さあスタートしました平成妖怪退治絵巻。シリーズ異色の和風ライダー。注目の第1回はどんな内容でしょうか
第1話

響く鬼

いつもの朝。目覚ましの音とともに飛び起きた中学生・明日夢。ドアを閉め、カギをかけ、チャリに乗って学校へ急げ
ポワ〜ン!ピキン!チャリーン!とそのワンアクションごとに、いちいち歯切れのいい効果音が重なります
なんだこの演出は。BGMが流れ出し、ペダルをこいでコンビニへと立ち寄り昼飯をゲット。途中で犬や大工さんも出てきて・・・
クラスメイトの女の子ひとみと合流するや、いきなり音楽に乗せて歌い出しました。
完全にミュージカルだ
『おはっよー♪おはっよー♪おはっよー♪おはっよー♪
ぐっもに――――ん♪』
(マジこんな歌)
トンでも幕開けで視聴者を釘付けにする響鬼。やはり「音」がキーワードの作品だけあって、音楽系の演出に力を入れているようです




放課後、ブラスバンド部の練習を熱心に見つめる明日夢の姿。どうやら彼は音楽が好きなようです。そこに語りかけてきたのは担任の教師
「本当に城南でいいのね?」
先生の問いは明日夢の志望校についての事でした。ブラスバンドで有名な高校ではなく、偏差値のいい城南を選んだことを気にしているのだ
しかし肝心の明日夢は練習を一心に見つめるだけで、先生の言葉など耳に入っていない様子。なんでしょうこのガキ。
ムカつくな
そんなある日。ムカつく小僧・明日夢は法事のため母の実家、屋久島へ行くことに。ヤクスギィー!!!(満腹ボクサーのアレみたいに)
フェリーでは母も高校進学のことを気にかけてくれるのですが、明日夢はそんな母の言葉にも自らの迷いを振り払うかのように跳ね除けます
「うるさいな。もういいって言ったじゃんか!」
何がもういいんだこのクソガキ!はんぺらさんキレました。この小僧マジで腹立つな。テメエの人生だろうがよ

船室に入った母をよそに明日夢がひとりイルカを見ていると、奇妙な替え歌を歌う男が目の前に現れました(「カエルのうた」のメロディで)
「イールーカーがーいーるーぞー♪ たーくーさーんーいーるーぞー♪
そ、そ、そ、そ、そそそそそそそそ蘇我入鹿ー♪」

変すぎ。なにこのセンス
「変人には関らないほうがいいな」と船室に戻ろうとする明日夢。その時!イルカを見ようと身を乗り出していた小さな子供が転落してしまう!
しかし次の瞬間、謎の替え歌男が素早く飛び出すと、落ちそうになった子供を人間とは思えない見事な身のこなしで助け上げたではないか
「結構、鍛えてます」
呆然とする明日夢の脇を通り過ぎる男。ボソリと一言だけ残すと、何事もなかったかのように去ってきました。なんてスーパーマンだ




かくしてフェリーは屋久島へ到着。明日夢母子は実家に向かい、そして謎の男は公衆電話から甘味処の知り合い姉妹に連絡を入れます
「ええ・・・そうね。新しいディスクが来てるから、早めに試した方が・・・」
おっとキー単語出ました。「ディスク」とは戦闘アイテムディスクアニマルの事でしょう。どうやらこの姉妹は響鬼の正体を知る味方のようです
電話を終え、奥深い山林へと入ろうとする謎の男。腰から丸いディスク状のものを取り出すと、音叉のようなものでディスクを軽く叩く
チィーン・・・・!するとどうだ。なんとディスクは鷹の形に変形し、生き物のように飛んでいったではないか。男は笑って鷹に声をかける
「よろしく」

一方、親戚たちの退屈な話にうんざりとなった明日夢は従姉妹・千寿の車で島めぐり。巨大な屋久杉に目を奪われていると・・・・・
「よっ!また会ったな」
突然、声をかけてきたのはあの替え歌男だった。「ヒビキ」と名乗ったその男は実に気さくに明日夢に話かけてくる
「ヒビキさん・・・て上の名前ですか?下の名前ですか?」
「ヒビキです!」
(ビシィ!)
「フェリーでは凄かったですね。まるでスーパーマンみたいでした」
「鍛えてますから!」
(ビシィ!)
面白いぞヒビキ。最初は訝しげだった明日夢も、ヒビキの不思議な魅力に徐々に引き込まれていく
聞けば、ヒビキはこの屋久杉から力を借りるために森の中を歩いていたという。「木から力を借りる?」この人は一体何を言って・・・・?

明日夢が首をかしげた、その時。後ろを歩いていた千寿が突然姿を消した。侵入者達の動きを見守っていた蜘蛛の妖怪・童子と姫の仕業だ




白い蜘蛛糸のようなもので千寿を絡め捕り、満足げに笑う童子と姫。放送第1回に蜘蛛怪人を持ってくるあたりは仮面ライダーらしいな
そこへヒビキが放ったディスクアニマル・アカネタカとルリオオカミが現れ、童子らに挑みかかる。おお、結構よく動くじゃないかコイツら
すぐに千寿を見つけたヒビキは、気を失った千寿を明日夢に託し自らは童子たちを追いかけると、これと対峙
ヒビキは懐から取り出した変身音叉・
音角を鳴らし、その姿を異形の戦士へと変えるのだった
変身ッ!音撃戦士・仮面ライダー響鬼!!
妖怪二人も人間体の姿から怪童子、妖姫の姿に変化し、響鬼との激しい空中戦を展開します
粘着糸に苦戦する響鬼でしたが、アカネタカとの連携などで見事窮地を脱出。改めて怪童子とサシで対峙する響鬼
ザザッ!と間合いを詰める両者。ここで響鬼、いきなり口を開けると怪童子に向かって
紅蓮の炎を吐く!ファイアー!
スゲエ!第1回からいきなり出したよ火炎放射!だがそれを遠巻きに見ていた明日夢は驚きで足を滑らせ、急斜面を落下してしまう
蜘蛛妖怪2匹の目的は?謎の男ヒビキは何者なのか?
音撃太鼓炸裂の次週へ続く!打ち込め!清めの音を!


第2話

吼える蜘蛛

響鬼と怪童子の戦いを目撃してしまった明日夢。巻き込まれそうになったところを危うく響鬼に助けられますが、恐れをなして速攻トンズラです
戦闘のほうは必殺の火炎吐息で見事に童子を滅殺し決着。明日夢をかばった際に背中に傷を負いましたが、ふっ!と気合を込めるとたちまち治癒
おお、すごいじゃないか鬼の肉体。ちょっとやそっとのダメージは凄まじい代謝で復元してしまうようです。つえー

逃げ出した明日夢は倒れている千寿のもとへなんとか帰還。助け起こそうとすると、そこにはいつ来てくれたのか既にヒビキが
ヒビキに言われるがまま、明日夢は千寿が運転してきた車で祖父の家へと戻ることに。が、ヒビキが
ペーパードライバー
ガクンッ!キュウン・・・・・・ぷすんぷすん
「ん・・・この車ちょっと調子悪いみたいだな」
「って言うかエンストですよ」
「詳しいな少年」

生きた心地のしない運転でどうにかこうにか山を下りる一行。あずまんが大王のゆかり先生とは対極の危険ドライバーだ
ヒビキはその気さくな性格で実家でも大人気。今夜は泊まっていけという話に。聞けば住まいは東京柴又、明日夢の家のすぐ近所という奇遇
憧れのスーパーマンが近所住まいだったと知り、
有頂天になる明日夢。なかなか今時珍しい純真な少年です

その頃。森の中ではつがいの蜘蛛の片割れ・姫が古びた山小屋に向かって語りかけていました
「戻ってこない・・・あなたの父君は鬼さんに殺されたのだと思うわ」
なに?小屋に向かって話しかけて・・・中にはいったい誰が?姫の言葉を聞き、山小屋は不気味な唸り声を上げて大きく震えるのでした

「あぁ、奴らは若い女を選んで襲っていたみたいだ。育ててるのはおそらく・・・土蜘蛛だな」
夜。ヒビキは電話を借りて香須実に今日の出来事を報告。どうやら今回の事件は魔化魍・ツチグモが人間たちを襲っているようです




夜も更け、眠れぬ明日夢はトイレに立ったついでヒビキの部屋へ寄ってみる。が、ヒビキは既に置手紙を残して家を出た後でした
あわてて後を追った明日夢は海岸で新たな音撃棒を作るヒビキを発見。
あれ手作りなのかよ!柄の部分とか木じゃん
「ヒビキさん・・・車の中で僕が言ったこと・・・どう思いますか?」
どうやら高校進学の悩みをヒビキに打ち明けてた模様。担任にも母親にも自分を殺してたくせに、知り合って間もない男にそんな話すんなよ
「そうだな・・・・・まぁなかなか答えづらいん問題だけどな
自分を信じる事。それが君が君らしくあるための第一歩なんじゃないかな
自分を信じることが大事。尊敬するヒビキの一言に、明日夢は迷いから解放されていく喜びを感じるのだった

翌日。母と島巡りに出かけることになった明日夢は、ヒビキが向かった島の南側へ行ってみます
森へ入ろうとすると、偶然出会った母の知り合いがヒビキらしい男性を見かけたとか。嬉しくなった明日夢は母を残し、一人森の中へ突撃
ヒビキを探しながら森の奥深くへと入った明日夢は、例の山小屋の前で魔化魍・姫と遭遇。襲われそうになったところをヒビキに助けられます
「いいか!今から全力で走って山を降りろ!ぶっ倒れるまで走りぬけ!」
「ひ、ヒビキさんは!?」
「俺は・・・響鬼だから!」

チィーン・・・・変身音叉・音角が静かに響く。恐怖に震える明日夢の眼前で、次第に異形の戦士へと姿を変えていくヒビキの肉体
紫色の炎が消え去り、そこに颯爽と立つ姿はまさしく。昨日妖怪から自分を救ってくれた、あの鬼であった
「ヒビキさんッ!」
変身ッ!音撃戦士響鬼!
変身した響鬼は姫を圧倒するが、なんと小屋から放たれた蜘蛛の糸はその姫を捉えて引きずり込んだではないか!
小屋の中から聞こえてくる身の毛もよだつ断末魔。ツチグモは親である姫を容赦なく捕食してしまったのだ。なんと恐ろしい化物か
”バキィ!!ベキベキィッ!”
グウオオオオオオオオオオオオ・・・・・・!!
小屋の側面を突き破って生える巨大な8本の足。唸り声を上げながらガッショガッショと迫ってくる
小屋。ちょっと絵的にシュールです




ついに正体を現した巨大な魔化魍・ツチグモとの戦い。っていうか響鬼も逃げる。正面からやり合って勝てるガタイじゃありません
逃げに逃げまくった響鬼は突っ込んできたツチグモごと高い崖から落下。ツチグモ小屋は木っ端微塵に砕け散り、巨大蜘蛛も動かなくなりました
えーなにこれ?アレで死んだの蜘蛛?って当然
そんなワケもなく、再び動き出す大蜘蛛。逃げおおせていた明日夢が危ない!
しかしここで隙をついてツチグモの背中にとりついた響鬼。おっと出したぞ必殺アイテム!その名も
音撃鼓『火炎鼓』!
ツチグモの背中に貼り付けるや大きな太鼓に変化する火炎鼓。そして更に取り出した2本の棒!
音撃棒『烈火』!
叩き込めッ!清めの音を!
”ドンドコドコドコドンドコドコドコドコドコドコ!!!”
連打、連打、連打!プライド男祭りオープニングセレモニーの高田のようです。響鬼のデザインがフンドシ一丁だったら笑えたのになぁ
”ドドンッ!!!”
ぼがぁ―――ん!!!
そして気合いを込めた最後の一撃が決まると、ツチグモの巨大な身体は木っ端みじんに爆散した。滅殺完了!
戦いの一部始終を見ていた明日夢はただ呆然とするばかり。そんな明日夢の前で響鬼の姿のまま、素顔を露にしたヒビキ
「鍛えてるんです」
そう言うと、一発大きなクシャミを放ってニカッと笑った

次週へ続く!


第3話

落ちる声

屋久島から戻った明日夢。ヒビキからもらった元気で朝からすごいテンションで浮かれてます。なんて幸せな小僧だろう
家を出てから教室に
回りながら飛び込むまで、第一話の冒頭級のミュージカル演出炸裂
だがそんな浮かれポンチ小僧とは対照的に、同級生のひとみ達は入試のことで頭がいっぱい。中学3年生の冬ですから当然です
「受験なんてどうとでもなるよ。自分を信じることが基本じゃないな」
ヒビキに言われた言葉を受け売りで垂れ流し、ひとり余裕をかます明日夢。しかし周囲のあまりの真面目さに次第に焦り始める

その頃、奥多摩の山中。2人の自警団が化物に襲われた。童子(雄)と姫(雌)。やはりツチグモの時と同じく、つがいで1セットのようです
被害者2人から喉仏を奪う2匹の魔化魍。ホワァッホワァッ!というおぞましい歓喜の咆哮が、奥多摩の山中に不気味に響き渡るのだった



一方。主人公ヒビキは、猛士の仲間である香須実とともに奥多摩へ向かっていた。どうやら今回の相手は魔化魍ヤマビコらしい
「ヤマビコ退治は俺的には4匹目だね・・・6年ぶりになるかな」
移動の車中、興味深い会話を聞かせてくれるヒビキ。魔化魍って個種によって何匹も存在してるみたい。ヒビキ妖怪退治人ぽくてカコイイぞ
途中立ち寄った店でヒビキは偶然、明日夢の母・郁子とバッタリ遭遇。再会を喜びあうものの、明日夢に正体がバレているヒビキは焦る焦る
無論、郁子自身にバレてるワケではないが、ここで郁子にベラベラしゃべられては正体を知られたことが香須実にバレてしまうかもしれない
「もうあの子ったらヒビキさんの事すごい尊敬しててね。ヒビキさんが命の恩人だって・・・」
「やっ、あのお母さんスイマセン!僕達これから仕事なのでまた今度ゆっくりお会いしましょう!」

お構いなしに話し始める郁子に対して「急いでいるので」と適当にごまかしたヒビキ。香須実をうながし、さっさその場をトンズラです

しかし後の祭り。ヒビキのよそよそしい態度から事を察した香須実は、妖怪の存在を知ったことで明日夢の入試に影響が出るのではないかと怒る
「中学3年生でしょ?この時期にそんな目に遭って大変なモノ見ちゃって・・・きっと落ちるわね。入試」
「う・・・・わかったよ・・・戻ったらちゃんと会ってフォロー入れとくよ」

素直に反省したヒビキは柴又へ戻ったら明日夢をフォローする、と約束する。これで5話以降の再会フラグが立ちました

昼間に塾で友人が高校に合格したことを知らされ、さらに落ち込む明日夢。部屋で勉強もせずゴロゴロしていると、郁子が帰宅
ヒビキと偶然出会ったという話を聞き驚く明日夢。だが、妙によそよそしかったという母の報告に、自分の事は忘れてしまったのかと肩を落とす



目的地に到着したヒビキ達。いよいよ行動開始です・・・ってなんじゃこりゃ!ディスクアニマルいっぱい!
タカ、オオカミ、サルそれぞれ10枚くらいずつ。計30匹以上!消耗品だったのかよコイツら。彼らを一斉に解き放ち、ヤマビコ探しのスタート
「鬼!鬼が来た!」
ディスクアニマルの侵入を察知した童子と姫。侵入者が自分達を狩りに来た存在であることをすぐに理解し、これをやりすごす準備を始めます
ぬわっと?なんだこの
でっけえシルエットは!ツチグモの時と同じでコイツらの子供か?
「おっきくなったなぁ・・・我らはこれから鬼ごっこをするでな。お前は隣の山でかくれんぼしておれ
朝になったら飯でも喰って里に降りようなぁ」
やっぱ子供かよ。もう少し捻らないか
どうやら今作「仮面ライダー響鬼」は、基本的に2話構成で前半:つがいの2匹→後半:その子供(でっかい)という形式で展開するみたいね
ディスクアニマルの網から逃れるため、森の奥へ奥へと逃げる童子と姫。しかし背後から現れた若い人間がこれを呼び止めた
「よぉ」
「キイイッ・・・・鬼ィ・・・!」
ぬうヒビキかっけー。木の枝を跳んで逃げる2匹を追走しながら響鬼に変身!空中変身がまるで
スキージャンパーのようだ
戦闘開始。いきなり妖姫に音撃棒を奪われる響鬼だったが、必殺の火炎吐息ですぐに奪還。蒼い炎にまかれた妖姫は無残にも崩れ去った
「うわ、人間大の魔化魍はホント弱いなー」と視聴者が思った瞬間!妻の仇とばかりに怪童子がいきなり襲いかかってきた!何か魅せてくれるか?
”ドボォッ!”
げー!?童子の腹に突き刺さる響鬼パンチ!拳から生えた鋭い爪で貫かれた童子は、ビュービューと白い血を噴出しながら谷底へと落ちていった
弱ッ!あまりにも弱すぎるよ人間サイズの魔化魍!

「ふぅ・・・やれやれ」
怪童子と妖姫を難なく撃退した響鬼。しかしその頃、深い森の中では巨大な生き物が不気味に動き始めていた
次週へ続く


第4話

駆ける勢地郎

奥多摩にてヤマビコ退治中のヒビキ。だが童子と姫らは倒したものの、肝心の魔化魍魎・ヤマビコが見付かりません・・・って、へーそういうこと?
魔化魍ってのはあのデカイやつ限定の呼称なのか。つがいの人間サイズは総じて怪童子・妖姫なのね。4話でようやく理解
童子達が捨て身の戦いを挑んできたのは、おそらく子供を逃がす時間稼ぎ。ならばヤマビコ本体はかなり移動した可能性が高いということになる
ヒビキと香須実はもうしばらく山中にキャンプを張り、ディスクアニマルを使っての捜索範囲を続けることにした
なかなか見つからないヤマビコ。ディスクアニマルを待つ間、ヒビキは明日夢に正体を見せてしまったことについて改めて香須実に相談
バラしてしまったのは確かにまずい、ただヒビキとしては響鬼の存在を明らかにすることが自分の誠意、一番責任を持てる気がする、言う
「俺にはそういうやり方しか出来ないからさ」
「ヒビキさんとその子が分かり合えばいいって・・・そういうことだよね」
毅然と言い切るヒビキの真っ直ぐな目に、香須実も思わず納得。明日夢の件に関して理解を示すのだった




一方。明日夢は今日も学校で試験勉強の真っ最中。志望校を城南一本に絞って受験するだけに、万が一にも失敗は許されません
そんな学校の帰り道、明日夢はひとみから高校進学後、演劇を続けるか、チアリーディングを始めるかで悩んでいる、と打ち明けられます
悩みを抱えているのは自分だけじゃないんだ、と改めて納得する明日夢。ひとみと一緒に立ち寄った本屋で、謎の人物と劇的な出会いを
店先に飛び出した少女、ちょうどそこに
フラフラと突っ込んでくるオバちゃんチャリ
「ああああ〜どいてどいて〜!」
女の子危うし!ババアブレーキかけろよ!
しかし次の瞬間!自転車とぶつかりそうになった子供を颯爽と救う謎の初老の男!
その鮮やかな動きに、フェリーで子供を助けたヒビキを重ね見る明日夢。何となしに「もしや」と思った明日夢は男のあとを尾行することに
男は途中立ち寄った佃煮屋で
「ヒビキさんたちによろしく」と声をかけられたではないか。勘はビンゴ!やはりヒビキと知り合いなのか?
さらに男のあとをつけていく明日夢に、本屋でほったらかしにされていたひとみも合流。理由もワカらずに尾行に付き合ってくれます
「乗りかかった船だしね」
可愛くて性格も良くて行動派かよ!いまどき珍しい完璧なヒロインタイプですひとみちゃん。ハァハァ
しかしながら少年少女の素人尾行などすぐ対象者に気付かれるワケで。感づいた謎の男は猛然とダッシュ!オッサンなのにはえー!
必死で追走する明日夢とひとみだったが、謎のオッサンの見事な走りにあっという間に置き去りにされてしまいました。若いくせにダメだな
ついに見失ったか、とうなだれたそのとき。正面からかけられる声。ズンズンと歩み寄ってくる人影はまさしくさっきのオッサンです
「これは一体なんのイタズラかね?」
息があがって何もいえない明日夢らに、やさしく笑いかけるオッサンであった
「鍛えてないなぁ、きみたち」




その頃。奥多摩ではディスクアニマルがついにヤマビコを発見。ヒビキは響鬼に変身、巨大に育ったヤマビコと相対することに
「よっ」
「フギョオオオオオオオオ!!!」
ヤマビコでけッ!!
第2話のツチグモと比べても
倍以上はあるであろう巨体!合成映像がチャチな感じしますが目を潰れ
高台から声をかけた響鬼に問答無用で巨大ハンマーパンチを見舞うヤマビコ。ぴょいんぴょぴんとジャンプでこれを回避する響鬼
なんか
アクションゲームのボス戦みたいな絵面ね。あっと必殺の巨大ストンピングキター!
”がっしぃん!”
体勢を崩していた響鬼はこれを回避できず、なんと両腕で大足を受け止めた!オイオイどんな少なく見積もっても10t以上はあるぞ
「はぁあああああああああああああああああ!!」

”ズズゥ・・・・・ン!!!”

お前は勇次郎か塾長か!
ヤマビコの巨体を仰向けにひっくり返す、恐るべき響鬼の怪力!流石は「鬼」ということでしょうか。ヤマビコごとき下級妖怪とは格が違う
間髪居れず音撃鼓をヤマビコの胸に貼り付ける響鬼。すかさず音撃棒を手に連打!
プライド男まつりじゃー!!
”ドコドコドコドコドコドコドコドコ・・・・・・!!!”
打つ、打つ、打つ!気合のこもった清めの音がヤマビコの身体に浸透していく!必殺の連打を浴びて、その巨体は何のなすすべもない
そして最後の一打と同時に木っ端微塵に吹き飛ぶヤマビコ。派手に散乱した破片は川の流れに消え、響鬼はふーっと深い息をつくのだった




ラスト。魔化魍退治を終えて店へと戻ってきたヒビキと香須実は、吉野の会議から帰宅していた「おやっさん」こと勢地郎と再会
「おおヒビキ・・・・屋久島でご近所さんに会ったんだってな」
「・・・・・え?」
思いがけぬ勢地郎の言葉に動揺するヒビキ。まさか香須実か日菜佳が喋った?じとーっと向けられる疑いの目。懸命に否定する姉妹
それを見ていた勢地郎ニタッと笑い、店の奥を指差した。見ればテーブルには中学生の男女が座っているではないか
「えへへ・・・どうも」
照れながらも、憧れのヒビキと再会できたことに笑みをこらえきれない明日夢。
うーむホモっぽいなこの小僧
「さ、それじゃあ奥多摩の話でも聞かせてもらおうか」
オイオイちょい待てオッサン!明日夢は正体知ってるからいいけど、ひとみちゃんにも聞かせるのか?そんなライトでいいのか猛士?
和気藹々の雰囲気の中、明日夢達に茶菓子を勧める勢地郎の笑顔で
次週に続く


第5話

溶ける海

ヒビキと再会した明日夢。「受験を控えてるのにショッキングなモノを見せてしまった」とヒビキに頭を下げられるが、明日夢はまるで気にしてません
「いえ!またヒビキさんに会えて良かったです」と満面の笑みで本音。このホモ小僧め
喜ぶヒビキから受験に成功するよう励まされ、明日夢は意気揚々と帰宅。そして試験に受かるまではヒビキと会わないと決心します

後日、甘味処「たちばな」では今後の猛士の活動会議。勢地郎の話によれば、かなりのハイペースで魔化魍退治をしなければならないらしい
「3週間休みのローテーションだったのがいきなり一週間になっちゃね・・・」
体力的に相当キツイスケジュールに、気持ちも新たにするヒビキ。だがその頃、房総の海岸では童子と姫が釣り人に襲い掛かっていた
2人は釣り人を泡のような液体で溶かすと、その体を海へジャポン。海からは大きなハサミが現れるのだった。なるほど今回は蟹の妖怪が相手ですよ




あくる日、明日夢の母・郁子は仕事の途中、立ち寄ったコンビニの前で若いイケメンと遭遇します。携帯で誰かの話してますが・・・・
「あぁ、新しいディスクか。うん・・・そうしてくれると助かる。これからローテーション忙しくなるからね」
おっと出た。コイツが噂の
威吹鬼か。猛士の「角」鬼の1人。音撃武器はトランペットだそうだが・・・歳はヒビキよりも年下みたいね
それにしても見れば見るほどカッコマン。いい歳したオバちゃんが食い入るように見とれていると、流石に男が視線に気づきましたよ
「あの、何か?」
「え?いや〜・・・・
すごい格好いいなぁって思って」
「はは・・・ありがとう」
バカ正直に返す郁子。このへんはオバちゃんの武器だよな。イブキ(と思われる男)は爽やかに笑顔を返し、その場を去っていきました
去り際、軽くウインクしながら指で
バキューン!のポーズを取るあたり、相当自分のルックスに自信持ってますねこりゃ

母がイケメンに遭遇している頃、明日夢は学校で担任教師と個人面談。他の友達と同じように励ましてくれるかと楽観していた明日夢は現実を知る
「もっと頑張らないと。特にあなたは城南一本なんだし・・・・取れる点はもっと取っておかないと厳しいわよ」
予想していなかった苦言。現実を重く受け止めてしまった明日夢は、せっかくヒビキと会って手に入れた自信をまたも喪失してしまう
自分はそんなに遅れているのか・・・?思い立ったように図書館に足を運んでみれば、そこには必死に勉強するクラスメイトの姿が
「いったい何をやっているんだ自分は!」明日夢はひとみらと席を並べて勉強することにさえ気後れを感じ、孤独感を募らせていくのだった




「大変!斬鬼さんが魔化魍にやられたって!」
数日後。甘味処「たちばな」に凶報が飛び込んできた。房総の蟹妖怪を退治にし行った「角」の1人、
斬鬼が返り討ちにあったのだ
魔化魍は
バケガニ。世話をする童子は斬鬼が始末したが、姫のほうがまだ生き延びているという
魔化魍退治は猛士の「角」である鬼達の仕事である。古来よりバケガニ退治は斬鬼のような弦の使い手が担当していた
つまり
バケガニ退治のエキスパートが敗れたということなのである。これは大変な強敵だ
バケガニとは戦ったことがないヒビキにとっては守備範囲外の相手。だがそんな事は言ってられない。今は斬鬼のような弦の使い手がいないのだ
かくして斬鬼のピンチヒッターとしてバケガニ退治に赴くことになったヒビキ。本職でさえ敗れた相手に、音撃鼓はたして通用するのか?
それにしても「弦の使い手」って気になるね。斬鬼の音撃武器か三味線か琵琶かはたまたギターか。
ウクレレだったら笑うぞ

事件現場の房総の海岸へやってきたヒビキと香須実。さっそくディスクアニマルを使って周辺を調査することに・・・って
わらわらと解き放たれたのはなんと蟹だ!
ディスクアニマルカニ!水の妖怪探索用か。なるほど
と、蟹達を放った直後、背後から不気味な声が
『鬼さんこちら』
姫だ!獲物がワザワザ自分から出てきました。ヒビキは響鬼に変身し、タカ、オオカミ、サルのディスクアニマルで同時攻撃を仕掛ける
鳥がつっつき、犬が噛み付き、猿が引っ掻き・・・ってまるで桃太郎のワンシーンです。
操ってるのが鬼だけどな
3匹と響鬼の波状攻撃を浴びた妖姫は成す術なし。必殺の火炎吐息によってあえなく燃やされてしまいました。
ぼーぼー




相変わらず前編で瞬殺されるつがい。と、そこへ魔化魍バケガニがザバーッと海から現れた。コイツ今までの例にもれず巨大!
大きなハサミの攻撃をよけながら、素早く背中に飛び乗った響鬼。音撃鼓をバケガニの甲羅にセットオン!
これで勝負あったかと思われた、その瞬間。バケガニは緑色の泡を吹き出すと音撃鼓を溶かしてしまったではないか!強力な酸だ!
「何ッ!?」
思わず驚きの声をあげる響鬼。自身もまたバケガニの泡を左腕に受け負傷し、やむを得ず海中へと飛び込んで逃走する
やはりこの魔化魍は一筋縄ではいかない相手のようだ。音撃鼓を打ち込めない敵に対し、なにか打開策はあるのか?
そしてその頃。甘味処「たちばな」の前に、すっかりしょぼくれた表情の明日夢がトボトボと現れるのだった
次週へ続く!


第6話

叩く魂


高校合格するまでヒビキとは会わないと誓った明日夢だが、またもや不安が募ると自然と足は甘味処「たちばな」に向かう
入るか入るまいか、店の前をウロウロしていた
挙動不審小僧明日夢。勢地郎に見付かってしまうとバツが悪そうに店の中へ
日菜佳のオゴリでたちばな特製きびだんごをご馳走になりつつ、勢地郎と高校受験の悩みなどをペラペラと喋り出す。単純小僧め
そのとき店に先週のイケメン青年が登場。名はやはり
イブキ。ヒビキと同じ猛士の鬼の1人、威吹鬼であります
軽く会釈した明日夢に対し、その母にやったのと同じ
バキューンポーズを決めるイブキ。誰にでもやるのかよそれ
「え?そうですか・・・斬鬼さんが魔化魍に」
「うん。それでヒビキさんとお姉ちゃんがピンチヒッターとして房総に行ってるの」

日菜佳から斬鬼負傷の話を聞かされ、驚くイブキ。ちなみにこの男は香須実お姉ちゃんのことが好きみたいです
と、そこに香須実からヒビキがバケガニにやられケガをしたという報告が。太鼓も溶かされちゃったし、初戦は惨敗という結果に
「ゴメンね明日夢くん。ヒビキさん帰ってくるの遅くなるみたい」
日菜佳からヒビキの帰りが遅くなると知らされた明日夢は大人しく家路につきますが・・・・・

物思いにふけりながら歩いていると、後ろから声をかけるバイクの男。追いかけるように店を出たイブキさんじゃありませんか
「やぁ。君、猛士なんだよね?」
「えっ?僕は明日夢ですけど」
「ハハハ。いいねそのギャグ。特にその驚いた表情が最高だよ」

「猛士」の意味がわからない明日夢は名前と勘違いしてナイスボケ。明日夢をと金(「角」の弟子の事)と勘違いし、話を続けるイブキ
「これからヒビキさんのところに行くんだけど一緒にどう?太鼓も届けなきゃいけないし」
音撃鼓を届けるから一緒に行こうというお誘い。流石に焦った明日夢だったが、ヒビキがケガをしていると聞くと現場に向うことを決意します




「あれェ?少年!」
「ど・・・どうも」
房総の海岸。イブキのバイクに乗ってやってきた明日夢にビックリするヒビキ。なりゆきでついてきた明日夢はどうにもバツが悪そうに挨拶
いったいどういう経緯でこんなトコまで?というヒビキの問いに、勘違いしているイブキは何食わぬ顔で答えます
「いやぁ。師匠がケガした時に弟子が側にいないのはまずいと思って」
「弟子って?誰が誰の?」
「へ?いや明日夢くんが・・・・・」
「いや僕は弟子じゃありません」
「偶然知り合ったご近所さん、よね」
「うん」

ヒビキ、明日夢、香須実3人の軽快な
連続否定コンボをくらうイブキ。ここでようやく自分の思い込みを修正されました
それにしてもイブキは態度が紳士的ね。ちょっと見た目ナルシストぽい所があるのでもっと砕けたヤツを思ってたが・・・これは結構意外

新しい音撃鼓を渡したイブキは明日夢と帰ろうとするが、ヒビキは「近所だし俺が送っていくから」と明日夢を引き止めてくれるじゃありませんか
「それじゃ明日夢くん、今度俺が魔化魍退治する現場見においでよ」
爽やかに挨拶して一人帰っていくイブキ。自分のカッコイイとこを見せたいと思うあたりはやはりナルシスト気味な感じね
どこまでも優しいヒビキに、
ホモ小僧の明日夢はもうメロメロ。ウジウジした心の迷いを改めて相談します
「僕も・・・鍛えようとしたんですけどね・・・でも・・・」
「鍛え足りなきゃ、もっと鍛えるだけだ」

明日夢の悩みを察したヒビキは、素っ気無い言葉で励ます。そしてたったコレだけで再び迷いから解き放たれたような笑顔を見せる明日夢
どこまでホモいんだ小僧。元気満々になった明日夢は送っていくというヒビキを制し、一人で柴又へと帰っていきました




さてラスト。ホモ小僧も帰っていよいよヒビキはバケガニと再戦。またも巨大バサミに悩まされ苦戦をしいられます
怪我をしている左手には思うように力が入らず、バケガニの一撃に音撃棒を落としてしまう。なんかいきなりピンチっぽい
なんとかバケガニの懐に潜り込む!と猛ダッシュ。巨大バサミと猛酸をかいくぐって
スライディングずしゃー!
バケガニの下腹へ飛び込み音撃鼓セット!
ここなら酸は吹けめえ!ドォオオオン!
右腕一本で音撃鼓を打ち込む響鬼。ハサミ攻撃をひょいひょい避けると思いっきり体当たり!バケガニを仰向けに倒すことに成功する
必勝パターン!
マウントポジションからのプライド男祭りじゃー!
ドンドコドコドコドンドコドコドコドコドコドコ・・・
ドドドォオオン!ばごーん!
最後の一撃と同時に木っ端微塵に吹き飛ぶバケガニ。滅殺完了!変身を解除した響鬼はやれやれ、と安堵のため息をつくのだった

その頃、立ち直った明日夢は帰りの電車の中で参考書を開き一心に勉強に励んでいた
「鍛え足りないなら、もっと鍛えるだけ」そう、今はただ後悔しないように頑張るだけだ。頑張れ受験生
次週へ続く


第7話

息吹く鬼

城南高校入学試験合格発表。ひとみらが次々と喜びの声をあげる中、明日夢だけがまだ真剣に数字を追っています。0235・・・0235・・・
『0235』
「やった!あった!あったー!!!」
明日夢、見事に城南一本で高校合格。仲間たちと喜びを爆発させて
浮かれ狂います
母・郁子から電話で祝福された明日夢は速攻で「たちばな」へ。ヒビキに合格を伝えようとするが、残念なことに留守中でした
肩を落とすホモ小僧。そんな明日夢を不憫に思ったのか、日菜佳は、ヒビキは鬼になる力が衰えないように山篭りのトレーニングしていること、
そしてその山が柴又から結構近いところにある事などをこっそり教えてくれました。あんま一般人に猛士の秘密ホイホイ教えんなよお前




一方、今回の敵となる童子と姫がその活動を開始。とある湖畔でアベックを襲うと、足をロープのように伸ばし男女の身体に巻きつける
むむ?今回の妖怪はなんだろコレ・・・犠牲者の身体を強烈締め上げると、その身体からこぼれる液体を湖の中へ。うわ、エグいな・・・
「子供は人間の汁が大好きでなぁ・・・少し絞らせておくれや」

家へ帰った明日夢は着替えると柴又駅へ突っ走ります。なんだこの行動力は!そんなにヒビキさんに会いたいのかホモ小僧
「ヒビキさんがいるところまで行ってくるから」
母の携帯に留守電を吹き込むと、電車の時刻表を片手に
浮かれ旅に出発。いくらなんでも浮かれすぎだお前。少し落ち着け
旅行ガイドなどに目を落としていた明日夢。その目の前にお腹の大きな女性が立った。どうやら妊婦さんのようです
『これは・・・席を立って譲るべきだよね・・・・』
当たり前だ小僧。悩むな。しかし頭ではわかっていても、シャイな明日夢はなかなか行動に移せません
と、その時。少し離れたところに座っていた少女が女性に席を譲った。少女の行為と、自分の情けなさに顔を上げられない明日夢
うーん今週は随分とまた明日夢をヘタレ中学生に描いてるな・・・でも今時の子供ってみんなこんな感じかねぇ。実に嘆かわしい事だな




「イブキです事務局長。だいたい魔化魍の足取りを掴めたんで報告します」
「おおご苦労さん。今回もお弟子さん一緒なのかい?」
「ええ、今日は合格発表だから来なくていいって言ったんですけどね。これから来るみたいです」

「あぁそう、お弟子さん合格したか。それにしても真面目だねぇ」
「それがあきらの良いトコですから」
その頃、「たちばな」にイブキから業務連絡が入っていた。イブキの弟子である、猛士の「と金」
あきらは今日が高校の合格発表の日
無事に合格し、その足ですぐにイブキと合流するという。はー、そりゃまたえらく真面目なやっちゃなー
今回の仕事場はヒビキがトレーニングしている山の近くということで、山篭りをもうすぐ終えるヒビキが顔出しするかも、と伝えるおやっさん
「ヒビキさんがですか?でも今回の相手は一反もめんだから来てもらっても・・・・」
「あぁ、だから単なる陣中見舞い程度にさ」

一反もめんかよ!なんつーか・・・・何気にナンだな。魔化魍のラインナップ
この調子だと、そのうち
べとべとさんとか出てもおかしくない。巨大べとべとさんはさぞかしシュールだろうな
なるほど今回は飛行する魔化魍が相手ということでイブキの任務らしいです。直接攻撃しか出来ないヒビキは戦力にはならんという事ね

で、隣の山。トレーニングの最後の仕上げに大きな太鼓打ちに挑むヒビキ。これはまさしく男祭の高田じゃないか!
今回撮影に使用されたのは直径2mほどもある大太鼓。これは日本最大級の大きさだそうです。その力強い音色は他を圧倒するばかり
ドンドコドコドコドコドコドコドコドコ・・・・!!
細川茂樹もこのシーンのために太鼓の先生に演技始動を受けたそうで、構えから叩き方からバッチリ決まってカッコイイぞ
連打が終わりフーッと息をつくヒビキ。これで今回の山篭り修行終了。明日朝一番で近くにいるイブキを訪ね、そのまま東京に帰る予定だ





電車を乗り変え、郊外の電車に揺られる明日夢。さすがに疲れが出たのか社内で爆睡。駅を寝過ごしてしまいます
次の駅で慌てて飛び降りた明日夢だが、地元の人に聞くと一駅戻るにはあと2時間待たなければ電車は来ないらしい。バカだねコイツは
自分のバカさ加減にガックリと落ち込む明日夢の目に、あのとき女性に席を譲った少女がタクシーに乗り込む姿が目に入りました

少女はタクシーから降りると、誰かを待つかのように佇んでいる。誰もいない山の中で・・・って、そう。この娘がイブキの弟子・あきらである
そこに山の静寂を破るかのように童子と姫が出現。あっという間に少女の足を長く伸ばした足で絡め取る!あきらピンチ!
しかしお約束のタイミングでバイク・
竜巻(なんて名前!流石は仮面ライダー!)に乗ったイブキが颯爽と登場。愛弟子を救え!
ブチンブチンと蔦のような童子と姫の足をバイクで断ち切りあきらを救出。素早く降りると変身笛・
鬼笛を吹き、威吹鬼へと変身する
シュルシュルと襲い掛かる長い足をキックで次々と打ち落としていく威吹鬼。隙を見て取り出した武器の名は
音撃管『烈風』
威吹鬼が主に使用するトランペット型の音撃武器。普段は銃型(武器モード)として機関銃のように鬼石を発射。相手にダメージを与えるのだ
これにマウスピースとバックルパーツを装着することで完全なトランペットの形状になり、
音撃鳴『鳴風』となる
ダダン!ダンダンダン!!ダキュンッ!ぼがぁ!
仮面ライダーアギトのG3を彷彿とさせるガンアクション燃え。的確にターゲットを捉える連射でまずは軽く妖姫を撃破した
そんな威吹鬼の戦いをしっかりと見つめる弟子・あきらであった。
次週へ続く!


第8話

叫ぶ嵐

G3ばりの射撃で妖姫を瞬殺した威吹鬼。残る怪童子にとどめを刺そうとするが、そのとき巨大なエイのようなバケモノが現れ怪童子を救出する
すげ!一反もめんタダの布じゃねえ!しかし、しばらく空を旋回するとその巨体がパリパリと乾燥し始めた
お父さんのピンチを救った一反もめんですが、まだ身体は未成熟みたい。すぐに湖の中に逃げ込まれてしまい、威吹鬼はひとまず烈風をおさめる

その頃、山篭りするヒビキに会うため無謀にも山越えをこころみた明日夢。歩けど歩けど目的地は遠く、もはや自分がどこにいるのかもわからない
あまつさえ携帯のバッテリーが切れてしまい、下界と音信普通になってしまう有様。もう日もとっぷりと暮れて
完全に遭難です
途方に暮れながら山道を歩いていると、視界に飛び込んできたのはキャンプの炎。これぞまさに地獄に仏
フニャフニャになってテントに近づいた明日夢は中から出てきた少女に驚く。電車の中で見たあの少女・・・・・猛士のと金・あきらである
「あっ・・・キミは」  「あなたは・・・」
と、そこにイブキさん登場
「イブキさん!」 「イブキさん!」
「おおキミは!・・・って何?二人とも知り合い?」
同時に声をあげる明日夢とあきら。イブキも思わず2人の顔を見比べて目を白黒させるのだった

一方、明日夢の母・郁子は日が暮れても戻らぬ息子を心配し、甘味屋たちばなに電話。「ヒビキさんのところに行く」って言い置きがあったからな
応対した香須実は非常に焦りまくりますが、ちょうどその時イブキから連絡が入り明日夢の無事を確認。事情を説明します
「そうですか〜。いえいえそんな。まぁ男の子はそれぐらいじゃなきゃねぇ」
と、つとめて元気に振舞って電話を切る郁子。しかし合格祝いにと張り切って作った御馳走を前にして、なんとも寂しそうな表情を見せるのでした
あぅ。なんかお母ちゃんがすごく可哀想だね・・・子供はいつか親離れするもんだが。母ひとり子ひとりの家庭だとどうしてもなぁ・・・




翌朝。明日夢は湖でディスクアニマル鈍色蛇を相手に大醜態を晒します。足に絡みついただけだというのに死にそうに大騒ぎ
腰を抜かして「助けてー」と叫ぶ明日夢から冷静に蛇を引き離すあきら。その冷ややかな態度に気圧されるヘタレ小僧明日夢
それでもあきらが自分と同い年であることもあり、なんとか仲良くなりたい明日夢。一生懸命声をかけるのですが、ついにあきらは怒り爆発
「あ、あの!なにかボクに手伝えることは・・・」
「何もありません。正直あなたがここにいる事、ちょっと迷惑なんです
鍛えていないあなたが、いちゃいけない場所ってことです。わかりますよね?」

来たくて来たワケではないがあきらが言うことは至極正論。イブキはあきらをたしなめるが、明日夢は自分の情けなさに深くうなだれて声も出ない
と、そこへヒビキが陣中見舞いにやってきた。婆ちゃんから手渡された
キュウリ持って
「ヒビキさん!お友達監督不行き届きですよ!」
「え?・・・・・・ってえええええ――――ッ!?」
まさかの明日夢登場に派手な絶叫をあげるヒビキ。これまでにないほどバツが悪そうに顔を伏せる明日夢。なんだかなー

イブキとあきらが一反もめん退治に出かけ、お留守番の明日夢&ヒビキ。「迷惑かけてすみませんでした」と頭を下げます
今回の件に明日夢が負い目を感じる必要などない、と励ますヒビキですが。あきらのに気圧されたままの明日夢は今ひとつ納得できません




その頃。湖のほとりでは威吹鬼があきらのサポートを受けながら、一反もめんとの激しい戦いを展開
怪童子を難なく撃破し、一反もめんの尻尾を避けながらその体に鬼石を撃ち込んでいく。これ自体ではあまりダメージは与えられないが・・・
ジャキーン!おっと出したぞマウスピース!音撃管に合体させるとあっというまにトランペットが完成。
音撃武器「烈風」
烈風が奏でる清めの音は敵の体内に埋めこまれた鬼石によって増幅され、内部から魔化魍を崩壊させるのだ
吹き鳴らせ!清めの音をッッ!!
これが威吹鬼の必殺技、音撃射・疾風一閃だッ!!
バオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
ばご―――――ん!!!
おおゴッドボイスだゴッドボイス!必殺の音波兵器で見事に一反もめんを滅殺。威吹鬼の勝利です

ラスト。一仕事終えたイブキとあきらはキャンプへ帰還。ヒビキは「お疲れさん」とイブキにお茶を手渡すと、もうひとつを明日夢に渡します
「少年からあきらに持っていけ」、と目で合図を送るヒビキ。察した明日夢もおずおずとお茶をとあきらの前へ
「あの・・・・・お、お疲れ様」
また何かキツイ返答をもらうのではないかとビビりまくる明日夢だったが、あきらは素直にお茶を受け取ると、柔らかな表情で一言
「さっきは言い過ぎました。ごめんなさい」
先の冷たい少女とはまるで別人のような笑顔。そんなあきらに明日夢の心はほどけていくのでした。
次週に続く!


第9話

蠢く邪心

無事高校に受かった明日夢は楽しい春休み。まぁ特に何をするワケでもなく、ダレた生活を満喫中です。こういう時に身体鍛えろよテメエ
この日はひとみ達と一緒に映画を観る約束をしていたのに、目覚まし時計もマッハで止めて
豪快に寝過ごす明日夢
待てど暮らせどやってこない明日夢に何度も電話をかけるひとみちゃんが可哀想や。克典と紀子も明日夢のダメさ加減にウンザリの表情
「・・・・安達って肝心な時に決められないよな」
あーこれはダブルデートだったのか。道理で表情の浮かないひとみ。
心底どうしようもねえな明日夢め
やがて仕事から帰宅した郁子にたたき起こされた明日夢はようやく時間を知って大慌て。携帯を確認するがもうすべて後の祭り
『3人だけで映画見ることにしたから』というひとみの着信履歴にバッタリ倒れ込んでしまう明日夢であった

その頃、ヒビキは童子と姫との戦いの真っ只中。いったん音角を奪われるというピンチを演出したものの、すぐに取り返すと速攻で鬼変化
両手に持った音撃棒に気合いを込めると、なんとその先っぽから火炎弾を発射!2体同時にアッサリと撃退する。こんな技も持ってたのかよ
「ふぅ・・・さて、お次はオオアリか」
つがいをAパートで瞬殺し、魔化魍へターゲットを絞る響鬼。どうやら今回の相手は
大蟻らしいです。なんかスゴい地味ね




一方、「たちばな」ではイブキが日菜佳と仕事のミーティング中。が、秩父に現れた魔化魍が
うぶめなのか、大首なのか特定できない
「飛ぶ魔化魍なのは間違いないんスけどねぇー・・・・うーん・・・・」
いずれにしても、空を飛ぶ魔化魍が相手ならばイブキの守備範囲。相手を絞り込めないままイブキとあきらは秩父へと出発した
二人が出て行ったあともパソコンと睨めっこしながら首をかしげる日菜佳。おやっさんも最近の魔化魍の出現報告には解せない部分が多いと言う
新種と言うべきか生態が変化したと言うべきか。長い時間をかけて蓄積された猛士のデータベースが役に立たなくなってきている、という事である
そんなおやっさんの不安を裏付けるかのように。イブキらが到着しない秩父では新たな童子と姫が出現し、人間を襲うのだった
「ありがたく思え人間・・・我らの餌食になるのは100年に一度の栄誉だぞ」

映画をすっぽかしてしまった明日夢はあてなく街をうろつく。楽器店でドラムを叩いて満足したのち、書店で決定的瞬間を目撃してしまう
自分と同い年ぐらいの少年少女がを
万引きしてるじゃありませんか。そしてその2人と目が合った!さあヘタレ小僧どうする!?
鋭い視線に威圧され動けなくなる明日夢。ぐわーやっぱダメだコイツ!なにも成長してねえ
が、そのとき店員が現場を押さえる。あわてて逃げる不良少年と少女。何も出来ず突っ立っていた明日夢は彼らと激突!カッコ悪ッ!
「チッ!なにやってやがる!」
倒れてしまった少女は少年に置いていかれあえなく御用。店員の手を振りほどこうとバッグを振り回す少女
そのバッグが明日夢の顔面を直撃して
鼻血ブー。明日夢ひどいな・・・ここまでどうしようもないヘタレだと正直腹立ってくるぞ




響鬼は洞窟でついに魔化魍「オオアリ」と対峙。大蟻が吐き出す蟻酸をよけながら接近すると、先ほどの火炎弾を撃ち込みます
コーン!コーン!
うわ火炎弾よわっ!大蟻の硬い表皮にいとも簡単に弾かれた火炎。ここは接近戦だ!と懐に飛び込む響鬼
「その足叩き折ったらー!」と気合を入れてブン殴ると、大蟻の足は
意外にもアッサリ砕け折れました。頑丈なのか脆いのか・・・
4本の足を次々と叩き折った響鬼はその剛力で大蟻をゴロンとひっくり返し、その腹に余裕で火炎鼓をセットオン
いくぜプライド男祭!山篭りで得た新パワーをくらえ!
一 気 火 勢 の 型 !

「はァッ!!」
♪でーででーででーででーでーでーでーででーででーででーでーでーでーでー(BGM)

ドンドコドコドコドンドコドコドコドンドコドコドコ!!!
ぼが――――ん!!!

嵐のように打ち込まれる響鬼の攻撃。やがてその身体は木っ端微塵に四散した。魔化魍魎「大蟻」滅殺完了




 ラスト。童子と姫が人間を襲った現場に到着したイブキとあきらは、その惨状から魔化魍がうぶめでも大首でもないことを悟る
現場にはペシャンコに潰された自動車。どういった手段で行ったのかはわからないが、少なくとも空を飛ぶ魔化魍の仕業ではない
「まだ近くにいるね・・・ディスクアニマルを出すより直接追ったほうが早そうだ。行くよあきら」
飛行魔化魍でないという事はイブキにとって厄介な相手になる可能性も高い。だがそれでも2人は魔化魍を追跡することに

そして万引き犯のせいで鼻血を吹いた明日夢。どうにも晴れない気持ちを抱いたまま街をフラフラと徘徊する・・・・と目の前に立つ人影
「イイところで会ったぜてめえ・・・さっきはよくもフザけやがって」
万引き犯の少年のほう。彼女がパクられたことを逆恨みして、明日夢に報復にきたのだ。目がイッててヤバそう
怒りを露にした万引き小僧は脅える明日夢へと一直線に突進。ヘタレ小僧はこのピンチにどう対処するのか?
次週へ続く!


第10話

並び立つ鬼

「お前のせいで・・・ざけやがって!」
逆恨みに燃える万引き少年は怒りにまかせて明日夢に掴みかかった。ビビるヘタレ小僧を金網にガシャーン!オラこれでもくらえー!
かたく目を閉じて覚悟を決める明日夢。しかしここで偶然通り掛かった
おやっさん。万引き小僧を軽くひねり上げます
捨て台詞を残して逃げ去っていく少年。とりあえずはピンチを脱した明日夢でしたが、自分のあまりの不甲斐なさにすっかり凹んでまいました

「うん・・・悪意みたいなのって、誰の心の中にもあるものだからね」
落ち込むヘタレをおやっさんは「たちばな」へと連れてくるが、言葉を尽くして元気付けてもその表情は一向に冴えない。世話のかかるやっちゃ
と、日菜佳がなにやら騒がしく走ってきた。摩化魍の見等がハズレたというイブキ達からの連絡が入ったからである
様子を悟った明日夢は「帰ります」と店を出る。トボトボと出て行く頼りない背中見送るしかないおやっさん。まったくこの小僧は心配が尽んな




ウブメやオオクビでもない魔化魍。自分と相性の悪い相手でもそう簡単に遅れを取る猛士の鬼達ではないが、やはり不安要素は高い
連絡を受けたヒビキは助っ人としてイブキと合流することに。一仕事終えたばかりだが“謎の魔化魍”が相手ではそんなことは言ってられません

ちょうどその頃。あきらが童子と姫の攻撃を受け負傷。幸いイブキに助けられ怪我も軽傷ではありましたが、強敵相手の戦いに連れて行けない
そしてグッドタイミングで入るおやっさんからの連絡。どうやら魔化魍の正体に見等がついたようです
「おとろし?」
「あぁ。落ちてくる岩・・・人を押し潰して食べるってところでまさかとは思ったんだけどね
気付けなかったのも無理ない。
100年に一度くらいしか出ないヤツらしい」
100年に1度とは随分とレア物。こいつは一筋縄ではいかない相手です。ふんどしを締めてかからねば




童子達の巣と思われる廃墟へとやってきたイブキにヒビキが合流。2人はディスクアニマルで童子達を廃墟の中へ追い込むと、それを追う
2匹の妖怪を前にして、居並ぶ戦士二人は静かに変身アイテムを取り出した
変身音叉・音角      変身鬼笛・音笛
チィーン・・・             ピョオオー
燃え盛る炎と渦巻く風に包まれる男二人。やがて天井から射す光に照らし出され、
2匹の鬼が現れる!
 仮面ライダー響鬼!  仮面ライダー威吹鬼!
童子・妖姫と組み合うダブルライダー。必死に攻撃してくる怪童子と妖姫だが、所詮いつも瞬殺される運命。2人の鬼の相手ではない
まったく相手になにもさせることなく、響鬼は烈火炎弾、威吹鬼は鬼石射でこれを同時に撃破する。うーむカッケーなー

ズズズズ・・・・・・ズズズゥン!!!
しかし一息ついたのもつかの間、建物を壁を吹き飛ばして現れた巨大な魔化魍。コイツがおとろしか・・・・って
亀だ。亀
デカすぎね?流石はレア物。間違いなく今までの魔化魍で一番巨大。蟻や蜘蛛の3倍くらいあるんじゃないでしょうか
「コイツはどうやって倒したもんかなー」と二人が呆気に取られていると、おとろしが甲羅の中に両手足と頭を引っ込めてしまう
直後。
そこから猛烈な勢いで煙を吐き出すおとろし。ゲゲェーッ!?まさかこれは・・・・
うわあーやっぱり
空飛んだー!ガメラだ!完全にガメラだ!
なるほど目撃報告が飛行魔化魍だったのはこのせいか。そのまま何処かへと逃げようとするガメラ、二人の鬼は当然これを追います





「ひ、ヒビキさん!本当に大丈夫なんですか!?」
「まーかせとけって心配すんな!それよりもヤツだ。少しでも弱そうな所から狙ってくぞ!」

おとろしを追って疾走する竜巻。なんと運転しているのが響鬼、後ろに威吹鬼が乗っている。バイク運転できんのかよ
なにせ第1話で自動車のすごい運転を見せたヒビキ。イブキが心配するのも無理ありませんが・・・とりあえず今んトコは普通に走ってます
ズドドドッ!ドン!
おとろしの甲羅にある目をめがけて音撃管を発射。みごと鬼石が命中すると、よほど痛かったと見えて悲鳴を上げながら墜落していきます
竜巻はその速度を上げて墜落現場へとやってくるが、何故かここでヒビキがトンでもないことを大声で叫ぶ

「飛び降りろ!」
「は?」
「いいから飛び降りるんだ!」

ワケもわからずイブキが飛び降りると、
すぐさまヒビキもジャンプ。うわああ一体なにやってんだよお前はー!
哀れ運転者を失った竜巻はそのまま道端にあった資材置き場へ
猛スピードで特攻。イブキの悲痛な叫びがこだまします
ぼがしゃ――――ん!!!
「ああああああああ!ひ、ヒビキさあああああん!!」




先手必勝。烈風を組み立てた威吹鬼はいきなり疾風一閃。鬼石をくらった目は弾け飛ぶが、巨大な身体にとって致命傷にはならない
ならば!と響鬼は背中に飛び乗り、その傷口に火炎鼓をセットオン!しかし暴れまわるおとろしに振り落とされ、思うように連打できない
デカイだけあって耐久力は今までの敵で最強っぽいです。攻撃面では
まるでなにもしてこないけどな
しかし威吹鬼が逆の目に鬼石を撃ち込み疾風一閃。両目を潰されると流石に効いたらしく、その巨体が轟音をたてて横倒しになりました
ちょうど叩きやすいに丸見え状態の火炎鼓。これで思う存分連打ができるぜ!
お前ら男だぁああ!!(高田風)
豪 火 連 舞 の 型 ! 
ドンドコドコドコドンドコドコドコドンドコドコドコ!!!
プライド男祭炸裂!激しい連打の前に、ついにおとろしは激しい爆音とともに四散した。レア物の割りには大したことなかったな

変身を解除してホッとするヒビキ。イブキと勝利のハイタッチでもかまそうとしますが、イブキは泣きそうな顔をして脇を通り過ぎてしまう
あれっと振り返ると、ボロボロになった竜巻を前にすっかり落ち込んでいる様子。そこにあきらを乗せて香須美がやってきました
「ど・・・どうしたんですかイブキさん?」
「・・・・・・ヒビキさんが」

「ええ?ヒビキさんにバイク運転させちゃったたの!?」
あきらの問いに半泣きで答えるイブキが
可哀想すぎる。そんなイブキに対するヒビキの対応がこれまた酷いです
「いや〜走るのは簡単なんだけどさ、止まるのがちょっとね。ま、どんまいどんまい」
なんで運転してんだお前。イブキにとって魔化魍よりもヒビキのほうが恐ろしいという話でした。ちゃんちゃん




ラスト。晴れない気分で土手で時間を潰していた明日夢の前にひとみがやってきた。寝過ごした明日夢を怒鳴るでもなく、優しく微笑んでます
「ごめん・・・今日はせっかくの映画だったのに寝過ごしちゃって・・・・」
「あたしね、映画の途中で寝ちゃったんだ。だから・・・また今度二人で観に行こう」

なんていい娘だ!マジかよ明日夢には勿体無さすぎるぞこの娘。俺のねんごろになってくれよ
すっかりナーバスになっていた心も、そんなひとみのやさしさに救われて明日夢はニッコリと笑顔を返すのでした。
次週へ続く!


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