消えようがな!移動先を予測して叩きゃいいんだ!」
”ズドォッ!!”
動物的本能でライトニングの出現位置をキャッチし、ローリングソバットからフライングニールキックへとシフト!見事蹴りを叩き込む
まさしくここがテガタナーズ最終最後の攻撃チャンス。フラフラのジェロニモもジャンプし、トマホークチョップを見舞おうとします・・・が
「ジョワジョワ!死にぞこないのチョップなど加速能力を使うまでもないわ!」
哀しいかなライトニングの嘲笑通り、満身創痍のジェロニモが繰り出したのは蝿が止まりそうな腰くだけチョップ
真正面からキャッチしてやろうと身構えるライトニング。だがしかし!そのジェロニモに覆いかぶさるようにブロッケンがつっ込んでいく!
「友情の二文字があれば死にぞこないのチョップも必殺技に変わる!
友情の涙雨―――ッ!!」
ジェロニモのトマホークチョップに自分の手を添えるブロッケン!2人の手の平が紅蓮の炎に包まれる!
「セイヤ―――ッ!!」
なんとツープラトンのベルリンの赤い雨!完全に予想外の攻撃に、さしものライトニングもまともに被弾します
「こ・・・これが善戦超人のい・・・意地の一撃・・・」
持てる力を全て絞りきって報いた一矢。その迫力に呑まれ冷や汗をかくライトニング
さしずめ「こ・・・この俺がこんな格下超人に恐怖を感じているだと!?」って感じでしょうか。かっけー
ブロッケンがジェイドに最後の言葉を告げたシーンも良かったですが、個人的な今週1番のヒットはこのワンカットかなぁ
「チィッ!これは出さずにおこうと思っていたが・・・
冥土の土産にくらいやがれーっ!サンダー!」
「おお!」
一瞬でも感じてしまった恐怖を振り払うかのように。激昂したライトニングはこの試合温存しようと思っていた技の使用を決断
「アクセレイション!」 「アクセレイション!」
2人同時に時間加速発動。するとなぜかサンダーの背中にぽっかりと大きな穴が開き・・・・ゲゲェーッ!?
合体変形キター!!!
サンダーの背中の穴に自らの身体を進入させていくライトニング。融合してパワーアップしようというのか
次号、ついにリザーブマッチ決着!?気になる合体超人のビジュアルにも注目だ
ゆでテイスト全開
サンダーの背中にライトニングの下半身がズブズブ侵入していった衝撃の前回ラスト
果たして融合した時間超人はどのような姿に変貌するのか!?見て驚け全国の読者達!ドッギャアーン!
そのまんまでした
単純にサンダーの背中からライトニングが生えてるだけ。なにこの出来損ないのサタンクロス
しかしどんな不恰好な合体でもとりあえず凄いことは凄いです。会場は時間超人の底知れぬ能力にただただ驚くばかり
「ミートくん、これも時間を自由に操れる時間超人だからできる芸当なの?」
「その通りです」
合体は時間操作とまったく関係ねえだろう
「超人界の頭脳」すごいな。相手が凛子だからって絶対テキトーに即答してますコイツ
「魔境・時間旅行!」
ブロッケンとジェロニモをそれぞれジャーマンで反り投げ激突させる荒業が炸裂。すいません!ゆで先生!
合体した意味がわかりません
間隔が狭いもんですからライトニングの腰が異常に伸びてます。明らかに無理矢理です
ジャーマン同士を激突させるなら二人バラバラに仕掛けたほうがやりやすいだろうに。この形態でしか使えない技を出せと言いたい
「おお〜っと、こんなもんでやられちまったら善戦超人以下だぜ?
この技を受け切ってこそ善戦超人に相応しい〜っ!」
おお、なんだか凄い技を出しそうですよ?これがこの合体形態でしか使えない時間超人最強のフェイバリットホールドなのか?
全国の読者に見せてくれ!その凄い技を!
「正義崩壊の序曲ーっ!!」
バラバラになりました
合体意味ねええええええええええええええ!!!
結局出来損ないサタンクロス形態は物凄く無理矢理な体勢のジャーマンクラッシュを一回見舞ったのみ
ワケわかりません。あまりにもツッコミどころだらけなので今日のテキストは大フォント使いまくりです
強力なツープラトンを喰ってしまったテガタナーズ。ここまでダメージの大きかったジェロニモはついに力尽きてしまう
ブロッケンもまた瀕死の大ダメージですが、こちらはまだ意識あり。震える手を動かしなんとか起き上がろうとします
あまりにも痛々しい師匠の姿に耐え切れず、リングに駆け上がろうとするジェイド。それを止める委員
「他の試合に乱入すれば失格になるってことくらいわかってるだろ?」
「だけど師匠が〜っ」
なにこの萌えキャラ
「だけど師匠が〜っ」ってセリフ可愛すぎ。なんかジェイドって神代剣とキャラかぶるよね
「ほう、たいしたものだ善戦超人。だが満員の観客ももう十二分に楽しんだだろう」
「最後はひとつショッキングな技で締めくくるとするか〜っ!」
完全グロッキーのブロッケンJrを「例の技」の体勢に捕らえる時間超人。そう、これはロビンの妻アリサを死の淵へと追いやった・・・
「死時計の刻印デスウォッチブランディング!」
「うおお離せ!師匠を助けに行かせてくれ〜っ!」
死を告げる地獄の秒針がブロッケンにピタリと合わせられる。泣き喚くくらいなら委員ぶっ飛ばして乱入しろよジェイド!
かくして超満員の観客達が目を背ける中、ブロッケンの心臓へと振り下ろされる死の秒針・・・ってアレ?
何故か心臓から大きくズレているライトニングの照準。「フィニッシュを焦るあまりミスしたんだ!」などと呑気な連中はぬか悦びしますが
無論そんなワケはなく
「バカめこれはミスではない!全ての超人にとって心臓が急所とは限らない!
そこを攻められれば心臓以上のダメージとなる場所が存在するのだ
ブロッケンJrにとってその急所こそ
ベルリンの赤い雨を発動する右腕だ!」
むーざんむーざん。なんとライトニングの針はブロッケンJrの魂とも言える右腕を切断!
これさぁ・・・ブロッケンが右腕なくなっちゃったらタイムパラドックスでジェイドもベル赤使えなくなるんじゃね?弟子だもの
そのへんどうなのよ?な次号へ続く!