139話

Like an Ogre

その姿は目の前で見ている 網膜へ焼きつけたッ
異様に長い獰猛そうな手
強靭なバネと機動力を感じさせる両脚
原始の炎を宿した澄んだ眼差し
肌・・・口元・・発達した犬歯・・・闘う姿・・・ッ
なのに

向かい合った時の彼がまるで見えてこないッ
思い浮かばない・・・ッッ

人間サイズのカマキリ、そして人類の誰も実物を見たことがないTレックスでさえも具現化させた刃牙の想像力
だがしかしどうしたかことか。実際に目の前でその戦う姿を見たピクルをイメージすることが、まったく叶いません
思いがけぬ事態にイメージトレーニング難航する刃牙。その時背後から物音が

ゴト・・・ガタ・・・・・

にょいーん。なんか出た
なんでしょうかコレは。
サンレッドに出てくる天井の怪物でしょうか
謎の物体Xの登場に思わず身構える刃牙でしたが、すぐにその正体は明らかに





「フム・・・怪物製造工場・・・想像していた通りシンプルなものだ」

やあ。烈先生だよ
謎の物体の正体は逆さまで頭を出した烈先生。出オチ担当乙。すっかりこういう役が板についたなこの人
オンボロほったて小屋の地下室を怪物製造工場とはなかなかセンスのある事を言います

「思い知らされているところさ・・・自分が怪物とは程遠いということをね
何者・・・?ピクル」
「ワカらん。私も克巳も」
「ワカんねェんだァ・・・闘った本人が・・・」

「俺なんかピクルに比べたら全然怪物じゃねえよ」と、イメージトレーニングが上手くいかないことを烈先生にこぼす刃牙
それを受けての烈先生の返事は「そんなん俺シラネーし」とつっけんどん。しかしそれも仕方ありません
「残念だが・・・私も克巳も
ピクルの本気を引っ張り出せなかった」
ピクルの闘う姿は既に5万人を越える人間が見ている。しかしその「底」を見た人間はまだ誰もいないのだから





>烈達はあの頭突きがMAXということを知らないんでしょうね・・・
というか板垣先生が忘れたんでしょうね。それが真相ですね

うん。烈先生も克巳もスーパー頭突き出させてるから「本気」は引き出してんですねコレ

コレなぁ・・・もうちょっと抽象的な言葉でのナレーションだったら、どうとでも解釈できるスーパー頭突きの威力だったんですが
「強敵にしか使わない”全力マックスって明確に「全開技」として出しちゃってるからタチ悪い
まぁ最近の板垣先生の設定の前後不一致はゆで御大並にアレなんで、そこらへんは目を瞑るのがファンの嗜みということで





魔拳・烈海王をもってしても 天才克巳の音速の拳をもってしても、その本気を引き出すことさえ叶わなかったピクル
普通の人間ならばその圧倒的戦闘力の前に絶望感を覚えるところですが、そこらへんこの小僧は違います
両腕で自分の身体をキツく抱き締め、
妙なエクスタシーを感じながら呼吸を荒げる刃牙。変態だー!
ニタニタ笑う口元。その大きな瞳は更にギョロリと見開かれ、内から湧き上がる高揚感を隠す事なく曝け出します
「たまんねェな烈ちゃん・・・こんなことって・・・」

完全に危ないクスリをキメた直後だこれ
烈先生が癒し系お笑いキャラとしてその立ち位置を確立してきたのに対し、
刃牙は例の
ダッチワイフ顔のせいもあって変態キャラへの道を爆進中。しっかりしろ主人公
いきなり烈先生を
ちゃん付けで呼んだ刃牙は、その熱いパトスを止め処なく垂れ流します
「想像もつかねェ強ェ奴と心ゆくまでヤレるんだぜッ
どんだけ強ェかワカらねェッ 何をしてくるかさえワカらねェッ
そんな奴とヤレるんだぜッッ!」

もう射精寸前の刃牙。突然のちゃん付けに動揺したせいもあるのか、烈先生も引き気味です
「フム・・・準備は整っているようだな。明日にでも徳川氏に連絡を取ろう」
「クス・・・のんびりしてるぜ・・・明日・・・連絡じゃねェ・・・
明日・・・直・・・俺がピクルの下へ出向く」

辛抱たまらん刃牙は明日ピクルと対決することを宣言。見る限り新必殺技等の勝算は一切ないようですが果たして
全身から熱気を放出して滾りまくる少年の物言いを見て、烈先生は心の中で呟くのでした

刃牙くん・・・君には不本意な言葉かもしれんが
今、私は君の姿に・・・君の父・範馬勇次郎が重った
まるでオーガと話しているようだったよ

紛うことなき範馬の血。闘いの中に至高の歓喜と充足を得る修羅の血族
普段どれほど心優しい少年であっても、やはりその本質は父と同じ戦闘狂。その血の力はピクルに通じるのか?




そして翌日。地下闘技場のピクルの前に、全身から殺気を迸らせた男が現れた
そう、男の名は範馬・・・・・あれ?

「探したぜ。直立原人・・・」

なにィー!?なんとここでジャック・ハンマー!
弟を出し抜いてお兄ちゃんがピクル討伐に横槍乱入!
闘りたい時は直で行く!烈先生が刃牙に重ねみた勇次郎の姿、それを秘めるもう1人の男が電撃参戦だ!
これぞまさに範馬の血!
次号へ続く!

>薬漬け、ハードトレーニング、骨延長。自然界から最も遠い男がピクルとかちあった…
…もしこれでジャックの背中に鬼が出たら、もう笑うっきゃないな
>ジャック・ハンマーキター!(AA略 はんぺらさんの展開予想をぜひ聞かせてください!
>お兄ちゃんキター!!!喰うなよピクル。絶対に喰うなよ!
>お兄ちゃんキタアァァaAWRYYYYYY!!!結果は解ってるのにオラ、リアルで勃起しちまったぞ!
>ジャックは何処を食われるんだろうか・・・・
>お兄ちゃんの肉って薬漬けだからなぁ。 「こんなものイラネ」ってペッてされそうw
>ジャック兄さんが本気出しそうなのって、最大トーナメント決勝以来じゃないだろうか・・・
兄さんのバトルのほうがたぶんバキが戦うときより盛り上がりそうな気がする
一番盛り上がったのは克己で鉄板なんだけど、それでも現在のジャック兄さんの実力が見られそうでわくわくしてます
シコちゃんやアライjrの時は3分の1の力も出してない感じだったし
>最後のページのジャックの顔が噛ませにしか見えないYOOOOOO!!
>ジャックがドイルに挑む昂昇に見える…

ジャックの余裕のない表情は確かにドイル戦開幕の昂昇を彷彿とさせます。もっと不適な顔で出てきて欲しかった
ジャックの敗北は決定していますが、やはり注目は戦闘後の処理でしょう
克巳戦で人間性に目覚めたピクルは
ジャックを食わないのか
それともアレはあくまで克巳に対してだけのリスペクトで、
ジャックもどっか食われるのか
克巳編の決着を考えれば前者でしょうが、ここまで闘った2人が身体の一部を失ってるだけにジャックも何かしらの目には遭いそうね


140話

歯VS牙

「うー野性野性」

今、餌を求めて全力で体育座りしてる僕は
現代に甦った
一般的な原始人
強いて違うところをあげるとすれば
強い餌にしか興味ないってことカナ・・・
名前はピクル
そんなわけで地下にある闘技場で体育座りしているのだ
ふと見ると目の前に1人の若い男が立っていた
ウホッ!いい餌・・・
そう思っていると突然その餌は、
僕の見ている目の前で服を脱ぎはじめたのだ・・・!

「ヤルんだよ」
というワケでくそみそな冒頭となった今週の範馬刃牙。カオスすぎる
登場するや否やいきなり服を脱ぎ始めて決め台詞を吐くジャックに、阿部さんの姿を見たのは俺だけじゃないはず
「やらないか」という誘い文句ではなく「やるんだよ」ハナから決定事項
デンジャラスジャック兄ちゃん。地下闘技場がガチムチ大男のハッテン場と化す!





理解っているどころではなかった
髪が逆立つ。笑みが吹きこぼれる

雄は歓喜していた

いい男に弱いピクルは誘われるままホイホイと臨戦態勢に
烈先生、克巳に続く3人目の強敵の登場に心を躍らせます

いい・・・此処はいい・・・
此処にいるだけでステキな事が起こる・・・ッ
今日もとびっきりのオモチャが・・・
あれとも違う。これとも違う

初めて出逢うタイプ
21世紀に来て初めて味わう

シンプルな接触!
”ガコォッ!”
先に闘った二人の男を思い描くピクルに、やや不意打ち気味のジャックパンチが先制のクリーンヒット
いいのかい考え事なんかして。
俺は原始人でも平気で食っちまう男なんだぜ
しかしながら例によって無敵の身体性能ピクル。首が吹っ飛ぶほどの一撃でしたが、まるでこれを意に介してません
そして
烈先生の顔芸マジ最高。なんか「ふおおおおおおおお!」って顔してます。変態だー!
この人はもうバキ最強の面白キャラを目指す方向で確定したんだな





「やはりな―顔面への直撃をまともに受けてもなお
脳への影響がいささかも見て取れぬ
その首ーおそらくは構造、頑強さは水牛並みか
それにその犬歯・・・あの一撃で微動だにしていない
糸切り歯などとは到底呼べぬサイズ
牙。明らかな武器・・・ピクル」
渾身のファーストアタックはまったくのノーダメージでしたが、その事実を冷静に分析するジャック
なんせマッハパンチでも倒せなかった肉体。いくらジャックと言えども打撃でこれを仕留めるのは至難の業です
では克巳のマッハパンチにも匹敵する
ジャックの必殺技とは何か?わずもがなコレだ
ガチッ!

「噛みっこだ」
最大トーナメントの闘いにおいては、一瞬にして対戦相手の手首足首を噛み千切った脅威の顎力
なるほど確かに子供の喧嘩でも最強攻撃は噛みつき。ジャックの噛みつきならピクルにもダメージが通りそうです
「ヤシの実を切り裂くまでに進化させた俺の咬筋力
あの時代、恐竜達の鎧を噛み破ったお前の牙・・・
どっちが上なのかな?」

しかも闘いの中で隙を見て噛みつけばいいものを、実にフェアプレー精神ある申し出
「俺噛むから!お前も噛めよ!」と噛みっこ対決を提唱するホモくさいジャック
69か!69なのか?

言葉を解しないまま赤子が母の愛を知るように
言葉を交わさぬまま恋人同士が接近するように

それぞれの時代を代表する2つの凶器は
互いの激突を求めあった

次号!ジャックvsピクル69対決!先に果てるのははたしてどっちだ
ちなみに来週の刃牙は一挙2話掲載&
ガイア特別読み切り掲載の3倍刃牙という大サービスぶり
>3倍バキか!気さくだわ!!
>本編よりもガイア編の方が、すごく………気になります。 板「どうしても書きt
>ガイア特別編で吹いた俺のピーチティは、はんぺらさんに弁償してもらうから

なんだってまたガイアなんでしょうか。シコちゃんを自分の隊に入れて富士の樹海で訓練やってたら笑えるな
来週のチャンピオンは女房を質に入れてでも見なアカンで


141話

咬む

「あ、御老公?急でワルいんだけど・・・」
「フム・・・ほう。明日・・・闘技場へ殴り込むと・・・

早くピクルと戦いたくて辛抱たまらん刃牙。先々週の危ないクスリ顔の直後、すぐ光ちゃんにアポの電話を入れます
そんな電話を受け取った光ちゃん。ようやく実現した地下闘技場チャンプVSピクルの闘いにさぞかし胸を躍らせて・・・・あれえ?
どうしたことか、喜ぶどころかちょっと失望したような表情さえ浮かべ対応してます。しかしそれも無理ありません。なぜならば
「それは随分とまた・・・
間の抜けたのんびりとしたハナシよのォ」
その電話は今の光ちゃんにとって、あまりにも刃牙の能天気さを感じさせるものだったから


「バキよ。ワシが今どこにいて
何を目にしているか教えよう」

ズキュウウウウウウウウウン!


>ピクル…もうバキとキスはしたのかい? まだだよなァ
初めての相手はバキではないッ! このジャックだッ!

>これなんて刃牙SAGA?
>ジャックとピクルのディープキスを超えたバイティングキス
>最近のバキ見て思うんですけど、板垣先生も腐層ウケ狙ってません?
>不謹慎だが言わざる負えない、この二人、愛し合ってる!!!
>れろ くちゅ ぴくぴく こくん
>ジャックとピクルの噛みっこに突っ込まずにいられた人類はいるのだろうか
>舌で釘結んじゃう兄さんとのディープキス・・・ピクルをソノ気にさせ、本気にさせるわけだよ
>ジャックとピクルの濃厚なキスに
愚息も思わずマックシングしました
>今回はホモネタやったら普通だという、板垣先生からの挑戦でしょう

そう。刃牙がのんびりとアポの電話をよこしたその時、光ちゃんは濃厚ホモキス生観戦中だったのである
そこにシビれない!憧れない!
なんぞこのディープキス。なんとお互いが噛み付いた部位は相手の口!これぞまさに言葉通り、正真正銘の「噛み合い」です
先週の引きで俺はネタで「69か!?」と書きましたが、
これなら69の方がまだマシだよ!
つーかこれ拍手もきてますけど、冗談抜きで
ジャックは舌技で攻撃したら効果あるんじゃなかろうか。釘結んじゃうくらいだしな
「出遅れたんじゃよ!貴様はッ!」
『何という屈辱・・・ッ醜態・・・ッ!』
礼儀正しくアポを入れたのに怒られる刃牙。なんかもう踏んだり蹴ったりです




「ジャアアアアアアック!」
そしてお互い一歩も譲らず睨み合っていたホモキスにも動きが。光ちゃんの悲鳴が示す通り、形勢不利となったのはジャックだった
ググググっと地面からゆっくり離れていくジャックのスニーカー。なんとピクル、手を使う事なく顎だけでその巨体をリフトアップ!
そしてそのまま
銀牙とか白い戦士ヤマトみたいにギュルルン!と回転してジャックをブン投げます
”ビシャアアアッ!”

錐揉みして吹っ飛ぶジャック。あたり一面に飛び散る血飛沫。ぐうわ、コレ文章説明でどういうことか解りますかね?
強力な顎で顔を噛まれたまま、その身体をブン投げられたのです
勇次郎VS劉海王を回想してもらえればわかりやすいかと

仁王立ちしてモグモグと顎を動かすピクルに対し、投げ飛ばされたジャックのその顔は・・・・・
※グロテスク注意!

ぎゃああああああやめてやめて。克巳の腕の時以上のインパクトきたこれ
無惨にも下半分の皮膚を剥ぎ取られ、喰われてしまったジャックの顔。これは見るだけで痛い痛い
ちなみに顔を剥がされるというと、部位が違えど
ビューティーローデスを思い出すはんぺら。ハッ!?
今週の2世でガキんちょハウスの子供がローデス人形を持っていたのはこの展開を暗示していたんだ!なんだってー!?
キバヤシもビックリだよゆで先生!
噛みっこ対決敗北!ファーストアタックを取られて深手を負うも、だがしかしこんな事で折れるお兄ちゃんじゃありません
不適に笑う範馬の血!一挙2話掲載の次回へ続く!


142話

最強打撃

『笑っとるッ!確かに笑っとるッッ!
顔を剥ぎ取られてもなお・・・顔を喰われてもなお・・・ッ
まるで諦めちゃいないッッ!』
自慢の噛み付き対決に敗れ、深手を負ってもなお闘志の笑みを浮かべるジャック。光ちゃんも思わず握る拳に力が入ります
座り込んだジャックに追撃を加えるべく背後から飛びかかったピクルだったが、瞬間獲物の姿が土煙とともに視界から消えた
座ったままの姿勢で低空ジャンプ!ピクルの懐に潜り込んだお兄ちゃんの巨体がバネのように伸び上がる!いっけえええ!
お兄ちゃんアッパー!(→↓?P)

まさに大地を割って天空へ駆け上がる龍の如く
イナズマ飛び散るインパクトのエフェクトも半端ない、ジャック渾身の昇龍拳がスーパークリーンヒット!
「オオオオオオオオオオオオオオ見てみィッ!あれがジャックのパンチじゃッ!
200Kgに達するピクルの身体を浮かせる!
これがジャックのパンチじゃッ!」

ジジイ大興奮。反撃の狼煙をあげる一撃に狂喜する光ちゃん。大切な事なので2回言いました
しかし打ち上げられたピクルがその両脚でスタッと地面に立った瞬間、その表情は途端に青褪めてしまう

『この感触・・・違う・・・ッ!
過去・・・幾多の顎を打ち抜き打ち砕いてきた・・・だがピクルのそれは全く違う!
まるで顎そのものの重さが200Kgあるような・・・つまり
筋肉、骨格、呼吸・・・全機能をフル参加させた最強打撃ベストショットでも
ピクルの脳を揺らすことはできなかった!』
『何が起きておるんじゃ・・・何故あのパンチで倒れんのじゃ!』
まったくもって読者の予想範囲内ですが、相も変わらずのチートスペックで完全ノーダメージのピクル
さしものジャックも額に嫌な汗を浮かべ、光ちゃんはあまりにも絶望的な状況に泣きそうな顔になってます





と、ここでポンと光ちゃんの肩を叩いて現れたのは
うさん臭さに定評のあるアルバートペイン博士

「あなたが来る前から観戦させてもらってる」
本当に何者なんだアンタは。その存在を光ちゃんに気取られる事なく試合を見ていた博士
注射という道具は使ったものの、
唯一ピクルを戦闘不能にした男だし
なんかだんだん武術の達人に見えてくるから不思議だ。アルバート博士の実力マジ底知れない

「ピクルの頑強さに舌を巻いとる場合ではない」
「オオオッあの姿は・・・・」
「無論覚えていよう。チャイニーズカンフーマスター烈
彼を一瞬で屠り去ったあのファイティングポーズだ
先程放ったミスタージャックの一撃が火をつけた」

>ジャックvsピクルの展開が早すぎるwこの段階でスーパー頭突き出すってことは、
今回はジャックが返り討ちにするってことですかね?
>ジャックならスーパー頭突きを止められるような気がする
そしてここでピクルが早々に4つん這いに。試合開始から2週目にしていきなり、必殺スーパー頭突きの体勢です
確かに早いスーパー頭突き。これは破られると予想して間違いか?だとすれば一体如何なる方法で打ち破るのか?

「視点を変えるなら。ミスタージャックは
たったツーパンチでピクルを全力へと導いた」
烈先生と克巳が怒涛の畳み掛けで引き出したピクルの全力。豪腕ジャックはたった2発でそれを成してしまいました。そして

「きた」
いきなりのロンパリ目になって脳内麻薬ドバドバ出まくるお兄ちゃん。なんとこれはマックシングです
「グラップラー刃牙」のラスボスキャラとして刃牙を苦しめた、彼の最終形態とも言うべき肉体の限界を超えた状態
これがスーパー頭突きを破る力となるのか?
全力VSマックシング!次号激突!


143話

実感

「ヘンゼルとグレーテルだなまるで・・・」
「誰が通ったのかこれほどワカりやすい例もない」

光ちゃんとの電話でジャックに出し抜かれた事を知った刃牙。烈先生とともに猛ダッシュで地下闘技場へ急行
途中彼等が見たものは、通路に無造作に投げ捨てられた筋力増強剤や興奮剤のアンプルだった
「グラップラー刃牙」のラスボスだったマックシング状態に加え、骨延長手術による巨大化でパワーアップしているジャック
現代化学&医学の粋によって
”作られた”パワーは、果たして2億年前のナチュラルパワーに勝てるのか?

焦る刃牙が闘技場に飛び込んだ時、彼の視界に飛び込んできたのは闘場のド真ん中で仁王立ちする兄の姿だった
『え?一人・・・!?』
両腕を体の前に突き出し、やや上方へ振りかぶったような不思議な体勢。対峙しているハズのピクルの姿は見えない
今この場にやってきたばかりの刃牙と烈先生には何が起きたのかわからない

徳川光成とアルバートペイン。闘いを観戦していた2人の老人だけがそれを知っていた
”ドガァッッ!!!”

スーパー頭突き破れたり!
目を真ん丸にしてそれを目撃する刃牙。聞こえてきた衝撃音は
ジャックの後方の観客席にピクルが頭から激突した音だった
なるほどこれは力学的にも無理のない、非常にスマートなスーパー頭突き破り。お解りになっただろうか?
ジャックはピクルの突進力に真正面から対抗しようとはせず、
下からカチ上げたのである
結果、軌道をズラされたピクルは観客席まで吹っ飛んで自爆することになる

烈先生渾身の崩拳をモノともせを一撃で屠り、克巳は右腕一本を犠牲にして跳ね返した野人のリーサルウェポン
ジャックは先の2人とは違い
ちょっとおつむを使うことでいとも容易くこれを破るのでした
もっともこの理論で軌道をそらせるのは、ジャックの
バカげた怪力があって初めて成り立つ事
他のキャラには到底真似できない、まさにジャックだけの返し技です





「おおおおおッ飛ばされたのか!あんな所までッ!」
「・・・・ッ!」
極めて効率的にピクルの必殺技を破ったジャックに鼻息荒くなる光ちゃん。この展開にはアルバート博士も驚きを隠せない
ジジイ2人がジャックの善戦に大興奮する中、ただひとり刃牙だけがブルーな気持ちに沈んでいます

剥ぎ取られた顔面…
一目でそれとワカるドーピングのマックス反応…
ゆうに15…イヤ20mは飛ばされながら―もう動き出しているピクル
眺めている自分…

最初からクライマックスだぜ!とモモタロスの声が聞こえてきそうな熾烈な戦い
たった今現状を見ただけでも、ここまでの闘いの凄さをまざまざと感じ取れる怪獣対決。嫉妬せざるを得ません
まぁ
実際は濃厚ホモキスしてただけなんて言えませんが

なぜ自分がこんな戦いを目の前で見せられねばならないのか
烈先生から克巳へと引き継がれた「ピクル打倒」バトンを受け取り、次は自分の番だと勝手に思い込んでいた刃牙
光ちゃんの電話の時点で出遅れたことは理解していたものの、ここにきて初めてその「理解」が「実感」へと変化
やがて実感は痛みへと変化し、少年を苛むのだった

そんな弟の悔しさなど微塵も気に留める事無く、起き上がったばかりのピクルに追撃を加えるノリノリお兄ちゃん
ピクル自慢のウェービーロングヘアをムンズと掴むと、そのバカ力で思い切りブン投げます。ウヒョーすごい
これもしかしたら勇次郎が天内をブン投げた時みたいに
頭皮剥がれるんじゃないか?
現代のグラップラーが初めてピクルに与えたまともなダメージかもしれません。皮剥ぎ対決ってグロいけども、
「顔を剥がされたお返しだ」みたいなこと言ったらかなり燃えるんじゃないでしょうか
お兄ちゃん反撃開始!
嫉妬心でテンパった刃牙が試合を邪魔しに乱入するとか、そんなgdgd展開だけは勘弁してほしい次号へ続く!


144話

この闘いとは

なァ先輩。教えてくれよ
俺達現代人は・・・進化できたのかい?
感じてくれてるかい?
俺が何を想い 何を生きてきたのかを
美食も 美酒も 美女も 金も 地位も 名誉も一切興味はない

たった1つあればいい
たった1つの為の人生でいい

強 き こ と !

ジャック・ハンマーまさに一世一代の大喧嘩。この世に生まれ出でてより、現在まで積み重ねし彼の全て
快楽を拒絶し、恵まれなかった肉体に鞭打ち、たった1つの事柄だけを追い求めた餓狼の人生
髪掴み背負いで観客席のピクルを闘場中央まで再びブン投げ
その顔面に火の出るようなミドルキック。もんどりうって倒れたその喉元に、全体重を乗せた踏みつけ攻撃を見舞う
天内のように
頭皮は剥がれなくてちょっと残念。しかしお兄ちゃんの攻撃はまだ終りません

死の淵寸前まで肉体を追い込んだ薬物投与と
発狂するほどの激痛に耐えた骨延長手術
ジャック・ハンマーの生命活動の全ては唯一「強さ」にのみ向けられた

そんな俺が現代を代表する
相応しいとは想わねェか?

ここで噛み付き攻撃再び!ピクルの左耳をグジッと噛み締めるジャック。そのまま思い切り顔を振りぬく!
>「耳が感じるのかい?」「アッー!」

太古の昔、己より強い者のみを餌として闘い続けた孤高の反逆者ピクル
2009年現代、この飽食の時代に全てを投げ打って強さを求めた
ジャック
>ジャック兄さん、バキは女=セックスで飛躍的にパワーアップしてますよ・・
狂おしいほどの「強さ」への渇望!
時代は違えど両者はあまりにも似ているではないか。ましてやジャックときたら、その戦いまで・・・・
『そうかこれは』
『この戦いは―』

瞬きをすることも忘れて戦いを見つめていた刃牙達は、ここでようやくこの戦いのキャッチコピーをひらめくのだった

最新VS最古の闘い!!!
パーフェクトナチュラルパワーVSサイバネティックサイエンス
顔を剥がれたお返しとばかりに、ピクルの左耳を食い千切るジャック!
噛み付き対決はこれでタイといったところか
次なるアドバンテージを取るのは果たしてどちらか?次号へ続く!


145話

柔軟性

憎悪
許すまじ・・・ッ 決して許すまじッッ

我が身の一部を奪ったこの雄 断じて許すまじッッ

顔下半分の皮を剥がされたジャックに対し、左耳を食い千切られたピクル
噛み付き対決は痛み分けといったところですが、
ピクルさんめっさ怒ってます
>耳食べなかったことを怒ったのかと思ったら単純に傷つけられたから怒っただけかい
>散々人の肩やら腕やら食いちぎっておいて、自分が耳を千切られるとマジギレする原始人に全米がムカついた
食うか食われるかの世界で生きてたクセにやたら我が身可愛がりなピクルには確かに違和感を感じますが
ともあれこの時代に甦って以来、おそらく最高レベルであろう怒りの感情を爆発させます
烈先生と克巳をして「俺達では引き出せなかった」と言わせたピクルの”本気”。いよいよその力が白日の下に晒されるのか?

なァ先輩。俺達はさァ
進化んだのかい・・・?衰化えたのかい・・?

ようやく攻勢に出てノリノリのお兄ちゃん。調子に乗った台詞を吐きつつ再び渾身のアッパーを狙います
”バァン!!”
が。突然鳴り響いた爆発音のような音と、同時に舞い上がる凄まじい量の砂埃
確実に顎を捉えたと思ったハズのアッパーは空を切り、その眼前にはピクルが仁王立ちしているではありませんか

『さっきと同じ位置・・・ギリギリでかわした?そんな技術をコイツが?
砂埃・・・何故こんなに?音・・・何故あんな音が?』

謎のディフェンス術で必殺の一撃を回避されたジャックの背中に冷たい汗が走る
真正面からピクルと闘っている彼には何が起こったのか理解できない。だが
2人の闘いを上から見下ろす4人の観客は、
ピクルの”それ”を目の当たりにしていた





「見たか」
「見たッ」
「・・・ワカるかねMr徳川。これがどういうことなのか・・・」
「無理じゃ・・・ッ」

顔面蒼白で目を見開く刃牙と烈先生。いつも冷静なアルバート博士も額に冷や汗。光ちゃんは開いた口が塞がらない
一体ピクルはどのような方法で攻撃を回避したというのか。読者が驚く中、焦るジャックが第二撃を打ち込みます

今度は絶対にかわせないように。深く深く踏み込んで、両脚を刈り取るような大きなローキック!
”バァン!”
再び破裂音。舞い上がる大量の砂埃
確実にヒットするハズだったローキックは虚しく虚空を薙ぎ、ジャックの眼前には無傷のピクルが立ちはだかっていた
「オワッ!」
情けないビビリ声を上げながらバックステップで飛びのくジャック。どうしても納得がいかない
やはりピクルは一歩たりともその場を動いていない!なぜ渾身のローはその両脚を刈り取れなかったのか?
恐怖。脅威。得体の知れぬピクルの力にビビリ最高潮の表情を見せるお兄ちゃん
>重傷というハンディを負ったまま泣き言一つ無く勇次郎に立ち向かっていたころが懐かしいなぁ
・・・ジャックまでかませとか・・・・・・(泣)
>ジャックがシコちゃん化しましたとさ
>おにいちゃんの すごい 小者化

『!?え!?!?え!?なんだいあれ?』
そして砂埃がおさまった時、正面からそれを見たジャックもついにピクルの謎の回避法の正体を目撃するのだった
アルバート博士が口を開く
「どうやら我々が目にしているものは・・・
白亜紀のピクルのッ白亜紀での闘争法だッ!」
謎のピクルディフェンスの正体は、白亜紀でのピクル本来の闘争法!
>これはもはやチートなんて生易しいもんじゃないねーぞこれ!!
>おや? ピクルのようすが・・・・・・
>ピクルはかみわざディフェンスをおもいだした

それはいったいいかなるものなのか?今週えらい情けない表情を連発しちゃったお兄ちゃんが心配な次号へ続く!


146話

反射神経

『そうか・・・そういうことか・・・・!』
濛々と立ち込める砂煙が晴れ、視界に飛びこんできた光景で全てを理解したジャック
ピクルの謎ディフェンスの正体を解く鍵は、ピクルの姿ではなくその背後にあったのだ
ピクルの背後、闘場の柵に派手に壊れた箇所が2つ
『俺が打ち込んだ最強最速の打撃―
奴は何一つ反応できずその場を一歩も動けなかったと値踏みした
バカを言うなッ!一歩も動けぬどころではないッ
奴は俺の渾身の一撃を十分な余力をもってかわし・・・
あまつさえ10mほども後方にある柵をバネとし

何食わぬ顔で元の位置に立った
それを―俺は視界に捉えることすらできなかったのだ
2度も・・・・!ッなんと滑稽な・・・ッ!』
出たー!若島津くんの三角飛びー!キエエ〜ッ!
なんとピクルの超回避の正体は
往復飛距離20mの三角飛び
まぁ壁を蹴って云々の部分は10mもブッ飛んで10m戻ってくるってムーブに必要な動作ってなだけで、
「一歩も動いてないハズなのに当たらない」って部分を突き詰めたピクルの謎回避の正体はアホほど単純
「すんげえ早く元の位置に戻ってた」だけでした
手刀ディフェンスだァ!(はんぺら壊れた)
>ピクルのディフェンスの正体がアレすぎる
>柵蹴ってたんなら律儀に元の場所戻ってないでその勢いで攻撃しろYO!
>ピクルがジャックの攻撃を避けた方法、板垣先生にしては捻りがなかったですね・・・

なんという普通

まぁトンでも回避だったらそれはそれで萎えるんですが。先週の思わせぶりなラストからすると拍子抜けです
「すげえ速く避けてすげえ速く戻ってたんだぜ!スゲーだろ」って言われても「え?あ、うん」という感想しか…





『いつか聞いたことがある・・・実戦空手の父・大山倍達曰く
仮に人と猫が檻の中で戦ったならば
ヒトは日本刀を持って初めて対等と言えるだろう

爪―牙―反射神経
ヒトが持ち得ぬ様々な武器を有する猫だが
とりわけ
運動神経!そしてスピード!
この2点においてヒトは猫を大きく下回り、武器なしではその差は到底埋められぬ
例え何十倍の体重差があろうとも』

>熊やら巨大象やら虎やら散々殺しといて日本刀持って猫と五分とか言われても
>男「猫TUEEEEEEEEEEEEE!!!」

なんだかよくワカらん例えね。何を持って勝ち負けを決しているのか、物差しが解りかねます
たしかに猫科の運動神経とスピードは人間とは比べ物にならなく、その点においては勝負すらなりません
漫画のキャラを除けば、虎やヒョウ、ライオンといった猛獣に勝てる生身の人間はこの世にはいないでしょう
セントバーナードのような大型犬がペットとして成立するのに、虎やヒョウをペットとして飼う人間は漫画にしか居ません
それだけ猫科の動物の運動神経、及び殺傷能力は桁が違うということです。ここまでは俺もまったく賛同なのですが…
でも普通の猫には勝てるだろと。ちょっと納得いかん。大山総裁ホントにこんなこと言ったのかな
すばしこい猫を手で掴まえるのは至難ですが蹴り飛ばすくらいはできるし、なにより猫側に人間に勝てる攻撃手段がねえじゃん
おそらくではありますが、大山総裁のニュアンスは
「猫は素早く、爪や牙など鋭い武器まで備えている。人間はそういうものを持っていない
それらの代わりになるものが武術であり、極真空手なのだ」

的な意味合いでの言葉だったんじゃないかなと思いますが。そこんとこどうなんでしょ?
屋敷には空手朋友が多いので、この故・大山総裁の発言の真意を知ってる人もいるかも。いたら是非教えていただきた
と、話が脱線してしまいましたがカメラ戻ります

そういうことなのだ・・・群雄割拠の恐竜時代
恐竜達の武器と比べたら丸腰に近いピクルが
捕食者として生き残った理由。おそらくは

恐竜達の反射神経では

決して追いつかぬほどのスピード
で動いていたということだッッッ!





今明かされる古代の王者の格闘スタイル
克巳のマッハ、ジャックのアッパーを食らっても耐えるタフネス
自分の数十倍もの敵をも屠り去る、脅威の筋力・攻撃力

いずれも「まさに漫画キャラ」と言わざるを得ないチート性能だが。彼の強さの真髄はそのどちらでもなかったのだ
俊敏さ。瞬発力
必殺のスーパー頭突きに見て取れた脅威のバネ。恐竜の攻撃など無人の野を行くかのごとくにすり抜ける運動性能
それこそがピクルの強さの骨子。彼を太古最強の捕食者たらしめた素養だったのである
ピクルと戦うということは
恐竜達に全勝するということなのだ・・・ッ

今更ながらに敵の強さを肌身で感じ、その絶望的な差に打ちのめされるジャック
なんか全身に変な汗かいて、表情は完全にビビリ顔。誰だお前は!
第一部のラスボスとしての威風がなりをひそめ、完璧にやられる寸前の小者化してしまいました
神様・・・初めて貴方にお願いします
どうか・・・・
どうか私に勝―

バキャアアアアアアアア!!
最後は情けなく神頼みした挙句に逆襲のピクルアッパーがスーパーモロヒット!
>ジャックはかみにいのった しかしなにもおこらなかった
>困った時の 神頼み
>お兄さんにはあくまで神と喧嘩していて欲しかった
>あろうことか祈ってしまった…何も考えず神頼み…もう自分以外…
頼る者などないと骨身に染みて…知っていたはずなのに…!

>なんか、あんまりな展開でガッカリしました。ジャックが可哀想
>神様HELP!なジャックお兄ちゃんに明日は来るのか?お兄ちゃんって結構おセンチだったんですね
>ああー……ジャックお兄ちゃんが神に祈ってしまった
>あっためてきたジャックをやっと出したのに扱いひどいわ!もう寂海王だしてくれよ
>いやぁぁぁぁ!これ以上ジャック兄さんヘタレさせないでぇぇぇぇぇっっっ!!!
>AA化は確実と思われるジャック兄さんに何か一言
>ジャックの扱いの酷さに泣けてきました
>ジャックがまるで歯が立たないということは、もはや誰も勝てそうにないんだけど。
オーガでもあれだけ差をつけてジャックに勝つことはできないでしょうに
>これは次号グルグルパンチからのスタンド登場ですね。
ジョン博士「ジャックよ…そう冷たくするな」
>まさかのジャック兄ちゃんまで面白かませ犬と化してしまったか。いまならアイアン・マイケルでもジャックに勝てそう
>来週はお兄ちゃん大回転だなこりゃ
>来週の扉絵は間違いなくセルジオ・シウバ!今回の対戦はそれが描きたかっただけなんだよ!
>ピクル戦では負けフラグ→逆転→結局ピクルの勝ちというパターンが続いているので、
ジャックも背中に鬼が出るなどして、もうひとつ見せ場があるんじゃないかと。先週の冷や汗ダラダラ状態も克服したし

これで終ってしまうのかジャック?それともまだもう1回だけジャックのターンがあるのか?
次号へ続く!


147話

神頼み

神様どうか私に 勝・・・!
あのジャックハンマーがまさかの神頼み。全国のジャック好きが激しく落胆した衝撃のラストから一週間
身の毛もよだつようなアッパーで真下から顎を打ち抜かれたお兄ちゃん
そのままブンブン
セルジオ・シルバするかと思われましたが、どっこいそうは問屋が卸しません
ドビシャッ!

右のアッパー直後、間髪いれずに左の打ち下ろしが炸裂。ドラゴンフィッシュブロー!
飛び上がった身体を真上から叩き伏せるという、見事なエネルギーカウンター。まさに脅威のワンツー

この一撃によって哀れジャックは今度こそセルジオ・シルバに・・・・と思われましたがどっこい
問屋はまだ卸してくれません

ガチャッ!
ピクル「回転なんてさせねえんだよ!」
なんと180度身体が回ったところで再びアッパー!
ゲバルがマウスをぶっ飛ばしたアッパーの描写も凄まじいインパクトがありましたが、これはその比じゃありません
高速ですっ飛んできた頭部を
ゴルフボールの如く打ち返す戦慄のエネルギーカウンター
”ガチャッ”という、陶器が割れたような擬音が真剣にヤバイ。お兄ちゃんの頭蓋骨が心配です
レッツ逆回転。今度こそ念願のセルジオ・シルバかと思われましたがどっこい
やはり問屋は(以下略

ガキョッ!
ピクル「回転なんて(以下略」
「やあただいま!」と元の位置に戻ってきたジャックの頭部
「おかえりなさい!」とピクルの鉄拳がお出迎え
さながら超高速で吹っ飛んできた頭部をバズーカ砲で狙撃されたような一撃に
お兄ちゃんの下顎はもう粉々です

>顎の骨が松田さんの蹴りくらった外道みたいに…
というか砕かれたのが顎だけなのがむしろ僥倖。こんなん首ごと吹き飛んでもおかしくない気が
かくしてジャックの身体はそのまま20mほど吹き飛んで闘技場の柵に激突
打ち上げ→叩き下ろし後方回転→救い上げ前方回転→吹き飛ばし
閃光の4連弾はその全てがエネルギーカウンターで、その威力は想像を絶します。指先1つピクリとも動かないお兄ちゃん
動きを止めた獲物を見て、勝利のダンスを踊り始めるピクルで
次号へ続く!殴っただけで1話終った!
これで終りなのかジャック・ハンマー! 神頼みへタレヤロウ化したままで終ってしまうのか?
まぁ正直
これで立ち上がってきたら無理があるけどさ。どうなる決着!


148話

憧憬

「勝ち誇っているッ!」
「事実―勝っているッ」
勝利のダンスを踊るピクルを見て忌々しげに吐き捨てる烈先生。兄の敗北を認めざるをえない刃牙
無敵の原始人の前に、3人目の犠牲者となってしまったジャックですが当然このままでは終わりません
踊りながらボロボロと涙を流し始めるピクル。いったい何事かと驚く刃牙に烈先生が説明します
「ピクルにとって好敵手とは―よき友
出会い 戦い 勝利する 勝利すなわち離別れ
何故なら―
食べるから」
そう。このあとは恒例の
オレサマオマエマルカジリタイム
あんぐりと口を開けながら動かないお兄ちゃんに迫るピクル。ここで咄嗟に刃牙が闘場に飛び込んだ
「バキさん!」
>ジャックが喰われそうになってたのを見て助けに入ろうとしていたバキを見て、
ああコレがバキなんだよなあって改めて思いました。
範馬に入ってからのバキはどんどんアレな人になってる感じだったからなあ・
紅葉と戦ったバキと梢さんとヤッたバキとオリバさんと戦ったバキって同一人物ですよね?

目の前で肉親が食われるなど耐えられようハズもなく。主人公として、弟として当然の行動と言えるでしょう
息子が目の前で食われても
ビクとも動かなかった独歩はやはりキチガイと言うべきか

「兄ちゃんややらせねえぞコノヤロー!」とばかりにピクルの背中につっかける刃牙
しかしその時、突然ピクルは動かぬジャックの姿に
あるイメージを重ね見てその動きを止めてしまう
ここからピクルの少年時代の回想シーンへ





遠い遠い白亜紀。ピクルがまだ幼かった頃
生まれて初めて自分より小さな敵に挑まれた

その小さな敵の正体はー蜂。絵面を見る限りかなり大きなスズメバチです
白亜紀にスズメバチなんて居たのか?とか突っ込んじゃいけません。人類が居たんだからなんでもアリです
多少は手こずったものの、最後は
ジャンククラッシュで見事に勝利を収めたピクル少年

小さな身体で果敢に襲ってきた敵。倒したからには食すのが彼のルール
既に原型を留めていない蜂の死骸を
更にミチャミチャッと千切って口に運ぶピクル。うへえ
>ピクル「味も見ておこう」
>リアリティですねわかります
>露伴の先祖はピクルに違いないな
>幼いピクルを見て露伴と思ったのは俺だけじゃないはず

倒した敵がどんな味がするかッ!
リアリティの為には知っていなくてはいけないのだよッ!

岸辺露伴か、もしくはアイドル地獄変に出てきたムシゴローの如くイートイン
その瞬間、少年ピクルの身にとんでもない事態が起こってしまうのでした。ここで煽り文句が入って引きになります

ジャックに見えし巨大蜂!
ピクルに去来する、食事を中断するほどの危険な記憶とは!?

というワケで煽り文句がキッチリと次号の内容を説明してくれてますが
どうやらピクルは子供の頃、蜂の毒で死にかけた事があるみたい
>蜂=毒、ジャック=薬物、≒危険コレは喰えねーって事なんでしょうね
>ジャック、スズメバチ並の毒物認定とかお友達にはなりたくないな
>山岡「そのジャックはダメだ。そんな薬漬けの肉食べられないよ」
>ピクル「この肉は薬漬けだ、食べられないよ」
>中国産野菜のような扱いを受けたジャックの心中はいかに

>ドーピングのやりすぎで毒人間って・・・トリコのココじゃないですかお兄ちゃん
>多数コメント寄せられてるでしょうが、ピクルがジャックを食べなかったのは、
ジャックの全身がドーピング漬けで毒そのものだから、食べれなかったでFAでしょうか
>ピクルに対して、勝つとか負けるとかじゃなくどうすれば食べられないかの方向性が決まっている様な気がする
>ピクルの感じた驚異がステロイドの毒性なのか、ジャックの背中に鬼が出る前兆なのかまったくわからん
というか蜂の毒とステロイド一緒にするようならもうスカーフェイスが本編でいいと思うんだ
薬漬けのジャックの肉体=毒物?
勿論最後の朋友のコメントのように、ジャックをただの噛ませで終らせない視点で見れば
こっから最後の反撃に出るお兄ちゃんの威嚇のイメージとして、ピクルの恐怖の対象である蜂が出たという可能性もありますが
ジャックを食おうとした途端
子供の頃の食中毒の記憶がフラッシュバックしたということは
まぁ普通に考えて「この肉はできそこないだ。食べられないよ」ということなんでしょう。 こ れ は ひ ど い 
下から2番目の朋友コメのように、ピクル戦は勝ち負けよりも
「どうやって食われないか」だけの話になってる気が
しかしながら何度も言うように、まだこれがジャック反撃の演出ではないとも断言できません

>私はどちらかというと毒=食べられない、よりも、いわゆる「蜂の一刺し」を連想しましたが・・・
例えば、蜂を殺し(潰し)ても、実は毒針は残っているので、それに刺される(刺さる)というのはよくある事だったりします
つまり、仕留めたつもりでも気を抜くな!本当に危険なのは食べようとするその瞬間なのだから・・・みたいな展開では?
>蜂の毒針に刺された説がありますよ。蜂の下半身だけでも反応して刺してくるそうです。
>虫ってやつは、たとえ頭だけでも、下半身だけでも動く。
多分ピクルはスズメバチを食ったときに舌を噛まれたに違いない(スズメバチの脅威は毒性だけでなくその顎にもある)
そしてジャックも、きっとまだ・・・ッッ
これと一緒に、「今更毒とか。ピクルもうジャックの頬の肉食ってるじゃん」という意見も死ぬほどいただきました
少年ピクルの死にかけ体験を「グチャグチャになった蜂=刺されない=食中毒」と短絡的に考えてしまいましたが、
確かに朋友達の言われるとおり虫って身体バラバラになっても動きますよね
少年ピクルは
口に入れた瞬間舌を刺されて、それで死にかけたんでしょう
つまりピクルがジャックに見た蜂のイメージは、その肉体が薬漬けだから「喰えないモノだ」ということではなく
蜂の最後の一刺し
「こいつまだ何かしそうだ」という危機感を、おそらく過去の体験から察知したのでしょう
俺もこのコメントで見解をひっくり返して
まだジャックは終ってないに100万ペリカ
それこそ夜叉猿を仕留めた時の刃牙のように、ピクルの口の中にパンチを突き入れるくらいするかもしれません。どうなる次号!


149話

オッスオラ子供ピクル!なんかちっこい敵倒したから早速バラして喰ってみっぞ!
あまくてうンまぁーい!ってウギャアァー!
キン肉マ―――ン!!!!

というワケで冒頭。ピクルが回想した少年時代の恐怖の記憶とは、多くの読者の予想通り
殺した蜂を喰ったら口内を刺されて死にかけたというもの
こまわりくんみたいな顔になっちゃってる表現からも解るように
おそらくピクルのこれまでの人生においてもトップクラスのダメージであったろうことが伺えます

生死の境を彷徨ったピクル少年が幼心に刻んだ教訓

殺しても死なないヤツがいる

そして目の前で柵にもたれかかって動かない男もまた、「そのタイプ」であることを彼の野生が告げていた
あんな姿になり果てても 必ず何かを持っている
それこそがピクルがジャックへの接触を避けた理由。当然ながら肉が薬漬け云々は一切関係ありませんでした
かくして動かぬ獲物と大きく距離を取り、反対側の柵に背中を預けて座り込んでしまったピクル
もうジャックを捕食すること自体諦めたといった感じです。蜂のトラウマは彼にとってそれほどのモノだったのだ





「どう見ても失神しとる。いかにジャックが怪物とはいえ
この状況からの反撃は有り得ん。何故ピクルは退いた?何を怖れた・・・?」
ピクルの回想を垣間見た読者はともかく、ピクルの理解しがたい行動に納得いかないのは観戦していた面々
光ちゃん曰く、
ジャックは間違いなく失神してます
どんな切り札を残していようが、意識がないのではそれを振るうことは不可能。ジャックに勝ちはないハズです
どうにも腑に落ちないぜとジャックに近づく光ちゃん。お前はサンゴッド3のパイロットか
その時だった。
ジャックの最後の毒針がその姿を現したのは

ベチィッ!!
うわああジジイー!!!!波打ち際を行かないからそうなるんだ!
さながら獲物を捉えるトラバサミの如く。射程距離に攻撃対象を補足したジャックの両腕が猛スピードでたたまれた
死んだ?光ちゃん死んだ?
驚きと半笑いの表情を浮かべながらページをめくる全国のバキ読者
残念。光ちゃんは無事でした
ジャックが繰り出した地獄からの一撃は中指での指突。しかしその攻撃位置はピクルの身長を想定したものだった為
光ちゃんの頭上で激突するカタチとなり、無念の不発に終わってしまう。くそ!当たればすげえ面白かったのに!

>ジャック「惜しいッッッ」

し・・・失神したまま・・・!?
驚愕の光ちゃん。攻撃を繰り出したジャックはやはり失神状態のままだった
油断させるために死んだフリをしていたのではなく、あくまで無意識に繰り出した最後の攻撃だったようです
烈先生曰く。仮に射程距離に入ったのが光ちゃんでなくピクルだった場合、
ジャックの指はピクルの耳を貫き、延髄を分断していたそうな
まさに
バラバラにされても下半身だけで一矢報いた蜂の如く
失神した状態で尚も放ったジャックの最後の一撃は、その意地と執念の現れだった

意識失えどなおジャック
地上最強のファックユー

烈先生、克巳と比べると戦闘においては魅せ場の皆無だったジャック。KOされてからなんとか意地を見せました
「ピクルが警戒しなかったら勝っていた」という内容で、範馬の面子を保った敗北を演出したワケですが・・・・なんかさ
>つまり克巳はマッハ貫き手をしていれば勝てたということですね
この朋友のコメントが象徴してるんですが、結局今回のラストは
打撃じゃなく
急所突き刺せば案外普通にピクル殺せるっぽいって事を証明してて
そんなん烈先生も克巳も、そしてジャックも。戦いの中でそれをやろうと思えば何回でもそのチャンスあったハズなんで
なんかもう
何故ピクルに苦戦してんのか解んなくなってしまうっつーか
克巳なんてマジマッハ貫手で首でも突き刺してれば勝てたハズだし。何で拳にする必要があったんだろうか。あれ絶対改悪だろ
まぁ今頃になって言うことではないんですが、劇中で明確に「指突が当たれば勝ってた」って描かれると尚のことそう思ってしまう
そんなワケで、チートチート言われ続けてきたピクルに割とあっさり倒せそうなイメージを植えつけたこの決着
兄の敗北を目の当たりにした刃牙はどう動く?
次号へ続く!


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