158話

矜持

「始まったばかりです。恐竜時代最強の雄VS範馬刃牙」
碑文谷教授ナレーションで言葉を解さぬ相手を怒らせ、ついに開幕となった刃牙VSピクル
光ちゃんと花山さんが闘技場に駆けつけた時、そこには既に烈先生が。どうやら挑発行為のあたりから見ていたようです
我等のスーパー解説者アルバートペイン博士の姿が見当たりませんが
あの人のことだから、
完全に気配を消して一部始終見ていると思いたいです
「オオッ!ダウンしとるじゃないか!」
「凄まじい上段廻し蹴りでした。豊饒な―それでいて厳かで。いかにも刃牙さんらしい初弾です
ピクルの食欲は満たされました。おそらく刃牙さんは伝えるでしょう
狩りのため―ではなく食べるためではなくー言うなれば
文化としての闘い
誇りを守るため 気位を守るための闘いを
刃牙さんなら伝えられるでしょう。これ以上ないくらい解り易く」

烈先生が光ちゃんと花山さんに状況を説明している間、両手足にテーピングを施し、Tシャツとズボンを脱いで戦闘スタイルになる刃牙
その間一分以上はあると思われますが、ピクルはよほど初弾の廻し蹴りが効いたのか一向に起き上がってきません

>蹴り効いたの?
打ち込む度に自らの手足を破壊した克巳のマッハ打撃を喰らっても速攻で起き上がったピクルなのに、刃牙のハイの威力自重しろ
動かぬピクルの頭上にジャンプした刃牙は全体重を乗せ、顔面を思いっきり踏みつけ
そのまま花山さんと闘った時のスペックのように、何度も何度も渾身のストンピングを繰り返してピクルをボコります

殺るか殺られるか―ではないんだよピクル
喰うか喰われるか―
ではないんだよピクル

俺達がやることは殺し合いではない
命の奪い合いまですることはないんだ

そうまですることはないんだよ

「こ、殺す気かァッ!?キマッちまうぞこりゃあ!」
殺し合いの闘いなんて虚しいだけだぜ!と言いながら思いっきり殺しにかかってる刃牙
刃牙にとってこれくらい「殺し合い」の部類に入らない攻めだ、という強さの演出なのは解りますが
それにしてもなんぞこのピクルの無様な顔
烈先生、克巳、ジャック。過去の3人と戦った時も今回のようにピクルが一方的に攻められるターンは必ずあったワケですが
いずれも共通してたのは、ピクルはその攻めでほぼダメージを受けなかったという事。しかしこの表情を見ても伝わるように
刃牙の攻めは普通の人間みたいに効いてる様子
こんなチョークスリーパーなんて、これまでの3人の流れだったら絶対アルバート博士が出てきて
「キマらんよ。ピクルの首を人間の膂力で絞め落とすことは不可能だ」
とか言って、モリモリ首の筋肉が隆起してクラッチを外すくらいの展開にはなったハズです。しかし刃牙にはそれがない

>刃牙君よ、久々の実戦なのに何でそんな妙にムカツクんじゃ己は
>刃牙が出てくると敵がいきなり弱くなる。それはピクル相手でも変わらなかったですね……
>刃牙最大最強の技はエンドルフィンでもリアルシャドーでも鬼の貌でもなく対戦相手の弱体化
>ピクルの弱体化始まった!
>いやー、バキの主人公補正って本当にすごいですね(棒読み
>刃牙は保護されているッ!
オリバさん戦がモロにそうだったんですが、あの闘いで「刃牙がオリバさんより強かった」という印象はほとんどありません
それまで相手を強敵たらしめていたチートスペックが
いきなり無かった事になってしまう
この謎の能力が、範馬刃牙の強さの骨子のような気がします

しかし当然チートの限りを尽くしてきたピクルがこんな地味な技で締め落とされるワケもなく、刃牙をぶらさげたまま猛ダッシュ
観客席を最上段まで一気に駆け上がると、そのまま闘技場中央に向かって背中から飛び降ります。おりゃー!
なんだよ・・・ワカってんじゃんピクル・・・それでいいんだよ
そんな程度でいいんだよ・・・強さ比べなんて・・・

客席最上段+ピクルの脚力でのスーパージャンプで高さ20m近くはあるでしょうか
死んでもおかしくないダイブにも「その程度」と言っちゃう刃牙
これが今の2人の闘いの次元ということか。どうなる?超絶スーパー戦士同士の誇りをかけた闘い!次号へ続く
>アライJr「"命かけてないからお前ゴミ"って言われた俺涙目」
>負けたら本当に食われる。相手だからからこそ勇次郎を超えられるんじゃなかったのかよ!
>泣きながら烈さん克己さん食って来たのが台無しワラタ
>バキはもうあの主人公が出ていないときが一番心安らぎますね。殺し合いじゃなくていいってなんだよ
いや、ピクルが人間になるってのは分からんでもないけど、前任者三人を考えると
バキだけ何のリスクもなく戦って(もちろん負けたら痛いだろうけど)いるような雰囲気が強くなってて…

ピクルの「人間的成長」を描いてしまったので、こういう流れが避けられなかったってのは仕方ないと思いますが
やはり前任3人の犠牲を経て刃牙がリスクなしで闘うってのは燃えない展開
普通少年漫画的には主人公こそが最もリスキーな条件で戦うモンだと思うので、逆になっちゃってる感はぬぐえません
もうどんな納得いかない決着でもいいからとっととピクル倒しちゃって、早く勇次郎とラストバトルしてほしいのう


159話

ダイビング

『高いッ!高すぎるッ!受身が効かない!20・・・イヤ30m!?』
『ヤバイッ!高すぎだッ!ただではすまねェッ!』

客席最上段から闘場中央へのスーパーダイブ。ピクルの跳躍力も加わってその高さは実に30mとのこと
花山さんと烈先生が即座に「あれはマズイ」と蒼白になる高さ。バキの心理描写を見ても無事では済みそうもありません

ライト近ェ〜ッ!高ェエエエエエエエエ!
30mね・・・ムリね受身・・・・あ・・・
花山さん烈さんジッちゃん・・・来てたんだ・・・

地面・・・加速・・・近いッ!砂地とは言え・・・
どエライことにッッッ!!

ばごーん!と両者同時着地
刃牙はピクルを逃すまいとチョークスリーパー、ピクルはその腕をほどこうとしていたので
どちらも手を使うことなく
脳天直撃セガサターン。受身が効く効かない以前の問題です
30mの高さから落ちて脳天をしたたかに打ち付けたのですから、いかに砂地と言えどその衝撃は即死してもおかしくないレベル
尚、
扉絵からここまで13ページで11コマという脅威の板垣割り炸裂
落下の迫力と凄まじさをこれでもかと演出したのは解るんですけどね

でもアリゾナ刑務所編でオリバさんに足首を掴まれて、


その怪力でコンクリートの床に思いっきり頭打ちつけられた

のに比べたら「重力落下+下が砂地」なんて全然大したことないような気がします。あっちの方が数倍インパクトあるよね





濛々と砂埃が舞い上がる闘場。3人が固唾を飲んで見守る中、その中から現れたのはすっくと立って対峙する2人の姿だった
「立っとるッッ!」
「バカなッ!ピクルはともかくとして―あの高さから落下してすぐ様立ち上がるなんてッ
範馬刃牙とはそこまでタフな戦士だったか・・・!?」

「あり得ねェ・・・・」

ピクルがあの程度の衝撃でノーダメなのは誰も納得ですが、なぜか刃牙まで健在。予想外の光景に困惑と驚きでうろたえる3人
体中に何十発と鉛弾を喰らってピンピンしてる人も額に汗を浮かべ「ありえねえ」との事
>あんたら斗場が天井から降ってきたことや末堂がジェットコースターから落ちたこと忘れてるだろ
>スタッフゥー、ちょっと斗羽さん呼んで来てー、ヨーロッパから
>ジェットコースターから落ちた末堂のこと、時々でいいから思い出してください

>花山が感情豊かに解説してるのがありえねぇ
まぁ斗羽さんの場合はワゴン車だったし(屋根が潰れることで衝撃を吸収するので、砂地より遥かにクッション効果がある)
末堂の場合は生きてたけど「その場で即立ち上がった」ワケではないので、単純な比較対象にはならないんですが

刃牙は前述のアリゾナ編でオリバさんハンマーを喰らってすぐに

ブラボー!おおブラボー起きをして
ダメージなど微塵もないかのように戦いを続行したというフザけた前例があるため、
全国のバキ読者にとってはすぐ起き上がっても別に違和感を感じません。驚いてるのはギャラリーの3人だけです

『!?!?ま、間合いに入っとるじゃないかッ!』
まだ半ばビックリ顔のピクルが恐る恐る刃牙に近づきますが、刃牙は間合いに入ってもまったくの無反応
それもそハズ、
刃牙は瞳孔が開いて完全に意識がトンでました

迫るピクル、動かぬ刃牙。ピクルの取る行動とは?で引き
いやまぁ30mから落下すればこうならないとウソなんですが。アリゾナ編の意味不明なタフネスは一体なんだったのかと
もしかしたら刃牙の「対象を弱体化する能力」は自分自身にも使えるのかもしれん。そんなところで次号へ続く

>着地ッ! 範馬刃牙着地(ry :今週こんだけ


160話

祈り

「やすやすと間合いに・・・ッッええ〜ッ!?既に失神しちょる??」
ピクルは完全に制空圏に入っているのに、指一本すら動かす気配を見せない刃牙
もし立ったまま気絶しているのならいきなり決着です
待ち望んでいたカードが「落下してオワタ」じゃあんまりだと泣きそうになる光ちゃんでしたが、その時刃牙の手が動いた

さわんなと、左手でそっとピクルの伸ばした腕を払いのける刃牙
意識はあるようですが視点は定まっておらず、全身に油汗を浮かべて妙にキトキトした表情です
まるで
ウンコ漏れそうでテンパってるような切迫したギリギリ感
それもそのハズ、この時刃牙はまさにウンコ爆裂寸前状態に等しかったのである

『こッ・・・これがせいいっぱいッッ!30mからの落下のショック
まるで幼い頃ジャングルジムから落下したあの時の―
強烈な蹴りが水月に食い込んだあの時の―
あの呼吸困難の最大級!
落下によるインパクトで内臓が大混乱を起こし
横隔膜が肺を押し潰し新しい酸素の補給を妨げている!』

非常にわかり易い例えで読者にもよく伝わる、今の刃牙を襲っている苦悶
更には胃からこみ上げてきたものを無理矢理飲み込むと、凄まじい塩気と鉄の味

大量の吐血。落下の衝撃は内臓をも著しく傷つけたようで、もはや立っている方が不思議なほど
『倒れたいッ!膝を折ってしまいたいッ!寝転んでしまいたいッ!』
「いかに刃牙さんがタフといはいえあの高さからの落下・・・ッ
明らかに人類の耐久力外だ」
「無事なハズがねェッ!よくぞ立ったままで・・・ッ」

烈先生も花山さんも「もうダメぽ」と見る刃牙の深刻なダメージ。それにしても情けない
不意打ちで数初殴ったと思ったらそのあと
落下して瀕死とかなんぞ。まるで何もしてません
>範馬に入ってからようやくまともな大ダメージを負った感じがしますね
オリバさんの叩きつけ食らったときもこういう描写があれば
オリバさんが弱くなったとか言われなくて良かったのに・・・
>戦い初めであんなに大ダメージって・・・しかも落下で・・・萎える
>30mの高さ>>超えられない壁>>オリバさんのパワー  ……(´・ω・`)
>オリバさんや最近のピクルが弱体化したのがバキ補正、
先週からバキが弱体化したように見えるのがピクル補正。もはや実力ではなく補正の勝負





野性は見抜いていた
目の前のかけがえのない遊び相手が一見何事もなく佇んてはいても
それは擬態。その実、重大なダメージを負っていることを

一方、ピクルの目にも刃牙の痩せ我慢はバレバレ。あと一歩押し込めば勝てることを認識していました
刃牙も「俺は弱ってるぞ!チャンスだから打ち込んで来い!」と、ピクルの一撃を望みますが、何故かピクルは動かない

原人は悔いていた
自分はやりすぎてしまったのだと
この壊れやすいオモチャを乱暴に扱ってしまったのだと
ああ・・・どうか元通りに・・・

完成したプラモで遊んでたら可動限界を超えて関節をブッ壊してしまった子供のように
自分のやりすぎで格好の遊び相手をポンコツにしてしまったことを悔いるピクル
>ピクルはついさっきまでプライドのために戦っていたはずなのに、
いつの間に玩具で遊んでいることになったんですか?
>結局ピクルにとってバキはオモチャですか
文化とか誇りとか言ってただけにこれほど悲しく寒いことはないですね
舐められた誇りの為に刃牙に襲いかかったのだから
このまま殴り倒せばよかろうなのにな
なぜか「元にもどしてくだしあ」と両手を合わせて天に祈るピクル。展開が一貫してなくてまったく感情移入できません
その姿を見た瞬間

刃牙は山崎邦正のような形相で声にならない絶叫を上げた
敵が己の為に祈るという屈辱的な行為
傷つけられた少年の気位はかろうじて空前の肉体苦痛を上回り、またもや
不意打ちパンチを叩き込む
俺のために―
祈ってんじゃねェェッッ!!!

>上から目線で「そんな程度でいいんだよ」と言った落下でまさかの大ダメージ、心配されてキレるバキ
一方、相手を気遣う優しさを持つピクル。……あれ?原始人どっち?
>バキをみたピクルがザブングルのプラモ壊した小学生みたいな感じでなんか違和感が、
克己のときは「死ぬまで寝て待つか」みたいな感じだったのに
>ピクルに「壊れやすい玩具」とか言われて攻撃さえされなかった刃牙……
どんな風に勝ったとしても、もう本当の意味でピクルに勝つことは不可能
>他人は侮辱するが自分が侮辱されるのは許さないまさに何時も通りのバキですね
開いた口から大量の鮮血を撒き散らしながら戦闘続行宣言
ここまで刃牙の攻撃が
不意打ちしかないとか、ピクルの攻撃をまだ一発も受けてないのに既に瀕死とか
色々とアレな部分ばかりが目立ってさっぱり盛り上がらない次号へ続く!


161話

安全物

押し潰された肺から搾り出した怒りは声にならず「〜〜!」というバキ特有の声にならない言葉に
死ぬ思いでなんとか空気を吸い込んだ刃牙は、溢れ出る感情をのせてピクルを怒鳴りつけた
「・・・祈ってんじゃねェェェッ!!
来いッ!バカヤロウがァ・・・!」

死に損ないの不意打ちで尻餅をついたピクルでしたが、フィティングポーズを取る刃牙を見てすぐに復帰
大きく振りかぶった拳が風を切り裂いて刃牙に・・・・あれぇ?
「おぉれぇのぉぱぁんちぃをくぅらぁえ〜!」(スロー音声で)

なんぞこれー!?
起き上がったピクルは職場でオドオドしてる気弱なサラリーマンのような表情
繰り出したパンチは誇張なしで蝿が止まるかのような超絶スローモーションで、刃牙の頬にペタリと触れただけだった
「な・・・なにをやっとんじゃピクルは?」
「これは・・・ッ」
「見るに耐えねェ・・・」
光ちゃんにはピクルの謎の行動の意味が理解できない。「それ」の真意を感じ取ったのは現役戦士3人だけだった




ダイジョーブだよ♪
安全なものなんだよこれは♪

みんなナゼか怖がるけど
ちっともキケンじゃないんだよこれは♪

だから





ね♪だから
ボクと遊ぼう♪

自らの凶器を”安全物”と偽る
超・手加減!!!

実力差のある相手と対戦格闘ゲームをやる時によくやるでしょう。接待プレイです
刃牙という遊び相手との戦いをもっと楽しみたいピクルは、相手に戦意喪失されない為に
「ほら、俺あんま強くないよ。キミならいい勝負できるよ」
あからさまな嘘アピールをかましたのである
先週も朋友のコメントを交えて突っ込みましたが、「傷つけられた誇りを守る為の初めての戦い」じゃなかったのかと
ヘラヘラ嘘の作り笑いを浮かべながら相手に手加減するとか
これのどこが誇りを守る戦いだよ
バトルが盛り上がらない云々の前に、ピクルの成長描写がまるで支離滅裂でどうしようもありません。板垣先生しっかりしる

”じょっぱあー!!!!”
ピクルの行動の意味を理解した瞬間、まるで小便を漏らすかのように刃牙の脳から
例の脳内麻薬の大洪水
過去、肉体の緊急事態でのみ発動したアレが精神的屈辱で発動したことから刃牙の受けたショックが推し量れます
ピクルの行動は肉体のどこを攻められるよりも効く、男のプライドという急所を深く抉ったのである
愛想笑いを浮かべるピクルに背中を向け、虚ろな目でトコトコ観客席を最上段まで登っていく刃牙。えー?何しようとしてんのお前
「お・・・おい・・・・」
「よせ!」
「バカなッッ!」

『誰のせいじゃない・・・俺が・・・・
俺が弱いから・・・ッッ』

「誰も悪くありません。全て自分のせいです」と、まるで遺書の一文のような台詞を吐きながら
死にかけた30mからのダイブを再び敢行する刃牙。ワケわかりません
この謝罪台詞のせいでマジ投身自殺に見えてくるんだが刃牙はホント何がしたいのか。花山さんの「アホウ」がリアルすぎる

>花山さんの「見るに堪えねえ」台詞が今週のすべてを物語る・・・
>花山さんと読者の心が大石と菊丸のごとく完全にシンクロした瞬間
>今週一番頭がパーンしちゃってるのはバキでもピクルでもなく板垣先生だと思うんだ・・・
>タミフルってレベルじゃねーぞこれ。立ち読みしてて笑い死にしそうだった。エガちゃん以上の奇矯芸人だわ

読者を納得させないピクルのモチベーションと、刃牙のワケわからん行動が相まって異様なまでに残念な展開に
烈先生や克巳の戦いが名勝負だっただけに、この刃牙戦の迷走ぶりが際立ちます。なんとか軌道修正してほしい次号へ続く!


162話

強肉弱食

ゴメンなピクル・・・君に気を遣わせた
俺から仕掛けておきながら・・・俺から誘っておきながら・・・
君に気を遣わせた・・・

俺から誘ったのに気遣わせてマンスー!と心の中で詫びながらダイブした刃牙
流石に2回目なので着地まで10ページも使うこともなく、瞬く間に地面に激突!
ぎゃどーん!
顔面蒼白の光ちゃん達が見守る中、砂煙がゆっくり晴れていくと・・・・そこには
なぜか体育座りした刃牙の姿が!なんぞこれ

「何億歳だか知らんが・・・年上だからって気ィ遣ってんじゃねェよ」
>そうか!体育座りで飛び降りたら30mの高さだろうと大丈夫!…てかいい加減フツーに戦えよ
>幼年期→五点着地 青年期→体育座り バキの成長は天井知らずや!!
>刃牙「フッ・・・体育座りで落下の衝撃を吸収したのさ」
勿論体育座りで衝撃を吸収できるハズもなく、これは刃牙の完全な痩せ我慢
「俺はあの高さから落ちたってこの通り全然平気だから、変な気使うんじゃねーよ」というピクルへのアピールです
そりゃまぁ言葉の通じない相手に意志を伝えるにはボディランゲージで訴えるしかないワケですが、
まだ殆どまともな攻防してないのに
一人で勝手に死にそうになってる刃牙は何なのよ
読者の大半は人としての成長を始めたピクルと、ベストコンディションの刃牙とのガチ対決を見たかったと思うんだが

ピクルの攻撃をまだ一切喰らってないのに既に瀕死の刃牙
という斜め上の展開に、「また説得力の無いワケのわからん補正攻撃で決着か!」と嫌な予感を禁じえません
『ムチャしやがって・・・』
花山さんの台詞は全国読者の板垣先生への代弁のような気がする





ピクルは混乱していた
明らかな擬態

擬態とは本来、死んだフリをするもの 無力を演じるもの
目をくらませるもの 逃走の為に欺くもの
そう―生き延びるためのもの
なのにこの雄はダメージの原因となった行為をあろうことか繰り返し
強者の前に立っている しかも上機嫌すら演じて

「生き延びる為の擬態」という自然界のルールに当てはまらない、目の前の雄の行動に困惑するピクル。そりゃなぁ
一人で勝手に死にかけてりゃピクルじゃなくても狼狽するわ
生きることを否定するかのようなその行動は、自然界の規律への反逆。その考えに至った瞬間ピクルはティンときた
それは強き相手しか獲物にしてこなかった自分と、まったく同じ考えなのではないか。すなわち―

この雄のやろうとしていることは―
強肉弱食・・・!?

「遊び相手」の真意を理解した瞬間、ピクルの顎先をかすめるような刃牙の左リードストレートが飛ぶ
間髪入れずに返しの右フック。これも顎先に触れるか触れないかという一撃
「バキが空振りかい・・・ッ!」
「回復しているワケがねェ・・・」
『いや・・・これは・・・ッ』
光ちゃんと花山さんの目には、刃牙がダメージのせいで標的への目測を誤っているようにしか見えない
ただ1人、烈先生だけはその攻撃に何かを感じたようです
最後はピクルの頭上高く飛び上がって、真上から突き刺すような飛び下痢。これもかすりヒット!
刃牙がふわりと着地すると同時に、
ピクルの視界が180度回転
いきなりダウンです

>刃 牙 は ル カ ナ を と な え た
>「ピクルは絶対脳が揺れないから脳震盪では倒せない」ってのがピクル編のルールだったのに
ピクルのスペックを無かったことにしてしまう刃牙の補正力はすごいですね
>散々水牛並みの頚骨で脳が揺れないってやっといて・・・・
トンチだろうが範馬の血だろうがコレはないわ・・・
>ピクルがアゴ先3発でダウンとか。ゆで御大でもここまで酷い設定無視はやらんよ
>刃牙「脳?顎 打 て ば 揺 れ る で し ょ?」
>烈「刃牙は保護されているッ!」
教科書通りの「チンにかすらせるように当てて脳を揺らすパンチ」でダウンを奪った刃牙ではありましたが、
朋友達の怒りのツッコミコメント通り、このダウンは
「ピクルは脳震盪では倒せない」
というピクル編の大前提を
ガン無視した上で成り立っています。これは酷い
それとも刃牙が放ったのは普通の「脳を揺らすパンチ」ではない、何か特殊な攻撃なのか?
烈先生のただならぬ反応から推察すれば、確かにただの「チンをかすらせるように打ったパンチ」では無さそうな気もします
それなら来週号が出るまで安易には突っ込めませんが・・・それにしたって何だかなぁな展開で次号へ続く!


163話

皮一枚

「き・・・効いとんのけェ!?」
「烈さん。何が起こってるんだ?」
刃牙の見舞った謎の攻撃の前にダウンを喫したピクル。一体いかなるマジックを用いたというのか
>花山さんが烈ちゃんに「さん」付けしてたのが今回一番の驚きだ
先週の時点で何か気付いていたらしい烈先生に、あの花山さんが
「さん」付けで教えを請います
なんかもう花山さんのキャラ丸くなりすぎ。疵面の無言ぶりが徹底しすぎたせいもあって、物凄い違和感ね
「ハッキリとは言えませんが―刃牙さんは気付いたハズです
古代の打撃。現代の打撃。そのいずれにも屈しなかったピクルの超タフネス
まともに当てても脳は揺れない。そこでやってみたのが―
”皮一枚の打撃”
ボクシングで稀に見られるでしょう。壮絶に打ち合っていたハズの両雄が
空振りと見紛うささやかな一閃に前のめりに倒れ、二度と起き上がらない」

烈先生が口にしているのは、先週も既述しているよ「チンにかすらせるように当てるパンチ」
一歩が初めてのスパーで宮田を倒した、あのパンチの事
正面からブチ当てるのではなく、かすらせるように打ち抜くことで
対象の首を瞬間的に、ほんの僅か「振る」効果を生みだし
最小限度のインパクトで相手の脳を揺らし、脳震盪を引き起こすという原理です
「たしかにある。稀だがたしかに」

>光ちゃんの高速振動に吹いた。なんぞあれ
>ボクシングの喩え聞いてる御老公がお茶目すぎる 何で上下に震動してるんだ
>光っちゃんはなんで揺れてんのん?

ジジイどうした
テンションあがってきたイチローの縦ブレVerみたいになって小刻みに震える光ちゃん。大丈夫か
ジジイの挙動がおかしな事になってるのに、
真顔でそれを見つめる烈先生がシュールすぎてやばい
「あれが効くのです。意外なほど。弛緩んだ顎に薄皮一枚をかすめさせる
この一閃が肉眼では捉えられぬほど顎を―そして脳を
微かに。しかし超高速で震撼えさせる!」

>ペイン博士「なんぞこれ」
>ピクルは脳揺れしない――そう考えていた時期が俺にもありました
>なるほど顎部へかすめた攻撃がピクルを昏倒せしめ・・・・・・・ふざけんなァッッッ!!
>皮一枚分で脳震蕩…orz 水牛並みの頸椎揺らせるわけないじゃん
恐竜より強いピクルを対人用のボクシングで云々って散々言っといてさ
>「当てないマッハ」じゃなくて「かすらせるマッハ」なら克己勝ててたんじゃないか・・・というか
この方法で勝てるならバキじゃなくても今まで闘った誰でも勝利できるんじゃないか?
>中国拳法4001年目の一撃とか、音速の拳とかが全く通じなかったってのに、
今更ボクシングを引き合いに出された攻撃が通用してもなぁ
>結局顎先かすらせれば脳揺れるんだ……それはそれとして(どうせバキのやることだし)、
花山さんが地下トーナメントの加藤みたいでそっちの方がしょんぼりですな
>恐竜以上の反応と素早さはどうなっちゃったの?
ピクル編がつまらないのは、何でも「恐竜より凄いピクルには通用しない」で片づけておきながら
ピクル>恐竜>現代の不等式の差が行き当たりばったりかつ不明確で、説得力無さ過ぎなトコ
>板垣先生本格的にパンチドランカー症状でてませんか?

っておいィ!?結局「チンをかすらせるように打ちぬくパンチ」だったのかよ!
太い首だから打撃で脳は揺れない!→
ほんの僅かだけの微振動なら?…イケる!
とかどういうことなの・・・この理論は一見するとなんとなく言いくるめられそうですが、よく考えれば物理的に穴があります
実際のかすりパンチで脳が揺れるのは、対象が「人間の首の太さ」だからに他ありません
お兄ちゃんアッパー直撃して「牛並みの頚椎だから脳は揺れない!」って首に相手に、皮一枚当てたって揺れるワケねー
「左拳で1つ。右拳で1つ。右足刀で1つ―おそらくピクルの脳には予期せぬ揺れが
1つめより2つめ。2つめより3つめとより加速を増したことでしょう

正常な機能を失った脳はピクルに恐るべき光景を見せたハズです
”自分はしっかり立っているのに、地面が起き上がる!”
空前の技術を体験したピクルは今―混乱の極みに達しているでしょう」

ここで3連撃のロジックに関しても補足。二重の極みではありませんでしたが、物理的な考え方としては近いか
連続で叩き込むことにより微振動を加速させ、高速で脳揺らしたとの事
>烈先生の6連撃や克巳のマッハ蹴りでもゆれなかったピクルの脳をゆらす技としては説得力がないですよ
>烈「打顎……ッ 顎部のみに集中させた六連撃ッ
ピクルの頭部内壁に起こる未曾有の震盪恐らくは数千回ッ」
バキ「顎の皮3回こすって脳震盪余裕でした」
烈「贔ッ屓ッ!範馬刃牙贔屓ッッ!範馬刃牙贔屓ッッ!」

この攻撃理論で脳が揺れるなら、
烈先生の顎部六連撃は倍揺らせることになります
烈先生は「普通に当てた打撃」なのでピクルの首によって阻まれた、というのが板垣先生の物理なワケですが・・・
もうゆで御大並の物理で勝ってください!それでOKです!
正直ピクルの身体スペックは、板垣先生が風呂敷広げすぎて畳めなくなっちゃってる状態なので
まっとうな物理法則では倒せなくなってます。トンでも理論しかないワケです
なので不毛な文句を言うよりは「板垣先生もゆで御大の領域に足を踏み入れたか」と楽しむのが真の読者の姿かと





まさに拳雄・烈海王の分析通り
謎の打撃を体験したばかりのピクルの眼には
未だ落下のダメージから回復はかれぬ瀕死のバキの姿を
地面をも自由に操る
無敵の妖術使い
へと変身させていた

>まぁ実際妖術ですよね、バキの意味不明な補正力
>妖術師バキが醜すぎる。ほとんどの読者はバキをあんなふうに見てるのかもしれんが
>地面「をも」操るというフレーズがその他にも色々操れるというニュアンスにしか聞こえない
>しかし一番の妖術師はバキではなく板垣先生

ピクル戦慄す。しかし―
未だ逃亡せず!!
妖術師バキを前に恐れ慄きながら、されど未知の強敵への興奮もおさえきれぬピクル
恐怖と喜びが入り混じった、なんとも人間臭さに溢れた表情を見せるピクル。これも人としての成長の証か
ピクル、邪悪な妖術師バキに反撃なるか?次号へ続く!


164話

平等な打撃

衝撃に耐えた。重量さに耐えた。筋力に耐えた
五体に刻まれた無敵感。決して屈しないという確信
現代に来た。挑まれた。小さな大男たち
激痛み・・・これも乗り越えたッ
ところがだ
起き上がる大地という未体験の妖術を味わったピクル
太古の狩りから現代での対決に至るまで、こんな理解不能な攻撃を繰り出してきた敵は刃牙が初めてであった
回想に烈先生、克巳、ジャックが出てくる場面で
「激痛みに耐えた」という一文があるのが興味深い
ピクルにとって彼等の攻撃は「これっぽっちも痛くなかった」のではなく、「痛かったけど我慢していた」事が解ります
まぁ金的打たれて悶絶したり、マッハ突き喰らった時は派手にゲロ吐いたりしてるからな

そんなワケですぐに起き上がってはみたもの、大地を操る小さな妖術師を警戒して踏みとどまっているピクル
二度のダイブのせいで死にそうになってる刃牙にしてみれば具合のいい展開です
『まだだ・・・俺の機能はまだ落下のショックから回復していない
真っ向勝負はまだ・・・ピクルすまない・・・
不本意だけどチョットやらしいことするぜ・・・』

だから二度目のダイブなんかしなけりゃよかったのに
未だ瀕死状態の刃牙は、体力回復までの牽制攻撃として何か「やらしい攻撃」を仕掛けると宣言。性的にか
ゆらり・・・と幽鬼のように揺れる上体。その風に吹かれる柳のような脱力感を見た時、烈先生は心の中で叫んだ
『成程ッ!それがあったかァ〜ッ!
あの時なぜあれを思いつかなかったのだ〜ッ
やはり君は天才だ!やはり君は天才だッッ!』

大切な事なので2回言いました!烈先生が絶賛する刃牙の攻撃が始動する
勢いよく振り下ろされた刃牙の腕はさながら鞭のようにしなり
肩口に叩きつけると同時に、絡みつくように掌が背中を打った
ビタァアアン!!!!

『ピクル・・・地獄だぞ』
背中にバチィン!ともみじ饅頭。振り下ろされた腕は「鞭のように」ではなく、紛うことなき肉の鞭
このワザが何なのか知ってる全国読者は「これかよ!」とツッコミますが、知らない花山さんが解説を求めます
「度々ですまんが烈さん」
「秘拳・・・”鞭打”!
赤ん坊から範馬勇次郎まで。全人類に等しく平等な打撃です」

雷で打たれたかのような背中の激痛に、たまらず大口を開けて地面に転がるピクル
刃牙が繰り出した攻撃は
骨格と筋肉のタフネスに関係ない「皮膚への攻撃」
鞭打だった
>柳「私ならピクルに勝てる」
>鞭打>俺マッハ 滑稽なほど……補正!
>克巳があまりにも浮かばれない今週号・・・
>ここに来て鞭打が有効って、右腕吹っ飛ばして鞭打使った上に
まともにダメージ与えられなかった克巳の立場は一体…
>いまさら鞭打とか・・・しょせん女子供の護身技なのに・・・
>ここにきて鞭打とは。前回の皮一枚による超振動よりは説得力がある
紐切り、打震などの人体破壊技のオンパレードの予感

多くの朋友が怒ってますが、「めっさ痛い攻撃」「鍛えることのできない皮膚に対する攻撃」として定義されている攻撃なので
ピクルに対しても有効であること自体には説得力はあるんですよ。少なくとも皮一枚よりはずっと
刃牙も体力回復までの時間稼ぎ技として使ってるようだし、ただの牽制攻撃ならそんな文句言う程の酷さでもないかなと
このまま鞭打が勝負の決め手になってしまうなら
それはもう死ぬほど寒いですが
鞭打は「痛がらせる」ことはできてもピクルを倒すことはできない攻撃なので、それはないでしょう
と、ここまでは板垣先生擁護視点での感想。次は文句たらたらの読者の立場から見た感想になります

今週の展開を納得させないのは、「マッハで何ともなかったのに」という板垣先生の
物理考証のなさに尽きます
例えば。ピクルの皮膚が鞭打で痛がる程度の普通の皮膚だったのならば、克巳のマッハ衝撃波を浴びた時に
皮膚がスプラッタに弾け飛んでなきゃ嘘です
克巳の腕が皮膚破裂して筋肉組織からブッ飛んでるんだから、ほぼ同距離からそれを浴びたピクルの皮膚が何ともないのは変
「ピクルは皮膚も鋼鉄みたいに強靭なんだな」という解釈でないと成り立たない物理が
鞭打で普通に痛がる今週号の姿で完全に矛盾して刃牙補正ハジマタとしか言い様がない
この酷い前例がある為に「鞭打がピクルに有効」というせっかくの設定が完全に説得力を失ってるワケです
結果として板垣先生が上げすぎたピクルのスペックを、刃牙が無視してダメージ与えてる展開になってしまい読者ゲンナリという

でも前述しているように、はんぺら的には皮一枚の超振動よりはよほどマシだったので特には今週は何とも思いませんでした
前回俺は「バキはゆで御大を見守る視点で見ればそんなに気にならい」と言いましたが、その境地に達したような気がします
ここで鞭打を持ってくるとかアイアンスエットを持ってきた肉にシンパシーを感じるじゃないですか
納得のいかない展開に文句言うとか不毛ですよ
(なんか俺もう悟った)

初めて体験する激痛に苦悶するピクル!もうどんな展開になっても抵抗無く受け入れる覚悟で次号へ続


165話

コロンブスの卵

「激痛がっている・・・あれほどのタフが・・・!」
「うっわ!肩から背中にかけてベッタリと・・・ッ」
刃牙の鞭打を背中に浴び、もんどり打って砂の上で転げまわるピクル。その背中には見事な紅葉がクッキリ
しかし柳が刃牙に、刃牙が柳に被弾させた時のように
皮膚が飛び散る外傷は受けていない為
当然ながらここらへんは「ピクルの皮膚は現代人とは比べ物にならないほど強靭」であることが伺えます

「あれが鞭打です。日本国の空道に伝わる秘拳
我が中国武術界においてもコロンブスの卵と讃えられる打技です
何故なら―標的は人体最大の器官、皮膚だからです」

骨格の強度も、筋肉の厚さも関係ない鞭打の特性
それは生物にとって薄皮1枚の鎧である「肌」自体がターゲットであるということ
「鍛え研磨すまされた肉体の肌から生娘の柔肌まで―
脱力を実現された掌で打たれたなら等しく痛い
”ドカン!”と打たれた時、花山さん。赤ん坊とあなたではまるで痛みが違うでしょう
ところがです。
”ピシャン!”と打たれたなら・・・・赤ん坊と不死身の花山薫
両者の痛みはまるで同等じなのですッ」

ナ・ル・ホ・ド〜

>花山さんが光っちゃんと同列に扱われてる件について
すごいアホ面と変な掛け合いで感心する光ちゃんと花山さん。なるほろー
鞭打の為に全身脱力してるので、
なんか眠そうな顔しながらピクルを打ち続ける刃牙
絵面的にかなりシュールな1ページ
「そしておそらくは―20億年前に始まる蛋白質の突然変異から人類に至るまで
地球上幾百万の生物が生まれていようとも
皮膚を標的とした鞭的な武器を使用する生物は皆無!
あえて一種類を挙げるとするなら―人類の雌。すなわち
女性だけかと」
「・・・・あ〜、ハイハイ。ピシャン!ってね」
そして「鞭打の理論で敵を攻撃する生物は野性には存在しない」と説く烈先生
すなわち今ピクルが受けている攻撃は彼にとって人生初体験であり、それは肉体のみならず精神的効果も与えているハズ
強いて類似攻撃を例えるなら
女性の平手打ちという烈先生のジョークに、光ちゃんと花山さんも納得します
>梢江が鞭打使ったら最強
>梢江「私なら10秒でピクルを絶命できるッ!!」





「オオオッ!見てみい!
あのタフマンがハッキリと防御の体制を!」

やめてとめてやめてとめてやめてとめてと、両手を前に突き出す態勢で「痛い攻撃」を防御するピクル
そんな痛いならジャック戦で見せた俊敏性で避ければいいのに
なんで律儀に腕で受け止めてんでしょうか。というか板垣先生は絶対あの回避力の設定なんか忘れてると思う

「あのピクルが守りに・・・ッ
これもまたおそらく彼の人生では初の事態でしょう」

「やりおったなバキ・・・あの怪物めを追い詰めおったァ・・・ッ」
太古の王者が人生で初めてとった防御の姿勢。光ちゃんはフンフンと鼻息を荒くし、拳を握り締めて大興奮
しかし花山さんは「まだまだ闘いはこれからですしおすし」と光ちゃんの楽観視を否定する
「刃牙が与えた痛みが―
ピクルの矜持ほこりに届いた!
ここでピクル本気の構えである4つん這いに移行。必殺のスーパー頭突きの態勢をとったところで引き
既に克巳にもジャックにも破られている技なので
今はもうあんまり脅威に感じませんが
克巳はマッハ衝撃波で正面から、ジャック兄ちゃんはパワーを利しての弾道そらし。はたして刃牙はこの技をどうやって破るのか?
ギャンブルフィッシュが気になる次号へ続く!


166話

完全憑依

烈先生の渾身の崩拳をものともせず、一瞬で勝負を決したピクルのスーパー頭突き
既に克巳とジャックの2人破られてるのでなんとなく弱体化した感があるものの、太古においては
Tレックスを屠り トリケラトプスを打ち砕き
ブラキオサウルスを怖気づかせる程の
ピクルのフェイバリット技
生半可な方法で破れるものではありません。はたして刃牙はこの人間砲弾をどうやって打ち破るのか?

ゆらり・・・と刃牙の四肢がゆらめく。その動きは鞭打ではなく・・・・
ダン!

「身体に漲る無限の力!
アンブレイカブルボディ!ゲキレッド!」

何故か突然ゲキレンジャーごっこを始めました。ブタの角煮ー!
「虎形拳!?中国武術の一種・・・虎の型と勢いを取り入れた拳法
しかし不可解ッ!何故ここにきて中国拳法を・・・!?」
刃牙の激獣タイガー拳に首を捻る烈先生。今更象形拳など用いてピクルに通用するものか?
すると刃牙は烈先生の疑問に更に拍車をかけるかのように、次々と他の象形拳も披露し始めたではないか!
『鷹爪拳!蟷螂拳!猿拳!熊掌拳ッ・・・!動物の形を取り入れる象形拳
これ程完璧に”憑依”できる天才性は見事という他ないが―
君は忘れていないか?今演じた動物達は全て
ピクルにとっては捕食の対象ッ!
演ずるどころか例えそれらの動物に生まれ変わってもピクルには勝てない!』

次々とピクルの餌に変身する刃牙を見て。ガッカリ感を禁じえない烈先生
しかしここまでは単なる前フリのデモンストレーション。いよいよここから刃牙満を持してメインの出し物を公開します





『次は何を演ずる・・・?ウム・・・これも動物だな・・・
しかも力強い・・・相当に・・・ッ!
でかいな・・・相当に大きい・・・
?この形は・・・これは象?・・・いや犀・・・?
〜〜〜ッウッソ・・・・・』

地面に根を張ったように雄大で、岩石のように荒々しく力強い刃牙の演武
シャドウトレーニングをすれば対戦相手が第三者の目にも見えるほどの刃牙のイメージ&表現力
模している動物が何なのか。
すぐに烈先生らの目にも見えてきた

ト・・・トリケラトプス
―拳ンン!!?

なんと刃牙が繰り出した象形拳は
まさかのトリケラトプス!
>キサマのいる場所は既に花山さんが通過した場所だッ!
>花山さん「それ俺が前にやったやつ」
>ゲーーッ!激獣トリケラトプス拳!!
>トリケラ拳っていうネーミングセンスに吹きそうになった、せめて角竜拳にしろよと
>トリケラトプスに爆笑。絵だけで笑わせる許斐先生並みのセンスを感じました
>ピクルの頭突きはトリケラトプスを打ち砕いたんじゃ?
>ピクル「トリケラ… ヤクザとスモウ取った時と同じだ… 
だったらイケるぜ!!」
>トリケラトプス拳!・・・てトリケラトプスもピクルの捕食対象ですからッ!残念!
>誰も生きている姿を見たことがないトリケラトプスの動きなんかどうやって真似るの?
>バキはそんな見たこともない動物の真似ができるんだったら「ピクル拳」とか、
いっそ「勇次郎拳」とかやったらいいじゃないかと思う
>次は梢江拳ですか?
>ばきは いろんなどうぶつの まねを しました そしてついに とりけらとぷすに へんしんしたぞ!

誰も見たことない恐竜を正確にイメージできる刃牙は本当に何なの。イミフ
まぁ刃牙は既にリアルシャドーでTレックス出しちゃってるんで、ここに関しては今更驚くことでもないんですが
実物見たことない動物イメージするくらいならゴジラでも出ばいいのに。そっちの方が強いじゃん
”刃牙の構えに太古の好敵手の姿を見たピクル!”って言われても
スーパー頭突きは
その好敵手を打ち砕いた技ですから
スーパー頭突き破る技としてトリケラトプス持ち出されても何がなにやらわかりません
もう色々とアレですがゆで展開的な面白さなので俺的には許容範囲かな
お嬢とナガレの変態プレイがもっと見たい次号へ続く!


167話

天才性

ピクルは混乱していた
己の半分にも満たないこの小さな雄
この非力なハズの雄から何故か
己の知る最も力強い好敵手を感じる
あの巨大な岩を思わせる重量感
あの大木が動き出したような力感
倒さずにはおかぬという硬質な意志

それら全てがこんな―こんな小さな体躯から
確かに感じられる・・・ッ

「なんでじゃ・・・なんであんなことが可能なんじゃ
170cmに満たぬ小男がなぜあんなふうにッ!?」
「例え180cm・・・2mあったところでやれる芸当じゃない
烈さんアンタならこれもワカるのかい?」
刃牙の身長は格闘家としては小さすぎる167cm。だが力強く構えた姿からまざまざと感じる巨大生物の息遣い
角竜トリケラトプス。それは対峙したピクルのみならず、傍観している3人の目にも映っていた
「な なんじゃああれはーっ!?刃牙の身体からトリケラトプスのスタンドが出ておるぞーっ!」
と、もはや光ちゃんと供にすっかり富樫&虎丸状態に成り下がった花山さん
知っているのか雷電?と今回も解説を求めます。教えて烈先生!
「想像力・・・イメージの力が桁外れなのです」
シャドーのダメージすら再現する刃牙のイメージ力。最大トーナメントでの自身VS刃牙の戦いを例に挙げ、
ここから5ページに渡って刃牙のその異能力を絶賛する烈先生。克巳のマッハ会得編でも突っ込みましたが
この作品中最強の能力=イメージ力なのは確定的に明らかなので
最強のイメージ力を持っている刃牙が最強キャラなのは必然であるともいえます




「オオオッ!あれは・・・アレじゃないか?鳥の・・・ッ!」
「オワッ!Tレックス!たぶん!」

驚く3人を尻目に更に刃牙の象形拳は次なる恐竜にチェンジしていく。プテラノドンにティラノサウルス・・・
人類の誰も動いてるトコを見た事ない恐竜達をそんな完璧に真似られても困る
当然刃牙の恐竜拳は
再現ではなく妄想ですが、ピクルがビビってるのでその勘に間違いはないようです
地面を起き上がらせる妖術師が次に見せたのは、矢継ぎ早の太古のライバル七変化
刃牙が再び元の構えに戻った時、もうピクルの目には―
天下無敵の
大怪物に成り遂げていた

>生きてる恐竜を見た人が存在しない以上、これ象形拳でも何でもなくてただの”恐竜ごっこ”のような気が
>何だよこの「ぼくが かんがえた せかいいちつよいきょうりゅう」は
>刃牙のスタンドがすごく・・・モンハンです・・・
>刃牙「最近モンハンに嵌ってね」
>刃牙スタンドの捕獲レベルは如何ほどだ?……これもグルメ細胞の仕業か!
>はんぺらさんじゃないけど、もう
ゴジラ拳とかキングギドラ拳出したほう早くね?
プテラノドンの翼!トリケラトプスのパワー!残虐性はTレックス!
パーフェクトに決まりましたぜ将軍様 byアシュラマン
ピクルの目に映る刃牙の姿は、三身合体してコンゴトモヨロシクしたキメラ恐竜。マジモンハンの竜だコレ
「ここまで来ると・・・魔法じゃの」
光ちゃんの台詞が真実すぎて苦笑するしかない
怯えたピクルが後ずさりして柵に背中をぶつけたところで引き
まぁビビらせるだけならジャックもやってるんで、あとはこの妄想力を
どう攻撃力に変換するかが焦点となります
なんぼ恐竜の佇まいを備えたところで、刃牙の攻撃力が
突然ピクルの耐久力を上回る理由にはなるまい
ここまでやって説得力のある展開は到底無理だと思うので、むしろ開いた口が塞がらないほどのトンデモ理論を見せてもらいたいところ
吉田創先生の「ファランクス」2話目に期待したい次号へ続く!


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