11話

旅人とアゲハ蝶と有名人

「よう久しぶりだな!マイペンライだよ映司!」
笑顔でクスクシエに現れた人の良さそうな男の名は筑波敬介。映司が世界を旅していた時、バンコクで世話になった恩人だそうな
ライダーマニアなら解りますが何気に名前が凄い。
筑波洋と神敬介の二身合体。空と海が合わさり最強に見える
>筑波敬介ってすごい強そうな名前ですね。Xスカイライダーか
>筑波敬介……昔、ライダーの主人公で聞いたような名字と名前が

ちなみにマイペンライとはタイ語で「大丈夫。どうにかなる」という意味で、筑波がタイ語で一番好きな言葉だそうですが
これもライダーマニア達は仮面ライダーSpiritsの「アイタ・ペアペア」を彷彿としたことでしょう。やたら仮面ライダー要素濃く含んだ人だな
この「大丈夫だ。なんとかなる」は信吾の口癖でもあったそうで、比奈もしきりに頷いてます。
カードキャプターさくらか
「で、筑波さんどうして日本に?世界放浪の旅はどうしたんですか?」
「フフフついに終わったんだよ。そしてこれからは次なる夢に向かう!この旅を本にして出版するのさ!」

回った国々でマイナーな旅ブログを書き溜めていた筑波。「今日から旅人改め作家だ!」と、意気揚々とこれを出版社に持ち込みますが・・・
「タハハハ・・・残念、あっさり断られちまった。本にするには文章力がなさすぎるってさ
旅ブログ人気No1の澤田幸太郎ぐらいの文章力を身につけてから来いって言われたよ
なあにこれしきで諦めるか!マイペンライマイペンライ!」

ここらへんがブログがマイナーだった理由か。文章力を身につけてから出直せと、にべもなく断られた筑波
映司や比奈の前では努めて明るく振舞ったものの、二人と別れ一人になるとシュンと落ち込んでしまいます

「なにをしているの?」
「メダル落ちてないか探してる。メズール元気ないからメダルあげて元気出してもrウボァー!?」
まるで若い浮浪者のようにライドベンダー(自販機モード)の下に手を突っ込み、セルメダルが落ちていないかあさっていたガメル
「みっともないからやめなさい!」とばかりに髪の毛を引っ張り、無理矢理自販機から引き剥がすメズールが怖い。優しいだけじゃないのね
しかしガメル、アホの子に見えてライドベンダーがメダルで動いてるってことをちゃんと認識しておるとは。意外と観察力はあるようです
「拾ったメダルなんて要らないわ。メダルならオーズから奪い返しなさい」
「ううう・・・わ、わかった。俺、メズールのためにオーズからメダル奪い返す!」
「ありがとうガメル。優しいのね」
「えへへへへ」

怒ったあとはちゃんと褒めてあげるメズール。マジ姉ちゃんか母ちゃんか
頭を撫でられてすごい嬉しそうにモジモジするガメルがまた可愛いこと。なんかもう本当にほかほか団欒家族だよなこいつら
「フン、ガメルの馬鹿が。さてメダルを増やしてくれそうな欲望の持ち主は・・・」
そんな二人のやり取りを面白くなさそうにビルから見下ろしていたのは我らがウヴァ。完全にやきもち焼いてるようにしか見えません
もしかしてこいつも増やしたメダルをメズールにやるつもりでしょうか
ちくしょうヤバイぜグリード一家。いつか倒されるのがわかってるだけに、愛着が湧くのが哀しい。カザリ以外には救いが欲しいなぁ





「あの出版社・・・何が澤田並の文章力だ。て、こいつまた本出すのかよ!ラジオ出演も?
絶対俺のほうが面白いのに・・・ちくしょう俺もコイツくらいの文章が書けりゃあなぁ・・・」

一人になった途端ネガネガし始めた筑波は澤田の人気を妬み、「自分も絶対に有名になる」とその欲望を更に強くしていました
当然そこに現れるのは
ニヒルなのか天然なのか微妙な笑顔の緑皮ジャン男
「どうすればいい?」
「は?なんスかあんた?」
「有名になりたいんだろう?どうすればいい?」
「あ・・・そりゃまぁ、この澤田ってヤツくらいの文章が書けるようになれば・・・」

筑波の功名心に目をつけたウヴァはその欲望からアゲハヤミーを生み出し、更に彼が今一番欲しているものを聞く
「文章力がほしい」といった瞬間目の前の男は忽然と姿を消し、筑波は白昼夢か幻を見たのだろうと頭を振りますが・・・・・
その直後。人気ブロガー澤田はアゲハヤミーに襲われ、下唇で
ズキュンズキュンと何かを吸い取られる
「貴様が欲していたものだ!受け取れいッ!」
やたら渋いイイ声でそう叫ぶと、遠方にいいる筑波に向けてバサバサと鱗粉を放つアゲハヤミー
驚くべきことにこのヤミーは
対象の才能を奪い取り、別の対象に与える能力を保持している模様
澤田の文才を注入された筑波はそうとも知らず、「なんかスゲー書ける!これならあの出版社も!」と一気に旅ブログを書き上げます

「おいおい、久しぶりに会ったってのに無視すんなよ後藤
お前警察に居た時から世界を守れるような要職に就きたいって言ってたよな。アレ実現できたのか?」
「・・・出世のことしか考えていないお前と一緒にするな。俺はいつか必ず世界を守る!」
その頃警察時代の同僚とバッタリ出会した後藤さん。まさか絶賛パシリ中とは言えず言葉を濁して強がります
そう。後藤さんは出世街道まっしぐらのエリートだったにも関わらず、世界を守る為にその道をかなぐり捨てた奇特な経歴の持ち主
その結果が毎日の使い走りではそりゃイライラも募るというもの。映司や鴻上会長に文句の一つも言いたくなります
「ヤミーをとり逃したようだな。まったく何故お前のようないい加減なヤツがオーズなのか・・・
目の前で困っている人を助けたい?
小さいな。俺が見ているのは世界だ」

俺が見ているのは世界だ!(`・ω・´)キリッ
アゲハヤミーの現場近くに居合わせた映司がこれを逃がすと、自分は何もしてないくせに文句だけは言わずにいられない後藤さん
普通のキャラならばムカつくところですが、この人の場合
とてもアワレすぎて心底同情しか感じません
「会長よろしいですか?やはり自分には火野映司がオーズに相応しいとは思えません」
「いやいや彼は実に興味深いよ後藤くん。まったくもって素晴らしい逸材だ」
「・・・・失礼します」
「後藤君待ちたまえ。これはDr真木が新たに開発したカンドロイドだ」
会長に直談判するもいつものようにまるで聞いてもらえず、諦めてため息混じりに会長室を出ようとした後藤さん
しかし珍しくこの日は会長がそれを呼び止め、なんと
新型のカンドロイドを取り出したではありませんか
「おお、これで俺にも何か仕事をしろということか!」と、期待に胸を膨らませる後藤さんの表情がめっさ嬉しそうです
「これを火野映司君に届けてくれたまえ。頼んだよ」
「ウボァー!」
やはりパシリはパシリだった!
それにしても無神経極まりない鴻上会長。いやこれは多分ワザとやっているのか。雨を降らせて地を固めようという考えかもしれません





「ブログランキング1位の目黒マサジ・・・トークライブだと?ちくしょう俺もこいつらくらい喋れればなぁ」
澤田から奪い取った文才のおかげで筑波のブログのランキングが2位に躍進。ラジオ出演も果たすなど人気はうなぎ登りに
次のターゲットはブログランキング1位の漫才コンビ・目黒マサジ。筑波がパルパルし始めると、夢だと思っていたあの男が再び姿を現します
「さあ言え。どうすればいい?」
「こいつらくらいのトークセンスを・・・」

欲望を満たすために現れる謎の皮ジャン男。仮面ライダーと怪人が出てこなければ世にも奇妙な物語っぽいな
「貴様が欲していたものだ!受け取れいッ!」
目黒マサジを襲ったアゲハヤミーは再びイイ声とともにトークの才能を筑波に注入
本来は目黒マサジが出演するハズだった旅のトークショーに穴が開いたため、筑波は自信満々でこの代役を買って出ることに
連絡を受けた比奈はその晴れ舞台を観に行きますが、そこに居合わせたウヴァの人間体を見て思わずあっと悲鳴を上げてしまう
第5話のマンションの前でその姿を知っていたからである。当然ウヴァのほうも比奈に気づくと、これを殺そうと迫ってきます
比奈危うし!
でも比奈なら完全体じゃないグリードとなら戦える気がする
>次回、ウヴァが比奈に殴り飛ばされる展開に3万ゴートを賭けよう
一方アゲハヤミー出現の報を受けた映司はアンクとともに現場へ向かうが、その途中でガメルが邪魔に入る
メズールのメダルを奪い返すために燃えるガメルは生半可では倒せな強敵。最初からチーターメダルで速攻を仕掛けます

>バッタ「…お前らはトラばかり不憫不憫言うがよ、俺だってチーターが妬ましいわい」
「はあああああああああああああああ!!!!」
ズドドドドドドドドドドドチャリンチャリーン
ガメルの腹に叩き込まれる必殺のチーター連続キックと飛び散るメダル。メズールのメダルを奪い返すどころか自分のコアメダルも・・・って
「あ!メズールのメダルだ!やったー!」
なんと飛び散っていたのは蹴りを食らったガメルではなく、オーズが所持していたメズールのコアメダル2枚。なんでこの程度でこぼれたし
お前もアナル拡張されてゆるいのかよ!
アンクは慌てて奪い返せと指示しますが、映司はヤミー退治が先決とそのままチーターレッグでその場からトンズラする。ガメルよかったね

その頃、一向に現れないオーズに代わり敢然とアゲハヤミーに立ち向かう一人の勇者がいました。言わずもがな後藤さんです
バズーカ一本背負って
気分はアーノルド・シュワルツェネッガーでしょうか
後藤さんには申し訳ありませんが、もうこの
バズーカ背負った格好を見ただけで変な笑いがこみ上げてきます
「私は常々後藤クンこそが世界を救う逸材だと思っていますよ
しかしそれを鴻上会長に認めさせるには結果を出さないと」

ヤミーを相手に生身での一対一。実はこの無謀とも思える後藤さんの行動は、真木によって誘導されたもの
一日でも早く脱・パシリしたい後藤さんはまんまとこの口車に乗ったワケですが、やはり実力差は歴然でボコボコにされてしまう
「ふむ・・・やはり普通の人間ではこの程度ですか。さようなら。後藤クンに良き最後が訪れんことを」
そんな様子を遠目から見ていた真木は、冷笑とともにあっさりとこれを切り捨てる。なんの実験かと思ったらただけしかけただけかよ!
パシリ人生の挙句なんの意味もなく踊らされて死ぬとかあもりにも酷過ぎるでしょう?
当然そんな可哀想な後藤さんが死ぬワケもなく、ここでなんとかオーズが間に合います。しかし後藤さん本人としては屈辱でしょう
「映司カマキリだ!また飛ばれる前に羽根を切り裂け!」
>トラ「ちょ、爪でも蝶の羽根くらい切り裂けるよ!」
そしてトラも相変わらずの屈辱
トラクローでも蝶の羽根を切り裂くくらい簡単にできるだろうに。まぁリーチ差ってことなんでしょうが、これは完全に脚本狙ってるな
猛禽の視力を持つタカヘッドでターゲットロックオン。絶対に逃さぬ間合いから必殺のカマキリ斬りを見舞うオーズ
ところがバットしかし。その時タイミング悪く、後藤さんがアゲハヤミーに向かって
バズーカを発射していた
どっかああああああああああああああああん!!
「ウボァー!?」

後藤バズーカまさかの大当たり。ただしオーズに
>後藤さん改め誤砲さんw最後のオチに盛大に吹きましたwww
>あぁなるほど、今回の欲望は『功名心』―筑波と後藤さん二人かけてるんですね。目覚ましてくれるかしら
>後藤さんマジハンパねえ グリードは後藤さんの世界守りたい欲望に目をつけるべきだと思う
>後藤「ムシャクシャしてやった。後悔はしてない」
>後藤「映司ちゃんどいてそいつ殺せない!」
>やはり後藤より映司の方が頼りにされていたアゲはやミーとの戦いで
映司は集合時間に遅れてしまったんだがちょうどわきはじめたみたいでなんとか耐えているみたいだった
映司はクスクシエにいたので急いだところがアワレにも後藤がくずれそうになっているっぽいのがカンドロイド会話で叫んでいた
どうやら後藤がたよりないらしく「はやくきて〜はやくきて〜」と泣き叫んでいる漫才師のために
映司はタカトラーターを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦すると
「もうついたのか!」「はやい!」「きた!オーズきた!」「仮面ライダーきた!」「これで勝つる!」
と大歓迎状態だった後藤はアワレにもライダーの役目を果たせず死んでいた近くですばやくトラクローを使いブレーキをした
後藤から裏テルで「勝ったと思うなよ・・・」ときたが鴻上メンバーがどっちの見方だかは一瞬でわからないみたいだった
「もう勝負ついてるから」というと黙ったのだがオーズの後ろに回り不意だまバズーカを打ってきた 汚いなさすが後藤きたない

本当にこの人はやることなすことギャグになってしまうな。後藤さんの明日はどっちだ次週へ続く!


12話

ウナギと世界と重力コンボ

「おい貴様ァ!なんでオーズを撃った!?」
「フン知るか。オーズの方こそ俺の邪魔をした」

背後から必殺の後藤さんバズーカを浴びたオーズは攻勢から一転、アゲハヤミーにボコられ逃げられてしまう
怒り心頭のアンクが後藤さんをなじるも、謝罪するどころか映司を非難する有様。役立たずのパシリのクセに口だけは減らない人です
「世界を守るのはお前じゃない。俺に・・・俺にオーズの力があれば・・・ッ」
「いいよ俺、後藤さんがオーズでも。俺は今自分がやれることをやるだけだし。一緒にやろうよ」
「なんだと!?俺を馬鹿にするのもいい加減に・・・・!」
「ハッそいつは無理だな。封印を解いたお前以外オーズにはなれないんだよ」
世界を守りたい後藤さんにとって、オーズの力は自分こそが持つべきもの。要するに彼の映司嫌いはここに端を発するただのジェラシー
オーズになれればそのわだかまりも無くなるかと思いましたが、残念ながらオーズに変身できるのは映司だけだという
肝心の映司はそっちのけで小学生の喧嘩のようにギリギリといがみ合うアンクと後藤さん。これはアレか。似た者同士の同族嫌悪か
と、そこへ前回ラストでウヴァに襲われた比奈が無事逃げおおせて映司のもとへ到着。どうも筑波がグリードの親らしい事を告げる
ウヴァ如き比奈の怪力で捻り潰せるんじゃないかと思われてましたが、流石に無理があったか

「メズールこれ!コアメダル、オーズから取り返してきた!」
「私のコアメダル・・・・!ありがとうガメル。えらいわ」
「ドゥエヘヘヘへへ」

一方アジトに戻ってメズールのコアメダルを手渡したガメルは、やたらエロい手つきで頭をナデナデされてめっさ喜んでいました。性的だ
アンクのガバガバアナルから飛び出したコアメダルだがな!
「流石だなガメル。俺もヤミーでメダルを稼いでいたがオーズに邪魔をされてしまった」
「う〜オーズ、俺が倒す!メズールは休んでで!」
「そうだな・・・メズールはまだ体が完全じゃないだろう。ここは俺とガメルに任せておけ」

>褒めてもらえてよかったねガメル。一方、消火器煙幕で人間に逃げられるウヴァさん……
そんなガメルの優しさが伝染したワケではないでしょうが、珍しく労りの気持ちを見せるウヴァ。メズールを休ませ二人で闘いに赴きます
人間の女一人も始末できないヘッポコのクセに言動だけは長男らしくなかなか頼もしい。しかし・・・
『・・・まぁ手に入れたコアメダルは全て俺がいただくがな・・・!』
メダル独占を目論む恥知らずなグリードがいた!
仲よさげにガメルの肩を抱きながらアジトを出て行くウヴァの、この心中でのセコい呟き。おいィ!?お前それでいいのか?
自分が稼いだメダルを仲間に与えたメズールの優しさ。そのメズールの為に体を張ってメダルを取り戻したガメルの優しさ
どっこいウヴァはそんな気持ちはこれっぽっちも持ちあわせていない様子。萌えキャラであって欲しかったのになんてこった

怪人スーツのマスクゆえその表情は読めませんが
おそらくこんな顔していることでしょう

アホの子に加えてセコい卑怯者という属性も加わってしまったウヴァ。いやでもこれはある意味美味しいのか
アホのクセにメダル独り占めの為に策を弄して自滅するような展開が今後増えることを期待したい





「勝手な行動を取ってしまい申し訳ありませんでした」
「私に無断でヤミーと戦闘とはね・・・実に素晴らしいッ!新たな後藤クンの誕生だよ!」
重大な命令違反を犯した挙句、鴻上会長のお気に入りでもあるオーズをバズーカで吹き飛ばしてしまった後藤さん
鴻上会長はいつも通りケーキを作りながら「ニュー後藤爆誕だ!」などと言ってますが、その心中ははたして・・・?

「会長、メダルの力を制御できるシステムがあるのでしたらこの私に!」
「後藤クンへの誕生プレゼント・・・それは罰!しばらく謹慎、以上ッ!」
やっぱり怒ってました。怒気を含んだ言葉とともに、撹拌中の生クリームを後藤さんの顔めがけて発射
哀れ後藤さんは日曜朝っぱらから顔射状態
でも後藤さん、今回はDr真木にそそのかされて暴走したのにそれを言い訳しないところは男らしくて好感がもてますね
「お、俺もよくわからないんだ。Dr真木にそそのかされて・・・」とか

フェニックスに殺られるビッグボディみたいになったらそれはそれで面白かったが

「あっ筑波さん!今まで何度も電話やメールしたのにどうして返事してくれなかったんですか?」
「映司、頼みがある・・・・あの話俺にくれ。お前が内戦に巻き込まれた話
もう面白い話も感動する話もネタ切れなんや。頼む、な?」

その頃、クスクシエ。功名心という欲望に取り憑かれ、だいぶ目つきのおかしくなった筑波が久しぶりに顔を出していた
一流ブロガーの文才と人気漫才師のトークを手に入れた筑波は人気もうなぎ登り、既にその活動範囲たるや
雑誌・ネットコラムの連載が5つ、TV・ラジオの出演が3つ、そして念願の本出版も控えた時の人になっていたが
それ故に新ネタに窮し、こともあろうか映司の内戦体験を自分の体験談とするべく
「よこせ」と言ってきたのである
パクリで有名になろうとする恥知らずなXスカイライダーがいた!
名前だけは二大仮面ライダーの合体なのにとんだダメ人間です。更にはこの功名心の発端もまたひどい話だった
「筑波さんは・・・有名になっていったい何をしたいんですか?」
「見返したるねん。俺のことを何もできへんヤツって馬鹿にした連中を見返してやるんや
でも世界放浪の旅なんてやってる奴ゴマンとおった。だから・・・・
もっともっと有名にならんとアイツら見返せへんねん!」
自分を馬鹿にした連中を見返すために有名人になる
そもそもが旅行好きの映司とは違い、そんな不純な動機で世界放浪を始めたという。ああなるほどなー
そんなちっちぇえ奴が面白い旅ブログなんて書けるハズありません
最初の持ち込みを酷評した出版社は正当な評価を下していたということか。この人善人そうなのに意外とダメ人間だったなぁ
映司はなんとか筑波の目を覚まさせようと説得を試みるが、アンクはそんな映司をヤミー退治に向かわせる
「筑波さんも一緒に来て下さい!見てもらいたいものがあるんです!」
なるほど頭のおかしくなった輩には言葉よりも実際に見てもらうほうが早かろうという判断か。流石クレバーですアンク
3人は先行した映司を追って映画撮影所へ。そこでは芸能人の輝きを狙うアゲハヤミーとオーズが既に戦闘中だった
更に謹慎中の後藤さんも再びバズーカ背負って現場に到着 
ダメだもうこの人とバズーカの組み合わせ見るだけで笑ってしまう。たけしの元気が出るTVで早朝バズーカとか撃ちそう
>バズーカ背負ってる後藤さんってだけで吹く。後藤さんの二号ライダーには是非バズーカを!





「な・・・なんやねんアレ・・・あの怪物が俺の欲望から生まれたのか・・・?
俺が・・・有名になりたいって思ったせいで・・・!」

人を襲う醜い怪物が自分の欲望から生まれたと聞かされショックを受ける筑波。悪い夢から覚めたように正気に戻ります
更にここで映司が口にした言葉に、筑波はまるで頭をハンマーで殴られたようなショックをうける

「筑波さん、内戦の話使ってもいいですよ。その理由が有名になりたいからでもいい
戦争の悲惨さを多くの人達に伝えることができるのなら
大事なのは”何をしたか”だと思うし」

映司は自分の体験談を人に盗られることなど何とも思っていなかった
いやむしろ多くの人々に聞いてもらえるのなら、戦争をこの世から無くす力になるのならば是非に使ってくれと
大事なのは「何をしたか」
>映司のあのセリフは、鴻上と真木にもかけてると思います
『誕生すること』のみに意味を見出す誕生キチガイと、『終わること』のみに意味を見出す真木
しかしそれら自体に意味はなく、大事なのは『過程』であり『行為』であることを映司は知ってるんですね
>誕生の鴻上、終わりの真木、今の映司。やはり重要なのは過程ですよね
それは「始まり」に拘る鴻上会長とも、「終わり」に拘る真木とも違う映司の理念。過程の大切さ
うーんやっぱカッコいいな映司。その言葉に目を覚ました筑波は、震える声で懺悔をし始めたではないか
「お・・・俺・・・なんもしてへん・・・・嘘なんや・・・世界放浪の旅って・・・
ホントは行ってないのに行った気になってブログ書いてたんや」
えええええええええ。文才あるない以前の問題だった!
それどころかただの詐欺師だった筑波。普通に詐称罪でお縄になってもおかしくないんだがこの人
そして映司のこの言葉にショックを受けたのは、近くでこの会話を聞いていた後藤さんも同様だった
『俺は・・・世界を守るために何かをしたか?まだ何もしていない
世界を守っている気になっていただけ・・・!』
「俺・・・実力も実績もないのに人のことばかり羨んで嫉妬しとっただけや」
『同じだ・・・俺も・・・!』
ようやく自分のボンクラさ加減を自覚したダメ人間二人
でもまだ終わりじゃない。気付くことができたのならば、今からでもやり直せるはずだ
「自分も今やれることをやるだけ」と覚醒した後藤さんは、あれだけ嫌っていたオーズに例の新型カンドロイドを投げ渡した
「うわああ!俺ヘビ苦手なんですよ後藤さん!」
「馬鹿!そいつはヘビじゃない!ウナギだ!」
ウネウネ動くウナギカンドロイド。なんだこれは。ロックマン3のサーチスネークみたいに地面を這うホーミング弾か
と思ったらアゲハヤミーに向かってウナギをぶん投げるオーズ。
投げんのかよ!ウナギ関係なくね?
投げられたウナギはアゲハヤミーの体にクルクルと巻きついた途端にビリビリ発電、これを見事に捕縛してしまう
イカス。捕獲用電磁チェーンか。だからヘビじゃなく電気ウナギってことなのね

「あの後藤君がオーズを助けるとは・・・人は時に意外な行動を取る。だから面白い」
「確かにね。人間は面白い」

そんな二人の共闘をモニターチェックする真木の隣にいるのは、誰あろうプチ家出中のグリード一家次男坊さんです
メダル研究の為になるのならば相手がグリードでも構わない真木と、真木の科学力を利用したいカザリ
二人の利害が一致したといったところでしょうか。真木もカザリも器的に矮小すぎてロクな死に方しなさそうだなぁ





「映司、ガメルのコアメダルを奪え!」
「簡単に言うなよ!」
ウナギカンドロイドの活躍と後藤さんのサポートでアゲハヤミーを追い詰めたオーズだったが、そこに長男と三男の増援が登場
後藤さんは簡単に吹っ飛ばされ、3対1のフルボッコで瞬く間に劣勢に立たされてしまう・・・が。どっこい
ボゴォ!チャリンチャリーン
「ウボァー!お、俺のメダルがぁ〜」
「取ったぞアンク!3枚・・・しかも全種類だ」
「よくやった!上出来・・・いやそれそれ以上だな」

>またしてもフィスト〇ァック、もとい腹パンでコアメダルゲット。グリードは総じて括約筋が緩いんだろうか
>はんぺらさん「アンクアナル拡張されすぎ」言ってましたが、多分グリードは元々ゆる(ry
>ガメル簡単すぎるwwいきなり三枚とかww

例によって腹パン一発であっさりコアメダルを撒き散らすガメル
どうしてこいつらはこんなに脆いんだ。前にもレビューで書いたが転んだだけでバラバラになるんじゃなかろうか
たった一発のパンチでガメルのコアメダルをダブりなしでゲットしたオーズ。3対1の劣勢を覆すには当然アレ
「アンク、これってコンボいけるよな?」
アンクが止めるのも聞かず、灰色のメダル3枚をセットする映司。緑・黄色に続く3体目のコンボ形態お披露目です
『サイ!ゴリラ!ゾウ!
サゴーゾ!サゴーゾ!』

重厚な銀色に輝く鋼鉄の戦士!
仮面ライダーオーズ・サゴーゾコンボ!
ウヴァの昆虫、カザリの猫科猛獣、そしてガメルのメダルは重量級アニマル。ゾウとか普通に考えて一番強そうよだよね
ガタキリバの時のような咆哮を上げ、本物のゴリラのように胸をドカドカとドラミングするとオーズを中心に強力な波動が迸る
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ガタキリバの分身、ラトラーターの閃熱に対し、
サゴーゾの能力は重力操作
対象の重力を増加させたり、またはその逆に自分の周囲の空間を無重力にすることもできるこれまたチートげな能力です
「ウボァー!ちくしょう覚えてろよー!」
重力波にぶっ飛ばされただけであっさりコアメダルを一枚奪われてしまうウヴァがイカス。お前本当になにしに来たんだよ!
一連の流れ全てガメルだけでよかったのに、ただコアメダルを献上しに出てきたようなもんだな・・・むしろ流石というべきか
形勢不利と見たウヴァとガメルはアゲハヤミー一匹だけをおいてさっさとトンズラ。残されたアゲハヤミーに必殺技タイムです
空中高く舞い上がったサゴーゾがそのまま真下へと急速落下、アゲハヤミーではなく、その手前の地面に激しく着地すると
その衝撃で発生した超絶の重力波と岩盤でアゲハヤミーを拘束
動けない相手をズリズリと手元に引き寄せ、サイの角とゴリラの腕での3点同時攻撃を見舞う。ずばっしゃー!
必殺!サゴーゾインパクト!

ばごーん!地味めですが頭の角で斬りかかるあたりはLEDミラージュとかアルトアイゼンを彷彿とさせてカッコイイ
「ガタキリバ、ラトラーターに続きサゴーゾにも耐える器とはな・・・
やはりお前はメダル集めの才能がある」

コンボの負荷により、変身解除と同時に崩れ落ちる映司。しかし初めて使ったガタキリバの時は失神したことを考えると
数度にわたるコンボの使用により、肉体的にも随分慣れてきたといったところか。アンクが感心するのもわかります
「・・・立てるか?」
「俺、嫌いじゃないですよ。後藤さんのこと」

最後は手を差し伸べる後藤さんと、その手をガッチリ掴んで微笑む映司で締め
まだ完全とはいかないでしょうが後藤さんも随分と丸くなったみたい。今後はいいコンビとして仲良く戦ってほしいですね

「ヤミーに襲われた人達はみんな無事に治りましたよ。安心してください」
「そうかよかった。俺のせいでみんなに迷惑かけちまってなんて詫びたらいいか・・・」
ラスト。すべてを精算し新たな人生をやり直すことを決めた筑波さんと、その門出を見送る映司と比奈
「まずは自分にできることから」と自転車での北海道旅行は自転車で北海道までの旅行に出ることににしたようです
事件のことを今も後悔・懺悔する筑波に対し、映司は
餞別のパンツを手渡しながらこう励ますのだった
「筑波さん、マイペンライ!」
「あぁ・・・ありがとう、映司」
映司に感謝の気持ちをした筑波は今日の青空のように晴れやかな気持ちで自転車をこぎだした。今できることを始めるために
大丈夫、きっとなんとかなるよ今週へ続く!


13話

シャム猫とストレスと天才外科医

「なぜ俺のコアメダルは1枚もないんだ!ゴルゴムの仕業か!」
着々と集まるコアメダルだが、アンクが最も欲している自分のコア・・・なわち赤色(鳥系)のメダルは最初から持っているタカ2枚から一向に増えていない
加えて千代子の「アンクちゃんは私が社会復帰させてあげる」という執拗なスキンシップ攻撃に苛まれ、アンクのストレスは最早限界間近といった状態に

「私今日から有給休暇なんです。その間会長のお世話をお願いしますね」
「おいィ!?なんで俺がそんなことを。ゴルゴムの仕業か!」
一方我らの後藤さんは秘書の里中が休暇を取ったため、代役で会長の世話係をやらされるハメになりこちらもストレス爆発寸前
正直戦闘では大して役にも立ってないことだしたまには毛色の違う仕事をするのも良い勉強だと思うんですが
「俺はグリードとの戦いを優先する!」とその仕事を部下に任せてボイコットしてしまいました。パシリのクセにどうしてこうプライド高いんでしょうかこの人は
「後藤君・・・大切な仕事を部下に放り投げて単独行動とはね。またも命令無視というワケか
いやはや大いに結構!欲望のままに行動する・・・素晴らしい事だとは思わんかね!?」
「ふぁ、ふぁい!」

身代わりになったせいで会長室で半監禁状態で延々ケーキを食わされる後藤さんの部下
秘書の仕事って会長が作ったケーキを食うことかよ!これで高給もらえるとかあもりにも美味しすぎるでしょう?チクショウ俺も鴻上会長の秘書になりてえ

「院長!どうして執刀させてくれないんですか?私を名指しで指名している患者もいるんですよ?
他の先生達が嫉妬心から何を吹き込んだのか知りませんが、それを真に受けないでください!」

その頃。女性天才外科医と評判の女医・田村女医ケイは、もう一ヶ月もメスを握っていない苛立ちを院長先生にぶつけていた。今回イライラしてる人多すぎ
どうして手術させてくれないのよォ〜!と小池一夫のキャラ風に発狂するも、院長先生は動じません
「オペには適任者を選ぶ。文句があるというのなら今後は手術だけでなく患者にも触らせん」
患者が名指しで指名するくらいですから病院にとっても逸材でしょうに。なぜ院長先生は彼女に執刀させないのでしょうか。どうやら何か理由がありそうです
明確な理由を説明してくれない院長に納得がいかず、手術したい禁断症状が出始めるケイ。そんな彼女の前にカザリが現れ寄生ヤミーを埋め込みます

「ウッフフフフ・・・・・・アッハハハハハハハハ!」
欲望を解放したケイは就寝している患者を勝手に手術室に搬送し、1人で手術するという暴挙を敢行
片っ端から切って切って切りまくり、助手スタッフ一切無しでその全ての手術を成功させてしまう。朝起きたら手術されてるとか怖すぎるにも程がある
当然とんでもない違法医療ですが、いずれも難度の高い手術であったためマスコミがこれを取り上げ咎められるどころか天才として大絶賛されるケイ

病院には彼女の手術を希望する大勢の患者が殺到し、手術の満足と自尊心で満たされたケイのセルメダルはギャリンギャリン貯まっていきます





「急げ映司!ヤミーだ!・・・・ん?なんだこいつら・・・屑ヤミーか。俺が感知したのはこいつらじゃないぞ」
ケイに寄生したヤミーの存在を感じ取ったアンクは映司とともに病院に向かいますが、そこにウジャウジャと十数体ものヤミーが現れた
これは白ヤミーですらない更にワンランク下の存在、
屑ヤミーというそうな。当然戦闘力は普通のヤミーとは比べるべくもない雑魚との事
「くそっ!なかなか倒せない!」
「クワガタの角を使え!雑魚掃除にゃうってつけの能力だ!」

そんな屑ヤミー相手に一匹たりとも仕留めることができない情けないトラ
アンクに言われるがままに映司がクワガタヘッドの能力を使ってみるとバリバリ角から放電。凄い威力で瞬く間に屑ヤミーを全て駆逐してしまいました
クワガタヘッドの能力が強いのかトラクローが弱いのか。いずれにせよ戦闘員も倒せないトラ立場無し
>トラ「オワタ・・・、俺の黄金期オワタ」
>同じ腕のカマキリどころか頭のクワガタより使えなかったトラさんに何か一言お願いします
>ようやくクワガタ単体の能力が判明。ついでにトラが活躍…!でも結局役立たずww

いよいよもって制作スタッフのトライジメも高レベルになってきたところで2人は病院へ到着。しかし押し寄せた患者達でとても中に入れまセンサー

「当病院の診察券を持っている方だけお通しします!初診の方は他の病院をご紹介します!」
「フン、どうやら一度来た人間なら中に入れるらしいな・・・っておい映司
俺にここまでやらせる必要はあるのか?これでヤミーを逃しでもしたら承知せんぞ」
「今一番大事なのはヤミーの親を速やかに発見して速やかに連れ出すこと。だろ?」
かつてこの病院で盲腸の手術をした事のある信吾のおかげで診察券を持っていたアンク。比奈の協力もあって、患者として院内に潜入することに成功する
>盲腸で入院=腸内検査経験済み=つまり信吾もアナル開発済み
全身包帯グルグル巻の車椅子姿という完璧な怪我人の変装をさせられ、冒頭からのイライラが更に募るアンクですが・・・
「随分とマヌケな変装だな」
「それはこっちの台詞だ。それともコアメダルが見つからなくて医者頼みか?」
廊下で鉢合わせしたのはアンクと同じく包帯グルグル巻で松葉杖の後藤さん。何やってんのこの人
映司達と同じく潜入捜査中なワケですが、変装の発想が同レベルで面白すぎる。元警視庁のエリートなのになんでこんなにバカバカしいんだろう
ギプスで固めた足でまともに立つこともできないのに、無理やり歩み寄って互い殴りかかろうとする二人。仲がいいのか悪いのか。息ピッタリすぎ
慌てて止めに入った比奈は
持ち前の握力で信吾の右腕を圧迫骨折させてしまい
勢いでロケットパンチのように吹き飛んだアンクの腕はそのまま後藤さんの顔面に命中して見事なKOに。変なコマ送りの演出で抜群のカオスさ加減です

「あらウヴァ。どこに行ってたの?」
「ちょっと試したいことがあってな・・・俺達の状況が変わらないのは俺達が変わらないせいだと思わないか?
ムカつくがアンクやカザリのように人間の世界にもっと馴染むべきだ。
ずは力を蓄え、頭を使う」
「つまり時代遅れのグリードに先はない・・・と?」
>時代遅れのグリードに未来はにい
一方。屑ヤミーでアンク達の邪魔をしたウヴァは、アジトに戻ってこれからの方針変更をメズールに申し立てていた
お前が頭使ってもタカが知れてるぞと何人の視聴者がツッコんだか解りませんが、なかなか殊勝な心掛けです
この場面、
ガメルがメズールに膝枕されながらお菓子食ってるというちょっとエロスな雰囲気があるものの
ここのメズールは終始グリード体だったのが残念無念。これが人間体の未来穂香ちゃんだったらどんなに背徳的で淫猥なシーンが撮れていたことか
美少女中学生の膝枕とか!ガメル役の松本くんがチンチン大きくなっちゃうよ!
ああ・・・イヤきっとそうなっちゃって撮影にならなかったからグリード体に変更したんだな。チクショウ惜しいな。これもゴルゴムの仕業か
かくしてアンクやカザリのようにもっと今の時代の人間達のことを勉強してみることにした3人。これからどんな風に動くつもりなんでしょうか





「どういうつもりだ!私に無断で勝手に手術をするとは!お前に手術をする資格はない!」
「資格は患者が決めます!私の手術を希望している患者がこんなに沢山います!」
「いい加減にしなさい!もうお前には金輪際メスは握らせん!」

マスコミに騒ぎ立てられて調子こいてたケイでしたが、これに怒った厳格な院長先生はもう二度と手術させないと一刀両断に切り捨ててしまう
どうして手術させてくれないのよォ〜!と再び小池一夫風に
キレるケイ
「認めない・・・手術はするわ・・・絶対する・・・そうよ・・・お前を手術させろォ〜!!」
溜まりに溜まったストレスが爆発した瞬間、彼女の五指がメスに変化。ホラー映画エルム街の悪夢のように院長を襲ったではないか
ちょうど現場に居合わせた映司が助けに入ってなんとか事無きを得ますが、心臓病を患っていた院長はあまりのショックに発作を起こしてしまう

「うわっこいつ素早い!アンク、あのサゴーゾってコンボ!大丈夫体は大分慣れたから!」
暴走したケイを病院から連れ出すことに成功した映司は、彼女の体が出てきたシャム猫ヤミーと対決
女性型のフォルムに甲冑ぽいパーツが殆どないタイトなデザインで
そこはかとなくエロいシャム猫ヤミーは見た目通りのスピード型
屑ヤミーごときも倒せないトラに敵うハズもなく、すぐさまサゴーゾコンボを試みます。もう様式美だなこれは
>シャムネコに押されるトラに泣いた
それにしてももうコンボが肉体に与える負荷なんてあってないような設定だな・・・物語終盤あたりでコンボ使い過ぎのツケが回ったりするんだろうか?
さしものシャム猫ヤミーもコンボの圧倒的戦力差の前には太刀打ちできず、あっという間に形勢逆転。サゴーゾが一気にトドメに入ります。が・・・
あと少しというところで
再びケイの体内に戻るシャム猫。忘れちゃいけない、これが寄生ヤミーの面倒なところです
「バカが!あと少しのところで何やってやがる!」
「すぐに追う!お前は早く刑事さんのトコに戻れ!
「知るか!もう何もかもウンザリなんだよ!」
あと一歩のところでヤミーを逃がしてしまった映司に、ついにアンクが冒頭から溜めに溜め込んでいたストレスが爆発
アンクが長時間信吾の体を離れると彼の命が危ないのは基本設定ですが、なんと病院に戻らず捨て台詞を残してどこかへ飛んで行ってしまう
「ちょ・・・嘘だろアンク!お前が離れたら刑事さんは・・・・戻れアンクーッ!!」
予期せぬ事態に絶叫する映司。そして病院ではその危惧の通り、生命維持装置であるアンクを失った信吾が危機的状況に陥っていた
信吾危うし!ヘソを曲げたアンクの行方は?心臓発作を起こした院長先生の容態は?
そして院長先生は何故ケイに手術をさせないのか?その真意に迫る今週へ続く!


14話

プライドと手術と秘密

「き、キミはさっきの・・・教えてくれ。彼女の身に一体何が起きているんだ?」
信吾の容態を心配していったん病院に戻った映司は、そこでERへ搬送される院長先生に呼び止められた
狂気じみた発言はともかく、フレディのように五指がメスになる現象まで見ては驚くのも当然でしょう。映司はヤミーについて簡単に説明します
「欲望・・・なんということだ・・・私が彼女に手術をさせなかったのは・・・!」
「そんな理由が・・・!彼女は俺が必ず連れ戻します。その言葉あなたの口から直接伝えてください
比奈ちゃんはお兄さんの傍に居てあげて。家族がいると安心するから。これ割とホント!」
院長先生からケイに手術をさせなかった真意を聞いた映司は激しく納得。その事実を知らせる為に彼女を連れ戻すことを強く約束する
そして危篤状態に陥ってしまった信吾に寄り添いガクガクと震える比奈。普段あれだけ嫌っていても今ほどアンクに戻ってきて欲しいと思った事はないでしょう
持ち合わせたセルメダルを全て自販機投入し、何十体というカンドロイドの大捜索部隊を発進させた映司は、決意の表情で街へ駆け出すのだった

「・・・・必ず連れ戻す。彼女も!アンクも!」

「また勝手な行動を取ってしまい・・・申し訳ありませんでした」
「謝ってはいけない!キミは自分の欲望に従った!それはとても大切なことだ後藤君!
見たまえ!キミの部下も代理として頑張ってくれた!」
アンクのロケットパンチでKOされた後藤さんは結局なんの成果も得られぬまま会長に謝罪していた。命令無視の上に成果無しとは本当に無能な男です
後藤さんの我儘のせいで代理をさせられた部下は
数十個のケーキを無理に食ったせいで息も絶え絶え
「これはお見苦しいところを」と後藤さんが部下の醜態を恥じると、鴻上会長はそれを一喝した
「キミには彼の姿が見苦しく見えるのかね?彼は必死だったんだよ!会長である私に気に入られようとして!
里中君レベルともなれば私が食えという限り食い続ける!キミにそれができるかね?」

>里中ちゃんマジ胃下垂
里中さんマジハンパねえ。あの細身でそんな大食いだったとは。魔女菅原みたいだな
本人は甘いものよりも辛いものが好きだそうで、クスクシエでそれをこぼしてましたが給料がいいので我慢してるそうな。いくらくらい貰ってんだろうか
「やろうと思いません。それこそ私には見苦しいとしか・・・」
「それだッ!キミがいまいち吹っ切れないのはそのくだらないプライドのせいだよ後藤君!
実につまらない」

後藤さんが無能なのは、その身丈に合わないプライドのせいだと一刀両断する鴻上会長
興味を失ってクルリと回転椅子を回したその背中を、後藤さんは歯噛みをしながら睨みつけることしかできない。
結果出してないからね

「私は手術がしたいのよォ〜!!!」
「チッ!ヤミーの親か!トチ狂いやがって!」
ちょうどその頃、映司の探し求める二人がバッタリ鉢合わせ。相変わらず小池一夫風に絶叫しながらフレディクローを振り回すケイ
敢え無くハエのようにたたき落とされてメスで切り刻まれそうにまるアンクでしたが、すんでのところで間に合った映司に助けられて事無きを得ます
「アンク早く病院に戻れ!お前だって体がなくていい加減困ってんだろ!?」
「俺に命令すんな!・・・このヤミーはあのデブの時と同じタイプだ。上手くやれよ」

特に熱い説得とか駆け引きもなくあっさり信吾の体に帰ってくれるアンク。
北斗柔破斬に使え!とチーターのメダルを置いて行きました
案の定ネコヤミーの時のようにシャム猫ヤミーの体内に取り込まれてしまうケイでしたが、アンクのアドバイス通り北斗柔破斬で即救出です。いいテンポだ
「はっ!わ、私は・・・!?」
「正気に戻りましたか?早く病院に戻ってください。院長先生が倒れたんです!
あの人があなたにメスを持たせなかったのは嫉妬や嫌がらせなんかじゃない
そんな事あるワケないのはあなた自身が一番解っているはずだ!」
自分に何が起こっているのかイマイチ把握していないケイでしたが、映司から院長先生が倒れたと聞かされると激しく動揺して病院へと駆け出す
「私に嫌がらせするからバチが当たったんだわ!」くらい言うかと思ったらこの反応。ケイにとって院長はそれだけ尊敬している存在なんでしょうか




「お兄ちゃん、わかるんだね?私ここだよ。ここにいるよ。だからお願い・・・頑張って・・・!」
バキボキベキ
「ウボァー!兄貴を死なせたくなかったらその馬鹿力をなんとかしろ!」
あわやというところだった信吾でしたが、ギリギリ戻ったアンクによって劇的に回復。比奈の手を握り返したのはアンクだったのか、はたまた信吾だったのか
特に後遺症も見られず、肉体的損傷は
比奈の馬鹿力で手の骨を折られるに留まりました。比奈マジ花山さん
「お父さん!!お父さんしっかりして!」
「・・・院内では・・・院長と呼びなさい・・・」
そしてアンクから僅かに遅れて戻ったケイと院長の会話で明らかになる事実。二人は実の父娘。道理であれほど狼狽するハズです
早速院長のレントゲンに目を通すとすぐさま緊急手術を行わないと命がないという状況。しかも一歩間違えば動脈を傷つけ即死亡の超難度手術だという
「ケイ・・・お前が切りなさい。自信はあるはずだ」
「無理よ・・・だって・・・・もし失敗したら・・・私のせいでお父さんが!」

グリードにつけ込まれるほどに手術が好きだったはずなのに、肉親の執刀という状況に立たされた途端慄然としてガタガタ震え出すケイ。無理もありません
どんなに腕のいい医者でも肉親は切らせないのが手術の常識。このへん医龍を彷彿とさせるな
「それだケイ。お前に足りなかったものは・・・その”恐れ”だよ
外科医に必要なのは技術だけじゃない。命を預かることの恐れだ
天才だなんだと持て囃され・・・技術だけの医者になる事だけは止めたかった」

か、かっこいいタル〜!
なんだこの本格派医療ドラマみたいな流れは。日曜朝からなかなか完成度の高い脚本見せてくれます
持って生まれた天才的センスのせいか、これまでまるでゲーム感覚のように手術をこなしてきたケイ。しかし「腕のある医者=良い医者」ではないのだ
患者の命を預かるということに対する怖さ、責任感
それを深く理解し、その上で尚難度の高い手術にも挑戦できる医者。それこそが真の名医であり良医なのだ
緊急手術室へと搬送される父の姿を呆然と見送ったケイは、その言葉を心の中で反芻して後を追いかけた。さっきまでの震えはもう止まっている
父の期待に応え、今こそ技術だけでない真の名医となるために天才女医は手術室へ舞い降りた
「始めましょう。メス!」
チクショウなんだこれマジかっけえじゃん。俺はもうオーズの脚本にメロメロだ
ちなみにこの一連のシーンでかかっているBGMは、遊園地で爆弾を解除する時の映司の回想でもかかっていたアレ
どうやら「命」に関わる感動的なエピソードの時に使用されるのがテンプレみたいね。このBGMがまたいい仕事してて感動を盛り上げてくれてます





「お前・・・確かカザリだったか」
「フフフ・・・覚えててくれたのかい?これで僕のメダルは7枚・・・あと2枚で完全体だ
でも残念、キミはそれを見ることはできないね」

一方シャム猫ヤミーと交戦していたオーズにカザリが乱入。2対1でフルボッコにされ、トラとチーターのメダルを奪われてしまう
カザリ完全体まで一向聴。ムダのない牌効率で5人のグリード達の中でも頭ひとつ抜け出しました
まぁ
フラグ的なもので言うと一番死亡に近づいてるような気もしますが
「馬鹿野郎なにやってる映司!とっとと取り返せ!
そこへ復活したアンクがバイクで駆けつけ、もう一枚持っていたトラメダルをパス。ライオンがあるので黄色のメダルは9枚全て場所確定したことに
更に先週も現れた屑ヤミー達の群れが現れると、ストレスを発散に丁度いいとこれをボコボコにブン殴るアンクと
ショットガンを撃ちまくりながら現場に現れる後藤さんで場は大混戦に
バズーカだのショットガンだのたまりません。
この人が火器撃ってる姿だけでもう笑ってしまう
>虎で倒せなかったクズヤミーを素手で殴り倒すアンクさん
>トラクローで死ななかった屑ヤミーなのにショットガンで死ぬとか・・・トラどんだけ役立たずだよ
「フン・・・今日はここまでかな。セルメダルは譲ってあげるよ」
久しぶりの時空断裂インセクトスライサーによってシャム猫ヤミーが倒されると、捨て台詞を残して撤退するカザリ
戦闘には勝利しセルメダルはゲットしたものの、黄色のコアメダル2枚を失う結果となってしまった今回。アンクのイライラは収まらないようで・・・

「田村先生お疲れさまです。まさに神業でした」
「いいえ。ようやく本当の外科医の入口に立った程度です」

ラスト。絶対に失敗できないというプレッシャーに負けることなく手術を無事成功させ、同僚からの皮肉めいた賞賛にも真摯に答えるケイ
病院へ戻った映司に向かってケイは深々と頭を下げ、その憑き物が取れたかのような様子に同僚の医師も驚いているようだった
ようやく外科医としてのスタートラインに立ったケイ。きっとこれからの彼女は「真の名医」として数多くの命を救ってくれることだろう

「わーいセルメダルたくさんだー!はいこれメズールにあげる!」
「ウフフありがとうガメル。屑ヤミーがアンクとオーズの気を引いていてくれたおかげで
ゆっくりとヤミーを育てることができたわ」

「ああ・・・これからだ。俺達もカザリやアンクに負けずコアメダルを集めないとな」
だが同じ頃、グリード一家のアジトではメズールのヤミーが巣から大量のセルメダルを持ち帰っていた
ウヴァの放った屑ヤミーはアンクとオーズの注意を引きつける為の囮。その間、別の場所で本命の巣をじっくり育てるという作戦だったのである
俺達の戦いはこれからだ!などと
打ち切り漫画の主人公のような台詞を吐くウヴァがイカス
そして鴻上生体研究所では、真木がディスプレイに映る戦闘スーツと赤いコアメダルに不気味な笑みを浮かべていた
アンク、グリード一家、カザリ&真木。三者の思惑渦巻くメダル争奪戦は今後どんな展開を見せるのか?
新ライダーバースの登場近づく今週へ続く!


15話

メダル争奪と輸送車と器

「研究所へのメダル護送任務ですか。しかし5000枚とはまた大量ですね
それだけのメダルを使う実験となると・・・
例の新しい装備の?」
「後藤君いい機会だ。
Dr真木のご機嫌をとってきたまえ。キミの欲望のために」
「会長、輸送要請に追加が。コアメダルのレッドを1枚」
「結構ッ!研究の為のメダルは惜しむべきではない!」

真木の要請を受け、鴻上ファウンデーションから5000枚のセルメダルと1枚の赤いコアメダルが研究所へと輸送されることになった
赤いコアメダルはアンクが現在自身で持っている2枚を除けばようやく1枚目の登場という極めてレアな逸品です。そうなると当然・・・
「見つけたぞ!俺のコアだ!あの野郎・・・やはり隠し持ってやがったか」
目を爛々と輝かせて喜んだのはアンク。絶対に鴻上会長が自分のコアを隠し持ってると疑っていたので、常に会長室をタカカンで盗撮させてました
大事な自分のコアをワケのワカらん研究なんぞに使われてたまるかと、アンクは早速メダル奪還の為の護送車の襲撃作戦を画策します

「お前も来い映司!向こうは後藤の奴が護衛についている。オーズの力が必要だ」
「は?なんで俺が・・・やらないよそんな強盗みたいなこと」
>映司の「やらないよ、そんな強盗みたいなこと」が、「やらないよ、そんな「後藤」みたいなこと」に聞こえてフイタ
>「そんな強盗みたいな真似!」が「後藤みたいな真似!」に聞こえたのは俺だけじゃないはず
メダル輸送車を襲う作戦に映司の助力を求めるアンクだったが当然そんな頼みを聞く相棒ではなく、二人はいきなり対立
朋友の多くが「後藤」と「強盗」を聞き間違えて大ウケしたようですが、このシーンはんぺら個人的には
アンクが後藤さんの能力を認めているところがちょっとニヤリとしました。劇中で後藤さん評価されるのって嬉しくね?
「手伝ってあげなよ。キミにも関係のあることだよ。泉比奈・・・彼女を今日見たかい?
護送車の中に監禁されてるよ。嘘だと思うなら確かめてみればいい」
と、そこに現れたのは真木と結託しているウヴァ。なんとメダル輸送車の中に比奈が監禁されているという突拍子もない事を言い出します
慌てた映司はすぐさま真偽を確かめるべく後藤さんの元へ。二人残ったグリードは互いの腹をさぐりながら捨て台詞を残して別れるのでした

「カザリ・・・俺達に何を仕掛けるつもりだ?」
「フフフ・・・聞いたところでキミはやるしかないでしょ?なにせ大事な自分のメダルだものねぇ」

「見ての通り積荷はメダルだけだ。それに万が一我々の中にそんな事をする人間がいたら・・・・
俺が絶対に許さない。例えそれが会長でもだ!(`・ω・´)キリッ
後藤さんに頼んで輸送車を確認させてもらう映司でしたが、どや顔後藤さんの言う通り比奈の姿はない
変な正義感に関しては五飛級の後藤さんですから彼が指揮を取っている以上安心なのですが
しかし未だ比奈とは連絡が繋がらない為、他に探す場所のアテもない映司はとりあえず輸送車の後をバイクで追走することにする





「渡してもらおうか。そのたっぷりのセルメダルを!」
そんなワケで早速護送車の前にウヴァ・メズール・ガメルのグリード一家が立ちふさがった。アンクらと同じくカザリからのタレコミ情報を受けたらしい
ただの「メダルをよこせ」ではなく
「そのいっぱいあるメダルくれよ!」というウヴァが相変わらずの頭悪そうさで最高です
グリード一家とオーズ、アンク、そして我らの後藤さんと入り乱れての大乱戦となる最中、護送車に強いショックが与えられたその時だった

車の中の僅かなデッドスペースに押し込められていた比奈がゴロリと這い出てきた。やはり彼女はカザリの手によって拉致監禁されていたのである
「ば・・・バカな!」
「比奈ちゃんやっぱり!くそっ!おいお前!メダルは持って行っていいからその子には手を出すな!」
「ふざけるなよ映司!比奈がどうなろうと知ったことか!メダルだけは奪われるな!」
自分が正義と信じて所属している組織にグリード・カザリとの内通者がいる?監禁されていた比奈を見てブチャラティのようなショックを受ける後藤さん
乱戦の中に転がりでた比奈の安全を確保する為、彼女の一番近くにいたガメルに「メダルはやるから比奈には手を出すな」と叫ぶ映司
そんな映司の言葉にブチ切れ、比奈の保身なぞ考えもせずメダルを死守しようとするアンク。チームの連携を失った3人は瞬く間に瓦解
追い打ちとばかりにカザリも登場してボコられたオーズはコアメダルをまき散らしながら橋から川へ落下、追い込まれたアンクも相棒を追い川へと逃亡する
かくして見事な手際でオーズのコアメダル数枚とセルメダル5000枚の奪取に成功したグリード一家&カザリ
人間体になって意気揚々と護送車を運転するウヴァがルパン三世っぽくて笑う
脳筋のウヴァ&ガメルの二人が先にメダルを持ってトンズラしたところで、二人居残ったメズールはカザリに向かって疑念をぶつける。が・・・・
「しばらくいなくなってたら急にこんな情報を持って戻ってくるなんて・・・・あなたなら独り占めするのが本当でしょう?
正直に答えなさい。今まで何をやってたの?狙いは何?」
「フフフ随分酷い言い草だなぁ。別に大したことじゃない・・・
けどッ!」
ズボォッ!ズブズブズブ・・・ヂャリィン!
「ウボァー!?がはっ・・・カ・・・カザリ・・・・あなた・・・・ッ!」
「そう。これが今回の目的だよ。ごめんねメズール」
メズールが無防備に正面からカザリに詰め寄った瞬間、カザリの真の狙いは成就した
腹部に突き入れられた貫手はその内部にあったコアメダルを根こそぎ掴み取り、パワーの殆どを失ったメズールは瞬く間に人間体になってその場に崩れ落ちた
カザリがセルメダル5000枚を餌にメズール達を集めたのは、一連の混乱に乗じて彼らのコアメダルを奪うことが目的だったのである
硬くて太いのを奥に突っ込まれて、ビクンビクン悶える女子中学生。まさにメズールハード
最後の一枚まで奪わないのはカザリに残された僅かな仲間意識か、単なるご都合主義の脚本か。メズールを置き去りにするとカザリはウヴァ達の元へと向かう
>どんどんメダルが奪われますね。まぁ一度はグリードも完全体にならないといけないわけですから当然の展開ですけど

「どういうつもりだ映司ァ!お前のせいで何枚コアメダルをイカれたと思ってる!」
「メダルがなんだ!お前こそ比奈ちゃんがいるのにどういうつもりだ!」
「調子に乗るなよ・・・
俺はコアメダルの為ならお前でも殺すぞ」

「俺がいなくなったらどうやってコアメダルを集める気だ?もし比奈ちゃんや刑事さんに何かしてみろ・・・
俺はお前を絶対に許さない」

一方。伝統と信頼の川落ちで難を逃れた二人は互いに怪我もありませんでしたが、放送開始以来初めてであろう一触即発の大喧嘩に
「あァン!?だからそん時ァお前はもうこの世にいないんだよ!」
「だから俺がいなくなったらどうやってメダルを・・・あ〜もう!コレどっちがどう有利なんだよ!」
コアメダルのためなら映司も殺すというアンクと、泉兄妹を守るためならアンクも倒すという映司。しかし互いに相手がいなければ大切なモノは守れない
馴れ合いではなく危うい契約の元に成り立っているというこのシビアさ。今更ながら二人の共闘関係の絶妙な設定が浮き彫りになります





「ちぇ・・・失敗かぁ。ねえウヴァ、ただ完全体になって世界を食べてどうするの?
そんなのつまらないと思わないかい?僕らはもっと進化するべきなんだよ」
「ぐはっ・・・・カザリィ・・・メズールも貴様が!?」

落ち合い場所に「うわーんオーズにやられたよー」という演技をしながら戻ったカザリ。すっかり騙されたウヴァもまた不意打ちを受けてしまう
しかしメズールにはない野生の勘でしょうか、すんでのところで状況の不自然さに気付いたウヴァは咄嗟に身をかわし致命傷を逃れます
虫頭のクセに無駄にサバイバビリティだけは高いウヴァ。虫だけにゴキブリみたいな奴ね
初撃でコアメダルを奪えなかったので逃げ出したウヴァを追おうともしないカザリ。自分にリスクのある戦いはしないここらへんはクレバーです
護送車の中でガタガタ震えていた比奈を見つけると、興味なさげに「もうお前は用済みだから帰っていいよ」などとのたまいますが・・・・
「クスクスじゃあね。さよなら」
その言葉を信じて逃げ出した比奈を後ろから攻撃するというド外道さ
コイツはくせえーッ!ゲロ以下に臭いがプンプンするぜーッ!北斗の拳のモヒカン雑魚みたいな行動です
>カザリと真木は、やっぱ小物コンビだわ〜。惨めな最後しか想像できない
絶対死ぬ時はロクな最後じゃないなこいつと視聴者が思ったところで映司とアンクが二人揃って到着ギリギリ比奈を助けてなんとか事無きを得ます
「おや意外だね。てっきり仲間割れしたと思ってたのに」
「フン何が仲間だ。おい映司!さっきの約束忘れるなよ!」
「ああ。
アイスキャンディ一年分と・・・コアメダルは必ず取り戻す!」
おいィ?お前それでいいのか?
あの大喧嘩の収拾をアイスキャンディ一年分であっさり手打ちにしたアンク。安いのか高いのかよくワカりませんがどんだけアイス好きなんだよ

「ガメル!オーズを倒したらメズールが喜ぶよ!」
「そっかぁ!じゃあやる!」
ちょうど戻ってきたガメルはカザリこそが大切なメズールを傷つけた憎い相手とも知らず、その言葉に操られてリクガメヤミーを生み出す
3対1で苦戦するオーズでしたが途中でカザリからチーターのメダルを奪うと、復活のラトラーターコンボで一気に形成を逆転
カザリはガメルを護送車に乗せたままこれを運転して逃走。二人が逃げる時間稼ぎの為に残ったリクガメヤミーとの戦闘になります
しかしウヴァもそうでしたが車普通に運転できるとか凄いなグリード
アンクだけが突き抜けて優秀なのかと思ってましたが、カザリにしろウヴァにしろサンタナ並の学習能力。生物としてのスペックの高さが伺えます
「危ないから下がってろ!」
「あ・・・ありがと・・・」
「あァん?」

映司との約束の手前か、暴れ回るリクガメヤミーの攻撃から比奈を守ったアンク。アンクが比奈を守るという描写は何気に今回が初
アンクと比奈の関係改善のフラグが立ちました。同人屋さんはきっとアンク×比奈の禁断の兄妹モノ妄想にハァハァしていることでしょう

甲羅に手足を引っ込め、ガメラのように高速回転しながら戦うリクガメヤミーになかなか手が出せないオーズ
そこに颯爽とバズーカを携えたヒーローが登場し、状況を打破します

ちゅどーん!!!!!!
出てくるなり無言でバズーカをぶっ放す後藤さんに吹く。しかも見事命中
この絵面のシュールさヤバイ。前にもレビューで書きましたが高田純次がバラエティでバズーカ撃ってるみたい
「そら火野!橋の上でこれだけは掴めた!」
橋の上の戦いで奪われたと思っていたコアメダルのうち、2枚を確保していてくれた後藤さん。珍しく今回は何から何まで冴えてるなこの人
>はんぺらさんのおかげで、彼がバズーカ構える姿を見るたびに笑いがこみ上げてきます
>後藤さんがついにバズーカを命中させた!!
>後藤さんが、後藤さんが活躍した…だと…?

タトバコンボを取り戻したオーズは必殺の時空断裂インセクトスライサーでリクガメヤミーを粉砕
アンクとの約束だったコアメダルの奪取はチーター一枚だったものの、後藤さんが取り戻してくれた2枚を加えてなんとか被害を最小限に留めます

「さ、このメダルを入れるんだガメル。メズールがそうしてほしいってさ」
「メズールが?じゃあやる!」

ラスト。鴻上生体研究所に連れて行かれたガメルはまたしてもメズールを餌にまんまと騙され、実験の材料にされていた
奪ってきたコアメダルを全てガメルに投入することで、「グリードがコアメダル集中の器になり得るか」を試そうとうのである
「もうすぐ見れますよカザリ君。メダルをひとつの器に集中させたその時が」
禁断の実験結果は果たして?ガメルに早々に退場フラグが立ったところで次回へ続く!


16話

終末とグリードと新ライダー

「これで彼の身体にはコアメダルが14枚。まだまだ少ないですが実験としては十分でしょう
本来ならばキミのメダルも使いたいところなんですが
ウボァー!?ひゃい〜!」
「コアメダルは僕等にとって命にも等しい存在なんだから気軽に言わないでほしいなァ
あ、これは貰っていくね。今回のギャラってことで」

禁断のメダル集中実験により、ガメルに合計14枚のコアメダルが投入された。既に全身くまなく全て鎧で覆われ、外見的には完全体となっている
真木は黄色のメダルも入れてみたかったようですが、カザリは「軽々しく言うなボケ」と人形を払い落として研究室を出ていきました。ハヒハヒ言う真木ざまあ
アンクのコアをカザリが持っていったので、今後はこの1枚を巡る争奪戦がかなりキーになってくると思われます

「カザリというグリードはかなり狡猾だね。狙いは君達の潰し合い・・・そしてメダルの総取りだろう」
「お前が裏で手を貸したんじゃないだろうな?」
「メダル護送の件はDr真木の要請だよ。彼ならば可能だが・・・・彼であるなら責めるつもりはない
Dr真木の目的は純粋な欲望を叶えるための実験だ。欲望を止めてはいけない!欲望は世界を救う!
アンク君、Dr真木の実験なら見ていて損はないよ
コアメダルの力はグリードを完全復活させる為だけのモノじゃない
全てのコアメダルを集めようとしている君にとっては非常に興味深いハズだ」

前回相当な数のコアメダルを失ったアンクは鴻上会長の元へ直接殴りこみますが、「真木の実験少し様子見てみなよ」と言われると案外あっさり引き下がった
会長の言葉通り、真木の実験に一見の価値ありと見出したのか。そのアンクの態度の変化を見て、映司は少し前から思っていた疑問を会長に投げかけてみる
「鴻上さん、メダルの元は欲望ってどういうものなんですか?確かグリードは800年前に作られたとか
”作られた”ってことは・・・・人間にですか?」
「ほう、君が興味を持つとは珍しい。オーズとして戦いながらまるで他人事のように知らんぷりだったからね
そうやって人は変わっていく・・・今君を変えたのも「知りたい」という欲望だ。素晴らしいッ!
800年前、当時の科学者達は人工の生命体を創ろうとした。様々な生物の力をメダルに凝縮して
初めに創られた”それ”は何日も保たなかった。だが・・・
それぞれ持っていた10枚のメダルから1枚を抜き取り、9という欠けた数字にした途端
失ったモノを満たそうという欲望が生まれ、その欲望は凄まじい進化をもたらした

やがて意志を持つに至った生命体の名・・・それが欲望の化身グリード!
そして彼らから抜き取ったコアメダルの力で戦い、封印した者・・・それがオーズ!」

鴻上会長が語るグリードとオーズの誕生秘話は、映司のみならず視聴者をも驚かせるモノだった
コアメダルは元々10枚存在したが、進化を促す為に1枚抜いて現在の9枚になった
これは何とも興味深い設定です。しかしだとするならばグリードの言う「完全体」とは本来はコアメダル9枚ではなく、10枚揃った姿という事にならないのだろうか?
そして「彼らから抜き取った」メダルということは、オーズの所持しているコアメダルが10枚目という事なのか?もっともそれだと枚数の計算が合わなくなるワケですが
何にせよ抜き取ったメダルが跡形もなく消滅するはずもないので、現在もこの世のどこかに「10枚目のコアメダル」が存在するという事は間違いありません

>化学の授業を思い出しますね。原子の最外殻の電子が全部埋まっていると安定していて反応性は低く、
欠損しているとそれを埋めようとするため、電子を求めて反応性が高くなる





「・・・お前もカザリにやられたんだな?」
「はぁ・・・はあ・・・なんとか・・・・コアメダル1枚は守ったけど・・・この姿でいるのが精一杯・・・」
身体からヂャリンヂャリンとメダルをこぼしながら、なんとかアジトに戻ってきたメズール。グリードの姿ではいられないようで女子中学生バージョンです
>メダルを撒き散らしながら歩くメズール・・・つまり彼女もアナル拡張され(ry
>メズールが股から愛液たらしながら夜道を歩いている痴女に見えるんですが

レイプされてガバガバになった中学生美少女とか日曜朝から卑猥すぎる
本来の姿が怪人なのだから人間に擬態してるほうが無駄にエネルギーを使いそうなイメージがありますが、コアの数=グリードの力と考えればいいのか

「アンクのようには出来ないのか?」
「自分がこうなってみてわかったけど・・・腕だけの復活なんてあんなの無理よ。どうやってやってるのかも解らないわ」
「自分以外のコアを持っていた事が関係しているのかもな」
「自分以外のコア・・・・はっ!?ウヴァ・・・まさかあなたも」
「お前のコアもらっていいか?」
>ウヴァ「俺は萌えキャラをやめるぞメズ−ルー!!」
ブルータスお前もか!「僕等はもっと進化すべきだよ」という前回のカザリの言葉に動かされたのか、あっさりと仲間に牙を向くウヴァ
悪ぶってもどこか憎めないところがこのキャラの魅力だったのに。これでもう本当に
ただの虫頭野郎になってしまいました。なんてこった
ヒーコラヒーコラバヒンバヒンとボロボロの身体を押して逃げ惑うメズールをウヴァのクズヤミー達がわらわら追いかけ、押し倒して一斉に襲いかかる
>どうみてもレイプ寸前ですメズール様。朝八時でやるとはさすが欲望がテーマなだけはある
ヤバイ。絵面が完全に集団レイプ。またメズールハードか!しかし偶然にも通りかかったアンクと映司がこれを発見
襲われている少女の正体がメズールだとは知る由もなく、これを助けることに成功する。なんとも数奇な巡り合わせ
これはもしやメズールと一時共闘関係を築くフラグ?思わぬ展開に全国のメズールファンは狂喜します

「Dr真木、俺と一緒に警察に出頭してもらうぞ!泉比奈の拉致監禁・・・完全に犯罪だ!」
「あれはグリードがやったことですよ後藤君」
「いや警護をしていたから解る。あれはアンタの協力なしには不可能だ」

その頃、鴻上生態研究所には怒り心頭の後藤さんが乱入。比奈をの命を危険に晒した真木の行為を猛然と批難し、自首を勧告していた
最初はシラを切ろうとしていた真木だったが、それがかなわないと悟るやすぐに開き直って机の上のアタッシュケースをチラつかせます

「いいんですか?私がいなくなれば今後の戦いが不利になりますよ?
例の装備・・・完成したんですよ。オーズと互角かそれ以上の力で戦えます
あなたにお渡してもいいです。私ともっと友好的な関係を築いていくれるのなら、ね」

なんて小憎たらしいメガネでしょうか。後藤さんがヤミーと戦う力を欲していることを知って堂々と裏取引きの要求
「自分の欲望の為にDr真木のご機嫌を取りたまえ」という鴻上会長の言葉が後藤さんの脳裏をよぎる
また自分の私欲は別としても、真木をブタ箱にぶち込んでしまえば今後グリードとの戦いにおいて装備面で遅れを取るのも事実である
くやしい・・・こんなメガネに・・・でも・・・ビクンビクン
後藤ハード状態。目の前の卑劣漢に正義の制裁を加えられない自分に対し、後藤さんは拳を握りしめて耐えるしかない





「ううううう・・・メズール〜!どこだあ〜!!」
「どうやらガメルはメダル集中実験の器にされたようだな。今、奴の中には相当な数のコアがあるだろう
だが・・・この程度か。やはり完全体にならなければ他のメダルを足してもタカが知れてるな」
「おいおいこの程度って・・・かなりとんでもないぞ」

メダルを入れられるだけ入れられたガメルは研究所に監禁されるでもなくすぐに開放。メズールを求めて街を動き回ります
後を追った映司とアンクはガメルがメダル集中の“器”になったことを悟るが、アンク曰くこれでもまだ完全体には及ばないという
3枚コンボでもあれだけの超絶能力を発揮することからも解るように、やはりまずは一色。他の色はあくまでも+αといった感じなのか

「ガメル・・・私のコア・・・そこにあるのね・・・」
「メズール!どこ行ってた!?俺探したぞ!」
「いい子ね・・・いらっしゃい。あなたが全部欲しいのよ!」
と、そこへよろめきながら現れたのはすっかりアナル拡張されてしまったメズール
ガメルの中に自分のコアがあることに気付いたメズールは、両手を広げてガメルを招き入れようとする
朝っぱらからなんのおねだりだよ!
>メズール「あなたの全てが欲しいのぉ!」 世の中の子供たちが興奮しすぎないか心配でしょうがないです><
>黒タイツ履いたエロイ女子中学生に「あなたが全部欲しい」なんて言われたら・・・・・・・・・ふぅ
美少女中学生の「いらっしゃい。あなたが欲しいの!」とかあもりにも性的でエロスすぎるでしょう?脚本絶対確信犯だよ!
ガメルは大好きなメズールに言われるがまま自分のコアも含む全てのコアメダルをメズールに譲渡。その結果
自らは跡形もなく消えてしまいました。ガ、ガメルー!(号泣)
「フフ・・・グリードなのに欲がないなんて・・・でもだからあなただけは裏切らない・・・
好きよ・・・ガメル・・・・!」
瞬時に怪人体を取り戻したメズールはガメルのことを欲がないグリードだと言った。しかしきっとそれは間違い
ガメルにとっては「メズールの為に尽くす事」こそが欲望だったのだろう
その様子を遠巻きに見ていた真木は漲るパワーを持て余すメズールに向け、大量のセルメダルとクワガタ・カマキリのコアを放出
ただでさえエネルギー飽和状態になっていたところに更にそんな大量のメダルを注入され、メズールの肉体は人の形を維持できなくなる

「ぎゃあああああああああああああああああああああ!」
「な・・・なんだよ・・・アレ・・・」
「メズールもメダルの力をコントロールできていない。あれはただのメダルの化物だ」
暴走したメズールの肉体は巨大なタコに首長竜の頭が生えたような見るもおぞましい怪物へと変化
メズール共闘フラグなんてなかったんや!
映司はすぐ変身してこれに立ち向かいますが、その圧倒的な体躯とパワーはまるでオーズの攻撃を受け付けません
これがグリードを器としてコアメダルを集中させた結果だというのか?ならばこの実験は・・・・

「見たまえ里中君。コアメダルが全て集まったワケでもないのにこの力だよ。欲望の力だ!
だが・・・これは失敗だ。器がグリードではやはり力のコントロールができない
私が目指すのはあくまでも欲望による世界の再生だッ!」
「成功です。これでようやく私が目指す
世界の終末が・・・」
>あの暴走が、成功か失敗かで見解分かれてるのが興味深いですね
同じ光景を目の当たりにしながら、鴻上会長と真木の見解は違っていた。目的が180度違うのだから当然である
世界の終末を目論む真木にとってみれば、この意志もなく全てを破壊するだけの怪物こそが待ち望んでいた救世主に見えるのでしょう
しかしそんな真木待望の救世主は、颯爽と現れたニューヒーローによって打ち倒されることになる





ズガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
「な・・・なんだアイツは?」
オーズの攻撃がまったく通らない巨大グリードに強烈な放火が浴びせられる。屈強な表皮にダメージを与えた弾丸は、そのひとつひとつがセルメダル
驚いたアンクの視線の先に立っていたのは、全身を鋼鉄のパワードスーツに身を包んだ謎の戦士だった。後藤さん!?後藤さんなのか!?
チャリン。ガチャリガチャリ・・・キュポン!
『ブレストキャノン』
パワードスーツの男がベルトのバックルにセルメダルを投入し腰のハンドルをガチガチ回すと、胸からポーンとアタッチメントウェポンが飛び出す
って、この誰もが慣れ親しんだ一連の動きは!
>新ライダー、ガチャポンだこれ
ガチャポン!ガチャポンやないか!
ついに登場第2のライダーバース!驚くべきことにそのデザインモチーフはガチャポン自販機です
胸に装着したキャノン砲から凄まじいビームを放つバース。これまでオーズの攻撃でノーダメだった巨大グリードにも余裕の大ダメージ。強すぎる
その一撃で放出されたメダルを掴んでみると、運のいいことにさっき真木が投入したクワガタとカマキリ。これでガタキリバコンボ復活です

「これでガタガタ!ガタキリバでしょ!はあああああああああ!!!」
ぼっがあああああああああああん!!
必殺の50分身ライダーキック流星群が炸裂。さしもの巨大グリードもこのチート攻撃にはひとたまりもなかったようで、敢え無く爆発四散する
しかしその瞬間、飛び散ったコアメダルに対して飛びつく2つの影。アンクも慌てて腕を伸ばすがウナギとゴリラの2枚だけをキャッチするのがやっとだった
「フン、まぁこんなものか」
「フフフ・・・また逢おうねアンク、ウヴァ」

言うまでもなくコアメダルを横からかっさらったのはウヴァとカザリ。電光石火の超展開でガメルとメズールが退場したことにより、
今後のコアメダル争奪戦はこの3人のグリードで争われることになりました。奇しくも残ったのはタトバコンボに使用される色の3人
メズールとガメルではなく彼らが残ったのは、前述した
「10枚目のコアメダル」に起因する部分もあるのでしょうか?
>現在活動可能なグリードはオーズの基本でありながら謎多きコンボである「タトバ」コンボの三人。これは偶然なのか、それとも・・・?
>おそらく10枚から抜かれた1枚が既存のどのメダルにも当てはまらない上位メダルなんじゃないでしょうか
例えばタカ→フェニックスみたいな感じで。その場合上位メダルは各色一枚のみで同じ色のメダルは存在しないことになります
唯一「三色混合コンボ」であるタトバの完全上位フォームが出てくるかもしれませんね。楽しみです

>なんで死ななあかったんメズール! ウヴァが死んだらいいねん、メズールのかわりにウヴァが死んだらいいねん!!!
>え?あれ?癒し担当のガメルとエロ担当のメズール退場?え?え?
>まさかのメズール姐さん&グリード一家唯一の良心ガメルがダブル退場・・・もうどうしようもない長男と次男だけが残った・・
>メルたんとメズールタンこれで退場……?それとも、コアメダルとセルメダルを上手く集めれば復活するのかしら
>メ、メズール〜!(号泣)強姦シーンで萌えたら、いきなり消滅!!脚本は男性視聴者を切り捨てた!!
>ゆかなは犠牲になったのだ…。都条例…その犠牲にな
>メズール姐さんとガメルのいないグリード一家なんて、一休さんとレビューのコンテンツがない屋敷みたいじゃないかぁぁぁ
>この虫頭に泥僕猫ども……
エロ担当と癒し担当が早々に退場してしまったのは非常に残念ではありますが、その分今後はより内容の濃い争奪戦が期待できそうです

「なぁアンク、お前もメダル集めてあんな怪物になるつもりなワケ?」
「そんなワケあるか!・・・所詮グリードなんてコアがなけりゃボロボロ崩れる弱い存在だ
俺はコアを集めてもっと完全で強い身体を手に入れる。
二度とバラバラにされてたまるか」

「そっか・・・グリードって・・・グリードってちょっと・・・」
>今週はグリードの本質が脆弱なものだってことが強調されてて切なかったですね
>「再生」を狙う鴻上、「終焉」を欲する真木、正反対だがどちらも大仰で不確かな欲望であることには変わりない
そしてアンクが望むのは「完全な自分の肉体」という小さいけれど堅実でそして切実な願い、か

メダルを集めて何をするつもりだと疑問をぶつける映司に、コアメダルがなくなるだけで崩れるような体ではなくもっと強い体が欲しいだけだと答えるアンク
映司は納得する。「メズールがいない」と彼女を求めて泣き叫び、自らの体を躊躇なく捧げたガメルにどこか生物としての儚さを感じていたからだ
しかしだからと言って彼等に同情することはせず、今後の戦いに向けて改めて決意も新たにしたその時。二人の前にさっきのバースが現れる
「おい、お前は一体何者だ?」
「あ、俺?俺はね・・・・えーと・・・・あぁあった。これこれ」

背負ってた牛乳タンクから一冊のマニュアルを取り出し、その表紙を指差すバース。そこには「仮面ライダーバース」取り扱い書の文字が
これは興味深い。
オーズ劇中で初めて”仮面ライダー”という単語が登場しました
どうやらこの世界観での「仮面ライダー」は、鴻上グループの造り上げた対グリード用のパワードスーツの名称みたい。オーズはどうなんだろう
それにしても随分と砕けた感じで話すバースの中の人。後藤さんならばもっとスマートかつ事務的に話すハズですが・・・・あっ!
>バースの正体は、デデーン!!後t・・・あ、あれ!?
>「お・・・お前は・・・!!」「誰だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?」(すごいよマサルさん風に)

「ふぅ・・・よろしく!」
変身を解いたバースの中から現れたのは、後藤さんの醤油顔とは似ても似つかぬガッシリとした
精悍な顔つきの男
後藤さん・・・真木警察に突き出さなかったのにバース貰えなかったなんて!(号泣)
これじゃあの屈辱的な我慢は一体なんだったのか解りません。どうしてこうなったし
このバース装着者は何者なのか?そして一向に報われない後藤さんの明日は?次回へ続く!
>バースに変身するのは「トミカヒーロー レスキューフォース」の現場に出ると突貫熱血バカになる隊長で有名な石黒鋭二を演じた岩永洋昭さん!
因みに「脱いだらスゴイ」らしくそっち系の人に人気があるとかないとか・・・w
>いままでウヴァが不憫でしたが、後藤さんが一番不憫だと順位が入れ替わりました
>後藤「バースで戦うよりもバズーカ持って戦う方が人気出ると思っただけだ」
>後藤さんがライダーになれなかったのを悲しむ人は逆に考えるんだ。これで後藤バズーカがまた見られるんだと!


17話

剣道少女とおでんと分離ヤミー

「よっオーズに変身する火野映司君!するってーとこっちはアレだ、腕怪人のアンコ!」
「アンクですアンク。ところであなたは何者ですか?」
「あっとクかスマン!ほら俺海外長かったからさ、日本語読むのちょっと苦手なんだよ
俺は伊達明。でもって”コレ”ね」
「だからその”バース”ってのが何なのかを聞いてるんだがな」

先週の引きで全国の視聴者達に「誰だお前は!」と言わしめたバースの装着者の名は伊達明
ムービー大戦コアでのバース装着者は我等の後藤さんだった為、映画を見てきたファンにとっては尚の事驚いたラストだったと言えるでしょう
おそらくバースはデルタやイクサのように装着者が変わると思われます。ならばこの伊達という男は後藤さんがバースになるまでの「繋ぎ」なのか?

「知らん。俺マニュアル読むの苦手でさ。ただまぁ目的は・・・コイツさ
ホイこれ!少なくて悪いね。でも俺もこれで食っていかなくちゃいけないからさ。そいじゃ!」

「いやあマニュアル読んでないから何だと聞かれても答えられないな!」と豪快に笑い、挨拶代わりに10枚程のセルメダルを映司に手渡す伊達
目的はメダル集めらしいので映司達からすれば競争相手になる人物ですが、見た目通りに豪放磊落でどこか憎めない人間的魅力を感じます

「チッ、マニュアルに鴻上生体研究所って書いてあったな・・・またアイツ絡みか」
「ああ、お前も気付いたか。ていうかアンク・・・お前グリードなのに漢字読めるってすごいな」

800年の時を経て現代に復活した怪人なのに日本語の読み書きバッチグーなアンク。信吾の記憶を読み込んでるのかとも思いましたが
よくよく考えてみたら携帯おびき出し作戦で
あの虫頭のウヴァですら日本語使いこなしてたよな
視聴者にアホだアホだと思われてるウヴァでさえあの順応力ですから、今更ながらグリードの生物としてのスペックの高さを思い知らされます
「ハァ・・・ハァ・・・もっと・・・もっと強くなりたい・・・
「剣道少女ハァハァ・・・もとい、その欲望を解放しろ!」
一方その虫頭さんは、剣道大会を間近に控え稽古に余念がない梨恵という少女に興奮・・・もといその欲望に目を付けていた
脅える少女に挿入(メダルを)する怪人。少女から生まれる怪物
と書くとえらく怪物陵辱系エロっぽくてビビる。かくして梨恵から今週のヤミーが爆誕。「強くなりたい」という願望でどんな騒ぎを起こすのでしょうか

「ふぅーん世界中を旅ねぇ。それで今回は日本に稼ぎに戻ってきたってワケかい
でも見ての通り今の日本はどこも不景気でさァ・・・オマケにほら・・・・見なよこの雑誌の記事
グリードって怪物が蘇ったとかで変な事件は多いしさ。テレビなんかではやらないから眉唾モンだろうけど
ま、タイミングが悪かったね兄ちゃん」

「いやいやおじさん、タイミングならバッチシよ!バッチシ!」

おでん屋台での伊達とおっさんの会話から、ゴシップ雑誌の記事などにより「グリード」という名称が一般に広まっていることが解ります
ここらへんは鴻上ファウンデーションが
ある程度わざと情報をリークしてたりするんでしょうかね?
「怪事件の裏に怪物の姿を見た!」って記事なら誰にも書けるけど、グリードって単語だけは確かな出所がないと書きようがないもんな
そして冒頭の映司達の会話からも解るように、伊達もまた世界を旅している人物であり今回はその資金調達目的で日本に帰ってきている模様
しかしパワードスーツ着て怪人と戦う人がパンピーであるハズありません
例えば我等の後藤さんだって元・警視庁のエリートという立派なキャリアの持ち主なワケで。いったいこの人の正体は何者なんでしょうか





「チッ、あのバースってのいくら調べても情報が出ない。鴻上に直接聞けば早いが・・・何が正月休みだあの狸め」
「まぁ仕方ないでしょ。正月休みって言えばグリードもか?なんだか最近全然ヤミー見ないよな
あ、おいアンク!いくらセルメダル足りなくなってもお前がヤミー生み出したりはするなよな!」

「フン・・・それができたらとっくの昔にやってる」

今まで普通に視聴してて特にツッコミもしませんでしたが、17話にして「アンクはヤミーを生み出すことができない」ということが判明
単純に腕だけの状態であるからなのか、それとも他のグリードにはない枷のようなものがアンクにはあるのか?ちょっと気になるところ

ちなみに「前回助けてもらったお礼」として比奈からプレゼントを貰っている二人
映司は手編みらしい暖かそうなマフラー。そしてアンクにはコアメダルを整理・収納する為の、ノートタイプのメダルホルダーです
>比奈からのプレゼントにまんざらでもなさそうに喜ぶアンクも可愛いのぅ(*´A`*)
ニヤニヤ薄ら笑いを浮かべながらメダルを整理するアンクがキモ可愛い
もちろん面と向かって比奈に礼などは言いませんが、心中はかなり嬉しい様子。アンクの比奈に対する態度が変化するきっかけになりそうね

「なんだこの怪物は・・・みんな早く逃げろ!」
「そんな・・・アレってさっきの・・・?先生!」

その頃、梨恵の剣道場に彼女から生まれた白ヤミーが出現。いきなり道場生に襲いかかって場に混乱と恐怖をもたらしていた
生徒達を守るために木刀を持ってヤミーと対峙しているのは、若くてイケメンの先生。この顔はどこかで見たことがありますね
>OPテロップ見てないのだけど、もしかして剣道場の師範ボウケンレッドでしたか?
>「こいつはちょっとした剣道だな!」
チーフ!チーフじゃないか!構えがすでにヤミーより強そう(チーフの人は剣道経験ありらしいです)

轟轟戦隊ボウケンジャーでボウケンレッド・赤石暁を演じた高橋光臣さんです
近年の戦隊モノにおいては稀に見る、頼もしい強さとネタキャラの面白さの両方を兼ね備えたナイスレッド。特撮ファンの印象深いのではないでしょうか
高橋光臣の殺陣が久しぶりに見れるかと期待しましたが、ここでヤミー出現を感知したアンクと映司が到着する。
そこは少し戦わせろよ
ヤミーを屋外に連れ出しオーズに変身して戦う映司だったが、この白ヤミーがやたらと硬い防御力でオーズの攻撃を殆ど受け付けません
こいつはどうやって倒したものかとメダルを選んでいる最中、責任を感じて戦いを止めようとした梨恵が乱入。勢い良く跳ね飛ばされて気絶してしまう
結局この隙にヤミーには逃げられてしまい戦闘は終了。とりあえず映司は気絶した梨恵を病院へ運ぶことに

そしてタカカンにヤミーを追跡させたアンクは現場のすぐ近くで佇む伊達の姿を発見する
アンクのようにヤミーを感知できるワケでもなしに、なかなか鼻が利きます。この辺の野性的な勘と迅速な行動力が彼が雇われた理由でしょうか
「助けてくれてありがとうございました。それであの・・・さっきの怪物が私の欲望から生まれたって・・・
それって私が「強くなりたい」って思ったから・・・
私のせいなんですよね?」
「確かにヤツが生まれた理由はそうなんだけど、道場の人達が襲われたのは君のせいじゃないよ
あの怪物は欲望を暴走させるんだ。君が責任を感じることはないから、もうあんな無茶はしないで。ね?」

もう二度と危ない真似はしないようにと梨恵を諭す映司だったがなぜか彼女の表情は納得しない。映司が去って一人になると、更に激しく動揺するのだった
どうやら梨恵はあのヤミーを生んだ自分の心に相当な負い目を感じているみたい。ただ「強くなりたい」という思いがそんなに悪とは思えませんが・・・
展開の予想に視聴者がむむむと腕組をする中、
何がむむむだ!とばかりに再び登場する伊達
思い悩む梨恵ちゃんを遠巻きに眺めながら、「こいつはやれやれだぜ」といった様子で溜息をひとつ。どうやら彼には既に真相が全て見えたみたい
どう見ても脳筋ゴリラ系に思われたファーストインプレッションはどこへやら。どうやらこの人はかなりのキレ者ですよ





そんなこんなで白ヤミーが成長してカブトヤミーへと脱皮し、本格的に破壊行動を開始した。なるほどあの硬さはカブト虫怪人だったからか
平成ライダーにおいてはクウガのガドルやブレイドの?カテゴリーKなど、強力な幹部怪人になる事が多いカブトですが今回はただの雑魚なのね
現場に急行したアンクと映司はオーズになって戦うが、すぐに劣勢に立たされることになる
「壊す・・・全て壊す!」
「な・・・グリードが2体に増えた!?なんだこれアンク!」
「わからん!こんなことは今まで一度も・・・!」
>カブトムシからクワガタ分裂……新年1発目から豪勢だな
なんとカブトヤミーの身体が細胞分裂のごとく2体に分離。
新たにクワガタヤミーが現れる
平成ライダーにおいては?のカテゴリーKなど(以下略)というワケで今回の怪人はカブトクワガタタッグという豪華版。なんとも贅沢な雑魚だなぁ

ただでさえ硬いカブトヤミーに苦戦していたのに、2対1になって一方的にボコられるオーズ。グッドタイミングでこっちにも2人目が現れる
「ちょうど刈り入れ時ってトコか・・・変身ッ!」
仮面ライダーバース・伊達明見参!
巨大グリードにダメージを与えたバースの真の性能はどれほどのものなのか?そして装着者である彼の実力は?この戦いぶりには注目です
「やっぱマニュアル読むよりも実践だな。適当に触ってりゃなんとかなる
えーと火野に・・・アンクだっけ?危ないから下がってな!
どりゃああああああああ!!」

オーズの攻撃がまるで通らないカブトヤミーの装甲をたやすくブチ抜く、バースの近接兵装のひとつドリルアーム
格好つけたスタイリッシュな動きでスルスル踊るように戦うのではなく、無骨な得物を力任せに振り回す戦いぶりが男臭くてシビれます
セルメダルを弾丸として撃ち出すバースバスターも、弾が勿体無いとかそんな事1ミリも考えてない乱射ぶり。何から何まで大雑把なのにカッコいい
>セルメダル1個で変身できてリーズナブル……と思ったら、武装でいっぱいメダル使うのね
そしてこのバイザーの下に見える鬼気迫る表情のまた渋いこと

ヒーロー然とした雰囲気はなく、あくまでも
『パワードスーツ着て怪人と戦う屈強な男』の顔です
なんて言ったらいいのかこのリアルさ。
近年の醤油顔俳優には絶対出せない迫力。たまりません
バースバスターをセルバーストモードに移行し、トドメの構えを見せるバース。それを見たアンクも慌てて映司にトドメを促す
『セルバースト』
「おい!しっかり戦え映司!このままじゃヤツにセルメダル全部奪われるぞ!」
「俺は別にいいんだけど・・・・はああああああああああああああああ!!!!」
ぼっがぁああーん!!!
>あれ?もしかしてバッタ脚キック成功って初ですか?
>タトバキック初成功!!誤射されて失敗する展開かと思ったけどよかった

ほぼ同時に放たれたセルバーストとタトバキックは着弾も同時
17話にして初めて決まったメイン形態の必殺技で見事にカブトヤミーを木っ端微塵に粉砕する
仕留めたのがどっちか判定が難しいので、メダルは双方で仲良く山分けするかに思われましたが・・・
ウィーンどざぁーっ
なんと伊達は遠慮もせずにクレーンアームで散らばったセルメダルをまとめて回収。アンクには一枚たりとも渡さない強欲さを見せる
ちなみにバースの武装はこのクレーンのみならず、先ほど使用したドリルアームなども全てセルメダルを吸着する特性を持ってます
>メダルを吸着するドリルアームに電磁石とか、実にメダル集めに特化してますね
>バースのガジェットはセルメダルを吸着できるというのが面白い クレーンアームはダイソンもビックリの吸引力
「伊達きっさまぁ・・・」
「いやあ悪いね。これも仕事なんで」
「伊達さん・・・じゃあ前に言ってた仕事って」
「ああセルメダル集め。ま、俺はこんなモノ全然興味ないんだけどね・・・・
一億稼ぐために引き受けた
これからセルメダルは全部俺がいただくってことでよろしく!な!」
出稼ぎ戦士伊達、目標金額はまさかの一億円
予想を超えるスケールのぶっ飛んだ発言に映司とアンク、そして物陰から様子を伺っていた後藤さんも言葉を失ったところで次回へ続く!


18話

破壊と理由とウナギムチ

「ま、そういうワケなんでさっき逃げたもう一匹も俺がもらうから」
「ざけんな!今度は俺達がもらうぞ」
「OK!早い者勝ちってことで了解!」
「ちょ、待ってください伊達さん!俺達がメダルを奪いあって競争するなんて馬鹿げてますよ
戦闘中にそんなことしてたら危険ですし・・・協力し合いましょうよ!」

伊達のメダル総取り宣言に激怒するアンク。映司は味方陣営同士でメダルの取り合いなど馬鹿げていると協力を申し出るが・・・
「そ、ホント馬鹿馬鹿しいよなこんなモン取り合うのはさ。でも逆に言えば・・・
何もないのに戦ってるほうが不気味だし、危険だな」
人は自分の欲のために戦ってこそ当たり前。他人のために無償で戦っている映司の危うさを指摘する伊達
言い方はキツイですが「そんな歪な理由で闘っていたらいつか取り返しのつかないことになるぞ」、と遠回しに警告しているのでしょう
会ってまだ間もない映司の本質をいち早く見抜いている伊達マジキレ者。前回レビューでも書きましたが、この人一体何者なんでしょうか

「近くにヤミーの反応は感じられん。よほど遠くまで逃げたか、メダルがまったく増えていないかだ」
「メダルが増えていない・・・それってつまりまだ欲望を満たしてないってことか
なぁアンク、もしかして梨恵ちゃんにはもうひとつ欲望があったんじゃないか?
彼女が欲していたのは強さだったけど・・・
強くなりたい理由があったとしたら」
「なるほど欲望の二重構造か。有り得るな」

「全部壊す」という物騒な言葉を口にしていたクワガタヤミー。ならば梨恵の本来の欲望は何かの破壊?その為の強さが欲しかったのならば納得もいく

「うん、うん・・・怪我はしてないから。大丈夫!絶対明日は中止になんてしないって・・・あ、スマン後でかけ直す
おお白鳥もういいのか?先生車で家まで送ってってやろうか?」
「いえお母さんが来てくれるので平気です。それより先生、あの・・・・」
一方その梨恵はと言えば、思い悩んだ末先週も出ていたイケメン剣道部顧問橋本先生(高橋光臣)に何か告げようとする
が、「おまえの欲望を止めるな!」とそこにウヴァの姿が現れた途端、梨恵は金縛りにあったように何も言えなくなってしまう
梨恵が「壊したい」モノ。そして橋本先生の電話内容。なんとなく視聴者にも全容が見えてきました

「さあて・・・そろそろ出てきて話を聞かせてくんないかな?ストーカー君?」
「し、失礼しました。自分はライドベンダー第一小隊隊長、後藤慎太郎といいます
バースの装着者がどういう人物なのかと気になり・・・すいませんでした」

「いやあどんな人間かと言われても・・・・こんな人間です!なんつってハハハハ
これから一緒に夕飯おでんでもどう?研究所に戻ってもあの変な人形博士がいるから堅苦しくてさ」
後藤さんマジストーカー。伊達の後をピョコピョコ尾行しその行動を伺っていた後藤さんですがとっくにモロバレ
バースの装着者を観察したところで自分にお鉢が回ってくるワケでもありませんが。ものっそい未練たらたらなのは視聴者に伝わってきます
すぐさま帰ろうとする同僚をフレンドリーに呼び止める伊達だったが、いたたまれなくなった後藤さんはその場から逃げるように走り去ってしまう
「やれやれなんだか知んないけど・・・まだ日本にも残ってたんだな。あんな純粋な若者」
そしてまたしても一目で後藤さんの本質を見抜くこの人物評
普通の人間なら「なにあの子なんかキモッ」くらいで済まされる後藤さんの行動とその心中を、この人は全て見透かしているみたい。凄すぎる
そしてヤケクソになってどしゃぶりの中を闇雲に駈け出した後藤さんは
なんかワカらんけど死にかけて、
偶然行き倒れたクスクシエで千代子さんと比奈に介抱されるのでした。バースになれなかった上にこの仕打。どこまで落ちぶれるんだよこの人
>ストーキング→脱水症・・・これこそ後藤さんや!バズーカ命中させた後藤さん何ておらんかったんや!
>伊達さんもヤバイ(かっこいい)が後藤さんもヤバイ(ランニングごときで餓死寸前という意味で)
>いよいよもって後藤さんの明日が本格的に見えなくなって来た件について





「梨恵ちゃん、もしかして何か壊したいモノがあるんじゃないかな?
ゴメンね。自分の欲望なんて他人は言いたくないだろうけど・・・それが解ればあの怪物を止められるんだ」
「わ・・・私は・・・何も・・・」
「チッ!こっちは急いでんだよ小娘!伊達の野郎に先を越されたらどうすんだ」

「ざ〜んねん!もう越しちゃった」

梨恵の本当の欲望は何なのか直接本人に聞くことにした映司とアンクだったが、口ごもって答えようとしない梨恵
気の短いアンクがさっそく苛立ったその時、そのイライラを更に高める男が現れた。なんと伊達は既に彼女の本当の欲望を看破していると言う
「白鳥梨恵ちゃん、俺はこの兄さん達みたいに鈍感じゃないからさ。ハッキリ言っちゃうけどゴメンな
まず根本のとこ。君みたいな年頃の女の子があんなに一生懸命頑張って、悩んでる理由つったら・・・
そりゃあもうひとつだよな?だろ?」
「・・・・・ッ」

「ははぁん・・・なるほどそういうことか。欲望の定番だな」
「え?アンクわかるのか?俺は何の事だかさっぱり・・・」
「・・・お前マジか」

「あ・・・・ああああそうかわかった!恋愛感情だ!そうでしょ?ね!ね!」
「はぁ・・・デリカシーのない人は少し黙ってて。な?」

映司ひどすぎる。怪人であるアンクですらすぐに察した梨恵の恋心にまったく気づかず、彼女を羞恥心で俯かせます
アンクと伊達にたしなめられて自己嫌悪に陥る映司を無視し、伊達の解説パートは続く
「で、君がそれほどまでに強くなって壊したかったモノ・・・それが今日もうすぐ行われる」
「私・・・最低です・・・先生の結婚式がメチャクチャになればいいって・・・」
「お前らが全国大会に出る時は俺も結婚式どころじゃないな!」もちろん梨恵とて高橋先生のその言語を本気に受け取っていたワケではない
でもそれでも。好きな人に少しでも気に入られようと。そして結婚式を遅らせることができるかもしれないと強くなろうとした乙女心
肩を震わせて泣く梨恵を見て、伊達は彼女を叱責することはなく。むしろアンクと映司が驚くような言葉を投げかけた
「いいんじゃない?壊してもさ」
「え?」
「ただ、やるならそれは自分の手で直接だ
梨恵ちゃん俺は欲しいものあんの。一億円!そりゃもうドロドロの欲望まみれ人間よ
でもね、いっこ決めてんだ。
それを叶えるのに他人の手は借りない
そして・・・
絶対に自分を泣かせることはしない」

「自分を・・・」
「そう。他の誰でもない自分」
わらわら現れたウヴァのクズヤミーをちぎっては投げちぎっては投げ、伊達は梨恵を諭す。「決して後悔だけはするな」
その言語に弾かれたように剣道場を飛び出す梨恵。映司は追おうとするが、伊達がそれを制した
「行かせてやれ。自分を助けに行ったんだ」
>もう伊達さんが主役でいいんじゃないかな
>はんぺらさんの伊達さんかっこよすぎるに完全同意 もう後藤さんいらなくね?
>伊達さんがイイ男すぎる。ビジネスライクではあるがなんだかんだで結局少女救ってるし

伊達さんKAKKEEEEEEEEEE!!!
誰だよこの人を呼び捨てにしたり「後藤さんがバースになるまでの繋ぎ」とか言ったやつは!出てこいよぶっ殺してやんよ俺が!
はんぺら興奮のあまりこくじん化するほどにカッコイイ伊達さん。なんという主役
この人マジ途中退場とかあり得んだろ・・・勿体無さすぎる。でも死亡とかは嫌だけどあっさり1億円稼いでまた旅に出るとかならいいかなぁ

「伊達さん教えてください!どうやったらデリカシーのある人間になれますか!?」
それに比べてこの映司のお子ちゃまぶりときたら。大人な伊達さんとの対比がよく効いててナイスなオチになってます





「邪魔をするな。お前の欲望を叶えてやるのだ」
「ダメ!絶対に行かせない・・・こんなこと
自分を許せなくなるだけ!ずっと!」
結婚式場とへと向かうクワガタヤミーの前に立ちはだかり、果敢に立ち向かっていく梨恵。がんばれ梨恵超がんばれ!
しかしいくら竹刀の一撃を叩き込もうがヤミーに通じるはずもなく、すぐさま殺されそうになったところでヒーローが登場する
「危なかったな。ちゃんと自分を助けられた・・・後は任せときなベイビー」
そんな助け方されたら惚れてまうやろおおおお!
伊達さんマジかっこよすぎて濡れる。俺が梨恵ちゃんだったらもう高橋先生なんてどうでもよくなるんだががががががが
「伊達さん!大丈夫ですか?」
「火野!?お前どうしてこの場所が・・・なるほどアレは演技か。意外と食えないねぇ」
「いやあ気にしてるのはホントですよ!でもこっちも重要だったし!」

戦いだして間もなく映司とアンクも合流。伊達さんはメダル争奪戦のためアンク達に頑として結婚式場の場所を教えなかったが
映司はあの情けないお願いと同時に伊達さんにタコカンを潜り込ませていたのだった。情けない映司、やや面目躍如とうったところか
一気に数の有利で押し切ろうとしたそこへ虫頭のウヴァも参入し、戦いは2対2の激しい乱戦に雪崩込む

「新年ナッピバースデーDr真木!バースの様子はどうかね?私が見込んだあの男は!」
「現在戦闘中です」

そんなバースの戦いぶりをモニターするDr真木の元を、正月休みを満喫して浮かれ気味の鴻上会長が訪れた
この台詞から
伊達さんは鴻上会長の肝いりでバースになった事実がわかります
会長の後藤さんイジメひどすぎる
後藤さんには「Dr真木のご機嫌を取りたまえ!」とか言っておきながら裏でちゃんと人材用意してんじゃねーか!
「ほう素晴らしいじゃないか!やはりコアメダルの制御を捨てセルメダルに特化したのが正解だったな
コアメダルのオーズ、そしてセルメダルのバース・・・・万全だ!」

「さてそれはどうでしょう。いずれにせよ昨年失ったセルメダル5000枚に補填をしませんと」

バースの戦いぶりに満足し、オーズとバースの二枚看板に悦る鴻上会長ですが、真木の反応は至って冷ややか
真木がカザリと結託していることに気付いていない鴻上会長でもあるまいし、そろそろ二人の対立も表面化する時が近づいているのかも

「ふぅんなるほど・・・バースはセルメダル専門ってワケか。映司!今のうちにヤミーを潰せ!」
バースがウヴァの胸板にドリルアームを食らわした際、飛び散ったコアメダルが吸着されないことに気付いたアンク
伊達さんも伊達さんでコアメダルは回収しようとしないことから、彼の「仕事」の契約内容にコアメダルは含まれていないと推察できます
コアメダルの争奪戦にはならないと知っただけでも随分気が楽になったのか。意気揚々と投げたコアメダルは前々回手に入れた青
「ウナギ?このメダルは初めてだな」
「火野!でっかいヤツかますから少しの間時間稼ぎ頼むわ!」
映司がフォームチェンジすると同時に、必殺技の準備のため木陰に走ってメダルチャージに入る伊達さん
いきなりとんでもない無茶振りですが新顔のウナギメダルの能力が優秀だったので無問題
変幻自在二刀流の電磁ムチでクワガタヤミーとウヴァを引っ捕え、ズビビビ〜!と電撃を食らわします。なんて使える武器なんだろう
>パワーのゴリラ 切れ味のカマキリ 間合いと応用に富むウナギ スタッフのトラいじめここに極まるの巻
>ウナギ『よろしくお願いしますよ〜ト・ラ・先・輩w』

会長の後藤さん虐めを遙かに上回るスタッフのトラ虐め。流石です
『セルバースト』『セルバースト』『セルバースト』『セルバースト』
「よっしゃあ充填完了!イデオンガーン!」
ぼぎゃあああああああああああ!!
セルメダル3枚投入4回重ねがけ。合計12枚のセルメダルを使用したスーパーチャージ版セルバーストブレストキャノン
全てを吹き飛ばす威力も、エネルギー波の竜巻のようなエフェクトも、そして胸の前に構えた大砲を構える姿までイデオンガンにそっくり
クワガタヤミーは一瞬で蒸発し、その威力にビビったウヴァは即逃走する。この技をからくり屋敷的にバースイデオンガンと命名しようそうしよう

>もし後藤さんがバースだったら、あの超絶ビームがオーズに誤爆ですね。わかります

ラスト。高橋先生の結婚式を無事に見届け、自らの感情にケジメをつける梨恵。その表情に後悔はなく、晴れ晴れとした笑顔を湛えていた
クワガタヤミーのセルメダルを回収しようとして小競り合う伊達さんとアンクを見て、映司は改めて伊達さんに共闘を申し出るが・・・・

「無理。だってあんたは自分を泣かすタイプだから。ま、俺の勘だけどね」
やはりその申し出は受けられない、ときっぱり断る伊達さん。今後この人が映司の生き方、考え方に影響を及ぼしたりするんでしょうか?
そしてこの人が途中退場するとしたら、それは一体どんな形でなのか?
もうそんな先の展開が気になる次回へ続く!


19話

赤いメダルと刑事と裏切り

「すいません遅れました・・・ってええええ後藤さん!?どうしてここに?その格好は?」
「あぁ、後藤君ここで働くことになったのよ〜映司君いろいろ教えてあげてね。友達なんでしょう?」

前回クスクシエで行き倒れになった後藤さん。街中で遭難して死にかけるとか、よく考えてみたら浦安の春巻みたいである意味スゴイ芸よね・・・
もはや落ちるトコまで落ちた後藤さんはバースへの執着を振り切る為、「一度死んだつもりになる」と半ばヤケクソな理由でクスクシエでのバイトを申し出たのだった
「困ります後藤さん。休むなら休暇届けを出してくれないと。火野さん、鴻上が呼んでいますので来ていただけますか?」
そこに映司を呼びにやってきた里中さんがやってくるも、ウェイターの格好をした後藤さんに対して
この見事な無関心ぶり
会長も里中さんも、彼など居ても居なくても同じような存在にして思っていないのでしょうか。こんな屈辱的な扱いにも後藤さんは唇を噛んで耐えるしかない
>特殊部隊隊長→会長のパシリ→誤砲さん→行き倒れ→アルバイト 以上これまでの後藤さんの変遷
>後藤さん、某兄弟の弟にされそうだぞ・・・

「グリードが減ったからといって安心はできない。彼等は欲望で進化する・・・・
オーズも新しい力で強化しなくてはダメだ!だからこれを君に託したいッ!」

「これって・・・アンクのメダルですよね

アイツは今、人間の体を使ってるんです。もしこのメダルで身体が元に戻ったりしたら・・・

その人の身体を捨てるかもしれません。
これはもう少し待ってください」
鴻上会長の呼び出しの内容は、これから激化する戦いに備えての赤のコアメダルの贈与だった。オーズは強くなり、アンクも大喜びで万々歳です
会長としては大盤振る舞いの賞与のつもりだったのでしょうが、肝心の映司はそのメダルを受け取る気持ちにはなれないという
増えたメダルでアンクの肉体が安定すれば、信吾の身体を見捨ててしまうかもしれない
以前女医師のエピソードでもアンクが離れて危ない状態に陥ったという経緯があるだけに、映司は「もうしばらく待って」とメダルの受け取りを拒否してしまう

「ウフフフフ・・・今回のヤミーは今までとは違ったものが生まれそうだよ」
「そうですか。カザリ君、しばらく研究所には近づかないでいただきたい。以前と比べて人の出入りが多くなったのでね」
「あぁ、アンタが作ってたアレ・・・バースだっけ?完成したみたいだね」
「私ならあんな装着者も、バースなどという名前も選びませんでしたがね。会長の機嫌も取っておかないと」
「僕の前に現れたら遠慮無く壊しちゃうけど?」
「構いませんよ。また新しく作るだけですから」
一方その頃。今回の欲望の持ち主にメダルを埋め込んだカザリと真木の車の中での会話。結託しながらも互いに本音を隠さない所が悪党同士らしくてイカス
っていうか真木の運転が隣に置いた人形をチラチラ見ながらで危なっかしいのなんの
これは「人形の目を見ながらでないと人と話せない」という設定を忠実に守ってる為ですが、助手席のカザリもビビって青ざめた顔をしてるのが笑えます
>人形用チャイルドシートWWそしてそれ以前に運転中のハンドルWWWW
その他にも鳥のフンがフロントガラスを直撃してブルブル震えながらワイパーを動かす様など、運転中の所作がいちいちコミカルな真木
カザリを送った直後、今度は
自身の頬と人形の頭にも鳥のフンの直撃をくらい声にならない悲鳴をあげるのだった
「はひィ〜・・・・・ひゃいいいい〜ッッ!!」





「あのう、あなた泉信吾刑事の妹さんですよね?この店にお兄さんも居ますよね!
出入りしてるの見たことあるんで!あ、俺奥村安二っていいます!ヤスって言えば解ってもらえるかと」

クスクシエに信吾を知るチンピラ風の男・自称ヤスが現れた。どうやら信吾に話があって来たようだが、比奈は当然真実を伏せることしかできない
とりあえず「あの人はよく似てるけど人違いです」と言ってヤスを追い返しますが、トボトボと帰路についた彼を災難が待ち受けていた

「ヤスゥ〜ッ!てめえよくも俺をデカに売ってくれたなァ。おかげで何年くらったと思ってやがる!
てめえに礼をするために出てきたぜ・・・それと俺をパクッたあの刑事にもなァ〜!!!」

「や、山金さん!脱獄したってホントだったんですかァ〜!
もしかしてオラオラですかァ〜」

常軌を逸した血走った目付きでいきなりヤスに襲いかかる男は、刑務所を脱獄してきたばかりの凶悪服役囚・山金。今回カザリに欲望を狙われた男です
聞けば3年前に山金がパクられたのは子分だったヤスに裏切られたからであり、その情報を得て彼を逮捕した刑事というのが信吾のことらしい
この3年前のあらすじを
アメコミ風のポップでファンキーな回想シーンで見せる演出が面白い
別に普通の回想シーンでもいいだろうに、話の簡略化による時間短縮と視聴者の目を楽しませる制作陣の試み。色々新しいことに挑戦してて好感が持てます
そんなワケで半怪物化した山金に殺される寸前のヤスだったが、間一髪のところでヤミーの反応をキャッチした映司とアンクが到着

「ヤスゥ!これで助かったなんて思うなよ!てめえは絶対に許さねえ!それにてめえもだ刑事!」
「はひいい〜!刑事さ〜ん!助けてくれてありがとうございますぅ〜!はひぃ〜!」

オーズにボコられた山金は形勢不利とみたのか捨て台詞を残して退散しますが、相手がいつもの寄生型の為これを追ってトドメを刺すことができないオーズ
とりあえず
栗木拓次のように泣き叫ぶヤスを連れてクスクシエに戻る2人。彼の怪我を手当しながら詳しい話を聞くことに

「刑事さんのおかげで俺の刑は軽くなったし、出所した後もいろいろと世話焼いてもらいましたし
刑事さんはマジ俺の恩人なんです。なんか今は随分派手目にイメチェンしちゃったみたいだけど・・・
あの脱獄した山金ってのは本当に蛇みたいにしつこいイヤ〜奴で、
ムショの中でも刑事さんや俺はもちろん、『家族も酷い目に遭わせてやる』って言ってたそうです
今こそ恩返しの時です!
俺がピッッッッタリと張り付いて刑事さんと妹さんのこと守りますから!」

聞けば信吾は山金逮捕の後も、自分を頼ってきたヤスに色々世話を焼いて感謝されていたという。まだ若いのによく出来た刑事です
ヤス役の役者さんが
キモ系三枚目顔なので、比奈の手をとってスリスリする姿がマジストーカーっぽい。俺なら反射的に殴ってしまう
恐ろしい事に巻き込まれてしまった比奈でしたが、普段仕事のことを全く話さなかったという信吾の刑事としての姿を知れて勇気づけられたようです
「なるほど・・・欲望は『復讐』ってことか。話はわかった。ピッッッッタリと張り付いてもらおうか」
「おいアンク!比奈ちゃんまで危険に晒す気か?」
「バカが。よく考えろ。あのヤミーに取り憑かれた人間は俺達の3人を狙ってるんだぞ?

全員を守るには一人も欠けることなく一箇所にいることが一番だ」
山金の欲望「復讐」のターゲットは信吾・ヤス、そして信吾の家族である比奈。アンクは3人で一緒に外出することで山金を誘き出す作戦に出る

「ああ、おかえりなさい博士。一緒におでんどうですか?」
「伊達くん。ここは研究室ですよ」
「ハハハいやあ腹減っちゃって・・・それよりギャラの振込みってどうなってんですかね?」
「月末に鴻上ファウンデーションのほうから・・・ウボァー何をするだァー!?」
「人と話をする時はちゃんと相手の顔を見ましょうよ。ね?」

グギギギギギ・・・・・!!!!
美味しそうなおでんのグツグツ煮える研究室で無理矢理真木の首を曲げようとする伊達さんと、必死に抵抗する真木。なんだこのシュールな光景
頬を両側から押さえられてひょっとこ顔になった真木がすごい愛嬌あって面白い
雇い主ではないものの、仕事上の上司にあたる真木相手にもまったく普段通りの伊達さんがイカス。あとどんだけおでん好きなんだよこの人
だいたいさァ、なんでこの人形こんなに顔が怖いの?あっ!」
「ヤーメーロー!ハーナーセー!!あっ!」

ぽーん!!ポチャングツグツ・・・・
「ひゃいいいいいい〜〜〜ッ!!はひィ〜〜〜ッ!!」
取っ組み合いの拍子に熱々のおでん鍋にダイブする人形。悲鳴を上げる真木
>素晴らしいィっ!新しいドクター真木の誕生だ!
>真木博士、すっかりギャグキャラに……

>アンク「放物線を描く人形、真木の顔芸、おでんに沈みゆく人形、これが笑いのコンボだ!」
>今回のOOOは内容濃かったですね!アメコミ風の紙芝居やらDr.真木と伊達さんのコントやらで爆笑してしまったw
マジでなんだ今回の真木。今まで視聴者に植えつけられた「イヤな奴」というイメージが一気に吹き飛び、面白不幸なオッサン
はんぺらもコイツには絶対惨たらしい死に方してほしいなぁと思ってましたが、今回のイメチェンでちょっと情状酌量の余地が出てきました
はひはひ言いながらおでん鍋から人形を救出する真木を放置し、ヤミーの反応を感知した伊達さんは意気揚々と稼ぎに向かいます





「くるぞ。映司!」
「え?これって・・・・まぁいいか!変身!」
『タカ!カマキリ!バッタ!』

>トラ・・・・まさか最初の変身からハブられるとは・・・
>トラ「いきなりコレ!?」

>トラ「おいスタッフちょっと出てこい
アンクの狙い通りまんまと真正面から現れた山金。アンクからタトバコンボではなくタカキリバのメダルを渡された映司は一瞬だけ躊躇するも
「まぁいいか!」と豪快に変身
流石はトラ。冒頭の里中さんに何とも思われていない後藤さんのように、映司にとってもどうでもいい存在なのでしょう
しかし山金の身体から分離したヤミーが脱皮すると、映司とアンクの表情が驚きに変わる
「なんだ?あのヤミーの姿・・・半分はメズールの?」
風雲拳!それは!ライオンとクラゲを組み合わせたまったく新しい(ry
なんと爆誕したライオンクラゲヤミーは肉体の右半身がクラゲ、左半身がライオンになってるキメラ怪人。見た目にもグロテスクでインパクト充分
メズールのコアを体内に収め、グリードとして新たな進化を遂げたカザリだから生み出せるまったく新しいタイプのヤミーです。風雲拳!それは!

単純なタフネスと腕力の強化はもちろんのこと、身体から生み出した小型のクラゲがふよふよと宙を漂いオーズに電撃を浴びせかける
ファンネルのようにビシビシ攻撃してくるワケではありませんが、あたり一面に滞空してフローティングマインのようにオーズの動きを封じます
更にはライオンヘッドの灼熱閃光攻撃をも簡単に弾き返してしまうという、攻守に渡る完全無欠ぶり。あもりにもつよすぐるでしょう?
ライデン系の火力にドルカス系の装甲、バルバスバウ系のサブウェポンを備えた強敵
こう例えただけでも混合ヤミーのチートさ具合が伝わるというものです。やっぱ2種の能力を合わせ持つって普通に強いよな
しかも斬撃で切ると二つに分裂するというインチキさも加え、オーズが防戦一方に追い込まれたところで伊達さんが登場する
「おーおーやってるねぇ。さーて稼ぎますか!」
来た!伊達さん来た!これで勝つる!と今までなら伊達さんワンマンショーが開幕するところですが
流石の伊達さんも今回で初登場から数えて5週目の戦闘。そろそろ無双ではいられません
「所詮はセルメダル専用・・・・僕達グリードにかなうワケがないんだよ!」
「うぐう!?ぬわぁあー!!!!?」
カザリの乱入で2対2になって間もなく、戦闘場所だったビルの屋上からぽーんと景気よく放り投げられるバース
カッコよく登場してから僅か1分ほどで退場してしまいました。今までがあまりにも頼れすぎただけに、視聴者ビックリの役立たずぶりです

>伊達さん強いのか弱いのかわかんなくなってきた
>伊達さん「川、川どこ?川!」

「アンク!こうなったらコンボでいくしか!」
劣勢を打破するためコンボを要求する映司。言われるがままにアンクがメダルホルダーを取り出したその時だった
突如走りよってきたヤスが、アンクの手からそれを奪い取ったのは
「おいィ!?貴様・・・!」
「やった!やったやった!とったどー!!!!はいどうぞ!
いやぁ・・・ゴメンね。俺、このコワイ人達に脅されちゃっててさぁ」

>さあ「犯人はヤス」というコメの数を数えろ!
>犯人はヤスというコメが大量、いやそれ以上にくるな
>犯人はヤスってコメントは何件来たのか気になるぜ
>犯人はヤス(同内容コメ64件)
ポートピア連続殺人事件!実はヤスはカザリの送り込んだ埋伏の毒!
「泉兄妹を守るため」というのは二人に取り入る為の口実で、最初からカザリに脅されアンクのダルを奪うことが目的だったのである

衝撃の展開に大きな隙を作ってしまったオーズも激しく吹き飛ばされ変身解除。生身になった映司を踏みにじりながらカザリが黄色のコアを拾う
「これで8枚・・・今日僕は完全体になる!海賊王に俺はなる!
さぁ・・・最後の一枚・・・・!」
オーズの装備していたライオンとチーターのメダルを取り込み、これで黄色メダル8枚のリーチがかかったカザリ
あとはメダルホルダーに収められている最後の一枚、トラをはめ込めば完全体です。トラ・・・こんなすごいキーパーソンになるとは

初めて買ったエロ本を開く中学生男子のようなテンションでホルダーを勢い良く開くカザリ
戦う力を奪われた映司とアンクはこのままカザリ完全復活を指を咥えて見ているしかないのか?

>最後の取られたバインダーにはメダルが入って無い!にポルナレフメダルをかけるぜ!
>どうやらこの流れからして実は騙しているふりしてすり替えておいたのさ!展開みたいですね
トラハブられたのはイジメではなくカザリに全部奪わせないためってことでしょうね

最初の変身でタトバコンボをしなかったのでモロバレですね。トラメダルだけ抜いてる展開でしょうこれは
アンクとカザリの知略の勝負になりそうな次週へ続く!


20話

囮と資格と炎のコンボ

「あと一枚で僕は海賊王に・・・ウボァー!?これはセルメダル!」
「ククク・・・人間を使うなら狙う物をちゃんと教えておくべきだったなカザリ
お前が狙ってると解ってて不用意のメダルを持ち歩く俺だとでも思ったか?」

エロ本だと思ったら参考書だったでござる!開けてビックリ玉手箱の中身にショックを隠せないカザリ
メダルホルダーの中にはセルメダルしか入っていなかった。カザリの狙いを読んでいたアンクは、事前にすべて入れ替えていたのだった

「メダルはある場所に隠してある。取引といこうじゃないか。俺がほしいのはお前の持っている俺のコアだ
悪い話じゃあるまい?お前はあと1枚揃うだけで完全体になれるんだからな」
「交換てワケね。確かに悪い話じゃない・・・けど君が本当の隠し場所を教えるとは思えないな」

「安心しろ。メダルを隠したのは俺じゃなくコイツだ。そして・・・・そぉい!」
「なッ、なにをするだァー!ウボァー!!!」

ざっぱーん!
「メダルの隠し場所を知るのはこいつだ」とカザリの注意を映司に惹きつけたアンクは、その直後ビルの屋上から容赦なく相棒をぶん投げた
例によってビルの真下は平成ライダー伝統の川落ちだったため映司は無事でしょうが。それにしても味方を味方とも思わない荒っぽいやり方
あまりの出来事に比奈もヤスも、そして敵であるカザリでさえ言葉を失います。
その隙、アンクは逃がさない
「はッ!アンク・・・!お前いつのまに!」
「おおっと!早く映司を追わないと見失うぞ?メダルの隠し場所を知ってるのはアイツだけだぜ」

一瞬の隙を突いてまんまとクジャクのメダルをぶんどることに成功したアンク
>カザリ簡単に奪われすぎ。クジャクどうやって奪うのかと思ったら冒頭であっさりっすか
カザリもここでアンクをブッ殺せばいいものを、映司を見失ってはいけないという口車に乗せられ怒りを押さえてこっちの捜索を優先します
ライオンクラゲヤミーとカザリがその場から居なくなり、ひとまずの安全を確保したその直後。アンクは懐からトラメダルを出してほくそ笑んだ
トラメダルは最初からアンクが持っていたのだ。戦闘になれば簡単に奪われるところを嘘八百だけで切り抜け、更にクジャクまでゲットしたこの手腕
「カザリもまだ甘いなァ」
「そのメダル・・・映司君が隠したなんて嘘だったのね。酷い!仲間を裏切るなんて!」
「ククク・・・ついに手に入れた。俺のコアだぁあああああああああ!
っておいィ!?返せバカ!それは俺のメダルだ!」

テンション高まって思わず絶叫するアンクでしたが、そんなアンクのやり方に比奈が猛反発
奪ったばかりのクジャクのメダルを比奈に奪われ、走り去られてしまいました。とっとと体内に吸収すりゃよかったのに。アンクもアンクでまだ甘いな

「ありがとうございました。助けてもらった上に手当までしてもらって・・・」
「よ、よしてくれよ。だってほら俺、あんた達のこと裏切っちゃったしさ」
「いえあんな怪物に脅されたら普通は従うしかありませんよ」
「それもあるけど・・・俺の性格っつーかクセっつーかね・・・基本的に人を信用できないんだよね
しかしそれにしてもあのアンタのお仲間?ひっどい奴だね〜ありゃ
アンタのこと囮にしてやり過ごすなんて・・・・流石にアンタもショックだったろ?」

一方、運良くカザリ達の追撃を逃れることができた映司は河原で動けなくなっているところをヤスに助けられ、彼のアパートで傷の手当てを受けていた
先週はどうしようもないクズだと思ったヤスですが、目的が金目当てとかなともかく確かに怪物に脅されれば普通の人間は従うしかありません
こうして裏切った映司を助けて手当までしてくれるあたりを見ると、

「長いものには巻かれろ」
がモットーの心が弱い人間というだけで、本質的に悪人というワケではないのでしょう
>メダルを奪ったので汚いなヤスさすがきたないと思ったんだが、
なんか急に映司助けだして自分がきたないの理解してるとかこいつ絶対きれいな忍者だろ

「山金さんも酷い奴でさぁ。俺をこき使うだけで感謝も分け前もなし。ただ威張ってるだけ!」
「解ります!アンクも一緒!酷い奴にも程があるっていうか・・・俺なんか死ぬトコでしたから」
映司はアンクの、ヤスは山金の悪口を言い合い意気投合する二人。酷い相棒を持った人間同士でいつの間にかすっかり盛り上がってます





「お、何?後藤ちゃんバイトまでしてんの?稼ぐねぇ〜」
「あらぁ、後藤君のお知り合い?」
「はい、職場の同僚の伊達です!いやあココ面白いお店ですね
おっ、この写真ってキューバじゃん!こっちはモロッコ!あれ?コレに写ってるのは・・・」
「あら詳しいわね!もしかして伊達さんも旅行が趣味なのかしら!
そこに映ってるのはウチで働いてる子でね。彼も旅行好きだから伊達さんともどこかで会ってるかもね」

前回ビルから落っこちたものの、クレーンアームで事無きを得ていた伊達さん。腹ごしらえに立ち寄ったクスクシエで後藤さんとバッタリ遭遇します
店内を見渡した伊達さんはそこかしこに貼られている写真を見て、「ここ知ってる!ここも!」と懐かしそうに声を上げる中、
エジプトの写真に写っている映司の顔を見た途端、
その笑顔がややシリアスに変化する
「いやあ旅行っていうか・・・仕事でこういう場所あちこち飛び回ってたもんで」
『火野映司・・・か。今まで気付かなかったが、こうして見ると見覚えがあるような・・・エイジねぇ・・・・』

>世界各国で仕事、エイジと顔見知りとか…。伊達さん元傭兵で村襲撃したりとかマジ勘弁な
そしてこの反応。世界各国を回ってたのに旅行ではないとなると、朋友コメにある
伊達さん傭兵説が俄然有力です
顔にも見覚えがあるような気がするということは、映司との因縁があったりするのでしょうか。今後のシリアス展開に期待が高まります

ズガガガガガガガガガガガガガガガ!!!
「な〜んだ後藤ちゃんはバースになりたかったのか。そういうことは早く言ってちょうだいよ
コイツはバースのメイン武器。威力は申し分ないが・・・そのぶん反動はハンパない。さ、やってみ?」
「いや自分は・・・世界を守ると言っていながらその為に頭ひとつ下げることができなかった人間です」
「いいから」
クスクシエが店を閉めた後、後藤さんと話し込んだ伊達さんは彼がバースになりたかったということを知るや強引に外に連れ出した
地面にいくつも並べた空き缶を、バースバスターの掃射でなぎ払う伊達さん。後藤さんもやるようにとバースバスターを突き出します
最初はばつが悪そうに断っていた後藤さん。伊達さんの
ハトよめのような押しに負けてトリガーに手をかけますが・・・
ドォン!!!!!
「ウボァー!!!なんぞこれ!」
バースバスター一発撃っただけで、まるでヒキガエルのように後方にぶっ飛ばされ腕と胸を痛める後藤さん
反動すごいってレベルじゃねーぞこれ。これを涼しい顔して乱射した伊達さんはどういう鍛え方してんだ
あと
その伊達さんに顔を掴まれても抵抗し続けた真木の首の力もスゲエ
「ハハハハハハわかったろ?こいつを使うには生半可な鍛え方じゃダメなのさ
今のアンタじゃバースになりたくてもなれない」
>後藤さんはチャンスがないだけでなく実力もなかったのか
会長が後藤さんをバース装着員に選ばなかった判断は正しかったという事ですね





「ヤミーだ・・・・奥村さんはここに居てください」
「ええ?アンタその身体で行くのかい?無茶だよ!たった一人で・・・」
「一人じゃありませんよ。例の酷い奴が来ますから」
「ちょ・・・何言ってんの?アンタを裏切った奴が来るワケないじゃないの!」

成長したライオンクラゲヤミーが宿主である山金を飲み込み、ついに暴走を始めた。痛めた足を引きずりながらも戦いの場へと向かう映司にヤスは言葉を失う
あんな裏切りにあいながら、なぜこの男は相棒とともに戦うと言い切れるのか?
「アンク!一人で行くの?」
「一人じゃない。映司が生きていれば必ず来る」
「あんな酷いことしておいて・・・来てくれるとでも思ってるの?怪我だって・・・!」
一方、比奈からクジャクのメダルを取り戻す為にやっきになっていたアンクもまた、ヤミーを感知するとクジャクを放って現場へと向かう
自分から裏切っておきながら、なぜこの男は相棒が来てくれると言い切れるのか?

「ひとつだけ・・・ヤミーを倒すって一点でだけ
アイツのこと信用できるんですよね」
「映司は来る。ヤミーを倒す為ならな」
アンクも、映司も。互いが助けに来てくれることに微塵の疑問も抱いていない
「共にヤミーを倒す」ただそれだけの共通の目的で組んだハズの凸凹コンビ。しかしながらその絆はどんなコンビよりも深く結びついていた
>どんなにいがみ合っていてもお互いを信頼している映司とアンクに濡れる
この二人は良太郎×モモタロスも翔太郎×フィリップをも超えた平成ライダー史上至高のコンビだと思う

「後藤ちゃん。俺が1億稼ぐまでコレ使えるようになっててよ
俺がいつでもバース辞められるように」
もし仮にあの時、真木に頭を下げていたとしても。バースを装着して戦うにはあまりにも未熟すぎた後藤さん
なのに「真木に頭を下げなかった」ことをグジグジといつまでも後悔していた自分はなんと愚か者だったのか
自分の矮小さに穴があったら入りたい気持ちの後藤さんだったが、伊達さんはそんな若者にバースバスターを差し出してこう言った
「伊達さん・・・!」
「んじゃ、ちょっと稼いでくるわ!」
>後藤さんの明日は伊達さんに導かれた
>バース銃を扱えない後藤さんを馬鹿にするのかと思いきや、大事な武器を預けて特訓させる伊達さんマジ男前
>伊達さん「バースになってバズーカ使えなくても笑いとれるようにしろよ」
後藤さん「やっぱり伊達さんは最高です!」
>はんぺらさんは今週「腐女子の間で伊達×後藤が確定した」って書く!!!
>バースお披露目週間終わって弱くなっても伊達さんは掘られてもいいくらいカッコいい
バースの主兵装であるバースバスターを後藤さんに預け、近接戦闘装備のみで戦場へと向かう伊達さん
戦闘で自分が不利になるデメリットなどまるで考えていない。目の前の若者の可能性に賭けた先行投資
映司、アンク、そして伊達さん。三者三様に戦いの前に視聴者に見せた「信じるもの」。それぞれの胸に秘めながら戦士達は戦場へと向かう
この一連のシーンの間、例の感動的なBGMがかかってるのが更に反則的にテンション盛り上げます
「よう。生きてたか」
「当たり前だろ。お前覚えとけよ」
「おーおーやってるねぇ。さーて行きますか」
か、かっこいいタル〜。ヤバイ。オーズマジヤバイ。俺の中の評価では今週でWを越えてしまった感





「足をカバーできるメダルは・・・チッ、ないか」
集うシーンは目茶苦茶カッコよかったものライオンクラゲヤミーの圧倒的な力に劣勢に立たされるダブルライダー
バースの猛攻で体内から山金を引きずり出すことには成功したものの、宿主を失って更に力を増したそのパワーに翻弄されます
特に映司はビルから落下した際に足を痛めており、片脚を引きずりながらの戦闘。とてもではありませんがまともな戦力としてはカウントできません
例のフローティングマインクラゲもいっぱい出され、いよいよもって手詰まりの大ピンチとなったその時
視聴者の誰もが予想しなかった助っ人が戦場に現れる
「火野さん。お預かりしていたコレ、今こそお渡しする時だと鴻上が」
なんとコンドルのメダルを持ってバイクで現れたのは、ピッチピチの黒皮ライダースーツに身を包んだ里中さん
下から煽るようなカメラアングルでバイクをまたぎ降りるケツがエロすぎる
ドンドンドンドンドンドンドン!バシャバシャバシャア!
更には襲いかかるフローティングクラゲに対し、右手にショットガン、左手にマグナムを携え、エロい美脚を振り回しての回し蹴りで次々とこれを破壊していく
なんということでしょう。今までこの秘書に対する視聴者の印象と言えば「特に美人でもなし、間延びした棒読み台詞がイラつく」だけの空気キャラだったのに
>何という良い尻…!
>里中くんのお尻で僕の欲望が解放されちゃいそうだぜ!
>日曜の朝っぱらから里中くんの尻で全国のお父さんヤミーが欲望を加速させた
>なんというガン=カタw内勤かと思ってたらなんてアグレッシブな
>後藤さん「もう里中がいれば俺たちいらないんじゃないかな」
>里中さん>バース>伊達さん生身>越えられない壁>後藤さん(泣
>今日も朝からオーズはエロかったですね。里中君の尻、ハァハァ
>里中さんセクスィー&カッケェェェェェェ!しかしますますバズーカ後藤さんの影が薄く…orz
>里中さんのケツ・・・じゃなくて戦闘力パネエ 会長はもっと強かったりするんだろうか
>里中君がエロカッコよすぎです。後藤さんなんて最初からいらなかったんや!!
>里中さんの凄いところは、ケーキ何ホールでも食えるところでしょうか。後藤さんより役に立ちそうな腕前でしょうか
それともメズール様と4歳しか違わないところでしょうか
このたった1話のみで「里中さんサイコー」に塗り替えてしまいました
確かに冷静になって考えてみれば、あのキレ者の会長がただ大食いが取り柄なだけの女を秘書にするハズもなかったか。それにしてもサプライズすぎる演出
これでますます後藤さんのポジションが美味しくなるというものです(落ちぶれ的な意味で)

「俺のメダル!?おい!預けてたってどういうことだ映司ァ!」
「すまん!お前に渡すの抵抗があって!」
「てめ・・・おい女!そのメダルは俺のだ!返せ!」
ずっと探し求めていた赤のコアを貰っておきながら、それを自分に隠していた映司に怒り心頭のアンク。仲間割れしそうな程にブチ切れますが
そんなアンクを諌めたのは、彼の眼前にクジャクのメダルを付き出して叫んだ比奈だった
「あなたがやったこととこれでおあいこでしょ?映司君の助けになるなら渡してあげて!
このメダルもその為なら返す!お願い!映司君がいなくなったらアンクだって困るでしょ!?」

「・・・・・チッ!今回だけだ!映司!」
アンクはクジャクのメダルを、里中さんはコンドルのメダルをオーズに向かって射出。3枚の赤のメダルが揃い、灼熱の不死鳥が爆現する

『タカ!クジャク!コンドル!ターシャドールーターシャードールー』
大空を自由に駆ける荘厳な翼と、全てを焼き尽くす炎を纏いし真紅の戦士!
仮面ライダーオーズ・タジャドルコンボ!

>タジャドルはかっこいいだけじゃなく ライダーのデザインではじめて「美しい」って思っちゃいました
>( 0M0)<強化形態がクジャクで空が飛べるとは凄い親近感を感じるな
>某所で聞きましたが、タジャドルの頭部はアポロガイストがイメージソースなのだそうで

背中から生えたエネルギー体のクジャクの羽が無数の光弾に変わり、増えに増えまくっていたフローティングマインクラゲを一瞬で殲滅!
その圧倒的なパワーの迸りに、伊達さんも「スゲエ」と一言漏らすだけ。流石にアンクのコンボだけあって今までのコンボとは演出が段違いです

天空に舞い上がったタジャドルは縦横無尽に大空を飛び回り、ライオンクラゲの破壊弾も左手甲に装備されたタジャスピナーで余裕のブロック
>空を舞うタジャドルを見るアンクの表情が何とも・・・もともと鳥のグリードだから、飛べないのは何より辛いのでしょうね
>アンクの切なそうな表情がグッときます。きっと自分の身体であんな風に飛びたいんだろうなぁ
>空を舞うタジャドルを見つめるアンクの憧憬の念を思わせる表情が印象的でした
以前映司も言ってましたがグリードって、ちょっと・・・。鳥から翼を取り上げるのって鎖でつなぐようなもんですしね
まあだからといって「やってはいけないこと」を「やっていいこと」にしていいとは思いませんが

朋友コメントにもありますが、このタジャドルの戦いぶりを傍観する
アンクのなんとも切なそうな表情が印象的
やはり早く自分の肉体を取り戻して空を飛びたいのでしょうか。新フォームのお披露目回にこういうカットを入れてくるあたり脚本の深さを感じます
「はああああああああ!うえいやああああああ!!!」
標的に向かって急降下するタジャドルの脚が巨大な猛禽のそれに変化。炎を纏った鉤爪で完膚なきまでに粉砕し、焼き尽くす必殺キック
タジャドルプロミネンスドロップ!しかし脚部がコンドルだけにからくり屋敷的名称はこう呼びたい
>アンクのメダルの足はコンドル。キン肉マンファンのはんぺらさんなら
コンドルメダルを使ったときの必殺技のキックはテキサスコンドルキックと名付けると信じています

テキサスコンドルキーック!!!
ぼっがぁああああああああああああああああああん!!
破壊力120tにも及ぶテリーマンの必殺技で見事ライオンクラゲヤミーを撃破したオーズ。新フォーム披露回としては完璧な回でした
つうか映司が大活躍して倒したのに、伊達さんが「大量大量」とか言ってセルメダル全部取っちゃってるんだが。それでいいのか?
コンボに体力を奪われた映司は変身を解除して倒れ込むが、そこににじり寄ったアンクがコアメダル3枚を有無を言わせず奪い取ってしまう
「これでアンクの肉体が戻ったら、信吾の身体を捨ててしまうかもしれない」映司は先週考えた最悪のケースを予想しますが・・・・
ズバァッ!!!ぷしゅ〜ん
「・・・・・・」
「!?」
これはいったいどうしたことか。確かに一瞬アンクの背中に美しい翼が生え、映司は震撼するがすぐに砕け散って元の姿に戻ってしまった
コアメダル3枚も揃えば、五体全てが元通りにならなくてもそれなりに肉体は復元するハズ。それなのに今までとまったく変わらないとは?
『コアメダルが増えたのに・・・なぜアンクは他のグリードのようにならないんだ?』
驚く映司と比奈の視線を背中に受けながら、しかしなんの説明もなく黙ってその場を歩き出すアンク。彼は自身の身体の秘密を理解しているのか?
相棒の新たな謎に遭遇し、戸惑いを隠せない映司。20話終わって更に面白くなってきた次週へ続く
>どうして伊達さんはバースになれるほど強くなったのか、なぜアンクはコアメダルが増えても身体が戻らないのか
このあたりが今後の焦点ですね。しかし後藤さんはいつになったら活躍するんでしょう


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