第41話

Jの迷宮/猟奇的な悪女

「ええええええ刃野刑事?一体何やっちゃったワケ?」
「宝石泥棒だ!俺はいつかこんな日が来るんじゃないかと思ってたんだよなァ〜」
「んだとォ?おい翔太郎、俺はハメられたんだ。お前しか頼れる奴がいねえ・・・
頼む!あの女を探し出して俺の無実を証明してくれ!」
冒頭、宝石の窃盗容疑で逮捕されてしまった刃さんが留置所から翔太郎に助けを求めてきてきた
誰がどう見ても冤罪ですが、ただ一人真倉刑事だけは
北斗の拳のモヒカン雑魚のような頭悪そう顔で刃さんを犯人と決めつけてます
真倉役の俳優・中川真吾さんのムカつく顔ときたらマジ顔面パンチしてえ。これはある意味名演
>泪より真倉の方がやたらうざかった件
>今週のマッキーのウザさは異常
>真倉は実はガイアメモリの使用者で、精神が崩壊してきてるのでは・・・

聞けば刃さんは警察から逃げてきた大きなダイヤの指輪をつけた女に蹴りでのされ、盗難ダイヤを懐に入れられたのだと言う
ならばその女さえ探し出せば刃さんの冤罪を証明できるハズ。早速翔太郎は亜樹子と一緒に捜査に向かいます

聞き込みの結果、最近若い女性ばかり7人が連続失踪しており、そのいずれもダイヤの指輪の女が関わっていることが解った
「でもさぁ、ヘンじゃない?これまでの被害者は全員若くて美しい女性ばっかだよ?
なんで今回は冴えない中年男の刃野刑事なんか狙ったんだろ」
「亜樹子・・・刃さんは確かに冴えない中年だが実はスゲー男なんだぜ」
「どう凄いのよ」
「あの人はな、騙され上手なんだ
何度同じ嘘をつかれようが、何度でも騙されちまう

あんまり騙されるもんで、終いにゃこっちが嘘に付き合うようになっちまうくらいにな
でも、不思議とそれが悪い気しなくてよ・・・」
翔太郎がまだ高校生の頃、若き日の刃野さんは巡査として街の悪ガキどもを追い回す日々を送っていた
生来のお人好し故、毎回ガキどもに嘘をつかれてはまんまと逃げられるカッコ悪いおまわりさん
しかしそんな刃さんを、街の悪童達はみんな好いていたのだ
翔太郎と刃さんはこんなに古い付き合いだったのね。二人の信頼関係と、刃さんの人柄が解るいいシーンです

更にこの後サンタちゃんの情報から被害者の女性7人は全員がモデルだったこと、会員制クラブのメンバーだったことが判明
クラブへと向かうも会員制の為中に入れてもらえない2人。しかしその時、助け舟を出してくれる謎のイケ★メンが現われます
「わわ〜!超人気モデルの上杉誠!サインください!」
このクラブのオーナーである人気モデル上杉。2人を笑顔で快く入店させてくれたり、職業とルックスを鼻にかけない好青年です
店の中で早速怪しさ満点の女を見つけた亜樹子は近づいて声をかけようとするが、いきなり有無を言わさず投げ飛ばされてしまう
「ダイヤの価値ってわかる?美しく、決して傷つかない・・・この私みたいにね!」
合気道でしょうか。片手で亜樹子をスパーンスパーンと2回地面に叩きつけ、最後はヒールでグリグリ踏みつけるダイヤ女
俺がダイヤだ!と
ワケのわからんことをぬかしながらジュエルドーパントに変身します
「私は美しいものが好き。みんなダイヤになって私を飾るといいわ」
指先から放出したガスで、クラブ内にいた人間達を次々宝石に変えていくジュエルドーパント。なんつうぼろい錬金術だ

そんなこんなであっさりと真犯人との対決。こいつをふん縛ってしまえば晴れて刃野さんは釈放の身となりますが・・・・
「ぐわあ硬え!手が・・・・・」
「メタルシャフトも効かないなんて・・・!」
「ルナトリガーの光弾まで弾き返しやがった!」
「ダイヤの粒子を瞬時に結晶化させ、ミラー状のシールドを出した?すごいドーパントだ」
「言ったでしょ?私は誰にも傷つけられない」
硬度10!ダイヤモンドパワー!
>ダイヤモンドって鉄のハンマーで砕けるし、燃えるよね
>ダイヤは炭素なので800℃で焦げて無くなりますね。ついでに硬度はあるけどハンマーで叩けば砕けます
ヒートメタルは最高の選択だったはず

>ダイヤモンドは、モース硬度(ひっかきに対する耐性)が最強なのであり、例えばハンマーで叩くと砕けてしまいます
そして概ね900〜1000度を超えると燃えるそうで……ヒートメタルすら効かなかったあのドーパント、
ダイヤモンドの特性がさらに拡張されているのかそれともダイヤモンドじゃないのか

人をダイヤに変えてしまうという能力も大概インチキ臭いですが、このドーパントの真のチート能力はそのボディの硬さ
パンチ・キックは勿論、メタルシャフトでブン殴ってもビクともせず、ルナトリガーに至ってはビーム反射までしてくる始末
まぁ実際はコメントのツッコミ通り簡単に壊れるんですけどね。じゃなきゃダイヤのカッティングとかできねーっつーの
かくしてジュエルドーパントの絶対防御の前に手も足も出ないW。真犯人を目の前にしながら、余裕綽々で逃げられてしまいます
「彼女の名は城島泪。僕の親友です
彼女は僕のせいで変わってしまった・・・
できれば僕は彼女を救いたい」

と、ここで混乱する店内からフラフラと出てきた上杉さん。どうやらダイヤ女は彼の知り合いのようですが・・・





「あんの女ぁ〜!風都史上最悪の悪女よ!フィリップ君!すぐ検索!」
>風都史上最悪の悪女……え?この程度で?
>今まで散々悪女のオンパレードだったのにこの程度で「風都史上最悪」とか言われても・・・

事務所に戻った3人はジュエルドーパントの無敵の防御力を何とかするためにその弱点を検索開始
しかし本を絞り込んだその瞬間地球の本棚に若菜が現われ、フィリップよりも先にひょいと本を奪ってしまう
「姉さん・・・・!もう本に触れるようになったんだね」
「そうよ来人。前に会った時のシンクロ率は50%程度だったけど・・・ホラ
今ならあなたを連れ戻すことだってできr」

「ウボァー!?地球の本棚にまた姉さんが現れた!
・・・しょ、翔太郎すまない・・・今は混乱して・・・検索はとても無理だ・・・!」
前回は会話だけしかできなかった若菜だったが、今回は本に触れるどころかフィリップの頬もツツーっと撫でててきました
ビビったフィリップは激しくパニクッて一目散に本棚からトンズラ。しばらくは若菜が怖くてアクセスできそうもありません
とりあえず真犯人の女が実在すると解っただけでも収穫だったので、翌日2人は刃さんへの面会がてら風都署へ
そこには昨夜のジュエルドーパント大暴れで怪我を負った上杉さんもまた、事情聴取の為に来ていました
「刃さん、例の女の名前が解ったぜ。城島泪だ」
「城島泪・・・?いやいや待て待て翔太郎、それはないぞ」
「いいえ本当です。僕と智と3人でつるんでたあの泪です・・・ご無沙汰してました刃野さん」
「上杉・・・・」

なんと風都の超人気モデル上杉誠が刃さんにペコリと会釈を。そう、彼もまた翔太郎と同じく
やんちゃな学生時代を刃さんに世話になった若者の1人だったのだ
聞けば上杉は若い頃、泪ともう一人智という男友達3人で「風都の平和は俺達が守る!」とか言って喧嘩に明け暮れていたという
3人は大人になっても腐れ縁としてずっと一緒にいたが、最近になって智が泪のことを好きだと上杉に相談→
上杉は智の気持ちを泪に伝えたが、青春ドラマのお約束展開で実は泪は上杉を愛していた→
これまたお約束で、上杉は自分が泪の気持ちに応えてしまっては3人の友情が壊れてしまうと思い彼女を振った→
その日を堺に泪は変わってしまい、あまつさえ智はいくえ不明
「すいません刃野さん。泪があんな化物になってしまったのは僕のせいです」
智が消息を絶ったのは泪がドーパントになった直後だという。ということはもしや彼女の手に光る、あの大きなダイヤの指輪は・・・・・
全ては三角関係のもつれの引き金を引いてしまった自分の責任だと上杉は謝罪しますが、刃さんは「信じられない」と首を振るしかない

「若菜が地球の本棚に?」
「ええ。もうナスカメモリを以てしてもあなたの勝率は限りなく0%に近いでしょうね」
「相変わらず言い難いことをズケズケと言う男ね・・・」
一方。若菜が地球の本棚にアクセスできるようになったことを加頭から聞かされ、開きに開いてしまった差に激しく狼狽する冴子
当然なら本棚に入れるようになった若菜は冴子が加頭の庇護下にいることも知ってますが、いぶり出して粛清するつもりはないみたい
クレイドールエクストリームとなった今、もはやナスカメモリごとき取るに足らない雑魚だと思っているのでしょう。しかし・・・・

「ですがその勝率を引き上げるメモリが存在します。話を聞きたいですか?」
加頭はジュエルメモリに目をつけた模様。人をダイヤにする能力はどうでもよさそうなので、あの防御力が欲しいということでしょうか
かくして打倒若菜の為に城島泪確保に動く冴子。理由は違えど、彼女を求めて翔太郎達との争奪戦という様相を呈してきました





「城島泪・・・最近派手に暴れてるそうじゃない
あなたのガイアメモリすごい防御力だそうね。ひとつ私に見せてくれるかしら?」

「ダイヤの価値ってわかる?美しく、決して傷つかない・・・この私みたいにね!」
先に接触した冴子でしたが、狂犬キャラの泪は彼女になびくことなくいきなり暴力に打って出ます
そしてこのパンツ見せすぎキックである

>泪vs冴子のキャットファイト、これまた朝から眼福眼福
帝王学の一環として格闘術も習っていたのか、生身のままでも華麗な立ち回りを見せる冴子がカッコイイ
しばし互角の攻防を見せる2人でしたが、やはり温室育ちのお嬢様格闘と元ヤンキー女では地力の差は歴然
女子トイレの床に倒され足で踏みつけられるという屈辱を喫する冴子
そこに一歩遅れて到着した超常犯罪捜査課。逃げる泪を真倉が追い、冴子には照井が当たります
「園咲冴子。ガイアメモリ流通の罪で逮捕する」
「笑わせないで。やれるもんならやってみなさいよ」
ナスカと超高速とアクセル・トライアルのクロックアップ対決。最近噛ませ臭著しい照井ですが今回は互角に闘ってます
まぁ冴子も噛ませになっちゃったから・・・・噛ませ同士で実力拮抗ということか

一方、追跡してきた真倉を華麗な蹴り一発でKO(真倉ざまあ)した泪の前には、翔太郎と亜樹子が立ちはだかっていた
「武田智・・・一ヶ月前から行方不明らしいな。もしかして今はダイヤになってるんじゃないか?」
「・・・・ええそうよ。それが何?アンタにダイヤに価値って解る?」
「ああ解るぜ。
お前みたいな女には絶対に似合わないってことがな!」

かつての仲間をダイヤに変えておきながら、まったく悪びれぬ物言い。怒りも新たにリベンジマッチに突入するW
フィリップによる弱点の検索はできてませんが、今回は最初からエクストリームになって100%本気全開です
しかし・・・・・・・
「バカな!?プリズムブレイクもダブルエクストリームも効かない!」
チートにも程があるジュエルドーパントの防御力は、エクストリームのマキシマムドライブさえまったくダメージを通しません
エクストリームになったんだから瞬時に相手の弱点とかも解ると思うんだが。ここらへんは見て見ぬフリするのが大人の醍醐味
>あらゆるメモリ能力を無効化するプリズムピッカーですが、無効化条件が「対象を斬る事」だったんですね
「速すぎて斬れない」「硬すぎて斬れない」なら発動できない、と
>やはりダイヤを破壊できる一点(ゴルゴ=カタストロフィ・ポイント、男塾=ブルッツフォン・ポイント)
を狙っての破壊でしょうかね
>メモリ名がダイヤではなくジュエルという事、公式サイトのドーパントのページに載ってない事を考えると
他にも強さの秘密がある?
>ドーパントになる時音声がしなかった……検索妨害されてる件も含めて、
ダイヤモンドのドーパントじゃなくて別の何かなんだろうか

想定を遥かに超えて強敵だったジュエルドーパントにWが苦戦を強いられる中、留置所では刃さんが泪の事を思い出していた

「あの泪が上杉のことを好きだったなんてなぁ・・・・あれ待てよ?たしか泪って・・・・」

好きになればなるほど・・・それを壊したくなる
刃さんの印象に強く残っていたのは、やんちゃ時代の彼女がよくこぼしていたヤンデレ発言
どうも彼女は好きになったもの、気に入ったものを傷つけずにはいられないという難儀な性格の持ち主らしい
人をダイヤに変えるのはその性故か
「ダイヤにしてしまえば、傷をつけずに済むから・・・」とかそんなセリフを絶対来週言いそうな予感。ということは
「ヤベエぜ翔太郎・・・・上杉の命が危ねえ!」
泪の最終的なターゲットは上杉?刃さんの叫びが留置所にこだまして次週へ続く!

で・す・が
>メモリを挿すシーンに変身音声がない 上杉のあからさまに怪しいダイヤ… さあ、君の推理を聞こう!
>上杉の指にダイヤがあるのが伏線ですかね。今までのパターンの逆で、女が男に利用されてるぽい?
この朋友予想と俺、同じ見解です。実は上杉もでかいダイヤの指輪嵌めてるんですよね
翔太郎に「智は今ダイヤなんだろ?」と聞かれた泪はしばしの沈黙の後に「そうだ」と答えたわけですが、
きっと智ダイヤは彼女の持ってる方じゃなく、
上杉の持ってる方じゃないかなと
そもそも上杉がむやみに好青年すぎるのが胡散臭い。今回はいつものパターンを覆す、悪い男が黒幕って脚本の予感


第42話

Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて

「もうすぐ最後の仕上げ。それで全て終わる」
「なんだと?どういうことdウボァー!?」
Wエクストリームの攻撃をまったく受け付けないばかりか、攻撃反射でトライアルとRナスカまでまとめて吹っ飛ばすジュエルドーパント
トライアルとRナスカの雑魚化著しすぎる。ウェザーを倒した形態とレベル3ナスカなのに
かくして園咲家の金メモリも真っ青の強さを見せつけると、例によってトドメを刺すこともなく無意味にトンズラしていきました
彼女が最後に残した言葉に翔太郎とフィリップは首をかしげるも、留置所に戻って刃さんから泪の難儀な性格を聞いて納得する
彼等3人組が高校生だった頃、土手に沢山並べられた小学生達の手作り風車が全てぶっ壊されるという酷い事件があったという
その時の回想シーンがこれ
「刃野さん、まさか俺達を疑ってるんですか?」
「そうは言ってねえけどよ。ここら辺で暴れ回るのはお前等くらいだろう」
「・・・アタシがやったんだよ刃野」
「なんだってそんなことを。泪、おめえこの街が好きだって言ってたじゃねえか」
「好きだよ。でもアタシ・・・好きになれば好きになるほど壊したくなってしまう」

好きになったものを壊さずにはいられないという泪の性格。ならば彼女の言った「最後の仕上げ」とはやはり上杉の命なのか?
面会を終えて去った翔太郎達と入れ替わりに留置所へやってきたのは、なんと
女医に変装した泪本人
一体何の用なのか。自分を罠にハメた張本人、しかも人間をダイヤに変えるドーパントの登場とあって刃さんは激しくビビりまくり
「そ、そうか解ったぞ。上杉を殺る前に俺をダイヤに変えようってんだな?誰か助けてくれーっ!」
「刃野・・・・」

悟空ー!早く来てくれー!とクリリンばりに助けを求めて叫ぶ刃さん。人として無理もない反応でしょう
するとどうしたことか、泪は
えらいションボリした様子でその場からトボトボと立ち去ってしまいます
「おい待てテメエ!なんでここにいる?また刃さんの命を狙いに来たのか?」
「・・・あんなマヌケで騙されやすい男・・・・ダイヤにする価値もないわ」
「刃さんは騙されやすいんじゃねえ。騙され上手なんだ!
今まで散々刃さんに世話になってきて・・・・そんな事も解らねえのか
好きなモノを壊す?させるかよ。俺が必ず守る!刃さんも上杉さんも!」

女医の変装に気付き、Uターンダッシュで戻ってきた翔太郎は泪を激しく糾弾。すると泪が突然逆ギレしたではないか
「黙れ・・・ッ黙れ黙れ!お前だって刃野と一緒だ!
私にコロッと騙されてるクセに!偉そうな事言うな!」

翔太郎が泪に騙されている?その言葉の意味するものは・・・先週の考察と歯車が噛み合った感
言うだけ言った泪はジェルドーパントになって攻撃するでもなくそのまま逃走し、その夜上杉が事務所を訪ねてきた。通★風★性

「風見埠頭で会いたい」と泪本人から連絡を受けたらしく、なんとか泪を説得したいから翔太郎らに一緒に来て欲しいと言う
「危険なのは解っていますが、僕はどうしても彼女を救いたいんです」
「わかりました・・・俺達が必ず守ります」
亜樹子は依頼者をそんな危険に晒す事を反対しますが、翔太郎は暫しの沈黙の後これを承諾
どうやら翔太郎には事件の概要がほぼ見えてきたようです





「姉さんの地球の本棚でのシンクロ率はもう僕を上回っている
あの中でドーパントに変身すらできるほどだ。正直どうすればいいのか・・・」

明日を控え、いよいよもってジュエルドーパントの弱点を検索しなければならないが地球の本棚には必ず若菜が現れる
若菜はあの空間の中でもクレイドールに変身出来て攻撃を仕掛けてくるため、フィリップに本を閲覧させてくれないのだ

「うーん。こっちも変身できればなんとかなるかもしれないけど・・・
フィリップ君は正太郎君と半分こだから変身できないんだよね」
「半分・・・?ハッ亜樹ちゃん!キミは相変わらずイイことを言うね
なるほど半分、ね・・・・それは盲点だった。確かにそれができれば・・・」

やあ亜樹ちゃん相変わらずいい動きをしているね!
例によって亜樹子の何気ない一言からティンときたフィリップ。おじさまのような台詞を吐きつつ地球の本棚に入ります

「さあ、こっちへ来なさいよ上杉」
「ああ。僕が必ずキミを救ってみせる」
「待て!これは・・・・周囲に爆弾が張り巡らされている!上杉さんこっちへ戻って!」
「!?待て上すg・・・

ぼっがあああああああああん!!
そして翌日。翔太郎ら立会いのもと泪を説得しようとした上杉だったが、指定場所には無数の爆弾が仕掛けられていた
ところが翔太郎の叫び声でスイッチのタイミングを誤ってしまったのか、爆発は上杉をかすめて泪本人をまともに巻き込まれてしまう

「ああ・・・なんてことだ・・・泪が僕の命を狙って・・・逆に自分で・・・!
ううう・・・こんな事になったのも元はと言えば全て僕のせい・・・・許してくれ・・・泪・・・!」
炎の燃え盛る瓦礫の中に呆然と座り込み、木っ端微塵に吹き飛んだであろう泪に謝罪しながら涙を流す上杉
かくして事件は真犯人の
ボンバーマン自爆という結末で幕を閉じた・・・・なんてワケは当然あるハズもなく
「なんか後味の悪い事件だったけど・・・これで一応解決だね」
「いいやまだだ。まだ報告書の最後の1ページを書いてない・・・・さて、そろそろ行こうか」
「ほへ?行くってどこによ?」
「報告書のピリオドを打ちにさ」

事務所に戻った亜樹子は報告書を打つ翔太郎に「いやな事件だったね・・・」と話しかけるも「まだ事件は終わってない」との返答
無駄にカッコイイ台詞を吐きつつ、事件解決の最後の仕上げへ向かう翔太郎。そう、彼にはもう昨日の時点から解っていたのだ
この事件の全容、そして真犯人を

「上杉さん、あなたがドーパントですね」
「ちょ、ちょっと待ってよ翔太郎君!ドーパントは事故で死んだあの悪女でしょ?
だって私達、あの女がドーパントに変身するところをこの目で見てるじゃない!」

風都から出港するフェリーの甲板。背後から思わぬ言葉をかけられた上杉誠は仰天する
やはり先週の考察通り、事件の黒幕は上杉誠。そして驚くべきことにあのジュエルドーパントの正体すら彼であったという
「あれはトリックさ。僕らが見たのは鏡に映った城島泪の姿だったんだ
正確にはダイヤの微粒子で作り出されたスクリーン状のシールドに、だけどね」

ただでさえ無敵の硬さを持ってるのにあの
ビーム反射シールドは強すぎというか余計だろと思ってましたが
なるほどあの戦闘はこのトリックを解りやすく説明する為の伏線の演出だったのか。これはいい脚本
「ま、待ってくださいよ。なぜ泪が僕の命令を聞いてそんな事をするんです?」
「お前に脅されていたからだろ?そこは本人が説明してくれるさ」
「・・・・・生きてたのか」

翔太郎がそう言って視線を流すと、階段を登って城島泪が現れた。あの爆発の中、彼女は無事一命を取り留めていたのである
彼女の姿を見てシラを切ることを諦めたのか、たった今まで好青年を演じていた上杉の目が見る見るドス黒く濁っていく
当然である。彼がシロなら
友人を事故で亡くした翌日に旅行など行くはずがない
仮面を脱ぎ捨てた上杉は傲慢で高圧的な人柄に一変。泪の糾弾に答える形で事件の真相をベラベラと喋り始めます
>はんぺらさんと朋友予想大当たりでしたね。言われるまで見抜けなかった自分はまだまだ浅いなぁ





「どうして約束を破った上杉。全てアンタの言う通りにしたでしょ!?
女性を宝石に変える度、必ず誰かに目撃されるようにしたし、悪女も演じてきた!」
「泪さんが悪女に見えれば見える程、この男の誠実さが際立つ。全て計算だったのさ」
「智を返して上杉・・・・
こいつが智を宝石に変えたのよ!
親友だったのに!私達のこと祝福してくれると思ったのに!」
泪が上杉を好きだったというのは上杉の狂言
彼女が愛していたのは現在失踪中の智のほうであり、その智はやはりダイヤとなって上杉の指で輝いていた
上杉は智を人質にして、
泪に犯人として疑われる行動を強要していたのだ
「泪ぃ〜・・・キミは僕の事が好きだったんだろう?
だから子供達の風車を壊した時も、僕を庇ってくれたんじゃないか」
「昔は仲間として好きだったわ。でもだんだん怖くなってきた・・・
好きなものを壊したくなる、アンタのその歪んだ性格が!」

好きなものを壊さずにはいられないのは、泪ではなく上杉だった
刃さんの昔話で語られた、子供達の風車をメッタクソに壊したキチガイ犯行も上杉だった。猫駆除だーぜー通★風★性

仲間思いの泪が彼を庇ってくれたのを、その歪んだ性格は自分に好意を持っているものと勘違いしたらしい
「僕はねぇ、完璧主義なんだよ。好きになればなるほど次第にその欠点が気になってしまう
お前もそうさ泪。僕を捕まえるってんなら・・・コイツはもういらねえなぁ!」

こいつはくせえーッ!ゲロ以下の臭いがプンプンするッ!
聞けば聞くほど自分勝手で気分が悪くなるゲス野郎です。ブチ切れた上杉はダイヤの智を海に放り投げようとしますが、
アクセルトライアルがそれを目にも留まらぬ速さでナイスキャッチ。あの爆発から泪を救出したのもスタンバっていた照井だったのだ

「お前の友人の命を助けるのはこれで二度目だ。上杉誠」
>照井ちゃん、戦闘で役立たなくなったかもしれないけどそれ以外で役立ちまくりですな
>困った時のトライアル・・・(;´д⊂)
>照井がかませというか、一応役には立ってるけどキャラ薄いなあ……
超高速で頑張ってるのはカブトの「実はクロックアップしてたんだぜ」に繋がるオチ
えらいカッコつけてますが、マジで裏方労働専門ポジションみたいになってしまった照井に同情を禁じえない
かくして追い込まれた上杉はジュエルドーパントに変身。二度も辛酸を舐めた相手ですが、今回のWはそうはいきません
ここから昨夜の夜、フィリップがジュエルドーパントの弱点検索の為に地球の本棚に入った時の回想シーンに入ります





「さあ今日こそ連れて帰るわよ来人。覚悟を決めなさい」
「ならせめて・・・最後にその本を閲覧させてくれないか?」
「ウフフ・・・あなたが知りたい情報はこのページに書いてあるけど・・・どうしようかしら」

フィリップが欲しがるジュエルドーパントの本を手に取り、これ見よがしに弱点の書いてあるページを開いてニヤニヤ笑う若菜
相手がドーパントに変身できる以上、本の奪い合いではフィリップに勝ち目はありません。為す術なく頭を下げるしかないのか?
と思ったらいきなりフィリップが意表を突いた猛ダッシュ。驚いた若菜はクレイドールXになって火炎弾うぃ発射しますが
なんと火炎弾はフィリップに被弾することなく、立体映像のように通過
それどころかクレイドールXの巨体すらスリ抜け、まるで何事もなかったかのように本の前にあっさりと立ったではないか
「ど、どういう事なの?私のシンクロ率はもうあなたを超えているハズなのに!」
「逆だよ姉さん。今日は僕のシンクロ率が姉さんの半分以下なのさ
だから姉さんは僕に触れられない。初めて姉さんが地球の本棚にアクセスした時のようにね
もちろん僕も本に触れることができないけど・・・
姉さんのおかげで閲覧は終了した」
逆転の発想。若菜の力が強大ならば、その力が不干渉になるレベルまでこっちがシンクロ率を下げればいい
そうなるとフィリップも本を手に取ることができなくなるのだが、今回ばかりはその限りではなかった。前述のように
若菜がわざわざ該当のページを開いていてくれたからである
>若菜姫スルー法、かなりシンプルでしたね
しかし本に触れずページをめくれない欠点を「相手にめくらせる」とは思いつかなかった

見事な策略だと感心するがどこもおかしいところはないな。でもこれって一回こっきりしか使えない奇襲だよなぁ
次回からの地球の本棚の検索は、若菜に対してフィリップがどんな対策を用意するのかが気になります。ここで回想終了

「ヤツは分子結合を操作することでこの地球上で最も硬い身体を手に入れた
でも鉱石には、割れやすいある一点のポイント
”石目”が存在する
そこを正確に攻撃できればジュエルの身体も砕け散る!」

>やっぱりブルッツフォンポイントでしたね!
>倒し方は朋友の予想通りだったか。凄いな

ブルッツフォン・ポイントキタ
弱点が割れたジュエルドーパントなど、エクストリームにとってもはやただの鈍重な的
?家纒?針点によってブルッツフォンポイントを打ちぬかれ、爆発四散します。ゲームウォンバイ越前!

「る・・・泪・・・お前が刃野をかばったりしなければ・・・・
こんな連中を呼びせよることもなかったのに・・・なぜ刃野なんかを・・・ッ」

>上杉が生まれたての小鹿に見えた件
>敗れた上杉が産まれたての仔馬になってて不覚にも吹いた
生まれたての小鹿のようにビクビク震えながら泪に恨み言を吐く上杉。まだまだだね
そんな上杉を汚いものでも見るような視線で蔑みながら、泪は胸を張って答えた
「あの人だけは傷つけたくなかった。いつもどんな嘘にも簡単に騙されて・・・・バカな人
でもそんな簡単に騙されるアイツに付き合わなきゃならない気がして、二度と喧嘩しなくなった
だからあの人は・・・・私の恩人!」

「あ・・・あんなマヌケな・・・騙されやすい刑事の為に・・・俺の完璧な計画が・・・!」
「わかっちゃいねーな上杉。刃さんは騙されやすいんじゃねえ。騙され上手なんだ」
「ウボァー」
翔太郎の推察力、フィリップの発想による閲覧、裏方担当の照井と、今回の事件解決はライダー達の力を総動員したものだった
しかしそのどれ以上に事件を解決に導いたのは、上杉の命令を無視してまで刃さんを庇った泪の行動
刃野幹夫という、お人好しの刑事の人柄
>刃さんがいい人過ぎてやばい。人徳のなせる技というか
>刃野さん、好かれてたんだなぁ本当に
>阿呆とも言える元来のお人好し、しかしそれが頑なな人間の心をとろけさす。騙され上手とはいい表現だなあ

刃さんは他の誰でもない自分の日頃の行いと、それによって得られた信頼によって自分の潔白を証明したのだった。ええ話やで
かくしてメモリがぶっ壊れると、ダイヤに変えられていた人々は無事元の姿に復活。智と泪はしっかりと抱き合い、締めを飾るのでした

「刃野さぁ〜ん!俺は最初から信じてましたよ刃野さんのこと!」
「うるせー!調子いいいんだよコノヤローが!」
ラスト。あのムカつく態度を180度ひっくり返し、刃さんに手揉みする真倉刑事の笑顔の心底ウザイこと
今回の犯人上杉誠は久々に「コイツはメチャ許せんよなァ」と視聴者が本気でキレるレベルの悪党だったワケですが
正直その上杉よりも数段腹が立った真倉刑事
>真倉の変わり身の早さは演出とはいえマジムカつきました。名演技すぎるなおい
>真倉ェ・・・最後まで最低だったw

コイツが今回の刃さんみたいに冤罪の容疑をかけられたら、きっと誰も助けてくれないだろうな。イソップ童話みたいだ
「俺はもう今回で懲りた。もう騙されねえぞ」と豪語する刃さんでしたが、他愛のない翔太郎の嘘に騙されるのでした。ちゃんちゃん
なんか最後にその嘘の為に
ヘンな雪男が登場するという、何だかよく解らんシュールな引きで次回へ続く!


第43話

Oの連鎖/老人探偵

「お願いです!娘のみゆを助けてください!」
ある日、良枝という若い母親が「娘を助けて欲しい」と老婆と一緒に鳴海探偵事務所にやってきた
翔太郎はオイオイと泣きじゃくる老婆の肩に手をかけ、「お孫さんは俺達が必ず助けます」と声をかけるが・・・・
「うえっうえっ・・・私おばあちゃんじゃないよぉ!ママぁ〜!」
「この子がみゆです。たった一晩でこんなに歳を取ってしまったんです」
なんと祖母と思われた老婆は、まだ10歳の娘みゆちゃん本人
愛する娘が一夜にして老婆に変わってしまうという理不尽な不幸。ドーパントの仕業と断定した翔太郎達は早速調査を開始します

 「そうですか。みゆちゃんがトラブルに・・・つい先日主役が決まってお母さんと喜んでいたのに」
「あの二人のことを恨むような人物に心当たりはありませんか?」

元の姿に戻す身代金などが要求されていない以上、犯人の目的は金銭ではなく母娘に対する怨恨であることが推察される
照井と亜樹子がみゆが所属している児童劇団で聞き込みをしてみると、早速
怪しさ満点の容疑者が浮かび上がった
「えぇ後藤さんなら知ってますよ。大して裕福でもないクセに背伸びしちゃって
見ているこっちが恥ずかしくなりますわ。
さぁ久美、次はダンスのレッスンよ」

関根光子。娘の久美はみゆと仲良しだそうですが、母親は見ての通り絵に描いたようなバカ女
久美を子役スターにすることに心血を注いでいるようで、先日劇の主役をゲットした後藤母娘を恨むには動機十二分です
「そりゃ多分”老けさせ屋”の仕業だね
巷の噂じゃ、ある占い師に金を渡して恨んでいる相手を教えると次の日には老人にしてくれるとか
老けさせ屋を確認するための合言葉は「老人は海を何と呼ぶ?」、答は「ラ・マール」だ」

ウォッチャマンの情報から、ドーパントの正体はフリーの怨み屋だということが判明。やはり依頼者は関根光子なのか?
かくしてヘミングウェイの「老人と海」の一節を合言葉とするこの占い師を探し求め、風都中の占い師を総出で当たってみることに

「お父様、シュラウドという名をご存じですか?
報告によると我がミュージアムに対し復讐を進めている女だとか・・・私がこの手で排除します」
「シュラウド・・・・か。そう簡単にいく相手ではないぞ。あの女はまさしく怨怨の塊だ」
「怨念の塊・・・・?いったい何者なのです?」

一方その頃。園咲邸ではミュージアムの”敵”であるシュラウドの存在を知った若菜が、それを琉兵衛に問い詰めていた
琉兵衛をして、クレイドールXとなった今の若菜ですら「簡単にいく相手ではない」と評させるシュラウドの力・・・それは
メモリやガジェットを創造する才能でも、策士としての狡猾さでもなく
ミュージアムに対する、恐ろしいほどの怨念

何があろうとも、どんな手を使おうとも、絶対にミュージアムを叩き潰すという執念によって支えられた意志力の強さだった
「その女は何者?」という若菜の問いに対し、琉兵衛は一瞬言葉を止めた後にその正体を彼女に告げた
「若菜、今までお前には黙っていたが。実は・・・・」





「老人は海をなんて呼ぶ?」
「ラ・マール。byヘミングウェイだ。へっへへへ
姉ちゃん金払えんのかい?10年で10万。50年で50万だ。どのコースがいい?
・・・って、おいおい、もしかして俺ってハメられた?」

30人以上の路上占い師を当たった結果、ついに老けさせ屋の相馬という男に遭遇した翔太郎達
照井が警察手帳を突き出して逮捕しようとすると、相馬は軽い調子でオールドドーパントに変身。なんか妙な攻撃をブッパしてきました
「ぐおおおああああああ!所長無事か?」
「!?テメエ
俺の波動攻撃が効いてねえのか?何でだ?」
亜樹子を狙った攻撃から身を呈して彼女を守る照井。なんかビリビリしたみたいですが、別段大したダメージを受けてません
自信満々で放った攻撃が通用しなくて狼狽するオールドドーパント。試しにWにも撃ってみたらこっちにはバッチリ効きました
「な、なんじゃこりゃウボァー!」
「ヘっヘっヘそうそう。それが普通の反応だ!」
「なんだ?急に翔太郎の動きが重く・・・!?一体どうしたんだ翔太郎?」
「あ〜・・・渋〜いお茶がぁ〜飲みたいのぉ〜!」

照井同様フィリップには特に影響は見られませんが、翔太郎の身体に異変が生じエクストリームの変身が強制解除
なんか大滝秀治のモノマネを始めるという異常事態が発生しました
今週のドーパントはプロシュート兄貴ですね
>グレイトフルデッド!!!照井に効かなかったのは体温が人一倍低いからですねわかります
>今週のドーパントはグレイトフルデッド!!でも、中身はただのプロシュート兄貴とはほど遠いゲス野郎ですね
「キサマ左に何をした!くっ・・・逃げられたか」
「あの攻撃・・・以前どこかで・・・?ハッ!」
>トライアル「また取り逃したか・・・」
いつもの如く相手に簡単に逃げられるトライアル。お前・・・唯一の取り柄がそれでいいのか
そしてオールドドーパントの放った謎の攻撃に見覚えがあったフィリップは、それがテラードーパントのドロドロである事を思い出す
今回の相手はテラードーパントと同質の攻撃を放つドーパント?
そんな得体の知れない攻撃を受け、大滝秀治のモノマネを一向にやめない翔太郎。一行が狼狽しているところにシュラウドが登場する
「竜・・・やはりあなたは特異体質ね。来人と一緒
左翔太郎はもう使い物にならないわ。これからはあなた達二人でWになりなさい」
「あなたはまだそんな事を!」
「あり得んな。フィリップのパートナーは左だけだ」
未だに息子のカップリングを諦めていなかった腐母シュラウド自重
そして照井がオールドドーパントの謎攻撃を食らってもなんともなかったのは「特異体質だから」という理由だそうな。ずりー
>照井ちゃんに老化が効かないのを、「特殊体質」で済ますとは予想外だった
>エクストリームに変身してもシュラウドが翔太郎を認めなかった理由はこれか
しかし、どうして照井がそんな特異体質なんだ?
>なるほど早い話、テラーのドロドロ攻撃が効かなければテラーにも勝てるということか?
>あのドロドロ攻撃、体質で防げるのかよっ。意外と単純な攻略法だったのでちょっと残念
>テラーはドロドロだけじゃない気もするけれど。大量にメモリ入れた井坂は何だったのか
「それでは究極のWになれない。サイクロンアクセルエクストリームに
その力の源は強い憎しみ・・・それさえあればあのドーパントに勝てる
そして園咲琉兵衛にも!
今度ばかりはあなた達のほうから頼むことになるわ。「究極のWになりたい」と。フフフ・・・」

「究極の・・・W?」
サイクロンアクセルエクストリーム。それこそがシュラウドの思い描いているWの最終究極形態だった
以前の特訓で照井に執拗に伊坂への憎悪を煽ったのは、その究極形態の源が「憎しみの力」だったから
オールドドーパントどころかテラーまでも倒せるというのは、オールドの力がテラーの下位互換のような位置付けだからでしょうか?
つまりオールドドーパントの攻撃が効かない体質の照井とフィリップなら
その上位種であるテラードーパントをも倒しえる最強のWになれる

シュラウドの得もいわれぬ迫力に気圧されるフィリップと照井。尋常ならざる恨み・・・いったい彼女はミュージアムに何をされたのか





「おい探偵、近くに来たからそのシケたツラ見にきてやったぞ!って・・・誰?この爺さん」
「おおお〜マッキー。スマンがぁ〜肩を揉んでくれんかのぉ〜」
「あ、はい」

>翔太郎爺さんの肩もみを快く引き受けたなまくらさん。ウザイ所はあってもやっぱり悪い人ではないんだなあ
大滝秀治のモノマネから間もなく老人化してしまった翔太郎。丁度良く真倉刑事が事務所にやってきたので世話を任せます
先週の話で見せたクソヤロウぶりが記憶に新しいマッキーですが高齢者を敬う気持ちはあるようで
見ず知らずの翔太郎爺さんに頼まれるまま肩を揉んであげます。そうか解った。本質的に善人なんだけど
ウザいんだコイツ
翔太郎が爺さんのままでは戦闘もままならないので、地球の本棚でオールドドーパント対策を寝ろうとするフィリップ
するとそこには、
狂ったような形相で本棚を閲覧しまくる若菜の姿があった
「ない・・・ない!ない!!ハッ、来人・・・・あなたシュラウドを知ってるわね?
どこに行けば逢える?お父様はそこまで教えてくださらなかった!」
「確かに何度か会ったことはありますが・・・・シュラウドに会ってどうするんです?」
「あなた・・・まだあの女の正体を知らないのね。まぁいいわ」

意味ありげな台詞を残すと、今日はフィリップを連れ去ろうともせずおとなしく引き上げていく若菜
やはり当初からの視聴者予想通り
シュラウドの正体は園咲家の母で間違いないみたいです

「捜査のほうはどうなってるんですか?早くみゆを元に戻してください!
せっかく劇の主役を勝ち取れたのにこのままじゃ・・・!」

とりあえず犯人が「老けさせ屋」だと判明した以上、やはり依頼者は関根光子が濃厚
亜樹子は良枝を連れて彼女の家に直接問いただしに行きますが・・・・コレは朋友コメント通り良枝もちょっとアレですね
>ふけさせ屋を雇った親は言わずもがな、依頼人の「せっかくの舞台の主役が〜」を聞くと、この人も何だかなぁと感じる
>子供の心配より、舞台かよ、この親は・・・

娘のことを心配しているというよりは
「ゲットした主役がお釈迦になる」ことに焦りを感じてる様子
光子のクソ親ぶりは勿論ですが、子供を自分のエゴの道具として捉えてるあたりは良枝も同じなのかもしれません
かくして関根宅へ向かうと、まさにそこから出てきたばかりの相馬と遭遇。やはり依頼者は光子だったのである
「どういうことなの光子さん・・・あなたがあの男に頼んでウチのみゆを!?」
「そうよ。あなたの娘がいるとウチの子が主役になれない。劇団で一番になれない
目障りだったのよ。これで納得した?アハハハハハ!」
「納得できるか!何が目障りだよクンニしろオラァアアア!」

問い詰められた光子はシラを切ろうともせず、開き直って良枝を挑発する始末。こいつ今までの女の中でも最低の部類だな
ブチ切れた良枝も光子の胸倉を掴んで暴れ回り醜い女の争いを見せます。まぁ良枝のほうは母親として当然の行動だけどね
お友達のママと自分のママが大喧嘩する様を見て呆然と立ち尽くす久美ちゃん。いたたまれない亜樹子がその肩を抱きます
>前回(前々回)の真倉以上にあのモンペア女に憎悪感が湧いてきた
しかし何らかの形で天罰が下るフラグなので、そこに期待

子供は親を選べないとは言いますが
光子マジでどうしようもない。来週酷い目に遭ってほしいな
「翔太郎!ファングに変身だ!」
「あ〜?なんですかな?もう一度お願いします。よう聞こえませんがぁ」
「早く!ピンチなんだ!」
「!マッキー水を持ってきてくれんか?急いで!」
一方、オールドドーパントに変身した相馬を相手取っていたフィリップはファングに変身する為翔太郎に連絡
最初はボケ老人らしく耳の遠さを見せつけますが、相棒がピンチと察するとすぐにマジモードに入る翔太郎爺がカッコいい
ボケてるのに咄嗟の機転は利くし、こういうトコは生来の探偵なのかなと視聴者を感心させます
カタカタ震える手でメモリを上手く挿入できないという、
ハリウッド映画的なハラハラシーンを挟んだものの無事ファングに変身。フィリップはこれでかつる!と戦いを挑みますが・・・
「・・・・・なんだ半身が重い?翔太郎!?」
「あ〜・・・・なんだかぁ〜眠くなってきたのう〜」
「ちょ!翔太郎!寝ちゃダメだ!翔太郎ってウボァー!?」

せっかくカッコよかったのにここらへんが爺さんか。戦闘中にいきなり眠りだした翔太郎のせいでたちまち劣勢に立たされてしまう





「そのメモリは・・・・?」
「あなたよりもずっと前ミュージアムを抜けた女性がかつて開発し、その後封印されていたものです
我々財団Xが独自に開発を進め、
次世代型ガイアメモリとして完成させました
っと・・・どうやらあなたにお客さんのようですね。私はこれで失礼します」

>やっぱ映画と話繋がってるから、出てきましたねAtoZ。シュラウドの正体次回判明しそうだけど杉本彩なのかしら
>映画公開にあわせて、T2メモリ出て来ましたね。これが映画の連中にどういう経緯で渡るのか気になります
アタッシュケースに詰められた26本のガイアメモリを見て満足そうに笑う加頭
劇場版W「FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」に登場する次世代型ガイアメモリ
「T2メモリ」です
なるほどこれを開発して風都びばら蒔いたのはミュージアムではなく財団Xだったのか。劇場版の伏線ですな
バーで会話をしていた加頭と冴子でしたが、そこに照井が冴子を訪ねて入店。すれ違いざまにニヤリと笑う加頭が大胆不敵
「聞きたいことがある。園咲家とシュラウドの関係だ。あの女は何者だ?」
「あぁ、あの女・・・・いいわよ教えてあげる。この9ボールが私の父・園咲琉兵衛
シュラウドはこのたったひとつの球を落とすために
全ての球を動かした。あなたも。あなたの家族も」
「俺の家族だと?いったい何を言っている!」
>ビリヤード台に片足かける冴子良いなぁ。Wのスタッフはホントに分かってらっしゃる
>ビリヤード冴子さんが狙いすぎです
>冴子の太股がエロい
>ビリヤードの例えはもったいぶっているようだが、適切な例え方だと思った。冴子はやればできる子なんだ
>園崎冴子が照井を仇として狙うのは、憎悪というよりケジメという印象を、今回の会話シーンで感じました
何というか、裏の人間として肝の座った姿に、不覚にもちょっとカッコイイと感じてしまいました
ビリヤード台の上のボールを指し示し、尻を突き出しーの脚を台に乗せーの
フェロモンムンムンのエロ仕草でナインボールを始めた冴子
日曜朝っぱらから露骨なセックスアピールにビビる。冴子で性に目覚めるチビッ子達も少なくないと思う
次々と球をポケットしながら話を勧める冴子。シュラウドは園咲琉兵衛という怨敵一人を討つ為に、
その周りにいる人間全ての人生を操作したというのだ
「まだわからないの?あの女が全てを動かしたの。あなたの人生も
私伊坂先生から聞いたの・・・
彼にウェザーのメモリを渡したのはシュラウドよ」

あなたはあの女に利用されているのよ」
「シュラウドが・・・・俺の家族を・・・!?」
>シュラウドのせいで今回の自己中クソババアお母さんが霞の如く。てか風都最悪女決定か?
>シュラウドがウェザーメモリ与えてたのはわかってましたが、まさか照井の家族を殺させるとこまで指示したなんて…
…最初からシュラウドの手の上だったというのか
>シュラウドが想像以上に外道すぎた。これはラスボス説一気に濃厚ですかね
>今回の話は、あの馬鹿母と合わせて「親は子のためなら修羅にもなる」ってとこなんでしょうか
しかし……その歪んだ愛情の犠牲者になった方々は浮かばれんよなあ
>同じのがたっぷり来てると思うが……さあ、お前の罪を数えろシュラウド!!

伊坂が最後に残した言葉の意味合い通り。彼にウェザーを渡した人物はやはりシュラウドその人であった
シュラウドは照井を最強の復讐者とするため、その家族を間接的に手にかけたというのか?
伊坂真紅郎を倒した今、照井が真に討つべき家族の仇はミュージアムではなくシュラウドなのか?
そして真実を知った照井はどう動く?ここに来てシュラウドの黒さが一気に増す展開で今週に続く!

>謎解き要素の無い今回ですが、照井家の墓に備えられた花が伏線かどうかだけ気になります
先週の時点でこの伏線気づいてた朋友がいました
お見事の着眼点。今週ズバリでしたね。つくづく先週中のうちに更新できなくてスマンかった


第44話

Oの連鎖/シュラウドの告白

「バカな・・・シュラウドが・・・・俺の家族を?」
「伊坂先生を倒して全て終わらせたと思ってたんでしょうけど・・・残念だったわね
あなたの復讐はまだ終わってない」

シュラウドこそが井坂深紅郎をドーパントにし、家族を奪った張本人だった。冴子から真実を聞かされた照井は激しくギリビキする
とりあえず冴子の言うことなので鵜呑みにするのもどうかと、まずはシュラウドに直接会って問いただしてみることに
「・・・何故だ・・・?何故俺だった?」
「あなたが私のずっと探し求めていた特殊体質の人間だったからよ
精神干渉タイプのドーパント攻撃が効かない体質・・・実際オールドの攻撃が効かなかった
それはつまり同じ種類、テラーの攻撃にも耐えられるということ
サイクロンアクセルエクストリームになれば必ず園咲琉兵衛にも勝てる!そしてその源が憎しみ!」
前回から解っていたことですが、やはりシュラウドがフィリップの相方を照井にこだわったのはその特異体質のせい
判断力や身体能力が翔太郎より優れているからとかではなく、
対テラー戦に特化した人材だったからだ
それ自体は別にいい。シュラウドにもシュラウドの野望というものがあるだろう。その白羽の矢が自分に立っただけのこと。しかし・・・
「・・・伊坂にウェザーのメモリを渡したというのは本当か?」
「それは・・・ッ!・・・・・ほ・・・本当よ・・・」
「そうか。よくも今まで騙してくれたな。よくも俺の家族の命を!」
屋上へ行こうぜ・・・久しぶりに・・・キレちまったよ・・・・
照井が最も聞きたかった核心の答は無常にも「YES」。彼の信頼していたシュラウドこそが、愛する家族を奪った全ての元凶だった
なぜそこまでする必要があったのか。言い知れぬ怒りに駆られた照井は問答無用でアクセルに変身し、シュラウドへと襲いかかる
「あの母娘も左とドーパントをぶつける為の餌だったのか?俺達はお前の道具じゃない!」
「何を躊躇する・・・殺れ!私の命を断てば、お前は完全な憎しみの化身となる!」

シュラウドの顔面に回し蹴りを放つも、ギリギリのところで寸止めする甘い照井。ここで顔面をトマトにようにふっ飛ばしたら放送できんけど
そんな照井を「私を殺して憎悪の化身となれ!」とけしかけるシュラウド。目的成就の為ならば自分の命をも厭わないというのか
その覚悟に戸惑う照井だったが、
「俺がガンダムだ!」とばかりに招かざる第三者が乱入する。若菜である
「その女は私の獲物よ。トドメはもらうわ」
「若菜!」
「気安く呼ばないで!ミュージアムを裏切り、私達家族を捨てたクセに!」

「家族・・・だと・・・おい!どういうことだ答えろ!」
「この女の本名は園咲文音。私と来人の実の母親よ」
>やっぱり冴子だけ母親が違うのだろうか?
>んん?冴子の名前いわなかったけど・・・・腹違い?

デデーン!ついに明らかになったシュラウドの素性はやはり園咲家の母。しかも文音という本名まで判明しました
若菜が「私と来人の」と言ってるので冴子は腹違い?というコメントも来てますが、単に「私とお姉さまと来人の母親よ」とかだと
えらく語呂が悪いので冴子はハブっただけじゃないでしょうか
だって今更冴子だけ腹違いなんて、出たところで残り話数的に活かせそうもない設定です。普通に血は繋がってるんじゃないかな
「く・・・・照井竜、また来なさい」
「逃げられた!チッ・・・お前が殺るというのならそれでもいいわ。必ず仕留めなさい」
若菜の登場に狼狽したシュラウドはいつもの如く幽霊のようにドロン。若菜も若菜で「必ずこの手で殺す!」などとは固執しておらず
「アレはアンタにやるから必ず仕留めなさい」と実の母親の殺害依頼をして去って行く
一人ポツンと残された照井はしばらく呆然と立ち尽くしていたが、場に咲いていた白い花が視界に入るとふと何かに気付くのだった





「あら、みゆちゃんいらっしゃい・・・・あれ?そちらのお婆ちゃんはどなた?」
「・・・・久美ちゃん」
「久美ちゃん・・・て、ええ?あの光子さんの娘の久美ちゃん!?」

その頃。鳴海探偵事務所にやってきたのは母・良枝とではなく、自分と同じくらいの老婆を付き添ったみゆちゃん
なんということか。老婆はあのクソ母親光子の娘でみゆちゃんと仲良しの、あの久美ちゃんだという
「また老けさせ屋の仕業か。そしてそれを依頼したのは・・・」
「うえっうえっ・・・うちのママ。久美ちゃんのママ絶対許さないって言ってたから・・・ううう・・・」
「みゆちゃん・・・うっうっ・・・・うええん・・・・・」

言うまでもなく依頼者はみゆの母良枝。娘を老婆にされた報復を、その相手本人ではなく娘に仕掛けたのだった
この報復は光子本人を老婆にするよりも
数倍のダメージを光子に与えるものであり
先に仕掛けた光子が痛い目に逢うのはまったくもって因果応報。視聴者としても「ざまあ」と言える展開なのですが・・・
やはり抱き合って泣きじゃくる老婆を見ているとそうも言えなくなります
子供にはなんの罪もないのである。ましてや仲良しである二人にとって、自分達の母親がいがみ合う事でどんなに傷ついているか
ジジイ翔太郎は寄り添って泣く二人の老婆の肩を優しく抱き締めると、静かな怒りの眼差しを虚空に向けるのだった

「あなたが久美をあんな目に遭わせたのね!?酷いわウボァー!」
「仕掛けたのはアンタでしょ?
何泣いてんのよ!?クンニしろオラァ!」
亜樹子が事務所に戻った照井と共に児童劇団へと向かうと、案の定そこには醜く言い争う光子と良枝の姿があった
激昂して掴みかかるも、難なく良枝にはねのけられて無様に床に倒れこむ光子がざまあとしか言いようがない

流石に金持ちは打たれ弱く、本気出した貧乏人のほうが優勢です
「いい加減にしろ!自分達が何をしているか解っているのか?」
「わ、私はただ娘のために・・・!」
「違う。アンタは自分の憎しみをぶつけただけだ。見ろ!子供達が泣いている。アンタらは愚かだ」

母親の醜態と、そんな親を見て泣きじゃくる娘。見るに耐えなくなった照井は二人を「愚か者」と一喝し、これを消沈させる
しかし一部始終を見守っていた劇団長の爺さんは、その照井の前に立って二人の母親の「愚かな」行動を養護するのだった
「許してやってください刑事さん。親の子への愛は理屈じゃないんですよ
どうしようもなく”愛”なんです。どうか許してやってください」
「子を思う・・・親の愛・・・」

この世でもっとも強い愛は、子を思う親の愛
自分自身が何かされるのならば耐えられよう。良枝が自分を見失って狂気に走ったのは、愛する娘を攻撃された怒り故
団長さんの含蓄ある言葉に二人の母親はようやく心から反省し、老婆になった愛娘を抱きしめて4人ですすり泣くのだった
顛末を見届けた照井はこの言葉を深く胸に刻み、ある重大な決意と共に
再びシュラウドの元を訪れた
「私を倒し、究極のWになる覚悟はできた?」
「いいや。俺はWにはならない」
「何・・・?なら何をしにここへ来た?」
「あなたを、許しに」





「まだそんな戯言を!テラーの力は恐怖そのもの!勝てるのはそれを上回る憎しみだけだ!」
予想外の照井の言葉に取り乱すシュラウド。彼女が憎しみの力を照井に強いるのは、テラーの能力である
「恐怖」を塗り潰すほどの強い感情を持たせる為だった。すなわちそれが恐怖をも超える憎しみの力
しかし照井はそんなシュラウドの言葉に首を横に振り、
深い慈愛を湛えた目でこう言った
「あなたは自分の復讐の為に多くの人間を巻き込み、傷つけた
あなたをそこまで駆り立てたもの・・・あなたを復讐鬼に変えたもの
それは愛だ」
「!」
その一言で、稲妻に打たれたように絶句するシュラウド
人が何かに対して尋常ならざる怒りを覚える時。それは自分よりも大切なものを傷つけられた、奪われた時ではないか
劇団の母娘からそれを感じ取った照井はシュラウドの動機を看破。核心を突かれた彼女は積を切ったように語り始めた
「・・・・そうよ・・・・私は来人を愛していた。あの時まで私達家族は幸せだった・・・・
でもある時からあの人は・・・園咲琉兵衛は来人を道具として扱った
私は来人を奪われ・・・誓った。あの子・・・来人とともにミュージアムに復讐すると
そして私は利用した!お前の家族の死を!その憎しみを!
私の来人を取り戻す為に!」

「お前の家族の死を利用した!」と叫ぶところは、まるで愚かな自分を責めているようで
彼女の叫びには「バカなのは解ってるけど、ここまできたらもう戻れない」という悲痛さがありありと感じられます
声を演じる幸田直子さんの演技が光る告白シーン。そんなシュラウドの言葉に納得いった様子の照井。そして
その背後にもう一人、言葉を失って立ち尽くす人物がいた
「ハッ、来人・・・・全て聞いてしまったのね・・・・」
木の後ろに隠れていたフィリップ。彼女はミュージアムへの復讐の為ならなりふり構わない復讐鬼かと思っていたが
その動機は海よりも深い自分への愛情だった
目の前の女性になんと言っていいのかわからず、ただ沈黙を続けるだけのフィリップの代わりに照井が口を開いた
「見ていろシュラウド。これからオールドドーパントを倒し証明してやる
闇の力に打ち勝つのが憎しみなんかじゃないということを・・・俺達3人で」
「3人・・・?」
「俺とフィリップと。左翔太郎だ!」

「ようやく見つけたぞい。さあ、お前の罪を数えるんじゃ!」
その頃。ジジイ翔太郎はあの老けさせ屋・相馬のアジトを割り出し、水戸黄門ばりの殺陣で杖を突きつけていた
シュラウドは「左翔太郎はも使い物にならない」と言ったが、そうではなかった。照井とフィリップはその事を知っていたのである
いくら歳を取ろうが。街を泣かす悪党を懲らしめる為なら
左翔太郎はいつでも仮面ライダーだと
>老いてなおその正義の心は衰えず! 決め台詞も様になってるぜ!
>ボケ老人になっても魂は翔太郎って事ですね





「クソァ!半分野郎のほうから片付けてやる・・・何ィ!?」
「見ていろシュラウド!俺達に憎しみの力など必要ない!うおおおおおお!」

バリバリバリバリバリバリ!
すぐさま照井とフィリップも現場に到着し戦闘シーンへ。翔太郎に引導を渡すべく放たれた老化攻撃を、照井が身を呈して受け止める
テラーに対抗する為の強い感情は憎しみであってはならないのだ。トライアルに変身した照井が見守るシュラウドに向かって叫ぶ
「俺はWではなく・・・
仮面ライダーアクセルだ!」

「!」
風都を守る仮面の騎士。その胸に抱く想いの力はただ一つ。風都の涙を止めることだ
ここでBGMにトライアルのテーマ曲がかかり、なんかもう思わず泣きそうなカッコよさ。完全にアクセル主人公だこれ
>今週の照井まじかっこいい!素敵!抱いて!
>今週のトライアルカッコ良すぎでしょう・・・(;゚∀゚)=3
>今週の照井は平成ライダー屈指のかっこよさだった。忘れかけてた熱い昔のヒーロー爆現に目頭熱くなった
>照井さん久々にマジ主人公。いやぁ仮面ライダーAは面白いですね。アレ?
>「仮面ライダーアクセル」の可能性をシュラウドに見せつけた照井がかっこよかったです
>Wの脚本は本当に素晴らしいな
劇場版とエクストリームの話で左翔太郎を、そして今回の話で照井竜を完全に書ききった
残るフィリップをどう書ききるか……三条さん&長谷川さん、期待して見てるぜ

「絶望がお前のゴールだ」
ぼっがああああああああああああん!!
トライアルの高速の剣がオールドドーパントをバラバラに引き裂き、言葉通り照井はシュラウドの考えを改めさせるのだった
かくして翔太郎も無事に若さを取り戻し、大団円となったところで照井はシュラウドに気になっていた真実を訊ねる
「俺の家族の墓に・・・毎年白い花が手向けられていた
あの花はあなたが手向けてくれたんだろう?
あなたは井坂が俺の家族を殺すことまでは考えていなかった。違うか?」
「私は井坂のテラーを倒したいという願望を知って彼にメモリを与えた・・・
でもまさか彼があんな化物だったとは予想できなかった・・・
まさかあなたの家族や、あんなに沢山の人々の命を奪ってしまうなんて
ゴメンなさい・・・・ゴメンなさい・・・」

シュラウドが伊坂にメモリを渡したのは、あくまで彼の「打倒テラー」の執念に惚れ込んだだけの理由だった
その人間性を見抜けなかったことは確かに彼女の責任かもしれないが、シュラウド自身に悪意は一切なかったのである
小さな子供のように「ゴメンなさい」を繰り返すシュラウドの肩をポンと叩き、照井竜は笑顔でこう答えた
「あなたはもう誰も傷つけなくていい
園咲琉兵衛は俺達が倒す。仮面ライダーとして」

「わかった・・・私はもう・・・何もしない・・・」
照井マジカッコよすぎる。マダムキラーか
照井の言葉に全てを許されたと感じたのか、シュラウドは小さな声でそう約束するとトボトボとその場から去っていった
フィリップはその後姿を追いかけるかどうか少し迷ったが、翔太郎に促されると全力ダッシュでこれを追いかけた
「母さん!」しかしフィリップが曲がり角を曲がった時には既に彼女の姿はなく、母子の抱擁は次の機会に持ち越されるのだった

>シュラウドに死亡フラグが見え隠れして不安になる……。無事また家族で暮らせるといいけど
>シュラウド改心=死亡フラグを建てまくりでビクビクしたけど今回の話は良かったわぁ

「AtoZ、26本確かに。必ず財団本部へ届けます」
ラスト。前回加頭がアタッシュケースに用意していた26本のT2メモリを受け取り、財団本部へと向かう部下
なるほどこれが輸送中に奪われて映画に繋がるわけか。
加頭涙目すぎるな
>田端さん、それ受け取っちゃらめええぇぇぇ!!(輸送中に襲われる設定
「父への反逆行為ね」
「フ、今のあなたには関係ないでしょう?そう言えばあなたのお母様、このゲームを降りたようですよ」
「へぇそう。でも・・・まだ動いてる球はあるわ」

表向きはミュージアムを支援しながら、裏ではその技術を盗み取り何かよからぬ事を考えているらしい財団X
その狙いとは何なのか。そして未だ父と妹の首を狙ってその牙を研ぐ冴子に何か策はあるのか?いよいよ物語も佳境の次週へ続く!

>琉兵衛の目的が気になるところ。息子も娘も妻も犠牲にして何を企んでいるのか
そして若菜に対する偏愛だが、本当に愛しているのかやはりただの道具としてしか認識していないのか


第45話

Kが求めたもの/悪魔の尻尾

「うわああああ翔太郎君!?ちょ、ちょっと何なんですかアナタは!?」
「私は轟響子。見ての通り博物館の学芸員よ!」
冒頭、目にも留まらぬ華麗な鞭さばきで翔太郎をグルグル巻きにしながら事務所にやってきたのは、
インディ・ジョーンズのコスプレをした頭のアイタタそうな女性
「見ての通り」で彼女の職業を当てられる人間がこの世にいるだろうかと突っ込みたい。全国の学芸員さん達
に謝ッテ!
「私の憧れの方を助けたいの。風都博物館館長・・・この街の人間なら知らないはずないわよね?
館長が発掘現場で何か大事な物をなくされたらしいの。それを私と一緒に探してほしいのよ」
『園咲琉兵衛・・・ミュージアムの頭目にして僕の父親・・・!』
響子の依頼はなんと、敵ボスである琉兵衛の紛失物捜索
聞けば発掘現場に置いていた何か大事なシロモノが小規模な地殻変動によって埋没してしまったとの事。ちゃんと保管してろよ
琉兵衛も案外しょうもないところで抜けてるというか、なかなかのうっかり者です。
うっかり琉兵衛と呼びたい
その加頭と琉兵衛の会話を何気なく聞いてしまった響子は、啓蒙する館長の為になりたいと単独判断で暴走。現在に至る
ちなみに響子役はゲキレンジャーでメレ様を演じた平田裕香さん。愛する男の為に周囲が見えなくなるところなどキャラ被ってます

>なにこの女インディージョーンズ・・・ってメレ様だこれーーーッ!!?
>メレ様全然お変わり無いようで

「フィリップ・・・こいつはきっと運命ってやつだぜ。いいな?」
「ああ、そうだね」
琉兵衛がなくしてしまった謎のアイテムの名は「イーヴィルテイル」悪魔の尻尾の名を持つそれは一体何なのか
敵ボスの落とし物を探すという依頼ですが、ここから園咲家の秘密に迫れるかもしれないと直感した二人はこの仕事を引き受けます

「お父様、最近ご機嫌ですわね」
「それはそうだ。お前が地球の巫女になる日が近づいているのだからね
しかし父親としては娘を嫁に出すような寂しさもある」
「ウフフ・・・地球が婿に来ると考えてくださいな」
「頼もしいことだ。あとはイーヴィルテイルのみか・・・ミック、それを食べたら頑張って探してきておくれ」

一方園咲家。若菜が完全なる地球の巫女となる為の最後の儀式を近く控えており、その為に必要不可欠なアイテムこそが
イーヴィルテイルであるといった内容の会話が成され、こちらはその探索にミックが出動。これは発掘現場で鉢合わせの展開か





【風都・星降谷発掘現場】
かつてこの場所で園咲琉兵衛は貴重な化石や遺跡を数々発掘し、その後辺りの土地を買い取って邸宅としたという
言わばミュージアム発祥の地。はたして若き日の琉兵衛はこの場所で何を見たのか
そんなシリアスかつミステリアスな雰囲気の中、いつも通り空気を読まない亜樹子の超捜査が炸裂する
「ダウジングスリッパ〜!」(大山のぶ代の声真似で)
天然の勘から謎の超能力に進化を遂げた亜樹子の力。スリッパをダウジングロッド代わりに辺りを徘徊すると、
さしたる時間もかからず怪しい瓦礫の山を発見。そこを掘り返してみると小さな小箱が出てきたではありませんか。はえー
もう亜樹子がいればフィリップの検索必要ないんじゃないかな

一方、ミュージアム関連の項目を検索することはできないので事務所でおとなしく待機していたフィリップ
暇なのでダメ元で検索してみたら、どういうワケか今までロックのかかっていた項目がすべて閲覧可能になってました
「これは・・・全てミュージアム関連の本か!これも・・・これも閲覧できる・・・・うっ!?
これは・・・・僕の本・・・!?」

Raito Sonozaki
と記された表紙の本を見つけたフィリップはいきなり硬直
失われた自分の過去を知りたいという気持ちは当然あるが、なんの覚悟もなしにそのページを開く勇気はなかった
知らないままなら良かった事を知ってしまう事への恐怖
結局ビビったフィリップは自分の本を放り投げるようにして地球の本棚からトンズラ。事務所で一人ガタガタと震えます
そんな弟の困惑する様子を最初からずっと視ていたのか、若菜は冷たくほくそ笑んで呟くのだった
「ウフフ・・・意気地がないんだ・・・せっかくセキュリティを外してあげたのに」

「これがイーヴィルテイル・・・随分軽いけど何が入ってるのかしら?鍵かかかってるわ」
亜樹子の謎能力によって難なくイーヴィルテイルをゲットした一行。しかしそこへ遅れてやってきたミックが登場
翔太郎はWに変身して戦おうとしますが、ここで更にあの黒いドロドロが溢れ出し琉兵衛の声が響き渡ります
「まさか君等が先にイーヴィルテイルを見つけるとはな。返してもらおうか
それは来たるべき”ガイアインパクト”の為に必要なものだ」

「ガイアインパクト?なんだか知らねえが風都を泣かせることは俺が許さねえ!」
琉兵衛の口から出た「ガイアインパクト」という単語
なんかボルトガンダムの新必殺技みたいね
どうやらそれこそが彼の悲願でありミュージアムの最終目的らしい
亜樹子と響子もいるのでとりあえずこの場での戦闘は拒否。イーヴィルテイルを持ったまま遺跡からトンズラします

「ガイアインパクト・・・か。どうやらそれが組織の最終計画のようだな
そしてその為にはこの小箱が必要というワケか」

なんとか無事逃げおおせて事務所に戻った一行は、照井も交えこのイーヴィルテイルをどう扱うかを相談
響子さんには園咲琉兵衛こそがこの街にメモリをばら撒く巨悪だと説明しますが、どうも納得いっていない様子です

「響子さん、あの男は目的の為なら家族も平気で捨てるような悪魔なんだ!
・・・・あっ・・・・す、すまねえフィリップつい・・・・」
「イヤいいんだ翔太郎。僕も事実を受け入れさっき本を読むべきだった・・・
僕はいつのまにか自分のことを検索できるようになっていたんだ
でも真実を知るのが何故か怖くて・・・・!」
「無理もねえさ。お前にとっちゃそれだけの重さがある一冊なんだろう
それよりもまず今はイーヴィルテイルを・・・っておいィ!?響子さんがいねえ!」

自分の過去を閲覧できるようになっていた事を打ち明け、しかし怖くて見れなかったと謝罪するフィリップ
翔太郎はそんな相棒を優しくなだめますが、そんなことをしている隙に響子さんがスタコラサッサしてしまいます
でも彼女の向かうであろう行き先は一箇所しかないので翔太郎と照井はすぐさま彼女を追って現場へ急行
そして残されたフィリップも覚悟を決め、
ついに自分の過去を閲覧することに





「館長、お聞きしたいことがあります!あなたは・・・・!」
「見たまえ轟君。この地球の歴史において絶滅した生物は数知れない
人類とてこのままいけばその例外ではない・・・・しかし
人類が未来永劫、種として地球に生き続ける夢がとうとう実現する
地球とひとつになるのだ!

その箱はその為に必要なのだよ。返してくれるかな?」

>ガイアインパクトと聞いて、セカンドとかサードが思い浮かびました
人類と地球の一体化=液体化じゃないよね?
なぁにその人類補完計画
人類を「絶滅」という最悪の未来から守り、未来永劫生き延びる種として昇華させる
琉兵衛の台詞から察するにどうやらそれが「ガイアインパクト」の概要のようです。ものっそいエヴァくさい展開
敬愛していた人物の暗黒面を垣間見、恐怖する響子さんがイーヴィルテイルを奪われそうになったところで翔太郎達が到着する
「やあ、ここで会うのは二度目かな左翔太郎君。そちらの君は確か文音のオモチャだったかな?」
「ほざくな。これ以上キサマの思い通りにはさせんぞ」
「そうだ!この街の涙は俺達が拭・・・・ウボァー!?なんじゃこりゃああ?」

一触即発で戦闘になるかと思われたその時、なんと琉兵衛に一睨みされただけで金縛りに遭う翔太郎
カチカチと奥歯を鳴らし、震える膝は1cmたりとも前に動かない。そう、翔太郎の動きを止めたものは
琉兵衛に対する異常なまでの恐怖心だった
「私の力を何度も見たからだよ。君は私がミュージアムの頭目と知っていながら、
なぜか今まで核心に触れてこようとしなかった。その理由がわかるかね?
君の身体は恐怖によって、無意識のうちに私の屋敷に近づくのを避けていたのだ
初めて私の姿を見た時から君は既に負けていたのだよ!」
恐怖を支配するテラーの恐ろしさは視聴者も理解していたつもりでしたが、その力は戦闘行為さえ起こさせないものだった
「戦う」という選択肢すら選べない圧倒的恐怖。故に絶対無敵の存在
>「相手が私を見たときそいつはすでに敗北している」老いてますます健在というところかな
>立ち向かうことすらできないとか、テラー圧倒的すぎる
だからこそシュラウドはどんな手を使ってでも特異体質の照井とフィリップを組ませたかったのである
伊坂はあんだけ色々メモリ挿してたけどこの力にはどう対抗するつもりだったんだろう。哀れなピエロに見える
でもまぁ「憎悪が恐怖を塗り潰すと」シュラウドが言っていたように、それを上回る強い感情があれば破れるのかな?
琉兵衛は高笑いしながら翔太郎のすぐ横を素通りしてその場を去り、ただ一人残された翔太郎は呆然と立ち尽くすのだった

そして相棒の心が完膚なきまでに折られていた同じ頃、フィリップもまた衝撃の事実を突きつけられていた
園咲来人は園咲家の長男として父・琉兵衛と母・文音の間に生まれる
当時長女冴子は13歳、次女若菜は4歳
3歳の時ブリティッシュショートヘアの猫を買ってもらい、来人自身がミックと名付ける
5歳の時、父・琉兵衛は”地球意志”との接触ポイントを発見
「泉」と名付けられたその場所は科学施設化が進み、一ヶ月後来人はその中に・・・
その中に・・・落ちて・・・・!?

「ウボァー!ハァッ・・・・ハァッ・・・!」
「ど、どうしたフィリップ君?顔真っ青だよ大丈夫!?」
「ウソダ・・・ウソダドンドコドーン!」
>フィリップ「ウソダドンドコドーン!!」
>今週の「ヴゾダドンドコドーン!」の数を数えろ!

転げ落ちるように地球の本棚から戻ってきたフィリップは酷く取り乱し、心配した亜樹子の手を払いのけると
軽くオンドゥル語で絶叫して事務所を飛び出してしまう
一体フィリップが見た自分の過去にはどんな真実が隠されていたのか





「くっ・・・は、速い!」
響子さんからイーヴィルテイルを奪おうとするミックと、それを守って戦うアクセル。例によって苦戦しまくりです
ミックが超スピード型のドーパントなのは視聴者も分かってますが、
お前がそれを言うなと
>同じ超スピードのトライアルならミックとも互角に戦える。そう思っていた時期が俺にもありました
>スピードで猫ドーパントにフルボッコされるトライアルさん……
>トライアル自慢のスピードましても通じず・・・前回の活躍が霞む。照井頑張っておくれー!!

本当にトライアルは魅せ場の時とそうじゃない時とで雲泥の戦力差があるな。常に全てを振りきれよと言いたい
と、ここで事務所から突っ走ってきたフィリップが現場に到着。ついさっきまであれほど取り乱してはいたものの、
ミックに苦戦しているアクセルと、気の抜けた顔でボーッと突っ立ってる相棒を見るとすぐに我に帰ります

「翔太郎何をしているんだ?早く照井竜に加勢しないと!」
「あ・・・あ・・・?ああ・・・すまねえ!どうしちまったんだ俺」
なんとか正気に戻った翔太郎はWに変身。フィリップの機転により、ミックの超スピードを簡単に封じます
Wがメタルシャフトをくるくると規則的に回した途端、突然
その場でおすわりしてしまうミック
隙だらけのその身体にメタルシャフトのスタッグマキシマムドライブが炸裂。見事この強敵をメモリブレイクする
>アクセル「猫が、組織の幹部だと…orz」
ミックがメモリブレイクされた時の照井さんの様子が悲しそうに見えました

ドーパントの正体が猫だったと知って驚く照井が非常にアレです。お前は猫以下だ!
「フフ・・・今のポーズはミックに特別なご馳走を与える時の合図さ
お前は僕の猫だった・・・これでもうドーパントになることもない」
「フィリップお前・・・・ついに自分の過去を調べたんだな」

フィリップは過去の全てを知ったことを翔太郎に打ち明けますが、ここで高笑いとともにテラードーパントが出現
当然ながらその声を聞いただけで、再び翔太郎は指一本動かせないポンコツ状態に。もうフィリップの呼びかけも届きません

「ファファファ・・・彼はもう終わっているよ。二度と私に立ち向かうことはあるまい
そしてようやく自分の使命を知ったようだな来人
お前とイーヴィルテイルが揃えば私の望むガイアインパクトは実現する!」

お前はもう死んでいると翔太郎に敗者の烙印を押してフィリップを追い詰める琉兵衛
ガイアインパクトにはイーヴィルテイルだけでなくフィリップも必要だったそうですが、そうはさせじと照井が立ちはだかる

「俺には左ほどお前の力は効かんぞ!」
「フム、そういう体質らしいな。だが・・・テラーが精神攻撃だけのドーパントと思ったかね?」
言うなりテラードーパント頭部の面飾りが巨大なドラゴンに変化。アクセルに何もさせずボッコボコに
>テラーの頭から出て来たアレがアステカ神話的なデザインですね
ケツァルコアトルス・ドーパントといい関連性があるんでしょうか
>トライアル・・・先週あれだけかっこよかったのに今週は猫にボコられるわ獅子舞に食われるわで散々過ぎる
テラーは仕方ないとしてもせめてミックとは対等にやり合ってほしかった。そしたら「連戦だから」ってフォローも出来たのに

対テラー用として見出された逸材なのにこの噛ませ臭ときたら!本当にこいつは魅せ場の時との落差が半端ねえな

仮面ライダーが両方共戦闘不能になったところで若菜も登場し、打つ手のなくなったフィリップに降伏勧告する
「さぁ。こっちへいらっしゃり来人。読んだのでしょう?自分の過去を」
「あんなの・・・・あんなの嘘だ!」

若菜にそれを思い出さされると、再びオンドゥルっぽくなって取り乱すフィリップ。そんな息子に琉兵衛は冷淡に言う
「嘘ではない
お前は死んだのだ来人12年前に」

 園咲来人は12年前、「泉」への落下によって死亡している!?
ならば今こうして生きて喋っているフィリップは何者なのか。一体12年前、現場で何が起こったというのか
”死んだ”と断定して驚いたんですが、だとするとフィリップ=ライトじゃなくて、
EVAのユイとレイみたいに体をサルベージして魂は地球の記憶ってことかな?

今生きているフィリップはコピー体なのかブチャラティの原理なのかがポイントですね
いよいよもってクライマックスに向けて話が動いてきたところで
次週へ続く!
はんぺらは日曜仕事なので、いつものようにリアルタイムでチャット実況しながら見れないのが残念だぜ


第46話

Kが求めたもの/最後の晩餐

「フィリップがもう死んでいる・・・・だと・・・?」
「そこにいる来人は人間じゃない。ただのデータの塊よ。人類の未来を変える為に必要な、ね」

若菜曰く「データの塊」というフィリップそれはすなわち地球意志が園咲来人を形取った存在という事なのか
それとも
死亡した園咲来人の肉体を器として地球意志が宿ったという事なのか?
いずれにしろ琉兵衛も若菜も彼のことを「来人の形をしたモノ」と認識しているようで、来人の生存を認めてない様子
フィリップ自身はミックにご馳走をあげる時の仕草を覚えていたり、園咲来人としての記憶をちゃんと持ってるのにな
自分自身はとうに殺されてスコーピオンワームが成り代わってたのに、それに気づいていなかった神代剣のようなモノなんだろうか

「くっ!翔太郎変身だ!」
「うっ、うう・・・・うおおおおおおあああああウボァー!?」
「ようこそ私の世界へ!キミはもう終わりだよ。一生恐怖の中で生きたまえ」
翔太郎は僅かに残っていた勇気を振り絞ってWに変身。テラードーパントに特攻するも、あのドロドロ攻撃を食らって敢え無く返り討ちに
変身を解除されるとフィリップは琉兵衛に連れ去られ、現場にはズタボロに傷ついた照井と恐怖に震える翔太郎だけが残されるのだった

「いよう探偵きてやったぞ!・・・ってどうした?また何かされたのか?
こないだは老人にされるしホントロクな目に遭わない奴だな」
「うっ!うわあああああああああ!うわあああああああ〜ッ!」
「オイオイ・・・こいつは流石にちょっとヤバイんじゃないか?」

事務所に戻った翔太郎はあらゆる物に対して恐怖を感じるようになっており、頭からタオルを被って亜樹子との会話すらままならない
夏祭りの帰りに浮かれて立ち寄った刃さんと真倉を見ただけでも恐怖の叫び声を上げ、脳天気な二人をも心配させます
というかその後ろのベッドでは
上司の照井が全身傷だらけになって寝てるんですが
そこには一切ノータッチなところが二人らしいっちゃらしくて安心する。お前らもうちょっと仕事しろよと
フィリップは拉致され、翔太郎は精神をやられて戦闘不能、照井は全身ボロボロで戦闘不能と絶望的状況の鳴海探偵事務所
全てイーヴィルテイルを持ち出してしまった自分の責任だと感じた響子は、なんと単身イーヴィルテイルを奪還すべく園咲邸へと侵入を試みる

「おお起きたか来人。さあ掛けなさい。今日は私の手料理を振る舞おう
若菜の門出を家族全員で祝おうじゃないか!」
『父・・・母・・・二人の姉・・・これが家族の食卓・・・』

一方、園咲邸で目を覚ましたフィリップは我が目を疑うような光景に戸惑っていた
なんと食卓には琉兵衛と若菜だけでなく、今は家族の縁を切って家を出た冴子とシュラウドこと母・文音までもが同席しているではないか
聞けば琉兵衛がわざわざ2人に招待状を送ったとの事ですが。律儀に出席する二人もなかなか大したタマです
愛憎渦巻く引き裂かれた家族が一同に会するという
さながら範馬家の食卓のような異様な雰囲気

「みんな覚えているかな?家族全員で発掘をしていたあの懐かしい日々を」
笑っているのは琉兵衛と若菜だけで、冴子と文音はピリピリしっぱなし、フィリップは戸惑いっぱなしの一触即発の空気の中
家族全員が心から幸せで笑い合っていた日々を振り返る家長・琉兵衛。次第次第にフィリップにも在りし日の記憶が蘇ってきます
頼れる父と若く美しい母。優しい二人の姉。夕食後の両親のダンスは子供達にとっても楽しみな一時だった。どうしてこうなってしまったのか





「みんな!今までの経緯はどうあれこうして家族がまた一緒になれたんだ
これを機会に争いはもうやめるべきだ!」
居ても立ってもいられなくなったフィリップは「お父ちゃんお母ちゃんまた一緒に暮らそうよ!」提案しますが、それを冴子が一笑に付す
「ハッ!家族?笑わせないで来人。死人は黙ってなさい
こんな呪われた家族が今更仲直りなんてできるものですか」
「ウフフフ・・・そう言うお姉様だって園咲家にとっては死人も同然じゃなくて?」
「なんですって?」
すかさずその言葉尻を捉えて喧嘩を売る若菜。フィリップは二人を止めますが、琉兵衛はハナっから若菜を擁護してけしかける
そもそもこの会食自体
冴子と文音に若菜に対する懺悔をさせる為に設けられた席だと言う
それを聞いた冴子はプッツンきてRナスカに変身。これを受けた若菜も笑顔でクレイドールに変身して姉妹喧嘩に突入

しかしかつては妹を圧倒したRナスカの力もパワーアップしたクレイドールにはまったく歯が立たず、ボコボコにされしまいます
「私には勝てないわ。ここで悔い改める?お姉様」
「死んでも御免よ」
「そう。なら死ぬのね」
ばっごぉおおおおおおおんんん!
ナスカメモリを破壊され派手にぶっ飛ばされた冴子。これで再びメモリを失い、先頭手段をなくしてしまいました
芝生の上をゴロゴロ転がる際の生脚がエロすぎて朝から興奮する
エロい格好のままヘコヘコと屋敷から逃走する冴子を見て「負け犬乙」とせせら笑う若菜
でも「死ね」って言ってたクセに追って殺さないのね。ここら辺が若菜の甘さか
「フム、もう行くのかね?文音」
「待って母さん!家族を放って行くんですか?」
一方、娘達が喧嘩を始めるや否や「こんな茶番に付き合ってられるか」と席を立ち、そそくさと屋敷を出て行くシュラウド
フィリップが焦ってそれを止めようとすると、彼女は息子の顔を愛おしそうに撫でながらこう伝える
「来人、今のあなたの家族は園咲じゃない。左翔太郎よ
忘れないで・・・切り札は左翔太郎・・・!」

「ファッファッファ!左翔太郎か・・・彼はもう終わっている。何もできやせんよ」
あれだけ自分推しだった照井竜ではなく。シュラウドが切り札として名前を挙げたのは翔太郎だった
琉兵衛は「もう彼は死んでいる」と相手にしませんが、あの母が最後の最後になって根性論のアドバイスをするワケがない
フィリップがその言葉を何度も反芻し意味するところを探っている頃、テーブルの下からスーッと伸びる謎の腕
まんまと侵入していた響子である。流石は女インディ・ジョーンズ
彼女はよどみない動きで琉兵衛の目を盗み、鍵が空いていた箱の中から首尾よくイーヴィルテイルを抜き取ることに成功する





「翔太郎君!フィリップ君から連絡だよ!」
「あうあうあ・・・・フィ・・・・フィリップ・・・・!」
「やあ翔太郎、お別れだ。
僕は今日姉さんの生贄にされて消滅するらしい」
「な・・・!?」
冴子が逃げ去り、シュラウドが去った園咲邸から相棒に最後の電話をかけてきたフィリップ。その言葉にビビリ翔太郎も絶句する
つうかお前も冴子やシュラウドと一緒に逃げればよかったのに
結局冴子もシュラウドも若菜に懺悔なんかしなかったし、あの会食は何だったんだとツッコミたい
「でも覚えておいてくれ相棒。僕は消えない!
君の心に悪魔と相乗りする勇気がある限り」

それだけ言って電話を切るフィリップ。既に死は覚悟しているのか
しかしそんな相棒の言葉にも、恐怖に縛られた翔太郎はただ脅えるだけで彼を助けに事務所を出ることができない
亜樹子がブン殴ってでも翔太郎を動かそうとしたその時、無事イーヴィルテイルを持ち帰った響子が事務所に戻ってきた

「イーヴィルテイル奪還しちゃったの!?すごい行動力!じゃあこれでガイアインパクトは防げるのね」
「・・・どうだか・・・それって何かの間違いだったのかも。だって
こんなモノが何かの役に立つとは思えないもの」
そう言って響子が取り出したモノを見て、亜樹子と翔太郎も驚きに目を見開く。イーヴィルテイルの正体とは・・・

「地球の泉の全てを若菜に流し込む。お前はその制御プログラムになるのだ
そして若菜は生きたガイアメモリ製造機・・・”地球の巫女”となる!」
「そして僕は消えるんですね。あなたはそれでいいんですか?僕が消えても」
「・・・・お前は一度死んでいる。もう救うことはできん」
「僕はあなたを救いたい。”父さん”!」
若菜を地球の巫女にする方法は、「泉」の全てを若菜にダウンロードすること。その為の制御プログラムがフィリップだと言う
自分に過酷な運命を強いた琉兵衛を父と呼び、尚且つ救いたいと情に訴えるフィリップが泣かす
どんな悪党だろうと彼にとっては世界にただ一人の父親なのだ。さしもの琉兵衛も一瞬グッときたが、すぐにその迷いを吹っ切る
「・・・・二度目のさよならだ。来人!」
そう言って息子を12年前と同じ「泉」に突き落とす琉兵衛。フィリップの肉体は落下の途中で分解されデータの海に消滅してしまう
この描写を見るに、やはり彼の肉体は園咲来人の器に地球意志が宿っていたワケではなく
データが園咲来人の姿を形作っていたということなのかな?
「感じる・・・感じるわ!来人と地球の全てを!」
「これで念願が叶う。あと数分もすれば全てが終わる」

フィリップを制御装置として得た若菜は順調に泉のデータの転送を開始。しかしそうはさせじとそこに颯爽と正義の味方が現れる
恐怖で震える身体を亜樹子に支えられながらも、屈することなく再び琉兵衛の前に立った左翔太郎だった
「ほう・・・大したものだ。よく私の前に立てたな左翔太郎君」
「コイツがどうしても気になってね・・・・」
もはや完全勝利を手中に収めかけている琉兵衛は余裕綽々で翔太郎をあしらおうとするも、その手に握られた物を見て表情が一変する
「それは・・・イーヴィルテイル!いったいいつのまに!?
返せ!私の家族だ!」





「これがアンタの家族だと?なるほどな・・・・そういうことか」
翔太郎の手に握られていたもの。それは古ぼけた小さな刷毛だった
その柄には琉兵衛、文音、冴子、若菜、来人と、園咲家の家族5名の名が連ねて書かれている
これはね、父さんが外国で見つけた魔除けのお守り・悪魔の尻尾だ
これに自分の名前を書いて、家族全員で祈れば・・・
ずっとずっと、みんな一緒だ
それはまだ家族全員が心から笑い合っていた頃の思い出。イーヴィルテイルとはその思い出の品だったのである
「アンタは道を誤り家族を犠牲にしてきた・・・だがそうなっていく自分が恐ろしかった!
だから幸せだった頃の象徴であるこの刷毛を家族とすり替え、
自分の気持ちを誤魔化してきた。
違うか?」
「あなたにも・・・怖いものがあったのね」
「フン・・・バカなことを。さあそれを返せ!もう来人も消え、若菜と共にある!」
次第に変わっていく自分を恐れた自分
大切な家族を犠牲する際、琉兵衛はこの刷毛に家族の思い出をすり替えることで自らの気持ちを誤魔化してきたのだった
恐怖の帝王にも恐れるものがあったのだ。それは家族を失うこと
図星の指摘に狼狽する琉兵衛はフィリップの消滅を二人に伝え、必殺の恐怖プレッシャーで翔太郎を威圧
しかし翔太郎は琉兵衛の言葉に揺れることはなかった。
相棒の言葉を信じていたからだ
でも覚えておいてくれ相棒。僕は消えない!
君の心に悪魔と相乗りする勇気がある限り

「アイツが俺を相棒と呼ぶ限り、俺は折れない!約束だったよな・・・
さあ来い相棒!変身ッ!!」

翔太郎がジョーカーのメモリを挿すと、呼応するようにサイクロンのメモリも出現。驚く琉兵衛の目の前でWに変身する
「やあ相棒。見事に僕を呼び込んでくれたね」
「こんなバカな!ど・・・どういうことだキバヤシ!」
「母さんがヒントをくれた最後の逆襲策さ。Wの変身システムは知っているでしょう?
僕の意識はメモリに移り、翔太郎に移行する!」
「愚かな!そんなことをしたら若菜はメインプログラムを喪失した状態になる!」
「そう。その結果・・・”バグる”!」
「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」
翔太郎がWに変身しようとすれば、フィリップの意識は泉からサルベージされる
シュラウドのアドバイスはただの根性論ではなく、Wの変身システムを利用した最後の策だったのだ
そして同時にこの逆襲は膨大なデータ転送をしていた若菜から、その制御プログラムを唐突に引きぬく行為であり
その過負荷に耐えられなくなったクレイドールの身体が火花を散らしながらブッ倒れます。なんというハリウッド映画的大逆転
「街を泣かし続けてきた諸悪の根源、園咲琉兵衛・・・・
さあ、お前の罪を数えろ!」





「俺をシュラウドの操り人形と言ったな・・・上等だ
それで悪を砕けるなら俺はッ!人形で構わん!」

更にここで全身ボロボロの体を押して照井が参戦。前回ボコボコにされたテラードラゴンに対抗する為、リボルキャリーを随伴
バイクモードでハードタービュラーと合体し、アクセルタービュラーとなって
高速の空中大決戦に雪崩れ込む

アクセルが下半身にGファイターつけたガンダムMAモードになっちゃったよ
ガンダムMA!ガンダムMAじゃないか!!!
完全にガンダムMAモードだこれ!
目まぐるしく空中で激突し合うアクセルとテラードラゴンに対し、地上ではエクストリームがテラーを圧倒していた
Wの気迫に気圧されているのか。テラーが振りかぶるパンチは一発たりとも届くことなく、逆に幾度となく殴られ手も足も出ない
シュラウドが言っていた。テラーに勝てるのは恐怖を塗り潰すほどの強い感情だと
果たして今仮面ライダーWを突き動かしている感情は何か
>ドラゴン相手に怒涛の空中戦を繰り広げたアクセル。ゆっくり歩み寄りながら素手でテラーを圧倒していくW
動きは真逆なのにどちらも素晴らしくカッコイイ!
>翔太郎のテラー効果が解除されたのは「テラーにも恐れるものがある」という矛盾が理由っぽいですが
「息子の喪失に端を発する琉兵衛の涙をも拭わなくてはならない」という翔太郎の信念の賜物と思いたいですね

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
テラードラゴンに向かって突撃するアクセルタービュラーが炎の翼を広げる。科学忍法火の鳥だー!ってもとい
炎の翼は巨大な「A」の形に変化!大空にそのイニシャルを刻み魔竜を真正面から粉砕する
「「ジョーカーダブルエクストリーム!」」
そして地上ではエクストリームのマキシマムドライブがテラードーパントに炸裂
ぼっがああああああああああんん!
どっごおおおおおおおおおおんん!

テラードラゴンの巨体が屋敷の墜落して大爆発するのと、テラーがメモリブレイクされ琉兵衛が吹き飛んだのは同時であった

「やった・・・・テラーのメモリを破壊した・・・・!」
長かった戦いについに終止符。諸悪の根源であったミュージアムのボス・琉兵衛のメモリを砕いたW
しかしそれは同時に、フィリップにとって肉親を失うことを意味していた。なんと琉兵衛は満身創痍の体で燃え盛る屋敷の中に入っていったのである
「どうして・・・せっかく悪魔のメモリから家族を引き離せたのに・・・!」

「ハァ・・・ハァ・・・・おお若菜・・・若菜はまだ・・・・・・そうか
今こそ地球の未来は女王に託されたのだ!ハァッハッハッハッハ!
私の人生に後悔はない・・・さあ踊ろう母さん!あの頃のように!」

炎に包まれる屋敷の中、琉兵衛は半幽体のような姿になった若菜を一瞬垣間見、安堵と同時に高笑いする
愛しい子供達の見つめる中、最愛の妻と踊ったチークダンス
燃え盛る炎の中。園咲琉兵衛の心は12年前に戻り、家族の思い出とともにその波乱に満ちた人生に幕を引くのだった
>琉兵衛の最後は凄まじかったな……寺田農さん、怪演お疲れさまでした
>結局、琉兵衛自身もまた恐怖に囚われていて家族にも囚われてたってことなのか……
自業自得とは言え、燃え落ちる家で家族を思いラストダンスを踊る姿は悲しい物がありました
>ラストの戦闘はちょっとあっさりしすぎていた気がしたけど、あの琉兵衛の最期は完璧だったと思う
>お父様…退場回ですら威厳を保ちつつ、同時にメモリの最大の被害者として印象深い見事な最期でした…
>あの泉にさえ到達しなかったら、妻と3人の子供に囲まれて美術館館長として
平穏な一生を過ごしたのだろうかと考えると胸が痛くなりますね

なんという美しくも寂しい最後。悪の散り際としては近年稀に見る最後ではなかろうか
崩落する屋敷を見つめて放心していたのはフィリップだけではなく、
冴子とシュラウドもまた優しかった父と、思い出の我が家が消え去る様を呆然と眺めていた

俺達は園咲琉兵衛の最後を響子さんに伝えた
彼は怪物だったが、最後に僅かに人間の心を取り戻したと
・・・彼女を元気付ける為の俺の勝手な憶測だが

いつものように報告書を打つ翔太郎。希望的憶測を書いたことをやや自嘲するも、亜樹子と照井はそれを肯定した
園咲琉兵衛は最後に人間に戻って死んだのだと
フィリップにとってはそれが唯一の救いだったと言えるかもしれない
かくして頭目を失ってミュージアムは瓦解し、仮面ライダー達の風都を守る戦いはここに終わりを告げたかに思えた
しかし物語はまだ終わらない。園咲家の焼け跡からは
若菜の遺体が見つからなかったのである
ラスト、意識のない若菜を抱き抱えて薄暗い廊下を歩くのは、誰あろう加頭順
まさかのラスボスはこの男?若菜を使って彼は何を目論んでいるのか?いよいよクライマックスの次週へ続く!


第47話

残されたU/フィリップからの依頼

「フッフッフ・・・どうだフィリップ、俺得意の猫探しスキルは?
とりあえずミックだけだが、お前の家族を取り戻してやったぜ」

「ミック!ありがとう翔太郎、亜樹ちゃん」
>ミックはこのまま事務所であの亜樹子特製の猫まんまを毎日食わされる日々を送るんでしょうか
ついに悪の組織ミュージアムを討ち果たし風都の平和を手に入れた鳴海探偵事務所の面々
父・琉兵衛の死にややナーバスになっていたフィリップだったが、翔太郎がミックを見つけてくるとその表情も和らぐ
しかしその笑顔もつかの間、フィリップは今までにない真剣な表情になると相棒である翔太郎に向かって頭を下げた
「翔太郎、頼みがある。若菜姉さんを捜して助け出してほしい
僕には解る・・・姉さんは生きてる。どうか引き受けてもらえないだろうか?」
「ああ勿論だ。若菜姫も必ず助け出してやるさ」
フィリップの家族を想う気持ちは十二分に解っている翔太郎。その相棒が頭まで下げてるのに断る理由なんてありません
「そんなの当然ですしおすし」と二つ返事でその依頼を承諾しますが、フィリップは更に一段声のトーンを落として念を押す
「・・・どんなに辛い事が待っていたとしても、かい?」
「お前の為に耐えられないことなんてねーよ、相棒」

何故その時、いつもと違う相棒の様子に気付かなかったのか。探偵・左翔太郎は後にこう回想している
これがフィリップの最初で最後の依頼だった
ずっと二人で一人のつもりだった俺達があんなことになるなんて
この時は思いもしなかったよ。なぁ、フィリップ

「時間がないから簡潔に言うわ加頭。ミュージアムは我が財団Xの投資対象から外された
また新しい投資対象の模索が必要ね
不死兵士”ネバー”・・・これも面白い実験兵器だったけど、やはり投資を打ち切られた」
「局長、ミュージアムはまだ滅びていません。ガイアインパクトの継続は可能です
彼女の体内に融合したクレイドールメモリを蘇らせる方法さえ見つかれば・・・
新たなトップも私が用意します。是非とも投資の継続を」

その頃。財団Xでは加頭が年増の女博士に、打ち切られようとしているミュージアムへの投資を継続するよう提案していた
劇場版を見た朋友なら既知の「ネバー」の名が出た他、女局長の手にした携帯端末にオーメダルの画像が映ったりしてニヤリ
>財団Xは何故どいつもこいつも棒…もとい感情が無いのですか
>あれ?メダル・・・財団Xってオーズの敵?
>財団xはオーズにもでるんか?電子端末にメダルのデータがあったけど
>こっそり次回作のキーアイテムのメダルが。オーズとWは世界観共有しているのか、
あるいはクウガとアギトみたいな一種のパラレル設定とか?
というか432億5千万ドルとか何気にすごい額が下の方にw
>女幹部っぽい人の見ていたデータの中にオーズの重要アイテムのコインが出ていましたね
これは劇場版サービスというだけではなく、Wとオーズは同じ世界観の別の場所での物語になるのかな
劇場版のあの予告といい、つまりこれはアギトの時に一度やろうとした
「前作との繋がり」を今度こそ成そうとしているという事なのでしょうか?

前情報で飛び交ってましたが、財団Xというこの組織はそのまま次回作
仮面ライダーオーズに登場するらしく
ほんの一瞬ながらその世界観リンクを強調したこの演出は、視聴者の期待感をふくらませます

「次があるの。後で詳しく報告して」
年増の女局長は加頭の話に興味を持ったようでしたが、手元のストップウォッチが時間を告げるとスパッと話を切り上げてしまう
どうやらこち亀の中川父のような超多忙の中、秒刻みのスケジュールで動いている人らしく、
もしオーズにもこの人が出演するならば、毎回お決まりのアクションになりそうです(加頭が必ずモノを落とすような)

ちなみに女局長の名前はネオン・ウルスランド。今更ちょい役にこんな大層な名前を用意するのも不自然なので、
やはり彼女はオーズでレギュラー出演すると考えていいのではないでしょうか

>加頭のお上がトライアルみたいで吹いた
>加頭の上司「9.8秒。それがお前の説明終了までのタイムだ」
>ネオン・ウルスランドはウルトラマンガイアでXIGのオペレーターのジョジーを演じていた
マリア・テレア・ガウさんだそうな




『私の証明・・・それは私が若菜より優っているということ
でもそれを認めさせるべき父はもういない・・・若菜・・・』

風都サーキットを颯爽と駆け抜けながら物思いにふける女レーサーは、誰あろう園咲冴子。ライダースーツがエロいぞ
彼女の父への反抗心と妹への憎しみは、ひとえに「父に自分を認めさせたい」という想いからきていた感情だった
きっと彼女は父に愛されたかったのだろう。しかしその父も今はもういない
それは同時に妹に対する嫉妬心もなくなるという事であり、メモリも失った今の冴子はすっかり復讐心を失っていた
既に加頭の庇護下からも逃げ出したようで、目の前に翔太郎達が現れても抵抗のそぶりすら見せません

「冴子姉さん!教えてくれ!若菜姉さんは今何処に?」
「なんですって?若菜が生きているの?」
「知らなかったのかい?姉さんは今危機に晒されている。僕には解るんだ!」
崩壊寸前の屋敷から若菜を連れ去った人物がいるなら、それは冴子に違いないと彼女を捜索していた翔太郎ら一行
しかし冴子にとってもそれは驚きの事実であり、そこにタイミングよく若菜を連れ去った張本人が直々に現われる
「ひどいですよ冴子さん。一人でいなくなるなんて・・・さぁ帰りましょう、迎えに来ましたよ」
「ん?キサマどこかで・・・?」
「財団Xの加頭順・・・ミュージアムのスポンサーよ。闇の巨大資本」

「なんだと?まだ背後にそんな連中がいやがったのか」
「もはや背後ではありません。私が冴子さんと共に達成します
ミュージアムの宿願、ガイアインパクトを!」

ガイアインパクトを継ぐという加頭の言葉によって、若菜を連れ去ったのがこの男であることをその場の全員が認識する
しかし加頭、未だに冴子をミュージアムの頭に据えようとしてるのね。もう特に彼女に利用価値はないし自分一人でやりゃいいのに
あくまで将軍と天子を奉戴した信長や曹操っぽい。案外「冴子が好き」と言っていたのも冗談じゃなく本心だったりして
「加頭、あなたが若菜を・・・ハッ、それは園咲の者にしか使えないゴールドメモリ!?」
「ええ。彼女は尊い犠牲となります。それとこのメモリはスポンサー特権というやつでして・・・
私との適合率は98%・・・まさに運命!」
『ユートピア』
>びっくりするほどユートピア!(同内容コメント56件)
>さぁ「今週のWはびっくりするほどユートピア!」というコメの数を数えろ!と、いうコメの数を数えろ
というくらいにびっくりするほどユートピア!

言うなりドーパントに変身した加頭のメモリは、金メモリ「ユートピア」。一体どんな能力なのかと全員が身構えます
すると突然その場の全員が地上から足が離れて空中に浮遊。なんとか反撃したアクセルの怒涛の連続攻撃も、
全て攻撃が届く直前に見えない力によって止められてしまう
これはなかなかボスっぽい能力。重力っつーか引力とか斥力とか、そういう類の力でしょうか
照井が劣勢なので自分もすぐさまWに変身して援護しようとする翔太郎だったが、何故かフィリップが変身に応じません
「ダメだ翔太郎、まだWには変身できない!」
「あん?なんでだよ!?」

「Wへの変身は若菜姉さんを助け出すその瞬間までとっておかなくてはならない!」
「だからなんでだよ!?」
「今度Wに変身したら僕の身体は消滅してしまう
・・・・この地球から・・・・跡形もなく・・・・」
そう言って翔太郎に見せたフィリップの右手は、既に半データ化しシュワシュワと音を立てて空中に溶け出していた
あまりにも突然のカミングアウトに言葉を失う翔太郎。当然そんなことを聞かされたらWに変身できるハズもなく
アクセルはユートピアの圧倒的な力にボコられ、冴子も再び加頭に拉致されてしまいます
「さあ行きましょう冴子さん。あなたの夢を叶える為に」
「来人・・・今頃お父様もお墓で泣いてるわ。お墓でね」
「えっ?」
若菜をさらった本人が現れたというのに、何も聞き出せずに逃がしてしまった一行。望みは絶たれたかに思われたが
しかしフィリップは冴子が最後に残した言葉から、その居場所を割り出すことに成功する

「園咲冴子さん。新しいミュージアムのトップです」
「なるほど、彼女が後継者となりガイアインパクトを実行すると?」
「はい。メモリ特性のない人間を瞬時に消滅させる人類選別の儀式

しかも我々はそれを地球全体規模で行います
若菜さんの肉体をデータ化し、財団の人工衛星にインストールするのです」

「フム・・・上層部に投資の再開を検討してもいい。次があるからもう行くわ」
メモリ特性のない人間を地球上から一人残らず抹殺する選民儀式
明らかになったガイアインパクトの正体は想像以上に物騒なものだった。狂った思想に取り憑かれた琉兵衛はともかく、
そんな事をして財団になんの得があるのかサッパリ意味不明ですが
年増の女局長は加頭の進言に「前向きに検討してあげよう」とこれを支持。二人の会話を聞いていた冴子は震えます
彼女はガイアインパクトについて父から聞かされていなかったようですから、その正体に驚いたことも当然ですが
その為に若菜を犠牲にすると聞いて少なからず動揺している様子。だからこそさっきのフィリップへの置き台詞だったか
「フフ・・・嬉しいですか?ついにあなたがミュージアムのトップですよ」
ニコニコ笑顔で冴子に一本のメモリを手渡す加頭。彼女が驚いたそれは、破壊されたとばかり思っていたタブーメモリだった




「父さんの遺体は埋葬されていないハズ。そういうことか冴子姉さん・・・解ったよ
知りたい項目は若菜姉さんの監禁されている場所。検索キーワードは
ミュージアム、財団X、施設・・・
そして「墓」だ!
ビンゴ。製薬会社チャーミングレイブン!そこに姉さんは囚えられている」
風都内に大小27もある施設。本来ならしらみ潰しに当たるしかないハズだったが、最後のワードによって絞り込みに成功する
「墓」の英単語の綴りは
「grave」。それが「CharmingRaven」に引っ掛かったのだ
加頭に悟られぬよう咄嗟の機転で送った、冴子からフィリップへの若菜救出の手助けであった
最近の冴子の妙な魅力から「冴子生き残りそうだなー」という予感は全国の視聴者がビンビン丸だったとは思いますが
なんとこの終盤でいきなりの味方化
みんな大好き霧彦さんを殺した時は怨嗟の的になった彼女ですが、まさかここにきて「実は根は優しい人」に転化するとは意外
これはやはり生き残りフラグなのか、逆に
若菜を助けようとして加頭に殺されるフラグなのか
最後の最後に善玉化しても今まで風都に悪意をバラ撒いてきた罪は罪だし、後者が濃厚だろうか。次週の展開が気になります

「さあ行こう翔太郎。早く若菜姉さんを助け・・・」
「待てよ!そんな事よりもさっきの事を説明すんのが先だろうが!」

というワケで大事なことを自分に黙っていたフィリップにお怒りの翔太郎。視聴者にもその説明がなされます
「知っての通り、僕の身体は地球の本棚の力で奇跡的に再構成されたデータの肉体だ
その肉体が今、加速度的に消滅に向かっている」
「この間・・・若菜姫と融合したせいか?」

「そうだ。僕は地球に近づきすぎたんだ
今度Wになったら僕の身体は完全に消え、地球の記憶の一部になってしまうだろう
でも姉さんを助けだした後であれば僕に後悔はない!」
「もう・・・覚悟を決めてあるんだな」
「それって絶対に回避できないの?」

「ああ不可能だ。諦めてくれ」

沈痛な面持ちで、しかし悲観的ではなく。「若菜を助けられれば僕に後悔はない」と時折笑顔を交えながら語るフィリップ

彼が不可能だと言うのだから、きっと現状ではそれを回避する方法は皆無なのだろう。しかし翔太郎にそれを受け入れられるハズもない
「ふざけんな!そんなこと諦められっかよ!」

「シュラウド!フィリップを助ける方法は本当にねえのか?教えてくれ!
アイツを救うことはおやっさんから託された俺の一番の仕事なんだ!なのに!」
「鳴海荘吉に来人を救うことを依頼したのは私・・・そしてあの子は救われた
もはや来人は復元されたデータの塊ではない。
お前のおかげだ」
「〜でもッ!消えちまうんだろ!?」
シュラウドに助けを求めた翔太郎だったが、やはり彼女でもフィリップを救う方法は持ちあわせていなかった
「翔太郎のおかげでフィリップは救われた」と慰めるシュラウドだが、翔太郎の嗚咽と零れ落ちる涙は止まらない
「あの子が安心して笑って消えられるようしてあげてほしい
それが今あの子を救うという事・・・頼む、左翔太郎」

翔太郎が半ば放心状態で事務所に戻ると、そこにはウォッチャマンやサンタちゃん、クイーンにエリザベスらが大集合
「フィリップが海外留学する」と偽ったお別れパーティーの真っ最中で、やんややんやの大騒ぎ中だった
最後の戦いを前に、消え行くフィリップに思い出をプレゼントしようという亜樹子の計らいだった
仲間達一人一人に自分が選んだプレゼントを手渡し、笑顔でお別れの言葉を告げるフィリップ
「僕は・・・人との付き合いに興味がなかった・・・まるで悪魔みたいな奴だった・・・
でも!翔太郎に連れられてこの風都に来て・・・・今では・・・
大好きさ。街も、みんなも!」

その顔に、もうすぐ自分が消えるという恐怖心は微塵も見られない
シュラウドが言っていたように、彼は翔太郎によって救われたのだ。データの塊ではなく、人間・園咲来人になれたのだ
立派な別れの挨拶に皆が大喝采を贈る中、ただ一人憮然とした表情の翔太郎。フィリップがそんな相棒にプレゼントを手渡す
「翔太郎、これ・・・僕からのプレゼントだ。後でいいから開けてくれ」
翔太郎は後ろを向いたままで、プレゼントに見向きもしない。それが相棒からの「別れの品」だと認めたくないからだろう
フィリップの送別会は夜を通して続けられ、メンバーがダウンした朝方、仮面ライダー達は人知れず最後の戦いへの赴く





「敵のアジトに乗り込むんだぞ。所長がついてくるには危険過ぎる」
「私行くよ。だって・・・これが最後の別れかもしれないし」
「・・・絶対に俺の傍を離れるなよ」
3話前のラストもそういう感じバリバリだったし、映画を見た朋友ならば尚更ですが(そういうシーンがある)
照井と亜樹子完全に付き合ってますねコレ
お前らいつの間にって感じ。少なくともジーンの時は「チューしろ」とか言ってたのでそういう感情はなかったろうに

かくして翔太郎、フィリップ、照井、そして亜樹子の4人は若菜を取り戻すためチャーミングレイブンの工場へ突撃
わらわらと湧き出るマスカレイドドーパントを蹴散らし、無事に地下室に幽閉された若菜のもとへと辿り着きます
「若菜姉さん!・・・何だこれは・・・何かの計測器?何を計ってるんだ?」
「彼女の能力の発動数値・・・これと直結してます。クレイドールXを100とした時、今は43%」
「姉さんをプログラム扱いする気か!ふざけるな!」
「流石はデータ人間。理解が早い・・・この顔がふざけているように見えますか?」

若菜を連れて工場を脱出しようとしたところで、手元の計測器を眺めながら登場した加頭がユートピアドーパントに変身する
>ユートピア変身後の若菜姫を抱えるシーン、尻と太股を思いっきり鷲掴みしてますね
>はんぺらさん!若菜姫のケツに指が食い込んでますよ!!


加頭の すごい 痴漢行為
今回もまず最初に立ち向かったのはアクセル。フィリップは今こそ最後の変身の時だと相棒に促すが・・・・
翔太郎はどうしても変身することができず、アクセルを援護できない
フィリップは必死に翔太郎に変身を求めますが、翔太郎の立場になってみればこうなってしまうのも無理もないと言えます
「くっ!トライアルの速さの互角だと!?」
「私が勝ちます。今度は解りやすいように見せてあげましょう」
「うぅ・・・・!?なんだこれは・・・・力が・・・!」
「ユートピアとは希望の力のメモリ。君の生きる力を奪い、私のモノとした
その結果を味わいなさい!」

ワケのわからん重力操作のみならず、先日の戦いでも竜巻や雷などウェザーまがいの特殊攻撃を繰り出していたユートピア
そのメモリ最大の特性は、
相手の生命パワーを吸い取り自分のモノとすること
「ぐわああああああ!ぎゃああああああ!!」
ユートピアの放った炎に包まれ、
すげえリアルな悲鳴を上げて悶え苦しむ照井。これはヤバイ
炎は変身を解除してもしばらく照井の身体を焼き続け、やがて身悶えさえできない程瀕死になったところでようやく消えました
>照井のやられ姿がグロい件について。まさか死なないよね?
>燃えてる照井の声がやばすぎて本当に死んじゃうかと思った・・・
>照井さんが爆炎で焼かれるシーンがすごい痛々しい!
観ていた子どもはユートピアがトラウマになるんじゃなかろうか

「照井竜ーッ!!はっ!?よせ!よすんだ翔太郎!」
「ふむ?若菜さんの数値が丞相した。これは・・・?」
目の前で仲間を倒され悲痛な叫びをあげるフィリップ。同時に加頭の手元の計測器が若菜の反応を捉えた
激昂した翔太郎は変身もできないので生身でユートピアに特攻。勝てるハズもなく照井同様ボコボコにされてしまいます
照井に続き、今度は相棒が目の前で痛めつけられる様を見せられるフィリップ。その叫びに呼応するように若菜の数値が上がっていく
「やめろ翔太郎!やめろやめろやめろ!やめてくれーッ!」
「なるほどそういう事ですか。今若菜さんの意識は園咲来人とリンクしている・・・・
若菜さんを目覚めさせる方法が見つかりましたよ
ちょっと死んでみてください。来人くんの前で」
「やめろぉおーッ!!!!」
若菜を目覚めさせるカギは、フィリップの感情の昂ぶり
それに気づいた加頭は嬉々として翔太郎をいたぶり始め、フィリップはその思惑通り更に心を乱してしまうのだった
ユートピアのチート臭い能力を破る術はあるのか?そして翔太郎は相棒を失う悲しみを乗り越えWに変身できるのか?
二人で一人の仮面ライダーW、いよいよクライマックスの次週へ続く!
>最終回はクウガのようにエピローグで1話使い切る予感
実は平成ライダーをリアルタイムで視聴するのは今回が初です。それがこんな面白い作品であったことに喜びを感じています
>こんなに最終回前にきっちり盛り上がり、収束に向かう平成ライダーはクウガ以来だと思います
ライダー新世紀第一作に相応しいですね


第48話

残されたU/永遠の相棒

「フフフ・・・若菜さんの数値現在72%・・・もう一声・・・うぐッ!?」
「来人!今のうちに若菜を連れて逃げなさい!」

翔太郎を痛めつけることでフィリップの感情を煽り、若菜を目覚めさせようとする加頭だったが思わぬ邪魔が入る
加頭が驚いたのも無理はない。誰あろうそれは、彼が擁立し庇護している対象
園咲冴子本人であった
やはり大方の予想通り、前回タブーメモリを取り戻したのはこの善玉化の為。土壇場でお姉ちゃんに戻りましたこの人
「冴子姉さん!まさか僕達を助けて・・・!?」
「バカ言わないでちょうだい。あなた達よりもこの男のほうが嫌いなだけよ・・・・ハッ!?」
さながらドラゴンボールのように両腕から破壊弾を連射しながらも、口は閉じることなくフィリップを逃そうとする冴子
不意打ちの初弾がクリーンヒットして変身解除してしまった加頭は、ひとたまりもなく黒焦げと化したに思われた。が・・・・
「ショックです冴子さん・・・死んでますよ?私がネバーじゃなかったら」
「死者蘇生兵士ネバー・・・・!来人!早く行きなさい!」
タブーの破壊弾を生身に浴びて全身を炎に包まれながらも、苦悶の表情ひとつ見せず平然と会話する加頭
劇場版で生まれた横道設定を余す所なく本編に活かしきる見事な脚本です
>加頭がNEVERというのは流石に予想外だった。映画ネタを上手く混ぜるなぁ
加頭順の正体は死者を蘇生させた不死の兵士「ネバー」!
まぁ不死と言っても
メモリブレイクされるとあっさり消滅するんで、言う程じゃないんですがね
再びユートピアドーパントに変身した加頭は例の謎引力で若菜をあっさり奪い返し、自分に牙を剥いた冴子も即取り押さえてしまう
打つ手のないフィリップは後ろ髪引かれる思いで何度も後ろを振り向きながらその場を逃走。逃げ去る彼等を加頭は悠然と見送るのだった

「若菜さんを目覚めさせる為・・・来人君には思う存分味わってもらいましょう。ユートピアの力をね」

命からがら逃げおおせた翔太郎らは前回ボーボー燃やされて瀕死の照井を病院へ収容。なんとかその一命を取り留めます
「ユートピアは人間の希望・願望等生きる為の感情を吸い取って自分の力にする
照井竜が精神攻撃に強い体質でなければもっと恐ろしい症状に見舞われているだろう
翔太郎・・・何か言うことはないのかい?君が変身を躊躇ったばかりにこのザマだ!」

お前が変身しなかったせいでご覧の有様だよ!と翔太郎を糾弾するフィリップだが
やはり翔太郎の立場になってみれば無理もなかったこと。フィリップもそれが痛いほど解っているからこそ辛いのだ
亜樹子はふたりだけで腹を割って話すように示唆し、一人先に事務所へと帰宅する。空気読める女になったな亜樹子・・・
「僕は若菜姉さんを助けてから消えたいんだ。どうして解ってくれない?」
「聞きたくねえ。どうしても飲めねえ。コイツを挿したらお前が消えちまうって思ったらよ・・・!」
「翔太郎、優しさは君の一番の魅力さ。でも・・・このままじゃ僕、安心して逝けないよ
約束してくれ。例え僕が居なくなって一人になっても、君の手でこの風都を守りぬくと」
「約束なんて・・・できねえ・・・俺は・・・自分に自信が持てねえんだ・・・」

それがフィリップの望みだと頭では解っていても、ジョーカーのメモリを挿すことは相棒を自分の手で送ることに他ならない
そして「一人では風都を守っていく自信がない」という本音もまた、翔太郎がフィリップを送れない大きな理由のひとつだった
話は平行線のまま二人の間に思い空気だかげ流れる。その静寂を切り裂いたのは、絶望を告げる一本の電話だった

「もしもし。来人君は居ますか?」





「加頭!?どうして刃さんの携帯を・・・!」
「加頭!若菜姉さんをどこにやった!」
「財団所有の天文研究所に。現在数値は78%・・・彼女を目覚めさせるのに協力してもらいます」

刃野刑事の携帯から電話をかけてきた加頭。嫌な予感が頭をよぎった二人だったが、直後フィリップはそれが確信に変わる
ユートピアドーパントの数十分前までの行動一部始終が、フィリップの脳内に映像となって直接流れこんできたのだ。特殊能力多彩すぎ

「助けて翔ちゃん!フィリップ君!」
「うわあああああああ翔ちゃーん!」
「フィ、フィリップくーん!」

クイーン、エリザベス、ウォッチャマン、サンタちゃん、刃さんに真倉刑事・・・送別会に笑顔で駆けつけてくれた大切な仲間達
それがユートピアドーパントの生きる力を奪う能力の前に次々と倒され、
顔を失ったのっぺらぼうになってしまう
げええええ!?なにこのホラーどういうこと?「照井でなければもっと恐ろしい症状に〜」というのはこういう事だったのか
>のっぺらぼうKOEEEEと思ったけどなんでのっぺらぼう?
>公式サイトに「ユートピアドーパントに生命エネルギーを吸われた人間は身体機能を停止、
顔を奪われた状態になってしまう」とある・・・なんともいえない不気味さと恐ろしさを感じる

「ふざけるなぁああああああ!!!うわああああああーッ!!」
「フフフ・・・まだまだ。次は更にあなた達の大事な人を狙います
今私が何処にいると思います?屋根の上でカモメがクルクル回ってますよ」

「亜樹ちゃん!?翔太郎大変だ!亜樹ちゃんがウボァー!ウボァアー!
うわあああああああああああああああ!!!」

顔面蒼白になって事務所へと戻った二人を待っていたのは、床に倒れ伏せた顔のない亜樹子
亜樹子を抱き抱えて絶叫するフィリップに若菜のパワーは更に上昇し、全ては加頭の思惑通りとなってしまうのだった
悲痛な声を上げて泣き叫ぶ相棒を呆然と見下ろす翔太郎の頭には、昨日シュラウドに言われた言葉がリフレインしていた
あの子が安心して笑顔で消えられるようにしてほしい
それが今、あの子を救うということ
「翔太郎・・・亜樹ちゃんが・・・・みんなが・・・・ッ!」
「ゴメンなフィリップ・・・・全部・・・・俺のせいだ・・・・」

解っていたのに。フィリップ本人も、母親もそれを望んでいた事を。だが自分の勝手な思いがそれを全て台無しにしてしまった
「みんな大好きだ」と笑顔で感謝した仲間達をこんな風に傷つけられて、フィリップが安心して消えられるワケがない
言いようのない責任感と怒りに駆られた翔太郎は、壁にかけてあったおやっさんの帽子を目深に被り静かに事務所を出て行く

「さあ冴子さん。約束を通りあなたをミュージアムのトップにして差し上げます
出会った時に言いましたよね?あなたが好きだから逆転の手助けをしたいと
達成しましたよ。愛ゆえに」
「・・・・・あれで本気だったって言うの?」

「よく言われるんです。感情がこもってないから本気だと思わなかったって
あなたは工場の場所を仮面ライダーに教え、私を売った・・・しかし許します
それはあなたが園咲冴子だからです」

>加頭さんは素直クールだったのか
クレイドールの力を衛星に飛ばし、地球規模のガイアインパクトを起こす。目的達成を目前にして冴子に露骨な求愛する加頭
予想はしてましたがやはりというかなんというか
冴子の事本当に好きだったのねこの人
死体さながらの無感情男も、やはり人の温もりを求めていたということか。しかし冴子はその告白に耳を貸さず顔を背ける
「なぜ・・・・どうしてそこまで私を拒むのです」
「あなたが園咲を舐めてるからよ。こんな事をして若菜に勝ってもお父様は認めてくれない
若菜!早く逃げなさい!」

「お姉様・・・・お姉様が私を・・・・!?」
前回も述べたように、冴子の若菜に対する憎悪は
自分も父に愛されたかったという嫉妬の裏返し
こんな卑劣な方法で妹に勝ったとて、あの厳格な父がそれを認めてくれるハズもない。もはや彼女に妹を恨む気持ちはなかった
先週同様タブーに変身し、若菜を逃がすために攻撃をしかける冴子。しかし流石に今度ばかりは加頭も愛しさ余って憎さ100倍
タブーの顔面に容赦なくガッツンガッツン鉄拳を叩き込むユートピアが怖い
「結局・・・一人きりの理想郷・・・か・・・・」
愛してやまなかった女性に躊躇することなくトドメの一撃を入れると、とてつもなく寂しそうに呟いて加頭順はその場を去った
変身を解除した冴子は薄れ行く意識の中でこれまでの人生を振り返り、あまりにもらしくない自分の最後を自嘲気味に笑う
「フフ・・・私・・・若菜を助けようとして死ぬなんて・・・・あんなに憎んでいた妹を・・・・・」
「安心しな。若菜姫は俺が必ず助け出してやる」

最後の瞬間、目の前に現れた男を冴子が認識できたかどうかは解らない。男は彼女の瞼をそっと閉じ、そう約束するのだった
>「結局一人きりの理想郷か…」と呟くシーンには少し同情した。ロクでもない極悪人なのになぁ
>姉さんやはり死んでしまったか……直接人に手を下してたからなぁ
そして加頭の「独りきりの理想郷」という言葉が純愛の果てだと考えると重い
>加頭……愛深き故に、愛を見失った悲しき男よ……愛する人の『理想郷』を作ろうとして、
結局独りぼっちの『理想郷』とは、何と皮肉な
終盤に登場したキャラではありましたが、なかなかに良いキャラクターでしたね
>ユートピアメモリの「U」のデザインが手と手を繋ぎ合ってるのが切なかったですね
>二人で一人のWと一人きりのユートピア、対比の効いた話だと思いました
しかしまぁ冴子さんモテモテですね、あの世で争奪戦とか起きてないかなぁ





「発動係数98%・・・素晴らしい・・・・君か。一体何の用です?」
「邪魔をしにきた」
冴子の決死の行動も虚しく再び加頭に捕らえられてしまった若菜だったが、そこに颯爽と風都のヒーローが現われる
下を向いて帽子のつばで目線が見えない状態から、くいっと顔を上げて鋭い目で加頭を睨みつける翔太郎マジ主人公

ここでBGMはオープニング曲「W-B-X〜W Boiled Extreme〜で更にカッコよさ5割増です
「フン・・・もはやWにもなれない君に何が出来ると?」
「だったら仕留めてみな!」
正面から破壊弾を打ち込む加頭と、その攻撃を右へ左へ飛びながら回避する翔太郎をスローモーションで魅せる魅せる
髪の毛と帽子で顔が隠れ、ギラリと目標を見据える片目だけが見える翔太郎
マジハードボイルド
「チィッ!ちょこまかと・・・・これで終わりだ!」
「終わりなのはそっちの野望だ」
突き出したユートピアの腕に帽子を被せ、背後に回りこんで華麗な蹴りを見舞う。台詞も完璧に決まってたまらんカッコよさ
一瞬怯んだその隙を逃すことなく、ガジェット達が総動員でユートピアをワイヤーで縛り上げる。ガジェット役に立ちすぎる
>テラー戦のギャリー・ガンナー大活躍に続いてまさかのガジェット軍団大活躍
出番をちゃんと作ってくれるスタッフに感謝を

翔太郎は拘束されていた若菜を助けだすと「言われなくてもスタコラサッサだぜ〜」と素早く施設をトンズラ
程なく加頭が考えなしに連発した破壊のせいで施設は誘爆し、ガジェットに動きを封じられたユートピアは大爆発の中に消えるのだった

ぼっがああああああああああああああああん!!

「フフフ酷い顔だ。翔太郎・・・一人でよくやったね。君の友であることは僕の誇りだ」
「はっ、お前との約束を守っただけさ」
事態を察したフィリップがすぐさまエクストリームバードに乗って現場到着。相棒の大金星に賞賛と労いの言葉を送る
そんな二人の空気に水を差すように瓦礫の中からユートピアドーパントが現れるが、もはや二人にとって加頭はアウトオブ眼中だった
「ふざけるな・・・・この程度で私の計画が止められるとでも思ったのか?」
「止めるさ。何度でも。この左翔太郎が街にいる限り」
「・・・なに?」
「例えお前らがどんなに強大な悪だろうと・・・風都を泣かせる奴は許さねえ
身体ひとつになっても食らいついて倒す。その心そのものが”仮面ライダー”なんだ
忘れるな。この風都には仮面ライダーがいるってことを!」
>「体一つになっても食らいついて倒す。その心そのものが仮面ライダーなんだ」いいセリフです
最後のキックの打合いといい、スタッフがいかに仮面ライダーという世界を
大切に描いてきたかがビンビン伝わって来ます

”仮面ライダー”は風都を守る仮面の騎士。しかしそれはWやアクセルといった個体の超人のことではない
風都の平和と人々の笑顔を願い、決して悪を許さない正義の心。それこそが”仮面ライダー”の本質
例えもう二度とWに変身できないとしても
左翔太郎は永遠に”仮面ライダー”なのだ
「行くよ翔太郎!最後の!」
「ああ!最後の・・・・・」
それを悟った今翔太郎に恐れはない。万感の思いを込め、ジョーカーのメモリをドライバーに突き刺した
『サイクロン』    『ジョーカー』
「「変身
!!」」
最後の変身を遂げたWエクストリームは、突っ込んできたユートピアにとてつもないパワーでカウンターパンチ一閃
ボロ雑巾のように吹き飛んだユートピアを見下ろし、二人で一人の探偵は最後の決め台詞を見舞う
「財団X加頭順!さあ、お前の罪を数えろ!」

「こっ!こんなバカなことが・・・・い、いやまだだ!
相手の感情が強いほど!それを吸い取れるユートピアの能力なら・・・
ウボァー!?わ、私の身体に収まらない!?」
「このWにはな・・・フィリップの最後の思いがこもってんだ・・・・
テメーなんかに吸い切れるワケがねえんだよ!」

思いこそが仮面ライダー
ならば今のWが内包するエネルギーたるや一体どれほどか
あのチート臭い謎の斥力はどこにいってしまったのか。繰り出すWのパンチを尽く貰ってフルボッコにされるユートピア
「ユートピア最大の能力を忘れてもらっては困る!」とWの気力エネルギーを吸い取ろうとしますが、逆転どころか
まさかのバッファローマン現象で更に自分がダメージを負ってしまう始末。W強すぐる
追い詰められた加頭は雄叫びをあげながら空中へジャンプ。半ば特攻気味に掟破りの急降下キックを見舞います
これを受けてWも空中へジャンプ。
最後はライダーキック同士の打ち合いです。熱い!
「うおおおおおおおおおおおおおおあああああああ!!」
見事ユートピアのキックをかわしてその腹にキックを打ち込んだW。しかしそれだけでは終わらない
そのまま仮面ライダー王蛇のファイナルベント・ベノクラッシュのように
蹴りの嵐を連続で叩き込む!
ズドドドドドドドドドドドド!!!
ぼっがあああああああん!!
>キックvsキックで決着とは実に仮面ライダーらしい。そして王蛇みたいな多段キックというのもまた
>まさか加頭にトドメを刺す技がベノクラッシュとは誰が予想しただろうか
メモリブレイクは成功し、ユートピアの身体は空中で派手に爆発四散
ヨロヨロと起き上がるももはや加頭に何かする力はなく、ネバーであったその肉体はメモリブレイクの力で消滅してしまう
「・・・・これで財団は正式のガイアメモリから手を引く」
そんな最後を遠巻きに見届けていたはあの年増の女局長。加頭順の失態により、財団Xはこの風都という街から手を引くのだった





そして、ついに二人の探偵に別れの時がやってきた
自分の存在が希薄になった事を察したフィリップが「じゃあ行くよ」とベルトを閉じようとするも、その手を翔太郎が掴み止める
「待て。俺に・・・俺の手でやらせてくれ」
「ああ・・・任せるよ」

レバーに手をかけた翔太郎は隣に立つフィリップとは目を合わせない。その顔が視界に入らないよう真正面を向き続けている
何度もレバーに力を入れようとするも、最後の一歩が踏み出せない翔太郎を見てフィリップがクスリと笑う
「大丈夫。これを閉じても僕たちは永遠に相棒だ。地球が消滅でもしない限りね
・・・泣いてるのかい?翔太郎?」
「ひっ・・・ひっく・・・・ううっ・・・バカ言うな・・・・・閉じるぜ・・・」

ひっくひっく。翔太郎だけじゃなく俺も泣いた
いや日本中のW視聴者がグッときたであろう翔太郎の痩せ我慢。彼は最後の最後まで決まらないハーフボイルドだった
だがそれがいい
翔太郎は嗚咽を漏らしながらレバーを閉じ、フィリップは母・文音がそう望んだように笑顔でその姿を消していく
Wエクストリームの変身解除と同時にエクストリームバードも消滅し、残ったのは一人はらはらと涙を流す翔太郎だけだった

>アギトからライダーを視聴していますが、初めて泣きました。フィリップよ永遠に
>クウガから見てるけど泣いたのは初めてだ・・・フィリップ・・・

>別れのシーンはすごくじんときました。こんなドラマチックな展開は平成ライダーでは久しぶり

ラスト。助けだした若菜を病院へ無事収容し、鳴海探偵事務所の巨悪との戦いはここにひとまずの幕を下ろした
しかしフィリップというかけがえのない仲間を失い、翔太郎・亜樹子・照井ともにその表情は深く沈み、笑顔は見られない
ていうか照井まだ入院してろよ。包帯グルグル巻きでテニスの乾みたいになってんじゃねーか
>照井「包帯を……巻き切るぜ!」
そう言えばフィリップは自分に何をくれたのだろう?今や相棒の形見となったあのプレゼントの箱を開けてみる翔太郎
その中身をみた瞬間、生きる屍のようだった翔太郎に驚きの表情と、直後感動の表情
そして少し遅れて、大量の涙が止め処なく双眸からこぼれ落ちた
箱に入っていたのは劇場版最大のキーアイテムとなったロストドライバーと、一冊の本
ドライバーは自分がいなくなっても翔太郎が仮面ライダーとしてこの街を守れるように
そして全てのページが真っ白かと思われたが、たった1ページだけ文章が記されていた
僕の好きだった街をよろしく。仮面ライダー左翔太郎
君の相棒より

>二人で一人のダブルから、一人のジョーカーへ。解って居たけどそれでも涙を抑えられませんでした

これからは二人で一人の「W」ではなく、左翔太郎として自分を愛した街を守ってほしい
フィリップから翔太郎に宛てた最後の言葉は湿っぽい別れや感謝の言葉ではなく、これからの相棒に対する激励だった

「ありがとよ・・・大事にするぜ。俺はこれからもずっと街を守る。仮面ライダーとして
見ててくれよ・・・・なぁ、フィリップ・・・・」
いつまでも悲しむのはもうやめだ。自分はこの街を守る仮面ライダーなのだから
相棒の言葉に背中を押され、ようやくその涙を拭い去ることができた翔太郎。悪がいる限り彼の戦いはまだまだ終わらないのだ
次週、仮面ライダーW感動の最終回!絶対に見逃すな!
>平成ライダーは全て見てきましたが今週のWは平成ライダー最高の話でした
Wの最後の変身、翔太郎が自身でサイクロンのメモリを抜くシーン・・・仮面ライダーで泣いたのは初めてです
今週で終わりだと思ってましたが来週が最終回なのですね。次週は嫁を質にいれて(ry
>今週のWは昭和の男でも惚れる熱さと、平成の男でも掘れるカッコよさの二つが見事に相成っていて最高でした
ここまでのところ不満なところが一つもありません。来週の最終回が綺麗にまとまってくれれば平成どころか、
全仮面ライダー史上最高の出来だと信じて疑いません
特に最後の翔太郎とフィリップの別離のシーンでのCyclone Effectは正直反則でした
やっぱり桐山漣さんは上手いですね。掘れそうになっちゃいました
>NEVER、ロストドライバー、ジョーカーの回収。更には財団Xをオーズに持っていくのを綺麗にまとめたのは流石


冒頭。ペットショップで若い店員と軽い口論になっている翔太郎と、二人の間に割って入るサンタちゃん
「おいおいサンタちゃん、話が違うじゃねえかよ。頼むよ」
「オ〜ウ今は店長って呼んでよ。これで許してちょうだい」
「店長ォ〜、誰なんですかあの人?」
「左翔太郎。どんな危機でも救ってくれる、この街の顔さ」

最終話

Eにさよなら/この街に正義の花束を

フィリップ・・・お前が消えてもう一年になるな
風都タワーもようやく再建されたぜ。でも・・・俺はお前に合わせる顔がねえ
あの涙の別れから1年が経過していた。翔太郎は相棒を失った心細さに耐えながら、今はピンの探偵として風都の平和を守る日々
そんな翔太郎の唯一の心残りは、フィリップが命を賭して救った若菜のことだった
「命の恩人のつもり?恩着せがましいわね。それとも来人の差金かしら?」
面会に訪れた翔太郎を汚物をまるで見るような目で睨み、まったく心を開こうとしない若菜。これではフィリップも浮かばれません
風都にまだ危機が迫っているような気がしてならない翔太郎は、今でも相棒がすぐ近くにいるような気持ちを抑えることができない

「いなくなった姉さんを取り戻してください
僕、姉さんがいないと何もできないんです」
「ゴホッゴホッ!それが男が胸張って言う台詞かぁ!?いいかボウズよく聞け
いかなる事態にもうろたえず、一人で耐えぬく・・・それがハードボイルドってもんだ」
「でもそれって良いことなんですか?大体完璧な人間なんてこの世にはいないって言うし、
僕はまだ子供で半人前なんだから
人に頼るのは当然だと思いますけど」

そんな翔太郎の前にやってきた少年の名は晶。依頼は行方不明になっている姉の唯を取り戻してほしいとのこと
ところがこのガキときたらこの通りの生意気盛り
お姉ちゃん頼り云々はともかくとして、その後の理路整然とした屁理屈は翔太郎でなくともカチンときます
半ばキレた翔太郎は「このガキにハードボイルドの何たるかを教えてやる!」と、嫌がる晶を無理矢理捜査に同行させることに

「イーエックスイー、EXE(エグゼ)。ガイアメモリを売買してる若者のグループだよ」
「大半が嵐が丘高校の連中だよ。ボスは”エナジー”って呼ばれてるよね」
ウォッチャマンやクイーン&エリザベスの情報から、すぐに唯の居場所は判明
どうやら街の不良どもが組織したガイアメモリ売買グループに拉致されているらしく、早速連中のアジトに直接乗り込みます
「ガキのクセにガイアメモリなんぞに手を出しやがって。お仕置きが必要だな」
「ヒャハッ!お仕置きなら俺達より先にまずコイツにするべきじゃね〜のォ?
俺達のガイアメモリ販売は、この唯が一番最初に始めたんだよ!なァ唯?」

「ゴメンなさい晶・・・偶然拾ったモノを売ったら凄い値段で売れたから」
>最後まで「風都の女はDQN」を崩さないのが逆に清清しい 結局金かよ!
>風都の女にはロクな奴がいない。これは最後まで健在だったか

世紀末的な頭悪そう喋りで登場したリーダー格の男は、EXEが作られた発端こそ唯だったと暴露。ヒャッハー!
唯は今では己の行動を後悔し組織を抜けたがっているようですが、最後の最後まで風都の女の浅はかさを強調しててブレない脚本です
「俺達はミュージアムを継ぐ者・・・偉大なカリスマもいる
今は街で静かにしているあの方を迎え入れる為、俺達はメモリをかき集めているのさ
再起動の日は近い!」
EXEの目的とは「偉大なるカリスマ」とやらを迎え入れ、ミュージアムの再建を図ること
ヒャッハーなモヒカンどものわりにはなかなか高い目標ですが、そんな事をむざむざ許す左翔太郎ではありません
「行くぜフィリップ!・・・・っといけねえ。またクセだ・・・・変身!」
ロストドライバーとメモリを構えた翔太郎は、思わず出してしまった相棒の名前に自分の未練をたしなめる
捜査中もフィリップに検索を求めようとしてしまうなど、一年も経過した今でも相棒のことを忘れることができないようです
軽く頭を左右に振ってロストドライバーにジョーカーのメモリを突き差した翔太郎は、その身を漆黒の戦士へと変える
「俺は仮面ライダー・・・ジョーカー!」
「翔太郎さんが・・・仮面ライダー!」
「ライダーパンチ!」
「ウボァー!」
EXEメンバーの一人が変身したアノマロカリスドーパントを歯牙にもかけず撃破するジョーカーの強さがカッコいい
流石に一年前の戦いで風都を守った男と、そこいらのチンピラが変身した再生怪人では勝負にすらなりません
アノマロの時間稼ぎで唯を連れて逃げた連中を追おうとする翔太郎だったが、すっかりビビった晶はこれを拒絶する
「そうやっていつまでも殻に閉じこもってるつもりか?」
「ぼ、僕はあなたみたいに強くないんだ!何も知りたくないし、したくない!」
「晶、俺は強くなんかねえ。お前と一緒だ

ホントは一人じゃ何もできねえけど、無理矢理踏ん張っているだけだ」

「それが・・・ハードボイルド?」
自分とてフィリップがいなければ何もできない弱い男
翔太郎が晶の性根を気に入らなかったのは、相棒を失った自分を重ね見ていたからに他ならなかった
男には出来なくてもやらなければならない時があるのだ。それが相棒から託された最後の約束なら尚更である

しかしそれを小学生相手に無理強いするのは流石に時分の傲慢か。翔太郎は晶を事務所に戻し、一人で捜査を継続する





「アッハハハハ!私は再起動し、この汚れた街を浄化する!」
若菜が突如留置所から脱走し、辺りを手当たりしだいに破壊し始めた。すぐさま照井と翔太郎は現場に急行し彼女を止めようとする
いい感じにブッ壊れてて、
もはやカチュアっていうかカテジナさんレベルです
再起動とか言ってるし、EXEが迎え入れようとしている「あの方」とはやはり若菜のことなのか?これではフィリップが浮かばれません
「この街は汚れてなどいない!そう思うのはお前の心が歪んでいるからだ!
風都を危機に晒す者はこの俺が許さん!変身!」
「待ってくれ照井!今彼女を傷つけたら、フィリップは何の為にその命を投げ出したんだ!?」
「・・・・・なんですって?来人が命を?どういうことの!」

>あの風都大嫌いだった照井さんがまさかあんな言葉を言うなんて……変わったという証拠だよなぁ
>照井が「この町は汚れてなどいない!」と叫んでから変身するまでの流れに、ものすごくグッときた・・・
仮面ライダーアクセルも、本当にありがとうな・・・!
>「嫌な風だ・・・」と初登場でそんな事を口にしてた照井が
「この街は腐ってなどいない!」と叫んだシーンは感慨深い物を感じたぜ・・・
>最後の照井の言葉、初登場との綺麗な対比ですね

若菜を攻撃しようとした照井を止める為に、ついうっかり口を滑らせてしまううっかり翔太郎
「自分が犠牲になったことは姉さんには黙っててくれ」とフィリップに頼まれていたのに、その事実を知られてしまうことに
真相を知った若菜は激しくショックを受けてその場をトンズラ。向かった先はなんとシュラウド・・・否、母・文音の元だった

「それで・・・あなたは何を望むの?」
「再起動。そして私なりのガイアインパクトを」

「そう。あなたの望む答えは地球の本棚にあるわ」

「・・・あなたが私に協力してくれるなんて意外ね」

若菜がシュラウドに教えを求めたのは「再起動」と「自分なりのガイアインパクト」。それはいったい何を意味するものなのか
すんなりその方法を教えてくれたシュラウドに若菜は戸惑うが、そんな娘の手を掴むと小さな子供をあやすように優しく諭す

「家族ですもの。若菜・・・あなたは思うようにするといい
あなた・・・今・・・逝くわ・・・」
「え・・・・・・・・・?お・・・・・お母様ぁ・・・・!」
ってなんかスゲエ唐突に死んだ!
>シュラウドさん、今年は猛暑だったのにあんな格好で居るから…
突然そんな設定を出されてもビビりますが、どうやらシュラウドは余命幾ばくもない身体だったようです
弟の犠牲を聞かされた直後、立て続いて母の死を突きつけられた若菜は深い悲しみの中地球の本棚にアクセスする

「問題ないよ、亜樹ちゃん」
事務所に戻ってきた翔太郎は、ドアの向こうから聞こえてきた聞き覚えのある声に狂喜して部屋へと飛び込んだ
聞き間違えるハズもない相棒の声である。しかし笑顔でフィリップの姿を探した翔太郎の表情は、すぐに暗く沈んでしまう
「ごっ・・・ごめんなさい翔太郎君!今ちょうど晶君にフィリップ君のことを説明してて・・・
フロッグポッドにまだ音声が残ってたからそれを・・・」

フィリップの声はフロッグポッドに残されていた録音だった。なんかもう見てるほうが気の毒になるほどガックリ落ち込む翔太郎
亜樹子を怒ることすらせずにトボトボと自室に引きこもる翔太郎の背中を見て、晶はそれを思わず鼻で笑ってしまう

「はっ、なあんだ。相棒がいなくなってメソメソしてるなんてカッコ悪!
僕のこと偉そうに言えないじゃないか。大体外国に行ったくらいで・・・」

「違うの晶君。留学っていうのは嘘。本当はこの世から消えちゃったの」
「・・・え?」
真実を知る人間にとってはおよそ許容できないクソガキの発言
流石に亜樹子もカチンときたのか、「本当は留学なんかじゃねーし!」と晶に真実を教えます
「フィリップ君は翔太郎君の大事な相棒だったの。君にとってのお姉さんと同じ
居てくれなきゃ何もできないほど二人で一人だったの。ずっと・・・やせ我慢してるんだよ」
「やせ我慢・・・それが・・・ハードボイルド・・・・」
強いことがハードボイルドなのではない
強くあろうとすることがハードボイルドなのだ
先刻翔太郎が言った「強くないけど無理矢理踏ん張ってるだけ」という言葉の意味を、ここでようやく理解した晶
言葉ではなくッ!心で理解できたッ!
と少し行き過ぎたテンションでこれを理解してしまい
ちょうど姉の携帯からEXEの呼び出しを受けると、それを翔太郎達に告げることなく単身取引の場所へと向かう





「姉ちゃんの為に一人でよくきたな。オーシャンのメモリ・・・レアだよなぁこれ。ヒャハッ」
晶が唯から持たされていた荷物の中に隠されていた「オーシャン」のメモリ。それがEXEの欲しがっている物だった
名前だけでもそのレアリティを感じる強そうなメモリにビビる。これで変身したリーダー格の男はさぞかし強いんだろうな
メモリを渡した隙を突き姉を連れてその場から逃げる晶。EXEの連中が「ヒャッハー逃がすかよー」と追ってきますが、
ここで
追っ手のドーパントを轢き逃げアタックしつつヒーロー達の到着です
「よう晶、一人で踏ん張ったんだな。見直したぜ」
「だって・・・翔太郎さんも一人で踏ん張ってるから!」
「ヒッ!?な、なんだコイツは!」
「俺に質問をするな」

こんなこともあろうかと!念のため晶の靴に小型発信機を取り付けていた翔太郎と亜樹子
更に照井も駆けつけると、浮き足立ってまだ変身していない連中を華麗な殺陣であっという間にボテくりまわす
鳴海探偵事務所の面々がとてつもなく頼もしいシーン。
まさに風都を守る街の顔
「メモリの出番がなかったなぁ。エナジーさんよ」
コックローチドーパントをライダーキックで仕留めると、オーシャンのメモリを使わせることなくリーダー格の男をデコピンでKO
ミュージアムを継ぐ者とか謳っていても所詮はゆとり集団。仮面ライダーに勝てるワケもなくたちまち壊滅してしまいました

>オーシャンドーパントとは一体何だったのか
>オーシャン「あ・・・?あ・・・?」
>オーシャン出る前におじゃん・・・

「ありがと晶。あんたがあんなに勇気あるなんてお姉ちゃん知らなかったよ」
「えへへ・・・覚えたてのハードボイルドってやつさ」
「ハハッ!調子いいなコイツ!・・・って誰だお前?あ、確かペットショップの・・・」
EXEは壊滅し、唯も取り戻して万事解決と思われたその帰路。談笑しながら橋の上を歩く面々の前に一人の男が現れた
冒頭翔太郎と軽い口論になったペットショップの店員である
「偉そうに・・・なにが街の顔だよ!」
『エナジー』
言うが早いか男が取り出したメモリは「エナジー」。あのデコピンKOされた男がリーダー「エナジー」かと思いきやそうではなかったのだ
瞬間的に事態を察した翔太郎は亜樹子と晶、唯を素早く逃しますが、そのために自分だけが逃げ遅れて的になってしまう
バチバチィッ!
「あぐッ!・・・・ぐあ・・・・」
その場にいる面々は勿論、TVを見ていた視聴者も我が目を疑う信じられない・・・否、信じたくない光景
御坂美琴もビックリのビリビリに背中を打たれ、糸の切れた人形のように昏倒する左翔太郎
街のヒーローとしての大活躍の後、なんと物語の本筋にまったく関係ないモブい兄ちゃんによって報復されるというまさかの結末
>口論した店員に襲われる探偵……はて、どこかで聞いたような
>最初に文句つけた店員が犯人とか、探偵物語のオマージュですね

これは
探偵物語最終回のオマージュですね。あっちのほうはたしかスーパーのレジ店員だったか
「そんな・・・嘘でしょ・・・?翔・・・太郎・・・くん・・・・」
茫然自失状態の亜樹子が力なく呼びかけても、翔太郎の身体はもはやピクリとも動くことなく・・・って、ピクリと動いた!
絶命したかに見えた翔太郎は仲間の呼びかけにあっさり復活。それもそのハズ、エナジーの電撃は彼の身体に直撃していなかった
なぜならすんでのところでエクストリームメモリが割って入り、盾になっていたからである
しかし一年前にフィリップと一緒に消滅したハズのエクストリームメモリが何故今になって?驚きと共に淡い期待を抱く翔太郎
翔太郎と視聴者が抱いたその期待は、現実のものとなる
エクストリームメモリの中から現れた人影は、見紛うことなきあの少年。翔太郎は夢を見ているような心地でおずおずと声をかける
「フィリッ・・・・プ・・・・お前・・・どうして・・・?」
「やあ翔太郎。一年前・・・若菜姉さんが僕に身体をくれたんだ」
フィリップ電撃復活
そして彼の説明によって明らかになる、最終回の仕掛け

なんと今回登場した若菜のパートは全て「1年前の出来事」。つまり前回直後の若菜の様子をあちこちに挿入していたワケです
それによって最後の最後まで若菜がまだ悪キャラのままのように視聴者に錯覚させるという、実に凝った趣向
よくよく見直してみると、冒頭に「風都タワーも再建された」と言ってるのに若菜が登場するシーンではまだ再建中なんですね。芸細
でもこれ大人の視聴者は「おおすごい!」と絶賛するところですが、小さな子供達には何がどうなってるのか理解不能だろうなぁ

>まさか若菜姫関連のシーンが時系列トリックだったとは
>風都タワーが完成してるか未完成なのかが時系列を見極めるカギなのか





「これが私なりのガイアインパクトよ。来人、あなたに私の身体をあげる
だってあなたの相棒の泣き顔ときたら、とても見てられなかったんですもの・・・
人類の未来の為に地球を変えるのは園咲の使命。でもそれに相応しいのは私じゃない
誰よりも優しいあなたよ」
>私の体をあなたにア・ゲ・ル?」最後の最後でなんて事言い出しますかこの姉は
1年前若菜の言っていた「再起動」「自分なりのガイアインパクト」の正体。それこそがフィリップの蘇生だったのだ
姉の肉体を貰い受け、データの塊ではなく再び人間としての生命を与えられたフィリップだったが、あまりの事に戸惑う
「姉さん・・・でも僕はこれからどうしたら・・・」
「答はそのうち見つかるわ。とりあえずこれからも風都を守る風でいなさい」
「私達は地球に選ばれた家族だからね。この星の中でお前を見守っているよ」
「冴子姉さん!母さん!父さん!・・・・みんな・・・!」

地球のデータの海の中で、今はもうこの世にいない家族と再会を果たしたフィリップ
不謹慎ながらシュラウドさんのあの格好には吹いた
一人だけマスクとサングラスのまんまのお母さんが何かアレですが
その誰もがいがみあうことなく笑顔でフィリップを送り出してくれている。子供の頃の記憶のままの優しい家族だった
泣き崩れる若菜を優しく抱きしめる冴子と、感謝の言葉に詰まって声が出ないフィリップにニッコリと微笑む琉兵衛が素敵
返す返すもマスクとグラサンを外さない母だけが残念です
「ありがとう・・・みんな・・・・」
>地球の記憶でバラバラになった家族が、地球の記憶の中で一家になる本当にいいシーンでした
>なんだかんだで園崎家が一つになれてよかったなぁと思う。ようやく呪いが解けたって感じで(´;ω;`)
>シュラウドの死がやや唐突な感じがあったけど、最後の最後で本来の園崎家が戻ったのであのシーンも素晴らしかったですね
>死んでから本当の家族になるってのもなんか皮肉だな・・・

データの海に消えた家族に最後の別れを告げ、再び風都へと舞い戻ったフィリップ
そしてこの一年間、まだ完全ではなかった肉体を復元させながら翔太郎のことをずっと見守っていたのである

「うおおおおおおおおおおおおフィリップー!!」
「やれやれ。相変わらず君はハードボイルドじゃないねぇ」
「そりゃそうよ!正太郎君は完成されたハーフボイルドだもの!」
「うっせ!んなモン完成したくねえよ!あはははは・・・・うおおおおお〜っ!」

うおおおおニャン美ちゃんうおおおー!と抱きつく翔太郎、それをヒラリとかわすフィリップ
照井竜がそんな二人の様子を見て優しく微笑み、亜樹子がその照井に抱きつく。鳴海探偵事務所に一年前の空気が戻ってきた

「な、なんなんだお前らさっきから!俺を無視するな〜っ!」
そんな大団円の空気が読めないエナジーさん。「あれお前まだいたの?」という感じで翔太郎とフィリップが腰を上げます
二人がメモリをサッと構えたところでOP曲「W-B-X〜W Boiled Extreme〜が流れ、エンドロールがスタート
『サイクロン』      『ジョーカー』
「「変身!!」」
変身!仮面ライダーW
一年ぶりに変身した仮面の騎士は、スタッフロールの流れる中ルナトリガー、ヒートメタルと次々切り替えエナジーをボコボコに。いい演出だー
最後は久々に見るジョーカーエクストリームでこれをあっさり撃破すると、カメラ目線でこう締めくくるのだった
「あの決め台詞は忘れてないだろうね翔太郎?」
「当たり前さ。街を泣かせる悪党どもに俺達が永遠に投げかけるあの言葉・・・・」

「「さあ、お前の罪を数えろ!」」

風都に悪は栄えない!二人で一人の探偵が居る限り!
仮面ライダーW、完!

>さあ、「W最高」のweb拍手の数を数えろ!
>凄い綺麗に終わったいい最終回だった!!やっぱりエピローグで丸々1話とか豪勢だが余裕出るなぁ
>ここまでスッキリした結末を迎えた仮面ライダーは初めてかもしれない
まさに「いい最終回だった」と言うに相応しい結末だったと思うぜ
>最後まで熱い作品でしたね…ハードボイルドに頑張ろうとしながら、
フィリップが帰ってきたと誤解して浮かれる翔太郎が健気で健気で。結局ハーフボイルドなままでしたが、
それこそが翔太郎の中に一本通ったハードボイルドな心金なのだと思います
>先週ぼろぼろ泣いた分、今週は幸せな気分で見れました。納得の最終回でした。ありがとう、風都の仮面ライダー
>仮面ライダーW大団円で完結!!言いたいことは山のようにあるが、一言で言うと「大好きだ」!!!
>仮面ライダーW、素晴らしい最終回でした。今年もMOVIE大戦をやるので、
「もしかしたらディケイドと同じで最終回は映画ってオチかなあ…」と思ってましたが、独りでやせ我慢してる翔太郎、
生意気な依頼人の男子の成長を見せてくれた後に突如撃たれた翔太郎にショックを受けたところでCM入りして、
フィリップの帰還、若菜の決断、まさかの全員集合園崎家、そしてWの復活と
感動&カッコいい要素盛り沢山の最終回でした。一年間通しての完成度はかなり高いレベルではないでしょうか
個人的にはクウガと並びました。今年のMOVIE大戦でまた彼らに会えるのが楽しみです
>一年間楽しかった!ありがとうW、ありがとう風都の人々!
>響鬼も最終話は一話まるごとエピローグだったのになんだろう、この差は…
>W、序盤からの翔太郎の虚しさがフィリップの登場で一気に満たされていく感じが素晴らしかったですね
平成ライダー中最高の終わり方だったのではないでしょうか
大人が楽しめる作品を作るのは難しい。子どもが楽しめる作品を作るのはもっと難しい
大人も子供も楽しめる作品を作るのは何よりも難しい。Wは最高の作品でした!
初めて通して観た平成ライダーがこの作品でよかったと思います
>W最終回、最高でした。塚田Pのデカレンジャーを彷彿させるきちんと締めながら、
ヒーローは不滅だと感じさせてくれる終わりでした
>だらだらとしたエピローグは流さず、キメゼリフで締めるのはいいですね
>Wの最終回は松田優作の「探偵物語」の最終回も取り入れながら綺麗にハッピーエンドにまとめていました
フィリップ復活もご都合的なものにならず良かったのではないでしょうか
>仮面ライダーW、ディケイドで10周年を迎えて新しい仮面ライダー時代のスタートとしては
龍騎に勝るとも劣らない最高の作品でした スタート直後はツッコミネタの嵐でまさかここまで化けるとは思わなかったです
昨日映画を見たのですが、最終回の前に見れて良かったと思います
>仮面ライダーW…良い作品でした、掛け値なしに。NEXT DECADE――
次の10年期ライダーの1号として最高の駆け出しだったと思います。最後の最後までやり残しのない出来でしたね
まさか園崎家の確執さえも解決するとは…次週から始まるOOOにも期待してしまいます
願わくば、劇場版での「ライダーは助け合いでしょ」という印象のままであってほしいです
>W最終回面白かったー! 最後の最期で園崎家のあんな光景が見られるとは… 完璧な締めだった!
初めてリアルタイムで見る平成ライダーがこんな傑作で嬉しい限りだ
>最後の変身の感動の涙がなんだったのかと思ったけど、フィリップが復活して素直に良かったと思う
あと、冴子姉さんの株が急上昇。最後数話だけスゲー良い女
>クウガからずっと見続けてきた平成ライダーシリーズで、文句なしにWは一番面白かった!
この街に正義の花束を、そして1年間彼らを見守ってきたはんぺらさんやこの屋敷の皆さんに愛の花束を
来週から始まるOOOの物語、また一年お付き合いさせて頂きます!
>Wは、平成ライダーが失ってしまったものを取り戻した作品だと思ってます。他のライダーも勿論素晴らしいんだけど、
リアル路線を進んで行くうちに『仮面ライダー』が単なる看板というか、名前だけになってしまった感がある
しかしWは『仮面ライダー』の名を背負い、平和を守る戦士の『称号』として大事にしたのがよかった
『仮面ライダー』が自由と平和のために戦うヒーローであることを思い出させてくれた作品だと思う
>一言でいうならば「こ、これがジャンプ黄金世代の一画を築いた人間の実力かっ……!」というところです
もちろん、その世代でないたくさんのスタッフさんたちに支えられて作られた作品であることも理解してるのですが
特に映画版やラスト3回では「これが、これこそがライダーキックだ!」と、
初代を見たこともないのに思わず叫んでしまいそうになりました
仮面ライダーというのものを十二分に理解しつつ、単なるオマージュに終わらない物語を見せたのは凄いに尽きます
でも、一番印象に残ったのは仮面ライダー・ジャギw
>仮面ライダージョーカーもかっこいいけど、やっぱりWであってこその作品でしたね
役者二人の中がいいからこそハードの殻を捨ててハーフボイルドにもどった翔太郎とフィリップの姿は、
自分の中でアクションとは別な仮面ライダーで最高の場面になりました。風のように駆け抜けてもしっかり残る、
暗さが強い平成ライダーでも別枠でbPな作品を作ってくれた役者、スタッフに心からありがとう!
>最後の最後まで誰よりも優しくて、甘く、ハーフボイルドであり続け、故にフィリップの相棒で居続けられた左翔太郎
知識にしか興味がなかった人間が、優しさを知り、絆を知り、家族足りえる存在を得て、
最後には本当の家族を救う為に命を賭すまでに変わったフィリップ
復讐の為に風都に戻ってきたが、左翔太郎に出会い、救うべき多くの人々と出会い、
最後には本当の意味で仮面ライダーとなった照井竜
そして彼らを時に支え、時に導き、時に勇気を持って敵と対峙すらした鳴海亜樹子
ここまで全てのキャラクターにドラマを持たせ、その全てを正しく『完結』させた仮面ライダーがあったであろうか
ストーリー面においては、間違いなくライダー史上最高傑作でした
Wに携わったすべての人々へ、仮面ライダーWという素晴らしい物語をありがとう!
>仮面ライダーW、ついに終わってしまいましたね……
北斗真拳さんが屋敷に来てからライダーを観るようになったという話が以前ありましたが、
実は自分も屋敷通いがきっかけでWを観るようになり、それまで全く興味が無かった特撮という番組にはまっていきました
Wという神作品と、そしてこのからくり屋敷に巡り合えたのはとても幸運な事だと思っています
>Wが始まって少し経った頃から、はんぺらさんや皆さんの予想やコメントが面白くて自分も参加するようになりました
久しぶりに楽しめました。共に盛り上がった朋友たち、レビューを書いてくださったはんぺらさん、ありがとう!
>これからも風都にいい風が吹く事を祈って…はんぺらさんもレビューおつかれ様でした。来週からも楽しみにしてます

素晴らしい最終回だ素晴らしい。見事な最終回だと感心するがどこもおかしいtろころはないな
平成ライダーは去年10年目ということで、それまでの作品を総括したディケイドによって一旦の区切りがついており
仮面ライダーWは
平成ライダー新シリーズ一作目とでも言うべき立ち位置を与えられた作品でした
その重責に押し潰されることもなく、視聴者の望んだ以上の感動と次回作への期待を与えてくれた名作だったと思います
出演者、スタッフの皆様、一年間楽しませてくれてありがとう
仮面ライダーオーズにも期待します


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