2対1

「ウォーズマン!ウォーズマン!ウォーズマン!」
悪行超人を応援する人間など1人とているはずがない。会場中が一丸になってウォーズマンコールを送る中、
しかし果たして運命のルーレットランプはその声に応えてくるのか?そう、ここはやはり全国読者の予想通り
会場の願いは裏切られる事に。ランプが止まったのは無情にもネプチューンマンの檻!

ズンズンズンズンズンズン♪(ガンバスター発進のテーマで)
宇宙怪獣数億匹を相手に渡り合えそうなポーズで檻から出てくるネプチューンマン
観客達の悲鳴が響き渡る中、マント下のデスマスクコレクションをこれ見よがしに見せ付けて悪行超人の貫禄たっぷりです
「実力だけでなく運が大きく作用するこのデスマッチ!
ヘルズベアーズよ!お前達はツキに見放されたようだなーっ!」

やたらハイテンションでリング中央に躍り出たネプチューンマンは、セイウチンとの連携で嵐のような攻撃をマイケルに叩き込む
体力を温存することなど考えません。2対1という優位を持っていられるのは5分間だけ。その間に勝負を決めるのが鉄則でしょう

「グロロ〜ッヌイグルミ野郎完全にグロッキーだ」
マイケルのダメージを確認し、勝利を確信するセイウチン。お前まだ普通に喋れる知性残ってたのか
しばらく「グロロ」と「グロッガ」しか喋ってないから、もうてっきり言葉なんて忘れてしまったのかと思ってましたが。侮れん奴だ
しかしその時、グロッキーと思われていたマイケルの目に反撃の炎が宿った
凄まじい腕力で強引にセイウチンのロメロスペシャルから脱出すると

体重210kgあるネプチューンマンのギロチンドロップを、上半身の反った上体で軽々とキャッチ。ドラゴンスクリューで叩きつけます
恐るべきパワー。前回流れるようなテクニックを見せたマイケルですが、その強さの本質は紛れも無くパワーです





ネプチューンマンに追撃を加えようとしたマイケルでしたが、やはりそこは2対1の不利が常につきまとう
すぐさま横からセイウチンに飛びかかられ、逆さにリフトアップ。その背中に向かってドロップキックを放つネプチューンマン
ところがドッコイ。
再び花山さんのようなマイケルの超パワーが炸裂

逆さに抱えられているにも関わらず、セイウチンの胴を締め上げ強引に身体の向きを反転させます。どんだけー!?
「な、なんたる腕力と体幹の強さーっ!」
思わず観戦していた万太郎も叫ぶ規格外のパワー。やはりマイケルの正体はマンモスマンで間違いないという事なのか
ネプチューンマンのドロップキックは相棒の背中へ誤爆。その威力はマイケルとセイウチンを半回転させ、体勢を入れ替えます
『俺の技の威力を見越して逆転技に繋げるとはただのヌイグルミ野郎じゃねえな
やはり俺の予想通りこいつは・・・!』

ネプチューンマンのキックを反撃技の足がかりに利用する、マイケルの頭脳的なレスリング。こいつパワーだけじゃねえ!
パワーと知性を兼ね備えた強敵に、ネプチューンマンはその正体への疑惑を更に強めます
野性の本能丸出しで雄叫びを上げ、全身の筋肉をモコモコ隆起させるマイケルでしたがここでウォーズマンが3度目となる指笛
それを合図に三度凶暴性を抑え、静かになるマイケル。ウォーズマンはそれほどに相棒の正体を明かしたくないのか?
ならばますますムキになって正体を白日に晒したくなるのが完璧超人の性というもの
「そっちがその気ならかまやしねえ

その化けの皮を俺が剥いでやるぜ!」
クロスボンバーの体勢!やはり正体バラしはクロスボンバーでか。基本だな
次号、マイケルの正体は明らかになるのか?刮目して待て!


マイケル首ちょんぱ

『ウォーズマンの指笛がマイケルの野性をコントロールしているんだろうが・・・
マイケルがもし俺の予測する超人だとしたらこれから起こる危険を察知し
本来の獣性むき出しで回避しようとするはずだ』
なぜそんな意地になってるのか知りませんが、マイケルの正体を白日の下に晒そうとするネプチューンマン
わざわざ強敵として覚醒させるより、猫かぶってるうちににKOしてしまったほうが自分達に得だろうに
ちなみに先週最後の構えはクロスボンバーではなく、ネプチューンマン単体で放つ必殺技・喧嘩ボンバーでした
「そうら無理するな〜っ血が大好きなんだろ〜っ」
セイウチンの額の流血にマイケルの顔面を押し当て、なんか変態的な台詞を吐くネプチューンマンがかなりキテます
すっかり顔面陥没してしまってエグい事になってるマイケル

しかしウォーズマンの指笛のそぶりを見ると、それだけですぐにクールダウン。一向に野性の暴走を表に出しません
『こいつは俺の思っていた超人じゃねえのか・・・?とんだ見込み違いだったぜ
セイちゃんよ、やるかあれを」

いつまで経っても期待通りのリアクションを見せないマイケルに失望したネプチューンマンは、ついに伝家の宝刀を抜く


オプティカル・クロスボンバー!

「これ・・・母さんです」byウッソ
景気よく吹っ飛ぶマイケルの首。鮮血の撒き散らしっぷりがかなりヤバイぞ
そしてマイケルの首チョンパと同時に5分経過、ここでようやくウォーズマンのチャンバーが開錠します

ウィーン。なんだか
ガチムチ兄貴のようなポージングでリングイン。歪みねえな
ようやくウォーズマン参戦となったものの、時既に遅し。マイケルは倒れ、試合は以前2対1の状態に・・・などと
当然なるワケもなく

かゆ・・・うま
なんと首のない状態でムクリと起き上がってきたマイケル。上空に向けてビームライフルでも撃ちそうな迫力です
会場中が驚きと恐怖の悲鳴を上げる中、ネプチューンマンはこの首なしゾンビと真正面からガッシリ組み合う
「この首なしが〜っ!末期の攻撃ってやつか?世話やかせずさっさとくたばりやがれ」
皆も子供の頃首を吹き飛ばしたトンボやカマキリがしばらく動くのを見たことはあるだろう
ネプチューンマンもマイケルのこのゾンビ現象を、そういう類のモノだと思って甘く見たようです。んなワケねえっつの

組み合ったマイケルの全身が激しくパンプアップし、パワーで慣らすネプチューンマンを岩のように押さえ込む
「グオオ〜ッな、なんだ〜っ!?末期のはずなのにこのパワーは〜っ!」

「ウワアアアアアアアアア!」
そしてラストページはついに気ぐるみが破裂。傲慢不遜なこの男が思わず恐怖の悲鳴を上げる、圧倒的なパワー
次号登場なるかマンモスマン!?


超人破壊師登場!

ネプチューンマンのロックアップもものともせず、逆に脅かすほどの怪力を見せつける首なしマイケル
見る見るうちに全身の筋肉が膨張していき、ヌイグルミを破りながらついにその正体を読者の前に現した!
『な、なんだ〜っ!?ヌイグルミをぶち破り出てきたのは〜っ
この世のものとは思えぬ巨大な生物だーっ!』

>中身ホントにマンモスマンだった
>マンモスマン!やっぱマンモスマンがきた!
>やっぱりマンモスマンでした
>マンモスマンキター!!!やべえww興奮して射精しそうww
>ゆでの画力が上がっているせいか、マンモスマンが異様にカッコいい…
>やっぱりマンモスマンでしたね。ウォーズマンとのタッグなんて嬉しくてオラ失禁しそうだ!
>予想通りマイケルの中身はマンモスマンでしたね、ウォーズマンとの必殺技が楽しみです
>マンモスマン登場でテンションMAX、そして試合前のネプの回想がどうしても死亡フラグにしか見えなくなってきたw
>いい事を思いついた。お前、俺のケツにノーズフェンシングしろ。ギャアーーーッ!!
>マンモスマン北アアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああ
>マンモスマン!! マンモスマン!!
>やっぱマンモスマンかっこええですな〜
>超人破壊師(デストロイヤー) マンモスマンキターーー(・∀・)ーーー!!
>案の定マンモスマンでしたね。それにしても超人強度の差が凄い事に・・・
>マンモス! マンモス! マンモス! ツープラトンはよこい!
>マンモスマン満を辞して登場!めちゃくちゃ興奮しました!
初代肉が好きな者としては感動もんです!(←19才 これはウォーズ組に勝って欲しい!!

待ってましたのマンモスマン!
はんぺら抽選会の時からずっとマンモスマン説を支持していただけに一安心。もし他の超人だったら穴掘って埋まるトコでした
度肝を抜く展開でその姿を晒した「無名の超人」に、会場からは一斉にどよめきが起こります
「デカい!なんて鋭い牙!こんな超人見たことないぞ」
王位争奪編以前の時間軸。誰も知る者のいない「無名の超人が、その実力を大衆の前で垣間見せる
まずは挨拶代わりに、超人強度2800万ネプチューンマンのロックアップを
真正面からパワーで押し潰し
万力のような首相撲からガゼルマンばりの膝蹴り連打を叩き込みます「悪い子だ!悪い子だ!」
更にロープに振ったネプチューンマンとリング中央で壮絶に激突して互角。ここで両チーム睨み合って一旦仕切りなおしになります

ヘルズベアーズ=ウォーズマン&マンモスマン!
生き残りバトロワの時、全国読者の誰か1人でもこのタッグが中身である事を予想できただろうか。そう考えると御大凄いな





「グフフ・・・セイちゃんよ。俺が超人としての生き甲斐を感じるのは
とてつもなく強え相手を目の前にした時だ。もうすぐにでも顔を剥ぎたくたまらなくなる
特にこいつは俺のコレクションに加えたくて仕方ねえ逸品だ!なぁマンモスマン」

ネプチューンマンが発した名前を聞いても、やはり会場の人間達は彼が誰なのかサッパリわかりません
今この場で彼を知るのはネプチューンマン以外にはウォーズマンと・・・・
「マンモスマンは超・有名超人です。しかも20世紀の超人の中でも
悪魔将軍らと並ぶ実力派超人ですよ」

20世紀ミートと記憶同化が成されているミートだけは、そのチート気味の実力について見識がありました
ミートを言葉を聞いた万太郎も、ようやくその名前にハッと気付いて大声でビビりまくる
「思い出した!ファクトリーの授業で20世紀最強の悪行超人は誰かって講義があったんだけど
もしかしたらマンモスマンかもって説があったんだ!」

悪魔将軍、フェニックスと並んで20世紀悪行超人3強に数えられるマンモスマン。勇次郎、オリバさん、ゲバルか
ここからミートの解説。
ビッグボディチーム戦のバックスクリーン3連発から始まり、
竹藪でのウォーズマン強襲、バッファローマン、ロビンマスクとの死闘等、その強さを物語るカードがつらつらと挙げられます
「シングルマッチにおいては敗戦は一度たりともなし
人呼んで”超人デストロイヤー!”

二律背反する性質・・・
獣性と知性を併せ持つ超人がマンモスマンなのです!」

規格外の7800万パワーに、知性の神お墨付きのタクティクス!
泣く子も黙るチート超人、究極のタッグ編に堂々参上!次号へ続く!


マンモスマン西村修

「こ・・・この先の近い未来に俺達が遭遇することになる、このマンモスマン」
「ウォーズマンやロビンマスクも破ることになる超人なんて・・・!」
「フン。あんなインチキ野郎どもに寝返ったミートの言うことなど信用できるか
しかし
このマンモスマンという男は本当に侮れないぞ」
ミートが大声で解説したので会場中の人間に知れ渡ったマンモスマンの素性
あのミートをして「後にウォーズマンやロビンをも破る超人」と言われてはインパクト十二分
スグルは信じられんと言いながらも流石は一流。マンモスマンの実力は見ただけで感じ取ったようです

そしてここから恒例の読者はもう理解してる事を延々と説明するイライラパート突入
ウォーズマンがネプチューンマンと同じく、タイムシップに密航してやってきた21世紀のウォーズマンであること
究極の超人タッグを勝ち抜く為、この時代はまだ無名の超人であるマンモスマンにパートナーの白羽の矢を立てたこと

ツルハシ持って氷を掘るウォーズマンが工事現場のオッサンみたいでめっさシュールです。アジフライが似合いそう
本当に読者の誰もが解りきっている事を切々と語るそのボリューム、実に7ページ!拷問だコレ





「それじゃあウォーズマンは僕達正義超人の味方だったんだー!」
「ウォーズマンが味方だったら鬼に金棒だーっ!」
「将来俺達を苦しめるやもしれないマンモスマンってやつが正義超人入りしてくれれば
こんなに頼もしいことはない!」

解説が終了し、ヘルズベアーズ組がロビン一族を救う為にトーナメントに参加した正義超人だと解ると会場は大フィーバー
やれウォーズマンが味方なら鬼に金棒だだの、マンモスマンが味方になったらこんなに心強いことはないだのと
ものすごく負けフラグ臭のする応援が乱れ飛びます。ゲゲェーッ!?
試合序盤でこれだけ会場の雰囲気が「ヘルズベアーズが勝つわ」だと、もうこれは正直絶望的な予感しかしないんだが

『ウォーズマン・・・歴史は繰り返すとはこの事―まさに合わせ鏡だ
あの頃の私がまだ見ぬ強豪超人発掘にやっきになり、お前をスカウトしたように
年輪を経てお前もまた自分のパートナーが務まるような強豪の発掘に精力を傾けていたのか』

病院のテレビで試合の様子を見ていたロビンも、年月を経て成長した弟子の姿に感嘆
この非常に良いシーンでさえ
負けフラグの追い打ちにしか見えません

「将来の敵となる前にパートナーとして正義超人入りさせるとは流石ファイティングコンピューター
しかしパートナーとして役に立つのは俺の選んだセイウチンだ」


猫みたいに喉をゴロゴロされて嬉しがるセイウチンがまったく可愛くありませんが
ネプチューンマンの台詞も意味深です。マンモスマンの実力は彼も知るところなのに、それでもセイウチンの方が役に立つと言う
ネプチューンマンは既にベアーズの弱点にでも気付いているというのか?なんかもうダメです。負けフラグ立ちすぎです
負けフラグビンビン丸と申す!





というワケで試合再開。チームリーダーウォーズマンとネプチューンマンが引っ込み、再び野獣同士の激突です
タイマンで仕切り直すとやはり強い強いマンモスマン。圧倒的なパワーでセイウチンを蹂躙する
上空から飛びかかってきたセイウチンの牙を自分の牙で防御すると、ビッグブーツでこれを思いっきり蹴り飛ばして
距離が開いたところで鼻を鞭のように使っての連続ビンタ「ノーズチョップ」を何発となく叩き込み、
そのまま重量級のセイウチンを鼻で空高くブン投げ、リングロープの真上あたりに落とします
落下の際上手い具合にロープが絡んで身動きが取れないセイウチン。なんぞこれー
完全無防備の顔面に必殺のノーズフェンシングが唸る!
まずはイクスパンションズ1殺か?
と思いきや、ここでまたしてもウォーズマンの指笛。千載一遇のチャンスでしたが、マンモスマンは攻撃を寸止めしてしまう

ダメだこりゃー(いかりや長介風に
U世読者にはデジャヴくさいシーンではないでしょうか。そう、一回戦のジェイドだ
彼はセイウチンへの情けから一度決定的なチャンスがあったにも関わらずそれを潰し、勝利を逃してしまったのである
無論マンモスマンはセイウチンとは友情関係などなく、攻撃を止めたのは単なるフェアプレイ精神からでしょうが・・・
ベアーズが負けるとしたら多分、こういう
甘さの部分につけ入れられて負けると予想

攻撃を寸止めしたマンモスマンは両腕を広げてセイウチンから離れ、自分のフェアプレイを観客にアピールしてます
お前は西村修か

ヘルズベアーズ負けフラグビンビン丸!次号へ続く!


セクシーリングイン・ウォーズマン

「カッコイイぜマンモスマーン!」
「俺達は一度でおまえのファンになったぜーっ!」
「凶暴そうな見かけによらず紳士ファイト!あなたこそ男の中の男よー!」

西村修並みのクリーンファイトでオーディエンスの心をガッチリ掴んだ”正義超人”マンモスマン
元々イクスパンションズがヒールのカードでしたが、ウォーズマン組の新星も正義超人とあって、会場の応援は完全に一色化
セイウチンが
絶・天狼抜刀牙もどきの高速回転攻撃でマンモスマンに強烈な一撃を叩き込むも、
華麗な技を決めた彼に称賛の声はなく、頭上に降ってくるのは非難と罵声の言葉だけです

「皮肉ですね・・・超人破壊師と呼ばれたマンモスマンが喝采を浴び
正真正銘の正義超人だったセイウチンが罵声を浴びている
本来自分がいるべきではない時代に現れたが為に起こった
歴史のボタンのかけ違えともいえる出来事・・・」

「ウン・・・僕もそれを感じていたんだ」
正義超人と悪行超人。本来あるべきハズだった立ち位置の逆転現象に、複雑な表情を見せるミートと万太郎

その時だった。ングサイド最前列の彼等のすぐ後ろに、試合開始時間からやや遅れて着席する1組の観客が登場
「どこか外国から来たおのぼりさんの観客らしいね」
「あの田舎者ふたりなんかセイウチンそっくり!クッククク」

ミートも万太郎もアホかと。どう見てもセイウチンの両親です
正義超人のクセにおのぼりさんだの田舎者だのと、二人を蔑んだ目でバカにする万太郎達がヒドイ奴等に見えるぜ
>セイウチン両親キター!!これはちょっと分からなくなってきましたよ!
>ここでセイウチンの両親……だと……!?
>セイウチンの両親らしきのキタ・・・ネプ組派1週限りの天下だったね・・・
>セイウチンに改心フラグがっ!!これはネプ組負けそうですね
>セイウチン負けフラグビンビン丸と申す!!
コメントにもあるように、両親がリングサイドに現れたという事はセイウチン改心フラグか?
前回から一転して勝ち負け予想を半分以上差し戻した感のあるヘルズベアーズ。おどぅとおがぁの言動に注目です





”ドガッシャア!!”
マンモスマンの怪力による投げっぱなしのフロントスープレックスが炸裂し、セイウチンはチャンバーに強烈に激突
ひしゃげた鉄格子に身体を挟まれ身動きが出来ないセイウチンに、のっしのっしとマンモスマンが歩み寄ります
「とうとう出たな!相手を潰す為なら全くためらいもなく平気で残虐な手段を使う
マンモスマンの身の毛もよだつ獣性がーっ!」

マンモスマンの凶暴性を証明したいネプチューンマンが「残虐ファイトキタコレ!」と興奮気味に喜びますが・・・・

「ングバッ!」
予想に反しパプワくんみたいな掛け声とともに、セイウチンを鉄格子から解放。んばば!
しかも今回はウォーズマンの指笛もなし、つまり完全にマンモスマン個人の判断でのクリーンファイトです
『ここまでは指笛でマンモスマンの獣性をコントロールしてきたのにそれも無くなってきた
この時点でのマンモスマンはまだ正義・悪の色がない赤ん坊のようなもの
短期間で正義超人に躾けるのも容易だったというワケか。流石はウォーズマン』

人間、性善説と性悪説がありますが。やはり
良い事をすれば気持ちいいものです
自らのクリーンファイトが女の子達の黄色い声援で評価され、マンモスマンも嬉しそう

『俺の時代キター!こりゃ女の子お持ち帰りだなウヒヒ』
くらいは心の中で思ってるかもしれません。きっとその秘めし獣性はベッドの上で覚醒を(ry





「ダブリンのつむじ風ーっ!」
そんな
女の子お持ち帰りの算段をしながら戦うマンモスマンですが、やはり油断大敵
セイウチンに差し出した手を思いっきり噛まれ、強烈な連続攻撃からこの試合初めてのダウンを喫してしまいます
しかしこれはマンモスマンのフェアプレイを裏切った卑怯な奇襲。当然観客達の大ブーイングを浴びることに
「何が完璧超人だぁーっ!ただの血に飢えた残虐超人じゃねえかーっ!」
「いやだわね超人レスラーなのに手段を選ばない汚いヤツって」
「見たところオラ達と同じ種族みてえだけど・・・とんだ恥っさらしだ」

どうやらセイウチンは、まだ客席の2人を自分の両親だとは気付いてないみたい
しかし同族から
恥さらしと言われたのはかなり効いた様子で、今までに見たことないほどに狼狽しています
「セイウチン!奴等の言うことなどたわ言だーっ!
俺達完璧超人こそパワー!頭脳!技術!全てにおいて完全無欠の存在!
超人界ヒエラルキーの頂点に立つ資格があるんだ!」
「ちょ・・・頂点!」

全てに完全無欠なら卑怯な戦法も使わずに勝てよと言いたいですが
ネプチューンマンの言葉に促されたセイウチンはすぐに迷いをふっ切り、マンモスマンを攻め立てます
フラつきながら自軍コーナーまで後退したマンモスマンをが後ろから抱きとめたのは、言わずもがな漆黒のチームリーダー!
「あとは任せろ
セイウチンよ。今度はこのファイティングコンピューターが相手をしてやる」

恐怖の将復活編で若返ったアシュラマンの圧倒的な強さに、「蓄積された技術」+「若い肉体」という理由がありました
ロボ超人という特性上、肉体的に歳を取ることなく34年の歳月かけてレスリング技術を磨いてきたウォーズマン
その実力はあのアシュラマンに匹敵すると思われます
次号、ウォーズマンVSセイウチン!老獪にして鋭利なファイトに期待!


ウォーズマンのお説教

「プロレスってやつは、格下が格上の周りを回るモンなのさ」
バキ外伝の「猪狩VS斗場」でこんな言葉がありました。真正面から相手を見据えてジリジリと歩を詰めるウォーズマンに対し
そのプレッシャーに気圧されて攻め込めず、くるくると周囲をサークリングして牽制を続けるセイウチン
「セイウチンは攻撃しないのではなく、いけないんです
ウォーズマンはおそらくこの34年で
2000試合以上は戦っているでしょう
20世紀だけで500試合以上、その後も自身の体をなまらせぬよう
研鑽を積むために若い超人達と1500試合以上の戦い続けています
まさに戦いを求めて旅から旅への生活だったと、この超人大全には記されています」

俺はファイティングコンピューター。「幸せ」なんて言葉の意味は知りはしない。カッケーぞウォーズマン!
愛する女性と結婚して子供をもうけた他のレジェンドに対し、あまりにもストイックすぎるウォーズマンの34年間
まぁ
パン屋のオヤジに殴られる程落ちぶれたブロッケンJr
という、ドン底人生を歩んだレジェンドも居ることには居ますがね

「セイウチンよ。お前が本当に躊躇いなく人を殺せるルール無用の魔道を生きるのであれば
その決意見せてみろ!」
老獪なテクニックでセイウチンの機先を制し、その肩の上に飛び乗ったウォーズマン
超人オリンピックでスグルに見舞った、無慈悲なエルボースタンプの雨あられを叩き込みます
「ウォーズマンおっかない・・・」
「まるで冷血冷徹冷酷の残虐超人時代に戻ったみたいだ」
「いや
俺にはウォーズマンがただ無慈悲にセイウチンを叩き潰してるようには見えないんだ」
「カオスの言う通り・・・ウォーズマンは戦いながらセイウチンに何かを教えようとしている」
観客達がウォーズマンの荒々しい攻めに戸惑う中、カオスと万太郎はウォーズマンの真意を感じ取っていた





「骨を砕く音。筋肉がブチ切れる感触。血の海に沈みこと切れる前の喉の渇き
どれも一度味わってしまうとクセになるほどの恍惚感だ
だがその殺戮を永久に嬉々として行うことができるのは
生来の極悪非道なバッドハートの持ち主だけ・・・

しかし大抵の者にとって恍惚感は一瞬だけ
行った残虐行為の何倍もの罪悪感に苛まれることになる」

自らの実体験を元に、残虐ファイトの虚しさを説くウォーズマン。罪悪感でションボリうな垂れた姿が痛々しいぞ
だがそんな先輩のありがたい話も、魔道に堕ちたセイウチンには馬の耳に念仏
「そんなモン知るか!」とばかりにウォーズマンの大腿部に思いっ切り牙を突き立てます

ウォーズマンの太腿に歯を立て、
股の間でブンブン首を振るセイウチン
えらい卑猥です。ウォーズマン好きの女子には「ちょ、セイウチン代わって!」という状況
ロープをまたぐセクシーポーズといい、ウォーズマンやたら性的アピールが激しいぞ
「血を好み迷う事無く人を殺せる野性の持ち主がこれしきの攻撃しか出せないとは・・・
元・残虐超人の俺から見れば生ぬるいぜ〜っ
敵の技から逃れる為なら肉などくれてやる!」

”グチャアッ!”
Mrカーメンに噛み付かれた右肩を肉ごと抉り取ったブロッケンJrのように、
出血もなんのそので強引に脚を動かしてセイウチンの牙から脱出するウォーズマン

しかしその時。飛び散ったウォーズマンの血を浴びたマンモスマンになにやら妙な反応が

うわあああ。やっぱこうなるのか
顔についたウォーズマンの血を、なんか恍惚の表情で舐め取るマンモスマン。あからさまにも程がある
>マンモ、残虐超人覚醒フラグ?一言も喋らんから腹の底でどう思ってるのか不気味なんですよ…
>マンモス「ビャアア血がうめえ!」
>マンモスマンに残虐フラグがー!
>今週のII世で新たなフラグがたった様ですね。セイウチ改心するもマンモス裏切ってネプ&マンモス結成でしょうか。
>セイウチン改心→マンモスマン悪行超人として覚醒→まさかのタッグパートナー入れ替え→
またヘルズベアに負けフラグがたっちまった…orz、マンモスマンそれ嘗めちゃらめええぇぇ!!!
>なんだかセイウチンが正気に戻って、マンモスがネプチューンマン側につきそう・・・
>ネプ&マンモス組大勝利!ってことになりそうで怖くなりました。
>りゃめぇええ!ウォージュマンの負けフリャグがビンビンになっひゃいぃましゅぅぅぅぅ!

既にあらゆる肉サイトの展開予想の主流となっており、はんぺらの元にも沢山のコメントが寄せられていた
【マンモスマン残虐化→ウォーズマンを裏切ってネプチューンマンと極悪タッグ組む】
という流れの為の第一段階のフラグが立ちました
ネプチューンマンが試合開始前に「本当に役に立つのは俺のセイウチンだ」等と、かなり相棒を信頼している描写があるので
それをスパッと切ってマンモスマンと組むのか?とか大会のルール的にはOKなのか?など、微妙な点はまだ残ってますが
とりあえずこのマンモスマンの奇行を見る限りは残虐化→敵化(?)の可能性が濃厚になってきました





「まだ未熟すぎるぜセイウチン!
お前のようなテンダーハート(優しい心)の超人が
魔道を歩むなんてのは無理なんだーっ!」

右脚のダメージを犠牲に牙から脱出したウォーズマンは更に一気呵成にエルボースタンプを加速。セイウチンを追い込みます
自らの血の海に沈みながら、セイウチンはネプチューンマンのマントにかけられたチェックやスカーら
元・仲間達のデスマスクを眺めて次第に抵抗力を失っていく。どうやらウォーズマンの言葉が少しずつ届いてきたようですが・・・
「セイウチンよ戻りたいのか?
自分には決してスポットが当たらず、皆の世話だけを甲斐甲斐しくするあの日々に!
俺と組んでいれば必ずやこのタッグトーナメントの高みに立てるんだぜ
一番強い超人になる!それが超人の本懐だろうがーっ!」
あと少しでまともな心が戻ってきそうだったところに、ネプチューンマンの強烈なハッパがかけられ残虐セイウチン復活
全身の体毛をハリネズミのように硬質化してエルボースタンプに反撃すると、その隙を突いてウォーズマンをスープレックスに捉える
「北極熊捕獲落としーっ!
オラは絶対に超人界の高みに立つ!」

未だ元に戻る兆候を見せないセイウチンの心。そして彼とは対照的に、悪の心が芽生えそうなマンモスマン
2匹の獣、その心の在り方がこの試合を左右する!
マンモスマンは残虐化してウォーズマンを裏切るのか?セイウチンは元に戻るのか?次号へ続く!


ロバートとスージー

「まさに北国の獣の王、北極熊が唯一の天敵とされるセイウチに捕獲される図だな
グフフフ・・・せっかくの説得残念だったなウォーズマン
セイウチンは完璧超人として冷酷無比なファイトを尽くす魔道を突き進むんだとさ」

先週いっぱいウォーズマンの説教ファイトを受け続けたセイウチンでしたが、未だその黒く染まった心は戻らず
起死回生の大技スープレックスを皮切りにして残虐ファイトの猛反撃に出ます
まずは定番、うつ伏せでダウンしているウォーズマンの背中にその鋭い牙を幾度となく突き立てる噛みつき攻撃
ウォーズマンはグサグサ刺されながらも懸命にキャンバスを這い、相棒へタッチの手を伸ばしますが・・・
当のマンモスマンは
飛び散ってくる血をガン見してウォーズマンに気付いてません

もう既に血>相棒という状態のマンモスマン。”知性と獣性を併せ持つ”とか嘘っぱちだろと
「ウォーズマンが手ぇ伸ばしてんだろがボケ!」とスグルに怒鳴られてようやく腕を伸ばすというダメっぷり
なんとなく宇宙超人タッグ編での、テリーの指示がないと何もできなかったジェロニモを彷彿とさせます

「タッチはさせねえ!イクスパンション・タービン!」
もう少しでタッチできそうだったところを、凄まじいパワーで再びリング中央に引き戻すセイウチン
脚に噛みつきながら顎の力だけでホールドし空中へジャンプ。そこへネプチューンマンがギロチンドロップのツープラトンを叩き込む
華麗な連携ではありますがネプチューンマンはノータッチでの乱入。この卑怯な戦いぶりに会場はブーイングの嵐に
「こりゃー!お前ら男らしく戦えーっ!」
ブーイングなど気にならないハズだったセイウチン。しかし観客席の同族のカップルの会話が耳に届いた瞬間
「ロバートあんたカッコイイなぁ」
「ズバッと言ってやっただよスージー」

セイウチンに電流走る・・・っ(古谷徹の声で)

『ロ・・・ロバート・・・スージー・・・!』
ここに来て読者のみならず、セイウチンも観客席の2人が若かりし日の両親であることを理解。改心フラグが1つ進行します
>父:ロバート、母:スージー、長男:セイウチン、長女:ドロシー
何でセイウチンだけそのまんまな名前やねんw

親の愛情偏りすぎ。
セイウチンは実は橋の下で拾った子供だったとかだったら嫌だな





「フッ!俺はお前をも上回る戦闘頭脳(ファイティングブレイン)を持っているぜ!
フライングセイウチーッ!」

大ダメージを受けながらも敢然と立ち上がるウォーズマンに対し、ネプチューンマンは攻撃の手を緩めない
「俺の頭脳のほうがお前より上だ」と言い放つと、ローリングベアークローのようにセイウチンを放り投げる
フライングセイウチって名前そのまんますぎて吹いた。もう少しネーミングセンス磨けよ完璧超人
「グゥ・・・そ・・・そうか・・・ここまで言っても・・・残虐非道な魔道を突き進むか・・・」
烈・幻夢抜刀牙のようなフライングセイウチが、ウォーズマンの脇腹に深々とえぐり込む
しかしイクスパンションズは倒れこみそうになるウォーズマンを掴んで引き起こし、束の間の休息さえ与えない

嵐のように繰り出されるネプチューンマンのパンチ&キックにいいようにボコられるウォーズマン
ウォーズマンも反撃は繰り出すものの、その全てを見切られてまるで相手になってません。なんぞこれー

>ちょ、ウォーズマンボコボコw 2000試合以上こなしたテクニックはどこに・・・
>ゆでたまご・・ファンを大事にするとか答えといてまたウォーズを貶めるのか?
>なんでウォーズマンはあんなにやられ役道まっしぐらなのに昔から人気があるんだろう

まったくもって良いところを見せてくれないウォーズマン。期待してた読者もガッカリです
あのセクシーリングインした時のカッコよさと雰囲気はどこに行ったのかと。34年の経験値が見る影もありません
肉萬のウォーズマン読みきりを読んだ朋友なら尚更感じるギャップでしょう。フラストレーション溜まるなぁコレ

「おいスージー、お前もあの長髪とセイウチ族の超人にブーイングせんか!」
しかしイクスパンションズ攻勢になればなるだけ会場のブーイングもヒートアップ
ロバートも血管を浮き立たせながら悪逆非道の2人組を糾弾しますが、なぜかスージーは浮かない顔を見せる
「・・・最初はワタスもひでえやつらと思っただよ。だけど・・・
あのセイウチ族の男を見ているうちに罵声を浴びせる気がしなくなってきて・・・ほら
なんだかあの男の目は
アンタにどことなく似てると思わねえか?」

かくも母の愛とは偉大なり
誰よりも早くキッドを未来から来た超人と信じ、自分の息子と確信したナツコのように
スージーもまた、未来の自分の息子に対しなにか運命的な繋がりを感じ取ったようです。
おがぁー!(号泣
観客のブーイングを一身に浴びるセイウチンを哀れむ目で見つめるスージー。34年の時を超越する母子の絆に俺が泣いた

これはセイウチンは「この試合」で改心するフラグと見てOKでしょうか。少なくとも「次の試合」ではない事は間違いありません
セイウチン改心ならイクスパンションズの負けという事になりますが、やはり気になるのは既に怪しすぎるマンモスマンの行動
果たして残虐精神に目覚めてネプチューンマンと極悪タッグを結成してしまうのか。それとも・・・?





カチカチカチカチ・・・・・カチャ!
【 KNEE KICK 】
”ドガァ!”
調子づくネプチューンマンの猛攻を浴び続けるウォーズマンでしたが、ここでファイティングコンピューターの本領発揮
ネプチューンマンの飛び膝蹴りを予測しこれをガードすると、逆にカウンターの飛び膝蹴りを一閃。おおおおカッコイイ
ここまでやられるがままだったのはネプチューンマンの攻撃パターンをデータ採取していた為か。こっから反撃開始か!
と思いきや
すぐマンモスマンにタッチするウォーズマン。もうなんやねんお前
結局最初セイウチン相手にちょっと説教しただけで、後はイクスパンションズにボコられただけでタッチです。酷すぎる
あまつさえタッチ後、ロープ外に出ようとしたところを
セイウチンに捕らえられてしまうという始末
あまりのヘッポコぶりにもう目も当てられません。全国のウォーズマンファンマジ涙目

「遅いだよーっ!」
「トハァーッ!」
セイウチンにジャーマンスープレックスにネプチューンマンのヘッドシザースを複合させるツープラトン!
しかしその時、相棒のピンチにマンモスマンがその隠された能力を発揮した。これが俺の真の姿だー!(違

「パゴォォーッ!」

>マンモスマンがダンボに!
>マンモス「ダ○ボのマネで子供の心をキャッチするぜ!」
>ゲェーーッ!ダンボの超人!!

なんと巨大な象耳をバサッと展開。これでウォーズマンを救出しようと言うのか
バサバサやって本当にダンボみたいに空とか飛んだら面白いんだけどな。あずまんがのちよちゃん的で(どこが?
色々とカオスな展開になってきた次号へ続く!


時を超える母の愛

「パゴォォーッ!イヤーガスト!」
巨大な象耳を思い切り羽ばたかせるマンモスマン。吹き起こされた突風がツープラトン中のイクスパンションズを直撃する
ツープラトンをたやすく空中分解させる突風の威力。
風TSUEEEEEEEEE!
マンモスマンの好アシストで脱出したウォーズマンは、そのまま空中で2人に強烈な蹴りを叩き込んで反撃に出ます
「ヘルの称号を返上するのはお前達のほうだーッ!ベアークロー!」
まずは必殺のベアークローでネプチューンマンの胸板を抉る一撃を見舞うと、その爪先からキャンバスに着地
爪はググーンと竹のようにしなり、その反動で再び上空に飛びあがるというアクロバットを披露します。ゆで物理キター!

普通キャンバスにベアークロー突き刺さるだろ
ベアークローに弾力性があるのは100歩譲るとしてキャンバスのこの硬さはなんだとツッコミたい
ベアークローが刺さらないとなるとコンクリートリングより硬いのは間違いないワケで。なんて苛酷デスマッチなんだと(ry

「34年間研鑽してきた技と知識はダテじゃないぜ!」
先週あれだけボコられておきながら、急に調子いい台詞吐いてるウォーズマンがなんだか滑稽に見えてきます
お前が34年で身につけたのは
技と知識じゃなくてゆで物理だろうと
「セイウチンよ!魔道を突き進むのなら相手選手からも
熾烈極まりない技の洗礼を受ける事を忘れるな!
アイスバーグ・アバランチャーッ!!」
ウォーズマンのダブルアームスープレックスをマンモスマンが加速させるという、強烈なツープラトンが炸裂!
試合開始以降ずっと攻められっぱなしのヘルズベアーズでしたが、ここにきてようやく反撃の狼煙があがりました





「マンモス!」「パゴォ!」
「グレイシャー・アタックーッ!」
反撃に転じたら一気呵成に攻める。師匠ロビンから教え込まれた、ウォーズマンの超人レスリングの鉄則

ビッグタスクの上をウォーズマンがゴロゴロ転がりボディアタックをかけるという
あんまり痛そうに見えないツープラトンで弱ったセイウチンに更に追撃
これで終りじゃないぜー!とばかりにダウンを許さず、マンモスマンの鼻で空中にブン投げる!
ウォーズマンがセイウチンを空中でホールドして落下。地上でマンモスマンの膝が待ち構える連携攻撃!
「フリージット・バックブリーカー!」
なんと立て続けのツープラトン攻撃3連発。更にダウン攻撃の肘まで落とされ、さしものセイウチンもグロッキー
冴え渡るコンビネーションと迸るような攻撃力。エンジンのかかったヘルズベアーズの強さに会場も息を呑みます
俺達最強!ヘルズベアーズ!

『す・・・すげえ。ただウォーズマンの指示通り動いていただけのマンモスマンが
試合開始からたった20分でウォーズマンを逆に指図し
ツープラトンまで自在に使えるようになってやがる!

流石は超人界唯一無二といえる、獣性と知性を併せ持つ超人・・・
スポンジが水を吸収するが如く超人レスラーとして完成しつつある』

ネプチューンマンも思わず冷や汗を浮かべてビビる、マンモスマンの急成長ぶり
まさに規格外の逸材というか、
テニスの樺地みたいなチート学習能力です。ウス
『しかしそんなヤツでも弱点はある。正義超人のウォーズマンと組むことによって
もう1つの属性である”獣性”が解放されていない
そこにヤツにつけいる隙がある!』

しかしながら、そんなマンモスマンに対しての突破口も同時に見出しているネプチューンマン
具体的にどういう戦法で攻めるのか解りませんが、完璧超人らしからぬ
セコい策なのは間違いなさそう





「ゴホッゴホッ!」
ベアーズの嵐のような猛攻を一身に浴びたセイウチン。流石に大ダメージで死にそうになってます
ヨロヨロと半ば這うようにしてネプチューンマンの待つ自軍サイドに向かいますが、ここで非情の洗礼が彼を襲う
「悪いことしてるからバチが当たったのよ!」
「そんな残虐野郎さっさと成敗しちゃってくれウォーズマン!」
「やっちまえ!二度と立たせないようにしてやれーっ!」
今にも力尽きそうなセイウチンの背中に降ってきたのは、観客達の罵詈雑言と空き缶や弁当箱のゴミクズの雨あられ
かつては正義超人として観客の声援を受けて戦ったセイウチン。今の心境たるや、果たして如何ほどのものだろうか
これが魔道に墜ちた者の背負う宿命である
ツライ時、苦しい時、支えになってくれた観客達が、今では全て敵
既に肉体的ダメージがレッドゾーンに達している彼にとって、この状況は残された「心」を折るにたやすいものだった
だがしかしその時。一際大きな声がセイウチンの耳に入ってきた
「やめてけろーっ!
あの男も一生懸命戦ってんだーっ!」

時空を超える母の愛情!
数万の怨嗟飛び交う中、ただ1人セイウチンを庇ったスージー
瞬間、狂気に濁っていた瞳に迷いと困惑の光が・・・?母の必死の叫びにセイウチン何を思う!次号へ続く!


揺らぐ獣性

「そりゃあみんなそれぞれ贔屓の超人はいるだろうさ!
しかし超人同士が命を賭けた真剣な戦いを人間が邪魔をしてはいけないだ!」

贔屓云々ていうかルール無視のファイトをしてるから叩かれてるワケですが。そんなイクスパンションズを擁護するスージー
既に名前だけである程度の予想はしていたんでしょうが、その聞き覚えのある声にセイウチンは彼女の正体を確信します
『おどぉ・・・?おがぁ・・・?

おどぉはオラが幼い時、時化の海へ漁に出て死んだはず・・・
そ、そうだここは21世紀じゃねえ。まだおどぉとおがぁが若い時代・・・!』

観客席のセイウチ族のカップルは若かりし日の両親。しかもその母が、悪行に墜ちた自分を庇ってくれている
まったく予想し得なかった状況に狼狽するセイウチン。その狂気に濁った瞳に次第に、優しい色が戻ってきて・・・・?
「パゴォォーッ!」

と思ってページをめくった瞬間マンモスマンの豪快な蹴りが炸裂。よ、容赦ねえー
なんか両腕を高く上げたマンモスマンのポーズが妙に可愛くて笑えるぞ。ばんじゃーい!

ダウンしたセイウチンにトドメを刺すべくビッグタスクを放とうとしますが、これをウォーズマンが背後から制止します
「静まれマンモス・・・お前が追撃しなくても
カウントアウトというルールが自然にセイウチンを敗北に導いてくれる」

今の一撃でセイウチンを仕留めればチームの勝ちは確定しただろうに、あくまでもクリーンファイトを貫くウォーズマン
リーダーにそう促されると、マンモスマンも反発することなく大人しくこれに従います





「ハッハッハー!カウントアウトで勝とうってんだろうが
ルール無用の俺達には通用しないぜーっ!」
だがそんなウォーズマンの姿勢を屁とも思わないネプチューンマンはノータッチでリングイン
ダメージの大きいセイウチンでしたが、すぐさまネプチューンマンとの連携でマンモスマンを攻め立てます。まさに外道!
「ようしセイウチンそのまま離れるなーっ!喧嘩ボンバー!」
必殺の喧嘩ボンバーをマンモスマンに叩き込みダウンを奪います。ま、マンモスマーン!(絶叫
と全国読者がネプチューンマンの汚さに憤慨するものの、次ページで即起き上がるマンモスマン
「あー晩飯カレー食いてえな」とでも言うかのように、まるでダメージを感じさせません
「グワハハハ!どこまでも闘争本能に火をつけてくれる奴だぜーっ!」

喧嘩ボンバーを喰らってもビクともしない規格外を見せるマンモスマン。やはりコイツは性能面では半端ありません
しかしそんな無敵の肉体に対しても大ダメージを与える
絶・天狼抜刀牙。セイウチン>ネプチューンマンかよ

深々とマンモスマンの頚動脈に牙を突き立て、グリグリ首を回転させるセイウチン。痛い痛い
ウォーズマンがカットに入ろうとしますが、これをネプチューンマンが阻みます
「ウォーズマン・・・お前の目的はケビンマスク救出が一番だろうが・・・
それと同時にセイウチンを元のテンダーハートに戻そうというのもあるんだろう?
しかし奴はもう後戻りできない魔道にどっぷりと浸かり込んでしまっている!
お前がどんなに諭そうが無駄ってもんだ!すなわちマンモスマンが

頚動脈を食い千切られて絶命するのは時間の問題よ!」
死ぬぜー。もうすぐ死ぬぜーとマンモスマン殺害予告をかますネプチューンマン
この宣言にイクスパンションズ弾圧一色だった会場がいい加減ブチ切れます
「やめろー!そんな血生臭い試合はもうたくさんだー!
そいつらを反則負けにしちまえーっ!」

雨のように浴びせかけられる罵声と、次々リングに投げ入れられる空き缶や弁当箱のゴミクズ
そんな中、ガラの悪い客にロバートとスージーが絡まれてしまいます
「てめえらあの獣野郎と同じ一族か!
そういやさっきあの獣野郎を応援してやがったなーっ!」

弁解する間もなく、血の気の多い男から問答無用でブン殴られてしまうおどぉ
そしてリング中央では次第に抵抗が弱まり、その生命力が低下しくマンモスマンの巨体

観客席、リングともに修羅場!
魔道に墜ちたセイウチンを引き上げることはできるのか?思わぬ窮地に立たされたロバートとスージーは?
早く続きが読みたいのに次号のプレイボーイは
U世休載という罠。チクショウなんてこった


復活のセイウチン

「そら〜っ立てよおっさん!まだ終ってねえぜ〜っ!
この観客席にはあんな残虐な獣野郎を応援するやつはいらねえんだよ!」

タチの悪いチンピラ観客に絡まれてしまったロバート。一発殴られただけでは済まず、二発三発とボコボコに殴られてます
「あんな残虐な野郎」って、いきなり有無を言わさず人を殴りつける
お前の方が残虐野郎だよ!
「わ・・・わだすらは意味無くセイウチンって超人に肩入れしてたわけじゃねえだ
あのセイウチンて超人は残虐ファイトしてるが本当は心根の優しい子だて思うだよ」
『お・・・おどう・・・おがあ!』

思いもかけずに訪れた、観客席の両親のピンチ
あともう少しというところまでマンモスマンを追い込んでいたセイウチンでしたが、思わずその牙を引き抜いて観客席を見つめます
当然この状況を快く思わないのはネプチューンマン。何やってんだゴルァー!とセイウチンに少々手荒いハッパを叩き込む
「新世代超人の中でくすぶっていたお前の獣性を見出し
一流の完璧超人として鍛えてやったのはこの俺だ。よもや忘れたわけじゃあるまい?
お前は既に盟友達の顔をなんの躊躇いもなく剥ぎ取ったんだぞ!
つまりは新世代超人という退路を自ら断ち、血みどろの魔道を選んだということだ!」

一度外道に墜ちたヤツがどのツラ下げて正義超人戻れる!あぁん?!」厳しい言葉とともにビシバシ叩きつけられるチョップ
「ですよねー」と暗い気持ちに沈むセイウチン。しかしその時、再び観客席の会話が彼の耳に届いた
「心根の優しいヤツが超人達の顔を容赦なく剥ぎ取れるかよーっ!」
「だ、だどもわだすは信じる!
あの目は本当は素直で思いやりのある目だ〜っ!」
「!」

この時のセイウチンの心境たるやどれほどのものか
悪逆非道の限りを尽くし、数万の観衆の憎悪を一身に浴びながらもだがしかし母親だけは彼の事を「本当は優しい子だ」と
みんな、お母さんを大切にしような!(号泣)

瞬間。セイウチンはネプチューンマンを跳ね除けて立ち尽くし、幼き日から言われてきた父母の教えを思い出していた
「お・・・おら・・・素直で思いやりのある子になりなさいって・・・
幼い頃からおどうおがあに言われてきたのに・・・」

明らかに誰の目にも見て取れるセイウチンの変化。ウォーズマンもここでマンモスマンの傷を見てハッと気づきます
『セイウチンの牙の跡が僅か数ミリのところで
マンモスマンの頚動脈を避けている!

セイウチン、お前ってやつは・・・!』
トリニティズ戦でジェイドに放ったクロスボンバーもそうでしたが
情け無用の暴虐ファイトに見えて実は
無意識下のうちに手加減していたセイウチン
やはり母の言うように、彼は「本当は心根の優しい子」だったのである
あ、ちなみに観客席のスージーとロバートは万太郎とカオスが無事に救出して、チンピラはおとなしく引き下がりました





「どうやらまだ痛い目が足りないようだな〜っ」
セイウチンの反抗にちょっとキレたネプチューンマン。「体で解らせてやんよ!」と左腕のサポーターをしごき上げる
喧嘩ボンバーかよ!聞き分けのない弟子に対するかわいがりにしては少々高威力すぎ
これで自分でパートナーKOしちゃったりしたら本末転倒で笑えるんですが。しっかりしろよ完璧超人
だがネプチューンマンが喧嘩ボンバーを叩き込もうとしたその時、
突然の突風が顔剥ぎコレクションマントがリング中央に舞い上がらせ、ネプチューンマンの行く手を遮ったではないか!
更にリング中央で広がるマント。ネプチューンマン
「どういうことだ?」って

どう見ても心霊現象だコレ
スカー達のデスマスクが、まるで何かを訴えてるようでマジ怖いぞ。あなたの知らない世界!・・・ってゆで御大!
彼ら全員生きてて病院で治療中ですから!死んでませんから!幽霊になりませんから!
まぁここは病院で意識不明中の彼らが「生霊」になって現れたという解釈でいいでしょうか

「お・・・おめえらの制裁を受けるなら仕方ねえ。オラはそれだけのことをしちまったんだから」
「オラが悪かった。呪い殺すならやってくれ」と盟友達に頭を下げるセイウチン。もうその心はすっかり元に戻っているようです
しかし次の瞬間。盟友達の生霊が発した言葉は、セイウチンがまったく予想しなかったものだった

『流石に親子の情にはお前も打ち勝てなかったようだな
俺はもしもオメーが親の思いも断ち切って魔道を進んでいたなら
このまま殺しに舞い戻るつもりだったぜ』

「す・・・スカー・・・!」」
『俺達はちゃんとしたルールに則った上で負けたんだ
恨んでなんかいないぜ』

「イリュー・・・」
『ワシャおまえが必ずこっちに帰ってきてくれると信じとったぞ』
「ば・・・バリアのじっちゃん・・・」

なんということか。セイウチンの暴走のせいで顔を剥ぎ取られた仲間達は誰一人として彼を恨んでいなかったのだ
そしてなぜかチェックメイトだけ台詞が一言もありません
チェックメイトだけ台詞がありません(2回言った!)
なんなんでしょうかこのチェックの酷い扱いは。案外彼だけ恨みバリバリなのかもしれません
そして彼等が幽霊でなくて生霊ならば、同じく意識不明中のジェイドも出てきてよさそうですが。余裕で出てきません
ここらへんのテキトーさ加減は流石のゆでテイスト。そこにシビれる!憧れるゥ!

「み・・・みんなぁ〜っ」
『セイウチン、戦うなら正義超人としてフェアに堂々と戦え!』

「そ・・・そうだ・・・オラはケダモノと違うだ・・・
オラには優しく育んでくれた両親と
熱き血潮で結びついた友達がいたんだ〜っ」

止め処なく頬を伝う熱い涙とともに、暗く凍てついたセイウチンの心は瞬く間に氷解していく
セイウチンに打ち倒された仲間達は、その精神のみになっても尚魔道に墜ちた友を救ったのだ
これが正義超人の友情パワーだ!!





「セイウチンてめえ〜っ俺を裏切ろうってのか?」
鋭く伸びた獰猛な牙が短くなり、狂気に濁っていたその目に純真な輝きが戻る
完全に元の心優しい正義超人に戻ったパートナーを見て、ネプチューンマンは苛立ち気に吐き捨てるが
しかしセイウチンは恐れず、怯まず、チームリーダーの目を真正面から見据えてこう言い放った
「裏切るつもりはないだよ
オラの格闘能力を見出し、ここまで引き上げてくれたのはあんただから感謝してる
だどもファイトスタイルは血みどろの魔道ではない
正々堂々の正義超人ファイトでいかせてもらうだ」

「イクスパンションズは裏切らない。でもファイトスタイルは正々堂々だ」
正義超人としての精神を貫きつつも、イクスパンションズの一員としてのスジは通すセイウチン。男らしいぞ!
「パゴォーッ!!」
ここで背後からマンモスマンが隙を突いたノーズフェンシングで急襲
セイウチンはネプチューンマンを庇ってこれを僅かに受けてしまいますが、深手を負いながらもこの鼻をキャッチ!
渾身の一本鼻背負いでこれをブン投げて反撃だーッ!
新世代超人・セイウチン
ここに復活!

長き暗闇を抜け、ついに太陽の下へと戻ってきたセイウチン。正義超人ファイトでヘルズベアーズに挑む!
次号へ続く!

>セイウチン復活!セイウチン復活!!
>セイウチン改心きましたねぇ・・・
>セリフの無いチェックメイト涙目www
>最後までセイちゃんを心配してくれたジェイドのこと、時々でいいから思い出してあげてください…
ネプにもメットは正式なコレクションの内に入れられてないらしくて可哀想過ぎる…
>ついにセイウチンがキレイなジャイアンに!だけど一人顔面剥がされていないばかりにジェイドの出番が…
>セイウチン改心完了!!さて気になるマンモスマンはどうなるのか!?
>今週の二世に全俺が泣いた だけどマンモスマンの残虐化フラグが気になるところ・・・
封印してたっぽいノーズフェンシングも本気で使用してきましたし
>セイウチンついに改心!これでウォーズマンの目的のひとつは達成ですね。
…ということはウォーズマンはまさかここで………アワワ…こ、こわい……
>ゲェーッ!セイウチンが改心したぁーっ!!これはマジでネプ×マンモスタッグもありえるかも!?
>セイウチンよ、善戦超人として散るのか・・・ッ!
>残ってる石をマンモスに食わせるんですね、わかります!

今週号でセイウチンが改心した為、「展開上イクスパンションズが勝たねばならない」という枷がまず外れました
※(この試合で改心しなければ、セイウチンには改心するための「次の試合」が必要になる、という考えから)
逆を言えばこの試合で改心したと言うことは、もうセイウチンに
「次の試合」は無いという考えが成り立ちます
現時点で高確率で予想できるのは
セイウチンはこの試合でリタイヤするだろうという事
こうなるとあとの焦点は「勝者」に絞られます
普通にヘルズベアーズか。それとも
残虐化したマンモスとネプが結託した新コンビ
ここまでマンモスマンの行動にかなり怪しい前兆が見られただけに、現行では後者の可能性が高いか?
ウォーズマン・・・お前は結局強い敵を連れて来ただけで負けちまうのか?ゆで御大の思わぬどんでん返しに期待したい


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