1話
メダルとパンツと謎の腕
「ヒャッハ〜!見ろよ宝の山だぜ〜っ!」
「バカ、もう少し静かにしろ。今日入った新入りに気付かれるだろうが」
「大丈夫だって!アイツならジュースに仕込んだ薬でグッスリ・・・って何ぞこれ」
とある美術館倉庫、2人の警備員が美術品を盗み出そうとしていた。選り取りみどりのお宝に目を輝かせる2人であったが
その時彼等の目の前で不思議な現象が発生する。展示品の石棺に、同じく展示品のメダルが大量に集まったかと思うと
それがたちまち人型を形成。あっという間に4体の怪人が誕生したではないか
同時に鳴り響くサイレンと、バゴーン!と倉庫の壁を派手に突き破って完全武装したバイク集団が登場する
「こちらライドベンダー第一小隊隊長・後藤。メダルが覚醒を始めました、指示を仰ぎます」
『殲滅』
「了解」
ワケもわからず立ち尽くす泥棒2人組の目の前で、有無を言わさず4体の怪人に集中砲火を浴びせるバイク戦闘部隊
どうやら彼等はこの謎の怪人の復活を予見し、速やかに撃滅する為に組織された戦闘集団の様子。迅速な対応です
カブトにおけるゼクトトルーパーみたいな人達ね。しかしゼクトトルーパーポジションなので当然ながら戦闘力はたかが知れてますウボァー
「ハッピバースデートゥーユ〜♪ハッピバースデートゥーユ〜♪」
後藤小隊長にグリード殲滅を指示した鴻上ファウンデーション会長・鴻上光生は何故か上機嫌
レコードをかけながら鼻歌を口ずさみ、スーツにエプロン姿という格好でバースデーケーキをせっせとクッキング中。おもろいオッサンだ
BGMとして流れる「Happy Birthday to You」をバックに、4体の怪人にまったく歯が立たず次々とやられていくライドベンダー隊
怪人の圧倒的戦闘力と恐ろしさを、美しい旋律とともにスローモーションで視聴者に見せつけるという、なかなかビジュアル系な演出です
「ナッピバースデーディア・・・グリードォ〜ナッピバースデートゥーユ〜♪
里中くん・・我が鴻上ファウンデーションが誇る美術館も、ライドベンダー隊も全滅だよ
流石はグリードだ」
>会長の歌をバックに暴れまわる怪人という図が面白いですね
ケーキ作りまでたしなむし、会長は面白キャラで活躍してくれそう
鴻上会長役を演じる宇梶剛士さんのやや音痴でウザい歌声が終わると同時に、ライドベンダー隊は敢えなく壊滅
どうやら蘇った4人の怪人達はグリードという名称らしいですが、初戦黒星を喫した割に鴻上会長の表情に焦りは見られません
「会長もこの結果は予想されていたのでしょう?とても悔しそうな表情には見えませんよ」
「それはそうさ。どんなものであれこの世に誕生するということは”素晴らしいッ!”
それに・・・グリード復活は悪いことばかりとも限らないしね」
なんかヘンなトコで気合が入る独特の喋り方をする鴻上会長おもろい。宇梶さんの中身だだ漏れです
グリード殲滅指揮官の立場にありながら手痛い敗北に悔しさを見せないのは、どうやら何かしらのプラス要素もあるからのようですが・・・
「うう〜んよく寝た。ん?なんだこれ・・・バイト代かなぁ?お疲れ様でしたぁ」
そんな大騒ぎがやっと収束した頃、美術館の警備員詰所で一人の若者が目を覚ました。冒頭の2人が言っていた新入りです
足元に落ちていた変なメダルを「バイト代だ!」とありがたがる天然。寝ボケてるにしてもお前それでいいのか
警備服を着替えようとパンツ一丁になったその時、詰所の壁がメリメリと音を立てて崩壊。そこで彼は初めて美術館が半壊していることに気付く
警察達が驚きの表情で生存者を覗き込む中、青年はパンツ一丁でボーッと突っ立つのだった
>パンイチじゃ斬鬼さんや尻彦さんを見てきたライダーファンは満足せぬ。今後の尻出しに期待しよう
>壁壊れるシーンでドリフ思い出したのは俺だけじゃないはず
ドリフのコントのような出オチがついたところで、大黒摩季の歌う主題歌「Anything Goes!」がスタート
いよいよ新ライダーオーズの物語が幕をあけます
「本当に気付かなかったの?こんな有様になってるのに」
「ハァ・・・なんかガクッと寝ちゃって。先輩達大丈夫ですかね?
顔は怖いけど良い人達なんですよ。ジュースとか奢ってくれて」
「命に別状はないそうだよ。あの二人とは付き合い長いの?」
「今朝からです」
「・・・・あぁそう。とにかくまた聞きたいことが出るかも知れないから
火野映司くんだっけ?住所と電話番号を教えてもらえるかな」
「あ〜・・・・俺あちこち移動しながら暮らしてるんで、連絡先とか無いんですよ
日本にいない時もあるし。連作先かぁ・・・今日の宿もまだ決まってないし・・・」
瓦礫と化した美術館、パンツ一丁で警察の事情聴取を受ける彼の名は火野映司
刑事との僅かな会話からも伺い知れる天然のお人好し気質の持ち主で、目下放浪生活中のホームレスガイです
「うーん、とりあえず持ち物だけ見せてもらえるかな・・・ってこれだけ?
移動しながら暮らしてるのにこれはないだろう。手荷物とかは?」
「いけますって!ちょっとのお金と明日のパンツさえあれば!」
映司の所持品は大きめのトランクスパンツと、それにくるまれた数枚の小銭だけ。総額でも千円に満たないくらいでしょうか
流石ホームレス生活してるだけあってサバイビリティ能力に富んでるのか、たったこれだけの持ち物で日々をしのいでるとの事
えらく逞しい印象を視聴者に与えますが、そのパンツに焼け焦げ穴が開いてるのを発見するや途端に情けない声をあげてしまう
「お、俺の明日がぁあ〜!!」
お前はミスミ爺さんか。さっきまでの余裕はどこへやら、涙目になってションボリしてしまう映司が面白い
テレ朝公式ページのキャスト紹介欄にも「一見たくましいがパンツを失うと弱気になる」と明確に記されている程のパンツ依存症
略してパン中です
「トホホ参ったなぁ。何か代わりのバイト見つけないと今日の宿も明日のパンツもなしだ
そういえばこのメダルなんなんだろ・・・ってああっ!?」
職もパンツも失いすっかり落ち込んで街に出た映司。ツカない時というのはとことんツカないもので、あの変なメダルすら落としてしまう
自販機の下に入ってしまったメダルをなんとか拾おうと悪戦苦闘していると、偶然通りかかった親切な女子大生が助けてくれました
グギゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
ニコニコ笑顔で自販機をひょいっと担ぎ上げる女子大生。お前のような女子大生がいるか!
女性の怪力に驚く映司でしたが、直後なぜかその女性も驚愕に目を見開くと、悲鳴を上げてその場から走り去ってしまったではないか
「ええ?彼女一体何に驚いたんだろう?」と後ろを振り向くと、そこには異形の怪人の右腕だけが空中に浮遊していた
「見つけた・・・こいつは俺のメダルだ。返してもらうぞ」
「なんだ・・・?何か変だ、この身体」
「メダルが決定的に足りないのよ。それもコアメダルが」
「何故だ。メダルが勝手になくなるワケがない」
「アンクが握っているのを見たよ」
「まさか?存在すら危うく見えたのに・・・!」
「ちっ、アンクめ・・・目覚めても食えないヤツだ」
同じ頃。復活した4体グリード達は自らの身体がまだ不完全体であることに気付き、その原因を推察していた
彼等の肉体を構成するオーメダルにはコアメダルとセルメダルという2種類が存在し、特にコアメダルが足りないとの事
コア(核)とセル(細胞)というくらいですから、コアメダルのほうが遥かに強力なパワーを秘めたレアな存在であり
そのコアメダルが不足している現在の彼等は、本来の力から比べれば格段に弱体化しているであろうということが伺い知れます
4人の名はガメル、メズール、ウヴァ、カザリ。それぞれ昆虫や猛獣といったデザインモチーフが見られます
もう一人「アンク」という名の5人目が存在するそうで、その5人目が彼等を出し抜いてメダルを奪ったのだと言う
>グリード達はOPの完全体と比較して不完全な部位があります
(ウヴァ・カザリは下半身、ガメルは上半身、メズールは胴体)
完全体になるためにコアメダルが必要のようです
状況を打開するべくウヴァは貴金属店に入店。逃げ惑う客の中から一人のオバちゃんを選ぶと、その肉体にセルメダルを挿入します
「怪人に硬いモノを挿入されるオバちゃん」って書くとなんか凄い卑猥ね
その途端オバちゃんの腹から、のっぺりしたキモイ怪人がヌルリと誕生する。日曜の朝っぱらかなかなかおぞましい光景です
生まれ落ちた怪人は親とも言えるオバちゃんの手を取ると、その指に嵌められていた高価そうなダイヤの指輪を飲み込んでしまう
「騒ぐな。コレはお前の欲望が生んだお前の姿そのものだ」
グリードが生み出すこの下位怪人は名称をヤミーといい、人間の欲望を糧に成長する性質を持つ
このケースの場合は、オバちゃんの「宝石で自分を綺麗に着飾りたい。宝石を他人に自慢したい」という欲望を食らったワケです
オバちゃんの指輪だけでは足りずショーウインドーの商品も全て飲み込んだヤミーは、脱皮しカマキリヤミーへと進化した
欲望を食らい尽くしたヤミーはメダルをくれたグリードの特性を受け継いだ姿に変化する
なので昆虫モチーフのグリード・ウヴァの眷属である彼はカマキリの姿になったと。なるほど凝りつつも解りやすい、面白い生態ね
「アンクを探し出し、コアメダルを奪い返せ」
「御意」
「さあメダルを渡せ。それまで殺すのは待ってやる」
「ちょ、ちょっと待って!このメダルは今朝美術館で拾ったもので・・」
「ああわかってるさ。俺が落としたんだからな」
「そ、そうだったんだ。奇遇だね・・・ってまた変なのキター!」
「見つけたぞアンク。メダルを渡せ!」
「ちっ、手を出すな。これは俺のコアメダルだ!」
というワケで映司にメダルを返せと迫る、この右腕だけ怪人こそが5人目のグリード・アンク
そこにウヴァの命令を受けたカマキリヤミーが登場し、映司の見ている目の前で場は怪人VS怪人の様相を呈します
本来グリードとヤミーの力関係は説明するまでもありませんが、なにせアンクは右腕だけという状態で流石にハンデ差が歴然
完全体ならば歯牙にもかけぬ存在であるヤミーにあれよあれよとボコられ、たちまちトドメを刺される寸前にまで追い込まれる
「おいおい一方的すぎんだろ!ちょっと待てよ!」
「・・・・!?」
するとさっきまで自分を殺そうとしていたアンクを思わず助けようとする映司。この若者がいかなる人間かよく描かれています
更にそこへ街中に出現した怪人を取り押さえる為パトカーが登場。やって来たのは美術館で事情聴取した2人の刑事さんですが・・・
「うわああー!刑事さん!しっかりしてください!刑事さぁーん!」
カマキリ真空波を受けたパトカーは派手にクラッシュして登場と同時に大破。2人の刑事さんは息はあるようですが重傷を追ってしまう
虫の息になりながらも必死に拳銃を構えたまま気絶した刑事さんと、今まさにトドメを刺される寸前の右腕怪人
自分の目の前で尊い命が為す術なく消えようとしている状態で、火野映司は考えるよりも先に行動していた
ガァーン!ガァーン!チュインチュイン!
「なんだか知んねえけど・・・もうやめろって!」
刑事の拳銃を手に取った映司はカマキリヤミーに向けて発泡。当然鉛弾ごときで死ぬ仮面ライダーの怪人ではありませんが
2発撃って2発命中です。構えもやたらサマになってるし素人に見えません。この青年は一体・・・・?
「お前には関係ない。死にたくなければ引っ込んでいろ人間」
「関係なくなんかない。ソイツも、刑事さんも・・・
朝からの長い付き合いなんだ!」
ただそれだけ。それだけの関係
たったそれだけで、もう他人じゃない。火野映司とはそういう男なのだ
映司の言葉に驚いたアンクは、同時に「この男なら」とあるアイディアが脳裏に閃く(腕だけなのに脳があるのか疑問だが)
「人間、お前名前は?」
「火野映司だけど」
「映司、お前には感心した。助かる方法を教えてやろう・・・・
助かるにはヤツを倒すしかない。メダルを3枚ここにはめろ。力が手に入る」
「なッ!?それは封印の・・・アンク!人間を助けるつもりか!」
「ククク・・・俺が今までこの手に握ってきたのはコアメダルだけじゃなくてなァ」
アンクが何も無い空間から取り出し、映司に手渡したのはベルトと3枚のメダル。それを見たカマキリヤミーはギョッとして声を上げる
「アンクに乗せられるな!それを使えばお前もタダでは済まんぞ人間」
「これくらいのリスクがなんだ。ここで二人揃って死ぬか?やるんだ映司!”変身”しろ!」
>カマキリヤミーさんが見た目に反していい人っぽく見えるw
「封印のなんちゃら」に明らかにビビるカマキリヤミー。急にフレンドリーになって「アンクに騙されるな!」とか言ってきました
対してリスクも背負わずに助かろうと思うな!と背中を押すアンク。異なる意見を提唱する怪人2匹。ならば信用するのは当然付き合いの長い方である
キィーン!とメダルを高く弾き上げると、それをパシッとキャッチして火野映司は言った
「やれやれ。世界中あちこち行ったけど・・・
ラクして助かる命がないのはどこも一緒だな!変身ッ!」
>000は雰囲気がクウガに似てる感じがしましたが、
エイジの”助かる命”に対しての発言は中東とか内戦の只中も旅したかもしれませんね
>オーズについて 何だか主人公があからさまに『死』について特別な想いを持っていた気がする
海外経験があるという事は、紛争地帯とかで紙よりも軽く扱われる人間の死とか見てきたんだろうか?
だとすると、者に執着しないのは「最初から持っていなければ、失う物はない」という思考回路からきているのやも
>いきなりドリフネタでOP入り、変身ソングに公式なツッコミと笑いどころが目立ちましたが…
ここまで人の命に対して向い合って取り組んでいるのは結構平成ライダーでは珍しい
最初の変身のシチュエーションが他人の命の危機、喪失への怒りというのが懐かしいヒーロー臭を漂わせてますね
>銃の使い方を知っている、「朝からの長い付き合い」「どこの世界でも安全は楽には手に入らないってことか」
などの台詞から火野映司は昼出会った人が夜には死ぬような紛争地帯にいたことがあると予想します
『タカ!』 『トラ!』 『バッタ!』
『タッ・トッ・バッ!タトバタットッバッ!』
串田アキラの電子音声が3枚のメダルを読み上げ、その頭文字をリズミカルに歌いあげる
放送前からあちこちで「ハ・カ・タ!のシオ!」と酷似していると言われてきた独自のリズム。確かに似ているから困る
つうか現状で「カ」と「タ」があるから、あと「ハ」のメダルさえ今後登場したら「ハカタ」って音声も再現可能なのだろうか
ベルトから飛び散った三色の光に映司の身体が包まれ、漆黒のボディに赤・黄・緑のペイントを施した戦士が爆誕する
変身!仮面ライダーオーズ!
「うええ?タカ・トラ・バッタって・・・これが?」
「歌は気にするな。そいつの名は”オーズ”!どれほどのモンかは戦えば解る!」
仮面ライターオーズ・タトバコンボ
鷹の超視力・虎の爪・バッタの脚力を兼ね備えた、機敏な戦闘を旨とするオーズの基本形態
形態名を「フォーム」ではなく「コンボ」というところに、メダルの組み合わせで無限に変化するオーズの特性が現れています
「うおお・・・・な、なんか力が身体の中に溜まってくる〜!」
オーズの力に漲りまくる映司は初めての変身もなんのそので大ハッスル。爪で切り裂き、連続キックを叩き込んでカマキリヤミーを圧倒する
吹き飛ばされる毎にジャリンジャリンとメダルを撒き散らすカマキリヤミーが面白い。どっかのアクションゲームか
ヤミーにとってメダルは肉体を構成する血肉であり、攻撃をくらってメダルが吹き飛ぶのは、生身に例えるなら派手に流血してるというワケね
「映司!真ん中をコイツに変えろ!」
『タカ!』 『カマキリ!』 『バッタ!』
オーズタカキリバ。真ん中を虎からカマキリに変更し、爪が鎌に差し替わった姿。爪が鎌ってあんま変化してねええええ!
虎の鋭敏さが失われた分、攻撃力に関しては爪よりも上な攻撃力特化タイプでしょうか。マジあんま性能が変わってるとは思えん罠
「はあああああああああああああああ!!!せいやあああ!!」
「ア、アンクゥゥゥ!お前は・・・ウボァー!!!」
ずばっしゃー!ぼっがあああああん!!
オーズの放ったカマキリブレードがカマキリヤミーを一刀両断。カマキリ対決で敗けた恥知らずな怪人がいた!
かくしてオーズとしての初めての戦闘を見事な勝利で飾った映司。勝利の余韻に浸ることもなく、すぐさま刑事さん達を介抱しようとします
が・・・・・ッ!
「刑事さんしっかり!今救急車を・・・・・え?」
「ふぅ・・・都合のいい身体を見つけたぞ。これで少しはマシに動ける」
「え・・・・ええええええええええええええええ!?」
2人の刑事さんのうち、車外に倒れていた若い方・泉信吾がゾンビのようにムックリ起き上がると、その髪の毛が金髪へと変化する
信吾の肉体をアンクが乗っ取ってしまったのだ
ピリリリリ・・・・ピリリリリ・・・・
「お兄ちゃん、仕事忙しいのかなぁ?」
呆然と目の前の光景を眺めるしかない映司をよそに、妹からの電話を受信した信吾の携帯だけが虚しく鳴り響いていた
ちなみにこの信吾の妹は、あの自販機で謎の怪力を披露してくれた女子大生泉比奈
主人公映司、その相棒で怪人のアンク、アンクに兄を奪われたヒロイン比奈
この3人がメインとなって仮面ライダーオーズの物語は進行していくようです。なるほどこれは続きが観たくなる面白い設定だなー
「ハッピバースデートゥーユ〜♪ハッピバースデートゥーユ〜♪」
ナッピバースデーディア・・・オーズ・・・ナッピバースデートゥーユ〜♪」
冒頭同様やや音痴な歌を歌いながら、オーズの誕生を祝う鴻上会長。今ここに新たな仮面ライダーの物語が幕を開けた!
仮面ライダーオーズ、注目の第二話に続く!
>オーズ第一話からグッと掴まれました。良い滑り出しじゃないでしょか
また一年はんぺらさんのレビューと共に楽しみたいと思います
>「えいじ」を一文字ずつずらすと「おうず」・・・そう言う事なのか
>オーズ、なかなか良いスタートだったと思います
主人公が馬鹿呼ばわりされるほど良い奴ですが、いろいろと裏の面もありそうで今後の展開に期待ですね
>仮面ライダーOOO、第1回の感想としてはW以上に面白そうだと思いました
漠然とした雰囲気的なもんですが、電王っぽい導入やディスクアニマルみたいなカンドロイドなどなど、
平成ライダーシリーズ全般の自分の好きな部分が詰め込まれていている感じがして個人的にはドストライクです
2話
欲望とアイスとプレゼント
「身体を貰ったって・・・それじゃ刑事さんはどうなるんだよ!」
「どうなってもいいだろ。どうせ死ぬ寸前だったんだ。それより・・・・むっ?
オイ何をしているキサマら!それは俺のメダルだ!」
仮面ライダーオーズに変身しカマキリヤミーを撃破した映司だったが、アンクが瀕死の刑事・泉信吾の肉体を乗っ取ってしまった
しかし口論になる前にアカネタカタカカンドロイドの大群が出現。戦利品であるセルメダルを咥えて飛び去ってしまう
カンドロイドは猛士の式神ではなく、鴻上ファウンデーションがグリードに対抗する為に開発した缶ジュースサイズの超小型自律ロボット
ライドベンダーの自販機モードにセルメダルを投入する事で射出され、偵察やメダル回収、更には戦闘支援までこなす万能兵器である
「今のは何だ?何故人間がメダルを集める?
何か妙だな・・・俺達が封印されてる間に何が起こってやがる」
人間の欲望の具現化とも言える存在であり、グリードの血肉たるオーメダル。当然ながらカンドロイド達が帰巣する先は・・・
「見たまえ里中君、たった一日でこれだよ。やはり私のライフワークの為には必要なのかもしれないね
グリードも。オーズも」
鴻上ファウンデーション会長室。タカカンドロイドが回収してきた大量のセルメダルを見、鴻上会長は満足そうに笑いながら呟くのだった
グリードは人間の欲望を増殖させメダルを増やし、オーズがそのヤミーを倒したところで横から美味しくメダルを回収する
成程第一話で「グリード復活は悪いことばかりではない」と言っていたのはこういうことだったのか
それにしてもメダル収集を「野望」や「目的」ではなく「ライフワーク」と呼ぶ鴻上会長。オーメダルを集めていったい何をするつもりなのか?
「なんなんだよお前!俺にも解るように説明しろよ!」
「いいだろう。そもそも俺達グリードは800年前にオーメダルによって創られt(ry」
「ガビーン!いや説明されてもわかんねえし。それより刑事さんの身体返せよ」
いきなりインテリボケとクールツッコミという、息のあった漫才芸を披露する映司とアンクが面白い
映司のなけなしの全財産から300円を出費したアイスキャンディーを3本もジュポジュポ頬張りながら、アンクはさも面倒臭そうに答える
「心配するな。この身体を使ってる間はこうやって俺が時々食わせてやる。死なれちゃ困るんでな」
「食わせてやるって・・・」
「なんだ?俺も味は感じてるぞ。コレが冷たくて美味いのは解る
それとも・・・怪物らしくこうやって食えば納得するのか?ん?」
「バカよせって!人目につくだろ・・・ってアレ?簡単に取れた」
言うなりアイスキャンディーを右手にねじ込み、皮膚吸収してみせるアンク。サンタナやカーズのような柱の男喰いです
「おいバカやめろ!」と映司がその右手を引っ張ると、あっさりとアンクと信吾の身体を分離することに成功しますが・・・
「いいのか?俺が放たれたらソイツは10分ともたんぞ」
アンクと信吾はウルトラマンとハヤタ隊員のような関係
いつ死んでもおかしくない信吾の肉体をアンクの生命力で補っているという、言わば生命維持装置の役割を果たしているという
信吾を助けたいがアンクを引き剥がすことは不可能。八方塞がりの状況に沈む映司の口に、アンクがアイスキャンディーをねじ込む
「食っとけよ。お前にも倒れられたら困る。メダルを集めるためにはな」
「お前の身体もさっき倒したヤツみたいにメダルで出来てるのか?」
「あぁ、ヤミーか?メダルにも2種類あってな・・・コアメダルとセルメダル
今お前が食ってるアイスキャンディーに例えるなら、棒がコアでアイスがセルだ
コアを中心にしてセルがくっついているのが俺達グリード
お前が倒したヤミーは棒のないアイス、だと思っとけ
俺達が封印されていた間に、何枚かのコアメダルがなくなっちまった
棒がなきゃアイスはくっつかない。だから誰一人完全な復活ができないってワケだ」
「仲間のコアはお前がいくつか持ってきたんだろ?」
「俺はコレだけ(右手)しか復活できなかったんだ。奴等にもハンデをやらなきゃ嘘だろ?
奴等にだけ先に好き勝手させるものかよ」
簡単な話「芯があるかどうか」ということらしいです。なかなか解りやすい例えのグリードとヤミーの根本的な違い
そして右手だけしか復活できなかったアンクは、「お前らばっかズルイし!」というしょうもない理由で仲間のコアメダルを奪ったとの事
完全復活すれば世界をも飲み込むとか言われてるチートくさいグリードではありますが、
アンクのこの負けず嫌いの性格のおかげで、現状人類は事無きを得ているということらしいです。GJと言うべきでしょうか
「お前には頑張ってもらうぜー!」とアイスを食わせるアンクがなんか萌える。腐女子視聴者達は既にアンク×映司から目が離せません
尚、ここで映司は信吾の携帯に入ったメールから彼に妹・比奈がいることと、その妹があの怪力少女であることを知ります
「ウヴァがまたやるらしいね。セルメダルだってタダじゃないのに余裕あるよね」
「ジッとしてられないんでしょ。アイツのコアメダルが少なくとも2枚オーズに使われてるんだもの」
グリード4人の中でもカマキリ・バッタと2枚のコアメダルをアンクに奪われているウヴァ
前回冒頭で病院送りになった美術館強盗コンビの前に現われると、彼等の「金への執着」を使って更なるヤミーを生み出した
現金輸送車と銀行を立て続けに襲って金を食いまくるヤミーを感知したアンクは、早速映司を連れて現場に駆けつけます
ヤミーを発見した映司はオーズに変身してこれを退治しようとするが、何故かアンクがこれを制する。それには理由があった
「まだだ。今倒してもメダルは1枚しか手に入らない。奴等はもっと成長する
それから倒せばもっと多くの・・・上手くすれば100枚単位でメダルが手に入る」
「で、でもアイツが食ってるのは・・・」
「金じゃない。”欲望”だ。セルもコアも、元は・・・人間の欲望」
「欲望!素晴らしいエネルギー!このケーキも、テーブルも!家もビルも街国も!
全ては人間の「欲しい」という思いから生まれた欲望の塊ッ!そうだろッ?後藤君!
”素晴らしいッ!”
赤ん坊はこの世に生を享けた瞬間、「欲しい!」といって泣く!
欲すること!その最大にして最強の力から生まれたメダルを最大限に集めたその時!
手に入るのは∞の力・・・・いやそれ以上の・・・・ッ!」
アンクの説明にかぶせるカタチでカメラは移って鴻上会長に。相変わらずのこのハイテンション
ケーキ用の生クリームを後藤隊長に向けてまき散らしながら、唾を飛ばしてまくしたててます。後藤さんマジ迷惑
>会長にぶっかけられる後藤隊長。動じてないのはぶっかけられるのに慣れてるのかな?
>朝から顔射とは恐れいったぜ
>会長マジフリーダム。名護さんクラスのキャラに育つか?
生クリームで描いた∞の横に、興奮しつつ更にOを描き加える鴻上会長。それすなわち「無限大を超えるモノ」
「オ―――――ズOOOッ!!!」
おお、これは面白い文字遊び。なるほどタイトルのOOOとはメダル3枚という象徴の他に、無限大+αという意味も込めてあったのね
グリード達は自分達の肉体の完全復活の為に。そして鴻上会長は「欲望という無限のエネルギーの行き着く先」を見る為に
両陣営のメダル収集の目的が明らかになったところで、カメラは再び映司達に戻ります
>OOOが『無限を越える何か』って設定は実に興味深い、これからどうなっていくのか全く先が見えないぜ
>オーズの名前はZOO(動物園)の逆読みと、王ズ(グリード達王候補の戦い)って意味と思ってたんですが、
∞+Oって意味もあったんですね。メダル全ての力を使えればとんでもない存在になるってことか
金を食って脱皮したヤミーは、人型サイズではない巨大でキモイ虫に変化。平成ライダーお馴染みのCGデカブツです
キモ虫ヤミーは新築高層ビルの竣工パーティーで人がごった返すビルを破壊しながら這い上がり、現場は阿鼻叫喚の地獄絵図に
>前回のカマキリヤミーが理知的な怪人だっただけに、今回のオトシブミヤミーは予想外だった。怪獣じゃないか?
「おいベルトとメダルを出せよ!早くみんなを助けないと!」
「勘違いするな。お前は俺の命令通りにメダルを集めていればいいんだ
ラクして助かる命はないって言ったな?正論だ。タダで助かる命もないんだよ」
早く人々を救おうと焦りつつも、アンクのドライな言葉に反論を失う映司。その時ポケットに入れていた信吾の携帯が鳴った
発信者は比奈。信吾が凶悪犯罪者との銃撃戦の後行方不明になったと聞き、兄の身を案じて電話をかけてきたのだった
鳴り続ける着信音と、「比奈」とだけ表示された着信画面。しかし映司には電話の向こうにいる彼女の心情が痛い程理解できた
『お願いお兄ちゃん、出て・・・お願い・・・!』
「泣いてる」
「あん?」
「泣いてるんだ!」
その時映司の脳裏にフラッシュバックしたのは、石壁の街並みと銃弾飛び交う景色の中、恐怖に怯え泣きじゃくる一人の少女
なんとか彼女を助けようと手を伸ばす自分と、それよりも早く彼女を飲み込む爆風・・・
次の瞬間、映司はアンクが止めるのも聞かず倒壊寸前の高層ビルの中に飛び込んでいた
>こちらでも予想された通り映児は戦場にいた経験からあの性格のようですね
しかし自分の命よりも今後誰かをすぐに助けられるために自分の意思で変身できることを優先するとは、
パン中なのになんとも男、いや漢前な主人公ですね
>やはり戦災地を歩いて回った経験から今の映司があるということか。相変わらず屋敷住人の先見は凄まじい
>子供が泣いててミサイル飛んでるシーンあったし映司が紛争地帯経験者で確定ですかね?
あとカマキリが使いやすいって言ってたり、メダジャリバーの持ち方がちょっとカマキリの時と似てたりするんで、
それっぽい武器使ってた経験があるとか?
「バカにも程があるぞ。お前に死なれちゃ困るんでな・・・さぁ、とっとと変身しろ」
崩れゆくビルから多くの人々を避難させた映司だったが、大きく傾いた高層階から投げ出されて落下のピンチに
それを間一髪のところで救ったのはアンクだった。メダルも大事ですが、それ以上にオーズとなって戦う自分の手足を優先したようです
「お前の頑固さにゃあ負けたよ」と言った感じでメダルとベルトを差し出しますが、なんと落下寸前の映司はこれを毅然と拒否する
「その前に約束しろ。俺が変身したい時は俺の意志で変身させる!
メダルを人の命よりも優先させるな!それができないなら二度と変身しない!」
>靖にゃんが脚本をやってるだけあって映司は性格は全然違うけど根本的には良太郎と同じタイプのヒーローですね
「人命よりもメダルを優先しないって約束しろ!」って所は電王の「ゴメンなさいは?」のシーンを思い出しました
己の命の危機にあって尚、他人の命を救うことを考える映司マジ聖人
アンクが返答に困っているうちに映司の握力は尽き、高層ビルの上層階から地表に向かって一気に落下してしまう
「チッ!わーったよ!ホレ!」
「約束だぞ!変身!」
『タ・ト・バ!タトバタットッバッ!』
すげえ。あのライダー落ちながら変身してる・・・
どこぞの和尚もビックリの落下しながらの変身で仮面ライダーオーズ・タトバコンボ降臨。やっぱ平成ライダーの2話目は演出ハンパねぇな
ドギャッ!ズギャギャギャギャギャギャ〜〜ッ!
バキに蹴落されたシコちゃんのようにトラのツメを外壁に突き刺し、地表への激突を免れるオーズ
するとそこには鴻上会長から指令を受けた後藤さんが待ち構えてました。生クリームかけられたりパシリにされたり大変だなこの人も
「これはある方からのプレゼントだ
それとこのメダルをあの自販機に使え。それもプレゼントだそうだ。剣にメダルを入れるのも忘れるな」
「うわお剣だ!おわっ?じ、自販機がバイクになった!カッコイイ〜!」
玩具のCMでお馴染みメダジャリバーは鴻上ファウンデーションが対グリードの為に開発した武器。変な名前は気にするな
通常モードでの切れ味もさることながら、内部にセルメダルを投入する事でその威力を数段パワーアップさせることが可能の必殺ウェポン
そして第一話から登場していたシュールな自販機変形バイク・ライドベンダーは
仮面ライダーオーズ、または鴻上ファウンデーション所属の部隊が使用する可変形型特殊モーターサイクル
最大の特徴はバイクモードと、カンドロイドを活用するための重要拠点とも言うべき自販機モードという二つの異なる形態を有する点
人類を遥かに超える能力を持つヤミーに対し、刻々と変化する局面に合わせて攻撃から情報収集、またはオーメダルの回収といった
柔軟な作戦行動が求められた為、「高い機動力とカンドロイドを運用するベースを一体化させる」という着想から生まれたとのこと
初見で「なんで自販機やねん!」とツッコミを入れない視聴者はいなかったでしょうが、この設定説明はなかなか説得力があります
更に後藤さんは自分のライドベンダーにメダルを投入して大量のタコカンドロイドを射出
無数の蛸達は、未だキモ虫ヤミーが暴れている崩れかけたビルの上層部に向かってその身を密集。巨大な架け橋を形成したではないか
タコ「さあ渡れ桃ーっ!これが俺達の架け橋じゃーっ!」
万人橋ならぬ万蛸橋です
>蛸の可愛さは異常。まさかその身を男塾的に道とするとはw
「誰だか知らないけど・・・・ありがとう!」
見知らぬ後藤さんに礼を言ってライドベンダーを走らせるオーズ。タコの架け橋をフルスロットルで駆け上がり、あっという間にヤミーの元へ
ザシュ!ザドッ!ザバーッ!
「うーん気持ちイイ〜ッ!やっぱ使いやすいなぁコレ!」
キモ虫ヤミーに戦いを挑むや否やぶっ飛ばされると、「俺こっちのほうが好きだし」と速攻でタカキリバにチェンジする映司
言うだけあって何かカマキリにはハマるものがあるのか、華麗な連続斬りで瞬く間に巨大ヤミーを地面に這わせます
基本フォームなのに第二話にして役立たず扱いのトラって一体・・・
>トラは犠牲になったのだ・・・カマキリの使いやすさの犠牲にな・・・
>トラの要らない子ぶりに泣いた
更にはタコカンドロイド達もただ橋になっただけに留まらず、落下したオーズをロープ状になってキャッチしたり、
クッションになって助けたりと縦横無尽の戦闘サポートを見せる。数が数だけにディスクアニマルよりも相当役立ちます
「あ、そういえばメダル入れるんだったか。これでも食らええええッ!」
どばっしゃー!!ジャキィーン!
巨大ヤミーの真下をバイクで駆け抜けながら、そのガラ空きの腹部をメダジャリバーで切り裂くオーズ
トドメとばかりに放った渾身の真一文字薙ぎは、ヤミーどころか背後のビルまで真っ二つに両断した
【オーズバッシュ】
セルメダル3枚投入することによって発動するメダジャリバーの必殺剣。その威力は凄まじく
空間断裂をも引き起こすことが出来る(公式説明より)との事
ビルまで斬ってどうすんだ!と焦る視聴者でしたが、次の瞬間切られたビルの断面は元通りに復元。ヤミーだけが爆発四散します
驚くなかれメダジャリバーは敵を空間ごと切り裂いた後、周囲の空間を瞬時に復元させ対象のみを破壊することが可能なのだ!
なにそのチート性能。従来の平成ライダーに照らし合わせると、中盤以降の強化形態並の必殺技なんだが
ぼっがああんん!ジャラジャラジャラジャラジャラジャララー
ハットリくんのボーナスステージのチクワのように、空から降り注ぐ大量のセルメダル
望み通り百枚単位にまで増えていたメダルを嬉しそうにキャッチするアンクが可愛い。結構短時間でこんだけ増えるのね
オーズの勝利を見届けると後藤さんは何も言わずにその場から撤収。謎の協力者を得てオーズの戦力は更に強化されるのでした
>「俺のメダルー!」なアンクさんがボーナスステージクリアしたあとみたいで楽しすぎる
『比奈、ある極秘の事件を追っていてしばらく帰ることができない
でも俺は大丈夫だから心配するな。いつか必ず帰る』
「これでよし・・・いつかアンクを刑事さんから剥がす方法を見つけないと・・・って!?」
ラスト。心配する比奈を安心させる為、とりあえず嘘のメールを返信した映司。彼女騙すのは気が引けるが嘘も方便である
泉兄妹を笑顔で再会させることを心に誓いアンクと付き合っていく覚悟を決めた映司だったが、その決意の直後自分の目を疑った
「お兄ちゃん!よかった!無事だったのねお兄ちゃん!」
「・・・・なんだ?この人間は?」
「ちょ・・・・嘘だろおおおおおおおお!?」
決意と覚悟もも虚しく、比奈とアンクがいきなり直接接触。映司はこのピンチをどう切り抜けるのか?次週へ続く!
3話
ネコと進化と食いしん坊
「フンなるほどな。そういうことか」
ギリギリギリギリギリギリギリ・・・・・!
「え?お兄ちゃ・・・・な、なにをするだー!?でやー!」
「グゲハぁー!な、なんだお前人間か!?」
突然の抱擁に困惑したアンクだったが、信吾の記憶を閲覧することで比奈が妹であることを理解。即座に命を奪おうとする・・・が
比奈は持ち前の怪力でアンクを一本背負い。これをKOするも、喋る腕を見て失神してしまう
「何やってんだよアンク!その子は刑事さんの妹だぞ?」
「だからだ。つきまとわれたら厄介だ。今殺しておいたほうがいい・・・っておいィ!何やってる!」
比奈を亡きものにしようとするアンクだったが、映司はとっさにベルトを川に投げ入れようとしてそれを牽制。人質ならぬベルト質です
アンクは渋々ながら比奈殺害を断念。映司は気絶してしまった比奈を介抱するため、彼女のバイト先の民族料理店「クスクシエ」へ
「何からまでお任せしてしまってすいません。では僕はこれで」
「いいのよ〜。次はお客さんとしてきてね。おうちはこの辺なの?」
「あ、はぁ・・・”最近は”この辺ですかね」
比奈に事情を説明するのは面倒なので、オーナーの知世子に彼女を預けてそそくさと逃げるように退散する映司
映司の「最近は」という言葉に首を撚る知世子だったが、彼女がインドで撮影した写真を見て「まさかね」と呟くのだった
そこにはインド人の後ろで走ってる映司の姿が。こいつ本当に世界中旅したんだな
クスクシエは世界の民族料理の店なので、今後は知世子の映司の絡みで彼等が旅した国のネタが出てきそうです
「やれやれ。どこへ行ってもコレか」
「うう・・・メズール・・・俺、メダルが足りなくなってきた」
「あなたは消費が早いから・・・ほら、私のメダル分けてあげる
アンクを追うのも結構だけどセルメダルも集めないとねぇ」
「わかってるよ、今度は僕がやる。きっと簡単さ。人間達は確かに変わったけど・・・
その欲望も変わった。とてつもなく大きく、底なしにね」
一方、行く先々で警官隊からの銃撃を受けるので少々お疲れ気味のグリード達。早く落ち着いて休める隠れ家でも欲しいところです
人間の攻撃など彼等にとって屁でもありませんが、セルメダルは彼等の血肉でありネルギー。戦闘の度に消費していくそうな
脳筋タイプのガメルは他の3人よりも腹の減りが早いようで、メズールからメダルを分けてもらってます。こいつら随分と仲良いのね
ちなみにメズールの声優はゆかななのでエロイ。すごいエロイ
>メズール姉さんがやたら色っぽい件について
>メダルをあげちゃうとか、グリードのみなさん仲いいなぁ…
アンクだけ嫌われ者っぽいのは何やらかしたんだろうか
そんなワケで今回セルメダル調達に動いたのは哺乳類のグリード・カザリ。公園で飯を食ってた食いしん坊、門太に目をつけます
「その欲望、解放しろ」
「いた!ヤミーだ!でも・・・今までと違う。っていうか人間だろアレ?」
「中にいるんだよ。あれは宿主の内部に寄生するタイプだ
寄生した人間の欲望を増幅させて、それをメダルにして溜め込んでるワケだ
あれはまだまだ育つな。もっと食わせてメダルにブクブクにしてから・・・」
「そんなの待てないよ!変身!」
ヤミー出現を察知したアンクは映司を連れて現場を訪れると、そこでは門太が弁当輸送車を襲って荷物を食いまくっていた
今回のヤミーは欲望の持ち主の内部から出てこない寄生タイプということで、ヤミーにも色々な種類がいることが解ります
アンクの言葉に逆らい、映司は門太を助けるためすぐさまオーズに変身しますが・・・・
「お、おい!その人の中から出てこいってば!倒せないだろ!」
「ソイツは成長しきるまで出てこない。やるなら人間こと斬るしかないぞ。俺がやってやろうか?」
「そんなこときるワケがウボァー!?」
ヤミーが取りついている門太を攻撃できずもたつくオーズ。あまつさえ躊躇なく門太を殺そうとするアンクを止める始末
二人が争っているうちにヤミー門太はその場をトンズラ、見失ってしまう。デブのクセにはえーとか山下たろーくんの若月か
「コイツを使え」
そこへやってきたのは困った時の後藤さん。なんてかゆい所に手が届く人なんだろう。24時間監視してるんだろうか
乗ってきたライドベンダーを自販機モードにすると、メダルを使うように映司に促します
「そうか!バイクであいつを追いかけて・・・!」
「なぜバイクに戻す。タカにヤツを追わせるんだ」
「あ、ああそういうこと」
「おい今のはノーカンだろ?メダル返せよ!」
「一枚は一枚だ。使ったメダルは戻ってこない」
小学生の言い合いか
どう考えても説明不足の後藤さんに非があると思うんだが。今使ったメダル分くらいは保障してやれよと言いたい
「お前ら何だ?なんでたかが人間がメダルの力を使える?」
「お前達が寝ていた800年の間に、たかが人間も進化したってことさ。お前達に対抗できる程度にはな」
「ハッ!進化ってのはそのデカすぎる自信のことか?」
当然アンクは噛み付き、後藤さんも銃を突きつけてこの喧嘩を買いあっという間に一触即発。映司の仲裁でなんとか事無きを得ます
鴻上会長から二人の監視役を任されている後藤さんではありますが、やはり怪人たるアンクのことは基本的に敵視しているみたい
後藤さんが去っていった後、アンクは再び信吾の記憶を探って考えを改めるのだった
「フン・・・確かに人間は変わったらしいな。こっちにもその必要があるか」
「今のところ非常に良いバランスだよ里中くん・・・
力はあるが知識のないオーズを我が財団と、驚くべきことにグリードの1人が補完している!
メダルが増えるのにこれ以上素晴らしい環境はぬァいッ!
後藤君には引き続き監視を続けてもらおう。さて、今日誕生日の者は誰かね?」
「はい、総務に一人・・・」
後藤さんからの報告映像を受けて相変わらず漲ってる鴻上会長。この人血圧大丈夫なんだろうか
毎日ケーキを作らずにはいられない人のようで、社員達の誕生日を秘書に調べさせるという徹底ぶり
いい会長なんだか迷惑な会長なんだか。よくよく面白いオッサンです
「家って言うからどこかと思えば・・・ここって刑事さんの家か」
「ああ。コイツは俺だ。こいつの家は俺の家だろう?」
お前のモノは俺のモノというジャイアン理論で信吾のマンションにやってきたアンクと映司
800年の間に起こった人間の歴史の学習及び、無くなったコアメダルの情報を得る為にインターネットを使いこなします
信吾の記憶を参照にしながらとはいえ、800年前の怪人がいきなりパソコンを自由自在に操作するというこのスペックの高さ
2話のレビューでアンクを柱の男に例えましたが、知能レベル的にはまさに彼等に匹敵するスーパー生命体と言えるでしょう
アンクがパソコンに熱中している間、仏壇の両親の遺影から信吾と比奈が兄ひとり妹ひとりであることを察した映司
だからこそ比奈はあれほど信吾のことを慕っていたのか。映司は改めて二人を兄妹として再会させることを強く誓うのだった
信吾が比奈に隠れて買ったiPhoneを引き出しからゲットしたところで、門太を追走していたタカが戻ってきました
「うーん・・・その人やっぱり人違いだったんじゃない?比奈ちゃんの事解らなかったんでしょ?」
「でもあれは確かに兄でした・・・お兄ちゃんどうして・・・って、なんですかアナタ!?」
「く、食い物よこせぇええええええええ!」
なんという偶然か、門太が現れたのは比奈の意識が戻ったばかりのクスクシエ
急行したアンクと映司はカンドロイドを囮に使って店の中から門太を誘き出すことに成功するが、その際再び比奈はアンクの姿を目撃して・・・?
「まだだ。もっと好きなだけ食わせるんだ。こいつはまだまだメダルを増やす
何も問題はないだろう?食ってるだけなら周りの人間が死ぬこともないしな」
「この人はどうなるんだよ!これ以上食ったら間違いなく死んじまうぞ!」
門太を店からおびき出しはしたものの、再び「もっと食わせてからにしろ」と映司の邪魔をするアンク
だったら最初から現場にこないで放ってしばらくおけばいいのに
確かに周囲の人間は死なないが、食ってる本人が生命の危機。既に腹がヤバい状態になっている門太を見て映司は反論する
「これは自業自得だ。こいつはヤミーのせいでこうなったんじゃない
自分が持ってる欲望のせいだ。欲望にまみれて死ぬなら本望だろう」
「そんなことはさせない!早くメダルをウボァー!!!」
「いい加減に覚えろ!命令するのは俺だッ!
言っとくがベルトを捨てようものならそれこそコイツは助けられんぞ」
冒頭はベルトを人質にすることでいい感じにコントロールできたのに、ここに来て本ギレを見せるアンク
やはり根っこは怪人ということなのか。「人の命よりメダルを優先しない」という前回の約束も速攻で反故です
オーズに変身できないので生身で門太を止めようとする映司ですが、ヤミーの怪力に勝てるワケもなく瞬く間にボコボコに
「やめろ映司。それ以上は先にお前が死んじまうぞ」
「それでも・・・それでも・・・何もできないよりはッ!」
再び映司の脳裏にフラッシュバックする、あの戦場の少女の映像
今、目の前の命を救うために自分に何かできるのなら
この若さにしていったいどんな世界を見てきたのか。自らの危険を省みない映司の性格は1話からブレることがありません。カッケー男だ
そんな映司の思いが天に届いたのか、ちょうど門太に取り付いたヤミーが成長しきって身体の中からズルリと這い出てきた
相手が完全体ヤミーとなれば生身の映司ではひとたまりもない。アンクは「結局このパターンか」と毒づきながらもメダルを投げ渡すのだった
でも先刻の忠告といい、基本的映司には優しいよねアンク。なんというツンデレ・・・腐女子萌え萌えです
そんなこんなで脱皮した「食欲」のヤミー。カザリの眷属なのでいったい何モチーフかと思いきや、ネコとのこと
え?ネ・・・コ・・・・!?
>ドラえもんと仮面ライダーの奇跡のコラボか・・・
>ネコヤミー、体色が凄く・・・ドラえもんです
完全にドラえもんだこれ
すごいなコレ。ドラえもん的にOKなのか?なかなか遊び心のあるサプライズをやってくれますオーズスタッフ
タトバコンボに変身したオーズは前回そのチート性能をいかんなく発揮したメダジャリバーで斬りかかりますが・・・・
ズムッ!ぼんよよよ〜ん! ビシッ!びんよよよ〜ん!
なんと丸々と太ったネコヤミーの肉体はメダジャリバーの刃を通さず、弾力のあるゴムのように弾き返したではないか
ハート様の「拳法殺し」ならぬ「斬撃殺し」の肉体を持つ強敵です
実績のあるメダジャリバーでさえコレですから、トラのツメも当然のごとく通用しません。3話連続で扱い酷いトラェ・・・
でも「斬撃がダメなら打撃はどうだ!」とバッタの力で思い切り蹴りつけると、どうという事なくあっさりとダメージが通ったので無問題
華麗な連続キックでネコヤミーを追い詰めるオーズ。バッタも活躍とあってますますトラの立場がありません
>トラメダルが役立たずで泣いた。蹴りより斬撃のが効きそうなんだけどなぁ
>ネコヤミーの紹介文に並みの攻撃ではダメージを与えることが難しいとありました
トラメダル・・・(´;ω;`)ブワッ
「コイツで終わりだ!はああああああああああああ!!!!」
映司がバッタのパワーを最大限に引き出すと、なんとその脚部が人間の脚からバッタのそれに変化。ちょっとキモいぞこいつ
その跳躍力で50mくらい上空に飛び上がると、ネコヤミーに向けて急降下。三色の光をエフェクトに伴なう派手な演出です
やはりライダーの決め技といったらコレ。必殺!タトバキック!
ばっごおおおおおおおおん!!
派手な爆発音とともに着地したオーズだったが、砂煙が晴れるとそこには大ダメージを負ったものの健在のネコヤミーの姿が
「あ、あれっ!?まだ生きてる!?」
エフェクトは派手だが威力は大したことないのかタトバキック?
と視聴者が訝しんだその時、すかさずアンクがフォローの解説を入れてくれます
「違う。お前の邪魔をしたヤツがいる・・・そこにいるんだろ?出て来いカザリ」
「やぁ・・・久しぶりだね、アンク」
タトバキックがヒットするあの直前、カザリが脇から巨大な石材を投げ込みネコヤミーの盾としたのだった
むしろその盾に阻まれてもなお大ダメージを与えたタトバキックの威力は、賞賛に値すると言えるでしょう
アンクに直接接触を試みるウヴァ!彼の狙いとは何なのか?次週へ続く!
4話
疑いと写メと救いの手
「オーズなんて元は僕達を封印する存在じゃないか。そんなのと組むなんて無理がある
アンク、僕は以前からグリードの中でも君を一番高く評価していた。僕と組む方が効率的だよ」
「フン・・・俺としても成り行きから仕方なくオーズを使っているだけだ
人間はやはり色々と面倒くさい。確かにお前のほうがマシかもな」
>カザリの「効率的」というセリフで汚い忍者を思い出した。どことなくデザインも似てるし
カザリ絶対忍者だろ・・ 汚いなさすが忍者きたない
つまり忍ブロ・・・・カザリ×アンク!そういうのもあるのか!
放送開始から全国の腐女子を歓喜させた映×アンに加え、新たな組み合わせの登場により更にBL要素が(ry
というわけでアンクの前に現れたカザリは、メダルを集めるためにオーズを切り捨て自分と手を組むことを提案する
この持ちかけにまんざらでもなさそうなアンクですが、とりあえず「少し考える時間をよこせ」とその場はカザリを帰します
「君は頭がいいからね。必ず正しい答を出してくれると信じてるよアンク」
「さて映司、俺もどうしてもオーズが必要というワケではなくなった
どうする?俺の言うことをただ大人しく聞くのなら考えてやってもいいが」
「それは無理」
去り際に竜巻でオーズを吹き飛ばし、グリードの強大な力を見せつけたカザリ。ヤミーとは力の次元が違う圧倒的存在感
アンクがカザリと組めばお払い箱となった自分は殺されるのが必定ですが、映司は僅かな躊躇もなくこれを拒絶する
「バカが。お前も見ただろう?人間なんぞ一皮剥けば欲望の塊だ。いくら助けようがキリがない」
「そりゃ欲望に負けることもあるさ・・・でも最後にはちゃんと・・・・!」
「最後も欲望に負ける。よく考えるんだな。その間俺はコイツのお勉強だ」
「欲望に負けた人間を助ける価値なんてあるのか?」と問いかけ、iPhoneの勉強の為にその場を別れるアンク
アンクに考える時間を与えたカザリでしたが、そのアンクの決定は映司に委ねられました
と、ここで映司のポケットに入っていた信吾の携帯が鳴る。発信は無論比奈ですが・・・・
「どうしてあなたがその携帯を持ってるんですか?それ兄のですよね?」
「ひ、比奈ちゃ・・・これは・・・ウボァー!」
なんと近くに来ていた比奈本人に、信吾の携帯を持っているところを目撃されてしまった映司。もはや言い逃れもできません
カザリにやられたダメージで満身創痍のところに知恵熱が出そうな状況が重なり、映司はブレーカーが落ちるように気を失って倒れてしまう
「見たまえ里中くん。このアンクというグリード・・・一筋縄ではいかない相手だよ
彼がオーズを切り捨てるのなら我々も今後の対応を考えなかればいけないね」
「選択肢がかなりありますが」
公園でiPhoneの操作方法マスターに勤しむアンクの映像を見、激しく衝撃を受ける鴻上会長
小学生のアイスを容赦なく奪ってたのでそこにビビったのかも知れませんが
>子供からアイスを横取り知る怪人なんて前代未聞だよ!
>iPhoneいじりに夢中だったり、アイスを横取りしてみたり、アンクはどこか子供じみた魅力がありますね
>何だかアンクを見ていると、「アイスを食べたいから人間側につく」とか言い出しそうですね
で、アイスのために人間守ってやると言ってるうちに本気で人間を守りたくなるとか・・・そんな展開に期待
アンクがネットから膨大な情報量を引き出せるようになれば、もはや現代社会におけるナビゲーターとしての映司は必要なくなる
それはアンクを上手く利用しようと思っていた鴻上グループとしても手痛い誤算。秘書の里中は次に打つべき手を求めます。が
「ひとつだよ?我々の目的は常にひとぉおーつ!」
相変わらず意味不明なテンションの高さでひたすらうるさい会長
これはアンクが敵になろうが味方として利用できようが、最終的にはメダルは自分が独占するという意味でしょうか
そもそもボス各の存在であるグリードは4人もいるワケだし、やはり最終的なラスボスはこの人っぽい予感
「それ本当なんですか?兄があの右手の怪物に身体を乗っ取られたって・・・
どうやったら助かるんですか?警察とか、病院とか・・・!」
「どれだけの犠牲者が出るかわからないし・・・いざとなればアンクはお兄さんの身体を捨てる
でも諦めないで。必ずお兄さんを助けてみせるから。それまでは絶対アイツに近づいちゃダメだよ」
比奈は倒れた映司をクスクシエに運んで介抱。目覚めた映司はこれ以上嘘を続けるのは不可能と判断し、彼女に真実を告げる
比奈を励ます映司ではあったが、彼女の憂いに曇った表情は晴れない。あまりにも話が荒唐無稽すぎて当然である
「どうやって信じればいいんですか?あなたのこと
信じたいけど・・・全然知らない人だし。お兄ちゃんとも友達じゃないんですよね
それなのにどうして?どんなに親切な人だったとしても、どうやってそれを?」
怪物が兄の身体を乗っ取ったというだけでも眉唾なのに、信吾の為に奔走しているという映司はまったくの赤の他人
比奈の猜疑心は人間ならば当然のこと。実際映司は底なしの「親切な人」ですが、比奈の問いかけに対してこう答えるのだった
「親切なんかじゃないよ全然。だから信じろなんて言えない
誰も彼も助けられるワケじゃないしね。ただ・・・
手が届くのに伸ばさなかったら死ぬほど後悔する
それが嫌だから手を伸ばすんだ」
「誰でも助けられるワケじゃない」という映司の言葉は、爆風に消えたあの紛争地域の少女のことが根幹になっているのか
そこに見返りを求める打算などは一切ない。ましてや自己満足の善意でもない
その時やれたことをやらなかった、という後悔をしないために
それはきっと「死ぬほどの後悔」をした事があるであろう壮絶な人生を物語っていた
「よう映司、答は出たか?俺はもうコイツの使い方をすっかりマスターしたぞ」
「答は同じだ。俺はお前の道具にはならない」
比奈のおかげでダメージも回復した映司は、門太が食いまくるレストランの近くでアンクと合流。その返答を突きつけた
するとその答を待っていたかのように物陰からカザリが登場、アンクとのコンビ結成を宣言する。なんてせっかちさんだろう
「決まりだね。アンクはオーズなんか捨てて僕と組む。お前はここで消える」
オラだづはベストフレンドだべー!と、昔の男を亡き者にしようとするカザリ。映司は恐怖しながらも生身でメダジャリバーを構えるが
その時映司の目の前で信じられない光景が展開する
ぼぐしゃー!
「ウボァー!?なッ!何をするだァー!?」
なんと隙だらけのカザリに対し、アンクが横から不意打ちの腹パン。いい不意打ちだ感動的だな
ワケもわからず相棒を睨みつけるカザリに対し、アンクはiPhoneを見せつけながらその理由を説明する
「お前は昔から疑り深いヤツだったが、復活してもまったく変わってないな
俺と映司が示し合わせて裏をかくんじゃないかと疑って、ウロウロ嗅ぎまわってたろ?
こいつは最近の人間の道具だ。黙っててもどんどん情報が集まる便利な代物でな
お前の行動は全部見られてたんだよ。人間達に」
アンクが映司と結託して自分を騙すのではないかと勘ぐり、アンクの行動をずっと監視していたカザリ
しかし頭隠して尻隠さずというか何というかその姿は多くの人間達の目に止まることとなり
画像掲示板やらツイッターやらでその写真がネットに多く流布。勉強中のアンクに丸見えというマヌケぶりを披露していたのである
カザリはアンクを監視していたつもりだったが、実際はその逆
アンクこそがカザリの行動を完璧に把握していたのだった
>人間達にネットで写真を晒される恥知らずなグリードがいた!
>生物として人間を圧倒的に凌駕するグリードが、文明の利器によって一杯食わされる展開は面白かった
オーズはWに劣らず脚本がレベル高いと思う
「疑い深いグリードはいつか裏切り、メダルを狙う。バカでも面倒でもこいつのほうがマシだな」
疑り深いカザリはきっといつか自分を裏切る。それがカザリとは手を組まず、映司を選んだアンクの答えだった
メダルを投げ渡された映司はオーズに変身し、シーンはカザリとの戦闘になだれ込みます
「映司!死んでもメダルを取られるなよ!」
「やれやれ・・・死んでも、ね。はああああああああああ!!」
アウトになっても塁に出る!後藤ばりのアンクの無茶振りを受けながらも必死に戦うオーズ
ちなみに戦闘開始から僅か10秒ほどでタカキリバに変身してます
もはやこれは様式美なのか。どんだけトラ役立たず扱いだよ
「ふぅん・・・・ウヴァのコアか。さぁ次は僕のコアメダルも返してもらうよ」
「チッ!やはり人間を選んだの失敗だったか」
>カザリ「いらない子ならトラよこせし」
>トラメダル「もうカザリ様の所に帰りたい・・・」
激しい空中での激突によってベルトのメダルが吹き飛び、よりにもよって一番使えるカマキリのコアメダルをカザリに奪われてしまう
次はその可哀想なトラを返さんかいとゆっくり迫るカザリだったが、この時彼の体に異変が起きる
「グッ・・・グガハァー!?ぼっ、僕の身体が・・・お前・・・
僕の・・・コアメダルを・・・・!」
なんと映司の手の平には3枚もの黄色いメダルがキラリ
さっきの空中激突の際カザリの胸に腕を突き入れ、メダルをもぎ取っていたのである。3枚と1枚のトレードなら割に合いすぎます
というかこんな簡単にメダル奪われるのかよグリードの身体!
>メダル奪うんじゃなくて、奪い返されるって展開もあるのか…こりゃ凄まじいメダル争奪戦の予感
>メズール姉さんの体からコアメダルを強奪する際も、胸元に手を突っ込んだりとかするんでしょうか
わくわくが止まりません
コアを奪われたことにより、甲冑ぽい部分がなくなって貧相な肉体をさらけ出したカザリ。このままでは分が悪いとそそくさと退散
今回カザリとの戦闘により、オーズは緑のメダル・カマキリを失い、代わりに3枚の黄色のメダルを得たことになります
>トラ「計画通り」
>トラメダル「来週からは俺が大活躍できるんだよな?!な?!」
残るは門太の救出だけですが、なんと欲望の満ちたネコヤミーはそのずんぐり体系で門太を丸ごとのみこんでしまった
「お、おい!あの人ヤミーの中に取り込まれちまったぞ!」
「まさに欲望に飲み込まれたってトコだ。あの醜さが人間の本性だよ
あんなのに助ける価値があると思うのか?」
「人の価値は俺が決めることじゃない」
「俺は決めるぞ。役に立たないと思ったらお前もすぐに捨てる」
欲望に飲まれ醜い怪物と化した門太。彼に助ける価値はあるか否か
再び問答となった映司とアンクだったが、映司の考えは冒頭同様に揺らぐことはない。いや・・・むしろより強く
「俺はお前の隙を見つけて比奈ちゃんのお兄さんを助ける
例えお前を倒すことになっても」
「フッ・・・やれたら褒めてやる」
ころしてでもうばいとる!
宣戦布告とも言える映司の言葉に対し「なんだとこの人間が!」などとキレることもなく、ニヤリと笑ってメダルを放り投げる
種の違い、考え方の違い・・・溝の深さは埋まらないが、しかしそんな相手に向かって笑って力を貸せる関係
この二人の距離感がえらくカッコイくてシビれる
全国の腐女子も濡れまくりです。アンクからのOKを得、再びオーズに変身した映司は門太を助ける為にネコヤミーに戦いを挑む
「映司!もっと深く斬り込め!」
「で、でもあまり深く斬ると中の人が!」
先週同様、ネコヤミの体には生半可な攻撃は一切通らない。かと言って渾身の斬り込みでは門太まで傷つけてしまう
どうしたものかと悩んでいる最中、映司はネコヤミーの斬りつけた腹の中から門太の生身が見えたことにヒントを得る
「周囲のセルを押しのけることができれば・・・」
「なるほどな。さっき奪ったばかりのコイツを使ってみろ!」
『タカ!トラ!チータァー!!!』
仮面ライダーオーズ・タカトラータ。タトバコンボの下半身、バッタをチーターと入れ替えた姿
バッタレッグの能力はその凄まじい跳躍力とキック力でしたが、チーターレッグの能力は言うまでもなく超駿足
あわやカブトのクロックアップや555のアクセルフォームに匹敵するかのような、とてつもないスピードで駆け回る
この超スピードで何をするのかと思ったら、つまりこういうことが可能なワケです
「もう一度言う!北斗神拳は無敵だ」
「なぁにぃ〜!?に・・・肉が!!」
>完全に北斗の拳だこれ
>Wはジョジョネタだらけだったがオーズは北斗ネタが多くなるんだろうか
>さあ、コメントの「北斗柔破斬」の数を数えろ!
チーターの駿足を活かした超速射キック!
その連続打にネコヤミーの腹の肉はみるみる押しのけられ、中身の門太の姿をさらけ出します。完全にケンシロウだこれ
ネコヤミーの体内で苦しんでいた門太は差し込んだ光に向かって必死に手を伸ばし、映司もをれを掴もうと腕を伸ばす
手が届くのに伸ばさなかったら死ぬほど後悔する
それが嫌だから手を伸ばすんだ!
先刻比奈に言ったあの言葉が重なると同時に、門太をネコヤミーから引きずりだす事に成功。非常にいい演出です
人質であった門太さえ救い出せればもう遠慮はいらない。映司は必殺のオーズバッシュで見事これを撃破するのだった
「う〜んう〜ん・・・これからはもう暴飲暴食はしません・・・自制します・・・」
ラスト。駆けつけた救急隊によって担架で運ばれる門太は、まるでうわ言のようにしきりに反省の言葉を繰り返していた
そんな門太を見送りながら、映司は「ほら見ろ!」とアンクに胸を張る
人間は一度欲望に負けても、再びやり直せることが出来るのだと
しかしその直後に門太が吐いたリクエストに映司はズッこけ、アンクは思わず吹き出して勝ち誇るのだった
「あのう、できれば入院先は病院食の美味い所でお願いします
ハンバーグとかピザとか出るところが。えへへへ」
「ククク・・・こういうことだ。人間は欲望ひとつコントロールできない生き物さ
ま、俺の勝ちだな」
「・・・・べ・・・・別に勝ち負けとかじゃねーし!」
死ぬ思いで門太を助けた映司涙目です。デブマジ救えねえ
うーん子供番組なだけに門太にはもっと真摯に反省してもらいたかったが。まぁ最初なのでこういうカンジなんでしょう
今後はアンクが驚くような改心をする人間なんかも出てきて、それが彼を心変わりさせていくんだと思いますが・・・
そんな二人が口論しながらも仲良く肩を並べて歩いていると突然黒塗りの車が現れ、行く手を遮った
中から出てきたのは鴻上会長の秘書里中エリカ。里中が手にしたモニターを二人に向けると、そこにあの人が映し出された
「やあ火野映司くん、そしてグリードの一人アンクくんだったね
まずは我々の出会いを祝して。人と人の出会いは何かが誕生する前触れでもある」
鴻上会長、主人公2人とファーストコンタクト!
会長の思惑とは何なのか?一気に序盤の流れが動きそうな引きで(特に動かなかったが)今週へ続く!
5話
追いかけっこと巣とセレブ
「紹介します。こちらは鴻上ファンデーション会長、鴻上光生」
「なるほどな。お前か・・・人間のクセにメダルを集めているのは」
「そうッッ!実は今日は商談を持ってきた。な〜に簡単な取引きの話さ
我々は君達にバイクや武器など貴重な装備を提供し、君達は戦いで得たメダルを財団に提供する
もちろん全部とは言わない。回収した分のほんの70%だよ」
「ふざけるな!」
鴻上会長のコンタクトは、ここまで無償でバイクと武器を提供してきたが今後は見返りを求めていきたいというものだった
とりあえず途中までは黙って話を聞いてたものの最後の取り分でキレるアンク。無理もありません
映司はといえば、里中から手渡されたカンドロイドの詰め合わせに懐柔され、アンクの怒りなどどこ吹く風で浮かれてます
「へーこの緑色の缶は初めてだな・・・おおっアンク!これ通信機になるぞ!すごいよ!」
「映司ェ・・・」
>カンドロイドに感動する映司さんが可愛過ぎるんですが。あの若さで中東でテロリストに拷問されたり、
アフリカで急性労働させられる子供達を見たりとかこの世の闇を嫌というほど体験してそうなのに、
どうしてこんなに純粋な正義漢でいられるのでしょうか
「フッフッフ・・・君なら解るだろう火野映司君。我が財団の誇る装備の素晴らしさが!
これから先グリードとの戦いにおいては絶対に必要だよ?」
「ですね!ところで聞きたいんですけどメダルを集めて何するんですか?」
「・・・秘密だ。里中君今日はここまでにしておこう。アンク君、また後日返事を聞きにくるよ」
げに恐ろしきは天然の力か、はたまた実は天然を装った駆け引きか
ヘラヘラ笑顔で鴻上会長の話に受け答えながらも、「なぜメダルを集めるのか?」という核心を単刀直入な問いで切り返す映司
会長も動揺は微塵も表に出さず笑顔で「秘密(はぁと)」などとはぐらかしますが、これは会話の流れ的にマズイと感じたのか
里中に促すとまるでその場から逃げるように話を切り上げ、両陣営最初のコンタクトはこれにて終了するのでした
「クスクス・・・・いいじゃない。なかなか似合ってるよその姿」
「フン。よくはないがいちいち人間に騒がれることがないのは面倒がなくていい」
「・・・メズールがまだ戻らない・・・何故だ・・・?」
「彼女のことだし、まだ気に入った人間がいないのかも。それか・・・
もうとっくに手に入れて遊んでるか、でしょ?」
一方その頃。廃屋でたむろする3人の若者は言うまでもなく、人々の目を避けるため人間の身体を手に入れたグリード達
カザリはリュウタ良太郎みたいなチャラチャラした兄ちゃん、
ウヴァは緑の皮ジャンを着たややワイルド風の青年
ガメルはドッガの人間体みたいな、無口で優しそうな大男です
3人ともグリードの雰囲気をそのまま擬人化したかのような風貌。これはゆかながどんなエロ美人になってるか期待せざるを得ません
と、場面が変わって登場したのは買い物袋を大量に抱えた頭の悪そうなセレブ風の女
うん?コイツがメズールなのか?と視聴者が訝しんだその時、彼女の背後から声をかけるセーラー服の少女が現れた
「それ全部買ったの?そんなにたくさん・・・」
「たくさん?これっぽっちで?」
「その哀しいまでに大きな欲望・・・気に入ったわ」
こっちがメズールかよ!なんとメズールの人間体はまさかのセーラー服美少女!
しかも大人びて見えますがキャストの未来穂香は高校生ではなく、なんと13歳の女子中学生です
ロリ姉さん!そういうのもあるのか!なんという怪人体とのギャップ
この姿のままゆかな声で喋ってくれたら全国のアニオタが興奮するところでしたが、人間体の声は未来穂香本人なのがやや残念か
かくしてメズールにメダルを投入される頭の悪そうなセレブ女。今回の欲望は「物欲」のようです
>もうヒロインはメズールでいいんじゃないかな
>未来穂香さんもたまには、良太郎みたいにゆかなボイスで喋ったら最高なんですがねえ
「ちょっと泉さん、気をつけてくれる?それ昨日買ったばっかなんだけど」
「ご、ごめんなさい私ボーッとして・・・クリーニング代出すよ」
「いい。もうそれ要らないし。あげるから泉さん着れば?安物だけど少しはマシかもね」
翌日。大学のキャンパスでその頭悪そうさ加減を視聴者に披露するセレブ女
どうやら比奈と同級生だったようで、ぶつかって落とした服に対してこの物言い。金持ち自慢したけりゃお嬢様学校行けよと
いきなり視聴者のヘイト値を大きく稼いだこのアホ女の名は山野遥。こいつがどんな転落ぶりを見せてくれるか見ものです
「ウフフ・・・オーズの坊や、アンク、またね♪」
一方その頃。映司とアンクの前にメズールが登場し、軽く戦闘した後さっさと帰っていってしまった。ただの挨拶といったところか
しかしメズールの「おちおち散歩もできやしない」という言葉から、彼女がただ挨拶の為にここに居たのではないことを察する映司
「グリードが散歩・・・ね。ヤミーを仕掛けたってことかな?」
「そうだとしてもメズールのヤミーはそう簡単に見つからない
どこかに巣を作って人間の欲望を吸い取るタイプだからな」
カザリのヤミーが宿主に寄生するタイプだったように、4人の生み出すヤミーにはそれぞれ異なった生態を持つみたい
メズールのヤミーは巣を作って宿主の欲望を吸いとるタイプだそうで、居場所の限定は今までより難しくなるそうな
「おい、そんなこと言ってまたメダルが増えるまでヤミーを放っておく気だろアンク!
どこにいるのか教えろよ!・・・な〜んて・・・アイツ今あそこ見てたよな」
「まだどこに居るのかわからん」とiPhone弄りに勤しむアンクだったが、その視線があるマンションに注がれていたのを映司は見逃さなかった
冒頭の鴻上会長との会話、メズールの行動の推察もそうですが、天然に見えてこの鋭い洞察力と駆け引き能力
紛争地域を生きたという経験がなせる業か。映司はさっそく巣があるとおぼしきマンション・・・すなわちあのセレブ女・遥の自宅に向かいます
「あれ?あなたはたしか・・・火野さん」
「比奈ちゃん!どうしてこんなところに?今ここには近寄っちゃダメだよ」
遙のマンションで映司は比奈とばったり。ちょうど大学で落とした服をクリーニングに出して返しにきたところだった
映司は危険なマンションから比奈を遠ざけようとするが、そこへ緑色の皮ジャンを着た青年が現れた。人間体ウヴァである
「オーズだな?」
「はぁ・・・あの、どこかでお会いしましたっけ?」
「初めてだ。どっちの顔もな。返してもらうぞ俺のコアメダル!」
4人のグリードの中でも3回目のメイン出番ということで、こいつ一人だけやたら出ずっぱりの印象を視聴者に与えるウヴァ
オーズに一番メダルを奪われているだけあって(先週ので多分カザリが一番少なくなったと思うが)そのモチベーションは高いです
変身したウヴァに対し、映司は比奈を素早く逃がすとメダルを持たない自らはひたすら逃走。アンクとの合流を試みます
『アンクか!今どこいるんだ!?』
「オイいい加減にしろ映司。こっちはお前の遊びに付き合ってるほど暇じゃ・・・」
『遊びでグリードとおいかけっこはできないって!』
「なんだと?俺が行くまでなんとか持ちこたえろ!」
もらったばかりのバッタカンドロイドの通信機能がいきなり役立ち、すぐさま映司のピンチを知ったアンク
ちょうど近くに設置してあったベンダーをバイクに変えて映司のもとへ急行する。バイクにも乗れんのかよ!
パソコンやiPhoneの操作と同じで、信吾の記憶をマニュアル代わりにしてるのは解りますが。それにしても高スペック怪人だな
「フッフッフ。どうかねアンクくん?我々の装備は役立っているだろう?」
>ビルの巨大モニターからアンクとやりとりする会長が面白い。やはりこの人は面白キャラとして活躍する運命なのか
そんなアンクにご満悦でビルのモニターから話しかける鴻上会長。便利すぎるなこの人。街中どこにいてもコンタクト取れるじゃん
アンクはその存在を疎ましく思いながらも、反論はすることなく相棒を救うべくバイクを走らせるのだった
「泉さん?それはあげるって言ったじゃない。いるのよねぇ、観光気分でマンション観に来る人
まぁ気持ちは解るけど・・・あっとゴメン、アメリカの父から電話だわ。ハロ〜パパ〜♪」
その頃。マンションの外で遙と会った比奈はマンションが危険であることを伝えようとするが、この通り耳を貸そうとしない遥
地獄へ落ちろアホ女!という全国視聴者の怨嗟が渦巻いたその時、願いは届いた
「え・・・倒産・・・?
なに・・・嘘言わんといてよ?ちょっとお父ちゃん!じゃあウチはどうなるん?仕送りは?
バイトって・・・そんなん謝られても困るわ・・・ウチはどうすればいいんよ!」
ざまあああああああああ!!
>父さんの会社が倒産w
まさかの父さんの会社倒産
セレブから一気に転落する遙のうろたえぶりときたら、視聴者の溜飲を下げるに十分なシロモノです
動揺するやセレブ喋りからいきなり関西弁になったあたりから察するに、
どうやら生まれつきお嬢様だったワケでなく、元は一般階級の成金金持ちだったみたい。あの金使いはその反動だったのか
一方。無事アンクと合流できた映司はオーズに変身し、怒りに燃えるウヴァとの戦闘シーンへ
今回から映司役・渡部秀の歌う「Regret nothing 〜Tighten Up〜」が戦闘曲として挿入
渡部君の歌唱力も相まってなかなかのカッコよさです
「俺のメダルを勝手に使うな・・・返せ!」
>ウヴァの姿は下半身丸出しみたいで変態的ですな。 アレだけムキになってメダルを取り返そうとする気もわかる
自分のメダルを取り返そうとするウヴァの執念に圧倒されるオーズ。しかしその様子を見たアンクはある事実に思い至ると
この劣勢を覆す為にウヴァに「それ」を暴露します
「おいウヴァ!お前のメダル、一枚はカザリが持っていったって聞いてるか?」
「なん・・・・だと・・・?」
「ハッ、やはりな。あのカザリが正直に言うはずもないか
お前のメダルはカザリが持ってったんだよ。俺達は一枚奪われた」
先週の戦いでカマキリのメダルを奪っていったカザリだが、それを持ち主であるウヴァに報告することなく懐に入れていたワケで
一見仲良さそうに見えた4人のグリード達ですが、このカザリの裏切り行為が彼等の結託が磐石でないことを物語ってます
まぁ見た感じ腹黒いのはカザリ一人だけで、他の3人は仲良いんだと思いますけどね
「カザリが・・・あいつ・・・・!」
「そら映司!今のうちだ!」
カザリの裏切りにわなわなと震え、戦闘中であることを忘れるウヴァ。その隙をついてオーズはタカトラータに変身する
バシュン!バキッ!ドカッ!ズバーッ!!
先週同様クロックアップ並の超スピードでウヴァに瞬撃の連続キックを見舞うオーズ。チーター強すぎる。現時点最強メダルです
>他メダル「もうアイツひとりでいいんじゃないかな・・・」
「ウヴァだけにウボァー!」
為す術なくオーズに蹂躙された挙句、最後の蹴りで一際大きく吹き飛ばされたウヴァ
その時派手に飛び散ったメダルの中から、アンクは目ざとくクワガタとカマキリのコアメダルを手に入れることに成功する
カザリが持ってったカマキリとは別のカマキリ持ってたのかこいつ。この事からメダルは一種類につき一枚ってワケじゃない事が解ります
メダルを取り返そうと躍起になればなるほど弱体化していくウヴァが可哀想すぎる。萌えキャラだな
「そろったな、3枚」
というワケで、ほくそ笑むアンクの手には、クワガタ、カマキリ、バッタと昆虫系3枚のメダルが揃い踏み
昆虫系一色統一フォーム・ガタキリバ登場の次週へ続く!
>カマキリ「ただいま」クワガタ「よろしく」バッタ「新フォームの力を見せてやるぜ」
トラ「くんな!!!帰れ!!うわぁぁぁぁぁ!!」
6話
お洋服と契約と最強コンボ
「アンクェ・・・!貴様まさか自分以外のコアメダルも全て集めるつもりか?」
「俺達の名はグリード!欲望だ!欲しがらなくてどうする?」
「フフ・・・フハハハ・・・ああそうだな、俺もせいぜい欲しがるとするか。コアメダル必ず取り返すぞ」
3枚のメダルを奪われて貧相な身体になってしまったウヴァは、精一杯の負け惜しみ笑いを残してトンズラ
どうやらアンクは自分の身体を完全にする赤のメダルのみならず、他4人のグリードのコアメダルまで全てほしいみたいです
「アンク、お前一体何をするつもりなんだ?メダルを集めると何が起きるんだ?」
「欲しがることに理由なんてあるか。お前がパンツを欲しがるのと一緒だ
今奪ったウヴァのメダルが三種類・・・グリードのコアメダルはそれぞれの色で三種類
オーズが変身に使うメダルも3枚だ。これがどういうことか解るか?」
「そっか。今まではバラバラだったけど、同じ種類のメダルだけで変身できるってことか」
「メダルのコンボ、その意味・・・メダルの本当の力が見られるかもな」
一種類のメダルが何枚ずつあるのかは解りませんが、ダブり無しだとコアメダルの種類は5色3種類ずつで合計15枚
そのうち緑色の3種類をダブり無しでゲットしたことで緑一色コンボによる変身が可能になったオーズ
既に黄色のメダルを4枚所持してましたが、あれはトラ2枚とチーター2枚なので3枚使った一色変身はできなかったワケです
アンクが意味深に呟く「メダルの本当の力」とは?どうやら今まで視聴者が見てきたコアメダルの能力はほんの氷山の一角みたい
「そら映司、持っとけ。今回の事でお前一人でも変身できないとヤバイってことがわかったからな
それとやはりこの装備もあったほうがいい。だがあの人間・・・・70%も取られてたまるか!
タダで使えるようにしてきてやる」
バッタカンドロイドとライドベンダーのおかげでなんとか間に合ったのもの、間一髪だった今回の危機
鴻上ファウンデーションの装備の必要性を感じたアンクだが70%という暴利を受け入れるハズもなく、会長との直談判に向かう
するとアンクと入れ違いになるように後藤さんが到着。マンションの2805号室・山野遥の部屋が巣であることを教えてくれます
「こんな化物共がのさばっていていいハズがない。止める為にも我々の協力を受け入れろ
確かアンク・・・だったか?あんなグリード一匹押さえ込めなくて世界が救えるか」
「世界を救うために我々との提携を受け入れろ」(`・ω・´)キリッ
正義感に燃える後藤さんの実に清廉潔白な物言い。自分の言葉に酔ったのかすごいどや顔で去って行きました
そんな後藤さんの後ろ姿を感心した表情で見送りながら、しかし映司は自分の目線を揺らすことなく呟くのだった
「世界か・・・大きく出るなぁ・・・ま、俺は目の前の事から」
「山野さん待って!このマンションには怪物が・・・・!」ギギゴゴゴ
「えーと君の部屋、2805号室・・・何か変なモノあるよね?怪物の巣とか・・・」
「ギャ、ギャワー!?怪物ってアンタなんじゃないの?
もう何なのよ一体!私が自分よりランクが下になったからって同情してるワケ?
悪いけど全然そんなんじゃないから!ホラお金だってまだあるし!放っておいて!」
会社の倒産によって、セレブから一転貧乏女学生に落ちぶれた山野遥。やはりこの現実を受け入れたくないのか
もう一円たりとも無駄遣いできない状況にも関わらず、「これから買い物に行く!」などとパニック状態に陥ってます
エレベーターの扉をたやすく素手でこじ開けそれを止めようとする比奈
しかしそんな遥を気遣う比奈の行動と、怪物がどうたら言う意味不明な言動は更に彼女のイライラをつのらせてしまう
「うるしゃい金ならやるよビンボー人!私につきまとわないで!」
と札束を投げ捨てて自室に戻ると、なけなしの金でネットショッピングのボタンを押しまくります。なんという破滅タイプ
そんな遥の底なしの欲望は、メズールの産みつけたヤミー達をどんどん成長させて・・・・
一方その頃。すっかり貧相な身体になってアジトに戻ったウヴァは物凄い勢いでカザリに掴みかかっていた
「カザリ!アンクから聞いたぞ!俺のコアメダルを返せ!」
「やだなぁウヴァ。アンクが嘘が得意だってこと忘れたの?
騙されたんだよ君は。僕とアンク、どっちを信じるワケ?」
「むむむ」
なにがむむむだ!
有無を言わせず腹パンでも叩き込めばきっとカマキリのメダルが出てくるだろうに
勢いよくつっかかった割には「仲間とアンクどっちを信じるの?」とシラを切られただけでそれ以上追求できなくなるウヴァ
一番粗暴そうに見えて実は草食系。やっぱ萌えキャラだこいつ
「落ち着きなさい。完全に復活するまで私達に争ってる時間なんかないハズよ
今私のヤミーがたくさんのメダルを作ってるから、それをみんなで分けましょう」
そんないがみあう二人を艶やかな声で仲裁するメズールマジ姐さん気質
実質4人の中ではこの人がリーダー格っつーかまとめ役みたいね。カザリは頭はキレるけど性格は小悪党タイプだし
パイプ椅子を組んでお城を作っていたガメルは、本来デカイ図体して行動が可愛いという萌えキャラ担当なんでしょうが
なにせ屋敷的にはこの通りウヴァが萌え担当ですからガメルちょっとキャラ立ちが弱いな
>ウヴァさんの振り回されっぷりに同情を禁じ得ない。同僚を信じる限り、コアメダル全部揃うことはあり得ないし
そしてガメルが自分のお城作ってたりとかかわいい。メズール姉さんはエロい
「助けられる人に手を伸ばすって言ってたのに。お金に手を伸ばすんですね
山野さん、おうちが大変なのにまだ買い物するって・・・そんなのダメじゃないですか」
「うーん、仕方ないんじゃないかな。彼女はどうしてもそれが欲しいんだろうし」
遥が叩きつけた万札をせっせと拾い集める映司。その行動を比奈は非難するが、映司はいたってドライに答える
「俺、世界中を旅して回ったけど・・・
何も欲しがってない人なんていなかった。そう思うことが生きるのに必要な国もあったし
だから欲しいって思うことは悪いことじゃない。それはいいんじゃないかなって思う
大切なのはその欲しいって気持ちをどうするか、かも
はい、コレあとで返してあげて」
そう言うと拾い集めた万札のシワを伸ばし、比奈に手渡す映司。言うまでもなく最初から遥に返すつもりで拾っていたのである
欲しいと思うことは悪ではない。大切なのはその気持ちをどうするか。比奈はそんな映司の言葉に心を動かされるのだった
しかしそんな二人の心配を他所に、ついに遥の部屋ではその欲望がMAXに到達。ピラニアヤミーを生み出してしまう
ピラニアヤミーは今までの人型・大型ヤミーとは違って小型ですが、巣から生まれただけあって大量に発生
その数たるや100や200ではきかず、数千・・・いやおそらく数万にも及ぶであろう数
そんな数の怪物達が窓ガラスをブチ破り、わらわらとマンションの外壁を降りてくる光景はまるでホラー映画のワンシーンです
比奈の眼前でオーズに変身した映司はとりあえず遥を部屋から救出。怯える彼女を比奈に任せ、自分はピラニアヤミーの駆逐に向かう
「しかしこの数・・・どうしたもんかな。よし、まずはバイクで蹴散らそう!」
「なるほどアンク君。つまりキミは私を殺し、メダルシステムをタダで使いたいと
しかし残念ながらそれは不可能なのだよ」
「フン、つまらんハッタリならよすんだな」
「ふふ・・・丁度いい、ハッタリかどうかこれを見ていたまえ」
同じ頃、アンクは鴻上ファウンデーション会長室を強襲。面倒な会長を殺害してしまおうという短絡的な手段に出ましたが・・・
何故か鴻上会長は殺気ほとばしるアンクを前に余裕の表情
笑いながら指し示したモニターには、今ちょうどベンダーシステムを利用しようとしている映司の姿が映し出されていた
「あれ?なんだ?確かにメダル入れたのに・・・・バイクにならないぞ。なんで?」
「!?何やってんだアイツ・・・おい、これはどういうことだ!」
ところがどうしたことか。確かにメダルを投入したというのに、自販機は待てど暮らせどバイクに変形しない
焦る映司は自販機をバシバシ叩いたり大声で呼びかけるも変化は見られず、アンクはそれが鴻上会長の仕業であることを悟る
「私の意志だ。全てのメダルシステムは私の意志によって制御されている
もし私を殺せば、その瞬間に鉄クズだよ?」
おっさん一人による遠隔脳波コントロールという謎のハイテク技術
いったいどんな仕組みなのか。なんと全てのメダルシステムは会長の思いひとつでその機能をON/OFFできるという
これでアンクがメダルシステムを欲する以上、会長を殺すことはできなくなった。アンクは屈辱に唇を噛み締めながら食い下がる
「ぐっ・・・・40%だ!70%も渡せるか!」
「オーズの戦いが有利になれば得をするのはキミだよ?70だ」
「ご・・・50・・・ッ!」
「70〜♪」
なんとか譲歩を引き出そうとするアンクに対し、頑として歩み寄ろうとしない会長
相手は人間ではないのだから、本気でキレられたら「あんな装備いらねーよ!」と殺されてもおかしくないのに大した肝っ玉です
「えーい変われ!変わってくれってば!はい変わったー!
って違うだろ!あ〜!お願いだから変わってくれよ〜!頼むよ〜!」
>「はい変わった!」で不覚にも噴いたw
>自販機ぶっ倒してバイクごっこしてる恥ずかしいライダーがいた!
ついにテンパって一人漫才を始めてしまう映司
相棒の見るに耐えない焦りぶりから事態の緊急性を感じ取ったアンクは、これが最後と声を張り上げた
「60だ!これ以上はない!」
「ナッピバースデー!私達の契約!」
待ってましたとばかりに鴻上会長が机の上にあったケーキの箱を開けると、そこにはHappy Birthday60%のデコレーション
「貴様・・・・最初から・・・・ッ!」
つまりこれは鴻上会長がアンクに対して譲歩したのではなく、
最初から現実的な落しどころを60%と決めていながら、敢えて70%というハードルからアンクの譲歩を引き出したのである
驚きと悔しさにまみれるアンクに対し、ニコニコ笑顔の会長が対照的。途端に映司の格闘していたライドベンダーがバイクに変形する
これだけで終わっても「会長やり手だなぁ」と感心するシーンにも関わらず、更に最後には視聴者にだけ解るタネ明かしが
映司が悪戦苦闘していた場所に物陰に隠れていた後藤さんがのっそり登場すると、自分の乗っていたライドベンダーを
手にしたリモコン操作ひとつでガチャガチャ変形させたではないか
そう、つまり鴻上会長の「私の意志で制御されている」という言葉はアンクをハメる為の真っ赤な嘘
それどころから本来ライドベンダーは一枚のメダル投入さえ必要なく、リモコン操作ひとつで変形させられるシロモノだったのだ
アンク完全敗北である
あのアンクを相手に優位に契約を進めた駆け引きの上手さ。それは確かに凄いことだが、それ以上にすごいのはやはり
怪物を相手に自分の命をカードにしたハッタリを張れる、その胆力
おそらくは一代にしてこの財を築いたであろう鴻上会長
これまで見せてきたウザイテンションだけでなく、その人間的な大きさと才能の凄さが浮き彫りになった回でした
>会長の意志ってのはハッタリだったわけですね。後藤さん今回も地味な裏方ご苦労様です
>あのアンクを手玉に取るとは・・・ウザイだけだと思ってた鴻上会長が初めてカッコよく見えた
「な・・・・なんなのアレ・・・?」
「私もよく解らないけど、人間の欲望から生まれる怪物なんだって」
「欲望・・・それじゃアレは私の・・・?私・・・あんなものにすがってたの・・・?」
マンションの窓から絶えることなく湧き出てくる怪物と、それを生み出したのが自分の欲望と聞かされて恐れおののく遥
聞けば遥の実家は金こそあれど、およそセレブなどと呼ぶにはおこがましい田舎っぺ金持ち
そんな田舎っぺ娘ですから東京で暮らしていくにはイマイチ自信が持てず、豪華な服で着飾ることでそれを誤魔化していたという
「そうか・・・きっと私も山野さんと同じ・・・だからあなたの事が気になったんだわ
私の家は小さい頃に両親が死んじゃったけど、お兄ちゃんがいてくれたから寂しくなかった
でも今はそのお兄ちゃんが・・・
山野さんが服に頼ってたように、私もお兄ちゃんに頼ってた
でももう頼ってるだけじゃダメなんだよ。自分がちゃんとしないと」
「・・・・うん・・・・」
遥の告白から、自分もまた信吾に頼りきりだったことを自覚する比奈。二人は手をとりあいこれから強く生きていくことを励ましあう
「アンク、これキリがなさすぎるよ。例の緑の3枚揃い・・・コンボってやつ、どうなんだ?」
「半端じゃない力だ。お前の身体がタダじゃ済まないかもな」
せっかく変形したライドベンダーでしたが、流石に数千匹を超える数のヤミー相手では焼け石に水
映司は緑一色コンボを使おうと提案しますが、アンクは「使えばお前もタダでは済まないぞ」と忠告します。が・・・・
「そっか。じゃあやってみようか」
「・・・・・・・吹っ飛ばされてメダルを無くすなよ」
決して何も考えずに口にした言葉ではない。あの映司が数十秒の沈黙という長考の末に出した答である。彼でも迷ったのだ
しかしそれでもなお彼の出した答は自分の身を顧みず事態を収拾させることだった
アンクもそれを解っているからこそ、二度は聞かずにメダルを差し出したのである。うーん毎回カッコイイなこの二人の関係
『クワガタ!カマキリ!バッタ!
ガーッガタガタッキリッバッ!』
「うおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおお!!」
>変身と同時に発生する危険な騒音空間。 カザリが汚い忍者かと思ったらガタキリバはすごい漢だった
ほとばしる緑の閃光とともに、どこぞのすごい漢のような雄叫びが響き渡る
ギルスのクラッシャー開放咆哮を彷彿とさせるワイルドさ。たまりません
変身!昆虫系メダル一色統一フォーム
ガタキリバコンボ!
ここでBGMはガタキリバ専用曲「Got to keep it real」
曲タイトルを勢い良く発音すると「ガタキリバ」と聞こえるという、粋な遊び心がにくい名曲です。カッコイイじゃなイカ!
数千匹のピラニアヤミーの群れに迷いなく突撃していくオーズ。なんとその数に対抗するかのごとく分裂を開始したではありませんか
超スピードの分身などではなく正真正銘の増殖分裂により、30人程の人数に膨れ上がるオーズ
過去の平成ライダーのパワーアップ数あれど、戦力が30倍になったヤツはいません。それを考えただけでもトンでもないチート能力です
>虫コンボで分裂するのは大量発生のイメージか
>ガタキリバの多重分身は、カマキリの子供を大量死させたはんぺらさんのトラウマを呼び起こしそうですな
津波の如くに押し寄せるピラニアヤミーの群れを打ち消すテトラポットのように。次から次へと切り伏せていくガタキリバ軍団
形勢不利とみたヤミーは一箇所に集合し巨大な魚の怪物に変化。ビームとか撃ってきました。ダライアスだこれ
「はあああああああああああああああああ!!!」
ぼっがあああああああああああああああん!!!
>オールガタキリバライダーキック!なんというひとりライダー大戦
ビームを颯爽とかわしたガタキリバ軍団はそのまま全員でライダーキック流星群。まさにひとりライダー大戦
巨大魚の中に突入したガタキリバ達はそのまま体内をザクザク切り裂き、一寸法師戦法によってこの恐ろしい相手を撃破するのでした
「ハァ・・・ハァ・・・アンク・・・やったよ俺・・・・ちゃんと一人に・・・戻っ・・・・ウボァー」
ピラニアヤミーを倒した映司は無事に一人に戻り変身を解除しますが、緊張の糸が切れた途端に肉体の負荷からブッ倒れてしまう
なかなか不穏な台詞です。もし映司の体力や精神力が十分でなかったら、分裂したまま戻らなくなったりする事もあり得るんでしょうか
ラスト。比奈の言葉に心を打たれた遥はすっかり気持ちを入れ替え、大学近くのパン屋でアルバイトをするように
また彼女の変化と同時に、最近信吾のことで沈みがちだった比奈の表情も明るくなり、映司もそれを満足そうに眺めていた
「いやあ良かった良かった。なんだか比奈ちゃんの表情も明るくなった気がするし。なぁ?」
「フン、知るか」
さも興味なさげに吐き捨てると、一人で歩き出すアンク。その内心ではメダルコンボが映司に与える負担に不安を感じるのだった
『控えたほうがいいか・・・コンボは』
第6話にしてハチャメチャ強すぎるガタキリバフォーム。映司の負担というデメリットを考慮し、今後は多用は控えられそうです
まぁこれだけすごい能力を安売りされてもありがたみがなくなるので、本当にピンチの時だけ使う形式のほうが演出的にもいいですけどね
早くレビューの遅れを取り戻したい今週のOOOに続く!
>今回のオーズはアンクの行動を予想した上でハッタリで手玉に取る鴻上会長や、
「欲しがる事は悪くない、大切なのはその気持ちをどうするか」というオーズのテーマそのものを
表すようなセリフが印象的でしたが、それ以上にガタキリバコンボの登場シーンが衝撃的でした
多数の分身という演出でアンクの言うとんでもない力を分かりやすく示し、
多対多の燃える構図や一瞬面白い曲かと思いきや熱い歌だったEDソングなど、実に胸踊るバトルでした
オーズ序盤の見せ場は間違いなくここですね。同時に「ガタキリバでこんなにすごいなら他のコンボや
最強フォームはどうなるんだ」と期待が高まり、今まではオーズのお話としての面白さを存分に見せたなら、
今回は特撮としての熱さを魅せつけてくれた回だったと思います
早計な気もしますが、本気でダブルを超える作品になるかもしれないと思っています
>今回のオーズを見て、オーズの主題が見えた気がします
人は万人共通の確かなモノや正しいモノをなかなか見つけられなくて、
それが不安で不確かな流行や何やらに踊らされたりします。グリード達にしても前々回のデブにしても、
今回のセレブからの転落女にしても、俺達にしても、確かなモノと言えるかもしれない欲望にすがって生きています
だから「パンツと少しの小銭があれば生きていける」という、物欲の無いお人好しの映士を主人公にすることで、
「本当に大切なものとは何なのか?」「欲望にすがっていて、本当にそれでいいのか?」ということを描き、
俺達視聴者に問いかけているのではないか、と考えました
7話
ダメ亭主と罠と大当たり
「コアメダルの現状はこんなとこか。俺が9枚・・・カザリ達が17枚〜27枚・・・
それ以外は少なく見積もっても9枚か」
冒頭、IPADを操作するアンクは謎のコアメダル枚数計算アプリで現状を整理
IPADなんて買う金あったのかと思いましたが、このアプリを見るにどうやら鴻上会長が備品としてアンクに与えた代物みたい
アンクが9枚、4人のグリードが(最大数と仮定して)27枚で「あと9枚」と言っているので、その総枚数が解ります
>アンクが眺めてたipadのメダル所持状況アプリ(アンク自作?)が興味深いですね
オーズがメダルを奪っていないメズールとガメルは5〜8枚、4枚ずつ失ってるウヴァとカザリは3〜5枚所持となっていました
ここから、各グリードのコアメダルは3種×3枚で、9枚持っていると完全体(誰も完全体じゃないから最大を8としている)、
五体満足で要られるには3種のメダルを一枚ずつで持っている必要がある
(最低を3、ウヴァカザリが三種一枚ずつ持っているのが確定としている)ことがわかります
アンク自身はタカ×2しか持ってないので鳥系統があと2種見つかれば最低限人型になれるわけですね
コアメダルの総数は45枚。一色につき9枚。つまり一種類3枚
現状では最低あと9枚のコアメダルがグリードの誰もが持っていない宙ぶらりんの状態。これをいかにしてゲットするかが今後のカギか
一方。ついに路銀の尽きた映司はクスクシエで臨時のバイトをすることに
衣食住くらい鴻上会長に頼んだら提供してくれそうな気がしますが
そこは映司のキャラ的にそういうワケにもいかないでしょう。ただ本人は、クスクシエで働くことで比奈と顔を合わせるのが気まずいようで・・・
ヒュン!パカァン!
「たけしィ〜ッ!このダメ男!また私の財布から盗ったでしょ!」
「ウボァー!なんだよちょっとくらいいいだろこの鬼嫁!」
丁度その頃。女房の財布から小遣いをチョロまかしたダメ亭主・武が、妻・桃子必殺の靴飛ばしを後頭部に食らって悶絶していた
逃げる武に二撃目の靴も命中させる抜群のコントロールと、飛ばした靴も回収せず凄まじい剣幕でこれを追いかける
お魚くわえたドラ猫追いかけるサザエさん的バイタリティに加え
若い頃の柴田恵理に似ている迫力ある容姿
わずか十数秒のシーンながら、この桃子という妻の恐ろしさを視聴者に見せつけるナイスシーンです
「靴・・・当たった・・・うーん面白い・・・」
しかしそんな強烈な夫婦喧嘩を偶然近くで目撃していたのは人間体のガメル。なんかお菓子とか食っててかわいいぞ
小さな子供のようにニコニコ笑いながらセルメダルを取り出すと、なんとそれを夫婦ではなく自分の額に投入します
すぐさまガメルの身体からニョローンと這い出てきたバイソンヤミーは、街行く人々に向けて何かヘンテコなエネルギー波をずびずば放出
すると人々の靴がスルりと脱げ、空中を飛び交って頭にパカパカ当たり始めまんた。なぁにこれぇ
「当たったぁ〜!楽しい!もっと当たれぇ〜!」
>ガメルは、自分で自分の為にヤミーを産むのか……自己増殖?
あれでヤミーの中でメダルが勝手に増えるんだろうか。それとも遊んでるだけ?
>バイソンヤミーはガメル自身の欲望から生み出されたという事になるのか?
なるほどそういうことか。ウヴァ・カザリ・メズールのヤミーは人間に取り付いてその欲望を食らうものでしたが、
ガメルのヤミーはガメ自身の欲望によって生み出せる自給自足タイプ
すなわち「遊びを楽しむ」というガメルの欲望によって、バイソンヤミーは活動しているのである。そんな形式もアリなのかー
>分離(ウヴァ)、憑依(カザリ)、欲望を育成(メズール)、自身(ガメル)と
グリード毎にヤミーの生成方が違うんでしょうかね。ならアンクは…?
ガメルが「もっと!もっと当たれ!」と強く思う度。つまり欲望を強く出す度に、バイソンヤミーの発する力は強力になっていく
最初は靴だったものが看板やベンチ、果ては自動車と、その力は見る間にイタズラレベルから災害レベルへと肥大化してしまう
途中で姿を見失ってしまった武を探して、馴染みの店であるクスクシエにやってきた桃子
すぐ鉄砲玉のように外に飛び出す様子を見て、心配した知世子はこれを映司に追わせます
映司がなんとか桃子に追いつくと、そこでは既にとっ捕まった武が顔面パンチを叩き込まれた直後
梢江様が結婚したらこうなるんじゃないかという程のバイオレンス女房ぶりです
「ちょ、ちょっと桃子さん!暴力はいけませんってば!とりあえずサンダルどうぞ!」
「この鬼嫁!もうお前にはウンザリだよ!盗った金返せばいいんだろ?見てろ!
今買ったこの宝くじが・・・ウボァー!あ、当たった!100万円!
どうだ桃子!100万だぞ!100万!これで文句ないだろ!」
「なによ・・・たかが100万で・・・昔の武はそんなんじゃなかったわ!
情けなくて涙が出てくるわよ!」バキィ!
「ウボァー!?なんなんだよー!100万だぞ?100万!」
>仕事でスクラッチ宝くじの印刷をしているので、OOOのスクラッチがテキトーで笑えました
ちなみに、本物は日本に1台しかない19色印刷機を使う、事実上偽造不可能な券面になっています
そして、すべて僕のチェックが入ります。全国津々浦々の朋友のみんな、窓口で買ったら思い出して下さい
スクラッチ宝くじの印刷工程の半分は仮面ライダーへの情熱で出来ているということを
ダメダメ亭主の武は桃子の財布からくすねた金でスクラッチの宝くじを購入していたが、なんとそれが100万円の大当たり
しかし桃子は振って湧いた大金に対して少しも喜ぶことなく、むしろさっきよりも怒りを露にして武の顔面を殴りつけた
どうやら桃子は金を取られた事よりも、武が宝くじ当たったくらいで鬼の首取ったような態度を取った事のほうが頭にきた様子
桃子の言い方から察するに、このダメ亭主昔はこんなんじゃなかったようですが・・・と、ここで暴れ回るバイソンヤミーが登場
映司は二人を逃しオーズに変身。今週の戦闘に突入しますが、自分のヤミーを助太刀するガメルも加わり劣勢に立たされてしまう
「おい、ここら辺で妙な緑色のメダルを拾ったって書いたのはお前か?」
一方その頃。ネットで見つけた「なんか変な緑色のメダル拾った」という情報を信じて人気のない路地裏へとやってきたアンク
背中を向けて携帯を弄っていた男に無警戒で声をかけますが、その瞬間男は草加のような笑顔で振り向いた
「いいのかいホイホイついてきて。俺は実はウヴァなんだぜ?
貴様だけが進化していると思うな。自惚れて墓穴を掘ったな!」
「ウヴァだけにウボァー!メダルの情報は俺を誘き出す罠か
随分と手が込んでるが・・・お前の虫頭じゃ考えつくまい。考えたのはカザリだろ?
カザリに手取り足取り教えてもらったんだろ?なぁウヴァ!ウボァー!?」
「へらず口を!オーズのいない貴様など赤子同然!持っているコアメダル全て吐き出してもらうぞ!」
男の正体は人間体ウヴァ。ネットの情報はアンクを誘き出す餌
アンクの指摘の通りこの囮作戦はカザリの発案。携帯というこの時代の万能ツールを使いこなそうとしたのもカザリでしょう
なにせ屋敷的萌えキャラのウヴァは虫頭のボンクラですから
自分一人でこんな狡猾な作戦を思いつくワケがありません。先週から確執があるカザリにいいように使われるパシリ野郎です
流石ウヴァ!そこにシビれないッ!でも萌えるゥ!
映司に助けを求めようにもあちらはあちらで戦闘中。不覚を取ったアンクはニコニコ笑顔のウヴァにゴリゴリ腕をほじくられて悲鳴を上げる
「あっ後藤さん!もしかしてまたプレゼントですか?」
「まただと?俺はお前の配達屋じゃない!やっぱりコレをお前に渡すワケには・・・」
一方。ガメル&バイソンヤミーコンビに手も足も出ないオーズの前に、いつもの如く後藤さんが現れた
開口一番で「また何か持ってきてくれたんですか!」と問いかける映司に吹く
もう後藤さんは映司の中で鴻上会長のパシリの人という認識なんでしょう。今までずっとそうだったし
しかも現実も無情ながらその通りで、鴻上会長に託されたバースデーケーキを渡すか渡すまいかと躊躇するパシリの人
あまつさえ背後からのヤミーの攻撃に気付いた映司に突き飛ばされ、ケーキごと地面へスライディングダイブ
ドリフのコントのように顔面をケーキに突っ込み、もはや怒りの声も出てきません
後藤さん普通に真面目で良い人そうなのに・・・なんか不憫だ
「・・・・お前な・・・・」
「あっ失礼!ちょっと動かないで!これは・・・・コアメダルですか!?どうして?」
「俺が聞きたい。こんな貴重な物をどうしてお前達なんかに・・・俺は・・・世界を守る為に・・・!」
後藤さんのほっぺに張り付いていたのはライオンのコアメダル
言うまでもなく鴻上会長のプレゼントとはケーキ本体ではなく、デコレーションとして飾っていたこのコアメダルだったのだ
すっかりヨゴレ役が板について項垂れる後藤さん。もうこうなったらウヴァとコンビを組むしかないな
モスト・ヘッポココンビ(最もヘッポコなコンビ)とかカッコよくね?
「後藤さんありがとうごいざいます!鴻上さんによろしくね!」
『ライオン!トラ!バッタ!』
ぺかー!うおっまぶしっ!
ラトラバはタトバコンボの頭部をタカからライオンに差し替えた姿。その瞬間、オーズの頭部が凄まじい閃光と熱を発したではないか
百獣の王ライオンは光の象徴であり、その立髪を正面から見た形状も相まって、しばしば太陽に擬えられることも少なくない
太陽の閃光による目眩まし。これがライオンヘッドの能力である。太陽拳だコレ
>ラトラバ「太陽拳!」
>完全に太陽拳だコレ
>トラに続いてタカも役立たずになりそうな予感
ああ・・・タカヘッドは一応「猛禽の視力」という能力があるんだけどね・・・まだそれが劇中で役立ったことはないよね・・・タカェ・・・
パワーバカの2匹にとって、ライオンヘッドの能力はまさに天敵。マヌーサをかけられた特殊能力を持たないモンスターのようなものです
形勢不利と見た2匹は自動車を投げつけオーズの隙を作るとそそくさとその場をトンズラ。ひとまずの退散に成功します
しかし目の前で怪物の戦いがあったにも関わらず、武と桃子の夫婦は未だ喧嘩の真っ最中。流石の映司も口を開けて驚くしかない
「さあ出せ!出すんだアンク!」
>ウヴァ「ここが感じるんだろ?」 アンク「くやしいでも感じちゃう・・・ビクンビクン」
>アンクの手のひらの穴を穿り回すウヴァが卑猥過ぎる件について
そしてラスト。腕の穴にウヴァの棒を突っ込まれてグリグリされるアンク。何かエロいぞ
必死に穴を閉じて耐えるアンクでしたが、ついに耐えきれずドピュッとコアメダルを吐き出してしまう
せっかくここまで集めたコアメダルを、このままむざむざウヴァに奪われてしまうのか?アンク絶体絶命の次週へ続く!
8話
サボリと無欲と休憩中
「コアメダル取ったぞ!さぁアンク残りも全部出し・・・しまった!どこへ消えた!?」
「ウヴァ!その目先の事だけに捕われる性格をなんとかしたほうがいいぞ!カザリによろしくな」
冒頭。前回ラストでアンクが吐き出したコアメダルを無駄に華麗なジャンピングキャッチでゲットし、
「コアメダルとったどー!」とめっちゃ嬉しそうに叫ぶウヴァ
しかし「か、かっこいいタル〜!」と視聴者が思ったの束の間。メダルの為に目を離したその一瞬の隙に視界から消えているアンク
アンクは一瞬の隙を作る為に、ワザと派手にメダルを撒き散らしたのだ。単純な罠にまんまと引っかかったウヴァマジ虫頭
結局千載一遇のチャンスにたった2枚のメダルしか奪えなかったウヴァは、トボトボとアジトに戻るとカザリに八つ当たりを始めます
冒頭からこのたまらんアホの子ぶり
やはりOOOの萌え最強は後藤さんでもガメルでもなくウヴァだな・・・今回のでそれがよくわかったよ>脚本感謝
「いい加減にしなさい二人共!私達には仲間で争っている暇なんてないハズよ
カザリ、隠しているウヴァのメダルを出しなさい!」
「ちょっと待ってよメズール、僕は・・・」
「いいから」
小競り合いをするウヴァとカザリに「水でもかぶって反省しなさい」と水をぶっかけて登場するメズール姐さん。セーラーマーキュリー
カザリが不服を言いかけますが、ハトよめのような物言いに気圧されて渋々ウヴァのメダルを差し出します
「俺のメダル!やっぱり持ってたんだな貴様・・・!」
「抑えなさいウヴァ!あなたはカザリのメダルを」
疑心通り自分を騙していたカザリにブチ切れそうになるも、やはりメズールにたしなめられると大人しくメダルを取り出すウヴァ
互いに取り返したメダルで胸部の甲冑パーツが復活し、全身タイツみたいな情けない格好からはなんとか脱する事ができました
>グリード一味、姉さんがいねえと全然駄目じゃん
>文字通り頭を冷やさせる、メズール姐さんマジおかん。俺にもぶっかけてください
アホの長男に腹黒い次男、純真無垢で甘えん坊の三男
出来の悪い3人の弟を抱えるメズールマジ姉ちゃん
うーんグリード一味いいな。怪人のクセになんかそこら辺に居そうな家族みたいで親しみが湧いてしまう
「あっ!なんだあれー!」
「おれ知ってる!前にTVで見たもん!ツチノコだよこれ」
「ツッ!ツチノコじゃn・・・ウボァー!子供こえー!」
一方。虫頭をまんまと罠にハメて逃げ延びたものの、先週アナル拡張されたせいでヘロヘロのアンク
信吾の身体が負荷になってしまうほどに消耗した為これを見捨てようとしますが、腕だけになった所を運悪く小学生達に発見され
ツチノコに勘違いされると容赦ない投石をビシバシ浴びてたまらず信吾の身体に戻ります。可哀想
「ちくしょうセルメダルが足りない・・・映司に頼んで・・・いやアイツに弱みを見せるワケには・・・」
グリードにとってメダルの消耗は命の危機。しかし映司に弱体化した自分を見せるワケにはいかないアンク。どうにもこうにもピンチです
「昔はあんなじゃなかったのよ・・・「もっといい写真撮ってやる!」っていつもギラギラしてて
それが一度贅沢しちゃったら人間変わるものよね・・・仕事選り好んで断るようになって
最後は全然写真も撮らなくなってカメラまで売っちゃったの。あんな武昔じゃ考えられなかった」
その頃先週からの夫婦喧嘩は一向に収まらず、激昂した桃子は100万円の当たりクジを惜しげもなく川に投げ込んでしまう
聞けばダメ亭主の武は元・写真家で、しばらく前になんかもの凄い賞を取って大成功したのだと言う
しかしながらあまりに若い頃に成功するのも良し悪しというか
一度贅沢を知ってしまった武はその途端に写真に対する情熱を失い、商売道具まで売ってダラダラした毎日を送っているのだという
桃子がこれだけキレるのもさもありなんといった感じですが、しかしそれを聞いた映司は武を擁護するようにこう答えた
「でも、ちょっとそれわかります。夏休みの後って学校行きたくないじゃないですか
そんな時に限って親に「勉強しろ」って言われてると、余計イヤになるって言うか」
「ちょっと例え微妙。もっとこう、欲がなくなっちゃったって言うか・・・」
「そう簡単になくなりませんよ。人の欲って」
映司のビミョーな例え話に苦笑する桃子ですが、少し思うところがあったようで・・・
『少しガミガミ言いすぎたかな、私・・・』
「ほ〜その若さで世界中を旅ねぇ。しっかし派手なパンツ履いてんな」
結局川に落ちた100万円の当たりクジは見つからず、武とそれを手伝った映司は全身ズブ濡れになっただけの徒労に終わる
互いにパンツ一丁になって焚き火に当たる二人でしたが、映司の人柄もあってすぐに「そのパンツいいね」などと談笑してます
「死んだ爺ちゃんが旅好きで。パンツはその爺ちゃんの遺言なんです
男はいつどこで死ぬかわからないから、パンツだけは一張羅履いとけって」
「いつどこで死んでもいいようにフンドシだけは綺麗にしておけ!」
お前の爺ちゃん前田慶次だろ
どうやら映司の人格形成は祖父の影響によるところが大きいみたい。天道総司における「お婆ちゃん」的な存在といったところか
「目指した通り写真で成功したのにな・・・その途端に人生サボりたくなっちまったって言うか」
「わかります。俺、揚げまんじゅう大好きなんですけど
一気に20個食った時はもう見たくないって思いましたもん。それと同じですよね?」
「いや微妙・・・もっとこうさぁ、欲自体なくなっちまったって言うかさぁ」
武も今の自分のボンクラ亭主具合は自覚しているようで、「どうしてこうなった」と自嘲気味に漏らす
桃子の時同様ビミョーな例え話を持ち出す映司と、妻とまったく同じリアクションを返す武。映司はその反応を聞いて笑顔で言うのだった
「フフフ・・・奥さんもまったく同じこと言ってましたよ。やっぱり夫婦ですね
でも俺は人の欲ってそう簡単になくならないと思います。だって今も揚げまんじゅう好きですもん
あの最初に食べた時の感動が忘れられなくて」
『最初の感動・・・か・・・忘れてたな、俺』
なぜ自分は写真で身を立てようと思ったのか。映司の言葉に、武は自分の原点を思い出した
最初の感動を思い出した武と、あまりにも仕事を強要しすぎたことを反省した桃子。どこまで行っても夫婦は夫婦
二人はすぐに歩み寄り、はにかみあって仲直りするのだった
「会長、私はこれ以上彼に肩入れすることには反対です
あんな真面目なのかフザけてるのか解らない男などより、私のほうが・・・」
「後藤クン。そんんあ解らない男に振り回されるのはやめたまえ。キミらしくもない
いいかね?オーズは800年前グリードを封印した凄まじい戦士なのだよ
そして火野映司クンのここまでの戦いぶりは十分にそれに相応しいモノだと思うがね」
一方その頃。前回ドリフのケーキ芸を披露した後藤さんは文句タラタラで鴻上会長にとぐろを巻いてました
どうやらこの人は世界の平和を守る為にオーズの力を借りるのが気に入らない様子ですが、鴻上会長はまったく聞き入れません
このシーン、会長の語りに合わせて800年前のオーズが4人の完全体グリードを打ちのめす映像が流れるのですが
トラクローが大活躍してるのが涙を誘います。トラ・・・お前800年前はこんな強かったんか
>トラでグリード4人蹴散らしてる姿に凄まじい違和感が
>800年前はトラの全盛期か・・・
>トラが・・・!トラが鴻上会長の話の中で・・・!グリードに対してあれほどの攻撃を・・・!
まだ納得がいかない様子の後藤さん。しかしその時二人の言い争いに割って入るかの如く、思わぬ人物が会長室を訪問した
「よう、随分といいザマだな。ほらセルメダル、鴻上さんから前借りしてきた」
「チッ・・・交換条件は何だ?」
「別に何も。今日のパンツじゃ死ねないだろうと思ってさ」
「フン・・・言葉の意味は解からんが。お前が使えるバカなのは間違いないな」
野宿したまま一夜が明け、いよいよもって息も絶え絶えのアンクだったがそこに現れたのは鴻上会長からセルメダルを前借りしてきた映司
例によって普段はボンヤリしてるように見えながら、こういった相棒のピンチを難なく察する観察力と、それを解決する行動力と判断力
さっそくのパンツ名言まで飛び出して今回は全てにおいて映司のキャラが光ってます。カッコイイな
二人は仲良くライドベンダーにまたがり、アンクの導きで前回逃亡したバイソンヤミーの元へ。今回の戦闘に突入します
「ガメルのヤミーか。あれは自分の能力を発動するのにメダルを消費するから倒しても美味くないんだ
・・・あぁ!?お前そのコアメダルどうした!?」
「鴻上さんから貰ったんだ」
「またアイツか」
映司が普取り出したライオンのメダルに、「それどないした」と思わず目を剥くアンク。天敵の仕業と知ると忌々しそう
前回で既に解っていたことではありますが、現在グリードの誰もが持っていないコアメダル9枚のうち一枚を所持していた鴻上会長
当然ながら他にもあと数枚持っていると推察すべきでしょう。やはり設定的にも展開的にも最終ボスは鴻上会長と考えて間違いのか
そんなこんなでもはや当然のように速攻でカマキリにチェンジされるトラ
>昆虫コンボは無理でもカマキリは出てくるんですね。さようならトラメダル
>800年前の回想では強かったのに今回も戦闘で使われないトラって・・・・
ライオン太陽拳からの蟷螂拳コンボであっさりバイソンヤミーを撃破する
トラは今回も不遇の子扱いでした。トラは犠牲になったのだ・・・・800年前の回想なんてなかったんや!
「たしかに。これじゃ鴻上さんの返済には全然足りないな」
しかしいつもはジャラジャラ溢れ出すメダルも、今回はアンクの解説通りたったの一枚だけ。ガメルヤミー効率マジ悪すぎる
ケラケラと笑う映司に対し、アンクは面白くなさそうに口をヘの字に結んで一枚のメダルを飲み込むのでした
「よかったわね桃子ちゃん。小森クンがまた写真やる気になって」
「いやあ、まずはカメラを買うトコからだから時間かかりますけどね」
ラスト、クスクシエ。映司の言葉で初心を思い出し、またカメラマンとして仕事を始めるという武はそう言ってバツが悪そうに笑う
しかしそんな亭主に粋なプレゼントを送ったのは桃子。なんとそれは武が使っていたカメラだった
「え?あれ?これ俺の?なんで?これ・・・・質屋に売ったハズなのに」
「あの後すぐ私が買い戻しておいたのよ。いつかこういう日が来ると思ってね」
桃子マジ良妻。柴田理恵とか言ってスマンかった
万事めでたくまとまった大団円。夫婦は揃って「映司クンが気付かせてくれた。彼のおかげだ」と映司を絶賛
知世子もそのヨイショに乗っかってクスクシエに住み込みで働くよう持ちかけるが、その話題になった途端映司は逃げるように店を出てしまう
比奈はそんな映司の後をすばやく追いかけて・・・・そこに一緒に居たアンクを見つけて思わず叫んだ
「火野さん、やっぱりこの人と私を近づけさせないようにバイトを断ったんですね
大丈夫です。私、自分では嫌いなんですけど腕力はあるほうだから負ける気しません
それに身体はお兄ちゃんのなんだし、傍に居たほうが安心なんです
だからお願いです!クスクシエで一緒に働いてください!」
「ウボァー!なんだこの女!おい映司見てないで助けろ!」
比奈は、映司が自分と兄の姿をしたアンクが接触しないよう気を使っていることを最初から見抜いていたのだ。賢い娘やで・・・
そんな心配を振り払うように、持ち前の怪力でアンクの腕をつかまえて離さない比奈。情けない悲鳴を上げる相棒を見て映司は笑った
「ありがとう比奈ちゃん。わかった、これからよろしく」
「はい!よろしくお願いします!」
数奇な運命に導かれて集まった3人。クスクシエを中心に今後の物語は動き出す。次週へ続く!
9話
ずぶぬれと過去と灼熱コンボ
「あらぁ、その右手よく出来てるわねぇアンクちゃん。うちリアル志向だから大歓迎よ
こうしていつでもお店のほうに降りていらっしゃい。大丈夫だから、ね?」
「アンクちゃん・・・?おい映司、なんだあの女の俺を憐れむような目は」
「あぁ、知世子さんにお前の説明したからな。悪い環境で育てられたせいで汚い言葉しか喋れない、
世間知らずで引き篭もり気味の外人青年って設定で」
「おいィ!?お前フザけんなよ」
「アイスばっか食べてちゃお兄ちゃんの身体が栄養失調になっちゃうじゃない。ハイこれ食べて
お兄ちゃん鶏肉が好きなの」
「とり・・・」
クスクシエで住み込みで働くようになり、雨風を凌げるねぐらと三食の食事を得た映司とアンク
だが知世子からはイタイ子扱いされ、比奈には共食いを強要される等、
アンクのクスクシエにおけるヒエラルキーは最下層。とてもじゃありませんが世界を食い尽くす怪人の一人には見えません
更に店へやってきた里中秘書に前回前借りしたセルメダル10枚を回収され、体力的にも精神的にもボロボロに置い込まれます。酷え
>さあ、今週の「アンクェ・・・」のコメントを数えろ
>妹に尻に敷かれ、店主にはかわいそうな子認定され、鴻上というトイチどころか
1日10%という暴利借金取りに付け回されるアンクさんの明日はどっちだ
そんな折、店の近くで謎の爆発騒ぎが発生。見物の野次馬達でごった返す中、映司は聞き覚えのある音にハッと気付いて大声で叫んだ
「みんなここから早く離れて!爆弾だ!」
映司の言葉に従い見物人達が退散して間もなく、近くにあった自動車が大爆発。多くの人々がすんでの所で大惨事を免れることに
一体何者の犯行なのか解りませんが許されざる無差別殺人です。今まで見たこともない怒りの形相で拳をわななかせる映司は、
腕にキモいダッコちゃん人形をくっつけた怪しいオッサンを発見する
めっさ映司をガン見してくる怪しさ満点のオッサン。もしやコイツが爆弾犯なのか?
と、ここでヤミーを感知したアンクの報せを受けた映司は仕方なくそちらへ急行。メズールの眷属・サメヤミーとのバトルになる
地面に潜伏しながら奇襲を仕掛け、当たると爆発する水球を連発して放つサメヤミー。なかなか戦闘向けの能力を持ってますが
蹴りを一発食らってメダルを5枚ほど撒き散らすと、無理に戦おうとせず一目散に退散してしまう。言われなくてもスタコラサッサだぜ〜
「たったこれだけか。ま、ないよりはマシだが・・・相手はメズールのヤミーだ
今回も一匹だけってことはないだろう。巣を探して一網打尽にするんだ」
「巣を探すったって・・・あ、そうだアンク、人の欲望って何でもいいのか?「何かが欲しい」じゃなくても
例えば・・・「何かを壊したい」とか」
「ああ。破壊衝動も立派な欲望だ」
冒頭で爆発した時限爆弾は普通のそれではなく、圧縮された水が爆発を起こすという水爆弾だった
映司はそれが、さっき戦ったばかりのサメヤミーの水球攻撃と酷似していることに気付く
もしやメズールの巣に憑かれた宿主こそ、爆弾魔の正体では?
そう推察した映司は再び怒りを露にして拳を固く握りしめるのだった
「おかえりなさいボウヤ。さ、みんないただきましょう・・・あら?カザリは?」
「一人でどこかへ行った。オーズがまた一枚自分のコアメダルを持っていたのがショックだったらしい」
「そう・・・もしかしたらあの子、もうここには戻らないかもね。そんな気がする」
>堅実にメダル稼いで、しかも分けてくれるメズール姉さんマジお母さん
> メズール母さん「みんなー晩御飯よー」 ガメル「いただきまーす」 ウヴァ「カザリがいない」
メズール母さん「夕方5時までに帰ってこない悪い子は、ご飯無しっ(怒)」
オーズから逃げおおせたサメヤミーはほかほかグリード一家のアジトに戻ると、その日の晩飯になってました
自分のヤミーが増やしてきたメダルを、恩着せようとともせずに無償で仲間に与えるメズール優しすぎる。どの辺が欲望の怪物なんだ
しかしその家族団欒の食卓に次男カザリは不在。どうも先週ライオンのコアメダルをオーズが労せず入手したことにえらい驚いたようです
『おかしい・・・この間までは持ってるそぶりも見せなかったのにいつのまに・・・これは・・・
僕達とアンク以外にもメダルに絡んでるヤツがいる
このままじゃマズイ。完全体になる前に・・・終わる・・・』
ここまでの状況から、鴻上ファウンデーションという巨大な敵組織の存在を認識したカザリ。流石に頭脳に関しては明晰です
グルグルと考えを巡らせながら都会の雑踏に消えるグリード一匹。どうやらメズールの危惧通り、しばらくは単身行動を取るみたい
今後カザリの動向には要チェックではありますが、頭はキレるけど所詮小物だしなこいつ
重要なポジションを務めるイメージがあまり沸かないっつーか。散々状況を引っかきました挙句ズ・ゴオマ・グみたいに死ぬのがお似合いな気がする
「一気にじゃなくて、順番に爆発したんだって・・・これ昨日と同じ爆弾ですよね?
映司くんどうして昨日爆弾にすぐ気付いたんですか?それにもう一回爆発するって・・・
なんか映司くんいつもと違うから・・・もし嫌なこと聞いちゃってたらゴメンなさい」
>比奈が映司のことを「火野さん」から「映司君」と呼ぶようになってる。すっかり打ち解けたようですな
翌日、比奈の大学近くで昨日と同じ爆発騒ぎが起こった。現場の映司は先日同様に鬼気迫る表情で怒りを押し殺している
いつもとは違うただならぬ映司の様子に気付いた比奈がそれを問うと、青年は震える声で搾り出すようにしてつぶやき始めた
「音で解るっていうか・・・籠ってて腹に響く感じ
それに一回目の爆発で人を集めてからもっかい爆発させるって手口も何度か見たし
俺、旅先で内戦に巻き込まれたことがあって、お世話になった村の人達と協力して
でも内戦はどんどん激しくなって、食料もなくなって、俺はボロボロで情けなくて・・・
村で一番最初に仲良くなったあの子を・・・・
あの子を、助けられなかった!」
最後のほうは涙声になりながら叫ぶ映司
映司の独白に合わせ、ここであの爆発に消える少女の映像。時限爆弾の音はまさに映司にとってトラウマだったのである
旅先で仲良くなった、まだ年端もいかぬ幼い少女の理不尽な死
ましてやそれが自分の目の前で起こったなら
その哀しみ、怒り、喪失感、無力感たるや一体どれほどのものか
『映司くん・・・そんなことがあったのに・・・ううん、きっとそんなことがあったから・・・』
なんの関係もなかった信吾の為に、身体を張って怪物の戦いに身を投じた映司。比奈は初めてそ無限の優しさの秘密を知る
手が届くのに伸ばさなかったら、きっと死ぬほど後悔するから
4話のレビュー文章でも書きましたが、それは実際に「死ぬほどの後悔」をした映司だから言える重い台詞なのだ
この爆弾魔は許せねえ。一体何が楽しくて爆破をするんだよ!お前は生きてちゃいけない存在なんだ!
再びヤミーを感知したアンクの報せにより、半ばカミーユ化した映司は現場へ急行。怒りのパワーでこれを瞬殺する・・・
という流れかと思いきや、なんとそこにメズールとガメルが乱入。3対1でよってたかってオーズをボコボコにしてしまう
「ちッ、あいつらが来るとは分が悪いな。おい映司!ここは一旦引け!」
「まだ手はある!これで黄色のメダルのコンボでしょ!」
「おいィ!?よせ!コンボはヤバイって言っただろうが!」
「ウフフ・・・できるのボウヤ?あなたはコンボの力に耐えられるだけの器かしら?」
黄色のコンボを使用しようとする映司に対し、慌てて止めるアンクと「身体大丈夫なのぉ?」とタカをくくるメズール
だがこんなところで足止めを食っているワケにはいかない今の映司に迷いはない。一刻も早くやるべき事があるのだ
「早くヤミーの巣を見つけて犯人を捕まえないと・・・!」
人間がこうも簡単に保身を捨てられるものなのか?予想外の行動に驚くメズールの眼前で、映司は躊躇いなくメダルをセット
『ライオン!トラ!チーター!
ラトラーターラトラーター!』
全てを焼き尽くす灼熱の炎の中、超高速の野生戦士が爆現する
「そっ・・・そんな・・・まさか本当にやるだなんて・・・らめえー!ビクンビクン」
変身!仮面ライダーオーズ・ラトラータコンボ!
50人分身という超絶チート能力を所持していたガタキリバに対し、ラトラータにはそういった類の特殊能力はない
強靭でしなやかな身体を活かした変幻自在の攻撃力と、圧倒的な加速力を兼ね備えた純粋な戦闘力向上型
更に身体全体から放たれる熱線は半径数キロメートルを瞬く間に溶かし蒸発させる
っておい十分チートだったでござる。半径数kmを蒸発ってどないやねん。50人分身にも負けてません
>ラトラータコンボの能力は灼熱の超スピード・・これはもしや・・ドラクロ!?
ラトラータがドラゴンボールのキャラの如気合を込めたと同時に、その周囲が一瞬にして灼熱地獄に変化
特に水棲生物のグリードであるメズールには効果覿面だったらしく、いきなり青のコアメダルを4枚も放出してしまいます
メダルの減少により下半身の装甲がなくなりタイツ脚になるメズール。悶え具合といい完全にレイプ後だこれ
>メズール姐さんの脱衣やっぱりエロい!!!!
「あうう・・・ガメル・・・私をここから連れ出して・・・!」
オーズの激しいプレイによって足腰の立たなくなったメズールは、ガメルに助けられてなんとかその場をトンズラ
残ったサメヤミーもウルヴァリンばりのXスラッシュで瞬殺します。よかった・・・よかったねトラ・・・!(号泣)
なんとか窮地を脱し息も絶え絶えで河原に倒れこもうとしたその時、映司の視界にあの怪しいいっこく堂が現れる
「アイツは・・・多分爆弾事件の犯人!」
「いや違う。ヤミーが憑いている人間は気配で解る」
「その通り爆弾もヤミーも私ではありません。犯人は爆弾好きのとある男ですよ
現在経過観察中です。オーズの力をこの目で見られたのは幸運でした」
既に犯人の目星をこのオッサンにつけていた映司でしたが、アンクがあっさりとそれを否定すると本人も口を開く
口ぶりからしてオッサンは犯人が誰かわかっているのに、それを泳がせて観察を続けているらしいことがわかります
二度も現場に居合わせたのは、犯人だからではなく犯人の行動を観察していたということか
お前犯人じゃなくても破壊活動幇助じゃねえか。ロクな人間じゃないことは確かです
「フン、色々と詳しいようだな。お前は何者だ?」
「人はその人生をまっとうするまで何者でもありません
死んで初めて人としか完成する・・・互いに良き終わりが訪れることを」
アンクの問いに対し小難しい哲学で返すインテリオッサン。「通りすがりの仮面ライダーだ!」と言うくらいのユーモアはないみたい
そんなオッサンが映司達に別れを告げて戻ったのは、真っ白で巨大な施設。看板には「鴻上生態研究所」と書かれています
「ナッピバースデー鴻上生体研究所!創立10周年おめでとう
我が財団の誇る天才、Dr真木!
我々のメダルシステムが完成したのはキミのおかげだ!」
オッサンの名は真木清人。あのメダルシステムを開発した、鴻上ファウンデーションの頭脳というべき天才科学者だった
いつものテンションで豪快に笑うモニター越しの会長に対し、仏頂面を崩さぬまま一礼する真木博士の温度差がいい感じね
博士キャラが登場するというのはどういう事かというと、つまり新兵器登場回ということです
ライドベンダー強化ユニットトラカンドロイド登場の次週に続く!ついにトラの時代がきたか
>トラ「お前ら見たか!俺の大活躍を!!来週もトラカンが大活躍だぜ!」
10話
拳と実験と超バイク
「少々おおげさ過ぎやしませんか。たかが設立10周年で」
「誕生日というイベントに祝い過ぎるという事などないよDr
天才であるキミが私に賛同してくれた素晴らしい日でもある
メダルを集め、無限を超えた力を実現させるという私の計画にね
だがそのとてつもない力を受け止める器をどうするか・・・その点だけはまだ意見が一致していない
オーズ・・・私はオーズに決めたよDr!オーズにメダルを集中させ、器とするッ!」
「賛同します。丁度新しく完成したカンドロイドもオーズに使ってもらおうと思ってましたので」
無限をも超越するメダルの力を受け止める「器」になる存在をこれまで決めあぐねていた二人
例えばグリードも候補だし、メダルの力を制御できるシステムさえ完成できれば人間でもイケるハズ、と今まで迷っていたようですが
ここ最近ですっかりオーズがお気に入りになってしまった鴻上会はいつものハイテンションでオーズに決定。真木もこれに賛同します
「素晴らしい!これでまた新たな誕生日となった!」と上機嫌でTV電話の通信を切る会長。しかし・・・・
「やれやれ・・・誕生など何の意味もないのに・・・祝うとするなら終わり。終末ですよ」
鴻上会長の前は賛同の姿勢を見せておきながらも、一人になると今一つ納得していない様子を露にする真木
>「始まり」を祝福する鴻上と「終わり」に美学を求める真木、
水と油のような二人の異なる思想が今後の展開のカギになりそうでワクワクしてきた
>誕生を大切にする会長と、終末を大切にする博士……対比が効いてますな
なるほど誕生キチガイと終末キチガイではウマが合うハズもありません
どうやら真木がメダルの力を求めるのは会長とは違い、大いなる終わりを実現する為みたい。二人はうわべだけの協力関係ってトコか
そんな真木は自室の覗き窓をそっと開くと、別室でせっせと爆弾を作成している研究所所員・只野を観察。犯人はここの所員だったのね
只野が新たな爆弾を完成させると同時に巣から新たなヤミーが一匹生まれ落ち、真木は実験経過に興味深そうに頷くのだった
「うう・・・メズール・・・・俺のコアメダルやるから起きろ」
「ハァ・・・ハァ・・・ありがとうガメル。もうすぐ私のヤミーがメダルを持ち帰って来るから大丈夫よ」
一方その頃ほかほかグリード一家。先週4枚ものコアメダルを奪われ、一気に貧相になってしまったメズール
人間体でハァハァしながらベッドに横たわる姿がエロい。中学生の黒タイツに視聴者もハァハァ
>弱ってるメズール姉さんもセクシーだな。そして献身的なガメルかわいい
>ウヴァなんでゴルフクラブwwプロゴルファーウヴァww
「おのれオーズにアンク・・・絶対に許さんぞ!」
何故かゴルフクラブを振り回して窓ガラス叩き割るウヴァ。なんでゴルフクラブやねん
ガメルのように直接心配するそぶりは見せないながら、メズールを傷つけられてめっさ怒ってるみたい。実に不良長男らしい優しさです
うーんやっぱりウヴァは最萌えキャラだな・・・今回のでそれがよくわかったよ。脚本は絶対ウヴァに関しては狙って書いてると思う
「フン、どうやらお前には本当にメダル集めの才能があるみたいだな映司
今すれ違った自転車の男がヤミーの親だ。そして巣はこの建物の中にある」
犯人を知っている口ぶりを見せていた真木をただ帰すほどアホではなかった映司。タカカンドロイドに追わせ研究所を突き止めます
とりあえず途中ですれ違った只野はタカカンドロイドに追わせ、まずは巣の撃滅が優先と研究所の中に入りますが・・・・
「申し訳ありませんがヤミー退治はもう少し後にしてもらえますか?今は経過観察中なので
ウチの所員の只野くんは優秀なのですが爆弾が好きでしてね
そこにグリードが目をつけたらしく、ヤミーの巣を産み爆弾作りに没頭して欲望を叶え始めたのです
巣からは何体のヤミーが生まれるのか、またその力はどれほどなのか。今後のメダル研究に大きな・・・」
「ちょ、待ってください!爆弾ですよ!?放っておけば何の罪もない人々が大勢・・・」
映司を迎え出たのは「ヤミーの生態観察を続けたいからもう少し待て」という真木
爆弾犯人を知っていながら放置していることを映司が咎めると、僅かな悪びれた様子も見せることなくしれっとこう応えた
「研究ですから。それに物語がエンドマークで完成するように・・・・
人もまた遅かれ早かれ命をまっとうして人生を完成させなくては」
ヤミーの観察の為には多少の犠牲はやむなしというマッドサイエンティスト然とした考え・・・否、まずはそれ以前に
「え?別に死んでもいいじゃない。だって終わりサイコーだし」
という終わりキチガイならではの狂った思考のなせる物言いか。うーん腹ただしい。コイツきっと最後はロクな死に方しないな
この男とのマトモな会話は成り立たないと判断した映司は、只野の第3の犯行を止める為に尾行させたタカカンドロイドの後を追う
「これが爆弾を仕掛けた場所の地図か!爆発予定時刻までは・・・あと3分!?」
「なんなんだよお前ー!やめろよ離せよー!俺の爆弾だぞー!ウボァー!」
只野が第3の爆弾を仕掛けた場所は、こともあろうか人でごった返す遊園地。しかもご丁寧に7箇所に仕掛けたという
映司に計画書を奪われた只野は大声で「俺の爆弾」と連呼した為、警備中の警官に御用になりました。アホだこいつ
広大な遊園地のあちこちに仕掛けられた7箇所の爆弾に対し、残されたタイムリミットは僅か3分。絶望的な状況の中映司は走る
「みんな逃げて!爆弾が仕掛けられてます!早く逃げて!」
大声で叫びながら客達を逃し、一箇所また一箇所と時限爆弾の配線を次々切っていく
それこそ爆発しそうな心臓を抑えながら、必死の形相で走る映司
その心中に去来するもの―それは焦りでも、死への恐怖心でもく
あの時、あの子を守る事のなかった悔しさ。無念
今度こそは誰も死なせないという強い意志だった
最後の1個の場所はトイレ。ちょうどそこで幼い少年を視界におさめた時、映司の中でその光景が完全に重なりあった
ダイビングして時限爆弾に手を伸ばす映司
あの時、あの子に届かなった手
だが今度こそは頼む!届け!
荘厳で物悲しいBGMと、スローモーションで再生される爆発のシーンが相まって映画のような感動があります。カッケー
なんていうのかな。OOOって今までの平成ライダーと比べて圧倒的に人の命救ってる感の演出スゲエよね
やはり紛争を経験しているという設定のなせるワザか。これまでの主人公達と比べ、命の重さに対する凄みすらを感じます
そして―その手は届いた
爆発まで残りあと1秒というギリギリのところで爆発を阻止した映司は、何が起きたのか理解できずビビる少年に笑いかけた
この笑顔がなんとも素晴らしい。まるで今まで自分を苛んできた呪縛から解き放たれたようようではないか
少年を救ったのと同時に、きっと映司は自分をも救ったのでしょう
一方同じ頃。冒頭で真木が話していた「システムさえ作れれば人間でもメダルの力を扱える」という言葉に興味津々の後藤さん
脱・パシリを夢見て真木を訪れたものの、バッドタイミングなことに研究所はバイオハザードの真っ最中
巣から孵化した大量のサメヤミーが所内を徘徊し、緊急事態が発生してました。後藤さんマジ不幸の塊みたい
しかしそんな境遇にもめげず、逃げ惑う所員達を誘導しながら隔壁を解除していく後藤さん。頑張れ後藤さんマジ頑張れ!
「只野くんの計画を阻止してしまったようですね。まぁヤミーの生態も観察できて有意義でした
もう片付けてもらっても結構ですよ。試してもらいたいものもありますし
そのカンドロイドはベンダーに装着することで真価を発揮します。かなり有効のハズです
あとで感想を聞かせてもらえたら今後のメダル開発にも参考・・・!?」
ドバキャアッ!
「ありがたく使わせてもらいますけど・・・これ以上話かけないでもらえますか?」
研究所へ戻った映司に対して、「お疲れさん。じゃあ早速サメヤミー退治してくれる?」と真顔でぬかす真木。これは許されないな
人の命をなんとも思っていない真木に、ついに映司も私堪忍袋の緒が切れました!(つぼみ風に)
これまでにないほどに怒気を露にすると、真木の鼻っ柱スレスレをかする右フックを放ち、変電版をグニャリとひしゃげます
>今週の電装板を殴る映司を見てると今までのライダーで一番好きな主人公になる予感がしてきました
>エイジ「人の命より研究を優先するなんて、わたし、堪忍袋の緒が切れました!」
アンク「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!」
>真木はクソ野郎ですね。終わらせればいいじゃ極端な話殺人でもいいってことになっちゃうし、
そんな終わりに意味なんかないでしょうに。重要なのは終わること自体よりその過程、どう終わるかだと思います
「は・・・はァッ・・・カハっ・・・・ひゃい・・・・ひゃいい〜ッ!」
そのパンチにビビって腕のキモいダッコちゃん人形を地面に落とした真木。どうしたことか呼吸を荒らげて苦しみだすと
夜叉猿に襲われた栗木拓次のような悲鳴を上げて通路をガクガク逃げていきました
コイツ公式の設定にもあるんですが、人と会話する時はずっと人形に向かって話しかけてて相手の目を見ないんですよね
おそらく対人恐怖症か何かで、コミュニケーション能力に重大な欠陥があるのだと思われます
人形はそれを補う為のツールといったところでしょうか。映司のパンチで人形がぶっ壊れてたらどうなったのか興味が湧きます
>あの所長ブランケット症候群(特定の物が側にないと落ち着かない)なのか。普通に殴るより効果あったな
というワケでどっか行った真木は放っておいて、もらったトラカンドロイドを早速ライドベンダーにインサート。ガチャコン
するとベンダーのフロント部がトラの顔に変形、意思を持った獣のように暴れだしました。これが新兵器トライドベンダー
平成ライダーでは案外数少ないバイクのパワーアップ。今回はメダルの売れ行きもいいようだし、玩具事業部も頑張ってるなこれ
「おわああああああコラ!暴れるなって落ち着け!あ、後藤さんお疲れ様です!」
さながらロデオのように暴れるトライドベンダーの制御に四苦八苦するオーズ。危うく後藤さんを轢き殺すところです
これではマトモ戦うこともままならないと思っていたら、ここで正気に戻った真木が復帰。使用法をレクチャーしてくれます
「コンボを使うといいですよ。なに、肉体への負荷なら心配いりません
過剰なエネルギーは全てこのトライドベンダーが吸収してくれますから」
「本当ですか?おいアンクメダル出せ!早く出せ・・・って出た出た!アンク邪魔!」
「おいィ!?映司てめえってウボァー」
>映司「さあ畜生みたいな顔しながら出しちまえよ」 アンク「くやしいでも感じちゃう・・・ビクンビクン」
急ぐ映司に貯金箱のようにブンブン振り回されるアンク。ウヴァにアナル拡張されてるせいか簡単に吐き出します
メダルが出れば今度は「もう用なしだ」とばかりに邪険に払いのけられるアンクマジツチノコ。前回から扱い酷過ぎる
真木の言う通りラトラーターコンボのパワーでなら制御可能なトライドベンダー。映司への負荷は機体が吸収してくれるのでナイスな関係
激走するトラの背に乗っかったラトラーターは飛び掛ってくるサメヤミーの群れをばったばったとナマス斬り。最後のトドメは
トライドベンダーが発射したメダル弾で10匹くれーまとめて撃破し勝利を飾るのでした
トライドベンダー強すぐる。オーズがいなくても単体でヤミーと渡り合えるじゃねえか。これもう何機か造ればいいのに
>トラカン強すぎて吹いたwトラより強いんじゃなイカ?
「どう?おいしい映司くん?」
「ああ、これすごい美味いよ比奈ちゃん!」
「フン、まぁまぁだな」
「は?別にアンタには聞いてないし」
「くっ。いつか殺すぞ」
「ダメよアンクちゃん、まずはご挨拶から始めましょうか。レッスントゥーミー!」
ラスト。クスクシエで先週の冒頭以上のイジメを受けるアンク。もう少し優しくしてあげて!
アンクの汚い言葉使いを直す為に張り切るのは、メガネの女教師にコスプレした知世子さん
この店のウリである世界の民族衣装って単にこの人のコスプレ趣味の延長なんじゃなかろうか
そんな疑惑が持ち上がったラストで今週へ続く!
>アンクさん、今回の扱いは怒っても許されると思うww
しかし同時に映司を怒らせてはいけないということも分かった回でしたな