ラーメンマンの遺志
「ラーメンマン・・・あなたとのこの試合は・・・俺のこれからの超人人生において
何百試合を戦うに相当する価値がありました!」
虚空へとその姿を消したラーメンマン。あまりにも唐突に訪れた偉大な超人の最後に、会場は涙を隠せない
遺品となった肩当を強く握り締めて涙するカオスの前に、息も絶え絶えな脳筋バカがゆらりと立ち上がります
「よォ・・・そのラーメンマンの肩当て・・・お前にくれてやるぜ!」
やったぜ脳筋バカ。最後の最後でなんとか面目躍如というかなんというかマシになりました
死力を尽くした戦いの果て、マッスルブラザーズ・ヌーヴォーの持つ力と、その穢れなき魂を認めたのだった
スグルは相変わらず「こんなどこの馬の骨ともわからん連中に」と反論しますが、バッファローマンに迷いはありません
「負けはしたがむしろ清々しささえ感じる。ラーメンマンもきっと同じ気持ちだったろうぜ
ラーメンマンのやつ・・・特にこのカオスの事をやたら認めていて
こいつの実力を量るために命をかけて戦っているような感じがしたぜ
そう、まるで後継者を探しているような・・・」
ラーメンマンに完全スルーされてた万太郎マジ涙目
未来の直弟子なのになぁ
「見事なツープラトンだったぜ。俺達の完敗だ
お前達のタッグとしての実力は本物だ
もうどっちが主でも従でもねえ。立派なタッグだ。次の試合もガンバレ」
なんか妙に途切れ途切れの日本語でヌーヴォーを激励するバッファローマン。頭悪そう!
ていうかあんなに身体メチャクチャになったのに随分元気だなオイ。タフすぎだろ
「いやはや恐れ入ったよヌーヴォーのお二方。グッドジョブだ
しかし自分達がしでかした事の重大さに気付いていないようだな」
2000万パワーズにも認めてもらって、このまま万事OKで終るかと思われた2回戦Aブロック第2試合
しかしその時、やたらご機嫌の様子でリングサイドにやってきたのは時間超人コンビだった
「この時代において正義超人・ラーメンマンが消え去ったという事
これがお前達新生代超人にとって何を意味するか・・・
ガキでも解る簡単な因果関係の問題だよ」
ライトニングが示唆する、ラーメンマンが消えたことの因果。それはまさにガキでもわかる現象であった
「ハッ!・・・ウアアアア〜ッ!お、俺の頭の記憶から・・・・
ラーメンマン先生の記憶が消えていく!」
「キッド!き、きっとお前はラーメンマン先生とそんなに交流がなかったからだ
でもボクは”洞窟の三つ編みのおじさん”時代からの付き合い・・・
忘れるなんてこと・・・・ぼ・・・ボクも思い出せない!?
先生の容姿も!どんな指導を直接受けていたのかも!」
ブロッケンJrが右腕を切り落とされたことにより、ベルリンの赤い雨を使えなくなってしまったジェイドと同じように
ラーメンマンから戦いの手ほどきを受けていた新世代超人にとって、その師の消滅は
彼から学んだ技術の全てを忘却することになるのである
これはキッドはともかく、基礎を教えられた万太郎にとっては相当やばい事態。素人超人に成り下がってしまう?
「理解したか。お前達新世代超人の強さの基盤が崩壊したという事を!」
「フフフ・・・たしかに理屈ではその通りです。しかし
未来図はあなた達の思うようには描かれなかったようですよ」
めっさ勝ち誇る時間超人コンビでしたが、何故かるミートは涼しい顔。それどころか含み笑いさえ浮かべています
ここから脅威のゆで理論炸裂でこの因果を覆すのでしょうか
「万太郎さん、キッドさん。彼等の言う通りならば
あなた達はラーメンマンから教わった超人格闘術全てを忘れてしまっているハズですが
・・・・いかがですか?」
ミートに促された万太郎は、ラーメンマンから叩き込まれた技を思い出してみようとします。すると・・・・
「お・・・・・覚えてる!何もかも全部忘れちゃいない!」
「俺も覚えている!ラーメンマン先生から習った技を!
こ、これは一体!?」
どうしたことか。ラーメンマンの記憶が抜け落ちた新世代超人が、ラーメンマンの技だけは失う事無く使えるとは
その謎を解く鍵は、ミートが手にしている超人大全に記されていた
「確かにラーメンマンの肉体は消滅してしまいました
未来において、新世代超人達が彼から直接指導を請うことはできません
しかし・・・この超人大全にはこう記されています
ラーメンマンはモンゴルマンマスクで九死に一生を得た後
自分がいつ亡くなってもいいよう自らの奥義を全て記した
美来斗利偉・武芸伝という畢生の大作を書き上げた!
そして完成した書を、とある洞窟に秘匿したと書かれています」
なんだって―――!!!
キバヤシもビックリのご都合展開キター!なんとラーメンマンは自らの奥義を認めた秘伝書を後世に残していたのだ
ジェイドのベルリンの赤い雨の記憶がブロッケンの帰還の記憶に変化したように、ここで万太郎の記憶も変化
洞窟の奥に居たハズの”三つ編みのおじさん”は消え、代わりに美来斗利偉・武芸伝の巻物が!
美来斗利偉・武芸伝はいわばラーメンマン渾身の遺書。後世の新世代超人達は、この書を元に彼の格闘術を学んだのである
「・・・ちなみにそれはヘラクレス・ファクトリーのバイブルとされています」
ラーメンマン死すともその魂は死なず!
彼の直接の指導なくとも、その秘伝書によってラーメンマンの技と魂は後世へと受け継がれていたのだった
相当ご都合主義ですがゆで展開にしては特に矛盾点もないので充分に許容範囲と言えましょう
なんで秘伝の巻物をキン肉星の洞窟なんぞに隠したのかは謎ですが
といったところで後締めも終わり、今度こそ2回戦Aブロック第二試合終了
委員長が明日行われるBブロックの試合に関してインフォメーションを発信するのですが・・・
「第一試合ジ・アドレナリンズVS世界五大厄の一戦は
上野公園内不忍池とする!」
委員長のボンクラぶりここに極まる!
今大会最大最凶の「悪」が時間超人であることは既に誰もが共通して持っている認識だろうに
その対戦相手であるロビンにわざわざトラウマの試合会場を用意する委員長
そう、不忍池はかつてロビンマスクが悪魔超人アトランティスと戦い、惨殺された場所!
このバカ本当に意味がわかりません。そりゃ未来の超人委員会も潰れ(ry
このロビンの動揺ぶりを見よ。ガガーン「ウググ〜ッ」て可哀想にもほどがある
まぁアドレナリンズの敗北は展開上確定してはいますが。しかしそれでも委員長のアホンダラぶりにはキレざるを得ない
ロビンは忌まわしい悪夢を吹っ切ることができるのか?次号へ続く!
復讐の戦士
「し・・・不忍池〜っ!!」
すっとんきょうな大声を上げてガクガクブルブル震えだすロビン。誰かどうにかしてやってよ
よりにもよって試合会場を不忍池にしたアホのハラボテ。これはどういう事だと息子と娘から怒りの8の字固めをくらいます
「なんでそんな忌まわしい池でロビンの試合を〜っ!」
「これはあくまで時間超人が指示した場所じゃ。ワシのせいではない」
超人委員会オワタ
「時間超人に言われたからだよ!」って何の為の大会委員長だお前は。棄却しろそんなの
悪行超人の指定する試合場、しかもロビンのトラウマの場所であると自身も承知しているのにそれを受理する委員長
浮気か何かの弱味を時間超人に握られてる、とかいう前設定があるならともかく・・・ただの時間超人サポーターだろ
久々に恐ろしいほどの狂いっぷり。ゆで展開の前には一般良識も読者の突っ込みも無意味だぜ
「ジョワジョワ。アドレナリンズよ、お前達は不忍池で必ず消える
最後の情けに一目息子に会せてやるぜ〜っ」
誰も頼んでもないのにわざわざケビンのクリアベッドを時空の裂け目から呼び出すライトニング
アホの委員長とか、やたら優しい時間超人とか今回はマジにご都合展開神懸かってます。こいつはデンジャラスだぜ
せっかくの時間超人の厚意なので、お言葉に甘えてケビンのベッドに近づいて語りかけるロビン。ここが結構泣けます
「我が子ケビンよ・・・聞こえるか。アリサは今一生懸命死と戦っているところだ
お前が分け与えてくれた血液のおかげで今は小康状態を保っている。ありがとう
だが予断を許さない状態であることに変わりはない・・・息子のお前には正直に言おう
今の私は完全無欠超人になれるというトロフィー球根にも
栄光ある究極の超人タッグのトロフィーにも何の興味もない
ただお前とアリサの傍にずっと付き添っていたい
それが本音だ」
完全無欠の超人になんてなれなくていい。栄光のトロフィーなんて欲しい奴にくれてやる
今はただ父として夫として。愛する家族の傍に居てやりたい
後の超人幕僚長、更にはヘラクレスファクトリー校長を務める男が。息子の前で見せたその本音
だがしかし。それゆえに
「だからこそ私はこの身をかけて戦う。お前ならわかってくれるな?」
大切な家族を守る為、その傍を離れ元凶である時間超人を討たねばならぬ。カッケーぞロビン。お前は男だ(高田風に)
父の覚悟を受け止めたケビンは、持てる力を振り絞ったか細い声で応えます
『すまないダディ・・・俺やマミーの為に・・・こんな苛烈な闘いを・・・・』
「何を言うか。お前とアリサが死という魔物と闘っているんだ
愛する妻、愛する息子であるお前の為悪党と闘うのは当然のこと!
私は誓うぞ。お前とアリサのために絶対に勝つと
ケビンマスクの偉大な父親”ビッグダディ”となるためにな!」
『ダディありがとう』
やったねパパ!明日はホームランだ!
瀕死の息子に必勝を誓う父。ロビンにつられて会場中が涙した、その時突然奇跡が起きた
なんとクリアベッドを触っていたロビンの腕が、ズブズブとガラスに沈み込んで水槽の中へ入っていくではないか!
ハンドパワーです。いやさ失礼、美しき親子愛が物理法則を超えた瞬間であった
「ケビン・・・!」
34年の時を超える父と子の抱擁
その力強く逞しい両腕の温もりは息子に生きる力を与え、その胸の鼓動は父に戦う勇気を与えるであろう。感動のシーンです
「くせーくせー!まさに昭和の香りプンプンだな
さぁそろそろお涙頂戴の寸劇も終わりだ!」
しかしここでサービスタイム終了。謎の引力光線によって再び時間超人の手へと戻ってしまうケビンのクリアベッド
ゲラゲラと笑い声を上げながら花道を引き揚げていく時間超人ですが、後ろを向いたままのロビンの手には・・・
咄嗟にもぎ取ったケビンの羽飾り!
Bブロック第一試合、ロビンのピンチを救うキーアイテムになりそうです。まぁ最後はアドレナリンズの負けなんだけどもな
「なんだぁテメー?どきやがれ!」
ラスト。ケビンを担いで花道を引き揚げる時間超人の目の前、行く手を遮るように1人の男が立ちはだかった
鬼気迫る表情でサンダーとライトニングを睨みつけるその男は・・・カオス・アヴェニール!
記憶が戻った途端の彼のこの行動。まぁ読者の誰もが解ってた事ですが、やはりアヴェニール族を滅ぼした仇は・・・
「ジョワジョワ。カオスよ、最初はただの泣き虫オタク野郎とばかり思っていたが
あの2000万パワーズを破るとはなかなかやるじゃねえか
20世紀の目ぼしい強豪超人の名は全てインプットしてきたはずなんだがな
どうやらお前の事だけは忘れていたようだぜ」
カオスの実力を認める発言をして、その横を悠々と通り過ぎるライトニングとサンダー。だがカオスは微動だにしない
通り過ぎて暫しした後。2人に聞こえないような小さな・・・しかしそれでいて力強い声で彼は呟いた
「・・・・・・お前達が忘れていても俺は覚えている
俺はお前達のことをず〜っと前から知っている!
忘れるものか〜っ!」
カオスの仇敵はやはりサンダー&ライトニング!
時を超えた復讐の戦士、記憶を取り戻しターゲットを前にした今何を思う?次号へ続く!
初恋の妻へ
どしゃ降りの雨が降りしきる中、懸命に死神と戦う妻・アリサの元へロビンマスクが駆けつけた
っていうかロビンずぶ濡れ。傘さしてこいよお前
既に時間帯は深夜。廊下で眠っているマッキントッシュ夫妻を起こさないように毛布をかけ、ロビンはそっと救急室へと入る
つうか病室名「アリサ・ロビン」てなんぞこれ。「ロビン」て姓だったのかよ
これだとケビンのフルネームは「ケビンマスク・ロビン」か。紛らわしいなオイ。初っ端から怒涛の突っ込み2連発です
「アリサ、キミが大好きなライラックの花だ
・・・こんな夜分に恐れ入りますドクター。ワイフの容態は?」
「さしあたって生命の危機は脱したと申し上げるべきでしょう
しかしいまだ予断を許さない状態であることは変わりありません」
持ってきたライラックの花束を花瓶に活け、ドクターからアリサの状態を聞かされるロビン。とりあえず今のことろはは安心みたい
「ありがとうございますドクター」
「いや私の手柄じゃない。ケビンという方が輸血してくださった血液のおかげです
あの血液の成分には正直私も驚かされました。あれほど輸血に適した血液というのはまことに珍しい
血中酸素があんなにふんだんな血液というのはちょっと記憶にありません」
「?」
ドクター曰く、アリサに輸血されたケビンの血液は血中酸素濃度が物凄いとの事
「ケビンさんという方はもしや潜水士か登山家をされている方なのですか?
あの血はあなた方超人のものよりも凄い
常人とはかけ離れた効率で酸素を摂取しないとあんな血液にはなりません」
やたら血中酸素が高いというケビンの血液。これはいったい何を意味するのか。はんぺら頭悪いのでようわかりません
ケビン自身死にそうですから、あの状態で一生懸命酸素を摂取してるってことでしょうか。そんな状態ながら母に血を分け与えたと
うーむ。まぁどうせ俺等が一般的な思考から展開を予想しても、ゆで展開はその遥か斜め上を行くし
現時点であんま深読みしても意味はなさそうなファクターです
と、ここで小康状態を保っていたアリサの容態が急変。突然呼吸を乱して苦しみ始めました。ピンチ!
「お前がバイ菌だらけの身体で病室に入ったりするからじゃ〜っ!」
飛び起きたマッキントッシュ氏はいつの間にか来ていたロビンの姿を見て激昂。しかしロビンはハッと気付くと
懐から取り出したケビンの羽飾りをアリサの口元へと近づけた
すると羽飾りはフェイスフラッシュの如く神々しい光を放ち、アリサの呼吸を落ち着けていくではないか
「心拍正常・・・奇跡だ!ロビンマスクあなたは奇跡を起こしたんだ!」
「これは奇跡ではない。ケビンが起こした真実だ!」
ロビンの行動を「奇跡だ」と称賛するドクター。ロビンはコミックマスターJのように「奇跡じゃない」と言ってのけます
『血中酸素がふんだんな血液・・・そうかケビンは!』
しかもケビンの血液の理由にも気付いたみたい。なんやねん。うーむ、ゆでキャラに負けた感じがしてそこはかとなく屈辱だ
再び容態が安定した妻に、励ましの言葉を送るロビン。正義超人・ロビンマスクではなく、あくまでアリサの夫・ロビンとして
「アリサ・・・普段なら照れくさくて言えないことなんだがライラックの花言葉を知ってたかい?
私が愛する女性はキミが最初で最後だ
ライラックの花言葉は”初恋”だ」
決戦前、妻に送った言葉は「必ず勝つよ」でも「応援していてくれ」でもなく
「キミを永遠に愛している」
さすがの英国紳士。ロビンのカッコよさに全国読者が泣いた
「行ってくるよアリサ」
”初恋”の女性に優しく口づけし、病室を後にするロビン。最愛の妻と息子を守る為、明日一世一代の決戦へと挑む
一方。パートナーロビンが居ない中、1人で特訓に励むキッド。そこへ現れた予想外の男は・・・・
「半歩だが踏み込みが足りねえな
ニュージェネレーションってやつらは派手で見栄えのいい技はバンバン出すが
基本中の基本タックルもできねえのか?」
「パパ!」
なんと特訓中のキッドを見舞ったのはテリーマン。やはりロビン同様ずぶ濡れです。傘させよと
「なにをー!」と飛びかかったキッドのタックルを軽くさばくテリー。流石に親父の貫禄です
「そら見たことか。お前がミーのレスリングキャンプに来たら
ハイスクールコース・・・いやキッズコースからやり直しだな」
ツンデレ親父の特訓キタコレ
憎まれ口を叩きながらキッドのスパーリングパートナーを務めるテリー。海原雄山かお前は
「カーペットボミングス戦の傷が回復していれば避けられるレベルだが・・・
フフ・・・今のはナイスタックルだったぞ」
『・・・・・・!ありがとうパパ!』
「ようしキッドもう一丁こい!」
すぐに互いの心情を察し、打ち解けあう父と子。そんな2人を優しく見守るオカン
時を超えるテリー一家の絆。スグルに爪の垢でも飲ませたいぞ
ロビン、キッド、互いに決戦前夜のエネルギーチャージは充分!いよいよ次号怨敵時間超人とのゴング!見逃すな
シノバズ・ポンド・デスマッチ
東京都台東区上野公園、不忍池特設リングは昨日までのどしゃ降りが嘘のような晴天もあって既に超満員
上野公園入口から不忍池まで10万人を超える人で埋め尽くされています。10万多いなオイ
観客の中には与作さんやスグルをヘッドロックして走り回ったおっさんの姿も
そういえばバトルロイヤル以降タザハマさんと吉貝アナの姿が映ってないんですけど。まだ実況はあの2人なんだろうか
「おいカオス、たしかに僕は試合を観るのも練習の一環だって言ったけど
そんなに根をつめないでゆっくり休むのも・・・」
「この試合は特別だ。どうしても見ておかなくては」
観客席最前列には、昨日2000万パワーズとの死闘を終えたばかりのヌーヴォーの姿も
さすがにカオスは仇の試合だけに、ゴング前から時間超人の一挙一動を見逃すまいと凄まじい形相です
そんなところでいよいよ試合時間。不忍池中央にかけられていたシートが剥がされ、そこに水上特設リングが姿を現す
まったくもってアトランティス戦と同じ形式のリング。ロビンが金網に怯えたラーメンマンみたいにならねばいいのですが
「あの激戦以来、全宇宙でウォーターデスマッチのことを
シノバズ・ポンド・デスマッチ
と呼ぶようになったが・・・今回のルールは更に苛酷になっている!」
「全宇宙で」とか不忍池有名すぎ。さんまの何でもダービーのラストレースでぶらさがりやってた池なのに
で、今回は時間超人の提案(またかよ!)をアドレナリンズが承諾したことにより、前回よりも更に苛酷になってるそうな
「リングの周りの水中には野性の熊を捕獲する為の熊バサミが何百と沈められている!
まさに水中に落ちたらおしまい血の池に変わってしまうという地獄の趣向!
ゆえにお集まりいただいた観客の皆様に一言ご注意を申し上げます!
この試合はかつてない残虐試合になることは必至!小さなお子様や心臓の悪い方は
今のうちに退席されることを切にお願い申し上げます!」
ざわ・・・・ざわ・・・・
へー今回は水中に凶器がごまんと沈む地獄池仕様だそうな。観客への自主退席を求める委員長にマシンガンズも驚きます
「ほぉ・・・珍しいことを言うな。あの委員長が」
「いつも消防法を無視してまで目一杯客を入れようとする銭ゲバのハラボテが
・・・これはよっぽどのことじゃぞ」
テリーにもスグルにもボロクソ言われる委員長。コイツ本当に人の上に立つ器じゃないな
「それではただ今より2回戦Bブロック第一試合を開催します!
まずはブルーゲートよりジ・アドレナリンズの入場です!」
かくして希望者の自主退席が済み、いよいよ両チーム入場。まずは青コーナーからアドレナリンズだ
なぜか船頭がアデランスの中野さんです
与作さんやヘッドロックのおっさんといい、今回はファースト懐かしの脇役達総出演。これはオールドファンには嬉しいぞ
『アリサ・・・ケビン見ていてくれ。私は絶対に勝つ!』
ケビンの羽飾りを強く握り締め、愛する家族に必勝を誓うロビン。大歓声の中、アドレナリンズが颯爽とリングインです
そして赤コーナーから、こちらはアドレナリンズとは反対に揺れるような大ブーイングに迎えられて世界五大厄が入場
「俺達マゾだからこのブーイングが気持ちいいんだよ!」と言わんばかりに不適な笑いを浮かべ、ゆっくりとリングイン
「おっと、ケビンの観戦席を用意しなくっちゃあな!」
と!言うなり担いでいたクリアベッドをリング上方の吊りフックに引っ掛ける時間超人。宙吊りケビンの出来上がりです
ロビンの心を乱す、時間超人の卑劣な作戦!
果たして惑わされずに闘えるのかアドレナリンズ!?次号へ続く!
どいつもこいつもバカばかり
不忍池リング中央にロープ一本でぶら下げられるカタチとなったケビン。動揺するロビンにサンダーは言う
「あまりの人気に今日のチケットは全てソールドアウトになっちまったからな・・・
親父の最後をより近くで楽しんでもらう為、ケビンには特別席を用意してやったぜ」
「何が特別席なものか!ケビンのクリアベッドを吊るすロープは一本に見えますが
実は2本のロープを複雑に結びつけてある罠ロープなんだ!
だから衝撃によって結び目がほどければ
クリアベッドは池に転落してしまう!」
ケビンのクリアベッドを吊るしたロープは、単に2本のロープをテキトーに結んだだけ
ベッドの重量を考えると、ちょっとした衝撃を与える度に少しずつ結び目がほどけて最後には落下してしまうという
吊られてる位置は間違いなくリング中央なんですけど。落下したら池なん?
いきなり納得のいかないミートの解説が飛び出すも、真のゆでファンはこんなことでいちいちツッコミません
「これがシノバズ・ポンド・デスマッチの全容じゃが・・・
アドレナリンズにとっては当然精神的に不利という不満があろう
よって我が超人員会としても再協議の必要有りと判断しておるが
アドレナリンズよ、このルールを受け入れる用意はあるか?」
今更何言ってんだテメエ
元々お前がアホみたいに時間超人の申し入れを受けたせいで不忍池デスマッチという流れになったんだろうに
試合開始直前になってから「再協議の必要有り」ってバカヤロウすぎて声も出ない
一番最初にお前が時間超人の提案なんか却下してれば良かったんだよ。委員長の無能ぶり神懸かってます
「ざけんなよーっ!
シノバズ・ポンド・デスマッチのリングだけでもロビンはよく受けたというのに
これは酷すぎる!再協議どうのって前にケビンを降ろしやがれーっ!」
キッドの「ざけんなよ」はまさに全国読者の代弁か。委員長マジ時間超人の手先
「いいさキッド。こんな近くで息子に自分のファイトを見てもらえるんだ
ますます闘志が湧くってものさ」
しかしクソ真面目な倫敦の若大将がさしたる思案もなくこのルールを受諾した為、試合は滞りなく進行する事に
正義魂云々とかも立派ですけどロビン迂闊すぎ。家族の命が懸かった大一番でこんなん受け入れんなよ
アカギは鷲巣麻雀に赴く前、「敵から出された飲み物は飲みたくない」とドリンク剤を持参して行きました
一世一代の大勝負ともなればそれくらいの用心は当たり前だろと。真剣さが足りないよロビン!
カァァァァーン!
「キッド、先発は私が行く。あの忌まわしき過去を早目に払拭する為にな」
「おもしれえ!ロビンマスクの相手は俺にやらせてくれ」
かくして2回戦Bブロック第一試合、アドレナリンズVS世界五大厄シノバズ・ポンドデスマッチのゴングが鳴らされた
アドレナリンズ先発はロビン。これを受けて時間超人はサンダーがリング中央へと躍り出ます
「ヌワアンダ〜ッ!!
さあ、あの時の悪夢を再び思い出せ〜っ!」
体格で勝るサンダーはロビンを捕まえると一気にロープ際へ寄り身。相変わらず変な掛け声です。ぬわんだ〜
しかし追い詰められたかに見えたロビンは慌てず騒がず、気合を入れて腕を引きぬくと逆にサンダーの両腕を閂に極める
「本当のケンカってやつはこうやるんだーっ!」
マスクの角でヘッドバットを食らわし、その怯んだ隙を逃さず体を入れ替えるロビン。流石の老獪なテクニック!
そのまま池に落下させるも、サンダーもさるもの。ロープに腕をひっかけリングに舞い戻るドロップキックで反撃
しかしロビンはその反撃まで読みきっていたかのようにこれをキャッチ、背負い投げでキャンバスに叩きつけます
『あーっとこれはなんだ!あの強豪時間超人サンダーが
まるで赤子の手をひねるがごとく扱われているーっ!』
「こ、これがレジェンドの中でもリーダー格と呼ばれるロビンマスクのファイトか!
身体のしなやかさ、技の精度は達人級だ!」
実況アナウンスも思わず興奮するロビンの完璧な立ち上がり。万太郎もその精妙の技巧にただ感心するばかり
基本パラメーターでは大きく上回るであろうサンダーを、長年培ったテクニックで上回るロビン。今週の魅せ場です
「ヌワヌワ大騒ぎするんじゃねえ。何度も言っているだろう
俺達がわざわざ20世紀くんだりまで来て倒す価値があるのがレジェンドだ
このくらいの強さは想定内よ!リオンフィンガー!」
しかしながら例によってノーダメージのサンダー。ピンピンして起き上がるとジャンプして上空から襲い掛かる
左の肩当から鋭く強靭な爪が伸びる切り裂き攻撃・リオンフィンガーだ
「なんの〜っ!トアーッ!」
不意を突かれた一発目は喰らったものの、連続で放たれた2発目は上体を反らして回避するロビン
正義超人に二度同じ技は通用せん!とばかりに、ガラ空きのサンダーのボディに強烈なキックを見舞いますが・・・
「見たか!ロビンの強さは磐石だろ!・・・・あ、ああ〜っ!」
吹き飛ばされたサンダーの巨体はケビンのクリアベッドに激突!ゆでパターン入りました
凄まじい衝撃により、シュルシュルと伸びていくロープの結び目。ロビンとキッドに身の毛もよだつ戦慄が走る
「ケビ〜〜〜ン!!」
「わかっていただけたかな。ケビンを吊るした意味を!」
卑劣にして狡猾!リング上空を封じる時間超人の罠!
委員長の無能さとロビンの迂闊さが招いたルールでアドレナリンズ大ピンチ。次号へ続く!
タミフルロビン
「ロビンが投げたサンダーの巨体がクリアベッドを直撃したーっ!」
「ヌワヌワ。俺は何もやってないぜ〜っ!
お前が俺を投げたんだからなァ〜っ!」
「と・・・止まれーっ!」
ロビンが上空に投げ飛ばしたサンダーの巨体はクリアベッドに激突。その衝撃でロープの結び目がほどけていく・・・って
投げ飛ばしてねえよ!蹴りでぶっ飛ばしたんだよ前回ラスト!
流石ゆで御大。先週のラストでさえ既にテキトーです。そこにシビれる!憧れるゥ!
なんとか揺れがおさまりクリアベッドは落下を免れましたが、このままではいずれ落下することは必定
だから最初からこんなルール受け入れなければよかったのに・・・という読者の思いを代弁してくれるのはやはりキッド
「ロビンよーっ!ケビンのクリアベッドだけは降ろしてもらおう!
これ以上こっちにだけ不利なルールを受け入れる義理はないぜ!」
キッドものすごく常識人っていうか普通の思考です。キッド最高。もう読者はキッドに頼るしかありませんが
「大丈夫だ。私はこのルールで戦う!
どんな困難で苛烈な状況からも逃げない姿をケビンに見せたいんだ!」
もう病気だろロビン
「ケビンに見せたいんだ!」はいいんだけど、そのケビンが死にます。このルール
超人プロフェッサーの肩書きが泣くぜ。誰かこの矛盾オヤジなんとかしてやってよ
「ヌワヌワ〜ッ!どこまでも苛烈な道を選ぶとはな〜!
そのアホなほどの正義超人魂は見上げたもんだーっ!」
あくまでも敵の用意したルールを呑み、その上での勝利を目指すロビン。立派と言えばそうだけど・・・でもこの場合は
まったくもってサンダーに同意せざるを得ないアホっぷりです
ロビンは「自分の美学を貫くためなら他人はどうなろうと構わない」というタイプの典型だと思う。ケビンとばっちりだよ!
「ドアーッ!ああっ!?しまった!わ・・・私としたことが!」
サンダーに加え、乱入してきたライトニングを相手に1人で立ち回るロビン。得意の空中戦へ持ち込もうとするも
自分がクリアベッドに激突してしまうという痛恨のミスをやらかします。ダメすぎる
見る見るほどけてゆくロープの結び目。観客も目を覆うハラハラシーン、父親ならば耐えがたいものでしょう
「アア〜〜〜〜ッ!!」
今更「アア〜ッ」じゃないだろと。だから最初から拒否してれば(ry
どうにもこうにもロビンの行動が支離滅裂すぎて同情できません。むしろ時間超人の応援したいのは俺だけだろうか
「ケビンにぶつかるのは俺達だけじゃねえ
上空高く飛べばお前自身もぶつかることを覚えておくんだな」
「ガッデム!これじゃロビン得意の空中殺法が全く使えないということじゃねえか!
相手を舞い上がらせる技は使えない。自分も大きくジャンプできない。八方塞りだ!」
そんなの試合前からわかりきってると思ったらなんか今頃気付いたみたいです
ダメだこいつら・・・早くなんとかしないと
「何をどう考えをめぐらせてもオメー達に勝機はねえーっ!」
「ゴガ・・・・!」
手も足も出ないまま必死に反撃の糸口を模索するロビンに、背後からサンダーのジャンピング二ーが炸裂。思わず吹いた
ロビンのポーズがなんか中途半端なのと「ゴガ!」という呻き声が変すぎて異様にシュールです
「ロビン!タッグの鉄則はふたりでひとつになること!
ケビンはあんたにとって可愛い息子かもしれねえが・・・
俺にとってもかけがえのない親友なんだーっ!」
ここでキッドが「親友は俺が守る!」とカッコイイ台詞を吐きながらタッチ。サンダーにパンチの連打を浴びせかける
しかしながら例によって威勢がいいのは最初だけ。相変わらずノーダメージのサンダーはすぐに反撃に転じます
「うわさのブロンコフィストってやつはそんなもんか!」
あっという間にサッカーボールキックの的になるキッド。弱いにも程がある
だがその時。ロビンの懐からケビンの羽飾りが転がり落ちると、それを見たロビンに何やらアイディアが閃いた!
「トアアーッ!」
ジャンプはご法度のハズなのに、何故かクリアベッドに向かって大ジャンプするロビン。閃いた策とは何なのか?
試合が盛り上がらないのでロビンのアホっぷりに期待したい次号へ続く!
ダアーッ!
ケビンの羽飾りを握り締め、クリアベッドに向かって大ジャンプしたロビン。いったい何を思いついたのか
・・・ってそのまま普通にベッドに体当たりです。何をするだァーッ!
「ロビンお前血迷ったかーっ!?
そんな事をしたらクリアベッドがシノバズ・ポンドに落下してしまうだろうがーっ!」
アホのスグルにさえ突っ込まれるロビンの狂行。大きく揺れるベッドはその度に結び目を緩めていく
会場中の人間が目を覆ってベッドが落ちない事を祈る中、当のロビンの脳内には何やら回想シーンが映し出されます
なんぞこれ。それはマスクを打つ鍛冶仕事をしている何者かの姿
ロビンの父がロビンのマスクを打ってるのか、ロビンがケビンのマスクを打ってるシーンなのか判別できませんが
ともあれロビン家の人間であることは間違いありません。はたしてロビンはこの回想から何を思いついたというのか
で、一発体当たり食らわした後とりあえずボケーッとつっ立ってるロビン
いったい何をしたかったのか。ケビンのベッドを落とすのが目的なら連続で体当たりすればいいと思うのだが・・・
ベテランの相棒がそんなタミフル行動をかますものだから、若いキッドは一人奮戦するしかありません
「くらえテリー一族の伝統技!テキサスコンドルキック!」
「ダメだキッドーッ!上がりすぎだーっ!」
「・・・!クソッ!」
十八番のテキサスコンドルキックを繰り出すも、上空のベッドに激突してしまう為に高くジャンプできないキッド
不十分な高さから見舞った中途半端なキックは余裕で回避され、手痛いツープラトンの反撃を受けるハメに
「テキサスの鷹キックなどと大層な名前をつけおって〜っ」
「雀キックとでも改名したほうがいいんじゃねえか!」
コーナーの鉄柱に背中から落とされるキッド。ここでタミフルロビンがタッチを申し出ますが
「タッチのタイミングを決めるのはチームリーダーの仕事・・・俺の判断は”まだ”だ!」
タミフルなロビンが信用できないのかキッドは爽やかな笑顔でタッチを拒否
やせ我慢して頑張りますが、やはり良い所なくボコボコにされてしまいます
「キッド・・・・ダアアーッ!」
ここでロビンがロープを飛び越えて大ジャンプ。颯爽とピンチの相棒のカットに入る・・・・かと思いきや
またもやケビンのクリアベッドに体当たりです。ダアアーじゃないだろと
ベッドの落下が目的なら最初から連発すればいいのに。なんでさっき一発食らわしただけでボーッとしてたんだ
そしてロビンがカットに入ってくれないので時間超人の大技を喰いマットに沈むキッド
常軌を逸したロビンのボンクラぶりに、読者も頭を抱えるしかありません。ダメだこいつ・・・早くなんとかしないと・・・・
時間超人の大技アトモスフィアクラッシュで虫の息のキッド。カウントが重ねられますが起き上がる気配を見せません
「ジョワジョワ。”ファイティングロデオマン”と異名ばかりは勇ましいが
アメリカの超人って奴は強い敵に対してはあっさり白旗を振る合理的な面がある」
「もう白旗上げてるから起き上がらないだろ」と嘲笑するライトニングだったが、この言葉にキッドが反応する
「わ、忘れるな・・・俺の身体にはアメリカ超人の血も流れているが・・・
どんな強敵に対しても・・・命を引き換えにしてでも戦いを諦めない・・・
サムライの血も流れているんだぜ〜っ!」
カッコいいぞキッド!ロビンがアレなので相対的に尚更カッコよく見えるな
死力をふりしぼり、カウント9でなんとか立ち上がったキッドにナツコ涙目です。頑張れキッド!
「それじゃあ・・・そのいらねえ命もらおうじゃねえか!」
グロッキーのキッドを抱え上げたサンダーは、これをリング外に向かってスローイング。キッドは池へ転落します
さあ池の中に何百と沈められた熊バサミがキッドの身体を・・・・・あれ?熊バサミかからねええええ!
キッド割と強運です。何百も沈めたって委員長言ってたのに割とスカスカなんでしょうか
しかしキッドの上に飛び乗ったライトニングが、その頭にエルボースタンプの雨あられ。熊バサミより辛そうです
「キッド・・・・!」
今にも死にそうな猛攻に晒されるキッドに、流石に顔色の変わるロビン。早くカットに入ってやって!
「ケビンよ!お前も超人格闘技界の名家・ロビン王朝の血を継ぐ者なら
あらゆる覚悟はできているはずだな!
ダアアーッ!!」
またダアー出た!相棒のピンチに、ロビン、三度のクリアベッドへの攻撃を敢行!
ベッドを蟹バサミにし、ついに強引にロープを解いたロビン。はたしてその思惑は?次号へ続く!
悪夢再び?
『なんと〜っ!ロビンマスク未来の息子と言われているケビンの入ったベッドを
自らの手で池に放り投げてしまったーっ!』
「もう面倒になった!」とでも言わんばかりに、クリアベッドを池へとブン投げるロビン
激しい水飛沫を上げて着水したベッドは、観客達が悲鳴を上げるゆっくりと不忍池に沈没してしまいます
「ロビン!お前やっぱりケビンを息子とは信じてなかったんだな!だからこんな酷い事を!」
「確かにこの戦いにおいて空中のケビンはあらゆる局面での足枷になっていたが・・
だけどこれはやりすぎだーっ!」
「ヌワヌワ。俺たちゃケビンのクリアベッドがあろうとなかろうと関係ねえ!
あれはあくまで観客を退屈させない為の余興にすぎねえ
これからゆっくりアドレナリンズを地獄へ送ってやるぜーっ!」
ミートと万太郎はロビンの決断を激しく糾弾。時間超人も「ベッドとか別にいらねえしー。バカじゃんー」とせせら笑います
というかアレ観客の為にやってたのかよ時間超人。なんてサービス精神に溢れた連中なんだ
会場中がロビンの行動のせいで気まずい空気になってる中、しかし本人だけは意に介することなく試合に集中
サンダーのラリアットを華麗に回避してブン投げると、その両脚をトランポリン代わりにして自ら池へと大ジャンプ
キッドのエルボースタンプの連打を浴びせるライトニングに回転ドロップキックをお見舞いします
「ビャアアッ!!」
変な掛け声出た。びゃああああうまいいいい。ロビンどんどん悪行超人みたいになってきました
一撃くれてキッドを助けたロビン、間髪入れずにライトニングの首根っこを掴んでを池へ放り投げます。ばしゃーん
”ガチャーン!!”
ライトニングの両腕と肩口にガッチリと喰らいつくクマバサミの刃。最初の餌食となったのは、考案者本人だ。ざまあ
「クマバサミで時間超人が傷ついたら飛爺隊やテガタナーズの立場がないんじゃね?」という考察がありましたが
キッチリその刃は肉に食い込み、流血までさせてるのでトッコーアタックより強いと思われます
でもライトニングは悲鳴も上げないし全然痛そうにしてません。強いのか弱いのかクマバサミ
「さあキッド上がれ!」
「バカな!俺なんかよりもケビンを救うのが先だ!時間超人を倒すことはもちろん大事だが
しかし俺達が未来からやってきた目的はケビンの救出にある!
ケビンの命をもらって俺が生き延びては正義超人としての義務を果たしていない!」
相変わらず唯一まともな思考のキッド。沈んだケビンを池に潜って助け出そうとしますが
ロビンはキッドを無理矢理リングへ引き上げると、力強く言います
「タッグチームってのはリーダーを死なせるわけにはいかないんだ
ここは俺を信じて試合に集中しろ!」
やはりロビンは何の策も無しにケビンを沈めたワケではないみたい。この言葉にキッドも落ち着きを取り戻します
「そらー!我慢してると足がヘシ折れるぜーっ!」
キッド渾身のスピニング・トゥホールドがサンダーの足を絞り上げる。ここに来て俄然動きの冴え渡ってきたアドレナリンズ
クリアベッドが無くなったことで空中殺法も自在に使えるようになり、あの時間超人を相手に負けていません
このままチンタラやってもラチが開かんと感じたライトニングは、ロビンと一緒に池の中に飛び込むといいう超急戦に出ます
『ライトニング時間を操り肉体を自在に変化させ蹴りをいなしたーっ!』
ファスナーを開いただけなのに「時間を操った」って。すごいね時間超人
アナウンサーは吉貝アナでしょうか。お前もう少し考えて喋ろうな
「諦めな!苦手な水中でもう一度死ぬんだ〜っ!」
ロビンを抱えたライトニングは不忍池へダイブ。あのアトランティス戦と同じように、水面が巨大な大渦を巻く
水中で両者が壮絶な戦いを繰り広げている証拠です。果たしてこの激突を制し、水面へ上がってくるのはどちらか?
やがて渦が突然止まり、水中からゆらりゆらりと浮かんでくる影。それは・・・・
「ロビン!」
プカリと浮かんだのはロビンマスク!笑顔で手を差し伸べるキッド・・・ってこのパターンはまんまあの時の
あの時の再現だァー!!
悪 夢 再 び !
上がってきたのはマスクのみ!次号へ続く!
って、多分この手はロビン自身の手だな
水中戦でロビンが勝てたのは、先にケビンのベッドを沈めていたのが仕込みだったと予想。みんなはどう思う?
ケビンマスクの秘密
「なんてことだ!これじゃ2年前のあの時と同じじゃないか!」
「ち・・・知将ロビンマスクをもってしても・・・魔の連鎖は断ち切れなかったか・・・」
ロビンとライトニングが沈んだ不忍池から現れたのは、ロビンのマスクを掲げた腕
まさにアトランティス戦の悪夢の再現。予想しうる限り最悪の出来事に、会場は観客の悲鳴で埋め尽くされます
しかしその時だった。「ライトニングコロス!」と泣きながら腕をブン回すキッドがその異変に気付く
「ち、違う!こいつはライトニングの腕じゃないーっ!」
次の瞬間、腕だけしか見えていなかった超人の上半身が水面に浮上。その超人は・・・
ケビン!?
否!身につけている鎧はロビンマスクのモノ。背中に蜘蛛の刺青もない。導き出される答は1つ
ケビンのマスクをかぶったロビンマスクだ!
勝利を確信した直後のまさかの展開。これにはサンダーも汗を浮かべて慌てふためくしかない
「こ、これはどうしたことだ!我が兄弟ライトニングはどこに?」
「キッドよ心配をかけたな!リング中央を空けておいてくれ!」
ここでロビンが勢いよく水面から全身ジャンプ。その両脚には頭を挟み込まれたライトニングの姿が!うおー
サンダーがフォローに入ろうとするも、キッドがこれを絶好のタイミングでカット。その伝家の宝刀を抜き放つ!
「ロビン・スペシャルーッ!」
ロビンスペシャル炸裂!これまで圧倒的強さを誇ってきたライトニングでしたが、この大技の前にはダウンを喫するしかない
衝撃の残酷ショーと誰もが目を覆った展開から一転。あっという間のこの逆転劇に、会場はやんやんやの大喝采です
悪夢払拭!水中戦を制したのはロビンマスク!
果たして水中ではどんな事が起こっていたのか?なぜケビンのマスクを?水中のケビンはどうなっているのか?
ここからは水中カメラが捉えていた死闘の様子を、実況席にてVTR再生するというカタチで種明かし編となります
つうか水中カメラ設置してんならライブ中継しろよと
「死ねやー!ロビンマスク〜ッ!」
なんか三下のチンピラみたいな台詞を吐きつつロビンを攻めるライトニング。しねやー!
幾度かの技の応酬の末、ロビンをチキンウイングフェイスロックに捉えます・・・・と、ここでロビン動く!
マスクを自ら脱ぐことによってこの技から脱出すると、一直線に向かったのは湖底に沈むケビンのクリアベッドだ
「ジョワジョワこれはいい!息子の目の前でお前を血祭りに上げてやる〜っ!
・・・・なにィ!?」
ガシャアアン!
いきなりケビンのクリアベッドを渾身のパンチで破壊するロビン。なんというバイオレンス親父
力こもりすぎのパンチモーションに思わず鼻水吹いた。どんだけ全力パンチ
ロビンの突然のタミフル行動にライトニングも呆然です
「私は2年前のアトランティス戦、あの屈辱的敗北によってあることを誓った!
水中戦に弱いというロビン家の悪しき伝統を絶対に私の代で断つと!
そして自らの息子は水中であろうが高山であろうが・・・
どんな局面においても完全無欠の強さを誇る超人にしてやると!」
水中戦に弱いのは家系のせいとか。流石はゆで御大です。意味わかりません
そもそもアトランティス戦だってロビンは水中でアトランティスに負けてませんでした。水中戦弱くねえっちゅう話だよ
敗れたのはアトランティスが卑怯にもミートの左脚を囮にし、その一瞬の隙を突かれたが為。地力では勝ってました
まぁゆで御大の事。そんな決着だった事なぞ、もう忘れてるでしょう
例によってこれ以上無粋なツッコミをしないのが真のゆでファンのマナー。華麗に読み流します
「その為にまずマスクの改造に取りかかった・・・そう!
あらゆる場所において自在に呼吸ができるような
高濃度の酸素吸入ができるマスク作りに!
わ・・・私の代は無理でも、未来に生まれてくる、じ、自分の息子には・・・
そのマスクを被せてやることができるだろう・・・と・・・な!」
きました。ケビンの血中酸素の濃度と、クリアベッドを沈めた戦略の種明かし
回想で出たマスク鍛冶のシーンは、ロビンが未来で生まれてくる息子の為に特製マスクを作っている場面だったのだ
水中戦で疲弊してるのに無理して喋って死ぬ寸前のロビン。無理すんなよオッサン
「ジョワジョワ。喋りすぎて息が絶え絶えじゃねえか
一言だけでも言える元気は残しといてくれよ。”ギブアップ”とな!」
「何を言う。むしろお前達にはいい戦いの場を設けてくれたと・・・
感謝で”サンキュー”と言いたいくらいだぜ!
な・・・なぜならこのケビンマスクが真に未来の私の息子なら!」
「!?」
「やつはその高濃度酸素吸入マスクを
つけていることになるのだから!」
普通にケビンからマスクもぎ取りました。ちょっと待ってパパ!
マスク取られたケビンはどうなるのよ!
ただでさえ死ぬ寸前で生命維持装置に入ってるのに
それを親父に叩き割られ、あまつさえ水中に放置
これどんな処刑法?
『ロビンの我が子への想いが今、自らを助ける!』
そう突っ込んでみると煽り文がとてつもなく滑稽です。自分助けても息子が死んだら意味ねえー!
もうアドレナリンズの負けでいいから一刻も早くケビン引き揚げて!次号へ続く!
キッド全身の毛穴開く
『あーっとロビンなんと未来の息子と目されるケビンのマスクを取り
自らの顔につけたーっ!』
「この深い池の底においてこの呼吸のしやすさ・・・これぞ紛れもなく高濃度酸素マスク
これでハッキリした。ケビンよお前は間違いなく将来私とアリサの間に生まれる息子だ」
ロビンがケビンをベッドごと湖底に沈めたのは、その高濃度酸素吸入器を借りる為だった。その行動に驚く会場
ジョナサンVSブラフォード戦のごとく、ケビンのマスクを被ったロビンに瞬く間に反撃のパワーが充実していく
モニターを通して見る会場にもその変化は容易に感じ取れます
「ケビンのマスクをつけたことによって
ロビンマスクの表情に精気が戻ってきたぞーっ!」
鉄仮面かぶってるのに「表情に精気が!」てテリー凄いな。透視能力でも持ってんでしょうか
いやきっとロビンがマスク越しに表情を出してるに違いない。AV男優になれるぜロビン
「ケビンよ。あの悪党どもを倒す為に少しの間このマスクを借りるぞ
急場しのぎだがこれでしばらく頑張ってくれ」
そしてマスクを取った代わりに、例の羽飾りをケビンに咥えさせるロビン。パーマンのバッジみたいね
あの時アリサの呼吸を落ち着けたのは、この羽飾りにも高濃度酸素吸入効果があった為だったのだ
「ケビン死ぬんじゃね?」という大方の読者のツッコミをちゃんと回避しました。ゆで御大にしては珍しくちゃんとしてるな
かくしてロビンはライトニングをロビンスペシャルの体制に捉えて水面へ浮上。前回の展開へ繋がるワケです
「勝利の追い風が俺達に味方していることを感じる!ここで一気に勝負をつけようぜロビン!
畜生!体中の毛穴という毛穴が全て開いて
なんかわかんねえけど無茶苦茶興奮してきやがったぜーっ!」
なんかキッドの台詞キモイぞ
「それがアドレナリンってやつだキッドよ!
我等のチーム名通りアドレナリン全開の試合を観客に披露してやろうぜ!」
言いたいことはわかるんだけども「毛穴が開くぜェーッ!」って台詞的にどうよ
冷静に聞いたらやたら変態的で吹くわ
今こそ好機とばかりに攻撃に転じるアドレナリンズ。普段冷静で的確な技を繰り出すロビンも、荒々しく攻め立てます
「激しい!あんな攻撃的なロビンを見るのは初めてだ!」
「息子ケビンのマスクをつけたことによって外観だけじゃなく
その荒々しいファイトスタイルもロビンに乗り移ってるんだーっ!
俺も負けてはいられねえ!カーフ・ブランディングーッ!」
唸りをあげるようなキックと肘の雨あられをライトニングに叩き込むロビン。テリー家伝家の宝刀を決めるキッド
すぐ起き上がろうとしたサンダーでしたが、そうはさせじとキッドの素早いタックルがテイクダウンを奪う!
「いいぞキッド!その思い切りのいいタックルがお前の持ち味だ!」
パパの声援を受けて、ここで必殺のテキサスクローバーホールド炸裂!
ロビンもライトニングをSTFに捉え、アドレナリンズこの試合の初王手とも言える絶対的優勢に立ちました
「そうらさっさとギブアップしなーっ!」
「そうだ!私はお前達の超人レスラーとしての選手生命を奪う気などない
ただアリサとケビンの命を救えればそれでいいんだからな!」
勝機が見えたアドレナリンズは時間超人にギブアップを勧告しますが、当然ながら相手はそんな話を聞くタマじゃありません
逆にニヤニヤ笑いながら彼らが指を指したのは、オーロラビジョンに映し出された映像だった
「ククク。俺達世界五大厄がこんな技でタップすると思っているのか?
選手生命を心配するのは俺達よりも・・・ケビンマスクのほうだ!」
ロビンの目に飛び込んできたのは、息も絶え絶えのケビンの姿!っていうか放送ひでえ
マスクマンの素顔思いっきり中継すんなよ
そりゃキン肉族みたいに素顔見られたら死ぬ掟があるワケじゃありませんが。マスクマンの素顔って隠すモンだろ
あとケビンは長髪がウザくてビジュアル系ロックバンドのボーカリストみたいね
「いくら21世紀のロビン家のマスクが高濃度酸素吸入器に改良されているとはいえ
今ケビンが咥えてるのはそのマスクの一部でしかないピアス
どれほど機能が充実してようがあの小ささでは僅かな時間しかもたねえ!」
羽飾りピアスだったのか。素顔じゃなくマスクについてる部品なのにピアスって言うん?
流石ゆで御大の定義は意味不明でツッコミどころ満載ですが、真のゆでファンたるもの(ry
「くっケビン!あとしばらく辛抱してくれ!
今すぐこの試合を片付けてマスクを戻しに行くからな!」
「無駄だ。技って奴は焦ってかければ精度が落ちる
おいサンダーよ。そろそろ俺達の本気を見せてやろうぜ!」
ジャーン出た!ここで時間超人が取り出したのは、あのテガタナーズ戦で見せたエヴォリューションマウスピース
「俺達の本気を見せてやる!」=アイテム頼りって小者臭ひどいな
「コンマ0.1秒先の世界に行く」というインチキ時間加速で技から脱出する時間超人。ドラえもんも真っ青です
たちまちサンダーのロメロスペシャルに捉えられてしまうキッド。そしてロビンもライトニングに・・・・・おっと!
「そうはいくかーっ!」
ノースサウスヘッドバッドにいったライトニングに合わせ、その背中へ強烈なヘッドバットを叩き込むロビン
流石にこのへんは歴戦の試合巧者。若造のキッドとは対応力の差が出ました
「今の超人レスラーは期用で誰かが必殺技を開発するとすぐ模倣してしまい
本当の意味での必殺技というものが無くなりつつある。しかし!
この技だけは絶対にロビン王朝の血を引くものにしかできない
唯一無二の必殺技!」
そして出た!ロビンマスクの代名詞。ロンドン名物タワーブリッジ!
こんなアルゼンチンバックブリーカー誰でも模倣できると思いますが、ロビン王朝の血にしか出来ないんだってさ。ふーん
頭頂部のツノを背中に突き刺すのが条件ってワケでもないしなぁ。変なの
相変わらず理解不能なゆでが飛び出したラストで次号へ続く!