テキサスクローバーホールドすごい音
「キ・・・キン肉マン・・・噂には聞いてたけど強すぎ〜っ」
息をするのも忘れさせるような試合開始数分間の攻防。スピードとパワー、そして裏技のぶつかり合いを制したのはスグルだった
頭から真下に落とされるようなブレーンバスターを受けた万太郎は流石にダメージ大きく、カオスのタッチを求めます
「おっと逃しはしないぜ!見てろこらぁーっ!」
すかさず万太郎のをキャッチしてリングサイドから引き離すスグル。焦るカオスに指を突きつけると
お笑い芸人のような妙なテンションで万太郎を攻め立てる。見てろこらー!
まずはスグルの抱え上げた万太郎にテリーが飛びかかり、両脚を押し込むツープラトンのパイルドライバー
たまらず二度目のダウンを喫した万太郎を無理矢理立たせると、意識の混濁したその背中に嵐のようなドラミングフィスト!
ソイヤソイヤー!マシンガンズ祭じゃー!わっしょいわっしょい
人間打楽器と化した万太郎は、そのままテリー十八番のナックルパートを一通り顔面に集中砲火浴びまくり
「いったいったテリーがいったー!」と往年の読者がニヤニヤする暇もなく
再びッチすると、テリーが両脚をロックした万太郎にコーナー最上段からのギロチンドロップを叩き込むスグル
「見てろこらぁー!」からここまで、実に僅か5ページ!
まさに「息もつかせぬ」と形容するに相応しいマシンガンズの猛攻。試合開始数分で万太郎は虫の息です
カオス懸命に手を伸ばすも、マシンガンズの老獪な手管によって完全に自軍コーナーからは孤立状態
テリーのこのしたり顔がなんかすげえムカつく。チチチ
ここで伝家の宝刀テキサスクローバーホールド炸裂。マッスルブラザーズヌーヴォーいきなり絶体絶命の状況に
『あーっと両足と腰骨の軋む音が場内にも響き渡るーっ!』
ミシィミシィとトーナメントマウンテン準決勝ボックスから観客席まで響き渡る嫌な音
どんだけ轟音だよ。テキサスクローバーホールド凄すぎだろ
「ま・・・まずいぞ!俺はテリーマンの息子だからわかる!
このテキサスクローバーホールドは完全に万太郎を潰しにかかっている!」
こんな音が聞こえてくれば息子じゃなくてもわかると思いますが
父の鬼神のような攻めに、万太郎の危機を示唆するキッド。ここはカオスがノータッチでカットに入らざるをえません
「スオーッ!」
なんか笑えるかけ声とともに、テリーの後頭部めがけてローリングソバットを見舞うカオス
しかしテリーはまるで背中に目がついているかのようにこれを察知。ギリギリで回避すると、そこにスグルがドロップキック!
互いの相手をリング中央でぶん投げて思いっきり衝突させると、更にダメ押しのW延髄切り!
『あーっとザ・マシンガンズまさに横綱相撲!
マッスルブラザーズ・ヌーヴォーを圧倒ーっ!』
救出に入ったハズのカオスの行動はまさにマシンガンズの手の平の上。瞬く間のヌーヴォーダブルダウンです
「万太郎とカオス、ひとりひとりが強いのは俺達も十分わかっているが・・・
やはりお互いの目を見ただけでピタリとパートナーがやりたい事を寸分違わず
わかり合っているところはやはり経験豊富なマシンガンズが上か・・・!」
ジェイドも舌を巻くマシンガンズのチームワーク。これこそタッグ編で何度もキーワードを出してきたあれです
「タッグ戦とはチームワーク次第で1+1が3にも4にもなる」
スグルと万太郎、テリーとカオス個人の実力にそれほどの差はないにも関わらず、この一方的な試合展開はどうだ
それこそはまさにタッグ戦の真髄。ザ・マシンガンズが「珠玉のタッグ」と呼ばれる所以でもあります
「そんなことはない!
万太郎とカオスだってチームワークはマシンガンズに劣らないほど向上している!
今はただ出鼻をくじかれているにすぎない!立てぇーっ!万太郎!カオスーッ!」
「わかってるって・・・そうがなりなさんなキッド
ボ・・・ボクは少しこいつらの実力を試してるだけなんだから・・・」
めっさボコられたのにまだ挑発できる元気のある万太郎。おぼつかない足取りながらもなんとか起き上がります
余裕綽綽で更にボコってやろうとするスグルでしたが、ここで現れてしまう胸の爆弾
「ホホ〜ッそのでかい口を本当に叩けなくしてやるぞ・・・
!?グッ・・・グウ!」
「隙アリだーっ!」
万太郎に父の異変の原因は原因は解らない。だが一瞬生まれた隙を見逃す手はなく、素早くタックルを敢行
しかしスグルは壮絶な胸の痛みに耐えこのタックルを受け止めると、強引にパワーで万太郎を引っこ抜きます
「くうか〜っ!こんなへなちょこタックルーッ!」
そのまま万太郎の両足首をホールドして上昇していくスグル。この体勢!キター!
出るか?キン肉ドライバー!
スグルいきなりのフィニッシュホールドで万太郎絶体絶命!?
まぁ砂時計の痛みで技を失敗してしまうという展開が見え見えですが次号へ続く!
マン○落とし
「あの態勢はキン肉バスターと並び称されるキンちゃんのフェイバリット!」
「48の殺人技+1!キン肉ドライバーじゃ〜っ!」
いきなり伝家の宝刀を抜いたスグル。万太郎を完全なるキン肉ドライバーの態勢に捉え、あとはキャンパスに叩き落すのみ
一般客の目には万太郎絶体絶命に見えますが、相棒の優勢を眺めるテリーマンだけはその仕掛けに危うさを感じていた
『いくらフェイバリットといえど、相手に受身を取られぬよう
発動させる前には用意周到にダメージを与えておかなくてはならない・・・
まだ試合は始まったばかりで万太郎はそんなダメージは負っていない!
お前の技のタイミングはいつも天才的なのに・・・仕掛けが早すぎる!』
万太郎はまだ体力十分。今この時点でキン肉ドライバーを出しても「”必殺”にはなり得ない」というテリーの指摘
おーこれは。スグルが砂時計の痛みで技をしくじってしまう展開かと思いましたが、このテリーの物言いからすると
どうも万太郎が自力で技から脱出する可能性が高そうですよ。実に最強遺伝子を持つ親子対決らしいじゃないか
「万太郎はどうやってこの技を破るのか?」と全国の肉読者がwktkしたその瞬間
「グ・・・グワァ〜ッ!」
スグルの胸に魔の砂時計が浮かび上がったかと思うと、苦悶の表情を浮かべて猛烈に苦しみ出した
おいィ!?結局砂時計じゃねーか!
せっかくテリーに「仕掛けが早い遅い」云々言わせたところで、結局これじゃ前解説もあんまり意味ねえと思うんだが・・・
砂時計が浮かび上がったのは僅か一瞬のことではありましたが、ビビンバはじめ会場の人間の何人かはそれに気付いた
「ああ!砂時計!?まさか・・・!」
「見たか兄弟!今のキン肉マンの胸板をーっ!」
そして時間超人も
「い・・・いや見逃したが何かあったのかライトニング」
>ライトニング「サンダー何で今の見てないん?」
>試合観戦中ボーッとしてたサンダーに不覚にも萌えますた
>他の連中は気付いたのにサンダー試合見てないんかいw
会場のお姉ちゃんのおっぱいでも見ていたのでしょうか
ビビンバでも気付いた異変に、まったく気付いてないサンダーが妙にボンクラで人間味に溢れている
「い・・いや」などとおずおず答えているあたり、ライトニングに怒られるのをビビってるように見えて尚更微笑ましいぞ
そんなワケで僅か一瞬とは言え、砂時計の苦痛によってキン肉ドライバーの速度と角度に精彩を欠いたスグル
万太郎とて最強の遺伝子を受け継いだ21世紀最強の男。その僅かな隙―逃さない!
「フェイバリットは精度が少しでも狂えば、それはもはやただの痛め技であって
必殺技ではない!カオース!」
格好いい台詞とともに渾身の力を込めて両足を抜いた万太郎は、すかさずその足でスグルの頭をシザース!
反動で両腕も自由にすると、「カオスこい!いっちょやってやろうぜ!」と相棒へツープラトンの合図を送ります
『だ・・だが俺は・・・さっき万太郎救出に入った際、
マシンガンズに赤子のようにあしらわれてしまっている・・・!』
マシンガンズの手の平の上で転がされたさっきの無様を思い出し、万太郎の合図にも動けないカオス
しかしその時、彼の中に宿る偉大な超人が背中を押した
何を躊躇しているカオス
お前は私が見込んだ男なのだぞ
>ダメだWWWラ―メンマンの遺髪があかねちゃんにしか見えない
2000万パワーズとの試合中、ラーメンマンによってカオスの体内に埋め込まれた髪結いリボン
なぜか辮髪が生成されててあかねちゃんと化してます
自分の中にラーメンマンの存在を感じ取ったカオスは、雄叫びを上げながら万太郎を助けるべくリングイン
テリーがカットに入りますが、これを後方宙返りしながらの両足キックで退ける
おおっ回転龍尾脚!ラーメンマンの魂がその技を受け継がせたのか。これは燃える展開だ
「待ってたぜカオス!そろそろ僕達の反撃と行こうぜーっ!」
万太郎とカオスは空中でスグルをWの脇固めに捕らえ、両腕の受身が効かない状態で顔面からキャンバスに落下
さしものスグルもたまらずぶっ倒れ、ヌーヴォーはこの試合で始めてマシンガンズからのダウンを奪います
「キン肉マン・・・俺の目の錯覚でなければ・・・お前はもしかしたら・・・?」
なんとか起き上がった相棒に砂時計のことを尋ねようとしたテリーだったが、スグルはこれを凄い形相で睨みつける
「それ以上は言うな!」と。その反応を見た瞬間、テリーの推論は確信へと至った
『やはり一瞬浮かんだのは魔の砂時計なのか!
それでお前は試合開始早々にも関わらずフェイバリットを急いだってワケか・・・!』
この試合、キン肉スグルの敵はマッスルブラザーズ・ヌーヴォーだけではない。もう1つの敵の名は時間
超人レスリングに天才的センスを持つスグルに必殺技の仕掛けを誤らせたのは、まさにこの時間という敵だった
「さあ今度は僕達マッスルブラザーズヌーヴォーの猛攻の番だぜーっ!」
流れを掴んだ万太郎は一気呵成に父を攻め立てる。その身体に未だ爆弾が息を潜めていることも知らずに・・・
テリーがカットに入ろうとしますが、カオスが越中さんばりのヒップアタックでこれを阻止
テリーはさっきと今度と2回も救援をカットされてまるでいいところがありません
「行くぜカオス!くらえマンカオ落しーっ!」
再びヌーヴォーのツープラトンが炸裂。つうか「マンカオ落し」ってネーミング何気にヤバイ
みんなも実際に声に出して試してみれば解ると思うが、これ試合中に勢いよく発声したら
「マン○落とし!」ってなっちゃうと思うんだが。放禁だろ
そんな卑猥な技を受けて二度目のダウンを喫するスグル
その胸には三度砂時計が浮かび上がり、今度は一部の人間だけではなく会場中の人間がその存在を確認します
魔の砂時計は未だ解除されていない!
「ど・・・どうして?愛のキーパーソンであるマリさんが・・・
魔の砂時計の呪いを解いてくれたんじゃなかったの?」
責めるつもりはないでしょうが、問い詰めざるを得ないビビンバ。対してマリさんは
なんか微妙な顔で汗を浮かべてます
その表情は「ええ?どうして自分のハグが効かないの」という困惑なのか
それとも「あーやっぱハグしとくんだった」という後悔なのか。後者だったらマリさんオワタ
マリさんはハグしてない?それともマリさん以外に真のキーパーソンがいるのか?次号へ続く!
とりあえずマリさん本人の口から「ハグが行われたか行われていないか」が語られるハズなので待ち遠しいな
ビビンバ嵐のナックルパート
魔の砂時計は解除されていないかった。白日の下に晒された驚愕の真実に、会場は水を打ったように静まり返ってしまう
万太郎が動揺し、観客達が困惑し、悪行超人チームが高笑いする中、ただ一人烈火のように怒ったのはビビンバだった
「呪いは愛のキーパーソンのハグで解けるのではなかったのか。これでは約束が違うではないか」と
「あなた達!私達を騙していたのね〜っ!」
「ジョワジョワなんだこの女〜っ」
>いったいったビビンバがいったー!
>あーっとビビンバがいった!ビビンバがいったー!
激昂したビビンバの嵐のようなナックルパートがライトニングに炸裂
ポカポカ軽い音ではなくドガッ!ドガドガ!という凄まじい威力を感じさせる擬音が吹く
流石はそのマッシヴボディに定評のあるビビンバ。「なんだこの女〜っ」とライトニングもタジタジです
「俺達は確かに性根の腐った下の下の無頼だ。だが魔の砂時計の解き方は嘘じゃない」
「自分ら確かに腐ったミカンっスけど、嘘は言ってねえっス!」とややビビリ気味に答えるライトニング
時間超人の要領を得ない回答に、ビビンバは恥も外聞も捨てて今度はネプチューンマンにすがりつきます
「時間超人じゃ話にならない・・・ねぇネプチューンマンあなたなら教えてくれるでしょ
魔の砂時計の本当の解き方を〜っ!」
「な、なんでぇ俺に因縁をふっかける気か?俺とて完璧超人を名乗る男だ二言はねぇ!」
ナックルパートを怖れたのか、「な、なんでぇ」とやはりビビリ気味に答えるネプチューンマンでしたが
その回答は時間超人と同じ「嘘は言ってない」というもの。納得がいかないビビンバは一歩も引かずわめき散らします
「落ち着いてビビンバさん!」
「はっマ、マリさん・・・ごめんなさい!
あれだけ嫌がっていた貴女に無理矢理来てもらったのに・・・こんな結果になって」
そんな姿を見かねたマリさんが彼女の元に駆け寄ると、涙を流しながら「マリさんゴメンなさい」と抱きつくビビンバ
普通なら「アンタ!ちゃんとスグル様をハグしたの?」とマリさんにキレても然るべきシーンですが、まったくその逆
ビビンバはほとんど言葉を交わしたこともない「許婚の昔の女」をそこまで信頼しているのである。なんと純粋な女性か
「違うのよビビンバさん。真実を聞いてほしいの
許してキン肉マンさん。この事は口外しない約束だったけど
今のビビンバさんの姿を見たら黙ってられなくて・・・一部始終を話すわ」
純真なビビンバの思いと、そんな優しい彼女が涙を流して哀しむ姿にいたたまれなくなったマリさんはついにカミングアウト
「真実を話す」とのこと。ここから控え室で何があったのかの回想シーンに入ります
「わ・・・私が宇宙に数多いるキン肉マンさんを愛する者の中で
ただ一人魔の砂時計を解除できるキーパーソンだとしたら・・・・よ、喜んで」
>マリ「喜んで」嘘つけWWW
>さんざん拒んでたくせに「喜んで」とか今更すぎるぜマリさん・・・
散々読者をイライラさせたマリさんではありましたが、流石に皆のお膳立てを潰すわけにもいかずハグを了承
この時点でマリさんにハグの意志があったことが解りますが、その直後スグルの口から意外な言葉が紡がれる
「マリさん、わざわざ来てもらったのに申し訳ないが・・・
これからの事は自分の胸だけにしまっておいてほしい
私はどうも昔から融通がきかんというか頑固なところがあるというか・・・
皆の思いは重々わかってはおるんだが・・・・どうしても譲れぬ部分というのがある」
バッチこいオラー!と抱く気満々だったマリさんの肩にそっと手をかけ、その身体を押し離したのはスグル
二階堂マリはハグをしなかったのではない。しようとしたがスグルがそれを拒んだのである
「私の恋人はビビンバだ
他の誰がなんと言おうと一生愛すると決めた女性だ
なのにいくら呪術を解くためとはいえ、彼女を裏切って他の女性とハグすることなどできない
それがかつて私が愛した女性ならば尚更のこと・・・その女性に対しても失礼だからのう」
キーパーソンとしてマリが選ばれたのは「許婚に遠慮してハグを拒むであろう、貞淑な女性」故でしたが
そんなセコい策をもって人選する必要はありませんでしたサタン様。なぜならば
スグル本人がマリさん以上の堅物
例えいかなる理由があろうが、他の女性と抱擁するのは生涯愛すると決めた女性を裏切ってしまうことになると
自分の命と愛する女への操を量りにかけ、後者を取る男でした
別にセックスするわけじゃないし、抱擁したくらいで「愛する女を裏切ったことになる」は拡大解釈しすぎとも思いますが
この愚直なまでの真っ直ぐさがキン肉マンがキン肉マンたる理由
心に愛がなければスーパーヒーローではないのである
「でも魔の砂時計は・・・術を解かないその身体でリングへ立つんですか?」
「超人である前に私は1人の男だ。こんな呪術くらいで男の矜持を守れぬようなら
リングで死んだほうがいいと思っている
これしき〜っ自分のパワーで乗り切ってやるわーっ!」
心配するマリさんを安心させるように、スグルは気合とともに火事場のクソ力を発動
砂時計を再び胸の中に押し込め、骨と皮ばかりだった肉体に一時的ながらもみずみずしい生気を甦らせるのだった
「これから先の私の戦いはもちろん、ロビンの奥さんアリサさん救出が第一目的だが・・・
私はビビンバと、マリさん貴女の為に闘う
こんなケツのこそばゆいことを言うのは初めてだが
誰が相手であろうとビビンバと貴女の為に勝つ」
>誰がなんと言おうと、今週のスグルはかっこよかった
「何でもいいからとりあえず抱いとけよ」とか思ってた自分の愚かさ思い知りました
>ものすごーく好意的にみると、万太郎達に後を託しても大丈夫と思ったから、ハグを諦めたともとれるのでは
>セクロスどころかキスするでもなく、呪いを解くための抱擁すらビビンバを裏切ると考え拒むとは・・。・゜・(/Д`)・゜・
>キン肉マン、男の中の男だ!心に愛があるからスーパーヒーローなんだな。カッコ良過ぎる!
例えこの命がリングで尽きようとも
愛する女と、かつて愛した女の為に
これが控え室の真実。解呪のハグが行われなかったのはスグルの意志だったのである
「馬鹿よ!私がいいって言ってるのに!馬鹿よ2人とも!」
「ご、ゴメンなさい・・・私はなんということを・・・・
あのとき無理矢理にでもキン肉マンさんをハグしていれば・・・」
>ビビンバはスグルとマリさんに地獄の断頭台かけてもいいと思うんだ
真相を聞き、スグルとマリの両方を糾弾するビビンバ。今回の件で奔走し続けた彼女の気持ちを考えたら無理もありません
うーん・・・男前なこと言ってて確かにえらい格好はいいんですけどねスグル
ビビンバは他の女とハグしてもスグルに生きてもらいたいって思ってるワケで
愛する女の気持ちを無視して、自分勝手な男の美学に酔って死ぬのは愛する女を泣かすことにはならんのかとも思うのよ
自分本位の考えでビビンバを残して1人で死んで「自分は一生ビビンバを愛していたー!」ってただの自己満足じゃんかと
前述もしましたが解呪方法がセックスとかならともかく、ただの抱擁なのが尚更にそう感じてしまう
「俺は生きる!生きてアイナと添い遂げる!」
シロー・アマダを戦場で生き延びさせたのものは、ひとえにその思いの強さだったと思います
生きてビビンバを幸せする事こそが男の矜持ではなかろうか
「ありがとうマリさん・・・」
っておいィ!?結局お前もそれでOKなのかよ!
「自分を一生愛する」と言ってくれたスグルと、そのスグルの意志を尊重したマリに対して涙を流して礼を言うビビンバ
なんやようワカらんけどそういうワケでキレイ風にまとまりましたが、砂時計の現実は非情
砂時計の呪いは準決勝のゴングから666秒後にキン肉マンの命を奪う
試合は既にほぼ半分の5分を経過し、死の秒読みは残り366秒!どうなるスグル?次号へ続く!
スグルの すごい 砂時計破り
「流石は魔界の領袖サタン。キーパーソンに二階堂マリを選ぶとは絶妙な選択だぜーっ」
「生涯愛する女性はビビンバだけ」という男の矜持を貫き、砂時計を唯一解除できるマリさんとのハグを拒んだスグル
「まったく愛とか難儀よのー。俺達には理解できんわ」と、そんなスグルの選択を悪行超人達がせせら笑います
「あなた達ーっそんなに人の愛を弄んで面白いの〜っ!?」
>あーっと凛子もいった!凛子もいったー!
>いったいった!凛子がいったー!!
>ライトニング「何で俺だけ・・・」
>凜子がライトニングに殴りかかってもドカドカいわない件。やっぱりビビンバすげえ
先週のビビンバリスペクトとばかりにライトニングに殴りかかる凛子。しかしこちらは女の子っぽくて軽そうなパンチです
ライトニングをも怯ませたビビンバのナックルパートとのとの比較。この大きな振りかぶりと腕を左右に開いた構え・・・
さながら女版花山薫。やはりビビンバのパンチは格が違った
ともあれこれでマリさんがキーパーソンである事と、スグルが自分のポリシーでそれを拒んだ事が公衆にも明らかに
当然ながら親である真弓と小百合などは、マリさんに頭を下げてすがりつきます
このマリさんの「マジかよこのオッサン・・・」という顔やばし
控え室でにべもなく追い出されそうになった時もこの表情を見せてるだけに、マリさんの心中が察せるというもの
「貴女が愛のキーパーソンで、スグルを救う為に来てくれたとはとはつゆ知らず、控え室では大変な失礼をした」
とかさ、真弓はまずマリさんに控え室の非礼を詫びてから頼め
「私からも改めてお願いするわマリさん!」
天下のキン肉星大王と王妃である両親と、また許婚ビビンバから改めて頭を下げられたマリはこれを承諾
トーナメントマウンテンに向かってズンズン歩き始めます
「キン肉マンよ!マリさんがハグしに来てくれたぞ!」
近づいてくるマリさんの姿を見て、「これで助かるぞ!よかったな!」と弱ったスグルを励ますテリーだったが
スグルはその言葉を聞くやテリーの腕を乱暴に払いのけ、胸を突き飛ばして烈火のごとく怒り出します
「おまえ〜っ!何年私とタッグを組んでおるのだーっ!
私がマリさんのハグを拒否したのはビビンバへの愛を貫くためだけではないぞ!
そんな私情でお前をみすみす負け戦となるリングに上げるわけがなかろう!
私は最初からサタンの教えた呪術の解き方で助かろうなどとは思っておらん!
正義超人が悪行超人の言う事を聞くなど言語道断!
私は自らの手で魔の砂時計を解く自信があるから
このリングに立っているんだーっ!」
どいつもこいつも余計なことしてんじゃねー!とキレ出すスグル
例えどんな理由があろうとも、正義超人が悪行超人の言われるがままに行動して命を拾う事など言語道断
どうもスグルには砂時計を破る秘策があるみたい。愛は勿論ですが、その勝算があったが故のハグ拒否か
「わかりました私はもう迷いません。キン肉マンさんの言葉を信じてこれ以上歩を進めません」
『ありがとう。一度は私が心底愛した女性よ』
スグルの確固たる信念を受け止めたマリさんは、その意志を尊重。スグルはそんなマリさんに心から感謝するのだった
「ち、父上・・・!」
「さあかかってこんか〜っ!お前らは友を救う為に21世紀から来たのではないのか?」
「行け万太郎!あえて悪魔の誘いには乗らず自らの手で難局を突破しようとする精神!
超人レスラーとしてあっぱれじゃないか!ここで俺たちが遠慮しては
キン肉マンという偉大なるレジェンドに失礼というものだぞ!」
瀕死の父に攻撃を加えることに躊躇する万太郎でしたが、スグルとカオス双方からハッパをかけられるとすぐに覚悟を決める
迷いを振り切るかのような低空タックルで足を取りに行くが、それを狙っていたスグルはこれをキン肉バスターに捉えた
「こ、これが元祖キン肉バスター!う・・・動けない!」
フェイバリットオブフェイバリット。偉大なる父の代名詞である必殺技を、その身を持って知る万太郎
絶体絶命かと思われましたが、上昇の頂点付近にさしかかった時、万太郎は両手足のフックに僅かな脱力を感じ取る
『・・・ン?最初はまったく動けなかったけど・・・父上のパワーが徐々に弱まってきている?
やはり魔の砂時計の影響か!やれるかもしれん!あれを!』
「アア〜ッ!キン肉万太郎は6を9にするつもりだーっ!」
かけ手と受け手、上下をひっくり返すことで技を逆転させるバッファローマンのキン肉バスター破り
元々「相手以上の超人強度がないと成功しない」という前提のあるこの方法
キン肉マン95万パワーに対し、万太郎93万パワーでこの条件を満たしていませんが、万太郎には成功の確信があった
「そう、通常なら完璧に極まったキン肉バスターはボクのパワーでは返せない・・・
でも今の父上は砂時計の影響でパワーダウンしている!
だから6を9にすることは可能なんだーっ!」
砂時計のハンデにつけ込んだカタチではありますが、本気で戦うことが父への礼儀と吹っ切れた万太郎に迷いはない
見事体勢をひっくり返し、スグルを逆転のキン肉バスターに捉えますが・・・・
「ウヒャヒャヒャヒャ」
と小悪党的な品のない笑い声を上げたのは、なんと技を返されたスグルの方だった
「私の渾身のキン肉バスターがお前ごときに返せるわけがなかろう
お前がバスター返しをしやすいように私はワザと力を緩めたんじゃ
バッファロー式バスター返しの落下時に起きるパワーが必要だったからな!」
パワーダウンはあえてバスター返しをさせるための撒き餌っだったと言うスグル。そこまでして得ようとした実は何なのか
その時、スグルの胸をみたテリーが砂時計の変化を捉えて大声で叫んだ
「おおーっ!キン肉マンの体が逆さになることで
下に落ちていた砂が逆流していくーっ!!」
>今、全宇宙の俺が悪行超人とシンクロした!「そんなんで砂時計が戻るかぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
>ゆで御大の砂時計破り理論に俺の脳が破裂した
>これは久々にひどいゆで理論ですね
>ゆで今週は飛ばしてるなwww
>逆さまになって呪いが解ければ苦労はしない
>そんな秘策でハグ断ったスグル阿呆すぎる…もし砂が戻っても根本的解決には一切ならないし
なんか砂時計のせいで、せっかくの親子対決が全然盛り上がらないっす
>えーと、落下時の空気抵抗を考えると砂はむしろ上向きに流れそうな気がするんだけど
>落下してる砂時計をひっくり返しても中の砂に影響はない。久しぶりにゆで物理学が炸裂ですね
砂おとしたいなら逆立ちしてろ
>砂時計の戻し方に、久々にゆでらしい無茶ぶりを見ましたw
これは酷い
スグルの勝算だった「砂時計破りの秘策」は砂時計をひっくり返すこと
「バスター破りの落下パワーが必要」とか意味わかりません
ただ逆立ちしてたほうがスムーズに落ちるってば。つーかまず逆立ちを試せと。2日間も猶予あったのに何やってんだ
久々に炸裂した超ゆで理論。ついていけない読者をよそに、スグルの肉体に生気が戻っていく
意外にもこんな単純でアホっぽい方法で砂時計は破られてしまうのか?と全国読者の誰もが目を疑ったが、次のページ
「砂が再び元の方向へと戻っていくーっ!」
ですよねー
こんなボンクラな方法で破られるほど安くなかったサタン様の呪術。砂は一瞬戻っただけですぐに時を刻み始めた
再び苦しみ出したスグル。テリーがカットに入ってキン肉バスターからは逃れましたが、その消耗はもはや限界か
『試合開始から7分経過!』
時の刻みは容赦なくその命を削り取り、666秒までの残り時間は4分4秒!いよいよ追い詰められてきました
キーパーソンのハグ以外で砂時計を破る方法は存在するのか?
次号へ続く!
スカー覚醒
「7分経過ということは、秒数にすると420秒・・・
サタンの予言通りならあと246秒・・・約4分でキン肉マンの命は終る!」
試合開始から既に7分が経過。ロビンがわざわざ秒に直して言ってくれるあたり
バカにバカにされてるみたいですごい腹立だしいんだが
目に見えて死にそうな父を前にして攻撃を仕掛けることを躊躇する万太郎でしたが、ここで仲間達の激が飛ぶ
「何を躊躇している万太郎!お前はキン肉マンから散々インチキ呼ばわりされて
息子としても正義超人としても認められていないんだぞーっ!
ここでガツーンといって俺達を代表して新世代超人の強さを見せてやれ!」
「さっきカオスが言ったように、ここで遠慮する事は誇り高き伝説超人に対する失礼にあたります
血を分けた兄弟だろうと友であろうと、リングの上においては正々堂々闘わなければならない!
それが超人レスラーとして生まれてきた宿命ですよ!」
「そういうことだ!行け万太郎!」
「ビビってねえで殺っちまえYO」の声に押され、迷いをふっきる万太郎
SATSUGAIせよSATSUGAIせよ!今日は父さん掘ってやる!とばかりに一気呵成に攻め立てます
万太郎の優勢にやんややんやの声援を送る新世代超人軍団ですが、なぜかキッドだけは押し黙って神妙な面持ち
そのノリの悪さにスカーが噛み付きます
「なぜ万太郎を応援してやらない!?まさかキッド
おめーも超人レスラーのくせに
キン肉マンに対して仏心が芽生えちまったんじゃねぇよな!?」
田舎の暴走族のような品の無い口調でキッドを責めるスカー頭悪そう。おめーも!
「バッキャロー!俺だってテキサスブロンコ魂を持った超人だ!
一度リングに上がった者に仏心なんか持つワケないだろ!
だが・・・この戦いにおいてだけはその掟はあてはまらない!
一刻も早く止めさせなくては!」
ここに来ていきなり「やっぱこの試合は止めよう」と言い出すキッド。その理由をボンクラどもに解るよう説明します
「俺は新世代超人してマッスルブラザーズヌーボーに勝ってもらいたいと思っている
しかし魔の砂時計があと4分でキン肉マンの心臓を止めてしまうということは
未来に生まれてくるであろうキン肉マンの息子
キン肉万太郎も存在しないことになり、消えてしまう!」
>スグルが消滅するとどうなるか、ついにゆでが気付いた!
>読者は砂時計が出てきた時から気付いてたというのに、このボンクラ新世代超人どもは・・・
>キッドは気がついていたのだったら試合前に言うべきだったと思いまーす
もっとも、言われて連鎖的に気がつくボンクラ集団ではキッドが躊躇したのも分かりますが
>新世代超人たちに心のそこからツッコミを入れたいです。お前ら何しに過去にきとんねん!
事の発端が過去のロビン死亡→ケビン消滅。だから過去に行ってロビン助けにいったのに、
スグル消滅→万太郎消滅に誰も気づかないのはおかしい
>ようやくスグルの死=万太郎消滅のフラグ回収が来ましたが、
新世代超人など関係者がどんどん理解していく中、
一番早く気付かなければならないミートが全然気付いてないのはさすがとしか
ここにきてようやくその考えに至る新世代超人。今更「ああ」じゃねえだろと
賢そうに見えるキッドだって、今頃になって言うということは試合開始前の協議の時には気付いてなかったって事なので
せいぜい目くそ鼻くそレベルの話です
あと「ミートが気付いてない」というコメントが多数送られてきましたが、ミートは今週号1コマたりとも出てません
セコンドだからリングサイドにいるのかな?意図的に描いてないのだとしたら、ミートはミートでとっくに気付いていたのかも
「宿命なんてことを言ってる場合じゃねぇ!」
>スカー「この試合はスグルは死んで万太郎たちの勝利でおしまいと思ってたけど
そんなことはなかったぜ!」
>ライトニング「青白き脳細胞の異名を持つスカーがこんな簡単なことにも気付かんとはなぁ〜〜!」
>スカー、お前は頭脳派超人じゃなかったのかよ・・・
>スカーの蒼白き脳細胞は腐ってしもうた・・・
>節子「なんで知性派すぐ頭悪なるん?」
このスカーの頭悪そうさ加減たまらん。特攻の拓に出てきそう
バックが集中線なのも相まって異様なまでのアホっぽさです
ここに来て「馬鹿キャラ」という新たな属性を身につけました
「ジョワジョワ。そんな簡単なことに今頃気付きおったか〜」
「完璧・悪魔・時間の悪の協調が仕掛けた最凶の呪術だ
キン肉マンを殺すだけが目的の単純なものであるわけがねぇ
魔の砂時計の最終目的はキン肉マンおよび、その未来の息子万太郎・・・
すなわちキン肉王族の殲滅にある!」
ハナっから万太郎込みの抹殺計画だった賢い悪行超人達。アホの子揃いの正義超人とは格が違います
「や・・・やべ―――っ!
これは試合をストップさせてキン肉マンの命をなんとか救わねぇと!」
笑いすぎて腹筋痛い。もう勘弁してスカー
「や・・・やべーっ!」て台詞がまたボンボン餓狼ぽくて、読めば読むほどに笑ってしまう今週のスカー。面白すぎる
「聞こえるかパパーッ!タオルだーっ!
すぐにタオルを投入して試合を棄権するんだーっ!」
キッドはテリーに対してタオルを投入して試合を棄権するよう進言
なにせテリーはスグルと違って息子のことを認めています。キッドの頼みならあるいは聞いてくれるかもしれません
「タオル投入だと〜?何を馬鹿なことを!タッグチームは一心同体
どんな窮地にあろうとパートナーに戦う意思がある限り棄権はできん
俺達マシンガンズはネバーギブアップが身上!棄権など考えてもいない
だからタオルなんて最初から持ち合わせていないんだよ!」
しかし息子の頼みと言えどもこればかりは聞く耳持たないテリー。というか受け入れる入れない以前に
ハナからタオル持ってないから投げ入れようがないと即答します
しかしそんな中、テリーもまたスグルを攻め立てる万太郎の異変に気付いていた
『!?今・・・万太郎の軸足が一瞬消えたような?ああ!
そうか!万太郎とキン肉マンが実の親子だとすればこうなるのは当然!』
万太郎の右脚に現れた消滅の兆候。テリーもアホではないのですぐ事態を察知
しかし事態を理解したからといって、今のテリーにはどうすることもできません
「くっ!もう時間がない・・・こうなったらあれしかない!」
こんな切羽詰った事態にタオルを持っていないうっかり親父に憤りを覚える息子
こうなったら奥の手だ!とキッドがバッグから大事そうに取り出したのは、古びたテンガロンハットだった
「キッド、なんだそのボロっちいハットは?」
確かにボロボロの帽子なのでその感想は無理もないですが、友人がさも大事そうにバッグから出したブツをつかまえて
いきなりボロ呼ばわりするスカーは馬鹿キャラとして神懸かってるな。なんだこの畳み掛けは
「これは俺がヘラクレスファクトリーを卒業する際、
パパから譲り受けたテリー一族に伝わる由緒正しい品だ
俺達テリー一族にとって、このテンガロンハットは戦うグレートテキサンである事の証明
つまりこれを手放すことは戦いを放棄するに等しい行為となる!」
ガシャーン!!!
言うなりキッドはテンガロンハットをリングに向けて大遠投。ハットはガラスをブチ破って見事テリーまで届きます
>今更こんなことに突っ込んでもしょうがないんですが、帽子で割れる壁とかどんだけw危険すぎるだろ
>硬度10テンガロンハット!!!
>帽子がガラスを突き破るのを見て恐怖新聞連想したの私だけでしょうか?
>テンガロンハット>>>キッド≧本部
>ピーナツ飛ばして敵超人の体にめり込ませてクレーター作ったり
帽子投げたら当然のようにガラス突き破ったりキッドのリング外での強さは異常
>目測だが数十メートル離れた位置から、空気抵抗をもろに受けること間違いなしのただの布(だよな?)
を放物線を描く事なく一直線に投げつけ、しかも、リングエリアのガラス(だよな?)
をぶち破る威力にもかかわらず、あっさりとテリーの手中に収まる謎の勢い
思わず柳田理科夫ばりに何が起こってるのか計算しちまったじゃねーかw
こと投擲能力に関しては超人じみた腕前を披露するキッド(いや超人だけどさ)
たぶん幽々白書の刃霧要みたいな能力でも持ってるんだろう
「これは古ぼけてはいるがテリー家代々に伝わるグレートテキサンハット!」
「パパ!俺がこれを放った理由がわかるだろう!」
「キッドお前は・・・俺にこのテンガロンハットをリングに放って
試合を棄権しろというのか〜っ」
>>このテンガロンハットで… ★でいいじゃん
>来週、これがマスク剥ぎマッチなのを思い出して
「あ、ああ〜っ」とか汗だくになってるテリーやキッドの顔が目に浮かぶ
タオルを持ってない親父に、その代わりになる品をブン投げてやったキッド。肩の★でいいじゃん
未来を取るか誇りを取るか?テリーの選ぶ答は?次号へ続く!
テリーの すごい 砂時計破り
「お願いだパパーッ!俺がグレートテキサンハットを放った理由がわかるだろーっ!」
『わかる!お前の気持ちはイヤというほど・・・!キン肉マンの命が尽きる時は
同時にキン肉マンの息子である万太郎の命も消滅してしまうということ!
急がねば超人界最強一族の血が途絶えてしまう!
しかし俺にできるのか?キン肉マンがまだ戦う意思を明確に示しているというのに!』
棄権の意志を示すタオルの代わりとして、テリー一族に伝わるテキサンハットを父にブン投げたキッド
この究極の超人タッグ編数少ない常識人であるテリーは、息子の進言に共感し揺れ動きます
「テ、テリーよ・・・お前まさかそのハットを投げ入れ試合を放棄するつもりではなかろうな!」
「く・・・ダメだ〜っ!やはり俺にはできない!
最強の一族の血は途絶えさせたくない・・・しかし・・・
数々の戦いを経て培ってきたマシンガンズの信頼関係も失いたくない
俺はどうすればいいんだーっ!」
スグル本人が自らの命を賭して戦っているというのに、それを相棒である自分が止めることなどどうしてできようか?
友の命を救いたい気持ちと、友の意志を尊重したい気持ちの間で葛藤するテリー。でもこれって砂時計の対策がない限り、
棄権しても現状スグルは助からないので、そもそもなんら意味の無い葛藤だったりします
「棄権すりゃ砂時計が消える」ってんならわかるシーンなんですがね
『でも懐かしいぜ・・・このハット
その昔俺が全米超人レスリング選手権で優勝した時に親父から譲り受けた物だ
さすがに古くなって汗染みも目立つが、しっかり手入れは行き届いている
さすがは俺の息子・・・』
>パートナーが瀕死だというのに突然昔を懐かしむテリーがアレ
そんなワケで刻一刻とスグルの命が削られていく中、なにもできない自分に絶望して気でも触れたのか
テキサンハットを見て昔を懐かしんだり、親バカ発言したりなどと呑気なことを言い出すテリー
読者がその正気を疑いかけたその時、テリーに電流走る
「汗染み!あっ」
自分自身の発した「汗染み」という言葉にティンときたテリー。リング上で苦しむ相棒は披露で汗だく・・・
テリーの脳がフル回転を始める。キーワードは「汗」。一体何に気づいたというのか?
そんなこんなで時間は既に8分経過し、スグルの残り命は残り3分
カップラーメン作れば死ぬ時間です。いよいよもって猶予がありません
「パパーッ!いやテリーマン!昔あんたは言ってたよな!
マシンガンズでの役割はキン肉マンの頭脳として働くことだって!
こんな重大な場面でなんの手立てもないなんて・・・
ハットに収まってたグレートテキサンのオツムってのはその程度だったのかよ!」
自分達もなんら有効な策を打ち出せないクセに、父親をやたら責めるキッド
しかし息子からいわれのない誹謗を浴びた父はそれに激昂することもなく、大人の余裕で応えるのだった
「チチチチ。寝ぼけたことを言ってもらっちゃ困るぜ若造」
『あの左手の指の仕草は・・・パパが絶対の自信がある時に見せるもの!
何かあるんだ!キン肉マン親子を救う手立てが!』
スグルに続いてテリーの秘策キタコレ
不必要なまでの自身満々さに嫌な予感バリバリです
なんせスグルの秘策が「砂時計をひっくり返す」という超絶ボンクラだったので、
この自信満々のテリーを見ても正直それに毛が生えた程度の策だろうという予想しか・・・
「ヘイ!ざまあねえなキン肉マン!何が超人オリンピックV2チャンプだ
何が奇跡の逆転ファイターだ。その異名が聞いて呆れるぜ!」
「テ・・・テリーなにを!?」
もはや3分後には死ぬ満身創痍の相棒に向かって、唐突に辛辣な言葉を浴びせかけるテリー
なにがなにやら解らず唖然とするスグルに対し、テリーは更に心を抉るような言葉を次々と放つ
「綱引きの儀に出る前に大丈夫だって言うから
てっきり砂時計を自分で解いたのかと思ってたら・・・ただの痩せ我慢だったとはな
マリさんとハグしちまえばよかったんだよ!
ビビンバも解ってくれてるんだから
それを男の矜持を守る為とかなんとか、カッコつけたためにそうなっちまったんだ!
お前はマシンガンズというチームを捨てて個人プレイに走ったんだ
だから俺はもうお前をパートナーとして信用しねえ!」
>今週のテリーマンは読者の言いたいことを代弁してくれてて好感持てました
あいかわらず「チチチ・・・」の顔がうざいですけど
テリーの すごい 超正論
これだけつらつらと相棒を蔑んでるのに、まったくもってテリーの言葉を否定する要素がないところがアレです
全国読者の代弁というか。戯言で突っ込んできたことを全て本人に言ってくれました
「テリーお前〜っ!自分が何を言っているのかわかっておるのかーっ
数々の激闘をくぐり抜けて苦楽を共にしてきたお前だからこそ
私の気持ちをわかってくれていると信じていた!
一心同体のお前なからこそわかってくれてると信じていた!」
こっちは死にそうだってのに、信じていた相棒から突然なじられて怒り心頭のスグル
「わかってくれてると信じてたのに!」と繰り返すくだりは流石にちょっとスグルが可哀想に見えてくるな
あまりの出来事に身体の調子がおかしくなったのか、大量に流れる汗が何か妙な色に変色
いやいやこれはタダの変な色の汗ではありません。コアな肉ファンならば、この妙な汗が何なのかすぐに気づいたハズ
「ハッ!ガーリックくせえマッチョだけが取り得のお前の心なんてわかってたまるか!」
「グウウ・・・テリーよ〜っ!お前との仲もこれでおしまいだーっ!」
スグルに首を掴まれたテリーがそれを払いのけると、ついにブチ切れたスグルの逆水平チョップが炸裂
あと3分で生きるか死ぬかという瀬戸際で、まさかのマシンガンズ大崩壊。悪夢の展開に会場中の人間が頭を抱えます
「オーノー!あんた何やってんだ!俺は仲間割れしろなんて言ってないぞ!」
絶対の自信があると思われた父の醜態にガッカリを隠せないキッドでしたが、次の瞬間観客達のざわめきが起こる
これはなんの手品か奇跡か
『あーっとほとんど落ちかけていた砂が
突然上昇を始めたーーっ!』
ほぼ落ちかけていた砂時計の砂が、上に向かって逆流し始めたではないか!
>スグルから変な色の汗が…。今度はどんなゆでの超理論が来るんだろう
>砂時計の逆流、おそらくはマスクの汗が関係した強烈なゆで理論だと思いますが、
僕のレベルではまるで予想がつきません。はんぺらさんは予想できますか?
>まさか、大量の汗が砂を吸っているので上昇しているってオチですか?
>スグルの心がダークの面に傾いたから砂が逆流したとか?もうゆでマジックは止まりませんな
>悪行化っぽいことすると無効化?っつぅか、正義超人としてのスグルが死んでくって言うのも魅力的な気が
>でっ!出るぞー!!ゆで理論を超えた究極のゆで理論がーーっ!!(多分来週)
スグルが流している汗がただの汗だと思っている朋友には何が起きてるのか解らなかったみたい
対して汗の正体に気づいた朋友達は、皆一様に同内容の予想を送ってきてくれました。こちらです
>セイウチン「オラの時はアイアンスウェットなんて出なかっただよー!?」
>キン肉マンのマスク付近から出ていた汗はアイアンスエットで、
砂時計の砂は砂鉄でアイアンスエットをとして出るから逆流したのでは?
>アイアンスエットは磁石なのか。それとも、あの砂時計の中が磁石粉なのか。宋江将軍を思い出すわ!
>アイアンスウェットから磁力が生じて、砂時計の中身は砂鉄かなんかでと言う仕組みでしょうか?
ですが、急に強い磁力が生じるゆで理論が構築できません
確か前回決勝で磁気体質にはなってたとは思いますが
>多分アイアンスェット+内在していた体内磁力だと思うけど、これまた良くも悪くも読書の予測斜め上をいく発想
これで試合中は落下を阻止できれば。アポロンウィンドの推理といい、
ミートが超人界最優秀の情報バンクなら、テリーは誰も発想しなかった解を発見する天才だな
>アイアンスエットみたいなの来ましたね。でもこれじゃ根本的な解決になってない気が・・・
>アイアンスエット作戦に自信満々のテリー父はもうダメかもわからんね…っつーか逆立ちと大差無いぞアレ
>砂時計が逆流したのはアイアンスウェットですかね?そんなんでいいなら磁石でも貼り付けてろと
つーか、マンタ消滅の根本的解決には何にもなっていないし・・・
>これ汗が下半身に広がったらスグル死にますよゆで御大
アイアンスエット!
正義超人が仲間を憎んだりして友情が瓦解する時に流れると言われる、鉄を多く含んだ汗!
砂時計容器上方に位置するマスクが大量にこれを発汗した為、砂が引き上げられてると考えるのが有力です
「は?なんで鉄分を含んだ汗で砂が引き寄せられるの?」
という至極まっとうな疑問点がいきなりついてまわりますが
朋友のコメントにもあるように、砂時計には砂に砂鉄を使用するものもあり(よく知らんが誤差が少ないそうな)
ゆで御大ならばこんなしょうもない理由でも堂々と使ってくることは十二分に考えられます
また砂が普通の砂だった場合は、宇宙超人タッグ決勝戦・ヘルミッショネルズとの戦いで全身に帯びた磁気が
容器の中の砂にも磁気を与え、その効果でアイアンスエットに引き寄せられていると考えれば特に無理もない流れ
いずれにせよ、テリーがスグルを突然なじったのは
自分を憎ませる事でスグルにアイアンスエットをかかせることが目的でした
でも正直「磁力で砂を逆流させる!」ってホントに「砂時計をひっくり返す」に毛が生えた程度の策なワケで・・・
そもそも砂時計が消滅するワケでもないのであくまで時間延長策にすぎず、根本的な解決にはなってません
つかこれで破られたらサタン様はネタキャラ神の名を永遠に欲しいままにできるな
果たして磁力で悪魔の呪術は破れるのか?ゆで展開全開の次号へ続く!
磁力は呪術よりも強し
「な、何が起こってるんだ!?身体を逆さにしても砂が完全に昇りきることはなかったのに!
今はただ突っ立っているだけで砂がドンドン上昇していく!」
唐突なマシンガンズの仲間割れに呼応するかのように、謎の逆流を始めた魔の砂時計
ほんの一瞬で戻ってしまったバスター返しの時とは違い、噴水みたいな勢いでギャンギャン砂が戻っていきます
しかし好転した事態にスグルが喜び、マスクを覆う大量の汗が引くと再び砂は落下を再開
ブォーンブォーンと「もう少しでタイムアウトだよ!」という警告音を発し始めました。なんというハイテク機能
今より砂の量少なかった逆流前には鳴らなかったクセに!
なんてツッコミ甲斐のある砂時計なんだ。おそらくはサタン様の嗜好が反映されていると思われます
「テ・・・テリーッ」
死へのカウントダウンを自覚したスグル。流石に泣きそうな顔になって、消え入りそうな声でテリーに助けを求めますが・・・
「てめえ俺との仲は終わりだと言ったくせに
なんだ結局俺に頼るしかないんじゃねえかーっ!」
聞く耳もたずスグルをボコるテリーにコーラ吹いた。これは酷い相棒ですね
しかしこれまで長らくスグルにイライラしてきた読者にとっては実に爽快無比で溜飲が下がる暴挙
まさに読者の代行者として暴れまくるその雄姿に、読者のテリー株は上がりまくりです
「テリー〜俺はお前って奴をとことん見損なったぜ〜っ!」
「ケッ、一度愛想を尽かされた奴に見損なわれたって何とも思わないぜ」
互いに特攻の拓キャラ並みにブチ切れ、首を絞めあう2人
台詞の最後や背景に”!?”がマッチしそうなテンションです。ビキビキッ
もはや砂時計で死ぬのが先か、テリーに首を絞められて死ぬのが先かと会場中の人間達が絶望しかけたその時だった
けたたましい警報ブザーがビタリと鳴り止み、再び砂時計が逆流を始めたではないか!
「ジョワジョワ。どうせまた途中から砂が降下していくさ」
「いいや!そうはならないようだぜ悪行超人ども!」
「何ィ!?」
「どうせ無駄ですしおすし」と笑うライトニングに、何故かキッドが勝ち誇ってカッコつけてます
しかしまさにキッドの言葉通り。砂時計は半分以上上昇してもまだ逆流を止めず、見る見るスグルの肉体に生気が戻っていく
「こ・・・これは何故!?」
「キン肉マンよ。それはお前が俺を憎んで憎みきったおかげで起きた現象さ
お前なら超人界に古来より伝わるアイアンスエットを知ってるよな?」
やはりスグルの流した変な色の汗の正体は『アイアンスエット!』
かつて今よりも友情の教えが厳格だった正義超人達は、裏切りや憎み合うことを許されざる大罪と定めており
その禁を犯した者には、生涯重い鉄製の鎧を全身に着せさせるという重い刑罰が存在していた
その名残から、正義超人の遺伝子は憎しみあったり裏切ったりすると罪人の証として鉄分を多く含んだ汗が発汗されるのだ
これをかいつまんで解説してくれたのはここ数週セリフどころか1コマの登場すらなかったミート
どこに居たのかと思ったら、やはりセコンドとしてヌーヴォーのリングサイドに控えてました
「超人界の頭脳」のクセに、自身はなんの策も示さぬままただの解説役とか。なんて役立たずぶり
この親子対決は父と子、その双方に従者として仕えたミートこそが最大のキーマンになるんじゃないかと最初に予想しましたが
全然そんなことはなかったぜ!
「そ、そうか!マスクを覆うこの汗の膜は!」
「ああ。お前が俺を憎むことによってふき出したアイアンスエットだ
そして俺達はわずか12日前にヘルミッショネルズのマグネットパワーを浴びたばかり
だから必然的にお前のアイアンスエットには
大量の磁力が含まれているってわけさ・・・
特にお前のようなマスクマンは覆面に汗がたまりやすい」
「ああ〜っそうか〜っ!わかったぞーっ!
たしかほとんどの砂時計に使われる砂はただの砂じゃない!
磁鉄鋼の細やかな粒・・・つまり”砂鉄”だ!」
やっぱり砂鉄なのかー!このへんのシュール感は流石ゆで御大すぎる
今更ですが悪魔の呪術によって体内に生成された砂時計中身が実物の砂鉄ってなんだかアレな話よね
見た目ではなんぼリアルに見えても実際は「負のエネルギー」だとか、そういう呪詛思念的なものなのが普通だろうに
ゆで御大はそれを平気でやってのける!そこにシビれる!憧れるゥ!
かくしてテリーの砂時計破り成れり。そのゆで理論爆裂な全容は先週の朋友予想でおおよそ正解でした
磁力を含んだ汗を大量にかかせる
↓
マスクマンなので汗はマスクにいっぱい溜まる
↓
砂鉄がマスクに引き寄せられて砂時計が逆流する
こうして段階を追って並べてみると割と説得力あるように感じなくもないんですが、実際の所は
「重力には砂時計の力が勝ったのに、磁力には砂時計が負ける」
事に対して何の説明もないので、「磁力と重力にどんだけ差あんのさ?」っていうお粗末な理論なんですよね
しかしそれがゆで物理。辻褄が合えばそれにこしたことはない!真のファンならば考えるな!感じるんだ!
「テリーお前・・・私にアイアンスエットをかかせるためにワザと憎まれ口を・・・!」
「悪かったなキン肉マン。この妙案が浮かんだのは俺だけの力じゃない
このグレートテキサンハットのおかげさ」
『流石だ!やっぱりパパは生きる伝説だ!』
「やったぜマイサン!」と観客席にサムズアップするテリーと、
「やったねパパ!明日はホームランだ!」と大喜びするキッド
テリー親子の結託により、ついに魔の砂時計の砂は全て容器上部にまで戻されるのだった。HAHAHA!
それと同時にスグルの体内から逃げ出すブラックウィドーズ。GTロボのコアみたいね
逃すかコノヤロー!とばかりにスグルのトマホークチョップがこれを一刀両断
三日間その身を苦しめに苦しめたサタンの呪いを、ついに愛のキーパーソンなしで解決してしまいました
>磁力TSUEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
>磁力>>>>魔界の領袖+悪行超人結託の呪い
>磁力最強じゃん。この力を捨てて光ファイバーに走ったネプは間違いなく負け組
>フェイスフラッシュや万太郎との和解とか、キン肉親子の絆で砂時計が消滅すると思ってた俺涙目
>マンタのフェイスフラッシュが砂時計を破る。そう思っていた時期が俺にもありました
>結局砂時計の展開は必要だったんだろうか・・・ただマリさん道化に貶められただけだったな
>テリーマン〉〉〉〉〉〉(越えられない壁)〉〉〉〉マリさん
しかしこれでガチ親子対決が見れると思えば、ゆで理論GJと言わざるをえない
砂時計はスグルが万太郎を息子と認める展開に使われるんじゃないかと思いましたが
全然マンタ関係ないところでテリーが解決してしまいマジで意味不明
ホント砂時計は何の為の展開だったのかと
ゆで御大の脚本を俺達凡人が理解することは不可能なのだと、今更ながらに悟らぜるをえません
「テリーよ私は誓うぞ!金輪際アイアンスエットはかかない!
私とお前の友情は絶対じゃい!こい万太郎にカオスよ!
万全のキン肉マンの実力を見せてやる!」
悪魔の仕掛けた卑劣な罠を強い友情の絆によって打破したマシンガンズ
ついにベストコンディションのキン肉マンがその実力を発揮する。ここからが本当の勝負だ!って引きで次号へ続く!
マシンガンズ卑怯戦法
サタン様の呪術を磁力であっさり破り、ついにベストコンディションを取り戻したスグル
超人界随一と呼ばれる鋼のような筋肉も普段に増して逞しく、美しく、ある種の神々しささえ感じるほどです
「ゴメンなさいみんなに請われて私は出てきたのに・・・その期待に応えられなくて!」
マリさんマジ晒し者
方法はどうあれスグルが助かったんだから結果オーライなんですが。やはりキーパーソンたるマリさん的には
あまりにも立場なさすぎるというか、いたたまれないというか
本当にこの人何の為にここにいるの?っていうか。穴があったら入りたい気分でしょう
「そんなことないわ」と肩を抱くビビンバの笑顔にも「晒し者乙」という正妻の余裕を感じます
マリさん何でこのシリーズ登場しちゃったのか・・・可哀想。出てこなければやられなかったのに!(カミーユ風に)
「さっきはよくも蹴りまくってくれたのう!こいつはお返しだ!」
「カットしているのに・・・筋肉のバットでぶん殴られたみたいに痛い!」
万全のスグルが放つローキックは、カットしてなお強烈なダメージを残す凶器。その威力に万太郎の表情が歪む
いいですねいいですね。いよいよ読者待望のガチ親子対決らしくなってきましたよ!
ってズボボボボ
スグルを抱え上げ、思い切り投げ飛ばした万太郎であったが次の瞬間
スグルはチャンスとばかりにそのマスクに躊躇なく手をかけたではないか
慌ててマスクを抑えたので大事には至りませんでしたが、万太郎の口元が僅かに見えるというあわやの事態でした
「もう少しでマスクを剥がせるところだったのに。惜しいマネをしたぜ」
「おい!この試合は確かに負けたほうのチームリーダーがマスクを脱ぐデスマッチだが
試合中にマスクに手をかけるなんて反則じゃねえのかーっ!」
いきなりマスクを脱がしにかかったスグルの行動を非難するカオス。しかしスグルは悪びれることなく、逆にこれを一喝する
「ぶぁっかもん!マスカラ・コントラ・マスカラはデスマッチルールのひとつ!
かつてのウォーズマン戦、そしてヘルミッショネルズ戦を見てもわかるように
試合中でのマスク剥ぎはOK!
上手く剥いでしまえば早く戦いを終らせ、尚且つ勝利をも手中にできる!」
覆面剥ぎデスマッチで覆面に手をかけて何が悪い!シンゴーシンゴー
まさにスグルの言う通り、そういうデスマッチルールなのだからマスクを狙うこと自体はまったくもって無問題です
しかしながら正義超人、しかもその筆頭であるキン肉マンがそういった姑息を躊躇なく使ってくるとは予想外
自分の憧れだった「正義超人」像の以外な言動に、カオスは激しく狼狽します
「捨て子で身寄りのない俺にとって、堂々としたクリーンファイトと
友情に厚い正義超人の生き様は憧れと尊敬の対象だった!
それがなんだよ!いざ一緒のリングに上がってみたら
悪行超人並みの汚いことばかり!」
先刻の指折りに続いて、ルールの規定内とはいえ躊躇なくマスクに手をかけてきた「正義超人の頂点」
悪行超人並みは言いすぎですが、「卑怯か卑怯じゃないか」で言えばそりゃ卑怯。カオスが怒るのも無理ありません
「お前は今まで正義超人VS悪行超人の死闘の上っ面しか見ていない
一見クリーンファイトに徹しているように見える私達正義超人も
お前達の見えないところでは
悪行超人以上の悪辣な裏技を使っていた!
戦いにおいて躊躇することは勝利を遠のかせることを意味する
例え正義超人であろうと勝利を確実にするためには躊躇なく裏技を使う!」
これに対し、は?正義超人も裏技やってますしおすしとカミングアウトするスグル
ここでスグルが悪魔将軍の目に指を突っ込んだり、ウォーズマンの指を折ろうとしている回想シーンが挿入されます
ファーストを読み返してみてもそんな場面はまったくどこにもないんですが
「お前達の見えないところでは〜」という台詞は「読者の見えないところでは〜」という意味も内包しているのでしょう
「お・・・俺の見立て違いだったのか?正義超人っていうのは
手練手管で汚い攻撃をしてくる悪行超人に対してもドォーンと構えている
もっとクリーンな男達の集団じゃないのか!」
「フハハハハ!考えが甘い!若すぎる〜っ!
私は汚いとは思わん!正義超人同士の闘いという安心から
マスクには手をかけないだろうという思い込みのほうが危険だ!」
甘い!甘いよ!甘すぎる!苦くてナンボのコーヒー豆!
「このお汁粉頭!」とカオスの反論を一蹴したスグル。突っ込んできた万太郎を素早くロメロスペシャルに捉えると
シャカシャカ万太郎のマスクの紐をほどき始めます
うわぁ・・・さっきの投げられながらマスク掴むのはカッコよかったからともかくこれは流石に見苦しいな
「正義超人同士の戦いであっても決して油断するな!
油断すれば必ず寝首をかかれる!」
えーと、スンマセン
正義超人と悪行超人の違いって何ですか
「寝首をかく正義超人」ってそれホントに正義超人?日本語シュールすぎだろ
「やめろーっ!汚い手を使うのはーっ!テリーマンあんたからもキン肉マンに言ってくれ!」
「キン肉マンの言うことは正しい!人間を悪行超人の魔の手から守る為にも
正義超人たるもの周りの者は全て敵だと思って戦い
そして必ず勝たねばならぬ!その為の裏技は絶対に必定!」
「周りは全て敵と思え!」って荒みすぎだろ正義超人。信じることが友情じゃないのかと
もう言ってることメチャクチャです
>言ってることは正論なんでしょうけど、キン肉マンの口からあんなセリフが出て欲しくはなかった
>キン肉マンのえげつないマスク狙いにドン引きした・・・カオス、お前の気持ち分かるぞーっ!!
>カオスの嘆きは俺の嘆き。まともに戦ったほうが盛り上がるのに…
>キン肉マン本人が言うならそうなんだろうけど、ウォーズマン戦のキン肉マンは
ガチでクリーンファイトに徹していたとしか思えないですけどね・・・
>まぁスグルの言うように、正義超人の方が案外汚いことやってたりするんですよね
前のタッグ戦でのカメハメ→テリーのチェンジとか、王位争奪戦のメンバー入れ替えとか
そもそもなんで体調が万全になった今になってからこんな見苦しい攻撃を仕掛けてくるのかと
砂時計に侵されて、まともに戦えない時にこそやるべき
そんで「卑怯な手段ではあったが砂時計に侵されたこの身体ではこうするしかなかった・・・」とか言わせれば
左脚を撃たれた状態でロビンと戦った時、不意打ちの反則攻撃をしかけたテリーみたいでカッコよかったのに
死にそうな時にキン肉ドライバーとか無理しておいて
体調万全になった途端に卑怯攻撃に出るって何なの
どう考えても逆でしょうよ
ようやく砂時計がなくなってベストコンディションのスグルと万太郎のガチ対決が見れると思ったのにこの展開
ゆで御大は本当にこの夢の父子対決をどうしたいのか
「俺は汚ねえ非道なことをするやつは大嫌いなんだよ〜っ!」
俺も大嫌い。いいぞカオス!今お前は怒っていい
悪行超人に両親を殺されたカオスとしては、卑怯な行為とそれを振るう者は絶対に許せない存在
読者の気持ちを代弁するかの如くにブチ切れてリングになだれ込むと、スグルにギロチンドロップ
カットに入ってきたテリーをフライングニールキックでふっとばして臨戦態勢です
「テリーよ。このボウヤに正義超人流タッグ殺法の恐ろしさを教えてやろうぜ」
「OK!」
怒りに燃えるカオスを不敵な笑みを浮かべたマシンガンズが取り囲んだところで引き。悪っぽいなー
頑張れカオス!カオス超頑張れ!汚いマシンガンズをやっつけろ!な次号へ続く
アジアの人買いテリーマン
『さあ同じ正義超人同士の戦いながら、リング上ではザ・マシンガンズが完全ヒール!
マッスルブラザーズヌーヴォーがベビーフェイスという対立の構図ができあがったぞーっ!
流石に観客のコールもベビーフェイスである万太郎&カオスへの声援が多いかーっ!』
「見ろ!観客も正々堂々のファイトしか認めない!
手段を選ばず汚い手を使う連中なんか応援したくねえんだ!」
卑怯な連中は応援もされないですしおすし!と観客席を指差していきりまくカオス
子供の頃からの憧れの存在だった正義超人。その筆頭たるザ・マシンガンズ
思い描いていたクリーンファイトとは裏腹の汚い攻撃は、カオスにとっては裏切られたようなもの。キレるのも無理ありません
しかしマシンガンズは観客の声援などどこ吹く風。まったく意に介することなく言い放ちます
「どんなに美しい戦いをしたって、正義超人たるもの悪行超人に負けてしまっては意味がない」
てめえウォーズマンをディスったなぁー!?
愚直なまでにクリーンファイトを貫き、その結果勝てるハズだった試合をマンモスマンの造反を買って敗れたウォーズマン
スグルのこの物言いは確かに勝負の真理を捉えてはいますが、同時に「ウォーズマンはアホのボンクラ」と言ってるようなもの
何をしても勝つ、ってのは「超人レスリングの真理」ではあっても「正義超人の真理」であってはならないと思うのだよ。俺は
ていうか後ろのテリーの顔がヤバイ
アジアンマフィアの人買いみたいな顔してんじゃねーか。いくらなんでも悪人面すぎるだろ
「反則はもちろんいけない。しかし長年の経験から培った
反則ギリギリの汚い手なら使ったって構いやしない」
このツラで言われるとかなりシャレになってませんが、
しかし「反則ギリギリ」なら「反則ではない」ということなので、これに関してはテリーに同意です。ルール内なら構わないじゃん?
「ダメだーっ!正義超人と言われる者は絶対に汚い手を使っては!」
ぎっちょん潔癖症のカオスは「ギリギリでも汚い手はダメ!」と断固反対の姿勢を崩しません。若さゆえかなかなか堅いです
「言わせておけテリー。この甘いボーヤ達に実戦での裏技の怖さを教えてやろうぜ」
「平行線だから話しても無駄だ」と言いながら、左腕に砂時計の残骸である砂鉄を塗りたくるマシンガンズ
おーすごい。これは掟破りのあの技だな
「いくぜキン肉マン!」「おお〜よテリー!」
マシンガンズの掛け声とともに、2人の左腕から強力な電磁力が迸る。技の正体に気づいたミートが叫びます
「そうかわかったぞ!逃げてカオス!今すぐそこからーっ!」
「逃げるかーっ!
正義超人たるものいつも正々堂々!背中を見せることなどありえないーっ!」
逃げろよ!!!
「相手の技は避けずに受ける」のはリアルにおいてもプロレスの鉄則ではありますが、これはいけない
もうカオスは怒り狂いすぎて正々堂々を吐き違えちゃってますね
名前がカオスなだけにカオスな展開になってきました
というワケで掟破りのクロスボンバー、労せず命中
言わずもがな。左腕に塗った砂鉄は磁力を含んでいる為、マシンガンズに簡易クロスボンバーを使用可能にさせるのである
「ジョワー使いやがった!正義超人が悪行超人の技を!これぞ禁断の掟破り!」
「言っただろ。正義超人だって勝利の為なら非道な手段も使うってな」
悪行超人のフェイバリットホールドを躊躇なくパクる、時間超人も思わず感嘆するマシンガンズの手管
>完璧超人じゃないんだから磁気を帯びてても±のコントロールまでは無理だと思うが・・・
>正義超人が悪魔超人の技を使うことがそんなに珍しいか?
クロスボンバーなんてゼブラ戦でもロビンとやってるやん
>ネプ「フェニックス戦?クロス延髄?何の事です?」
>砂鉄を使ってのクロスボンバーは工夫の範囲なので個人的にはアリ
テリーマンは「非道な手段」と言ってますが、技コピーなんてキン肉マン世界では日常茶飯事なので読者は特に卑怯と思わないよね
「ゲボボ」という面白い呻き声をあげて倒れこむカオス
しかしスグルも先週まで万太郎にボコられたダメージが蓄積しており、大技を放ったせいでグロッキー気味です
力尽きる前にもう一仕事じゃない!とばかりに今度は万太郎にクロスボンバーの狙いを定めるマシンガンズ
これはその名の通り「掟破り」の展開父による息子のマスク狩り!
キン肉族のご先祖様達が嘆くようなバチ当たり行為ですが、この一撃は余力を振り絞ったカオスが食い止めます
「汚い手を使うやつは許さねえんだよ〜っ!」
カオスの気持ちは痛いほど解るところでですが、いい加減この物言いもゾンビみたいで病的
マシンガンズは汚いわ、カオスは「汚い奴はゆるさねえ!」の一点張りだわでまともな試合になりません。まともなのは万太郎だけか
>前回の露骨な紐抜きは萎えたけど、今回のは大有りですし、逆に余りに過剰反応するカオスに萎えた
これはカオスも裏技容認に考え方が変わる展開かな?
そうでないとクリーンファイト一辺倒でマシンガンズに勝つのもなんだか・・・
「バカめが。カオスのカットなどなくともそんな付け焼刃のクロスボンバーに
万太郎のマスクを狩る威力はない。完璧超人界の至宝を舐めるな
そこまで頑丈にフィットしたキン肉王族のマスクを剥がすことができるのは
俺とマンモスマンだけだ〜っ!」
事の顛末を見据えていたネプチューンマンは、付け焼刃のクロスボンバーではキン肉族のマスクは狩れないと断言
アイスラッガーを掴んで引っ張っただけでズボボーッという勢いで脱げかけましたが
なんかもう今回は口を開く連中どいつもこいつもボンクラ発言連発で読んでて疲れます
「教えてやるぜボーヤ。勝利を渇望している時の正義超人がどんなに非道かをな
ビルディング解体落しーっ!!」
万太郎のマスク狩りは逃したものの、具合よく突っ込んできたカオスを飛んで火に入る夏の虫と痛めつけるマシンガンズ
顔面にテキサスコンドルキックを食らった状態でスグルに両足をとられて、顔からリングに叩きつけられるツープラトン!
>マシンガンズのツープラトンが最近流行の合体技でがっくりというか・・・
もうちょっと昭和的な技を選んで欲しいと思うプロレスファンです
たまらずダウンを喫したカオスですが、気力と根性で顔面から夥しい流血を流しながらもヨロヨロと起き上がります
「そうらボウヤ〜ッ!痛いのはここかーっ!?」
瀕死のカオスの頭を無理矢理持ち上げ、傷口を広げるように容赦ない鉄拳の嵐を叩き込むテリーマン
そしてこの悪党顔ときたら!
マジ逃げ出したフィリピーナを殴ってるアジアの人買いです
かつての超人オリンピック準決勝での反則攻撃のように。タッグトーナメントはぐれ悪魔コンビ戦での反則攻撃のように
あの時と違って凶器こそ使用していませんが、見る者ドン引きの鬼気迫る表情でカオスを仕留めにかかるテリーマン
カオスピンチ!残虐テリーマンに対する反撃の手立てはあるのか?次号へ続く!