純愛主義サタン様
「な・・・なぜ?逃げようと思えば逃げられたはずなのに!」
「ち・・・父上もしかしたらボクを・・・」
「わ・・・私としたことが・・・もう少し早く逃げていれば
このインチキ息子に毒蜘蛛が当たっていたものを・・・」
ああ心に愛がなければスーパーヒーローじゃないのさ
あれほど毛嫌いし、頑なに認めようとしなかった「自称息子」を土壇場で庇ってしまったスグルの優しさ
命中したブラックウィドーズは、ズブズブと音を立てながらスグルの胸の中にめり込んでいきます。グロいな
ただならぬ事態に走り寄るビビンバ。妙に上半身がマッシヴで変な笑いを誘います
そして例によって傍若無人なガキんちょハウスの面々
2回戦第一試合の時と同じく、警備員の制止など何処吹く風のガン無視。もう誰もコイツらを止められない
万太郎とテリーは内部にめり込もうとする蜘蛛をなんとか引き抜こうとしますが叶わず、やがて完全に体内に埋没
その直後、スグルの肉体に巨大な砂時計が浮かび上がります。なんぞこれー?
「て・・・てめえら私の体に何をしやがった」
「お前の体内に死に至る時限装置を埋め込んだのよ」
「冥土の土産に教えてやろう。三日後の準決勝・・・相手チームがどこになろうとも
試合開始のゴングが鳴った666秒後に
お前は必ず死ぬことになる!」
な、なんだってー!?
ブラックウィドーズの正体は三日間の後に確実な死を与えるという時限装置でした。期待していたスグル悪魔超人化はなしか
っていうか流石にこれは大会ルール、というか超人レスリングの規定から外れすぎだろうと
だってこれ明確に試合とは関係部分での「暗殺」ですから
レスリングと無関係なとこで敵を蹴落としても、マウンテンに突き刺さるタッグトロフィーが優勝者チームを認めるとは思えません
大体なんで時間超人は「俺達最強」って吹聴してるクセにセコイ策略ばかり張り巡らせるのか
全国読者のツッコミがとぐろを巻く無理展開ですが、やはりというか何というかビクとも動かない委員長
こいつのボンクラぶりもここまで極まるとむしろ清々しいものがあります。悪行超人の手先め
「ギレラレラレ〜ッ!
三日間逃れられぬ死の恐怖でじっくりと相手を苦しめる・・・
そのストレスが溜まりに溜まった正義超人の魂は最高の生贄よ
その命の砂が尽きる時!キサマの命も尽きるのだーっ!」
サタン様の解説とともに、サラサラと落ち始める砂時計の砂。恐怖のカウントダウンが始まってしまいました
あまりにも唐突に突きつけられた現実に右往左往する仲間達。このままスグルは三日後の死を待つしかないのか?
「馬鹿な・・・リングの上における悪行超人との攻防により
受けてしまった技で殺されるなら納得もできようが・・・」
「こんな奇妙な術で死んでいく父上なんて見たくない」
「何かないのか?この砂時計を解除する方法は!?」
「ギレラレラレ〜ッ正義超人どもよ
その術を解く方法を教えてやろうか?」
と思ったら速攻で解呪法を教えてくれるサタン様
先週から引き続きなんて面白いお方なんでしょうか。もうはんぺらすっかりサタン様のファンです
「ジョワジョワ。あえて教えるとはあんたも人が悪い」
「一縷の望みは時として絶望を倍化させるというからな
やつらが慌てふためくさまを見物するもまた一興
どうせ解除方法を知ったところで実現は不可能・・」
絶望を更に大きくさせるために、あえて一縷の望みを与えてやるという悪魔的な発想であったようですが
きっとツンデレなんですよこのお方は!
この台詞、「頬を赤らめてそっぽを向きながら喋っている」と脳内妄想するとかなり萌えます。新ジャンル悪魔萌え
そしてライトニングはタメ口自重しろ。サタンのやつはこの上ねえ悪だぜ
「知ったところで解除不可能」とまで言わせる、その唯一の方法とは?さあ聞かせてもらいましょうか
「よく聞くがよい。死の砂時計を止める唯一のキーワード
それは愛だ!!!」
>サタン「愛は地球を救う」
>『不忍池の中心で、愛をさけぶ』
「「「あ・・・愛!?」」」
ロマンチストすぎだろサタン様!
死の砂時計を止める唯一の手段は「愛」!悪魔の領袖のクセになんというロマンチストでしょうか
「魔界では愛などという概念は最も唾棄すべきものとして忌み嫌われている
つまりはその愛が死の砂時計の唯一の弱点なのだ。よいか、解除方法はただ1つ
キン肉スグルを愛している幾千幾万の人間の中に
ただ1人だけ砂時計を解除できるキーパーソンがいる
その人物がキン肉スグルと抱擁を交わしさえすれば
あるいは助かるかもしれぬ」
しかも解除法は愛する人の熱いハグときたもんです。サタン様あんたって人はどこまでピュアなんだ!
究極の超人タッグ最高のキャラはサタン様。異論は認めない
「どけどけーっ!そんなもの!
スグルの事を一番愛しているのはこのワシに決まっているじゃろーっ!」
「やめてください大王様!余計に砂が落ちていきます!」
解除法を知り、にわかに希望の出てきたスグル救出。まずは真弓が思いっきり息子を抱き締めますが
途端に凄まじい速度で落ち始める砂に読者大爆笑。この父子の絆酷え
「どきなさいあなたーっ!
スグルや、ママが砂時計を止めてあげるからね」
ならばと飛び出したのは小百合。母の愛の偉大さはセイウチンで証明済みなので期待が持てます
「さすが王妃だ!砂時計が落ちるのが止まった!」
やっぱり強い母の愛。その抱擁は砂時計の落下をピタリと止めますが・・・・
おお凄い、とミートが感嘆の声を漏らしたその直後には再び落ち初めてしまいました。小百合は対象人物ではなかったようです
「ギレラレラレ〜ッ!キサマらの口にする愛など所詮そんなものよ
いわばこれは砂浜に埋まっている一本の針を探し出すようなもの
キン肉スグルは世界中・・・いや宇宙中のファンから愛されている
つまり愛されているがゆえに余計に厄介になるって寸法よ!」
スーパーヒーローキン肉マンの人気が仇となる展開!対象者は数十億・・・否、数百億以上!
はたしてスグルを救う真実の愛の持ち主は誰なのか?次号へ続く!
>やっぱり万太郎がハグして呪いが解けて親子の絆が深まるってベタ展開かな?
>今更アタルや新キャラが出てきても意味無いし
>肉の展開がグダグダに;;何この親子ハグフラグ
>マリしゃんハグ→マンタ消滅→次週から鉄騎兵ケビンマスクが始まります→
>金ダライが落ちてきてビッグベネッジかけたるーっ→桶屋が儲かる
>ここに来てまさかのマリしゃんフラグが・・・
>これは…あれかな?本命がマリさん、次点がビビンバ、大穴はアタル兄さんだと考えていいのかな?
>これはマリさん活躍フラグ?
>スグルの呪いを解くキーパーソンって、マリしゃんの予感
>まさか、スグルのハグの相手がマリさんで、その影響で万太郎消滅の危機とかじゃ・・
>スグルへの真実の愛だかなんだかは当然マリさんが該当者っぽいですけど、
マリさんとスグルが結ばれて、タイムパラドックスでマンタが消滅しかけるとかそんなんないですよね・・・
>しょうがねえ。俺が抱いてやるよ
現状ではマリさん濃厚です
台詞もなかったので俺のレビューでは端折りましたが、先々週号にマリさんが試合会場に一人佇むシーンがありました
どう考えてもこの展開の為の伏線だと思われます
まぁそうなると朋友達も指摘しているように、「スグルの結婚相手が変わって万太郎の存在が消滅するのでは・・・?」
という予想が成り立ってくるので、そこらへん関係で炸裂すると思われるゆで御大的ウルトラC次第でしょうか
個人的には息子のハグで助かって、スグルが万太郎を認める展開とかのほうがよっぽど単純で面白いと思うんですけどね
あーんサタン様が死んだ
「ギレラレ〜ッ どうやら親子の愛をもってしても
秘術”魔の砂時計”は解けなかったようだな〜っ」
真弓と小百合のハグは息子の命を救うことができませんでした。「親子愛なぞそんなものよ!」とせせら笑うサタン様
相変わらず凄すぎます。何が凄いってアンタ
先週は「死の砂時計」だった術の名称が、たった一週で「魔の砂時計」に変名してますから!
冒頭からエンジンフルスロットルのゆで御大。今回も常軌を逸したねじれ展開が期待できそうです
「親子・・・そうか!キン肉スグルとの親子愛は、キン肉真弓とキン肉小百合だけじゃない
このボク万太郎との親子愛だってあるんだ!父上〜!」
さあきた万太郎。先週寄せられた朋友のコメントには息子の愛が父を救うのでは?という意見が多数ありましたが・・・
先週の小百合と同様、砂は一瞬だけその落下を止めたもののすぐに落下を再開してしまう
万太郎は資格者ではありませんでした。残念
「親子愛では魔の砂時計は解けなかった・・・じゃあキーパーソンは・・・そ、そうだ!
テリーマン!アイドル超人の中でも一番付き合いが長く親密なテリーマンならきっと!」
親子の愛がダメなら正義超人の真骨頂・友情パワーならどうか。すなわち「友の愛」です
スグルの一番の親友であるテリーならば、この呪いを解くことができるかもしれません
「キン肉マンよ!俺の友情パワーを受けてくれ!」ガバ
>テリーマンが脱いでるのを見て突っ込まずにいられた読者がいるのだろうか
さっきまでシャツを着てたのに、指名を受けるや上半身裸になるテリー。何を滾ってるんだお前は
このコマ下半身が描かれてないので、ウホッな想像をすると異様に卑猥です。キン肉マン腐女子大歓喜
しかしながらテリーのハグもまた砂時計を停止させるには至らず。これで親子愛に続き、友情愛も失敗に終ってしまいました
「キーパーソンは親子愛でも友情愛でもない。キンちゃんの砂時計を止められるのは・・・
恋人のビビンバちゃんだけや!」
肉親と親友が失敗したところで満を持しての登場。許婚にして未来の妻であるビビンバです
>ガタイのいいビビンバに吹くwあと指の骨ならしてるのかとオモタw
先週に引き続きやたら上半身がマッシヴで強そうなビビンバ
胸の前で組んでいる両手も、ケンシロウのように指をバキボキ鳴らしているようにしか見えません。恐ろしい
「ビビンバ・・・」
「スグルさま・・・」
見つめ合う恋人二人。フラッシュバックする思い出が何気にエロス
乳首ありおっぱいとか裸エプロンとか、当時のキン肉マンなかなか侮り難し。TOらぶるにも負けていません
「ジョワジョワ見てられないぜ・・・」
そんなアツアツの恋人の空気にあてられ、目のやり場に困る純情ライトニング
ホモテリーやらマッシヴビビンバやら純情ライトニングやら。今週はどいつもこいつもツッコミどころ多すぎるな
「愛していますスグルさま〜っ!
何も考えず私に抱かれてーっ!」
「おお!砂が止まっていく!」
「そればかりか砂時計もうっすら消えていくわーっ!」
なんかエロイ台詞とともにスグルを抱きしめるビビンバ。流石に恋人の愛情は先の4人とは桁違い
砂の落下はピタリと止まり、更には砂時計ごと消滅していきます。ビビンバすげーぞ!
と、思ったのも束の間。消えかけた砂時計は万太郎達の歓喜を嘲笑うかのように再び色濃く浮かび上がってしまう
許婚ビビンバもキーパーソンではありませんでした。消去法から言ってもやはり該当人物はあの人しかいません
「親子の愛でも、友の愛でも・・・そして恋人の愛でもダメだった
それじゃあ誰がキン肉マンの砂時計を止められるキーパーソンなんだ?」
「この日本のみならず世界中、そして宇宙にまで父上を愛するファンは数多くいる
そんな大勢の中からキーパーソンを見つけ出すなんて不可能に近い!」
パッと思いつく人物がいきなり全滅してしまい、にわかにキン肉マン救出の困難さを思い知らされる万太郎達
なにせ確率数百億分の1。三日間で人物を探し当てるなど不可能です。まぁマリさんですけどね
「キン肉マンよ。愛されるということがこんな足枷になるとは皮肉なものだな〜っ
お前は愛などという不確かな概念に翻弄されながら、虚しく朽ち果てていくのだ
そして死ぬ直前、お前はオレの生贄となる〜っ!」
オレサマオマエマルカジリ!三日後、自分の贄となるキン肉マンに嘲笑を浴びせるサタン様
ツンデレ的に意訳すると「アンタはアタシのモノなのよ!」という感じでしょうか
しかし全国読者の誰もが「サタン様の声優は釘宮で決まりだな」と思ったその時。事は起こった
「おっとサタン。あんたの役目はもう終りだ
ボイリングシックルーッ!」
「リオンフィンガーッ!」
>サタン「WISH!」
なっ
なにをするだァーッ!許さんッ!
なんとここで時間超人がまさかのサタン殺し!ウルヴァリンも真っ青のX斬りでこれを斬り伏せます。エーックス
誰も予想しなかった下克上に万太郎達も驚きを隠せません
「あんたが必要だったのは、難攻不落のキン肉マンに秘術ブラックウィドーズをかける為」
「魔の砂時計を埋め込みさえすればあんたは用済みなんだよ〜っ!」
「あ・・・悪魔の上前をはねようとは恐れを知らぬ奴等め〜っ!
ギレラレ〜ッ!」
「悪行超人界のことは俺達に任せてさっさと消えな〜っ!」
必殺のX斬りで四等分されたサタン様。更に変な呪文攻撃を浴びて完全に消滅してしまいます
>サ、サタン〜!な、なにをするだァ〜ッ!ゆるさん!
>あーんサタン様が死んだ!
>あーん!サタン様が死んだ!
>あーんサタン様が(略)
>ジョジョってかっけーな。だけどサタンが時間超人に殺された
>サタンはきっとCの世界に行ったんだよ!そうでも思わないとやりきれん!
>あんな新手のツンデレキャラをよくも殺したな!時間超人が!敗北フラグは逃れられんぞ!
>サタンは普遍的無意識の底へ還りました
>サタン様…どこまで俺達を笑わせてくれるキャラなんだ…
>チェーンソーで倒されたかみさまのようにサタンさままでさっくりやられるなんて鬼も悪魔もないぜ!
>魔界の領袖サタン様のザコっぷりは、一体なんですか?
>時間超人のやつらはこの上ねえ悪だぜ
合掌。サタン様の死を偲ぶ多数のコメントが寄せられました。コアなジョジョラーはネタ被りまくりです。ジョジョってかっけーな
それにしても時間超人はスグルとガチ勝負は分が悪いと思ってたのね。悪からこれほど恐れられてるスグルはやっぱ凄いわ
かくして究極の超人タッグ編最高の萌えキャラとして、登場とともに大人気となったサタン様でしたが
僅か3週で退場という、これまたある意味伝説となる引き際で本編からフェードアウトしてしまいました。乙
術者であるサタンが消えたことにより、いよいよもって砂時計を解除する方法はキーパーソンを探す以外なくなりましたが・・・
「も・・・もういいんだみんな。大丈夫
こんな危機なんて今まで何度も味わってきているが、その度に私達はそれを乗り越えてきた
だから今回だって自分の力で乗り越えてみせるさ
みんな三日後を見ててくれ・・・この私の見違えるようなファイトを!」
「ち、父上!」
「王子!」
「私はこんなワケのワカらん術に殺されたりしない!」と笑顔で言い放ち、テリーの肩を借りてその場を去っていくスグル
しかしそのおぼつかない足取りは、誰の目から見てもその肉体を蝕む魔の恐ろしさを感じさせるものだった
重苦しい雰囲気に皆が沈む中、凛子は木陰からスグルの後姿を見守る1人の女性に気付く。そう誰あろう
スグルを救えるキーパーソンに
『ママ・・・!』
二階堂マリ。彼女の愛が勝利の鍵だ!(GGG風に)
>アニメ最終回、スグル消滅に際して原作通り、ただ取り乱すビビンバに対し、
毅然と「必ず約束を守り戻ってくるヒーロー」を信じたマリさんの対比は、
アニメ派だった自分としては、心が湧き返るほどの燃える描写でした。
(原作ファンには微妙な展開だったかもしれないんですけど。)
アニメ版におけるマリさんの存在感は、まさにヒーローアニメ界のベストヒロインといっても過言ではなく、
少数派かも知れませんが、今回のマリさんクローズアップには期待しています。
でも、アニメ版のマリさんを描写したのは、ゆでたまごじゃないからなぁ
マッシヴ凛子、母との邂逅
許婚の愛でもスグルの呪いを解くことはできなかった。自分の想いが足りないからスグルを救えないのだと泣き崩れるビビンバ
そんなビビンバを慰めるナツコと、せせら笑うライトニングの台詞に新たな新事実がなにげなく出てきます
「ウワァ〜ッ!ごめんねスグル様。私にはどうすることもできなくて」
「ビビンバちゃんが悪いわけじゃない・・・
サタンが無作為に選んだ愛のキーパーソンなんだもん」
「ジョワジョワ。サタンが絶対に解らぬよう選び出したキーパーソンなんだ
100日・・・いや1000日かかったって見つかるものか」
えええええええええええええええええええ?ちょ、まっ、えええええええええええええええ?
上記会話の情報を整理すると、キーパーソンは「この宇宙でキン肉スグルに対して最大の愛を持っている人間」ということではなく
「この宇宙のキン肉スグルを愛する全ての人間」の中からサタン様がテキトーに選出した人間って事に
「キン肉スグルを愛している幾千幾万の人間の中にただ1人だけ砂時計を解除できるキーパーソンがいる」
サタン様の解説をよくよく読み返してみたら、確かに「キン肉スグルをこの世で最も愛している人間」とは一言も書かれてませんでした
マリさん涙目です。いやそりゃあマリさんはビビンバ級の愛を持ってはいるだろうけどさ。なんだかなぁ
「これで準決勝4チームのうちマシンガンズは射程に入れなくてよくなった。グフフ・・・礼を言うぜ」
首尾よくスグルに三日殺しの呪いをかけ、心の底から嬉しがってるネプチューンマン。コイツは本当にもうダメだ
時間超人組にニタニタしながら右手を差し出すネプチューンマンでしたが、ライトニングはこの握手を叩き払って拒否する
「?」ってかなり真剣に驚いてるネプチューンマンがどうにもこうにもマヌケです
「オッサンよ。準決勝で必ずマシンガンズと当たるとでも思ってるのか?
もしかしたら綱引きで俺達とお前達が当たる可能性もあり得るんだぜ」
「なるほど悪の結託はここまで。今からは再び敵同士というワケか。どこまでも生意気なやつめ」
ネプチューンマンをオッサンよばわりして会場を去る時間超人。握手を拒否られてポツンと取り残されたオッサンざまあ
54歳のオッサンは仕方なく「生意気なやつめ」などと急に年長キャラぶって大人の余裕を演出するのでした
「見つけた!マリママ・・・!」
これが俺の本体のハンサム顔だ!
さて。一旦騒ぎが収拾し観客達もゾロゾロ上野公園を去る中、凛子は人混みをかきわけ若き日の母を追いかけますが
誰だお前はコノヤロウという壮絶な人違いにより、その行方を見失ってしまいます
とりあえず母探しは諦め、凛子達もシスターらと一緒にガキんちょハウスに戻ることに
「万太郎、俺達も準決勝に備えてすぐに特訓といきたいところだけど・・・1つ願いを聞いてくれるか?
俺は今度の戦いがもしかしたら最後の戦いになるかもしれない
だから・・・自分を幼い頃から今まで育ててくれたガキんちょハウスを最後に見ておきたい」
『カオスのやつ・・・次の準決勝で命を捨てるつもりでいやがる・・・』
一族の仇である時間超人の打倒。それが次の準決勝で果たせるかもしれない
アヴェニール族最後の生き残りとして記憶を取り戻したカオスは、その戦いで命を散らすも辞さない決死の覚悟です
万太郎は相棒の悲壮な覚悟を受け止めながらも、しかし笑顔で背中を叩きながら頼もしく返すのだった
「大丈夫。この僕がパートナーである限りお前は絶対に死なせない」
「皆さんは先にハウスに戻っててください
僕はあなた方がどのチームと当たってもいいように各チームを徹底的に分析しておきますから」
ここでミートだけが別行動を取ることになり、参謀役を除いた一行は留守番の子供達の待つガキんちょハウスへと帰宅するのでした
「ハチャメチャ忙しスーパーヒーロー♪キンニクニクニクニクジュウハチ♪」
「あら?何なのこの騒ぎは?」
ハウスに戻ったカオスらを出迎えたのは、中から聞こえてくるオルガンの伴奏と子供達の合唱による「肉29ロックンロール」
続いて玄関から沢山の玩具を抱えて飛び出してきた子供達の笑顔だった
ジャンヌ・スティムボードとビューティー・ローデスの人形とかマニアックすぎだろと
聞けばガキんちょハウスには、月に一度慰問に訪れる心優しい若い女性がいるとのこと。その人が来ているそうです
「ええっ!おネエさん来てるのーっ?おネエさーん!」
「俺もーっ!」
それを聞いた途端、ロケットのように走り出すゲンタとカオス。その女性がどれだけ子供達に慕われているかがよくわかります
そして言わずもがな。この展開上、小学生でも読めるその女性の正体は・・・・・
「お久しぶりです。おネエさん」
二階堂マリ!
捨てられていた凛子を我が子として育てた心優しい女性
彼女の性格を考えてみれば、34年前このガキんちょハウスに関係していた事はごく当然と言えたかもしれません
かくして万太郎達は意外なルートからスグルを救うキーパーソンとの接点を得ることになるのでした
「カオス、あなたしばらく見ないうちにすっかり逞しくなったわね」
すっかり逞しくなったもなにも、超人タッグに参加して2000万パワーズ倒してますが
何を言ってるんでしょうかマリさん。観戦してたのは上野公園の試合だけで、他の試合は見てないってことなのかな?
「あっお嬢さん!私超人レスラー兼カルビ丼協会会長キン肉万太郎と申します」
「え・・・?キ・・・キン肉マン・・・?」
「いえ息子のキン肉マンU世です。この20世紀ではあのアホ親父が有名ですけど」
名詞を差し出して自己紹介した万太郎を見て、その顔と雰囲気にスグルを重ねて思わず驚くマリさん
この描写からもやはりマリさんは他の試合は一切見てないという事が伺えます
「21世紀から来たキン肉マンU世」の存在は、超人タッグを観戦している人間ならばいまや知らない者はいないハズ
逆を言えばそんなマリさんがなぜあの試合だけ見に来てたのかが非常に謎です。スグルの試合でもないのにな
「マリママ・・・・!」
このタイムトラベルに強引に同行してきた最大の目的。若き日の母とついに出会いを果たした凛子
やっぱりビビンバ同様、上半身がやたらマッシヴで強そうです
今にもラリアットでもくり出しそうですが、はたして彼女の取る行動は?次号へ続く!
イケメンマッスル、マジイケメン
よかった…ッ!(号泣)
子供達が本物の牛丼を食えて本当によかった…ッ
冒頭、マリさんの特製牛丼を夢中になって頬張る子供達の姿にはんぺら涙腺決壊
牛丼のタレだけごはんでウメーウメー言う子供達ですから、まさに至福の時でしょう
「こりゃウマーイ!隠し味に擦ったリンゴが入ってるんだ!」
グルメなどという言葉には程遠いだろうに瞬時に隠し味を看破するゲンタが底知れません
普段は傍若無人の盗っ人小僧のクセに、時々批評キャラが顔出すよなこいつ。優勝チーム予想する時の玄人目線とか
「本当に子供好きの面倒見のいい方でねえ。ここ数年毎年のようにハウスにやってきては
子供達にプレゼントをくれたりオルガンを弾いてくれたりしているのよ
元々は田園調布の幼稚園で先生をやってらしたそうなんだけど、
なぜか突然その幼稚園をたたまれたそうでね」
「幼稚園の先生・・・マリ・・・!シスター!あのマリって人の苗字は?」
全てを照らす太陽のような輝きと温かさで子供達に接するマリ。もう99%確信を持ってる凛子ですが一応名前を確認します
「さて確か・・・にかいどう そう二階堂マリさんて言ってたっけ」
これほどハウスにとって大恩ある女性の名前をうろ覚えのシスター。なんてババアだ
「さて確か」とか「言ってたっけ」とか失礼にも程があります。即答できなきゃ人としておかしいだろと
『凛子ちゃんのママ・・・!』
『間違いない!正真正銘私のママ!』
話を聞いていたイケメンとジャクリーンも、マリこそが凛子のタイムトラベルの目的であった母であることを認識
万太郎もマリさんに会ってるので普通に気が付きそうなモンですが、アホなので彼だけまったく気付いてないようです
「あら、さっきのお嬢さんね。どうしたの?」
「マ・・・・!」
「凛子ちゃんダメです!」
両目いっぱいに涙を溜めながら母と語らおうとした凛子でしたが、これを制したのはなんとイケメン。彼女を外に連れ出します
いきなり感動のシーンを拉致同然に邪魔された凛子はブリブリ怒りますが・・・・
「どうして?知ってるでしょ?私が20世紀に来た目的はケビン救出の手伝いもあるけど
ママが青春時代を送った時代の空気に触れてみたいって事だったのを!」
「ならもう目的は果たしたじゃないか。この時代の空気を味わうこともできたし
何よりマリさん本人にも出会えたんだから、それでいいのでは?」
「本人にあったらいっぱい色々なこと喋ってみたいよ!
万太郎だって若い頃のパパやママと喋ったりしてるじゃん」
『マ・・・マリおネエさんが・・・凛子ちゃんのママ・・・!』
そんな会話を偶然物陰から聞いてしまったのはカオス。大恩ある女性が凛子の母と知って驚きを隠せません
それにしても解せないのは凛子を制止したイケメン。彼女の言うように、万太郎達も喋ってるし問題ないのでは・・・?
そんな凛子と憤慨と読者の疑問を、イケメンは静かに優しく諭します
「歴史の流れにはゴムのような柔軟性があり、ある程度の慣性が働くと言われています
今親子の間で多少の接触があったところで、未来に破壊的な影響が及ぶことはないでしょう
ただし凛子さんの場合は話が違ってきます」
そう凛子さん。あなたはマリさんの実の子ではないからです」
なるほど万太郎やキッドが「俺は未来から来たアンタの息子だ!」宣言をしても問題がないのには実例がありました
のび太の嫁がジャイ子からしずかちゃんに変わっても未来にセワシは生まれています
これは時間そのものが歴史を正常に保とうとする修正力のようなものなのでしょう。SF作品ではよく聞く設定ですね
「凛子さん。もしあなたがマリさんに21世紀の出来事を全て話してしまったら
それがこれからのマリさんの人生を大きく動かしてしまう
住之江幼稚園の前に捨てられていたあなたを養子として育てるという
彼女の未来が大きく変わってしまうかもしれません
あなたは二階堂マリの娘、二階堂凛子になれないかもしれない」
「イヤッ!イヤよ!ママの子供でなくなるなんて〜っ!」
万太郎とキッドがこの時代で親とどう接しようが、ビビンバ&ナツコと結婚する限り彼等は間違いなく生まれてくるでしょう
しかし凛子はマリが養子として育てた捨て子。未来の出来事を話すことは、その事象を歪めてしまうかもしれません
思いがけず聞いてしまった凛子の境遇に、カオスの双眸からもポロポロと涙がこぼれ落ちます
「凛子ちゃんが捨て子!俺と同じだ・・・」
「マリさんと喋ってもいい
しかし絶対に自分が娘だということだけは言ってはいけないよ」
キツく釘は刺したものの、「でも喋るのはいいよ」とケアしてあげるイケメンの配慮。笑顔が本当に優しそうでマジいい男
ミートというブレイン不在の中、見事その代役をこなしたイケメン
今までの言動が相当アレだっただけに、否応なしに株も上がるというものです
>イケメン名脇役すぎる。ジェイドが大丈夫だったから多分凛子も無問題なんじゃね?でお試しできる事じゃないしね
>イケメンがいい人過ぎる 昔の彼とはホント大違い
>やべえ、凜子を諭してるイケメンがかっこよすぎる。
凜子の未来が改変されてしまう可能性も考えて諭してるのがたまらんです
>イケメンは初登場から嫌いでした。タッグ編初期も1人で馬券で大儲けとかホントにこいつは外道だと思ってました
そんなイケメンが馬券を買うのをやめて助けにきた辺りからちょっと見直し、今日の凛子を諭す所・・・
非常に見直しました!イケメンにしては!
そんなこんなで夜も更け、万太郎達はガキんちょハウスで一泊することに
ちなみにジャクリーンの寝巻きがシースルーのネグリジェなんですが、微塵もエロくないのは御愛嬌
マリと同じ部屋で寝ることになった凛子は、この20世紀に来て感じた思いのたけを吐き出します
「マリさん、あなたは今どんな生活をしているの?」
「貧しい児童施設や孤児院をボランティアで回ってお手伝いしてるの
このガキんちょハウスもそのひとつ・・・充実した日々を送ってるわ」
「・・・今、好きな人はいないの?」
「好きな人はいたけど、その人には許婚がいたの」
「許婚なんて・・・そんな大昔のしきたりなんて気にしないで
好きな者同士で幸せになったらいいのに!
その人のこと好きで好きでたまらなかったんでしょ?
なのに自分から身を引くなんて・・・そんな寂しいこと私ならありえない!」
マリから幾度となく聞かされた最愛の人・キン肉スグル。なぜ母はそれほど愛した人から自ら離れてしまったのか
凛子がずっと疑問に感じていた思いをぶつけた時、若き母は34年後とまったく変わらぬ優しい笑顔で娘に応えた
「・・・なぜ初めて会ったあなたがそんなことを聞くのかわからないけど。今の私は幸せよ
私の好きになった人は、生まれながらにして正義を守る宿命を背負ってる人なの
その宿命の重さを正面から堂々と支えられる人が彼には必要なの
幸せって人それぞれだと思わない?
私はね、彼が元気に戦う姿を見るだけで幸せなの」
『ママ・・・!』
キン肉マンを頂点に立てることこそが正義超人界の為と、2番手である自分に誇りを持っていたテリーのように
キン肉マンのすぐ傍で彼を支えるのはビビンバのほうが相応しい、とその役を彼女に明け渡したマリ
全ては彼を心から愛するからこそ。母の愛の深さに、凛子はただ涙するのだった
「泣いてちゃ可愛い顔が台無しよ。あなたお名前は?」
「凛々しい子って書いて凛子といいます」
「まあ!私がもしあの人と結婚していれば女の子にはそんな名前をつけようと思ってたの
本当にあなた不思議なコね・・・凛子」
『よかった・・・ママは幸せなんだ』
34年前もまったく変わらぬ、偉大な母の愛。想い続けることもまたひとつの愛の形
「二階堂マリはキン肉スグルの元を離れても幸せだった」
それを知った凛子は21世紀にきてから感じていた胸のつかえも取れ、穏やかな眠りに落ちるのだった。次号へ続く!
>大和撫子!マリさんは大和撫子の鏡なりよ!
外道息子万太郎。驚愕のキーパーソンパワー
「ウヒョ〜ッ!昨日の夜は牛丼で、今朝は厚切りトーストとハムエッグ
しかも目玉焼き2個の豪華版だ〜っ!」
よほど切り詰めた食生活を送っているのかと思ったら、わりとちゃんとした朝飯食ってるガキんちょハウス
まぁカオスがオークションで47万円使っちゃうくらいですから、普通に食ってくだけの貯えはあるのでしょう
子供達と万太郎一行、そしてマリさん。大人数和気藹々の楽しい食事の中、TVをつけてみると超人タッグの特番が
「ここキン肉ハウス内ではザ・マシンガンズが明後日に迫った準決勝に向け特訓中であります」
阿積アナという安住アナのパチモンが生中継でリポートしているのはマシンガンズの特訓風景
あからさまにヘッポコな仮想イクスパンションズとのスパーリング中でした
オプティカルボンバーの演出用に、腕と牙に電球をつけて光らせるというアホなギミックつき
明らかに力の入れどころを間違えてます。欽ちゃんの仮装大賞にでも出てろよ
テリーと両腕をクロスさせ、膝蹴りでクロスボンバーを撃ち落すスグル。そのまま逆ラリアットでダウンを奪います
そして変装ネプチューンマンの顔面を激しく殴打。フン!フン!て本気すぎる
それにしても気になるのはマシンガンズがVSイクスパンションズを仮想してスパーリングをしていること
いや勿論マシンガンズは他の2チームとの仮想スパーも行ってて、TV中継が取材したのがこのスパーだったんだろうとは思いますが
でもこのシーンは準決勝予想の1つの材料になることは間違いないと言えるでしょう
カオスが時間超人との激突を予想して「準決勝がワチキの最後の試合になるかもしれない」などと言ったことを考えると、やはり
マシンガンズVSイクスパンションズ ヌーボーVS五大厄
という組み合わせ予想が現実味を帯びてきたように思えます
「ヒエエ〜ッやめんかスグルーッ!。お前は自分の親を殺すつもりかーっ!」
「おおパパすまん。つい実戦のつもりになってしまって」
言わずもがなですが変装ネプチューンマンの正体は真弓。この特訓風景は往年の肉ファンに嬉しい流れです
>いつもスグルの特訓に付き合ってる大王ですが…
じつはスペシャルマンくらいの実力はあるんじゃないでしょうか?
このたわけが!真弓は超人オリンピックチャンプだから超強いんだぞ
そりゃ今の年齢を考えれば現役バリバリのスペシャルマンに勝てるかどうかはワカらんが。資質は比べ物にならないな
ちなみにこのコマでは真弓が自分で「第10回チャンプだ」と言ってますが
公式設定では第9回、10回と連続優勝を成し遂げているV2チャンプです。息子と同じね
そんな超人レスラーとして脂の乗りきっていた真弓を11回大会で下して優勝したのがあのハラボテ・マッスル
タザハマさんが「この2人の対決見ずして超人オリンピックは語れません!」って泣いただけの事はある、伝説のライバルなのだ
「あれ〜?父上の身体から魔の砂時計がすっかりなくなってる!
さすが父上は異名通り不死身の逆転ファイターだ!」
中継を見ていた万太郎はスグルの胸に魔の砂時計がないことを見て大喜び。これが無敵の超人キン肉マンの底力なのか?
と思いきや、阿積アナのインタビューの最中に胸をおさえて激しく苦しみだすスグル。見る見る砂時計が浮かび上がってきます
「キン肉マンの砂時計は未だ取り払われていない。現れては消えの繰り返しだ
今朝から砂時計の出現する頻度が減ったので特訓を開始したが・・やはりまずかったか!」
当然ながら気合や根性などでどうにかなるほど甘くはないツンデレ魔王の呪い
「やっぱりダメだったのか」喜びも束の間、生中継で悶え苦しむスグルの姿を見て万太郎達は消沈してしまう
「なんだよ〜父上のから元気だったのかよ〜」
「いつも元気ハツラツのキン肉マンが・・・」
「あんなに苦しんでるなんて可哀想だなァ・・・」
しかし皆が胸を痛める中、一人沈黙を保っていたマリさんは閉じていた瞳をゆっくりと開き・・・・ってちょっと待って
万太郎ドライすぎね?
「なんだよ〜父上のから元気だったのかよ〜」
これほど苦しんでる父親の姿を見て息子が口にできる台詞とは思えません。ちょっと酷すぎるだろこれ
後ろからのアングルなのでどんな表情してるか見えないのがまたドライ感を引き立ててます
これはケビンの「ギューン」に匹敵するシュールコマだな
「おおおーっ!魔の砂時計が止まっていくぞ!
どこだー!?この中にキーパーソンがおるのかー!?」
というわけでマリさんが瞳を開き、ブラウン管の向こうで苦しんでいるスグルを見つめたその瞬間
なんと魔の砂時計はピタリと落下を止め、苦しんでいたスグルの容態が再び安定したではないか
そう。マリさんがブラウン管越しに見つめただけで
『キーパーソンはマリママ!?』
マリさんTSUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
なんと遠隔地から見つめただけでも砂時計の進行を止める効果を見せたマリさん。これがキーパーソンの力なのか
次号、このまま凛子達はマリをスグルの元へ?さてどうなるゆで展開!
新幹線涙目クラッシュショー
ああ なんでもっと早く気付かなかったのかしら
間違いない。キーパーソンは
今でもキン肉マンを愛し続けているマリママだわ!
「一緒に来てマリさん!キン肉ハウスへ!
あなたも今魔の砂時計の変化を見てわかったはずよ。あなたなのよ!
キン肉マンを救うことができるただ一人のキーパーソンは!」
電波に乗せた視線だけで砂時計の進行を止める脅威のパワー
マリさんがキーパーソンであることに確信を得た凛子は、早速スグルを救うために彼女をキン肉ハウスに連れて行こうとする
が、それを聞いたマリさんは娘の眼差しからサッと目をそらして下を俯いてしまいます
その途端にブラウン管の向こうでは再び砂時計が落ち始め、激しく苦しみだすスグル。喜んでいたテリー達も狼狽します
「近くにキーパーソンがいるはずなんだ!あんたかーっ!?あんたかーっ!?」
「お願い名乗りをあげて〜っ!スグル様を救って〜っ!」
TV中継のマスコミを胸倉ひっ掴まえながら「お前かー!」と喚き散らすテリー
大粒の涙をボロボロこぼしながら、TVカメラに向かってキーパーソンが名乗り出ることを切望するビビンバ
彼等の「一刻も早くスグルを助けたい」という心の痛みが伝わってくるシーンですが、当のマリさんはまったく動きません
「あなたがテレビから目を離した途端に魔の砂時計が再び落ち始めた!
これこそあなたが愛のキーパーソンである何よりの証拠だわ!」
「偶然よ。私ごときがキーパーソンのわけがないわ
それにあの人には永遠の愛を誓いあったれっきとした恋人がいる
その人の愛の力に比べれば私なんか及ばないわ」
その恋人の力でダメだったからアンタに頼んでるんだが
やはり立場上ビビンバに遠慮しているのか、頑として自分がキーパーソンであることを否定するマリさん
そんなウジウジした態度にブチ切れ、「お前は何を言っているんだ」とミルコばりに母を説得する凛子
「ビビンバさんの愛も本物なら、あなたの愛も本物!
でも許婚ビビンバの愛では砂時計は解けなかった!なぜなら!
サタンが無作為に選び出したキーパーソンはあなただったから!」
できるだけビビンバの面子を潰さないように言葉を選んでるっぽい凛子の説得。馬鹿そうに見えてなかなか気の回る娘ね
2人の会話の内容から、それを聞いていたイケメンとジャクリーンもマリさんがキーパーソンであることをすぐに察します
「わあ〜っ!2人とも喧嘩はダメ!どうせボクの取り合いだろうけど」
一人なにも解っておらずボンクラ発言を飛ばす万太郎自重しろ
現代のマリさんにも会ってるんだし、本来はイケメンやジャクリーンよりも先に気付くべきなのにコイツときたら・・・
「キン肉マンを救えるのはあなたしかいないのよ!?
だって・・・好きなんでしょ?キン肉マンのことが!」
「でもやっぱり私は行けない・・・ごめんなさい
私は遠い場所からあの人の姿を見つめることができたらそれでいいんです」
>前回の万太郎もそうでしたが、今回のマリさんもドライすぎやしませんか?
自分は見てるだけでいいとか言ってましたが、それじゃキン肉マンが死ぬっていうのに・・・
>マリさん健気だと思ってたけど単にいじけてるだけにしか見えなくなった
涙ながらの凛子の説得を受けても尚我関せずを貫くマリさん。確かにこれはちょっと腹立ってきました
「遠くで見てれば幸せなの」ってアンタ。動かなきゃその姿もあと2日で見れなくなるんだよ
本人にとって簡単な問題でないことはそりゃあ理解できますが、まずそれよりもなによりも優先すべきはスグルの命だろうと
「彼に許婚がいて自分が幸せになれないから彼を殺してその思い出を永遠に自分のモノにしたい」
なんかもう斜めから推察するとこんな病的なヤンデレ感さえ匂ってしまいます
ゆで御大!マリさんが読者から総スカンを食らう手遅れになる前に早く連れてってあげて!
「ねえ行こう!マリマ・・・」
「ようし。ここまでだ」
「万太郎にカオス!あなたたちいつまで休んでるつもりですか!
もう1秒たりとも油断できませんよ!ケビンとアリサさん救出の為にも!
あなた達もすぐに特訓を始めるのです!」
感極まった凛子が思わず母のことを「マリママ」と呼びかけたその時、サッと2人の間に割って入ったのはイケメン
涙でぐしゃぐしゃの凛子を優しく見つめ、ニコッと微笑むと
ボーッと騒動を見ていた万太郎とカオスを怒鳴りつけて人払い。なんて頼り甲斐ある男ぶり。カッコよすぎだろ
>混乱した凛子とマリに割って入ったイケメンがかっこよすぎる…ホントに名前通りの男になってきやがった
>今週もイケメンがいい場面でいい事言った・・・。よく凛子を止めた。よくヌーヴォーのやるべき事を言った
>2世が今週もイケメンがカッコいいというかもう唯一の良心になりつつありますね
後はハラボテを修正できればマジでイケメン
>イケメンの株がドンドン上昇してます。めちゃくちゃいいキャラになりましたなぁ…
過去に来ていい方向に変わったキャラですね
>イケメンが素敵すぎる この前まですごいおなかだったのに!
>今、時代はイケメンだ! イケメンよいしょ本&イケメンF.Cつくろー!
>今のイケメンになら抱かれても良い!いや、抱いてください!!!
>そういえば聞いた事がある… マッスル一族は一生のうち一時期だけやたらいい人になると
>イケメンは相変わらずナイスフォロー。それに比べて万太郎は・・・・
『あなたがどんなに説得しても今は無理・・・ここは私とお兄さまに任せて
きっと準決勝当日までにマリさんを心変わりさせてみせるわ』
『イケメン・・・ジャクリーン・・・頼んだね』
マッスル兄妹大車輪の魅せ場です
先々週から株急上昇のイケメンは勿論、ここまでまったく活躍らしい活躍もなく
なんでこの旅に同行したのか解らなかったジャクリーンにも初めて存在意義が
マリさんのウジウジ具合も、この2人にスポットを当てるための要素と考えればやむなしか。なかなかやってくれますゆで御大
「ごめんマンタ、カオス。特訓手伝うつもりだったけど大事な用を思い出しちゃって」
イケメン達に母を託した凛子は涙を拭いて万太郎達の特訓に付き合いますが、ここでハッと何かに気づいて2人を放置
パタパタとどこかへ走って行ってしまいました。いったい凛子は何に気付いてどこへ向かったのでしょうか。気になります
そしてイケメンや凛子がスグルを救う為に奔走する中、まったく何もわかってない万太郎の馬鹿さ加減が際立ちます
「なんだよ〜凛子ちゃんには練習後のゴハンを作ってもらおうと思ってたのに〜っ
やいカオス!おまえがメシ作れよ!」
万太郎のボンクラさは異常
セイウチンが自分の元を離れた原因と同じことをカオスにやってます。コイツはマジで救えないにも程がある
「”夢の超特急”ひかり号。世界一の速さを誇る弾丸列車
20世紀にはもてはやされた0系新幹線だが・・・年代を重ねるうちに
300系500系700系とよりハイテクになっていく最新車両に追いやられ
21世紀には0系は完全に姿を消す。まさに超人界の栄枯盛衰の如しだ」
ラスト。夜の国鉄に現れ、当時の世界最速列車でもあった0系新幹線ひかり号を眺めるのはイクスパンションズ
やたら新幹線の歴史に詳しいネプチューンマンがなんか可愛い。鉄オタなんでしょうか
「どうせ21世紀に姿を消してしまうなら・・・今すぐこのイクスパンションズの手によって
その命を終らせてやろうじゃねえか!」
えええええ。鉄オタだと思ったらいきなり無茶苦茶な理由でひかり号の破壊を宣言するネプチューンマン
「いずれ消えるから今消す」って。自分が未来から来たからって理由酷すぎ
この時代の国鉄涙目です。まさに「悪行超人」の名に相応しい蛮行
「パゴォーッ!ヘル・フェリスホイール!ヘル・フェリスホイール!!」
何で同じ技名2回叫んでんだろう、と思ったらちゃんと2発繰り出して2両を宙に吹き飛ばすマンモスマン
空中でピタリと静止した2両の新幹線に向かって、光の束で結ばれた2人の超人が突進します
「古き物は去れーっ!
オプティカルファイバー・クロスボンバー!」
>ひかり号「ウギャーキン肉マーン」
>ひかり号「WISH!」
>ひかり号「お前が去れ」
>マンモスマンが大事な事なので二回(ryと思ったら、ちゃんと二両上げてて新ツープラトンキター!
と期待してたら結局クロスボンバーで一両だけ破壊。意味がわかりませんぜ御大
必殺のオプティカルクロスボンバーは新幹線1両を完膚なきまでに破壊!
2両空中に放り上げた意味がまったくわかりません
この時代では最先端車両なのに、未来人の勝手な理由で「古き物」呼ばわりされてブッ壊されるひかり号も可哀想だし
トリニティーズのツープラトンが廃ビルを真っ二つにしているので、今更新幹線1両壊したくらいで読者は驚けません
もう全てがシュールで意味不明
物陰からこっそり偵察していたミートが「ワァー」と叫んでますが叫びたいのは読者だよ
はたしてイケメン達の説得はマリを動かすことができるのか?凛子の気付いた事とは何なのか?次号へ続く!
ガン
「20世紀の高度成長期とシンボルとしてもてはやされた0系新幹線も
21世紀のテクノロジーの前ではただの鉄クズよ〜っ!」
何の罪もない新幹線を一方的に破壊してご満悦のネプチューンマン。てめえらの血は何色だー!
更に磨きのかかったオプティカルボンバーを目の当たりにしてビビりまくるミートに、上空から声がかけられます
「フッフフフ。さっきから小ネズミが一匹チョロチョロと特訓を覗いているようだな
万太郎とカオスの為に偵察に来たんだろうが・・・堂々と見てもらってかまやしねえぜ
どれだけ偵察や研究をしようが絶対破れる技じゃねえがな!」
物陰にミートが潜んでいることなど先刻承知だったネプチューンマンは、「むしろ見てくれ!」と妙にハイテンション
先週残しておいたもう一両を粉々に破壊します。よかった・・・忘れられてなくてよかった・・・ッ
飛び散る破片の中、必死こいて逃げるミートでしたが後頭部に思いっきり部品が直撃
このコマすげえ
究極の2コマ漫画というか何というか。出血までして凄まじいシュール感
擬音がまた生々しくて吹く。「ガッ」とか「バキィ」じゃなく「ガン」て。部品の重量が伝わってきます
じわじわくるなこれは。ゆで御大は神。ギューンを超えた
後頭部から激しく流血しながら尚も逃走しようとするミートだったが、ここで違和感
顔面蒼白になって身体をまさぐりまくるミート。肌身離さず持っていなければならない大事なものがなくなっています
「・・・な、ないっ!超人大全が!」
「探し物はこれかな?」
あろうことか超人大全を奪われてしまうという大失態。もう少ししっかりしろ超人界の頭脳
小さな身体で必死に本を取り返そうとするミートに、ニタニタ笑いながらビンタと蹴りを食らわせるケツアゴマジ容赦ありません
「マンモスよ。ミートがここまでして取り返そうとするこれが何だかわかるか?
これこそ宇宙超人大全
超人界のあらゆる歴史、正義・悪行に関わらず超人についての事柄が
余すところなくこの一冊に網羅されているという代物だ
マンモスよ。お前の獣性は先の試合でセイウチンより上である事が証明された
その類稀なる獣性に知性さえ加われば・・・お前は最強の完璧超人となれる!
さあ!この宇宙超人大全によって知性を完璧にするのだ!」
どうやらネプチューンマンは超人大全をマンモスマンに読ませることで、知性を完璧にしようとしてるみたいですが
今から何十時間という時間をかけてお勉強会でも始めるつもりなんでしょうか・・・と思ったら
「すげえすげえぜ〜っ
これが数十億年といわれる超人の歴史か〜っ!
パゴ・・・パゴラーッ!!」
すげえぜすげえぜすげくて死ぬぜ
なんとマンモスマンが象鼻を超人大全に当てた途端、ズキュンズキュンと本の内容が彼の中に流れ込んできました
全ての超人にこんな事ができるのか、マンモスマンだけの特殊能力なのかは解りませんがなんという便利機能
>”数十億年といわれる超人界の歴史”が本一冊とは,意外と内容の薄い歴史なのな
>でた!”億”が好きなゆで御大.なんでも億付ければ言い訳ではないと思うが・・・
>一瞬マンモスがウメーウメーと超人大全を喰らうのかと思いましたわ
>マンモス「5分でできる!鼻学習!!」
>本から知識を吸収するノーズフェンシング・・なんて便利なんだ!アンキパンを思い出したぜ
>ノーズフェンシングがあればアンキパンはいらないね!!
「心配するな。本は傷つけてやしない
しかし書かれている内容は全て全てマンモスマンの知性がコピーした!」
「ありがとうよミート!
これで俺は獣性・知性ともに完璧になれた!」
相棒が中身を学習し終えると、なぜか律儀に大全をミートに返すネプチューンマン
「お前のおかげで強くなれたよ!」とミートにお礼を言うマンモスマン。なんやねんコイツら
中身はマンモスマンの頭に入ったんだから、オリジナルは破壊するのが悪党のお約束だろうに。人良すぎだろ
>知性まで手に入れたマンモス…これ、勝てるのか……?
>正義超人軍はどんどん敵を強くしていってますね
>知性がついたらしいけど、あの奇声を放ってるうちは低脳な獣にしか見えないんだぜ!
散々カタコトで喋ったりDark系悪魔みたいになっておきながら今更知性もないもんですが
かくしてマンモスマンは数十億年ともいわれる超人史を全て吸収し、獣性に加えて途方もない知性まで手に入れてしまいます
超人界の頭脳がとんだうっかりをかましていたその頃。西伊豆海岸の断崖絶壁には万太郎達の姿があった
どうやってそんなトコに設置したのか知りませんが特設リング危なすぎ
少し崖上にハミ出してんじゃねーか。こんなリングで大の男が10人も暴れたら絶対海にひっくり返るってば
流石にこんなリングでスパーなんてやった日にゃ命がいくらあっても足りないので、仲間達はまっとうに忠告します
「いくら特訓とはいえこの断崖リングは危険すぎる」
「お前達の命がここで尽きることも考えられる。やめよう」
>ビーフマンの超上からな物言いについてはんぺらさんから一言
何故か自分達が負けるとは微塵も思っていないビーフマンがカッコよすぎる
しかし準決勝で戦う強敵を思えばこれくらいの危険などなんのその
万太郎とカオスは臆することなく特訓を継続し、見事息のあったコンビネーションで一等マスクらを圧倒しますが・・・
「みんなの目は誤魔化せても・・・万太郎!
お前が練習に身が入ってないのはパートナーの俺にはわかるぞ!」
相棒が特訓に集中できていないことを見抜き、それを叱咤するカオス。なぜ万太郎は練習に身が入っていないのでしょうか
「ご・・・ごめん。やっぱり心のどこかで父上のことが気になって・・・
今こうしてる間にも・・・父上は魔の砂時計で苦しんでいるんだろうなって」
嘘つけ
あの異様にドライな反応は読者の脳裏に焼きついたぞ
父を心配して沈む万太郎と、そんな相棒の姿に心を痛めるカオス。特訓という雰囲気に水が入ったその時だった
突然海面が波立ち、海中からキラキラと光る粉状の物体が舞い上がってきました。それはやがて人の形を・・・・
ああっ!この人は!
カメハメ師匠キター!
なんとここにきて海に散骨したというカメハメ師匠の設定が活かされました。これはGJ展開と言わざるを得ない
突如として現れたカメハメ師匠の霊魂!果たして彼は若き超人2人に何を伝えようというのか?次号へ続く!
>まさかここで海に撒いたプリンス・カメハメが出てくるとは
>まさかカメハメの遺灰が複線だったなんて・・・
>カメハメ師匠キター!!万太郎の前に出てきたってことは、
>キン肉マンの砂時計についてか、カオスとの友情に対するアドバイスとかでしょうか!?
>カメハメ「ワシのマスクはどうした?」
グランダルメは宇宙最強
「お前達が超人の歴史を捻じ曲げようとする悪衆・時間超人を追って
21世紀の未来からやってきたという新世代超人というやつか・・・」
「こ、この人は・・・キン肉スグルのアメリカ遠征において彼を初めて破った超人!
プリンス・カメハメだーっ!」
海から現れた輝く粉は、キン肉マンが海に撒いた師匠カメハメの遺骨だった
正義超人にとってはまさに伝説の超人。その粉が彼の生前の姿を形作ると、カオスも万太郎もすぐにそれが誰かを察します
「ち・・・父上が慢心したりアイドル超人達の友情が瓦解寸前になったり
正義超人界が危機を迎えた時必ず現れ、それを回避してくれたというカメハメ翁!
それがなぜここに!?」
「フォッフォッ。21世紀からきたガキどもは知識も無く歴史に疎いと思っておったが
知っておったかこの耄碌(もうろく)ジジイのことを
それにしてもここを特訓場に選ぶとはさすが親子・・・血は争えんな」
「カメハメ翁・・・あんたは認めてくれるんだね・・・ボクがキン肉スグルと息子だと」
21世紀の若者にも有名人の自分を、耄碌ジジイと自己紹介する謙虚なカメハメ師匠
目の前の若者を「未来からきたスグルの息子」と認識しているらしく、万太郎は飛びあがって喜びます
「知っておるとも。お前がまだ父に息子と認めてもらっていないこともな
ワシはもうこの世の人間ではない。だから全てが見え、全てが理解できるのだ」
「い・・いた!ここにも理解者が!助けてカメハメ翁!
あなたの大切な弟子の命が魔の砂時計によって少しずつ切り刻まれているんだ!
呪いを解くキーパーソンを探しているんですが見つからなくて・・・
大師匠であるあなたならなんとか父上を助けてくださるはず!」
苦しんでいる父を救ってほしいと泣きながら懇願する万太郎
しかしカメハメはこれをピシリと断ると、間髪入れずに万太郎を一喝します
「ワシは黄泉へ旅立った身・・・もう直接協力することはできん
キン肉マンを助けることはできんのじゃよ。しかしな・・・
自分の息子に心配されるような男ではないぞキン肉マンは!
それはお前が父の強さを軽んじているのと同じことじゃ!
ワシが生涯でただひとり手塩にかけて育てた弟子
キン肉マンを見くびるな!」
>「私はすべてを理解しているのだ」→「父上の助け方教えてください」→
「し、知らn...なんとかなるだろバーロー!!(怒)」
>いったいキン肉バスターはキン肉王家の物なのか、カメハメ伝授の48の殺人技なのか
カメハメの弟子はキン肉マンだけなのか、他の二人の弟子もいるのか、そこが知りたい
なんとかなるだろバーローコメ吹いた。弟子は他にもいたはずですが、「ただ1人の弟子」って言っちゃってるし
謙遜じゃなくて本当に耄碌してるのかもしれません
「ワシは何度も見てきた!やつが絶体絶命のピンチを迎え・・・
その度に不屈の精神で切り抜けてきた奇跡の逆転ファイターぶりを!
ワシは断言する!やつは道が険しければ険しいほど・・・
その逆境をパワーに転化させ乗り越えていくだろう!」
>スグルは今回は負けてもいいための複線かなとか、マンタはスグルの事心配してないとか思ってましたが…
思えばかつて僕らは「キン肉マン」の身に何がおこっても
不屈の超人魂でひっくり返すと信じて読んでいました。そしてそれを喜び、楽しんでいました
今回のカメハメの言葉はそれを思い出して欲しいと言うゆで先生のメッセージなのかも知れません。
「キン肉マンを見くびるな!」、このセリフは自分の中でU世トップクラスの名言です。
思わずプレイボーイを買いました。スグルと万太郎、2代キン肉マンの逆転勝利を信じましょう
逆境は逆転ファイターキン肉マンの代名詞!
実の息子よりも「キン肉スグル」をよく知る大師匠の力強い言葉。これに励まされ万太郎も父の復活を信じます
と、取り乱していた万太郎が落ち着いたところで突然あやしい笑顔を浮かべにじり寄るカメハメ師匠
「ところで万太郎よ。父の心配ばかりしているが自分はどうなのだ
それだけ練習に身が入っておらんで明日に迫った準決勝は大丈夫なのか?
久々にこうしてリングに立つと指導者としての血がうずくというもの!」
「え?い、いやボクは大丈夫だから・・・」
「ヌンガ〜ッ!」
誰も頼んでないのに、いきなりやる気満々で教え魔と化すカメハメ師匠
遠慮する万太郎の声など耳にも入れず、変な気合とともに傍に生えていた木を引き抜きます。ヌンガ〜!
「フォフォフォフォ!これぞキン肉マンをハワイでしごきまくった
カメハメ特訓木人じゃーっ!」
>ゲーッ!本当に積木の特訓ハジマタ!
>やはり組み木特訓きましたね!
>組み木特訓予想した人、すげぇぇぇぇぇぇ!!!
朋友予想ズバリ正解!カメハメの特訓と言えばやはりこの組み木で決まり・・・って
特訓”木人”ってなんぞ
テリーに稽古をつけた時は普通に「組木」って言ってました。いやモノの名称が変わるのなんてゆで御大には日常茶飯事ですが
どのへんが”人”型なのかまったくわかりません。ゆでイズムはここまで進化したか
やっぱりカメハメ師匠は老人性痴呆症で・・・・うう・・・っ
「何が大丈夫だ!明らかに練習不足ではないか!
親の心配の前に自分が明日やられる心配をしたほうがいいのではないか!?」
「なにぃ〜っ!?てめえ幽霊野郎が言わせておけば〜っ!」
やる気満々のカメハメ師匠は、万太郎の意思もなんのそのでいきなり先制攻撃。そのテクニックで軽く一捻りにします
その挑発的な言葉にカチンときた万太郎も若さゆえ感情爆発。本気モードでこの特訓に挑む
「こい〜っ万太郎!・・・いやキン肉マンU世よ!」
34年の時を超え、弟子の息子に稽古をつけるカメハメ!
まさにタイムトラベルならではの奇跡。一度万太郎と呼んだ名を「キン肉マン2世」と言い直す演出は燃えざるを得ません
いかに悪行超人が卑劣な策を張り巡らそうとも、それを打開する力が集う絆が正義超人の強さ!
かくして万太郎は偉大なる父を育てた偉大なる大師匠に師事し、明日の準決勝を迎えるのだった
「各チーム明日の準決勝に備えて血のにじむ特訓をしているのだろうが・・・
俺達にはそんなもの無用。時間とは相対的なものだ
それを使う者の器いかんによってゴムのように伸びたり縮んだりする
1分という時間を有効に使う者もいれば、同じ1分をただ無為に過ごす唾棄すべき輩もいる」
一方その頃世界五大厄。時間超人らしく「時間の価値」についての概念をインテリっぽく語るライトニング
1分の使い方云々は受験勉強で肌身に感じた朋友も多いのではないでしょうか。なかなか良い事言うじゃないかコイツ
「その昔、人間界に軍神と謳われたひとりの英雄がいた
その男は一日にわずか3時間しか眠っていなかったという
しかもその3時間さえ無駄に睡眠を貪っていたのではない
彼は毎晩のごとく夢の中で何十万もの敵と戦うシミュレーションを繰り広げ・・・
実際なら10日間かかるような戦闘を3時間の夢の中で終らせ、その全てに勝利したという」
グランダルメはァァァァ世界最強ォォォォォ!
ライトニングが話の引き合いに出した人物は、希代の天才軍略家ナポレオン。グランダルメは世界最強です
まさに「時間を有効に使った人物」の例としてはこれ以上ない偉人ですが、ここでサンダーの衝撃発言が飛び出します
「グフフフ。そいつは本当は人間ではなく
我等時間超人の遠いご先祖様だって噂は聞いたことあるぜ
三角帽はアタマに生えた魔時角を隠すためだったってことも」
グランダルメはァァァァァァ!
宇宙最強ォォォォォォ!!!
>ナポレオン「これが俺の正体のハンサム顔だー―ッ!!」
>ゲェーッ!!ナポレオンは超人!!
>ナポレオンは時間超人の先祖…なにこの超理論
>ナポレオンは時間超人だったんだぜ!・・・・・・・面白すぎるぞ、ゆで御大!
>ナポレオンの帽子の謎をとくとはさすがゆで
>ナポレオンの帽子にそんな秘密があったとは肉はつくづく為になる漫画やでぇ!
>住人の皆さんの予想通りの展開に驚愕。角の生えたナポレオンのシュールさに更に驚愕w
キバヤシも舌を巻く衝撃の事実。ナポレオンは時間超人だった!
この学説に比べたらチンギスハーン義経説とかゴミクズですよ。まったく凄すぎるぜゆで御大
もうこうなってくると
長谷川先生のシヴィレボ漫画(必見)もこの学説を暗喩していたとしか思えなってきた
長谷川先生TSUEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!
「だから俺達も無用な汗を流す必要はない
古より我が時間超人に一族に伝わるメンタルトレーニングさえあればな」
彼らの立っているリングのキャンバス地は、2回戦の試合で使われたものを張り合わせたもの
それにはマシンガンズとヌーヴォーの血と汗が染みこんでおり、これが彼らの特訓の材料となるのだ
「スリラリ〜ルリクトリ〜!まずは万太郎とカオスからかーっ!」
2人がヘンテコな呪文を唱えると、なんとリングに染み付いた血が万太郎とカオスの姿を形成したではないか
なるほどこれは本物と違わぬ能力で再現されたシャドウとのスパーリングか。流石にチートくさい能力持ってます
「ジョワジョワ全然効かねえよマッスルブラザーズ・ヌーボー!
お前達の攻撃ってのはこれしきか〜っ!」
>時間超人は完璧に無視されている完璧超人・・・。時間対完璧はないな
>時間超人に「今のヌーヴォーに勝てても、カメハメが修行をつけたヌーヴォーには勝てない」フラグが立った
シャドウ・ヌーヴォーの攻撃を真正面から喰らいながら、その脆弱さを笑い飛ばす時間超人
この流れからいっても、やはり準決勝の組み合わせはヌーヴォーVS五大厄 マシンガンズVSイクスパンションズで決定か
各チームの決戦前夜は更けていく。次号いよいよ準決勝当日!どうなる綱引き抽選?
イクスパンションズ宇佐見弥五佐衛門
「ム・・・ムム〜ッ な・・・なんだ〜っ
ライトニングとサンダーが戦っている相手が見えない〜っ!」
冒頭。イクスパンションズにやられた後頭部の怪我もなんのそので、今度は時間超人の偵察にきたミート
相変わらず超人大全も携帯したままだし前回の教訓がまるで見られません
もうこのうっかりメガネボウズは超人界の頭脳という肩書きを返上するべきだと思う
無事に帰してやるイクスパンションズもイクスパンションズです
半殺しにしてやれば準決勝で正義超人の知恵袋潰せるだろうに甘ちゃんすぎる。どこが完璧超人なんだろう
>後頭部にあれだけのケガをしておきながら、ピンピンしながら盗撮するミートwww
>ミートの偵察する姿がなんかシュールだったww
>3コマ目のミート君の破壊力にやられましたWWW
どこのレンジャー隊員でしょうか。自分の身体を木にくくりつけた姿はたしかに変態そのもの
扉のページなので、ハシラに「ゆでたまご」と書いてあるのが更にシュールさを引き立てます
まるで「これがゆでたまごの真骨頂だ!」とでも言っているかのようだ
「しかしライトニングとサンダーの身体には次々と打撃をくらった跡がついていく!
幽霊か透明人間とでも戦っているというのか?」
仮想ヌーヴォーとのスパーを繰り広げる時間超人はまさに刃牙のリアルシャドー状態
くらった攻撃は実際に肉体にダメージ痕として残るという、極めてトンでも系なイメージトレーニングです
刃牙との違いはアイアンマイケルや巨大カマキリの姿が見えたルミナに対し、ミートの目に相手が認識できていない事か
「これが今売り出し中のマッスルブラザーズヌーヴォーか。聞いて呆れるぜ」
「チーム名をヘタレブラザーズにでも変えたほうがいいんじゃねえか?
これでお前らの実力は完全に見切った!アクセレイション!
歴史消滅!世界崩壊の終曲ーっ!」
ズガアアン!
かくしてあっというまにKO負けを喫してしまう仮想ヌーヴォー。まともなダメージすら与えられない完敗です
「キャンバスが何者かの血で染まっていく!あれは万太郎さんとカオスの輪郭だ!
もしやあのキャンバスは先の王子や万太郎さんの試合で使われたもの・・・わかったぞ
時間超人達はあのキャンバスを触媒にして想像の対戦相手を呼び出しているんだ!
ま・・・まさに一切の無駄を作らない合理的特訓法」
合理的かどうかは甚だ疑問ですが
ようやく時間超人のスパー相手が仮想敵であることを理解した超人界の頭脳
仮想ヌーヴォー消滅と同時に、キャンバスにじわじわ浮かび上がる血の人型がかなりホラーです
「血を触媒にして呼び出している」事からも解るように、ただのリアルシャドーではなく悪魔霊術的な要素も半分以上あるのね
「ジョワジョワ。マッスルブラザーズヌーボー対策はこれで完璧だ
お次は・・・もはや説明不要”珠玉の逸品”と称される超人タッグの最高峰
ザ・マシンガンズだ」
「バーチャルのくせに確かな自信に満ち溢れた生意気な表情してやがるぜ」
というワケで今度は仮想マシンガンズ戦。ヌーヴォーは鼻歌まじりで料理した時間超人でしたが、流石にこちらは別格
嵐のようなラッシュと老獪な連携攻撃で、時間超人にその強さを身に染みてわからせます
「流石はタッグの珠玉の逸品・・・なかなかやるじゃねえか」
「今まで余裕の表情だったライトニングとサンダーの
顔つきが明らかに変わった〜っ!」
時間超人を圧倒するマシンガンズ燃え
オールド肉ファンにとっては「マシンガンズなら当然じゃい!」と拳に力が入るシーンです
と思ったら次のページでいきなり砂時計出して苦しむ仮想スグル
「オワギャアァ!」
ワギャンの鳴き声のような悲鳴が変すぎます
「オワア!」でも「ウギャア!」でもわかるんですが。「オワギャア」て普通咄嗟に出てこねえってば
「ジョワジョワ。魔の砂時計を解く愛のキーパーソンを見つけられるはずがない
偉大なる正義超人として長らく超人の歴史に名を刻み
悪行超人の侵略を阻止し続けてきた奇跡の逆転ファイター
キン肉マン!お前の命は尽きるのだーっ!」
>砂時計は克服できない、と自分に都合の良いイメトレをする時間超人は大丈夫なのでしょうか?
>時間超人が道具や術使わないと勝てないヘタレにしか・・・
>イメトレでも他人の力任せの時間超人…ある意味で一度も軸のぶれていないキャラとでも言えますかね
スグルが砂時計で苦しみ始めると、さも自分達の実力の如く勝ち誇った台詞まで言い出すライトニング
コイツ等はトッコーアタックで傷ひとつつかないとか、本来は素で戦っても十二分にチートな実力を持ってるクセに
卑怯な道具と術に頼りすぎてもう完全に「卑怯だけ」ってイメージしかなくなったな。ものすごい小者臭
かくしてまともに戦えなくなったスグルをボイリングシックルで切り伏せ、テリーを死時計の刻印で仕留める時間超人
「メンタルトレーニングを始めて僅か15分
20世紀と21世紀双方を代表する正義超人を完全攻略したぜ」
「あとは明日の準決勝本番まで体力の温存といこうぜ〜っ!」
「もちろんフランスの軍神のように、眠ってる間も戦略をめぐらせながらな」
明日に備えて寝るぞーっ!
と、特訓時間15分そこそこでシャーマンキング最終回のように就寝します
15分で練習を切り上げ寝る者、幽霊に稽古をつけてもらう者、ひたすら電車を壊す者
そんなこんなで各チームまったく性格の違う練習をこなしながら更けていく決戦前夜
ってイクスパンションズ電車壊しすぎ。もうやめて!国鉄のライフは0よ!
>特・・・訓・・・?(ノヴァ・イクスパンションズ
>ネプとマンモスは、あの後も電車を壊し続けてたんですね・・・
>ただでさえ赤字だらけだというのに国鉄涙目…
>新幹線壊しすぎにフイタw ゆでは個人的に何か恨みがあるんじゃないかと思うほど
>完璧組があれからずっと物言わぬ車両を万力よろしくいくつも潰してただけかと思うと、
小物化と比例してコマの扱いが小さいのも納得です。
マンモスは知性を得たって言うんだからそんなネプに何か言えよ!
イクスパンションズマジ宇佐見弥五佐衛門
新必殺技を編み出す特訓というのなら話はわかりますが、既に完成している技で延々と電車壊してどうするんだと
マンモスマンが知性を手に入れても4チーム中こいつらが一番バカに見えます。どこが完璧超人なんだ
そんなこんなで準決勝の朝を迎えたところで次号へ続く!