31話
愛・ニード・侑
「た、大変だよ良太郎くん!ミルクディッパーが乗っ取られる!」
「え?な、何なんですかコレ!?」
ある日突然、ミルクディッパーに現れた借金取立て業者。次々と店の備品に差し押さえの札を貼りつけてます
聞けば愛理が1000万の借金の保証人になっているとの事。冒頭からのっぴきならない事態だ
「ね、姉さん何をのんびりしてんのさ!」
「落ち着いて良ちゃん。あんまり気にしちゃダメよ」
お前はもう少し気にしろ
呑気にも程がある愛理がアレすぎます。ソープに身売りでもする気でしょうか
どうもこの姉ちゃんは1回くらい痛い目に遭ったほうがいいような気がします
「すいません!コレだけは勘弁してください!」
あの思い出の望遠鏡まで差し押さえられそうになると、いてもたってもいられず持ち出そうとする良太郎
すぐ黒服達にとっ掴まりますが、そこへ金融業者の社長が現れるとその手を離させます
「やぁ愛理さん、久しぶり
「?どなたですか?」
「え?忘れちゃった?ひどいなぁ・・・貴女の婚約者になる男なのに」
「・・・なんなのコイツ。殺っていいよね?」
馴れ馴れしく愛理に近づき、開口一番とんでもないことをぬかすイケメン社長。勿論リュウタは殺気満々です
「覚えてないかなぁ・・・いたでしょう?
2年前、コーヒー修行中だった貴女が勤めてたお店に。常連のいい男が」
「・・・あ。もしかして藤代さん?」
「そう!いやぁ良かった!僕の事まで忘れちゃったのかと思いましたよ」
『”僕の事まで”?・・・この人もしかして・・・?』
「まぁ・・・あの頃の僕はただ顔がいいだけの男でしたから仕方ないか
でも今は違う。貴女を手に入れられるだけの男になりましたよ」
かつて思いを寄せていたが愛理の前に2年ぶりに現れた男・藤代。金貸しとその負債者という立場を利用し、
「借金をチャラにする代わりに自分と結婚して欲しい」という卑劣極まりない申し出を平気でする恥知らず
全然相応しい男になってません。あぁでも愛理も頭がアレだからある意味釣り合うか
申し出自体もそうですが、しかし藤代の言葉に一抹の不安を覚える良太郎
この男は愛理の婚約者だった「桜井侑斗」の事を知っているのでは?ならば・・・・
「あの人は多分、桜井さんの事・・・そしてそれを姉さんが忘れてしまった事を知ってる
そういう人と姉さんを接触させるのは・・・」
「お前は姉さんの記憶が戻ってほしくないのか?」
店にやってきた侑斗に事の経緯を説明し、藤代との接触によって愛理の記憶が戻ることを不安がる良太郎
「じゃあお前は記憶が戻らないほうがいいのか?」という侑斗の問いに対し、明確な答を返せません
「このままでいいとは思ってない。けど・・・記憶が戻った時の姉さんの気持ちを考えると
侑斗はどうなの?もしキミが・・・若い頃の桜井さんなのなら・・・」
「俺は最初にそう言ったぜ?お前が信じなかっただけでな」
「うん、そうだね」
ならばと侑斗に聞き返す良太郎。侑斗が本当に「桜井侑斗」であるなら、彼は愛理の記憶の事をどう思っているのか
「将来、自分の傍にいるハズの人間が自分の存在も覚えてなかったら・・・
お前は嬉しいか?」
言わずもがな。自分から愛理にフルネームで名乗った頃からのくだりを見ても、侑斗は愛理の記憶を取り戻したい様子
やはりこうなると彼の正体は若い頃の「桜井侑斗」本人なのか。だとすると、あの過去に現れる懐中時計の男は・・・・?
と、ここで今回の敵・アントホッパーイマジンが出現。しかしゼロノスカード残り1枚の侑斗に戦闘は任せられません
男同士の話を終えた良太郎は愛理の事を侑斗に託し、自分はイマジンを受け持ちます
「侑斗、姉さんを頼むよ。行くよリュウタロス!」
「お前嫌いだけど、お姉ちゃん必ず連れて帰ってきてよね。じゃないと許さないよ」
「あぁ」
「・・・・愛理さん正気?お店はどうするの?1000万返すアテは?」
「他から借りてでもお返しします。それじゃ」
一方、婚約指輪までおいて帰った藤代だったが、愛理は間をおかず藤代の会社の訪問。指輪を毅然とつっ返します
やはりソープに身売りを(ry
しかし愛理が帰ろうとすると、逆上した藤代の感情が爆発。良太郎が恐れていた過去の話をベラベラ喋りだしてしまう
「なんでだよ!2年前のアンタは桜井の事しか目に入ってなかった・・・
だから俺も身を引いたのに!でも今はもう桜井はいないんだぞ!?」
「・・・?桜井・・・って?良太郎のお友達の?」
「ホラ!なにも覚えてないじゃないか!
アンタの婚約者だった桜井侑斗だよ!
僕はね、アイツが大嫌いだったよ!金も無くて、僕より年上のクセに子供っぽくて!
そのくせアンタをあっさりモノにしちまった・・・でももう居ない!
桜井は死んじまったんだよ!アンタも忘れてる!」
一気に最後まで言い切りました。愛理の記憶を呼び覚ます全ての真実
藤代が一言発するたび愛理の脳裏に1人の男の姿がフラッシュバックしますが、まだ記憶が戻るには至らないみたい
「さ・・・く・・・らい?」
「だからね、僕は仕掛けたのさ!今度こそアンタを手に入れる為にね!」
勢いついでに、1000万の借用書もインチキなんだよ!とカミングアウトする馬鹿な藤代
このまま愛理を監禁レイプでもするつもりなのか。逆上した男こわー
その頃、黒服達をぶっ飛ばしながら会社の通路をひた走る侑斗。果たして愛理の救出は間に合うのか?
「電王・・・たしか全部で4体いるんだったな?
お前を倒せば4人全部倒した事になるのか・・・それとも全員倒さねばならんのか
まぁ実際に確かめれば済むことか。行くぞ!」
一方戦闘シーン。やたら自信満々で勝利宣言をかますアントホッパーに対し、こちらはと言えばガンフォーム
平成ライダー史上最も射撃精度の低いガンナーが周知となった今
たしかに視聴者としてはリュウタでは勝てる気がしません
”がっつーん!”
激しい戦いを繰り広げる2人だったが、その時突然ガンフォームの後頭部を背後から殴りつけるもうの1つ影!
「ヒャハハハ!殺っちゃうよ!俺様お前殺っちゃうってばよ!ヒャハハハ!」
「はしゃぐな。油断せず仕留めるぞ」
『しまった・・・もう1匹いたなんて・・・!』
開戦前に匂わせたあの圧倒的自信はこの為だったのか。実は2匹でワンセットだったアントホッパーイマジン
スコップで頭を殴打するという極めてワイルドな攻撃一発でリュウタを窮地に追い込みます
『リュウタロス!モモタロス達に代わって』
「意地張ってんじゃねえハナタレ小僧!代わんのが嫌ならてんこ盛りでもいいだろうが!」
「嫌だ!コイツ等は僕がやっつける!」
良太郎と3タロスはクライマックスフォームへの変身を叫びますが、肝心のリュウタが意地になってこれを拒否
当然ながら反撃の糸口を見出せぬまま、マウスにボコられたマイケルのごとく嬲られます
最後は銃を吹き飛ばされ、ヨロヨロと震える手を伸ばしたところで力尽きてしまうガンフォーム
この絶体絶命のピンチを電王はどう切り抜けるのか?そして気になる愛理の記憶は?次週へ続く!
32話
終電カード・ゼロ
「野上ぃーっ!大丈夫か?しっかりしろ!」
アントホッパーイマジンの連携攻撃の前に成す術なくに倒されてしまったガンフォームだったが、間一髪で救援のデネブが登場
フィンガーミサイルの乱射で隙を作ると、素早く電王を抱えてデンライナーへ避難。まんまとトンズラに成功します
しかしリュウタ・良太郎ともにダメージが大きく、特に良太郎は入院を余儀なくされてしまう
「あら、桜井くん」
「桜井・・・?アイツの弟か?フン・・・そういえば似てなくもないな」
一方、藤代のビルに殴りこんだ侑斗は無事愛理をレイプ前に確保。彼女を連れてその場を立ち去りました
侑斗の顔をしげしげ眺めた藤代の「似ている」発言からも、やはり侑斗が「桜井侑斗」である可能性を高く示唆しています
「少しお前の身体を借りるぞ。あの愛理という女を連れてくるのがお前の望みだろう?」
「ひっ・・・化物!あ、あれは夢じゃなかったのかよ!?」
あと1歩というところで電王抹殺をしくじったアントホッパーは、更なる手を打つため契約者である藤代の身体に憑依
目球がものすごい黒目に変化すると、再び愛理を拉致するためミルクディッパーへと向かいます
「こんばんはー良太郎ちゃん!具合はどう?これハナさんからのお見舞いです!
それと、愛理さんは侑斗くんが無事お店に送ったわよ。記憶も戻ってないみたい
・・・・・あれ?もしかして記憶戻ったほうがよかった?」
真夜中、フルーツバスケットを持って良太郎の病室を見舞ったナオミ。病院では静かに喋れ
「愛理の記憶は戻っていない」と聞かされた良太郎は、安堵する一方なにやら落胆したような表情を浮かべます
「侑斗は姉さんが自分の事を忘れてたり、自分自身がいなくなってる未来を見てるワケだよね
今まで僕・・・侑斗がどんなにツライ気持ちでいたかって考えた事がなくて・・・」
前回の侑斗との会話から、彼の愛理の記憶に対する思いを知った良太郎は同情的。そこへデネブがやってきます
「どうもこんばんは」
「あ、オデブちゃん。こんばんは」
「デネブです。ありがとう野上、おかげで最後のカードを使わないで済んだ」
すごい普通の反応で名前訂正するデネブが素敵。そして彼はある事実をカミングアウトします
「・・・このまま大事な事を黙って協力してもらうのは虫が良いと思って・・・今日は話しに来た
実は侑斗は・・・変身する度にある大切なモノを消費しているんだ」
デネブが語るゼロノス変身システムの衝撃の事実。変身する度に失われていくという代償とはいったい?
「尾崎さん三浦さん!何があったんですか?」
「ぐっ・・・桜井君か。大変だ、愛理さんがさらわれた
あの藤代って男が良太郎君に”廃工場まで来い”って伝言を残して・・・!」
その頃。ミルクディッパーを訪れた侑斗は、荒らされた店内と傷つき倒れた三浦と尾崎に拳を震わせていた
侑斗と尾崎達って結構話とかする仲だったのかよ。まぁ常連客同士だけど・・・意外だ
ちなみに尾崎と三浦の奔走により、藤代の金融会社はその悪徳経営を告発され警察の手が入ってお縄になりました
これでミルクディッパーの借金1000万は白紙。普段まったく役に立ったことのない2人ですが、今回は大活躍です
『行くのか?侑斗』
「当然だろ。野上は戦える状態じゃないんだ」
『わかった。俺ができる限り頑張る!』
憑依合体し、デネブ侑斗となった2人は廃工場へ到着。待ち受けていたアントホッパー藤代と対峙します
「ゼロノスか。俺が呼び出したのは電王だったハズだが?」
「初めに言っておく・・・今日の俺は本気だ!愛理さんはどこだ?」
「この奥だ」
「そうか。ありがとう!」
「今日は本気だ!」とか言っておきながらまったくいつも通りのデネブ萌え
アントホッパーにお礼を言って先に進もうとしますが、ここで攻撃を仕掛けられてバトルシーンへ突入します
2匹のイマジンを相手にデネブ1人ではガンフォームの二の舞を踏んでしまう、とカードを握り締める侑斗
しかしこのタイミングでボロボロの身体を押して病院を抜け出してきたモモ良太郎が颯爽とバイクで乱入
「ここは俺に任な。握り締めてるモン引っ込めてさっさと姉ちゃんを助けに行けよ」
「あぁ、わかった!」
侑斗を奥に進ませ、ソードフォーム&デネブのコンビで2匹のアントホッパーイマジンに立ち向かいます
「あら桜井君。また迎えに来てもらっちゃったわね」
「大丈夫ですか?怪我は・・・?」
工場の奥で愛理を見つけた侑斗。そしてその愛理の記憶は、まだまだ不安定ではあるが確実に戻りつつあった
「ホラここ、天井の模様がまるで星空みたいに見えるでしょう?
これ見てたら昨日忘れてたこと思い出しそうになって・・・
私があのお店を守ろうとしたのは、あそこが私達にとって全てだから
私と・・・良太郎と・・・そして・・・・もう1人・・・」
「・・・・!」
「たぶん・・・もう1人・・・」
もう少しで全てを思い出しそうな愛理。侑斗をいとおしい眼差しで見つめる、その頬にそっと手を伸ばします・・・が!
その瞬間、外からものすごい爆発音が。戦況の不利を悟った侑斗は愛理を1人残すと、カードを握り締めて駆け出す
うぬ。やっぱり侑斗は桜井侑斗で確定っぽいな・・・ここまでやっておいて別人物だったら
結局星矢の姉じゃなかった魔鈴さんと同じだよ
「侑斗ダメだ!カードは使うな!」
「侑斗!」
「・・・バーカ。カードはお守りじゃあないんだよ
使う時に使わなきゃ意味がない。変身ッ!」
デネブと良太郎の制止も振り切り、この強敵を打破するため侑斗は最後の変身カードをスラッシュしてしまう
変身!仮面ライダーゼロノス・アルタイルフォーム!
かくして激闘の末、アントホッパーイマジンの強大なパワーに圧倒されながらも、なんとか勝利を収めたゼロノスと電王
しかし最後のゼロノスカードを使ってしまった侑斗は・・・
実は侑斗は変身する度
ある大切なモノを消費している
それは・・・
憑いていたアントホッパーが抜け、何が起こったのか理解できるハズもなく呆然と腰をぬかす藤代社長
会社も警察の手入れが入っておしまい。愛理も手に入れることができない散々な結果に頭を抱えます
「クソッ!なんだってこんな事に!これも桜井の呪いかよ・・・・!
・・・ん?桜井って誰だっけ?」
自分で口にした「桜井」という人物に心当たりがなく、はてなと首をかしげる藤代。そして愛理も・・・
「私と・・・良太郎と・・・そしてもう1人・・・・・
あれ?もう1人って・・・お婆ちゃんかしら?」
ついほんのさっきまで、思い出す寸前まで記憶が戻りかけていた愛理
やはり彼女も藤代と同じように、1人の男の存在がキレイサッパリ頭の中から消えてしまっていました
そう、おそらくゼロノスカードの代償とは他者の自分に対する記憶
カードを使いきるということは、彼を知る人物の記憶から彼の存在を消してしまうという事だったのだ
「あら良ちゃん、迎えに来てくれたの?」
変身を解いて駆けつけた良太郎に、いつものと変わらぬ笑みで応える愛理。もう彼女の記憶は永遠に戻らないのか
そして戦うための手段と、大切な人の自分に対する記憶。その両方を失ってしまった侑斗はただ黙って立ち尽くすのだった
次週へ続く!それにしても良太郎の記憶からは侑斗のこと消えてないんだろうか?
まぁその辺は「特異点だから」とかで済ませられそうな気もするからいいか
33話
タイムトラブラー・コハナ
「ねえアレ見て」「なんじゃありゃ?」「変なのー。面白ーい」「どれどれ俺にも見せやがれ」
冒頭、時の渓谷を走るデンライナー。窓の外を見ていたタロウズ達は、そこで今まで見たことのない奇妙なモノを発見する
峡谷の向こう側から伸びてきている路線が、途中でねじくれてこちらに繋がる手前で途切れています
「神の路線のように古いモノではありませんね。最近のモノのようです。しかし
過去か未来か・・・どこに向かっているのは繋がってみないと解りませんね
ともかく何かが起きてます。君達も何か変わりはありませんか?」
流石のオーナーも皆目見等つかない謎の路線。しかし時の流れに何か変化が起きていることだけは間違いないという
イマジン達は体調の変化を確認しますがさしたる問題は無し。そういえば何処に行ったのかハナの姿が見当たりません
「やはりカードが少なすぎたんじゃないのか?」
「でもあまり多いカードを使うと侑斗を覚えてる人がいなくなってしまう
こう言うと不謹慎だが・・・これ以上侑斗が変身する事がなくなって安心してる」
その頃。前回ゼロノスカードを使いきってしまった侑斗とデネブの会話
この内容から推察するに、カードは1枚使う毎に何人かの記憶が失われていく仕様らしい
沢山のカードがあればそれだけゼロノスには変身できるが、より多くの人間が侑斗を忘れてしまうという事か
イマジンを全て倒すことはできなかった侑斗だったが、その分彼を覚えている人間を何人か残すことができた
肝心の愛理はサッパリ忘れちゃったけどな!
なるほど良太郎もその「何人か」の内なのか。もっとも彼の場合は「特異点だから」という部分もあるだろうけどな
「馬鹿。イマジンはまだまだいるんだぞ。まぁ・・・ほんのちょっとは俺もそう思ってるけど」
デネブの発言をたしなめる侑斗だが、やはり彼自身も本心では胸をなで下ろしていた。愛理は忘れてるけどな!
「あ、もしもし良太郎?私だけど・・・なんか変なコトになっちゃって
・・・ゴメン!悪いけど今からすぐ迎えに来てくれる?」
いなくなったハナから良太郎の携帯に連絡が入った。その謎の用件に、何事かと心配して駆けつける良太郎
例によって運の悪さを発揮しチンピラの車にぶつかってインネンつけられます
「オウ兄ちゃん!どうしてくれるんだこれ?あぁ!?」
「良太郎から離れなさいっ!」
しかしその時、チンピラの額に生卵をぶつけて謎の少女が乱入。年の頃は10歳くらいでしょうか
「なんじゃこのガキ〜?」と凄んできたチンピラをボディブロー一発でKOしてしまいます
こんな戦闘力を持った女はそうそう世の中にゴロゴロ居るモンじゃありません
自分の名前を呼んだ事からも、良太郎は彼女が誰であるのかを瞬時に察しました
「あの・・・まさかとは思うけど・・・ハナさん?」
「そう!ありがとう良太郎!よく解ってくれたわね!」
ヒロインハナ、突然のロリ化
ハナ役の白鳥百合子さんが体調不良とブログ炎上の精神的ショックから長期休養に入った為の処置っぽい
藤岡弘氏のケガで登場した2号ライダーのようなものやね
一方。侑斗とデネブは今回のイマジンに憑かれた男性を発見してマーク
燕尾服にシルクハットという、まるでチャップリンのような格好をしたこの男性は何やら凄腕のピアニストらしく
登場するなりDouble-Actionをクラシックアレンジで弾いて視聴者を驚かせます。名曲だなコレ
「デネブ、お前は契約者を見張れ。俺は野上に報せに行く」
侑斗はピアノマンの尾行をデネブに任せ、自分は得るためミルクディッパーへと向う・・・って携帯使えよお前ら!
「え、え〜っと・・・紹介するよ。ハナさんの妹で・・・コハナちゃん」
「まぁハナちゃんの妹さん?可愛いわねぇ」
「おお〜、そう言われればお姉ちゃんに似てるね」
その頃ミルクディッパー。小さくなったハナを愛理や三浦達にに見られ、咄嗟に「妹だ」と誤魔化す良太郎
ハナの妹でコハナってそのまんますぎ。あまりのセンスにハナも良太郎の脇をつねります
そこへイマジン発見の報をもった侑斗が到着。さり気なく店を出た良太郎とハナは事情を説明します
「ハナァ!?こ、これがか?」
異様なテンションで驚きまくる侑斗。知ってる人間がいきなり子供になったんだから普通の反応なんですが
「中村優一くんは子供が大好きで、「コハナちゃん可愛い可愛い」と連発してる」
というなんだか危うい文章が東映公式にあっただけに、この反応は斜めに見てしまいます
中村優一ロリコン疑惑!
「わかった。イマジンは僕にまかせて侑斗はハナさんをデンライナーに
それと・・・キミにもあとで色々話を聞かせてほしい」
「あぁ」
デンライナーに戻ろうとする2人だったが、歩道橋でスッ転ぶ子供コハナを見てやれやれと溜息をつく侑斗
「なにやってんだよ」とコハナを抱きかかえるとたったか走り出します。おおなんということだ
たぶん中村くん勃起してますよコレ
「お前の望みはこれだろう?さぁ、過去と繋がるがいい」
ピアノマンに憑いたクラーケンイマジンがグランドピアノをかっぱらって帰ってきました
しかしピアノマンは何も喋らず、ぶんぶんと首を横に振るばかり。どうやら彼の望みはピアノではないらしい
業を煮やしたイマジンがピアノマンを締め上げようとした時、飛び出したデネブのフィンガーミサイルが炸裂した
「ゼロノスの片割れか・・・相棒はどうした?変身しないのか?」
「最初に言っておく!・・・その事には触れないでくれ」
前口上が笑えます。単身奮闘するデネブだったが、やはりゼロノスになれないままでは戦力差は歴然
ここでようやく駆けつけた良太郎がソードフォームに変身すると、クラーケンイマジンと互角の戦いを展開
ちなみにクラーケンイマジンはイカ怪人でテンガロンハットを被ったガンマンというイカした風貌(シャレ)
でしたが、銃より触手で戦ったほうがずっと強かった罠。なんやねんお前
一進一退の攻防を繰り広げた末、結局逃げられてしまうファーストコンタクト。例によって決着は次週へ持ち越しです
イマジンを撃退したあと、ヤツがかっぱらってきたピアノに腰をかけると一心不乱に弾き始めるピアノマン
なぜか一言も言葉を発そうとしないピアノマンを、良太郎とデネブは首をかしげて見守ることしかできない
果たして彼がイマジンに望むものとは何なのか?
「教えてくださいオーナー!私に一体何が起こったんですか?」
ラスト。デンライナーに戻ったコハナはオーナーに事情を説明。何が起きたのか教えてほしいと訴えます
オーナーはそんなコハナと侑斗をデンライナーのコックピットまで連れて行くと、冒頭の途切れた線路を見せる
「あれは新しく生まれた路線です。これはあくまで推察ですが・・・
ハナさんの異変はあの路線に何か関係しているのかもしれません」
「どういうことですか?」
「例えば・・・あの路線の先が
ゼロライナーやハナ君のいた時間に続いている
とは考えられないでしょうか?」
オーナーの言葉にハッとなるコハナと侑斗。消滅したハズの時間が何らかの力で復活し、再び時の路線を伸ばしたのか?
ハナが存在していた時間に何か変化が起きたのだとしたら、ハナの身に異変が起きるというのもつじつまが合う話である
はたして謎の路線はどこに繋がっているのか?ロリ化けしたハナは元の姿に戻れるのか?
ロリコン侑斗の言動に注目したい次週へ続く!(そこが注目ポイントかよ)
34話
時の間のピアニスト
「あの怪物に何を願ったか教えてください。このままだともう一度やってきますよ」
「・・・そうか。なら待つとしよう」
前回ラストからそのまま続きとなった冒頭。一心不乱にピアノを弾き続けるピアノマンに事情を説明する良太郎だったが
肝心の本人は「じゃあまたイマジンが来るのを待つよ」と言ってスタスタ去ってしまい、どうもマトモな会話が成り立たない
「野上、あの人ピアノが欲しいって言ったんだ。でも何故か契約は完了しなかった」
「ちゃんとピアノ持ってきたのに・・・?どういうことなんだろう」
ピアノが欲しいという願いをちゃんと真面目に叶えてあげたクラーケンイマジン
しかしどういうワケかピアノマンの過去への扉は開かれなかった。彼の望みにはまだ何か他の条件があるのだろうか
ピアノマンを尾行した良太郎達は、彼が毎日のように病院の前にやってきてはある一室を見上げている事を突き止める
おそらくこの病室に入院している人物ならばピアノマンと関わりがあるハズ・・・良太郎達は友人を装って病室へ向かう
「こんにちは!奥村さんの友人の桜井侑斗です!お見舞いに来ました」
元気爆発で看護婦さんに挨拶するデネブ侑斗が超ラブリーです
しかし看護婦さんから彼がもう3年間も意識不明の昏睡状態だと聞かされ、激しくショックを受けてしまうデネブ
「あぁっ、すいません俺・・・全然知らなくて!それなのにこんなお見舞いなんて・・・
こんな無神経な事をしたのは俺であって、侑斗じゃありませんから!」
心優しすぎるデネブ萌え。言動が意味不明になったデネブに代わって、ウラ良太郎がタッチ
入院患者である奥村という青年が天才的ピアニストであったことを知りますが、やはりピアノマンの情報は得られませんでした
「これはもう本人に聞くしかないね。さてまずはお近づきにならないと・・・」
ピアノマンを知っている人間がいない以上、もう本人を陥落させるしか契約内容を真実はわからない
楽器店でピアノを弾くピアノマンのすぐ横のピアノに腰掛けたウラ良太郎は、視聴者も驚く見事な演奏を披露
ピアノ演奏を通じてお友達になろうというナイスなさ苦戦でしたが・・・
「ダメだね。あの人からは何も聞き出せないよ。隣で演奏してみてわかった
あの人はまるで世界と繋がることを拒否してるみたいだ」
過去に何があったのかはわからないが、人との関わりを避け、心を閉ざして孤独に生きるピアノマン
結局彼の行く先々での聞き込みでは情報を得られず、素性はおろかその名前すらわかりません
確実にそこに存在しているのに、誰も彼のことを知らない・・・まるで”桜井侑斗”のようではないか
奥村の病室の前で侑斗に聞き込みの結果を伝える良太郎は、更に言葉を続けます
「人の記憶がどれだけ大切か・・・電王になってから何度も見てきたよ
例え過去が壊れても、人の記憶が世界を元に戻してた」
「そう。人の記憶こそが時間そのものなんだ」
「そんな大切なモノを消費してまで変身するなんて・・・
なんでも無いハズないよね、キミも桜井さんも」
”時間”とはすなわち人の記憶
契約者に忘れられると消滅してしまうイマジンや、映画版で崩壊した世界が再生するシーンなど
電王ではその描写が印象的に描かれている。ならばゼロノスの変身システムが使用者に及ぼす影響は・・・
めずらしく語気強く侑斗に詰め寄る良太郎。しかしここで再びクラーケンイマジンがピアノマンの前に現れた
「さあ!今度こそ過去と繋がれ!」
失敗にめげずもう一度ピアノを持ってきたクラーケンイマジン。なんて真面目なヤツだ
しかしどうも1回目とは状況が違うらしく、ピアノマンは笑顔を浮かべてこれを演奏。今回は過去への扉が開かれます
どうやら彼の望みとは、奥村の耳に聴こえる場所でピアノを弾くことだったらしい
「この日付に記憶は?」
「あの子と初めて会った日だ。ピアノと自分だけの世界にいた私を・・・あの子は見つけ出した」
かつて奇跡のピアニストと呼ばれながらも人との付き合いを断ち、ピアノの世界に閉じこもっていたピアノマン
当時自分の才能に行き詰っていた奥村は、偶然彼の弾くピアノを聴いたことにより救われ、2人は固い絆で結ばれていった
しかし奥村がピアニストとして新たな成功をつかもうとした瞬間、交通事故にあい意識不明となってしまったのだった
2004/1/18
「俺・・・天才ピアニストなんて言われてるけど・・・
天才なんかじゃないって自分が一番よくわかってて今日もコンサートから逃げ出してきたんです
でも・・・あぁ・・・ピアノってこんな風に弾けるんだ・・・ッ
あなたのピアノを聴いて、もう一度頑張る勇気を貰いました。また聴きに来てもいいですか?」
奥村とピアノマンの初めての出会い。師弟の契りとも呼べるシーンに、時を超えたクラーケンイマジンが登場
しかし追いかけてきた電王の前にあえなく敗北。クライマックスフォームさえ出させず、ロッドフォームで難なく撃破です
ドドドドドドドドドドドドドドド!!
とか思ったら久しぶりにギガンデス出現。しかもクラーケンイマジン一体から10匹くらい湧き出しました。有りえねえ
さながら怪獣大決戦となった街は阿鼻叫喚の地獄絵図。沢山の人命も失われ、現代の人々の存在が消えてゆく。やめろー!
奥村とピアノマンも瓦礫に押し潰され、現代の彼等は消滅してしまいます。なんてこった
「アイツら・・・良太郎、行くよ!」
いつもはクールなウラタロスも、珍しく激情を露にしてデンライナー戦へ突入
ゼロライナーも援軍に駆けつけ、劇場版ばりの6両勢揃いで10匹以上のギガンデスを相手に大立ち回り
今週最大の見所はこのCG戦闘。必見
本当にスゴかったので、見逃したという朋友はようつべでもニコニコでいいから必ず見とけ
ギガンテスを殲滅すると、劇場版と同じ理屈により人々の記憶によって破壊された世界はすべて元通りに回復
普段と変わらず一仕事を終えて現代に戻ってきた良太郎だったが、そこで侑斗から告げられた事実に愕然とする
ピアノマンだけは消滅したまま戻らないと言うのだ
「ど・・・どうして?他の人達はみんな・・・」
「あの男のことを覚えている人間が誰もいなかったからだ
唯一知っている奥村という人も、今は意識不明で眠り続けている・・・
人の記憶がなければ時間も再生しない」
なんだかよくワカらんが・・・なんだかよくワカらんがわかったぜ!
電王世界における人の記憶と時間の設定。なかなか解り難いんですがとにかくそういうことでピアノマンは甦りません
なんてこったい
「僕は今日ひとり・・・・時間からこぼしてしまったんだ。守れなかった」
電王になってから初めてとなる”犠牲者”を出してしまったことに激しくショックを受け、落ち込む良太郎
オーナーは「たまにあることなので気にするな」などと軽い反応ですが、やはり良太郎はそういうワケにはいきません
と、その時。停車駅からデンライナーに乗り込んできたのは、なんとあのピアノマン!
「ええ?こ、これどういうこと?」
「時間からこぼれ落ちてしまった人は、誰かが思い出してくれるまで時間の中を旅するんです」
口を開けて驚く良太郎に、ニコニコ笑顔で答えてあげるナオミ。ほーデンライナーすげえな。難民電車かよ
「そ、そうか!奥村さんが意識を取り戻せばあの人も!」
今は意識不明の奥村だが、彼が目を覚ませば「ピアノマンを知る人間」が存在することになり彼も甦る
つまりピアノマンはいずれ甦る可能性が高いということである。この事実に良太郎も希望を取り戻すのだった
別にラストシーンで奥村の意識を回復させていいと思うんだが
何だか微妙に後味悪い終り方だよなぁ。こうすることになんか意味あんのか?次週へ続く!
35話
悲劇の復活・カードゼロ
『ねぇキンタロス・・・これって特訓になるのかな?冷たくて痛いだけなんだけど・・・』
冒頭、何故か滝での打たれ行に挑戦しているのはキン良太郎。なんだこれは金剛拳の修行か
撮影はいつ頃だったか知らんがものすごい冷たそうね。佐藤健頑張るなぁ
侑斗が変身できなくなった今、イマジンを倒せるのは自分だけ。電王として更なる強さを手に入れる為、良太郎は特訓を決意
しかしモモタロスに師事すれば喧嘩の必勝法、ウラタロスにはナンパの極意を教えられるだけで話になりません
仕方なくイマジンの中ではもっとも「特訓」という分野に精通していそうなキンタロスに頼んだところ、いきなりのこの打たれ行
「ぐごぉー!」
しかも激しい滝に打たれながら爆睡。流木が落っこちてきて危うく死に掛けたり、やはりダメ先生です
しかし強くなる決意の固い良太郎、ボンクラ先生のアホ修行にもめげず次の特訓を自ら希望するのでした
一方その頃、美味そうなデネブ飯をニコニコ笑顔で食事中の侑斗。だがその時突然ゼロライナーが緊急停車
何事かと顔を見合わせる2人の前に、全国の視聴者があっと驚く意外な訪問者が乗り込んできた
「桜井侑斗・・・!どうして・・・」
そう、乗り込んできたのはあの懐中時計の男。そしてデネブは彼のことを「桜井侑斗」と呼んだ
やはりこの男は桜井侑斗本人なのか。量子力学で言うところの対消滅しちゃうじゃん
なにやらただならぬ雰囲気で侑斗とデネブが「桜井侑斗」を睨みつけると、桜井は黙ったまま懐からあるモノを取り出す
それは紛れもなく、新しいゼロノスカードとカードケースだった
「・・・侑斗に・・・またゼロノスに変身しろって言うのか・・・ッ」
「・・・・・」
搾り出すような低い声で呻き、がっくりと手をついてしまうデネブ。呆然とした表情でカードを見つめるしかできない侑斗
変身する度に他者の記憶から装着者の存在を奪うゼロノスシステム
カードが0になったことで、もうこれ以上彼の存在が抹消されることはないと思われましたがまさかの続行指令
侑斗にとってはあまりにも重い申し出です。つーかゼロノスカードとゼロライナーを侑斗に託したのは桜井だったのね
「・・・ダメだ。これ以上ゼロノスに変身すれば侑斗は一人ぼっちになってしまう!
契約は俺が必ず果たす!だからお願いだ!コレを持って帰ってくれ!」
しかし侑斗のかあちゃんほどに侑斗を大事に思っているデネブがこの申し出を受け入れられるハズもなく
突き出されたカードを桜井に押し付けると、その背中を押して無理やりゼロライナーから追い出すのだった
「契約は果たす」ってデネブの言葉が気になる・・・デネブの契約者はもしかして侑斗じゃなく「桜井侑斗」のほうなのか?
「き、キンタロス・・・今度は気絶しないように頑張るから早く次の特訓を・・・」
「良太郎・・・なんでそんなに強うなりたいんや?」
キンタロスの無茶苦茶特訓第2弾。いきなり空手道場の道場破りに挑戦させられた良太郎は一発で気絶するありさま
しかしこれだけの目に遭わされても「絶対強くなる!」と叫ぶ良太郎に、キンタロスは心底不思議そうに問う
「良太郎はメチャメチャ強いやないか」
「え?」
「俺が消えそうになった時、迷わず入れてくれたやろ
あんなん普通できへんで。俺かて無理や
大体強うなかったら、あのモモの字達が大人しく従うかいな
誰がどう見ても良太郎は強いと思うけどな」
真の強さとは「心の強さ」
良太郎こそは電王に相応しい「強さ」の持ち主。屈強の戦士であるキンタロスの賞賛は、決して世辞などではない
その言葉に励まされる良太郎だったが、やはり今までずっと自らを犠牲にしてまで戦ってきた侑斗のためにも
「少しでも強くなって時の運行を守りたい」と改めて誓うのだった
そんな中さっき逃げてきたばかりの空手道場に今週のイマジン、モールイマジンが出現。道場生達全員を半殺しに
「全員打ち負かしてやったぞ。これがお前の望みだろう」
「ち、違う・・・俺はこんなこと望んでな・・・」
恐怖に怯えながら首を横に振る契約者でしたが、過去の扉は普通に開かれ、モールイマジンは過去へとジャンプ
僅かに遅れて駆けつけた良太郎も、すぐさまこれを追いかけます
「この日付に覚えはありますか?」
「あ、あぁ。俺がこの道場に負けた日だ・・・喉自慢大会で」
「・・・またえらい軽い記憶で飛んだモンやな」
なんちゅう男。喉自慢大会で負けた記憶がそれほど強いとは。よほど起伏のない人生送ってるなコイツ
2006/11/22
「グフフフ・・・逃げたほうがいいよ」
喉自慢会場に出現したモールイマジンは震脚一発で会場を破壊。すげえ八極拳士だ(違
アックスフォームになった電王がこれと対峙しますが、なんとそこへ更にもう2匹のモールイマジンが現れる
『なに!3匹おったんか!』
「いたよ」 「いるよ」
「く・・・ッアカン!なんでかわからんが身体がよう動かん!」
3対1の戦闘に突入。ただでさえ不利だというのに、何故かキンタロスと良太郎の合体が上手くいかない事態に襲われてしまう
成す術なく3匹にボコられるアックスフォーム。まるでマウスにやられるマイケル状態です
たちまち体制は決し、勝利を確信したモールイマジンはトドメ役の一体を残して残り2体はとっとと退散。詰めあめーな
当然ながらそこに絶好のタイミングで現れたのはゼロライナー。降り立った侑斗の視線の先には・・・・
桜井侑斗!
無言でゼロノスカードを差し出す桜井。侑斗もまた、会話を交わすことなく無言でこれに手を伸ばす
「ダメだ侑斗!これ以上変身したら・・・!」
「デネブ、イマジンを放っておけば未来が消えてしまう
やるしかないって・・・最初に俺のところに来た時、お前言ったよな」
「い、言ったけど・・・でも!」
過去に自分に対して再びゼロノスになって戦う事を強要する桜井。それを拒否するデネブ。そう、2人の関係は・・・
「俺がゼロノスになってイマジンと戦う事。それがお前と・・・
未来の俺との契約だ。変身!」
デネブと”契約”を交わしていたのは未来の桜井侑斗。契約内容は過去の自分をゼロノスにし、イマジンを倒す事
イマジンデネブはこの契約を聞き届け、まだあどけなさが残るこの少年のパートナーとして共に戦ってきたのだった
「はじめに言っておく!俺はかーなーり強い!」
変身!ゼロノス・アルタイルフォーム!
悲壮な覚悟で再び降臨した緑の戦士は、己が運命を嘆くかのような圧倒的なパワーでモールイマジンを粉砕する
「侑斗・・・どうして!?なんで桜井さんが?ねえ、侑斗!」
突如現れた桜井、再びゼロノスに変身した侑斗。良太郎はワケもワカらずただただ同じ質問を繰り返すしかできない
しかし侑斗はその問いに一切答えることなく、背中を向けてその場を去るのだった。次週へ続く!
36話
憑かず離れず電車斬り!
「そんな・・・桜井さんが・・・カードを使えば存在が失われる事をわかってて・・・
それを過去の自分に・・・侑斗にやらせたっていうの?」
ついに明かされたゼロノスの真実。愛理の婚約者であった「桜井侑斗」は、時の運行を守る為にイマジン・デネブと契約
過去の自分―すなわち侑斗にゼロノスとなってイマジンと戦わせる運命を背負わせたのだ。なんという自己犠牲精神の持ち主か
しかしどれほど本人が覚悟を決めようと、周囲の人間の気持ちはどうなる?
自分を捨て、そしてそれと同時に愛理も捨てる結果となってしまった桜井のやり方に良太郎は納得できない
「侑斗はそれでいいの?言われるがままに変身して、自分を犠牲にして戦って・・・」
「言われるがままじゃない。イマジンを倒さなきゃ未来は消える。自分で考えて出した答だ
・・・それに・・・今更さ。もう俺を覚えてる人間なんてほとんど居ないしな
お前もそのうち忘れる」
「・・・っ!」
良太郎が侑斗のことを忘れてないのは別段「特異点だから」とワケではなく、単に順番の問題だったようです
自分もいずれ侑斗を忘れてしまう?自分を犠牲にして未来を守ろうとしている、この戦友の事を?姉が愛した人を?
感極まった良太郎は衝動的にゼロノスのカードケースを奪い取り、逃げるようにゼロライナーから飛び出してしまいます
「ダメだよ!侑斗はもうこれ以上変身しちゃいけない!イマジンは僕が倒すから!」
「先輩、キンちゃんが戦いの中で感じた違和感の事なんだけどさ・・・
あの新しい路線が何か関係してるって思わない?僕らはイマジンだ
つまり良太郎の未来と、僕らの未来は違うって事」
一方その頃、デンライナーのイマジンズ。前回キンタロスと良太郎の接続がうまくいかなかった件について考えていました
もし新しい路線から、その先の未来が見えてきた場合、イマジンである自分達と良太郎との繋がりが希薄になってしまうとの事
なんだかようわかりません。ハナのいた未来なら影響あるのはハナだけじゃん?とも思いますが
とにかくそういうことらしいのでとりあえず納得する事にします。うーむまるでゆで作品のようだ
「だからってどうしようもねえだろ。俺達は出来る限り暴れるだけだ」
「そこだよ先輩。僕たちにやれることはやっておかないと」
「良太郎が強くなりたいって言い出したのはいいタイミングだったのかもしれん」
なにやら接続の件で打開策を考えついたらしいウラタロスとキンタロス。果たしてその案とは・・・?
「おかえりなさい良ちゃん。ねぇ、あの望遠鏡のことなんだけど・・・
お客様でどうしても譲ってほしいって方がいてね。ウチはインテリアとして飾ってるだけだし
そういう方に大事にしてもらったほうがいいと思うの。良ちゃんもいいかな?」
「姉さん・・・それ本気で言ってるの?」
すっかり気が滅入った状態でミルクディッパーに戻った良太郎に、精神的追い討ちをかけるような愛理の相談
記憶を失ってる愛理には何の非もないんですが。桜井との思い出の望遠鏡を他人に譲ろうと言い出した姉に良太郎はブチ切れます
「やっぱりこのままじゃダメだよ姉さん!思い出さなきゃ!
この望遠鏡の事も!この懐中時計の事も!」
唖然とする愛理の肩を掴んでガックンガックン揺さぶる良太郎。実の姉をレイプせんばかりの勢い
うろたえる姉の姿にハッと我に返って、店を飛び出す良太郎。そこへカードを取り戻しに来た侑斗がやってきます
良太郎は頑としてカードを返そうとしないが、そんな押し問答をしている際に前回過去に残してきた2体のモールイマジンが大暴れ
次々とビルや人々が消滅していく様を目の前で見せられる2人。今はこんな争いをしている時ではありません
「野上・・・前に言ってたよな?
”弱かったり運が悪かったりしても、
それは何もやらないことの言い訳にはならない”
そう未来の俺が言ってたって。そう言う人間が今の状況を黙って見てられると思うか?」
「侑斗・・・」
「俺は強いし運もある。犠牲になる気なんてさらさら無い」
未来の自分の言葉を持ち出し、良太郎を説得する侑斗。良太郎は震える手で懐中時計を取り出し、その裏に刻まれた文字をなぞる
「これは・・・キミのことだったのか」
【過去が希望をくれる】
桜井が「失踪」する直前に時計の裏に残した謎めいたメッセージ。それはゼロノスカードを託した過去の自分を指していたのか
「僕もキミを犠牲にする気はないよ。行こう侑斗」
侑斗の熱い説得に負け、ゼロノスカードを返す良太郎。並び立った2人の青年は、決意も新たに戦いの海へと身を投じる
「変身!」 「変身!」
ダブル変身キター!うーん2人とも超カッケー。今回のキモは間違いなくこのシーンだな
戦闘では新フォームがお目見えしますがかなりどうでもいい感じでしたし
2006/11/22
モールイマジンとの戦闘に突入するソードフォームとゼロノス。しかし危惧していた通り、モモタロスと良太郎の接続が上手くいかない
間もなく状況は更に悪化し、ついに良太郎の身体に入ることさえできなくなってしまうイマジンズ。ボコボコにされるプラットフォーム
そんな電王を庇って戦ったゼロノスも、力を出し切れずボロボロにされてしまう。ダブルライダー絶体絶命!
「き・・・決めたんだ・・・強くなるって・・・!」
「ウザいよお前」 「トドメ刺すよ」
しかし2人がトドメを刺されそうになったとそのとき、仲良く揃って現れたのはモモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスの4人
いずれも良太郎と接続できてないので砂状態のままですが、なぜか4人ともニコニコ笑顔。ウラタロス達が考えていた「策」か?
「いくよみんな!ちゃんと僕が描いた絵の通りにするんだよ!」
「わーってるって!オラいくぞてめーら!!」
それぞれマスクパーツに変化した4人は1本の剣の形状に合体。これぞ新たなる力デンカメンソード!(変な名前)
『ライナーフォーム』
何がなんだかワカらぬまま良太郎ライダーパスを刀身にセットすると、いきなり空からデンライナーが出現
良太郎に向かってすっとんで来たかと思うと、その巨大な機影が電王の中に吸い込まれるように消えたではないか
それと同時に傷ついた良太郎の身体に凄まじいパワーが満ち溢れ、今まで見たことのない新しい電王がその姿を現した
「わわっ・・・モモタロス、これって?」
「説明はあとだ!今はブチかましたれ良太郎!」
仮面ライダー電王・ライナーフォーム!
良太郎に入れなくなった4人が力を寄り合わせたデンカメンソードを触媒とし、良太郎はデンライナーの力を纏った電王となったのだ
今までのようにモモタロス達に動かされるのではない、良太郎自身が動かす良太郎の電王フォームである
ここでBGM「Real-Action」がスタート
今までイマジンとのデュエットで4パターン存在した「Double-Action」。このReal-Actionは佐藤健のソロ版です。燃えるぜー
「行け良太郎!必殺技決めんだよ、必殺技!」。
モモタロスの言葉にうながされ、デンカメンソードを構える良太郎。敵に向かって伸びる光の線路に飛び乗り、超高速で疾走する!
「ひ、必殺技!?えっと・・・え〜っと・・・
で、電車斬りぃッ!!!」
「ええええええええ〜!?
センスわるっっ!!!!」
相変わらずの良太郎のネーミングセンスの悪さに一斉に入るデンライナーのツッコミ
しかしながら名前は悪くても威力は抜群。良太郎渾身の一振りは一撃で2体のイマジンを木っ端微塵に打ち砕いた
ぼっがぁあーん!!!
かくして初陣を見事な勝利で飾った良太郎。ちなみに公式設定のこの必殺技の名称は「フルスロットルブレイク」だそうです
モモタロスらが憑依できなくなった過去の世界でも、電王として戦っていける新たな力をつけた良太郎
帰還したデンライナーではそれを祝うパーティーが盛大に行われるが、良太郎はそれを手放しでは喜べない
『どうしてモモタロスたちは憑依できなくなったんだろう・・・?』
モモタロス達はその件に触れると話題をはぐらかし、まともに答えようとしない。それが更に良太郎の不安を掻き立てる
良太郎は助けを求めるようにオーナーに視線をおくるが、そのオーナーの視線は例の新しい路線へと注がれていた
その路線の奥底、暗闇の中には何やら不気味な光と音が・・・・?次週へ続く!
37話
俺、そういう顔してるだろ?
「オラ良太郎!全然腰が入ってねーぞ!もっと気合入れんだよ気合!」
ライナーフォームという自分自身の力を手に入れ、モールイマジンを撃破した良太郎。冒頭から剣の修行の真っ最中
新たな力は得たものの、良太郎もモモタロスも憑依できなくなったことで自分たちの未来に漠然とした不安を抱えていた
「・・・なんか色々・・・変わってきてるんだよね。新しい路線とか・・・ハナさんの事とか
だから・・・僕達も変わってきてるのかな」
「うるさいな!僕はもう良太郎殺すのはやらないって言っただろ!?
これ以上同じ命令するなら僕怒るよ?答は聞いてない!」
一方その頃、デンライナーのリュウタロスは頭の中に入ってくるという声に苛立ち、大声でこれを拒絶
そう、そもそもリュウタはこの謎の命令者に従って良太郎を殺しに来たのでした
当時はその命令を出しているのが「謎の紳士」と思われていましたが、彼の正体が桜井侑斗と判明した今、まさに謎の声
命令者は未だに良太郎抹殺指令を出し続けていたようですが、リュウタはこれをハッキリと拒絶。対立の様相を呈します
「クッククク・・・怒るよだってさ。怒るのはこっちのほうだよなぁ多分
うんそうだな、メチャ怒ってる。俺そういう顔してるだろ?」
星空の下、強そうなイマジンに向けてニヤついた嫌な笑顔でそう質問する、黒ずくめの謎の青年
この妙な青年が「謎の命令者」なのか?とりあえず敵側に主要キャストがいない現状ではラスボス候補ですが・・・
「もうアレ要らないな。あとアレも邪魔するし・・・そろそろ本気で片付けないと間に合わない
とりあえずお前ら・・・役に立たなすぎる!」
謎の青年の怒号とともに、ずざざっ!と現れる無数のゼクトルーパーみたいな雑兵士達
電王も37話に突入し、敵側に大物キャラとその尖兵である雑魚イマジンのようなものが登場。いよいよ佳境に入ってきました
「えっへっへ。上手く描けたでしょ。コレお姉ちゃんに上げてもいいよね良太郎!」
「やめとけ。姉ちゃんがビックリするだろうが。姉ちゃんはお前の姉ちゃんじゃねえんだ
俺達と良太郎は・・・違うんだよ」
翌日。愛理の絵を描いたリュウタはそれをプレゼントしたいと言い出すが、モモタロスはこれを止めさせようとする
明らかに変わってきている良太郎と自分達の繋がり。いずれ訪れる別れの時に備えての、モモなりのリュウタへの配慮でした
「やめてモモタロス。絵をあげるくらい何でもないよ。ほら、一緒に行こうリュウタロス」
あからさまに不機嫌になったリュウタを慰め、一緒に絵をあげに店に向かう良太郎。2人が居なくなった車内、3人の胸中は
「先輩・・・ボクも同じ気持ちだけど。今のは言い方がちょっと」
「モモの字・・・気持ちは解るがリュウタにはまだ酷やで。今すぐ別れが来るわけでもなしに」
「・・・・そんなこたぁ解ってんだよ。チッ・・・」
「お前・・・ッ!なんでいつもお姉ちゃんと・・・ッ」
良太郎に入ったリュウタは意気揚々と店へ駆け込むが、そこで見たのは侑斗と楽しげに談笑する愛理の姿だった
大好きなお姉ちゃんを侑斗に独占されたと感じたリュウタは、ジェラシーから店をメチャクチャに散らかして飛び出してしまう
「アイツやっぱり嫌いだよ!でも・・・僕、手は出さなかったよ」
『う、うん。偉かったよリュウタロス。これからも侑斗とは仲良く・・・』
「僕、手は出さなかったよ!もう黙っててよ良太郎!」
リュウタロスはヒステリックに叫ぶと良太郎をも締め出し、仲間のダンサーズを引き連れて夜のクラブハウスへ
すべてを忘れ去ろうとひたすら踊りまくるリュウタの前に、あの謎の青年が出現互角のブレイクダンスを披露
「へへ、お前面白いね」
「お前も面白いよ。俺そういう顔してるだろ?リュウタロス」
「お前は・・・!?」
どうやらリュウタも「声」の主と直接会うのはこれが初めてだった様子。2人はすぐさま人気のない埠頭へと移動します
「なんで僕のこと知ってるの?お前誰?」
「誰って?カイだろカイ・・・って、俺名前言ってなかったっけ?」
「・・・そうか。うるさかったのはお前か。良太郎はやらないって言っただろ」
自らをカイと名乗った謎の青年。敵意剥き出しのリュウタはガンフォームに変身して銃口を突きつけます。が
これに対峙したのは冒頭の強そうなイマジン。カイに憑いているレオイマジンです。ライオンかーつよそ
リュウタの態度に懐柔は無理と判断したカイは、リュウタの頭の悪さを利用して別アプローチを仕掛けてきた
「そうか、まぁ電王はいいさ。その代わりアイツ・・・
侑斗だっけ?あれを少し驚かせるのに協力してくれよ」
脳味噌幼稚園児級のリュウタは侑斗憎しの一念もあり、この怪しい申し出を聞き入れてしまうのだった
それから間もなく。デンライナーろゼロライナーは未来への分岐点の近くに現れるという時のターミナルに到着した
その豪華な作りと巨大さに圧倒されながら、休憩とショッピングがてらデンライナーを降りた一同は
オーナーとまったく同じ顔をしている駅長の登場に皆ビックリ。双子の兄弟か
といった感じで、良太郎達面々がやんややんやとターミナルをねり歩いている頃。ゼロライナーに忍び込む謎の人影あり
言わずもがな、カイの口車に乗せられたリュウタ良太郎です
一直線にコックピットへ向かったリュウタは、カイから渡された謎のチケットをライダーパスに入れてコンソールへセット
「ん・・・?侑斗!大変だ!ゼロライナーが勝手に動いてる!」
「お前・・・ここで何をしていた?」
異変に気付いた侑斗達が操縦室へ駆け込むも、時既に遅し。ゼロライナーはひとりでに動き始めるとデンライナーと連結
そのまま物凄いスピードでターミナルを出発してしまう。暴走である
「クククよくやった。これでデンライナーとゼロライナーは時の中を暴走し続けるわけだ
・・・どこかに激突して壊れるまでな!」
「デンライナーまでなんて聞いてない・・・・僕を騙したのか!」
アホなのでまんまとカイの罠に落ちてしまったリュウタ。更に用なしになったリュウタを亡き者にせんとレオイマジンが現れる
怒りに燃えてガンフォームに変身しようとするリュウタだったが、そこで懐をまさぐって愕然とする
そう、ライダーパスはゼロライナーのコンソールに入ったまま。変身不可能の大ピンチ!
「さがってろ!コイツは俺が引き受ける!」
「う・・・あ・・・!」
だがその時、およその状況を察知した侑斗が颯爽と登場。ゼロノスに変身すると、レオイマジンに立ち向かう
嫉妬心から侑斗を困らせてやろうとしたリュウタ。まさかその侑斗に自分の不始末の尻拭いまでしてもらうハメになるとは・・・・
果たして今のリュウタの心境たるや
如何ほどのものか
「あーん?なんなんだテメエらは?」
その頃。同じく異変に気付いたモモタロス達もプラットフォームを目指して疾走していたが、その行く手を遮られていた
冒頭に現れたゼクトルーパーもどきのカイの手下、レオソルジャー達である
「邪魔するってんならやってやるぜ!行くぜカメ!クマァ!」
レオソルジャーVSモモ、ウラ、キンの生身殺陣シーンキタコレ。物語も佳境に入ってこんなシーンが拝めるとは。いい展開だぜ
そして暴走するゼロライナーとデンライナー。完全に無人と思われていた車両ですが、中には留守番のナオミが取り残されて・・・
ついに姿を現した敵の主要人物!暴走するデンライナーとナオミを救う手立てはあるのか?次週へ続く!
38話
電車の中の電車王
カイの罠にまんまとハメられたリュウ良太郎。ゼロライナーとデンライナーを暴走させ、更には自分自身も変身できない大ピンチ
手下であるリュウタロスダンサーズをけしかけますが、逆にカイの能力に操られて取り囲まれてしまう有様。流石はボス格
「お前のおかげで電車とかゼロノスとか電王とか・・・邪魔なのみんな片付けられそうだけど
今一番消したいのはお前かな。俺、そういう顔してるだろ?」
「くっ・・・」
この場面のカイの醜悪な笑顔マジでやばし。ファイズの草加並に放送禁止顔です
「最初に車掌にしてやるって言った時に聞いておけば良かったのに。”お姉ちゃん”だっけ?
バカだな。あんなのお前の姉ちゃんでも何でもないだろうに」
動揺するリュウタを更にえぐる一言を投げつけるカイ。先週モモタロスにも言われた言葉がリュウタの心を締めつける
このまま戦っては良太郎の体が危ないと判断し、とりあえず街へと逃げるリュウタ。泣きそうな顔がなんとも可哀想です
「俺の必殺技・モモタロスバージョン!」「ダイナミックチョップ・生!」「はあああっ!」
その頃、モモタロス達は劇場版以来となる立ち回りでレオソルジャー達を撃破。事情を説明するためオーナー達の元へ
とりあえず3人ともその獲物はどっから出したんだと
そして暴走を続けるゼロ・デンライナーのコックピットには、先週なんとか飛び乗ったデネブの姿が。おおーすごい
なんとかカードを抜き取ろうと奮戦しますがかなわず、螺旋運転したり地面に突っ込んだり散々に振り回されます
「ゲホゲホッ!地下鉄じゃあないんだけどな」
「いやぁ〜ん誰か止めて〜!」
砂だらけになるデネブ、ドリフコントのように顔面にケーキ直撃のナオミ。依然ピンチは変わりません
「では私の先行ということで」
「ほう、そう来ましたか。それでは私はこう・・・」
「むむ!二刀流・・・!」
テーブルを挟んで向かい合うオーナーとターミナルの駅長。慌てて駆けつけたモモタロス達を尻目に
チャーハンを山崩ししながら喰うというワケワカらんゲームに興じていました
互いにチェスクロックまで置いて、何やらルールはやたら本格的です。なんだこのフードスポーツ
「やぁ、紹介がまだでしたね。彼はこのターミナルの駅長さんです
私に顔がそっくりですが気のせいです」
気のせいなのかよ
「このターミナルは駅でもあり、分岐点を監視する場所でもあるのですよ
新たに生まれた路線も然り。今ある路線にだって分岐点が生まれる可能性はある
その先ににどんな未来があるのか・・・それは繋がってみないことにはわからないのです」
ハナの未来に限らず未来の分岐とは時折発生する現象らしく、ターミナルはそれを監視する役目を持っているとの事
あの新しい路線とてハナの未来に繋がっているという確証は一切なく、その話を聞いたハナはややテンションダウン
「おいおい!今はそんな話よりもデンライナーだろうが!中にゃナオミが乗ってんだぞ!」
「あぁ、それなら大丈夫です。今全力をもって探してますから」
一刻を争う緊急事態だというのに、のんびりと分岐点の話などする2人にキレ気味のモモタロス達
しかし2人はニコニコと笑いながら、デンライナーとゼロライナーは目下探索中だと答えるのだった
「探してるって・・・誰がだよ?」
「フフ・・・駅がですよ」
「ハァ・・・ハァ・・・・お姉ちゃん・・・・」
「あなた・・・良太郎じゃない・・・わね?誰なの?」
カイから逃げるリュウタはミルクディッパーへ。だが切羽詰まったリュウタの様子から、流石の愛理もその正体を見破ってしまう
「でも酷い怪我・・・とりあえず手当てを・・・あっ待って!」
普段とは違うよそよそしい愛理の態度に、指摘されていた「自分の姉ではない」ことを今更ながらに思い知ったリュウタ
いたたまれなくなって店を飛び出すと、街中で壁にもたれかかって悲しみに暮れます。今週はリュウタ可哀想な描写上手いなー
そんなリュウタにゆっくりと近づいてきたのは、レオイマジンとの戦闘を切り抜けてきた侑斗
うな垂れて目を合わせようとしないリュウタに、今は多くを語っても無駄。侑斗はただ一言だけ、自分の言葉を伝えるのだった
「・・・しょうがないだろ」
「見つかったようですね。さて追いかけますか」
ターミナルのレーダーが暴走するゼロ・デンライナーをようやく捕捉した。駅長の言葉とともに、轟音を立てて動き出すターミナル
ガコンガコンと、見る間にプラットフォームの1つが巨大な列車へと姿を変えていく。とらんすふぉーまー!
「お、おい!なんかこの駅動いてねえか?」
「フフフ・・・時の分岐点はいたるところに現れますからね
ターミナルだって動きますよ」
超弩級時空列車キングライナー!
なんとターミナルは巨大列車キングライナーに変形。桁違いのスピードであっという間にゼロ・デンライナーに追いつきます
岸壁に激突寸前のゼロ・デンライナーを、後方から丸ごと飲み込むキングライナー。収容したところでフルブレーキ!ききーっ!
かくして2両の列車はすんでのところで破壊を免れ、デネブとナオミは九死に一生を得るのでした。キングライナーすげーな
「キミが何者なんて今はどうでもいい・・・僕が邪魔なら僕に直接きなよ
今後リュウタロスに近づいたら・・・許さないッ!」
『りょ・・・良太郎・・・』
主人公らしく怒りに燃える良太郎カッコよし。リュウタロスを使って罠を仕掛けたカイのやり方に相当頭にきたようです
復活したデンライナーが速攻駆けつけ、パスを受け取った良太郎は電王へと変身。カイ、レオイマジンと対峙する
しかしカイは懐から出した謎の日めくりカレンダーを開くと、あるページの日付を指でなぞり・・・・
自らの身体で過去への扉を開き、レオイマジンを過去へと飛ばしてしまう
こんなこと出来るんなら手下のイマジン全部カイが過去に送り込めばいいのに
「2006年1月19日。アイツ倒せたらリュウタロスには手を出さないよ。もう用済みだしね」
過去へ飛んだ良太郎はライナーフォームに変身。相変わらずのへっぴり戦闘ながら、強敵レオイマジンを相手に奮闘します
リュウタの気持ちを汲み、慣れないデンカメンソードをリュウガンモードに合わせて戦う良太郎カッコよし
「いくよリュウタロス!えええええいっ!!」
ついに2人の力を合わせた電車斬りリュウガンモードが炸裂。強敵レオイマジンを撃破することに成功するのだった
ラスト。めちゃくちゃになってたデンライナーの内装をみんなで修復する中、1人ポツンと膝を抱えて座ったままのリュウタロス
良太郎がそんなリュウタロスに声をかけると、リュウタロスの口から思いもかけない言葉が紡がれた
「良太郎・・・ゴメンなさい」
初めてリュウタが口にした「ゴメンなさい」。これ以上ない反省を示したその態度に、今回の件を快く許す一同
しかし身をもって「良太郎と自分は同じじゃない」ことを思い知ったリュウタロス。やはりその傷心は計り知れなく
1人になるとしわくちゃなった愛理の似顔絵を取り出し、こぼれ落ちそうになる涙を拭きながら紙のシワを伸ばすのでした
なんかすごくリュウタ可哀想な引きで次週へ続く!
39話
そしてライダーもいなくなる
「過去に飛ばれちゃ面倒なんだよ!久々!俺の必殺技パート2!」
冒頭。異様なほど弱いパンダラビットイマジンを過去に飛ぶ前にあっさり仕留める良太郎とモモタロス
だが未然に歴史改竄を防いだにも関わらず、なぜか良太郎はカードが指定した過去へ向かい街の中をウロウロと探索
イマジンが飛ぶ時間には、何か一定の法則というか意味があるのではないかと思ったからだった
「桜井・・・さん?」
その時良太郎の目に映ったのは、未来の桜井侑斗の姿。例によってすぐさま姿を消してしまう桜井だったが、なるほど
イマジンの飛ぶ過去に必ず姿を現す桜井侑斗。イマジンが飛ぶ過去と桜井の行動には何かの法則性があるのだろうか
「ふむ、有り得る事ですね。桜井侑斗とカイという少年には何か関係があるのかもしれません
くっ!これでは駅長にリベンジなど・・・」
疑問をオーナーにぶつけてみた良太郎だったが、オーナーは「何かの意味はあるでしょうね」などと淡白に答えるだけ
スプーン捌きの特訓真っ最中で真剣に取り合ってくれません
先週のチャーハン崩し対決はオーナーの敗北に終ったようで、そのリベンジに余念がない模様。何やってんのアンタ
「ふっふーん♪夕飯は何がいい侑斗?中華にしようか?」
「なんでもいいけどしいたけは入れんな」
「和食?」
「しいたけは入れんなよ」
「じゃあフランス料理で・・・」
「しいたけ入れんなっつったろーっ!」
買い物中に椎茸を巡ってスーパーのド真ん中でプロレスごっこを始める侑斗&デネブ
デネブのおかんぶりと侑斗の椎茸嫌い萌え。この2人のパートは癒しだよな
「ねぇ良ちゃん・・・私、何か忘れてる?とても大切な・・・」
一方、ミルクディッパーでは愛理が失った記憶を取り戻しつつある描写を見せ、その事を喜んだ良太郎は侑斗に報告
しかし侑斗はその報告を聞いても表情を崩すことなく、悲壮な戦士の覚悟を口にするのだった
「・・・関係ない
俺はカードがなくなるまでゼロノスとして戦い続けるだけだ」
ただ面白いだけじゃない。椎茸嫌いのボウヤと、己が運命を省みない戦士の二面性のギャップ
これこそが桜井侑斗というキャラの魅力。そしてデネブが彼を心から心配し、献身的に補佐する理由なのだろう
そんな2人の前にカイが出現。「何の目的で過去を変えるんだ」という良太郎に、放送禁止顔で答えるカイ
「改竄された時間のほうが、より良い世界だったら?」
「・・・そんな事あるハズない」
「そうかなァ?じゃあ確かめてみようか」
カイの不可思議な疑問と同時にスネールイマジンが登場。引き連れてきた契約者の男の扉を開き、過去へ飛びます
当然2人はそれを追いますが、契約者の顔を見た瞬間侑斗はえもいわれぬ嫌な予感に眉間を歪めるのでした
「・・・・先生・・・ッ」
1993/3/27
14年前。沢山の高校生達に囲まれるさっきの男。彼は高校教師で、しかも天文学部の顧問らしい
「おいおい桜井、またその望遠鏡持ってきたのか?
確かにいい代物だけど、天体観測には不向きだぞ?」
「ハイ。でも気のせいか・・・これだとなんか違って見えるんですよね」
教師から「桜井」と呼ばれた学生服の少年は、言わずもがな高校時代の桜井侑斗であった
「あれは・・・デネブと契約する前の俺だ」
黒髪と学生服が新鮮な侑斗。その手に持っている望遠鏡は、現在ミルクディッパーに飾られているアレである
しかしニコニコ笑顔の彼の前に、教師の体から抜け出たスネールイマジンが登場。侑斗の背後にあったワゴン車に鞭を一閃する
どばっごぉおーん!!!!
ワゴン車は引火して派手に爆発炎上。高校生侑斗は爆発に巻き込まれてあっさり息絶えてしまう
なにぃー?
過去の自分が死んでしまった事により、当然ながら肉体が消滅し始める侑斗。いきなりの衝撃展開です
「侑斗!そ、そんな・・・・!」
「・・・野上・・・俺の事は気にするな。デネブをよろしく」
突然訪れた最後にも取り乱すことなく、良太郎に相棒のことを託して消滅してしまった侑斗
それを見てケラケラと笑うスネールイマジンに良太郎ブチ切れ。怒りのパワーでこれを難なく撃破するのだった
『大丈夫・・・僕は侑斗を忘れてない!侑斗は世界と一緒に再生されるハズ!』
イマジンの撃破により、過去の消失したモノは次々と再生。人の記憶が過去の世界を構築するという電王世界の設定ですが・・・
どういうわけか。桜井侑斗という少年だけはその世界に再生されなかった
「どうして・・・?侑斗が戻らない!」
「良太郎落ち着いて聞いて・・・良太郎も私も、この時間の侑斗のことは知らないわ
そしてゼロノスカードの使いすぎによって、彼を覚えてる人間はもう・・・」
激しく動揺する良太をなだめながら、沈痛な面持ちで状況を説明するコハナ。良太郎は学生時代の侑斗の事を知らない
更にゼロノスカードの使いすぎにより、学生時代の彼のことを覚えている人間はもういない。つまり
”桜井侑斗”という少年はこの時間に再生されない
「そんな・・・侑斗・・・僕は侑斗を・・・」
激しい喪失感に打ちひしがれながら現代へ戻った良太郎は、そこで更なる衝撃に打ちのめされる
そこには天文ライブラリ喫茶「ミルクディッパー」ではなく、まったく違う喫茶店のオーナーになっている愛理がいた
望遠鏡が飾られていたディスプレイには大きな花瓶に活けられた花。愛理が桜井侑斗という人物と出逢っていない世界
その光景を目の当たりにし、良太郎はこの残酷な事実をまざまざと痛感するのだった
桜井侑斗は消えてしまった、と。次週へ続く!
40話
チェンジ・イマジン・ワールド
過去の世界で消滅してしまった侑斗。良太郎が戻った現在は、「桜井侑斗」の存在していない世界だった
ミルクディッパーは花時計という名になり、既婚者になってて子守りをしている三浦や
頭悪そうな女を両脇に連れて飲んだくれてるろくでなしの尾崎等、あの常連達も愛理とはまったくの他人に
すっかり落ち込んだ良太郎は侑斗の事をデネブにどう切り出そうかと、重い気持ちでデンライナーに戻りますが・・・
「おかえり良太郎!遅かったね。もうみんな先にご飯で食べちゃってるよ」
良太郎を笑顔で迎えたのはそのデネブ本人。なんと侑斗のいないこの現在では、デネブは良太郎に憑いた事になっていたのだ
侑斗の事を覚えているのは、時間干渉の影響を受ける事のない”特異点”である良太郎とコハナ。そしてオーナーの3人だけ
ほーオーナーも忘れてないってことは彼も特異点なんでしょうか?それとも特異点とは別の彼だけの特権なのか。気になるな
「嘘だよねデネブ?君が侑斗の事を忘れるワケないよ!だってあんなに・・・!」
肩を掴んでガクガク揺さぶるも、当のデネブは不思議そうに頭を捻るばかり。うーこれは胸が締め付けられる展開だなぁ
「出逢ってすらいない」のだから忘れるも何もない。侑斗が消滅したという事実を、まざまざと思い知らされる良太郎だった
「人の記憶は強く、脆い。そして残酷であり・・・同時に優しい
もしデネブ君が侑斗君の事を覚えていたらどれほど哀しみますかね」
そんな折。コハナがスネールイマジンにさらわれ、救出に赴いた良太郎の前に放送禁止顔が現れる
「感想聞こうと思ってさ。どう?アレが消えた世界は」
「侑斗の事覚えてる・・・・じゃあアンタも特異点!?」
「桜井侑斗・・・アレ邪魔だったんだよね。新しい路線と未来を繋ぐ鍵って奴?
アレがいなくなれば未来は俺の時間・・・イマジンの時間になる」
「そうか。いつも過去に桜井さんがいたのは・・・イマジンが桜井さんを狙っていたから!」
カイの口から語られる衝撃の事実。「桜井侑斗」こそが分岐点の行く先を決めうる鍵となる存在だったという
イマジンが飛ぶ過去に桜井がいたのではなく、イマジン達は桜井抹殺のため彼のいる時間に飛んでいたのである
でもイマジンて契約者の強い記憶が残ってる時間に飛ぶって事になってるじゃん
この終盤になって一番基本的な設定がゆで並にテキトーに覆りました
まぁ終盤設定の矛盾だらけになるのは平成ライダーの伝統になってる感があるし。ここは心を広く持ってスルーします
「なぁ、いいだろこの世界?」
「ふざけないでよ・・・人が1人消えたんだよ。いい世界なわけがない!」
「そうか?アレが消えたことを悲しんでる人間が誰かいるか?」
カイの問いかけに言葉を失う良太郎。確かに愛理は最近では見せたことなかったような、心からの笑顔を見せている
良太郎に憑依した事になっているデネブも、いたって明るく買い物を楽しむなど今の生活を満喫している
侑斗がいない世界でも、全てはうまくいっている・・・カイの言うことは正論かもしれない。だが良太郎は騙されなかった
「でも違う。僕は桜井さんがいた事を覚えてる。侑斗の戦いを忘れてない
それに・・・これで分岐点で繋がるのは本当に君の時間?
もしそう決まったなら君は、こうして僕につきまとう必要はないハズだし
ハナさんの身体にだって何かしらの変化が現れるハズだよ。つまり・・・・
まだ、未来は決まってない!」
カイの言葉の矛盾点を突く良太郎。薄ら嫌な笑いを浮かべていたカイの表情がすーっと冷めていき・・・
「クックククク・・・俺今、相当気分悪いよ。そういう顔してるだろ?その通りさ!
この改竄された世界は長くはもたない。そろそろ元の時間に戻る頃だ」
大笑いしながら最高の放送禁止顔で不快感を露にするカイ。コイツの顔マジこええよ
どういうワケか知りませんが、この「桜井侑斗がいない世界」は永久的にはもたない虚ろな時間だったそうな
「一度見せておけばもう邪魔しなくなると思ったんだけどな・・・無駄だったか」
その言葉の通り。喫茶花時計はミルクディッパーへと戻り、店内には三浦と尾崎、そしてあの天体望遠鏡
カウンターの隅にはコーヒー嫌いの侑斗の為に書かれた「桜井くん用コーヒー研究」という愛理のノート
そして。轟音とともにゼロライナーが現れると、車内から1人の若者が颯爽と飛び降りるのだった
「侑斗!」
「心配かけたな。俺は特異点ではないが、ゼロノスは時間干渉を防ぐ力を持っている
カードを使うのはデメリットばかりじゃなかったって事さ
ま、復活に少しばかり時間はかかったがな」
「そうなんだよなぁ。だからゼロノスじゃない”桜井侑斗”を直接消すしかない」
ゼロノスシステムは時間干渉を防ぐ効果を持っていたという至極都合のいい設定で復活を果たした侑斗
しかしこれでイマジンが「ゼロノスに変身する侑斗」ではなく、「現在の桜井侑斗」を標的にするつじつまは合うな。なるほど
変身する為ゼロノスカードを取り出す侑斗。何故かそのカードはいつもの緑色ではなく、赤い色をしている
「そのカードは?」
「フ・・・どうやら未来の俺の記憶だけじゃ足りなくなってきたらしい」
「それってまさか・・・・侑斗ッ!」
少し寂しげに答えた侑斗。何となしにその意味を察した良太郎は愕然とするが、侑斗はかまわず変身
3匹いたイマジンのうち2匹を電王に任せ、自分は過去に飛んだスネールイマジンを追いかける
「ゆ、侑斗!そのカードは!」
スネールイマジンとの死闘。劣勢に立たされた侑斗は暫しの沈黙の末、デネブの制止も聞かず例の赤いカードをスラッシュする
次の瞬間次々と画面に現れる愛理と侑斗の思い出の数々。そう「桜井侑斗」ではなく、「侑斗」と愛理の思い出である
ゼロノスカードは「現在の桜井侑斗」の記憶をその知人から抹消することが代償だった。そしてこの赤いゼロノスカードは・・・
「過去の桜井侑斗」。つまりゼロノスに変身するこの若者の記憶を知人から奪うモノだった
婚約者だった桜井侑斗の事は忘れた愛理も、「良太郎の友達で、コーヒーが苦手な桜井くん」という人物は知っているワケで
この赤いゼロノスカードはその記憶さえも奪ってしまうのだ
なんという悲壮な覚悟の変身だろうか。次々と画面にフラッシュバックしては消えてゆく思い出の数々が余りにも悲しすぎます
緑色のゼロノスの姿がじわじわと変色し始め、やがて赤錆色のボディをした新たなる戦士が姿を現した
仮面ライダーゼロノス・ゼロフォーム!
「ふふん・・・なんだ錆びたか?」
「はじめに言っておく!俺はかーなーり強い!」
「ついでに俺も言っておく!正直コレはビックリだ!」
ついに登場、ゼロノスパワーアップ形態。銃に変形してしまったデネブがモガモガ喋るのが笑えるぞ
赤錆色のボディはどう見てもパワーアップというよりダウンしたように見えますが、その戦闘力は格段に上昇しています
最後は連結銃デネビックバスターによる必殺技、バスターノヴァでスネールイマジンを一撃粉砕
現代では久しぶりに登場のクライマックスフォームが2匹のイマジンを撃破し、侑斗復活戦は大勝利に終りました
これですべては今まで通り。ニコニコ笑顔でミルクディッパーに戻った良太郎だったが、現実はあまりにも非情だった
「ねぇ良ちゃん、このノート何かしら?見覚えがないんだけど」
自分が侑斗のために書いたノートを不思議そうに見つめる愛理。ついに彼女は「桜井くん」の記憶さえ失ってしまったのだった
青ざめた顔で姉を見つめていた良太郎はハッと我に返り、望遠鏡の懐中時計を確認。・・・どういう事か
時計はボロボロに錆びてしまっていた
人の記憶は強く、脆い。そして残酷であり優しい
愛する人の温もりも捨て、ただひたすらに報われぬ修羅の道を往く侑斗。哀しすぎるラストで次週へ続く!