41話

黒岩閣下降臨

3人ライダーVS三つ葉の戦い。海老とムカデは早々にぶっ飛ばされ、ドラゴンVS3人ライダーというハンディキャップマッチに移行
最強を誇るドラゴンオルフェノクではありますが流石に3人を相手にしては分が悪く、いいようにボコられた挙句なんとか逃げ出しました
さて逃げおおせた北崎さん。冴子さんと琢磨に肩を借りながら階段を降りていたその時でした。我等の琢磨逸郎25歳がやってくれます
さっ、とワザと手を離して北崎さんを転ばせたのです。ぎゃーなんてことを!ガスッと壁に頭をぶつけて低く呻く少年。怒ってますよー
「おやおや・・・すいません北崎さん。手が滑ってしまって」
「ッッ!」
ボコォッ!逆上して琢磨の右頬にパンチを叩き込む北崎。あ、頬がさぁーっと灰に・・・ならない!ちょっと煤けただけだ!
傷を撫でながらフフン、と笑う琢磨。どうやら今の弱りきった北崎さんは灰化能力も低下してしまっている模様。なんてことだ
「・・・・琢磨クン。なにがおかしいの?」
「いえ・・・別に?」

訝しげに琢磨を睨む冴子さん。その嫌悪の視線をまるで介せず何かを画策する琢磨。三つ葉の不協和音はここに来て確実なモノに

そして戦い終えた巧は真理らと供に菊池家へ帰還。放送禁止の嫌味にも負けず、人間として戦うことを決意したのでした
「た・・・たっくん!おかえりなさい!」
「ただいま啓太郎。俺はこれからもずっとここに居るぜ。お前さえよければな」




警視庁。資料室で書類と睨めっこしているのは沢村刑事。そこに添野刑事がやってきます。お偉いさんが呼んでるとの事
「ちょっと見てください添野さん!コレですよコレ!謎の死を遂げた女子バスケット部の写真・・・
そして唯一生き残ったのがこの少女・・・・・長田結花です」
「あぁ、そういえば・・・だがこれががどうかしたのか?」
「見たんですよこの間!養護施設を訪れた時に。これってタダの偶然ですかね?・・・それとも・・・」

バタン!
その時資料室のドアが勢いよく開いて一人の男が入ってきました。ロングコートにグラサンかけた長髪の男。怪しさ満点
「貴方は?」
「貴方達がこれから会うはずだった男ですよ。私には会議室でのんびり待っている時間もないのでね
こうして自分から足を運ばせてもらいました」

出ました
小川敦史さん。シャンゼリオンの黒岩省吾、アギトの津上翔一(本物)役と特撮ファンの間では説明の要らぬ人気役者さん
この仮面ライダーファイズにおいても、41話という遅まきながら重要な物語のキーマン・南雅彦として登場です

「捜査を中止しろ?そうですか・・・こんな事を聞いても無駄でしょうが何処からか圧力がかかりましたな?」
「フッ・・・貴方の言うとおり。それは無駄な質問ですよ・・・・・・・・ん?」
お前等みたいな下の人間には関係ない話だと言わんばかりに切り上げようとした南。しかしその時、机の上の資料が目に入る
「ほぅ・・・・貴方達は知っているのですか?この少女のことを」




クラブラッキークローバー。面子は冴子さん、琢磨、社長の3人。どうやら傷心の北崎さんはフテ寝している模様
「そうですか・・・あの北崎さんがそんなに落ち込んでいましたか」
「無理もないわね。あのコずーっと自分が世界一強いと思ってたから」
「ふふん・・・彼にはいいクスリですよ」

きろっ、と琢磨を睨む社長&冴子さん。あーあー琢磨、お前ずっとそんな態度とってると孤立しちゃうぞ?
「いかに北崎さんといえど3本のベルトを同時に相手しては勝つのは難しいでしょう
アレは
オルフェノクを倒すために作られたモノです。オルフェノクを倒し、王を守るために」

おっとこれは!?今まで社長の口から聞いていたベルトの説明は「オルフェノクの王を守るために作られた」だけだったハズ
それがこの41話にきて初めて「オルフェノクを倒すために作られた」などとぬかしてますよ?これは一体?
「どういう事?」
「いずれわかりますよ・・・・・・・いずれ・・・・ね
それよりも今回、貴方達が奴等に遅れを取ったのはラッキークローバーに欠員があることが理由です
私から推薦したい人物がいるのですが・・・私が調べたところこの人物は人知れず何人もの人間を殺めている
そしてこれから更に強くなれる可能性を秘めています。どうです・・・なかなか可愛い女性でしょう?」

す・・・と携帯を取り出した社長。その画面に映っていた画像とは・・・・・・・そう。長田結花




Bパート。南雅彦が薄暗い廊下をコツコツと歩いている。何か秘密の施設のようですが・・・む、突き当たりの部屋は何かの実験室?
白衣を着た学者達が取り囲んでデータを取っているのは・・・なんと。透明なケースに入れられ、謎の培養液に浸かったオルフェノク!
シュコー、シュコー、とウォーズマンのような呼吸音だけが不気味に響く。姿からはワカりにくいですが蟹オルフェノクだそうな
しかもキャストは仮面ライダー龍騎、秋山蓮役でお馴染みの
松田悟志。今回は声だけの出演ですが来週は人間体を見せてくれるようです
「どうですか?その実験のほうは」
「なんとかやってますが厳しいですね。なにしろサンプルの数が足りない」
「フッ。サンプルのほうなら大丈夫・・・すぐになんとかなるでしょう」


その頃。菊池家の4人&木場ん家の3人は全員で遊園地に遊びにきてました。皆ハメを外しまくって大喜び
巧と勇治は特に仲よさげで、全国の801同人描きの腐女子がさぞかし淫靡な妄想に脳を汚染されたと思われます
「でも本当によかった・・・・巧が戻ってきてくれて」
「俺はずっと信じてたよ。乾くんならどんな悩みも乗り越えられるって」
「そんな立派なモンじゃないさ。アンタには負けるよ」
そんな二人がイライラするのか我等の放送禁止顔はここでも嫌味を忘れません。仲間に入れてもらえないから悔しいのか?
「よかったな。オルフェノク同士ってのは理解しあえて。まったく羨ましいよ」

雅人に嫌味に気分を害する巧でしたが、巧よりもっとトンでもなく気分を害してる男がここに居ました。啓太郎だ
「へー長田さんって料理も得意なんだぁ。今度食べてみたいなぁ」
「あ、海堂さんタマネギが苦手でしたよね?とってあげます」
必死にアプローチを試みる啓太郎ですが結花は直也にかかりきり。小さい子をあやすようにスパゲティのタマネギをよけてあげます
「ボクもタマネギ苦手なんですよ!」と言ってみれば「ダメですよ好き嫌いは。子供じゃないんだから」とにべもなく跳ね返されました
更にたたみかけるように必殺の「はいア〜ン」でスパゲティを食わせてもらう海堂。さすがの啓太郎も愕然として結花に問う
「長田さん・・・もしかして海堂くんのこと好きなの?」
「ハイ!大好きです!」

ピシャーン!啓太郎は死んだ。打ちひしがれてガックリと椅子にもたれかかってもうダメぽ。しかし直也のデリカシーの無さときたら
「オイお前、なに暗いオーラ撒き散らしてんだよ?くっらいヤツだなぁ」
「そうですよ!せっかくみんなで楽しんでるんだから。もっと楽しまなきゃ」
お前等は鬼か!
すっかり傷ついた啓太郎はメル友の「結花さん」にすがります。つーかこの設定まだ生きてたのかよ。随分とテキトーだな
『結花さんお久しぶりです。ボクはたった今失恋してしまいました。どうすればいいでしょう』
目の前で送受信したらタイミング的に相手の正体に気付いてもよさそうなモンですが。バカ同士はそんな事に気付く余裕もないようです
『本当にお久しぶりです啓太郎さん。啓太郎さんみたいな優しい人を振る女なんて許せません
もっと強引に・・・・・思いきって手くらい握っちゃったらどうですか?』

ぎゅっ

返信メールを見た啓太郎は言われるがままに結花の手を握ってみました。既に玉砕してるのでダメでもともとです
しかし。直後結花の口から信じられない台詞が!
「きゃ!なにするんですか菊池さん!サイテー!!
そしてビンタ一発!
長田結花!このクソアマ!お前は一体何なんだ!?
何とも思ってなくても啓太郎は友達じゃないのか?それを手ぇ触ったくらいで「サイテー」ってどういう了見だゴルァ!
そもそも啓太郎をここまで追い詰めたのはお前と直也のデリカシーのない発言が・・・!(長くなるので以下省略)




ラストパート。啓太郎からダッシュで逃げた結花は南の命令で彼女を張っていた機動隊に包囲されてしまいます
「相手はオルフェノクだ!生きたまま捕獲しろ!」
自分の身に何が起きたのが理解できずただただ逃げ惑う結花。しかし可哀想とは微塵も思わん。ざまあ見ろ
同じ頃巧達はフリルドリザードオルフェノク(エリマキトカゲ怪人)に襲われますがこっちは2分で瞬殺。何しに出てきたんだ
ファイズのクリムゾンスマッシュ、カイザのX斬り(未だ正式名称を知らんわけだが)必殺連携で華麗に勝利です
そして。機動隊の催涙弾とライフル攻撃に傷ついた結花は止むを得ずついに光の翼を広げてしまう。パァァァァァ・・・・!
「うあぁああああああああああああ―――ッッ!!」
バシュン!と翼を薙いだところで次週へ続く。結花はまた多くの人間達を殺めてしまうのか?


42話

松田悟志、顔出さずに死亡

機動隊に囲まれた結花はどうしようもなくなって光の翼を発動。数人を殺めてしまう(明確に「殺した」という言葉は出てこないけど)
とりあえずその場を脱することには成功したものの、マンションに戻った3人は沈痛な面持ちで今後の相談です
「警官を襲ったぁ?何考えてんだお前・・・・自首しろ、自首!弁当持って面会行ってやるからよ」
「よせ海堂。これはそんな単純な問題じゃない。警官はあきらかに長田さんを捕獲しようとしていた
ついに警察がオルフェノクの存在を知り・・・・本格的に対処に乗り出したんだ
いつかこんな日が来るとは思ってたけど・・・」


その頃、警察のオルフェノク研究施設。培養液漬けのカニを前にしながら話し込んでいるのは南雅彦と沢村刑事
「・・・この目で見てもまだ信じられませんよ・・・・まさかあんな少女までバケモノになるなんて」
「そこなんですよ問題は。オルフェノクにに人間性を認めてしまうと問題は複雑化する一方です
だから我々はオルフェノクから人間性を取り除く実験をしている。
2度と人間に戻れないように
そうすればバケモノをバケモノとして処理することができるでしょう?」
なんという悪魔の発想か。普通逆だろ?オルフェノクから怪物性を取り除けば人間になるだろうに・・・
カニオルフェノク松田はこの実験の被検体として様々な苦痛を味合わされたに違いありません。半身が機械化しているのもその為です
沢村もこの件が人類の存亡をかけた一大事であるということを本能的に理解し、添野に対する態度もあからさまに変化するのでした
「添野さんもうすぐ定年ですよね?可愛い娘さんもいることだしあまり無理はしないでください
キツイ仕事なら俺が全部引き受けますから!ね?」
「おいおい、いきなりどうしたんだお前?」
「あ、いえ・・・へへへへへ」

添野を実の父のように慕っている沢村。この未曾有の生体クライシスにこの人を巻き込んで余計な苦労はさせなくない
精一杯はにかんでみせた微笑みにはそんな男の決意が感じてとれました。あーなんか沢村やばい。物語的に死ぬ流れかも・・・




菊池家。啓太郎がなにげなく漏らした「俺達だってオルフェノクになるかも」という言葉に怯える真理
塾生達はスマートブレインでオルフェノク化実験されてるので尚更可能性が高いわけで。しかし雅人はこれをスパッと否定
「それはない。俺達の実験は失敗だったんだ。もし成功していたなら澤田と同じ時期に覚醒していたはず
大丈夫間違いない。俺達は人間だ、ずっと人間だよ真理」

お前はオルフェノクだろ放送禁止?だってファイズにも変身したしなお前
「あたし今すごいホッとしてる・・・・最低だね」
「そんな事はない。それが普通さ・・・・いいんだよそれで」
仲間にオルフェノクがいても自分が「それ」になってしまうのは恐ろしい。コレがまごうことなき現実。理想とのギャップ
人類とオルフェノクとの共存は所詮夢でしかないのか?

そして勇治のマンションでは海堂が荷物を整理して旅支度中。ほとぼりが冷めるまで東京を離れるつもりのようです。選択は正しいな
「ああ俺様の耳掻きがねえぞ」などとブツブツ言いながら部屋を荒らす海堂に、覚悟を決めた結花がこう切り出します
「海堂さん・・・私の最後のお願い聞いてください。これからデートに行きませんか?」
「ハァ!?何言ってんだお前こんなときに?それよか俺の耳掻きしらねえか?耳掻き」
「・・・・・・・・・知りません」

決意を秘めた結花の最後の願いを無碍に断る海堂。ほんっとにコイツはもう・・・
バカばっかりだよこの番組!
かくして重い足取りでマンションを出る結花。メル友の「啓太郎さん」にも最後のメールを送ります

『啓太郎さんお元気ですか?今日は私の夢の話を聞いてくれますか?
好きな人と手を繋いでずっと歩いていくんです。その道には水溜りがあったり崖があったりするけど
でも、決してその手を離したりしない』
『とっても素敵な夢ですね結花さん。僕もそう思います
一度好きな人と手を握ったら何があっても離しちゃいけない』

『ありがとうございます啓太郎さん。私・・・啓太郎さんに逢いたかった。さようなら』

結花の向かった先はそう・・・警視庁。彼女は仲間達に迷惑がかかることを避けるため自首することにしたのでした






「ようこそ長田結花さん。貴女の勇気は賞賛に値しますよ。なに、何も心配は要りません
我々はオルフェノクを人間に戻す研究をしています。これで貴女も元通りの生活を送れるでしょう」

オルフェノク研究施設に連行された結花を待っていたのは冷たい笑みを浮かべた南でした。ウソばっかですこの男
哀れ結花は実験台に貼り付けられ、謎のビームを照射されて耐え難い苦痛を与えられます。およそ人の仕業とは思えぬ拷問
「きゃあああああああああああああああああ!!!」
「生命レベル低下!これ以上続けると危険ですが?」
「フン構わんさ・・・・どうせゴミのような命だ」

おのれ南ッ!つーか案外こういうヤツに限って使徒再生されたらオルフェノクになりそうね
しかしそんな南の表情が次の瞬間凍りついた。なんと壁をブチ破って突っ込んできたのはカニオルフェノク松田!
同胞の悲鳴を聞きつけて培養ケースから出てきたのだ。カッコイイじょー!研究員を吹っ飛ばして結花を助け出すカニ
南は「おのれ・・・」と捨てゼリフを吐きつつとっととトンズラです。ちくしょう一発くらい殴られろよお前!

その頃、結花の置き手紙を発見した勇治と巧は警視庁を訪れ沢村刑事と直談判に持ち込みます
「なっ・・・す、するとキミ達もオルフェノクなのか?」
「構えないでください。僕達は人に危害なんて加えません。それより取引がしたいんです」
「長田結花を返してくれ。その代わり俺達二人が警察に行こう」
「なんだって?あ、イヤしかしそれは・・・」

ここで沢村の携帯が鳴る。もちろん内容はカニオルフェノクの脱走の件です「なんだってー!」と驚くナワヤ・・もとい沢村
「どうしたんだ?」
「オルフェノクが脱走した!長田結花と一緒に!」




現場に駆けつけた勇治と巧は結花を担いで逃げてきたカニと遭遇、しかしカニは度重なる拷問と逃げる際負った傷で虫の息だった
「ハァ・・・ハァ・・・・彼女を・・・頼む・・・!」
「長田さん!」
「アンタが助けてくれたのか・・・そんな身体で」
ああ松田カッケー。結花を二人に託したカニはフラフラとおぼつかない足取りで1人歩き出す。放っておけず彼を追う巧
しかしバッドタイミング。丁度その頃配達中だった啓太郎が死にそうなカニを発見。巧ではなく雅人と三原に連絡を入れてしまいます
カニの前に現れたWライダー!
やめてくれー!そいつは悪いヤツじゃないんだ!仮面ライダーナイトなんだー
そして勇治と結花は大人数の機動隊に包囲され、無数のライフルを突きつけられます。あまりの一方的な扱いに温厚な勇治もキレる寸前だ
「お前達・・・・・お前達が長田さんを・・・・ッ」
「お前もオルフェノクか!?逃がすな!生きたまま捕獲しろ!」
「お前達ッ!長田さんに何をしたァ―――ッッ!!」
変身!ホースオルフェノク!怒りに我を忘れた勇治は機動隊の中に突っ込んでいく!お前も殺っちゃうのかー!?




「よせ!やめろ―――ッッ!」
してラストパート。カニを追ってきた巧が目の当たりにしたのは、無惨にもカイザとデルタにボコられる彼の姿であった
ファイズに変身した巧は戦いの中に割って入り、カイザとデルタを攻撃。カニを逃がしてあげます
「早く逃げろ!さあ早く!」
「・・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・・」
「ふん、やはり貴様もオルフェノクということか。仲間を逃がすというワケだな?」
「違う!俺の話を・・・」
「邪魔をすると言うのなら・・・・お前も敵だッ!!」
このバカども!相変わらず進歩ねえー!
という感じでカイザVSファイズ。あーもう何度見てきたことか。いい加減にしてくれよこのバカ供。人の話を聞く耳を持ちましょう
しかし運命は無情。せっかく巧に助けてもらってガシガシ闘う二人から遠ざかるカニでしたが彼の肉体はもう限界だったのです
ガクッと膝を落とすと、ぼー!と蒼い炎を噴き上げて崩れ落ちる身体。
松田ァー!お前最後まで声だけかよ!
カイザの左ストレートがファイズの顔面を打ち抜いたところで引き。あーなんだかなーこの終わりかたは・・・
なんか松田の扱いに納得できないまま次週へ続く


43話

啓太郎と結花

冒頭。カニを庇った巧は逆上した放送禁止にボコボコに殴られます。「よせ!俺は闘う気はない」と変身を解くも鉄拳は止まりません
いい加減やばげになったところで三原が割って入って暴走雅人を諫めます「やめろ!俺も彼が敵だとは思えない!」
ここでようやく攻撃を止めたカイザは変身を解除。もの凄い目つきで二人を強く睨みつけながらこう叫ぶのでした
「いいか!今ベルトを持ってるのは俺達3人だけだ!そしてッ
ベルトを持っている以上、俺達はオルフェノクを倒さなくてはならない!」

「それは・・・・」

「もうすぐ世界を真っ二つに割る戦いが始まる。人間とオルフェノクとのな・・・
君達もどっちにつくのか・・・・・よく考えたほうがいい」

「はぁ!?お前まで警官襲ったって・・・何考えてんだ木場!もう死刑だぞ死刑!」
勇治のマンション。結花を助けるために警官隊を全滅させた勇治は「もうここにはいられない」とマンションを出て行く決意
「あー出て行け。お前等のせいで迷惑はゴメンだぜ。縁切りだ」アホの直也はブーブー文句たれるだけ。最低男丸出しです




「ええっ!?長田さんをウチに?」
翌日。勇治が菊池クリーニングに結花を預けにきました。当然放送禁止は反対しますが真理と啓太郎は彼女を置くことに賛成
ずずーん、とどんより雲背負って今にも死んでしまいそうな結花に、啓太郎と真理は必死に気を使います
「そうだ!これからお風呂入らない?」
「そうだよ、一緒に入ろ
バキッ

啓太郎に無言の右フックを見舞った真理は結花を連れて風呂へ。555始まって以来のヒロイン入浴シーンであります。ハァハァ
子供のように風呂ではしゃいだ結花は少しだけ元気出た模様。風呂上りは真理に三つ編みにしてもらったりしていい感じ
「真理ちゃん凄いでしょ?なんたって美容師目指してるしね!」
「啓太郎の夢のほうが凄いじゃない。世界中の人を幸せにするんでしょ?洗濯物を真っ白にするみたいに」
「二人とも素敵ですね・・・私も夢が欲しい。小さくてもいいから・・・」
小さな声でそう呟く結花。生き生きと夢を語る二人が今の彼女の目にはとてもとても眩しく映るのでした




「驚きました。まさか貴方達のほうからやってくるとは。いい度胸だ」
更に翌日スマートブレイン。なんと社長を直接訪ねた勇治と巧。迷える若きオルフェノクは敵のボスに話を聞きにきました
「今日は同じオルフェノクとして貴方と話に来ました。人間対オルフェノクについて」
「知っての通り人間は酷く短絡的で閉鎖的な生き物です。それは過去の歴史を見ても明らかだ
我々が人間を襲うのは・・・オルフェノクが滅ぼされないための言わば自衛手段だと思っています」
「んなこと勝手に決めんじゃねえよ。俺達だって同じ人間だろうが!」
「同じ・・・人間・・・・?
 ふふ・・・私とて以前は貴方達と同じように思っていました
だが普通の人間は私達を人間とは認めないでしょう。これから先貴方達を待ち受ける迫害たるや・・・」

なにかセンチメントな気持ちになったのか、ずいぶんと優しげに語る社長。この人も何かツライ過去を背負ってるんですかね
スマートブレインをあとにした巧と勇治は彼の話を聞いて何か変わったのでしょうか
「彼の話・・・どう思う?」
「信用できるかよあんなヤツ。お前はどうなんだよ?」
「う・・・・うん・・・」

二人が帰ったあと、社長室に来客が。おお・・・なんと南雅彦キター!「仮面ライダー555」の2大悪激突であります
「ええ、わかっていますよ。我が社は引き続き貴方達への資金援助を惜しみません
それでオルフェノクの脅威から人間の身を守れるなら安いものです」
「ありがとうございます。オルフェノクを一掃したあかつきには貴方は人類の英雄として讃えられるでしょう」
「では・・・我々からオルフェノクを一体貸し出しましょう。いわば武器として使っていただいて結構です」
「!? な・・・・オルフェノクを所有しているので?」
「ええ、偶然捕獲できましてね・・・・運良く完全な管理下におくことができました」

談笑する2大悪ですが目は笑ってません。狸と狐の化かし合い。南はこの申し出を承諾して社長室をあとにします
「オルフェノクを所有しているなんて・・・南さん、どう思われますか?」
「フンさあな。だが利用できるものは何でも利用する。それが私のやり方だ」
どっちがどっちを利用しているのかはワカりませんがね




結花との生活が始まった菊池家。既にフラれている啓太郎は話の流れからフレンドリーに結花に告っちゃいます
「俺、長田さんのこと好きだったんですよ。あ、気にしないでくださいね。長田さんは海堂くんのこと好きなんだし」
予期せぬ告白に揺れる結花。こっちも既に直也を見限ってはいますが、その告白を素直に受け入れることはできません
『啓太郎さんお元気ですか?人の優しさや好意がツライときってありますよね
私にはそういうの受け取る資格がないから・・・・今とってもツライんです』

”啓太郎さん”にメール送信。直後ピロロー♪と啓太郎の携帯が鳴りました。タイミング的に流石にハッとする結花
「結花さんからだ!ええと・・・啓太郎さんお元気ですか・・・・・」
しかも大声でメールの内容を朗読するバカ。結花は啓太郎が”啓太郎さん”であることをようやく認識するのでした
いたたまれなくなった結花は書き置きを残して菊池家を去ります。啓太郎、真理、巧、勇治は手分けして彼女を捜索
その頃、対オルフェノク組織のもとへスマートブレインからの派遣クンが到着(バットオルフェノク) 早速指令を出す南
「長田結花と木場勇治の捕獲を手伝わせろ。それと・・・・沢村刑事の抹殺もな
オルフェノクに人間性などと・・・ああいう偽善者がいずれ我々の敵になるのだ」




結花を探す勇治&巧の前に現れたゴッツイ装甲車両。その上には2丁拳銃を構えたバットオルフェノク!カコイイ!
さあ今週の戦闘パートです。変身!仮面ライダーファイズ!ホースオルフェノク!どかばきぼすー
戦闘力は拮抗。そしてここでコウモリは命令を実行。現場に居合わせた沢村刑事に発砲。足に被弾して逃げ惑う沢村
「た・・・助けてくれ!助けてくれー!」
ファイズがコウモリをタイマンで受け持ち、馬が手ぇ空いてます。さあはたして勇治は憎き警察の人間を助けるのでしょうか?

『ごめんなさい啓太郎さん・・・これが最後のメールです。今までこんな私をずっと励ましてくれてありがとう
啓太郎さん・・・私気付いたことがあるんです。私・・・いつのまにか啓太郎さんのこと好きになってんだって
赤い風船が見えます・・・木の枝に引っかかって飛べない風船。私もあの風船と同じ。さようなら啓太郎さん』

そして啓太郎は公園のベンチにたたずむ結花を発見。・・・一緒に視界に入った赤い風船に流石のアホも動きが止まります
「結花・・・・さん?キミが・・・メールの・・・」
「ダメ・・・・こないで啓太郎さん」

43話にしてようやくお互いの正体を知ったバカップル。そこへタイミングよく冴子姉さんがしゃりしゃり出張ってきます
「貴女はもうどこへも行き場はないわ。私達のもとへいらっしゃい。ラッキークローバーへ」
「うおおおおおおおおッ!長田さん早く逃げて!!」
結花がオルフェノクと知らない啓太郎はいきなり冴子姉さんにタックル。身を挺して結花を守ろうとします、が直後ボコボコ
そして結花は啓太郎を守るために彼の目の前でクレインオルフェノクへと変化。まさかの事実に驚愕の啓太郎
激しい戦いの末、必殺の光の翼で海老姐さんを撃退。変身を解いた結花は啓太郎に背中を向けて呟きます
「これが本当の私・・・・・私の姿。だから・・・・来ないで」
しかし男・菊池啓太郎!43話目にして最大の魅せ場!
黙ったまま近づき・・・
おおッ!!力強く彼女を抱きしめたー!
そしてここで引きだー!カッコイイぜ啓太郎!どうなる次週!


44話

結花、最後のメール

冒頭。ついに結花がオルフェノクであることを知った啓太郎、後ろを向いて震える彼女を優しく抱きしめます
「ダメ・・・私・・・啓太郎さんに迷惑かけちゃうから・・・」
「かけたらいいじゃない。話したよね俺の夢?俺さ、本気で思うんだよね
人間もオルフェノクもみんなが幸せになれればいいなって。だからさ・・・かけてよ、迷惑」

「・・・・・ッ!」

よく言った!輝いてるぜ啓太郎!
バッと前を向いて啓太郎の胸に飛び込む結花。頬を伝う嬉し涙が美しい。啓太郎は微笑みながら彼女を力強く抱きしめるのでした




一方巧サイド。足を撃たれて逃げ惑う沢村刑事をじとーっと睨んでた勇治。とりあえず彼を助けるでもなく傍観って感じです
蝙蝠と格闘中に巧に「手伝えボケ!」と言われてとりあえず二人がかりでこれを撃退。戦闘終了後は巧文句タラタラの反省会

「さっきはゴメン・・・・なんだか人間を守るために戦うのがちょっとイヤになって・・・・
もう俺はわからない!本当は何が正しいのか!これからどうすればいいのか!」

ヒステリックに叫んで車のハンドルを叩く勇治。結花の件があったばかりで人間に対する不信感は頂点に達しているようです
なんだか険悪なムードになってしまう二人でしたがここでタイミングよくグッドニュースが入る 
「・・・見つかったとさ、長田結花」

つーわけで啓太郎と結花はしっかり家に帰ってました。なんかもう目も当てられないほどのラブラブオーラ全開です
結花がアイロンで指を火傷すると啓太郎がばっと手を取ってフーフー。見詰め合う目と目・・・ええい!このバカップルめが
そして南のもとへ戻った沢村は
「なんかイキナリ蝙蝠に足撃たれたよ?エーン」と報告。我等が東京都知事はそしらぬ顔で応えます
「相手はオルフェノクだ。そういう事もあるだろう・・・キミも奴等に対する変な同情心は捨てたほうがいい」
自分で処刑命令出しておいてよくもいけしゃあしゃあと言ってくれます。間違いなくこの番組で一番の悪党!許せません




「そうか、お前もとうとう知っちまったか。長田結花がオルフェノクだってこと」
「うん・・・でも俺大丈夫だよ。だってたっくんはたっくんだし、結花さんは結花さん・・・でしょ?
俺さ、なんとなくわかるんだよね。結花さんの心の傷みたいなもの・・・だから、さ・・・
俺が傍にいてあげたいっていうか・・・」
「はは・・・啓太郎・・・・
お前ってスゲーやつだなぁ!」
がっしと啓太郎にヘッドロックを極めて走り回る巧。
お前はキン肉マン6巻に出てきた油絵のオヤジか
っていうか巧と啓太郎、異様に仲よさげです。全国の801腐女子は巧×啓太郎の妄想にさぞかしハァハァしたことでしょう

一方その頃。カフェテラスで雁首揃えてるのはオルフェノク3人組。なんか結花がもう一度警察に行くとか言ってます
「2度とオルフェノクにならない実験」をもう一度受けてみたいのだそうな。啓太郎と上手くいっちゃったことが理由ですな
勇治はこれに猛反対。
「奴等は俺たちを虫ケラくらいにしか思ってない!」はワカるんですが
「もし人間相手に恋愛感情を持ってるならよしたほうがいい。僕等との溝は簡単には埋められない」
と、結花の色恋沙汰まで否定してしまいます。あらら結花可哀想。この言葉を聞いて珍しく直也が割って入ります
「どうでもいいけどよ・・・木場、お前変わったな。昔は絶対そんなこと言わなかったぜ?」
「・・・・俺は・・・・俺達を守りたいだけだ」

なんだか3人のあいだにも不協和音が。なんとなく気まずくなってその場はバラバラに別れるオルフェノクトリオでした

特に行くあてもない直也、自然と足が向かうのはやはりあの児童施設。火事で助けた照夫少年の様子が気になるみたい
行ってみれば案の定、
頭からジョウロで水をかけられて苛められてる照夫少年の姿が
塀を乗り越えて施設から出ようとしていた照夫少年に近づく直也。飾らない言葉でまっすぐに語りかけます
「お前よ、そんなにココが嫌なのか?」
「・・・・・・」
「ま。嫌ならしゃーねえわな・・・・・行くか?俺と一緒に」
差し出された手を素直に握り返す少年。今までの反抗は何だったんだって感じもしますが最終回まで押してるのであえて突っ込みません
で、手を繋いで街を歩く二人に一際強く光が当たるシーン。なんと照夫少年の影がスーッと伸びて不気味に蠢いてるではありませんか
気持ち悪ッッ!つーか噂通りこのガキが”王”なのか!?なんか安易でヤダ




「誤解?」
「あぁ、少なくとも向こうはそう言ってる。もう一度俺達と話し合いたいってな」

一日経って。南と直接会話してきた巧はいいように言いくるめられて帰ってきました。あんな悪人顔もっと疑ってかかれよ
勇治と結花にそのことを相談してみますが勇治はやはり半信半疑。
「どうかな・・・それが罠じゃないって保証もないし・・・」
ってここで最悪のタイミングで機動隊登場。巧達を包囲し催涙弾とライフル射撃のプレゼントです。ああもう南雅彦!許せねえ
そこへ蝙蝠まで現れて大ピンチ!っと思ったらなんだ?蝙蝠は自慢の2丁拳銃早撃ちで機動隊をバンバン撃ち殺してしまいます
人間を全滅させたあと、はーっと笑って拳銃を放ると今度は肉弾戦で巧達に襲い掛かってきました。一体何がしたいんだよコイツ
で、ドカバキ殴りあってるうちに蝙蝠渾身のジェットアッパーが鶴を捉えます。
ぼぐしゃー!!
動きがスローモーになってばぁっと羽が舞い散る演出。あーマズイ。なんか致命傷っぽいです
ファイズは鶴を後方に逃がすとブラスターフォームに変身。ざっ!と間合いを詰めたところで場面転換。つか馬ぼーっとしてんなよ

その頃、我等の放送禁止顔はヘタレ三原を連れて北崎さんに戦いを挑んでました。実力差も考えんと懲りねえなぁ
なんか二人していいようにボコられてまったく勝ち目ナッシング。こいつ等の魅せ場は来週が本番っぽいのでカメラ戻します

ファイズのおかげでなんとか蝙蝠から逃げ遂せた結花でしたが、さっきのアッパーはやはり相当のダメージだったらしく虫の息
派手にすっ転んで体中を土だらけにしても、歯を食いしばって必死に立ち上がる。今日は啓太郎と楽しいデート。ええ死ねませんとも
しかし運命は無情、そんな結花の前に死神が参上。
前回の雪辱に燃える冴子姐さんだ!目がスゲー怒ってるよー
ハッと気付いて変身しようとする結花ですが異変。なんとオルフェノク変化ができないじゃありませんか。これはもしや?
「・・・・はぁ・・・はぁ・・・・へ、変身できない?」
「オルフェノクの力を失ったようね。可哀想な子」

今頃実験の効果が出たのか!?痛みと恐怖で意識が遠のく結花。すぐ眼前には変化したロブスターオルフェノクが迫っていました




そして涙なしには見れない今回のラストシーン
待ち合わせ場所でソワソワしながら結花を待つ啓太郎と、木にもたれかかってメールを打つ結花が交互に映るカメラワーク
実に穏やかなトーンで結花のメールが読み上げられます

啓太郎さんゴメンなさい。今日のデート行けそうもありません

私も・・・啓太郎さんと普通のデートしたかったな・・・

みんながしてるみたいに・・・お茶を飲んだり、映画を観たり、散歩したり・・・・

私幸せでした。 啓太郎さんに会えて

どうか啓太郎さんの夢が叶いますように・・・世界中の洗濯物を真っ白にして・・・

そして・・・・世界中のみんなが・・・・幸せに・・・・なりますように・・・

ぱぁっと強い風が吹いて、沢山の羽が空に舞い散った
さっきまで結花が木にもたれかかってメールを打っていた場所。彼女は空へ還ったのだ

物語のなかで最も哀しい過去を背負わされた少女
最も重い十字架を背負わされた少女は、
おそらく最も楽しい時間を目前にしてその短い生涯を閉じた

次週へ続く
あーもう。最終回まであと5週か・・・正直観る気失せたなー


45話

勇治の決意

冒頭。ブラスターフォームに変身したファイズは圧倒的力で蝙蝠をタコ殴り。コイツを1人で受け持ち、馬を逃がします
なんとか逃げ延びた勇治は近くにいるであろう結花を必死に探します。しかしそんな彼の目に映ったのは受け入れがたい現実でした
「長田・・・・さん・・・・?」
木の根元の大量の羽、傍らには結花の携帯電話。彼女が殺されたことを瞬間的に悟った勇治はその場に崩れ落ち嗚咽する
「どうしてこんな!」涙と鼻水を垂れ流しながら慟哭する勇治。今、彼の頭の中を支配する感情は人間に対する憎悪の念だけ
「人間のせいだ・・・人間の!奴等・・・・奴等が長田さんをッ!!!
人間がぁあああああッッ!!!」

負っていたダメージのせいか余りにも感極まったせいか。絶叫した勇治はそのまま意識を失ってバッタリと倒れてしまいます
そこへザッザッ・・・と近づく男の影。おっと?この下半身はもしやあの人では・・・・・?
少し遅れて。蝙蝠を追っ払い、二人を探しにきた巧が現場へ。しかし倒れた勇治の姿はそこありません。謎の男が連れて行ったのでしょう
「まさか・・・そんな・・・」
巧もまた状況から結花の死を理解。ただ呆然とその場に立ち尽くすしかありませんでした




その頃、我等の放送禁止&ヘタレはドラゴンオルフェノクにボコられていました。まったくもって歯が立たないザコ扱いです
同時必殺キックのツインカラースマッシュで魅せ場は作るも、アッサリ弾き返されて変身解除。ダメージの大きい雅人はそのまま気絶
動けない雅人にドラゴンのトドメが放たれる・・・・目を覆う三原。だがしかし!その手をガッシと止める謎の男が!
「・・・・・誰だお前?」
ゴートオルフェノクッッ!スマートブレイン前社長花形だ!

ボッ!竜VS山羊戦闘開始!!山羊オヤジの強さは以前に実証済みですが果たして”最強”である北崎さん相手にどこまで・・・
全然余裕で山羊のほうが強え!!!
なんかもう
竜ザコです。アーマーパージの高速形態になってもそのスピードを上回る山羊!動きが中国拳法ぽくてカコイイ!
ドカバキボスー!と竜を退散させると、意識の薄れ行く三原の前で変身を解き去っていく花形でした。ブラスターとタイマン張れるよこの人
「ッ!・・・・と・・・・父さ・・・・ん・・・・」
46話にしてようやく再登場した物語のキーマン花形。一体彼は流星塾の子供達に何をやらせようというのでしょうか




翌日。デートに来なかった結花の真相を知らない啓太郎は「はははフラれちゃった!」などと無理に明るく振舞いカラ元気全開
しかしふっと気を抜けば携帯を握り締めて涙を浮かべる。結花の死を知っている巧は彼が痛々しくて見ていられません
『すまない・・・すまない啓太郎。俺は・・・彼女を守ることができなかった』
沢村刑事とサシで会話する巧。なんかもう彼は南と連絡取れないとか言ってるし無害のようです。とりあえず研究施設に行ってみよう

同じ頃スマートブレイン社長室。村上社長の電話の相手は南雅彦だ
「今日は何の用件です?」
「実はオルフェノクに関する新たな発見がありましてね・・・・・・
おそらく我々は彼等に対する見方を変えることになるでしょう。是非貴方にも目を通していただきたい」
「これ・・・は・・・・!」

送られてきたメールに目をやった途端、表情が一変する村上。くわっと目を見開いてわなわな震えてます。一体何なんでしょうか

数時間後。村上社長の前には召集されたラッキークローバーの3人が揃い踏み
「本当に必要なんですか?我々3人の力が」
「ええ、失敗の許されない任務です。影山さんも知っていると思いますが・・・・
私は今までオルフェノク研究機関に資金援助をしてきました。敵である人間のね
叩き潰してほしいのです。その研究機関すべてを
邪魔になったんですよ。
彼等は知ってはならないことを知ってしまった」




さて一方。照夫少年をマンションに連れてきてた直也。朝起きてみると彼が居ないので大慌てで外へ探しに行きます
当人の照夫くんはというと、なんか視線の定まらないトリップ状態で街を徘徊してました。薄暗いトンネルで若い男二人に遭遇
金髪の若い男とチャゲ&飛鳥のチャゲみたいな男。「どうした?迷子かボウズ」金髪は気さくに照夫くんに話かけてくれるのですが・・・
にょーん!と照夫くんの影が不気味に伸びて成人男子に成長。なんかアギトの黒服の成年みたい。影が語りかけます
「お前・・・・オルフェノクだな?」
「なんだコイツは!?」恐怖にかられた金髪変身!しかし成年の謎のレーザーが彼を射抜きます。蒼い炎を上げて金髪死亡
賢明なチャゲは闘おうとせずに車で逃走。そこへ大声を出しながら海堂が到着し、その声でトリップしていた照夫が正気に返ります
「おーい照夫!照夫やーい!お、いたいた・・・・・って!何じゃこりゃああああ!?」
「知らない!僕知らない!」
どうも”王”が出ているあいだは照夫くんの意識は眠っているようです。あ?なんかチャゲが戻ってきたぞ!やっぱ闘る気なの?
チャゲ変身!・・・・ってバットオルフェノクだ!お前だったのかよオイ!!
照夫の前なので変身できずボコられる直也。しかしタイミングよく照夫を探しに来ていた三原&里奈が到着
デルタVS蝙蝠戦闘開始!ですが三原デルタ弱い。ボコボコにされてイイとこなし。デルタってスゲー強かったはずなんだがなぁ

で、時同じくしてこちらはオルフェノク研究施設・・・・の跡。そう、巧が訪れたとき既に研究所は灰塵と化していました
ここで途方に暮れる巧の携帯に里奈からのSOSが入ります
「三原ダメぽ。助けに来い」巧はOK牧場!と現場へ急行
駆けつけたファイズは久々のアクセルフォーム発動。バキーン!といきなりクリムゾンスマッシュでケリだ!
さあ紅い光弾が空中に現れ・・・・おおおお!?
1、2、3・・・なんだこりゃ!バババババッ!
6つのクリムゾンスマッシュが同時に蝙蝠を襲う!
ひとたまりもなく蝙蝠あぼーん。ブラスターフォームになるまでもなくラクショー粉砕です。なんかデルタはもうどうしようもないな・・・




さて今週のラスト。命からがら研究所を脱出していた南。ボロボロの車を走らせてその場から遠ざかろうとしますが・・・
外道!貴様だけは逃がさない!行く手を阻むように立ちつくす男・・・・・
復讐に燃える木場勇治だ!
「く・・・・!バケモノがぁ―――ッッ!!」
轢き殺そうとアクセル全開で突っ込む南。オルフェノクを舐めるな!ボンネットに一発馬パンチくらって電信柱に思いっきり衝突
なんとかドアを開けて転がり出た南の胸座をガッと掴み上げ、、ホースオルフェノクは冷酷な声で凄んだ
「・・・・・・・・終わりだ」

”ザクッ”

心臓を刺し貫く魔剣。バタリと倒れる南。ついに勇治は自らの意思で人間をその手にかけた。人間との決別だ
無表情のままその場を去ろうとした勇治に、むくりと起き上がった南が話しかける。うお?まさか使徒再生したとか言うなよ!?
暗黒騎士ガウザー!と盛り上がった視聴者でしたが、喋りながら次第に崩れていく南の身体。ダメか。うーん残念
「フッフフフ・・・・・フハハハハハ・・・・!」
「何がおかしい」
「いずれわかる・・・俺が何故笑うのか。お前達オルフェノクは決して人間には勝てない!」

ざあーっ!南雅彦死亡。己の価値観だけでオルフェノクを抹殺しようとした男の最後だ。しかし最後の言葉の意味は・・・?
そして。復讐を遂げた勇治の前に現れた1人の男・・・・・・・おお・・・・・やはりこの男だったか
スマートブレイン前社長花形!
「これで気がすんだか?」
「貴方の・・・・おかげです」

なかなかに風雲急を告げる展開で次週へ続く!!!
むー、残りあと4話という終盤にきて馬と山羊を組ませてきたか・・・これは予想できない展開だった。次週が楽しみです


46話

村上社長背水の陣

冒頭。とりあえず照夫を連れて家に帰ってきた菊池家の面々。今後も襲われるかもしれないので家で預かろうという話になります
「啓太郎、この子ウチで預かったらどうかな?」
「そうしてもらえると助かるわ。ここなら乾さんも草加くんも居るし安心できるし」
「ちょっと待てよ。このガキはスゲー人見知りなんだよ。俺にしかなつかねえんだ。な?照夫」
照夫と離れ離れになるのが寂しい直也は1人反対しますが、当の照夫はすがるような直也を完全無視。なんてガキだよ
しょげかえった直也があまりにも可哀想だったのか、ここで啓太郎が助け舟を出してくれました。本当に優しいヤツだなお前は
「ねぇ海堂くん、よかったら一緒にウチで暮らさない?ときどき仕事手伝ってくれればいいからさ」
「フザけんな!俺は働くってのが何よりキライなんだ!
毎日食っちゃ寝、食っちゃ寝でもいいなら・・・・居てやってもいいぜ?(二ッ)」

「二度と来んな!」とばかりにおん出される直也。当然です




一方。スマートブレイン社特殊医療室にて前回”王”にやられた件のオルフェノクの遺体を見せられる村上社長
「全身の細胞が凝固・・・化石化していてもはや鉱物です。オルフェノク同士の戦いで倒されても
ベルトの力で倒されたとしても・・・・・このような状態になることはあり得ません」

「・・・・・・”王”だ・・・・・王が現れた」

化石化したオルフェノクに”王”の影を見た村上社長は隠しエレベーターを使い地下・・・・そう、地中の流星塾へレッツらごー
「お久しぶりです・・・・今日は貴方に伺いたいことがあって参りました。花形さん」
「いつか来ると思っていたよ。君がオルフェノクの辿る運命を知った時にな」
花形前社長!物語の鍵を握る二大重要人物サシでの話し合い。いったいどんな内容なんでしょう?ワクワク!(レディ風に)
「やはり貴方は知っていたのですね。それで地下へ潜った・・・己の辿る運命を受け入れるために
でも私は違う。戦いを放棄するほど弱くはない。王さえ復活すれば我々は辿るべき運命から救われるはずだ
だからこそ!貴方も以前は王の力にこだわった・・・・そうでしょう?」

「村上くん・・・君の時代は終わった。オルフェノクは滅ぶべき種だ。しかし君にはその勇気がない」
「いいえ。滅ぶのは人間のほうだ。王さえ覚醒すれば・・・世界はオルフェノクのものです」
あっとなんかスゲー具体的なこと話してますよこりゃ。なんかオルフェノクって放っておいても滅びちゃうっつーような内容ですね
前回南が発見したオルフェノクの新事実、そして今際に残した「貴様等は人間には絶対に勝てん」って言葉が繋がりました
で、オルフェノク側にとってそれを打開する唯一の方法が”王”の力であるようです。むー、これはこれは・・・・




ピッピッピ・・・・・ぷるるるる・・・・・ぷるるるる・・・・・・・
「俺はこれからどうしたらいいんだ木場・・・出てくれよ。なぁ・・・どこ行っちまったんだよ木場ー!」
照夫にも見放された直也。普段あれだけ強がってても、一人ぼっちになるとすぐに勇治に頼ってます。このへんが憎めないトコよね
しかし勇治の携帯はウンともスンとも言いません。とにかく寂しい直也はやっぱり菊池家に足を向けるのでした
「・・・・照夫に会わせてくれ。アイツも俺と会いたがってるはずだ。な?」
店先で洗車していた雅人に話しかける直也。オイオイやばいって!聞く相手が悪いぞお前!
「・・・・たしか君は木場勇治と一緒に暮らしていたヤツだな。察するところオルフェノクだろう?」
シャー!!!
ばちゃばちゃばちゃばちゃ!!
問答無用。いきなりホース放水攻撃を見舞う雅人。冬場にこの攻撃はかなり容赦ありません
びしょ濡れになった直也が反撃しようとしますが追撃の右ストレートまで食らう始末。さすがに見かねた巧が助けに入ります
「オイよせ!いきなり何やってる!」
「フン、貴様等のようにオルフェノクでありながら人間面してる奴等はな・・・
いずれ人間からもオルフェノクからも恨まれるようになる。覚えておけ」
「ふざけんなテンメぇ!闇夜の晩には気をつけろよ」
「やってみろよ。死にたかったらな!俺にとってオルフェノクは全て敵だ!
例えそれが・・・・・・親であってもな」




夜。1匹のオルフェノクがいつものごとく人間を殺しています、と!そこへヌーっと現れたのは照夫くん。否、王!
「貴様・・・・オルフェノクだな?」
前回と同じように攻撃を放とうとする王。とてつもない恐怖と危険を感じたオルフェノクはバイクを走らせその場を逃げ去りました
翌日スマートブレイン社を訪れ村上社長に昨夜のことを詳しく報告。なんだコイツ、村上と直アポ取れるような立場なんか
「間違いない。君が遭遇したのは我々の・・・・オルフェノクの王です
王はまだ深い眠りの中にいる。完全に覚醒するにはオルフェノクのエネルギーを大量に取り込まなくてはならない
言わば王はオルフェノクを食ってこの世に生まれてくるのです。 ・・・・・君はその場で食われるべきでしたね」
「バカな!冗談じゃない!大体王がなんだって言うんです?人間など我々だけで充分駆逐できるはずだ」
「・・・・・君はなにもわかっていない。王の力がなければ我々オルフェノクは・・・・」

さあそしていよいよ今週最大の見せ場、会議のシーン。村上に役員一同の社長退陣要請が突きつけられます
「もともと貴方は花形社長が居ない間の臨時社長だったはずだ。社長が戻ってくればもう用はない!」
「・・・・・・・なんだと?」

バタン!会議室のドアが開き、ゆっくりと登場する前花形。予想外の展開に唇を噛み締め拳をわななかせる村上
「なぜ今になって復権などと!」こうなってはもう退陣を逃れる術はありません。しかし直後花形が紡いだ言葉に誰もが驚くものでした
「ご苦労だった村上くん。今までの君の働きには大変感謝している
しかし聞いてくれ役員諸君、私は社長の座に戻るつもりはない。新社長の補佐に回りたいと思っている
・・・
紹介しよう。これからスマートブレインを担っていく若き新社長。入りたまえ」
役員のざわめきが納まらない中、バシッとしたスーツに身を包んだ甘いマスクのナイスガイが会議室へ入ってきます
その男が誰であるかわかった瞬間、村上社長は押し殺した声で憎憎しげにつぶやきました
「お前は・・・・・ッ 木場勇治・・・・!!」
ついに人間を見限ったのか。なんと木場勇治は花形との邂逅からスマートブレインの社長に就くという選択肢を選びました
巧と勇治。幾度のすれ違いを乗り越え友情を育んだ二人でしたが、やはり最後はOP通り激突してしまう運命なのか


失脚した村上はレディに「貴方はもうお払い箱でーす♪」などと屈辱的な台詞を吐かれますが、まだその目は死んでません
「まだだ・・・まだ終わらん。王をこの手に入れ・・・操ることができればな!」




さて今週の戦闘シーン。照夫くんを外に連れ出し、草野球に興じる菊池家の面々。どうでもいいけど照夫くんキャッチボールが下手すぎます
で、そこをコーラルオルフェノク(サンゴ怪人)が強襲。”王”の所業を恐れるがあまりのスタンドプレイだ
「やるなら今しかない・・・・お前は断じて王ではない!敵だッ!」
その場に居合わせた巧と三原はすぐさま変身!なかなか強いヤツでしたが2対1ではやはりライダーズのほうが有利です
「チェック!」
おお珍しい。三原が久々に活躍してるぞ!
コーラルオルフェノクの身体を捕縛するフォンブラスターの光弾。すかさずデルタジャンプ!同時にファイズはファイズショットを装備して身構える!
「うわああああああああああああああああ!!」
背中からルシファーズハンマー!!そして前に吹っ飛ばされた位置にはファイズショットを構え待ち受けるファイズ!
「はあああああああああああああああああ!!」
グランインパクト炸裂であぼーん!Wライダーの見事な連携技によりコーラルオルフェノク瞬殺です。なんか可哀想なヤツだったな




しかし一息つく間もなく戦慄走る!さあ真打ち登場、
人生崖っぷちの村上前社長だ!!
例によってクソ強い薔薇野郎。デルタは軽く吹っ飛ばされて変身解除。あぁ・・・・やっぱりヘタレだよチクショウ
SOSを受けて到着した雅人がカイザフォンを構えて対峙すると、村上は地面に落ちていたデルタギアを拾い上げニヤリと笑った
「変身!」
「変身!」

村上デルタ!つーか薔薇は変身しないほうがよっぽど強いと思うんだがどうか
互いにフォンブラスターを眼前に突きつけ、動きが止まる両者。超カコイイぜ!
って
ぼがー!!!ジェットスライガーがすっ飛んできますた
跳ね飛ばされてダメージを負ったカイザのもとへサイドバッシャーに乗ったファイズが横付け。
「乗れ!」これまたカコイイ!
あぁなんか今週は戦闘演出がカッケーなぁ、などと感心しつつCGバリバリのマシン戦闘へ突入
Xスラッシュの捕縛弾を決めるも、肝心の斬撃直前に逃げられたりしてなかなか手に汗握ります
イライラしたカイザは「邪魔だボケ」と運転席のファイズを蹴落とし、久々のサイドバッシャー戦闘形態へチェンジ!でかー!
前を走るスライガーにぎゅーん!と肉薄し必殺のゴルドスマッシュを放つ!
死ねやクビ社長!!
させるかこの放送禁止顔!とデルタはスライガーのミサイル全弾発射でこれを迎撃する!
両者激突!その結果は!?次週へ続く


47話

村上前社長死す

さあ前回の続き、ゴルドスマッシュと迎撃ミサイルの激突で幕を開ける冒頭。凄まじい閃光と爆発音でなんかワケわからん!
ぼがー!と吹き飛ばされたカイザでしたがサイドバッシャーに拾われてすぐに反撃態勢!対してスライガーはまだ動けない
サイドバッシャーの巨体が宙を飛ぶ。上空からの奇襲に反応できなかったデルタはスライガーを捨てて脱出!
ぼがーん!
スライガー大破!さらに爆風でダメージを負った村上はデルタギアも吹っ飛ばされて変身解除。三原がこれを拾ってすぐさま変身
あっという間に3対1の形勢逆転。バラ社長、必死に頑張りますが必殺の3カラースマッシュを食らって体力1桁の大ピンチ
仕方なしに秘技バラ隠れの術でその場をトンズラし、これにて冒頭戦闘一段落です

先の戦闘から少し離れた埠頭。死にかけ村上が足を引きずりながらヘコヘコ歩いてます。と、その眼前に現れたの照夫少年!
ぎゅわーっといつものように青年の影が・・・む?今日は違うぞ!なんと
影は怪人体を形作ったではないか!
その姿、バッタ怪人ッ!仮面ライダーブラックRXみたいね
最初こそ驚愕の表情を見せた村上だったが、それが”王”であることを悟ると高笑いしながら両腕を広げた
「は・・・ハハハハハハ!嬉しいぞ王よ!さあ私の命を食らえ!」
びゅばー!と伸びる王の触手。哀れ村上は自ら望んで王に食われ、その命を散らしました。ああさようならバラ社長




さて翌日スマートブレイン社長室。木場新社長の就任に納得のいかない三つ葉の面々が食ってかかっていました
「貴方はご存知なんですか?木場勇治は裏切り者として抹殺されて然るべきオルフェノクですよ」
「納得いかないわね。第一村上くんはどうしたの?」
「・・・・・彼はもうこの世にいない。
”王”の手によって命を奪われた
君達も話は聞いているだろう?我々の王について。だが・・・王はオルフェノクを餌として成長する
君達と木場くんの間にどんな確執があったにせよ、今は手を結ぶべきだ。・・・
王を倒すために」
「へぇ・・・王様と戦おうっていうんだ?
それは面白そうだね
よかったねぇ君・・・こういう状況じゃなかったら僕に殺されてたはずなんだから」

「フッ今の俺は倒せない・・・誰にも」

おお!ついに花形社長補佐の思惑が明かされました。どうやら彼はオルフェノクの王を倒すつもりのようですよ
それにしても勇治意味ありげな台詞が気になるな。北崎に脅されてもまるで歯牙にかけてません。なんかパワーアップでもしてるん?
というワケで花形社長補佐の説得もあり、三つ葉の面々は今後もスマートブレインの手先として頑張るようです。

で、三つ葉が帰ったあと花形は勇治を連れて地下の流星塾へ。なにやら彼に見せたい物があるようです
おっと出ましたよ。
ライオトルーパーのベルトだ!
「これは?」
「元々ベルトは王を守るために作られた。守ることができるという事は倒すこともできるという事だ
同じベルトが現在6本完成している。頼む・・・・・私にはもう・・・時間がない」

「時間が・・・ない?」

6本かよ!少なっ!劇場版では1万人なのになー。そして花形のもらした「時間がない」の意味とは?





更に翌日。巧、雅人、三原の3人はスマートブレイン社に呼び出されます。「新社長が会いたがってる」としか聞かされてません
レディに連れられて社長室に通された3人。バリっとしたスーツ姿にオールバックの社長勇治に驚きを隠せません
「よく来てくれましたね。私が君達を呼んだんですよ」
「新社長・・・まさかお前が」
「木場・・・どういうことだよこれは!一体何がどうなってんだよ!」

「そんなことより今日は君達に話があるんです。スマートブレインに入って私に力を貸してくれませんか」

あくまでクールに淡々と話す木場に対し、巧は憤りをあらわに。昨日の友がいきなり敵の社長ともなれば無理もありません
「今は個人的な感情をぶつけ合ってるときではない
オルフェノクの王が覚醒しようとしているんだ。そして王は我々共通の敵だ」
「オルフェノクの王だと?」
「君達にとってオルフェノクは憎むべき敵。その王を倒そうというんです。損な話ではないハズだ」
「何を考えてるのか知らんが・・・俺はスマートブレインこそが本当の敵だと思っている
手を組むつもりはない。時間の無駄だったな」

草加雅人、交渉決裂。スタスタ去っていく雅人を追いかけて三原も帰っちゃいました。この金魚の糞野郎め

「君の答えは?」
「一つだけ聞かせろ。お前は人間を守りたいのか。オルフェノクを守りたいのか」
押し殺すように呻いた巧の質問。暫しの沈黙のあと、勇治は言葉短くこれに応えた
「俺はもう・・・・人間であることを捨てている」
「それでいいのかよ・・・人間とオルフェノクの共存がお前の夢じゃなかったのかよ!」
「まだわからないのか君は!いい加減に目を覚ませ!」

「俺の答えは決まっている。お前ならわかってるはずだ」




さて。帰ろうとしていた雅人&三原でしたがエレベーター前でとんでもない人物と遭遇します。そう、お父さん!
「父さん!待ってくれ!」
雅人よりいち早く花形に気付いた三原はそのエレベーターに滑り込む。もう一つのエレベーターで雅人もこれを追います
チーン!と階下に到着。ドアが開くと同時にものすごい勢いで三原に詰め寄る雅人
「三原!父さんは?父さんはどうした!?」
「ああ、俺達の知ってる優しい父さんのままだったよ。父さんも俺達みんなに会いたがってる」
「・・・・・・!」

晴れやかな表情の三原、なんんだか納得がいかない顔の雅人。善か悪か。果たして父の本当の顔は?
そしてコツコツと1人廊下を歩く当人、花形さん。ピタリと足を止めると右手をじっと見つめる・・・・ああ!なんと!
右手がサラサラと灰化している!これは澤田と同じ症状ではないか!?
むー、「時間がない」とはこういう意味だったのか。彼にはもうオルフェノクとして残された寿命が残り少ないのだ




交渉が決裂した巧と勇治。帰ろうとする巧を勇治はバイク置き場まで見送ります。おそらくこれが最後の会話でしょう
「・・・・・また会えるか?」
「君がオルフェノクとして生きるなら友として。人間として生きるなら・・・・敵として」
「俺は人間を捨てたりはしない。何があってもな」
ブロロオオン・・・・・かつて友であった二人。しかしついに二人はその袂を完全に別った。次に合間見えるときは敵だ

巧が去ってすぐ、レディの運転する車が駐車場に入ってきた。助手席から降りたのは・・・・おお、海堂直也だ!
「ばっきゃろー!なんだテメエいきなりこんなトコ連れてきやがってよ!って・・・・あれ?お前・・・」
「やぁ。久しぶりだな海堂」
「き・・・・木場かぁ!
ううう・・・うっうっ・・・・・・木場ぁ・・・会いたかったぜえー!
ドコで何やってたんだよお前・・・俺・・・寂しかったんだぜえー!?」

勇治に抱きついて嗚咽を漏らす直也。あーコイツはやっぱ憎めないキャラよね。性根は本当にいいヤツなんだもん
社長室に通された直也は簡単な経緯を聞かされてとりあえず落ち着いた様子。そして勇治はライオのベルトを彼に渡します
「・・・・・これを俺に?」
「ああ。ベルトは全部で6つ。君の他にも既に適当な人材を選んである
ベルトの力を使って俺のために働いてくれ海堂」

「お・・・おう!なんだかよくワカらねえが俺に任せとけよ木場!
お前のことだ、人間を守るために戦っちゃったりするんだろ?
へへへ・・・実は俺もな、最近ようやくお前の理想ってヤツを理解できるようになってよ」
「・・・・・・・」
なんという皮肉な二人であろうか。かつて人間を守ろうと必死に戦った1人の男は今、全ての人間を敵と見なし
そして照夫との出会いにより人間愛に目覚めた直也。彼にとって何より大切な少年の抹殺に、木場はその力を利用しようとしている
一体運命の歯車はどこで狂ってしまたのだろう。勇治を信じてニコニコと笑う直也が痛々しくて見ていられません




はい今週のラストシーン。照夫を連れて配達中の巧と真理を三つ葉の面々が襲撃。北崎さんも本気モードだ
「せっかくだ・・・・全員まとめて命もらうよ」
ファイズ変身!これを迎え撃ちますが当然3対1ではかなうハズもなく、あっというまにボコボコにされてしまいます
そこへ颯爽と登場した一人の男!昨日決別したばかりのかつての友!
木場勇治社長様だー!
パキン!と指を鳴らすのと同時に現れた黒服&サングラスのエージェント達!ひーふーみー・・・6人!
黒服軍団の中央に立つ男、海堂直也がニヤリと笑って叫ぶ!それに続く残りの5人!
「変身ッ!」
変身!6人のライオトルーパー!!
6人のライオが満身創痍のファイズに襲い掛かる!まさに絶体絶命な次週へ続く!


48話

雅人散華

冒頭。6人のライオ&三つ葉に襲われ大ピンチューのファイズ。雅人と三原も駆けつけますがやはり形勢不利は覆らない
このとき直也の視界に照夫の連れて逃げる真理の姿が入ります。
「オイ木場!これはどういうことだ!」と詰め寄る直也でしたが・・・
パカーン!顔面に躊躇なく飛ぶ勇治の裏拳。地面に伏した直也を冷たい目で見下ろす勇治に以前の優しい面影はありません
戦いは混戦となり、巧達は誰1人欠けることなく逃げ延びることに成功。しかしどうもヨロヨロ歩きの雅人の様子がおかしい
先週から引きずっていた頭痛が更に激しくなり、ついに意識を失ってしまいました。そんな彼を助けた人影・・・そう、花形社長補佐

「気付いたか雅人」
スマートブレイン社の特殊医療施設で意識を取り戻した雅人。付き添っていたお父さんに驚きながらも彼は疑問をぶつけます
「教えてくれ父さん。父さんが流星塾を作った本当の目的は何だったんだ?」
「・・・私は王を捜す為に流星塾を作った。しかし、あの同窓会の日・・・・
お前達を襲ったのは私の指示ではない。一部のオルフェノクが勝手にやったことだ
そしてベルトを送ることにより・・・お前達に更に過酷な運命を背負わせてしまった
だが私は賭けてみたかったのだ。幼いころから見てきた・・・お前達の強さと優しさに」

「・・・・・・・」
「私はオルフェノクの力に飲み込まれ心を失った人間を何人も見てきた。そして悟ったのだよ
オルフェノクは滅ばなければならない、と」
「なら滅べばいい!俺がこの手でアンタを・・・・!」

激昂してカイザギアを開こうとした雅人だったがここで例の頭痛。思わず頭を抱えるその様に花形は重く口を開く
「やめておけ雅人。もうお前は変身してはいかん」
「・・・・・・どういうことだ」
「お前がカイザに変身できたのは、埋め込まれたオルフェノクの記号が少なからず順応していたからだ
だがその力ももはや消えかかっている。このまま戦い続ければお前を待っているのは・・・
破滅だ」




スマートブレインに戻った直也は社長室で勇治に突っかかります。愚鈍な彼も流石に事の異常さに気付いたみたい
「なんで照夫を襲わせた?オマケに俺まで殴りやがって・・・・
お前は人間を守るんじゃなかったのかよ!それが理想じゃなかったのかよ!」
「・・・・・・君はそんな俺の理想をバカにしてたんじゃなかったのか?」
「バッキャロ・・・違うだろうが・・・俺はなぁ・・・
心の中ではずっとお前を尊敬してた!
本当はお前みたいに生きてみたいって思ってたんだよ!」
あー感動的です。「本当は尊敬していた。お前みたいに生きたかった」海堂直也、48話目にして本音をカミングアウト
どこまでダメ男を演じても、やっぱりこの男は良いヤツでした。生粋の善人でした。もう一度夢のかけら弾いてくれよー!
「フン・・・・・くだらないな」
「バッキャロオオ!!」
バキィッッ!!
熱いカミングアウトをにべもない返事で切って捨てた勇治。怒りの鉄拳を見舞った直也は彼と決別するのでした
「お前とは絶交だ。これからは俺がお前の代わりになる」

友であった男との戦いを決意した新生直也。彼は三原の元へ向かいました。そう、まずは自分にやれる事をやる
「君は・・・・」
「ちょっと俺様に力を貸せ。どうしてもやらなきゃならん事があるんだ・・・・頼む!」

あの自尊心だけは人一倍の直也が土下座までして三原に助力を請う。その姿に三原も動かされます
携帯を取り出し誰かに電話を・・・・・・あっと?なんと花形さんです。ちゃんとこないだ番号聞いてたのね
「あ、父さん?こないだの約束だけどさ・・・今日だよね。みんなと会う日
俺、ちょっと用事で行けなくなったけど・・・真理も里奈も楽しみにしてるから」





「君は知りたがっていたね。なぜ私が君を社長にしたのか・・・これが理由だよ」
既に半分以上灰化している手の平を勇治に見せる花形さん。場面は再びスマートブレインに戻ります
死期を悟った花形さんはを勇治を呼び出し、己が後継者である彼にオルフェノクとしての最後の訓示を語る
「これは一体?」
「オルフェノクとはつまり人間の進化形だ。だがその急激な進化は肉体をも滅ぼす
言わばオルフェノクとは死に至る病と同じ。放っておけば我々は勝手に滅びる
私が君を選んだのは君が心の底で人を深く愛しているからだ。人間とオルフェノクは共存できない
君は滅びの道を選ぶ勇気を持っているはずだ・・・人間のために」
「・・・・・・・」
ついに明かされたオルフェノクの秘密と木場を自分の後継者にしたその理由。やはりお父さんは良い人だった
物陰からこっそりと雅人が聞き耳を立てていることも知らずに花形さんは続けます
「しかし皮肉なものだな。もともと3本のベルトは王を守るために作られた
雅人達はそれを知らずにあの少年を守っているとは・・・・

『あの少年・・・だと!?まさか!?』

すべての真相を知った雅人は決意を秘めてスマートブレイン社をあとにします。これを呼び止めたのは勇治
「さっきの話はすべて聞かせてもらった。王を倒せばオルフェノクは自然消滅というワケだ
なら王は俺が倒す!お前もそれで満足だろう?人間を守ることができるんだからなァ」
「・・・・・花形さんは何もわかっちゃいない。俺の人間に対する絶望の深さを
滅ぶべきは人間だ。俺は絶対に死にはしない」
スゲー悪党っぽい笑いを浮かべる勇治・・・否、木場社長。バチバチと火花を散らしつつ別れる二人でした




さて新生直也&影の薄い三原。スマートブレイン社付近で張り込んでいた彼等の前にターゲットが現れました
「よう。アンタ木場勇治からベルトもらったろ?それ返しな」
ライオ狩り!そう。今の自分に出来ること、それは少しでも木場の戦力を削ぐこと。それが照夫を守ることに繋がる
かくして蛇&デルタ変身!ライオの1人との戦闘シーンへ突入。しかし敵もさるもの、だだだーと一目散に逃走
追いかけたらあらビックリ。一体どこに隠れていたのやら。残りの4人のライオもゾロゾロと沸いて出てきてしまいました
あっというまに形勢逆転です。大ピンチの二人はいつもの如く巧にSOSを飛ばします 
「助けて乾くーん!」

場面変わって真理達との待ち合わせに向かう花形父さん。しかし性懲りもなくその目の前に立ちふさがるのは我等が雅人だ
「どこへ行くつもりだ。真理には会わせない・・・アンタに会う資格はない」
「よせ。言ったはずだ、お前はもうこれ以上変身してはならない。それに・・・私と戦う必要も無い」

ポケットから出した手は既に崩れ落ち、その形を留めていなかった。驚く雅人の目の前で灰化は一気に全身に広がっていく
「これでいい・・・これでいいんだ。お前は生きろ・・・・雅人!」
「父さん・・・・・
父さぁーん!!!」
どざぁ―っ。駆け寄った雅人に触れるより早く、花形の身体は完全に灰となって崩れ落ちた。ああさようなら山羊親父
父さんはやはり優しい父さんのままだった・・・・わかっていた。わかっていたのに最後まで認めることができなかった
ギリっと歯を食いしばり、父に手向けの言葉を送る雅人

「わかったよ父さん・・・俺は生きる。生きて・・・・戦うッ!!」





照夫少年を殺る決意を固めた雅人でしたが、ここで雅人携帯にトンでもないTELが入ります。木場勇治!
「貴様・・・今なんと言った!?」
「園田真理は預かっている。早く助けにきたほうがいいんじゃないか?」

そこまで墜ちたか勇治!何も知らぬ真理を拉致して雅人を呼び寄せるという暴挙。もはや完全な悪役です
すぐさま指定の場所に向かった雅人を待ち受けていたのは、冷たい薄笑いを浮かべる悪勇治と三つ葉の面々
ザッザッと歩み寄る3匹のオルフェノクを前にしてカイザギアを装着する。頭によぎるは父さんの警告
『これ以上変身すれば・・・お前を待っているのは破滅だ』
ここで変身すれば自分は死んでしまうかもしれない。だが雅人の答えは最初から決まっていた
 
真理・・・・ッ! 
9・・・・1・・・・3!
『スタンディングバック』
「変身ッ!!」
『コンプリート』
変身!仮面ライダーカイザ!!

うわあカッケーよ雅人!なんかこいつ主人公みてえ!頼む死ぬなー!死なないでくれ雅人ー!

で、直也&三原サイド。5人のライオに押されていた二人でしたが救援の巧がやってきて盛り返します
アクセルフォームを発動したファイズが5人のライオを一気に斬って捨てる。蒼い炎をあげて消滅するライオ達
うわ何コレ?案外あっけねえなこいつら・・・結局2週登場しただけかよ。って視聴者が拍子抜けしたところで巧に電話
「巧!すぐ来て!草加くんが!草加くんが!」





決死の覚悟で戦いに挑んだカイザでしたが、やはり三つ葉を1人で相手にするのは無理があったようで
たちまちボコられて吹っ飛ばされ変身解除してしまいました。うへー北崎を道連れにするくらいの魅せ場は欲しかったなぁ
ヨタヨタと海岸のテトラポット近くまで歩いて逃げるも、ついに力尽きてしまいます。遠のく意識にかすかに聞こえる真理の声
「草加くーん!草加くーん!どこー!?」
「真・・・・理・・・・」

最後の力を振り絞って真理に自分の位置を知らせようとした瞬間、何者かにガッと首ねっこを掴んで引っ立てられます
なんと― それはまさしく仮面ライダーカイザであった

”バキッ”
鈍い音。カイザの手に力が加わり、雅人の首は不自然に折れ曲がってそのままダラリと垂れ下がった
動かなくなった雅人を確認して変身を解くカイザ・・・・・ああ、やはりお前か。
木場勇治ッッ!!!
フン、といった感じのとてつもなく悪っぽい笑いを残し、彼はカイザギアとともにその場をあとにした

草加雅人 死亡

ほどなくして雅人の身体は灰化し、完全に崩れて風に散らされた
遠くではまだその死を知らない真理が必死に彼を捜し続けていた・・・・・・・・
次週へ続く


49話

北崎さん顔バリバリ食われる

草加雅人は壮絶な戦いの末その命を散らした。その死を知ったヘタレデルタ三原は戦いへの決意を新たにします
『草加・・・俺の中で生きてくれ・・・お前の強さを俺にくれ!』
ヘタレ三原がなんかカッコイイ台詞を吐いていた頃、巧はスマートブレインにて木場勇治に詰め寄っていました
「草加が死んだ・・・オルフェノクの手によってな・・・まさかお前じゃないだろうな!」
「ああそうだよ。彼は俺が殺した」
衝撃的な答えに反射的に殴りかかる巧。このパンチを止めたのは直也だ 
「やめとけよ。コイツはもう人間じゃねえんだ」
「彼はすべてのオルフェノクを憎んでいた・・・それにオルフェノクの王も倒そうとしていたからね」
「あん?どういうことだ。テメエだってオルフェノクの王を倒すとか言ってたじゃねえか」
「・・・・・君達も知っていたほうがいいな。教えておこう。オルフェノクとは人類の進化形だ
だがその急激な進化に肉体がついていかない。このままだと僕達はほどなくして死んでしまうだろう」
「なんだって・・・・」

オルフェノクの秘密を知ってしまった巧と直也。この事実を受け止めて、二人のオルフェノクは果たしてどんな結論を出すのでしょうか




クラブラッキークローバー。店を訪れた勇治にすがりつくような目で擦り寄ってくるのは我等が琢磨逸郎(25)だ
「冴子さんから聞きましたよ・・・本当なんですか?我々が死んでしまうというのは!」
「ヤダなぁ、琢磨くん・・・そんなこと信じちゃって。そうだ、新しいゲームをしようよ
誰が最初にオルフェノクの王を倒すかっていうゲームさ。ふふふ・・・面白そうでしょ?」

死を恐れる琢磨に対し、北崎さんは「ボクはこの世で一番強いから死なない」などと意味不明な自信満々でムチャを言います
北崎がヘラヘラ笑って店を去ったあと、琢磨と冴子さんは神妙な顔つきで視線を見合わせるのでした
「どうするんです冴子さん・・・もし北崎さんが王を倒してしまったら我々は・・・・」
「私は死なないわ。そうよ死ぬもんですか・・・・絶対に」

同じ頃、雅人の死を知って慟哭する真理を巧が抱きしめるシーンが入っていい感じですた。まー色恋沙汰とは全然違うハグだけどね




さてBパート、昔の流星塾跡に集まった真理・里奈・三原の塾生3人組&巧、啓太郎、そして一緒に連れてきた照夫の6人
「ここからすべてが始まったんだよね。里奈、三原くん・・・そして草加くんともここで初めて出会って・・・
いっぱいいっぱい・・・楽しいことや嬉しいこと・・・・・それに・・・・・・・哀しいことも・・・」

感慨にふける塾生3人組でしたがここで敵襲。変わり映えしないいつもの登場は照夫を殺しに来た三つ葉の面々だ
巧、三原変身!二人がかりでドラゴンオルフェノクに攻撃して照夫達を逃がします。そして。琢磨&冴子がここで動く!
なんとドラゴンオルフェノクに背後から攻撃を仕掛ける!裏切りだ!
「ゴメンなさいね北崎くん。私達アナタのゲームに付き合うつもりはないの」
「生きたいんですよ我々は」
「ははは・・・・あはははは・・・・
はあああああああああああッ!!」
怒りにまかせ海老と百足をぶっ飛ばしたドラゴンですが、その一瞬の隙をつかれWライダーキックを浴びてしまいます
普通のオルフェノクなら勿論即死のダメージ。しかし最強のオルフェノクたる北崎さんは自力でその場から逃走しました

フラフラと逃げた北崎さんでしたが途中で道端に倒れてもうダメぽ。そこへニタつきながら迫る我等が琢磨逸郎(25)だ!
「フフフ・・・いいザマですね。僕はずっと待ってたんですよこの時を!」
バシィ!ビシバシィッ!!ひゃっはっはー
うわあやりやがったー!「今までの恨みじゃこのガキー!」とばかりに棘鞭で北崎さんをメッタ打ち。
やったぜハゲ!
素晴らしく悦った顔で北崎さんを攻めるハゲでしたが、ここで照夫くん登場!しゅごーと”王”が出現。ビビって逃げるハゲ
北崎さんも本能的恐怖を感じ、必死に起き上がるとヨロヨロと逃げ出します。しかしあえなく追いつかれて石化光線びきゅーん!
「こんなバカな・・・僕は世界一強いはずなのにィいいいいい!!!
ごばー!ピキピキかきーん!可哀想に、北崎さんはカチコチにされてしまいました。そして王のお食事タイム
バキッ!ゴキゴキ・・・・ボリボリ
ぎゃあグロイ!顔を!北崎さんの顔をボコッと割って煎餅みたいに食ってますよ!?王おっかねえー!
遠くから一部始終を見ていた琢磨逸郎(25)は「おっかねえよー!おっかねえよ!−」と泣きながら逃走
そして同じように一部始終を見ていた人物がもう2人いました。乾巧と木場勇治です
「そんな・・・・照夫・・・まさかアイツが・・・・」
「そう、あの少年こそオルフェノクの王。今まで君はそれと知らず彼を守っていたわけだ
君にあの少年を殺せるのか?悪いことは言わない・・・オルフェノクとして生きていくんだ」






「俺はよ!心に決めたんだ・・・俺の命なんかどうなったっていい、必ず人間を守るってな
俺は必ずオルフェノクの王を倒す!そして真の英雄になるんだ!
・・・・・って聞いてんのかよオイ?」

「あぁ・・・聞いてるさ」
さて、一瞬で場面が変わってどこぞの軽食屋。向かい合って飯を食ってるのは巧&直也です
直也は本当に生まれ変わったねぇ・・・自分の命なんかいらないから人間を守るだってさ。良い男だよコイツは
しかし”王”の正体を知った巧はひどく浮かない表情で心ここに在らず。せっかくの直也の熱弁も右から左といった感じ
「しっかしドコに居やがるんだろうな?オルフェノクの王ってヤツはよ」
「・・・・・・・・・・さぁな」


そして更に後日。今週のラストシーン
菊池クリーニング100周年記念(すげー老舗だったのね)ということでバーベキューパーティーを開く主人公一党
ちょっと目を離した隙に居なくなった照夫を手分けして捜す・・・・そして巧は見た。1人のオルフェノクを食った直後の照夫を
『照夫・・・・可哀想だが!やはりコイツは倒さなくては!』
巧は人類の存亡のため、心を鬼にして照夫を討つ覚悟を決めた。変身!仮面ライダーファイズ!
照夫に向かって飛び掛るファイズでしたが、事情を知らない直也がタイミング良く止めに入りまました。蛇変身で対決だ!
「バッキャロー!てめえいきなり何やってんだよ!」
「そこをどけェッ!そいつは俺が倒す!!」

バキドカボスー!蛇、ボコボコに殴られてあっさりグロッキー
許せ照夫!幼い子供に向けて悲壮なパンチを繰り出す巧!しかし2度これを止める人物が現れた!木場勇治だー!
「お前・・・ッ!」
「君の思い通りにはさせない。変身ッ!」

木場勇治変身!仮面ライダーカイザ!!
ようやく現場に駆けつけた真理や啓太郎の目の前、戦う巧とカイザに変身した勇治、地面に転がっている直也
一体何が起きてるんだ?と困惑するメンバーの前で、巧は強力な一撃を喰らって変身解除されてしまいます
すぐにファイズギアを装着し直そうと手を伸ばした巧だったが・・・・その時、己の手の平を見て彼は愕然とする
灰になって崩れる右手の手の平!オルフェノクの寿命が迫っている!
「巧!?いったいどうしたの?」
「たっくん!たっくんってば!」
駆け寄ってくれた仲間達の手を振り切ってその場を逃げるように走り去る巧。果たして彼の運命は!?






ついに巧にも訪れたオルフェノクの寿命。王を守る存在として立ちはだかるするかつての友、木場勇治
巧と直也にオルフェノクの王=照夫を倒すことはできるのか?真理は啓太郎は、その真実を受け入れられるのか?
人類とオルフェノク・・・・生き残るのはどちらだ
次週!「仮面ライダーファイズ」最終回

震えて待て!


最終話

最終話ぐだぐだ

手が灰化してショックを受けてトンズラかました巧。どこをどう走ったのかも覚えてないほど走り回った挙句に意識を失ってダウン
そんな巧を回収したのはなんと勇治です。介抱するのかと思いきやスマートブレインの特殊医療施設に容赦なくブチ込みました
「実験体として使ってくれ。我々オルフェノクがどうして滅びるのか、メカニズムの究明に役立てて欲しい」
テメエ等の血は何色だー!!なんて冷たい男でしょうか木場勇治。かつて友だった男をモルモット扱いにするとは

一方。行方をくらました巧と照夫を捜して奔走する直也は怪しいスマートブレインの地下施設を発見。潜入してみると・・・
ぎゅいん ぎゅいん ぎゅいん ぎゅいん
そこで直也が見たものは、無数のブっとい触手のような物を数本生やしてエネルギーを放出しまくってる照夫の姿でした
「照夫・・・なんてこった・・・・まさかこれは・・・・」
「そう。彼こそ我々オルフェノクの王だ」
「そんなバカな!・・・そうか、だから乾は照夫を襲ったのか・・・
それで乾はどうした?お前のところに居るのか!?」
「病院だ。彼は裏切り者のオルフェノクだ・・・最後くらいは役に立ってもらおうと思ってね」
「ハッ・・・・ははははは・・・・テメエってヤツは・・・・・・・
このクソヤロウがぁあああああッッ!!!」

直也カコイイ!感情の昂ぶりを一言で吐き捨てると、勇治にクルリと背を向け去っていきました。完全なる決別ね




菊池家に戻った直也は事情を説明し、真理・啓太郎と一緒にスマートブレインの病院に潜入。巧奪還作戦です
その頃巧は
細胞の崩壊過程を早める薬を投与されてたりして既に時遅しなのですが
とりあえずナース姿に変装した真理(*´Д`)ハァハァ。特に問題もなく3人は無事巧を救出することに成功しました
ヘロヘロの巧を車に乗っけてトンズラかました一行でしたが、その行く手を阻むように勇治が登場。もうすっかり悪役だ
ここで巧の携帯がピロリロリー♪相手は里奈だ。先の地下施設で三原が戦ってるから助けに来てほしいと言う
「・・・三原が戦っている・・・助けに行ってくれ。ここは俺が引き受けた」
「たっくん?そんな体で何言って・・・・・・」
「頼む。コイツとは二人っきりで決着をつけたい」
「巧・・・・」
「へへっ・・・俺に任しときなぁー!!」

直也・真理・啓太郎の3人は現場へ急行。その場に残った巧と勇治は凄まじい形相で相対します

「キミはどうせ死ぬ。だったらせめて俺の手で倒してやる」
「あぁ・・・お前が人間を辞めたときからこうなる予感はしていた」
「キミは何故人間を守ろうとする?オルフェノクの運命を受け入れれば死から逃れられるのに
死ぬことが怖くないのか?」
「怖いさ。だから一生懸命生きてんだよ・・・人間を守るために!」

「守る価値がないものを・・・・
守っても仕方ないだろう!」

『スタンディングバック』            『スタンディングバック』
「変身ッ!」
                「変身ッ!」
仮面ライダーファイズ! 仮面ライダーカイザ!

かつて友であった二人は道を違え、今ここに最後の対決を迎えた。むぅ、同時変身の演出はかなり燃えだな
ガキーン!と火花を散らすWライダー。ところが戦い始めてまもなく互いに大技の相打ちになり、あっさり変身解除
すぐにお互いオルフェノク化してぶつかり合います。これじゃさっきの燃え変身シーンがないがしろだ。意味わかんねー
馬は感情態に変化して狼を追い詰めますが、巧がファイズブラスターを装着すると形勢逆転(最初から使えよ)
至近距離からのブラスター発射で派手にぶっ飛ぶ馬。これで勝負ありですが巧はトドメを刺さずにその場を去ります
「なぜだ・・・・なぜ殺さない!?」
「言ったはずだ。俺は人間を守るってな・・・・お前も人間だ」
「違うッ!俺は・・・・俺は・・・・
待て乾!乾ぃぃぃぃぃぃッッ!!
うわああああああああああああ
あああああああああッッ!!!」

堰を切ったように迸る勇治の絶叫。”人間”とは一体なんだ?俺は正義ではなかったのか?教えてくれ乾!
小さな子供のように泣き叫ぶ勇治を置いて巧は走る。自分を待つ仲間達のもとに。オルフェノクの王を倒すために




さて、場面変わってこちらは照夫がぎゅいんぎゅいんと凄いことになってるになってる地下施設
海老とムカデを相手に1人で頑張ってた三原に直也達が駆けつけてくれました。なんか照夫は今にも完全に怪人化しそうです
「ちょ・・・・・なにアレ?照夫くん・・・なの?」
「照夫・・・・・・ッッ」

ごぱ――――ん!!まさにその時、見守る菊池家の面々の目の前で照夫少年の身体は醜い怪人と化した
誕生 アークオルフェノク
ひざまずけ人間ども。我はすべての生命の長オルフェノクの王なり
さっきまで”照夫”であった者から目をそむける直也。ゴメンな照夫・・・・・お前のこと助けてやれなかったな・・・・
「変身ッッ!!」
真理と啓太郎の目の前でスネークオルフェノクに変化する直也。三原に助太刀して海老とムカデ相手に大暴れ
更にそこへファイズも合流。暗い地下での電飾バージョンだ!おお・・・最終回の演出としては申し分なしだよこれは

しかし覚醒した王・アークオルフェノクの力はまさに絶大、圧倒的。手から火球をバンバン撃ち出して手が付けられません
「あぁ・・・・あれが私達の王・・・」
恍惚とした表情で王に近づいていく海老姐さん。王はババッと両手を広げて彼女を抱きしめました。喰う?喰うの!?
しゅごー!イヤ喰わない!逆に海老姐さんになんかエネルギーを注入してあげてます。これが王の真なる力なのか
「あぁ・・・感じる・・・これがオルフェノクの真の力・・・わかるわ。私はもう死なない」
あっと来ました冴子さん寿命OK!すごいぜアークオルフェノク!しかし一部始終を見ていた琢磨はガクガクブルブル
前回のように情けない悲鳴を上げながら逃げ出してしまいました。寿命のことなどどうでもいいみたい。本当ヘタレね




圧倒的な力を振るうアークオルフェノクに手も足も出ない巧達。ファイズもデルタも吹っ飛ばされて変身解除してしまいます
しかしそこへ颯爽と現れた頼もしき助っ人!ざざん!
ああっお前は!
俺まだわからない・・・何が正しいのか。だからその答えを・・・・キミが教えてくれ!」
お約束!最後の最後に味方になった勇治見参!更にオートバジンがファイズブラスターを携えて飛来!反撃の準備は整った
しかしバジンはブラスターを巧に放り投げた直後にエネルギー弾を喰らって派手に空中爆発。ぐわー!さようならバジン!
長らく供に戦ってきた相棒オートバジンの最後に、巧も怒り全開。テンションMAXで立ち上がる!
「あぁ・・・・・見つけようぜ木場、三原・・・・・
俺達の答えを・・・・俺達の力でッッ!!!」

「変身ッ!」 「変身ッ!」 「変身ッ!」

トリプルライダー変身!ついにオルフェノクの王と最終決戦だ!演出はたしかに燃えるんだけどよ・・・演出は
ぼがー!!!いきなりカイザに触手炸裂。変身解除して地面に突っ伏す勇治。なんかどう見ても致命傷っぽい
マジかよ殺られる早すぎだよさっきの盛り上げはなんだったんだよ、と視聴者がガックリきていたところに勇治最後の魅せ場
なんとアークオルフェノクを背後から羽交い絞めにする馬!その全身からは蒼い炎を噴き上げています。もう命燃え尽きる寸前
一瞬、人間の姿に戻った勇治が巧に目で訴える
「やれッ!」 言葉に出さなくても伝わる友の最後の言葉
巧は絶叫とともに宙へ飛んだ。砕け必殺!クリムゾンスマッシュ!
「うわあああああああああああああ
あああああああああッッッ!!!」
ぼが―――――――ん!!!
巧渾身のクリムゾンスマッシュは見事アークオルフェノクを真正面から貫いた。同時に広がる赤い閃光と大爆発
そして・・・・・・・










エピローグ

ある晴れた昼下がり。三原と里奈の勤める孤児院を眺めつつ、プラプラと歩いている男は海堂直也だ
庭では子供達が楽しく遊びまわり、照夫のことを思い出してか直也はその目を細めて感慨にふけった
「オルフェノクの力・・・ってなぁ・・・結局なんだったのかねぇ」

「結局怖いのはオルフェノク自体じゃなくて・・・力に溺れる人間の弱さなんじゃないかな
でも人間には人間にしか持ち得ない良さがある」
「そうね。みんなには弱さに負けない夢を持ってほしい・・・綺麗な夢を」
三原と里奈も子供達の元気な姿を眺めながら静かに呟く。そう、夢は人の強さだ。子供達には夢を持ち続けてほしい

どこぞのレストラン。定年退職した添野刑事を娘・ひかると部下・沢村刑事が祝っています。コイツらできてんのか?
「定年退職おめでとうございます添野さん」
「オイオイ、そう人を年寄り扱いするなよ。これからは私立探偵として第二の人生を送ろうと思ってる」
「うん・・・私も美容師の仕事もっと頑張ってみる」
「うむ。夢ってのはそう簡単に捨てちゃイカン。卵を抱くように暖めてやれば・・・必ずかなうもんさ」

そのレストランの窓の外。道路工事現場で一輪車リヤカーを押してるのは・・・ゲゲーッ!?なんと琢磨逸郎(25歳)だ
ヘルメット&手ぬぐい姿の彼に、以前のインテリぶりは微塵も感じられません。リヤカーぶっ倒して現場監督に怒られてます
「オイこら新入り!しっかりリキ入れて働かんかい!」
「は・・・はいぃッ!」

っていうかEDロールでわかるんですが、この現場監督
井上です。ゲゲェーッ
グリグリと顔面に拳を押しつけられ、涙目になって頑張る琢磨逸郎。この人最後の最後までファンを楽しませてくれました
『冴子さん・・・僕は残された日々を人間として生きていきます。どうかこんな僕をお許しください』

で、冴子さんはというと地下の流星塾跡、研究施設に居ました。なんか透明なケースに培養液が・・・・ってゲゲー!?
横たわっているのはアークオルフェノクだ!
木っ端微塵に消滅したんじゃねえのかよ!勇治死んだ意味ねえー
「貴方は死なないわ・・・きっと蘇る・・・きっと・・・」
眠り続ける王を愛でながらブツブツと呟く海老姐さん。つーか怪人態なんだけど。もう人間態には戻れないのかな?

スマートブレイン社はやはり一枚岩でなかったらしく、社長不在で空中分解。本社は設備の全てを運び出されモヌケの空に
誰もいなくなった会社に1人ポツンと立ち尽くすレディ。結局この女は何だったの?パピヨンオルフェノクとして戦えば良かったのにな




そして。ゴロンと土手に寝そべってた真理と啓太郎が小鳥の囀りとともにムックリと起き上がります
「うーんいい天気・・・久しぶりだよね。こんなに晴れたの」
「うん、なんか俺眠くなってきちゃった・・・・」
「なーに言ってんだよお前等、本気で寝てたぞ。がーがーイビキかいてた」

うわ。巧まだ生きてるよ!なんか死ぬ薬打たれたし、もう死んでてもおかしくねえんじゃねえのー?
「マジで?そういえばなんかヘンな夢見てたような気がする」
「・・・・夢っていえばさ。俺もようやく夢が見つかったんだよ」
「へえ?どんな夢?聞かせてよ」

ニッと笑って答えようした巧でしたが、ここで謎の目眩が彼を襲います。視界がボヤけて自分の手もよく見えません
うえーマジかよこれ?最後の最後に寿命きたっぽい。しかし巧はそれを二人に悟られないように続けます
どさっと土手に寝そべり、頭の後ろに手を組んで静かに言葉を紡ぐ
「世界中の洗濯物が真っ白になるみたいに・・・
みんなが・・・・・幸せになりますように・・・・・・」

す・・・・と目を閉じる巧。死んだ?死んだの!?ってここで「Justiφ's」スタート!ダダッダッダッダダダ・・・♪
EDロールだぁ―――!!!
なんて中途半端な!でも巧が死んだか死んでないのかを視聴者の想像に預けた部分は評価できるかなぁ




とりあえず最終話総括
もうダメぽ
っていうかこのラストをどう斬れと言うのか。
斬るとこ多すぎだよ!書ききれねえよ!
まぁ色々言いたいことはあるんですが・・・それは掲示板に皆の意見がある程度溜まったらまとめましょうかね


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