イケメン役立たず

1983年5月13日。ついに迎えた究極の超人タッグトーナメント準決勝当日
トーナメントマウンテンは観客動員数
20万人というトチ狂った人の群れで溢れ、その開始を今か今かと待ちわびています
まさに世紀の超人レスリングイベントとなったこの準決勝。ベスト4各チーム、控え室の風景はどのようになっているのでしょうか

「マンモスマンよ〜っいよいよ準決勝だ〜っ!オプティカルファイバーパワーを全開にする為にも
パワー源である蛍石をたっぷり食うんだーっ!」
何故かわざわざ脚立に登ってフローライトをバラ撒くネプチューンマンと、それを下で貪り食うマンモスマン
相変わらずシュールな行動をさせたら天下一品のコンビですが、ここで読者がひっくり返るような衝撃の描写が炸裂します

「俺は嬉しいぞ〜っ!セイウチン以上の逸材であるお前を
ウォーズマンから奪い取れたんだからなぁ〜っ
グワハハハ!」

「・・・?なんでぇネプチューンマン口から血が出てるぜ!」
「グワッハハハ!嬉しすぎて思わず出ちまったんだよ〜っ!
さあまだまだあるぜタァ〜ンと食って強くなるんだ!
そして20世紀にネプチューンマンが果たせなかった完璧超人の超人界支配の野望を
この21世紀ネプチューンマンに果たさせてやってくれーっ!」
狂ったように笑うネプチューンマンの口元にまさかの鮮血
>ヘルイクは毎回シュールなことばっかりやってますねwwネプの吐血は、やはり死亡フラグでしょうか?
>ネプチューンマンに不治の病による死亡フラグが立ってしまいましたね。
余命幾ばくもない彼が超人界の頂点に立ち、最後に一花咲かせようとしているのでしょう
>そうだったのかネプチューンマン・・・お前の暴走のワケは・・・ッ
>なるほどネプ、病の苦しみと恐怖から「一番輝いてた頃の俺」への回帰を望み、
普段の泰然とした態度も実は本当に体がだるかったから、
小者臭いテンパり方も死の恐怖に怯えてたから、ということですか。
後付けくさくはありますが、ここまで納得させられてしまえば納得せざるをえまい
>ネプの体に限界フラグが立ちましたね…このまま改心とか、実は演技でした展開というよりも、
こころゆくまで奔放に戦って散る展開になったら納得ですが…

どう見ても”不治の病に侵されて余命幾許もない”状態だこれ
これは驚きです。なんとゆで御大、この土壇場に来て「ネプチューンマンが悪行化した理由」を用意してきました
命燃え尽きる前に、超人として最後の一花を咲かせたい。例えその為に
魔道に堕ちようとも
正義超人・ネプチューンマンの暴走の理由は、ひとえにその狂おしいまでの「最後の渇望」
どんな理由があろうとその行為は許されるモノではありませんが、彼が突然心変わりした動機としては説得力十分の設定です
うーんこれはネプチューンマンちょっとカッコイイじゃないの。拍手コメにもありますが、変に試合中改心とかしちゃうよりも
最後の最後まで自分の夢の為に足掻いて、足掻いて、薔薇のように散ってほしいな。滅びの美学というかなんというか
鉄パイプ一本持って警官隊の一斉射撃に飛び込んだ浅倉威のような最後を見せてくれたらシビれるぜ
それにしても知性を手に入れたクセに、そんな相棒のコンディションすら察せないマンモスマンは一体なんなのかと
>マンモス・・・ずっと氷の中にいたから酸素欠乏症にかかって・・・
知性マンモスマンが準決勝の強敵になると思ったが全然そんなことはなかったぜ!






「ジョワジョワ。大方の超人は試合開始直前までアップと称して汗を流すんだろうが
そんなものは準備不足を補うか恐怖を払いのける為の悪足掻きにしか見えん
俺達はこの三日間無駄な汗もエネルギーも一切無しに、ただの精神修行だけで
新旧正義超人を倒すシミュレーションを完璧にこなしてきた」

一方こちらは五大厄。三日間で練習に割いた時間は先週の15分のみで、あとはずっと体力を温存していたという余裕ぶり
仮想イクスパンションズのリアルシャドーをやってないことは完璧なのかよ!と全国の読者がツッコんだに違いありません

「果報は寝て待てだ。ジョワジョワジョワジョワ〜ッ!」
この期に及んでまだ時間ギリギリまで寝ようとするのはともかくとして、
天井に張り付いて寝るのは疲れないのだろうか。これ体力使いそうなんだが

同じ頃マッスルブラザーズヌーヴォー。時間超人の言葉に反逆するように、こちらは試合開始直前まで全力スパー
カメハメの特訓は彼ら超人本能に火をつけたようで、レスリング技術と一緒にメンタル面においても万全の仕上がりです
「ボクの偵察してきたイクスパンションズと時間超人の特訓は凄まじいものだった・・・
もしも万太郎さん達が悪行超人を見くびって手を抜いた練習でもしていようものなら
喝を入れようと夜を徹して走って戻ってきましたが・・・
そんなボクの心配は杞憂でしたね。悪行超人以上に気迫のこもった練習に安心しました」

熱の入った2人の練習を見て満足するミート。頭に巻かれた包帯が既に読者の笑いを誘いますが
徹夜で走って帰ってきたという事実で更に腹筋崩壊
何か移動手段くらい用意しとけよ超人界の頭脳と。これで試合中に居眠りしてセコンドの役目果たさなかったら神
だいたいコイツ、自分のうっかりのせいでマンモスマンをパワーアップさせてしまった事は2人に報告したんでしょうか
喝を入れられるべきはお前のほうだよミート!





「大丈夫かキン肉マン」
「あ・・・あぁ・・・昨夜に比べれば・・・い、いくらかは・・・」

さて渦中のキン肉マンはと言えばどう見ても大丈夫じゃありません
「もうあと一押しで死ぬ」というくらいに衰弱しており、とてもじゃないがリングになんて上がれそうもありません
そんなキン肉マンを前にして陣営が絶望する中、怒るナツコに頭を下げるイケメンとジャクリーンの姿があった

「エエーッ!?マリを連れてこられへんかった?
愛のキーパーソンはマリに違いないって・・・説得しに行って
ここにアンタらが連れてくるって私は凛子ちゃんから聞いてたんで!
それができなかったってようおめおめと帰ってこれたな!」

ナツコは既に凛子から事の経緯を聞いていたらしく、イケメンとジャクリーンがマリさんを連れてくるのを待ってみたい
ゆで御大にしては無駄な説明パートを省いた
素晴らしいテンポの良さ。賞賛に値します
ところが当日の試合開始直前になってみれば
「ダメでした」との情けない報告。これはナツコが怒るのも無理ありません
「わ・・・私達も一生懸命説得したんだが・・・」
「そうなの。気位の高いお兄様があんなに腰を低くして頼みごとをするなんて見たことなかったわ」

回想シーンではプライドの高いイケメンが土下座までしてマリさんに頼み込む姿が見られますが
「私ごときが愛のキーパーソンとは思えません。私はあの人を遠くから見ていればそれでいいんです
それに・・・ほんの一瞬でもあの人の腕に抱かれてしまったら・・・
自分の中の何かがはじけてしまいそうで怖いんです」

と、凛子の時と変わらぬマリさんの冷徹な返事で説得終了。ダメだこいつ・・・早くなんとかしないと・・・
アンタが動かなきゃ遠くから見ることもできなくなっちまうんだよ!
>今週のマリさんには本気で腹が立ってきた・・・キーパーソンがハグしないとキン肉マンが死ぬってことは
キン肉マンにとってもビビンバにとっても不幸なことなんだから、結局自分のことしか考えてないってこと
遠くから見ていられればいいとか、完全に自己陶酔にしか聞こえなくなってきた
>マリさん状況分かってんの?このままだと本当にスグルが死んじゃうんだけど
>「私の中の何かがはじけてしまいそうで怖いんです」 ・・・いやいや、
あんたが抱いてあげなかったらスグルが中からはじけるから!
>マリさんは愛ゆえにキン肉マンを殺す気満々だったんですねw ・・・つまりヤンデレ!?

大事なのは
「キン肉マンを助ける為に自分に何ができるか」だろうに
「抱かれてしまったら何かがはじけそうで怖い」という言葉からは、苦しむ彼女の気持ちが確かに伝わってはきますが
それも結局「自分中心の考え」だしな・・・本当に自己陶酔にしか聞こえなくて、正直彼女の言葉には同情できません
イケメンもイケメンです。「絶対連れてくる」と約束したからには
首に縄つけてでも連れてこい
キン肉マンの命がかかってるのに
「説得できませんでした。てへじゃ済まねーだろ
>このところ評価が上がっていたイケメンはやっぱりイケメンのままだった・・・!
>今回イケメンの株が大暴落につき、市場は大荒れが予想されます

『ああ〜っ21世紀から来たとかいうワケのわからん2人に任せないで
私が行ってたほうがまだいい結果が出たかも・・・』
役立たずのワケわからん2人に頭を抱え、途方に暮れるナツコ。まったく言う通りだ
しかしその時。控え室のドアが開くと、ビビンバと凛子が息を切らせながら駆け込んできた
そして2人に腕を引かれている人物はまさしく・・・・
「ハァハァよかった間に合って・・・もう1人お客さんがいるの。さあ入って」

捕獲された宇宙人のような構図でマリさん登場!
>マリさんキターーーッ!・・・・・・・相変わらず戦闘力高そうな印象を受けるな
>ビビンバのマッシヴな体に毎回吹くwwあんな体した2人に捕らえられたら、マリさんも逃げられんわww

なるほど凛子が何かに気付いて走って行ったのはビビンバに助力を求める為だったか。考えてみれば単純なことでした
マリさんを説得できる人物がいるとすれば、
それはビビンバ以外にないのだから
次号、キーパーソンのハグ炸裂で魔の砂時計は解除されるのか?まだしばらく引っ張るのか?見逃すな!


真弓もマリさんも自重しろ

「お・・・おお〜っあんたは」
「確か幼稚園の先生をなさっていたマリさんとおっしゃる方ね」
「ごぶさたしてます・・・二階堂マリです。お久しぶりですキン肉マンさん」

「に・・・二年ぶりくらいになろうか?」
「いいえ。もう3年も経ちましたわ」
凛子の機転とビビンバの説得により、ついに再会を果たしたスグルとマリ。つーか大王とママもマリさんと面識あったのか
ちなみに2人の会話から出た「3年ぶり」という時間の設定は、キン肉満マニアにとってはなかなか興味深い事実
第20回超人オリンピックら辺〜宇宙超人タッグまで3年の月日が経過してるって事ね
空白の時間を埋めるように見つめあう二人。今こそキーパーソンの愛の力により魔の砂時計が解除される時です

「マリさんや。スグルの激励に来てくれるのは嬉しいんじゃがここは関係者以外立ち入り禁止
それにもうすぐ準決勝のカードを決める綱引きの儀があるんじゃ
すまんが出ていってくれ」

真弓のボンクラさ加減は異常
マリさんに面識があるのなら、彼女が愛のキーパーソンかも知れないという可能性をまっさきに思い浮かぶだろうが
いきなり追い返されたマリさんの
「マジかよこのオヤジ」という、うろたえた表情がリアルで笑えます





「初めましてマリさん。いつもスグル様からそれはキレイでお優しい方だってお聞きしてました」
ここから昨晩の回想シーン。そういえばビビンバとマリさんはアニメ版王位争奪編にての絡みはあるものの、
漫画原作においては一切の接点なし。
凛子の引き合わせが初対面です
スグルを救う為に是非ハグしてほしいと頼み込むビビンバですが、やはりマリさんは頑として聞きません。空気読めよ・・・

「よしてください。許婚の貴女をさしおいて何故私が愛のキーパーソンに」
「それがサタンのやり口なのよ。サタンが選んだキーパーソンはきっと
スグル様とハグすることを私に対して
遠慮して拒むような慎ましやかな人

・・・・つまりマリさん貴女!

貴女がキーパーソンなら絶対に魔の砂時計は解けない!用意周到な人選だったのよ!」

な、なんだってー!!?
キバヤシも舌を巻くビビンバの看破。サタン様がマリをキーパーソンに選んだのは、その性格を見越しての事だったのだ
許婚本人からの要請、しかも自分がキーパーソンに選ばれた理由も「許婚の彼女をさしおいて」という類ではなく、ロジックあるものだった
ここまで外堀を埋めてもらえばいくらマリさんでも説得に応じて・・・
「貴女の言うことはわかります・・・でもやはり私は行けません」
なんでやねん
ダメだこいつ・・・早くなんとかしないと。全然状況わかってませんこの人
もう読者のフラストレーションは爆発寸前。マリさん・・・せっかくスポットの当たるエピソードなのにこんなDQN女役とは酷すぎる
しかし次の瞬間。帰ろうとするマリの腕をガッシと掴んだビビンバが、ボロボロと涙を流しながら彼女に頭を下げた
「お願い・・・後生だからスグル様とハグしてあげて
この広大な宇宙に貴女しかいないのよ!

スグル様の命を削る、あの忌まわしき砂時計を消し去ることができるのは〜っ!」

誰よりも愛するスグルを救いたい。でもそれが出来るのは自分ではない
なりふり構わず「許婚の元カノ」に対して頭を下げるビビンバの心中たるや、一体どれほどのものだろうか
マリさんのイライラっぷりが酷いだけに、
相対的にビビンバ株急上昇です。ホンマこの娘はスグルの良い伴侶になるでぇ
「行きましょうビビンバさん」
そんなビビンバの心中を察したマリさんはついに説得に応じ、キン肉マンをハグすることを決心したのでした





「キン肉マン選手テリーマン選手。あと15分で綱引きの儀が執り行われます」
「OK」
「あ・・・ああ」
と、ここで回想終了。大会運営委員がマシンガンズを綱引き抽選に呼びに来ました
キン肉マンの顔が先週より更にヤバイことに。あと一押しで死にそうです

「さあ見ての通りこれから準備で忙しいんじゃ
あんたら出ていってもらえないか」
>まwwゆwwみwwwwくwうwwきwよwめwwwww
>キン肉マンが助かるかもしれないってのにマリさん拒否しすぎだろ、マユミ
>なんていうか、大王の頭の悪さが尋常じゃなかったです。周りのやつらも察しが悪すぎ

>大王・・・キーパーソンのことは完全に忘れ去ってるみたいだし、
あんな状態のキン肉マンを綱引きにいかせることが最優先みたいな感じだし、
さすがは砂時計の進行を早めてしまうほどの愛の持ち主は違いますねw

今更言うことでもありませんが我が子と豚を間違えた男ですから
死ぬ寸前の息子を救えるキーパーソンが目の前にいるというのに、その発想すらなく「出て行け」とぬかす真弓
このオヤジはともかくテリーは気付けよと。つーか
ナツコ話聞いてたなら口添えしろよ
「マリさんを残してみんな出ていってちょうだい!さあ早く!」
いい加減読者が発狂しそうになったところでビビンバが実力行使。控え室からボンクラどもをまとめてつまみ出します
ハトが豆鉄砲くらったような顔して押し出される真弓達。部屋にはスグルとマリ、そしてビビンバだけが残された
「あのねスグル様。魔の砂時計を止めるキーパーソンが見つかったの
それはマリさんよ」
「!」
「マリさん・・・これから貴女とスグル様の2人だけにするからハグをしてあげて
それじゃ私もオジャマのようだから」
2人満面の笑顔でそう告げ、自らも控え室を出るビビンバ。彼女の行動を理解できないアホどもがなんか騒いでますが
後ろ手にドアを閉めた彼女には
安堵の笑顔と涙。ボンクラどもの罵詈雑言はその耳に届きません
もしかしたらその涙には、最愛の人を「別の女」に託さざるを得ない、彼女の悔しさも含まれていたのかもしれない

>マリさんのウザさに反して、ビビンバの高感度がグッと上がりましたね。
でも、扉の前で泣いてる時の肩幅の広さには笑ってしまいましたww
>扉を閉めた時のビビンバのマッシヴさが恐い
>感動のシーンのはずがどうしてもビビンバのマッチョな身体に目がいってしまう
>ビビンバの鋼の肉体が感動を邪魔するんですが
>ビビンバが
甲冑装着時より強そうな件
女を見せたビビンバ。このまま滞りなくキン肉マンの砂時計は解除されるのか?
いよいよ綱引き抽選の次号へ続く!


今週のU世

『さあ〜っ!今からリングの四方外側にある控え室より
日本各地での激戦を勝ち抜いた4チーム8名の精鋭が出てまいります!』

いよいよ準決勝抽選イベント「綱引きの儀」開始直前。先週入場を待つ観客達のボルテージも最高潮に達して・・・って
控え室完全にほったて小屋じゃねーか!
ダンボールハウスみたいな小屋が4つ会場の隅にポツンて有りえんだろ
先週控え室から追い出された真弓達
マジ大観衆の晒し者。絵面がシュールすぎる

>何が酷いってビビンバの昼メロ屋外で大観衆の前でやってたのかよ!
初っ端からカオス時空全開の今回のお話。あまりにも常軌を逸した状況に、既に読者の脳はオーバーヒート寸前です
「どかんかビビンバ!もう綱引きの儀が始まるんじゃぞ!早くスグルを出さんと!」
「ミーもまだ準備がある。中に入れて」
「ダメ!絶対に入れない!しばらく我慢して!」
まだ仕度途中だったらしく、「中に入れて」とビビンバに懇願するどんくさいテリーに吹く。アホの子かお前は
しかしビビンバは扉の前に仁王立ちになり、そんなボンクラどもをシャットアウト。その姿に凛子は強く胸を打たれます

『さぞかし辛いでしょうねビビンバさん・・・でも立派・・・!』
目に涙を浮かべながら、愛する男と”自分以外の女”の抱擁をその背中に守るビビンバ
スグルを愛する女として、ましてや許婚という立場であれば、それはどれほどの悔しさだろうか。しかし彼女は毅然と耐える
愛する人を守る為に、今自分が何をすべきかをちゃんと解っているから。まさに良妻の鏡と賞賛すべきビビンバの行動
キーパーソンのマリさんが株を下げまくる中、キーパーソンになれなかったt彼女が株を上げまくるという皮肉な展開です

>ビビンバ「ここから先は通行止めだ。他を当たれ!」
>警備員2人がかりでも歯がたたないマッシヴビビンバ・・・
>考えてみればビビンバの超人強度は10〜20万パワー(うろ覚え)だから
ある程度マッチョでもおかしくないのでは?

自慢の鋼の肉体で運営委員2人がかりの静止も跳ね除けるビビンバマジ強キャラ
ちなみに朋友のコメントにもありますが彼女の超人強度は
10万パワー。カニベースの5万倍の強さです





「な・・・何がどうなっているのかはわからないが・・・
この段取りをつけるためにたくさんの人達が動いてくれたようじゃのう」
「フフ・・・まったくまいっちゃう。私が愛のキーパーソンだなんて
ビビンバさんと初めて喋ったけどとてもいい人・・・
涙の粒にウソがなくって・・・雨上がりの木から落ちる雫みたいにキラキラしてるの
本当に素敵で可愛い人・・・・ちょっと羨ましいな・・・なんて思っちゃった」

さてビビンバがそんな思いで頑張っている頃、当の本人同士
ボチボチ抱擁しなきゃ大会規定に引っかかるんですが、未だマリさんはスグルと視線を合わせず言葉を紡ぐだけ

そんなマリさんの心中を察してか、スグルは自ら動きます
「マリさんもういい。そんなに喋る人じゃなかったじゃないか・・・無理をしておるんだろう?
貴女がどんな思いを抱えて・・・・どんな決心を固めてきたか・・・私にはわかる
そして・・・
みんなの願いが私達2人の行動にかかっていることも
マリさん、時間が無い」

ヨロヨロと起き上がり、マリさんのハグを求めて自分から歩み寄るスグル
>マリさんが自発的にならいいけどスグルの方から強要するなよ…
それは違うぞこのコメントを送ってきた朋友。お前は浅い
スグルは「今、自分が何をすべきか」をちゃんと解ってるのだ
許婚のビビンバと同じに。この段取りをつける為に動いてくれた人間達の思いを無駄にしないために行動しているのだ
更に言うなら、スグルはマリさんがこの期に及んでも自分からハグしてくれるような性格じゃないことまで理解している
だからこそ例え強引にでも、自分からマリさんへハグを強要したのだ。これはスグルのマリさんに対する気遣いでもある
「やっぱりダメよ!私が愛のキーパーソンだなんてどうしても思えない!
ごめんなさいもういきますキン肉マンさん!」

>マリさん・・・もう駄目だこいつ
>マリさんがもはや留美やネーナ級に腹立つ件について
>もういきますじゃねーよマリさん、これで帰っちまったらアンタ何しに来たんだよ?
>マリさん最後の最後まであんなかよ・・・ホントにただのムカつく女で終わっちゃったな・・・

そら見たことか
このバカ女ただ1人が状況を理解してません
ビビンバとスグルの決意・信念・気概に対して、この人のなんとボンクラなことか。だからお前はヒロインの器じゃないんだ

「マリさん・・・」
「キン肉マンさん」
転びかけたマリさんを抱きとめるスグル。近づく身体。絡み合う視線。ここにきてようやく2人は・・・・





さてカメラは会場に戻り、既に世界五大厄、イクスパンションズ・マッスルブラザーズ・ヌーヴォーの3チームが入場完了
あと残すはザ・マシンガンズのみとなったワケですが、まだ花道にその姿は確認できません
『ああーっと!これはどうしたことだーっ!レッドコーナー花道にマシンガンズの姿がないーっ!』

>ザ・マシンガンズが現れませんって
テリーだけ部屋の外にたたき出されて焦ってるのに無視かよ!

アナウンサーはテリー嫌いか。視界にモロ入ってるのにガン無視する外道ぶり吹いた
ここは「キン肉マンの姿が見えません」と言うべきだろ!
いい加減これ以上の大会遅延はできないと判断した委員長は、委員にマシンガンズの失格を示唆しますが・・・
「マシンガンズへ委員長からの通告です
超人オリンピック委員ルール規約第25条3項により、残念ながら・・・」

ガシャアン!
と、ここで勢いよく開く控え室の扉。中から現れた男は、誰も知る筋骨隆々の肉体美を取り戻していた
「ギリギリセーフというところだな・・・テリーよ忘れ物だ
みんな心配かけてすまなかった」

彼の発した「みんな心配かけた」とは、真弓やテリーのことだけを指しているのではあるまい
その言葉はきっと、我々読者に向けても放たれたメッセージではなかったのだろうか
だが真なるキン肉マン読者は心配など微塵もしていなかった。なぜならみんな解っているから

ヒーローは必ず遅れてやってくると!

「ザ・マシンガンズ参上だ!」
キン肉マン復活!いよいよ綱引き抽選の次号へ続く!
>やっとマリさん編終わりか・・・。しかし来週は回想になりそうだな
>これ絶対試合中にハグの回想挟みますよね


決定!準決勝組み合わせ

ついに消滅した魔の砂時計。相棒の奇跡の復活劇に、テンションMAXテリーの妙な例えも飛び出します
「ヒョーッ!ザ・マシンガンズのいないタッグ戦なんて
スライスチーズの入ってないバーガー
みたいなもんだぜ!」

俺達はスライスチーズだぜ!
「自分達がタッグ戦の主役だぜ!」って言いたいならハンバーグとかミートパティとか言え。チーズじゃ
脇役じゃん
ヒョーッという奇声といい、先週の「準備まだだから中に入れて」といい、テリーの頭悪そうさマジ半端ねぇ

「うっ・・・あれはマリ!たしかサタンが選んだキーパーソンは・・・あの二階堂マリだ!」
「マリという女は非常に慎ましく思慮深い性格ゆえ、ビビンバという許婚がいる以上
キン肉マンとは絶対ハグしないと踏んでいたのにーっ!
姦計の達人と言われるサタンが企みを誤るとは〜」

>何でネプチューンマンは単なる一般女性に過ぎないマリさんの性格をそこまで把握してんの?
>キーパーソンがマリさんと知っていたばかりか、
面識も無いのに性格なども熟知している時間&イクスパンションズにフイタwwwお前らストーカーか
>キーパーソンがマリさんと分かってるなら念には念を入れて殺すとか拉致するとかしろよw
いつもの事だけどツメの甘い連中だ

マシンガンズの選手控え室前でビビンバと手を取り合うマリの姿を確認し、魔の砂時計が解除されたことを悟る悪行超人チーム
実はまだマリさんはハグしてない可能性も残ってるという不安な説も有力でしたが
(過去にもビビンバの抱擁などで一度砂時計が消えた描写はあった為。それを考えればマリがハグした明確な確証はなかった)

マリがビビンバと手を取り合っているこの姿は、ハグが無事行われたことの何よりの証拠でしょう。まずは一安心といったところか
つうかやっぱサタン様アホとしか・・・普通に
何億光年も離れた星の人間選べばよかったのに
いくら性格云々たって、こんな近場にキーパーソン置いてたらそれこそマリを無理矢理拉致してハグさせるとかの荒技も可能だしな

「なんで砂時計がキレイさっぱりなくなったのかはわからないが・・・とにかくよかったーっ」
復活を遂げた息子の雄姿になぜ砂時計が解けたかわかってない真弓からも笑顔がこぼれます

>真弓・・・ダメだこいつ・・・早くなんとかしないと・・・
>相変わらず真弓がボンクラすぎて、わしゃ発狂しそうじゃ
>真弓…お前はもう喋るな
>さっぱりわからんって…キン肉大王頭大丈夫なの?

うーん真弓はすごいな。コイツの代でキン肉王家潰れるだろ普通に考えて





「グワッハハ早く始めやがれーっ!20世紀では磁力パワーの使い手だった俺様だ
自分の運命をも引き寄せてみせるぜーっ!」

そんなワケで4チーム出揃い、いよいよ読者注目の綱引きの儀が行われることに
ネプチューンマンは
「運命も俺の力で引き寄せる」などとカッコイイことを言って自信満々です
「俺達の目的は正義超人殲滅にある
キン肉マン組、万太郎組、どちらに当たってもかまやしねえ」
まずは時間超人がロクに吟味もせずに最初の綱を無造作に選択。なんとなしに吐いた台詞に何かイヤなフラグを感じます
こいつらバーチャル特訓でも、イクスパンションズとの戦いは完全にハブって日本中の肉読者からツッコまれてました
「五大厄VSイクスパンションズが無いのは確定」と。だがしかし待てよ、裏を返せばそれはもしかしてゆで御大の・・・・?

「俺は先の超人タッグで生まれて初めて敗北という屈辱を味わされた
このリベンジの為にも早々にマシンガンズは潰しておかねば〜っ」
「パゴ〜っ磁力を自在に操っていたネプチューンマン
感じるんだな?この綱にマシンガンズの磁場を〜っ」
続くマシンガンズが2本目の綱を選び終えると、ネプチューンマンは夢の超人タッグでのリベンジ戦を成したいらしく
この強敵マシンガンズと当たることを自ら希望
運命をも引き寄せる磁力パワーで、マシンガンズと繋がっているであろう綱を選びます
必然的にヌーヴォーは最後に残った一本を選ぶことに。はたして「残り物には福がある」という結果になるか?

「ようしそこまで!泣いても笑ってもそれぞれの運命がこれで決まる!
それでは各々綱を引くがよいー!!」

「ヌオシャーッ!」「フォーッ!」「チャドーッ!」「ハァーッ!」
気合とともに運命の綱を引く4チーム。五大厄のかけ声が変すぎて吹く。チャドーッ
>今週のU世最大の名言:時間超人「チャドーーーッ」
複雑に絡み合った運命が解かれていく
見よ!これが準決勝カードだ!

>マンモス「ネプチューンマン・・・酸素欠乏症で・・・」
>マンモス「ボケてんのかジジイ」
>マンモス「笑っちゃ駄目だ笑っちゃ駄目だ笑っちゃ駄目だ」
>ネプ「お、オレは最初っからこいつら狙ってたもんね!」
>時間超人「予想外です」
>時間(対策してねえ…)
>ネプ磁力パワー劣化しすぎWWWと思いましたが、これは逆にネプがわざとやったと予想します
>ネプチューンマンが横撮りしなければそれぞれの望み通りの対戦になった→
ネプが一番バカ ネプキン説が正しくてネプチューンマンの意識が選んだんなら燃える展開だけど
>ゆでたまごにはミスリードがない。そう考えていた時期が俺にもありました・・・・
流れが怪しいなぁと思ってたら、ホントになりやがった!
>あり得ないと思ってた悪行超人対決ですが、
ネプ死病フラグのたった現在ではどんなドラマが繰り広げられるかワクテカ!ゆで御大は凄すぎる!
>決勝はヌーボーvs時間。盛り上がりに欠けそうな最終戦が心配です

ネプのへっぽこ磁力に対するツッコミも思わず吹き飛ぶインパクト
ザ・マシンガンズVSマッスルブラザーズ・ヌーヴォー
世界五大厄VSノヴァ・ヘル・イクスパンションズ

正義超人VS正義超人!悪行超人VS悪行超人!
注目の親子対決の舞台は肉読者が望んだ決勝ではなく、この準決勝だった!
これはやられたといった感じ。五大厄がイクスパンションズの仮想特訓をしなかったのはミスリードの材料だったのね
実際、ヌーヴォーの決勝戦の相手として相応しいのは
「準決勝で悪の元凶を倒して決勝の舞台で夢の親子対決」マシンガンズ
「準決勝で夢の親子対決、決勝で悪の元凶と対決」五大厄のどちらかなワケですから
「二者択一の後者になっただけじゃん」、というドライな見方もできるのですが
やはりそれを予想する読者が少なかったのは「悪行超人同士が潰しあう」というのがネックになっていたからでしょう
ネプチューンマンの吐血は、その生産性の無い試合にドラマを生み出す為の要素ってわけか
この展開はすごい。ゆで御大マジ仕掛け人、って素直に感心はするんだけど・・・ただ朋友のコメントにもあるように
決勝が時間超人ってすごい盛り上がらなそうで、それだけが残念かな
やっぱり肉読者としては、夢の親子対決こそがこの「究極の超人タッグ」を締めるに相応しい最後の戦いだと思うんだ
へっぽこ磁力を披露したネプチューンマンの反応が楽しみな次号へ続く!


超人の本能

>今週の肉、綱引きだけで終わった…今年中に決勝戦始まるのかな
>まさか綱引きに1話もかけるとは思いませんでした
>はんぺらさんが今週の肉レビューで「内容が無いよ〜」というに100ペリカ

ホント綱引きしただけの内容でしたが、細かいトコにを切り取ったらなんとかまともなテキスト量になった今回のお話
準決勝2試合のあとにまた数日間の合間も挟むだろうし、今年中の決勝戦開始は難しそうだなぁ

「こ、これはとんでもないことが起こったー!
こちらは完全に正義超人VS悪行超人の2カードになることを予想しておりましたが
フタを開けてみれば時間超人VS完璧超人、伝説超人VS新世代超人という禁断の潰し合い!」

アナウンサーの言葉は大方の読者予想の代弁か。正義と正義、悪と悪同士の潰し合いとなった準決勝カード
せっかく勇気を出して一肌脱いだのにガッカリな結果となってしまったマリさんなどは、あまりのショックで倒れそうになってます

「やったぜー!20世紀と21世紀の正義超人どっちが強いか比べられるぜー!
しかも世紀を超えたキン肉マン親子対決なんて最高のカードだーっ!」
「俺は悪行超人同士の対決が楽しみだぜ〜っ!ワル宇宙一決定戦だからな!
イクスパンションズのクロスボンバーのほうが威力が上か
時間超人の
世界崩壊の終曲の威力が上か確かめられるんだぜーっ!」

>あれ??世界崩壊の序曲…?
>世界崩壊のフィナーレて・・・ゆで先生は相変わらずですね

狼狽する正義超人陣営をよそに、観客達はこのカードにガッカリするどころか逆にボルテージ上昇で大喝采
正義崩壊の序曲→正義崩壊の終曲→世界崩壊の終曲と
2度の変名を遂げた技名がテンションを物語ります
その反応に激しく怒り
凄まじいガンを飛ばしながら観客達を睨みつける凛子をイケメンが諌める
「仕方ありません・・・彼らは高い入場料を払ってこのタッグ戦を観に来ているお客さん
より刺激的なカードを求めるのは当たり前です」
「だってもし正義超人がいなくなって悪行超人の猛威に晒された時、
一番うろたえるのは自分達人間じゃない!
私も人間だけど・・・人間なんて大嫌い!」

>凛子「人間なんて嫌い!」→俺は人間をやめるぞ!!MANTAAAAA-!!凛子超人化フラグですね解ります
以前「凛子が超人化する」という突拍子もない予想をしてくれた朋友がいましたが、思わずをれを彷彿してしまうワンシーン
身勝手な人間を前にしても極めて冷静なイケメンと、
フォースの暗黒面に堕ちそうな凛子
ウルトラマンメビウスにも蛭川というクソムカつく男が居ましたが、超人達はそんなクズも含めて人類を守ってくれているのである
そういえばバンプレストのRPGスーパーヒーロー作戦のラストバトルでも、ユーゼスが印象に残る台詞を言ってました
「人間は自分達が何もしなくても「ウルトラマンが守ってくれるさ」と思い込んでいる都合のいい連中だ」と。なかなか考えさせられます





「ジョワジョワ。悪の協調を結んだサタンを裏切った為にやつの恨みを買ったのかもな」
「古来よりこのトーナメントマウンテンには魔物が棲むと言われている
自分が本当に闘いたい相手の綱が引かれたことなど超人タッグの歴史において一度もない
かくいう俺様も先の宇宙超人タッグ・・・真っ先に戦いたかったマシンガンズの綱は引けなかった
まさにあの時と一緒!こうも同じシチュエーションが続くと魔物の伝説もあながち嘘と言えねえな」

>磁力で自分の運命を引き寄せられなかったのを魔物のせいにしやがった・・・!!
>ネプ「(よし!!この言い訳なら読者に馬鹿にされんだろ・・・ふ、ふひひwww)」
>>綱引きの魔物 テリーははぐれ悪魔にあたりたくて見事に引き当てた件
>望み通りの組み合わせになることはないって言ってましたが、テリーは望み通りになってましたよね

サタン様の祟りに違いないというライトニングの言葉は、ツンデレサタン様の萌え度を更に高めますが
先週まであんなに自信満々に「俺様の磁力で運命を引き寄せてみせるぜ!」などと謳っておきながら
「魔物じゃ!魔物の仕業じゃ!」と嘯くネプチューンマンのヘッポコぶりには落胆せざるを得ない
「意中の相手を選べたケースは超人タッグ史に一度もない」という言葉もテリーが当てはまらないし、とんだボンクラ野郎です

そんなワケでスパッと気持ちを入れ替えた悪行超人同士、互いの綱を強烈に引き絞り宣戦布告。激しく火花を散らし合う

「親子対決なんてできるワケないよ。ち、父上もなんとか言ったらどうなんだい?
ハラボテ委員長にカード変更を申し出てよーっ」
「フン、何度も言っておるが私はお前を息子だとも正義超人だとも認めておらん
むしろそこの悪行超人どもよりもお前のほうが怪しいインチキ野郎と思ってるくらいだ
だからこの1億4千万年の伝統ある綱引きの儀・・・
選んだ相手との対戦を拒絶するワケにはいかん!
テリー!足場を固め一気に斜め5度方向に引け!右手7分左手8分の力でいい!」

一方、親子対決を嫌がる万太郎はなんとかカードの成立をうやむやにしたいところですが、スグルは完全に臨戦態勢
宣戦布告に綱を引くマシンガンズに対し、なんとかカオスがこれを引き止めます
「ねえテリー、あんたは僕達のこと少しは認めてくれてるようだからこのわからず屋を説得してよ」
「確かに俺個人としては万太郎・・・お前を認めている部分はある
だが今の俺はザ・マシンガンズの一員としてのテリーマン。タッグの命は2人で1つになること
つまりチームリーダーの作戦は絶対!俺達は一心同体だ!」

個人的には万太郎を認めていると理解を示しつつも、ことザ・マシンガンズというチームの役割においては
俺はキン肉マンの犬だ!と万太郎の要望をキッパリ跳ね除けるテリー
テリーとのコンビネーションで、更に力強く引き絞られる綱。カオス1人だけではもう踏ん張りがききません

「カオスもういいよ!これ以上お前が引くと僕達が宣戦布告を受けたことになってしまう!」
「このインチキ野郎が。なんのかんのと理由をつけて私との戦いを怖がっているな」
「ぬぁに〜っ!怖がってなんかいるもんか!
僕達からしたらアンタ達なんて過去の超人!力だって僕達のほうがあるもんね!」

しかしそこは父譲りの単細胞。スグルにちょっと挑発されるや否や、なら俺達のパワーを見てみろ!と綱を掴み止める
この抵抗を受け、スグルは慌てず騒がずすぐにテリーにパワー配分の指示を飛ばします

「ようしテリー!今度は2度方向に下がれ!右脚を5上げて左脚はそのまま
右手10左手4上げてそのまま一気に引けーっ!」
「す・・・すごいパワー!」
「俺達がこれだけパワーを全開にしているのに!」
「ようしテリー!右脚すこし前に!右手5緩めて!」

両脚を踏ん張って歯を食いしばりながら綱を引くヌーヴォーの2人に対し、まるで数式を解くかのようなマシンガンズの所作
自分達と父達との力の入れ方のあまりの違いに万太郎は思わず感嘆の声を漏らします

『僕達はひとりひとり渾身のパワーを振り絞っているが力の入れ方はバラバラで1つになっていない!
しかし父上達は一心同体で阿吽の呼吸・・・
必要最低限の力だけで僕達を圧倒している

これぞタッグ界の”珠玉の逸品”のなせる技!』
相対してみて初めてわかる「伝説」の偉大さ。マシンガンズの凄さを肌で感じた万太郎の血が滾った
「超人として生まれたからには戦ってみたい!
この現役バリバリのザ・マシンガンズと!
この綱から伝わってくる熱気や迫力・・・・

疼いてきてしまったんだーっ!
超人レスラーとしての本能が!」

戦いがどうしようもなく好きで、強い敵とは闘わずにはいられない
それは人生を戦いに置く者達の絶対的な本能
親子対決に懸念を示していた万太郎でしたが全盛期の父を目の当たりにし、ようやくその躊躇いを吹っ切ったようです
「ほほう。ただのインチキ野郎かと思っていたが・・・闘争心だけは本物のようだな」
かくして準決勝カードの組み合わせは成立。マシンガンズVSヌーヴォーが第一試合
第二試合がイクスパンションズVS五大厄とし、これより10分後にはいきなり第一試合の開始となります

悪行超人がスポーツマンらしく拳を合わせてるのに、握手を拒否するスグルの態度が大概です
万太郎の思いは父に届くのか?次号いよいよ親子対決のゴング!


親子

万太郎も父と戦う意思を示し、ついに準決勝カードは確定。まだ文句垂れてる凛子とジャクリーンをミートが嗜めます
この古式に則った厳粛なる綱引きの儀・・・その結果には超人レスラーとして抗うことはできません
それに地球の未来の事を考えればこのカード編成で
良かったのかもしれません
もしも準決勝が皆さんの望まれているように正義VS悪行の2カード編成になったとして・・・
万が一にも正義超人両チームが敗北してしまったら、決勝には悪行超人しか残らなくなる
だから残酷かもしれませんがこのカードは
”必ず正義超人が決勝に残る”という意味では良い組み合わせなのです」

肉読者からすればこの2チームがお互い以外に負ける姿など想像できませんが。なるほど確かにミートの視点から見れば言う通り
僅かでも準決勝で正義超人が全滅する可能性がある組み合わせと、100%正義超人が決勝に残れる組み合わせ
ノーアウトのランナーがいる状態で、
ゲッツーの可能性のあるヒッティングを選択するかor手堅く送りバントを選ぶかに似ています
もしも「超人界の頭脳」ことアレキサンドリア・ミートが野球監督であったならば、おそらく後者を良作とするでしょう

「それでは20分の休憩の後、トーナメントマウンテンにおいて準決勝第一試合
ザ・マシンガンズVSマッスルブラザーズヌーヴォーの一戦を執り行う!」

かくしていよいよ準決勝開始の運びとなり、選手達は20分間の休憩時間を控え室で過ごす為にリング上から解散
黙って去ろうとする万太郎の背中に、スグルが大人気なく挑発の言葉を浴びせかけます

「おいインチキ野郎。恐れをなしてこの休憩中に逃げるなよ!
本物のキン肉族の戦士なら、いついかなる時いついかなる場所
いかなる相手に戦いを挑まれても逃げないのが掟だからな!」
「フン何をエラソーに・・・強い敵を前にしたらいつも風呂敷包みを背に
スタコラサッサと逃げ出すヘタレはあんたのほうじゃないか!」

「ハハハハ!こいつは一本取られたなキン肉マン」

「お前が言うな」と即ツッコミで言い返す万太郎
まったくもって事実なだけに何も言い返せないスグルと、それを見て
大ウケするテリー。舌戦は息子に分がありか
言葉で反撃できない情けないスグルは、卑怯にも背後から万太郎の後頭部に不意打ちのドロップキックを敢行
自分から舌戦を仕掛けておきながら先にキレて手を出すとか、ディフェンディングチャンピオンのクセにかっこ悪いにも程があります

「てめえここで決着つけたるーっ!」 「おおーっやったろやないけーっ!」



身体が4頭身くらいに縮んだ状態で激しく逆水平チョップの応酬。委員長の制止によってなんとか場は治まりましたが
肉ファンとしては
委員長も入り乱れて3人で打ち合ってほしかったところです
醜態を晒す相棒を見かねケビンのクリアベッドを指差して万太郎を諭すカオス。流石に眼が醒めたのか、その表情が引き締まった

「おい万太郎いい加減にしないか。ヤツが悲しんでるぞ!」
「ケビン・・・決勝には僕達か父上のタッグ、正義超人のいずれかは必ず上がれる
けどお前は21世紀の新世代超人で、僕の盟友
必ず父上達を破って僕達の手でお前の消えゆく肉体を元に戻してやるからな!」

「相手も正義超人だから、最悪自分達が負けても・・・」などとは微塵も思わない
消えゆく盟友ケビンを自分の手で助け出す為、本人の前で万太郎は父との闘いの必勝を誓うのだった

「大変です院長!いないんです!ロビンマスクさんとキッドさんが!」
「誰かきてーっ!ジェイドさんとスカーフェイスさんが部屋にいないんですーっ!」

一方その頃。アドレナリンズとトリニティーズの入院している超人病院で事件が発生
絶対安静の重症患者である彼等が、
病室から忽然と姿を消したのである
お約束の生応援キター!なかなか熱い展開と言いたいところですが、なんか中途半端というかなんというか
3日前にやられたばかりのウォーズマンとセイウチンはともかく
飛爺隊とテガタナーズ、それにチェックメイトあたりは来てくれないのかと
火爺隊、チェックと同じく顔を剥がされたスカーが来てくれるのだから、アイツ等も来るべきだと思うのだが・・・





「万太郎、そのマスクは?」
「これは僕が大一番の時にしかつけない大切なマスクなんだ
僕が生まれた時に、父上が僕の為に選んでくれたマスク・・・

小さい時からずーっと被ってて細かい汚れや破れた跡が目立ってきたから
最近はここぞという時にしかかぶらなくなったけど・・・
まさか父上との一戦でこいつを被ることになろうとは
いや父上だからこそ・・・息子であるこのキン肉万太郎の実力を判定してもらう為に
このマスクを被る意味があるんだ!」
ヌーボー控え室。偉大なる父・スグルとの世紀の一戦を前に、ここ一番でしか被らないという「勝負マスク」を着用する万太郎
万太郎の父に対する想いを感じ取ったカオスは、自らを逃す為に命を散らした両親のことを思い出し両目に涙を溜めた
「万太郎は本当に父上のことが大好きなんだな・・・
俺も頑張る。父さんと母さんの為に・・・!」

万太郎は偉大なる父を超える為、そして自分のことを息子と認めてもらう為にも絶対に負けられない
そしてカオスは決勝で戦う事になるであろう両親の仇・時間超人と戦う為にも準決勝では負けられない
ともに勝利への渇望と闘いのモチベーションは十二分。「タッグの珠玉」マシンガンズを相手に微塵の恐れも奢りも抱いていません

「カオスよ。マスクを着替える
キン肉族の掟で素顔を見られたら死なねばならない。後ろを向いててもらえるか」

万太郎の言葉に慌てて後ろを向くカオス。降りそそぐ暖かくも力強い光を背中に感じ、思わず息を飲んだ

フェイスフラッシュ
キン肉王族嫡子にのみ伝えられる奇跡の輝き。当然ながら万太郎も父と同じこの力を持っています
はたしてこの力が究極の超人タッグ編で活躍することがあるのか?なかなか想像力を働かせられる場面です

「スマンがマスクの紐を結んでもらえないか」
「い・・・いいのか?」
「タッグパートナーを信頼しないでどうする。
僕達は一心同体だ
我が父キン肉マンも出陣前はいつもパートナーの
テリーマンにマスクの紐を結んでもらっていたと聞いている」

万太郎がカオスに紐を結んでもらっていた、まさに同じ時間。父キン肉スグルもまた相棒テリーにマスクの紐を結んでもらっていた
いがみ合っても親子は似るもの
読者待望の親子対決を前に演出としてはバッチリ合格点の格好よさ
この辺は流石に手堅いゆで御大。次号、連載500回記念で準決勝第一試合開始!世紀の一戦を見逃すな!


キン肉王家の証

『マッスルブラザーズ・ヌーヴォー控え室のドアが開いたーっ!
さあ最初はセコンドミートの登場だ!皆様ご存知キン肉マンの名参謀!
しかしなんの因果か万太郎ら新世代超人を信じすぎる為キン肉マンの怒りを買い
今はマッスルブラザーズ・ヌーヴォーの参謀役を務めております!』

いよいよ始まった準決勝第一試合。まずは挑戦者と言ってもいい立場のヌーヴォーから選手入場
万太郎達に助力する為スグルから離れたミートですが、流石に本人が相手になることまでは予測していなかったでしょう
ヌーヴォーのセコンド役に徹し、
主君スグルを倒すアドバイスを送れるのか?
この試合は親子対決は勿論、スグルと万太郎2世代に渡って仕えるミートのキン肉王家家臣としての覚悟にも注目です
あとなにやらワインボトルを2本携えてますが、これはチーム名にひっかけたボージョレーでしょうか。一体何に使うんだろう

『さあセコンドに続いて本隊が入場だ!まずはカオスが登場し
いよいよ次はチームリーダー万太郎ですが・・・あーっと!

万太郎バレリーナ姿でのアホな入場!
場内は爆笑の渦だーっ!』

巨大な手に操られたプリマドンナ姿というワケのワカらんテーマ性を感じる衣装で登場した万太郎
BGM白鳥の湖に乗ってクルクルと踊り、会場を爆笑の渦に変えます

「ミート・・・俺は万太郎に付き合わなくていいのか?」
「いいんですよ。ああいうアホな輩は1人で十分です」

「自分も万太郎に合わせるべきだったか」とパートナーの奇行を立てる優しいカオスに対し、ミートは超ドライ
汚物を見るような目で万太郎を見つめアホ呼ばわり
いきなりヌーヴォーの本隊とセコンドの絆に揺らぎを感じます

しかしながら万太郎のアホ入場は観客達に好意的に受け入れられ、やんややんやの大喝采でヌーヴォーリングイン
満足のいく手応えに気をよくした万太郎でしたが、マシンガンズの入場になると会場の反応は更に熱を帯びてきます





『あーっとマッスルブラザーズヌーヴォーを大きく上回る大声援!
ザ・マシンガンズまずはテリーマンの入場だーっ!』

「ギギギ・・・さっきまで僕達に声援を送ってたファンまでもがテリーマンに・・・」
「仕方ないさ。マシンガンズはまさに20世紀のリアルレジェンド
この時代の人達がみんな応援するのは当然だ」

それなりに実力もキャラも評価されているとはいえ、流石に20世紀でマシンガンズに人気で勝てるワケのなかったヌーヴォー
万太郎は歯ぎしりして悔しがるも、「ただ入場における一点だけは自分達が勝っている」と豪語する
「わかってるだろ?笑いだよ!
聞いただろあのドッカンドッカンの観客の大爆笑を!」
プッ

「入場で笑いをとるのにどんな意味があるんだ?しかも今の屁は何?」
軽快に屁を垂れながら「笑いなら圧倒的に俺達の勝ちだぜ!」とのたまう万太郎と
極めて真顔で無感動にツッコミを入れるカオス。なんだこの意味不明にシュールなコマは

こと笑いに関しては自分達の勝利を確信する万太郎。ここでいよいよ真打キン肉スグルの入場となります
「セイラー!セイラー!」
マシンガンズの控え室を派手にブッ壊して中から現れたのは
マシンガンズの象った巨大なねぶた山車と屈強な担ぎ手達、そしてその上に堂々と座したスグルだった
『あーっと万太郎に続いてキン肉マンによるアホな入場!
観客またも腹を抱えて笑っているーっ!』
「キン肉王家の代々の世継ぎは・・・
試合前の入場で必ず笑いを取らなければならないのが宿命!」

「見たかこれがキン肉王家の習わしよ!」と率先してスグルの入場を盛り上げる真弓
キン肉王家狂っとる
「親子揃って底抜けのアホだ」と、悪役っぽくシニカルに笑うライトニングに対し
「ドワァハハハ」と爆笑するネプ、笑いながらもフローライトは手放さないマンモス
イクスパンションズの頭悪そうさ加減が如実に出てます
>キン肉王家の世継ぎの宿命 これじゃフェニックスは王になれないですね
>ネプがもうそこらへんのおっさんにしか見えない件
>ネプうけすぎ。どんだけいいおっさんなのかと。まさしくホー●ン
>正直、パゴパゴ言いながら石食ってるマンモスマンが一番笑える

「何?何?父上僕よりお客さん笑わしてんじゃないの〜」
「見よこの人々の笑いを!
これぞ本物のキン肉王家の血を引く者の証なのだ!」

イヤだよそんな王家の証は

「長年あいつと付き合ってはいるがこの入場だけは理解できん」
>記念すべき500回目がアホ入場だけで終るとは・・・これがゆでクオリティ!
>先週はマスク装着、今週は入場合戦・・・似た親子を表現していて良いけど、ゆで先生焦らし過ぎ

先週は控え室でのシリアスシーンで、そして今回は入場でのアホさ加減で似たもの親子の演出
まぁこれはこれで普段なら良いかなぁとは思うんだけど・・・
今回は
連載500回記念という節目だっただけに、なんかあんまりな内容に脱力感を拭えません
「待たせたなインチキ野郎ども!」
マシンガンズがリングインして両チーム対峙したところで次号へ続く!次回いよいよ親子対決にゴングか?
来週が500回だったら親子対決の最高の記念だったのに!


KYスグル、デスマッチ提案

『実況の声もかき消されるほどの凄い大声援!私共の声が届いているのか心配なくらいです!
さあいよいよ始まります!
決してあってはならない禁断の親子対決が!』
「グウゥ〜ッ2人とも体格自体は僕達と変わらないはずなのに・・・は、遥かに大きく見える!」

両チームリングインも済み、ついにゴングを待つばかりとなった世紀のキン肉王家親子対決
コーナーポストにどっかりと腰掛けて敵を睨みつけるスグルはまさに絶対王者の貫禄
その迫力のせいか
初登場時の大豪院邪鬼の如く巨大に見える姿に万太郎はビビりまくりです
そんな感じに試合前から完全に呑まれかけてる万太郎でしたが、その緊張を解いてくれたのは他ならぬ名セコンドだった

「呑まれてはダメです。僕と脳交信で繋がってる21世紀ミートが言ってますよ
あなたはマシンガンズの残した数々の実績や戦歴にのまれてるだけなんです
万太郎さんだって21世紀では数々の難敵と死闘を繰り広げ、2人に負けない実績を残してるし
なによりこの20世紀では同じく伝説超人の2000万パワーズも撃破しているんですから!」
「そ、そうだとも!僕の21世紀での実績や戦歴は父上にひけを取っていない!
いや対戦相手の質で言えば21世紀の超人のほうが体格も大きくテクニックも豊富
そうだ!何も怖れることはない!
僕達は新世代超人としてのプライドを示せばいいんだ。ようやく冷静になれたよ」

「マシンガンズは確かに強いがオメーも同じくらいつええ」と万太郎の実力を説くミート
このハッパは単純な万太郎には効果てきめんだったようで、巨大だったスグルの姿がギュンギュン小さくなっていきます
「フン、ミートめ。私を裏切りインチキ野郎のセコンドにつくとは
アイドル超人の名参謀と呼ばれた男も堕ちたものよな」

そんなミートをチクチクと個人攻撃する大人げないスグル。裏切ったとはいえ自身の第一の臣下に対して酷い物言いです
父の辛辣な態度に万太郎が激昂するも、当のミート本人は特に気にすることなく逆に笑顔で万太郎を制します
「あれも王子の陽動作戦です。乗せられちゃあダメですよ
これは21世紀ミートではなく、この僕
20世紀ミートからのアドバイスです」

スグルを敵に回したミートがヌーヴォーのセコンドに徹しきれるかどうかが、この勝負の重要なキーになるかと思っていましたが
なかなかどうして
割り切りのいいミート。両者の間で揺れ動くといった描写もなく、力強く万太郎を支えます
「いよいよ始まるのね・・・父が息子の皮を裂き、息子が父の骨を砕く
史上最大の親子喧嘩が」

試合開始を前にやたら凄惨な例えを持ち出して試合を語るジャクリーンと凛子が何気にデンジャラス
お前ら実はそういうの期待してんじゃないのかと





「おおキッド!やはり来たのかお前も・・・」
「あぁ、俺達がこの20世紀にタイムスリップしてきたのはあくまで悪行超人打倒の為
こんな正義超人同士・・・しかも親子の戦いをさせる為じゃない」

「そうだ。だから不測の事態が起きた時には我々の手で試合をやめさせねば・・・」

病院を抜け出したトリニティズとアドレナリンズも観客席で合流
新世代超人3人はもし不測の事態が起きた場合、強引にでも介入して試合を止めるつもりのようですが・・・

「しかし不測の事態が起きなければ私達は手を出してはいけない
超人レスラーとして見てみたいとは思わないか
20世紀最強の超人と、その遺伝子を持つ超人の戦いを!」

「そ、それは・・・」「見たいさ!」「真の奇跡の逆転ファイターNo1決定戦を!」
止めるのはあくまで不測の事態が発生した場合のみ
タイムスリップという奇跡が生んだ、まさに最強超人決定戦。立会い人となれるのは超人としての本懐と言えるでしょう
若い超人達の本音が聞けたロビンは嬉しそうに笑います
「フフフ・・・やはり3人とも本当の目的はそれでここまで来たのか
21世紀になっても正義超人の強い者に対する憧れは脈々と受け継がれているんだな
俺は伝説超人と仲間としてマシンガンズを応援させてもらうがな」

「俺達はもちろん盟友万太郎と、そのパートナーカオスの応援だーっ!」
図星を突かれたロビンの言葉で吹っ切れた3人は、最初の建て前などどこへやら
「よっしゃヌーヴォーを応援するぜー!」とハイテンションで観客席へとダッシュします

「それでは究極の超人タッグ、準決勝第一試合のゴングを・・・」
「ちょっと待ってもらおう委員長!」
いよいよ待ちに待ったゴングが打ち鳴らされようとしたその時、委員長に待ったをかけたのは誰あろうスグル
何か提案があるようですが
猛烈にイヤな予感がするのう(松尾風に)
「これだけの大観衆がこの一戦に注目してくれてるんだ。ただ勝敗を決めるだけでは物足りない
偽息子のバケの皮を剥がす為にも
特別ルールを提案したい!」
最悪ですスグル
往年のキン肉マンファンが待ち望んでいたこの親子対決だけは、まっさらなルールでその実力を競い合ってほしかったのに
ていうか珍しくあの委員長がデスマッチを用意していなかったのに
この期に及んでわざわざ要らん特別ルールを付け足すとのことです。なんて読者の気持ちを汲めないヤツなんでしょう
「誇り高きキン肉王家の名を騙る万太郎とやら!よく聞けこの試合
負けたほうのチームリーダーが即座にマスクを剥ぎ取られる
マスカラ・コントラ・マスカラで行うというのはどうじゃーっ!」

「まらかすこんどーむなんて!そんな卑猥な試合は受けられん!」
あーあーあー。万太郎のキレのいいシモネタもまるでうすら寒くしか聞こえない酷い展開キタコレ

「スペイン語で覆面剥ぎデスマッチのことだ!」
>スグルが負けてマスク取ったらマンタも死にますよね…
>キン肉マスカラ・コントラ・マスカラ  試合の結果に関係なく、マンタは死ぬ
>勝ったら消滅負けたら自害、余りにも理不尽な展開でゆで御大が何を狙っているのか僕には分からないよ
>スグルは色々と今までひどかったが今回が一番ひどいと思いました
勝っても負けても万太郎死ぬか消滅しか残されてないですね…まあゆでだから何とかなるとは思いますが
>受けたら万太郎勝っても負けても死ぬのですが。それを理解して知らない振りして挑んだのであれば
スグルはとても狡猾だなと…まあそんなことないと思いますが…まあ…引き分けフラグですかね
>万太郎「バッドエンド確定の2択って何?」
>おいおい、万太郎の生存率0%じゃねーかwテリーよ、止めてやれー
>キン肉マンの出したマスク剥ぎルールって万太郎が飲む理由ありませんよね勝っても負けても自分死ぬし
>いくら何でもムチャクチャ過ぎる、素顔を晒す=死というキン肉族の掟がある以上
マンタは勝っても負けても消滅の危機が待ってるわけだから普通は受けられんぞこんな提案
>どうせ最終的には受諾する展開になるだろうから先に言っておくと、キン肉マンも万太郎もミートも馬鹿すぎ
覆面剥ぎなんて正義超人のリーダーであるキン肉マンが要求するようなルールじゃないし、
勝っても負けても万太郎は死ぬことになるし、得するのは悪行超人だけ。
新旧主役対決ってだけで十分盛り上がらせる要素満載なのに、
わざわざこんなgdgdになりそうな演出をする意味がわからない
>スグルもゆで御大もKYぶり極めりっすよ!

おいアドレナリンズとトリニティズ!不測の事態起きたぞ。止めさせろ
これは2人のガチ対決を楽しみにしてたファンにとっては考えうる限り最高のゲンナリ展開
ゆで御大がこの「万太郎は勝っても負けても死ぬしかない」という事実に気付いているのかいないのかは解りませんが、
どちらにせよこんなルールでは万太郎が本気で戦えません。試合開始前に心のリミッターをかけられたようなものです
盛り上がってた読者のテンションだだ下がりの引きで次号へ続く!


消えない時限爆弾

あーっとなんとキン肉マンが万太郎に特別ルールを要求〜っ!
試合に負けた方のリーダーが即座に自分のマスクを脱ぐという
マスカラ・コントラ・マスカラ!覆面剥ぎデスマッチだーっ!』

スグルが提案してきた特別ルールは覆面剥ぎデスマッチ。ただでさえ正義超人らしくない申し出ですが、その本質はもっと苛酷
互いにキン肉王族である為
「負けた方は即自害」。すなわち言葉通りの「デス」マッチということになります
「やめいスグルーッ!キン肉王家の血筋は代々、素顔を晒せば自ら命を断つのが掟!
そんなインチキ野郎との一戦にマスクを賭けるなんてアホな戦いワシが許さんぞ!」
「万太郎さん、この申し出どちらが負けても素性を晒し命を断たねばなりません
キン肉族ひいて超人界の未来の為にも、この勝負絶対に受けてはなりません!」

当然ながら大反対するセコンド陣ですが、唯一気付いてくれそうなミートも「どちらかが死ぬ」としかこのルールを認識していません
スグルが死ねば万太郎も消滅するという歴史の改革。万太郎は勝っても負けても死ぬという事実
これはやはり
ゆで御大自身が全く気付いてないということでしょう。流石すぎる
>ミート!おまえが気付かないで誰が気づくんだ
>「キン肉マンが死んだらマンタが死ぬ」って言わなかったミート君はやはり(笑いの)天才である

スグルの爆弾提案を聞いた20万の大観衆は、例によって無責任な「ヒャッハー最高!いいぞやれ」の大コール
こいつらマジ地球のウジ虫。一時の興奮に身を任せて後先考えないにも程があります
凛子がキレた「正義超人同士激突のカードを喜んだ」くらいは別にいいんですが、今回は流石に状況が違いすぎます
大体こいつらルール成立を煽ったのは他ならない自分達なのに、もし仮にこれでスグルが実際に敗れて自害した場合、
「よくも俺達のキン肉マンを殺したな!」って万太郎逆恨みするタイプだろ。救えねえ
『この観客の熱狂ぶり・・・これは今全宇宙に生放送している!視聴率はウナギ昇りに違いない!
スポンサーは大喜び、超人委員会には金がガッポガッポ!』

そして観客以上に救えない委員長。ガッポガッポ!じゃねえだろと
目先の金に目を奪われ、
超人界の未来の事など微塵も考えない俗物的算段フル回転
時代劇に出てくる「悪代官と繋がってる越後屋」のような
ゲスな笑い顔にその腐った心根がよく表れています
>正義超人の命よりも興行優先のハラボテまじ外道
>未来より目先の金に転ぶハラボテに絶望した
>誰か止めろよこの欲ボケ委員長を、諸悪の根源はどう考えてもコイツだろ
>ミートの適切な指摘に対してハラボテの浅ましい考え、やっぱり潜在的悪行だろハラボテ

「キューブ内の2チームに告ぐ!超人委員会はキン肉マンの提案したデスマッチを容認した!
あとは双方のチームさえOKならいつでもゴングを叩くぞーっ!」
「聞いたか万太郎。委員長も観客も期待している。あとはお前の返事を待つのみだ」
「グウウ〜ッ!」
流石にのっぴきならない展開で即座に返答できない万太郎。どうして自分がこんな理不尽な目に逢うのかと思ったその時
その脳裏に、幼い頃に聞かされた父・スグルの言葉が思い出した





「万太郎よ。お前が大人になって色々な敵と戦う日がくるようになった時
奴等からデスマッチルールを突きつけられることがあるだろう
だが我がキン肉王族の戦士は
それを絶対に拒否してはならぬ!」
「どんなおしっこちびりそうな理不尽なルールでも?」

「そうじゃ。どんな無理難題を突きつけられても
死を賭してでも受け入れ、戦わねばならぬ
それが超人界の頂点に立つ誇り高きキン肉王家の掟なのだ」

それは超人界の長としての誇り。務め
真の王たる者は、常に民衆達にその力を誇示し続けなければならない。超人界を総べるキン肉王家とて同じこと
あらゆる戦いを制してこそ王。いかな理不尽なルールであろうとも、それを理由に敵の挑戦から背をむける者は器にあらず
そんな偉大なる父の教えを思い出した瞬間、万太郎の恐れと迷いはすっかり吹っ切れていた

「ボクの答は決まったよ父上。答は・・・イエスだ!」
「!」
「何を言い出すんですか万太郎さん!?拒絶するんですよ!」

覆面剥ぎデスマッチを受諾した万太郎。勝敗がついた時のことなんて何も考えてないんでしょうが
キン肉王家の嫡子として父の教えを忘れず、その誇りを貫いた姿勢には精錬な男らしさを感じます
勝負を受けた以上、万太郎が勝利して「スグルのマスクを剥がさない」というぬるま湯決着でしょうか?それとも別の何かが・・・

「別に父上の陽動作戦にまんまと乗せられてるワケじゃなあいよ
これはキン肉王族の戦士としての
僕の意思なんだ!」
「ホホ〜ッ。少しは見どころがあるかな
しかしこのルール、お前が今まで経験した中で一番過酷だぞ」

万太郎が本当にインチキ野郎なら、王家の掟に従い命を断つ必要はありません。マスクを剥がれてそれだけで終ります
「今までで一番過酷だぞ」という忠告は、スグルが無意識のうちに万太郎をキン肉王家の人間と認めている現れでしょうか

「父上風に言うなら・・・
屁のつっぱりはいらんですよ!」

ここで父のお株を奪う名言炸裂!
怖れず。迷わず。むしろ爽やかな笑顔さえ浮かべる万太郎
ルールのせいでスグルに対して手加減などするのではないか、という不安がありましたが。この顔を見る限り全力で戦ってくれそうです
セコンド陣営が目を覆い、観客達の嵐のような大喝采が巻き起こる中、マスカラ・コントラ・マスカラは正式に準決勝ルールとして受諾
自分達の試合を待つ悪行超人2チームも思いがけぬ棚ボタ展開にホクホク顔です
「ジョワジョワ。俺達が手を下さずとも正義超人同士が憎しみ合い潰し合いをしてくれるとはな」
「こんなラクなことはないってもんだな兄弟。ヌワッヌワッ」
「パゴッパゴッ。ネプチューンマンよ、これでキン肉マンに万太郎という
正義超人最強親子のマスクコレクションができなくなっちまったな」

「フン、俺は勝った方のマスクを剥ぐまでさ。
その至高の1枚にこそ真の価値がある」

>ネプ「キン肉族のマスクどちらかが手に入ればいいヤ」そりゃそうだよな・・・
だってどっちもおんなじ顔のマスクだもん





「自分にとって命ともいえるマスクがかかってる勝負だ。敵さんもリーダーは出てこないだろう
まずは俺が行って軽くカオスの実力の程を見てくる」
「いや、頼むテリー。最初は私に行かせてくれ」
ゴングを直前にして先陣を打ち合わせるマシンガンズ。テリーの策がセオリーだと思いますが、何故かスグルはこれを拒否
なんとしても自分が最初に出ると言ってききません。納得いかないテリー。スグルには自分が先に出なくてはならない理由が?

「とにかく時間が惜しい・・・」

えええええええええええー!?
>え?ハグしてなかったの?それともハズレだったの?
>砂時計そのまんまだー!何してたんだマリさん…
>まさかマリさん、あんだけ引っ張ってハグしなかったのか
>消えてなかった砂時計、これは、実はマリさんもハズレだった?
>キン肉マンの砂時計復活は、キーパーソンが万太郎に変更されたフラグですかね?
>マリしゃんは好感度を下げるためだけにあんなことをしたんでしょうか
>砂時計消えてなかったのかよ、だったら年末年始から4ケ月も続いてた引きは何だったんだ?
>マスクについてはスグルがマンタを試すためにわざと…ぽいフラグがたったから一安心…
と思った瞬間にマリしゃあああああん!!! もうビビンバはマリしゃんをブッ叩いていいと思います
>スグルは砂時計が残っているからといって、万太郎が手加減しないよう発ハッパを掛けたのでしょうか?
盛り上がる中で絶対死亡確定の万太郎が不憫で仕方ないのですが

テリーが見たもの。それはスグルの焦燥の表情と・・・一定の速度で胸からこぼれ落ちる砂!
魔の砂時計は解除されていない!
考えられる理由は2つ
@実はマリさんはまだハグしていなかった
A実はマリさんもキーパーソンではなかった
前者は既に多くの朋友が「嫌な予感がする」と予想していた展開の1つではありますが、スグル入場時に
「マリさんが笑顔でビビンバと握手している描写」を戯言でも取り上げています
あれはハグが行われた何よりの証拠ではないのだろうか?まぁ、ゆで御大にとってはそんな推論などクソの役にも立ちませんが

また、五大厄とイクスパンションズがマリさんの姿を見て
「サタンが選んだキーパーソンは二階堂マリだ」と明言している事から後者も有り得ません
ならばこれはどういうことなのか
ズバリ、はんぺらの予想見解はその2つのどちらでもな
まさかの3つ目

B術を仕掛けた悪行超人やサタンでえ想定していなかった
”2人目のキーパーソン”が存在する
というのはどうだろう

本来キーパーソンは二階堂マリ1人だけになる術式が、マリさん級にスグルを愛する人間が居たことによって効果が分散されたのだ
だからマリさんのハグで骨と皮ばかりのようだったスグルの身体は大分回復はしたが、完全に砂時計を除去するには至らなかった
どうか。これかなりいいセンいってる予想じゃね?
もしこの予想が当たってるとすると、もう1人のキーパーソンは万太郎で試合中に親子の熱い抱擁によって砂時計解除でしょうか
ただ万太郎って
上野公園で既にハグしてるんでこの推論には欠陥がorz
フツーに考えて「マリさんがまだハグしてない」でFAでしょう
そうだとしたら本当になにやってんだあの女・・・

かくして運命のゴングは鳴り響き、マシンガンズの先陣はチームリーダーキン肉マンが飛びだします
対してマッスルブラザーズ・ヌーヴォーはまずカオスが先に出て様子見を・・・・

「許せカオス!」
お約束!出ようとしたカオスを突き飛ばして万太郎がリングイン!両者脇目もふらずリング中央に走りこむ!
親子対決いきなり実現!早く続きが読みたい次号へ続く!


強いぜ強いぜヘッドロック

「僕は幼き頃より、父上とは幾度となくスパーリングをやっている!
あの突っ込んでくる時の独自のフォームはショルダータックルだ!」

ガガァン!
ついに幕を開けたキン肉マンファン待望の親子対決。ファーストコンタクトはリング中央でタックル同士の激突!
2000万パワーズと闘った時の万太郎もそうでしたが、対戦相手と「リアルで」闘ったことがあるので情報戦では優位です
父のタックルに合わせられたのも、その技が何であるかすぐに解ったことと、タイミングを知り尽くしているが故でしょう

『キン肉マン185cm90kg!万太郎176cm85kg!少し小柄な万太郎が力負けか〜!』
グラついたのは万太郎の方で開幕勝負は父に軍配。体格で劣っているせいもありますが、ここは流石のパワーと言ったところ
『この手の位置、身体の角度は・・・ロックアップ!』
間髪入れず畳み掛けるスグル。またもやそれがロックアップを求めていると瞬時に察した万太郎はこれを受けて立ちます
数秒間の力比べは互角でしたが、スグルは万太郎の一瞬の隙をついて腕を決めると目にも止まらぬ速度で背後へスイッチ
いきなりの18番のバックドロップでも炸裂かと思われましたが、ここでスグルはヘッドロックを選択する・・・・と
この間ページ数にして3ページの攻防ですが、
なかなかのスピード感と迫力でかなり掴みはOK
何よりもゆで御大がこの戦いを楽しんで描いているのが読者にも解りやすく伝わってきます

「フヘヘヘどうじゃあ〜っ!キン肉王家のご先祖様から受け継がれてきた
ヘッドロックマシーンで鍛えたこのパワーは!」
ヘッドロックの練習専用という微妙な訓練器具を代々受け継いでいるキン肉王家
流石に自慢するだけあってその完成度は完璧。万力のような力で締め上げる両腕から、万太郎は抜け出せません
「なんだってマンタの奴、あんなヘッドロックなんて地味な技返せないの?」
「いや、21世紀には古すぎて風化してしまっている技だが・・・
本物の使い手がやれば相手を3時間締め上げて
行く末は相手の頭を破壊してしまうほどの技だ!」

「そ、そんな恐ろしい技なの・・・見た目はあんなに単純なのに・・・!」
>3時間のヘッドロックで頭部破壊・・・すげえ・・・って3時間もかかるのかよ!
キッドの語る本物のヘッドロックの恐ろしさに震える凛子。3時間かけて頭部破壊とか凄いけど微妙です
キン肉王家のヘンテコな練習器具から、この破壊力まで全て微妙。ヘッドロック面白すぎるだろ





「万太郎さんは王子の動きを知りすぎているが故に
自分でも気付かぬうちに受身に回ってしまっている・・・
攻撃ではなく防御にしか頭がいっていない!」
防戦一方の万太郎の戦いを危惧するミート。なるほど確かにあまりにも情報戦で勝っているというのも考え物
万太郎はスグルの攻撃が完璧に読めるが故に、その技の対処にだけ専念してしまい自分の攻撃に出れないのだ
それでもなんとかヘッドロックから脱出した万太郎は、お返しとばかりにヘッドロックで初の反撃に出ます
「どうだぁ〜っ!ボクの21世紀パワフルヘッドロックは〜っ!
ヘッドロックマシーンなんて知らないけど
最新鋭のマシーンで鍛え上げたボクのヘッドロックはもっと痛いよ!」

ヘッドロックマシーン知らないのかよ!キン肉王家に代々受け継がれてるのに!
どんだけツッコめるんだと。ヘッドロック関連マジ面白すぎて腹筋いてえ
「いいぞ万太郎!もっと締め上げろーっ!・・・ハッ!?
テ・・・テリーが笑ってる・・・!』

>テリーマンは笑っている・・・砂時計の事は忘れてしまったかのように
ようやく攻勢に出た万太郎に応援を送るカオスだったが、テリーはやられるスグルを見ても焦るどころか半笑い
『昨日の飲み屋のおネエちゃんおっぱい大きかったなぁ』
とか思ってそうな
妙にスケベそうな笑い顔です。もうちょっとカッコよく笑えばいいのに
流石の信頼関係を見せるマシンガンズ。テリーはスグルがこんな技すぐに脱出できると完全に読みきっているのだ
そしてその予想通り、すぐに万太郎は悲鳴を上げて自分からヘッドロックのクラッチを解除してしまいます
「なぜ外す万太郎ーっ!」
「ち、違う・・・!父上がヘッドロックを外そうと手を差し入れてきて・・・
ボクの左手の指一本をヘシ折ろうとしたんだ!
今まで色んな悪行超人と戦ってきたけど・・こんな酷い攻めは初めてだよ」

なんとヘッドロックを外す為、躊躇なく指折りにきたスグル。これには外さざるを得ません
クラッチを外す手段としては最も単純にして強力。しかしながら同時に、最もダーティーな手段でもある指折り
正義超人の筆頭である父が取った思いもかけぬ行動に、万太郎は激しく狼狽します

「たしかにキン肉マンは正統派スタイルで有名だが
世界のマットでは色々細かい裏技の達人であることも知られているんだ
特にアメリカ遠征時には恐怖の裏技の使い手として、ついたアダ名が
マッスル・デビル・・・」

>マッスル・デビルとかかなり久し振りに聞きましたね ゆで覚えてたんだ・・・
>まさかここでシャネルマン時代を拾ってくるとは。さすがゆで
>ゆで御大的にスグルには馬場さんのイメージ持ってるんですかね
>焼き鳥屋の舞台裏! おお、確かに裏技だ
>他にも口裂けキン肉バスターやローラー破りとスグルは結構エグイことしてんね
>確かにキン肉マンは裏技が多い!次元を越えるオナラ(ブラックホール戦)、腕が鍵になる(ヘルミッショネル戦)
マグネットパワーを出せるようになってる(オメガマン戦)、極め付けは何でもありのフェイスフラッシュ!
時間超人以上のインチキ度の高い裏技ばっかり持っている

真の王者とは全てにおいて最強でなくてはならない
それはすなわちダーティーの分野においても、ということである
マッスルデビルという呼び名はそもそもハワイでの修行を終え、鋼のようになった筋肉美につけられたものでしたが
ローデスを瞬殺した時のシャネルマンのように(不意打ちでコショウで目潰ししてから、何もさせず一気にボコった)
アメリカ遠征時におけるダーティーなファイトスタイルさからも、その通り名は定着したようです





「ま、マッスルデビル・・・父上が・・・!」
「未来から来たっていう正義超人さんは派手な技ばかりで
本物のヘッドロックや指折りすら知らんと見えるな?」

今まで聞いたことすらなかった父のもう一つの顔。想定外の試合展開にうろたえる万太郎をセコンドミートが一喝します
「万太郎さん!あなたは王子の全ての動きがわかっているようですが
リング上の王子は幼いあなたを相手にしていた王子とはワケが違うんですよ!
今あなたの目の前にいるのは全盛期バリバリのレジェンドの頂点!
キン肉スグルなんですよ!」

紛うことなき20世紀最強の超人!それが目の前の「キン肉スグル」なのである
幼い息子にスパーリングをつける年老いた父親ではなく。対戦相手を本気で潰しにかかる無敵の絶対王者
万太郎の知る「キン肉スグル」のデータなど役に立つハズもない。彼とこの男は同一人物にして別人なのだから

>やっぱマシンガンズ敵に回すとつえーわ
>全盛期のスグルを敵として見た視点ってのが燃えますね
まさに万太郎にとって、今まで戦ってきた相手の中でも最強の敵!

「くっ!ヘッドロックや指折りがなんでぇーっ!
21世紀には20世紀の父上達が知らない技がある!」

迫力に飲み込まれる自分を振り払うからのように、絶叫して気合を入れなおした万太郎は低空タックルを敢行
腰を引いて逃げるスグルを上手く掴まえると、素早くグラウンドに移行して「彼の知らない技」に捉えます

「クケケケーッ!21世紀は20世紀よりグラウンドの技術が発達してるんだぜ!
どうだ!21世紀最新鋭のグラウンドテクニック、ノースサウスチョークの味はーっ!」

「よし!キン肉マンは逃げ方を知らない!締めろーっ!」
なぜか悪魔超人のような奇妙な笑い声を上げながら、スグルをノースサウスチョークに極める万太郎
カオスの言う通り、この時代に存在しない寝技をかけられたスグルは有効な脱出方法がわかりません
このまま渾身の力で一気に締め上げれば万太郎の勝利は濃厚・・・・
と思いきや
「くぉんなもの〜っ!!!」
なんとスグルは仰向けで押さえ込まれた状態から、単純な腕力だけで万太郎をリフトアップ!
そのまま万太郎を抱え上げると、脳天から真っ逆さまにキャンバスにたたきつけます

『ああーっと万太郎ダウーン!』

たまらず血反吐を吐いてダウンを喫する万太郎。その実力を見せつけるスグル!
試合開始一週目から内容濃くてマーベラスにときめくぜ
今週の攻防と心理描写は往年のキン肉マン読みも納得の充実感。前述しましたがゆで御大の気合を感じますね

>スグルとマンタの体格の違い、スタイルの違い…20世紀と21世紀の技の違い…
ゆで先生は二人の直接対決にはちゃんと力を入れてくれてる気がしてほっとしました
純粋な決着は無理でしょうが、この夢の対決が見られて素直に嬉しいです

早く続きが読みたい次号へ続く!


戻る