第三一話

昴・星・王・国

「アンタの情報通り昴星高校でリブラと交戦した。天高生徒しかならないハズのゾディアーツが何故昴星に?」
「考えられる可能性は1つ。君と交換留学で昴星に編入した天高の生徒が、向こうでゾディアーツ化したのだろう」
冒頭、タチバナさんへの定時連絡を入れる流星。昴星高校に現れたというゾディアーツは、流星と交換で昴星へ行った天ノ川学園の生徒に違いない
もしそれがアリエスならば運命としか言いようのない巡りあわせである。流星が再び昴星に赴く決意を固める中、39番目のスイッチがロールアウトする
しかも39番目のスイッチの完成は、それだけに留まらない大きな意味を持つものだった
「父さんの資料でわかっていた。39番までのスイッチが完成し、その全てのデータを得た時
最強最後の40番目のスイッチが完成すると。その名もコズミックスイッチ!」

ついにそのベールを脱ぐ
最強フォーム・コズミックステイツ。皆が注目する中、記念すべき初変身を試みる弦太朗
しかしどうしたことかスイッチはどう頑張ってもドライバーにハマらず、終いには
ドリフのオチのように大爆発してしまう始末
「ゴホッゴホッ・・・賢吾、これまだ完成してねえんじゃねえか?お前が不完全なモノを俺に渡すとは思ってねえが」
「正常に機能しているハズだが・・・いったい何が足りないんだ・・・?」
最強のスイッチには何が足りないのか?頭を悩ませる賢吾をよそに、ライダー部もう一人の頭脳担当はそそくさとラビットハッチを出て行こうとする
ユウキが呼び止めると、彼はいつもの愛想笑いではない戦士の顔つきで冷淡に答えるのだった
「他校の生徒がいたら不自然でしょ。怪しまれず昴星に行けるのは僕だけだ」
「昴星高校?何があった流星」

「わーすごい!宇宙研究部がある!あとで行ってみようっと!」
「ぬおう流星!お前こっちにちゃんと彼女がいんじゃねーか!」
「大杉先生、やる時はやってくれるな。まさか校長に俺達の体験入学を頼み込んでくれるなんて」
ところが数日後、昴星高校には流星と一緒に弦太朗・賢吾・ユウキの姿が。どうやら大杉先生のおかげで体験入学という名目で潜入できたようですが
なんで許可出したし校長。経過観察中の貴重な実験場にわざわざ敵の潜入を許すメリットないよね。断りゃよかったのに・・・
と、ここで流星達に明るく声をかけてきたのは前回も登場した白川芽以さん。NTR疑惑のある彼女ですが今回はよそよそしい態度は見られません
「借りてた本返すね」と流星に本を手渡して校舎に入って行きますが、流星はそんな本を貸した覚えはなく首を捻ります。他の男と勘違いしてるんでしょうか

「さて・・・まずはどこから調べる?朔田」
「君達のお節介は逆に邪魔だ。僕一人のほうが動きやすい」
「おっ!それは本当のお前だな。そいつを待ってたぜ流星。ジローって奴のことを知って俺は解った
自分を隠し続けてるコイツが本気を見せるのは、ダチの事だけだ
何でも受け止めるぜ流星!お前のダチに関わることなら!」

「・・・君なんかに受け止められるハズがない」
26話で流星の抱えている事情を知った弦太朗は、ジローを救うためなら何でも受け止めてやると宣言。しかし流星はそんな弦太朗の手を払いのける
あのエピソードでかなり弦太朗にも心を許すようになったと思われていた流星ですが、やはり彼の心の中ではそこまでの信頼は確立していないようです

「やあ山田。相変わらず本の虫のようだな」
「久しぶりだね歌星くん、如月くん。体験入学に来るって話は本当だったんだ」

早速ターゲットに接触する4人。流星と入れ違いで昴星にやってきた天高生徒の名は山田辰徳。敵幹部なのに山田ってえらい普通の苗字ね
言葉使いの通り育ちのよさそうな物腰のワカメ頭で、天高では演劇部に所属していたという極めて大人しいタイプの生徒ですが・・・・

「先生、母音Aの発音が違います。”Apple”それに黒板の字にも五カ所誤りが」
「ご・・・ゴメンなさい!お・・・山田くん!ゴメンなさい!ゴメンなさい!」
英語の授業中、酷い発音と単語の綴り間違いを指摘された女教師の、異常なまでの山田に対するビビリ方
やはり山田がこの学校で恐れられる存在なのは間違いないようで、休み時間に白川さんから受け取った本を読んでいた流星の表情に緊張が走る
最後のページには白川さんの文字でこう書かれていた。おそらくは言葉に出すことのできないメッセージを、この本に書くことで隠して伝えたのだろう
【 逃げて流星くん 眠らされる 】





「宇宙研なのにスプートニックの話が通じないなんて!それに何でみなさん、そんなにゴツいの?」
「うるさいなぁ。俺達はもともと柔道部員なんだよ」
「ええ?それがどうして宇宙研に?」

その頃。喜び勇んで宇宙研の部室を訪れたユウキは、部員達が宇宙に関する知識ゼロであることに心底ガッカリしていた
聞けば全員が元柔道部とのこと。それがどうして畑違いの文化部になったのかと尋ねると、部員の一人がイライラを露わに叫んだ
「仕方ないだろそういう配役にされたんだから!脚本にない事しないでくれよ!」
「配役?それって・・・あわわっ!?」
「まずい!王様に聞かれたぞ!」
直後。叫んだ生徒は直後意識を失い、ユウキにもたれかかるように昏倒。更に他の部員達もこれを追うように倒れこんでしまう
何が起こっているのか理解できずオロオロするユウキの前に、1人のゾディアーツが悠然と現れる。その星座こそはまさしく・・・
「コイツは・・・牡羊座・アリエスゾディアーツか!」
「アリエス!?たしかメテオが探してる奴だな!」
『見つけた!アリエス!探し求めていたアタリがついに!」


ついに姿を現したメテオのターゲットアリエスゾディアーツ
しかしアリエスより
背後のヘンなロボットのハリボテが気になって、なにやら超シュールな絵面に
むしろコイツがアリエスだったら最高だったのに

「いかにも余がアリエスだ。そして余は君達の知人でもある
この昴星はもう僕の王国だ。君達もひれ伏さないようなら・・・余の天罰を受けることになるぞ」

アリエスは自ら変身を解除、正体は言うまでもなく山田辰徳だった。弦太朗は早速フォーゼに変身するとこれと対峙
巨人弱えんだよこのクソ采配!と怒りの猛攻を浴びせかけますが、何故か使用するスイッチが尽く効果を現さず消滅してしまう
「どういうことだ?ヤツはスイッチを無効化できるのか?」
「フッ理解力の低い奴らよ。無力になっているのはスイッチではない。お前らの身体の方だ」

スイッチが効果を現さないのはスイッチのせいではなく、肉体のせいだと言うアリエス。どういう事かと首をかしげた賢吾を強烈な眠気が襲う
弦太朗もまた戦闘中にも関わらず強烈な睡魔に襲われ動きが緩慢に。フォーゼのフラフラの様子を見た瞬間、賢吾はアリエスの能力を理解する

「眠りか!しかもただの睡眠じゃない!生体活動自体を鈍らせているんだ!
アストロスイッチが起動しても、それを受ける肉体の機能が眠っていれば効果は発現しない!」
「いかにも。余は眠りを司る十二使徒である」

ハッと気がつけば周りは睡魔によって倒れた生徒だらけ。なんとヒツジなだけに相手を眠らせるというベタな能力の持ち主だったアリエス
お前はハトよめのヒツジか
>アリエスの能力が羊ビームだった件
>羊が一匹、羊が二匹・・・っていう事でアリエスゾディアーツは眠らせるんですかね
眠気に負けたフォーゼは敢え無く敗北。トドメを刺されそうになったところでメテオが割って入る。が・・・・
「生体活動を操ると言ったな。お前は眠った人間を起こすこともできるのか?」
「・・・?生体活動を逆に活性化させれば簡単なことだ。それがどうしたというのだ」
「眠った人間を起こすことはできるのか」というメテオの問いに対し、「できるお^^」と実際に倒れている生徒一人を目覚めさせるアリエス
その能力を目の当たりにした瞬間、メテオの中からアリエスに対する敵意は跡形もなく消え去っていた
「できる・・・コイツの力ならジローを救える
あの日以来、ジローのスイッチはONの状態になったまま誰にも戻せないでいる
ジローを起こして本人にOFFにさせることができれば・・・!」

ジローを救う希望を見出したメテオはすぐさま退散。絶体絶命だったフォーゼはアリエスの目を盗んだ白川さん達に救出され、なんとか事無きを得ます

救世主アリエスと交戦することはせず、その場を引いたメテオ。これにブリブリ怒ったのは反ゾディアーツ同盟の盟主であるタチバナさんです
「次はフォーゼと協力して確実にアリエスを撃破してくれたまえ
ジロー君のことはそのあと私に任せてくれ」

「撃破してどうする!?それでもしジローを元に戻す方法が見つけられなかったら?
アリエスは俺の目の前で眠った人間を起こしてみせた・・・
アイツなら確実にジローを目覚めさせることができるんだぞ!?」
この指令に納得がいかない流星は猛反発。自分が反ゾディアーツ同盟に参加した理由はジローの救出である
タチバナさんを信用していないワケではなくともその手段を持っているアリエスを倒してしまうことは受け入れ難く、半ば狂乱気味に反論する
「私を信じてくれとしか言えんな。流星、まずはおちつきたまえ^^」
「すごくおちついた^^」

あくまで冷静なタチバナさんの態度にややクールダウンしたのか、いつもの落ち着きを取り戻す流星。だがその表情は・・・





「先生、僕は初めてあなたを見た瞬間から心を奪われてしまいました。よかったらこれを」
「いけないわ歌星くん。アイムティーチャー!ユー・アースチューデント!恋愛なんてインポッシブルよ」
「待て歌星、お前生意気だぞ!交換留がちゅせいのクセに・・・・あっ」

「そこまで。噛むようなセリフではないハズだ。脚本に対する敬意が足らん。眠っておれ」
一方、アリエスの手に落ちた賢吾とユウキは山田の書いた三文芝居に付き合わされていた
アリエスは眠りの力で昴星の生徒・教師達を支配し、己の決めた好きな配役を演じさせる暴君として君臨していたのである
ちなみに先生が
ルー大柴みたいな酷い英語使ってるのはそもそも彼女は体育教師のため
柔道部員といいい、この人といい、とんだ災難です
>またライダー部恒例の茶番か・・・と思ったら王様の書いた台本だったでござる
それにしてもひでぇ本だなw台詞噛んだのは単に台詞がハズすぎるからじゃないのか?

「山田・・・スイッチの力に心を奪われてしまったんだな」
「フフ・・・天高では押すことのできなかったスイッチがここでは押せた。うさぎ座から牡羊座にも進化できた
これは運命だ。この学園は支配者を求めていたんだよ」

「そろそろ箱庭遊びも十分だろう。我等の主の元へ戻ってきてはくれないかな」
「この昴星は余の王国である。誰の命令も聞かん」
「・・・王様気取りもいい加減にしろ」
そんな王様の前に現れたのは召集をかけにきた我等の校長。相変わらず生徒から超ナメられてます
年長者として「力づくで連れ帰ってもいいんだぞ?」とばかりに凄みを効かせますが、逆に眠らされて喉元に得物を突きつけられる始末
「フフフ・・・今、君のこと好きにできたんだよ?フッハハハハ」

そしてこのぐぬぬ顔である
上がっては下がる安心の校長クオリティ
校長退場までにあと何回この顔を見せてくれるのかもフォーゼの見所のひとつと言えます。頑張れ校長
>山田役の川原さんはディケイドでムツキ役やってたんですね。スタッフのいいファンサービスでした
>山田の役者さんはディケイド版ムツキの人なんですって
色んな前世の因縁が絡みあい再びレンゲルに舐められる橘校長先生ェ・・・・・
>校長「何故だろう・・・コイツにはなんか昔からなめられてた気がしないでもない・・」

「さて今日の反省会の時間だ。僕の脚本を演じきれない大根どもを永遠に目覚めぬ眠りの系に処す
これを見てより気合を入れて演じるように・・・・む?やれやれまた来たのか如月くん
なるほど白川さんか・・・彼女達が助けたんだね。
余は不愉快である!」
「こっちはその100倍不愉快だぜ!変身!」
「待たせたな弦太朗!こっちは俺に任せておけ!」
放課後。その日一番演技の出来が酷かった者が見せしめに処刑される反省会に怒り心頭の弦太朗が乱入
待ってましたのダイザーに乗った大文字さんと他のライダー部員達も到着し、アリエス配下のダスタード達を蹴散らします
先の戦いを反省し、新スイッチを駆使して戦うフォーゼ。
No39スタンパーは時差式で効果を発揮する衝撃爆弾です
作戦が功を奏し、今回はアリエスの攻撃を上手く封じ込めながら有利に戦闘を展開。このまま一気に超電磁ボンバーでトドメ・・・
と思われたその時。
アリエスを助けるために意外な助っ人が現れる。それは言わずもがな





「メテオ!?なんでだ!どうして!?」
タチバナさんに造反したメテオ!
彼はジローの救出を第一に考え、こともあろうかアリエスと手を結んだのである。突然の裏切りに困惑するライダー部員達
必死に呼びかけを続ける弦太朗に対し、メテオは迷いを吹っ切るようにその理由を吐き出す。もはや正体を隠す意味もなくなったのだろう

「・・・ダチに関することならなんでも受け止める・・・そう言ったよなぁあああ!」
「!?まさかお前・・・!」

「だったら・・・受け止めて死んでくれ!如月!」
メテオのリミットブレイクをまともに受けて吹っ飛ぶフォーゼ。これだけでも虫の息の弦太朗を、更に容赦なく引っ張り起こす流星
ライダー部の面々が悲鳴を上げながらその行為を止める中、すっとその胸に右拳を当てると二、三度首を横に振る
それは仮面ライダー部員・朔田流星の最後の迷いだったが・・・・
”ズシン!!!”

躊躇の末に放たれた必殺の寸勁は、フォーゼ装着者の心臓を貫いた
「流星!ええい!なんとバカな事を!」
火花をまき散らしながら変身を解除し、糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちる弦太朗。次の瞬間メテオの変身も解除される
様子を伺っていたタチバナさんが変身を強制解除したのである。
遅ええええー!もっと早く切れよ!
>タチバナさんはなぜ流星の裏切りを見抜けなかったの?ストーム登場の回で流星の動きは丸わかりのはずだし、
仮に会話が聞き取れなかったとしてもフォーゼの邪魔をした時点でさっさと変身解除させるべきだったんじゃ?

メテオの裏切りにも驚いたライダー部員達だったが、変身を解除したその正体には更なる驚きを隠せない
「嘘でしょ・・・?」
「そんな・・・」
「朔田・・・」
「流星さんが・・・仮面ライダーメテオ・・・!?」


「よくやってくれたね朔田君。これで取引は成立だ」
「俺は・・・山田と手を組んだ。ジローを救うためにはどうしても奴の力が必要なんだ」

ついに白日の下に晒されたメテオの正体
ライダー部員と目を合わせることができず、視線を下に落としたまま淡々と語る流星。もちろん許されるとは思っていない
だがそんな彼に唯一暖かい言葉をかけたのは
誰あろう地面に倒れ伏した如月弦太郎だった
「そうか・・・これで全てが繋がったぜ。ようやく本当のお前に出会えた気がするよ流星
本当のお前を受け止めることができて・・・・嬉しいぜ・・・
例えそれが・・・殺意・・・でも・・・ウボァー」


「如月ぃいいいいいいいい!!!」
その頭がガクリと落ちるのと同時に、賢吾の悲痛な叫びがこだまする。流星はただ呆然とその最後を看取ることしかできない
朔田流星に対する恨みをただの一言も漏らすことなく
如月弦太朗の心臓は、その鼓動を止めた
>流星はホロスコープスと組んだ方が手っ取り早いんじゃとは思ってましたが・・・主人公ぶっ殺すとは思わなかった
>主役ライダーのパワーアップエピソードで二号ライダーがここまで絡んだのは龍騎サバイブ以来じゃ無いでしょうか
他は別行動だったり曲に合わせて爆死したりボコられたりで
>かなり久々のライダーバトル、そしてライダー死す・・・!なんかノリが1期の平成ライダーっぽい

主人公死す!?久しぶりにインパクのトすごい引きで最強コズミックステイツ登場の32話へ続く!


第三二話

超・宇・宙・剣


「バカな・・・簡単すぎる・・・あっけなさすぎる・・・・!」
メテオの放った強烈な寸勁により弦太朗の心臓はその機能を停止。クウガ、龍騎以来となる主人公の死という衝撃的な展開を迎えます
「お前は最初からアリエスに近づく為に俺達を騙していたんだな!」と半ば狂乱気味に流星の胸ぐらを掴み上げる賢吾。無抵抗のまま力なく呟く流星
「親友の命を救うには・・・これしか方法がなかった・・・」
「自分の友達を救うために他人の友達を犠牲にしていいハズがない!
朔田!俺はお前を絶対に許さない!
絶対許早苗!」
まったくもって正論の賢吾に、流星は返す言葉もなく項垂れるだけ。ライダー部員全員も賢吾と同じく怨嗟を込めた目で裏切り者を睨みつけます
弦太朗のカタキ!と特攻するも、次々とアリエスのヒツジビームで眠らされていく部員達。最後に残された賢吾も敢え無く・・・と思われたその時
「寝るな!寝たら死ぬぞ!」とばかりに賢吾の通信機がけたたましい音を上げると、メテオのマシン・メテオスターが遠隔操作で突っ込んできた
「今だ歌星賢吾くん!如月くんを連れて逃げたまえ!」
前回の初動が遅かったタチバナさん。対応策だけはやたら迅速です
謎の人物の思わぬ助けに戸惑いつつも賢吾は弦太朗の身体を抱え、メテオスター&パワーダイザーとともに辛くもその場からの逃走に成功

現場にはただ一人の裏切り者となった流星だけがポツンと立ち尽くす。ともに笑いあった仲間達も、メテオに変身する力すらも取り上げられ、
何もかも失くした抜け殻のような表情。しかしそれでも彼は自分に言い聞かせるように、小さな声で呟くのだった
「俺は裏切り者だ・・・だが・・・二郎が助かるならそれでいい・・・」

「あなた正気なの?この脚本」
「こんな残酷な事を本当にやらせるつもりか!」
「勿論さ。学園の平和を乱す反乱軍と生徒会との戦い・・・いいだろう?君達は刑を執行する側なんだから」

一方、山田の手に落ちたライダー部のメンバーに渡された脚本。それは逆らい弦太朗を助けた白川さん達を、反乱分子として処刑する役だった
演者を恐怖で押さえつけた人を人とも思わない脚本。視聴者の怒りがMAXに達した時、それを代弁したのは意外にもこの男だった
「あのう、ちょ〜っといいスか?俺も褒められるような人間じゃあないッスけど・・・・
これよりクズなシナリオ見たことがない。ゴミか?」

JK KAKKEEEEEEEEEEEE!!
「長いものには巻かれろ」がモットーのお調子者。そんな事なかれ主義の男が初めて見せた正義の激情です
昴星の詰襟制服も相まって、まるで軍上層部に反発する日本軍の若き将校みたい。ていうかやっぱ天高の青ブレザーがダサすぎるよね・・・
「そうか・・・なら処刑されるのは君達の方に変更しよう」
激昂して喚き散らさないのは王様としてのギリギリのプライドか。山田は表情を崩すことなくそう答え、大量のダスタード達が登場
何故か発言したJKよりも
真っ先に大文字さんを重点的にボコってメンバーを縛り上げてしまう。なしてさ
>今週の見どころはどう考えてもJK
>JKが真っ先に脚本破り捨てててコイツもなんだかんだで成長したなって感じがスゴイっすね
>JK最高にかっこいい。俺もスパロボKのシナリオライターにこんな啖呵切ってやりてえよw!
>JKが先陣切って台本破いたシーンがカッコ良かったのに、
その後なぜか大文字さんが重点的にボコられてて笑ってしまった





「私の名はタチバナ。朔田流星のクライアントだ」
「アンタが朔田を・・・?俺はアンタと朔田を絶対に許さない!絶対許早苗!」
ラビットハッチに帰還した賢吾はメディカルスイッチをで弦太朗の蘇生を試みるが、既に心停止しているその身体は何の反応も示さない
再び通信に現れたタチバナさんに猛然と怒りをぶつけて食ってかかるが、予期せぬ返答を受けて賢吾の罵詈雑言がピタリと止まった
「まだだ。如月弦太朗はこんなことで終わる男ではない。彼に最後の宇宙の力を与えられるのは君しかいない
君は自分の手で奇跡の扉を開いたことがあるじゃないか」

「・・・ッ!
まさか・・・アンタが俺にあのゲートスイッチを?」

ラビットハッチに繋がるゲートスイッチを郵送した人物は、タチバナさんだった
まぁそれはこの人くらいしか該当者がいないので誰でも予想していたこと。問題はこの人の仮面の下の素顔ですね
実は生きていた弦太朗の親父なのか
それとも実は生きていた賢吾の親父なのか
正体として考えられるのはこの2人しかいないワケで。どちらも死んだことになっている人物ですが果たしてどちらなのか
賢吾の親父であればこれは十数年ぶりの息子との会話ですから、感無量で言葉が詰まったりする描写があると思われますが・・・

「ジロー!俺が解るか?さあ、早くこのスイッチをOFFにするんだ」
「う・・・りゅ・・・せ・・・い」
「僕は約束を果たした。これで協力関係は終了だね」

その頃、アリエスの力によってついにジローが長い昏睡状態から回復。スイッチもOFFにし、あとは現代医学だけで十分な回復が見込めるはず
というか山田、終始外道なのに約束だけは律儀に守るのねコイツ
「王である余が下々の者との約束など守ると思っているのか?」とか言い出すと思ってましたが。ホロスコープスって変なトコで真面目だよな
「流星・・・お前どうしてそんな切ない目をしているんだ・・・?」
「俺は裏切り者だ。でもいいんだ、お前さえ助かってくれたら」

意識が戻ったジローは流星の浮かない顔から、彼が自分を助けるために何か大きな代償を払ったのだという事をすぐに察知
流星は「お前が助かればそれでいい」とは言ってくれるもの、ジローはその責任を感じて自分の弱さを激しく責め立て再び意識を失ってしまう
「お前のように強い人間になりたくスイッチに手を出したのに・・・結局俺の弱さがお前を苦しめてしまった
俺のためにお前は・・・自分を失った・・・うう・・・ウボァー」
「ジロー!?おいどうしたジローしっかりしろ!」
せっかく流星が助けたというのに、速攻で昏睡状態に戻ってしまうジロー
医者が言うには肉体の機能は回復したものの、精神が回復を拒んでいる状態にあるという。どこまで迷惑かけたら気が済むんだコイツは!
説明を受けた流星は放心状態でフラフラと病院の外へ。降りしきる雨の中、傘もささずにあてもなく街を彷徨います

「ジロー・・・お前が俺を責めているのか?お前が回復しなかったら俺はなんの為に如月を失ってまで・・・
アイツは俺を受け止めてくれた。俺が裏切ったのは自分だ
アイツと友達になりたいという自分の心を裏切ったんだ!
如月ぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

友達になりたかったのは自分。裏切ったのは自分の心
だが今となっては全てが手遅れ。失って初めて自分の本当の気持ちを認識した少年は、人目もはばからず悲痛な叫びをあげるのだった

「お前が一向に我望様に謁見しないので手荒な真似を取らせてもらった」
「フフン・・・せいぜいお叱りを受けるがいい(どやぁ・・・)」

一方、ホロスコープスの召集を無視し続けていた山田はヴァルゴに拉致られ理事長の前に引き摺り出されていた
同じ十二使徒であっても、毒や睡眠波、幻術といった能力と比べるとやはりヴァルゴの空間跳躍能力はケタ違いのチートと言えます
「やあアリエス。君の脚本は独創的で面白いね。もっと好きにやってくれたまえ」
「ふふ・・・リップサービスでも嬉しいです。ありがとうございます」

そして安心のお咎め無し&校長の「ええっそんな?」という二度見顔
もはやこのへんの二度見芸は志村けんの領域に近づきつつある校長。このままこの道を極めてほしいものです
>ダディこそがウヴァさんの真の生まれ変わりだったのかもしれない・・・
>(0M0)<精々お怒りを受けろ…(ククク 「君が満足するまでやるといい」 (0M0)<エッ





「さあいよいよクライマックスの処刑シーンだ。生徒会諸君、トチるなよ・・・む?」
「流星さん!?今更なにしに来たのよ!」
いよいよもって処刑される仮面ライダー部の面々。絶体絶命のピンチにこれを助けに現れたのは、彼等を裏切ったハズの男だった
弦太朗を殺した張本人の登場に絶対許早苗!と怨嗟がとぐろを巻くライダー部だったが、男は彼等に背を向けたまま背中で語る
「俺は全てを失った。メテオの資格も・・・ジローも・・・如月も・・・
俺はせめて如月の守りたかったものだけでも守る
償いなどではなく、俺自身のケジメとして!ホオオアアアアア!!」

許されるとは思っていない。だがこれが俺なりのケジメのつけ方だ!
メテオに変身できない今、生身のままダスタード達の群れの中に飛び込んでいく流星。寸前に銅鑼の音が鳴るのがめっさカッコイイ

しかしいくら流星と言えども、生身のまま多勢に無勢ではダスタード相手にも無理があるというもの
演出補正で最初のほうは善戦しますが、次第次第に追い込まれフルボッコにされてしまいます

「宇宙を目指す若者達へ・・・宇宙は一人では挑めない
互いに助け合い、手を繋げ。最後に不可能を超えるのは・・・
人間同士の・・・絆・・・!」
タチバナさんにヒントを与えられた賢吾は、ラビットハッチの外壁に父・歌星緑郎が残したメッセージを発見
「最後に不可能を越えるのは人間同士の絆」。未来へ託した父の言葉を目の当たりにした賢吾は、弾かれたように再びラビットハッチヘ
コズミックスイッチを強引にベルトに装着し、祈るようにそのスイッチを入れる。しかしスイッチはまだ不完全ではなかったのか?

「あれは・・・親父・・・おふくろ・・・?」
一方弦太朗は三途の川を渡る寸前。光の向こう側で手招きする二人の人影に吸い寄せられようとしていた
と、ここで背後からそれを呼び止めたのは必死にこれを繋ぎとめようとする賢吾。コズミックステイツになって復活しろと呼びかける
「賢吾・・・でもあのスイッチは・・・何かが足りねえんだろ?」
「足りなかったのは俺達の気持ちだ!
フォーゼの君と、それを支える俺達仮面ライダー部・・・その絆の力が最後の扉を開く!」
「俺達の・・・絆・・・・」
オウム返しに呟くと父と母に背を向け、差し伸べられた賢吾の手を掴む弦太朗。いや・・・その手は賢吾一人だけではなく・・・

ここにはいないライダー部の面々
それはただの降って湧いた奇跡ではなく、如月弦太朗という男がこれまで培ってきた友情が実を結んだ奇跡
「君のやってきた事は正しかったんだよ!
みんなとの絆を思って変身するんだ!戻って来い如月!」
「うおおおおおおおおおおおおおおお〜っ!!!」
コズミックスイッチがONになるのと同時に凄まじい光が弦太朗を覆い、少年は奇跡の復活を果たす
それこそはまさに歌星緑郎が残した言葉通り
不可能を超えた人の絆の力だった

「感じたぜ賢吾・・・お前とみんなの手の温もりを・・・腹の底から解った気がするぜ
この宇宙に友達になれない奴なんていないってな」
「フッ・・・ワケのワカらんことを言うな。それよりも行くんだろ?
バカな君の事だ。どうせみんなだけでなく朔田も助けるって言うに決まってる」

「おうよ。ダチは全部救う!」
「それでいい!助けに行こう!この新しい力で!」
>今回の治療中の賢吾は心のそこから賢吾がやってるって感じがして魂が震えますね
その後の「どうせ朔田も・・・」のよく相棒をわかってる良いコンビって感じでした

グシャグシャの泣き顔から涙を拭きながら、親友の復活を喜ぶ賢吾。今ならこのバカな男の考えが全て理解できる
ちなみにこの一連のシーンは大杉先生も一緒居ますが、
居ても居なくても同じなので描写は全カットしまんた





「如月!生きていたのか?俺はお前に取り返しのつかない事を・・・!なんて詫びれば・・・」
ライダー部の仲間を守ろうとボロボロになりながらも必死でア、ダスタードに立ち向かっていく流星。ついに力尽き倒れそうになったその時
その身体をガッシと支えたのは誰あろう、
自分が手にかけたハズのあの男だった
自分は夢か幻を見ているのか思いつつも、まずは真っ先に自分のやった事を詫びるが・・・男はいつもと少しも変らぬ様子でこう答えた
「詫びる?なんだそりゃ?別に詫びることなんかひとつもねえだろ
お前も俺もダチの為に本気で戦って、そんでお前が勝った!それだけだ
友情の真剣勝負ができんのは良い奴の証だぜ!」
「如月・・・俺は・・・!」
「お前は俺のダチだ流星。もう一点の曇りもねえ!
なあ?みんなもコイツのこと解ってくれただろ?」


「うふふ・・・もうバカとかいうレベルを超えてるわ」
「まったくだ」
「うん。だから流星さんも許せる」

「殺された本人が許しちゃうんじゃあ、俺達も許すしかないっしょ!」
「そうだよ・・・これが弦ちゃんだよ!」

友達の・・・否。この世の全てを許す底なしの度量
>友を救わんと死の淵から伸ばす手。彼方に叫ぶ仲間達・・・オーズ最終回を思い出しました
泣ける・・・!さらに罪悪感に消え入りそうな流星にかけられた『許すことなど何もない・・・!』
友情の聖典、キン肉マン最終巻の最後の台詞じゃないですか!中島先生ステキすぎる!

弦太朗の大きさに、ライダー部員達の流星に対する怒りは微塵も残らず洗い流された。そして安心のガシピシグッグッで演出最高潮
いよいよ最強最後のNo40・コズミックスイッチの出番です
「覚悟しな山田!今から俺の身体は・・・・チョー強くなる!」
元太郎がスイッチを差し込むと同時に、他の39のスイッチが全てフォーゼの身体に吸収されていく
変身!仮面ライダーフォーゼ・コズミックステイツ!

>フォーゼことごとくフォームがだせぇwwでもすげぇカッコいい!
「愚かな!そんなコケ脅しが通用する相手か!ってウボァー!?」
「そんなダセーフォームにビビるものか!」と先制攻撃を仕掛けたアリエスだったが、なんとその攻撃はフォーゼに当ることすらなく
眼前に張られた防御フィールドのようなもので弾き返されてしまう
「フッ!コズミックステイツは40のスイッチ全てのパワーが備わっているんだ
そんな攻撃では傷ひとつつくものか!」
つえーっ!アリエスが相手になんねーっ!なんと幹部怪人の攻撃でカスリ傷すら負わないコズミック
これまで例外なく強敵を圧倒的にブチのめしてきた平成ライダーの最強フォーム登場回ですが、今回は特に戦力差が際立ってます

 更に40全ての能力を使えるコズミックは、2つのスイッチの同時起動による合体攻撃も可能

ロケットの推進力にエレキの電撃を載せた突進突き
着弾と同時に敵を氷結させるフリーズランチャー
等々
>今週のフォーゼは燃えました。現時点で平成ライダーシリーズ一番の最強フォーム登場回だと思います
>突撃槍持ちの主人公とか新鮮だわ・・・

千変万化する合体攻撃でアリエスを翻弄・圧倒したコズミックステイツは「よえーんだよ雑魚が!」と一気にトドメに
その場所は宇宙なワケですが、なんとこれまでのようにミサイルで打ち上げた敵をロケット発射で追いかけるのではなく
「う、宇宙空間だと!?ワープドライブしたのか!」
ワープで瞬間移動。「十二使徒の中でも特にチート」と前述したヴァルゴと同じ力まで有するコズミックぱねぇ
ガキョーンと鞘が割れ、中から現れる刀身が青い輝きを放つバリズンソード(バリッと割れてズン!と出るからバリズンだそうな)
メカメカしいギミックと背後に地球を背負った構図のせいで
ガンダムと見紛う絵面です

「ライダー超銀河フィニーッシュ!!」
「あじゃぱァー!!」
かくして強敵アリエスはコズミックステイツのチート戦闘力の前にゴミクズ同然に散華。スイッチはヴァルゴが回収しようで山田は病院送りに
これまでさんざん人を眠らせてきた彼の末路は、皮肉にも自分が目覚めぬ眠りに落ちてしまうというものだった。コイツ起こして反省させてえなぁ

「コズミックステイツ・・・私と近い力を備えているようですね」
「フォーゼもやるねェ・・・そして謎の支援者・・・メテオを送り込んだのもそいつか
誰だ・・・?」

そして未だタチバナさんの正体に皆目見当がついてない我望理事長にちょっと萌える
まさか死んだ人間ハズのが生きてるとは思いつかないんでしょうけど。カリスマラスボスにしてはやたら察しが悪くてなんかミョーに可愛いよね

>タチバナさんの正体がまたわからなくなってきました
弦太郎を知っている、外壁部分の文面を知っている、なにより三途の川の向こう側に2人いた
賢吾の父親かとも思いましたが、弦太郎を良く知っているっていうのが気にかかりますね

「おかげでジローも持ち直したよ。言われた通り話しかけてみた」
「な、言った通りだろ?俺にも賢吾の声が聞こえたんだ」

「タチバナさんから新しいメッセージが届いたよ
機密保持のために今後もメテオの正体は俺達8人だけの秘密にしてほしいそうだ」

ラスト。さんざん迷惑かけまくったジローも容態が安定したようで流星は一安心。心の底から笑える日々に
タチバナさんにも許してもらって再びメテオの資格を得た流星は、新たな気持ちで仮面ライダー部の一員として加わるのだった
「お帰りなさい、秘密の仮面ライダー2号さん」
>友子の仮面ライダーに懸ける想いが熱い
平成第2期は『仮面ライダーは正義の味方』って大前提が揺るぎなくて見ててストレスが溜まりませんね
>脚本を真っ先に破ったJK、流星を気遣う友子が印象的でした。友子と流星の絡みは以前からありましたしね
にっこり笑ってメテオドライバーを手渡すのはやはり友子。こいつら今回の話では特に仲が進展しませんでしたが今後に期待ですな
次週、京都でなんかもう色々やりたい放題回の修学旅行編に続く!


第三三話

古・都・騒・乱

「やあこれは財団Xの皆さん。こんな所まで何の御用ですかな?」
「最近研究成果の報告がないじゃないか・・・本部は業を煮やしてるぞ。今すぐ成果を渡してもらおう」
「それは断る。私の計画も大詰めだ。もうしばらく待ってくれたまえ」
>財団X!?・・・劇場版専用の便利な世界観接着剤だと思ったら、普通に出てきた・・・これは最終回に歴代ライダー参戦来るか
冒頭。我望理事長を追求する白ずくめの男達は、理事長が莫大な資金援助を受けている財団Xの査察団
一向にスイッチに関する研究成果が報告されないので取り立てにやってきたようですが、理事長はこれを岸辺露伴ばりに拒否します
「ああ?だったらゼニ返さんかい!」とミナミの金貸しの如く怒る査察団。だがそんな彼等の前にドレッドヘアを後ろで束ねた屈強そうな男が立ち塞がる

「資金援助を受けている君に断る権利はnがああああああああああ!!」

「気をつけてくれたまえ。その男は私の事になるとやり過ぎるきらいがある。命の保証はできないよ?」
それ以上いけない!一瞬で男に打ちのめされた査察団は、捨て台詞を吐きながら這々の体でその場をトンズラ
劇場版フォーゼでも財団Xと対峙した理事長を守る屈強なボディガードとしてレオ・ゾディアーツが登場しました。ならばおそらくこの男の正体は・・・
「君に行ってもらいたい場所がある。修学旅行だ」

「京都キター!」
「はやぶさくん!ここが京都だよ!」
「うーんやっぱり弦太朗君カッコイイなぁ」
というワケで今回の舞台は京都。高校生仮面ライダーらしく、スマイルプリキュアと放送日を合わせて仲良く修学旅行編となります
しかし本来今年の修学旅行はNASAの見学旅行の予定だったそうで、
それが直前で京都にグレードダウン
なにやら理事長の思惑を感じますが・・・それはともかく。ライダー部で構成された弦太朗達の班に、見慣れない女子が混じってるではありませんか

カワイイ!(ブロリー風に)
若い頃の田中麗奈っぽい彼女は高村優希奈。元々4人だった弦太朗達の班に、本人たっての希望で強引に加入したメンバーです
その動機は前記のセリフからも察しの通り。どうやら弦太朗の事が好きなようで、この修学旅行で急接近したい様子。なかなか積極的な子ね

しかしあからさまにベタベタと弦太朗にくっつく彼女を見て、「なんだこの女」と顔をしかめたのはユウキではなく流星
『この女・・・・間違いない。弦太朗が狙われている・・・弦太朗は俺が守る!』
前回の話を経て明らかにおかしな方向に弦太朗大好きになってしまった流星。カオスの予感がします

「お目付け役か立神?フォーゼは計画通り京都へ連れ出した
その上で奴等を抑え、私は我望様の作戦を遂行する・・・何の問題がある?この件にお前の手出しは無用だ」
「・・・・俺は我望様のご意思を実行するだけだ」
その頃。京都タワーでの展望台では、我等の校長が例のちょんまげドレッド男と敵意剥き出しで会話していた
男は理事長の秘書・
立神吼。見ただけで何の星座かモロわかるカッケー名前ね
どうやら修学旅行が急遽京都になったのは作戦の一環のようですが。作戦を任された校長は立神がお目付け役で来たことが面白くない模様
しかし校長は何故
こんなにも根拠のない自信に溢れてるのか。むしろ立神に協力を仰げと言いたい





「弦太朗君はさ・・・今・・・その・・・好きな人、いる?」
「ああいるよ。今まで友達になった奴、今友達になってる奴、そしてこれから友達になる奴!」
「それじゃ地球人類全員じゃん!そうじゃなくて!・・・彼女とかはいないの?」

「彼女か・・・うーん・・・・いないよ」
>彼女いるの?と聞かれて「いないよ」と答える弦太朗がどこか寂しそう。なでしこ・・・
終始弦太朗の傍から離れず、積極的にアプローチをかける優希菜。ユウキに劣らず明るくパワフルで見てて好感が持てます
もしTV本編と劇場版がリンクしているとすれば、弦太朗の「いないよ」という返事はかなり切ないものがありますが・・・
「弦太朗、伏見稲荷名物うずらの焼き鳥だ」

そんな二人の間にずずいっと割って入るのは何かベクトルがおかしい方向に向かってる流星
めげることなく追いすがってくる優希菜に撒き菱を撒いたりと、女子相手でも微塵の容赦もありません。ちょっとリアルに酷いぞこいつ
「お前には返しても返しきれない借りがあるからな。お前は俺が守る」
弦太朗が優希菜をどう思ってるのかすらも確認しません。まるでエアマスタ−の長戸のような暴走ぶり
そいえば弦太朗に対する呼称も「如月」ではなく名前で呼んでますね。もはや劇中で弦太朗大好きキャラのNo1に躍り出た感があります
>冒頭からの観察や割り込み「お前を守る」等流星のヒロイン力が高まってますね
見事に弦太郎のライバルから賢吾のライバルになった感じがします

>流星「フジョシのみなさんおまたせしました」
>流星さん、デレを通り越してすっかりホモい人に……
>今週のフォーゼ濃厚なホモ回だったんですけど・・・(歓喜)
>今週のホモホモしい流星君に心奪われました。腐になりそうですw

「ええっ嘘!?なんで京都にゾディアーツが?」
「てめえリブラ!わざわざ京都にまで追いかけてきやがって!」
「追いかけてきたつもりはない。無論返すつもりもないがな・・・む?
何故メテオが京都に?」
そんな一行の前に現れた我等のマスターリブラ。京都にメテオが現れれば、流石にその正体が生徒であるくらい察しがつきそうなモンですが
未だメテオの正体に気付く様子がないボンクラぶりで視聴者をほっこりさせてくれます
「そんな攻撃で私を倒せるものか。本気で来い!」
フォーゼとメテオの2人を相手に一人で頑張るリブラは、防戦一方ながらも強気に2人を挑発
だから
その根拠のない自信はどこからくるのかとツッコミかける視聴者でしたが、実はこれが彼の狙い
まんまと二人にリミットブレイクを撃たせると自分はすぐさまトンズラ。その強力なコズミックエナジーが京都の地に異変をもたらします

「高出力のコズミックエナジーに反応したか。我望様の仰った通りだ」

その様子を京都タワー展望台から確認していたのは立神。
なにやら京都の四方から光の柱が
なるほどフォーゼを京都に連れてきたのはそのコズミックエナジーで
京都の龍脈を誘発させる為っぽい
このうち、もっとも近くにあった柱に向かったリブラはその元である石柱を破壊。どうやら狙いは4箇所全ての破壊と思われます
弦太朗と流星は消えたリブラの足取りを追おうとしますが、二人を見つけた優希菜に半ば強引に映画村へ連行されてしまう

「初めまして江本教授。連絡していた歌星賢吾です」
その頃、班から離れて単独行動を取っていた賢吾は、宇宙京都大学の江本教授を訪ねていた
彼は父・緑郎の古い友人で研究仲間であり、緑郎亡き後はコズミックエナジー研究の第一人者として活躍している人物だった
「おお今日だったか。ちょっと待ちなさい、お父さんの写ってる懐かしい写真を見つけてね」
「いえ、それよりもコズミックエナジーのお話を聞かせてください
先生は京都上空のザ・ホールの研究をなさっているのですよね?」

「・・・・僕は歌星の友人だ。普通なら幼くして亡くした父親の話を聞きたがるだろうに
それよりもコズミックエナジーの話のほうが大事かね?」

幼くして父を亡くした友人の息子を不憫に思ってか、生前の古い写真を探して用意してくれていた優しい江本教授
しかし当の息子は「そんな事より研究の話を」とにべもない反応
これには教授も友人としてちょっとカチンときたらしく「おいィ!?お前それは親子としてどうなんだ」と怪訝な顔を浮かべます。が・・・

「父の研究を知る事が、父を知る事だと思っています」
「!・・・ふふ・・・親子だな・・・歌星も同じような事を言っていたよ」
目の前の少年は、父の事などなんとも思っていない冷血漢ではなかった。少年の中に確かに息づく友人の血を確信した江本教授

ていうか歌星緑郎
風間トオルか。またえらいカッコイイお父さんね。そんなこんなで二人はどっぷり研究の話に
>フォーゼ33話、歌星パパはしっかり青のツナギ着てましたね…マークとかワッペンとかは違いましたけど
前回の臨死体験で如月パパが居たこととあわせて、タチバナさんの正体が歌星父に傾いてきた感じです
>絶対これ教授が如月の名前聞いて「如月……? まさかな」ってなる流れですよねw テンプレ過ぎる





「ザ・ホールは宇宙からコズミックエナジーが降り注ぐポイントだ
だがその位置も大きさも、時間の推移によって変化する。現在日本に確認されているのは二つだ」

「天ノ川学園都市上空と、ここ京都ですね」

「そうだ。過去の人々はそれを東西南北に4つのパワーポイントを設置することで制御した
彼等はそれを青龍、朱雀、白虎、玄武・・・四聖獣になぞらえ
四神相応と呼んだ
陰陽道や占星術は、当時の最新科学だ。宇宙を理解する為のね」
「千年以上も前の人々がコズミックエナジーをコントロールしていたのですね・・・
この京都は日本でもっとも宇宙に近い都だったのか」
「ああ。歌星もそのことに敬意を払い、自分の研究にそれを取り込んだんだよ」
たった2分ほどの会話の中に重要設定てんこ盛りです
宇宙からコズミックエナジーが降り注ぐ穴「ザ・ホール」の存在と、その1つが天ノ川学園にあること
陰陽道や占星術はコズミックエナジーを御する為の科学だったこと
そして四神相応はその制御システムであったこと
ここまで聞いた時点でさっき発生した4本の光の柱と、その一角を破壊したリブラの行動の意味が視聴者にも解りやすく判明
それを裏付けるようにザ・ホールを観測しているの計測器が異常値を検出する。事態を察した賢吾は研究室を飛び出します
>京都が風水的に理想的な地相を計算して設計された都市だというのはオカルト界では有名な話ですが
まさか龍脈の正体がコズミックエナジーとは・・・伝奇ファンタジーを題材にしたアドベンチャーゲームっぽいノリで燃えますね
>地面から4つの石碑が現れ、砕けると封印解除 今週のフォーゼはSIREN思いだします

「どうする?あの高村という子・・・このままじゃ賢吾が戻ってもリブラ対策の話ができんぞ」
「だが邪険にもできねえ。せっかくの修学旅行だ。優希菜だっていい思い出作りたいだろ
できれば俺はそれを手助けしてやりたい」

「ふぅ・・・どこまでも甘い男でおじゃる。それでゾディアーツと戦えなかったら本末転倒ぞ?」

>まろ流星かわいいw打ち解けてる様子が我が事のように嬉しいw
映画村で貸衣装の扮装を楽しむ弦太朗一行。公家の格好をした流星のおじゃる丸喋り萌えでおじゃる
一方大事なはやぶさくんを人質ならぬ人形質に取られ、優希奈に弦太朗との仲を取り持つよう
脅迫されるユウキ
おかげでお姫様の衣装を着たかったのに、「私を引き立てなさい」と言われて
魚屋の格好を強いられるという不幸ぶり
カワイイ顔してなかなかダーティな優希菜ですが。まぁ「お願いユウキ!」と頼み込んでるんでリアルに嫌な感じはありませんな
「既にユウキをも丸め込むとは・・・あの女・・・できる!」
真剣な顔して「できる!」じゃないだろと。今回の流星マジずっとこんなテンション
そんなこんなで二人きりで忍者屋敷に入った弦太朗と優希菜。アグレッシブな優希菜は早速弦太朗に告白します。が・・・
「優希菜、気持ちは嬉しいけど・・・・うおっ!?逃げろ!」
なんとここで大量のダスタードが登場。忍者屋敷なのでまったく違和感なく、優希菜はアトラクションと勘違いする始末
すぐさまメテオがすっ飛んできて戦闘になると、弦太朗の返事はうやむやのままこちらも物陰に隠れてフォーゼに変身

「火付け改、歌星賢吾である!ロケットで撹乱しろ如月!」
ここで長谷川平蔵のコスプレをした賢吾も到着しカオスさ加減はMAX。うん、今回はこういう回なのね
4つの柱のうち、2つめを破壊にしにやってきたリブラとの大乱闘に入ります
>先週までのシリアス展開から打って変わって今週のフォーゼは京都でやりたい放題でしたね
憑き物が落ちたかのようにノリノリな流星が一番笑えたw

「フン・・・口の割りには手間取っているな」
そんな収集のつかない感じになっちゃった戦闘を引き締めるかのように現れたのは立神
苦戦するリブラを見かねて助っ人に入ります。良い人じゃないか!でも校長は助けられても文句言うんだろうなぁ

「新しいマント付きか!・・・コイツ・・・!?」
「なんだ?この威圧感は・・・!」
既にライダー2人はどちらもメテオストームとコズミックステイツの最強フォーム。その二人が肌で感じる眼前の敵の底知れぬ実力
流石は理事長の懐刀だけあって、スコーピオンやアリエスなどとは比べ物にならない戦闘力を秘めているようです

「獅子座のゾディアーツだと!?」

言わずもがな。立神吼はレオ・ゾディアーツ!
身構えるやいなや、強烈な放射能火炎を吐き出すレオ。後頭部のゴツゴツ具合が
ゴジラみたいなので尚更そう見えます
これを食らったコズミックステイツとメテオストームがまとめてふっ飛ばされたところで次週へ続く!コズミックの弱体化はえーよ!

>レオのホロスコープスの強敵オーラーが半端ない、、、もうコズミックステイツがボコられるのでしょうか?


第三四話

天・穴・攻・防

「なぜ手を出した?私一人でやると言ったはずだ。私がフォーゼに負けると?」
コズミックとメテオストーム2人を同時に相手して尚それを圧倒するレオだったが、その間にリブラが石柱を破壊すると「目的は達した」とばかりに戦闘を離脱
平成ライダー名物「特に理由もない見逃し」によって、なんとか弦太朗達はこの強敵との戦いを生き延びるのだった
>でたー。ライダー名物「特に意味もないのに見逃す」だー
一方この立神の介入にブリブリ怒った我らの校長。もちろんライダーを見逃した事にではなく、先週釘を刺したにも関わらず自分の任務に顔を突っ込んだ事にです
「我望様は速やかな成果をお待ちだ。超新星に進化したホロスコープスが既に3体ヤツにやられている・・・
コズミックの力を得たフォーゼに、超新星すら出ないお前が勝てるか」

「私は奴等とは違うッ!お前は黙って見てればいいんだ!」
このクレームをホロスコープスの中でも一番弱いお前が勝てるかという、極めて辛辣な言葉で切り捨てる立神
学園の校長という立ち位置と、スコーピオンである園田先生に対しては完全な上司役だったので「かなりの実力者」というイメージがあった速水公平ですが

その実質は、プライドだけは人一倍高いものの未だ超新星も発現しないみそっかす的なボウヤにしか過ぎなかった模様
「酒は一人で静かに飲むのが俺のルールだ・・・それを邪魔する者は許さん。例えお前だろうともな、速水」
バーのカウンターで飲みながら話していた2人でしたがここで立神がボウヤの跳ねっ返りにややギレ。握りしめていたクルミを粉々に砕いて席を立ち上がる
酒を飲む時というのはね、癒されなきゃいけないんだ。ひとり静かに・・・
孤独のグルメっぽい酒のポリシーを邪魔されて大変お怒りです

「ウヴェア!」

路地裏で立神にボコボコにされる校長
ここにきて面白キャラが神掛かってきました。スタッフはコアな視聴者が何を望んでるかよくわかってるな
「お前には北の石碑の破壊を任せる。それに失敗すれば・・・・もう後はないぞ?」
「ぐぬぬ」

結局噛み付いた相手にボコられた挙句、そいつに命令されるカタチで脅しまでかけられる校長。地面を這う底辺キャラっぷりが板についてきてます

「二人とも見てくれ。これが破壊された石碑の元の形状だ」
「○に×か?まるでフォーゼみてえだな」
「ああその通りだ。京都上空にはザ・ホールがある。古代の人々はそれを青龍・朱雀・白虎・玄武・・・
四神相応というパワーポイントで制御した。都の東西南北4箇所に△×○□の石碑を置くことによって
父さんはそのデザインをフォーゼに取り入れたんだ。もし石碑が破壊されればザ・ホールは消滅してしまう」
「奴等の狙いはコズミックエナジーの一極化か」
京都のザ・ホールを消すことで降り注ぐコズミックエナジーを天ノ川学園都市のみに集中
江本教授から京都のコズミックエナジーに関して話を聞いてきた賢吾は、リブラが破壊した石碑を見てホロスコープスの狙いをすぐに看破する
それにしてもフォーゼの四肢にあるプレステのボタンは四神相応がデザインの源流だったとか。お釈迦様でもわかるめえ
かくして修学旅行1日目を終えた弦太朗達。明日は石碑を守る為、何も知らない優希奈を残して早朝に旅館を抜け出す算段を立てますが・・・
「俺と朔田は東に向かう。そっちは任せたぞ」
「じゃあ私達は北を・・・ってああ!」
「置いてきぼりは許さないんだから!今日は清水寺よ!」
野生動物のような勘で弦太朗達の脱出を察した優希奈は抜け目なく弦太朗達に同行。流星の言葉じゃありませんがレオ並みの強敵です





「総本山知恩院・・・東の石碑はこのあたりのハズだが・・・」
「焦るな賢吾。お前の計算を信じろ」
「フッ、歌星君ではなく賢吾か・・・それが本来のキミなんだな。あのタチバナさんという人は何者なんだ?」
「余計な詮索はするなと言われた。ただ”人類の平和を愛する者だと思ってくれ”、と」
「そうか。今はその言葉を信じる以外にないが・・・ん?あれは・・・理事長?」
知恩院にやってきた賢吾と流星。謎の人物タチバナさんについて話をしている途中、賢吾はこの場所に居るハズのない理事長の後ろ姿を発見する
石段を登って消えた理事長を追いかけようとする賢吾だったが、それを邪魔するかのようにレオ・ゾディアーツが出現。メテオがこれを受け持ちます
「賢吾、お前は石碑を!ここは俺に任せろ。お前の宿命は俺が決める!」
「星の宿命は絶対だ。貴様ごときに決められはしない」
しかし相手はメテオストームとコズミックステイツの2人がかりでも敵わなかった強敵レオ。メテオ単体では相手になるハズもなく
灼熱火星拳は素手で受け止められ、冒頭のクルミのように粉々に粉砕
ならば!と繰り出したメテオストームパニッシャーは
片手でスコーンと弾かれてしまいました。ええええええ
ベイブレードがモチーフの必殺技ではありますが威力までベイブレードに成り下がってしまうなんて
同じホロスコープスなのに片や超新星を発動した強固な甲羅も切り裂く致命傷、片やカスリ傷ひとつすら負わないとか。レオの強さテキトーすぎ
「フン。今の貴様は牙を研ぐ相手にすらならん。次に会う時はもう少しマシになっているんだな」
「おのれ・・・舐めやがって・・・!」

そして強さもテキトーだと性格もテキトーになってしまうのでしょうか
冒頭と同じく、見逃す理由は何もないのにメテオにトドメを刺すことなく退散するレオ。1話の中で2回もやられると流石に脚本に残念さを感じます

「理事長!それに・・・江本教授も?なぜ二人がここに」

「君のお父さんと我々が初めて会った場所がここだからだよ」
「・・・では・・・理事長も父の友人だったんですか?」
「そうだ。そして我々は3人でコズミックエナジーの研究を始めたんだよ」
第1話の冒頭シーンから推察できることだが、父・歌星緑郎と共にコズミックエナジーを研究していたのは江本教授だけではなかった
歌星緑郎、江本教授、そして我望理事長。この3人の邂逅こそがこの物語の全ての始まりだったのである
「私と江本は毎年ここに通っている。我々の罪を歌星に詫びる為に
賢吾君。君のお父さんを殺したのは・・・私だ」
「・・・・・え?」
突然の衝撃的カミングアウトに言葉を失う賢吾
歌星緑郎を裏切り、月面基地に置き去りにした人物は我望理事長。視聴者も解っていたことではありますがまさか本人がそれを明らかにするとは
絶句しつつも目を逸らすことなく眼前の「仇」を見つめ返す賢吾に対し、ここで理事長はふっと笑って言葉を付け加えた

「そんな顔をしないでくれ。直接手を下したという意味じゃあない
私が歌星の研究を止めていれば、彼が事故で死ぬこともなかったという事だよ。今でも悔いが残る」
「あ、・・・ああ・・・そういう事でしたか」
「賢吾君。お父さんは偉大な研究者だった
もし彼の後を継ごうと思っているなら、生半可な覚悟じゃ無理だよ?」

意訳を聞いてほっと安堵の表情を浮かべる賢吾。視聴者にとってはそれが理事長の嘘であることはモロバレなワケですが、
歌星緑郎を「偉大な研究者」と呼んだ彼の言葉は本心であったと思いたい
>理事長の歌星緑郎殺しの告白(真実ではないけど)の意図は何ですかね?賢吾を弄んでいるのか、罪の意識からか
>理事長「事故」って言ってるってことは眼の赤くないうちは人間の思考が残ってそうですね
ただ歌星も含めて”3”人と言っているんで弦太郎の親の謎が深まりましたが

そもそも我望光明は何者なのか。彼の正体が「何」なのかと考えた時、あの赤い目からまず想定されるのは人間に化けた地球外知的生命体でしょう
ならば「それ」は最初から地球人に擬態して我望光明と名乗ったのか、
それとも善良な研究者だった我望光明に取り付いて彼を支配したのか

このどちらかによってかなり理事長の立ち位置は変わってきます。前者であればただ打ち倒すだけの敵ですが、後者なら救わねばならないワケで
フォーゼも今回の話で34話。物語も中盤を過ぎ、いよいよ終盤に入るとあって、これからはこういったストーリーの本筋予想が面白くなってきました

二人が賢吾の前から去った後まもなく、レオにボコられた流星が合流。二人で石碑を探しますが、見つけたそれは既に破壊された後だった
これで残る石碑は弦太朗達の向かった玄武のみ。もう後がない校長の面白プレイに期待が高まります
>ガモーと一緒にいたり、親友関係だったり、江本教授怪しすぐる……ん?
「江本」→「えもと」→「EMOTO」→(反転)→「OTOME」→「乙女」→「乙女座ヴァルゴ!?」 なん・・・・だと・・・・

>フォーゼの江本(EMOTO)教授が乙女(OTOME)座説。あのデザインで中身おっさんは嫌な感じですが
蠍座で声が宛にならないのは証明済みですし立場的に側近ですし、京都に居るのもワープ能力で解決出来ますし

名前にアナグラムが仕込まれてるのはこれまでで証明されてますし、江本教授=ヴァルゴ説は可能性高そう





「ねえこんなとこブラブラしてないで早く清水寺に行こう?怪物を倒すとか意味わかんないし!」
「・・・わかった優希奈、これ以上隠し立てはしねえ。俺が何をやってるかちゃんと話すから聞いてくれ
俺は仮面ライダーフォーゼだ。天高を襲う怪物と戦ってる。変身!」
北の石碑を探す弦太朗とユウキにブーたれ、グズり出す優希奈。弦太朗としても修学旅行で女の子にこんな思いをさせるのは本意ではない
ここは真実を話して納得してもらうしかないと判断し、
彼女の目の前でフォーゼに変身する
まぁ今までも結構な数の生徒の前で変身してるし、別に正体を隠す理由もないしね。これで流石の彼女も聞き分けるハズ・・・・だったが
「知ってるよ。弦太朗のことずっと見てたから・・・変身して怪物と戦ってるのも知ってた」
「優希奈・・・知ってるならなんで」
なんと弦太朗がフォーゼであることも、天高を守る為にゾディアーツと戦っていることも最初から承知でブーたれていた優希奈
なんて身勝手な女だ!などと思ってはいけない。彼女がそれをよく思わないのは、決して自分の身勝手ではない
「だって弦太朗、いっつも戦ってるんだもん!修学旅行くらい楽しもうよ!?
アタシと一緒に。みんなと同じように。なんで弦太朗だけそれができないの
こんなの・・・弦太朗が可哀想だよ。普通の高校生になろうよ!」
>「もし自分の友達や好きな子が、スーパーヒーローだったら?」ということを考えました
最初はカッコいいとか羨ましいとか応援したいと思うでしょうけど、
きっと俺も優希奈のように「止めてほしい」「普通の人で居てほしい」と思ったでしょうね
ましてや学生で、修学旅行中と来たらなおさら

なぜ自分の好きになった人がこんな過酷な運命を背負わされるのか。全ては弦太朗のことを想うが故
彼女は自分の為ではなく、弦太朗本人の為にフォーゼであることを辞めてもらいたかったのだ。恋する乙女ならば当然の気持ちでしょう
思いの丈を吐き出した優希奈はフォーゼドライバーを奪い取ってトンズラ。やみくもに河原を駆け抜けると、そこでバッタリリブラに遭遇してしまう
「優希奈!それを返してくれ!」
「嫌!一緒に逃げればいいじゃない!弦太朗が戦うことなんてない!」
「いいや!俺はやる!やらなきゃならねえ!」

フォーゼドライバーを抱え込んで意地でも離さない優希奈。だが弦太朗はこれを力づくで奪おうとはせず、生身のままリブラに戦いを挑む
「変身しなきゃ勝ち目なんてないはずなのにどうして?」困惑する優希奈に、駆け寄ってきたユウキが優しく諭すように語りかける

「優希奈ちゃん、変身しなくても同じだよ。友達が危ない時は身体を張って助けてくれる・・・
それが弦ちゃんの”普通”なの!だからゾディアーツがいる限り、
仮面ライダーになって戦うのが弦ちゃんにとっては普通なんだよ!」
「弦太朗の・・・普通・・・」

優希奈はただ弦太朗に普通の高校生活を送ってほしかっただけ
しかし弦太朗にとってのフォーゼは誰かに強制されたワケでもない。ましてや自分自身がそれを苦痛に感じているワケでもない
彼が彼である為に選択した、彼の”普通”
どうしてそう言われるまで気付かなかったのか。きっとそんな彼だから好きになったのだろうに
ユウキの言葉で自分の間違いに気付いた優希奈はリブラに思いっきり体当たり。態勢を崩したその隙にフォーゼドライバーを装着する
「優希奈!お前・・・!」
「ひとつだけ約束して。これが終わったら私と一緒に写真を撮るって。とびっきりの笑顔で」
「へっ!任しとけ!」

そしてガシピシグッグッから変身という、いつもの安心の流れ
優希奈の想いを背中に受けてコズミックに変身したフォーゼは超新星も出ない雑魚ホロスコープスを瞬殺。石碑は守られたかに見えましたが・・
「ぐうううううわあああああ!!せ、せめて石碑だけでも・・・・!」
校長の最後の執念は爆発の直前、地表に残した錫杖を遠隔爆破することで見事石碑の破壊に成功
京都のホールは消滅し、天ノ川学園都市のみの一極化が成されてしまう
命と引換えになんとか最後の使命だけは果たした我らの校長。終盤は完全な面白キャラになってましたが最後の意地を見せてくれました





「京都のホールは消え、一極化は完成した。いよいよ私の宇宙の進化も最終段階に入る・・・
だがリブラ、負けてしまったねぇ」
「お・・・お許しを!どうかダークネビュラ行きだけはお許しを!
僕は謝りますごめんなさい!命ロストしたくないんです!」


と思ったらどっこい生きてた!
爆発の寸前ヴァルゴによって救出されていた校長。もう「ケツの穴でも舐めますから命だけは!」という勢いで謝り倒しますが
仏の顔を三度までという名せりふをしらないのかよと我望理事長は聞き入れません
「リブラ・・・園田君が待っているよ」
「ウワァアアアアアアアア!!!」

頭上に現れる黒い穴。自身の確実な「死」を目前にし、その恐怖と生への執着によって無様なまでに醜い絶叫をあげる速水公平
だがその時、彼の生への執着が奇跡を起こした。輝くリブラの最輝星
「は・・・!?サジタリウス・・・!?」
「!」
「理事長・・・今・・・あなたの中に射手座の輝きが・・・」

追い込まれた校長の瞳に見えたのは、我望光明の中に光る射手座の輝き
それを聞いた理事長はすぐさまヴァルゴにダークネビュラのホールをを閉じさせると、カラカラと上機嫌で笑い出したではないか

「リブラ・・・君はつくづくしぶとい男だね。まさか君の超新星が”ラプラスの瞳”だとは思わなかったよ
よかろう、ダークネビュラ行きは延期だ。他人の星が見えるその瞳の力を我々の為に使ってくれたまえ」

なんと死の間際に超新星に覚醒すると、その能力が大変に有用だった為に処刑は延期
まさに土俵際ギリギリで踏みとどまった我らの校長。まだまだ彼の面白伝説は視聴者を楽しませてくれそうです
>土下座→しがみつき→悪あがき→延期のコンボで俺の腹筋はボドボドダァ!
>7歳の息子がリブラ生存が決まった瞬間バンザイして喜んでました
>中止じゃなく、延期www。ダディのダークネビュラ行き自体は決定事項なのね
>理事長に土下座してダークネビュラ行きを許してと懇願する校長にほっこりきましたが・・・
それ以上に、ダークネビュラ行きが”先送り”というあたりがなんとも。送るのは確定事項で、時期が遅くなっただけって・・・校長ェ
>最終回は工事現場で井上に怒鳴られる校長が見れそうな気がする
>ダークネビュラ行き直前でまさかのダディ覚醒w
ここまで死亡フラグを回避すると逆に555のセンチピードみたいに最後まで残りそう
>サジタリウスがボスか……蛇遣い座でないのかな
>理事長射手座だったのか。ホロスコープスとは違うと思ってたのに。健吾との会話も踏まえるとラスボスじゃないのかな?
>理事長が既に射手座のホロスコープスなのか、これからスイッチャーとして覚醒する資質があるのかがわかりにくかったんですけど
既にゾディアーツである事を見抜けても戦略上役立つとは思えないし多分後者・・・なんでしょうかね?
だとしたら理事長の赤目とかの異能が何に由来するのか謎ですが
>校長の超新星発現の過程に、笑ってしまいながらも、流されなくてホッとしてしまいました。しかし超新星は巨大化だけではないのすね
ひょっとしてヴァルゴの空間跳躍、レオの異常な強さはそれぞれの超新星の在り方なのでしょうかね
でないとレオがまだ超新星をさらに隠していたら勝てる気が全くしない

ラスト。帰京した弦太朗らは、大文字さんらとJK達にどっさり買い込んできたお土産を公開
みんなが大騒ぎになる中、弦太朗は胸のポケットから出した1枚の写真を眺め、少し恥ずかしそうにほくそ笑むのだった

7体目のホロスコープス、カプリコーン登場の次週へ続く!


第三五話

怪・人・放・送

「ええっ!?賢吾と流星、ジーン知らねえの?」
「ミルキーナイトカーニバルっていう人気ネットラジオの覆面DJだよ!正体不明なんだけど天高生だってウワサ」
「弦太朗さんもジーン好きなんスか?」
「おうよ俺はジーンの大ファンだぜ!なんつっても歌がいい!ヤツの歌はハートに染みるぜ!」
「ええ〜?いいのはトークだよう!歌はギャグでしょ?ワザと下手に歌ってリスナーの心を和ませてるんだよ!」
「そういうセンスも含めてジーンは最高だと思う。でも正体が天高生って・・・誰なんだろう」
「JKでも知らねえのか。学園一の情報通さえも欺く完璧なガード・・・よっしゃ決めたぞ!
俺はジーンを探しだしてダチになるぜええええ!ウヒョー!」
京都のザ・ホールが消滅したことで天高に降り注ぐコズミックエナジーの数値が増大。残りの6人のホロスコープスが続々と覚醒する可能性が出てきた
しかしそんな危機感をよそに天高生の間では人気ネットラジオの正体不明DJ
「ジーン」の話題で持ち切り。その正体は学園生徒だという
ライダー部の面々も賢吾と流星、そして大学生2人以外は熱心なリスナーで、 弦太朗はジーンを探しだして友達になることを声高らかに宣言しますが・・・
雄叫びをあげて廊下を全力疾走する弦太朗の背中を見送りながら。パチンとカメラ目線でウインクしたJKは、誰にも聞こえないよう小さな声で呟くのだった

「ヒュウ〜♪ま・・・実はここに居るんだけどね」

「ジーンとやらの影響か?ラビットハッチでこんな大騒ぎして・・・賢吾に怒鳴られるぞ。なぁ?」
「バンドか。実は俺もドラムの心得があってな(どや顔
昨夜、君達の言うネットラジオを聞いてみたんだが・・・なるほどたしかに悪くない」

「おいィ!?賢吾?」

翌日。ジーンの影響を受けたユウキ達がバンドを結成しようと楽器を掻き鳴らして大騒ぎ。流星は諌めるもののまさかの賢吾どハマリ
怒るどころかマイスティック取り出してやる気満々です。子供の頃からずっと堅物と思ってましたが、ドラム経験あるとか意外と中学の頃はヤンチャだったっぽい
「なら全員でジーンを探そうぜ!」とテンションの高まったメンバーは街へレッツラゴー。昨夜の放送をヒントに彼が現れそうな楽器店へと向かいます





「ヘイジーン!”犬も歩けば?”」
「BOY MEETS GIRL!
やっぱお前かよ五藤!相変わらずひでえギターだな!
ホント久しぶりだよな〜ていうかその制服!いつ天高に?」
「へへ・・・一昨日転入したばっかだ。お前を驚かせたくてな!」


その頃。件の人気DJジーンは中学の頃足しげく通った楽器店で、中学時代の旧友五藤東次郎との再会を果たしていた
言わずもがなJKこそがジーンの正体であり、五島は昨夜のミルキーナイトカーニバルの放送中にこの場所での再会を持ちかけたのだった
ラジオ内での歌をリスナーからギャグ扱いされるほどの音痴であるJK
そんな彼と中学時代バンドを組んでいた物好きの親友が五島であり、彼のギターの下手っぴさも相棒といい勝負でしたが・・・
「驚くのはそれだけじゃないんだぜ。コイツを見てくれ。マジスッゲエんだ」
「な・・・それはゾディアーツスイッチ!?しかも幹部用!おいちょっと待・・・
う・・・上手い!上手すぎる!しかもパワフル!!」
なんと五島が取り出したのホロスコープス専用ゾディアーツスイッチ。驚くJKの眼前で彼は山羊座カプリコーンに変身
しかしその事実よりもJKを驚かせたのは、変身した途端五藤の下手っぴギターがプロ並みの超絶演奏に生まれ変わったことだった。そして更に・・・

「歌ってみろよジーン!騙されたと思って!俺の演奏に合わせりゃお前も最高のシンガーだぜ!」
「た・・・・大切な事は〜今より未来なんだ〜♪・・・ええ!?」
(マジか・・・俺・・・今・・・めっちゃ上手く歌えてる・・・!)

「また一緒にユニット組もうぜ!音楽で世界征服するのが二人の夢だったろ?」
なんと
オードリー若林のようだったJKの歌が、まるで演奏に引っ張れるかのように激ウマに生まれ変わったではないか
中学の時に誓い合った「音楽で世界征服する」という野望を再びJKに持ちかける五藤。
野望の王国の橘と片岡か
それにしてもJK、こんな情に厚い親友が中学時代にいたのになんで高校に入る頃にはあんな友情否定野郎だったんや。この辺ちょっと設定甘いよね
>JK、序盤に友情否定してた気がするんだけど中学時代には夢をともにした親友いたんだw
中学時代での挫折や父親との確執や友情を信じられなくなるような何かやら色々あったんだろうけど、
何があって序盤の屑化を果たしたのやら

初めて味わう快感に酔いしれ、最高の気分で熱唱するJK。しかしそこにタイミング悪く、ジーンを探しにきた弦太朗達と鉢合わせしてしまいます

「ああっ弦太朗さん!?えっと・・・・ええと・・・うわあああゾディアーツだあああああ!」
「山羊座カプリコーン!やはり新たな十二使徒が覚醒していたのか!」

咄嗟の機転でカプリコーンに襲われたように演技し、弦太朗達のほうに走り寄るJK。そのまま戦闘に入りますが、なにせカプリコーンは親友である五藤
慌てて転んだふりをしてフォーゼに体当たりするなど、セコい戦闘妨害によってなんとかカプリコーンをダブルライダーから逃すことに成功します
しかしその戦闘中、コズミックステイツに謎の不具合が発生するアクシデント
チートすぎる強さのレオゾディアーツを除けばホロスコープス2、3体が束になっても屁でもない最強フォームですが、まだ何か問題が残っているようで・・・

「早速十二使徒の一人を見つけたようだな速水。それにしても下品なヤツだ」
「ああ・・・見つけたさ。この私が、この私のラプラスの瞳でな(どや顔
カプリコーン、お前には伸ばすべき力がある。ギターを弾いてみせろ」
>ダディが増長し始めたぞwww
ダブルライダーから無事に逃げおおせ、校長室でファストフードを頬張る五島。そのいかにも今時の若者丸出しの新入りにやや眉を顰める立神
校長はと言えばお情けで延命してもらってる立場も忘れ
俺の手柄だ!俺すごいだろう!と渾身のどや顔
更にはカプリコーンにギターを弾かせ、彼が持つ特殊な能力を立神に披露する
「これは・・・スイッチが共鳴している?」
「興味深いだろう?これがコイツの潜在能力・・・まだ完全に使いこなせてはいないがな」

カプリコーンの掻き鳴らす音には、ゾディアーツスイッチを共鳴させる不思議な音波が含まれていた。ほーなるほど
で、それがあると何ができるの?と視聴者が素朴な疑問を抱くと、すかさず立神が言葉を続けた
「ならば俺がこいつの能力を伸ばすとしよう。そしてコアスイッチを見つけ出す
もし俺の仮説が正しければ・・・きっと我望様も驚かれるだろう」
「コアスイッチ?それは一体・・・」
スイッチの共鳴を利用しコアスイッチなるものを見つけ出すという立神。校長の反応を見るに、彼はそれが何なのか知らないようです
どうやらホロスコープスの中でも側近中の側近しか知らない機密事項のようで。このあたりが我望理事長の目的に関係しているのでしょうか

「心がモヤモヤする夜、どうしても聴きたくなる歌がある」
「友情岬・・・だから演歌はダメだって・・・あっ」
「番組では一度も呼ばれなかったリクエストメール・・・・知ってるのは本人だけだ
ようやく見つけたぜジーン。俺とジーンは最初から友達だったってワケだな」

ホロスコープスになった親友の誘いと、ライダー部の間で一人思い悩むJK。そこへやってきたのは彼がジーンであることを見抜いた弦太朗だった
部の後輩が人気DJだったことを絶賛する弦太朗だったが、JKはその言葉を受けて自嘲気味に笑って言った
「ジーンとは友達になれませんよ。あれは・・・俺の夢の残骸なんス・・・・
俺の親父、プロのギタリストだったんスよ。父親の影響で歌が好きになって・・・

いつの間にか俺の心の中には理想のロックスター、ジーンが産まれていたんス
ハートの篭ったロック歌って観客魅了して、CDを何百万枚も売上げ、DJも大人気の大スター
それが”ジーン”なんです。で、中学の時に幼馴染と組んでバンドやったんですけど・・・・」

JK少年の夢のカタチだった大スター。それが”ジーン”の正体
しかし中学生になった彼はその下手っぴな歌を観衆に笑われ、自分には音楽の才能がないという残酷な現実を突きつけられた
JKはその日以来夢を諦めたが、それでも「ジーン」を捨てることはできずにネットラジオでDJを始めたことを告白する

「確かにお前の歌は下手だ。でもハートはあるぜ」
「いいんスよ。最初はジーンでいられればいいと思って始めたラジオも、いつの間にかトークの方がウケちゃって
気付いたら人気番組・・・辞めるに辞められない状況になっちゃって・・・・でももしかしたら・・・
もう一度チャンスがやってきたのかもしれない」

弦太朗にジーンの生まれた経緯を説明しながら、最後にポツリと呟くJK。その瞳はどこか遠い場所を見つめているようで・・・





「ウィース・・・ってやかましっ!なんじゃこりゃ?おい!しっかりしろ賢吾!ユウキ!」
「久々に来てみたらずっとこの状態よ。アンタ達ちゃんとライダー部の活動やれてんの?」

「僕の名前ははやぶさくーん!!ヴォーい!」
翌日。ラビットハッチでは何かに取り憑かれたように一心不乱にロック演奏に没頭する賢吾達の姿が。この普段とのギャップ面白すぎる
ちなみに曲は「はやぶさくんの歌・ロックバージョン」です
更にそこへ流星が慌てて飛び込んできた。どうやら昨夜とあるネットラジオを聞いた若者達が一様に興奮状態になっているという
大暴れして怪我をする生徒も続出するなど、事態は決して軽くない。そして原因と思われるネットラジオとは言わずもがな・・・
「ジーンとかいう覆面DJの番組だ」
「!」

「でもラジオを聞いただけでそんな・・・ただの偶然ってことも考えられるんじゃ?」
「いえ・・・多分原因は・・・番組の中でゾディアーツが演奏した音楽ッス
だ、大丈夫ッス!今夜の放送はありませんから!」

JKは特に悪いことだとも思わず
五藤とユニットを再結成しその曲を番組内で流したのだ
しかしまさかゾディアーツの力で奏でられた曲にそんな危険な作用があったとは・・・自分の迂闊さを反省したJKは放送の中止をメンバーに約束
更には親友から悪魔の力を手放させるべく、説得を試みるJK。毅然とそのスイッチを取り上げようとします。が
「何ビビってんだよ。興奮した客が怪我したなんて俺達の歌がスゲーって証拠じゃねえか
ジーン、お前は成功を手放せんのか?
自分の親父みてーになりてーのかよ?」

五藤の言葉にビクンと動きが止まるJK。そういえばJKの親父はプロ「だった」と言ってましたが、過去形ということは今は・・・・

「始まったわよ・・・JK・・・随分とまぁあっさり信頼を裏切ってくれたわね」
「JK・・・・くっ!今からでも俺が止めに行く!」
その日の深夜0時。JKの言葉通り放送がないことを信じ、パソコンの前で待機する弦太朗達だったがその思いは裏切られた
ショックを受けつつも、弦太朗は気持ちを切り替え流星とともに放送が行われている小さなハコへ突撃。そこでカプリコーンと再び戦闘に
先の戦闘ではまだ目覚めたばかりでダブルライダーの前に手も足も出ないカプリコーンだったが、今回の戦闘力は一味違います
「コイツ・・・・この前とは戦闘力がまるで違う!」
「ハッ!レオ先輩の指導でチューニングもバッチシ合わせたからなあ!」

>もう力を操れるのか→「レオさんがチューニングしてくれたおかげだ」最初はレオって楽器調律できるのかとギャップを感じましたが、
屋敷に投稿を考えたら腐ったチューニングが脳から離れない
>武器として使うたびに音が出るエフェクトも良いですね。それはさておき、カプリコーンのスーアクさんは、轟鬼のスーアクさんだとか
どおりで動きがステキな訳だ
>音撃戦士復活!?カプリコーン・ゾディアーツの中の人は轟鬼のスーツアクターさんだったそうです
「レオ先輩」とか「指導」とか。蟹然り羊然り、これまでの生意気新参者と比べてスゲエ好感が持てる五藤がイカス
斬鬼さんのようにギター音撃を駆使するカプリコーンはメテオが受け持ち、弦太朗はみんなの信頼を裏切ったJKを厳しく問い詰めます

「JK!なんで放送を中止しなかった!」
「・・・気付いたんスよ・・・大切なのは今じゃない。未来だって
俺は夢を捨てて親父みたいになりたくない!BIGになりたいんス!
高校生活なんて人生から見ればほんの一瞬・・・友達だって卒業すれば会わなくなるのが殆ど・・・
そんなもんの為に将来のチャンス逃したら、一生負け犬ッスよ!

俺・・・ライダー部辞めます」
「お前・・・それ本気で言ってんのか!」
>自分も小中高と学生時代の友人は卒業後片っ端から疎遠になってしまう(むしろバッタリ遭ったら気まずい)
タチなので自身の野心と友情を天秤にかけてエゴに傾いてしまうJKの脆さに感情移入してしまいそう
>夢破れ腐れたその残骸を持て余しながら日々生きている身としてはJKの気持ちが死ぬほどよくわかる…
日曜出勤直前なのにこんな鬱にしないでくれ東映orz

【夢は呪いと同じなんだよ。叶えた人間は開放されるが、
叶えられなかった人間は一生「夢」という呪縛に捕らえられたままだ】

仮面ライダー555屈指の名エピソード「夢の守り人」を彷彿とさせるシーンではありますが。あのエピソードとの最大の違いは
JKの選択によって被害を被る人々がいるということです。「自分だけよけりゃいい」のはちょっとね
仲間との友情という「今」ではなく、音楽界で成功するという「未来」を選んだJK
コズミックステイツ登場回では最高に男気あるところを見せてくれた彼ですが、久々のメイン回ではやはりクズ男ポジションに収まってしまいました
ライダー部を辞めるという衝撃の言葉に愕然とする弦太朗。その時、先の戦闘でも不調を見せていたコズミックに再び異変が発生する
強制的に全スイッチが排出され、ベースステイツに戻ってしまったではないか
「どうした弦太朗!」
「わ・・・わからねえ!コズミックになれねえ!」

>コズミックってマジで絆で動いてるんですかね?
>弦太郎がさえてましたが、コズミックステイツが「ライダー部全員の絆」で変身できたってことを忘れてますね
(おもちゃの説明書にまで書いてありますが)
ただ、他の部員と違ってしっかり繋がってるって感じが薄いJKだからこその絆の確認ができそうですね
今までチャラかったり、独りよがりなところもありましたが、台本破り捨てたりとJK絆は確かにあったんだなぁとしみじみ思いました
>伏せられた本名、夢の挫折、周囲の嘲笑、かつての友、父に向けられた入り交じる憧憬と侮蔑・・・
JKという少年を構成するピースが急速に揃い始めた印象のある回でした
そしてライダー部からJKが欠けたことで無敵のコズミックにも翳りが・・・次回でどう解決するかが見物ですね

なるほどコズミック不調はJKとの絆が揺らいでるのが原因ですかね。機械なのにマジに絆を感知して動いているとは恐れ入るスイッチです
コズミック変身不能の危機!そしてJKは本当に部を去ってしまうのか!?
という大ピンチの引きで次週へ続く!チクショー早く更新追いつきてえぜ


第三六話

本・気・伝・歌

「コズミックは絆の力・・・俺がライダー部のみんなと心を繋ぎ合わせて初めてなれる
でもJKの奴・・・行っちまった・・・・だから・・・・」
なんとかマグネットステイツでカプリコーンを退けたフォーゼだったが、弦太朗は前回コズミックが強制解除された原因を理解していた
コズミックステイツは絆の力。このままJKがライダー部から去るという事は、その絆を永遠に断たれるという事
最強フォームに隠されていた唯一にして最大の弱点は友情の瓦解。キン肉マンタッグ編で友情人形を奪われた正義超人達を彷彿とさせます

「放送部です。今朝の校内TV放送は急遽予定を変更し、ジーンゴッドの新曲を独占生中継します
では早速ジーンさんにお話を伺います。ジーンさん、今まで隠していた正体を明かしたのは何故ですか?」
「俺は生まれ変わった。これからはトークよりも歌で俺のメッセージを伝える・・・相棒ゴッドと一緒に!カモン!」
翌日。カリスマネットDJジーンの正体が自分であることを校内放送でカミングアウトし、あまつさえカプリコーンとのLIVEまで生中継するJK
放送室に怪人が現れた瞬間は悲鳴をあげた生徒達だったが、
その音楽が流れ出すとトランス状態に
「ジーンって2年C組のJKだったの?キャ〜!ジーンサイコー!!!」
「うおおおおおおジーン最高だぜえええ!!(賢吾)」

ジーンの相方がバケモノであることなどまったくおかまいなく、全校生徒がヘッドバンキングしながら雄叫びをあげるという異様な事態に
賢吾などはマイスティックを振り回して校内のいたるところを叩きまくる暴走超特急に。
見てる分には面白いけど危険な状態です
>クール、頭脳明晰、病弱、意外と熱い。そんな賢吾像が今週完璧に瓦解した音が聞こえました
まさかスティックもって叩きまわるとは予想外だw

「ここでBIGなお報せだ。俺達ジーンゴッドは三日後に再結成記念LIVEを行う!みんな楽しみにしてな!」
JKを取っ捕まえようと放送室に突入した弦太朗と流星だったが既にもぬけの殻。二人は三日後のLIVEをなんとか阻止すべく作戦を練ります
「JKがライダー部を辞めた?」
「で、自分達が何をしたのかまったく覚えてないのか賢吾達は・・・あのやつれよう・・・まるでゾンビだな」
「実際、あの音楽に生気を吸い取られていたのかもしれない。例のネット番組にハマっていた生徒ほど症状が重い
問題は三日後の公開LIVEだ。あの音楽を直接聴けば被害者達の症状が悪化するのは間違いない」

「ああ、絶対に止めねえとな。JKのほうは流星達に任せていいか?俺は別にやることがあるんでな」
三日後のLIVE開催前にJKを拿捕するというシンプルな作戦。行動班の流星・美羽・大文字先輩と、別行動を取る弦太朗とに別れます
ジーンゴッドの音楽は番組のリスナーでなければ効果が薄いそうで、未視聴だった大学生2人組は適任と言えます

ちなみに大のジーンファンだった弦太朗に効果がないのは、ライダーはコズミックエナジーに守られているからだそうな。コズミックエナジー便利ね

「ご覧のようにカプリコーンが発する特殊音波は全てのスイッチに対して共鳴を起こします
つまり・・・コアスイッチにも」
「コアスイッチだと?あれはもう既に失われている」

「いえ、私はそう考えていません。カプリコーンが超新星の力で音波をバラ撒けば・・・・」
「どこかに存在するコアスイッチが必ず共鳴するはずだと?面白い!」
その頃、前回口にした謎の単語「コアスイッチ」に関する自分の考えとアイディアを理事長に提言する立神
会話から察するに理事長はそれを失われたものとして諦めていたようですが、「まだあるかもよ!」という立神の言葉に俄然色めき立ちます
バイアグラの存在を知って数年ぶりに性欲が蘇ったEDのオッサンのよう
理事長は五藤に超新星の力を与えその能力を強化させると、立神にはスコーピオン・キャンサー・アリエスの3つのスイッチを手渡すのだった
「お前にはこれを与える。カプリコーンの邪魔する者あればお前が確実に倒せ
それにしても歌星が使って消滅したものだとばかり思っていたが・・・
コアスイッチか・・・ククク」





「フォーゼが来ると思っていたが・・・かかったのは雑魚だけか。いやお前がいたな」
「お前の宿命は俺が決める!」
流星らは前回JKスタジオに使っていたハコに押し入るが中はもぬけの殻。餌に引っ掛かった獲物を狩るべくレオゾディアーツが現れた
京都でボコボコにされたリベンジに燃えるメテオだったが、渾身の力で叩き込んだメテオストームシャフトを受け止められ驚愕する
受け止めた事に驚いたのではない。受け止めた相手の姿が
アリエスゾディアーツだったからである
「な・・・アリエスにチェンジしただと!?」

「俺は特異体質でな。他の幹部スイッチも使えるのだ
しかも威力は増しているぞ!貴様に万に一つの勝ち目もない!」

これが理事長が立神に3つのスイッチを渡した理由。なんと立神は全ての幹部スイッチで変身できるという特異体質
ゾディアーツ版仮面ライダーディケイドというべき存在だったのだ
>なんと立神さんはディケイド・ゾディアーツだった!
>レオ・ゾディアーツの能力:カイジンライド  っていうか、元より強いってどんだけー

しかも
本来の持ち主よりも更に威力増しで使いこなせるというチートぶり

伝染るんですに出てきた
機械のかわうそくん(全ての性能がかわうそくんの20%増し)を彷彿とさせます
立神の言葉を証明するかのように、キャンサーの鋏がメテオストームパニッシャーをカキーンと弾き返す
鬼島は超新鮮の巨大モードでも致命傷だったのに、立神は通常モードで無傷。
20%増しどころじゃねえ
>超新星のキャンサーをぶっ倒したパニッシャーが素のレオキャンサーにノーダメージて。レオチートすぎ
「撤退したまえ流星。レオゾディアーツは強すぐる!」
「逃げろというのか!?冗談じゃない!俺は最後まで戦う!」

圧倒的戦力差にも玉砕覚悟で特攻を試みる流星だったが、無謀と勇気は別物。ここはタチバナさんが強制離脱を発動する
そういえばレイズナーのVーMAXも設定上の本来の使用目的は戦場からの高速離脱なのよね。ますますレイズナーだなメテオ
「ぐっ・・・タチバナさん・・・余計な真似を・・・今度こそ・・・俺は・・・・ウボァー」
安全な路地裏のゴミ捨て場まで瞬間移動し変身を解除した流星は、まさしくゴミの如くその場に倒れこみ意識を失うのだった

「は?魚釣り!?この緊急事態に何やってるのよ弦太朗!?」
「心配すんな!明日の公開LIVEまでは必ず戻る。お前らはしっかり休んどけ!」
一晩明け、レオにぶっ飛ばされた3人が病院のベッドで唸っている頃。弦太朗はといえば一人の漁師と釣りの真っ最中だった
「よっしゃあ釣れたぜ!さあどうだオッサン!これで教えてくれるよな!」

「ハッ、何を言っとるか。そんな雑魚じゃあまだまだだな」
どうやら弦太朗は漁師のオッサンに何か教えを請おうとしている模様
釣りの秘伝でしょうか?もちろんそんなワケはなく、視聴者の誰もがピンときたこの漁師の正体は・・・・





「客は集まったぜジーン!さあ伝説のLIVEの始まりだァ!」
「なぁゴッド・・・俺達のやってるのは悪魔の音楽だ・・・やっぱりこんなの長続きするワケが・・・」
「今更ビビんなよ!親父みてえにゃなりたくねえんだろ?夢を捨てた人生の負け犬にはよ!」
そんなこんなでLIVE当日。ここにきて今更良心の呵責から及び腰になるJK
しかし五藤にそれを伝えると逆に言いくるめられてしまうあたり先週からまるで変わってません
相棒に背中を押されるがままにステージに上がるJK。満員御礼のハコの中、今まさに悪魔の曲が始まろうとしたその時
それを阻止すべくステージに颯爽と現れたのは、なんとギターを一本携えた弦太朗だった

「弦太朗さん・・・!」
「あ?何しにきやがったテメエ」
「ジーンとダチになりにきた。さあ歌えJK、俺の魂のギターで!」
「くっかかか!こりゃあいい!歌ってやれよジーン!その下手クソな演奏で!
思いきり客から笑われればお前も覚悟ができるってもんだろ。なァ?」

言うなりギターを弾き始める弦太朗。カプリコーンの超絶テクニックとは比べるべくもない下手な演奏に、客席から大ブーイングが飛ぶ
しかしそのイントロを聴いた瞬間、JKは弦太朗が今までどこに居たのか。誰からギターを習ったのかを瞬時に理解する

「この曲・・・弦太朗さんまさか・・・みんなを裏切ったこんな俺なんかの為に・・・・
「ああそうだ。俺はジーンの原点を探しに行った!お前の理想のスターを生み出した曲を探しにな!
お前の親父さんにギター習いながら、俺はビシビシと感じたぜ!
正真正銘のロック魂を。熱いハートをな!さあ歌えJK!
お前が夢見た、本当のジーンの歌を!」
漁師は元ロック歌手のJKの父親。弦太朗はJKを夢の本質を知るべく、そのルーツを探したのだ。金田一耕助か
弦太朗のボロボロになった指を見て涙ぐむJK。少年は自分の追い求めた理想の大スター「ジーン」の本当の姿を思い出し、マイクを握る

弦太朗の下手なギターに、更に下手なJKの歌が乗る
たちまち爆笑に包まれるライブハウス。しかし2人はやめようとしない。恥ずかしいとも思わない。何が本当のロックなのか知っているから
「やっと会えたなジーン。俺とダチになってくれるか?」
最後まで歌い終わると2人はいつものお約束であるガシピシグッグで締め。今こそ少年は
本当のジーンになった
するどうしたことか。演奏が終わると同時にジーンゴッドの曲に洗脳されていた賢吾ら観客たちも正気に戻ったではないか
「へへ・・・どうやら俺達の魂のロックがみんなの目を覚ましたみてえだぜ」
「あ・・・有りえねえ!ふざけやがってキサマァ〜!」
ロック魂万能すぎる。かくして洗脳されていた生徒達はライブハウスから逃げ出し、JKはライダー部に戻ってきた
怒り狂ったカプリコーンが襲いかかってきますが、絆の力を取り戻した今のコズミックステイツの相手になるワケもなく・・・・
「ライダー超銀河フィニッシュ!」
ぼっがああああああん!!!!
敢え無く瞬殺されるカプリコーン。例によって爆発の瞬間にヴァルゴがスイッチャーとスイッチは回収してるので五藤は無事です

一方。ライブハウスの外でレオとのリベンジマッチを演じていたメテオは、一方的にやられながらも虎視眈々と反撃の牙を研いでいた
「さあてそろそろトドメといくか・・・ぐっ!?足が!キサマまさか!?」
その通り。俺は全ての攻撃を右足首にだけ集中させていた!
天滴岩を穿つ!メテオストームパニッシャー!!」
「ぐわあああ足が痛いから帰る!覚えてろ!」
攻撃を一箇所に集中させることで、無敵のレオに一矢報いたメテオ。少年漫画らしくてカッケーんですがわかりやすく台詞をデフォルメしたように
ボロボロに追い込まれて、必死に頑張って、右足を痛めつけただけにすぎません
今回はあっさり退いてくれましたが、彼が覚悟を決めて戦場に臨めば足が痛いくらいでは撤退しないワケで。レオ対策はまだまだ問題先送りな感じです
>流星、一点集中攻撃でレオを退けたのはカッコよかったですけど、
結果だけ見れば右足にダメージ与えただけで致命傷には程遠いですよね・・・





「カプリコーンのスイッチを回収いたしました。この男はどうします?ダークネビュラへ?」
「いや記憶を消して適当な所に捨てておきたまえ。彼は幹部として実に良い仕事ををしてくれたからね」
「ほう・・・それではまさか?」
「ああ。確かに感じたよコアスイッチのエナジーを。やはり失われてはいなかった
しかも・・・おそらくはこの学園の生徒が持っている」
>理事長の寛大さびっくり。そんなに大事なのかコアスイッチ
>ヴァルゴは空間操作だけじゃなくて記憶も操作できるなんて万能ですね
にしても他の幹部は何故ダークネビュラ行きだったのか・・・
>これはコアスイッチは賢吾の体内に隠されてるって展開ですかね?そうすると彼の虚弱体質にも説明がつきますよね
>コアスイッチは所有できる星座の誰かがいるのかと思いましたが、スイッチ自体”持ってる”みたいなんで多分賢吾ですね
体調不良の原因もそれっぽいですが、歌星の本当の息子なのか怪しい感じがしました
実はコアスイッチが賢吾になっていて歌星の本当の息子は弦太郎(如月は母方の苗字とか)じゃないかと思えてきました

ラスト。理事長の台詞から失われたコアスイッチは学園の生徒が持っているという事実が判明
朋友予想の賢吾の体内にあるのではという予想がすごく可能性高そう。ただの虚弱体質じゃなかったって展開ね
敵に絶対奪われてはならないモノを
もっとも解りにくく、もっとも守りやすい場所に隠すのは常套手段
アストロスイッチを狙う「敵」からコアスイッチを守るため、緑郎がまだ幼かった賢吾の体内に隠したというのは有り得る話。虚弱体質はその影響か

そんなこんなで記憶を消された五藤はここ数日間の出来事を何も覚えておらず、JKとはかつてのような親友として元鞘に収まり、
JKはメンバー全員に土下座してなんとか許してもらい、めでたく仮面ライダー部に復帰することとなった
しかし今回のケジメとして歌の夢を諦めることを宣言。ジーンの最後の独白とし、ミルキーナイトカーニバルの放送も終了させることにします
ミルキーナイトカーニバル、最後の放送はキミだけに贈るよ。ジーン
親父と久しぶりに電話したよ
「たまには家に顔出せ。いい友達がいるなぁ」なんて言われて、「ああ」って応えた
友達って言えば土下座なんてしたの生まれて初めてで・・・でもみんな許してくれた。こんな俺を
だから決めた。精一杯今を大切に。友達を大切にするって
だから歌はもう辞めるよ
弦太朗さんは諦めんなって言ってくれたけど、これが俺のケジメ・・・
さよなら ジーン

JKこと 神宮海蔵より
>神にカイゾーグ(海蔵)なJKの本名、父親との不和もありかつ海繋がりと実にXライダー要素がたっぷりな回でしたね
>神 敬介のイニシャルだけではなく、神宮海蔵を並び替えて神 海蔵宮(カイゾーグ)という通名と本名でXネタ満載でした
そういえばSPIRITSでは「オヤジ」が漁師でしたね

最後は明らかになった本名で締め。JKが「神敬介」のアナグラムであることは当初からわかっていたことではありますが
コメントにもあるように海蔵という名前はXライダーの本来の姿である「深海探査改造人間・カイゾーグ」をもじったものと思われます
更にいえば「ジーン」は「神」から、「ゴッド」は「GOD機関」からとってますね
最後の最後にライダーマニアをニヤリとさせる締めで綺麗にまとめ、JKメイン回しっとりと終了。やかましくも面白いユウキ回の次週へ続く!


第三七話

星・徒・選・抜

「宇宙、行くゾー!宇宙、行くゾー!!」
・・・きゃっ!話しかけるならチューしてヨ!今気合入れてるんだから!」
JAXA宇宙センターのロケット前。なにやら両手を挙げて大声で気合を入れている少女を見かけた弦太朗は、自分と同類の匂いを感じ取り話しかけます
最近天高に転校してきたばかりのハーフ帰国子女
エリーヌ須田。愛嬌あるカタコトの日本が微笑ましい美少女です。ふぇいふぇいダヨー
「ちゅ、チュー!?おま・・・初対面でいきなりそんな・・・・あ、もしかして”注意”しろって言いたいのか?」
「あ、ゴメンそれそれ!難しいナー日本語は。あのネ、さっきのは私のファイティングポーズ!」

「へえ、俺にもファイティングポーズがあるんだぜ。俺のは宇宙キター!ってんだ
俺は如月弦太朗!俺とダチにならねえかエリーn・・・」
「きいいえええええええ!!ロケットの神様ぁああああ!!ウキョー!」
やたらテンション高い者同士すぐに意気投合してダチになる弦太朗とエリーヌ。と、そこに現れたのはばっさばっさと榊を振り回して絶叫するユウキ
髪を振り乱しながらロケットを拝んでなにやら神頼みを始めますが、そのユウキの行動を見て眉をひそめたのは初対面のエリーヌだった
「ロケットはメカニックだヨ。神様じゃない。神頼みじゃ宇宙には行けない
自分の実力で行くんダヨ」


「お・・・OK・・・・」
エリーヌの静かな迫力に気圧されて後ずさりするユウキ。どうやら彼女はユウキに劣らぬ宇宙バカのようですが、その考えには隔たりがあるみたい
ユウキに対してあからさまな嫌悪感を示したエリーヌは、弦太朗にだけ別れの挨拶を告げてスタスタ去って行ってしまいました。ふぇいふぇいダヨー

ていうかこのユウキのビジュアルがなんか色々やばい
>回を追う毎にユウキのウザさが辛くなってきていたので、ここにきてのユウキ回はありがたいです。ユウキの良い所、思い出させてくれ
>ユウキが痛すぎて見るのが辛い・・・

「やあ生徒諸君。今年もこの時期がやってきたね。宇宙事業の人材育成という理事長の理念に基づき、
宇宙飛行士になる為の資質をテストする。合格者は特別奨学生として宇宙への道が拓けるだろう」

「ええええ宇宙行けんの!?
そっか・・・昨日ユウキが神頼みしてたのはこのテストの為か」
天高恒例の「宇宙飛行士選抜試験」。合格者は宇宙飛行士への道が約束される、生徒にとって人生の岐路
流石宇宙人材育成を掲げている校風だけあって、多くの生徒がこの試験に対して燃えています・・・っていうかやっぱみんな宇宙興味あんのかよ!
3話のユウキのパフォーマンスを笑ったり、天文部員が1人しかいなかったり
宇宙学校の設定とは明らかな矛盾のある描写がこれまで目立ってましたが、そこは突っ込んではいけないトコなのか
そんなワケでまずは全校生徒が筆記テストでふるいにかけられます。次元違いの高難度問題に、弦太朗やユウキなどは頭がパンクしそうになりますが・・・





「まずはおめでとう。ここにいる21名は筆記試験をクリアし、第一次試験に挑むことができる生徒達だ
ここからは宇宙飛行士の日向千夏委員長が厳正なる審査にあたる」

「宇宙飛行士になる為に必要な資質が5つあります
リーダーシップ、ストレスに対する耐性、場を和ませる力、緊急時における対応力・・・
そして覚悟。まず一次試験、閉鎖環境に連続72時間!みんな頑張ってね!」
筆記テストをクリアし、一次審査へ進んだ生徒は21名。その中には成績優秀な賢吾、流星、友子、まさかの再登場・天文部のキモメン牧瀬
そしてなぜかアホの子・弦太朗とユウキの姿もあるではありませんか
実はテストには「問題用紙を重ねて光に透かすとボーナス問題の答が見える」という、理事長の遊び心あるギミックが仕掛けられており
「こんな問題お手上げだ〜」と問題用紙を頭上に掲げた弦太朗とユウキだけがそれに気付いたのだった
さながらハンター試験のような仕掛けで運良くメンバーに入れたみそっかす2人だが、大騒ぎするユウキをキッと睨みつけるのはやはりエリーヌ須田
ちなみに彼女は父親がNASAの宇宙飛行という宇宙サラブレッドで、筆記テスト1位はもちろん身体能力にも優れた今回の合格者本命No1だそうな

「課題は千羽鶴を1万羽折ること。まずは紙の色分け。時間から逆算して私がプランを決めるヨ。OK?」
第一次試験はストレス耐性テスト。閉鎖された空間での72時間耐久折り鶴1万羽マラソン
>密室に72時間作業。プラネテスを思い出しました。ハプニングも警報程度ですみましたし学生向けって感じのテストですね
聞いただけでも発狂してしまいそうなテストですがエリーヌは持ち前のリーダーシップを発揮し、テキパキと作業終了までの細やかなプランを指示
彼女の指揮の下、他の班を上回るペースで作業をこなしていくエリーヌ班。別室からカメラで状況を見つめる審査員達も顔が綻びます
「エリーヌ須田か・・・流石といったところね彼女の班は。じゃあこんなアクシデントにはどう対応するかしら?」
審査委員長の日向千夏が悪戯っぽく笑ってスイッチを入れると、突然警報が鳴り響き、壁からドライアイスが噴射する。バラエティ番組か
「ほっ・・・ほあ・・・・ほわちゃああああああああ!!!」

>流星wwww
>まさかの流星発狂に吹いた。修学旅行以来、いい意味でキャラが壊れてきて好感度が上がりましたね

真っ先に発狂した流星に視聴者大爆笑
折り紙を破り捨てカメラに向かって咆哮するという醜態を晒し、審査委員達と視聴者を多いに笑わせてくれます。ホントいいキャラになったなー
そんな面白い様子を密室の外からじーっとガン見しているのが我らの校長
ラプラスの瞳は人間が限界状態に晒された状態にあるほど星座を見やすくなるそうで、この状況は人材発掘にうってつけなんだとか。頑張れ
そんなワケで流星のみならずパニック状態に陥る生徒達だったが、ここで皆に冷静さを取り戻させたのは終始落ち着いていた賢吾だった

「みんなリラックスしよう。エリーヌのプランを守っていれば必ず時間内に仕上がる
鶴ばかりじゃあ飽きるからたまには気分転換にやっこさんを折っても構わんぞ?」
「ケンゴすごい!ケンゴは宇宙に必要な資質いっぱい持ってるネ
リーダーシップにストレス耐性、それに場を和ませる力・・・」

「へへっ、そうだろ?俺のダチはみんなすげえ奴ばっかなんだ」
「弦太朗もガッツあるヨ!でも・・・ユウキみたいな駄目なのもいる
軽い気持ちで参加してる人見ると、宇宙舐めないでって思うヨ」

「かっ・・・軽い気持ちなんかじゃないよ!私の宇宙に対する情熱は子供の頃からの・・・」
「そんな人いっぱいいるよ!そして・・・
死ぬほど頑張っても宇宙に行けない人、いっぱいいるんだヨ?」
賢吾の立ち回りを見て一目で彼の能力を認めたエリーヌだが、相変わらずユウキだけは目の敵にして容赦ない言葉を浴びせます
>確かにユウキは落ち着き無さ過ぎやかましすぎですね。黙れっつって一発で黙んない奴は俺も嫌いですw
で、宇宙に生けるのは一握りというくだり、SPIRITSスーパー1篇のセルゲイさんを思い出しますな

まぁ確かにユウキは宇宙好きな”だけ”だし、エリーヌの言葉は正しいよね
本当に宇宙飛行士になりたいなら、最初の筆記テストが解けるくらいの努力はしろって話。少なくとも19人の生徒はユウキより努力してるわ
と、ここで賢吾が眉間を押さえながら床にうずくまってしまう。いつもの発作が出てしまったらしく、班の生徒は慌てふためきますが・・・
「ぐっ・・・くそ・・・去年もこの発作のせいで・・・こ、今年こそは・・・・う?
幹部ゾディアーツ!?水瓶座アクエリアスか!」

>テラ爆乳wエロいwメズール様といい水属性の女性怪人はエロいの法則がここでも生きてますね
なんとここで唐突に新ホロスコープスアクエリアスが出現。巨乳ちゃんのエロ怪人です
両肩の水瓶からビシャーっと水を放出し、賢吾に浴びせかけるアクエリアス。巨乳の潮吹きとか朝から攻めすぎだろ
弦太朗が監視カメラを塞ぎつつフォーゼに変身すると、それを見たアクエリアスはたいそう動揺した様子で外へと離脱。戦いの場を屋外へと移します
「・・・?なんだ・・・目眩が消えてる・・・」
2人が部屋から去ったあと、皆に介抱されていた賢吾はさっきまでの頭痛と目眩が嘘のようにスッキリ消え去っていることに驚いて・・・・





「コイツ、受けた傷を水で回復することができるのか!?」
「そうよ。それがアクエリアスの力。誰も私を倒すことはできない・・・私は完全不潔!」
「それを言うなら完全無欠だろ!って・・・・お前まさか・・・エリーヌか!?じゃあ賢吾は」
コズミックステイツで何度ぶった切ってもその度に水瓶の水で超回復してしまうアクエリアス。シドーがベホマを使うFC版ドラクエ2か
しかし戦いの最中アクエリアスが発したトンチンカンな日本語のせいで、弦太朗はその正体がエリーヌである事と、
賢吾に放った水は攻撃ではなく、彼女の介抱だったという事に気付く
>エリーヌ須田。水瓶座の瓶から流れるエリダヌス川からですかね
>はんぺらさんなら知っていると思いますが、水瓶座の神話にはエリダヌス川という川が出てきます
おそらく彼女の名前のエリーヌはそれが元ネタかと

「エリーヌ!お前の目的は何だ?そのスイッチを捨てろ!」
「宇宙へ行くこと。宇宙へは選ばれ抜いた本当にすごい人が行くべき。ケンゴはその資格があると思ったから助けた
スイッチは捨てないヨ!ゾディアーツは宇宙に行くためのカラダ・・・でもこのテストだけは生身で勝ち取る!

絶対に私の力で宇宙に行くんダ!パパの代わりに!

私のパパは宇宙飛行士だったけど一度も宇宙に行けないまま引退したわ!パパより努力した人はいないのに!
パパの最後のチャンスを奪った男は口先だけのパフォーマーだった!」

エリーヌの父は確かに宇宙飛行士だったが、
その現役生活の中で宇宙に行ったことは一度もなかった
誰よりも努力していたのに・・・父の無念をすぐそばで見ていた彼女にとって、宇宙へ行くことは自分だけでなく父の分も合わせた2人分の夢なのでしょう
更にその最後のチャンスを奪ったのが、宇宙飛行士としての優秀さは父に遠く及ばない口八丁だけの若造だったとあれば彼女の気持ちはよく解ります

「・・・それがユウキを認めないお前の根っこか・・・わかった。だが俺はユウキの力を信じてる
だから約束してくれ。もしユウキが最後まで勝ち残ったら、その時はスイッチを捨ててくれ」
「・・・・いいよ。その時は捨ててあげる」
そのプライドの高さ故か、弦太朗の提案を潔く受け入れるエリーヌ。かくして戦闘はテストが終了するまで一時預かり。2人は試験会場に戻ります
>エリーヌの”宇宙に行くための体”って発言は確かにと思いました。ラストワン手前や12星座は普通に人に戻れますし、
空気もいらず各能力で互いを補う、それこそ水瓶座が賢吾を助けたのが本来想定していたスイッチの使い方なんじゃないかなと
ただ、財団が絡んだりしてるので別の意思が働いて力ありきになった、今回実は一番フォーゼの背景を語っている気がしました

「二次試験はロボット制作です
その箱の中に入っている機械部品を組み合わせて、宇宙ステーションのマスコットロボットを作ってください」
二次試験は自由創作。無数の部品からオリジナルのロボットを作り、その出来を審査するという

屋敷朋友の多くがタザワ28号を思い浮かべた事でしょう
弦太朗らのチームはエリーヌの設計・制作指揮で、人間に近づいてなつく犬ロボットの制作を開始するが、その途中でアクシデントが発生してしまう
肝心要のカメラのパーツが紛失し、どこを探しても見つからない
自分の完璧なプランに綻びが生じ、取り乱すエリーヌ。ここで事態を救うアイディアを出してきたのは彼女の嫌悪するユウキだった
「基本設計はそのまま、犬ロボットから猫ロボットに変更しようよ!大丈夫、プレゼンなら私が上手くやるから!」
「は?この状況に何をクレイジーな事を・・・」
「でも城島さんそういうの得意そうよね」
「もう残り時間がない。それでいこう」

納得がいかず首を縦に振らないエリーヌを尻目に、チームメンバーはユウキの策に同意。なんとか制限時間内に急ごしらえの猫ロボットが完成します

「迷子の迷子の子猫ちゃん〜♪あなたのおうちはどこですか?♪はいっ!
カワイイ子猫ちゃんは幸運の使者!でも迷子なのでなかなか呼んでる人の所へたどり着けません!
だから目一杯呼んであげてくださーい!子猫ちゃーん!」
『フフ・・・・なるほど。カメラの欠損を上手くキャラクター設定でフォローしたのね』


カメラを搭載していない猫ロボットの動きを、
キャラ設定をつけることで愛嬌に変えたユウキ
明るく元気なユウキのプレゼンパフォーマンスも審査員達に好印象を与え、弦太朗達の班は高い評価を得ることに成功する
ちなみに別チームになった賢吾と友子は、目の前のボールを追いかけるアメフトロボット
「大文字くん」を作りまんた
しかし絵的に見てもヤバイのがエリーヌの憤慨ぶり
>怒り心頭のエリーヌ目力すげぇw般若みたいな顔になってますよこえー!!
今すぐユウキの顔面にサッカーボールキックを叩き込みそうな怒りのオーラが静止画像からもビシビシ伝わってきます
「設計は私のプランなのによりによってあんな子に借りを作るなんて!」作業室に戻った彼女は部屋中のモノに当たり散らしますが・・・・
「!?これは・・・」
ユウキの私物であるはやぶさくん人形を壁に叩きつけた際、その中からポロリと出てきた物を見て目を見開くエリーヌ
それは間違いなく・・・・・

「ちょっと火を貸してくれ」
「わかった!ホラよ!」
「ほああああああああああああああ!!!!!」

>久々のスイッチ受け渡し「火を貸してくれ」がめちゃめちゃかっこよかった!
あぁいうコンビネーションっていいですよね。ただ、校長がすかさず逃げたせいで笑い落ちが付きましたがw

ラスト。何があったのか、凄まじい勢いで激昂したアクエリアスゾディアーツがダスタード達を引き連れてユウキを襲った
ファイアースイッチを装填したメテオによる
火炎旋風脚など見所のある戦闘が展開する中、弦太朗が必死に叫ぶ
「エリーヌ落ち着け!いったい何があった!?」
このテストが終わるまでは一時休戦の約束を交わしたエリーヌが、そんな約束知るかと言わんばかりの暴挙に出るとは・・・
弦太朗の問いにアクエリアスは懐から取り出した小さな袋を放り投げ、自分が怒り狂っている理由を吐き出す
「な・・・コイツは・・・失くなったと思ってたカメラのパーツ?」
「ユウキが隠してたんだ!
私に勝つためにヒキョーな事したんダヨ!
ユウキも、ユウキの味方する奴も!みんな私の敵だ!」
「そんなバカな・・・アイツがそんな事するはずがねえ!」
エリーヌの怒りの理由に動揺する弦太朗。ユウキがそんな事をするハズがない。しかし現にパーツははやぶさくんの中から出てきた
ユウキは本当にカメラパーツを隠したのか?真実は意外だった次週へ続く!


第三八話

勝・者・決・定

「もうよせエリーヌ!こんなの本当のお前じゃねえ!」
「・・・ユウキだけは許さない!絶対許早苗!」
ひとしきり暴れたアクエリアスだったが弦太朗の決死の呼びかけで冷静さを取り戻すと、ユウキに対する憎悪をぶち撒けてとりあえずその場は退散
変身を解除した流星は「何故彼女がゾディアーツだと知っていて俺に教えなかった?」と問い詰めますが、弦太朗はいつもと変わらず答える
「アイツは今までの敵とは違うんだ。根はまっすぐなんだ!なんとかしてやりてえ・・・しばらく賢吾達には黙っててくれ」
「甘いぞ。相手はゾディアーツだ」
「へへっ。俺は友情に関してはいつも甘党だ!」
甘い甘いよ甘すぎる。苦くてナンボのコーヒー豆
かつてその大甘の友情で救われた流星としてはそう言われて反対できるはずもなく。ここは大恩ある弦太朗の意志を尊重し、その言葉に従うことに

「それでは最終試験に進む4名を発表する。エリーヌ須田君、歌星賢吾君、杉浦勇太君、
そして・・・・城島ユウキ君」
「どうして!?ケンゴとユウタは解る!宇宙へ行く資格持ってる!でもユウキは駄目!
ヒキョーな事して私を妨害したんダヨ!?ふぇいふぇいダヨー」
「落ち着きたまえ。厳正なる審査の結果、城島君には宇宙飛行士として大切な資質が・・・」
「こんなの絶対納得出来ない!」
試験会場に戻った2人を待っていたのは、最終試験に残った4人の発表。ユウキの名を聞いたエリーヌはおさまっていた怒りが再び大噴火してしまう
納得がいかないと部屋を飛び出すエリーヌを追いかけた弦太朗は、彼女の怒りとユウキの疑惑を削ぐ為に約束を交わすのだった
「待てエリーヌ!なぜユウキが最終試験にまで残ったのか、俺がその本当の理由を突き止めてくる!
だからユウキとは正々堂々戦ってくれ!頼む!」

「3年B組、如月弦太朗ッス!教えてくれ理事長、ユウキが持ってる宇宙飛行士に大切な物って何だ?」
そんな弦太朗が教えを請うた人物は他ならぬ我望理事長本人。ラスボスと主人公がこうして普通に会話するってフォーゼの設定ならではよね
思いっきりタメ口利いて無礼千万ですが理事長は嫌な顔ひとつせず生徒の問いに真摯に答えます
「彼女を強く推したのは審査員長の日向千夏さんだ。彼女に聞いてみるといい。私から連絡はつけておこう」
「本当か!スゲーや理事長!やっぱ大物だぜ!」

バシバシと理事長の両肩を叩いて感謝の意を示すと、突風のように走り去っていく弦太朗。無礼千万にも程があります
「フフ・・・君のほうがよっぽど大物だよ」
嫌悪感も苛立ちも欠片も見せず、走り去っていく「敵」の背中に純粋な賛辞を贈る理事長がボスの貫禄でカッコイイ。やっぱりアンタのほうが大物だよ
しかし満足そうな笑顔で弦太朗を見送る主を横目に見て、控えていた立神はわなわなと拳を震わせて・・・・

「なんだコイツ?いったい何でこんなに怒り狂ってやがる!」
「よくも!よくもよくもよくもよくも!よくもあの方にあんな無礼を!許さん!」

その夜、怒りの震える獅子の襲撃を受けるハメになった弦太朗。いつもはクールでニヒルな立神が完全に理性を失って半ば暴走気味

彼の理事長に対する忠誠心がDIOに対するヴァニラ・アイス級というのがよく解る描写です
最後は平成ライダー伝統の川落ちエスケープ術によって難を逃れた弦太朗ですが、
この件で「レオのフォーゼに対する怒り」という設定が生まれたワケで。この設定が次回以降も引っ張られるのかどうかが気になります

>フォーゼ「これがッ!我ら平成ライダーの逃走経路だ!!!」
>リブラが理事長に化けたら、「よくも私に我望様の姿を攻撃させたなァ〜!」と激昂しそうです>レオ
>獅子座はホモかゴリラって印象ではありましたが、完璧に犬ですね
理事長に触れただけで逆上していつもの冷静さがなくなるこの辺が攻略の肝になりそうな気がしました

一方、どうしてもムシャクシャしておさまりがつかないエリーヌは道行く一般人相手に暴れまくるという暴挙に出てしまう
止めに入ったメテオが全力で必殺技を叩き込むも、その度に治癒の水で完全回復してしまうアクエリアス
水が両肩の水瓶から放出されていることは察知した流星だが、片方の肩の水瓶を攻撃してももう一方の水瓶で復活。打開策が見つかりません
「打つ手無しか・・・だがそれでも俺はお前を止める!それが弦太朗との約束だ!」
「!弦太朗との・・・約束・・・・くっ・・・・」
と、ここで流星が口にした言葉を聞いてハッと我に返るエリーヌ。メテオの眼前で変身を解除すると寂しげな視線を落として退散します
どれだけ怒りに我を忘れて暴走しようとも、こうしてギリギリのところで思いとどまる事ができるあたり、やはり性根は優しい子なのでしょう





「二人ペアで約10kgの重量装備を背負い、時間内に指定ポイントに辿り着いた者が勝者となります
地球への帰還時も、宇宙飛行士はどこに落ちるかわからない。君達の極限状態での対応が試されます」

明けて翌日。最終選考は体力試験。2人ペアとなっての山中サバイバルレース
賢吾はエリーヌと、そしてユウキは杉浦勇太とペアを結成。杉浦勇太は生徒会副会長にして文武両道のエリート生徒であり、
今回の選考試験においても、エリーヌ須田と双璧を成す本命候補と目されているほどの英才です

「ええええこの橋渡るの?怖い・・・そ、そうだ橋という字を掌に書いて・・・ああ、橋って漢字どうだっけ?」
「落ち着いて行こう、城島君」
「君とチームになれて心強い。よろしくなエリ・・・(うわ顔怖っ)」


賢吾の「うわぁ・・・」って引き顔がすごいリアルで面白い
和やかに親睦を深めるユウキチームに対し、エリーヌは相棒の声も耳に入らないほどユウキをガン睨み。せっかくの美人が台無しです
昨日は弦太朗との約束を思い出して冷静さを取り戻した彼女でしたが、憎悪の対象本人を目の前にして怒りが再燃してしまったようで
賢吾の目を盗んで単独行動を取ると、杉浦からやや離れて歩いていたユウキを強襲。
崖下に突き落としてしまう

足を抑えて苦悶の声を上げ続けるユウキ。どうやら足の骨をやってしまったようで、立ち上がることもできません
>エリーヌは好きなんですが、ストレス耐性と協調性でよく落ちなかったって感じがしますね
激情型でストップが効かないってプラネテスのハチマキも似た感じですがエリーヌはそれ以上に止まれないって印象ありますね

自分を罠にハメた怨敵に報復を果たし、晴れやかに賢吾と合流するエリーヌ
しかしそこに現れたのはロケットで空から降ってきた弦太朗。「待たせたなエリーヌ!」とばかりに彼は昨日交わした約束を果たします
「やっとわかったぜエリーヌ、ユウキの星を目指す資格・・・・日向委員長に直接聞いてきた
そいつは”覚悟”だ」
「・・・・覚悟?」

「あのロボット試験には審査員側の仕掛けがあったんだ。予測外の事態にチームがどう切り抜けるかっていう・・・
ユウキは
「誰にも気付かれずカメラパーツを隠せ」という指示カードを発見し、それに従ったんだ」

「ああ、俺もグリーンカードを見つけてチームのパーツを隠した。こっちは音声センサーだったけどな
すぐさま大文字くんをボールを追いかけるロボットに改良した杉浦のセンスに助けられたよ」

確かにユウキは実際にパーツを隠していた。しかしそれは彼女の陰謀ではなく、審査員の指示カードに従っただけ
そして賢吾チームの危機を救った杉浦のように、要のパーツを失った状態からのロボットの改良を発案&実行したのだった
「ユウキはチームを・・・エリーヌのロボットを救うために嫌われ者になるのを覚悟でリーダーを買って出た
その肝の据わった行動に、審査員長は惚れ込んだだと」
「だからユウキが自分からプレゼンを・・・彼女が私のロボットを守ってくれた・・・?」
「いや違う。俺達みんなを、だ。それがアイツの力だ
おっと、お喋りで時間を取らせちまったなすまねえ。俺はユウキとエリーヌ、どっちも応援してるぜ!」
事実を知って言葉を失うエリーヌ。敵だと思っていたユウキは、あの試験最大の功労者だった。自分のロボットを守ってくれていた
「それなのに自分は勝手な思い込みでユウキを!」自分が間違っていたことを悟ったエリーヌは猛ダッシュでコースを逆走する
足を痛めて動けないユウキを発見すると
彼女の目の前でアクエリアスに変身。治癒の水でその足を治療します
「ひいいええええゾディアーツ!?助けてロケットの神様・・・・あれ?足が痛くなくなって・・・・エリーヌ・・・」
「弦太朗と約束した。正々堂々勝負ダヨ、ユウキ」
自らの過ちと同時にユウキの素質を素直に認め、謝罪するエリーヌ

かけちがえていたボタンをはめ直し、今こそ本当のライバルになった二人。ここからコースの残り距離は何のしがらみもない全力勝負です
あと弦太朗「ユウキもエリーヌも応援してるぜ!」て賢吾の目の前で言うシーン、ここ冷静に考えるとかなり賢吾ないがしろにした台詞だよね
「ええ?ちょ、2人だけ?俺は応援してくれないの?」みたいな





「おおっ来た来た!みんな頑張れー!あと少し!そら走れー!」
山頂で審査員達と一緒にユウキ達を待つ仮面ライダー部一同。JKの双眼鏡に映ったのは、4人横並びになって走ってくるテスト生達だった

行ける・・・私絶対宇宙に行ける!だって自分で決めた事だもん!
4人全員が満面の笑顔。自分の未来に対する希望で満ち溢れ輝いてます
敵も味方もなく、同じ夢を持つ仲間同士としてのラストラン。うーんベタだけどいいですねこれ。まさに青春の1ページって感じのお約束です
かくして最終選考サバイバルレースは4人が同着。これを受けて審査員は4人全員合格という粋な計らいを下します。カッケー
「おめでとうエリーヌ!ユウキだけじゃなく俺ともダチになってくれ!」
エリーヌはユウキと完全に和解し、ガシピシグッグッを交わして互いの合格を祝福し合うほどの仲に。そこに弦太朗も割り込みますが・・・
その返答は、目に涙をいっぱい浮かべた拒絶だった
「それはできないヨ弦太朗・・・だって君は仮面ライダー、私はゾディアーツ・・・
ホロスコープスのボスは私の尊敬する、大好きな人・・・その人を裏切れない
これ・・・私のプライド。私の”覚悟”ダヨ」

「・・・・わかった・・・わかったエリーヌ・・・・タイマン張らせてもらうぜ!」
 あくまでもホロスコープスの一員、アクエリアスゾディアーツとしてフォーゼとの一騎打ちに臨むエリーヌ。弦太朗は張り裂けそうな心でこれを受ける
ていうかユウキが試験に勝ち残ったらスイッチ捨てるって約束してたのにそれは破るのね

「やめてエリーヌ!弦ちゃんも!」
「誰も手を出すな!これは俺とエリーヌのタイマンだ!」

降り出しだ豪雨の中、仮面ライダー部員達を見届け人として対峙するフォーゼとアクエリアス
しかしアクエリアスの超回復を破る術はフォーゼにあるのか?流星は弦太朗の苦戦を予感します。が、
「両肩の水瓶を同時に破壊した!?そうか!」
コズミックステイツはクローモジュールで
アクエリアスの両肩を同時に破壊。その回復手段を封じます
なんか気付かなかった流星がアホの子みたいですがまぁコロンブスの卵という事で
生命線の能力を失ったアクエリアスは雄叫びを上げながら特攻。しかし回復能力を失くした彼女がコズミックに太刀打ちできるハズもなく・・・
どばっしゃー!!!!ぼがーん!
「アリガト、弦太朗・・・・」
「・・・バッカヤロウ・・・」


エリーヌが最後に呟いたのは感謝の言葉だった。彼女は弦太朗に倒されること自ら望んだのだ
腕の中から消えていく彼女のぬくもりに、弦太朗がこの時抱いていた感情や如何に。彼女を救えなかった無力か、ホロスコープスに対する怒りか
彼女が完全に消え去ったあと、弦太朗は天を仰いでしばし無言で立ち尽くすのだった

>力尽きたエリーヌに添いながら無言で雨の中佇むフォーゼが哀しくも美しい・・・
記憶を失いほろにがい想いは残りましたが、死亡やダークネビュラ送りにならなかっただけマシ、と思うべきなのでしょうか

「アクエリアスも記憶を消す程度で離してやりたまえ。彼女も幹部としての仕事をしてくれた
それよりリブラ、タウラスが見つかったそうじゃないか?」

って死んだと思ったら普通に生きてたエリーヌ。消えたのはヴァルゴの能力だったのね
アクエリアスが果たした「幹部の仕事」とは10番目のホロスコープス・牡牛座タウラスの発掘協力。あるでばらーん
上機嫌の理事長に褒めてもらって頭を下げた校長は、
理事長以上に上機嫌でほくそ笑むのだった
『今度こそ私の忠実な手駒になってくれよタウラス・・・杉浦勇太』
タウラスのスイッチャーは生徒会副会長・杉浦勇太!品行方正エリートの彼はどんなゾディアーツになるのか?
そして自分が手柄を上げたことよりも
自分のパシリができそうなことを喜ぶ校長マジ小者

「よっエリーヌ!」
「ハイ!君達だーれ?私を知ってる人?」

ラスト。記憶を奪われたエリーヌと、JAXAのロケット前で再会する弦太朗とユウキ。彼女は自分がゾディアーツだった事のみならず
弦太朗とユウキの事も覚えていなかった。これはJKとは幼馴染みのままだった五藤とは違う点ですね
初めて会う人間を見るエリーヌに寂しさを禁じ得ない2人でしたが、すぐに彼女の命があったことを喜び気持ちを切り替えるのでした
「ああ。俺達はダチなんだぜ!」
「一緒に宇宙に行こうって約束した仲なんだよ!」

「えーホント?スゴーイ!ウレシー!」
>最後のエリーヌが完全にローラになってた件

なんか最後の最後に
口調がものっそいローラみたいになったエリーヌ

”初対面”の3人は、若者らしくいつまでも宇宙への夢を語り合うのだった。次週へ続く
>今回のフォーゼを見て、年をとったなあと思いました。記憶喪失の結末に目頭が熱くなった
>エリーヌ生きてて本当によかった。 こういう話弱いんですよね
手を取り合えるかもしれない敵同士の主人公と女性が戦うシチュエーション、加えて最後は記憶喪失で1からやり直し
最後「なんで消えた?」って驚きましたが、理事長いい有情でした。 個人的にTV版ヒロインはエリーヌで決まりかな


第三九話

学・園・法・度

「なんだよ〜やめろよ〜!弦太朗!助けてくれよ〜!」

冒頭。数人の生徒達に連行され涙声で弦太朗に助けを請うのは、物語序盤で何度か弦太朗と喧嘩したこともあるあの不良生徒
既に劇中では1年経過しているだけあって、既に弦太朗とはマブダチの仲になっているようです。ちなみに名前は番長助
お前そんな
ハイスクール奇面組のキャラみたいな名前だったんか
>番長の名前そのまんますぎて吹いた
「私は生徒会風紀委員の沖荘子です。如月弦太朗、今すぐその髪型と制服を正しなさい!」
「ああ?このリーゼントと学ランは俺の青春のシンボルだ。そいつは聞けねえな」
「髪型と服装の自由は校則で認められているハズだが?」

長助を連れ去っていった風紀員は、今度は弦太朗のリーゼントと学校指定ではない学ランを指摘
しかし天高の校則でそれが認められているのは流星登場回で既知。風紀委員に弦太朗を処罰することはできないハズですが・・・・

「昨日まではそうです。しかし今日からはこの天ノ川学園法度を守ってもらいます」
沖荘子が指差した廊下の壁には、天ノ川学園法度なる新たな校則が貼り出されていた。その内容たるや学園指定以外の制服禁止はもちろん
茶髪禁止、アクセサリ禁止、化粧禁止、アルバイト禁止、喧嘩禁止、恋愛禁止
何から何まで「禁止」の2文字で締めくくった、さながら刑務所の規則のようながんじがらめの校則だった。当然猛反発する弦太朗
「生徒の個性を大切にするのがこの学校の校風だったはずだ。誰がこんな校則決めた?校長か?」
「生徒会です。今は壬生会長が入院で病欠しているので、代行におさまった
杉浦副会長が」
このクソ校則を決めたのは前回ラストでタウラスである事が判明したあの杉浦雄太
前回の言動を見る限り温厚そうな人物に見えましたが、ゾディアーツの力を手に入れたことで何やら暴走している様子です
とにかくこの法度は横暴すぎる。生徒達の自由を守るため、弦太朗達は杉浦に直談判して学園法度を取り下げさせることを決意する

「江本教授!?もしかして特別講師というのは・・・」

「やあ賢吾君、はい私です。あ、ちょっとだけ待っててくれるかな?今この計算が・・・」
その杉浦は宇宙特待生授業を受ける為、賢吾らと共に日本科学未来館にやってきていた。そこで賢吾が再会したのはあの江本教授です
今回の特別講師としてやってきたそうですが、この再登場によって
ヴァルゴが彼である事はほぼ確定したと言っていいでしょう
『この人、面白いかも・・・』
再会の挨拶もそこそこに、床にぶち撒けた資料の上に計算式を書き殴る江本教授。学者肌の人間を絵に描いたようなキャラに、友子は興味を引かれる
ちなみに何故友子がここにいるかというと、選抜を辞退したエリーヌの繰り上げだそうで。
結局エリーヌ駄目なのかよ!
>エレーヌ一時的に記憶がなくなっただけかと思ったら、代表からもはずれるとは予想外でした
それにしても、代役とはいえ友子ってかなり優秀ですよね。意外と校内模試で3位とかだったりして

前回ラストを考えるとエリーヌ推しの視聴者達にはかなり釈然としない結果ですが。まぁ脚本の関係上ということで
と、そこにズカズカとやってきたのは怒り心頭の弦太朗達。例の学園法度を撤回させる為、杉浦に猛然と食って掛かります
「要件はわかってるな杉浦?なんであんなものを作った?」
「生徒達の自主性に任せていたらこの学園は駄目になる。そのことに気付いたのさ
理念が必用だ。僕が作った法度が君達未熟な生徒を正しく導き、幸せにする
納得できないのなら君達の最も得意とするもので勝負だ。僕に勝てたら法度は撤回しようじゃないか」

怪しいカルト宗教の教祖のような台詞を吐いて、微塵も悪びれるところのない杉浦
弦太朗達の反発をねじ伏せる為、彼らの最も得意な分野で勝負を受けるという。下等な生徒ごときには絶対負けないという自信の現れでしょうか




「ま、負けた・・・・」

JKはブレイクダンス、弦太朗はダブルダッチと、それぞれエリート生徒様にはおよそ縁の無いような種目で勝負を挑むが杉浦の実力はそれを凌駕
ブレイクダンスなどは回転力がすごすぎて空中に飛んでいきました。ガメラか
>杉浦まさかの完璧超人。ブレイクダンスで回ったともったら浮くとかスピニングバードキックどころかブランカレベルですね
さながら天道総司ばりのパーフェクト超人ぶりでクレームを退けた杉浦はタウラスゾディアーツに変身する
「す、杉浦さんが幹部ゾディアーツ!?」
「そういう事かい!だったら話は別だぜ杉浦!変身!・・・ってあ、あれ?体が・・・なんだ?」
「どうした弦太朗!こんな時に何を踊ってる!?」
「フフ・・・君はもう僕に逆らうことはできないんだよ」
フォーゼに変身してこれと相対する弦太朗だったが、どうしたことかそのパンチもキックも狙ったタウラスとは明後日の方向に空を切るばかり
勝ち誇ったタウラスは、勝負の前に2人に書かせた誓約書の文面を突きつける。その文面とは・・・・
【私は天ノ川学園法度に無条件で従うことを誓います
如月弦太朗
〜生徒会及び生徒会長に逆らうことは一切許されない〜】

誓約書にサインした内容を絶対遵守させる程度の能力!
>絶対遵守の力に体術も完璧な副会長
会長の怪我の原因が法度の原因ぽいし咲世子の体を得たルルーシュってこうなるって感じですね

>契約内容を確認せずにサインするとろくなことにならない。さらっと流してますが結構怖いことやってますね
聖闘士星矢のせいでタウラスといえば脳筋イメージしかありませんでしたが
フォーゼのタウラスは5部以降のジョジョのスタンド能力のような搦め手系。弦太朗はタウラスに対する攻撃手段を一切合切封じられてしまう
このピンチにメテオが割って入るも、タウラスはこれを相手にすることなく変身を解除。こっちの用事は済んだとばかりにそそくさと去っていく
「この学校の生徒でなければ戦う意味はない。それにもう僕の目的は果たした」
「おい待て杉浦!お前が変身するのは法度違反じゃねえのかよ!?」
「・・・全ては理念の実現の為だ。二度と同じ過ちを繰り返さない為に」
「同じ過ち」とは何なのか?弦太朗は杉浦の言葉に引っかかるものを感じ、とりあえずその後姿を黙って見送るのだった

「やあタウラス、早速いろいろと動いているようだね」
「はい。学園の秩序を乱す生徒を本来あるべき姿に改良しております」
「実に素晴らしい。私も彼の行動を支持します」
「校長先生にお褒めにあずかり光栄です」
「ハハッ、よかったな速水。ようやくお前に尻尾を振る幹部ができて」

フォーゼを無効化するという成果を上げ、ホロスコープスの招集に顔を出した杉浦。学園法度も褒められて上機嫌です
そしてその杉浦より上機嫌な、やっと従順なパシリができた我らの校長
皮肉を言われた立神をジトーっと睨みつける校長。そういえばこの人、幹部間の確執で仲間であるキャンサーを葬ってるワケですが
京都でボコられた恨みもあるし、もしかしたらレオの最後もこの人が殺るという展開あるかもね
「しかし生徒の個性を奪うと、残り2名の使徒を見つけ出す妨げになるのでは?」
「なに案ずるな。全ては我が意のままに進んでいる・・・計画はいよいよ最終段階だ」
ホロスコープス全員覚醒まで残り2名を残し、既に計画は最終段階に入ったとほくそ笑む理事長。いったいその目的は何なのか
既に次回作のライダーのタイトルも決定し、残り話数も少なくなってきたフォーゼ。そろそろ彼の正体と行動目的を知りたいところです

「そういえば江本教授は父の開発していたアストロスイッチについてもご存知なんですよね?
父のスイッチを悪用している者達がいるんですが、その連中について心当たりはないでしょうか」
「あの画期的なシステムだね。歌星は優秀な科学者だった。彼の才能を妬む者は多く居ただろう
でもそれが誰なのかまではちょっと・・・すまんね。お役に立てなくて」

「いえそんな・・・あ、我望理事長ならもしかして何かご存知でしょうか?」

父の親友だった江本教授。もしかしたら彼ならば「敵」の正体に心当たりがあるのではないかと、ダメ元で聞いてみる賢吾
案の定その答えは「わからない」だったが、同じく親友だった我望理事長は・・・と賢吾が口にすると、江本教授の顔がキュッと引き締まる
「我望か・・・気をつけたまえ。彼は太陽のような男だ。迂闊に近寄ると焼け死ぬぞ」
「え?」

「ふふ・・・例え話さ。我望は自信家で気難しい。機嫌の悪い時に話しかけるとそりゃ大変な目に遭う
そこにいくと歌星は地球だ。水のように溢れ出る無限の叡智・・・なにより命の大切さを知っていた
私はさしずめ月かな。
歌星の横で、我望の光を浴びて薄ボンヤリと輝く月」
我望理事長を太陽、緑郎を地球に例え、自分はその2人の間の地味な存在にすぎないと自嘲する江本教授
そんな教授に何かシンパシーを感じてるのはやはり友子
江本教授=ヴァルゴはもはや確定ですが、どうやらヴァルゴ回のキーパーソンは友子になりそうです





「お前・・・弦太朗か?」    「あなた・・・JKなの?」

>天高のブレザー姿の弦ちゃん見て、日勤の疲れがぶっ飛びました。カワイイ!!
翌日。すっかりショボい感じに変身してしまった弦太朗とJK
一刻も早くタウラスを倒さなくてはならないが、あの誓約書がある以上生徒会には逆らえない。いったいどうしたものか
思い悩んだ末に弦太朗が閃いたのは、杉浦があんなキチガイじみた学園法度を作ったその経緯をまず知ることだった

「俺は杉浦の本心が知りてえ・・・逆らえねえなら従うまでだ。生徒会に入るぜ!」
杉浦を知るため、敵の懐である生徒会に入ることを決めた弦太朗。さっそく嫌がるJKの首根っこを掴まえ杉浦に直談判
弦太朗になにか企みがあるのは百も承知の杉浦ですが、「誓約書がある以上逆らうことはできまい」とこれを快く承諾します
「あっJK!てめえ裏切ったのかよ!」
「生徒会ステキ!頑張って!」
「ううっ、俺だってしたくてしてんじゃねーよ!・・・ってえ?俺・・・もしかして応援されてる?」

校内パトロールの最中、普段の遊び仲間達から「裏切り者」と罵られるJK
しかしその反面、彼らに遊び人達のバカ騒ぎに迷惑を被っていた真面目な生徒達からは黄色い声援を受けまんざらでもない模様
逃げ惑う仲間達を調子こいてしょっ引くJKだったが、その様子を見ていた風紀委員の一人はため息混じりにポツリと呟いた
「・・・・こんなの間違ってる・・・」
その呟きを聞き逃さなかった弦太朗。彼なら杉浦がああなってしまった原因を知っているはず、と根掘り葉掘り情報を得ます
「杉浦さんは変わったよ。以前は生徒の個性と自由を尊重してて、僕はそんな杉浦さんを尊敬してた
なのに・・・・きっと会長の仕業だ。壬生彩加!彼女が黒幕に違いない」

やはり前回で伺えた人柄のように、本来杉浦は誰からも好かれる温厚な性格だったようですが、ここ最近で急に変わったとの事
生徒いわく、その原因はおそらく
現在入院中の生徒会長・壬生彩加
黒幕の正体を掴んだ弦太朗はユウキと一緒に彼女が入院している病院へ。事の経緯を直接聞こうとしますが・・・

「クスクス・・・アハハハハハ!!それのどこがいけないの?
学校とは本来ルールを教える場所・・・彼は私の理念を受け継ぎ、実行してるだけよ!」


弦太朗達を待っていたのはちょっと中二病がかったイタイ系少女だった
病気かと思ったら身体中の包帯を見る限り、何かの事故で大怪我をして入院してると思われます
ならば杉浦の「もう同じ過ちは起こさせない」という台詞は、彼女の怪我の事を言っているのか
例えば生徒の乱痴気騒ぎのせいで事故が起こり、彼女が大怪我を負ったのだとしたら杉浦が変わったのも頷けます。更に言えば2人は恋人同士か?

一方。弦太朗に全てをゲロったあの生徒は、「もう杉浦さんにはついていけません」と生徒会を抜けよようとするがそれを却下される
杉浦はタウラスに変身すると彼の体内から魂のようなモノをを抜き取り、自分の意のままに動く操り人形のようなデクにしてしまいます
誓約書の能力に加え、キャンサーに近いような能力まで有する
多芸なタウラス。アルデバランの脳筋ぶりを微塵も感じさせません
風紀委員が皆一様に無表情で生徒たちを連行していたのはこのせいだったのか。一部始終を密かに観察していた流星は怒りに燃えて飛び出すが・・・
「フッ!パワーアップはさせないよ!トドメだ!・・・?ヴァルゴ!なぜ邪魔を?」
 タウラスの巧みな攻撃に追い詰められ、切り札のメテオストームも吹き飛ばされるメテオ。もはやとどめを刺されそうになったそのとき、
何故かこれを阻止したのは敵方であるヴァルゴ・ゾディアーツだった
「ただ倒すだけでは芸がない。もっと有効な利用価値があるはずだ」
「なるほど・・・確かに。では契約書を交わした後に倒すとしましょう」

割って入った理由を「もっと有効な利用価値がある」と取り繕ったヴァルゴですが、
果たしてそれは本心でしょうか
振り返ってみるとヴァルゴにはこれまで劇中で「ん?もしかしてヴァルゴって味方なんじゃ?」と思わせるような描写が何度か登場しています
彼の正体が江本教授であること。江本教授が我望光明、
そして歌星緑郎双方と親友だった事を考えると
ヴァルゴは他のホロスコープスとは違った理由で我望理事長に付き従っている可能性が出てきました
「勝負か・・・後悔するぞ。お前の一番得意なものは何だ?」
「・・・?ゴルフだが?」
「そうか。ならゴルフで勝負だ!」

杉浦雄太は生徒会副会長にして
ゴルフ部部長。ただでさえ天道総司ばりの完璧超人な彼の、最も得意とする分野
無謀にもそのゴルフでの勝負を提案した流星。これはいったいどんな策なのか?
プロゴルファー猿に出てきたドラゴンみたいなカンフーゴルフに期待したい次週へ続く!


第四〇話

理・念・情・念

「理念だと?お前に変わって会長を務める前の杉浦は、生徒の個性と自由を尊重するヤツだったぞ」
「あの事件をきっかけに彼は変わったのよ。ウチの学校の札付きのワル・・・鴨居、新山、鬼頭、伊澤を知ってる?
”自由な校風”を良いことにいつも好き勝手やって、多くの生徒達の迷惑ばかりかけていたわ
私は生徒会として彼らを厳しく取り締まるよう主張したけど、杉浦君は彼らの自主性を尊重した
4人をアウトドア同好会に入らせることでね。
でも・・・・その期待は裏切られた」

杉浦がその方針を180度転換させるきっかけになった事件とは何だったのか。彩加は包帯でグルグル巻きにされた腕をさすりながら語り始めた
ワル4人組の処罰を巡って彩加と杉浦は対立し、杉浦はあくまでも彼らの自主性を尊重した。だがこの沙汰を受けたクズ4人組は増長してしまう
アウトドア同好会の活動だと言って学校の屋上でバーベキューや花火を大騒をやらかす大騒ぎ。それを止めに入った彩加に執拗に絡んだのだ
「屋上でのバーベキューと花火禁止ならそう校則に書いとけや会長!なぁ?」
「ヒャハッその通り!ほれ会長も俺達と一緒に花火しようぜ〜?これから毎日家を焼こうぜ〜?」

醜悪な笑いを浮かべたクズ男4人に追い詰められる彩加。青年誌なら間違いなく輪姦される展開です
しかしこれは朝の子供番組なのでそんなことは起こらず、彩加は階段を踏み外して派手に転落し終了。これが彼女が大怪我を負った経緯だった

彩加の怪我はクズ4人を放任してしまった自分の責任に他ならない。温厚な杉浦が初めてゾディアーツの力を振るうきっかけとしては十分すぎた
怒りの杉浦は即日クズ4人をボコって洗脳。その日を堺に生徒達を厳しく取り締まるようになったのだ

「それからよ杉浦君が変わったのは。たぶん責任を感じたんでしょうね・・・・
今の彼は私の理念を受け継ぎ、揺るぎない正義を実行しているの。さ、わかったら早く帰ってちょうだい」

「正義・・・・」
これまでのスイッチャーとは違い、自分の正義の信念で動いている杉浦を説得する事ができるのか。弦太朗は反論する言葉を失ってしまう

「ずっと気になっていた。お前は以前も俺を呼び出し、ペガサスの正体は鬼島だとヒントを与えたな
答えろ。何故俺に協力した?もしかして・・・」
「・・・・・・・・フフッ、私が味方だとでも思ったか?見くびられたものだ!そぉい!」
一方、杉浦とゴルフ勝負の約束を取り付けることで絶体絶命のピンチを凌いだメテオ。杉浦が去った後、助け舟を出してくれたヴァルゴを問い詰めます
ヴァルゴがメテオを助けたのはこれで二度目。視聴者もそう思わざるをえない
もしかして味方なのではないのか?
しかしヴァルゴはその問いに答えることなく、「うるせーバーカ!うんこ!」と言って退散。味方でないなら彼がメテオを助けた真意はどこにあるのか?

「先生は月がお好きなんですね」
「あぁ、月は僕の青春だったからね。でも・・・今は嫌いだ。親友を亡くした場所だからね
なのに未だ月の写真や月の石のレプリカなんて飾って眺めてる。未練がましいというか・・・我ながら嫌になるよ」

翌日、風紀委員に追われていたところを江本教授の研究室に匿われて難を逃れる友子。自分を月に例えるだけあって部屋は月関連のモノでいっぱい
教授は親友だった歌星緑郎を亡くした場所である月は嫌いだと言いながらも、未だにそれらが手放せない自分の未練がましさを自嘲する
「いえ・・・わかりますその気持ち。先生が近くて遠い理由・・・なんかわかった気がします」
「・・・君は・・・変わった子だね」

おお。流星×友子が鉄板だと思ってたけどこの歳の差カップルも捨てがたい。不思議ちゃんには絵的に歳上の男性がよく合う
かつて月に自分の居場所を求めた不思議少女と、嫌いになりたい月を未だに捨てられない中年男。2人は奇妙なシンパシーからその距離を縮めていきます





「荘子君。さっき違反者を1人取り逃がしたようだね」
「申し訳ありません。次に見つけたら必ず・・・」
「いやその必要はない。
役立たずの君は処刑だ」
友子を逃がしてしまったというだけで、側近中の側近である沖荘子の魂も奪おうとする杉浦。いい感じに暴走してます
偶然現場に居合わせた弦太朗とユウキは彼女を助けて逃走。洗脳された生徒達が追走してくる中、校舎の物陰に隠れて身を潜める3人
しかしここでの荘子との会話によって、弦太朗は思いがけず杉浦雄太の隠された本心を知ることに
「杉浦さん・・・まさか私まで処刑しようとするなんて。やっぱりまだ会長の事が忘れられないのね」
「ああ、杉浦め・・・壬生彩加の理念ってヤツを片時も忘れちゃいねえ」
「フフッ、杉浦さんが会長の理念を受け継いで動いてる?そんなの嘘よ
会長と杉浦さんはいつも校則を巡って激しく対立しててね・・・私達はみんな2人が犬猿の仲だと思ってた
でも会長が怪我をしたあの日。いつどんな時でも冷静な杉浦さんが誰の目にもわかるほど混乱して・・・」
「え・・・それってもしかして」
「そうよ。私にはハッキリわかったわ。杉浦さんが本当は壬生彩加のことが好きなんだって
杉浦さんが法度を作ったのは理念じゃない。彼女への個人的感情からよ
私はそれを承知で彼をサポートしてきた。そしたらいつか振り向いてくれるかもって・・・でも・・・うううう」

杉浦が法度を作ったのは理念のためではなく、極めて個人的な感情。すなわち
彩加への愛という情念だった
自分の信念ではなく、f誰かの為に捧げる愛故の行動。それが本当なら彼の暴走を止めることができるかもしれない
ピーンと妙案を閃いた弦太朗は2人を置いて一人猛ダッシュ。向かった先は言わずもがな、壬生彩加の入院する病院である

「ちょ・・・ここゴルフ場!?」

「5km先にカップがある。先に少ない打数で入れた方が勝者だ。さあ誓約書にサインを」
「いいだろう。俺が勝ったら全ての生徒を元に戻し、法度も撤回してもらう」
>今週のフォーゼのゴルフ対決のコース、プロゴルファー猿に出てきそうなコースですね
>何というプロゴルファー猿

美羽のツッコミに激しく同意するかしかない凄いロケーション。今にも「よく来た猿君!」とミスターXが出てきそうです
そしてカップは5km先という超超ロングホール。パーなんぼだよ。とんでも景観にとんでもホールでますますプロゴルファー猿っぽいぞ
メテオがやたらヘッタクソな字で契約書にサインし、いよいよ運命のゴルフ勝負開始
昨日までゴルフクラブを触ったこともない流星でしたが、美羽と大文字さんの特訓を受けてかなりの腕前まで上達してます
しかし相手はあの天道総司ばりの天才。しかも最も得意とするゴルフとあって、池ポチャしそうになった相手の球をわざわざ助ける余裕まで

タウラスは3オン。対してメテオの3打目は林の奥深くに打ち込んでしまい、もはや勝機はゼロかと思われましたが・・・
「まだ勝負はついてない。ここからは俺のやり方でやらせてもらう。ホアアアアアアアア!」
言うなりクラブを放り投げたメテオは、使い慣れた得物であるメテオストームシャフトでボールを強打。?家纏劾狙振弾!
ズギャギャギャギャギャギャばふんっ!カコーン

メテオの放った一打はまさかの旗包みで奇跡のチップイン
>フォーゼを見ていたと思ったらプロゴルファー猿だった なにを言ってるか(ry
>まさか旗包みまで出すとは・・・ワイはメテオや!プロゴルファーメテオや!!
>コースの見た目からしてプロゴルファー猿かよと思ったらまさかの旗つつみ
ナメプ過ぎたジュニア大会上位(?)のタウラスも含めてプロゴルファー流星面白かった

猿だ猿だと思ってましたがマジで制作側のオマージュでした。でも見てる子供達は元ネタ知らないだろうなー
タウラスはパットを決めればイーブンでしたが予想外の事に動揺し、これをイージーミス。かくしてゴルフ勝負はメテオの逆転勝利で決着します
「さぁ約束だ。生徒達を元に戻してもらおうか」
「こっ・・・こんなバカな・・・く・・・く・・・うるせーバーカ!約束なんて知るかうんこ!」
しかしなんとここでタウラスが堂々と約束を反故にする暴挙に。あれほど清廉潔白な男が約束を違えるとは
負けたにも関わらずメテオの魂を抜き取り、自分の意のままに動く木偶にしてしまうタウラス。もはやルール無用でどうもこうもありません
>羊や蟹が律儀に約束を守ったのに牛はあっさり反故にするって、性格を鑑みたらどう考えても逆じゃね

「うふふ・・・本物の月の石だって言っても信じてくれないかな先生」
その頃。ラビットハッチに戻って月の石を拾い、恋する乙女のようなウキウキ気分で再び江本教授の研究室にやってきた友子だったが
ドアを僅かに開けた隙間から見えた、信じられない光景に息を飲む
そこに居たのはヴァルゴゾディアーツ。そして彼女(?)がおもむろに変身を解除した時、そこに立っていた人物は・・・
紛れもなく江本教授その人だった
やはり名前のアナグラムからも推察されていた通り、ヴァルゴゾディアーツの正体は江本教授でした
信じがたい事実に友子は激しくショックを受けてその場を走り去るが・・・その際、持ってきた月の石を落としていたことに気付かなかった





「さあメテオ、そいつらを引っ捕らえろ!
こうして全ての生徒の魂を抜いてしまえば、皆が規則正しくなり理想の学園が出来上がる・・・む?」

メテオを操り人形にしたタウラスはこれまでなんとか逃げ惑っていたユウキ達をも捕縛。その魂を抜こうとする、と、その時!
ここでなにやら屋上が騒がしいことに気付いて向かってみると、そこでは1人の女子生徒がバーベキューをしているではないか
あのクズ男達と同じ、許されざるボンクラ生徒。タウラスは激昂してその女生徒の魂を奪おうとするが・・・その顔を見てあっと声を上げる

「さ・・・彩加君!なぜ君がこんなことを!?」
「あなたこそ何をしているの?杉浦君」

そこに居たのはギャル風に変装した壬生彩加本人。思いがけない人物の登場にタウラスは激しく取り乱します
「俺が全てを話して来てもらった。杉浦、今のお前はスイッチの力で暴走している」
「そんな事はない!僕は自分の意志で自分の正義を実行している!」
「なら彼女も処刑してみろ!
お前の行動が本当に正義なら迷わずできるハズだよな」

弦太朗の挑発を受け、「おおやらいでか!」と彩加の首を掴んで引っ立てるタウラス。しかしいつまで経ってもその腕は振り下ろされない
できるハズがない。彼女の存在こそが彼の行動原理なのだから
「無理だ!彼女を傷つけるなんて・・・僕にできるはずがない!」
「杉浦君・・・全部私の為だったんだね。もう自分を責めなくていいよ。私ももうすぐ退院できるから」
>規則規則だと思った真面目な杉浦が「約束なんて知るか!」と破るのも好きな女のためってのがいいですね
唯一幹部に裏切った上で刃向かうのもちゃんと理由があっていい男を見た気がします

メテオとの約束とて、それが自分だけの約束なら彼は潔く守っただろう。好きな女の為にそのプライドを曲げたのである
杉浦は両膝をついて変身を解除。泣き崩れるその肩を彩加がそっと抱いて、「もういいんだよ」と彼に許しを与えます
「へへっ、その涙がお前の罪を洗い流した・・・杉浦、お前はもうダチだ!」
「ダチ・・・僕が?」
「知らなかったのか?
この学校の生徒全員がお前のダチ。俺はその代表だ」

完全に戦意喪失した杉浦に熱い言葉を投げかけ、
必殺のガシピシグッグを交わす弦太朗
これにて一件落着!と締めたい良いシーンだったが、そんな幕は引かせないとばかりに現れたのはタウラスの上役であるヴァルゴだった

「裏切りは許さんぞタウラス。貴様もホロスコープスの一員ならばフォーゼと戦え」
「僕はもうお前達の仲間じゃない!うおおおおおおお!」
正気を取り戻した杉浦はこの命令を敢然と拒否。逆にヴァルゴに対して攻撃を仕掛ける造反に出る。おお、かっけーぞ杉浦
しかしその真の正義に溢れた行動は、ホロスコープスの断罪者たるヴァルゴの怒りを買うことになってしまう
「失敗したホロスコープスを始末するのが我が使命!そぉい!」
シュゴーッ!!!すぽんっ!
ヴァルゴは逆らったタウラスを微塵の躊躇もなくダークネビュラ送り
す、杉浦ーっ!(号泣)
カプリコーン、アクエリアスと無事だったので視聴者が安心していたところで、久方ぶりに3人目の被害者が出てしまいます
「この先はダークネビュラ
ゾディアーツを生み出す時に発生する、負のコズミックエナジーで成長する永遠の監獄」

これまでダークネビュラというものが何なのかの説明が一切無かった為、なにかブラックホール的なものだと漠然と思っていましたが
その正体は負のコズミックエナジー渦巻く監獄だそうで。でもその用途に「墓場」とかじゃなくて「監獄」って言葉を使うってことは

送られた人間はとりあえず生きてるって事よね。園田先生も鬼島もまだ生存しているのか?
タウラスを始末したヴァルゴは不気味な警告を言い残し、フォーゼとメテオの相手もそこそこに退散してしまします
「我らホロスコープスの崇高なる目的は最終段階へと近づいた・・・歯向かうなら命の保証はない」





「我望様。タウラスのスイッチを回収いたしました」
「ご苦労。これで十二使徒のスイッチが10個まで揃った・・・残りは2つ。いよいよだ
ヴァルゴよ、私の前に立ちはだかる者あらば容赦なく排除しろ」

理事長室に戻った江本教授はタウラスのスイッチを献上。邪魔者の抹殺司令を受け、コクリと頷き・・・と、ここで視聴者驚愕
その目は我望理事長と同じように、不気味に赤く光って・・・・
「承知しております。歌星をこの手にかけたあの時から


私は自分に誓った・・・月ではなく、自分が地球になると」
ゲェー!?まさかまさかの真実!
その赤く光る目からずっと犯人は我望理事長だとばかり思っていた、歌星緑郎を裏切り月に置き去りにした人物
その正体は我望光昭ではなく、
この江本州輝だったのだ

「やぁ友子君。これ・・・君のだろう?月の石」
ラスト。「オラ見てはいけねえものを見てしまっただ」と震えながら家路につこうとした友子の前に、無表情の江本教授が現れた
シチュエーション的にかなりホラーです。凄まじい恐怖にすくみながらも、友子は渾身の勇気を振り絞って叫ぶ
「どうして・・・?私にはあなたが悪い人には思えない!ゾディアーツでも。きっと良い人だって!」
「私が良い人・・・?見くびられたものだ。そぉい!」


シュゴーッ!!!すぽんっ!
ヴァルゴに変身した江本は有無を言わさず友子をダークネビュラへ
>ホールインワンしたのは友子だったでござる
>改心した杉浦だけでなく友子までもがダークネビュラに
何らかの方法で、今までダークネビュラに送られた園田先生や鬼島と一緒に帰還って展開でしょうか?
>理事長の方は幹部といえども学生には温情のある措置をしていただけに、
ヴァルゴの方がよっぽど容赦のない性格に感じますね。これまでとのギャップがすごい…

ついに仮面ライダー部初の“犠牲者”となってしまった友子。風雲急を告げる事態に、仮面ライダー部はどうなってしまうのか?次号へ続く!
っていうか友子が送られた以上、これまでダークネビュラに送られた人間
全員生還するフラグですねこりゃ
園田先生はキャラ的にどうでもいいけど、鬼島の生還は視聴者として嬉しいとろ。戻ってくる時はなんか上手いこと謎かけしてもらいたい

>江本教授目理事長と同じで赤い時は敵だと思いますが、
「味方だと思ったか?」といって目くらましだけでテレポートしてる時点で正気が残ってるとしか思えません
意外と獅子座が全スイッチ持った時とか捨て身で助けてくれたりして
>ヴァルゴ善人フラグ立てた途端これですが、はんぺらさんはどう判断しましたかね
普通に見れば江本はとんだクソ野郎ですが、タチバナさんが賢吾父だとしてヴァルゴと繋がっていたとすれば
あのアバンこそフェイクで柄本が賢吾父を助けたことになります

そして朋友予想にもあるように、緑郎を殺した=完全悪役のように見える江本教授は実はミスリードっぽい匂いプンプンです
17年前、彼が歌星緑郎を亡き者にしようとしたのなら確実に殺すこともできたはず
なのに彼の行動は緑郎を月に置き去りにするだけに留まっています
おそらく彼は負のコズミックエナジーに肉体と精神を支配されながらも、なんとかギリギリのところで踏みとどまっているのではないでしょうか
こうなってくると
緑郎は実は生きている=タチバナさんはやはり緑郎?という予想がかなり濃厚に
ただ月面に一人残され食料などはすぐに尽きただろうと考えると、自分の肉体を改造してサイボーグ化した、なんてヘビィな展開も有り得そうです

40話も終わり、一気に話が確信へと近づきつつあるフォーゼ。次週からは1話たりとも見逃せへんで!

>今仕事仲間で集まって、一日遅れでフォーゼ見てました。皆で順番にコメ送ってます。そんで感想ですが、
魂抜かれたメテオ意味ねぇぇぇぇぇぇぇ!操られてフォーゼと戦うとか、自分の意思で魂取り戻すとかすれば良かったのに
>友子がダークネビュラ送られましたが、どう考えても生還しますね。てことは、ダディもダークネビュラ送られても大丈夫だwww
>少なくとも杉浦と友子は必ず生還するはずなので、何かしら方法があるんでしょうな。で、なんでロケットステイツなのかわかりませんが
あと、次回予告の「君たちに忠告しておく。友情は危険だ・・・!」という台詞ですが、おそらくタチバナさんではなく理事長の台詞ではないかと
メテオストームの回を踏まえての予想ですが・・・外れるんでしょうな
>これまでのホロスコープスの資格者たちですが、ヴァルゴの「牢獄」という台詞からするに、全員ご存命中ではないかと
それから、7月29日、オリンピック・ゾディアーツ登場予定!!(笑)
あと、長々と連続でコメント送りましたが、私で最後です。皆でいつも楽しみにしています。ありがとうございました

面白い形式での投稿だったので最後にまとめて掲載。みんな応援どうもありがとう。これからもよろしく


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