233話

コーチ

「これは・・・アドバイスをいただける時間ではないのか?」
「ボクシングしか知らねェ。ボクシングじゃねェものにアドバイスはできねェ
情けねェハナシ・・・
リングで何が起こってるのかワカらねェ
お前がどうして闘えてるのか。かわせるのか。立ち上がれるのかワカらねェ」

自らのパンチで頭部を殴ることにより揺れを吸収して相殺、脳震盪から脱した烈先生。なんとか1Rを凌ぎ切りコーナーへ
深町コーチ改め原田コーチ
更に改め復活の深町コーチは、烈先生の助言を乞う発言に驚きます
1Rの攻防全て魔法を見ているような自分に、一体何を教えろというのか。自嘲気味に自分の無力さを卑下する原田コーチ
しかし烈先生はそんな自信をなくしてしまったセコンドに対し、まっすぐな目でこう言った
「同じこと。私がいかなる術を使おうが使用するのはあくまで二つの拳
あなたのよく知る西洋の拳法、ボクシングです」
>じゃあボクシングやらんかいッ!縄跳びをッ!シャドーをッ!サンドバッグをッ!パンチングボールをッ!
まともなボクシングをやらんかいッッ!

「はは・・・セコンドが選手にアドバイスもらってら」
「どうか助言を」

選手に的確な指示を送り、勇気づけるハズのセコンドが逆に選手に励まされている。嗚呼、自分のなんと情けないことか
初めて会った時からずっと生意気だったこの男が
初めて自分を頼っているというのに
今ここでこの男を助けることができないのなら、今までの自分のボクシング人生など全て意味が無い。全身の血が熱くなる
なんとかアドバイスしてやりたい
震える唇で深町コーチが言葉を紡ぐ

「あ・・・あるもの・・・全てを・・・」
大歓声でほとんど聞き取れないほどに小さな声で。今にも泣き出しそうな顔で
深町コーチが烈先生に送ったアドバイスは、持っているもの全てを出し切れというものだった
これが世界ランカー達を育てあげるような名伯楽ならもっと気の利いた助言ができるのだろうが、自分にはこれが精一杯
自分に対する情けなさと、烈先生に対する申し訳なさで表情を歪ませる深町コーチ。だが
そのアドバイスは深町コーチの気持ちと共に、烈先生に届いた





十分だ・・・『持てるもの全てを使い切る』
的確な助言だッッ
従おうッッ ありがたく頂戴こう
”もうとっくに全てを使っている”という考えは怠慢者のもの・・・
今一度、あたかも今こそが初めてのように―全てを使いきろう

ゴング直後のクレーザーの奇襲をバク転でかわした烈先生は、追いすがって放たれた左に合わせて右のカウンター一閃
これがハウメニーいい感じヒットしていきなり白目を剥くクレーザー
天才的ディフェンスの持ち主でも、やはり攻撃の最中には一瞬の油断があったか。畳み掛けるように返しの左フック!
10代の射精の如く勢いよく吹き飛ぶクレーザーのマウスピース
それが・・・
師への報恩!!!

更にギャルルルルンと独楽のように回転して渾身の右フック
カウンターからの稲妻のようなワンツースリー!
>前回まで豆腐がどうたらとかダラダラやってた分あってこの展開は燃える
>烈海王の反撃見て「ボクシングに蹴り技は〜」を思い出した
>これが片足の個性…ボクシングでないのは確かだ
>義足を軸・支点として使う新たな戦い方を生み出す事で、ピクル編で脚を食われたことも無駄ではなくなりつつありますね
もしこの「義足を使った拳技」のためにパンチに限定されたボクシングというフィールドを用意したのだとしたら感嘆もの

一発目、2発目ともに強烈にキャンパスを踏みつけて放った全身ロケットのようなパンチなのがド迫力。八極拳みたい
目の焦点を失ったクレーザーはそのままガクンと腰から崩れ落ち、片膝をついてダウン。カウントが入ります

「フフ・・・やっとボクシングになってきた・・・な」
リング外mで吹き飛んだクレーザーのマウスピースをキャッチした人物は、最前列で試合を観戦していたアライ父
ボクシングの神が「ボクシングになってきた」と認める烈先生の開花。これが中国拳法4000とボクシング150年の融和なのか?
心強いコーチの助言を得、”ボクサー”烈海王煙退治に挑む!
って
もうこれでKO勝ちでもいい演出じゃん。まだ続くのかよ
来週は休載ですがバキどもえがWEB版とは別の描きおろしで本誌登場とのこと。編集部のバキどもえ押しがスゲエ次号へ続く!

>バキどもえ「今の私なら本編にだって勝てる!」
>担当「してぇ・・・(バキどもえの)担当してぇ〜〜〜〜」


234話

千春イズム

「並の黒帯など及びもつかねェ。闘志天翔・・・気持ちひとつで駆け上がれる高み、境地
あなた一人で押し上げているかのようだ」

チハル流・・・?千春流・・・?千春イズム・・・・?そもそも正式な呼び名があるワケもなく
喧嘩の場において柴千春の見せる、柴千春ならではの精神性
気迫 気骨 魂 気合 根性 矜持 気概 土性骨 負けん気
狂気 無茶 無謀 無策 がむしゃら 向こう見ず 無鉄砲

天井知らずの自己犠牲 天井知らずの自己破壊 底なしの根性タレ流し 根性の大バーゲン

とりわけこの顔面という「弱点」を用いて相手の硬い部分を強打する彼の得意技は、柴千春の何たるかを示していた

「たとえばアレだ。千春さんが東京国際マラソン出たとするわな
千春さんのことだからその日までいいいいいいいッッさいの練習はしねェ
マラソンったらアレだ、根性のスポーツだ。だったら問題ねェ
千春さんのダントツ優勝だよ。間違いねェよ」

>東京マラソンの件・・・妙に説得力あって納得してしまった
自称柴千春の一の子分、トモジ17歳(超老け顔)はこう語る。確かにバキ読者であれば納得の例えです
多分42.195kmスタートからゴールまでずっと全力疾走でしょこの人
それは決してトモジやバキ読者がマラソンという競技を甘く見ているワケではなく、「千春ならば」と思えるだけ根性の持ち主だから
できるできないではなく、根性一つだけで「やってしまう」のがこの男。それゆえのカリスマ。それゆえの読者人気
もし根性を数値化して測れるスカウターがあったら、千春の数値は計測不能に違いない。それが誰もが認める柴千春という男なのだ

そのカリスマが今 あられもなく動揺している
戦局の悪さにではなく。壊れた拳にでなく。砕かれた脚にでなく
自らが立てた次なる戦略にッ

なんか千春めっちゃ動揺してると思ったら、自分で閃いた戦略のえごさに躊躇している様子
なんだそりゃ。それは遥か格上の刃牙相手にも通用する戦略なのか?
通用する。通用するのだ。何故ならばそれは・・・・
「バキさん・・・柴千春を見せる。そう言ったな。千春流を俺に示したい。そうだな・・・?
見せてみな。弱点で受けるのが千春流・・・

どこを狙ってるかはワカるよな。受けきってみな」
目潰し!
そして相手の攻撃は急所で受けきるのが千春流。チハルイズム

刃牙がそれを貫くならば、甘んじてその両眼に指拳の刺突を受け入れるということに。失明もありえる重大なダメージです
流石にこればっかりは受けていいもんじゃないっていうか。オヤジとの戦いの前に肉体に欠損を出すとかできるはずが・・・
「外すなよ・・・・」

ゲェー!?どこまで本気なのかワカりませんが、軽くフットワークを刻みながら体勢を低く構える刃牙
「遠慮なく突っ込んでこい!それを受けきってお前をブッ飛ばす!」と言った感じで千春を睨みつけます
両人共に 追い詰められていた
ラストのナレーションにも入りますが、なんかもう二人とも意地はって引き下がれない状態というかなんというか
「目突きいくお^^千春流なら避けないよね?」と言ってしまった千春も大概セコいし、「それは無理」と言えばいいのに受けてしまった刃牙も刃牙
互いに退けなくなってしまった二人。
目突きする方も、される方も崖っぷち。詰むや詰まざるや次号へ続く!
>「外すなよ・・・」(読者の期待を)
>これ実は目潰しと思わせて鼻の穴に突き刺すんじゃないですか?
>鼻フックデストロイヤーか…千春め、ようやっと本気になりおった


235話

>あ・・・あれ?烈の門は・・・?
>まさかの2週続けて刃牙VS千春…どうせなら烈の門2週やって欲しかった

眼突き

「外すなよ・・・千春さん」
「初めてじゃねェ」
「嘘言ってら。柴千春は眼突きしたことなんかないよ

急所を狙うのが格闘技だとしたらチハル流はまったくの真逆
アンタにできるワケがない。絶対急所に指を突き立てる・・・
柴千春の人生にあってはならないことだ」
柴千春は眼突きなど今までの人生で一度たりともしたことがない
冒頭、読者も感じていた違和感を看破した刃牙。それゆえに先週の千春は自分の思いついた策に慄然として震えたのでしょう
彼の生き方、誇り、矜持を曲げ、なによりも
千春というキャラの魅力を損なってしまう眼突き
読者としてはなにとぞ思いとどまってほしいところですが・・・
「千春さん。真っ直ぐ突き出すんだ。眼突きは高等技術だ
自在に動く的、標的のサイズは僅か2〜3cm。宙に舞う蝿を二匹同時に捕える難易度
とてもアンタにゃ無理だ。俺が眼で捕える。アンタの指を
アンタはただ腕を突き出しゃいい。アンタの指・・・俺の眼球で挫いてみせる」

>バキに勝手にルールつくられる千春カワイソス
ここで刃牙から眼突きオートナビゲーションの申し入れ
なるほど眼突きは高等技術。初めて使う人間が、ましてや刃牙のような俊敏な相手に決められるものではありません
相手をビビらせるための戦術だったのに、逆に「お前は指だけ出してろ。俺が目ン玉でそれ挫くから」と言われてしまった千春
流石にここまで追い詰められるともう後には引けません

「吐いた唾は飲めねェ・・・かかされた恥・・・ぶっちらかした大口・・・
進む以外の道はねェ・・・戻れねェ・・・」

なんかもうしょうがないから眼突きするおという感じで、ゲンナリと指を構える千春がマジ可哀想
と。その瞬間!

なんかメガ粒子砲撃たれた!
じゃなくて。千春の真横を突き抜ける一陣の突風
後日、柴千春はこの時のことをこう語っている

眼を潰すつもりは端からなかった。ぶつかる寸前に拳を握ろうと・・・
だが現実はそんな暇も

あったのかなかったのか
>そういや刃牙1巻で末堂の拳をほっぺで破壊してましたね。スピードさえあれば眼球で指も潰せるのか
>刃牙の目玉強すぎません?いくら千春が力んでなかったとはいえ
>目は鍛える事が出来ない・・・そう考えていた時期が俺にも(ry

それはまさに刹那の出来事。千春の指をグシャグシャにへし折ったのはまさしく刃牙の眼球だった
「割り箸と箸袋」の理論はグラップラー刃牙第一巻でも説明はされてますが。それでも最低限の強度って必要だと思うんだ僕ぁ・・・
奥義開眼。その名もゴキブリダッシュ
板垣センセ一応ゴキブリのこと忘れてなかったのね・・・・読者は「どうせいつもの悪ノリで描いたんだろ」くらいに思ってたのに

>まがりなりにも主人公の新技名がゴキブリダッシュって・・・・
>あっ、ありのまま起こったことを話すぜ!俺は刃牙が千春イズムをマスターしたのかと思ったら、
何故かゴキブリの名を冠する奥義が完成していた!?何がry
>「ピクル戦で見せた超スピード<<<<ゴキブリから得たダッシュ」
…ピクルは犠牲になったのだ…ゴキブリのスゴさを見せるための…な…
>バキが泣き虫サクラみたいになるかと期待したのに・・・残念です

真っ赤になった眼で振り返りながらどや顔を決める刃牙で引き
根性対決である以上、刃牙VS千春の勝負はこれで決着か。次号が巻頭カラー&2話掲載なのでそっちでボクシングの方も決着かな?
結局この話も
イタズラに千春の魅力を損なっただけで終わってしまうのか。何とかしてほしい次号へ続く


モンハンP3とのコラボネタがなかなかどうしていい感じだった今週の刃牙。二本立ての本編のほうは相変わらずのゲフンゲフンな内容で・・・

236話

煙払い

「マジかよァ〜ッ俺の選手が・・・・ジョーをひざまずかせている・・・!」
電光石火のカウンター三連弾により、ついに”スモーキン”の異名を取るジョー・クレーザーをキャンバスに膝まずかせた烈先生
神憑り的なディフェンステクニックを持つ彼ですからダウンは実に久方ぶりだったらしく、観客達は目の前の光景に驚いています
深町コーチも
「マジかよァ」などとなんだかよくワカらん発音で興奮してますが、
カウント7で起き上がったジョーを見たリングサイドのマホメド・アライ父だけは、ここから始まるであろう彼の反撃を確信していた
ジョーがダウンから起き上がるということ・・・その時
ボクシングはスポーツの範疇を越える
競技とは呼べなくなる

なにせスモーキンのモデルであるジョー・フレージャーは、アライ父のモデルであるモハメド・アリに勝った男
アライ父がジョーを高く評価するのは当然と言えます。物言いからして彼の真なる力は追い込まれてからこそ発揮されるものなのか?
しかし起き上がったジョーに一気呵成に畳み掛ける烈先生は、脳震盪のダメージもすっかり残らず回復してエンジンフルスロットル
高くジャンプしてジョーの頭上からパンチを突き下ろすという、ボクシングの型にはまらぬ変幻自在の動きでこれを翻弄します

「天才拳士烈・・・ただの一打も打ち込めぬ
跳び技しか使わぬこの年寄りになぜ勝てぬ」

と、ここで三度目となる烈先生修行時代の回想が挿入
しかもまた別の老師かよ!
>劉海王「ちょ・・・・ボクシング編・・・ワシの出番はあるのかのう・・・」
地上最強の弟子ケンイチじゃありませんが、烈先生はその天賦の才ゆえに多数の老師から教えを受けてた事が伺えます
会話から察するにどうやらこの三人目の老師は
軽身功の達人のようです。白林寺マジ層厚すぎる
「負けてはおりませんッ!」
「ハハハだが勝てぬ。おわかりか?
頭上からくる襲いくるものは防ぐことしかかなわぬ」

あのバランスのいい山本選手が天内悠のジャンプ攻撃の前に為す術なく敗れたのはバキ読者に印象深い
バトル漫画などでは「空中に飛んでしまうと迎撃の攻撃を躱せない」といったシーンの描写も多々ありますし、それもまた事実ではありますが
それでもやはり相手の上方を取るのは基本的には有利に決まってます。男塾でも
頭にバネつけた拳法とかあったしね
かくして老師の教えを忠実に再現した烈先生のジャンプ攻撃により、ジョーは反撃の糸口を見い出せず完全に防戦一方に追い込まれてしまう
気をつけろ 手負いのジョーにとって・・・
ボクシングとは殺し合いだ!

ここでアライ父が恐るべきジョーの本性についてカミングアウトしますが、その言葉と裏腹に顔面に突き刺さる烈先生の鉄拳
スモーキンジョー、二度目のダウン!3ノックダウン制ならばこのRあと1ダウンで決着ですが・・・
>クレーザーがアライJrみたいなフリ落ちになるのか・・・凶暴化して烈先生をも苦戦させるのか・・・
競技とは呼べない殺戮の拳闘。それが現れてからが真の勝負か
案外範海王のようにこのまま何もできずにやられる展開もありそうだけど一挙2話掲載の237話に続く!


237話

報告

「眼じゃねぇんじゃねェか・・・?」
「いえ・・・眼です」

「眼か・・・できるかおめぇに。同じこと」
「できません。正直キツイッス。自分から行く失明は」
>千春と花山さんの四コマ会話のシュールさが凄い
>今日辺りはんぺらさんの花山さん後頭部レビュー見れそうだな。あ、でも今日は前夜祭だから諦めるか
>花山さんと千春の「眼じゃないんじゃねぇか・・・?」「いえ、眼です」ってページ。これ汎用性がかなり高いんじゃないすか?
どォして刃牙サイドなのよォ〜!(小池一夫風に)
前回刃牙サイドを2週連続でやったのだから今回は烈先生サイドを連続でやってくれればよかったのに・・・読者の期待を裏切ってこちら側
ただでさえシュールな4コマが
亀頭みたいな花山さんの後頭部のせいで尚更笑えてきます。なんだこれ
本家本元柴千春にもできぬと言わしめる刃牙の「チハル流」
そりゃあ根性で売ってる千春としては兜を脱ぐしかありません。
先週のゴキブリダッシュによって敗北を認め、花山さんに結果を報告してます
「柴千春ができねェこと・・・範馬刃牙ならやってのけると」
「あの・・・悔しくて言うワケじゃねェんすが。あれはワカっててやったっつーか・・・・
潰れねェこと知ってたんじゃねェかと。多分・・・ですけど・・・・例えば
超ォ〜すっごいスピードで眼玉を指に向かって超ォ〜ぶつけたとしたらですよ?
まァ・・・指くらいなら・・・・ねェ。イケる・・・・かな・・・・と」

「それはどんなスピードだ」
「新幹線?・・・とか?」
「新幹線かァ〜」

”新幹線えごい”
二人の会話の概要をまとめるとマジでこれだけしか話してないんですが、いつもの大ゴマと割とやたら間伸びした会話で薄めに薄め、
やたらキトキトしながら報告する千春と、ゴキブリ師匠に土下座する刃牙
実にこれだけで18ページを消費し、1話分をほぼ使いきりました

>なんかここまで行くとマジで板垣がゴキブリを信仰してるんじゃないかって思えてきた
刃牙マジゴキブリ教の信者。なんでしょうこれは。どげせんが好評だから刃牙にも土下座させとけば人気取れるという算段か
そしてラスト1ページで場面は徳川邸に移動し、光ちゃんに平伏する栗谷川さんが頭を上げて放ったこの言葉で引きです

「ご老公の恢復を祈願する極上のマッチメークを・・・」
地下闘技場ようやく動く!
また大規模なトーナメントなのか、それとも選りすぐりの数名のみを玄人目線でマッチングさせた珠玉の数試合なのか
どのような形式なのかは解りませんが、どうやら今回は病に伏せる光ちゃんに代わり栗谷川さんが全権を任せられて仕切っている様子
そんな権限あんのか。読者の知るこの人は「江珠の部下で刃牙の世話役」にすぎなかったのに・・・いつの間かこの出世
栗谷川さんが厳選した光ちゃん恢復を祈願する闘いの参加者達、
気になるその顔ぶれや如何に?次号へ続く!


238話

マッチメーカー

「ご老公の病が尻尾を巻いて逃げ出すようなマッチメークを」
「ふふ・・・医者かきさま」
読者が一週間待った栗谷川さんの珠玉のマッチメーク。果たしてそれは一体どのような・・・?
と思ったら突然光ちゃんの前に一台のモニターを用意した栗谷川さん。そこには肉切り包丁を持った男と、それと対峙する男の映像が美し出されていた
「ご覧ください。これは都心で起きた事件の防犯カメラ映像です」
「んん?ハンチング帽の男はもしかして・・・」
「気付かれましたか。そう、牛刀を相手取っているのは
愚地独歩先生その人です」
東京の防犯カメラに映っていたのは包丁を振り回す男と対峙する独歩
街に現れた暴漢を居合わせた独歩が退治したVTRであることはすぐに読者にも理解できます。しかしその内容がちょっと衝撃的で・・・・

事後警視庁により調査された容疑者 三村雄稀
ブログに残した言葉 「誰でもいい」

完全に目つきのイッちゃった30男が刃渡り30cm以上の牛刀を街中で抜いた。目の前には年端もいかぬ小さな子供
振りあがる腕。動けぬ子供。白昼堂々行われる狂気の惨殺劇であったが

「喝!」
「デケエ声出しやがって・・・外れちまったよ。頸動脈狙ったのによォ・・・!」

まさに間一髪。背後から飛んできた大喝によって三村の手元は狂い、子供は致命傷を受けることを免れた
街ですれ違った三村の様子から「刃物を持っている」と気付いた独歩が彼の後をつけていたのである
しかしそれでも胸を切り裂かれた子供はその場に力なく倒れ、あたり一面は血の海に染まる
これは完全に死にました。三村が





戈を止めると書いて”武”
争いを止めると解釈するならば
私は失格だ

陰流十二殺断息の拳!
打ち込んだ喉輪を渾身の力で握り締め、喉仏を外部から切断
間髪入れず股間に放った掌打が恥骨を粉々に粉砕し、脇腹に突き刺さったトドメの貫手が肋骨をへし折ってもぎ取った
左転無拍子キタコレ。リアル竜童のシグというか軍将カイゼルというか

甲状軟骨破壊切断、恥骨破砕、肋骨開放性骨折
>独歩さん…とうとう…殺っちゃったよう…。それでも鎬紅葉なら…鎬紅葉なら何とかしてくれるのかッ
瞬く間に人体破壊三連撃という致命傷を受け、立ったままその動きを停止する凶悪犯三村。ざまあ。これもう絶対死ぬしかないんじゃ・・・
正当防衛は正当防衛ですけど、これだけ苛烈な殺し方だと過剰防衛と判断されちゃうよなぁ普通は・・・・どうなんだろうねコレ

空手には・・・存在してはならない技術がある
武道ではない、殺人術としての空手を目の当たりにし息を飲む光ちゃん。かなり衝撃的な展開の今週号ではありましたが
正直早くマッチメーク教えてほしいのでいつもの時間稼ぎにしか・・・サブタイ詐欺じゃん
>久々にカッコ良い独歩!クソ野郎を破壊していく様はスカーとしました!!
>ここんとこ言動がアレだったので随分株を下げてた独歩ちゃんでしたが、久々に株を上げましたね
犯人はもう再起不能かもしれないけど、「誰でもいい」とか言いながら弱い子供を狙うあたり、同情の余地はありませんな
>通り魔に危険な手使うぐらいなら、ドリアン戦でそれ使えや!
>独歩はわかってたなら牛刀出した時点で止めれたよなぁ・・・ボコる口実ほしかっただけなのか?
>独歩は子供が斬りつけられる前に助けることもできたハズのにそうしなかったことで好感度下がりました
クズ人間三村を無慈悲に解体していく独歩は非常に爽快でしたが、コメント意見にもあるように事前に止めることも可能だっただけに何かモヤモヤ感が残ります
独歩が「私は失格だ」と言ってるのは相手を必要以上に破壊したことではなく、この凶行を止められなかったことを「争いを止められなかった」と言っているのかも
次号!巻頭カラーで新開さんが再び吠える弱虫ペダルに期待!


239話

好事魔多し

「使用法に誤りはないが・・・できることなら封印しておきたかった技術だ
徒手武術には存在してはならない技がある
不当な暴力による愛する者への生命の危機、圧倒的弱者への一方的な暴力的危害
そして戦争・・・・使用が認められるとするならそれら例外的なケースのみ
使用せずに済むのならそれに越したことはない」
「ならば今回のケースは・・・」

「繰り返します。使用法に誤りはありません」
冒頭、警察の事情聴取を受ける独歩の正当防衛主張。凶悪犯・三村があれからどうなったのかは劇中で説明されていませんが、
この空気の重さと先週の怪我具合を合わせみると、
やはり即座に絶命したと解釈してよさそうです
あんな悪党は死んで当然ですが、もしそうだとすると劇中では勇次郎を除けば初の殺人。これはとりあえず独歩周りで話が展開するという事なのか?
とか思いながら読者がページをめくると場面は速攻で烈の門へカメラ移動。
おい、マッチメークどうなった
ゴキブリ主人公がやっと終わったと思ったら
今度は独歩と烈先生で代わりばんこか

うーん嫌な予感ビンビン丸。やはりこれは朋友コメにもあった「格闘家VS凶悪犯というマッチメークだった」って流れなのでしょうか
既にとっくの昔に
凶悪死刑囚編をやってるのに、今更そこらへんの素人が包丁持っただけで極上のマッチメークとか無さすぎる
光ちゃんいつ死ぬの?刃牙のやるやる詐欺に続いて光ちゃん死ぬ死ぬ詐欺なの?
もう10週以上も読者をイライラさせ続けるこの二面中継展開といい、板垣先生の迷走もここに極まれりといった感じです
いやぁ・・・新開さんカッコよかったですね。しかしあの人カロリーメイト何個携帯してるんだろう。もぐっ
>Dr.紅葉か花山組長辺りでも乱入してくるのかと思いきや独歩ちゃん普通に捕まっちゃった…
もし本当に映像があれで終わったのなら光ちゃんは栗谷川さんを殴ってもいいんじゃないかな





もはやジョー氏の残りエネルギーは風前の灯火・・・好機!
手応えあり!これも・・・これも!近い・・・終了が
ウボァー!?
ダウンから起き上がったスモーキン・ジョーは視線も定まらない完全なグロッキー状態。あと一押しとばかりに一気呵成のラッシュを畳み掛ける烈先生
ところがどっこい視線は虚空を泳ぎながらも、半ば反射で返したジョーのパンチがクリーンヒット。恐るべきは歴戦のボクサーの闘争本能
「ヤベー!またジャンプで上に逃げよう!」と飛び上がったところをドンピシャで迎撃され、絶対的優位の要因だった羽までもがれてしまいます

なんという精神力!肉体には深いダメージが刻まれていように・・・!
アクロバティックにロープを蹴りつけ、その反動で全身ロケットのようなスーパーストレートを放つ烈先生。見事命中!
さすがに烈先生も「勝ったァ」と克己のような顔で思ったに違いないその瞬間、その油断を
ジョーのアッパーが打ちぬいた
これが・・・これがスモーキン・ジョー!

「そう・・・奴は・・・・スモーキン・ジョーなんだよ・・・!」
ほぼ99%勝利を手中にしてから、瞬く間に形勢逆転を許してしまうスモーキン・ジョーの鬼気迫る攻め。アライ父が「殺し合いだ」と言ったのも頷けます
これが真のヘヴィ級ボクサーの強さか。深町コーチは「仕方ない。相手が悪かったんだ」と言わんばかりの表情で敗北を覚悟しますが・・・・
やむなし・・・
更なる上位で使用されるハズだった秘術
とっておき
今・・・・封印を解く・・・・・・!

>今更奥の手?あれだけ敗北寸前だったのに出し惜しみとかあまりにも唐突で何の脈絡もないだろ烈さん
ゲェー!?切り札とかあるならもっと前のピンチの時に使ってろよ!
烈先生の「とっておき」の正体は中指一本拳。なんかあまりにもマトモというか普通すぎて感想に困る
しかしこういう特殊な握りはボクシングのルール的に反則にはならんのかな?ここは是非ボクシングに詳しい朋友の補足説明を求めたいところです

烈流グローブ術開放!スモーキン編ついに決着?の次号へ続く!
>烈は拳の形を変えた=ボクシングでは負けましたね
そら一本拳の方が骨折しやすいけど、拳で殴り合うと言う大前提は在る中のスポーツだからなぁ。防御法が変わる殴り方はタブーと思う

>その一本拳はナシだよとは思う。けど、
グローブが破れて「烈先生が仕込んだ凶器がその穴から飛んで行ったんじゃないか」と騒ぎになって絶体絶命という展開なら面白い


240話

一本拳

人中

一本拳にて直角に打突。顔面神経の分岐点にて痛急所・当込急所
仮死または殺傷に至る急所にて四肢を麻痺させ、行動を完全に停止させる
冒頭いきなり炸裂する烈先生の一本拳。狙いは人中
あくまでもストレートやフックなどの強烈なパンチではなく、ワーレフさんを倒した時のように添え当てた状態から撃ちぬく中国拳法としての打突
音もなく放たれた必殺の一撃は解説通りに一瞬でジョーの意識を断ち切り四肢神経を遮断。糸の切れた操り人形のように膝から崩れ落ちます

ジョーよ。振り返っちゃダメだ・・・
前へ・・・ただ前へ生きるのだ

希望は 夢は 未来は

後ろにはないものだから

退くことなど知らない。「煙のようにまとわりつく」と例えられた、ただひたすら前へ前へと出るジョー・クレーザーのボクシングスタイル
はたしてその根源はどこからくるものであったか
意識が消える瞬間。ジョーは確かに懐かしいその声を聞いた
カンカンカンカンカンカンカン!!!
「ミステリアス・・・・!」
「マジかァーッ!勝ちやがったァーッ!おおいッッ!!!」
経絡の点穴強すぎる。最初から使えよと
激しく打ち鳴らされる試合終了のゴングに大声を上げて飛び上がる深町コーチと、予想もしなかった突然のKO劇に我が目を疑うアライ父
どうやら神の目をもってしても烈先生の一撃の秘密には気づいていなかったようで、何が起こったのか理解していないといった表情です
ワーレフ戦に続き東洋の神秘再び。会場がカンフーボクサーの謎の強さに湧く中、
ただ一人勝者本人だけが、心ここにあらずといった様子で立ち尽くしていた





「久しぶりに・・・死んだ親父に会ったよ
長話してたら試合が終わってた。フフ・・・長く話せたのは・・・・アンタのおかげだ」

意識を取り戻したジョーは笑顔で歩み寄り、烈先生の胸をポン!と叩いた。「見事だ。お前が勝者だ」と
その言葉を受け、無表情だった烈先生の顔は勝利の笑みを浮かべるどころか
更に曇りを強くする
スモーキン・ジョー・・・違うんだ・・・君は敗北者ではない

私が使用ったあの技術は・・・
先週の朋友コメントでも「握りを変えた烈先生はボクシングでは負けましたね」という意見がありましたが、まさにその通り
BOX(拳で作った箱)とBOXをぶつけ合うから”ボクシング”
独歩アライJr戦でトリビアの泉した「ボクシング」という名称の由来です。ならば烈先生はボクシングで勝っていない
さきほど「最初から使えよ!」とツッコミましたが、最初から使わなかったのはそういう理由か
いやまぁそれはそれで
「使って後悔するんだったら最後まで使うなよ!」ってツッコミになるワケですが
おそらく烈先生自身
使ってみてから「あ・・・コレちょっと違くね?」と気付いた感じなんじゃないかと
カイザーに実力を披露する時も、なんも考えず16オンスのボクシンググローブ壊したその直後に「私は卑怯者だ!」とか猛烈に後悔してましたし
基本的にうっかり者なんでしょうこの人
「本当の敗者は私だ!」と、真実を告げるために駆け寄ろうとした烈先生。しかしどうしたことか足がこれ以上前に出ない
それもそのハズ。烈先生の腕は、その倍の大きさはあろうかという浅黒い手の平にガッチリと掴まえられていた

次の瞬間手首を掴まれたレツ先生の腕は高々と上方に上げられ、驚いたその視線の先には薄笑いを湛えた黒人男性が立っていた
「チャンプだッ!ボルトッ!」
「チャンプッ!チャンプがレツを祝福しているぞッ!!!」
おっとついに出ました。前チャンプアイアン・マイケルに取って代わり、現ヘヴィ級王座に君臨するチャンピオン
名前がボルトということで、陸上選手のウサイン・ボルトを彷彿とさせます。さしずめリングでの異名は「ライトニング・ボルト」といったところでしょうか
身長は余裕で2mを超えてそうなノッポですがアイアンマイケルのような上半身筋骨隆々な感じではなく、ヒョロッとしたスマートな体型してます
「ミスターイエロー・・・今更どこへ行こうというんだい?逃ィ〜がさ〜ない」

『桁外れの握力・・・引き戻せない・・・ッこの男強い!!』
観客達には烈の勝利を祝福する紳士的チャンプを演じながら、烈先生にだけ聞こえる声で「イエロー」と侮蔑するこの男
しかもこの含みのある言い方から察するに、
どうやらボルトには烈先生の一本拳が見えてたみたい
言葉の真意を汲み取ると、「反則してまで勝ったのに今更それを放棄して逃げるつもりか?お前は俺がブッ殺してやっから覚悟しとけ」といった感じか
>烈さんをイエローと呼ばわりってことは、アジア人嫌いかボルト?
>孫海王相手に花山さんの力を説いて握力勝ちした烈さんが、認める程のパワー…このチャンプ、とんでもない相手かも

>チャンプだけあって、流石にボルトは強キャラ臭が凄いッスね
烈先生が肌で感じる現チャンプボルトの実力!!
烈の門ボクシング編、いよいよ最終ステージへと突入!迷える烈先生は己の後悔を振り切ることができるのか?次号へ続く!


241話

『この夢はいったいどこまで続くんだ・・・?チャンプが現れちまったじゃねえか・・・!』
『この男が・・・ボクシング界の頂点ッッ』
アンドレイ・ワーレフ、そしてジョー・クレーザー。ボクシングヘヴィ級殴りこみから、僅か2戦を終えたところでついにチャンプを舞台に引っ張り上げた烈先生
あの陸奥九十九をも上回るスピードで世界最強への挑戦権を得ました
データの身長2m5cmよりも遙かに大きく見えるのは、その絶対的な王者のみが纏うオーラと異色の経歴故か

ウィルバー・ボルト。神話の住人
20歳で陸上短距離パゴタ代表五輪出場。大会5日目世界は驚愕する
スターターが変形するほどの破壊的ロケットスタートのまま人類初となる9秒前半でゴール
ゴール直後に放ったビクトリーポーズは当時世界中が模倣することとなった

って本当にウサイン・ボルトだった!
名前だけいただいたモチーフかと思っていたら、経歴から決めポーズまで完全にウサイン・ボルトがモデルだった現チャンプ
ボクシングヘヴィ級王者の前身は100m世界記録を持つ陸上選手。ボルトがモデルである事が解っても、この設定を予想できた読者はまずいないでしょう
大会後、耳を疑うニュースが世界を駆け抜ける。世界最速の男のボクシングへの転身
世の反応は冷ややかだった
世界一の脚がリングシューズに履き替えることなど誰も望まなかった。拳の威力など誰も知りたくなかった
しかし―3度目の衝撃は一年後のデビュー戦で世界を走り抜ける
世界は再びあのポーズを模倣ることとなる

最強の脚が持つ実力を、拳という最も離れた器官まで送り届ける
この難行を彼の身体はいとも簡単にやってのけた
残る3本のベルトがワンシーズン毎に彼の肩に掛けられる頃、
いかなる無理解なファンもこの現実を認めざるを得なかった
”最速”と”最強”が同一人物という奇跡!
それは単純に世界最速の脚=ボクシング界最速のフットワークという話ではない
読者の脳裏にすぐさま思い浮かんだのは、擂台編で登場した印象深いあの台詞
「ボクシングに蹴り技はない。そう思っていた時期が俺にもありました」
「そっかァ〜・・・ボクシングって地面を蹴る格闘技だったんだ」
まぁボクシングに限らず全ての格闘技において地面を蹴ることは重要なワケですけどね・・・そのツッコミはともあれ
短距離走世界一ってことは、すなわち『瞬発力世界一』ってことです
世界最速の脚を持つ男が、その下半身が生む爆発力をパンチに転化させたならば
その破壊的な威力・切れ味は想像に難くない
まさに選ばれた者のみが持つ身体スペックならではの奇跡。こうして鳴物入りと眉を顰められながらも、想像を絶する結果で大衆を黙らせたボルト
驚くべきことにWBC・WBA・IBF・WBOと4大団体の統一王者です。強すぎる
>9秒前半・・・水の上を走れる人って100m何秒で走れるんでしょうね?
>ドイルをおぶって水の上を走った烈先生のほうがどう考えてもすごい
>板垣先生……もっと、こう、構成というか……
>アイアンマイケルと矛盾しないようにポッと出の天才キャラにしたんでしょうが身体能力は逆立ちしたってピクル以下だしどうすんでしょう
ジャックがドーピングとはいえ9秒37で走ってましたし
>ボルトが表世界の中で飛び抜けてる人間ってのはわかったけど、そういうのを集めたのが最大トーナメントだったわけで…
>グラ刃牙幼年編の時点でガイアが「その気になれば全世界記録を塗り替えられる」と言ってたのに、
今更あんなエピソード入れられても…地下闘技場闘士って何だったの?って感じで…

ボルト否定的な意見も多いようですが、はんぺら的には久々に強さに説得力があるキャラクターなのでなかなかの好印象でしたね。バキじゃなく喧嘩商売読んでるような
まぁアレですよ。ガイアやジャックの身体能力云々のツッコミに関してはもう
2億年前の史上最強の雄とやった後に暴走族とやっちゃう構成力の無さだし今更というか・・・
板垣先生のここらへんのテキトーさ加減はもうマジでゆで御大と同レベルの域に達してると思うんで、「だって板垣だし」で済ませるのが訓練されたバキ読者みたいな
なんといってもその「強さの根幹が下半身」にあるというところがこのボクシング編の流れに沿ってていいじゃないですか
片脚を失った烈先生にとってはまさにラスボスに相応しい相手と言えます
片脚のカンフーマンは世界最速の脚を持つ男にボクシングで勝つことができるのか?
できる。できるのだ(シグルイ風に)
ここにきてようやく支離滅裂だったテーマがカタチとして繋がったっつーかなんつーか。いよいよ最終章に突入した烈の門から目が離せません

>ボクシングは大地を蹴るスボーツ・・・それを体現した「最速の足」を持つボルトと「義足」の烈先生
烈の門最終章はピクル戦で得た物、失った物が色濃く分かれる展開になりそうですね
>烈の門、ちょっとおもろい事になりそうですね。片足の烈と、陸上世界記録のチャンプ
烈が片足になった事によって生じたハンディに、きちっとスポットが当たるのでしょうか。まあ、文字でたらたら説明されそうなイヤな予感の方が強いですが





「近い?刃牙との対決がか?」
「対決じゃねェ。親子喧嘩」
「オーガよ・・・認識はあるのか?刃牙は君にフードを作らせようとしているのだぞ?」
「戦場生活は長ぇ・・・料理くらいは」
「作るのか!?」
「親と子・・・どちらが作るのかは決まってるもんじゃねェ」

一方その頃、ストライダムといつもの会話中の勇次郎はなんかワカりませんが料理作る気満々。海原雄山に見えてきました
およそ地上最強の生物の言葉とは思えぬ発言に驚きを隠せないストライダムは、ビビりながらもおずおずと意見する
「オーガよ・・・父と子・・・仲睦まじきこと喜ばしくないハズはない。この上なく望ましいことには違いない
ただ・・・強大という概念をそのまま結晶化したような君の口からそんな言葉を聞くとは
ひょっとして勇次郎、君は―ウボァー!?」

「まさか・・・・”優しくなった”などと云うつもりじゃねェよな」

会話もいつも通りなら一連の行動もいつも通りの漫才コンビ。禁句を言いかけたストライダムの葉巻を、つま先キックでスパーンと切断する勇次郎
そしてこのストライダムの台詞である
「なんかより一層鋭くなったネ・・・って★てへぺろ」
うーんパターン的にはそんなに回数やってるワケじゃないけど。なんかもう読者としては同じようなシーン100回以上見てるような気になるのはなんでだろう
ストライダムまた来年も勇次郎の生命狙っててへぺろするんだろな。ホント仲良いよねこいつら
でもってラストは買い物中の刃牙が迫る父との対決を感じ取って引き
『なァ〜んか 予感がするんだよなァ・・・』

>マッチメークの話をいまだ期待してるのは俺だけなのか・・・?
>極上のマッチメークとはなんだったのか
>はいはいやるやる詐欺やるやる詐欺

毎度のやるやる詐欺キタコレ
読者のほうはこれまでずっと騙され続けてもはや微塵の予感もしません。多分あと5年経ってもやってないよね「珠玉のマッチメーク」の正体も煙にまいたままだし
この引きの詐欺っぷりはもはや板垣先生の芸風になってきた感があるな
マッチメークも親子対決も次週にはなかったことになってるのが今の範馬刃牙クオリティ。期待できるのは烈の門だけの次号へ続く!
>垣ママ回はいつも神懸って面白いな

花園母子回の浦安は本当にハズレなく神漫画だと思う


戻る