80話

混沌の始まり

「お待たせしましたキャプテン。俺に遭わせたいって・・・どういう人なんですか?」
冒頭。場面は日本、刃牙の家。すげえ普通に帰国してる刃牙と彼を訪ねたストライダム
梢江との関係がどうなったのか一刻も早く知りたいところですが、しかしそれよりも
アメリカ合衆国大統領誘拐犯なのになんでこんなに普通に生活してるんだろう刃牙
TVでも放送されたんだから世界的に有名な犯罪者なんだけどな
「オマエが初メテ出会ウタイプダ」
「キャプテン・・・今までそんなんばかりっスよ。”初めてのタイプ”には慣れっこだ」
刃牙の返事がまったくその通りです。「初めてのタイプ」ってこの漫画で何人目だよコノヤロウ

「質問しよう。史上最強の動物はなんだ・・・?地上最強ではないぞ
”史上”最強だ」
「・・・どういう遊びかワカらないけど・・・恐竜とかマンモスとか?」
「恐竜・・・ではその恐竜の中で最強は?」
「・・・T・レックス。ティラノサウルス・・・だっけ?」

「なんの問答さ?」と訝しげな反応を示す刃牙だったが、ストライダムな真剣な眼差しに負けて返答
するとストライダムは取り出した英語の新聞をポン、と刃牙の前に放り投げました。その一面記事に載っているのは・・・
「MAN!?orBEAST!?」(人か獣か)
「太古から甦った原人」という見出しで
デカデカと顔写真が掲載されたピクル
学会に発表は伏せると言っていたアルバート博士でしたが、軍の一個師団まで動かした捕獲作戦により彼の存在は公にされた模様
刃牙に遭うため日本にやってくるというその原人、まずはオマエ自身の目で確かめてみろとストライダムがTVをつけます





「ご覧になられますでしょうか!?軍用機です!
この中に今全米を騒がせている
ジュラ紀から甦ったという原人が・・・」
なんとワイドショーでは、今まさしく羽田空港に到着したばかりのピクルが生放送でその姿を日本中に見せていました
服を着るようになって、現代人っぽくなったピクル。なかなかいい男です

「キャプテン・・・強えよこいつ」
ブラウン管越しでもビリビリ感じるその野性。一目見て全身からどっと汗を噴出す刃牙
アメリカ最強・オリバさんを超えた刃牙も本能でビビる「史上最強」の男ピクル。こいつは確かに「初めてのタイプ」ッ!

「相沢レポーター?彼にコメント・・・いや話かけられますか?」
「あ、はぁい!ガンバッてみまぁす♪」
その時、ワイドショーのレポーターを務めていた女子アナが警戒心ゼロでピクルに突撃取材
突然走り寄ってきた女を一睨みすると、途端にピクルの目の色が一変します
オレサマ、オマエマルカジリ!

野性きたこれ
相沢アナをいきなり押し倒し、荒々しくその唇を重ねるピクル。ジュラ紀もキスは求愛行為だったのか
と思ったら
0.5秒後ちぎれ飛ぶ相沢アナのベルト。衣服を脱がしにかかりました
流石野性。
人目も気にせずいきなり本番行為
殴って蹴って、必死になってピクルを止めようとするアメリカ海兵隊。しかし、クルにとっては蚊にさされたようなモノ
「いやああああああああああああああああああ!」
悲鳴を上げる相手の事など一切お構い無しに、ピクルの行為は止まりません

ブラを剥ぎ取り

パンティーを剥ぎ取り





『大変なことが起きてしまいましたッ!
信じ難いことが起きてしまいましたッッ!』

そのまま最後まで
ヤッてしまいました

えええええええええええええええええええええええええええええええええええー

滑稽なほど野性・・・!!!
真っ昼間から全国のお茶の間に公開レイプショー!
うへえ・・・相沢アナ可哀想にな・・・もう社会的に生きていけないよなコレ
クラウザーさんも霞むオマエはまさしくペニスの王子様!ユーアーザプリンスオブペニス
範馬刃牙、連載再開はいきなり
女子アナレイプという禁断の開幕。こいつはカオスすぎるぜ


81話
アルバート博士の語りを省いたらすげー中身薄くなった今週号。しかしまさかのあの人が電撃参戦!こいつはデンジャラスだぜ

嫉妬

起きてはらなぬ事態。しかし現実に起こってしまった全国放送生レイプショー
女子アナに一発かましたあと、人々が固唾を飲んで見守る中すやすやと爆睡してしまうピクル
ウホッいい女→あなたと合体したい→出したら眠くなった!寝る!
という、まさに本能のままの行動
全国の視聴者に「太古から甦った原人」であることを納得させるには十分すぎるインパクトでしたが・・・

当然の事ながら、日本中が女子アナレイプ犯ピクルを強烈にバッシング
「”原人の行動”は果たして罪か否か」
連日似たような論争特番が組まれては、頭悪そうなコメンテーター達があーだこーだと答の出ない喧嘩を繰り広げるのでした






「ピクルを引き渡せ!」「原人処刑!」
などと物騒な内容が書かれたプラカードを持って米軍基地前に集まったのは、1万人は超えようかという一般市民達

今回の強姦事件に関し、米軍側は一切の無回答。被害者が人気キャスターだったせいもあり、デモ隊の怒りは頂点です

2億年前から甦った原人。生物学的、歴史的に見てもまさに生ける教科書・標本とも呼べるピクルの存在
たしかに婦女暴行は許しがたい罪ではありますが、処刑されてはたまりません。ここはアメリカとしても致し方がないところ
何万人押し寄せようとも所詮は一般人達。正面ゲートを守る数名の兵士達は、マシンガンを構えてデモ隊を威嚇します・・・が!

「いるんだろ ピクル・・・」

展開早くていいなオイ
遊び週は無し。いきなり勇次郎来ました。結局刃牙より先に勇次郎とファーストコンタクトかよ
これで刃牙と戦う前に勇次郎に倒されちまったら
アリゾナ刑務所編のゲバルに相当するな
全国の読者が「結局勇次郎かよ!まぁ刃牙でもつまんねーけどさ」などと、一様に同じ反応を示したその次のページ

沢山の人でごったがえす正面ゲートの反対側。まるで人気のない米軍基地裏手
侵入者を阻む有刺鉄線フェンスを
ジャンプ一番で軽々跳び越す謎の人影
一体何者なのか・・・・って

まさかの烈先生キター!!!
久々登場ガングロおさげ!黒のスウェットスーツに身を包み、あの勇次郎よりも先んじて単身米軍基地へ潜入!
うひょー。燃えよドラゴンのブルースリーみたいでかっけーなー
刃牙・勇次郎・ピクルの3すくみに飛び入り!魔拳・烈海王!
どう見ても噛ませですが、それでも期待せずにはいられない
次号、烈先生ピクルとご対面!?中国4000年の技術は2億年の前に通用するか?注目せよ


82話

行動

『これではまるで
夜這いではないか

どうかしている・・・こんなところにまで忍び込んで・・・あの放送・・・
あの得体の知れぬ野性を目の当たりにしてからだ』

前回ラスト、「燃えよドラゴンのブルースリーみたい」と書いた烈先生。目的は妹の敵討ちではなく夜這い
レイプ生放送に興奮して衝動を抑え切れなくなったそうです。変態だ
ピクルの野性に強烈に惹きつけられた烈先生は、あのビッグマグナムにウホッされるべく単身侵入したのでした




夜間警戒の兵士に発見されそうになる烈先生でしたが、ここで中国4000年の妙技を披露
気配を完全に消し去り、衣擦れの音さえ立てることなく兵士の背後にピッタリと張り付きます

コレ絶対入って(ry
もはやガチホモにしか見えない烈先生最高すぎる。あぁ・・・次はションベンだ
安堵の溜息を漏らす兵士の表情が、
ケツに逞しいのを挿入されて感じてるようにしか(ry

『これでひとまず・・・移動可能』
まさに「志村後ろー!」状態
みんな大好きツンデレ烈先生。今回は兄貴化→ドリフコントと新たなる引き出しを見せてくれました。萌えだぁ





その頃、フェンスを越えて裏から侵入した烈先生とは反対側
正面ゲートから堂々進入を試みた勇次郎は
謎の超パワーを発揮していました
デモ参加者石塚保(34)曰く
「突然兵士同士が殴り合いを始めたんです
彼―
黒服の男の見ている前でッ!」

勇次郎に一睨みされ、肛門から魂が抜けるほどビビリあがった門番の兵士達
なんと気が狂ったように
お互いを殴り始めたではありませんか。なにこのスタンド能力
残った1人も、殴る相手がいないので
自分を思いっきりボコボコにします

なんという気合の入った殴りっぷり。シュールすぎる
発狂した兵士達を尻目に、悠然と正面ゲートをくぐる勇次郎。ついにオーガの力は超常現象まで引き起こすレベルに
ものすごい今更だけど、この漫画も
もう格闘技漫画じゃないよな
何が何だかよくワカらんまま次号へ続く!


83話

大統領命令

まるで父親に悪さを見つけられた時の―
出来の悪い兄弟同士が責任をなすりつけあうかのように
痛いゲンコツをもらう前に自分をお仕置きするかのように
出血しても 歯が飛んでも
止めようとしないのです3人とも

デモ参加者石塚が目の当たりにした、世にも奇妙な超常現象。トチ狂ったように自滅を始めた兵士達の真意とは?
それにしても
歯が飛ぶまで殴るって本気すぎ。まぁこの気合の入った殴りっぷりなら納得か

「止めい」
大統領命令ですよあれじゃ。ピタッと止まりましたもん

超常現象を引き起こした勇次郎本人に「止めろ」と言われるや、ピタリと狂行を停止する兵士達
さて。いったい何が起こったのか全国の読者に説明してください板垣先生
「貴様等の選択は正しい。仮に闘おうともせず一人でも逃げ出していたなら―
その場で全員屠り去っていた
・・・・・かと言って俺に向かってきても同じ運命。ならば苦肉の策
自らを殺傷し合う。自らを殺傷する

それでいい。許してやろう」
へー

板垣先生も読者に殴られる前に自分を殴るべきでは
そしたら許してもらえるかもよ
勇次郎曰く、この兵士達のタミフル行為は「正しい選択」だったそうです。もうなんでもいいや
ズタボロになった兵士の横をズカズカと横切り、正面ゲートの鋼鉄の扉に立つ勇次郎

ピイイイイイン!て手刀で錠を断ち切りました。恋の激ダサエクスタシー!





一方その頃燃えよドラゴンごっこ真っ最中の烈先生。ちゃらーらーらーらー♪ホアアッ!
前回
バックで挿入を決めた黒人兵士に飽きたのか。それともフィニッシュしたのか

今週は見回りで通りかかった白人兵士にバック挿入。もう烈先生ヤマジュンキャラにしか見えません
あとコイツの顔が微妙に範海王似なのが笑える

背後の潜入者にまったく気付かぬまま、ピクル管理施設までノコノコと案内してしまう範似兵士
用済みになったので
指先ひとつでダウンです

ワケわかんねェ・・・・・

範似だけあって即退場です。ありがとうございました
「これが原人の居所・・・基地内基地!?」
烈先生、勇次郎より先んじてピクルに接近!次号対面なるか?続く!


84話

同窓

『開いている・・・?まるで先に誰かが侵入したかのような・・・』
ついにピクルの居住施設を突き止めた烈先生。しかし屋根から通気口を使って中に入ろうとしたところで異変に気付く
既に開かれていた通気口。自分よりも先にこの施設に侵入した人間がいるということか?
想定外の事態に意識を引き締めつつ施設深部へと向かった烈先生は、そこで警備の兵士を打ちのめす1人の男を発見
その男は―烈先生もよく知る人物であった
「鎬・・・・昂昇・・・ッッ」

「烈海王・・・ッッ」
なにー!?久々に予想は裏切り期待は裏切らない展開!
先々週俺は「まさかの烈先生!」と書きましたが。いやはや甘い甘い。烈先生ならまだ全然許容範囲でした
まさかまさかの昂昇参戦!
この展開を予測したバキ読者がはたして全国に何人いただろうか。不肖はんぺらページをめくった瞬間吹き出したぞ





「ハハッ・・・アンタもか。
ピクルに会いにきたと
一目で強さが伝わる外見。人目はばかることなく交尾に及ぶ底知れぬ野性
熱に当てられ思い焦がれて、気付いた時には基地に潜入
遭いたい 姿を見たい。そしてできることなら・・・
戦ってみたい・・・お互いそんなところだろう?」

「・・・」
ピクルの放つ圧倒的な”強者の引力”。昂昇の行動もまた烈先生と同じく、抑え切れぬ己が欲求に従った結果でした
ともに目的はピクルと対戦。しかし同じ目的を持った男が、1つしかないターゲットを前に顔を合わせれば当然・・・・
「・・・俺達は同志だ、と手を取り合って祝福したいところだが。そうもいかねェ
先客は俺だ。文句あるかい?」

早いモン勝ち理論を唱え、ピクルとの対戦権は先に侵入していた自分にあると主張する昂昇
烈先生とて、米軍基地で
燃えよドラゴンごっこまでしたのにそんな理屈では引き下がれません
遠い昔に昂昇が吐いた
「烈海王にだって勝てる!」発言を検証する時が来たというのか
昂昇が勝つビジョンが欠片も見えないのが最高すぎるぜ。ビバやられ野郎!
ピクルとの対戦権をかけ、一触即発の雰囲気になる2人。だがその時
昂昇の隣にあった恐竜のオブジェがカタカタと音を立てて動き出したではないか!
”バカァッ!”
派手は粉砕音と共に粉々に砕け散るオブジェ。その中から現れたのはなんと・・・・

「おいおい鎬よ・・・先客はおめェじゃねえよ」
うわ独歩出た!ってえええええええええええええええええええゲラゲラ!シュールすぎる
どうやってオブジェの中に入ったんだよと
恐竜の大きさと独歩の身長ほぼピッタリくらいだし。
制作段階で塗り込められたとしか思えんぞ
意表をついた独歩ちゃんの登場に唖然とする2人だったが、その驚きも乾かぬうちに更に見知った顔が連続で出現する
「ジャック!剛気さんッッ!」

水槽の中からジャック兄ちゃん、ベッドの下から渋川先生
なんだこの本気大人かくれんぼ。そして隣の部屋から壁をブチ抜いて更にもう1人

「タイミング計りかねてたんだが・・・そうも言ってられねェようだな」

空手界のリーサルウェポン!
実力的には昂昇より上でしょうが、
噛ませの格も俺が上!バキ読者抱腹絶倒で克巳参戦!
「なるほど。そういうことですかみなさん」
天井から聞こえたその声に、揃って顔を上げる6人。烈先生と同じ通気口からやってきた最後の1人は・・・・キター!

全国のバキ読者があなたの再登場を待っていた!
みんな大好きMrスカウト寂海王ッ!
ピクルに「私と組もうッ!」って言ったら称賛するぜ

「へっ・・・・とんだ同窓会だぜ」
ピクルに引き寄せられた7人の男達!うおー。なんという面白展開
こんなに続きが楽しみなバキは最大トーナメント以来ではなかろうか。結局奇をてらった設定や「規格外の怪物」よりも
単純に人気キャラぞろぞろ勢揃いさせるだけの少年漫画手法
のほうが遥かに面白いというのが浮き彫りになってなんだかアレではあるが。しかしワクワクせずにはいられない!
唯一残念な点を挙げるなら、これだけのメンバー出したんだから
本部先生も出してほしかったかなと
花山さんはスカーフェイスで主役張ってるから、バキ本編ではあんま無様晒さないように使わないのかな・・・
なにはともあれ次号の範馬刃牙は目が離せない!見逃すな!


85話

恋心

「こうなると照れ臭え・・・老いも若きも黒装束に身を包み忍者ごっこだ」
「同じ穴のムジナ!闘りてェ奴がいたから不法侵入!」
「ぶっちゃけそれが武道家の本質・・・ならば」

誰がピクルと!?
いい歳こいて忍者ごっこをかました7人の大人達。こうなれば誰も引けません
「・・・と、その前にアレだ。肝心のピクルは?」
対決権を賭け一触即発の様相を呈する7人だったが、とりあえずは対戦相手本人様を確認する7人
巨木の幹をくり抜いた特製ベッドの中、意中の相手はすやすやと寝息を立てて眠っていました

ごくり・・・
裸のマッチョマンを見て生唾を飲み込む男達。さながら夜這いです
とりわけ寂さんの表情が最高すぎる

どう見てもただの好色ジジイです。ありが(ry
久々の登場にも関わらず、今回最高の笑いを持っていきました。流石のキャラクターとしか言いようがねえ




「寝てるぜ。のんびりしてやがんなァ・・・これだけ大騒ぎしてるってのに」
安らかに寝息を立てるピクルを見て、のんびり屋だともらす克巳。しかし渋川先生はそうは思わなかった
「のんびり・・・してるのですかな?敵と見なしてくれてるのですかな?」
ピクルは自分達を敵とすら認識していないのではないか?渋川先生の見立てに、思わず沈黙するメンバー
”ズガンッ!!”
直後、物凄い音と衝撃。この言葉にいち早くキレたジャックが、木のベッドを思いっきり蹴りつけていた!
夢の世界にいたピクルの瞼がゆっくりと開かれ、ゆらりと立ち上がったその巨体が7人の前へと歩み寄ってくる

2億年の時を経て現代に甦った原始人
えもいわれぬ神秘性と、匂い立つような野性のオーラに圧倒される7人の武道家達。まさに未知との遭遇か

そして―ピクルが動いた!って

放尿でした
「ピシャアアアアアアア!」って噴射圧すげえ

デレレレレレレレレレレレ
レレレレレレレレレレレレ

長え。しかも一向に衰えない圧力。独歩の顔面に飛沫がビシバシかかってます
板垣先生は本当に小便が好きだな
全編通してこれだけ小便シーンが多い漫画って他に類を見ない気がする
ある意味
いいなり!あいぶれーしょんの対極に位置してるんじゃなかろうか

「ウェルカムピクル・・・ようこそ未来へ」
と、ピクルの小便が止まったところで勇次郎到着。役者揃い踏みだったのにコイツ来ちゃうと萎えるなぁ
ついに邂逅!「地上最強」「史上最強」!
ピクル争奪戦の行方は!?次号へ続く!


86話

本能のままに

「揃いも揃ったり・・・烏合の衆とはよくぞ言ったもの」
せっかく地下闘技場戦士大集合で盛り上がってたのに、即最強さんのご登場で読者テンションだだ落ちです
7人戦うなり何なりした後に出てくればよかったのになぁ。もう少し少し空気読もうよオッサン
「よォ・・・烏合の衆って誰の事だい?」
勇次郎の「烏合の衆」発言に喰ってかかったのは、血気盛んな我等がリーサルウェポン愚地克巳
そんな克巳を鼻で笑い、勇次郎は辛辣な言葉を浴びせかけます
「だから相手にもされんのだ。俺にも刃牙にも父親にも

何一つプランも立たぬまま、”やれば何とかなるだろう”と
敗北を予感していながらも父親を前にしてうっかり虚勢を張ってしまう
しかも瞬殺さえ免れたなら―加勢も期待できると」
これは効きます。勇次郎の言葉は、まさに克巳にとって図星も図星
他力まで頼った心の奥底を見抜かれ、恥ずかしくもそれを知人達の前で看破されてしまった若き空手家
もはやこの場で彼が他に取る行動があるハズもなく
「邪ッッ!」
右から水平に払う手刀をフェイントに、本命は竜巻のような左の上段廻し蹴りッ!
って言うまでもなくカスリもしません。流石だぜリーサルウェポン
なにくそと次なる攻撃を繰り出そうとする克巳でしたが、踏み込んだ瞬間なぜか体勢を崩してしまいます
足元に目をやってビックリ。なんと左脚の
靴紐がキレイに抜き取られてしました
これ早業ってレベルじゃねーぞ!靴紐ですよ靴紐。相手に気付かれず抜けないって
勇次郎のパワーで力任せに抜いたら一瞬で抜けるとは思うけど、その場合は靴が
ギュッって締まるじゃんよな

「隅っこで綾取りでもしてな」

茫然自失の克巳の顔面に靴紐をぺしっと。それでも克巳は何も言い返せません。可哀想ね






神心会空手代表・愚地克巳

この日を境に彼は胴着を脱ぎ、行方をくらます

3年後、「世界AYATORI選手権」決勝戦

人々はそこで再び彼の姿を見ることになる

ヤングチャンピオン特別読み切り「AYATORI伝説克巳」乞うご期待!(大嘘)





「フン。入るぜ」
強化アクリルで囲まれたピクルの寝所に入ろうとする勇次郎。昂昇が鍵を取り出しますが、オッサンこれを制します
例によって
手刀でアクリル切り裂いたりして中に入るつもりなんでしょうか。普通に入れよ

めりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめりめり
えー、ちょ
なにやってんのこの人
アクリル板に顔面を押しつけ、そのままムリムリ前進を続ける勇次郎。まさか手足すら使わずにこの壁を突破するというのか








いや、ちょなに

なにこれ。吹いためりめりめり

お笑い芸人の顔芸だろこれ。ストッキングとかサランラップとか。なぁ
バリ島の土産物屋とかにこんなお面置いてありそうだよな
「お邪魔・・・」
バツン!という音とともに、ついにアクリル壁が弾け飛ぶ。勇次郎、字の如く隔てる壁もわけなくピクルの前に立つ!
オッサンあんた完全な出オチだから!もう帰っていいよ
来週勇次郎がどんな行動を起こそうが、今週の顔芸より面白いことにはなるまいて。お前はよくやった森へ帰ろう

どうにもこうにもカオスな引きで次号へ続く!


87話

力比べ

「”ピクル”―塩漬けの名で呼ばれし、遠き古の大地に立つ戦士
俺の言葉がワカらぬならワカらぬままに感じ取れ
言葉を解さぬ赤ん坊が解さぬままに母親の愛を感じ取るように
貴様への想い―芯に刻め

貴様とヤリにきた」
や   ら   な   い   か
冒頭からやたらヤマジュン的な勇次郎の発言。板垣先生は多分狙ってやってると思うんだがどうか
ピクルが全裸、勇次郎が上半身裸なので
シチュエーション的にもマッチングしすぎ

「地上の動物が最大最強だった時代に史上最強を捕食する
喰うためだけならば他にいくらでも獲物がいたろうに
何故わざわざ・・・興味が尽きぬ」
まさしく勇次郎の言う通り。食うためだけならばティラノサウルスよりも弱い獲物などいくらでもいただろうに
何故ピクルは当時最強だった生物を獲物としたのか。いやそれは勇次郎にとってはおそらく聞くまでもない事で・・・
ニコリと
江戸川筆頭代理のような笑顔を浮かべ、握手を求めるかのように右の拳を突き出す勇次郎
ピクルがあどけない表情でその拳に己が右拳を合わせた瞬間、オーガはその自慢の腕力でピクルの腕を押し上げた
まずは力比べだ!

ヤバイ。なんかレビューの為に抽出した画像で見ると、「貴様とヤリにきた」の直後の画像だけに
勇次郎が
ピクルのペニスを握って力を込めてるように見えるんだが。カオスゾーン!




グググググググググググ・・・
人のそれを遥かに超えた勇次郎の膂力。ピクルにとってその圧力は
2億年前の好敵手を彷彿とさせる、好ましいモノだった

歓喜に満ちた笑顔。そもそも笑うとは獣が牙を剥く行為が原点であり、生物が攻撃的本能を示す為の・・・・
ってもうダメだ。ここまでの流れが流れだけに

勇次郎の手コキで射精した表情にしか(ry

何故他にいくらでも獲物がいただろうにティラノサウルスを狙ったか?そんなの答は最初から決まっている
ピクルと戦いたいが為にこの場に集った8人と同じように。ピクルもまた、強い敵との戦いを求めていたからだ
刮目せよ!2億年の時を経て、今解放される
ティラノサウルスをも蹂躙せし野人のパワー!

ピクルがその腕に力を入れた瞬間、本能的に危機を感じ取った勇次郎がすかさず合気投げを打つ
『野郎・・・ッ!俺を
技に追い込みやがった・・・ッ!』
力比べであの勇次郎を圧倒!ピクルのパワー底知れず!
ついに始まった地上最強VS史上最強。空気と化してしまった7人の武道家達マジ立場なしで次号へ続く


88話

完全包囲

「ヤロウ・・・俺に技を使わせやがった・・・ッ」
力比べを挑むも、想像を遥かに超えたパワーを前に反射的に投げ技を使ってしまう勇次郎。ピクル恐るべし
何が起きたか解らずに床に転がるピクルだったが、すぐに両腕をついてむっくりと立ち上がります
起き上がるピクル。起き上がる―だたそれだけの動作
ただそれだけの動作に、その場に居合わせた戦士達は目を奪われていた
文明と呼ばれるものを甘受した結果
人体から消え失せた多くの
機能
本来の機能に満たされた人体とは

こんな単純な動作ですらがかくも美しい

文明の享受によって失われてしまった、人間本来の肉体の美しさ
力強く、そして滑らかに隆起する筋肉。その逞しくも艶かしいピクルの肉体に、8人は思わずゴクリと生唾を飲み込んだ
こんなものを眼前にして、このまま何もせずに帰れるものか
や ら な い か !
戦士達の羨望が頂点へと達した―その時だった





「STOP!ミスターハンマ!ソコマデデース!
出テ来テクダサーイッッ!

建物ハ完全ニ包囲サレテマース!」
突如としてスピーカーから大音量で聞こえてきたのは、勇次郎を名指しにした制止命令
ものっそいニセ外人くさい独特の語尾を延ばすイントネーションが笑える。お笑い芸人のコントのようだ
ピクルの施設を大量のサーチライトが照らし出し、マシンガンを携えた警備兵達がその周囲を素早く取り囲む
言われるがままに施設の外に出て行く勇次郎。こんな制止無視して続きをやると思ったのに・・・案外聞きわけいいな
「お楽しみ中誠に恐れ入りますッ!私第301歩兵大隊第2中隊ヘンリー中佐と申します!」
「不法侵入者に対してイヤに丁寧な逮捕じゃねえか」
機関銃装備の兵士達で包囲しているのに、やたら遜って挨拶をするヘンリー中佐。まぁ勇次郎を知ってるならそうなるわな


「逮捕ノーッ。我々米軍にはあなたを逮捕する実力はありません
すなわち
この地上でオーガを逮捕する機関は存在しません
いち兵士として、あなたにお会いできた光栄を噛みしめています」

アメリカ陸軍でも逮捕できない男。当然ながらオーガの名はアメリカ軍人ならば誰もが耳にした事のあるビッグネーム
機関銃ごときで戦闘力を封じられる相手でないことはヘンリー中佐も理解してるみたい

「フン・・・ご機嫌取りめが。で、どうしろと?」
「ピクルは全世界人類にとって掛け替えのない文化財、生きた世界遺産なのです
申し上げます。どうかこのままお引取りを」

ピクルとの対戦は諦めて帰ってくれと、膝をついて勇次郎に頼み込むヘンリー中佐。いやいやそりゃ無理でしょう
だってこの男は止まらなくなると自分の嫁さんもベアハッグで抱き殺しちゃうくらいのキチガイですから・・・って
「条件がある。他の8名も不問だ」
すげえあっさり承諾した!
侵入した地下闘技場戦士達を無罪放免するということを条件に、あっさりと引き下がることを受諾した勇次郎。以外だ

かくして無事幕を下ろした

地上最強の夜這い劇
基地から10km離れた場所までトラックで送られ、そこで全員無罪放免。あれだけ盛り上げて結局未遂かよ!
【予想は裏切ったけど期待も裏切った!】
って感じでしょうか。どうにも釈然としないオチですが、そんなフラストレーションの溜まった読者を癒してくれるのはやはりこの人

寂さん相変わらず見境なしのスカウト発動
もう完全にモーホー変態親父にしか見えない。逃げて克巳!






で、勇次郎が
8名って言ってんですけど。これ俺取り上げなかったけど先週も言ってるんですね
烈先生、昂昇、独歩、ジャック、渋川先生、克巳、寂さんで7人でしょう
まぁ、最近は
板垣先生もゆで御大みたいなトコがあるので
人数1人くらい書き間違えたんだろーな、くらいに考えてわざわざ戯言では取り上げなかったんですが

地下闘技場戦士達が帰ったあと、ピクル居住施設内にて。なにやら壁がモゾモゾと動いたかと思うと・・・
「8人って・・・バレバレじゃん。オジャマ」

”8人目”は居た!
なんと擬態シートで隠れていたのは環境利用闘法
ガイア!勇次郎は彼の存在に気付いていたのだ
まぁ
結局ガイアも闘わないで退散なんですけど。面白いのに面白くないなー
どんな展開になるのか気になるところですが、タイミング悪く次号は休載。再来週を首を長くして待て!


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