第1話
新説人類史
時は現代
アメリカ合衆国コロラド州核廃棄物隔離施設
地下700m、厚さ1000mにも及ぶ岩塩層
1億9000年前に形成された透明な塩の壁
掘削作業員達がトンでもないモノを掘り起こしたことから、この物語は始まります
まるで生きているかのような保存状態のティラノサウルスと、あろうことか・・・・
学説では恐竜と同じ時代に存在しているハズのない、人類の塩漬け死体だった
「人類誕生は700万年ほど前という常識―
よもやジュラ紀(2億年前)まで遡ろうとはね」
ティラノサウルスが棲息していたのはジュラ紀じゃなく白亜紀ですよ!だとか
仮にこの時代に人類が存在したとしてその姿がほとんど現代人なのはおかしい(猿人のハズ)だとか
掲載と同時にあちこちの刃牙サイトでツッコミの嵐となった冒頭。板垣先生しょっぱなからトバしまくってます
きっとコイツは漫画版スクライドのカズマに違いない(えー
学会を揺るがす世紀の大発掘は学者チームへと引き渡され、なんと学者達はこの塩漬け人間の蘇生を試みます
2000年、ニューメキシコ州で発掘された2億5千年前の岩塩から当時の微生物の蘇生に成功
岩塩層と強力な塩分が、微生物達を2億5千年という時間の不可抗力から隔絶していたのである
塩漬けの原人はそのまんまピクル(塩漬け)と名付けられ、学者チームによる蘇生プロジェクトがスタート
プロジェクトチームの一員、アレンくん
美味しんぼの富井副部長にそっくりな風体のこの男がやらかしてくれます
実験開始からはや90日が経過。ピクルの蘇生に理想的な環境を整え、ひたすら彼の目覚めを待つもその兆しは見えず
アレンくんも当初のやる気を次第に失い、毎日プレイボーイを読みながら惰性のデータ取りを続けていました
スニッカーズをかじりながら「不味い」と不満を漏らすアレンくん。なら喰うな
ヘタすると風評被害で訴えられるぞこのシーン
『肉でも喰いたいな・・・』
と溜息をついた瞬間、トンでもないことを思いついて弾かれたように走り出すアレン。行き先は言わずもがな
ティラノサウルスをブチ込んである冷凍倉庫である
10トン以上あるんだ。チョットくらい・・・・
200gくらいワカりゃしないって
学術的価値の計り知れないティラノサウルスをステーキにして喰おうという暴挙
岸辺露伴かオマエは。いち学者としてこの貴重な研究対象を破損させることも考えられませんが、まずそれ以前に
2億年前の肉なんて普通喰おうと思わないよ
絶対未知の病原菌とかわんさかいるってば。コイツ生物学者のクセに行動が迂闊すぎ
「恐竜のステーキ食って死ぬなら本望だぜ!」
という命懸けの行動ならある意味男らしいと言えますけど、絶対そんなの考えてないだろうしな。流石は富井副部長
ピクル連載前の煽り文「スマンッ!どーしても描きたいヤツに出会っちまった!」って
ピクルじゃなくてアレンのことに違いない
今後屋敷のピクルレビューは「今週のアレン」というコンセプトでいくことにするぜ
やたら美味そうなティラノサウルスのステーキが完成すると
ケガの巧妙と言うべきか、その臭いに刺激されてついに永き眠りから覚醒するピクル
なんと彼は活動当時ティラノサウルスを獲物として捕食していた超人だったのだ!
俺の獲物に手を出すな!ジュラ紀の掟は絶対!
ピクル怒りの目覚め!
というワケで次号、ピクルと対峙したアレンの運命や如何に!うーむこりゃ斜めに楽しみな展開だな
第2話
学者として不適
だが
人として素敵!
アレン君、前人未踏の恐竜肉に挑むッ
冒頭の煽り文にコーラ吹いた。やっぱりアレン主人公だろこの漫画
「地上最強の肉」と書いて「ティラノサウルスのステーキ」とルビをふる板垣センスも爆発してます
およそ生物学者として常軌を逸した暴挙を敢行したアレン。はたして地上最強の肉の味はいかに?
「ちょっとスジっぽいけどイケるじゃん。十分に」
無
感
動
す
ぎ
!
初めてワニ料理食った感想じゃねえんだぞコノヤロウ。コイツ自分が何食ってるかわかってんでしょうか
のび太みたいなテンションで「うんまァーい!」って叫ぶくらいしろよ、と
いやはや猫に小判と言うかブタに真珠と言うか・・・よくよく学者として不適な男。しかしネタとして素敵!
でもって直後、恐竜肉の臭いによって覚醒したピクルとご対面。まさに未知との遭遇
『バレた!?餌パクッたの
さすが野性ッ 野生度高ッけ〜』
コイツ本当に凄え
2億年の時を経て現代に甦った原人を目前にして、生物学者としての感動や興奮は一切なく
「餌パクッたのがバレた!」ですよ。どんだけー!
うーむ。レビュー方針を「今週のアレン」に絞った俺の目に狂いは無かったか。なんて斬り甲斐のある男だろう
武器はカッターだけ・・・ッ
ムリムリムリ!100%勝てない!
何出したって瞬殺確実!
一応引き出しに拳銃入ってるけどさァ
出す気しないッ!ハッキリわかるッ!
拳銃出した途端ワンパンチ!
でも拳銃知らないんじゃ・・・いや
知ってるんだよ野生がッ
身長2mを軽く超える大男のピクル。人類とは言え、コミュニケーションの取れない相手ならば猛獣と変わりません
身を守る術を次々と考えては即ダメ出しをするアレン。コードギアス第7話のルルーシュみたいです
と。顔面蒼白で脂汗をかくアレンに対し、ピクルは豪胆そのもの。彼にとってもアレンは未知の存在のハズですが
まるで彼のことなど気にも留めぬかのように恐竜肉をあんぐり。開いた口でけえー!!
150gも一口。しかも噛まずに飲み込みました。さすが野性
肉をゴクリと飲み込むと、アレンに顔を近づけてスンスンと臭いを嗅ぐピクル。その様はさながら獲物を品定めするハンター
『餌!?オレ餌ッ!?敵として見てくんねェ!』
どうやらピクルは一目見てアレンを「敵」と認識しなかったようです。さすが富井副部長似はダテじゃありません
やがて臭いを嗅ぎ終えると、餌としてさえ認識しなかったようで。すぐにアレンから興味を失って部屋を物色しはじめるピクル
『餌として不適格ってか!?要するに不味いワケね、食物として
助かった・・・それはそれで屈辱だけど。まァここは一応・・・』
学者として不適ッ 餌としても不適ッ!
だがネタとして素敵ッ!
不健康そうな身体のおかげで一命を拾ったアレン。ピクルが興味を失ってる間に他の部屋に逃げればいいものを
やはりそこは彼にもプライドがあるのか。現代人として下等生物相手にイモ引くわけにはいきません。”ビキビキッ”
ここは俺が仕切らなきゃ・・・
野性を制してこそ文明人!ヘッピリ腰で構えた拳銃は果たしてピクルに通じるか!?
アレンの身に何かあったら屋敷のピクルレビューはそこで終了ですよ!続きが気になる次号へ続く!
第3話
『ここはひとつ・・・仕切らせてもらうぜ・・・』
”一介の研究員に芽生えた
ほんのささいな支配欲ッ!”
相変わらず冒頭の煽り文が笑わせてくれる今週のアレン。なんか支配欲が芽生えたそうですよ
「ジャン♪」なんておふざけ台詞が出るあたり結構落ち着いてるくさい。拳銃は野性に通じないんじゃなかったのか
しかしその時、何故かピクルが突然のご機嫌斜めに。牙を剥き出し、唸り声を上げ始めます
白目剥いててマジ怖い。流石にこんなのを前にしたら、アレンじゃなくてもビビるというもの
「ジャストモーメン♪
なに?言って♪言って♪なにして欲しいの?ナニ?なに?」
流石のナイス小者リアクション!
芽生えた支配欲はどこへやら、すぐさま笑顔と低姿勢で機嫌を取り繕うアレン。良太郎にまとわりつく時の尾崎みたいね
しかしながら言葉のコミュニケーションが通じぬ相手。ピクルはものっそい唸り声を出しながら間合いを詰めてきます
「す、スト〜ップ!スト〜ップ!ちょっと待ったァ!
これハンドガン!オーケイ!?ユーノウ!?」
床に向けて威嚇射撃を行うが、ピクルは獣のような敏捷さで一瞬にしてアレンの背後に回り込んでしまう。アレンうしろー!
背中にゾクリと感じる「死」の気配。顔面蒼白アレンくん。流石にこの状況下では貴重な研究対象云々言ってられません
ドンドンドンッ!
振り向きざまに3発。防衛本能の命じるまま半ば反射的に発射した銃弾は、全てピクルの腹部にクリーンヒット
唖然とした顔で自分の腹に手を当てるピクル。傷口はドクドクとあふれる鮮血で真っ赤に染まっています
やむを得ぬ事態だったとは言え、2億年の時を超えて甦った原人というお宝をその手にかけてしまったアレン
いち生物学者として、その後悔の念と喪失感たるやどれほどのものか
「お・・・おまえがワルいんだろォォォ!?」
ええええええええええええええええええええええええええええええええ。なんてこった
別れ話のもつれから女を殺してしまった男のような台詞を吐くアレン
ティラノサウルスは喰っちゃうし、原人は射殺しちゃうしでコイツマジ研究チームに要らない人材
しかしそこはそれ。オリバさんやら江田島塾長やら、拳銃では殺せない超人なんてゴロゴロいるのが少年漫画の常
当然ながらピクルの腹筋も拳銃の弾を皮下で受け止める鋼鉄の肉体でした
何食わぬ顔で傷口から銃弾を取り出したピクルは、それを握り締めると「敵」へ怒りの報復を開始します
ショック続きのアレンくん この夜最大のショックは
この瞬間だったッッ!
”ボッ!!”
ピクルの左手がきらめいたかと思うと、直後アレンの顔面近くの壁に空く2つの穴。そして
右肩に感じる猛烈な痛み
「わッ!我々が撃ち込んだ弾丸をッ
指先に集めて撃ち返してきたァーッ!」
お前はサンタナかと思うような規格外を見せつけるピクル。銃弾を思いっきり投げつけただけでこの威力です
投擲と言えば元祖は環境利用闘法ガイア。彼でも鉛弾使えばこれくらいはやれると思うので、ピクルならば当然と言ったところか
ドイツ軍人ならばうろたえないで対処したいところですが、素敵に不適なアレンくんにはもう冷静な行動は無理というもの
激しく失禁したところで次号へ続く!
むしろお前が身体を折りたたんで通風口から逃げろとアドバイスを送りたい
第4話
アレン君大ピンチ!
先週・先々週と冒頭の煽り文句が面白かったピクルですが、今週は至って普通で至極残念
突如として敵意を剥き出しにしたピクルに襲われ、小便を漏らし、半ばパニックになって必死に逃げ惑うアレン
『冗談じゃないッッ!なんで俺だけ・・・
夜の研究室でこんなSFホラーをッ!』
「2億年の時を超えて甦った古代人に襲われる」という、およそ在り得ないシチュエーションはまさにSFホラー
っていうか、古代人云々とかよりピクルの顔が素でホラーだ。これはマジで怖いな
しかし哀しいかな体力の差。必死の逃走虚しく、アレンの身体はピクルのぶっとい腕に捕獲されてしまいます
『あぁ・・・終了った。俺の人生がここに・・・』
ジャガッタのように潰されるか、はたまた頭から喰われるか
アレン絶体絶命。屋敷のピクルレビューは第4回で幕を閉じてしまうのか?・・・ところがぎっちょん!
ピクルはアレンの両肩を掴んだまま、ものすごい力でガックンガックン揺さぶるだけ。危害を加えようとしません
更には身振り手振りでなにやらジェスチャーのような素振りを見せるピクル。そうこれは・・・・
『これって・・・
訴えてる!?
そうだ、ピクルは何かを訴えてるんだ
何かしてくれ、どうにかしてくれ、と!』
いきなり発砲したアレンに対して、ピクル紳士的。どうやら彼はアレンに何かを求めてるみたい
『いずれにしろだ・・・これでとりあえず殺されることは無・・・』
バシーン!!!
と、安心した次の瞬間。ピクルのぶっとい腕が横なぎに払われ、アレンは10mくらい吹っ飛ばされてしまいます
さながらアイシールドで我王にブッ飛ばされたキッドのよう
『わ、忘れていたッ コイツが猛獣並みだということ・・・
ジャレただけで死にかねないこと・・・ッッ』
バオー来訪者に登場したマーチンを操るオッサンも、訓練中にジャレつかれただけで顔面潰されたって言ってました
ピクルにとっては命まで取るつもりのない攻撃でも、貧弱な現代人であるアレンにとっては致命傷になりかねません
我王のタックルをあびたキッドは腕の骨をベキベキにヘシ折られて失神しましたが、アレンはヨロヨロと起き上がります
お前結構丈夫だな
『ひとまずあそこへ・・・冷凍室へ避難・・・ッ!』
決死の逃走劇再開。満身創痍のアレンが目指すゴールはティラノサウルスの死体が保存してある冷凍室
ブ厚い鋼鉄製のドアで閉じられたあの部屋に逃げ込めば、いかなピクルとて入ってはこれないハズ
『だ ダメか・・・間に合わねェ・・・』
なんとか冷凍室の前まで辿りつき、電子ロックを開錠するアレンでしたがここで再びピクルに捕獲されてしまう
だがアレンが死を覚悟したその時、開いた扉の向こうからかすかに感じた匂いに反応したのはピクル
アレンから手を離すと、自ら冷凍室の奥へとのっしのっし歩いていきます。そして・・・・・・・
「アアアアアアアアアアア!!」
周りのモノ全てが変わってしまった世界で、唯一彼が知る存在
2億年前から時間が止まっている彼にとっては、ついさっきまで戦っていたばかりの獲物
凍りついたティラノサウルスの死体を目の前にして、ピクルは歓喜の咆哮をあげるのだった
バシュッ
瞬間。アレンの指が扉の「閉」ボタンに伸び、冷凍室のドアは一瞬にして閉ざされた。時間にして10秒ほどの出来事
『ひょっとして・・・ひょっとしてこれって・・・・
捕獲成功ォ!?』
アレン悪運強し!ピクルの思わぬ行動により、絶体絶命のピンチから彼を冷凍室に閉じ込めることに成功
ピクルなら鋼鉄製のドアくらいブチ破るんじゃないか?
とツッコミたいところですが、とりあえずアレンが一命を取り留めてひと段落ついたようです
それにしても全7回なのに4回目でコレ・・・あと3回でこの話をどう終わらす気なんだろうか板垣先生。次号へ続く
「驚かれるのも無理はありません。でも全て事実です
ピクルくんが蘇生した事も。結果やむを得ず冷凍室へ監禁した事も」
「君が呼んだのかね・・・?このバカげた集団は」
「ハイ。私の独断です」
第5話
ピクルを冷凍室に閉じ込めた前回ラストから場面は一転。冒頭、事の経緯を説明するアレンと渋い表情の博士
そしてまばゆいパトライトを点灯させた5台のパトカーと十数名の警官の姿がありました
アレンはピクル監禁後、彼を捕縛するため博士に一切の相談をすることなく警官隊を呼び寄せたのである
「彼に会えば納得してもらえますよ。パトカー5台が決して大げさじゃないという事が」
「愚かな・・・」
アレンの報告を受け、落胆した反応を見せる博士。そりゃあ生物学者としては当然の反応です
しかし殺される直前の目に遭ったアレンとしてはこの反応は面白くありません。ここは声を大にして反論します
「お言葉ですが・・・ピクルに関する知識は今はあなたより私のほうが上です
彼の肉体は弾丸をハジキ返し、あまつさえその弾丸を投げ返してこの肩を貫いた!
パトカー5台だって十分かどうか・・・・ッ!」
身をもって感じたピクルの戦闘力。呑気に寝てた老人ごときに侮られるのは不本意というもの
珍遊記のこのシーンを思い出す
「十分かどうかどころの話ではない」
「・・・・え?」
博士の返答に呆けた返事を返すアレン。そう、博士の落胆はアレンが警官を呼んだ事に対してではなかったのだ
博士が言わんとすることを理解するなり、ドッと全身に嫌な汗をかくアレン。そこへ警官隊の指揮者がやってきました
「建物の見取り図及び、冷凍室の位置を確認した。これから突入するが―
場合によっては生け捕りは断念させてもらいます」
「い!いやそれはマズイ!なんとか・・・」
当然ながら警官隊には「犯人」の生け捕りを要請していたアレンではありましたが
現場責任者は「ケースによっては射殺もやむを得ないよ!」と最初に前置き。取り乱すアレンに対して博士は・・・
「君らでは無理だ。悪い事は言わん
ただちに軍隊へ出動要請をしてくれたまえ」
突入寸前の警官隊を制し、「軍隊を呼んできてくれ」と一言。この言葉には責任者も目を丸く見開きます
「アルバート博士・・・ノーベル賞受賞者に盾つくつもりはないが―
私が受けた報告では犯人は1人。ただし体力・性質りも猛獣並み・・・という内容だったハズだが
その犯人がいつからキングコングになったのです?」
めっさアインシュタインがモデル顔のアルバート博士、なんとノーベル賞を受賞するほどの人物でした
「キングコングじゃあるまいし」という皮肉めいた問いに対して、博士は半笑いを浮かべながらそれに答えた
「ふむ・・・犯人像をどう伝えたらいいか考えていたのだが・・・
キングコング。実に的確な比喩をしていただけた」
直後、派手に吹き飛ぶ研究施設の外壁。爆発物を使ったものではない
内部から単純な力で打ち壊されたものである
そして真っ白な冷気とともに暗闇の中から現れた全裸の巨漢。その表情は―
「・・・・・・・本部に連絡しろ
応援要請を20名・・・いや30・・・・」
何もされずとも。何も言われずとも肌で感じるその男の危険性。責任者が人員増員を口にした瞬間!
どんがらがっしゃーん!!
「ただちに軍隊に連絡を取れッッ!
大至急だッッ!!!」
花山戦のスペックのようにパトカーをひっくり返すピクル。想像を絶する「犯人」の戦闘力に、責任者は軍隊出動要請を決意する
『憤怒っている・・・・!
生き甲斐であり、食料であり、誇りでさえあった親友(ライバル)を
横取りされたことに憤怒っているのだ』
雄叫びを上げて大暴れするピクルを見て、博士は彼の心情を瞬時に察した。あのティラノは絶対に彼から奪ってはいけないモノだったのだ
『核廃棄物隔離施設に武装テロ侵入』
これが警察から軍が受けた通報の内容うである
内心 軍は嬉々として出動を引き受けた
何故ならば―
人選配備検討中だったある最新兵器の
またとない実験の機械だったからである
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええー
なんかパワードスーツ出した!
まさか古代原人VSパワードスーツとは・・・なんという先が読めん展開。残りあと2話でどうまとめるつもりだろう
今週はアレンの言動に特に見所が無くて残念!次号に期待したい
第6話、第7話
多目的戦闘マシーン「M.P.B.M」
来年には正式に実戦配備されるというアメリカ陸軍最新鋭兵器。近未来SFを思わせる2速歩行型パワードスーツである
軍用車両の破壊、ライオン数頭を手玉に取るなど、単純な戦闘力は当然の事
ペットボトルの水をグラスに注ぎ、それを操縦者が飲むという細かい動作も難なくこなす精密さを併せ持っている
「野人は殺さず生け捕りにしてほしい」というアルバート博士の要望に応えるには、まさにうってつけです
そんなワケでレッツバトル原人VSパワードスーツ!勝つのは野性の本能か近代科学の粋か
ばっごぉーん!!!!
「まるでミサイルですよ。防弾プレートが一発ですから」
開幕のピクルストレートでいきなり一次装甲まで吹き飛ぶMPBM。脆すぎます
想像を遥かに絶してた原人のパワー。操縦者のオッサンは一瞬で敵の危険度を察し、すぐに自己防衛行動に出ます
「生け捕りどころではないッ!こっちが殺されちまう!
悪いとは思いましたが緊急避難ということで。首を・・・ッ」
「生け捕りとかチョー無理っす!」との判断を下し、ピクルの首を掴んだ回転アームを容赦なくスイッチポン
これでピクルの首は”ゴキンッ”てなってお陀仏です。さよならはじめ人間ギャートルズ
とか思ったら次のページ。ピクルはビクともせずにMPBMの胴体がブン回りました
MPBMヘッポコすぎ。とんだ出オチ野郎です
結局近未来戦闘マシーンは原始人の前に成す術なく敗北。天下のアメリカ陸軍が一個の人間に敵いません
一夜明け、事の経緯を聞いた軍はついに一個大隊規模の軍隊を動かしてピクルを包囲
しかしその時、この大隊の司令官らしき男が全裸になってピクルに歩み寄って行きました
なんか一頭の雄として尊敬以上の感情が芽生えたそうです
ひー薄ら寒い予感。この珍妙なアメリカンはもしや・・・・
やっぱりオマエか!
ストライダム出た。やはりこの話は、バキ世界及びバキ時間軸の中で展開していたサイドストーリーだったのだ
「キミのことをもっと知りたい」
裸のままドッカリと地面に腰を降ろし、チンチンお見合いさせながら握手を求めるストライダム
無論、言葉など通じない。しかし解らなくても―伝わるものはある
閉ざしていた心を開き始めるピクル。それは2億年の時を超えて得た、最初の「友人」だったのかもしれない
「行こう。君に似つかわしい中間達のいる所へ
日本へ」くんな!
ピクル完
先生・・・本当にこの台詞一切無しの原始人が「どうしても描きたい男」だったんですか?
キサマは読者を嘗めたッッ
オリバさん倒した!→あとは勇次郎しか残ってない→でもまだラストの展開考えてない・・・どうしよう→
もう現代には敵いないから原始人でも出すか!うん!原始人出そう!
きっとこんな感じのテキトーさで生まれたキャラに違いないよ!違いないよ!(2回言った!)
次号より範馬刃牙再開!帰国した刃牙を待つは2億年前から甦った原始人と・・・
アライJrに寝取られた恋人か(ここが最大の焦点)
震えて待て!来週!