99話
対人間
『手応え・・・あり!』
”武に身を委ねる”それこそはすなわち武の境地。武と一体になるということ
今、真に中国4000を背負った烈先生の猛攻により、ピクルはついに前のめりにダウンするのだった
「さすが・・・さすが烈じゃ!」
技巧が野性を制した決定的瞬間。拳を握り締めて興奮する光ちゃんだったが、そこにアルバート博士が水を差した
「フム・・・その点は認めざるを得まい。確かに凄いものだな武術とは
ここまで食い下がるとは予測できなかった」
「マチガっとりゃせんか言葉の使い方が?食い下がるどころかどう見ても圧勝じゃろが
最後に放ったあの一撃!あれでピクルの脳はどれほど揺さぶられたかッ!」
「いや・・・ピクルの脳は揺れていない」
脳震盪でKOだろ!と述べた光ちゃんに、アルバート博士は「脳は揺れてないからダメージは無い」と反論。えええええー
最後のココナッツクラッシュは脳揺れ云々の前に頭蓋骨粉砕骨折という直接ダメージがあるだろと言いたい
あの一撃で頭蓋になんのダメージも無いとかアホくさ。ピクルの骨は超人硬度10ダイヤモンドパワーかと
「納得できぬのも無理はない。君達は見ていないのだから・・・
コロラド州核廃棄物隔離施設でのピクル発見の際、当然ながらあらゆる検査がなされた
筋肉組織、骨格、内蔵、そのどれもが驚きの連続だったが―
とりわけ異彩を放つのが頚椎
その太さ、頑強さと言ったら
二足歩行に甘んじる人間とは構造的に比較の対象ですらなく
巨大な頭部を常に支えていなければならぬ四足大型獣
にしてようやく比肩するものだった」
ピクル首の骨太すぎ
皮膚の下はすぐ骨!首の99%が骨!みたいな無茶な太さです。やりすぎだろ
この太い首が頭部へかかる揺らぎを全て遮断。ピクル脳が打撃によって揺らされることはないのである
アルバート博士の解説から、光ちゃんとストライダムもその首の太さの持つ意味を理解。慄然とする
「・・・・・ということはつまり・・・・」
「そう。状況証拠的に、当然1つの解答に導かれる
おそらくピクルはその人生のある時期まで―」
トドメを刺さんと倒れたピクルに飛び蹴りを放つ烈先生だったが、ピクルは強靭な四肢でカモシカのように大ジャンプ
そのまま両手足で着地した
「四足歩行していたのだ」
「古代中国より連綿と受け継がれし4000年の秘術
その系統はただただ見事と言うしかない。しかし―
その無数の技術の矛先はつまるところ対人間
対 二足歩行!!!」
KOは出来なかったものの、あのままピクルが二足歩行で戦い続ければ烈先生の勝算が高かったかもしれない。だが―
ついにその本性を現したピクル、全力の構えは四足歩行!
果たして中国拳法の技法は
獰猛な獣に通用するのか?
『築けるのか・・・・ッッッ
4001年目ッッ!!』
敵は中国武術想定外の相手!烈海王、今ここに中国武術の新たな歴史を刻む!次号へ続く!
100話
矛盾
『なんという・・・なんという構え・・・見たこともないほどの前傾姿勢!
短距離走のクラウチングスタート 相撲における立ち合い
そのどれよりも低い・・・近いものを挙げるならば
猛獣の戦闘態勢ッッ!
前進以外は全て排除した突進体勢・・・後ろへ跳んだり横にかわしたりは絶対にしない
必ず前へ出ると誓いを立てている!』
ついに100%本気の構えを出したピクル。両手を地につけ尻を突き出した構えは、まさに肉食獣のそれであった
回避というムーブメントを完全排除し、突進力にのみ特化した超・攻撃スタイル。烈先生の表情が引き締まります
『ならば応えよう。逃げぬ!かわさぬ!退かぬ!
断じて迎え撃つ!中国拳法を代表するこの武器―
崩拳ッ!これを以って討つッッ!
正面から撃ち抜く!!!』
”半歩崩拳あまねく天下を打つ”!
形意五行拳の1つ崩拳。近年ではゲーム「鉄拳」シリーズにおけるポールや平八の主力攻撃として認知度の高いこの技
代名詞とも言える拳法家郭雲深はあまりにも有名で(「拳児」や、藤田先生短編「掌の歌」で知った朋友が多いかと)
彼は半歩踏み込んで崩拳一発を放つだけで全ての他流試合に勝利を収めたと言われています
リミッターを外した原人の最大攻撃。烈先生はそれを避けようとはせず、自身の最も信頼できうる攻撃で迎え撃つ!
太古から甦った最強の矛VS現代において鍛えに鍛えられた最強の盾。果たして勝つのはどちらか?
刹那、ピクルの肉体は発火。その五体は炎と化した
Tレックスを屠ったあの時の
トリケラトプスを打ち砕いたあの時の
ブラキオサウルスを怖気づかせたあの時の
強敵と認めた時のみ発動する
あの日の全力を
スーパー頭突きだコレー!
格ゲー刃牙最新作にピクルが出たら超必殺技は←溜め→パンチ同時押しで決まりだな。どすこいっ!
希代の拳法家 烈海王にぶつけていた
影さえも留めぬスピードで闘場を飛ぶ肉魚雷。決して負けるものかと、渾身の拳を突き出す烈先生
交錯する肉体。激突する意地とプライド。果たして結果は?
烈先生ふっとばされたー!
(テクモキャプテン翼の「森崎くんふっとばされたー」風に)
渾身の崩拳をたしかにヒットさせたものの、圧倒的パワー差の前にゴム鞠の如くふっとばされる烈先生
なんと闘場中央から入場通路の突き当たりまでぶっ飛ばされてコンクリートの壁に激突します
ざっと目算しても軽く30mくらいは飛んでるんじゃなかろうか
仮にダンプカーで跳ねられてもこれほど吹き飛ばされることはあるまい。無茶苦茶な威力です
烈先生渾身の拳を顔面に喰らい、右目のあたりが腫れあがっていますがピクルはまったくの無事で仁王立ち
現代の盾と古代の矛
本日は矛盾せず 矛の勝ち
野性VS武術決着!烈先生の運命は?次号へ続く!
なんか袋とじでいたがきぐみの修羅場風景を描いた実写漫画が掲載されていた今週のチャンピオン
内容はアレすぎて袋とじの必要性を感じませんでしたが
ワケのワカらん漫才風のやりとりと、板垣先生の気合迸る表情が大変シュールで微妙に笑えました
「いいじゃんオトせば」スタッフCOOLすぎ
101話
闘う意味
「つ・・・強いのォォォ・・・ッ」
「術を活かす余地もない。完敗だ」
決まり手はスーパー頭突き!野性VS武術ついに決着。ジジイ2人心底悔しそうです
烈先生は種割れしたりして読者を熱くさせてくれましたが、最後は圧倒的なパワーの前に敗れ去ってしまいました
そして決着と同時に、再び勝者の双眸から溢れ出す涙。この涙はいったい何を意味するのか?
その答が今週、ピクルの行動によって明かされます
「お・・・おい!」
烈先生が気絶して倒れている通路奥に向かって、のっしのっしと歩いていくピクル。光ちゃんの顔が強烈に青ざめます
しかしアルバート博士は狼狽する光ちゃんの様子を冷ややかな目で眺めつつ、冷酷に呟いた
「なにを慌てているのですミスター徳川。当たり前のことが起きようとしている
ディナータイム・・・
あなたはピクルとの約束を破る気ですか?」
オレサマオマエマルカジリ!キター!!
なんやかんやでピクルの心に変化が起きて烈先生は喰われないだろう、と大半の読者はタカをくくっていたでしょうがドッコイ
気絶した烈先生に近づく捕食者・ピクル。これは場に居合わせる光ちゃんにとってとてつもない恐怖でしょう
「ア・・・アンタは喰わせる気かッッ!?」
「私ではない。食べさせると言ったのは他ならぬアナタだ」
「アホウッ!真に受けるバカがどこにおるんじゃッ!!」
アルバート博士すんごい冷酷に見えますが言い分にスジは通ってます。まさに光ちゃん、自らが招いた自業自得状態
賭廊で軽々しく命を賭けて夜行さんに取り立てられるタイプだな
弾かれたように走り出し通路のピクルを追いかける光ちゃん。緊急事態とはいえ、護衛もつけんと無茶にも程があります
「こらあピクルッッ!!お前・・・
親友(とも)を喰う気かッッ!!
寝ても覚めてもお前だけを想っていた男ぞッ!!
その友を食べる気かッ!キサマそれでも人間―」
光ちゃんの熱い説得。言葉が通じるかどうかは是非もない。その想いが魂に届くかどうかだ
だが次の瞬間、光ちゃんはピクルの張り手に吹っ飛ばされ白目を剥いて気絶してしまった。ちょっとザマぁ見ろだな
所詮犬畜生同然の原人には、人の想いなど通じぬのか。時を超えた友にはなり得ぬのか
そうではない
そうではないのだ
地下から東京ドームの外まで響き渡るピクルの大絶叫。それは怒りの咆哮でも、勝利の雄叫びでもなく
悲しみの慟哭であった
喰らうことは
別離れること
呪わしき運命
凶暴なる食欲沈静の中
原始の心にはただ苦痛ばかりが―
なんという事であろう。ピクルは人間の心を持っていた。止め処なく溢れるその涙の理由は
友と思えた相手を食さねばならぬ、己が宿命への嘆き!
富樫義博の名作レベルEで似たような話がありました。雄が雌を捕食する宇宙人が、愛情と本能の間で苦しむという・・・
そう考えるとピクルは可哀想なヤツだな・・・とか思えなくもないんですが。しかしもうこれは絵面的に完全アウト!
烈先生思いっきり食われてます
「よくも俺達の烈先生を!」作中人気抜群のキャラだけに、この暴挙を犯したピクルはもう読者に受け入れられる事は無いでしょう
喰われてるのは光ちゃんだった、というオチならよかったのに
食と生存
生存と別れ
と。ここで食事の最中で油断しているピクルに、アルバート博士が背後から麻酔注射をブスリ。凶行を食い止めます
アルバート博士つええええええええええ!!!
なんか必殺仕事人みたいで何者だよアンタ。意表を突いたカッコよさに吹いた
きっと大卒だから教養があるに違いない(ネタ元がわからん朋友は墓場鬼太郎7話を見れ)
共に分かち難く・・・・・
共に分かち難く・・・・・
ラストページ衝撃。一命を取り留めたものの右脚を失ってしまった烈先生の痛々しい姿で引きです
目を覚ました烈先生は突きつけられた現実に何を思うのか。震えて待て!次号!
102話
烈という意味
病院のベッドの上。昏睡状態から目覚めた烈先生は、膝から下のなくなった右脚を押し黙ったまま見つめていた
その心に去来するは、人間でなきモノと戦うべきではなかったという後悔の念か。あるいはピクルに対する憎悪か
ス・・・と静か目を瞑ってから、烈先生は狂おしいほどのその思いを心の中で吐き出した
『済まないッッ』
『約束を違えた・・・・これではピクルを欺いたも同然ッ!
負けたら喰われる。そう誓いを立てたのではなかったか』
「ピクルに嘘をついてしまった」なんと驚くべきことに
右脚を失ってしまった烈先生の心を占めていたのは、喰った張本人であるピクルに対する謝罪の念であった
『実際に喰わせたのは・・・肩の一部脚の一部のみ。わずかそれだけ・・・ッ
そもそも本気だったのか?本当に喰わせる気だったのか?
心の底では生きながらえることを・・・
”現実には喰わせるハズはない”と期待していたのではないか?
恥を知れッッ』
命があったことを喜ぶでもなく、ピクルに対して恨み言を吐くでもなく
己の覚悟の真偽を問い、それを恥じてうな垂れる烈先生。なんという高潔な精神の持ち主であろうか
その時、打ちひしがれる烈先生に見舞い客がやってきた。病室に入ってきた少年は言わずもがなバキである
「ホントだったんだ・・・齧られたーではなく”喰われた”
烈さんの五体一部を失ったと聞いて耳を疑いました」
「まったく問題ない」
「ないワケないよ」
沈痛な面持ちで烈先生の右脚を見つめるも、当の烈先生は「もーまんたい!」の一言。刃牙も思わず突っ込みます
「動揺しているかと言われれば動揺している
不便かと問うなら不便だと言わざるをえない
しかし武術家が戦いに敗れ、肉体の機能を失う
そこに恥ずべき点はない」
「・・・同感です」
「恥ずべきはありもしない覚悟をあるかのように
できもしない勇気をできるかのように語ったこと」
張り裂けんばかりの苦悩を刃牙に告白する烈先生。自分は口先だけの嘘つき野郎なのだと。どんだけ真面目やねん
「じっちゃんから話は聞いています。烈さんが誰かを偽ったとは思えない」
「偽ったのか・・・あるいは偽らなかったのか。誰でもない当人である私のみが知るところ
”決死の覚悟で””死んだ気になって””ブッ殺す気で”
実行する決意もないのに、人はよく言葉にする
決意なき言葉は断じて口にすべきではない
自身心がけ戒めてきたつもりだったが・・・その禁を破った
真意も怪しいまま自ら申し出た
恥ずべきことだ」
むう、確かに言われてみればそうだよな。よく使うフレーズだけど本当のその覚悟を持って使う人間なんてそうはいるまい
よほど自責の念に駆られているのでしょう。自分は最低だと言って目を合わせようとしない烈先生に、しかし刃牙はこう言う
「”五体を武器と化す”そんな道を歩む烈さんが身体の一部を失った・・・大事件です
なのにあなたは失った脚にではなく、心の有り様に苦しんでいる
その苦しみ、どうか誇ってください
烈海王という類稀な武術家 中華人民共和国にとっての宝です」
刃牙饒舌すぎる。およそ17歳とは思えぬ重みのある言葉での激励。更にこの後がスゴイ
「いつか調べたことがあります。”烈”という言葉の意味
はげしい
はなはだしい
そして―
”道にはずれない”
あなたそのものだ」
バキかっけええええええええええー!!!
詐欺師でも食っていけそうな口の上手さ。これは心打たれます
「あまりの高い技術に目を奪われ見落としてしまいそうだけど
烈さんの真の価値はその精神性の高さにこそある」
「ありがたい・・・・・
ありがとう」
沈む夕日が赤々と病室を染める。刃牙が窓辺に立ったのは希代の拳法家が流した涙を見ぬフリをする為か
かくして自己嫌悪で押し潰されそうだった烈先生の心は、刃牙の真摯な言葉によって救われたのだった
うーむこれは久々にバキで「良いシーン」を見た気がするな。まったく烈先生も刃牙も男だぜ
範馬勇次郎がときに使用する「喰らう」という言葉
それは比喩だ。ものの例え―表現方法にすぎない
ラスト。見舞いの帰り道、烈先生の右脚を食った張本人ピクルのことを考える刃牙
最強親父のお得意フレーズである「喰う」。父のそれは、あくまで対戦相手をブチのめすことの比喩であるが―
ピクルの場合それは
勝つ ではない
倒す ではない
喰う!
「ハハ・・・・喰う・・・・って」
なんてステキな奴なんだッッ
あの親父にしてこの息子あり。「喰う」を実際に体現する敵の登場に、闘争本能に火が
これでようやく刃牙もVSピクルに向けてベクトル修正。次号からの展開に期待したい
103話
敗北の報
「喰われた?いやいやご老公、落ち着いて説明してください
ピクル?つまり烈海王がピクルに敗け・・・え?違う?敗けたのではなく・・・
喰われた―と」
取り乱して要点を得ぬ光ちゃんの電話。独歩が受けたその連絡は、烈先生がピクルに脚を喰われたというものだった
ちなみに独歩が電話を受け取る前、大勢の弟子達の前でわざわざ6ページも使って
寸勁で氷柱を粉々に砕いたり、針金を手刀で切ったりするシーンがありましたが、まったくどうでもいいのでカットします
「じゃあ・・・あの烈海王が敗けたと・・・」
「烈先生喰われる!」この衝撃の報を早速克巳に知らせる独歩。そのショックたるやどれほどのものか
「それはちょっと違うな・・・敗けたのではない
餌
餌にされたのだよ。あの拳雄がな」
「舐めやがって・・・ッッ」
自身の増長をたった一発の突きで打ち砕き、その後は遺恨も残さず講師として神心会空手に助力してくれたあの希代の傑物が
格闘家として命ともいえる脚を失ってしまったのである。それもこともあろうか原人に喰われてと聞けば・・・
やり場のない憤怒に表情を険しくする克巳だったが、しかし独歩はそんな息子の反応を見てこう言った
「舐める?だれが?」
「誰がじゃねェだろ。あのエテ公に決まってんじゃんッ」
「どうもワカッとらんなこの事件の本質が。舐めとらんよピクルは
いや・・・正確に言うなら俺たちゃ舐めてすらもらえてない」
「それが舐められてるって言うんだよ!」
血気盛んにピクルに敵意を剥き出しにする克巳に対し、やたら弱気というか卑屈というか枯れた意見を主張する独歩
負けた相手が大怪我してる時に仕返しに行く大人気ない男の言葉とは思えません
「克巳よ。”舐められる”・・・ってのもおめぇ1つの権利・・・資格だぜ
ピクルは舐めとらん
我々が魚や肉を舐めてないようにだ」
まさに「餌」!うーむ独歩の意見の根底はそういう捉え方に基づいてか。卑屈すぎる
ちょっと言い回しが抽象的なシーンなので、小学生などはこのやり取りを理解できないんじゃないでしょうか
つまり独歩が言ってるのはこういうことです
相手を「敵」と認識しているならば「舐める」という感覚も生まれよう
しかし「餌」としか認識されてないのならば
「舐める」もクソもないだろうと
人間が食卓に並んだ魚や肉になんの危機感も感じないのと同じように
ピクルと自分達の戦闘力を比較し、極めてクールでドライな分析結果を受け入れた独歩
この父の言葉に一瞬顔面蒼白になる克巳。あぁだがしかし。若さ。若さってなんだ!
その数秒後には青い顔色を再び真っ赤にして、こう言い返すのだった
「ワカッてねェのはアンタだよ・・・もう一度言う
そーゆーのをナメてるって言うんだよ」
「餌としか見てないんだから舐めてるとは言わないんじゃね?と言った父に対して
「餌としてしか見てない」事自体が舐めてるってことだろ!と反論
なかなか面白い論戦ですが、ここは克巳の若き熱波が年寄りにも伝染したのか。独歩はフッと笑ってこれに納得するのでした
「克巳よ・・・ナルホドね」
『烈海王喰われる!』
かくしてこの衝撃の報せは、厚木基地ピクル夜這い同窓会員達の元へ燃え広がった
電話を受け取ってるメンバーの中にちゃんとガイアも入ってるのが笑えます。勇次郎以外の6人も気付いてたんだろうか
そしてその頃、渦中のピクルは
「白サイを一晩眠らせるだけの麻酔を・・・たった数時間で・・・ッッ」
「エラいことが起こったのは百も承知じゃが・・・正直笑いがこみ上げるわい
このドアをブチ破ったのは過去―範馬勇次郎ただ1人だけなのじゃから」
眠らせたピクルを閉じ込めていたシェルター施設。ブ厚い鋼鉄製のドアをグニャグニャに歪ませたその牢に
ピクルの姿はなかった
ピクル、ついに単独で野へ!
そのほどばしる野性はこの時代で何を求めるのか?急展開が期待される次号へ続く
104話
強奪
大きな男だった。周囲の通行人と比べて頭1つ
おそらく185cmは楽に越えていそうである
剣持武志21歳
(中略)
慣例のパターンというかなんつーか。毎度お馴染みの板垣手法炸裂。最初の1ページで今週の話の内容が予想できます
夜の街を闊歩する筋骨隆々の男・剣持。やれ空手の腕前がなんだのボクシングがどうだの握力がどうだのと
剣持が喧嘩相手を求めて街をうろつくシーンから始まり、彼の素性とその格闘技の強さが淡々と解説されていく
路地裏のゴミ捨て場で立ちションベンするこの場面まで、実に8ページ消費。展開が読めるだけに苦痛だよ
暗がりでたった一人の剣持。ホラー映画における最初の犠牲者のお約束を完璧に満たしています
よほど我慢していたのかなんかやたら恍惚の表情で放尿する剣持
しかし次の瞬間、息子に凄まじい痛みを感じて視線を落とす剣持。なんとそこには
「なんぞこれー!?」
思いっきりチンチンを握り締める何者かの手!
普通に考えてホラーなシーンなんですけど、小便ジョロジョロ漏れてエンガチョ。ちょっと笑えます
何が起きたのか理解する暇もなく、剣持は謎の手の凄まじい力によってポリ袋の中に引っ張り込まれてしまう
チンチン握って身体ごと引っ張られるって凄い痛そうね
なんとか逃げ出そうともがく腕を、脚を。更にポリ袋からニョキッと現れた腕が引きずり込む。このへんホラー映画みたい
謎のモンスターに引きずり込まれた剣持は十数秒もがき続けたが、やがてその動きも止まり静寂が訪れた・・・
と、思われたその時
ゆっくりとポリ袋の中から起き上がる剣持の姿が!
流石は自分より強い相手に遭ったことがない男。まさかあの状況から謎のモンスターを撃退したというのか?
いやいや当然そんなワケはなく・・・
着衣ピクルキター!
言わずもがなゴミ捨て場に潜んでいたモンスターの正体はピクル。剣持の衣服を奪って着てしまいました
身体がデカすぎてスカジャンが半袖になっちゃってますけど、なかなか似合ってます。ウホッ!いい男・・・
ピクルって自分で服着れるのね。しまじろうひとりでできるもん!
服を奪ったのは「目立たないように変装する」というよりもただ単に寒かっただけのような気もしますが、
それにしても人目のつかない場所で服を奪って、一人でちゃんと着てみせるあたりには高い知能を感じます
着衣によって人間社会への溶け込みは完璧!
次号、いよいよピクルが動き出す!最初の相手は誰だ?
105話
徘徊
雄は困惑していた
彼が知るものが何一つない
剣持から奪った衣服を身にまとい、行き交う人々に紛れて夜の繁華街を徘徊するピクル
星ではない夜の光。群れを成す人々。地平線は見えず、ただひたすらに縦と横に走る直線の建造物
浦島太郎どころじゃないタイムスリップ。あまりにも自身の常識とかけ離れたこの世界に、ピクルは何を思うのか
あの時代。襲いかかる者だけを食べて生きられた
闘い、勝利し、食す。誇らしかった
今の自分はなんだ?
こんな衣類で身を包み 偽装している
そうしなければ順応いきられない
それは解る
こうやって服とか着ないとこの世界には溶け込めないんDA!
これは驚きです。存外に賢かったピクル。自分の置かれた状況をある程度は理解してるみたい
白亜紀の生活に思いを馳せながらも、この世界で束縛されずに行動する為の手段をクレバーに導き出したようです
群れは襲いかかるどころか目を合わせようとすらしない
道行く人々は一際大きな巨漢から目を背けながら通り過ぎていく。身長2m超なら逆に注目集めそうなモンだがな
腹が減っている。あれ以来食べていない
アイツの一部をほんの数キロ・・・
アイツを好いていた
腐女子達が喜びそうな台詞出たコレ。ピクル×烈先生とか強烈すぎ
烈「烈海王を捨てる・・・アッー!」 やめろぉ〜!烈先生のお菊は限界なんだー!
恵まれない身体をめいっぱいに使い
小さな武器で 小さな力で
怖気づきながらも逃げだそうとせず挑んで…
烈先生の尻穴に胸を焦がす 烈先生のファイトに戦士として好感を持ったピクル
人の波がピタリと歩みを止めたのも気付かず、ボーっとしながら横断歩道に突入してしまいます
彼に交通ルールなど解るハズもない。信号は赤でした
ドカン!!
「僕は死にまっしぇーん!」とトラックは急停止することもなく思いっきりピクルに激突
身構えていれば正面から受け止めるくらいは造作も無くやってのけたでしょうが、なにせ不意打ちの一撃
十数mも吹き飛ばされて道路にうつ伏せに倒れるピクル。辺りにはあっというまに事故見物の人だかりが
「うわァヤッベェ〜・・・!」 「モロだ!」
「見ろトラックのフロント・・・人型にヘコんでるよッ!」
「おい兄ちゃん大丈夫かッ!?ニイちゃ・・・」
気の毒なトラックの運転手が顔面蒼白でピクルへ駆け寄る。常人ならば大丈夫なワケありません。即死です
が。当然ながらまるでノーダメージのピクル。なんか笑ってます
そもそも笑うという行為は獣が牙を剥くことに(ry
次回予告の煽り文句がシュールすぎてヤバイ
襲い来る敵を見つけた…!
次なるピクルの餌はトラック!
餌はトラック!じゃねえだろと。破壊すんのはいいけど喰えるのかと問いたい
ピクルが自動車部品バクバク喰っちゃうカオスな展開に期待したい次号へ続く
ピクルがトラック破壊して肉食っただけ。台詞も皆無だったのでテキスト起こすには薄すぎる内容でした
106話
発見
「うわァ立ったッ!生きてるッ!」
猛スピードで突っ込んできたトラックにはね飛ばされたピクルですが、当然ながらまったくのダメージなし。酷いタフネスだ
これってトラックの衝突に匹敵する打撃でも倒せないという事になるじゃないか
勇次郎・オリバさん・花山さんあたりのMAXパンチならそれ以上の威力はあるでしょうが、この3人以外の面子だと無理ぽ
ピンピンして起き上がったピクルは自分に向かってきた「敵」に向かって猛然とダッシュ。これをブッ倒しにかかります
うおーニャン美ー!うおー!
やっぱりスーパー頭突きだー!
トラックを強敵と認めたのか。本気の時しか撃たないというあの必殺技が炸裂です
フロントから荷台にかけて衝撃波が突きぬけ、グニャリと歪むトラック。既にこの一撃でお釈迦ですがピクルの攻撃は尚も止まりません
トラック背負い投げキタコレ
脅威のパワフリャーピクル。しかしこれくらいなら多分オリバさんでもできそうなので、いまいちインパクトに欠ける印象
クラウザーさんよろしくトラックをレイプしちゃうくらい荒唐無稽ぶりを見せてほしかったぞ。このメストラックがぁー!
そういえばあの女子アナ以降性欲の描写がないけど、ピクル野放しになった今の状況ヤバイよな。無差別レイプ魔じゃねーか
荷台に蹴りをぶち込み、メキメキとコンテナを引き剥がすピクル。瞬間、ピクルの鼻がクン!と鳴った
コンテナの中から伝わってきたのは肌を刺すような冷たい空気と・・・彼の大好物の四足獣の肉の匂い
トラックの積荷は精肉店の冷凍肉!
自分に戦いを挑んでくるモノしか捕食しないピクル。自分をはね飛ばした巨大な敵の皮を剥いだら、中から美味そうな肉が出てきました
すなわち、これは彼にとって「自分で仕留めた獲物の肉」です
メリメリって普通に食いついた。こんな事で食い物の問題をクリアできたなんて・・・所詮は畜生並みの頭か
コイツのせいで烈先生が右脚を失ったかと思うと正直やるせません
つうワケでこれくらいしか書くことないよ!ピクル、待ち望んでいた大量の食料をゲットして次号へ続く!
107話
長たる器
「襲い掛かってきた」精肉店の運送トラックを破壊し、ようやく大量の飯にありつくことができたピクル
今週はあの現場に誰かが現れる展開かと思いましたが、冒頭から場面はいきなり神心会館本部道場
照明も落ちた誰もいない道場で、汗だくの克巳が深い呼吸で精神を統一しています
ボッ!!
サンドバッグを穿つ、瞬撃の7連弾!
かつて見せた「正中線4連突き」。そしてピクルに敗れた烈先生は顎に集中させた「顎部6連撃」を披露しましたが
このパンチは実に7発。噛ませには定評のあるものの基本的には天才キャラの克巳
独歩や渋川先生らとは違い、まだまだ”強くなる伸びしろ”がある分バカにはできません
っていうかこのコマやばいな。構図といい、克巳の構えといい、もの凄いカッコイイんですけど
このコマのカッコよさが克巳の出オチにならない事を祈るばかりです
稽古を終え、一人館長室で物思いにふける克巳。脳内で繰り返されるのは、あの日勇次郎が吐いた言葉だった
だから相手にされんのだ
俺にも刃牙にも父親にも
『・・・範馬勇次郎の言う通りだ。誰もが感じていたこと
父・愚地独歩の気まぐれで館長の椅子に座っちまってる俺だが
器じゃない
空手界最大流派神心会・・・その館長たる器にない
愚地独歩に備わる歴史伝説―カリスマが俺にはない』
勇次郎に言われて初めて気付いたワケはないだろうが、自分の「長」としての器の小ささを再確認する克巳
神心会を継ぐ者として、愚地独歩と同等に並ぶにはどうすればいいのか。今、彼を取り巻く状況を考えれば答は決まっていた
『やる・・・・アイツと・・・』
さぁ来ました。夜這い同窓会メンバー、烈先生の次にピクルに挑むはこの人に決定
空手界のリーサルウェポン・愚地克巳!
負けは確定してる戦いですが、烈先生が見せた「武の懐」くらいの魅せ場を作ってくれたらキャラ的には「勝ち」でしょう
サンドバッグの7連弾が出オチにならないよう「天才」の意地に期待したい
そんな折、トラック襲撃現場を目撃した門下生から連絡が入り、克巳はピクル逃亡中の事実を把握。すぐ行動に出ます
「フフ・・・渡りに船とはよく言ったもの。なんという幸運だ」
「今更説明するまでもない。神心会は趣味のサークル空手じゃない
我々の指導的立場にある烈海王氏。氏の仇を討つ
ピクルは現在逃走中。警視庁がその行方を追っている
警視庁43000人。都内神心会門下55000人
簡単なハナシだ・・・俺達が警視庁に先んじる!
草の根分けても探し出せ。以上ッ!」
出た。ドリアン編においてその恐ろしさを見せつけた神心会ネットワークの力
闇に潜伏する事に長けた凶悪犯でさえ、たやすくその網に捉えられた人海戦術。ピクルなどすぐ見つかるでしょう
克巳は東京都下全支部にまでこの命令を通達。あとは果報を待ちます
勝てるからやる
勝てぬからやらない
判断基準は勝ち負けにない
今はただ動くこと 他に示す方法がない
神心会門下延べ100万
その長たる重圧
この背に感じろッッ
ただ武道家としてではなく。神心会空手後継者としての自分への成長も課した克巳の決意
100万の人間を統括するに相応しい人間になるべく、ピクルとの決戦を待つ。なかなかかっけーぞ
『後悔するのは後回しだ!攻めろ!』
ワイルドリーガーの名台詞が思い出されます。あとはよっぽど瞬殺されなければ克巳の株が下がる事はないでしょう
そしてラストページで門下生の一人がキャバクラの客引きに声をかけられるピクルを発見
克巳に連絡が入ります。いよいよ次号激突・・・ってキャバクラ!?場所ヤベエじゃん
「タマってんじゃないのォあれもこれも」ってめっさ溜まってるハズだよ!
無差別レイプの悪寒!
急げ克巳!キャバ嬢達をピクルの野性から救え!次号へ続く!
108話
強き父を持つ事
ピクルは計りかねていた。初めて見るタイプの雄
必死にアプローチしてくる。親しげに近づいてくる
なのにこの雄はまるで俺を好きではない
ピクルに愛想よく話しかける客引きのオッサン。そんなオッサンを「なんだコイツ」とボケーッと眺めるピクル
一目見ればその風体の異様さに気付きそうなモンですが、オッサンはいつも通りの名調子でピクルを店へ引きこみます
「ダイジョーブ!オジさんお兄さんみたいな友達たくさん知ってる
今日も明日も明後日も汗水たらしてのトレーニング
あり余る体力!溢れ出る精力!ど〜すんの?
はいキマリッ!3,000円ポッキリ!お一人様ご案内〜っ!」
溢れ出る精力ダメー!
このままでは店の中がピクルの精で溢れかえってしまう大惨事に
しかしその時、未曾有の無差別レイプ事件を阻止するべくオッサンを呼び止める男あり!
「ワルいんだけどさ、そいつ俺のツレなんだわ。カンベンしてもらえね?」
先週ラストで克巳に連絡を入れた、神心会の兄ちゃんです
しかしピクルの反応から、2人が知り合いでない事は一目瞭然。オッサンは兄ちゃんを睨み返して凄む
「ツレじゃねえことは解った。同業さんかい?」
「イヤ・・・そーゆうんじゃねェんだけど」
「どこの組?」
「組とかそーゆんじゃねェんだけど。譲ってもらえね?」
「からかってんのかてめェ。お?」
大体この手の夜のお店の経営ってのは暴力団関係です。この客引きのオッサンも実はスジモンでした
額に血管浮かせてメンチを切るオッサンに、はたして神心会の兄ちゃんは・・・・
「稽古も終った道場。正座なんかして誰を待つ?」
一方その頃神心会館道場本部。決戦を前に精神統一する克巳の前に、事態を察した独歩が現れていた
っていうか克巳自分で現場向かえよ。門下生達じゃピクル連れてこれないだろ常考
「まさか親父・・・止めようってんじゃないだろうな」
「克巳よ。武道家にとってイチバン大切なことはなんだ?
”生き延びる”ってことよ。勝てる相手としか喧嘩しねェ・・・
おめェじゃ無理なんだよォッッ!!」
戦う前から親父に敗北宣告をくらうリーサルウェポン。無理もない
相手はあの烈海王をも粉砕したモンスター。その烈先生に秒殺された克巳に勝機は皆無というもの
血は繋がってなくとも愛する我が子。独歩の言葉は辛辣ですが、その真意は息子を守ろうとする父としての優しさです
克巳とてバカじゃありません。むしろ聡明な青年。その父の心底が解らないハズはありせんが・・・しかしその返答は
「フフ・・・親父が館長だった頃・・・支部長会議で時に意見がぶつかったな
そんな時親父は決まってこう言うんだ
同じ空手家同士じゃねェか
組手でカタつけようや・・・ってな」
「ワルいね・・・先に言わせちゃって」
なにィーまさかの父子対決キター!
これは予想外のサプライズです。ピクルVS克巳が来るものとして構えてただけに、流石にこれはビックリこきまろ
しかもこの展開だと克巳の親父超えイベントか。これは燃えざるを得ない
ものすごく久々に「予想は裏切り期待は裏切らない」板垣先生を見た気がするぞ
「ワカってもらえました?うちらの気持ち。遊びじゃねェんスよこっちも」
カメラ戻って再びキャバクラ前。オッサンを威嚇するため手刀で看板を叩き割った兄ちゃん。インパクト十分です
更に彼の後ろには、連絡を受けて集まってきた門弟達が50人くれーゾロゾロと大集結
これにはヤクザだろうとなんだろうと尻尾を丸めるしかありません
「たかが客一人のハナシだ。そこまで言うならしょうがねェ。連れてきな」
「恩に着ます。次に来るときは客としてオオスッ!!」
話はつきました。爽やかスポーツマンらしく、ピクルを譲ってくれたオッサンに全員で頭を下げる門弟達
「さぁピクルくん、行こうか」
克巳の待つ道場へ連れて行くべく、ピクルに手を差し伸べる兄ちゃん。しかしその時、横合いから現れた大きな影
あぁっ!?このワニ皮の靴はまさか!
「よォ」
花山さんきちゃったコレー!
どうやらこのキャバクラは花山組系列のお店だったようです。まさかの大物登場に固まってしまう門弟達
花山さんはタバコの火を消すと、ピクルの正面に立ってにこやかな笑顔で話しかけるのでした
「強ええんだって・・・?」
予想外に予想外を畳み掛けるまさかの展開!
ピクル挑戦者2番手は、厚木基地夜這い同窓会員ではなく
喧嘩師・花山薫!
キャバクラ前でピクルVS花山さん、神心会道場で克巳VS独歩!どちらも見応え十分の贅沢二元中継!
コイツはデンジャラスにときめくぜ。久々に続きが気になる次号へ続く!
109話
奇妙な2人
「は、花山さん!神心会の寺田といいます。ハナシ聞いてくださいッ!
自分らに失礼があったらあやまりますッ!」
久々の本編登場となる花山さん。出てくるなりやる気満々でピクルににじり寄ります。まさに一触即発
思いがけぬ大物の登場に計画が狂ってしまった寺田でしたが、なんとか誠心誠意頭を下げて食い下がる・・・が
「謝らんで結構。このままお引取り願います」
こちらも久々に登場。いつのまにか寺田の脇腹に抜き身のヤッパを突きつけているのは木崎だ
流石はモノホンのヤクザ。躊躇しません。寺田の背後にいた門下生達は光りモンを見せられて全員顔面蒼白です
「おっかねェなァ。いきなり刃物・・・でもワカってください。これは克巳館長たっての希望で―」
「ッ!」
ピシッ!バシュッ!
これはもう退散するしかないと誰もが思ったその瞬間
木崎に目潰しくれてヤッパを蹴り上げる寺田。お前命知らずにも程あんだろ
キリキリと回転しながら宙を舞うヤッパ。興味を示したピクルがそれを掴もうとした時ーもうひとつの手もこれをキャッチ
ピクルと花山さん、ヤッパを中央に握って初スキンシップです
奇妙だった
強い力で握ってくる。行為そのものは攻撃だった
なのにこの雄は
俺の事が大好きなのだ
握ってくる力はグングン強くなる。痛い痛い!指切れる!指切れる!
しかしながらこの攻撃行為に、ピクルは相手の自分に対する好意を感じ取るのだった。そう、自分と同じ―
強い奴が大好きだ、という
「お・・・おッ!?」
一方その頃神心会館本道場。バキ読者大注目の親子対決はどんな展開を・・・・って何ィー!?
「ごめんッ!!!」
2ページ目でいきなり決着!
見て解るだろうかこの状態。先週、「ワルいね・・・先に言わせちゃって」と上着を脱ごうとしていた独歩
克巳はその上着の襟を中央で掴み、独歩の両腕を封じたのだ
そしてガラ空きの喉に親指の刺突!独歩一瞬の油断を突いた鮮やかなる奇襲!
臨戦態勢に入る前を襲われた独歩なワケですが、本人も怪我人を狙ってリベンジする男なので何も文句は言えまい
急所を一突きされた独歩はうめき声も立てず、瞳孔を開いて膝から崩れ落ちました。勝負有り
「フツウに組手なら使わないよなこんなワザ
ましてや親子なら尚更・・・ごめんな・・・親父」
注目の親子対決。裏ワザで機先を制した克巳の圧勝という結果に終りました
克巳が勝つだろうとは大半の読者が思ってたでしょうが、この瞬殺劇は予想外でした。魅せてくれますリーサルウェポン
自分の身を案じて闘いを止めようとしてくれた父を倒し、克巳はピクルとの決戦に挑む
そしてカメラ戻って、キャバクラの前ではついにモンスター2匹が戦闘開始
スーパー握手でヤッパをヘシ折りまずファーストアタックはピクルの右ストレート!
花山さんの巨体が数mも吹き飛ばされたところで次号へ続く!次号、怪獣大決戦!