21話
バッタと親子と正義の味方
「ポイ捨てはダメ!」
「あ?何言ってんだ?・・・・ってウボァー!何すんだこのガキが!」
「おいやめろ!子供相手にやりすぎだぞ!」
バレンタインデーのイベントに備え、大量のチョコレートの買い出しに出かけたクスクシエの面々。その帰り道で見逃せない光景に遭遇する
まだ年端もいかぬ少年が、正義感から空き缶を投げ捨てた大人に注意してしまったらしい。最初は大人も無視して立ち去ろうとしたようですが
少年が「逃がすかァ!」とばかりに切れ味鋭いローキックを見舞うと状況も一変
怒った大人がぞんざいに少年を突き飛ばしたところで後藤さんと映司が割って入り、穏やかに捨てた空き缶を突っ返してその場を収めます
「隆くんは偉いなぁ。悪いことをちゃんと「悪い」って言えるんだね?」
「お父さんにそう教えてもらったんだ!あのね僕のお父さんスゴイんだよ!悪い奴は絶対に許さないんだ!」
よほど正義感の強いお父さんなのか。隆と名乗った少年が目をキラキラさせながら自慢気に語っていると、間もなくそこに父親である神林さんがやってきた
映司達から事の経緯を聞き、息子が世話になったと頭をさげる神林さん。その姿はどこか気弱そうで、ちょっと隆くんの言うお父さん像とはイメージが重なりません
「あれ?神林くんじゃない?久しぶり!」
「あ・・・ち、千代子先輩お久しぶりです。あの、その・・・今日は用事があるのでまた後日ゆっくり・・・」
偶然にも神林さんは知世子の大学時代の後輩だった。しかしどうしたことか彼は久々の再会にバツが悪そうな表情を浮かべ、逃げるようにその場を去ってしまう
一行から離れた神林さんは息子の向こう見ずな行動を咎めるが、逆に息子のまっすぐな言葉を受けて返答に窮してしまう
「隆、もうあんな危ないことしちゃダメだぞ。今回はあのお兄さん達が助けてくれたからよかったけど・・・」
「だってお父さんがいつも言ってたんだよ?悪い奴は絶対に許しちゃいけないって・・・・ねぇお父さん・・・・
いつになったらうちに帰ってくるの?」
なんとこの神林さん、現在愛する妻子とは別居中
持ち前の正義感から法関係の職を目指し、大学卒業後ずっと司法試験を受け続けているもののこの歳になるまで連続敗北中
いい歳になっていつまでもバイト生活を続ける情けない自分を追い込む為、「合格するまで家には戻らない」と一人暮らしを始めてしまったのである
何とも身勝手な話です。今まで妻には散々苦労をかけてきただろうに、更に迷惑をかけるというのか。もはやテンパって周囲が見えなくなっているのでしょう
「ゴメンな隆、お父さんまだ帰れないんだ」
「・・・もういいよ!お父さんなんて大嫌いだ!」
ビシィ!
冒頭でポイ捨て男に見舞ったえぐり込むようなローを父にかまし、走り去ってしまう隆くん。こいつのローは世界を獲れるでぇ・・・
息子にまで愛想をつかされて自分は一体何をやっているのか・・・・一人ポツンと取り残された神林さんは、周囲の景観にその荒んだ心を吐き捨てる
「酷い落書きだなぁ・・・世の中悪い奴でいっぱいだ」
妻と子供を無自覚に泣かせてるアンタも大概だと思うが
そんな神林さんに近づく緑色の革ジャンを着た若い男。どうやら今回この人の「欲望」で生まれるヤミーは、今までとは一風変わった特殊なものになりそうです
「捕まえて!ひったくりよー!」
「待てっ!悪い奴は許さnウボァー!」
街中でひったくりの現行犯に遭遇した神林さん。「俺が正義だ!」と五飛のように立ちはだかるも、余裕で吹っ飛ばされてKOされてしまった
しかし犯人が余裕綽々で逃げようとしたその時、倒れた神林さんの背後から異形の怪人が現れる
「悪い奴は・・・・許さない・・・・!」
悪い奴は許さないのがジャスティス!俺のファンタジー!
俺は仮面ライダーバッタヤミー!
>シンさん、いつの間にグリードに・・・
>ウヴァ「ところでこのヤミーを見てくれ。こいつをどう思う?」 神林「すごく・・・真・仮面ライダーです・・・
>正義に取り憑かれたヤミーがバッタというのは皮肉が利いていますな
>バッタヤミー「バッタ成分100%! 私が真の仮面ライダーだ!」 オーズ「バッタものは帰って下さい」
>やっぱり正義の味方ならバッタですね。でもこのバッタ気持ち悪い、もっとかっこよくはできなかったのか
なんとバッタの姿をしたヤミーはひったくり犯を殺さない程度に気持よくボコると、被害者の女性に奪い返したハンドバッグを差し出したではないか
現場に駆けつけた映司とアンクがそのおよそ信じがたいに驚愕するも、バッタヤミーは自らこれと交戦しようとすることもなくすぐに退散してしまう
現場で倒れていた神林さんがヤミーの親だと判明すると、すぐに二人は今回の「欲望」が何なのかの推論にたどり着く
「なぁアンク・・・”人を助けたい”って気持ちや”正義を守りたい”って気持ちも欲望って呼べなくないか?
「なるほど正義感って奴か。ウヴァのヤツ・・・面白い欲望に目をつけたもんだ」
バッタヤミーを生んだ欲望の正体は「正義感」。まさにバッタだけにバッタモンの仮面ライダーです
これまでのヤミーとはまるで毛色が違う行動原理に普通ならば戸惑いそうなものですが、映司は迷うことなくこれをいつも通り倒すことを即決する
「行こうアンク。このヤミーは止めなきゃいけない」
「どうしたんだ?浮かない顔をして」
「あっ昼間のお兄ちゃん。お父さんに怒られたんだ・・・危ないから大人には注意したらいけないって
お父さんが悪い奴は許しちゃいけないって言ったのに。ねえ、僕間違ってないよね?」
その頃。バースバスターをまともに撃てるようになるためトレーニング中の後藤さんは、ランニングの最中に昼間の隆くんを見かけ声をかける
五飛並みの正義感に関しては神林さんにも負けない後藤さんですが、息子を心配する親の気持ちも当然理解できます
「あぁ。でも、危ないことをしてはダメだ」
「お兄ちゃんもお父さんと一緒?悪い奴がいてもいいの!?」
間違ってないことは肯定したのに「お前も親父と一緒か!」とブチ切れて走り去ってしまう隆くん。我慢が足りません
ここで三度目のローキックを後藤さんに見舞えば神キャラ認定でしたが
そこまで傍若無人キャラではなかったのが個人的に残念。ここまでパターン化した一連の流れが出来ていただけに視聴者も期待してたことでしょう
隆くんの背中を呼び止めようとした後藤さんだったが、声は出てこなかった。自分に自信がないからである
世界を守るために戦うなどと仰々しい大義を掲げながら、怪人と戦う術すら持たない無力な存在。そんな自分に偉そうに語れる資格があるのか
どうやら今回は隆くんを通し後藤さんの精神的成長も描く話みたい。バズーカに視聴者の期待が高まります
>最近のオーズは後藤さんの成長物語でもあるような気がする
「悪い奴は・・・・許さない・・・・!」
「いいぞもっとやれ!・・・俺は力を手に入れたんだ!」
ねんがんのせいぎのちからをてにいれたぞ!
>力を手にした極端な正義が暴走―ある意味、神林は全仮面ライダーが辿った可能性の具現した姿ですよね
>バッタヤミーもっとやってくれ、って感覚はデスノやアクメツに近いですねえ・・・
異形のバッタ怪人に悪を退治する力があることと、それを生み出したのが自分であることを理解した神林さんは意気揚々と世直し道中へ
人の迷惑も考えず公道で大音量で音楽を流しケラケラ笑いながらたむろしている若者ら標的に定めると、これを容赦なく血祭に上げます
手に入れた力のカタルシスによっていい感じにキマッてきた神林さんでしたが、そこにオーズとバースが到着
自分のヤミーに加勢する為ウヴァも乱入し2対2の混戦になりますが、やや優勢になったオーズがバッタヤミーにトドメを見舞う
『タカ!クジャク!バッタ!ギギギ・ギガスキャン!』
クジャクの左手甲に取り付けられた円盤盾「タジャスピナー」普段はセルメダルを撃ち出すリボルバーとして使用するこの武装ですが
セルメダルの代わりにコアメダルをセットすることにより、強力な必殺攻撃を放つこともできるのだ
カマキリやウナギに輪をかけて優遇されてるクジャク。流石はアンクのボディだけはあります。トラェ・・・
しかし必殺技を放とうと銃口をバッタヤミーに向けたその時、そうはさせじとこれを庇う人影が飛び出した。言わずもがな神林さんである
「なっ・・・・神林さん!そこをどいてください!」
「やめてくれ!こいつを倒さないでくれ!やっと力を手に入れたんだ!
俺はこいつの力を使って、この腐った世の中を少しでも良くしたいんだ!」
デスノート拾ったから新世界の神になる!
デスノートほど物騒な代物ではありませんが神林さんの立場としてはごく当然の行動でしょう。誰だってそーする俺だってそーする
ちょうど現場の近くに居合わせ、後藤さんに保護されながら事の一部始終を見ていた隆くんも思わずその場に飛び出します
「お父さん頑張れー!お父さん負けるなー!!」
「た・・・隆くん・・・!」
正義を貫くお父さんカッコイイ!と父の理想に共感し、共にバッタヤミーを庇ってオーズを非難する隆くん
今回の敵は「正義」!親子の思わぬ邪魔に呆然と立ち尽くすオーズ。なかなか興味深いテーマの先週へ続く!
>仮面の戦士、異形の正義、正しいことと間違ってないことの違いの存在とは何なのか、
スカルマン、サイボーグ009、BLACKと石ノ森御大の描こうとしたテーマはやはり欠かせない物語なんですね
22話
チョコと信念と正義の力
「お父さんがんばれー!お父さんがんばれー!」
必殺のギガスキャンからバッタヤミーを庇った神林親子。予期せぬ事態に映司が狼狽えているうちに、ウヴァとバッタヤミーはまんまと逃走してしまう
神林さんは「もう俺達の邪魔はしないでくれ」と言い残し、隆くんを連れたままヤクザの事務所にカチコミをかけます
「悪い奴は許さない」「許さない」
さながら飢えを満たすかのように悪人達を懲らしめていく神林親子マジ子連れ仕置人。悪人側から見るとかなりホラーな親子です
いいペースで欲望を満たしていく神林さんに気を良くしたウヴァは、再びその前に現れると更に二人をけしかけ暴走を助長する
「坊主、お父さん悪い奴いっぱいやっつけてスゴイな!」
超★爽やか虫頭
>子供に対して愛想よく接するウヴァさんは誰これ状態でした
>ウヴァが優しい声をッ・・・出したッ・・・!
>今週のウヴァさんの萌度がストップ高に
>ウヴァさんいい笑顔すぎる
すごい優しい笑顔と口調で隆くんの頭を撫でるウヴァ萌え。Qさまでインテリチームで出演したそうだし、ギャップ萌えの塊のような男だ
親父があんな怪人を持っていたなんて あんなにも綺麗に操るなんて
俺の知らない正義の数々を 俺の親父はスマートに身につけているッ
誇らしい。初めて親父がまっすぐに誇らしい
謎の爽やかお兄ちゃんにも褒められ、バキのようにお父さんへの尊敬を更に強くする隆くん
そんな息子の期待に応えようと、神林さんはウヴァの思惑通りに「正義」の行使をエスカレートさせていく
「簡単にもう一台と言いますが・・・他人に渡されたら困るんですがね」
「他人じゃないよ後藤ちゃん。正義正義って青くせーけど・・・気に入ってんだよね」
その頃。鴻上生体研究所では、予備のバースバスターを奪いあって伊達さんと真木がお馴染みになりつつある漫才を披露中
先々週でバースバスター随分簡単にくれるなぁ、と思ってましたがやっぱ予備はあったのね。それとも新しくもう一台作ったのかね?
しかし首の力もツッコミましたが伊達さんと物を引っ張り合って互角の真木マジすごい
後藤さんよりも真木のほうが体鍛えてんじゃなかろうかというか、今回後藤さがのトレーニングで腕立て伏せをするシーンがあるんですが
>後藤さんヒョロすぎワラタ
>後藤さん腕細すぎる そら吹っ飛ぶわ
後藤さん役の君嶋麻耶くんってものっそい体細いよね。これは確かにバースバスターの反動で吹っ飛ぶのも頷ける
「終末の絵ねぇ・・・俺は誕生の方が好きだな。”バース”素晴らしい名前じゃない
よし、この絵外そう!こんな辛気臭い絵飾ってるからそんなに暗いんだよDr」
「ちょ、やめなさい伊達くん。やめ・・・ヤーメーロー!ヤーメーロー!」
>Dr.真木にしろ後藤さんにしろアンコにしろ、誰と組ませても良い伊達さんはカップリングに困るキャラですね
>伊達さんと真木のやりとりおもろいなぁ・・・伊達さんは正直消えてほしくない
>真木伊達コントタイムは恒例になるのかしら
>真木がすっかりギャグ担当に……はんぺらさんの言う通りダイモス真最終回の三輪みたいになったりして
壁にかけてある絵画を外そうとする伊達さんともはや定番になった悲鳴を上げる真木。漫才の中から伊達さんの設定がやや垣間見えます
伊達さんは「終末」よりも「誕生」派。もし彼が戦いを求める傭兵であるならば、どちらかと言えば前者のハズですが・・・って
レビュー3週遅れのせいで全く意味のない考察になってしまっtウボァー
「火野。悪いやつをやっつけるヤミーなんだよな?それでも倒さなければいけないのか?」
一方、正義感の塊であるところの後藤さんが素直に感じていた疑問。正義なら倒さなくてもいいのでは?
どちらが正しいのか迷っている後藤さんに対し、意見を求められた映司の答は極めて明確で力強い物だった
「倒さなくちゃいけません」
「なぜ?」
「今までいっぱい見てきたから。誰かを守ろうとする気持ちや、
自分の正義を守ろうとする気持ちはどんどんエスカレートする
正義の為なら人間はどこまでも残酷になれるんだ」
戦争を体験してきた映司だからこそ言える台詞、そして説得力
人は人を撃ち殺す為に自らの大義を掲げ、あまつさえ「正義の為の戦い」「聖戦」などとおくびもなく主張する。実に愚かなことです
本当に正義のうちはいい。だがその気持がほんの少し暴走してしまえば、それはただの行き過ぎた一方的な暴力になってしまうのだ
>『正義のためなら人はどこまでも残酷になれる』という台詞が深かったですね
映司は実際に地獄の戦場を経験しているから説得力も充分ですし。『したり顔で正論を披露』してるんじゃなく、
『このままだと大変なことになる!』という焦りと緊迫感に満ちた表情がそれを物語っていて好印象でした
渡部くんの演技も素晴らしい。余談ですが、過剰な正義の暴走というと753を彷彿とさせますね
ネタキャラ路線に行かなければ、彼もそういうシリアスな狂気を孕んだ敵ライダーになっていたのかも
「伊達さんは1億円稼いで何に使うつもりなんですか?」
「それはヒミツ。フフ・・・じゃあ後藤ちゃんは何で戦うの?」
「それは・・・」
「迷うな。自分に自信を持て。道を間違ったら誰かが教えてくれる
だから自分を信じて自分のやりたいようにやれ」
自分の信じるお前を信じろ!
映司の含蓄ある言葉に揺り動かされた後藤さんは、尊敬する伊達さんにも意見を求める。伊達さんの答は更に解りやすいものだった
「間違っていたら誰かが教えてくれる」は一見して無責任な言葉にも思えますが、きっとこれはそういう意味で言ったのではない
もしも後藤さんがしょうもない男ならば、彼の周りには「道を正してくる人間」など一人もいないことでしょう
後藤慎太郎には道を正してくれる人達がいる
少なくとも伊達さんはこの若者が道から外れたら殴ってでも引き戻す
それこそが既に後藤さんの生き方が間違っていなかったという証明
いわばコレは伊達さんの「俺が信じるお前を信じろ」とも解釈できます。うーん伊達さんマジアニキすぎる
戦闘面でやや役立たずになってきても、こっち系の描写が毎回神懸かっててまったくキャラとしての格が落ちないな
「おっとヤミーだ。行くぜ後藤ちゃん。今日は実践訓練だ!」
「ハイ!」
まだ伊達さんと比べるとヘッピリ腰ながら、反動で吹き飛ばされずにバースバスターを撃てるところまでは鍛えあげられた後藤さん
これまでは「後藤ちゃんはコレ撃てるようになってからな」でしたが、初めて伊達さんから戦闘へ連れて行きます。これは熱い展開
「おい!邪魔をしないでくれって言ったじゃないか!」
「これが神林さんの正義なんですか?アレをよく見てください!
あんなものが神林さんのやりたかった事なんですか!?」
悪徳政治家と献金する企業の重役を懲らしめようとしたバッタヤミーにオーズが立ちふさがった
神林さんはそれを咎めるも、思わぬ映司の怒号によってハッと我に帰る
オーズが指差した先には、バッタヤミーに追われて命乞いしながら逃げ惑う悪党2人。客観的に見てあまりにも一方的な暴力だった
「これが本当に自分のやりたかったことなのか?」映司の投げかけに冷静さを取り戻した神林さんはとりあえずその場を去ろうとするが・・・
「どこへ行く気だ?」
冒頭の優しい兄ちゃんぶりはどこへやら。現れたウヴァが隆くんを人質に取ってしまう
ウヴァとの駆け引きで隆くんは無事に取り返したものの、アンクとの意思疎通がマズーだったせいでコアメダルを奪われてしまうオーズ
変身できなくなってボコられているところに、颯爽とバース師弟が増援に駆けつけます
>神林さんを助ける時に撃ったのが伊達さんで良かった・・・後藤さんだったらと思うと・・・
ってネタで言えるのもこれで最後だといいなぁ後藤さんの成長に期待!
>後藤さんが成長していく。しかし、何だろうこのジレンマは
>やばいやばいやばい!後藤さんがかっこいい! しかも誤射しなかった!
バズーカより明らかに反動の大きいバースバスターを的確に当てる後藤さん
特訓によって頼もしく成長したのは嬉しいですが、あの芸術的な誤射がもう見れないのはファン的にやや残念か
とりあえず映司は神林さんを、そして後藤さんは隆くんを連れてその場を避難。すっかり落ち込んでしまったダメなおっさんを励まします
「つくづく自分がイヤになりました・・・」
「誰が正しくて何が間違ってるかって凄く難しいことだと思います
周りが見えなくなって、正義の為なら何をしてもいいと思ったり・・・戦争もきっとそうやって起こっていくんです
目の前で起こってる事に一生懸命になるしかないんです。小さな幸せを守る為に
自分ができること以上のことはできませんしね」
そして再びこの映司の含蓄ある説教である。このキャラは最初から今までまったくブレてないところがが本当にスゴイと思う
>力ずくで世の中を変えようとすると歪む、だから一つ一つ乗り越えていくしかない
いろんな体験した映司だから言えるセリフですね
「ハァ・・・ハァ・・・・お兄ちゃん、僕・・・やっぱり間違ってたのかな?」
その頃。後藤さんと一緒に逃げていた隆くんもまた、お父さんのようにすっかり落ち込んでしまっていた
後藤さんは否定も肯定もしない。その小さな肩を両手で優しく叩き、じっと真正面から目を見据えて問いかける
「隆、俺は世界を救いたいと思ってるんだ」
「お兄ちゃんが?」
「ああ。だがその為にはまだ全然力が足りない。今のままじゃ無理なんだ
でも俺は世界を救いたいと思った気持ちを信じる。自分を信じる
隆、お前はなんで良いことをしようと思ったんだ?」
「僕が・・・良いことをしたいって思ったのは・・・」
自分の信じるお前を信じろ再び。隆がおずおずとその理由を口にしようとした時、虫頭が現れた
どうやら神林さんに続き、隆くんの欲望も使ってもう一匹バッタヤミーを生み出すつもりの様子。虫頭にしては頭使ったな
確かにこの親子の行動理念を見ていれば、隆くんもお父さんと同じ欲望のヤミーを産み出しそうな気がしますが・・・
「さあ欲望を解放しろ。正義の味方になりたいんだろう?」
「僕は・・・」
「隆!さっきの質問の続きだ!なんで良いことをしようと思った?答えろ!」
「悪は許さない」という正義感。それは本当にこの幼い少年が心から願う欲望なのか?
そんなハズがない。まだ年端もいかぬ少年があれほど「良いこと」に前向きだった理由は。彼が欲していた本当の望みは
「僕は・・・お父さんに帰ってきて欲しかったんだ!」
「なんやて!?そない小さな欲望ではヤミーは生まれへん!ウボァー!」
”家を出て行ったお父さんに早く帰ってきてほしい”
「教えられたように良いことをしていれば、お父さんも早く帰ってきてくれるだろう」という、涙ぐましい努力だったのである
アテが外れて狼狽したウヴァは、一瞬の隙を突かれてバースバスターの集中砲火をまともに浴びてしまう。ついに後藤さんにまで負けるとか・・・
あとこのウヴァの台詞から「小さい欲望ではヤミーは生まれない」という設定が明らかになりました
どっからどこまでが「小さい欲望」なのか線引きが微妙だと思いますが、今後のストーリーでまたこれが活かされる時がくるのでしょうか
瞬間、コンクリートの壁がガラガラ崩れてきて隆くんが危険に晒されるも、すんでの所でこれを救ったのは他ならぬ神林さんだった
「自分の幸せは・・・自分で守る!」
覚醒のダメ親父!うーん本当に素晴らしいな今回の脚本は
ここまで伊達さんや映司の言ってきた説教の重要なフレーズを、まったく無理矢理感なく自然に活かしてる燃え演出
毎回のようにオーズの脚本をベタ褒めしてきたはんぺらですが、今回は特に「よくできた話だなこれ」とただただ感心するばかりです
「バックナックルスピンキック!(→PK)」
後藤さんの見せ場の直後、現場にかけつけたオーズはタカ・トラ・コンドルという珍しい組み合わせでウヴァとバッタヤミーを圧倒する
両手両足がクローなので、竜巻のようにグルグル回りながら2匹を寄せ付けません。バーチャファイターのジャッキーのような回りっぷりです
>久々にトラと後藤さんがまっとうな活躍を…胸が熱くなるな
>虎「魅せてやろう虎の本当の実力を
>バッタ「やべぇ 今度は俺の出番がなくなってきた
「フン。お前の攻撃は俺には効かんぞ・・・ってウボァー!?」
「へへ。セルメダルだって大量に剥ぎとりゃダメージになるっしょ!今だアンコ!」
「セルメダル特化のお前の攻撃は俺には効かない!」などと余裕ぶっこいてた虫頭ですが
ドリルアームでガリガリ胸部を削られた瞬間、アンクにコアメダルを奪われるという連携でまんまとしてやられるヘッポコぶり
生身の後藤さんに遅れは取るわ、マヌケな油断でやられるわで本気出してきました
やっぱりウヴァはこうでないとウヴァって感じがしません。強いウヴァとか狡猾ばウヴァなんて偽物だよ!
>ウヴァ「そんな攻撃効かないぞ!」→「ごめん...ちょっと待って...!」→「俺のメダルゥー!」 ウヴァさん...
>ウヴァさんはやっぱアホの子や・・・オツムのセルメダル数える程しかなさそう
>せっかく手に入れたコアメダルを同じ話で取り返されちゃうウヴァ様が愛しすぎて
>ウヴァの性格が嫌な物になっても、そのケツの穴のゆるさは変わらなかったようで
>結局ウヴァはウヴァだったとしか言いようがないこの情けなさどうにかならないのか
マヌケな虫頭がヘコヘコと逃げ去ったのでダジャドルコンボで一気に勝負をかけるオーズ
『ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!』
先週披露できなかったギガスキャン。はんぺら前回のレビューで「ギギギ・ギガスキャン」と書いてしまいましたが
「はだしのゲンか!」と一斉にツッコミもらいました。「ギン!ギン!ギン!」が正しいそうな
スキャニングチャージを終えた瞬間、宙に浮かんだタジャドルの全身から凄まじい猛火が発生。それが見る間に火の鳥を形作る
科学忍法!マグナブレイズ!
>オーズ「科学忍法!火の鳥!!!!」
>真・仮面ライダーVS科学忍者隊ガッチャマン!ライダーキックVS科学忍法火の鳥!
なんというスペクタクル!! 日曜朝からすごいテンション上がってしまいましたw
獲物を捕食せんと天空から滑空する巨大な火の鳥。カッコイイ!
バッタヤミーも負けじとライダーキックで対抗するも、その戦力差はまさしく猛禽に挑む虫ケラの如く。一瞬で黒焦げにされてしまいました
かくして「正義とは何か」という重いテーマを描いたエピソードも綺麗にまとまり、神林さんも自宅に戻って弁護士を目指すとの事で一件落着
ラスト。比奈からバレンタインのチョコをもらって大喜びする映司。こういうのには無頓着なほうだと思ってたけどやっぱり嬉しいのね
「どうだ羨ましいだろ!」とアンクに見せ付けるも、既にアンクの手には比奈からもらったチョコアイスがありましたとさ
比奈もあれだけアンク嫌ってるクセに甘いよね。アンク×比奈を推すカプ厨が多いのも頷ける次号へ続く!
23話
キレイと卵と眠る欲望
「ハァ・・・また満たされていくのを感じるよ・・・僕の中・・・」
「2枚ではその程度でしょう。メダルの器になりたいのならもっと一気に入れてみては?」
「無茶して暴走したら終わりでしょ。まずはヤミーを作って今の状態の力を試してみるさ」
冒頭。新たにガメルのコア2枚を取り込み、ネカフェから真木と定時連絡を取るカザリの台詞がなんか激しく卑猥
「入れる」を「挿れる」と置き換えると歪みねえ会話に早変わりです
カザリとの通信を終えたところでコタツを抱えてタイミングよく研究室に入ってくる伊達さん。真木は開口一番医療検査を指示する
「伊達君、メディカルチェックを受けてください。バースが装着者に与える影響を知りたいので」
「影響は無し!本人が言うんだから間違いないって!俺の本職知ってるでしょ?」
>伊達さんは医者ですかね?英司とは戦場で吹き飛ばされて治療の際にであったとか?
しかし伊達さんはこの指示を「大丈夫だ問題ない」とイーノックばりに速攻拒否。しかも本人曰く「職業柄」解るとの事
世界各国を巡る仕事。これまで傭兵だと思われていた伊達さんの正体ですが、この台詞でおよその正体が視聴者にも見えてきました
が。本当に何の影響もないのなら素直に検査を受けてもいいハズ
こうして頑なに拒否するところを見ると、どうやらバースは伊達さんの肉体に何らかの影響を与えていると見て間違いなさそうです
>伊達さんに嫌なフラグが立ちまくりじゃないか・・・
>伊達さんが死亡フラグ立てまくりで怖い
>なんか今回の000だと伊達さんメダルの副作用で途中退場しそうですが
ヤミーか最悪グリードになって後藤さんに倒されてバトンタッチなのかな・・・
「こちらが誰でもモテ肌になれると大ブームの美容パック「海女神」のビューティーマリーナ本社ビルです
今日は社長兼海女神の開発者でありながら、その美しさでイメージモデルまでこなすスーパーウーマン
佐倉麗社長に突撃取材を試みたいと思います!」
取材カメラの前で艶やかな笑顔を浮かべるのは、今注目のセレブ美人社長として世間でもてはやされている佐倉麗
しかし敏腕社長でありながら商品開発までしてしまうという才女才媛ぶりは世間を欺く真っ赤なウソであり
経営はコンサルタント任せ、海女神を開発したのは彼女の実の姉・優美
本人はちょっと人より見た目がいいだけの無能で、あまつさえ功労者で姉である優美を蔑んだ目で見るド級の性格ブスだった
「ちょっと姉さん、今日はテレビの取材があるから研究室から出てこないでって言ったでしょう
ていうか人前に出る時くらいメイクしたら?少しはマシに見えるわよ(ゴミを見るような目で)」
>妹社長に風都の女臭がしたのは私だけでしょうか?
>とりあえずこのクソ妹はヒドイ目にあってもらわなければ気に食わない
風都出身かこの女!
実際優美は薄汚い白衣にニット帽、牛乳瓶メガネにノーメイクという、妙齢の女性にしてはあまりにも無頓着な格好ではありますが
それにしても会社の真の立役者である才女に対し無能の社長が、しかも実の妹が吐いていい台詞ではありません
全国の視聴者がこのバカ女の転落人生を願ったところで、颯爽とカザリが登場
さながらシンデレラの前に現れた魔法使いのように、一人ポツンと落ち込んでいた優美に人生を変えるセルメダルを投入します
>余談ですが優美役の英玲奈さんと麗役の水谷妃里さんは子役時代に一緒にグラビアの仕事をしたことがあり
今回の仕事で偶然再会したとの事だそうです
「あの女が今度のヤミーの親か?しかしあれじゃ欲望を解放することはなさそうだなァ」
「フフ・・・僕の人間を選ぶ目は確かさ。彼女は必ず欲望を解放する・・・まぁ見てなよ
それよりもウヴァ、君はどうして僕のようにコアを取り込んで進化しないんだい?
もしかして怖いの?」
しかしおっとり性格の優美は、自分の背中を押すヤミーの声にも気付かず研究に没頭。承太郎の母ホリィのように無害な女性です
そんな彼女を経過観察中のカザリに、「プーッ!くすくすハズレ掴んでやんの」とどや顔で話しかける我等の虫頭
でも虫頭なので口喧嘩で勝てるワケなくヘタレぶりを軽くディスられただけで武丸並みにブチ切れます
>怖くて他人のコア取り込めなかったウヴァさんマジ小心者
>えらく安っぽい挑発に乗るウヴァさんマジ虫頭
「”ビキッビキッ”!?あ?上等だよテメエ”クシャクシャ”にしてやんよ!?
ウボァー!こ、これはメズールの能力!」
「そ。進化するってこういうことさ」
変身して襲いかかるもカザリの掌から放たれたジェット水流で吹き飛ばれ、肉弾戦においてもまったく手も足も出ずボコられる虫頭
ハードラックと踊っちまったようです。もう流石としか言いようがないこのヘッポコぶりときたら
ヘタレだわ虫頭だわ弱いわでこいつマジしょうもない
後藤さんは伊達さんに師事するようになってから人間的にも最近成長著しいし、キングオブヘッポコの座はもはやウヴァ専用シートか
「店の写真を見た時からずっと気になってたんだよ。覚えがあるような無いような・・・
会ってるのなら火野みたいな珍しいのは絶対忘れないハズなんだけどな
いろんな事から一歩も二歩も引いてるカンジ。まだ若いのに
多分、自分からも引いてる
俺、結構人を見る目はあんのよ・・・・でもま、思い出せねえから今はいいや」
「そう・・・ですかね。自分じゃよくワカりませんけど
そういえば伊達さんって海外で働いてたんですよね。何の仕事されてたんですか?」
「ん?見りゃわかるでしょ。このインテリな雰囲気で」
馴染みのおでん屋で映司とサシで話し込む伊達さん。相変わらず人の根底まで見透かすような人物評に、人生経験の豊富さを感じます
自分に執着がある人間は命を惜しむ。それは別に卑しいことではなく、生き物ならば当然のこと
他人の為に自分の犠牲も顧みないような映司の献身は、どうもここら辺が欠如してるように思えます。それ故の「自分からも引いてる」評か
外見はどっから見ても体育会系の伊達さんですが、職業を問われての答は「インテリ職」
これがジョークでなければ真木との会話と相まって職業ほぼ判明といったところでしょう。実際会話してると体育会系じゃなくインテリだしな
しかし視聴者がずっと気になっていた二人の接点に関しては「まぁいいや」とあっさり放置されてしまい、なんとも残尿感。諦めんなよ!
と、ここでグリードの反応をキャッチしたアンクが映司を連行。伊達さんも慌ててこれを追いかけようとした、その時だった
「あれえ?もしかして伊達くん?」
「おおっ佐倉か!懐かしいな元気にしてたか?あっヤベ・・・スマン!
今急いでるんだ!今日の夕方6時にここで夕飯どう?じゃ、後で!」
屋台去り際に鉢合わせしたのは優美。二人は旧知の仲のようで、伊達さんは咄嗟に待ち合わせを約束してその場を別れます
「ほう、コイツは面白いことになってるな。映司!」
「あっちゃあグリードだけか。まぁ少しは稼げるか」
「チッ・・・今までのカザリとは違うか」
現場に駆けつけたオーズとバースは早速2匹のグリードの戦闘に介入。ライダーズの乱入に、カザリの矛先は虫頭からこちらに向く
九死に一生を得ながらも捨て台詞だけはカッコつけて逃げてくウヴァ
>カザリ「今日はこのへんにしといたる」
もう何を喋ってもネタになるキャラだな・・・レビュー書いてるはんぺらとしては、時間超人をツッコむ時に近い匂いを感じる
もはや底値まで株の落ちたウヴァと対照的に、強さストップ高のカザリは単身でもダブルライダーを寄せ付けない強さを披露
なんとかタジャドルコンボで互角に渡り合いますが、それでも尚余裕を残してその場を去っていくカザリ。つよすぐる
しかし現状これだけあからさまなカザリ>ウヴァを見せられるとやはり先に死ぬのはカザリなのかと思うな
「ふふ・・・伊達くん全然変わってなかったな・・・相変わらずおでん好きで。あ・・・もうこんな時間」
その頃。約束の6時を前に、流石に自分の身なりを気にし始めた優美。焼け木杭に火がついたといったところでしょうか
鏡台の前に立って自分の顔を見つめた時、ヤミーの卵が投げかけ続けてきた言葉がようやく彼女の耳に届くのだった
「美しくなりたいか?お前も・・・妹のように」
「・・・私がキレイに?麗のように・・・・ううん・・・・麗よりも・・・」
>優美「姉より綺麗な妹など存在しねーっ!」
ヤミーの卵の言葉に導かれるまま、優美は夢遊病者のごとく街へ。高級ブティックや美容室を巡りながら劇的に変身していく
ヤミーの反応をキャッチした映司は彼女を追跡、同じく伊達さんもヤミーの反応を追って現場へ駆けつけます
「すごい・・・あんなに綺麗な人がこの世にいるなんて」
「くそう早まった・・・結婚なんかするんじゃなかった」
「俺、彼女と別れる!」
彼女の通った道には何人もの男達が字面にヘタリ込み、呆けた表情でそんなことを呟いていた。ただごとならぬ美しさです
およそ漫画のような状況に驚きながらも、映司と伊達さんは前方をゆっくりと歩く白いドレスの後ろ姿を捉えますが・・・・
「いました伊達さん!あの女の人です!ヤミーの卵を持ってます!」
「えっ!?お前・・・もしかして佐倉か?」
なんということでしょう。劇的ビフォーアフター佐倉優美
妹を超える美貌を手に入れた優美はもはや別人。その凄まじいまでの魅力に、朴念仁を絵に描いたような映司すら心を奪われてしまう
どうやら今の優美はただの外見的な美しさだけでなく、フェロモンのような特殊な力によって男性を魅了する存在になっているみたい
なんというロックブーケ。テンプテーション見切り持ってこい!
「初めて見た。こんな素敵な人・・・キレイだなぁ」
「は?おい火野!どうした?しっかりしろ!」
しかし我を失ってしまった映司に対し、何故か伊達さんは普段通り正気を保ってます。これはいったいどういうワケでしょうか
>伊達さんは効かないみたいですね。うわべではない本当の彼女の「美しいところ」を知っているからでしょうか
>伊達「一億とおでんと男しか興味ありません!」
>伊達さんには効かないだと!?アッー!
>伊達さんはそっちの趣味だから効かないんですね。わかります
伊達さんの本職判明とシャウタコンボ登場の次週へ続く!
24話
思い出と恋と海のコンボ
「アンクぅ、なんか変なんだ。あの人を見てから胸が苦しくて・・・これってもしかして・・・
ラブ!ラブ!ラブ!の恋愛コンボ!?」
>ラブコンボが限定フィギュアになりそうな予感
ニヤケ顔で全身ぐにゃぐにゃしながらアンクにまとわりつく映司がキモイ
そのうち限定フィギュアで立体化しそうな架空コンボまで飛び出し、もはや完全にグデングデンの酔っ払い。戦えるような状態にありません
「伊達くん、どうしてあなたは他の男の人みたいにならないの?私キレイでしょ?」
「何を言ってる佐倉!目を覚ませ!」
何故かテンプテーションの効かない伊達さんが彼女を取り押さえようとするも、優美は無数のエイヤミーを放出してその場をトンズラ
本日新商品の発表会を控え、自分が用意したプレゼンテーション用の資料を待っているであろう妹の元へと向かう。ジャーンジャーン
「姉さんはまだこないの?」
「主任は朝から姿を見てません。今から代わりの者を用意させますが・・・」
「代わりなんてダメよ!姉さんを探して。そうじゃないと・・・・」
「じゃないと、あなたが何もできないお飾りの社長だってバレちゃうものねぇ」
「?だ、誰よあなた・・・ってウボァー!?まさか姉さん!?」
「潮の満ち引きと同じ。私には満ちる時が。あなたには引く時がきたのよ」
自分よりも遙かに美しく変貌した姉に目を見開く麗。彼女の腰巾着である秘書も、「主任の方がキレイです」と一発で陥落してしまう魔力
勝ち誇った目で麗を見下ろす彼女の背後から成体となったエイサイヤミーが現れ、恐怖に怯える麗を拉致監禁してしまいます
ライオンクラゲに続いて、今回はエイとサイの合成ヤミーか・・・・ってカザリの属性どこいった!
うーむ、果たしてこれはただのツッコミで終わる事象でしょうか。自分以外のコアを多く取り込んだカザリは、もしかしたら
「カザリ」という「個」を失いつつあるのかも。カザリも最終的にはメダルが暴走して終わりかなぁ
「皆さん重大発表です!本日はビューティーマリンラボ新商品の発表会だったのですが・・・
なんと新商品と同時に新社長就任挨拶!前社長をも超える美しさに会場は騒然となっております!」
妹を監禁した優美は、彼女の代わりに新商品の発表会場へ登場。これまで商品を開発してきたのは自分だったことを暴露し社長就任を宣言する
偶然そのテレビ会見を見ていた伊達さんはすぐさま会見会場である水族館へ飛んでいきますが、伊達さんが部屋を出て行った直後
その場に置かれていたクスクシエの割引券を見つけた真木は、券にプリントされている千代子さんの顔を見て声にならない声を上げるのだった
なんとここにきてDr真木と千代子さんの間に謎の接点が出てきました
レギュラーでありながら、居ても居なくてもいいようなポジションだった千代子さん。今後真木と彼女にはどんな役割を与えられるのでしょうか
「お、お願い・・・助けて姉さん」
「フフ・・・怖がらないで麗。あなたを恨んだりなんかしてないわ。私が好きで日陰にいたんだもの
ただちょっと私もキレイになりたいって思っただけだったんだけど・・・キレイになるって気持ちいいのね
誰もみ〜んな私の言いなりで。このままもっと・・・」
「そこまでだ佐倉。目ェ覚ませよ・・・こんなのお前らしくない」
発表会が終わり、人のいなくなった水族館で妹を縛り上げ勝ち誇る優美。そこに颯爽と伊達さんが現れた
どうしてあなたにはテンプテーションが効かないのよォーッ!?
と小池一夫風にヒスを起こす優美だったが、次に放った伊達さんの言葉は一発で彼女を正気に戻らせるものだった
「なんでってそりゃ前のおまえの方が好きだったからじゃない
俺にゃ今のおまえはひとっつも良く見えねえし」
「え・・・?」
「覚えてるか佐倉?アフリカのサヘルで一緒に働いてた時のこと
大変だったけど楽しかったよな。お前夢中になると他の事全部吹っ飛んじまって・・・
でも、そんな時のお前はすごくキレイだった」
か、かっこいいタル〜!!
高いドレスと貴金属で着飾った今の姿よりも、アフリカで砂だらけになって働いていた時の方がキレイだったと優美を諭す伊達さん
伊達さんにテンプテーションが効かなかったのは彼女の本当の魅力を知っていたからという事か
優美が我に帰りかけると、そうはさせじとエイサイヤミーが登場。合わせるようにこちらも後藤さんが援護に駆けつけ戦闘シーンへ
「伊達さん!キザな話もいいですけどまずはヤミーを!」
「あらやっぱちょっとキザだった?二人は任せたぜ後藤ちゃん!変身!」
最近はすっかり師弟としてのコンビネーションが板についてきた二人。この何気ないやり取りも阿吽の呼吸で何かいいカンジ
後藤さんが師匠をおちょくるような台詞を吐くところに、あの生真面目一徹だった性格も随分柔らかくなったことが伺えます
「おい、お前はついてこなくていいぞ。邪魔だ」
「だってこんな映司君見たことないんだもん。心配で」
「グヒヒヒ・・・・大丈夫だって比奈ちゃん!俺もう決めたから!優美さんにプロポーズする!」
一方。先行した伊達さんと後藤さんを追いかけ、アンクと比奈もキチガイ状態の映司を引きずって現場へ
「そうはさせんぞー」とばかりに3人の前にカザリが立ちはだかるも、まるで戦意の見えない映司に思わず2人の鉄拳が飛ぶ
「くそっ!おい比奈!コイツ変身させるぞ手伝え!オーズならヤミーの毒気を払えるかもしれねえ
カザリ!お前ちょっとそこで待っとけ!」
「え。ちょっ・・・」
「ふんにゅ〜!変身!」
酔っ払い映司を比奈が抱き上げ、アンクがベルトをつけてメダルをセット。比奈がオースキャンして完成です
この間攻撃をしかけることもなく、座ってじっと待ってるカザリいい奴すぎ
>カザリ、真木の影響でギャグ方向に進化しだしたか
>律義にちょっと待っていてくれるカザリに初めて萌えた
>カザリ「よぉし、このオーズが正気に戻るまで待ってやる。好きにしろッ!」
アンク「さっすが〜、カザリ様は話がわかるッ!」
>律儀に待つカザリかわいいw流石にあの作用は想定外だったんだろうなぁ
>カザリはギャグ展開に持ち込まれると弱いタイプか
>「え?ちょっと…」とかヤレヤレポーズとかカザリがなんかかわいいぞ?
なんかオーズは最近やたらコミカル路線になってきたが、どういう方向性を狙っているんだろう
「あれっ?アンクに比奈ちゃん、なんで俺変身してるの?あっカザリ!」
アンクの思惑通り、オーズになると同時にテンプテーションの効果は霧散。ワケもワカらんまま眼前のカザリとの戦いに挑みます
「おおうスゲエ・・・パワーアップしてんじゃん。流石ドクター!」
あれだけチートじみた強さを見せつけたライオンクラゲヤミーに対し、ドリルアーム一発で即死するエイサイヤミー
伊達さんの言葉通り、真木によってバースの攻撃力が増していたせいもあるのでしょうが。まぁ今後は合成ヤミーもこの程度の強さなのかな
と思ったら即死したのはサイエイのうちサイだけでエイのほうは無事。そういうのもあるのか!
分離するとか汚いな流石合成ヤミー汚いとか言ってるうちに、エイは巨大ヤミーとなって屋外へと飛び出ていったではないか。ぼがーん
その際、運悪く崩落した瓦礫の下敷きになった優美はかなりの重傷を負ってをしてしまう
「酷い・・・傷口に破片が・・・早く取らないと」
「ダメだ触るな!破片が傷口を塞いでいる。これを取ってしまったら大出血する可能性が高い
このまま応急処置をする。後藤ちゃんは氷とタオル探してきてくれ。水族館だし、あるだろ」
うろたえる後藤さんに対し、伊達さんは冷静沈着に指示。自らはシャツを脱いで引き裂き、包帯代わりにして骨折した足に鉄骨の添え木を
ムキムキ上半身ハダカの応急処置。スーパードクターKを彷彿とさせます
>伊達「ところで俺の体を見てくれこいつをどう思う?」後藤「凄く・・・いい体です・・・」
「・・・・素人とは思えない手際ですね」
「プロだからな。俺、医者のチーム組んで世界中回ってたのよ」
そして伊達さんの正体は視聴者の推察通り。医龍の朝田のような、アフリカなど医療技術に乏しい国を回って医療活動をしていた医師だった
スーパードクターKかつ医龍とかつよすぐる。しかも仮面ライダーで医者って言えば木野さんもだな
>伊達さんは傭兵ではなく医龍だったでござる!
>スーパードクターKならぬスーパードクターD(伊達)とな
「ウフフ・・・「闘う医者」なんて呼ばれてたよね。とんでもない人だって思ってた」
「それはお前もだろ。海のない国に海の力を持ち込む研究をしてるとか・・・スゲエ奴だと思ったよ」
「私・・・そんな姉さんが羨ましかった。子供の頃から姉さんは頭がよくて、優しくて、大きな夢を持ってて
私が人に褒められたのは見た目だけ。姉さんが持ってるものを欲しがってたのは私
私の欲望が姉さんを・・・・ごめんなさい姉さん!」
痛みに耐えながらアフリカでの昔話に花を咲かせる二人。その会話を黙って聞いていた麗が、突然わっとカミングアウトを始めた
「優しくて何でもできる姉さんが羨ましかった」と。麗は自分の無能さに気付かないで天狗になっているアホではなく
無能を自覚していた故に、そのコンプレックスでねじ曲がった女だった
泣きながらそのことを謝罪する妹に、姉は子供の頃から変わらぬ笑顔で微笑みこれを許すのだった。イイハナシダナー
>「美しさ以外」を持った姉に「美しさだけ」を持った妹……
コンプレックスを抱えていたのは二人ともだったんですね。兄弟姉妹て難しいもんですから
「映司!タカの目でカザリの身体の中を探れ!狙うメダルは・・・!」
一方。水族館をブチ破って外に飛び出したエイヤミーはオーズと闘うカザリを援護。2対1の戦いを強いられたオーズは奇策に出る
タカヘッドの透視能力(そんなのあったのか)でカザリの体内のコアを見通すと、一瞬の隙をついてトラクロー一閃
体内のメダルを抜き取るには貫手が一番いいのは当然ですが、トラが活躍すると変な笑いがこみ上げて困る
>タカが単体でようやく活躍らしい活躍を…!でもホントグリードはメダルすぐ吐き出すな
>タカの眼の有効活用。そしてトラクロー頑張った!!
>なにかと不遇なトラメダルですが、実際は相手の腹を切り裂いて体内のメダルを奪うというすさまじい能力を持ってますよね
確か今回だけじゃなくて以前もやってたような。対グリード戦ならかなり強いのでは?
タカの目と組み合わせているタトバコンボは「対グリード用のコンボ」ということなんですかね
「よくやった映司!このコンボを使え!」
「なるほどそういうことね」
「くっ・・・・僕のメダル、ひとまず預けておくよ」
カザリから抜き取ったのはメズールのメダルであるシャチ。既に持っていたウナギとタコのメダルと合わせ、これで青コンボ完成です
『シャチ!ウナギ!タコ!シャシャシャウタ!シャシャシャウタ』
変身!仮面ライダーオーズ・シャウタコンボ!
海中に逃げ込んだエイヤミーを追って自らも飛び込むシャウタ。その肉体が半液体化し、とてつもない速度で水中を駆け巡ります
バイオライダーの液状化!バイオライダーの液状化じゃないか!
ブラックRXが歴代ライダーの中でも最強の一角として挙げられる最大の要因。これでオーズも最強ライダーのの候補者入りです
下半身となっているタコの能力で、8本の触手を展開すると猛烈な連打でエイヤミーをフルボッコ。チャパ王の八手拳か
最後は触手でヤミーに巨体を捕縛すると、逃げられない相手に向かって回避不能のライダーキックを放つ!
必殺!オクトバニッシュ!ばごーん!
CGバリバリのスピード感溢れる水中戦で視聴者を魅了したシャウタのデビュー戦。マジハンパねぇ強さと派手な勝利でした
でも局地戦限定だから出番は少なそう。液状化が便利だから頻繁に使いそうな気もするが
「伊達くんあのね、私がちょっと「キレイになりたい」って思ったのはね・・・」
ラスト。やってきた救急車に搬送される寸前、伊達さんにその恋心を伝えようとする優美
しかし伊達さんはゆっくりと首を左右に振りってから、彼女のそこから先の言葉を遮った
「やめとけって。古い酒は悪酔いしちまうぞ」
優美は一瞬寂しそうな表情を浮かべたものの、すぐにそれを笑顔に変えて別れの言葉を告げるのだった
「あれでよかったんですか?彼女、伊達さんのことを・・・」
「ああ、俺、今はこんだけ稼ぐので手一杯だからさ」
彼女を乗せた救急車をいつまでも見送りながら、後藤さんの問いに伊達明は背中で答えるのだった。し、渋いタル〜
>伊達さんにベアハッグされたいと思った
>伊達さんマジ主人公
>もうこれ「仮面ライダーバース」っていう番組なんじゃないの?
伊達さんは本当に毎回毎回「株が下がる」ということがないよね
本当に「男が憧れる理想の男」像を地でいってるキャラだと思う。平成ライダーシリーズでも屈指のナイスガイじゃなかろうか
アンクのグリードとしての謎に迫る次週へ続く!
25話
ボクサーと左手と鳥ヤミー
ある日のクスクシエ。貸切の団体客は、拳を骨折して引退するボクサーを励ますボクシングジムの面々だった
岡村一稀はそのハードパンチでボクシング通の間では一目置かれる人気ボクサーであったが、
拳の骨折のみならず長年のダメージによってパンチドランカーの症状も出始めていた。引退はやむなしといったところか
「どうも・・・俺はボクシングしか出来ないから第二の人生があるかわからないけど・・・
拳が握れないんじゃ・・・・えーと・・・・あの・・・その・・・・・
ちくしょう俺は頭が悪いのでこれ以上うまく説明できないのだ」
わかったわよターちゃん
なんとも言えない素直さに満ちた岡村の挨拶。ボクシング一筋で生きてきた不器用な男は、その思いの丈を言葉にすることもできない
自分が輝ける生き場所を失ってしまった男の背中は弱々しく、映司と後藤さんは切ない思いでそれを見送るのだった
「岡村さん、俺とのタイトルマッチ蹴っていきなり引退ってマジっすか?
俺はアンタに憧れてボクシングを始めたのに!この王者だって、アンタから防衛しなきゃ意味が無い!」
「悪いな・・・・俺も歳でな。拳だけじゃなく、あちこちボロボロなんだ」
励ます会が解散した帰り道、岡村の前に若き日本チャンプ武田が現れ、自分がいかに岡村との戦いを渇望していたかを吐露する
実力は誰もが認めながらも、未だ無冠だった岡村にとってもこのタイトルマッチは最後のチャンスだった
武田以上に悔しいのは岡村。だが骨折はともかく、パンチドランカーは症状が重くなれば命に関わる
唇を噛み締めてチャンプの肩を叩いた岡村だったが、武田は憧れた男に一言吐き捨て走り去っていった
「俺達みたいなボクサーは・・・リングを降りたらもっとボロボロですよ
アンタなら解ってると思ってた」
「戦い」という非日常の中でしか生きられない、餓狼達の哀しき咆哮
と、その時。呆然とその場に立ち尽くす岡村の後頭部にセルメダルが投げ入れられ、瞬く間に白ヤミーが誕生した
岡村と一緒にいた後輩ボクサーの左手をおもむろに掴むと、ズキュンズキュン!と生体エネルギーを吸収
その吸い取ったエネルギーを岡村の骨折している拳へと注入します。どうやら他人の生命力で治癒力を高めているみたい
「モウイチド、リングにタツ・・・!」
もう諦め、心奥深くに秘めたハズの欲望によって生まれたヤミー。そのメダルを投げ入れたグリードはウヴァでもカザリでもなく
赤いグリードの左腕だった
右腕だけのグリード、アンクと対を成す左腕の存在。それは一体何を意味するのか
>まさかの左手アンク!?意思疎通はできないのかな
>右と左それぞれに意思があるんでしょうね、だから「バラバラになった」と言っていると
もしかしたら他にも頭部とかもいるんでしょうか
>考えてみれば、グリードの根源がコアメダルだけなら、映司が持ってるコアメダルがグリードに変化してもおかしくないわけで
今回の左手アンクの登場で、「何を以ってグリードという怪人が成立するのか」が明らかになるかもしれませんね
>よくアンクが「バラバラにされた」と言っていましたが、ばらされて腕だけ復活という意味だと思ったら全部分割されてる意味みたいですね
となると大半のメダルをボディが持ってるって可能性もでてきますが、なんだかまるで独りギャラクシアンウォーズしてるみたいですね
大方の朋友達の感想と予想は同じようですが、はんぺらの直感はちょっと皆と違いました
はんぺらの見解と、この「左手アンク」については後編のレビューにて考察したいと思います
伊達さんからのヤミー出現報告を受けて現場へ急行する映司と後藤さん。アンクは自室におらず、既に一人で先行しているらしい
現場で暴れていた白ヤミーは、3人の眼前で成体ヤミーへと成長。脱皮したその姿を目にし、映司と後藤さんはハッと息を飲む
「やあ。僕はとりじんだよ。人間の体に鳥の顔がついてるだろう?」
「なッ・・・鳥のヤミー!?」
「アンク!なんなんだこのヤミー!お前のじゃないよな!?」
映司と後藤さんは現場に先に到着していたアンクに真っ先に問いただしますが、アンク本人も驚きを隠せない表情
鳥のヤミーということは、グリードの属性も鳥。そりゃそうでしょう。だってアンクの左手だったのだから
謎の自体に狼狽しつつも戦うオーズとバースだったが、強力な火炎放射を操るオウムヤミーの攻撃力に苦戦
やがてオウムヤミーが岡村を抱え込んで逃走すると、後藤さんは癇癪にまかせ猛然とアンクに詰め寄った
「あのヤミー、属性は鳥だな?貴様の仕業じゃないだろうな?」
「・・・・ハッ」
「待ってください後藤さん!アンクは確かに鳥のグリードですけどヤミーは作れないんです
できたらとっくにやってるっていうか・・・・な?とにかく今は岡村さんを探すの先決です」
オウムヤミーを作ったのはアンクではないかと激しく責める後藤さんと、それを必死に擁護する映司
しかし当の本人であるアンクは鼻で笑うだけで、一切ノーコメント
まぁ視聴者はアンクじゃないと解ってるわけですが
しかしあの「左手」がアンクと無関係という証拠もないので、とりあえず不穏な空気を匂わせてるといったところでしょうか
「お前は疑わないのか?・・・・鳥は確かに俺のヤミーだ」
「いい加減お前のやりそうな事くらいな。多分他のグリードがお前のコアを使ってヤミーを作ったんだろ」
相棒の信頼っぷりをどのように感じているのか。自室に戻ったアンクは自分のコアメダルをしげしげと見つめ物思いにふけるのだった
「火野起きろ!またあのヤミーがボクサーを襲った!しかも今度は大勢だ!」
「なんですって?でもほら、アンクはここに・・・ってウボァーいねえ!」
「忘れるなよ火野。アイツもグリードの一人だということを」
翌朝。再びオウムヤミー出現の連絡を受け映司を叩き起こす後藤さん。容疑者アンクの姿は既にベッドにはない
「ほら見たことか!」とアンクへの疑念を更に強くする後藤さん。うーんなんというわかりやすいミスリードの伏線
あまりにもわかりやすすぎて子供でもアンクがシロだと解ります
「もうやめてくれ!誰かを犠牲にしてまで俺はリングに立ちたくなんかない!」
「違う。お前は欲している!もう一度リングに立つことを!」
>鳥系ヤミーは諦めかけた欲望を再点火させるタイプ?
行動パターンは親を閉じ込め、望(エサ)を与えて自立を促しているようにも見え、まるで鳥の子育てのよう
さながら雛に餌を運ぶ親鳥の如く、犠牲者から生体エネルギーを吸い取ってたは甲斐甲斐しく岡村の左手に注入するオウムヤミー
他のボクサーを犠牲にすることなど本意ではないとそれを拒絶する岡村ではあったが、次第に回復していく左拳とともに
次第次第に再びリングに上がるという誘惑に引きこまれていく。誰も彼を責めることはできない。彼はボクサーなのだから
「あっアンク!お前今までドコに・・・」
「話は後だ。コレを持って行け!もう既に伊達と後藤が戦っている」
先行した伊達さんと後藤さんがオウムヤミーと交戦している中、現場に到着した映司の前にゆらりとアンクが登場
「コレで戦え」とタジャドルコンボの3枚のコアメダルを手渡します。最強のコンボをよこすあたり本気で勝ちに行ってると思われますが・・・
「おい待て火野!炎相手に炎じゃあ勝負つかないんじゃないのか?」
「あっそういえば確かに・・・で、でもアンクがこれで戦えって・・・・!」
「まさかアイツ!わざと火野が戦いにくいコンボを!」
タジャドルのほのお!こうかがないみたいだ!
【爆炎魔法ではイーフリートは倒せない】
という属性的な理由で、主な攻撃手段が通用しないタジャドル。でもそれなら相手の炎もタジャドルには効かねーよな、と思ってたら
なぜか向こうの炎攻撃にはきっちりダメージ食らってます。おかしいやろ
オーズの劣勢を救うべく、必殺のブレストキャノンをチャージするバース。しかし無事フルチャージに成功して照準を定めた次の瞬間
「なっ!なにしやがるアンコ!ウボァー!」
「今アイツを倒されたら困る」
発射の直前にアンクがバースの手元に体当たり。斜角が狂ったブレストキャノンは天空高くに発射されてしまう
映司が戦いにくいコンボを渡した疑惑に加え、このブレストキャノンの阻止で後藤さんはアンクへの疑いを核心へと変える
「チィ!後藤ちゃん煙幕!撤収だ撤収!」
「フン・・・逃げるくらいなら最初から出てくるな」
強敵と対峙しながらまさかのアンクの裏切り。このままでは戦えないと判断した伊達さんは、ダメージを負ったオーズを抱き抱えて撤収
勝ち誇ったとりじんの台詞がやたらカッコよくて強キャラに見える
「くそっ!アイツやっぱり・・・」
「嘘だろアンク・・・・アンク!アンクーッ!!!」
思いもよらなかった相棒の行動に悲痛な叫びをあげる映司。アンクの行動の真意は?(わかりすぎるけど)
そして現れた”左手のアンク”の正体は?風雲急を告げる次週へ続く!
26話
アンクとリングと全部のせ
「これでわかっただろう?アイツはヤミーを作って俺達の邪魔をした!」
「アイツは他のグリードとは違うんです。復活の仕方も・・・・ヤミーだって作れません
鳥のヤミーを生んだグリードがいるなら、そいつはアンクのコアを持ってるってことです
アンクが俺達の邪魔をしたのは、きっとその手がかりを失いたくなかったからですよ
今は岡村さんの救出が最優先です。あのヤミーは岡村さんの腕を治すために人を襲ってるんですよね?」
「そのようだな。まるで鳥の子育て・・・いやブロイラーの飼育か。ハッ?あいつニワトリヤミー?」
「どう見てもオウムです。本当にありがとうございました」
アンクの邪魔で手痛いダメージを負ってしまった映司。クスクシエで伊達さんの応急処置を受けるも、尚まだ相棒の事をシロと確信してます
手当を終え、絶対安静を申し付けて帰っていく伊達さんを店の外で引き止めたのは比奈。いつにも増してボロボロの映司に気が気でないらしい
「あの伊達さん・・・映司くん、変身して戦った後はああやって倒れることが多くて・・・
心配なんです。身体はなんともないんでしょうか?」
「いやオーズの事となると俺も専門外だし・・・後藤ちゃんのほうが詳しくない?」
「すいません自分もよく・・・確かにコンボの後はつらそうだとは思ってましたが」
最近はコンボ使いまくりで視聴者も設定を忘却してしまいそうですが、既に伊達さんの肉体にもバースによる影響がフラグ立ってる今日
セルメダル専用のシステムでもそうなのに、より強力なコアメダルを使用しているオーズに何もないワケがありません
よくよく思い起こしてみれば第一話のカマキリヤミーが既に「人間がそれを使えばタダでは済まんぞ!」ってハッキリ言ってたし
コンボは当然、ただ変身するだけでも映司の肉体はボロボロのはず
肩を落として店の中へ戻って行く比奈の後ろ姿がいたたまれない。伊達さんと後藤さんは互いにオーズやヤミーに関する知識のなさを嘆き、
改めて映司の負担を少しでも軽くしたいという気持ちを強くする
「俺さ、一億稼がなきゃなんないしあんま深入りする気はなかったんだけど・・・そうも言ってらんねェか」
「俺も・・・今までずっと会長や真木の傍にいながらオーズについて何も調べてなくて・・・
俺、戻ります。鴻上ファウンデーションに」
「頭下げなきゃなんないよ?」
「フッ、なんなら土下座でもしてやりますよ」
>後藤さんは初期のギラギラした感じからすっかり角がとれて、キャラクターに深みがでてきた
半ば家出少年状態でライドベンダー隊隊長としての職務を放棄していた後藤さんは、再びその役目に戻ることを決意
人一倍プライドの高かった彼が、自分の為ではなく他の誰かの為に土下座を
彼を変えたのは師匠である伊達さんと、そして他ならぬ火野映司の存在。今苦しんでいる戦友1人を守れずして、どうして世界を守れようか
あの理想だけ高くて口だけボウヤだった後藤さんがよくぞここまで立派に成長したものです。視聴者として胸が熱くなるな
「うわああ人が土下座しながら階段を転がり落ちてくるゥッ!」
「この男・・・中出しより危険ッ!素晴らしい!新しい後藤くんの誕生だよ!」
後藤さんならばきっとどげせんの瀬戸発レベルの土下座を見せてくれることでしょう
>後藤さんのDOGEZA楽しみすぎる
一方その頃。クスクシエの店頭を掃き掃除する千代子さんを、やや離れた車内から舐めるようにガン見するストーカー男の姿があった
「やはり似ている・・・まるで生き返ったかと思う程に・・・・姉さん!」
Dr真木です。前々回彼が千代子さんを見て驚いていたのは彼の死んだ姉に瓜二つだったから
回想の真木が10歳に満たないくらいなので、随分と歳の離れた姉だったようですが。この真木少年は実に屈託のない笑顔で笑ってます
どうやら彼がこの世に絶望して今のような終末崇拝者になったのは、大好きだった姉の死がキッカケだった模様
そんな姉と瓜二つである千代子さんとの邂逅は、彼が再びまだ感情があった頃の、この世に希望を持った自分を取り戻すフラグでしょうか
「来い。お前と闘うはずだった男がリングで待っている」
「待っているのが岡村さんなら・・・俺を連れて行け!」
武田のボクシングジムにオウムヤミーが出現。伊達さんと後藤さんはこの事態を予測して待ち構えていたが、武田自信が自ら望んで捕まってしまう
岡村を探す唯一の手がかりをなくしてしまい途方に暮れる2人の前に、まだ癒えない身体を押してヒョコヒョコ歩きの映司が情報を持ってくる
「お前・・・医者の忠告無視か!」
「ジムの人に聞いてきました。岡村さんがデビューするまで練習していた場所があるそうです
思い出があるんで、リングもそのままにしてあるって・・・」
「デビュー戦まで使ってたリングか。幻のタイトルマッチにはピッタリだな」
「でも絶対止めないと。岡村さんパンチドランカーなんですヤミーの力で拳の骨折が治ったって・・・」
「ああ症状は悪化するし、下手をすりゃ・・・・俺達が行く。お前はここでじっとしてろ!」
「嫌です。俺の場合、引っ込んでるほうがよっぽど身体に悪いんで」
パンチドランカーである岡村に試合をさせることは絶対に止めなければならない。しかし他人の為にこうまで献身できる映司なのに
岡村並みにボロボロであろう、自分の身体のことはまったく顧みない
比奈にも頼まれている手前、伊達さん達としてはこれ以上映司の身体を酷使させることを避けたいが、映司は頑としてこれを拒絶する
「またアンコが邪魔をしたらどうする?俺は後藤ちゃんの言うことも一理あると思うぜ?
あいつだってグリードなんだ。お前はアンコを倒せるのか?」
「あいつとは最初からそういう約束になってます
・・・・でも、今はその時じゃないですけどね」
「やれやれ・・・フクザツな関係だな。行くぜ後藤ちゃん」
火野映司という青年をこうまで突き動かすものは一体なんなのか。迷いのない目で言い切られては伊達さんもこれ以上何も言えない
足を引きずって現場へ向かう映司を見守りながら、伊達さんと後藤さんも岡村の練習場所だったという埠頭の倉庫へと向かう
「お前の言う通りだったよ。俺はリングの上でしか生きられない」
「ボクサーはみんなそうですよ」
岡村と武田、リング上で相対するボクサー2人。この短い台詞のやりとりがスゲエかっこいい
オウムヤミーは2人をご満悦そうに眺めると、「これがゴング代わりだ!」とばかりに天井に隠れていたアンクに火炎弾を発射する
「いつまでそこでコソコソしているつもりだ?」
「フン・・・以外と鈍感じゃなかったな。お前がセルメダルを貯めてどこに帰るか見届けたかったが」
「お前も解ってるんじゃないのか?持ち帰るのはセルだけじゃない。お前のコアもだ!」
オウムヤミー曰く、アンクは「鳥ヤミーを生んだグリード」を知っているとのこと。アンクの表情は変わらない
と、ここで相棒のピンチで轢き逃げアタックをかましながら映司が到着。これまでのアンクの行動に関して視聴者に対する説明が入ります
「あいつからメダルの在り処を探るのはどうやら無理っぽいなアンク
お前の考えることは大体解るって言ったろ。本気で邪魔をする気ならメダルなんか渡さないだろうしな
これは保険だったんだろ?メダルを守ってお前を助けるための」
冒頭での映司の擁護通り、前回アンクがオウムヤミーへのトドメを邪魔したのはその帰巣先を探ろうとした為
そしてアンクがタジャドルコンボを映司に渡したのもあの戦いを不利するためではなく、こんな時にコアメダルを守る為の保険手段だった
「ハッ、持つべきものは使えるバカだな」
「使いすぎ。変身!」
普段のんびりしてるように見えて、この鋭い洞察力と推理力が映司のキャラ立ちの魅力だと思う。そんなこんなで今週の戦闘シーンへ
「二人ともそこまでだ!岡村さん、アンタ自分の身体の事知ってるよな?」
「リングを降りるほうが身体に悪いんでね!」
「ったくどういつもこいつも・・・人間てのは自分の命よりも大切なモノがあるから始末に悪い
行くよ後藤ちゃん。まずはあっちのドランカーを助けるのが先決だ」
映司よりやや遅れて倉庫に到着した伊達さんと後藤さんは2人の試合を止めようとするが、岡村は頑としてこれを拒否
奇しくもその台詞は、映司の吐いたものとまったく一緒であった
映司と同類の人間に説得は無駄と悟ったのか、まずはオウムヤミーに苦戦するオーズの助っ人を優先します
「伊達さん!一発で決めたいんで何とか隙作ってもらえますか!」
「お前そんな簡単に・・・・じゃあ・・・・とっておきを使うか」
怪我を押した身体でまともに闘うことができない映司は、短期決戦で決めるためにシャウタコンボでの一撃必殺を狙う
その為の時間稼ぎを頼まれたバースは、オウムヤミーの火炎弾をまともに浴びて大きく吹き飛ばされるが・・・・
『ドリルアーム・クレーンアーム・ショベルアーム・キャタピラレッグ・ブレストキャノン・カッターウイング』
バースが吹き飛んだ瓦礫の中から、電子音声6連発
ゆらめく炎が真っ二つに割れ、”仮面ライダーバース”の最終形態がその姿を現した。デデーン!
「覚悟しなニワトリちゃん!」
フ ル ア ー マ ー バ ー ス
バースデイ!
アタッチメントウェポン 【バース・CLAWs】
6種類全てを同時に装着したフル武装形態
凄まじいパワーで突進したバースはドリルアーム一閃。オウムヤミーをゴム鞠の如く吹き飛ばします
と、その隙を逃さずオーズはシャウタに変身。必殺のオクトバニッシュで見事この強敵を粉砕するのでした
>バースデイでオウムヤミー倒してよかった気が・・・せっかくの初登場なのに出番一瞬すぎる
>バースデイかっこよかったけど出番短すぎて吹いた
えええええええええ?ちょ、せっかくのバースデイ活躍短すぎる
瓦礫の中から姿を現す流れと、ドリルアームの一撃の重さはかなりカッコよかったのに。実質TV映ってた時間は10秒くらいです
ちなみにカッターウイングは今回が初登場でしたが、その性能を披露することなく戦闘終了
バッシャーフィーバーのような幻の存在として、トラ以上のネタにされてしまうのでしょうか。カッターウイングの明日はどっちだ
「どうやら魔法も切れちまったみたいだ・・・でももう一度立つよ。リハビリして今度は本当の自分の拳で
死ぬなら・・・リングの上でだぁーっ!」
幻のタイトルマッチは、渾身のクロスカウンターの打ち合いにより両者ダブルKOという結果に終わった
ヤミーの能力も切れ、再び握れなくなった拳。しかし岡村はその拳を天高く掲げると、倉庫に響き渡る大声でカムバックを宣言する
「それまで・・・タイトル守っときます」
にっこりと笑って尊敬する男の再起を祝福する若きチャンプ。戦いという舞台の上でしか生きられない餓狼達
自身の明日を見ず戦う彼等は、生物としては愚かなのかもしれない
しかし、その姿はただひたすらに美しかった 男の世界やなー
「ヤミーを作ったと疑ったことは謝る。すまなかった」
「アンク、お前以外に鳥のヤミーを作れる奴がいるんだな
そしてお前はそのせいで他のグリードとは違う・・・」
「フン・・・俺の目的はひとつだ。必ず完全復活・・・いやそれ以上の身体を手に入れる」
疑ったことをぶっきらぼうに謝罪して帰っていく後藤さん萌え。二人が去ったと、相棒と二人きりになった映司は考えを口にする
アンクがヤミーを作れないのは、鳥のヤミーを作れる存在が他にいるから
映司の言葉に呼応するように、二人を遠くから観察するアンクの左腕が再び映ったところで次週へ続く
ということでこの”左腕アンク”の正体に関する考察いってみましょう
朋友の多くは「右腕だけ」のアンクに対しこの存在が「左腕だけ」だと思っているようですが、はんぺらはそのようには感じませんでした
なぜならこの左腕登場シーンのカメラワーク全て、前腕部全部が収まるように撮ってないから
すなわちはんぺらはアレは「左腕だけのアンク」ではなく、むしろその逆
右腕以外、全身できてるアンク
なんじゃないかなぁと思った次第。カメラワークで左腕だけを映すことで、視聴者にそう思わせてるだけじゃないかと
そもそも右腕がヤミーを作れないのに、左腕は作れるというのもおかしな話ですし、こちらが本体と考たほうが辻褄が合います
そして気になるこのヤミーを生み出せるアンクの正体ですが、
彼こそがカザリやウヴァの知る本来の「鳥のグリード・アンク」であり
第一話から映司と行動を共にしている、視聴者の知る「アンク」は
それ以外の存在であると考えるべきでしょう。この考察は以前からオーズファンの間では主流か
メダル一枚だけになったメズールが「アンクはどうやって右腕だけで姿を維持てるのか。あんなの普通じゃないわ」と言っていたように
アンクが「普通のグリードじゃない」ことは既に視聴者にとっても明白な事実。では実際のところ、彼はいったい何なのか?すばり
かつて10枚ずつあったコアメダルから、1枚ずつ抜かれたコアメダル
オーズの基礎ともなった、その「寄せ集めメダル」から生まれたみそっかすグリード
それがアンクの正体ではないかと
何故それが鳥のグリードである「アンク」の右腕の姿を形作り、更に彼の人格まで持っているのかまでは現状では解りませんが
そう考えると彼が以前言った「もう二度とバラバラにされてたまるか」という台詞がガチリとはまります
以上をもちまして、はんぺらの考察を終えますが、
前述したように、「アンクは本当のアンクじゃない」という考察は既にオーズファンの間では主流の展開予想となっておりますし
同じような設定を推察した朋友も多かったのではないでしょうか。はたしてこの予想、当たるや外れるや。今後の展開に注目していきたい
27話
1000と映画と戦闘員
「あと一回で仮面ライダーが通算1000回目の放送を迎えるッ!
素晴らしいッ!それを記念して私は仮面ライダーの映画を作ることにした!
タイトルは『仮面ライダーオーズVSショッカー!』主役は君達二人!監督は!」
「監督の伊達だ。ヨロシクちゃん!」
初っ端からカオスほとばしるこの導入。27・28話は特別編です
初代「仮面ライダー」第一話から数えて今回が999回、来週が1000回を迎えるとあって劇中劇を作ることとなった映司達
「というワケだからドクター、カメラマンとして参加してくんない?」
「バカも休み休み言いなさい。私はこう見えても忙しいんです」
「そっかーしゃあない。じゃあカメラは千代子さんに頼むか」
「仮面ライダーの映画を撮れるカメラマンは私を置いて他にいないでしょう」
>真木さん・・・・当初の悪120%ぶりはこの展開の為の前振りだったというのか・・・!!可愛い過ぎるだろ
特別編だけあっていつも以上にはっちゃける真木。最初は断ったアンクも、赤いコアメダルの情報をチラつかせられるとノリノリで参加
しかしレギュラー達が和気藹々とした雰囲気で集結する中、コンクリートの壁に拳を叩きつけて怒りを顕にする中年男性がいた
「何が1000回記念だ・・・その影で1000回敗れた俺達の悔しさがお前らに解るのか!」
鴻上ファウンデーションで真面目に働く清掃作業員のおっさん。名は千堂 院(せんどう いん)
かつてショッカー戦闘員として仮面ライダーと戦った男の成れの果てだが、彼は今尚ショッカー再興と打倒仮面ライダーを忘れてはいなかった
「その欲望、開放しなよ」とロッカールームに現れたカザリは千堂にセルメダルを投入。今回の欲望は「打倒仮面ライダー」か
「戦闘員の役なら私にやらせてください。千堂と言います。鴻上さんの紹介で来ました」
(今に見ていろ仮面ライダー・・・もうじき俺のショッカー怪人が生まれ、お前を倒す!)
クランクイン当日、鴻上会長の口利きだと言って映画撮影に参加したのは千堂。この映画にかこつけて映司を殺るつもりみたい
アンクは千堂がヤミーの親であることを即察知するも、生まれるグリードが鳥だった場合の手がかりになるのでこれを泳がせることに
「フハハハハ!この男をショッカー最強の怪人・仮面ライダーに改造するのだァ〜っ!」
「わーははは!わーははは!ひのえいじ!おまえのこころにあいが」
「カーット!後藤ちゃんの演技クソ真面目すぎてつまんない!もっとハジけて!」
かくしてクランクインした映画撮影。ショッカー首領役のアンクが見事な怪演を見せるも、
見るに耐えない棒読みでいきなり監督と視聴者の心を折る後藤さん
「チッ足手まといめ・・・だからお前はダメなんだよ」
「くっ!世界を守るべきこの俺が・・・映画さえも守れないなんて!」
久々に見るダメな後藤さんです
ここ最近はずっと後藤さん△な脚本が多かっただけに、このまるでダメ男ぶりは懐かしくも新鮮。やはりこの人はこうでないと
「そんなことで落ち込んじゃダメよ後藤くん。演技は勝つか負けるかよ!」
「いい事言うねぇ千代子さん!よし!科学者役は後藤ちゃんから千代子さんに交代だ!」
ヘッポコ役者の後藤さんは即役を降ろされ、千代子さんと交代。かつて劇団に所属していた千代子さんは見事な演技でこれをカバー
その女優ぶりに監督の伊達さんはご満悦の笑顔を浮かべ、真木は更に敬愛する姉の姿を彼女に重ね合わせるのだった
順調に撮影が進む中、アンクがヤミーの出現を察知。伊達さんに気取られぬよう映司を連れて現場へと向かう
「やあとりじんだよ。人間の身体に鳥の頭がついてるだろう?」
「おとーさーん!また変なの出たよー!」
現場で暴れていたヤミーは先週のシリーズで敵として登場したオウムヤミーの赤色版。2Pカラーか
言うまでもなく鳥のヤミーを作ったのは例の「左手アンク」であり、カザリが千堂に産ませたヤミーとは別物です
「映司!そいつは俺のコアの手がかりだ!倒さず生け捕りにしろ!」
なんかあんまり強そうじゃない赤オウムでしたが、「殺さず生け捕れ」という難易度の高い指令に狼狽する映司
結局数秒交戦しただけで赤オウムは飛んで逃げてしまい、生け捕りハンティングは次の機会に持ち越されます
「ほうら見なよ。キミの欲望から面白いヤミーが生まれたよ?」
「おお・・・これが俺のショッカー怪人か!」
一方、オンボロアパートの千堂の部屋。ついに打倒仮面ライダーの欲望から生まれたヤミーが爆誕した
イカ娘ならぬイカジャガーヤミーである
「仮面ライダーは俺が倒すでゲソ!・・・・ってウボァー!」
誕生した際、ちょうど部屋で焼かれていたスルメを見て情けない悲鳴を上げるイカジャガー萌え
イカなので動揺する気持ちは解りますが、およそ怪人とは思えぬこのヘッポコヘタレぶり。どうもネタ寄りの怪人のようです
しかしそんなんでも自分の怪人を生み出せた千堂はご満悦の様子。仮面ライダー打倒に一歩前進し、昂揚した気持ちで撮影現場へと戻る
『演技は勝つか負けるか・・・ならば俺は勝つ!次こそは必ず!・・・はっ?』
「カーット!おいいいいいい!?そこで後藤ちゃんの台詞でしょ!なにボーッと考え事してんの!?」
頑張ろうとすればするほど空回る後藤さんマジ足手まとい
博士の次にもらった死神太子役も真木にとって変わられ、同じく失敗ばかりの比奈と一緒にもはやすっかり落ち込んでしまいます
「あなた達二人は”失敗”という結果を出しました。終わりです。大事なのは結果ですから」
結果至上主義の真木は足手まといの2人を冷たく切り捨てようとするも、そんな二人に優しい言葉をかけたのはやはり千代子さんだった
「なに言ってるの。失敗しても落ち込むだけじゃ何の得にもならないわよ?
でも失敗から学ぶことができれば、それは成長するチャンスよ」
「失敗しても・・・学ぶことができれば成長するチャンス・・・・」
「・・・・・」
失敗すれば「終わり」と切り捨てた真木に対し、「失敗から学ぶこともあるハズだ」とその言語を否定する千代子さん
敬愛する姉の姿から紡がれる言葉は、はたして真木の耳と心にどのように届いただろうか
表情こそ変えぬものの、今まで感情らしきものをまるで見せなかった彼の中で何かが変わりつつある予感
>これは真木の改心フラグか……この展開は読めなかった
「危ない!大丈夫ですか!?」
「は、はいおかげさまで!ありがとうございました千堂さん」
『・・・な・・・何をやってるんだ俺は!?コイツは倒すべき敵なのに』
そんな中、撮影中倒れてきた大道具から咄嗟に映司を庇ってしまう千堂
どうやらチームとしてひとつの作品を作っているうちに、仲間意識が目覚めてしまった様子。なんてベタな展開だろう
それにしてもこの流れ、もっと順序を追って少しずつ仲良くなっていく描写ならば良かったんですが、
そういうのが一切無くていきなりコレなので「なんで?」感がえごい
思いもかけぬ自分自身の行動に戸惑う千堂。その迷いを吹っ切るかのように、街にはイカジャガーヤミーが敵を求めて彷徨っていた
「オートバイ・・・・キサマ仮面ライダーかウボァー!?」
「ふぅ・・・ライダーはライダーだけどね」
「何この人変!なにこれなにこれ!」
ツーリング中の女性ライダーの前に立ちはだかったイカジャガーだったが、二人はごくごく普通の人間で人違い
にも関わらず一般人の女性にフルボッコにされるイカジャガー。よ、よえー!
ちなみにこの二人を演じるのは千秋と森下千里。森下は仮面ライダー龍騎にも出演したことがあるのでわかりますが、なんで千秋?
と思ったら名前に「千」が入ってるという理由のゲストだそうで。来週はハリセンボンと若槻千夏が登場します
極めてどうでもいいサプライズ!
>ゲスト呼ぶなら歴代の出演者だせばよかったのに
>ファンとしてもっとライダーに関わりのある人がゲストに来てほしかった
視聴者ナメてんのか。藤岡隊長出せ!
40周年の1000回記念
初代と最新の仮面ライダーの邂逅
ゲスト呼ぶならこれで決まりだろと。今考えるとアギト劇場版プロジェクトG4って凄いサプライズだったんだな・・・
※(藤岡弘が警視総監役で出演し、賀集利樹に「我々が出来なくなったことをキミ達がやってくれ」と言う感慨深いシーンがある)
「うう・・・酷い目にあったでゲソ・・・・むっ!お前が仮面ライダーか?
俺は・・・仮面ライダーに勝ぁああああーつ!」
>一般人に負ける怪人……と思ったらライダー相手には強かった
千秋と森下に盛大にボコられたへっぽこイカジャガーだったが、映司が現場に到着しオーズに変身するとまるで別人のように奮起
女2人にやられたとは思えないとてつもないパワーでオーズを追い込みます。流石は仮面ライダー打倒の欲望から生まれたヤミーか
と、ここで伊達さんも現場に駆けつけると、再びあの赤オウムヤミーまでもが参戦。2対2の乱戦に雪崩れ込みます
「映司わかってるだろうな!」
「ああ!生け捕りにすればいいんだろ!って危ない伊達さん!はあああああ!」
ぼっがあああああああああん!
アンクの命令通り生け捕りにするつもりで戦っていた映司ではあったが、戦いの最中決定的ピンチに陥ってしまうバース
伊達さんの命を助ける為にオーズはシャウタに変身。やむなくオクトバニッシュで赤オウムヤミーにトドメを刺してしまう
「おいィいいい!?」
せっかくのコアメダルの手がかりを失ってしまったアンクが呆然とした表情で立ち尽くし、いよいよ放送1000回記念の次週へ続く!
28話
1000と仮面ライダーと誕生日
「映司ァ!なんでヤミーを倒した!アレは俺のメダルの手がかりだったんだぞ!」
「伊達さんが危なかっただろ!メダルよりも人の命のほうが大事だ!」
「ハッ命か。だったら・・・伊達の命の灯が消えかかってるぞ?」
「な、なんだってー!?」
間一髪で赤オウムヤミーを倒しバースの窮地を救った映司。例によってアンクと取っ組み合いの喧嘩になるも、なんか伊達さんがヤバイ状況です
前回ボコられたダメージは当然、これまでのフラグから察するにバースが肉体に及ぼす影響も少なからずあると思われ
かくして伊達さんは緊急入院し映画撮影は中断の憂き目に。アンクは「ほれ見たことか」とばかりに鴻上会長の元を訪れますが・・・・
「話は聞いた。実に残念だよ。この素晴らしい映画の続きが見れないなんて」
「待ってくれ!怪我なら大丈夫だ!俺はまだやれるぜ!
映画には夢がある!そして子供達にも夢を見せてやることができる!こんなに楽しい仕事はない!」
「俺も同じ気持です伊達さん!映画の続きが楽しみです!」
「素晴らしい!それが映画屋魂だッ!いいだろう・・・この映画キミに預けた!」
なんだこいつらテンション高え
ボロボロの身体を押して撮影続行の直訴に現れた伊達さんと映司
伊達さんは当初ギャラ1000万に飛びつき映司は流されるままに映画撮影に入ったものの、撮影を続けていくうちに映画作りに目覚めてしまった模様
特別編ならではの変なテンションで撮影続行を決めた伊達組。思いも新たに「仮面ライダーVSオーズ」の完成に向け一致団結します
「ほら、またキミの欲望からヤミーが生まれたね。しかし・・・キミの欲望変わったんじゃないの?
こんな弱そうな連中を生むなんて、ライダーを倒したいってより仲間が欲しいように見えるよ」
その頃、千堂のオンボロアパートではイカジャガーに続いて新たに3人のショッカー戦闘員が誕生していた
かつての仲間達の出現に歓喜する千堂ですが、あまりにも弱そうな戦闘員のデザインを目の当たりにしたカザリは失望した様子
「ヤミーじゃない戦闘員だ。確かに仲間は欲しい・・・だが戦闘員は弱くはない!戦闘員は立派な戦士だ!
俺は戦闘員であることに誇りを持っている!イィーッッ!!」
ガンオタにとってザクはただの雑魚ではなく、主役機ガンダムと対を成す作品の象徴
特撮における悪の戦闘員達もまた然り。主役の引き立て役であっても、それが存在しなければ作品が成り立たない裏の主役
路傍の石であっても珠玉の輝きというかなんというか
「監督、今日は俺の仲間達を連れてきた。警官役として思う存分使ってくれ」
「おおお千堂ちゃんGJ!」
戦闘員であることは自分の誇りだ!とカザリに宣言し、千堂は仲間達とともに映画撮影に復帰。打倒仮面ライダーの思いを更に強くするのだった
「映司さん、私の事を思い出してくれたのね!」
ぐぐぐ・・・・バキベキボキバキベキィ
「ハッ、君は比奈ちゃん?俺はいったい何を・・・・ってちょっと力強すgウボァー!?」
「カァ〜ット!比奈ちゃんもう少し加減して!警官役4人もアクションにキレがないよ!
もっと本気で!後藤ちゃんも実際のライドベンダー隊の戦闘のつもりで!」
撮影もいよいよ佳境。ショッカーの改造人間として暴れる映司が、恋人役の比奈の抱擁によって人間の心を取り戻すシーン
暴れる映司を取り押さえようとする警官達と自衛隊員役のアクションはイマイチ迫力に欠け、
比奈は相変わらずの馬鹿力で勇次郎の如く映司の脊髄を破壊と内容は散々
「わかった・・・本気でいいんだな」
「俺も本気を出させてもらう」(キリッ)
伊達さんの「もっと本気で」という演技指導に対し、仲間達と顔を見合わせニヤリと笑う千堂。いよいよ行動を起こすつもりの様子
対して「俺も本気出す」と言う後藤さんはなんか変な笑いを誘います
ちなみにこの間ヤジウマ女として若槻千夏が、千堂のアパートで更に生まれ続ける戦闘員役でハリセンボンが出演してます。エキストラ乙
>ハリ’セン’ボンw脈絡なさすぎる出番が予想外すぎるw
かくしてテイク2がスタート。ショッカー戦闘員が扮する警官達はさっきまでとはうって変わったパワー溢れるアクションで映司を翻弄
そしてオーズを派手に吹き飛ばす後藤さんのグレネード弾
『ククク・・・俺が小道具を本物にすり替えておいたのさ』
すり替えておいたのさ!テレーテレーテレッ(東映スパイダーマンのテーマで)
千堂がすり替えていた本物の銃でオーズを狙撃してしまった後藤さん。視聴者の期待を裏切りません
何故こんな事になったのか理解できずオロオロする後藤さんに、アンクは心底見下げ果てた表情で冷たく言い放つのだった
「はぁ・・・もういい。お前はそこらで石にでもなってろ」
「いし・・・」
>後藤さんが…俺達の後藤さんがまたやってくれた!バズーカをグレネードに持ち替えてやってくれた!
>510さんはやっぱり誤砲さんだった
>後藤さんがまた誤射さんに・・・(今回は後藤さんに非はないけど)
その混乱に乗じ、千堂以下4人のショッカー戦闘員がオーズに一斉攻撃を仕掛けた。思いもかけぬ仲間の行動に困惑する映司
「千堂さん!?いったいこれは何のつもりです!?」
「映司!その戦闘員3人はヤミー!そして千堂がその親だ!」
「お前達ライダーに解るか!?1000回に渡って敗れ続けた俺達の痛みが!
歴代戦闘員達・・・出撃ぃッ!」
千堂の気合の咆哮とともに、ショッカー戦闘員から兵士チャップ、更にワームといった歴代仮面ライダーに登場した戦闘員達が総登場
仮面ノリダーならノリダーフェスティバル一発で倒されるところですが
流石に数の暴力に任せてオーズをフルボッコに・・・・・
「映司!こいつで蹴散らせ!」
と思ったら速攻でタジャドルコンボ発動。マグナブレイズたった一発で全ての戦闘員は残らず焼き尽くされてしまいました
残念!仮面ノリダーとあんま変わんなかった!
「そんな・・・戦闘員達が・・・ん?なんだこれは?メダル・・・?」
「フフ・・・結構な数のメダル育ってくれたね。キミのヤミー
ショッカーなんて所詮は過去の遺物。僕のおかげで夢を見れたんだ。感謝してよ?」
焼かれた戦闘員達がセルメダルに変化して飛び散ると、唖然と立ち尽くす千堂の前に現れたカザリは冷淡に事実を告げメダルを回収する
戦闘員達がかつての仲間ではなく、メダルから造られた偽物だった。千堂はショックを受け、同時にカザリに利用されていた自分に唇を噛む
と、ここでイカジャガーヤミーが現れカザリとともにオーズへ攻撃を。伊達さんもバースに変身し、最近定番の2対2の乱戦に雪崩込みます
冒頭の怪我のせいで動きが悪く、カザリ相手に苦戦を強いられるバース。劣勢の師匠を救うために動いたのは役立たずの石ころだった
虚ろな目でブツブツと何かを呟きながら、バースバスターも構えずに手ぶらでカザリに肉薄する後藤さん。こ、こえー!
「石だ・・・・俺は石だ・・・・石頭だあああああああっ!!!」
がっつーん!!!!!
>スタッフは後藤さんをどうしたいの?
なんと渾身の頭突きでカザリを怯ませる後藤さん。更には比奈も近くにあった巨大な岩を持ち上げ、イカジャガーを押し潰す
「ウボァー!?」
「おおお後藤ちゃんナイス!ハジけたね」
「私の馬鹿力が・・・・役に立った・・・・!」
「失敗から学ぶことができればチャンス」という千代子さんの言葉に習い活躍した二人ですが内容が内容だけにカオス
27話28話は終始こんな感じなんで正直本編とは切り離した日常にしてほしかったな。物語の進行は本編が絡んでるから尚更カオスです
「あいつもメダル・・・ショッカー怪人じゃなかった・・・だったら・・・うおおおおおおおおお!」
そしてダメージを受ける度にメダルを撒き散らすイカジャガーヤミーを見て、「こいつもショッカー怪人ではなかった」と落胆する千堂
次の瞬間、なんと千堂は雄叫びをあげながら自分の生んだイカジャガーヤミーに向かって特攻。敢え無く迎撃されて吹っ飛ばされてしまう
「千堂さん!どうして俺を助けようと!?」
「仮面ライダーは・・・戦闘員にとって言わば超えるべき壁のようなもの・・・・
それをショッカーでもない連中に倒されてたまるか!」
カカロットを倒すのは俺だー!という戦闘員の叫び。戦闘員にとって「仮面ライダー」はただの敵ではないのだ
千堂の熱い言葉に呼応するように、現場に現れた里中さんが持ってきたモニターからいつもの調子で鴻上会長が介入する
「素晴らしいッ!バースに1000枚のメダルを投入したまえ!」
「ほう・・・バース究極のアレを発動させるのですね」
「せ、千枚!?なんだかワカんねーけど・・・こいつはやるしかないっしょ!」
「セルメダル1000枚使ってよし!」という鴻上会長の許可をもらい、ありったけのメダルを投入するバース
なにせ1000枚なので全部入れるのに結構な手間と時間がかかりますが、例によって待っててくれるカザリ
そんな優しいカザリのおかげもあって、ついにバース最強の切り札が姿を現します。前々回バースデイ出たばっかりなのにもうその上が出るのか
>バース・デイとは本当になんだったのか
>1000枚投入時にお行儀よく待っててくれるカザリが萌えキャラ過ぎてヤバイ
【バースCLAWs・サソリ】
6つのアタッチメントウェポン「バースCLAWs」を同時に装着した姿が「バースデイ」であるのに対し、この形態は全てのウェポンを合体させ
巨大なサソリ型戦闘支援メカを完成させるのだ!デデーン
ガキューン!と爆誕したサソリメカは操縦者であるバースの動きをトレースして、その鉄塊の両腕を縦横無尽に振り回す
まるでwiiコントローラーでスポーツゲームでも遊んでるかのような操縦
>サソリの形したものをマスタースレイブで操縦するってすごい発想だけど、
工学的には救助用とかのロボットの操縦方法アリなのかな。演技論的には完全にアリなのだけど、
ああいうものはオートバジンみたいに自律制御だと思い込んでいたので盲点だった
巨大重機にしこたまブン殴られたカザリは流石によろけ、「ちくしょう覚えてろ」などとどっかの虫頭のような捨て台詞を残して退散する
劣勢になったイカジャガーは川へ飛び込んで逃げるも、高性能のサソリメカはすぐさま水上ジェットとなってオーズの乗り物として大活躍
最後は謎の虹色ビームを発射してイカジャガーを難なく破壊するのでした。はとビームレインボウ!
うーんサソリメカちょー強かったけど、メダル1000枚も使うんじゃ今後は出番なさそうね。パワードイクサーを彷彿とさせるな・・・・
>千枚も使うんじゃ出番少なそうだなぁ
「俺、知ってましたよ千堂さんの事。本当は優しい心の持ち主だって」
「はっ、よしてくれ。いいか忘れるなよ?戦闘員はいつかライダーを超える・・・
だからその時まで誰にも負けんなよ!応援してるぞ!」
「ええ!負けませんよ!」
ラスト。夕日に紅く染まる河原で二人佇む仮面ライダーと戦闘員。なんともシュールな光景ですが、敵であるハズの二人の表情は柔らかい
仮面ライダーの勝利を祝福するショッカー戦闘員。それは憎みあう仇同士ではなく、互いを認めるライバルとしての友情の言葉だった
そんな2人をバックに「仮面ライダーオーズVSショッカー」のエンドロールが流れて幕引き
締めも一見して綺麗に見えますが、よくよく冷静になってみるとカオス
>戦闘員ややられメカスキーの俺としては、先週・今週のオーズは涙なしには見られない
みんなが主役になれるわけじゃない。みんながライダーや怪人になれるわけじゃない
みんながゴジラやウルトラマンになれるわけじゃない。でも、みんな生きているんだ
>一介のショッカー戦闘員がライダーと並び立ち決めポーズまで取ってスタッフロールに入る……実にカオス
しかしちょびっと感動しちゃいましたよ。十把一絡げな戦闘員にも、色々思うところがあるのかもしれないと
>1000回記念ぶっちゃけ微妙でしたね・・・ゴチャゴチャと纏まりの無い構成で、
本編の一部としても、ライダーをネタにしたバラエティ企画としても中途半端
1000回記念のお祭としては非常に面白かったと言えますが、やっぱ本編の進行とは切り離して欲しかったかなぁ、というのが個人的感想
次週いよいよ急展開!アンクの謎が明らかになる29話へ続く!
29話
姉と博士とアンクの真実
「なッピーバースデーDr真木。プレゼントの前に・・・私の大切にしているものは何か解るかね?」
「欲望、ですか」
「そう。そしてその中でも最も大切にしているものは”私自身の欲望”だ!
その為の障害になるものはどんな優れた欲望であっても排除する
最近のグリードの動きを見ているとオーズの苦戦は必至・・・
私も研究は必要だと思うが、その為にオーズが倒されてしまっては元も子もない。つまり!
君がこれ以上あのカザリというグリードに肩入れするのは私にとって障害になる
君のその天才を見出した人を悲しませたくはないだろう?この忠告が私からの誕生日プレゼントだ」
冒頭。放任主義ではあっても全てを見透かしている鴻上会長は、ついに真木のヤンチャを見かねてドスの効いた釘を刺した
これ以上カザリと与するならば消すぞ。さしもの鉄面男もこの脅しには平常ではいられません
ビビった真木は姉の墓前にカザリを呼び出し、「会長が怖いからさっさと残りのコアメダルを取り込んで進化すれ」と急かします
「それは僕が決めることだよ。焦って暴走したら終わりでしょ」
「私が望んでるのはその終わりなのですよ。物事は終わって始めて完成する
終りを恐れているようではキミの器もたかが知れるtウボァーなにをするきさまー!」
「僕に指図しないでよ。そんなにやりたきゃ自分でやったら?でも・・・あれぇ
欲望は世界を終わらせるんじゃないんだ?ウフフ」
軽くカチンときたカザリはなんと真木に対してメダルを投入。僕と契約して魔法少女になってよ!
しかし生まれた白ヤミーは手当たり次第に物を破壊し生物を殺戮するかと思いきや、姉の墓に抱きついて寂しそうにそこから離れません
更に成体化したパンダシャチヤミーは「ファ〜」というファンシーかつ気の抜けた声で鳴く憎めないヤミーでしたが
道行く若い女性に手当たり次第抱きつき、渾身のベアハッグを敢行
キモかわいいわデンジャラスだわけしからんわでツッコミどころ満載です
「これが何だと言うのですか。母性、慈愛の欲求。珍しくもありません。誰でも持っているもの
世界を終わらせる・・・私のそれは欲望などではありません。崇高なる使命です」
真木の欲望は”姉のぬくもり”だった
しかしそれを「これは何かの間違いだ!」などと取り乱す事もなく、自分だってこういうこともあるでしょうよ人間だもの。てつお。と肯定
その上で世界を終わらせることは欲望ではなく、自分に課せられた使命であると表情を変えずに言い放つ真木。背骨は結構強いな
だがパンダシャチヤミーがクスクシエの割引券を見つけた瞬間、そんな真木の表情が一変する
このままでは千代子さんがバキ母のように抱きしめ殺されてしまう
本当に世界の終わりを望むのならば、千代子さん1人の命など遅かれ早かれなくなるもの。別に気にする必要もないハズですが・・・
>真木からヤミーとは思わなかった。どうやら真木の過去がわかるようですが、なら生存フラグ?逆に死亡フラグな気も…
「随分と長い休暇だったね。だが君がバースをサポートして戦っていたのは知っていたよ
今のままでも君が望む状態だろうに、なぜ今更戻って来る気になったのかね後藤君?」
「簡単に言えば・・・食えなくなったからです」
シャキーンと腰を90度に曲げた礼で鴻上会長に頭を下げるのは、映司の為に鴻上ファウンデーションへの出戻りを決めた後藤さん
「食えなくなったから戻ってきた」という恥も外聞も捨てた言葉に、鴻上会長の機嫌は上々です
「なるほどフッフッフ。しかしもうライドベンダー隊の新しい隊長は決めてしまってね。どうしたものか」
「会長、ならば私のサポートなどはいかがでしょうか?ちょうど手が足りないので」
ライドベンター隊には既に後釜ができているそうで、後藤さんが復職するポジションはなくなってしまったとのこと
最近のヤミーとの戦闘でライドベンター隊が現れたことないけどな
新隊長職務怠慢だろというツッコミはさておき、里中さんが「よかったら私の下で働きますぅ?クスクス」と悪戯っぽい笑みを浮かべたその瞬間
「失礼します。ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」
言うが早いか里中さんの隣に腰掛け、猛然と会長のケーキを食べ始める後藤さん。里中さんのサポートって一緒にケーキ食うことかよ!
鼻や口の周りについたクリームも拭わず、一心不乱にケーキを食う後藤さん。バーニングアギトに進化しそう
※(脳内BGM 仮面ライダーアギト「DEEP BREATH」)
「フフ・・・変わったね後藤君」
あの高いプライドをかなぐり捨て、復職の為に身体を張った後藤さん渾身の謝罪。会長は満その変化を喜び、彼を快く許すのでした
>残念。後藤さんのDOGEZAはなしか・・・
『ヤミーを生み出せないアンク・・・鳥のヤミーを生んだ謎の存在・・・それがアンクの秘密なのか?』
一方。パンダヤミー出現を察知し現場に向かったアンクと映司だったが、その途中何かを感じたアンクは足を止めると逆方向へと爆走する
落ちていた赤い羽根を発見し、ずっと気になっていた相棒の核心に迫っていることを認識する映司。なんか緊迫感あっていいなここ
「やあ。この羽根を落としたヤツ・・・君達も探してるんでしょ?興味あるよねぇ」
「どけカザリ、今お前と無駄話してる時間はない」
「いや俺も知りたい。カザリ、何か知ってるのなら教えてくれ」
「フフフ面白いね。教えてやってもいいけど・・・まずその前に!」
そんな二人の前に立ちはだかったカザリ。喧嘩腰のアンクを押しのけ、レンドリーに情報提供を求める映司の態度に気をよくするが
「ならばまずワシを倒してみよ!」とRPGの中ボスっぽい流れで攻撃を仕掛けるカザリ
力をつけた今のカザリに対抗できるのはタジャドルコンボしかない。それがカザリの狙いだったのか
力を振るうタジャドルに引き寄せられるかのように。「それ」は現れた
何枚もの赤い羽根をまき散らしながら、天空からゆっくりと舞降りる異形の魔人。その腕を見た映司は思わず息を飲む
「え・・・・あの腕って」
アンクと同じ左腕を持つ謎の魔人。対照的にその右腕は壊死したような紫色で生気がない
「やっぱりね・・・僕の思った通りだ。アンク」
「え?」
カザリの発した言葉に驚く映司。次の瞬間、謎の魔人はブツブツと何か呟きながらオーズに攻撃を仕掛けてきた
「どこ・・・?僕はどこッ!?」
「ファ〜ファ〜・・・・・ファ?」
クスクシエに辿りついたパンダシャチヤミー。今は亡き姉に瓜二つの千代子さんを抱き殺すべく、店内に入ろうとします。が
そんなパンダの前に立ちはだかったのは生みの親であるDr真木だった。やはり千代子さんを守るという展開か
変態露出狂のようにバッとジャケットを開くとその内側には大量のカンドロイドがズラリ
新カンドロイドであるプテラで先制攻撃を取り、視聴者を「おおおお」と言わせます。戦うドクターなんかカッコイイぞ!
しかし所詮カンドロイドではヤミーが相手に致命傷は与えられず、すぐさまい爪で腕を引っ掻かれ絶体絶命のピンチに
ここでバースがタイミングよく助けに入り、同時に騒ぎに気づいた千代子さんと比奈が店の中から飛び出します
「無事かドクター!何出張っちゃっての?実戦は俺に任せてよ」
「まぁ真木さん!大変!腕から血が・・・手当しますから店の中へ!」
「・・・・・」
世界の終末を望む自分がなぜこの女性を助けてしまったのか。自らの行動に戸惑う真木
姉への思いと自分に課せられた「崇高なる使命」の間で揺れながら、慌てふためく千代子さんの顔をただただじっと眺めていた
「映司ァ!そいつを潰せッ!」
「え?で、でもコイツは・・・」
「いいから潰せ!潰すんだよォおおおッッ!」
今まで見たこともない程に取り乱し、謎の敵を排除しろと絶叫するアンク
映司はタジャドルの能力全開で戦うも、あらゆる攻撃性能においてこの敵はほぼ互角。吹き飛ばされたオーズは変身を解除してしまう
「おいィ?映司しっかりしろ!」と焦って前に出てきたアンクを視界に収めた瞬間。謎の敵は歓喜の声を上げる
「いた、僕だ」
「僕だと・・・笑わせるな。お前は俺だァああッ!」
言わずもがな。生気のない右腕を持つこの怪人こそが鳥のグリード「アンク」本体
>はんぺらの予想が・・・当たった!?<右腕以外全身出来てるアンク
>はんぺらさんのアンク予想が当たった…だと…!?地震を乗り越えたはんぺらさんは流石に一味違うぜ!
>全身アンクははんぺらさんの予想的中でしたね
でも右腕のアンク、全身アンクが互いに「僕だ/俺だ」と言い合ってるのを見ると
アンクは寄せ集めメダルから生まれたという予想はハズレといったところでしょうか
>アンクはどっちも本物のアンクなんじゃ?
>ついにもう一人のアンクが登場・・・しかし何か喋り方が子供っぽい感じがしますね
そして他の4体のグリードと違って頭の部位が半分取れていたり何か違いますねえ
>本物のアンクってあんな性格なのか……?
いや、それだとグリード達が疑問に思うはずだから、アンクが主人格持っていったからあんなになったんかな
はんぺら主人公アンクを「寄せ集めメダルから生まれたグリード」などと、かなり鋭角に切り込んだ考察をしてしまいましたが、
主人公アンク、本体アンクとも互いのことを「自分」と認識していることを見るに双方とも「アンク」という事みたいウボァー
うぐぐ。ちょっと調子にのって冒険しすぎた考察だったか・・・・
おそらくは800年前に何かしらの事象で腕と本体の2つに分裂してしまい、その両方に自我を持ってしまった存在なのでしょう
怒りを顕に吠えたアンクは右腕を、そして本体アンクは左腕を突き出し、互いを吸収しようと試みる
しかし右腕しかない存在と、それ以外のパーツが全て揃っている存在ではパワーの差は歴然
ものすごい勢いでセルメダルをギャンギャン吸い取られてもがくアンク
ついに明らかになったアンクの秘密と、いきなり訪れた相棒のピンチに映司が叫んだところで次週へ続く!
30話
王とパンダと炎の記憶
「ウボァー!ヒーコラヒーコラバヒンバヒン!」
「まさかこんな面白い事になってるとはね。何があったか解らないけど・・・800年ぶりかな?よろしくねアンク」
「誰・・・?僕はどこ?」
「ふぅんヤミーを作ることは覚えてても記憶はないんだ・・・そればっかり。まるで親を探す雛鳥だね」
前回ラストで、全身アンクに大量のセルメダルをズキュンズキュンされてしまった右手アンク。やっぱアナルが緩いから・・・
アンクは映司に助けられて命からがらトンズラ。二人きりになったカザリはこれを攻撃しようとはせず、薄ら笑いを浮かべながらフレンドリーに語りかける
カザリの言う通りこの全身アンク、身体は立派で戦闘力も十分ですが精神状態や知識に関してはまだ何も知らない無垢な幼児そのもの
身体な大人!頭脳は子供!の逆バーロー状態!
「このままのカッコじゃ色々と面倒だからね。ホラ真似してやってみなよ
・・・・・・・うん、いい子だね。君ならすぐ自分を取り戻せると思うよ」
そんなバーローに人間に擬態する方法を模範演技してみせるカザリ。促されるまま人間に擬態した全身アンクの姿は、なんと小学生低学年ほどの少年だった
身体は子供!頭脳も子供!って普通の子供だこれ
うーん面白い。この素直さに利用価値があると踏んだのか、どうやらカザリはこのアンクを自分の仲間として陣営に引き込むつもりみたいです
「・・・すごいお屋敷」
「ここは昔住んでいた家です。研究所よりも近かったもので・・・救急箱は飾り棚にあるかと」
パンダヤミーの攻撃で怪我をした真木は、手当をする為に千代子さんと一緒に街の郊外にあった大きな洋館へ。クスクシエで手当すりゃいいじゃんかよ
それにしてもこの旧真木邸の立派なこと。随分と裕福な家柄だったようですが、この広い家に暮らしていたのは姉と真木の姉弟2人だけだった様子
「姉とは歳が離れた姉弟で・・・早くに両親を亡くした私にとっては親代わりでもありました
もう亡くなりましたがね。結婚式の前日に火事で」
「まぁ・・・そうだったんですか。私何も知らずにごめんなさい」
埃を被った写真立てを見た千代子さんは真木の姉が自分と瓜二つであったことと、幸せの絶頂で非業の死を遂げた事を知り心を痛めます
「右手のないグリードに右手だけのアンコ・・・・ねぇ。普通に考えりゃま答はひとつだわな
”元々はひとつだったものが、どうしたワケか2つに分かれ復活しちまった”
メダルは貸してやるが条件がある。グリードとオーズについて知ってる事を教えてもらおうかアンコ」
クスクシエに運び込まれたアンクはセルメダルを大量に抜かれたせいで瀕死状態に。これを助ける映司は伊達さんにメダルを借り受ける
「その代わり800年前にに何があったのか俺達に教えれ」という言葉に、もう隠す必要もないと悟ったのかポツポツと語り始めるアンク
同じ頃、オーズとメダルの秘密を探るために鴻上ファウンデーションのPCにアクセスしていた後藤さんもまた、会長によって直接その説明を受けることに
隣の机の同僚が席を立つ度に画面を切り替える後藤さんが学校で隠れてエロゲやってる学生みたいで面白い
「グリードという生命体誕生のきっかけは、当時のある王が世界を手に入れる力を欲したことによる
800年前のオーズとは、その王だ
王はあらゆる動物の力を秘めたメダルを自らに取り込むことで、神にも近い存在になろうとしたのだ
そしてそれを狙って王に味方したグリードが一匹だけいた。それが鳥のグリード・アンク」
「じゃあアンクお前・・・800年前もオーズと一緒に戦ったのか?」
「ああ。だがこの王様ってのが欲望の塊のような男でな・・・
オーズの力を使い過ぎて、最後は暴走した」
クスクシエでのアンクの語りと、鴻上ファウンデーション資料室での鴻上会長の高説。二面中継で互いを補完しながら紡がれる800年前の真実
800年前のオーズ装着者は映司のような正義のヒーローではなく科学者達にメダルを作らせた張本人
更に5匹のグリード達全てがこのオーズと敵対したのではなく、アンクは王サイドについて仲間と対立
世界征服のために怪人を生み出した者に、生み出された怪人が造反した
今まで視聴者は世界を食いつくさんとするグリードに立ち向かい、単身これを封印することに成功した勇者がオーズだと思っていたが
真実はむしろ逆というかなんというか。800年前における欲望の権化のような存在、それこそがオーズの正体だったのである
そして最も重要なのが800年前のオーズは力の使い過ぎで暴走したという事実
暴走した王は唯一自分に味方したアンクさえ貫き、グリード達の肉体ごとコアメダルを全て吸収してしまう。が!
王はその膨大な力を受け止めきれる器でなかったのか、収縮した巨大なエネルギーによって瞬時に石化すると大爆発
次の瞬間、吹き飛んだその肉体はメダルを収めた石棺となって再構成された
これが800年前のオーズによる「グリード封印」の真相である。王はその行き過ぎた欲望により、グリードのみならず自らも滅ぼしてしまったのだ
>暴走→石化→封印ってプロセスからするとあの石棺は先代オーズの成れの果てだったのか・・・
>会長とアンクは「アンクはオーズの力を目当てにオーズと手を組んだ」といってましたが、
本当は今の映二とアンクのようにある種の信頼関係があったのではないでしょうか
主人公サイドだからあまり木にしてませんでしたが、人間を餌としか見てないほかのグリードにくらべアンクって人間に甘いですし
「俺はその時コアを取り戻そうとして右腕だけを切り離し、その状態で封印されちまった
俺の意識は封印された方のコアにあった
だから当然残った肉体はメダルに戻ったものだとばかり思っていたが・・・」
「だが皮肉にもアンク君の肉体は確固たる存在として現代まで残っていた
そしてこの間のヨーロッパ旅行でついに私はそれを持ち帰ることができたのだよ
800年もの間自らを探し求めていた、まさに欲望の塊!
それはコアメダルを抜いた途端開放され!まさに新しい命の誕生だった!なっぴバースデー!」
アンクが2つに割れたのは、まさに封印される直前の咄嗟の行動が原因だった。本来消滅するハズの肉体が存在し続けてしまったという奇跡
そしてそれをワザワザ現代に解き放ってしまったのが誰あろう鴻上会長。この人マジで迷惑すぎる
いつもより数段ハイテンションで高笑いする宇梶さんに、後藤さんは「なんやこのオッサン」という顔でどん引きしてます
「教えてくれアンク。もしお前ともう一人のお前がひとつになったら・・・お前はどうなってしまうんだ?」
二面中継のオーズ過去話が終わったところで再びパンダヤミー出現を感知した映司達は、これを討つ為に現場へと向かう
道中気になっていた質問を思い切って相棒に投げかける映司。アンクの答はその不安を更に掻き立てる
「たぶん弱いほうが消える。無論俺は消えるつもりはないがな」
右腕だけのアンクと全身アンク。どちらの力が強いかは先週ラストのメダルの奪い合いの描写でも既に明白である
現状のままアンクとあの全身アンクを接触させるワケにはいかない。慎吾の為にも。そして相棒の為にも。映司は胸に強く刻むのだった
そんなこんなの戦闘ですが、強敵パンダヤミーはブレストキャノンであっさり瞬殺。今週のメインはこの後です
「物語がエンドマークで終わるように。人もまた死んで完成する
姉が私によく言ってくれた言葉ですが・・・本人もその言葉通りに・・・」
姉との思い出を語り、センチメンタルになる真木。コイツの「死んで云々」は自分の理念じゃなく姉に教えられたものだったのか
それにしても妙な話です。真木の回想シーンに出てくる姉は全てにこやかで穏やかな優しそうな女性でしたが
そんな優しい女性がまだ年端もいかない弟に死云々を教え込むものか
「お姉さんはずっと真木さんの心の中にいますよ。優しいままで」
真木を気遣った千代子さんがそう言って手を握った時、視聴者のその疑念の答えがすぐさま明かされることに
真木の手がテーブルの上の燭台が倒してしまい、火が少し燃え移ってしまう。炎はすぐに消えたがその光景を見た真木の様子が一変する
『違う・・・姉さんはこんな人じゃない・・・・こんなに優しい人じゃ・・・・ああっ!?』
「私がいなくなっても大丈夫よね?あなたは優秀なんだもの」そう言って笑う姉の笑顔は、思い出の中のような優しい笑顔ではなく
「これでやっと厄介払いができたわ」という悪辣な笑顔
結婚して嫁に行くことになった姉は心底嬉しそうだった。だがそれは結婚相手を愛しているからではなく、おそらく
これでもう自分の面倒を見なくて済むという・・・
「すみませんが千代子さん・・・帰ってください・・・・早く帰ってェ!」
全てを思い出した真木はさっきまであんなに親しく話していた千代子に怒鳴り散らし、屋敷から追い出すように帰らせてしまう
彼女が帰ったあと、板が打ち付けられて開かずの部屋になっているドラを恐る恐る開けてみる真木。そこはかつての姉の寝室だった
ドアを開けた瞬間、中から吹き出してきた炎。無論それは現実ではないが、すぐさまこれを閉めて床にヘタリ込んだ真木は大声を上げて慟哭する
>ドクターのダークサイドがどんどん明らかに……ってか、この姉風都出身かと
「やぁ。そろそろ答えが出た頃だと思って」
夕刻、子供アンクを連れたカザリが真木邸を訪れた。今まで通り自分と組むか、鴻上会長の下に戻るかのファイナルアンサーを聞きに
昼間精神崩壊寸前まで取り乱した真木だったが、この時は既にいつもの鉄仮面に戻っていた
「答は最初から決まっていました。この世界は早く終わらせねばなりません
美しく、優しいうちに。その人を醜く変えてしまう前に」
まさに恐るべきかな真木のカルマ。最愛の姉の命を奪った火事は、偶然起きた事故ではなかった
まだ年端もいかぬ真木少年が放火して姉を殺害したのである
優しく美しかった姉が変わる前に。「姉」という物語を終わらせたのだ
>ドクター真木の過去が想像以上でした。いつかくると思っていましたが、本格的に黒靖子にゃんが動き始めたようですね
>真木の姉が親の死を「完成」と言ったり、結婚するからといって身寄りのない幼い弟を置いていくような発言をしていたことがわかりましたが…
あれって豹変の理由が何かあるんですかね?優しい姉という存在そのものがDr.の妄想だったというのは
今週ラスト付近での「優しい笑顔が醜く変わってしまう前に」という言葉から否定できますし
オーズの方も謎が明かされましたが、グリードの「完全な体を手に入れたい」という欲望と
Dr.の「世界の終わり」という欲望は両立するんですかね?
世界が終わってしまえば完全な体を手に入れても生存していく世界そのものが無くなりますし
アンク初めグリード周りが整理されたので、人間メンバー周辺のことに目が向くようになりました
情報の出し方・整理の仕方はお見事ですね、オーズ
>真木の姉さん結婚が決まって性格が変わったのでしょか、それとも優しい姉というのは真木の思い込み?
>真木の姉さんについて、『世界は早く終わらせなければならない。美しく、優しいうちに・・・いずれ、その人を醜く変える前に』というセリフから、
「最初は優しかったけどいつの間にか変わってしまった」と思っていましたが、全部真木の妄想で現実は元からクソ女だったという見方もあるようです
(むしろ多数派?確かにそっちが正しい気がしてきた・・・)はんぺらさんはどう思われますか
鴻上ファウンデーションと決別した真木はラボの機材と研究データを破棄。最新のカンドロイドも全て自らの手駒として手元へ招集する
ラスト。パンダヤミーとの闘いを終えて帰路につく映司とアンクの前に、カザリと真木、そして子供アンクの3人が意気揚々と姿を現した
「ふふふ・・・・アンク、キミがアンクでいられるのも長くないかもね」
真木が吹っ切れ、新規団員も加入して気分も一新したカザリ団。この30話にきて一大敵勢力が誕生しました(3人だけど)
グリード2人とカンドロイド軍団の戦力で映司達を襲えば簡単に勝てるだろうに、宣戦布告だけ済ませて帰ってゆくこの貫禄。なかなか雰囲気あります
我等のウヴァとカザリの差がますます広がったところで次週へ続く!
>ウヴァ「あ・・・?あ・・・?」