復活の川崎くん

『強者同士が組んでも1+1が2にならずにマイナスになるかもしれない
しかし弱者同士が組んでも、信頼・扶助・融合のパワーが強ければ
1+1は3にも4にもなる。これぞタッグマッチの妙!
さあこの宇宙で最強の
”阿吽の呼吸”を持つのはどのチームか?』

会場のボルテージを盛り上げるアナウンス。故・カメハメも言っていた通り、まさにこれこそがタッグマッチの妙
随分ど導入部に時間をかけてくれましたが、『究極の超人タッグトーナメント』いよいよ開催であります

観客は超満員、シード枠のチームも偵察に来ているAブロック会場蔵前国技館に対し、
西武VSロッテの試合終了後、
あの状態から更に客足の引いたBブロック川崎球場
もうすぐ試合開始だというのに観客席では野球小僧がキャッチボールを・・・・・
おおっ!?

シード枠4チーム中、唯一Bブロックの偵察に来ていた
2000万パワーズ
なにやら神妙な面持ちでリングを見つめるモンゴルマンにバッファローマンが語りかけます

「モンゴルマンよ。マシンガンズや時間超人はAブロックの偵察に行っているのに
何故俺達はBブロックなんだ?まさか・・・お前がマークしているのは
キン肉マンの息子を自称しているキン肉万太郎&グレートVか?」

「それもある。他の正義超人達はやつらをノーマーク扱いにしているようだが・・・
わたしは感じる。あのふたりは侮れない」
将来の弟子だしなぁ。流石にラーメンマンは万太郎の秘めた力を感じ取っているみたい
しかし彼がBブロック偵察にやってきた理由はそれだけじゃないようです
「だが違うんだ。それ以外にも何か・・・このBブロックをどうしてもマークしておけと
私の危険察知能力が感じるんだ〜っ!アア〜ッッ!!」

本当にしっかりしろ
ひしひしと感じる言い知れぬ脅威に頭を抱え込んで悲鳴をあげるモンゴルマン。この反応は異常です
こうなると脅威の元凶が
クマであることは明白でありますが、ならばその正体は?




ちょっと考察してみよう
他の正義超人が何も感じないのに
ラーメンマンだけが何かを感じ取ったことに意味はあるのか
もし意味があるとするならば、クマの中身は「ラーメンマンに何か関係のある超人」ということになります
この場合、予想読者も多いであろう
ウォーズマンが中身である可能性が高い
そもそもクマは敵なのか味方なのか未だ不明。間引きバトルロイヤル時に万太郎を助けたような描写がある為
たぶん中身は味方で、密航超人のひとり=ならば
おそらくウォーズマンだろう
これが今までの通説であり、俺もそのように予想していました。これはケビンの命を救うシリーズなので尚更だ
今週のラーメンマンの反応を見て
「あぁやっぱりクマの中身はウォーズマンか」
と思った読者は多いでしょう。しかし
俺は逆に
「あれ?ウォーズマンじゃないのか?」と思ったのです

それは何故か

だってラーメンマンの感じ方が”恐るべき敵”を察知しての怯えようなんですなー
「危険察知」って言葉を使ってる事からもわかるように、間違いなく「敵」を感じとってるんです
ウォーズマンはラーメンマンにとって「敵」だろうか?
否。断じて否
たしかにウォーズマンは脳みそをえぐって廃人に追い込んだ張本人ではあります
しかし忘れるなかれ超人タッグトーナメント準決勝のあの名場面
金網のトラウマにパニックになったラーメンマンを救ったの他でもないウォーズマンです
「彼だよ・・・彼がアンタを金網の恐怖から救ってくれたんだ」
「ウォーズマン!」

クマの中身がウォーズマンなら、果たしてラーメンマンはこんな言い知れぬ恐怖に駆られるか?そこが引っかかるのだ

・・・・・・・・・まぁ、そうは言っても
ゆで展開を深く考察するほどナンセンスなものはねえ
クマが味方にせよ敵にせよ。中身がウォーズマンにせよウォーズマンじゃないにせよ
予想するだけ無駄なのがゆで
それこそが肉U世の本質であり、ゆでファンとしての正しい読み方。要するに「なんも考えないで読め」って事だ




といったところでカメラはAブロックに戻ります。いよいよ第一試合選手入場!
青コーナーから現れたのはテンガロンハットをま深くかぶった二人の男!颯爽とそれを脱ぎ捨てると・・・
なんとそこには
二人のロビンマスク。観客を驚かせるダブルロビンの演出だ
当然その正体はテリー・ザ・キッド。リングインするや鉄仮面を脱いで観客席に放り投げる大サービスです
ああっ!!!!

小さい子供を吹き飛ばしてマスクをゲットしたこの大人げない男!
知っている!俺達はコイツの名前を知っているぞ!そう、たしか・・・・
川崎くん!!!

カオスとグレートマスクを取り合って眼窩底骨折の重傷を負ったあの川崎くんです
まさか再登場するとは夢にも思わなんだ。おそるべしゆで

粋な演出で会場を沸かせるアドレナリンズ。さあ赤コーナーから対戦相手・鬼哭紅蓮隊の入場です
「あーっと神輿だーっ!!!」
なんと死皇帝&ガオンは神輿に担がれての入場。なんか
スグルのバカ入場を彷彿して笑ってしまいます
愚連隊が神輿から降り、リングインしようとしたその瞬間。アドレナリンズアイコンタクト!

「でああああ――――っ!!」

日向小次郎のようなかけ声とともに、なんとアドレナリンズまさかの奇襲攻撃!
ゴング前のドロップキックで先制アタックをとったところで次号へ続く!


面白かけ声死皇帝

ゴング前のダブルドロップキックでファーストアタックを取ったアドレナリンズ。予想外の幕開けに会場がどよめきます
「ルール違反で反則負けにするぞ!」とわめく委員長ですが、当の紅蓮隊がこれを拒否
「やめてもらおう。反則勝ちなど拾ってもは嬉しゅうない
やつらを血祭りにあげぬことには!」

一人称「朕」かよ!なかなか笑わしてくれます死皇帝。いったいドコの皇帝なんでしょうか
ここでようやくゴングが鳴らされ試合は仕切り直し・・・と!紅蓮隊に体勢を立て直す間を与えないアドレナリンズ!
「ヘイヤーッ!」 「トアーッ!」
まだリング下の紅蓮隊に向けてダブルフライングボディアタック!
普段はガチガチの堅実ファイトが信条で、若い超人達が突拍子もない技を出すのをたしなめる側であるロビンマスク
そのファイトスタイルの変貌ぶりにレジェンド達は思わず息を呑む




「このチームは当然年上であるロビンがチームリーダーだと思っていたが・・・見てわかった
実際にこのチームを引っ張っているのはテリー・ザ・キッドだ
むしろこの若いリーダーによって昔の激しく荒々しい”倫敦の若大将”が引き出されている」

アドレナリンズの戦いぶりからチームの役割を分析するブロッケンJr。お前が解説役とは!
そしてそのゲルマンバカ師匠の「リーダーはキッド」評を聞き、思わず顔が綻んだのはテリーとナツコだ

頑なに万太郎を認めようとしないスグルと違い、この夫妻はキッドが自分達の息子であることに確信を抱いてる様子
まぁ
親子の絆って普通そういうモンだよな。スグルがバカにしか見えないのが哀しい所

そんなこんなで展開する試合ですが死皇帝のかけ声面白すぎ

「ポポラ」 「ポポラァ〜ッ!」
「ポポラッパァ〜ッ!」

だからドコの皇帝なんだお前は
2005年度のキン肉マンU世「おもしろかけ声グランプリ」はサバンナ(※)で決まりでしたが
※「パピペ!パピペ!」 「ヒリョラ〜ッ!チャ〜ッ」

2006年度グランプリ候補は間違いなくコイツだ






「血煙牙恐竹蜻ーッ!!」
※死皇帝がガオンの身体を竹トンボのように回転させ、竜巻旋風脚のような猛烈な回転キックを見舞う技
「ドォアーッ!」
”ドバキィッ!!!”
「ガゴーッ!」
紅蓮隊がなんか
格好悪いツープラトンを出すもあっさりそれを破るロビン
紅蓮隊弱え。やはりやられ役は所詮やられ役でしかないのか。アドレナリンズ攻勢です
しかしそう簡単に勝利とはいかないのが漫画の常。偵察に来ていた時間超人が
例のブツを観客席におっ立てる!
「ククク。ロビンマスクよそいつを見てみな。大変だぜ」

そこには下半身まで完全に消滅してしまったケビンマスクの姿が!
出ました時間超人のロビン動揺作戦。これで次号から数週は
ロビン役立たず確定です
この窮地をキッドはたった一人でどう切り抜けるのか?





盛り上がったところでカメラは移り川崎球場。いよいよヌーヴォーの初戦、Bブロック第一試合が始まります
『超人委員会がAブロックの演出に莫大な経費をつぎ込んだため、
Bブロックは経費節約の為リング搬送用トラックで入場であります』
超人委員会狂ってる
いくらなんでもこんな贔屓が許されるのか。ハラボテ更迭しろよマジで

というワケでトラックで入場するマッスルブラザーズ・ヌーヴォー。なんと未来先取りのHGファッションだ
「ダメじゃないかグレートVもっと大きな声でハジけなきゃ〜っ
おまえいい股間してんだから〜っ」

カオスマジいいモノ持ってます。ちょっとデカすぎだろ
観客からの罵声を浴びつつリングインするヌーヴォー。ウォームアップした万太郎はカオスに声をかける
「さあ。先発はお前が行くんだ
知りたいんだろ?自分が何者でなんのためにこの時代にいるのか」
「コカコカコカーッなんだ〜?泣き虫へタレが先発か?」

打ち鳴らされるゴング!究極の超人タッグトーナメントBブロック第一試合開始!
勇気の鍵を開けるかカオス!?次号に続く!


チームリーダー万太郎

ついに始まった主役の初戦。我等のマッスルブラザーズ・ヌーヴォー先発はヘタレのカオス
自分の過去を開く勇気を得るためにリングに戻ってきたというのに、いざゴングが鳴るとまるで逃げ腰です
「それで逃げたつもりかーっ!?」

棟梁じゃなくても思わずツッコミたくなる無様な逃げ様。ドタバタて。それで逃げたつもりか

左腕にノコギリ、右腕にトンカチを装備した棟梁は、まさに文字通りの全身凶器野郎
立て続けにその攻撃を受けたカオスは腹や脚、頭に切り傷を負って更に戦意喪失してしまいます
「い、痛い〜っ!万太郎タッチしてくれ〜っ!」
「骨までいってるワケじゃないし大丈夫だよ。それよりボク熱がありそうでさぁ」

試合開始早々弱音を吐いて助けを求めるカオスに対し、万太郎のとった対応は無情なタッチ拒否
「ウエエ〜ッそんな万太郎!ワチキ殺されるよ!おしっこ漏らしそう〜っ!」
「何がおしっこ漏らすだ!お前は赤ん坊か!?
赤ん坊なら
こうやって親指でもチューチューしてな!」
タッチ拒否された挙句、赤ん坊呼ばわりまでされたカオス。今まさにトドメを刺さんと振り下ろされる棟梁のハンマーパンチ!
「この人でなし〜っ!こうなったらヤケだ!」
やぶれかぶれになったカオス、万太郎へのあてつけで本当に
親指チューチュー!

すると”ガシィッッ!”

親指しゃぶりで突き出すカタチになった肘が棟梁の攻撃をブロック!これは・・・
「こんなものまぐれだーっ!」
「グレート!右の指もチューチューだ!」

”ガシィッ!”
放たれた棟梁の第二撃に対し、今度は右のチューチューで肘ブロック!
そう、これはかつて万太郎が農村マンに仕込まれた「チューチューディフェンス」
その技が今、36年の時をさかのぼり万太郎からカオスへと伝授されたのだ。おおーカッケーじゃないか

2度に渡って攻撃を防がれた棟梁は、これならば防御できまいとノコギリを振り回しながら襲ってきます
たしかに刃物は肘でブロックできません。不恰好に逃げ回るカオスに更なる助言を与える万太郎
「逃げてばっかじゃあ体力が消耗していつか捕まっちゃうよ〜っ
棟梁よりはるかに長い手と脚持ってるのに勿体無い
手をチョイと前に出せば簡単に相手に当たるのにな〜っ」

「ええ〜っ?ワチキに攻撃しろって言うの〜っ!?
・・・・・・な、なむさん!」

ビビるカオスですがいつまでも逃げていられません。ショウ・ザマのように叫んでその左腕を突き出す!
”ビシィ!”

カオス・ファーストアタックヒット!
万太郎の言った通り。何気に突き出したカオスの掌底は、棟梁の攻撃よりも先にその顔面を捉えた
「そうだグレート!それがお前の射程距離だ!
次は掌じゃなく拳を思いっきり突き出せーっ!!」
「わ・・・ワチキの射程距離・・・!オラァーッッ!!」

”バキィッッ!!!”

今度は気の抜けた掌底でなく、固く握り締めた拳が棟梁の顔面にめり込む。万太郎の助言が光ります
「すごいマンタ!21世紀ではいつも誰かにお尻を叩かれないと発奮しないクセに
今はその逆!グレートVのお尻を叩いてハッパをかける側になってるわ!」

「自分よりもどうしようもないやつが現れたんで
自分がしっかりしないとと思ってるんでしょう

状況は人を成長させますね」
おーすげえ。あの万太郎が頼もしく見える
チームリーダーとしてカオスの初陣をサポートする万太郎燃え。まさにミートの言う通り、状況が生んだ成長です





「コカカカー。ただの泣き虫かと思ってたがやるじゃねえか
そろそろ俺達も本気を出さねえとな」
「プラプラいくかー」

なんだこのミラクルランドセルは。ステカセキングの親戚かお前は
おもむろに開いたバッグの中身は
無数のプラモデル。その中からデゴイチを取り出すプラモマン

顔もステカセキングに似てるなオイ。マジで親戚かもしれん
「ジオラマセンセーション!!」
選び出したデゴイチのプラモを口の中にセットするプラモマン。するとその身体がデゴイチのプラモパーツに変化

棟梁がそのパーツを切り離しはじめたところで次号に続く!


鉄道オタク超人・カオス

「さあいけー!スチームコロモーティブモデール!」
目にも留まらぬノコギリさばきでプラモマンのパーツを切り離した棟梁。接着剤を塗りつけてランナーをぶっ叩く!
吹き飛ばされたパーツは自動でD51に組みあがりますが、今はまだいわゆる「素組み」の状態。ここから仕上げに入ります
「そおりゃあ!ここからが大工の腕の見せ所よ〜っ!

パーツに僅かに残るランナーのバリをカンナで削り落とし、果ては彩色にまで手をつける入れ込みよう
ご丁寧に汚しのペイントまで!

プロモデラーも顔負けの腕前・・・ってコレは大工の仕事じゃねえ。凛子感心すんな




「よっしゃーっ!蒸気機関車D51!
モーター直線レール付きの完成だーっ!」
「プラプラー!」
完成したD51の中にスッと溶け込むプラモマン。凄いことは凄いがえらい手間がかかる変身技だな
製作中の棟梁なんて
隙だらけもイイとこなので攻撃し放題だと思うんだが。まぁゆで技に突込みはナンセンス

そんなこんなで驚愕のメタモルフォーゼを遂げたプラモマン。それを見たカオス、突然ガクガクと震え出していまいます
『カオス!ついに恐怖が限界に達したか・・・もう少し引っ張りたかったがここまでだな』
これ以上の続投はマズイと判断した万太郎はタッチを求めますが、カオスの震えの理由は恐怖ではありませんでした
「ア・・・アワアワ・・・・カッコイイ〜!!」

「日本を代表する蒸気機関車D51型・・・しかもこれは
煙突の後ろにあるカバーがなめくじのような形状をしていることから
通称”ナメクジ型”って呼ばれてるヤツだね!」
嬉々としてD51について語り始めたカオス。そう、実は彼は度のすぎた超人オタクであるだけじゃなく
蒸気機関車オタクでもあったのだ

ああっなんてことだ川崎くん!お前も機関車オタクだったのか
たった1コマの回想が切なすぎる。こんな仲の良い親友を病院送りにしてしまうカオスマジ外道




「ウワァ〜こんな近くでナメクジ型を拝めるなんて!一緒に写真撮りたいなぁ
万太郎!オタク21世紀からカメラ付きの電話持ってきてたよね〜っ
あのカメラでワチキとD51ナメクジ型の写真撮って!」
「なぬ〜!?今は試合中だぞ!それに携帯は充電してないから電池が切れそうだし」
「撮ってくれなきゃ試合放棄する!」とダダをこねるカオスに折れ、仕方なく携帯を取り出す万太郎
と、
カメラを覗いた万太郎に戦慄!

シュッシュッゴッゴッシュッシュッゴッゴッ
ロングトレインロコモーション!(ガルさん風に)

「危ない!逃げろグレート!」
「えっ!?」
「コカコカー!そんなに好きならもっと近づけてやるぜ〜っ!」
どが―――――ん!!!
突如として猛スピードで走り始めたD51。不意を突かれたカオスは回避行動もままならず、まともに撥ね飛ばされます
クライマックスで王蟲に吹き飛ばされたナウシカのごとく上空高く舞い上がる身体
そのまま流れるように棟梁が空中で関節技に捕らえる!

「印籠継ぎ固め〜っ!!」
棟梁の技がどうこうより、単純にD51に撥ね飛ばされたダメージのほうがスゴイと思うのだが
どう少なく見積もってもハリケーンミキサー喰らったくらいのダメージはあるハズだしな。大丈夫かカオス?ってところで
次号へ続く!


レスラー大統領リンカーン

変形のコブラツイストのような棟梁のストレッチ技に苦悶の声を上げるカオス。しかしギブアップとは叫びません
なかなか根性を見せるグレートに業を煮やしたプラモマンは、自らもグレート攻めに参加します
「プラプラー!D51型分解!撤収ーッ!!」
D51のメタモルフォーゼを解いて元の姿に戻るプラモマン。あんだけ手間かけて変身したのにもう終わりかよ!
たった一回撥ね飛ばしただけじゃん!棟梁の匠の技を何だと思ってやがる
「見せてやろうぜカーペンターズ獄門ツープラトンの数々をーっ!
獄門蟇股ーッッ!」

前面からプラモマンのヘッドシザース、後方から棟梁の背面スリーパーというツープラトン首絞め攻撃
見た目は地味ですが、
トッコーアタックなんぞよりは遥かに実戦的で強烈です
「獄門ツープラトンの数々」という台詞から察するに、コレ系の地味技をいくつも持ってるのかカーペンターズ。燻し銀だな




このままでは失神を免れないと、グレート救出の為にリングに入る万太郎
それを見たカーペンターズはグレートを技から解放。そのまま錐揉み回転をつけてぶん投げ、万太郎に激突させます
「ようやくチームリーダーのご登場か。そうでなくちゃいけねえ
弱い相手を仕留めて楽に勝つのもいいが、やはり強者を倒して自分達の実力を知らしめねばな」

「それじゃあ万太郎、次はお前を料理するための獄門プラモデルを選んでやるぜー!」
一応カーペンターズからは「強者」と認知されてるのか万太郎。それとも単純に「グレートよりはマシ」って意味なのか
プラモマンが新たにセットしたパーツを例によって匠の技で仕上げていく棟梁。「アワワ〜」って万太郎、ビビってる暇があるなら
製作中の棟梁を背後から攻撃しろ。それでその技妨害できるから

やがて完成した新たなるメタモルフォーゼ。しかしその完成形を見た万太郎は恐怖も吹き飛び、ゲラゲラと笑い出します
「ヒャハハハ!おい大工!お前自分の職人技に溺れて単純なミスをやらかしたな」
「オレっちがミスだと?聞き捨てならねえな」
「だってさっきのD51は僕達を倒すのに十分な凶器になり得たけどさ・・・
このプラモって、ただのヒゲ面のオッサンじゃん!」

まさに万太郎の言う通り。機関車の次は戦闘機か戦車でも出してくるのかと思ってみれば、意外や意外
完成したプラモは
ヒゲ面のオッサン1人。あれ?でもこのオッサンはどこかで見たことがありますよ?

「それはただのヒゲのオッサンじゃありませんよ!
第16代アメリカ大統領 エイブラハム・リンカーンです!」

おおっ確かに。まさしくリンカーン大統領!
プラモマンが対万太郎用に選択したのは、なんとリンカーン大統領のゲティスバーグ演説ジオラマだったのだ
ていうか
こんな渋いプラモしかねえのかよ。ガンプラとか出せば一撃必殺じゃないか




「林間学校だかキンカンだか知らないけど。結局オッサンには違いないでしょ
そんなプラモデル軽くぶっ壊してやるさーっ!!」
超人オリンピック準優勝者万太郎。D51型ならともかく、自分よりもずっと年上の人間を相手にたじろぐハズありません
しかしリンカーンに向かって挑みかかった瞬間、
その上着がキャストオフ
鍛え抜かれた鋼のような肉体が姿を現します

「浅学菲才のテメーらは知らねえだろうから教えてやろう!
リンカーンは大統領になる前は
アメリカ屈指の強豪レスラーだったのよーっ!」

まさにトリビアの泉。雑学に詳しい方ならば結構知ってる人も多いんじゃないでしょうか
リンカーン大統領は元・レスラーだったのだ(事実です)
もっともレスラーとしての戦歴は特に残ってもいないので、棟梁の言うように「屈指の強豪」だったかは怪しいですがね

手四つにガッチリ組み合ったリンカーンはパワーで万太郎を圧倒。スゲー
一瞬の隙を突いて背後に回りこむと、両腕を極めて華麗なオースイスープレックスを披露!

人民の人民による人民のためのスープレックス!
つえーぜリンカーン!この偉大な指導者を相手にどう戦う万太郎?次号へ続く!


リンカーン西村修

1831年。当時22歳だったエイブラハム・リンカーンはイリノイ州で行われた賞金試合で
当時最強といわれた酒場レスリングの帝王・ジャック・アームストロングと引き分けたという記録がある

というワケで大統領になる前は屈強のレスラーだったリンカーン。万太郎を見事なオースイスープレックスで叩きつける!
大ダメージを喰ってしまった万太郎。普段ならここで弱音を吐いてリングの上を逃げ回るところですが今回は一味違います
『泣き虫カオスが勇気を振り絞ってこの苛烈なリングで闘ってくれているというのに・・・・
本物の超人であるボクが
ここで弱い部分を見せるワケにはいかない!」

チームリーダーとして。そして果敢に先鋒を務めたカオスの頑張りに応える為にも。毅然と立ち上がる万太郎燃え
すぐさま攻撃に転じた万太郎は強烈な逆水平を見舞うと、そのまま飛びつきヘッドシザースでリンカーンをマットに這わせる
「どうだ21世紀のレスリングは!19世紀のスローレスリングとは雲泥のハードコンタクトだろ!
ボクの自慢の両脚の筋肉でその賢い頭を潰してやるーっ!!

両脚に渾身の力を込めてリンカーンの頭蓋を締め上げる万太郎。しかし老獪リンカーンは慌てず騒がず前後に身体を屈伸
ぐうんと3点倒立の体勢になると、一気に頭を引き抜いてしまいます。
に、西村修!

やべえ。無我ってるぜ大統領。これで相手の膝をパンッと叩けば完璧なんですが
(プロレス知らん人は「西村修」でぐぐれ)




「ウスリォォ―――ッッ!!」
どう発音するのかわからない変なかけ声とともにスライディングキックを見舞う万太郎
馬乗りになろうとするも、リンカーンは素早く万太郎の胴に足を絡めてガードポジション。一分の隙も見せません
上から速射砲のようなパンチを見舞う万太郎ですが、ガードポジションを取っているリンカーンはこれを余裕で回避
大振りの一撃をキャッチするや、腕ひしぎ逆十字で切り返す。まるで
カメハメみたいな強さ!
「ボクがパワー全開で繰り出す攻撃を・・・す、全て軽く受け流してしまう
ま、まさに柳に風!すごい疲労感だけが残る・・・!」
「150年前のレスリングは今のパワーに頼ったレスリングと違って合理的だ
むしろあなた達のレスリングが退化してるので〜す」
まさに燻し銀。パワーに劣れどテクニックで万太郎を圧倒するリンカーン。会場は大統領コール一色です

「人民の人民による人民のためのプラモ〜ッ!」

意味わかんねえどんなプラモだそれは
会場の声援を受けてますます昇り調子になる大統領は、スタンディングからの華麗な締め技を披露
「南北戦争クラッチ!」

どのへんに南北戦争がイメージされてるのかワカりませんが
両腕を相手の頚動脈にねじ入れた状態で身体を反転させるという、なかなかに強力な締め技です。万太郎ピンチ!
「ほうら〜っ!これはタッグマッチなんだぜーっ!
ツープラトン攻撃を受ける前に倒れられちまったらつまらねえんだよ!
獄門・蝶番落し―っ!」

カーペンターズ強え。十分フィニッシュホールドにもなり得る締め技に、更に棟梁の追撃を加えるツープラトン
KO級のダメージを喰ってしまった万太郎、今回ばかりは気力で立ち上がることもままならず意識が遠のいていく




『だ・・・ダメか・・・今度こそ・・・・』
朦朧とする意識の中で敗北を覚悟した万太郎。しかしその時、大声で自分の名を呼ぶ頼もしい声が!
「・・・・・太郎!万太郎!万太郎タッチだ―っ!!!」

カオス!
なんと自分からタッチを求めて手を伸ばしているではないか!

実力に劣る自分の分を補おうとして奮闘する万太郎を見て、彼もまたその思いに応えようとしているのだ
互いに互いを助け合う気持ち。これぞタッグマッチの真髄
完全調和!お前ら今ならザビーになれるぞ

勢いよく飛び出したカオスは見事なローリングソバットで棟梁を吹っ飛ばす。カッケーぞカオス!
しかしその隙に大統領は大の字でダウンしている万太郎に向けてジャンプ!高高度からのエルボードロップを見舞う!
「プレジデントエルボードロップーッッ!!」
このタイミングではカオスのカットは間に合わない!絶体絶命のピンチをどう凌ぐのかマッスルブラザーズヌーヴォー
次号へ続く!


リンカーンのトリビア

完全グロッキーの万太郎を襲う大統領のフライングエルボードロップ。マッスルブラザーズ・ヌーヴォーピンチ!
って
ゲェーッ!?普通にカオスのフォロー間に合ったァ―ッ

カオスが棟梁の相手をしている間に放たれたカット不可能のエルボーだったハズなんですが。まぁゆでだし
「ゴメンよ・・・ずっとローンバトルを続けさせちゃって・・・
正直言うとオタクがやられてるのを見てたら怖くて足がすくんじゃって動けなかったんだ
で、でも・・・オタクがワチキを休ませるために必死で闘っている姿を見ていたら・・・
い・・・いてもたってもいられなくなったよ・・・!」
「カ・・・カオスお前・・・!」
これぞ友情パワー。愛する友の眼差しが倒れるたび傷つくたび俺を強くする!(俺は炎のキン肉マン)
共にダメージ深刻のヌーヴォー。棟梁と大統領は2人をダブルブレーンバスターの体勢に捕らえ、攻撃の手を緩めない
「弱えくせにカッコつけやがって。これで一難去ってまた一難だな〜っ!」
しかしその時。棟梁に担がれたカオスが隣の万太郎に小さな声で語りかけた
「ねえ万太郎。ワチキプラモリンカーンの弱点を見つけたよ」
「エエッ!?」
絶望的状況に差し込んだ僅かな光。リンカーンの弱点を見つけたというか押すの報告に、反撃のパワー漲る万太郎
強烈なヘッドバットでホールドを外すと、カオスにも同様の指示を出しつつロープに飛び移る!

息の合ったダブルの回転キックで反撃の口火を切ったマッスルブラザーズ・ヌーヴォー!巻き返しなるか?




「さあグレート!リンカーンの弱点を!」
「それ・・・アゴの・・・・!」
「あん?アゴがどうし・・・・・!そうか!
そうりゃああ―――っ!!」
カオスの言わんとした大統領の弱点をなんとになし察した万太郎。カオスに高く跳ね上げてもらい、上空からの奇襲に出る
”ガシャアッッ!!”
鋭いマーシャルアーツキックがリンカーンの顔面に入る!
しかし蹴りはクリーンヒットせず、下顎についていたヒゲのパーツを叩き落すにとどまった。万太郎の攻撃ミス?否!
ヒゲを取られた大統領に突然の異変!

「一部の隙もないレスリングテクニックを以って威風堂々としていたリンカーンが
急に弱々しく・・・・!」
「ワチキはアメリカ歴代大統領の伝記を読むのが好きでね・・・」
いったいリンカーン大統領の身に何が起こったのか。ここから弱点を解き明かしたカオスの解説が入ります




1860年。大統領選挙の時、リンカーンは思ったように民衆の支持を得られず伸び悩んでいた
そんなある日、彼の元に運命の手紙が届く。差出人は11歳の少女グレース・ベデル
『貴方はおヒゲを生やしたほうが貫禄が出ましてよ』
少女のアドバイスを聞いてヒゲをたくわえたリンカーンは途端に人気急上昇。見事選挙に勝利する

11歳の少女がアメリカの歴史を変えたと言っても過言ではないエピソードである

期せずしてエイブラハム・リンカーンのトリビア試合となったキン肉マンU世
今回の話ももちろん実話です。こちらは元レスラーだったという話よりは結構知名度もあるエピソードではないでしょうか




「なるほどヒゲはリンカーンにとって威厳の象徴だったワケだな!」
茫然自失状態で突っ立っているリンカーンに追撃を仕掛ける万太郎。慌てて迎撃する大統領ですがまるで動きに精彩がない
気の抜けたハイキックを身をかがめて回避すると、そのまま無防備なリンカーンの胸板に強烈な両脚キックを叩き込む!
「ヒゲのないあんたは怖くないんだよ―っ!!」
「ちぃ・・・プレジデントモデル撤収―ッ!」

劣勢を感じたプラモマンは大統領の変身を解除。落ちたヒゲを付け直せばいいと思うんだが
まぁゆでだし。読者にそんなツッコミを入れさせる間もなく、バッグから第3のプラモを取り出します

「弱小チームと思っていたがやるじゃねえか
こうなったら
俺のコレクションで最も強力なヤツを見せてやるぜ〜っ
ジオラマ・センセーション!!!」

プラモマンパーツ変化。あとは棟梁の組み立て作業に入るワケですが、今回はその前に何かもう一仕事
「今度のプラモは組み立てる前にこいつをリングにぶちまけなきゃな!」

なんとリングに大量のプルシアン・ブルー色の粘液をぶちまけ始めた棟梁
おー次は戦艦か。おそらくは大和だな
多分カオスは戦艦オタクでもあったという展開に1000ペリカ。次号へ続く


カーペンターズ転所自在の術

棟梁が巨大チューブから搾り出したプルシアンブルー色の粘液がリングを隙間なく覆っていく
一体カーペンターズは何をするつもりなのか?って
誰が見てもモロバレだろコノヤロウ
しかし読者全員がわかりきってる事を、小学生低学年向け漫画の如くわざわざ寸劇で演じるのがゆで作風の真骨頂

「これは・・・寒天だな」
「寒天ってあのゼリーの材料の?おわあぁ〜本当だ
ゼリーの感覚!ゼリーの感覚!」

アホみたいに2回言いやがった。何をそんなに衝撃受けてんだ万太郎

固まってぷにょぷにょになった寒天の表面。ウォーターベッド感覚で寝転がって感触を楽しむ万太郎
そんなバカ丸出しの相棒とは対照的に、カオスはオタク的見地からジオラマ製作における寒天の用法について解説を
「寒天はワチキ達のようなプラモマニアにとってはジオラマ作りの際に効力を発揮する・・・

グリーンや青に色を染めて池や川を再現するんでゲスが・・・」
どこ生まれだお前は。たまに一人称が「ボク」になったりするし、本当にいつまでたっても口調が統一されないやつです
「しかしこのリング一面に敷き詰められたブルーの寒天は一体?」




それはひょっとしてギャグで言っているのか
自分でそこまで解説したならこの青い寒天が何になるのか気付かない道理がないだろ。ゆで御大の思考はすげえな
先の2作品と同様にプラモのパーツをランナーから切り離し、接着剤を塗りつけていく棟梁。あとは組み立てるだけですが・・・
なぜかすぐにパーツを組み立てようとせず、そのままプラモマンを担ぎ上げてロープ最上段によじ登る。どよめく観客達
「ど・・・どうしてなの〜!?」
「なんでプラモの組み立てに入らないんだ〜!?」

誰だ小僧
その他大勢のクセに、まるで主要キャラの如く1コマ単品で出張るガキんちょハウスの坊主。少じっとしてろ

「コカコカーッ!二人羽織ラ・ケプラーダーッ!!」
プラモマンを抱えたまま寒天に向かってジャンプすると、そのまま頭からズブズブと内部に埋没していく棟梁
「ボクらを恐れて川崎球場から逃げ出したんだ」などと呑気に寒天リングに寝転がる万太郎に対し、カオスはここで気付く
「ラ・ケプラーダはスペイン語で入水自殺の意味・・・・入水・・・?
水!いけない万太郎!早く寒天から離れて!!」

さっき自分でジ「オラマでは水の再現に寒天を使う」ってまで言ったのにな。あんとき気付けよ




そんなワケでわずかに遅かったカオスの解明。なんと寒天リングが一瞬のうちに大海原に変化

なんだこの転所自在の術。ザ・ニンジャも真っ青のムチャ系技です
まったく泳げない万太郎にとっては
単純にコレだけで殺人技になり得るのですが
ここで追い討ちをかけるように、カーペンターズ第3の殺人プラモデルが深海より浮上!

「コカコカーッ!これぞ第2次大戦中大西洋を恐怖の渦に陥れた
”灰色の狼”ことドイツのUボートよーっ!!」

おおー戦艦じゃなくて潜水艦だったか。「逃げたんじゃねぇ!水中でコイツを組み立てたのさ」と勝ち誇る棟梁ですが
そんなことより
転所自在の術の説明をしてくれ。今回のお前らの一番スゴイのはそこだから
「測定緒元入力!目標キン肉万太郎!対超人魚雷発射ー!」
死の海へと沈むカナヅチの万太郎。容赦なく発射される魚雷!このピンチをどう切り抜けるヌーヴォー!次号へ続く!



燻し銀・デーク棟梁

「右舷前方40度、両舷尾速50回転!目標キン肉万太郎!」
泳げない万太郎に向けて発射された魚雷。しかもこの技、ただ魚雷を撃っただけに非ず!
なんとサーフィンのように棟梁が飛び乗りますゲットライド!
ズゴォオオ!!
魚雷は万太郎のどてっ腹にまともに命中。大ダメージを負った万太郎ですが、攻撃はまだ終わりません
「それしきじゃ終わらないぜーっ!破風魚雷刺しーっ!」
間髪入れずに捻りを加えたフライングヘッドバットを叩き込む棟梁。しかし水中なのにフライングとはこれ如何に
棟梁の華麗なアクロバット技でダウンし、ぷかりと水面に浮かび上がる万太郎。とりあえず溺死は免れました
それにしても棟梁は見た目に反して
えらい実力派超人だよな。技ものすげー多彩だし

意識朦朧の万太郎ですがまだ失神したワケじゃありません。カオスが助けてに入ってタッチすればいいのですが・・・
何故か当のカオスはガタガタと震え、カーペンターズの追撃を喰らう万太郎を呆然と見守るがまま
「グレートV!あなたまた弱虫毛虫に逆戻り?強い男に変身したんじゃなかったの!?」
思わずカオスを叱咤する凛子。しかしその言葉に対し、振り返ったカオスは顔面蒼白でこう答えるのでした
「た、助けに入りたいのはやまやまだけど・・・わ、ワチキも万太郎と同じで・・・
お・・・泳げないんだ・・・・」

なんという事。あろうことか水中リングの戦いで二人揃ってカナヅチ!
まさにマッスルブラザーズ・ヌーヴォー絶体絶命のピンチ




しかしチームリーダー万太郎はうな垂れるカオスを励まそうと、気丈にもたった1人で奮闘します
「い、いいんだカオス・・・誰だって一気に強くなんてなれないんだから・・・ウォオオ!」
死力を振り絞って空中へ飛び上がり、棟梁のバックを取る万太郎。しかし・・・・
「コカコカーどうしたい?そんな疲労困憊じゃオレっちは投げられねえぜ〜!
竜宮絞り〜〜ッッ!」

もはや満身創痍の万太郎には棟梁を仕留めるだけの力もなく、逆にバックを取られストレッチ技に捉えられてしまいます
もはや一刻の猶予もなし。すぐさま万太郎のカットに入らねばならないカオスですが、海リングを前に足がすくんで動かない
そこで閃くジャクリーンの一計
「凛子さん!今こそアレを使うときですわよ!」
「エエ〜〜〜ッッ!?」

というワケで例の松田聖子変身セットを着用する凛子。古今東西男をやる気にさせるのは女の応援が一番
「ワチキの好きな松田聖子ちゃんそっくり〜っ!!」そっくりか?

パンチラで男のエネルギーを充填したカオスはやる気満々
万太郎を救出すべく、トップロープからリング中央に向かって飛び上がります

しかしこれを素早く察知したプラモマンUボート。カオスのリングインを阻止するべく機関砲の照準を合わせる!
「機関砲手撃ち方用意!」

ウィーンって砲手出てきた!
別に無人で発射したって誰も文句言いませんから!こういう無駄なコマ使わないで話進めてくださいゆで先生!
「発射ーッッ!」
”バゴォン!”
「グアハァ!!」
機関砲による狙撃は見事カオスに命中。いい腕してるじゃねえか砲手

カオスの乱入に気付いた棟梁は半死状態の万太郎を技から解放し、ターゲットをカオスにロックオン
「泣虫め〜っ涙も出ないくらいにイジめてやるぜーっ
獄門・吊燈籠ーっ!!」

ハイジャックバックブリーカーから両脚をロックし、高高度から甲板に着地するという凄まじい技が炸裂
正直キン肉バスター級の大技です。マジ強すぎるぜ棟梁
カオス決死の突入も功を奏さず!絶望的戦況にヌーヴォーは勝機を見出せるのか?
次号へ続く!


先週は更新落としたので簡単なあらすじ紹介ピンチの万太郎を救出するため、カオスがオタクの本領発揮
プラモマンのパーツ屑からスキューバダイビングセット一式作った

こんだけ

巨大潜水艦、動力はゴム

「ワチキのカナヅチは完全に泳げないんじゃなく、息継ぎがヘタなだけ・・・
だから水中でも呼吸さえできれば泳げる!」
プラモマンのパーツ屑からフルスクラッチでスキューバ装備を手作りしたカオス。TVチャンピオンに出ろお前
「たしかに形は上手く出来てるが・・・実際に使用可能なのか?」
「ええ。ワチキは色々なものを分解して再び組み立てるのが子供の頃から得意で
以前スキューバの用具も分解したことがあるから構造上は大丈夫」

イケメンの心配にもこの頼もしい返事。お手製スキューバセットを装着し、窮地の相棒を救うために立ち上がる
万太郎をヘッドロックに捉え、Uボートの潜舵に激突させようとする棟梁。もはや一刻の猶予もない!カオスダイブ!
バシャーン!ゴボゴボ

手作りスキューバ装備は完璧に機能。「息継ぎできれば泳げる」と言っただけあって、なかなか達者な泳ぎっぷりです
『ワチキは確かに見た。プラモマンが口に入れた箱に印刷された文字を!
小さな小さな文字で書かれた注意書きにはこう書かれてあった・・・

”このキットには動力源は入っておりません”
そして試合開始時にはあったハズのリングロープが何故かなくなっているのは・・・
ワチキの読みが正しければ!てやぁーっ!』
動力源のないハズの艦船がどうして動く?消えたロープは何処へ?そう、あらゆる状況が示す答えは1つしかない
渾身のマーシャルアーツキックでUボートの船底を切り裂くカオス。そこで見たものは・・・・・




『ビンゴ!やっぱりUボートの動力源は
リングロープか!』

動力は小学生の工作船と同じ!ズバリゴムスクリュー!
そもそも青い寒天ブチ撒けただけで海になるくらいのトンでもバトルなんで
動力無しで動いてたって読者は別に気にしないんですが
こういうしょうもない所にこだわるのがゆでテイストの真骨頂。機銃撃つのにわざわざ砲手出したりとかな
『これさえ・・・・動かなくしてしまえば!!!』




その時水上。万太郎をヘッドロックに捉えた棟梁目掛け、その頭蓋をカチ割るべく全速前進するUボート!
「プラプラプラー!!」
「もっとスピードを上げろーっ!獄門・頭貫き鑿ーっ!!」
万太郎危うし!しかしカーペンターズ勝利が垣間見えたまさにその時!Uボートがその動きをピタリと止めてしまう
ギュギュッ・・・・・ギィーッ
「おいプラモマン!なんで艦を止める!?」
「わ、わからねえ!突然スクリューが止まっちまって・・・・!」
不測の事態に狼狽するカーペンターズ。歓喜の声を上げる凛子とジャクリーン
「グレートよ!グレートがやってくれたんだわ!」
「グレートだと?あの泣き虫が一体・・・・・んん〜〜っ!?
グレートが・・・グレートがどこにもいねえ!」

慌てて周囲を見回した棟梁はここで初めてグレートが消えていることを知って驚愕。そしてその言葉を聞いた瞬間、
半死半生だった万太郎に反撃のパワーが漲る!!
万太郎は一瞬で全てを理解したのだ。相棒が己の危険を省みず自分を助けに来てくれた事を。その策が成功した事を!
「グレートよーっ!おまえはこれで晴れて!」
甦った万太郎は強烈なクラッチで棟梁を引きつけ、ヘッドロックを解除。そのまま凄まじい勢いをつけて落下する
くらえカーペンターズ!これが俺達の初のコンビプレイだ!
「マッスルブラザーズ・ヌーヴォーの一員だーっ!」

渾身のローリングバックドロップでカーペンターズの脳天同士を激突!
ヌーヴォーの反撃の狼煙があがった!次号へ続く!


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