第106話
斬撃
〜神心会空手本部〜
バスケットボールの上に両手を当て深呼吸をする男
黒い道着
長髪
切れ長の目
ああッ!この男はッ!!
「つッッ!!!」
バァン!
男の気合とともにバスケットボールが破裂する!
そしてそれが合図。男に向かって3つのバスケットボールが同時に投げられる!
一瞬!
まさに一瞬にして破壊されるボールッ!
そして更に男が見据える先に一枚の半紙!一歩前に踏み出し水平に手刀を放つ!
フリュ
ヒラリ
お見事!
鋭利な刃物で切り裂かれたが如く真っ二つ!その技のキレは相変わらず
久々に登場!「紐切り鎬」こと
鎬昴昇
パチパチ と拍手とともに、ここで克巳登場
「すげ・・・いやマジすげえわ 見たかよオマエら
人間の手ってやつァ鍛えりゃ鈍器・・・ハンマーにだってなり得るってことはオマエらも知ってる
しかしどうよ刃だぜ
こんな丸っこいものが刀にもカミソリにもなるってことだ」
「補足するなら・・・キックやムエタイと空手、拳法を比較し
最大の特徴と断じられるのが四肢の先端・・・
つまり手首足首から先の変化工夫により可能性を無限大まで広げられる」
「特別コーチ 勉強させてもらいますわ
せいれェつッ!
よろしくお願いしますッ!」
ほほう
どうやら昴昇は特別顧問として招かれたようです。烈と同じポジションですね
克巳は吸収できるものは何でも取り入れていく方針のようです
神心会の若き総帥として頑張ってますな。 そして稽古の後・・・
「オドろいたなァ・・・昴昇さんがこの件に絡みたがっているとは・・・・」
「闘技場戦士VS死刑囚
このメンバーから外されたことは屈辱ではあるが・・トーナメントで不覚を取ったことは事実。納得はしている
だが現在のわたしは
烈海王にだって勝てる!!!」
ホントかよお前
全国のバキ読者の何人がツッコんだであろう
最大トーナメントからどれくらい経ったか知りませんがアンタ
イキナリ「烈海王より強い」とは言ってくれます
死にかけてから復活したサイヤ人並のパワーアップかと
そんな展開は早いでっせー。ワケでここはとあるホテルの一室
上半身裸のドイルがナルシー気味にポーズを決めてます
ちゃんとしたホテルに寝泊りしてるんだコイツ・・・ドリアンは下水道とシコちゃんは廃屋だったのに
そこへやってきた昴昇と克巳の二人
「ルームナンバー701・・・アポなしだけどま、いいんじゃない?」
あーなんか軽口がカッコいいです克巳。そしてキッと7階を睨みつける昴昇!やる気充分!
刃VS刃!死闘の予感!
次号へ続く!
あと、一つ気になったのがこのシーン
克巳、砂糖入れすぎ
第107話
見せてやるぜ!
冒頭、いきなりパンツ一丁で仁王立ちのドイル
スッっと肘を動かすと例の仕込み刃が引っ込みます 出し入れ可能なのか・・・・
って、アレ〜!?
今度は手首の甲から刃が出てきましたヨ!?
しかもそれだけじゃない!
手首内側! 膝! そして踵ッ! 肘だけじゃなかったのかよ
スゲエぜドイル!まるでサイボーグみたいです
この調子だと股間にも仕込んでるかもしれません
「たしかに・・・・強力な武器には違いないが。そんな身体では日常生活が不便ではないのかね?」
ドイルの前で座っていた男がここで口を開きます
あぁ!? こ、この男は!
ストライダムだー! うおー
知り合いかよお前等!さすがにやってくれます板垣先生
「この手にスイッチが内蔵されている 指の動作でONしない限り各部の武器は作動しない」
「その度驚かされるのは人間の強さを求める執念だよ・・・」
〜ここからマジシャンを例に出して云々言うんですが・・・長いので省略〜
「今さら驚くことでもあるまい
心臓 関節 呼吸器・・・それらの人工物を内蔵した普通人が
現実にいくらでも存在してるじゃないか」
「・・・ナルホド ましてや自分は追われ身の凶悪犯・・・
外科手術で強さを身に付けられるならいくらでも・・・ってワケだ」
”ガシャッ!”
突然ドイルが勢いよく拳を突き出す!同時にストライダムのベレー帽がフワリと床に
おお?なんでしょうかコレは?刃以外にもなにかのギミックがあるようです。ニヤリと笑ってみせるドイル
「まだまだ仕掛けがありそうだな」
いやはや参ったという表情でストライダム苦笑い
と
ピンポ〜ン
ここでインターホンが鳴る!来た!ヤツが来たで〜!
「私が出よう」
ドアを開けるストライダム 開けてビックリ玉手箱
「キミは・・・・」
「ジャマをする」
ストライダムを押しのけ颯爽と登場!
ああ!
なんか昴昇!
なんか昴昇!
スゲ−雑魚っぽーい!
なんかもう
絶対負けるオーラ出してますヨ!?
ギシ・・・
「ドントムーブ(動くな)!」
椅子から立ちあがろうとするドイルを昴昇が牽制。ドイルの動きがピタリと止まります
「これは試合ではない 迂闊だったな
敵が目の前にくるまで座ってるなんて」
ザクッ!
前蹴り炸裂ッ!ファーストアタックは昴昇!
「ゲハッ!」
「見せてやるぜ 斬撃拳・・・ッッ」
ドイルを見下ろしながら宣戦布告!
出るか必殺「紐切り」!
「ドイルVS昴昇!」ついに戦闘開始!
次号に続くッ!
とまぁ、こんな感じですハイ。あーなんかもう
ダメですね昴昇
そういう匂いがぷんぷんと
三週間後あたりに
神心会のサンドバッグから発見されないことを祈ります
合掌
第108話
ゲハァッ!!
まずはファーストアタックをとった昴昇。強烈なつま先蹴りをドイルの喉元に一撃!
「ゲハ〜〜〜〜〜〜〜ッッ!!
ガハッ・・・グッ・・・ガッ・・・・」
ドイル悶絶
さしもの死刑囚も呼吸器への攻撃は大ダメージを免れません
「ハッ・・・ハッ・・・ハ・・・ハァ・・・」
ようやく呼吸を整えたドイルがヨロヨロと起き上がる。間合いをとり、一糸乱れぬ構えの昴昇
『油断のカケラもないッ 瀕死のダメージを与えておきながら!』
ストライダムも感嘆クレバーです昴昇
反撃体制が整ったドイル、無防備ともいえる動作で間合いを詰める!
”ブンッ”
昴昇の掌打!しかしこれを素早くかわし懐に入るドイル!
”カキ”
出たッ!仕込み凶器ッ!!
煌く白刃!昴昇危うし!
・・・・って
ザクッ
うお・・・
うおおおおおおおおおおおッッ!?
肘ッ!
右肘一閃!
「〜〜〜・・・・・・・・・・・・!!!」
再び喉を潰されたドイル!声もあげずに崩れ落ちる!
ごんっ
「ガハッ」
『狙ってる 同じ箇所を狙ってるんだ』
ストライダム驚愕!激しくのたうち回るドイルに昴昇が口を開きます
「ずっとそうしてろ・・・・起きあがり続ける限りは倒す」
うおお
昴昇カッケーよ!
「烈より強い」発言はダテじゃなかった!
うおー盛り上がってきたぞ〜♪さあどうなるんだー
ペラ (ページをめくる音)
アレ?
なにコレ?
刃牙&梢江?
ウソでしょ?
ここで場面転換かよ!
恨むぜ板垣先生
最高に盛り上がってきたってのに
シャリシャリ出てくんじゃねェよこのバカップルが!
昴昇出せやゴルァ!
全国の刃牙ファンの叫びかと
「なんで怒らないンだ・・・あんなめに会ってるのにさァ・・・ッ」
梢江に問いかける刃牙。シコちゃんに拉致られた件でしょう
しかも裏で糸を引いてたのがオヤジともなれば当然の質問です
問いには答えずじっと黙っている梢江
ここで背後から足音!振り返ってビックリ!
花山さんだー!
マスクド花山
と意外な人が登場したトコで次回に続くッ!
第109話
上等ッ!
はいはい皆さんお待ちかね。2週間ぶりのバキ
刃牙&梢江の前に突然現れた花山さん。なにやら波瀾の予感です
「その娘が・・・・欲しいのか?・・・・それとも
オンナが欲しいのか・・・どっちだ・・・ン?」
イキナリの直球です花山さん。下を向いて押し黙ってしまう梢江
「どういう意味かな 言ってることがワカらねェや」
とりあえずソフトな受け答えの刃牙ですが、こりゃ相当怒ってますね
「もし・・・その娘じゃなくてもいいというのなら話が早ええ
オンナだったらいくらでも世話するぜ キレイどころよりどりみどりだ」
暫しの沈黙ー
梢江が口を開きます。消え入りそうな声で
「よかったわね ステキなー
「だまってろッッッ!」
おっとカッコいいぞ刃牙。そのまま花山さんを睨みつけます
「そんなことを言いにきたのかい?だったらそれ以上言わないほうがいい」
「・・・なるほどな・・・彼女の前じゃ答えにくいことー
ここで刃牙キレたッ!
花山さんに飛びかかる! が!
ドカァッ!
カウンターのヤクザキック!
ザッパァーン
数メートル吹っ飛ばされて川にダイブ
すぐに立ち上がる刃牙。目がマジ!もう完全に戦闘モードスイッチONです
「上等だよ花山 やってやるぜ」
期せずして刃牙VS花山のマジ対決が実現!コイツはマーベラスだ
ここで再び場面は昴昇VSドイルへ
ザクッ
「ガハァッ!」
依然昴昇有利!
血ィ吐いてぶっ倒れるドイル
ファーストアタック成功から油断することなく、確実にダメージを与えてきた昴昇です
が・・・
「空手家の俺が倒れた相手に襲いかかることはない
何度でも何度でも起きあがり続ける限りは倒し続ける だが・・・」
ああっ!? ここで昴昇!
ついに構えをといてしまいましたヨ!
・・・終わったな昴昇・・・ここまでか・・・・
「それももう終わったようだ
キサマの肉体にはもう反撃の体力は残っていない」
勝利を確信してドイルに近づく!
無論油断しているワケではありません。一挙一動に注意を払いながらです。ドイルのすぐ隣にかがみ込む昴昇
「秘密兵器は刃物か爆弾か・・・」
”射程距離・・・・”
ストライダムが息を呑んだ、その直後!
”キン・・・”
ガシャンッ!!
うおおおおおおおおおおおッッ!?
ロ、ロケットパンチ!?(違)
前々回、ストライダムのベレー帽を風圧で落としてみせたギミックですな
強化スプリングか、それとも火薬か何かで爆発的に打ち出される仕掛けなのでしょう
名付けて弾丸パンチ!(そのまんま)
「・・・・・・・・・ッッ!」
”ブラン”って・・・
顎が一撃で粉砕されましたなコリャ
目の焦点も合ってないし一発で形勢逆転です
安堵の溜息をつくドイル。所詮お前はここまでなのか昴昇!?
次号へ続くッ!
第110話
梢江様、発動寸前
「こ・・・」
ページを開くなり、どアップで息を呑む刃牙。一体何を見たんで・・・・ああッ!?
「梢江・・・・」
なんと梢江、花山さんの袖を掴んで何か言ってますヨ!?
「いないじゃん・・・今のハナシじゃさ・・・アタシどこにもいないじゃん」
ああ!
「しつれいじゃん 恋人の前であんなハナシ・・・
わたしのこと嘗めてンじゃん」
ヤクザに喧嘩売ってます!
完全に戦闘モード!
これは大変な展開だ!
えーウチに来てくださってるお客さんの殆どはバキ読者かと思われます
当然「バキ総合サイト」を始め、あらゆるバキ系サイトを御覧になられてるかと
バキ系サイト、及びバキ読者の間では”梢江ネタ”は最高のパロネタであることは周知の事実
偽グラップラーさんの梢江伝(必見)などはその最も顕著な例でしょう
というワケで梢江ネタを知っている人間にとって
今回の内容はまさにデンジャラス!
はたして花山さんの運命は?
”ガッ!”
蹴ったッ!!花山さんの足を!
「いっつもそうじゃん
『強くなるんだ』『勝つんだ』『負けられないんだ』
女はいつだって・・・!」
ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!
喋りながら蹴る!蹴る!蹴る!
「いつだって蚊屋の外じゃん!」
つま先キック連打!キックの鬼だ梢江様!慌てて梢江を抱いて花山さんから離れる刃牙
イヤ殺されるのは花山さんだ
「もう・・・負けられないわ。最強を目指す本能なんてタカが知れてる
最愛に比べたら最強なんて」
その静かな迫力に気圧される刃牙
「バキ・・・正念場だな。その娘と歩むかい?
お前の問題だ」
”ガッ”
石をぶつけました ひ〜
なんか刃牙が完全に三枚目顔になってるんですけど
「そうだったな・・・・二人で決めたらいい・・・」
そう言い残してその場を去る花山さん
なんとか命だけは助かったようです
よかったよかった
さて場面は変わって昴昇VSドイル!
前回ドイルの弾丸パンチ一発で致命的なダメージを負ったかと思われましたが・・・
ぶらぶら状態の顎を手で掴む昴昇、両目をぎゅっとつぶり・・・・
ガキッ!
「外れた顎を・・・ハメた・・・?」
すぐに治しちゃいました
視線もしっかりしてるし、ダメージは殆ど無いみたいです
す・・・
”紐切り”の構え!
ついに伝家の宝刀を抜く昴昇!
「やる気かッ!あれをッッ!」
ストライダムの表情にも緊張が走ります。これに対し、ついにドイルも本気モードに!
カシャッ カシャッ カシャッ カシャッ
肘!手首内側!手首甲!そして膝ッ!
ドイル完全武装!
なんかエクシードギルスみたいね
よし、この状態のドイルをエクシードドイルと命名しよう
次号!昴昇VSエクシードドイル究極決戦!
これは女房を質に入れてでも見なアカンで!
第111話
来いッ!
ついに紐切りの構えを出した昴昇、全身の刃をONにしたエクシードドイルと最終決戦です
一歩一歩ゆっくりと歩いてくるドイル ザ・・・ザ・・・
「体内に強力なスプリングを内蔵している
間合いに入ったら躊躇なく武器を使用するだろう」
ザ・・・・
「間合いに・・・・入った! 来るッ!」
タラ・・・・ 昴昇の頬を汗が伝います
来い
来いッ
なぜ来ないッッ
来れば動くッッ 即ッッ
どれほど迅く動こうが
なにを使用おうが・・・
武術家のわたしが先に届く
手か!?
肘か!?
足か!?
膝か!?
「ッッ来いッッ!!!」
緊張に耐えかねたように叫ぶ昴昇
と!
ドイルの右腕がすっと動いた!
「ちェいいいいいッッ!!」
たまらず打って出た昴昇!
決まるか必殺”紐切り”!
ドンッ
!?
な・・・
な・・・・
ブレスとファイアーだ!(違)
爆薬!
なんと胸に指向性の起爆剤仕込んでいたッ!
鮮血を撒き散らしながら後方に倒れ込む昴昇。指先一つピクリともしません
「これが・・・これが男の闘いと呼べるのか」
あまりにも凄惨な結末にストライダムも言葉がありません
所詮ここまでした昴昇
場面変わって刃牙の家。ベッドに寝転がり、昼間の梢江のことを思い出しているバキ
「最愛に比べたら最強なんてタカが知れてる」
正念場です範馬刃牙17歳
”最強”を追い求めるか それとも最愛の女を取るか・・・
トントン
ふいに玄関を叩く音。開けてみるとそこには梢江の姿が!
「あがって・・・いいかな?」
なんてお約束な
次号へ続くッ!