塚原卜伝ラーメンマン

「そうら〜どうだボウヤ〜ッ!悪魔のテリーマンのナックルは〜っ!」
割れたカオスの額にねじり込むようなブロンコフィストを連発するテリーマン。その鬼気迫る表情はまさに悪魔の形相です
成す術なく翻弄されるカオスへ仲間からの声援が飛ぶ。しかし一際大きな声でこれを叱咤激励したのは意外な男だった

「万太郎もカオスも情けないぞ!付け焼刃のクロスボンバーを喰らってからやられっぱなしじゃねえか!
俺は21世紀からやってきたから知っている!

新世代超人ってのは若く知力体力とも優れた精鋭揃いだと!」
・・・おや!? ネプの ようすが・・・!
>ネプがなんかまたキャラが変わっちまったい
まあ正義超人の中ではまだ認めてた2人ということですかね
>ネプチューンマンの突然の叱咤激励にマンモスだけじゃなくて俺もビックリ
何も言わないミートよりも頼もしく感じたのは俺だけか?
>ネプチューンマンは随分と新世代超人を評価してたんですね
改心するまではセイウチンをマンモスマン以上と評価してたし、
今になってこういう発言をしたということは、なにか新世代超人に求めているものがあるんでしょうか?

マンモスマンも唖然とする勢いでヌーヴォーを応援したのは、なんとネプチューンマン
先週クロスボンバーをパクられてマシンガンズに腹立ってるせいもあるかもしれませんが、これはかなり唐突な言動
まぁそんな深い意味はないコマだと思いますが、試合前の吐血で不治の病フラグも立ってるしまさかこの土壇場にきて
「俺はあえて汚名を被り悪を演じることで正義超人を鍛えていたのだ」とか説得力ないこと言い出すんじゃないか心配です

「カオス!タッチだーっ!」
流血で視界を覆われ防御も攻撃もままならぬまま、ただ溢れ出す怒りに任せて両腕を振り回すカオス
万太郎のタッチすら拒絶して暴れるカオスを軽くあしらいながら、テリーマンが
偉そうに説教垂れます
「お前は気がはやるばかりで万太郎のサブパートナーとしての役目を果たしていない
サブパートナーの役目は、あくまでチームリーダーの手となり足となり試合を作り上げること
今のお前は試合を作っているのではなく、チームリーダーの足を引っ張っているだけ・・・

ハンサムフェイスが台無しだな」
お前もな!
そんなアジアの人買いみたいな顔になっちまってハンサムフェイスが台無しです
しかしながら説教の内容はまったくもってテリーの言う通り
自分の感情に流されるまま万太郎との連携も無視して暴れるカオスは、さながら試合をかき乱すだけの暴走列車状態
一刻も早く冷静になってチームプレイを復活させねば、このまま百戦錬磨のマシンガンズに軽く料理されてしまうは必定です





「ボウヤ、アキレス腱固めのかけ方を間違えているな
それじゃあミーからはいつまでたってもギブアップは奪えないよ」
「ぬかせー!踵から指二本分くらいの位置に極まるポイントがあるのは誰でも知ってる!
それで俺は
花山神社で何人もの相手からタップを奪ってきた!」
なんとか鉄拳の雨をかいくぐり、起死回生のアキレス腱固めに捉えるカオスだったがテリーのこの余裕
テリーの「これ極まってないですしおすし」という挑発に対し
「俺のアキレス腱固めは花山神社最強だ!」と反論するカオス
ビーフマンや一番マスク相手に猛威を振るった技
をそんなに自慢されても
>ゆで御大の今週もすごい設定無視。カオスお前花山神社ではブタ肉マンだっただろ
朋友のツッコミ通り、このコマの回想でカオスが観客達の前にビーフマンからタップを取ってるシーンがあるのですが
あの見世物ショーではカオスはブタ肉マンという被り物レスラーだったので、こんな回想シーンは本来ありえません

流石はゆで御大!この程度のミスは当たり前でやってのける!そこにシビれる憧れるゥ!
「ボウヤは圧倒的に実戦経験が不足している。確かに技の基本はできているが
みんながみんな同じポイントで決まるワケじゃない
超人の皮膚の固さ、骨格・関節の柔らかさは千差万別だ

個人個人の弱点ポイントを探し出して技を極めるには、
多くの強豪との実戦をこなさなければならない!
実戦経験の差ってやつを見せてやるぜーっ!」
教科書関節技は実戦では役に立たない!
ちょっと意味合いは違いますがバキの最大トーナメント編、刃牙VS猪狩戦において非常にわかりやすい例えがありました
「身体の柔らかい格闘技相手には卍固めは効かない」
これは極端な例ですが、関節技というのは関節の柔らかさ等の個人差によって効く相手と効かない相手がいるのである
普通に仕掛けて効かない相手に、効くようにかけるのが実戦で培った経験。カオスにはそれが圧倒的に足りないのだ

「手本を見せてやる!」と言わんばかりのテリーのアキレス腱固めに悶絶するカオス。ここは流石にベテランの貫禄
そのまま流れるような変化で伝家の宝刀テキサスクローバーホールドにカオスを捉えます

「カオス!タッチだー!」
「お・・・俺はいつもクリーンで正々堂々のファイトに魅せられ正義超人に憧れた!
みなしごで独りぼっちの寂しさも!正義超人の仲間を思いやる心や
フェアプレイ精神を見ることによって元気と勇気をもらってたんだーっ!
なのに実際のリングでやっていることは・・・
観客のブラインドをついた非情な裏技やラフ殺法だったなんてーっ!」

カオスの双眸からボロボロとこぼれ落ちる涙
勿論テキサスクローバーホールドが痛いからではない。信じていたモノに裏切られた悔しさと怒りが溢れ出ているのだ
肉体以上に大きな精神のダメージ。そんな相棒を心配し必死に手を伸ばす万太郎だったが、カオスはまたもやこれを拒絶
「万太郎!悪いがお前の助けはいらない!俺はあの時誓ったんだ!
俺を優しく育んでくれた村、愛する両親をブチ壊した非道な悪行超人どもと
この世にいる汚い手を使うあらゆる超人達をぶっ倒すと!」
汚ねえ奴は1人残らず皆殺し!
幼くして目の前で両親を惨殺されればこうもなる。かなり極端ですがカオスの絶対に曲げられない信念というやつでしょう
コーナーの鉄柱を掴んだカオスは、怒りのパワーでテリーを吹き飛ばして見事テキサスクローバーからの脱出に成功

「ウグワァ〜ッ!」と半ば狂乱気味の奇声を発して追撃しようとする姿はまるでバーサーカーです
しかしそんな理性を失った獣がたった1匹でどれだけ暴れようとも、「超人タッグの珠玉」に傷をつけられるワケもない
先にテリーが説教したように。
これはタッグマッチなのだから





かくして阿吽の呼吸でテリーのフォローに入ったスグルにより、必殺のWキン肉バスターを浴びてしまうカオス
これには流石のバーサーカーモードもひとたまりもなく、白目を剥いてダウンを喫してしまいます

進むカウントダウンと自分の名前を叫ぶ万太郎の声が次第に小さくなっていく。このままKOかと思われたその時
薄れゆくカオスの意識の中に、あの男が現れた
『ラ・・・ラーメンマン・・・』

>ラーメンマンはあの世で塚原卜伝と合体したようです
何故か囲炉裏で鍋を煮込んでいるというシュールなシチュエーションで登場のラーメンマン
完全に塚原卜伝です。来週絶対鍋のフタでカオスの攻撃受け止めるだろこれ
えるカオスにはラーメンマンは何を伝えようというのか?
次号へ続く!


デンジャラス青年粥が出てこなくて暴行致傷

「ラ・・・ラーメンマン!?」
「相手のツープラトンを浴びての失神は桃源郷の如く甘いもの・・・
しかしその快楽に身を委ねるのも一興・・・丁度粥が炊けた。一杯どうだ?」

Wキン肉バスターを浴びて失神したカオス。現実と切り離された世界で彼の前に現れたのは、誰あろうラーメンマンだった
「お前、ツープラトン喰らって失神したんだけどとりあえず粥でも食っとく?」
などと呑気な事をぬかすラーメンマン。「そんな時間ないよすぐに戻らないと!」と怒るカオスが至極まっとうです
しかしラーメンマンは「お前の身体ん中に俺の一部入ってるし。そんなツレないこと言うなよ」と焦るカオスを諌めます

「まぁ先人の言うことにも少しは聞く耳を持て。我が中国には”邯鄲の夢”と呼ばれる故事がある」

一人の血気溢れる青年が邯鄲という町の茶屋を訪れた
彼は頼んだ粥がなかなか出てこないのでうたた寝をしてしまう
目を覚ましても粥が出てきていないことに逆上した彼は

店主を殴りつけて店を去ったが―
その後の青年は野望に満ちた波乱万丈の生涯を送り・・・やがて臨終の時
友人もなく、愛する者もなく、彼を看取る者は誰一人いない寂しい最後
その間際になって青年は初めて自分の人生の虚しさに気付くのだ

青年「俺の粥はまだか!」

青年デンジャラスすぎだろ。若い頃の海原雄山とかこんな感じだったんじゃないでしょうか

「ラーメンマン!俺は早く戦列に戻らないと!」
ここまでの長話もなんのその「そんな話どうでもいいから帰らせてくれ」とのたまうカオス
しかし大人なラーメンマンはこれにキレるでもなく、ゆっくりと一呼吸おいてから最後のオチをつけ加えます
「そう慌てるな。この話には続きがあってな
臨終と同時に青年はハッと目を覚ます。そこは粥を頼んだ茶屋で、青年はまだ若いままだった
そう、すべては夢の中の話だったのだ。粥はまだ炊き上がっていなかった」

>なんか邯鄲の夢の話が微妙に違うような・・・青年の最期ってあんなでしたっけ?
うーむ、このラーメンマンの語った「邯鄲の夢」はちょっと・・・というかかなりアレンジされてますね
実際の「枕中記」における邯鄲の夢のあらすじはこういった内容で、本来は栄枯盛衰の儚さを説いた話です
ラーメンマンはこの話を引き合いに出して、カオスに何を伝えたいのでしょうか





「このがらんとした空虚な部屋を見ろ。地の色に染まった壁を
これはお前の心の中だ」
「こ・・・これが俺の心の中?」

このあからさまな塚原卜伝ロケセットはカオスの心象風景であると説明するラーメンマン
あんなに逸ってたわりに手渡された粥と箸もってしっかり食ってるカオスが笑える
「お前はまだ自分の事を天涯孤独だと思い込んでいるな
友人を失い、両親に先立たれ、この時代にたった一人寂しさと憎悪で打ちのめされそうになっておる
花山神社のプロレス仲間、がきんちょハウスの子供達、なによりタッグパトーナー万太郎のことさえも
まだ”ただの仲間”ぐらいにしか思っていない・・・
お前の心の支えはギラついた復讐心だけだ」
ラーメンマンはカオスの心中を見抜いていた
メモリーズキーによって記憶を取り戻す前ならともかく、過去を思い出した今のカオスの根幹は「復讐者」に他ならない
その姿はまるで、今ラーメンマンが話してみせた邯鄲の夢の青年のようではないか
「今一度自分をよく見つめなおしてみるがよい。邯鄲の夢の青年のように、まだ間に合うはずだ
お前はまだ若い。やり直しがきくのだ」
ラーメンマンは自分がDrボンベから「間隙の救世主」の存在について聞かされていた事と、
カオスこそがその間隙の救世主であると見込み、彼に自身の分身とも言える髪飾りを埋め込んだと告げる

「お・・・俺が間隙の救世主・・・そんなバカな」
「そう、バカな話だ。お前のような憎悪にかられて戦うだけの男がそんな器であるはずがない
世を拗ねた虚ろな心のままでは悪を打ち破り覇者となる資格はない
その胸にしっかと刻むのだカオス!心に愛がなければ!
そして人から愛される存在でなければ!
真の英雄たりえないのだ!」

ああ 心に愛がなければ
スーパーヒーローじゃないのさ

>アニメOPの歌詞をわざわざセリフにするとか無性に感動しますね
ラーメンマンは憎悪に囚われたカオスの心を救済すべく、彼の深層心理に現れたのだ。面倒見のいいオッサンです
ありがたい説教を受けて痛み入るカオスではありましたが、それでもどうしても反論したいことは言わずにおれません
「しかしお言葉ですがラーメンマン!誰からも「正義超人の中の正義超人」と慕われる
キン肉マンとテリーマンのどこに愛があるのでございますか!?
遠くから見るのとは違って、リング上では非情な裏技のオンパレード!
あの二人に愛があるとおっしゃるなら!このカオス正義超人になどなりたくありません!」

いきなり正式な弟子になったかのような尊敬語です。唐突すぎるだろ
「あの卑怯コンビのどこが愛なんだよ!」というカオスの反論はもっともですが、ラーメンマンはこれに笑ってこう答えた
「フフフ・・・カオスお前にはわからんのか。あの二人の大きな愛が
それに気付いた時、お前は立派な正義超人になれる」
「今すぐ教えてくださいラーメンマン!」
ゆとり丸出しのカオス萌え
「悠長なこと言ってないで今すぐ教えろ!」と迫るカオスでしたが、ラーメンマンは笑顔のまま消えてしまいました
ラーメンマンのこの物言いからすると、やはりマシンガンズはヌーヴォーを鍛える為に敢えてダーティファイトをやってるみたい
しかしあの露骨な紐ほどきはいくらなんでも寒すぎるだろ





『い・・・今のは一体なんだったんだ・・・?長い時間をあの部屋で過ごしたような気がするが
リング上ではほんの数秒しか経っていなかった・・・まさに俺にとっての邯鄲の夢というわけか』

ラーメンマンと別れ、現実世界に引き戻されたカオスはなんとかカウントナインで復活
説教の内容は理解したものの、やはり悪行超人に対する復讐の炎を消すことはできないカオスは苦しみます
しかし
「カオスファイト!カオスファイト!カオスファイト!」

「お・・・俺の好きな松田聖子ちゃん・・・凛子ちゃんたらあんな格好までして・・・」
悩めるカオスの視界に飛び込んできたのは、あんなに「恥ずかしい」と言っていた松田聖子のコスプレでエールを送る凛子の姿だった
「ああそうか、自分は独りじゃないんだ」
さっきラーメンマンに言われた言葉を噛み締め、その強張っていた表情に柔らかさが戻るカオス
背後から奇襲してマシンガンズに開脚キックを食らわし、ラーメンマンが乗り移ったような反撃を見せます・・・が!

KUN−FUなら俺もできるぜーっ!」
エセ外人ぽい発音で放たれたテリーマンのバク宙キック。被弾して吹き飛ばされたカオスはウォーキューブのガラスに激突
割れて落下したガラスの破片が、
こともあろうか凛子の足を傷つけてしまう

「り・・・凛ちゃん・・・!」
凛子ちゃんなのか凛ちゃんなのか。カオスの凛子の呼称が定まってませんが、これは思いがけぬ展開に
せっかく穏やかさが戻りかけていたカオスの心を、一発でチャラにしてしまうような非情な事故
凛子の負傷でカオスの復讐心が再び爆発する?次号へ続く!


48の殺人技VS52の関節技

『あーっとウォーキューブのガラスの破片がトナーナメントマウンテンの下にいる
女性客に当たってしまったーっ!』
「本来なら人間を悪行超人の手から守りぬかねばならない正義超人の俺が〜っ
自ら人間を傷つけてしまったーっ!俺は超人としても人間としても失格だ〜っ!」

カオスがガラスに激突した際に割れた破片が、こともあろうか凛子の足に怪我を負わせてしまった
どちらかと言うと怪我させたのはカオスをガラスに激突させたテリーであって
蹴り飛ばされたカオスは不可抗力だと思うのですが。親しい人間を傷つけてしまった事に激しくショックを受けています
というかカオスがこれだけ自責しているのに
テリーが1コマたりとも謝罪してません
テリーのボンクラ具合どういうことなの・・・
幸い怪我はそれほど深くはないようですが、大事をとって病院へ行くべきと担架に乗せようとする医療スタッフ
しかし凛子はこれを毅然と拒否し、リング上でうろたえるカオスを叱咤激励するのだった
「こんなに近い場所で超人同士の戦いを見てるんだもの
怪我をするのは自己責任であって超人のせいじゃないわ!
私は見ておきたいの。カッコつけで我儘でジコチューな超人の戦いを!」
「カッコつけで我儘でジコチュー!?お、俺が?」
野球場だって「ファールボールにご注意ください」というアナウンスが常に流れています
酔っ払いのオッサンがファールボール顔面直撃で怪我をしたとしても、それはオッサンの自己責任なのだ。凛子えらい

「あんた幼い頃から天涯孤独だっていうことをいつまでも嘆き悲しんでいるようだけど・・・
身寄りが無い人間はこの世にあんただけじゃないのよ!?沢山いるんだから!
だけどそんな子たちはその境遇を嘆いたりしないで逆にバネにして明るく生きてるんだよ!
あんたの事をこんなに思って愛してくれる人がいっぱいいるのに
いつまで一人ぼっちだってイジけるつもりーっ!?」

「いつまでも甘えてんじゃないわよ!」
自分自身も捨て子という境遇であるから言える、凛子の説教の含蓄。あんたは一人ぼっちなんかじゃない!
沸き起こる仲間達のカオスコールと凛子の双眸から溢れる涙。カオスの中の負の感情が瞬く間に溶け去っていく
「な・・・なんだ・・・?これまで気持ちが燃え上がったり湧き立つことはあったけど・・・
今はそれに加えてすごく安らぎと幸福を感じる・・・・!
これがラーメンマンの言っていた愛の力か!」

「愛の力は偉大ね。カオスの顔つきが変わったわ」
咽び泣く凛子の肩を優しく抱くマリさん。顔を上げた凛子の視線の先には
賢者顔になったカオスが無言で礼を送っていました。ふぅ・・・

それにしてもしたり顔で愛を語るマリさんがなんかアレです
散々この人にイライラさせられた読者としては「
役立たずの愛のキーパーソンのクセにお前が言うな」と苦笑してしまう





凛子の治療で中断された試合も再開。ヌーヴォーは頭を冷やしたカオスに代わり、チームリーダー万太郎がリングイン
これを受けてマシンガンズもテリーからスグルにスイッチし、再び親子直接対決です
「偉大なる超人オリンピックV2チャンプ・・・レジェンドの中のレジェンドという父上の威厳に
僕はとらわれすぎていた。同じ準決勝まで進んできたライバル超人だと思えばいいんだ!」
「何をインチキ野郎ーっ!48の殺人技のひとつカメハメロックじゃーっ!」
>48の殺人技に地味な関節技が有った件
>アームロックが52の関節技じゃないなんてさすがゆで
>キン肉マン…それ、殺人技じゃなくて関節技じゃね?

なにか精神的に吹っ切れた様子の万太郎。逆転への狼煙かと思われましたが、いきなりアームロックを完璧に極められて悶絶
「関節技なのに52の関節技じゃなくて48の殺人技なのかよ」というツッコミは至極もっとも。しかしよく考えてみてほしい

アームロックの恐ろしさは孤独のグルメファンには周知の通り
ゴローさんのこの芸術的なアームロックは
殺人技と呼ぶに相応しいのではなかろうか。があああああああ
完全に決まったアームロックは誰の目から見ても脱出不可能。ギブアップは時間の問題かと思われた万太郎でしたが
ここで彼は観客の誰もが予想しなかった方法で技を逃れます

「ウヒョー。父上の髪は少しくせっ毛なんだな」

目には目を。歯には歯を
卑怯には卑怯だ!ウヒョー
右手でスグルのマスクの紐をシャカシャカほどき始めた万太郎。これにはスグルもたまらず技を解くしかありません
すぐにマスクを直して今度はフロントチョークに捉えるも、
これまた万太郎報復の指折り
自分が見せた裏技を完全に吸収され、思わず唸るスグル
「あらゆる戦いにおいて躊躇することが勝利を遠のかせる・・・
例え正義超人であっても勝利を確実にする為には躊躇なく裏技を使え!だろ?」
「フフフ・・・こいつは侮れないな。キン肉万太郎!」
「初めてだね。僕をインチキ野郎って呼ばなかったのは!」

スグルがこの試合で初めて見せた「万太郎を認める発言」が裏技の使用の賞賛ってのも酷い話ね
ともあれスグルは裏技の使用に踏み切った万太郎のことを見直したみたい。パートナーカオスは複雑な表情です
>どんな理由を付けてもマスクの紐を解くのは引く

「インチキと呼ばないからって調子に乗るなよーっ!」
「父上は48の殺人技を使ったけど、僕だって西伊豆でのカメハメとの特訓で・・・
カメハメ52の関節技は得意なんだよ!
52の関節技のひとつ!キラウェア・ストレッチーッ!」

どう見てもあまり痛くなさそうな52の関節技キラウェア・ストレッチが炸裂!
ぶっちゃけキン肉スペシャルのほうがよっぽど痛そうです
>スグルはまだ知らない52の関節技を万太郎に教えるとはカメハメやるな
>間接技では万太郎の方に一日の長がありますね。あの時点でのスグルはまだ間接技を教えてもらってませんし
>48の殺人技VS52の関節技の激しい熱い応酬をもっと見たいものじゃ…

この時点でスグルは師・カメハメの52の関節技の存在を知らないワケで、
父の48の殺人技に対し、息子がそれで対抗するというなんとも燃える展開に
「ぬぉお〜っ屁のツッパリはいらんですよ〜っ!」
スグルは力任せにキラウェアストレッチから脱出
52の関節技のクセに
3コマしかもたないとか簡単に破られすぎ。あまり痛そうに見えないだけはあります
ラスト、有り余るパワーで吹き飛ばされた万太郎が先週砕けたガラスの穴から
地上に落下したところで引き
カオスの立ち直りの為だけかと思ったら、結構出番引っ張りますこのガラスの穴。侮れません。万太郎の運命や如何に?
次号はU世休載なので再来週に続く!


カオス詐欺師に騙されやすいタイプ

『流石に超人である万太郎もこの高さから落ちてはひとたまりもないーっ!
絶体絶命だーっ!』
ウォーキューブに開いた大穴からトーナメントマウンテンの外へと落下してしまった万太郎
相手をブン投げて月面に激突させる技もあるというのに
たかが数十m落下しただけで絶命とか笑止千万ですが

展開的にそういう事らしいので、ここは釈然としないながらも目を瞑るのがゆでファンの嗜みです
しかし予測される惨劇に観客の多くが目を覆ったその瞬間、万太郎の身体は空中で静止
間一髪で差し伸べられた力強い腕によって落下を免れていた

『あーっとキン肉マンが万太郎のトーナメントマウンテンからの落下を救ったーっ!』
「ち・・・父上・・・!」
「勘違いするなよキン肉万太郎。私は息子と認めたからお前の落下を防いだのではない
私達正義超人は敵対超人が我々の繰り出す技ではなく、
不意のアクシデントによって棚ボタ式の勝ちを拾うことを良しとしない
正義超人の定義する”勝利”とは
四角いリング内で敵対超人を堂々と
己の技だけで屈服させるものなのだ!

だからこれを情けと思うな。リング上でお前にギブアップと言わせる為に引き上げているだけだ」

>スグル・・・お前の初期の試合なんてタナボタ勝ちばっかりだろ
>素顔晒したら死刑と分かってる相手にヒモ解きも「堂々とした行為で己の技」か…スグルマジキチ

指折りは汚い技だけど別に反則じゃないし、そりゃいいでしょうが
マスクの紐を本気で解きにかかるのは「己の技だけで屈服させる」事になるのだろうか
本人がそう言ってるのでそうなんでしょうけど。ゆで脚本にまっとうな突っ込みを入れるほどナンセンスな事はありません

『こ・・・これだぁ〜っ!俺が長年憧れ続けてきた真の正義超人像!』

何の疑念もなく感動して涙すら浮かべるカオス
ついさっきまであんなに半切れだったクセにこの変わり身。展開は早くて助かりますが単純思考にも程がある
「僕を万太郎と呼んでくれただけでなく、正義超人の矜持まで教えてもらって感謝している・・・
このお礼をどんな方法で返したらいいものか・・・
こんな礼はどうだいーっ!?」

無事スグルに引き上げてもらった万太郎は、命の恩人に対していきなりエルボーを叩き込む。卑怯?否!
万太郎の一撃を見たカオスは、声をあげてその行為を賛辞した
「わかる!わかるぜーっ万太郎!俺達新世代超人が伝説超人から教わった
正義超人としての矜持や心構えへの礼はただひとつ!
そのレジェンドをリング上で倒すことだけだ!」
弟子が師匠を超えること以上の恩返しはない
リング上で伝説超人を打ち倒すことこそ、新世代超人から彼らに贈ることができる最高の礼なのである
つうかカオス、いつのまにかちゃっかり自分のことを新世代超人扱いにしてんのね。時代の違う人間なのに

「ただのおバカコンビと思っていたら」
「少しは理解力があるようだな」
伝説超人に対する経緯と感謝の気持ちを明朗に伝え、その上で勝利を宣言するヌーヴォー
一皮向けた若い正義超人コンビの姿を見て、スグルとテリーは満足げな笑みを浮かべるのだった

>ぶっちゃけ2世は砂時計破ってからすぐ今週に飛んでも別によかった気がする・・・
なんでわざわざ裏技とかオールドファンの気持ちを愚弄するような展開やったのか

気持ちは解るが落ち着くんだ。そんな事言い出したら砂時計自体まったく意味なかったし
(マリさんはマジ何の為に出てきたのか存在意義が不明だわ、読者予想の多かった万太郎のフェイスフラッシュもなかったわ
結局「テリーが一人で解決しちゃいました!」で終ってしまって本当に何の為の仕込みだったのか考えただけで気が狂う)
裏技の流れは先輩から後輩へ実戦の厳しさを叩き込んだ良いシーンと解釈できるだけ、砂時計に比べりゃ遥かにマシかと





『あーっとマシンガンズダブルノックダウンだーっ!』
胸のわだかまりも消え、すっかり本来の伸び伸びとしたファイトスタイルを取り戻したカオスは絶好調
万太郎との連携も冴え渡り、互いの視線すら合わせないで華麗なコンビネーションを決めまくります

>ほんの数分前に余裕たっぷりに笑いながら「そこはポイントじゃない」とか講釈たれてたテリーが
今週いきなり似たような脚関節技喰らって
すげー絶叫してたのが噴いた
「今までマシンガンズと対戦してきたチームは二人の完璧なチームワークに
少しずつ身を削られ心を揺さぶられ、気がついた時には満身創痍で屈服しているのが普通だったが・・・
万太郎とカオスは戦う事によってどんどんチームワークが冴え渡り
完全なタッグチームとして覚醒していく珍しいケースだ!」
数分前までは極まらなかった関節技もホレこの通り
アントニオ猪木の風車の理論ではありませんが、珠玉のタッグと呼ばれるマシンガンズとの戦闘を経て研ぎ澄まされていく2人
まさに
「戦いの最中で成長していく」を地でいくようなヌーヴォーの急成長ぶりにロビンも思わず唸る

勢いに乗るヌーヴォーは一気呵成に攻め立てますが、ここで「伝説」がその本領を発揮する
「なぜ私達が至高のタッグと称されるのか・・・その答を今教えてやる!
敵を量るは目に在りーっ!!」

互いにヌーヴォーをキャッチして上空高くジャンプするマシンガンズ。この体勢は必殺ツープラトンのアレ!
マシンガンズが
無敵のマッスルドッキングを仕掛けたということは決着は間近か?
敵を量るは目に在り!同志を察するはヘソに在り!
食らってしまえば敗北は必至。ヌーヴォーはこの伝説のツープラトンをいかにして破るのか。次号必見


ミート役立たず極まる

万太郎とカオスそれぞれを抱え上げ、宙高くジャンプするスグルとテリー。「ツープラトンの芸術」マッスルドッキングの体勢です
ヌーヴォーの応援団は目を覆い、マシンガンズの応援団は勝利を確信する中、パイプ椅子から立ち上がって叫ぶ1人の男あり
「何をしている万太郎カオスーっ!俺は実際に食らったことがあるから解るが
その技は初期の段階で外さないと絶対に脱出不能な蟻地獄だぞーっ!
おめーら新世代超人の任務は
歴史を書き換えようとする時間超人を殲滅する事!

その為にみんなでタイムシップを造り上げ、苦労の末に20世紀に来たんじゃなかったのか!
そのミッションを果たす前にむざむざ伝説超人にやられちまっていいのかーっ!?」

ゲェーッ!ネプチューンマン!
セレモニー前の吐血から既にフラグが立っていましたが、ここに来て突然不審な言動が目立ち始めるネプチューンマン
新世代超人に「お前達は何しにこの時代までやってきたんだ!」と激まで飛ばしつつ、これを応援しているではないか

まさか本当に「お前達を鍛える為に心を鬼にして悪役を演じていたんだ」とかいう薄ら寒い展開やるんじゃないだろうな…
お前チェックメイトと火爺隊とスカーの顔の皮剥がして
あまつさえスグルに呪いまでかけてますから!残念!

もしこれがネプの「心を鬼にして」の範疇だったら、さすがのゆでファンでも擁護しきれない狂いっぷりです
「ネ、ネプチューンマン!」
ダーク系悪魔並みに脳筋丸出しのマンモスマンですら、
「あれ?なんかコイツおかしくね?」
とネプの言動に不信感を抱いた描写が。そりゃ敵を応援してんだから無理もありません
言われてからハッと気づき「あんなやつら負けちまえばいいんだ」等とツンデレ発言で誤魔化すネプ
これは準決勝第2試合に波乱の予感です。もしネプの真意が正義超人側だったらマンモスマンを制御できるのか?

「これが全盛期バリバリの父上が発動するマッスルドッキングの第一段階か!
まったく身動きが取れない!」
「俺もだ・・・全く動けない!こんな凄いクラッチをくらったのは生まれて初めてだ」
万太郎、カオス互いに脱出を試みるも相手は百戦錬磨のマシンガンズ。そのホールドはビクともしません
テリーマンは勝利を確信してマッスルドッキングの第2段階、高さ合わせ&位置合わせに入る・・・・が!
『な・・・キン肉マン!?ツープラトンに必須であるパートナーのヘソが見えない!
これでは呼吸が合わせられない!
それにキン肉マンのジャンプが足りなすぎて・・もう降下を始めてしまっている!』

互いに相手をホールドした姿勢はテリーがキン肉ドライバー、スグルがキン肉バスター
つまり第二段階フェイズでは
スグルがテリーより上空にいなければならない
しかし未だ砂時計の影響で疲労困憊のスグルはジャンプ力が足りず、位置はテリーの遥か下。いきなりの失敗です
『マッスルドッキングβは無理だ!αに切り替えよう!』
テリーは咄嗟の判断で自分がドライバーからバスター役に移行。これを受けてスグルもドライバーにスイッチする
位置・高さともによし。上下が入れ替わったものの、阿吽の呼吸で完璧なマッスルドッキングに修正するマシンガンズ
あとは最終段階である第三フェイズ、ドッキングしてマットに激突を残すのみです





「ダメだー!ここまでの体勢を作られたら万太郎とカオスといえども脱出不可能ー!」
完成寸前のマッスルドッキングを目の当たりにし、ヌーヴォー応援団から絶望の悲鳴が漏れる
しかし気付く者は気付いていた。一見完璧に見える”ツープラトンの芸術”がこの時ばかりは贋作であったことを
「!?ンン〜〜〜〜ッ!?」
1人はかつて自分もその技の犠牲者になってことがあるネプチューンマン
もう1人は
ここまでまったく役に立っていない超人界の頭脳
「親が子を葬る・・・目も覆いたくなる惨い現実がたった今起ころうとしている・・・しかし
これで結果的には正義超人タッグが1チーム決勝に残ることになる
残った正義超人タッグは必ずや決勝で悪行超人コンビを撃破してくれるはず!
人類の平和と未来を考えれば致し方のないことなのです・・・
!?あ〜っ!?」

炸裂!マッスルドッキング!
合体時の破壊力はそれぞれ単体で技をかける時の10倍とも言われる、一撃必殺のツープラトン
この技をまともに食ってしまえばいくら主人公チームとて起き上がることは不可能・・・
と誰もが思った矢先、今しがた
すっとんきょうな声を上げたばかりのネプチューンマンが口を開いた
「さっきも言ったが、俺は実際にマッスルドッキングを食らったことのある身だからわかる
あのマッスルドッキングでは万太郎とカオスは倒せない
本来のマッスルドッキングは、チームの頭脳担当であるテリーマンが
上空から落下してくるキン肉マンに対し、ドッキングのスピードや進入角度を細かく調整する
だからこそパワー担当のキン肉マンは思いきりバスターをドッキングさせることができる
お前さん達の言う”タッグの芸術品”とは
そんな微細な経過によってようやく到達する極地なんだ

しかし今マシンガンズが仕掛けたマッスルドッキングは
まったくの逆・・・!」
ネプ1人で全部説明しちゃった!
超人界の頭脳マジ空気
「まぁ親が息子を殺すのも仕方ないよね」などとえらいそっけない台詞吐いただけ
後半部分くらいこいつに説明補足させてやってよゆで先生!

>今週はドライすぎるミートとネプチューンマンのツンデレ化の激しい回でしたね

というワケで理解できたでしょうか。本来の一撃必殺最強のマッスルドッキングとは、「マッスルドッキングβ」
つまり
スグルがバスターを担当しなくてはならないのだという
「かける技が逆になったくらいでそんな違いが出るか!」とアホの真弓が反論するも、ここでスグルが膝からダウン
同時に万太郎とカオスも瀕死のダメージながら起き上がってきたではないか

立ち上がれた本人達がまず信じられないといった表情ですが、仕掛け手であったスグルはやはりこの結果を予測していた
「グゥ・・・カメハメとのタッグや、テリーとの初期タッグの頃はαでも有効であったが・・・
流石にいいもの食って肉体や骨格が進化している21世紀超人どもには通用せんか」

4次元殺法コンビはともかく、はぐれ悪魔超人コンビもKOしてるα
サンシャインやアシュラマンを仕留められるなヌーヴォーも仕留められそうなモンだが
一応このシリーズでは「21世紀超人は肉体の基本性能で勝ってる」的なことを一貫して言ってきたので、それなりの説得力はあります

「グゥ・・・完全なマッスルドッキングでなかったとはいえ立っているのがやっとだ・・・!」
α版だろうとマッスルドッキングはマッスルドッキング。立ち上がったものの、そのダメージ深刻なヌーヴォー
カオスは相棒に目をやりますが、万太郎はどこを見ているか解らない視線で何かをブツブツ呟いています。まだ夢の中?
ここは一気にたたみ掛けに出るマシンガンズ。「今度は我が身砕けようともβ版を決める!」と覚悟完了のスグルが迫る

「万太郎さん!もう一度マッスルドッキングをくらえばあなた方はKOされてしまいますよ!」
焦点の合っていない万太郎に大声で注意を促すミート。しかし実はその時、万太郎は夢の中にいたワケではなかったのである

「何かが・・・見えそうな気がする」
これが超人界最強一族のDNA!万太郎の脳裏にはマッスルドッキング破りが閃きつつあった
今こそ父の伝説を乗り越えろ!キン肉万太郎覚醒の次号へ続く


砂時計無双

「まだマッスルドッキングの前段階にすぎません!絶対にこれは凌いでください!
でないとあなた方は決勝のリングへ上がる前に血の海へと沈んでしまいます!」

今度こそ勝負を決めるべく、再びマッスルドッキングの仕掛けに出るマシンガンズ。しかも今度はより完璧なβ版
食らえば敗北は必至と懸命に離脱を訴えるミートですが、なぜか万太郎は妙に落ち着いていた
必殺のマッスルドッキングをかけられようとしているのに何故?
その答は万太郎幼き日の父の教えにあった

「万太郎よ。私がまだ何もしてないのにどうしてそんなに震えている?」
「だって父上が繰り出す技のことを考えたら・・・さぞかし痛いだろうな苦しいだろうなって」
「お前は自分の中で想像した技の威力に恐怖しているだけ・・・
強い超人になるには”技をくらえて感謝”いや
”自ら技をくらってやろう”という気持ちが大事なのだぞ」

父とのスパーリング中、技を受けることに怯える万太郎。くらう前から痛みを恐れて萎縮しまくってます
そんな息子に超人の心構えを説き、
容赦ないバックドロップを叩き込むスグル
ミート曰く「王子の必殺技の中でも最も美しい」と言われる技を幼い息子に使うあたり、スグルの厳しさが見て取れます
>ゆではどうしてそんなに実際には行ってない嘘のキン肉親子のトレーニングを書きたがるのだろうか
まぁ朋友コメにもあるように
完全後付捏造のゆで設定なんですがね
※(万太郎はラーメンマンに出会うまで格闘技の訓練は一切やっていない設定だった。本当はこんな思い出があるハズない)
もうこの「スグルと万太郎のスパーリング」回想シーンは究極のタッグ編で
あまりにも何度も出てきて
もはや設定を覆して史実として定着してしまった感があるので、ゆでファンなら黙ってスルーする所です
バックドロップの痛みにのたうち回るも、「立て!」と言われてなんとか立ち上がってファイティングポーズを取る万太郎
その立ち姿を見て父がニコリと笑った
「体が震えておらん・・・実にキレイな構えだ
実際に自分で技をくらってみたことで、さぞかし痛いだろうという恐怖を
大体こんなものかと体が覚えて克服したのだ」

再び仕掛けられた父のバックドロップを、今度は見事にブロックして切り返す幼き万太郎
技は敢えて受けることによって克服する
怖れて避けてばかりいては、いつまでもそれを破ることもできない。まぁ確かに言う通りなんですけど
”試合前に舐めてた技を余裕で受けたらKOされました”
っていう逆パターンもあると思うワケで。くらってみてそのケースだったら笑えるな

『技をくらえて感謝・・・いや
自ら進んで技をくらってやろうという気持ち・・・!
僕はさっき試合前あんなに怖かったマッスルドッキングを実際にくらった・・・
不完全なα版だったとはいえ・・・
何かが見えたんだ
技への恐怖心を超えたことによって、何かが!』

α版とはいえ実際にマッスルドッキングをくらった万太郎には、おぼろげながらその打開策が見えかけていた
しかし今はマシンガンズの猛攻に考えを纏める時間が無い。ついに2人は再びマッスルドッキングに捉えられてしまう

>「ぐらつくカオスの股間に頭をねじ入れるテリーマン!」このコマやべえ…
カオスの股間に頭をねじ入れるテリーが卑猥でヤバイ





「見えそうなんだ・・・あともう少しで何かが〜」
「俺も何かが見え始めている・・・!だけどそれが何なのか具体的には・・・!」
「お前等みたいなアホ超人に何が見えるというんだ〜!
死ね――――っ!!!」

その”気付き”は万太郎だけでなくカオスも感じていた。あともう少し時間があれば何かが見えるのに
そんな2人をせせら笑い、大声で
殺害宣言をかますスグル。正義超人にあるまじき凶悪さです
>昔ニンジャのおっさんが「スグルは一度も相手を殺めたことはない」って言っていたけど
「死ねーーっ」ってw 実は殺す気だけはあったのね

しかしそんな言動にバチがあたったのか、ここでまたもやダメージの深刻なスグルの力が弱まると、
万太郎はその隙を逃さずキン肉バスターのクラッチから脱出に成功する

砂時計のダメージ何度も仕事しすぎ
ぶっちゃけこの試合ヌーヴォーが勝っても、「砂時計のおかげ」感が拭えないのはちょっとなぁ・・・
「ッシャアーッ!俺もいくぜ万太郎ーっ!
スカル・カンパーナ!」

砂時計のおかげでクラッチを外した万太郎に対し、自力で技を脱出するカオスは偉いと思う
互いにテリーとスグルを股下くぐりで放り投げ、空中激突させる返し技!
しかしながらここで万太郎もカオスも力尽き、4人は折り重なるようにリングへと落下してしまう

「な・・・なんのこれしき〜!」
「こなくそ〜っ!」

もはやダメージと疲労で動けないハズなのに、根性と意地だけで立ち上がるキン肉親子
カオスとテリーが動けずに見守る中
一歩も退かぬビンタの張り合いに

互いになんの意地か。小細工は一切なし、ただひたすらにビンタを張りまくるだけの勝負
鬼気迫る攻防の中、僅かにスグルを押しかけた万太郎がトドメとばかりに渾身の延髄斬りを放つ

ドガァ!
「ウゴッ!」
延髄斬りは見事にクリーンヒットし、くらったスグルは何か笑える声を上げつつ吹き飛ばされてしまう
その方向には先程万太郎も落ちかけた
キューブの大穴がぽっかりと口を開いているではないか
「カオス!」「おお!」
マシンガンズにも劣らない阿吽の呼吸。瞬間、万太郎はカオスの手を握って走り出していた

「ま・・・万太郎!」
これが正義超人の矜持だ!
さっきのお返しとばかりに、力を合わせて落下するスグルを救うヌーヴォー。これでスグルも2人を認めざるをえないか
大体こんなところで次号へ続く!


今週のU世

『あーっとトーナメントマウンテンより落下するキン肉マンを・・・
敵チームであるマッスルブラザーズヌーヴォーが救ったーっ!』

落下するスグルを協力して救った万太郎とカオス。その勇気と正義感に溢れた行動に会場中がどよめく
でもさっき逆の立場の万太郎がスグルに助けてもらってるので、ある意味これは人として当然の行動とも言えますが・・・
「万太郎何やってんだよーっ!

そんなわからず屋の手なんか離しちまえばいいじゃんかーっ!」

ゲンタの容赦ない「落とせ」コール
整理員に対する暴行、メモリーチップの窃盗に続き、殺人幇助をほのめかすこの過激発言
相変わらずシスターの道徳の教育が知れます。このシリーズ最大の悪は時間超人じゃなくゲンタではなかろうか

>ゲンタ「ヌワヌワ、キン肉マンさえ居なくなってしまえばメモリーチップは俺のものだー!!
「皆の言う通りだ・・・この手を離せば邪魔者が1人片付き大チャンス・・・・
私がさっきお前を助けた時の礼か?あるいは敗れた時の言い訳の為か?」
「どちらでもない。理由は僕等が正義超人だからだ!
あんた言ったよね・・正義超人の定義する勝利とは
あくまで四角いリング内で対戦相手を堂々と、己の技で屈服させるものだけ
勝ちたいんだよ不慮のアクシデントじゃなく
堂々と自分達の力でザ・マシンガンズに!」

「フフ・・・こやつ・・・!」
正義超人として、正義超人の流儀で勝つ!
正々堂々実力でのレジェンド超えを宣言する万太郎に、スグルもニヤリと笑う
アホのスグルもここにきて万太郎のことを心の底から認めたようです

「正義超人同士の闘いの決着はこんなところではつけられねえ・・・
四角いリングの上で白黒はっきりつけようぜ!」

と、ここで最上部で2人を支えていたカオスの腕が滑って3人もろとも落下しそうになるも、テリーがそれを阻止
実に対戦チーム4人全員が力を合わせて窮地を脱出。その感動的な光景に会場から感嘆の声が漏れます

>テリーって非力なイメージあるけど、そんなことないですよね。キング・ザ・100tだって持ち上げたし
「ヘラクレスファクトリーの超人史の授業で習ったことがあるぞ
正義超人同士が結束し合った時、敵対する相手であろうとも
凄まじいフェアプレイパワーが生まれ、心を通い合わせる瞬間があると・・・
それが形になったものが”友情のシェイクハンド”と呼ばれていると!」
「あ、あれが友情のシェイクハンド!」
敵味方を超越した正義超人の奇跡、「友情のシェイクハンド」
”凄まじいフェアプレイパワー”ってどんなパワーやねん
とツッコまずにはいられませんが、とにかくそういうことらしいです。フェアプレイパワー!

「ジョワジョワ俺なら有無を言わさずキン肉マンを叩き落すがな」
「ヌワヌワまったく同感だぜ兄弟」
「・・・・」

そんな正義超人の姿をせせら笑う時間超人に対し、なぜか神妙な顔で押し黙るネプ
うわぁ・・・本当に勘弁してくれコイツ。回を重ねる度に「実は正義側でした」な悪寒が高まっていくこの薄ら寒さ
悪VS悪というキン肉マンでは珍しいカードが準決勝第2試合の売りだったのに・・・もう嫌な予感バリバリです





「ありがたい。お前達のような解り合える超人に出会えて・・・
しかし礼を言うのはここまでだーっ!」
盤外で協力はしても、一度リングへ戻れば即臨戦態勢が正義超人の心得
一度礼を言った後は再び敵同士に返り、両チームとも死力を尽くしてぶつかり合います(攻防描写省略)
『ゴングが鳴ってからちょうど30分が経過ーっ!
これは先の宇宙超人タッグ決勝ザ・マシンガンズVSヘル・ミッショネルズに次ぐ
大マラソンマッチの様相を呈してまいりましたーっ!
はたして勝つのはマシンガンズか?それともマッスルブラザーズ・ヌーヴォーかーっ!?』

「もうこの闘いの行方は私にも予想できない・・・それくらい実力は拮抗している
結果は神のみぞ知る!」

両チームともスタミナは限界を超え、双方気力だけで戦っているような状態。もはやロビンでも予想はできません
卑怯攻撃
カオス発狂
「あの体勢はマッスルドッキングだー!」
しかし砂時計のダメージで失敗
トーナメントマウンテンから落下

毎回ダラダラと繰り返してただけという印象しかないこの準決勝ですが
なんかいつの間にやらクライマックスを迎えてたようです
チッ、ミート1ミリも役にたたんかったな

「もうこうなったら消耗戦だ!どちらかの僅かなミスがそのチームの負けに直結する!」
もう両チームとも大技を捨て、ひたすら拳で殴り合い、頭突きを叩き込む喧嘩勝負に
その凄惨な撃ち合いの中、ついに万太郎渾身のヘッドバットがスグルからダウンを奪います。勝機!
「どちらかの僅かなミスで勝負はつくんだったな!
待ってたぜー!これが僕の父上越えの一撃だーっ!」

「ミスったのはお前のほうだ万太郎!
勝ちを急ぐ超人はかならずトップロープからの技に頼りたがる・・・
そこに隙が出来る!」
千載一遇のチャンスにトップロープからのサンセットフリップを敢行する万太郎だったが、
百戦錬磨のスグルは勝負を決めに来る万太郎が飛び技を出すであろうと見抜いていた
いや、もしかしたらそこまで予測して
ワザとダウンを偽装したのかも。だったらカッケーな

「よっしゃもらったーっ!」
素早く起き上がったスグルは万太郎のサンセットフリップをバスターの体制でキャッチ
もうこの試合では何度も見たような光景ですが次号へ続く!

>ゲンタって後のライトニングかサンダーじゃないですか?
思考が二人にそっくりだし。チップ盗んだのも悪魔の血が騒いだからに違いない

斬新かつ大胆な予想に吹いた。お前さんは天才
という事はカオスは将来の仇と一つ屋根の下で兄弟のように育ったのか・・・なんという皮肉な運命と壮大なストーリー


マッスルドッキング破れたり

「ワザと万太郎のヘッドバットをくらいダウン…
死んだフリを決め込み、トップロープからの攻撃を誘い出すとは!
さすがは経験豊富な”生ける伝説”キン肉マン!」

万太郎のサンセットフリップを待ち構えていたスグル。やはりヘッドバットをまともに食らった時点で既に罠だったようです
その試合巧者ぶりに感嘆する観客席の新世代超人達でしたが、このスグルの策にはそれだけに止まらない大きな意味もあった

「キン肉バスターを仕掛ける際は、まず相手をお行儀させるようくの字にし
そこから両腕を胴体に絡めて空高く上昇・・・ここまでが第一段階
頂点までいったところで相手の体を肩の上に担ぎ上げ、キン肉バスターの体勢をとるのが第二段階
そして一気に加速をつけキャンバスに叩きつけるのが第三段階・・・
この三段階の行程を踏んで初めてキン肉バスターは完成する
だが最高のフェイバリットと呼ばれるこの技も、
第一段階に僅か隙がある
キン肉マンの体力の消耗が激しければその隙も大きくなり、さっきの万太郎のように脱出されてしまう
そこでキン肉マンは体力の消耗を抑える為第一段階をはしょり
いきなり第二段階のムーブから入るいう賭けに出たワケさ!」

「一番体力のいる第一段階をはしょったんじゃー!もう絶対に脱出できん!」
キン肉バスターのかけ方を行程を追って説明するテリーと、それを聞いてアホみたいに喜ぶ真弓。2人ともさも得意顔してますが
昔のバスターは
肩に相手を担いだ状態からジャンプするのザラでした
「担ぎ上げるのはジャンプ頂点までいってから」とか完全に後付設定ですが、ゆで御大なので致し方なし
技の仕掛け方なんてケースバイケースなんだから、こんな薄ら寒いことワザワザ言わせなくてもいいのにな

『しかしキン肉マン・・・たしかに第一段階をはしょる事で体力の消耗は抑えられたかもしれないが
一気に万太郎の全体重を右肩に乗せたため
おそらく右肩に甚大な損傷を負ったはず・・・!』

どんだけヤワなのさ肩
更にテリーの口から開かされる衝撃の事実。体力は温存できたスグルではありましたが、その代償として
サンセットフリップを受け止めた衝撃で右肩に甚大な損傷を負ってしまったらしい。超人!しっかりシテ!
このくらいの衝撃でいちいちダメージなんか負うようなガラスの肩だったら
普段キン肉バスター炸裂させる時の衝撃だと
右肩が粉々に砕け散ると思うんだが





「どんな世紀を超えた超人達にも・・・このマッスルドッキングだけは破れはしない!
敵を量るは目に在りーっ!火事場のクソ力ーっ!」
「キン肉マン!お前のマッスルドッキングに対するこだわり!

パートナーの俺にも十分伝わったーっ!敵を量るは目に在りーっ!」

マッスルドッキングはツープラトンの芸術。いかなり敵にも破られない絶対無敵のファイバリットホールドでなくてはならない
意地プライドをかけたβ盤マッスルドッキングを発動するマシンガンズ
ダラダラと続いてきたこの準決勝もついに大詰めの攻防を迎えました。はたしてヌーボーにこの技を破る術はあるのか?

会場中の全ての人間がマシンガンズの勝利を確信する中、当事者である万太郎は自分でも意外なほどに落ち着いていた
「マッスルドッキングが至高のツープラトンと呼ばれるのは・・・
その技をくらって立ち上がってきたタッグが皆無だったから
だけど僕とカオスは不完全なα版ながら、それをくらって立ち上がることができた
そうか・・・見えそうで見えなかったものの正体が
ようやくわかったよ!」
「お前も見えたか万太郎!俺もだーっ!
マッスルドッキングから生還した者だけが見える境地!」

これまで破った者のいないマッスルドッキング。食らえばKOの一撃必殺なのだから、当然と言えば当然のことである
ならばその技から生還した者達ならばあるいは?
万太郎の「気づき」にパートナーのカオスも呼応する。彼等の目には見えたのだ。明確なマッスルドッキング破りが!

「何を寝ボケたことを!私の火事場のクソ力パワーの制空圏内に入り
まともな判断ができなくなって幻を見ているにすぎん!」
「そうだカオス!お前も幻を見ているんだーっ!」
あなたは狂っているんだ!
チャー研ぽい台詞を吐きながら2人の言葉を妄言と斬り捨てるマシンガンズ
どうでもいいがスグルの台詞
「火事場のクソ力パワー」って直訳したら力が被ってるじゃねえか
マッスルドッキングが完璧な合体軌道に乗る。未だかつて誰も破ったことのない最強のツープラトンが発動する
しかし。だがしかしヌーヴォーに一切の怖れはない。今ここの瞬間こそ伝説超えの時!


地獄の淵の砂は魔法の砂

それに触れて帰ってくれば

破滅と強運がひっくり返る!


「こっちも火事場のクソ力だーっ!」

火事場のクソ力を発動した万太郎は両腕を抜いてスグルの前面へ
カオスは両腕でテリーの足をガッシリと抱え込み、掴まれている両足を振りほどいてまっすぐに揃えます

「マッスル・ドッキングーッ!!」
ドッガァアアアアアアアアン!
その直後、凄まじい轟音と砂煙を巻き上げながらマッスルドッキングが炸裂
人々が固唾を飲んでリングの様子を眺めると、そこには・・・・・






『あーっとこれはどうなっているんだーっ!?』

お解りになるだろうか
カオスはテリーの両足を抱え込んだおかげで
キン肉ドライバーによってキャンバスに叩きつけられず

万太郎は自分の両腕でカオスの両足を掴むことでドッキングを阻止
まぁぶっちゃけるとこれ、キン肉バスターは決まってますけど
自分の両腕とカオスの両足をサスペンションとすることで、
その衝撃を最大限に緩和したのでしょう

これがヌーヴォーのマッスルドッキング破りの全容だ!ババァーン!

って、
ホールドしてない腕で対策を取られたスグルには落ち度はありませんが(腕を使うという万太郎のアイディアが凄い)
両手で掴んでる足首を振り切られたテリーがヘボなだけという気が
バッファローマンみたいに1000万パワーとかで外されるならまだしも、同体格のカオスに単純にパワーで切られてんじゃねえか
納得したような納得できないような、
微妙なマッスルドッキングを破りを決めたヌーヴォー
次号反撃でクライマックス!?さすがにもうこっからダラダラ展開はないと思いたい


諦めぬ勝利。決着のエボルシオン

「よっしゃーっ!今度こそ決まったぞマッスルドッキングβ!」
冒頭、明らかに合体を阻止されたマッスルドッキングに会場が騒然とする中、ただ一人
「マッスルドッキングが決まった!」と大喜びする真弓
半ばウンザリした様子のロビンがその間違った認識を訂正してあげます
「い・・・いや決まっていない」
「ロビンマスク!おまえ仲間であるスグルとテリーの”タッグの至高技”
マッスルドッキングに難クセをつけるつもりかーっ?」

「難クセではない。わずかだが万太郎とカオスによって・・・
”タッグの至高技”が食い止められているんだーっ!」
「ぬわんじゃい!?」
>真弓・・・。お前本当に、もう、しゃべるな・・・

敵よりも先に自分たちの腕と脚を接触させることで、合体のインパクトを最小限に食い止めるマッスルドッキング破り
完全無欠と思われた「タッグの至高技」のまさかの敗北に、観客達はもちろんマシンガンズ当人も動揺を隠せない
「まさか私とテリーのマッスルドッキングが破られるなんて・・・」
パワー切れで額の肉ゲージが白くなるという
懐かしい設定が出るほど絞りカス状態のスグル
もはや抜け殻となったマシンガンズを倒すのは赤子の手をひねるより・・・と勝利を確信するヌーヴォーだったが、相手は
右手に勇気・左手に涙、心に愛を抱きしめたスーパーヒーロー
このままそう簡単に倒せるほど甘くはありません
「真のヒーローはあきらめを知らぬ者じゃーっ!
たとえこの身が砕けようとも!火事場のクソ力〜っ!」

火事場のクソ力発動で死体同然だった肉体に再び炎を灯すスグル。ドッキングを切り離し、単体でのバスターにチェンジ
それを受けてテリーもカオスを単独のキン肉ドライバーに捕らえなおし、再び空中へ舞い上がります





「そう・・・僕もちっちゃい頃から何度も父上から聞かされ続けてきた・・・
真のスーパーヒーローはあきらめを知らない者だって!」
「俺もあきらめを知らない超人だーっ!」

最後まで諦めないのはアンタ達だけじゃないんだぜーっ!
とばかりに反撃の反撃に出るヌーヴォー
万太郎はスリーパーでスグルの首を絞め、カオスは両足のクラッチを外してすばやく身体を反転させる
またしても両手のクラッチを容易く切られるテリーしっかりしろ
>テリーどんだけクラッチ切られてんだよ
>スグルにはいくつかシビレた点があるのに対して、テリーの見せ場はアイアンスエット破りのみ
キン肉ドライバーは破られるわ、あっさりカオスにクラッチ決められるわ、ボンクラぶりが目立ちました
試合「後」の巻き返しに期待します

「アヴェニール・ジャッジメント!」

そのままコーナーの鉄柱めがけて垂直落下。テリーはまったくいいところがありません
流石に直接頭蓋を叩きつけるのは危険だと思ったのか、自分の脚をクッション代わりにしての着弾
>テリーと鉄柱の間に挟まれたカオスの右足は大丈夫なのでしょうか
>カオスの釣鐘割り似の技、あんま痛くなさそう。足がクッションになってるし
>これってどう考えてもテリーの首よりもカオスの右脚のほうがダメージでかいだろ

これはカオスの脚が相当痛いと思うのだが相手への気遣いが光ります

「次は僕だーっ!キン肉バスタークラッシュ!」

一方こちらは容赦なく父の脳天を鉄柱に叩きつける万太郎
カオスとは対照的な過酷な攻めです。これならテリーも鉄柱でよかったのにな
「フフ〜ッいい技だ・・・だが正義超人は相手の闘志を完全に削り奪い取るまでは
攻撃の手をゆるめてはならぬ!」
既にこの一撃で決着はついた。しかし満身創痍のスグルは言う。「最後まで攻撃をゆるめるな」と
偉大なる伝説超人の、そして尊敬する父のアドバイスを深く胸に刻み、万太郎とカオス若き超人は天高く舞う

「見てよ父上あなたが開発してから34年・・・それを受け継いだ僕が改良を加えた・・・
進化形キン肉バスター!マッスル・G−ッ!」
「キングジャーマンスープレックスーッ!!」
空中でマシンガンズを互いのフェイバリットホールドに捕らえたヌーヴォー
この体勢はまさしく、2回戦で2000万パワーズを屠り去ったあの超絶のツープラトン。しかもこれは・・・・
「敵を量るは目に在りーっ!」
「同志を察するはヘソに在りーっ!」
「あの時より精度が増している!」
この戦いを経てタッグチームとしての呼吸を更に昇華させたヌーヴォーには、もう僅かの隙もなかった
さらば”タッグの至高技”マッスルドッキング
その栄えある2つ名は本日この瞬間からこの技が継承する!
「マッスル・エボルシオン!」

長かった戦い、ついに幕引き!炸裂マッスルエボルシオン
スグルの胴体がなんかエライことになってます。なんぞこれ
ようやく親子対決決着となった今週の話でしたが、マスカラ・コントラ・マスカラのデスマッチルールがまだ残ってます
「敗北したスグルは素顔を晒して命を絶たねばならない」というルールを
どのように曲げてくるか
ゆでテイスト爆裂な予感の次号へ続く!


傍若無人ゲンタとハラボテ

「み・・・見事だ!あのマシンガンズに対してまったく非の打ち所のない
完璧なるマッスル・エボルシオンだーっ!
いや・・・マシンガンズは技の防御においても天才的・・・まだ安心はできない」

ついに炸裂したマッスルエボルシオン
完璧に決まった!と賞賛したその直後、
0,5秒で「いやまだかも」とぬかすミートに吹く。どっちだよと
結局この準決勝、最後まで一切役に立たなかった超人界の頭脳
最後の解説までこの迷走ぶりとあって、ある意味徹底してました。「役立たずセコンド」という新境地を開拓したかもしれん
ダブルノックダウンしたマシンガンズの様子を食い入るように眺める委員長
即KO負け宣言を出すのか、それともテンカウントを取るのかを見極めなくてはなりません

「そんなの時間の無駄だよ!
早くマシンガンズの負けをアナウンスしろ!」

>いくらノータリンな委員長に対してとはいえ、年上に対して命令口調のゲンタはマジ大物
俺がルールブックだと言わんばかりに命令口調で怒鳴るゲンタ
最近のコイツは何か喋るとほとんど問題発言で腹筋ブレイカーすぎます。神懸かってるな
マシンガンズはまだ意識が残っており、わずかながら手を動かしていた。ここはカウントダウンの裁定・・・
と、次の瞬間。技を決めたハズのヌーヴォーまで糸の切れた人形のようにマットに倒れてしまったではないか
死力を振り絞った2人も、その体力は既に限界だったのである
リング上には瀕死の超人4人。マシンガンズとヌーヴォー双方に対してのカウントダウンが入ります
カウント10までに立ち上がったチームが勝利者!これはいい決着演出だ





『なんと完全KOされていたと思ったマシンガンズが立ち上がってきたぞーっ!』
先に立ち上がってきたは意外にも技を食らったマシンガンズの方だった。その凄まじさに会場中が息を呑む
>さすがはキン肉マンだ!!腰が凄いことになったのに何事も無かったように立ち上がっているぜ!
「キ・・・キンちゃんとテリーはどうして立ち上がってこれるの?超人やから?」
「超人の誰しもが立てるわけじゃない
キン肉マンとテリーマンという生き物だから立ってこれるんだ!」

ナツコの問いに対するロビンの答えがカッコイイ
それはキン肉マンとテリーマン単体での実力の意味でもあるでしょうが、「2人一緒だから」という意味もあるのでしょう

これが”珠玉のタッグ”正義超人筆頭コンビの実力なのか。しかしここで2人に追いすがるようにヌーヴォーも立ち上がる
最後の最後まで勝負の行方がわからないという大一番。会場は割れんばかりの両チームコールに包まれます

カウントセブンで意識を失いかけ、上体がグラリと傾く万太郎。まさか主人公がここで脱落?と思った次のコマ!
「グゲボッ!」
面白い断末魔とともに血を吐いて倒れたのはマシンガンズ・テリーマンだった。ぐげぼ!
そして相棒の後を追うかのように、スグルもまた派手に吐血してロープに倒れこんでしまう。ここで運命のテンカウント!

対するマッスルブラザーズ・ヌーヴォーは・・・・

万太郎はダウンを免れていた。頼もしき相棒カオスの腕によってその身を支えられていたのだ
カオスマジ頼もしすぎだろ。マッスルドッキング破りもすごい脚力で頑張ってたし
相対的に二度も簡単にクラッチを切られたテリーが役立たずに見えますが、まぁカオスの方が上手だったということでしょう

「い・・・今テンカウントが終わって・・・僕とカオスが立ってて・・・
父上とテリーマンが・・・た・・・倒れている・・・・」
「万太郎俺達やったんだよ!タッグの珠玉マシンガンズに勝ち・・・
同時にお前は父・キン肉マン超えを果たしたんだよ!」

何が起きているのかまだ理解できない万太郎に、自分達の勝利を伝えるカオス。ついに長かった戦いに終止符が打たれました
ここで委員長のマイクから勝利チームが高らかに読み上げられ、試合終了のゴングが打ち鳴らされるのだった

「ザ・マシンガンズVSマッスルブラザーズ・ヌーヴォーの一戦は40分23秒ノックアウトで
マッスルブラザーズ・ヌーヴォーの勝ちとする!」
カンカンカンカンカンカンカン!
>マッスルミレニアムや超人絞殺刑なんかも出してほしかったなぁ
ケビン戦のときみたいにお互いが全力を出し切った感が弱いような気が・・・
決定的なピンチを砂時計に助けられたシーンが3回はあったので、本来ならマシンガンズの勝ちだったしな
最後の決着の演出は良かったけど、試合全体のグダグダ感はかなりフラストレーション感じました
やっぱどう考えても砂時計が要らなかったわけだが・・・
逆に考えればこれは「砂時計がなければ当然マシンガンズが勝つよ」という、ゆで御大の打ったキャラ擁護だったのかも



『40分を超える死闘を制したのは新世代超人マッスルブラザーズ・ヌーヴォー!
突如出現したニューカマーがあのタッグの珠玉と呼ばれたマシンガンズを破るという
大快挙を成し遂げましたーっ!』

正義超人の象徴・キン肉マンが破れるという大波乱の結果ながらも、観客達はこの試合に大満足
大穴勝利をおさめたヌーヴォーを蔑む者は誰一人としておらず、この偉業を成し遂げた若き2人に惜しみない賞賛が送られる

2000万パワーズに続いてマシンガンズと、レジェンドタッグに2タテを食らわしたヌーヴォー。もう誰もが認めざるを得ない
彼らは名実ともに、この20世紀での新ヒーローとなったのである
「ウグググ・・・・」
ここで意識を取り戻したスグルは自分達の敗北を認知。次の瞬間、左腕を大きく振りかぶって万太郎に近づいたではないか!
腹いせに殴られると思って思わず身構えた万太郎であったが無論そんなワケはなく
突き出されたスグルの左手は、拳ではなく手のひらを開いていた
「私達正義超人が血を流し、殴り極めあうのは試合開始のゴングがなってから終了まで
試合が終わればなんの遺恨もない。右肩が壊れたみたいなんで・・・左手で失礼する
おめでとう。マッスルブラザーズ・ヌーヴォー」

試合が終わればノーサイド。正義超人の矜持です
笑顔でヌーヴォーの勝利を讃えるスグルを見て、万太郎は泣きそうになりながらその左手を握り返すのだった
「キン肉マン!」

>戦いが終わった後のスグルの優しさに胸を射抜かれました(*´Д`*;)ハァハァ
>握手交わすシーン見れただけでも今週のプレボ買ってよかったなと思いますた

時を越えた親子の固い握手
初対面から随分と時間がかかりましたが、ついに現実のものとなりました。めでたしめでたし
これで準決勝第一試合全行程終了となれば良い終わりなんですが・・・・
「この試合のみ特別ルールで行われていることを忘れてはいまいなーっ!
敗れたチームのリーダーが覆面を脱ぐというマスカラ・コントラ・マスカラのルールを!
さあ敗戦チームリーダーキン肉マンよ!覆面を脱ぐ用意を!」

>感動的なシーンのすぐ次の瞬間に・・・なんという悪行超人ハラボテ・マッスル
>2世の最も外道な悪行超人は間違いなく委員長
>ハラボテマジで空気読めよ・・・

鬼の首でも取ったかのようにさも得意げにいい雰囲気をブチ壊す委員長
そりゃルールなんだから大会委員長であるアンタが言わなきゃならんことだろうけども
悲痛な顔をしながら「大変言いにくいが・・・これもルールじゃからな・・・」くらいの前置きがあってもいいだろと
なんでそんなに嬉しそうやねん。「忘れてはいまいなーっ!」とかテンション高すぎ
マスカラコントラマスカラ!キン肉親子はこのルールをどう曲げるのか?
次号は休載なので再来週号へ続く!


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