真夜中の高層ビル。謎の巨大な装置の内部に幽閉された若者を、壮年の男と若い男の2人組が助け出していた
2人組は装置から出した若者を連れてビルからの脱出を試みるが、瞬く間に追って来た男達から銃撃を浴びてしまう
「おやっさん!おやっさんしっかり!」
若い男の悲痛な叫びが響く。壮年の男は致命傷を負い、自分の帽子を形見として若い男に被せると息を引き取った
男に哀しむ間も与えず、高層ビルの窓からは軍用ヘリが。更には女性型の謎の怪人まで現れて彼等を追い詰める
もはや死を覚悟した若い男であったが、その時巨大装置から救出したばかりの若者が口を開いた
「悪魔と相乗りする勇気はあるか?」
開かれたアタッシュケースの中には謎のベルトとスティック状の機械。一体何を聞かれているかなど解るハズもない
ワカるハズもないが・・・若者は死にたくない一心でその機械に手を伸ばした。同時にヘリの爆撃
2人の若者は消し炭も残さず爆死したかに思われたが、次の瞬間凄まじい突風がビルの内部に吹き荒れる
コントロールを失ってビルの外壁に衝突し墜落するヘリ。荒れ狂う風と、それを起こした存在に恐れをなして逃亡する女怪人
吹き荒れる風の中心。そこに若者2人の姿はなく
マフラーをたなびかせた1人のシルエットだけが立っていた
第1話
Wの検索/探偵は2人で1人
俺は左翔太郎。私立探偵だ
この街では小さな幸せも大きな不幸も、常に風が運んでくる
冒頭シーンから1年後―物語の舞台『風都』
街中のいたるところに風車が設置されくるくると勢いよく回る不思議な街。どうやら風は本作品のキーワードみたい
帽子とスーツ姿は探偵物語の工藤俊作リスペクトなのでしょう。ハードボイルドをこよなく愛す私立探偵・翔太郎
冒頭シーンで謎の若者を救い出した男の若い方である
あの爆発の中、いったい彼の身に何が・・・?ある日そんな彼の事務所にやたら元気な女の子が尋ねてきた
「ねえ、看板のハードボイルドってどういう意味なの?」
「いかなる事態にも心揺れない、男の中の男の生き方・・・
それがハードボイルドだ(ニヤリ)」
「ふーん、そ。立ち退いてもらいます。あたしここの大家なんです。ホラこれ権利書」
「ブバァッ!な、なんだってぇ!?」
口に含んだ珈琲を噴き出すというベタなリアクションを取る翔太郎
いかなる時も心揺れないのがハードボイルドだそうなので、まったくもって修行が足りてません
>主人公の片割れが・・・すごく工藤俊作です。(褒め言葉)
>あの「ブーッ!」って言う松田勇作がコーヒー吹くAAを実践するドラマ、初めて見た
「いけねぇなぁ、近所の女子中学生がハードボイルドな大人をからかっちゃ」
「あたしはこの街に来たばかり。それに歳は二十歳よ」
「うそん!?」
突然の来訪者は客ではなく、事務所の立ち退きを迫る権利者だった。まさに翔太郎にとって青天の霹靂です
それにしてもヒロイン役の山本ひかる、18歳だそうですが翔太郎の言う通り中学生くらいにしか見えません
「鳴海亜樹子・・・おやっさんの娘か」
大家の名は鳴海亜樹子。翔太郎の探偵業の師匠であった鳴海荘吉の娘だという
壁にかけてあった帽子を眺め、1年前のあの惨劇をフラッシュバックする翔太郎。そう、おやっさんはもう・・・
「・・・おやっさんは・・・当分戻ってこねえ・・・」
思わず口ごもってしまう翔太郎。どうやら亜樹子は1年前の父の死を知らないらしく、まだ健在だと思ってるようです
真実を伝えるべきか否か迷う翔太郎だったが、ここで事務所のドアが開き1人の客が入ってきた
「戸川洋介・・・彼氏か?」
「姿を消してからもう一瞬間・・・お願い翔ちゃん、彼を探して!」
「この街は俺の庭だ。任せておけ」
翔太郎の同級生・津村真里奈の依頼は失踪してしまった恋人を探して欲しいというものだった
頼もしい笑顔で真理奈に応え、私立探偵左翔太郎のハードボイルドな捜査が始まる。BGMは探偵物語をかけたい
「で、何か解ったの?」
「ああ。失踪の原因は会社をリストラされた事みたいだ・・・って、何でお前ついてきてんだよ
俺のハードボイルドが乱れる!」
うちゅうのほうそくがみだれる!無理矢理捜査に同行する亜樹子に調子の狂う翔太郎
探偵事務所の権利者として翔太郎の仕事を監査するつもりのようですが、これはたしかにウザい
と、そんな2人の前でトンネル事故が発声。高層ビルが真横に倒れ、トンネルをブチ抜くという大規模な事故だった
野次馬と警備の警官を押しのけて現場を視察する翔太郎に、顔見知りらしい若い刑事が噛み付いてきた
「あっ探偵テメエまた事件に首突っ込みやがって!一般人はとっとと失せろ!」
「真倉さん・・・俺はアンタみたいな三下刑事に構ってるほど暇じゃないんスよ」
「犬と猿かお前等は?翔太郎ちょっとこっち来いや」
一般人が警察の兼轄に入ってくるのを嫌う、堅物の真倉刑事。若さのせいもあって翔太郎はこの通りの犬猿の仲
そんな2人をいつも仲裁するのは、話がわかる真倉の上司・刃野刑事である
「相変わらず鼻がいいなお前は。コイツを見ろ・・・あそこが四階部分だ
専門家が言うには土台の鉄骨がドロドロに溶けでもしない限りこうはならねえんだと」
「ドーパント・・・か」
「だな・・・先週から数えて似た事件が3件目だ。ま、何か解ったら連絡しろ」
刃野刑事は難事件に翔太郎が絡むとスピード解決することを認めており、警察側で得た情報を彼に気前よく提供、
そして見返りとして翔太郎から容疑者逮捕の手柄をいただく等、持ちつ持たれつの関係を保っているしたたかな男である
尚、刃野刑事の役者はなだぎ武。流石の演技派で視聴者を感心させます。そのうち友近とかゲストで出そうだな
かなりキャラにディラン・マッケイ入ってるのはご愛嬌
「先週からの3件の事故・・・全て戸川が務めていたウインドスケールの支店か。やれやれ
人探しのハズがドーパントに突き当たるとはな。コイツはまた俺達の出番って風向きか」
「ちょっと!さっきから言ってるドーパントって何なのよ!さっさと教えなさいよ」
何故か持ち歩いてるスリッパで翔太郎の頭を殴りつけながら命令する亜樹子。コイツはリアルにうぜえー
と、そこでタイミングよく翔太郎の携帯がなる。着信は彼の信頼する相棒からのものだった
「おうフィリップか。送った写真はもう見たか?」
「これは実に興味深い。ムラムラするね」
DIO様のように薄暗い部屋でぶ厚い本を片手に通話する若者。あの冒頭シーンで装置から連れ出された男です
フィリップと呼ばれた彼は、今では翔太郎の相棒として探偵家業を手伝っているみたい
「犯人が使っているガイアメモリが何なのか検索してくれ・・・あ、やっぱいいわ」
「?なぜやめる?」
相棒に調べ事を頼もうとするも、直後にそれを取りやめる翔太郎。不思議そうに聞き返すフィリップ
その時、翔太郎と亜樹子の前には全身を紅蓮の炎に包んだ怪人が現れていた
「本人が目の前にいるからさ。ガイアメモリの正体は・・・”マグマ”だ!」
怪人の手から放たれる火炎弾。翔太郎が亜樹子を抱きかかえてこれを回避すると、怪人はどこかへと消えてしまう
「何なのアレ・・・何なのよこの街・・・あたし聞いてない」
「これでわかったろ?女子中学生は早く大阪に帰んな」
「遅刻はクビよ若菜。私の会社ならね」
「だって事故のせいで渋滞に巻き込まれたんですのよ?腹ただしいったらありゃしない」
その頃。風都を影から牛耳る大富豪・園咲家では
父・琉兵衛、長女・冴子、次女・若菜による親子水いらずの晩餐会が行われていた
遅刻した妹を厳しい口調で咎める冴子に対し、チッと舌打ちをしてから口答えする若菜。この姉妹めっさ仲悪そうです
「ビルが溶け、人が死ぬ・・・この街ではよくある事だ・・・
我々の仕事のせいだがね。ファッファッファ!」
いきなり悪役丸出しの琉兵衛。ビルが溶けるのが日常茶飯事の街って嫌すぎる
ちなみに役者さんはご存知「天空の城ラピュタ」でムスカの声を演じた寺田農さん
>ムスカ!ムスカじゃないか!
>園咲「ガイアメモリーにはラピュタの科学力が使用されているのだ」
朋友達は寺田さんというとムスカを連想するようですが、はんぺら的には実写版アカギの安岡刑事だな(マニアック)
「あれってマグマのメモリの仕業よね?あんなモノ誰が売ったのかしら」
「フム・・・最近非常に販売業席の良い若手がいると聞いたが・・・」
この一連の会話から推察するに、この風都で起こる全ての怪事件の黒幕はこの園咲家であり、
彼等がバラ撒いているガイアメモリなるブツがその超常事件を引き起こしているという事が伺えます
「最近ガイアメモリを売りまくっている優秀な営業マンがいるという」父の言葉に反応した冴子は、なんと怪人に変身
その姿は紛れもなく、冒頭で現れたあの女性型怪人だった
「お父様。実は私、結婚したい人が見つかったの」
「えーとキミは・・・もしかしてフィリップ君ってコ?あの探偵もどきの相棒の?」
「鳴海亜樹子か。邪魔をしないでくれないかな・・・キミの情報は全て閲覧し終えたよ
キミに関してはまったくなんの興味も沸かない。早く大阪とかいう街に帰りたまえ」
一方。謎のマグマ怪人から逃れた亜樹子は探偵事務所へと戻り、その地下室でフィリップと出会っていた
オンボロ事務所の奥に隠されていた地下室はかなり広く、まさしくありがちな特撮ヒーローの秘密基地のよう
そこに何枚も並べられたホワイトボードにビッシリと文字を書き込みながら、ブツブツと呟くフィリップ
書き込まれているのは「マグマ」に関する内容で、彼が常軌を逸した頭脳派キャラである事が伺えます
「大阪とかって・・・知らないの大阪?少なくとも風都より有名だわ。たこ焼きとか」
フィリップの物言いにカチンときた亜樹子は「大阪しらねーとかワロス」と反論。この言葉がフィリップを刺激してしまう
「フィリップ犯人の情報は絞り込めたか・・・って、女子中学生!なんでお前がココにいんだよ」
「やあ翔太郎。彼女は素晴らしいよ・・・ゾクゾクするね。新しい検索体験だ
キミは知らないだろう?たこ焼きという食べ物を!
たこ焼き・神戸・ダシだけで354万3280件該当する。実に面白い食べ物だ」
事務所に戻った翔太郎を待っていたのは、ホワイトボードにビッシリと「たこ焼き」に関する情報を書き綴るフィリップだった
すぐに何が起こったのかを察した翔太郎は亜樹子を糾弾する
「やってくれたなお前・・・こうなったらフィリップはたこ焼きの全てを閲覧し終えるまで動かねえぞ
コイツが動いてくれなきゃドーパントの事件は追えないってのにどーしてくれんだよ!?」
「し、知らないわよ!いったいなんなのこのコ?それにまたドーパントって言葉!」
「この街には今、ガイアメモリって物騒なブツをバラ撒いてる連中がいる
コイツは手にした人間をとんでもない超人に変えちまう・・・その超人がドーパントってわけさ」
そーなのかー。ここで明らかになった「ガイアメモリ」と「ドーパント」という単語の意味
ドーパントはW世界の怪人の名称で、ガイアメモリは人間をドーパントに変える為の変身ツールだそうな
フィリップの謎の能力はドーパント事件解決に必要不可欠なものですが、こうして一度脱線してしまうとテコでも動かないという
そんなワケで仕方なくフィリップがたこ焼きに飽きるまで待ち続ける2人。一晩明けてようやく終わりが訪れます
「たこ焼きの全てを閲覧し終えた!」
「ふあぁ・・・ご苦労さん。それじゃ早速”地球(ほし)の本棚”に入ってくれ」
コクリと頷いたフィリップは目を閉じ、その意識を”ここではないどこか”に飛ばした
フィリップげ再び目を開くと、地平線の彼方すら見えない空虚な空間に何億という数の本棚が並ぶ光景が広がっていた
>なにこのマトリックス
>本棚のシーンが完全にマトリックスのオマージュでしたね
彼が「地球の本棚」と呼ぶそこは、彼の脳内
彼自身の膨大な知識を全て納めた巨大な図書館だった
冒頭で変な装置の中に幽閉されていたことを考えれば、彼が普通の人間でない事は明白
彼はこの地球上に存在するありとあらゆるデータをその脳に納めた、人間スーパーコンピューターとも言うべき存在なのである
「さあ検索を始めよう。ガイアメモリは『マグマ』だ」
フィリップが「マグマのガイアメモリ」を検索すると、何億という数の本棚が一瞬にして消える。こうして検索を絞り込んでいくのだ
「最初のキーワードは『戸川洋介』だ」
「おお・・・いきなり減った」
「そりゃ人名だからな。次に『ウインドスケール』戸川が務めていた会社だ
最後にこの数字を入力してみてくれ。『WS−09K−097C』」
翔太郎の提示した3つのキーワードによって、本は一冊まで絞り込まれた。検索完了である
「商品のタグ番号とは考えたね。これはウィンドスケールでも限定支店でしか取り扱ってない商品だ
これを扱ってる支店でまだ襲われてないのは・・・風谷支店!」
翔太郎が足で捜査し持ちかえった情報を、フィリップの地球の本棚によって検索し真相を導き出す!
これが2人で1人の探偵、翔太郎&フィリップの捜査手法だ!すげー
第1話にして視聴者を物語に引き込むフィリップの超絶能力。これは面白い設定だなぁ。凄いなぁ。憧れちゃうなー
「行くぜフィリップ!」
第4の事故を未然に防ぐため、風谷支店へ急行する翔太郎。しかし「行くぜ」と言われたのにフィリップは動こうとしません
不思議に思った亜樹子が「一緒に行かないの?」と尋ねると、フィリップはニコリと笑いながら答えるのだった
「もちろん行くさ。僕達は2人で1人の探偵だもの」
「戸川洋介だな?」
「お前もここの社員か・・・ならば・・・燃えろォ!」
ウインドスケール風谷支店で戸川洋介を発見した翔太郎はこれに話しかけるが、戸川は有無を言わさず喧嘩腰
ガイアメモリでマグマドーパントに変身すると、いきなり襲い掛かってきたではないか。もはや正気ではない
強力なメモリはやがて使用者の心身を蝕み、暴走させてしまうのだ
「止めてやるよ俺が。イヤ・・・俺達が!フィリップ!」
翔太郎がベルトとともに黒いガイアメモリを取り出すと、同時に事務所の地下ガレージに居残るフィリップも緑のメモリを取り出す
「「変身!!」」
『サイクロン』 『ジョーカー』
『サイクロンジョーカー』
離れた場所にいる2人が同時に叫び、ベルトにガイアメモリをセット!直後にフィリップはその場に倒れてしまう
「2人で1人の仮面ライダーに変身する」という前情報は有名でしたが、肉体まで融合するワケじゃないのね
メインとなるのは翔太郎の肉体で、フィリップ側は意識だけを飛ばしてベルトに宿るような形式のようです。なるほど
>仮面ライダーW「あなた達(ウルトラマンA、バロム・1)とは違うんです」
ゴオオオオオオオオオオオオオオ・・・・!!!
吹きすさぶ猛風に怯み、後ずさりするマグマドーパント。その風の中心に立っているのは、まさしく冒頭の・・・・!
変身!仮面ライダーW!
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
6つのガイアメモリの力で風都を守る仮面の戦士!
これがッ!私立探偵翔太郎&フィリップのもうひとつの姿だ!(ドッギャアーン!)
やっぱ仮面ライダーには風にたなびくマフラーだよなぁ。Wカッケすぎる
>「ライダーと怪人の力が同じ」というのは仮面ライダーらしくていいですね!
圧倒的な力でマグマドーパントを追い込むW。途中火炎弾攻撃に苦戦を強いられますが、ここで早速の亜種変身を披露
「あっフィリップ!お前勝手にメモリ変えんなよ!」
『ルナジョーカー』
フィリップがメモリを緑の「サイクロン」から黄色の「ルナ」にチェンジすると、Wの半身も黄色へと変化
ルナのメモリの能力は鞭のようにしなる伸縮自在の手足!ゴムゴムの鞭!
打ち出される火炎弾を次から次へと叩き落し、中距離からダルシムのように手足を伸ばして連続攻撃を叩き込みます。スゲー
「翔太郎、どうするつもり?」
「決まってんだろ。メモリブレイクだ!」
再びメモリをルナからサイクロンに戻し、基本形態となったW。いよいよ必殺技のお披露目タイムです
『サイクロンジョーカーマキシマムドライブ』
「「ジョーカーエクストリーム!!」」
空高く舞い上がったWが標的に向かって急降下。ここまでは往年の先輩達が使ってきたライダーキックと変わりませんが・・・
急降下中パカッ!と左右真っ二つに割れるWの身体
えええええええええー?これは実に予想の斜め上な必殺キック。よしこれをくぱぁキックと名付けよう
標的を狙った飛び蹴りが途中から真っ二つに割れたら当たらないような気がしますが
ぼっがああああああああん!
割れ幅が大きくないからOKなのか、2発とも問題なく命中してめでたしめでたし
異形のマグマドーパントは爆発とともに吹き飛び、戸川の肉体と砕けたマグマのメモリだけが残されるのでした
ジョーカーエクストリームは使用者を殺すことなくず、メモリだけを破壊する事が可能な道徳的な必殺技なのね
>まさかの真っ二つライダーキック!小さい子供とかトラウマにならないかコレ・・・
>Wのキックは二重の極み理論と見た
>Wはこの先、二つに分かれたまま戻れなくなる話があるに違いない
「やれやれ・・・あとは警察だな。しかし真理奈になんて言やいいんだ」
事件は解決した。戸川洋介は会社をリストラされた恨みを、マグマのガイアメモリを使って報復していたのだ
そしてメモリの力に飲み込まれて理性を失い、一週間も恋人と音信不通になった。これが事件の全容である
真里奈にどう報告すればいいものかと頭を抱える翔太郎だったが、ここで事態が急変する
!?
The Immortalのワームのような巨大な怪物が突如地中から出現
動けない戸川の胴体に勢いよく食いついたではないか。ギャー朝からスプラッタショーはやめてくれー!
危機感を抱いた翔太郎はスタッグフォンを操作し、秘密兵器リボルギャリーを発進させる。OPのゴツイあれです
ガレージで意識を失ったフィリップをオロオロしながら見ていた亜樹子は、いつのまにか変形したリボルギャリーの中へ転がり込んでしまう
状況が理解できずうろたえる亜樹子を乗せたままリボルギャリー発進!
なんだかカオスな引きで次週へ続く!めちゃくちゃ面白い第1話じゃないかW!
>仮面ライダーW、俺的には面白そうだと思いました。あの昭和探偵物語テイストがたまらない
>仮面ライダーW、探偵物語が好きだったのでそれを思わせる演出にニヤついてしまいました
あと見間違いでなければ脚本が三条陸先生!!冒険王ビィトの続きはどうなったんでしょうか!?
>この度のメイン脚本は『ダイの大冒険』や『冒険王ビィト』、そして『ガイキングLOD』でおなじみの三条陸先生
こいつは期待が高まるぜ!
>5期鬼太郎でも三条脚本は飛び抜けて面白かった…。これはWには期待できる!!
>W面白いですね。マフラーがCGの恩恵でマンガ的にかっちょよく実写でたなびくのがたまりません
出演者もレギュラー陣は最近では珍しく皆演技うまいですし楽しめそうです
第2話
Wの検索/街を泣かせるもの
「一体どうなってるの?あのすんごいクルマとか!それにあの半分コ怪人は何!?」
「半分コ怪人じゃない。Wだ」
前回ラストで出動したリボルキャリーの到着により、イモータルのワームを退散させる事には成功したW
しかし肝心の戸川洋介はワームに咥えられたまま連れ去れてしまい、事務所に戻った翔太郎は頭を悩ませていた
尚、番組冒頭に数秒入る「前回のW」は事件に関わる人物達の相関図が展開するという
非常にスタイリッシュかつ探偵っぽい演出で、製作陣のセンスのよさを感じました。Wはこういうトコさり気に洒落てるよな
その時だった。歯噛みする翔太郎に更に追い討ちをかけるニュースがラジオから聞こえてきたのは
『・・・の遺体は風都在住の戸川陽介さん(21)と断定
捜索願を出していた恋人が水に浮かぶ戸川さんを発見し、110番通報しました』
戸川陽介は殺害された。あのワームはおそらくドーパントの共犯者。口封じである
「翔ちゃん・・・洋介がぁ・・・うっ・・・あっあっ・・・うあああああ・・・・!」
泣き崩れる真里奈にただ謝罪するしかない翔太郎。捜していた恋人を変わり果てた姿で発見した彼女の心中たるや如何ほどか
真理奈と翔太郎は子供の頃からの幼馴染みだ
小学生の頃、風で飛ばされた真里奈の羽根つきの帽子を「絶対探してやる」と約束しながら果たせなかった事を思い出す翔太郎
探偵として、そして幼馴染みとして。依頼主のむせび泣く姿を前に、翔太郎は無力な自分にただただ唇を噛むしかない
「スマン真理奈・・・俺はまた・・・お前との約束を守れなかったな・・・」
「ここが戸川陽介が襲った最初のビルか・・・ん?
なるほどな。これ以上は嗅ぎまわるなってことか!」
真理奈の為にも戸川を殺した共犯者をなんとしても挙げたい翔太郎は、最初に破壊されたウインドスケール支店を調査
そこで再び現れたあのイモータルのワームみたいな怪物に襲撃を・・・・ゲェー!?なんぞこれ
翔太郎の目の前に立ちはだかったその姿は、あの巨大な頭部にニョッキリと手足が生えたシュールなデザイン
!?
あの怪物は地面の下に巨大な身体を隠していたのではなく顔だけデカイ怪人だったのだ
>Tレックスドーパントが酷フォルムすぎて吹いた
ハトよめのパリコレを彷彿とさせる酷フォルムです
翔太郎はスタッグフォン&バットショットのガジェットで応戦し、なんとか酷フォルム怪人を撃退
ガジェットはフィリップが設計・製作した探偵7つ道具のような3種類のツールで、戦闘に捜査に活躍する便利アイテム
1話でマグマドーパントの火炎弾を回避するのに使ったワイヤーウインチも、ガジェットの1つ「スパイダーショック」です
「うわ、なんかあったの翔ちゃん?大丈夫?」
「いやなんでもない。それより何かわかったか?」
ここで翔太郎が情報収集を頼んでいた馴染みの情報屋・ウォッチャマンが登場
クセの強いレゲエ風ヒゲ面男を演じるのは、電波少年以来TVで見る事のなかったなすび。コイツまだ芸能人だったのか
「ガイアメモリと売人と戸川が会ってるのを目撃した人間がいたよ
売人は全身黒いスーツに、血のにじんだようなワンポイントの赤い模様のある白いスカーフの男」
「その時いた客は戸川だけか?」
「いや、もう1人居たそうだ。暗がりで顔は見えなかったそうだけど、その客は・・・」
赤マルスカーフ黒スーツの売人というのは、おそらく先週冴子が言っていた婚約者候補という男でしょう
彼は戸川の他にもう1人にガイアメモリを売っていたそうで、ウォッチャマンがその外見的特長を続けて話しますが・・・
ウオッチャマン言葉を最後まで聞くまでなく、もう翔太郎にはその共犯者の目星がついていた
「フィリップ、星の本棚に入ってくれ。検索対象は戸川を殺した犯人の名前
キーワードは3つ。『ウインドスケール』・・・『羽根』・・・」
「・・・最後は何?掴んでるんでしょ翔太郎?」
事務所に戻った翔太郎は自分の推理に基づきキーワードを入力、フィリップに犯人を検索してもらう
最後のキーワードを伝える瞬間、翔太郎は自分の考えが間違っていることを望んだがその期待は裏切られてしまう
「最後のキーワードは・・・『女』だ」
「ビンゴだよ翔太郎。Tレックスのメモリの犯人・・・該当者は彼女しかいない」
”MARINA TSUMURA”
フィリップがホワイドボードに書き出した犯人。それは翔太郎の幼馴染みにして、この件の依頼主の名だった
ビルで酷フォルムを撃退した時、そこに残されていた羽根の柄が描かれた服を翔太郎は見逃していなかったのだ
「真理奈も戸川と同じくウインドスケールをクビになった元・社員・・・デザイナーだったんだ
最初の2件のビル破壊は、会社に恨みを持つ2人の共犯だった
しかし途中から戸川はマグマのメモリに飲み込まれて暴走し、行方不明になり・・・
発覚を怖れた真理奈は俺に戸川を捜させ、自分の手で始末した」
これが今回の事件の真相である
おーすごい。前半となる先週から一転して、「まさかこいつが!」という真犯人を暴き出す後編となった今回。いい構成だ
非常に探偵物らしい脚本で思わず唸ります。しかしコレ大人の鑑賞には申し分ないけど、小さい子供には難しい話だよな
思いつめた表情で事務所を飛び出ようとする翔太郎をフィリップが呼び止める
「どこへ行くんだい翔太郎。これからキミがどうなるか予想してみせようか?
キミは甘い考えを実行しようとして、悪意に満ちた犯人に殺される
彼女はもうTレックスのメモリに飲み込まれてる・・・喰われるよ。始末するしかない」
「・・・やっぱお前とは意見が合わねえな。俺は真理奈を信じる」
「おかしいな。いかなる状況にも流されない鉄の意志がキミの好きなハードボイルじゃ?
やっぱりキミはハードボイルドには程遠い半熟卵・・・言わばハーフボイルドってトコかな」
バキィッ!
歯に衣着せぬ辛辣な物言いではあったが、フィリップの言葉は相棒として翔太郎の身を案ずるものだった
しかし幼馴染みの女を「始末するしかない」と冷淡に述べ、「キミは半熟卵」と笑うフィリップに翔太郎の怒りは爆発してしまう
「・・・お前の力は借りねえ!」
思い切りフィリップを殴りつけ、自身の持つ3つのガイアメモリを机の上に叩きつけて事務所を飛び出す翔太郎
ていうかあの酷フォルムTレックスだったのかよ!
>怪人のモチーフが「何でもあり」ってのは昔の戦隊みたいで楽しいですね
ガイアメモリはその系統ずつ大分類で分かれてて、まるでワンピースの悪魔の実みたいね
さしずめマグマは自然ロギア系、Tレックスは動物ゾオン系ってトコか。更に他の系統もあるんだろうか
「真理奈・・・お前がTレックスの魔人・・・そして
ビル破壊事件及び、戸川陽介殺害の犯人だ」
「そう・・・あの会社にはどうしても許せない重役がいたの
私の仕事も功績も全て奪い取って、追放したどうしようもない男が・・・
私はただ大好きなこの街に似合う帽子や服が作りたかっただけなのに!
お願いよ翔ちゃん!見逃してちょうだい!」
翔太郎に呼び出されて真相を看破すされた真理奈は、見逃してくれるよう幼馴染みの情に訴えかける
しかし翔太郎はそう言って抱きついてくる真理奈の腕をそっと引き剥がし、哀しそうな顔で首を横に振った
「真理奈・・・俺は子供の頃からいつも言ってたよな。この街で誰かが泣くのは許せないって
お前はこの街そのものを泣かせている。罪を償って昔のお前に戻ってくれ」
気がつけば真理奈の周りは刃野刑事が率いてきた警察関係者とパトカーによって包囲されていた
幼馴染みとして真理奈のことを思えばこそ辛い判断を下した翔太郎だったが、彼女はそんな彼を嘲笑する
「なぁんだ。案外血も涙もない人なのね」
「真理奈!俺は・・・!」
真理奈はガイアメモリを取り出しTレックス・ドーパントに変身。前回戸川は腕にメモリを突き刺してましたが、
今回真理奈が突き刺したのは鎖骨のエロティックな肩口でした。USB差込口は各人で個人差があるようです
警察達の包囲を容易く蹴散らし、翔太郎と、様子を見に来ていた亜樹子の2人を追い回すTレックスドーパント
メモリを事務所に置いてきた翔太郎は何もできず逃げるしかない
Aパート見たいにガジェットで応戦すればいいのにとは突っ込まないのが特撮のお約束
しかしそんな絶体絶命のピンチに颯爽と駆けつけるリボルキャリー。この計ったようなタイミングもまた特撮のお約束です
当然ながら中から現れたのは、さっき派手に喧嘩したばかりのフィリップだった
「翔太郎、あれからずっと考えたんだけど解らないんだ。僕は何故殴られたんだい?」
そう言って倒れている相棒に手を差し伸べるフィリップ。翔太郎はその悪意のない笑顔を見て毒気を抜かれてしまう
この地球上全てと言ってもいいほどの知識を有していながら、しかしこんな当たり前のことも解らない無垢な存在
フィリップに対する怒りが氷解した翔太郎はその手を強く握り返し、彼が持ってきた自分のガイアメモリを受け取った
「・・・半分力貸せよ、相棒!」
「変身!」 「変身!」
仲直りした2人は並び立ってベルトを装着し、ガイアメモリを構える。やはり2人変身ならこうでなくちゃいけません
変身!仮面ライダーWサイクロンジョーカー!
燃える演出で変身シーンもバッチリ決まり、今週最大の見所と言っても過言ではない戦闘シーンに突入します
これでもう酷フォルムなんて呼ばせない!
破壊して撒き散らしたコンクリートや鉄骨の瓦礫を身体に吸い寄せ、巨大なTレックスの胴体を形成する真理奈スゲー
毎年のことながら巨大な怪物がグリングリン動き回る派手なCGで、番組序盤の力を感じさせます(予算的な意味で)
あと数週もすればすぐにキバーラと同じ運命を辿ると思うと泣けてくるな(予算的な意味で)
「翔太郎、僕のメモリを変えよう」
「ああ、熱いのかましてやろうぜ!」
フィリップはサイクロンのメモリを「ヒート」にチェンジし、赤黒半分のWヒートジョーカーに変身
ボッボッ!ボボボ!ボォン!!
拳から火炎弾をボンボン撃ち出してこれを迎撃します。これは火拳のエース!メラメラの実の能力だな
たまらず逃げ出したTレックスドーパントでしたが、身体に吸着した瓦礫の中にパトカーが丸々1台くっついてました
その中に意識のないフィリップの肉体と、彼を守る為に一緒に乗り込んでいた亜樹子がいたからさあ大変
一般道を超スピードで逆走する巨大Tレックスと、それを追走するハードボイルダーというまたもやCG凄いシーンに
第2話でどんだけ金かけてんだと。視聴者として不安になるほどのクオリティです
最後はキングコングばりにビルの屋上へと逃げるTレックスドーパント
バイクで追走するのはもう無理かと思われましたがドッコイ、並走していたリボルキャリーに一旦格納すると
バイクのテールユニットを換装し、ジェットモードに変形
ハードボイルダーは3種類のテールユニットを換装することで、陸海空全てに対応することができるのだ!スゲー
翔太郎はメモリをジョーカーから「メタル」にチェンジし、仮面ライダーWヒートメタルに変身。トドメに入ります
尚、Wはサイクロンジョーカー(緑黒)ヒートメタル(赤銀)ルナトリガー(黄青)
の3つが基本形態であり、ヒートジョーカーやルナジョーカーなどの他6形態はそれを繋ぐ派生形態にすぎないそうな
3形態がもっとも出力の安定する組み合わせで、他の6形態は互いに干渉しあったり出力が高すぎたりするんだって
『ヒートメタルマキシマムドライブ』
「「メタルブランディング!!」」
ぼっがあああああああん!!
最後はヒートメタルのガイアブレイクでTレックスドーパントを完全粉砕。巻き込まれた亜樹子も無事救い出すのだった
真理奈は警察に、戸川はもう帰らない。それがこの街の現実だ
しかし今はこれが現実だとしても、いつか必ず俺が変えてみせる
ラスト。事務所のオンボロタイプライターで今回の事件の報告書を作成する翔太郎
英語で書いてるのかと思ったら全て日本語のローマ字書きです。読み難いだろこれ
「翔太郎、そこは「俺達」とか複数形にするべきじゃないかな」
「フッ・・・わかったよ」
傍らで本を読みながらそう言う相棒に笑顔で答える翔太郎だったが、すぐその笑顔も引きつってしまう
「さあこれからも私達3人で難事件を解決していくわよ!ハーフボイルドにね!」
「なんでおま・・・つうかハーフじゃねえ!ハードボイルドだ!」
探偵としての2人の仕事を認めた亜樹子は、彼等に迫っていた事務所からの立ち退きを白紙撤回
しかしその代わりと言わんばかりに事務所に居座り、あまつさえ所長の肩書きを名乗るのだった
しかしその頃。この街の全ての悪意の元凶とも言える園咲家に、新たなる家族が迎えられようとしていた
「過去最高の販売実績を残したエリートなんでしょう?
それにお姉さまと付き合って命のある男なんて興味あるわ」
「人を化物みたいに言わないで若菜。紹介しますわお父様。須藤霧彦さんよ」
大広間で霧彦を迎え入れる園咲の人間は、冴子はおろか琉兵衛も若菜も、そしてペットの猫まで怪人形態
そんなおぞましい光景の中、実に匂い立つような涼やかな男ぶりで入ってきたナイスマスクの好青年・須藤霧彦・・・って
へ、変態だー!!!!!
>園咲父「ウホッ、いい男!」
>霧彦「全裸で何が悪い!」
>霧彦「おちんちんランド、はじまるよー」
>日曜朝に男のケツを見たのは、ザンキさん以来だぜ
>全裸にベルト……これが最新の紳士スタイルですね解ります。このコメが被りまくるのも解ります
>園咲家くそみそテクニック今週のW
なぜか霧彦は一誌纏わぬ全裸にベルトだけ装着した紳士スタイル
ザンキさんのケツ以来となるイケメンの引き締まったヒップに、中学生から主婦まで全国の女性視聴者大歓喜です
「霧彦君。これは園咲の人間にだけ与えられるガイアメモリだ
普通の人間なら死ぬ場合もある。言い残すことはあるかね?」
「フ・・・自慢の婿の誕生ですよ。お義父うさん」
「これ刺したらマジ死ぬかもよ?」とビビらせる琉兵衛に対し、微塵も臆することなく笑顔でそう答える霧彦
エリートゆえの自身に対する絶対的自信か。メモリをベルトに刺した霧彦が光に包まれたところで次週へ続く!
うーむなるほど。どう見てもラスボスは琉兵衛じゃなく霧彦っぽいです
初登場シーンから全裸とか色々はっちゃけてくれちゃってるし、ボスとしての話題性もカリスマも十二分
そのうちまたセクシーカットを披露するかもしれないし、今後Wは霧彦から目が離せない!
>霧彦「自慢の婿です!」 パパン「凄く...立派です...」
>自慢のムコになりますって台詞より自慢のムスコが気になってしょうがありません
>いろいろ言いたいことはあったけど、全裸ベルトで全部吹っ飛んでしまいました
>バイクアクションに空中戦、そして男のケツ!仮面ライダーWは二話目から歪みねぇな
>全裸! これでスロットが肛門だったらはんぺらさんのイメージそのまんまだったんですが
第3話
Mに手を出すな/天国への行き方
「なんでハードボイルド探偵のこの俺が連日ペット探しなんだよ!」
「は?所長に逆らう気?誰のおかげで仕事増えたと思ってんの?」
亜樹子が所長になってからというもの、翔太郎の仕事はペット探しのような便利屋の類ばかりが中心に
「こんなのハードボイルドじゃねえ!」と反発する翔太郎と、権利者と立場を傘に威張りくさる亜樹子は衝突が絶えません
まぁ会話から察するに、これまで翔太郎はハードボイルドかどうかで仕事を選り好みしていたようなので、
何でも請け負う亜樹子は所長としてはマトモなのかもしれません・・・が、ウザい。このウザさは何とかならんのか
「うるさいよ2人とも!静かにしてくれたまえ!
僕は園咲若菜のラジオに集中したいんだ!」
そんな2人を珍しく大声で怒鳴るフィリップはラジオ放送にご執心
なんと舌打ち女こと園咲家の次女・若菜の職業は、風都ローカルラジオのMCを務めるタレントでした
もっともローカルラジオなんでアイドルランクで言えばDくらいでしょうが。フィリップが芸能人に興味を示すとは驚きです
別に顔が好みのタイプだとかそうワケでもないらしく、彼女の声を聴いているだけで落ち着くというフィリップ
自分でも何故自分が若菜に興味を持っているのか理解していないようですが、今回の後半でその推論物証が出ます
ラジオで流れていたのは最近流布している風都の都市伝説ミリオンコロッセオについての話題だった
風都のどこかに存在するという幻のカジノで、そこから巨万の富を得て帰って来た者の噂話が絶えないという
「幻のカジノねぇ・・・そんなモンがあるワケねーだろ・・・ん?依頼者か、どうぞ」
ラジオの内容を鼻で笑う翔太郎だったが、事務所のドアを開いて入ってきた中年夫婦の話を聞くなり顔色が変わる
「お願いします!ミリオンコロッセオに取り憑かれた娘を助けてください!」
「検索を終了したよ。和泉和菓子店は風都名物経営する風花饅頭の元祖と言われている
和泉優子はその看板娘として店の仕事を手伝っていたようだ」
「なるほど・・・そんな一人娘がああなっちゃ両親も心配するわな」
夫婦の依頼は突然豹変してしまった娘を元に戻す為、その原因となったミリオンコロッセオの場所を突き止めてほしいという物だった
派手な化粧とブランド物に身を包み、貴金属店で店員相手に当り散らす若い女が捜査対象である和泉優子
その見た目あからさまなバカ女に、気立てのいい和菓子屋の看板娘だった頃の面影はありません
一度手にしてしまった大金の魔力は人をこうも変えてしまうのか。そんな事を思いながら翔太郎は彼女の尾行を開始しますが・・・
「おい女子中学生、お前は邪魔だからもう帰れ。尾行にはプロの技術ってのがあんだよ」
「あんですってぇ〜!私は所長よ!」
素人の亜樹子がくっついてきたせいで尾行に苦戦する翔太郎。まったくもって正論で「帰れ」と言ってるのに聞く耳持ちません
あまつさえブチ切れると翔太郎を羽交い絞めにして尾行を邪魔するという有様
「見失っちゃったじゃない!どこがプロの技術よ!責任問題を追求します!」
トドメに言い放った台詞がコレです。誰が見たってお前のせいだよ。責任を取って所長を辞せ
使えないにも程があるアホ所長の妨害にもめげず、気を取り直して捜査を再開する翔太郎
ウォッチャマンの情報提供により、かつてミリオンコロッセオでギャンブルに参加していた村雨という男を尋ねます。しかし・・・
「証人の名は村雨吾郎だ。なんとかこのキーワードだけで検索できないか?」
「ええ?それだけかい?他には?」
「それが・・・さっぱりマトモな話が聞きだせないんだ
ミリオンコロッセオで大負けして、家族や我が家を失ってしまったショックらしい」
重要な参考証人になるハズだった村雨は、ミリオンコロッセオで多額の借金を負い家も家族も失って半ば気が触れていた
これは困った事になったとフィリップに電話する翔太郎だったが、その会話の中でフィリップの身に異変が起きてしまう
「家族・・・我が家・・・?あ・・・?あ・・・?」
「・・・?おいフィリップ?どうしたフィリップ?」
「家族」と「我が家」という単語を聞いた途端、頭を抱えて気絶してしまうフィリップ。変な装置に入ってたくらいなので
その出生や生い立ちは普通ではないと思ってましたが、この手のお約束設定に漏れず幼少の記憶を失っているようです
どうやら「家族」はその記憶を呼び覚ますキーワードのようですが・・・ここで翔太郎の耳に村雨の悲鳴が届く
「か、加賀さんもう少しだけ待ってくれ!負け分の金は必ず・・・・!」
「私は三日待ったんですよ村雨さん。覚悟を決めなさい」
怯える村雨の前に現れた男はミリオンコロッセオのオーナー・加賀。やたら濃い顔してるなと思ったら我修院達也だこれ
村雨の負けを取立てに来たようですが、彼に返済能力がないと判断するとガイアメモリを取り出してドーパントに変身する
『マネー』
マグマ・Tレックスときて、なんと今回のメモリは「金」。ガイアメモリの種類は自然や生物に限らず、かなりフリーダムみたい
ずんぐりむっくりのキンキラ怪人というデザインのマネードーパントにちょっと愛嬌を感じます
>今週の敵はカネゴンですか?
>マネードーパント見てカネゴンを思い出した人は多いはず
>マネーとは…いきなり想像もしないガイアメモリが来ましたね。今後どんなのが来るか全く予想できない
>器物がモチーフの怪人はどうしてもコミカルになりますね。ますますスーパー戦隊っぽい
スーパー1のジンドグマを思い出しました
あいつらも戦隊と間違えてライダーに出たとしか思えなかったけど、好きだったな
マネードーパントは村雨の額にコインを当てると、その生命エネルギーを吸い取って封入してしまう
ここで悲鳴を聞きつけた翔太郎が到着するものの、フィリップが気絶しているのでWに変身できないというピンチに
途中でフィリップの意識が戻りこれを追い込んだものの、加賀を逃す為に現れたMr美尻霧彦さんの妨害と
そしてなによりも最初から変身しなかったせいで後手を踏んだロス分を取り返せず、これを逃してしまいます
「失態だったね翔太郎。あんな重要な手がかりを逃しちゃうなんて」
「何言ってやがる。お前が気絶してたりしなけりゃ捕まえられてたぜ」
「僕が気絶していた?何を言ってるんだい翔太郎」
どうやらフィリップ本人に意識が途切れていた自覚はないらしい。相棒の身に起きた異変に翔太郎は一抹の不安を覚える
「やぁ、さっきはどうも」
「フフフ・・・アフターサービスの一環ですよ。高額のメモリを買ってくれた貴方への」
『しかしサイクロン、ヒート、ジョーカーと言ったか・・・
この僕が聞いたこともないメモリだった。あれは一体』
一方、無事逃げおおせた加賀と談笑する霧彦さん。この人メモリ販売のみならず、こういう形で犯罪幇助にも関わってるみたい
エリート販売員なだけにガイアメモリの知識には自信があったようですが、Wの持つメモリはいずれも彼が聞き及ばない物だった
霧彦さえ知らない6つの特殊なメモリ。それを持っていたフィリップの過去。これが今後のWのメイン謎になっていきそうです
「お嬢ちゃん、落ち着いてよく聞くんだ。あのミリオンコロッセオはな・・・」
「怪人が経営してるってんだろ?そんなこと解って行ってるんだよ
あんなにスリルと快感を味わえる場所は世界中どこ探したってないんだから!」
和泉優子にミリオンコロッセオの危険性を説く翔太郎だったが、優子曰く利用者達はその正体などとっくに知っているという
説得などどこ吹く風、自分を心配する両親を足蹴にして家の通帳を持ち出そうとする優子に亜樹子がキレる
「ちょっとアンタいい加減にしなさいよ!お金と家族とどっちが大事なの?」
「あぁ?金に決まってんだろ!金のない家の何がいいんだ!
どうせお前等ヘボ探偵にゃミリオンコロッセオへの行き方も突き止められないだろうさ」
「家族より金」と断言する優子。あからさまに頭悪そうな口汚い演技も相まってとてつもなく腹立ちます
しかし彼女の発したその言葉から、翔太郎は所在不明の幻のカジノ・ミリオンコロッセオへの手がかりを掴むのだった
「なるほどそういう事か・・・行き方だ。ミリオンコロッセオは行き方に秘密がある」
「うーん不思議だ。なぜこんなに惹かれるんだろう」
ラジオ局での聞き込みを終えた翔太郎は、フィリップご満悦の手土産を携えて事務所へと帰還
ちょうどスタジオ入りしていた若菜本人からピンナップ写真をもらったのだった。ほほう意外だ
若菜のラジオは風都都民にとっては結構な人気番組らしく、一緒に居合わせた刃野刑事も興奮してました
これだけ聞くと若菜すごい良い娘に聞こえますが、楽屋へ入るなり翔太郎に握手された手を念入りに洗い、
手渡された名刺をビリビリに破ってゴミ箱に捨ててました
>Wの女性キャラ、性格悪い奴しか出てきてねぇー!
>今のところ好感が持てる女性が一人もいないのがWの問題だと思う
>ヒロインといい脇役といい敵といいWの女キャラ録なのがいねぇ
第1話に登場した幼馴染みは真犯人だったし、マジでDQN女しかいないW脚本
正直見ていてちょっとツライものがあります。オアシス的存在となるまともな女性キャラの登場を切に願う
「では検索を開始しよう。検索対象は「人をミリオンコロッセオへと運ぶ方法」
基本ワードはミリオンコロッセオ、ギャンブル、風都・・・・そしてこれに
ラジオの投稿で寄せられた地名を片っ端からブチ込んでいく
まずは木枯らし坂、地上通り、十文字交差点、中央街道・・・なるほどビンゴだよ」
翔太郎がラジオ局に赴いたのは、例のミリオンコロッセオ回に寄せられた投稿情報を収集するためだった
点と点はやがて一本の線となり、このトリックの全容を暴きだす
「路線バスか」
「通常運行の中に紛れて、コロッセオに客を運ぶ闇バスが存在している
いつどの時間に回るかは利用客達しか解らないが・・・
これが予想される通過ルートだ。この時間この場所を通るのは間違いない」
翔太郎は亜樹子に「絶対にくるな」と念を押してハードボイルダーで路線バスを張り込み、これを追走
しかしそのバスの中にちゃっかり乗り込んでいる亜樹子を見て、思わずおいィ!?と叫んでしまう
亜樹子ダチョウ倶楽部。来るなと言われたら行くのが礼儀とでも思ってんでしょうか
>亜樹子が本気でウザいだけのキャラになっている件について
>今週は亜希子がボロクソに叩かれる予感
>今のところヒロインが海東よりムカつくんですが
>ヒロインウゼェ…まあ探偵モノでは、
好奇心から敵地に潜入してイタイ目を見るバカキャラポジションが定番なんだけど
脚本上、何にでも首を突っ込む亜樹子は大変に使いやすいキャラで、この展開も必然なのは解りますが
見てて真剣に腹が立つってのがヤバイ
ただでさえ中の人のアレのせいで色々とアレなのに、役柄でも視聴者に不快感を与えるようだとスゲエ心配
最終的に白鳥百合子みたいなことになって、製作進行に支障をきたすのだけは勘弁してもらいたいんだが・・・
しかしそのバスにはコロッセオの所在を守る為マネードーパントが潜んでおり、戦闘シーンに突入
ものすごく頼りないですがコロッセオの方は亜樹子に任せるしかありません
そもそも戦闘力はあまり高くないメモリなのか、Wの圧倒的な強さにたちまち打ち負かされるマネードーパント
しかし追い詰められながらも加賀はまったく怯むことなく、1枚のコインを取り出してこう言った
「驚きだな・・・しかしそれでもキミに私は倒せんよ。私の腹の中はこのコインでいっぱいだ
私を倒せばこのコインは全て砕け散る。ほら、なんと書いてあるか読めるかね?」
「な・・・テメエそのコインはまさか・・・!?」
加賀の見せつけたコインに掘られていたのはGOROU・MURASAMEという名前。つまり・・・
負債者から吸い取ったライフエナジーを封入したコイン。つまりは何百という人数の人質であった
>マネードーパントのすごいオシリス神
>ダービー兄弟みたいな能力ですね
「ミリオンコロッセオでは金の尽きた客、元金のない客は自らの命を賭けるのだ
彼等は全てを捨てても尚勝負をしたいのだよ。仕事も、我が家も、そして家族さえもね」
「家族・・・我が家・・・?あ・・・?あ・・・?」
と、ただでさえ人質を取られて手が出せなくなったところで再びフィリップへの禁止ワードが炸裂
Aパートと同じように頭を抱えて苦しみだすフィリップですが、今回は更に記憶のフラッシュバック映像つきです
それは海辺を仲良く歩く、幼いフィリップと家族の姿
顔は見えないけれど優しそうな両親と・・・2人の姉
2人の姉!?
>フィリップは園咲家の人間かな?
>姉二人か、こりゃ敵側の家族だなフィリップ
3話にしてバレもいいところ。どうやらフィリップの正体は園咲家の嫡男ぽいですよ
なるほどだから若菜に対して深い興味と妙な安らぎと感じていたのか。本能的な部分で姉を求めていたんだ
そしてフィリップの錯乱によって戦闘力を失ったWはマネードーパントの爆撃を食らって派手に吹っ飛び・・・
「ここが・・・ミリオンコロッセオ・・・」
>ダービー兄にハイウェイスターと、三条先生もジョジョのファンなのかな
>命のチップにトンネル内の部屋とかジョジョチックでsitane
ラスト。ミリオンコロッセオの闇バスが停車したのは、なんとトンネルの中だった。これは見つからんワケです
トンネル内壁の隠し扉が開き、幻の賭博場が現れる。はたして亜樹子は無事に生還できるのか?次週へ続く!
第4話
Mに手を出すな/ジョーカーで勝負
「家族のことだったんだなフィリップ
この世のあらゆる知識を引き出せるお前が唯一知る事のできないもの・・・
それが自分の過去、だもんな」
「・・・僕を笑ってるのか?」
「笑ってねえよ。完璧な人間なんて一人もいねえ
互いに支え合って生きていくのが人生ってもんさ」
「それも鳴海荘吉の受け売りだろ?やめてよ。急にそんな兄貴風吹かされても困惑するだけだ」
マネードーパントに逃げられ事務所へ戻ってきた翔太郎
W変身時2人は感覚を共有するらしく、フィリップが垣間見た家族の肖像を翔太郎も見たそうな。これはいい設定だな
塞ぎこんだ相棒を明るく励ますも、フィリップは「お前に僕の何がわかる」といった感じでまともに聞く耳を持ちません
と、ここでミリオンコロッセオに潜入した亜樹子から入電。バットショットを通じてカジノ内のライブ映像が送られてきた
「赤の25だ!来い!来い!来ぉーい!」
鬼気迫る表情で唾を飛ばしながらルーレットテーブルにかじりついているのは、あのDQN女・和泉優子
100億を得るか自分の命を失うかの一世一代の大勝負中です
そんな大勝負で何でインサイドベットの1目賭けしてるのか(36倍配当の穴張り)
胴元の加賀とのサシ勝負のようですが、そこはアウトサイドの2倍配当でいいだろと。どういうルールで勝負してんだお前等
全国の視聴者がツッコむと同時に、映像を見ていたフィリップが静かに呟く
「ダメだ。赤の30
アイツは投げ込まれた球の回転速度などから乗計算で目を割り出してる」
フィリップの予言通り出目は赤の30。哀れ和泉優子は負けをその命で支払うことになり、ライフコインにされてしまいます
「確か両親の店に多額の借金があると言ったかな?
最初は家族の為だったのに、いつの間にか金の魔力にくらむ・・・
負け犬のクズどもにありがちなことだ。負けはしっかり払ってもらうよ」
「お父さん・・・お母さん・・・・ウボァー!」
先週泣いてすがりつく両親を足蹴にしておいて今更すぎる
評判の看板娘だっただけあって、最初は店の借金を何とかす為にミリオンコロッセオを訪れていたという優子ですが
途中からその目的を見失ってしまったようです。一度手にしてしまった大金の魔力というものはこうも人を変えてしまうのか
「家族より金が大事だ!」とあれだけハッキリ言い切ってだだけに、今更らこんな場面見せられても少しも同情できません
しかし人の善い亜樹子は黙ってられなかったらしく、後先も考えずにスリッパでマネードーパントをぶっ叩いてしまいます
>スリッパひとつで敵に向かっていったアキコが浅倉様の最期にダブって見えちまったぜ…
>怪人にスリッパで突っ込みいれるヒロイン、いまだかつていただろうか
「何者だお前は?いや誰であろうとタダでは帰せんがな」
「この街を愛する探偵事務所の所長よ!言っとくけど私に手を出したら部下達が黙ってないわよ
1人はイマイチ頼りないけど、もう1人はチョー天才なんだから!」
「あんの馬鹿・・・!」
有無を言わさず殺されてもおかしくない状況で啖呵を切る亜樹子。その無謀に翔太郎は呆れ、フィリップは思わず笑う
ここで携帯を通してフィリップが加賀と直接交渉。アホ所長の安全を確保しつつ、直接対決の約束を取り付けるのだった
「チョー天才の方だ。すぐにゲームに参加してやるから待っていたまえ
僕達はガイアメモリを6本持っている・・・それを賭けて勝負といこうじゃないか」
「霧彦君、式が始まる前に・・・君を殴らせてはくれんかね?」
「まるでホームドラマのワンシーンですね。お義父さん」
一方その頃、風都の教会
今まさに園咲家長女・冴子と霧彦の結婚式が行われようとする中、父・琉兵衛のお前を殴る宣言が飛び出していた
「この人でも娘を奪われるのは哀しいんだな」、などと最初はニコニコ顔で聞いていた霧彦だったが
琉兵衛がテラーのメモリを取り出したのを見るや顔面蒼白になって後ずさった
>琉兵衛「婚儀の前に一発ヤラセてくれんかね?」
>「婚儀の前にその美尻にブチ込ませてくれんかね?」
「園咲の者は皆、我等ミュージアムの中枢・・・この街の、いや全ての人類の統率者だ
君がナスカメモリの能力を極めているか試させてもらう」
怪人体でのガチ勝負で婿殿の資格を見極めたいという姑
そんなの結婚式当日にいきなり言うなよと。霧彦さん浮かれ気分から真っ逆さまでメチャクチャ動揺してます
「お父様、その役目私にやらせてくださいな。気取った男のメッキを剥ぐの大好きですの」
しかしここでしゃしゃり出てきた若菜がクレイドール・ドーパントに変身。この役目を父に代わって買って出る
つうかお前土偶かよ
>クレイドールドーパントが酷フォルム過ぎてかわいそう・・・・幹部怪人なのに
>クレイドール・ドーパントがタケチャンマンのライバルに見えるんですが
父がテラー(恐怖)、姉がタブー(禁忌)、姉婿がナスカ(ナスカの地上絵)ときて
若菜だけやけにヘッポコくさい名前のメモリです。上位なんだろうけどさ
どこの馬の骨ともわからん男を義兄と認めたくないのか、殺る気満々の若菜。だがメッキが剥がされたのは自分の方だった
「くっ・・・余裕のつもり?当たれば命はありませんわよ」
「”つもり”じゃない。本物の余裕だよ若菜ちゃん」
ムキになって破壊弾を連射するクレイドールドーパントに対し、変身さえせずに生身のままで
なんかすげえギャグっぽいヘンテコなマトリクス避けで回避する霧彦さん
>婿 の ださい 避け方
>霧彦さんのマトリックス回避面白w今期最大の突っ込み所満載キャラですね
初登場時の全裸といい、今回のこの変態的ムーブといい、完全にネタキャラの地位を確立しました
ブチ切れた若菜が接近戦を仕掛けてきたところで、ようやくといった感じにナスカドーパントに変身
その渾身のパンチを避けようとせず、まさに言葉通り余裕で腹で受け止めます。若菜ナイス噛ませ
>霧彦の変身態、ライダーというよりは「かっこいい怪人」止まりに見えました
しかしナスカの地上絵?の怪人とは「男の子」を刺激してくれる・・・
「見事だ。これは認めざるを得ないようだな」
婿殿の強さに惜しみない賞賛の拍手を送る琉兵衛と、面白く無さそうにそっぽを向く若菜。テストは合格のようです
しかし若菜を赤ん坊のようにあしらった霧彦さんですら、最初テラーを相手にすると思った時の動揺ぶりときたらどうだ
園咲家の長である琉兵衛の、そしてテラーのメモリの力がどれほど恐ろしいのか視聴者にもビンビン伝わってきます
かくして霧彦さんと冴子の結婚式は滞りなく執り行われ、園咲家に頼もしい跡取り息子が誕生したのでした
「世界中のありとあらゆるギャンブルの必勝法を読んだ。君は後ろで見てるだけでいいよ」
『フィリップは自分でも”家族”に惹かれてるのを自覚している・・・
このままじゃまたあの時みたいになっちまう。俺がなんとかしてやらねえと』
決戦を前にして自信満々のフィリップだが、翔太郎はそんな相棒の様子に淡い不安を抱いていた
かくしてミリオンコロッセオに赴いた探偵2人。ガイアメモリ6本と全てのライフコインを賭けて勝負が行われます
「このライフコイン一山をガイアメモリ一本と等価値とする。6対6の勝負だ」
『台は1880年製のオープン・・・弾の反発力と回転速度を計算して・・・』
「赤の21だ」
だからどういうルールなんだよこれ
勝負ゲームはルーレット。チップ6枚で1勝負ごとに1枚賭けの奪い合いのようですが、例によって2人とも1目賭けです
マッチセット方式の勝負に配当の高い賭け方なんて意味ないと思うのだが。まぁここは子供番組だからとスルーすべきか
投げ込まれた軌道から100%に近い確率で出目を予測するフィリップはまさにチートで、瞬く間に勝ち星を重ねますが・・・
「なるほど大したものだ・・・なぜ君ほどの男がこんな得にならない勝負を?
被害者の家族にでも泣きつかれたかね?」
「家族・・・?あ・・・?あ・・・?」
ここで禁止ワード炸裂。激しく動揺させられたフィリップは集中力を落とし、まったく予測が的外れになってしまう
あれよあれよとガイアメモリを奪われ、ついに最後の一本になってしまったところで見かねた翔太郎が飛び出した
「選手交代だ。俺が相手になる。そして次のゲームをラストゲームしよう
メモリとコイン全てを賭けろ!
勝負は俺の最も得意なゲーム・・・ババ抜きだ!」
いきなりバラエティ番組のラスト問題のようなムチャな条件を突きつける翔太郎
相手はチップ6枚とメモリ5つ。こっちがメモリ1つなのに「全部賭けて勝負だ!」とか無理要求すぎる
加賀としてはこんな条件飲む道理はありませんが、何故か承諾してババ抜き勝負に移行します。なんぞこのカオス展開
しかしバトンタッチした翔太郎は、最初から最後まで加賀の予言通りカードを引かされる
という、まさに赤ん坊扱いの実力差を見せつけられて好きなように遊ばれてしまう
最後は加賀2枚、翔太郎1枚での翔太郎の引き番。ここでエースを引ければ翔太郎の勝ちですが・・・
「ダメだ・・・奴は翔太郎の僅かな動きや視線、表情の変化を完璧に読んでいる
だからジョーカーの位置や翔太郎が引こうとしているカードが手に取るようにわかる
しかもカード捌きも神技・・・自分の好きなカードを相手に引かすことも思いのままだ」
「遊びはもう終わりだよ。次はキミにジョーカーを引かせる
そして私がエースを引けば勝負は決着さ。クッフフフフ・・・・!」
勝ち目のない勝負に絶望し、その原因を作り出してしまった自分を責めるフィリップ。しかし翔太郎はそんな相棒に言う
「大丈夫だ・・・黙って見てろ。おやっさんが言ってたぜ・・・
男の仕事の8割は決断だ。そっから先はオマケみてーなもんだってな
俺はお前を守って勝負すると決めた。だから結果がどうなろうと後悔しねえ・・・
お前はおやっさんから託された大事な相棒だからな!」
「ダメだ!無理だよ翔太郎!」
「無理じゃない!翔太郎君はキミを助けたいって真剣なんだよ!
信じてあげなよ!君達は2人で1人なんでしょ?」
相棒フィリップの身を案ずる翔太郎と、その翔太郎を信じろとフィリップを諭す亜樹子。ここはいいシーンです
その瞬間、亜樹子の言葉を聞いた翔太郎にある閃きが走った
「そうか・・・俺達はW。2人で1人の探偵・・・そうだよな?フィリップ」
フィリップを振り向きながら目配せをする翔太郎。なにやらアイコンタクトで作戦を伝えたようですが果たして・・・?
翔太郎の指がジョーカーへと伸びる。加賀が勝利を確信したその時、その指は隣のエースを弾き飛ばした
「残ったカードはいらねえ・・・俺自身がジョーカーだからな」
「バッ・・・バカなどうして・・・確かにジョーカーを引こうとしていたハズ!」
確かに翔太郎の思考はジョーカーを引こうとしていた。だが実際にその指が選んだのはエース
何が起こったのか理解できず狼狽する加賀に、そのトリックが明かされる
「こいつさ。このWドライバーを装着すると、俺とフィリップの意識は繋がる
今、俺の右手でカードを引いたのはフィリップなんだ」
「翔太郎の思考は完全に読まれている。だから僕はその逆のカードを選べばいい」
「よく気付いてくれたなフィリップ。流石は相棒だ」
>拍手コメでテレンスTダービーの話が出るに花京院の魂をかけるぜ!
>ダービー兄弟を思い出した人は多かろう。人間コイン化は兄で決着の他人操作は弟
>マネー「こ、こんなくだらねーこと…カードをちくしょう…
引いたのは翔太郎ではなくっ!おまえかッ!フィリップ!」
フィリップ「YES!YES!YES!」
>よく考えたら、脚本家の人はJOJO連載していた頃の週刊少年ジャンプで…
ダービー弟のスタンド能力を打ち破ったのと同じイカサマ!
加賀は翔太郎の心を完全に読んでいたが、横からフィリップにカードを選ばれたのでは防ぎようが無い
先週からあちこちジョジョっぽかった今回の話ですが、決着のトリックまでジョジョ。やはり意図的なオマージュなのか
ジョジョもそうでしたが、以心伝心で相手に作戦が伝わってるのがまた強い絆を感じていい演出になってます
勝負に敗れた加賀は往生際悪くマネー・ドーパントに変身して逃走。今度は逃さんと2人はWに変身してこれを追う
『ひぃひぃ・・・・そ、そうだ!コイツの家族の事を言えばまた・・・』
「クズは家族の心の傷でも舐めてろ!小僧め!」
過去2度の発作を見ている加賀は、フィリップの弱点と認識したワードを大声で叫びますが・・・
「家族?それなら代わりがいる。ちょっと冴えないけどね」
>「代わりがいる。……ちょっと冴えないけどね」 流石に鳥肌立てずにはいられない
フィリップの心は微塵も揺れない。自分を心から心配してくれた翔太郎と亜樹子を、家族同然と認めたからである
家族の代わりを見つけたフィリップに隙はなかった!凄いなー憧(ry
今回のメインとも言える演出もバッチリ決まり、カネゴンはあえなくメタルブランディングくらって大爆発
>もしかして「ヒート&メタル」ですかーーーー!? YES!YES!YES!OHMYGOD
ぼっがあああああああん!!
かくして加賀はお縄となり、ライフコインにされていた人々は無事肉体に魂が戻るのでした。めでたしめでたし
『というワケで今日もこのコーナーから行ってみましょう。風都ミステリーツアー!
沢山のお便りきてます!”仮面ライダー”について!
颯爽とバイクに乗って怪人を倒す仮面の超人!』
ラスト。事務所でラジオを聞いていた二人は例の若菜のラジオから、自分達が風都の噂になっている事を知る
マネードーパントを追走していた時に、そのチェイス劇を多くの都民に目撃されていたのである
>すでに一年以上Wとして戦ってたのに今回まで一度も目撃されなかったのか?
まぁ2話のTレックスの追走なんてもっと派手だったし。そりゃ知られないほうがおかしいって話です
「やったぜフィリップ!俺達いかがわしい都市伝説になってんぞ!」
「2人で1人の”仮面ライダー”・・・Wか」
ファンである若菜に取り上げられて大はしゃぎする翔太郎とフィリップ
風都を守る風の戦士「仮面ライダー」W。彼等の物語はまだ始まったばかりである
次週へ続く!
>Wが自分初でもなく自然に仮面ライダーと呼ばれるようになったのはちょっと感動した!
第5話
少女A/パパは仮面ライダー
「本日、議会で第二風都タワーの建設が議会で承認されました
このタワーが風都に提供するのは、環境に一切負担をかけないクリーンエネルギーです」
「楠原あすかです。これが、わたしたちの、タワーです
ママー。わたし早く本物がみたいなぁ」
「子供達の未来の為にも、皆様のご理解と協力をお願いします」
風都市女性市会議員楠原みやびが推進する、第二風都タワーの建設イベント
年端もいかない愛娘のあすかをその講演に引っ張り出し、あざとく支持を求めるやり方はいかにもママさん議員です
「フン・・・随分そらぞらしいこった。子連れで政策をアピールとはね」
「あっ探偵!お前なんでこんな所にいるんだ?」
そんなあざといやり方が気に入らず毒づく翔太郎と、彼を見かけるや否やいつものごとく喧嘩を売ってくる真倉刑事
どうして二人がこんな場違いな所に居合わせているのかと言うと・・・・
「仕事ですよナマクラ刑事。楠原議員のボディガードを頼まれてね」
「チッ・・・なんでこんな探偵なんか・・・我々警察だけで十分なのに
っていうかナマクラじゃない!真倉だウボァー!?」
実は楠原議員は第二風都タワー建設に反対する人物から命を狙われており、彼らはその護衛に当たっていたのである
そして言ってるそばからいきなり狙撃される真倉刑事。いいポジションだ
姿なき狙撃手の銃弾が楠原議員を襲う。翔太郎は議員を物陰に押し込め亜樹子に託すと、いったんその場からトンズラ
Wに変身したのち、彼女達を助けるためにに再び戻ってきますが・・・・
「パパ!助けに来てくれたのね!」
「・・・・はい?」
なぜか楠原議員の娘、あすかはWを「パパ」と呼んで大喜び。困惑する翔太郎でしたがその場は彼女達を守りきります
「左さん!貴方には落胆しましたわ
専門家だと聞いてましたのに、まさか護衛対象を置いて逃げるだなんて」
「いやあの、あれは逃げたんじゃなくてですね・・・」
怪獣が出現した時にいつもいないハヤタ隊員のジレンマ
しっかり彼女達を守ったのに、逃げたと思われて糾弾される翔太郎が可哀想。変身ヒーローの哀しいお約束です
翔太郎達がドーパント絡みの事件に強いというのは結構知られているという設定らしく
今回楠原議員が警察とは別口に依頼をしてきたのも、その噂を聞きつけてのことらしい
ここからちょっとだけ依頼を受けたシーンに回想
「とりあえず娘さんを一緒に連れて歩くのはやめたほうがいい。危険すぎる」
「都民は政治に無関心すぎます。このくらいのパフォーマンスがないと話を聞いてもらえません」
「アンタは!政策と自分の娘の命のどっちが大切なんだ!?」
命を狙われている身でありながら、人気取りの為にあすかを連れて歩くのは譲れないという楠原議員。ふざけろよと
恥も外聞も捨てても政策を通したいというその根性は政治家としては褒めるべきかもしれません。しかし
「そのためになら娘の命を危険に晒すのも辞さない」というのはどう考えても間違ってます。母親としても、1人の人間としても
冒頭で翔太郎が毒づいていた気持ちが解りすぎる。撃たれりゃよかったのに
「わたしなら大丈夫だよ、おじさん。信じてるから」
「おじっ・・・・信じてるって何をだい?」
「えへへ〜ひみつ」
本来なら「ふざけるな!」と叱り飛ばしてお帰り願うところだったが、それを思いとどまらせたのはあすかのこの言葉だった
少女の笑顔はなにか消え入りそうな儚さを湛えており、翔太郎は彼女の言葉の真意を知る為に依頼を受けたのである
「・・・明日は建設予定地の買取交渉です。今日みたいな事のないようにお願いします」
うるせえ撃たれちまえババア
「Wに出てくる女はどいつもこいつもDQNばかり」という流れを今週も更新した楠原議員
その夜、宿泊したホテルでも冒頭と同じ姿の見えぬ狙撃手に襲撃を受けますが、今回は翔太郎が生身でこれを救出
昼間に暴落させてしまった株をなんとか持ち直します
『それにしてもこの執拗さ・・・普通じゃない。なぜ犯人はこれほど彼女が邪魔なんだ?』
「けしからんな・・・こんな宇宙基地みたいなタワーを建てるだと?
街の風情も景観もあったもんじゃない。何が子供達の未来の為だ
本当にバカな政治家どもが増えたものだ。見ろ、ミックもそう言っている」
一方その頃園崎邸。第二風都タワーの資料を見て大層ご立腹中の琉衛兵。あの猫の名前はミックというらしいです
どうやら琉衛兵は反対派のようですが、楠原議員を亡き者にしようと画策しているのはまさか彼なのでしょうか?
風都牛耳ってるなら議会に圧力かけて計画を廃案にすればいいだけじゃ・・・
こういう大物がセコい暗殺とかするのはイメージじゃないので、彼の命令とは別口だと思いたいところです
「建設予定地はお姉さまの管轄ですわね。うふふ・・・
お姉さま、最近会社の部下達と上手くいってないみたいなの」
「まったく・・・冴子はわかっておるのかね。これは風都の未来がかかっておるんだぞ」
娘達には無条件で甘いバカ親かと思ってましたが、存外に厳しい顔を見せる琉衛兵。冴子の手際を訝しんでいるようです
「第6開発チームは即刻全員解雇。第7チームを昇格してプランを継続よ」
「クス・・・電撃人事だね」
その冴子はといえば父の不機嫌は十分にわかっているらしく、その焦りからワンマンバカ社長ぶりを発揮
ミスをやらかした自社に開発チームを全員クビ切るなど、いかにも無能女社長丸出しです
彼女に経営者としての才覚はなく、親の七光りだけでその地位にいることが伺えるシーンですが
そんな彼女の傍らでクスクス笑う霧彦さんが大物の貫禄。実質彼女の会社を支えてるのは彼なのでしょう
>DCDのBOARD以上に横暴人事ですね冴子さんの会社
というか人望失って霧彦に会社乗っ取られるフラグとしか思えん
役員会議で重役たちが一斉に霧彦さんのほうに・・・という展開になりそうですね冴子さん
若菜がわざわざ嫌味を言う為だけにやって来ますが(どんだけ仲悪いんだよこの姉妹)
そんな頭の悪い義妹の嫌がらせも軽く受け流し、妻を助ける為に奔走します。若菜心底バカそうだよな
「フフ・・・冴子のイライラの種はあのタワーだろう?私が行ってこよう」
「あすかちゃんはそんなに仮面ライダー好きか?パパとか言ってたけど
あぁ、えっと・・・俺、仮面ライダーとは知り合いでさ」
「おじさんパパのこと知ってるの?これ見て!」
翌日。目的地に向かう車の中で、あすかとのコミュニケーションを試みる翔太郎。なぜ彼女はWをパパと呼ぶのか
あすかが見せてくれたのは、仮面ライダーナイトに似たフェルト製の変身ヒーロー人形だった
詳しく話を聞こうとするも、ここで車は目的地に到着。あすかから話を聞くのは後回しになってしまいます
「アンタもしつこいねぇ楠原さん。何度来られてもこの土地は売りませんて」
「交通の便、風向き、面積、どれをとってもこの場所が建設予定地に最適なんです!」
「あっそ。でも売りません。ホラここってラジコン場として最適だし」
地主の鷹村という男は、来客が来ているのに友人とラジコンで遊び続けるというクソったれのニート
ハナっから土地を売るつもりはサラサラないらしく、早く帰れと言わんばかりの態度です
「おねがいしますおじさん!ママのお願いをきいてあげてください!」
「はぁ〜、お嬢ちゃんはママによく仕込まれてるねぇ。子供は遊んでればいいんだよ」
あざとい子供攻撃にも微塵も心揺れないクソニート。流石にちょっとムッときた翔太郎が思わず噛み付く
「アンタこそいい大人なんだから遊んでないで働いたらどうだ?親に叱られるぞ」
「あ?僕は親に叱られたことなんて今まで一度もないよ
・・・・と、来客がきたんでアンタ達は帰ってくれないかな」
駄目だこのクソニート。前半感じていた楠原議員へのイライラもどこかへ吹き飛ぶムカつき加減
全国の視聴者が殺意を抱いたところで登場した彼の「来客」は、なんと霧彦さんだった
黒のスーツに、赤いワンポイントの白スカーフのセールスマン
2話でウォッチャマンから聞いていた「ガイアメモリの売人」とまったく同じ服装で現れた霧彦さん
これは翔太郎が気づくかと思いきや、どうということなくすれ違ってしまいました。探偵のクセに記憶力が足りない!
しかしそこは主人公とライバルキャラ、すれ違う瞬間互いに何かを感じ合ったような演出はありました。ここはいいな
>翔太郎、二話であんなに分かりやすい情報得ているのに気づかないとか・・
>血の色のマフラーした男が近づいていった→高村が犯人だ!
って感じで気づいたと思ったらそんな事は無かったぜ
「アンタがセールスマンから幹部にのし上がったっていうシンデレラボーイかい?」
「貴方達の手際の悪さのせいで妻が迷惑しています
たかが女1人殺るだけでしょう。なんでしたら私が代わりましょうか?」
「チッ・・・出世の邪魔をしないでくれ。俺達だけで十分だ」
鷹村と霧彦さんの会話から明らかになった今回の事件の概要
楠原議員を狙う人間は鷹村。どうやらミュージアムで出世する為に、彼女を殺そうとしているようです
地主なんだから絶対土地を売らなければそれでいいんじゃ・・・
タワー建設を阻止できればいいんだから、殺人というリスクを犯す必然性がまったく感じれなくてちょっとナンだな
「鷹村?その男が怪しいと思った理由は?」
「探偵の勘だ。目つき気に入らなかった」
「論理的じゃないね。あぁ、銃弾を調べてみたがこれは金属じゃなかった・・・
生物の歯だ
あとは撃ち込まれた時の状況が詳しくわかれば生物を特定できるんだが・・・
それと、第二風都タワー建設計画について情報を得ていたら解ったことがある」
なんとか鷹村を説き伏せたい楠原議員は、霧彦さんが帰るまで近所の水辺で待機。長期戦の構えです
その待ち時間の間、インスピレーションで鷹村を犯人と睨んだ翔太郎はフィリップに検索を依頼
そして逆にフィリップからも、今回の仕事に関する重要な情報をもたらされる
「ええ。私の夫楠原大三郎は、去年何者かに殺害されました」
あすかのパパは既にこの世の人ではなかった
第二風都タワー建設は元々大三郎の夢であり、みやびは志半ばで倒れた夫の遺志を継いで議員になったのである
「だからあの子にウソをついたのか。ママの仕事を手伝っていればパパが帰ってくると」
「悪い事とは思いません。ウソをつかなきゃ生きていけない子もいます」
娘にウソをついてきたのは、父親が大好きだったあすかにショックを与えたくなかったからだと言う楠原議員
しかし娘のことが大事なだけならば、ただ「パパは遠いところにいるのよ」とでも言っておけばいいだけの話
どうもこのオバさんの言葉は、政策に子供を利用していることに対しての言い訳みたいに聞こえるフシがあるな
「古代生物・・・ここまでは絞り込めたが最後のキーワードがわからない・・・
いったい犯人はどこから彼女を狙っていたんだ?」
一方、メモリの特定に邁進するフィリップは苦戦を強いられていた。翔太郎がバッドショットで撮ってきた現場写真は、
冒頭の講演を狙ったビルにも、2回目のホテルのテラスにも、犯人らしき姿が一切映っていなかったからである
さすがのフィリップもノーヒントでは手詰まりかと思われたその時、亜樹子が何気なく漏らした言葉が光明をもたらす
「どこからって・・・写真に写ってないんだから、そこ以外の場所からでしょ?」
「!亜樹ちゃん、キミ天才かも」
「写真に写ってない場所から」はまったく当たり前のことだが、フィリップはその当たり前の言葉からを答を導き出した
「写真に写っていないのではなく、写していない場所から撃っていると考えればよかった
つまり上空と周囲・・・・空と陸の生物を検索対象から外せば!」
メモリの生物は水棲生物!
最初のビルには貯水槽。ホテルのテラスの前は海。いずれの場所も、ドーパントが潜める水場があったのである
「アノマロカリス?そいつがドーパントの正体か!」
「翔太郎、楠原みやびを水辺に近づけるな!」
「お前の頭脳は100点満点だけどよ!いっつも間が悪いよな!変身!」
今まさに水辺にいる楠原議員。翔太郎がWに変身するのと、姿なき狙撃手が現れたのは同時だった
すんでのタイミングで母子を救ったWは、今回初使用となる青のメモリ「トリガー」を装着
水面に雨あられの銃弾を叩き込み、アノマロカリスドーパントを地上に炙り出します
陸に揚げられたアノマロカリスは全身から墨を噴出して逃れようとするも、間髪入れないWの攻めに討ち倒される
「ご対面だなエビの化け物!・・・なんだ?悪あがきを!
ジョーカーエクストリーム!!」
ぼっがあああああああん!!
謎解きに苦戦した割りには出てきたら即効で死んだアノマロカリスでしたが・・・言わずもがな今回は前編
これで決着のワケがありません
「鷹村じゃ・・・ない!?」
メモリブレイクされて気絶していた男は、鷹村と一緒にラジコンに興じていた友人の男だった
主犯・鷹村はこの近くで様子を見ている!翔太郎がハッと気づいた瞬間、あすかが走って戻ってきてしまう
「パパー!」
「駄目だ!こっちに来るな!」
駆け寄ってくるあすかを大声で制する翔太郎だったが時既に時間切れ。水面から現れたのはもう一匹のアノマロカリス!
クソニートの牙が何も知らない少女に向かって射出されたところで次週へ続く!
第6話
少女A/嘘の代償
『楠原あすかはあの人形を手にしている限り、必ず父親が・・・
仮面ライダーが助けにきてくれるものと信じているんだ
ちゃんと真実を教えてやらないと、いずれ取り返しのつかない事になる』
先週ラストで放たれた凶弾からは楠原母子を守ることに成功したW
しかし三度に渡る失敗と、今回仲間がやられたことで次なる鷹村の手は更に凶悪化することは明らか
死んだ父親のことを娘に伝えないというウソも気に入らず、翔太郎は再び楠原議員と衝突する
「明日も土地売買の交渉です。もちろんあすかと二人で」
「あんな危険な目にあってまだ続けんのか?今度こそあの子を連れ出すのはやめろ」
「夢の実現の為です。あすかも理解してくれてます」
「理解?大人の嘘を簡単に信じてしまうような子供がか?
親のエゴも大概にしろよ!」
「貴方がなんと言おうと私達の予定は変わりません」
駄目だコイツ・・・早くなんとかしないと・・・
これだけの目にあったというのにまるで馬の耳に念仏。この意味不明な頑なさは一体何なのかと
「実は娘を亡き者にしたい黒幕じゃないのかこのオバはん?」とまで勘ぐってしまいそうなレベルです
物語の展開上仕方ないとはいえ、愛娘の命を賭けてまで推進しなくてはならない理由付けくらいは欲しかったな
「なぁ、どうして仮面ライダーがパパなんだ?おじさんに教えてくれないか?」
あすかに真実を伝えたいと思う翔太郎は、まずなぜ彼女がWを父親と思い込んでいるのかさぐりを入れる
夫が亡くなった後、みやびはそれを娘に伏せていたが大好きなパパに会えない寂しさからあすかは見る見る衰弱していった
「あすか・・・パパはね、お顔に怪我をしちゃって仮面の騎士になったのよ」
「かめんのきし?」
「そう。風都のみんなを守る仮面の騎士。ほら・・これがパパから届いたわ
この人形を持って祈っていれば、かならずパパが助けにきてくれるわ」
そんな娘にあのフェルト製の人形を手渡し、ついた嘘がこれ
本来なら永遠に嘘のまま終わるハズだった、あまりにも滑稽な子供騙しの嘘
しかしWの登場によって、それはあすかの心を救済する真実となってしまったのだった
「そしたら本当にパパが来てくれたのよ。わたし嬉しかった!」
「そうか。よかったなぁ」
『嘘と偶然がこの子の心を救ったのか・・・もし俺が真実を伝えてしまえばこの子は・・・』
あすかの一途な思いを知ってしまった翔太郎はそれ以上会話を続けることができなかった。彼女に真実を伝えるべきか否か?
「フフ・・・相変わらずのハーフボイルドだね。楠原あすかの為に嘘に付き合うつもりかい?」
「うっせえ。それより倒したアノマロカリスだが・・・鷹村の部下だったらしい
だが鷹村本人が関与を全否定している上に、証拠が出ないんだとさ」
「まぁ警察の捜査力なんてそんなものだよ。倒したメモリを覚えているかい
中身が剥き出しだったろう?あれは製造経過でできた実験品だよ
売人は客に実験品など絶対に売らない。つまり・・・」
「鷹村はガイアメモリ流通の関係者ってことか」
前回倒したアノマロカリスのガイアメモリから、鷹村の素性まで割り出したフィリップ。アイツ友人じゃなくて部下だったのか
いやそれよりもクソニートだと思ってた鷹村が仕事を持ってたことが驚きです
「しゃ、社長申し訳ありませんでした。次こそは必ず・・・!」
「鷹村。あなたの工場は本社で作られたガイアメモリの最終精錬をする下請けにすぎないの
この程度の規模の工場、いくらでも代わりはあるのよ?あなた同様ね」
そのころ鷹村は楠原議員殺害に失敗したことで、冴子から厳しく叱責されていた
なるほどガイアメモリ製造の下請け会社社長だったのねコイツ。道理で実験品のガイアメモリを使えるわけです
「こ、今度は作戦を変更しますので!アンタ・・・いや旦那さんのお力をお借りします!
旦那さんにはあの仮面ライダーとかいう半分こ野郎を頼みたいんですが」
「やっと出番か、よかろう。アイツには前から興味があった」
冴子に首切りを宣告された鷹村は前回の宣言をひっくり返し、霧彦さんの助力を懇願
心の広い霧彦さんは前回の失礼など気にも留めていないようで、快くこれを承諾してくれます
流石霧彦さんは格が違った!カッコイイなー。あこがれちゃうなー
一方、ウォッチャマンから鷹村の土地の地下から機械音が聞こえることがあると聞き出した亜樹子
つまり下請け工場はあの土地の地下に存在し、それ故に鷹村は土地売却に応じなかったのだ
いやだから絶対に土地売らなきゃそれで済む話じゃ・・・
前回に引き続き、なぜ楠原議員を殺さねばならなかったのかイマイチ説得力がないのがちょっと残念です
尚、そのシーンでウォッチャマンとサンタちゃんが食べてる「風都ラーメン」がすごいインパクトあって吹いた
なんかドンブリを埋め尽くすほどの1枚の巨大なナルトがあって、それをめくって食べんの
これは一度食ってみたいな
「あすか・・・お前は本当のことを知らなきゃいけない。パパのことだ
実は・・・お前のパパはな・・・お前の・・・パパは・・・」
翌日。「母親が伝えられないなら他人の俺が」と、あすかの為を思い真実を伝えようとする翔太郎
言うのがこの子の為・・・それが俺の目指すハードボイルド!心を鬼にして口を開く
「か・・・仮面ライダーなんだよ。うん、さっき思い出した
そういえば可愛い娘がいるって言ってた(あぁ・・・何を言ってるんだ俺は)」
「そうでしょう!えへへ、だから言ってたじゃない」
どっこいここがハーフボイルドな翔太郎。あすかのあどけない顔を見ているととても真実は切り出せず、
結局は楠原議員の嘘に協力するカタチになってしまう
>今回のWの脚本。「パパは生きている」という嘘を暴かなかったことに、2chでも評価が分かれてましたが
真実より心情を取った翔太郎のハーフボイルドさが出ていてよかったと思います
>真実を伝えられないハーフボイルドさが魅力的ですね、翔太郎
はんぺらなどは苛烈な性格なので「このヘタレが!」と思いましたが、翔太郎は最後までこのままでいいと思います
ハードボイルドになりきれないハーフボイルド探偵。それが左翔太郎という主人公の魅力ではないでしょうか
だからこそ冷静沈着なフィリップと補い合い、二人で一人の探偵であるのだから
と、ここで弛緩した空気をついて突然アノマロカリスが出現。翔太郎を出し抜きあすかを連れ去ってしまった
すぐさま変身してこれを追うWの前に、颯爽と現れたのは我らの霧彦さんことナスカドーパントだった
>ナスカドーパントにマフラーが!これはデザインと名前は怪人でも実質上「悪のライダー」って事ですね
肩からアナザーアギトっぽい2本のマフラーみたいなのをヒラヒラなびかせててカッコイイぞ
「やあ仮面ライダーくん。一目キミを見たときからずっと思い続けてたんだ
真っ二つに割ってみたいとね」
「メモリドライバーをつけてる。こいつは組織の幹部だ翔太郎!」
若菜がクレイドールに変身した時もそうでしたが、メモリを直接身体のどこかに刺す一般人達とは違って
園崎家の人間はWと同じくメモリを差し込むためのメモリドライバー(ベルト)を装着しているみたい
フィリップが園崎家の嫡男だとすると、幽閉されていた彼がWドライバーを持っていたことも頷けます
ナスカドーパントの得物は剣。その華麗な剣捌きでWを攻め立てますが、こちらもヒートメタルでこれと渡り合う
「早く片付けねえとあすかがやばい。フィリップ、俺に任せてくれるな?」
「ああ。すごく嫌な予感がするけどね」
ナスカドーパントが光の翼を展開し、空中へ舞い上がる。おーこれは鳥の地上絵の力でしょうか?
真上から急降下してきた霧彦さんの必殺唐竹割り!しかしWはこれを受け止めると、トリガーのメモリを装填
なんと自身をも巻き込む零距離から全弾を叩き込む
>0距離射撃でダディを思い出したのはオレだけじゃないはず
>「この距離ならバリアは張れないな!」
「風都はテメエらの街じゃねえ!」
ガガガガガガガガガガガガガガ!!
ぼっがあああああああん!!
ナスカドーパント初登場と同時にいきなり爆☆殺いや死んでないけどね
「こ・・・こんなことだろうとは思ったよ・・・うっ」
「おいフィリップ大丈夫か?流石にちょっと無理しすぎたか」
肉を切らせて骨を断つ、捨て身の戦法で強敵を退けたW。爆発の中心で爆風を受けたのでダメージも半端ありません
霧彦さんは当然死んではおらず爆発に紛れて逃げ仰せましたが、Wの想定外の反撃で不覚をとったことに驚いてます
「くっ、バカな・・・・まさかあんなイカレた方法で反撃してくるとは・・・
いやバカなのか?バカだからこそ・・・か」
霧彦さんがWをライバルを認めるに相応しい初対決の内容。これで今後更に彼はWに対して執着を燃やしていくのでしょう
>ナスカドーパントは他の地上絵も発動することでWと多能力バトルを展開していくんでしょうか?
それにしても相打ち覚悟の決着はともかく、普通にチャンバラしてるシーンでも特に押されないで互角に戦ってたし
現時点でのWとナスカドーパントの戦闘力はそんなに大差ないように思われます。むしろ完全に五分五分と言っていいかも
その霧彦さんに生身で翻弄されたクレイドールドーパント・・・
なんかもう若菜は頭は悪いし戦闘力は最弱だしでどうしようもねえな
「銃を捨てろ!このガキがどうなってもいいのか!」
あすかをさらった鷹村は廃ビルに楠原議員を呼び出し亡き者にしようとしたが、すんでのところでWが到着する
>Wの女性って変なタイミングでキャラがコロコロ変わりますよね
娘が危ない目にあって危険だって言ってるのに聞かないし、いざさらわれたら大慌てで助けにいきますし
そんなに大事なら危ない目に合った時点で連れるのやめればいいと思うのですが
まったくもってコメントの言うとおりで、楠原議員に微塵も同情できないトコがシーンとしてはちょっとナンだよな
あすかを人質にとったアノマロカリスと対峙したWは、怯えるあすかをなだめるように優しく話しけた
「あすか。パパのことを信じるな?」
「うん」
ズキュウウウウウウウウウウウウン!ぼがぁん!
「あがぁっ!?び、ビームが曲がっただとぉ!」
なんと放たれた光弾はあすかを避けるように大きく弧を描き、アノマロカリスだけを狙い撃ったではないか。ホーミングレーザーです
トリガーの銃弾にルナの力の乗せたのである。これがルナトリガー形態の真骨頂!
>ルナトリガーの攻撃は「コブラ」のサイコガンを思い出します
脚本家がジャンプ系なだけに今後もジャンプ要素が出るか楽しみです
追いつめられたアノマロカリスはビルの外へ逃れると、なんの前触れも説明もなく巨大怪獣化
Wを水の中に引きずり込み、得意の水中戦に持ち込みます。なるほど電王とキバの流れを踏襲してる演出だなこれは
2話のTレックスが瓦礫を集めて巨大な身体を作ったように、Wでは怪人が大型化するケースがよくあるみたい
そういうワケなので2話の流れと同じく、Wはリボルキャリーを発進。ハードボイルダーを水中戦装備に換装しこれに対抗する。おお
「さあ、お前の罪を数えろ!これで終わりだ!
ルナトリガーフルバースト!」
ズドドドドドドドドドドドドドドド!!
一斉射撃された幾条ものホーミングレーザーが巨大アノマロカリスを貫く。完全にビクシオマだこれ
パンツァードラグーンファンが思わずニヤリとする必殺技でアノマロカリス粉砕。鷹村は警察のお縄となるのでした
「パパぁ!行かないで!」
「行かせてあげなさいあすか。パパはもう風都のみんなを守る正義の味方なのよ」
戦い終えて立ち去ろうとするWを呼び止めるあすか。しかしママの仕込みがよく効いているので、案外あっさり納得します
てこてことWに近づいたあすかは「ん!」といった感じにそのかわいい頭を突き出すが、意味の解らない翔太郎は狼狽する
どうやら父親がいつもやってくれていた「行ってきます」の挨拶を求めているようですが・・・・
「や、やべえどうしよう。ここまできて・・・・」
「ふふふ・・・言わんこっちゃない。チャチな嘘をつくからだよ」
うろたえる翔太郎を笑いながら、フィリップはその右手であすかの頭をくりくりと撫で回し、最後にポンポンと二度叩いた
そう。これこそが楠原大三郎が、娘あすかににいつもしてあげていた「行ってきます」の挨拶
フィリップは今回の情報を収集する過程で、そんな日常の父娘のやり取りをも抑えていたのだ。星の本棚無敵すぎる
かくしてWは最後まであすかの父親を演じきり、少女の思いを傷つけぬまま別れを告げるのだった
>あすかの夢を壊さないために最後まで真相を明かさずライダー=パパとして去っていく
これぞヒーローのあるべき姿
>ラストの少女との別れのシーンでフィリップがフォロー入れる事でWが
二人が揃ってハードボイルドなヒーローになれるというのが出ていて良いですね
>最後の別れ際、翔太郎側が手を振ろうとして引っ込め、フィリップ側が明るいノリで手を振ったのが印象的でした
「はい・・・申し訳ありませんお父様。無能な部下のせいで・・・鷹村の工場は破棄します」
ラスト。楠原議員殺害どころか、鷹村のお縄により地下工場まで破棄せざるをえなくなった冴子
電話の向こうの琉衛兵は相当ご立腹らしく、娘といえどもただひたすらに謝るしかありません。なかなか厳しいな
「まったく使えない・・・どいつもこいつも」
受話器を置いたあと、えらい眼力で虚空を睨む冴子が怖い。「使えないヤツ」は今回に限っては旦那も含まれているのでしょう
楠原みやびは議員を引退し、第二風都タワー建設は無期延期となった
だが母子はもっと大切なモノを手に入れたと信じている
母一人子一人。今回の件であすかの大切さを改めて知ったみやびは市会議員を引退することを決意
彼女の夢であった第二風都タワー建設は立ち消えてしまいました。結局は琉衛兵の思い通りになったか
>工場爆破→議員辞職で計画中止→視聴者「m9(^Д^)プギャー 以上今週の冴子さん
>タワー建設中止で工場爆破損に吹いた。冴子さん慌てすぎ。やっぱ経営者の才覚0ですね
計画がなくなったのに工場爆破したのってタダの損じゃね?というコメントがありますが、タワーは関係ないかと
鷹村が楠原大三郎殺害、および楠原みやび殺害未遂の容疑で警察に捕まったからですね
当然彼の土地は警察のガサ入れが入るワケで、そうなったらあの地下工場も発見されてしまうでしょう
その為に証拠隠滅として工場は爆破破棄せざるを得なかったわけです
いつの日か・・・そう遠くない未来、母は娘に真実を話すのだろう
その日が来るまで俺達は彼女のことを裏切れない
仮面ライダーWの使命がまた1つ増えちまった・・・ってことさ
>今回のサブタイトル「嘘の代償」は少女の涙ではなく、
むしろその哀しみを受け入れることができるようになるまで夢を守り続けるという新しい使命だった と
うまいことだまされましたわ
あーなるほど今回のタイトルはそういう深みがあったか。これは言われてから気づいた。確かにそう解釈できるな
風都を守る仮面の騎士、仮面ライダーW!
また1つ新たな使命を増やし、明日も戦い続ける!次週へ続く!
第7話
Cを探せ/フィリップはそれを我慢できない
「閲覧できない?初めてだこんなの”ヘブンズトルネード”
稲本弾吾17歳・・・ストリートダンサー・・・究極の技・・・か」
ある日いつものように地球の本棚でその知識を深めていたフィリップは、どうしても閲覧することができない本を発見する
それは17歳のストリートダンサーの究極の技。どういう経緯でんなモン調べてたのか知りませんが
知識欲の塊にようなフィリップにとって、自分に解らないままのモノがあることはおよそ耐え難い状況といえます
「『若菜姫、ゴキスターって知ってますか?最近風都で噂になってるヒーローです
背中になびくヒーローマント!人か?ゴキブリか?
その正体は悪党どもに天誅を下す闇のお仕置き人です』
へぇ〜お仕置きヒーローですかぁ。あの仮面ライダーさんのお友達かな?」
一方、例によって若菜のラジオ「ヒーリングプリンセス」の人気コーナー「風都ミステリーツアー」から怪しげな話題
最近、W以外にも謎のヒーローが風都に出現しているとのこと。その名もゴキスター
回す回す!ブンブン回してやるとも!
ゴキブリのヒーローというと島本先生のコックローチマンを思い出してしまうはんぺら。こいつは正義のヒーローなのか?
「おいおい姫、そんなのとWを一緒にしないでくれよ」と翔太郎が不快さを表した瞬間、事務所の窓ガラスが砕け散った
【風花高校に怪しい奴が来る。絶対に捕まえてくれ】
投げ込まれた石には何枚かの万札と一緒に、こんな文章が添えられていた。どうやらこれは何者かからの依頼みたい
しかしいきなりガラスをぶっ壊すというキチガイなやり方に「逆にコイツを探し出して縛り上げちゃる!」とブチ切れる翔太郎
しかしそのための頼みの綱、フィリップは我関せずといった様子で外に出かける準備をしているではないか
「おいフィリップ!1人でどこ行くつもりだ?お前は組織に狙われてんだぞ?」
「わかってるよ。でもこのままじゃ夜も眠れない・・・知らないものが解る場所に行ってくる」
なるほど百聞は一見にしかず。どうしてもヘブンズトルネードが何なのか知りたいフィリップは、直接それを見るために外へ
翔太郎との会話から、彼がなぜ普段から地下室に引き篭もっているのかが明かされたのも興味深い
あの幽閉されていた謎の装置から逃げて以来、未だフィリップは彼を奪い返そうとする「組織」から狙われているというワケです
ナスカドーパントを見た時に「組織」という単語を出したことからも解るように、2人はミュージアムを明確に敵に回しているのだ
翔太郎の制止も聞かずフィリップは外出し、心配した亜樹子もこれに同伴。翔太郎は文句を言いつつも風花高校へ向かいます
「見つけた。稲本弾吾17歳!」
首尾よく弾吾を発見したフィリップは、いきなりラジカセのスイッチを入れるや彼の前でダンスを披露
フィリップ役の菅田将暉くんのステップの見事なこと。電王でリュウタのダンスを踊った佐藤健にもまるで見劣りしません
>フィリップただの安楽椅子探偵かと思いきや意外と身体能力いいですね
引き篭もりの頭脳労働専門かと思いきや、存外に高い運動神経を持ち合わせていたフィリップに隙はなかった!
「フィリップくんすごーい!」
「検索したからね。これくらいは余裕さ・・・でもヘブンズトルネードだけは解らない
ねえ、僕に見せてくれないかな?ヘブンズトルネードを」
「ッ・・・あれは・・・もう二度とできねえんだよ。俺一人じゃ・・・」
「一人じゃできない」という意味深な台詞を吐きながら、ヘブンズトルネードは見せられないと答える弾吾
このまま技の正体が不明なままだとフィリップの寿命がストレスでマッハ
今後の探偵活動にも支障をきたしかねない為、なんとか技を教えてもらおうと亜樹子も説得します
「なんだか解らないけど、そんな事言わないで見せてくれない?
いつまでもフィリップくんがこの状態だと、鳴海探偵事務所の死活問題なのよ
所長の私としてもね・・・」
「鳴海探偵事務所・・・アンタが所長?ウソだろ?」
亜樹子達が鳴海探偵事務所の人間だと知ると、途端にあからさまな落胆の色を見せて後ずさる弾吾
不思議がる二人から逃げるようにいきなりダッシュし、フィリップらはワケもわからないまま慌ててこれを追いかけます
その一部始終を塀の上からじーっと見ているのはずんぐり太った一匹のデブ猫。おっとこの猫は・・・・
「ひい!な、なんだお前は!?」
「お前が星野か・・・お前は一人の男子生徒を深く傷つけた。街の害虫はこの私が駆除する」
その頃、翔太郎が向かった風花高校では本当に怪しいやつが爆現してました
全身油ギッシュに光沢する濃い茶色のボディは、まさに我々のよく知る「G」の怪人。コイツが噂のゴキスターなのか?
>コックローチドーパント、歴代ゴキブリ怪人最高の出来です!(特に羽根の油っぽさ)
デザインの寺田克也さんと着ぐるみ職人の皆様、気合入れ過ぎ!おかげで今朝は朝飯抜きました・
>本日は「ドーパントがキモい」ネタがそれこそゴキブリ並みに来るに違いない
羽根の質感とか高速移動&一時停止な動きとか壁走りとか頭部がゴキブリ集合体なデザインとか
>コックローチドーパント見た妹が「なにこのキモイ動き、朝から見たくなかった」
「表面のテカリヤベー!本物だよ」とべた褒めしてました
>朝からSAN値下がる敵が出てきたなあ
>ゴキブリ怪人は昔のライダーにもいましたが、生々しさが比じゃないですな・
ライダーにゴキの怪人が出るのはダークローチ以来、いや
「普通の怪人」としてはゴキブリジン以来29年ぶりか
>日曜の朝からとても不快なドーパント・・・ためらわず飛びかかったしょうたろう尊敬するわ
校長室に現れたゴキスターは恐れおののく星野校長を容赦なく殺害。そこにタッチの遅さで翔太郎が駆けつける
「ほぉ・・・これは驚いたな。お前噂の仮面ライダーか?
この風都にヒーローは2人もいらない!」
変身したWに対し、ゴキスターは「アギトは俺だけでいい」的な発言とともに襲い掛かってきた
どうやらコイツはヒーローである自分に陶酔している厄介な男らしく、自分以外の同業者を認めたくないようです
ゴキブリらしくチョコマカしたすばやい動きでWを翻弄するゴキスター。必死に繰り出すWの攻撃はまるで当たりません
>ゴキ「たとえここから1cmの距離から10丁の銃から弾丸を撃ったとして…ウボァー!」
ルナトリガーのホーミングレーザーでなんとかファーストヒットを奪い、ようやくこれを追い詰めますが・・・
「フィリップくん大変!弾吾くんがバス降りちゃうよ!」
「な、なんだって!?亜樹ちゃん、なんとか彼を!」
「おいィ!?戦闘中に何やってんだ!こっちに集中しろフィリップ!」
なんとここでタイミング悪く亜樹子からの入電。それを受けたフィリップが動揺し、その隙を突かれゴキスターを逃がしてしまう
校舎の外壁にへばりついてカサカサ降りていくゴキスターマジ気持ち悪い。これは嫌な怪人だな
「おお、どうしたミック。何かを見つけてきたのかね?」
園崎邸。外から戻ってきたミックが琉衛兵にすりついて何かを訴えようとしていました
そう、ミックは目撃してきたフィリップのことをちゃんと「確保対象」と知っており、自らその役目を志願しているのです
なんと賢い猫でしょうかミック。絶対若菜よりも賢いなコイツ
琉衛兵にメモリを差されたミックはスミロドン(サーベルタイガーの一種)ドーパントに変身。咆哮を上げて再び外にピョーン
その様子を物陰からじっと伺っていた霧彦さんに対し、琉衛兵は皮肉たっぷりにこう言うのだった
「霧彦くん。キミもミックに負けないよう頑張りたまえ」
娘婿を捕まえて「キミは猫よりも無能かね?」と暗に言っちゃう琉衛兵マジ辛辣。霧彦さんピンチです
>猫って自分で変身できないんですね・・・不便ですな
>やっぱネコは自分一人じゃ変身できなかったんだね
>キバ族の魔女スミロドーンといいバラオムといいスミロドーンの怪人って幹部ばっかりですね
>現状では猫の手よりも頼りにされてない婿養子さんの明日はどっちだ
>今回の霧彦さんにはどことなくジェリドっぽい雰囲気が漂ってたな…
まさかライバルっぽく登場して噛ませになるとかそんなことないよね?
「風花高校に怪しい奴が来るから捕まえてくれって匿名の依頼があってな・・・
で、実際に校長先生が襲われた。そこでだ、
風都の高校生の事なら何でも知ってるお前が頼りだ。何か情報入ってないかクイーン?」
街の高校生達の情報屋的存在の女子高生、クイーンとエリザベスの2人から情報を提供してもらう翔太郎
さすが「風都は俺の庭」と言うだけあって広いネットワークを持ってます。この辺の情報力が警察にはない強みでしょう
「・・・あれってマジだったんだ。これ見て翔ちゃん。裏サイトだけど」
「「闇の害虫駆除」・・・あのゴキブリ野郎のサイトか。そしてこの書き込み・・・
『風花高校の星野マジうぜえ。俺を傷つけて人生台無しにしやがって。殺してほしい』」
「マジうぜえのはどっちだよ。アタシこのコ知ってんだ。可愛くて良いコなのに」
「可愛くて良いコ?あの校長先生が?」
「違う。人違いなんだよ。校長は苗字が同じで間違われたんだ」
なんと殺された校長は人違いで殺されたという。シャレにならないアンラッキーガイだなこの人
本来殺されるハズだったのは、星野千鶴という女子生徒
ならば謎の依頼者の正体は星野千鶴の知り合いで、彼女をゴキスターの襲撃から守ろうとしていたという事になる
そして標的を間違ったと気づいたゴキスターは今度こそ本物を殺そうとする可能性が高い。翔太郎はすぐさま動きます
「おい!千鶴は無事なのか!?」
「落ち着けボウズ。千鶴が誰か知らんが殺されたのは星野武だ。ん?武かいい名前だな」
一方、バスを降りた弾吾が向かったのは風花高校。この焦りようからして弾吾は星野千鶴の知り合いで、かつ
千鶴が今日何者かに襲われると知っていたみたい。これで大体話が見えました
刃野刑事にタメ口を利き、真蔵刑事を雑魚呼ばわりする弾吾マジ礼儀知らず。ちょっとこのガキぶん殴りてえな
「千鶴俺だー!せめて顔くらい見せてくれー!」
「いい加減にせんか稲本!勝手に学校を辞めておいて今更なんのつもりだ!
もう星野はお前のパートナーじゃない!シンクロに打ち込んでるんだぞ!」
弾吾は千鶴と会って話をしたいようですが、彼女の反応がないので校舎の真ん中で踊り始めます。なんでやねん
お前はアメノウズメか(天の岩戸に引き篭もった天照大神を引っ張り出す為に踊った女神)
そんな弾吾を怒鳴りつけ、「もう星野には近づくな」と釘を刺す先生。彼女は都民プールの方で練習してるそうですよ
「パートナー・・・なるほど解った。ヘブンズトルネードの正体はコンビ技だ
つまり稲本弾吾と星野千鶴、この2人が揃えば見れるということだね」
そしてその会話からフィリップはヘブンズトルネードの正体を看破
弾吾と千鶴の二人はなにやら一悶着あって今はコンビを解消しているようですが、仲介して再びコンビを組んでもらえば・・・
ウキウキ気分で弾吾の後を追って都民プールへと向かうフィリップでしたが、その行く手を遮ってミックが現れた
「にゃあー!!」
「ドライバーをしている・・・幹部か。僕をさらいに来たのかい?」
「お前が星野千鶴だな?お前の発言のせいで1人の男子生徒が深く傷ついた
よってこの私が害虫駆除を行う」
「ど、どういう事?私が誰を傷つけたっていうの?」
どうして私が男子を傷つけたって証拠だよ!
一方その頃。悪い予感は的中し、都民プールの千鶴の前にはゴキスター=コックローチドーパントが現れていた
エリザベスの言ってた通り、ポニーテールのよく似合う可愛い女の子の千鶴。こんなコが誰を傷つけるというのか
その問いに対し、コックローチドーパントが答えた名前は・・・
「稲本弾吾。これは彼から頼まれたことだ。お前を殺してくれとな」
「弾吾が・・・!?」
「無事か千鶴!?」
今まさに千鶴がコックローチドーパントの毒牙にかかろうとした瞬間、翔太郎とともに飛び込んできたのは弾吾
コックローチ曰く依頼者は弾吾。しかし見る限り当の弾吾本人は懸命に千鶴を守ろうとしてますが・・・・
「触らないで!私を殺そうとしたクセに・・・もう二度と私に近づかないで!」
千鶴は自分を心配して駆け寄ってきた弾吾に恐怖し、彼を糾弾して逃げ去ってしまう
>ゴキブリ怪人の言うことを真に受けて、助けに来た弾吾の話も聞かない千鶴
何故Wの女性キャラはDQNしかいないのでしょう?
>かつての相棒よりもゴキブリ怪人の方を信じる今回の女ゲストは…
千鶴をDQN視する朋友達も多いようですが、彼女からしてみれば謎の怪人に「弾吾の依頼でお前を殺す」と言われた直後に
その本人が目の前に現れたらそりゃ怖いだろ普通。俺でも逃げるよ
だって彼女の立場でこの状況に置かれたら、「弾吾が怪人を連れてきた」ように見えると思うし、
ましてや身に覚えのない恨みならともかく、コンビを解消したことで弾吾に恨まれる覚えはある千鶴。この反応は当然です
むしろ俺は刃野刑事と真倉刑事に対するタメ口のせいで弾吾がチョー腹立つんだが
依頼方法にしても窓ガラスブチ破るとかアホかと。これくらいの目には遭えと言いたい
「今は変身は無理だ正太郎。幹部に追われている」
「チッ!だから出歩くなって言ったんだよ!」
コックローチドーパントと対峙した翔太郎ですが、肝心のフィリップは命を賭けた鬼ごっこの真っ最中で変身不可能
防戦一方で追い詰められる中、フィリップはその機転によって高架橋からゴミ収集トラックの荷台へダイブ
なんとかミックの追跡を振り切り、Wに変身します
>ミック怪人体は凄まじいスピードが武器かと思ったら、
生身で逃げるフィリップと亜樹子はなかなか捕まえられないわ、トラックには追いつけないわで
まったくそんなことはなかったぜ!
>トラックに追いつけないスミロドンドーパント・・・お前ホントに幹部?
>車よりスミロドンの方が速いと思うけど…パワーはあっても知恵が足りないってことかな?
スミロドンドーパント・・・登場シーンは猫科の猛獣らしく、クロックアップ並みの超スピードで現れたのに
ゴミ収集トラックにも追いつけないとかどういうことなの・・・
変身したWは再びルナトリガー無双でコックローチを追いつめる。もうずっとこの形態でいいんじゃね?
Aパートの屋上シーンのように、あとはトドメを刺すだけという場面になったところで再び悪魔が焼き直しされる
「千鶴!どうして逃げるんだ!」
「触らないで!私を殺そうとしたクセに・・・もう二度と私に近づかないで!」
戦場を横切るように走ってきたのは弾吾と千鶴。ここで前述の会話が炸裂し、運悪くそれをフィリップが聞いてしまう
「もう二度と・・・って・・・それじゃヘブンズトルネード見れないじゃん」
「おいィ!?フィリップ何してる!戦闘に集中しろ!」
ゲェー!?完全にAパートの再現だこれ。ヘブンズトルネードが気になるフィリップは完全に集中力が散漫
その隙を逃さず、コックローチドーパントは持ち前の超スピードの本領を発揮
「隙アリ!もらったぜぇ!」
なんとルナとトリガーのメモリをドライバーから引き抜いてしまった
奪われたルナトリガー!コックローチのスピードに対抗できるメモリを失い、Wに勝算はあるのか?次週へ続く!
第8話
Cを探せ/ダンシングヒーロー
「待てこのゴキブリ野郎!メモリを返しやがれ!」
ルナとトリガーだけだったらいざ知らず、奪われた後にヒートメタルにチェンジして対抗したらそれも奪われてしまうW
まさにカモネギ状態のボンクラ。一度盗まれたらんだから2回目は少し用心しろ
かくしてマヌケにも4本のメモリを盗られたままコックローチに逃げられ、イライラでぶちキレる寸前の翔太郎
「お前のせいだぞ!」と意味不明な言いがかりをつけ、放心状態の弾吾を締め上げます
たしかに事件の元凶はコイツだけど、メモリ4本盗まれたのは自分達の不注意だろと
しかし弾吾は弾吾で千鶴の拒絶されたショックから「オワタ。あいつとは完全に終わった」とすっかり放心状態
「事務所にこの依頼を投げ込んだのはあなただったのね」
「・・・闇サイトに”千鶴を殺してほしい”って書いたのは俺なんだ
ついカッとなって・・・だってまさか本物だなんて普通思わないだろ?」
やはり事務所へ石を投げ込んだ人物であり、同時にゴキスターのサイトの千鶴殺しの書き込み人でもあった弾吾
ついカッとなってやった。今は反省していると事務所でコトの経緯をゲロします
まったくもって自業自得で1ミリの同情も沸きません。翔太郎と亜樹子も「駄目だこのゆとり」と呆れ果てるしかない
つうかゴキスターに依頼取り消しすればいいんじゃ・・・
「アイツはいつも二人で踊るダンスのことばかり考えてて、俺はそんなアイツが好きだった
二人で一緒に世界を目指そうって約束した最高のパートナーだったのに・・・
アイツは突然水泳部に入り、ダンスの練習にこなくなっちまったんだ!」
最高のパートナーだった千鶴がある日突然、弾吾になんの相談もなくシンクロナイズドスイミングに転向
当然弾吾は「理由を聞かせてくれ!」と千鶴に何度も話し合いを求めたのですが、千鶴の返事はいつも
「弾吾には関係ないでしょ!」の一点張りで会話さえまともにしてくれなかったとの事
面白くない弾吾は「ついカッと」闇サイトへあの書き込みをしてしまい、それがモノホンだと知ってから大慌て
なんとか彼女をゴキスターの魔手から守ろうとと奔走していたのだ。なんて一人相撲迷惑野郎
とりあえずメモリを取り返す為にコックローチドーパントは倒さなきゃいけないし、ヘブンズトルネードも捨てきれないフィリップ
なんとか二人を仲直りさせようと、ミックに襲われたばっかなのに懲りずに外出します。おま・・・
「仮面ライダーから4本のメモリを奪った?それは凄いですね」
「あぁ、だが一通りスロットに差してみたがどれも変身できない。どうなってる?」
「ドライバーが必要です。仮面ライダーはメモリを差すベルトをしていたでしょう?
それさえ奪えばあなたは今よりもっともっと強くなれますよ」
霧彦さんと電話で話しているのはコックローチドーパントの正体である、伊刈というオタク風の男
なんとキャストはラーメンズの片桐。1話かぎりのゲストとはいえ、なだぎ同様お笑いからの採用
今後もこんな感じのゲストで芸人が出るならば、マジで友近となだぎの競演とかもありそうです
どうやらWのメモリはドライバーを通して初めて機能する特別製のようで
同じようにドライバーを介するテラー・タブー・スミロドン・ナスカらと同格クラスのレアリィであることが伺えます
「やぁ冴子、面白い報せだよ。仮面ライダーが・・・」
「報せは結果で頂戴。ぬか喜びはさせないで」
電話を切った霧彦さんはニコニコ笑顔で妻に朗報を伝えようとしますが、冷たく突き放されてしまう
やはり6話での失態のせいで、奥さんの信頼を大きく失ってしまっているようです
「僕はキミの期待を裏切ったりはしないよ」
「そうだったかしら?」
超イケメンの霧彦さんではありますが、冴子が惚れこんでいたのはあくまで彼のその優秀さだったようで
「使えない婿養子に明日はないわよ?」的な威圧感バリバリです。霧彦さんいきなりピンチ
>霧彦さんから婿養子サラリーマンの悲哀を感じる…それでも園崎家ではムスカの次に優秀だと思うけど
(他の二人と1匹がほぼ無能という意味で)
>霧彦さんマジただのジェリド
>彦さん、ドライバー盗ったって情報もらったんだから取りに行きなさいよ…
アホを炊きつけるより、自分から率先して動いた方がいい結果出せるのに
なんか今後はクウガのズ・ゴオマ・グみたいなことになりそうな悪寒ビンビン丸です
「あん?漫画?これは・・・ゴキスターが主役の同人誌か」
コックローチドーパントの手がかりを探していた翔太郎は、サンタちゃんから一冊の漫画同人誌を入手
「風都仕置人」というタイトルのそれは、今までのゴキスターが行ってきた仕置き(犯行)を再現した漫画だった
つまりこの漫画の作者こそが、コックローチドーパント本人である可能性が高いということである
奥付にも作者情報は一切なく追跡は困難と思われるも、そこは探偵の洞察力
「風都タワーがこの角度から見えるということは楓地区・・・怪しいのはこのアパートか」
作中のあまりにもリアルな街並みの描写から、翔太郎はその一帯が作者の住居近辺と推察。住所を絞り込む
ゴキスターに追われる千鶴が逃げるシーンがマジレイプ系エロ漫画のノリで困る罠
千鶴本人の可愛さも相まって、日曜の朝っぱらから背徳的な劣情を催します
「最悪・・・私を殺そうとした人間とこんなトコに閉じ込められるだなんて」
「だからそれは本気じゃなかったんだって!探偵に頼んで守ろうとしたんだぜ?」
「元々は自分で撒いた種じゃない!恩着せがましく言わないで!」
「恩着せがましくなんて言ってねえよ!元はと言うならお前が・・・!」
今度はミックに見つかることもなく千鶴を拉致って無事に事務所に戻ってきたフィリップ
千鶴を弾吾と一緒にリボルギャリーの中に閉じこめるという荒療治で仲直りを図るも、無理ゲーの予感です
しかしここでラジカセからダンス曲を流してみると、千鶴が途端に涙を流して語り始めたではないか
「な・・・それじゃあお前、ヘブンズトルネードの特訓の為にシンクロを始めたのか?」
「そうだよ。シンクロはバランスが命の競技だからプラスになると思って・・・」
「じゃあなんでそう言ってくれなかったんだ!」
「言っちゃったら弾吾に甘えちゃうと思ったから・・・」
予想通りでしたがこれは酷い
弾吾がコンビ解消するほどに怒ってる時点で「言ったら甘えちゃう」もクソもないだろと。本末転倒すぎて意味不明
特訓を終えたらどんなツラして弾吾の元へ戻るつもりだったのか聞きたい
言葉足りなさゆえの誤解というのは基本ですが、さすがにこの千鶴の思考は無理がありすぎて脚本的に残念
こいつらの馬鹿さ加減のせいで何の罪もない校長が襲われたと思うとやり切れません
この真相により「Wに出てくる女は全員DQN」というジンクスは今回も更新されることに
とりあえずコックローチよりも弾吾が真のゴキブリ野郎だというのはよくわかった・・・
>やっぱり今回の娘もDQNでしたねw
>千鶴もこれまでの例に漏れずDQN女だった件
>平成ライダーの定番「一言言っておくだけで全部回避できただろ」
>今回の学生カップルの短絡っぷりと周りを巻き込むあたりがリアルすぎてムカつきました
振り回されつつも今回一番まじめに働いていた翔太郎(ガラスの件は何も言わなかったり
(映像外で言ってるかもしれませんが)めげずに捜査続けたりとちゃんと「大人」をやってたあたりが好感触)
が報われないあたりもなんとも生臭いですね
>校長のこと忘れてるだろ貴様らァーッ!
「じゃあヘブンズトルネード見せてよ」
「わかりまんた!ってウボァー!?」
かくしてマヌケな誤解も解けて仲直りに成功した弾吾と千鶴
フィリップのためにヘブンズトルネードを披露しようとするも、その最中翔太郎の追撃から逃れた伊刈が現れた
「やめろー!もういいんだ!千鶴とは仲直りしたんだ!」
「害虫駆除は徹底的に行う。依頼の取り消しは受け付けん!」
あ、やっぱ取り消しは受け付けない規約だったのね。それなら弾吾が探偵にすがるしかなかったのも納得です
そんなこんなで吹き飛ばされたマンホールを足にガツン!とぶつけられて倒れこむ千鶴
「ちょ、ヘブンズトルネード踊れるの?踊れない?」
千鶴のケガを気遣ってではなく、ヘブンズトルネードが踊れるかどうかだけを確認するフィリップも大概ですが
脚本のせいで「DQN女ざまあ」としか思えないシーンになっちゃってるのがなんとも悲しいところ
「駄目・・・せっかく弾吾とのいい波を掴みかけてたのに・・・」
「波・・・?そうか、それが最後のキーワードだ
ヘブンズトルネードの鍵は二人で生み出す波のリズム!」
思わぬアクシデントで踊れなくなってしまった千鶴でしたが、彼女の言葉からフィリップはキーワードを入力
地球の本棚で唯一読むことのできなかった「ヘブンズトルネード」の本を閲覧することに成功する
「遅いよ翔太郎。行くよ!」
「お、おぅ」
そこへコックローチドーパントを追走してきた翔太郎が到着。やる気満々のフィリップに押されつつWに変身する
はたしてルナトリガーのない状態でゴキブリの超スピードに対抗する策はあるのか?と、視聴者思った次の瞬間
「YA!YA!HA−!」
フィリップ主導で軽やかなステップを踏むW。そうこれは・・・トキ!ストリートダンスの動き!
そのリズミカルな動きはコックローチドーパントを翻弄。その超スピードを押さえ込んで的確に攻撃をHITさせていく
「技術」でピクルの瞬間移動についていくバキ的な無理やり感
「俺達はダンスを手に入れたッ!何も失っちゃいないッ!」って感じでゴキブリの野生を圧倒します
「すげえ・・・アンタすげえよ!うおおおおたまんねえ!
アンタは好きに戦ってくれ!俺が合わせる!」
ここでフィリップの戦いぶりにシビれた弾吾がまさかの暴走。なんとWと一緒に踊りながらコックローチに殴りかかった
「合わせろやバキィッ!」「応ッ!」
柳をボコった渋川先生と刃牙のように、急増コンビネーションながら見事なユニットダンスを披露する2人
Wはともかく生身の高校生のクセにドーパントに攻撃を当てまくる弾吾どういうことなの・・・
>たんご「あんたスゲーよ!」むしろお前がヤバい
>弾吾君はなにかクスリでもやってるんでしょうか?
> なんだこの・・・・・ピクるってる展開
>ゲストの、しかも一般人にボコボコにされる怪人初めて見た…
>いくらなんでも、サイクロンでも追いつけないゴキブリ相手に、生身参戦はないだろうと・・・
その後の戦闘は、バキvsピクル戦のような「味方が強くなった」ではなく
「なぜか敵が圧倒的に弱くなった」理不尽な印象しかなかったですね
テンションうなぎ昇りの2人はついに完全シンクロ、
弾吾が倒立したWを頭上に掲げ、Wがその掌の上で高速回転する
というハチャメチャな合体技が飛び出します。なぁにこれぇ(遊戯の声で)。そうこれこそが・・・!
「アンタすげえよ!今のがヘブンズトルネードだよ!」
千鶴とではなく、Wとのコンビ技として視聴者の前に爆現したヘブンズトルネード
この大技で4つのメモリを取り返したWはルナトリガーに変身。メモリブレイクでコックローチドーパントを粉砕するのだった
めでたしめでたし
「フィリップくんフィリップくん!弾吾くんからダンスイベントの招待状が届いたよ!」
ラスト。弾吾は足の怪我が癒えた千鶴と再びコンビとして活動を再開
今度大きなイベントでヘブンズトルネードを披露するから観にきてほしいと、律儀にフィリップに招待状を送ってきました
「もう興味ない。邪魔だよ。それよりさ、富士山って知ってる?」
ところがぎっちょん、ヘブンズトルネードの正体を知ったフィリップに既にダンスへの興味はなくなっており
せっかく送られてきた招待状をグシャッと握り潰してゴミ箱へポイしてしまいました。ちょ、ひでえ
やっぱり何かにのめり込んだ時のアイツは・・・迷惑以外の何者でもないな
フィリップの天上天下の傍若無人さフィリップに呆れる翔太郎。人間的に成長するのはまだまだ先の話のようです
次週のWは駅伝でお休み。第9話は再来週を待て!
第9話
Sな戦慄/メイド探偵は見た!
名パティシエ達の連続失踪事件・・・
まったく、ダンディな俺には堪える仕事さ
甘ったるいクリームに匂いはハードボイルドには似合わない
「なーにカッコつけてんのよハーフボイルドのくせに」
「うっせ。つーかお前はさっさと事務所に戻ってろよ。危険だろうが
俺には責任があんだよ。おやっさんへの責任が」
風都の有名パティシエ達が次々に行方不明になる怪事件が発生した。既にその数は5名
それぞれの関係者から一斉に捜索依頼を受け、嬉しいやら大変やらの鳴海探偵事務所だったが翔太郎と亜樹子の喧嘩は絶えない
亡くなってしまったおやっさんへの義理を果たす為にも、亜樹子を危険な目には遭わせたくない翔太郎
しかし説得におやっさんの名を出すと、逆に「お父さんと連絡くらい取れないの?」等と聞かれて言葉を濁してしまうというジレンマ
翔太郎が亜樹子をコントロールする為には父の死という残酷な真実を告げる必要があり、その一歩を未だ踏み出せずにいた
「これが父・浅川雄三に関する資料です」
「へー、風都No1のパティシエなんだぁ」
「警察は何してんのかね。ちょっと刃さんに話聞いてくらぁ」
依頼者の一人・浅川麻衣から失踪した父に関する資料を受け取り、捜査を開始する翔太郎。まずは警察の情報網をアテにします
しかし翔太郎が喫茶店を去った後、依頼者麻衣はボソリと小さな声で、しかし亜樹子に聞こえるようにこう呟くのだった
「原因ならわかってるの。きっとあのお屋敷だわ」
「警察舐めんなよ探偵。パティシエ失踪事件に関しては既に風都中を探し回っている
・・・何も得られなかったけどな」
「あぁ・・・そういえばまだ一箇所だけまだ調べてない所があったな
浅川雄三が消えたと言われる現場。あの有名な園咲家だ
捜査しようと訪れたんだが、門前払いをくらっちまってな」
「おいィ!?お前それでいいのか?なんでそこで引くんだよ警察が!」
屋台ラーメンで刃野さんから話を聞いてみれば、なんと警察はとっくにホシに辿り着いていた
麻衣が漏らした「お屋敷」とは園咲邸。しかも失踪者が最後に姿を消した場所という、これ以上ない黒さである
それにしても警察の捜査を門前払いできるほどの園咲の力。さすがは風都を影で牛耳ってるだけのことは・・・
「バカお前、あの屋敷の主人すげえおっかねえんだぞ
『捜査ならじきにやるので警察は立ち入らないでもらいたい』とか言ってよ
あ〜思い出してもおっかねえよな」
「恐かったっすねぇ〜」
ええええええええええええええええええええ
>刃野「あそこの旦那怖んだよ〜」 おい…圧力かけられたんじゃ…ない……のか…?
>警察が園咲家捜査できないのは政治的な圧力がかかってるのかと思ったらそんな事は無かったぜ!
> 風都タワーの時もそうだったけどもしやパパンの組織って政界に顔が利かないのか?
>刃野刑事達がカミナリ親父の家に入ったボールを返してもらえないのび太に見えた
警察が園咲邸に踏み込めないのは圧力のせいではなく、単に琉兵衛にビビったからという理由
「普通に園咲家の圧力にしとけばいいじゃん。なんぞこの脚本」と言いたくなる気もしますが、これはこれでいいと思う
なぜなら流兵衛のメモリは『テラー(恐怖)』
刃さん達が感じた「恐怖」とはメモリの力で、
警察の意志力をも容易く屈服させてしまうほどの恐怖を司っていると考えれば、設定的にも納得いく流れといえます
「失踪したパティシエ達は全員ゲストとしてその屋敷を訪れている
甘いもの好きの当主の為に、週代わりで一流パティシエを招いているらしい」
フィリップの検索により、失踪したパティシエはすべて園咲家にゲストとして招かれていたことがわかった
彼らが屋敷から消えたということは、屋敷内のどこかに監禁されている=流兵衛が犯人ということなのか?
しかし園咲家の権力と経済力があれば、気に入ったパティシエなど家で雇えばいいだけ
わざわざ誘拐・監禁というハイリスクな犯罪を犯すとは思えません。この事件はそう単純ではなさそうです
「しっかし亜樹子のヤツまだ戻らないのか?どこほっつき歩いてんだ」
「気になるなら会いに行ったらいいじゃない
まったく彼女の行動力には毎回驚かされるね」
「・・・あぁん!?」
「ほう・・・この紅茶はなかなかだな。今日は誰が炒れたのかね?」
「はい、実は新人メイドが入りましてその者が」
翔太郎の悪い予感通り、亜樹子は園咲邸にいた。メイドに扮しての潜入捜査である
しかし流兵衛が唸るような紅茶を炒れることができるあたり、意外にもスキル持ちであることが判明
とてもそうは見えませんがもしかして家事全般プロ級の腕前とか、そんな裏設定があったりするんでしょうか
「ほぉら、もう逃がさないわよ贅沢ねこちゃん!私の作った猫まんま食べれ!
残さず食べれワレ〜!あっ園咲若菜!本物だぁ〜!」
と思ったらそんなことはなかったぜ!
亜樹子特製の猫まんまを無理矢理食わされたミックは体調不良で寝込んでしまい、
令嬢である若菜に対して無礼な口を利いてしまうなど、まったくもっていつも通りの亜樹子
>所長さりげなくミックにダメージを与えていましたね。幹部に対してこれは有能…なのだろうか?
「若菜お嬢様やミック様になんてご無礼を!貴女のような新人は初めてです!
城塚さんに佐々木さん、この子の教えてあげなさい!基礎の基礎から!」
早速メイド長の杉下さんのカミナリをくらい、先輩メイド2人からネチネチと嫌味を言われるハメに
「やっちゃったねアンタ。メイド長の杉下さんは鬼軍曹だからこれから大変だよ」
「ここは普通のお屋敷と違って飛びぬけて厳格なんです
園咲家では見ざる・言わざる・聞かざるが使用人の大原則
仕事で必要な場合を除いて、ご家族の方と接触するのはご法度ということです」
「ガーン。私それできそうにないわ・・・性格的に」
「じゃあやめちゃえばぁ?」
ポテチバリバリ食いながら「辞めろ」と勧告するのはデブメイドの城塚さん
しかしその時には既に亜樹子の姿はそこになく、メモ帳とボールペンを手に屋敷の中を探索中でした
コイツほんと人の話を聞かないことにかけては天才的だな
「まぁまぁだな。親父さんにはまだ及ばないが」
>なんだかシャイニングウィザードかましそうな料理長
>この料理長はプロレスLOVEに違いない
園咲邸の厨房。麻衣の作ったスイーツに厳しい寸評を下すのは武藤似の料理長
麻衣自身も父と同じくパティシエであり、今日は彼女が招かれたのだ。亜樹子はそれにくっついてきたというワケ
「ずいぶん嫌〜な感じの料理長ね・・・”感じ悪い”と」
「あ、亜樹子さん・・・何か父の手がかりは掴めましたか?」
「ううんまだ。このお屋敷怪しい人が多すぎるよ。美人のお嬢様に厳格なメイド長、
噂好きのメイド2人に、強面の料理長・・・絵に描いたみたいな人物が揃いすぎだわ」
「お願いします。父は私の目標であり、業界の宝です。父がいないと私・・・」
「お父さんのこと尊敬してるのね。任せて!私だって名探偵の娘なんだから」
父を敬愛する麻衣にシンパシーを感じた亜樹子は、彼女のためにこの依頼を解決することを心に誓う
そんな折、亜樹子の身を案じてやってきた翔太郎が園咲邸に到着。門の前で落ち合います
「このバカ!この屋敷がどんなに危ないトコだか解ってんのか?早く戻れ!
俺はおやっさんに・・・」
「またそうやって!アンタじゃこの中には入れないでしょ?
私だって名探偵の娘だもん、潜入捜査くらいやってみせるわよ!
大体、キミはいつもお父さんの事ちゃんと話してくれないじゃない」
冒頭の口喧嘩の焼き直し。亜樹子からおやっさんの件について突っ込まれれば言葉を濁すしかない翔太郎
亜樹子を説得することもできず、手ぶらで事務所へ戻ってきた彼にフィリップが声をかけた
「翔太郎、そろそろ彼女に真実を伝えないのかい?
僕達が初めてWになったあの夜・・・
”ビギンズナイト”の事を」
映画の宣伝キタコレ。仮面ライダーW第1話の冒頭、二人が初めて変身したあの夜
12月公開の劇場版Wはこの夜、鳴海荘吉と翔太郎、フィリップの身に何が起きたのかを描く、いわば
『仮面ライダーWエピソードゼロ』的な内容。きっちりTV内で絡めてきました
「言えるかよ!俺が・・・
この俺がおやっさんを殺しちまったなんて」
!?
フィリップの言葉を遮り、そんな事亜樹子には絶対に言えないと激しく動揺する翔太郎
「俺のせいでおやっさんは殺された」なら解りますが、「俺”が”おやっさんを殺してしまった」ときました
翔太郎の口からこぼれた言葉は、第1話の冒頭とは少し違った内容
もちろん責任を強く感じての、「俺が殺したようなものだ」という意味合いで言ってるのかもしれませんが
どうやらあの夜起きた事柄はそう単純ではなさそうです。劇場版公開が待たれます
「フム、これは久々の当たりだな。今日のパティシエは何といったかな?」
「はいはい御主人様!それを作ったのはこの浅川麻衣さんどぇーす!」
「プッ!このコ面白いかも」
琉兵衛の舌にかなった麻衣のスイーツ。亜樹子のプッシュもあり、めでたくその名を覚えられます
「うちのメイドの品格も落ちたわね」と眉をひそめる冴子に対して、逆にケラケラと上機嫌になる若菜が酷い
>冴子さんが不機嫌になった途端に上機嫌になる若菜。素なのか計算なのかどっちだ?
さっきは亜樹子にタメ口を利かれてキレかかってたのに急にこの反応。やはり姉のことが大嫌いなのね
半ば発狂気味に怒りまくるメイド長にゴミバケツを被せ更に探索を続ける亜樹子
なんというクラッシャーぶり。メイド長に同情してしまう。カワイソス
「うーん。怪しい度◎だった料理長なのに・・・あんな良い人だったとは」
武藤似の料理長の怪しい行動を発見するも、へたくそなゴルフを少しでも上手くなりたいという練習だったりと
亜樹子がいい加減捜査に行き詰ってきた頃、再び園咲邸の門に翔太郎がやってきた
フィリップの検索によれば、行方不明になったパティシエは風都でNo1〜5までの腕前の持ち主達
そして浅川麻衣はNo6だという。犯人の狙いがこの順番通りであれば、今回狙われるのは彼女である
「おいそこの怪しいお前!当ててやろう、若菜ちゃんのストーカーだな?」
「あぁ?俺は確かに若菜姫のファンだが別にストーカーじゃ・・・
あれ?よく見たらお前の顔どこかで・・・?」
門の前で翔太郎をふんじばった男は誰あろう、転落ルート一直線の我等の霧彦さん
若菜のストーカーと勘違いしたあたり、そういう輩がよくやってくるのでしょうか
翔太郎が霧彦さんの顔に見覚えがあるの対し、霧彦さんのほうはサッパリなのがちょっとアレな感じです
「なんという低次元の言い訳!これがこの街の若者の実態か!
私はね、この風都をこよなく愛している。君に聞かせてやろう
私がいかにして成功し、この街の名士と成り得たかを!」
>霧彦さん、名護さんとはまた別ベクトルでバカキャラ化している気がします
>婿養子、ストーカーを捕まえるあたり一応妻を愛しているのでしょうかね
その後自分語りに入っちゃうのはどう考えても変な人ですが
>婿さん、いきなり名士になるとか喋りだしたりとなんだか名護さん臭が…753ならぬ653ってか
>霧彦さん完全に名護さんだこれ
>自慢話に没頭する霧彦さんから凄まじい753臭を感じる・・
>霧彦さんのキャラの方向性が見えてきましたね、753的な方向で
>初対面のストーカーに自分のサクセスストーリーを語る尻彦さん
>霧彦さんの すごい サクセスストーリー。けど、あれって
誰でもいいから話し相手が欲しかったってことじゃ……可哀相な霧彦さん
>改めて霧彦さんはアフォだと思いました。かっこいいのに
霧彦さんオワタ\(^o^)/
見ず知らずのストーカーにいきなり自分のサクセスストーリーを聞かせ始める霧彦さん
この瞬間、この作品における霧彦さんのポジションが確定しました
今後の霧彦さんのはっちゃけぶりに期待大です
「その時だ!私が運命の女性と出逢ったのは!いやそれは偶然じゃない!」
恍惚の表情で熱弁する霧彦さんにドン引きの翔太郎
しかしその時屋敷の中から麻衣の悲鳴が響き渡り、彼女を助ける為に翔太郎はこの拷問から脱出
謎の巨大生クリームに襲われていた麻衣を助け出すと、それはグニョグニョと人型に変化したではないか
>今回の敵はメトロン・ドーパント
>完全にメトロン星人だこれ
>今日のドーパント、頭部の造型がメトロン星人に似ていましたね
そういえば、寺田農さんはウルトラマンマックスでメトロン星人の人間体を・・・・
スイーツドーパント。メトロン星人に酷似した頭部を持つ酷フォルム怪人です
「私はありきたりな菓子を食うとそれだけで戻してしまう
極上のスイーツでなくては私の舌には合わんのだよ!」
「勝手な事を言いやがって!」
「極上のスイーツじゃないと食えないから」という極めて自分勝手な理由でパティシエ達をさらっていた犯人
コイツが犯人ということは、やはり琉兵衛はこの事件と無関係だったと考えていいのだろうか?
今回登場した人物の誰かがコイツの人間体だとしたら、メイド長か2人の先輩メイドか武藤似の料理長という事になりますが
とりあえずデブメイドはポテチバリバリ食ってたのでこいつのグルメっぷりからは除外。あと料理長もシロでしょう
まぁコックローチドーパントの時は人間体が登場したのは後編だったし、今回もまだ未登場の人間が正体の可能性も大
現時点では推理材料がちょっと足りません
「フフフ恐怖しろ!恐怖もまた、舌先を駆け巡る極彩色の甘美だ」
>シンケンもWも白い粘液を使う相手とかいったいどういうことなの……いいぞもっとやれ
>日曜の朝から白濁液に犯されるシンケンとW
日曜の朝っぱらから白濁液をドピュドピュ射出する、卑猥なクリーム固め攻撃に苦戦しながらも
なんとかこれを突破し、追い詰めるW。しかしそこへタイミング悪くやってきたのはナスカドーパントだった
「意外なところで会うな仮面ライダー君。今日こそ君を倒し、その秘密を暴かせてもらう!」
「くそっ!またお前か!今はテメエの相手をしてる場合じゃねえんだよ!」
互いに変身するシーンは目撃していないので、門で会った相手とは知らずに切り結ぶ2人。声で解りそうなもんですがね
かくしてスイーツドーパントと結託してWをボコボコにするナスカドーパント。この描写を見るに、霧彦さんは
「園咲邸敷地内で暴れるスイーツドーパント」の存在を了承していることに
外部の人間であれば霧彦さんも警戒を示すハズ。ということはやはりスイーツドーパントの正体は屋敷内の人間なのか
「今日はなにやら屋敷が騒がしいな・・・」
3人が激しく火花を散らす中、琉兵衛はテラーのメモリを取り出してドーパントに変身するのだった
果たしてスイーツドーパントの正体は?テラードーパントの底知れぬ実力とは?次週へ続く!
第10話
Sな戦慄/名探偵の娘
ナスカの背中から生えている2本のマフラーはただの飾りではなく、自らの意志で自在に動かせるナイスな武装
ギルススティンガーのようにWの体を軽々と空中に持ち上げ、ギリギリ締め上げます。フハハ強いぞーカッコいいぞー!
「フッフフフ・・・さてどうしてくれようか仮面ライダーく・・・ウボァー!?
おのれえ!たかが一般ドーパントがこのナスカにッ!」
ところが絶対的優位に立ったと思った瞬間、先週まで共闘してたかに見えたスイーツドーパントがナスカを背後から攻撃
2人でWを集中攻撃してたのは偶然にすぎず、スイーツドーパントはナスカとは面識のないの三つ巴の図式だったのね
しかし三者睨み合い、戦いが仕切り直しとなったその時。突然周囲の空間が暗転する
えもいわれぬ恐怖と不快感とともに、地面から溢れ出すドロドロとした黒い物体。正体が解らなくても一目で解る「危険」
「翔太郎なにかマズイ・・・・ここは危険だ!」
「な、なんだこれは?まさか!?」
「理屈なしで危ねえ!触れたらアウトだ!」
危険を察知した3人は「戦ってる場合じゃねえ!」とそれぞれ必死にこの不思議時空から脱出。なんとか事なきを得ます
変身を解除した翔太郎だが体の震えが止まらない。そうあれは・・・これまで彼が体験したことすらない「恐怖」だった
「ハァ・・・ハァ・・・まだ震えが止まらねえ・・・!」
「僕たちは見たのかもしれない・・・敵の根源を」
もしもあのドロドロに触れていたらどうなっていたのか、想像するだに恐ろしいテラーのメモリの圧倒的力
第10話にして片鱗を見せたラスボスのチート能力。平成ライダーでこれだけ底知れぬ強さを感じさせるボスは久々です
婿養子なのにそんなヤバイ攻撃に巻き込まれそうになった
霧彦さんの立場っていったい・・・
「どうやら使用人の中に一般ドーパントが紛れていたようだが・・・放っておこう
組織の秘密を知る使用人は少ない。へたに事を荒立てることもあるまい」
どうやらスイーツドーパントは園咲家がガイアメモリの総元締めであることすら知らない雑魚パンピーみたい
冴子は「消しますか?」と提言しますが、琉兵衛は些細なことで組織の秘密が漏洩するのが面倒なのかやる気ゼロです
琉兵衛の思考変ね。事を荒立てたくないなら尚更不穏因子は摘んでおくべきだと思うのだがどうよ
「くっ、お義父様はなぜ僕の戦いの邪魔を・・・」
「次に屋敷に何かあったら私と貴方で片付けましょ。貴方の名誉挽回の為に、ね?」
(仮面ライダーW・・・あのドーパントを追って再びこの屋敷に現れるハズ・・・
お父様の興味が薄いうちに確実に手に入れなければ)
一方、凹む旦那を良妻っぽく励ます冴子は何やら腹の中で企んでる様子
Wを仕留めたらメモリは父に献上せず、自分がせしめるつもりのようです。あからさまな反骨フラグすごいですね
>今週の話を見た感じだとWの開発に関係してたのは冴子のみみたいですね
若菜は知らないみたいだし、流兵衛も大して気にしていない様子ですし
「麻衣さん大丈夫?怪我はない?」
「私平気よ亜樹子さん。あの怪物の正体が解ればお父さんに近づけるんでしょ?
他のパティシエ達も見つかるかもしれないんでしょ?だったら私、逃げません!」
>Wで始めてのまともな女性が!
>あれ?麻衣さんてDQNじゃない初の女性じゃね?
怪物に襲われるという恐ろしい体験をして尚、父と他のパティシエの救出の為に危険を顧みない麻衣
「Wに出てくる女はことごとくDQN」というジンクスを破った初の女性です
しかし麻衣はそう言っても仕事を引き受けた側としては難しい。翔太郎はそれ見たことかと烈火の如く怒ります
「ドーパントがいることにも気付かないで何が潜入捜査だ!
おやっさんは依頼者を危険な目に遭わせることは絶対にしなかったぞ!」
「ゴメンなさい・・・私・・・羨ましかったのかも・・・翔太郎くんが
私お父さんとの思い出、あんまりないから。一番長く一緒に居れたのは小さい頃だったし」
実際に麻衣を危険な目に遭わせてしまったという実体験からか、珍しく素直に謝る亜樹子
普段の翔太郎に対する反抗心は「羨ましかったから」と反省する様子に、流石の翔太郎もそれ以上怒れません
「・・・俺も同じだよ。今のお前みたいにいつもおやっさんにどやされまくってた
俺が功を焦って依頼者を怪我させちまった時があって・・・あの時のおやっさんは怖かった
『依頼者を危険な目に遭わせるなんて探偵以前に人間としてクズだ
自分を頼ってやってきた人間なんだぞ!』ってさ
すげえ怖かったけど・・・カッコよかった」
「・・・・」
流石名探偵だったというだけあって、言葉に含蓄があります鳴海荘吉。これは男が憧れる男の典型タイプ
翔太郎が背中で語る父のエピソードに、肩書きだけの所長だった亜樹子は強く心を打たれます
「会話の流れとして今なら言える!」翔太郎は意を決し、おやっさんの死を亜樹子にカミングアウトする
「解ってくれ亜樹子。お前に何かあったら俺はおやっさんに顔向けできねーんだ
実はおやっさんは・・・おやっさんは俺が・・っておいィィィ!?
俺今すげー大事な話してたんですけどぉ!?」
しかし翔太郎が振り向くともう亜樹子はいないというお約束
父の話を聞いた亜樹子は、かえって使命感に燃えて決意を新たにしてしまったようです
「そうよ。麻衣さんは私を頼ってきてくれたんだから・・・投げ出すわけにいかないわ!」
「パティシエ・浅川雄三・浅川麻衣・・・キーワードが近すぎてなかなか本が減らないな
いや待てよ、あの時ヤツが口にした言葉・・・あれは珍しいフレーズだった。たしか・・・
”舌先を駆け巡る極彩色の甘美”・・・なるほどね、ビンゴだ」
一方地球の本棚へ入ったフィリップは、スイーツドーパントが口にしたフレーズから容疑者を絞り込むことに成功していた
「お仕事の場所まで押しかけてしまって申し訳ありません御主人様
明日のスイーツタイムには屋敷の使用人を全員参加させてほしいんです
とびっきりのサプライズを用意してありますのでお願いします」
「ほぉ、それは楽しみなことだ。わかった承知したよ」
「あんのアホいったい何企んでだよ・・・」
琉兵衛の表の仕事は風都博物館の館長。なるほどだから組織の名称が「ミュージアム」なのね
わざわざ主人の仕事場までやってきておかしな頼みを直訴する亜樹子。何か策を用意したようですが果たして?
様子を見ていた翔太郎は頭を抱えるが、そこに琉兵衛が話しかけてきた。セレブのくせに3倍気さくです
「風都博物館館長・園咲琉兵衛です。いやぁ素晴らしいよねぇ
地球に刻まれた記憶の数々というものは」
Tレックス、アノマロカリス、マグマ岩礁・・・展示物に全て見覚えがある翔太郎
この時点で琉兵衛が翔太郎の正体を知っているとは思えませんが、話しかけてきたのもただの偶然とは思えない
二人のファーストコンタクトはほんの数秒間でしたが、琉兵衛発する底知れぬオーラに気圧される翔太郎であった
>しかし金はともかく、スイーツも展示してるんだろうかこの博物館
「さて今日は特別な趣向だ。皆もこのスイーツを味わってくれたまえ」
翌日、琉兵衛は亜樹子との約束通り使用人全員を招いてのスイーツタイムを開催。そこへ亜樹子が遅れて登場する
「園咲家の新人美少女メイドとは仮の姿!その正体は名探偵鳴海亜樹子よ!
パティシエ連続誘拐事件の犯人は・・・この中にいます!」
頭脳は子供!身体は中学生!名探偵アキコだバーロー!
自分で美少女と言っちゃうとこがかなりアレですが、これだけ大掛かりな仕掛けを打った以上犯人は解ってるんでしょうか
「犯人は城塚さん貴女です!なんか丸っこいしお菓子好きだし」
これはひどい。菓子好きのデブだからという理由で犯人にされてしまった城塚さん
デブだからという理由で柳原加奈子だと思ってしまったはんぺらも人のことは言えませんがね
当然まったく証拠不十分で話にもならず、若菜や霧彦さんらからも失笑を買って場は一瞬にして白けた雰囲気に
「なんだサプライズってこういうことかね。すごいお菓子じゃなかったのかぁ」
「はい、このお菓子は全て私がテキトーに作ったものです」
お菓子のサプライズ超期待してた琉兵衛萌え
しかし見た目プロ級のスイーツを「テキトーに作った」という亜樹子が何気に有能な事実。紅茶もそうだったが凄いな
だが亜樹子がそれをカミングアウトした瞬間、使用人の一人が突然皿を落として苦しみだしたではないか
ちょうどそのタイミングで窓の外から様子を伺っていた翔太郎に、フィリップからの連絡が入る
「犯人がわかったよ。あの雑誌のスイーツランキングを書いていたライター・・・
現在は園咲家の使用人の中にその名前があった
舌先を駆け巡る極彩色の甘美は彼女のお得意のフレーズだったのさ
そのライターの名は佐々木由紀子!」
「よくも喰わせてくれたな・・・私の黄金の舌先に、あんたなんかのクソ菓子を!」
犯人は先輩メイド2人のヤセの方、佐々木!
エセ菓子を食わされた佐々木は逆上してスイーツドーパントに変身、麻衣と亜樹子を体内に取り込んでその場を逃走する
「あの男は昨日のストーカー?まさかヤツが仮面ライダーだったとは」
「お久しぶりね。私のこと忘れてないわよね?」
「・・・ビギンズナイトの時の・・・!くっ、なんでお前がここに!?」
拉致された麻衣と亜樹子を救う為Wに変身してこれを追う翔太郎だったが、そこに立ちふさがる園咲の若夫婦コンビ
霧彦さんはWの変身シーンを目撃し、ここで初めて昨日会った男がその正体であることを知ったわけですが
第1話の冒頭を見ても解るように、冴子は既にビギンズナイトで翔太郎の顔を知ってました。そういえばそうだったな
幹部二人を同時に相手しては流石に無理ゲー。ここは三六計ということで、ハードボイルダーでトンズラします
「何してるの?早く追いかけて貴方!」
「あ、ああ!」
飛行能力あるんだから自分で追いかければいいのに、旦那に「走って追いかけてこいや!」と命令する冴子マジ鬼嫁
霧彦さんは時速600km近い速度のハードボイルダーを一生懸命走って追いかけますが
切り離した後部ユニットを顔面にぶつけられ、あえなく追跡に失敗してしまう
ダイナマイト刑事のアクションシーンを失敗したみたいね
「貴方!それでもナスカメモリの所持者なの!?この役立たず!」
「ちょっと待って冴・・・ウボァー!」
おつかいをこなせなかった情けない旦那に冴子はカンカン。いきなり問答無用でエネルギー弾を叩き込みます
哀れな霧彦さんは背中に直撃を受け、派手にぶっ飛んで気絶してしまうのでした。いくらなんでも可哀想すぎる
>ついに霧彦さんが嫁に役立たずとののしられたwwww
>あんだけ頑張ったのにオシオキとか霧彦さんマジかわいそうだ・
>婿さんすっかりへたれて・・・・この急降下は矢車さんそのまんまやー
>地獄兄弟「お前も兄弟になるんだ」
>弱すぎなんだけどマジ!誰だよこいつを自慢の婿の誕生って言った奴は出てこいよ!ぶっ叩いてやるよ俺が!
よえーなマジでナスカナスカとか言ってマジで!負けてるだけじゃねえか!そういう番組じゃねーからこれ!
亜樹子の服に発信機をつけていた翔太郎はスイーツドーパントのアジトに到着。ようやくこの悪党を追い詰めます
テンパッたスイーツドーパントは麻衣を人質にしようと彼女を抱き寄せようとするが、ここで亜樹子が魅せる
ドバキャアッ!!
近くにあった椅子で渾身のフルスイング。たまらず吹っ飛んだスイーツドーパントをキッと見下ろし、喉が潰れそうな声で吼えた
「ハァ・・・ハァ・・・アタシの依頼人に・・・指一本触れるなぁッ!」
『・・・・おやっさん!』
ドーパントすらビビらす亜樹子の鬼気迫る迫力に、思わず息を呑む翔太郎。これが血というものか
そこにたしかに鳴海荘吉は生きていた
「蛙の子は蛙」と言うが。名探偵の娘はやはり”名探偵の娘”だったのだ
>亜樹子がおやっさんと重なるシーンは良かったですね。W序盤の名シーンベストに入るかも
>今週の亜樹子はかっこよかった っていうか、演技力に関しては歴代ヒロインの中で一番だと思います
「よくやった亜樹子!あとは任せろ!ジョーカーグレネード!」
Wはヒートジョーカー形態でのマキシマムドライブという初披露の必殺技でスイーツドーパントを撃破
真っ二つに割れた身体で左右から交互に相手をブン殴るという地味かつリアルな技でした
>半分こパンチ、正直分かれる意味がわかりません
>この半分こアタックはあまりかっこよくない・・・というかあまり強そうじゃない
>マキシマムドライブ使えるのって、サイクロンジョーカー/ヒートメタル/ルナトリガーの形態だけじゃないの?
コメントにもありますが、派生形態でもマキシマムドライブって存在したのね。他形態の技もいずれ登場するのだろうか
怪しげな屋敷に幹部の総攻撃。事件は解決したがいくつかの謎は残ったままだ
亜樹子は相変わらず事務所の親分気取りだが、今はこれでいいと思う
亜樹子の中のおやっさんに出会えた気がしたから
俺が要らぬ心配をしなくても、アイツにはアイツの強さがあるんだ
強くならなければいけないのは俺のほうだ
いつかあの日を受け入れなきゃならない時が来る。あのビギンズナイトを
ラスト。いつもの事務所の風景で、一人シリアスな物思いにふける翔太郎が映画の宣伝をして締め
そして園咲邸では背中の痣も痛々しい霧彦さんが、再び全裸を披露してオチ担当です
>ま た 尻 か …もう霧彦さんじゃなくて尻彦さんでいいと思うんだ
>霧彦さんのケツが見れたので明日からも頑張れそうです!
>霧彦さんマジでズ・ゴオマ・グ
>最後の尻彦さんがレイプされた人みたいなんですが
>今週のWを見る限りでは今後霧彦さんは事ある毎に尻を露出すると確信しました
>一般怪人に殴られたり、高笑いとともに放たれた義父の「理屈抜きで触れたらやばい」攻撃に巻きこまれたり
Wにパージアタックされたり、嫁に教育されたり・・・婿養子殿の人生はどうなるんだ
霧彦さんの明日はどっちだ。次週へ続く!