31話
恩返しとたくらみと紫のメダル
「退職金替わりにいただいてきました。もちろん無断ですがね
鴻上会長がヨーロッパ旅行から持ち帰った物のひとつですよ」
「な・・・これは・・・コアメダル!?」
「はい。まだ世の中に出たことのない完全な状態の十枚
ここからメダルを抜くことにより、欠けた部分を埋めようとする欲望が生まれ・・・生命体グリードが誕生する!」
鴻上ファウンデーションと決別し、この世を終末へ向かわせる為動き出した真木。その際ぬかりなく盗んできた会長秘蔵の品はまさかのブツだった
6色目のコアメダル!
800年前に誕生した生命体グリードは確かに5匹。しかし科学者達が作ったコアメダルが全部で5色だけなどとは作中では言われてません
この紫は800年前の研究で、1枚のメダルを抜かれることがなかった唯一の色。なのでアンク達のようにグリードになることがなかったのである
だったら俺が生んでやるぜ!とばかりに中央のメダルを無造作に掴み取る真木。その行動にビクッてなるカザリが可愛いぞ
冒頭では子供アンクと一緒になってボール投げに興じたり、なんかすごい「猫」って感じがします
世界の終末を望む真木が会長のように「誕生」行為を行うとは皮肉なものですが。ほどなくして9枚のメダルがカタカタと音を鳴らして動き出し・・・
それにしてもアンクの身体だけでなく6色目のコアメダルまであの旅行で入手していたとは。ヨーロッパ旅行強すぎる
今後どんな強引な展開があっても「実はヨーロッパ旅行で〜」で解決だな
「ちゃーっす!今日の分集めに来ました」
借金の取り立てや強引な貸し付けのガラの悪い会話が飛び交う闇金事務所。夜も拭けた深夜0時に、ひとりの若者が明るい声で顔を出した
いかつい顔の社長が黙って若者に差し出した巾着袋の中身は、十数枚のセルメダルではありませんか
受け取った若者は口笛など吹きながら自転車で移動。向かった貸し倉庫で彼を待っていたのは、ソファに腰掛けた緑の革ジャンの男だった
「遅くなってスンマセン!今日の分ですどうぞ!」
「ご苦労」
我々のウヴァさんだ!なんとこの人、闇金会社を抱き込んでセルメダル増殖経営を始めてました
闇金社員の1人1人に屑ヤミーを植え付ける→大きな欲望がなくても借金の取立てで少し欲望が貯まる。1人につき1日で一枚くらい
合計1日十数枚程度のセルメダルを得るだけではありますが塵も積もれば山となる大作戦。既に大量のセルメダルを手中にしてます
>これがホントのヤミー金融ってか
>「ヤミ金」ならぬ「ヤミー金融」……ってネタはどれくらい来るだろうか
>暫く出番がなかった間にせせこましくこつこつセルメダルを稼いでたウヴァさんマジ小市民
以前カザリがウヴァのことを「どうして進化しないの?」と馬鹿にしていましたがある意味カザリ以上の進化
懐からズバッと万札出して若者に手渡すウヴァ。この姿だけで変な笑いがこみ上げてきます
「フフフ・・・屑ヤミーと人間も使いようだな。見ていろメズール、ガメル
お前達を取り込まなくても俺はおれで力をつける。このセルメダルでな」
なんという地道な努力
他人のコア取り込んでてっとり早く強くなったカザリに対し、気が遠くなるような地味な作業によるセルメダル特化で強くなろうとするウヴァ
ここらへんはまさに虫頭ですがこの着眼点は褒めるべきでしょう。開きすぎていたカザリとの差もこれで少しは縮まったと思われます
>メダルを取り込むことなくこつこつセルを稼ぐメズール式を取り入れたウヴァ カザリとは別方向に進化してますね
>ウヴァさん脅してとかじゃなく普通に労働契約成立させててワラタ 毎日現金払いだし
>セル専門のバースをゴミ扱いしてた件について今のウヴァさんを問い詰めてみたい
「実は2年前から郵便受けにお金が届けられるようになって、それがここ最近は毎日なんです
封筒に添えられた「三原先生」という宛名は一昨年亡くなった私の父で・・・
おそらく父の教え子だった人が、母娘2人になった私達を見かねて送ってくれているんじゃないかと」
比奈が友人の三原鈴香がこんな相談を映司に持ってきた。どうやらこの謎のねずみ小僧に一目会ってお礼を言いたいらしい
快く引き受けた映司は三原家で張り込み、その深夜郵便受けに封筒を入れようとした男とコンタクトを取ることに成功する
「いやぁ〜お礼なんてホントいいんだけどね。ただの恩返しだし
俺高校ん時三原先生に悪い仲間から抜けさせてもらってさ、独り立ちする為の金まで出してもらったし
だからさ、せめて残された家族を陰ながらってワケよ。べつに大したことないよ。へへへへ」
翌日。鈴香と会うためクスクシエに現れたのは、ウヴァの使いっ走りで闇金からセルメダルを徴収していたあの青年・坂田だった
高校時代に恩師から受けた恩を返そうと、残されたその遺族のために正体を明かすこともなくずっと仕送りを続けていたそうな
ものすごい頭悪そうな顔してますが、いまどき珍しい好青年です。苗字が坂田だけにアホ顔なんだろうか
ほどなくしてクスクシエに鈴香が来店。坂田が「礼ならいりませんよ」と第一声を発しようとしたその瞬間、思いもよらぬ言葉が彼女から発せられた
「すみません!もうお金を送ってくるのはやめてください!
あのお金のせいでお母さんが甘えちゃって、仕事も辞めて無茶な買い物で借金まで・・・っ!
今までいただいた分を返すこともできませんけど・・・本当にもう、やめてください。お願いします!」
なんと坂田の仕送りのせいで、母親が仕事は辞めるわ借金までしてくるわで家庭がメチャクチャになってしまったと語る鈴香
事情はわかったけどとりあえず今までの礼くらい言ったらどうなんだこのアマ
大体母親が悪いんだからまず母親をなんとかするべき。借金背負った状態でこの仕送り止めて返済できるアテがあるのかと
物事には順序があるだろうに焼肉えびす社長の半ギレ会見の如く半ギレです
流石に面食らった坂田は言い返そうと彼女の後を追うが、鈴香が闇金業者の社員にキツく責められている場面に遭遇し言葉を失ってしまう
よりにもよって母親が金を借りたというのは、彼がセルメダルの徴収を行っているあの業者だったからである
「・・・なんだよこれ・・・俺が金渡して借金させて、俺がその会社から金もらって・・・!?」
闇金からの給料を三原家に送る→三原母闇金から借金→の無限ループ
ショックを受けた坂田は三原家の借金を帳消しにしてもらう社長に頼み込むが、闇金業者がそんな善人なワケなくあっさりと拒否
更には現れたウヴァによってセルメダルまで投入され、ヤミーを生み出してしまう坂田。ここで彼を追いかけてきた映司達が合流し斯く斯く云々に
「フンなるほどな。屑ヤミーじゃ俺も気付けない・・・ウヴァにしちゃよく考えたじゃないか」
「仕事は簡単だし、以前よりもっと金届けられたし・・・でもまさか俺のせいで先生んちがダメになってたなんて」
「そんな!今回はたまたまですよ!坂田さんは悪くないです!」
「だ、だよな?たまたまだよな?間違ってないよな?
俺今まで悪だった分、これからは良いことしようって思ってんのよ。よっし!もっとバリバリ稼いで俺が借金返済すんぞ!」
想定外の失敗に落ち込む坂田だったが、比奈から「たまたまじゃないですか」と励まされると即ポジティブに復活。たいした奴です
しかし2人の会話を聞いていた映司は、何を思い出すような目をしながら坂田に静かな声でこう言うのだった
「比奈ちゃんの言う通りたまたまです。坂田さんは間違ってません。でも・・・・人を助ける時は
その”たまたま”があるって事は覚えておいたほうがいいですかね」
お人好しを絵に描いたような人生を送っている映司。この台詞はおそらく彼自身の苦い体験談から来るものでしょうか
どうやら今回のエピソードは映司の過去についても明かされる重要な回みたい。彼の味わった「たまたま」は一体何だったのか
「ファーッファッファッファッファ!銭まくど!銭まくど!」
「おーおー随分と景気のいいヤミーちゃんだねこりゃ」
「伊達さん。あのお金は拾わないでくださいよ」
「わかってるって。やっぱ金は仕事で稼がないとな!」
坂田の「人助けしたい」という欲望から生まれた黒アゲハヤミーは、銀行を襲って入手した大量の金を空から無差別かつ盛大に撒き始めた
武力100くらいありそうな風流なヤミーね。一夢庵ひょっとこ斉と名前を変えてこの都からはおさらばじゃー!
現場に駆けつけた映司と伊達さんは早速交戦しますが、ここで颯爽と我等のウヴァが割って入ります
「2対1は卑怯だろう」
なんか言ってる!流石は虫頭
自分がこれまで散々やってきたことですが他人にやられるのは我慢ならないようで。流石経営者になったウヴァは一味ちがうでぇ・・・
ウナギの電磁ムチを避けようともせず、まともに胸板で受け止めるウヴァ。しかし大量のセルメダルで強化された今の肉体には毛ほども感じません
「フン。セルメダルでもそれなりに集めればコアメダルに匹敵する」
あの地味な業務でいったいどんだけのセルメダルを集めたんでしょうこの人。「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」とか答えそうね
パワーアップしたウヴァと黒アゲハヤミーの猛攻に対抗するため、映司はいつものごとくタジャドルコンボを使用
前回800年前のオーズの末路を聞いているだけに、伊達さんは「コンボはやめとけ」とたしなめますが相変わらずそんな忠告を聞く映司ではない
「ウヴァだけにウボァー!」
「はっ!悪いなウヴァ」
強化された肉体のハズなのに、タジャドルに数発ボコられるとコアを2枚放出してしまうウヴァ
もはやこのグリードのアナルの緩さに関してはツッコむだけ野暮というものか。これでサゴーゾ再びコンボ復活です
ギガスキャンで黒アゲハヤミーを消し炭にし、残ったウヴァにトドメを刺そうかという状況。パワーアップしたのにもう追い込まれるウヴァって・・・
しかしその時。ウヴァを助ける奇跡が起こった。突如として戦場に高速で接近してきた5つの小さな発光体
紫色に輝くそれは、5枚の紫色のコアメダルだった
真木がメダルを抜いたコアメダルは9枚がグリードになることもなく、何故かそのうちの5枚がここまですっ飛んできたのである
「な、なんぞこれ!?ってウボァー!ビクンビクン」
「おっとぉ!ククク・・・どうやら俺もまだまだついてるな」
映司が状況を理解するよりも早く、5つのメダルはオーズのボディに向かって突進。なんと次々に体内に入ってしまう。ズキュンズキュン!
映司の体内に入ったコアメダルは化学反応を起こしてスパーク。タジャドルを変身解除してブッ倒れてしまいます
強制排除された赤メダルのうち1枚を抜け目なくゲットするウヴァ。弱いクセにホント運だけはいいよね
これでオーズはサゴーゾ復活と引換えにタジャドルコンボを使用不可能になってしまいました、。この辺の目まぐるしい変化は面白い
>ウヴァさんにしては考えたと一瞬見直したが、やっぱり期待を裏切らないいつものウヴァクオリティでした
>ウヴァは実力ではコアメダル奪えないのか
「ところでアンク、今オーズの中に入っていったメダルは何だ?」
「俺が知るか!」
「そうか。ならいい!とりあえずこいつは貰っておく!」
知らないままでいいのかよ!そこはもう少し追求しろよ!
蒼天航路の曹操の「ならばよし!」みたいにやたら気持よく吹っ切れてるウヴァに吹く。なんでコイツは言動がいちいちこんなに面白いんだ
虫頭がご機嫌で逃げ去った後、昏倒して動かない映司を介抱する伊達さん。呼びかけに反応はなく、瞳孔も開いてていかにもヤバそうです
紫のメダルは映司の肉体にどんな影響をもたらすのか?心配な次週へ続く!
32話
新グリードと空白と無敵のコンボ
「どうして紫のメダルはオーズの体内に?」
「おそらく完全復活する為の器として選んだのでしょう」
「オーズなんて・・・下手したら封印されるだけじゃないか」
「紫のメダルは800年前の闘いを知りませんからね。それに・・・暴走しなければいいだけの事
今のところ心配はありせん。ヤミーもしっかり生まれてますしね」
ああっそんな5枚もらめええええ!ビクンビクンと映司に挿入された5枚の紫メダル
病院に担ぎ込まれ精密検査も受けるも、レントゲンにはメダルは一枚も映らない。アンク曰く人間の機械では捉えられないとか
当然手術で取り出すこともできないので映司は当面体内にメダルを宿したまま生活することに。仲間達は影響を心配します
「人間の欲望が渦巻いている・・・人の命の源が」
「では・・・全てを無に!」
一方その頃、高層ビルの屋上から街を見下ろす2体のグリードの姿があった。紫にメダルから生まれたプテラノドンヤミーです
言うなり飛び降りた2体は大量の黒い霧を噴出。これに触れた人間達が苦しいもがいて消滅してしまう
ドッゲェー!?なんだこの凶悪なヤミーは。今までのヤミーと違い、間接的にでなく直接人間に対して危害を加えるヤバい連中
それにしても変です
視聴者も知っている通り、ヤミーとはグリードが生み出すもの
しかし現在まだ「紫のグリード」は誕生しておらず、彼等を生み出せる存在はいないハズ。いったい彼等を生み出したのは何者なのか?
「俺・・・やっぱ間違ってたのかな。先生の奥さんと娘さんに金送ってたこと・・・・
アンタに”たまたまがある”って言われるまで、そんなこと思いもしなかったよ」
「俺も同じですよ。貧しい国の為にしたはずの募金が悪い人達に利用されてたり、
酷い時は内戦の資金になってたりしたこともありました」
「ははっ内戦の資金て。どんだけ寄付してんのさ」
退院した映司は、すっかり落ち込む坂田に自分も同じようなことで失敗ばかりしていたと自己体験を引き合いにして励ました
坂田がまたまた冗談をと思わず笑ってしまった「内戦の資金になるほどの寄付」
どんな貧しい国であっても10万やそこらの寄付では内戦の資金には成り得ないでしょう。映司の過去像が少し見えてきました
「だからきっと、人が人を助けていいのは自分の手が届く範囲までなんです
今の俺は・・・こんくらいかな?届かないこともありますけど」
「そっかぁ・・・・こんくかいか。ははっ」
誰も彼も救えるワケじゃないけど、せめてこの手が届く人達は救いたい。両腕をいっぱいに広げてニコッと笑う映司がカッコイイ
そんな映司の言葉と笑顔に納得し、坂田は鬱屈していた気持ちに整理をつけることができるのだった。毎回毎回ホント脚本素晴らしいな
「我々は”消し去る者”・・・メダルもまた欲望・・・・無に返す
コアメダルは欲望。我等の前で欲望は無効!」
>恐竜系は他のメダルを無効化するのか。恐竜を倒せるのは恐竜だけということでしょうか
冒頭から引き続き、街中で大量虐殺を繰り広げるプテラノヤミー。こいつらマジでシャレになってません
現場に駆けつけたダブルライダーが応戦するも、「俺らにコアメダルは効かないお!」という謎の仕様でオーズの変身も解除してしまうチート
とりあえず物陰に隠れてやりすごそうとする映司と伊達さんだったが、ビルに取り残された人達を見た映司は真っ先に飛び出してしまう
「この馬鹿野郎!死にてえのか!」
「だって人が!助けないと!伊達さんだって同じ気持でしょう?」
「生憎だが医者はまず自分が死なないことが第一だ。死んだら誰も助けられん」
「・・・だったら俺は・・・医者にはなれませんねウボァー!」
伊達さんの制止を降りきって特攻するも、敢えなく爆発に巻き込まれあぼんする映司
結局大勢の人々は助けられませんでしたが、なんとか映司自身は軽傷で済んでクスクシエで伊達さんの治療と説教を受けることに
「前から危なっかしいヤツだとは思ってたが・・・原因はこれだ
他人は助けようとするクセに自分の命は無視してる」
「いやそんな、俺は別に死ぬつもりだったワケじゃ・・・」
「それが軽いんだよ。死ぬ覚悟があるならそのほうがいいさ。懸ける命の重さを知ってるからな
お前は懸けてさえいない。昔はちゃんと懸けてたのに・・・そうだろ?”火野映司”、思い出したよ」
映司の無鉄砲な行動を激しく批難する伊達さん。これに関しては視聴者も同じ気持ちでしょう
人を助けようとする姿勢はそりゃ立派なんですが、その為に自分の命を厭わない映司のやり方は人間としてどこか欠落しています
そしていつから思い出していたのか、もしかしたら今の会話でハッ気付いたのか。伊達さんがついに「昔の映司」の事を思い出した
「アフリカの内戦に巻き込まれた日本の政治家のボンボンが、命懸けで村を救ったって大騒ぎされてな」
「あっそういえば2年くらい前にニュースで・・・まさかそれが火野ですか?」
「でも・・・映司君はたしか女の子を助けられなかったって」
「美談ってのは人によって作られる。命を懸けて村を救おうとしたのは事実だが
途中、親が払った身代金で火野だけが助かった
そしてマスコミは「命を懸けて村を救おうとした」ってトコだけを大きく取り上げて・・・・
政治家の親や兄弟が人気取りにそれを利用したってワケだ」
想像以上にヘビーだった映司の過去。よかれと思ってした多額の寄付が内戦の資金になってしまっただけでなく、
責任を感じてその村を救うために奔走するも、結局は親の払った身代金で助けられた挙句
あまつさえそのエピソードを一部捏造されて、汚い政治活動に利用されたというオチつき。哀れなピエロにも程があります
「火野の気持ちは完全無視ですか・・・キツイ話ですね。俺だったら・・・」
「怒るヤツもいるし、ジメジメと腐るヤツもいるが・・・時々妙に乾いちまうヤツがいる
火野はそれだ。乾いちまって・・・自分の欲望をなくしちまった」
この事件をきっかけに映司は裕福で不自由のない家を出、その日暮らしの世捨て人のような生活を始めたのでしょう
自分の欲望は捨て、ただ困ってる人がいれば手を伸ばすそんな生き方に
普段絶やさない笑顔からは想像もつかない重い過去に、比奈はどんな言葉をかけていいか解らずただ立ち尽くすしかなかった
「会長がいつも言ってるでしょ。「欲望こそ人間のエネルギー!」ってね
欲を無くしちまったら、人として生きているとは言えない」
「いい指摘だよ伊達くんその通りだ!だがしかし!その無欲さこそがメダルの器たり得た
というところまでは知らなかっただろう?あれだけメダルの力を使いながら暴走しない理由もそれだ!
だが状況が変わってしまった。絶滅したり想像上の生物の力を秘めた紫のメダル・・・
その欲望は”無”だ。それが映司くんの欲望の隙間に入ってしまった
欲望の空白が埋まれば、暴走の可能性は高くなる!」
話の最中でクスクシエに乱入してきた会長、映司がオーズの適応者だった理由と現在の状態について丁寧に説明してくれました
これまで映司がメダルの力を乱用しても暴走することなく無事だったのは、まさしく無欲だったせいであり
その欲望の隙間を紫のメダルで埋められた今の映司は、極めてメダルの暴走を引き起こしやすい危険な状態にあるという
ただでさえチートじみて強い2体のヤミーに加え、暴走という爆弾まで抱えてしまったオーズ。一同は一抹の不安を拭えません
>映司が耐えられたのって、自分の欲望がないというか欲望を否定してしまったからだったのか・・・
ある意味それってものすごく恐ろしいことだよな
映司くん・・・いつも自分はボロボロになりながら人に手を差し伸べて・・・
お兄ちゃんにも・・・私にも・・・じゃあ映司くんには誰が?
翌日。今度は遊園地に虐殺の限りを尽くすプテラノヤミー。これに対抗するも、逃げ遅れた幼女を助けた隙に吹き飛ばされるオーズ
映司を心配してついてきた比奈は、その闘いを見ているだけで胸が押し潰されそうになる。誰か彼を助けてくれる人間はいないのか?
再び変身を解除されて絶体絶命のピンチになったその時。会長の懸念が現実になってしまう
撃ち出されたプテラノヤミーの火炎弾を弾き返したのは、映司の体内から飛び出た紫のメダル。そのうちの3枚が自らベルトに収まり・・・
『プテラ!トリケラ!ティラノ!プットッティラッノザウルース』
紫のメダルのコンボ!余談だが電子音声の歌が「プトティラのジャングル」にしか聞こえないのは俺だけではあるまい
仮面ライダーオーズ・プトティラコンボ!
変身と同時に周囲の空気を凍てつかせ、地面を凍結させるその威容
恐竜のメダル&現時点最強フォームということで、とてつもないパワーファイターな闘い方をするのだろうとばかり思っていましたが、
それに加えて冷気を操るという能力までついて、更に強そうな臭いがプンプンします
ガタキリバの時の咆哮とは違う、まさに獰猛な獣のような恐ろしい咆哮。さっきまで余裕綽々だったプテラノヤミーの顔色が一変する
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ〜!!!!」
「こっ・・この力は同類!」
「同類にして・・・敵!ウボァー!?」
とりあえず空中に飛んで距離を取ろうとした2匹だったが、プテラノドンの能力も持つオーズもその翼を展開。これを蚊トンボのごとく撃ち落とす
更に落っこちた♀プテラに対し、一切の遊びを入れずスキャニングチャージで追撃。ついげきのスキャニングチャージでダメージは更に(ry
オーズの肩から猛スピードで放たれた爪がズドン!とプテラヤミーを突き刺すと、瞬時にその肉体が凍結
太くて長くて逞しいブツ(尻尾です)と振り回すと、♀プテラの体はガラス細工のような脆さで粉々に粉砕されてしまう。つえー
>串刺し→凍結→破砕って悪役のやることだろコレ
>氷結に飛行に尻尾……CGが多彩な
>トティラの戦い方は最早ライダーじゃないですねw完全にモンスター
刃牙がピクル戦で召喚した最強ダイナソーw角で串刺し→凍結→尻尾で粉砕の連続技も第2次Zの次元獣みたいでテラ凶悪w
個人的にはオモチャ臭い武器なんか持たずに凶器と化した肉体で戦ってくれた方が魅力的に映りますね
サゴーゾをも上回るパワー、
タジャドルにも負けない飛行能力、
ラトラータの熱攻撃に匹敵する冷気攻撃
宇宙的レスリングはプラネットマン!そして残虐さはジャンクマン!
パーフェクトに決まりましたぜ将軍様とアシュラマンもヨイショせざるを得ないプトティラコンボの戦闘力
更に地面に向かって無造作に手を突っ込んだオーズは、地中から専用武器メダガブリューを取り出す
恐竜の頭部の意匠を施した大型の斧。モードチェンジで斧モードと銃モードに切り替わるという、スラッシュアックスみたいな便利武器です
たった今ブッ殺した♀の残骸から手に入れたセルメダルを、メダガブリューにセットするオーズ。メダルをガブガブ飲み込む擬音がキュートだぜ
メダガブリューはセルメダルに強烈な圧力をかけてエネルギーを搾り出すことにより
燃費は悪いが他のフォームとは比べ物にならない、トンでもない攻撃力を練り出すことができるのだ!必殺!ストレインドゥーム!
『プットッティラ〜ッノヒッサ〜ツ』
>♪プトティラの必殺〜 この歌は予想外すぎて腹筋に悪い
必殺技時にも面白い歌がかかるこの贔屓仕様。ぼぎゅーん!とミニイデオンガン発射で♂プテラも瞬殺
かくして暴走フォーム・プトティラのデビューは視聴者に強烈なインパクトを与えて終わるのでした・・・・・って
>プトテラ登場に更にメダガブリューか…メダジャリバーの事も思い出してあげてください
>実はトラ以上に不憫なのはメダジャリバー。メダジャリバーとはなんだったのか
「やめろ火野!伊達さんがわからないのか!」
「くそっ!おい!なにやってんだお前!」
おい馬鹿やめろ。暴走モードなので当然敵味方の判断がオーズ。闘争本能のままにバースに襲いかかってきた
後藤さんの言葉も伊達さんの言葉も暴れ回る映司の耳には入らない。いよいよもってバースピンチとなったその時
それこそ映司のように死も恐れず身を呈して二人の間に割って入ったのは、言わずもがな比奈であった
野郎二人の呼びかけにはまったくの無反応だったオーズの手が止まる。比奈が大切な存在であることは本能でわかるのか
「映司くん・・・私、映司くんの気持ちがわかるなんて言えないけど・・・・
手を差し伸べることならできると思う!
映司くんがツライ時は私が映司くんの手を掴むから!
お願い!元に戻って!」
映司にも差し伸べられる手があっていいじゃない!
これまでずっと自分の体を省みず他人に手を差し伸べて、
見も心もボロボロになってしまった男
比奈のこの言葉は、彼の心にどう届いただろうか
映司の過去が明かされただけに、尚更視聴者の胸を打ちます。うーん比奈いい女すぎる・・・勇次郎が絶賛するレベルだな
「あ・・・っぐ・・・・ひ・・・比奈ちゃん・・・・ありが・・・・と・・・・」
比奈の優しさに触れ、正常な意識を取り戻した映司はなんとかプトティラの変身を解除
自分を救ってくれたその優しさに感謝すると、そのまま精根尽きてその場に倒れこむのだった
>ヒナちゃんと映司くんのやり取りをみてたら無性にテッカマンブレードのDボウイとアキの時間を頂戴って場面を思い出しました
金の件についての話から親に示談金を出すから戻れと言われて戻ったら村が壊滅していたのか、やはりその場で襲撃にあったのか分りませんが
絶望の淵に立って空になったからこそ欲望を受けても正気でいられるっていうのはぐっときました
「どう?調子の方は?」
「上々です」
「そう。それじゃ最後の一枚」
ラスト。真木の隠れ家にて禁断の実験を行っていたカザリ一味。なんと紫のコアメダルを真木の体内に投入しています
その数5枚。つまり紫のメダル10枚を映司と真木で半分ずつ分けたカタチ
「フフ・・・・人がグリードになれるなんて、面白いよねぇ」
カザリがそう言って笑うと、目を紫色に光らせた真木が一枚のセルメダルからプテラノヤミーを生み出した
”プテラノヤミーを生んだグリード”の正体は真木!
世界の終焉を望んだ時から人間であることへの未練も断ち切ったのか。今の彼は人ではなく、紫のメダルのグリードということに
しかしそれは現在同じ状態にある映司も人間ではなくなっているという事にはならないのだろうか?
仮面ライダーブレイドの最終回みたいにはならないと思いたいですが、映司にはこれから更に過酷な運命が待ち受けていると思われます
火野映司は最後まで人間でいられるのか?なかなかヘビーな展開になってきた次週へ続く!
33話
友情と暴走と残されたベルト
「あの紫のメダルの力があれば俺の身体を取り戻せるかもしれない。その為にはもう一度映司をあのコンボに
出てこいコアメダル・・・よし今だ!ってウボァー無理だこれ!」
冒頭。再び現れたプテラヤミーに立ち向かう映司を見守りながら、よせばいいのにセコい考えを巡らすアンク
窮地に立たされた映司をわざと放置することで紫のメダルの出現を促すも、それを奪おうとしたら半端ないパワーでぶっ飛ばされてしまう
アンクのせいでプトティラになってしまったオーズはプテラヤミーを一撃で瞬殺すると、先週同様傍にいたバースをフルボッコにする大暴走
「火野!こっちだ!」
しかしここで後藤さんのプトティラの攻撃をカザリに誘導するという小賢しい作戦がまさかの大成功
その猛攻にカザリはたまらず撤退し、オーズは力尽きて変身解除と上手い具合の共倒れでその場を収拾することに成功します。後藤さんクレバー
>シャウタ初登場回ではオーズに変身するまで律儀に待っていたり、
今回は『たまたま』後藤さんの目につく場所で戦闘を見てたり、カザリには頭が下がるばかりです
>プトティラの攻撃を受けてくれるためにまたしても待ってくれていたカザリンまじいい人
もうプトティラはこりごりだぜーとクスクシエに戻った3人を待っていたのは、映司の高校時代の親友を名乗る北村という人物から届いていた手紙だった
中には近々開園予定のレジャーランドの招待券が同封されており、伊達さん始めメンバーは大喜び。しかし肝心の映司本人だけがはてなと首を撚るのだった
「北村・・・北村・・・うーん・・・誰だっけ?」
「よっ映司久しぶりだな!・・・なんだよもしかして俺のこと思い出せないのか?冷たい奴だなぁ。ま、仕方ないか
俺隣のクラスだったし、引きこもってたし。ほら、よくノート届けてくれただろ?」
「ノートを届けたって・・・あ・・・っ北村くん!久しぶり!元気だった?」
翌日。メンバー揃って訪ねたレジャーランドで北村と再会した映司は、彼からの3段ヒントをもらってようやく「親友」のことを思い出す
隣のクラスのヒッキーだった彼は映司のおせっかいに感化されて立ち直り、今では若手ベンチャー企業社長として順風満帆の人生をおくっているという
この広大なレジャーランドも彼がオーナーだそうで、今回の招待はその成功の証、そして自分が変わるキッカケをくれた映司に対する恩返しだそうな
映司は名前も顔も覚えていなかったというのに、一方的に親友を名乗っていた北村くん。一目でわかる”厄介な奴”です
「高校時代の映司くんってどんなだったんですか?」
「人気者だったよ。面倒見がよくて、何にでも首を突っ込んで。俺みたいな引きこもりにも手を差し伸べてくれた
あの時映司が生き生きと自分の夢を語ってくれて・・・俺も引きこもりなんかしてる場合じゃないって思えたんだ」
何かうっとりとした表情で昔話に入り込む北村くんがヤバイ。やはりこいつはどうやら・・・
「夢・・・ですか。映司くんが?」
「・・・・まぁ、そんなことも言ったっけかな。ははは」
「うん?映司、今は違うのか?」
世捨て人のような無欲さで、ただその日を生きるのみの人生を送る映司。今の彼しか知らない比奈にとって、北村の話は衝撃的だった
かつては映司にも自分の夢に希望を膨らませていた時期があったのだ。言葉に詰まる比奈の反応を見て、北村もまた怪訝な表情を浮かべるのだった
後でゆっくり話そうと一旦北村とは別れ、広大なレジャーランドを貸切り状態で満喫するメンバー達。そんな彼等を遠くから見つめる2人の人影あり
「キミがアンクを吸収できれば話は早いんだけど・・・危ない橋は渡りたくないしね。バラバラに行動してくれないかなぁ」
アンクに隙ができるのを待ってこんな遊園地までついてきたカザリと子供アンクです。普段から暇持て余してるんだろうなこいつら
固まって行動している一行がバラバラになることを望むカザリ。ほどなくしてそんな彼の望みを叶えるように、ハプニングが発生してしまう
「比奈ちゃん!比奈ちゃん近くにいたら返事をして!比奈ちゃーん!」
皆から離れたほんの一瞬に、何者かに投網を打たれて誘拐されてしまった比奈。なんで投網やねん
楽しい気分から一転し、顔面蒼白になって比奈を捜し回る一同。しかし広大な敷地内で、呼びかけに反応しない人間1人捜すのは宝探しに等しい行為
ヒーコラヒーコラバヒンバヒンしきてきた映司を高台の休憩所から見つめていた北村くんは、満足そうにほくそ笑むと椅子からゆっくりと立ち上がった
「フフ・・・そろそろかな。うん?こんなところに子供?迷子か?ってウボァー」
なんか満を持して行動を起こそうとした北村だったが、ちょうどそこに現れた子供アンクがセルメダルを投入。北村にヤミーを生ませてしまう
自分から生まれた怪人の姿に腰を抜かして恐れおののく北村。そんな北村に興味を示したカザリは、甘い言葉を巧みに彼をそそのかして・・・
「へぇ・・・面白い欲望持ってるねキミ。僕の言う通りやってみない?」
かくして草加雅人ばりのしらばっくれぶりでいけしゃあしゃあと映司に声をかける北村。乾巧って奴の仕業なんだ!
「なんだって?それは本当かい?よしわかった、俺にも彼女を捜すの手伝わせてくれ!
ここの事なら誰よりも詳しいし、もし何者かに拐われたのなら捕まってそうな場所にも心当たりがある
それに・・・俺、お前の助けになりたいんだ!」
うわーキタコレ。そうだろうなとは思ってましたが映司大好きだった北村くん
>北村は間違いなくモノホン
>日曜朝からほとばしるホモ臭!
>スーパーヒーロータイムを見ていたんだがスーパーモーホータイムだったでゴザル
顔もなんかホモっぽいし(北村役の役者さんに失礼すぎる)こいつはガチの匂いがプンプンします
同時に比奈に投網を打って誘拐した犯人の正体と、北村くんの欲望が何なのかが視聴者にも一目瞭然に
「なぁ映司、俺の会社に来ないか?一緒に世界の恵まれない子供達を救う事業を立ち上げよう
お前の夢だって高校の時言ってただろう」
「北村くん?こんな時にいきなり何を・・・?」
「お前の友達を悪く言うつもりはないけど!あいつら・・・特にあの変な髪型の奴に利用されてんじゃないのか?
俺は違うぞ!利用したいんじゃない!映司がより映司らしくいられるように尽力したいだけだ!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!どうしてそこまで・・・」
「利害関係とかなしに何でもできるのが本当の親友だろ?
高校の時のお前がそうだった!だから今の俺がある。嘘じゃない」
北村くんが成功した原動力。それこそはまさに映司の存在そのものに他ならない。彼は自分を変えてくれた映司に心から感謝し、
そして、そんな映司を手に入れる為に今まで努力してきたのでしょう
俺の会社に来い!と熱い眼差しで映司を口説く北村くん。これには流石に身の危険を感じたのか
ヤミーの気配を感じると、「ありがとう北村くん!」と感謝はしながらも彼から脱兎の如く離れる映司
アンク、後藤さんと合流した映司はフクロウのヤミーが現れた事と、交戦した伊達さんがベルトを残して拐われてしまったことを知らされる
「俺のメダルを持ってる奴が生ませたヤミーだ。行くぞ映司」
「おい待てよ!今は比奈ちゃんを捜すのが先だろう!?」
アンクの要件の方は拐われた伊達さんの捜索も兼ねてますが。まぁ映司的には比奈優先なんでしょう
例によって毎度の如く意見のカチ合った二人は喧嘩別れして、それぞれ別行動を取ることに。そんなアンクの前にゆらりと人影が現れる
「お前か・・・ヤミーの親は」
「映司の前から消えてくれないか。お前に映司の何がわかる?映司を支えられるのか?」
なんか邪悪な笑みを浮かべながらアンクの前に現れたのは、言わずもがなモーホー全開の北村くん
ヤミーの親であることを指摘されても狼狽えることもなく、挑発的な口調でアンクに映司NTR宣言をかまします
お前こそ名前も顔を覚えられなかったクセに映司の何がわかると視聴者が突っ込んだその時
「何を馬鹿なことを言っている。そんな事より早くヤミーの場所を・・・ウボァー!?」
「ハハッ!お前邪魔なんだよ!」
なんとアンクの足元に仕掛けてあって吊り網の罠が作動。宙吊りになった網の中でもがくアンクに捨て台詞を吐きかけ、北村は映司に合流する
言わずもがな比奈に投網を打った犯人の正体も北村。どんだけ網信頼してんだよこいつ
映司から頼られたい、映司の助けになって感謝されたい、比奈はそんな北村の暴走した欲望のために利用されたのだ
「映司!比奈さんの場所の目星がついた!たぶんここだ!」
そんな北村の計画など知る由もない映司は導かれた先で気絶している比奈を無事に発見。彼の思惑通り深い感謝の意を表します
心の中でガッツポーズを決めた北村だったが、このタイミングで予期しなかった邪魔が入る。伊達さんをどこぞに隠して再び戻ってきたフクロウヤミーである
「コイツは人の欲望から生まれた怪物なんだ!北村!比奈ちゃんを頼む!」
「欲望・・・そんな・・・・お、お前はどうするんだよ!そんな化物相手に戦うなんて無茶だ!」
「大丈夫!慣れてるから!」
ヤミーが「人の欲望から生まれた怪物」であることを知らされ、愕然とする北村。そういえばなんでフクロウヤミーは暴れてんだろう。行動原理が謎だな
北村は映司の期待に応えようと比奈を安全な場所に避難させますが、肝心の映司はアンクがいないのでオーズになることもできない大ピンチ
仕方がないのでこのままピンチなるしかないと奥の手に頼る映司。生命の危機に晒されれば、冒頭のように紫のメダルの防衛本能がプトティラを発現させるハズ
「待て火野!今は伊達さんがいないんだぞ!
俺じゃ暴走したお前を止めるのは無理だ!そうだろう?」
自信満々で「俺じゃ無理」宣言をかます後藤さん
「そうだろう?」とか映司に同意まで求めるあたりものスゴイ自虐さ加減です
「くっ・・・それじゃあ後藤さんがバースに!」
「なにッ!?俺が・・・バースに!?」
促されるままにバースのベルトを掴む後藤さん。ついに視聴者待望の後藤バースが爆誕するのか?
「今の俺にバースはまだ無理だ!」
どんだけ自分に自信持てないんだよこの人!自分の信じるお前じゃない!映司が信じるお前を信じろ!
この大事な場面でヘタレてしまった後藤さん。カンドロイドで映司のピンチは救ったものの、逆に自分が攻撃され伊達さん同様簀巻きにされてしまう
>後藤さんの変身詐欺ヒドイw「まだ無理」なんて言ってたら一生「まだ」が続くと思うわ
「映司!変身するならコイツにしとけ!」
いよいよもってプトティラを使うしかない状態に追い込まれた映司だったが、そこへ吊り網の罠からなんとか脱出してきたアンクがようやく合流
久々の登場となるサゴーゾコンボでフクロウヤミーをボッコボコにぶん殴ります。相変わらず見ていて安心感を覚える戦いぶりというかなんというか
と、しかしトドメを見舞おうとした瞬間、簀巻きにした後藤さんを盾にしてまんまと逃走してしまうフクロウヤミー
あと少しの所で逃げられるところも相変わらずのサゴーゾクオリティ!
とりあえず後藤さんは拐われてしまったもの一旦ヤミーを退けた映司。意識を取り戻した比奈を見て、安堵の表情を浮かべます
「すぐに気絶してしまって犯人の顔は見ていないそうだ」
「そうか・・・でもよかった無事で。ありがとう北村くん。君のおかげだ」
ねんがんのえいじのしんらいをてにいれたぞ!
用意周到に準備していた計画が実を結び、映司から感謝されて身体の奥底からエクスタシーを感じる北村。しかし次の瞬間その笑顔も凍りつく
離れた場所で宙吊りになっているハズのアンクが、目の前で自分をチョー睨んでいたからだ
ここでアンクに真実を話されたら全てが水泡に帰してしまう。急激にキョドってアワアワしだす北村を、アンクは怒りを押し殺してただ睨みつけて・・・
「フフフ・・・・アンク、次に消えるのはキミだよ」
そんな映司を巡って対立するホモ二人を、高台から眺めるカザリが不敵に笑ったところで次週へ続く!
34話
親友と利用とその関係
「あのヤミーはお前の欲望を満たす為に動いている。お前の欲望はなんだ?
言いたくないのならいい・・・全部映司にバラすまでだ」
「そ、それだけは勘弁してくれ。俺は映司に頼られたかっただけだ!
まさかあんな化物が次々に人を攫うなんて思ってなかったんだよ!」
冒頭、二人きりになったアンクに詰め寄られた北村。映司が好きでたまらない彼ですから、バラすと脅されては正直に答えるしかありません
映司に頼られ、より親密になってあわよくばくんずほぐれつなコトに(ryと告白するガチホモ北村
「なるほどな。おい映司!良いことを教えてやる
コイツがヤミーの親だ。そしてこの女を攫ったのもコイツだ」
「い・・・・言わないって・・・・言わないって約束じゃないかぁ・・・・ッッ・・・!」
そして僅か3秒で約束を破って映司に真相をバラすアンクマジ痛快。ガチホモざまあ
>北村『なぜおれは約束なんかしたのだろう? こいつと約束なんてお笑いだ…
「アンク」は人間ではないのだから……。』いや人間じゃないことは別にバレてないけど
わざわざ悪党に「助かりたいか?」と聞いておきながら、速攻で「ダメだな」と突き放してトドメを刺すケンシロウのようです
アンクの肩を掴んでカタカタと震える北村は頭を落とし、映司と目を合わせることもできない。当然でしょう
しかしそこは天下一のお人好し映司のこと。確かに衝撃は受けたようですが、今にも消え入りそうな北村の姿を見れば助け舟を出さずにはいられません
「ああ・・・比奈ちゃんゴメン!実はこれ北村と二人で仕組んでたサプライズなんだ!ちょっと驚かそうと思って!
でもその途中でヤミーが現れちゃったもんだからこんな大変なことに・・・・な?北村!そうだよな?」
比奈とてバカじゃありません。映司が北村を庇ってるのはどう見てもバレバレですが、その心意気を無駄にしたくなかったのか納得のそぶりを
逆にこの映司の態度に納得がいかないのは勿論アンク。これはどういうことだキバヤシ!と猛然と詰め寄ります
「でも今は北村に頼るしかないだろ?それに・・・北村がこんな事をしてしまったのは俺にも責任がある」
連れ去られた伊達さんと後藤さんを広大なレジャーランドの中から探し出さなければならない今、その地理に明るい北村の協力は必要不可欠
それに北村の暴走は自分にも責任があるとアンクを諌める映司。なんの責任でしょう
高校時代ケツを求められたけど拒否ったとかでしょうか
そんなアッーな高校時代の思い出を振り返り、連れ去られた2人はおそらく植物園にいるハズだと憶測を立てる映司
植物園は北村が高校時代の旅行で最も印象に残っている場所。彼の欲望から生まれたヤミーならば似たような場所を根城にするハズ
かくしてレジャーランド内の植物園、その中央に作られた巨大鳥の巣に伊達さんと後藤さんは仲良く密着して同衾してました
>伊達さんと後藤ちゃんが一夜を明かしたように見える件について
「すみません伊達さん・・・」
「あん?」
「伊達さんが拐われた時、バースのベルトが手元にあって・・・あの時自分が変身していればこんなことには・・・」
「できないと思ったからやらなかったんだろ?なら正解だ。身の丈に合わない力は身を滅ぼすからな
でもな・・・今のお前ならもう大丈夫だ。勇気を持て
次にチャンスがあったら迷うな。その時は・・・お前がバースだ!」
未だ自分に自信が持てない弟子に対し、お前がガンダムだ!と、もう十分に力を身につけている事を伝え激励する伊達さん
3週遅れのレビューなだけに、伊達さんのこの言葉には重さを感じます
死亡フラグ立てすぎ。この時既に伊達さんは後藤さんを一人前と認め、いつでもバースの後釜を譲る覚悟が出来上ていたのでしょう
そんなこんなで植物園で囚われの二人を発見した映司。身体をがんじ絡めにしてる昆布を取ろうと悪戦苦闘しているところにフクロウヤミーが現れる
「どいてろ火野!うおおおおおおああああ〜ッ!!!」
必殺!後藤さんキィック!!
いち早く身体が自由になった後藤さんは、映司を助ける為に蔦を使ったターザンジャンプにより全体重を乗せた必殺キック敢行
これをまともに浴びたフクロウヤミーは20m程も吹き飛び、ガラスケースを派手にブチ割って屋外へ
>バースになる自信がない割にはキック力爆裂な後藤さんに吹いた。これからはターザン後藤と呼ぶべきですな
>後藤さんのキックが強すぎてヤバイwバースになったときへの複線なんだろうか
>後藤さんのターザンキック強すぎ、笑ってしまった
>プトティラ以上に後藤さんのインフレ具合の方が脅威な件について
タトバキックよりも威力があるんじゃなかろうかという凄まじいキックに全国の後藤さんファン大爆笑です
「映司!こいつで戦え!」
「サイ・ウナギ・バッタって・・・これ適当に選んだろ!・・・・・あれぇ?適当じゃないよコレ!」
両腕のウナギムチで空を飛ぶフクロウヤミーを捕縛→
バッタの脚力で大ジャンプ→動けない相手に頭部のサイ角をブッ刺す
という見事な各部位の機能連携を披露するサウバ。これは飛行するタイプのヤミーに対して絶大な攻撃力を誇るキラーコンボではなかろうか
視聴者も思わず関心の攻めで優勢に立つオーズでしたがここでカザリが乱入。バースも参加していつもの2対2の乱戦模様に
そんな乱戦の最中またもやフクロウヤミーの捕縛昆布が炸裂し、今度はアンクが何処かへ拐われてしまいます
「アンク!すぐに追いかけないと!北村は早く安全な所へ!」
「待てよ映司!いいじゃないかこの人達は助かったんだし!
アイツのせいで酷い目に遭ってんだろ!?戦って、傷ついて、死にそうになって・・・
昔の夢だってなくなっちゃったんだろ!?そんなのお前らしくないって!」
そしてこのまったく反省していないガチホモである
アンクが連れ去られた瞬間なんてものっそい嬉しそうな顔してて救いようがありません。ここで流石に温厚な映司も軽くキレます
「俺は変わってないよ。あの時も・・・北村の家に行ってたあの時も同じさ
今自分にできることを!できる範囲でやるしかないんだッ!」
「自分はあの頃と何も変わっていない」と強く断言する映司に言葉を失う北村。自分は映司の何を知っていたというのだろう
自分の中で勝手な映司像を創り上げ、そういう映司であって欲しいと彼に強要しようとしていたのではないか?あとあわよくばケツを(ry
憑き物が落ちたかのように冷静になった北村は、ようやく映司に協力。アンクを探すために山中を自家用車で爆走します
「俺さ、お前が家に来るの最初は嫌で嫌でたまらなかったよ。なんで俺に構う。放っておいてくれってな
屈託のない笑顔で自分の夢を語りやがって・・・そん時だよ。俺が初めて他人に夢を話したのは
お前はなんの根拠も無しに「絶対できる」って笑ってくれたな
なんであの男を助けるんだ?利用されてるんじゃないのか?」
「北村俺・・・お前に謝らなきゃいけない。高校時代の俺はさ、自分の力で何でもできるって思ってた
みんなを助けて幸せにできるって・・・でも・・・・出来なかった!
誰かを助ける為の力が欲しいから、絶対に失いたくない
アンクを利用してるのは俺の方なんだ!」
俺は俺の目的の為にアンクと一緒にいるんだ、と。利己的な自分をさらけだす映司。まぁそれでも目的が完全な善なんですが
北村に映司の心中は解らない。だがその真剣な眼差しだけで彼の言葉が本気であることだけは十二分に理解できるのだった
「・・・・飛ばすぞ。しっかり掴まってろ!」
ようやく自分の愚かさと過ち、あとホモさ加減に気付いた北村。言葉では詫びず、その行動で以て全力で映司に謝罪します
>「利用してるのは俺の方なんだ」自分が力を使っていることを本当に理解している、
なかなかこの台詞を言えた仮面ライダーはいなかったですねー
>最近の映司は剣崎君もそうですが、武装錬金のカズキに雰囲気似てきてますね。人外の存在に近づきながらも人を護る
誰かの笑顔のために精一杯手を伸ばす映司には、剣崎くんのようなネガENDの道を歩んで欲しくないと切に願います
「お前、その気配は・・・!?バカな。人間がグリードになるなんて」
「まだ完全ではありませんがね。映司くんも同じハズですよ?」
「僕だ。僕は僕になる!」
「ぬかせ!生き残るのは俺の方だ・・・!って遅えぞ映司ァッ!」
カザリ、子供アンク、真木と勢揃いした3人のグリードの前に拉致られたアンク。子供アンクに吸収されそうになったところで映司が到着
実際2人のアンクが合体したらやはりパワーの劣る右手アンクが消えてしまうんでしょうか。意識の強さなら絶対右手アンクだと思うんだが・・・
「フム・・・彼の登場は想定外ですね。一箇所にメダルが10枚集まるのは危険です」
真木は映司の姿を視認した直後、メダルの暴走を危惧してとそそくさと退散。しかしそれでも相手は2匹のグリードとフクロウヤミーの3対1
普通に闘っては万に一つも勝ち目はなく、映司はこの絶望的な状況を打破するために紫のメダルの力を頼ります
「頼む・・・出てきてきれ・・・頼む・・・!俺にッ!力を貸してくれッ!
ウオオオオオオオオオオオオオオ〜ッッ!!!」
>映司が紫メダルを自分の意思で出現させようとするシーン、バオーっぽくてちょっとゾクゾクしましてね
お前は人を傷つけるだけか!?出てこい!怪物めッ!
映司の叫びに呼応した紫のメダルは「力が欲しいか?」とばかりに出現。初めて暴走ではなく、映司の意志でプトティラコンボを爆現する
数で勝るカザリ達をものともせずに暴れ回るプトティラマジ台風か何かみたい。子供アンクが横から渾身の必殺キックを見舞いますが・・・
「やったか!?」
>あかんカザリ!それはやってないフラグや!
>まさかカザリが伝統あるフラグ「やったか!?」をする日が来るとは
>不意打ちのテキサスコンドルキック級ロストアンクキック<(「やったか!?」の壁)<ノーガードプトティラ
鉄板フラグを打ち立てたカザリのおかげか、まったくのノーダメージで起き上がるプトティラ。強すぐる
「このまま戦ったらやられる」と判断したカザリはフクロウヤミーを犠牲に差し出し、子供アンクを連れてさっさと撤退。流石ここらの判断はクレバーね
可哀想なフクロウヤミーを瞬殺したオーズはその銃口を北村へと向ける。変身までは映司の意志だったけど、やはりこの状態で意識は保ってないみたい
もしくはケツを狙われた恐怖からドサクサで亡き者にしようとしているのか
>今週でプトティラを使いこなすかと思ってたら、別にそんなことはなかったぜ!5103バースと同じ理屈ですね、分かりま(ry
しかしここでオーズの注意を北村から逸らしたのは誰あろうアンク。高い岩の上に駆け上がり、オーズを眼下に見下ろしながら叫びます
「映司ァ!俺はお前がどうなろうと構わない!だがな!俺は絶対に完全に復活を遂げる!
その為にはお前が必要だ!だから手伝えぇぇッ!!」
絶叫と共に岩から飛び降りるアンク!それを迎撃するように下からメダガブリューアックスモードを振り上げるプトティラオーズ!
どっばしゃー!と飛び散る白濁液!なんやねん日曜朝っぱらから!
メダガブリューの凶刃はアンクの右手に深く食い込んで止まっていた。白濁液はしたたり落ちるその体液だったのである
攻撃が止まったのは多分アンクの右手の強靭さだけではなく。その叫びが映司に届いたからだろう
すかさず左手をベルトに伸ばし、変身を解除するアンク。まさに肉を切らせて骨を断つ決死の行動で見事プトティラの暴走を静めるのだった
「アンク・・・信じてたよ。お前なら必ず止めてくれるって」
「・・・・」
相棒の腕の中へ倒れ込みながら「お前なら止められると思った」と呟いて意識を失う映司。アンクはそれに答えることなく、ピクリとも動かない
お互いに利用しているだけ。決して友情ではない
でも、それよりももっと強い信頼
自分には入り込む余地もない。その奇妙な信頼関係を眼前で見せつけられた北村は言葉もなく、その場に背を向けトボトボと遠ざかるしかなかった
最後に何かしらのフォローがあってもよかったと思いますが、北村はこれで完全フェードアウト。ちょっと可哀想な気もするな
クスクシエに戻った映司ら一行を待ち受けていたのは、100名もの団体客の予約だった。100名て。あのホールにそんな人数入らんだろ
疲れも見せることなく和気藹々と開店準備に取り掛かる映司達と手伝おうともしないアンク、今までと変わらぬ2人だったとさ。次週へ続く!
35話
夢と兄とバースの秘密
『No4泉比奈さんの作品!和服を大胆にアレンジ!まさに現代という合戦場を戦う為の戦闘服です』
「きゃー!カッコイイ〜!!」
派手できらびやかな傾奇者風の衣装を身に纏い、黄色い声援とスポットライトを浴びながらノリノリでポーズを決める映司
新鋭のファッションデザインコンテスト会場。デザイン系の専門学校生である比奈は映司をモデルに自信作を出展、見事に最優秀賞に輝くという最高の結果を出すことができた
映司や知世子さんから自分のことのように祝福されはにかむ比奈。できれば経済的に無理をしてまで自分の進路を後押ししてくれた兄・信吾に喜んでもらいたいところですが・・・
「おめでとう、比奈・・・・・あん?俺、今なんか言ったか?」
なんとアンクが優しい目をして比奈に祝福の言葉を。否、もちろんこの台詞はアンクの発したものではなく・・・
目を見開いて驚いたのは比奈だけでなく、言葉を発したアンク本人。子供アンクに力を奪われかけた影響なのか、どうやら慎吾の肉体に対する支配力が落ちてきているようです
「ぐぬぬ・・・お、お父さん!私準優勝だったの!だから・・・・!」
「約束は優勝だったハズだ。もうデザイナーは諦めなさい。いいな?」
準優勝のトロフィーを震える手で握り締め、歯を食いしばった渾身のぐぬぬ顔で比奈を睨みつけるのは同じ専門学校の同級生・杉浦祥子
会社社長の父を持つ彼女はもともとデザイナーになる夢を反対されており、このコンテストで優勝できなければスッパリ諦めて父の仕事を手伝うよう約束を交わしていたのだ
決して性悪女ではない祥子ではありますが。今回はこういった背景があっただけに、準優勝のトロフィーをゴミ箱に投げ入れると会場をそそくさと走り去ってしまうのだった
そんな夢への熱望と挫折の詰まったトロフィー。通りかかった真木が「ええもんめっけ」とばかりにメダル投入。今週のヤミーを生み出します
「人の欲望の成れの果て・・・・ですか。やはり欲望の先にあるのは終末ですね。さて、このトロフィーにはどんな欲望が・・・」
「返して・・・僕のメダル・・・!」
「ウヴァだけにウボァー!!!!」
>ウヴァさんが出てくるだけで笑い的な何かを期待せずにはいられない
>もうやめて!ウヴァさんの弄られライフはこれ以上ないほど満喫されているのよ!
め っ さ 燃 や さ れ と る !
一方、人気のないスタジアムをぶらぶら呑気に散歩してたら突然カザリと子供アンクの襲撃を受けた我等の虫頭。いきなり笑わせてくれます
2対1でフルボッコにされた挙句、ぼーぼー燃やされてメダルまで奪われるウヴァ
「今日はこれくらいにしといたる!」と命からがら逃げ出したウヴァは懐からガメルとメズールのコアメダルを取り出し、ある考えを実行に移す決意を固めるのだった
「ハァハァ・・・このままじゃ分が悪すぎる・・・・メズール・・・・ガメル・・・・!」
「やあ泉さん優勝おめでとう。キミには才能がある。フランスで勉強する気はないかい?(どや顔)
もしよかったらフランスの僕のアトリエで勉強しながら仕事してみないか?」
コンクールの優勝作品にビビッとインスピレーションを受けた世界的デザイナー・沢口。なんと自分の弟子にと直々に比奈をスカウトにやってきた
これが薄い本なら確実に見返りとして身体を要求される展開ですが
もちろん沢口氏はそんなつもりは毛頭無い人格者であり、比奈にとっては昔からの夢を叶えるための直通エレベーターに乗れる願ってもない話です
「あの・・・すみません。少しだけ考える時間をもらってもいいですか」
そんな最高の話を前にして何故か消極的な比奈。彼女を日本に縛り付けるもの。それは言わずもがな、まだ意識の戻らない兄・慎吾の心配に他ならなかった
「お前の夢はなんだ?フン・・・夢は夜に見ろ!」
寝言は寝てからほざけ!
次々と人を襲ってはその人間の持つ「夢」を破壊してしまう恐ろしいヤミー、ユニコーンヤミーが祥子のトロフィーから生まれてしまった
金メダルを夢見るマラソンランナーも、メジャーデビューを夢見るストリートミュージシャンも、皆一様にその夢を破壊されて無気力な人間になってしまう
知ってるかな・・・夢は呪いと同じなんだそうだよ
夢を叶えた者は解放されるが、挫折した者は一生縛られる・・・らしい
あなたの罪は・・・重い!
>夢の破壊者? どうみても夢の護り人ホースオルフェノクです本当にありがとうございました
>夢ってのは呪いと同じなんですよね、乾巧君
>ユニコーンヤミー「知っているかな…。夢っていうのは呪いと同じなんだよ。」
>夢を壊す怪人が、馬に似てるってのは狙ってるんだろうか?ホースオルフェノクと…
>こいつはOOOじゃなく、555にぶちのめしてもらいたいと思ったのは俺だけだろうか?
夢の破壊者と呼ぶべきこの憎きヤミーに馬の姿をあてたのは、仮面ライダー555の名エピソード夢の守り人のオマージュでしょうか
この凶行を阻止するべく伊達さんと映司が立ち向かいますが、戦闘中突然強烈な頭痛と目眩を感じた伊達さんがブッ倒れ、まんまと逃げられてしまう
そしてその戦闘に突如乱入した虫頭は映司の隙を突いてメズールのメダルを1枚だけ盗んでトンズラ。そのコソドロぶりを遠くから見ていたカザリは首を撚る
『ウヴァの奴、なんで急に他人のメダルなんかに興味を・・・・もしかして・・・?
なるほどね・・・そういうことなら乗ってやるか』
病院へ担ぎ込まれた伊達さんはすぐに退院したものの、鴻上会長から呼び出しを受け一枚のカルテと頭蓋骨のレントゲン写真を突きつけられていた
「キミの本職は医者だったね。これは私の知り合いの青年なのだが・・・率直な意見を聞かせてもらえるかね?」
「こいつは非常にマズイですね・・・頭の中に銃弾が入ったままだ。生きてるの奇跡と言ってもいい」
「ふむ。その青年の名だが・・・」
「伊達明。俺のカルテですね。いったいどこでこれを?」
伊達さん死亡フラグの正体は、頭の中に埋まった銃弾
紛争地域で襲われた際に受けた傷で、生きているが奇跡という状態で止まっているそうな。だからあんなにDメディカルチェック拒否したのね
「バースはクビですか?」
「まさか。私はキミの欲望をおおいに気に入っている。最後まで好きにやりたまえ!」
いつ戦闘中におっ死んでもおかしくない男に、鴻上ファウンデーションの誇る対ヤミー兵器を与え続ける会長は流石の肝っ玉と言うべきか
よほど伊達さんの欲望にティン!ときたようですが、いったい伊達さんは1億貯めて何がしたいんでしょうか?
「比奈ちゃん、本当はフランスに行きたいんでしょ?お兄さんの事は俺が守るから行ったほうがいいよ
中途半端なカタチで夢を諦めると・・・大変なことになる」
「でも・・・・無理だよ。やっぱり私、お兄ちゃんを残しては行けない」
それは中途半端なカタチで夢を諦めることになった経験故か。さりげなく、しかしそれでいて強く比奈にフランス行きを薦める映司
兄一人妹一人という厳しい家庭事情の中、無理をしてまで大学の学費を出してくれたのは他ならぬ慎吾だった
「進学を諦めるだって?・・・・なぁ比奈、俺の夢が叶って刑事になった時、お前はどう思った?」
「・・・嬉しかった」
「だろ?だったら今度はお前が兄ちゃんを喜ばせてくれ」
>今週のオーズ・・・何げにアンクの中の人の演技力ってスゴくね?と思った
今週出てきたお兄ちゃんのシーン、一瞬同一人物ってわからんかった
そう言ってにっこりを笑った兄の笑顔は今も比奈の瞼に焼き付いてる。兄の思いに応えるならば自分はフランスに行くべきなのもわかっている
でも。そんな優しい兄だからこそ
こんな状態で一人残してはいけない
まさに兄一人妹一人で育った比奈だからこその葛藤。今の比奈を誰が責められようか
と、その時だった。比奈のフランス行きの話を聞きつけた祥子が血相を変えて二人の会話に割り込んできた
「だったら私に譲ってちょうだい比奈!私どうしても洋服の仕事がしたいの!
小さい頃からの夢なの!お願い・・・ってウボァーなんぞこれ!?」
「お前の夢はなんだ?」
更にその会話に割って入るかのように現れたのはユニコーンヤミー。祥子は自分を産んだ親にも等しい存在ですがそんな事は関係ないみたい
二人を守るようにユニコーンヤミーに立ちはだかった映司はサイ・クジャク・ゾウという組み合わせでこれに応戦
基本パワー系でありながらも攻撃には炎属性という渋い組み合わせ
普段は弾丸を発する飛び道具して使用するタジャスピナーも、ビームシールドのような巨大な円形の炎を纏うパンチ攻撃に早変わりです
サークルザンバー!
まさに燻し銀具合ではビルトシュバインと同等の形態か。しかしここでまたしても我等の虫頭が性懲りも無く乱入
執拗にオーズのコアメダルを狙おうとしますが、どういう風の吹き回しか。なんとここで映司を守るようにカザリが二人の間に割って入ります
「フフ・・・今回は助けてあげるよオーズ・・・ってしまった!これはちょっとマズイね」
ところが余裕を見せ過ぎたせいか、ウヴァの攻撃をまともに浴びてメズールとガメルのコアを放出してしまう。カザリらしくもない失態・・・・
などであるハズもなく、内心は月のような「計画通り!」顔をしながら意気揚々と逃げ去っていくカザリ
でもウヴァはアホなので「やったぜ!」とメダルを掴んでものっそい嬉しそう
ウヴァも盗るもの盗ったので早々にトンズラ。遅れて駆けつけた伊達さんがユニコーンヤミーを受け持ちますが、ここでも前半と同じ頭痛が出て戦闘不能に。ポンコツ!
迫るユニコーンヤミーに対し、比奈は気丈にも祥子を守る為これに立ち向かう・・・が、そんな彼女に「夢の破壊者」の左手がゆっくりとのび太
「お前の夢はなんだ?」
「いや・・・やめて・・・」
「夢は夜に見ろ」
”ビリィッッッ!!!”
比奈の「夢」が具現化した衣装に手をかけると、無慈悲にもこれを真っ二つに引き裂いてしまうユニコーンヤミー
夢というとてつもないエネルギーを抜かれた比奈は、まるで魂の抜けた人形のようにその場に昏倒
瞬間。イナズマのような勢いで何者か走ったてきたかと思うと、その固く握られた右拳が思いっきりユニコーンヤミーにヒットする
殴ったのはアンク―否。生身の慎吾右腕。妹を守ろうとした兄の一撃だった
しかしながら生身の人間のパンチなどヤミーにとっては蚊ほども利くはずなく、逆にぶっ飛ばされてしまうアンク
ヤミーが去った後、やれやれといった感じで慎吾の右腕に戻ろうとするが―その時、アンクと比奈に電流走る・・・ッ!
どうしたワケかアンクが今までのように慎吾の右腕に融合できない。そして比奈の耳に、彼女がずっと聞きたかった優しいあの声が届くのだった
「比・・・・奈・・・・」
泉慎吾、ついに意識回復!?アンクとの共生関係はどうなってしまうのか?次号へ続く!
36話
壊れた夢と身体とグリード復活
「比奈・・・大丈夫か?」
「大丈夫だ問題ない。お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
その優しい口調と言語はアンクのものではなく、紛れもなく兄のもの。思いもかけぬ自体に驚く比奈だったが、慎吾はそれだけ言うと再び意識を失ってしまった
兄にすがって叫ぶ比奈を見たアンクは再び信吾との合体を試すこともなく、右腕だけの状態でどこかへ飛んで行ってしまう。怪人なのに空気の読める奴です
しかし一人になった途端に突然どしゃ降りの雨が降り出し、びしょ濡れになって軒下で雨宿りするアンクマジ捨てられた子犬状態
>アンクが雨に打たれてるところは不覚にも笑ってしまいました
「おかーさーん!このアンク、うちで飼ってもいいでしょ!!」「ダメです!元居たところに戻してきなさい!」
っていう声が聞こえてきた気がしました
病院へ搬送された慎吾は以前に分離した時のように命に関わるような生命力の低下も見られず、意識こそまだ戻らないものの容態は安定しているとの事・・・が!
「比奈ちゃん今日は病院に泊まるの?俺がついててもいいよ。明日も学校でしょ?」
「あ、学校ならもう辞めますから。お兄ちゃんが大変な時にお洋服作りたいとか・・・私おかしいですよね」
おかしいですよカテジナさん!比奈の様子が!
焦点の定まらぬ目線で映司を見つめ、まるで魂の入ってない言葉でそう言う比奈。夢を壊された影響が早速発現してしまってます
豹変してしまった比奈の様子に驚く映司。ベッドに横たわる慎吾もその言葉が聞こえていたのか、無意識のままうわ言にように妹を諌めるのだった
「比奈・・・夢だったじゃないか・・・!」
「あのヤミーは人の夢をカタチにしてそれを壊すのか・・・夢を壊されたら・・・人はどうなってしまうんだろ?」
「知るか。夢もない、欲望もない、お前も同じようなモンだろ」
比奈の後もユニコーンヤミーに襲われる犠牲者達の数は収まることを知らず、映司は夢をなくして無気力になった人々の様子に嫌な予感を覚えるが
捨てられた子犬ごっこ継続中のアンクは、「そんなのお前と同じじゃないか」と特に興味もなさげに切り捨てるのだった
「復活して俺より強くなられても困るからな。これくらい抜いておくか
メズール!ガメル!復活の時だ!その欲望で手を伸ばせぇッ!!」
>「俺より強くなられたら困る」ってあたりでやっぱりウヴァさんは細心の注意を払っているんだなぁと思いました(棒)
>「復活して俺より強くなられても困るからな」こんな小さなこと考えてるからw
一方その頃。自分の持っていたコアにカザリから奪ったコアを加え、ガメルとメズールを復活させようと目論む虫頭
グリードの血肉となるセルメダルだけは大量にあるのがウヴァの強み。かくしてその狙い通り、20話ぶりにあっさりと2匹のグリードが復活する
「ふぁわ〜!よく寝た〜!」
「ウヴァ?ここは・・・私達は一体・・・・なるほど、思い出したわ」
「ふふん。俺のおかげだ。感謝しろよ?(どや顔)
カザリに一泡吹かしてやろうぜ。まずはオーズからメダルを奪い・・・そして次にカザリだ!」
圧倒的劣勢を跳ね返す為、ウヴァが無い脳味噌を一生懸命絞って考えた秘策
メズールとカザリを味方につけるのは解りますが、特に2人に対しての弱点を握ってる様子もありません
自分がメズールのコアメダルを奪ったのを忘れたんでしょうか。二人が素直に自分の命令を聞いてくれる保障なんてどこにもないというのに、
「俺に感謝しろよ?」などとどや顔でリーダー風吹かせてます。たまらん虫頭ぶりです
どう見てもウヴァにやばいフラグが立ったその頃、尊敬する伊達さんの状態を知った後藤さんは激しくショックを受けてました
「こんな状態で今まで戦ってたなんて・・・金より命のほうが大事じゃないんですか!?
・・・・・死なないでください・・・・ッ!」
「ああ、俺は死なない。夢もあるしな・・・・ずっと考えてた夢があるんだ」
「死なないで!」と潤んだ目で懇願する後藤さんマジヒロイン。これは伊達×後藤本が出るな
伊達さんには昔から考えていた夢があるそうですが、それが1億の使い道なのでしょうか。死亡フラグも立ってることだし、そろそろ教えてもらいたいところです
「私どうしても比奈が許せないんです!私が夢を諦めなきゃいけないのに、パリ行きの話を断るなんて・・・!」
翌日、えらい剣幕でクスクシエに乗り込んできた祥子。比奈がデザイナーになる夢をあきらめたことを聞いて「舐めんなや!」とブチ切れた模様
自分がコンテストで優勝できなければ夢をあきらめ父親の仕事を手伝うことになっていた事を映司に愚痴り、比奈の決断を激しく非難する祥子
「ここがあの女のハウスね!」という勢いで比奈の自宅へ乗り込んだ祥子だったが、そこで見た光景に言葉を失う
「祥子・・・映司くん・・・どうしよう・・・大好きだったものが好きじゃなくなっちゃった
私どうすればいいの?何をしたらいいのかわかんないよ・・・ウボァー!」
おかしいですよカテジナさん!比奈の眼つきが!
そこに居たのは焦点定まらぬ死んだ魚のような目で、一心不乱に洋服を切り刻む比奈。バラバラに引き裂いてやろうか!
「夢」は言わば、人が前向きに生きるためのエネルギー
それを破壊されてしまった比奈は生きる目的と同時にその為のエネルギーも失ってしまい、二人の目の前でバッタリと昏倒してしまうのだった
「ウフフフ・・・お久しぶりねアンク」
「ガメル・・・メズール・・!?お前ら何でだ!?・・・・そうかウヴァの奴・・・・!
やはりこのままの状態でいるのは無理があるか」
一方、腕だけのところを復活のグリード一家に襲われたアンクは何とかその窮地を切り抜けるも、やはり慎吾の身体の必要性を痛感
結構ノリノリだった捨てられた子犬ごっこを即諦め、病院へ戻って慎吾との合体を試みます。アッ―!
「比奈が倒れたのはあの怪物に夢を壊されたからなんですね・・・映司さんは夢って一体何だと思いますか?
こんなふうに夢を失って辛い思いをするくらいなら、最初から夢なんて見ないほうがいい気がします」
こんなに苦しいのなら!こんなに悲しいのなら!夢などいらぬ!
比奈を病院へ運んだ後、夢を壊されてこんな状態になってしまった比奈と自分を引き合いに出し、「なら最初から見ないほうがいい」と呟く祥子。お前はサウザーか
夢ってのは呪いと同じなんだよ
夢を叶えた人間は解放されるが、挫折した人間は一生呪われたままだ
やはり夢に対してネガティブな考えを持つと、真っ先に思い出されるのは「夢の守り人」の印象的なこの台詞でしょう
しかし「夢の守り人」を知る視聴者ならば、夢が与えてくれるポジティブな力も知っているハズです
夢を持つとね・・・時々すごく切なくなるけど・・・・時々すごく熱くなれるんだ!
「焦らないことが大事だと思うんだ。大きな夢ほど叶えるには時間がかかる
俺も昔それで失敗しちゃったしね・・・・突っ走って・・・大失敗して・・・なんにもなくなった
だから今度はゆっくり育てていきたいと思ってる。焦って夢がただの欲望になっても困るしね
祥子ちゃんのお父さんだって説得すればきっと解ってくれるよ。夢・・・諦めたくないんでしょ?」
ゆっくり育てていってね!
体験談を交えながら優しく諭す映司の言葉に心動かされる祥子。自分は早く結果を出そうとするあまり無駄に焦っていたのではないか?
祥子がもう一度父を説得することを決めたその時、再び慎吾の肉体を支配したアンクが登場。現れたユニコーンヤミーを倒しに向かいます
「フン、追いだそうとしても無駄だ。この身体は要るんだよ・・・オラ!行くぞ映司!」
前回ラストで融合しようとしても出来なかったのに、今回はあっさり融合できたのは何か違いがあるのでしょうか
>弾かれてたのに再憑依できたってことは刑事さんとアンクの間で何か合意したんでしょうか?
捨てられた犬描写とか引っ張った割にあっさりと復活してたし・・・
「お前の夢はなんだ?」
アンクとともに現場へ到着した映司は、オーズに変身する前に生身の状態でユニコーンヤミーの術中に落ちてしまう
なにせ無欲が服着て歩いてるような男ですから、何かカタチになるものが出るのか?と視聴者も興味津々でしたが・・・・・
「フフフそれがお前の夢か。夢は夜に・・・え?・・・・・ちょ・・・・待っ・・・
なんじゃごりゃあああああああ!?」
カタチになった映司の「夢」はなんと地球そのもの
>夢吸いだそうとしても映司は欲望がないから何も出ないと予想してたら逆にでか過ぎて破壊不可能とか凄いいいですね
器の大きさで勝ったという感じで
>映司の夢デケェェェ!夢がないんじゃなくて大きすぎてアンクも気付けなかったとかなのかな
そしてゆっくり育んでるから「欲望ではない」と
>夢が大きすぎるが故にその夢を打ち砕かれて欲が無くなってしまったが、それでも未だに夢は消えていない
……そうか、英司は衛宮切嗣だったのか
初期の頃の後藤さんが「俺は世界を守る!(どや顔)」と言ったのに対し、「俺はまずは目の前のことから」と返した映司
されどそれは目の前のこと「だけ」という意味ではなく。もっともっともっと大きな、とんでもなく大きな未来を見据えての「その為に目の前のことから」
まさにスケール桁外れ。地球規格の善人パワー。歴代ライダー主人公の中でも半端ありませんこの男
映司なら多分アクマイト光線くらっても爆死しないと思う
逆に後藤さんの夢をカタチにしたら何が出てくるかすっげえ興味あるな・・・
「なっ・・・なんて大きさだ!こんな恐ろしいパワーはキン肉マンに返してしまえ!」
火事場のクソ力を吸収したバッファローマンのように、余りにも巨大なパワーに恐れをなすユニコーンヤミー
すぐさま伊達さんも到着するとダブルライダー変身。そこへオーズのメダルを狙うほかほかグリード一家も現れ、大乱戦にもつれ込みます
しかし相手は3人のグリードと1匹のヤミーという無理ゲー具合。勝機の見えないこの戦力差を覆すべく、映司は再びプトティラコンボの力を頼る
「そいつはやめとけ火野!また暴走しちまうぞ!」
「大丈夫です!多分!」
前々回と今回で何が違うってワケでもないんでしょうが、根拠はないながらも何故かプトティラの制御に自信が溢れている映司
そんんなわけでプトティラコンボに変身してみるとなるほど、今回は完全に映司の意識を保ったまま制御下に置いてます
>プトティラ制御も暴走の危険が無いのはいいけど、これって裏を返せばどんどんグリード化してるってことなんだろうな
>なんか急にプトティラ制御できましたけどやっぱりあの大きすぎる夢のおかげなんでしょうか
まぁ過去3度も暴走しながらいずれのパターンにおいても無事で生還したワケですから、その天祐を経験としたのでしょう
仏の顔を三度までという名せりふを知らないのかよ!
プトティラの強大なパワーを映司の意識下で振るうオーズはまさに育郎の意識下で能力を使うバオー状態
「な・・・なんなのあのメダルのパワーは!?」
「バオー・ブレイクダークサンダー・フェノメノン!」
「ウボァー!覚えてろー!エッサッサ〜のサ〜」
ユニコーンヤミーは瞬殺、ほかほかグリード一家もまとめて吹き飛ばされ、メズールとガメルは初めて見る紫のメダルの力を早速その身で味わうハメに
タイムボカンの三人組の如くヘコヘコ逃走したグリード一家だったが、彼等の行く手を阻むようにカザリと子供アンクが現れた
「嘘・・・アンク・・・・!?」
「久しぶりだねメズール。フフフ・・・驚いた?」
右腕だけで人間に寄生しているアンクとは違う、自分達のよく知る姿で現れたアンクに驚きを隠せないメズールとガメル
さっきプトティラにやられたダメージも大きく、そもそもウヴァのセコい根性のせいで少ないコアメダルで復活してしまった自分達
「待ってカザリ。アンクとあなたにつくから・・・ウヴァを倒してメダルを分けない?」
「そう言ってくれるのを待ってたよメズール」
メズールの決断は極めて迅速だった。そしてここまで全てカザリの読み筋通り
カザリは最初からメズールとガメルを味方陣営に引きこむつもりで、ワザとセルメダルを大量に持つウヴァにコアメダルを奪わせたのである
「なっ・・・メズール!カザリは裏切り者だぞ忘れたのか!?」
「あなただって同じじゃない。私達、またバラバラになるワケにはいかないの」
そんな頭の良いカザリと比較して悲しいまでに絵になるバカ野郎・ウヴァ
自分もメズールを裏切った過去を棚に上げてのこの物言い。前パートで危惧していた通りの展開になってしまいました
ズラリと並ぶ4人のグリード。ウヴァは背中を向けて一目散に逃げ出しますが、その無防備な背中に4色のビームが次々に着弾した
>ウヴァ「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」
>ウヴァ「もう、独りじゃないんだ!もう、独りjyアァァァァ」
「ウヴァだけにウヴァー!!!」
断末魔とともに哀れにも爆散するウヴァの肉体
みんな大好き虫頭・ウヴァ。第36話にてまさかの電撃リタイヤです
飛び散った青と灰色のメダルを吸収し、嬉しそうなメズールとガメル。しかしまだ炎がゆらめく瓦礫の中、
一枚の緑色のメダルがカサカサとゴキブリのように身を隠すのだった
『おのれ覚えていろ・・・・このままではすまさんぞ』
リタイヤは返上!メダル一枚だけの存在になっても意識を保ち、しぶとく生き残るウヴァマジゴキブリ野郎
今後はクウガにおけるズ・ゴオマ・グ的な小悪党として暗躍するのでしょうか?あ、もともと小悪党か
>ヘタレなくせに根性だけはあるウヴァさん。圧倒的な戦力差だが、ここからどう逆転するのか
>自分より強いと困るからメズールたちのメダル減らしたり、倒されたのに誰もコアメダル興味示さなかったりウヴァさんが輝いていた
>今日はこれくらいにしてやる→自分より強いと困るからメダル減らす→裏切られて「おぼえてろ」、
ウヴァさん小物の鉄板を30分の出番でこれだけやるって凄すぎるよ!
ユニコーンヤミーが倒れて意識が戻った比奈。ヤミーが死んだせいで能力は解除されたのか、デザイナーになる夢は戻っているようです。よかったよかった
「夢の中でお兄ちゃんに叱られたわ」
「比奈ちゃん・・・・どうする?アンクに出ていってもらう?」
目覚めた比奈の眼前に居たのは、慎吾ではなくアンク。映司は比奈にそれを尋ねるが彼女は瞳を閉じると静かに首を横に振った
「ううん。アンク・・・もう少しお兄ちゃんと一緒にいて」
慎吾の復活はもう目の前だというのに、意外な反応を見せる比奈。やはり彼女もこんな急な別れは望んでいないということでしょうか
でも別に分離してもアンク死ぬワケじゃないんだから問題ないと思うけどな
「さあて・・・これからどうしようか?」
ラスト。メズールとガメルを加え、5人のグリードが集結した大所帯となったカザリ一家
どうしようかもなにもウヴァは倒したんだし、あとはもう数の暴力でオーズを倒すだけというやりたい放題な状況です。戦争は数だよ!
圧倒的な戦力を手に入れたカザリ陣営。プトティラを制御できるようになったとはいえ仮面ライダー勢の苦戦は必死の次週へ続く!
37話
眠りと一億とバースの転職
「伊達さん。こんな所で何をしてるんですか?今日は病院へ行くハズでしょう」
「あちゃあ見つかっちゃったか・・・わかったわかった、明日行くよ。でも病院は俺の行きつけね」
「構いませんが俺も付いて行きますよ」
病院へ行くはずの予定をすっぽかしクスクシエへで時間を潰していた伊達さんを、病院から連絡を受けた後藤さんが連れ戻しに現れた
後藤さんがが思わず「病院」と口走ったことにより、映司も伊達さんが何か体調に不安を抱えていることに気付いたようで・・・
「メズール君、ガメル君、私が何故あなた達の復活に賛同したかわかりますか?
それは勢力の統一です。現状グリードの勢力分散がコアメダルの分散に繋がっている
目的はそれぞれ違っていても、まずはメダルを集める為に・・・」
「余計な説明は要らないわ。どうして私達がカザリにおとしなくついてると思う?あんな裏切り者に
そう・・・コアの為なら協力できる。わかってるわ。まずはセルメダルを大量に集めるんでしょ?
その為のヤミーならもう作ってあるの。これからよろしくね紫の坊や」
カザリ一家のアジト。新たに陣営に加わったメズールとカザリに自分達の方針を伝える真木と、その考えを承諾するメズール
妖艶に笑いながらつーっと指で真木の頬の撫でるメズール。女子中学生なのに性的アピールえごい
>メズール様の太ももがまぶしすぎて日曜の朝が辛い
>未来穂香ちゃんの太ももがエロすぎてガチでロリコンになってしまいそうです
>復活したメズール、なんか肉付きがよくなってておまけに年上男性をぼうや呼ばわり…
ロリお姉さんプレイとか健全な子供にヘンな性癖植えつけるんじゃないか?
>メズールの人間体の娘は久しぶりに見て普通に成長してるのと、しゃべりがやたらとエロくなりましたね
中身のゆかなと似てる部分が多多あってブランクの間に放送みて練習したのかかかなりよかったです
16話までの黒のストッキングも最高でしたが、ニーソになったことによる絶対領域も超破壊力
メズールがスキンシップを取ったことで、「こいつなんかヤダ」と真木への嫉妬心を見せるガメル。これは今後を尾を引いてくるのかかどうか
「私のことは「Dr」と呼ぶように」
「わかったわ。Drの坊や」
真木のことが気に入ったのか、Drと呼んでくれという意向をからかうように「坊や」を外さないメズールマジ妖艶。未来穂香ちゃんの演技が光ります
いいな。俺もエロい中学生美少女に坊や呼ばわりされてえ
「お〜いい見晴らし!ここでいっかな〜!ウニビビビビ!」
一方その頃。もう中学生のようなカン高い声とテンションでビルの屋上から街へ向けて大量の針を降らすのはウニアルマジロヤミー
複数属性のコアを持つカザリが混合ヤミーを生み出せるのは既に周知の事実ですが、これはメズールのメダルをガメルに投入して生まれた混合ヤミー
「メズールとガメルの共同作業で生まれたヤミー」って書くと凄まじく卑猥ね
まぁ挿入したのはガメルじゃなくメズールなワケですが。アッ―!
「おはようございます千代子さ・・・うわっ!どうしたんですか?酷い顔ですよ」
「それがね・・・ものすごぉ〜く眠いのに・・・何故か全然寝れないのよ・・・・もうつらくて・・・・」
「なんだろ・・・病気かもしれないし、今日はお店休んで病院へ行きましょう」
ウニアルマジロヤミーが降らした針はたくさんの人に刺さり、その夜から針に刺さった人達が「眠いのに眠れない」という症状に苦しみ始める
千代子さんもその犠牲になった一人であり、映司と比奈が彼女を抱えて病院へ向かうと、院内はどこもかしこも同じ症状の患者達でごった返していた
そしてそこには偶然居合わせた後藤さんと伊達さんの姿も
「単純な話をすれば、この弾丸を抜くか抜かないかなんです
ただ非常にリスクが高い手術で・・・手を出せる外科医はまずいないでしょう。もちろんこのままにしておいても危険です」
「じゃあ・・激しい動きなんかは・・・」
「当然危険です。いつ大きく脳を傷つけるか・・・ただ、それはアイツも解ってますよ」
伊達さんを診たのは以前もちょっと登場した医者仲間・藤田医師。かつて伊達さんと一緒に世界各国を回った人であり、後藤さん以上に彼のことをよく知る人物です
「アイツは全てわかってるからやりたいようにやらせてやって」という言葉も、そんな間柄だからこそ出るものでしょう。しかし後藤さんはそう簡単に割りきれません
そもそもどうして伊達さんは自分の命を危険に晒してまで一億が欲しいのか?どんな夢だろうと命あっての物種のハズ
1億を稼ぐまで彼は止まらないだろうと思ったところで、後藤さんは目の前の藤田にハッと気付く。この先生ならばその目的に心当たりがあるのではないか?
「あの・・・・一億円って・・・何か心当たりはありませんか?」
「メズールとガメルのヤミーか。映司!まずは様子見だ!」
病院でヤミーの気配を察知した映司とアンクはウニアルマジロヤミーの居座るビルの屋上へ急行。戦闘シーンに入ります
「様子見」と言われて渡されるタトバコンボが可哀想。基本フォームの立場ェ・・・
いい意味で捉えるなら「どんな敵にもそこそこ対応できるコンボ」って意味なんでしょうが。「様子見コンボ」と言われるとあんま良い響ではないわな
アルマジロの固いボディとウニのトゲトゲで有効な攻撃手段が限られるヤミーに苦戦を強いられるオーズ。流石は様子見コンボ
ここでやや遅れて伊達さんと後藤さんも到着しますが、変身しようとする伊達さんを後藤さんが邪魔するというチームワークの不和が勃発
ライダーチームの足並みが乱れたせいでウニマジロヤミーはまんまと逃走。普段は温厚な伊達さんも聞き分けのない愛弟子にプッツンきてしまいます
「いい加減にしろ!アイツから俺の症状は聞いたんだろ?
俺はさ、自分でわかってるワケよ!わかってやってんのよ!
・・・・そこんトコさぁ、解ってくんねえかな後藤ちゃん。な?」
「わかりません!命が懸かってるんですよ!?絶対に止めます!」
「命が懸かってる」というヘビーなワードに事の重大さを察した映司が割って入りますが、伊達さんは鼻で笑って2人に背を向けてしまう
「?・・・・何がおかしいんですか!」
「クク・・・いや後藤ちゃんが”俺を死なせない”って言ったの、そういう意味かと思ってさ
まだ1億には程遠いんだ。後藤ちゃんの考えがそれなら・・・コンビは解消だな」
いきなりの三行半を突きつけられ、流石に言葉を失う後藤さん。振り向くこともなくその場を去った伊達さんをただ呆然と見つめるしかない
ここでようやく伊達さんの症状を聞かされた映司も激しくショックを受け、なんとか伊達さんを救いたいと後藤さんに同調
その為にはやはり、まず伊達さんの求める1億の使い道を知ることが肝要
後藤さんはさっき藤田医師から聞き出した伊達さんの「夢」のことを映司にも話し、二人でその目的を推察することに
世界各国の貧しい国を回っていた際、政情が悪化して撤退しなければならなくなった時によく伊達さんがこぼしていた言葉があるという
【くそっ、またかよ・・・・俺みたいな医者でも、いなくなったらここは終わる・・・
医療支援たってこんなんじゃダメだ。引き上げたらゼロに戻っちまう
俺達が居なくなっても残る医療支援じゃねえと!】
「居なくなっても残る医療支援・・・もしかして・・・
伊達さんは学校を作りたいんじゃ?医療関係の!
俺も以前、貧しい国に学校を建てる活動に参加していたことがあったから・・・普通の学校でしたけど
自分が居なくなってもずっと残る・・・それってすごい事ですよね」
自分自身似たような経験を持つ映司がティン!ときたのは、医療学校の設立資金というものだった
なるほどたしかに医療学校ができれば以後ずっと残る医療支援になるし、1億という巨額にも当てはまります
伊達さんの崇高な精神にいたく感服する2人でしたが、だからと言ってその為に自身の命を削るのははたして正しいことなのか?
2人の間に沈黙が流れていたその頃。伊達さん本人の前には思いもよらぬ人物が立っていた
「やあDr元気そうじゃないの。アンタ、本気でグリードになろうとしてんの?」
「久しぶりですね伊達くん。今日はあなたに良い話を持ってきました
前金で5000万、成功報酬で5000万。しめて1億です
勢力を統一したいんですよ。バースはもともと私が造ったものですし」
「へぇ・・・わかりやすいね。金でアンタにつけってか」
「もともとあなたの目的はそれでしょう。それに・・・もう時間がないのでは?」
「ハハッ、痛いトコ突くね」
組まないか私とッッ!!
なんとここにきてDr真木から直々に伊達さんをカザリ陣営にヘッドハンティング。報酬は1億ということで伊達さんには願ってもない話です
1億のために後藤さんと映司を裏切るか、後藤さんと映司の為に1億を諦めるか
伊達さんが考えぬいて出した答は・・・・?
余談ですが真木の台詞が薄緑色で伊達さんが紫色って、イメージカラー完全に逆で紛らわしいねこれ
レビュー当時は緑色の2号ライダーの登場も、真木が紫のグリードになるなんてことも思いもしなかったからなぁ・・・
「なるほどなヤミーの狙いは睡眠欲か。だがここまではその欲望を大きくするだけで満たしてはいない
もうすぐ動きがあるはず・・・ってキター!こいつは大物だ!逃がすなよ映司!」
アンクがその動きに神経を尖らせる中、ウニアルマジロヤミーが再び行動を開始した。言うまでもなく今回の欲望は睡眠欲
今度は眠れなかった人々が一斉に眠り込んでしまった。眠れないことで最大限まで高まっていた「眠りたい」という欲望を解き放ったのだ
貯まりに貯まったこの欲望を一気に大回収するウニマジロ。そのセルメダルの量ときたら今まで見たこともないような量です
>ヤミ金融でこつこつ稼いでたウヴァさんの立場は・・・
ウヴァはあんな地味な方法で何日もかけてセコセコ稼いだいうのに、
同等かそれ以上の量を一日で稼ぐメズール達。これがオツムの差か
現場へ駆けつけたオーズはやはり前パート同様の苦戦をしいられたものの、メダガブリューでの脳天唐竹割りでこれを粉砕。ダイナミックチョップ!
ヒャッハー!セルメダルだー!とアンクが近寄ろうとしたその時、バースの武器の集合体であるサソリメカが登場しこれを1枚残らず吸引
そのメダルを背後にいたカザリ、メズール、ガメル達に向けて放出してしまう
「うーん力が湧くぅ〜!」
「セルメダルもこれだけ量があると違うわね」
「ふむ・・・まずはグリードの強化・・・成功ですね」
次いで真木が現れ、更にその後ろからもう一人の人影が。そちら側にいるハズのないその人物に我が目を疑う映司と後藤さん
「よっ!突然で悪いんだけど俺、こっちに転職したから
ま、そういうコトでよろしく!変身!」
伊達明、契約金一億円でカザリ陣営にトレード成立!
これでカザリ一家の戦力はグリード5人に仮面ライダーバースという破茶滅茶なものに。オーズ側としてはもう完全な無理ゲーです
伊達さんは本当に1億で映司達を裏切ったのか?その真意は?次週へ続く!
>伊達さんの登場当初からはんぺらさんはどんな退場になるかを気になさってましたが、予想を裏切り期待を裏切らない形になりそうですね
しかしメダルといいグリードといいオーズは勢力の動きの目まぐるしさがホント面白い
38話
事情と別れと涙のバース
「伊達さん嘘ですよね!?」
「本意を聞かせてください!俺、上手く合わせますから!」
「ハハッ、嬉しいね・・・・二人とも俺を買いかぶってくれちゃって。でも
悲しいけどこれ、正真正銘のお仕事なのよね」
いい信頼だ感動的だな。だが無意味だ。泣きそうな顔ですがりつく後藤さんに容赦なく叩き込まれる伊達さんの腹パン
ともあれ敵は4人のグリードとバース。このままでは敗北は必至と判断した後藤さんは、激しい動揺をなんとか抑えつつ撤収に成功する
やはり伊達さんが1億でカザリ陣営についたのは自分に残された時間の少なさからくる焦りのせいか。だったら・・・・
「1億は無理でもお借りできる最大限度の額でお願いします!」
「なるほど伊達くんの為に1億円の前借りを・・・素晴らしいッ!
前借りの限度額はキミの年棒と今後何年働けるか、財団への貢献とその他諸々・・・
そしてキミの欲望によって算出される。里中くん!」
だったらこちらも1億即金で用意できれば伊達さんは戻ってくるハズ。後藤さんは会長に頭を下げ1億円の前借りを頼み込みます
メチャクチャな金額ではありますが、後藤さんの務める役職の重要さと年齢の若さを考慮すれば退職金まで含め出せない額ではないはず・・・・
「7万8千円です」
「ななま・・・て、え、ちょっ・・・・」
「・・・・大きなマイナス要因は欲望の小ささだよ後藤くん
確かにかつてのようなつまらないプライドはなくなったが、同時に欲望も小さくなってしまったようだね
以前はあれほどバースになりたがっていたのに、伊達くんのサポートという位置に安住しすぎたかな
伊達くんがいなくなったらどうする?
キミの欲望はいつも頭ここで留まっている。もっと心ここで感じたまえッ!」
ところがテレビの前に視聴者大爆笑のこのオチ。里中の電卓が弾いた後藤さんの価値はまさかの七万八千円。むーざんむーざん
能力も若さも申し分ない後藤さんですが、それに釣り合うだけの欲望がないという理由でこの査定額。コンビニのバイトか
今がまさに「伊達さんがいなくなったその時」だというのに、その伊達さんを引き戻すことに必至な自分
たしかに会長の言う通りかもしれない。ションボリ項垂れて帰る後藤さんは前回伊達さんが呟いた言葉を思い出し、その意味を深く考えるのだった
後藤ちゃんが俺を死なせないって言ったの、そういう意味かと思ってさ
『あれは・・・どういう意味だったんだ・・・?』
「奪ったコアメダルは誰の物でもなく保管します。いずれそれぞれの道が別れた時に所有者を決めましょう」
「それぞれの道が別れた時?」
「フフフ・・・Drは僕等の中の誰かを暴走させたいんだよ。コアメダル全ての器としてね
そうしてこの世界を終わらせたいんだってさ。変わってるでしょ?」
一方その頃。冒頭の戦いでオーズから奪った2枚のコアメダルを、全員立会いのもと公平に金庫に保管するグリード一家
メズールは今回初めて真木の異常とも呼べる目的を知ったワケですが、はたしてこれが今後の彼等の共闘関係に影響を及ぼすか否か
そんな難しい話はさっぱり解らないガメルは能天気に子供アンクとボール遊びしようとしますが、なんとこれをいきなりブッ飛ばす子供アンク
「邪魔だよ」
ガメルを見下し冷たい口調で言い放つ子供アンク。少し成長して大人びたその表情には、これまで感じられなかった冷酷さが見て取れます
グリードの誰からも一目置かれ、800年前にはただ一人4人を裏切ってオーズについた曲者。その本性が覚醒し始めたということでしょうか
「こうして見てる限りまだ人間だよなぁDr。アンタ本気で世界を終わらせるつもりなの?
世界はずっと続くからいいんじゃない?自分が死んでも何かが残る・・・Drだってその人形をさ・・・」
「残れば醜い残骸です。美しいうちに終わらせなければ」
「グリードになってまで・・・ねぇ」
「私は既に一度・・・姉の人生を終わらせています。グリードになっているとしたらあの時に」
その夜。二人きりになった伊達さんは真木の思想とグリード化に待ったをかけますが、当然ながら真木は聞く耳持とうとしません
人間ならば姉を殺めたあの時から既に捨てている、と
「止めるのは無理・・・か。俺は結構好きだったよ。アンタのことも、その人形も」
「伊達くん・・・明日再びオーズに仕掛けます。君と二人だけで。向こうも油断するでしょう」
アンタのこと好きだったよと背中からかけられた声に一瞬だけ動きを止めた真木。その言葉は人を辞めた彼にどう聞こえたか
これは伊達さん×真木が流行るな・・・
真木は明日の接触でオーズのコアメダルを全て奪うつもりのはず。伊達さんは複雑な心情を抱きつつも、雇い主に対して「OK」とだけ応えるのだった
「アンク、真木博士だ。メダルが呼び合ってる」
翌日、携帯電話代わりに紫のメダルの呼応によって映司を廃工場に呼び出した真木。便利ねこれ
今更ですが半分ずつの同じ存在である映司と真木は、互いに離れててもなんらかのカタチで繋がってるということか。これは映司×真木が(ry
待ち構えていた真木&後藤さんと対峙する映司とアンク。そこへ呼ばれざるゲストとして後藤さんも乱入し、役者が揃います
「伊達さん。一億作ろうとしましたけど無理でした。でもホントにこんな事で夢を叶えるつもりなんですか?
医療関係の学校を作るって!」
「・・・・?どっから聞いてきたんだそんな話。違う」
こんな汚い手段で稼いだ金で夢を叶えたとして、それで本望なんですか?ともう一度伊達さんの説得を試みる後藤さんだったが、
それを聞いた伊達さんは先週三行半を突き付けたあの時のように、クックックと笑いながらその見当違いの推察を全否定した
「蛇の道は蛇。医者にも裏の世界ってのがあってさ、金さえ出せば最高の名医がいたりすんだよ
ただバカ高い。一億はその手術代・・・悪いな、俺最初っから欲望まみれなんだわ
まだ死ぬわけにはいかねえってさ。その為ならお前達とも戦える」
>1億円の闇医者は間違いなくブラックジャック
>伊達「いいですよ。ふんだくって下さい。俺の命が助かるなら一億くらい一生かかっても払います。」
裏世界の医者 「その言葉が聞きたかった。」
> まず自分を助ける、そして学校作る。合理的ですね
先につながることを考えているあたり、すべてを終わらせようとするドクターとはそりゃ相容れないわけだ
一億はブラックジャックの手術代
自分の命を救うために奔走するのは欲望でもなんでもなく生物として当然だと思いますし、特に欲望まみれってイメージはないですね
ましてや伊達さんの職業は医者です
「医者はまず自分を助けられなけりゃ、他の誰も救えない」
以前にもこう口にしていたように伊達さんの自分の命への執着は、その先にある「多くの人々を救いたい」という気持ちからくるものでしょう
師匠が己の夢ではなく、自身の命を救うために戦っていたことを知ってしまった後藤さん
これは戦意喪失してしまったかと思った視聴者の予想に反し、バースバスターを構えるとその銃口を伊達さんに向けて毅然と言い放った
「だったら俺が伊達さんを止めます。やっとあの言葉の意味が解りました
”伊達さんを死なせない”ってことは、ただ命の心配をするってことじゃない・・・
俺が俺の知っている伊達さんのバースを引き継ぐ
それが”伊達さんを死なせない”ってことです!!
その為なら・・・・その為なら俺も伊達さんと戦えます!」
解ったよ伊達さん!伊達さんの言葉の意味が
言葉でなく”心”で理解できたッ!
医療学校が「死んでも残る支援」であるのと同じように。伊達さんがキヨちゃんを引き合いに出して真木を説得しようとしたのと同じように
死んでも残されるもの、引き継がれる意志。その重さと大切さ
もう誰も後藤さんをマンモーニとは呼べない、この覚悟完了ぶり。ここまで坊ちゃんキャラだった後藤さんが男として覚醒した瞬間だった
バースに変身した伊達さんは愛弟子の成長を感無量で受け止めると、突如その銃口をクルリと反転。真木へと向けた
「悪いなDr。こんな仕事は俺にしかできねえ。アンタをグリードにするなって会長からの依頼でよ」
ここでまさかのどんでん返しktkr。なんと伊達さんは最初からこちら側!
会長の密命を受けて真木の懐に潜入していたのである。しかしこの絶好の機に際して、伊達さんの指はトリガーを引くことができない
「撃てませんか伊達くん。私にあそこまで近づいてきたのは姉以外ではあなたが初めてでしたよ
そうでなければ本当に協力してもらいたかったのですが・・・残念です
バースには自爆装置がついてましてね。マニュアルに書いてあったハズですが?」
「・・・マニュアルは苦手なんだ」
まさかマニュアル読んでない設定がこんな場面で活かされるとは
ここ一番で情が出てしまうのが伊達さんの魅力でもあり弱点か。実は真木も伊達さんには本心から心を許していたようですが
彼は伊達さんと違ってここ一番で情が邪魔をしたりしない。懐から取り出した自爆スイッチに容赦なく指をかけて・・・ポチっとな!あれ?
「悪いな。俺はマニュアルが大好きなんだ!自爆装置ならアンタが研究所を出た後すぐに外しておいた」
>俺はマニュアルが大好きでな!(ドヤァ
>マニュアル読む・読まないがこういう展開に繋がるとは
直感行動タイプの伊達さんのキャラと対になるマニュアル人間後藤さんのファインプレイ。互いにないものを補い合う師弟いい感じ
これで丸裸の真木を目の前に、オーズ陣営勢揃い。「条件は全てクリアされた!」と思わずルルーシュばりに叫びたくなる状況ですが
やはりそれは負けフラグだった。げえっ!白兜!
「申し訳ありません伊達くん。私は用心深いんですよ」
「裏切り者は死ぬのね」
真木を守るように現れたのはカザリ、メズール、ガメルの3人のグリード。映司達があっと思うよりも早く、その破壊光線がバースを貫いた
ぼっがあああああああああん!!
「さ・・・流石だなDr・・・ウボァー!!!!」
「・・・・・」
吹き飛ばされたバースは変身が解除され、生身になった伊達さんが口から血を吐いてその場に倒れこむ。伊達さんが血を吐いた!あやま(ry
バタバタと足をもつれさせながら伊達さんに走り寄る後藤さんと、その悲痛な叫びを背中で聞きながら無言で場を後にする真木
おそらく人生で唯一の「友」と呼べる存在をその手にかけた、彼の心情や如何に
「伊達さん!伊達さんしっかり!俺の声が聞こえますか!?」
「・・・あぁ・・・聞こえてるよ・・・さっきの・・・俺を死なせないってやつ・・・シビれたわ後藤ちゃん・・・
後藤ちゃんが受け継いでくれれば俺は死なないってこった・・・そうだろ?」
「何言ってるんですか!?俺にはまだまだ伊達さんが・・・・!」
後藤さんが泣きそうな顔で懇願しようとしたその台詞を、伊達さんの力強い言葉が遮った
「自分を・・・信じろ・・・ッ!!」
お前の信じる自分じゃない!俺の信じる自分を信じろ!
お前はもうマンモーニじゃない、一人前の男なんだと愛弟子に言い聞かせると、伊達さんはニッコリと微笑みながらガクリと崩れ落ちた
「伊達さん?伊達さ・・・・伊達さん!伊達さぁああああああん!!!」
仮面ライダーバース・伊達明・・・死す!
「マチルダさぁああん!」のような三段叫びで慟哭する後藤さん。廃工場に男の絶叫が悲しく響き渡った
その頃、工場の外でグリード三人を相手に戦っていたオーズ。サゴーゾコンボで頑張るも、やはり多勢に無勢で絶体絶命の大ピンチに
もはやここまでかとアンクも舌打ちをしたその時、工場の中からゆらりと現れた1人の人影
陽炎のゆらめく演出の中、ザッザッとゆっくり歩いてくる男の手に握られているのはバースのベルト。だが無論男は伊達明ではない
「伊達さん・・・俺と一緒に戦ってください。変身!」
男の名は後藤慎太郎
伊達明の意志を継いだ、二代目仮面ライダーバースである
>とにもかくにも今日の後藤さんのかっこよさは異常
ここで後藤さんと伊達さんが歌うバースのテーマ曲『Reverse/Re:birth』がスタート。たまらん演出です
バースのマニュアルを読み込んでいた後藤さんは、これまで伊達さんが一度も使っていなかったカッターウイングを即使用
その名の通りエッジ部分に殺傷能力のある翼で縦横無尽に飛び回り、面食らうグリード達を面白いように切り裂きます。ばごーん!どごーん!
「な・・・なんなのあのバース!?滅茶苦茶だ」
「アイツ・・・伊達より酷い」
パワフルで荒っぽい戦いがウリの伊達さんに対して、後藤さんはスマートかるスタイリッシュな戦闘を見せるかと思ったらむしろ逆
飛行軌道もメチャクチャで工場の壁をバッコンバッコンぶっ壊しながらの乱戦上等スタイル
荒れ球のピッチャーが打ちにくいのと同じ理屈で、グリード達も後藤さんのフリーダムな動きを捉えることができません
>伊達バースがやたらプロレス技使ってたのは後藤バースとの違いをはっきりさせるためだったのかもしれませんね
>カッターウイングパねえwwwなんで使わなかったし伊達さん
>今までカッターウイングが空気だったのは、この日のためだったんですね
『セルバースト』
ぼっがああああああああん!!!
更に攻め手を緩めないバースはいきなりのバース・デイ装着。必殺のイデオンガンで3人をまとめてブッ飛ばしてまさかの勝負あり
アンクは4枚のコアを回収し、もはや動けないグリード達にトドメを刺すだけという状態になるも、ここで仲間を救いに子供アンクが現れる
「もう帰るよ」
アンクが巻き起こした赤いつむじ風ととも姿を消すグリード達。子供アンクの落ち着き加減とポジションがリーダーじみてきました
逆に本来一味のリーダー格であるカザリは急に「4人のグリードの中の1人」に扱いが下がってしまった感。これはアンクのカザリ食いあるか?
>ロストアンクの意識が強くなってますねぇ、このまま一体化したらアンク取り込まれちゃいそうですね
>なんかロストアンク強くね?
「あ、そうだ言い忘れてた。退職金、俺の口座に振り込んどいて(ニカッ」
そしてまさかのこの笑顔である
絶命したとばかり思っていた伊達さんがどっこい生きてた嬉しい大どんでん返し。思わず気絶しかける後藤さん
更に意気揚々と鴻上会長の元を訪れると、今回の仕事の報酬を受け取る伊達さん。その気になる金額は・・・・
「失敗はしたが最初の約束した通り危険手当と・・・後継者後藤くんを育てた報酬と退職金
しかし残念ながらこれでも5000万にしかならないよ?」
「フッフッフご心配なく。真木博士からの前金5000万がありますからね。これでちょうど1億です」
「素晴らしいッ!君の欲望ミッションコンプリートだ!おめでとう!」
「手術、成功するといいですね」
「ああ。生き残らなきゃ学校も作れないからな。火野、お前もいつかこっちに来い。夢・・・思い出せよ
おいアンコ、お前はなにか見送りの言葉くらいないのか?」
「俺はアンクだ」
ラストシーン。空港で伊達さんを見送る映司、比奈、そしてアンクの3人。しかしそこに愛弟子である後藤さんの姿はない
師を乗せたジェット機が空を飛ぶのを見上げながら。いつもの河原で後藤慎太郎は黙々とバースバスターの射撃訓練に勤しんでいた
「見送りませんよ、俺は。絶対、生きてまた・・・!」
必ず生きて再会する。その誓いを胸に、二代目バースとなった後藤さんの戦いが幕を開けたのだった。次週へ続く!
>真の漢は死亡フラグをも踏み砕き進む! 生きて叶えたい夢がある限り!
>伊達さんは色々な意味でのフラグブレイカーで良かった・・・
>伊達さん…俺の感動を返せッ!!と思いつつも、やっぱり死ななくて良かったです
後藤ちゃんもすっかり立派に成長できましたし、伊達さんのお別れは寂しいですが、今後のバースの活躍に期待
>伊達さん今までありがとう!あなたは作品にとっても視聴者にとっても影響の大きい良いキャラクターでしたね
終盤や最終回で復帰することを期待して待ちたいところです
>伊達さん死ななくて良かった……最終回あたりでまた来てくれないかしら
39話
悪夢と監視カメラとアンクの逆襲
「アンク・・・お前のメダル全部もらうよ。オーズの組むべきアンクは、お前じゃない」
「おかえり・・・僕」
「モッ・・・モンテスキュー!?
はぁっ!はぁっ・・・夢・・・!?くっ・・・なんで俺が夢なんぞを・・・この身体のせいか?」
>欲(夢)の塊のグリードが見るって言うのは驚きました。某契約者みたいにグリードになったら夢を見ないかと考えてましたが、
アンクが特別なのかそれとも人間に擬態ではなく寄生してるのがなにか影響してるんですかね
紫色に目を光らせた不気味な映司に腕をひねり上げられ、その相棒として現れた子供アンクに吸収されるという悪夢から飛び起きたアンク
アンクの台詞から察するにグリードは夢など見ない模様。それを見たということは、やはり肉体における信吾の支配力が強まってきたという事か
「映司お前・・・・身体ン中のメダルは何ともないだろうな?しっかり押さえ込んどけよ!」
いつもと変わらぬ現実の映司に「くれぐれも紫のメダル暴走させんなよ!」と釘を刺すアンクですが、めっさガタガタ震えてて弱々しいのなんの
なんかヒットマンに命を狙われてビビってる小悪党みたいね
と、そこへ新しく町内会長になったという下田権造という男が来店。なんでも町の安全の為あちこちに防犯カメラを設置したのだそうだが・・・
「申し上げにくいんですが、この方昼夜問わず窓から出入りしてますよね?
そしてあなたは少し前まで公園で寝泊りしていたとか・・・それでですね
町を健全に保つ為に、できれば自主的な退去をお願いできないかと」
ないわー。安全管理といえば聞こえはいいですが、防犯カメラを設置するという事は不特定多数の人間のプライベートに干渉するということ
町内会長と言ったってただの一般市民。町民から了承も取らず、事後承諾でやっていいことではありません。ましてや退去勧告など権利があるハズもなく
まぁ「子供番組の脚本だから」と言ってしまえばそこまでなんですが、これはかなりのキチガイ町内会長。現実にいたらリコール必至です
「きいいいいえええええ!ざけんじゃないわよ!勝手にカメラ設置した挙句に出て行け!?
こんな失礼な話があるものですか!心配しないで映司くんアンクちゃん!私がキッチリ話つけてきてあげるわ!
あっそれはそうとアンクちゃん、お誕生日おめでとう!」
「・・・・あん?なんの話だ?」
視聴者の不快感を代弁するかのように大声上げて発狂する知世子さんでしたが、その怒りはとりあえず置いといてアンクに祝福の言葉を
聞けば今日は信吾の誕生日だそうで、比奈が知世子さんにそれを教えたのだ。「今夜は盛大にお誕生パーティーよヒャッハー!」と浮かれながらも
「その前にまずあのクソ野郎のタマとってくるわ」と怒り再燃で町内会長の家に突撃する知世子さん
しかしその怒りは「今主人は留守ですので」と一点張りの奥さんに門前払いされてしまう。旦那が旦那なら妻も妻。朝から視聴者を不快にさせる夫婦です
「けっ、ガーガーうるせえ女だな。白石知世子・反抗的・・・と。それに中田家ゴミ出し違反・・・」
当然ながら権造は居留守中。居間のモニターに映し出された町内の人々の行動を逐一チェックし、処罰の対象として次々リストアップ
するとモニターの向こうにヤミーが現れ、粗相をした町民達を次々と襲っていくではありませんか。どうやら今回のヤミーの親はこの男のようで・・・
「なっピーバースデー!新しい仮面ライダーバース、後藤真太郎君の誕生だ!
伊達君が抜けた穴をしっかり埋めて頑張ってくれたまえ!ただし問題が1つある
君も実際に体験している通り、バースには一緒に戦うサポート役がいたほうがいい」
「それは確かに。しかしこれは誰にも頼めるような仕事では・・・」
「既に私が選んでおいたよ!新しいコンビの誕生だッ!」
「よろしく」
その頃。伊達さんの後を継ぎ、正式にバースの装着員として鴻上会長からの辞令が降りた後藤さんにいきなり立ち込める暗雲
これまでの自分の役職・バースのサポート要員として里中とコンビを結成することになってしまい、一抹の不安を感じる後藤さん
「・・・バースのサポートに必要なものは色々あるが、なんといっても重要なのはチームワークだ」
「わかってますって。私達もうチームじゃないですか。私が会長秘書、後藤さんが会長秘書補佐
ちなみに役職はこれまで通りなので私のほうが上司です。あ、そろそろ休憩時間終わりですね」
里中がやる時はやる女なのは20話の活躍で知るところではありますが、普段何を考えてるのか読めない女であることも確か。視聴者にも不安がよぎります
その不安をいきなり的中させるかのように、机の上に置いていたゴリラカンドロイドをひっくり返すとおもむろにスイッチをONにする里中
「んなっ・・・お前今まで電源切ってたのか!?このバカ!ヤミーはいつ現れるか・・・・!」
「休憩中でしたから。後藤さん、チームワークですよチームワーク」
「おいィ・・・ちょとsYレならんしょこれ・・・」
このままではストレスで後藤さんの寿命がマッハ
ヤミーはいつ何刻現れるかわからないのに、その探知機であるゴリラ缶をスイッチOFFにしてしまうフリーダムぶり。これは先行き不安のパートナー誕生です
しかし後藤さんの新コスチュームいいね。今までの坊ちゃん坊ちゃんしたイメージを払拭するワイルドな服装と着こなし
所謂「特撮変身ヒーローの普段着」っぽいコスチュームになってます。やはり自分なりにイメチェンを計ったんでしょうか
「アンク!鳥のヤミーだ!」
「あぁ。また俺のメダルで遊んでやがるのか・・・・」
町の人々に制裁を加えていたヤミーが、映司達の到着と同時に軍鶏ヤミーに脱皮した
>後藤さん「伊達さん、今回はニワトリですよ!」
>ねんがんの ニワトリヤミーが あらわれたぞ (正確には軍鶏にござるが)
>伊達さんが居なくなった後にニワトリ(軍鶏)ヤミーって・・・制作側の何らかの意志を感じる
軍鶏なので戦闘スタイルはムエタイ。音楽に合わせてワイクルー踊ってます
なんでここにきて急に戦隊の怪人みたいなノリになったし
ガメルあたりのヤミーならともかく、脚本的にシリアス面の最重要ポジションにいる子供アンクからこんなイロモノヤミーが生まれるとちょっと違和感
とりあえず交戦はしたものの、少しダメージを負った軍鶏ヤミーはクレバーにすぐさま逃走してしまう。このへんの賢さはやはり親譲りの判断力でしょうか
「子供だけど流石はアンクってところかな。ココ(頭)の成長は早いよ。ホラね?」
「僕は・・・早く僕を僕のものにしないといけないから。チェック」
「なるほど。これだけハッキリとした自我を持っていれば確実にもう一人のアンク君を取り込めるでしょう・・・チェック」
そんな子供アンクは成長著しく、既にチェスの勝負でカザリを負かすまでに
以前は「僕はどこ」とオウムのように繰り返すだけだったのに、今ではアンクを取り込む為に自分で考えて行動を起こすまでの自我を確立してます
「800年前のアンクとは違う新しいアンクってワケね。チェックメイト。詰めが甘いわよDrの坊や?」
「フフ・・・またメズールの悪い癖が出た。どうやらすっかり気に入られちゃったみたいだよ?Dr」
「・・・迷惑です」
それぞれカッコよさげな台詞を呟きながら交互に駒を動かすグリード達。最後はメズールが真木のキングを詰むと急に性的アッピルを
前々回も既に匂わせてましたが、どうやらメズールは真木の事が気に入った様子。今後はジェラシーを焼くガメルが何かスタンディングプレイをやらかす展開も?
>やりとりから単純に考えるとチェスの強さはメズール>真木>子供アンク>カザリになるよな…「ほらね」じゃねーよカザリ
一方、町内会長のやり方と態度に完全ブチ切れた知世子さん&比奈は町中の監視カメラに布を被せるという反撃を実行。アクティブ
当然これに制裁を加えるべく軍鶏ヤミーが現れ、逃げ惑う知世子さん&比奈と数分に渡りコミカルなドタバタを演じます。やっぱ戦隊のノリだこれ
二人を助けるタイミングで映司とアンクが到着し、再び戦闘シーンへ。今度はさっきのお返しとばかりに軍鶏ヤミーが攻勢に出、オーズを簀巻きにしてしまう
「火野無事か!?」
と、ここで颯爽と登場したのは我等の後藤さん。しかしどうしたことか、彼と一緒に居なければならないハズの里中の姿が見えません
ヤミー探知と同時に飛び出した後藤さんに対し、なんと里中は「こんな格好じゃ戦えません」と呑気にも着替えタイムを要求したのだった
どこまでも舐めた女ですが、またあのエロい黒皮ライダースーツ姿が見れるならまあよし
「変身!」
皮グローブの甲にセットしてあるセルメダルを使っての後藤さんの変身。少しだけ中二っぽいけどカッコイイぞ
ギュリッギュリッと2回ハンドルを回していた伊達さんと違い、ギュルンと勢いをつけて一回で回しきるところもスタイリッシュでスマートです
変身するやカッターウイングを投擲することで、大型ブーメランとして使用するバース。前回は大暴れモードでしたが今回はクレバーかつクール
二代目バースとして、良い感じに伊達さんバースとの差別化が計られてます
>新バースコンビなかなかにスタイリッシュ。いい感じに「二代目」って雰囲気が出てると思う
しかしながらイロモノのくせにミョーに強い軍鶏ヤミーは2対1の不利をものともせず再びオーズを拘束してしまう
アンクがベルトの僅かな隙間を狙ってメダルチェンジをしようと信吾の身体を離れたその時、事件は起きた
バシィッ!!!!
「しまった!刑事さん!?」
アンクが離れて無防備になった信吾に軍鶏ヤミーの放った攻撃の流れ弾が運悪く命中。オーズ放送開始依頼初めてその肉体を傷つけてしまう
これまで何度もそういう危険はあったのに、実際になってみて初めてその事実に気付いたのか。映司は信吾を傷つけてしまった事に激しく動揺する
映司の危機感に紫のメダルが呼応したのか、オーズはプトティラコンボ発動。そしてバースにも待ってましたの援軍が現れる
「お待たせしました後藤さん」
きた!里中きた!エロライダースーツきた!これでかつr・・・なんぞこれ
なんかきゃろんとしたヒラヒラの格好で現れた里中。どういうことなの・・・
あぁこれ放送中は気付かなかったけどAKBのコスプレか。これはクスクシエの衣装ばりに毎回違うコスチュームで戦闘させるという事なのか?
弾切れを起こしたバースに素早くマガジンラックを放り投げると、自らもバースバスターを構えて援護射撃に入る里中
予想していたことではありますが反動で吹き飛ぶこともなく、涼しい顔で連射してます。後藤さんェ
プトティラの猛攻とバースバスター十字砲火に晒された軍鶏ヤミーはたまらず退散。取り逃がしはしたものの、とりあえず今週の戦闘を終えます。しかし・・・
『・・・そうだアンクがついてる限り・・・
刑事さんにはこういう危険が常につきまとうんだ・・・ッ』
やはりアンクは信吾の体から出て行くべきではないのか?初めて信吾を傷つけてしまったことで、これまで深く考えなかった問題に頭を悩ます映司
そしてラスト同じ頃。下田家ではあの町内会長権造が妻・智子に足蹴にされ豚のような悲鳴を上げていた
「うふふ・・・人を支配するって本当に気持ちがいいわ
この家だけじゃ足りない!もっともっと!この町を全部支配する!」
ヤミーの親は下田権造ではなく、その妻・智子!
>町内会長の奥さんは風都出身に違いない
>フィリップ「検索したよ翔太郎。町内会長の妻は風都出身だったよ」
>若くてきれいな鬼嫁だと思ったら「花のあすか組」のヒトだった。 もう40になったのか・・・遠い目
旦那が悪と見せかけておいて妻のほうが黒幕というオチも、Wに出てきたビーストとゾーンの夫婦そのまんまですね。風都へ帰れお前ら
本格的にアンク吸収に動き出した子供アンクと、信吾の肉体にアンクがついている状態に疑問を感じ始めた映司。これはいよいよ事態が大きく動くか?次号へ続く!
支配と誕生会と消えるアンク
「ごめん比奈ちゃん。刑事さん普通の身体なんだからもっと気を付けなくちゃいけなかったのに
俺も・・・アンクも・・・・」
「ううん。映司君達のせいじゃないわ。私がそう言ったんだから」
「比奈ちゃん。これからもこういう危険はいっぱいある。アンクがついてるってそういう事だし・・・」
「おい、余計な事を言うな。一度いいって言ったものを今更取り消せるか
俺は手放すつもりはない!こんな身体でもないよりはマシなんだからな!」
信吾の肉体が軍鶏ヤミーから受けた怪我は思いのほか深く、クスクシエに戻ったアンクはすぐさま比奈の手当てを受けることに
映司は自分の力不足を侘びつつ、やはりアンクには信吾の体を使わせないほうがいいのではないかと比奈に確認を促した
当然ながらアンクは噛み付いてきたが、もうアンクがついていなくても信吾の生命の危機はない以上、妹である比奈の返答は・・・
「待って映司君、私の気持ちは変わってないから。でもどうしてそうなのかが自分でもわからない
だから映司君にも聞いてみたくて・・・ねえ映司君、
もしあの時私がアンクに出て行ってほしいって言ったら、どうしてた?」
大切な兄の肉体を傷つけられても尚、比奈は未だアンクを追い出すつもりはないという。36話のラストでそう答えたままである
でももしあの時アンクを拒絶していたら映司は何と答えただろう。比奈はそれを知りたかった
「・・・追い出してたよ。約束だからね、刑事さんを必ず助けるって」
「勿論追い出したよ」と答える映司だったが、
たったそれだけの言語を搾り出すのに、まるで全身のエネルギーを使ったかのように辛そうな表情を見せ、比奈もまた目を潤ませるのだった
「火野映司!アンク!お前達をこの町から強制排除する!従わなければこの店も連帯責任で営業停止処分だ!」
そんな中、下田智子の欲望は更なるエスカレートを見せる。言わずもがな今回の欲望は「支配欲」
軍鶏ヤミーの羽で警察官達を意のままに操り、町民達を無茶な規則で取締りを開始・とりわけ真っ先に標的にされたのが映司とアンク
クスクシエの営業を盾に取られ、知世子にまで迷惑をかけるワケにはいかないと映司とアンクはこれを承諾。店を出て行ってしまうが・・・
「ちょっと待ってください!こんなメチャクチャな話が・・・!」
「逆らうならお前達も排除するzウボァー!?(失神KO)」
「あ?上等じゃない。やれるモンならやってみなさいよ!」
完全にブチ切れた知世子さんのヤクザキックが警察官の股間に突き刺さる!
そのまま4人の警官を相手にまったく引かず大立ち回りで無双状態。知世子さんKAKKEEEE!!
北條透のキンタマを蹴り上げた小沢さんを彷彿とさせる女傑ぶり。比奈といい里中といい、オーズの世界の女性はなんでこんなに強いんや・・・
一方。映司とアンクは下田邸にヤミーの親が居るところまでは突き止めたが、そこには操られた警官隊がガッチリと周辺警護に当たっていた
相手が屑ヤミーならば蹴散らして突入するだけの簡単なお仕事ですが、操られているだけの人間を傷つけることはできません
そのうちヤミーは餌となる欲望を取りに外へ出かけるハズ。それまで映司とアンクは河原をブラブラしながらじっくり待つことにします
「なんか最初の頃みたいだな。あの頃はずっと野宿で、戦いもいっぱいいっぱいで
お前もすぐに乱暴な事しようとするから・・・止めるのも大変だったよ」
「ハッ、それが今では俺を追い出せるつもりでいるとはな」
「つもりっていうか・・・今の俺ならできるでしょ」
久しぶりの二人っきりでの野宿に昔を懐かしむ映司。しかし今の自分はあの頃の自分ではなく、紫のメダルを体内に秘めている
いざとなればアンクがどれだけ信吾の肉体に固執しようと、力づくで追い出すことが映司には容易にできるのである。しかし・・・・
「バカが。そうやって800年前の王も自分の力を過信して暴走した
比奈がそう言ったら・・・本当にできると思ってるのか?」
「そう言わないでほしいって思った。今は・・・まだね」
>アンクの言動をみると、800年前の王とも映司と似た関係にあったのかもしれませんね
比奈に言われればやる。でも、映司自身の気持ちとしては相棒を追い出すつもりなどさらさらなかったのだ
映司の言葉に動揺したアンクは、二人の為に弁当を持ってきてくれた比奈の首を無造作に掴みながら叫んだ
「自惚れんな映司。お前も比奈も俺はいつでも潰せる。最初の頃と同じだ!」
俺は何も変わっちゃいない。人間の一人や二人、無感動に殺せる冷酷なグリードのままだ。そう自分に言い聞かせるアンクだったが
比奈の首を掴んだ右手は、それ以上の力を込めることができなかった
「アンク・・・お誕生日おめでと」
「みんなー!ウチ営業停止だってー!だから今夜はここでパーティーしましょ!」
警官達を思う存分ブチのめしたのか、営業停止処分を屁ともせずケラケラ笑いながら知世子さんもやってくる
クスクシエで過ごした日々は、自分でも気づかぬうちにアンクを変えていた
あの時思ったのは、お兄ちゃんならきっと戦いに協力するだろうとか
意識のないお兄ちゃんをずっと見てるのがツライって自分勝手な思いとか
でもたぶん大きな理由はなくて・・・
ただ一緒に居た時間が積み重なったのかな
好きとか嫌いとかより前に、一緒にいた時間が・・・
友情でもない。愛情でもない。ただ、”情”
映司、アンク、比奈。本来交わるハズのなかった運命が数奇な偶然によって交差した3人
アンクも体力の回復した信吾の肉体にいつまでもいられるワケじゃない。ここにきて、3人は自分達の奇妙な関係を噛み締めるのだった
言葉少なく、河を見つめ続ける3人。BGMも相まってめっさええシーン
仮面ライダーOOOも今回で40話。いよいよクライマックスに向けて人間関係もまとめに入ってきました。これは平成ライダー屈指の最終回が期待できそうね
翌日。なかなか下田邸から出てこない軍鶏ヤミーに、映司は町中に取り付けられた監視カメラこそが「餌」であることを看破
監視カメラで町民を管理している様子が確認できる限り、智子の支配欲は家に居ながらにして満たされるのである
というわけで町中の監視カメラをカンドロイドで一斉にデストローイ!
「おいバカやめろ」とたまらず飛び出てきた軍鶏ヤミーをバースとオーズで袋叩きに。今回は里中も早めの到着です
「着替えせず、すぐに出撃してくれたら俺の給料から5%払うから」という後藤さんの必死の頼みにしぶしぶ応えて早く出撃し
ぞんざいにマガジンラックを放り投げてバースの頭にぶつける里中
「5%じゃその程度です」
「フッ、十分だ!」
おいィ!?お前それでいいのか?まぁ本人がいいならいいんだけどさ
かくしてバースコンビの的確な援護射撃もあり、オーズはラトラータに変身すると必殺のウルヴァリンXスラッシュでこの強敵を撃破
軍鶏ヤミーの消滅と同時に操られていた警官達も正気に戻り、夢見町には再び平和が訪れるのでした
下田家の様子だけは変わりませんでしたが。この奥さんは最初から旦那を尻に敷いてたのね
「ハイこれ。お兄ちゃんに用意したんだけど・・・」
「・・・・フン」
ラスト。クスクシエに戻ったアンクに用意していた誕生日プレゼントを改めて渡す比奈
アンクも乱暴ながらちゃんと受け取り、照れ隠しのようにそそくさと二階へと登っていく。そんな様子を微笑ましく見守る映司だったが・・・・
自分の部屋に入って紙袋を開けようとしたアンクの背後に、この空間に居てはならない人物の姿が
志村うしろー!!!!!!
「やあ。戦いが終わった後って一番油断するよね・・・・・隙だらけだよ、僕!」
なんと部屋でアンクを待ち構えていたのは子供アンク。軍鶏ヤミーはあくまでこの一瞬の隙を生み出す為の道具にすぎなかったのだ
アナルのガバガバ具合には定評のあるアンク、
以前対峙した時の同じようにセルメダルをギャンギャン吸われまくります。もっと括約筋を締めろ!アッー!
すぐさま異変を感知して二階へ駆けつけると、アンクが吸い込まれないように腕を取って引っ張る映司と比奈。知世子さんが来ないのはご都合主義か
>映司・日奈・アンク「友情のシェイクハンド!」
>今週のオーズは凄まじいフェアプレイパワーが生まれて、友情のシェイクハンドが炸裂ですね!
ジェイド「あ、あれが友情のシェイクハンド!」
これがキン肉マンの世界なら凄まじいフェアプレイパワーが生まれて奇跡の大逆転の流れなんですが
映司と比奈の必死の頑張りも虚しくアンクはそのメダルの全てを奪われ、部屋には意識を失った信吾だけがドサリと倒れこんでしまう
「おかえり、僕」
勝ち誇る子供アンクはこれまでは存在しなかった右翼を大きく空に広げ、紫色でなくなった右腕を嬉しそうに動かすのだった
アンク、完全消滅?めでたしめでたしから急転直下の超展開で次週へ続く!
>アンクがよりミギーな展開に!
>最近王のメダルの影響かやたらと好戦的な映司は、全身にミギーの一部が回った寄生獣のシンイチみたいになってきてますね
いずれメダルがなくなっても一番最初の映司はもう見れない気がしてきました