ムダヅモなき改革・単行本第一巻レビュー

というワケで今日の更新は大和田先生の怪作麻雀漫画「ムダヅモ無き改革」をレビュー
近代麻雀オリジナル掲載時に既にあちらこちらの漫画レビューサイトで取り上げられた傑作なので、知ってる朋友は多いはず
タイトル通り、小泉純一郎をモチーフにした主人公が
世界各国首脳と麻雀で戦うという凄い設定の漫画で
出てくるキャラ出てくるキャラが
全員ブッ飛んでます

外務大臣・麻生タロー
我等のローゼン閣下は北の将軍様をドサンピン呼ばわりする豪腕
狙撃されて瀕死状態のジュンイチローのピンチに颯爽と駆けつけ、華麗なるコンビ打ちで将軍様を撃破します

追い詰められた将軍様が狙撃兵を動かそうとするも、それを先んじて撃ち落すスナイパー麻生タロー。TSUEEEE!


他にも外交責任を取って自刃する安倍シンゾー

クルミを指で粉々にするサッチャー首相など、見るだけで「大和田先生天才」と叫びたくなるキャラが目白押し
そんな漢キャラ達が溢れかえる中にあって、
とんだクソ野郎のがなんとも言えません




そしてそんな連中と比べても明らかに段違いに熱すぎる主人公・小泉ジュンイチロー

北のテポドン攻撃から日本を守る為、F-15で特攻した
ジュンイチローだったが、どっこい彼は生きていた!日本を守る為、再び四角い戦場へと舞い戻る
「プーチンを討つ!」
な、何を言ってるかワカらねーと思うが原文まんまだ。こういう漫画なんだ


※これは麻雀漫画です


※これは麻雀漫画です(2回言った)

青天井麻雀の最終決戦、ジュンイチローの繰り出した最後のアガリは
908溝6519穣5024禾予3594垓8349京9283兆6857億6135万1700点
な、なにを言ってるのかワカらねーと思うが(ry
こんな熱い男達が政治やってれば日本の未来も明るいんだけどなぁ。そういうワケでムダヅモ無き改革レビューでした
気に入った朋友は1人最低2冊買え


ムダヅモ無き改革第2部
神々の黄昏ラグナロク


ムダヅモなき改革新シリーズ。第1回を見逃しちゃってるはんぺらは今回の第2回が初見となります
『この人がローマ教皇…すげーオーラだ
つか今 空飛ばなかった…?』

今度の相手はヴァチカン
登場するや否や20mくらいの高さからフワリと音も無く飛び降りるローマ教皇
ハンパねぇぜ教皇。やはり暗黒のフォースの力なのでしょうか。モデルは本物のシスの暗黒卿だし

物凄い悪党ヅラも、実物と比べるとまだ漫画のほうが善人に見えてきます
教皇が暗黒のフォースの力で大三元をアガり、小泉が耳から口から血を吐いて昏倒したところで次号へ続く
あれ?こんな時間に誰だろう・・・ちょ、いきなり何ですかあなた達・・・え?ヴァチカ・・・(顔面蒼白)ていうか
こんな漫画描いちゃった大和田先生のほうが心配だよ!


小泉を呼び出したのは叩き潰すためではなく、その実力を試していたベネディクト教皇の真意が明らかになった前回
迫り来る宇宙からの脅威に、G8首脳達が終結する
正体を現した恐るべきその正体は、新天地を月に求め生き延びていた
ナチス第四帝国軍だった
すなわち
宇宙を総べる存在となったヒットラーである
な、何を言っているのかわからねーと思うが(以下略

10000mm口径電磁レールカノン「グスタフ列車砲」
月面から地球のあらゆる都市を狙い撃てるスーパートンデモ砲
弾頭炸裂の破壊力は広島原爆1000発分に相当するという。な、何を言ってるのかわからねーと思うが(ry
SF漫画ならどんな兵器が出ようが別になんの問題もないですよ。でもこれ
麻雀漫画だから

「だが総統閣下の慈悲深さは底なしだ
救いようのないキサマら旧人類に生き残るチャンスをくださるそうだ」

軍使として現れたオットー・スコルツェニー大佐が提示したヒットラーからの勧告。それは
地球と月、5人ずつの代表雀士による麻雀対決だった

地球の命運を賭けて名乗りを上げた4人は、いずれも無類の豪運と神域のワザを併せ持つ超人達
小泉ジュンイチロー、パパブッシュ、法王ベネディクト、プーチン
新連載したばかりのテニスの王子様と相まって、実にタイムリーなドリームチーム結成です。これは予想の斜め上を行く展開
強さでいえば最後の1人は「鉄の女」マーガレット・サッチャーが相応しいそうですが、彼女は現在体調を崩しており戦えません
代わりに白羽の矢が立った人物は・・・・うおおおお

ユリア・ティモシェンコキター!!

ウクライナの美人首相として世界にその名を知られる事となった、才色兼備の女性首相にして大企業家
この人いつかムダヅモに出るんじゃないかと思ってたら本当に出やがった。しかも地球最強の5人ですげえ
かなり性格に難のある守銭奴キャラのようですがその豪運はプーチンの折紙つき。かくして地球の戦士5人が決定したところで引き
マジ大和田先生の脳内はどうなってんだ・・・尊敬してしまう
「ムダヅモなき改革」は次回から近麻本誌に連載移籍。次回掲載は4月15日発売号となります




しかしそんな超絶展開だったムダヅモなき改革をも更に上回るインパクトを放っていたのがワシズ様の見開き
なんぞこれ

>ワシズちゃんはなんでとぶのん?
「名付けて・・・ワシズコプター!」
凶悪な必殺技のネーミングも非常にポップでキッチュです。さすが時代を最先端を行ってるぜワシズ様
この
ワニ蔵とタイガーさんを足したような無敵キャラぶりときたらどうだ
いくら相手がアカギ、いくら歳食っててもこの人が無様に負ける未来が来るなんて信じられんな。正直ピクルにも勝てそう


地球の命運を賭け、選ばれし地球最強の雀士が月の第四帝国との麻雀対決を繰り広げる神々の黄昏ラグナロク
決戦の舞台はギアナ高地のテーブルマウンテン頂上に建造されたコロッセオ。まさに天空に近き場所での戦い
地球選抜チームを迎え入れたのは、知性チームの
ミステリアスパートナーのような目深にフードを被ったローブ姿の男達5人
彼等が第四帝国側の代表戦士のようですが、5人の中に
ヒトラーは含まれていないようです
この5対5バトルで地球側が勝利したのち、ラスボスとして登場するという流れでしょうか
「さて、じゃあおっ始めるか」
最初にフードを脱いだミステリアスパートナーは前回から登場しているスコルツェニー。彼も帝国側雀士5人のうち1人でした
しかしその時、スコルツェニーを押しのけてもう1人のミステリアスパートナーがフードを脱いだ。先陣を切るのはこの男だ!
歌劇王リヒャルト・ワーグナー!

「ワーグナーってヒトラーが心酔していた音楽家の・・・?嘘よ、有り得ない!
だって彼は120年以上前に亡くなってるのよ!?」
>第4帝国先鋒『歌劇王』リヒャルト・ワーグナー!!
有名軍人ばかりで来ると思ってたそのさらに上を行くだとっ!?

まぁスコルツェニーも30年以上前に死んでるんですけどね
流石に120年前となるとインパクトも違ってきます。第四帝国先鋒はまさかのワーグナー!
敵は軍人だけで構成されてると思っていた読者予想の斜め上を行く展開。ドイツの有名人なら誰でも有資格者か
ワーグナーが出たのでベートーベンやバッハあたり予想してしまいますが、音楽家って括りで被るので苦しいかな
ネタなしで真面目予想すると
ゲーテはくると思うんだがどうか。京院の魂を賭(ry
あと有名軍人枠として
ルーデルとリヒトホーフェンは絶対居ると信じてるので
はんぺらの第四帝国軍残り予想はゲーテ、リヒトホーフェン、ルーデルでよろしく
朋友諸君の予想するメンバーも聞かせてくれると、からくり屋敷的に今後の展開がより楽しみになるぞ

「まやかしか否か・・・戦ってみればわかる事。まずは私が出よう」
地獄から甦った齢200歳の魔人。これに挑む地球側の先鋒はウラジーミル・プーチン!
素手での喧嘩なら地球最強の大統領ですが、果たして初戦の行方は?





「戦いはおヒキの者を1名ずつ連れた2対2の闘牌だ
相手を飛ばせば勝ち。
だがおヒキをいくら飛ばしても勝ちにはならない
つまり実質1対1の闘いだ。よろしいか?」
電光掲示板に表示された名前は先鋒ワーグナーVSプーチン。あくまで勝負はサシであり、おヒキは人数あわせです
あと団体戦なのに
勝ち抜き戦なのか、3勝先取なのかが今週は説明されてません
ルール説明する上ではこれが何より重要だと思うのだが・・・スコルツェニー進行役のクセに案外うっかり野郎だな


「いかん!伏せろプーチン!」
リ  ン  グ  オ  ブ  ニ  ー  ベ  ル  ン  グ
「四積子!」
そんなワケで始まった勝負は東1局でいきなりワーグナーの四積子ツモが炸裂

プーチンの点棒はまだ8000点残ってますが、何故か稲妻で撃たれて黒コゲに
「失点したら電撃を浴びる」とかいうルールはなかったので、
ワーグナーのアガリが引き起こしたエネルギー波と思われます
小泉もベネディクト法王との勝負で大三元アガられた時
派手に血ィ吹いて倒れたし
この世界の超一流の雀士達は、アガリ時に強力な破壊エネルギーを放出するという離れ業を持っているようです
「フム・・・ハンケチを用意してくれたまえメドベージェフ
それと替えのカッターと紅茶を」

「よかったまだ息が・・・でも紅茶なんて・・・そんな余裕ないんじゃ?」
服が焼け焦げるほど黒コゲになったのにどっこい生きてるプーチン。流石の生命力
ボロボロになったカッターを着替え、一杯の紅茶を飲み干す姿を見てタイゾーは「あんな余裕あんの?」と懸念しますが・・・
「なーに言ってんの。プーたんの事わかってないわね
あの子は超クールなのよ。いまいましいくらいにね」

タイゾーの感想を一笑に付し、ウラジーミル・プーチンの強さを本質を説いたのは、誰あろう彼と犬猿の仲であるユリアだった





「どんな時も沈着冷静。例え自分が炎の中で焼けていくまっただ中だとしても
まるで学生がスチールウールの燃焼実験を見るかのように
己の燃え尽きる様を最後まで観察するでしょうね
おそらく今のワーグナーの一撃で何かしら見えたハズ・・・
気をつけなさいよ。紅茶で一服したあとのプーたんは
要注意やでぇ〜♪」

「さぁ東2局。始めようか」
誰よりもライバルが認めるその実力!
どんな時でも熱くならず、状況を分析できる氷の精神力!プーチンの眼はワーグナーの技の秘密に気付いたのか?
ロシア艦隊の砲弾が歌劇王の旋律を粉砕する!次号に続く!


ナチスドイツの大いなるバックボーンとなった歌劇王ワーグナーとは、いったい如何なる人物であったか?
彼を物語る端的なエピソードがある
当時の芸術家の多くは自分に出資してくれるパトロンを得るため、資産家に頭を下げて奔走するものだった
だがワーグナーは親しくなった富豪や貴族達に対し真顔でこう言ってのけたという
「このワーグナーに出資する権利をキミに与えよう」
傲慢。「天下に天才と呼べる人間はただ唯一己のみ」という、思いあがりも甚だしい大増上漫
だがしかし。その傲慢な物言いや振る舞いが許されるほどに才能に恵まれていたことも、また事実であった

漫画に出てくるキャラのようなワーグナーのエピソード。マジかよと思ってwikiを調べてみたら
こんな程度じゃ済まない人物だったとことが解ったのでちょっと紹介。この「出資強要」に対して相手が拒否の返答をすると
「信じられない。作曲家に出資する以上のお金の使い方など何があるというのか!」
と逆ギレして攻撃的な手紙を送ったりするくらいは序の口
夜中に作曲している時は周囲の迷惑も考えずメロディーを歌ったりする反面、自分が寝る時は周りがうるさくする事を許さなく
常軌を逸する浪費癖の持ち主で、常に贅沢をして支援者から
多額の借金をしながら踏み倒す
(当時の高所得者の年収5年分に当たる額を1ヶ月で使い果たしたこともあったという)
等など、数え上げたらキリがない
真性バカ野郎です。世が世なら普通に檻の中だろこいつ
まぁバカと天才は紙一重って言うからなぁ・・・

そんなワケでワーグナーの四積子ツモで幕を開けた先鋒戦。紅茶飲んで復活はしたものの、やはりまだダメージの癒えぬプーチン
「すまんが体力が回復するまで時間を稼いでくれ」、と信頼するオヒキのメドベージェフに頼みます

「ソフホーズリーチ!」
早いリーチ。第四帝国軍オヒキのラインハルトは危険牌を回避しますが、ワーグナーはこれを鼻で笑って真ん中ブンブンきます
それもそのハズ、この時メドベージェフの手はバラバラの
ノーテンリーチ。時間稼ぎのハッタリだったのである
ワーグナーのチートイ1600に刺さって電流を喰らうメドベージェフ。前回、ワーグナーのアガリの衝撃波と書いてしまいましたが
どうやらコレ
失点と連動して流れる電気椅子みたいですね。ルール説明時に教えろよスコルツェニー
「プーチンの身代わりになる為のノーテンリーチ・・・そこまで傀儡に成り下がったか」
同じオヒキ役であるラインハルトはその自己犠牲の犬っぷりを嫌悪しますが、メドベージェフは笑って答えます
「いかんかね?傀儡上等
私の命ひとつで主君の命が助かるなら、喜んで差し出すまで」

「クレイジー。プーチンへの個人崇拝がここまでとはな」
「個人崇拝とはまた違う話さ
首相のジョークに付き合うのは骨が折れるし、強引なやり方には時々ついていけなくなる
だがなこの人になら任せられるのさ
ロシアという国家の未来を。私の子供達の未来を

プーチン首相の盾となることは、ただ個人を守るということではない
”未来を守る”ということなのだ
ロシアの片隅の小役人に過ぎなかった私が国家の礎になる。痛快ではないかね?」

自分が守ったのはウラジーミル・プーチンという個人ではなく、ロシアの未来なのだと
胸を張ってそう答えるメドベージェフに気圧されるラインハルト。メドベージェフかっけすぎる。これが本物の政治家だよ





「敵とのじゃれ合いはよせラインハルト!」
シャアのような台詞を吐いて揺れるラインハルトを一喝するワーグナー。一際気合のこもったリーチを繰り出します
この勢いでは、ワーグナーに一発で大物手をツモられるかもしれない。そしてプーチンの残り点棒は8000点・・・
万が一にもプーチンを討たれるワケにいかないメドベージェフは、意を決して危険牌を強打する
「どうやらここでお別れのようです首相。あとをよろしく」
「また会おう」

打った2筒はタンピン三色裏3に一発で砲銃。倍満です
彼はワーグナーにツモらせない為にワザと打ち込んだのである。
自分の命を犠牲にして

メドベージェフ箱割れ。同時に凄まじい電流が彼の全身を貫いた
メドベージェフ・死亡
メ、メドベージェフうううああああ!!!(号泣)
最後、首相に別れを告げたその表情は笑顔だった。それは愛する祖国を守って死ぬ満足感と使命感故か
今まさに死にゆかんとする部下に、あの世でのの再会を約束するプーチンがまたカッコよすぎて小便チビりそうです
こいつら漢。おっとこーおとこー「花の慶次」の慶次と蛮頭の最後の会話みたいだな

死亡したオヒキの摸打は機械が行うルールのようで、メドベージェフの席はノーガードのツモ切りマシーンに
オヒキの0点以下の失点は相棒が請け負うシステムになっている為、(現在プーチンは6400点)ラインハルトはこれを狙い打つ
「ロン!5200!や、やりましたワーグナーさばッ!?」
「余計な事をするなバカ者めが・・・ッ!
ロシアにトドメを刺すのはこの私ただ一人なのだ!」

渋い5200でプーチンを追い込むも、ワーグナーの怒りを買って顔面パンチをくらうラインハルト
前歯を折られ、鼻血をボタボタ流しながらもこの暴君に従うしかない彼に、メドベージェフの最後はどう見えたであろうか
プーチンの残り点棒は1200。かくして闘いは南場へと突入します





「ロシアにトドメ・・・か。フッわかっておらんなリヒャルト・ワーグナー
トドメを刺されたのは卿のほうよ。何を切っても無駄だ」

配牌を取ったプーチンは謎の勝利宣言とともに必殺のコルホーズリーチ。逆転手が入ったのでしょうか
そして主君のリーチを援護するかように現物を切るメドベージェフの代打マシーンに驚愕するラインハルト
『こ、こいつ・・・死してなおプーチンを援護しているのか』
その牌にメドベージェフの執念を見たラインハルトは戦慄し、なす術なく現物でオリ
そしてワーグナーのツモ番、
筒子のタンヤオチンイツリャンペーコーが入ります
リーチで三倍満。「くたばれロシア野郎!」と牌を叩きつけるワーグナーでしたが、次の瞬間その顔が凍りついた
「ロン」
「何ィッ!?」
刮目せよロシアの力!
凍てつく大地の彼方から聞こえてくる、鉄の鼓動に耳を澄ませ!

これはメドベージェフが命を賭けて切り拓いた血路!
我々は代々こうやって仲間の屍を超え
永久凍土の上に国家を築いてきたのだ

スターリングラードで根を上げたナチスと比べられるなど
笑止千万ッ!

シ  ベ  リ  ア  ン  エ  ク  ス  プ  レ  ス
九 蓮 宝 燈

”純正”九蓮宝燈直撃
親のダブル役満で96000点。一発逆転です
無数の九蓮のオーラに身体を串刺しにされ、血反吐を吐きながらワーグナーが呻く

「言っただろう。何を切ってもムダだと」
伊達男はクールに、しかし熱く決める!
尊い犠牲のもとに、まず先鋒戦は地球連合側の勝利。大和田先生天才すぎてヤバイ次号へ続く!


回避不能の純正九蓮宝燈。96000点直撃で鮮やかなる逆転勝利をおさめたプーチン
ダメージ大きく、本来なら精魂尽きた気の緩みでその場で気絶しておかしくない彼だったが、まだ倒れるワケにはいかなかった

『まだだ・・・まだ私には・・・最後の仕事が残っている・・・・!』
それは自分を信じその尊い命を投げ出してくれた相棒、メドベージェフの亡骸を正方形の戦場から降ろしてやることである
朦朧とする意識で立ち上がったプーチン。ぼやける視界の中で彼が見たのは、相棒を抱きかかえた小泉元首相の姿であった
「手を貸そう」
「かたじけない」

ドミートリー・メドベージェフに敬礼と哀悼を
かくして愛する祖国の未来をプーチンに託した彼の職務完遂により、世界連合は第四帝国に対する初戦を白星で飾る

「ラインハルト・・・ラいんハるトぉ・・・・!」
一方。九蓮の串刺しになったワーグナーは目と耳、口と、全身の孔という孔から派手に鮮血を撒き散らしながら
怯えるラインハルトにゾンビのように両手を差し出して助けを求めて蠢いていた。完全にホラーだこれ・・・って
ドスッ!
そんな哀れなゾンビの首筋に突き立てられる注射器。何やら薬物が注射されると、ワーグナーは瞬く間にその活動を停止した

「マリエル。ワーグナーの生存時間は?」
「1日と8時間。新記録ですDr」
「まだまだだな。この標本を月のカイザーヴィルヘルム研究所へ送っておけ」

謎の医者登場。助手との会話からして、120年の時を経てワーグナーを蘇生させたのはこの医師のようですが・・・
ナチスの医者ってことで大半の読者がピーンときたこの男の正体。ズバリ正解
「第四帝国次鋒
悪魔医師ヨーゼフ=メンゲレ!」

”死の天使”ヨーゼフ=メンゲレ
アウシュビッツ収容所で狂気の人体実験を繰り返した事で知られる戦犯
名前と行い自体は大抵の人なら知識として知ってると思いますが、その非道な実験内容まで詳しく知ってる人は少ないかと
かく言う俺もWIKIで調べてみて気分が悪くなったのですが、「麻酔なし手術」「生きたまま凍らせる」「熱湯に入れる」、果ては
「双子を結合させて人工的シャム双生児を作る」等
およそ人の所業とは思えない、また学術的に見てもなんら価値の無い実験を繰り返した正真正銘のマッドサイエンティスト
さながらネウロのシックスが実在したかのような、「人間が人間にこんな事できるのか?」と思うほどの悪意と狂いっぷりです
>死の天使メンゲレ!その発想はなかった… あと彼、素顔は結構なイケメンだったらしいですね
>ヨーゼフ・メンゲレ・・・アミバ様ですねわかります。多分「うわらば!」とか言って死ぬんだろうな


そんな胸クソ悪くなる外道を迎え撃つ世界連合の次鋒は、待ってましたのユリア・ティモシェンコ!
オヒキのロリっぽい眼鏡っ娘エレオノーラが可愛いぞ。こいつはデンジャラスにときめくぜ

というワケで、この団体戦が勝ち抜きではなく3勝先取であることが今回判明。展開予想する上で重要な要素ですね





「むぅ、なんと卑怯な!あれはSマイン牌!
第二次大戦中ドイツがよく使った牌だッ!」

いきなり卑劣な罠と読者を笑わせるスゴイ牌がティモシェンコを襲う。なんぞこのトラップ
つうか遥か昔から各国トップが麻雀で闘ってたというこの世界観設定がすごいな

「まずい!おそらく塗ってあるのは神経毒!」
「その通り!既に目は見えまい。毒が脳に達すればただちに絶命するぞ!」
メンゲレは首脳達のような豪運は持っていないようですが、ひたすら卑怯で卑劣な策を用いてティモシェンコを翻弄
いきなり脳に達すれば絶命にまで至る神経毒で視力を奪い、オヒキのエレオノーラを何もさせずに吹き矢で気絶させ
更には
牌の表面をメスで削ぎ落として白にするというゾーリンゲン轟盲牌を駆使

やりたい放題の卑怯三昧でリーチ一発七対ドラドラ。ティモシェンコにインパチ直撃食らわせます

「醜悪!グロテスクなまでに卑劣!これが第四帝国のやり方か!」
あまりにも汚いメンゲレのやり口に激昂するパパブッシュ。というかこんな反則が普通にルール内で許されるなら
卓上でリアルファイトして相手殴り殺すのも許されると思んだが
しかし沸騰するパパブッシュに対し、ティモシェンコは自嘲気味に笑ってその怒りをたしなめた
「あら、いいのよパパ。気付かなかった私が悪いんだから
この次鋒戦がルール無用だったってことにね」
言うなりメンゲレのメスを奪い取ると、いきなり自分の首をかっ切るティモシェンコ。なんぞー!?

「うわああああティモシェンコさん!気でもふれたんスかー!?」
「違うぞタイゾー。あれは頚動脈から血と一緒に毒を抜いているのだ」
どんだけー!デタラメ極まりない首脳達は覚悟も気合もデタラメ!
頚動脈を切って毒抜し視力を取り戻すティモシェンコ。そんな彼女の姿を見ながら、プーチンはブッシュパパに言う

「ブッシュ翁よ。先ほど連中のやり方を卑劣と言われたが・・・
ソ連崩壊直後の混迷期ではこんな勝負日常茶飯事でしたよ
この程度の謀など児戯も同然。ガスの魔女の姦計は・・・
この何倍も禍々しいですぞ」

「さぁ。反撃開始よぉ♪」
卑怯上等!次号、ガスの魔女が悪魔医師を喰らう!
クソったれ卑怯キャラをそれ以上に卑怯な技で倒す。胸のすく展開だなこれは
これでティモシェンコの逆転勝利は確定したと思われますが、3勝先取の団体戦ということは
ブッシュとベネディクトの敗北が確定したとも言えます。あの2人を倒すほどの相手は何者だ
残念なことに次号の近麻はムダヅモなき改革休載。次話掲載は6月15日発売号になります。一ヶ月首を長くして待とう


頚動脈から大量に血抜きするという極めて男らしい手段で、体を蝕む致死毒から逃れたティモシェンコ
マリエルの吹き矢で気絶していたエレオノーラも意識を取り戻し、ここからはウクライナコンビの反撃ターン開始
あと眼鏡巨乳ロリッ娘で読者人気の高そうなエレオノーラは、
バリバリのこういうキャラでした

>ティモシェンコとメガネ娘が百合百合でもうはんぺらさん!たまりませんなぁ!
この巨乳ロリを公私ともに好きにしてるティモシェンコに嫉妬
そんなワケでいきなりマリエルに視力が完全消失するほどの毒を浴びせるティモシェンコつええ
もちろん先に仕掛けてきたのは向こうですが。これだけ堂々とした卓外攻撃がまかり通るとルール無用ってレベルじゃねーな

「これ以上イカサマされちゃたまらん」と怒り心頭のティモシェンコは持参してきたサマ防止用の劣化ウラン牌の使用を提案
メンゲレの汚いやり口に嫌悪を感じていたスコルツェニーも
「その牌でやれ。帝国の面汚しめ」とティモシェンコの案を支持
どうやら第四帝国の中でもこういったクソ汚い手を好むのはメンゲレだけで、他のメンバーは正々堂々戦うタイプみたい

梁山泊十六傑の體傑と頭傑(卍丸先輩の師匠の仇)みたいなポジションなのでしょう
かくして牌を劣化ウラン牌に取り替えて勝負再開。自動卓が劣化ウラン牌に対応していない為、手積みでの勝負になります

>おにぎり食うティモ子にとてつもない親近感を感じました
赤道直下の直射日光の下でおにぎり食いながら麻雀打つ美人首相。なんて絵面だこれ
「明日も晴れかしらねぇ」
膠着状態で迎えた東3局。
あからさまなローズ2の2の天和を仕掛けるウクライナコンビ
オヒキ有り勝負ならではのコンビ技。これが劣化ウラン牌で手積み勝負に持ち込んだティモシェンコの必勝策だったのか





「2の2の天和か。面白いものを見せてもらった
ヤーパンの文豪テツヤ・アサダの作品は月でも読めるからな!」

「あらやだバレてたのぉ」

ところがぎっちょん。完璧に決まったと思われたその技は不発に終ってしまう
ティモシェンコの手牌は、積み込みを察知したマリエルの早業によってその大半をすり替えられていた

逆にメンゲレには萬子の清一七対子聴牌。不動の勝利を確信した死の天使は醜悪に微笑みますが・・・
「クッククク・・・美しい。まるで牌が光輝いているかのようではないか・・・ん?
こ、これは・・・本当に牌が光っている?熱ッ!?」
「熱いに決まってるじゃない。臨界間際なんだから」
「り、臨界!?まさかこの牌は・・・」
「フフフそうよ。その牌はねぇ・・・
プルトニウム牌よ!」

すげえ。なんだこの漫画
今更この漫画のブッ飛び具合に対して「なんぞこれ」もないもんですが
劣化ウラン牌134牌の中に、13牌だけ紛れ込ませていた
プルトニウム製の麻雀牌
ティモシェンコはメンゲレが2の2の天和に気づき、それを破るの見越して彼の手牌にプルトニウム牌を積み込んだのだ
「臨界量のプルトニウムを一箇所に集めたらどうなるか
あなたも科学者のはしくれならわかるわかよね?
あなたを滅ぼしたのはあなた自身のナチズムってトコかしら」

「ティ・・・ティモシェンコ!貴様は俺の・・・!」

なんかメンゲレがカミーユに殺られたジェリドみたいな台詞を吐いた瞬間
プルトニウムが核爆発
直撃を浴びたメンゲレはひとたまりもなく絶命(?)するのでした
ていうかこれ卓上の人間全員被曝しねえ?色んな意味で危険すぎる
「チェルノブイリは伊達じゃないのよ」
>核融合でプレイヤーにダイレクトアタック!
>いままで何作か麻雀漫画を見てきたけど、核攻撃で決着する麻雀なんて始めてみた
>こっちの予想遥かに超えてるよ!と言うか誰も予想できるわけがないよ!
>相手をKOで勝ちになるならば最初から物理的に戦ったほうが効率がいいと思います
>これが麻雀漫画だと思っていた時期が私にもありました。大和田先生は天才すぎる
ガスの魔女、まさかの核攻撃で悪魔医師を一蹴!
もう麻雀漫画なんだか普通のバトル漫画なんだか解らなくなってきた超絶決着で次号へ続く!
>メンゲレが死んだのでとりあえずオヒキの子は貰っていきますね
マリエルはティモシェンコに性的に喰われると予想


「あらやだ、まだ息があるじゃない。しぶといわねぇ」
麻雀漫画史上初。イカサマで核攻撃したティモシェンコの鬼計に敗れ去ったメンゲレ
致死量の放射能を浴びたものの僅かに息がある敵を見て、
笑顔で拳銃を取り出すティモシェンコが怖い
「ま、待て・・・我輩の身体はもうもたぬ・・・どうだ取引をしようではないか
我輩は第一次大戦前・・・1911年の生まれだ。しかしとても100歳には見えぬであろう?
この若さの秘密。
我輩の命を助けてくれるならそなたに授けよう。どうだ?」

「あんたの命を見逃しゃいいのね?」
「フッ・・・・クククク商談成立だな」
「お前に永遠の若さを授けよう!」と持ちかけ命乞いをするメンゲレに、思いきり食いつく俗なティモシェンコ
医学データを秘匿したサイトとそのパスワードを受け取り、殺人医師との取引を成立させてしまいます

「いかん・・・肉体の崩壊が始まったか。仕方ないここで緊急手術を行う
マリエルは我輩のクローンなのだ!肉体が老いて死滅する前に
脳をクローン生成した若い肉体へと引っ越す!これが我輩の秘術よ!」

な、なんだってー!?メンゲレの若さの秘密がクローン体だったのは別に普通なので驚きませんが
あの無表情美少女がメンゲレのクローンだったという事に驚愕&ガッカリです
そんなワケでえっちらおっちらとヤドカリのように身体から這い出て、マリエルの肉体に引越ししようとするメンゲレの脳
ひいひいふうふう言いながら歩くその物体を、ガスの魔女は汚物を見るような目で見下ろしながらこう言うのだった

「誰が生きてていいって言った?」
グシャア!
間違いなく約束してたのに一瞬の躊躇もなく鉄拳を振り下ろして圧殺
哀れアウシュビッツの悪魔は、彼より数段上の悪魔によってこの世から完全に消滅させられたのでした
卑怯な奴・汚い奴は大嫌いなはんぺらですが
卑怯な奴・汚い奴を
それ以上に汚い手でブッ潰すのは大好きなのでたまらん決着です





これで2−0と地球連合がリーチをかけて、勝負を決める中堅戦。地球連合側の戦士は
テキサスの荒鷲パパ・ブッシュ
と、オヒキはその馬鹿息子ブッシュJr
2−0なので展開的に連合側の負けが見えてるワケですが、あの馬鹿息子がオヒキとあって更に確信が強まります
闘場中央に悠然と歩み出て、用を終えた劣化ウラン牌と自動卓を睨みつけるパパブッシュ。その豪腕が唸を上げる
「邪魔だ。去ねい!」
ゴアアアアアアアッ!キラーン★

パパブッシュが右腕をブン回しただけで、突風に吹かれた木っ端のように数kmも吹き飛ぶ劣化ウラン牌
何が凄いって
手で触れてません。風圧だけコレです
アメリカ最強すぎる。もう勇次郎もピクルもアンタが倒しちゃってくれていいよ

「流石はパパブッシュ。噂に違わぬ武人よ。相手にとって不足はない
第四帝国ネオSS大佐オットー・スコルツェニー参る」
「うぬが相手か面白い。ヨーロッパ戦線での暴れっぷりは太平洋まで届いておったぞ
オヒキの者はどこだ?」

負けられない第四帝国中堅は、ここまでスポークスマン的役割に徹してきたスコルツェニー本人
相方となるオヒキの姿が見当たりませんが、その時爆音を轟かせながら一機の飛行機が闘場へと飛んできた
「ん?何か来る・・・飛行機・・・米軍機か?いや違うあれは!
あれは東部戦線を震え上がらせた伝説の翼!
スツーカ
ユンカースJu87!」

エレオノーラのスカートをまくりあげて登場したのは、第二次大戦中のドイツ空軍主力爆撃機スツーカ
その機影を見て誰よりも早く声を上げたのはプーチンだった。何故ならばパイロットは・・・・
キタァー!

「爆撃王ハンス・ウルリッヒ・ルーデル!」

ブッシュ親子オワタ\(^o^)/
からくり屋敷の予想でも「この人だけは絶対に出る」と確信されていたルーデルさんではありましたが
まさかのオヒキ役として登場。スコルツェニーとタッグとか強すぎだろ
ルーデルさんの伝説に関しては何度も戯言でも紹介していますが、知らない朋友はこちらを参照されたし

「行ってくるガーデルマン」
「お気をつけてハンス」

オヒキとして出ると思われていたガーデルマンも1コマだけですがちゃんと登場して嬉しい限り
「行くぞガーデルマン!」が見たかったところですが、そこはまぁよしとしましょう
>ドイツのスーパーエース・ルーデルがお引き……だと!?
ガーデルマンと共に副将か大将として参上するものとばかり思っていたのに!
>ルーデル&ガーデルマンktkr!!と思いきやガーデルマンまさかの留守番!実際はあり得ん!

「陸軍との共同作戦は久しぶりだ」
「ああ、アイヒ作戦以来だ。よろしく頼むぜ」

言葉少なに挨拶を交わし、拳とぶつけ合うスコルツェニーとルーデルさんが格好よすぎて濡れる
ミリタリー好きにはたまらない夢のタッグチーム結成です。ドイツ軍人はなんでこんなに絵になるんだろう

「見よジュニアよ。次の敵はゾンビや狂人の類ではない
あの大戦を戦い抜いた兵
つわもの。正真正銘のゲルマン軍人よ
ここからが真の戦いと心得よ」

「は、はいパパ」
音楽家に狂人医師など真の第四帝国戦士に非ず!
こっから先の面子はバリバリの有名軍人ばかりという事でしょうか。副将の2人が今から気になりすぎる
ブッシュ親子の敗北は濃厚ですが、展開的には
パパがボンクラ息子に大統領の何たるかを身を持って教えて死ぬ
とか、そんなお約束の燃えシチュエーションの予感。これは期待せざるを得ない次号へ続く!


今週のムダヅモなき改革

「全滅…?12輌のT-34が全滅…?三分も経たずに…!?」
冒頭、1945年東部戦線。必殺の急降下爆撃で12輌のT-34を瞬く間に全滅させるルーデルさん
マジコンスコン隊のリックドムとガンダムの様相です

爆撃王ハンス=ウルリッヒ=ルーデルの撃墜スコアは公式に記録されているだけでも
戦車519輌
車輌800輌
火砲(100mm口径以上) 150門
装甲列車 4
戦艦 1(船底着床)
境導駆逐艦 1
駆逐艦 1
上陸用舟艇 70隻
航空機9機 以上

語り草ともなっている「こっそり勝手に出撃して大暴れ」も含めれば更にこの数字を大きく上回る事になる
誇張なしで
「単機の存在がミリタリーバランスを覆しうる戦果」である
魁!男塾でアメリカ大統領が「EDAZIMAがあと5人いたらアメリカは負けていただろう」と言ったエピソードがありますが
ルーデルさんがあと5人いたらWW2はドイツが勝っていた
リアルガンダムにしてリアル江田島平八。これを化物と言わず何と言おうか
スターリンをして「ソ連人民最大の敵」と言わしめたのは伊達じゃありません

というワケで中堅戦闘牌開始。ドラ暗刻の3面張を聴牌するルーデルさんでしたが、何故かその待ちを拒否
何かを察知して額から走る閃光。完全にニュータイプだこれ

それもそのハズこの聴牌、待ちの2−5−8筒は全てパパブッシュの手の内で死に体だった
ルーデルさんはアガリ目なしの3面張を捨てると、この時手牌に九萬1枚しかなかった萬子を次々と重ねていく

「我が翼は一撃必殺!スツーカに二の太刀はいらぬ!
見よ!必殺の一気通貫ノーズイブボンバー!!」
イッツー東ドラ3。ジョージから12000直撃です
ちなみに上のルーデルさんの台詞、誌面では「スツーカにこの太刀はいらぬ!」となってるんですが
「我が翼は一撃必殺」という台詞の流れからして
多分編集者の誤植と思われます
おそらく「二」と「こ」を見間違えたのでしょう。配慮して大和田先生の意訳に修正しておきました





まるで予知能力でも持っているかのようなルーデルさんの闘牌に戦慄するゆかり
ここですかさず解説役を買って出たのは我等のガーデルマンです。おおお、出番あれだけじゃなかったのね

「それがハンス=ルーデルという男ですよフロイライン
ルーデルは戦場で何度も死線をくぐり、
それ故に認識力を異常拡大させた
まぁ一種の勘のいいエスパーのようなものです
ナチスではそれなりに研究が進んでますよ」

本当にニュータイプかよ!しかもフラナガン研究所まであるとか第四帝国マジジオン軍
撃墜スコアも人外ですが、被撃墜回数も30回以上という人外ルーデルさん(それで毎回生きてて現場復帰してるから凄い)
幾多の死線をくぐり抜け
重力から解放されて人類の革新に近づいたそうです
誰かこの超人を止めてくれ
>ルーデル=ニュータイプ・・・なんだこの説得力ある説
>ルーデルさんマジニュータイプWでもだいたいあってる
>ルーデル閣下の格好良さはガチですね。濡れます

「次の局だ。早く準備をしろJr」
『パパ怒ってる・・・やっぱりボクじゃ役不足だと思ってるんだ
なんだよもう・・・・自分でおヒキに選んだくせにっ!』

鬼よりも怖い父に睨まれ萎縮するジョージ。そんな心の動揺につけ込むように、今度はスコルツェニーが魅せる
「ポン!ポン!ポン!さあ役満張ったぜ。来なよプレジデント」
「ブ・・・ブラフだ!そんなの三味線に決まってる!」
「そうだな。字一色かもしれねーし、そうじゃないかもしれない。さてどっちだと思う?」

瞬く間の字牌4フーロ晒して裸単騎。待ち牌が字牌なら字一色ですが、ブラフかもしれない。しかし本物ならば・・・
こんな大勝負で無謀な賭けに出るワケにもいかず、手に字牌を抱えこんだまま総崩れになるジョージ
「ツモ!混老頭オペレーショングライフ!!!」
待ち牌は
九萬。ヤクヤクホンイツホンロートイトイで倍満。やはり字一色はブラフだったのである
しかしこれはジョージは責められない。あんな場面で字牌を強打するのは「勝負に出る」という言葉を超えています
役満に偽装して敵を手を封じ込めた、スコルツェニーの老練な手管を見事と言うべきでしょう。それでも倍満だしな

「フフフ・・・第二次大戦中、ヨーロッパ戦線にあるウワサが流れました
それは連合軍最高司令官アイゼンハワーを誘拐する為、スコルツェニーが暗躍している
という荒唐無稽なものでした。無論そんなバカげた作戦などありえるワケがない
普通なら黙殺されていたでしょう。しかし連合軍はこれを無視できなかった
なぜなら相手はオットー=スコルツェニー

『あいつならやりかねない』
彼にはそう思いこませるだけの力があったのです

事実アイゼンハワーは警戒して何日も塹壕の中に閉じ込められました
スコルツェニーの幻影に惑わされた時点で大統領の敗北は決定していたのかもしれませんね」

敵方から認識されている自身の能力の高さを自覚し、それを幻影として活かす大胆不敵なスコルツェニーの戦術
ニュータイプルーデル卓上の詐欺師スコルツェニー。このコンビ半端ねェ





『ダメだ手も足も出ない。まるで勝てる気がしねー・・・』
「気を抜くなと言ったハズだ!さっさと次局の準備をしろJr!」
歴戦のゲルマン軍人の実力に戦意喪失するジョージと、そんなダメ息子を励ますでもなくただ叱りつける厳格な父
従順なジョージもそんな父にプツンときて、「それって父親としてどうなのさ!」とついにパパに対して歯向かいます
「なんだよ・・・またボクに失望したのかいパパ?
だったらボクじゃなく出来のいい弟のジェブを連れてくればよかったのに
なんでこんな化物の戦いにボクを巻き込んだんだよ!
ボクが・・・ボクが勝てるワケないじゃないか!」

偉大すぎる父を持った凡夫のコンプレックス
「またボクに失望したのか」「ボクじゃなく弟を選べば」などと、人目も憚らずネガティブな言葉を撒き散らすジョージ
親子でありながらいきなりの連携瓦解。ガタガタなアメリカ陣営を見て、スコルツェニーは勝利を確信しますが・・・
「やれやれこの期に及んで親子喧嘩か・・・終ったな。これで一気にケリをつけるか。リーチ!」
「勝手に戦を終わりにするな。ロン!
地獄の黙示録アポカリプス・ナウ!」
パパブッシュ逆襲のメンチンリャンペーコーでスコルツェニーから倍満直撃。この牌姿が凄すぎてヤバイ
ロン 一四四四四五五五五六六六六
四五六の4枚使い。役満でもいいだろこれ。
こんなリャンペー見たことねえよ
「フッなるほどな。腹ァ読めたぜ。あきらめるなんざとんでもねェ!パパ・ブッシュは・・・
最初っから一人で戦うつもりだったんだ!」

まさに一騎当千。身体ひとつで大国アメリカを背負う武闘派元大統領
「カン違いするなよJr。わしはお前に失望したことなど無い
お前に何か期待した事も無いのだからな」
「はは・・・そっか・・・そうだよな・・・」
最初からおヒキなど誰でもよかったパパブッシュ。父親から「期待してない」と言われて力なく笑うジョージが可哀想すぎる
もっとも、その言葉が父の本意かどうかは別ですが
本当に息子に期待していないのなら、おヒキ役はもう少し他に候補がいたのではないか
ジョージ曰く「化物の戦い」に彼を連れてきたのは、その戦いの中で息子に何かを教えようという思いがあるからではないか
この中堅戦は
ブッシュ親子の絆と、ジョージの大統領としての成長がテーマか
>二人の敵に単騎で突っ込むのは負けフラグだぜパパブッシュ
>jr覚醒しそうだけど、してもやっぱ勝てない気がする

>パパからの言葉は、「期待されるプレッシャー」からブッシュJr.を超えさせるための言葉だと信じます

「覚えているかJr?昔・・・お前がまだ子供の頃一緒に釣りに行ったことがあるな」
「パパ・・・あんな昔の事を覚えて・・・?ボクに興味なんてなかったんじゃ・・・」
追い込まれてからこんな昔話を始めたりしたら絶対ヤバイな。パパ死亡とジョージ覚醒フラグすぎる
この中堅戦、神エピソードの予感がビリビリと!
一週たりとも見逃せない次号へ続く


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