242話

逞しさ

「バキよ。儂にとって範馬親子の喧嘩はこの世の全てに勝る最大のイベントじゃ
警察、機動隊、自衛隊、全てを動員させても止めさせやせん。とことんやらせる準備はある」
「違うなァ・・・範馬勇次郎を止められる軍隊。そんなものがどこに存在するというんだい?
棺桶の山ができる。人間の力ではもう止められない
俺が止める」

>戦いは目の前って言葉が最初に出たのいつでしたっけね・・・
俺が止める(`・ω・´)キリッ
冒頭、徳川邸を訪れ「近いうちに突然親父と戦うから」宣言をかます刃牙。玄関先でガタガタ震えてたヘタレが今頃何か言ってます
「親子喧嘩なんて日常いつでも起きる」とか言ってて、こうやって人前では「もうすぐやるよ」って吹聴してるクセにいざ二人きりになるとあのザマだもんなこいつ・・・・
あの時の刃牙から今の刃牙にかけて変わったことと言えば、千春との喧嘩を経たことだけ。あれで勇次郎と戦う覚悟が決まったような描写も特になかったのにな
大体光ちゃんは何普通に刃牙と話してんだ。
栗谷川さんどこいった。極上のマッチメークどうなった。どうしてこうなった
「止めるか。おぬしの手で」
「うん・・・自信あるなしじゃなく・・・肉親だからね。爺っちゃん、そん時ゃ頼みます
一般市民が巻き込まれないようにどうか警護ってください」
「承知した。この親子喧嘩絶対に止めさせんッ」

くわっ!と目を見開いて親子喧嘩のケアを約束する光ちゃん。まぁ今回の会話の内容を以前鳩山に300キロ積んで自分で言ってますけどねこの人
この刃牙の頼みの後にあの展開になるんだったらごく自然な流れだったのになぁ、とつくづく思う。やっぱりこの構成力の無さは(ry




「こ・・・恋してるって・・・誰に!?」
「倅・・・刃牙にだ」

「え〜〜〜〜〜!!?」
>息子相手にBL…!さすが勇次郎、フリーダムすぎる
>独歩さん不起訴?で良かったですね

と、一方その親父様はと言えば「息子好き好き!ちゅっちゅしたい!息子!」と狂気のカミングアウト
一緒に飲んでいた独歩もナイス顔芸を披露します・・・・って
独歩お咎めなしで即シャバに戻ってるし
極上のマッチメークとは何だったのか
もはや怒りを通り越してリアルに謎に思えてくる程の投げっぱなしです
結局「武器持った凶悪犯VS禁じ手開放した武術家」ということだったのだろうか。栗谷川さんはもう読者の前に顔出せないなこりゃ・・・

「待ちわびた・・・丹念に育んだ種が時とともに成長し・・・遂にはこの俺に牙を剥く
気付いたら・・・刃牙のことばかり考えている。何をしていても心の隅に奴がいる」
「確かにな・・・そいつァ恋だ」
「よく見る夢がある。奴に手も足も出ぬ夢」
「叶いそうか?」

そして先週に引き続き、やたらと息子デレの激しい勇次郎。もう海原雄山にしか見えなくなってきました
いつ何をしていても心の中では刃牙のことを考え、夢に出てくる刃牙には手も足も出ないという。どんだけ息子好きなんだよオッサン
「叶わぬ故・・・夢というのだ」
「フフ・・・嬉しそうだなオーガ。チョッピリ妬けるぜ」

「手も足も出ずに負けそう?」という独歩に問いに対し、ウイスキーを一気に飲み干してこう答える勇次郎だがその表情はニタニタ笑って嬉しそう
ここにきて勇次郎が刃牙のことを好敵手として強烈に認めており、
そして息子として愛していることが読者にも解りましたが
”親子喧嘩はもう目の前だッ!”というラストの煽り文だけは全国読者が華麗にスルーしたことでしょう。こんなモン記号だよ記号
>全くもって勇次郎はバキのどこに惹かれたのかが分からない
>これで本当に戦うならそこそこ良回だけれど、戦わないのがわかってるだけに「ガチホモ近親相姦ハイハイ」ってカンジですね

読者「ねえ、刃牙と勇次郎っていつやるの?」
板垣先生「あ・・・・明日やってやらあ!」

読者「明日っていつの明日よ?」
板垣先生「あ・・・・明日さ・・・・」
明日って今さッッと板垣先生が笑顔で飛び出すのはいつの日か
クソ御堂筋もゴールに向かう気持ちだけは同じだった京伏が熱い!次号へ続く!
あと今週の沼田先生のレポート漫画で梅田阿比先生が超ちっこくて可愛らしく描かれてました
あの可愛さやばいだろ。アレは実物見てみたくなるよな・・・・


243話

親子愛

「ワシかい?ワシならやだね。やらんと云うよりあの範馬勇次郎が相手なら―できない
ワシはほら、護身体質の完全体じゃから
おそらくはこの身体・・・何をしてでもワシを現地へは行かせまいよ」

「ですよねー」
迫る父との対決を前に渋川先生の元を訪れた刃牙。「渋川さんなら父と戦いますか?」という問いに対し、護身の達人の答は「NO」
街のチンピラを夜な夜なボコるくらいなら、勇次郎と一回やればいいのにな
そうすりゃ軽くチンピラ狩り100年分以上の「飢え」を満たす満足感を得られるだろうに
>格下のパンピーを焚きつけてボコして逃げるじいさんが何をほざいとるのかと
>渋川さん・・・町のチンピラに喧嘩売ってスタコラサッサなのが護身の完成形ですかそうですか・・・お前がもう武から離れろ
>チンピラに喧嘩売っといて勇次郎とは戦いたくないとか、達人弱い者いじめしかできないのかよ

「全ての戦いを避ける」術として使うならそれはきっと完成された護身でしょう
でも強者との戦いを避ける一方で、弱者との戦いは自分から積極的に求めてるからなこの人・・・正直武術家以前に人間としての人格を疑います
と!ここで一瞬視線を下方に伏せた刃牙に対し、何を思ったか突如懐に隠し持っていた短刀で刃牙の眉間を突く渋川先生
しかしそこは今の刃牙、油断しているように見えてもその超人的な反射神経と常在戦場の心構えでこの不意打ちをピタリと受け止めます
パシィッ!
達人の奇襲を涼しい顔して難なくやり過ごす高校生。渋川先生は意を決して目の前の少年に自分の考えを伝えた

「ねえ刃牙さん。無理でしょう・・・アンタ戦争しようってんじゃないんだ
こんな技量身につけちまって健全な親子喧嘩だなんて・・・

お止めなさい。あのお父上から離れなさい」
そしてこの空気の読めない発言である
>お止めなさい(`・ω・´)キリッ
前回、前々回の流れの直後にこの引き伸ばしフラグ・・・もう板垣先生が漫画家をお辞めなったらいいんじゃないかな
>また渋川先生が妙なこと言い出した…親子喧嘩先送りにするならするで、ちゃんと面白い展開用意してくださいよ板垣先生
全国のバキ読者達が「はやくやれーはやくやれー」ともはや怨念に近い想いで範馬の親子喧嘩を望んでいるというのに
この期に及んで待ったをかける人物が現れるとは。もう読者もウンザリだよ!
しかもそれが最近株の暴落著しい渋川先生の口から出るあたり、トドメの一撃というかなんというか。どうしてこうなった
独歩も渋川先生も昔はあんなに魅力的なキャラだったのに。いつまでも戦わない親子の引き伸ばしの為に意味のない話を重ねた結果がご覧の有様
なんかもうこのキャラとしての魅力の喪失は
ネプチューンマンとかマンモスマンに通じると思う

ちなみに今週の話で物語が進展したのは僅かにここだけであり、その前に菅首相が自衛隊第一空挺団を訪れるシーンが描かれてます

「近々範馬親子が喧嘩するらしいから、その時は民間人避難のための出動よろしく」
「わかりまんた」
正味的にはたったこれだけのやりとりを
実に14ページに渡って描くいつもの濃密な手法が炸裂
っていうか鳩山に300キロ積んだのにもう首相変わってますね。親子対決まであと何人代わるか見物だ
読者としては事前にこのページ稼ぎがあって「またかよ」とイライラしてただけに、尚更渋川先生の発言でブチンとくるところがあったのでしょう
>今週のバキのあまりの内容の無さにコメントが集まってるか心配です
>数年後自衛隊の皆さんが「親子喧嘩まーだ〜?」と言ってる姿が想像できる
>まーた首相ネタだよ・・
>バキ世界の首相は1年間で何回変わってるんでしょうかね
>これは総理が変わるたびに親子の最終決戦フラグがリセットされるという認識でよろしいのでしょうか?
>みっちゃんが一本電話すれば済むことを、なんでパロ政治家の薄っぺらいやり取りで引き伸ばすん?
>もうバキは政治家出さなくていいよ。誰得だよ。忘れた頃に奴らはやってくるなぁ
>日米で政権交代するたびにこういうの入れるなら終わるまでにあと10回は見られそうですね(苦笑
>光ちゃんの30億は無駄金になったのか・・・
>はんぺらさん……疲れたろう……(引き延ばしに)僕も疲れたんだ……なんだかとっても眠いんだ……(ダルくて)
>もうやめて板垣! とっくにはんぺらさんのモチベーションは0よ!
>次にはんぺらは「続きがまったく気にならない次号へ続く」という!

渋川先生の真意は?まったく続きが気にならない次号へ続く!・・・ハッ!?
いやあ・・・御堂筋のコーナリングは凄かったですね・・・


244話

来訪

「かつて範馬勇次郎は腕に覚えのある者すべての標的だした
それがいつの日からか・・・誰も名乗りをあげなくなった。なぜだろ思うね刃牙さん?
強くなりすぎた。あれじゃアンタ目標にすらなりえん
勇次郎から逃げるのは恥ではない。兵器から身を躱すのが恥ではないように
堂々とお逃げなさい。それを嘲笑る者などどこにもおりません」

渋川先生が刃牙を諌めた理由。そこには達人の人生観から来る深いものが・・・と思っていた時期が読者にもありました
なんてことはないその理由は「相手が強すぎるから」と、刃牙の身を案じてのことだった。普通すぎるだわ今更すぎるわでもはやツッコむ気力もありません
「やっぱりそう。渋川さん・・・あなたもはやり誤解している。勝ち目がないから逃げろという武的発想
果し合いじゃない。決闘じゃない。ましてや腕比べ、試合なんかではあり得ない
父と子。それ以上でも以下でもない
勝てそうだからやる、負けそうだから止すものでもない」

「・・・・・刃牙さん。私の誤解よォ〜く理解しました」
>結局刃牙は何しに渋川ん家に行ったの?ハッキリ自分で結論出せてるのに
そしてそれに対する刃牙の答弁もまた今まで何回言ってきたことかワカらんほど今まで通り
おめーそれ擂台祭の時から言ってっから!そのクセして千載一遇のシチュエーションでは玄関先でガタガタ震えてたから!
たしかに渋川先生の言っていることは今更すぎますが、あの時のヘタレっぷりを考えみれば「止めてもいいのよ」と言葉をかけるのも頷けるというもの
それよりもあのヘタレっぷりをまるで無かった事のように語る刃牙がイライラする

俺思うんだけど。親子喧嘩って”権利”じゃないかって
この世に存在する全ての息子は父親と対立する権利を持ってるんだ
そして父親はそれを受ける義務がある
当然のこと―受けなければならないッッ
まァ・・・あの人の場合そういう心配はないんだけどね
帰り道、ゲーセン入口のパンチングマシーン前でたむろしていたチーマーの兄ちゃん達の輪におもむろに割って入る刃牙
俺パンチングマシーンで100とか出すし
といきなり横からこれを強奪。
100円横取りされた兄ちゃん可哀想にな
事前に兄ちゃんらが出していた最高記録が150kgとかでしたから、刃牙ならば1000以上は余裕で出しそうですが・・・・意外にも結果はむしろ逆
刃牙がごく無造作に放った目にも留まらぬ一撃は
バーが倒れるよりも速くそれを粉砕
機械はその威力を計測することなく0kgという数字を叩き出しました。マンネリ化著しい劇中の強さ演出ですが、今回のこれは久しぶりにカッコイイな

予感・・・というより確信
今宵―親父と水いらず!

>あれ…なんか、バキと勇次郎本当に闘争るんじゃね…?俺、騙されてる…?これも板垣マジック……?
>頼むっ・・オーガッ・・もうこのまま対決をはじめてくれっ・・!
>次回、『バキしんぼ』、果たして今度こそ勇次郎の舌を満足させられるのか?
>果たして勇次郎は刃牙の作った飯に手をつけるのか否か!?来週の見所はそんなもんかな

ラスト、自宅で料理する刃牙のもとへ向かう勇次郎が映され引き
あのコーヒー以来となる親子水いらずの食卓!はたして今回こそはヘタレず戦いを挑むことができるのか?読者はあんま期待してない次号へ続く!


245話

親子接触す

「焼き魚にたっぷりの大根オロシ。キュウリの浅漬け
メカブに・・・ご飯と味噌汁・・・と真ん中にステーキだ」

質素ながらも日本人のDNAに響く美味そうな晩飯
腕によりをかけて作った料理を補修したちゃぶ台に並べ、父の訪問をそわそわしながら待つ刃牙
ほどなくして現れた勇次郎は息子の歓迎を訝しむこともなく、素直に向い合って座布団に腰をかけた

来た・・・やっぱり・・・・理由なんかどうだっていい・・・
ホント・・・どうだっていい・・・
親父が来てくれる・・・

この現実だけでいい・・・
ねんがんのおやこのしょくたくをてにいれたぞ!
範馬刃牙18歳。夢にまでみた父と水入らずの食事に感無量
刃牙の父を超えたいという想い。それは母の敵討ち、自分の18年間の人生に意味を見出す為といった理由もあるでしょう
しかしそれ以上にもっと単純な理由がある。刃牙はこの父のことが好きで好きでたまらないのだ

「母に愛されたい」という理由で強くなろうとしたのが少年期の刃牙ならば、
今の刃牙は「父に愛されたい」が為に強くあろうとしている

考えてみれば可哀想な人生を歩んできた少年である。このひとときが刃牙にとってどれほど幸せであるかは読者にとって想像に難くありません
ちなみにこの間、範馬親子接触の速報から30分以内に総理大臣直轄の空挺部隊がスタンバイ
「これはある意味イラク派遣以上に実戦なのだッ!」
刃牙の自宅周囲数100mを機動隊員達が固め、いつもの会話が交わされるも、きっとこの人達が動くことは今回は無いだろうと思われます。乙

>これ飯食ってそのまま帰ってしまうんじゃ・・・

「いただきま―!?」
二人揃って料理に箸をつけようとしたその時。刃牙は思いもかけなかった父の行動に驚く
なんと勇次郎が食べ始める前に、
スッと食卓に向かって頭を下げたのである
食事に対する感謝の気持ちは一般常識ではありますが。まさかこの破天荒親父がそんな常識を持ちあわせていたとは
親父が会釈!?「いただきます」の会釈!?
そんな習慣があったのか・・・・ッッ お・・・・俺は・・・

この人のことをちゃんと
知っているのか!!?

母の仇と恨み、憎み・・・・やがて許し、そして追いかけた父
しかし少年は父の事を何も知らなかった!

決戦を前により親子の繋がりを深く描こうという流れでしょうか。内容はいつも通りの薄さなれど、展開的には面白かった今回
次号、刃牙は更に自分の知らなかった父を知る!これはちょっと楽しみ。次号に期待


246話

教育

襲いかかり 殺傷し 仕留め 食す
それがオーガ 範馬勇次郎という男ではなかったのか
「いただきます」!?
いったい何に頭を下げたのだ?

両親? 食材となった生き物? そこに関わった人々?
そのどれでもない・・・?
俺?まさかの俺ェ!?

お父さんの食前の会釈を見ただけで激しくテンパる息子
世界でただ2人、この親子だからこそ起こる現象でしょう。父にその動揺を悟られぬよう、キトキトしながらも平静を装って飯を口に運びますが・・・・
「まるでなっちゃいない」
くわあああ!なっちゃいない!本当になっちゃいないぞドモン!
ここで突然発せられた勇次郎からのダメ出しにビビる刃牙。何がなってないんでしょう。味付け?火加減?
やはり親子喧嘩の口火を切るのはヘタレの息子ではなく、好戦的なこの父親・・・

「漫然と口に物を運ぶな。何を前にし、何を食べているのかを意識しろ
それが命喰う者に課せられた責任―義務と知れ」
「は・・・ハイ」

なんてマトモな事を・・・ッ
一分一厘反論の余地もない・・・・!!!

「食べ物は命だからしっかり感謝して食べなさい」
>トリコがバキっぽいかと思えばバキがトリコっぽくなってきた件について
2人がプライベートで親交があるのは何度も触れてきましたが。今回は板垣先生のしまぶーリスペクトといったところでしょうか
至極まっとうな言葉で、食卓で心あらず状態の息子を諭す勇次郎。このちゃぶ台を挟んだ2人を真横から見た構図がなんかシュールで笑える
もう勇次郎が垣ママにしか見えません





この人をたくさん考えた この人の多くを憎んだ この人を超えようと強くなった
この人を知ろうとし確かな成長を遂げた なのにどうだ
俺は一体この人の何を知っているというのだろう

18歳にして初めて見る父の意外な姿に衝撃を受ける刃牙。自分はあまりにも「範馬勇次郎」の事を知らなすぎるのではないか
倒すべき仇。超えるべき父。己の人生の最終目標としてきた人物をこんなにも知らない自分は一体何なのか
「あ・・・そのメカブ・・・最近よく食べてるんだ。カラダにいいからね
パックだから色々入ってんだろうけどさ・・・・カラダにいいから・・・」

メカブはカラダにいい!大事なことなので二回言いました
再び動揺を隠す為、他愛のない言葉で間を持たせようとする刃牙。しかしやはり今度も父から返ってきた言葉に言葉を失ってしまう
「うむ・・・・防腐剤、着色料、保存料・・・様々な化学物質カラダによかろうハズもない
しかしだからとて健康にいい物だけを採る。これも健全とは言い難い
毒も喰らう栄養も喰らう。両方を共に美味いと感じ、血肉に変える度量こそが食には肝心だ」
食品添加物の類を毒のようにコキおろす海原雄山とは違い、食に対する深い度量を見せる勇次郎
放射能喰って生きてそうなくせに
普段の「暴」の匂いがなりを潜めインテリジェンスな輝きに満ちている父に、もはや刃牙は溢れ出る感動を留めることができません
ヤバイ・・・泣きそうだよ
親父が俺にまともな教育をしてくれているッ

ああ、なんてステキな裏切りの数々
親父があんなにも美しく箸を持つなんて あんなにも綺麗に操るなんて
俺の知らない作法の数々を 俺の親父はスマートに身につけているッ
魚って・・・あんなふうに食べるものだったのか・・・

誇らしい。初めて親父がまっすぐに誇らしい
お父さんの箸使いと、アジの開きを綺麗に喰ったことに感動し、「俺の親父最高!」と誇る刃牙
今まで親父の事どんだけ安く見てたんだよ息子
>バキの魚の食い方が汚すぎるwとか思いましたが、
バキは幼少時代に親からそういう基本的なことを教わってないんですよね。そう考えるとちょっと寂しい
>勇次郎が魚を丁寧に食べる、食べ物に感謝する、それだけで何だか笑えてしまうって凄い事だと思うんです
>勇次郎、魚は骨までバリバリ行く人だと思ってた。あと、バキがいろいろ考えごとしてる間にステーキ全部食うと思ってた
意外に我々読者も勇次郎という男をそれほど知ってはいないのかもしれない
>何故だろう・・・バトルシーンでもないのにここ最近のバキでは今週が一番面白い・・・
>こんにちは、いつも楽しく拝見させていただいております
今週のバキがさまざまなところでネタになっていますが、感動してしまった自分はおかしいのでしょうか

感動していいんだか笑っていいんだか絶妙なテイストで顔が変なふうにニヤけてしまう
18年間で自分が形作っていた父のイメージが一新され、更なる尊敬の念、そして超えるべき壁としての認識を強くした主人公
だから・・・だからこそ言ってみたい
親父ィ・・・・

今日は洗い物やってくんね!?
言えるか?言えるか刃牙?俺は勿論言わないに100万ペリカだ!
でもヘタレて言わないって感じじゃなく、まさに覚悟を決めて言う寸前までいくんだけど、そこで勇次郎に
「ご馳走様でした」と言われて感無量になって何も言えなくなってしまう
とかそういう展開だったら許せるな・・・・正直今回は刃牙があまりにも幸せそうなのでこのまま穏便に終わらせてもいいと思う
どうせ烈の門が終わってない以上、ここで親子対決が無いってのは全国の読者が最初から解ってることだしね。次号へ続く!

>俺は親父のことを知らない→こんなの親子喧嘩できる立場じゃない→延期 こうならないことを切に願います・・・
>やばい、バキ久しぶりに面白い。刃牙よかったなあぁぁって思ってコンビニでニヤニヤが止まらなかった
>勇次郎ほどの腕力があっても知識やふるまい、信念がなければ心の中ではただの野蛮人と蔑まれてしまうこともあるでしょう
しかしそういった描写がない
今までとくに意識してなかっただけで今回のバキの内容、スマートに身につけるという表現はピッタリだったと思います


247話

ジャンケン

会釈!また!間違いない!
親父は食事で「いただきます」と「ごちそうさま」をするッ

俺より・・・全然行儀がいいや

優雅にワイングラスを飲み干した勇次郎はちゃぶ台に向かって再び小さく会釈すると、「足りぬ・・・おかわりだ!」などと言うこともなく
部屋の壁に寄りかかってチョコンと行儀よくおすまし座り。なんか可愛いぞおっさん
『俺のお父ちゃんはいただきますだけじゃなくごちそうさまもするんDA!』
と、またひとつ明らかになった父の生態に感動する刃牙。もう完全にアホの子やこれ
そんな嵐のような食事が終わり、食器を台所まで下げた刃牙はいよいよ覚悟を決めて一世一代のミッションを開始する
言うのだ。”地上最強の生物”範馬勇次郎にではない
父・範馬勇次郎に―否!
親父・・・そう俺の親父に気軽に声を!

「親父ィ・・・・ワリィんだけどさ・・・(ワルくねェよちっともッッ)
今日んところはさ・・・・(毎日だっていいじゃねェかッッッ)」

動揺を隠そうと自分の発言にひとりでツッコミながら。ついに刃牙は
全国読者が「絶対言えまい」とタカをくくってた言葉を搾り出す
「洗い物やってくんね?(言った!)」






おそらく18年の人生で最大・・・あの崖から飛び降りた時よりも勇気を出したであろう刃牙
しかし背後にいるハズの父の返答は無言。これはやらかしてしまったか?刃牙の全身に冷たい汗がどっと吹き出します
「(返事がない?)親父も忙しいとこワリィんだけど・・・・」
鬼が出るか蛇が出るか。後悔と恐怖を父に悟られぬよう、平常を装って後ろを振り向くと・・・・

『パ・・・パンチ!?お仕置きの!?』
眼前に拳をにゅっと突き出したお父ちゃん。調子に乗った息子に親父のゲンコツが炸裂するのか?
「殴られる!」と身構えた刃牙に対し、意外にも勇次郎は笑顔でこう提案した
「ジャンケンだ。負けたら食器を洗おう」
「わ・・・わかりまんたッ(敬語使ってんじゃねェッ)
ジャ・・・ジャ〜ン〜ケ〜ン〜・・・・・ぽんっ!」

公平にジャンケンで決めようという父の申し出に、思わず敬語で二つ返事の刃牙。果たして運命の女神はどちらに微笑むのか。デデーン
めっさ手汗をかきながら刃牙が出したのはグー。勇次郎はチョキ。コングラッチュレーション刃牙!
「ねんがんのおやじのさらあらいがみれるぞ!」と喜んだ刃牙でしたが、勇次郎はニッと笑ってそのチョキで刃牙の拳を挟み込んだ
それはまるで獲物に喰らいつく猛獣のような素早さで。次の瞬間
万力のような圧力で刃牙の拳を握り潰す勇次郎の二本指

俺のチョキは石をも砕く!
目を疑う光景です。まさかこんな事が実際に起こるとは

>俺のチョキは石をも砕く!
>そのうち手のひらで米を炊き始めたりするんですね。分かります

>浦安はバキのパロディ・・・そんな風に考えていた時期が 俺にもありました
>まさかの垣ママ×勇次郎コラボ…
>浦安の逆パロじゃねーか・・・やりやがった板垣
>浦安がバキをパクったと思ったらバキが浦安をパクっていた・・・何を言ってるのか(ry
>花園垣と小鉄のジャンケンを誰もが思い出したはず。「私のはさみは石をも砕く どっぽ」

垣ママの逆輸入じゃねーか!!
垣ママ回の浦安は板垣先生も必ず読んでると思うし、まさか知らなかったなんてことはないでしょう。確信犯と思われます
これはもう素直にやった板垣先生を褒めるしかない奇跡のサプライズ
もうここまでやったら勇次郎&垣ママの合作コラボ漫画描いてほしいレベル。編集部マジでこれ企画立ててくんねーかな
痛みでたまらず手の平を開いてうずくまった息子に、父は笑顔でこう言うのだった

「ほら。な?覚えておけ
この世には石をも断ち切る鋏があるということをッ」

「ほらな?」じゃねェッつーのッ
結局ジャンケンで勝ったのに親父の超理屈とどや顔に丸め込まれ、釈然としない顔で皿洗いをする刃牙
なんだこの面白い親子。仲よすぎる
予想通り喧嘩は勃発しませんでしたが、今回の内容にケチをつける刃牙読者はおそらくいないでしょう。なんか変な笑い出たわ
>今までの刃牙で一番笑いました
>【突然帰ってきたお父さんは地上最強生物でした、俺の普通の生活が父親に巻き込まれてはちゃめちゃに!】
ってギャグマンガとして面白いんじゃないかバキ。垣ママとかメイドガイみたいで
>食器洗い権賭けたジャンケン勝負わろたwww もうこんな素敵な親父と喧嘩なんかしなくていいんじゃないかなあ
>刃牙は父を憎んだまま闘うより、先にちゃんと愛情のある間柄になったほうが強いからってことなんだろね
先週?今週の展開は引き延ばしじゃなく、刃牙のベストの状態を作ってるんだと思う

範馬刃牙18歳、戦い以外でも父に遠く及ばないことを知った夜
最近のこの変な笑いがこみ上げてくる展開はまさに最後の朋友の見解コメント通りといったところでしょう
今まで刃牙と勇次郎の間にあまりにも距離がありすぎたし、そのまま戦っても他人とあんま変わらんような関係だったからなぁ
やはりこの物語を締めくくる戦いは「父と子」として戦わなくてならない
その為の地盤固めなんでしょう。ただこれをあと何年引っ張るかを考えるとぞっとする次号へ続く!


※248話〜249話は東日本大震災のためはんぺらレビュー不可


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