あいー観てきましたよー
なんかもうすげーとしか言いようがないですすげーとしか
点数をつけるなら間違いなく及第点です。ただ
内容は猛烈にヘビーなので覚悟してください
最後のほうはあまりの展開に心臓押し潰されそうになりました
「物語はハッピーエンドじゃないと嫌」って人にはキツイです。半端じゃありません
ラストシーンが
かなりアレで、文句たらたらな人も多いようですが
ま、あの物語をビシッと締めるにはああする以外ないかなー、みたいな
逆を言えば「じゃあこれの他にどういうラストがあるよ?」みたいな感じですか
少なくとも俺は「ふざけんなよ制作スタッフ!」とは思いませんでした。自分の中で消化できたっつーか
アギト面子が総出演(特別出演)するというサービスもありましたしね

とりあえず「スターウォーズなんぞより龍騎を観ろ!」と言える内容だったと思います
そんなワケで禁断のネタバレ劇場レビューやりまっせ
覚悟して読むべし





劇場版 仮面ライダー龍騎
【 EPISODE FINAL 】




2002年冬、ライダーは残り6人、残された時間はあと3日
残っているライダーは龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇・ファムの5人なので6人目とはリュウガのことを指す
オーディンの扱いについて何も触れないので、このへんがTV版と微妙にアナザー気味な設定と思われます


廃墟となった教会にライダー達を呼び出し、闘いを強要する士郎。相変わらずだなコノヤロウ
浅倉威に対してに猛烈な敵意を剥き出しにする霧島美穂
美穂の姉は浅倉に殺され、姉を行き返らせるために彼女はライダーになったのでした
ミラーワールドで入り乱れて戦う4人&止めようとする1人
士郎が弾くパイプオルガンをBGMに、素晴らしくカッコイイ幻想的シーンに仕上がっています
劇場版きっての見せ場シーン。ラストはエンドオブワールドで締め!ドドドドドドド!うわー

結局誰も死にませんでしたがね
(いつものこと)
闘いの最中、北岡さんは美穂をかばうような闘い方を見せます。それは何故?
そう、浅倉を弁護した事件・・・それが美穂の姉の事件!美穂に対し懺悔の気持ちを抱いたわけですね




後日、どうしても闘いに勝ちたい美穂は真司に接近。デートに誘い出す

ほどけた真司の靴紐を結び直してくれるシーンに激しく萌え。
うぐぐこれはたまらん
で、隙を見てデッキを盗もうとしますが真司はこれに気付いてナイス防御
「それが狙いかこのアマ」「何が悪い!アタシは絶対に勝たなくちゃいけないんだ!」
てな言い争いからケンカ別れする二人でした





まーそんなこんなで2回目の大きな戦闘シーンに突入
わらわらと涌き出てきたモンスターと闘うライダー達。王蛇を見つけたファムは怒りにまかせて突貫
しかしそこはそれ、所詮は小娘ライダー。百戦錬磨の王蛇様にかなうハズがありません
ドゥームズデイでとどめを刺されそうになったその時、王蛇様の前に現れた漆黒のライダー!

さあ出ました仮面ライダーリュウガ!
『ファイナルベント』 っていきなりかーい!
放たれたドラゴンライダーキックはジェノサイダーを撃破!
この爆発で吹き飛ばされた王蛇大ダメージ!しかもモンスターを失った事により、ブランク体になっちゃいます
そこへ走ってきたファム!復讐の剣を王蛇のベルト突き立てる!砕け散るカードデッキ!

「死ぬ・・・?俺が・・・死ぬのか・・・」
往生際の悪い浅倉様。なんと生身でファムの首をギリギリと締め上げる!すげー!
しかし魅せ場はそこまで。霧散していく浅倉様の身体。 あー浅倉様ー!

「うおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」
断末魔とともに塵と化した浅倉様。ああ合掌・・・
【仮面ライダー王蛇 浅倉威・死亡】 残るライダーはあと5人





2回目の戦闘においてもファムをかばった北岡さん。しかし美穂はそんな弁護士を許しません
闘う意思を示さないゾルダに対して剣撃の嵐。そして避けきれずに負傷する北岡さん
命に別状はなく現実世界に戻ってきた北岡さんでしたが、彼に芽生えたある心境の変化

「吾郎ちゃん・・・俺、闘うことが空しくなったよ
このまま静かに残る人生を楽しむのも悪くないかもね」

なんと!美穂の剣によって、北岡さんは闘うことの空しさを悟ったのです。うおおマジ?
さあそうと決まれば早速令子さんにTELだ。ピポパポ

「また貴方?懲りないわね・・・これで38回目よ」
「いえ・・・42回目ですよ
その口調や物腰から彼の変化を感じ取る令子さん。いつも断るデートの誘いをなんとなしにOKです
ビシッと決めて待ち合わせ場所に向かう北岡さん。  カードデッキは机の上に置いて・・・

【仮面ライダーゾルダ 北岡秀一・脱落】 残るライダーはあと4人
てなワケでまさかまさかの北岡さんエピローグでした。これは予想できなかったよなぁ



そんなことをやってるうちに、ついに龍騎最大の謎である優衣の秘密&士郎の目的が明かされます
解かり易く説明しますと、

『優衣は子供の頃ミラーワールドで命を失っており
その時、とりあえず仮の命を与えられた

しかしその命は20歳の誕生日までしかもたないものであり
士郎は優衣に新たな命を与えるためにライダーバトルを始めたのでした

―――――闘いの末に生き残った、より強い命を優衣に与えるために
なんかもう余りにも予想通りドンピシャの内容だったので別に驚きもしませんでしたがね




はい次の日
リュウガの出現によって姉の仇を討つことができた美穂。再び真司を呼び出します
リュウガ=龍騎と勘違いしてるのでお礼をしたいわけですね。当然真司は何の事やらチンプンカンプンですが
お好み焼き屋のデートでなにやら良い雰囲気になっていく二人

なんか絵に描いたようなお似合いのカップルね。
ひゅーひゅー
しかしそんなラブラブモード発動中の二人を引き裂く、ミラーワールドからの魔の手!

鏡の中から現れた真司(リュウガ)が美穂に襲いかかる!互いに変身して闘いますが、その力は歴然です
今まさにとどめを刺されんとしたその時!颯爽と登場した真司がこれを助け出す!かっこいー
リュウガは戦うことなくその場をあとにし、美穂もなんとか大丈夫なようなので真司一安心
「もうライダーの闘いはやめような」「うん、考えとく」 にこやかに別れるラブラブな二人でしたが・・・
小さくなっていく真司のバイクを見送ったあと、ドサリとその場に倒れ込んでしまう美穂
彼女の身体はもうリュウガの攻撃で致命傷を負っていたのです
それなのに真司に心配をかけまいと振舞って・・・・うう・・・・気丈な娘や・・・この娘はええ娘や・・・
「真司・・・靴紐くらい・・・・自分でちゃんと結べなきゃダメだぞ・・・
・・・・・・ゴメンね・・・・・・・ お姉ちゃん・・・・」

【仮面ライダーファム 霧島美穂・死亡】 残るライダーはあと3人
あああああ美穂たん死んじゃったよう!!!うあああああん!うああああああん!!





同じくその夜
優衣はあの江田島研の401号室で兄・士郎を呼び出し対話します
ロウソク5本立てたバースデーケーキを前にして・・・
真っ暗な部屋の中、ゆっくりを交わされる兄妹の会話
今まで離れ離れだった二人の時間を取り戻すように・・・・





はい最終日
昔の記憶を取り戻し、凄まじい自責の念にさいなまれる真司
ん?真司が何をしたのかって?はい、どういう事かといいますと・・・

事の発端。子供の頃に優衣が命を落としたのは、生身でミラーワールドに入ったのが原因なのですが
その理由を作ったのは誰あろう城戸真司!
そう、なんと真司と優衣は子供の頃に出会っていたのです

男の子との「また会おう」という約束を破られた傷心の少女
彼女は鏡の中の自分に誘われるままにミラーワールドに足を踏み入れてしまったのでした

『あの時、自分が約束を守っていればこんな事には!』
そんな苦悩の真司の前に現れた人物・・・・・それは鏡の中の自分(リュウガ)!
「俺を受け入れろ!そうすれば最強のライダーになれる
神埼優衣に新しい命も与えてやれる」

今の真司にその甘い誘いを断れる強い心はありませんでした。同化した意識はリュウガに飲み込まれてしまいます
現実世界で自由に動ける身体を手に入れたリュウガ。いよいよナイトに襲いかかる!




優衣&士郎シーンに戻りますよー

「お兄ちゃん・・・本当にありがとう。 あたしお兄ちゃんが大好きだよ」
「大丈夫だ優衣、新しい命はもうすぐ手に入る。俺が必ずお前を守ってやる」

「・・・・ううん・・・・もういいよ・・・・お兄ちゃん
・・・・・これで・・・・・終りに・
・・・・」
そう言ってロウソクの炎を吹き消す優衣。・・・最後の力を振り絞るようにして
ここで優衣の様子がおかしいことに気付いた士郎。しかし時既に遅し!力なくテーブルの上に倒れる優衣
真っ暗な部屋なので士郎は気付かなかったのです

――――優衣が自らの手首を切っていたことに
「バッ・・・・・バカな! 優衣!優衣!!優衣ッ!!!」
しかしいくら呼びかけても愛しい妹が目を覚ますことはありませんでした
「うッ・・・うッ! うあッ・・・・うああああ・・・・ッ
うわああああああああああああああああああ
あああああああああッッ!!!」

絶叫。両手で頭を抱え、目を見開いての絶叫。なんという事であろうか
優衣!優衣!俺の愛しい妹!
何故だ優衣!俺は・・・俺は一体・・・何のために!!
優衣!!

バリ――――――――――ン!!
士郎の叫びとともに東京中の鏡という鏡が砕け散った!おわすげー
同時に霧散していく身体。己の存在理由を失ってこの世から消滅してしまったようです
あまりも悲しすぎる神埼兄妹の結末でした




リュウガVSナイトの死闘。しかし闘いの最中、優衣の異変を感じ取った蓮は研究室へ
そこで蓮が見たものはテーブルの上に倒れ冷たくなった優衣の姿でした
「優衣・・・・なんで・・・なんでこんな・・・バカだよ・・・」
泣き崩れる蓮。それを追ってきたリュウガも優衣の姿を見てその動きを止めます
覚醒した真司の意識がリュウガの支配から抜け出して再び分裂!燃えー!

「もう一度俺と一つになれ!今なら神埼優衣に再び命を与えることもできるぞ」
「もうお前には騙されない!
優衣ちゃんはそんな事望んでいないんだ!
他人の命なんて!

龍騎VSリュウガの死闘。同時に放ったドラゴンライダーキック!真っ正面から激突だー!
ボガ――――――――ン!!!
吹き飛んだのはリュウガ!真司の熱い心が勝利を呼んだのでした






ひとまず平和が・・・と思った矢先、神埼兄妹が死んだ影響でしょうか?

ミラーワールドから大量のモンスターが溢れ出す!

その数は尋常ではなく、瞬く間に東京上空は羽虫のモンスターで埋め尽くされてしまいました。逃げ惑う人々!
さーいよいよ問題のラストシーンに入りますよー

「城戸・・・・俺は今まで友と呼べる人間がいなかった。作ろうとも思わなかったしな
だが・・・お前は唯一友と呼べる存在かもしれん」
「蓮・・・・」
「だがわかってくれ 俺は闘わないワケにはいかない!
例え可能性がどんなに低くてもそれに賭けるしかない!
俺と闘ってくれ」

生き残った二人のライダー最後の語らいの時
こうしている間に羽虫の大群がもうすぐそこまで押し寄せてきました

「・・・ああ 俺の頼みを聞いてくれたら・・・闘ってやるよ」

「何だ?」
暫しの沈黙のあと、穏やかな表情で答える真司
「・・・・・・死ぬなよ蓮」
「! フ・・・・お前もな」

最後の語らいを終えた二人の戦士。迫り来るモンスターの大群を前にカードデッキを構える!
「変身ッ!」  「変身ッ!」

仮面ライダー龍騎サバイブ!
仮面ライダーナイトサバイブ!

契約モンスターに飛び乗り羽虫の大群の中へ突入していく二人のライダー
彼等は一体何のために闘うというのか
そして一際大きな閃光&爆発が起きて・・・・・

・・・・・・・・・・・・え?

スタッフロールだ――――――!!!
ジャンプ漫画の10週打ち切りラストだよ!
なんかアレですがまー、冒頭にも書いてような理由で俺的には納得できたっていうか、あまり腹は立ちませんでした
エンディング曲は「Alive A life」 毎週聴いてる曲ですが
この内容見たあとに聴くと、歌詞の「生きている激しさを身体中で確かめたい」の部分に重みを感じますねー
うーん「生きてるって素晴らしい」





以上、はんぺらの劇場龍騎レビューでした


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