第1話
運命・ウェイクアップ
1986年とある教会。いきなり22年前から話が始まるとか、なんか電王を引きずってるみたいな冒頭です
葬儀の最中、突然柩の中の遺体がいきなり開眼。顔に黒い血管とステンドグラスのような模様を浮き上がらせて復活する
怯え逃げ惑う弔問客に変な針をグサリと突き刺すと、哀れな犠牲者は生命エネルギーを吸い取られて透明になって死んでしまいました
「ところで見てくれ。キバの怪人をどう思う?」
「すごく・・・オルフェノクっぽいです・・・・」
甦った男はそのまま蜘蛛怪人に変身し、次々と弔問客に襲い掛かる。やはり第1話の敵に蜘蛛を持ってくるのは伝統か
阿鼻叫喚の地獄絵図と化した教会だったが、そこへ武器を手にした一人の女性が現れて颯爽と蜘蛛怪人に立ち向かうのだった
「神は過ちを犯した・・・お前のようなファンガイアをこの世に産み落とした過ち・・・
私が正すッ!!」
女性の名はゆり。名乗り文句から察するに、どうやら彼女はファンガイアと呼ばれたこの怪人のハンターらしい
ゆりとスパイダーファンガイアは激しく交戦するが、スパイダーが途中でスタコラ逃亡。ゆりは獲物を逃すカタチになってしまった
22年後2008年現在。眼鏡とマスクかけ素顔を隠した見るからに不審な男が、挙動不審全開で魚の骨を集めている
人との関わりを絶つかのように不審な行動を続けるその男を、近所の主婦らは「お化け屋敷に住むお化け太郎」と呼んで噂していた
「ここですか?異臭のするという家は」
お化け太郎が住む古びた洋館に、主婦達の通報を受けて警察官がやってきた。家から漂う悪臭に周辺住民から苦情が殺到しているらしい
警官と主婦達の厳しい質問にさらされるお化け太郎だが、口を開こうとせずブンブンと首と腕を振るばかり。こいつムカつくな
「すいません!この人アレルギーなんです!”この世アレルギー”とでも言うか・・・
この世のありとあらゆる物に過剰嫌悪を感じて、マスクと眼鏡がないと生活できないんです
彼を尋問したいなら医師の立会いを、家宅捜索するのなら捜査令状の提示を求めます!」
お化け太郎のピンチを救ったのは、彼の唯一の理解者である少女・静香。なんと彼は「この世の全てに拒否反応を示すアレルギー」とのこと
ねえよそんなの。ますますムカつく奴です
屋敷の室内には沢山のバイオリンが吊るされており、机の上にはバイオリン制作の道具。そう、お化け太郎はバイオリン製作者だったのだ
そして壁にかけられたバイオリン型の巣箱の中から、本作のマスコットキャラであるキバットがパタパタと登場。その赤い目を光らせる
「よし静香、グレイト!」
ちなみにキバットの声優は杉田智和さん。銀魂の銀さん、ハルヒのキョンを演じている人です
「どうやったらこんな色が出せるんだろう・・・」
更に場面戻って現在。22年前、音也が持っていたバイオリン“ブラディ・ローズ”は、彼が息子に唯一残した形見だった
お化け太郎こと紅渡はバイオリン職人としてそのバイオリンに近づくべく、日々色々な工夫を試していた。魚の骨もその一端である
この日も魚の骨を入手するため、近所の定食屋へと向かった渡
若い女性が食い終わったばかりの魚の骨を取ろうとして変質者に間違われます。そりゃな
「ちょっとアンタ!どういうつもり!まずはその眼鏡とマスクを取りなさいよ!」
ものすごい剣幕で怒鳴りたてる女性・恵。必死の抵抗もむなしくマスクを外されてしまった渡は激しく苦しむが、恵は屁とも思わない
「この世アレルギー?ハッ!ないないそんなの!ホラ深呼吸して!」
泣きそうになりながらおっかなビックリで呼吸する渡。拒否反応は出なかった。「この世アレルギー」は彼の単なる思い込みだったのだ
ショックを受けた渡は呼び止める恵を無視してその場をトンズラ。家に帰ると、たったひとりの彼の友人であるキバットに漏らすのだった
「アレルギーが気のせいだったんだろ?結構なことじゃねえか」
「でも・・・こんな汚れた世界の空気を吸って平気だなんて
僕も汚れた人間なのかなぁ・・・」
こいつら親子二代でうぜええー!
親父はチビの色キチガイ、息子は潔癖症の引きこもり。どっちのウザさも半端ありません
その恵がモデルとしてイケメンのモデル兼事務所社長にヘッドハンティングされた。だが、その社長の顔は・・・
22年前ゆりが逃してしまった津上社長。すなわち女を襲うホースファンガイアだった
恵に襲い掛かるホースファンガイア、しかし次の瞬間!なんと恵は武器を手にしてこれを迎撃していた!彼女は何者なのか?
「神は過ちを犯した・・・お前のようなファンガイアをこの世に産み落とした過ち・・・
私が正すッ!!」
この台詞。そう、恵はゆりの娘!彼女の正体は母の後を継いだファンガイアハンターだったのである
勇猛果敢に戦うも、次第にホースファンガイアに押されていく恵。その頃、家に居た渡とキバットはファンガイアの存在を感知
キバットを腰のベルトに装着すると、渡はその姿を異形の戦士へと変化させた
「よっしゃあ!キバっていくぜ!」
「・・・変身」
変身!仮面ライダーキバ!
ピンチの恵を助けるように颯爽とキバが登場。ホースファンガイアの壮絶な戦いへ雪崩れ込む
肉弾戦でボコボコ殴りあった後、「遊びは終わりだ!」とかばりに剣を生み出すホースファンガイア。だがしかし
「ウェイクアップ!」
「遊びは終わりだ!はこっちの台詞だ」とばかりにキバの必殺技タイム発動
ブン!と振り上げた右脚の装甲がパージされ、キバットが装着されると、背景が一瞬にして満月の浮かぶ夜に変化
満月に向かって飛ぶように華麗に飛びあがったキバは、月明かりを受けて空中回転するとターゲットに向かってすっ飛んでいく
「はああああああああああああああああああッ!」
”ズガァッ!”ぼっがぁああーん!!
必殺キック・ダークネスムーンブレイク炸裂!
壁に叩き付けられたホースファンガイアに蝙蝠の形をした紋章が浮かび上がり、爆発四散。ふわふわと魂のようなモノが
するとなんの前触れも説明もなく高層ビルから巨大な城に首が生えたような大怪獣が出現。この魂を食べてしまう
状況から察するに、キバの僕でファンガイアの魂を餌とする怪獣のようですが。しかし第1回なんだから名前くらい呼ぶとかしてくれよ
第1回の戦闘を美しい必殺キックで飾ったキバ。颯爽と引き上げる彼の背中に、何故か助けてもらった恵は銃口を構えます
「キバ・・・・ッ!」
ダン!ダァン!
キバの名を呼び、ためらいなくその引き金を引いた恵。彼女はなぜ「キバ」を知っているのか?
ファンガイアとはいかなる存在なのか?キバとは?22年前と現代を結ぶ謎とは?あらゆる謎を散りばめてスタートした第1回
今後の展開に期待したい次週へ続く!
第2話
組曲・親子のバイオリン
現代
「キバが現れた?それは本当か」
「私自身キバを見たのは初めてですが・・・おそらく間違いありません」
先週ラストでキバに向かって銃弾を放ったものの、カキン!と片手で弾かれて傷一つつけられなかった恵
咄嗟にデジカメに納めたキバの映像を持ち帰り、上司である嶋に報告します
「・・・このことは名護啓介には教えるな。彼の事だ、きっとキバを倒そうとするだろう」
ファンガイアハンターチームは謎の戦士”キバ”の存在を知っているようですが、もしやそれは22年前から・・・?
キバが単なるファンガイアを狩る戦士ならば、ファンガイアハンターにとって味方のハズですが
なぜ恵や、名前の出た「啓介」らはキバを倒そうとするのか。どうやらキバの設定にはまだまだ秘密がありそうです
「・・・これもダメだ。うーん、いつになったらこんなバイオリンが作れるんだろ」
一方、自宅に戻った渡は魚の骨を煮詰めたエキスをツヤ出し薬としてバイオリンに試し塗りし、失敗に終っていた
あの苦労が無駄に終わり、がっくりと肩を落とす渡に静香が励ましの言葉をかける
「男はいつか親を超えなきゃいけないって言うけど・・・渉のお父さんて凄い職人だったのね」
「バイオリン制作は本当に奥が深くてね。過去の名器の中には
”悪魔と契約して作ったんじゃないか”、なんて言われてるのもあるくらいなんだ」
「へえー、じゃあ渉のお父さんも悪魔と契約したのかもね」
冗談めいてそう言った静香だったが、渉はそれに対してやや声のトーンを落として答えるのだった
「うん・・・そうかも、ね」
設定では「なぜ自分がキバに変身できるのか理解していない」と記載されてる渡
しかしその要因が父親に関係あるのでは、とは思っているようです。この辺の謎は過去編が解き明かしてくれるでしょう
「あ、そうそう。留守中にバイオリン修復のお客さんが来たわよ。はい」
「ちょっと静香、僕がいない時に勝手に仕事引き受けるなって・・・これは・・・!」
留守中に静香が預かった、修復依頼のバイオリン。無惨な穴が開いたバイオリンを見て、渡は思わず息を呑んだ
「ひとみさん・・・ひとみさん?まずい!」
それから間もないあるコンサート終了後。ひとみが楽屋から忽然と消えたことに気付いたゆりは、慌てて彼女を探しに外へ
夜の公園で一人演奏するひとみを発見し、安心して声をかけようとしたとき。彼女の顔にステンドグラス状の模様が現れた
女性バイオリニスト連続殺害ファンガイアの正体は、他ならぬひとみだったのである
素早く武器を構え、戦闘態勢を取るゆり。その時、2人の間に人影が割って入った
「やめろ2人とも!俺の為に争うな!二人一緒に愛してやる!」
バカキタ―――!!!
「バカ!逃げなさい!」
空気の読めないバカをガン無視してゆりが攻撃をしかけると、咄嗟にバイオリンでそれを防いでしまうひとみ
愛用のバイオリンに穴を開けられてしまったひとみは、音也もいるにも関わらず逆上してファンガイア体に変身する
オクトパスファンガイアとなったひとみに立ち向かうも、苦戦を強いられるゆり。まぁ人間にしては頑張ってる方なんですが
「へぇ・・・なかなかやるな」
と、ゆりの戦いぶりを見ていた音也がこんな発言を。やはりこの男、タダのバカではなかったのだ
やがてゆりを散々痛めつけたオクトパスファンガイアはトドメも刺さずにその場から逃走
あんな怪物を見た後だというのにすぐさま抱擁を求めてきた音也にブチ切れて、ゆりは怒鳴ります
「バカじゃないのアンタ!?あの化物を見てなんとも思わないの?」
「なんのことだい?俺の目はキミしか目に入ってないぜ」
あくまでも白痴のフリをしながら、ゆりに気付かれずスルリと彼女の腰のナイフを掠め取る音也。なんかちょっとだけカッコイイぞ
ゆりが居なくなった後単身ひとみを追いかけると、華麗なナイフ捌きでオクトパスファンガイアを追い詰めます。お前は何者なんだ
結局音也もひとみを逃してしまいますが、この男がタダのバカでない事だけはわかりました。うーん現代より過去編の方が面白いな
現代
「どうでしょうか。古いテーブルの木材を使って補修してみました」
「完璧だわ!腕の良いバイオリン修理職人がいるって聞いたけど、お願いして本当に良かった
これが壊れてから22年間・・・何人もの職人にお願いしたけど断られていたの」
渡は美しく再生したバイオリンを依頼人に手渡していた。なんとその依頼人は、22年前とその美貌を全く変えぬひとみだった
前回のウマもそうだけど、22年間ファンガイアほったらかしかよ
ニコニコと喜ぶひとみの顔を見て、渡も修理人として満足げ。しかしキバットV世はひとみに異様なものを感じ取っていた
「渡・・・あの女はちょっとヤベエぞ」
再生したバイオリンを弾くひとみ。まるでその音に吸い寄せられるように現れたのは、なんと恵だった
「来たか・・・お前の母親には世話になった」
ええー。22年も経ってから娘に仕返し!?コイツ意味わかんねえ
お前22年間何してたんだよと。仕返しならゆり本人にするべきだし、その娘を狙うにしても子供の頃に襲えばいいじゃん
バイオリンが直るまではそういう能力が封じられていた、とかいう設定でもあるのだろうか・・・なんとも納得がいきません
ワケもわからんうちに触手に首を巻かれ、身動きがとれなくなる恵。危うし!
が、そこへお約束のタイミングでキバが登場。恵を素早く救出すると、今回はライダーらしくバイクアクションを披露
専用バイクマシンキバー(ネーミングださっ)で縦横無尽に暴れ回り、タコをボコります
「よっしゃあキバってくぜえ!」
ぼっがあああ――ん!!!
最後は必殺キック・ダークネスムーンブレイク炸裂。前回と同じく怪獣・キャッスルドランが出現してファンガイアの魂をバクリ
と、今回はその魂を飲み込んだキャッスルドランの内部の様子が映し出されます。おお・・・・これはもしやくるか?くるか?
「・・・チェックメイト」
第2話からキター!!!!!
城の内部でチェスに興じる2人の男と、その近くで戯れる少年。この謎の3人組は何者なのか?って
公式サイトを見れば彼等の設定は解ることなんですが。この中の1人がザンキさんこと松田賢二さんです
またあの引き締まったヒップをお茶の間に晒してくれるのか?
全国の奥様、特撮腐女子は期待せずにいられない!仮面ライダーキバはザンキさんの尻に注目だぜ
第3話
英雄・パーフェクトハンター
「ああああああのう!こ、これっ、こないだのテーブルのお礼で・・・っ
ひどい物ですが・・・ああぅ、いえ。つまらない物ですが!」
「あぁ、わざわざありがとう。あんなモノ何に使ったんだい?」
現代
冒頭からしどろもどろの渡。内向的な自分を変えたい彼は、静香に連れられカフェ・マル・ダムールへとやってきていた
前回、バイオリンの修理のために店にあった古テーブルを貰い受けたので、そのお礼に来たのだった
前回ラストから、冒頭はキャッスルドランの内部にカメラが入ると期待してましたが完全スルーで無念
でもザンキさんは来週大活躍するようなので、今から楽しみにしていましょう
「へぇ珍しい。このコは気難しくてね、滅多に人には懐かないんだけど・・・
こんな風に一目で気に入った人は二人目だよ。あなた、名前は?」
「渡といいます。紅渡」
「・・・・紅・・・?」
店で飼ってる犬が渡を見るなり嬉しそうに駆け寄って行く姿を見て、とある人物の姿を重ね見たマスター
渡が名乗った「紅」という名に反応します
この人は22年前からずっとこの店のマスターで、恵・ゆりの母子とも二代に渡って知り合い。ならば当然あの男のことも・・・
「キミさぁ・・・変わりたいって言ってるけど、どんな風に変わりたいワケ?」
「父のような人間になりたいんです。母がよく僕に言って聞かせてくれました
父はとても素晴らしい人だったと
心清く誠実で、真面目で曲がったことが大嫌いな純粋な人で…」
店に居合わせた恵に突っ込まれた渡は「父のような人間になりたい」と答えますが。その理由がこれだそうで・・・・
お母さん超騙されてるよ!
それかとんでもない嘘つきのどっちかだよ!
「ねぇ、あなたのお父さんの名前は?」
「音也ですけど・・・・紅音也」
自分の知る人物と、渡の語る人物像があまりにかけ離れていることに戸惑いを感じるマスターでしたが
本人から渡が音也の息子であることを確認。今後この人は22年前と現代を繋ぐ重要なキーパーソンになりそうです
「やめろよくだらない!女神は結婚なんてしないものだぜ」
「おっと勘違いしていたようだ・・・俺の女神はこっちだったか」
「おお運命の女よ!俺を探してくれていたとは嬉しいぜ!」
22年前
道往く女次から次へと口説きまくるナンパの修羅音也。最後は現れたゆりの肩を強く抱き締めますが・・・
「返しなさい。私の武器あのとき盗ったでしょ?」
「お、おおこれか。まぁそんな怖い顔せずに、どうだい?これから・・・」
武器を取り返しにきたゆりに凄まれる音也だったが、ここで二人の前にモスファンガイアが出現。音也はすばやくこれに斬りかかる
バシュバシュ!ズバァッ!
ついにゆりの目の前でその華麗なナイフ捌きを披露。その戦いぶりに、ゆりも音也がただのナンパ馬鹿でないことを認識します
例によってその場はファンガイアに逃げられてしまい、それを嶋へと報告するゆり。すると
「なるほど面白い男だな。紅音也か・・・彼の身辺調査を進めてくれ
場合によっては彼をハンターチームにスカウトしたい」
「ええっ?反対です!あの男はその・・・私生活に問題がありすぎます!」
音也に対して興味を示した嶋は、彼をハンターとしてスカウトすることを画策。ゆりは激しく反対するも、嶋は取り合いません
「我々の仕事は人間相手じゃない。少しくらい型破りなほうが頼もしいってものさ」
全然少しくらいじゃないんですけどね!
「弁護士の夏川と申します。あなたのお父さん、紅音也さんの事でお話したいのですが」
「・・・・弁護士?」
現代
渡の屋敷を突然夏川と名乗る女弁護士が訪れた。ワケもわからぬ渡に、一方的に話をまくしたてます
目の前に積み上げられた大量のファイルは、みな22年前音也によって被害を受けた人々のリストだという
「ちょっと待ってください!22年前ってとっくに時効じゃ?」
「法律的にはそうです。当然息子である渡さんにも何の債務はありませんが・・・
これはあくまで道義的な問題です
もしあなたが父の犯した罪を償いたいと思うなら、その気持ちに時効はありません」
無茶弁護士です。とっくに時効の成立している被害届を持ち込んで、「気持ちがあるなら償え」って
いくら特撮だからって子供騙しすぎて萎え
「そ、そんなハズ・・・父さんは誠実で真面目で・・・」
ショックを受けた渡はリストに名のある被害者達本人を訪ね歩き、ことの真偽を確認しますが
当然ながらいずれも真実でした
「紅音也だと!?アイツのことは忘れねえ」「今でも悪夢にアイツが出てくる」
被害者の殆どは、22年前バブルの波に乗って大金を手にしたものの、音也によって人生を狂わされたオッサン達
すっかり落ち込んでしまう渡に、女弁護士夏川はこう告げます
「紅音也氏がどれだけ人に迷惑をかけてきたか、これで理解していただけましたか?
もし音也氏が何か1つでも善行をしていたなら、被害者達は彼を許すと言っていますが・・・」
更なる子供騙しキター!!!
被害者達は、音也が何か1つでも良い行いをしていたなら彼を許すと言ってるそうな。いや許すも何も時効成立してんですけど
それにしたって1つくらいは良い事なんてしてるだろ普通。本当にひどい脚本だなコレ
「元気だしなよ渡!お父さんだってきっと1つくらいは良い事してるよ!」
「そうかな・・・正直自信なくなってきたよ。まさかこんな人だったなんて」
理想の人間像だった父の本性を知ってしまった渡。必死に励ます静香ですが、立ち直るのは難しそうです
「これは記念です。私があなたを捕まえる記念・・・
あなたの首には50万$の賞金がかけられている」
「キサマ!バウンティハンター(賞金稼ぎ)カ!」
「その呼び方は好きじゃない・・・正義の味方と呼びなさい」
その頃。ものすごいエセマフィア丸出しの外人が経営する悪徳金融に、1人の男が乗り込んでいた
男の名は名護啓介。前回嶋と恵の会話でも名前が出ていた、その筋で名の知られた凄腕の賞金稼ぎ
ターゲットからボタンを奪い取り、それを自分の勲章としてコレクションしているという変な趣味の持ち主でもあります
「ワーワー!タスケテクレータスケテクレー!」
エセマフィアはひどい棒読みで竹刀を振り回しながら街中へ逃走。近くを通りがかった静香を人質にとってしまう
外人の学芸会並みの演技とか、この独自のギャグパートいちいち井上すぎる。まるでシャンゼリオン見てるみたい
が。追いかけてきた啓介はすばやく静香を救出すると、竹刀を奪い取ってエセマフィアを滅多打ち。いともたやすく退治します
「あっ!あなたはもしやあの有名なバウンティハンターの・・・ご協力感謝します!」
「賞金はいつもの所へ寄付してください。恵まれない子供達の所へ」
駆けつけた警官に、50万$もの賞金を全て寄付してくれと告げてその場を去る啓介。こいつマジ正義の味方
渡は思わず啓介の後を追いかけると、無意識に声をかけていた
「・・・・父さんだ」
「?キミは何を言ってるんですか?」
心清く誠実で、曲がったことが嫌いな正義漢。啓介こそはまさに渡が思い描いていた音也像の体現であったのだ
「すいません!今この人ちょっと混乱してて・・・」
「相談に乗ってあげたいですが、あいにく今は忙しいのでね・・・・
普段私はこの先のカフェ・マル・ダムールという喫茶店にいます。何かあったら来なさい」
いきなり電波を発してきた若者にも侮蔑の目を向けることなく、「相談に乗るよ」とまで言っちゃう啓介。善人すぎる
そしてこいつもマル・ダムールの常連との事。今後はザンキさんもあそこ気に入るだろうし・・・すげえ喫茶店だぜ
例によって22年間ほったらかしにされていたモスファンガイアが現代に出現
恵が戦いを挑むもたちまち追い込まれ、そこにキバが助けに来るという展開まで3周連続同じ。もうちょっとなんとかせえよ
圧倒的な強さでモスファンガイアを追い詰めるキバだったが、そのとき突然ファンガイアが「音也」という言葉を口にした
父のおかげで破滅した人々の声が脳裏にリフレクションする渡。その隙を突いてファンガイアはまんまとその場を逃走してしまう
むう。モスファンガイアの人間体はあの女弁護士か?
「立ちなさい。戦士は倒れてはいけない」
ラスト。戦闘は終わったものの、ダメージが大きく座り込んでいる恵の前に啓介が現れた
戦闘を終えた恵がズタボロなのに無事であること。その他諸々の状況から、啓介は何があったのかを推察する
「キバが現れたか・・・
お前のボタンはいらない・・・命をもらう」
不敵な笑みを浮かべ、キバ抹殺を宣言する啓介。ザンキさん大活躍の次週へ続く!
第4話
夢想・ワイルドブルー
「知ってますよ、キバが現れた事。何故私に隠していたのですか?
キバはファンガイア以上の脅威になると言ったのは嶋さんでしょう
私にキバを倒す許可をください」
「・・・その時がきたらな。キミの力は俺が一番解っている」
「微妙な言い方ですね・・・嶋さんは私がキバに負けるとでも?
私の力は私が一番解っています
キバより私のライダーシステムのほうが上だ!」
冒頭、キバ出現の報が自分に隠されていたことを嶋に対して責める啓介。なんてことでしょうこの男
ただの「生身で強い兄ちゃん」かと思ってたらライダーシステムとやらを持ってるそうな。変身すんのかよお前
ヘッポコ組織の作ったヘッポコ変身システムが魔族の力に敵うハズもないと思いますが。まぁ言わせておきましょう
「なるほどお父さんが・・・それでどうしたらいいか迷っているんですね?」
後日。尊敬していた父・音也の真の姿を知った渡は、藁にもすがる思いでマル・ダムールへ啓介を尋ねた
約束通り、嫌な顔ひとつせずに渡の相談に乗ってくれる啓介。まったくコイツは聖人君子を絵に描いたような男です
キバを倒したい啓介。そんな事知るハズもなく、啓介に心酔する渡。なるほど主人公とライバルのこの関係は面白いな
と、ここ啓介はブラックリストに載っているカード詐欺師の男を発見、これを瞬く間に取り押さえる
ところがこのオッサンも話を聞いてみれば、22年前に音也に人生を狂わされてから道を踏み外したと言うではありませんか
石を投げれば音也の被害者に当たるっつーかなんつーか。あの親父シャレになってません
「・・・まさかあなたがファンガイアだったなんて」
で、現場にキバ到着。前回と同じくモスファンガイアをボコボコのタコ殴りに。蛾弱すぎだろ
大ダメージのせいで変身が解除され、その正体を晒してしまった夏川は何故自分が音也を恨んでいるか切々と語り始めた
「紅音也は・・・たったひとつだけ良いことをしたわ
あの人は花のためにバイオリンを弾いていた
そんな優しいあの人を・・・私は・・・・愛した・・・・!」
「愛した・・・って、貴女は父さんのことを・・・?」
「でも音也は私を見なかった!私は花にはなれなかった!」
えええええ。なんじゃそら
かつて音也は花のためにバイオリンを弾き、枯れていた花々を甦らせたことがあるという。それが唯一の善行かよ
人に対しては何も良い事してないとかマジ迷惑男にも程がる
そんな音也に胸キュンした夏川も夏川です。正直どいつもこいつもキチガイとしか思えません。脚本ホント酷えな
と、ここで会話中に体力の回復したモスファンガイアに不意打ちを浴びてたちまち劣勢に立たされてしまうキバ
しかしどっこい今回はフォームチェンジ初披露の回。キバットが青い笛を吹くと、キャッスルドラン内部へカメラズーム!
「シャバの空気を吸いに行くかァ・・・!」
ザンキさんキタコレ。このワイルドな男の名はガルル!かつてキバとの戦いに破れ、城へ幽閉されている狼男の人間体
ガルルはその身を禍々しい刀剣に変化させると、キバの手へと飛んだ。見る見るその真紅の身体を青へと変えていくキバ
狼男ガルル、フランケンドッガ、半魚人バッシャー。キャッスルドランに住まう彼等は、キバにフォームチェンジの力を与えるのだ
変身!仮面ライダーキバ・ガルルフォーム!
蹴って殴ってたたっ斬ってモスファンガイアをボコるガルルフォーム。トドメの必殺剣は、なかなかに狼男らしいビジュアルです
ワンピースのゾロのように刀を口に咥えて満月の夜空へ舞うキバ。このへんの美的センスはいいな
必殺剣・ハウリングムーンスラッシュ!ズバー!ぼっがぁーん!
斬りつけた瞬間、狼の紋章がバーンと浮かび上がってモスファンガイアは爆発四散。えええガルルフォーム強くてよかったけど
ザンキさんの台詞あれだけかよ!もうちょっと喋らせてよ!
ちなみにこのガルルバイト。公式設定によると月の満ち欠けで威力が変化し、満月時には山さえ断つとの事。どんだけー?
『聴こえるよ父さん・・・父さんの音。父さんの心が・・・』
ラスト。どうしようもない人間だと思っていた父が植物を愛する優しい男だったという事実を知り、心救われた渡
形見のバイオリンを一心不乱に弾きながら、父への思いを新たにするのだった
なんだこのテキトーな締め
植物に音楽聴かせてたくらいで「お父さんはやっぱ良い人だったんだ!」とかあんまりすぎる。結局人には迷惑かけっぱなしだろ
この親にしてこの息子ありというかなんというか・・・既述してますがどいつもこいつもキチガイかよ
脚本のあまりの子供騙しさに俺が泣いた。もうちょっとなんとかしてほしい次週へ続く
第5話
二重奏・ストーカーパニック
「うえっうえっ・・・やっぱりダメなんだ・・・僕なんかが変われっこないんだ
一生オバケ太郎として生きていくんだ・・・うっうっ」
隣人達から愛される明るい青年に生まれ変わりたい。渡は「オバケ太郎」を返上すべく、意を決して近隣住人を屋敷へと招いた
親愛の印にとバイオリンのミニコンサートを企画したのだったが、いざ演奏となると極度の緊張に大失敗
しずかちゃんのバイオリン演奏みたいな雑音で、その評価を以前以上に下げる結果になってしまった
言ってみて気付いたが「静香」はもしかしたらドラえもんのしずかちゃんから名前取ってるのかもわからんね。バイオリン繋がりで
すっかりしょぼくれた渡の脳裏に浮かんだのは、あの清廉潔白を絵に描いたような完璧男。今の渡には彼を頼る他ありません
「僕を名護さんの弟子にしてください!僕変わりたいんです。精神的に強くなりたいんです!」
「フム。なるほど・・・しかしなぜ私に?」
マル・ダムールを訪れた渡は啓介に師事を直訴。基本ナルシストの啓介は悪い気はせず、ニコニコしながら質問を返します
「なぜ私を頼るのか」と聞かれた渡は、ポッと頬を赤らめて小さい声で呟きます
「だ、だって・・・名護さん最高だから・・・ゴニョゴニョ」
「聞こえないな。もっと大きな声で言いなさい」
「名護さんは最高です!どうか弟子にしてください!」
なんてBL節全開パート
キバは設定やキャラクター、脚本等では電王に遠く及ばないかもしれません。しかし腐女子の掴みはOKだ
渡の熱意を認めた啓介は、弟子入り許可の条件として1つの仕事を指示。それはなんと恵のボディガードだった
恵は過去2度ファンガイアに襲われ、2度キバに助けられている。つまり恵の傍に居ればキバに遭遇する確率が高いという事
しかし具合の悪いことに恵は啓介の事が大っ嫌いで、啓介は近くに居させてもらえない。それゆえの代理見張人である
1986年
「ちょ・・・アンタがなんでここに?」
「おいおい、その言葉遣いはないだろう。俺は客だぜ?」
ゆりが表の仕事として働くマル・ダムールに、音也が来襲。あからさまに嫌な顔をするゆりをさっそくナンパするが・・・
と、その時だった
「あいたたたたた!な、なにをする!」
「ここはコーヒーを飲む神聖な場所だ・・・出て行け」
カウンターに座っていた皮ジャンのワイルドな男がが音也の腕を捻りあげ、店から追い出してしまった。げーこの男は!
男の名は次狼。なんと22年前、キャッスルドランに幽閉される前のガルルです。ほほーこれが出会いか
不逞の輩を追い出した次狼は、店のメニューを見るなりマスターを睨みつけてこう告げます
「ブレンド800円か・・・少し高いな。値段は俺が決める。それでいいか?」
「・・・どういう意味ですか?」
「不味いコーヒーに金は払わん。ちなみに俺は今まで1円も払ったことがないがな」
「怖いなぁ・・・でもいいですよ。面白そうだ」
大のコーヒー通である次狼は「不味ければ金は払わない」と宣言。挑戦を受けるたマスターは自慢のコーヒーを差し出した
コーヒーカップを手にした次狼はまず香りを一嗅ぎ。すると途端に表情が変わり異様な仕草で香りを嗅ぎまくります
クンクンクンクンクンクンクンクンクン!
流石人狼の嗅覚は本物を一発で見極めるのか。そのまま我を忘れたように、ゴキュゴキュと喉を鳴らして一気に流し込む
特製ブレンドを飲み干した次狼は勢いよく席を立ち上がり、カウンターに1万円札を叩きつけるのだった
「釣りはいらねェ!」
ザンキさん面白カッコよすぎ。主役涙目。どう足掻いてもこの人が今作の一番人気だろ
現代
「やぁ、キミも名護さんに言われて恵さんを見張っているのかね。実は僕もなんだよ」
「あ、そうなんですか!よろしくお願いします!」
啓介の命令で恵を監視する渡のすぐ近くで、同じように双眼鏡を覗き込む見るからに怪しげな男
恵の3サイズまで暗記しているなどどう見てもストーカーです本当に(ry なのですが
アホの渡は「自分も啓介の命令で動いてる」という男の言葉を信じきり、いいようにストーカー行為の片棒を担ぎまくってしまう
終いには恵の携帯を盗もうとして本人に捕まり、啓介の前でこっぴどく怒られます。マジただの犯罪者
「どういうことよコレは!」
「ぼ、僕は・・・名護さんの命令で動いてる人の指示で・・・」
「フム・・・そんな男の事は知らないな。ストーカーの機転だったんだろう
キミはその男とコンタクトした時、すぐ私に連絡を入れるべきだった」
ストーカーに騙されて啓介の顔に泥を塗ってしまった渡。ひどく落ち込んで家に帰ると、風呂に沈みます
「どうしよう・・・名護さんに嫌われちゃう」
どこまでBL節だよこの台詞回し。これはマジ腐女子御用達の特撮になりそうな予感だぜ
「め、恵さん!大ファンです!貴女の載った雑誌は全て買ってます!」
後日、汚名を返上しようとこっそり恵を尾行する渡。すると恵の前に、例のストーカー男が現れたではないか
ファンです、と色紙を差し出すストーカーに快くサインしてやる恵。しかし次の瞬間、ストーカーの顔にステンドグラスの・・・
「貴女は本当に美しい・・・僕だけの女神だ!」
「ファンガイアのクセに私のファンとはいい趣味してるじゃない
特別に私の手で地獄に送ってあげるわよ!」
ストーカーはシープファンガイアに変身。恵も武器を取り出して応戦するが、やはりいつもの如く速攻でピンチに
例によってキバに変身した渡が助けに入るも、今回の敵は超スピードでキバの攻撃をヒュンヒュンかわしまくる強敵
速さで対抗ということでガルルフォームを投入しますが、それでもシープファンガイアのスピードには苦戦を強いられます
と、そんなキバの前に更なる敵が乱入。異形の戦士を前に臆することなく雄然と立つその男は・・・・
「ようやく会えたなキバ。お前は私が倒す!」
言わずもがな名護啓介。心から尊敬する男の突然の宣戦布告。予期せぬ事態に渡は激しく動揺する
おもむろに懐に手を入れた啓介は、静かな声であの言葉を呟いた
「変身」
だがその瞬間、2人の耳に届いたのは恵の悲鳴。放っておいたシープファンガイアが恵を連れ去ったのだ
啓介アホかと。パーフェクトハンターだかなんだか知りませんが存外にマヌケ野郎です。しっかりせえよ
1986年
「俺はこの世に大嫌いなモノが2つある。糸こんにゃくと・・・俺にたてつく男だ!」
「言ったハズだ。ここはコーヒーを飲む場所・・・世界で一番神聖な場所だ。帰れ」
先日ゆりの前で次狼にコケにされた音也は店にリベンジにやってきた。意外と負けず嫌いな性格してんのな
激しい殴りあいを始める両者。こんなん次狼の圧倒的勝利かと思われましたが、なかなか音也も負けてません
このあたり、音也がタダのスケコマシでないことが自然に描写されていいな
最初は仲介しようとするも、まったく退くそぶりを見せない両者にあきれたゆりは2人を残して店を立ち去る・・・・が
1人歩いているゆりを襲うスパイダーファンガイア!え?あれ?スパイダー?シープファンガイアじゃないのか
今回は22年前のファンガイアがそのままって例のパターンではないのか
物語も5話に突入し、幽閉メンバーとの出会いや何やらの描写で少しずつ展開が複雑化してきたみたいです
ゆりの悲鳴に喧嘩を一時中断した音也と次狼が現場に駆けつけるも、既に彼女は連れ去れた後だった
過去と現代において同じようにファンガイアの手に落ちた母と娘
2時間同時進行形式も、これまでとは一風違った演出を交えてきて結構いい感じになってきました
ザンキさんの更なる活躍が期待できる次週へ続く!
第6話
リプレイ・人間みんな音楽
現代
「ファンガイア?しまった・・・・恵ッ!」
ついにねんがんのキバと対決できるぞ!と気合の入る啓介だったが、恵の悲鳴を聞いて現場へダッシュ。戦うチャンスを逸してしまう
やや遅れて変身を解除した渡が啓介の元へ。「キバを・・・怪物を見なかったか?」という質問に、渡はおずおずと自分を指差した
「今はふざけている時じゃないんだ」
ところがドッコイ。まさかこのヘッポコがキバだなどと微塵も思わない啓介。普段の情けなさを知っている人間ならば無理もありません
冷たく言い捨てると渡を残して走って行ってしまう啓介。取り残された渡は、尊敬する人物からの「化物」という言葉に何を思うのか
1986年
「麻生ゆりを助けてくれ?言われなくてもそのつもりだ
・・・・で、それを俺に頼むアンタはいったい彼女の何なんだ?」
スパイダーファンガイアに拉致されたゆりを救出する為、上司・嶋はその役目を音也に依頼していた。なんでやねん
ハンターチームってゆり以外に闘えるメンバーいないのかと。アンタなんて身体鍛えるの趣味のクセして実戦はからっきしかと
「我々はファンガイアの魔の手から人間を守る為に闘っている”素晴らしき青空の会”」
しかも名前が壮絶にダサいことが判明したハンターチーム。いちいち突っ込みどころが多すぎます
「・・・ふぅん。じゃあ条件がある。ゆりを助け出したら俺もその会に入れてくれ」
「ほう、キミも人類を守る戦いに関心が?」
「そんなの知ったこっちゃないさ。惚れた女の傍に居たいだけだ。いけないか?」
カッコイイんだか俗なんだか微妙な理由でハンターチームへの入会を申し出る音也。断る理由もない嶋はこれを承諾します
現場でファンガイアの痕跡を探す音也だが手がかりはまったくのゼロ。この状態でどうやってゆりを探せば良いものか
しかしその時。途方に暮れていた音也の前にゆらりと現れたのは、先週激しい殴りあいを演じた相手・次狼だった
「ついてきな。俺は鼻が利くんだ」
「どうしてお前が俺を助けてくれるんだ?」
「お前は品のない男だ。おそらくブルーマウンテンとモカの違いもわかるまい
だが・・・惚れた女の為に命を賭ける男は嫌いじゃない」
流石にカッコイイザンキさん。ゆりの為に怪物相手の救出作戦を展開する音也に助け舟を出してくれました。男前すぎる
「着いたぞ。彼女と、彼女をさらったヤツはここにいる。あとはお前がやりな」
「礼は言わないぜ」
次狼の導きでスパイダーファンガイアの隠れ家である廃墟に辿り着いた音也。鉄パイプを手に、単身侵入します
意識を取り戻したゆりは、監禁されている部屋を見てゾッとしていた。なんと壁中に飾られているのは自分の写真ではないか
そこへ現れたスパイダーファンガイアの人間体糸矢というキモ男が現れると、やたらカン高い声で語りかけてきました
「ようやく2人きりになれたな・・・好きになってしまったんだ。あの日以来!
チュウーッ!ヒッヒヒヒヒヒ!」
第1話冒頭でゆりと戦ってその美貌に魅せられ、ストーカーと化した糸矢。エライ怪しい動きでシャカシャカ動くのがマジキモイぞ
パペットマペットみたいなネズミの人形を手にはめ奇声を発するその不気味さに、ゆりは思わず眉をひそめてあとずさるのだった
第7話
賛歌・三ツ星闇のフルコース
1986年
「伯爵様申し訳御座いません・・・お暇をいただきとうございます」
「300年間よく尽くしてくれた。安らかに眠れ」
冒頭、今まさに天の召されようとしている年老いた執事を看取る1人の紳士。執事は息絶えると同時その肉体を消した
会話から解るように、ファンガイアの主従です。ファンガイアにも支配階級とか下働きがいるという事が解るシーンやね
「これで5人目の執事を失ったか
ファンガイアにも寿命はあるとは言え・・・やはり別れは寂しいものだ
いや・・・私が甦らせてみせる。お前達を必ず」
なんかかっけーぞ伯爵。今まで登場したファンガイアは自分の食欲を満たすためだけに人間を襲っていましたが、
このオッサンは亡くなった自分の執事達を甦らせる為に人間の生命エネルギーを集めるです。なんという名君だろう
「この間は本当にありがとう。でもどうしてあなたが私を?」
「いい喫茶店にはいいウェイトレスが必要だ。これでゆっくりコーヒーブレイクを楽しめる」
マル・ダムール。前回危ないところを次狼さんに助けてもらったゆりは、彼に感謝しつつその底知れぬ実力に驚いていた
と、そこに嶋が今回の指令を引っさげて店へ。今回の事件はどこあろう、ここマル・ダムールに深く関連するものだった
ここ数日間に、常連客の何人かが消息不明になっていると言う
狙われるのはマル・ダムールの常連客。ならば・・・指令を受けたゆりは次狼を協力者として提案します
「わかりました。つきましては協力者として推薦したい人物がいるのですが・・・」
「みなまで言うな。俺だろ?」
しかし無理矢理会話に割って入ってきたのは次狼ではなく音也。サポート役を買って出るも、ゆりは露骨に嫌な顔
前回「ゆりを助け出したら素晴らしき青空の会に入会させる」という約束を守れなかった為、(助け出したのは次狼だから)
まだ会には入っていない音也。今回は見事ゆりの任務をサポートできたら入会を許可する、という約束を取り付けます
2008年
有名レストラン「メゾン・セル・クール」の客が相次いで行方不明になるという事件が発生した
嶋は恵と啓介にレストランの周辺を調べるよう指示。恵は渡をレストランに誘い、客を装って調査をすることに
「えっ、それってもしかしてデートですか!」
恵に誘われて俗っぽく浮かれる渡。この世アレルギーも昔の話か。普通の兄ちゃんになってます
しかし浮かれている渡に啓介からも捜査の協力依頼が。アルバイトとしてレストランに潜入するよう指示されてしまう
啓介に心酔するモーホー渡ですから、ここは当然ながら恵の誘いを断って啓介の命令に従うことに
「ちょっと!なんでアンタがいんのよ!渡君は?」
「彼は用事ができてね。私が代役を頼まれた」
いけしゃあしゃあと恵とデートにこぎつける啓介がなかなか小者感丸出しです。潜入捜査なら素人に任せないでお前がやれよ
しかし店内でウェイターとして現れた渡の姿を見るや恵の怒りが爆発。啓介との激しい言い争いに
「どういうつもりアンタ!?渡君を騙してこんな事させるなんて!」
「私は騙してなどいない。最初から事情を話して捜査の協力を頼んだ
事情を隠し、デートと偽って誘ったキミのほうこそ彼を騙している!」
言い分を聞く限り、話の筋が通ってるのは啓介のような気がしますが
ここまでの展開が「ただお前が恵とデートしたかっただけだろ!」というアレだけに、まったく説得力がありません
「出て行ってもらえますか?他のお客様の迷惑になりますので」
そんな2人を毅然とした態度で店から放り出すオーナーシェフ犬飼。その姿は22年前の冒頭に出てきた「伯爵」です
メゾン・セル・クールの客が行方不明になる事件は伯爵が犯人のようですが・・・1986年の失踪事件も伯爵の仕業なのか
「そうか、あの店ではなにも変わった点は見られなかったか・・・どうした?
浮かない顔をして・・・さては麻生さんに何か言われたかな?
彼女の事は気にしなくていい。キミは私の弟子になったのだろう
私の言うことだけを信じていればいい」
啓介に調査報告をする渡だったが、その表情は優れない。しかし理由は恵に怒られたからではなく・・・
「名護さん、ひとついいですか。前に言ってた・・・”キバを倒す”って」
「キバが人類の敵だからだ」
「あ、あのそれ・・・違うと思うんです」
尊敬する人物に、見に覚えのない理由で敵視されているという理不尽さ。やはりこれは追求せざるを得ない
おずおずと反論を試みる渡ですが、しかし啓介は渡の言葉など最初から聞く耳持っていません
「なぜそう思うのかね?たった今言ったばかりじゃないか
私の言う事だけを信じなさい!」
底の浅い男です。「どんな人間の言葉にも耳を傾けられる」というのが傑物の最低条件だと思いますが
有無を言わさず言葉を遮られた渡は、ションボリとうな垂れて家路につくのでした
「いかがでしたか私の料理は?最高だったでしょう
丸々と太ったその魂・・・今度は私がいただきますよ」
翌日。メゾン・セル・クールの客の前に、シルクハットと黒マントといういでたちの犬飼伯爵が出現
チョビヒゲも相まって、どう見ても実写男爵ディーノです。かっけすぎる
魂って料理食って太るものなのか甚だ疑問ですが
プロールファンガイアに変身するや否や襲い掛かる伯爵。客をマークしていた恵が間に割って入りますが、
例によってまったく戦力にならずに客の命は奪われてしまいます。護衛につけるなら恵じゃなく啓介にしとけよ
遅れてやってきたキバはガルルフォームでこれを追い詰めるも、ここで啓介登場。こいつマジ最悪
客の護衛時には居ないクセに、キバがファンガイアを倒すのを邪魔するタイミングで出てくるとか。なんやねんお前
「キバ・・・今度こそお前を倒す!」
「逃げようキバット!」
啓介と戦うワケにいかない渡は。迷わずトンズラ。結局啓介のせいでプロールファンガイアを仕留め損なうカタチに
啓介はキバには逃げられるわ、キバがトドメ刺す寸前だったファンガイアは逃すわで本当に役立たずもいいとこです
1986年
「ほぉ・・・俺が狙われてる?」
「その可能性が高いという話だ。事情を知ってもらった今、是非とも協力してもらいたい
ゆり君からの推薦で、キミをファンガイアと戦う素晴らしき青空の会に入会させたいと思っている
それも含めての話だ。囮役、引き受けてもらないだろうか」
「囮ねェ。面白そうだが・・・護衛は要らんよ。犯人は俺が1人で捕まえよう」
店の常連客である次狼を尾行していたゆりだったが度重なる音也の邪魔によってまるで仕事にならない
仕方なく全てを次狼に打ち明け、捜査への協力を依頼する嶋とゆり。次狼は協力は快諾したものの、何故かゆりの護衛は断るという
まぁゆりが近くにいると、いざ戦闘という時ガルルに変身できないしな。断るのは当然だよな・・・とか思ってたらドッコイ!
今週のラストシーン。マル・ダムールを出てきた客を尾行していた次狼が、人気のないトンネルの中でその前に立ちはだかった
「良いコーヒーを飲んだ人間からは・・・良い匂いがする」
言うなり次狼はガルルへ変身。恐怖の悲鳴を上げるオッサンに無慈悲にも襲い掛かった!えー!?
蒼の獣に組み伏せられたオッサンはその首に鋭い牙を突き立てられ、断末魔の絶叫とともに事切れてしまった!なんじゃこりゃー
マル・ダムール常連客失踪の犯人は次狼!?
やはり異形の魔人は人間達にとって敵でしかないのか?衝撃のラストで次週へ続く!
第8話
ソウルドラゴン城、怒る
1986年
「オイなんの真似だ?女が男の後をつけるなんてのはスリか
男に恋をしてるかのどっちかだぜ」
「護衛よ。言ったでしょ?アナタはファンガイアに狙われる可能性が高いわ」
マル・ダムールの常連客を襲っていた犯人は、次狼ことガルルだった。やはり魔族にとって人間は餌でしかないのか
そんな事実を知る由もないゆりは尚も次狼が危険だと思い彼をマーク、犯人の手から守ろうとするのだが・・・
その尾行の最中、どこからか放たれた謎の水弾攻撃に晒されてしまう
「ウェイトレスのアンタはどの常連客よりもマル・ダムールに出入りしている…
どうやら犯人が次に狙ってるのは俺じゃなくアンタのようだな」
常連客殺しの犯人はガルルだったが、どうも彼とは別にゆりを狙う謎のファンガイアがいるようです。水だからアイツやね
そんなところへ「心配するな!お前は俺が守ってやる!」といつもの調子で音也も現れ、結局揃うこのトリオ
うーん過去編はザンキさんが完全にメインキャラ扱いで最高だな。現代編だとマジでただのアイテムだからな
ちなみにこの直後、次狼は先週に続いてマル・ダムールの客を殺害
視聴者に「先週のラストは何かの間違いとかじゃなく、完全にガルルが犯人ですよー」と確定付ける。ライトに残酷です
2008年
「アンタまだこのコを好きなように使ってんの?いい加減にしなさいよ!
渡君も!この男の命令なんか聞くことないわよ!」
「彼は私の弟子になったんだ。君にどうこう言われる筋合いはないな」
啓介の命令通り、未だあのレストランでアルバイトをしながら潜伏調査を続けている渡
しかし恵は命の危険を伴う仕事に素人の渡を起用する啓介のやり方を激しく非難。従うままの渡にも怒りをぶつける
以前から2人の関係の険悪さを気にしていた渡は恵にその理由を聞いてみるが、その理由は実に生々しいものだった
「教えてください。恵さんはどうしてそんなに名護さんを嫌うんですか?」
「・・・名護啓介は自分のお父さんを自殺に追い込んだ男なのよ
ただの書類上の小さなミスだったのに汚職と囃し立てて告発したの
そのせいで彼のお父さんは自殺したわ」
なんと啓介は自分の父を汚職事件で告発して自殺に追い込んだ過去があるという
しかも実際に悪どい汚職に手を染めていたならまだしも、単なる書類上のミスをわざわざである
なんという融通の利かなさ
ここまでいくと正義感が強いという言葉を超えてただのアホです。好感度ゼロ
ミスだったのなら、父を擁護するくらいが普通の息子でしょう。それを「汚職だ!」と告発するなんてキチガイだろと
「名護さん・・・恵さんから聞きました。お父さんのこと・・・ミスだったって」
「ミスは罪だ。罪は償わなければならない」
おずおずと話を出した渡を啓介は毅然と一蹴。「ミスも罪」・・・この考え自体はもちろん正論です
えてして死亡事故などは全て「過失」ですが、過失だろうが事故を起こせば罪は罪。償わないわけにはいきません
でもコイツの場合は極端すぎる。机上のミスを「汚職」とか。意味不明の攻撃性
お前のせいで過去2回ファンガイア逃してんだがお前はミスの責任取らないのかと
しかし渡が去った後、父との会話を思い出して1人涙ぐむ啓介。やはり父を死に追い込んだ事に関して傷は持ってるようです
1986年
「ねェお姉さん・・・こんな時間の1人歩きは危ないよ」
「ッ!?ファンガイア!」
先日水弾攻撃でゆりを狙った犯人が再び現れた。言うまでもなく、22年前のバッシャーである
常連客を襲っていた犯人に違いないと怒りの攻撃を試みるゆりだったが、いつもの如く速攻でピンチに追い込まれます
音也が間に割って入るも、水弾一発をまともに喰らって登場から2秒で気絶。何しに出てきたお前
工事現場のフェンスに押し潰されて動けないゆりに、バッシャーがヒタヒタと迫る大ピンチ。しかしその時だった
「アナタ・・・!」
「無事か?もう大丈夫だ」
颯爽と現れたのは次狼。バッシャーは目の前の男が魔族であるとすぐに気付いたらしく、「仲間だ!」と無防備に近づきますが
そんなバッシャーに有無を言わさず鉄拳を叩き込む次狼。ひでえ
かくして救出されたゆりが安堵感から意識を失うと、そこへ退散したばかりのバッシャーがヒョコヒョコと戻ってきました
人間体である少年ラモン(なんで横文字)の姿に戻り、人間を守り同族を殴ったガルルの行動を非難するバッシャー
「どういうつもり?なんでアンタ人間を守るのさ
喫茶店のお客を襲ってたのもアンタでしょ?」
「ああ。だがもう止めた。バレると都合が悪いんでな
まぁ俺に考えがある。任せておけ」
ガルルはガルルで別にバッシャーと敵対する意思はなかったらしく、とりあえずゆりが死ぬと困るので助けただけみたい
なにやらゆりを上手く丸め込む考えがあるらしいですが、はたしてガルルの思惑とは
「あわわ!ソースが火を!?」
「やはりソースを持っていったのはお前か・・・即刻クビだ!」
2008年
メゾン・セルクールの厨房でソースを見た渡は「この色はバイオリンに使える」と病気発動
おたま一杯分のソースを持ち帰り、バイオリンに塗ってみたところ突如バイオリンが自然発火
わたわたと慌てているところに、もの凄い形相で追いかけてきた伯爵からクビを言い渡されます。どんなソースやねん
しかしこうなるとセルクールに何か秘密があることは間違いない。渡は正体がバレないようにビッと正装を決め込み、
恵と一緒に客として再びセルクールに潜入することを決意します
「あれ?なんで静香?恵さんは?」
「時間にルーズな人なんてほっときなさいよ!私が代わりに行ってあげる」
やきもちを焼いて、恵に成り代わってレストランへ行く静香。現代編では空気な役どころになるかと思いましたが結構出張るな
つうか静香今週キバットと普通に会話してるシーンがあったんですけど
このコ、渡が人ならざるモノだって解ってるんでしょうか?喋るコウモリ許容してるって事は必然的にそうなると思うんだが
そんなこんなでレストランでその正体を現す伯爵。ブローンファンガイアに変身して今週の戦闘パートへ突入します・・・が
いいようにボコられダークネスムーンブレイクを使う前に力尽きる伯爵。よえええー!
「うぐぐぐ・・・今まで貯めたライフエナジー・・・それに私の命を合わせ・・・
今こそ甦れ!我が執事達よ!」
しかし伯爵は命と引き換えに5人の執事を復活させる術を発動。甦った5体の他ファンガイアは合体し、超巨大な怪物に!
なんか円柱形で顔が5つもついてて、アクマ的デザインのミキサー大帝みたい
デカブツにはデカブツで対抗だー!とこちらもキャッスルドランを呼び出し、戦いは巨大怪獣決戦へもつれこみます
戦闘車両だった電王のスピード感ある戦いとは違いゴジラ対ビオランテのような重量感と迫力に溢れる戦闘
サポート魔獣シュードランと合体して火力を増したキャッスルドランは、合体ファンガイアを圧倒します
ぼっがああーん!!
最後はキャッスルドランの火炎弾でキバを撃ち出すキックでトドメ。完全に龍騎のドラゴンライダーキックだこれー(ガビーン)
1986年
「ゆり・・・俺にはわかる。お前はもうすぐ俺を愛するようになる!」
さて今週のラスト。ゆりへの熱い想いを込めて、1人ベランダでバイオリンを奏でる音也
「俺を愛するようになる!」って根拠のない自信に満ち溢れてますが、実はその頃ゆりは・・・
「オイまた護衛か?いい加減にしてくれ」
「男の後をつけるのはスリか、恋をしている女・・・アナタそう言ったわよね」
なんと次狼の前でモジモジしながらこんな事を言い出すゆり。ウヒョーこれはまさかの展開です
「お前はどっちだ?」
「スリ・・・・・・・・・・・・・・・
じゃない方、かも」
と、大胆にも次狼に抱きつくゆり。見当違いも甚だしい音也の予感!ゆりの気持ちは次狼へ!
なんだよチクショー過去編面白いな。放送当初微妙だったキバが、ザンキさんの登場から俄然面白くなってきたぜ
コイツは来週からの展開に目が離せない!
第9話
交響・イクサ・フィストオン
「これで君は正式に素晴らしき青空の会の一員だ。これからよろしく頼む」
「・・・光栄だ」
1986年
前回ゆりをバッシャーから救ったことにより、次狼正式に「素晴らしき青空の会」のメンバーとなった次狼
ゆりと同じガリアンソードを武器として貰いました。ゆりは好きな男と傍に居られるのでニコニコです
「くそっ何が素晴らしき青空の会だ!俺が新しい会を立ち上げてやる!
”素晴らしき麻生ゆりを愛する会”!どうだ!?」
一方、憎い男に先を越されたカタチとなった音也。「俺を入れてくれないなら新団体を作る!」などと無茶をぬかしますが
ゆりの超絶アッパーを喰らって天井にぶっ飛ばされる始末。坂本ジュリエッタみたいな攻撃力だなゆり
そんな中、「ブラックスター」という銘のバイオリンを落札した者達が次々とファンガイアに狙われる事件が発生
次狼とゆりは早速は早速オークション会場に向かい、まずは競売でブラックスターを競り落とそうとするが・・・・
「20億だ!」
「ちょっ!このバカ!」
仲間ハズレにされた事を根に持った音也がオークションへ乱入。腹いせとばかりにアホみたいに値を吊り上げてしまう
コイツ真剣にうぜえ!仕方なく音也を気絶させてなんとかブラックスターを落札するゆりと次狼
って普通に落札した!20億まで吊り上がった値はどうなったんだよ!
いくらバブルでも20億とか無理やん。「ギャグだから細かいトコは突っ込むなよ!」という制作側のスタンスなんだろうか
2008年
「渡、紹介するわ。この人はバイオリン修復で有名な大村さん」
何度試行錯誤しても音也のようなバイオリンが作れない渡は、自分の才能に疑問を感じとスランプに陥ってしまう
そんな渡に静香が引き合わせたのは、業界では有名なバイオリン修復師大村。ああっ、この役者さんは!
スマートブレインの社長!スマートブレインの社長じゃないか!
まずは渡が投げ捨てようとしていたバイオリンをしげしげと眺めてみる大村。如何様な判断を下すのでしょうか
「下の下ですね!」(えー
何も言わずにバイオリンを焚き火に放り投げる大村。555ファンには社長のあの台詞が聞こえた事でしょう
静香はギャーギャー騒いだものの渡はこの結果に満足し、丁重に大村に頭を下げます
「ありがとうございました。でも僕は諦めません
誰の力も借りずに父と同じぐらい素晴らしいバイオリンを作りたいんです」
「頼みがあるんだが・・・君のお父さんのバイオリンを見せてくれるかい?」
するとどうした事か。音也の作ったバイオリンを見せて欲しいと言い出した大村
工房へ入ると、大村は何かを懐かしむような表情を。どうやらこの人は音也と旧知みたいね
「君はこれと同じものを作ろうとしてはいけません
君は君だけのバイオリンを作ればいいんです」
「僕だけの・・・バイオリン・・・大村さん、勝手で申し訳ありませんが
やはり僕にバイオリン作りを教えてください!」
音也のバイオリンを手に取った大村は、優しい表情で渡にアドバイスを贈る。ベタですが職人ぽくて含蓄のある言葉です
渡もこの言葉には魂揺さぶられるものがあったらしく考えを一転、大村にバイオリン作りの師事を願い出る
大村はこの申し出を快く受け入れ、この日からマンツーマンでの指導が始まるのだが・・・・
ガシャーン!!!
「うぐうっ?!ぐっ・・・きょ、今日はここまでにておきましょう・・・」
静香が床にコーヒーを落としてしまった音に過敏な拒否反応を示した大村。耳を押さえて眉をしかめ、凄い苦しみ様
ウンコ漏れそうだから帰る!とでも言わんばかりに、そそくさと屋敷を出て行ってしまいます
1986年
「ほぅ?弾けるのか?」
「うふふ・・・ちょっとね」
ファンガイアをおびき出す為、手に入れたブラックスターを屋外で奏でるゆり。次狼も彼女の音色に興味津々ですが・・・
メギィ〜〜〜〜♪
「やめろ!俺には聞こえる!そのバイオリンの悲鳴が!」
あまりにも酷いしずかちゃん旋律。海の魚がプカプカ浮かんでます。こえー
音楽家として耐え切れずに思わず飛び出した音也が叫ぶと、そこにもう1人男が現れた
「返せ。お前にブラックスターを持つ資格はない」
「おお、わかってるじゃないかお前!・・・って!?」
帽子を目深に被りサングラスをかけたその男は、紛れもなく22年前の大村。彼がブラックスター狩りの犯人
フロッグファンガイアに変身した大村はゆりに襲い掛かるが、そこへ次狼が割って入り2人でガリアンソード一閃。かっけーぞ
例によって音也は海へ落とされ、ゆりが気絶したところで次狼はガルルに変身。ボコられたフロッグファンガイアはたまらず退散する
ガルルの変身を解くシーンには視聴者固唾を飲んでケツ出しに期待しましたが
残念ながら服を着たままでした。3週前の変身解除は上半身裸になってただけに残念です
「ねぇ、一体何考えてんのさ。人間なんかと組んじゃって」
「ニンゲンはエサだ。ガブリと喰うだけの・・・な」
と、そこへバッシャー人間体ラモンとドッガ人間体力が登場。同じ魔族として人間と組するガルルを問い詰めます
2人の問いかけに、次狼はなんとも不適な笑いを浮かべながらこう答える
「俺の種族はファンガイアによって滅ぼされつつある・・・お前等の種族も同じだろう?
だったら。ファンガイアを倒すために人間共を利用するんだ」
魔界の一族はファンガイアによって滅ぼされつつあるとの事。こいつ等にとって、人間はただの餌でしかないようですが・・・
”敵の敵は味方”ファンガイアを打倒するため人間を利用するという次狼の答に、ラモンと力も納得する
しかしそんな異形の者達の密談をバッチリ目撃してしまったのは、海から這い上がってきた音也
次狼の正体が魔物だと知った音也ははたして・・・?
2008年
「ね!お願い!1回だけでいいから私にイクサを試させて!」
「断る。イクサは装着者を自分で選ぶ
知力・体力・判断力・・・全てにおいて私の方が君よりも勝っている。意味がない
それにここは人にモノを頼む場所じゃないな・・・む?あの男は」
定食屋で焼き魚定食をエサにライダーシステム「イクサ」を貸してほしいと啓介に訴える恵
当然ながら即断る啓介だったが、その時道行く大村を見かけると、急に表情を引き締めてその後を尾行する
大村は公園で瞳を閉じてクラシックMDを聴き、紅邸での耳障りな音を忘れようとしますが・・・
「うおおお!その音を止めろぉーッ!!」
公園でライブ演奏中のバンドの音に耐え切れずいきなり彼等に殴りかかる大村
タダの危ないおっさんです
「そこまでだ!連続暴行犯・大村!」
そこへ大村を尾行していた啓介が登場。大村さん他でも大暴れの前科アリかよ。ますます危ないおっさんだ
フロッグファンガイアに変身して啓介を追い払おうとした大村だったが、生身でも強い啓介に面食らってとりあえずトンズラ
そこにグッドタイミングでやってきたキバと戦闘になると、劣勢に追い込まれて渡の目の前で人間の姿に戻ってしまう
「そんな・・・大村・・・さん?」
「君は・・・!」
師と仰いだ大村がファンガイアであった事にショックを受けるた渡は、自らも彼の目の前でキバの変身を解除
渡はなんとか会話しようとするも、大村はダメージを負った身体を引きずってその場を逃走してしまう
そんな満身創痍の大村に追いすがる、慈悲無きパーフェクトハンター・名護啓介。ついにイクサシステムお披露目です
変身ベルトを腰に巻き、バックル部分に変身キーであるイクサナックルをはめ込む啓介。高らかに叫べヒーローの言葉!
「変身!」
『イクサ・フィスト・オン』
ベルトから純白の全身鎧が映し出され、啓介の身体に投影されていく。出でよ魔物狩る白の戦士!
変身!仮面ライダーイクサ!
イクサは「Intercept X Attacker」の頭文字3つの略称。すなわち未知に対する迎撃システムである
完成・初陣を迎えたのは1986年だそうですが、それから22年の間常に最新技術によってバージョンアップされてきたという
素晴らしき青空の会の・・・否。人類がファンガイアに対する為の、最強の切り札!
決死の覚悟で仕掛けてくるフロッグファンガイアの攻撃を、まるで子供のパンチをさばくように跳ね除けるイクサ。半端ありません
「ファンガイア・・・その命、神に返しなさい!」
ただでさえ圧倒的なパワー差でフロッグファインガイアを追い詰めるイクサだったが、ここで必殺フェイスオープン
マスク部分が展開して、下から真の顔が現れたところで次週へ続く!大村さん逃げてー
第10話
剣の舞・硝子のメロディ
「早く逃げてください!早くッ!」
「君はいったい何をしている!そこをどきなさい!」
2008年
手も足も出ないフロッグファンガイアを消滅させんと迫るイクサ。その前に立ちはだかったのは、大村を助けたい渡だった
おかげで逃げおおせた大村は九死に一生を得たが、変身を解いた啓介は烈火の如く渡を怒鳴りつけます
「なぜ邪魔をした!答えなさい!」
「すいません名護さん!すみません!すみません!」
「何故邪魔をしたのか答えなさいと言っているんだァッ!」
すげえキレ方。普段物腰が静かな人間ほどキレると怖いってヤツの典型だな
唾を飛ばしてまくしたてる啓介。本当の事など言えるワケもなく、ひたすら謝るしかできない渡が可哀想ね
「わかった・・・もういい。君の顔は二度と見たくない」
啓介は明確な答を返さない渡に、ついに破門を言い渡してしまう。渡は深く下げた頭を上げることもできずに震えるだけだ
「驚きました。まさか大村さんがファンガイアだったなんて」
「それはお互い様ですよ」
その翌日。大村は何事もなかったように紅邸を訪れ、2人はバイオリンを作りながら互いの秘密を打ち明けた
昨日あんな事があって、すぐ外に出るのは危険だろうに・・・ってかなんで啓介は大村放ってる
有名なバイオリン職人なら住所なんて割り出せるだろと。アイツ口ばっかりで全然パーフェクトハンターじゃねえな
「私は22年間人間のライフエナジーは吸っていません
22年前のことを君にお話しましょう・・・
私はかつてブラックスターというバイオリンを作りました。私の最高傑作です
ですが持ち主に恵まれなかった。私はそんな連中が許せなくて・・・」
連続暴行犯ながら、ライフエナジーは吸っていないという大村。そのきっかけとなった22年前の出来事を語り始めます
大村渾身の作品だったブラックスター。しかしその持ち主は、ことごとく投資目的の人間や三流のバイオリニストばかり
22年前の大村の凶行は、自身の魂の結晶がそんな人間たちの手に渡ることが許せなかった職人としてのプライドだったのだ
1986年
「俺はたしかに見たんだ!あの次狼ってヤツは化物だ!」
「おニャン子クラブ好きに悪党はいない」
次狼の正体が狼男であることを嶋・ゆり・マスターらに告げる音也だったが、誰も信じようとしない
「山本スーザン久美子が好きだ」と次狼が言っただけで、大のおニャン子ファンである嶋とマスターはシロ即断です
やっぱ人望って大事ね。普段嘘ついてるワケじゃないけど、狼と羊飼いの少年みたい
「お前何が目的だ?ファンガイアのくせに何故ファンガイアと戦う?」
「俺はファンガイアじゃない。まぁお前等から見れば似たようなモンだがな
ゆり・・・か。美味そうだよなァ?あの女」
2人っきりになった時真意を問う音也だったが、次狼は不適に笑いながら「俺ゆり喰うかも」などと嘯く
瞬間、音也は目にも留まらぬスピードでガリアンソードを取り出すと次狼の喉元に刃を突きつけるのだった
「・・・ゆりに手を出すな。俺が命に代えても守る」
普段がアレなのでたまに真面目になるとカッコイイな音也。次狼も音也のこの反応になんだか満足したみたい
そんなある日、再びゆりに襲い掛かった大村からこれを守った音也はどさくさに紛れてブラックスターを持ち帰る
音也を尾行してきた大村がヌーッと部屋に現れるも、音也は慌てず騒がず彼と対話する
「このバイオリンはお前が作ったのか。化物のクセに大したもんだな・・・何故俺を襲わん?」
「俺は知りたいんだ。お前がブラックスターを持つに相応しい人間かどうか」
音也カンタービレ炸裂!
かくして音也のバイオリンの演奏を聴いた大村は、その天の音色のような旋律に感動して打ち震えます
「ようやくブラックスターを預けられる人間に出会えた」と頭を下るも、しかし当の音也はこれを拒否
「こいつは俺を必要としていない」という音也の答えに、大村も渋々これに納得。そして2人は約束を交わすのだった
「俺はもう人間は襲わない
お前の奏でるこの音さえあれば、その衝動を押さえ込むことができる」
「約束できるな?」
音也の演奏があれば人間を襲う衝動を抑えられるという大村。
この言葉を信じた音也は彼を見逃します
大村はブラックスターのバイオリンケースに重しを巻きつけると、それを湖の底へと沈めて誓いを立てるのだった
「俺は生まれ変わる。紅音也・・・これからの俺はお前の音楽の中で生きよう」
「凄い。なんて優しくて温かい音色・・・こんな演奏ができるのはまさか・・・?」
「そう。私が22年前この曲を初めて聴いたのも、まさにこの部屋
約束の相手とはキミのお父さんなのですよ」
2008年
ウォークマンで聴かされたその旋律は、渡にとって筆舌に尽くしがたいものだった
大村が22年間人間を襲っていないのは、父・音也との約束を守っている為。その事実に感動を覚える渡
渡は啓介と呼び出し、人間を襲わない優しいファンガイアもいるのではないか、と自分の思いをぶつけます
「ないな。奴等は全て例外なく人類の敵だ」
「で、でも名護さん!」
「黙りなさい!私の言うことは絶対に正しい!
私の言う事を聞いていればいいんだッ!!」
ダメだこいつ・・・早くなんとかしないと・・・!
回を重ねる毎に融通の利かなさが加速していく啓介の物言い。もうやめて!視聴者の好感度はとっくにゼロよ!
耳を貸すどころかトチ狂ったように喚き散らす啓介に、渡はしょんぼりと肩を落とすしかない
そんな折、建築現場の騒音に破壊衝動を掻きたてられ苦しんでいた大村を啓介が発見
大村が自分を抑えるためのアイテムである、音也の演奏テープが入っているウォークマンを踏み潰してしまう
何をするだァーッ!許さん!
歯止めを失ってしまった大村は激しく取り乱し、身近にいた工事現場の作業員達に見境なく襲い掛かる。なんてこった
ファンガイア出現を感じた渡もイヤな予感に胸をざわめかせて現場到着。そこで見たのは変わり果てた大村の姿だった
「やめてください大村さん!父さんと約束したんじゃなかったんですか?」
キバに変身した渡は必死でフロッグファンガイアを止めようとするが、我を忘れた大村にその声は届かない
しかもこの事態を引き起こした張本人である啓介は何故かどこにも居ません。マジ最悪だアイツ
仕方なくダークネスムーンブレイクをギリギリ狙いを外して撃つと、この一撃にようやく我を取り戻す大村
自分が約束を違えて人間を襲ってしまったことに頭を抱えると、ヨロヨロとその場を逃げ出してしまいます
「ファンガイア・・・その命、神に返しなさい!」
ずばっしゃあー!!!
ラスト。破壊衝動と自己嫌悪に悩まされながら逃げる大村の前に啓介が現れた
お前さっきどこに居たんだよと。今頃ノコノコ出てきやがってなんやねん
かくして無慈悲な狩人・イクサの必殺斬りが炸裂。致命傷を確認した啓介は、トドメも刺さずにその場を去るのだった
「大村さん!しっかりしてください大村さん!
僕まだ大村さんに教わりたいことが沢山あるのに・・・っ!」
「フ・・・いいんですよ。お父さんとの約束を守れなかった私が悪いのですから
渡君、自分を信じなさい。君にはあの偉大なお父さんの血が流れているのだから」
駆けつけた渡と最後の言葉を交わし、瀕死の大村はチャパチャパと湖の中に入っていく
そこは22年前沈めたブラックスターが眠る、あの湖だった
「さようなら」
「大村さぁーん!」
湖上で爆発四散する大村の身体。砕け散ったその一つ一つの破片は、美しくきらめきながら湖底に沈んでゆく
それはまるでブラックスターの上へ静かに降り積もる、純白の雪のようだった。次週へ続く!
うーん今週はいい話だったな。相対的に啓介のアレっぷりが許容範疇を超えてきたんだがどうしたものかね