第二十一話

進・路・誤・導

「如月・・・火災報知機が壊されてたのはお前の仕業だな?職員室に来い。そして俺の話し相手になれ」
「は?知らないッスよ!それに話し相手って・・・なんで俺が」
「俺は寂しいんだよォーッ!
園田先生いつまで休んでるんですかァ〜!?」
冒頭。園田先生がいつまで経っても復職しないことを小池一夫風のテンション絶叫して嘆く大杉先生
そこに一人の若い女性を連れたニコニコ笑顔の校長がやってくると、悲しむ大杉先生を更に絶望のどん底に突き落とします
「園田先生は辞職しました。やはり体調が思わしくないということで復職は無理だと」
「俺の人生オワタ・・・まだ始まってもないのにオワタ」

「こちらは2−Bの新しい担任、宇津木遙先生です」
「ハァ・・・・辞めたい・・・・・あっイエ!宇津木です。よろしく」
ガックリと沈み込む大杉先生に紹介されたのは、2−Bの後任だという若い女性教師・宇津木遙。ハリケンブルーを演じた長澤奈央です
しかしどうしたことかこの宇津木先生。
周囲の人間に聞こえるほどの声で「辞めたい」などぬかし、ダウナーな雰囲気を隠そうともしません
芥川賞受賞会見の田中慎也さんくらいあからさまな不機嫌アピール
更に傷心の大杉先生が泣きながら声をかけると、反射的に身構え目にも留まらぬハイキックを寸止めで繰り出します。なんという謎多き女
「あっスイマセン。急に後ろから変な声を出されたものですから」

「スッゲエな先生、今のキック!なんかやってんのか!?」
「キミには関係ない」

その蹴りの見事さに弦太朗は目をキラキラさせて宇津木先生に話しかけるが、当の本人はウザそうな表情を浮かべにべもない返事
どう見ても教師適性のある女性には見えません。それは後日の進路指導でも明らかに・・・

「夢は宇宙飛行士なんです!だから大学では航空宇宙工学を勉強しなきゃならないんですが
でもこの際、一気にアメリカに留学するってのもアリだと思うんですよね!」

「あらそう、いいわね。じゃあどっちにするか自分で決めてね
はい次、歌星君。成績は優秀だけど出席日数が足りないのね」
「・・・留年も覚悟してます。自分にはこの学校でやらなきゃいけない事が(ry」
「自分で解ってるならいいわ。はい次如月君」
「おいちょっと待てよ先生!それで終わりじゃ簡単すぎんだろ!生徒一生の問題だぞ?」
「私の一生じゃないもの」

右から左へ聞き流すだけの進路指導にキレる弦太朗と、「お前らの人生なんてどうなっても知ったことか」と冷淡に言う宇津木先生
このやる気のなさは先日呟いた「教師辞めたい」というボヤキに関係しているのか。それを聞かれて「君達には関係ない」と返す先生だったが・・・
「いいや関係はある!ダチだからだ!俺は天ノ川高校全員と友達になる男!先生だって例外じゃねえ!」
先生もダチなのかよ!じゃあまずは大杉先生と友達になってやれよ!
しつこく食い下がる弦太朗がよほどウザかったのか、ブチ切れた宇津木先生は再び寸止めのハイキックを放つと吐き捨てるように呟くのだった

「やめるつもりよ教師なんか。これでいいでしょ?」





その頃。巷ではボクサーや空手家など、練習中の格闘家ばかりを腕試しで狙う
丹波文七のようなペガサスゾディアーツが出現
>ドラゴンの次はまさかのペガサス、次は白鳥かアンドロメダってところですかね
「君は何者だ?そのスイッチはどこで手に入れた?」
「フン・・・同類か。知りたけりゃ腕ずくでくるんだな」
「生意気な!」

そんなペガサスと対峙しているのはなんとマスターリブラ。どうもペガサスは彼が見込んだ弟子ではない、イレギュラー的存在の様子
ワケのわからん輩に好き勝手に動かれては邪魔になるので狩りにきたようですが、二人の戦闘中に仮面ライダー部の面々が到着
メテオが乱入するとリブラは退散。更に増援で現れたフォーゼは新スイッチの
No33・クローの猛攻でペガサスを圧倒する
「なんだ貴様らは?正義の味方気取りか?」
「おおよ馬面野郎!学園の正義と平和を守る仮面ライダー部だ!な?」
「おい、俺まで一緒にするな」

「お前達は敵だ」と宣言したメテオですが、前回の共闘ですっかり打ち解けた感のある二人。今回も軽い会話を交わしながら共闘してます
ただ「メテオが登場する時は必ず流星がいない」とい
ウルトラマンとハヤタ隊員現象があまりにも多い流星
今はまだ部員達がボンクラなので彼の正体を怪しむ者はいませんが、今後はここらへんに焦点を当てて展開するエピソードもありそうです
と、ここで追い込まれたペガサスが放った攻撃にフォーゼの動きが止まる。それは
見事な右の上段回し蹴り
逃げ去ったペガサスを追うことも忘れ、弦太朗はその正体に対する嫌な予感を拭えぬのだった

「申し訳ありません。実は先日、フォーゼめに邪魔をされた際ゾディアーツスイッチを紛失いたしまして」
「紛失した?ならばあのペガサスは君が選んだ生徒ではないということかね?
君の天秤が狂うとは珍しいね・・・・フォーゼとメテオに狂わされたかな?」

「どうかご心配なく。あのペガサスも私が指導してみせます」
「頼むよ。君までダークネビュラには送りたくない」
>ダディが本格的にヘタれ始めたぞーwww!だめじゃないですか校長〜!
現場でのミスは起きた時に即時報告しないとー!?
>校長がうっかりさんすぎる……なんというダディっぷり

ペガサスは速水校長のうっかりミスで失くしてしまったスイッチを、第三者が拾った事で爆誕した存在だった
これまで「優秀な人間」というイメージが先行していた校長も
だんだん橘さんらしさが出てきました
ニコニコ笑顔で語りながらも、最後は脅迫まがいのハッパをかける理事長が怖い。いよいよもって校長も後がなくなってきました

逃げたペガサスでしたが、スイッチャー探しの手がかりとなる落し物を残していきました。それは無地の扇子
正体が学園の生徒なら、扇子など持ち歩いてる人間はかなり限定される。流星はJKと一緒に落語研究会を当たってみることに
そして弦太朗は嫌な予感が真実かどうかを確かめるべく、宇津木先生が通っているというキックボクシングのジムを訪問
そこには学校の仏頂面とは打って変わった、生き生きとした顔の宇津木先生が
しかしその笑顔も、弦太朗達に気付いた途端に曇っていつもの仏頂面に戻ってしまう

「よっ!先生、もっかいあのキック見せてくんねえかな?」
「そんな要件のために私の後をつけ回したの?ふざけないで
ここが私の本当の場所なの。あなた達に勝手に土足で踏み入れたくない・・・・・
先生なんて呼ぶな。キックで食べられるならとっくにそうしてるわ」

好きなキックボクシングでは食えないので、仕方なくやりたくもない教師をやっているという事実を打ち明ける宇津木先生
半ギレ状態で放った右のハイキックは、やはり弦太朗が思った通り・・・
一方、落語研究会の鬼島部長の証言で、あの扇子が彼が
宇津木先生に没収されたということがわかった
ハイキックの次は扇子。ペガサス=宇津木遙と断定するには十分な証拠が2つ揃いましたが、果たして・・・?





「お前はどれくらい強い?」
「ううっ・・・美羽がああいう顔する時はいつも無茶な事を言い出す時なんだよな・・・
危険な役目だけど美羽の頼みじゃ仕方ない・・・トホホ・・・って
ホントに出た!
フフン俺は強いぞ・・・逃げ足も速いけどな!」

一方。大文字さんはペガサスをおびき出す囮となる為、フードを目深にかぶって人気のない路地裏でシャドーボクシングを
未だ美羽に対しては未練タラタラで愛しているようで、彼女の頼みは断れない立場なところがいい味出してます
狙い通りにペガサスが釣れると
逃げるんだよォスモーキー!とアメフト部の脚力で猛ダッシュ
逃げ果せた公園で、それぞれのチームに分かれていた部員達が合流。フォーゼとメテオも変身して戦闘に入ります
変身カウントダウンの最中に水をゴクゴク飲む大文字さん萌え

最近はパワーダイザーのパイロットとしての頼れる一面ばかり目立ってましたが、やはりこの人は二枚目半の役がよく似合うな

>大文字さんが久々にネタ面で大活躍。これなら大人の事情でパワーダイザーが出れなくなっても安心ですねww
>久々に『逃げのキング』が見れてなんかほっこりしてしまったでござる
>戦うと見せかけて逃げて、仲間と合流したところでのんきに水を飲んでるキングに笑いましたw
できれば部活仕込みのタックルを見たかったですが、ポジションがQBなので、
とっくみあいは専門外で、パスをつぶそうとする敵をかわす方が専門ですか

「教えてくれ。アンタ・・・遥先生なのか?」
「知りたければ腕ずくでこい」
問いかけには答えず問答無用で襲いかかってくるペガサス。しかし威勢がいいのは台詞だけで、マグネットステイツにボコられると速攻トンズラ
メタオがメテオスターでこれを追走すると、フォーゼは新スイッチの
No34・ボードとウインチの併用でこれに牽引してもらいます
「おい!メテオスターに傷がつくだろうが!」
「んな細かいこと言わずに引っ張ってくれよ!いっくぜぇ〜!」
何気ないやり取りも、随分柔らかくなった感が伺えるメテオ萌え。道中ヴァルゴが生み出したダスタード達が群れで襲いかかってきますが
エウレカセブンばりのボードアクションでこれを縦横無尽に切り裂くフォーゼ。カットバックドロップターン!

>ボードスイッチかっこいい。なんか脚部ユニットと板との接続がしっくり来てて凄い好感触w
アクションも劇場版と見まごう大迫力でしたね。ぶっちゃけマグネットステイツより映像作りにリキ入ってんじゃないかってくらい

このボードアクションは今回のメインの魅せ場と言ってもいいシーンで、
スローモーション演出を織り交ぜながら数分間に渡ってその華麗なライディングを視聴者に披露。でも今後の出番はほぼ無いんだろうな・・・
というワケでダスタード共をあっという間に全滅させ、ペガサスに追いついて背後からぼてくり回すフォーゼ。もはや勝負アリですが、その時!
「やめてよ、先生を殴る気?」
「!やっぱり・・・宇津木先生なのか?ウボァー!」
ペガサスの「私は宇津木遥よ」発言に思わず攻撃の手を止める。フォーゼ。その隙を逃さず放たれた例の必殺ハイキックをモロに浴びてしまう
ペガサスのスイッチャーは本当に宇津木遥なのか?この引きはどう考えてもミスリードでしょう
>ここまであからさまなのに正体は見せなかったのでミスリードを誘われているっぽい
けどスイッチは拾った、力試し以外の悪事はしていないで先生がペガサスでもおかしくもなさそうだし…俺ははんぺらの逆に賭けるぜ!
>ペガサスゾディアーツのキックは防御できたけど先生キックは反応しきれなかったんだよな、先生はブラフなんかなぁ
>先生でないとしたらゾディアーツはあの落研部長でしょうね
あの扇子はとっくに返されたのを見せられたので。嘘をついたのではないかと。驚いた顔は「やべえ!」って意味でしょう

最後の朋友予想が本命かと。ハイキックに関しては、おそらく落語研の部長もあのジム生なんじゃないでしょうかね
果たして予想の真相や如何に?次週へ続く!


第二十二話

馬・脚・一・蹴

「遥先生、今ならまだ間に合う!スイッチを捨てろ!」
「大きなお世話だ。好きにやらせてもらウボァー!」
不意打ちのハイキックでフォーゼを吹き飛ばすと、弦太朗の説得を無視して立ち去ろうとするペガサスゾディアーツ
だがその脇腹に叩きこまれる強烈な寸勁!逃がすものかと素早く追いすがったメテオの一撃だった

>メテオがちょくちょくアクションに挟む寸勁がイカス
押し当てた拳をぐりっとねじ込んで背面まで衝撃がッッパァァァンッ!!と突き抜けるのが実に爽快!

波打った波動がズシンと伝わるエフェクトがカッコイイ。無空波はかわせないよ
深手を負ったペガサスだったが、先週から引き続きヴァルゴがこの逃走を補佐。まんまとメテオの追撃から逃げ果すことに成功する
このヴァルゴの行動にブリブリ怒ったのは速水校長。自分が選んだワケでもない野良ゾディアーツをどうして庇うのかと糾弾するが・・・
「我望様のご意思だ。ゾディアーツを生み出すのはスイッチであって君じゃない
意図せざるものが新しい誕生を導くこともあるだろう」

「なにも校長が選んだ逸材じゃなくても覚醒すればいいじゃない」と、拾ったスイッチから生まれたゾディアーツに寛大な我望理事長
校長がここまで結果を出してないだけに、ごく自然な思考とも言えますが
それを告げられた速水校長は屈辱にまみれながらリブラスイッチを強く握り締めるのだった。これで覚醒されたら立場ないよねこの人

「今度は俺が先生を進路指導する番だ」
ペガサスの正体が宇津木先生だと確信した弦太朗は、彼女を説得することを決意
「俺が進路指導してやる!」などとエロ同人にありそうな台詞を吐いて学校へ
しかしその宇津木先生は学校を休んでおり、代わりに例の扇子の持ち主だった落語研究会の部長・鬼島から興味深い話を聞く
「宇津木先生ね、あの人何かを誤魔化す時はこう、左手で右の頬を撫でるから」
「へぇそうなんだ。よく見てんな」
「観察と模倣は芸の基本!
落語はすげえよ。この舌先だけで世界を作っちまう」

登場するなり今回の話のカラクリが丸わかりの台詞を吐く鬼島部長。落研だけあって見事な出落ちです
落語に関してはかなりの誇りを持っているらしく日々精進の努力家。今日もこれから朝の稽古時間だと言うのだが・・・・
「今から朝の稽古?もう授業が始まってしまうぞ?」
「え?まだ1時間も余裕が・・・・おっととコイツはいけねえや。どうも腕時計が止まってたみたいだ」
賢吾の指摘で自分の腕時計が止まっていたことに気付いた鬼島は、ばつが悪そうに頭を掻きながら教室へと向かうのだった





「何度言ったらわかるの?もう私につきまとわないで」
「何度でもつきまとうぜ。先生がスイッチを手放すまではな」
「スイッチ・・・・?いったい何のことかしら」
先生の進路指導に燃えるエロ弦太朗は再びジムを訪問。ゾディアーツスイッチを渡せと単刀直入に切り出す
なんのことやらサッパリだとシラを切る宇津木先生ですが、その左手は豪快に右頬を撫でまくっていた。やっぱりと確信する弦太朗

「ゾディアーツ?なにそれマーシャルアーツの一種?」
「逃げんなよ先生・・・先生の本気を俺に見せてみろよ」
「ならリングに上がりなさい。教えてあげるわ私の本気」

宇津木先生のなかなか上手いボケ。しかし弦太朗はそんな笑うトコでもクスリともせず熱血説得を続行
なんでそうなるという視聴者のツッコミを豪快に無視して
先生とのスパーリングの流れに。青春ドラマすぎだろ
「どう?これが私の本気よ」
「グッ・・・だったらなんで先生辞めんだよ」
「先生って呼ぶな!私だって・・・迷ってんのよ!」
終始手も足も出ずにボコボコにされた挙句、最後は必殺のハイキックをまともに受けて失神KOされてしまう弦太朗
だが最後に彼女の本音を聞くことができた。
「先生を辞めるかどうか迷っている」と
バケツの水を浴びて意識を取り戻した弦太朗。放送開始以来初めてとなる、前髪を降ろした髪型が正統派イケメンでかっこいいぞ
>リーゼントを下ろした弦太郎がイケメンすぎて吹いた

「迷ってるなら学校に来いよ先生。明日進路指導だぜ、俺待ってるからさ」
コテンパンにされても尚爽やかに笑いかけながら「明日の進路指導待ってるぜ」と先生へのラブコールを止めない弦太朗
大したエロ少年です。そんなに二人っきりの進路指導したいのか!
しかしその弦太朗の愚直で真摯な態度と熱い言葉に、宇津木先生の心境にも少なからず変化があったようで・・・・

「いったい何の呼び出しだ?乙女座のホロスコープス」
「フフフ・・・君の正体が知りたくてなメテオ」
一方その頃。なぜか単身ヴァルゴに呼び出されたメテオは、河原で1対1の戦いを繰り広げていた
激しい攻防の末、一瞬の隙を突いたメテオのリミットブレクが炸裂!しかしヴァルゴの肉体はそのリミットブレイクを受けても屁の河童
「何!?堪えただと!」
「なかなかやるな・・・だが今の君で私はおろか彼を倒すことも無理だろうね。あのペガサスを」

『ッ!』
「この程度では私どころかペガサスにも勝てまい」とつぶやき姿を消すヴァルゴ。その言葉を聞いた途端に流星の顔色が変わる
それは決して自分の力量を侮辱されたことによる怒りではなく、彼女の言葉から何かの違和感を感じ取った「気付き」によるものだった

「なんなのそのふざけた格好。あなた一直線は一直線でもバカの一直線ね」

「先生がスイッチを捨てられないなら俺が打ち砕く!さあスイッチを出せ!出すんだ!」

翌日。「弦太朗の進路指導」を受けるために教室に入ってきた宇津木先生。そこにウンコ座りしていたのは変身済みのフォーゼです
何も見なかったことにしてスーッと戸を閉める宇津木先生ナイスリアクション。しかし弦太朗のしつこい説得についに彼女も折れる
「わかったわよ!スイッチを出せばいいんでしょ!出せば!」
これがエロ同人ならおっぱいをポロンと出して、弦太朗が乳首にスイッチオンするトコですが
宇津木先生がカバンから出したのは、なにやら真っ赤な円盤状の金属片だった
「なあにこれえ(遊戯の声で)」
「火災報知機のスイッチ・・・あの日、イライラして蹴ったら壊れちゃって・・・咄嗟に隠したの」

先週冒頭の壊れた火災報知機はここにつながるのかよ!脚本うめえ
ここでようやく弦太朗は彼女がゾディアーツスイッチの事など何も知らないこと、当然スイッチャーでもないことを理解
ゾディアーツの存在と事の経緯を説明し、疑っていたことを土下座して謝る弦太朗。つかエライ簡単に秘密教えるな・・・賢吾いたら止めるぞ
と、ここで床に視線を落としていた弦太朗はカバンに入っていたしわくちゃの辞表を発見。それに気付いた宇津木先生は自嘲気味に笑った

「フフ・・・出しそびれた辞表・・・もう1年もカバンに入ったまんまよ
自分でもわかってるわ。「辞める辞める」って口に出して言う人間に限って辞めやしない
どんなにキックが好きでもそれだけで生きていく自信がない・・・あなたの言った通り、私はずっと迷ってた」

「迷ってんのはギリギリのトコで踏ん張ってる証拠だ
俺は最後までやり遂げる。如月弦太朗だけど仮面ライダーフォーゼ、友達も作るけど怪人も倒す・・・
やり続けてれば、いつか二つの道は一つになる。それが俺の一直線。俺の進路だ!」

「自分は好きなキック一本に絞ることもできない根性なしよ」と言う宇津木先生に対し、弦太朗は首を横に振ってそれを否定した
2つの道を追ってもいいじゃない。どちらか無理に決める事はない
宇津木先生の悩みは格闘技で食っていこうと思ってる人間ならみんな思ってることですよね。誰もがそう思いながら働いてるはず
迷うのが普通。それでいいんです
その道で食えるようになるにしても、夢敗れることになったとしても。その答は悩んで、迷って、でも走り続けたゴールで出るもの
自分よりずっと歳下の生徒に諭され、なにか救われたように表情が柔らかくなる宇津木先生。弦太朗バカなのにいいこと言いますね
と、ここで弦太朗の携帯にライダー部から連絡が。
流星が本物のスイッチャーを割り出したという





「やあこれはこれは。みなさんお揃いで聞きにきてくれるとは嬉しいねえ」
「ええ聞きにきました。でも落語じゃないんです・・・鬼島君、あれから腕時計の具合はどうです?
また遅れてませんか?
それは君の身体が磁力を帯びているからですよ」
「あたしの身体が?磁力を?なんで?」

「例えばそう、ものすごい磁力の嵐の中にいたとか」

先日、ペガサスを一方的にボコったマグネットフォーム
強烈な磁気嵐を食らったペガサスのスイッチャーならば、その身に帯びた磁力が腕時計を狂わせることが容易に想定できる
しかし鬼島は慌てた様子もなく、「自分の腕時計が安物で故障しただけかもしれないじゃない。証拠にはならないよ」と涼しい顔
しかし更なる流星の指摘が彼から逃げ道を奪う。3手詰みのチェックメイト!
「ならお腹を見せてくれませんか?先日メテオが怪人の腹に打撃を打ち込むのを見ました
もし君のお腹にアザでもあれば、それが動かぬ証拠になります」
「わかったわかった。いいでしょう、こんな腹でよければいくらでもお見せしますよ
ただし・・・・俺の腹は黒いぜ?」
流石落研部長。上手いこと言いながら懐から取り出したのはラストワン化したゾディアーツスイッチ
言わずもがなペガサスの正体は彼であり、宇津木先生のハイキックはその疑惑を逸らす容疑者とその証拠として利用されたのだ

「何故だ。なんで遥先生がペガサスだなんて嘘をついた?」
「面白いから。前に言っただろ?俺は舌先三寸で世界を作るのが好きだってな
あの女を選んだのは稽古していた俺の扇子を奪ったから・・・・
人の芸を邪魔する奴は痛い目に遭えばいい!」
>落研部長があんな蹴りできないだろと思ってた時期が僕にもありました・・・ いるんですね水映心できる天才って
なかなかにねじくれた性格ではありますが、模倣だけであのハイキックを完コピしたその才能とセンスは常人離れしてます
その宇津木先生から盗んだキックボクシングのテクニックでフォーゼを翻弄するペガサス。どうしたものかと窮したその時、
「何やってんの!全然腰が入ってないわよ如月君!」
「遥先生!?今・・・初めて俺の名前を・・・!」

「あなたの担任なんだから当たり前でしょう。私も決めたわ・・・2つの道を往くって」

左舷弾幕薄いぞ!と現れたのは宇津木先生。弦太朗の説得で迷いを吹っ切ったようで、その表情は実に晴れやか
いつも通りにガシピシグッグッを交わすと(いつ教えたんだ!)、ここでBGM「switch on!」がスタート。一気にフルボッコタイムに突入です
「如月君!こうよ!」

「こうか!」

宇津木先生が目の前で披露するシャドウを模倣し、ペガサスのキックボクシングを凌駕するフォーゼ。カッコいいタル〜!
更にクローでメッタメタに切り刻んだあと、マグネットステイツに変身。必殺超電磁ボンバーでリミットブレイクし勝利を飾るのでした

否。飾ったハズでしたが
「感じる・・・久しぶりに新たなホロスコープスが誕生するぞ」
理事長室で不敵に笑う我望の言葉と同時に、爆散したはずのペガサスの肉体が激しく発光して瞬時に復元
そこに現れたヴァルゴが抜け殻になった鬼島の人間の肉体を放り投げると・・・・・
「み、みなぎるぁああああああああああああああああああああ!!!」

光の中から復活した怪人はペガサスではなく、まったく別の存在になっていた
ついに爆誕5人目のホロスコープス。デザインではやや解りにくいですが、もしやこの星座は・・・・
「きたまえ新たな同胞・・・・蟹座の使徒・キャンサー」
『キャンサー・・・アリエスではなかったか・・・』
あじゃぱあー!!!やっぱ蟹だったァー!!
>聖闘士ファンとしては昇級じゃなくてむしろ降格な進化ですね。見た瞬間ちょっと固まってから笑いがこみ上げてきました
>ペガサス→蟹座って劣化してねぇかと思った俺は星矢脳の弊害が出てるのか
>ペガサスから蟹座って・・・完全弱くなってますよねw(聖矢だとw
>デスマスクになるのかマニゴルドになるのか…どちらにしろ、この時期ならば見せ場はありそうです
後でまとめて出る連中よりは。がんばれマイ星座!
>落研部長の鬼島夏児の「夏児」はカニと読めますね。園田先生同様、一応名前がヒントになっているようです

聖闘士星矢世代にとっては言わずもがなのネタ担当星座。近年はロストキャンバスのおかげで「かっこ良くて強い」という新たなイメージもありますが
こいつはなかなかに強そうです。鬼島の模倣の才能を
キャンサー固有の能力に昇華してたりしたらキャラ立つんだけどなー
驚く仮面ライダー部の面々をよそに、ヴァルゴはキャンサーを連れてその場から消失。今回の戦いを終えて流星はその表情を暗くするのだった
『ペガサスの正体に気付いたのは、ヴァルゴが口にした『彼』という言葉からだったが・・・・
あれはあやまちだったのか、それとも意図的だったのか』

もしヴァルゴの意図したものだっとしたら、
今回のキャンサー誕生は彼女の脚本通りだったことに
ていうか校長立場なくてヤバイ。ダークネビュラは目の前だ!頑張れ校長!

「私、キックボクシング部作るから!如月君にも協力してもらうわよ!」
「ひいひい・・・お、俺には仮面ライダー部が・・・」

ラスト。あのやさぐれた態度はどこへやら、すっかり
爽やか体育会系女教師に変身した宇津木先生
レギュラーでないことは解っていますが、2−Bの担任になった以上、今回以外もちょこちょこと出番はあるのかな?出てほしいなー

>宇津木先生、仮面ライダー部の顧問になる、と言うわけではないのですね
考えてみれば非公式・秘密の部なので当然と言えば当然ですか
ともあれフォーゼの正体を知っていて、信頼できる教員ができたのは、とても心強いところ
>次回マジで白鳥座じゃないですかー!星矢ファンはどんな顔すればいいのよ?
>ペガサスの次がキグナス……どこの星矢だ
>ドラゴン、ペガサスときてキグナス・・・聖闘士星矢推しが凄いですねー。やっぱりΩが始まるからなんですかね
ドラゴン、ペガサスときてまさかの予想通り。キグナス登場の次週へ続く!


第二十三話

白・鳥・同・盟

「ねえ聞いた?あの噂」
「うんうん。正義のヒーローでしょ」
「白いコスチュームらしいぜ。超カッコイイよな!」
『へへっ、ここまで褒められると流石に照れるぜ・・・(ニヤニヤ)』
白いコスチュームの正義のヒーローが出没する。そんな噂が学園に広まり、フォーゼも随分と有名になったもんだと気をよくするニヤケ顔の弦太朗
しかしどっこい話をよく聞いてみると、それは
キッグナスと名乗るキック・アスのパチモン野郎らしい事が判明
「おもしれえじゃねえか。そいつが正義のヒーローなら俺はダチになる!」
キッグナスに興味を持った弦太朗は、その素晴らしさを布教している彼の支援団体
「醜いアヒルの会」の会合に参加することに
一方その頃、理事長室ではレオ・ヴァルゴ・リブラ・そして我望理事長が勢揃いし、前回新幹部となったばかりの鬼島夏児の顔合わせを行なっていた
「いやあ〜それにしても驚いた。まさか校長先生までゾディアーツだったとはねえ」
「この学園の生徒にスイッチを与え、十二使徒を探すのが我々の使命・・・
今新しいサンプルを実験中だ。まずは私の仕事を手伝い、学びたまえ」
「校長先生、その前にひとついいですか?」
「なにかな?」

ニコニコ笑顔で鬼島の質問を待つ校長がブロントさんっぽくて笑える。しかし直後発せられた彼の言葉は、その笑顔を凍りつかせるものだった
「今は同じ幹部同士・・・つまりは対等の立場だ。命令口調はやめてもらえますか」
「おいィ・・・」
ハッハッハ!面白い奴だ!これは一本取られたなリブラ」
順調に逆カイザーロードを爆走する校長。橘さんファン大満足の転落ぶり
スコーピオンより数段上手のやり手として登場してから、スイッチをなくすドジを見せつけ、ついには生徒から舐めた口を利かれるにまで至りました
しかし我等の橘さんならばまだまだこんなものじゃない。
更にこの下まで見せてくれるハズ。期待が高まります
>校長の扱いが回を重ねるごとに酷くなっていく〜。ダディ値マッハ上昇中!

「いつもその格好なの?よっぽどキッグナスが好きなのね」
「ああ。僕が彼と初めて逢ったのは、駅前で不良達に絡まれてたのを助けられた時でね・・・
その時誓ったんだ。僕も必ず彼のようなヒーローになるって。このコスチュームはその決意の表れさ」


ハリボテの痛いコスチュームを自慢気に見せるのは、キッグナスに助けられて以来心酔して彼のようなヒーローになりたいという江口
今はキッグナスを広める醜いアヒルの会の中心人物として、アフロデブ
母部田と一緒にこうして新しい会員を勧誘しているのだという
>キッグナスのコスプレがSMAP星闘士星矢にしか見えない件について

ちなみに屋敷住人ならばほとんどの人が知ってると思いますが、朋友コメの実写聖闘士星矢とはこれのこと
SMAPにとっても聖闘士星矢にとっても黒歴史であろうミュージカル舞台
たしかにこの安っぽいコスチュームは中居の星矢に似てるかもしれん。それにしても中居の表情猛ってるなー ※(ちなみに氷河は森)
そんなワケで会を見学するため江口と母部田に連れられ、弦太朗・ユウキ・友子・流星の4人は一緒に下校しようとします
と、途中で廊下でテストの答案用紙をバラ撒いてしまい困っている大杉先生に遭遇。メンバーはすぐに全員で拾うのを手伝いますが・・・

「なんだアイツ。ヒーローになるって言っておいてしらんぷりかよ?」
目の前で困っている人間がいるというのに、これを完全スルーする江口
大杉先生のことが個人的に嫌いなんでしょうか?いずれにせよ、とても「ヒーローを目指している」という人間の行動とは思えません





「キャンサー・・・鬼島だな?何しにきやがった」
「やあ。ただの挨拶だよ。お前さん達にはこないだ随分と世話になったからねぇ
ペガサスの時とは力の漲り方がまるで違うぜ!」
答案用紙を拾っている面々の眼前に堂々と現れたのは鬼島。キャンサーの能力を試運転がてら、前回の雪辱にやってきたらしい
キャンサーの能力は
鉄柱をも金太郎飴の如くスパスパぶった切るハサミの切れ味
チェーンソーやドリルでも傷ひとつつかない、その堅固な甲羅の防御力
例の観察眼による敵の模倣能力なども見せてほしかったところですが、今回は前述した純粋な戦闘力だけでフォーゼを圧倒します
現状におけるフォーゼの最強攻撃であろう、超電磁ボンバーでもダメージを与えられないキャンサーの鉄壁の装甲マジチート
だがもはや詰みかと思われたその時。純白の羽が無数に舞い散り、決め台詞とともに
「それ」は上空から現れた
「小さな親切大きなお世話。それでも必ずやってくる・・・愛と正義の名のもとに!
我が名はキッグナス!白鳥の勇者!」
なんか決め台詞のセンスがタイムボカンっぽいぞキッグナス!
驚くフォーゼらをよそにキッグナスはキャンサー目掛けて踊りかかると、バレエのダンスを思わせるアクションからの華麗な連続蹴りを叩きこむ
まさしく言葉通り「踊りかかった」と呼ぶに相応しい戦闘スタイル。連携を取ったフォーゼとの二人がかりの猛攻により、流石のキャンサーもたまらず退散する
「やれやれここは引くとしようかね。ドロンと消えたいトコだけど、そんな能力もないので・・・
マラソンランナーとかけて曲がった松と解きます。その心は
”走らにゃならない(柱にゃならない)”ではっ!」

去り際にうまいこと言うキャンサーが良いキャラしてて憎めない。これはキャラ付けとして毎回やってくれるんだろうか

>カニ座TUEEEと思ったら、やっぱりネタは忘れませんでしたねw
>キャンサーが思った以上にいいキャラでした。これ、毎回やってくれるのかなあ?

「ありがとよキッグナス!おかげで助かったぜ!噂通りの強さだな」
「いやフォーゼ、君も強い。30ポイントだ」
「おほっそうか!じゃあ俺とダチになろうぜ!」

「ヒーローとは常に孤独なもの・・・友など必要ない」
戦いを終え、気さくにフォーゼとの会話に応じるキッグナス。弦太朗の強さを認め30ポイントをくれました。高いのか低いのかワカランけどな
しかしダチになろうぜと握手求めた手は握り返すことなく、「ヒーローとは孤独なもの」と己の美学を言い残して去っていってしまう
「くぅ〜!シブイッ!シブすぎるぜキッグナス!決めた!何回断られようと絶対ダチになってやる!」
渋いねェ。まったくオタク渋いぜと、断られても尚キッグナスと友達になりたい情熱に駆られる弦太朗
だがキッグナスの戦いを眼前で見ていた流星と、モニター越しに見ていた賢吾はキッグナスの正体がヒーローなどではない事に気付いていた
キッグナスは白鳥座のゾディアーツ。しかしゾディアーツが正義のヒーローになることなどありえるのか?

「へーここが醜いアヒルの会の溜まり場か・・・って随分ボロいな」
>ちょっとォ、溜まり場がどう見ても鳴海探偵事務所じゃないのォ!?・・・翔ちゃん、探偵事務所廃業してもうたの・・・?
>醜いアヒルの子の会鳴海探偵事務所ですね。すっごい地元です

キャンサーとの戦闘というアクシデントは挟んだものの、全員無事に会場に到着したメンバー。ってここ鳴海探偵事務所やんけ!
ドアを開けると中は薄暗く、十数名の会員達の前でスポットライトを浴びながら優雅に踊るバレリーナの姿が視界に飛び込んできた
「へへ・・・優雅だろ?会長の鳥居崎ミサさんだよ」

女子高生の腋エロス。白鳥の湖を踊りきったミサは、入口に立っているメンバーに気付いて江口に声をかける
バレエなんてやってるから良家のお嬢様かと思ったら、なぜかその口調はスケバン風の高圧的な女ボスそのものです
「随分遅かったね江口。遅刻の理由は?」
「見学者を連れてきたんだ」
「・・・・不良、アホ、ゴス、イケメン。全員ダメだ。会の品格が落ちる。とっとと帰りな!」
>不良はともかくイケメンが何故駄目なんだ…
4人の顔を値踏みするなり速攻でダメ出しするミサ。「イケメンは別にいいだろ!」と思いましたが、よく見りゃ会員達は皆どこか残念な風貌な子が多し
ああ、醜いアヒルの会ってそういう意味も・・・?どうやら見る限りこの会は、学校での
残念なグループに属する生徒達が殆どの様子
「いいや帰らねえ。キッグナスとダチになるまではな!俺は如月弦太朗!天ノ川高校の生徒全員と友達になる男だ!」
「キッグナスとダチに?・・・・ははっ!面白い男だ気に入った!20ポイントだ!」

ファーストインプレッションで願い下げをくらった弦太朗でしたが、キッグナスのダチになる宣言が気に入られなんかワカらんけど20ポイント獲得
それにしてもこのポイントをくれる口癖は、さっきのキッグナスと同じ・・・?




「じゃあ始めよう!みんなの正義の心を分かち合う時間だ!」
「ハイ!今日僕は迷子の子供を交番に連れて行きました!」
「良い事したねぇ母部田。10ポイントだ」
「私は今にも枯れそうな花に水をあげました」
「うん、5ポイント」

そして始まる怪しい儀式・親切の発表会。会員達がその日行った善行を一人ずつ発表し、ミサが点数をつけるというもの
30ポイントだの20ポイントはこの点数だったことが解りますが、それにしてもこれではまるで幼稚園児達の発表会の様な異様な光景
弦太朗とユウキはアホなので素直に感心してますが、友子と流星はそのあからさまな胡散臭さに不快感と嫌悪感を露わにする
「ぼ、僕は今日・・・大杉先生がテストの答案用紙を落として困っている時・・・無視して逃げました」
「なっさけない男だねぇ。マイナス10ポイント!・・・・でもね、キッグナスならきっとこう言うだろうさ
”お前ならできる”ってね(どや顔)」

そんな中、大杉先生を助けなかったことを正直に告白する江口
会員達は江口の情けなさに憤慨して一斉にブーイングを浴びせますが、ミサはキッグナスの言葉を借りてそのヘタレっぷりを寛大に許す
カリスマリーダーの寛大な心と、味のある裁きにわっと湧き上がる会員達。その勢いを制すことなく、更にミサは言葉を続けてテンションを煽る
「みんな!私達は醜いアヒルの子!だがいつかきっと白鳥になれる!
称えよう!私達の英雄を!キッグナス!キッグナス!キッグナス!」

「「「「キッグナス!キッグナス!キッグナス!!」」」」
建物を揺るがすほどのうねりを上げる会員達のキッグナスコール。アホの弦太朗とユウキはすっかり染まって興奮気味に腕を振り上げてます
熱狂する会員達の様子を満足げに眺めるミサだったが、そそくさと会場を退出しようとする流星と友子を見つけるとその眉がピクリと釣り上がった
「どこに行くんだいアンタ達。途中退席は禁止のルールだよ」
「連れの具合が悪いもので。それに・・・・ここの雰囲気は嫌いです」

友子の体調不良を理由にしながらも、
きっぱりと会に対する嫌悪感を表明して建物を出ていく流星
一方その頃。ラビットハッチにはアヒルの会とキッグナスに関する情報を集めていたJKが、その真相に血相を変えて飛び込んできていた

「例のアヒルの会、かなりヤバイっすよ。噂のヒーローキッグナスは白鳥どころかむしろ黒鳥・・・
自分が褒め称えられるにはいいけど、
批判的な人間には制裁を加えてたらしいっす!」
>アヒルの会が完全にカルト宗教
>いいことしたら褒めてもらえて、何もしなくてもミサさんに罵っていただけるとか最高すぎて入会したい

「あの会の人達、まるで何かの儀式でもやってるみたいで・・・昔の自分を見てるようで苦手です
見えない何かにすがったところで、自分自身が強くなれるワケじゃないのに・・・」
「だよね。結局キッグナスも現れなかったし・・・・!?」
「私ならここにいるぞ。お前達・・・私の会を侮辱したな?」

ここにいるぞ!(横光三国志風に)
集会を抜けだした流星と友子が会を批判しながら歩いていると、その行く手を遮るかのようにキッグナスが出現。敵意を剥き出しにして攻撃を仕掛けてきた
流星は咄嗟に攻撃をかわして反撃の裏拳を叩き込むが、その体術のキレを友子に見られて大いに焦りまくり。いつものように弱いフリをしてトンズラします

「女の子を置いて一人だけで逃げるとは・・・マイナス50ポイントだ」
『コイツの正義は歪んでいる・・・やはり正義のゾディアーツなどいなかったか。変身!」
現れたメテオはキッグナスと激突。キッグナスも強いですが、やはりメテオの体術の前には一枚落ちるのかすぐに形成不利に追い込まれます
一気に勝負をつけようとするメテオは必殺の灼熱マーズパンチを打ち込もうとしますが、なんと劣勢のキッグナスは卑怯にも友子を人質に取ったではないか
こいつはくせぇーッ!ドブ以下の匂いがプンプンするぜッ!
「生憎と俺はフォーゼのように甘くはない。人質など取っても無駄だ!」
俺に人質は効かねえ!と友子もろともキッグナスをぶっ飛ばそうとするメテオ。しかし人間、自分が思っている程自分の事は知らないもの
突き出した灼熱の拳は、友子の顔面数cmのところで停止していた

『くっ・・・俺も甘いか』
>メテオマーズブレイカー寸止めしてたけど 公式だとあれ800℃あるから野座間の顔やばいだろ
>流星君、学生生活で復讐心が薄れたのか照井みたいにいい人になってきましたね
というか友子って観が鋭いからそろそろメテオの正体がばれるのかな?
>メテオが腕負傷したのは野座間さんにバレるフラグですね
>流星が友子となにやらフラグを立ててきた気が・・・

人質が効くとなればメテオといえど無抵抗にやられるがまま。泣き叫ぶ友子の眼前でキッグナスにいいように嬲られるメテオ
ここでようやくフォーゼと賢吾達が登場。目の前の信じられない光景に絶句するが、友子からキッグナスが如何に卑劣漢だったかを聞かされ激怒する

「如月これを使え!No35、ジャイアントフットだ!そのまま地面を強く踏め!」
「お、おう!ってなんじゃこりゃあああああああ!?」
ズシ―――――ン!!!!!!!

イダ・ディースナかドノヴァンかという巨人の足召喚
「コズミックエナジーで周囲の重力を何倍にも増幅させて押し潰す。巨大な足は大気の屈折が生んだ幻だ」
幻なのかよ!超質量による圧殺攻撃の前に、調子こいていたキッグナスはまさに虫ケラのごとく逃げ惑います
しかし単調なストンピング攻撃に次第に慣れてきたのか、攻撃の間隙を縫ってフォーゼの背後に回ると、得意のバレエキックを入れてこう宣言した
「私に逆らったなフォーゼ!マイナス100ポイントだ!
今まで私はお前の分身だった・・・だが、これからは私がお前だ!」

キッグナスがフォーゼの分身とはどういうことか。なるほどスイッチャーの高度理念とそのきっかけはおよそ見えてきましたが・・・
はたしてスイッチャーは鳥居崎ミサなのか?それとも?ってところで次週へ続く!




えーキグナスのスイッチャーの容疑者は鳥居崎ミサと江口規夫のどちらかだと思われますが
今回の話を見る限りだと、ミサが口癖のように使う「○○ポイントだ」という台詞をキッグナスも同じように使用しているということ
次回予告でミサが手にゾディアーツスイッチ握って
「私がキッグナスだ!」とハッキリいうシーンと、
更に
キッグナスが江口に対して暴力を浴びせるシーンがあるということで

これはもうどう考えてもミサしか有り得ないように思えます
ところがバットしかし
フォーゼ視聴者は知っての通り、これまでのエピソードでも最初からスイッチャーが解ってるケース以外はスイッチャーの正体は隠すのが基本
次回予告でバレをかましたことなどこれまで一度もありません
ならば今回の次回予告も今までの例にもれないミスリード材料であると考えるのが妥当です
アヒルの会の黒幕は江口規夫であり、ミサはその傀儡として彼の命令に従って無理矢理あんな役をやらされているといったところでしょうか
大杉先生の答案用紙を拾わなかったのも、
ダメな会員を寛大に許すカリスマリーダーを演出する為だったなら納得がいきます
言うまでもなくキッグナスが江口を蹴っているシーンは、ライダー部の容疑の目を自分から避けるために江口が打った芝居だと思われます
カラクリがちょっとわかりませんが、蹴られている江口が後ろ姿なので
誰か替え玉を使ってるとか?むむむ
いずれにせよミサがキッグナスではあまりにもそんまんますぎるので、意表を突いて母部田ってことも・・・いやそれはないか。皆はどう予想されたでしょうか


第二十四話

英・雄・願・望

「私を崇める人間達・・・醜いアヒルの子はさらに増え続け、いずれこの学園を、この街すべてを埋め尽くすだろう」
「くそ!消えやがった!キッグナスめ、アイツいったい何者なんだ?」
「何者だろうと構わん。ここまでやられた以上、奴は必ず俺が倒す・・・!」

「正義のヒーロー」はあくまで野望を叶えるための段階的な手段に過ぎず、真の目的は街の支配。やはりキッグナスは正真正銘悪のゾディアーツだった
煙幕とともに姿を消したキッグナスと同時にメテオも退散。物陰で変身を解除した流星は、痛めつけられた腕を押さえながらリベンジを誓いますが・・・

「流星さん・・・よくも昨日は私を置いて逃げましたね・・・メテオが助けてくれたからいいですけど」
「ご、ゴメンなさい怖くてつい・・・(こりゃ呪われたか俺)」

「だから決めました。私がメテオの仇を取ります。流星さん、付き合ってもらいますよ」
友子がメテオの正体に気付く流れかと思ったがそんな事はなかったぜ!
普段は鋭い第六感で物事の本質を見抜く友子なのに、正体バレフラグ立ちまくりの流星は豪快にスルー。こりゃまだしばらくバレはなさそうね
「で・・・それは何やってんの?」
「キッグナスの残留思念にコンタクトしてるんです。感じ取れれば何か掴めるかも」
「そんな特別な力が君に?」
「いえただのフィーリングですけど。んんんんんんん!きいいええええ!」


『やはりこっちに乗ったのは間違いだったか・・・』
地面に寝転がって藁人形を振り回す友子と、それを冷めた目で見つめる流星
正体バレのフラグは立ち消えた二人ですが、このギャグマンガっぽいやり取りは収まりが良いというかなんというか。微笑ましくていい感じの組み合わせ
一方その頃、仮面ライダー部は状況からキッグナスの正体有力候補を鳥居崎ミサと推測。弦太朗とユウキが再びアヒルの会の会合に向かったが・・・

「僕は今日、キャッチボールしていた親子が逸らしたボールを投げ返してあげました」
「マイナス50ポイント。私を騙せると思ったのかい江口?嘘は厳罰だよ!」

昨日に続いて例の親切発表会で吊るし上げをくらう江口
どうも江口は昨日だけあのザマだったのではなく、常にダメダメなどうしようもない奴だったようで。しかしここで怒れる弦太朗が乱入する
「おい待ちな!親切ってのは誰かに強要されてやるもんじゃねえだろ!それに嘘が厳罰ってんならお前はどうなんだ?
そもそもキッグナスが正義のヒーローってのも嘘っぱちだ。昨日も戦いの場で俺の仲間を人質に取ったしな・・・!
鳥居崎ミサ!お前がキッグナスだ!」
「ああそうさ。私はキッグナスだ!」
弦太朗の単刀直入な告発に対し意外にもこれを即答で認めるミサ。思わぬ潔さに弦太朗とユウキも逆にビックリです
先週の次回予告で使われ彼女がキッグナスの正体であると視聴者に思わせたシーンですが、意表を突いてミスリードの材料ではなく真実だったのか?
そしてここにいるみんながキッグナスだ!シャイシャイシャイ!(猪狩風に観衆を煽りながら)
「は?え、いやそういうことじゃなく・・・・え?」
と思ったらキチガイ宗教の教義だった!やはり前回の次回予告は視聴者のミスリードを誘うものだったようで・・・
キグナスの正体有力候補と思われたミサがハズレだったことで困惑する弦太朗達。その頃、校長は鬼島に対してその近辺警戒を命令していた
「校長、また上から目線になってますよ。立場は同等のハズでしょう?」
「黙って聞け。
キグナスは特別なケースだ。フォーゼが余計な事をしないよう見張るんだ。行け」
「チッ・・・・はいはい解りましたよ」
校長曰く、今回のスイッチャーは何やら通常とは違う特性を持っている様子。それが正体判明のヒントになるのでしょうか
>ダディ校長と落研部長のやり取りをみてるとダディとムッキーを彷彿とさせますね





「確かに最近のキッグナスの正義は暴走している・・・僕も見たんだ。彼が君達の仲間を人質に取っているところを
それだけじゃない。彼に従わない生徒達に対して罰を与えている現場も・・・」
「お前も昨日あの場所に居たのか?」
「それにしても江口君はずいぶんキッグナスの出現現場に居合わせるのね」
「うん。どうやら僕はヒーローに出会いやすい体質みたいなんだ
最初は一か月前。それから僕もヒーローになりたいって強く願うようになって・・・そんな時キッグナスは目の前に現れた
それから僕は彼に夢中になった!・・・だから・・・彼が悪者だなんて・・・思いたくないんだ・・・」

アヒルの会を追い出された弦太朗達は、昨日の現場も見ていたという江口から彼がキッグナスに傾倒した経緯について詳しく聞くことに
聞けば江口がヒーローに対して強い憧れを抱くようになったきっかけは
一か月前に目撃したフォーゼ
そんなヒーロー願望を持て余したいた頃に出会った第2のヒーローがキッグナスであり、今の彼の正義は歪んでいると思いつつもそれを認めたくないのだと言う
なるほど前回のキッグナスが放った
「私はお前の分身だった」という台詞といい、これで今回の脚本の概要がほぼ見えてきた感じです
「余計な詮索はやめてもらおうかね。口は災いの元!お前さん・・・ちょいと喋りすぎだよ」
と、ここで登場した鬼島が江口に対して「喋りすぎだ」とひと睨み。彼がビビって逃げ出すとキャンサーゾディアーツに変身、弦太朗に襲いかかってきた
今の江口の告白に
何か知られてはまずいことがあったのならば。もはやキッグナスの正体は確定的に明らか
「くそっ!こいつの装甲は電撃も通用しねえのかよ!」
フォーゼのエレキスイッチ!こうかはいまひとつだ!
>かかって来な!(キリッ)→では遠慮なく→シールド真っ二つ→うわああああああああ(楳図かずおの漫画のような貌で)
なんだこのコントはw切れ味のいいのはハサミだけじゃないってかw?

シールドモジュールをも真っ二つに切り裂くハサミでフォーゼを圧倒するキャンサー。エレキステイツの電撃も効果はいまひとつで弱点が見当たりません
なら炎はどうだと火炎放射を浴びせても
炎を真っ二つに切り裂くというチートぶり。廻し受けで火炎放射を防いだ独歩みたいねこれ
「フフンどうだい。私の力が解っただろ?今日はこれくらいにしといてやるよ」
しかし圧倒的優勢なのに何故か帰るキャンサー。平成ライダーにありがちななんでやねん展開でやや腰砕けです

「うーんここも何も感じないです・・・・はっ、あれは江口さん?ここで何を・・・・」
「しっ!静かに。何かおかしい・・・隠れてしばらく様子を見よう」
一方、キッグナスの残留思念を求めて現場を調べていた友子と流星は、そこへフラフラとやってきた江口を発見。物陰に隠れて様子を伺うことに
しばらくすると江口の前にキッグナスが出現。傾倒するヒーローの登場に喜ぶ江口だったが、キッグナスは開口一番彼を怒鳴りつけ蹴りあげたではないか

「この裏切り者!あんな連中にベラベラと何を喋っている!」

「そ、そんな・・・許して・・・僕は何も・・・!」
なされるがままに痛めつけられる江口の様子を呆然と眺めるしかない流星と友子。しかし二人の表情はキッグナスの理不尽な暴力に憤りを感じてるというより、
何か信じられない光景を見て驚きを隠せないいった様子。二人はこの光景から一体何を感じ取ったというのか?
ラビットハッチに戻った2人は、録画していたバガミールの映像をみんなに見せながら判明した事実を報告するのだった
「キッグナスの正体が解りました。この映像に全ての答が映っています」





翌日、弦太朗は「お前に会わせたい人間がいると」再び江口を呼び出した
キッグナスにボコられた顔の傷が痛々しい江口だが、何故かそんな彼の周りで困っている人達が続出する
いなくなったペットを探す老夫婦、道に迷っている外人、チンピラに絡まれる若い女性、風船が木に引っかかってしまった小学生の女の子
ドラマや漫画の「困ってる人」のテンプレのような一団が次々と助けを求めてくるものの、やはり動かないヘタレ江口
そりゃ落ちた答案用紙さえ拾えないボンクラ男にはちょっと難易度の高いケースばかりですが・・・

「お前・・・どうして何もしないんだ?ヒーローになりたいんじゃなかったのか?」
しかし弦太朗からそう促されてやっと勇気を振り絞ったのか、項目の中でももっとも難易度の低い女の子の風船を取ってあげます
「ありがとうヒーローさん!おめでとう!」
「え?え?あれ?」
江口が風船を差し出すと、うずくまって泣いていた少女が飛び上がって祝福の言葉。それはなんと幼女にコスプレしたユウキだった
更に通り過ぎたチンピラや老夫婦、外人達も戻ってきて、口々に江口の取った正義の行動を賞賛。全員で「おめでとう」の言葉を投げかける
なんかエヴァの最終回みたいな状況に置かれた自分が飲み込めない江口に、弦太朗が種明かしをする
「頑張ったな江口。お前はやっとヒーローになる第一歩を踏み出せたんだ
俺が会わせたかったのは俺の仲間達と・・・
本当のお前だ」
「本当の・・・僕・・・?」

「心の底からヒーローが大好きで、ほんの少し勇気を出せた、優しくて誠実な君よ」

「でも君はそれとは正反対のドス黒い心に支配され、ダークヒーローを生み出してしまった
これを見ろ。昨日の君とキッグナスのやり取りを録画していたものだ」

そう言いながらチンピラの格好のままの賢吾が例の映像を本人に見せる。そこには数分前にそれを見たハズの視聴者もあっと驚くものが映っていた

「え・・・・?僕しか映ってない・・・」

そこに気弱な少年をボコるキッグナスの姿はなく、一人で見事な殴られパントマイムを披露する江口だけが映っていた
「江口、キッグナスの正体はお前だ」
「君の中には、君とキッグナスの2つの人格が同居している。スイッチのせいだろう
君は誰かからスイッチをもらったはずだ。おそらくその時から人格が2つに分離し・・・悪の君が誕生した
その後、もう一人の君は君の意志とは関係なく入れ替わりキッグナスに変身していたというワケだ
君はキッグナスのやったことを、まるで他人がやった事にように見ていたんだ」
>今回のフォーゼはジョジョのディアボロとドッピオを思い起こさせますね。「まかせたぞ、私の江口・・・」
>キッグナスはスイッチャーがブラピだったら12星座入りしそうですね、ファイトクラブ的な意味で
>キッグナスの正体、それは・・・これファイトクラブじゃねーか!ブラッド・ピットか!
>仮面ライダー部の茶番がプラスに働いたのって今回が初ですねwww
江口があんなかっこなもんだからいつにもまして学芸会オーラに磨きがかかってますw
>意外!それは二重人格!何の疑いもなく予告を鵜呑みにしていた俺は隙だらけだった
フォーゼのシナリオ構成いろいろ上手いなぁ・・・二度目にしてようやく成功したスーパーライダー部劇場に拍手
>フォーゼでまさかのリアルシャドー、傷まで負う完璧な想像力www
>江口の怪我は自分で殴って傷つけたのかな?それともバキみたくイメージ力?

本人の自覚せぬ二重人格!
観た人間ならば映画「ファイトクラブ」を彷彿とさせる種明かし

キッグナスの正体は、江口の自覚せぬもう一人の自分。彼が必ずキッグナスの登場現場に居合わせたのも当然というワケです
「ぼ・・・僕は今までなんてことを・・・」
「大丈夫。お前はもう自分の弱さを乗り越えた。さあスイッチを渡してくれ」

これまでのキッグナスの暴走が全て自分の仕業だったち知って懺悔する江口。スイッチを渡せと手を差し伸べる弦太朗でしたが、
ここでスイッチがラストワンに変化。更に江口の中のキッグナスが彼を誘惑する
「バカな真似はよせ・・・お前にスイッチが手放せるものか。お前は今も私になりたいと願っている
私の力が欲しいと思っている。遠慮するな・・・押せよ。押しちまえよ・・・
押せェえッ!!」

ブルブルと指を震わせながらスイッチを見つめる江口。やはり一度スイッチの魔性に魅入られた人間はその誘惑に抗うことはできないのか?
「僕にはもうあなたは必要ない!」
と思ったら抗ったー!江口KAKKEEEEEE!!!!!
ハッキリと意志を込めた強い言葉でキッグナスとの別離を宣言する江口。その言葉と同時に、誘惑の幻影は跡形もなく消滅する
江口は弱かった自分の心に勝ったのである。意外だけど脚本的には最高にカッコイイシーンです
「しかしこりゃ今回はゾディアーツとの戦闘シーンなしで大団円になるのか?」と思いがけない展開に全国の視聴者が思ったその瞬間

弦太朗と最高の笑顔でガシピシグッグッを交わした江口を、突如として現れたキャンサーが誘拐してしまう
「おおっとそうはいかないよ。これからが本番さァ」





「江口ィ・・・私達にはキッグナスが必要なんだよ。正しく導いてくれるヒーローがね」

連れ去られた江口が身売りされたのは醜いアヒルの会。その正体を知った信者達から常軌を逸した目で見つめられ、キッグナスへの変身を強要される
「さあスイッチを押しな江口!押すんだよォーッ!」
「やめろジョッカー!ぶっとばすぞうわああああああ!!」

なんか小池一夫の漫画の女キャラみたいなテンションのミサがおもろい
ミサの乳首スイッチなら喜んで押すのにな。数人がかりで取り押さえられ、強引にスイッチを押されてしまう江口
正義を愛する少年の悲しき叫びとともに、一度は彼の心の強さによって消えたはずのダークヒーローが再び降臨する

「ククク・・・ありがとうよくやってくれた諸君。ヤツはもう消えた。これで私は自由だ」
「何が自由だキッグナス・・・いやキグナスゾディアーツ!お前を倒してダチを・・江口を取り戻す!」
ここで怒りの弦太朗が乱入し戦闘シーンへ突入しますが、前回よろしく卑怯にもミサを盾に使うキッグナス。とことん腐りきってます
「き、キッグナス!?何故です!あなたに忠誠を誓ったのに!」
「お前達など使い捨てにの駒だ。代わりはいくらでもいる」

ミサざまあ。しかしキャラ的にかなり立ってたのに、結局ただのイタイ女で終わっちゃって勿体無かったなこの娘
ようやくキッグナスの本性を知り、蜘蛛の子を散らすように逃げ出すアヒルの会の信者達
フォーゼは新スイッチNo36エアロでミサを救出するが、キッグナスは戦わずして逃走。更にこれを逃がす手助けにキャンサーが現れる
うまいこと逃げ果せたと思ったキッグナスだったが、その笑みを消すように眼前に現れたのは復讐に燃える青の戦士だった
「どこへ行く気だ?逃しはしない・・・借りを返させてもらうぞ」
「邪魔をするな!私は正義のヒーローだ!全ての悪を滅ぼさねばならんのだ!」

「悪はお前だ。お前の宿命は俺が決める!」
ぼぐしゃー!!!
メテオ怒りの鉄拳ならぬ飛び蹴り。遊びなしのいきなりリミットブレイクでキッグナス即死です。流星カッケー
>キッグナスの正体はファイトクラブっていうよりブラックスワンでしたね、つうかヤラレるのハエェェェェ!!

「へへっ!どんなに切れるハサミも挟めなきゃあどうしようもあるめえ!」

>鋏はまず開かないと切れない・・・シンプルだけど的確な攻略法で弦太朗の潜在的な知性の高さが上手く表現されてますね
関係ないけどこのシーンを見て、『ワニは噛み付く力は強烈無比だが口を開く力はとても弱い』というトリビアを思い出しました
が、既に対キャンサーの秘策を用意していた弦太朗。ワイヤーウインチで自慢のハサミをグルグル巻きに
さっきは華麗に炎を切り裂いたキャンサーですが、そのハサミが使えないのでファイアーステイツの火炎放射を浴びてジタバタと地面をのたうちます
「あづあづあづ・・・・ちょっ・・・やめ・・・あぢぢぢぢぢぢぢぢ!!!!」
フォーゼの火炎放射!こうかはばつぐんだ!
 >キャンサー・ゾディアーツは炎は効くんですね。よく見たらバッティングセンターでの戦いの時、
ファイヤーの攻撃だけは体て受けずに切り払ってましたね
>『カニは炎属性に弱い』と明文化しておくことで、ファイヤーステイツの出番を確保し空気化を未然に防ぐ!ライター、できるな!
どうやら無敵と思われたキャンサーにはファイアーステイツが有効な模様。このまま美味しい焼きガニの出来上がりかと思いましたが、
ここでキッグナスが倒されたことによって江口が意識を回復。それにフォーゼが気を取られた隙にキャンサーもトンズラしてしまう。なんでやねん
気を取られたくらいでグルグルワイヤーから抜け出されないでほしいもんです
先の戦闘でフォーゼを見逃したキャンサーといい、なんか今回はここらへんが雑な感じで残念。フツーにヴァルゴが助けにくるとかでいいじゃん・・・

「くっ。おのれフォーゼめ・・・特別な素材が台無しだ」
遠巻きに戦闘を眺めていた校長が忌々しげに呟く。そう思うくらいならアンタも参加すりゃよかったのに
だから未だに結果出せてないんだよアンタはと突っ込まざるを得ない。校長のダークネビュラ行きは着実に近づいてます
>二重人格キッグナスは完全にジェミニフラグと思ったのに
>二重人格者と聞いて双子座クルー?と思った朋友は俺だけでないと信じたい

ラスト。キッグナスの本性を知った会員達は散り散りとなり、醜いアヒルの会はあっという間に解散
江口は今回の件でヒーロー願望に懲りたかと思われたが、今までより一層強くその思いを強くしたようだった
見てくれや腕っぷしの力ではない、本当の意味での正義のヒーローとなる為に

>アラン・ムーアの名言
「ヒーローってのは特別な力を持った者じゃなく、世界をより良くしようとする人間のことだ」を思い出させますな

小さな親切大きなお世話。それでも必ずやってくる
愛と正義の名の元に

次週へ続く!


第二十五話

卒・業・後・髪

冒頭。桜の枝が花を咲かせ始めた朝、突如巨大な液相モニターをつけたド派手トラックが校門に登場
純白のタキシードでビシッとキメた大文字さんが映し出されると、登校中の生徒達の注目の中、美羽へ向けて愛のメッセージを放ちます
「美羽、俺には君が必用だ!一緒にプロムに行こう!そして俺と踊ってくれ!」

「・・・・悪いけど隼、今はそんな事を考える気にはなれないわ」
「ウボァー」
しかしこれを受けて美羽は困惑の表情を浮かべ、お茶を濁すような気のない返事を返すだけ
視聴者的にはいい加減元鞘に収まってもいい頃だと思っていた二人ですが、美羽にはまだ彼に対するわだかまりがあるのでしょうか?
「プロムってなんだ?歌?外人?」
「プロムは卒業式の後に行われる高校生活最後のダンスパーティーだ。3年生が異性のパートナーを誘ってペアで参加する」
「まさに3年間の恋の集大成・・・」
「おーなるほどな。隼と美羽はもうすぐ卒業だもんな・・・・ん?
卒業?隼と美羽が!?えええええええええ〜!?」
サザエさん時空なんてありませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃないんですから
と花京院のように時間の流れをリアルに追求する展開。なんとこの物語中盤でライダー部の中核である2人の3年生が卒業してしまうという

「また君か・・・率直に言って邪魔なんだがね。スピーチの練習の」
「いやあ、それなんですがね。ゾディアーツを卒業させちまっていいのかね?」
「・・・適性のある生徒達には既に目星をつけている。卒業するのはハズレばかりだ」
「どうかな?思わぬ大化けをする奴がまだ居たりして。卒業だけに、そうつぎょうよくはいかない・・・なーんt」
ガキィン!
「君のつまらない駄洒落は殺意を抑えるのが大変だ」
「いやいや。これ全然抑えてないでしょ
一方その頃。屋上で卒業式のスピーチを練習していたマジメな校長に、「アンタの目はアテにならないからなー」的な物言いであからさまなちょっかいを出す鬼島
その険悪度は回を重ねる毎に増し、今週に至っては
怪人形態でガチで切り結んでます。これは裏切り&殺害展開もあるかもね
どうやら鬼島の物言いからすると、卒業生の中に有望株を見つけているように聞こえますが。それを裏付けるように学園内にゾディアーツが姿を現します
だがどうしたことか。それは
第10話でフォーゼに倒されたハズのアルターゾディアーツに他ならなかった





「はぁ〜・・・「ライダー部の8人は永遠!」みたいなつもりでいたけど・・・隼と美羽が卒業かぁ・・・
っておい隼元気出せよ!3年生全員と友達になる前に卒業されるのは残念だけど
せめて俺がダチになった奴だけでも、みんな笑顔にして送りたいんだ」
「ああ、ありがとう弦太朗・・・ううっ・・・でも美羽・・・」
渾身のプロムへの誘いを断られてめっさ凹む大文字さんを励ます弦太朗。と、ここで3年の教室から誰かが激しく言い争う声が聞こえてきた
揉め事なら俺に任せな!とばかりに弦太朗が教室に飛び込むと、そこには顔見知った3人の3年生達がなにやら殺気立っているではないか
「おおっ。律子!珠恵!それに野本じゃねえか!」


「なんだ如月じゃん」 「あなたもしつこい人ね」 「相変わらずお節介の助っ人か」
アルターゾディアーツだった
鵜坂律子。カメレオンゾディアーツだった佐倉珠恵、ドラゴンゾディアーツだった野本仁
いずれもフォーゼに倒されることでスイッチの魔性から逃れた3人。弦太朗に対しては深く感謝しているようで、その顔を見るなり怒気も和らぎます
そんなすっかり更生したハズの3人を怒らせていたのは、JKに次ぐ学園の情報通という新聞部の3年
徳田弥生だった
「いくらシラを切っても無駄よ。私は掴んでるんだから。怪物騒ぎの犯人はこの学園を恨んでる生徒だって」
「おいおいちょっと待てよ!確かにこいつらは怪物事件に巻き込まれた。でもな、みんな良い奴らなんだ
それはずっと付き合ってるこの俺がよく知ってる(キリッ)」

弥生はゾディアーツの正体が学園生徒であること、そしてその犯人の目星まで絞り込み、その裏を取るために3人に突撃取材していたのだ
咄嗟に3人を擁護する弦太朗。つーか
倒した連中とはちゃんと全員とダチになってるのね
三浦や元山なんかとはちゃんと友達になった描写がありましたが。
あのキモメン牧瀬なんかもダチになったのか気になるぜ
「怪物といえばさっきも写真撮ったんだけど。たしか以前も炎の怪物騒ぎがあったわよねぇ・・・
待ってなさい。必ず卒業までには尻尾を掴んでやるから」

しかし弥生がさっき撮ってきたばかりのアルターゾディアーツの映像を見せられると、弦太朗も思わず絶句
彼女が憎たらしい捨て台詞を残して教室を出ていくと、すぐさま律子に事の真偽を確認する。その際言葉を選べばよかったんですが・・・
「おい律子!まさかまたやらかしたんじゃねえだろな?」
「ハハッ・・・結局私は悪役かい?
アンタをプロムに誘おうなんて一瞬でも思った私がバカだったよ!」

「私も。アンタには幻滅したよ」
「バカだな弦太朗。あの二人はお前にメチャクチャ感謝してんだぜ?ま・・・俺も同じだが」
「お前じゃないって俺は信じてるぜ」と声をかけるべきところを、完全に疑ってかかる弦太朗
律子は弦太朗をプロムに誘おうと思ってたほど気に入っていたようですが、この言葉に怒り心頭。残る二人も幻滅した様子で教室を出ていってしまう

>弦太朗は元スイッチャー3人を疑ったらダメだと思うんだけどな
あくまでも「こいつらは俺のダチだ、何があっても信じる」って言い切らなきゃ、せっかく今まで積み上げてきたものが活きてこない
フォーゼは面白いけど、Wやオーズで見直されていたはずの、ディケイド以前の「脚本の粗」が目に付く気がします

「はぁ〜・・・律子の事は信じてるつもりだったのに・・・なんであんなこと言っちまったんだ俺は
とにかく俺があいつらの無実の証拠を掴んで見せる。
全員笑顔で卒業してもらうんだ!」
「うんそうだね!でも・・・どうやって律子先輩の周りを調べる?どうしよどうしよどうしよ」
溜息ついたり、「笑顔で卒業させる」って言ったり、なんか5分くらい前のシーンを焼き直したコントぽい弦太朗
ユウキはいつもの如く元気に賛同するが、どうやって律子周りを調査すべきかと右往左往。その様子を見た美羽が一喝する
「落ち着きなさいユウキ!そんなことで次期部長が務まるの!?」
「そうですよね・・・こんな私が部長を継げるワケが・・・ってえええええええええ!?」
「部員みんなの長所を一番理解しているユウキが適任と思ってね
でもこれじゃあ当分無理そうね。私達がいなくなって大丈夫?」

その爆弾発言本人も含む部員一同驚愕。なんと独断で自分の後継者をユウキに決めていた美羽
頭脳の賢吾、体力の大文字さん、諜報力のJK、直感力の友子というように、秀でた能力を一切持っていないユウキではありますが
三国志の劉備はライバル曹操のような軍事・内政の才覚は一切持っていませんでしたが、それ故に優秀な配下を信じることができた
現代社会においても同じ。組織のトップは能力に秀でている必用はない
トップに必用なのは部下達の能力の把握と、彼等を信じて全てを任せる裁量。経営方針にしたって、優秀な参謀がいればいいワケだからね
なるほどそういう意味ではユウキを次期部長に選んだ美羽はなかなかの人選眼と言えます。が・・・・

「大丈夫さ、後輩達を信じよう。後は俺達の思い出作りだよね美羽」
「隼!プロムの話ならここでしないで!」
ここでまたしてもプロムの話題を持ち出し、苛立たしげに怒鳴られてしまう大文字さん。朝よりも一層ションボリと落ち込んでしまいます





「お前何者だ?珠恵なのか!?」
そんな中、アルターに続いてカメレオンゾディアーツまで出現。現場に駆けつけて相対するなり、まっさきに疑いの言葉を浴びせる弦太朗
マジ学習してません。そこは「お前は珠恵じゃねえ!何モンだ!」とかさぁ・・・もっと他になんか言い方があんだろと
まもなくメテオも加勢し再生怪人のカメレオンなど一瞬で撃破しますが、何故か爆発の後にはスイッチもスイッチャーも残らないミステリー
その代わり長い黒髪が一房。まるでホラー映画のように現場に残されたその髪は一体何を意味するのか?
ともあれカメレオンがプロムの会場準備を荒らしていたことから、犯人はプロムの開催中止を目論む人物であろうと目星をつけるライダー部
「プロムの邪魔などさせるものか!な?美・・・う・・・」
「おいおい美羽!隼が可哀相だろ!ダンスパーティーの話でなんでそんなに怒るんだよ」
プロムに命を賭けてる大文字さんは俄然やる気を出すものの、三度美羽に睨まれ意気消沈
流石に見かねた弦太朗が大文字を擁護する助け舟を出しますが、その言葉は美羽のイライラを更にかきたてるものだった
「そういう問題じゃないでしょ・・・・鈍い男ね」
「うん?なんか俺鈍かったか?」
ピャー!まさかの展開キター!!!
美羽が大文字さんに良い返事できなかったのはそういうワケだったのか。なるほどこれは苛苛立つのもわかります。しかしこれは・・・

「なぁ弦太朗・・・俺は仮面ライダー部に入れて本当に良かったと思ってる。高校生活の最後に宝物ができた
俺の最後の望みは・・・美羽とプロムに出ることだけなんだ
最初は父さんの奨めだったけど・・・いつの間にか本当に好きになってたんだな。
アメフトも美羽も」
「・・・やっぱ春だな・・・心がムズムズしやがる。任せろ隼!きっとお前の満足するプロムにしてみせるぜ!」
しかしそんな美羽の複雑乙女心など知る由もない二人。弦太朗は大文字さんに感動し、その想いが成就するようにと応援の約束までしてしまう
なんという学園青春モノのテンプレ展開。これははんぺらのようなおっさんには悶絶モンです

そうこうしているうちに今度はドラゴンゾディアーツが出現。今回は流星が「逃げるな!」と友子に掴まれているためメテオは出撃不可能
一度倒してる相手なのでフォーゼはすぐさまマグネットにステイツチェンジしますが、何故か磁力攻撃がまったく効果がない不具合
なんやようワカらんので必殺の超電磁ボンバーで一気にケリをつけようとすると、それを制したのはなんとユウキだった
「弦ちゃんダメ!燃やしちゃったら尻尾が掴めない!」
「ユウキ!?」
「如月!合体させたNSマグネットキャノンを直接ヤツにぶち当てろ!」

そぉい!大砲を発射するのではなく、砲身を直接敵にぶち込むフォーゼ。そして死ぬドラゴン
NSマグネットキャノンTSUEEEEEEEEE!!と視聴者が突っ込む間もなく、やはり爆発の後に残されたのは不気味な髪の毛だった
>髪の毛の分身でも硬さが維持されるなんて龍座最強だと思ったら磁石一発で終了って
マグネットファンネルが何か妨害したのかメテオのリミットブレイクより強力ってことなのか気になりますね

「捕まえて弦ちゃん!その髪の毛が復活ゾディアーツの正体よ!」
「なるほど・・・姿形はそっくりでも、元が毛だから磁力に反応しなかったんですね」
「やはりな。髪の毛座・・・・コーマゾディアーツか

アイツは自分の髪で分身を作り出し、その罪を過去のゾディアーツになすりつけていたんだ
全ては現場に遺されていた髪の毛に着目したユウキのお手柄だがな」

と、ここで賢吾の解説に合わせて黒幕のコーマゾディアーツが登場。ツインテール怪人とか
どこの初音ミクだよ
名前も一歩間違うと卑猥なことになっちゃうし色々危ないぞこいつ
「すげーじゃないっスかユウキさん!さっすが次期部長!」
『ユウキ・・・・』
ユウキのお手柄を褒め称えるJKと、それを複雑な表情で見つめる美羽。本来喜ぶべき事のハズなのに、自分の胸のモヤモヤに戸惑ってる様子です





「どうです?私に手駒、面白いでしょう?これこそまさに真打ってヤツでさァ」
コーマはアルターゾディアーツを生み出し、更にキャンサーゾディアーツまで登場して3対1に。しかし流星は依然友子に捕縛されメテオは出れず
圧倒的不利な状況に
久しぶりのダイザーの出番となりますが、肝心の大文字さんがどこを探しても見つかりません
「よーしこうなったら新シフトでいこう!」
「うえええええええ!!なんで俺なんスかァ〜!嫌だぁあああああああ!!!」
「消去法さ。俺と朔田は頭脳労働専門だからな。さぁ泣き言言ってないで行け!新パイロット!」
大文字さんが卒業する以上、新パイロットは決めないといけないワケで。体力的消去法により無理矢理新パイロットに任命されてしまう可哀相なJK
しかしギャーギャー泣き叫びながらも体力は結構あるようで、ハチャメチャな動きながらも3体のゾディアーツ相手になんとか戦えてます
OPのブレイクダンスを活かしたトリッキーな攻撃は今後絶対やってくれるハズ。期待したい
>久しぶりのダイザ登場、大文字さんは性格でパワフル即座に対応って感じでしたが、
JKはまだ乗りこなせてませんが対照的にOPのbreakダンスみたいなテクニカルな動きになってくのかな?

「すまない!遅れてしまって!」
「隼!今まで何やってたの!」
「『キミの前では俺はピエロさ!』ってネタでもう一度プロムへ誘おうと思って・・・」
「バカッ!そんなくだらない事の為に弦太朗が!」
「いやでも・・・JKで結構いけてるじゃないか。なかなかやるなアイツ」
>開始当初はあんなに貴族な威厳を大事にしそうな大文字さん、ギャグで道化とは思ってたけど
終始自分で大の字書いてるだけじゃなくて”道化”で出てくるなんて毒されすぎだよ!

ここでようやく大文字さんが到着。その浮かれたピエロの格好と、のんきにJKを褒めるその態度についに美羽の怒りが臨界点に達してしまう
自分達がいなくてもやっていける部員達に、安堵の気持ちと頼もしさを感じる大文字さん。先輩としてはそれが普通の感想でしょう
しかし美羽にとってのそれは安堵の気持ちではなく
「自分がいなくても部は大丈夫」という一抹の寂しさだった

「何がおかしいのよ・・・?私達のいない仮面ライダー部の何がッ!」
「え?だって安心して引退できるだろ?弦太朗だって俺達のプロムを応援してくれるって言うし・・・」
「冗談じゃないわ!私がプロムで踊りたかったのはね・・・
その弦太朗よッ!!!」

私が好きなのはあなたより弦太朗!
怒りにまかせ、大文字さんの誘いを断り続けたワケをカミングアウトする美羽
予想もしなかった美羽の一言にショックを受け絶句する大文字さん。大文字さん純粋に美羽が好きなだけなのにこの仕打は可哀相すぎるな
とは言っても美羽の性格上、大文字さんに完全に脈なしなら最初からそう言ってとっくの昔に断っているハズ。これまで返事を濁してきたのは
弦太朗と大文字さんの間で揺れ動いてるからに他ありません
卒業を目前にして、こじれにこじれる仮面ライダー部!
はたして美羽の揺れる乙女心は二人の男のどちらを選ぶのか?これまでとは毛色の違った学園モノらしい引きで次週へ続く!


第二十六話

有・終・輪・舞

「ちくしょー!こうなったらヤケっぱちだぁあああ!」
初めてのダイザー操縦に泣き言をわめき散らしながらも、持ち前の運動神経でなかなかの奮闘を見せるJK。流石に半病人の賢吾とはモノが違います
再生アルターゾディアーツを
越中詩郎ばりのヒッププレスで圧殺すると、一気に戦いはライダー部優勢に
しかしフォーゼがコーマにに放った超電磁ボンバーは、キャンサーゾディアーツの堅剛な甲羅によって弾かれてしまう
「こんなトコでやられちゃあ困るよ。お前さんはまだまだ化けると踏んでるんだから・・・ねっとォ!」
言うなり吹き出した大量の泡に包まれると、忽然と姿を消すキャンサーとコーマ。なるほど蟹といえば泡があったか
マグネットステイツの必殺技も効かない防御力に加え、以前は使えなかった
ドロンと消える技まで身につけた蟹。強敵として進化してます
かくして初陣を勝利で飾ったライダー部新生シフト。しかしJKが勝利のドリンク剤を飲もうとした際、疲労で蓋を開ける握力も残っていないのを流星は見逃さなかった

『自分の疲労を自覚していないのか』
「で、さっきは一体何をもめてたんだ?美羽」
「放っておいて!みんなよくやったじゃない。もう私達がいなくても仮面ライダー部は大丈夫ね
・・・私引退するわ。それじゃあね」

「は?いきなり何を・・・隼、美羽のやつどうしたんだ?っておい!?隼!」

戦い終えて美羽と大文字さんに声をかける弦太朗。戦闘に集中していた彼は彼等の会話を知らない。自分が原因である事など
いきなりよそよそしい態度で退部を宣言する美羽と、事情を聞いても弦太朗を仇を見るような目で睨みつけ足早に立ち去ってしまう大文字さん
弦太朗は何が起こっているのかワケもワカらないまま、ただ呆然と立ち尽くすしかない
「どーしよどーしよ美羽先輩と大文字先輩がギクシャクしちゃってるよー!私は部長としてどうすればいいのー!?」
「どうもこうもない、これは彼等の問題だ
あの二人が居なくてもライダー部の活動は大丈夫そうだし、俺達はコーマゾディアーツに備えて準備を・・・」
全然大丈夫じゃねえ!美羽と隼が居なくてなにが仮面ライダ−部だ!」
あたふたと狼狽するユウキ、「大丈夫だ問題ない」と我関せずを決め込む賢吾。そして当然ながら弦太朗は動かずにはいられず、早速行動に飛び出す
口を挟むことなくその様子を眺めていた流星だったが、弦太朗の言葉を後押しするように心の中で呟くのだった
『・・・如月の言う通りだ。大丈夫じゃない』

そんな中、律子達3人が卒業式に出席しないことがわかった。原因は弥生が貼り出した新聞
例の髪の毛再生ゾディアーツの破壊活動を取り上げ、その正体が彼等であると全校生徒に吹聴したのである。この女はほんま悪いやっちゃで
「この新聞はデタラメだ!一連の事件と鵜坂律子達3人は関係ない!」
「私の高校生活最後のスクープにケチをつける気?天高を愛し、その隅々まで伝え続けて3年間
この徳田弥生の言葉と、あなた達みたいなはぐれ者・・・みんなは一体どっちを信用するかしら?
あ〜あ、この3人のせいで明日の卒業式も延期になっちゃうわねぇ(チラッ)」
一般生徒に責められる律子らを庇おうと賢吾らは懸命に否定するが、誰も信用しようとしない
どや顔で勝ち誇る弥生だったが、場を収束する為にやってきた大杉先生の口から卒業式もプロムも予定通り行われると聞かされ顔色が変わる
「そんな!?あんな騒ぎがあったのに?」
「俺もそう思うんだけどねぇ・・・理事長の方針だから。そういう学校なのよここ」
殺気立っていた卒業生達がこの報告を受けて安堵する中、
ただ一人唇を噛み締める徳田弥生。お前少しは隠せよ






「弦太朗・・・フフ・・・見られちゃったか。引退する前にもう一度ここに立ちたくて。未練よね」
「美羽・・・頼む!隼と踊ってやってくれ!」
ライダー部を名残り惜しむように月面散歩していた美羽を見つけた弦太朗は、大文字さんとのプロムを直訴
センチメンタルな面持ちで地球を眺めていた美羽だったが、この弦太朗の鈍感なお願いに対して真剣な眼差しでこう答えた
「弦太朗・・・プロムはただのダンスパーティーじゃないのよ。高校生活の思い出の結晶
一年生で学園クイーンになった時、当時の3年生の先輩に誘われて出たの
天高のプロムには代々伝わるダンスナンバーがあってね、あの曲とダンスはきっと大人になっても忘れないだろうな
明日のプロムは高校生活で一番影響を受けた思い出深い人と踊りたい
私にもそんな相手がいるの。
みんなが最高のエンドマークをつけたいのよ!」
「最高のエンドマークをつけたいのは隼も一緒だ!アイツの美羽に対する気持ちは痛いくらいに本物だ!」

「・・・・ッ・・・・・弦太朗が・・・そう言うのなら・・・考えてあげるわ・・・」

弦太朗鈍感すぎて殴りたい。殆ど告白ととっても良いレベルの美羽のカミングアウトも、まったく気付いた様子なしのニブチン
寂しげな表情で「弦太朗がそう望むなら」と答えた美羽がどんな気持ちだったか。オッサンのはんぺらでもその乙女心を想像するに難く有りません
「ヒャッホー!いやあ言ってみるもんだなぁ・・・おっ!隼ちょうどいいところに!
聞いて喜べ!美羽がお前とプロムにウボァー!!?」
バキィッ!!!
浮かれた足取りでラビットハッチに戻ってきたフォーゼを出迎えたのは、大文字さんと
怒りの鉄拳。大文字さんは二人の会話を聞いていたのだ
「そんなプロム・・・誰が喜べるか!

美羽はなァ・・・美羽が踊りたいのは・・・くッ!」
拳が潰れるほど渾身の力を込めてフォーゼを殴りつけた大文字さん。その怒りは男の嫉妬ではなく、美羽の一途な乙女心を哀れに思うが故か
冒頭同様にどうして大文字さんが怒っているのか理解できない弦太朗。フォーゼのメットのおかげで顔は痛まないが、胸だけがチクリと痛んでいた

「君がコーマだったんだな徳田弥生。なぜ卒業式を潰そうとする?学園を愛していると言ったのは嘘か?」
「嘘じゃないわ。私は天高が好き。大好き!だから今のままがいいの!
このままずっと卒業なんかなければいい!」

「なんて憎悪だ・・・早くスイッチから切り離さないと」

その頃、コーマの正体と
その歪んだ犯行動機が明らかに。全てを白状した弥生はコーマゾディアーツに変身
駆けつけたメテオに速攻でリミットブレイクされるが、例によって最輝星が輝き復活するとその場をトンズラ。このままでは卒業式とプロムが危ない
賢吾はすぐさま対コーマの策を練ろうとするが、去り際のメテオが意味深な言葉を残していくのだった
「お前達では無理だ。お前達だけでは、な」





「珠恵!野本君も!」
「ウフフ・・・如月君がどうしてもって言うものだから。ホント最後までお節介よね彼」

「好意に甘えることにしたよ」


「あれ?流星!?流星が律子のパートナー?」
「本当は弦太朗とのBADカップルで優勝を狙ってたんだけどね。ま、イケメンも悪くないかなって」
「ハハハ・・・いやあ光栄です(実際は半分脅迫されたなんて言えない・・・)」

翌日。卒業式は滞りなく執り行われ、コーマの狙いはプロムに絞られた。律子ら3人は自分達の影響を考え卒業式は欠席したが、
弦太朗の強い奨め(脅迫された流星の協力も)もあってプロムには参加。高校生活最後の大イベントを有意義に堪能していた
>後のプロムがメインなのはわかるけど、元スイッチャーが卒業式に出られなかったのは納得いかない
作品テーマ的には、卒業式後に元スイッチャーから弦太朗が「友達認定」されての終わり方だと思うから

朋友感想にもあるけど
3人が卒業式出れなかったのは後味悪いよな。これ必要だったか?
終始にこやかにプロムを楽しむメンバー達だったが、美羽と大文字さんに近づいた流星が小声でポツリと漏らした
「新生仮面ライダー部は未完成です。ユウキさんはひらめきは凄いけどパニックに弱く、
JKは瞬発力に勝るが持久力がない・・・おっと、いまのは僕のひとりごとです」
一方その頃。会場の外ではプロムを妨害しようとやってきた徳田弥生の前に、仮面ライダー部一同が立ちはだかっていた
「そこをどいて・・・プロムが始まっちゃう・・・私の高校生活が終わっちゃう!」
「学園を愛する心がスイッチのせいで歪んじまったんだな・・・でも止めるぜ
アンタも俺の大好きな天高の卒業生だからな!変身ッ!」

「あれだけプロムプロムって言ってたくせに。浮かない顔ね?」
「い、いやそんなことはないさ。たださっきの流星の言葉・・・ん?」
美羽の話していた天高伝統のプロムナンバー「咲いて」が流れ、恋人達は高校生活最後の思い出の時間を紡ぎ始める
美羽と隼もダンスを始めるが、そのとき大文字先輩が会場に紛れ込んでいるフードロイド達に気付く。同時に何が起こっているのかも
会場で流れるバラード、それを守るために戦う弦太朗達の二元中継がいい演出
仮面ライダー555屈指の名エピソード「夢の守り人」の回の、ギター曲「夢の欠片」の演出を思い出します
「フードロイド達が会場を守っている・・・美羽すまない、俺のプロムはここまでだ」
「え?」
「弦太朗達は今、外で戦ってるんだよ。俺達のプロムを守るために。俺も行かなきゃ」
弦太朗たちがプロムを無事に終わらせるため、外で戦っている。それを知った瞬間大文字さんが下した判断は、
あれほど熱望していた美羽とのダンスを放棄してでも、助けに駆けつける事だった
「で、でも引退した私達が行ったところで居場所なんか・・・」
「ないならこじ開けるさ!
俺はまだこの学園を平和にしちゃいない。あいつらだけに任せておけるか」
「!・・・ふふ・・・カッコイイわよ、隼」

大文字さんKAKKEEEEEEEE!!!
大文字さんの言葉に目から鱗が落ちたような衝撃と感動を覚える美羽。どうして自分の居場所がないなどと決め込んでいたのか
ていうかもともと頼まれてもいないクセに強引に入り込んだ部長である
大文字さんの言葉に勇気づけられた美宇はドレスの裾を破ってスリットを入れると、仲間達のいる戦場げ向かい会場をエスケープするのだった

>2人がプロム抜け出したのを見る流星の表情が好印象でした





「わっわっ!弦ちゃん!JK!ダメだぁ・・・どうしよ〜!」
コーマゾディアーツにキャンサーも加わった敵を相手に、まだダイザーの操縦に慣れていないJKはコックピットから放り出され2対1の様相に
流星の指摘通り絶体絶命の窮地にパニクる新部長ユウキだったが、そんな醜態を一喝するいつもの聞き慣れた声が闇夜に響いた
「この程度で諦めない!黙って私達を守るだなんて、勝手に生意気な事をしたんでしょーが!
なら最後までしっかりやり遂げなさいッ!」
「美羽先輩!」

「美羽!へへ・・・やっぱお前の喝は効くな!」

ガシィン!!
パニックになっていた部長を一発で冷静にし、フォーゼに気合を入れる美羽の存在感。それに呼応するかのようにダイザーがキャンサーを抑えこむ
「ぐ・・・ッこ・・・こいつ・・・さっきまでとはパワーが違う!」
「フフ・・・まだまだJKには荷が重いようだな」
大文字さんKAKKEEEEEEEE!!!(2回目)
JKが操縦していた時はパワーで振り回されたキャンサーを、逆に圧倒的パワーで捕縛する大文字さん
コーマとキャンサーを両手に掴んだそのままの態勢で、フォーゼに向かってエンジン全開で猛ダッシュする
「弦太朗!俺と挟み撃ちだ!マグネットパワーマイナス」
「おう!マグネットパワープラス!ライダー超電磁ターックル!!」

クロスボンバー!!!
強烈な磁力によって引きあうパワーを利用した突撃技。キャンサーはすんでのところで脱出しましたが、コーマはひとたまりもなく爆散する

>次にお前はクロスボンバーだこれーっ!?と言う
>マグネットステイツのタックルですかー、初めてマグネットステイツがかっこよく見えたなー
…ってこれ敵を掴んだダイザーと電磁力を武器に挟み撃ちってクロスボンバーだコレ!?
>ダイザー「フォーゼ!マスク狩り(リミットブレイク)だ!!」フォーゼ「マグネットパワー+&−(プラス&マイナス)!!」
→挟み撃ち→フォーダイ「クロスボンバーー!!!」

「弦太朗、頼みがある。今ここで俺達だけのプロムをやりたいんだ
美羽と踊ってやってくれ。美羽が踊りたい男はお前なんだ」
ラスト。戦いを終えた大文字さんは美羽の本心を恋敵である弦太朗に伝え、その願いを叶えてやってほしいと懇願する
ニブチンの弦太朗もここでようやく二人のギクシャクと自分が殴られたワケを理解するが、男同士の友情の手前ハイそうですかと言うワケにも・・・
「で、でもよ隼・・・お前は・・・」
「約束したろ?俺の満足のいくプロムにしてくれるって
俺にはな・・・美羽の笑顔が一番なのさ」
「隼・・・」
大文字さんKAKKEEEEEEEE!!!(3回目)
>プロムでの一連の流れから「踊ってやってくれ」大文字さんKAKEEEE!!
今回の個人的な副題は「KINGの帰還」ですね。マジキングイケメン
>惚れた女の幸せを一番に考える・・・・・今週の大文字さん、かっこよかった!!
>今週のフォーゼは「皆を守るために人知れず戦うヒーロー」に燃えてたらさらに大文字さんと美羽に燃えさせられて、
とどめに大文字さんの漢っぷりに涙が・・・ はんぺらさんがおっしゃられたようにフォーゼの脚本は粗さが目につきますが、
後半パートの巻き返しはかなりのものだと思います

大文字さん男っぷり上げすぎで濡れる。大文字さんになら掘られてもいい
その男っぷりに感動して泣きながら大文字さんとガシピシグッグを交わした弦太朗は、照れたりすることなく、美羽にすっと手を差し伸べた
「Oops!フフ・・・まさか学園のクイーンである私がトラッシュとこんなプロムをやるなんて」
「なんだよ」


「最高の夜だわ」

>弦太郎と美羽に朝からニヤニヤしてしまった
高慢チキ女王に本当の自分を気付かせてくれた、生意気でおかしな不良
高校生活を変えてくれた男の胸の中でうっとりと、そしてこの機会を与えてくれた大文字さんに感謝して踊る美羽
幸せそうに踊る二人の姿を最後まで見届けることなく
途中で去っていく大文字さんが漢すぎて泣ける
>大文字隼はクールに去るぜ………コレ以上しっくり来る一言が見つからねぇよ、今週のフォーゼ………
『さよなら天ノ川学園。さよなら私の高校生活』
弦太朗と美羽のダンスはいつまでもいつまでも終わることなく、彼女の胸に高校生活最後の、そして最高の思い出を刻むのだった





「今日から新部長就任かー!よーし頑張るゾ―ってウボァー!?
美羽先輩!?大文字先輩!?どうしてここに?」
翌日、新部長として張り切ってラビットハッチにやってきたユウキは、私服姿でくつろいでいる二人を見て盛大にズッコケる

「高校は卒業したけどライダー部は続けることにしたわ。まだまだ私達がいないと頼りないってわかったし」
「二人共大学のキャンパスが近いんだ。今まで通りの活動でも大丈夫そうだぞ」
「そうねえ。新部長のユウキを立てて、私は会長ってことでどう?」
「いよっしゃあ!仮面ライダー部ふっかあーつ!!!」

>卒業しても部員・・・アリじゃないですかねw?ぶっちゃけ講義のシフトをわりと自分の都合で融通できる大学生の方が
高校生より時間的には圧倒的にフリーですし。自分も特にサークルとか入ってなかったので趣味もバイトもやり放題でしたw

というワケで卒業しても居座る二人だったとさ。今回の話は最初からこのオチは読めてましたけど
読めてましたけどうおーん!めでたしめでたし!

今回は大文字さんの男っぷりといい、プロムと戦闘シーンの二元中継演出といい、ラストダンスといい神回でした。メテオ関連に進展の次週へ続く!


第二十七話

変・身・却・下

し!新生仮面ライダー部のスタートを祝ってみんなで飯食おう!俺んちに集合だ!
みんなで一つの鍋をつつけば今まで以上に解りあえる!鍋は心の露天風呂だ!
流星お前も来いよ!そろそろ全部さらけ出そうぜ!
主に下半身とか!」
『そいつは御免だ。が・・・コイツがどんな環境で育ったのか見ておくのは悪くないな』
「わかりました。ちょっと人と会う約束があるので、僕は少し遅れて行きますね」

卒業式も終わって天ノ川学園高校も春休みに突入。特に休みの予定もなくラビットハッチでゴロゴロしていた部員達は、弦太朗の自宅で鍋パーティーをやることに
出席を了解してそそくさと流星が向かったのは学校の体育館。なんと会う約束のある相手とは、キャンサーゾディアーツ鬼島だった。よくよく敵に呼び出される男です

「タチバナさん、メテオだ。理由は不明だが鬼島に呼び出された。これから接触する」
「鬼島?まさかメテオの正体に気付かれたワケではあるまいね
もし君がメテオであることが他人にバレたら・・・
君はメテオの力を失う事になる」
「俺がそんなヘマをすると思うか。それよりも頼んでいた件はどうなっている」
「メテオのパワーアップか。キャンサーはそれほどの強敵かね」
「認めたくはないが・・・今のままの装備ではヤツにトドメを刺せないのは事実だ」

途中流星とタチバナの会話から流星が正体を明かせない理由と、対キャンサーの為のメテオ武装強化が視聴者の知るところに
今の装備では殺しきれんってアーカードと初めて戦った時のアンデルセン神父を彷彿とさせるこの台詞。蟹の強さの程が伺えます
「メテオではなく君自身の力が及ばないのでは?」
「・・・ッ!俺はいつも本気だ!」

しかしタチバナはメテオのせいではなく、流星自身の功夫が足りないのではないかと指摘。プライドの高い流星は感情的に怒鳴って通信を切ってしまう
通信を終えたタチバナはふうと溜息をつくと、手に持っていた機械をふわりと無重力に浮かせて呟くのだった
「力は驕りを生む・・・今の彼にこれを渡すのはまだ早いか」

既に完成していたメテオ新デバイス!
キャンサーをも上回るであろう性能を秘めた新武装を、すぐ流星に送り届けることをよしとしないタチバナ。その本意はどこにあるのか

「警察如きにまた理事長のお手を煩わせてしまい申し訳ありません」
「これからいよいよ計画は動き出す。もう少し大掛かりな精神操作を考えたほうがいいかもしれんな」

一方その頃。学園で頻発する怪物事件の捜査の為に幾度となくやってくる警察を、毎回精神操作で追い返す我望理事長
間もなくホロスコープスに大きな動きがあるようでその為の警察に対する思案を巡らせてます
「そういえばキャンサーがまた勝手に動いているようですが」
「彼は異能の男だ。好きにさせたまえ」
「は・・・え?いいのですか?」

「これから計画が動くという時に、勝手な行動をしていれば怒られるに違いない」と鬼島のことを告げ口する校長だったが、理事長はこれをウザそうにスルー
校長と鬼島の不仲は理事長の知るところ。この告げ口を意に介さないという事は
鬼島の方が重用されているいう事である
「軽い・・・私の扱いが非常に軽い・・・鬼島め・・・!」
自らの能力不足を反省することはなく、鬼島への嫉妬にのみ狂う校長萌え
いい感じに小物化してきました。これでリブラのキャンサーに対する憎悪は決定的に。お約束の裏切り&殺害フラグが濃厚に匂ってきました





「!?これは・・・」
「やあ流ちゃん、よく来てくれたねぇ。いやあこの子達なら一生眠りっぱなしだよ

私が生体エネルギーを切っちゃったから。ま、魂みたいなモンかな

この子らとは賭けをしてたんだよ。私を笑わせられるかどうか。名付けて「地獄大喜利」!
負けたら魂をもらう、勝ったらゾディアーツスイッチをやるって趣向だ。フフ・・・
おたくら仮面ライダー部には残念な話だろうが、人を超える力が欲しいって連中は結構いるんだよねぇ」

流星が体育館に乗り込むと、そこには鬼島曰く「魂を抜いた」という生徒達が死屍累々の体で何人も横たわっていた
超電磁ボンバーも耐える装甲とシールドをも切り裂くハサミに加え、
ついに積尸気まで使い始めたキャンサー
流石は我望理事長がそのワンマンプレイを許すだけあって、いよいよもってチートキャラとして完成しつつあります
蟹は積尸気の使い手でした
キャンサーが冥界波っぽいことし始めましたね

「で?呼んだのは俺にもその地獄大喜利とやらをやれと?」
「おっと違う違う!そんなことしなくても流ちゃんにはタダでスイッチあげるよ
こう見えても私はアンタのこと評価してんだよ。ペガサスの正体を見破ったのもアンタだしね
ねぇ流ちゃんどうだい?私と組んで面白いことしようよ。頭も切れるし腹も据わってる、
それになにより・・・
アンタ嘘つきでしょ。私と同じ匂いがするんだよねぇ」

なんと鬼島の要件とは流星のヘッドハンティング
その能力の優秀さは勿論、本当の目的を隠して仮面ライダー部に潜入していることまで見抜いての勧誘なところが切れ者同士の会話でカッコイイ
当然この誘いを断る流星。逃げるように物陰に隠れると、メテオとなって追いかけてきたキャンサーと対峙する

「やあ一人プラネタリウムの旦那。アンタの正体をウチの師匠が知りたがっててねぇ」
「師匠とは誰のことだ」
「おほっ知りたい?
でも生憎と口と甲羅は硬いんだよねぇ〜」
>今回の戦闘でのキャンサーの口車は素晴らしすぎる。流石は劇作家さんの創作したキャラクターですね
それを流暢にアフレコするタモト君も半端ないですw

相変わらず戦闘中の軽口にセンスを感じる鬼島。噺家としてのキャラを上手く立てたキャラ付けで、悪役なのに視聴者の好感を誘います
そんな感じで立ちまわる両者だったが、そのうち劣勢になったキャンサーがトンズラ。流星は「口ほどにもない」と勝ち誇って変身を解除します・・・が
「あーらら誰かと思えば・・・流ちゃんがメテオだったとはねぇ
私があの程度の攻撃で逃げると思った?あれは油断を誘うためのお芝居
こうすりゃメテオが正体晒すんじゃないかなって思ったんだけど・・・上手くいきすぎちゃって私がビックリだわ
ほうらやっぱり流ちゃん嘘つきだったじゃないか。ますます気に入ったよ」

バッチリ罠にハマって正体バレしてしまう流星。変身解除不用意すぎ
プルプル震えながら「キッサマァー」とか言ってる流星がマジでアホの子にしか見えないんですが、そんな流星に鬼島はあくまで温和に接する
「怒らない怒らない。そんなに隠していたってことは何かワケがあるんだろう?
いいよ!しばらく黙っておいてあげるよ!その間に頭を冷やして考えるといい。私と組むかどうかをね」
『正体がバレてしまった・・・よりにもよって鬼島に・・・どうする・・・?』

BL本ならばここから鬼畜鬼島の流星蹂躙劇が展開するところです
カラカラと愉快そうに笑って立ち去っていくキャンサーを睨みつけることもできず、呆然と下を向いて立ち尽くすしかない流星
完璧主義のエージェントは、はたして自身に訪れたこの未曾有の大ピンチにどのような決断を下すのか?

>軌道衛星中という逃げ場のない空間にいる以上、タチバナさんが必死に居場所を隠すのは当たり前ですね
今回の流星クンの行動は、ちょっとというか大分軽率だと思います





「みんな紹介するぜ!俺の爺ちゃん、如月吾郎だ!」

「おういらっしゃい。しかしこいつは凄いマシンだな・・・こいつを見てると血が滾るわい
バイクは心のダイナマイトだ!がっはははははは!」

流星がめっさ凹んでいる頃、ライダー部のメンバーは弦太朗の自宅に集合。そこは如月モータースというバイク屋を営んでおり、
豪快に笑う爺さんは、なんと悪役商会の八名信夫さんです
弦太郎祖父「まずい、もう一杯!」の人ですね。また大御所引っ張ってきたなあ
弦ちゃんのお爺さんは黒十字総統……戦隊vsライダーで戦隊側に着くフラグだったりし(ry
八名さんはゴレンジャーの黒十字総統役もしていたとの事、あースーパーヒーロー大戦開戦の理由ってそういう・・

平成シリーズにはバイク屋の関係者が出てきた作品はありませんでしたが、仮面ライダーでバイクエンジニアといえば
立花藤兵衛
マシンマッシグラ−に興味を示しているあたり、もしかしたら今後吾郎のチューンナップでマッシグラ−が強化されたりなんて展開もあるかも?
「ああっ!友子ちゃんが納豆を!せっかくの宇宙が紐状になっちゃったよ〜!」
「ひも理論か。この宇宙鍋・・・深いな」

「おおっ意外とうまい!ホレみなも食え食え!!」

かくしてユウキ特性の「宇宙鍋」なる怪しさ満点の創作鍋が完成し、和気藹々とした雰囲気の中で始まる鍋パーティー
隙を突いて鍋に納豆を投入する友子が鍋にご飯を投げ入れるあ〜るみたいで面白い
宇宙鍋シーンでまずい〜もう一杯っ!ネタがあると思ったのに
「まずい、もう一杯」 が来るかと思ったら美味かった

その席の中で弦太朗の両親は小学3年生の時に二人とも交通事故で亡くなっており、その時に祖父に引き取られたこと、
弦太朗が子供の頃から転校を繰り返していたのは、祖父の生業から各地のサーキットを転々としていた為であることが明らかになります
「・・・?流星さん、何かあった?」
「いや・・・別に何も」

ここですっかり凹んだ流星がようやく合流。ちなみにこのシーンで流星の様子が少しおかしいことに気付いた人物は友子ただ一人だけ
彼女特有の第六感と言ってしまえばそこまでですが、カプ厨としては
友子が流星のことをよく見てるからと思いたい
>やっぱり友子は気付くんですね。フラグを積み重ねてますね

「そういえば亡くなられたご両親は何を?」
「あー。なんだかよくワカんねえけど難しい仕事だったよな、爺ちゃん」
「あ、ああ・・・そうじゃな。二人していつも難しい事ばかり喋っとった。ワシにはさっぱり解からん」
ここで話題が弦太朗の両親に移ると、
明らかに何か動揺しながらその職業をごまかす吾郎
これはどう考えてもコズミックエナジーの研究とかでしょ
ならば弦太朗と賢吾は親の代からの不思議な縁で結ばれていたことになります。カブトにおける天道と加賀美の関係みたいね
こうなってくると交通事故で死んだというのも本当なのかどうか。生きているかもしれないし、死んでいたとしても死因は交通事故ではないでしょう
>タチバナの正体が弦太郎の親父フラグ・・・
>弦太郎両親、タチバナが父でヴァルゴが母という予感が

「親父の思い出でハッキリ覚えてんのは、友達ができるとすっげえ喜ぶんだ
ガキの頃「新しい友達ができた」って親父に報告すると、すっげえニッコリ笑ってよ・・・

”友達作れよ弦太朗。友達がお前を助けてくれる”
って・・・心が通じ合った時、相手もマジで笑顔になる
俺はその顔が見たくて友達を作るんだ
お前らはみんな自慢の仲間だ!流星、お前はまだ本気を見せてないけどな!」

弦太朗の「友達」に対する思いは、幼き日に父の教えによるものだった
場に居合わせたメンバーはいずれもその本当の笑顔で弦太朗と結ばれた仲間達。皆が感心して納得する中、ただ一人流星だけが不快感を露わにした
「・・・君はまだ・・・友達の”重さ”を解っていない」

笑顔が見たいから友達になる?甘い。甘すぎる。苦くてナンボのコーヒー豆
俺はあの日から十字架を背負った。もう二度と友を作らないと決めた
やはり俺は一人で戦う!

吐き捨てるようにそう呟くと、あんぐり顔の仲間達に背を向け退席してしまう流星。彼にとっての「友」とは背負い込んだ重い十字架
そんな流星にとって弦太朗の友達論は薄っぺらいにものに聞こえたのでしょう。かくして彼が選んだ選択は
フォーゼとライダー部の力を借りず、己単身で鬼島と戦うことだった





「いやぁわざわざ来てくれて嬉しいよ流ちゃん。で、気持ちは決まったのかな?」
「ああ・・・お前を叩き潰す!変身ッ!」

そんなワケで不意打ちでもすればいいものを、正義の味方らしく真正面から正々堂々と戦いを挑む流星
ギャル風の女の子を二人両手に抱いて街プラプラしてる鬼島マジリア充
怪人体だけじゃなく人間体でもチートかこの野郎!視聴者の嫉妬の為にもここは流星に頑張ってもらいたいところですが・・・
「な・・・何故だ?変身が認証されない!変身ッ!変身!」
「あっははははなんだいそれ?もしかして自分はメテオじゃないってアピール?今更でしょう」
何度ドライバーを起動させてもNBUSからのマイクロウェーブが照射されないではないか。つまりメテオに変身することができない
容赦なく襲いかかってくるキャンサーに生身での対応を強いられた流星は、当然の如く一方的なフルボッコに
なんとか気力だけで立ち上がり、睨みつけはするものの
その足は生まれたての子鹿のよう
>ぶちのめされて、目だけは据わってるけど足にきて無言でカクンカクンしてる流星がなんか笑えるw
もはやトドメを刺されるのを待つだけといった状況で、ようやく弦太朗と友子が到着。流星を守りキャンサーとの戦闘に
「無事か流星!?友子がお前の様子がおかしいって言ってたからよ!
鬼島てめえ!春休みだってのに他にやることはねえのか!」
「何言ってんの春休みだからでしょ。学校サボっちゃダメだろ?」
「へらず口じゃあかなわねえな!」
「腕なら叶うってのかい!笑わせるねェ!」

Aパートでのメテオ戦同様、戦いながらの鬼島の軽口がセンスあってカッコイイ
「へらず口じゃあかなわねえな!」「腕なら叶うってのかい!」ガキィイン!の流れは東方のボス戦前の会話を彷彿とさせます

「ハァ・・・ハァ・・・タチバナさん、応答してくれメテオだ・・・・どうして変身できない・・・?」
フォーゼが戦っている間、友子の目を盗んで物陰からタチバナに連絡を入れる流星。返ってきた返答は彼を打ちのめすものだった
「君がキャンサーに正体を知られたからだ
メテオスイッチを持っている限り君の行動は全て把握できる。残念ながら君はもうメテオではない」

正体がバレたことなどとっくにお見通しだったタチバナ
ていうか流星は24時間タチバナの監視下にあったのね。これじゃオナニーだってできやしない(デカルト大尉風に)
「ま、待ってくれ〜!」とジ・オクトパスのように呼びかけるも、通信機は虚しく無反応
流星が壁にトスンとともたれ掛かって脱力感に打ちひしがれる中、フォーゼはキャンサーに超電磁ボンバーを見舞う。が・・・・
「ぐわああやーらーれーたー・・・ってのは勿論ウソなワケで・・・私の噺はここからだ
超・新・星・・・!」


禍々しい怪物の姿に巨大化するキャンサー。超新星きたこれ
「ほほうキャンサー・・・自分の手で超新星を勝ち取ったか」
しかも理事長からそのパワーを注入されたスコーピオンとは違い、キャンサーは自らその力を得たとの事。鬼島優秀すぎる
ただでさえ現時点最強の敵であるキャンサーの超新星化。メテオという戦力を欠いた仮面ライダー部に勝機はあるのか?
>超新星が黒い渦も相まって積尸気冥界波を撃つのか!?とテンション上がりましたが、あの巨蟹なら太鼓スイッチとか効きそう
ついにキャンサーが超新星に・・・安定の魔化魍具合で響さんに音激してもらいたくなりますね!
超新星が出ちゃったらもう鬼島も終わりっぽいですね。超新星=負けフラグなんですかね
自力で超新星覚醒とかキャンサーマジ才能狂い咲き・・・wでもこれってどう見ても退場フラグですよね
ダークネビュラ送りかはたまたダディの闇討ちか・・・12人も幹部が出るので回転早いのはわかるんですが、寂しいですね

メテオ強化形態・メテオストーム登場の次週へ続く!


第二十八話

星・嵐・再・起

「ま・・・待ってくれタチバナさん!俺からメテオを奪わないでくれ!」
「キミとの接触はここまでだ。ドライバーもすぐに回収する(プツッ)」

「ま、待ってくれ〜」とジ・オクトパスのような情けない声を上げる流星の懇願を、無情にも0.5秒で却下するタチバナ
茫然自失で立ち尽くす流星の眼前で、マグネットキャノンでカスリ傷ひとつ負わないキャンサーノヴァが今まさにフォーゼを蹂躙しようとする
が、勝利を目前にして何故か超新星の変身を解除してしまうキャンサー。同時に遠巻きに戦いを見守っていたらしきヴァルゴが現れる

「あぐっ・・・・!なんだ?身体が元に戻っちまった」
「一旦引くぞキャンサー。そのまま超新星の力を使い過ぎるとコズミックエナジーが暴走して内部崩壊する」
「ふうん、了解。蟹も脱皮したては殻がやわやわだからねェ。でもその前に・・・・!」
ただでさえ凄まじい超新星のパワーを我流で身につけた鬼島。当然ながらメリットだけという都合のいいことはなく、リスクもはらんでいるらしい
ヴァルゴに言われた通り大人しく引き下がる鬼島だったが、去り際
例の積尸気冥界波で流星の生体エネルギーを抜いてしまう
「フフ・・・こいつは預かっとくよ流ちゃん。今日の3時、2−Bの教室で待ってる」
「ま・・・待て!オラの尻子玉を返せ!ウボァー」

「私の導き無しで超新星に目覚めるとはな。まったく面白い男だ」
「当然でしょう。芸人とかけてパンチの当たらない八百長ボクサーと解く。その心は・・・」
「”自分でのびるしかない”」
「ご名答!いやあ理事長は洒落が解るお方でいらっしゃる
実は今、面白い魚が網にかかっておりまして・・・イヤやはり釣り上げてからご報告致します」
「キャンサー。そのふざけた態度もいい加減にしろ」
「いいえふざけますよ。私はふざけるのが自然体なんだ
だいたい校長の真面目な指導で、その超新星とやらに目覚めた生徒が何人いたんですかねェ?」
「おまえハイスラでボコるわ・・・」
一方理事長室に戻った鬼島。超新星覚醒の件について賞賛され、我望理事長と息のあった掛け合いで談笑する余裕を見せてます
校長よりも自分のほうが理事長とウマが合うというアピールと、メテオの正体を掴んだことを匂わしながらもまだ明かさない思わせぶり
パルパル臨界の校長がその軽口を諫めますが、カウンターの正論を食らって更に激昂するというザマ。
もはや流石です
しかし鬼島が上機嫌で理事長室を出ていった後、我望理事長はその背中を見送りながら小さな声で呟くのだった
「確かにキャンサーの成長は著しい。だが・・・少々早すぎる気もするな」

「おい流星、俺達は仲間だろうが。なぜもっと頼ってくれねえ?」
「自分のことは自分で守れます。どうか僕の事はご心配なく」
2:50。しばらく気を失ってた流星が目を覚ますともうすぐ鬼島の指定した時間。メテオになれない彼にはもうどんな反撃手段も残されていません
にもかかわらず、頑なにメンバーの協力を拒絶する流星。彼の心に根付いた「もう友は作らない」という意識はそれほどまでに強いのか

と、ここで流星の携帯が鳴る。それはそのトラウマの原因でもある、ジローの容態が急変したという病院からの悪い報せだった
「なんですって?ジローの容態が!?」
「うわ言で何度もあなたの名前を呼んでいます。来ていただいて声をかけてもらえれば」
「わかりました今すぐに!・・・ッ い、いや・・・できるだけ早く向かいます
だから死なせないでください!お願いします!お願いします!」

今すぐに病室に駆けつけて声をかけてやりたいが、これから鬼島に会わなければ自分が死ぬ。そうなればジローを助けることも叶わない
断腸の思いで看護師さんにそう伝え電話を切る流星。心身ともに追い込まれた彼の表情にはもういつもの余裕に満ちたは見る影もない
「ジローってのはお前の友達か。その友達が今死にそうなんだな?」
「・・・そうです。でも僕はこれから鬼島に会わなきゃいけない・・・もうどうにもなりません」
流星が大声で叫んでいたので電話のおおよその内容を理解した弦太朗。流星はもはや「諦めた」といった様子でぞんざいに答えるが
次に弦太朗から発せられた言葉が、その表情に一条の希望を与えるのだった
「大丈夫だ。一緒に行こう流星」




「あーらら結局他人頼りかい流ちゃん?フォーゼで私を倒そうってんならそいつぁ甘い考えってもんだよ」
「そんなんじゃねえよ。コイツは今とてつもなく大事な用事が入っちまったんでな・・・
だからその間、俺が身代わりになる。俺の魂を抜きな鬼島」
「な・・・何をバカな!僕の友人の為に君が命を賭けるというのか!?なぜ君がそこまで」
「俺にもワカんねえ。でもこうすりゃきっとお前の本当の笑顔が見れると思ってよ」
弦太朗が鬼島に談判したのはなんと流星が病院に行ってる間自分が身代わりになるというもの
「走れメロス」。日本人ならば誰もが学校で習った、自らの命も顧みずに友を救わんとする男の友情を描いた有名文学です
まさか弦太朗が自分の為に命まで賭けるとは思っておらず激しく取り乱します流星。更に続けてライダー部のメンバーが教室に入ってきた
「弦太朗だけで足りないなら私達の分も使いなさい。会長としては見過ごせないわ」
「あーもう美羽先輩ったらまた私の台詞取るぅ〜!」
「魂を賭ける機会なんてそうそうあるものじゃないから・・・」

「レディが参加するのに俺がやらないワケにはいかないな」

「俺は嫌なんですけどね。ま・・・一人だけ逃げるのはもっと嫌なんで」
「どうだ?これだけ色々な魂が揃うこともそうないハズだが?」

「みんなまで!やめてください!こんな事に付き合う必要はないんだ!
たかが岩っころνガンダムで押し返してみせる!」
デデーン。珍しく空気を読んだJKも参加し、全員一致でセリヌンティウス役を買って出るライダー部
こういう友情とかが大ッキライな鬼島は辟易しますが、「だったら見せてもらおうじゃないの」といった様子でこの要求を受諾します
「なんだいこの集団走れメロスは。ああわかったよ。これだけバカが揃えば面白くなった。1時間やろう
流ちゃんとこいつらの魂を交換だ。だが1分でも遅れたらこいつらは一生眠ったままだ」

「・・・・わかった。なら4時だな。必ず戻ってくるからその時はみんなを開放しろ」

「ジロー俺だ!頼むもう少しだけ頑張ってくれ!俺は必ずアリエスを見つけ出してお前を救う!
もう一度お前の笑顔を見れるのなら・・・俺は命を賭ける!」
かくしてバイクをかっ飛ばして病院に駆けつけた流星は、危篤状態のジローの命を繋ぎ止める為必死に呼びかけを続ける
彼は気付いているだろうか。今自分が口走っている言葉は、弦太朗が自分に言ってくれた言葉とそっくり同じだという事に
弦太朗達の友情を「安っぽい・薄っぺらい・軽い」と決め込んで心の中で侮蔑していた流星
だが彼の友情の重さは自分がジローを思う気持ちとなんら変らなかった
ここにきて初めて流星は如月弦太朗という男の熱さを本当に理解したのかもしれない
流星の呼びかけは効果てきめんだったらしく、ジローの容態はすぐに安定。安心したところで何とタチバナからの連絡が入る
「今回だけは特別にチャンスをやろう。メテオの変身承認と新たなスイッチを与える」
「ほ、本当か!」
ジローが助かった上に、まさかのメテオワンモアチャンス。良い時には良いことが重なるもんだと狂喜する流星
しかし次にタチバナが放った言葉に、彼の浮かれまくった思考は全停止してしまう

「ただし。4時までに漣埠頭の灯台まできたまえ」
「4時!?それじゃ約束の時間に間に合わない!」
約束を守ってライダー部のみんなを助けに戻れば、メテオ復活の機会を失う。それはつまりジローの命を救うことも叶わない
ライダー部のメンバーを見捨てれば再びメテオの力を得る事ができる。そうすればジローの命を救うこともできる
一瞬は悩んだが考えるまでもない。流星が出した結論は・・・・





「おや。本当に戻ってきたのかい?アンタも結構バカだねぇ」
「バカで結構。やるべきことをやるだけだ」
約束の4時。朔田流星の姿は
灯台ではなく2−Bの教室にあった

自分と、自分の友の為に命を賭けてくれた仲間達を救う
それが流星の出した結論だった。友情に上も下もないのだと。ライダー部のみんなをジローと等しく「友」と認めたという事でしょう
流星はすぐにメンバーの魂を戻すゆ要求するが、待ってる間に地獄大喜利を始めてしまったが故に鬼島が笑わない限り魂は戻らないという
「いやあ怖いねえ。自分の能力でもどうしようもないことがあるって・・・おっとぉ!」
激昂した流星は生身のまま殴りかかるがゾディアーツに勝てるワケもなく、先週同様生まれたての小鹿状態に追い込まれてしまいます
勝ち目のない戦いに殉ずるその姿が滑稽だったのか、
単純に生まれたての小鹿が面白かったのか
完璧な勝利を確信していた鬼島にまさかの隙が生まれたのはその時だった
「アンタはもうちょっと頭がいいと思ってたけどねぇ。生身で歯向かってどうにかなると思ったのかい?
笑わせるねェ。あっはっはっはっは!」
「今・・・笑ったな?」
「は?いや・・・今のは・・・違・・・」

「君は戦ってる時「笑わせる」というのが口癖なんだ。今回も言うと思っていた
どんな事であれ・・・・これで僕が君を笑わせたことになるワケだよな?」
「ま・・・待て!こんな事・・・・うおおおっ!!?」
なるほどこれが流星の真の狙い。
つあ本当に鬼島の意志では制御できなかったのかよ地獄大喜利
「笑わせたら勝ち」というルールの中で自動発動するスタンド能力や念能力みたいなモンだったのね

キャンサーの積尸気がダービー弟仕様だったとは。負けを認めたら返してくれるとか何気に律儀な能力ですよね
「よぉ流星。お前ならきっとやってくれるって信じてたぜ。後は任せろ!」
『気付かされたからな。俺もお前も同じだって事に』
復活した弦太朗はフォーゼに変身してキャンサーとの戦闘に突入。流星は心の中で彼にそう応えると、約束の時間の過ぎた漣埠頭へと急ぐ

「タチバナさん!頼む応答してくれ!俺は・・・あいつらの笑顔の重さを知った!俺はあいつらに・・・
この秘密だらけの俺を信じたあいつらに、借りを返したいんだ!
遅れてきたのは解ってる!でも俺はもう二度と後悔したくない!ジローのような人間を生みたくなんだ!」
時計は4:30。喉も張り裂けんばかりに叫ぶ流星だがタチバナの返事はない。やはり4時に間に合わなくてはダメだったのか?
ガックリと肩を落としかけた流星だったが、その時灯台の下にちょーんと置かれている謎の黒い箱を発見。
その中身は・・・・

「メテオストームスイッチ。それが君の選択の結果だ
よく判断した。ライダー部を見捨てていたらそのスイッチは手に入らなかっただろう」

タチバナさんKAKKEEEEEEE!!!
意地悪な4時指定は流星の試すためのテスト。謎の多い人物ですが、少なくともこれで「実は悪党」という線は完全に消えました。渋すぎる
「確実にキャンサーを倒してくれたまえ。でなければ今度こど没収だ」
「舐めてもらっては困る・・・俺はもう誰にも負けない!」
タチバナの言葉に力強く答え、少年はその身を名前の如き青の流星へと変化させる





長伝寺ボンバーもロケットドリルキックも効かないキャンサーノヴァの前に詰み状態のフォーゼ。絶対絶命のタイミングで現れる青の流星
だが今のメテオはただの流星ではない
「へぇ。メテオ復活ってワケかい」
「復活じゃない。進化だ。
俺の宿命は・・・嵐を呼ぶぜ!」

映画「嵐を呼ぶ男」の
石原裕次郎のような台詞とともにメテオストームスイッチが発動。その姿が変化する
オイラはライダー!ヤクザなライダー!オイラが叩けば嵐を呼ぶぜ!

変身!仮面ライダーメテオストーム!
ってこれちょっとダセええええええええええええええええええ
うーんメテオはシンプルなデザインと黒を貴重とした配色がカッコよかったのに。青のボディに金色の装飾という目に煩いデザインになってしまいました
手に持っている棍はメテオストームシャフト。棒術・槍術はカンフーライダーらしい武器と言えますが、クウガやレンゲルのせいで目新しさはありません
どうせならヌンチャクや三節棍といった変わり種がよかった。今後
六合大槍の演舞みたいなキレのいい型を見せてくれるといいんですが
特にそれらしい動きはない普通の棒術アクションでダスタード達をボッコボコに撃破するメテオストーム。しかし流石にキャンサーの甲羅にはノーダメージです

「はっはっは!このキャンサーノヴァの甲羅はどんな攻撃も通さない!」
「それはどうかな?」

というワケでリミットブレイク披露。キャンサーの無敵の甲羅をも破壊する必殺技とは一体どのようなものなのか?視聴者興味津々です

まずはメテオストームスイッチをシャフトの先端に取り付け、次に懐から出したギザギザのカギのようなものをってえええええええええ(2回目)

>パワーアップしたメテオの超必殺技は『地球拳』だと思っていたのに…まさかベイブレードとは
>メテオの新ステイツかっこいい、そう思っていた時期が、俺にもありました。ベイブレードェ・・・
>ベイブレードだこれー!!(ガビーン)
>ベイブレードが必殺技なんて斬新すぎるぜ・・
>タチバナ「ところで新スイッチを見てくれ。こいつをどう思う?」流星「すごく・・・ベイブレードです・・・」

完全にベイブレードだこれ
「メテオストームパニッシャー!!」
ぐっと差し込んだギザギザをギャルン!と引き抜くと、勢いよく地面に向かって発射されるメテオストームスイッチ。じ、地味すぐる
こんな地味な技というかオモチャが超電磁ボンバーもロケットドリルキックも跳ね返したボディに通用するとは到底思えませんが・・・・

「ギャアアアアアアアアアアアア!
俺がやられるとかけて黒い犬と解く。その心は・・・”面白くない(尾も白くない)”」

「すごい・・・キャンサー内部のエネルギーまで吸収し、破壊のパワーに変えたのか」

ええええええええええええええ(3回目)
ベイブレード強すぎ。なんとキャンサーノヴァの手足を全てズタズタに切り裂き、皿の上に乗った蟹にしてしまいました
うーん。スイッチを手に入れるまでの流れがすごいカッコよかっただけに、肝心のメテオストームの戦闘がものすごい残念感でした。惜しいなこの回
かくして賢吾も絶賛する
よくワカらんベイブレードの威力でついにキャンサー撃破。鬼島はほうほうの体で逃げ帰ります
>個人的にはメテオストーム正直今の所ビミョーでした 平成ライダーに多い棍術になってアイデンティティも無くなりましたし
リミットブレイクも適当過ぎる強さとダサさ キックの方は格好良いと信じますが… はんぺらさんの印象はどうでしたか?





「敗れてきたようだなキャンサー。我々ホロスコープスに失敗は許されない」
「ま・・・待って!まだ切り札が残ってる。俺はメテオの正体を突き止めたんだ!それを理事長に報告すれば!」

逃げ帰った鬼島を待っていたのは視聴者の予想通り校長。結果を出せてない自分は棚に上げ鬼島の失敗は鬼の首取ったみたいに責めてます。流石です
校長の様子から我が身の危険を感じた鬼島は、メテオの正体を理事長に報告させろと訴えます。が、当然そんなことを了承する校長ではありません
「ほう、だがそれは必要ない。これ以上君の手柄はいらない」
「リブラ。ここで何をしている?」
殺る気満々の校長に顔面蒼白となる鬼島。と、ここでそんな校長の暴走を止めるようにヴァルゴが登場する。鬼島にとっては救いの女神の登場です
が。ヴァルゴに声をかけられたリブラは一切慌てることなく、余裕の面持ちで彼女を振り返りこう答えた
「いや、また刑事が嗅ぎまわっていてね。これ以上我望様のお手を煩わせるのも申し訳ない
ヴァルゴ、この刑事をダークネビュラに」
「え?え?・・・あ!?ああ!?違う!ちょっと待っ・・ウボァー!!!」
得意の幻術によって、鬼島の姿をヴァルゴの目に刑事として見せたリブラ
弁解しようとするも僅かに遅く、悲鳴を上げながらダークネビュラへと吸い込まれる鬼島。汚いな校長流石校長汚い
自分の手を一切汚すことなく、ヴァルゴの手によって出世ライバルを蹴落とすことに成功しました。こういう姑息な事ばかりはソツがないあたり最高です

>表向きは名士を装う偽善者で、無能なくせに腹黒く、自分が努力するより他人の足を引っ張ることに腐心する・・・
ダディがクズ過ぎて笑えないレベルにさしかかってきましたね・・・最期はさぞ無残なものになることでしょう・・・今から合掌
>なんというきれいなタチバナさんと汚い橘さん
>ダディ校長・・・なんとスマートな手際なのだろう、小物なのに!小物なのに!
>ヴァルゴは素で騙されたのかな?故意にやったとすれば理事長に二心があるという事になるけどさすがにまだ判断材料が少ないですね
>ホロスコープスは別にホロスコープス化した奴12体を揃える必要はなくって、ホロスコープスのスイッチがあればそれでおkみたいですね
漫画版スクライドのアルター能力の設定みたいですね。つまりは「人間は能力を進化させるための要は、"捨て駒"」ダディ「・・・」
>キャンサーが退場してもダディの扱いが良くなる気がしない不思議

「タチバナさん。キャンサーは倒したが鬼島を見失ってしまった」
「大丈夫だ。君の秘密は守られている」
キャンサーは撃破したものの鬼島を逃してしまったのでおっかなビックリにタチバナに報告を入れる流星。しかしタチバナはこう断言した
鬼島がダークネビュラに送られた事を把握しているタチバナの謎
>ヴァルゴは何かタチバナのスパイ臭い
>ヴァルゴはあの刑事を本物ではなく鬼島とわかっていたのではないかと予想

>これはヴァルゴとタチバナは繋がっている?タチバナが弦太朗の父だとしたら、ヴァルゴは母とか?
ヴァルゴとタチバナが繋がっているという説は面白いと思いますが、その仮説はあくまでも「ヴァルゴが刑事を鬼島と気付いていた場合」のみ成り立ちます
しかし今日放送の冒頭を見る限り、彼女は
キャンサーを手にかけたのが自分であるとはつゆ知らぬ様子
こうなってくるとタチバナがなぜ鬼島の最後を知っていたのか解らなくなってきます。正義の人には間違いないですが、まだまだ謎だらけの人物って感じね

「おお流星!なんとかなったのか?お前の友達!?」
「はい、おかげさまで。ありがとうございました」(今回ばかりはこいつらに感謝しなくてはいけないな)

ラスト。ラビットハッチに戻ってきた流星の報告を聞き、まるで自分達のことのように喜ぶ仮面ライダー部の面々
その居心地のよさに流星の表情もほころびますが、差し出された弦太朗の握手を握り返すのだけは拒否する

『だが・・・今はまだその時ではない』
「頑固な奴だな。でもお前の本当の笑顔を見るまで俺は諦めないぜ」
限りなく近づいてはきているものの、未だ最後の一歩は踏み出してくれない流星の心
その本当の笑顔がライダー部員達の前に披露されるのはいつの日のことか。あっと驚く急展開の今週へ続く!



第二十九話

後・輩・無・言

「新学期!新たな友との出会いの予感!俺の胸はときめきまくってるぜ!
おっ、早速俺の助けを必要としている奴発見!
どうやら道に迷ってるな後輩?任せろ俺が案内してやる!名前は?」
「く、草尾ハルです・・・ってうわああああああ!?」
天ノ川学園高校入学式。右を見ても左を見ても溢れかえる新入生に、テンション弾けまくりの弦太郎は迷惑極まりない暴走超特急と化す
いかにもオドオドして気弱そうな新入生ハルに声をかけると、
半ば拉致も同然に手を引っ張って校舎を駆け抜けますが・・・
「おっとと、お前ハルの友達か?俺の名は如月弦太郎!天ノ川学園の生徒全員と友達になる男だ!」
「・・・・探したよハル。行こ?」
「おいちょっと待てよ後輩!俺は名乗ったぜ?そっちもウボァー!?」

そんな弦太朗の前に立ちはだかったのはハルの幼馴染みらしい女子新入生、蘭。「ダチ二匹目ゲットだぜ!」と上機嫌の弦太郎
しかし蘭はそんな先輩を
養豚場のブタを見るリサリサのような目でガン無視し、ハルの手を引いて行こうとする
流石にカチンときて彼女を引き止めようとした弦太郎だったが、素早く逆手を取られると一瞬にして体を入れ替えられ投げ飛ばされてしまう
「ほう合気道か。見事なものだ」
「ってぇ〜・・・!よーし決めたぜ!お前らが俺の新入生の友第一号だ!俺とダチになれ!」

「私達に関わらないで」
投げ飛ばれてなお上機嫌のマゾい先輩にドン引き気味の新入生二人。実に一般的な反応です
蘭は弦太郎の申し出をキッパリと拒絶し、ハルを連れてすぐさま退散。どうやら気弱な男と勝ち気な女という幼馴染のテンプレな関係みたい

「参ったなぁ、また迷っちゃったよ。ホント僕って駄目だな・・・」
「不甲斐ない自分が嫌いなんだね。でも大丈夫、君は強くなれる・・・
これを押せばもう誰かに頼る必要はない。
星に願いを」

しかし蘭に助けられて間もなく再び速攻で道に迷うハル。本当に鈍臭いなこいつ
自分でもその鈍臭さを嫌悪しているようで、変わりたいと願ってる様子。その心の弱さを嗅ぎつけた我等のマスターリブラが現れます
>リブラ「君のやる気スイッチはこれだ」
「これでもう大丈夫!」などと、懐から出した何やら怪しげなスイッチを手渡す様は
さながらドラえもんのよう
スイッチを渡したマスターリブラは茂みの向こう側に去って行きますが、そっちから「先生さようなら」という声が聞こえてきた事にハルは驚愕する
「先生?まさか・・・さっきの怪物が?」
校長迂闊すぎ。流石です。新入生に対し、「怪物の正体は学園の教員」という尻尾をいきなり掴ませてしまいました
いずれはこの些細なミスが正体バレの元になったりするんでしょうか。
たまりません。最近の校長からは一挙一動目が離せないな
>ダディは「先生」と呼ばれたからよかったのもの「校長先生」と呼ばれたらどうするつもりだったんでしょうね?
うっかりならダディらしいですが、あのあと自分で変身してやってたらそれはそれで面白いですが
>「先生」だったからよかったものの、「校長」言われてたらどうする気だったんだ。迂闊すぎるぜダディ




「おはよう3年B組!今日からこの大杉がお前らの新しい担任だ!
如月・歌星・城島!お前達問題児はしっかり監視するからな!もちろん放課後もだ!」
「ほ、放課後までですか!?」
「コイツは完全な想定外だ・・・」
一方、3年に進級した弦太郎達は大杉先生が3年B組の担任になってしまうという不運に見舞われていた
「園田先生が学校を辞めたのはお前ら問題児に手を焼いたせいだ」、と一方的に3人を敵視する大杉は放課後まで含める完全監視を宣言
これによりラビットハッチへの移動がままならなくなってしまった3人。このままでは今後のライダー部の活動に支障をきたしてしまいます

「さっきの先輩、学校の生徒全員と友達になるなんて本気だったらスゴイ人だよね」
「簡単に友達なんて言う奴は信用できないわ。ハルの友達は私だけ。だからハルは私が守る」

その頃、屋上で昼食を取っていたハルと蘭のこの会話。どうも蘭は過保護すぎてハルを余計にダメ男にしてる節があるようで
蘭に守られているばかりの自分から脱したいハルにとって、彼女のこの言葉が怪人からもらったスイッチを押させるきっかけになってしまう
「でも男の僕がいつまでも女の子に守ってもらうなんて・・・やっぱり僕も強くなりたい!」
ハルは蘭の目の前でスイッチを押すと、見るもおぞましい蝿の怪人に変身。まるで映画ザ・フライのような展開に声も出ない蘭
そんな幼馴染の様子をよそに、ハルは
「うはwwwみなぎってきたwww」と叫んで校舎を飛び出していくのだった

「こちら会長、街中でゾディアーツを発見。現在追跡中よ」
「フフン。この俺から逃げられると思っているのか?」

フードロイドを駆使してなんとか大杉を巻いた弦太郎達は、ラビットハッチで美羽と大文字さんからの緊急連絡を受ける
颯爽とアメ車を乗りこなす大文字さんにハリウッド映画ばりのカーチェイスを期待する視聴者でしたが
残念な事にガス欠で途中リタイヤ。大学生になってもキメるところで決められない2枚目半ぶりは健在で安心です

「ピョコピョコ跳ねやがって!さてはこいつノミだなー
「そんな星座はない。おそらくは蝿座・ムスカのゾディアーツだ」
「弱すぎる・・・こいつはハズレだな」
ハハハどこへ行こうと言うのかね。すぐさま駆けつけたフォーゼとメテオによってボコられるムスカ
まだゾディアーツになりたてなだけあって、自分の持つ能力も把握できてないままに一方的にやられてしまいます
「なにすんだよいきなり攻撃してくるなんて・・・悔しいな・・・もっと強くなりたい・・・もっと強く!」
このままでは勝てないと悟ったムスカはその跳躍力で即トンズラ。現場に残されたのはフォーゼと、幼馴染を追ってきた少女だった
「おう朝の新入生じゃねえか。お前さっきあの怪物に向かって「ハル!」って言ったよな?
じゃああれは・・・おい待てよ!だから無視すんなって
ウボァー!?」
戦闘中に蘭が叫んだことにより、弦太郎にもムスカの正体が朝の新入生ハルであることはすぐに解った
彼を元に戻すためにも幼馴染である彼女の協力を得たいところだが、こんな状況にも関わらず蘭は朝となんら変わらず弦太郎を完全拒絶
再び弦太郎をKOしてしまう。どうやら彼女が頑なまでに先輩を拒絶するのは、何かしらの理由がありそうです
「ってぇ〜・・・・おい後輩・・・言葉にしなきゃ何も伝わんねえぞ?」

「・・・それはキャンサースイッチ。何故あなたが持っている?」
「奴がメテオに倒された時、
偶然回収したんですよ(どや顔)」

>ウキウキし過ぎて、うかうかキャンサースイッチを見せびらかしちゃう校長wwwその迂闊さが愛らしい
そんな中、校長室ではキャンサースイッチを弄ぶ校長をヴァルゴが訝しんでいた
聡明な彼女はキャンサーにトドメを刺したのがメテオではなく、犬猿の仲だった校長であると確信しているようですが
まさか自分がその片棒を担いだという事までは気付いていない様子。校長の姑息なやり方を快く思っていません
「ひとつ忠告しておこう。あまり策を弄しすぎると墓穴を掘ることになる」
「心配御無用です。私は今・・・最高の成果をあげつつある(どや顔)」
生徒に正体の尻尾掴まれるとも知らず、この満面の笑顔ときたら
凄まじい速度で自分の墓穴を掘ってる校長の姿が視聴者にハッキリと見えます。この墓穴が完成するまであと何週でしょうか






「ハル、そのスイッチ渡して。ハルを怪物に変身させたんだよ?そんなの危険だよ!」
「心配ないよ」
「でも」
「あ?心配ないって言ってるだろ!?」

学校に戻った蘭はハルにスイッチを渡せと迫るが、スイッチの魔性に魅了されたハルは頑なに拒否。既に人格まで変わりつつあります
変貌した幼馴染のただならぬ様子に息を呑む蘭。「ならせめてスイッチを誰にもらったのか」と聞くと、それについてはあっさり教えてくれるハル
「怪物さ。でも正体はこの学校の先生みたい」
「先生!?」
更にバレが拡散していくリブラの正体。さっきの校長のどや顔を思い出すとたまらん展開です
「よくもハルにこんなものを!」と激昂した蘭は感情のまま職員室に殴りこみ。コイツが犯人かそれともコイツかと、怪しい教師を絞り込む
「おっ後輩!こんなところで会うとはな。ハルのことだが・・・うおおおっ!?」
「おいコラお前!職員室でいきなり何してんだってうわあああああああ!」
居合わせた弦太郎を三度ぶん投げ、更にはそれを咎めた大杉もぶん投げる大暴れぶり
と、ここでタイミング悪く床にふっ飛んだマグフォンにrビットハッチからの緊急連絡が入ってしまう。再びムスカが街中に現れたらしい
「おい如月!ラビットハッチって何だ!?うさぎ小屋か!」

「どうだい蘭!僕のこの力は!スゴイだろう?ワイルドだろぅ〜?」
「ハルは悪くない・・・スイッチの力でおかしくなってるだけだもの・・・ハルは私が守るから!」

「違う!僕は強くなったんだ!これからは僕が蘭を守るんだ!」
逃げ惑う人々を前に「強くなった自分」を自覚するハル。駆けつけた蘭にもそれを認めてもらいたかったようだが、当然望む返事は返ってこない
「俺が聞きたいのはそんな言葉じゃない!」とばかりに頭を振ると、雄叫びとともに
その姿を更に凶悪に進化させる
「感情の昂ぶりで姿を変えただと!?今までには居なかったタイプだ」
『進化するゾディアーツか・・・こいつならもしかしてアリエスまで・・・?』
ムスカはこれまでなかった発展途上型ゾディアーツ。姿と一緒に性格も凶悪さを増したハルは見境なくライダー部の面々に襲いかかる
「進化してもこの程度か。やはりお前はアリエスの器ではないな」
と思ったらやっぱりメテオにボコられるムスカ。なんやねんお前
しかしここで大量のダスタード達が登場しトドメを阻害。遅れてきたフォーゼがメテオに代わりムスカの相手を務めます
「ハハハすげえ!こんな事もできるのか俺!」
しかし発展途上型のムスカは刻一刻と自分の能力を発現させていく。自らの肉体を蝿の大群に変化することでリミットブレイクも回避する
無敵と思われる能力に
俺すげえ発言をかますも、まだ力の制御が効かないらしく再び元の姿に戻ってしまうムスカ
強くなったと思ったら即やられるの繰り返しで落ち着かないゾディアーツだなホント
フォーゼはファイヤーステイツでとどめを刺そうとするが、ここでムスカを庇うように間に一人の人物が立ちはだかった。言わずもがな蘭だ

「おい後輩!そこをどけ!そいつを救うには・・・ウボァー!?」
そして4度目の投げ炸裂。話を聞こうとしない蘭も大概だが、4度同じ目に逢う弦太郎は学習能力ないのかと

一方その頃、ラビットハッチにはロールアウトしたばかりの新スイッチを取りに戻っていた賢吾の姿があった
No38・ネットスイッチ。これがあれば蝿の大群に変化したムスカも捕らえることができるはず
大急ぎで現場に戻ろうとした賢吾は、入り口で思わぬ人物と鉢合わせして言葉を失ってしまう
「おい歌星・・・説明しろ。ここは何だ!?」

大杉忠太、ラビットハッチ発見!
放課後も監視すると言われていたのに、咄嗟の事態だったとはいえ迂闊にも尾行を許してしまった賢吾のミスである
ついに教師にバレてしまったラビットハッチ!危うし仮面ライダー部!
>これは大杉先生が顧問になるフラグ?
>大杉先生、ライダー部顧問になる?ばれた事だし、今までの醜態を払拭する活躍を期待したい


第三十話

先・輩・無・用

「ハルはこの私が守る!」
「後輩どいて!そいつ殺せない!」
立ちはだかった蘭に邪魔をされムスカゾディアーツを逃がしてしまうフォーゼ。変身を解除した弦太朗は力なくへたり込む蘭に声をかけるが・・・
「お前もアイツを止めたいんだろ?いい加減心を開け。力になるぜ先輩として」
「先輩・・・先輩なんて・・・二度と信用するもんか!」

弦太郎の言葉になにやら過去の映像がフラッシュバックすると、憎悪を湛えた目で睨みつけながらそう怒鳴って去っていく蘭
どうやら蘭が弦太郎に心を開かないのは、彼女が過去に体験した
先輩に対する不信が元になっているようです
「どうして庇ったりした?言ったハズだ・・・これからは俺がお前を守るって。そぉい!」
「ああっ!?なにするのハル!それは私達の・・・!」

一方、変身を解除したハルはすっかり人相が豹変。マイケル・ジャクソン「スリラー」のPVに出演できそうになってます
さっき蘭に助けられたことがよほど気に入らないらしく、自分の鞄に付いていた二人お揃いのキーホルダーを引き千切り川に投げ捨ててしまいました

「我が大いなる銀河を司る12の星座達・・・残る使徒にも早く逢いたいものだ」
「現在監視中のムスカはスイッチャーの感情の変化とともに非常に速いペースで進化を続けております」
「なるほど”7人目”になるかもしれないね」

「7人目?6人目の間違いでは?」

その頃理事長室では校長からムスカの経過観察を聞いて満足気に笑う我望理事長と、その発言に「?」と首をかしげるヴァルゴの姿があった
「お爺ちゃん、ホロスコープスなら5人でしょ」ボケた姑を介護する嫁さんのように理事長の言葉を訂正するヴァルゴ
その言葉を聞いた校長は、最高のどや顔を浮かべながら理事長室を後にするのだった

「それでは私はこれで。フフ・・・ここのところ忙しくてね」
>理事長に報告する時のダディ校長の顔、まるで子供みたいに喜んでますね。少し涙がでそうでした

「先生はここ最近の怪物騒ぎをどのように考えていましたか?」
「もしかして生徒達のことなんて関係ないとか〜?」
「ばっ、バカを言うな!生徒を守るのが教育者の務めだよ!」

「だったらお願いします先生!私達とラビットハッチの事は学校には秘密にしてください!」
「だが断る。この事は全て校長に報告する・・・ってウボァーなにをするきさまらー!」
そしてこちらは存亡の危機に直面しているラビットハッチ。メンバー全員で大杉先生の説得にあたるも、石頭の彼は頑としてこれを聞き入れません
ましてや校長の正体は仮面ライダー部の敵であるホロスコープス。もしラビットハッチの存在を報告されたら、まさにその次点で一巻の終わりです

とりあえず大杉を軟禁して校長への報告という最悪の事態だけは避けるものの、これからどうしたものかと頭を悩ませる
そんな中、流星はタチバナさんから「天ノ川高校以外の学校でゾディアーツが出現した」という報告を受け驚愕する。何故ならその学校とは・・・・
「昴星高校だと!?俺が前にいた学校で一体何が・・・」





「(昴星高校・・・ここに来るのも三ヶ月ぶりだな)やあ白川さん久しぶり。元気だった?」
「朔田くん・・・どうして?」
『・・・?なんだ?この妙な態度は』
そんなワケですぐさま古巣・昴星高校に向かった流星。当然イケメンなのでリア充だったらしく、ちょっと良い関係だった女子に話しかけます・・・が
一瞬嬉しそうな顔を浮かべたものの、
すぐにハッとしたようににその表情を曇らせてしまう白川さん
流星がいない間に他の男にNTRたんでしょうか。と、ここで流星は校舎の影にリブラを発見
どうしてこの学校にいやがる!と激しい闘いを繰り広げますが、リブラは卑怯にもその姿を友子に変えてメテオの攻撃を鈍らせます
「以前より更に強くなっている・・・だが甘さはそのままだな」
>前回は友子に近づくハエ夫を遮る形で登場のメテオ、
橘さんに突撃するも友子に変身されて攻撃を止めるメテオ、見事なフラグですね

つか校長よくカップリング見てるな。弦太郎以上の観察眼じゃね?

そのままドロンしたリブラを見失い、歯噛みする流星。いったいホロスコープスがこの学校で何をしているのか?これは大きな動きがありそうね

「おう後輩!そんなトコでいったい何探してんだ?俺も手伝うぜ(超笑顔で)」
「・・・・もうやめたわ。どうせ見つかりっこないし」
その頃。ハルが投げ捨ててしまったキーホルダーを必死になって探す蘭に、あれだけ拒否されてもまったく調子の変らぬ弦太郎が声をかけた
ていうか
教師を拉致監禁したまま笑顔で外をブラブラしてる弦太郎が何気に外道
蘭はこの笑顔をガン無視して退散。実は彼女は中学時代水泳部のホープで、特待生として優しい先輩達からの厚遇を受けていたが、
その先輩達が影でハルを虐めていたことを知って先輩不信になったのだった。
まぁハルは虐められるよね
「まったくあいつら学校に内緒で怪しげな活動しやがって・・・証拠もある!全て校長に報告してやる!」
その大杉は一瞬の隙をついて監禁から脱出。校長に報告すべく道を急いでいたが、そこで蘭とぶつかって持っていたスイッチを落としてしまう
転がったスイッチを見て驚いたのは蘭。「スイッチは教師からもらった」と言っていたハルの証言と目の前の教師が合致し、怒りの糾弾を浴びせる
「アンタ!アンタがあのスイッチをハルに渡したんだな!」
「スイッチ?なんのことだ」
「とぼけるな!ハルが言ったんだ!怪物になれるスイッチをこの学校の教師からもらったって!」

最初はなぜ怒られているのか理解できないのと蘭の剣幕にたじろてオロオロするばかりの大杉だったが、蘭が核心に触れたところで表情が変わる
逆にガッと蘭の両肩を掴むと、信じられないといった様子でその言葉を確認する
「うちの教師が・・・?おい、それ本当か!?」

このへんは腐っても教育者。この学園に混沌をもたらしているのが教師と知って、正義の憤りを感じているようです
しかしここでタイミング悪くスリラーハルが登場。蘭をガクンガクンと揺さぶる大杉を見て、もはや理性もなくなった彼は蘭を虐める暴漢だと勘違い
蘭はハルの変身を止めるべく必死に言葉をかけるが、
その言葉が逆にハルを暴走させてしまう
「蘭を虐める奴は許さない・・・約束通り守ってやるぜ」
「そのスイッチを捨てて!ハルのことは私が守るから!」
「守るって言うんじゃねえええええええええええ!!
オッス!オラムスカゾディアーツ!いっちょやってみっか!」

「ハル・・・そんな・・・もう・・・言葉が・・・・私には・・・何もできない・・・!」
半ば発狂気味に叫んだハルはラストワンのスイッチを押してしまう
変身したムスカに理性はなく、もはや完全な蝿怪人。蘭の言葉も届かない
これは軽くホラー映画。速すぎた進化の代償なのか、今までのラストワンとは一線を画す症状です
悲鳴をあげて自転車で逃げる大杉と、自分の制止も聞かずにこれを追いかけていく変わり果てたハル。蘭はへなへなとその場に座り込んでしまう
が・・・・
「よっ後輩!お前の落し物見つけてきてやったぜ。これだろ?」
「まったく・・・何を探すのか聞いていなかったら大変だったぞ」
呆然としていた蘭の前に現れたのは、川に落ちたキーホルダーを見つけてきてくれた弦太郎と仮面ライダー部の面々
全員の足元が泥で汚れていることに気付いた蘭は、彼らが自分の思っていたような先輩ではなかったことをようやく理解し涙ぐむ


「先輩達・・・みんなで探してくれたんですか?
お願いですハルを助けて!もう私じゃ・・・!」
「最初からそう言えよ後輩。安心しろ、お前のダチは俺達のダチだ」

まったくだよ!蘭の先輩不信のせいで状況は最悪に。しかし弦太郎は力強く彼女を励まし、これを追走するのだった





「ひいいいいいお助けええええ〜っておお!如月!?」
「完全に怪物になりやがったか・・・でもすぐ元に戻してやるぜ!変身!」
もはや言葉も通用しなくなったムスカゾディアーツ。大杉先生危機一髪のシーンで颯爽とフォーゼが助けに入り戦闘シーンへ
主題歌をBGMにスイッチを駆使してムスカを追い詰めるが、やはり例の蝿変化の技を使われると手も足も出せず苦戦を強いられてしまう
「No38さえあれば!」賢吾と弦太郎の会話を聞いた大杉は、自分が持っていたスイッがそれである事に気付いた
「如月!これを使えええええええ〜!!」
仮面ライダー部の活動など認めないと言っていた男が、生徒を守るために気合とともにフォーゼにスイッチを投げ渡す
大杉忠太。ダメ教師ではあってもクズ教師にあらず!
>今日のフォーゼ、期待通りに収まって大満足です。大杉先生は基本アレな性格ですけど
「生徒を守る」ってことについて過去は強い情熱を持っていたのかもしれませんね
同じ「盗む→戦闘中に返す」でもJK回よりかははるかに熱かったです。声のエコーとか
今日は逃げ出しちゃったけどこの先男気見せてくれることを期待してやみません!

No38・ネットスイッチ!
見た目の網目は大きいが、コズミックエナジーで形成されたそれはどんな小さな敵をも捕らえることができる捕獲モジュールである
そして用途に対し、相変わらず手ではなく脚に装着されるお約束
筆にしろコレにしろどう考えても手に装着すべきモジュールだろと。しかしそんなツッコミはどこ吹く風であっという間にムスカを捕獲完了
あとはリミットブレイクでトドメを刺すだけですが・・・ここで待ったをかける賢吾。なんでしょう。いつもの大爆発でしょうか?
「待て如月!そのままリミットブレイクしても彼の精神は戻ってこない!
一度人間の心を取り戻させないと!」

幼馴染の言葉も届かない程に理性を失くしてしまったハル。このままスイッチをオフにしても、精神が壊れたままだと言う
実に面倒です。だから最初から弦太郎達を頼ればよかったのに!
「聞いたか後輩!お前の言葉でダチを取り戻せ!」
というワケで面倒を引き起こした張本人が責任を持って彼の心を呼び戻すべく説得にあたります
「ハル・・・解ってあげられなくてゴメンね・・・ハルは守るなんて言われたくなかったんだよね
逆に私を守りたかったんだよね?もう守るなんて言わないから!」

『無理だろう・・・ああなってしまったらもう手遅れだ』
遠巻きに事態を見守っていた流星はこの説得を無理ゲーと判断。もはやハルに人の心が戻ることはないと決めつけますが・・・
「グガ・・・ア・・・ア・・・・蘭・・・・先輩・・・早く・・・僕を・・・」
「通じた!?すげえ!」
流星の予想を超越する蘭とハルの絆の強さ
自我を取り戻したハルは自らフォーゼの正面に立って超電磁ボンバーを受け、スイッチの呪縛から開放されるのだった。ばごーん

「ゴメン蘭、僕・・・・スイッチなんかに頼らなくても強くなるよ」
「先輩!私達も仮面ライダー部に入れてください!」

無事助け出されたハルと蘭は仮面イダー部の先輩達を大層リスペクトし、なんと入部を申し出たではありませんか
ユウキ部長の新体制になって早速の新戦力加入。これは部にとっても願ってもない話ですが・・・・
「じゃあ仮入部ということで。彼の身体が治ったら二人とも正式に部員だ」
ゲェー?なんという遠まわしな拒絶。最終回までずっと仮入部なんですね解ります
ハルは役に立ちそうもないからしゃあないとして、蘭の合気道は即戦力だから彼女だけでも活動してもらえばいいのにな
しかしこれで万事めでたしめでたしとはいかず、もうひとつ最大の問題が先送り。そう、大杉先生です
もういっそ口封じの為に闇に葬ってしまうのが一番確実な方法と思われますが
ラビットハッチに戻った部員達を待っていたのは、誰もが予想しなかった彼の意外な申し出だった

「俺は仮面ライダー部など認めん。なぜなら顧問のいない部活は校則で禁止されているからだ
よって・・・これからは俺が顧問になる
お前達が人知れずこの学園を守るのなら、俺がお前達を守る!」

「先生えええええええええ!!」
「如月いいいいいいいい!!」
その言葉に両手を広げて飛びつく弦太郎とユウキ。愛しい生徒二人の肩をガッシと抱きしめて雄叫びをあげる大杉先生

そしてそんな3人をシラけた目で見守る部員達
先週の時点でこの結末は予想していましたが。
大杉忠太、仮面ライダー部顧問に!
>大杉先生の顔芸とライダー部員それぞれのマイペースさが組み合わさって月面に極上のカオス空間が・・・w
こうして見るとW以降の平成ライダーのカラーって本当コミック的ですね
>やはり大杉先生が顧問になりましたね。最終的に部を守るために校長や理事長に対立する気概を見せてもらいたいです
一生正式にはならないとはいえ新入部員に加え、ついには顧問の先生まで手に入れたライダー部。順風満帆の追い風吹きまくりです
対して期待のムスカを失ってしまった我等の校長はさぞやガックリと落ち込んで・・・
いませんでした。何故ならば

「申し訳ありません理事長。7人目の覚醒に失敗してしまいました」
「なに謝ることはない。既に目覚めた6人目が素晴らしい進化を遂げている」

デデーン。そう、我等の校長は既に6人目のホロスコープス覚醒という成果をあげてたのである
ここまでの失敗続きでもう後がなくなっていた感のある校長ですが、この手柄のおかげでもうしばらくは我々を楽しませてくれそうです

>先週聞いたときは?と感じた「これまでで最高の成果」という校長の台詞ですが、
まさか2体同時覚醒を狙ってのことだったとは。これは全然読めませんでした

「して・・・その6人目とは?」
「牡羊座のゾディアーツ・・・アリエスだよ」
ヴァルゴの問いに理事長が答えるのと同時に、カメラは昴星高校に。教壇の前でゾディアーツに変身した生徒は、天高の制服を着ていて・・・
なるほどアリエスのスイッチャーは
流星と入れ替わりで昴星にやってきた天高の交換編入生
なんという運命の悪戯か。流星の求めるアリエスは、古巣・昴星高校に!
親友ジローを助ける為にメテオになった朔田流星。彼の闘いの決着が近づきつつある31話に続く!


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