31話
草加、真理にゴルドスマッシュ
前回の続き。今回バジンは助けにきてくれず、デルタスライガーの放ったミサイルはモロに全弾命中ぼがぼがーん
「ふふ・・・逃げるのだけは上手いんだね・・・・」
ファイズスライガーはバラバラに大破。しかし本人はまんまと脱出に成功したようです。あぁスライガー勿体ねぇー
かくして巧と勇治は雅人の術中にハマリ互いに疑心暗鬼に。視聴者の大半は草加大嫌いになったでしょう。俺は好きだけどな
クラブラッキークローバー。突然勇治狩りゲームを降りたいと言い出した我等が琢磨逸郎。北崎のしっぺが怖いのです
「せっかく4人揃ったのに競い合うなんてバカげてます。一致団結するべきですよ」
もっともらしい理屈をぬかしますがガクガク震えててはカッコつきません。優しい北崎が笑ってこう切り出してくれるのですが・・・
「そうかぁ・・・仲良くすればよかったんだ。気付かなかったな。よし、それじゃ仲直りの握手だ」
「あう?・・・イヤその・・・・あ、握手は・・・・そのぅ・・・・」
「・・・・・できないの?握手もできない人とは仲直りなんてできないよ」
北崎に触るのがコワイ琢磨。差し出された右手を握り返せず、しどろもどろになってテキトーに場を繕う。なんとも可哀想
来週の次回予告にエライ場面がちょこっと出てましたが、どうやらこの握手拒否で二人の亀裂は決定的になった模様。合掌
そんな二人のコントを気に留めることもなく、興味なさげに店を出る澤田。公園で1人たたずむ彼に冴子さんが声をかけます
「アナタ何か悩み事を抱えてるわね・・・私にはワカるわ。言ってごらんなさい?」
「・・・・・アンタには関係ない」
俺に構うな、とその場を去る澤田。彼が去ったあと落ちていた財布を拾い上げる冴子さん。あれま、中には真理の写真が後生大事そうに入ってました
「どうやら彼はまだ・・・人の心を捨てきれてないわね」 澤田の本質を見抜き、妖しく微笑む冴子さんでしたとさ
マンションに戻った傷心の勇治。大音量で音楽たれ流し、浮かれた顔してヘラヘラ踊り狂う直也をみてすっかりゲンナリ
一緒になって浮かれてる結花も結花だ。さすがにキレかかってめずらしく二人に八つ当たりする勇治を直也が諫める
「らしくねえな木場。何があった?悩みがあるなら聞いてやるぜ」
「一つだけ頼んでもいいかな・・・・・乾くんに伝言を伝えてほしい
キミは本当に僕を騙したのか?このままでは本気で闘り合う事になってしまう
理由があるなら教えてほしい。こんなんじゃ一緒に戦えない・・・そう伝えてくれないか」
むおーエライぞ勇治。あんな目に合わされたというのに「何か理由があったのでは」と実に冷静に状況を受け止めてます
しかしながら音楽ガンガン流して踊りながら話を聞いてる直也。はたしてちゃんと内容覚えたんでしょうか?
「御神前の階段に座るのご遠慮ください」と看板が立つ神社の境内。平然と腰掛けるバチ当たりコンビは直也と啓太郎
「いやー俺、ご飯食べすぎてお腹壊しちゃって」
「はッ・・・俺なんか踊りすぎて足を挫いたぜ」
コイツらダメぽ。金髪になってもまったく何も変らないバカ二人。ヘラヘラ笑いながら今日もバカ話に華を咲かせます
「あ・・・・そういや木場から乾巧に伝言があるんだけどよ」
バカ直也!本人に直接言えよ!今週、このことが更に大きな誤解を招いてしまう事に・・・・
「巧・・・もしかして何かあった?なんだか元気ないみたいだけど」
「いや・・・別に。お前のほうこそ大丈夫か?ここんトコいろいろあったみたいだからな」
珍しく真理を気遣う優しい巧。黙ったまま懐からそっと何かを取り出す真理。これは・・・・色あせた折り紙のフクロウだ
「これね、子供の頃澤田くんにもらったの。あたし思うんだ・・・きっと澤田くんは心では助けを求めてるって
だったらあたし・・・澤田くんを救ってあげたい」
その頃。土手を散歩する仲むつまじいカップルをボンヤリと眺める澤田。カップルの姿が自分と真理に重なって見えてきます
つーか澤田今までずっと帽子深くかぶってたんでアレでしたが、かなりハンサムボーイですね。美男美女で真理とお似合いだ
『俺も普通の人間だったら・・・・真理とあんな風に・・・・・』
変身!しっとマスク スパイダーオルフェノク!
カップルに嫉妬した澤田はヤローを殺害。偶然現場を通りかかった啓太郎が巧に連絡して速攻でファイズ到着。戦闘シーンへ
「お前・・・・澤田だな?変身!」
「うおおおおおおおおおッッ!」
蜘蛛VSファイズ激突。オイオイちょっと待て。先週まで圧倒的な戦力差があったにも関わらず、なんか互角に闘ってますよ?
更にあろうことかファイズが馬乗りになり決定的な勝機!しかしその時、巧の脳裏を真理の言葉がよぎる
『あたし思うんだ・・・きっと澤田くんは心では助けを求めてるって』
攻撃できないファイズ。蜘蛛が反撃に転じますが、ファイズが懐から落としたモノを見てピタリと動きが止まる。折り紙のフクロウ!
『これは俺がやった・・・・?真理・・・こんなものをずっと大事に持ってて・・・』
すっかり動揺した蜘蛛はそのままトンズラ。彼を放っておけない巧、追いかけようとしますが啓太郎がこれを引きとめます
「あ、そうだたっくん。木場さんから伝言があるんだ」
「なんだって!?それでなんて言ってた!」
「え〜とたしか・・・・”そんなんじゃ生きていけないぜ”だっけかな?」
このバカ!最悪の伝言ゲームや
「啓太郎・・・・ヤツにはこう伝えろ ”お前を信じた俺がバカだった”ってな」
ラストパート。澤田は落ち合う約束を取り付けた真理。雅人が止めるのも聞かず一人で待ち合わせの場所へ
で、運の悪い事にその場にいた中年オルフェノクに遭遇してしまう真理。ソードフィッシュメカジキオルフェノク!
なんか2刀流でかっけー。必死に逃げる真理、余裕で追うオッサン。はっはっはどこへ行こうというのかねー(ムスカ風に)
細い通路に追い込まれた大ピンチの真理!しかしヒーローは遅れてやってくるもの。颯爽と澤田参上!
すぐさま変身してカジキをブン殴る!以前は真理を殺そうとした彼でしたが、今は真理を守ることになんの躊躇もありません
戦闘から少し離れた場所で見守る真理。そしてそこへ要らんヤツが到着!我等が放送禁止顔・草加雅人様だー!
カジキを撃退して戻ってきた蜘蛛に問答無用で戦いを挑むカイザ。真理の制止なんぞ知ったこっちゃない。殺る気です
そして先のファイズ戦同様、ここでも動きに精彩を欠く蜘蛛。なんかカイザを相手に終始押されっぱなし。なしてさー
『エクシードチャージ』
ぴぼー!とカイザポインターのバインド光線が蜘蛛を捉えた!すかさず天高く飛び上がるカイザ!
カイザ必殺キック ゴルドスマッシュ!
うわあ澤田殺られちゃうー?放送禁止顔ごときにー!ってその時、横から走ってくる人影が!
「草加くんダメェ――――ッッ!!」
真理だーッ!
体当たりで蜘蛛をふっとばしゴルドスマッシュの軌道からはじき出すも、自分がそのまま的になってしまう!
眼前に迫るカイザの蹴り!死を覚悟してぎゅっと目を閉じる真理!次週へ続く
32話
真理、ボディブロー食らって瀕死
緊迫の続き。必死に体勢を変えようとする雅人だが、一度放たれたゴルドスマッシュは止まらない。真理万事休す
しかしナイスタイミングで吹っ飛んできた巧がバジンで間に割って入った!ばきーん!と見事にブロック成功!
つーか必殺キックがバイクごときにあっさり弾き返されんなよ。きっとバジンのボディはワケわからん金属が使われてるんでしょう
真理に助けられた澤田はしばし立ち止まったのちトンズラ。とりあえず良かった良かったと家に帰って一息つく3人です
「すまない真理。理由はどうあれ俺は君を大変な目にあわせるところだった」
「ううん私こそゴメン草加くん。でもこれでわかったでしょ?澤田くんは昔のままの澤田くんよ」
「・・・・・それはどうかな。ヤツは一度君を襲っているし・・・そう簡単に信用は」
真理は澤田が昔の優しいままだと主張、しかしそれでも雅人は彼を信用できません。複雑は面持ちで二人の話を聞く巧でした
「草加。真理の言うとおり澤田が人間として生きられるのなら・・・俺はもう一度木場を信じたい」
真理がいない場で雅人にこう切り出す巧。真理と澤田に自分と勇治の立場を重ね見たのでしょう。当然雅人は放送禁止顔
「わからないなァ。俺に言わせればオルフェノクは全員敵だ。そう思わなきゃ戦えないだろう」
澤田邸(”邸”だよなーこの豪勢さは)、折り紙のフクロウを眺めつつ感傷に浸る澤田の前に冴子さんが現れます
お?なんと同伴している男は真理を襲ったメカジキ。そう彼は冴子の命令で彼女を襲ったのだ。澤田の不安要素を消すために
「アンタの命令だと?余計なことをするんじゃない!」
「・・・私に対してそんな口の聞き方は許さないわ」
逆上してつっかかった澤田を往復ビンタであしらう冴子。女王様っぽ。戦闘力ならいざ知らず、人間体では澤田もボウヤ扱い
そこへタイミングよく澤田の携帯に真理からTELが。もう一度会って話がしたいという申し出を受ける澤田ですが・・・・
「ウフフ・・・どうやら次のデートの約束が決まったようね」
「アンタ達に手出しはさせない。俺の生き方は俺が決める」
その頃。雨の中、傘を差して廃車置場をウロウロ歩き回る琢磨逸郎25歳・・・あっと?その中の1台で北崎さんがスヤスヤお昼寝中です
腹の上に無造作に投げ出されたデルタギア。琢磨はニタリと笑いそーっとこれを持ち出します。さあトンズラー!って
ぼがーん!
ダッシュで逃げる琢磨の背中に車のドアが吹っ飛んできました。たまらず地面に突っ伏す。あーあー言わんこっちゃない
「ヤダなぁ琢磨くん。いつから泥棒になったんだい?」
「ひっ・・・・ひぃいいいいいいいいいい!!!」
殺される!と思った次の瞬間、ムカデに変身して殴りかかる琢磨。もうすっかり恐怖で錯乱してます。パンチ!パンチ!パンチ!
避けようともせず顔面でパンチを受け続ける北崎。すげえ全然ダメージないの?そしてようやく拳を受け止めるとドスの聞いた声で凄む
「・・・・・調子に乗るなよ」
変身!ドラゴンオルフェノク!片手で軽々とネックハンギングツリー!地面に叩きつけると足で踏んづけて勝負アリ
「まったく・・・どういうつもりだい琢磨くん?ヤダなぁ」
「あぐ・・・・!だ・・・だってズルイじゃないですかぁ・・・北崎さんばっかり・・・・ううっ
ボクだって・・・デルタの力を使ってみたいんですよぉッ!あうう・・・!」
最高だなこの人は。直也の攻撃を本でビシバシ受け止めた強い彼はドコへいったのか。もうすっかりお笑いキャラ
とりあえずあまりのヘタレっぷりに怒りも失せたのか。命までは奪おうとしない優しい北崎さんでしたとさ。寛大だなぁこの人
さて。真理と澤田の待ち合わせ場所に現れたのはなんと巧。真理が来るまでに澤田の真意を聞き出そうというのです
「真理はお前を信用してる。だが俺にはワカらない・・・お前が人間なのかオルフェノクなのか
お前は真理の気持ちをどう考えてるんだ?答えろ」
「・・・今の俺なら・・・まだ人間に戻れるかもしれない。そして俺を人間に戻してくれるのは真理だけだ」
「・・・本気か」
と、そこへ真理が到着。そして同時に現れるメカジキのおっさん!蜘蛛&ファイズダブル変身!真理を守れ!
先週とうってかわりクソ強いメカジキ。ファイズと蜘蛛二人を相手にまるで押されてません。お前、琢磨の代わりに四葉に入れよ
久々に変身のアクセルフォームでなんとかこれを撃破すると、今度は海老の姐さんが登場。巧はこれを受け持ち澤田に叫ぶ
「澤田!真理を連れて逃げろ!早くッ!」
「真理こっちだ!」
「澤田くん!」
まるで愛の逃避行のように手に手を取り走る二人。美男美女で絵になるなー。なんか少女漫画みたいに背景キラキラ輝いてるし
とりあえず安全なトコまで逃げて見詰め合う二人。澤田がポケットから例のフクロウを取り出し真理に差し出します
真理がにっこりと笑ってそれを受け取ろうと手を伸ばし・・・・・・なにィ――――ッッ!?
ぼーメラメラメラ
なんと澤田、フクロウに火をつけたァ!ゲゲーッなるほどこうくるか!これには視聴者も騙された!
「真理・・・俺はキミを助けたのは・・・キミを守るためじゃない・・・
この手で殺すためだ!そうすれば俺は人間の心を完全に捨てられる」
「嘘よ!私は知ってるわ!あなたは優しい人だって!」
「嘘じゃないッッ!!」
迷いを吹っ切るかのような絶叫。そして蜘蛛渾身のボディブローがかよわい真理を直撃する!!
さながら香港映画のアクションシーンのように数mも吹っ飛んで廃材の中に突っ込む真理。うわーなんという事でしょう
そこへわずかに遅れて巧到着。信じられないシーンを目撃した巧は逆上して蜘蛛に斬りかかる。すごい怒りっぷりだ
「澤田ァ―ッ!!やっぱりお前はもう人間じゃないのか!
裏切りやがって・・・真理の気持ちを―――ッッ!!!」
戦う二人の姿をボンヤリと視界に納めながら意識を失う真理。オルフェノクの全力パンチなんか食らったら致命傷だろ
病院。血相変えて病室に飛び込んできたのは我等が放送禁止顔。そこには重傷で絶対安静の真理の姿が
しょんぼりと椅子に座っていた巧の胸座を掴み上げ壁に叩きつける!オイお前等、重症患者の病室で暴れんなよな
「お前・・・ッ!わかってるのか!お前のせいだぞ!お前の甘いところがッ
真理をこんな目にあわせたんだ!真理になにかあったら俺はお前を許さない!」
「わかってる・・・・全部・・・俺のせいだ・・・・」
伏し目がちにそう呟くとフラフラと病室をあとにする巧。今回の件には相当参ってるようです。大丈夫かね
「・・・・・本当に乾くんが園田さんを!?」
「あぁ・・・乾巧め・・・・まさか真理までもこんな目にあわせるなんて・・・!」
それから少しあとの病室。見舞いにきた勇治にまたもやトンでもない嘘を吹き込む雅人。うわーここまで徹底するかコイツ
ギリギリと歯を食いしばり、拳をわななかせる勇治。巧に対する不信が確信へと変った瞬間でした
「俺がバカだった・・・まだ心のどこかで彼を信じようとしてた・・・もしかしたら友達になれるかと・・・」
そして病室を出た勇治はバッドタイミングで巧とばったり。そらもう二人ともバチバチと火花を散らします。一触即発!
「なんでお前がこんなところにいる?」
「キミのせいで・・・園田さんが・・・・!」
「・・・ああ。だがそれがどうした。お前には関係ないだろう。オルフェノクであるお前には」
真理と澤田に自分と勇治の関係を重ねて見ていた巧、「オルフェノクは所詮オルフェノク」という結論に達したのでしょうか
なんともつっけんどんで直線的な言葉で勇治の心をえぐる。これには温厚な勇治も怒りレッドゾーンへ突入します
「場所を変えようか」
人気にない公園で対峙する二人。交わす言葉なぞ一切なし。これから潰す相手に会話は無用!
変身!ホースオルフェノク!
変身!仮面ライダーファイズ!
いい加減、視聴者のやきもき加減も頂点に達した誤解対決で次週へ続く
33話
真理死す
「キミだけは・・・キミだけは絶対に許せない!」
「ああ俺も許せない・・・お前等オルフェノクを信じた自分がな!」
相変わらず誤解したまま全力でぶつかりあう二人。がきんがきーん死ねオラー!と、そこへ偶然通りがかった北崎さんが乱入します
しかし憎悪レッドゾーンに達してる二人はデルタなぞ眼中に入りません。「邪魔だ!」とあっさり斬り捨て再び火花を散らす。スゲー
「ちぇ・・・いいよ。勝ったほうと遊んであげるからさ」と腰をおろし観戦する北崎でしたが、結果はお決まりパターンの両者ノックアウト
マヌケな結果にほとほと拍子抜けしたのか、倒れてる二人に手も出さず変身解除。その場をあとにする北崎でした
「ダッサイの・・・なんかもう飽きちゃったな・・・コレ」
「捨てたぁ!?でっ、デルタギアをですか!?」
「うん・・・なんか飽きちゃってさ」
クラブラッキークローバー。すっとんきょうな声を上げて慌てふためくは我等が琢磨逸郎。なんか北崎さんデルタギア捨てちゃったってさ
「なんて事するんですか!教えてください。一体ドコに捨てたんです?」
「うん。そこのゴミ捨て場に」
どしゃぶりの中、人目もはばからずゴミあさりする琢磨逸郎25歳。今週最大の魅せ場
「ねーママぁ。あのおじちゃん何してるの?」 「ダメよ、ジロジロ見ちゃ」 道行く親子連れに浮浪者扱いされたりしてカンペキです
琢磨がずぶ濡れになってる頃。北崎がカウンターの前にアタッシュケースをごとん。デルタギアだ。捨てたってのは冗談でした
「ふふ、琢磨くんもバカだなぁ・・・ま、コレに飽きちゃったのは本当だけどね。これキミにあげるよ」
そう言いながらアタッシュケースを澤田の眼前に置く北崎。さてさて、果たして澤田はこの力をどう使うのでしょうか
病院。未だ意識戻らず危険な状態が続く真理。雅人の連絡で残る流星塾のメンバーが召集されました
馴染みで生き残ってるのはもう里奈だけですね。新顔の男が二人登場しました。三原と大田。でもどっちがどっちかワカりませんけど
「あのさ・・・俺もう帰ってもいいかな。正直もう流星塾のことは思い出したくないんだ。普通に生きたいんだよ」
「何言ってんだお前!真理がこんな目にあったのに自分だけよければいいってのか!?」
真理含め残り5人になってしまった流星塾生ですが美しく一致団結というワケにはいかないようで。ヘタレくんが関わりを拒否
しかし実際これは生き死にの問題です。「関わり合いたくない」という彼を責める権利は誰にもありません
「・・・キミの気持ちもわかる。行けよ・・・キミの自由だ。好きにするがいいさ」
ひどい自責の念にかられる巧。未だかつてないシリアスな顔つきで啓太郎を呼び出すと、何も言わずにファイズギアを手渡します
「な・・・なにさコレ!?どういう事?たっくん!」
「昨日一日考えた・・・俺にはもうファイズである資格がない。これはお前が預かっててくれ」
「そんな!たっくんのせいじゃないよ!真理ちゃんもすぐ良くなるって!」
「啓太郎・・・・俺は・・・・俺は・・・・うッ・・・・ううう・・・」
サッと顔を手で覆って嗚咽を漏らす巧。―物語始まって以来初の涙。今回の件は彼の心に相当こたえてるようです
そんな雅人と巧、揃って医者から真理の容態を聞かされます。かなり芳しくないようですが先生が気にする点はもう一つありました
「・・・どういう事ですか?真理の身体が普通じゃないって」
「普通じゃないと言うか・・・園田さんの身体にはかつて特別な治療が施された形跡がある、という事です
以前彼女は大きな病気か怪我をしたハズ。その時現代医学では考えられないような特別な治療を受けて命を取り留めている
何かご存知ありませんかね?」
「おいどうなんだ?お前何か知ってるんじゃないのか?」
「いや・・・・知らないな」
真理の秘密・・・・いや正確には流星塾生の秘密でしょうが。過去に施された特別な治療とは一体何なのか?
そんな折、澤田から流星塾生にコンタクトが。ヘタレくんも勇気を出して4人全員で待ち合わせの場所へ向かいます
対面するなり一触即発の雅人と澤田ですが、ぶん!と投げられたアタッシュケースを受け取ると雅人の動きが止まる
「これは・・・・・デルタギアか!?一体どういうつもりだ」
「あげるよ。キミ以外の誰が使ってもかまわない。今のままじゃあまりに僕が有利だからね・・・
勝負したいんだよ君達と。真理だけじゃなく・・・君達全員の命を僕がもらう」
「なんのためにそんな・・・・」
「嫌いなんだよ君達が!みっともない・・・失敗作のくせに肩を寄せ合って生きてるなんて
悲しすぎるんだ君達の存在は。この次に合うときまで戦う準備をしておいたほうがいい」
不敵に宣戦布告して去っていく澤田。殺されると聞いてヘタレくんはガクガクブルブル。なんとも可哀想です
メンバーと別れ家に帰った雅人。テーブルの上に3つのアタッシュケースを投げ出してしばし思索にふけっていましたが・・・
ピッピッピ トルルルルルルルル・・・・・
「澤田か。戦う準備ならとっくの昔にできている。決着をつけよう」
いよいよ両者最終激突!のハズだったんですが・・・その頃、澤田の身に思いがけない災難がふってました
「どういうつもりです?デルタギアを自分から手放すとは・・・思惑があるなら教えてください」
スマートブレイン社長室。スタンドプレイが早速バレて村上社長に呼び出された澤田。謝ればいいものを生意気な態度でこれに返答
「・・・別に?」
「ふざけるなッ!」
いきなりキレる社長。そして33話にして初変身!ローズオルフェノク(薔薇怪人)!
ダグバとジェネラルシャドウを足して水のエルで割ったような白く美しい怪人。当然強さも規格外。蜘蛛何もできずにボコボコです
たまらず窓ガラスをブチ破って逃走する澤田。まさに命からがらといったカンジ。社長は側近の部下を呼びつけこう命令するのでした
「捉えなさい。抵抗するようなら殺してもかまいません」
デルタギアを手放したばかりにエライ目にあってしまった澤田。もう半泣きになって逃げますが追撃のエージェントは振り切れない
「バカな人だ・・・社長の命に触れるとは」
「終わりですね・・・キミも」
変身!ライノセラスオルフェノク(カブトムシ怪人)スタッグビートルオルフェノク(クワガタ怪人)
さすがに社長の側近だけあって戦闘力が高い2匹。手傷を負ってる蜘蛛は殺られる寸前まで追い込まれてしまいます
しかしここで颯爽と現れたのが我等が放送禁止顔!カイザに変身するや、蜘蛛を助けるように2匹に挑みかかりました
「どういうつもりだ!?何故俺を助ける!」
「キサマが真理を助けた理由と同じだ。キサマは俺がこの手で殺す!」
カッコよさげに助太刀に入った割には速攻でやられる雅人。しかし勝負はここからが本番、デルタギアそうちゃーく!
同時に新戦闘BGMがスタートしてかなり燃え。流石にカイザとは戦闘力が違うらしく、あっというまにカブトムシを追い込む!
『エクシードチャージ』
デルタポインターは足に装着するタイプじゃなくフォンブラスターに内蔵されてのでカッコイイ。ばきゅーん!と腹を撃ったらもう準備OKです
デルタ必殺キック ルシファーズハンマー!
ぼがー!とカブトムシ消滅。残るクワガタに狙いを定める雅人デルタ!だがその頃・・・・!
ラストシーン。真理の容態が急変。巧と啓太郎が祈る中、医者が懸命に蘇生法を試みますが心電図は弱まる一方
ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピ・・・・・・・・・・ピ――――――ッ
「嘘だ・・・・・真理ちゃん!真理ちゃんッ!!」
「真理ィ―――――ッッ!!!」
死亡確認 と王大人が出てきたところで(出てこねえよ)ナイスな引き
園田真理死す!風雲急を告げる次週を見逃すな!
34話
乾巧、真実の姿
冒頭。変身するや否や速攻でカブトムシを瞬殺した雅人デルタ。クワガタはその強さにビビってトンズラかまします
「これで邪魔者を居なくなった・・・いよいよだな。ケリをつけよう」
「ふ・・・やっぱり君にはカイザのベルトのほうが使いやすいようだね。いいだろう・・・勝負だ」
デルタの変身を解いた雅人にカイザギアを放り投げてやる澤田。カコイイじゃないか。やっぱ雅人はカイザじゃなきゃ・・・って
その時、雅人の携帯電話が鳴った。受話器の向こうから聞こえてきたのは啓太郎の悲痛な声。残酷な報告であった
「もしもし草加さん!?大変なんだ・・・真理ちゃんが・・・・真理ちゃんが・・・・うっ・・・うううう」
「なんだって?そんなバカな・・・真理!」
決着なぞほっぽってサイドバッシャーを走らす雅人。無視された澤田は「なんだよー」って顔して1人立ち尽くしていました
病院の霊安室。物言わぬ真理を呆然と見つめるしかない流星塾生4人。誰もが恐れていた最悪の結果
「も・・・もうイヤだこんなの・・・俺は帰る!家に帰るんだ!」
「バカヤロウ!逃げ切れられると思ってんのか?逃げちゃダメなんだ!俺達は戦うしかないんだよ!」
真理の死を前にして尚、「俺は関係ない」と頑なに係わりを拒絶する三原。ええい!なんてヘタレな奴だ。マジ腹立つぜー
熱血漢・大田は襟首とっ捕まえて怒鳴りますが三原はこれを振り切ってトンズラ。雅人はただ黙って真理の顔を見つめるだけでした
その頃、傷心の巧は勇治を呼び出しタイマンの続きを所望。しかしファイズギアを持たないので戦いになるハズありません
「なんのつもりだ?何故変身しない」
「お前なんか素手で充分さ。かかって来いよ全力で!」
「なめるなぁッ!」
逆上した勇治にボコボコにされる巧。「こんなもんかよ!効かねえな!」しかし自分は一切手を出さず黙って殴られ続けるのでした
しばし後。いい加減顔のカタチが変るくらい殴られた巧がヘロヘロになって霊安室に入ってきました
「真理・・・」と歩み寄った巧の顔面に飛ぶ雅人の鉄拳。巧のせいと言えばせいなのですが・・・相当猛ってます放送禁止顔!
今週の巧は殴られっぱなしで可哀想やなー、と視聴者思ってるところで雅人が気になる捨てゼリフを残していきます
「お前に真理に近づく資格はない。お前のせいで真理は死んだんだからな!
・・・・・一つだけ教えてやる。真理は生き返る。俺が生き返らせてみせる」
!?
驚愕。なんと死んだ真理を生き返らせる方法があるという。サイドバッシャーを走らせようとした雅人にすがりつく巧
「そんな事ができるのか?頼む教えてくれ!何をする気なんだ!」
「・・・・・・医者の言葉は覚えているな?「真理の身体は普通じゃない」って。その通りなんだよ
真理はかつてスマートブレインの特殊医療施設で命を救われたことがある。現社長村上・・・
ヤツに代償としてベルトを3本の差し出せばおそらく真理は助かる。スマートブレインの力でな」
そういったワケでスマートブレイン本社ビル前にやってきた二人。しかしここへ来て雅人は頭を冷やして考え直します
やはりベルトをスマートブレインに渡すわけにはいかない― おい今更何言ってんだ!と巧はつっかけますが雅人は極めて冷静
「ベルトを渡して真理が必ず生き返るという保障はないし、俺は村上という男を信用していない
それに俺の一番の目的はスマートブレインを潰す事だ。そのために必要なベルトを手放すわけにはいかない」
【スマートブレイン憎し>真理】
という優先順位らしいです。案外クールね。ぶーぶー言う巧を振り切ってその場を去る雅人
しかし1人になると「うおおおー!」と絶叫しながらベルトをぶん投げて大暴れ。がっくりと膝をついて震えながら呻くのでした
「うっ・・・ぅううう・・・・すまない・・・・すまない真理ッ!」
雅人がベルトを持って消えてしまったので単身社長に用件を申し出る巧。しかしドラゴンボール社長の返事はにべもない
「フッお断りしましょう。私は会社の利益にならないことは一切しない主義でしてね
ファイズのベルトを渡すというのなら考えないこともありませんが・・・そうそう、もう一つだけ方法があります
ラッキークローバーの一員になればスマートブレインのあらゆる施設を自由に使うことが許されますよ」
「ラッキークローバー?」
「私は今、澤田なるオルフェノクの排除を考えています。君に彼が倒せますか?
・・・と言っても。ラッキークローバーに入れるのはオルフェノクだけです。土台キミには無理な話だ」
「・・・・・・・」
社長が去ったあと、真剣な表情で何かを思案し続ける巧。うつろに虚空を彷徨うその目は一体何を見ているのか―
真理の遺体の前で話をしているのは啓太郎と勇治。さすがの勇治も真理の死を知って愕然としています
「だからか・・・乾巧の様子がおかしかったのは・・・」
「そうなんだ。たっくんスゴイ落ち込んじゃって・・・真理ちゃんを救えなかったのは自分のせいだって」
「? ちょ、ちょっと待ってくれ。園田さんは乾巧がその手にかけたんじゃ?」
「何を言ってんだよ!たっくんがそんな事するワケないじゃないか!」
啓太郎の口から聞かされる真理の死の真相。なんかようやく誤解が解けはじめてきたようですが果たしてどうなるものか
家に帰った巧と、啓太郎に連れられお邪魔していた勇治が直接顔を合わせる。さーて無事に仲直りできるのかな?
「俺はもう何を信じたらいいのかわからない。本当なのか?キミが園田さんを守ろうとしたって」
「そんな事はどうでもいいさ・・・今となってはな・・・」
ぐるりと部屋を見渡せばそれだけで思い浮かぶ真理との思い出。どんな時も明るく夢に向かって頑張る元気な女だった
今でもふっと振り返ればそこに真理の姿があるような気がして・・・抜け殻となった巧の胸中に去来するものは何か―
その頃。まだ小競り合いを続けている三原と大田の前に澤田が現れあっというまに大田を瞬殺。ぎゃー大田ー
殺すならヘタレのほうから殺してくれよ澤田!ヘタレの三原はヘコヘコと不恰好に逃走。これを悠然と追う澤田
いよいよ追い詰められ絶体絶命のピンチになった時にグッドタイミングで放送禁止顔が到着。よ!千両役者!
「変身しろ三原!戦うんだ!」
放り投げられたデルタギアを受け取る三原。しかしこの後に及んでも戦うことを拒否するヘタレ。いい加減殴るぞコノヤロウが
「イヤだ!俺は関係ない!家に・・・家に帰るんだ!」
「帰る場所など俺達にはない!その場所を見つけるために戦わなければならないんだ!
戦え三原!戦え――――ッ!!」
「・・・・・ッッ!変身ッ!」
草加の説得に押されヘタレデルタようやく変身!うおー!と死に物狂いパワーで蜘蛛と互角以上に戦ってみせますが・・・ずばー!
あっとロブスターオルフェノクキター!蜘蛛の助太刀に入りデルタを攻撃。しかしなんで裏切り者を助けてくれるんでしょうか?
「頑張りなさい。ベルトを取り返せば村上君もきっと許してくれるわ」
あ、姉御ー!(号泣)琢磨に対してもそうですがこの人面倒見良すぎ。俺もこんなお姉様が欲しかったぜ
ここにカイザも加わって2対2の乱戦模様へ。状況不利と見た草加は更に勇治の携帯にSOSを飛ばします。周到ね
すぐさま現場に駆けつける勇治+それを追ってきた巧&啓太郎。さあ役者が揃ったところで今週最大のヤマ場です
「たっくん!早くこれを!」
状況を確認した啓太郎はすぐさまサイドバッシャーに積まれていたファイズギアを発見。急いで巧に手渡します
しかし巧はボンヤリとした目つきでスパイダーオルフェノクを見つめ、ファイズギアを放り投げる。驚く啓太郎&勇治
「澤田・・・俺はお前を倒す。ラッキークローバーに入るためにな!」
ジャリ・・・と生身のまま前に踏み出した巧が両手を広げて全身に力を込める。湧き上がる凄まじい力、絶叫
「うおおおおおおおおおおおおおおおお―――ッッ!!」
唸り声に驚いた蜘蛛&海老&Wライダーも一斉に視線を集める。そして巧の顔面にぼうっと浮き上がる紋様が!
全身が眩い光に包まれ・・・そして光がおさまって現れたのは白いたてがみ美しい獣人型のオルフェノクであった
変身!ウルフオルフェノク!
34話にして明かされた主人公最大の秘密!ってところで引き。次週を震えて待て!
35話
同窓会の記憶
ウルフオルフェノクに変身した巧は目にも留まらぬ速さで蜘蛛に襲い掛かる。強い強いフサフサ狼、蜘蛛を一方的にタコ殴り
いい加減グロッキーになったところへ渾身の蹴り!哀れ崖の上から落とされて道頓堀ダイブの澤田、プカプカと流されて葦原涼状態です
「真理・・・お前は俺が必ず助けてやるからな」
蜘蛛のトゲトゲ武器を拾い上げ、村上のもとへと向かう巧。残された雅人達はただただ呆然と見守るしかありません
「そんな・・・たっくんがオルフェノクだったなんて・・・これからどうしたらいいんだよ!」
「ヤツには何か秘密があるとは思っていたが・・・まさかこういう事だったとはな」
戦い終わって解散する面々。この期に及んで雅人にデルタギアを返そうヘタレ三原「俺にはやっぱり無理だよ」
「いつまで逃げてれば気が済むんだ。言ったはずだ・・・俺達に帰る場所なんてないとな
帰る場所を見つけたければ戦うしかない!」
ヘタレ三原に一発気合を入れてデルタギアを押し返す雅人。言い返せない三原は黙って視線を落とすだけでした
ちなみに澤田は当然の如く死んでません。しばらくドンブラコしたあと無事岸に流れ着いてました「俺は死なない・・・死んでたまるか」
「まさかこういう事だったとは。なるほど貴方がファイズのベルトを使えた理由がわかりましたよ」
「そんなことはどうでもいい、俺は約束を守った。今からラッキークローバーの一員だ」
スマートブレイン社長室。トゲトゲ武器を机の上に放り投げて真理の蘇生を強要する巧。ニコニコしながら承諾しようとする社長
「それはどうかしら?村上くん・・・ラッキークローバーのメンバーを決定する権利は貴方にはないわ」
これに物言いをつけたのは冴子さん。巧には今まで散々仲間を殺られてるワケですし、これは至極当然の意見といえます
約束が違う、と怒る巧をなだめる社長。さてさて思案の末に社長が下した判断は・・・
その頃、勇治を呼び出した我等が放送禁止顔。「何の用かな?」の問いには答えずイキナリ顔面パンチを叩っ込む!
「くッ・・・いきなり何をするんだ!」
「とぼけるな。お前も乾巧もオルフェノクでありながらオルフェノクと戦っている・・・
本当はヤツの正体を知ってたんじゃないのか?一体何をたくらんでるんだ」
「勝手な推測をするな。俺だって驚いてるんだ・・・それに何かたくらんでるのはキミのほうだろう?
嘘が多すぎるんだよ・・・キミの言葉には!」
色々と背景が見えてきたことにより、雅人の怪しさに気付き始めた勇治。まーこれだけ派手に嘘で固めてたら普通は気付くわな
激しく睨み合い一触即発の二人。しかしその時、アホの啓太郎が息を切らしてすっとんできた。何か大変な事が起きたらしい
「た、大変だよ!今病院から連絡があって・・・・
たっくんが真理ちゃんの遺体を引き取っていったって!」
雅人達と別れたあと、ショボーンとしながらバイクを弄る三原。一緒にいる里奈は「戦おう」と必死に説得を試みてます
「帰る場所を見つけるために戦え」雅人の言葉は飲み込みつつも、やはり最後の決心ができない見原。そこへクワガタ怪人がやってきました
「澤田さんの手放したベルト。今は貴方が持ってるそうですね・・・いただきますよ」
言うなり襲い掛かるクワガタ。里奈は一撃食らって気絶、三原も壁まで吹き飛ばされてヘロヘロです。戦わなければ・・・殺られる!
「くっ、変身ッ!」
三原変身!仮面ライダーデルタ!
2回目の変身ながらデルタギアの性能のおかげでクワガタと互角以上に戦う三原。ジャッ!とフォンブラスターを抜き、叫ぶ!
「チェック!」
『エクシードチャージ』
ぼしゅうッ!クワガタの胴体を射抜く白い閃光! 発生する異相空間! 絶叫とともに大地を蹴り、宙を舞う三原!
「うわぁあああああああああああああああ―――ッッ!!」
デルタ必殺キック ルシファーズハンマー!!
クワガタ撃破!変身2回目にして華麗なる初勝利を飾った三原。変身を解除すると意識を取り戻した里奈にこう呟くのでした
「やってみるさ。俺に何ができるかワカらないけど・・・」
翌日。昨夜はロクに寝てないのでしょう、覇気のないツラでもそもそと朝飯を食らう雅人&啓太郎。そこへ巧が帰ってきます
傍らに真理を連れて
「ただいま!やっぱウチはいいねー。心配かけたみたいでゴメンね」
なんだこれ?夢?狐に鼻をつままれた気分の雅人と啓太郎は目をパチクリさせるばかり。当の真理は普段と変らぬ明るさを振りまいている
「し・・・心配したなんてもんじゃ・・・真理ちゃん一回死んだんだよ?」
「うん聞いた。そうらしかったけどなんか医者の勘違いだったんだって。笑っちゃうよねー巧?」
「ん・・・・あぁ、そうだな。ハハ・・・」
当然ながら真理は自分が死んでいたことを知らされていません。そう、巧はラッキークローバー入りし真理の蘇生に成功したのだ
真理のいない場所で雅人に事情を説明する巧(啓太郎は無視かよ!)素直に感謝の意は表したものの、巧の身の振り方に難色を示す雅人
「で、これからどうするつもりだ。キミがオルフェノクだとわかった以上、今まで通りの生活ができるのか?
真理がキミの正体を知ったら・・・・」
「俺にもワカらない。お前達で決めてくれお前と、啓太郎と・・・・真理と」
後日、菊池家の面々は河原でバーベキューにしゃれこみます。真理の全快祝いということだそうですが啓太郎は無駄にカラ元気出してますね
無理にでも明るく振舞うことで巧がオルフェノクであることを忘れようとしているのでしょう。そして真理にもある変化が起きていました
彼女の脳裏を巡るあの日の記憶。・・・・・・・流星塾の同窓会
真っ暗な校庭。一人取り残されている自分。あちこちから響き渡る塾生たちの悲鳴。そして灰になって消えた仲間の横には
白く長いたてがみを生やした獣人型のオルフェノクの姿・・・・
「お迎えに上がりましたよ。乾巧さん」
はっ、と我に帰った真理の前に現れたのは冴子さん&琢磨の二人組。戦闘に来たわけではありません。巧を連れにきたのです
コノヤロウ!とすぐさまカイザに変身して突っかかる雅人。しかし2対1では不利。啓太郎はファイズギアを巧に放り投げて懇願
「たっくん!変身して!」
迷う巧。真理が蘇生したのは自分が四葉入りしたからこそ。ここで彼等を裏切って真理の身体に何らかのデメリットはないものか?
しかし真理の「戦って巧!」の声に押され結局僅か1日で四葉と決別することに。変身!仮面ライダーファイズ!
ところが戦闘開始からほんの1分ほどで大ピンチに。久々に技の切れる琢磨さんにあっさりベルトを奪い取られてしまったのです
変身の解けた巧の横をすり抜け、真理を狙うムカデ。ダメだ!俺の目の前で真理は2度と傷つけさせやしない!
真理を守るため、巧はやむなく彼女の前でウルフオルフェノクに変身。見事そのピンチを救うことには成功するのですが・・・・
パパパッ!と真理の脳裏をフラッシュバックする同窓会の日の記憶。あの時見たオルフェノクの姿・・・・まさにそれは巧の今の姿と類似するものであった
あの日流星塾生達を襲ったオルフェノクが・・・・巧なの?
「巧・・・・ウソ・・・そんな・・・・巧が・・・?・」
「真理・・・俺はッ・・・・!」
「いや・・・・いやぁ・・・・イヤァ――――ッ!!」
巧の弁明など取り付くしま無し。半狂乱気味にわめき散らして走り去ってしまう真理。ガックリと肩を落とす巧
一体どーなっちゃうの?な次週へ続く
36話
勇治ファイズVS巧ウルフ
ウルフオルフェノクに変身した巧に恐怖し、トンズラかます真理。酷いなオマエ。巧なんか言おうとしてるじゃんかよ聞いてやれよ
狂乱しながら逃げる真理を泣きそうになりながら追う巧。ついにその場にヘタリ込んだ真理は恐怖で気絶してしまいます
「言ったハズだ・・・もう今までのようにはいかないってな」
真理を抱きかかえて巧を睨みつける雅人。何も言い返すことのできない巧は真理達のもとを去る決意をするのでした
翌日。巧の居ない菊池家ではヒステリックに暴れる真理とガックンガックン揺さぶられてうなだれる啓太郎の姿が
「啓太郎のバカ!バカ!どうして何も教えてくれなかったのよ!」
「ゴメン真理ちゃん・・・俺もまだ信じられなくて・・・必死に忘れようとしてて・・・」
「真理・・・悪いのはすべて乾巧だ。アイツは俺達の信頼を裏切ったんだからな」
すげえ。この後に及んで巧を貶めようとする雅人。ある意味尊敬できるなコイツ
「そうじゃない。裏切ったってのとは違う!」と雅人に掴みかかる啓太郎。熱い。「まだそんな事を言ってるのか!」と凄む放送禁止
そんな二人の間に割って入って泣きじゃくる真理。今回の件で菊池家の和はボロボロになっていまいます
同じ頃クラブラッキークローバー。カウンターの村上社長を挟むようにして食ってかかる冴子さん&琢磨。無論巧の件でです
「乾巧には最初からラッキークローバー入りする気などなかったということですよ!」
「ふむ・・・・私が彼に騙された、とでも?」
「そういう事ね。ま・・・私は最初からあのコを認めてなかったけど」
「・・・では約束しましょう。乾巧は必ずラッキークローバーに入る事になる。必ずね」
二人の剣幕を軽く受け流した村上社長、謎を含んだ捨てゼリフを残すと店をあとにしました。この自信はどこから来るんでしょう
翌日。啓太郎はなんとか巧と連絡を取り、呼び戻すために二人で話し合う。手作り弁当なんか持参してきてますよ
「ホラこれ!全部たっくんの好きなものばっかりだよ!美味しそうでしょ」
せいいっぱい明るく振舞う啓太郎ですが、弁当箱を差し出す両手がガクガク震えてちゃどうにも決まりません
「・・・無理すんな」
「ゴメンたっくん・・・・ゴメン・・・」
結局巧にビビってる啓太郎は強く戻ってくるようには押せませんでしたが、別れ際にファイズギアを手渡すのでした
「俺の気持ちは本当に変らないから!だからコレはたっくんが持っててよ!」
啓太郎と別れた巧。今度は勇治からTELが入り、例のバッティングセンターで待ち合わせ。誤解はもう完全に解けたのね
軽く汗を流したあと、オルフェノク同士の本音トーク。巧は勇治に悩める思いのたけをすべて吐き出します
「じゃあ初めてオルフェノクになったのはずっと前の事なんですね」
「あぁ、ガキの頃交通事故で死にかけてな。それがきっかけだ」
なぁ・・・お前はオルフェノクである自分をどう思う?怖いと思ったことはないか?」
「ありますよ。僕も以前オルフェノクの力に飲み込まれそうになった・・・でも
結局は意思の持ちようです。人間でありたいという気持ちさえあれば大丈夫ですよ」
「強いな・・・アンタは。俺にはそこまで自信が無い
以前一度だけオルフェノクに変身した事があるんだがその前後の記憶がないんだ
でも何か大きな力に飲み込まれたような感覚は覚えている・・・
もしかしたら俺はオルフェノクである自分を否定するためにファイズになったのかもしれない
わかるだろ?人を護るとかそんな立派な理由じゃなく、ただ本当の自分を打ち消すためだけに
だから俺にはコイツを持ってる資格がない、アンタが預かっててくれ
もしもの時は・・・これで俺を倒してくれ」
「大丈夫。そんな事にはならないよキミはきっとまた自信を持ってこれを巻く時が来る
それまで・・・これは僕が預かっておくよ」
かくしてファイズギアを勇治に託し、再び一人旅にでも出ようとする巧。その時また携帯が鳴る。発信は放送禁止顔です
「俺はオルフェノクを信用していない。奴等がスマートブレインの圧力だけで人を襲ってると思うか?
・・・違うよなぁ。オルフェノクになった人間は心まで腐っていくんだよ!」
イヤお前ほどは腐ってないだろ
もしかしてそれはギャグで言ってるのか?全国の視聴者がテレビに突っ込んだと思われる今週の名台詞
「しかし真理はお前をまだ信じている・・・それが真理の良いところであり悪いところだ」
「帰ってきて巧!啓太郎とも話したんだ。やっぱり巧は巧だって!だからお願い!」
真理の説得にあっさり菊池家に戻る巧。おいおいスゲー簡単に戻っちゃうのね。そんなんでいいのかー
という視聴者のイヤな予感は的中。同窓会の記憶が頭から拭えない真理は巧に対する恐怖心をどうしても抑えられません
近くに寄られるだけでガクガク震えてあからさまに嫌がってます。ちょっと酷いぞお前。そら巧も凹むわー
「ご・・・ごめん巧。大丈夫だから・・・私なら全然大丈夫だから・・・」
どう見ても大丈夫じゃないので巧はやっぱり菊池家を去ることにしました。なんとも可哀想
「たっくん待ちなよ!真理ちゃんならなんでもないって言ってるじゃないか!」
「いいんだ啓太郎。真理のせいじゃない・・・ここは俺が居るべき場所じゃないんだ
それとファイズの力がいる時は木場勇治に連絡しろ。アイツならきっと力になってくれる」
さて菊池家を出た巧。久々に登場のスマートレディ(何週ぶりだコイツ?)と遭遇してスマートブレインに連れて行かれます
特に行くあてもない家なき子の巧、とりあえず黙ってついていった模様。薄暗い部屋で怒れる村上社長とご対面です
「困りましたねェ・・・貴方はラッキークローバーに志願しながら人間の暮らしに戻ろうとしている」
「ああ。お前らを裏切っても少しも悪いと思わないんでな」
「貴方は自分の事を何もわかっていない。・・・・・・実は大変面白いモノを手に入れましてね
前社長が作った流星塾。その同窓会のビデオなんですが・・・どうです?ご覧になられますか?」
モニターに流れ出す同窓会の映像
バカ騒ぎする塾生達、そして蒼い炎を噴き上げて消滅する最初の犠牲者、次々にあがる悲鳴、そして―
塾生達を襲うオルフェノクのシルエットには見覚えが。慄然としてかぶりを振る巧。これはウソだ!と絶叫します
「違う!違う!俺じゃない!俺は・・・俺はこんな・・・・ッッ!」
「ようこそ!ラッキークローバーへ!」
なるほど。これが村上社長の巧コントロールの隠しダマですか。しかしこんな事くらいで巧が悪に染まりますかね
ラスト。「やっぱり巧を連れ戻そう!私謝らなきゃ」などと今更な事をぬかして啓太郎と一緒に車を走らせる真理
そこへ現れた今週の怪人オクトパスオルフェノク。うわー出たー!と車を捨てて廃ビルに逃げ込む真理&啓太郎
啓太郎は逃げながら巧の言葉を思い出し、勇治にSOS。連絡を受けた勇治はファイズギアをひっさげ現場へ駆けつける
「変身!」
木場勇治変身!仮面ライダーファイズ!
圧倒的な強さでタコを追い詰める勇治ファイズ。まったく苦戦することなくクリムゾンスマッシュ!余裕のタコ瞬殺!
ちくしょうカッケーじゃないか勇治!しかし命を救ってもらった二人は礼を言うでもなく呆然と立ち尽くして勇治を見つめてます
やはり勇治がファイズギアを持っていた事がショックだったのでしょう。つまり今の巧はファイズであることを放棄している―
「巧・・・・」
真理が切なげに呟いたその時、ジャジャーンと登場する冴子さんと琢磨。うわっとこりゃエライこっちゃー
おっとしかし?二人とも変身するでもなく、そっぽを向かって何か話しかけてます。ものかげに・・・誰かいる!
「さあ見せてもらいますよ。あなたの決意のほどを」
「木場勇治を倒しファイズのベルトを奪い返しなさい。そうすれば貴方はラッキークローバーに一員よ」
すっと柱のかげから現れたのは・・・・誰あろう乾巧!
なんという事でしょうか。あんなビデオ見せられたくらいでオルフェノクとして生きていく覚悟を決めたのか!?
乾巧変身!ウルフオルフェノク!
「やめて巧―――ッ!!」と叫ぶ真理の声が聞こえないのか、まっすぐに勇治ファイズに襲い掛かる巧!
緊迫の次週へ続く!
37話
冴子さんメインっぽい
冒頭。真理と啓太郎の必死の制止も聞かず、問答無用でファイズに襲い掛かるウルフオルフェノク
無論勇治はこれを迎え討とうとはせず、防御一辺倒になって説得を続ける。巧は戦おうとしない勇治にこう叫ぶのだった
「戦え木場!忘れたのか俺との約束を!」
「ッ! キミはまさか・・・」
もしもの時は・・・このベルトで俺を倒してくれ
すぐに理解した。巧は自分の手によって倒されることを望んでいるのだと。だがそれゆえ彼に巧を倒すことなど出来はしない
「俺には無理だよ・・・キミは人間だから」
この言葉に攻撃を止めた狼。うおおー!と窓からトンズラかましてパート終了。おい待て冴子さんと琢磨!お前らファイズ無視かよ
家に戻った真理達。勇治から「乾くんは殺されることを望んでる」という話を聞いてワタワタしてます。ただ1人雅人だけが含み笑い
「フン・・・なるほど。ヤツもわかっているようだな。自分が存在してはならない魔物だということを」
「そんなことない!仲間を信じられないの?」と反論する真理。「だが澤田も流星塾の仲間だった!」雅人の言い分も説得力アリ
「諦めろ真理!オルフェノクになった人間は心まで腐っていくんだ!」
オルフェノクは問答無用で倒すべき敵としか考えていない雅人。そんな彼を見て勇治は静かな怒りにかられるのでした
その頃クラブラッキークローバー。戦い途中で逃走した巧の件で再び村上社長にくってかかる琢磨逸郎
「だから乾巧をラッキークローバーに入れるのは反対だったんですよ。ねぇ冴子さん?」
「そうね。最初はそう思ってたけど・・・・私弱いのよね。悩んでる年下の男。可愛いじゃない」
「可 愛 い ? ・・・・僕とどっちが可愛いです?冴子さん」
ジェラシーにかられナンな質問をする琢磨逸郎25歳。くるりと後ろを向いた冴子さんはあからさまにイヤな顔してます
「上の上たるオルフェノクは人間の心を捨て去らねばなりません。前任者の澤田くんにはそれが出来なかった
しかし乾巧はそうせざるを得ない状況にいます・・・・フフ」
巧のことをまだ信じている真理は(今更。お前が最初から怖がらなければ・・・)必死に巧の携帯を鳴らし続けます
しかしようやく出た巧の言葉は重く辛いものでした
「真理・・・もう電話はするな。俺はもう・・・俺じゃない」
翌日、久しぶりの登場は添野刑事と沢村刑事。一連の怪異事件の特捜メンバーから外されて腐っていましたが
最近連続で発生している謎のビル火災。そのどの現場の防犯カメラにも映っていた男の存在に気付き捜査に乗り出します
そして「俺様はガキは嫌いなんだよ!」とのたまいつつも、あの火災から助け出した照夫少年を気にかける直也
今日もそれとなく様子を見に行ってみると照夫少年は大人数のクソガキどもによってたかって苛められていました
咄嗟に助けに入る直也。何故か1号ライダーの変身ポーズで登場しかもキュピーン!って効果音付き
「やめなさい君達!弱い者イジメはいけないな・・・お兄さんガッカリだ」
颯爽と照夫少年のピンチを救った直也でしたがやはり彼の憎しみは変わりません「余計なことすんな!帰れ馬鹿!」
せっかく助けてやったのに泥団子をビシバシぶつけらて追い回される可哀想な直也。ほうほうのていでトンズラです
場面かわって菊池家。久々にウェットティッシュで手を拭きまくるアライグマ雅人
なんか手が血で真っ赤に染まる幻覚をみてイキナリ狂乱しますこれが手を拭く原因だったのか
部屋を手当たり次第に荒らしまくり、あの同窓会の寄書きが目に入るやいなやカッターナイフで自分の名前を切り刻む
その壊れっぷりを目撃してしまった真理。慌てて雅人を止めると思っていたことを口にします
「草加くんなんかおかしいよ・・・やっぱり同窓会の日草加くんは・・・」
「違うッ!俺はなにも知らない・・・・俺はァッ!!」
雅人のただならぬ絶叫に触発され、思い出さないようにしていた同窓会のシーンが再び頭に浮かんでくる真理
ぶんぶんっとかぶりを振ってその場にヘタリ込んでしまいました。そして震える唇で言わんでも良いことをポロッと
「そうだよね・・・草加くん居なかったもんね。私の記憶がおかしいんだよね・・・
巧が私達を襲ったなんて・・・・そんなことあるはずないもんね」
「・・・・・・・・何?真理・・・何を言ってるんだ・・・乾がどうしたって!?」
真理から一通りの話を聞いた雅人。「なるほど。でもそんなことあるはずないじゃないか」と一見冷静。しかし
真理が居なくなって独りで立ち尽くすその顔は今回最高の放送禁止顔でした
「乾・・・キサマだったのか・・・キサマが!あの日俺達から全てを!」
人気のない林の中で1人たたずむ傷心の巧。ざ・・・と彼の目の前に現れたのは冴子さんです
「探したわよ乾クン・・・わかってるわ。悩んでるんでしょう?
今の貴方は人間でもなければオルフェノクでもない・・・中途半端な存在だから
私にも貴方と同じような時期があったわ。今の貴方と同じように悩み・・・苦しみ・・・
でもすぐにラクになれるわ。人間の心を捨てオルフェノクの力を楽しむようになればそれで」
身構える巧に対して無防備に近づく冴子さん。そして不意に彼を抱き締めると、耳元で優しく囁くのでした
「強情なコね・・・・今は泣きなさい。貴方の哀しみは私が受け止めてあげるから」
あ、姉御ー!(号泣)やっぱこの姐さんは素晴らしく面倒見がいい
琢磨が手なづけられるのも理解できる・・・・って冴子さんの腕を振りほどいた巧を謎の攻撃が襲う!ばばば−ん!
「無駄ですよ冴子さん。やはりその男は処刑する以外にない・・・やれ!」
攻撃の主は嫉妬にかられる琢磨逸郎25歳とその手下の男。手下変身!ピジョンオルフェノク(鳩怪人)!
はとビームでも撃つのか!?と内心期待しましたが普通の肉弾戦でした。残念
ムカデと鳩の二人がかりで攻められ分が悪い巧。こんな時はやっぱ「孫子」。”36計逃げるにしかず”
全速力でトンズラした狼。ムカデは足が遅そうなので鳩が単体でこれを追います。くるっくーくるっくー
しかし追撃中に勇治と遭遇してしまい戦闘。あっさりクリムゾンスマッシュであぼーん。うわあ鳩ー!そして巧は・・・・
キキキキィィ――――ッ!!ドッドッドッドッドッドッドッ・・・・・
「草加・・・!」
ラストパート。巧の前に現れたのは怒髪天を突く勢いの放送禁止顔、我等が草加雅人様その人
「お前だったのか・・・流星塾の同窓会の日・・・俺達を襲ったのは」
ここで雅人の同窓会の記憶がフラッシュバック。オルフェノクのシルエット、次々とあがる悲鳴、倒れる仲間達・・・・
ここまでは真理と同じですが雅人の記憶にはここから続きが。悪夢のような惨劇が終わったあと目を覚ました雅人
目の前で倒れている真理に気付くとフラフラと歩みより、身体を抱き起こそうと・・・・べチャリ
「ッッ!!」
雅人の手の平に伝わったイヤな感触。そう、手の平には真理の血がベッタリと。「ま・・・・真理・・・ッ!」
そこで己も意識を失って倒れてしまう。これが雅人のあの日の記憶のすべて。ここで回想シーン終了します
ははーなるほど。真理が一回スマブレで治療受けてたってのはこの時なのね
「お前・・・死にたいんだってな・・・俺は木場とは違う・・・
望み通りにしてやるッ!変身ッ!」
カイザ変身!今までにない気迫でウルフオルフェノクに襲い掛かる!巧は抵抗せずにただなすがまま
このまま雅人に倒されることを自分の贖罪としようというのか!いい加減ボコボコにされ、ついにカイザがトドメに入る
「俺を・・・真理を・・・みんなの命を・・・!お前は―――ッ!!」
『エクシードチャージ』
ブレイガンのポインターがウルフオルフェノクに狙いを定める。そしてついにトリガーが引かれた次の瞬間!
ばきーん!!狙いは外れた。遅れてやってきた勇治ファイズが状況を見るや雅人を止めたのだった
「やめろ!」
「きっさまァ――――ッッ!!!」
もはや見境のなくなってる狂乱カイザ、このままファイズと激突か!?次週へ続く!
38話
記憶の真実
冒頭。カイザに殺られる寸前だった巧でしたが助けに入ってきた勇治ファイズのおかげでなんとか命を拾います
ダメージで意識を失ったところを冴子さんに支えられトンズラ。この人の面倒見のよさをなんとかしてください。姉御すぎる
勇治のせいで巧に逃げられてしまった雅人ですが特に我を失って遅いかかるでもなく、変身を解いて吐き捨てるように呟く
「・・・・お前だけは許さない・・・・・乾巧ッ!」
冴子さんに抱きかかえられて逃げおおせた巧。しかし礼を言うでもなくぶっきらぼうに文句ブーたれてますよ。お前ちょっとひどいな
「余計なことすんな!放っておいてくれ」
「放ってなんかおけないわ。今の貴方は無駄に命を捨てようとしている・・・」
「俺の命だ・・・どうしようと俺の勝手だろ。もう俺にはかまわないでくれ」
差し伸べられた手を振り切ってその場を去る巧。そんな青年の後姿を見送った冴子さんは静かに溜息をつくのでした
さて翌日。あくまで巧を仕留めるつもりだ、と決意をあらわにする雅人に真理と啓太郎が猛反発
「私は巧を信じてる!草加くんなんかよりずっと信用できるよ!」
まぁ売り言葉に買い言葉だったのでしょうが。これにはさすがの雅人もブチッときたようで、女相手に渾身の平手を見舞います
バシィッ!痛いやら哀しいやらで泣きながら家を飛び出す真理。「やっちゃった」という顔をしながら追いかける雅人
「真理・・・よく聞くんだ。もしキミの同窓会の記憶が本当だったとしたら?」
「嘘!そんなことあるわけ・・・・草加くんだってそう言ってたじゃ・・・!」
雅人の言葉に激しく心を揺さぶられる真理。あの巧が私達を襲った?信じたくない、でもあの記憶の断片は・・・果たして
その頃クラブラッキークローバー。15歳らしいあどけない表情でダーツに興じる北崎さん。でも・・・・あらあら
ひゅん!さぁーっ ひゅん!さぁーっ ひゅん!さぁーっ!
何度やってもダーツは的に当たる前に空中で灰になってしまいます。北崎さんは面白くない顔して琢磨の頭をおもむろに掴む
じゅばぁ―――サラサラ
「おわあっ!な、なにをするんですかいきなりーっ!」
「酷い言い方だね琢磨くん・・・僕のこと可哀想だと思わない?ダーツも満足にできないのに・・・」
タダでさえ薄い髪を灰にされて泣きそうになる琢磨。更に追い討ちをかけるように冴子さんが要らんことを
「そういえばアレはどうなったの北崎クン?木場勇治を誰が最初に仕留めるか・・・」
「あぁ・・・忘れてたよ。そういえば勝った人はみんなにしっぺできるんだよね」
思い出さんでいいことを思い出されてガックリと沈む琢磨。あーあー、北崎さんよりもコイツのほうがずっと可哀想だよね
で、話題は勇治のことから巧のことに。村上社長は巧の件をどう処理するつもりなんでしょうか
「あのコ思ってたよりずっと芯が強いわ。村上クンの思惑通りにはいかないわよ・・・どうするつもり?」
「私が責任を取りますよ・・・・・・もっともわかりやすい形でね」
「乾さんが私達の敵!?」
「あぁ、やっぱり彼もただのオルフェノクだったってことじゃないかな」
「そんな事あるはずないわ!三原くんは知らないからだけど、乾さんは今までファイズとして私達を助けてくれたのよ?」
三原と里奈のもとにも雅人から連絡が入ってました。「乾巧は敵だから見つけ次第俺に連絡しろ」との事。里奈にはとても信じられません
そんな二人の前に現れたイボイボのグロテスクな奴、バーナクルオルフェノクフジツボ怪人
人間体は例の連続ビル放火の犯人。現在添野刑事と沢村刑事が彼の動向を必死に追っておりますね
「デルタのベルト、今は貴方が持ってるそうですね。こちらに渡していただけませんか?
イヤだと言うなら・・・・・ベルトだけじゃなく命もいただきますよ」
三原はデルタに変身して迎え撃ちますが、このフジツボが見た目に反して強い。三原デルタはあっさり吹っ飛ばされて変身解除
トドメを刺されそうになったまさにその時、颯爽と現れた男がデルタギアを拾い上げた。その男はなんと!
「乾さん!」
「変身ッ!」
巧だー!まささかまさかのデルタ変身!燃えるぜー!
流石に2度3度しか変身したことのない三原に比べて巧は戦い慣れしてます。実力差を見せ付けて見事フジツボを撃退
しかし変身解除した巧はこれまで蓄積してきた疲労と怪我がたたってバッタリと倒れてしまうのでした
ビル放火の犯人を追う添野刑事。帰宅した際、大股開きで求人情報誌を読む娘に顔をしかめます・・・・おや?
スマートブレインの求人パンフレットに載っていた講師の男はまさに放火犯人ではないか!すぐさまスマートブレインへ直行だ
事の経緯を聞かされ、フジツボ野郎の写真をつきつけられる村上社長「コイツはずっと昔にクビにしますた」ととりあえず嘘返答
しかしベテラン刑事である添野刑事はその態度にピンとくるものを感じたようです。でもこの場は荒立てることなく黙って引き下がりました
刑事が帰ったあと、村上社長は冷たい目で冴子さんにTEL。あーこれはまさか?
「マヌケな社員がいましてね・・・私の命令を実行したはいいんですが証拠を残してしまって。消えてもらいたいんですよ」
「そう・・・仕方ないわね。わかったわ」
電話を切った村上社長。ふー、と大きく息を吐いて眼下の街を見下ろしながら訝しげに呟きました
「面倒なことが多すぎる・・・・・・あと残るは・・・乾巧か」
翌日。なぜか遊園地でデート中の勇治と真理。最近色々あって気が滅入ってるので憂さ晴らしに遊びに出かけたようです
そんな楽しい時間を過ごす二人の前にお邪魔虫。上から命を狙われてテンパってるフジツボオルフェノクだ
ベルトを奪還すれば命だけは助かると思ってるのでしょう。必死の形相でかかってきます。が、勇治ファイズ変身!
背水の陣で挑んだフジツボでしたが勇治ファイズの前にあえなく敗北。しかし一息つく間もなくファイズの前に敵が現れる
北崎さんだー!フジツボを始末しに来たようですが興味の対象はもう勇治に移っています
「ヤダなぁ・・・僕の獲物だったのに。まぁいいけどさ、キミを倒したほうが面白いし」
変身!ドラゴンオルフェノク!
流石に四葉最強たる北崎さん。ファイズの攻撃をまるでモノともせずに圧倒的パワーでこれを粉砕。戦力差は歴然だ
状況を打破できるのはコレしかない!変身!仮面ライダーファイズ・アクセルフォーム!
『スタートアップ』
一発パンチを食らわしたファイズ。おっとぉ?ドラゴンオルフェノクの外装がはずれて・・・中からヒョロっとした痩せフェノクが!
高速戦闘形態ドラゴンオルフェノク・竜人体!ちなみに普段の重装型は魔人体というそうです
アクセルファイズをも凌ぐ速さで動く北崎さん。パワーでもスピードでもファイズをねじ伏せて完全勝利ですわっはっはー!
「・・・・なに・・・この感じ・・・・?あのオルフェノク・・・」
そんなドラゴンオルフェノクを見ていた真理に再びあのフラッシュバックが。そう、同窓会の記憶
次々あがる悲鳴、倒れる仲間達、そしてオルフェノクの影・・・・む!?いつもと違う!このシルエットは!?
ドラゴンオルフェノク!?そして現れた狼のオルフェノクは真理を助け出して果敢に・・・・
パシーン!とここで回想終了。あの時塾生を襲ったのは北崎さん!巧はそれを助けに入った!そうなのか?
これがあの日の真実なのか!(どぱーん!)
ラスト。三原と里奈の見守る中意識を取り戻した巧。まだ巧に対して疑心暗鬼の三原はこう尋ねます
「教えてくれ。君は味方なのか敵なのか・・・人間なのかオルフェノクなのか!」
「わからないんだ・・・・俺にも」
「貴方はオルフェノクですよ!それ以外に生きていく道はありません」
カッコよく二人の会話に割って入ってきたのはなんと村上社長。とうとう自らお出ましだ。しかし巧はキッと睨んでこう答えた
「・・・・たしかにアンタの言うとおりかもな・・・・・だがな!
お前らの仲間になるくらいなら死んだほうがマシだぜ!」
「フッ・・・わかりました。だが私に恥をかかせた以上・・・・命はない!」
変身!ローズオルフェノク!
怒れる社長ついに鉄拳制裁に!三原がこれを助けようと飛び出しますが片手でぶっ飛ばされてヘタってしまいました。役立たず
ボコボコに殴られた挙句ネックハンギングツリーされたところで次号へ続く!
39話
変身!ファイズブラスターフォーム
冒頭。アクセルフォームをも凌駕するドラゴンオルフェノクの圧倒的な戦闘力。地面に突っ伏し背中を踏まれて大ピンチの勇治
あとはトドメを刺されるの待つだけ―まさにその瞬間、ドラゴンの頭上をすーっと飛んでいくグライダー(駄菓子屋で50円とかで売ってるヤツ)
それを見た北崎さん、なんとあと一撃入れれば仕留められる勇治をほっぽってグライダー遊びをしてる子供達の輪に入っていきました
「やぁ・・・楽しそうだね。僕も仲間に入れておくれよ」
今に始まったことじゃないけどこの人テキトーすぎ。しっぺの賭かった勝負はどうでもいいんでしょうか。かくして命を拾う勇治でした
その頃、社長に殺られる寸前の巧サイド。里奈のSOSで雅人が到着、更に雅人から連絡を受けた勇治も駆けつけます。忙しいねアンタ
例によって二人がかりでも全然強い社長オルフェノク。しかしWライダーも魅せる!同時にポインターを取り出しターゲットロックオンだ!
『エクシードチャージ』 『エクシードチャージ』
ピキーン!ばしゅううううう!おっとスゴイぞ!同時にバラ社長を捉える光線!大地を蹴るWライダー!
赤と黄色のエクスタシー!ツインカラースマッシュだー!!
流石の社長もこれを食らえば致命傷は免れ・・・・あー?なんとバラを大量に噴出しそのまま忍者のように消えてしまった!ずりー!
チャンスを逃したものの、とりあえず戦闘終了。勇治にくっついてきた真理は巧に駆け寄ります。しかし巧はダッシュでトンズラ
「一体これはどういう事なのかな?なぜ乾とキミ達が一緒にいた?」
「乾さんは私達を助けてくれたのよ」
なんでこんな事になってんのー?という雅人の問いに里奈が答える。やはり乾巧は雅人が言うような人間の敵ではない
で、社長にボコられた恐怖でガタガタ震えてうずくまってる三原。なんか「足が動かない」とか言ってやがりますよ?使えねぇなコイツ
傷だらけで逃げた巧は意識を失ってぶっ倒れてたトコを勇治に拾われマンションへ運ばれます。よかったよかった
「乾巧が犯人じゃない!?」
家に戻った雅人は記憶の断片が蘇った真理の話を聞きます。あの同窓会の日、自分たちを襲ったのは巧ではなく北崎ではないかと
当然そんなヨタ話は信じられない雅人ですが、あの日の真相は自分自身も気になる。そこで携帯を取り出し電話をかけた相手は・・・
「澤田か。生きていると思ったよ・・・・どうしてもお前に聞きたいことがある」
そして店番をしていた啓太郎は「へんなオッサンから真理ちゃんにって」と、小包を受け取っていました。中を開けてみると・・・
おっと出ましたファイズブラスター!ブラスターフォーム最強の武器にして変身ツール。いよいよお目見えだ
さて翌日
そういういきさつで再び澤田と合間見える雅人。真理もくっついてきて役者は揃った。ついに事の真相が明かされます
「あの同窓会の日・・・・俺達は全員死んだんだよ」
紡がれる真実。なんとあの同窓会・・・あの同窓会自体がスマートブレインに仕組まれた罠であったという
あの時点で既に塾生の中にオルフェノクとして覚醒していた者がいたのだ。青沼というそうだが名前はどうでもいい
かくして牙を剥いた青沼により次々と殺されていく塾生達。その悲鳴を聞いて飛び込んできたのが偶然通りかかった巧だった
「やめろーッ!」ウルフオルフェノクに変身した巧は一撃で青沼を粉砕。そしてそこに登場するのがドラゴンオルフェノク北崎
果敢に挑んだウルフはこれに敗れ、そして真理は北崎の手によって・・・ここで雅人の記憶と繋がるというわけだ
「やっぱり・・・巧が犯人じゃなかったんだ!」
喜ぶ真理、神妙なツラする雅人。そして「話はここまでだ!」って感じでスパイダー変身!こっちもカイザ変身だ!
激突する両者でしたが突然スパイダーの指先がサラサラと灰化し苦しみ出し、そのままトンズラかましてしまいました
スパイダーの身に起こった現象はなんなのか?ウルフにやられた時のダメージが致命傷だった?もしくは社長?北崎?
よくワカらんと言えば同窓会にしてもそうです。塾生達は全員青沼と北崎に殺られたハズなのに生きていた。これは不思議
生き返ったということは使徒再生に適合した、という事のはずなのに澤田以外にオルフェノクになった塾生はいない
澤田の言う「キミ達は出来損ないなんだよ」の意味がこの謎に隠されているはずですが・・・果たしてどんなものなのか
さて。足が動かないとぬかして菊池家で横になってた三原ですが、余裕で起き上がるとデルタギアをぶん投げて部屋中荒らしまくり
様子を見に来た里奈もびっくり。そう、もうデルタとして戦いたくないが為の仮病だったのです。これには雅人もほとほと呆れ果てました
「そういうことか・・・やはりキミはあてにならないな」
ヘッポコ三原に見切りをつけてただ1人戦いへ赴く雅人。倒すべき相手はわかった。ラッキークローバー北崎!
その頃、勇治のマンション。勇治から連絡を受けて巧に会いにきた真理は事の真相を告げてファイズギアを手渡します
「ね?だからコレは巧のものだよ!」
「そうか・・・・俺は犯人じゃなかったのか・・・でも・・・・でもダメだ真理。俺は自分が怖いんだ
今はこうしてても・・・いつ自分を失ってしまんじゃないかと・・・それが怖い・・・!」
どうしても自分に自信が持てない巧はファイズギアの受け取りを拒否。そんな時真理の携帯が鳴った。発信は里奈だ
「草加くんが出て行ったわ。倒さなきゃならないオルフェノクがいるって・・・嫌な予感がする」
「ラッキークロバーの北崎だな・・・仇を討たせてもらうぞ
俺自身の仇をなァッ!変身!」
さてラストパート。決死の戦いを挑む雅人でしたが当の北崎さんはやる気ナッシング。「ごめんね。今日は気が乗らないんだ」
代打として現れたオクラオルフェノクが相手をしますが怒れるカイザの敵ではありません。あっというまにボコボコです
「はぁ・・・・やれやれしょうがないなぁ」
けだるそうにドラゴンオルフェノク変身!さっきと打って変わってボコボコにされるカイザ。更にオクラと二人がかりでリンチ!
そこへ雅人を心配した真理と里奈がバイクで駆けつけます。真理はファイズギア、里奈はデルタギアをそれぞれ装着!
「変身!」 「変身!」
『コンプリート』 『エラー』
ずきゅううううん! ぼがーん!
里奈デルタ変身!しかし真理はファイズになれず衝撃で吹っ飛ばされてしまいました。第1話とまったく同じですな
うわあー!と叫んで果敢に突撃した里奈でしたがオクラの攻撃一発食らってあえなく変身解除。あっけねえー!
起き上がった真理は再びファイズに変身を試みますが再び失敗。里奈がやられたんだからデルタギアを使えよ、と言いたい
ピンチを見かねて飛び出した人影がベルトを装着する。真理達のあとをつけてきた巧だ!
「・・・・変身ッッ!」
乾巧変身!仮面ライダーファイズ!
真理達を守るため、巧は迷いをふっ切って再びその体にファイズスーツを纏った。うおー燃えるぜー
真理はすぐさまバイクからファイズブラスターを取り出しこれを巧に放り投げて叫ぶ!
「巧!それにもう一度変身コードを入力して!」
言われるがままにファイズブラスターに555と入力する巧。ぎゅいいいいいん!なんかブラスターが凄い勢いで発光を始めたー!
カメラが変わってなんと映し出されたのは地球軌道上の人工衛星!キラリと光るスマートブレイン社のロゴが眩しいぜ!
ばしゅ―――ん!と人工衛星から地上に向けて照射される紅い光線。その光を浴びてファイズは更なる強化を遂げる
変身!仮面ライダーファイズブラスターフォーム!
宇宙刑事の変身だー!
ついにお目見えしたファイズ最強の形態。次回、その凄まじい力がブラウン管狭しと炸裂する!
次週を震えて待て!
40話
澤田亜希死す
ついに最強形態ブラスターフォームへと変身を遂げたファイズ。オクラとドラゴンの2匹を相手に派手に立ち回ります
雑魚のオクラは当然としてドラゴンオルフェノクの攻撃をも軽くあしらい、強力な攻撃を叩き込む赤ファイズ。メタクソに強えー!
『ブレードモード』
バシュン!と変形して巨大な刀剣になるファイズブラスター。更にコードを入力。なんと背中のバックパックが開いてロケット噴射!
『ファイズブラスター・テイクオフ』
しゅごー!うおーすげー空飛んだー!天高く舞い上がり2匹のオルフェノクにピタリの狙いを定める!これでも喰らえ!
『エクシードチャージ』
ぼばぁ――――ッ!!!!
「はあああああああぁぁぁ―――ッ!!」
剣を横に構えたまま急降下して斬りかかる!真一文字に放たれた斬撃は停車中の貨物車両ごとオクラを切り裂いた。あぼーん!
ドラゴンも大きなダメージを受けましたが気丈にもヘコヘコしながら殴りかかってきた。しかし赤ファイズはそんな北崎さんを容赦なく叩き潰す
『ファイズブラスター・ディスチャージ』
ドパパパパパ!!バックパックが両肩に可動しキャノン砲に。ドラゴンオルフェノクを貫く無数の光弾。たまらず退散です
その圧倒的な強さを見せつけたブラスターフォームのデビュー戦。命からがら逃走した北崎さんは屈辱にまみれ絶叫するのでした
「バカな・・・この俺が・・・この俺が負けるなんて・・・うおおおおおおおおおおお!!」
強さのインフレ激しすぎね。以上冒頭
戦闘終わって巧に駆け寄る真理ですが、我等の放送禁止顔は相変わらず彼を受け入れません。「俺はお前を信じない」の一点張り
巧もやはり自分に対して自信が持てなく、「すまない真理」とファイズギアを押し付けると逃げるようにその場を去っていきました
己が生き方を見出せない巧、フラフラと向かった先はクラブラッキークローバー。仕込み中の冴子さんとサシでお話です
「あらボウヤ久しぶり。その後どう?心配してたのよ」
「・・・アンタらラッキークローバーの連中と勝負がしたい。全員まとめてだ」
「フフッわかるわよアナタの考えてることくらい。私達を道連れに自分も死のうと・・・でしょ?
せっかく可愛がってあげたのにバカね。でももういいわ。その勝負受けてあげる」
こんな感じで決闘の約束を取り付け、バイクにまたがろうとした巧を意外な人物が呼び止めました。そう、澤田亜希
「澤田・・・お前生きていたのか」
「俺は真理の命を奪おうとした。それなのに真理は君を信じようとしている。俺と同じオルフェノクの君を!何故だ!」
迷っております澤田。やはり最後はいい奴になって死ぬってか。なんてお約束すぎる男でしょう。だがそれがいい
興奮しながら喋る澤田でしたが、こないだと同じく突然指がサラサラと灰化しだします。驚く巧。彼の身に何が起きているのか
「ぐっ・・・そろそろ限界か。やはり俺も失敗作だったという事らしい・・・
俺はもう死んでるのさ。ずっと前に・・・いや俺だけじゃない。仲間達全員がだ!」
以下回想。同窓会の日、北崎の手によって流星塾生は1人残らず殺された。だがそれはスマートブレインの計画
塾生達の遺体はすべてスマートブレインの特殊医療施設に搬送され、そこで人工的オルフェノクとしての再生手術を施されたのだ
術式はオルフェノクの細胞を体内に埋め込むというような類だったようですが・・・この処置により塾生達は全員蘇生し、
オルフェノクとして覚醒するまでモニターされていたらしい。その中で唯一覚醒したのがスパイダーオルフェノク澤田亜希であり、
彼の言っていた「君たちは失敗作なんだよ」とはまさにこの事を指していたわけです。ようやく塾生達の蘇生の謎が明かされました
腕を押さえながら語っていた澤田でしたが、苦痛に耐えかねて意識喪失。巧はこれを介抱。目覚めた澤田は激しく動揺します
「一体どういうつもりだ。俺を助けようとでもいうのか?」
「ああ。アンタも被害者だからな」
巧の言葉にハンマーでブン殴られたようなショックを受ける澤田。まさにこの瞬間に彼の心は決まったのでしょう
「ふ、わかったよ・・・・・・なぜ真理がキミを信じるのか」
ニコッと微笑んだ直後、稲妻のようなボディブローを叩き込む澤田。こいつボディブロー得意だよな。巧はそのまま気を失ってしまいました
その頃、ヘタレ三原は病院の一室に居ました。ベッドに横たわっているのは里奈
このヘタレが「こんなモノがあるから戦わなきゃいけないんだ」などとぬかしてデルタギアを大型トラックの前に放り投げ、
それを拾おうと決死のダイブを敢行した里奈が重傷を負ってしまったのです。もうバカ。激しく責任を感じて落ち込むヘタレ
そんなどうしようもないヘタレを昏睡から目覚めたばかりの里奈が優しく諭します
「三原くん・・・家に帰りたいって言ったよね。私だってそうよ・・・・でも帰り家なんてどこにもないわ
だからみんな一生懸命生きてるんじゃないかな?一生懸命生きれば・・・今ここにいる場所が自分の家だから」
「里奈・・・・!」
どんな苦境にあってもそれを運命と受け入れ、前向きに立ち向かおうとする里奈。彼女に教えられ三原の中で何かが変わる
「真理・・・乾巧の居場所を教える。ヤツを助けてやってくれ」
真理に澤田からのTELが入った。彼の最後の罪滅ぼし。そう、巧の代わりにラッキークローバーとの決戦場に赴いたのだ
河原で3人と対峙する澤田の顔はこれまでの険が取れ、迷いの吹っ切れた清清しいものでした。ちくしょうカッコイイなこいつ
「どうしてあなたがここに居るんです?我々は乾巧の相手をしに来たんですがね」
「選手交代さ。アンタらの相手は俺がする!」
ああ場面転換が忙しい。真理に介抱されていた巧に冴子さんから文句ブーたれのTELが入ります
「アナタどういうつもり?澤田くん張り切っちゃって・・・アナタの代わりに戦うって」
「澤田が!?どういうことだ!おいちょっと待て!おい!」
プツッ
「澤田が俺の代わりにラッキークロバーと戦っている・・・本当は俺が戦うハズだったんだ!行くぞ真理」
澤田は最後の罪滅ぼしにラッキークローバーと相討ちになろうとしている。助けなければ!現場へ急行する真理と巧
そんな二人をじっと見つめていたのが放送禁止。彼もまたカイザギアをひっさげ戦場に向かいます。そして三原からも連絡が
「草加・・・俺も戦う。今度こそデルタとして」
という熱い展開を見せつつ戦闘シーンへ。息巻いて挑んだ澤田でしたがラッキークローバー3人を相手にして勝てるワケありません
いい加減ボコボコにされて吹っ飛ばされたところに放送禁止がサイドバッシャーで颯爽と登場。おおっ、加勢してくれるのか?ぎっちょん!
我等が草加雅人はそんなに話のわかる男じゃなかった!
「澤田・・・例えキサマがどう変わろうとその罪は許されない!変身ッ!」
なんとラッキークローバーをさておいてまっさきに蜘蛛に襲い掛かった!これほど融通の利かないヤツだったとは!
既にフラフラの蜘蛛を金色の光線が射抜く!カイザ必殺キックゴルドスマッシュ!
「これで終わりだァ―――――ッッ!!」
ぼがーん!とゴルドスマッシュ炸裂。致命傷を負った蜘蛛でしたがその場であぼんはせず、ズリズリと這うように逃走
今度はカイザが3人を相手にしますがやはりボコられます。ここで三原が到着しデルタに変身して参戦!さあどうなる
で、澤田。変身も解けて川へ落っこちて、もうダメぽになってるとこにタイミングよく巧と真理が駆けつけました
「澤田!」
「澤田くん!」
「真理・・・すまない。俺は人間としてもオルフェノクとしても・・・生きられなかった・・・!」
「そんなことない!澤田くんは人間だよ!昔の優しかった澤田くんのままだよ!」
「真・・・理・・・・」
最後の最後。命の灯火が消えそうになったまさに今、心を通わせあう真理と澤田。まだ幼かったあの頃のように
す・・・と真理の顔を優しくなでニコリと微笑み、そのまま彼は眠るように息を引き取った。澤田亜希死す。人間としての最後だった
まもなく蒼の炎に包まれる肉体。号泣する真理、目を伏せる巧。絶対に許せない・・・スマートブレイン!
はいラスト。コナにされて吹っ飛ばされるカイザとデルタ。変身も解けてボロボロの大ピンチ
しかしそこへ猛ダッシュて走ってくる男の姿・・・乾巧!その手にはファイズギアが力強く輝く。悪を討つ正義の力が!
「乾・・・ッ!」
「草加。俺は戦う・・・・人間として!ファイズとして!」
ちゃららら〜♪とここでBGM「Justiφ's」スタート!3人揃って変身ポーズを取るライダー達!うおおメラ燃えだー!
「変身!」
「変身!」
「変身!」
赤と黄色と青の閃光。並び立つ3人のライダー。その姿、いずれも威風堂々!ラッキークローバーを打ち倒せ!
素晴らしい引きで次週へ続く。そして次週41話ではついに黒岩閣下が登場!もう目が離せない!