41話

信ずるに足るモノ

広域煙幕によってワームの擬態能力を奪う「アンチミミック弾」の開発に成功したZECT
完成品は実験中に偶然できた3発しかないが、これさえあればワームとの戦いを一気に終わらせることもできる画期的兵器である
えーとすんません。序盤のほうで
ワームを識別するサーモグラフィ使ってたよねZECT
アレをシャドウ部隊全員のヘルメットに内蔵すりゃいいと思うんだが。そこはつっ込んじゃいけませんかそうですか
首をかしげる視聴者をよそに、ZECT幹部会は大盛り上がり。陸は2発目からいよいよミミック弾の実戦投入を決定する

アンチミミック弾作戦実行を前に、作戦エリアの一部の人間達を避難させることになった田所チーム
だがそのトラックが大量のワームに襲われれると、なんと乗せていた人達が次々とネイティブに変身したではないか
「俺達が護送していたのはネイティブだったのか!?」
驚きつつも任務を果たすためワーム相手に奮戦するガタック。そんな加賀美を見て、ネイティブ達は彼の予想だにしなかった台詞を吐く
「頼む俺達を助けてくれ!お前、トップの息子だろう?」
「な・・・どういうことだ!?」
ついに本人の知るところとなった衝撃の事実。ZECTのトップは陸だと聞かされて激しく動揺する加賀美の前に新手が現れる
例の黒衣の集団を率いて現れたのは、真っ黒衣装にフードを目深にかぶったインテリ風眼鏡男
乃木怜治
先週倒れた麗奈さんに代わって終盤の物語を牽引する、新たなボス格ワームです。演じるのはアクションに定評のある坂口拓さん
「やぁZECT諸君。今度はアンチミミック弾などというつまらないモノを開発したようだね」
人間形態のままクロックアップし、瞬く間にネイティブ達を皆殺しにしてしまう乃木。ワーム形態に変身するとガタックも瞬殺です
例によって
何故かトドメを刺さず去っていく乃木。命を拾った加賀美ではありましたが護衛対象のネイティブは全滅
「田所さん・・・アンタは全て知ってたんですか?俺の親父がZECTのトップだって!
それにネイティブ!彼等はいったいZECTとどういう関係なんですか!?」

「・・・・・」
岬も負傷し、激昂した加賀美は全てを知っていながらそれを今まで隠してきた田所に対して疑惑の目を向ける





「あぁ・・・大変だぁ〜大変だぁ〜」
怪我をした岬を連れてサルへとやってきた加賀美。狼狽しまくる剣がラブリーすぎる
「蓮華、岬さんの手当てを頼む」
「待てカガーミ!命よりも大切な恋人を放ってどこに行くつもりだ!」

「・・・すまん。アレは全部芝居だったんだ」
とにかく今は陸に会って事の真偽を確かめたい加賀美。剣の相手を煩わしいと感じたのか、あっさり嘘をバラしてその場をトンズラ
岬がフリーだと知った剣は浮かれまくり、再び猛烈果敢にアタックを開始。サルに岬用のベッドを運び込んだりとやりたい放題です
「なんだこの朝食は?腐ってるぞ」
「納豆だ」
「ナットゥー?
じゃあこれはなんだ」
「豆腐だ」
「トゥーフ?
変わったヨーグルトだな」

総司が岬の為に作った朝食を見るや、いつもの暴走が発動。豆腐をヨーグルトと勘違いして砂糖をドバー
「うう?不味いな・・・なんだこれは。ひどい味だ」
そらそうだろうよ。更に納豆にも砂糖を加えようとしたところで岬がこれを奪ってパクリ。剣を睨みつけます
「わかった?あなたと私じゃ住む世界が違うのよ。もうつきまとわないで!」
ついに岬本人からの強烈な「アンタなんかお断り」宣言を喰らう剣。ズタズタに打ちひしがれてとぼとぼ店を出て行きました





「親父ィィィィィィィッ!!」
激情のままに後先も考えず警視庁へ正面から殴りこみ。当然ながらあっという間に警官達に取り押さえられてしまいます
「相変わらず無茶するやつだ。お前にとって私はただの父親だろうが・・・
ここでの私は警視総監だ。分をわきまえろ」
「その警視総監様がZECTのトップだったとはなッ!」

興奮しすぎてまともな会話にならない状態の加賀美。三島に
思いっきり顔面を蹴られてその場は気絶
目が覚めた時、加賀美の眼前には父ひとり。陸の真意はどこにあるのか?視聴者もその言葉を固唾を呑んで待つところです
「親父・・・どうして黙ってたんだ?ZECTのトップだってこと
ネイティブとは何なんだ?ZECTとどういう関係がある?」
「終末の時は近い・・・ZECTはネイティブの物
この私ですらネイティブの僕にすぎん」

「・・・なん・・・だって!?」

まさに
視聴者全員キバヤシ化してしまうほど「なんだってー!?」な真実
なんと
ZECTはネイティブの物。そのトップたる陸もネイティブの僕にすぎないと言う
「お前がガタックになれたのもネイティブのおかげだ。35年前・・・
彼等の計画書にその名を記した時から
お前の運命は決まっていたのだ」

押し殺した声で、瞳を強くつぶりながら息子にその事実を告げる父。加賀美の顔色がみるみる青くなっていく
そう、それはつまり
父が自分の人生をネイティブに売った、という事ではあるまいか?
震える声で息子はそれを父に問う
「・・・親父・・・じゃあ俺は・・・いったい何のために生まれてきたんだ?」
「我が魂はネイティブと共にある。そして・・・・それを継ぐ者はお前だ」
「やめろォおおおおおおおおおおおッ!!」

すがりつくように息子の手を取る陸。しかし加賀美はその手を振り払い、涙を流しながら父の前から走り去ってしまう
部屋を飛び出す息子の背中を哀しそうな表情で見つめ、両手で顔を覆ってガックリとうな垂れる陸。むむむこの反応・・・?
やはりこの人は父親として加賀美のことを深く愛している様子。決して息子の人生を異星人に売るような男ではなさそうですよ?





「なるほどな・・・やはり7年前の渋谷隕石よりも先に地球に隕石が落ちていたワケか
それが35年前・・・ネイティブはその隕石から現れ、人類は彼等と取引をした
ネイティブはマスクドライダーシステムを作り、人類はネイティブをワームから守る
その為の機関がZECTだ」

「ライダーまでネイティブの物だっていうのか?」
「当然だろう。子供の頃・・・俺にベルトを託した男もネイティブだった」

サルに戻った加賀美の話から、35年前の真実をおよそ推察する総司。なんか重要なことサラリと言っちゃってるんですけど
ネイティブからベルトもらったて。総司のベルトの謎は物語の核の部分だと思ってただけにガックリです
そんなテキトーでいいのかよ!と。怒り・・・とまではいきませんが普通にツッコミだけは入れとかなきゃやってられませんよ正直
「なにを動揺している。ZECTが胡散臭い組織だという事は前からわかっていたことだ
ワームを倒すという目的自体は今までもこれからも変わりは無い。しっかりしろ」
「でも俺は・・・ッどうしても納得できない」
事実を知っても平然としている総司に対し、加賀美はどうしてもそれを割り切ることができません。そこへ田所さんが登場
アンチミミック弾を使ってワームを一掃する大規模作戦が近く決行されるため、その作戦に加賀美にも参加しろと言う
だが「ZECTの指令」に前向きになれない加賀美は返事を渋り、田所さんはそんな部下に無理強いせず1人で店を後にする
「俺は人類を守るためなら命をかけてワームと戦う。例え1人になってもな」

「ひとつだけ教えろ。ライダーシステムに赤い靴を仕込んだのは誰だ?」
「私は・・・惜しい友を失った・・・」
ライダー計画の全てを知った総司はその日のうちに陸のもとを訪問。陸の返答は総司が予想した通りのものだった
「やはり俺の父親・・・日下部総一か。アンタはその意思を継いだんだな」
「彼はまさしく天の道を往く人だった」
「・・・アンタもその道を往くと言うのなら。
俺もアンタを信じよう」
これは意外っちゃ意外な展開。この終盤にきて総司と陸和解。やはり陸は悪いオッサンではなかったのだ
「私はキミに恨まれても仕方ない人間だ。だが・・・息子だけは」
「わかっている。俺は絶対に加賀美を恨んだりはしない」
総司に「私を恨んでもいいが息子だけは恨まないでくれ」と懇願する陸燃え。良い親父じゃないか!
日下部と加賀美。2人の友情は35年の時を経て、その息子同士へと受け継がれる。うーむここは普通に良いシーンだな





「打ち捨てられたゴミの山・・・ブロークンハートの俺には相応しい。このまま錆びて朽ち果てよう」
総司と陸がそんな良いシーンを展開している頃。廃車置場でボンネットに寝転がって空を見上げているのは我等が剣
そんな傷心の彼にあの2人が接触。そう、先週から
ギャグキャラ臭を強烈に放ちはじめた地獄兄弟です
「いいなぁ〜俺も一度でいいからお坊ちゃまくんって呼ばれてみたいよ」
「・・・失恋は最高の暗闇だ」

「なんだお前等は。丁度いい・・・俺は八つ当たりでも頂点に立つ男だ」
傷心のところをからかわれた剣はサソードに変身。しかし相手は新たに面白さという要素を手に入れた地獄兄弟
まったく良いとこなくボコられ、廃車に頭っからつっ込むという無様を晒してしまう剣。もはや泣きそうな声で呟きます
「ううう・・・・最悪だぁ・・・」
「最悪は最高なんだよ。剣くん」
「お前も俺の弟になれ」

「・・・兄さん!」

なんじゃこりゃああああああああ
バカ兄弟がバカ3兄弟にパワーアップしてしまいました。なにこの怒涛のギャグ展開。本編に対抗してるのか





「エリアC−3到着しました。あとはアンチミミック弾発射を待つだけです」
「了解。しかし加賀美・・・なぜ作戦に参加する気に?」
「組織の為じゃありません。信じられる人の為です」
「・・・感謝する」
サルでの田所の言葉に打たれた加賀美は作戦に参加することを決意。ゼクトルーパー部隊とともに作戦エリアにスタンバイ
ところがドッコイ。ZECTの作戦を読み切っていた乃木は下級ワームの大軍を引きつれ、作戦エアリアを包囲しようとしていた
指令車からこれを察知した田所さんだったが、強烈なジャミングにより無線で加賀美と連絡を取ることができません
このまま作戦を決行すれば甚大な被害を招く・・・指令車を現場へと走らせる田所さん。こうなったら直接止めるしかありません
「ダメだ加賀美!作戦は中止だぁーッ!」
車から飛び出し大声で作戦中止を伝える田所さん。しかし時既に遅し。丁度その瞬間、アンチミミック弾は発射されてしまった!
次々の咳き込みながら、その本性を現していく通行人たち。だがなんと。意外が人物までもがその正体を曝け出したではないか
田所さんの姿が一本角の生えた異形へと変化!そう、
彼の正体はネイティブだったのだ
「そんなまさか・・・田所さんまで!?俺は何を信じたらいいんだ!」
父親に欺かれ続け、そして信頼していた上司もまたその正体を隠して自分を欺き続けてきたのか。ショックで取り乱す加賀美
戦意を喪失したガタックは下級ワームども相手にボコボコにやられる始末。ネイティブ田所さんの手によって救い出されます
「ごきげんようZECT諸君!キミ達の浅はかな作戦など全てお見通しなのだよ!」
更に乃木が現れると、人間体のままガタックに突貫。香港アクション映画のような凄まじい連続攻撃でこれをKOしてしまう。乃木つえー
「しっかりしろ加賀美!立てるか!?」
「触るなッ!俺はもう誰も信じない!」

倒れた加賀美を抱き起こす田所さん。しかし加賀美はそんな上司の腕を振り払い、敵意をむき出しに怒鳴り散らした
田所さんは自分の危険も省みずに助けてくれたというのにこの反応。哀れ加賀美はすっかり人間不信になってしまったようです


「お婆ちゃんが言っていた・・・人が歩くのは人の道。それを拓くのは天の道!」
ラスト。いつものタイミングで颯爽と現れた総司は、乃木が変身したカッシスワームと互角の戦いを展開する
ハイパーカブトに変身し、りパーフェクトゼクターを合体させる総司。ハイパークロックアップで必殺の一撃を見舞う!
と、その時!なんとカッシスワームが左手をギュッと握り締めると、周囲の動きを全てビタリと止めてしまった
これがカッシスワームのキタネー能力『フリーズ』
その名の通りの時間停止能力である。いかにハイパークロックアップと言えどあくまでその力は時間「加速」「逆行」
時間そのものを「止められて」しまってはなんの意味もなしません。カッシスワームの前で無防備に停止してしまうカブト!
「さらばだ」
冷酷な別れの言葉とともにハイパーカブトの胸を突き刺す鋭い爪!ハイパー変身を解除してぶっ飛ぶカブトで次週へ続く!


42話

もう一度曇りのない目で

『フリーズ』という問答無用の時間停止能力でハイパークロックアップを破ったカッシスワーム
胸を突かれたカブトはハイパー変身を解除されてそのまま海へ落下。ハイパーになってから初の敗北を喫することに
「フッ。時は私の為だけに流れているのだ」
人間体に戻って勝ち誇ると、
相変わらずトドメを刺さずにその場を去る乃木。コイツ絶対哭きの竜には勝てないな
『時の刻みはアンタだけにあるンじゃない』by竜

田所さんら多数のネイティブを人質に取った乃木は、彼等と引き換えにアンチミミック弾を差し出すようZECTに要求
「ワームとの取引きなど出来んな」と強硬な姿勢を見せる三島・・・ってお前が言う台詞か
カブトを倒すために麗奈と組んだクセに!サーモのワーム識別装置もそうだけどこの終盤に来て
矛盾酷すぎ
「如何しましょう?我が友人よ・・・・なるほど。では取引に応じるという事で」
しかし陸は会議室に居た
謎の人物と相談、その指示に従いあっさり要求を呑む決断を。この人物がネイティブのトップでしょうか?




「俺は・・・地獄においても頂点に立つ男だ」
「いいよなぁお前は・・・闇に堕ちても前向きで」
「あっ豆腐屋・・・兄貴、俺また兄貴の作った麻婆豆腐が食べたいな」
「今の俺に豆腐はまぶしすぎる」
先週から弟が1人増えて3人兄弟となった闇のバカども。今回も初っ端から電波飛び散る会話で視聴者を笑わせます
第8話で登場した
豆腐屋のオッサンが屋台を引いて通りかかると、ちょうどそこへ総司も遭遇。火花を散らす
「闇の住人を気取っているようだが・・・俺に言わせればお前等はまだ本当の闇を知らん」
「なんだと!?兄貴、コイツやっちゃおうよ!」
「ただ倒すのではつまらん。もう一度豆腐勝負で地獄を見せてやる」

「いいだろう。俺はどんな勝負も負けたままでは済まさん」
もう完全にシリアス色が抜けきって100%のギャグ要員と化した地獄兄弟。再び豆腐対決の運びとなりました
しかし運悪く、二人御用達の
オッサンの絹ごし豆腐は丁度売り切れ中。勝負は次の機会に持ち越されます

一方、アンチミミック弾を差し出す決定をした陸はその交渉役に加賀美を指名。だが前回から半ギレ状態の加賀美はこれを拒否してしまう
グラウンドでムシャクシャした思いを一人ボールにぶつけていた加賀美。元甲子園球児だけあってなかなかイイ球放ってます
すぐ隣で仲良くキャッチボールする親子の姿を横目に見つつ、田所さんを助けたい自分の思いと父への反発心がせめぎ合う
「聞いたぞ・・・交渉役を断ったそうだな。なぜ父の投げたボールを息子のお前がキャッチしない?」
「親父はネイティブに尻尾を振って対ワームの切り札を簡単に手放そうとしてるんだぞ
そんなヤツの命令をハイそうですかと言ってきけるか!」

ふらりと現れ、そんな加賀美を説教する総司。「あんな親父の言うことは聞けねー」という息子に総司はひとつ問いかけます
「ならば何故ヤツがお前を交渉役に選んだと思っている
お前が行って連中にみすみすブツを渡すと思うのか?お前をよく知る人物が」
「ッ!・・・それじゃあ・・・」
「父親の投げたボールはお前が受け取ってやれ」
父・陸が自分を指名したその真意を理解した加賀美。一度は断った交渉役を引き受けることを決心します





「フフ・・・笑え・・・笑えよ・・・」
「俺は・・・ダメ人間においても頂点に立つ男だ」
豆腐勝負の為に豆腐を買出しに出かけたバカ3兄弟は道中運悪く乃木と遭遇。3対1にもかかわらず完敗を喫してしまう
ゴミ捨て場のポリバケツに尻をつっ込んで動けなくなっている剣に、ちょうど豆腐を買ってきた総司が話しかけます
「こんなところで何をしている。矢車はどうした?せっかく豆腐を買ってきたんだが」
「うっうっ・・・俺はそのトゥーフも食えなかった・・・ミサキーヌの心ももう戻ってこない」
「当然だな。お前は岬を見ていながら岬を見ていない」
「・・・・なに?」

まったくもって何もわかってない坊ちゃまに冷奴を食わせながらアドバイスを送る総司。なかなか面倒見がいいヤツだな
「う、美味い!これがとぅーふ!?」
「豆腐にはやはり醤油だ。これはヨーグルトでもなければチーズでもない
豆腐は豆腐だということだ」

「そうか・・・俺はたしかにミサキーヌに姉さんの影を重ねていた」

元気を取り戻した剣はその豆腐を持ってサルに直行。岬に頭を下げて謝罪します
「すまなかったミサキーヌ!俺は今までキミに姉さんの幻影を重ねていた!
でも今日からは
ちゃんと曇りのない目でミサキーヌだけを見る!
だから・・・頼む!俺にミサキーヌをちゃんと見る権利をくれ!」

「・・・・ええ」

剣の情熱的な申し出に「いいよ」と答えた岬。しかしそれは彼への真摯な返答、というよりは自分への自問自答だったように見える
「曇りのない目で〜」剣の発したその言葉に、自分も思うところがあったからだ
『そうよ・・・私も田所さんを曇りのない目で見れば・・・』
その正体がネイティブだったことで、加賀美ほどでないにしろ田所さんに不信感を抱いていた岬
だが剣のこの言葉によって今までチームとして頑張ってきた数々の思い出がフラッシュバック。彼への信頼を回復するのだった





「私も行くわ加賀美くん!田所さんを助けに・・・私達はいつでも3人一緒よ」
「私も行きます。仲間を見捨てることなんてできません」

かくしてたった一人ワームとの交渉に出かけようとした加賀美に岬と蓮華が合流。一丸となって田所さん救出作戦に向かいます
いよいよ交渉。加賀美はワームにアンチミミック弾のジェラルミンケースを手渡し、田所らネイティブたちをバスに乗せる・・・と!
ここで蓮華がお得意のワイヤーでジェラルミンケースを素早く取り戻し、加賀美はガタックに変身!
人質を助け、かつアンチミミック弾も渡さない
それができるのは他でもない息子であると陸は信じていたのだ。父の期待に応える為、信じる上司を救う為、ガタックは乃木へと挑む

しかし最強ワームたるカッシスワームを相手に、雑魚化著しいガタックが勝てるワケもなく瞬く間にボコボコに
先週と同じように田所さんが身を呈して助けに入ってくれます。本当にいい上司だよこの人は!
前回跳ねのけたその手を、今度はガッシリと握り返す加賀美。やはり田所さんは信頼できる上司。正体が何であれそれは変わらないのだ
トドメを刺されそうになる二人でしたが、そこにお約束のタイミングで総司登場。カッシスワームへのリベンジ戦に挑みます

「そういえばお前には借りがあったな・・・だが
時を止めるお前の技は見切った

ハイパーカブトに変身すると、ドレイクパワー「ハイパーシューティング」を使うカブト。これがフリーズの打開策だとでも言うのか?
光弾が発射された瞬間カッシスワームはフリーズを発動。カブトをぶっ飛ばすが、停止を解いた瞬間に意外な一撃を喰らうことになる
”ギュバババババ!ズドドォッ!”
「なにィッ!?」
ハイパーシューティングの光弾は
ホーミングレーザー。発射さえされてしまえば時間停止が解けても敵を逃さない!
フリーズ解除とともに大ダメージを負い弱ったカッシスワームに、カブトはパーフェクトゼクターの最大最強技を発射する
『マキシマムハイパーサイクロン』
でーでーでーでーでーでーでーでー♪(無限力イデのテーマ)
さながらイデオンガンのごとくハイパーゼクターを構え、カッシスワームに向けてトリガーを引く!発射される光線の破壊力は・・・・
まさしくイデオンガンそのもの!
ゴオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオオオオオオオ
オオオオオオオオオ!!!!!

”ブシュッ!ぼがーん!”
山ひとつ吹き飛ばしそうな凄まじい破壊力でカッシスワームを消し飛ばしたハイパーサイクロン
最強のボス格ワームと思われた乃木は登場からたった2週でリタイヤ?いやいや・・・





「おいし〜!やっぱりお兄ちゃんの湯豆腐は最高だね!」
「そうだろう。でもなんか忘れてるような・・・・ま、いいか」
戦い終えて、自宅で樹花と仲良く湯豆腐をつつく総司。二人が暖かな部屋で兄妹の団欒を楽しんでいた頃
「兄貴・・・天道こないね」
「・・・どうせ俺なんて・・・」

寒風ふきずさむ中、ガタガタと震えて豆腐勝負を待つ地獄兄弟でしたとさ。
コイツ等マジギャグ要員

夜の野球グラウンド。田所さんともその絆を回復し、晴れやかな表情でボールを投げ込む加賀美の前に意外な人物が現れる
「親父・・・そのミット・・・」
なんとボロボロの古びたミットをはめて加賀美の前にしゃがみ込んだのは陸。そう、このミットは昔親子でキャッチボールした時の・・・
無言のままぱすんぱすん、とミットを鳴らしてボールを要求する陸。加賀美はわずかに戸惑いながらも、嬉しそうな顔で投げ込んだ
積年のわだかまりを溶かすかのように。夜のグラウンドには親子の心を通わすキャッチボールの音がいつまでも響いていた

ラスト。倒されたと思われた乃木が夜の街にひょっこり出現。やはりあれだけキャラの立ってる敵が2週で消えるわけありません
ワーム体へ変身すると、更にその姿が
トゲトゲしくパワーアップ。やはりワーム側の最終的なボスはコイツか
そしてカッシスワームが空に向かって咆哮すると突然時空がよじれ、なんと稲妻とともに
黒総司が出現!なにぃー?
これだけ見るとまるで黒総司がカッシスワームによって召喚されたように見えます。黒総司はワームの手先なのか????

そこらへんが気になる次週へ続く!


43話

二人の天道総司

「本日の仮題料理。ちらり寿司です」
冒頭サル。例によって蓮華の勘違い料理を試食する剣とそれを見守る加賀美。更にそこへにこやかな笑顔の総司がやってきた
蓮華のキワモノ料理をまるで初めて見るような目で眺めた後、物怖じもせずにこれをパクリ。キラキラ目を輝かせて感想を述べます
「おいしいよ!」
(キュン)
水嶋ヒロ超かわいい
いつもの俺様カラーが完全になりを潜めた、純朴な好青年といった感じ。バラエティ番組での水嶋ヒロに近いな
「ところで・・・もう1人の僕はどこかな?」
蓮華の料理を美味いと言い、「もう1人の僕は何処?」などという意味不明な言動。ここで3人も総司が普通でない事に気付く
そう、この総司は本物ではなく先週ラストに現れた
黒総司のほう
異次元で初登場した時はアマゾンみたいなカタコト喋りでしたが、今は言葉を思い出したのか「僕」口調の優男になってます
「それを聞いてどうする」
「決まってるじゃないか・・・消しに行くんだよ。でも知らないならいいや。じゃあね」
「擬態ワーム!」と身構える3人でしたが、黒総司は戦う意思を見せず店からトンズラ。どうやら彼の標的は総司一人みたい





「俺に擬態したワームだと?・・・そうかヤツがこちらに現れたか
そしてここまで連れてきてくれたといワケだ」

急いで本物の総司に事情を報告する加賀美でしたが、そこへ擬態総司が出現。後をつけていたのだ
「ひよりはもう君に会いたくないってさ。君を消してくれって」
「ひよりが俺を・・・?バカな事を!キサマの言葉など信じられるか
言え!どうやってあの次元の狭間からこちら側にやってきた!」

「知ってもしょうがないじゃない。
君はここで死ぬんだから。変身!」

「現実世界に帰りたくない」というひよりのために、本物の総司を消しにやってきたのだという黒総司
当然総司がそんな言葉を信用するはずもなく戦闘へ突入。しかしカブトはどういうわけか積極的な攻撃に出ません
黒がクロックアップしてもマスクドフォームのまま防戦一方のカブト。見かねたガタックが煙幕弾で撹乱しつつカブトを救出します

「大丈夫、とりあず撒けたみたいだ。天道・・・お前何故攻撃しなかったんだ?」
「ヤツは次元の狭間からこちらにやってきた。つまりひよりを救い出す唯一の手がかりだ」
「そ、そうかそれで」
黒総司はひよりを助けるための唯一の道。その方法を聞き出すこともせずに倒すワケにはいかないのです
『ヤツは例え何があってもその方法を俺に教えたりなどすまい・・・ならばどうやって・・・?』





「ごきげんよう愚かなZECTの諸君。そしてもっと愚かなガタック君!」
「な・・・お前カブトにやられたんじゃなかったのか!?」
「君も餌になるかね?弱い者は・・・全て俺の餌になァッ!」

ドッコイ生きていた乃木が大量のワームを引きつれて街に出現。シャドウ部隊&ガタックがこれの迎撃に当たります
ワーム体
カッシスワームグラディウスに変身する乃木。名前もしっかりパワーアップしてるのね
ガタックに倒された下級ワームをおもむろにひっ捕まえると、両腕のブレードを突き刺したではないか!なにをするだァー
「言ったはずだ。弱い者は全て俺の餌だと」
ズキュンズキュン!URYYYYYY!
ゲェー!?恐るべきことに味方のワームどもをDIOの如く吸収し、自らのエネルギーを高めていくカッシスグラ(略称)
脅威を感じたガタックは必殺ライダーキックで勝負に出ますが、カッシスグラはこれを余裕でガード。それどころか・・・
「フ・・・・ライダーキック!」
「なにィッ!?」

”ドガァッ!!”
なんとカッシスグラはライダーキックをラーニング。まさかの必殺技返しを喰らったガタックは病院送りになってしまいます

「つまらないな・・・雑魚では暇潰しにもならん。早くライダー諸君を呼んでくれたまえ」
ガタックの戦線離脱により、ワーム軍団の侵攻を抑え切れなくなったZECT部隊。じわじわと戦線を押され危機的状況に
田所さんが生身乃木にボコられ、岬もその毒牙にかかろうとしたその時。颯爽と登場したのは我等のバカボン神代剣
「ミサキーヌからその汚らわしい手を離せ!全てのワームは俺が倒す!」
「ほう?面白い・・・ならば全てのライダーは俺が倒そう」
威勢だけはいい剣でしたがバカ3兄弟総がかりでも敵わなかった強敵に1人で勝てるハズもなく、あっという間にボコられます
「ククク・・・ライダースラッシュ!」
「な・・・ッ!?」
”ズシュッ!!”
更には必殺ライダースラッシュもガタック戦と同じようにラーニングされ、必殺技返しで敗北を喫することに
例によってトドメを刺さずに去っていく乃木のおかげで命は拾った3人でしたが、戦う度に強くなるカッシスグラの能力には閉口
「俺は頂点に立つ男だ。次は必ず勝つ!」と、根拠もなく能天気に言い切る剣を岬がたしなめます
「今のあなたではあのワームには勝てないわ・・・
まずは現実を認めなさい。
私はミサキーヌではなく岬よ」
「・・・現・・・実・・・」
カッシスグラの戦闘力は圧倒的。冷静な戦力分析もできなくて何が「次は勝つ」か。岬の指摘に剣は言葉を失うのだった





「蓮華・・・お前に頼みがある。時空の狭間の入口を見つけほしい」
「時空の狭間ですか?どうやって?」
「ヤツは俺を倒したあと必ず向こう側に帰るハズ。その時がチャンスだ」
「師匠を倒すって・・・・・・え?えっ?」
聞き出せぬ相手からどうやって方法を入手するか。考えに考え抜いて総司が出した答はなんと自己犠牲
「今回の相手は俺自身だ。今までのように芝居や小細工では騙せまい・・・
俺が戻ってこなかった時は加賀美にその場所を教えろ
だがその時までは・・・このことは絶対に加賀美には言うなよ」

「そんな・・・・・!」

自宅に戻った総司はこれで今生の別れになるであろう、もう1人の妹樹花との時間をすごします
「お兄ちゃん、お出汁これでいい?」
「もう少し昆布の旨味を効かせたほうがいいな」
「うん。でもなんで急にお料理教えてくれるなんて・・・?」
「・・・・」
自分が死んだらこのはじけるような笑顔も涙に濡れるだろう。妹を救うために妹を哀しませねばならないとはなんたる皮肉か
だがそれでも「ひよりを守る」事は総司が少年の頃より心に誓ってきた信念。自分を犠牲にしてでも諦めることはできなかった

「そうか・・・ワーム達の狙いはエリアZ!」
その頃、田所さんらは大侵攻するワーム軍団の目的地を察知。エリアZはZECTの開発私設のあるエリア
ここを奪われることはマスクドライダーシステムの中枢を奪われる事に等しいのです。なんとしても阻止せねばなりません
しかしガタックの抜けた今、手駒の数が・・・と!そこへ丁度ブラブラとエリア内に入ってきたのは我等が
バカ兄弟
これは渡りに船とばかりに交渉する田所さん。この状況下での彼等の戦力は貴重です
「矢車、影山、お前達もう一度シャドウを率いて戦ってくれないか?
もしそのつもりがあるのなら・・・
これを」
「それは・・・ザビーのブレス!」
見返りとして、再びシャドウ部隊と隊長の座とザビーのブレスを用意する田所さん。矢車さんは冷ややかな反応ですが
影山めっさ反応してます。ブレスガン見です。未練たらたらです
しかし矢車さんはそんな弟の反応を無視してジェラルミンケースをキック!真っ向から申し出を断るのでした
「楽しみですよ田所さん。真っ暗闇の無間地獄・・・みんな一緒にのたうちましょう」





ラスト。ついに総司は黒総司とあいまみえることに。予定通り自分は一切手を出さず、一方的にやられるがままのカブト
しかしいよいよもってトドメを刺されそうになった時、ガタックエクステンダーですっ飛んできたのは・・・言わずもがな加賀美!
蓮華は総司の言いつけを破り、加賀美に話を伝えていたのだ。総司を救出した加賀美はその独断を激しく非難する
「お前が戦えないと言うのならヤツは俺が倒す!」
「や、やめろ・・・俺はどうなってもいいからひよりを・・・」
「ふざけるなよ・・・
俺にお前が殺されるのを黙って見ていろって言うのか!?」

総司の胸倉を掴んで怒鳴りつける加賀美。その腕は怒りで小刻みに震えていた
主人公二人の信頼と友情。加賀美の演技が熱くてかなり格好いいシーンです
「お前はそんなに小さい男だったのか?
アメンボから人間まで・・・全ての生物を救うんだろうがッ!

そんなでっかいお前だから俺は”超えたい”って思ったんだぞ!?」
「・・・フ・・・まったくお前は面白いやつだ」

加賀美の言葉に自分の間違いを悟った総司は、今度は決意も新たに黒総司と対峙します
「俺は間違っていた・・・
お前を倒しひよりも救う!変身ッ!」

カブト同士での力量は互角ですが、なにせ総司には黒にはないハイパーゼクターがあります。本気で戦えば負けはしません
マキシマムハイパータイフーンで黒カブトに大ダメージを与えて勝負あり。その喉元に切っ先を突きつけて審問します
「俺に擬態するには1万年早かったな。さあ・・・ひよりの所に案内してもらおうか」
しかし果たして黒総司が簡単に口を割るのか。それとも総司には聞き出すための何か秘策が?と、そこへ現れたのは・・・・
「ひよりッ!」
「ひより・・・どうしてキミまでこっち側へ?」

なんと現場にひより本人が登場。驚く総司と加賀美を前に、ひよりは無表情のまま冷たく言い放つ
「二人が戦う意味なんてないよ・・・
僕は二度とこの世界には戻らない。僕はそのほうが幸せなんだ」
「ふふ・・・ほらね言っただろ。ひよりは僕と二人でずっと次元の果てで暮らすんだ」
「バカなことを!ひより、そいつはワームだぞ!?」
「こっちにこないで!」
総司を拒絶し、黒総司を庇うように両者の間に割って入るひより。その姿が見る見るシシーラワームへと変貌するのだった
はたしてひよりの真意は?次週へ続く!


44話

「ボクは二度とこの世界には戻らない。そのほうが幸せなんだ」
つかの間の再会も空しく、そう言い残して黒総司とともに再び時空の狭間に戻ってしまったひより
哀しみに打ちひしがれる総司だったが、ひより自身がそれで幸せだと言うのならば無理強いすることも出来ない
「哀しいことだが・・・本人が望むのならこれは仕方がないのかもしれん・・・」
ガックリと肩を落として呟く総司。加賀美はひよりが残していった引き裂かれた妖精の絵を、ただ呆然と見つめるのだった





「弱すぎるぞZECTの諸君!これでは俺の餌にすらならん」

相も変わらず香港映画級のカンフーアクションでシャドウ部隊を生身のまま蹂躙する乃木。ワーム軍団の侵攻は止まりません
前線の防衛ラインは次々と突破され、もはやエリアZが乃木の手に落ちるのは時間の問題
「ねえ兄貴、あのワームを倒さなくていいのかい?」
「いいよなお前は・・・まだ正義の残りカスがあって」

「で、でも兄貴だって昔は・・・!」
苦戦するZECTを横目にその場を立ち去ろうとする矢車さん。まだ組織に対して未練のある影山はこれを呼び止めますが・・・
”ドガァッ!”
「そんなモン・・・ウジ虫にでも喰わせちまえよ」
「あ、兄貴・・・」
なんとカワイイ弟分に
蹴りを一発。吐き捨てるようにそう言うと、後ろを振り向くことなく早足で去ってしまいました
この終盤にきて兄弟の仲にヒビが?とことんまで日の当たる場所へ戻る事を拒否する矢車さん。果たしてその行き着く先は・・・
「空しいよな・・・生きてるって」

「君は人間にしてはなかなか優秀だ。俺の餌になるに相応しい」
「汚らわしいワームめ!”岬”からその手を離せ!」
そんなこんなで劣勢のZECT部隊。カッシスグラに殺されそうになった岬を護るためにいつもの如く乱入する剣
しかし変身したサソードは自ら攻撃を仕掛けることはなく、岬を護ることだけに専念。その身に激しい攻撃を受けまくります
「岬の言う通り・・・俺の力ではコイツに勝つことはできない
でも岬を護ることならできる!」
「剣くん・・・!」
散々サソードをいたぶったカッシスグラは例によってトドメを刺さず(もうツッコミさえ空しい)その場を引き上げ
なんとか命を拾った岬は、自分を助けるために傷ついた剣にすがりつきます
「剣くんしっかり!どうしてこんな・・・・」
「フフ・・・気にすることはない・・・俺には構わずもう行ってくれ
俺は現実を見る事においても頂点に立つ男だ
今まで岬の気持ちを無視してつきまとったりして・・・本当にすまなかった」

岬と目を合わせようとせず、自らの恋に終わりを告げる剣。しかし命を張って助けてもらった岬は流石に胸キュンしたみたいです
「・・・・ミサキーヌでいいわ」





「お前は病院に戻れ」
「いや俺も行く。俺とお前ならあのワームを倒せる」
落城寸前のエリアZを死守するため、総司と怪我をおした加賀美が現場へ急行。「俺達二人なら」というセリフが熱いシーンだ
二人が到着すると、現場ではちょうど岬を庇って負傷した剣が病院へ運ばれるところだった。その痛々しい姿に加賀美が漏らす
「剣のヤツ強がりやがって・・・・・ん?強がり・・・・・・あっ」
「強がり」という言葉にハッとした加賀美。ひよりの「帰りたくない」という言葉もまた、彼女の強がりなのではないかと総司に説く
「本当はひよりもこの世界に帰りたいと思っているはずだ。そうじゃなかったら・・・・
こんなやさしい絵が描けるハズがない!」

「・・・ひより・・・ッ!」
破られたひよりの絵を握り締める総司。ちょうどその時、蓮華から皆既日食が見えたとの連絡が入った
総司はひよりを助けるために時空の狭間へ、加賀美は総司が戻るまで一人でカッシスワームグラを足止めする事にする
「心配するな、お前が戻るまで持ちこたえてみせる。ヤツを倒すのは・・・俺達二人だ」
「フッ・・・いいだろう」

ガシッと互いの拳をぶつけ合い、ひより救出と打倒カッシスグラを誓う二人。久しぶりにカッコイイ主役と準主役だ
しかし時空の狭間に行くったって、まだその方法がまだ解ってないんじゃ・・・?疑問に頭をひねる視聴者をよそに
カブトエクステンダーがキャストオフモードに変形。
皆既日食に向かって飛んで行きます
えええええー。結局「狭間の入口」は
皆既日食そのものだったのか。なんつう短絡的な・・・

一方、カッシスグラを相手に1人で頑張るガタック。その途中、加賀美も予期しなかった思わぬ助っ人が現れます
「な・・・・影山さん!?」
「俺は・・・再びザビーを手に入れたぞ!」

ねんがんのザビーゼクターをてにいれたぞ!
この後殺されて奪い取られそうなセリフとともに現れたのは、なんと再びザビーとなった影山
どうしても捨て切れなかった「正義の残りカス」。結局彼は兄貴の言うことを聞かず、ザビーとして舞い戻ったのだ
「聞いてください影山さん!二人同時にヤツに必殺技を叩き込むんです!」
すぐさま影山に共闘を申し出る加賀美。そう、カッシスグラは受けた必殺技をラーニングして自分のものにしてしまう強敵
ならば同時に2つの技を仕掛ければラーニングも出来ないハズ・・・それが総司と加賀美が用意していた打倒カッシスの策
「うるさい!お前ごときの指図など聞けるか!」
ところがドッコイ。ボンクラ影山は加賀美の策など聞く耳ももたずに単身特攻。ライダースティングを繰り出してしまう
なんとか影山に攻撃を合わそうとしたガタックでしたが健闘空しく、ラーニングされたライダースティングでザビーは瞬殺
哀れ影山のザビー復帰戦は、その
役立たずっぷりを視聴者に見せつけただけで終ってしまいました。南無

「うう・・・あ、兄貴・・・俺の残りカスも燃え尽きちまったよ・・・
お願いだよ・・・か、仇を・・・」
「相棒お前・・・
まだそんな事を言ってるのか?」
凄まじいダメっぷりを発揮してボロ雑巾のように地面に転げて苦しむ影山。矢車さんが寄り添ってくれるのですが・・・
その身を労わるどころか、逆手にとった腕をギリギリ絞り上げて聞き分けのない弟に
更にダメ出し。鬼か





「どうしたガタックくん?キミがこんな目にあってるのにカブトは来てくれないのかい?」
「黙れ・・・キサマなんかに・・・俺達の絆がわかるものか!」
余裕綽綽でガタックをいたぶるカッシスグラに、加賀美が熱いセリフで反論していたその頃
滞りなく時空の狭間でひよりと再会した総司は、たちはだかる黒総司と相対しながらひよりを説得していた

「本当にしつこいな・・・ひよりはキミの元には戻らないって言っただろう?
僕は天の道なんて行かないよ。ひよりの兄・日下部総司としてずっと彼女の傍にいる
キミにはそれができるのかい?」

「俺はずっとひよりの傍にいることはできない・・・
俺は世界を護る。ひよりが生きる世界を」
「ボクはワームだ。ワームは人類の敵なんだろう?」
「それは違う。ワームだから倒すんじゃない。人を殺め、希望を踏みにじる・・・
そんなヤツらを倒すだけだ。お前がどんな悪いことをした?」

「ボク・・・生きていて・・・いいのか?」
「俺はお前が生まれてきてくれたことが嬉しい。7年前初めて瓦礫の下で出会った時から・・・
お前は俺が護っていくと決めたんだ。さあ、帰るぞひより」

「生きていてもいいのか?」 自分が「人類の敵」だから生きる資格がないと感じていたひよりの心が次第に溶けてゆく
差し出した兄の手はとても大きく、頼もしく、そして―温かかった

「そんな・・・嘘だろひより・・・僕を置いて行くのかい?ひよりぃいいッ!」
かくして兄の心は妹に伝わり、ひよりはこちらの世界へと戻ってきた。でも捨てられた黒総司がすごく可哀想ね
コイツも別段悪いことしてないんだから一緒に連れてきて
仲間にしちまえばいいのに

戻ってくるなりすぐさま加賀美の救援に向かわねばならない総司。しかしひよりは嫌な顔ひとつせず、そんな兄を送り出すのだった
「守ってくれ。ボクの世界を」
「あぁ。行ってくる」





「フン、これが戦いの神とは笑わせる。その名は俺が継いでやろう・・・む!?」
なんとか持ちこたえていたガタックがいよいよもって殺られそうになったその時、ヒーローのタイミングでカブトが登場
「天道!ひよりは!?」
「お前のおかげで無事に助け出せた・・・行くぞ加賀美
俺達の力を合わせれば誰にも負けない」

瀕死のガタックを助け起こし、
赤と蒼のライダー二人並び立つ!ぐわー格好良いじゃないか
「クハハハ!お前達の言う”絆”とやらか?笑わせる!」
二人の友情をせせら笑うカッシスグラ。そのカンに障る笑い声を遮るように、更にその場へ現れるもう1人の乱入者が!
「俺の相棒を笑ったのはお前か・・・?俺の事も笑ってもらおう」
矢車さんキター!なんだかんだ言って弟分の敵討ちに颯爽と登場!
うーんカッケー。まさに今回のテーマは
「絆」。総司とひよりの兄妹の絆、加賀美との友の絆。そして地獄兄弟の絆
「行くぞ・・・同時攻撃だ!」
『ライダーキック』     『ライダーキック』     『ライダーキック』
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」
場を仕切る総司に矢車さんも反発することなく、足並みを揃えて空高くジャンプする赤・蒼・緑3人のライダー。うおー燃える
トリプルライダーキック!!!
どばきゃーっ!ズシャアア!
「がはっ!バッ・・・バカな・・・どうしてこんな事が・・・ッ!」

まさかの必殺技同時攻撃を喰らったカッシスグラ。さすがにコピーする事は叶わなかったらしく、大ダメージで瀕死状態
あとは
しゃがパン連打でも倒せそうですがカブトは問答無用の最大最強技でトドメを見舞う!
『マキシマムハイパーサイクロン』
イデオンガーン!!!(号泣)
残りライフゲージ0.5mmくらいの所に一撃必殺技を喰らったカッシスグラは何の抵抗もできず
消し炭に
ついに3人は「絆の力」でこの難敵を撃破することに成功するのでした

「兄貴!俺の仇取ってくれたんだね!」
「・・・・・・・」
「あっ!待ってくれよ兄貴!」

戦い終え、ニコニコ笑顔で兄貴を迎えに来た影山と、照れて何も言わず歩き出す矢車さんのシーンが凄くいい感じね





ラスト。総司の帰りをひとりで待つひより。やがて向こうから歩いてくる兄の姿を視認し、にっこりと微笑む・・・・・が!
「・・・・・変・身」
その総司は恐ろしく冷たい瞳をしながら漆黒のカブトへと変身。何が起きているのか理解し、全身から血の気が引くひより
黒総司は裏切られた失意から、
その怒りをひより本人へと向けたのだ
逃げるひよりでしたが背中に何か攻撃を受け、バッタリと倒れてしまいます。次回予告を見る限り大事はないようですが・・・
「・・・・壊してやる・・・・こんな世界!」
全てに絶望し、破壊衝動のままに暴走する黒総司。言わんこっちゃない。だから一緒に連れてきてケアしてやればよかったのに
そんな黒総司の負の感情が呼び寄せたのか、彼の前に2人の男がゆらりと姿を現します。あれえこの人?
なんと2人の乃木怜治!「私は3人目だから」・・・ってコノヤロー綾波レイかお前は!
複数の存在が確認された
「乃木怜治」。だとすると今回倒した乃木も2週前に倒した乃木とは別人だったのか
暴走を始めた黒総司、そして彼とコンタクトする「乃木怜治」の特異な存在の正体とは?
次週へ続く!


45話

愛の行方

「滅ぼしてやる・・・この世界を・・・なにもかも!」
「いいぞ・・ついて来い。もうすぐアルマゲドンが始まる。人間は全て皆殺しだ」
怒りに任せてひよりをその手にかけた黒総司は自暴自棄になり暴走。そんな彼に「2人の乃木怜治」がコンタクトを計る
目に映るもの全てが敵だと言わんばかりに乃木に挑みかかる黒総司ですが、2人の乃木はこれを軽くあしらいます
「キミはまだ生まれたばかりの赤ん坊のようなモノだ。いずれ我々の力が必要になる」
人類とワームの「アルマゲドン」は目前に迫っている。黒総司を仲間に引き込もうとする乃木の思惑や如何に?

一方、ひよりは大怪我を負ったものの命に別状はありませんでした。総司に保護されすぐに入院することに
運がよかった・・・というよりは、おそらく黒総司が意図的に致命傷は避けていたとかいう良いオチがありそうね
「ボクが悪いんだ・・・ボクがわがままだから・・・」
何があった?と問いただす総司ですが、裏切られた黒総司の心情も理解できるひよりはただただ自分を責めるばかり
しかし逆にそのひよりの「犯人」を庇うような反応から、総司は何者の仕業であるかをおよそ察したようです





前回トリプルライダーの活躍でエリアZは死守したZECTでしたが、未だ街ではワームの大量発生がおさまりません
ZECT総動員体制で迎撃に当たる中、本部の陸を
根岸というちょっと恰幅のいい感じの中年男性が訪ねます
「紹介しよう天道くん。私の”友人”根岸さんだ」
「やぁどうも!あなたが天道さんですか。ウワサはかねがね聞いてます。よろしく
最近ワームの行動が心許せません・・・私達ネイティブも協力は惜しみませんので」

ニコニコ笑顔で総司に話しかける根岸はまさに
気さくなおっちゃんそのもの。すごい良い人オーラ出てます
あの陸が低姿勢で対応している事から見て、どうやら彼が
ネイティブの長のようですが・・・果たして
「全て俺に任せておけ・・・昇る太陽に敵うモノなどいない」
「いやあウワサ通りの頼もしい人だ!ファンになってもいいですか?」
いつも通りの俺様節総司に対しても怒ったりせず、あくまでニコニコ笑顔の根岸さん。本当にいい人だよこのオッサンは
ネイティブの長なら何か色々と裏がありそうですが、この性格は演技などではなく彼の素だと信じたいところです

その頃、大量の下級ワームを相手に奮戦中のガタック。それを横目に見ながら通りかかったのは我等の馬鹿兄弟だ
「おい、何をする気だ相棒?」
「え?何って・・・助けるんだよ。兄貴だってこのあいだ・・・」
「アレは俺が馬鹿だった・・・これを見ろ」
苦戦するガタックに助太刀しようとする影山を引き止める矢車さん。おもむろに上着を脱いでその下を弟に見せつけます
なんとその両腕は鎖でがんじ絡めに!なんのMプレイだこれは
「兄貴・・・こ、これは・・・?」
「二度と馬鹿な真似ができないように俺は自分自身を罰した
更なる暗闇を取り戻すために」

「す・・・
すげえよ兄貴・・・ッ!凄すぎるよー!」

まさに馬鹿兄弟!
ワケのわからないポリシーで自分の戦闘力を封じた兄貴と、それにシビれる弟。すげえ面白いコントにしか見えません





「そういえば剣くん。あなた幾つだっけ?」
「二十歳だが・・・それがどうかしたか?」
『やっぱり歳下かぁ・・・って、やだ何考えてるのよ私』
岬が見舞ったてくれたせいもあり、ほどなくして元気を取り戻した剣。岬はと言えばこの通り、剣を男として意識し始めた様子
大量発生したワームに対抗するため少しでも戦力が欲しい総司は、傷の癒えた剣をZECTの戦士として正式にスカウトする事に
「今日からお前達を率いることになった神代剣だ!
我々の使命は全てのワームを倒すこと・・・そしてミサキーヌを守ることだ!
今ここに
”ミサキーヌを守る会”の結成を宣言する!」
かくして正式なライダーとしてゼクトルーパー部隊を率いる事になった剣。
いきなり目的間違えてます
岬が延滞したレンタルDVDを店に返しにいくためだけに部隊を総動員したりと、
至極ハチャメチャ
ついに隊員達は剣に愛想を尽かして解散し、ほとほと困り果てる岬。しかしそれでも悪い気がしないのは彼女の方が変わった故か
「ミサキーヌ・・・お願いがある。クリスマスイブ、俺とデートしてくれ!」
「フフ・・・いいわよ」
「ほ、本当か!?
いやったァー!!」
デートの誘いをOKする岬。剣は有頂天で
手編みのマフラーなどプレゼントに用意します。なんて熱い男だ
なんともイイ感じに仲が進展する2人ですが、ただ1人剣の正体を知る加賀美だけは2人の関係に猛反対
しかし総司や岬になぜ反対なのかと問われても本当のことが言えず、ただただ黙って成り行きを見守るしかありません

「探したぞ・・・お前達も手を貸せ。ワームと戦うための手駒が足りん」
再びサソードという大駒を手に入れたZECTですが、まだまだ数の上ではワーム軍団のほうが上
次に戦力として総司が目をつけるのはやはりこの2人、キックホッパーとパンチホッパー以外にありません
エリア司令官・天道総司から直々の共闘の申し入れ。果たして馬鹿兄弟の返答は?
「フン・・・闇の底には・・・誰の声も届かん」
同時に上着を脱ぐ馬鹿兄弟。なんと矢車のみならず、影山もその両腕を鎖で拘束。拒否を示します
なんだこのM兄弟
馬鹿の上にMでどうしようもありません。総司はそれ以上声をかけることなくその場を後にするのでした
「あいつらを一瞬でも頼ろうとした俺が馬鹿だった」




「おお、いつのまにか編みあがっている!俺は編み物においても頂点に立つ男らしい」
クリスマスイブデート当日。前夜遅くまでマフラーを編んでいたせいで大寝坊してしまい、慌てて跳び起きる剣
マフラーも本当は完成しなかった分をじいやが編んでくれていたのですが
馬鹿なので気付いてません
急いで岬との待ち合わせ場所へと走る剣でしたがバッドタイミング。運の悪いことに乃木怜治と遭遇してしまいます
「あれだけの傷を負いながら元気そうだな」
「キサマ・・・今日は負けん!今日は俺の一番大切な日なんだ!」

どんな事があろうと今日という日に敗北は許されない剣。闘志全開で立ち向かいますがやはりカッシスワームは強敵すぎる
ブッ飛ばされて変身を解除してしまう剣でしたが、その身体の異変に気付いた乃木は興味深そうに呟いて彼を見逃します
「ほう・・・?まさかこの男・・・」

ラスト。一人待つ岬の前にようやく剣が姿を現した。笑みがこぼれる岬でしたが、どうも剣の様子がおかしい
フラフラとおぼつかない足取り。やがて頭を押さえて激しく苦しみだしたかと思うと、異形へと変貌していく肉体
「つ、剣くん・・・!?」
「ダメだ剣ッ!」
物陰で様子をうかがっていた加賀美が異変に飛び出したその時。剣の姿はスコルピオワームへと変わり果てていた
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!」
「いやああああああああーッ!」
理性を失ったスコルピオワームが岬めがけて襲い掛かる!ついにその正体が岬の知るところとなってしまった剣
彼の哀しき運命はどのような結末を迎えるのか?次週へ続く!


46話

願い

「ダメだ!やめろ剣!」
「ううッ・・・!?加賀美・・・ミサキーヌ・・・?お、俺はいったい・・・?」
間一髪でスコルピオワームから岬を守った加賀美。呼びかけに反応して人間体に戻った剣は状況が理解できず激しく混乱
そこへ現れた乃木が満足そうな笑みを浮かべながら剣に衝撃の真実を伝えます
「ククククやはりな。まさか貴様がワームだったとはな」
「この俺がワームだと!?そんなバカなことを・・・ううッ!?」
認めようとしない剣でしたが、乃木がなにやら波動のようなものを送ると剣の身体が部分的にワームへ変化してしまう
動かざる現実に言葉を失った剣。逃げるようにその場を走り去りながら、姉の事、自分の正体全ての真実を悟ります
『姉さんを殺したワームは俺だった・・・そして俺自身も』
姉を殺害した後、神代剣をも殺して彼に擬態したワーム。それが自分。自分こそが追い求めていた仇だったのである
涙を流しながら岬に渡そうとした手編みのマフラーを自ら引きちぎってしまう剣。屋敷に戻ってじいやを怒鳴りつける
「じいや・・・知っていたのだろう?なぜ黙っていた」
「は?」
「俺がワームだったということだッ!
俺は全てのワームを倒さなければならない・・・俺自身もな!」

剣の心中たるやいったいどれほどのものか。それを察することのできるじいやはただただ黙ってうな垂れるしかない
そしてアイデンテティが崩壊してしまった剣は虚ろな目をしたまま
冬の海にザブン。入水自殺を図ってしまいます

「そうか・・・神代剣がな」
剣のことを総司に報告する加賀美と岬。岬はすっかり呆然自失状態で心ここにあらずといった感じです
これまでなんとか剣と共存できる道を探っていた加賀美でしたが、総司は
「ワームは倒すしかない」と冷たい一言
「何故だ!?アイツが悪い奴じゃないのはお前も知ってるだろう?ひよりと同じなんだ!」
「それは違う。ヤツは既に剣の姉と本人を殺している
きっと自分の知らないところで他の人間達も殺しているだろう。一緒にするな」

「何も悪い事をしてない」ひよりと違い、本人の自覚がないとはいえスコルピオワームは多数の人を殺めている
総司の正論に反論を失ってしまう加賀美。そんな2人のやりとりも、今の岬の耳には右から左へ筒抜けだった





そんな主役サイドの事情などおかまいなしに今日もワームは大量に出現。カブトとガタックは迎撃に休む暇がありません
カッシスワームクリペウス(第3形態の名称。以下カッシスクペと省略)と海辺で交戦するガタック
いつものごとく苦戦していると、なんと
海の中からザブザブと剣が現れます。ちょっとホラーだな
スコルピオワームに変貌してガタックに攻撃を仕掛ける剣。戦えないガタックは防戦の末ブッ飛ばされて戦闘終了
「フム・・・どうやらワームとして完全に目覚めたようだな。今後は俺の下で働くがいい」
「誰にモノを言っている」

ガタックを倒した剣を部下として迎え入れようとする乃木。しかし剣は乃木の喉元にサーベルを突きつけてこれを拒否します
「どういうつもりだ?神代剣」
「神代剣は死んだ。
俺は最強のワームとして生まれ変わったのだ」

「のぼせあがるな小僧が!」
ボス格である乃木に牙を剥く剣。もう1人の乃木も現れ、2匹のカッシスクペが増長したスコルピオを叩き伏せようと襲いかかる
どっこい
メチャクチャ強いスコルピオ。なんと2匹がかりのカッシスクペを物ともしません。ええー?
最後は蠍の毒針をズブリと突き刺し、2匹のカッシスクペを自分の支配下に。
スコルピオの完全勝利です
「俺の為に働くのはキサマらの方だ・・・・
俺はすべてのワームの頂点に立つ男だ」
ワームとして生きる道を選択した剣。その力はボス格であるカッシスをも凌駕するものだった・・・っつーか
カッシス弱すぎ!
形態変化する度に弱体化してるとしか思えません。どう考えても最初の時間停止使うヤツが一番強かったよなぁ

一方、総司は神代邸を訪問。哀しみに沈むじいやは訪れた総司に頭を下げるて懇願する
「どうか・・・どうかお願いします。坊ちゃまの望みを叶えてやってください」
「はい」とは答えず。頷きもせず。総司はただただ深い哀しみを湛えた瞳で老執事を見つめ返すだけだ





あくる日。街中で人間体の剣と遭遇した加賀美は走り寄って声をかけ、昨日渡せなかった岬のプレゼントを笑顔で手渡す
「剣・・・俺は信じてる。お前なら人間として生きられる
ホラ受け取れよ、岬さんからお前へのプレゼントだ」

あくまで剣と一緒に生きる道を模索する加賀美。しかしそんな思いを裏切るように、剣はプレゼントの包みを足で踏みつけた!
「剣、お前ッ!」
「人間として生きるだと?
バカめ・・・全ての人間は俺が倒す」
あれだけ惚れぬいていた岬の贈り物を足蹴にした剣に加賀美は驚きを隠せない。そして更にその驚きに拍車をかけるように
すっかり剣の腰巾着と化した2人の乃木が現れ加賀美を捕縛。ガタックゼクターを奪われてしまう

「加賀美新は俺達が預かっている。返して欲しくば全てのゼクターを持って来い
ライダーさえいなくなれば・・・我等ワームに敵は居なくなる」

加賀美を人質に取った剣は、引き換えに全てのゼクターを渡せと総司に要求。総司は静かにじいやの言葉を伝えます
「お前の事を幼い頃から知っている人が言っていた・・・
お前の事を頼むと。願いを叶えてやってくれと」

「・・・・・・俺の望みは・・・・・・ひとつだ」





指定された工場へとゼクターを持ってきた総司。剣はゼクターを大型金属プレス機にかけ、そのスイッチを押す
”グイーン・・・・・・・・ガコオン!”
「終わりだ。今日から我々ワームの時代が始まる」
・・・約束だ。加賀美は放してやれ」
無惨にも押し潰されてしまうゼクター達。約束通り解放はされた加賀美ですが、変身できない2人を下級ワームが襲う!
と、思いきや。総司と加賀美が腕をかざすと
プレス機をブチ破ってゼクターが復活
超合金ヒヒイロカネとZECTの科学力で作られたゼクターは、こんな工場ごときのプレス機ではビクともしなかったのだ
カブト、ガタックが変身すると同時に岬が率いるゼクトルーパー部隊も工場へ突入。一気に大乱戦に雪崩れ込みます
「もう一度だけ光を求めてみるか」
「うん。行こう兄貴」

フラリと現れたバカ兄弟もなんの心変わりイベントも無しにいきなり参戦。脚本ひどいな

「ライダーキック!」
ぼがああああああああん!
流石2人がかりでスコルピオに敗れただけあってめっさ弱いカッシスクペ。一匹はガタックにあっさり倒されました
「1段階目・時間停止」「2段階目・技吸収」ときて
3段階目なんの能力もねえのかよ!
形態変化=弱体化だよ!間違いねえよ!

もう一匹はバカ兄弟が担当。1対1であっさり仕留めたガタックに対し、こちらは2人がかりなのに苦戦してます
カッシスクペが地面へ2人を叩き付け、そのまま喉輪でギリギリと首を絞める。しかしここで兄弟が咄嗟の機転
『ライダージャンプ』    『ライダージャンプ』
通常は空高く舞い上がる為に使う「ライダージャンプ」を、真下からカッシスクペに足を向けて使用
その威力でカッシスクペの身体は空中に吹き飛びます。無防備に落下してくる強敵に兄弟の目が光る!くらえー!
「ライダーキック!」  「ライダーパンチ!」
ぼがああああああああん!!
兄弟拳バイクロッサー!(意味不明) 落ちて来たカッシスクペに必殺技の同時攻撃。こちらも見事な勝利を掴みます
「兄貴・・・生きてるか?」
「フッ・・・さあな」
変身解除した2人はともに傷だらけの満身創痍。仰向けに寝転がってハイタッチを交わすのでした。おーカッケーじゃん





一方、ボスの剣はサソードに変身してカブトと一騎打ち。ライダーキックをマトモにくらって変身解除してしまいます
その瞬間、2人の戦いを見守っていた岬は目撃する。剣の手首にはまっている銀のブレスレットを
それは岬が剣のために買ったプレゼント
「剣くん・・・あなたもしかして・・・・?
ダメェー!天道くんやめてぇー!!」

剣の真意を全て悟った岬は悲鳴を上げながら2人の戦いを止めに走る。スコルピオワームに変貌しカブトを襲う剣
ここから哀しげなBGMをバックに動きがスローモーションになる演出が入ります

ミサキーヌ許してくれ

一度でいいからキミとデートしたかった

俺計画してたんだ

まずお茶を飲んで・・・遊園地に行って

そして最高のクリスマスを って

そう。神代剣は最初からずっと神代剣の意識を保っていたのだ。ワームの本能になど覚醒していない
自らワームとして人間の敵になることで、総司達の手で討たれることを望んだのである
聡明な総司がそれに気付かないハズもない。ハイパーカブトに変身し、パーフェクトゼクターを構えるも躊躇するカブト
「やめて天道くん!!お願い!」
「どうした天道!俺との約束忘れたか!?」
一瞬の沈黙の後。総司は万感の思いを込めてパーフェクトゼクターのトリガーを引いた

『マキシマムハイパータイフーン』
まばゆい光と耳を劈く轟音。スコルピオワームは―
閃光の中にその姿を消した






戦いを終え。銀のブレスレットを握り締めた岬は、攻撃を止めなかった総司を激しく責め立てた
「どうして!どうしてよ!剣くんは剣くんのままだったのよ!」
「あぁ解っていた。だが・・・あれが俺と剣との約束だった」
「約束?」
「”全てのワームを倒す事”
それが・・・いつもアイツの言っていた望みだったからな」

総司はじいやの願いを聞き届け、剣の望みを叶えたのだ。岬ははらはらと涙を流してその場に崩れ落ちた
「剣くん・・・・ううううう・・・・」

ラスト。神代邸のリビングでグッタリと椅子にもたれかかっているのは剣。あの爆発で死んだんじゃなかったのか
「じいや・・・少し疲れた。もう眠ってもいいかな」
「ええ・・・ええ!何も心配することはございませんとも
ずっとじいやがぼっちゃまのそばにおります」

消え入りそうな声でそう言った主に。老執事はその手を強く握り締めて満面の笑顔で応える
「ありがとう・・・・じいや」
この世で最も信頼する人物に見守られながら、神代剣は穏やかな表情で永遠の眠りについた
ようやく大好きな姉のもとへと旅立つことができた青年の笑顔を。老執事はいつまでもいつまでも眺めていた

笑いと感動をありがとう神代剣。次週へ続く


47話

思惑

『〜これがワームと我々ZECTの戦いの軌跡です。しかし安心してください国民の皆さん
既に事態は沈静化しつつあります』
ボス格であった乃木怜治を倒し、いまやワーム達は頭目を失った烏合の衆。もはや人間対ワームの体勢はほぼ決していた
陸はついに報道を解除。テレビを通して日本国民にワームの存在、それと闘ってきたZECT、そして事態の沈静化まで説明する
「最近ワームの数もめっきり減ったな。この調子だと俺達の勝利は間違いなさそうだ」
ワームの起こす事件も激減し、加賀美も間近に見える勝利を実感し始めるが、なぜか総司はその表情を固してこう呟くのだった
「いや・・・本当の勝負はこれからだ」




「ライダーシステムを回収すると言うのですか?しかしそれでは我々は・・・ッ!」
「無論。
ZECTは解散する」
ZECTの評議会。陸はワーム殲滅後は全てのマスクドライダーシステムを回収し、ZECTそのものも解散すると発表した
陸の決定に納得がいかない三島は珍しく声を荒げてこれに反論。ネイティブの根岸が起こしたスタンドプレイも彼には勘に障った
ネイティブはワームが近くにいると緑色の石が赤くが変わる、
携帯ワーム感知機とも呼べるネックレスを製作
これを民間人にタダで配布し始めたのだ。制作に関しても配布に関しても
ZECTに一切の断りなくである
三島じゃなくても勘ぐって当然です。やはりネイティブには何か裏があるとしか思えません
脅威であったワームをZECTを使って殲滅し、その後は自分達ネイティブが人間達を統括でもする・・・といったところでしょうか
そんな根岸を相手に「感謝します」とへりくだるだけの陸。三島はネイティブに逆らえないトップの姿を憎憎しく睨みつけるのだった

街の市役所ではワーム探知機ネックレスを求めて群がる民衆で大混乱。配布にあたった加賀美や岬らもてんてこ舞いだ
「押さないでください!押さないでください!ちゃんと人数分ありますから!
あっ影山さん!ネックレスは1人1個までですよ!」
「俺が今までどれだけのワームを倒したと思ってる?これでも足りないくらいだ!」
群集に混じってネックレスを貰いにきた影山の姿が笑いと哀愁を誘う。。「俺には権利がある」と3つぐらいもぎ取っていきました
「いやぁ、凄い人気だ。こりゃもっと生産速度を上げないといけませんねェ」
視察に来た根岸も状況に大満足して増産を約束。・・・というか生産が需要におっつかない最大の要因は
装飾とか無駄に凝ってるからだろうがと突っ込みたい。石だけ裸で渡せよ石だけ
「お兄ちゃん、私もあのネックレス貰ってきたいんだけど」
「駄目だ。あのネックレスを身につけることは俺が許さん」

ちょうど兄妹で現場の近くを通りかかった総司。ネックレスを貰いたいという樹花に対し、珍しく厳しげなこんな反応を
どうやら総司はネックレスのキナ臭さに何らかの確信を持っているようです。やはりネイティブは人類の「敵」なのか?





ネックレスの普及によりワーム撃退率は急激にアップ。が、ある日ネックレスを輸送していたトラックが何者かに襲われてしまう
相手はクロックアップしていたらしく、ゼクトルーパーの隊員たちには何も見えなかったという。まだ成体のワームがいるのか
早速田所チームは犯人をおびき出す作戦を決行。荷台にはガタックを忍ばせ、クロックアップした「犯人」に備えます
間もなくして犯人が餌に食いついた。激しい衝撃とともに破壊されるトラック。すかさずクロックアップした加賀美が見たのは
「天道!なんでお前が!?」
犯人は誰あろう、
ネックレス配布が気に入らない総司。問答無用の実力行使に出たわけです
呆然とする加賀美を尻目に素早くトンズラするカブト。「犯人は見たか?」という田所の問い掛けにもしばらく言葉が出てきません

「いかがいたしましょう?根岸さん」
「いやぁ困りましたね。これじゃカブトは人類の敵ですよ」
カブト造反の報に揺れるZECT評議会。いつも通り柔らかい物腰の根岸ではありますが、遠回りに「カブトは敵だ」と断言
総司には「ファンになっていいですか」なんて言ってたクセに・・・やはりこのオッサンが最大の悪と見て間違いないのか
「わかりました。ではカブトは処分いたします」
「・・・いやぁ・・・とても残念ですよ」

あっさりカブトを処分することを決定した陸に対しても、「イヤそれはいきすぎですよ!」などと止めるそぶりも見せません
やっぱりこのオッサンが黒幕ポジションで確定ぽい
「ところで加賀美さん。ネックレスを調べているという情報が入ってるんですが・・・
それは我々ネイティブを疑っている、ということですか?」

「滅相もありません。あれは政治家達を黙らせるためにやむなく」
おー。どうやら陸もただ盲従しているだけではないようです。表向きは従いつつ、水面下ではネイティブと戦っているのか?
根岸と陸のやり取りはタヌキのキツネの化かし合いか。果たして両者の思惑は・・・・
カブト処断命令は当然ながらガタックに白羽の矢が。加賀美も総司が何を考えているのか聞き出す為、これを引き受けます

翌日、朝刊の一面にはでかでかと全国指名手配犯・天道総司の名が
国家反逆罪で報道されるという最悪の事態に、樹花・ひよりはもちろん周囲の関係者達は戸惑いを隠せません





「ひどい熱だな。大丈夫か?」
路地裏でブロック塀にもたれかかって苦しげな表情の影山。この寒いのにあんな格好してるから風邪を引いてしまったようです
「あ、兄貴・・・ほらコレ、兄貴のぶんも貰ってきたよ」
「フッ。俺はそんなもんいらねーよ」
「そんな・・・
兄貴!俺を見捨てないでくれよォ!」
風邪を引いてるせいか普段にも増してヘタレっぷり激しい影山。矢車さんがネックレスを受け取らないだけでこの狼狽ぶり
そんな
捨てられた仔犬のような弟分を安心させるように、矢車さんは優しく応えます
「そんなことあるわけねえだろ。ホラ見ろ・・・俺達にも掴める光がある
一緒に行こうぜ。
真夜中の太陽を求めて白夜の世界へ」

懐から出した白夜の写真を影山に見せながらそう言う矢車さん。まったくもって意味がわかりません
この終盤も終盤でこの扱いとは・・・地獄兄弟は一体何の為にカムバックしてきたのか
今となってはあの壮絶にシビれた矢車さん再登場シーンさえも、夢か幻だったのではないのかと思えてしまう

「やれやれ。人気者はツライな」
ネックレスの配布場所に指名手配犯・総司が堂々と現れた。ゼクトルーパー達を軽く蹴散らしネックレスを破壊しようとしますが
そんな総司の目の前に黒総司が出現。
コイツも捨てられた仔犬みたいになってます
声かけてくれた乃木も死んじゃったからな・・・たぶん食うにも困るホームレス生活を送っていたに違いありません。可哀想に
「僕は・・・2人もいらない・・・!」
「お婆ちゃんが言っていた。太陽が素晴らしいのは塵すらも輝かすところだと」
「塵になるのはキミだァーッ!」

というワケで戦闘へ。基本性能に於いて互角の2人は互いの戦術の裏を読みあう頭脳戦など見せてくれますが、
結局は
ハイパークロックアップで総司の勝利に。最初からそうしてれば頭脳戦要らんかっただろ
「やはりお前は俺ではない」
ハイパークロックアップのおかげで勝ったクセにやたら偉そうな総司。ダークカブトは変身を解除し意識を失ってしまいます
しかし何故か黒総司にトドメを刺す事なくその場を去っていく総司。どういう思惑で彼を生かしたのでしょうか?





ラスト。命は拾ったものの、ダメージが大きくうつ伏せに倒れたままの黒総司に何者かが近づいてくる
「ククク・・・いい土産ができた」
ニヤリと微笑んだ男は誰あろう
三島。ものっそい悪顔してますが、いったい誰に対しての「土産」なのか
ネイティブと陸に対して不信感を持ってるようなので、黒総司を連れてワーム側へ力を提供してやるつもりか?
ワームが再び勢力を取り戻せばZECTの解散もなくなるワケだから、三島の望みとピッタリ一致するよね

一方、カブトは人々の非難を背中に浴びながらもネックレスをドカドカ破壊。そこへ田所チームが到着します
「天道!なぜこんなことをする!?」
「気に入らないからだ。俺に天の道を見るな。口出しするな」
加賀美の問いかけに対しても、まるで本気で答えるそぶりの感じられない総司。明らかに真意を隠した返答です
「天道!今なら俺にしか聞こえない!本当のことを教えてくれ!」
「言ったハズだ。気に入らないだけだと」
クロックアップして「俺にだけは本当の事を言え」と言う加賀美。絶対に総司に真意があると確信してるのですが
そんな友人の信頼に対しても総司はこの冷たい反応。まったく友達甲斐のない男です
「天道ォッ!」
ここで業を煮やした田所さんがカブトに向かって発砲。総司に真意がある事くらいわかるだろうになんて気の短い人だ
放った銃弾をクナイガンで跳ね返したカブトだったが、運悪くその跳弾が蓮華に当たってしまいます
「蓮華ッ!」
「蓮華ちゃん!」
「天道キッサマァ〜ッ!!」
ものすごい形相で総司を睨みつける田所さんがアレすぎ
確かに跳ね返したのは総司ですが。
撃ったのはアンタだよ。100%総司の仕業みたいな怒り方です
「「「「「アイツを倒せ!アイツを倒せ!」」」」」
目の前で起きた惨劇に、民衆の達も一斉にカブトを糾弾。カブトは名実ともに「悪人」にされてしまいます
世論を敵に回しても暴走を続ける総司の真意は?そして三島は何を企むのか?
次週へ続く!


48話

”加賀美”の戦い

ネックレスのおかげで、潜んでいたワーム達は次々と抹殺されていく
しかしある日、人間を守ろうとした田所さんがネイティブの姿になると、助けてもらったにも関わらず人々は一斉に彼を糾弾
無理もありません。「彼はワームじゃない」と説明しても一般人に通じるワケもなく、「化物は化物だ!」ととりつくしまもない
というか
報道時にネイティブの事も国民に説明しとけよ。案外バカだなZECT
「やめてください!この人はワームじゃありません!」
「いやぁ素晴らしい!加賀美君は真の英雄ですねぇ」
懸命に田所さんを庇う姿に感心しつつ、例のニコニコ顔で塗り固めた根岸が登場。大物の貫禄を振りまきつつ加賀美を取り込みます
「青くさいと思われるかもしれませんがね。私は真に平和な世界を築きたいんですよ
人間とネイティブ、人間と人間・・・
全ての争いがない平和な世界をね」

そんな世界を作る手助けをして欲しい、と堅い握手を交わす根岸。加賀美は単純なのですっかり心酔してしまいました

まるで聖人君子のような根岸に、何やら企みのある三島がコンタクトを。ダークカブトゼクターを手に不敵な笑みを浮かべてます
「もうタヌキの化かし合いはよしましょう。貴方の計画は美しい・・・
だが足りないものもある。私とならいい取引ができる」

その三島の言葉を聞いた途端、いつものニコニコ笑顔がスーッと消て醜悪な笑い顔を浮かべる根岸
やはりコイツは悪党だったのです。はたして三島の言う根岸の「計画」とは何なのか?





「よぉ天道・・・聞いてくれよ。俺と兄貴は光を求めて旅に出るんだぜ。へへへ」
その頃、ネックレスを破壊し続けていた総司は、路地裏で高熱にうなされている影山と出会っていた
大好きな兄貴と旅に出るんだ、と自慢げに言う影山でしたが、胸元に輝くネックレスを見て総司は忠告する
「そうか。だが旅に出る前にそのネックレスは外していけ」
「なんだ、お前もコレ欲しいのか?でもやらないよ。これは・・・・
うッ!?」

その時だった。影山が突然まばゆい光に包まれ、その姿が人間からネイティブへと変化したではないか!
姿はすぐに人間に戻ったが、いきなり我が身を襲った信じられない現実に影山は悲鳴を上げて駆け出した
「そんな・・・嘘だろ?なんでこんな・・・・うわあああああァー!」
「やはりこういうことだったか・・・」
なんという事。ネックレスは
人間をネイティブにしてしまう改造装置だったのです
それにしても知り合いが目の前で人間でなくなったのに「そういうことか」だけで済ませる総司はマジ冷血だな





「ZECTは平和維持の為存続。そのトップには私が座ることとなった
キミは今日をもってクビだ」
その頃ZECT本部。なんと根岸を抱きこんだ三島がZECTの新たなるトップに就任し、陸を捕縛してしまう
昨日まで部下だった若造に用済み扱いされる陸であったが、なんと怒るどころかその三島に跪いて懇願する
「どうか・・・私をあなたの下で働かせてください」
「・・・キミは何故そこまで自分を貶めることができるのかね?」

恥も外聞も捨ててZECTに残ろうとする陸。その三島の問いに答えたのは、陸本人ではなく傍らに居た根岸だった
「わかりますよその気持ち・・・35年間ずっと我慢してきたんですもんねェ
でもね、もうバレちゃってるんですよ加賀美さん。
暴走スイッチの事」

「・・・・ッッ!」
獲物を狩る猛獣のような凶悪な笑顔を浮かべる根岸。絶望と恐怖に愕然とする陸
ついに白日の下となった真実。やはり加賀美陸という男はネイティブにへつらうだけのトップではなかった
彼は35年間、たった一人でネイティブと戦い続けていたのだ
いや正確にはもう1人・・・17年前に亡くなった総司の父・日下部総一郎と共に、である
彼等はワームに対抗するためにネイティブに従いながらも、いずれ人類の敵になるであろうネイティブへの策も弄していた
それが「赤い靴」
あの恐ろしい暴走システムは、ワーム・ネイティブ抹殺の為に人間側が用意した最後の切り札だったのである





三島に捕らえられ、再びあの鎖へ繋がれていた実験室へ入れられてしまった黒総司は根岸の顔を見るなり大暴れ
根岸はそんな黒総司をオモチャを見るような目で見ながら、彼の素性に関する衝撃の事実を告げる
「いやぁ怖い怖い。これだから人間は・・・」
「僕が・・・人間・・・?」

「もう覚えてませんか。キミは人間からネイティブへと改造された記念すべき第1号なのですよ
そしてその後はライダーシステム開発の為の実験台としておおいに役に立ってくれました」

ネイティブの悪魔の所業許すまじ。「黒総司」の正体は、元人間でありながらネイティブに改造されてしまった可哀想な少年
ネックレスのせいでネイティブになってしまった影山の先駆者だったのです
「それで俺に擬態させたというワケか」
と、そこへ全てを聞いた本物総司が登場。クロックアップすると捕らえられた黒総司を救出します
「どういうつもりだ?」
「お前を自由にしてやる。人間に危害を加えないのならこの世界で生きていけばいい
たしかに困難は多いだろうが・・・ひよりもその困難と向き合って頑張っている」

主人公らしく黒総司に「生きろ」と告げる総司。だからそれ
ひより連れてきた時に言ってれば
まったく予期しなかった温かい言葉に、総司への敵対心がみるみる氷解していく黒総司
しかし自分の運命を狂わせた根岸らに対する怒りは抑えられず、総司の制止を振り切って挑みに行ってしまいます
「許せない・・・アイツらだけはッ!」

一方。黒総司を追いかけようとした総司の目の前には、正義の怒りに燃える加賀美が立ちはだかっていた
「正義は俺達にある。天道、俺は・・・・お前を倒す!」
「加賀美。あのネックレスは人間をネイティブに変えてしまう恐ろしいモノだ」
「お前の言うことはもう信じられない!」
ネックレスを破壊していた理由を今更説明する総司。前回だんまりを決め込んでいた意味がわかりません
加賀美がその言葉を素直に受け入れられないのも無理もないというもの。イソップ童話「オオカミと少年」のいい実例だな
「変身!」  「変身!」
説得は無理と判断した総司はやむなくカブトへ変身しガタックと激突。
自業自得です。何で先週言わなかった
ほぼ互角の戦闘を展開する2人でしたが、ガタックには彼を支援するゼクトルーパー部隊というアドバンテージが
彼等の的確な援護射撃にカブトは次第に劣勢に追い込まれ、最後はその銃弾がガス菅を撃ち抜き大爆発を起こしてしまう
轟音と炎にまかれながら瓦礫の下に埋もれてしまったカブト。戦いには勝った加賀美だが、その胸中には深い喪失感だけが残るのだった





その頃。憎い根岸に襲い掛かったダークカブトだったが、これを三島によって阻まれていた
「全人類をネイティブに変える道具・・・
おかげで私も最強のネイティブになれたよ」
根岸と結託した三島は最強のネイティブ・
グラリスワームへと変貌。その圧倒的力でダークカブトを打ち倒してしまう
加賀美の手によって倒されてしまった総司。三島に敗れてしまった黒総司。ZECTとネイティブの暴走を止める者はもういない
自分の正義を信じて親友をその手にかけた加賀美だったが、岬からかかってきた電話が彼に真実を教えることになる
「なんですって!?親父が?」

一方、夜の埠頭に2人の人影。寂しげに立ち尽くす弟分影山瞬の背中を、悲痛な面持ちで見つめる矢車想の姿があった
「へへ・・・俺も一緒に連れて行ってほしかったけどさ・・・
俺は一生この暗闇から出れそうにないよ。さよならだ兄貴」

「化物」になってしまった自分に絶望し、その命を断つことを決めた影山。その辛い役を彼は他ならぬ兄貴へと頼んだ
パンチホッパーに変身し、「さあやってくれ」と背中をさらけ出す影山。矢車さんは何も言わずにキックホッパーに変身
怒りとも哀しみともつかぬ絶叫とともに緑の戦士は夜の闇へと舞った

「うおおおおおおおおおおおおお〜ッ!!!!」
”ズガァッ!”
弟の命を 断つために

「相棒・・・俺達は永遠に一緒だ。行こう・・・俺達だけの光を掴みに」
動かなくなった弟分を抱きながら夜空の月を眺める矢車さん。「永遠に一緒」と言ったその胸中たるやいかばかりか
かくして
愛すべきヘタレとして視聴者を楽しませてくれた影山瞬は、この終盤に来て悲劇的な退場を喫しました
正体がワームだった剣の退場は避けられなかったとして・・・
何故コイツが死なねばならんのか
あんなネックレスをつけてしまったばっかりに・・・彼の死に必然性は皆無であり、終盤でのこの仕打ちは残念でなりません
矢車さんも来週出番があるんだかないんだか微妙な感じだし。結局地獄兄弟はなんの為にカムバックしてきたんでしょうか
無念。ひたすら無念でなりません
再登場時のインパクトがあまりにも印象的だっただけに・・・来週怒りに燃えて弟の仇を取ってくれたらまぁ許せるかな・・・





ZECT前トップ・加賀美陸は「ワームに内通していた」という根も葉もない濡れ衣を着せられてその身を拘束されていた
自分が裏切り者になってしまうリスクも省みず、加賀美は護送車を襲撃し、傷だらけとなった父を助け出す
「親父、しっかりしろ!」
「新か・・・カ、カブトはどうした・・・?」
「俺が倒した。カブトは敵だ。そうだろう?」

加賀美の返答を聞いてガクリと崩れ落ちる陸。息子達が最後の頼みであったのに、その1人を失ってしまうとは・・・
陸はネイティブの恐るべき企みと、自分がそれを防ぐためにネイティブに従っていたフリをしていたことを息子に告げる
「全人類をネイティブに・・・天道が言っていたことは本当だったのか・・・」
総司の行動はいつもと変わらず正しかった。だが自分はその親友をこの手で・・・後悔に沈む加賀美に陸は更に続ける
「35年前・・・私がネイティブの言いなりになってきたのは暴走スイッチという切り札を隠すため
私のせいで・・・
全人類の未来をお前達に託すことになってしまったッ
許してくれ新!許してくれ・・・・うッうッうううああああ・・・・」

打倒ネイティブという重すぎる宿命を我が子に負わせざるを得なかった陸。この絶望的状況の中、むせび泣いてそれを詫びる
加賀美は小刻みに震える父の背中を強く抱き締めて、自身もはらはらと涙を流しながらこう応えた
「親父・・・ありがとう。俺にそんな大事な事を託してくれて・・・ッ」
唸るサイレンとサーチライト。泥水にまみれ、傷だらけになりながら追っ手のゼクトルーパー部隊から必死に逃げる父子
35年間かけた「加賀美」の戦いはここで幕を閉じてしまうのか?そして瓦礫に埋もれた総司の安否は?

次週!仮面ライダーカブト最終回!
この未曾有の危機をカブトとガタックはいかに逆転するのか。最後の「天の道」を見逃すな!!


最終話

天道総司

『国民の皆さん、あと少しでワームを一掃できます。ネックレスの装着にご協力下さい
ネックレスをしていない人間はワームである可能性があります。見かけたらZECTへ連絡を・・・』

三島による全国放送が流れる中、なんとか陸を病院へ運びこんで身を潜めていた加賀美のもとを傷の癒えた蓮華が訪ねていた
「師匠が自分にもしものことがあったら先輩にこれをと・・」
総司が蓮華に託していた手紙によれば、配布されているネックレスは受信機であり、そのアンテナにショックを与えることによって
全人類を一斉にネイティブに変えるはずだという。ならばその電波を発信する大元さえ叩いてしまえば・・・
「なるほど・・・わかったよ天道」
「発信塔」はおそらく、今三島演説を行っている場所。つまり
ZECT放送施設に他ならない
陸を蓮華に任せ、放送施設を破壊しに向かう加賀美であったがその前に田所さん率いるゼクトルーパー部隊が立ちふさがる
「加賀美。お前を行かせるワケにはいかん」
「あなたとお父さんには逮捕命令が出ているわ」

「2人ともどいてください。俺は行かなくちゃならないんです」
かつての同僚に銃を向けて威嚇する田所さんと岬。しかし覚悟を決めた加賀美は徹底抗戦の構えで1歩も引く気配はない
「・・・それは自分を貫く為か?」
「はい」

加賀美が凛とした眼光でそう言い切った瞬間。田所さんと岬さんは僅かに笑ってその銃口をゼクトルーパー達へ向けた
「お前ら俺の部下に指一本でも触れてみろ・・・ただではおかんぞ!」
「田所さん!」

「行け加賀美!行って自分を貫いてこい!」
田所さん最後の最後までいい上司!
うーん。ネイティブも根岸ら上層部以外の大半はこういう「良い人」のハズなんだが・・・最初に出てきた保育士のネイティブとか
「人間側寄り」の彼等を描く一方で、その統括者である根岸は「悪」。ここらへんの複雑な背景をもう少し話数かけてほしかったな





ZECT放送施設内。なにやらたくさんのコードで発信装置に繋がれているのは渋谷隕石黒カブト
どうやら「ネイティブ化電波」はこれらを媒体として増幅されるみたいです。割と最後まで重要な役どころだな黒総司
「もう間もなく全人類がネイティブへと生まれ変わり・・・真の平和な世界が訪れる」
「今日は我々が新たな歴史を刻む記念日だ」
「そんなことはさせないッ!」

と、ここで鬼気迫る勢いで加賀美乱入。三島はこれを鼻で笑いつつグリラスワームに変貌。ガタックを迎え撃つ
「私は前から嫌いだったんだよ・・・君のようにただまっすぐな男が!」
圧倒的な力でガタックを追いつめるグラリスワーム。既にネイティブ化が済んでいたゼクトルーパーも激しい攻撃を加えていく
「みんな人間の心を取り戻してくれ!」という加賀美の叫びも虚しく、マシンガンは容赦なくガタックの身体を穿つ
ついにグリラスワームの触手攻撃をまともに受けてしまうガタック。ボロボロになった加賀美は死んだように動かなくなってしまう

最後の邪魔者は倒れ、いよいよネイティブ化計画が実行される。カメラに向かい、全人類に対して最後の演説を行う根岸
「人間の皆さん・・・私は非常に残念です。確かにワームは侵略者でした
しかし人間達には彼等と共存しようという意思が微塵もなかった
人間は必ず争う。国家や民族の壁さえ越えられない貴方達に我々ネイティブと共存できるハズがない

だから我々は貴方達をネイティブにすることにしました。
これこそが真の平和です」

ネイティブ側の言い分としては割と筋が通ってるな
しかしそんな根岸の言葉に反応するように、絶命したかと思われていた加賀美がヨロヨロと立ち上がる
「黙れ・・・人間にも天道みたいな凄いヤツもいるんだ・・・ッ
例え世界を敵に回しても・・・アイツはたった一人で最後まで諦めなかった」
「・・・本当にしつこいですね。しかしその天道ももういません」
とはいえ満身創痍の加賀美に反撃の力はほぼ皆無。根岸が余裕の笑みを浮かべたその時、放送局内にあの男の声が響き渡った
『お婆ちゃんが言っていた・・・この世で覚えておかねばならない名前はただひとつ
天の道を往き、総てを司る男・・・
天 道 総 司 ! 』





当然の如く無事だった総司が最終回らしく颯爽と登場。なんか手に花を一輪もってて妙にナルシストっぽいぞ
「俺は世界そのもの。世界がそこに在るかぎり・・・俺も在る!」
なんか
魔王がやられ際に吐くような台詞ですが最終回の天道節としてはグッドです
手に持っていた花を渋谷隕石に投げつけると、なんと花は隕石に突き刺さって大爆発。
花つええー!
「夢破れた者に花一輪・・・その花とともに天に昇るがいい」
「己自身さえ変えられぬ愚かな人間ごときが!」
人類ネイティブ化計画を阻止された根岸は怒り狂うが、総司はそんな根岸を一喝する
「人間は変われる!人もネイティブもあるものか
この地上に生けとし全ての生物の命は等しい。他者の為に自分を変えられるのが人間だ
自分の為に世界を変えるんじゃない・・・
自分が変われば世界は変わる
それが・・・天の道!」

言ってやった言ってやった!
とりあえず主人公らしく
最終回らしい口上だけはバシッと決めてくれました。このくだりは良いな
「ハァハァ・・・真の平和を・・・俺達の手で・・・掴み取るんだ・・・ッ!」
総司の言葉に鼓舞された加賀美も気力を振り絞って立ち上がる。そんな熱い演説を根岸は笑い飛ばします
「ならば敢えて言いましょう。そんな世界など我々には必要ない!」
「お前は所詮そこまでだ」

激昂した根岸はネイティブ化したゼクトルーパー達に攻撃命令を下しますが、何故か彼等は動きません
『人間とネイティブが一緒に暮らす世界、争いのない世界を』
そんな総司と加賀美の言葉に心を揺り動かされた彼等はゼクトルーパーの姿に戻り、根岸配下のネイティブ達を攻撃する!
「なッ・・・キサマら・・・!?ネイティブの心を失ったのか!」
おーすごい。心の力がネイティブ化していた肉体を元に戻らせたのか?じゃあ影山先週死ぬ必要なかったんじゃ・・・
視聴者が影山の最後に虚しさを感じる暇も与えず、総司と加賀美はカブトとガタックに変身。最後の戦いへ雪崩れ込みます





ラスボスであるグラリスワームの力は圧倒的。カブトとガタックの2人がかりでもまったく勝機を見出せない
ならば困った時のハイパー頼み!とマキシマムハイパータイフーンを見舞うが、なんとグラリスはこれをも弾き返してしまう
「ハァ・・・ハァ・・・カブト!私の勝ちだァーッ!」
しかし腕を振り上げた隙を狙って
ガタックカリバーをぶん投げるガタック!
マキシマムハイパータイフーンを弾き返して力が尽きかけていたグラリスには、この一撃はまったくの予想外だった
「加賀美!」
「おおッ!」
『ライダーキック』                『ライダーキック』

「ライダーキック!」 「ライダーキック!」
一瞬の隙を突いて宙を舞う赤と蒼の戦士。最終回らしく、フィニッシュは
Wライダーキックです
ぼっがあああああああああん!!
グリラスワームの爆発で建物の中はあっという間に火の海に。黒総司を救出しようとする総司でしたが間に合いません
炎の迫る建物からなんとか脱出した2人の前に、全ての計画を台無しにされた根岸が憤怒の表情で立ちふさがる
「カブトォ・・・・・ッ!」
ネイティブ体に変身する根岸。なんか強そうなのに変身するのかと思いきや、
一般的なネイティブです
普段のカブト達ならば雑魚もいいところですが、グラリス戦で全てを出し切った今の2人はもはやまともに戦えません
と、その時。
炎の中からダークカブトが飛び出してくるや根岸を捕獲
そのまま根岸を抱えて炎の中にトンボ返りしていきます。なんつー特急展開
「カブト・・・この世界を頼んだよ。僕達の世界を!」
「や、やめ・・・うぎゃああああああああ!」

黒総司は2人に最期の言葉を残し、全ての元凶である根岸とともに爆炎の中に飲み込まれていった
大爆発とともに崩れ落ちていく悪魔の塔。35年前から続いた戦い・・・その長い戦いが今、ついに終ったのだった

「やったな・・・」
「一度しか言わんぞ。同じ道を往くのはただの”仲間”にすぎん
だが別々の道を供に歩めるのは・・・」
「”友達”だ。
だろ?
それもお婆ちゃんの言葉か?」
「いや・・・俺の言葉だ」

第1話から「お婆ちゃんが言っていた」でキャラを立ててきた総司が、自分の言葉で加賀美との友情を確かめ合う良いシーンです
それにしても
黒総司の扱いが何だかおざなりで可哀想でした







―1年後―
エピローグのお約束キタコレ

「おお、なんだ岬!そんなバリッとした格好して!」
「田所さん、凄いんですよ〜!岬さん社長になったんです!」
「ディスカビルコーポレーション・・・・?」
「レストラン経営です。コンセプトは剣君が愛した爺やさんの味
みんなで食べに来てね」

「やぁ皆さんお久しぶりですね。相変わらず美しい・・・」
「もう、大介ってば」

実家「たどころ」に戻り、蕎麦屋になった田所さん。爺やをシェフに迎えてレストランの女経営者となった岬
ゴン改め「百合子」と一緒にひょっこり現れる大介。
お前最終決戦助けに来いよ
それぞれの道を歩き出したメンバー達が久しぶりにサルに集まっていた。それなりにか締めっぽい感じは出てます
和気藹々とした雰囲気の店内ですが、そこに総司の姿はありません。寂しげな表情で店の外に出て東京タワーを見つめるひより
「そばに居ないときはもっとそばに居てくれる・・・そうだよね。ひよりお姉ちゃん」
「うん・・・」

そんなひよりを励ますのは、彼女を「お姉ちゃん」と呼んだ樹花。どうやら自分とひよりの関係は総司から聞かされたようです
樹花はバイトしながらひよりと姉妹2人でサルを盛り立てているみたい。評判の看板美人姉妹ってとこか
「ひよりちゃん、日和見ランチオーダー入ったよー!」
僅かな感傷に浸った姉妹を店の忙しさがすぐ現実に引き戻す。明るく返事しながら店の中へと戻る看板姉妹

そしてここから映像にかぶせてエンドロールスタート。駐在所に勤務するおまわりさんとなった加賀美にカメラが映ります
「「「かがみぃーおっはよー!」」」
「コラコラ、加賀美じゃないだろ。加賀美”さん”だろ」
元気よく朝の挨拶をかます幼稚園児達に笑顔で応え、横断歩道を渡してあげる優しいおまわりさん
遠巻きにリムジンの窓からそんな加賀美を頼もしげに見つめる人物は・・・良かったしっかり無事でした。お父さん加賀美陸
「ねぇねぇ。天の道の人はどこにいっちゃったの〜?」
子供達に総司のことを聞かれた加賀美はニッコリ笑ってこれに答える。視聴者も知りたいぞ。どこ行ったんだ総司
「アイツはねぇ、豆腐を買いに行ったんだよ」
ええーなんじゃそら。子供相手でももうちょっと気の利いた嘘言えよ加賀美

そしてラスト。いよいよカメラは行方不明中の総司に飛びます
第一話に登場した時と同じ、作務衣姿に下駄ばきで
何故か凱旋門の下を歩いている総司。なんでパリやねん
しかも
片手には豆腐を入れたボウル。本当に豆腐買いに行ってたのか!それでなんでパリやねん
思わず
2回ツッコミを入れてしまうほど意味不明なシチュエーション
すれ違ったオッサンが総司の顔を見て「お前は・・・」と言いかけます。1年前の放送は日本国内だけじゃなく全世界に流されたのか
そんなオッサンの言葉を遮るように、総司はフランス語でいつものフレーズを
「おばあちゃんが言っていた。俺は天の道を往き、総てを司る男・・・・
天道総司だ」

カメラ目線のどアップで指を立てる総司。画面右下に
FINの書き文字が出てきて・・・「仮面ライダーカブト」
完ッ結ッ!えー

結局先週のアレが最後の出番だった矢車さんが不憫すぎます。地獄兄弟・・・一体・・・
すげえ主人公っぽい総司の演説とか、割と最終回らしい演出があっただけにここらへんのザルさが残念でならない感じです
まぁ
響鬼の最終回よりは100倍マシなのでそう思えばいくらかは救われますが。うーん
でも序盤から中盤までは本当に面白かったなこの番組は。終盤のダメさを差し引いても「面白かった」と言えるんじゃないでしょうか
とりあえず毎年言ってますが。
電王に期待しましょうって事で(無理矢理締めた)


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