第31話

喝采・母に捧げる変身

2008年
「・・・ということから、ファンガイアは”キング”と呼ばれる存在を狙っていたようです」
「わかった。報告ご苦労だった」
冒頭。ルーク、阿鐘と交戦した恵から報告を受けた嶋さんは「キング」という単語にピクリと反応
恵を下がらせたあと、神妙な顔つきで視聴者がビックリする台詞をポツリと呟きます
「キング・・・大牙のことか」
えええええええええ!?初っ端からすごい設定きました。どういうワケかキング=大牙であることを知ってる嶋さん
しかも「あの青年か」でも「彼か」でもなく「大牙か」と呼び捨てでまるで身内のことでも言うかのように
大牙は人間に育てられ、人間として生きているはず。ならばその里親というのはもしや・・・?

「まさか君がキバだったとはな」
「すみませんでした。今まで言い出せなくて」
「キバは人類の敵だと聞かされていたが・・・君なら大丈夫だ
力の使い方さえ間違わなければそれでいい」
その頃マル・ダムール。ついに先週その正体がバレた渡でしたが、啓介は以外にも物分りのいい反応で協力的です
ちなみに過去に一度「僕がキバなんです!」と言ったことは当然のように
なかった事になってました。ゆで的だな
「君はもう一度私の弟子になりなさい。私と一緒にいれば安心だ」
「え?でも名護さんには健吾さんという弟子が・・・」
「彼にはもう興味がない。いや最初からだが」

渡の問いにえげつない答を返す啓介
まさに外道。しかも運悪くその会話を健吾本人が聞いてしまいます
いたたまれなくなって店を飛び出した健吾はドシャ降りの中、傘もささずにその身を哀しみの雨に打たれ絶望に沈む
「俺は何を信じたらいいんや・・・夢・・・友達・・・尊敬する師匠・・・みんな失ってもうた
なんでこうなっちまったんや?俺はこれからどないしたらええんや!

友達は失ったんじゃなく
自分から絶交したんですが。のっけから気の毒で見ていられない健吾
しかし捨てる神あれば拾う神あり。どん底の彼の前に現れ、傘を差し伸べたのは意外にも嶋さんであった
「流した涙はいつかは乾く。大切なのはこれから何をするか、だ」
なんでしょうかこの人。今まで存在感空気のボスだったのにいきなりスポットあたりすぎ
キング=大牙を知っていたり、ちゃんと末端のトラブルにまで目が行き届いていたり、急に「できるボス」に変身しました
全てを失った健吾は嶋の元で戦士として再帰するのか?これは意外な展開です

「見つけた・・・母さんの残したルークの資料。弱点は・・・右肩!
一方、恵は青空の会の資料室から母・ゆりが残したルークの弱点を発見していた。あのアザ弱点だったのかよ!
初めのうちは無くて、先々週から突然出来てた痣なのにな。今回の脚本はどこまでも
ゆで流リスペクト
微かな勝機を見出した恵は啓介にイクサを貸して欲しいと迫るが、啓介は「ルークは俺が倒す」の一点張りでこれを跳ね除ける





1986年
「ウガガ・・・も、もっとヤサシク・・・!」
「怪物ちゃんのクセに情けない声を出すな」

音也、次狼、力、ラモンの4人でルークに戦いを挑んだものの、あっさりとやられてしまった情けない主人公ズ
紅邸でゆりから手当てを受けているラモンと力も、その正体が魔物であることを彼女に知られたようです
次狼という前例があるとはいえ
ゆり適応しすぎ。こいつら普通に人間襲うって知ったら反応も違うんだろうけど
「で、どうする。もう打つ手はないぞ?」
「いやある。私に作戦がある」

翌日。ゆりがイクサナックルを手に1人逃げだした。音也と次狼はこれを連れ戻す為に追いかけるもそこでルークと遭遇してしまう
「ゆり!イクサを返すんだ!」
「いやだ!おいお前!コレをあいつ等から守ってくれ!」

イクサを返したくないゆりは、事もあろうか倒すべき相手であるルークにイクサナックルを預けてしまう
基本的にバカなルークですが、人間の頼みを正直に聞くほどのバカではありません。当然こういう行動に出ます
「そうかコレはそんなに素晴らしいモノなのか。ならば俺によこせェ!」
まさにゆり本末転倒。「良いモン貰った!」とばかりイクサナックルを装着し、イクサに変身してしまうルーク
駆けつけたバッシャーとドッガもものともせず、先週の再現のように4人を蹴散らします。が・・・・
”バシュウ〜ッ!プスンプスン”
「グオオッ!?な、なんだこれは・・・・!」
「かかったな。そいつは長時間使ってるとそうなっちまうのさ」

言わずもがなこれがゆり達の作戦。イクサのタイムリミットで受ける肉体の多大なる負荷を、ルークに浴びせたのである
名付けて
『ウォーズマン30分作戦!』まんまと敵の罠に落ちたルークはやっぱりバカでした
なにせウルフェン族の戦士ガルルでもブッ倒れるほどの負荷。ルークといえどもその疲労たるや半端ではありません
戦闘力の激減したルークを取り囲み、情け容赦ない攻撃を叩き込む5人。
スーパーリンチタイム!
ゆりの妙案により、主人公ズはようやく強敵ルークに対して絶対的優位を得ることに成功します





2008年
「健吾さんの事・・・どうしたらいいのか。いつも僕の友達は僕の前からいなくなってしまう・・・」
「渡さん・・・」

健吾の事で悩む渡は、深央にその心の内を吐き出していた
少年時代彼の唯一の友達だった大牙少年も、ある日なにも言わずに彼の前から姿を消したのだと言う
しかし深央はそんな渡を慰めるでもなく、ビショップに呼ばれてチェックメイトフォーの集会へ。何気にドライねこの娘
「クイーン。貴女には裏切り者の粛清の他に、仲間をキバから守る仕事もしてほしいんですよ
・・・・・ねぇ、キング?」
前回、啓介と同じくキバの正体を目撃していたビショップは、その打倒を何も知らない深央に指示。腹黒い男です
そしてビショップの最後の言葉に振り向く一同。逆行の中をシルエットで歩いてくる若い男・・・
先週の時点まで行方が知れず、本人にも自覚がないと言われていたキングがいきなり登場です。彼が大牙なのか?

「お前か?宝クジを連続で当てたという予知能力者は。ならば死ね!」
その頃、ラッキーマン並みの豪運で宝クジを連続で当ててしまった光秀の前に阿鐘が現れた。ツイてるのにツイてません
ウォートホッグファンガイアの強力なパワーに圧倒されつつも、弟を守るべく懸命に戦う恵
そこに啓介が現れウォートホッグファンガイアを引き受けてくれるも、今度はルークが現れた
「おい!俺を殺してくれ!俺は天国に行きたいんだ!」
「その望み・・・叶えてあげるわよ!」
納得いくまで善行を積み、もはや
死ぬ気満々のルーク。素直に言う事を聞くの癪な気もしますが恵は殺る気です
しかし恵の非力な攻撃を受けるとルークもガックリ。
「そんな攻撃しかできないなら死ね!」といつも通り襲い掛かってきます
更にそこへわたるが駆けつけ、恵、キバ、イクサ、ライオンファンガイア、ウォートホッグファンガイア入り乱れてのスマッシュブラザーズに

1986年
さしものルークも罠にハメられた上の5対1ではどうにもならず、次第にその動きを鈍らせていく
勝利を確信した音也は変身を解除すると、イクサナックルをゆりに投げてこう言うのだった
「ゆり!止めはお前が刺せ!」
2008年
ライジングイクサの性能を十二分に使いこなす啓介の猛攻を前に、追い込まれるルーク。名護さんすげー
ルークがガックリと膝を落とすと、啓介はおもむろに変身を解除し恵にイクサナックルを渡す
「恵!止めは君が刺しなさい!」

「変身!」 「変身!」
22年の時を超え、今ここに母娘二代のダブル変身が実現した。変身!仮面ライダーイクサ!





1986年
「母さん・・・私に力を貸して!」
”ズドォオン!”
ゆりの母への万感の思いを込めた一撃が、ライオンファンガイアの右肩にヒットした
もんどり打って倒れたルークは人間達に戻り、右肩を抑えてのたうち回る。この傷が22年後のあの痣か
「グオオオオオオ・・・・俺は死なんぞ!いつの日か必ず甦る!」
ゲェー!?この地味な一撃が致命傷になったらしく、煙を上げて消滅していくルーク
あれだけ強かったルークがこんなしょうもない攻撃で倒れるのはいささか納得がいきませんが、これで勝負有りです

「お前は何度生まれ変わっても私が倒す!
その時私が居なくても・・・・
私の魂がお前を倒す!」
「グウウウウアアアアアアア〜ッ!!!」
「生まれ変わっても即コロス!」と、力尽きるルークにダメ押しするゆり
怒りと屈辱にまみれながら、断末魔の絶叫を上げたルークは煙となって消滅してしまった。そして―

ゆりの言葉通り。22年の時を経て甦ったルークは、彼女の魂を継ぐ者によって再び狩られることになる
2008年
「はああああああああーッ!!!」
”ズバッシャアアアー!”
恵の気合とともに振り下ろされたイクサカリバーは、ルークの弱点である右肩から袈裟懸けに切り裂いた
22年前は煙となって消滅し、捨て台詞通り22年経って甦ったルークでしたが今回は違います
「ギャアアアアアアアアアアア!!!」
全身のステンドグラスにヒビが入ったかと思うと、粉々に砕け散ってしまいました。ファンガイアとしての完璧な「死」です
チェックメイトフォー・ルーク死亡確認(王大人風に)
しかし結局彼は死にたがっていた自分の願望を叶えたワケで、よく考えると幸せな人生を送ったような気がするぞコレ
「「母さん・・・やった・・・私やったよ・・・!」」
1986年と2008年。ともに母の想いを遂げた2人女戦士は、その達成感に安堵の微笑みを浮かべるのだった

ラスト。キバもウォートホッグファンガイアに止めを刺し、キング獲りを夢見た阿鐘の野望はうたかたの夢と費えた
しかし、強敵を撃破したキバを背後からめっちゃ睨む女の影が。言わずもがな深央である
「あれが・・・私達の敵、キバ!」
まさかその正体が愛しの渡だとは思いも寄らない深央。クイーンの正体であるパールシェルファンガイアに変身して襲い掛かる!
互いに惹かれ合いながら敵味方として戦う男女!
所詮渡と深央は結ばれぬ宿命なのか?そしてついに姿を現した”キング”大牙は何者なのか?続きが気になる次週へ続く!


第32話

新世界・もう1人のキバ

2008年
「深央さん!どうしたんですかこの怪我?」
「渡さんこそ・・・大丈夫ですか?」
前回ラスト、エンペラーキバVSパールシェルファンガイアの戦いは双方痛み分けで即撤退
人間の姿に戻った2人は、互いに傷を負わせた相手が自分とは知る由もなく渡の家で手当てし合います
手当て中に
イチャイチャしていい雰囲気になったりしてますが、なんとも皮肉な運命ね

「社長、例の投資の件は如何致しましょうか」
「あぁ、レーザーにも耐えられる新合金だったかい?直接見に行こう」

一方その頃。どこぞの若社長が側近の重役を連れて鉄鋼開発の最先端施設を訪れていました
年の頃は渡と同じくらい。左手には黒い手袋。何者か?などと言わずもがな。彼こそが大牙に違いありません
どうやら
大牙は巨大企業の若社長らしいです。セレブですよセレブ
うーん嶋さんはどう考えても関係なさそう・・・なんであの人大牙知ってんだろう。これは謎が謎を呼びます
「どうです?投資いただければ、いずれ核爆弾でも傷つかない金属を開発できますよ!」
「うん・・・素晴らしいね。投資決定だ」
「承知致しました」
レーザーがまったく通用しない実験結果を見て、即投資を決定する大牙社長。重役は恭しく頭を下げて・・・

「渡君。私がなぜバウンティハンターの仕事をしているか解るかい?」
「え?ボタンを集める為ですよね?」
「違うッ!修行の一環だッ!

あそこにいる男は指名手配だ。さあ捕まえてみなさい」
>名護さんボタンのためにバウンティハンターやってたんじゃなかったんですね。勘違いしてました。
>妖怪ボタンむしりのクセに修行とか・・・
>修行して強くなって、更にボタンを集めるんですね。わかります

修行の為、啓介から指名手配犯の逮捕を命じられる渡。やっぱりボタンだと思っちゃうよな
言われるがまま犯人を捕まえようとした渡は、逆にボコボコにされて大ピンチ。だがその時だった
偶然通りかかったバイクの青年が現れると、渡を護るように間に割って入ったではないか。なんという正義漢!
犯人に手は出さないもののとてつもない眼力で怯えさせ、これを逃走させてしまう青年。底知れぬ実力を感じさせます
「あ、ありがとうございました」
「・・・君はもしかして紅渡君かい?僕のこと覚えてないかな」
「え・・・?大牙君!本当に!?

良かった・・・僕ずっと大牙君に会いたかったんだ」

無論青年の正体は大牙。
イケメンでセレブで正義漢という3拍子揃った完璧超人でしたコイツ
十数年ぶりの再会を喜び合い、昔のように公園の砂場で遊び始める2人。そんな渡の姿に名護さんはもうカンカンです





1986年
「あら?起こしちゃったかしら?」
「いやそのまま続けてくれ。驚いたな・・・
俺の演奏じゃないか」
公園で昼寝していた音也の前に現れた真夜は、何と彼の前で見事なバイオリン演奏を披露
音也の指摘通り、その旋律はまさしく自分自身の演奏に他ならなかった
「300年前、ヴィヴァルディにバイオリンを習ったことがあるの」
「へえ。すごいな」

300年前とか普通に言っちゃってますが、冗談だと思ってるので軽く受け流してしまう音也
それよりも驚いたのはやはり真夜の演奏。いくら経験者でも音也の超級の演奏を完コピするとは信じがたい腕前です
「なぜ私が貴方の演奏をコピーできたのか解る?」
謎めいた問い掛けを残し、その理由を考えておけと言ってその場を去る真夜。音也は呆然と立ち尽くすのみである

「ただいま。あら?ビショップは?」
「仕事に出られておいでです」
音也と別れて居城に戻る真夜。で、居城ってのが
これキャッスルドランですよ
キャッスルドランは元々ファンガイアのキングに本拠地として使役されていたのか。これはなかなか興味深い
あどけなく笑う我が子・太牙を抱き上げた真夜は、控えていた壮年の男にこう告げた
「全てのファンガイアの在り方を管理するのがビショップの役目ですものね
貴方も大牙の事を護ってあげて。私とキングの愛する子供ですもの」
「はっ。この命に代えましても」

真夜に深く頭を下げ、大牙に忠誠を誓うこの男の名は黒沢。2008年で大牙の傍らに居たあの重役のオッサンです
この人は22年もの間大牙をすぐ近くで護り続けてきたみたい。若き王を護る側近にして教育係ってトコか。すげえ強そうね
あと「全てのファンガイアを管理してる」って
ビショップの仕事膨大すぎるだろと

「どう?宿題の答は見つかったかしら?」
「俺は宿題が大嫌いなんだ。そういうワケだからさっさと答を教えてくれないか?」

後日、再び現れた真夜に先日の答を問いただそうとする音也だったが、そこに偶然近くに居た力が現れた
「ウウ・・・音也!その女、なにか危ない。今、証拠、見せる!」
ただならぬ真夜の存在感に警戒心を覚えた力はドッガに変身。正体を暴こうと彼女に向かって突進する
当然やられるワケにはいかないので本性を現す真夜。変身!
パールシェルファンガイア!
って
深央と同じかよ!チェックメイトフォーのファンガイアは同じ種族同士で世襲するんだろうか?
ついに真夜の正体を知ってしまった音也。ゆりとは違った魅力に惹かれていただけに、そのショックは相当な様です





2008年
「こうして2人きりで会うのは初めてだね・・・僕も君の言いたい事はわかるよ
いくら掟とはいえ、よく知りもしない相手と結ばれる運命なんて受け入れ難い
でも、だからこそ僕の事をよく知ってもらいたいんだ」
「・・・はい・・・」

高級レストランを貸しきって深央と食事をしているのは、紛れもなく大牙。婚約者同士の初デートといったところか
「人間に育てられ、人間として生活してる」という設定だったハズの大牙ですが、既に自分が何者なのかは自覚済みなのね
大牙はイケメンだし優しいし文句のないウホッいい男。ですが、渡に思いを寄せる深央はこの会食を楽しむことができません
その時、大牙の携帯に黒沢からの電話が入る。先日の新金属研究の件だった
「社長、いま仕事が終わりました」
「あぁ、ご苦労様」
なんという事でしょう。電話先では黒沢が研究施設の主任をブッ殺してました。投資すんじゃなかったの?
「これが僕の仕事なんだよクイーン。君は裏切り者の同士を粛清するのが仕事
キングの仕事は、
人類の進化に貢献しそうな人間達を抹殺すること
人間達がいずれファンガイアの脅威にならないようにね」

ゲェー!?大牙の『投資決定』とは、つまり抹殺対象認定という事だったのか。こええ
性格まで最高の完璧超人なんてどうしようかと思いましたが、そこはやはりファンガイアの王。人間に対しては無慈悲です
爽やかスマイルの下に隠された、夜の王としての大牙の姿に深央は畏怖を覚えるのでした

ラスト。活気的な新薬を開発した製薬会社を黒沢が襲撃。ファンガイアを察知した渡が現場に現れ、これと交戦します
黒沢の新の姿ムースファンガイアは流石に強く、エンペラーフォームになっても互角の戦いを展開します・・・と!

その時。戦う2人を眼下に見下ろしながら高層ビルの屋上に立つ人影が現れた
「あれがキバか・・・」
全身に漆黒の甲冑を纏ったような謎の戦士。キバ、イクサに続く「第三のライダー」とも言うべき、この男は何者なのか?
次週へ続く!


第33話

スーパーソニック・闘いのサガ

2008年
「あれがキバか。だが今はまだ・・・・ね」
謎の戦士の名は
仮面ライダーサガ。変身解除したその正体は、言わずもがなファンガイアの王・太牙です
キバがムースファンガイアを取り逃がすまでの一部始終を見届けると、「まだ俺が戦う時じゃない」と呟いて去っていきました
戦い終えた渡が変身を解除すると、ちょうどそこへ酷く落ち込んだ深央が。今にも消え入りそうな声で渡にしがみついてきた
「私って本当にダメな女なんです。やるべきことも出来ないし、何をやっても失敗ばかりで・・・
お願い・・・渡さん・・・
私を・・・離さないで・・・!」

「大丈夫。僕がついてます。深央さんの為に僕も強くなります」
裏切り者の粛清という責務も果たせず、更には愛する渡と引き離されてしまうかもしれないという、止め処ない不安
理由は解らないものの、小刻みに震える深央を見てその肩を優しく抱き寄せる渡。意外にも男らしくビシッと決めます
こうして更に愛の絆を深める二人には今は知る由もなかった。その絆が―後日最悪の形で崩されてしまうということを

「こんにちは。すごいね太牙君、こんなに大きな会社の社長だなんて!」
「やぁ、よく来てくれたね渡君。今日は君に僕の婚約者を紹介しようと思ってね」

会社を訪ねてくれた渡を
婚約者との食事に誘う爽やか太牙。無論彼は渡と深央の関係など知らない
本当に心から、大切な親友に自分の婚約者を紹介しようとした親愛に溢れた行為。しかしそれは渡にとってはあまりにも・・・
「紹介するよ。こちらが僕の婚約者、深央さん。そしてこっちが親友の紅渡君
ん?どうかしたのかい2人とも?」

レストランで顔を合わせた渡と深央は互いに絶句。太牙の言葉も、2人の耳にはもうまったく入っていなかった
「は・・・・”初めまして”・・・・紅・・・渡です・・・よろしく」
「・・・・・・ッ」

搾り出すような声でなんとかそれだけ言う事ができた渡。目を伏せて哀しそうな顔をする深央。痛々しいシーンだなー
すげえ
昼ドラ的展開というか・・・いやむしろ韓流ドラマ。爽やか純愛路線に捻れが加わってきました
若い男女3人の三角関係、しかも男は父違いの兄弟とか。マジ
韓流ドラマ臭すごいんですけど





1986年
「まさかお前がファンガイアだったなんてな」
「で、どうするの?私と戦う?」
「わかってるハズだ。俺はお前とは戦わない・・・それより教えてくれ
俺の演奏をコピーできた理由を」

ドッガを圧倒的な力であっさり退けた真夜。彼女の正体を知った音也でしたが、その接し方は今までとなんら変わりません
前回よこされた「宿題」の答を求めると、もったいぶることなくそれを音也に与える真夜
「バイオリンよ。貴方は自分に相応しいバイオリンを持っていない
貴方には100%の力を発揮できるバイオリンが必要よ」

今の音也の演奏にはリミッターがかかっている。すなわちバイオリンのランク
真夜が弾いてみせた「音也の演奏」は、音也の本当の力から比べれば足元にも及ばない代物なのである。だからコピーもできた
「なぜコピーできた」という質問から
ちょっとズレてるような気がしますがまぁそういう事だそうです
「・・・確かにな。だがどうする?俺に相応しいバイオリンともなれば1億は下るまい」
「作ればいいじゃない。貴方が自分の手で
私が教えてあげるわ。これでも300年前、ストラディバリの弟子だったんだから」

今ここに明かされたブラッディローズ誕生秘話。彼のバイオリンは真夜の手ほどきを受けて音也が作ったモノだったのだ
ていうかストラディバリの弟子だったとか地味に真夜スゲエな。億の価値を生み出せる逸材じゃないか

「よろしいのですかクイーン?人間などにあのような肩入れをして」
「いいのよ。私は人間のことをよく知りたいの」
意気揚々とキャッスルドランに戻った真夜を、やや訝しげな表情で咎める黒沢
やはりキングに仕える側近の身としては、およそクイーンらしからぬ彼女の行動を快くは思っていないようです





2008年
「あ・・・・名護さん、どうして?」
「私は君の師匠だ。君が落ち込んでいると聞いてね
それに、この風呂が気に入った!」

自宅の風呂でひとり落ち込む渡の前に
自重しない師匠がニコニコしながら乱入
真夜のことを聞こうとしたのが本音だったようですが、キバットやタツロットらに邪魔されてうやむやになってました
そんな折、件の当事者である深央がやってきます。さあ昼ドラタイムだ
「あの・・・聞いてください渡さん。婚約者というのは周りが勝手に決めたことで・・・!」
「いいんですよ深央さん。僕に気を使わないでください」
「渡さん!ちが・・・
私が本当に好きな人は!」
「太牙君なんですよね?お似合いだと思いますよ」
渡男らしくねえええー!!
深央は泣きそうになりながら必死に事情を説明してるのに、完全に聞く耳もたない状態でこれを受け入れない渡
先日深央は震えながら「私を離さないで」と言ったのに。「深央の為に強くなる」って言ったあの言葉は嘘っぱちかと
「私は・・・っ!渡さんが好きなんです!」
「なによ黙って聞いてれば!あなた今まで純粋な渡を騙してたのね!?」
感極まって泣きながら告白する深央でしたが、ここで静香の黒歴史
クソ幼馴染キャラがまさかの復活
その言葉に傷ついた深央は家を飛び出し、渡も流石に追いかけようとしますがこれまた
ダメ師匠の妨害が入る
「女の尻を追いかけている場合ではないだろう!君はキバなんだぞ。もっと自覚を持ちなさい」
全裸にバスタオル1枚巻いた格好で凄む名護さん面白すぎる
かくして深央の弁解は男らしくない渡、クソ幼馴染、ダメ師匠という3馬鹿によって失敗に終ってしまうのだった。酷い話ね

傷心の深央は今にも死にそうな足取りで家路につくが、追い討ちをかけるよう彼女の前に黒沢が現れた
「また裏切り者の始末に失敗したそうですね。それだけじゃない、貴女は心が弱い
知っていますよね?先代のクイーンの悲劇的な運命を
貴女は必ず・・・太牙様を不幸にする!」
おっとここで黒沢さんのスタンディングプレイ。深央を太牙の伴侶として相応しくないと判断し、亡き者にするつもりです
まさに泣きっ面に蜂とはこのことか。不幸のドン底にあって命まで狙われる可哀想な深央
しかしその時だった。凄まじい怒りで大気を震わせ、全ての生き物を震え上がらせる威圧感とともに太牙が颯爽と登場
「黒沢・・・これはどういうことだ?」
「た、太牙様・・・私は先代クイーンに貴方様をお守りすると誓いました!
このクイーンは出来損ないです!よってこの私が・・・!」

「ふざけるなッ!次は殺す!」

しかし爽やかナイスガイ太牙は深央と一緒になる運命を受け入れているので、この側近の暴走には大爆発
気合を込めてオーラを発しただけで黒沢を吹き飛ばし、大ダメージとともに心理的恐怖を植えつけます
「大丈夫。僕がついてるから何も心配いらないよ」
黒沢を懲らしめた太牙は優しい笑顔で深央に一言。深央はこの言葉を渡に言ってほしかっただろうに・・・
それにしても気になったのは黒沢が少しもらした「真夜の悲劇的な運命」という台詞
ファンガイアの掟を破って人間を愛してしまった彼女は、果たしていかなる運命を辿ったのでしょうか?





1986年
「あ〜面倒だ。こんなものはこう、サクサクとだな・・・・」
「駄目よ。これから私達が作るバイオリンは普通のバイオリンであってはならない
命を・・・魂を込めなさい。
私と貴方、2人の魂を注ぎ込むの」
「・・・あぁ、そうだな。世紀の天才である俺様のバイオリンになるんだからな」

いよいよ製作が始まったブラッディローズ。鑿と鉋を動かす音也の手をそっと取り、耳元で怪しく囁く真夜
なんともエロスな作業風景ですが、音也は自分の相棒を生み出すべく真剣そのもの
しかしそんな2人を遠目から哀しそうな目で見つめる人物・・・言わずもがな音也の恋人・ゆりです
音也、多分ゆりには「バイオリンの作り方を習うんだ」とありのままを説明しているんでしょうが
そこはそれ、ゆりとて馬鹿ではありません
女の直感で音也と真夜の並ならぬ繋がりを感じ取り、言い知れぬ不安に涙を流すのでした。音也は罪な男だなー





2008年
「ふむ・・・どうやら君の仕事と僕の仕事が同じになったようだね」
先日、深央殺せなかった”裏切り者”のファンガイアを再チャレンジで殺そうとしているところへ太牙もやってきた
彼は水からエネルギーを取り出す研究をしている科学者でもあり、クイーン・キング双方にとって粛清の対象だったのだ
「こ、答えてくれクイーン!なぜ人間を愛してはいけないんだ!?」
「それ・・・は・・・」

しかしやっぱり抹殺対象を殺すことができない深央。自分も人間を愛しているんだから答えられなくて当然です
その隙に一目散に逃げ出す男でしたが、今回は優しいクイーンだけでなく恐ろしい旦那が居ることを知りませんでした
「いいよ。あとはボクに任せて」
「ひ・・・!ま、まさかキング!?」

「ファンガイアとして誇りを失いし者・・・王の判決を言い渡す!
”死”だッ!」

問答無用でサガに変身すると、ベルトから
紅く光るビーム鞭のようなステキ武器を抜く太牙
それをヒュン!と振ると、瞬く間に細く長いレイピアのように変化して裏切り者のファンガイアを突き刺します
これだけでも致命傷ですが、ここで空中にキバと同じような巨大な蝙蝠の紋章が出現
サガはこの魔方陣に向かってジャンプすると、ここに鞭を引っ掛けたまま落下。どういう状態か解るでしょうか?
新・必殺仕事人の勇次だコレ!
王様のクセに処刑方法渋いな。サガの恐るべき戦闘力の一環が見えたところで次週へ続く!

あ、ちなみにその頃渡は黒沢さんの正体・ムースファンガイアとリベンジマッチ。ドッガフィーバーでこれを撃破してました
この人もうちょっと動いた方が面白かったのに!せっかく前半で暴走とかして具合いい設定できてたのに勿体無いなぁ


第34話

ノイズ・破壊の旋律

2008年
「みなさん、今日は僕の失恋を祝ってくれてありがとうざいます」
「さあ食べたまえ。君がフラれて実に嬉しい!
こんなに嬉しいのは3年ぶりくらいだ。これで君も戦士として集中できるな」
「渡にはすぐにもっと良い人が現れるわよ。例えばすぐ近くにとか」
「君を振るなんて人を見る目のないバカな女だな」

深央が太牙の婚約者だった事を知り、身を退く決心をした渡。想いを吹っ切る為に自身の失恋パーティーを開催
相変わらず自重しない師匠と幼馴染に加え、太牙もサラッと凄い台詞吐いてます
無論太牙は心から渡に同情してくれてる優しい親友なのですが、それゆえに彼の優しさが今の渡には辛すぎる
逆効果とも知らず
深央とのデートに渡を連れて行く太牙。もう見てられません
「聞いてください渡さん。私の本当の気持ちは・・・!」
「僕も深央さんと同じ気持ちですよ。
太牙君が大好きです」

先週に引き続き、懸命に渡に本心を伝えようとする深央ですが、肝心の渡が相変わらず男らしくないダメ野郎

優しさだけじゃ愛は奪えないってGガンのエンディング曲でもそう言ってるだろうが!と、視聴者がイライラしたその時
女性を人質にして大暴れする脱走犯と、それを追いかけてきた名護さんが登場
人質のせいで手が出せない名護さん。楽しい遊園地に緊迫が走りますが・・・・
ふおん!バキィッ!ドカバキィ!
素早く観ら飛び出した1人の若者がキック一発で犯人をKO。更に「テメエもだ!」とばかりに名護さんにも蹴りを叩き込みます
お、お前はーっ?!(男塾風に)
「ぐおッ!?な・・・き、キミは・・・!」
「健吾・・・さん・・・」

鮮やかな手並みで凶悪犯を倒し、返す刀でかつて師と仰いだ男に復讐の蹴りまで打ち込んだ武闘派の男
それは誰あろう、失意のうちに渡の前を去ったかつての友
襟立健吾であった。すんげえ展開キター!

「紹介しよう。新しく青空の会に加わることになった襟立君だ」
「嶋さん私は反対です!どうしてこんな素人を・・・!」

言わずもがな夢破れた健吾を戦士として鍛え上げ、青空の会に迎え入れたのは嶋さんでした
かつてのトレードマークだった金髪メッシュ入りの長髪を短く刈り、オールバックにタンクトップで決めた姿はマジ強そうです
さっき蹴っ飛ばされたばかりで面白くない名護さんは健吾の入会に猛反対しますが、復讐に燃える健吾は怖いもの知らず
再びその顔面を健吾に殴られてしまう名護さん。し、師匠弱えー!
「フン。素人の攻撃も避けられないのか?ボタン男」
「き、貴様・・・!」

かつて見捨てた人間にボコられる名護さん自業自得
「おいおい仲良くしてくれよ?」などと妙にニヤついた顔で言う嶋さんが怖い。この状況を楽しんでるかの様
この短期間で健吾の戦闘力を名護さん級にまで引き上げた、そのコーチとしての手腕は特筆すべきものがありますが
なんかこの終盤に来て嶋さんの行動怪しすぎだろと。キングである太牙を個人的に知っていたり、今回のこの描写といい
まだこの人には視聴者がビックリするような秘密が1つ2つ隠されていそうですが・・・?今後嶋さんからは目が離せないな
「健吾さん!よかった戻ってきてくれて・・・ずっと心配してたんですよ」
「フンどうかな。お前の言うことは信用できない。偽者の友達だからな」
渡は笑顔で親友の帰還を喜びますが、健吾は未だに渡の事を「嘘をついてたクセに何を今更」と恨んでいるようです
ちなみに彼は実は元々関東の人間で、いきなり関西弁がなくなったのは「変わった」のではなく「戻った」との事
別にそんなの視聴者にとってはどうでもいい事なんだけど。わざわざ説明してくれて乙





1986年
「ふぅ・・・これは20世紀最高のバイオリンになるな。どれ、このまま一気に・・・」
「ダメよ焦っては。作業の1つ1つに魂を込めなきゃ・・・そうよ・・・」

真夜とマンツーマンで自分専用のバイオリン作りを続ける音也。作業は随分と進んだようで、完成も近いみたい
そんな濃密な時間が終ってしまうのを惜しむかのように、エロス雰囲気全開のままゆっくりと最後の仕上げに取り組みます
ゆっくり仕上げていってね!2人の間に入っていけないゆりは、作業を悲しげに見つめる事しか…
といったところで今回の過去パートは
たったこれだけ。あとはずっと現代パートでした。こういう回は珍しいな





2008年
「渡・・・なんだこれ。どうして・・・?」
「きっと僕のせいだ。僕が落ち込んでばかりいるからブラッディローズが怒ったんだ・・・」

22年前の音也がそうやって作ったブラッディ・ローズだったが、それが何もしてないのに突然壊れてしまった
深央や健吾のことで沈む自分のせいに違いない、と渡は自らを責めながらブラッディローズの亀裂を指でなぞるのだった

「ほう。生物の個体が持つ能力を別の個体に移植する研究ですか」
「はい。小さな力でも多く集めれば・・・これによって超人を造る事も可能です」
「・・・それは興味深いですね。是非とも投資させてください」
神田という博士が提唱する「生物の個体が持つ能力を別個体に移植できる」という研究に興味を示した太牙社長
本来なら抹殺対象になる神田博士ですが、「この研究はファンガイアにも役に立つかもしれない」という理由で太牙はウェイト
研究資金を投資し、しばらくこの研究を続けさせることにします

「お願いもう止めて!私をここから出して!」
「うるさい!お前の身体に何が埋め込まれているか忘れたのか?
さあ、
とっとと今回の獲物を捕獲してくるんだ」
実はその神田博士、楓という女性ファンガイアをモルモットとして研究所内に監禁しているマッドサイエンティストでした
どうやって拉致したのかは解りませんが彼女の体内に高圧電流を流す装置を埋め込み、意のままに従えているようです
夜の世話とかもさせてるんでしょうか。この外道博士許せません(そこかよ)
キチガイの神田博士に脅迫され、仕方なく同胞であるファンガイアを拉致してくる楓
「これでお前はまた一歩究極の生命体へと近づく・・・!」
「ぐううう・・・・ああああああああああ!」
拉致されてきたファンガイアのパワーを楓へと与える、神田博士の狂気の実験。力を奪われたファンガイアは哀れにも死亡
これを今まで幾度となく繰り返し、楓は複合脳ファンガイアとして徐々に、しかし確実に強大な戦闘力を身につけてきたのだ
でもコレ、強くしすぎて
電流にも耐えられるほど強くなったら博士ヤバイじゃんな。アホや

「君の実験は聞いている。危険すぎる。今すぐにやめたほうがいい」
「相変わらずだな嶋。だから私は青空の会を抜けたというのに・・・
ファンガイアを倒す為にファンガイアを利用する事の何が悪い?
私に言わせればイクサなんてオモチャだよ。
なんなら比べてみるか?」

そんな神田博士は
元・青空の会のメンバー。かつての同志を呼び出し忠告する嶋さんだが、
博士は話を聞こうともしないどころか
「イクサもやってやんよ」などと、取りつくしまもありません





「私・・・クイーンを辞めたいんです」
「何を言い出すかと思えば・・・それはできない相談ですね
先代クイーンがどんな運命を辿ったか貴女も知っているでしょう
一度会ってみたらどうですか?彼女に」
やはり渡を愛する気持ちを誤魔化せない深央。太牙もいい男なだけに、彼を騙し続けることも彼女には耐えられません
クイーンを辞めたい旨をビショップに伝えて懇願するが、ビショップはこれを冷たく拒否
迷える深央に対し、過去の過ちで苛酷な運命を辿った生き証人に会ってくればいいと勧めます
先代のクイーン・・・すなわち
渡の母、紅真夜である
先週の次回予告で既にネタバレはしていたワケですが、死んだとばかり思われてたこの人、普通に存命してました

「君は・・・どうやってキバを手に入れたのですか?父は?母は何者です?」
「え?一体どなたですか?」
「答えないのなら身体に聞くまでです」

渡を生かしておいては深央はおろか、いずれ太牙にも悪い影響が出てしまうのは明白
キバ=渡を唯一知るファンガイアであるビショップは、ついに実力行使で渡を排除しにかかる。変身・スワローテイルファンガイア!
ここで名護さんが駆けつけ、渡もエンペラーフォームに変身。強敵スワローテイルファンガイアを2対1でボコれるかと思いましたが、
ジャーンジャーン!げえっ!楓!
「貴方がイクサね。悪いけど倒させてもらうわ・・・」
現れたのはなんと楓ことホースフライファンガイア。キチガイ博士の暴走でイクサを倒しにきたようです
いくら袂を別ったからってイクサを倒してどうするんだと。神田博士も「ファンガイアを倒す為に〜」って言ってたのに目茶苦茶だ
かくしてキバはスワローテイルと、イクサはホースフライファンガイアとそれぞれ戦闘に突入
流石に幾多の同胞の力を我が物としただけあって、楓の戦闘力はライジングイクサをも凌駕。
これをボコボコに
しかし間一髪のところでキバがイクサのピンチを救うと、ビショップともども楓も煙のようにその場から消えてしまいました
ビショップはともかく、楓は圧倒的に有利だったのに
逃げる理由が解りません。なんだかなー

ヘコヘコ逃げた楓でしたが、そんな彼女を待ち構えていたのはなんと太牙。ファンガイアの王として彼女の行動を咎めます
「貴女が最近同胞達をさらっているファンガイアですね?
・・・・答えろ。どういうつもりだ?」

紳士的な口調から一転して凄むそのギャップがカッコイイ。怒れる王はサガに変身、裏切り者に制裁を加えます
例の紅ビーム鞭でホースフライファンガイアを捕縛すると、あっちの大木にぼかーん!こっちの茂みにばすーん!
渋川先生にボコられたアライJrのようにやられる楓でしたが、一瞬の隙をついてなんとか逃走に成功
それにしてもライジングイクサも上回る強敵を、まったく歯牙にもかけずボコボコにしたサガの戦闘力は流石と言うべきか

そしてラスト。誰も人が近づかないような薄暗い洞窟の奥で、深央は探していた人物と面会していた
「探しました。クイーン」
くるりと振り向き、フードをとった女性は紛れもなく
真夜であった
しかし右目を眼帯で多い、肌の色はゾンビみたいに土気色。今の彼女から22年前の美貌は感じられません
ファンガイア達の誰もが知る、彼女が辿った「悲劇的な運命」とはいかなるものだったのか?気になる次週へ続く!


第35話

ニューアレンジ・飛翔のバラ

2008年
「私・・・クイーンを辞めたいんです。辞めさせて下さい」
「それは出来ないわ。貴方を選んだのは私ではなく、クイーンの力…」

クイーンの辞職を先代に訴えにきた深央だったが、真夜は「自分が選んだわけではないから無理ッス」とこれを即答
まだ若いクイーンが自分にこのような頼みを持ってくるなど、理由は1つだけ。真夜は深央の目を見据えてそれを問う
「貴女・・・もしかして恋をしているのかしら。それも人間の男に
私もかつてその選択をし、罰としてクイーンの力を奪われた・・・
後悔はしてないけど辛いものよ。貴女にその覚悟があるのかしら?」

後悔はしていないけど
めっさ辛いよ!迷える深央に対し反対も賛同もせず、ただ体験談から忠告だけを送る真夜
「辛くてもいいからクイーン辞める!」と言ってしまえばは良いのでしょうが、それが出来ないのはやはりまだ覚悟が足りないのか
結局深央は忠告だけを受け取ってその場を去るしかありませんでした


「このイクサは今日からキミが使いたまえ」
「ま、待ってください嶋さん!イクサは私の物です!」
「違うな。イクサは青空の会の物だ。誰が装着者かは私が決める」

一方その頃。青空の会では嶋さんが啓介を見限り、イクサの装着者に健吾を任命していました。すげえ急展開だ
「今はまず怪我を治すのに専念して」と恵になだめられる啓介でしたが、健吾は落ちぶれた「元」師匠を鼻で笑います
「フン。戻ってきてもお前の居場所はないかもしれんがな」
「なんだと・・・
うごッ!」

「なんだったら俺の弟子にしてやろうか?あぁ!?」
激昂して掴みかかろうとするも、いきなり問答無用のボディブローを喰らって床に叩き伏せられ
あまつさえ背中を足でグリグリ踏みつけられる啓介。名護さんは最高です!
部下2人が険悪だと言うのに、先週に引き続きニタニタ笑ってるだけの嶋さんがなんとも不気味。この人何が狙いなんでしょうか





1986年
相変わらず
必要以上に密着しながらバイオリンを作り続ける音也と真夜。この無駄なエロス描写はなんだ
ますます関係深まっていく2人を見るのに耐えられず外に出たゆり。そんな彼女の前に現れたのは、久々にやってきた次狼だった
かつて取り合った女を放っておいて、別の女にかまいっきりの音也。話を聞いた次狼はさっそく音也をとっちめに行きますが…

「まるで死人の顔だな。人間が幽霊に祟られるという話は聞くが・・・
今のお前はファンガイアに魅入られている。解っているのか?」

「次狼・・・
お前には関係ない。例えファンガイアであろうとも真夜は俺にとって特別な存在だ」

最初は怒鳴りつけようとでも思っていたのでしょうが、音也のやつれにやつれた顔を見ると次狼もさすがに仰天
「お前これ絶対魂とか抜かれてるって!ヤバイって!」と忠告しますが、音也は聞く耳持ちません。怪談・牡丹灯篭みたいだな
「ゆりはどうなる?心の底からお前を愛している女だぞ」
「わかっている。だがそれとこれとは別の話だ
今の俺はゆりには理解できない場所にいる・・・話は終わりだ」

音也ひどい男だなコレ
同じ女を取り合った男からの忠告を受けても、「それとこれとは別の話だろ」であっさりと話を切り上げました。冷たすぎる
実際バイオリンの事と愛情とは別問題かもしれませんが、しかしそれでもあれだけの苦難を超えて結ばれた女に言う台詞か
このあたりの冷徹な物言いは、既に音也の心がゆりよりも真夜に傾いてることを示唆するシーンということでしょう

かくしてその数日後、ブラッディローズは完成。生涯の相棒の誕生を喜ぶ音也でしたが、真夜は首を横に振ります
「まだ最後の仕上げが残ってるわ。一番大事なものがこのバイオリンには込められていない」
「一番大事な・・・?なんだ?」
「祈りよ」





2008年
「ダメだ・・・いったい何が足りないんだろう・・・
な、なんですかあなたは。人の家に勝手に上がりこんで」
「俺は音也の古い友人だ。お前のバイオリンに何が足りないか教えてやろう」

突然壊れてしまったブラッディローズの修復を終えた渡だったが、弾いてみるとどうしても何かが足りない
悩む渡を見かねて助言を与えた男は、誰あろう次狼だった。
こいつ割と自由に外界出てるな
「祈りだ。音也はそのバイオリンに自分の祈りを込めていた」
「祈り・・・父さんが・・・いったいどんな祈りを・・・?」

突然不法侵入してきた謎のオッサンの助言なんて普通に考えたら怪しいにも程がありますが
ありがたいアドバイスとして受け止め、父の「祈り」に考えを巡らす渡。果たして音也はどんな祈りをこめたのだろうか

「いいぞ!これでお前はまた究極の生物に一歩近づいて・・・うお何をする!?
ええい仕方ない!私に逆らうのなら処分する!」

一方その頃、嶋さんの忠告を無視して強化実験を続行していた神田博士はついに楓の反逆を浴びるハメに
仕方がなく彼女の体内に埋め込んだ爆弾を爆発させる神田博士でしたが、先週のはんぺら予想通りの展開に
「フフフ・・・お前は私を利用していたつもりだろうが・・・
私がお前を利用していたのだ。力を得る為にな!」

強化に強化を重ねたホースフライファンガイアの肉体は
爆弾の爆発もなんのその
アホの神田博士は実験対象を強化しすぎて、その手綱まで手放してしまったのでした。おっちょこちょいにも程がある
かくして楓はあっさり
神田博士を殺害。自由を得た彼女は更なるパワーを得るため街へと向かいます





「感じる・・・強大なパワーを。その力私が貰う!」
己が糧となる同族を求めて街を徘徊していたホースフライファンガイアは、真夜と会ってきた深央と遭遇
彼女をクイーンと知ってか知らずか、その力を我が物にするため拉致。装置のある研究所へと連れ帰ります
拉致現場に出くわした渡と太牙は当然これを救出する為に動くワケですが・・・・
「ヤツの居所は解っている。渡くん、後のことは僕に任せてくれ」
「いや太牙くん、僕も一緒に行かせてほしい。今まで黙っててゴメン・・・
僕も深央さんのことが好きなんだ」

深央のピンチという瀬戸際でついに覚悟を決めた渡は、勇気を出して自分も深央が好きであることを太牙に告白
友情にヒビが入ることも厭わない渡の一大決心。しかし太牙はニコッと笑うと、震える渡の手をガッシリと握るのでした
太牙いいヤツすぎだろ!
自分に都合のいい事もも悪い事も、全てを等しく受け入れる度量。その相手を許す優しさ。まさに王たる器です
深央も渡と出会う前に太牙と会ってれば間違いなく惹かれてただろうに。この3人の運命は本当に皮肉だなぁ

神田の研究所二手に分かれて深央を探す渡と太牙。渡が首尾よく深央を発見し、彼女を逃がすとキバに変身
ホースフライファンガイアとの戦闘に突入しますが、この戦いを目撃した太牙がでっかい怪獣を呼び寄せます
大空蛇ククルカン!ぎゃおー!なんか強そうなのキタコレ!
「キバ・・・お前の力を試してやる」
ククルカンはキバをとっ捕まえて屋上へ移動。分断したホースフライファンガイアを太牙が悠々と追い詰めます
空飛ぶ怪獣の圧倒的なパワーになす術なくボコられるキバ。その時、タツロットがブラッディローズを持って飛んできた
「父さん・・・教えてください。父さんの祈りを!」
言うなり戦闘中なのにバイオリンを引き出す渡
キバットがククルカンの注意を引きつけてくれてますが無理がある展開です。そんなこんなで渡の脳裏に父の声が・・・

1986年
完成したバイオリンを弾く音也。彼の込めた「祈り」とは果たしていかなるものだったのか
「人間は皆、心に音楽を奏でている・・・おれはその音楽を守りたい」
他人の音楽を守る前にまずゆりを守ってやれよとツッコミたくなりますが
音也の込めた祈りとは「人々の心の音楽を守る」ことであった。やがて演奏を終え、音也は静香に真夜に告げる
「ブラッディローズ。このバイオリンの名だ」
人々を守るという祈りを込められて作られたバイオリン。これがブラッディローズの誕生秘話であった





2008年
「解ったよ父さんの祈りが。僕の祈りは・・・・
僕は僕の音楽を見つけたい。そうすればもっと強くなれると思うから
そして僕の音楽でみんなを幸せにしたい!」
22年の時を経て音也の祈りを感じ取った渡は、自らもブラッディ・ローズに祈りを込める
それは渡が今まで持てなかった
確固たる自分。それによって人を幸せにしたいという願いだった
瞬間、渡の身体が光に包まれ
小型のドラゴンのような怪獣に姿そのを変えたではないか!
仮面ライダーキバ・飛翔態!
渡の想いをトリガーとして変身した、エンペラーフォームに次ぐキバの更なるウエイクアップ形態
なんと仮面ライダー史上初の
非人型変身。これは斬新ですが正直子供にウケるかは微妙だな
凄まじい機動力で天空を舞う飛翔態キバは、その攻撃力でもククルカンを圧倒。こ強敵を撃破する

「王の判決を言い渡す。死だ!」
一方、サガに変身した太牙もホースフライファンガイアを
難なく死刑執行。ラスボスとは言え強すぎます
あれだけたくさんのファンガイアを吸収して力を蓄えた個体をまったく相手にもしませんでした

そしてラスト。キバの新たな覚醒を察知した真夜は、薄暗い洞窟の中で搾り出すように悲痛な思いを口にするのだった
「会いたい・・・渡・・・」
次週へ続く!


第36話

革命・ソードレジェンド

2008年
前回飛翔体にウェイクアップした渡に呼応するかのように、キャッスルドランの内壁が崩れ、中から一振りの剣が姿を現しました
その名は『ザンバットソード』
次狼曰くファンガイアのキングが代々受け継いできた魔剣との事。「そりゃすげー」ってんで、ラモンと力が抜いてみようとします
・・・・が駄目・・・・っ!(福本漫画風に) 力任せに引き抜こうとしてもビクともしないばかりか、電撃を放出してこれを拒む魔剣
「お前等では無理だ。ザンバットソードは持ち主を選ぶ」
流石ファンガイアの王の得物だけあって、自ら持ち主を選ぶというザンバットソード。「主」は渡なのか?それとも太牙なのか?
それはともかく、やたらファンガイアの事情に詳しい次狼なんやねん。
お前は雷電かテリーマンかと

「有名デザイナーに頼んだ貴女のウェディングドレスです。好きなのを選んでください」
「どれも選べません・・・・本当にごめんなさい太牙さん。私、他に好きな人がいるんです」
一方。着々と結婚の準備を進めていた太牙だったが、ついにここで深央がハッキリと「ごめんなさい」をカミングアウト
太牙は紳士なので、とりあえず平静を装いつつ笑顔で深央に聞き返します
「誰なんです?深央さんに想われている、その幸せな男は」
「・・・・ごめんなさい」

でも
明らかにビキビキしているのでとても本当の事は言えない深央。渡の身を案じての事でしょう
男の名前を隠したまま逃げるように深央が立ち去った後、太牙はグラスを叩きつけて怒りを露にするのでした
「許せん・・・クイーンはキングのものだ!」

「ご無沙汰しております」
「あなたが私を訪ねてくるなんて珍しいわね、ビショップ。何の用かしら」
「”紅渡”なる者をご存知か?
この者がキバを纏い、同胞達の命を次々と奪っています
キバを与えることが出来るのはクイーンであった貴女だけだ」

同じ頃、真夜のもとをビショップが訪問。短刀直入に渡との関係を問い詰めてきました。なかなか興味深い設定も出てきました
【”キバを与える”ことができるのはクイーンだけ】
「キバ」とは最初から
ファンガイアを狩る者ではなく、元々はファンガイアの為の力だったと思われます
(わざわざ女王が「同胞達を狩る者」を誕生させる理由はあるまい)
あくまでも渡と22年前のキバ(音也?)がその力をファンガイア狩りに使っている、という事なのでしょう
「貴女は22年前、人間を愛した罪でクイーンの座を剥奪された。その時・・・
その人間との間に子供を産んだんじゃないのか?」

普段通りの敬語から、いきなりタメ口に豹変して凄むビショップがインテリヤクザみたいでイカしてます
真夜はシラを切りますが、とりあえずビショップは渡の出生におおよその確証を得たようです。流石にコイツは切れ者だな





1986年
「ブラッディローズ完成を祝して。色々と世話になったな・・・だが俺には運命の女がいる
もうお前とこうして2人きりで会うことも、これが最後だろう」
「フフ・・・本当にできるのかしら?そんなこと」
ブラッディローズ完成記念に真夜と祝杯をあげる音也。一応まだゆりのことを大切に考えているらしく、
「こんな不倫まがいのツーショットはこれっきりだ」と切り出しますが、真夜に軽く返されると黙ってしまいます
言われるままに「真夜のために作った」という曲まで演奏する音也。
ベタ惚れじゃねーか!
しかもそんな2人を
遠目からバッチリ見ているゆり。もうやめて!ゆりのライフはゼロよ!
外に飛び出し、どうしようもない怒りと悲しみをラットファンガイアにぶつけます。うーん朝っぱらから韓流ドラマすぎる展開だ
>俺たちは仮面ライダーが見たいのであって昼ドラが見たいわけじゃあないんだ・・・・

2008年
「渡君、深央さんに好きな男がいるそうなんだ。誰か知らないかい?」
「ええっ?誰だろう」

太牙から恋の相談を受けた渡。シラを切ってのこの返事ならまだ可愛げがありますが、本気の
ボンクラ返事です
先々週にちゃんと「渡さんが好きなんです!」って言われてるのに、未だ深央の嘘だと思ってるんでしょうか。ダメ男すぎる
そんなこんなで男2人、こっそり深央を尾行してみると・・・・なんとそこに突拍子も無く現れたのは健吾ではありませんか
「あれが深央さんの好きな男か?」
「健吾さんが・・・そんなまさか・・・」

「今日は相談を聞いてもらいたくて・・・私いま、好きな人がいるんです」
実は深央が健吾を呼び出したのは、渡のことの相談の為。深央は2人が絶交したと知らないので当然の相談なんですが・・・
「俺は前からキミの事が好きだった・・・今の俺は昔とは違う
今の俺ならキミも好きになってくれるハズ」
「え?ちょ・・・やめてください!いやあああああ!」
なにをするだァーッ!許さん!
何を増長しているのか知りませんが、深央の相談を聞く耳持たず
いきなりの告白&強引にハグ
すぐさま飛び出した太牙と渡が2人を引き離し、怒る太牙は今にも健吾を殺さんばかりの一触即発の状態に
なんとか渡が間を取り持ちその場はことなきを得ますが、健吾はそんな渡の顔面を思いきり殴りつけます。なにをするd
「友達面をするな。俺の前から失せろ」

「お前に試してもらいたいことがある」
「あなたはこの間の・・・」

落ち込んで帰路につく渡の前に、父の友人の渋いオッサンが再び姿を現しました。次狼です
渡の眼前でキャッスルドランを召喚し内部のザンバットサードを抜かせてみる次狼
渡は前回が次狼と初対面だったワケですから、これは衝撃の光景でしょう。もう色々と聞きたいことが山盛りのハズ
「あなたは一体何者なんですか?」「なぜキャッスルドランを?」「もしやあなたは人間ではないんですか?」・・・・
「抜けません。何なんですかこれ?」
それだけかよ!!!
いくら子供番組だからってあんまりです。キャッスルドランに住んでて、それを使役するオッサンに他に何か言う事ないのかと
「お前でもダメか・・・」
とりあえずザンバットソードは渡でも引き抜けませんでした。ならばこの剣を抜ける資格の持ち主は太牙なのか?
って、ネタバレになりますが
次回予告でいきなり渡が剣抜いてました。なんやねんもう





なんとか誤解を解こうと、もう一度渡に話を聞いてもらおうとした深央がラットファンガイアに襲われた
この人クイーンのくせにファンガイアに襲われすぎだと思います
ブン殴られて気を失ってしまうクイーン。目の前で深央が傷つけられた渡は怒りに燃えて変身、一撃でこれを粉砕する
ところがどっこい、ここで更にもう2匹のラットファンガイアが登場。コイツは平成ライダーにありがちの複数匹いる怪人だったのだ
その乱戦を深央のことでイライラ中の太牙が発見。武丸サンのようにビキビキしながら変身します
「キバ・・・今の俺は機嫌が悪い・・・!」
女にフラれた王様のウサ晴らしです。ついに初対決を迎えた宿命の兄弟キバVSサガ!
流石にラスボスらしく、エンペラーフォームを相手にしても圧倒的に強いサガ。兄の貫禄といったところでしょうか
いきなりワケわからん乱入者にボコられたキバは、これはたまらんと即トンズラ。初対決はほんの十数秒で終ってしまいました

変身を解除し、倒れている深央を介抱する渡。目を覚ました深央は今度こそは!と真剣に本心を打ち明けます
「聞いてください渡さん・・・私が好きなのは太牙さんじゃありません
私が好きなのは渡さんなんです」

「深央・・・さん・・・」
元々イイ感じだった2人なので視聴者的には今更何を、という感じですが。渡は予想外の告白に驚いているようです
そしてもう1人驚く人物が・・・・・ああ可哀想に。
2人の様子を遠目から見ていた太牙です
「・・・・・まさ・・・か・・・・」

最愛の女性の愛していた男は、唯一無二とも呼べる幼馴染の親友だった。太牙がイイ奴なだけに気の毒な展開です
更に本人同士が知らない異父兄弟だしなぁ・・・ホントこのへん韓流ドラマ感すげえな

1986年
ラスト。キャッスルドランで赤ん坊の太牙を抱き上げる真夜の前に、全身黒皮に金のアクセサリーをした男が現れた
腰に下げているのはザンバットソード。ということはこの男が22年前の・・・・
「久しぶりだな真夜。太牙はきっと強くなるぞ
俺とお前の血が流れているのだからな」

「キング・・・」

出ました過去のキング!って・・・なんかえらく貧相なんですけど!
>過去キング威厳ねぇー!!失敗したビジュアル系のロッカーみたいだ
>このキングは危ないクスリがキマってるに違いない
>何かキングが気持ち悪かった

飯食えなくて痩せ細ったインディーズのパンクロッカーみたいです
まるでDMCの漫画の中から抜け出てきたようなゴボウ男ぶり。役者さんには失礼ですが、正直笑ってしまいました
意外にもゴボウ男だった過去のキングも登場し、いよいよ22年の空白が埋まってきたところで次週へ続く!


第37話

トライアングル・キングが斬る

2008年
「どうしたの渡?随分ご機嫌じゃない」
「ええっ?
そうかな?」

前回ラストでついに深央から告白された渡。やはり太牙に気が引けるのでその場での返事は濁しましたが、
冒頭から目も当てられないほどの
浮かれトンチキぶり。ニタニタ笑ってて気持ち悪いです

「結婚の準備は中止だ。深央には好きな男がいたんだ」
「”紅渡”・・・ですか。何故貴方が引かねばならないのです?
クイーンはキングのものです。紅渡など抹殺してしまえばいいではありませんか」

「知っていたのかビショップ。しかしそれはできない・・・彼は・・・友達なんだ!」

一方、フィアンセの好きな男が親友だったという辛すぎる展開にブルー全開の太牙。めっさ可哀想
「親友だから殺せない」と悩む姿は、その恐ろしくも優しい人柄を強烈に視聴者にアピールする良い場面になっています

「・・・僕と深央の結婚式の招待状だ。来てくれるよね?渡君」
親友の太牙に深央との事をどう切り出していいものか・・・悩む渡の前に、太牙が先制パンチを放ってきた
優しさだけじゃ愛は奪いきれない。そう誰が傷つけても君の笑顔だけは譲れない
ビショップに焚きつけられたせいもあり、
Gガンのエンディングよろしく強引な手段に出ました
結婚式の招待状を手渡し、なんとか渡をあきらめさせようとする太牙。きっと内心では心が張り裂けそうでしょう
「待って。深央さんは僕が生まれて初めて好きになった人なんだ
太牙君が相手でもそう簡単には譲れない!」

しかしGガン理論は渡とて同じこと。珍しく強気で太牙に反論しますが、なんと太牙はこれを問答無用で殴りつけます
「た、太牙君・・・」
「どうした?殴り返さないのか?それはキミが弱いからだ
子供の頃からずっと・・・
そんなキミに何ができる」

お前みたいなゴボウに深央は守れない。彼女を守れるのは自分だ、と暗に諭す太牙
渡は何も言い返すことができず、ただただうつむいて押し黙るしかなかった。今週も冒頭から韓流テイスト全開です





1986年
次第に真夜に惹かれていく音也への思いを断ち切ろうとするかのように、自暴自棄気味のファンガイア狩りに没頭するゆり
ラットファンガイアとの交戦中に音也が駆けつけてくれますが、今のゆりは音也の顔を見るだけでも耐えられません
「無事かゆり!?」
「うるさい!私に触るな!」

「この浮気野郎!」と助けに来てくれた音也の手を払いのけ、イクサナックルを奪って単身ラットファンガイアを追いかけます
しかし戦闘時間をかけすぎ
ウォーズマンリミットが発現してしまうゆりイクサ。ぶっ倒れて大ピンチです
ゆっくりと止めを刺そうとするラットファンガイアだったが、それを制したのはなんと真夜であった。完全に昼ドラだコレー!
「私はその女から命よりも大切なものを奪おうとしている・・・
だから命まで奪う必要はないわ」

同じ男を愛した女として、真夜のせめてもの情けでしょうか。まぁ勝者の余裕という感じもしますが
「何を言われますかクイーン。こんな人間など・・・」と、真夜の静止を無視してゆりを殺そうとするラットファンガイア
真夜はそれを見てめがっさ怒り、一瞬でこれをねじ伏せてしまいます。アタシに逆らうんじゃねーよゴルァア!!
「うぐ・・・ク、クイーン・・・何故です・・・何故私にこのような仕打ちをッ」
なんか理不尽にボコられて屈辱の怒りに震えるラットファンガイア。この一件は尾を引く事に・・・

「聞いているぞ真夜。紅音也という人間を愛しているそうだな」
「・・・だったらなに?」

しかしそんな真夜は旦那に不倫バレバレ。キャッスルドランに戻ると厳しく問い詰められます
悪びれもしない妻の顔面にザンバットソードの切っ先を突きつけるキングでしたが、この剣を壁に向かって突き刺します
このままザンバットソードは誰も抜くことができず、壁に塗り込められて22年間眠り続けるわけね
「いいの?ザンバットソード・・・この世で最強の剣をないがしろにしちゃって」
「この剣を持っていれば俺はお前を殺してしまうだろう
殺せばお前を愛してたと認めることになってしまう
この俺に愛など不要!」
>過去キングザンバットソード使わねぇのかよ!せめて二、三回使ってから、強さを見せればいいのに
>愛はいらないって過去キング…アンタはサウザーかと
>22年前のキングがサウザーな件

「愛など要らぬ!」となんかサウザーのようなポリシーを掲げて真夜を生かすキング
真夜を殺さないのもまた、彼女を愛していたという事になるのではないかと思いますが。そこらへんは解釈でしょう
こうして真夜はキングに不倫がバレたものの命は免除され、クイーンの座を剥奪されて城を追放されるワケか。成程





2008年
「マスター、ありったけの画鋲をくれ。あとセロテープ」
「なに?どうしたの名護くん・・・あっ、イクサナックル」
「クククク
このグリップ部にこうして画鋲を仕込んでおけば・・・
襟立健吾め・・・変身しようとした時の
お前の苦悶が目に浮かぶぞ!」
「うわあ・・・」
「せこ・・・」
>名護さん…名護さぁあああぁん!
>名護さんやっちまったなぁ!(クールポコ風
>なんかもはや名護さんが愛おしくなってきました
>仮面ライダーでこんなに笑ったのは初めてでした。名護さん、ガビョウってwwwwwwwwww
>名護さんの落ち方って地獄兄弟よりもひどくないですか?
登場時から落ちることは分かってましたが疎外されてギャグパートしか出番がなくなるとは思いませんでした
かわいいですけど

健吾の隙を見て盗んできたのであろうイクサナックルに、ペタペタと
画鋲を貼り付ける我等の名護さん
もはや堕ちるところまで堕ちました。名護さんは最高です!
直後に健吾にバレてブン殴られるとか、オチまで完璧すぎる駄目人間ぶり。もう誰も止められません
名護さんは最高です!(2回言った!)

「渡君のどこがいいんだ?ハッキリ言って彼は人間でも駄目な部類に入る
彼ではキミを守れやしない。でも僕なら守れる!」
一方、深央なんとか思い直させようと説得を試みる太牙。人間を愛することはファンガイアにとって破滅を意味する
辛辣な言葉で渡るを貶めるのも、なんとか深央を救いたい太牙の優しさなのですが、深央は黙ったままです
その頃渡は深央を襲おうとしていたラットファンガイアを一匹始末し、ようやく彼女の元へ
しかしここで前回よろしく3匹のラットファンガイアが現れ、渡は深央と太牙の目の前で、生身のままこれに立ち向かう
「渡さん!」
「深央さんには指一本触れさせない!」
『そうか渡君・・・キミは今までそうやって陰ながら深央を守っていたのか
少なくとも弱虫ではなかったんだな・・・だがしかし・・・』

懸命に戦う渡ですが、生身のままで3体のファンガイアに勝てるワケもなくボコボコに。しかしそれでも立ち上がり・・・
「深央さんは僕が守る・・・僕は・・・
深央さんが好きなんだ!」
「渡さん!」

ようやく渡の告白キター!相思相愛だったことが解り深央も嬉しそうですが、ここでついに渡ダウン!
そして例によって気絶した渡にトドメも刺さず、太牙と深央を取り囲むラットファンガイア達
「貴様等・・・キングとクイーンに歯向かうのか?」
「知った事か!過去にクイーンから受けた屈辱、今のクイーンで晴らすのだ!」

アホな逆恨みで深央を付け狙っていたラットファンガイア。やれやれといった感じで太牙はサガに変身します
「見ているがいい深央・・・お前を守れるのは俺だけだ。変身!」




「う・・・あなた・・・は・・・!」
「お前にもう一度チャンスをやろう。力を手に入れるチャンスを
心から願うんだ。”力が欲しい”と」

次狼は気絶から目覚めた渡を再びキャッスルドランへ。ザンバットソードの引き抜きに再チャレンジさせてみます
強大な力を使いこなす素養とは、すなわち強い心。前回は失敗しましたが今の渡であればあるいは・・・
「力が欲しい・・・深央さんを守れる力が!」
「深央を守る!」その一念を込めて渡が力を入れると、ザンバットソードはいともたやすく壁から引き抜かれた
ソードが渡を主と認めたのか・・・と思った次の瞬間。渡の目つきがドロンと濁り、次狼達に斬りかかってきたではないか
これはそう、あれだ。
アヌビス神の刀に操られたポルナレフ!
ザンバットソードの強力な魔素に支配され、剣に操られてしまった渡
すると次狼、ラモン、力はそれぞれ本性に変身。
脈絡もなく3体合体します。なんぞこれー!?
『我は使い魔・ザンバットバット・・・今後ともヨロシク・・・』
合体した3体はキバットのようなマスコット的コウモリに変身。ザンバットソードの鍔取りつき、渡の暴走を抑えます
「すごい・・・凄まじい力がザンバットソードから伝わってくる・・・!」
なんだかとってつけたようなガルル達の協力もあり、渡はついにザンバットソードの力を支配下に置くことに成功する

そんなこんなでザンバットソードを手に戦いの場に舞い戻る渡。現場ではサガが存外に苦戦していました
それもそのハズ、ラットファンガイアの数は増えに増えて
20匹くらいになってました
この数を駆逐するには流石のキングも骨が折れるというものですが・・・ではザンバットソードを手にした渡ならば?
バシュ!ジャキィン!ザシュ!ジャキィン!ズバーッ!ジャキィン!
一振り一殺!流石の切れ味でラットファンガイアをばったばった切り殺すザンバットソードですが、
一回ごとに鍔元のザンバットバットを剣先までスライドさせるというワケわからんアクションを挟みます。うぜえ!
>今回登場の新武器、ザンバットソードが卑猥に見えるのは私だけでしょうか?
>あの剣を操作してる所が
オナニーにしか見えないのですが
剣先は亀頭に見えますし。朝っぱらからなんと卑猥な

公式設定によると、ザンバットバットの牙は刀身の研磨をする役目を持っているそうで、これによって切れ味を維持するとか
毎回それやんないとすぐに切れなくなるほどナマクラなのか
というツッコミは残りますが、最後は必殺剣で10匹以上をまとめてぶっ殺してました。最初からそれで倒せよと

ラスト。そんなめがっさい剣を手に入れたキバに戦いを挑むサガだが、その戦力差は歴然
前回は圧倒的にサガが優勢でしたが、今回は成す術なく
キバにボコられます。剣パワーつええ
しかしこのサガのピンチに、彼を助けようとキバの前に立ちはだかる人物が。”彼女”の思わぬ行動に驚く渡
そして彼女は渡の目の前で、異形の怪人へと変貌した
「深央・・・さん・・・!?」
あまりの衝撃に呆然と立ち尽くすキバに、パールファンガイアの攻撃がクリーンヒット
吹き飛ばされたキバはダメージで変身が解け、その正体をパールファンガイアとサガの目の前で晒してしまう
「わ・・・渡・・・・さん・・・?」
「まさかそんな・・・君がキバだったのか・・・」

思わずこちらも変身を解除して正体を明かす2人。もはや3人とも声を失い、その場に立ち尽くすのみである
宿命の男女3人、ついに各々の立場を知る!
絡みに絡まりあった彼らの運命の糸は、果たしてどのような結末を迎えるのか?続きが気になる次週に続く!


第38話

魔王・母と子の再会

2008年
「そんな・・・渡さんが・・・」
「渡くん・・・なぜキミがキバなんだ?答えてくれ・・・答えろッ!」
「どうして深央さんが・・・太牙君が・・・!嘘だ・・・嘘だ嘘だ・・・
ウソダドンドコドーン!」

ついに深央と太牙に自分の正体がバレ、同時に彼らがファンガイアであることを知ってしまった渡
半ば半狂乱でその場からトンズラするが、逃げ延びたあと精神的なショックから気絶してしまう

「目が醒めたか・・・あまり世話を焼かせるな。大丈夫か?」
「あなたは・・・ハイ大丈夫です!変な夢を見ただけですから!
あれは夢なんです!そう!夢に違いないんですから・・・ッ!」

自室で目を覚ました渡の前には
知り合いのオッサン。最近は現代編で出っぱなしの次狼です
「なんか酷い夢見ちゃって。アハハハハハ」と
激しくきょどりながら現実逃避する渡
次狼はそんな渡に問答無用の平手打ちを叩き込みます。なんてデンジャラスな知り合いのおっさんだ
「現実から目をそらすな。逃げても問題は何も解決しない
俺はお前をずっと見ている・・・お前の父親の魂と一緒にな。あまりガッカリさせるな」

「現実から逃げるな」と渡を叱りつけ、クールに去っていく知り合いのおっさん。渡は一人うな垂れるしかない

「何故黙っていたビショップ!お前は知っていたんじゃないのか?紅渡がキバだと!」
「正体が何者であろうと関係ないのでは?キバは我々にとって倒すべき敵でしょう」
「・・・くっ。しかし解らない・・・なぜ人間であるハズの紅渡がキバに・・・まさか?」
唯一無二の親友は倒すべき敵だった。その戸惑いと苛立ちをぶつける太牙と、飄々と受け流すビショップ
聡明な太牙は渡の出生についておおよその見当はついたみたい。ビショップは太牙の推察に「回答」を用意する

「お会いになられますか?貴方の母上・・・真夜様に

キング・・・貴方はこれから棘の道を進まなければなりません。だがしかし
それを乗り越えることで貴方は最高のキングとして成長する。私はそう信じています」

「何を迷っているのです?キバは我々の敵。倒せばいいのですよ」
「そんなこと私にはできません・・・私・・・私・・・!」
太牙に成すべき行動を指示したあと、休む間もなく今度は深央と面談するビショップ。働き者すぎる
「全てのファンガイアを管理する」という役職は伊達じゃありません。この人休日とか無いんだろうなぁ
「よくお考えなさいクイーン。貴女の真の姿を見られたのですよ?
いくら想いを寄せようが、
紅渡が貴女を愛することなどありません
全ては終ったのです。キバを倒しなさい!その時貴女はクイーンとして成長するでしょう」

太牙、深央ともに「キバは敵。倒すしかないっしょ!」とけしかけるビショップ。彼の思惑は若い王と女王に通じるのか





「襟立健吾!これを着なさい!」
「いきなり何を・・・Tシャツ?この
753って数字はなんだ?」
「俺はキミのコーチになることに決めた!
お揃いのTシャツ
を着ることで気持ちを1つにするのだ!
ちなみにこの数字は
さんと読む!」
>キィィィィヤァアアー!!753Tシャツだぁ〜〜!!
>今週の753の扱いにコーヒー噴いたwwwもうキバから目が離せないwww
>名護さん…(丶つ_ゝ`)  こりゃオープニングから外される日も近いなwww
>753Tシャツマジ欲しいです
もはや名護さんのための番組
>753Tシャツキター
>やばい、名護さん最高すぎるwww753Tシャツ欲しいんだけどwwwww
>名護さんはもうダメだ
>753Tシャツ欲しいよなぁ・・・青白赤の三色で出してくれないかなぁ・・・
>名護さんは今週もやっちまいましたね、あの頃の名護さんにはもう戻れないんですね
今週も登場シーンからロケットで突き抜けちゃってる我等の名護さん
陰湿な嫌がらせを試みた先週からうって変わり、今週はやたらポジティブに健吾とのスキンシップを計ります
名護さんの「753」という愛称は、間違いなくネット発の代物をキバスタッフが採用したと思われます。柔軟すぎる

「ふざけるな。俺にコーチなど必要ない。どんなファンガイアも俺一人で倒してみせる」
当然ながらこれを拒否する健吾。名護さんの頭にコーヒーをぶっかけて店を出て行きました
名護さんは最高です!

「太牙・・・・!」
「久しぶりだね母さん。
出来れば貴女には会いたくなかった
クイーンでありながら人間を愛した裏切り者・・・しかしどうしても聞きたい事がある」

その頃、太牙は例の洞窟を訪れて母との再会を果たしていた
真夜は久しぶりに再会した我が子に表情を崩して寄りすがろうとしますが、太牙はこれを冷たくあしらいます
太牙にとって真夜は自分を捨てて他の男と逃げた母親。まして相手が人間となればその怒りも格別でしょう
「母さんはその人間との間に子供をもうけたんじゃないのか?キングとして命ずる!
キバを受け継いだのは誰だ?答えろッ!!」

「その言い方・・・そっくりね・・・・あなたの父親に・・・」
実の母の首を片手で締め上げながら激しく詰め寄る太牙。真夜は息子の気性に父親の姿を重ね合わせていた





1986年
「キングとして命ずる。紅音也はどこにいる?答えろ」
「あら?もしかしてヤキモチかしら?」
「ふざけた事を。紅音也はファンガイアと敵対する組織に所属し
イクサというシステムで同胞達を倒しているというではないか」
「とりあえず紅音也殺すから場所教えれ」と真夜に詰め寄るキング。なんか妙に頭悪そうに見えます
真夜は音也を守る為に
「アレは私の獲物だから私に任せて」と苦しい言い訳をしますが、
なぜかキングは
「はっはっは」と笑ってこれを承諾。やっぱり頭悪そうです
無論、彼は真夜の言葉などこれっぽっちも信じていないのでしょう
彼女に対する「そうか、お前はこれで裏切り者だな」という宣告を暗にしたためた嘲笑だと思われます

とりあえずキングの魔の手から音也を救った真夜でしたが、ビショップはそんな彼女に最後の警告を送る
「クイーン・・・貴女はこれから地獄に落ちることになるでしょう」
「なんの地獄かしら」
「生き地獄ですよ。貴女は近いうちにクイーンの力を抜き取られ城から追放され…
無力になった貴女の命を、数多のファンガイア達が付け狙う」
裏切り者のクイーンは力を奪われ、同族から命を狙われる
それこそが彼女が幼い渡を残し、山奥で一人隠遁生活を送ることになる理由だった
真夜は愛する我が子を遠ざけることで、ファンガイアの襲撃という脅威から守っていたのである

「音也、あんた・・・私のことどう思ってるの?」
「どうしたんだ今更?俺とお前は運命で結ばれた2人で1つの・・・」
「嘘だッ!私にはあんたの音楽の才能が理解できない!
本当は望んでいるんじゃないの?
あんたの才能を愛してくれる女を!」

そしてついに音也への不満が爆発したゆり。「もう自分が真夜とサシで話つけてやんよ!」と殺気全開です
しかしゆりは真夜がファンガイアとは知りません。サシで話し合えば
殺されるのはゆりの方
音也はなんとかゆりを止めようとしますが、その態度が更にゆりを怒らせることになってしまう





2008年
「深央さん、僕は・・・」
「ダメよ渡さん・・・もう全て終ったの。私はファンガイアであなたはキバ
もうどうにもならないのよ!
どこに答があるって言うの?」
「答ならある。2人とも、ついて来てくれ」

日が明けて、先日のショックから幾分冷静さを取り戻した運命の3人。太牙は2人を連れてあの洞窟へと向かいます
「この中にキミの大切な人がいる。会って話を聞いてくるといい」

「母さん!本当に母さんなんだね!」
「渡なの・・・?渡!!」

十数年ぶりであろう母と子の再会。二人が固く抱き合うシーンはなかなか感動的
しかし真夜はすぐにその表情をこわばらせると、
一休さんの母上様のように渡を突き放します
「早く帰りなさい渡。あなたは私の近くにいてはいけないわ」
ワケがわからず母に説明を求める渡だったが、ここで2人の会話に太牙が割って入ってきた
そして太牙が発したそのたった1つの言葉で、渡は事のおおよそを理解することとなる
「話は済んだかい?”母さん”」
「太牙君?今、かあさんて・・・」
「・・・そうだ渡。キミと僕は兄弟なんだよ
元・ファンガイアのクイーンだった母さんは人間を愛し、キミを産み落とした
つまりキミにもファンガイアの血が半分流れている」
父は違えども、太牙は血を分けた
自分の実の兄
母は元・ファンガイアのクイーンで、自分はファンガイアと人間のハーフ
これまで何も知らぬままに戦い続けてきた「ファンガイア」という存在に対する認識と、自分の出生の秘密
視聴者にとっては今更だが、全てを知った渡は激しくショックを受け、まともに立つこともままならない
「僕にもファンガイアの血が・・・・?」
「渡さんが・・・ファンガイア・・・!?」
深央も同じく驚くばかり。ただ一人太牙だけが、長男らしく冷静に立ちすくんでいた





そこへ真夜の命を狙うマンティスファンガイアがノコノコ出現。「空気読め!」とばかりに渡はキバに、太牙はサガに変身する
「変身!」   「変身!」
仮面ライダーキバ!
 仮面ライダーサガ!
母を守るため、期せずして兄弟W変身が実現!これは燃えるシチュエーションです
マンティスファンガイアはこれまで敗れ去ったファンガイアの魂を収集し、それを復活させて操るという特殊能力の持ち主
霊幻道士の如く3匹の復活ファンガイアを繰り出しますが
再生怪人が弱いのは特撮の常識
ましてや相手はファンガイアの王とキバという最強タッグ。3匹はまるで何もできずに瞬殺、マンティスはその場をトンズラします

時同じくして、街でもマンティスファンガイアが放った再生怪人が大暴れ。あっとコイツは太牙の命を狙っていた阿鐘です
今回がイクサ戦闘初デビューとなる健吾がこれを迎え撃ちますが、これは荷の重い相手では・・・って
ライジングイクサにならずとも、ノーマル状態で互角に戦う健吾
どんだけー!?そんな初戦闘とは思えない見事な戦いぶりを見せる健吾に、後ろから大声でアドバイスを送る名護さん
「よしそこだ!パンチ!パンチだ!」
ひたすらキックを連打する健吾
「そこはキックしかないぞ!キック!」
ひたすらパンチを連打する健吾
「あーもう!コーチの言うことを聞きなさい!って
ヒィッ!?」
善意のアドバイスを悉く無視され、あまつさえ「やかましい!」と威嚇射撃を受けてビビりまくる名護さん
「よ、よーし!今だ!ライジングに変身しなさーい!ら・い・じ・ん・ぐぅ〜!」
>名護さんそれじゃあコーチじゃなくてADだよ・・・
>もう名護さんはライダー史上最高の萌えキャラで確定ですね。ラ・イ・ジ・ン・グ!
>今回は名護さん主人公回でしたね。来週も目が離せません。名護さんは最高です!
>健吾さんイクサ普通に強かったな・・・。ていうか753Tシャツとかアドバイスをことごとく無視されるとか
>健吾イクサの扱いが名護さんより遥かに上で泣いた・・・ 名護さんはもうTシャツの販売員になろうぜ・・
>挙句の果てに銃撃されて腰抜かしたりやっぱり名護さんは・・・・いやもう何もいうまい
あなたが神か?ネタキャラの
ブレイドの橘さん、カブトの剣坊ちゃま等、平成ライダーには必ず癒し系お笑い担当がいるのが常になっていますが
名護さんの放つ面白オーラは間違いなく歴代最強です。面白すぎる
そんんなワケでライジングに変身した健吾はファイナルライジングブラストでこの強敵をアッサリと撃破
ていうかライジングブラストに一切
反動がありませんでした。健吾が強いつーか設定適当すぎるな
名護さんの「遊び心」は一体なんだったのかと。ここらへんの平成ライダーのテキトーさ加減はゆで御大に匹敵します





1986年
「お前はまさか・・・キングッ!」
「ウルフェン族最後の生き残りだな?絶滅せよ」

ラスト。人気のない公園を歩いていた次狼の前に
唐突にキングが現れた。なんぞこの展開
キングはやはり唐突に登場したキバットバットU世を装着すると、異形の戦士に変身する
変身!ダークキバ!
「キバ」の名を冠する戦士。この姿こそが元々の
ファンガイアの王の力・キバということでしょうか
変身して対抗するガルルですが、ルークにさえ敵わなかった戦闘力がファンガイアの王に通じるワケもなく
圧倒的なパワーとスピード、インチキくさいサイコキネシスのようなパワーでボコボコにされてしまうでガルル
ゴボウのくせに強いぞキング!次号へ続く!


第39話

シャウト・狙われた兄弟

2008年
「僕が・・・半分ファイガイア・・・太牙くんと兄弟・・・
僕はこれからどうやって生きていけばいいんだ?」

自分はファンガイアハーフで、太牙とは父違いの兄弟。冒頭、自宅に帰った渡は明かされた出生の秘密に苦悩しまくります
兄である太牙との戦いは避けられないのか?それとも太牙と手を組んで人間を?思い悩む渡の前に、突如真夜が現れた
「渡・・・ファンガイアだの人間だの、そんなことは関係ないわ
お父さんはいつも正々堂々としていて嘘のない人だった・・・
貴方の中には紅音也の血が流れている。それだけは忘れないで」

正々堂々としていて嘘のない人間?
美化されすぎてる真夜の音也像にはツッコまざるを得ませんが、渡は母の言葉で立ち直りある決意を固めます
「名護さん、僕・・・みんなに全てを打ち明けたいと思うんです」
「おおそうか!よく決心してくれた。なに心配はいらない!私に任せなさい!」

「あの・・・実は僕、キバなんです」
かくして青空の会のメンバーが一同に会した料亭の席で、名護さん立会いのもとに自分がキバである事を明かした渡
紋付き袴姿で盃をかかげ、親睦の音頭を取る名護さんが面白すぎます。お前は三流ヤクザの若頭か
恵や健吾は悪い冗談だと笑いましたが、既にその正体を知っていた名護さんの証言もあってなんとか納得
しかしその後に付け加えた渡の言葉には流石に名護さんも驚きます
「それであの・・・話はこれだけで終わらなくて・・・僕、半分ファンガイアらしいんです」
「まさかとは思っていたが・・・やはりそうだったのか・・・」
「いや。彼がキバだと言うのならきっとそうなのだろう
それで渡君、キミはこれからどうするつもりかね?」
名護さんは真夜が渡の母親だって解ってたので、ある程度は覚悟してたようですが。それでもやはりショックは大きいみたい
それに対し、逆に嶋さんがその事実を平坦に受け止めます。この人はファンガイアとキバの関係をどこまで知ってるんでしょうか

「僕は人間とファンガイアの架け橋になりたいと考えています」
「人間とファンガイアの共存を目指すと?・・・わかった、私も出来る限り協力しよう」

父は人間。母はファンガイア。数奇な運命の下ハーフとして生まれた自分の使命は、2つの種族の仲を取り持つことではないか?
渡の一大決心を受け止めた嶋さんは、ニコリと笑ってその手を硬く握り締めますが・・・なーんか言い知れぬ不安を感じます





1986年
「フランケン族とマーマン族の生き残りだな?絶滅せよ」
前回ラストで次狼をボコったものの
あっさり逃げられたので今度は力とラモンの前に現れたキング
ダークキバに変身し、やはり圧倒的な力で2人をボコりますが、駆けつけた次狼の機転により3人はまんまとトンズラ
一度ならず二度までも獲物を逃すキング、
マジボンクラの王様です。どんだけうっかり屋だよ

「私を探していたんでしょう?何の用かしら?」
「いい度胸だ。アンタに言いたいことがある!」

一方、愛する音也を奪われ嫉妬に狂うゆりは、ついに真夜とサシでの話し合いを決行。すごい剣幕で迫ります
が、そこへ血相を変えてやってきたのは命からがら逃げてきたガルル達3人。驚くゆりを押しのけて真夜を包囲する
「クイーン!キングに対する盾になってもらう!」
「強引なのは嫌いじゃないけど・・・ゴメンなさい。貴方達じゃ無理よ」
キングに狙われ後がない3人は、真夜を人質にしようとしたのだ。
なんて卑怯なんだろう
そもそもキングと真夜は離婚調停中みたいなモンですから、彼女を人質にとったところで盾にはならないでしょうが
それ以前に真夜にもまったく敵わない小悪党トリオ
あっさり返り討ちにあってヒーコラ逃げ帰ります。卑怯の末に敗走って・・・もう情けないにも程がある
「お前・・・ファンガイアだったのか?」
真夜の正体を知ったゆりは愕然し、すぐ家に戻ると音也にそれを伝えるのですが。無論既に音也は周知なワケで・・・・
パァン!
「アンタ・・・あの女がファンガイアだって知ってて付き合ってたのか!」
タダでさえ浮気されて許しがたいのに、その相手が憎きファンガイアと解っていたという音也の悪びれぬ返答
ついに怒り心頭に達したゆりは音也の頬を思いきり叩くと、飛び出すようにして紅邸を後にするのだった。もう破局かコレ?





2008年
「太牙君・・・あ、太牙君って呼ぶの変だよね。その・・・兄さんなワケだし」
「構わないさ。全てが突然だったからね」
日が明けて太牙と2人で会う渡。これまで敵対してきたキバとファンガイアですが、兄弟と知った今は話は別
これまでと同じように、優しく爽やかに”弟”に接する太牙でしたが、直後その口から紡がれた言葉に渡は凍りつく
「渡、ファンガイアになれ。僕と一緒に人間を管理するんだ
奴等は家畜と同じだ。我々ファンガイアの餌だからな
今まで寂しかったんだ・・・でももう1人じゃない。これからは兄弟一緒に生きよう、渡」

優しく弟をハグし、ファンガイアへの帰順を勧める兄。渡のこと好きすぎだろ太牙
どう見ても太牙×渡の腐層へのサービス仕掛けです。本当にありがとうございました
「人間は餌なんかじゃない!太牙君、僕は・・・
僕は人間とファンガイアが仲良くなればいいと思ってる!」

半分人間である渡にこの言葉は当然受け入れられません。兄の抱擁を跳ね除け、キッと睨みつけながら反論します
しかし優しい兄はそんな弟を蔑むような眼で見ながら、その思想を頭から切って捨てるのだった
「人間とファンガイアが仲良く・・・・?フハハハハハハ!渡!
それは無理だよ。絶対に無理だ」

「人間とファンガイアの共存などあり得ない」
一方その頃。シャワーを浴びながら太牙と同じ台詞を呟いていたのは、なんと渡に賛同してくれたハズの嶋さん
やはり渡に対してイイ顔を見せていただけで、本心では微塵もそんな事は思っていなかったようです。黒いなぁ
どうでもいいけどこの人、
毎日ジムで鍛えてるクセに身体だらしないな
ここでフラッシュバックで嶋さんの回想シーン挿入。場所は教会、嶋さんは喪服・・・誰かの葬式でしょうか?
そして嶋さんが喋っている若者は・・・・あっ!
学生服姿の太牙!
やはり
嶋さん=太牙を育てた養父という読みに間違いはなかった模様
状況から察するに、この葬式はおそらく嶋さんの妻・・・つまり太牙の養母の葬式と思われますが
突然太牙が
殺意の波動に目覚めたかのようにファンガイアの本性に覚醒すると、
静止する嶋さんをブッ飛ばして気絶させるところで回想シーンが途切れます
父、息子ともに
「人間とファンガイアは絶対に相容れない」という強烈な確執
どうやらこの時起こった出来事が、両者の憎悪の発端になっているようですが・・・一体なにがあったのでしょうか
この父子の過去は重要なキーになってきそうです

「渡さん、私嬉しい・・・渡さんが私と同じファンガイアで・・・」
「深央さん・・・」

一方、渡がファンガイアと知った深央。諦めかけていた恋の炎は以前にも増して強く燃え上がっているようです
渡に強く抱きつき、その胸に顔をうずめて甘える深央。アレ?この展開はさっきの太牙と妙に酷似してるな
ということはこの後、深央の口からとんでもない言葉が・・・・いやまさかな
「太牙を倒して。渡さんがキングになって
そうすれば私達、一緒にいられる・・・!」

>うげぇー!何だ現代クイーン、この女・・・! 555の結花を彷彿とさせるぜ!
>私たちが一緒になるにはあの男が邪魔なのよ!殺して!と言い出す深央…
キバの昼ドラ化がもう止まらない…

って言いやがった!太牙が渡の兄である事は知ってるのに。その太牙を「倒して」ときました
ましてや自分の意思は関係ないとはいえ、まがりなりにも許婚。そんな男を「邪魔だから消して」と言ってきたのです
深央ヤバイ。なんか明らかにヤバイ感じに壊れてきてます
「何言ってるんだよ深央さん・・・そんな事できるワケないじゃないか」
本人もその言い知れぬ恐ろしさを感じたのか。反射的に深央を突き放すと、逃げるようにその場を去る渡
日曜の朝から何やってんだと。この展開だと深央ヤンデレ化とかありそう・・・本当にドロドロ昼ドラだこれ





「青空の会の決定を伝える。キバを排除する」
「な・・・何を言ってるんですか嶋さん!キバは渡君なんですよ?」
「意見は聞いていない。これは決定事項だ

襟立君はイクサとして闘い、名護君と恵君はこれでイクサを援護してもらう
対ファンガイア用の特殊ライフル。まだ試作段階だがキバにも有効なハズだ」

ついにその黒い本性を現した嶋さん。ファンガイアとの共存を唱えた渡を危険視し、排除に乗り出しました
対ファンガイアライフルとか何か凄そうね。否応なしに」クウガの
神経断裂弾を思い出します

「渡を我々の仲間に引き入れたい
その為には彼の中の
ファンガイアの血を目覚めさせる必要がある
お前ならできるだろう?ビショップ」
「キングのご命令とあらば」

それに対し、渡を味方に引き込む策を弄す太牙。そんなに渡が好きか!
ファンガイアの血を目覚めさせる・・・何か、渡が人間を信じられなくなるような罠でも仕掛けるつもりでしょうか
かつての仲間に命を狙われ、かつての敵から仲間に誘われることになった渡。なんとも皮肉なものです

かくして青空の会とファンガイア、キバを巡る両陣営の思惑が蠢く中、今回の戦闘シーンに突入
またもや山中の真夜を狙って姿を現したマンティスファンガイアを倒す為、渡はキバになって現場へ急行
前回同様、下僕の再生怪人を繰り出しますがエンペラーフォームの前にあっさりと敗れ去ります。前座乙!
さてこっからが本命。マンティスを撃破したキバの前に、抹殺指令を受けた
健吾イクサが登場
なぜ味方に攻撃されるのか理解できず、反撃できないキバに容赦ない攻撃を浴びせる健吾。コイツも大概だな
いくら逆恨みで渡を憎んでたって、元は夢を語り合った親友だろうに・・・こうも割り切って攻撃できるものなのか
渡が可哀想というより、こんな役にされた
健吾が可哀想。井上脚本の犠牲者と言わざるを得ない
「すまん!手元が狂った!」
>名護さんが、名護さんがひさしぶりにかっこよく見えた!
>期待どおりに健吾のほうを撃つ我らのヒーロー名護さん
そこにシビれるッあこがれるぅ!やっぱり名護さんは最高です
>「すまないっ手許が狂った」って台詞でグランセイザーの伝通院先生の
(誤射でダムを決壊させて)「しまった!」を思い出したぜ
>何があったんだ、753…?!何で今週は(わりと)普通の人なんだ!?
普通に格好良くてマトモな感覚のアンタなんか753じゃねぇっ!53だっ!

しかしここで名護さんがわざとライフルを誤射するなど、ナイスな判断で渡のピンチを救う機転を見せます
昔の名護さんなら命令のままに狙撃したはず。彼も人間として成長したという事でしょう。名護さんは最高です!
と、ここで太牙とスワローテイルファンガイアことビショップが登場。キバを追い詰めていたイクサを一蹴する
「見たか渡?これが人間どもの本性だ・・・守る価値などない!ビショップ!」
倒れた健吾イクサをギリギリと踏みつけ、人間への怒りを吐き捨てる太牙。そのままビショップに命令します
さぁ注目、はたしてビショップはここからどんな方法で渡に人間を幻滅させるのでしょうか?
「身体に宿りしファンガイアの血よ!目を覚ませ!」
って
直球すぎる!「お前ならできるだろう」って、知略じゃなくこういう直接的な意味だったのかよ
ビショップがキバの胸に手を当てなにやら念を込めると、渡のファンガイアの本性が活性化したではないか
たちまち邪悪なファンガイアと化してしまったキバは、呆然と成り行きを見つめていた恵に襲い掛かってきた!

といったところで次週へ続く!これは続きが楽しみな引き。期待せざるを得ない


第40話

アンコール・名護イクサ爆現

2008年
「やめるんだ渡君!」
「ハッ?ぼ・・・僕は一体何を・・・!?」

前回ラストでビショップに
殺意の波動覚醒を促され、暴走状態で恵に襲い掛かってしまった渡でしたが
名護さんの呼びかけ一発で自我を取り戻します。
戻んの早すぎ。もう少し引っ張る展開だろうよこれ
自分のしでかした行為に恐れ慄き、わなわなと身体を震わせる渡。そんな渡を健吾の言葉が更に責めたてます
「渡!お前はやっぱりファンガイアだ!」
「ち・・・違う・・・僕は・・・僕は・・・!」

ショックのあまり逃げるようにその場を去る渡の弱々しい背中を、名護さんは悲しそうな目で見つめるのでした

「キバの始末には失敗したか。ならば次の手を・・・」
「その必要はありません。放っておいてもキバは間もなく自滅するでしょう」
キバ抹殺失敗の報告にブリブリ怒る嶋さんでしたが、名護さんは次の手など必要ないと言い放ちます
「キバは自滅する」と

「ほう?それは一体どういうことだ」
「紅渡の身体に宿る人間とファンガイア・・・その狭間で・・・
彼の心は引き裂かれるでしょう。恵を襲った事実に耐えられずに・・・」

嶋さんがこの言葉で納得するかどうかはともかく。名護さんは渡のガラスの心が粉々に砕け散ったのが見えていた
だがしかし。だからこそ。名護啓介は心の中で強く誓うのだった
青空の会の戦士としてではなく・・・
紅渡の師匠、そして友人として
『紅渡・・・この俺が必ず救ってみせる。必ず』
どうした名護さん!
別人かってくらいにカッコよすぎるパーフェクトハンター。すごい普通に良い師匠になってんですけど
健吾がアレなせいで、相対的に名護さんがまともになるのは解るんですが
この急激すぎる変身ぶりはちょっと違和感があるというか・・・名護さんの成長はもう少しじっくり見せてほしかったなぁ





1986年
「で、今日は何の用なのかしら?」
「私は青空の会の戦士、お前はファンガイア・・・決まっているだろう!」
「よせよせ、戦いなんてくだらない。ほらみんなで楽しいピクニックにでも行こう」
相変わらず真夜に殺意全開のゆりと、それを軽くいなす真夜、2人の間で
ヘラヘラ笑ってる音也
怒れるゆりを巻いた後、真夜としっかりピクニックしてるあたりかなり酷い男です。ゆりの方をフォローしてやれよ
「スマンな。ゆりのことは受け流してくれ」
「わかってる。あの子は殺さないわ・・・命よりも大切なものを奪ったんだもの」

もはや夫婦といった雰囲気で語らう2人でしたが、そんな様子を
遠目からガン見する男あり
言わずもがな、妻の不倫現場を自分の目で確かめにきたボンクラ亭主です
「あれが紅音也か」
>キングのストーキング行為ものすごい頭悪そう
ピクニック後、音也が1人になったところに現れめっさプレッシャーをかけていくキング
話しかけるでもなく、有無を言わさず攻撃するでもなく
ただストーキングだけして去るという、
極めて根暗な嫌がらせ。なんかセコくて小者っぽいぞ
王様らしくすれ違いざまに斬り捨てるくらいすればカッコイイのに。これじゃあ嫁さんにも愛想つかされるわな

「なんとか撒けたか。ここまで逃げれば・・・・うッ!?」
「諦めろ。キサマ等は絶滅の宿命から逃れることはできん」

ジャーンジャーン!げえっキング!
キングから命を狙われ、逃亡を続けていた怪物くんトリオの前にあっさり現れるキング。なんつー神出鬼没スキル
ここでキングは彼ら3人に延命と引き換えに、ある条件を提示。なんとしても生き残りたい彼らにとっては良い話ですが・・・
「キサマらの絶滅は宿命ではあるが・・・その時期を延ばすことは出来る
紅音也を殺せ」
>真夜が大好きで音也に嫉妬しまくり、だけど愛してることを認めるのはプライドが許さないから自分で殺せない
だから三馬鹿に頼む。下半期最大のツンデレですねキング

あぁ・・・なるほど朋友はよく見てるな。キングが自分の手で音也を斬らないのは、そのプライド故か
真夜を殺さないのと一緒で、音也を自分の手で殺してしまうことは真夜を愛していると認めてしまう事になるから。そういう事ね

そんなワケで嫉妬亭主の願いをふっかけられた怪物くんトリオ。はたして彼らは延命と引き替えに音也の命を狙うのか?





2008年
「久しぶりだな太牙。食事でもしながら話そうと思ったが・・・ここで構わんか
君は昔から私の与えるものは悉く受け取らなかったからな
君の母親から君を預かって以来、私なりに愛情を注いだつもりだったが」

「愛情?よく言う・・・貴方は僕をモルモットを見るように観察していただけだ
だから僕は逃げ出したんだ」

>嶋さんはもうセルゲイ大佐のつめの垢でも煎じて飲めばいいよ
なにやらただならぬ空気の中サシで話をするのは、人間・ファンガイア両陣営の大将。嶋さんと太牙です
会話から判明した事実によると、太牙は孤児院から引き取られたのではなく
真夜から直接嶋さんに託された、ということが解ります
なぜ真夜はわざわざ敵陣営のボスに我が子を預けなければならなかったのでしょうか。この辺早く過去で明かしてほしいな
前回の嶋さんの回想シーン、太牙は何かのきっかけで突然ファンガイアとして覚醒したように見えましたが
子供の頃から義父には憎悪に近い感情を抱いていて、溜まりに溜まったモノが爆発したと考えるのが普通か

「単刀直入に言おう。手を組まないか?
キバを始末したいのはお互い同じハズだ。損な取引ではなかろう」

「貴方らしい発想だ。とても合理的な所がね
だが・・・やはり貴方は僕のことを何も解っちゃいない」

ついに悪党の本性を曝け出し始めた嶋さん。キバ抹殺の為にファンガイアとの一時結託を持ちかけました
しかし太牙はそんな腹黒義父の提案に0.5秒で即答。これを跳ね除けます
「渡は僕の弟だ。僕が貰う
そして・・・僕が愛してやるんだ」

渡好きすぎお兄ちゃん。腐女子大歓喜の台詞ですが、これは真面目に読むとなかなか深い
幼少の頃に母から引き離され、自分を冷たい目で見る義父に育てられた太牙
きっと太牙は誰よりも”愛されたい”のだ
だからこそ真夜を除けば唯一の肉親である渡を手元に置いておきたい。「愛してやる」は「愛してほしい」の裏返し
最強のキングは、実は誰よりも可哀想で寂しがり屋の王様なのではないか。そんな風にはんぺらは感じました
「愛する・・・・か。ハハハハ」
そんな太牙の言葉をせせら笑う嶋さんがマジ腹立つ。いやもうコイツは嶋さんじゃない。「嶋」だ





「クビってどういう事ですか!」
「そのままの意味だ。キバを仕留められなかった責任を取ってもらう
イクサはやはり名護くんに使わせる」

「ふざけるな・・・あんなボタン男に何ができる!俺の方が強いって事を証明してやる!」

外道の嶋から突然のリストラを言い渡された健吾。理由も意味不明で、これは健吾でなくとも納得いきません
怒りに任せて街で暴れるシームーンファンガイアを圧倒しますが、ここで前回の再現シーンのごとくビショップが登場
なにもできずに一気にボコられてトドメを刺される寸前まで追い込まれます。マジ前回の焼き直しだこれ
ガキィィィン!
「来てくれると信じていたぞ渡君!
やはり君は俺が思っていた通りの男だ」

振り下ろされたビショップの剣を救ったのはやはりキバ。健吾と一緒に居た名護さんは渡の復活を喜びますが・・・
「違うんです名護さん。僕が戦うのはこれで最後です
僕のファンガイアの力は・・・関わった人みんなを不幸にする
二度と僕はこの世界と関わりを持ちません。それを伝えたくて
今までありがとうございました」

やはりそう浅くはなかった渡の鬱。「もう俺は一生人と関わらねえ」宣言を残して速攻で帰ってしまいました
帰宅した渡はブラッディローズを毛布でグルグル巻きにして放り投げ、家の門を有刺鉄線で堅く閉ざしてしまいます
「出てきなさい渡君!うおわァッ!?」
>メイン回なのにしっかりギャグも入れる名護さんは最高です。
それにしてもあちこちに罠仕掛けまくるやたらアグレッシブな引きこもりもいたもんだ

なんとか渡を復帰させたい名護さんは静香、恵と一緒に館に突撃しますが
ドアノブに電流を流してるやら、ドアを開けると吹っ飛んでくる丸太やら
映画ホームアローンをリスペクトする罠の数々にあえなく撃沈。結局渡と会うことはできませんでした




ラスト。再び暴れ回るシームーンファンガイアの前に名護さんが現れた
罪なき人々を襲う異形の魔物を前に、男は正義の怒りを燃やしながら右手の相棒を強く握り締めた
「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変・・・
名護啓介はここにいる!
イクサ、爆現ッ!」

>名護さんかっこいい!!しかし爆現を自分で言うとは・・・
>「魑魅魍魎跋扈する地獄変……名護啓介はここにいる。イクサ、爆現!」
誰このかっこいい人! 僕らの名護さんはどこ!?
>名護さんスゲーカッケー!いままでお笑い担当だっただけに今日は輝いていた
>名護さんカッケェェェwwwwwwww 先週迄お笑い担当だった分余計格好よく見えた
>今回の名護さんもかっこよかった!
ただキバは成長の過程が省かれいきなり変わるせいで違和感ありまくりです
>今回ばかりは本当に名護さんは最高だと思った
>かっこよく名乗って名護さんがイクサになりましたが
渡が出てこないということは結局トラップに諦めて帰ったってことですよね・・・?
こういうところは相変わらず名護さんですね

ワケのワカらん名乗り口上とともに変身する名護イクサ
だがしかしカッコイイ!ワケわからなくてもカッコイイ!
これが俺達の大好きな名護啓介だッ!

「見せてもらいましょうかイクサ。その本当の実力を」
そこへ三度ビショップが現れ、両者激突!
シームーンファンガイア放置かよ!
一方的にボコられるだけだった健吾とは違い、ビショップ相手にほぼ互角に渡り合う名護さん。やっぱりこの人は強いんだな
全国の視聴者が名護さんの強さに興奮するナイス戦闘シーンでしたが、ここで更なる敵の援軍が現れてしまう
「ファンガイアに歯向かう愚かな人間・・・王の判決を言い渡す
死だ!」

運の悪いことに援軍はファンガイア最強の男。なんとキング直々にイクサをブッ潰しにやってきました
サガとスワローテイルファンガイア、最凶コンビ2人を前にしては名護さんと言えども分が悪すぎます
あっと言う間にボコられ、最後はサガの
必殺仕事人アタックでビィーンとやられてしまう
せっかくかっこよく復活したのに、速攻でリタイヤしてしまうのか名護さん!?傷心のそして渡は?

シームーンファンガイアのハブられぶりが可哀想な次週へ続く!


戻る