68話
その変化
4年前 この場所で7階からの落下事故があってね…即死だった
私が現場検証に立ち会ったのだが…コンクリートに刻まれた落下跡
今ここに印されたバキ・ハンマの激突跡は 落下事故のそれを
パッと見、ゆうに2倍は超えて…
本気パワーのオリバさんに叩きつけられた刃牙。その衝撃は7階からの落下事故の軽く2倍以上
先週ツッコんだように、もはや頭部が原型を留めてること自体おかしいレベルなんですが・・・
息を呑んだよ。うつ伏せが仰向けになっただけ、とはいえ―
動いたのだから。自力で
まだ自力で動ける刃牙。タフとか頑丈という言葉を超えて既に人外です。もっとも意識は朦朧としていますが
あぁ・・・気持ちいい・・・ビスケット・オリバの全力・・・
この感覚・・・5年前・・・父・範馬勇次郎を相手に闘い味わったあの感覚
その差がワカらぬほど隔たる実力差
いきなり本人自覚の実力差を語り出す刃牙。やはりオリバさんの強さは半端なかったのだ
常人なら即死モンの2倍以上のダメージを負った刃牙ですがそこは主人公補正、例の脳内麻薬が分泌し始めます
・・・・が。その時刃牙に異変。今までの脳内麻薬分泌では感じたことのない、不思議な感覚に見舞われます
あぁ・・・あれが始まっている・・・アレ?なんか・・・
溶けてね・・・?俺
身体が液化して・・・ドロドロに・・・トロトロに・・・
まるで・・・水のように・・・
ゲェーなんだこれは。ドロドロに溶け出して床に広がってゆく刃牙の身体
シンクロ率400%を超えてしまったのか
勿論これは刃牙の感覚のビジュアル化であって、実際に溶けたワケではないんですが。床に転がる眼球とかキモいな
いや・・・もっと柔らかく・・・水よりもっと柔らかく・・・
広がって広がって・・・ついにはここいっぱいに・・・
あーなるほど。床に広がってゆく肉体は、この場全体を覆いつくすほどに肥大化する意識の象徴といったところか
”水よりも柔らかくなった刃牙”の肉体がその場を隙間なく埋め尽くした時、彼の意識は現実世界へと戻ってきました
ブラボー!おお・・・ブラボー!
寝たままの状態で床からハネ上がる刃牙。多分シルバーチャリオッツが持ち上げてるね
ジャンプとか・・・そういうレベルのものじゃなかったよ
私がその変化に最初に気付かされたのは床だった
彼が横たわっていたコンクリート・・・背中の辺り
バキの汗によるシミがまるで人の顔のように
さー出たコレ鬼の貌!
伝説は知っているが勿論初めて目にする
日本の古武道にだけ存在し、遂には封印された打撃筋鍛錬法
その鍛錬によってのみ形勢される悪魔の貌
ちょ、ボブ!封印された打撃筋鍛錬法て何?それで鬼の面が作られるとか初めて聞いたよ
だって擂台祭でも郭爺様が言ってたじゃん!
「勇次郎の筋肉は、そもそも一般人とは筋肉のつき方自体が異なる特異体質だ」って
あの爺様の言葉から、背中に生まれる「鬼の面」は範馬の血族だけが持つ特殊な肉体の証明だと思ってましたが・・・
日本の古武道にその鍛錬法が存在したなんてゆで御大もビックリの後付です
更に驚くことには―バキの立ち姿がある男に重なったのだ
世界で最も高名な剣術家
誰もが知るあの男に・・・・ッ
もうワケわかりません
なんか突然宮本武蔵になりました。前に烈先生も武蔵を引き合いに出したな。板垣先生武蔵好きなのか
鬼の貌を出し、武蔵化した刃牙はオリバさんを相手にどんな戦いを見せるのか?次号へ続く!
69話
刹那
宮本武蔵の自画像と言われているあの姿
識者の目から見ると 単なる人物画の域を超えている物だという
射抜くように見開かれた眼光
理想的に脱力がなされた握り
重心を読ませない それでいていつでも踏み出せる備え
そしてそれらの統合・・・その全てが表現されていると言う
ムサシ・ミヤモトの身体能力は
近代アスリートの金メダリストを遥かに凌駕すると
うそくせー。なーんかうそくせー
(画太郎風)
いや武蔵の身体能力がすごいって部分じゃなくて
この自画像の情報からそこまで見て取れるって言う「識者」が胡散臭いって話ね
しかしながらそんな話を聞いたことがあるボブにとっては、まさに今の刃牙の姿は東洋の神秘
常人なら即死モノのダメージを負った少年が、まるでダメージなどないかのように起き上がり
あまつさえ伝説の剣豪宮本武蔵と同じ佇まいを匂わせたのだから、外人としては震えずにはいられません
そんな希代の武道家に わずか18歳の少年バキ・ハンマが重なる
私は期待せずにはいられなかった
かつて見た日本の映画。対峙する剣豪2人
制止したままの向き合う日本刀
永い・・・不可解極まる永い時が流れ・・・
”刹那ッ”
アズスンアズ
一瞬で決する明暗
そんな非スポーティな結末を
ごっつい大剣と盾を幾度となくぶつけあう、荒々しい西洋映画の剣劇ではない。サムライ映画ならではの魅力
静から動へ転ずる刹那の決着
傍から見ている素人のボブでさえ直感するものがあるくらいですから、当然対峙するオリバさんはそれをヒシヒシと感じています
ゲバル戦においても一度として不安な表情を見せたことのなかった無敵超人の額に、まさかの冷や汗
いきなり負けそうなオーラ全開です
「ふふ・・・ビューティフルだバキ・・・どうやら私は
大変なスイッチを押してしまったようだな」
いかにも負けそうな台詞で話かけますが、刃牙は口を閉ざしたまま静かに瞳を合わせるだけ
微動だにしない刃牙を相手に、1歩も動けないオリバさん。明らかに格下と格上の立場が入れ替わっちゃってます
まさにボブが例えたサムライ映画の世界
静止したまま向き合う2人の戦士。静から動へ転じる刹那が決着の瞬間か
「小細工は性に合わない。いかせてもら―」
シビレを切らしたオリバさんが仕掛けようと、ほんのわずか重心を前に移動しようとした
その直後だった
ぐら〜〜〜っ・・・ドッシャアアン!!!
えー!?いきなり前のめりに腰が折れたオリバさん。大きな音を立てて頭から床にダウンしてしまいます
そのままピクリとも動かず、刃牙は右拳を構えたままのファイティングポーズを崩しません
ボブ!何が起こったのか状況説明よろしく!
神に誓ってもいい
その瞬間、私は断じて瞬きしていない
ミスターは前に出ようとしたんだと思う
ほんのわずか・・・重心が前に移動したように見えた
そして次の瞬間には
気が変わったかのように床へ謎のダイブ
西洋人である我々には見る事さえかなわぬ・・・
ハイレベルなバトル・・・!
見れる見れないは個人性能の問題であって西洋人東洋人は関係ないと思いますが
やはりボブごときでは何が起こったのか理解しているハズもありませんでした。種明かしは「彼」がしてくれます
だが我々はラッキーだった
見ていたものがいたのだ。何が起こったのかをッ
監視カメラだ!
はたして彼が記録していた衝撃の映像とは?そしてまさかこれで決着じゃないよなオリバさん!?次号へ続く!
70話
無意識
「バキがスタートします。オリバはまだ動いていない・・・ヒット・・・
この時既にオリバがブラックアウト(失神)していることを
その後の映像が示しています
我々の目に見えたのはこのへんから・・・スタートから1秒後というところです」
スロー再生された監視カメラの映像は実にシンプル
「始動から僅かコンマ2秒、刃牙の高速の右拳が無抵抗のオリバさんの顎先を打ち抜いた」、というモノだった
「・・・・・オリバが無抵抗じゃないか」
「そうです」
「そうですって・・・説明しろよ。なぜ無抵抗なのか」
別室で映像を見せられた所長の素直な疑問。なぜオリバさんは刃牙の攻撃に対して微塵たりとも反応を見せなかったのか
その問いに対する看守の答は、更に所長を混乱させるものだった
「Mrオリバに意識がなかったからです」
「・・・どーゆう謎かけかね。この時オリバは気を失っていたとでも?
映像に彼は立っているじゃないか。戦おうとしているじゃないか」
「ええ勿論そうです。しかし―」
刃牙に攻撃を仕掛けられた瞬間、オリバさんは意識を失っていたという看守の回答
その言葉の意味するところは―
「やはりそうか。鼻たれのお前がよもやの急成長―
やはり範馬の血・・・期待しててよかった」
場面は現場に戻って、床の上で大の字に寝転がるオリバさん。普通に喋りながらゆっくりと起き上がります
意識を断たれたのはほんの一瞬か。当然というかなんというか、やはりあの一撃で決着という展開ではなかったみたい
「トール・ノーレットランダーシュ著・「ユーザーズイリュージョン〜意識という幻想」
この著書の中でノーレットランダーシュは述べている・・・
”意識は0.5秒遅れてやってくる”と
人間が行動する時―脳が「動け」と命令する0.5秒前に信号が発せられる」
博識のオリバさんの解説が始まりました。いったいどういう事なのか図解を交えてワカりやすく教えてもらいましょう
視覚的情報の認知から脳が肉体に行動命令を出すまでのタイムラグ
それが0.5秒
「つまり信号を発してから意識するまでのほんの僅か―0.5秒は無意識
0.5秒はやりたい放題というワケだ」
へー(無感動に)
なんか説明されても釈然としないというかなんというか。0.5秒・・・0.5秒ねぇ・・・うーん
まぁ出てくるキャラがみんな規格外の超人ばっかなんで、もう読者の感覚が麻痺してるせいもありますけど
0.5秒ってかなり長くね?そんな仰々しく言われてもバキ世界じゃ「何を今更」感のほうが強えつーか
克巳なんてマッハパンチ撃つんだよ?
掲示板で笑った朋友の意見にもありましたけど
クラウザーさんならレイプ発言5回以上できるよ?
無論、通常戦いの中で繰り出される敵の攻撃は、構えなどから常に軌道なり速度なりを予測してるから回避も可能なのであって
「始動からヒットまでが完全予備動作なしの0.5秒以内」
(視認→信号発信が間に合わない)
という今の刃牙が繰り出した攻撃が、従来のそれには当てはまらない別次元の境地であることは理解してますが・・・
それでもやっぱりインパクトが足りません。「ふーん」という感想しか出てこないというか
「あるかなしかの隙間。お前はそれをモノにした
くぐり抜けてきた数々の修羅場 片時も気を許せぬ日常
そして五体に流れる範馬の血・・・それらがお前に0.5秒をギフトした
近代スポーツには思いもよらない日本武道にだけ存在した稀なる発想」
刃牙が足を踏み入れた人外の領域、「0.5秒の世界」を絶賛するオリバさん。だがしかし
その表情には先週僅かに見て取れた焦燥・恐れといった感情は微塵も感じられず、いつも通りの自信に満ち溢れていた
「・・・そんなお宝ではあるが。私には必要ない
何故なら私には
これがあるからッッ」
それは
そんなチマチマした術理など遥かに超越した肉体への絶対的自信ゆえ
次号、オリバさんの筋肉100%中の100%!
「0.5秒の世界」VS「超肉体」!「術」か?「基本性能」か?勝つのはどっちだ!
71話
意識
『私には”これ”があるからッッ』
刃牙の驚愕の新境地「0.5秒の世界」を受け、それを破るためにオリバさんもその脅威の肉体のスペックを解放します
いったいそれはどのような・・・・どのような・・・・どの・・・・????
キックボクサーマモルだこれー!(ガビーン!)
なんかさァ、いたよね。球状になって入場してきたカマキリのヤツ
流石です。ゆで御大は板垣先生の十数年先を行ってました
ほら・・・いるじゃないですか動物の。アルマジロ―あれですよまさに
私もね、こういう仕事ですから武術もやりました。だからこの技の凄さはワカります
格闘技ってのは関節を利用する技が多い。要するに身体の角の部分です
それがねェ・・・これじゃあねえ
オリバさんが繰り出した技(?)は、なんとその自慢の筋肉で急所を守るアルマジロ防御だった
すっかり亀になっての完全防御ではありますが、こんな身動きひとつできないようなまん丸になったってなぁ・・・
「ボブを始め・・・何故みんなこの型に苦しむのか 僕にはサッパリ理解できません そもそも格闘技とは 弱者が強者から身を守るために発生したもの その相手たる強者が勝手に丸まっている状況 一体これ以上何をする必要がありますか? あなたがそうやって丸まってくれるなら 僕はただ待っているまでです」 |
||
猪狩VSアライスタイル に対してJrが出した見解と同じだろうと この球状ディフェンスがどんだけスゴイ防御力かは知りませんが オリバさんから仕掛けてこない以上バキ安全じゃん 無理に「この防御をこじ開けよう」とかしないで、 オリバさんが形態を解くまでぼーっと待ってればいいんじゃね? |
だって100%防御の技だもの。たしかにバキはこのガードを破れないかもしれないけど、
オリバさんもバキを倒せないんだよ。勝負をつける技にはならないよコレ
・・・とまぁ、直感的に感じたツッコミをガーッとまくしたててはみましたが
Jrのケースと今の刃牙のケースでは、本人の戦闘目的が違うので上記の例えはちょっと当てはまりませんね
刃牙は対親父用の練習相手としてオリバさんと戦ってるワケですから、「引き分けでいいや」とはいきません
「勝つ」ためには、なんとしてもこの防御を破らねばならないのだ
バキ・・・?そりゃあ驚いてましたよ。表情からもありありと
だってアレをやられちゃ0.5秒の無意識もなにも・・・
でもそこは悪魔の子 流石です
跳び後ろ廻し蹴りですよ。蹴り技では最強ですから
ところが・・・簡単に弾かれちまったんです
アルマジロガードを破るために、まず刃牙が繰り出した初弾は最強の蹴り技
しかし蹴りはクリーンヒットしたものの、まるで巨大なタイヤを蹴っ飛ばしたかのような手応え
当然ながらオリバさんが自信満々で出した防御技、後ろ廻し蹴りの一発ごときでは微々たるダメージも与えられません
マッスルコントロールというものですか
ミスターはそれを同時数箇所で実現できる
早い話、全身どこにでも力を込められる
バキの蹴りが弾かれたのはその能力のせいでしょう
ぶつかってくる力に対し、内側からの力で弾く
だから転がることもない
全身のどこにでも自在に力を込められるオリバさんの筋肉。弱点らしい弱点は無い、という事か
脅威のアルマジロ防御に面食らった刃牙でしたが、ややすると落ち着きを取り戻して口を開きます
「思い出したよ。考えてみりゃ前にも同じことがあった
鎬紅葉・・・あの時と同じだ。筋量にあまりに差があるので気付かなかったよ
でも同じだ。多分破り方もね」
そう、オリバさんには遠く及びませんが「スーパー筋肉」というキャラは既に作中に登場していたのです
勇次郎とドアノブ回しをして勝てる男。スーパードクター鎬紅葉
ならば。あの試合で彼の鉄壁の防御を貫いた技こそ、このアルマジロ防御を破る技に違いありません
「やってみるがいい。かつてお前を救ったあの技を
剛体術をッッ」
どっこい刃牙のその試合の事をしっかり知っていたオリバさん。その上で尚、「やってみろ」という強気の姿勢
刃牙の放てる最大最強の打撃『剛体術』
その破壊力を持ってしても、自慢のアルマジロ防御は絶対に破られないという自信の表れか
「へへ・・・物知りなことだ。他の方法もなさそうだしな
言われるまでもなくそうするさ」
”最強の盾”に挑む”最強の矛”!
もう終始驚きっぱなしのボブが、それでも更に驚いたという、その結果は?次号へ続く!
72話
誤差
ゴータイジュツ・・・・!
ポリススクールの頃―体重60kgの日本人の先生が見せたミラクル
我々がジョークで用意したボウリングの球を一撃で破壊してのけた
意外にも警察学校時代に”剛体術”を実際に見ていたというボブ。その物理理論も知っていました
チョップの動作に稼働する全身の関節―実に数十箇所
それは同時に、数十箇所のショックアブソーバーが存在するということ
そのクッションこそが打撃力の最大の障害ッ
仮にこのクッションを完全に固定化できたなら―
人は鉄球になれるッ
インパクトの瞬間全身の関節を完全固定することにより、
激突による衝撃を一切やわらげることなく、100%の威力でそのまま相手に叩き込むという理屈である
「バキの体重が60kgとするなら60kgの砲丸が高速で激突するようなモノだ!ひとたまりもない!」
は勇次郎の弁。あの怪獣オヤジをしてこう言わせるだけの一撃必殺打撃なのである
でも60kgの砲丸が高速で激突してもオリバさんの筋肉にダメージを与えられると思えないよな。って言うか
金剛拳・楊海王でも耐えられんじゃね?
だってカノン砲の直撃でも耐えられるんだよ金剛拳!絶対60kgの砲丸より威力あるって!
”ギャドォッ!!”
って読者がツッコんでる間にいきなり刃牙の剛体術が炸裂。せっかちな奴です
鎬紅葉の超肉体をたやすくも貫いた刃牙の最大必殺技。はたしてオリバさんの筋肉を貫くことは・・・・?
ゆらり
僅かにオリバ肉団子が揺らぐ。その反応に目を見開く刃牙と看守達。これはダメージが通ったという事か?
と思った次の瞬間!
小さい目ん玉思いっきり見開いて驚愕するボブ
まるで巨大な猛獣の顎の如く。丸めた身体をガバッと開いたオリバさん
そのまま刃牙の上半身をばっくり捕食!
バタバタと無様に泳ぐ刃牙の下半身
それを蛇の丸飲みのように少しずつ、少しずつ飲み込んでゆく肉団子
なんか伊藤潤二の漫画でありそうなシーンね。ホラー
やがて指先ひとつ残さず、オリバ肉団子の中に飲み込まれてしまった刃牙。一部始終を見たボブの感想は
「パックマン?」
岩谷徹に謝れ!
一体中で何が起こっているんだ・・・?
想像を遥かに超える・・・・
温かな人肌に包まれギュウギュウ締め上げられる感触
男の臭いと汗ばんだ肌の湿気・・・
想像を遥かに超えるっていうか想像したくないよ
これでも格闘い・・・・ッッ
ペッ!と吐き出された刃牙は完全にグロッキー
それが全身を締め上げられた肉体的なダメージなのか、精神的ダメージなのかはわかりませんが被害は甚大です
刃牙はこの筋肉パックマンをどう攻略するのか?次号へ続く!
73話
恐怖
子供の頃を思い出していた。捕らえたばかりの生命力溢れる元気なトンボ
虫カゴがなく―弱らせぬようそっと手の中に入れて自宅へ戻ったが
あれほど優しく運んだのに机の上のトンボは見違えるほど衰弱していた
”閉じ込める”という行為がもたらす―
生体へのストレス。生命への影響力
まして刃牙はオリバという万力に全力で締め上げられたのだ
筋肉パックマンからようやく吐き出された刃牙。凄まじい圧力で締め上げられ、目も虚ろなグロッキー状態
ボブの言葉じゃありませんが、肉体的ダメージの他にも
汗臭い男の人肌で長時間包み込まれたという精神的ダメージも少なからずあると思います
肉団子形態を解いて、すっくと立ち上がったオリバさんが刃牙を見下ろしながら笑う
「煮ようが焼こうが踏みつけようがやりたい放題・・・といった風情だな
仮にこの戦いがルールある試合なら私の一本勝ちといったところだろう
だが残念な事にここはそんなやさいい場所ではない
危険を回避してくれるレフェリーもルールすらもない
ならばこの喧嘩、終了を誰が告げよう?」
必殺の人肌圧迫により、起き上がることの出来ない刃牙。確かにこれがルールある試合ならばオリバさんの勝ちです
「バキ・・・君の口からだ
許して欲しいと 勘弁してくれと
君の口から告げるのだ」
オリバさんの最後通告。勝敗の裁定を下す人間がいない以上、勝ち負けは本人同士の納得でしかつけられない
「負け」た方がそれを認めなければ、勝負はどちらかの死という最悪のカタチでしかつかなくなってしまう
こんなことで命まで落とすこともあるまい、というオリバさんの紳士的なはからいですが。これを受けて刃牙の答は・・・
「だろうな・・・終れるワケがない。俺たちは深く関わりすぎた
これほど憎みあった相手との決着。ルールやレフェリーが決められるハズがない
どちらかが死ぬ。あるいは負けを認めるかそれ以外に方法はない
だとするとよオリバ。アンタは今、ハッキリと弱みを見せた」
またお得意のへらず口です。人道的最後通告をくれたオリバさんにどんな弱味を見たというのか
刃牙が受けた感想はこうらしいです
「さっきのアンタの言葉
”俺の口から敗北を認めて欲しい”と願う心・・・
今こうして動けぬ俺より
確実に敗北に近い」
ああ言えばこう言う!まったくなんなんでしょうかこのガキは
オリバさんの優しさから出た言葉を「アンタが俺にビビってるんだろ?」と揚げ足取る刃牙。無様に寝転がってるクセにまぁ
この期に及んでこんな調子の刃牙に、ついにオリバさんも堪忍袋の緒がブッチーン。憤怒の形相で跳びかかります
”ドガァッ!”
刃牙の身体をサッカーボールキックで思い切り蹴り飛ばすオリバさん
そのまま例のパックマン形態に変化すると、流れるように空中で刃牙を捕食します。ばくんっ!
ぐぐぐ・・・っと収縮してゆく肉の球体。今度は手加減はしない!
全身の骨を砕くまで、全ての内蔵が破裂するまで締め上げて・・・
殺す!
「勝負ありだ!」と看守達の誰もが思った瞬間!いきなり跳ね上がるオリバさんの頭
肉の収縮が一発で解かれる刃牙の一発。なんと鼻穴に指を突っ込みました
人差し指と中指、根本までグッサリ刺さってます。ぎゃーいたそー
「ナメたらイカンぜよ。一流相手に二度も同じ手使うなんてよォ」
「聖闘士に二度同じ技は通用せん!」的な台詞で勝ち誇る刃牙。鼻に指突っ込んだだけなのに偉そうです
永き決闘の終焉…刻来る
って次号決着か。展開早いのはありがたいけど、正直見所らしい見所はパックマンくらいしかなかったな
剛体術さえ効かない難攻不落の肉体。それを倒す刃牙のフィニッシュは果たしてどんな技か?気になる次号へ続く!
74話
Over the Muscle
苦悶の表情で鼻を押さえながら刃牙を思いっきり殴り飛ばすオリバさん。派手に鼻血噴出しててすごく痛そうです
「・・・・ッ このガキ・・・ッ」
「だだではおかん?」
「ただではおかん!」
まさかのホルホース攻撃炸裂で、恐怖の筋肉パックマンの捕食から免れた刃牙
更にはジョセフのような台詞予測まで飛び出してなんだかジョジョキャラっぽいぞ
屈辱的な攻撃を受けて怒りに震えるオリバさんに対し、刃牙は明鏡止水の心持ちというか妙に落ち着いています
「お互いこれ以上なにができる・・・?いいだろもう
秘密兵器ごっこはやめだ。小細工を弄して勝ったところでさほど意味はない」
「小細工なら勝てるとでも?」
「このままじゃ勿体無い
アメリカ合衆国最強ビスケット・オリバに勝つってことはそういうことじゃない」
0.5秒の世界と筋肉パックマン。互いに特殊能力と呼べる独自の戦闘スキルで相手を翻弄した2人
だがしかしそれは刃牙にとって望む戦闘スタイルではなかった。例えその結果として自分が勝っても、である
「殴り合おう。正面からだ
足を止めて男らしく堂々と」
「オリバさんを倒す」事の真の意味とは、「オリバさんの土俵でそれを圧倒する」という事に他ならない
「ガキめが」
頭でヤカンを沸かせるほど怒り心頭だったオリバさんからも思わず笑みが漏れる。それは苦笑か感心の笑みか
自分よりも100kg以上体重差のある少年から殴り合いを挑まれたのだから、これはもう笑うしかない
「NOオオオオオオオオッッ!
絶対に打ち合うなッ!殺されるぞバキッ!」
と、この場面で素っ頓狂な悲鳴を上げながらヤツが登場。刃牙の身を案じて殴り合いと止めさせようとするのは
アリゾナ刑務所編影の主役と言っても過言ではないアイアン・マイケルその人です
通常こういうケースでは警告なしの発砲が認められてるんだが
言ってることが余りにも真実すぎて聞き入っちまったよ
ボブの感想が笑える
もしこれで射殺されてたらバキ世界の神になれたのにな
「お前は体重差がワカってない!なぜボクシングが17階級もあるのか考えろッ!
ミドル級程度のお前がミスターと打ち合うなど自殺行為なんだッッ
俺ですらミスターの正面には立たないッ!立てないッ!」
「俺ですら」っていうかお前だから立てないという気もしないでもないが。唾を飛ばしてまくしたてるマイケル
この必死の警告を受けて、刃牙は・・・・
「OKOK・・・わかったよマイケル・・・わかった・・・
ヤル価値十分ってワケだ」
エクスタシーに満ちた顔でそう言い放つ刃牙。もたれ掛かっていた壁からバーン!と背筋力で前に飛び出します
コンクリの壁は刃牙の背筋で陥没。鬼の顔の跡がくっきりと。在り得ねーだろー!
もう 誰も止められない
マイケルも 規則も
おそらくは
この惑星誕生以来の
最強のブン殴り合い!
最後は一切の小細工なしの殴り合い!
先週の煽り文で「次号決着」って書いてたクセにまだ続くのかよ!次号こそ決着か?
「板垣恵介は保護されているッッ!」
「ヤロウ・・・タブー中のタブーに触れやがった」
(挨拶)
いやぁ、クライマックスのシーンだから演出的にはまったく問題ないんですけど。大迫力で申し分ないんですけど
単行本に収録されれば丁度良い読み応えなんですけど。それは解ってるんですけど
そこを頭で理解していても週刊1話でやられると読者としてはポカーンな手法ですよ!
扉含め21ページ中、16ページがサイレント見開きパンチ。なんという掟破りのコマ割り!
正直レビュー書こうにも、今週の内容をテキストにするのは不可能ちゅーかなんちゅーか。とりあえずご覧あれ
75話
筋肉の向こう側
今週の
範馬
刃牙。以上!
スンマセン。どう頑張っても今週のレビューはこれが限界です
76話
前回と同じくただ殴り合ってただけ。レビューせず
77話
勝る
怒涛の板垣割り炸裂。手抜き・・・ゲフンゲフン。ボブ曰く「思わず跪きたくなるような」殴り合いも今回で3週目
先週からやや刃牙が押し始めたような感じでしたが、果たして決着なるか?
私の半分の体重にも満たないこの少年が
今私を追い詰めつつある・・・ッ
NO!追い詰めつつ―ではないッ
100Kgも軽い この少年に―
私が―
アメリカが―
互いに引かぬ殴り合い。いつの間にか壁際まで押されていたのは、なんとオリバさんのほうだった
およそ在り得ぬ屈辱的現実と、忍び寄る敗北の予感に絶叫しつつ、オリバさん渾身のハンマーパンチが刃牙を床に叩きつける
瞬間。刃牙の両腕がオリバさんの頭部をガッシリと捕まえると、その上半身がバネのように弾けて異音を発した
”ガチュンッ!!”
オリバさんの顔面奥深くまでめり込んだ刃牙の額
刃牙渾身の頭突きは、固唾を呑んで見守っていた看守達全員にその事実を認識させるに十分なものだった
アメリカの敗北
ビ ス ケ ッ ト ・ オ リ バ
グラリとよろめいたオリバさんに、半ば意識のない刃牙の最後の一撃が迫る。思わず顔を背ける看守達
ほわちゃあああああああああ!
間一髪。オリバさんは気絶して床に倒れみ、刃牙の一撃は空振りしてコンクリの壁を派手に破壊
刃牙はそのまま勢い余って外に転がり出て、ほんの僅かな空白の後にゆっくりと起き上がります
象徴的なシーンだった・・・
気がついて 顔を上げてみたらさ
もう・・・・
自分の前には
誰もいないのだから・・・
退かず・媚びず・省みず。愚直なまでの前進の末、ついにアメリカ最強・アンチェインを抜き去った刃牙
最終ゴール範馬勇次郎までの道は開けた
いよいよ刃牙の前に残るはあの男だけ。3部作に渡って続いた大作もいよいよ最終章へ突入か
結局オリバさんVS刃牙ラストの展開は個人的に納得いかなくて壮絶に盛り上がらなかったな
オリバさんを打撃で仕留める攻撃力は納得としても、オリバさんのパンチでやられないタフネスさが納得いかないつーか
だってさぁ、オリバさんの本気パンチってコレモンだからね?
一撃必殺ですよ一撃必殺。こんなの何十発も雨あられと喰らって前進を続けた刃牙に納得がいくハズもなく
刃牙とのクライマックスになったら急激にパンチ力が低下したようにしか見えなくて萎え萎え
演出的にドラマティックにしたかったのはわかるけど、それまで散々描かれてきた「怪物」オリバさんの肉体的性能が
急にないがしろにされた感は否めない
あの例のコマ割りはともかくとして、やっぱりこのへんのテキトーさが読者がシラけた一番の要因だと思うのだがどうか
アリゾナ刑務所編は次号あたりエピローグか?しかし刃牙の刑期ってどうなってんだろな
「オリバさん倒したので帰国します。出所させてください」で通用するのかな。まぁオリバさんが取り計らってくれるんだろうけど
78話
実現
「すぐに医務官に連絡をッ!」
見上げればどこまでも高く、青い空。壮絶な殴り合いの末、ついにMrアンチェイン・オリバさんを打倒した刃牙
仰向けに倒れたままピクリとも動かないオリバさんを心配して駆け寄る刃牙だったが、その時瞼がパチリと開いた
途端にガバッと状態を起こし、驚きの表情で一点を見つめるオリバさん。その視線の先には・・・・
第64代横綱・曙太郎!
ではなく。なんとそこに居たのは、その超肥満の身体を引きずってここまで自力で歩いてきたマリア
「マリア・・・ここまで歩いてきたのか・・・」
「あの子に・・・負けたね・・・?」
彼女は幻滅するだろうか。謗りの言葉を浴びせかけられるだろうか
最強を誓った最愛の恋人に問われる敗北。暫しの沈黙の後、オリバさんは視線を落として正直に答えた
「うん・・・」
「ほら帰るよ」
「え?」
思わずキョトンとして聞き返すオリバさん。マリアから出た言葉は叱咤ではなく、ましてや慰めの言葉でもなく―
「もう一歩も歩けないよ。ここまで来るのだって精一杯だったんだから
それともその子にわたしを運ばせるつもりかい」
いつもと変わらぬ、二人の会話だった
刃牙のリアクションが素でナイス
無理無理!
「モチロンその権利は誰にも渡さんさ」
自分の為、その身体に無理を押して歩いてきてくれた最愛の恋人を優しく抱き抱え、寝室へ送るオリバさん
”最強”より”最愛”―
とは誰の言葉であったか。アリゾナ刑務所喧嘩No1の座を失ったことなど、二人の絆の強さの前には何の意味もない事だった
「耳の早い諸君のこと。もう噂は耳にしているだろう
噂通りだ。わたしはバキ・ハンマに負けた
従って、こここアリゾナ刑務所のNo1は今やわたしではない」
オオ〜〜〜!!どよどよどよ・・・
翌日、中庭に全受刑者を集めて自ら敗北を宣言するオリバさん。まさかのNo1交代に受刑者達はどよめきます
アンチェインの天下が終わり、これからは刃牙が刑務所を仕切る時代になるのか?と、思いきや
「しかしだ、俺にはそれがガマンできない」
やたら下卑た笑顔で言葉を続けるオリバさん。なんだこの顔は
アライ父を強烈に思い出すな
「じゃあどうする?簡単なこと・・・」
自分を喧嘩で破ったNo1が気に入らないと駄々をこねるオリバさん。彼が思いついた妙案とは・・・
「こいつがいなくなればいい。所長手続きをしてくれ
バキ・ハンマ本日出所だ」
やっぱりオリバさんの粋なはからいキター!って言うかさ、
No1じゃなくなったのに特権は失わないのかよ!ズルくね?
「気に入らないから追い出す」という名目で、刃牙を無理矢理に即日出所させてくれたオリバさん
食料と水と自転車と、少しのお金だけを所望した刃牙にヘリの護衛までつけさせるというサービスぶり
いろいろと揉めた2人でしたが、最後は初期の頃のような「優しい親戚の叔父さん」に戻りました。よかったよかった
アリゾナ刑務所編完結!
”次号!今世紀最大の驚愕が君を襲う!
ゼッタイに見逃すなッッッ!”
例によってやたら大げさな煽り文句を打たれた次号予告
勇次郎を除けば最強キャラだったオリバさんを倒した刃牙、普通に考えれば次は親父に挑戦ですが・・・
板垣先生のことだから絶対ワケわかんない展開来るだろうな。間違いない
79話
親孝行
「あのアンチェインに力で勝ったか」
「予測を上回る成長ぶりではないのかね。あの時、君は爆笑ったが―
蟷螂を敵と見なしての仮想バトル
巨大アフリカ象を屠った君に対する見事な切り返しだったと私は見ている
そして遂に・・・と言うべきだろう。あのアンチェインをパワーで圧倒した
君ですらが一目置く、あの怪物をだ」
刃牙のオリバ打倒を伝えるキャプテンストライダムと、それをなんとも無感動な表情で聞く勇次郎
ここがどこの国なのは知りませんが、何故か2人で博物館見学しています。何してんねん
急成長著しい刃牙に興奮を押さえられないストライダムは、ペラペラとその強さを強調しますが・・・・
「なァオーガ。今や刃牙はこの地上で―最も君を脅かす存在かもしれんな」
「しゃべりすぎだぜ。ストライダム」
「脅かす存在」という言葉がよほど癇に障ったのか、ストライダムをひと睨みで黙らせる勇次郎
ビビったストライダムは速攻で謝り、冷や汗を拭いながらすぐに話題を切り替えます
「ソ、ソーリー・・・話題を変えよう
それにしても今更ながらに驚くべきは―これらの剥製が仮に生きていたとしても
君には決して勝てぬという事実だ」
4mはあろうグリズリーの剥製の前で、勇次郎の戦闘力を賞賛するストライダム
本当に何を今更
30mくらいの怪獣象をたやすくくびり殺した男に言う事か。ボケたのかよヒゲジジイ
「例えばオーガ・・・現在の刃牙はこいつに勝てるかね?」
「やつはやらねェだろうが―やれば造作もねェ」
本当にボケたのかお前は
おそらくグリズリーよりも戦闘力上であろう、夜叉猿を倒したのが13歳の時だよ
そもそも人間大マキリのシミュレーションを絶賛してただろうがテメエ。その怪物カマキリは熊より弱いのかと問い詰めたい
「へェ〜・・・ならばコイツはどうかね?」
次にストライダムが指を刺したのはサーベルタイガーの骨格標本。だからそいつは巨大カマキリやオリバさんと比べて(ry
「てこずるな・・・無傷じゃ済まねェが檻の中なら30分以内ってところか」
「ほうほう、それじゃあ・・・」
「いい加減にしねえかッオモチャを前にしたガキじゃあるめェし
しゃべれねえようにされてェかッ!」
読者の気持ちを汲んだのかしょうもないストライダムの質問にブチ切れる勇次郎
顔面蒼白になってしょげかえるストライダムがちょっとだけ可哀想ね
「スマなかった・・・気を悪くせんでくれ。もう質問は二度としない
ただ・・・君ら父子はおそらく地上最大の親子喧嘩をしようとしている
そして君はおそらく生涯最強の敵を迎えようとしている
その私の好奇心を笑わないでくれ」
「ケッ・・・生涯最大の敵ときやがった。親孝行ここに極まるだぜ」
3度の飯よりもセックスよりも戦いが好きな男ですから、そりゃあ大した親孝行です
そこで話題は終息したかに思えましたが、ある展示物を見つけたストライダムの好奇心が再び爆発
「もう二度と質問はしない」とさっき言ったばかりではありますが、震える声でおずおずと質問してみます
「あ・・・あの・・・君はこいつに勝てるかなァ?」
「キサマ・・・」
キレかけた勇次郎でしたが、彼が指差した展示物を見るとその言葉も引っ込んでしまう
キング・オブ・レックス!地上最強の捕食者!
ティラノサウルス!
それでも30m級怪獣象を倒してるだけにインパクトはほとんどねえな
勇次郎お得意のそそられる顔をしたところで引き。相変わらずワケわかんないセンスだぜ
でもって範馬刃牙は来週から休載し、板垣先生の7号連続の短期集中連載を載せるそうです
刃牙の展開まったく考えてないんだろうなぁ
どう考えてもその為の時間稼ぎとしか・・・
この怪物が人類を震撼させる!
板垣恵介渾身の集中連載!
スマン!どうしても描きたヤツに出会っちまった!7週だけつき合ってくれ!
『 ピ ク ル 』うわぁ・・・
すごく・・・どうでもいい感じです
イヤまぁ正直、それ以上に刃牙の方がどうでもいい感じになってるのは否めないが
来週からチャンピオンの7週はこいつをレビューするべきかスルーするべきか・・・うむむ