41話

キャンディ・スキャンダル

赤いゼロノスカードの使用により、ついに愛理の記憶から完全に消滅してしまった侑斗の存在
自らの存在を削ってイマジンとの戦いを続ける侑斗に、良太郎は疑問に思っていた考えをぶつける
「君と桜井さんがやっていることは矛盾しているよ
分岐点の鍵である桜井さんはイマジンに殺されない為に時間の中を逃げ
過去の自分をゼロノスにしてイマジンを倒す・・・ここまではわかるけど
その為にカードを使いすぎて、侑斗を覚えてる人が誰もいなくなったら?」

「桜井侑斗」を知る人間が誰もいなくなる。それは、電王世界の設定において桜井侑斗の消滅を意味する
イマジンに殺されないためにカードを使い続けて、それが原因で消滅してしまったら本末転倒という話である

前回「桜井侑斗がいない世界」でも「時間干渉の影響を受けない」特異点の性質で彼を忘れなかった良太郎ですが
以前侑斗と良太郎の会話で、「ゼロノスカードを使いすぎれば良太郎もいずれ侑斗の事を忘れる」とか言ってたよな
ゼロノスカードによる記憶抹消は特異点でも防げないんだろーか。どうもこの辺の設定が強引すぎて納得いかねーな
「このままじゃ結果的にカイの目的を果たしてしまうよ
まさか桜井さんは最初から自分の身を犠牲にして・・・?」

「前も言っただろ・・・俺は強いし運もある。自分を消すために戦ったりしない」
自己犠牲甚だしい桜井の道に不安を覚える良太郎だったが、侑斗は「消える為に戦ったりない」とこれをキッパリ否定
2人は新たな結束の元、打倒カイを誓い合うのだった





「うっう〜っ俺って奴は!まさか侑斗の事を忘れていたなんて!
俺が
侑斗の為に少しでもできることは・・・

前回の経緯を聞かされ、一瞬でも侑斗を忘れていた自分を酷く責めるデネブ。本当に優しすぎる奴だよお前は
侑斗の為に何かしてやりたいデネブは、寝てる侑斗に憑依して夜の街へ。道行く人々に無差別にデネブキャンディを配ります
「侑斗桜井です覚えててください!桜井侑斗です!」
ささ、このデネブキャンディをどうぞ。とっても美味しいですよ」

赤いゼロノスカードで使われる記憶を少しでも増やす為、沢山の人々に顔と名前を覚えてもらう作戦です。涙ぐましいなぁ
そんな帰り道、デネブ侑斗は公園のベンチで一人居眠りをしている少女
翔子を発見。昼間の買い物疲れで寝てしまったらしい
当然ながら絵に描いたような善人・デネブ侑斗。自らのコートを彼女にかけてやると、自らはその隣で居眠りしてしまいます
「ムニャムニャ・・・しいたけ攻撃だぁ侑斗ぉ」
デネブの寝言が面白すぎる。しいたけ攻撃って何なんだよ
「あれ?私ベンチでそのまま寝ちゃって・・・・え?この人私にコートを・・・?
あ、あのっ!
どうもありがとうございました!」
「あぁ、気持ち良さそうに寝てたから起こせなくて・・・風邪引いちゃいけないしね
それにこんな時間に女の子が公園で1人で寝てるなんて危ないよ
あっ、僕桜井侑斗です。よろしく!」
やがて目を覚ました翔子は、見ず知らずの自分に優しくしてくれたデネブ侑斗にすっかり
フォーリンラブ
まぁ、こんな
純愛系エロゲーみたいな出会いをしてしまえば無理もないというものです





「えへへ・・・桜井侑斗・・・かぁ。きゃーっ★」
家に帰り、侑斗のことを考えてベッドの上で転がり悶える翔子。これはいい女子高生だ
しかし実は翔子には、カイの命令で現れたオクトイマジンに取り憑かれていた。姿を現して契約を迫る奥とイマジン
「いい加減望みを言え。はやく決めんとこっちで勝手に決めるぞ」
「うふふ・・・明日はコート返してぇ、そんでその後食事とかぁ・・・うひゃーっ★」
「あ、あのちょっと・・・
ねぇ聞いてる?」

恋する乙女の前にはイマジンもタジタジ。オクトイマジンは暴走する契約主に半ば呆れつつ、その望みを聞き出すのだった

「良太郎君。例の件、ターミナルの駅長に伝えておきましたよ」
「あ、ありがとうございますオーナー」
「桜井侑斗が分岐点の鍵」というカイだが、その言葉は漠然としていてどういう事なのかよくわからない
良太郎はその答えを求めてオーナー、そしてあのターミナルの駅長に助言を仰いだのだった
「分岐点を監視するのがターミナルの役目ですからね
ただ、何か解ってもそれを教えてくれるかどうかまではわかりませんよ?
まぁしかし・・・
楽しみですね。チャーハン棒倒し2回戦」

楽しみなのはそっちかよ!あの謎スポーツもう1回やったらこの番組スタッフリスペクトするぜ
この台詞の間、棒きれで殴りかかるリュウタロスを赤子をあしらうように避け続けるオーナーが凄すぎる。この人何者よ
「分岐点の鍵・桜井侑斗」この言葉の意味が明かされるときこそ、電王の物語はクライマックスへ突入するのでしょう





「侑斗、今日は公園とかに行かないか?12時頃とかに」
「・・・とかってなんだよ。お前また俺の知らないトコでなんかやってるな?」

翌朝。翔子にコートを貸したまま家に返したデネブは今日の昼に公園で待ち合わせをしているらしい
口を割らないデネブに苛立ちながらもとりあえず公園に向かう侑斗。すると道行く若者達が何人か彼に手を振るではないか
「おっ!桜井侑斗じゃん!デネブキャンディ美味かったよ!」
デネブの夜のお仕事大成功
地道な努力は実っていました。デネブキャンディを貰った人々の多くは、侑斗の名前と顔をちゃんと覚えていてくれたのだ
喜ぶデネブだったが、侑斗の反応は魔逆。「なぜ俺に黙って勝手なことをした!」と、怒りを露にする
赤いゼロノスカード使える量が増えたんだから別にいいじゃんよなぁ。それとも他に何か怒る理由があるのだろうか?
と、そこへオクトイマジン登場。その触手で変身させる隙さえ与えずに、侑斗をがんじがらめにしてしまう
「ヒッヒッヒ。契約者の望みがゼロノスとは都合がいい
死体にして連れて行くとするか」

なるほど翔子は「桜井侑斗を連れてきて欲しい」とでも願ったのか。生死を問わないのならイマジンには都合のいい願いです

そこへタイミングよく電王ソードフォームが駆けつけ、侑斗を助け出すと今週の戦闘シーンに突入
オクトイマジンの特殊能力により、専用バイク・デンバードを乗っ取られてしまうという苦戦を強いられてしまう
”ぼっがぁあーん!!!”
「うわあなんてこった!俺のバイクが!デンバードが!」
散々暴走した挙句最後は大爆発するデンバード。木っ端微塵に吹き飛んでしまいました。ええええ
バイクとしての用途はともかく、
デンライナー戦闘時のコックピットじゃん。ヤベエじゃん
デンバードを失い、更にはオクトイマジンにも逃げられてしまう電王。侑斗も激しく傷つき、大変な損害です





良太郎は深く傷ついた侑斗を介抱するがダメージは思いのほか大きく、侑斗はデネブを責めつつ気を失ってしまう
そしてその頃公園では、11時か来ていた翔子が一人侑斗を待ち続けていた。既に時計は1時を過ぎている
2時間待ってますよ翔子!最初はニコニコだった表情がだんだん曇っていくのが可哀想だ
やがて肩を落とし、溜息をついて公園から離れる翔子。どうやら約束をすっぽかされたと思ったようです
破壊されたデンバード、傷を負った侑斗、そして翔子の恋の行方は?
主人公良太郎マジ空気の次週へ続く!


42話

思い出アップデート

「デネブお前はぁーっ!なんだってあんな勝手な真似を!」
「やめいや!オデブはお前の為を思ってやったんやで!」
「だって・・・このまま侑斗がみんなに忘れられるなんて、そんなの酷すぎる
戦う度に忘れられるのなら、
何度でも覚えて貰えばいい!」
「黙れえーっ!お前は何もわかってない!俺は決めたんだ!
関係ない人間を巻き込むな!」
少しでも侑斗を覚えている人を増やしたい。ただその一心で誰彼構わずキャンディを配り歩いたデネブ
しかし当の本人はこの行為に激怒。なんかもう明らかに
レッドゾーンオーバーしたキレ方です
「そんな怒ることないじゃんかよ」と視聴者がちょっと引くほどの怒りっぷり。デネブ一生懸命頑張ったのに可哀想にな

「うわあ・・・3時間も待っててくれてたなんて。ど、どうしよう
そうだ野上、ここは彼に頼んでくれ。
カメタロスに」
カメちげえ
落ち込みながらもとりあえず待ち合わせをしている公園に向かうデネブ。なんと翔子は健気に侑斗を待ち続けていました
仕方なく、この場を上手く取り繕ってくれそうなウラタロスにコートの受け取りを頼むデネブでしたが
数分後、ウラタロスは憮然とした表情で手ぶらで戻ってきました
「本人に直接返したいってさ。どうやら王子様に一目惚れみたいよ彼女
この僕にピクリとも反応しないなんて、ちょっと屈辱だよ。それと・・・
イマジンの契約者は彼女だね。願いは”王子様を連れてきてくれ”って事でしょ」

コートの受け取りには失敗したものの、オクトイマジンの契約者が翔子だということが判明。とりあえずは朗報です
デンライナーへ戻ったデネブと良太郎はこのことをメンバーに伝え、対応策を練る
「いっそ彼女とデートでもしたら?無理なく傍で彼女を見張れるじゃない」
「ええっ?無理だ!そそ、そんなこと・・・」
「なるほど、手としては有りだな。どうせ・・・
変身すれば忘れられるんだ」

慌てるデネブを尻目に、あっさりデート策にOKを出す侑斗。かくしてオクトイマジン迎撃デート作戦を実行することに





「どどど、どうも!どうも!」
「うふふ。どうも!どうも!」

動物園でデートすることになったデネブ侑斗と翔子。
何度もおじぎし合う2人がなんとも微笑ましいぞ
最初は「俺には無理だー!」とこわばっていたデネブも、翔子の持ち前の明るさに心和ませ次第に2人はいい雰囲気に
やがて翔子は、自分がつい最近まで重い病気にかかって入院していたことを告白する
「サナギって、必ず蝶になれるって限らないんだって。病院の庭にいたサナギがそうだったわ
”明日”って絶対にあるものだと思ってたけど・・・そうじゃなかったのね
今日が終ったらそれで最後かもしれない。でも今日を頑張ってる・・・何でだろ?って
多分ね、今日が終って明日がなくても・・・
”昨日”は残るからだよ」

浜辺でキャッチボールしながら、翔子はそんなことを淡々と話す。難病と戦い、生還したからこそ言える言葉だろう
「明日」が必ずくるという保障がなくとも、いやだからこそ。今日を頑張り昨日をいいものにするのだと
「今日頑張れば昨日はいい日になるし・・・いい昨日ってつまり思い出だし・・・
蝶よりも、蝶になろうとしてるサナギがいいっていうか・・・
そうやって頑張ってるうちに今日が明日になるっていうか

・・・ゴメン、何言ってるか意味わかんないよね?
ま、そーいうワケで、
私の”今日”は桜井君のために!えへへ」

「・・・・・くっ!」
なんだかよくわからんがわかったぜ!(島本和彦風に)
満面の笑みを浮かべて翔子は言う。
今自分は”桜井侑斗”に一生懸命だと
その重さに耐えられなくなったデネブは咄嗟にボールを暴投し、その隙に岩陰に逃げ込んで侑斗にすがりついた
「侑斗・・・どうしよう。あの娘あんなに一生懸命で、毎日大切にして・・・
侑斗のことだって本当に真剣に・・・・ッ!」
「でも俺が変身すれば全て忘れる
わかっただろ?辛いの忘れられる方だけじゃない・・・忘れるほうも辛いんだ」

大切な人の事は忘れる方も辛い。これこそが侑斗が「他人を巻き込むな」とデネブを怒鳴りつけた理由であった
侑斗の真意を悟り、デネブは返す言葉もなくうな垂れるしかない
まぁ実際忘れてしまえば辛くも何ともないんですけど





「桜井くん!あれ?そちらの人は?」
すぐに侑斗とデネブを見つけて駆け寄ってくる翔子。もう少しデネブの姿に警戒抱け
侑斗は自分のマフラーを翔子に巻いてやると、優しくただ一言だけを告げた
「・・・俺は忘れないから」
「え?」

侑斗かっけええええー!(号泣)
もうなんなんだよコイツ。ゼロフォームに変身してから3周連続で主役状態じゃないか。良太郎マジ空気すぎる
ここで唐突にオクトイマジンが現れると、あっという間に翔子の扉を開いて過去へジャンプ。侑斗いたから契約完了なのか
侑斗はすかさず時間を確認すると、赤いゼロノスカードを取り出した
「侑斗!」
唖然とした顔で侑斗を見つめる翔子。侑斗はしばし彼女と見つめ合うと・・・静かに。ベルトにカードをスラッシュさせた
「・・・・・変身」
変身!仮面ライダーゼロノス・ゼロフォーム!
うーんこの変身切なすぎる。侑斗はドラマ背負いすぎやでホンマ

2007/11/15
過去で合流した電王ライナーフォームと二人がかりでオクトイマジンをフルボッコしたゼロノス
しかし無機物を自在に操れるオクトイマジンは死に際にその能力を発動。なんと電車斬りに使用した線路を操ってしまう
操られた線路はギガンデスのように暴走して今回の巨大戦に突入します。ほほーなるほど。これは新しいな
暴走した線路はやがて竜の頭を持った巨大な化物に姿を変えますが、この状況にキングライナーが颯爽と登場
ぴーぴー!ぼがぁーん!!
キングライナーを先頭にした
脅威の七両連結で、この敵を難なく消し炭にしてしまいます。キングライナーつえー





「なんだろこのマフラー・・・?ま、いっか」
変身を解除して現在へと戻ってきた侑斗とデネブ。浜辺に取り残されていた翔子を見守るが、彼女の記憶は失われていた
大好きな人に巻いてもらったマフラーがするりと落ちるも、別段気にすることなく家路につく翔子。
泣けるでぇ!
悲しい現実を目の当たりにして、これが自分達の選んだ運命なのだと言い聞かせる2人だったが
そんな侑斗を良太郎はミルクディッパーへと連れて行き、ドアの隙間から店内を覗かせる。そこにあったのは・・・
「なんですか愛理さん?その桜井くん専用スペシャルブレンドって」
「ま、まさか僕達よりも上のランクの常連さんですか!?」
三浦と尾崎が食い入るように見つめているのは、あの愛理がしたためていた侑斗用ブレンドの研究ノート
「わからないんです。自分でも書いた記憶がなくて・・・おかしいですよね。でも
どうしても完成させなきゃって。何故かそう思うんです」
侑斗の記憶を完全に失ったハズの愛理が、何故かそのコーヒーの完成を諦めようとしていない姿だった
良太郎は侑斗にきっぱりと言い放つ
「オーナーは人の記憶は強くて脆いって言ってたけど・・・僕はそうは思わない
人の記憶は脆くない。姉さんはきっと侑斗のこと思い出すよ」

「どうもー♪お尋ねの件ですが、サービスの一環として調べておきましたよ♪」
ラスト。デンライナーに戻った良太郎をニコニコ笑顔で待ち構えていたのは、あのオーナーに瓜二つのキングライナーの駅長
前回良太郎が頼んでいた件、「桜井侑斗が分岐点の鍵」という事について解ったことを報せにきてくれたのだ
「良太郎くん。きっと君にも興味があると思いますよ」
ニコニコ笑顔を絶やさぬまま、なにやら怪しげなアタッシュケースを取り出す駅長。ケースがゆっくりと開かれて・・・
次週へ続く!うおおなんて引きだ。コイツは続きがデンジャラスに気になるぜ。震えて待て!次週!


43話

サムシング・ミッシング

「こ、これが分岐点の鍵の・・・!?」
皆が興味津々で見守るなか、駅長が恭しくアタッシュケースを開く。瞬間、中から溢れ出すまばゆい光
驚愕に目を見開く良太郎。”それ”の正体を確認したオーナーが思わず感嘆の声を上げます

「こ、これはまさか・・・それを持つ者はチョモランマをも制すると言われた・・・
神のスプーンフルセット!」

なんぞこれ。ケースの中身は金色に輝くスプーンセット。冒頭から出オチギャグです
神のスプーンて何だよ。これでチャーハン崩しする時は
『貴様に神を見せてやる!』とか言うのか
一斉に脱力しまくるメンバーだったが、駅長は良太郎の求めていた件に関して簡潔な見解を述べてくれるのだった
「桜井侑斗が分岐点の鍵になるというお話・・・少々疑問がありますねェ」
分岐点の鍵が桜井ではないとすると、「ゼロノスに変身しまくる事で自身の存在をも危うくしてしまう」という矛盾が解消される
仮に変身のしすぎで侑斗が消滅してしまったとしても、分岐点は守られるということに。侑斗の自己犠牲精神にも納得がいく
だがカイは「桜井侑斗」を標的として狙い、現に桜井も時間の中を逃げ回っている。この事実はどう説明すれば良いのか?
オーナーは状況を考え見て、桜井が姿を消した前後に
”何かがあった”のではないかと指摘する
「でも、僕が覚えてる範囲では特になにも・・・」
「そこですよ良太郎君。桜井侑斗失踪の真相に関して我々が知り得るのは
君の証言だけです
ならば、もしその証言が間違っていたとしたら?」
「・・・え?」

良太郎の証言に
誤りがあるのではないか?オーナーの不気味な指摘に、良太郎は困惑の表情を浮かべる
確かに失踪前後のことを覚えているのは良太郎だけ。だが良太郎自身は知る限りの真実を話しており、嘘は言っていない
ならば良太郎の記憶が・・・?仮面ライダー電王、43話というこの終盤にきて、いきなりミステリアスに展開を捻ってきました





今週の敵・アルマジロイマジンは登場と同時に契約者を締め上げ、速攻で過去へとジャンプ。めっさ展開はえーな
すぐに追おうとするモモ良太郎だったが、そこに現れたカイは薄笑いを浮かべながら良太郎に衝撃の事実を告げる
「モモタロスだっけ?お前さァ、ずっとそれに憑いてるけど・・・いつまで続けられると思ってんの?
もしこのままこの時間がイマジンの未来に繋がらなかったら・・・
お前等みたいな宿無し草はヤバイんじゃないかなァ」
「つまんねぇ話してんじゃねえよテメエ」

「良太郎に聞かれてはマズイ」というように、咄嗟にカイの言葉を遮るカイ。だが当然カイは言葉を紡ぐのを止めない
どうでもいいが随分前に倒したハズのライオンイマジンが
なんの説明もなしに復活してんぞ。ゆで式か
「そうさ。イマジンはみんな消える」
「チッ!聞くな良太郎」
『どういう事モモタロス?・・・消える・・・って』
「そのまんまの意味さ。俺はアレ、特異点だから消えないけどね」
カイの目的である間侵略から世界を守るということは、すなわち「イマジンの未来を断つ」ということ
未来なき過去は存在しない。良太郎が電王としてイマジンを倒し続けることは
同時にモモタロス達の存在を希薄にすることだったのだ
デンライナーに戻った良太郎は激しく狼狽してモモタロスたちを問い詰めるが、4人は言葉少なになだめるだけ
どうやらモモタロス以下全員既に覚悟の上だったらしく、良太郎に「今は迷わず戦え」とハッパをかけるのだった
「そんな・・・僕が世界を守ればモモタロス達が・・・」
「んなこといくら気にしたってしゃあねえだろ。今は気合入れて戦え良太郎!」





2005/6/25
過去でアルマジロイマジンと戦う電王ライナーフォーム。だがモモタロス達の件が頭から離れない良太郎は精彩を欠く
イマジンを倒せば倒すほど、カイの目的を阻止するほどにモモタロス達は消滅へと近づく・・・・
ついにテンパッてしまった良太郎はデンカメンソードを捨て、無謀にも素手でアルマジロイマジンに組みついてしまう
「バカヤロウ良太郎!なにやってんだ!」
ホントになにやってんだこいつ。
素手で戦う意味がわかりません
素手でだろうが剣でだろうが戦うって事は倒す意思があるからだろ。倒したくないなら逃げろよ。やってる事が中途半端だぞ
当然ボッコボコにやられてしまう電王。ちょうどすぐ傍に桜井侑斗が現れ、アルマジロイマジンには千載一遇のチャンスです
「ギャハハハ!まとめてやっつけてやるよぉ〜っ!」
電王と桜井めがけ、ガンダムハンマーみたいな鉄球を思いっきりブン投げるアルマジロ。ゴーゴー夕張アタックキター
良太郎はダメージで身体が動かず、自分が回避することも、桜井を助けることもままならない!絶体絶命のピンチ!
”ばっごぉーん!!”
間一髪。電王に直撃と思われた瞬間、良太郎を助け出したのはギリギリ間に合ったゼロノス
鉄球の軌道は僅かに桜井からハズれ、派手に縁石を破壊するに留まりました。しかしこの一連の動作に違和感を感じた男が
「・・・なんだ今のは・・・?なぜゼロノスは
桜井でなく野上を優先して庇った?」
カイに電流走る・・・・っ!
まさしく。桜井侑斗が分岐点の鍵ならば、優先して守らねばならないのは彼の方のはず。だが侑斗は良太郎を優先して助けた
あの切羽詰ったで鉄球の軌道を冷静に見切ったとは考えられない。あの状況、侑斗は小を捨てて大を活かすハズなのである

桜井が未来の分岐点であるということに疑問を感じるという駅長

桜井失踪に関する良太郎の記憶に誤りがある可能性を示唆するオーナー

ここ一番という場面で、自分自身よりも良太郎を優先して助けた侑斗

今週冒頭に振って湧いた謎が、パズルのピースのようにいきなり繋がり合ってきました。はええよ





「ふざけるな野上!なぜ真剣に戦わなかった!?」
「良太郎テメエ何様のつもりだ・・・剣なしでどうにかなる相手とでも思ったのかよ!
俺達が消えるかもしれないからか?そんな戦い出来ないってか?」

ラスト。ゼロノスに助けられ、ほうほうの体でなんとかデンライナーへと逃げ帰った良太郎

当然ながら侑斗とモモタロス両方から激しく責められますが、そんなモモタロスを睨みつけ良太郎は毅然言い返すのだった
「ちょっと違う・・・一緒に戦うわけにはいかないと思ったから」
「あぁ!?テメエ今なんて言った」

モモタロスはたちまち怒りを露にするが、しかしそれでも良太郎はこれまでにない決意の表情でキッパリと言い放つ
「もう一緒に戦わないって言ったんだ
願いを言えば、モモタロス達は僕から出ていけるよね?」

未だかつてない本気モードで睨み合う良太郎とモモタロス。契約を履行してもらうとまで言い出す辺り、良太郎かなりキテます
一触即発となったデンライナー、その車両にはアルマジロイマジンが誰にも気付かれることなく取り付いていて
次週へ続く
うーんここに来て”分岐点”のどんでん返し。良太郎の記憶から欠損している桜井失踪の真相とは何なのか。気になるぞ


44話

決意のシングルアクション

「フザけんじゃねえぞ良太郎・・・テメエが俺等なしで戦えるかよ!」
「ね、ねぇ良太郎ボクは一緒に戦ってもいいよね?消えるの別に怖くないし」

「リュウタロス!そんなこと簡単に言わないでよ!僕は君も戦わせるつもりはない
自分が消える為の戦いなんてそんなの・・・
やっていいワケないよ!」
モモタロス達にとって、カイ配下のイマジンとの戦いは自滅を加速させる為の戦いだった
それを知った良太郎はモモタロスたちに「一緒には戦えない」と宣言し、モモタロスそんな良太郎に怒りを露に
良太郎の意志は固く、ついに2人は激しく対立したまま決別してしまう

そんな折デンライナーがターミナルに到着し、滅入った空気の気分転換を兼ねて時間潰しに繰り出す一行
しかしモモタロスは終始ヘソを曲げたまま、リュウタロスも皆と離れて一人でトボトボと駅の中を彷徨います
「よう。野上のこと・・・怒ってるのか?」
そんな傷心のリュウタに声をかけたのは誰あろう、彼が誰よりも大嫌いな侑斗であった。優しいやっちゃなコイツは
「別に・・・なんで良太郎があんなこと言うのかワカんないし・・・
良太郎、僕のこと要らなくなっちゃったのかな」
「逆だろ。逆だから・・・アイツもどうしていいのか解らないんだ」
侑斗ヤベエ。いい男すぎて射精しそう
一方的な逆恨みでかつて命まで狙われた仲だというのに、リュウタを気遣う言葉をかける侑斗。ナイスガイすぎる

一方、コハナは一人ミルクディッパーへ。思いつめた表情で愛理に今の気持ちの丈を打ち明けます
「そもそもあんな連中大嫌いだし。居なくなるのは良い事のハズなんだけど・・・
今のままがいいって思うのは・・・変ですよね。ホント大嫌いなのに」

「ねぇコハナちゃん・・・コハナちゃんはね、きっとその人達の事が
もう大好きになってるんだと思うな」
「そんなこと・・・」

「変わりたくないって思うくらい、その人達との今が大切になってるのね
だから・・・辛いわね」

虚ろな瞳でコーヒーを飲むコハナの隣に座り、その頭を撫でる愛理。コーヒーと愛理の手の温かさがコハナの心に染みます





「ヒャッハハ!過去を壊すのもいいけど、こっちのほうが壊し甲斐があるよ!」
ターミナルにアルマジロイマジンが現れた。前回ラストでデンライナーに張り付いたおかげで、まんまと侵入したらしい
暴れまくるアルマジロの前に立ちはだかるウラとキン。更に遅れてリュウタも馳せ参じるが、3対1でも圧倒的に強いアルマジロ
そしてそんな劣勢の仲間達を救うべく息を切らして現場へと走る良太郎の前に、見慣れた赤い人影が立ちはだかるのだった
「良太郎・・・少しばかり強くなったと思い込んでるのかもしれねえがな
お前ひとりじゃどう逆立ちしたってイマジン一匹倒せねえよ」
「そんなのやってみなきゃ解らない」
「ならよ。俺に一撃でもいいから入れてみろ

それが出来なきゃ認めてやるワケにはいかねえな」

「一人で戦うと言うのなら、それを納得させるだけの実力を示せ」と、良太郎に剣を放り投げてけしかけるモモタロス
良太郎はプラットフォームに変身して全力で向かっていくが、百戦錬磨のモモタロスを相手に完全に子供扱いされる
何度もブン投げられ、叩きつけられ、ついにただの一撃も入れること敵わず打ちのめされてしまう良太郎
「これで解ったかよ。俺等が居なきゃ戦えないって事がよ」
「うっうっ・・・イヤだ・・・嫌だよ。モモタロス達は戦わせたくない・・・!」

あまりにも無力な自分と、突きつけられた選択に感極まり、涙を流す良太郎。これにはモモタロスも言葉を失います
「僕だって・・・こんな戦いなんて投げ出せたらどんなにラクか・・・
でも僕は僕の時間を守らなきゃならない。
迷いなんてない。迷えない!
モモタロスたちが消えるのはイヤなのに・・・僕は戦おうって思ってる・・・今も・・・!」

かけかえのない仲間と、未来の二者択一。自分が抱える矛盾を涙ながらに告白する良太郎。ここは今週の泣くシーンです
あぐあぐと嗚咽しながらうな垂れる良太郎に、モモタロスは手を差し伸べながらこう言うのだった
「消えるとか消えないとか・・・考えたってしゃあねえだろ。そいつは結果にすぎねぇ
だがまぁ・・・俺がちょっとでも守りたいと思うモノがあるとしたら

それは”今”ってヤツだ
それにホレ、お前は運が悪いからな。いつ毒饅頭食って死んじまってもおかしくねえ
そうなったらどのみち俺等も全員道連れだぜ?ハハハ・・・・だから・・・・なぁ、良太郎
俺たちも一緒に戦わせろよ」
「モモタロス・・・」

「オラ、とっとと立てよ。急がねえと亀公達がやられちまうぜ?」

”ガシィッ”
モモタロスのストレートな言葉に、頬を伝う涙を拭き取り、差し伸べられた手を力強く握り返す良太郎
互いに本音を告白し、心を開いた2人は再び一緒に戦う決意をするのだった。うーんやっぱいいなこの2人。カッケーな





「へへっ行くぜぇ。今日の俺は・・・
始まる前からクライマックスだぜえー!」

苦戦するウラタロス達に合流したモモタロスと良太郎。ほとばしる熱いパトスでソードフォームに変身します
「フフン言ってろ!俺に接近戦は効かな・・・ぐぼあああ!?」
「ああ?何が効かないって?」

堅固な表皮によって圧倒的な防御力を誇っていたアルマジロイマジンを、いともたやすくナマス斬りにする電王燃え
2人の声重なるとき誰よりも強くなれる!
ついさっき熱いイベントを終えたばかりの2人は、まさに始まる前からクライマックス状態のダブルアクション
このままソードフォームでも簡単に押し切れそうですが、そこはそれ。ここでもカッケー演出が入ります
「ちょっと先輩!僕にもやらせてよ!」
「俺の強さにお前が泣いた!」
「痛いけどいいよね?答は聞いてない!」

ロッドフォーム、アックスフォーム、ガンフォームと全ての形態にチェンジしつつ、アルマジロイマジンを追い詰める電王
もちろん最後のトドメは4人全員の心を・・・
否!5人の心を1つにしたクライマックスフォーム!
「”俺達”の必殺技ァ!クライマックスバージョン!」
ぼっがあああ―――ん!
再び気持ちを1つにした仲間達の、友情の必殺技炸裂。強敵アルマジロイマジンはあえなく爆発四散するのだった

尚、ベタな熱血友情パワーで視聴者を感動させた主人公組に対し
土産屋で変テコな駅長グッズを買いまくってたデネブが今週の癒し系でした





ラスト。仲直りと新たなる団結を祝い、皆でパーティーを始めるデンライナーのメンバー達
だがその頃、冬の寒空の下の
我等の放送禁止顔がゲラゲラと声を上げて笑っていました
今まで見たこともないほどヤバイ顔で、小さい子供はマジトラウマになるぞこれ
「あぁそうか・・・やっぱりそうだったんだ・・・やられたよ桜井侑斗
最初にこの時間に来た時から一つだけ抜け落ちてるものがある
野上良太郎、お前の記憶だ!」

やはり抜け落ちていた良太郎の記憶!
桜井失踪の日、一体何が起こっていたのか?分岐点の鍵は良太郎が握っているのか?続きが気になる次週へ続く!


45話

甦る空白の一日

「良ちゃん何か買ったの?宅配便がきたわよ」
「え?いや何も買ってないけど」
「でも送り主の名前が良ちゃんよ?」

良太郎のもとへ謎の宅配便が届けられた。差出人は自分本人、筆跡も間違いないが、良太郎にはまったく記憶がない
中に入っていたものは・・・愛理と桜井が持っている物と同じ、
あの懐中時計であった
「同じ懐中時計だけど・・・あの言葉(過去が希望をくれる)は刻まれてない
まったく同じものを過去の世界に居る桜井さんも持ってる・・・これは3つ目だ」

真相を解明するべく、以前愛理と桜井侑斗へのプレゼントの懐中時計を買った店で聞いてみることにした良太郎
店主曰く、確かに良太郎が買ったものだという
愛理と桜井侑斗のプレゼントを買ったあとに一人でやってきて、8月に届くようにとなにやらうれしそうに予約していたそうな
その予約を店主が忘れており、クリスマス間近の年の瀬になってようやく届けられたという経緯らしいが、やはり良太郎には覚えがない
「おかしいよ・・・これじゃオーナーの言ってた通りだ
僕の記憶が、すごく短い期間だけ抜け落ちてる」

桜井侑斗失踪に関する事実は良太郎の記憶のみ。その記憶があやふやならば、失踪の真相は大きく変わってくるということになる

「変なお客だったなぁ。まぁ問題なく買い取ってくれてよかった。在庫は一個でも減らさないとな」
良太郎が店から出たあと、無事に在庫を捌いたことに安堵する時計屋の店主にイマジンの光の球が入り込む
今回のイマジンは雪ダルマイマジン
スノーマンイマジン。なんだか妙に紳士的な喋り方をするヤツです
「こんにちは。貴方の望みをなんなりと」




「ハナさん、チケットなしでデンライナーを好きな日時に動かすことはできないの?」
「出来なくはないと思うけど・・・オーナーが許してくれないでしょうね」

真相を確かめるには実際に見てみるのが一番手っ取り早い。しかしデンライナーを走らせるには日付のチケットが必要になる
オーナーの説得は無理だろうと判断した良太郎は、侑斗に頭を下げてゼロライナーを出してもらえないか頼み込んだ
「駄目だ。ゼロライナーも好きな時間に行けるようにはなっていない
大体、記憶が抜け落ちてるってなんだよ?単なる思い違いじゃないのか?」

良太郎の話をロクに聞きもせず、速攻でダメを出す侑斗。
お前はケンシロウか
更には記憶が抜け落ちているのも思い違いだと否定するが、それは流石に怪しすぎて逆に突っ込まれてしまう
「・・・何か隠してる。キミと桜井さんがやっていることに関係がある?
記憶が無くなってるのだって、もしかしたらゼロノスカードみたいな力が・・・」
「な、なんでもこっちのせいにするな!とにかく駄目なものは駄目だ!」
モロ何かを隠してます。良太郎に詰め寄られて侑斗も珍しく動揺
果たして失踪の日、実際に何が起こっていたのか?何故桜井侑斗はそれを良太郎に隠そうとするのだろうか?
更なる追求をかまそうとする良太郎だったが、ここでモモタロスからイマジン発見の報告が入る





「ホ〜ホッホッホ!メリークリスマース!
さぁ貴方の望み通り、在庫を一つ残らず処分しましたよ」
「た、タダで配ってもらっちゃ困るよ!」
「それは失礼しました。そこまでは望みに入っておりませんでしたので」
店主の「店の在庫を全て捌きたい」という願いを聞き、道行く人々にタダで配って歩くスノーマンイマジン
話が違うよ!と店主は泣いてすがりつきますが、ここでスノーマンイマジンが本性を現します
「うるせえ!そんなの俺が知った事か!」
まさに外道!(画太郎ぽく)
丁寧口調は作りモノだったようです。店主を絶望の淵へと追いやったスノーマンイマジンは契約達成、過去へとジャンプ
イマジンを追おうと店主にチケットをかざした良太郎は、そこに浮かび上がった日付を見て驚愕する

なんという運命か。良太郎が行こうとしていた桜井侑斗が失踪した当日である
「行くな野上!俺が行く!お前が知る必要はない!」
「やっぱり何か隠してるんだね・・・そこに真実があるなら僕は知りたい
例えどんな事でも!」

良太郎は侑斗の制止を振り切り、デンライナーで過去へと向かう。あの日の真実を知るために

2007/1/10
「さてこの時間の野上良太郎はどこでしたっけ・・・・む?キミには用は無いんですがね」
「僕も同じだよ。用があるのはキミじゃない」
「んだとコラァ!」
スノーマンイマジン、良太郎ともに目的は「この時間の良太郎」。用がないって言われてキレるスノーマン面白すぎる
先を急ぐ良太郎はライナーフォームに変身すると、4人の力を合わせてこれを難なく粉砕。いよいよ真相へと迫ります





「来てしまったか野上・・・」
「侑斗!」

桜井が消えた湖へと駆けつける良太朗。しんと静まり返る湖畔で彼を待っていたのは、猛反対した侑斗だった
2人が見守る中、湖畔に爆音が響き渡り戦闘が始まる。カイ手下のレオソルジャー数体と戦っているのは・・・・
ゼロノス!侑斗がここにいるのに?
何が起こっているのか理解できない良太郎の目の前で、レオソルジャーの連携によって倒されてしまうゼロノス
変身が解除され、中から現れた男はまさしく・・・この日失踪したハズの
”桜井侑斗”本人であった
桜井は最初から過去の自分に「ゼロノス」の役目託したワケでなく、元は自分自身で変身して戦っていたのか?
衝撃の展開に愕然とする良太郎。だが本当に彼が驚くのはこれからだった
「ヒャハハやったぞ!あとは・・・うおおおおおおおおおおおお!」
カイの絶叫とともに、大きく裂ける空。その穴から大きなエネルギー波が放出され、あたり一面すべてが破壊されていく
間一髪でゼロライナーに守られた良太郎が、破壊されていく世界で最後に見たものは・・・
良太郎の持つこの日の記憶と同じ。湖に足まで入り、ゆっくりとこちらを振り向く愛理の姿だった

「未来はきっと・・・」

ボッゴアアアアアアアアア!!!
最後に良太郎が聞き取った姉の言葉。直後、その優しい笑顔を残して愛理は衝撃波に飲み込まれてしまう。なんてこったい
ゴオオオオオオオオオオオオオオ・・・・・・
数分後。全てが吹き飛び、あとに残ったのは獏とした大地が地平線まで続く荒涼とした世界と、狂ったように笑い続けるカイの姿
「アッハハハハ!やったぞ!これってアレだよなァ!?
過去を手に入れた!俺の世界だ!
これで未来も繋がるぞォ!アハハハハハハ!!」

狂喜するカイは「過去を手に入れた」と高らかに宣言。あまりの出来事に良太郎と侑斗は言葉もなく、ただ見つめるしかなかった

本当に時間はカイの手に落ちてしまったのか?真の「分岐点の鍵」は?愛理が最後に呟いた言葉の意味とは?
衝撃の展開を見せる仮面ライダー電王終盤!コイツは目が離せない!


46話

今明かされる愛と理

「そんな・・・あんな事が起こっていたなんて・・・」
「ねえ!あれ嘘だよね!?お姉ちゃん死んでないよね!?
「現在がなんともないからな。世界ごと再生されたんだろう
過去の影響を受けない特異点が先の時間に存在していれば、その記憶を元に世界は再生される」

桜井失踪の現場で良太郎と侑が見たものは、ゼロノスとして戦う桜井が倒され、カイの手によって崩壊する世界だった
そしてその大破壊に飲み込まれる愛理の姿・・・だが言うまでもなく、
現代において愛理は健在である
過去の影響を受けない特異点の特性により、崩壊した世界が再生したらしい。つまり今ある現在は良太郎の記憶のおかげということか
「でも戻らない可能性もあったと思う。私の時間みたいに・・・」
「何事も”絶対”はないってことか・・・」
「危機一髪だったっちゅうコトやな」

「その理論だとハナの世界が消えたのおかしくね?」と突っ込もうと思った瞬間、すかさず入るフォローの解説
特異点の記憶が残っていれば必ず時間は元通りになるというワケでもないらしく、良太郎の場合は運が良かったようです
なんだかややこしくてワケわかんねえなオイ。小さい子供は理解できんだろコレ

「侑斗・・・野上にはもう知ってる事全部話したほうがいいんじゃないか?」
「考えてる。なんだか複雑になってきたしな。あんな事があったなんて聞いてなかったぞ
なぁ、未来の俺って嫌なヤツじゃないか?」

デンライナーから一旦離れ、二人きりになった侑斗はデネブと相談する。あの世界崩壊の件については侑斗も知らなかったらしい
未来の自分に対しての不信感を露にする侑斗に、デネブは初めて桜井と契約したときの話を持ち出した
「桜井は・・・愛理さんの事も、野上の事も、この時間も、未来の事も全部大切にしてたよ
たった一人で必死に戦ってた。だから俺はカイを裏切って桜井と契約したんだ

まさか願いが過去の自分を戦わせる事だなんて思わなかったけど。あの時は桜井を助けたくて
侑斗・・・こんな戦いに巻き込んでしまって本当にゴメン」

他のイマジンと同じように元・カイ配下だったデネブは、必死に戦う桜井に心を打たれて裏切ったそうな。カッケーぜ!
結果として何も知らない少年だった侑斗を巻き込んでしまった、とデネブは頭を下げるが、侑斗はそんな相棒にこう答える
「そう思ってんならずっと一緒に戦え。消えたら承知しねえからな」
なんという破壊力抜群のツンデレ。腐女子濡れ濡れです
未来の自分の覚悟と相棒との絆を再確認した侑斗は、これから激化するであろう戦いに新たな決意で臨むのだった





「良太郎の送った懐中時計、やっぱり愛理さんへのプレゼントだったんじゃないの?」
「うん・・・でも8月っていうのが解らない。結婚式は僕の卒業を待ってたから
4月か5月のハズ・・・」
「あれ?でも桜井さんが失踪したのは”結婚式の一ヶ月前”って言ってなかった?
だったら結婚式は2月じゃない?」
「あ・・・!?」
桜井が失踪したのは1月。「結婚式の一ヶ月前に失踪した」という記憶が確かなら、結婚式はコハナの言うように2月のハズ
「卒業を待ってたから4月か5月」などという矛盾する言葉を発する自分に戸惑いを覚える良太郎。やはり何かがおかしい
思い悩む良太郎の前に、こちらも同じく答えが出せないで困惑していた
放送禁止顔が現れた

「カイ!」
「おかしいんだよなぁ・・・やったと思ったのに。どうしてイマジンの未来に繋がらない?
なァ?お前過去に行きたいって顔してるよなぁ
俺もお前の抜け落ちた記憶を知りたいって気がするよ!」

良太郎が知りたいあの日の真相は、そのままカイがもっとも知りたい真相に他ならない
言うなり近づいてきて、いきなり良太郎の身体の中に腕を突っ込むカイ。ぐりぐりとまさぐって、その記憶を全て掌握します
「なるほど・・・そういうことか。消さなきゃいけないのは桜井侑斗じゃないな」
良太郎自身の忘れた記憶の中から、その真相をついに読み取ったカイ。侑斗が血相を変えて駆けつけますがもう時遅し
カイは手帳から1月10日を開き、アルビノレオイマジンを送り込みます。本当の「分岐点の鍵」を消し去るために
「野上・・・・過去の時間を逃げている俺は囮だったんだ
イマジンの目から本物の分岐点の鍵を隠す為の!だからお前にも迂闊に本当の事が言えなかった
コイツらには絶対知られるワケにはいかなかったからな」
「クククク・・・でももうバレちゃった。本物の”分岐点の鍵”は・・・」

桜井侑斗が己が命を賭けて護るべき存在。前々回ゼロノスが良太郎を庇ったことから、良太郎が鍵かと思いましたがそうではない
ならば、”本当の分岐点の鍵”に該当する人物は1人しかいません
「そう・・・野上愛理だ!」
「そ・・・んな・・・・・・・姉・・・さんが・・・!?」
本当の鍵は良太郎の姉・愛理だった。ゼロノスが良太郎を庇ったのは、彼の記憶で再生される彼女を護ったということか





2007/1/10
「邪魔をするな。野上愛理を差し出せ」
「そう言われて出すバカがいるかよ。変身」
「姉さんは絶対にやらせない・・・変身!」
愛理を狙ったアルビノレオイマジンが彼女の眼前に現れた。しかしすぐに愛理を護るようにデンライナーが到着
愛理を車内に保護し、良太郎と侑斗は変身してレオイマジンに立ち向かいますがこれがベラボーに強すぎる
2人がかりでもまったく勝機が見出せない強敵に苦戦するWライダー。だがそんな2人の前にまさかの助っ人が現れる
「さ・・・桜井さん!」
「変身」
変身!仮面ライダーゼロノス・アルタイルフォーム!
桜井侑斗まさかの助太刀キター!老獪なテクニックで突破口を開く桜井ゼロノス!
トリプルライダーの力を併せて隙を作ると、最後は電王の電車斬りでフィニッシュ。見事この強敵を撃破するのだった
「待ってください桜井さん!話を・・・!」
しかし戦いを終えると、良太郎と目線を合わせることもなく走り去ってしまう桜井ゼロノス。未だ謎の多い彼の真意やいかに

デンライナーに戻った良太郎らの前には、さっき保護した愛理が。事情をどう説明したものかと狼狽する良太郎だったが、
以外にも最初に口を開いたのは愛理の方だった
あなたはちょっと未来の良ちゃんね?そしてあなたは・・・侑斗」
「え?姉さんどうして!?」
「・・・・知っていたのか?」

驚愕の事実。かつて桜井侑斗と愛理の前にゼロライナーが現われ、そこで桜井はゼロノスとして戦う運命を背負ったのだと言う
つまり2007年1月10日時点、あの湖畔で記憶を失う前の愛理は
すべてを知っていたのである
「未来が守られればいつかあなた達にも会えると思っていたわ・・・
時間は・・・人々が少しずつ積み上げた大切な記憶だから・・・でも・・・
ゴメンなさいね・・・あなた達にはきっと・・・とても辛い思いをさせている」

辛い運命を背負わせてしまった若い恋人と、愛する弟に涙ながらに詫びる愛理。侑斗も良太郎も無言で首を横に振るだけだ
「大丈夫。仲間がいるんだ」
力強くそう答えた良太郎に、隣の車両で聞き耳を立てていたモモタロス達も思わず声を殺してむせび泣く。いいシーンです
やがて愛理は再び自分を湖畔で下ろして欲しいという。だがあの湖でこれから起こる事はあの・・・
良太郎は止めるが、愛理は「でもそれは実際にあったこと。そして必要なこと」なのだとこれを諭す
「いつか・・・未来が守られた時・・・そこにきっと。だから今は・・・
それに・・・侑斗が待ってるから」

かくして愛理は良太郎を説得し、
2007年1月10日あの湖畔へと立つ
そこで彼女はあのおぞましい大破壊によって消滅し、良太郎の記憶によって再びこの時間は再生されることになる
『未来はきっと・・・』
あの時。大破壊の最中、良太郎が聞いた姉の最後の言葉は彼女が全てを知っていたからに他ならぬものだったのだ
そんな愛理と桜井の未来を守る意思を受け止め、一層打倒イマジンの決意を固める良太郎と侑斗であった





「最悪だ・・・ホント最悪って気がするよ」
ラスト。最強の懐刀であったアルビノレオイマジンを思いがけず倒され、怒り心頭に達してブルブル震えてるカイ
普段にも増して放送禁止顔がエライことになってます
「うおおおおおおおおおおおおおおおおああ!」
絶叫とともに、数え切れないほどのイマジンのエネルギー体を、全て自らの体に取り込むカイ。無茶しよるでえ
たちまちカイを契約者として、大量のモールイマジンが出現。いよいよ総力戦というか、最後の戦いが近づいてきました
物語の真相もほぼ明かされつつある仮面ライダー電王、もうラストまで一話たりとも見逃せないぜ!
キンタロス戦線離脱らしい次回へ続く!


47話

俺の最期にお前が泣いた

【 笑 う で 】
「ねぇねぇ、クマちゃん何それ?」
「んー?今年の抱負や。新しい強さの境地やな!ほれほれリュウタも良太郎も何か書かんかい」

冒頭、デンライナーで正月気分を満喫する良太郎達。書き初めでキンタロスが書いた文字は「笑うで」でした
「うーん・・・僕は抱負っていうほど立派な目標はないかな・・・」
「難しく考えんと!良太郎がやりたいと思ってること書いたらええんや
ま、『お前の望みを言え』っちゅうやっちゃな!」

「だったら・・・今年もモモタロス達と一緒に戦いたいってのが僕の望みかな」
「今年もみんなと一緒に」それが良太郎の願い。それを聞くといつもの調子でガラガラと笑いながら、良太郎に気合を入れるキンタロス
「おうおう!そんな事なら大丈夫や!任せとき!」
「・・・・・ま、そういうコトだよね・・・」
だがしかし
良太郎の肩に置かれたその逞しい腕が、シュワシュワと音を立てながら空中に溶け出していくのをウラタロスは見逃していなかった
そして彼自身の腕もまた同じように・・・





「あの日・・・姉さんと桜井さんは湖で何をしようとしたのか・・・
っていうか・・・”何をしたのか”かな
きっと僕の抜けた記憶が関係あるんだろうけど。それさえ思い出せれば・・・」
「俺達にも言えない理由があるんだろう。まぁ、軽く踊らされてる感はあるけどな」

後日、愛理と初詣に出かけた良太郎。愛理が分岐点の鍵であるとバレてしまった以上、何時如何なる時も襲撃の危険性がある
こっそり愛理を見張る侑斗とあの大崩壊の謎を推察する良太郎だったが、その時突然周囲のビル群が崩壊を始めた
「これは・・・イマジンが過去で暴れてる?でも一体いつの時間に・・・!」
行き先がわからず右往左往する二人でしたが、そこに放送禁止顔著しいカイが登場
なんとわざわざ2人に向かって、行き先の時間が指定されたパスを投げてよこしたではありませんか
どう見ても罠です。本当にありがとうございました
「でも罠と解っていても破壊される過去を放ってはおけないよ」
「俺達を分断して彼女を狙うつもりか・・・残るなら俺だな。カードがもう残り少ない」

「侑斗・・・”過去が希望をくれる”例え僕達が踊らされてるとしても、それは本当だと思う
過去も未来も今も・・・全部守りきって・・・姉さんと桜井さんに思いっきり文句言ってやろう!」

良太郎は2つ持っていた懐中時計のうち、文字が刻まれたほうを侑斗へ託して愛理のガードを依頼。自分は過去へと飛ぶのだった





2000/6/16
「くっこんなに・・・!みんな行くよ!」
過去へ飛んだデンライナーを待ち受けていたのは、前回カイを契約者として実体化した大量のイマジン達。物凄い数です
しかも真っ向からぶつかろうとせず、のらりくらりと攻撃を仕掛けてくるイマジン軍団。やはりこれは時間稼ぎの罠だったらしい
だとすればカイの本命は現代に残してきた愛理。侑斗が残っているとはいえ、良太郎もすぐに戻らないと危ない!

「あ、貴方は?」
「何が起きてるのかワカらんと思うが・・・ここは俺に任せて逃げろ。さあ早く!」
一方現代でも、やはり大量のイマジンどもがターゲットである愛理を包囲。侑斗がこれに割って入り、彼女を逃していた
うーむアルビノレオイマジンが倒されちゃったから、もう最終回まで一品モノのイマジンは出ないのかな?もう47話だしな
しかし侑斗が決死の思いで逃したにも関わらず、愛理の前に立ちはだかる放送禁止顔。その瞳が狂喜を湛えて光る!

「野上愛理ぃ・・・・!パウッ!」
”ズドォッ!”
愛理の腹に深くめり込む一撃を叩き込むカイ。そうそう肺の空気を1t残らず搾り出せ
カイのツェペリさんスマッシュをまともに喰らってしまった愛理は、その美しい顔を苦悶に歪めるのでした
「あ・・・うぁ・・・」

再びカメラ戻って過去。4人の力を上手く使いながら必死に戦うライナーフォームだったが、やはり多勢に無勢で大苦戦
一刻も早く愛理を助けたいものの、過去のイマジンを放ったまま帰るワケにはいかないという苦しい状況
と、その時だった
「良太郎大丈夫か!ここは俺に任せて行きいや!」
苦戦する良太郎の前に現れたのは・・・
なんと実体化したキンタロスだった





「ど・・・どういうこと?なんでキンタロスが・・・」
「これがモモの字、これが亀、リュウタ、そしてこの人形が俺や。契約は果たしたで」

驚く良太郎に
モモヒキやら、金太郎人形やらを強引に手渡し、契約は完了したと言うキンタロス
「今年もモモタロスたちと一緒に戦っていきたい」という良太郎の望みを、キンタロスは契約と解釈
更にはヘンテコな人形やらモモヒキを「自分達だ」として、契約を果たしたという。このへんの無理矢理さはイマジンだな
「そんなメチャクチャな・・・!」
「いいから!ここは俺に任せて良太郎は早く戻りや!
変・身ッ!」

泣きそうな良太郎の言葉を遮り、変身ベルトを奪い取るキンタロス。なんと自ら装着して電王アックスフォームに変身します
自分がここで一人イマジンと戦い、良太郎らを現代に帰すつもりらしい。しかし・・・・

「クマちゃん・・・もう戻らないつもりだ。実体化しちゃったらデンライナーには乗れないし」
膝小僧を抱きながらリュウタが呟く。元々良太郎とパスを共有していたキンタロスは、実体化してしまったらその権利を失ってしまう
もう二度とデンライナーに乗ることはできない・・・
すなわち仲間達との今生の別れであった
「キンタ・・・どうしてこんなこと急に・・・」
「まぁ・・・仕方ないよね。ただ黙って消えるのを待つなんて、キンちゃんに出来るはずないよ」

「あ、アンタたち・・・」
「ケッ。こんなこたぁハナっから解りきってたんだよ。あのバカ熊が・・・カッコつけやがって」
困惑するコハナに、少しずつ空中に溶け出している自分の腕を見せるウラタロス。隣に立つモモタロスの腕も同じ状態だった
イマジンの侵略を食い止めるほどに自分達の存在をも希薄にしていたイマジンズ。そのタイムリミットはこれほどに迫っていたのである

「キンタロス!」
「気にするな良太郎!俺はとうの昔に消えるハズだった言うとるやろ!
お前のおかげでここまでおれたんや!命だけの事やない!
自分の時間も持てた!」

まさに最後の魅せ場。所狭しと斧を振り回し、さながら三国無双の如く大暴れするキンタアックスフォーム
後ろ髪引かれる思いでいつまでもその場を去れない良太郎に、キンタロスは自分の思いと最後の言葉を伝えます

「自分の時間?」
「カイのアホが言うとったようにな、俺らイマジンは思い出すような過去はない
だが良太郎に拾われてからの事は全部覚えとる!
俺は自分よりも・・・

その時間をッ!守りたいんやッ!」

泣けるでぇ!(号泣)
やべえキンタロスかっけすぎる。日曜の朝っぱらから涙腺直撃。平成ライダー全シリーズでも屈指の漢キャラだよなぁ
半分くらい敵をぶっ倒したところで変身を解除し、ベルトを良太郎に返すキンタ。その思いを受け止め、良太郎はデンライナーへと戻るのだった
「キンタロス!必ず!必ず迎えにくるからッッ!!」






「ほんなら本番といこか!俺の強さにお前が笑うた!
・・・・・イカンイカン。どうも締まらんなコレは」

空の彼方へと消えるデンライナーを見送り、まだわらわらと残存しているイマジンどもを再び振り向くキンタロス
初めて使った新口上がどうもしっくりせず、自嘲気味に笑いながらもう一度言い直す。これが彼の最後の口上だ
「俺の強さは・・・
やっぱ泣けるでぇ!」
イマジンの群れの中に突貫していくキンタロス。お前のカッコよさに視聴者が泣いた!
「気は優しくて力持ち」第3イマジン・キンタロス。お前こそはまさに漢の中の男だったぜ

ラスト。愛理を救う為に現代を目指してひたすら走るデンライナー
だが1人少なくなった車内は誰一人口を開くことなく、重く苦しい雰囲気だけが漂うのだった
うーん平成ライダーは毎回終盤になると、こういう絶望感と悲壮感漂う状況になるの多いよな。龍騎とかブレイドとかカブトとか
チェックメイト目前のカイ!果たしてデンライナーパーティーは逆転の一手を放てるのか?
次週へ続く!


48話

ウラ腹な別れ

「・・・参ったな。こういうの平気だと思ってたんだけど」
突然訪れてしまったキンタロスとの別れに沈むデンライナー。あれだけクールなウラでさえその精神的ショックは大きいようです
そんな時、ウラタロスは車内に潜入していた3体のモールイマジンを発見。連中は卑怯にもコクピットルームに爆弾を仕掛けていた
「見つかったか。だがもう遅い!抵抗すればボカンだ」
「なるほどそういう事。じゃあそろそろ僕もそっちに戻る頃かな」
だがしかし。現場を目撃したウラタロスは、連中と戦うどころかカイ側に寝返る申し出を。これはなかなか冒頭から意表を突く展開です
かくしてウラタロスの裏切りによってデンライナーは急停車。良太郎達はワケもわからぬまま車外へ放り出されてしまう
「ここで降りてもらうよ。悪いけど元の時間には帰らせない」
「どういうことだ亀!テメエマジか!」
「ウラ・・・アンタまさか最初から?」

「そ、最初からさ。もっと疑うべきだったよねぇ
千の偽り万の嘘・・・僕がなんでずっとこっちに居たと思う?」

「馬鹿め最初からスパイとしてこっち側にいたんだよ!」というウラのカミングアウトに驚かされる一同
怒りを露にするも、車内に爆弾を仕掛けられては手の出しようがない。ひとまずここはデンライナーから離れることに

「どういうことだアレ・・・野上愛理・・・
分岐点の鍵のハズなのに鍵じゃない。どうなってんだ
俺今最高に怒った顔してるよな・・・?してるよなァ!」

その頃。前回愛理に
ツェペリさんスマッシュを食らわしたカイだったが、どういう事か彼女からは何も得られなかった
彼女こそが分岐点の鍵ではなかったのか?カイの心が言い知れぬ空虚感と怒りに満たされた瞬間、最強最後のイマジン・デスイマジンが現れた
「もういいや・・・もういい。こんな時間・・・全部潰そう
潰せぇッ!!!」

ついにプッツンしてしまったカイはこの時間を手に入れることを放棄。イマジン軍勢総力による最終攻撃を示唆する





一方、良太郎達がウラタロスに強制的に降ろされた時間は
2007年1月9日。つまり愛理が記憶を無くす直前のあの日だった
なんという僥倖・・・いやさ、やはりウラタロスは未だ自分達の仲間で、意図してこの時間に降ろしてくれたと考えるべきか
なにはともあれこの運命の日、抜け落ちた自分の記憶知るため良太郎はミルクディッパーへと足を運びます

「なんで・・・新しい家族が増えるって姉さんも桜井さんも喜んでたのに・・・
それに僕が時間を戻すって何?全然意味わかんないよ!」

そこで良太郎は過去の自分と愛理との会話を立ち聞き。愛理が桜井の子を身ごもっていた衝撃の事実を知る
そして愛理はその子供の事を良太郎の記憶から消そうとしていたのだ。これこそが良太郎の「抜け落ちた記憶」の真相であった
なぜ自分が姉の子供の事を忘れる必要があったのか。過去の自分になりすました良太郎は、愛理本人からその理由を聞く
「良ちゃんの記憶から赤ちゃんの存在消えていれば・・・良ちゃんの記憶で時間が修復される時
赤ちゃんも存在しなくなるわ。イマジンから赤ちゃんを隠せるのよ
この子は良ちゃんと同じ・・・未来の特異点なの」

なんと愛理が身篭っている子は未来の特異点だと言う。つまりこの子こそがカイ達の抹殺せねばならない「分岐点の鍵」なのか
良太郎の記憶から赤ちゃんの存在が消えれば、彼の記憶で世界を再生するとき
赤ちゃんは再生されない
つまりイマジンの手から赤ちゃんを隠せるという、桜井と愛理の苦肉の策だったのである
でもそれって生まれてくるハズの赤ちゃんが生まれないってことだから、なんだか本末転倒なんじゃ・・・・うーん
あーでもいつかイマジン達を駆逐して未来を守れたら正常な時間に戻す、とかそういうつもりなのかな。なんだか解り難いな
「だから明日侑斗はカードを使うわ。私はあの人と赤ちゃんの事を忘れる・・・
未来を守る為に」
「姉さん・・・!」
未来の時間をイマジンから守る為、最愛の家族を忘れねばならない愛理。妻として、母としてなんと悲壮な覚悟であろうか
これで欠落していた良太郎の記憶がすべて埋まった。良太郎が送った3つ目の懐中時計は、愛理の懐妊祝いだったのである
それにしても愛理の子供が特異点って・・・もしかして
その子がハナってオチだろうか?
そうすると彼女の消えた時間とゼロライナーの関係も割と説明がつくと思うんだが・・・親父がゼロノスってことになるワケだしな





「やぁ、パスがないとデンライナーが動かせないんでね。もらいに来たよ」
「このクソ亀野郎が!どのツラ下げて俺達の前に現れやがった!」
全ての真相をしった良太郎達の前に、3体のモールイマジンを引き連れてウラタロスが登場。怒れるモモと殴りあいになる
ナオミはウラがわざわざ3人のモールイマジンを全員連れてきてることをすぐに理解。つまりデンライナーは
もぬけの空
一行はすぐさまデンライナーを奪回、仕掛けられた爆弾も既にウラが解除していた。やはり全てはウラタロスの機転だったのである
「カメ・・・このやろう!」
「ま、こういうことで」

「ウラタロス早く乗って!僕が時間を稼ぐ!」
かくして2人が喧嘩してるところにデンライナー到着。モモが飛び乗り、モールイマジン3体に囲まれたウラを助けようと走り寄る良太郎
しかしウラタロスは突然ベルトを奪い取ると、良太郎を突き放して1人で変身する。
ウラタロスお前もか!
「変身」
あぁそうそう、ウラが単体で変身できるのは、何故かこの時間に降りてからイマジンズが実体化しているからです
この謎の現象について今週は説明がなされていませんが、おそらく来週解き明かされるでしょう

ぼっがーん!!
必殺のソリッドアタックで一体をイマジンを倒すも、何故かデンライナーに走ろうとはせずベルトを良太郎に向かって放り投げるウラ
どうやら前回のキンタロスと同じく、ウラタロスもその場に残るつもりらしい
「カメちゃん早く乗ってよ!」
「何してんだ!馬鹿亀!くそ!止まれ!止まれよ!」
「ウラタロス!!」

コクピットで必死にブレーキを踏むモモタロスの絶叫も虚しく、デンライナーは止まらない。ウラタロスが自動操縦モードにでもしておいたのか
「お前達には結構感謝してるんだよね。あのままデンライナーに居たら・・・
いつものクールで格好良い僕じゃいられなかっただろうから
僕、涙って嘘泣きでしか流したこと無いし
フフフ・・・大切な時間を手に入れるっても良し悪しだね」

「ウラタロスぅううううーッ!」
黙って良太郎たちを見送るウラタロスの背中は、猛烈な勢いで空中へと溶け出している。全ては別れの際に涙を見せたくないウラの計らいだった
お前のカッコよさに視聴者が泣いた!(2週連続)
ちくしょうキンタもウラもカッコよすぎだろ。お前等男だ!(高田風に)
「さあて今夜は・・・僕に釣られてみる?」
デンライナーを見送った後、わらわらと湧き出したモールイマジンの群れの中へと突っ込んでいくウラ
クールで嘘つきな皮肉屋。
でもその内面には熱い友情を秘めた男
第2イマジンウラタロス。お前の色気は全国の特撮系腐女子に夢を与えたぜ。ありがとう
キンタロスに続いてウラタロスまで失ったデンライナー。それぞれの悲しみを乗せ、電車は現在へと向かってひた走る





「なんだアイツのパワーは・・・病院の近くでは戦えないな。アイツは俺がやる!
デネブは病院を守ってくれ!」
「おう!任せろ侑斗!」

ラスト。その現在では愛理が収容された病院に大量のイマジン達が迫っていた。すぐさまこれを迎え撃つ侑斗&デネブ
病院を狙う雑魚イマジン達はデネブに任せ、強大なパワーを振るうデスイマジンを自分が受け持つ侑斗

だがデスイマジンの圧倒的な強さの前にまったく通じず、勝機を見出せないゼロノス。死神の鎌が次第に侑斗を追い込む
「よく見たらこんな時間面白くもなんともないよな・・・
どいつもこいつも・・・
消えろ!」

そしてブチ切れてしまったカイは、この時間を消滅させるべく東京上空に巨大な空間の断裂を作り出していた
あの
湖一帯を灰燼と化した次元衝撃波を街のド真ん中にブチ込むつもりのようです。カタストロフ!
現代を襲う未曾有の危機!ゼロノスはデスイマジンを倒せるのか?良太郎はカイの暴走を止められるのか?
次回!仮面ライダー電王最終回!
リュウタ単体の魅せ場がハブられた件について(ry


最終話

クライマックスは続くよどこまでも

「終わりだゼロノス。この時間はもうすぐ消える」
「・・・!あの湖の時と同じヤツをやるつもりか!」
ゼロノスをいい加減ボコったデスイマジンは、空を指差してカイの次元衝撃波発射を宣告。そのままトドメを刺さずにどっか行っちゃいました
相変わらず平成ライダーの大物怪人は意味不明に爪が甘すぎるよな。絶望的な状況に慄然とする侑斗。だがしかし・・・
この世に悪の栄えた試しなし!到着したデンライナーから颯爽と良太郎とモモタロスが降り立つのだった
「この時間は絶対消させない。モモタロス・・・僕の願いを言うよ
僕と一緒に最後まで戦ってほしい」

「・・・お前の望み、聞いたぜ!」
初っ端からかっけえええええ!!
最終決戦を前に「望み」を伝える良太郎と、それを承諾するモモタロス。冒頭から最終回らしいたまらん演出です
2人の心重なる時、誰よりも強くなれる!
「行くぜぇ良太郎!」
「変身!」

良太郎は電王ライナーフォームに変身。誰よりも頼れる相棒とともに、数え切れないほどのイマジンの群れの中に突っ込んでいく
尚、モモタロスらが先週から何故か実体化している現象については
一切触れませんでした。まぁいいけどさ

「侑斗、これは桜井が俺に持たせたゼロノスカード最後の1枚だ
これを使えば桜井の存在は消え去り、侑斗は桜井とは違う時間を生きていける
それが桜井が侑斗に託した最後の希望だ」

一方。赤いゼロノスカードも無くなった侑斗に、デネブはずっと隠し持っていたゼロノスカードを渡して桜井の真意を告げる
良太郎、侑斗、ともに決意の最終決戦。うーんつくづく良い演出だなぁ。すげえ最終回って感じがするよ(カイっぽく)





「しつこいなァ・・・そこで見てろよ。この時間が消える瞬間を」
「絶対にさせない!うおおおおおー!!!」
「お、お前ぇええええええええ!!!」
モモタロスがイマジンの群れを引きうけ、ついにビルの屋上でカイと対峙した良太郎
恐ろしく強いデスイマジンに邪魔をされるも、カイもろとも屋上から飛び出す
玉砕ダイブを敢行します
しかしながら時遅し。落下と同時に放たれてしまう次元衝撃波。東京の街並みは一瞬にして灰燼と化して・・・・?

数分後。落下地点で待ち構えていてくれたリュウタにより、なんとか無事だった良太郎とカイが目を覚ます
瓦礫の山となった周囲を見て満足気に笑うカイだったが、すぐにその笑いは凍りつく。なんと東京の街並みは残ったまま
瓦解していたのは、2人の周りほんの一部にすぎなかったのだ。何故ならば・・・・
「そうか、お前のせいか野上。また同じのやらなきゃいけないじゃないか面倒だなァ」
「何度やっても無駄だよ。キミは知らないから
桜井さんと姉さんが護ったもの・・・
未来に特異点が残ってるって」

「未来の特異点だと?バカな、そんなものどこに・・・」
破壊されたハズの東京が消滅を免れた理由。無論良太郎のせいもあるが、何よりも「未来に特異点が存在する」からに他ならない
驚愕に歪むカイに、良太郎はその真実を明かすのだった
「姉さん達は生まれてくるその子供を忘れることで、時間の中に隠した
結果その子は誰の記憶からも消えたけど・・・だからキミも気付けなかった
いつも目の前にいた、ハナさんにね」

そう。生まれてくるハズだった愛理の子とは、やはりハナだったのである。うぉー最終回ぽくていいな
「ハ・・・なるほどそういうことか・・・」
「ええそうよ。分岐点はアンタ達の未来には繋がらないわ
繋がるのは私のいた未来!」

ハナがいる限り、最初からイマジン達が未来を掴むことはできなかったのだ。ここで分岐点の線路がガチガチと未来に繋がる場面が
ここでコハナが大人の姿に戻ったら神演出だったんですが
ハナ役・白鳥百合子さんはついに最終回まで復帰しませんでした。これは非常に残念だのう





「最高だよお前ら。ホント最高・・・俺、今すぐ殺したいって顔してるだろ?」
今までの苦労が全て無駄だったと知り、いい感じにブチ切れたカイ。標的をハナに絞りったイマジン達をけしかけます
多勢に無勢の大ピンチ・・・と思いきや、ここでデンライナーが戦場のド真ん中に到着。中から現れたのは頼もしい仲間達!
「ウラタロス!キンタロス!どうして!?」
「フフ・・・あれからすぐナオミちゃんが迎えに来てくれてさ」
「まったくナオミはやる時はやる女やで」
「えへへ。オーナーも居ないし勝手にやっちゃいました!」

感動的に消滅したと思っていたキンタとウラが電撃復活!リュウタ、モモと一緒に4タロス揃い踏みです。いけえー
「行くぞデネブ。変身!」
「おおう!」
「「最初に言っておく!俺
達はかーなーり強い!」」

桜井の残した最後のカードを使い、久々に緑のゼロノスに変身する侑斗。いつもの名乗りも最終回らしくデネブと2人で決め!
続々と集結する仲間達。これで全員勢揃いかと思ったら甘い!なんと更に更にまさかの・・・・・
「降臨!満を持して。姫、久しぶり。小さくなった姿もまた麗しい」
「嘘?ジークぅ!?アンタなんで・・・」

「ウフフ。たまたま見つけたんで一緒に連れてきちゃいました」
たまたま居たから連れてきたというムチャな理由でジーク参戦!まさに最終回サプライズ!

ガンフォーム、アックスフォーム、ロッドフォームと次々に形態を変えて敵を打ち倒す電王。ゼロノスも最後のベガフォームへ
「最後に言っておく!
侑斗をよろしく!」
「なに言ってんだバカ!」

最後まで「侑斗をよろしく!」のデネブがいい味出しすぎ。この盛り上がる場面でもギャグを忘れない演出最高すぎる
「いくぞお前ら!これが最後のクライマックスだぜ!
俺の必殺技ァ!ファイナルバージョン!」

最後はソードフォーム必殺のエクストリームフラッシュ!
飛び舞う剣先がウラ、キンタ、リュウタ、ジーク、そしてゼロノスからそれぞれパワーを集め、全員の力を一つにする!
ズシュドシュバシュ!バスバス!ズババァッ!
ぼっがぁあああああーん!!

最後は皆の力を集めた剣先でモモタロスが
10回ぐれーデスイマジンをなます斬り。この強敵を撃破するのでした
ラスボスを倒す方法も最終回らしくて素晴らしい。平成ライダーはどうも最後の演出に欠ける所が恒例となってましたが、
電王はその嫌な慣習を払拭する最高の盛り上がりを見せてくれました。これは手放しで褒めざるを得ないな





「終った・・・くそぉ・・・だがお前等も消える。イマジンはみんな消える!」
デスイマジン消滅とともに、カイの姿もまた空中に溶け出して消滅してしまいました。自分の未来を手に入れられなかったからか
数え切れないほどのイマジン軍団も完全に消滅。ついに良太郎達はカイの侵略から時間を守ることに成功したのだ。しかし・・・
「・・・・デネブ!デネブゥーッ!」
変身が解けるや否やゼロライナーに飛び込んで、デネブの姿を探す侑斗。だがそこにデネブの姿はなく
いつも通り用意されたデネブの作った料理と「侑斗、椎茸も食べて」という書き置きを見た瞬間、侑斗は声を上げて号泣した
 「モモタロス!みんな!・・・そんな・・・まだ話したい事が沢山あったのに・・・
さよならも言えなかった・・・!」

そう、カイの言葉通り「イマジン達は全て」この時間から消え去ったのである
力なくその場に崩れ落ちる良太郎。かける言葉も見つからず、ただ傍についていてやる事しかできないハナ
なんて悲しい最終回でしょうか・・・・
って、あれぇー!?

「ヤッベえな・・・出ていくタイミング逃しちまった」
「ほらあ先輩!だから早く出て行ったほうがいいって言ったのに!」
「うぬう。なぜ良太郎は私の名を真っ先に呼ばぬのだ!?」

「おい待てコラ!お前が最初に出て行くな!」

「じゃあ僕が行くー!」

悲しみの沈む良太郎を遠巻きに眺め、なかなか出て行くタイミングを掴めないでいるのは
どういうワケか消えていないイマジンズの面々
ここで宿敵・駅長とのチャーハン崩し対決に勝利したオーナーにカメラが移動。イマジンズが消えなかった理由を語ります
「記憶こそが時間。それこそが人を支える。もう誰の記憶に頼ることなくとも・・・
供に過ごした彼等の時間と記憶が、彼等の存在を繋ぎ留めたのです」

人の記憶に依存しなければ存在できないイマジン。しかし彼等は、仲間達と供に過ごした記憶によって自らの存在を確立したのだった
「みんな・・・そこで何してんの?」
「よ、よう良太郎!」
「あは・・・みんなぁー!!!」

姿を隠していた5人を見つけ歓喜のダイブを敢行する良太郎。これを受け止め、ワッショイワッショイと胴上げする5人。良かった良かった

「侑斗、椎茸ちゃんと食べた?」
「デネ・・・ブ・・・・おまえ・・・」
号泣しながら椎茸まぜご飯を頬張っていた侑斗の前に、いつもと変わらぬオカンぶりで現れるデネブ
茶碗と箸を放り投げてデネブに抱きつく侑斗
「お前・・・椎茸入れんなっつったろー!うわあああー!うわあああん!」
「侑斗・・・ただいま。ただい・・・うっうっ・・・・うおおーん!うおおーん!!!!」

抱き合ってわんわん泣く二人に俺も思わず貰い泣き。なんて良いシーンだろう。やっぱ侑斗とデネブは最高だぜ
そして・・・・

「守れたのね・・・私達の未来・・・」
病室で愛理の手を握り、優しく微笑むのは夫・桜井侑斗。結局最終回まで目深に被った帽子は取らず、素顔は謎の人物でした
侑斗が最後のカードを使ったことで桜井の存在は消滅。最愛の人は愛理の目の前で消えてしまう。しかし・・・・
「わかってるわ・・・いつかきっと未来で・・・」
消えていく夫に未来での再会を誓う愛理。この強い絆と未来に存在する2人の娘がいる限り、きっと運命は再び2人を巡り合せるだろう





「お返しします。今までありがとうございました」
「確かに」

ラストシーン。電王としての役目を終えた良太郎はオーナーにパスを返却。デンライナーから降りることになった
ウラ、キン、リュウタ、ジークと別れの挨拶を交わすも、モモタロスだけはそっぽを向いて最後まで口を開かなかった
いつものように自転車をこぐ良太郎。ミルクディッパーではしゃぐ尾崎と三浦。全ては以前と同じに戻って・・・・・と
ここでBGM
「Climax Jump」キター!良太郎の自転車の横をゼロライナーが駆け抜けていく
「野上ぃー!野上ありがとう!さようなら!さようならーっ!!」
「・・・」

ブンブンと両手を振って良太郎に別れを告げるデネブ。何も語らず、ただ穏やかな笑顔を良太郎への手向けにする侑斗
良太郎が見送る中ゼロライナーが虚空へと消えると、今度はその後ろからデンライナーが
「良太郎ー!」
「うむ、実に愉快であった」
「フフ・・・じゃあね」
「俺の強さにお前が泣いた!」
「楽しかったよね!答は聞いてない!」

ハナ、オーナー、ナオミ、ウラ、キン、リュウタ、ジーク・・・車窓から一斉に手を振って別れを告げる仲間達。応える良太郎
そして。最後までそっぽを向いていたモモタロスもついに堪えきれず窓に走り寄ると、肩が外れるほど思い切り手を振るのだった
「また会おうぜぇー!!」
「うん!いつかきっと!」

未来での再会を誓う相棒2人。大空の彼方へと消えていくデンライナーを、良太郎はいつまでもいつまでも笑顔で見送っていた

仮面ライダー電王・終劇!
いい最終回だった!平成ライダーの最終回ではクウガの次くらいにまとまってたんじゃないでしょうか
龍騎はともかく、散りばめすぎた伏線の回収でグダグダになった感漂うアギトやカブト、主人公が悲しすぎる道を選択するブレイド
主人公・巧の死を感じさせる終わりだった555(これは視聴者の解釈次第だろうが)
どうしようもなかった響鬼
近年のライダー最終回と比較すれば、圧倒的に批判ポイントの少ない素晴らしい最終回だったと思います
1年間楽しい時間をありがとう電王スタッフ!来週からキバに期待だ!


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