294話

栄えある光

質問。強ければ強いほど手に入らないものってなァ〜んだ
答え 『栄光』

何?違う?強くなければ栄光は手にできない?
なるほど一理ある。確かに栄光をものにするためには強さは欠かせぬ要素だ
だが皆の衆。もしその栄光が端っから手の内にあるとしたらどうなさるんだい

金的を打たれて思わず伸び上がった勇次郎の頭部を薙ぎ払う、刃牙お得意のハイキック
まるでバットで殴打されたかのように右に吹き飛んだ顔面を、反対から飛んできた手刀が左に吹き飛ばす
仕上げのアッパーで顎をカチ上げられた勇次郎がなんとかダウンは踏みとどまって息子を睨みつけると、
当の息子は余裕の笑みを浮かべて彼を手招きしていた
父は歯茎をむき出しにして笑う。それは怒りか。嬉しさか
勇次郎渾身のネリチャギが空を切る
ほぼ同時に軸足を狩られ、無様に態勢を崩した彼の頭上には
満を持した弓のごとく振り上がった息子の踵

例えばまるで缶ジュースでも買いに出かけるように
その栄光とやらの場所まで歩いて行き
自販機で缶ジュースを入手するように栄光を手にする


そこには挫折障害の一切が存在しない
>補正はじまた
>普通主人公の逆転というのは燃えるものですが…ここまで燃えないのはきっと刃牙の今までの所業のせいだ
>バキが強くなってるんじゃなくて勇次郎が弱体化してるんじゃないか?
>何がどうなって勇次郎がボコボコにされ始めたのかがよく分からない
>勇次郎は、バキの覚醒を促すためにあえて攻撃を受けたんですよね?ね?
このまま勇次郎弱体化エンドしたらグラップラー時代からのコミック全部売るレベルですよ
>バキラスボス勇次郎と、Toughラスボス覚吾が、同時にメンタルブレイクして急速に弱体化し、同時に息子にサンドバック状態

振り下ろされた脚は顔面に深くめり込み、地上最強の生物はもんどり打って無様なダウンを晒した
観客達の撮る写メが一斉にフラッシュを焚く。まるで急速に失墜する父の姿を笑いものにするかのように
「夢を見る。倅に手も足も出ぬ夢だ」
「叶いそうかい?」
「叶わぬから夢と言うのだ」

そんな話をいつだったか酒を酌み交わしながらしたことがあった。愚地独歩はハンチング帽を深く被りなおし、誰にも気付かれぬようほくそ笑む
それは父を超えた少年に対する祝福か。夢の叶った友人に対する祝福か

皆の衆。手にした缶ジュースに達成感はあるかい?
そのジュースを栄光と呼べるかい?


そして

刃牙がスーパーサイヤ人になって引き

なんぞこれ。ここまでの渋い文調も全部台無しだよ!ねるねるねの「テーレッテレー」みたいで笑える
というワケで「強さも度がすぎると人生から光を奪っちまうんだ」という前回の勇次郎の苦悩の独白を、わざわざ1話かけてやり直しただけの今回のお話
>一話でいい話を何週もやる。今の板垣ってそういう奴
>今回は予想以上に酷かった。栄光の定義なんていらないべさ。どうでもいい
>最近のバキは1ページ(酷い時は1コマ)で表現出来る事を一話使ってやってる気がする
>結局地上最強とは何だったのか
>手に入ってるじゃん栄光。缶ジュースを買う気軽さで。これが「強敵」とか、自分でも言ってる「達成感」とかなら何もおかしくなかったのに
>わからない…バキがいままで積み上げてきた死闘があったから範馬の血に目覚めたのか?
範馬の血の覚醒に比べれば、これまでのあらゆる努力も、死闘も無駄だということなのか?
北斗の拳みたいに今までの相手がバキの脳裏に浮かんだりすればこれまでの集大成って感じがするけど
血に目覚めました!→一方的にボコるじゃあどう受け止めていいか悩むよ。はんぺらさんはどう思います?

>先週の『人間の次元に下りてきた』のに加えて、良い悪いではなく、『ああ、勇次郎も年を取ったんだな』と寂寥感を覚える内容でした
昔の彼はもっと動物的な衝動に終始突き動かされて、得体の知れない残虐性に満ち、
呼吸をするのと同じくらい暴力を振るうことに理由を持たなかったのに
果たして気付いているのでしょうか?今自分が巡らせている思索が、
かつて彼の最も忌み嫌った『上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき』行為であることに
長期連載作品の場合、作者の哲学や人生観の変化に影響されて内容が変わるというのもあるかもしれませんね
今回の勇次郎の変化はジョジョでディオが段々と物質的な支配欲よりも内面的な充足を求めていった(1部→6部)のに通じるような気がします

内容としては完全に「前回の5分延長」なので皆がキレる気持ちも解りますが
ただ三部作続いた物語のラストバトルという事を考えれば、勇次郎の独白に2話くらい使うのもまぁ
単行本で読むなら丁度いい読み応えかなぁと
「次号はどうなるんだ?」って待ちわびてる週刊連載でやられるとアレだけどね・・・・

なにはともあれ親子喧嘩クライマックスなのに恋人である梢江も、兄であるジャックもこないまま一人で覚醒してしまった刃牙
梢江はヒロインとして当然、ジャックは異母兄弟とはいえ兄だし、この親子喧嘩の決着は見届けるべき人物だと思うんだが。板垣先生そういうテンプレ嫌いだからな・・・
ていうかこの期に及んで勇一郎なんて新キャラの幽霊出すくらいなら
朱沢江珠の幽霊出せばよかったのに
この親子対決にあたって、刃牙最愛の母親の登場シーンが「お父さんを喜ばせなさいッ!」の1コマだけってどうなのよ。こんなに盛り上がらなくていいのかと
遂に完全覚醒を果たした刃牙!父はこのまま手も足も出ず息子に敗北を認めるのか?
それともここから親父最後の意地を見せるのか?親子喧嘩の決着は近い次号へ続く!

こうして煽りを書いてみてもどうにも寒い。ここに「梢江」とか「母」とかいう単語が入ってくると全然違ってくると思うんだがなぁ。そんな感じの次号へ続く


295話

努力しても

なァ刃牙よ。いいもんだなァ・・・親子ってのはいいものだ
こうして親子水入らず 親であり子であることを堪能する
いいものだな親子ってのは

「なァ?」
「なにが「なァ」だが知らんけど。思ったとおり―否。思った以上に俺達は繋がっている」
嵐のような猛攻を受け地面に突っ伏した勇次郎だったが、その状態から倒立で起き上がると両手を腰に当てて笑顔で息子に語りかけた
「今の攻撃でもまるでダメージがないのか」と観客達は父の余裕にどよめくが、おそらくその認識は違う

勇次郎は人生初とも言える大ダメージを受けている。だからこそのこの言葉であろう
「なにがなァだか」と応えた息子も、父の言わんとしていることをその肌で。そして心の繋がりで感じていた。俺達は親子なんだと

「混じりっ気なしの範馬だ」
「嫌じゃないさ。範馬を生きることは」
範馬とは何か?質問するまでもなくその実感は

そう俺は正真正銘 範馬の子
努力しても 努力しても 努力しても
努力以上が手に入っちまう

全ての「努力」を無意味にしてしまう才能。超人の遺伝子。範馬の血
父がそうして人生に生き甲斐をなくしたように、刃牙もまた自身の異能を認識・自覚していた
両腕を広げて構える父に、刃牙が最後の一撃を放たんと超高速の踏み込みで迫る。本来ならばおよそ観客達常人の目には追えぬ速度
だがその両者の姿はまるで・・・・

だからもう・・・諦めたんだ




















!!!


父がこの世で最強であるからとか。母親の仇であるからだとか。そういう理由があるからじゃない。もっと単純で根本的なこと
親子だから
息子だから俺が面倒を見る

刃牙最後の一撃は剛体術でもフロントネックブリーカーでもなく。ケンシロウが尊敬する長兄ラオウに放った最後の一撃と同じ
万感の思いを込めて天へと突き上げる、渾身のボディブロー
己の人生の全てを受け入れて放った刃牙の一撃。勇次郎が笑い、同時に二人を中心に凄まじい衝撃波が発生する
先週までの流れでしばらくモノローグだけで1話使う話がダラダラ続くんじゃないかと思ってたら、まさかの決着手?
これは終わるのか?本当にもうすぐ終わってしまうのか範馬刃牙
結局このラストバトルを生観戦したキャラは光ちゃんと独歩とピクルとオリバさんだけかよ!フィナーレが近づく次号に続く!


296話

雄々しき二人

打ち込まれた拳の威力は強靭な腹筋を容易くを突き抜け、その背後の木の葉を舞い散らせる程の強烈な衝撃波を発生させる
己の波乱万丈18年の人生を全て受け入れて放った、刃牙渾身のボディブロー。果たしてその一撃を受けた父の感想や如何に
おお・・・いい・・・い〜いパンチだァ・・・
いつ以来か・・・腹筋を貫かれるのは・・・

そ れ だ け か よ !
いかにも最後の一撃っぽく描かれたあの演出は一体何だったのか
頭を垂れて後ずさりはしたものの、すぐに顔を上げニヤリと笑う勇次郎。まぁ少なからずダメージは受けてるようですが・・・
「親父・・・退屈してはいないかい?」
「退屈を嫌い・・・国内国外・・・地球の裏側。果ては北極にまで
遊び相手は武術家、アスリート、猛獣、大型獣、武器、闇社会、国家権力、軍事力・・・
それらに見つからなかった心を満たす玩具がこんな近くに」
「近くどころか」

「その通りだ。彷徨い探し求めた青い鳥は・・・辿り着いた我が家どころか俺の一部だった」

>バキと勇次郎の会話長いですよね・・・
>また話の途中でトークタイムっすか。思うにこのトークがいけないんじゃないでしょうかね?
お互いバケモノ級のタフネス・スタミナ・回復力の持ち主なんで、
話してる間に体力が回復しちゃって、体のいいインターバルになっちゃってるんですよ
まるで前戯・後戯・ピロートークをきっちり挟んだ熟年夫婦のスローセックスみたいな喧嘩ですなw
ま、闘いとSEXは表裏一体なんであながち外れた例えでも無いんですけど
強すぎるが故に失ってしまった生き甲斐。それを再び見つける為に世界中を飛び回って「遊び相手」を求め続けてきた勇次郎
ありとあらゆる敵と戦いながらも満たされることのなかったその欲求が今、ついに満たされた
ここに範馬刃牙プロローグにおける、フリオ少年の問いが帰結する

我が子刃牙・・・その両の拳は
過去のいかなる刃より鋭利で
いかなる弾丸より迅く
いかなる巨漢より重く
いかなる殺意より凶悪で
いかなる狙撃より予測不可能だ

>上から降ってくる網も予想不能だよな、勇次郎!
>トーナメントのスナイパーも予測不可能だったくせに(同意見多数)

「そして天使のように優しく、恋のように甘い」
「それもまた動かしがたい事実だな」

目の前に立つのは人生最強の敵にして、救いの主
愛息・刃牙の攻撃は勇次郎を脅かすものでありながら、同時に彼を癒し、喜ばせるもの。なんとも彼等らしい親子の絆ではないか
ちなみにテキストに起こすと短いモンですが、必殺の大ゴマ構成でここまでで既に15ページを消費
先週の展開で「おお、これはもうすぐ終わりそうだ」と身構えていた読者達も、いつもと変らぬページ稼ぎにいつも通りの溜息を禁じ得ません
ところがバットしかし。ここから事態が急転する

「親父・・・幼児が玩具を手に入れたらどうなると思う?
夢中んなって遊び、遊び、遊び・・・
最後は壊しちまうんだ」
「・・・ッ!」
「おお・・・」
『死・・・!』

その言葉を聞いた独歩・光ちゃん・オリバさんに緊張が走る
完全覚醒した刃牙はもはや父に対して微塵の気後れもなし。スーパー範馬人としての力を遠慮することなく父にぶつけ、

結果、父の身に最悪の事態が起ころうとも構わないという趣旨の宣言だった
>勇二郎も範馬の血に完全覚醒した時、おもちゃのごとく勇一郎にとどめをさしてしまったのでしょうね
あくまで殺意ではなく、父と全力で語り合った結果。おそらくは勇次郎もこのようにして勇一郎をその手にかけてしまったのでしょう
この大観衆の目前で公開殺人が起きてしまうのか?刃牙の爆弾発言に水を打ったように静まり返る現場だったが・・・直後
その静寂を切り裂き、小柄な人影が2人の前に歩み出た。何者?






「男同士イチャイチャと・・・見てらんないよ」

>決着しないのかよ!結局今までと同じ様な内容で全く進展のなr梢江様きたああああああ
>勇次郎は刃牙に腹筋を砕かれたようですが、僕は最後のこずえ様登場で腹筋を崩壊させられました
しかし、『どんな狙撃よりも』ってすごい自虐ネタ
>梢江の登場に全住民が吹いた
>梢江様が出てきた瞬間コラかと思いましたわ
>「お?とうとうジャック兄ちゃん来ちゃう?」→( д ) ゚ ゚ スポーン
>梢江様参戦!梢江様参戦!!梢江様参戦!!!w
>こ、こずえ閣下!!! ここにきてまさかのバキ親子フルボッコフラグが……痺れるでぇ
>梢江様が来たので、バキも親父も殴られて終わると思います
>バキの真のラスボスが現れちゃった…どうすんだよ
>梢江さまのラスボスオーラが半端じゃない件
>独歩、オリバ、ピクルが観戦に来たときより遥かにオーラがある件
>梢江様降臨!!次号は血の雨が降るぜ…
>コズエ△wなんだこの強キャラ臭wwwwwwアライジュニアやゲバルより強そうじゃネェかwwwwww
>梢江さまぁぁ!!いちゃいちゃいちゃいちゃ(だらだらだらだら)ホントに見てらんないんで、コイツらやっちゃって下さいよ!!!
>オリバさんの「死・・・」が梢江の殺気を感じての発言にしか見えない

うあああああああああああああああああああああああああああああああ
なんとこのタイミングで松本梢江参戦
地上最強の親子を上から目線で見下ろすこの眼光。ヒロインなのに「登場」ではなく「参戦」という言葉が本当によく似合うお方です
勇次郎フィギュアの謳い文句「巨凶降臨」は彼ではなく、この人の為にある言葉だと思う
>梢江さんには正直もっと早くに登場してほしかった こんなグダグダになる前に
>梢江最強伝説キター!っていうかこのまま収束できずにグダグダ展開になる悪寒
>梢江が出てきたため、親子喧嘩はここで水入り?本当の決着は別の場所でってことになるんでしょうか?
>ここで梢が出るとは……どうか水入りにはなりませんように
>この梢江は特にいりませんでした(ハトよめ風に)
それにしてもこの御機嫌斜めのご様子、不安です。まさか本当にこの期に及んで喧嘩中断させたりしないだろうな
はんぺらこれまでレビューで「梢江出せ」と言ってましたが、それはあくまでヒロインポジションとしてラストバトルに華を添えてもらいたいが為
話を無駄に長引かせる為の登場ならば望んでいません
どうにもこの流れは後者のような嫌な予感が・・・・もしマジで水入りになったらもう俺はレビュー辞めるぞ正直な話・・・
>観衆A「バキの彼女ッ!?」 観衆B「メチャクチャ強そうじゃんッッッ」 観衆C「親父よりこえー」 梢江「邪ッッッ!!!」
親子の団欒を引き裂いて梢江降臨ッッッ!次週、巨凶範馬の系譜が地上より消滅するッッッ!(嘘アオリ)

>梢江様は、刃牙の子を身籠っている可能性ありませんかね?
>梢江懐妊報告→範馬の血はこれからだ!→ハッピーエンド もうコレでいいです
> 梢江登場でちょっと気になったんですが、彼女がこうもキモの太い態度を取れる根底にはバキへの恋心だけじゃなく、
彼女の死んだ父親に対する思いも関係してるように思えます
彼も闘士だったそうだし、ひょっとしたらその死に勇次郎も関係してたりして…板垣先生が忘れてなければ
この時点でどうかはともかく、梢江の妊娠展開はこの物語の締めとしては確定事項と言えるくらい確実やね
ただでさえ最強の女が更に「母」としての強さも手に入れたら、もうその強さは想像を絶する。こんな格闘バカの親子なんて目じゃないな
あぁ・・・ほんでもって結局最後は
「最強より最愛」ていうフレーズで締めたりすんのかなぁ。もしかして
怒りのヒロイン、主人公親子にモノ申す!一体どんな高説を聞かせてくれるのか気になる次号へ続く!


297話

範馬たるもの・・・・

「地上最強の親子喧嘩?テレビでもネットでも大騒ぎよ。けど・・・いいよもう」
地上最強の親子喧嘩に割って入った地上最強の女。不機嫌オーラ全開の梢江様は二人の闘いの何が気に入らないのでしょうか
いつもなら梢江がそれを口にするまで10ページは稼ぐところですが、今回は意外にも2ページ目でいきなりズバッと核心を突いてきました

「やるならやる。止めるなら止める

一つ叩いてはペラペラ・・・二つ蹴ってはイチャイチャ
見てらんないよッ。まどろっこしくてッ!勝負じゃないよこんなの」
>言った言った梢江が言ったー!
>流石梢江様!俺達(読者)ができないことを平然とやってのける!そこにシビれる!憧れるゥ!

先週のレビューでも朋友コメントで熟年夫婦のスローセックスに例えられてたこの親子対決がgdgdになってる最大の理由
少し戦ったと思ったら長々とトークタイム。また少し戦ったと思ったら長々とトークタイムのくり返し
そりゃ親子喧嘩でずっと闘いっぱなしじゃつまらないし、父と子の会話を挟むのは読者としても盛り上げ演出として期待はして読んでるんですが
なにせメリハリがないというか本当にダラダラ感が酷いのがここまでの読者の評価でしょう
そんな読者の思いをまんま直球で投げかけた梢江様
昔の板垣先生は「俺が描きたいモノ描いて何が悪いんでェ」とか言ってネットの評判なんてまったく意に介さない人物のイメージがありましたが
最近は烈先生の「言葉に気をつけたまえ」や観客の「話長くね?」、そして今回の梢江様と幾度に渡る自虐ネタの数々を見るに実は人一倍気にしてますよね
さて読者の代弁となった梢江様の言葉に、そんな刃牙(板垣先生)はどのように反論するのでしょうか

「仰る通り。よく喋る。その通り。試合ではない・・・ただしこれは勝負ではある
親子だからね。そりゃ喋るさ。いちゃいちゃもするさ」

>梢江に説教されて腰に手を当てて同じポーズをとる親子に何か笑いました
>梢江様に向かって二人仲良く並んだ範馬親子がなんか笑えるw勇次郎無言だしw

親子並んでラットスプレッド・フロント(ボディビルのポージング名)をキメながらそう答える刃牙
ちょっと首を曲げたところもそっくりで、いかにも似たもの親子って感じがするナイスな絵面です
「しかも嬉しいことに親子だからこそできる遊びがある
今夜俺が使った技術。そのほとんどは相手が親父だから使用した
他人にはとうてい使えない”死んじゃう技”だ
親父に至っては繰り出す技術どれもが兵器並だ
梢江。だからこそ君は止めたのだろう」





”会話する余地があるなら イチャつく愛しさがあるなら
戦うなんて止めたらいい
死んじゃうくらいなら 殺しちゃうくらいなら
敗北なんて受け入れちゃえばいい”

心から憎みあっている親子ならまだしも。お互いに愛しく思っている父と子がどうして戦わなくてはいけないのか
なぜ血を分けた父と子が命のやり取りまでせねばならないのか

梢江・・・女性の君には或いは理解し難いだろう
備え続けた技術を 積み上げ続けた苦痛を
存分に発揮できる幸せを
思う様に解き放つ喜びをッ


俺にとっての親父は
親父にとっての俺は

そんな我が儘が許される唯一無二の存在なんだ!

生涯をかけて探し求めた生き甲斐。「全力で遊べる相手」にようやく巡り会えた勇次郎
それは父だけでなく、刃牙もまた同じ
あらゆる努力を凌駕する血を持つ刃牙にとって、スーパーサイヤ人になった今の自分の全力をぶつけられるのはこの世にただ一人父だけ
二人が拳をぶつけ合うのは男として、そして親子として至上の喜びなのだと
父の突きを合気で返し、放った蹴り脚で父の髪の毛を掴んで頭を引っ張る刃牙。これは「これまで登場してきたライバル達の技」の流れに入ったか
>梢江様が読者の心情をズバッと代弁してくれて胸の空くような思いですが、同時に刃牙の言い分も全うで困ってしまいますね
これは親子喧嘩という名の特異なコミュニケーション。ショースポーツや試合ならケチがいくらでもつきそうな塩試合でも、
当人達にとってはそれこそ見世物じゃない(勇次郎なんて凄く嫌がってましたしw)
逆に人様の家庭の問題を面白半分に見物して、外野からどうこう言う方が図々しいってもんです
おっと!かといって読者から見た読み物としての評価まで論点のすり替え対象にはしないでくださいね板垣先生ッッッ

まぁなんだかんだいって
梢江は出ても出なくても一緒だったよねこの内容だと・・・
結局のところ梢江はヒロインとしての役どころが用意されていたワケでもなければ、梢江伝ばりに二人をどつき回すでもない
単に刃牙と勇次郎の「だって俺達は仲良し親子だから」というカミングアウトのキッカケ役でしかないという・・・これ別に梢江じゃなくてもいいよなぁ
>この梢江は特にいりませんでした(二回目)
そんなワケで特に話は動かず。先週の引きと今回なかった事にして来週号読んでも、問題なく繋がるよねこれ。次号へ続く!


298話

見物人

「喰らっても・・・喰らっても尚・・・喰らい尽くせぬオンナであれ
倅がお前を喰らい尽くしたのか尽くせぬのか・・・それはいい
確かなことは”刃牙は強くなった”
無関係ではあるまい。礼を言う」

息子とセックスしてくれてありがとう!

と大観衆の見守る中で息子の彼女に頭を下げる勇次郎。まさか地上最強の生物に礼を言われるとは思わなかった梢江様、思わずたじろぎます
「れ・・・礼を言われても困ります。私は刃牙君が強くなるためn」
「時間だ。オンナがいつまでも居る場所じゃない」
「張り倒されないうちに隠れてねェと怪我するぞ」

「私は刃牙君が強くなるためにセックスしたワケじゃない」と反論しようとした梢江様でしたが、それを最後まで聞くことなく遮る勇次郎
礼を言った1秒後には「帰れ」とか面倒くさいオヤジです。梢江様もこんな姑は嫌だろうな
勇次郎だけでなく刃牙にも帰れと言われて気圧される梢江様。しかしここでハイと言って引き下がるくらいなら最初から出てきてません

「屈しないわ。だって・・・キャアッ!」

でも屈しました(ハトよめ風に)
「引かないのはお前の勝手だけどそこに居ると死ぬぞ」とばかりに、梢江のことなどお構いなく戦闘を再開する2人で引き
これ先週ラストと何か変わったのか?梢江はもう先週ので十分に論破してただろうに、この無意味なし一週プラス感ったら酷い
>JK「これよりクズなシナリオ見たことがない。ゴミか?」 

ちなみに今回のサブタイトル「見物人」とは、本来ギャラリーを取り締まる為に配備された自衛隊員達のこと
範馬親子の戦いのあまりの凄さに、その職務を忘れてただただ見入る彼等を
ナレーションはこう語っています
見過ごそうではないか・・・
今彼等が目の当たりにしているのは頂。興味を引かれて当然。憧れて当然
見 過 ご そ う

なんでしょうかこれは。今週も話進まないけど見過ごしてくれよ!という板垣先生のメッセージでしょうか
3部作続いた長編作品のラストバトルと比べるには比較対象として間違ってるけど、トリコが超絶テンポで話が進んでるだけに尚更ひどく見えてくる刃牙

もう親子対決開始から1年が経過してるワケですが。板垣先生あと何週かかりますか?な次号へ続く


299話

血肉を争う

少年も 父親も 恋人も 気づき始めていた
近い・・・終了りが近い

子を持つ親 親を持つ子 多くの親子達が気づき始めていた
この親子喧嘩は不和ではない
これって融和だろ

世の全ての親子達が
お手本とすべき親子関係だろ!


全てをさらけ出し真に心と心を通わせ合う、お手本とすべき親子
ギャラリーの誰もが理解していた。公衆の眼前で殴りあうこのメチャクチャな親子の関係は、決して不和ではないことを

転蓮華にいった刃牙、それをぐっと踏ん張って再び頭上に刃牙を戻す勇次郎
その姿はまるで、子供を肩車してやる父のようで・・・といったところで引き
これで今週の内容終わりです。おわリ―です・・・(島田敏の声で)
回を重ねる度にレビューのテキスト量が加速度的に短くなってますが実際こうなので仕方がない
今回劇中ナレーションで「終了りは近い」と明言されましたが、はたしてここから決着まで何週かかるのか注目です
「決着は直後でした」

「口を慎みたまえ。数瞬を詳しく語っているだけです。嘘は言ってません」

あの伝説の弁明がまた炸裂しそうな予感バリバリで次号へ続く


300話

肩車

なんて夜だ・・・
培われた全部てを使用わせてもらった・・・
この親父が・・・全てを受け止めてくれた・・・

おまけにこんなサプライズまで・・・

それはまるで、二人の仲睦まじさを観客達にアピールするように
子を肩に担いだ父はゆったりとした歩調で彼等の前を歩いて廻り、子は恥ずかしがることもなくその嬉しさを素直に噛み締める
こうして親子らしいスキンシップをとったのはいったい何年ぶりか。父の温もりを感じながら少年は今夜の出来事全てに感謝した
範馬刃牙18歳、至福の夜だった

「刃牙よ・・・なァ?」
「ハハ。なァ・・・って」
「言いにくい」
「こういうのもいいモンだな」とでも言いたかったのでしょうが、照れてその言葉を濁す父。言われずともその気持ちは息子も一緒
言葉少なく交わしたそれが親子の最後の語らい。観客の誰もがそれを理解していた
「そろそろだ。思い残すことはないか」
「うん」
父の確認に息子が頷き、1つに重なっていた親子は再び2人に別れる。着地した瞬間、背後から父の腰に手を回す息子
その強靭な脚力と背筋力が、見事な弧を描いて父の脳天をアスファルトに叩きつける。まさかの
ジャーマンスープレックス
しかし勇次郎はそのダメージなど意に介さぬかのように起き上がると、更なる連撃をその身に浴びながら笑みを浮かべてこう言う
「こらこら。イカンな・・・俺とて辛い。続けたいのだ」
この至福の時をいつまでも味わっていたい、と。だが

何にだって 終わりがある・・・

刃牙の猛攻の隙に割り込んだのは、双掌による超高速の鼓膜破り
MUGEN視聴者ならばBGM「哀Believe」が流れる事でしょう
このムーブメントはまさしく、愚地独歩の心臓を停止させたあの最強の一撃の前フリ
既にここまで鬼の貌を出した状態で何十発というパンチを息子に浴びせてきた勇次郎ですが、やはりあれはMAXの一撃ではなかったという事か
ここから放たれる次の勇次郎の一撃こそ、正真正銘彼の最大最後の攻撃
刃牙は回避不能と言われるこの一撃をどう捌くのか?いよいよ最後の交錯!決着の近い次号へ続く!


301話

壁画が表すもの

「教授。この横顔はひょっとして・・・」
「うむ。先ほどの悪魔と見て間違いないだろう」
「ならば教授。この向き合っている小さな悪魔は」

「おそらくは・・・親子
父親と息子だろう」


驚くべきことに壁画にはまだ続きがあったピラミッド内部。そこに描かれていたのは対峙する親子の悪魔の姿だった
なるほど。この壁画はかつて古代エジプトに範馬の血の祖たる人物が存在したということを示すものではなく、
古代エジプトの予言者が「視た」未来の映像だったという事か
「それにしても父親の背後にある夥しい人の群れは・・・」
「私もそれを考えていたところだが、よく見ると実にバリエーションに富んでいる。人種も性別も年齢も
一見部下に見えるこれらの群れだが・・・或いは彼を讃える存在なのではないだろうか」

「カリスマだと?」

「うむ・・・多分だけど・・・・」

「父親悪魔」は世界中の老若男女から憧れられるカリスマではなかろうか
最後は自信なさそうに「多分」などと言っちゃうお茶目な教授ですが、たった1枚の壁画の絵から見事にその事実を推察。すごい勘してます

と、ここでカメラは鼓膜を破られた刃牙達へ戻ります
>はんぺらさん教えてくれ、エジプトの場面は一体何の意味が有るんだ
>この壁画は特にいりませんでした(ハトよめ風に)
>バキ世界のギャラリーは大興奮なんだろうけど、リアルギャラリー=読者は「早よせぇや」感満点
もうここまで来たら見届けないと歯切れが悪いってだけなんじゃないかと。壁画とかなんやねんwいらんw
>バキの内容の無さはキングクリムゾンで吹き飛ばされても違和感の無いレベル
>バキシリーズってダイエットしたらすんげーボリューム減りそうですよね
グラップラーはともかく、カタカナバキと漢字バキ合わせたら30巻いかないんじゃないでしょうか
数年前からずっと要らん話ばっかり。もちろん今週も
範馬のルーツを解き明かす鍵かと思われていた壁画は結局未古代人の来予見図に過ぎず、ただの演出としての意味合いだったワケですが
その演出としても今回は中途半端で「いつものページ稼ぎか」という印象だけ
だってもうこれだけで8ページ消費してるからね・・・と話の腰を折られたところで気になる前回の続きはどうなったのか
勇次郎の鼓膜破りが炸裂し、ついに親子の最後の交錯の時がきた
刃牙は父の渾身の一撃をどうやってさばくのか?読者注目です





「聴覚のないまま。聴こえぬまま聴け」
と思ったらまだパンチしてませんでした
鼓膜を破ったまま刃牙の顔を両手で挟み、
「聞こえないだろうけど聞け!」と無茶苦茶を言いながら息子に話しかける勇次郎
鼓膜破る前に言えよと。いやこれツッコミじゃなくマジで
だって先週「これが最後の会話だ」ってすごい良い感じに親子の語らいを終えてさ、「なんにでも終わりがある」って鼓膜破りにいったんでしょう?
なのにまた会話に戻ってんですけど
いやマジで・・・流石にこの構成力の無さはプロの作家としてどうなんだろうか。「指折り数えてゼロになったらパンチする」って言っておきながら
次週でいきなりルール変えたあの時くらい酷いでしょこれ。前回の引きが全く意味ないもん
>もう誰が悪いのかわからないこのクソ展開。担当か、板垣先生か、編集長か、みんなか?
もはや読者のフラストレーションは
珍遊記を生み出せるレベル(漫☆画太郎「珍遊記」5巻おまけ漫画参照)に達しますが
勇次郎が口にした言葉は、そんな読者達が思わず怒りを忘れるほど非常に意味深なものだった

「勇次郎と刃牙。今から成すこと・・・これまでの続きではない。ましてや始まりでもない
これを以って〆とする。これを以って終了りとする」
この親子喧嘩、仮にどちらが勝とうがこの二人はこれからもずっとこんな親子関係を続けていくものだとばかり思っていましたが
これから成すことで、「範馬勇次郎と刃牙の全てが終わる」
この言葉の意味するところはただひとつ
彼自身が父・勇一郎に対しそう決着したように
生死を以ってこの親子喧嘩を終わらせる
という事でしょう
「小指から順にこう・・・・そう・・・」

まるで始めて息子に格闘技の手ほどきを説いた、あの頃のように
基本中の基本である拳の握り方から教え、息子との最後の瞬間を準備する父。いや良いじゃないですかこれ。最後の演出としてかなりいいですよ
先週の会話の流れの最後からこう行ってればすごい自然だったのに!
途中で鼓膜破り行ってから、何事もなかったかのようにまた会話に戻るからせっかくの良演出が台無しですよ。勿体ないなぁ
>自分が放つのではなくまさかの鬼哭拳伝授?
今回のシリーズが最後ならもう使う機会無い上にどう考えても勇次郎の死亡フラグ これは何か色々と怖いですね

今度こそ。今度こそ親子の最後の交錯の時きたる!(もはや嘆願)
長き戦いのフィナーレが近い(不安) 次号へ続く!



302話

この世で一番優れた道具だ
日常のあらゆる道具の役割を果たす
そして言わずもがな。武器になる
ハンマーとなり刃となり槍となる。まずはハンマーの作り方だ
小指からこう・・各指の根本へ順に薬指から中指へと・・・よし
ここからは逆だ。人差し指から順に折りたたみ、仕上げは親指で締める

何を握った?力だ
力を掴むのだ
掴んだ力を打ち込むのだ

掴んだ力を射し込むのだ
人類最古にして最良の武器
それが拳だ

範馬刃牙は普通の子供のように父と遊んだ記憶はない。物心ついた時、父から初めて教えられたのは拳の握り方だった
しかし彼はそれを辛いと思ったり嫌だと思ったことはおそらくなかっただろう
思い出の中の父の顔は、いつも楽しそうな笑顔だったから
少年は強い父を誰よりも尊敬し、大好きだったから

構えにはこだわるな
拳の配置は肉体に訊け

『最初の最初・・・初めて親父がくれた知識・・・』
「フフ・・・忘れぬものだ」
あの頃のように父が握ってくれた拳を、少年は懐かしい眼差しでじっと見つめる。まるで昨日のことのように思い出せる最初の教え
足は勝手に開き、拳はすーっと自然体でポジションに収まる

防御の一切を忘れろ。重心を前足拇指球へと集めろ
打ち込むことだけに集中しろ その他一切を濁りとしろ

父と子の足元のアスファルトが、その人外の踏み込みによって砕け散る。二匹の獣が夜の闇に疾駆する
最後に勝敗を決するのは、もはや技術の優劣ではない
これからこの2人の親子が放つのは、
一切合切の濁りを捨てた純粋なる一撃である

己の全存在を乗せた拳は
全てに勝る


通用するもしないもない。思う必要すらない

”強さ比べ”ってな
そういうもんだぜッッ!!

最後の攻撃は、一番最初に父に教えられていた
おお。いいじゃないですかこれ。親子対決最後の交錯としてはこれ以上ないシチュエーション
あとはこれで刃牙の拳が勇次郎よりも一瞬早くその胸に突き刺されば、綺麗に決着ですが・・・・

ドパァン!と互いの拳は互いの顔面にヒット。のけぞった上体を踏ん張ってこらえた二人で次号へ続く
えええええええ。せっかく良い感じだったのに
決着の一撃じゃなくて、
次号から始まる殴り合いの最初の一発にすぎませんでした
なんだよもうモノローグ的には完全に最後の攻撃だったじゃん・・・・ここで終わらせておけば綺麗だったのに。殴り合いからどう着地するんだろう
明らかに終わらせどころを逃したと思われる引きで次号へ。ラストまであと何週かかるか不安です
とりあえずエジプトの壁画はあと一回は出てくると思う
>色々技やって最終的に殴り合い・・・アレ?オリバさん戦の焼き直しだな
>もう全然意味わからない。最終決戦なのにこのグダグダぶり・・・どうしてこうなった
>この親子喧嘩、東方シリーズのスペルカードルールだと思って読めばストレス溜まらなくて良いんじゃないでしょうか?
激痛「地上最強の鞭打」→懇願「弱気の百面相」→象形拳「範馬勇次郎の型」→神域「迎撃の輪廻」
→鬼哭「悪魔に授かった筋肉」→直伝「人間双節棍」→・・・それでも長ぇぇぇ〜〜〜ッッッwww


303話

比較べっこ

我が身を危険から遠ざけつつ敵を制す
それが武 それが格闘技
急所が集中する人体前面を 防御をかなぐり捨て刃に晒す
最早それは武術ではなく 格闘技ですらなく
強さ比較べ 男雄漢比較べ

冒頭から16ページかけ見開きと大ゴマで激しく殴りあう親子。そこに一切の防御は存在せず、ただひたすら自分の全存在を乗せた拳をぶつけ合う
互いに顔面を打つ度にガクンと腰こそ落とすも、決してダウンなく踏ん張り次の一打を叩き込む。既に肉体ではなく精神の世界の勝負か
取り囲むギャラリーが固唾を飲んでこの勝負を見つめる中、人ごみを掻き分けながら最前列に出てきた一人の人影があった
「アレガ・・・・アレガオーガ・・・」

痩身の黒人中年男性。およそ格闘技をやってるとは思えない体つきなので一般人なのは間違いないですが・・・・
男性は勇次郎の姿を視界におさめた途端、
その双眸から涙を溢れさせ地面に突っ伏した

男性が取ったのは、オーガに対する感謝の祈り
なんでしょうこの人は。察するに長らく続いていた地獄のような内乱が、勇次郎の参戦によって終結した国の人でしょうか
そういえば範馬勇次郎は伝説の傭兵でありますが
彼の参戦動機というのを特に考えたことがありませんでした
だって戦ってなきゃ死んじゃうような人間だし、ただ戦いの場さえあれば何でもいいんだろうと思ってましたが・・・・
ベトナム戦争然り、強者から弱者を守る戦いだけ選んでたとか実はありそう
まぁ勇次郎にとっては「より手応えのある相手と戦える」というだけの單純な理由にすぎないのかもしれませんが
この黒人男性のように、オーガの参戦で戦争を終わらせてもらった人々から見れば彼は神にも等しい救いの主という事になります
伝説の傭兵オーガ、その知られざる秘密が今明らかに。次号へ続く!
>>今週のバキ なんか黒人のオッサンが出てきてオーガを拝んだ。おわり


304話

闘いが停止る時

「アレ・・・なんか・・・いつの間にか・・・・
外国人増えてね?」

前回ラストで現れた痩身の黒人男性のみならず。いつの間にか多くの外国人達が最前列に押し寄せている事に気付くギャラリー達
やはりこの人達の正体は
オーガに戦争を終わらせてもらった国の人々で間違いなさそうです
そして迫力の4連続見開きページで殴りあう親子

本来ならば最終決戦の演出として「板垣先生すげえ。バキすげえ」と賞賛されるべき手法のハズなんですが
既にもっととんでもないのをオリバさん戦でやってるだけになんともはや
ラストバトルですからこれくらいの描写はやって然るべきなのに、「またページ稼ぎか」としか読者に思われないのが悲しいところです
「大将・・・信じられませんや。あの範馬勇次郎とブン殴りあってますぜ」
「妬ける・・・」
「なんならもう少し前へ」
「いや・・・ここでいい」
『最前列じゃん』
そんな親子を見つめるのは3週連続同じ会話で3段オチをつけた花山さんと千春
特に重要なシーンでもないと思って先週、先々週とスルーしてたのに、まさかこんなオチを用意していたとは。板垣先生侮りがたし
『この無呼吸連打が停止る時・・・
その時こそがこの親子喧嘩の決着!』

と独歩のモノローグが出て引き。うん・・・・ていうか・・・・
>今のバキは珍遊記くん100人ぐらい作れるレベルで恨みかってると思う
>花山と千春が最前列に並んで終わっただけじゃん
>先週のバキは内容無さ過ぎて驚いたんだすが、今週はそれを更に上回ってました
これ先週ラストから何か進展があっただろうか?いやない(反語)
板垣先生、あと9回なのに大丈夫ですか次号に続く


305話

対峙する相手

弱き民・・・弱き民・・・
弱き民の前に立つ鬼がいた

男の背後には
いつの時も弱者の群れがいた


デデーン。と、冒頭からやたらカッコイイ勇次郎の姿
やはり最強の傭兵「オーガ」は弱者を守る為に戦場に赴いたのか?それこそが彼の闘争目的だったのか?
あまりにも意外すぎた真実にビビりつつ、読者が震える手でページをめくります

弱き者の味方? ノン
正義の味方? さらさらノン

彼ら弱き者の前には必ず強き兵士がいた
男は決めていた
自らの立ち位置は常に強者の前!

>バキは予想を裏切り、期待を裏切らない漫画なのに予想通りに期待を裏切る漫画になってる
と思ったらそんなことは一切なく、「強いヤツと戦いたいから必然的に弱者を守るカタチになっただけ」でした。うん・・・
そんなこと今更説明されなくても読者全員解ってますけどね
驚きの真実でもなんでもなく、誰もが解りきっていることを延々と大ゴマで語るナレーション

迫害される弱き民は強国にとって最大の脅威を
神と崇め、天使のように愛した

>もうこういうのは勇次郎外伝にでも描けよ
>板垣センセの「あと十話」って言うときは、普通の漫画家なら三話もあれば十分な時なのね
>何で今更カモミール・レッセン級のエピソードを…
>バキ終了まであと10回程度とは言いますが、なんでしょう  試合終盤のロスタイムをパス回しで時間稼いでるような展開は
>いつもお疲れのはんぺら師に代わり、今週の刃牙は私がレビューさせていただきます!
残り数週間のはずなのに『何も進展しなかった』…以上、今週の刃牙でしたっ!!
>バキ進まんなぁ・・・いや一つの答えが出たんだけど分かってたことだしそのために丸々・・・なんだかなぁ・・・
若勇次郎が見れたのは何か嬉しいけど・・・アライのこともあってこのへんの「強者弱者」は何かある?とかも思うけど・・・
この次週へのヒキの弱さというか・・・あんまり期待!ってならんこの気持ち・・・
>第二次Zのガイオウ様とホットドッグ売りのエピソードみたいな、
圧倒的な存在の気まぐれが意図せず小さな幸せを生み出してるって話は結構好き
・・・今ここで挟むべきじゃないけどな
>まるで話進まなかったですし、多分「クソ」ってコメントばかりだと思います。実際、評価に悩むところではありますが・・・
アライ父との邂逅で、勇次郎が語った「あなたを尊敬する」に繋がる、「今までのグダグダ展開をとりあえず忘れた上でいえば」
よいシーンだったように思います。なんかこう、モモタロスとか、デビルマンのアモンとか、
「とりあえず俺は戦いが好きなんだよ、感謝とかされてもイミフなんだよ・・・まあ、ちょっとくらい気分いいけどな!!」
みたいなキャラクター好きです
と最後に締めくくって終わりです。おわリーです・・・「例の外人達が勇次郎を拝む理由」を解説した回だったワケで
この話自体は解りきっててもここで入れるべきだと思うんですが
せいぜいページ数の1/3、どんなに尺取っても半分くらいで済む内容を豪快に1話分使いました
板垣先生は自分が「あと10話以内に終わらせる」って言ったのをちゃんと覚えてるんだろうか。次号へ続く!
>板垣御大「待ってくれ〜!俺はまだ何週で終わらせるか決めかねているんだ〜!」


306話

拳から伝わるモノ

息子の拳は父を感じていた
父の拳は何を思う?
この家庭問題はTVカメラを通じ 携帯電話を通じ
全国のお茶の間へ パソコン画面へと流れ出た

TVの生中継、そして携帯撮りのムービーから全国に向けて放送される地上最強の親子喧嘩はついにクライマックス
勇次郎がドレスを出した時には一旦散り散りになった群衆も、今はその距離数mというところまで肉薄して親子から目が離せないでいた
”この親子を脳裏に刻み込みたい!”
年齢や性別を超越し、見る者全てにある種の感動すら与える凄絶な殴り合い。日本全国の老若男女がこの闘いを見守ります
「俺は・・・この立ち会いどっちの勝ちを望む?」克己も。渋川先生も。モニターに釘付けになりながら自分に問う
そしてもう一人。オンボロアパートの一室でその巨躯を震わせ、涙を浮かべながら2人の闘いに見入るのはこの人だった

「親父ヨ・・・俺ダッテ出来ルンダ!」

弟と違い、父に愛されることのなかった兄
やっと出てきたと思ったらTV見ながら「俺だってやれる!俺も愛してくれ!」て。ジャック可哀想すぎだろマジで
勇次郎の息子で刃牙の兄という極めて重要なハズのポジションなのに、最終決戦でこんな可哀想な役しか与えられない板垣先生どうなのよ
というかオリバさん・ピクル・独歩・花山さん千春に続いてようやく新たに3人のキャラが出てきたワケですが
この役者揃ってない感ヒドイ。最後の闘いなんだから加藤末堂とかさぁ・・・栗谷川さんとかもさぁ・・・あと何より誰より
本部先生出せよ!本部先生!
もうただの殴り合いに突入しちゃったから遅いけど!刃牙3部作最後の闘いがこの人の解説によって彩られなかったのはファンとしては無念の限りです

己のタフネスを誇る為?
スパートする息子を抱き締める為?
開手したその掌を父は静かに広げた


と勇次郎が両腕を広げたところで引き。何がどうなるのかわかりませんがまったく続きが気になりません
3部作続いた壮大なストーリーの最終決戦だというのにどうしてこうなった。往年の読者としてはなんとも悲しい気持ちで次号へ続く


307話

父からの抱擁

視えているのか 聴こえているのか
父の肉体を打つ拳 拳打つ父親の確かな感覚
痺れ続ける拳のみが 父と我が身を繋ぐ唯一の絆

打っているのか俺は・・・?せっかくの触れ合いだ
打つように打ったんじゃ勿体ねェよ・・・そう・・・
抱き締めるようにね 打つんだ

『今週含めあと5話で完結』
ついに最終話までの誌面カウントダウンが始まった刃牙。あと5話でどうまとめてくれるのか板垣先生の手腕に注目です
既に意識は朦朧とし、目の前にいる勇次郎の姿も視認できぬままに拳を繰り出し続ける刃牙
そんな状態でも少年の心を支配するのは父への強い愛情だった
せっかくのスキンシップ、ただ殴るんじゃ勿体ない。抱き締めるように殴るんだ・・・と思った次の瞬間
そんないじましい息子の心中を汲んだのか。いや。きっと彼自身が息子以上にそうしたかったのだろう
父は大きく広げた腕で、ガバっと息子の身体を抱き寄せる

嬉しそうな。愛しそうな。そして悲しそうな表情を浮かべながら
父は持てる力の全てを込め、
愛息を抱き締めた


母の時と同じ、父の強烈すぎる想い。刃牙は受け止めることができるのか?次号へ続く
>愛を否定していた勇次郎が、江未に対して愛で放った、ある意味最高の技
こんなにgdgd展開の中じゃなけりゃ最高に盛り上がってたんだろうなあ・・・
>おそらくは勇次郎の「最愛」であった江珠を葬った鬼抱擁を受けた刃牙
間違いなく耐えきるのでしょうが、これで刃牙が耐えきれなかったら
勇次郎は誰も心から全力で抱きしめられないことになるんですね。切ない・・・

これはあれか。
「刃牙からの抱き締め返し」が決着の攻撃でしょうかね多分
「ありがとう親父・・・俺も親父が好きだ!」つってメキョっと。世界最強の父を倒したのは、世界一の父への愛情だったという・・・
「愛以外に人を強くするものなどあるか」
「最愛に比べれば最強なんて」

結局オリバさんと梢江の言ってた通りだったと。これはなかなか終わり方としては綺麗でいいんじゃないですかね
まぁここまで持ってくる過程がグダグダすぎて残念でしたけど

ちなみに今回はオズマ大統領が勇次郎のマネをするシーンが5ページに渡って描かれてますが
例によって本筋には1ミリも関係ないただのページ稼ぎです
>このオバマは特にいりませんでした(ハトよめ風に)
残り5話でもこの姿勢を崩さないのはもう、怒りや呆れを通り越して逆に感心してしまう。是非最後まで好きにやってください

>読者「TAWAKE」
>TAWAKEと言いたいのはこっちだよ
>今現在、一番TAWAKEているのは間違いなく板垣
>初めてチャンポオン立ち読みしてバキの内容の薄さからそれでも書いているはんぺら氏をすごいと思った

このTAWAKEが(師範風に)


308話

母と同じ

イッたな肋骨・・・2本・・・3本・・・もっと・・・さすが・・・
何度目・・・?今宵何度目の・・・
”さすが”・・・?

5年前に母が受けたのと同じ。父の膂力による、父の最大の愛を込めた抱擁
それは息子の肋骨をベキバキにへし折り、この夜の中でも最大級のダメージを与えるに至った
仰向けに倒れもはや指一本動かせない刃牙をしげしげと見つめ、勇次郎の
生身レントゲンが発動する。スケスケだぜ!
下顎骨・・・骨折 オトガイ結節・・・骨折 下顎枝・・・骨折 他亀裂多数
左眼窩底・・・骨折 鼻骨・・・陥没 上顎骨・・・骨折 他亀裂多数
前歯奥歯共に摩滅・・・欠損・・・損傷多数 両鼓膜・・・破損
頚椎・・・左右捻挫30度以上 肋骨・・・骨折6箇所
両手骨及び手首共に軽度の炎症 両足骨・・・軽度の捻挫共に軽度の炎症 
全身余す所なく皮下出血
 
脳・・・内蔵・・・・数カ所の・・・・

「いいだろ もう」
>中学生バキVS花山さん時は同じようなダメージで「よかった。まだ始まったばかりだ」とか言ってたくせに
ずいぶんとまるくなりましたね勇次郎さん

息子のダメージをもう戦闘不能と判断したか。勇次郎の口から飛び出した終戦宣言
ダメージ的には刃牙と花山さんが戦った時とそんなに差があるようにも見えませんが、まぁ勇次郎がそう言うんだからそうなんでしょう
『それでいいッ!これ以上の続行はもう闘いではない・・・
巨凶ではない・・・』

範馬勇次郎もやはり人の親だったか。この判断に独歩も胸を撫で下ろし、勇次郎は倒れた息子に背を向けると悠然と歩き出した
まるでモーゼの十戒のように、真っ二つに割れる群衆
勝者の花道と化したその通路に勇次郎が足を踏み入れると、誰からとなく労りと感謝の声が投げかけられた
「あ・・・あ・・・あざーっす!」
「ありがとう!」
「ありがとうございます!」

「オスッ!」

「アザース!」

『佳き時を過ごした・・・・』
そこに「実の息子をこれほどまでに打ちのめす人でなし」に対する非難は一切ない
男として息子と全身全霊で語り合った父親に対する、尊敬の念だけがあった
余韻に浸りつつ、満ち足りた気分でその場を去る勇次郎。3部作続いた親子喧嘩はまさかの刃牙敗北で決着かと思われた・・・その時
当然そんなワケわからんラストで終わるワケはなく。
”何か”の気配を感じて振り向く勇次郎
そこではさっきまで仰向けだった刃牙がうつ伏せになり、なんとか起き上がろうとプルプルしてる状態でしたが

「蹴ったな・・・」
勇次郎、満面の笑みで謎の「蹴ったな」発言
「誰」が「何」を蹴ったのか
まさか沿道の観客の一人が勇次郎を背中から蹴ったワケではあるまい。そんな命知らずがこの世にいるとは思えません
ここに居合わせる人間の中で、勇次郎を蹴れるのはただひとり範馬刃牙のみ。しかし勇次郎を蹴るには余りにも距離が離れています
梢江が刃牙の子供を妊娠していて、その子が「梢江のお腹」を蹴った?
これはありそう。ありそうですが、それだと刃牙が果たせなかった目標を息子が継いじゃう流れだから刃牙の敗北は濃厚?ちょっと考えにくい
というか正直どうでもいい感がヤバイ
だって最終回まで今回含めて4話ですよ。あと3話でここからどうやって逆転勝ちするんでしょうか。エピローグとかはあるんでしょうか
考えれば考えるほどまともな最終回が見えてこないこの流れ。板垣先生最後のミラクルを見せてほしい次号へ続く
>ここでバキが死んで、かわりに最後に勇次郎を「蹴った」梢江の腹の中の子供が次回作の主役になるとか、
そんな最悪の展開だけは勘弁してほしいものです
>『蹴ったな』 この言葉の真意はなんでしょうね?ここで終わらせるという勇次郎の提案を『蹴った』のか、
それとも刃牙の鬼頭脳が、リアルシャドーを相手に体感させる超能力にでも覚醒したのか・
>勇次郎を蹴ったのは刃牙のスタンド攻撃でしょうかね
>本当にバキはあと4話で終わるんですかねこれ・・・エピローグ的なものは全くなさそうだ
>コレほんとに後3回で終わるんですかね。第四部が来たらもう耐えられませんわ
>"あと3話で完結"嘘だッ!!


309話

巨凶からの贈り物

「蹴ったな
歩き去る俺の横っ面に一発・・・・見舞いやがった」


”誰が何を蹴ったのか”
気になる先週ラストの勇次郎の発言は「刃牙のシャドーが去りゆく勇次郎に一発かました」という
ほとんどの読者がまず最初に思い浮かんだのがコレであろう、
ごくごくフツーの予想通りでやや拍子抜け
刃牙本体の肉体はうつ伏せに倒れたまま。しかし勇次郎の眼前では、ファイティングポーズを取る息子のシャドーが未だその攻撃を止めません
『闘志なお衰えず・・・・見るに耐えん』
既に勝敗は決したのに、その精神力だけで父に抗い続ける息子
この闘いを最初から観戦してきた独歩も、その刃牙の痛々しい姿には思わず視線を逸らすしかない・・・・と。その時だった
「フフ・・・わかった。刃牙、もういい」
ポケットに突っ込んでいた両手をおもむろに抜いた勇次郎。だが彼はそれを荒ぶるシャドウに対する迎撃に向けることなく
なにやら腰の前あたりでスッスッと動かし始めた。その所作は・・・
『ウソでしょ・・・』
その動きが何なのか気付いた梢江の瞳にじわりと涙がにじむ。彼女だけでなく、その場に居合わせた人間全てにはその動作が何なのか解った





『あれは・・・・ッ
と!豆腐!?』


夥しい数の見物人が確かに目撃した
地上最強の手が慣れた手つきでかき回す鍋
刻むネギ 漂う匂いまでもが・・・
それほどまでに 父親の動きは完璧だった

なんと勇次郎が行ったのは
シャドークッキングでの味噌汁作り

刃牙の憧れであった何気ない家庭の日常シーン。台所に立つ父の姿と、その手作りの味噌汁
それを今エアプレイではあれど、この大観衆の面前で勇次郎は行ったのだ
「できたぞ。起きろ」
倒れ伏した刃牙に対し、まるで布団で寝ている息子を起こす父親のように声をかける勇次郎
それはここまで死力を尽くして戦った息子に対する労いの褒美か。はたまた「コレ食ってもう一回だけかかってこい」という最後の激励か

「シャドークッキングで息子への味噌汁完成ッッ!?」
先生!打ち合わせと全然違うじゃないですか!?(担)

そしてラストの煽りがコレである
嘘みたいだろ?この漫画あと2話で完結なんだぜ?
>今週は腹立つを通り越して板垣先生が哀れになりました
3部続けた(続いたではなく)自身の代表作を締めようと残りわずかまで来て、未だに訳が分からん引きで興味を繋ごうとは
わざわざ意表を突かなくてもテンプレで先が読みたくなる展開なんて幾らでも描ける人でしょうに。
>数日後、バキハウスで本物の味噌汁を作る勇次郎だったらまだ感動したんですが
>この御飯事が最終回まで後三回という状況でやることなのかと問いただしたい、小一時間くらい問いただしたい
>これぞ地上最強のクッキングパパ
>もう残り2話全部使って味噌汁の試食会でいいです
>第4部料理対決編へ続く
>蹴ったな・・・(チャンピオンを)
この期に及んで事前打ち合わせの内容をひっくり返す板垣先生。どうやら信じがたい事に着地点は未だ見えてない様子
21年間という長期連載を成した大作が最終回間際でこうも読者の気を揉ませるとは誰が予想しただろうか。もう最終回にも期待してない次号へ続く


310話

親父の味

何もない空間に見えない壁を見せてしまう技術がある
重量0の空間に高重量の荷物を見せてしまう技術がある
同様にギャラリーはハッキリと見た
巨凶範馬勇次郎会心の作 豆腐のお味噌汁を
前代未聞 空前絶後の

エ ア 夜 食 ! ! !

居並ぶギャラリー達全員の目に、確かに”見える”その光景
それはちゃぶ台を挟んで向かい合う親子の団欒。幼き日からの憧れだった、父の手料理を前にした少年の姿だった
『こんなものしかねェ・・・』
『充分すぎるほどです。お父さん』
『よしやがれバカ。親父でいい・・・・膝崩せ』
二人は口を開いていない。しかしギャラリー達にはその会話すらも聴こえてくる
初めての父の料理を前にかしこまる息子と、そんな反応に照れる父親。この2人の関係を知る人間にとってはなんとも言えぬ微笑ましさ
『冷めるぞ』
『いただきます。あぁ・・・美味い・・・
ちょっとしょっぱいけど』
父の味噌汁は美味かった。しかし好みの差なのか、刃牙にはやや塩辛い味付け
「美味しいですお父さん」とその旨を伝えると勇次郎は嬉しそうに笑ったが、その後に付け加えた一言には表情が強張った
『フフ・・・味噌汁の味ひとつわからんか』
「じゃあ食してみたらいいじゃん。ほら』
渾身の味噌汁にダメ出しを受け、ちょっとカチンときた勇次郎。「お前の舌がレベル低いだけだ」と反論するが刃牙はすっと椀を差し出す
刃牙としても味噌汁の味に関しては譲れない部分があるらしく、「マジでしょっぱいってば!飲んでみて確かめてよ」と食い下がりますが・・・
「くだらん。真似事は所詮真似事。水ほどの味もない」
ここまでエア団欒に付き合ってくれていた勇次郎がいきなり現実に復帰
「味を確かめろって?実際に味のしないものはどうやったって確認しようがないだろ」と、至極まっとうな言葉でもって味見を拒否します
と。次の瞬間だった!

「ああ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!」
「こんな味噌汁飲めるか!」刃牙、父の料理を豪快にちゃぶ台返し!
「真似事は所詮真似事」とたった今自分で言ったばかりの勇次郎も、そのあんまりな行動に思わず大声を上げずにはいられません
「このバカ息子!よくも俺の味噌汁を!お父さんは怒ったぞ!!」微笑ましい団欒タイムもつかの間、再び親子喧嘩再開?
といったところで
次号最終回。この流れで次号最終回です
>決着つかないで終わりそうですね、宇宙人が攻めてきて終わりの方が100倍マシにみえる不思議
<もうここまでエア○○できるなら、エアお母ちゃん出して家族水入らずで暮らしてENDでいーよもう
>個人的にはママンが登場するならエア食卓も評価したが、今回のは何もやってないに等しいから怒りすら覚える
>板垣センセの巻末コメ「考えるんじゃない、感じるんだ」・・・アンタはちょっとは考えろ
>叫びたいのは勇次郎じゃなく読者の方でしょうね。一体いくつ似たようなコメントがきてることやら
>バキが文字通りの「茶番」
もうどこにでも着地してくれって感じです タイトル変えて新章続投とかは勘弁して欲しいです
>板垣先生は自身の名声を貶めてまで何がしたいのでしょうか
ここからどんな最終回になるにせよ、第四部になるにせよ、白けるのが目に見えているのが最早どうしようもない
>勇次郎味噌汁はちょっとしょっぱいらしいですが、ここ数ヶ月の展開も相当しょっぱい件
>エアちゃぶ台をひっくり返すバキ…これは板垣先生の「もう投げるわ」ってメッセージなんだよ!
え?みんなもう想像はついてたって?
>漫画のまともな終わらせ方ひとつわからんか・・・
>このグダグダ感を最終回で回復するには梢様が二人をフルボッコにするしかない
>ギャグとしては面白いですね
これが一年グダグダ喧嘩した上での結末でなく、20年続いた漫画の集大成でなければ
>来週はバキないからな・・・このまま二週間待つんだぞみんな
>かつて最終回直前で合併号となったにもかかわらずここまで待ち遠しくない漫画があっただろうか?
>エア夜食にエア団欒、エアちゃぶ台返し・・・次はやはり、エア最終回?
>はんぺらさん刃牙の最終回予想をお願いします。私には全く想像できないので(苦笑
>バキの惨状に心が折れかかっているかと思いますが、
チャンピオンを支えるためにボロボロになった大黒柱だと思って供養してあげてください
>バキがどんな形で最終回を迎えるかはさておき、はんぺらさん、長らくのレビューお疲れ様でした
今後はカラクリオーや一体さんに傾注なさるということで、楽しみにしております
…バキの最終回を読んだ後ではこれを書く気力は残っていない気がするので、今週書かせていただきました

いやあ・・・ヤンジャンのテラフォーマーズすごい面白いよね
(刃牙最終回予想から逃避した)
昆虫能力を開放した主人公達!その力は凶悪な火星ゴキブリを圧倒なるか?人類反撃ターン開始の次号へ続く!


最終話

さようなら

「ああ〜ッッ!!!」
一切の遠慮なくひっくり返したちゃぶ台によって、お椀と箸が宙を舞う。「俺の味噌汁が!」とすっとんきょうな声を上げる勇次郎
咄嗟に勇次郎が取った行動は刃牙を叱りつけるでも張り倒すでもなく、ふっ飛んだお椀と箸を慌てて空中キャッチすることだった

勇次郎の動揺ぶりときたら。今宵、刃牙と戦ったどんな瞬間よりも必死の顔してます
「オヤジ・・・救われたなァ」
そんな必死なお父ちゃんを座ったまま見上げながら、なんか上から目線で物を言うバカ。もといバキ
なんでも今のちゃぶ台返しは勇次郎を侮辱したものではなく、むしろその逆。彼を救ったものだと言う。つまりどういうことだってばよ?
「この俺を救っただと?フフフ・・・その通りだ
思い当たるフシがある。あの味噌汁はたしかに少ししょっぱい

認めるのが嫌で誤魔化しちまった。嘘をついちまった。俺の動揺を察したお前がちゃぶ台で俺を救った」

ゲェー!?少し味噌の分量が多すぎたか。実は味噌汁がしょっぱい事を知っていた勇次郎
「エア味噌汁の味見とかバカバカしい」とバキが薦めた味見を断ったのは、それを認めたくないがための「逃げ」だったのである
それを察した刃牙は父のプライドを守るため原因物味噌汁を消滅させたのだ

「強さの最小単位とは我が儘を通す力。意志を通す力
貴様はこの俺を・・・地上最強を炊事場に立たせた
我が儘というならこれ以上はあるまい
ここに地上最強を名乗れ」
「俺に飯を作らせる方法は簡単だ。首根っこ掴んで無理矢理作らせればいい」かつて父の手料理を望む息子に、勇次郎はこう答えていた
ならば自分に味噌汁を作らせた刃牙は、
地上最強を相手に最後まで意志を通したという事になる
だから息子よ
今日からはお前が地上最強だ!
オオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオ
「オーガが認めたッ!息子の最強を認めたぞッ!
範馬刃牙が地上最強だッ!!」
居合わせる大観衆の前で、「地上最強」の名を息子に譲った勇次郎。耳を劈くような歓声が新たなる「地上最強」となった少年を讃える
だがしかし、鼓膜を破られている刃牙には観衆達が何を騒いでいるのかわからない
ただ1人だけ静寂の世界にあり、少年は立ち上がって父にこう言った
「決着の際、頭部の標高が上にある者。見下ろしている者が勝者。親父の言葉だ
親父は俺を見下し去っている。あの時俺は殺されていた
争えない事実。俺の敗北です」

ダメージで起き上がれなかった自分と、見下ろして去っていく父。勝負という形式ならあの抱き締め攻撃で自分明確には敗北している
だから親父、俺の負けです
あなたはやはり強かった!

オオオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオオ
「刃牙が認めたッ!地上最強の敗北宣言だッ!
どんな決着だァーッ!!!!」
ついさっき新たな地上最強となった男の、いきなりの敗北宣言。これはいったいどっちが勝ったのか。観客達は再び湧き上がる
否。この二人の対決に明確な勝ち負けなど最初から必要なかったのだ
何故なら2人は父と子。互いに倒すべき敵でもなんでもない。これは「勝負」ではなく、どの家庭ににもある「親子喧嘩」なのだから
「勝負ありッ!」
と、ここでしゃしゃり出てきた光ちゃんが声高らかに決着を宣言。部王国でその内蔵を見た勇次郎が呆れたように笑う
彼が最も望んでいた戦いを観れた喜びからか。その肉体を蝕んでいた癌は
綺麗サッパリ消え去っていた
なにこれ。2人の戦いが奇跡を起こしたってベン・ハー的なアレか

最強を手放した父と
勝利を手放した息子

各々が共に、自己にとっての最大を差し出した親子喧嘩
ここに終了・・・!!!


戦いを終え以前にもましてお互いを理解し合い、固い握手を交わす父と子。そして・・・あ、これがラストページでした
範馬刃牙、唐突に「完」!!

>いやあまさかの壮絶な決着・・・さらに江珠と勇次郎の間にあんなことがあったとは・・・
梢江の言葉といい最後の最後で度肝を抜かれる中身の濃い展開でした。凄い最終回でしたな!!
>「俺にエアおままごとでエアしょっぱいエアみそ汁を作らせたお前が地上最強だ」
「あーあー聞こえなーい。でも見下ろしてる奴が最強だってパパ言ってたからやっぱりパパが最強だね!」
「何か分からないけど超すげぇ!」「…で、どっちが地上最強なの?」
「何か分からないけど超治った!」「…どっちが勝ったの?」
『範馬刃牙、完ッッッッ!!!!!』
>思い当たるフシがある。この親子対決はかなりしょっぱい。板垣の動揺を察したチャンピオンが、最終回で…板垣を救った…
>夢オチのほうがまだましなレベル
>はんぺらさんの代わりに「テラフォーマーズ最高!」と言っておこう
>今週のバキが「テラフォーマーズ最高!」というコメントで埋まる予感
>バキ最終回はいいからテラフォーマーズ1巻のレビューしてください
>この最終回は特に必要ありませんでした(ハトよめ風に)
>刃牙レビューはレンジでチンしてオシマイにすれば良いと思います
>合計100巻を越える一大シリーズのラストがこれでいいの?という気持ちでいっぱいです
>みっちゃんの病気が治った以外なにも進展が無い最終回
>バキ最終回見ました…あ、うん、キングダム面白いですよね
>刃牙最終回でしたね。みつどもえが別チャンに行ってしまうのが本当に残念です
>バキ最終回読みました。なんというかもう・・・テラフォーマーズ面白いですね!この間の休日に1巻探し回りましたよ!
バキ親子は火星にでも行けばいいんじゃないでしょうか
>勇次郎が負けを認めた時点で刃牙に勝った無敗のピクルが最強

>もうバキの最終回は無かったことにして、今週は更新休んでもいいと思います
>案の定わけわかんない終わり方でしたね
この決戦が始まる前から、最終回は試合に勝って勝負に負けた式に勇次郎を敗北させるしかないと思っていたんですが
確かにその通りではあるものの、こういう風な表現方法でやられても(´・ω・`)
>「範馬刃牙」最終回、とても感動しました。次回作は昔、板垣先生が描いていた「グラップラー刃牙」っていう格闘漫画の続編が読みたいです
すごく面白かったのに第一部完と言ったっきりなのが残念です。はんぺらさんは「グラップラー刃牙」覚えてますか?
>はんぺら………救われたなァ………(刃牙レビューから解放された的な意味で)
>話が進むごとに残念な印象が強くなる刃牙シリーズでしたが、
最後まで見続けられたのははんぺらさんのレビューが楽しみだったことが大きかったと思います。お疲れ様でした!
>あんなにこだわってた「最強」が茶番一つで捨てられるんやな。そんなもんのために潰された武術家達は血涙もんやろうな
>最後はどちらも最強!みたいに終わりましたが結局刃牙は戦いでは勇次郎に勝てなかったことが残念です
料理でしかも妄想の料理で勇次郎に対してワガママを通したと言われても今までの戦いはなんだったのかと
>終わり方としては悪くなかったと思います
バキが勝っても、勇次郎が勝ってもベタな展開になってしまうのでこういう形で終わったのはなかなか面白かった
ただ、ココまで来るための展開が酷すぎたんですね
>バキの最終回読了後の感想が「やったねはんぺらさん、これで一休さんやその他の更新に専念できるね。」しかないんですが
最終回だけならまずまずよく閉めたように思うんですがそれまでのグドグドっぷりが酷すぎたー
>母に対する思いがほぼスルーされて終わった時点で、もうどうでもよくなってしまいました。敵討ちじゃないのは解っていますが
>皆さんバキの最終回に辛口ですが、自分は面白かったと思います。前回のあらすじが
>お互いの哲学により勝利を手放す。筋立て自体は悪くはないですね
これが一年だらだら続けた結末でなく、勇次郎が負けを認める理由が背筋の凍る茶番でなく、後日談無しのバタバタエンドでなければ
つーかこれでいいなら一年前に江珠殺した理由説明から逃げた時点で勇次郎の負けじゃねえか
>決着付かずは仕方ないとしても、「本当に書きたかったラストを書けたのか」というのは、作家として大きな問題だと思う
ロングインタビューでその辺が語られるんでしょうか?
>板垣先生が読者をどう思ってるかは巻末コメントがすべてを物語ってる気がします
読者は刃牙の良いラスト、長期作品の締めを望んでいたのに板垣先生にとってはこの程度にしか捉えられてしかいないんだなと
>バキシリーズの代名詞とも言える地上最強の生物という言葉までこんな形で犠牲にして終わらせるなんて
グラップラー時代の板垣先生と同じ絵柄の別人の板垣先生が描いてるんだと思っています
最後に一度はんぺらさんがバキレビューやめようとした時存続を望んだ私ですが心底後悔しています。お疲れ様でした
>はじめまして。もう屋敷にお邪魔するようになって6年くらいになります
ここにたどり着いたきっかけがバキレビューだっただけに、ともにバキへの失望の念を味わわなければならないことを残念に思います
ただ、逆にバキという漫画をとおして、はんぺらさんという存在を知ることができましたから、その事実においてのみ、板垣先生には感謝
バキレビューが終わっても屋敷には足を運びますが、ひとまずこれまで様々なバキへのツッコミを共有させていただき、本当にありがとうございました
>小理屈とは無縁の強さが勇次郎だったんじゃねえの?これじゃ縁日で飴をねだる子供でも最強を名乗れる
>バキの終盤の迷走具合の原因は「何をもって勝利とするか」をぼかしてしまったことじゃないかと思います
地下格闘場もギブアップ以外では明確な勝敗ってつきにくいルールなんですよね。負けを認めず立ち上がってくる限りは決着が付かない
それゆえ鎬兄弟のような傑作エピソードも生まれたんですけどオリバ対ゲバル戦のルーザールーズマッチや
ピクル編の「技術つかったら負け」などは明らかにルールの曖昧さが裏目に出たと思います。一番単純なのは「相手を死に至らしめたら勝ち」なんでしょう
実際ドラゴンボールなどではかめはめ波で塵のひとつも残さずに消滅させれば勝ちでしたから分かりやすい
思い起こせばバキシリーズでは格闘家同士の戦いで死人が出たことは無いんじゃないでしょうか?
確かに作中で死人は出てますが、それは格闘家VS一般人という半ば虐殺に近いもので、
同じ土俵に立ったもの同士の戦いで命を奪われたものは皆無だと思います
あまりにも意外ですが、オーガはモブキャラを除けば殺人を犯したのは朱沢江珠だけなんですな
結局「勇次郎をどういう状態にすれば勝ちか」を定義してなかったのが敗因かと
>なんでしょうかこれは。わがままを押し通す力、それこそが最強。それはわかるんですがエア炊事のエアちゃぶ台返し
そんなもので決まってしまうほど薄っぺらいものなのですか?本当に食卓を囲んでの会話ならまだ納得できました
それでもアレではあったんでしょうけど、この最終回の数十倍はよかったはずです。20年続いた漫画を、
ほかのキャラを貶めたりピクルというわけのわからないキャラを投入するなどしてまでだらだら続けた漫画の、そのラストがこれですか
はんぺらさんが少し前にタフのストーリーを「バキより酷い」とおっしゃってましたが、
私はタフも十分酷かったですがバキのこのラストでそれ以下と断じます
>バキ、漫画史上最低の最終回でしたね。何人くらいいるのかどうか分かりませんが、バキのコミックスを最後まで買った人には土下座レベルでしょう
はじめの一歩もそうですが、引き際を誤った作品は辛いですね。はじめの一歩も震災マンガで本編が休みに、という板垣フラグが立ちましたし
お疲れ様でした、とすら言いたくないです・・・
>刃牙最終回に関して「あ・・・あ・・・?( ´゚д゚`)」状態なのですが。そんなことはさておき十数年間の刃牙レビューお疲れ様でした
でもはんぺらさんの刃牙レビューがこれで終わるかと思うとちょっぴり寂しい・
>こんなとんちみてーな屁理屈で〆る勝負があるかよ・・・というのが忌憚の無い感想ですが、
見ようによっては勇次郎の精神が力の進化に追いつけずに音を上げたようにも見えました
刃牙は満身創痍で既に戦闘続行不能、それに対して勇次郎は余力をたっぷり残しているわけで、
近づいて蹴り一発見舞うだけでキレイに決着がつくでしょうし、実際最大トーナメント篇くらいの頃の彼なら平然とそうしたでしょう
それが以前なら『不純物』『上等な料理にぶちまけられたハチミツ』と呼んでいた親子の情でお茶を濁すようになってしまった、
その『人間が丸くなった』様こそが即ち『地上最強の生物』としての死、そのものではなかったのか、と日和ってしまった自分
そんな自分を悪くないと思ってしまった自分を感じ取ったことで、地上最強の称号を返上したと自分の中では解釈しておきたい次第です
>へいミスターはんぴらよ。今更ながら広末涼子について語らせてくれ。嘘だ。刃牙の最終回について語らせてくれ
何分どこを見てもクソ最終回とバッシングの嵐でな。肯定的な意見を書けるのは ココぐらいんんだもじゃ
あれはつまり、らしくもない人の親としての情けを見せてしまった勇次郎の負けってことなんだろう
ネットなんかで散々叩かれているような「味噌汁がしょっぱかったから負け」なんじゃなく
すでに敗北しているにもかかわらず精神力だけでまだ自分に立ち向かってくる息子に対し、「ついうっかり」らしくもない父親らしさをみせてしまったと
もういいよ、味噌汁作ってやるからもうやめろよと、親父としての情けをかけてしまったから自分の負けだと、勇次郎は言っているワケで
刃牙がひっくり返した味噌汁を慌てて受け止めようとするシーンなんて、まさにその心情の現れなんじゃないかと思うんですよ
勇次郎がただの地上最強の生物であるなら、刃牙が倒れた時点で帰れば良かった
引き返して味噌汁を作って、エア団欒を試みた時点で、勇次郎はすでに地上最強ではなく、一人の父親になっていたわけですよ
だからこそ刃牙がぶっ壊そうとしたエア団欒をあんな必死こいて守ろうとした
刃牙の「救われたな」は「おいおい父ちゃん今最強じゃなくなってたよ?」と勇次郎につっこみをいれていたわけで
そこで勇次郎も、あ、俺もう最強じゃねえじゃん。と気づいたんだと思うんですよね
味噌汁しょっぱいよ⇒嘘ついたゴメン負けたわの流れはそういうやりとりだったんじゃないかなーと、個人的に解釈しとります
刃牙最終回を否定的に見ている方は、やはり若い方が多いのではないかと
まあ少年漫画として本来の読者層に受け入れられない最終回もどーかとは思いますが、拙者的にはあれはあれでおおいにアリと思える最終回ですた
こーしてみると、刃牙シリーズって今更ながら勇次郎の物語だったんだなあ…と改めて思います
毎度ながら長文駄文ご無礼、万死万死。あと、ヒロスエはオワコンとか言ってるやつ死刑
バキ最終回。辛辣な意見が多いとは思いますが、自分にはそこそこ満足な〆でした
バキは狂言回しであり範馬勇次郎がこの世界においての主役だとして見ていたからです
互いの強さを測るバトル漫画ではなく勇次郎の人間模様を描いた漫画としてみれば悪い結末ではないと思いました
……まあ、実際のところは最近の展開に愚痴ばかり零していたのですがw
知人の他者の創作物を叩くだけなら、口に出さず文字に残さず心の中でだけにしておけ。そして今後関わらなければいい
というお叱りを受けてから、どう楽しんで読むか考えるようになった自分は勝ち組でした
否定「ばかり」をするのは批評でも何でもないそうです。だから外国などの評論家はどんなに褒めるところのない作品であろうが、
皮肉混じりにでも一応褒めるのだそうです(知人談でホントかどうかは知りませんが
>バキが続くおかげでチャンピオンを手に取る読者が増え、他の漫画に目を通す機会が増える…
そういう雑誌の柱であり続けた漫画だと思うので、どんなボロボロの最終回でも最後は拍手を送りたく思います。お疲れ様でした板垣先生
>バキ最終回思ってたより良かったwきっともっと最悪な回を予想していたから

うん・・・・うん・・・まぁ・・・・肯定的に捉えてる朋友も何名かいることに結構驚いたんですが。それは人それぞれの捉え方なので否定もしませんけれども
俺もこの最終回は無理でした。マジ無理
いやこれさぁ、「グラップラー刃牙」じゃなくて「パントマイマー刃牙」って作品の最終回だったら神最終回だったと思うけどね
ちなみに地上最高のパントマイムを目指す父と子の壮大な物語ね。面白そう。でもこの漫画そういう話じゃねーから
「お互いに最大を差し出し合っての引き分け」って決着自体はいいですよね。この2人の父子の決着に関しては頷けるところです。そこはOK。でも
その結果に至る理由がおままごとかよ。「お前は俺を調理場に立たせた。だから意志を通したお前つえー」って
実際立ってねえし作ってねえしでなんて言ったらいいのか
勇次郎が言ったように「首根っこ掴んで無理矢理作らせた」なら読者も納得ですけど、勇次郎が可哀想な息子の為に「作ってあげた」だけだしね
それを「刃牙の意志の力」と言われて「おお!」と思う読者がどれだけいるのか
「なんで親父はお袋を殺したの?」結果勃発の引き金となった、刃牙のこの問いに対する返答は一切無しの完全丸投げ
それどころかこの戦いにおいて朱沢江珠が登場したのはわずかに1コマ。刃牙は父を恨んでいないとは言っても、2人が戦う最大のファクターなのは間違いないのに
ここをもうちょっと描いてくれただけでももう少しマシになったハズなのに
なんの為に出てきたのか考えるのも馬鹿馬鹿しい祖父・勇一郎の霊。「刃牙ちゃん勝てるぜお前」という台詞は何だったのか
素人でも解るツギハギでまったく筋道の立っていない、1年間に及ぶgdgdの戦い

せめてこのラストが最終話の1話前で、
最後にエピローグが1話あればなんとか綺麗っぽくまとめる事もできたハズなのに

ラスボスとの戦闘が終わって即「終劇」と字幕が出てくる昔のカンフー映画のような唐突なラスト
「強さとは我侭を通すこと」はずっと以前から板垣先生が提唱し続けてきた持論であり、読者の誰もが知るフレーズですが
作者が我侭を通した結果がご覧の有様だよ
板垣先生はもう少しだけ担当の話や読者の望む展開に耳を傾けるべきだったのではないでしょうか。21年間続いた大作にはあまりにも残念なラストでした
習志野第一空挺団が終わったら近いうちにスピンオフ
「烈の門」が始まるハズですが、もう正直あれも読みたいとも思えなくなってしまったカンジ
好きだった作品をこのようにボロクソに言うのも自分的に心苦しいので最後はこう締めたいと思います
「グラップラー刃牙」は間違いなくマンガ史に残る名作でした
板垣先生、21年間の長期連載お疲れ様でした。これからの新たな刃牙シリーズもお体に気をつけて執筆頑張ってください


戻る