2007年度ヘンテコ鳴き声賞確定か?オルテガ(挨拶)
「ゾビィゾビィ」
ものすごい言いにくいわコノヤロウ
マッスルポージングもなんだか妙に中途半端で、いちいち笑わせてくれる男です
ちなみにはんぺらが選ぶ2006年度ヘンテコ鳴き声賞は「ポポラッパー」(死皇帝)
2005年度は「ニュニュニュニュニュ」(ブキャナン)でした。2008年中には新キャラ出そうにないから空位かなぁ
マイケル。衝撃の正体候補はあの超人?
ついに決定した2回戦全カード。各対戦相手と睨み合い火花を散らす超人達に、記者団のフラッシュが浴びせられます
そんな中、今にもこの場で乱闘を始めてしまいそうな程にヒートアップしている超人が2人
「クォーン!クォーン!!」
「グロロフィギャアア〜ッ!」
「えーいやめんかセイちゃん!」
イクスパンションズVSヘルズベア1号2号、セイウチンとマイケル。互いに制止しようとするパートナーを振り払わんばかりの勢いです
相方の異常とも言える興奮状態に困惑するネプチューンマン。セイウチンにいったい何が起こっているというのか
「俺はたしかにセイウチンの内に眠る野性の本能を引き出したが・・・
リング以外の場所では超人を前にしてもその獣性は収めておけと堂々言ってある
それがこんなにも我を忘れるのは自分と同じ野生動物に対した時だけ・・・ハッ!?
もしやそこのヌイグルミのクマちゃんは
セイウチンと同じ野性の・・・!?」
ネプチューンマンが察したマイケルの「中身」 それはセイウチンと同じく、野性の本能を持つ超人だった
と、その瞬間。マイケルの肉体が激しくパンプアップし、ヌイグルミの生地が裂けて中からバラバラと何かがこぼれ落ちた
「氷だーっ!ヌイグルミの裂け目から氷の欠片が出てくるぞーっ!?」
「中身」から溢れ出したのは大量の氷の欠片。しかしどう考えてもクリスタルマンじゃねえよな
【獣性&氷】
このふたつの条件を満たす超人・・・賢明な肉ファンならば、脳裏に思い浮かんだのはあの男ではないでしょうか
「氷」がややひっかかりましたが、彼は確か”永久氷壁の中で生きながらえていた”とかという設定があったはず
更に言えば、彼はウォーズマンとも少なからず関係を持っています
そう、その人物とはつまり・・・
超人強度7800万パワー
マンモスマン!!
マジかよ。このチーム強すぎね?
現状まだ断定はできませんが、とりあえず「最も可能性の高い超人」として急浮上してきました
仮に正体がマンモスマンだったとして驚くのはミート1人くらいなモンというのが哀しいところですが
(この時代の人間にはまだ無名超人なので、正体を明かしたところで「マンモスマン?誰それ?」になってしまう)
34年後の未来からやってきたウォーズマンがこの時代で”相棒”としてスカウトする超人としては、理由も強さも申し分ありません
「セイウチンの父親ではないのか?」という説も可能性的には十分なんですが、
はんぺら的には前回述べたように、2回戦も最終試合になってからとってつけたように新キャラが出てくる事はないと思います
興奮した相方の暴走に、「このままでは正体がバレる!」と思ったウォーズマンはマイケルを抱えて会場をトンズラ
正体明かしは第4試合までお預けになってしまいました。残念
ヘルズベアが会場を去った後、マイケルの中からこぼれた氷の欠片を口に入れたネプチューンマンがニヤリと笑います
「グフフ・・・なるほどなァ〜ッ
よかったなセイちゃんよ。お前の獣性をたっぷりと発揮できる好敵手が現れて」
おっと、どうやらネプチューンマンは氷の味でマイケルの中身を断定できた模様
この描写からも、その正体がマンモスマンである可能性が更に高まりました
何故ならばこの描写は、ネプチューンマン自信もマイケルの「中身」と接触した事がある、という事実を示しているからです
※(ネプチューンマンもマンモスマンと闘っています
仮にセイウチン父が正体だったとしたら、ネプチューンマンが氷食って「これはセイウチン父の味だ」とかわかるワケない)
以上の考察から、とりあえず現状ではマイケルの中身は90%以上の確率でマンモスマンじゃないかと
かくして波乱の抽選会は終わり、2回戦の日取りと試合会場が委員長から選手達とマスコミに告げられます
それによると2回戦は一回戦のようにA/Bブロック同時進行にはせず、日程を分けて行うとの事
「まずは3日後の5月9日!Aブロックの2試合を東京都大田区田園コロシアムで!
そしてその翌日5月10日にBブロックの2試合を東京都台東区上野公園で行う!」
ぬう、Aブロックの試合までに3日も空くのか・・・これはゆで御大の事、間違いなく要らん話を盛り込んでくるな・・・
って思ってたら案の定、ビビンバと
マリさん出てきた
すいません先生!
ラブロマンスとか要りませんから!(号泣)
コイツは2回戦Aブロック終了までに軽く半年はかかりそうだぜ。次号へ続く!
あやしさ満点ボミングス
「私がマンタ達に同行してタイムワープしてきたのは、新世代超人の手助けもあったけど・・・
もうひとつの目的は若き日のママに会うこと!
ママが私くらいの時、どんなことが嬉しくて、どんなことが楽しくて、どんなことに感動して
どんな曲を聴き、どんな本を読み、どんな花が好きだったか・・・全てを知りたかったの!
・・・そして・・・どんな恋をしていたかを!」
二階堂マリ。テレビアニメシリーズにおいては終始メインキャラとして出張ったヒロイン、
そして凛子にとっては幼稚園の前に捨てられていた自分を拾い、娘として育ててくれたかけがえのない母である
念願だった若き日の母に出会い、キラキラと瞳を輝かせる凛子。どうやら2回戦第1試合には彼女が大きく絡んできそう
かくして波乱の組み合わせ抽選会は終了。3日後のゴングに向け、選手達は休息も取らず特訓に勤しみます
真弓にスピニングトゥホールドかけるテリー吹いた
グワァキィグキィ!て容赦ねー。キン肉星の大王なんだからスパーリングパートナーくらい手配しろよと
そういえばテリーって真弓のこと「大王」「じゃなくて「おじさん」って言うよね。王様の威厳まるでゼロということだろうか
「6798!6799!6800!」
その隣ではスグルがキン肉族の巨漢の若者をキン肉バスターの体勢に捕らえたまま、ものすごい回数の反復横飛び中
なんだよ。活きの良さそうなのいるじゃん。テリーの相手こいつにやらせろよ真弓!
「ほらほら立ってスグル様!そんなザマであのカーペットボミングスに勝てると思ってるんですか?
そんなんじゃ牛丼特盛りツユギリ生卵ニンニク黒焼きのせ食べさせてあげないんだから!」
「もう限界だ〜」と床にへたばるスグルにバケツの水をぶっかけて喝を入れるのは、今パート渦中の女性となるビビンバ
フィアンセに怒鳴られ、美味そうな牛丼で釣られるや否や「や、やります!」と立ち上がるスグル。見事なカカア天下っぷりです
「うふふ・・・相変わらずキンちゃんはビビンバちゃんには頭上がらへんなァ」
そんな2人の様子を微笑ましく見つめるナツ子だったが、そのとき窓の外から彼等を見つめるもう1人の視線に気付いた
「凛子ちゃん!あのコ・・・新世代超人軍のはずやのに。なんでこんなところに?」
母マリが愛した男にして、気になる異性・万太郎の父親でもあるキン肉スグル。しかし彼は母以外の女性とラブラブで・・・
凛子はなんとも複雑な心境で、にこやかに笑う2人の男女を眺めるのでした
一方その頃。夜の海岸で異様なポーズを取っているのはそのカーペットボミングス
岩に両脚をふんばってるモアイドンはともかくとして、逆さになってるオルテガがマジ意味わかりません
「マシンガンズの弱点を洗い上げ、徹底的にそこを衝くのだ!」
「わかってるって相棒!いつもの戦法じゃねえかっ!」
岩場にマシンガンズのスライドショーを映し出し、対戦相手の分析を始めるボミングス。神龍寺ナーガみたいだな
しかし映像を見るなら逆さになってるオルテガはすごく見にくいと思うんだが
「まずはリーダー格のキン肉マン・・・言わずとしれた超人界No1のつわものだ
元来の格闘センスと師匠カメハメから伝授された48の殺人技を駆使し、
今では”奇跡の逆転ファイター”の異名を取るようになった。注目すべきは・・・」
(以下略)
4ページに渡り、延々とマシンガンズのデータを読み上げるモアイドンとオルテガ。面倒なので省略です
「・・・そして何より「巨漢ジャイアントハンター」の異名通り
自分より遥かに大きい敵に対した時に闘志を燃やす・・・」
「なるほど。いわば俺のような体格があいつの闘志をかきたてるってワケだ」
なんだそれは。テリーには「巨漢ハンター」という異名があったそうな。そんなの肉マニア初耳です
実際王位争奪編でもキング・ザ・100tと戦ってるので、そこまで数えればこの異名も嘘ではないんですが
サンシャインとはタッグで当たってるだけなので、少なくともこの時点で「巨漢ハント」してるのは魔雲天だけですよゆで先生!
そんなこんなでマシンガンズの分析は滞りなく進み、ボミングスの出した最終結論は・・・
「むう。流石にタッグ無敵の宇宙最強チームだけのことはある
マッスルドッキングを喰う前にやつらを叩く秘策はあるのか?」
「モアモア・・・弱点なら既に見つけているさ。マシンガンズ2人に共通する弱点
それは・・・「優しさ」だ
やつら正義超人は「己を捨てて友を助ける」などという、
われら悪行超人には理解不能な「優しさ」という感情を持っている
しかもあらゆる正義超人の中で、その思いが最も顕著なのがこの2人と言っていい」
「優しさか・・・しかしそれがやつらの弱点とどう繋がる?」
あぁ、なんか俺オルテガ並に頭悪いみたいでかなり屈辱ですが
モアイドンはマシンガンズの優しさを利用して、どんな作戦を仕掛けようというのでしょうか
この試合に凛子のイベントを絡ませたいなら、まさかマリさんやビビンバを人質に取るとか・・・?
でもそんな外道な策は今までどんな悪行超人もやってきてないからな。流石に在り得ないよなぁ
「普段ならやつらの武器となるその優しさこそが!
今回のタッグ戦においては必ず弱点となる!
俺達はその千載一偶の好機を得たと言っていいだろう!」
すんません、抽象的すぎてわかりません。もうちょっと具体的に・・・・
「わかったぜ〜っ!マシンガンズの弱点ってやつが〜っ!」
ゲエエエー!オルテガすぐ理解した!
なんという屈辱。助けて大河原上。岩場に映ったマシンガンズを粉々に打ち砕くボミングス!
彼等を岩陰から覗き見ていたスポーツ記者が驚いてその場から逃走しますが、二人はこれを意にも介しません
「何を記事に書こうが構やしねえ。放っておけ」
「そうだな。俺達の勝ちは動きやしねえんだからな」
打倒マシンガンズの秘策に絶対の自信を覗かせるボミングス!
果たしてマシンガンズの「優しさ」を衝いた作戦とはいかなる物なのか?次号へ続く!
頼もしき援軍
究極の超人タッグ第2回戦前日、数年後に都庁が立つ新宿の空き地で練習に励むマッスルブラザーズ・ヌーヴォー
流石に試合直前ともなればウジウジびびってるワケにもいかず、練習に真剣に取り組む万太郎でしたが・・・・
「あぁ〜っ今はスパーリングをたっぷりやりたいな〜
しかも色々なタイプのレスラーと〜っ
グレートVとばっかスパーしてどっちかがケガしたら明日の試合に出れないからなぁ」
チェックメイトは倒れ、セイウチンは敵に・・・練習場に借りていた体育館はネプが扉を壊したせいで追い出されてしまい
雨風を防ぐ屋内の練習場は勿論、スパーリングの相手さえ用意できない今のヌーボーのトレーニング事情
頭を抱えつつブリッジを繰り返す万太郎は、便所に行ったきり戻ってこない相棒にイライラしながら叫びます
「グレートVはまだトイレから戻らないのか?あの長グソ野郎」
その頃。長グソは
「あ、あの2000万パワーズを相手に・・・人間であるワチキがどうやって闘おうというんだ
こ・・・怖い・・・!怖くてたまらない・・・・」
臨戦態勢の整った万太郎に対し、カオスは今だ便所でガクガクブルブル
しかしどうやらカオスが1人で塞ぎこむ理由は、ただ2000万パワーズへの恐怖心だけではないようで・・・
「そうだ・・・万太郎にもキッドにもケビンにも・・・
こんな時は慰めてくれる親がいる・・・でもワチキには・・・
ジェイドにだって親代わりの師匠がいる・・・でもワチキには・・・・
凛子ちゃんだってさっき親の話を・・・でも・・・でも・・・
ワチキには親がいない。そもそも両親の記憶すらない」
この期に及んで孤児である自らの境遇を嘆くカオス。その気持ちはワカりますけど・・・・
ジェイドの事を「親代わりの師匠がいる」って羨ましがるのはシスターに失礼だろうと言いたい
お前をここまで立派に育ててくれたあの人は
お前の親代わりとちゃうんかと
ここから2ページほど幼年時代の回想シーンになりますが、それがまた涙を誘います
「やったー!またボク宛てに手紙がきたぞーっ!」
「ええ〜っいいなぁまたカオスにだけ〜っ」
「へへへ〜っ羨ましいだろ〜っ。読んでみよっか?ええっとね・・・・
”かんじ”がいっぱい混ざってるから難しいけど・・・まず出だしはこうだ
『カオスへ。パパとママより・・・』」
妹・弟達に「両親から手紙がきた」と自慢し、ニコニコ笑顔でハガキを読み上げるカオス。だが哀しいかな
その文面には大きく「電気利用料金督促状」の文字が
まだ文字など読めもしないのに、ガキんちょハウスへの督促状を両親から自分に宛てた手紙と思い込んでいたのだ
「・・・やめなさいカオス。これはあなたのパパとママの手紙じゃないの」
「あぁ〜っ返してシスター!ワチキに来たパパとママの手紙だよ〜っ!」
「・・・・!わかってちょうだいカオス。これは違うのよ・・・!」
サッ!とハガキを取り上げたシスターに泣きながらすがりつくカオス。その姿にシスターの目からも涙が溢れます
泣けるでぇ!(号泣)良太郎が読んだら間違いなくキンタロスが出てくるシーンだ
「何してるグレートV!ウンチいっぱいしてきたならすぐ練習にかからないか!」
『万太郎も抽選日はあんなにビビってたのに・・・
いざ試合を前日に控えると必死の形相に変わってる・・・!』
幼少期の哀しい記憶を思い出し、重い足取りで練習場へと戻ったカオスを待っていたのは闘志に燃える相棒の姿だった
覇気のない自分を一喝し、一心不乱にスクワットを繰り返す万太郎の豹変振りに、カオスはまざまざと思い知ります
『万太郎がここまで頑張れるのは盟友ケビンを救う為・・・
きっと親や仲間がいるからこそ正義超人は強い心を持てるんだ
でもワチキには仲間もいない・・・
せっかく仲良くなった万太郎達だって・・・いずれは21世紀に帰らねばならない
ワチキだけ・・・ワチキだけが一人ぼっちだ』
両親のみならず、心許せる友人もいないカオスは更にブルーな気分が加速。頭を抱えて座り込んでしまう
お前川崎くんと仲直りしろよとツッコミたいが
そんなカオスの気持ちを映したかのように、急に泣き出す空模様。まさに絵に描いたような可哀想ぶりだ
「カオス、さあ雨宿りのできるところへ行きましょう」
すっかり精神的に凹んでしまったカオスに声をかける凛子。そのときだった
「おいグレートV!」
どしゃぶりの中、グレートVを呼び止める数人の人影・・・ああっ!?信じられない
このシルエットはまさか!
「み・・・みんなぁ〜っ!」
一等マスク!ビーフマン!レーメンマン!ロビンマウス!カレー・ルー・テーズ!ザ・てんむす!
ゆで御大、あなたが神か?
迷えるカオスの前に現れたのは誰あろう、花山神社で一緒にニセ超人プロレスショーを興行していた仲間達だった
「みんな・・・どうして?」
「久しぶりだなカオス。スター選手だった”ブタ肉マン”のお前が抜けちまって
あれから我がドサ回り超人プロレスもあえなく解散さ」
「ついては不必要になっちまったトレーニング器具をお前に買い取って貰おうと思ってな・・・
ふふ・・・ウソさ。本当はここにいるガキんちょどもに頼まれて持ってきたんだ」
「水くせえじゃねえかよカオス。困ってるなら仲間の俺達を頼ってくれなきゃ!」
「な・・・・仲間?」
状況が掴めずポカンと口を開けて立ち尽くすカオス。ビーフマンが発した「仲間」という言葉に、ようやく事を理解します
「ニセ超人じゃ不満かもしれねえがスパーリングパートナーとしていくらでもつきあってやるぜ!」
「そうだ!どんどん使ってくれよ!」
巷で話題になっているグレートVの正体がカオスである事、そのヌーヴォーが今トレーニング設備に困っている事・・・
ガキんちょハウスの子供達からその話を聞いた一等マスク達が、友の窮地に力を貸すべく一致団結して駆けつけてくれたのだ
予想しなかった頼もしい援軍の登場。5月のどしゃぶりはカオスの心のわだかまりを全て洗い流してゆく
「う・・・ううう・・・ワチキにもいた・・・仲間が・・・・」
「ワチキはひとりじゃなかった!」
人は誰しも1人じゃない。振り返ればきっとそこには手を差し伸べてくれる仲間達がいてくれるハズ
支えてくれる仲間達の思いに応え、カオス涙の特訓開始!
やっぱりゆで御大はすげえ。猛烈に感動する展開で次号へ続く!
ガキんちょハウス、無法者の集団
「す・・・すごい気合の入ったスパーリングね・・・」
強い雨の降りしきる中、手作りのほっ立てリングでスパーリングを行う万太郎達。明日の本番に備え、否が応にも熱が入る
・・・ってちょ、ロビンマウス!
気合入りすぎスパー吹いた。明らかにヤバイだろと。ミート達ぼーっと見てないで介抱してやれよ
いったいどれほどの時間をスパーリングに費やしたというのか。リング上の5人はいずれもボロボロの満身創痍です
「よ・・・ようし・・・本物の2000万パワーズにはかなわねえが・・・
感じくらいは掴んでくれや!ロングホーントレインーッ!」
ビーフマンとレーメンマンのパチモンロングホーントレイン出たー!!
しかしカオスはジャンプ一番でこれを回避すると、そのまま飛びつき回転ツームストンドライバーでビーフマンをKO
更にレーメンマンのハイキックをかわしつつ、低空タックルを決めます
「なんの!カオスのタックルなら今まで何度も切っているーッ・・・・な・・・なにぃ!?
切れない!タックルの精度が一週間前とはまるで段違いだ!」
一週間前は返せたタックルが今は返せない!カオスの急成長ぶりに驚愕のレーメンマン
フロントチョークからグラウンドに持ち込まれると、ここでたまらずタップ。激しいスパーリングをようやく終了します
「タンメンマン、ごめん大丈夫?」
「フフフ大丈夫だ。それにしてもカオスよ・・・
お前グレートVとしてたった1回リングに上がっただけなのに腕を上げたな・・・」
戦いを終え、傷ついた仲間達をいたわるカオス・・・ってタンメンマン?
”レーメンマン”だったんですけどね!
言わずもがな、ゆでファンにとってこんな事は日常茶飯事。ゆで御大にとってはキャラの名前がコロコロ変わるなんて
HBの鉛筆をベキッとヘシ折るくらいにやって当然の事なんですよ
「あぁ・・・とても人間とは思えねえ技のキレとパワーだ」
「カオスお前ならやれる。タッグのイットウショウになれるぜ!」
「あ、ありがとうみんな!こんなに傷だらけになって練習に付き合ってくれて!
み・・・みんなの気持ちに応えるためにもワチキは絶対
万太郎とのコンビで究極の超人タッグを優勝してみせる!」
かけがえのない仲間達の助力を得、精神的に一回りもふた回りも成長したカオス
”優勝”という目標を掲げ、気持ちも新たに明日の戦いへ挑む
もう強敵2000万パワーズ戦においても、恐怖心で尻込みするような無様を見せることはないと思われます
うーん。これはますますもって楽しみなカードになってきたぞ
一方その頃、対戦相手の2000万パワーズも夜遅くまで激しい練習を続けていた
アチョー アチョー て
なにこのコマ超COOL。ロビンマウスに立て続けて吹いた
「これで明日は思い残すことなく暴れられそうだな」
「マッスルブラザーズ・ヌーボーには悪いが・・・たっぷりと痛い目見てもらおう」
こっちもこっちで100ラウンド組手とかかなり無茶な特訓してました。仕上がりは万全みたい
しかし夜も11時を過ぎた頃、2人の元をある人物が訪れる。誰あろう、正義超人軍団リーダーキン肉マンです
「どうしたんだ?こんな夜遅くに」
「すまんバッファローマン・・・悪いが今から私に付き合ってくれんか?」
「何をバカな。明日は我々もお前達も試合を控えてるんだぞ?
それにいくら正義超人同士とはいえ、俺達はトーナメントにエントリーしている別チーム
こんなところを超人委員会やマスコミに見られたら変な勘ぐりを・・・」
試合を前日に控えているというのに、こんな時間から何か用事があるというスグル。バッファローマンはたしなめますが・・・
「頼む!今晩しかないんだ。一緒に来てくれ!」
いつになく思いつめたような真剣な面持ちでバッファローマンの助力を請うスグル。これはどう見てもタダ事じゃありません
事態の深刻さを察したラーメンマンもコクリと頷き、バッファローマンはスグルの用事に付き合うことを快く承諾します
いったいスグルの身に何が起こったというのか?夜の街に消えてゆく2人の後姿を眺めているのは・・・・やはりコイツ等!
「マシンガンズの弱点は俺達悪行超人には理解不能な”優しさ”にある」
よっぽどこのポーズが好きなのか、両脚を壁に突っ張ったモアイドンにオルテガ逆さ乗り
先週、打倒マシンガンズのためになにやらよからぬ策を思いついていたカーペットボミングスです
「その優しさを衝くことが俺達の勝利を呼び込むことになる」
「フフフ・・・キン肉マンは俺達の予想通り、その優しさで奈落の底へ落ちようとしている」
うーむ・・・なんでしょうかこれは。ベタな展開予想の通り、ビビンバかマリさんを人質にでも取ったんでしょうか?
スグルのこの思いつめた行動は人質になった女性を助ける為?まだこの時点では何とも言えませんが、当たらずとも遠からずか
翌日。5月9日東京都大田区田園コロシアム
昨夜までのどしゃぶりがウソのように晴れ渡った青空。まさに試合観戦には行楽日和です
既に入口には長蛇の列を作った観客達が今か今かと入場ゲート開門をを待ち構えています
「やい早く開場しやがれ!」ドカッ!
カオスの活躍を生で観戦すべく、先頭に並んでいたガキんちょハウスの面々。中でもゲンタは興奮を抑え切れません
整理員に頭突きをかまして強引に入場するゲンタ。公衆の面前でなんて悪ガキでしょうか
シスター、こういう時はビシッと怒鳴りつけて躾をですね・・・
「よし今だみんな!ヤッホー!一番乗りだーい!」
シスター、ゲンタと一緒にダッシュで入場
アンタ孤児院の先生としてその教育は間違ってるよ!
でもって例に漏れず、トンでも趣向を凝らしたリングが登場したところで次号へ続く!
キン肉マンは飛べますよ
「高く切り立った細長い山のてっぺんにリングが〜っ!」
究極のタッグトーナメント2回戦Aブロック第1試合は、なんと落下したら即死必至の高所デスマッチ!
相変わらずハラボテが独断でこんな趣向を凝らしたのかと思われましたが、そうでなく・・・・
「このアンデス・デスマッチを提案してきたのはカーペットボミングスじゃ」
仕掛け人はカーペットボミングス。しかしこれはあくまでも大会側ではなく、選手側からの申し出であり
受諾するかどうかは対戦相手であるマシンガンズの自由裁量。嫌ならば断ればいいだけの話ですが・・・
『マシンガンズがこのルールを受け入れた為!
この試合は相手チームの2人をKOがギブアップ、あるいは
リング外に放り出した方を勝ちとするアンデスデスマッチルールで行われます!』
「カッコイイ〜!さすがはマシンガンズだ〜っ!」
しかしそこはそれ花形スターの感性。ディフェンディングチャンピオンの貫禄
ラクな道と棘の道があれば、敢えて棘の道を選ぶのがヒーローの性分というもの!
敵方の提案したアンデスマッチを受け入れたマシンガンズの潔さに、観客達のボルテージも最高潮
その湧きに湧き上がった花道を割って、いよいよ真打が登場します
ザ・マシンガンズ入場!
相変わらずアホなコスチュームで登場するキン肉マン
観客席からはその衣装をバカにする声も飛ぶが、それらさえもファンの愛ある応援であり、決して彼を辱めるモノではない
「アホ〜ッボケ〜ッ
だけどカッコイイぜ〜キン肉マーン」
そう。真のスーパーヒーローとは
どんなに格好悪くてもカッコイイものなのだ!
イカスぜスグル。ジェイドに見舞ったローキックがウソのようだ
「止めるなモンゴルマン!行かせてくれ〜ッ!」
「今お前が行ってどうなる!やつの行為が無になってしまうじゃないか〜っ!」
しかしその頃。2000万パワーズの控え室ではバッファローマンが涙を流しながら叫んでいました
「ウオオ〜ッキン肉マンお前ってやつは〜っ!」
おおう的外れな予想をしてしまって恥ずかしい。朋友達の予想通り、やはりキン肉マンの「用事」とは
自分の左腕に埋め込まれたバッファローマンの角を彼に返すことだったようです
でも今んとこバッファローマンの角は両方とも無いままだな。ミッショネルズ戦みたいに試合中に装着するんだろうか
アンデスリングから長いエスカレーターが降り、テリーマンが早速乗り込むもスグルは何故かこれを拒否
「チッチッ!テリーよ。私はそんなモノ使わずもっと華麗にリングインするわい」
言うなり衣装から巨大な翼が飛び出し、それをバサバサ羽ばたかせて空中に飛んでゆくキン肉マン
スンマセンゆで先生!こんな突っ込みは野暮ってわかってますけど言わせてください!
キン肉マン飛べますから!テリーもね!
ワザとやってんのかナチュラルに忘れてるのかわかりませんが。流石です
ゆで御大の前に「設定」という言葉は無意味!そこに痺れる!憧れるゥ!
で、リング寸前まで舞い上がったところで翼が千切れてしまい落下しそうになるキン肉マン
すんでのところでテリーが腕を掴んで引っ張り上げますが・・・
左腕に走る激痛に顔を歪めるキン肉マン。腕はほぼ使い物にならないみたい
「やはり俺達の読みが当たったな。キン肉マンは優しさを出してしまった」
「モアモア〜ッこれで俺達の勝利は動かねえ!」
自分達の勝利を確信するカーペットボミングス。最強のヒーローは左腕が使えない手負い!
マシンガンズはこのピンチをどう切り抜けるのか?次号へ続く!
ボミングスの風が吹くって!
『不気味な旋律に乗ってカーペットボミングスの入場だぁ〜っ!
本来なら宇宙超人タッグトーナメントの中南米代表予定だったこのチーム
しかし対戦相手を惨殺した上、セコンドまで死に至らしめるという残虐行為により
超人委員会より衆生禁止処分が下された幻の強豪チームであります』
華やかな入場テーマと観客達の大歓声で迎え入れられたマシンガンズの入場に続いては、
不気味な入場テーマと嵐のようなブーイングに迎えられ、悪行超人カーペットボミングスの入場です
「この人殺しコンビ!ずっと留置場に入ってろ!」
「とっととマシンガンズにやられちまえーっ!」
ひどい非難の言葉と、雨あられと投げつけられる小石や空き缶
並の超人ならば萎縮してしまうような大ブーイングの中、しかしボミングスはまったくどこ吹く風です
「自信だ!”自分達は絶対にマシンガンズに勝てる”という自信が
あの2人からあらゆるプレッシャーを排除しているんだ!」
勝利の確信に満ち溢れたボミングスの心境をすぐに見抜いたミート
スグルの左腕という根拠を知らない彼等には、ボミングスのその自信がどこから湧いているのか不気味でなりません
「ならやつらの怒りを爆発させてやら〜っ!」
それをすぐ近くで聞いていた酔っ払いの観客が、空になった一升瓶に墨汁をトクトク詰め始めました
なんで格闘技観戦に墨汁なんか持ってきてるんだこの男は。そういう事が目的のフーリガンという奴か
ミートの静止も聞かず、ボミングス目掛けて墨汁一升瓶を投げつけるフーリガン。その一撃はボミングスの余裕面を・・・
崩さない!
男と視線すら合わせることなく、指一本で墨汁瓶を放り返すモアイドン。哀れフーリガン男は頭っから墨汁まみれに
蒼天航路16巻官渡の戦い。斬りかかってくる淳于瓊を視界にさえ入れていなかった曹操を彷彿させます
ちょっとカッケーぞボミングス!
「ヌワヌワ。俺なら間違いなくあの客に一発かましてるところだぜ」
「モアイドンとオルテガ・・・対戦相手を徹底的に研究し調べ上げる緻密な一面も持つという」
「・・・今日俺達は超人史に残る番狂わせを見ることになるかもしれねえぜ〜
セイちゃんよ、マークするのはマシンガンズからボミングスに変更だ」
Aブロックの視察に来ていたBブロックの出場超人達も、この僅かな一件を見ただけでボミングスの実力を評価します
「ほらほらロビンマウス!もっとリズミカルに!
カレー・ルー・テーズももっとリンパ線に沿って揉ん・・・ん?なんだこの叫び声!?」
その頃、パチ超人達にマッサージをしてもらいながら試合に備えていたマッスルブラザーズ・ヌーヴォー
いい感じでリラックスしていたところに、まるで怪獣のような謎の雄叫びが控え室の外から聞こえてきました
「グワアア〜ッキン肉マンお前って奴は〜っ!
どこまでお人好しのバカ野郎なんだ〜っ!」
言わずもがなバッファローマンです。先週からあのままずっと泣き叫んでたみたい
「おい2000万パワーズ!さては僕たちの邪魔をする為に廊下で騒いでいるんだろう!」
「すまん。そんなつもりではなかったんだボーヤ達
2000万パワーズはそんな姑息な手を使わずともいつでもお前達を一捻りにできる
今のうちにせいぜい自分達の生を満喫しておくんだな」
開口一番ボンクラな言葉を投げつける万太郎ですが、ラーメンマンは大人の対応
暴れるバッファローマンを押さえつけながら自分達の控え室へと戻っていきました
「ねえ万太郎・・・今のバッファローマンの取り乱しようはタダ事じゃなかったね
涙をいっぱい流してキン肉マンがどうとか・・・」
「・・・父上・・・」
バッファローマンの様子から、キン肉マンに起こった異変をなんとなしに察知したマッスルブラザーズ・ヌーヴォー
万太郎が父の身を案じる中、いよいよ2回戦Aブロック第1試合・アンデスデスマッチのゴングが鳴らされます
カァーン!
『さあカーペットボミングス先発は”無重力ファンタジスタ”オルテガだーっ!
対してマシンガンズは〜・・・”奇跡の逆転ファイター”キン肉マンだーっ!』
先発はキン肉マンVSオルテガ!
まずは互いにリング中央に走り寄ると、なんと意外にもテクニックタイプのオルテガが果敢に力比べを挑んできた
「パワーファイターのキン肉マンに力比べを挑むとはいい度胸だ!
キン肉マン一丁かましてやれーっ!」
相棒のパワーは超人界の誰もが知るところ。テリーはオルテガの無謀を笑い、キン肉マンの勝利を確信しますが・・・
テリーの思惑に反してキン肉マンは力比べを拒否
それもそのハズ、その左腕は手術を終えたばかりのガラスの腕。渾身の力を込めることなどできようはずがありません
これはチャンスとばかりに攻勢に出るオルテガ
越中詩郎ばりのヒップアタック
ボミングスの風が吹くって!
「なんの〜っ!」
しかし流石に試合巧者のキン肉マンはこれを難なくキャッチ。えーヒップアタックよえー!
素早く右腕をオルテガの頚動脈に滑り込ませ、スリーパーホールドの体勢に移行しますが・・・
やはりホールドできない左腕。そのダメージは読者が考えていた以上に深刻のようです
「フフフ・・・そりゃ力比べもスリーパーもできないよなぁ!」
全てを見透かしているオルテガが笑う。いくら強豪だろうと片腕の使えない超人など恐れるに足らず!
コーナポストに追い詰められたスグルが左腕を絞り上げられたところで次号へ続く!
このスグルの状態から察するに、どんなゆで理論を使っても試合中にこの腕が治るような展開はなさそうです
マシンガンズ勝利の鍵は”ジャイアントハンター”テリーマンの活躍に全てがかかってそうね
テキトー手術の左腕
目論み通りキン肉マンの”優しさ”が出たことをサムズアップして喜ぶ絨毯爆撃コンビが可愛い
お前は男だ!(高田風)
なんだか妙に愛嬌を感じる1コマです。コイツら結構好きになってきたぞ
3号連続控え室で泣き喚くバッファローマンのウザさに辟易しつつ
試合は左腕が使えないキン肉マンをオルテガが一方的に攻め立てる展開。肉のカーテンも簡単に崩されてしまいます
そしてオルテガの腕ひしぎ逆十字により、ついに白日の下に晒されるキン肉マンの”優しさ”の正体
人工皮膚でカムフラージュしていたのは、見るも痛々しい手術痕!
それを見たテリーマンは事態の全てを瞬時に察します
ていうか縫合ヘタすぎだろ
どんなヤブ医者に手術してもらったのか知りませんが傷口がしっかり縫い止められてません。あんまりだ
「キン肉マンおまえってやつは・・・普段はとことんアホなくせに
とことんいいやつなんだから・・・」
普段はアホを強調しつつ、相棒の優しさに感動の涙を流すテリー
颯爽とリングインし、ツープラトンのドロップキックで反撃に転じたところで次号へ続く!今週はマジ内容薄でした
医者はやはりヤブだった!
「全てわかったぜキン肉マン・・・昨夜遅くに戻ってきたワケを
お前は左腕に埋め込まれたバッファローマンのロングホーンを返しに行ったんだな
何故そんな大事な事をタッグパートナーの俺に知らせてくれなかった?」
目の覚めるようなツープラトンドロップキックでこの試合初のダウンを奪ったのは、ここまで劣勢だったマシンガンズ
テリーは左腕の傷から事の経緯を全て察し、キン肉マンを咎めます
「すまなかったテリー。大事な試合を控えてきっとお前に叱られると思って・・・」
「水くせえことを言うな。俺がお前の立場でもきっとそうしたぜ」
カッケーぞテリー!
テリーマンが咎めたのは左腕が使えなくなることの不利ではない。相棒である自分にそれを相談しなかった事だけだ
テリーに対する引け目があったキン肉マンも、相棒のこの熱い一言でやる気MAX。ここからマシンガンズの反撃開始です
「ククク馬鹿め。お前らのその優しさってヤツが自分達の首を絞めてるのがわからねえのか」
「わかるワケねえよ。こいつらは優しさが何にも勝る武器だと思ってやがるんだからな
そいつがとんだ間違いだということを教えてやるぜ〜っ!」
「優しさ」など足手まといにしかならないと一蹴し、威勢よく跳びかかるボミングス
で、速攻返り討ち!よえー!
宇宙超人タッグトーナメント王者・マシンガンズを侮るなかれ。その以心伝心の連携はまさにタッグの珠玉!
掛け声はもちろん、アイコンタクトすら無しに互いの次の動きをわかり合える阿吽の呼吸。ファースト世代にはたまりません
「エエッ!?父上の左腕にはバッファローマンのロングホーンが!?」
「うん。マシンガンズはそのバッファローマンの友情のバックアップもあって
先の宇宙超人タッグトーナメントで見事優勝を果たしたというわけさ
あの左腕の傷は・・・きっとそれに関係してるに違いないよ」
父スグルの様子が気になり会場で試合を観戦していた万太郎も、カオスから左腕の事を聞かされて驚愕
まさか昨晩大手術したばかりの腕で戦ってるとは思いもよらないでしょうが、
それでもあの傷を見て、「父が左腕に大きなハンデを抱えた状態で戦っている」ということは察したみたい
そして4週連続泣きっぱなしのバッファローマンの回想シーンで昨晩の真実が明かされます
「お前明日のカーペットボミングスとの試合はどうするつもりだ〜っ!?
骨のなくなった腕は動かなくなり使い物にならない!
お前はみすみす殺られるためにリングに上がることになるんだぜーっ!」
ちょっと待て。骨は抜いただけなのかよ。代わりの人工骨とか入れてないのか
あまりに無茶苦茶な手術内容にバッファローマンは猛反対。しかしキン肉マンは確固たる意思でこれを跳ね除けます
「なめるなバッファローマン。私は超人レスラー生活の中で
一度たりとも負け戦とわかってるリングに上がったことはない
たしかに私にとってこの左腕は宝だ。それが使えなくなることは大きなハンデかもしれない
しかし私には
テリーマンというそれ以上の宝がある
どんなに傷ついてもやつが傍に控えてくれてるだけで元気が湧いてきて
いかなる強敵にも立ち向かっていけるんだ」
愛する友の眼差しが
倒れるたび傷つくたび俺を強くする!
名曲「俺は炎のキン肉マン」の歌詞を地で行くなんとも熱い言葉。その熱意に押し切られ、手術は決行されるのだった
それにしても執刀医が想像通りのヤブ風体で吹いた。タダの酔っ払いだ
キャラクター的には独歩ちゃんの手首を繋げた名医を彷彿とさせますが、
あのぞんざいな手術痕と、代わりの骨も埋め込まない手術プランからして相当なボンクラ医者みたいね
「うう・・・キン肉マン・・・お前の優しさ確かに受け取った!」
回想シーンが終わり、泣きじゃくるバッファローマンの手元にはなにやら風呂敷。中から現れたのは・・・
再び持ち主の元で戻り、力強く光り輝くロングホーンだった
おー、角が2本揃ってるバッファローマンなんていつ以来だろう。第2試合は100%全開の2000万パワーズが見れそうです
カメラは再び試合に。ようやく反撃に転じたマシンガンズでしたが、ここでテリーは相棒キン肉マンにカンガルーキック!
リングの外へ放り出すと、自らは単身モアイドンへと突貫します
「な、なにをするテリー!」
「その腕で試合をさせるわけにはいかねえ!しばらくそこで休んでな!
パートナー同士足りないところがあれば
補い合うのがタッグの鉄則だろ!」
モアイドンの超重量タックルを華麗なフットワークでかわし、渾身の鉄拳を脳天に叩き込むテリー!
キター!ファースト世代興奮のテリーのナックルパート!
そしてこの技が飛び出せば勿論あの実況もついてくる!
いったいったテリーがいったー!
”巨漢ハンター”テリー嵐のナックルパート!その鉄拳は強敵モアイドンの牙城を穿つか?次号へ続く!
テリーグボボ死に
吼えるテキサスブロンコ魂!テリーマン得意のナックルパートが飛び出し、会場は一気にマシンガンズコール一色
初めて目の当たりにする若き日の父のファイトに、キッドも興奮を隠せません
「フォームは俺とそっくりだが・・・あのパンチ一発一発に込められたパワーと気迫は
俺なんかを遥かに凌駕している!こ・・・これがパパ・・・!」
「シャー!シャー!」ってお前は勝俣か
額から派手にビュビュー流血した挙句、成す術なくスピニング・トゥ・ホールドまで喰らって苦しむモアイドンでしたが、
いい加減攻められるだけ攻められると、「お遊びはここまでだ」と言った感じで反撃に移ります
「モアモア〜ッ!そろそろ見切ったぜお前のスピニング・トゥ・ホールド!
ロック・ブリリャンテ!」
両足を強固な自然岩に変化させ、ホールドを解くと同時にテリーの身体をガッチリ挟み込むモアイドン
身動きできなくなったテリーの顔面に、その岩の頭でもってガッツンガッツン頭突きの連打を浴びせます
あっという間の形勢逆転。ロープいっぱいに手を伸ばしたスグルがタッチを求めますがテリーはこれを拒否
「お前の左腕には骨がないんだぞ。そんな状態のお前にタッチできるか」
やっぱり骨無しなのかよ!
申し訳程度でも、骨の代替え物を埋め込まれてるんじゃないかと思ってみたが。真性ヤブ医者でした
意地を張って最後までタッチを拒んだテリーは顔面を真紅に染めてダウン。いきなりやられました
「モアモア。キン肉マンの”優しさ”に続いて、今度はテリーマンの”優しさ”だ」
「フフ・・・これでますます俺達の勝利は動かなくなったな
ようしモアイよ!残ったキン肉マンに絨毯爆撃殺法の真髄を見せてやろうぜ!」
おっと、カーペットボミングスがツープラトン攻撃に出るようです。どんな技を繰り出すか楽しみなところ
モアイドアイメリコー
モアイドアイメリコフ
変な呪文出た!
ロッテンピッテンサッテン とか オンドボハンランジキソワカ とか。マホーミックラリパタター とか御大のセンスは独特だな
呪文とともにボディのモアイフェイスの口が円状に開放。そこにオルテガが身体をねじりながら下半身を埋め込みます
「ドフィドフィ!骨がなくスカスカの左腕で俺達の絨毯爆席殺法が防げるかな?
くらえ!贖罪の千枚通しーっ!!」
阿修羅火玉弾だコレー!(ガビーン)
錐揉み回転してる分だけ威力は上かも知れませんが。それにしても二番煎じすぎてインパクトに欠けます
左腕でガードができないスグルピンチ!しかしその時、倒れていたテリーが起き上がり友の危機に飛び込んだ!
ズドォオオオオオオン!!
「グボボ〜〜〜ッ!」
相棒を守る為、贖罪の千枚通しをその身に受けたテリー。異様なやられ声だグボボー
しかも何故か白目剥いて半笑い。この顔で「グボボ〜ッ」は台詞と表情が合ってないと思う
グボボテリー瀕死!マシンガンズはこの危機をどう乗り越えるのか?次号へ続く!
モアイドン最高
「ふ・・・キン肉マンよ・・・少しは休めたか?・・・ゴボッゴホッ!」
左腕の使えないキン肉マンの盾となって、その身でまともに「贖罪の千枚通し」を受けたテリー
派手に吐血したその様から推察するに、肋骨をが折れ、内蔵も傷つける大ダメージを負ったようです
友を救う為とは言え我が身を省みない父の行動に、観戦していたキッドは苛立ちを抑え切れません
「いくら相棒が左腕を負傷しているからって・・・
なんで自分が身代わりにならなきゃいけないんだ!
またパパは自分を犠牲にしてNo2に甘んじようというのか〜っ!」
「バーロー!父上はバッファローマンに角を返して左腕が使えないんだぞ!
パートナーであるテリーマンが代わりに闘うのは当然だろうが!」
キッドのその言葉に噛みついたのは万太郎。やはりお互いに自分の父のことを擁護したいようで・・・
「ドフィドフィ見上げたヤツだ。さあてそろそろ絨毯爆撃の仕上げといくかモアイよ
くらえーっ!虚言の口〜っ!」
重傷を負ったテリーを更に容赦なく痛めつけるオルテガの追撃
持ち前のテキサス魂で意地でもダウンしないテリーでしたが、ボチボチボミングスがトドメ技へと移行する
ホロンサカブ
ホロンサカブ
また変な呪文キター!
呪文によってボディのモアイの口が大きく開かれると、その口の中にテリーの身体を放り込みます
「マスンガンズよ。ただお前らを嬲り殺しにするだけじゃ芸がねえ・・・
そこでゲーム的要素を取り入れた処刑法を用意したぜ」
やたらエンターティナー精神に溢れるボミングス萌え
果たしてモアイの口にテリーを放り込んだこの状態から、いかなるショーが展開されるのか?
「正義超人ってヤツは曲がった事や不正を許さない清廉潔白な連中揃いのようだな
この”虚言の口”は真実や正直が大嫌いでな
ここに捕らわれた者が、質問に対して真実の発言をすれば・・・
口が徐々に閉じていき、やがては圧死してしまう」
「古代にはスパイとして悪行超人界に潜り込んできた正義超人を燻り出すため
この虚言の口が使われたという」
ローマの「真実の口」の逆バージョンとでも言うか。正直者処刑マシーンだそうです
どうでもいが「スパイとして潜入した正義超人」ってその時点で自分偽ってるから嘘つきだと思うんだが
「それでは今からお前に質問をする・・・その質問に答えろ
正直に答えてもいいが圧死したくなくば嘘をつくことだな!」
命欲しさに嘘をつけば正義超人としての尊厳は失われ、バカ正直を貫けば命を失なってしまう
なるほど確かにこれは正義超人の高潔な精神を利用した悪辣な処刑法。ショーとしてはなかなかの見世物です
さてそんな卑劣なモアイドン、テリーマンへの最初の質問は・・・・
「お前の好物はハンバーガーだ。牛丼なんてクソ食らえだ」
どうでもいい質問キター!
今からいたぶって殺そうという相手に「ハンバーガー好きか?」ってモアイドンお茶目すぎる
毎度の変な呪文といい、こいつはスプー&メテオマン以来の萌えキャラだな
「へへ・・・そんなの決まってるじゃねえか・・・・
薄くスライスした肉の汁かけライスなんて男の食い物じゃねえ
男はガッツリぶ厚いミートパティにかぶりつくハンバーガーだ。答はYES!」
「テリー!つまらん意地を張らんで嘘をつくんだ〜っ!
いや実際牛丼のほうが美味いではないか〜っ!」
生粋のアメリカ人テリーはやっぱりハンバーガーが大好き。牛丼は「薄い肉の汁かけごはん」だそうです
ギギギゴゴゴゴ・・・正直者のテリーに迫る死の圧迫。まずは第1段階
「第2の質問だ。プレイボーイとして数々の浮名を残しているテリーマンよ
しかし今お前が愛しているのは東洋人の黒い瞳の女だな?」
お前は突撃芸能リポーターか
マシンガンズを徹底研究した副産物なのか、テリーの女性関係まで熟知しているモアイドン萌え。ホント面白いなこいつ
「あぁテリー・・・私は何を言われても怒らへんから!お願いだから嘘を言って!」
自分のことなどどう言われても構わないから、とテリーの身を案じるナツコ。しかしテリーは男気溢れるテキサスブロンコ
「フフ・・・これを言っちまうと全世界のギャル達に愛想をつかされそうだがな・・・
答はYES!俺の愛する女性は日本人の翔野ナツコだ!」
ギギゴゴゴ・・・全世界中継で恋人を紹介したテリー。愛に生きる正直者に圧迫第2段階
「第3の質問。俺はマシンガンズというチームのNo2に
永久に甘んじてもかまわねえと心から思っている」
ようやくまともな質問出た
常に「No2」だった父がコンプレックスのキッドは、もしかしたら父の本心が聞けるのではないかと聞き入りますが・・・
「俺達正義超人の存在理由は平和を守ることにある!
その為に結成されたマシンガンズというチームにおいては・・・
キン肉マンという超人がリーダーであることがベスト!
だから俺はNo2で結構!答はYESだ!」
「テリー!清廉潔白は確かに正義超人の証だ!
だが今だけは嘘をついてくれーい!」
まさに真性のお人好しテリー。仔犬を助けて超人オリンピック予選で落ちたのは伊達じゃありません
はたしてキッドはこの偉大な父の言葉と、その自己犠牲の精神をどのように受け止めたのでしょうか
ギギギゴゴゴ・・・・善人テリーマン、既に身体は圧死寸前の第3段階
「では最後の質問だ。俺は友の危機なら命を捨てられる」
最後は死の宣告で決めました
天然系かと思ってたらなかなかシャレたセンスもってるなモアイドン。コイツは一流のエンターティナーだぜ
あと一押しされれば自分の命は確実にない。その現実を踏まえ、テリーマンが出した答えは・・・・
「そいつが一番の愚問だぜ。友の危機を前にして・・・
命を捨てる覚悟があるのが正義超人!YESだ!」
お前は男だ!(高田風)
キン肉マンの為に死ぬことをためらわず決意したテリー。ナツコが悲痛な悲鳴を上げたその瞬間!
骨のないキン肉マンの左腕が伸びた!
「私も正義超人!友の危機を前にしたら
命を捨てる覚悟ありだぁーっ!」
友を思う熱き心が肉体の奇跡を起こす!すごいね、人体
マシンガンズ反撃開始の次号へ続く!