41話
兄妹と救出と映司去る
「これで僕は僕になる・・・と思ったけどそんなことはなかったぜ!
メダルが1枚足りない?なるほどね・・・・そこか」
前回ラストでアンクを完全吸収し、両翼を広げた子供アンクだったがコアメダルが1枚足りないことに気付く
よくよく周囲を見渡してみると、ガタガタ震えながら空を見上げる比奈が何かを握りしめているではないか
あの友情のシェイクハンドの際、アンクが咄嗟に比奈へ託していたのだ
見事な機転ではあったがそれ気付かれてしまっては水の泡。最後のコアを手に入れ完全体になるべく、子供アンクが比奈に襲いかかる
「少しだけどアンクの気配はまだ感じる・・・今ならまだきっと助け出せる!ウオオオオ〜ッ!」
比奈を守るべくプトティラに変身した映司は、まだかすかに残るアンクの気配を察知。これを救出すべく子供アンクに戦いを挑みますが・・・
「フフフフ・・・フハハハ・・・なじむッ!実になじむぞッ!最高にハイってやつだッ!」
アンクを吸収して心身ともにキマッてる子供アンクの強さは、なんとプトティラをも遙かに凌駕。その攻撃を鼻歌まじりで寄せ付けません
グリード3匹相手でも圧倒する強さがプトティラのウリだったのに。平成ライダーお馴染みの現象とは言え、これはちょっと酷いインフレです
>プトティラの強さがわからなくなった回でした
>プトティラ、制御してる=力を制限してる=暴走状態より弱い?それともロストアンクの欲望が強すぎるんだろうか
『映司君・・・そんなに力を使ったらまた暴走して・・・・!』
ああそうか。このプトティラは映司が意志で押さえつけてるいわばセーフティモードだから、暴走状態と比べたら出力はずっと低いのかな?
アンクが漲ってるのと、プトティラが控え目なの、両方が相まってこの戦力差といったところでしょうか。かくして速攻でピンチになるオーズ
しかしオーズ抹殺を目前にしながら、なんとアンクの右腕が肉体に造反する。実にお約束の展開です
「ぐっ!お前まだ・・・なんで・・・雅人ォォォォォォ!!!!」
>アンクロスト「馴染むッ馴染むぞ!やはり自分の右手は良く馴染m...あれ!?」
>(右腕を抑えながら)アンク「雅人ォォォッッ」
>「アンクは僕一人でいい」「追撃に入ろうとしたら右腕が邪魔」・・・すごく・・アナザーアギトです・・・
右腕が言う事を効かない状態では流石にプトティラには勝てない。形勢不利と見た子供アンクは「アンクは俺一人でいい」とトンズラします
タカカンドロイドを放ちアンクを追跡させると、傷ついた映司と比奈はクスクシエへ帰宅。そこで二人を思いもよらぬ人物に出迎えられるのだった
「え・・・・・?お兄・・・・ちゃん・・・・?」
「ハハッ、相変わらず驚くと子供の頃と同じ顔になるな
やっと戻った。今まで心配かけたな、ごめん比奈」
>アンクの抜けた慎吾が・・・すごく・・・名倉さんです・・・
目尻の垂れ下がった優しい笑顔は、アンクと同じ顔をしていても一目で別人のそれだとわかる
意識も肉体も完全回復した泉信吾である
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!うわあああああああん!」
実に放送41話目にしてついに感動の抱擁を交わした兄妹。これまで何度も回想で出てきた通り、信吾めっさ優しいお兄ちゃんなのね
比奈のハグを受けても平気で笑ってるあたりは流石です。やっぱ慣れてんだろうか
それにしても三浦涼介さん演技素晴らしいな。勿論メイクのせいはあるけれどアンクと同人物とは思えません
「これは・・・」
「あの時、彼が咄嗟に隠したんだ。土壇場でできる限りの可能性を残したんだよ。自分が消えない為の
これ、比奈がプレゼントしたんだよな」
そんな信吾は久しぶりの妹との抱擁もそこそこに真面目な表情に切り替わると、アンク愛用のコアメダルホルダーを取り出した
子供アンクにアナルをガボガボされる寸前、咄嗟の判断でベッドの下に隠したのだった。エロ本か
「信吾さんはアンクがついている間のことを・・・?」
「大体のことは彼を通して感じることができた。映司君がいつも比奈を守ってくれたことも
見ず知らずの俺を助けようとしてくれたこともわかってる。本当に感謝してる。ありがとう
映司君、これからは俺も戦いに協力させてくれないか?
自分達だけ助かって、これで終わりというワケにはいかない・・・・頼む!
何もできない悔しさは・・・もう十分味わった」
信吾はアンクにつかれている間も意識があったそうで、これまでの事の経緯を全て承知していた。これは話が早くて助かります
自分を助けてくれた映司の為、そして今や彼にとって”もう一人の自分”と言ってもいい存在であろうアンクを助ける為
なんと今後のグリード達との戦いに自分も協力させてほしいと訴える信吾。流石は刑事だけあって、義に厚い正義漢です
映司としてはせっかく助けた信吾を再び危険な戦いに巻き込むのは本意ではありませんが、その真剣な眼差しに押されてしまい・・・
「それじゃあ信吾さん、あくまで試しの練習ってことで!」
「わかった!まずはコレだな・・・ああっ!?映司君スマン!」
結局信吾の熱意に負け戦闘での連携特訓に付き合う映司。しかし信吾の第一投はあらぬ方向に大暴投
いきなり先行き不安になるノーコンぶりすが、流石にずっとアンクの戦いを見ていただけあってメダルの属性と能力に関する知識は十分です
「あの炎を敵と見立てるとして、適正は水か。ただしコンボの多用は体力を大きく消耗するから・・・
映司君メダルはこれだ!まずは高速で移動しながら水で牽制攻撃!
コンボは相手に隙ができてからか・・・よし映司君!他にも色々試してみよう!」
「はい!わかりました!」
ノーコンさえ改善できればアンクに劣らず戦闘サポートをこなしてくれそうな信吾。予想通りの優秀な男です
特訓をを終え、比奈のマンションで食事をする3人。にこやかに談笑する泉兄妹は、アンクが現れる前の時間を取り戻し心から幸せそうに見えた
『戻ってきてるんだよな・・・比奈ちゃんと信吾さんの日常
アンクが現れなければずっと続いていたハズの・・・兄妹二人の当たり前の生活・・・
>冒頭から感動の兄弟再会のオーズでしたが、何故かエロスな香りがしました。もう兄弟っていうか恋人っぽい
ていうか信吾と比奈仲よすぎ。写真立てのツーショット写真とかラブラブの新婚みたいなオーラ出てます
早くに両親を亡くしてずっと2人で生きてきた兄妹ならこうもなるんでしょうが。これは比奈×信吾の背徳カップリングの薄い本が出るな・・・
「どうした?全然食べてないじゃないか。腹が減ってはなんとやらだよ映司君」
「あっはい!いただきます!・・・・・ん?」
「映司君、もしかして美味しくなかった?」
二人のラブラブオーラに当てられ呆けていた映司は、信吾の言葉でハッと我に返り料理を口に運ぶもここで謎の表情を見せる
映司の反応に気付いた比奈は「口に合わなかった?」と申し訳なさそうな顔で聞いてみますが・・・
「あぁ、イヤ!あんまり美味しいんでビックリしちゃって!比奈ちゃん料理も上手だったんだね」
咄嗟にそう取り繕ってバクバクと他のおかずを口に運ぶ映司。どうみてもさっきの何かに驚いたような反応は普通じゃありません
>もしかして映司、味覚なくした?
>映司味覚が無くなってるみたいですね・・・グリード化は剣を思い出させますがoooはハッピーエンドを迎えてもらいたいです
>どう見ても味覚消失フラグやん最悪。このまま人間やめるなよー
これは朋友達の予想コメント通り、グリード化の影響で味覚がなくなっていると考えるのが妥当でしょうか
でもガメルはスナック菓子を「おいしい!」って言って食ってるし、グリードは味覚がないってワケではないはず。おそらく正確には
グリード化の進行によって、人間の食べ物を食べても食欲が満たされない
とか、そんな感じになっちゃってるのかもしれません。いずれにせよブレイド最終回路線に乗ってしまっている映司。なんとかならんのかこれは
「それじゃあ映司君、アンクの事何かわかったらすぐ連絡してね」
「うん。今日はご馳走様。比奈ちゃん・・・・お兄さん戻ってきて本当によかったね」
夕食を食べ終わってクスクシエへと戻る映司は、比奈と交わしたその言葉を最後の会話にする覚悟を決めていた
アンク・・・比奈ちゃんはお前を助けようとしてくれてるよ
お前が戻ったらまた信吾さんの身体を使うかもしれないのに
だから・・・あの二人にはもう近づかない
ただ、お前は助けなきゃな
ようやく平和な日常を取り戻した兄妹を再び危険な戦いに巻き込むことはできない。さっきの幸せな食卓を見て映司は二人から離れる決心を
でも、自分一人だけでも必ずアンクだけは助けてみせる
あの友情のシェイクハンドの瞬間、アンクの表情が助けを求めていたのが映司には忘れられない。アンクの懇願など長らくつるんでいて初めての事だった
「お前が助けてほしいなんてな。フフ・・・・パンツの雨でも降るかもね」
>思い返してみると、一人なので瑛司くんがこんなにしゃべったの珍しい気が
だいたいアンクがいないと倍しゃべらなきゃならないもんですねー
>映司ってぶれない奴だけど成長しない奴でもあるよな
そんな関係ないとか俺一人がとか、今更そんな生ぬるい関係じゃねーだろと
「一人で行く気か?カンドロイドのデータはこっちにも転送されるんだ
・・・・お前のことだから一人で動くと思ってたよ」
クスクシエの自室に知世子への感謝と別れの置き手紙を残し、まだ夜が明けぬうちにアンクの元へと向かう映司
その行く手を阻むように立っていたのは誰あろう、我等の後藤さんだった
「お見通しですね。でも俺、アンクを助けに行くんですよ。グリードを。後藤さんにそれは・・・・」
「俺はお前を助ける。お前を死なせたら伊達さんに怒られるからな」
アンクを助ける為の戦いに後藤さんの助力は得られないと言いかけた映司だったが、後藤さんはそれをピシャリと遮った
アンクは関係ない。俺が助けるのはお前だ、と
「行くぞ」
登り始めた太陽を背に受け、アンク救出へと向かう2人の仮面ライダー
か、かっこいいタル〜!
背後の太陽がどう見ても合成映像なヘッポコ具合なのがまったく気にならないカッコよさ。男の戦いだな
かくして二人はアンクの気配を感じた場所へ到着。お約束の展開にはお約束の舞台がよく似合う。ステージは特撮の基本ロケーション・山奥の採掘場です
「オーズ!バース!お前らをここから先には行かせんぞ〜!」
更には真木が氷から作ったアンキロサウルスヤミーも、テンプレ通りの悪の怪人の台詞で物語を盛り上げます
「ってことはこの先にアンクがいるワケか」
「ですね」
「変身!」「変身!」
Wライダー、並び立っての同時変身!ここまで積み重ねたの演出も相まって、最高のカッコよさ。脳汁出ます・・・・が
「ああ、メダルメダル・・・・えと・・・ここはライオンでいいか・・・ああっメダルが!
くっ・・・やっぱりアンクがいないと・・・・!ウボァー!?」
>戦いの最前線から1歩退いた所にいる相方が、戦況を冷静に見極めて適切なメダルをチョイスする
オーズはバース以上にサポートが重要になるのかもしれない
>Wとは違いますが、オーズも2人で1人のライダーだったんですね
視聴者も今回になって初めて気付く、バース以上にサポート役が必須だったオーズの戦闘スタイル
これまではアンクが敵の能力に合わせた適正メダルを選んでそれを映司に投げ渡してくれましたが、今はそのアンクが不在
映司が自分で敵に合った適正メダルを選択し、更に戦闘中にメダルホルダーを開いてメダルを取り出さなければいけません。これはかなりのハンデ
モタモタしているうちにぶっ飛ばされ、たやすく変身を解除してしまう映司。せっかくのここまでの盛り上がりが台無しです
「火野!ここは俺に任せてお前はアンクの元へ急げ!」
ここで後藤さんが2号ライダーらしく「ここは俺に任せてお前は行け!」のテンプレを発動。ホント今回はお約束の嵐だな
>バースが一人で敵を請け負ったり最終決戦的なノリになっている気が
しかしアンクの元へと急ぐ映司の前に立ちはだかったのは、おそらく彼が今最も近づいてはいけない人物だった
「火野君、アンク君に会うのは諦めてください。もはや吸収されるのも時間の問題です
それよりも、君の中のメダルの話をしましょう」
真木博士。映司よりもずっとグリード化の進行しているであろうこの男との接触は、彼の中のメダルを更に活性化させてしまうのだった
その両目を不気味に光らせる真木と、胸を押さえて激しく苦しむ映司。果たして紫のメダルはどちらを器として選ぶのか?目が離せない次週へ続く!
42話
氷とグリード化と砕けた翼
「グッフッフここまでだなバース。終わりだな」
「悪いが・・・終わりなのはお前のほうだ」
「ほう〜?面白い。そんな状態でどうやって終わらせるつもりだ?」
冒頭。前回アンキロサウルスヤミーを一人で受け持った後藤さんでしたが下半身を氷漬けにされて一歩も動けず、バースバスターも弾切れの大ピンチ
アンキロサウルスヤミーって長くてしんどいから以下アンキロで。余談だがアンキロとアンキモって似てるよね。アンキモ!アンキモ!アンキモ!(逮捕
絶体絶命のピンチに関わらず「終わるのはお前だ」と答える後藤さんと、アンキロのやられ三下雑魚っぽい台詞がジャンプ漫画っぽい
「そろそろ俺の上司の出勤時間なんだ」
「なんだとォ〜・・・ウボァー!?」
「おはようございまーす」
と、次の瞬間アンキロを襲う集中砲火。今回はファッショナブルながらも戦闘コスチュームっぽい衣装を身に纏った里中です。これは素直にカッコイイ
何か策があると思ったら単に援軍待ちだった後藤さん。それであの勝ち誇り様はどうやねん
>後藤さん「俺は里中が来るまでの時間稼ぎ要員だぜ!(キリッ
里中は弾切れしていたバースにもマガジンラックを投げ渡し、一気に形勢逆転。これは敵わんと悟ったアンキロはひとまず退散
すぐさまアンクの元へ先行しているハズの映司を追う二人だったが、その行手から聞こえてきたのは真木と映司の会話だった
「火野君、君は見て気付かないふりをしているんですか?自分がグリードになろうとしている事を
グリードはその名の通り欲望の塊・・・逆を言えば欲望”しか”ない。欲することしかできず
どれほどの欲望を抱こうとも、それが満たされる喜びを味わうことは絶対にないんです」
「ど・・・どういうことですか・・・・?」
「例えば欲望が満たされたと感じるツールのひとつ、感覚。視る、聞く、嗅ぐ、味わう、触る・・・人間の五感
グリード達の見る世界はくすんでいます。音は濁っている
君ももう何かを感じているハズです。いや・・・感じなくなっていると言ったほうが正しいか」
「!」
永遠に満たされる事のない欲望を、ただひたすらに貪り喰らうだけの存在
人からグリードになろうとしている男2人の会話によって明かされる、グリードという生命体の哀しき生態
故に彼等には満足感を得られるツールである「感覚」に乏しく、その五感は人間のそれとは比べ物にならない低機能なのだと言う
「だからグリードは欲するんです。ひたすらに
彼等がコアメダルを揃え完全復活した時には、人の感じる五感全てを貪るでしょう。人間ごと喰らって
それを更に暴走させれば世界そのものを喰らう。それは塵ひとつ残らない美しい終末」
おそらく蒼天航路の読者の視聴者達は、その殆どが冒頭ナレーションを思い出したのではないでしょうか
中国の儒教の教えの中に、物欲の化身・トン(獣偏に食と書く)という想像上の巨大で醜悪な怪物が出てきます
トンはこの世に存在するありとあらゆる物を貪欲に喰らい続け、最後は全て無くなった世界で自分すらも喰らってしまう。全ては無に帰す終焉の存在
まさしくグリードの事に他ありません。そんな終末など迎えさせてなるものかと、映司は真木を睨みつける
「人間ごと喰らうですって・・・?そんな事を聞いたらますますメダルは渡せませんね」
「ですが、そうすれば君は世界が美しいと思えるままで終焉を迎えることができます
・・・こんなふうになる前に」
化物として生きるか人して死ぬか。選べ!
デデーン。そう言って前に突き出した真木の両腕は、既に人間のものではなくなっていた。彼のグリード化はここまで進行していたのである
真木の肥大化したグリードの力に呼応しその力を強める体内のメダルを、なんとか押さえ込もうと悲鳴を上げながらもがき苦しむ映司・・・と
「火野ォ!掴まれ!!!!」
ここで後藤さんがターザンロープで颯爽と映司を救出。あの生身キック以来気に入ってしまったのか
絶体絶命のピンチを2人に助けられ、なんとか映司はメダルを奪われることなくその場を逃走することに成功します
>カッターウイングという優秀な武装があっても、それに頼らずターザンの後藤さんの切磋琢磨が見れました
>後藤さんw困った時のターザンが頼もしすぎる
>何故ターザンで助けた後藤さん!ターザンが気に入ったのか?!
「そうかDr真木のグリード化はそこまで・・・メダルの力を受け入れた者と抑えつけようとした者の差だろうが・・・
なにせ人がグリードになるなど前例がない。800年前の暴走したオーズはそういう事だったのかもしれないね
オーズとしての器なき者は、グリードに」
今回映司は紫のメダルによってグリードになろうとしてますが、800年前のオーズも大量のコアメダルを体内に吸収した結果暴走してしまっている
すなわち王の”暴走”も、その正体はおそらくグリード化だったのであろうと推察されます
里中からの報告を受け、珍しく神妙な表情でワインを飲み干す鴻上会長。この人も大概謎の人物ですが物語ももう終盤。その真意はどこにあるのか
>もしかしたら会長は800年前のオーズの子孫だったりするんですかね?文献に詳しすぎるし・・・
「そんな・・・映司君がグリードに・・・?じゃああの時、料理を食べて変な顔してたのは味覚が・・・・」
一方、後藤さんからその一部始終を聞かされた泉兄妹は大ショック。夕食時の映司のおかしな反応も、味覚が失われていたからだと判明します
先週はんぺらは「でもガメルはお菓子うまいうまい言って食ってるけどな」と矛盾点を指摘しましたが、それについてのフォローも描写がありました
「うんコレも美味い!うまーい!はいメズールにもあげる!」
大量のお菓子をバクバク口に運ぶガメルは、その中に混じっていたケンダマまで丸囓り。でもやっぱり美味いって言ってます
ニコニコ笑いながらガメルから受け取ったお菓子を、彼の見てないところでぞんざいに投げ捨てるメズールの姿が視聴者に衝撃的
ガメルは最初から味の良し悪しなんて解っていなかったのである
ただ人間の真似事をして「食べ物を食べること」=「美味い、嬉しいこと」だと思い込み、気分だけでも満たされたつもりでいたのでしょう
>ちゃんと、ガメルが旨い旨いと物食べてた理由も説明するとは……スタッフ凄いな
>思い返してみれば、アンクは「冷たくて甘いのはわかる」と言っていたけど、
ガメルは何を食べても「美味い」としか言っていなかったっけ・・・
>ガメルはガメルなりに人間の「食す」という行為を真似ていただけだったのか・・・
「美味いから食べる」のと「食べるから美味い」のでは全く違うのに・・・(´;ω;`)
>ガメルが旨い旨いいいながら菓子むさぼってるのは「口に入るものは旨いはず」という思い込みにすぎなかったとか・・・
地味にキツいです
>グリードってあんな不便でつまらない世界に生きてたんですね
生来の獣なら色のくすんだ世界も『そのようなもの』として自然に認識できますが、
グリードの場合、感性だけは人間と大差ないというのがなんとも残酷・・・
こんな拷問のような境遇に置かれたのなら、完全体になろうと必死になるのも無理はないと思えてしまいますね
>世界がくすんで見え、音が濁って聞こえて、味を全く感じない…
グリードって…ちょっとどころじゃなく…。映司が人間のまま終わる事を願います
「なんか・・・味の抜けたガムみたい・・・でも、食べとかなきゃ・・・
アンクあいつ・・・刑事さんの身体を使ってたから、きっと生まれて初めて味がわかったんだな
もっと自由にアイス食べさせてやればよかった。お前ちゃんとそう言えばよかったのに」
その頃。河原で釣った魚を塩焼きにして食べる映司は、その「食べても何も感じない物体」を眉をしかめながらもくもくと口に運んでいた
『コレが冷たくて美味いのはわかる』
初めてアイスキャンディーを食った時のアンクの感想。彼がどういう思いでその味を味わっていたのか、今の映司には容易に想像できた
「熱ッ!・・・・うん、大丈夫。熱いのはわかる」
まだ自分に残っている”人間の部分”を愛惜しむように焼き魚を食う映司
見ていて胸が痛くなるシーンです。マジで凄いなオーズの脚本・・・ブレイドが最終話だけでやったことを何話もかけて描いてんだもんなぁ
「ダメ・・・映司君を止めなきゃ、これ以上戦わないように!」
映司のグリード化を食い止める為、これ以上彼を戦わせないことを決意する比奈
しかし運命は無情なるかな。同じ頃、真木の張り巡らせた恐ろしいオーズ誘き出し作戦が発動しようとしていた
「グワッハッハッハ〜!助けて欲しくばオーズに頼め!大声でな!」
街中に現れたアンキロが人々を無差別に氷漬けにし、オーズに助けを求めるよう脅迫。なんてダイレクトな誘き出し作戦でしょう
冒頭の後藤さんとの掛け合いといい、なんかコイツには昭和ライダー怪人の匂いを感じます
現場へ向かう映司だったが、当然その前に立ちはだかったのは彼を戦わせたくない比奈と信吾。その必死の説得は届くのか?
「ヤミーが現れたんだ比奈ちゃん。それにアンクもいる」
「そっちは後藤君が向かってくれてる。映司君、少しは自分のことも・・・」
「大丈夫ですよ。自分のことは自分で・・・」
「大丈夫じゃない!映司君、味もわからなくなって・・・こんなの酷すぎるよ!」
酷すぎるよ!こんなの絶対おかしいよ!メザメタコーコロハー
コネクトが聴こえてきそうな比奈の説得でしたが、ここで遠方から聞こえてくる人々の助けを求める叫び。なんという残酷
「やめてみんな・・・勝手に呼ばないで・・・映司君は神様じゃない!
やめて・・・やめてェェッッ!」
人々が正義のヒーローに助けを求めるシーンを、これほどまでに残酷に描いた作品がかつてあっただろうか。オーズぱねぇ
誰に求められなくても人助けが生き甲斐の映司。これほど多くの人間に求められてそれを無視できるハズもありません
「ゴメンね比奈ちゃん。でも・・・ありがとう」
自分の為に涙を流してくれた比奈に一言のお礼と笑顔を残し、映司は向かう
戦う度に自分を人間でなくしてしまう、希望のない戦場へと
「アンクの気配が・・・?」
「そ。散々手こずらせてくれたけど、やっとおとなしくなったよ
ところで教えてほしいんだけど・・・アイスって美味しいの?」
いきなりラトラーターで現場へ到着したオーズは、ライオンヘッドの熱で氷漬けにされた人々を解凍。これを避難させることに成功する
そんな映司の前に現れたのは、最後の1枚のコアメダルを奪わんとする子供アンク。アンキロは再び後藤さんが受け持ちます
「さあな。でもひとつだけ言えるのは、アイツはそんな簡単には消えないってことだ」
「フフ・・・じゃあ僕を倒して確かめてみたら?でもその前に・・・僕のメダル返してよ!」
「違う・・・お前のメダルじゃない!アイツのだッ!」
相棒はまだ生きている。このメダルは相棒の物だと。咆哮とともに映司はプトティラに変身。アンクとj激しい闘いを繰り広げる
映司からやや遅れて現場に到着した泉兄妹は、その戦いを遠目に見守りながら自分達の無力さを嘆くしかない
「結局こうなってしまうんだな・・・俺達の望み通りに彼は戦ってしまう」
「?なんで?私、映司君に戦ってほしいって思った事なんて・・・・」
「比奈はアンクを助けたいんだろう?俺のことだってそうだ。けど、映司君が戦うのは嫌・・・
俺だって同じ気持ちだよ。さっき助けを求めてた人達だってそうさ。みんな勝手な望みを言う
それを黙って引き受けるんだ彼は。そんな事をできる人間だけがきっと・・・」
昔から戯言でギルスの話題になると仮面ライダー論について熱く語るはんぺらですが、その際よく引き合いに出す言葉があります
仮面ライダー本郷猛は改造人間である
彼は宿命に選ばれた5人の戦士の一人でもなければ、悪と戦う為に造られた人造人間でも、ましてやM87星雲からきた宇宙人でもない
ある日突然、望まずに異形の肉体と能力を与えられた「被害者」である
普通の人間ならば絶望して自暴自棄になるか、その力を悪用することを考えるしかないであろう悲惨な運命。だが彼はそうしなかった
誰に感謝されるでもなく
ただ一人その力で人々を魔の手から守り続けたのだ
これが元祖「仮面ライダー」である
復讐でもない。宿命でもない。40年の時を経てもファンを惹きつけてやまない、孤高のヒーローのパーソナリティ
平成ライダーでこれをもっとも色濃く受け継いでるのが葦原涼である為、ギルスの話題になるとよくこの話を取り上げてましたが
今回のオーズを見ると映司は更にもっとヤバイというか凄い
「化物になってしまった肉体で人々の為に戦う」のではなく。「人々の為に戦って化物になっていく」という、愚かしいまでの自己犠牲
前述したように、ブレイドが最終話だけでやったことを何話もかけて描くことで生まれる圧倒的なドラマ性。本当にすごい作品です
「このまま彼を都合のいい神様にしちゃいけない」
日曜の朝から視聴者の心に強い衝撃を与える信吾の言葉。この回は平成ライダー神回の中でも屈指の名エピソードになるでしょう
>刑事さんの「このまま彼を都合のいい神様にしちゃいけない」は凄く心に染みました
>助けを呼ぶ人達への比奈の悲痛な叫びと「このまま彼を都合のいい神様にしちゃいけない」っていう信吾さんの台詞が深い
「ヒーロー」という存在に甘えて目をそらしていた部分を突きつけられたような衝撃を受けました
>今日のオーズは自分の中ではNo1の話かもしれないです。Wは平成ライダーの新たな境地を開きましたが、
オーズは平成ライダーの総決算として凄くいい方向に向かってる気がします。上手く終わって欲しい!
>たとえ人ならざる者になろうとも人々のために・・・
まさかオーズがある意味仮面ライダーの原点回帰の物語だったとは・・・素晴らしい!!
「よせ火野!暴走だけはするな!」
「ウウウウウウオオオオオオオオオ〜ッッ!!!」
そんな二人が見守る中、映司は制御していたプトティラの力を解放。最初に変身した頃と同じ暴走状態を発動する
ちなみに後藤さんはブレストキャノンのゼロ距離射撃という、男のロマン溢れるトドメでアンキロを倒してスゲーかっこよかったんですが
なにせ今回は映司絡みの描写が圧巻すぎてせっかくの活躍も印象薄になってしまった感
プトティラは翼と尻尾を広げると鳥のグリードであるアンクを空中戦で圧倒
流星のような速度でアンクに体当たりし、2枚の翼は空中でもぎ取るとそのまま地表へと叩きつけます。どーん!
>やっぱりプトティラは暴走モードのほうが強い…!
はんぺらの予想通り制御してる=セーフティーだから全力を出せないのでしょう。飛行可能なのも今のところ暴走時だけですし
>先週のプトティラが弱かったのはやっぱ映司の制御下にあったからか
>やはりプトティラは暴走状態のほうが強いですね
この空中戦はもちろんCGなんですがヘンにカッコつけたスタリッシュさはなく、ただ二匹の獣がぶつかりあうような殺伐さと迫力がすごい
なんかもう今回テキストに「すごい」を使い過ぎてアレですが。それくらいすごいと思いねぇ
落下のダメージで動けないアンクに渾身の力でメダガブリューを振り下ろすオーズ。その一撃は彼の体内こコアを3枚、粉々に粉砕した
「ひぎゃあああああ!まさか僕のコアが・・・・僕の・・・ッ
ウボァァアアアアアア!!」
爆発四散する子供アンクの肉体。ラスボス候補の一人かとももくされていた彼ですが、意外にもグリード一番乗りの退場と相成りました
我等のウヴァはコア1枚でもしぶとく生き残ってるのにアンクはダメなんだろうか。やっぱグリードはコアを破壊されると即死なのかな?
「ウッ・・・・グ・・・・ア・・・アア・・・・・ッ!!!」
なんとか強敵を撃破したものの、プトティラコンボの力を最大限の力を使った映司の肉体へのダメージは想像を絶するものだった
ブルブルと震え、まるで誰かに助けを求めるかのように虚空をさまよう右手
その手を、白く細い比奈の指が優しく包み込んだ
「映司君、大丈夫。大丈夫だから」
比奈の言葉が映司の耳に届いたのかはわからないが。その優しさは間違いなく彼の胸に届いた
もはやあと少しでグリードと化してもおかしくなかった映司は、なんとか変身を解除し人間として比奈の元へと戻ってくるのだった
>ヒナちゃんのヒロインっぷりが凄まじい、歴代最高ヒロインなんじゃないだろうか
>自分をすり減らしてきた映司が手を握ってもらうのはすごくよかったです
武装錬金の「俺がみんなを守るから、誰か俺を守ってくれ」と思いだしますな
>初期以降何故かクウガの最終回を思い出した今回のオーズでしたが、
主人公のイメージだけじゃなくて、どっちもヒロインが待っててくれる幸せがあるのが凄く救われてますね
剣のような最終回になるかと心配でしたが、ひなちゃんが居ればきっといい終わり方ができますね
「あ・・・ありがとう比奈ちゃん・・・・ハッ、そうだアンクは?」
コアメダルの破壊で爆発してしまった子供アンク。ならアンクも一緒にウボァーしてしまったのではないかという嫌な予感が脳裏をよぎりますが
どっこいそこは大丈夫。破壊されたコアはあくまでも「子供アンクを形成していたコア」という事だったのか
右手だけのアンクがめでたく再生を遂げると、奇跡の復活劇はそれだけに留まらず
喜ぶ映司と比奈の眼前でアンクの腕が大量のセルメダルで残り全身部も造形
これまで使ってきた肉体に愛着があるのか。アンクが形作ったその人間体は、今まで通り泉信吾の姿だった
三浦涼介さん、画面合成による二役同時演技。アンクのほうがやや背が高いのは何でだ
「映司、今回ばかりは礼を言ってやってもいいぞ。目障りな偽物を消してくれたんだからな
さて、あとは・・・・だ」
ところが復活した途端、映司への礼もそこそこに目の前に立つ信吾へズンズンと近づいていくアンク。まさかまだ信吾の肉体が必要というのか
たしかにいくら人間の姿を擬態したところで、グリードの肉体では好きなアイスの味もわかりません。信吾の肉体は魅力的なツールですが・・・
「よせ、アンク」
映司の制止する声など耳に入らないアンク。手を伸ばせば触れる距離まで信吾に近づくと、なにやら不気味に微笑んで・・・
やはりアンクはまだ信吾の肉体を欲しているのか?ウヴァ復活の次週へ続く!
>シリアスで濃厚な回だったのに、最後の最後で予告のウヴァさんに全部持っていかれましたw
43話
ハゲタカと対立とアンクリターンズ
「よせアンク!信吾さんから離れろ!」
「チッ、この程度も保てんか・・・・まさか紫のメダルにコアを破壊する力があったとはな
兎に角、こいつの身体はまだ要る」
信吾の姿を形造って復活を果たしたアンクだったが、コアメダルを3枚も破壊された影響か右腕以外の肉体は元のセルメダルへ戻ってしまう
やっぱりまだまだ信吾の身体が必要なアンクは映司と比奈が止めるのも聞かず、再びその肉体を乗っ取ってしまいます
「お兄ちゃん!」
「比奈・・・心配するな・・・だ・・・大丈夫だ・・・大丈夫だから・・・・
お前は・・・お前のできることを・・・ううッ?
・・・・・・オッス、オラアンク!いっちょやってみっか!
ククク・・・コアは失ったが偽物が消えただけでこうも違うか。800年前と同じ俺の力だ!」
ズバァッ!とその美しい両翼を広げるアンク。コア3枚を失ったもののロストが消滅したことにより、分裂する前の本来の自分の力を取り戻したみたい
かくして電撃復活からたった2話にして再びアンクに身体を奪われてしまった信吾。この暴挙に比奈は嘆き悲しみ、映司はもちろんブチキレます
「アンク!信吾さんを返せ!でなきゃ・・・コアを全部砕く!」
「映司ィッ!そんなことをやってみろ・・・・ッ!」
オレハクサムヲムッコロス!
たった今助け出し、助け出されたばかりの相棒だというのに。僅か数分後には互いに殺し合わんばかりの一触即発
しかし怒りに震える映司がただならぬ殺意の波動を発すると、さしものアンクもその迫力にビビったのか。「こりゃ勝てんわ」と即逃走する
紫色に光らせた目と、アンクをも恐れさせる「人外の魔物」たる禍々しいオーラ。どうやら映司のグリード化はかなりの段階まで進行しているようで・・・・
アンクが去った後、精根尽きてその場に崩れ落ちる映司と呆然と立ち尽くす比奈。いったいどうしてこんなことになってしまったのか
>もしかして信吾さん、わざと取りつかせたとか?アンクが映司を助けてくれると信じて…
>ナイトメア回でアンクが刑事さんの体に戻れた理由として「アンクがなにかしたから」っていうのは
アンクが吸収された後刑事さんが完治してたことで否定されてるんですよね
今回刑事さんがろくすっぽ逃げるそぶりみせるどころか、まるで最初から取り込まれるのわかってたっぽいのはやっぱり、
アンクと刑事さんの間であらかじめなんらかの取り決めがあったんでしょうか?
「クソッ!やっと偽物がいなくなったのにコアが3枚も・・・完全復活は無理か・・・
いや諦めてたまるか。可能性はまだある。残った俺のコア6枚・・・それに・・・」
コアメダルの最大数9枚を欠いてしまった為、もう完全体にはなれないと思われたアンクですが。なにやら僅かな可能性に賭けた策が残ってる様子
そんなアンクを遠くからガン見するのは、軽トラに乗った謎のオッサン
その視線に気付いたアンクは何かを察したように笑うと、オッサンにセルメダルを投入。取り戻したばかりのグリードの力で早速ヤミーを生み出してしまう
「辛いだろうな比奈ちゃん。せっかく戻ってきたお兄さんをすぐさま・・・・」
「それもそうですし、なにより・・・それをやったのがアンクだってことも」
「ああ・・・なんだかんだでずっと一緒に居たワケだからな・・・・」
半ば放心状態の比奈を自宅へ送り届け、アンクの足取りを追う映司と後藤さん。複雑な胸中であろう比奈の気持ちを思うとその足取りは重かった
あれほど完全な身体を求めていたアンクがコアを失った今、信吾の身体に執着するのは五感を失いつつある映司には痛いほどに理解できる
だが、比奈の気持ちを考えれば絶対に許せることではない
さっき「メダルを全て砕く」と言ったのは売り言葉に買い言葉ではない。決意の表情で虚空を見つめ、映司はアンクを倒す事も辞さない覚悟を決めるのだった
「アンクどうして・・・?少しは近づけたと思ってたのに・・・
もしずっとこのままならお兄ちゃんもう・・・映司君だってきっとアンクと戦うことに・・・・」
一方。虚ろな目で「どうしてこうなった」と状況を嘆く比奈。アンクの心に近づけたと思っていたのは自分の勘違いだったのか?
しかしパンドラの箱に残された希望の如く。悪い考えばかりがグルグルと頭をよぎる中、最後に思い起こされたのは他ならない渦中の兄・信吾の言葉だった
彼を都合のいい神様にしちゃいけない
お前は、お前のできることを・・・
「・・・・いけない。私、また自分勝手な事ばかり考えてる
ちゃんとしなくちゃ。私ができること」
映司と同じく、アンクと向き合う覚悟を決めた比奈。かと言って自分は映司のように戦う力は持っていない。今の自分にできる事とは・・・
「リア充爆発しろ!」
オッサンから生まれたハゲタカヤミーが、街中でイチャつくカップルの男ばかりを襲い始めた。なんと言ったらいいのか、こいつがかなりデンジャラス
バキーンと顔面を一発殴ったり、5mくらい投げ飛ばしたりしてそれで終わりなら特撮によく出てくる「一般人に危害を加える怪人」で済むんだけども
ものっそい腹パン連発したり、倒れた男に執拗なストンピングを浴びせたり
なんかこう、痛めつけ方がリアルで吹く。こいつは間違いなくしっとマスクの血族
>「リア充だけを殺すヤミーかよ!」
>リア充爆発しろヤミー吹いた
>おっさんの欲望:リア充爆発しろ
>ハゲタカヤミー「リア充爆発しろ!」
>じじいの嫉妬パワーつええw
すぐさま現場に駆けつけたダブルライダーが応戦すると、ハゲタカヤミーは強烈な突風で二人を苦戦させた後にすばやく退散
アンクがヤミーを生んだこと&罪もない人々を襲ったことで、映司と後藤さんは改めてアンクが本気あることを理解。その対決姿勢を強めるのだった
ちなみに冒頭のアンク離反の際、タカメダルを奪われてしまったので今のオーズはタトバコンボが使用不可。これが今後の展開に関係してくるのか?
「なるほど・・・かなりグリードに近い・・・と言うより、ほぼ完成してるか
お前、映司が持ってる紫のメダル狙ってんだろ?」
「ええ。もっと力をつけなくてはいけませんから
暴走したグリードが世界を滅ぼした後、そのグリードを排除するのは私の役目です」
「ハッ、念の入ったことだ。だが・・・協力してやってもいい」
「ほう?それはどのような?」
その本気を視聴者にも証明するかのように、アンクは行動を緩めない。敵の敵は味方というワケではないでしょうが、まずは真木に取り入ります
真木はメダルの器にした暴走グリードを、最終的には自分が始末することで完全な「無」の終末を得ようとしているようですが
アンクはそれを聞いても尚、不敵な笑みを浮かべながらこう持ちかけた
「俺をメダルの器にしないかってんだよ」
アンクは失った自分のコアを他の色のコアで補うつもりなのか?
しかしメズールの前例があるように、キャパを超えたコアを取り込んだグリードの暴走は必至。それを理解していないアンクではないはず
当然ながら真意は別のところにあり、真木のことなど途中で出し抜く気満々なのでしょう
これは真木とアンク、腹に一物隠しての化かし合いといったところか
「なるほどアンク君と火野君が・・・いずれそうなるとは思っていたよ。オーズはグリードの天敵のようなものだからね」
「アンクが泉刑事の身体を使わなければまた和解もできるのでしょうが」
「無理でしょう。完全復活したグリードって人間喰らうんですよね?結局人類の敵ですよ」
「いや、グリードが完全体になれないようコアメダルを破壊してしまえばいい。紫のメダルにはその力が・・・・」
アンクの離反と敵対化を鴻上会長に報告する後藤さん。彼もなんだかんだでアンクとは腐れ縁。戦わずに済むのならそれで済ませたい様子
紫のメダルにコアを破壊できる力があると解った以上、グリードの完全化を未然に防げる最高の手段を得たと言ってもいいのですが・・・・
「それはダメだ。コアメダルは必要なものだよ。破壊してはけない」
「・・・!い、いやしかし、人々への被害は・・・!」
「それは君が防ぎたまえ。まさしく望んでいた世界を救う仕事だよ?
だが紫のメダル。これだけは破壊しなくてはならない。あらゆるものを無にする力は欲望すら無にしてしまう
なによりそんな力を持ったグリードなど最悪の存在!
グリードオブグリードッ!世界の天敵となるだろう!」
そんな後藤さんの希望的観測を打ち砕く、鴻上会長のにべもないダメ出し
欲望をなによりも優先するこの人にとっては当然の命令ではありますが、「は?人々はお前が守れよ」というくだりにはどこか常人ならざる冷たさを感じます
人間でありながらコアメダルに執着し、そのコアの破壊者である紫のメダルはなんとしても破壊したい。いったいこの男の最終的な欲望はどこにあるのか
ロストアンクが先週死んだ今、ラスボス候補としては真木か、まさかのアンク、そしてやはりこの人の可能性も濃厚か
>未だ鴻上の真意がわかりませんね。紫は壊さなければならないってことは敵になるフラグですかね
>紫だけはダメで人間を貪る欲望をバースで建前上守りながらグリードを世に放つ
会長は法律や倫理観で縛られた人間の欲望をむき出しにした世紀末っぽい世界を望んでる意外考えられなくなってきましたが、
もしかしたら王の子孫とかじゃなくて会長自身がグリードなのか、グリードを作って王にオーズドライバーを与えた本人なのかな?
そして会長曰く「世界の天敵」「最悪の存在」となる可能性のある人物は、悪陣営である真木博士だけでなく、もう一人・・・・
「うっぐぐ・・・あ・・・あ・・・あああああッッ!雅人ォォッ!!」
この日の夜も河原で一人寂しく野宿をしていた映司だったが、突如として右腕が疼き出したかと思うと真木のような異形の腕に変化
慌てて腕をさするとすぐに人間の腕には戻ったが、一瞬とはいえ既に映司のグリード化は感覚のみならず肉体の変化にまで段階が進んでいた
もはや人の姿も保てないのか・・・恐怖感と焦燥感で放心する映司。だが顔を上げた彼の視界に入ったのは、笑顔で駆け寄ってくる比奈の姿だった
「お弁当作ってきた。玉子焼きがちょっと失敗しちゃって甘すぎかな?
これはちょっと辛目の明太子おにぎり、こっちはおかか」
平成ライダーヒロインの手作り弁当。私の記憶が確かならアギトの真魚ちゃん以来か。食ったらバーニングアギトになりそう
おかずの一品一品を説明するのは、味がわからなくなっている映司の為でしょうか。比奈の優しさと切なさが伝わってきて、視聴者も胸がつまります
「比奈ちゃん・・・・どうして・・・・」
「映司君、私ね・・・お兄ちゃんもアンクもなんて都合のいいこと思わない。勝手なこと言わない
お兄ちゃんに言われた通り、私にできることする。それって今はきっと
何があっても映司君の傍に居るってこと」
>お弁当のシーンに胸を打たれました
既に味覚を失っている映司におにぎりの具を説明しながら渡すのは、ある種残酷で、
でも彼が人であり続けるためには必要なことで…そのことは比奈もきっと理解していて、
その痛みを受け止めて映司のそばに居続けることを選んだという決意を感じました
>ヒナちゃんマジでいい娘だ・・・ 弁当を主人公に作ってきたヒロインってライダーで初めてみた気がしますが、
色んな葛藤もあってここ最近のオーズは見ごたえある回ばっかりですね
なんていい女だ・・・・(勇次郎風に)
うーん素晴らしいな比奈。歴代平成ライダーのヒロイン達は割とほとんど物語終盤になると空気化して、いてもいなくても一緒だったんですが
この絶望的状況にあって流石に心が折れてしまいそうな主人公を精神的に支える、居なくてはならない存在として
映司のみならず、視聴者にも希望を抱かせる見事なヒロインとしての立ち回り
「・・・うん・・・て、言っていいのかわからないけど・・・今はそういう気分かな」
比奈の優しさにどん底の気分から救われた映司がはにかむ。それを見て比奈も嬉しそうに笑い、二人は終始笑顔で河原の夜を過ごすのだった
歴代ヒロインズの中では間違いなく最も脚本に恵まれたであろう最高のポジション。今の比奈のヒロイン力を計ったらスカウターがブッ壊れるな
「リア充爆発しろ!って俺の風が効かねえウボァー!」
翌日。再び出現したハゲタカヤミーの元に映司と後藤さんが急行。映司は比奈と朝チュンしたのか気になる
昨日はその突風の能力に苦戦した為、オーズは下半身をタコにして吸盤で地面にガッチリ吸着。バースはワイヤーウインチでその突風に対抗する
「備えあれば憂いなし!はああああああーっ!」
備えあれば嬉しいな!突風を防がれたハゲタカはそれ以上何もできず、ロケットパンチ喰らってあっさりあぼん
リア充を蹴って殴っていい気持ちになって稼いだ大量のセルメダルをその場にバラ撒きますが、ここで「ハイご苦労さん」とばかりにアンクが現れる
「アンク!メダルを集めてどうするつもりだ!?お前のコアはもう・・・・!」
「ああ、誰かさんのおかげでな。だが・・・・だからって諦められるか!
800年前からの俺の欲望だァッ!!!
映司、お前の説教はもう聞き飽きたんだよ!」
欲望の化身であるグリードが、自身最大の欲望を諦められるハズがない
その為ならば例え比奈を泣かせようが、映司と戦うことになろうが意に介さない。グリードとしての本能を剥き出しにして吠えるアンク
オッサンの軽トラに乗って逃走する最中、バイクで追ってきた映司に対して容赦なく火炎弾を発射。これを大クラッシュさせて追撃から逃れるのだった
大怪我をして苦しむ映司を介抱しながら、比奈はそれをやったのがアンクだという事実に激しいショックを覚える。まだ心の中では彼を信じていたいのか
「アンクが映司君にこんな酷い事を・・・本当に・・・・?」
「邪魔者はもう追ってこないか・・・ここまでくればいいだろ
まったくお前の執念深さには感心する。よくメダル一枚でここまでこれたもんだ」
映司を振り切ったアンクは運転席のオッサンにおもむろに声をかける。否、話している相手はオッサンではなく彼を操っていた存在
さっき得たばかりのセルメダルが緑色のコアメダルを中心に集まり、その姿を形成していく。言わずもがなその正体は・・・・・
「俺のおかげだ。感謝しろよ、ウヴァ」
「フン、俺の実力だ」
>我らがウヴァさんがリサイクルされて帰ってきた。もう全てがネタに見える
>俺の実力だ(キリッ
>ウヴァさんが出てくるだけでなんでこうも盛り上がるんだろう
>シリアスな展開の中でもコメディ要素が必要と言うわけですな(ウヴァさん復活w)
>本当に「運」だけはあるウヴァさん。復活も他人頼りなのはさすがである
>ウヴァ復活ッ!ウヴァ復活ッ!ウヴァ復活ッ!ウヴァ復活ッ!ウヴァ復活ッ!
全国の視聴者待ってましたのウヴァ復活!
復活するなり笑わせてくれるあたり、その面白さに陰りは見られません
しかし貧相な肉体とはいえ、コアメダル1枚で怪人体の姿を保ってるのはすごい。メズールの時は「人間体でいるのがやっと」って言ってたのにな
>コウヴァさんはコア1枚でかなりダサいが怪人体を維持できるのか・・・
アンクは腕のみ、メズールは人間体でいるのがやっとだったのにw
・・・・・すごいグリードだ
「まさか・・・」
「そんな・・・どうして?」
「アンクと・・・ウヴァだ」
ラスト。復活したウヴァを子分のように従えて真木邸に堂々正面から乗り込むアンク
消滅したと思っていたアンクとウヴァが二人揃って、しかもなんの警戒もなく真正面からやってきた事に3人のグリード達は呆然とするしかない
「久しぶりだな・・・・どうした?古い仲間を歓迎してはくれないのか?」
復活した両翼をこれ見よがしに広げ、勝ち誇ったようにカザリらを睨みつけるアンク。そしてその背後でどや顔のウヴァ
>復活早々に子分の風格。さすがウヴァさん
>アンクはこのまま最終回まで敵で居たほうが物語的にはスジが通っているのですが…ハッピーエンドを信じたいところですな
>今までのライダーだったら後半に入れば新勢力やら新しい敵が出てくるパターンですが、
勢力の入れ替わりで怪人本来の強さや恐ろしさを引き出すのは見事な演出としか言いようがないですね
留まるところを知らないアンクの権謀術数!その目論見とは?次週へ続く!
44話
全員集合と完全復活と君の欲
「暴走の事はご存知ですね?中でも君はその確率が高いと言えます。3枚ものコアメダルを失って・・・」
「だからだよッ!・・・・俺はどうしても完全で確かな存在が欲しい
その為ならどんな危険だって犯す価値がある!」
冒頭。森の中で人形おままごとセットを広げ、キヨちゃんの食事の用意をしながら前回のアンクとの接触シーンを思い起こす真木
コアメダルを3枚失っているアンクは確かにどのグリードよりも安定していない存在と言えるが、それ故に完全体へのただならぬ欲望を有している
コアを暴走させる器としては、そんなアンクこそがどのグリードより相応しいのではないか
それは科学者としての直感か。アンクの精神力に肉体以上の強さを見出した真木は、研究対象変更の可能性を心に留めておくのだった
「紫のメダルにはコアを破壊する力がある・・・ボヤボヤしてたらグリードは封印どころか消滅だ
消えたくなかったら俺と手を組め。狙いはオーズと奴のメダルだ」
「確かにそうね。こうして5人揃えばオーズの坊やからコアを取り上げるのもそう難しい事じゃないわ」
というワケで紫のメダルの力に覚醒し800年前以上に「グリードの天敵」となったオーズを相手取る為に、5人での共闘を持ちかけたアンク
実際ロストアンクは封印ではなく消滅させられている。バラバラのままでは同じ轍を踏むかもしれないという恐れが、その提案を容易く受け入れさせる
「へえ・・・アンクの言うことをそんな簡単に信じちゃうんだ?メズール」
「信頼なんてコアメダル1枚の価値も有りはしないわ。やるかやらないかだけよ」
『・・・なんなの?僕がじっくり作り上げてきたこの場所を・・・なんでアンクが横から・・・ッ」
唯一この展開が気に入らないのがカザリ。メズールからの信頼がないのは彼の今までの行いを考えれば自業自得ではありますが
権謀術数を駆使してこの一派を作り上げた本人としては、後から勝手に入ってきたアンクにリーダー面されてはたまったものじゃありません
「アンク、君に主導権を握ってもらう必要はないよ・・・っていうか要らないな。君を信用するのは無理がある」
「フン、お前も相変わらず疑り深いな・・・いや、ただの臆病か?」
「カザリ、いつかの借りを返してやる!(どや顔)」
>カザリが「僕の作ったクラス壊さないでよ(泣)」って感じでやたらしおらしい姿がツボにはまりそうでした
「僕の居場所取らないでよう!」と、かなりカワイイというか切ないジェラシーを焼いてアンクに喧嘩を売るカザリ
しかしアンクの子分と化したウヴァが加勢に入って2対1。カザリには誰も助けに入ってくれないあたりが日頃の行いか
コア1枚だけの貧相ボディでありながら、アンクとの連携もあってカザリから2枚の緑のコアを奪い胸部アーマーを取り戻すウヴァ
ようやくここでメズールが「水でもかぶって反省しなさい!」と強烈な水流を放出して喧嘩を仲裁する。セーラーマーキュリーのようだ
「いいよ・・・わかった。僕だって5人のほうが有利だってのは解ってるんだ。例え気に食わなくてもね」
かくして2枚もコアを奪われてしまったカザリ。これ以上突っ張っても得はないと判断したのか、すんなりアンクとの共闘を承諾・・・したかに見えたが
3人が去った後ガメル1人だけを呼び止めると、ニヤニヤと笑いながら不穏な一言を耳打ちするのだった
「ねえガメル、もしメズールが居なくなっちゃったらどうする?」
「ようこそ、王の部屋へ
見たまえ。水中から地上へ、そして空へと。欲することは肉体をも進化させる。まさに生きるエネルギー!
そのエネルギーを純化したメダルは人を更に進化させ、やがては神の領域へと誘うだろう
だが、それだけの欲望を受け止める器となると話は難しい」
>鴻上会長は人類補完計画の逆バージョン(人を種としてより進化させる)が目的だったわけですか
映司のグリード化を防ぐ手段を聞き出す為、会長の招きで鴻上ファウンデーションの地下保管庫を訪れた映司、後藤さん、比奈の3人
部屋中に所狭しと置かれているのはいずれも800年前に関する骨董品や文献資料。この部屋を「王の部屋」と呼ぶのは彼一流の諧謔か、それとも・・・
部屋の雰囲気に飲まれてキョドる3人と視聴者を尻目に、鴻上会長は今現在の「欲望の器」としての映司の立ち位置を解りやすく説明する
「まずは大きな欲望を受け止められる器を持てること。だがどんなに大きな器であろうと、
既に中身が欲望でいっぱいであればすぐに溢れてしまう。800年前の王の暴走がそれだ
だが火野映司君!君はその器を持てる環境に育ちながら、一度それを枯らした経験を持つ
空になった巨大な器はどんな欲望でも受け止めるだろう・・・・
それはまさにッ!オーズの器だッ!
しかしその器に紫のメダルが入り込んだのはまったくの計算外だった。それは全てを壊すマイナスの暴走!」
世界中の人々を救いたいという巨大な欲望を望みながらも、一度味わった挫折によってその中身がスッカラカンになっている稀有な存在
会長が望む「オーズの器」の条件を完全に満たし、本来ならば彼が求める神の領域への進化を果たすハズだった映司
そんな会長にとっても紫のメダルは完全なイレギュラー。なんとしても映司のグリード化を防ぎたいと、その方法を快く教えてくれる事に
「それは難しくもあり、簡単でもある」
「火野、何か欲しいものはないのか?(チラッ」
「え?えーと・・・・今のところパンツは足りてるし・・・うーん」
鴻上会長のアドバイスを受けた後、車で街へ繰り出して美味い物を食べ、オサレなブティックで服を買い、一日中遊び倒した映司達3人
他人に対してではなく、映司自身の欲望を持つこと
紫のメダルが「オーズの器」を求めて入り込んだのなら、その器を我欲で満たしてしまえばいい。それが紫のメダルの暴走を止める方法だった
財布の中をチラ見して映司に何か買ってやろうとする後藤さんに笑ってしまう
>「なにか欲しい物はないか?」俸給7万8千円の男がなにをwww
これは鴻上会長言い得て妙。確かに簡単と言えば簡単ですが、これ以上なく難しいと言えます
望めば何でも手に入る恵まれた環境に育ってそういう性格に育ったからこそ器になったワケで、映司には我欲というものがピンときません
「そ、そうか・・・そういえばお前の実家は相当な・・・」
「そうだったね・・・こんなのじゃ全然ダメだったね・・・」
映司が坊ちゃんキャラである事を思い出して落ち込む78000円の男と比奈。しかし映司はそんな2人に笑顔を見せる
「そんな事より比奈ちゃんが一緒に居てくれたり、後藤さんが心配してくれるのが嬉しかったなって
それが一番・・・二人とも、ありがとう」
心から二人に感謝し頭を下げる映司。しかしこの感謝の気持ちだけでは、その我欲は満たされないのが切なくツライところです
比奈とのセックスで性欲とか満たせないんだろうか
比奈一発ヤらせてやればいいのに
「比奈ちゃんお願い!一回だけだから!欲を満たす為だから!」
スマン。想像したら映司ひどすぎて吹いた。GS美神の横島か。オーズの薄い本とかでありそうな展開だ
「映司、もう話を聞く必要はないだろ。お前の答はわかってるしな」
「ああ。俺も同じだ」
「ハッ!上等だッ!」
そんな3人の前にアンク率いるグリードレンジャーが現れた。今や説得は不可能と割り切っている映司とアンクのやり取りがカッコよくも悲しい
5対2という数の不利で苦戦を強いられるダブルライダー。アンクが放った火球をまともに浴びて変身解け、黄色のメダル3枚を落としてしまう映司
悠々とそのメダルを奪おうとするアンクだったが、それを一瞬速く横からかっさらう人影あり。震えをこらえながらアンクを睨みつける比奈だった
「・・・・死にたくなかったらメダルを渡せ」
「アンク・・・本当に・・・本当に」
「俺はグリードなんだよッ!一番欲しいものは絶対に手に入れる!」
「欲しいものって!」
「お前達じゃないッ!」
どうしてもアンクが敵になってしまったとは信じたくなかった比奈。決死の説得を試みるも、返ってきたのはまるで悲鳴のような拒絶だった
おそらくはアンク自身、まだ僅かに残っていた迷いをこの比奈の説得で逆に吹っ切ったといったところでしょうか
>「お前たちじゃない!」とかわざわざ叫ぶあたりアンクなんか迷ってるのを誤魔化している感じがしますね
映司たちと一緒にいて一番の欲望が変化しているのをグリードだからこそ認められないというところでしょうか
「わかった・・・じゃあ私は・・・私は映司君とお兄ちゃんを守る!」
そのアンクの決意が彼女にも伝わったのか。それ以上説得を続けようとはせず、比奈は映司と兄を守ると宣言しメダルを映司へと放る
しかし映司がラトラーターコンボに変身しようとしたその時だった。アンクも予想せぬ乱入者が彼もろともオーズを吹き飛ばしてしまう
「アンク〜!メズール連れてっちゃうってホントか〜!?」
カザリの仕込みによってアンクを敵視したガメルの仕業だった。この思いもよらぬ横槍により、吹き飛んだ3枚のコアメダルは・・・・
「フフフご苦労様。これで僕のコアメダルは・・・9枚!
完・全・復・活だァッ!!」
※BGM 機動武闘伝Gガンダム「明鏡止水〜されど掌は烈火の如く〜」
黄金の輝きといい、背中から八方行に伸びた棒といい完全にゴッドガンダムハイパーモード
ついに登場グリード完全体。その第一号はカザリ!
みょわんみょわんとメデューサのようにうねる頭部の触手でダブルライダーともどもアンクまで吹き飛ばし、その漲るパワーを見せつけます
ホッキョクグマをも屠るような猛獣の連撃を浴び、触手で縛り上げられるバース。しかしその最大のピンチに訪れたカザリの隙、後藤さんは見逃さない
「ハァ・・・ハァ・・・・出力・・・・最大で・・・・ッ!ブレストキャノン!」
調子こいて板いたカザリに至近距離からのマキシマムブレストキャノン。この一撃ですら完全体カザリにはまともなダメージを与える事叶いませんが
僅かに怯んだその隙に、プトティラ渾身のメダガブリューが袈裟切りに振り下ろされる
「ウボァー!?コ、コアがッ!僕のコアがああああああッ!!」
その一撃は肉体そのものではなく、ロストアンクを仕留めた時のよう、肉体の中にあったライオンのコアメダルをピンポイントで破壊
致命的なダメージを追ったカザリは情けない悲鳴をあげながらそのまま尻尾を巻いて逃走する
完全体グリードよええええええ!
登場してから僅か2分ちょいで退場とか。これじゃ出オチ芸人だよ!
これは例えグリードが完全体になろうとも、プトティラがその天敵であることは変わらないということか
まさにグリード殺しのジョーカーと言えるプトティラ。背負ってるリスクが高いだけに、その能力のチート具合は頼れるものがあります
変身を解除した映司と後藤さんは、互いに傷だらけになったアンクとしばし無言のまま視線を交わしてからその場を離れるのだった
「はぁ・・・はぁ・・・ああっ!ドクター!お願い、僕をメダルの器に・・・コアをもっと・・・
ウボァー!?なんじゃごりゃああ!」
その頃。体中からボロボロとセルメダルをまき散らしながら真木に助けを求めたカザリだったが、そこはもう視聴者も予想通りの展開
ついに紫のメダルの力に完全侵食された真木はグリード体に変身すると、眉ひとつ動かすことなく付き合いの長い共謀者の胸を貫いた
「カザリ君・・・結局暴走しない君に用はありません。良き終りを」
体内に取り込んでいた全てのコアメダルを奪われ、プトティラに割られたライオンメダル1枚だけになった哀れなカザリ
自らトドメを刺さないのは共謀者としての最後の情けか、もはやその価値もない存在として興味を失ったのか
>何度も他人を利用したり裏切ったカザリが最後は「利用しようとしたが使えない」の一言で抹殺されるとは皮肉な物だ・・・
>6枚で生きるアンク、8枚でも体が持たないカザリ。大事なのは構成してる核になるコアってことが良く出てましたね
ラスト。街の雑踏の中を夢遊病者のようにフラフラ歩くカザリ。その足取りはおぼつかなく、通行人と肩があたっただけでその場に倒れてしまう
その表情は虚ろで、いつもの自信に満ちていたイタズラ猫はどこにもいない
オーズレビュー開始してから44話で取り上げるのも今更なんですが、4人のグリード達の名前って全部欲望にちなんでるんですよね
カザリ(飾り) 虚栄心
ウヴァ(奪う) 纂奪心
メズール(愛でる) 博愛
ガメル(ガメる) 独占欲
アンクだけは別枠で考えられたのでこのネーミングの法則に当てはまりませんが。なるほどこうしてみると、さながら今のカザリは
「寂しがりの自分」をずっと覆い隠してきた飾りを全て剥がされた状態
「もう少しなんだ・・・もう少しで手が届く・・・全部・・・僕の・・・ッ!」
本当の彼は誰よりも寂しがり屋の子猫だったのか
>カザリの死に方がどう見てもインペラー
>カザリ、小憎たらしい奴だったが消える時の切なさは・・・
>カザリ・・・良き終わりでしたね。散々他人や仲間を利用し、裏切り続けた彼の末路が仲間に裏切られてトドメを刺され、
誰にも助けてもらえることなく音と色のぼやけた雑踏の中で誰にも掴んでもらえない手を伸ばしながら消滅・・・
悪役として素晴らしい最期でした
>せっかくのグリード戦隊結成もカザリが逝った…「僕の居場所」発言で実はさびしんぼう猫だと判明しましたが、
グリードにとって仲間は、時にはその手で倒したり同胞だったりよくわからないもんですね
>カザリに合掌。個人的には最後まで小賢しい感じの感情移入出来ないキャラでしたが、
今週の冒頭とラストを見ていて、カザリは居場所が欲しかったのではないかと思いました
人ごみを歩くシーンが多かったのも、本当は自分を受け入れてくれる場所や友達を探していたからだったんじゃないでしょうか
>序盤裏切りや策謀を巡らせてたのに”僕の作った関係壊さないで”とか
最近特に動きがなかったのも含めてどうしたのかと思いましたが、
カザリ自信の欲望が人間の様に”誰かと一緒に生きる”に最初はどうあれ変化したんだなと思ったら切なくなりました
>カザリが一番最初に退場する…ある意味、はんぺらさんの初期予想が当たりましたね
虚空を掴むように右手を突き出したカザリは、その言葉を最後にそのまま消滅。後にはセルメダルと割れたライオンメダルだけが残されるのだった
ロストアンクを除けばグリード勢最初のリタイヤ者。それは奇しくも視聴者の初期予想通りカザリ
初期の印象ではもっと小物らしく、同情の余地がないアワレな死に方をするものだと思ってましたが。この消滅の仕方は印象深いなぁ
グリード勢、残るは真木を含めて5人!メズール完全体登場の次週へ続く!
45話
奇襲とプロトバースと愛の欲望
「これはカザリのコアメダル・・・奴はどうした?」
「カザリ君自身であるコアメダルを破壊されました」
「・・・・死んだのか」
消失したカザリのコアをアンクの目の前に並べる真木
その会話から、9枚のコアには「本体」と呼べる中核のメダルが1枚だけ存在することが解ります
メダル1枚だけでもピンピンしてたウヴァと、たった1枚だけ割られただけで死んでしまったカザリの差はそういう事だったワケです
小憎たらしい奴ではありましたが一応800年前からの仲間。アンクが僅かに悲しみの色を表情に浮かべると、真木はそれを冷たく切り捨てる
「ほう・・・随分人間に馴染んだようですね。メダルの塊であるグリードに命など元々ありません
死んだのではなく、ただ”消えた”。それだけのことです
そこにある花の美しさも、暖かな日差しも、熟れた果実の味も解らない・・・・ただの”モノ”」
「そうだったな・・・ただのメダル・・・・モノでしかない。今は、な」
真木の辛辣な物言いに激昂するでもなく、静かに肯定しつつも「もうすぐそうじゃなくなる」とだけ言い返すアンクの心中や如何に
「やっぱり少し変わったわねアンク。その身体のせいかしら
人間の身体で味わう世界ってどう?食べて、見て、聞いたんでしょ?」
「フン・・・お前らグリードには解からん味さ」
そのイライラがおさまらぬうちに、入れ替わりで今度はメズールが登場
この絶対領域の威力ときたら。カメラさんよくわかってます
>メズール人間体が出るシーンは明らかにカメラワークが絶対領域クローズアップしてますよね
最後の視聴者サービスといったところでしょうか。気が利くなぁ・・・
>メズール人間体のハイニーソとパンツの間が眩しすぎますね。 一年か・・・ふぅ
「お前らグリード・・・ね。まるで自分は違うみたい」
「ああ。俺は人間は嫌いだが・・・グリードはもっと嫌いだ」
「・・・人間の身体では大した物は味わえなかったのかしら?物足りないって顔してるわよアンク」
グリードに対してあからさまな嫌悪感を示すアンク
だからこそ彼はそれ以上の存在になりたいのか。メズールもまた真木のように、そんなアンクを「グリードのくせに滑稽だ」と嘲笑する
アンクが人間の身体で味わい足りなかったものとは何なのか?ハッ!まさか性欲か?性欲なのか?
「メズール!一回だけ!一回だけだから!先っぽだけだから!」
うん、なんかもう色々スマン。前回の最低映司ネタが我ながらツボだったのでアンクでもやりたかっただけでした
「ありました後藤さん。バースの試作品です
性能はほぼ正規品と変わりませんが、装備できるのはクレーンアームとブレストキャノンだけです」
「ないよりはマシだ。これでなんとか戦える」
一方その頃。いつものように受け身でいても、結託したグリード達が頭数揃って襲ってくる以上は不利な状況は変わらない
ならば攻撃こそ最大の防御。敵が油断している今、真木邸への奇襲攻撃を提案した映司
前回完全体カザリとの死闘で大破してしまったバースは緊急修理が必要な為、研究所にあった試作型バースを引っ張り出します
あの里中も珍しくノリノリでこの作戦に賛同。かくしてライダー側にとっては初となる攻勢作戦は成功するのか?
「待てゴルァ!・・・ってウボァー!?」
>む、虫頭ーーーー!!!(号泣
>なにこのやけにリアルな落とし穴の落ち方
>ウヴァ「こんなダメダメな虫頭は穴掘って埋まってますぅ」
投げ入れられた閃光弾と発煙筒に焚かれ、次々と屋敷から飛び出すグリード達。ガメルはお菓子に偽造した爆弾に吹っ飛ばされ、
全力疾走で里中を追いかけたウヴァは
超高速で落とし穴に落下
このウヴァの映像の上半身のブレ具合を見ても、如何に遠慮ない速度でハマったかがよく解ります
完全にハマって動けないところに穴に手榴弾を投げ入れられ、ドリフのコントのように黒焦げになるウヴァ
もう物語もクライマックスの45話だというのに微塵もシリアス色に染まらないこの弄られぶり
視聴者からも制作スタッフからも愛されすぎ。ホントこいつの最後はどんな感じになるんだろうか。想像するだけで笑ってしまう
>チンピラのような掛け声と振る舞い、落とし穴への見事なまでの落下、
そしてとどめの爆弾でお約束通りに黒こげになるウヴァさんは最高です
>落とし穴+手榴弾のコンボで真っ黒になるウヴァさん見てたら変な笑いがこみあげてきました
そしてガメルはアホかわいくてメズールはエロかった
「一応聞くぞアンク・・・・信吾さんの身体を返すつもりはないんだな?」
一方、屋敷からグリード達が飛び出すのと入れ替わりで邸内に潜入した映司はアンクと対峙。互いに複雑な感情を乗せて激しく睨み合う
「信吾の身体を返すという選択肢はないのか?」という問いに対し、なんとアンクは映司の目の前でその肉体に黄色のメダルを投入する
「な・・・!?やめろアンク!」
「ぐぐ・・・ハァッ!ハァッ!・・・これでわかったろ?俺は足りない3枚のコアをこいつの身体で補う
こいつの身体ごとメダルの器になるんだよ!」
おいバカやめろ。信吾超迷惑
アンクの目的が完全体グリードになることならば、最終的には人間の肉体である信吾の身体は必要なくなると思ってましたがドッコイ
なんとアンクは信吾の身体ごとメダルの器になるとの事。これでますます和解への道は絶たれました
そんな事は絶対にさせないとアンクと争う映司だったが、ここで真木が登場。紫グリードの姿をさらけ出すと凄まじい波動で辺り一面を吹き飛ばした
その圧倒的なパワーの前に、ライダーチームはほうほうの体で退却。結局この奇襲作戦では事態が好転するような戦果は得られず、
逆にメダルホルダーを奪われ、メダルの殆どを失う結果に終わってしまう
「ではDr真木は止められなかったという事だね?しかも90%以上のメダルが彼等の手に・・・か」
「はい。真木博士は思いっきりグリードでした。グリードも何体かは完全復活してしまうかと
何か対策があるなら残業しますが?」
「ふうむ・・・これはいささか・・・イヤかなり・・・イヤ非常にマズイよ里中君!
もはやこうなったらオーズとプロトバースに戦ってもらう他ない
ただ、戦いの助けになるモノならあるがね」
「あとはオーズとバースの奮戦に期待するしかない」里中からの報告を受け、あまりの深刻さに流石に軽口を失う会長ではあったが
バチン!と派手にウインクをしながら戦いの助けになるモノの存在をほのめかす。それはもしかして・・・?
「これで君はコアメダルの半分以上を持つことになります。君が望む進化には足りませんがね」
「フン、お前が望む暴走にもな・・・・うッ!?お前等・・・・」
「これはいったいどういう事かしら?私達に内緒でメダルの山分けなんて
ねぇDrの坊や、せっかく手を組んだんじゃない?アンクに渡すよう言ってちょいだい。良い子だから」
「ごっこ遊びはいい加減にしたらどうです?味わえもしない愛情をいくら真似たところで滑稽なだけです
君達がそれを味わうには人間こと喰らうしかない・・・それがグリードというものですよ」
その夜。映司から奪った大量のコアメダルをアンクに手渡す真木だったが、そのやり取りをメズール達3人に見つかってしまった
当然プリプリ怒ってメダルの平等な分配を所望する3人ですが、真木は「ウゼエなこいつら」とばかりに辛辣な態度でこれに答える
一触即発となる5人だったが、ここでアンクがゲラゲラ笑い出したかと思うとコアメダルをその場に叩きつけた
「まったくどいつもこつもメダルメダルメダル・・・・お前ら他に何かないのか?
お前らといると俺もグリードだと嫌でも思い知る・・・
最悪だッ!これ持ってとっとと消えろッ!」
メダルに執着する哀れな生命の出来損ない。おぞましくも悲しいグリードという怪物の性
メダルをよこせと渇望する3人を見てその同族嫌悪がMAXに達したのか、癇癪を起こしたアンクはあっさりコアを彼等に譲ってしまう
「あぁ・・・これで私のメダルは9枚・・・やっと完全な・・・アアアアアアア〜ッ!!」
エクスタシーのあまりエロい声を出して完全復活すると、バイオライダーのように液体化してそこらじゅうビシャビシャ跳ね回るメズール
まさにメズール濡れ濡れ状態です
「まってメズールどこ行くの?俺も9枚揃った!一緒に行く!」
しかし同じく9枚のコアが揃って完全体になったガメルがいつものようにその後ろをついて行こうとしたその時、
彼の耳に返ってきたのは思いもよらぬ拒絶の言葉だった
「ゴメンなさい・・・もうごっこ遊びは終わりよガメル
Drの坊やも言っていたでしょう?これからはおままごとじゃなく、本物を味わうの
もうあなたじゃ私は満たされない。さようなら・・・ガメル」
ガメルが「ごっこ」でお菓子を美味い美味いと言っていたように。自分のガメルへの思いも「ごっこ」だったと告げるメズール
「ずっと一緒にいておくれようお母ちゃん!」と泣き叫ぶガメルを残し、本物の愛情を喰らう為街に繰り出します。そう、”人間ごと”
ちなみに映司がバッタのメダルを1枚持っているので我等のウヴァは9枚揃わず。最終回までに彼の完全体はお目見えするのか
>結局、運だけで8枚コアメダル集めたウヴァさん
この調子でいったら足元にたまたま転がってきた最後の1枚で完全体になるような気がしてなりません
「絵理!麻奈!?ど、どうなってんだ〜!」
街の中を飛び回る激しい水流が、無作為に人々を飲み込んでいく。否、水流の狙いは無作為ではなかった
水に飲まれて消えるのは皆、母親と幼い子供ばかり
「感じるわ・・・これが愛おしいという事!愛し合う快感!全部私のモノ!
でもまだ足りない!全然足りない・・・もっと!もっと!」
街中を暴れまわった水流は根城の浄水施設に戻ってくると、誘拐した親子達を水の繭の中に閉じ込めて恍惚の表情を浮かべた
世の中に愛の形は数あれど最も強いのは子を思う親の愛
母性。慈母の愛情。これこそメズールが最も味わいたかった欲望であり、ガメルを相手に「ごっこ」を演じてきた感情だった
しかし欲望の化身グリードである彼女が満足することはなく、更なる犠牲者を求めて再び街へと飛び出すのだった
「メズール!この人達を解放しろ!」
「冗談でしょう?まだ味わい始めたばかりよ。美味しくなくなったら放してあげるわ
もっともその頃には死んでるでしょうけど」
「これが真木博士の言っていたグリードの・・・・メズールにならこのコンボが効くはず!
ってウボァー!?ラトラーターの熱攻撃が効かねえー!」
そんな「妖怪母子拐い」と化したメズールの根城を突き止めた後藤さんと映司が到着
戦闘に突入するも、完全体となったメズールには今まで弱点だったラトラーターの閃熱攻撃もまったくダメージを与えられない
そもそも熱攻撃どころか、バイオライダーのように液状化攻撃を仕掛けてくるメズールにはまともな物理攻撃も通じません
やはり全仮面ライダー中、最強はバイオライダーという定説は揺るがないのか?
>グリードってやっぱり完全体になるとコンボと同じ能力になるみたいですね
だったらウヴァも完全体になったら分裂するんでしょうか
しかし窮地に立たされたオーズは久しぶりにトラカンドロイドを起動
もう何話ぶりの登場かも覚えていないトライドベンダーでメズールの高速攻撃に対抗すると
メダガブリューでガキンガキンと数回この水流と打ち合う。するとなんてことでしょう、程なくしてメズールが怪人体に戻ったではありませんか
紫の「冷気」の能力で凍らされ、液体の姿を維持できなくなったのだ
なるほど答はワンピースで出ていたか。相手がサラサラの砂人間なら水で濡らして個体にしてしまえば殴れるワケで
水人間なら凍らせて個体にしてしまえばいい
「はいやああああああああああああああ!!!」
長年のバイオライダー最強説に異論を投じるこの逆転劇
ラトラーター渾身のメダガブリューが横薙ぎに払われ、メズールのコアメダルを見事に破壊。カザリに続き完全体グリードを撃破するのだった
>ちょうど炎熱系と氷結系と水系に有効な能力が残っていたからよかったですね。でもガメルはきつそう
>液状化するメズールにとって、氷結を操る恐竜メダルは相性が悪すぎるよな……
>おお、対液状化ならバイオライダーという例題に対する答え一個出せうですな
「メズール!メズール!メズール!」
ラスト。力なく倒れこみ、あとは消滅を待つだけとなったメズールの元に、ずっと彼女を探していたガメルが駆けつけた
泣きそうな顔でただひたすらメズールの名を叫び続けるガメル。それはまるで母親の名を叫び続ける小さな子供のようで・・・・
「ダメ・・・・なの・・・ガメル・・・まだ全然・・・足りないの・・・・」
「なんで?どうしてメズール・・・」
「グリード・・・だから・・・ッ」
結局自分はグリードなのだと。自嘲気味にそう言って彼女はセルメダルの塊となって崩れた
グリードは所詮人間の感情を真似るだけの怪物に過ぎないのか?ならば、大切な人を失って慟哭するこの青年の悲しみも「ごっこ」だと言うのか?
「メズール〜!!!!!!!」
否。その哀しみは本物の感情であったと思いたい
悲痛に泣き叫ぶガメルの姿は、映司と後藤さんも思わず攻撃を仕掛けることも忘れてしまうほどに痛々しかった
哀しみの咆哮ともとも完全体に変身するガメル。その衝撃波で周囲を派手にぶっ飛ばしたところで次週へ続く!
>「愛する」事を望んでいたメズール・・・例え満たされた気分だけでも感じるための「ごっこ」だったとしても、
ガメルに「愛されていた」事実と彼の気持ちは・・・でも彼女もそれを知っていたからこそ・・・かな
>「本物」を持たないが故に量を集めることに固執するしかなく、そしていくら集めても決して満たされない…
メズールの姿はまさに「強欲」そのものという感じがしました
最後の「グリードだから…」ってセリフがまた、それを自覚してなお止められないって感情が出てて悲しい…
>愛を求めるならまずは誰かを愛さなければならないということが最後までメズールには分からなかったのですね・・・
自分を愛してくれた存在がそばに居たのに・・・
>メズールの一番の欲求が“母性”だったのはすごく切なかったですね
五感が満たされない事といい、最近グリードの存在が切なくてたまりません。何のために生まれた生物なんでしょう…
>この手の話だと普通は「幸せは実は身近にあった」なんて結末になりがちですが、
メズールの場合はガメルの存在の大切さを知っていて、しかしグリードであるがゆえにそれでは満たされないことすら自覚していました
「小さくてちっぽけで、しかしかけがえのない幸せ」 人にとって救いになるそれではグリードは決して満たされない
グリードという存在の業の深さ、そして儚さを痛感しました。オーズのドラマ作りは本当に凄いですね
>メズール…最終決戦の盛り上がりに向けて毎週味方が一人また一人と倒れて行くのはアニメや特撮の王道ではありますが、
敵が毎週一人ずつ消滅していくと言うのも何とも言えないものがありますね…来週はガメルか…
>メズールは欲を仮初でも満たそうとずっとあのキャラ作ってたのか……グリードって本質として悲しいな
ガメルはもう「メズールに無償の愛を」が欲望っぽいけどガメルじゃ満たされないんじゃあの死もやむなしか
46話
映司グリードとWバースとアンクの欲望
メズールを失った怒りと哀しみの波動を撒き散らし、オーズとバースをまとめて吹き飛ばす完全体ガメル
ダブルライダーは平成お馴染みの海落ちで退場。ガメルはウナギのメダルを1枚手に取り、トボトボとその場を去ろうとしますが・・・
「ガメル君、そのコアも渡してください。君には必要のないものです」
「嫌だ!これはメズールだから・・・・俺が元に戻す!お前嫌いだ!」
忘れ形見すら持つことを許さない真木の冷徹な物言い。怒ったガメルはこれに突進、真木もその突進に合わせて掌打で腹を撃つ。スパーン!
華麗なカウンターで一撃は加えたものの、さながらバッファローマンのような圧倒的パワーで吹き飛ばされた真木は大人しく撤退
「メズールを蘇らせる」という、彼の行動・・・・否、欲望の顛末を見届ける事にするのだった
「・・・いいでしょうガメル君。君の欲望に良き終わりが訪れんことを」
「うがああああ雅人ォォォ〜ッ!戻れ!戻れ戻れ!戻れッ!
うう、こっちの腕まで・・・?イヤ違う震えてるのか・・・俺は・・・グリードになるのが怖いんだ」
一方、海へと転落した映司はかなりの距離を流され海岸に漂着。日々活性化している紫メダルによって再び左腕がグリード化していた
河原では慌ててさすっただけで元に戻った腕でしたが今回はまったく戻る様子を見せず、怪物と化していく恐怖に怯える映司
「君自身の欲望を持つことだ。かつて君の器を満たしていた君だけの欲をね」
「火野、思いだせよ。お前の欲」
鴻上会長の助言と、伊達さんが別れ際に残した言葉を思い出した映司は藁をも掴む思いで自分の欲を思い出そうとする
しかし自分の欲とは何なのか?未だその答が見い出せず悩む映司の脳裏に浮かんだのは、何故かアンクと共に闘っていた日々の映像
するとどうしたことかグリード化していた左腕は元に戻り、ようやく落ち着きを取り戻した映司はここで初めてベルトをなくしている事に気付く
どうだった?人間の身体は?食べて、見て、聞いたんでしょう?
物足りないって顔してるわよ、アンク
「お前らグリードにはわからない味だ・・・・だから俺は・・・・」
そのアンクはと言えば、真木からメズールの6枚のメダルを受け取った後、センチな気分になったのか一人でクスクシエに戻っていた
誰もいない店内でアイスの味を噛みしめ、メズールの言葉をリフレインしながら映司と比奈、そして知世子らと過ごしてきた日々を思い出す
>失って始めてわかる楽しかった日々…アンクの回想は一年間観た者にしかわからない深い悲しみがありました
「アンク・・・・もしかして戻ってきたの?」
「これを食いに来た。美味かった」
「うん」
やがて開店前になり、店にやってきた比奈と鉢合わせ。ついこの間殺されそうになったばかりなのに取り留めのない会話を交わす二人
以前と変わらぬ雰囲気でアイスを食べているアンクに安堵を感じる比奈だったが、次にアンクの言葉を聞いてその表情も凍ってしまう
「だから、この身体俺によこせ」
「・・・ダメ・・・・あげられないよ」
脅すのではなく、まるで懇願するかのように信吾の肉体を欲するアンク
静かな口調の中にも強い意思を感じ取った比奈だったが、だからこそ彼女も震える声でこれをキッパリと拒絶する
この答を聞いてアンクも激昂せず、「そうか」と立ち尽くすだけ。昔のように3人で笑い合える事はもうできないのだと、二人ともに理解する
「おはよー・・・ってやだアンクちゃん?久しぶり!どこ行ってたの心配してたんだからもう!
一人?映司君は?今日はご飯食べてくんでしょ?っていうか戻ってきなさいよ!
二人の部屋はあのまま空けてあるから。また映司君と一緒にさ」
比奈よりやや遅れて店に入ってきた知世子さんは、事情も知らずに立ち尽くす2人に明るい言葉を投げかける
アンクはそんな知世子さんの優しい言葉に僅かに微笑むと、一言だけ残して去って行ってしまう
「あぁ・・・どっちか片方は戻ってくるかもな」
「どっちか」
つまり映司かアンク、どちらかが死ぬしかないという決意の表れ
アンクの言葉の意味を理解した比奈はその場に崩れ落ち、嗚咽を漏らして涙する。知世子さんはワケもワカらず彼女を慰めるのだった
>千代子さんはオーズチームのお母さんだなあ…とひしひしと感じましたね
親と決別した映司、親を無くした比奈ちゃん、親の存在しないアンク、そしてバースチームの三人にとっても安心できる居場所
部屋はちゃんと残してあるからって台詞も如何にも一人暮らしを始めた息子に対する言葉っぽいですし…
退場したメズールや真木博士の姉との対比で肝っ玉母さん度を増して感じました。また皆笑顔でクスクシエの飯を食えたらいいなあ
「はい、メズール起きて!あれえ?どうしてだろ・・・メダルが足りないのかな?」
「バカが・・・あれはただのコアメダルだ。メズールの意志は入っていない
まぁ勝手にやっていろ。最後に生き残るのは・・・俺だ!(どや顔)」
一方、触れただけで人間をセルメダルに変えてしまうという恐ろしい能力を街中で使いまくる完全体ガメル
しかしガメルの持っているのはただのコアにすぎず、いくらセルメダルを大量に用意しようとメズールが復活することは決してない
それを理解できないガメルは延々と人々をセルメダルに変え続け、街は阿鼻叫喚の地獄絵図に。その様子を遠巻きから冷めた目で見つめる我等の虫頭
確かにグリードの中では最後まで生き残りそうです。一番ヘッポコな消え方すると思いますけど
「アンク・・・・それ返してよ。ガメルが暴れてるんだ・・・・返せッ!」
その頃。ガメルの暴挙を感知した映司は浜辺を探しまわってようやくベルトを見つけたが、すんでのところでこれをアンクに奪われてしまう
さっき元に戻ったばかりの左腕を再びグリード化させ、アンクに挑みかかる映司。その姿を見てアンクも思わず息を飲む
「映司、お前正気か!?もうそこまでグリードに・・・・!」
「身体はともかく正気だよアンク。俺は・・・コアメダルを砕く!
これ以上誰も完全復活も暴走もしないように!信吾さんを暴走の器になんてさせない!」
「ハッ!まったくもってお前の言いそうなことだ・・・・だから俺も覚悟を決めてきた
俺の必要なものの為に・・・邪魔なお前を潰すッ!」
映司とアンク。かくして比奈が最も恐れていた2人の戦いが始まった
互いにオーズにも怪人体にも変身することなく、波にバシャバシャ濡れながら人間の姿のまま殴り合う二人
ベタなシチュエーションとロケーションですが、これまで二人が積み上げてきた背景もあってとてつもなくカッコよく見えます
「アンク!お前の欲しいものってなんだ!人間か!?」
「もっと簡単なものだ!世界を確かに味わえるもの!生命だッ!
グリードは生きてさえいないただのモノだ。そのくせ欲望だけは人間以上ときている
食っても見ても触っても永遠に満たされない欲望!それがどれ程かはお前に・・・!」
「わかるよ。ていうかわかった・・・・それでも、やる」
この美しい世界を確かに感じることができ、満たされることを知る
造られた「モノ」ではなく、胸をはって生きていると言えるまともな生命体になりたい
「俺はもっと強靭で確かな存在がほしい」初期に頃からそう言ってたアンクの欲望。それは純粋な生命だった
今、我が身のグリード化によってその気持ちが痛い程に理解できる映司。だが彼は頑としてそれを許そうとはしない
「ハッ、その為に自分がグリードになってか?笑わせるな映司!何がわかっただ!
お前は何もわかってない!グリードなら・・・何も欲しくないって顔をするな!」
「お前は欲しがり過ぎるんだ!生命が欲しいなら・・・人の生命も大切にしろ!」
「知るか!お前も何か欲しがってみろ!そうすりゃわかる!
お前何か欲しいって思ったことあんのか!?あんのか映司ァ!」
お前は所詮何も欲しくない人間だからそんな事が言えるんだ!
本当に欲しいものがあればそんな綺麗事が言えるものかと激昂するアンクは、その旨を映司にぶつけ怒鳴り散らす
映司はアンクの問いに答える。小さく、か細いけれども腹の底から搾り出すような、意志のこもった声で
「俺は・・・俺は欲しかった。欲しかったハズなのに!
諦めて、蓋して、ずっと目の前の事だけを・・・・
どんなに遠くても届く俺の腕!力!もっと!もっと!
もう叶ってた。あの日、お前から貰ってたんだ
まだ一度も言ってなかった・・・アンク・・・
”ありがとう”」
より遠く、より多くの人の命を助けることが出来る「力」
それこそがかって映司の望んだ、「映司の欲望」
手痛い挫折を味わったことによって諦めていたその欲望は、アンクとともにオーズとなって戦うことで叶っていたのである
>一番欲しかったものを二人が最初に出会った時、あの瞬間に手に入れていたとは・・・これ以上ない皮肉ですね
>生身で殴るってクウガ以来ですが、今回はどっちも悲しく殴ってましたから余計にきましたね。片腕だけはこの演出のためだったのか
>エイジとアンクの殴り合いは、見ていて痛々しくて辛かったんですけど・・・
「もう自分の欲しいものはアンクにもらっていたから、ありがとう」
って言った時の泣きそうなアンクの表情にホロリときちゃいました。やっぱりこの二人は最高のパートナーですね
>終始泣きたくなる回だった……映司の涙とアンクの慟哭なんか平成ライダー屈指の名シーンだろ
>この終盤に来て「欲しいものって?」「お前達じゃないッ!」から2週タメて「人間が欲しいのか?」「もっと単純だ、命だ!」
そしてエイジの「もう手に入っていた、ありがとう。」
何だこのすごい脚本は。 回り道をしてきた者にしか判らない飾らず気取らず力強い欲望の言葉
ラスト1話(2回)最後に誰の欲望が誰の未来を救うのか。 見てしまった後に俺は日曜出勤できるのか
>映司とアンクの殴り合いが熱すぎて、不覚にも泣きました。凄い脚本だ
そしてここまで盛り上がってしまうと、もうホントちょっとウヴァさんどうでも良いってか、その…
彼もちゃんと死に様で泣かせてくれるんでしょうか…不安と期待(アレな意味で)が止まらない…
>映司はわかってたんだな。「目の前の、手の届く人を助ける」って一見立派な言葉が、
「手が届かない人は助けられない」っていう諦めの裏返しだったってことを…だからこそアンクへ感謝の言葉を言ったんでしょう
うーん、朋友コメントの最後にもありますが「諦めて、蓋して、目の前のことだけを・・・・」という部分の台詞が深いですね
「世界も大事だけど、まずは目の前のことから」と、後藤さんを諭したあの言葉。あれは映司のポジティブさから生まれた考えだと思ってましたが
かつて味わった挫折によって生まれたネガティブの裏返しだったという本音。本当は映司も「世界を救いたかった」のだ
欲しいものはもう、お前アンクがくれた
殺そうと思っていた相手からの思わぬ感謝の言葉に、アンクはただ言葉もなく、泣きそうな顔で映司を見つめることしかできなくて・・・・
「くそっ!なんてパワーだ・・・・このままじゃメンテに逆戻りだな
こうなったらイチかバチか最大出力を近距離で。ヘタすれば相討ち、運が良ければ・・・!」
同じ頃。メンテナンスが終了し戻ってきたばかりのバースでガメルに戦いを挑んだ後藤さんだったが、そのパワーの前に為す術なし
最大出力のブレストキャノンを至近距離から接射するという、相打ち覚悟の玉砕戦法に全てを賭ける。だがその時だった
決意の後藤さんの耳に、懐かしいあの声が聞こえたのは
「おいおい後藤ちゃん・・・そんな捨て身の戦法、俺教えた覚えないけど?」
「だ・・・伊達さん!」
「伊達明、リターン!変身ッ!」
死の淵より帰還!伊達明!
鴻上会長が言っていた「戦いの助け」とは、言わずもがなこの人のこと
流石はブラックジャック。劇中時間でどれ程の時間が経っているのかはわかりませんが、後遺症などもなく術後の経過は完璧みたい
伊達さんは里中から受け取ったドライバーでプロトバースに変身。師弟並び立ち夢のWバースを実現します
「後藤ちゃん、やっぱさっきの作戦でいってみようか」
「教えた覚えないんじゃなかったんですか?」
しかし2人のバースを相手にしても圧倒的なガメルの戦闘力。やはりこれを撃破するにはリスクを背負うしかないと即判断する伊達さん
突進してくるガメルを最大出力のブレストキャノンで迎撃するツインブレスキャノンを敢行する。ウイングゼロかダブルエックスのようだ
>バースとプロトバースによるダブルブレストキャノンは
マジンガーZとグレートマジンガーのWブレストファイヤーを彷彿とさせてくれる
ぼっぎゃああああああああ!!!
「やったか!?」
唸りを上げた2本の光線は超至近距離からガメルを飲み込み、勝負はあったかに見えた。が!すぐに動き出すガメルの巨体
やはり「やったか!?」は負けフラグかと視聴者が落胆したその時、なんとガメルのコアメダルが砕け散ったではないか
コアメダルは紫のメダルの力以外では破壊できないのではなかったのか?その通りである
冒頭の真木との激突。あの時、真木の掌底がガメルのコアにヒビを入れていたのだ
>だから「やったか?」は言っちゃダメだって・・・ え、ええーっ?倒しちゃったよ
>やったか!?→本当にやってた。伊達さんのフラグクラッシャーが半端ない
>「やったか?」でホントにやってるの見たのは、シンケンの殿以来だ
> ガメル、紫相手じゃないから生き残ると思ったらまさか既に死んでた身とは…
>キヨちゃんの太い眉って、「お前はもう死んでいる」の人が使う拳法を使ったという事みたいですね
ガメルはコアメダルにヒビを入れられて既に死んでいたと。
>キヨちゃんの太まゆ、恐らくケンシロウが元ネタ…って太まゆ出た時点で気付く奴いたのかこのネタw
あのキヨちゃんの眉毛は「お前はもう死んでいる」というケンシロウネタだったのね。上手いなぁ
マキシマムツインブレストキャノンは、そのヒビにトドメを刺しただけ。言わば真木に助けられるカタチでの勝利だった
コアが砕かれるという致命傷を負ったガメルは人間体になってその場に倒れこむと、ポケットからこぼれたウナギのメダルに手を伸ばす
「メズール・・・・はい、これあげる」
今まさに自分が消滅しようという、その瞬間まで
ガメルが求めたのはメズールの笑顔だった
『ありがとう、ガメル』
最後に彼が光の中で見たメズール。例え今際に見た都合のいい幻だったにせよ、
その笑顔と感謝の言葉は、最後に彼の心を救ったと思いたい
満ちたりた笑顔を浮かべながら青年はメダルに還った。足ることを知らないグリードなれど、視聴者の目に彼の最後はとても安らかに見えた
カザリ、メズールに続いてガメルもまた視聴者の印象に強烈に残る最後を遂げた。こうなるとますます我等のウヴァに期待がかかります
>今思い出してもガメルが一番グリードらしくなかったと思いました
彼の一番はメズールその為に不完全状態だろうが自分のメダルをメズールに渡す
つまりメズールがいれば満たされていた。欲しがりグリードでかんがえると異常な存在ですね
>ガメルがメズールに対して抱いていた感情が、『欲望』の一言で済ませられるものでないと思いたい
「おい!どういうつもりだ真木ィッ!!」
ラスト。映司の思わぬ言葉によってすっかり戦意を喪失したアンクだったが、そのままめでたく和解とはいきません
二人の戦いを遠巻きに見守っていた真木が、アンクの心変わりを見抜いたのか思わぬ強硬手段に出たのである
自らの紫のメダルを1枚、映司に投入
現状でさえグリード化をギリギリのところで食い止めている映司にとって、それはおよそ耐えられるものではなかった
アンクをぶん殴ってタカのメダルを手に入れた映司は紫の目のタトバコンボに変身
獰猛な野獣のようにアンクに襲いかかるが、ここで更にトドメとばかり真木がもう一枚紫のメダルを映司に投入
7枚の紫のメダルを体内に有した映司に、人間の姿と理性を保つことはもう不可能だった
悲鳴のような咆哮とともに、主人公は悲しき変貌を遂げる。映司グリードの誕生である
ってパープルアイタトバ出番殆どねええええええええええええ!
おそらくは800年前の王の暴走がこの状態って事だったんでしょうけど、玩具の販促関係で無理やり出したってトコですかね
「グオオオオオオオオオオオオオアアアア!!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」
もはやアンクの事もわからないのか、野獣のように攻撃を仕掛けてくる映司にアンクも怪人体になって対抗、激しくエネルギー波をぶつけ合う
映司は元の人間に戻れるのか?そして紫のメダルを映司から奪うのではなく、逆に与えた真木の真意とは?
物語の収束は近い!最高に盛り上がってきた引きで次週へ続く!
>映司の身体にアンクが取り付いて、紫メダルを追い出す展開になりそうな気がします
47話
赤いヒビと満足と映司の器
「真木!なぜ映司にメダルを入れた!?紫のメダルが欲しいんじゃなかったのか!」
「火野君がどうしても渡してくれないんですよ。いっそ暴走させてしまえば抵抗しなくなるかと
アンク君、倒すならさっさと倒してください」
なに真木?火野映司が紫のメダルを渡さない?
真木、それは無理に奪おうとするからだよ。逆に考えるんだ
メダルなんてあげちゃってもいいと考えるんだ
というジョースター卿の理論で映司に紫のメダルを放り込み、グリード化を促した真木
怒気の込もったアンクの言葉にも眉ひとつ動かすことなく「グダグダ言ってないで殺るなら早く殺ってよ」と冷徹に吐き捨てます
「お前に言われるまでもない!こいつは俺が倒す!命を手に入れる為に!」
怒りのアンクはその矛先をアンクから映司へと再び向け直し、この邪魔者を排除するために渾身の火球を放つのだが・・・・・
『アンク、ありがとう』
瞬間、脳裏をよぎった映司の言葉に咄嗟に火球の軌道を外してしまうアンク。その事に一番驚いたのは真木ではなくアンク本人だった
初めて逢った日、クスクシエでの日々、ロストに取り込まれた自分を決死の覚悟で助けにきた事。アンクの中で映司の笑顔がぐるぐる回る
「なんで・・・なんでだ!何が”ありがとう”だ!渡すんじゃなかった!こんな奴に・・・!
こんな・・・映司!力が欲しいなら・・・・この程度で暴走してんなァッ!」
結局アンクは映司を殺すことはできず、強烈な一撃でメダルを吹き飛ばして変身を解除させる
やや放心状態で立ち尽くすアンクを見て、「君ができないなら私が」とばかりに真木が動けない映司にトドメを刺そうとするが・・・
「あれ?アンク・・・なんでここに・・・?」
「あん?」
「そうだ忘れてた・・・約束のアイス一年分・・・はい今日の分」
ポケットから小銭を差し出してニコリと微笑む映司。意識が混濁しているのか、今がどんな状況なのかも曖昧らしい
アイス一年分。こんな状況下、曖昧な意識の中で映司が思い出したのは、他ならぬアンクとの約束だったのだ
次の瞬間。映司にトドメを刺さんと振りかぶった真木の腕は、アンクによって掴み止められていた
「・・・・・これはなんの真似ですか?アンク君」
「さあなァ・・・俺にもわからん!」
アンクが放った火球は真木にダメージを与える事はできませんでしたがキヨちゃんに引火。キ、キヨちゃーん!
「ダメダカラー!投げちゃダメダカラー!ないよ!ないよ!僕泳げないよ!」
幸い目の前が海なのでキヨちゃんを投げ入れて炎は消し止めますが、今度は波間に消えたキヨちゃんを探すので大パニック
チャン・ドンゴンのように絶叫しながら海へ特攻します
この隙に乗じて駆けつけた里中が映司を回収。アンクも真木を置き去りにしたままその場を離れ、完全な造反の様相を呈するのだった
>「投げちゃダメだー」チャンドンゴンかと間違えそうになる喋りで追いかけるとか、もうDrあんた最高の欝クラッシャーだよ
>キヨちゃんが外れてパニクった時の真木の台詞は、全て神尾さんアドリブによるものだそうです。すげえ
「そう・・・まさか映司君とアンクちゃん、それに比奈ちゃんのお兄さんがそんな大変な事になってたなんて」
一方その頃。クスクシエでは比奈がこれまでの経緯を全て知世子さんに打ち明け、胸が押し潰されそうな今の思いを吐露していた
欲望のメダルから生まれた怪物なんてヨタ話もいいところですが、知世子さんは一切の疑心を抱くことなくその言葉を信じてくれます
「不思議なことなんて世界にはいくらでもあるもの。信じられないのは比奈ちゃんのほう
アンクちゃんとお兄ちゃんどっちかに決めなきゃとか、映司君とアンクちゃんどっちかだけが戻ってくるとか・・・
そんなの認めちゃダメよ」
「で、でも「なにもかも」なんて都合の良いこと言っても・・・・実際に戦う映司君がツライだけで・・・」
「正しいのかもしれないけど・・・でもそんなのつまんない。もっと欲張っていいじゃない
映司君も、アンクちゃんも、お兄さんもって、
ちゃんと欲張れるのは比奈ちゃんだけよ?」
「ちゃんと・・・・欲張る・・・?」
「どっちかしか選べない」と自分で勝手に決めてしまっていた比奈は、知世子さんの言葉でハッと気付く
自分は自分の欲を押し殺している。本当に望んでいるのは・・・
映司と、信吾と、そしてアンク全員が揃って笑い合える未来。本当にその未来への道は残っていないのか?自分はそれを模索したのか?
知世子さんの言葉に気付かされ、心の中で何かが弾けた比奈。諦めていたアンク説得をもう一度試みようとクスクシエを飛び出すのだった
>普通なら「どれか選びなさい」なのに、「もっと欲張ってもいいのよ」という。知世子さん、マジおやっさん…もといおかみさん
>何の根拠も理由も無いけど、力がある知世子さんの言葉。本当に「なんとかなる」と思えてしまう言葉は素晴らしいですね
>ひなちゃんの諭し方といい、この番組は本当に「欲望」をうまく使ってると思う
いや、「欲望」がテーマとして優秀なのだろうか?それでも、それを選んだスタッフの手腕が素晴らしいのだが
<知世子さんの「もっと欲張っていい」という言葉は心に響きました。過ぎた欲望は人を自滅へ導く
かと言って欲望を醜いものと目をそらしフタをするのも間違ってる。欲望は生きる力で、なくてはならないもの
欲望とまっすぐ向き合い、しっかり考え、戦う
オーズという物語は最初から最後までそのことを語っていたのだと改めて思い知りました
「アンク君、キミは人間に近づきすぎましたね。ある意味キミの欲望通りですか・・・」
「フンどこがだ。俺は相変わらずメダルの塊・・・・ウボァー!?」
「キミをメダルの器にするのは中止です!」
無事キヨちゃんを発見した真木はアンクへ報復。そして「メダルの器としてももう使う気はなくなった」と別れの一撃を見舞う
呻くアンクと、体内のタカのメダルに走るヒビ
カザリやガメルの最後を見ている視聴者にとっては受け入れがたい現実。グリードにとって致命傷です
メダルにヒビの手応えを感じた真木は、アンクにトドメを刺すこと無く体内のコアメダルだけを奪ってその場を去っていく
「君は他のグリードよりはマシと思っていましたが・・・買いかぶりだったようですね」
「ククク・・・・まったくだな・・・・しかもバカバカしいのは・・・・
さっきからずっと・・・満足してるってことだ・・・」
致命傷を負ったまま一人残されたアンクは、自嘲気味に笑いながらも自分の取った行動によって満たされていた
際限ない欲望を持つはずのグリードが、である
もし仮に映司を殺して生命を得たとして、
はたしてこの満足感を得られただろうか?
>アンクの漏らした「満足している」という言葉に痺れました。「満足」この当たり前の言葉がなんと重く響くことか
グリードでは決して至ることのできないその言葉を言えるアンクは、もう人間と変わらないと思いました
アンクは自分の欲望と映司の命を天秤にかけ、後者を選んだのだ。いやおそらくはそれこそがアンクの本当の・・・・
そしてそんな映司と同じくらい、彼の中で大きな存在になっている人間がもう一人・・・・
「どうしたの?これ・・・」
「別に。この身体はなんともないから安心しろ」
「アンクのこと聞いたんだけど」
映司の見よう見真似でタカカンドロイドを使い、森の中で動けなくなっているアンクを探し当てた比奈
「これは俺のアナルがゆるいだけだ。この身体なら無事だ」
セルメダルを撒き散らして虫の息になっている自分を心配する比奈に、アンクは信吾の安否を教えるが
あんたのこと心配してるんだよ!と涙ぐまれると流石に言葉に詰まってしまう
「心配すんな・・・・この身体はもうすぐ返す・・・・必要なくなるからな」
「返すって・・・・お兄ちゃんを?どうして急に?」
メダルにヒビが入った以上、自分の命はもはやあと残り僅か。自分が消えれば信吾は元に戻る。アンクはその事実を比奈に告げるのだった
「ほう、これは招かれざる客だが・・・火野君を説得してもらうにはいいかもしれないね」
「説得?いったい何を・・・」
「伊達さん、久しぶりなのにすみません・・・・俺思い出したんです、自分の欲
力です。どんな場所にも、どんな人にも届く俺の手
力・・・俺は・・・それが欲しい!」
鴻上ファウンデーション保管庫、あの「王の間」に収容された映司。後藤さんと伊達さんが面会すると面倒な事になっていました
なんかヤバイ感じに座った目つきで、「力が欲しい!」とかわめいてます
欲望を思い出したのはいいが、なにやらちょっと厨二っぽく変貌してしまった映司。鴻上会長は頭を抑えながら話を続ける
「手に入るとも。君のその器にこの・・・欲望の結晶!無限のセルメダルを飲み込めばッ!
欲望こそ生命の源!欲望は生命の進化を促す!君はまったく新しい進化を遂げ・・・
真のオーズとして、800年前に成し得なかった神に等しい力を手に入れる!
・・・・・・・なんだが、その為には体内にある紫のメダルがどーしても邪魔だ
このままじゃ真のオーズどころか真のグリードだよ。だが彼はどう言っても紫のメダルを手放してくれないんだ
伊達君、後藤君、どうか彼を説得してくれたまえ」
鴻上会長が部屋の奥のカーテンを開けると、そこにはうず高く積み上げられたとてつもない量のセルメダルが
会長曰く、欲望に目覚めた今の映司がこのセルメダルを取り込むことで、800年前の王が望んだ神に等しい存在へと超進化するらしい
それこそが鴻上会長の追い求めてきた、彼の欲望
その為に邪魔になる紫のメダルを手放してくれないので、その説得を二人に頼みたいのだと言う。この頼みに対する二人の返事は即答だった
「ふざけるな。オーズもグリードも願い下げだ」
「火野、帰るぞ。お前はメダルのせいでおかしくなってるんだ
これだけのメダルを飲み込んでみろ・・・・いったいどんなことになるか」
「火野、お前は狂ってるんだ!」とチャー研っぽい台詞で映司をたしなめる後藤さん
映司は映司。神にも怪物にも絶対にさせないと彼を守る2人ですが、当の本人は「俺の器なら飲み込めますよ」とかやる気満々でニヤついてます
このままでは映司が厨二をこじらせて神か怪物になってしまう
しかしここでタイミングよく真木が来襲。ひとまずメダルを飲み込むかどうか置いておいて、3人は真木の迎撃に打って出ます
「伊達君ですか。人生の終わりを逃したようですね」
「おかげさまでね・・・・アンタも随分変わっちまって」
「・・・・おかげさまで」
ガシィ!と腕をぶつけ合いながら、再会の挨拶を交わす伊達さんと真木。伊達さんの寂しそうな台詞が渋い
ダブルバースは映司に力を使わせまいと先陣を切って奮戦しますが、当の本人はどこ吹く風で紫のメダルの力を行使して再びグリード化
映司のグリード体を初めて目の当たりにした二人は、メダルの侵食がここまで進んでいたことを知って愕然とする
「火野もういい!メダルを博士に渡せ!」
「でも世界の終末を止める為にこの力は必要だから・・・俺はこの手で・・・・!」
「バカヤロウ!その自分の手見てみろ!そんな手で何掴むってんだ!
何を守る!?どこに届くッ!」
「なんでも一人でやろうとするなッ!」
>映司、力はあくまで手段だ・・・。本当に欲しかったのは違うだろう
>映二の欲望は「ヒーロー願望」ではあるんですが、自分でなく救われる人に重心がいってるところが普通のそれと比べて異質なんですよね
理想のヒーロー像とも言える姿ですが、それをこれだけ恐ろしく、
おぞましいとまで感じさせるように描く演出とシナリオは本気ですごいと思います
剣道少女回の見事な説教で人気を博した伊達さんですが、その伊達さん節は最終回直前も健在
「今のお前の手じゃ誰も救えない」と諭します。哭きの竜風に言えば「アンタ、手が煤けてるぜ」という感じでしょうか
しかしすっかりおかしくなってしまった映司は制止する二人を力任せに振り払って大暴れ。もう敵味方おかまいなしのバーサーカーです
「やれやれ・・・君もいつまでそんな所に隠れてるんです?欲しいのはこれでしょう?」
「それは俺の最後のコア!キサマが持ってたのか!」
そんな3人の様子を冷めた目で傍観していた真木は、更に背後から様子を伺っていた第三者に声をかけた
言わずもがな。モロバレスニーキングでコソコソしていた我等のウヴァです
カザリ、ガメル、メズールは消滅し、アンクも見切った真木にとって、暴走の器として残されたのはもはやこの虫頭のみ
ウヴァ流石すぎる。こいつの最後は知性もない哀れな怪物になった挙句のあぼんか
そんなワケで惜しげもなく最後の緑のコアをウヴァに放り投げる真木。嬉しそうにこれに飛びついた虫頭は、歓喜の叫びとともに完全体へ
>奪うから『ウヴァ』と言いつつ、他者に恵んでもらったメダルで究極進化wwwお前今日から『メグ』って名乗れや
>3体のグリードが今までにない印象的な終わり方だったので、ある意味ウヴァさんのハードルが上がったような。どんな終わりを迎えるか
>他人頼りと運だけで完全体になった途端強気になるウヴァさん。さすがである
>最後の一枚までドサクサ紛れなウヴァさんに吹いたwwwww
>最終回まで生き残るとは流石ウヴァさんやで。ラスボスフラグたったな・・・
>まさかの「ウヴァがラスボス」という可能性が1%ほど出てきました
>今日でウヴァさんも退場か・・・と思ったら存外強かった虫頭。これはまさか555の琢磨さんフラグ?
>ウヴァさん今週は乗り切ったけど来週の冒頭で瞬殺されそうですな
「み、みなぎるぁああああ!800年ぶりだ俺の本当の力!」
テンションたけえウヴァはみなぎるエナジーをそのままに辺り一面を無差別放電攻撃。完全体の力を見せつけます
しかし完全体になろうともグリードの天敵が紫のメダルであることは、既に死亡した3人のグリード達によって実証済み
プトティラ必殺のメダガブリューが袈裟切りに振り下ろされ、哀れなウヴァは・・・・・って
「フン。完全体を舐めるなよ・・・・虫ケラが!」
何故かカザリやメズールと違い、メダガブリューをものともしないウヴァ。オーズとダブルバースの3人を虫ケラ扱い
炎は消える寸前がもっとも明るく輝くと言いますが、放送開始以来これ以上なく輝いてます
「くっ!やっぱり要る・・・・力が!もっと強い力が!」
視聴者も思わず笑ってしまうウヴァの予想外の強さ。劣勢に立たされた映司は、鴻上会長の待つ王の間に向かって走りだした
>虫ケラ「虫ケラが!」
>ウヴァさん完全体になって自分を忘れたのかバースに「虫けらが」と言い放ったのには笑えました
明らかに見下してるのに自分を貶めるさすがウヴァさんだぜw
「壊れる?アンクのメダルが?そうなったらアンクは・・・・」
「メダルは壊れれば消える。当然俺も消える」
「それって・・・・死んじゃうってこと?」
アンクが致命傷を負ったという事実を聞かされた比奈は「じゃあ死んじゃうの?」と悲痛な表情を見せるが、アンクはキョトンとした顔で聞き返す
「お前・・・俺が”死ぬ”と思うのか?」
「だって今そう言ったじゃない!」
「ククク・・・ただのメダルの塊が”死ぬ”か・・・・」
グリードに生命などない。ただのメダルの塊が「消える」だけ。真木はそう言い、アンクもそう思っていた。自分もただのメダルの塊として消えるのだと
だが比奈はアンクが「死ぬ」と言った。アンクが死ぬことに胸を痛めた
ただそれだけのことが
アンクにはたまらなく嬉しかった
「行くぞ」
「え?行くってどこに?」
「俺がついてないと相当ヤバイだろ。あの使える馬鹿は」
アンク、居るべき場所に戻る!
紆余曲折を経て、自分の本当の欲しかったモノに気づいたアンク。残り僅かな生命の炎を燃やして「それ」を守るため最後の戦場へと向かう
>序盤の回想から「俺が居ないとダメだからな、あの使えるバカは」へと「満足」の言葉も含めて
アンクの命以外の満たされたものっていうのが伝わってきました
人の体で映司と戦ってきたことがアンクにとって人として生きた正に人生だったんですね
「鴻上さん、このセルメダルもらいますよ・・・・力が要るんです!」
「フフ・・・あの火野映司君がこれほどまでに欲望を解放するとは・・・・
いいだろうッ!好きにしたまえッッ!」
ラスト。未だ紫のメダルを手放さい映司から申し出ながらこれを快く承諾する鴻上会長と、無限のセルメダルにおずおずと手を伸ばす映司
火野映司、その欲望をの果てに人を捨て神という名の怪物になるか?
次週!仮面ライダーOOO最終回!
最後に物語を救うのは誰の欲望か。この結末を見逃すな!
最終話
明日のメダルとパンツと掴む腕
「フン。この程度の奴等に今まで手こずっていたとはな・・・!」
完全復活した圧倒的力によってダブルバースを赤子扱いに一捻りするウヴァ。「俺つえーマジつえー」アピール全開で過去最高にどや顔ってます
ところがバットしかし次の瞬間。鴻上ファウンデーションから爆煙が上がると、ズシンズシンという重い音を響かせながら何かこっちへ近づいてくる
「オッスオラ火野映司。いっちょやってみっか」
一歩一歩、歩みを進めるごとに巨大ロボットの如く足が地面にめり込んでいるその人物は紛れもなく火野映司。彼の身に何が起こったというのか
明らかに尋常ではない様子の映司に、「なあにこれえ」とビビるウヴァ。屋上からその様子を伺っていた真木に鴻上会長が近づいた
「・・・・あれは?」
「久しぶりだねDr真木。オーズだよ。”本当”の」
「本当のオーズ・・・?しかしコアメダルは全てこちら側に」
「忘れたのかね?800年前、コアメダルは元々10枚ずつあったことを・・・今こそお見せしよう
これが800年前の王が初めての変身に使った10枚目のメダル
タトバコンボだッ!」
800年前に抜かれた10枚目のメダル3枚を所持していた鴻上会長
メダルの「コンボ」は通常一色揃えのみの組み合わせのみを称する名称にも関わらず、何故三色バラバラのタトバが「コンボ」だったのか
それが800年前の王が初めて変身したオーズの形態であったことを説明しながら、会長はそれを眼下の映司目掛けて放り投げた
「後藤さん、伊達さん・・・・離れててください。変身ッ!」
映司がタトバに変身するのと同時にデデーン!とタイトルロゴが出現。実に最終回らしい幕開けでCMに入ります
「ウボァー!オーズつえー!」
飲み込んだセルメダルのパワーにより、完全体グリードをも遙かに上回るパワーでフルボッコにするオーズ。ウヴァマジ3日天下ならぬ3分天下
メダジャリバーとメダガブリューの二刀流で思う存分ウヴァをなます斬りにすると、タトバキックでこれにあっさりとトドメを刺します。あぼーん!
基本フォームの必殺技なのに、劇中で一回しか怪人を倒してないタトバキック
やはり高空からの急降下キックといえば仮面ライダーの必殺技の代名詞ですし、この最終回でなんとかその存在感をアピールできました・・・って
「おおっDr!助かったぞ!」
ウヴァの肉体が爆散しようとしたまさにその直前、真木が他色のコアメダルを投入。リザレクションが発動したように元通り蘇生するウヴァ
「おお心の友よ!」とジャイアンばりに恩人に感謝するウヴァ。しかし当然真木の目的はこの虫頭の救命ではありません
「ん?オイよせDr。もうこれ以上はコアメダルは要らな・・・おいィィィィ!?
や、やめろ!俺は暴走する気はない!俺は・・・俺はイヤだ!
はひィ〜!ヒャいい〜ッ!!」
ウヴァを暴走の器にするため、ぽこじゃかコアメダルを投入する真木。虫頭にとってはまさに「おいばかやめろ。メダルは9枚でいい」状態です
>ウヴァ「らめぇ!もう入らないよぅ!」
>先週の無敵っぷりがウソのようなウヴァさんの小物っぷりに大爆笑でした
というかやめて欲しいのにわざわざ近づいて言ってるウヴァさんの頭の悪さに吹いたw流石我らが虫頭
この小動物のような怯えっぷり
最終回でもまったくブレることのないウヴァ劇場。まったく愛すべきキャラです
ウヴァは栗木拓次のような情けない悲鳴を上げると、恥も外聞もなく全力でトンズラ。ここで映司の味方に戻ったアンクも現場に到着する
「アンク君・・・キミの属性はコウモリですか?またオーズにつくとは」
今のチートオーズに加え、アンクまで同時に相手をするのは不利と感じたのか。逃げた虫頭の追跡を優先した真木は彼を追ってその場を撤退
戻ってきた相棒に映司は心から喜ぶが、ここでせっかくカッコ良く登場したタトバメダルが3枚とも砕け散ってしまう
大量のセルメダルでオーバーブーストされた真のオーズのパワーに、コアメダルのほうが耐えられなかったのである
「なぁアンク、お前が戻ってくるなんて何かあったのか?」
「フン、真木は俺を器にするのはやめた。となれば奴に協力する必要はないし、この身体も必要ない」
「アンク、もう少ししたらお兄ちゃんの身体返してくれるんだって」
俺のメダルのことは絶対に映司には言うな
俺と映司が上手く戦うためだ。わかったな
いつもの海が見える公園で3人揃ってアイスを食べる映司、アンク、比奈
映司はやっと元鞘に戻れたと喜んでますが、アンクのメダルのことを口止めされている比奈だけは映司にそれを悟られまいと複雑な胸中でいた
「そうか!よかったね比奈ちゃん!本当によかった・・・それだけが気になってたんだ」
『・・・・なんで・・・?まるで映司君・・・どこか遠くに行っちゃうみたいに・・・・』
そして映司の「これで思い残すことはなくなった」と言わんばかりの言動もまた、比奈の不安を更に掻き立てた
この時既に映司のグリード化の影響は著しく、彼の視覚は輪郭のぼやけた色褪せた世界を見ていた
おそらく映司はもう元の人間には戻れない自分を自覚しているのだろう。どうして2人がこんなツライ目に遭わなくてはいけないのか?
自分に何かできることはないのか?比奈は過酷すぎる運命を背負った二人の間で、己が役目を自問自答する
『お兄ちゃん、私どうしたらいい?映司君のことも、アンクのことも私には何もできない。何も言えない
ただ・・・・ただ・・・・!』
比奈は心の赴くままに二人の間に立ち、その手を繋いでいた
言葉にできない思いが、その手を通じて伝わるように
>比奈が二人の手をとるシーンは胸にきました。前回、知世子さんの肯定した彼女の欲望
そのために言える言葉はなく、できることもほとんどない。ただ、手を握るだけ。ささやかで、しかしかけがえのない願い
鴻上会長の「欲望が明日を作る」というシーンに繋がって色々考えさせられました
明日を作る欲望というのは力強いものばかりではなく、こうしたちっぽけで小さくて、
でも暖かな人と人とのつながりなんじゃないかな、なんて思いました
>比奈ちゃん、ラストまでガッツリヒロインしてましたね
ここまで正統派のスポットが当たるヒロイン、平成ライダーじゃかなり珍しいのでは?
ここでBGMは大黒摩季の歌うOP曲「Anything Goes!」のバラードバージョン
「欲望がある限り、何かが生まれ、変わる・・・・今日という日を明日にすることさえ欲望だ」
「よいしょっと!さーて今日も元気に・・・あら?これって・・・真木さん?」
会長が眼下に広がる人々の灯りを見つめ、クスクシエには真木の格好をしたキヨちゃんがそっと置かれていた
真木清人、終末の使者としてキヨちゃんと決別。ついに完全に人間を捨てたという決意の表れなんでしょうが
その忘れ形見を知世子さんに届けるあたり、彼が最後に見せた人間としての本心だったのだろうと視聴者の胸を切なくさせます
最終決戦前夜の味方陣営、敵陣営の心中を象徴するような大黒摩季のバラード
曲の歌い終わりと同時に夜が明け、いよいよクライマックスとなる「終末の始まり」が産声をあげます
>Drの最後の人間性を自分の格好をさせ渡した相手が一番親しいと思われた伊達さんではなく
かつての愛する人に似ていた千代子さんに渡すという場面にDrの悲しさと人形を見て「真木さん?」と
一目でわかったのをみて、千代子さんともっと関わればDrがグリード化しない可能性が合ったと思ってしまいました
「ハァ・・・ハァ・・・もうやめてくれ・・・助けてくれ・・・ウボァー!?」
翌日。逃げ惑っていたウヴァはついに真木に捕まり、メダル暴走の器としておぞましい変貌を遂げる
なあにこれえ(遊戯の声で)
「良き終末を」
巨大な要石というか、第5使徒ラミエルというか。そのフォルムは生物ではなく巨大な無機物
空中に舞い上がったそれは、周囲の高層ビルや地上を走る自動車をセルメダルに変えると、掃除機のように勢い良く吸い込んでいく
まさに世界を食い尽くす欲望の化身。破壊の使者
更に「食ったら排泄する!」とばかりに、底部からぽこじゃか屑ヤミーを産み落とす暴走体。街は一瞬にして地獄絵図と化してしまう
龍騎やブレイドの最終回のような、「もうダメだ世界のおしまいだ」感漂う絶望的なシチュエーションです
というか・・・要石に浮かんでる紋章はアンクのメダルホルダーの模様なんですが
確かあれって比奈が友達に頼んでデザインしてもらったんじゃなかったっけか。友達いったい何者だよ
>ウヴァさん最後の台詞「やめてくれ…!助けてくれ!」
>ウヴァさん・・・(ネタキャラとして)最上の最期・・
>タトバにボコされる→メダルで瀕死回復→「腹の中がパンパンです・・勘弁してください」
→クズヤミー製造機。ウヴァサんあんた一年間マジでぶれない”虫けら”だったぜ・・
「火野!アンコ!遅れて悪い!」
「ここは俺たちに任せてお前達は真木博士を!」
「お疲れさまでーす」
「おっ里中ちゃん!こんな状況でよく来たね」
「ビジネスですから」
「流石は俺の上司だ!」
わらわらと湧き続ける屑ヤミーに苦戦する映司とアンクだったがここでWバース、そしてやや遅れて里中が颯爽と登場
最終決戦のお約束「ここは俺達に任せて先に行け」を発動し、映司とアンクは真木博士と対峙する
プトティラとアンクの2人を同時に相手しても尚、テキトーに強い真木グリードにオーズは紫のメダルを奪われそうになるが
その瞬間こそ、映司は待ち望んでいた決着の瞬間だった
胸を貫かれるのと同時に氷結能力を発動。逃げることも防御することもできないよう真木の四肢を完全にロックする
「!?いったい何を・・・!」
「今俺の中には・・・あなたを絶対に倒せるだけの力があるッ!」
言うなり映司は冒頭で手に入れた大量のセルメダルを全て体外に放出
何千枚・・・否、何億枚というその全てをメダガブリューに収めます
「映司アイツ・・・この瞬間の為にセルメダルを取り込んだのか!」
「バッ・・・バカな!君もただでは・・・!」
「せいやああああああああああああああああ!!」
ずばっしゃあー!!!!!!
神に進化するほどのエネルギーを全て攻撃力に変換した最強の刃
カイジや零の戦略もあわやという、ワンチャンスに賭けた必勝の策!
渾身の力で薙ぎ払われたメダガブリューは真木グリードを両断し、見事このラスボスを粉砕・・・・したかに見えたのだが
「残念でしたね。いい作戦でしたが。そして今ので力を使い果たした君はもう・・・」
なんと上空の暴走体底部から真木を守るように照射されたバリアフィールドとHP回復ビーム
真木単体であれば確実に仕留めたハズの作戦は、予想し得ぬ暴走体ウヴァのサポート能力によって防がれてしまったのだった
紫のメダルの力を限界を超えて使用した映司はプトティラの変身を解除。暴走によってグリード化してしまいそうになるが・・・
「よせ映司ァ!こいつを使え!」
映司の危険を察知したアンクは「お前を怪物になどさせない!とばかりに自らの体内にあった赤のメダルを映司へと投擲
クジャク、コンドル、そしてヒビの入ったタカのメダル
全てのコアメダルを体外に放出したアンクの右腕は、ただのセルメダルの塊になって信吾の体から剥離してしまう
こんな無茶をしてアンクは無事なのか?映司は相棒の身を心配して狼狽するが、すぐに頭を振ってその考えを否定する
この時、映司の視界にタカメダルに走ったヒビが見えていたのか否か
>最後のタジャドルの変身前にメダルのヒビが見えてたのか否で捉え方がかわりましたね
見えていたならエイジの覚悟が、見えていないならグリード化と知らなかったという悲しさがでていました
「わかってる・・・・お前がやれって言うなら・・・・きっと・・・
お前が・・・ホントにやりたいことなんだよな
アンク、行くよ。変身ッ!」
いやきっとそれは関係ない。映司はメダルの状態がどうあろうと躊躇うことなく使用しただろう
それが相棒の望みなのならば
>「お前が本当にやりたいことなんだよな」予告でも聞いたこのセリフが本当に重かった
アンクの死を悟りながら、それでもその意志を受取り変身する映司
この一年で積み上げた二人の関係の深さがこのセリフに込められている
『タカ! クジャク! コンドル!』
セットしたメダルをオースキャナーが高らかに読み上げる。いつもの串田アキラボイスではなく、アンクの肉声で
最終回の変身としてこれ以上はないという視聴者を泣かせる演出です。刮目せよ!仮面ライダーオーズ最後の変身を!
>アンク声のタジャドル変身で涙腺崩壊余裕でした
>タトバ、タジャドル、プトティラとそれぞれ役割があって、最強コンボ無双ならなかったのがすばらしい!
大音量で聴け!BGM「Time judged all」
胸の炎が闇を焼き尽くす
奇跡の力ここに降臨!!
仮面ライダーオーズ最後の勇姿は基本フォームのタトバコンボでなく、最強コンボのプトティラでもない
映司とアンクが1つになった二人の絆の体現
二人一緒ならどこまでも飛べる翼の象徴!
タジャドルコンボ!
その常識では考えられない猛攻に真木は面食らう。なぜならば
映司の攻撃に合わせ、そこにいるハズのないアンクの幻影が一緒に攻撃してきたからである
いや実際に攻撃に参加している以上、それは幻ではなくそこにアンクが存在しているということなのか?だがそんな事は重要じゃない
映司の隣に、共に戦うアンクがいる
それが視聴者の目にも見えている
それは例えば北斗の拳の無想転生のような。ドラゴンボールでセルを倒した時に悟飯が放った親子かめはめ波のような
これだけでこの演出は完成しています。このシーンでアンクの存在を議論するのは野暮というもの
>視聴が終わって余韻が引けても思い返すとタジャドル肌が止まりませんわ
アンクがチラチラあらわれて「一緒に戦ってる」感がすごい痺れた。ビクンビクン
>アンクの意思が宿ったコアで変身したタジャドルコンボ、これもまた「二人で一人の仮面ライダー」と言えると思います
>アンク「タカ・クジャク・コンドル!」 で涙腺決壊。そしてそのあとの幻影アンクの援護で更に泣く
>最終決戦、タジャトルコンボで戦うのがアンクと一緒に!って感じで熱かったですね!エイジとアンクがまさに一心同体で
>最終回にしてようやくタジャドルの立ち位置がわかりました。プトティラが最強フォームならタジャドルは最高フォーム!
>オーズの最終決戦、異常に燃えました。タジャドルコンボかっこよすぎです
個人的に歴代ライダー最高のラストバトル&最終回でした。今までは龍騎が一番好きでしたが、オーズはもっと好きかもしれません
たまらず暴走体の内部へと逃げ去る真木を追いながら、映司はタジャスピナーに体内の紫のメダル7枚を全て装填する
『プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!
ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!』
真木が放ったエネルギー弾からアンクの翼が映司を守る。二人が息を合わせ、最後の攻撃を真木へと撃ち込んだ
ぼっがああああああああああん!!
>最後のフォームはタジャドルとは燃えさせてくれますね
>タジャスピナーにちょうど全部入るようにするために紫メダル七枚にしていたんですね芸が細かいなぁ
>ラストがこんな倒し方でいいの?って作品が多い中、タジャドルを使いギガスキャンは熱かったです。演出最高
「これが・・・私の終末・・・私が完成してしまう・・・・!」
撃ちこまれたオーズの攻撃はなんか謎の化学反応を起こしてスパーク
真木の体内に小型のブラックホールのようなものを形成し、暴走体やコアメダルもろとも空間の歪みの中に吸い込まれていく
3枚の赤メダルもベルトから外れて空中に投げ出され、タカメダルはヒビに沿って真っ二つに・・・
「おい映司、目ぇ覚ませ。このままじゃ死ぬぞ」
「アンク・・・もういいよ無理だ。それよりお前こそ」
「俺はいい。もう欲しかったものは手に入ったからな」
「それって生命だろ?死んじゃったら・・・」
ラスト。メダルを失って変身を解除し、高空から真っ逆さまに落下する映司を、アンクの右腕が叩き起こした
いや俺はもう助からないから逆にお前のほうこそ・・・・と映司は相棒の身を案ずるが、アンクは笑いながらこう答えた
「ああそうだ。お前達と一緒に居て、ただのメダルの塊が”死ぬ”とこまできた
こんな面白い・・・満足できることが他にあるか?
お前を選んだのは俺にとって幸運だった。間違いなくな」
ああそうだ俺は死ぬ
ただのメダルの塊として「消える」のではなく、「死ぬ」のだ
それはお前達が「消える」のではなく、「死ぬ」と思ってくれるから
お前達と一緒に居たから、俺は生命を得たのだ
映司がオーズになった時、既にその願いが叶っていたように。アンクもまたクスクシエで過ごした日々が彼の願いを叶えていた
互いに、とっくの昔に欲しいものを手に入れていた二人。アンクは映司をオーズにした自分の選択を心から喜んでいた
「お、おいアンク?どこに行くんだよ?」
「お前が掴む腕は・・・もう俺じゃないってことだ」
スーッと自分から離れていくアンクの右手に、映司は「行かないでくれ」と必死に手を伸ばすがその姿は忽然と消えてしまう
今まで喋っていたアンクは幻だったのか?狐につままれた思いの映司だったが、伸ばした手の平に何かの感触。それを見て号泣する
「アンクゥウゥウウウウウウウ!!」
映司の手には、真っ二つに割れたタカメダルが握られていた。そして同じ頃、地上では・・・・
「アンク・・・・・・!」
比奈の前にも現れたアンク。こちらも優しく微笑むとその姿は消滅。そこには半分に割れたタカメダルのもう片方が残されるのだった
>空中からのアンクの流れは寄生獣のミギーが被ってオーズのこれまでと合せて凄くクルものがありました
友人と離れ離れになるけど自分の周りには人がいる切ないけど映司は自分の幸せも見つけられた瞬間だと思います
>アンク「もう・・・喰ったさ。ハラァ・・・いっぱいだ」
この映司とアンクの会話は完全にうしおととらと寄生獣の複合ですね。明らかに元ネタというかリスペクト入ってると思います
「こっちだ火野!この手を掴め!」
ラスト。地上に向かって落下する映司をどうやって助けるものかと思っていたら、ここで万能ツール満載のバースの出番
カッターウイングで映司に肉薄しますが、肝心の映司は相棒を失ったショックからかその手を伸ばそうとしません
「火野!なんでも一人で背負い込もうとするな!俺達がいる!俺達の手を掴め!」
だが後藤さんが「俺の手」ではなく「俺達の手」と言った時、映司はなんとなしに地上に視線をやって目を見開く
「映司くん!」
「映司君大丈夫だから!ドーンと落っこちてきなさい!」
「火野!誰にも頼らないってのは強いことじゃねえぞ!」
「火野さーん!ここですー!」
比奈、知世子さん、伊達さん、更には里中まで。自分のことを心配した仲間達が駆けつけ、腕を差し伸べながら叫んでいた
お前が掴む腕は・・・もう俺じゃないってことだ
アンクの幻が最後に残した言葉が甦る。次の瞬間、映司は意識することもなく自然に後藤さんの腕を掴んでいた
みんなが差し伸べた手の中にゆっくりと落ちていく映司は、この時ようやく自分の欲が独りよがりだったことに気付く
「そっか・・・・俺が欲しかった力・・・どこまでも届く俺の腕・・・・
こうすれば手に入ったんだ」
>人に手を伸ばす手段は「力」ではなく「絆」、最後の最後になって映司は自分の夢の叶え方をみつけられたみたいですね
>そうだ映司、お前は最初から二人で、手を繋いで戦っていたのだ!
>人に手を差し伸べてばかりだった映司が最後にみんなに手を差し伸べられる いい最終回だった
>遠くの人に手を伸ばしたいときの映司の考えが、「一人でやるために長い腕が必要」から
「皆で手を繋げば届く」に変わったのが良かったです。本当にいい最終回でした
どこまでも、誰にでも届く腕。でも所詮一人だけの腕では限界がある
手を繋げばいいのだ
世界中の人々が手を繋げば、
それはきっと世界中に届く自分の手になる
一方的に「助ける」のではなく、互いに「助けあう」こと
紆余曲折を経てその真理に辿り着いた映司だったが、こぼれそうになる涙を空を見上げて堪えながらこう呟いた
・・・でも、お前の手を掴んだのは
間違いじゃなかったよな、アンク
ここでOP曲「Anything Goes!」がスタート、エンドロールを流しながらのエピローグへ
無事元に戻った信吾は無事復職。グリードが居なくなって職をなくした後藤さんは再び刑事へ出戻り。信吾と同僚になったのかな?
伊達さんは医者として世界を周り、会長は相変わらず変わらないテンションでケーキを作り続け、クスクシエにも平穏な日々が戻ってきた
そして映司はアンクとの思い出を胸に抱きながら再び世界へと旅に
砂漠を一人意気揚々と歩く映司の背中には、見覚えのあるシルエットがまとわりついて・・・
>相棒と再会したWの最終回、そして相棒と別れたオーズの最終回。どちらも素晴らしいと思います
>"欲望"を描く事で「生命」「価値観」「絆」等々いろんな事を考え、感じさせてくれる作品でした
色々書きたい事はありますが、映司とアンクのやり取り、グリードという存在の悲哀
がギュッと詰まった終盤の盛り上がり方は歴代ライダーの中でも屈指の出来でした
出演者、スタッフの皆様お疲れ様でした。オーズ・オーズ・オーズ!素晴らしい作品をありがとう!!
>オーズ最終回最高でした。剣崎との類似フラグがさんざん立っていましたが、最後は全てを一人で背負った剣崎と、
最後に手を差し伸べられ、自らもそれに手を伸ばした映司。状況こそ違いますがこの二人はコインの裏表なのかもしれませんね
>今週のオーズ最終回は素晴らしかった。ウヴァさんは予想通りにヘタレだったし、最後のコンボにタジャドル(しかもアンクボイス)とか鳥肌もの
アンクが消えるところはうしおととらのとらの「腹ぁいっぱいだ」に通じるものがあり泣けた
映児が一人で背負うのではなく誰かとともに頑張るということ悟るのもよかった
EDは後日談のようでしたがこれまた最後でアンクが映児の後をついていくあたりがうしおととらのラストシーンを思い出すいい終わりでした
欲望というイメージがあまり良くないものを根幹にしつつ、それを上手く扱った良い作品でした
>公式ブログで「歴代ライダーbPにします」と映司役の渡部さんは言ったのがベルト売り上げ1を現実にしてたっていうのを見て、
本当に欲望のままいい作品を作った見本なんだなと思いました
メダルのかっこよさもありましたが、一年通してすかした正義じゃなくて欲望の結果正義になった現われですね
>10枚目のコアによる真タトバが出オチすぎるとか駆け足気味だった感があるとか不満はありますが、平成の中でもまとまったいい最終回でした
最終フォームのプトティラでも、基本フォームのタトバでもなく、最後を締めくくるのが相棒であるアンクのメダルによるタジャドルコンボだったこと、
かといって最後の締めが紫のコア7枚によるタジャスピナーという点でフォローも出来ていたと思います
おしいのはやっぱりライダーだからキックで締めがよかったかなぁという点くらいですねこのあたりは。一年間非常に楽しめました。フォーゼにも期待してます
>自分は文章力が無いのでどう書いていいか分からない でもこれだけは言えます オーズを観ていて良かった、と 一年間楽しかった!
>一話の物語のピークをアクションに置いていたのがWならピークをドラマにおいていたのがオーズでした
原点回帰ともいえる主人公の自己犠牲、でもそれを決して美徳だけではないとする脚本
心に響くキャラたちの名言は本当に彼らが「生きていた」からこそだったと思います
ヒーローを扱うこれからの作品のお手本にしてもいい仮面ライダー屈指の名作でした
反面その分カタルシスは薄いので子供にはそんなに受けなかったかもしれません
でもこの作品をそれだけで切り捨てるのはもったいない、できれば大人になったらもう一度見てもらいたい。きっと良さに気付くはずですから
>普段と変わらないウヴァさんはじめ、見どころたっぷりでしたね…
アンクの声での「タカ!クジャク!コンドル!」にはWとは違う“二人で一人の仮面ライダー”がありました
最強のプトティラではなく、相棒と一緒の姿タジャドルで強敵と戦う。しびれる演出です
アンクにはぜひ生き残ってクスクシエでもう一度アイスを食べて欲しかったのですが、死を含めてこその“生命”なのだと思いましたし…
「死」は空しい終末ではなく、「生」の輝かしい結末なのだと悟った気分です
最後の幽霊じみたアンクの登場も、メダルの塊ではない命だからこそ幽霊という存在があるのだと考えさせられました
OOOのテーマは欲望ですが、映司が救いたい物、アンクが求めた物、欲望を生み出す原動力…生命というモノを色々な視点で見つめる物語でもあったように思います
>オーズはライダー史上に残る名作だと僕は思っています。タイトルの「掴む腕」と最終回との繋がりはとても深く感じました
オーズのスタッフ一同と、はんぺらさん始め毎週面白いレビューを見せてくれた盟友の皆さんに「ありがとう」
次のフォーゼの戦い方も個人的には好きなので楽しみに待ってます!
>オーズ、言いたいことは色々あるけど、いい最終回だったし、好きな作品になった!
しかしこれでメダル無くなったので(冬に持ち越すかと思った「10枚目」も砕けちゃったし)冬映画は、2つに割れたタカメダルを巡るアンク復活編と予想
しかし、ウヴァさんは最後の最後までウヴァさんだったなぁ・・・
>「アンクが生命を得た」事を輝かせるための、死。脚本の正しさはよく分かるのですが、それでも、もう一話欲しかった
Wのように、馬鹿みたいにご都合主義なエンディングを見たかった。アンク…
>公式ページのオーズ所持メダルのところが芸が細かいです。こんなスタッフだからオーズも面白かったんでしょうね
>ひとつのライダー作品だけでなく欲望というテーマを考えさせる形でこれほど描いた作品もなかなかないと思います
仮面ライダーオーズ、年末の映画での出番もあるんでしょうがひとまずは1年間ありがとうという言葉で気持ちを一端締めたいと思います
次回からのフォーゼもすばらしいッ!誕生とよき終わりである作品であえいますように・・
>明かされたタトバの謎、プトティラ渾身のセイヤー!、まさかのタジャドル締めと、最終回の演出はオーズ全話の中で一番でした
物語の完成度もあいまって本当にいい最終回でした。二つに割れたメダル、きっちり魅せ場のあった会長と後藤さんはじめとするサブキャラ、
そして期待を裏切らないウヴァさん・・・五本の指に入る最高の最終回だったと思います!
>特撮には関心がなかったのですが、子供が3歳になったのと、はんぺらさんの影響で今年からオーズを見始めました
最初は、ライダーのデザイン怖くないか?と思ったり、アンクのビジュアルが強烈すぎたり、
「メダル」がどうもバンダイ玩具的にあざとい気がして好きになれなかったのですが、
いつの間にか映司という不思議なキャラクターに引き込まれて一生懸命見るようになっていました
ライダー初心者なので、はんぺらさんのレビューはとてもためになりました
『うしおととら』のように、人ならざるものが人の魂に触れて満たされていく、とても切なく素敵な物語でした
真木博士にも本当はアンクのような結末が訪れればよかったのに…この物語を紹介してくださったはんぺらさんに感謝です
ちなみに映司が落下する場面(石森作品ですし009みたいでしたね)で、
「そうかここで比奈ちゃんの怪力設定が生きてくるんだ!逆パズーキター!」とwktkしてしまいました
冷静になってみればそりゃないだろな絵面でした。不自由な身体で、それでも希望を胸に生きていく映司と比奈ちゃん、
未来をほのめかすような終わり方でなかったのは、ライダーものでは普通なんでしょうか?見落としてただけかしら。まあ本筋じゃないですもんね
>一時期は剣最終回の様になるかと思っていましたが最後は映司が望む居場所が見つけられて良かったと思います
ちなみに伊達さんが着ていたシャツに書かれている「mano a mano」はラテン語で「手と手」という意味だそうです
>オーズ最終回のラストはうしおととらの最終話に何処か似てますね。いつかの再会を匂わせるような感じが
>さてさて…これにてえいじとあんくのながぁいお話はおしまいだ。 あん、何?寂しいって!?
この国からグリード達がいなくなって悲しいと…あんたらはいうのかい…ふっふっふ。いいかね、よォくお聞き
人間は希望に生まれて絶望で泣く…絶望で泣けば、希望は再びわいてはこない。にもかかわらず…
その絶望からさえ体に湧き上がってくるもの。それが、欲望なのだよ。だから、だからさ、ひょっとして…いつの日か…
いっくぞー!アンクー!」「うるっせーんだよ、えいじーっ!」 仮面ライダーOOO 完
>Wは仮面ライダーを再びヒーローに戻した話だったが、オーズは仮面ライダーを否定した物語だった
何もしなくても自分たちを救ってくれるヒーローなんかいらない、みんながみんな手を繋ぎ合えば、誰もが仮面ライダーになれる
そんなことを気付かせてくれました
>渡部秀くん、1年間お疲れ様でした。秋田県人は郷土愛が強いとは言え、まさか我が故郷の秋田で映画の舞台挨拶があるなんて、
それも主演俳優たっての希望で実現するなんて、夢にも思いませんでした
写真集発売記念イベントでも、まさかヒーローと秋田弁で話せるなんて考えもしませんでした
君は郷土の誇りです。イベントの時も別れ際に言ったけれど、もう1回言わせて下さい。映司、そして秀くん、「せばまんずね(※それじゃまたね)」
>最後、手を掴むまでの流れに2回泣きました。EDでアンクの手がにょっきり出てきた途端に涙腺崩壊しました
欲望……シンプルだけど人間の最大の根源でもあるそれを、魅力あるキャラと素晴らしい構成の脚本で描ききった
オーズは私の中で平成ライダー1好きな作品になりました。本当に面白かったです!!1年間ありがとう!!!
>ただでさえ自分の存在価値に苦しむ人が多いこの世の中に、震災の事もあって暗く沈んでる今の日本ですが、
誰かと誰かが力を合わせる事や、自分の傍に自分を認めてくれる誰かが居ることの大切さを教えてくれた作品でした
本当にこの作品を1年間見れたことに感謝したいです
>テレビ朝日の、仮面ライダーオーズ公式ホームページのメダルの項目はご覧になられましたか?所持メダルが…涙腺攻めてきます
エンディングのあれは命を、そして魂を得た事によって、見えはしなくてもいつでも傍にいるという描写なのだと信じたい
最後のアンクが幽霊なのか何なのかは視聴者の解釈に任せるといったところでしょうが
映司とアンクはこれからもずっと一緒というメッセージを残したいいラストですね
>オーズ最終回いかがでしたか? 個人的には前週に感じたとおり「一週足りなくね?」と思いました
Wのようにエピローグに丸々1話使ってくれるライダーは希なので、別にいいんですけどね。ちょっと残念でした
たしかに前作のWがエピローグでまるまる1話使っただけに、オーズのラストは駆け足感というか詰め込み感を感じはしましたが
震災の影響で予定よりも1話分減ったというトラブルに見舞われながらも、綺麗に着地を決めてくれたと賞賛すべきでしょう
はんぺらの中では龍騎を抜いて平成ライダーNo1に躍り出ました
一年間ありがとう仮面ライダーオーズ!役者の皆さん、制作スタッフお疲れ様でした。次週からのフォーぜにも期待だ!