119話

完全技

かつて一人の日本人が中国へ渡ったそうな
数多くの武術家と試合を繰り返し その全てに勝利したそうな
愚地独歩
帰国した彼はサーカスから子供を買ったそうな

自分を超える才能に怯えた独歩は大金を払い味方に引き入れたのだ

「ハハ・・・おやじヒデェ」
「・・・・そんなお伽噺がわが母国にある
しかし今のキミを見ているとこの話、あながち嘘でもないような・・・」

冒頭、烈先生が唐突に語りだした御伽話はなんと愚地独歩伝とも言うべき、彼の中国武者修行の軌跡だった
当時の中国武術家達を総ナメにした日本の恐るべき空手家の半生は、敵地中国で脈々と語り継がれていたのである
「当たってるよ。サーカスまではね
愚地独歩がそんな甘ちゃんなら俺も随分ラクできたろうに」

克巳の才を恐れて手元に置いたのなら、ただ飼っていればいいだけのこと。そうすればその才もいずれは腐る
だが父は厳しく克巳の空手道を叩き込んだ。それは彼が克巳の才に惚れこみ、自らの全てを息子に伝えようとした事に他ならない
血は繋がっていなくても克巳と独歩は親子なのである。嬉しそうに語る克巳を見て、烈先生もなんだか釣られて微笑んでしまう
テーレッテレー☆
(ねるねるねるねのCM風に)


なんだこの顔。この1コマのインパクト凄すぎる。烈先生どんだけ萌えキャラだよと





「君は手にしている。貫手という空手特有の刃に頭部の重量を乗せた
あえて表現するなら―
マサカリの重さを持つサーベル
つまりは存在し得ない武器を手にしたのだ。そんな完全技を超音速で発射する」

対ピクルの切り札として完成したマッハ貫手に「完全技」との賛美を贈る烈先生。克巳もまんざらでなく、2人でニヤニヤ笑ってます
が、その時。その2人の背後から、いつのまに現れたか3人目の笑い声が加わったではないか
「ホッホッホ」

「おわッッ」
妖怪ジジイキター!!!!
「郭老師ッ!連絡いただければ空港まで迎えにうかがいましたものを
こんなに早く来ていただけるとは!」

あれっきり出番はないと思われていた郭海皇まさかの登場。台詞からして、その助力を仰ぐ為に烈先生が呼び寄せたみたい
突然現れたミイラジジイに驚く克巳に、生ける伝説とも呼べるその凄さを烈先生が説明します

「郭海皇老師。中国武術とはこのお方のことだ
御歳146歳。過去の経歴ではなく、実力で中国武術の頂点に君臨されておられる」
「お・・・押忍ッ!」
146歳にして現役最強。あのオーガと途中まで互角に渡り合った化物を目の前にし克巳も恐悦しているようです
悠久の大地が育んだ中国の天才と、501年目の空手を築こうとする日本の若き天才。2人の邂逅はなにをもたらすのか

「日本人はつつましい民族と聞いていたが。聞きしに勝るつつましさじゃのォ
あの程度の技に”完全”の言葉を冠するとは
なんと欲の浅きことか」
そんな郭爺様が開口一番発したのは、若き2人が「完全だ」と舞い上がっていたマッハ貫手へのダメ出しであった
「老師、ならば老師にとっての―」
理論自体はこれ以上研鑽の余地がないハズ。それでもまだ完全ではないと言うのか?
克巳の問いかけを遮るように、爺様がニコニコ笑いながら答えた

「あるもんかね。この世に”完全”などというものが・・・・
あるんだなこれが」





「これでよろしいでしょうか」
「オウ」

卵にセロテープで糸を貼り付け、それを宙に吊るす烈先生。どうやら郭爺様の「完全技」の実演が始まるようです
徳利を割らずに指で穴を開けるという、源之助の星流れの奥義取得イベントを彷彿とさせるな
「よォく見ておけ・・・これが完全技」

パン!
克巳のマッハ突きと同じ、物体が音速を超えた破裂音。ただマッハ突きと異なるのは
27箇所の関節フル可動のマッハ突きが全身を大きく動かすのに対し
爺様は完全な手打ち
直立状態から無造作に放たれた爺様の一撃は、吊るされた卵にどんなダメージを与えたのでしょうか・・・って

えええええええええええええ
なんと卵の殻下半分を、糸を一切揺らすこともなく切断しました。ハチャメチャです
烈先生は克巳のマッハ貫手を「マサカリの重量を持つサーベル」に例えましたが、爺様のこの技を武器に例えるなら
レーザービームとしか言いようがありません
超絶の神技を目撃して目を点にする若者2人を尻目に、郭爺様はこぼれた生卵を素手でキャッチして美味そうにすすります
「27箇所の関節どころではない。加速の為の関節などいくらでも増やせる
百でも千でもなんぼでも」

先週のインパクトも吹き飛ぶ、郭爺様146年の拳理の深遠!
「関節を増やす」とは一体どういう事なのか?続きが気になる次号へ続く!


あと今週のサナギさんも凄かった

フユちゃんの顔芸マジ最高!


120話

生への渇望

冒頭。夜も更けた道場で生卵プレイに興じるお盛んな克巳
神聖な道場の床がドロドロです。下に何か敷こうよ若館長

ドイルが土足で上がった時夜叉猿みたいな顔で怒ったクセに。お前は何やっとるんだと

何度やっても成功しない卵割り。焦燥感著しい克巳の脳裏をよぎるのは、郭爺様の残した言葉だった
はたして
「関節を増やす」とはいかなる意味だったのか?その口から何が語られるのか、読者興味津々です
「のう・・・27箇所はおろか肩から先の関節しか使っとらん。なのに超音速
現実には数箇所の関節しか使用していない。しかし真実は違う
現実の構造はどうあれ、わしのイメージしている作りは違う
イメージは無限。
お解りか?日本のサムライよ」

イメージは無限

イメージは無限

イメージは無限

イメージは無限

イメージは無限






またイメージか

またイメージか

またイメージか

またイメージか

またイメージか!
何を言い出すかと思えば「イメージで関節増やしてるから」との事。どんだけイメージ最強よこの漫画
更にこのあと具体的にそれっぽい説明でもあればまだマシだったんですが、郭爺様の説明はこれで終了。マジでイメージだけかよ
流石は第3者にも見える仮想敵と戦ったり、そのダメージが実際に肉体に現れる漫画。困った時のイメージ頼みで何でも解決です
これまでの物語が全て
病弱な少年・刃牙の壮大な妄想だったとかいう最終回でも驚きません

「あるハズのない関節を増やす―イメージする・・・
こう・・・?あるいは―こう・・・?」

めきょめきょと節が増えていくイメージの骨。なんかグロイな。しかしながらいくらやっても卵割は成功しません
『バカな・・・どう信じろというのだ。イメージが現実に勝てるハズがない』
まったくもってその通りなのですが。しかしそうは思いつつも愚直に繰り返す克巳
いい加減ウンザリしてきた頃、ボケーッと眺めていた卵を見てふとこんな事を考えついた

『卵・・・卵は何故殻に身を包んだのだ・・・?そう、言わずもがな
脆弱な身を守る為、強力な殻を願った・・・!』
そこまで自分で行き着いて、なにやらハッと閃いた克巳。ここからワケのワカらん理論が展開します
『例えば遥か頭上に生い茂る木の葉・・・あの葉を食べたい!
そう願いキリンは首を伸ばした!象は鼻を伸ばした!
生き延びる為にッ!
シマウマやトラの縞模様ッ昆虫の擬態ッ鳥の翼ッコブラの毒ッ
どれも生き残らんが為!
生物達の生に対しての執念ッ それによってもたらされる進化の大きさッ
彼等の手にしたものに比べたら武の為の肉体改造などなんとつつましやかな事か
できるッッ!』

突然生物の進化を例に出すと、「進化に比べたら肉体改造とか可愛いもんだから。きっとできるお!」との事
 意味がわかりません
飛躍したトンでも理論は元々作風ではありましたが。今週に限って言えばゆで並に意味わかりません
なんかもう全国読者の殆どが自分のほっぺを抓りたい気持ちでしょうが、克巳はそんな事お構いなしに完全覚醒





『こう?違うッ
こう?違うッ』
メキョッメキョッと凄まじい勢いで増殖していくイメージ骨の節。これはマジグロテスク
これではまだ届かない。これでも届かない・・・克巳のダメ出しの度に関節は増えていき・・・

『こう!!?これだ・・・・!』
ついに顔芸とともに超音速を超える骨の関節をイメージすることに成功した克巳
なんぞこの怪物の腕

パンッ!
ワケのわからん暴走理論と、問答無用のイメージ力でついに完成!真・マッハ突き!・・・って
なんかもうダメぽ。いやホントに。掲示板でも意見を出した朋友もいましたが、
正直克巳が貫手でマッハ突きした瞬間が一番勝てそうでした
郭爺様が変な不思議パワーを吹き込んでから一気に胡散臭くなって、勝てるビジョンが1mmも見えなくなったような
なんだかすっかり興奮が冷めてしまった次号へ続く!


でもって今週のサナギさん

イカダとかボートじゃなくて生身でプカプカ流れ着くのががシュールすぎる。フユちゃんジーニアス


121話

天賦の才

「愚息克巳のために遠路はるばる。感謝にたえません」
「愚息・・・ホホとんでもない」
冒頭。高級そうな中華料理屋で豪勢な料理に舌鼓を打つのは、郭爺様と烈先生、そして独歩の3人
克巳に助力してくれた偉大なる拳法家に敬意と感謝を表し、独歩がこの会食を用意したようです

「烈よ・・・かつておぬしがあの子を一撃で倒したと・・・
にわかには信じがたいの」
「愚息」という言葉に対し、あの妖怪ジジイが以外にもストレートな褒め言葉。よほどその才を認めたということでしょう
かつての烈先生と克巳の戦績を引き合いに出し、
「うそくせーなーんかうそくせー」と克巳を大絶賛
爺様の話もテキトーに
夢中で飯を頬張る烈先生萌え。「え?何?」って感じの表情がたまりません

「過去の話です。現在の克巳氏ではありません」
「今やったとしたらどうじゃ」
今はどっちが強い?と正面きって問われ、チャーハンを運ぶ烈先生のレンゲがピタリと止まる
克巳の才能には惚れ込みつつも、やはり人前で「もう私では勝てない」などとは口が裂けても言いたくないのが武術家というもの

「拳雄烈海王の天才を十分に認めつつ―
愚地克巳の天賦恐るべし と言わねばなるまい」
「異論はありません」

爺様から面子を潰さないような言葉で促されると、納得したようにそれを認める烈先生
そう言いながら
終始チャーハンを食うのをやめません。なにこれ。新ジャンル食いしん坊萌え?
「先日氏に伝えた新たな打拳。おそらくは既に身につけ・・・ひょっとしたら
もう今頃はその遥か先に・・・」

郭爺様も認める克巳の天賦。先週ラストで爺様の技を身につけたことばかりでなく、更にその先の領域に踏み込んだ事を予見する
烈先生、驚くのはいいけど頬張りすぎ

>タイショーくん、ぼくのあたらしいおともだちの、烈太郎くんなのだ!

どう見てもとっとこハム太郎です。本当にありがとうござました
烈先生凄すぎる。ツンデレだけでは飽き足らず、食いしん坊キャラと顔芸というで新たなポジションまで確立するなんて

この人片足失ってからのほうがキャラ的に輝いてる気がするよ!






『これだ・・・今ならわかる。この構えこそが正しい』
一方その頃、渦中の天才様。先週ラストでイメージ関節打撃を掴み、爺様の予想通り更にその先の世界に居ました
まず行き着いた構えは
究極のリラックス。そう、勇次郎の打撃も無効化してしまう爺様の技、消力です
『極上の打撃を放つにはこの構えこそが必然・・・
五体の隅々までドロドロに緩め・・・機に備える
武器である拳はまるで武器であることを拒否するように
握らない 開かない

人生最初に形造る 手の形・・・』
ゲェー!?なんか今更すぎますが読者の殆どが忘れかけていた「菩薩の拳」がでました
克己のマッハ突き究極の姿は、消力から放つイメージ加速の菩薩拳。ゴチャゴチャしすぎです
『そして関節のイメージは・・・これだよ・・・・フフ・・・自分で震えてやがる
何もない空間に空突きを放つ
そんなごく日常的な行為の前に震えてやがる』

克巳の想像した全身の骨格はまるでターミネーター。四肢の骨全てが細やかな節に分かれており、まるでロボットです
先週手にした卵割の技は、肩から腕までの関節をイメージしただけ。それでも尚あの威力である
これから自分が放とうとしているのは、足指の先から加速が始動するマッハ突き。その威力は前者と比べるべくもない
虚空に向けて突きを放つ。ただそれだけの行為を前に、慄然として震える克巳
無理もない。これから自身が放とうとしている突きは、自己最高の― 否!
格闘技史上
最速最強の突きなのだから

克巳の足の指が道場の床を掴む。イメージされた何百何千という関節達がその動作を加速していく

確かに手にしたあの感触を

肩から先しか動かさぬあのイメージを

全身で

全力で・・・

完成!究極マッハ突き!
バシャア!などと、明らかに人智を超えたトンでもない擬音が決まったところで次号へ続く!

>今週の刃牙を先週の拍手コメの解釈で見ると、最後の「バシャァッ!!」ってのは克己が溶けて飛び散ったんですかね
>またもや克己、脳破裂してましたね。 破裂音変えればいいとかおもってるんじゃないですかね〜
頭がバシャア☆だな。加速されたエネルギーが頭蓋を内部から突き破る感じで、イヤボーン的に吹き飛ぶんだろう(怖え)


122話

対野人戦準備

前回ラストで響き渡った脅威の擬音「バシャア」。その正体驚くなかれ。道場のフロアの窓ガラスが
ソニックブームによって粉々に砕け散る音でした。
どんだけー?
突然2階から聞こえてきた破壊音に驚く階下の門下生達・・・って
末堂!末堂じゃないか!

>末堂が! 末堂が生きてた! 生きてたよ!
>末堂がッッッッッwwwwwww
>末堂生きてたあああああああああ!!( Д )  ゚ ゚
>末堂復活ッ!! 末堂復活ッ!!
>ス…エド…ウ……ウゥッ……(号泣)
>復ッ活ッ!! 末堂厚 復活ッッ!!末堂厚 復活ッッ!!
>末堂厚 復活ッッ!!末堂厚 復活ッッ!!末堂厚 復活ッッ!!
>末堂の生存が確認できてよかったです。
>末堂復活!末堂復活!復活!復活!と思ったのは俺だけでしょうか
>リアルシャドーなんて目じゃねェ…リアルスエドーですよ。ヤロウ生きていやがった…w
>末 堂
>末堂の生存が確認されましたが何か感想等あれば。つかはんぺらサンぶっちゃけ今更どうでもいいでしょ?

どいつもこいつも末堂好きすぎだろと
バキ死刑囚編においてドリアンとの死闘でジェットコースターから落下し、生死不明だった彼ですが
まったく何事もなかったかのようにナチュラルに稽古してます。生きてたならバキの最終話で出してやってよ板垣先生

「か、館長・・・!」
「なァ寺田・・・えれェもんだな・・・
何か1つでもいっぱしを身につけるってのは」

いの一番に階段を駆け上がり飛び込んだ寺田が見たもの。それは
一枚残らずガラスの砕け散った道場、夕暮れの日差しに紅く照らされ汗を輝かせる克巳の姿だった。すごい雰囲気あるな
空手界の最終兵器と呼ばれた天才が、初めて「いっぱしのモンを身につけた」と言う。その事実に慄然として震える寺田
「いったい・・・何を身につけられてるんです?」
「ん〜、ヒッサツワザ?新型の」
「で・・・完成した、と」
「ハハ・・・とりあえずはな」
素振りだけで衝撃波をおこし、フロアの窓ガラスを全て吹き飛ばした突きです。これを完成と言わずしてなんとする
ここで一斉にどやどや押し寄せる門下生達。克巳は思わず吹き出しながら、じっと自分の掌に視線を落とした

完成なのか・・・?
不思議だ・・・あの感触・・・

右手に残る・・・
想像ってもいなかったあの感触・・・

克巳自信、思いもよらなかったらしい新マッハ突きの手応え。それは一体如何なるものだったのか
対ピクルの切り札として申し分ない武器を手に入れた克巳。このまま次号あたり、いきなり直接対決か?





「ルミナ・・・聞いた?今の」
「聞いた・・・って?音?声?」

「イヤ・・・なんでもない」
時同じくして、ルミナを傍らに河原でトレーニングしていた刃牙の耳には、確かに「それ」が届いていた
どれほどの音だろうが、東京の雑踏の中、神心会館本部からこの河原まで聞こえてくるはずがない
刃牙は聞こえたのでなく、格闘家の本能で察知したのだろう
『多分そうだ・・・急がなきゃ・・・』
「愚地克巳」の完成の音を

「ところでバキさん、試合って誰と?」
「今現れる」
「ダレモキテナイヨウダガ?」
どうやら刃牙はこれからここで何者かと試合をするようです
刃牙に呼ばれたらしいキャプテンストライダムもやってきますが、未だ「対戦相手」は姿を見せません
な なんか猛烈にイヤな予感がするのう(男塾風に)
「今現れる」
大事なことなので2回言いました
言うなり服を脱ぎ捨て、
何もない虚空に向かってファイティングポーズを取る刃牙
『あれだ・・・!』
ルミナの目が見開かれる。そう、
もう全国の読者ゲンナリのあれです
「2人とも下がってて・・・ッ」

この時点で対戦相手を想定し終えているのは
まだ刃牙1人だった

はいはい妄想妄想
巨大カマキリに続いて、刃牙の妄想バトルティラノサウルス編のスタートです
そりゃピクルと戦う為の仮想敵としては最高の相手なんだけど。勇次郎もバカにしてたように
所詮妄想だしなぁ
そもそも誰も実物を見たことのない生き物を正確にイメージできんのかよ、とか色々とツッコミたい
とりあえずこれから3〜4週くらいの刃牙は見ても見なくても話の大筋は全然変わらないよね。あんま気にならない次号へ続く!


一挙2話掲載&カラー袋とじの疵面で三倍バキと見出しを打った今週のチャンピオン
浦安が垣ママだったので実際は「4倍バキ」です
木曜に更新できなかったので2日間分溜まった大量のバキ関係の拍手コメ、今日まとめて載せながら話を追っていくよ

みんな大好き垣ママ編、今週はまさかまさかのあの男が登場
楊海王こと田中さんだー!
「ちんたら走ってんじゃねーよ!」
垣ママに中指を立てて喧嘩を売る命知らずガイ。デンジャラスだぜ田中さん

>田中さんがよもやの浦鉄登場!?コンビニで「田中さああああああん!?」と叫んでしまったよ!
すごいよ田中さん!から揚げ弁当おいしいですか!?
>ちょwwww浦安に田中さんwww
>今週のチャンピオン、浦安に出てきた田中さんに吹いた エフッエフッ
>克巳かっこよすぎてほれたわ。それと田中さんの浦安出演に吹いてしまった
>浦安に金剛海王出てたのになぁ・・
>田中さんオープンカーでドライブなんて格好よすぎるぜ
>克巳も最高にカッコよかったけど、今週のチャンピオンは浦安に出てきた田中さんかと

流石からくり屋敷の朋友達は田中さんに敏感です。田中さんも草葉の陰で喜んでいるでしょう(死んでねえ)
垣ママ編での準レギュラー化してまた出てきてくれないものか。そんなワケで皆お待ちかねの本編レビューへ

123話

最終兵器たる所以

御老公わたしとピクルをッ!わたしを餌にッ!
フム・・・ならば克巳くん、条件がある

冒頭。朝日も昇りきらぬ早朝からリュックサックを背負い、街中をジョギングする克巳
真・マッハ突き完成後すぐに光ちゃんにピクルとの戦いを申し出、それをいとも簡単に受諾してもらったようです
光ちゃんが克巳に出した条件は2つ
1つは早朝6時からという開始時刻。もう1つは会場。なんと地下ではなく、地上の球場でというものだった
それ自体は何の問題もない。問題は―俺自身
いいのか・・・?俺で・・・この愚地克巳で・・・!?

あまりにもあっさり実現してしまったVSピクル。自分にその資格はあるのかと自問自答を繰り返しながら克巳はドームに到着
そこで彼を待っていたのは、養母・夏江だった
>夏江さん生きていたんですね。ドリアンに殺されたと思ってたのでホッとしましたよ
>夏江さ(略
ドリアン編以降その安否が気遣われていた夏江さんですが、末堂に続いてその無事が確認されました。よかったよかった

「母さん・・・なんで?こんな時間・・・」
「お父さんから聞かされてました。大きな試合だと―だから
あなたにとって一番大切な人を呼びました。かけがえのない大切な人」
愛する息子の問いかけに夏江さんは真剣な面持ちで、そしてやや寂しそうな目でそう答えた
克巳とてバカではありません。それが誰の事を指しているのか、夏江が誰を呼んだのを一瞬で察する
次の瞬間、克巳は母を力強く抱き締めていた
「変なことを言うなァ母さん。誰を呼ぼうが―俺にとってのイチバンは
あなた以外にいるハズもなく・・・

あなたは・・・
たった一人の母親なのですから」

「生みの親より育ての親」とはよく言ったもの
幼い頃に愚地夫妻の養子になった克巳にとって、この世で一番大切な女性「母親」とは夏江のことを指すのである
息子の優しさに抱き締められ、夏江は嬉し涙に濡れながら球場を後にした

そして残された克巳の前に、夏江が呼び寄せた人物が現れる
「ごぶさたしてます」
「サーカスも最近は不景気でねェ・・・」
誰あろう、その人物とはおそらく十数年ぶりの再会となるであろう克巳の実母だった
夏江さんは生涯最高の舞台に挑む息子の為に、産みの母親を連れてきてくれたのである
「へェ・・・よく鍛えこんである・・・あの泣き虫がよくぞここまで・・・」
久しぶりの母子の再会だと言うのに涙ぐむでもなく、薄ら笑いを浮かべて克巳の身体を触る母親
彼女にとって所詮克巳はとうの昔に他人になった存在なのか?否。バカな事を言ってはいけない
腹を痛めて生んだ子供を愛しくない母親などこの世にいるものか
「あなたが・・・くれた・・・身体です」
逞しく成長した息子に抱き締められた瞬間、母の双眸からは大粒の涙が滝のようにこぼれ落ちた

「わたしを・・・憎みなさい・・・ッ」
「バカな・・・ッ」
それは、愛する息子を手放した母としての負い目。息子が自分を恨んでいると思っていた母の気遣い
恨まれているのならば、いっそそのまま恨まれ役になりきれば息子を救えると思った母の覚悟であった
しかし心優しく育った息子の抱擁は、2人の十数年間の空白を瞬く間に埋めていく

「あなたは・・・
たった一人の母親なのですから」

夏江にも、実母にも「あなたはたった一人の母親」と言った克巳
両方に都合のいい事を言っただけの調子のいい男なのか?そうではない
克巳にとって、2人はどちらも「たった一人の母親」なのだ

母親が2人。最愛が2つという特殊

2つの心。2つなれども偽りなし

母親が2人・・・

なんという幸運だ

「2人の母親」がいることは断じて不幸な事ではない。最愛の人が2人もいるのだから
2人の母親に背中を押された克巳は純白の胴着に身を包み、いよいよピクルとの決戦へとおもむく





「まさかアンタに先んじられるとはな」
グラウンドへ続く通路の途中、克巳を待っていたのは全身流血してボロボロになった主人公・刃牙であった
この様子からするとティラノサウルスとの妄想バトルにかろうじて勝利し。その足でここに向かったという事でしょうか
自分よりも年下の少年に「アンタに先んじられるとはな」などと、明らかな見下し口調で言われた克巳
しかし今日の克巳はそんな事で心を乱すような矮小さは微塵もありません

「俺でいい」

『ああ・・・アンタでいい』
誰と比べるものでもない。愚地克巳という男の価値を自覚し、愚地克巳として戦う
その揺るがぬ心を目の当たりにした刃牙も、納得した様子で微笑みます

「父親によォ・・・ケツ拭かせるんじゃねェぞ」
「お心遣い感謝します」

そして最後に待っていたのはやはりこの人。厳しくも優しい養父・愚地独歩
2人の母、ライバル、偉大なる父。球場到着からわずか一刻、目まぐるしく彩られた矢継ぎ早の祝福
その全てを受け止め、グラウンドへと足を踏み入れた克巳は、更にそこで想像もしなかった衝撃を受ける事になる

一挙2話掲載の後編へ続く!


124話

若きリーダー

正拳中段突き
空手道場に入門したのなら おそらくはその日のうちに習う技術であろう
日本空手道に於いては基本中の基本
その存在はもはや技術の範疇を超えて象徴の趣さえある
その象徴が今―

5万5千本の束となり

克巳を叩いた
グラウンドに出た克巳を待ち受けていたのは、なんとスタンドを埋め尽くす屈強な男達の一糸乱れぬ正拳突き
東京都下神心会空手一門220支部
総勢5万5千人に及ぶ門下生達が俺が若大将を奮い立たせんと
早朝をものともせずここ東京ドームに集結したのである

溜息ですらが巨大な衝撃と化す5万5千という数。末堂の号令の下、見事な統率で腹の底から気合を振り絞る
スタンドには烈先生は当然のこと、
郭爺様までもが笑顔で正拳突き

まさに会場一丸とはこの事か。この巨大すぎる期待
常人ならば逆にプレッシャーになってしまうのがオチであろう、この巨大すぎる期待を
今や克巳は十分に受け止められるだけの成長を遂げていた
5万5千人の門下生を背負う大将として。今まさに愚地克巳、人生最大の勝負どころ!

末堂が腕を横に振り、5万の正拳突きはピタリと停止。いよいよ「敵」がその姿を現します
2億年前の太古から甦り、拳雄・烈海王の右脚を喰った魔性の原人ファイター
『いるんだろ・・・そこに・・・
さっさと出て来い!』

って出たー!!!
さながら檻に入れられ、腹を空かせていた猛獣が目の前に餌を与えられたかの如く
理性を感じぬ瞳と、猫科の猛獣のような牙を剥きだしにして克巳に襲い掛かるピクル!

これを先制のマッハ突きで迎撃したところで次号へ続く!

>克己があの場所で真マッハ突きを繰り出せば5万5千人の神心会員達が大変なことになりそうですね
>克巳!克巳!今こそ雌伏の時を経て空手の最終兵器の実力を見せる時だぜ!
>立ち読みして涙目になったのは俺だけじゃないはずッ!…しかしバキがまるでライバルキャラのようだな…
>今週の範馬刃牙を読んで思わず拳を握りしめたのは俺だけじゃないはず。
どうでもいいけど、万が一克巳が負けても全員が少しずつ喰わせれば十分ピクル満足するよね。
いや負けないけど。一人1gでも55kgあるし。いや負けないけど。
>まさか板垣漫画に泣かされるとは・・・今まで化学反応を起こしてスパークと馬鹿にしててごめんよ
>今週の克己に全俺が泣いた!!!
>独歩は腰を落として構えてたのは尻を拭うポーズを表してたのか?
>同窓会で散々な目にあったとは思えないぜ克己・・・
>5万5千人の中につい花山薫を探してしまった。正拳突きをすることは無いだろうけど
>数ヵ月後・・・そこには両腕を喰われた愚地克己の姿がッッ
>今週の克己は死亡フラグが立った様に見えた。
>克巳頑張れと思いつつ良展開を予想すると板垣先生は裏切るのでピクルにぼこぼこと予想
き、期待なんてしてないんだからね!
>克己マジ幸せ者 やっぱり人と人との絆って素晴らしいお。
>バキは確かに面白かったんですが再来週(来週はお盆休みね)どうなるか悪い意味でわかりません
>末堂と神心会の門下生の熱い応援にコンビニで立ち読みしてて思わず泣いてしまった・・・克巳マジ頑張れ
今週の末堂が大活躍ですね!克己が敗れた後は末堂VSピクルですね!
>今回の克己かっこいいっすねー。
ピクルと戦う前にテキトーなアクシデントでリタイアするんじゃないかとヒヤヒヤしてたけど、
ちゃんとピクルの噛ませ犬になれるみたいでオイラ一安心だ
>今週のバキ…この展開は克己にとって都合が良すぎる…こういうのって大抵……夢オチッ!?

流石に今週は内容がよかっただけに刃牙コメが沢山寄せられました。克巳マジ主人公扱いすぎる
「でも結局ピクルに負けんだろ?」と思ってる朋友が殆どのようですが、はんぺら的に克巳の勝ちも現実的に在り得るんじゃないかと

ゲバルがそうだったように、ピクルも
壮大なスケールの噛ませだったと考えると克巳に負けてもおかしくなくね?
もし勝つとしたら、例のスーパー頭突きに合わせて
カウンターで真・マッハ突きだな

>ハンペラッ 克己が勝ったらッ 刃牙シリーズを全部買うぞッッ!!
勝ってほしいな。ちなみに俺はジャンプでいちご100%連載当時「西野とくっついたら単行本揃える!」と明言してたが
西野エンドしたにも関わらず結局買わなかった外道でもある(えー


125話

歴史VS時空

舌根 雁上 稲妻 夜光 伏兎
「オール急所五連撃ッッ!」
5万5千人の門下生達がわっと歓声を上げる、華やかな開幕ヒット
オレサマオマエマルカジリ!と元気よく飛び出してきたピクルをの出鼻を挫く、克巳高速の五連撃が炸裂します
あの花山さんでさえ克巳の正中線四連突きを食らった時はグラついたものですが、それを超える五連撃ならば・・・

ってまるで意に介さず大口をあんぐり開けて掴みかかろうとするピクル。オレサマオマエ(ry
しかしこちらとてそんなの予想の範疇、と慌てず騒がず克巳の強烈な金的蹴りがモロに股間にめり込み
サムワン海王のようにチンコをおさえて前屈したピクルを飛び膝蹴りで吹き飛ばす!

「つ・・・強いのォ・・・愚地克巳・・・あんなに強かったかのォ」
「いえ・・・強くなってます。格段に」
目の覚めるような一連の流れに、思わず克己に失礼な感想を漏らす光ちゃん
やはり烈先生戦の一撃KOが印象深いのでしょうか。
ザコとして認識されてるようです
しかし相手は烈先生の顎に集中させた六連撃を喰らっても屁ともしなかった化物。この猛攻を全く屁ともしない
コイツを打撃で仕留められるとしたら、それはまさに克巳の切り札である真・マッハ突きをおいて他にありません

『妥当な攻撃だった。これ以上は望めぬほどにッ しかし相手は恐竜紀最強
肉体の持つ才能は・・・現代人の比ではない!!』

『来るッ!正面からの蹴りッ!フェイントを仕掛けるでもなくまともにッ!』
”ギャドォッ!”





人を蹴るのが日常化している彼等である
蹴り技により人が跳ぶ距離 限度、常識を空手家は知る
克巳の飛距離は彼等の常識からあまりにも逸脱していた

しっかりブロックしたにもかかわらず南斗人間砲弾の如く吹っ飛ぶ克己の身体。20mは跳んだでしょうか
地下闘技場なら先日の刃牙のように観客席にライナー軌道で突き刺さってるところですが、幸いにもここは広いグラウンド
ワンバウンドしてうつ伏せに倒れるも、すぐに両手をついてヨロヨロと起き上がる克巳
『まるでダンプカー・・・防御に成功してもこのダメージ・・・』
重量級の克巳の肉体が20mも宙と飛んだのだ。まさにダンプカーに跳ねられたに等しい破壊力である
いくら防御したとはいえ、そのまま寝てしまいたいほどのダメージであろう。しかし克巳の脚はしっかりと大地を掴む
立ち上がれる。自分は立ち上がれる。
何故か?



立ち上がれる身体
―に産んでくれた 両親

立派な体格。頑丈な骨。しなやかな筋肉。そして武術の才
両親がくれた、なによりも大事な克巳の財産



立ち上がれる技術
―を与えてくれた 父独歩

稲妻のような野人の蹴りを、超反応で防いだ受けの技術。20m吹き飛ばされての受身
「空手界のリーサルウェポン」などと呼ばれるまでに昇華された、父から叩き込まれた空手道



立ち上がれる俺
―を育んでくれた 母夏江

このまま寝ていれば終るだろうに、半ば無意識レベルで立ち上がろうとする肉体
世界中の誰よりも大切な女性が子供の頃から教えてくれた、苦境から逃げずに立ち向かう心

4人の両親へ―






彼は立ち上がった。4人の両親、誰か1人でも欠けていては成り立たない「愚地克巳」であるが故に
起き上がった克巳の様子が一変している。否、グラウンドの空気自体が豹変した
既に彼の脳内骨格は、全身多重関節のジョイント人間
その右拳に秘められしは、2億年前から甦ったモンスターを討つ為に生み出された究極の兵器

その瞬間、ピクルの顔から笑みが消え去り
克巳は「遊び相手」から餌へと昇格した


構えと雰囲気だけで野人を本気にさせた克巳の切り札!次号炸裂なるか真・マッハ突き!


126話

巨大な牙

遠い遠い―遠い彼の地 強敵だけを食べてきた
強敵だからだ
弱肉強食絶対の法則。神が定めた掟に一人逆らい続けてきた

食料は襲い来る強者のみ!

無法のただ中に課した唯一のルール。淡い誇り

そして現在。当時をそのままに
彼に同じ構えをさせる強敵が現れた

「襲ってくる者しか食わないYO!」という、ピクルの難儀な食癖のルーツが語られる冒頭のナレーション
それは戦士として自分に課したルール
「弱肉強食」という絶対摂理への孤高の反逆
彼の崇高なる意志は神の定めたルールを超越し、当時最強の捕食者であったTレックスをも屠るにまで至ったのだ

時に西暦2008年
目の前の小さな雄は姿もそのまま、サイズもそのままに。
今その巨大なる牙を剥いた
しかもその戦力は―

2億年の時を経てピクルに構えを取らせる強敵。自分よりも一回りも小さいその体躯から感じ取るプレッシャーは、
かつてのライバル・
恐竜王Tレックスをも彷彿させるものだった





「バキよ・・・見てみィ。ピクルの構え」
「うん・・・そっくりだ。範馬勇次郎と。イヤそれよりも・・・」
腰を落とし両腕を大きく広げたピクルの構えは、驚いたことに勇次郎のそれに酷似していた
戦闘に際する無駄を削ぎ落としていった結果いきつく形。さしずめ構えの到達点と呼べるフォームなのかもしれません
だがしかし。刃牙は父と同じ構えをとったピクルよりも、むしろ克巳の構えのほうにより大きな衝撃を感じていた

『何があった?克巳さん・・・よくぞそこまでのしなやかさをッ』
「老師!いかがですか?決まるのですかここでッ
これまでの戦局、ピクルをどう見られました!?」
「もし許されるのなら・・・わしゃ心臓を止めてしまいたいよ」

郭爺様が死んだフリしたくなるほどのピクルの圧倒的戦闘力。それを迎え撃つ克巳の佇まいに戦慄を覚える刃牙
おおこれは意外。もう少しドカバキやりあってから最後の最後に出すのかなーと思ってましたがどっこい
一触即発待ったなし!
克巳、開戦から僅か3週で真・マッハ突きへ。コイツは燃える展開です

”バッ!”
5万5千人が克巳の勝利を祈る中、先に動いたのはやはりピクル。克巳はまだ動きません
凄まじい速度で獣が眼前に迫る。
克巳はまだ動かない
雷の如く振り下ろされる野人の拳。
克巳が―動くッ!

『迷いはない・・・・

今!!!』



イメージされた全身の関節が唸りを上げて加速する
風を切り裂く左拳



刮目せよ
空手界の最終兵器
愚地克巳の天賦の才



最愛の両親と、守るべき門下生達から力を貰い
4001年目の武の結晶
今 ここに






穿




刹那―ピクルの脳裏をよぎったものは
ライバルTレックスの振るう鋼の尾

突き抜ける衝撃!太古の暴君と同じ破壊力を放つ克己の左拳で次号へ続く!あヴぁーカッコイイ
カッコイイけど・・・「Tレックスの一撃と同じ威力」だとピクルは立ち上がってくるだろうなぁ。それを上回れなきゃダメぽ
ピクル『おんなじだ・・・アイツの尻尾ブチ込まれた時とおんなじだ・・・
だったらイケるぜッ!』

というようなモンでしょう、ピクルにとっては多分。うーんどうなる次号!コイツは続きが気になるぜ


あと今週のフユちゃんがすごい島本和彦みたいで笑いました

「轢かれても生きろ!」


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