第一話

指輪の魔法使い

「よし突入するぞ!いけるか大門?」
「もちろんです。人を守るのが私達警察の仕事ですから!(どや顔)ってなんぞこれ!」

冒頭。警視庁鳥井坂署の女刑事大門凜子は先輩の網野、屈強な警官隊とともに通報を受けた工場へと突入するが
そこに居たのは拳銃の弾丸をものともせず暴れ回る異形の怪物達
「バゴアバゴア。何をしても無駄だ」
警官隊は瞬く間に蹂躙され、さらにボス格と思われる巨大なツノを生やした怪物が凜子の胸ぐらを掴みあげる。おっぱいを出すつもりか!
と、その時工場の壁をバイクの体当たりでぶち破って1人のイケメン青年が乱入。テールアタックでばたばたと怪人をなぎ倒すと、
何もない虚空からゴツイ銃を取り出し、警官隊の銃では傷ひとつつかなかった怪人のツノを銃弾で叩き折った
「ぐうっ!銀の弾丸!キサマ・・・”魔法使い”!?」

嘘だッ!こんなイケメンが魔法使いなワケがない!(童貞的な意味で)
と全国の非モテ特撮オタの一斉のツッコミ。角折れバッファローマン状態になった怪人がその怒りを代表して火炎弾を発射します。が・・・
青年を焼き尽くしたかに見えた爆炎はまるで彼に力を与えるかのようにその身体を覆い、中から甲冑に身を包んだ仮面の魔法使いが現れた

「さあ、ショータイムだ」
カメラ目線での決め台詞とともに、ゴールデンボンバーの歌う主題歌「Life is SHOW TIME」がスタート
今回は放送第一話なのでOP映像はなく、BGMに乗ってガンカタばりの華麗なアクションで怪人たちをなぎ倒していくシーンにクレジットが流れます
一曲終了するのとピッタリ同時に怪人達を全滅させますが、その隙に角折れバッファローマンは逃走
仮面の魔法使いは使い魔であるプラモンスターを召還して逃げたバッファローマンの捜索を命じると、その変身を解除します
プラモンスターはその名の通り、プラモのランナーにパーツがくっついた状態から立体に組み上がるという玩具化前提の使い魔ですが
ものすごく売れなさそうな匂いがヤバイ。響鬼のディスクアニマルも在庫すごかったらしいからな・・・

「あなた・・・ほんとに魔法使いなの?
「私は鳥居坂署の大門凛子。どうやらさっきの化物のこと知ってるみたいだけど・・・」
「まあね。あれはファントム
この世にはゲートと呼ばれる魔力の高い人間がいる。そのゲートの命を奪ってこの世に現れる魔力の塊・・・それが奴等さ」
戦いを終えたイケメンにおそるおそる話しかける凛子。まずは助けられた礼を言えよと突っ込みたい
今作における怪人の名称は「ファントム」奴等はこの世の存在ではないが、魔力の高い人間「ゲート」の命を奪うことによって現れるのだという
ならばさっき連中が暴れていた理由は、あの工場の作業員の中にゲートがいたからということになる。話は見えてきたが、凛子が気になる点はもうひとつ
「あなたはどうして魔法を使えるの?童貞なの?」
「俺も身体の中にファントムを一匹飼ってっから」

ニコッと笑って答えた返答は「自分も身体の中に怪物がいるから」。それを真に受けたのか、ヨタ話と思って信じなかったのかは解りませんが
とりあえず凛子はこの怪しい青年をブタ箱にぶち込むことに。助けてもらったクセに酷いなこの女

「おうコラ・・・グールまで出しといて失敗するたぁどういうこった?あ?」
「これはフェニックス様メデューサ様。申し訳ありません・・・魔法使いが現れまして邪魔を」 

「ウィザード・・・か。我々の使命はゲートを絶望の淵に追い込み新たなファントムを増やすこと
ワイズマンが再びサバトを開くためにね」
「わかってんなら魔法使いなんざほっといて、とっととゲートを追い込んでこい!」
一方、ファントムのアジトらしき廃屋に戻った角折れバッファローマンは幹部怪人に怒られていた。今作の敵のモチーフは有名な幻獣や魔物なのね
ちなみに角折れバッファローマンはミノタウロス。フェニックスの台詞から、戦闘員の怪人達の名前はグールであることがわかります
フェニックス名前は仰々しいのにマジただのチンピラ。テレ朝公式のキャスト紹介の文章もイカす
【粗暴な青年風。部下のファントムに対して圧力をかける
態度は大きいが、メデューサよりも能力は劣るようだ】

能力の説明とかは一切なく、「性格が悪い上に強さはメデューサより下」というただ悪口書かれてるだけ。最高すぎる
>公式で「態度は大きいが、メデューサよりも能力は劣るようだ」「大雑把な性格」…フェニックスさんの将来がいまから楽しみです
コイツからはウヴァさんや校長の匂いがプンプンするぜ
それに比べてメデューサ様はエロ担当な感じでOOOでいうメズールポジション。彼女の言う「ワイズマン」とはファントムのボスの名称でしょうか?





「やれやれ・・・いきなり留置所はないんじゃない?凛子ちゃん
で、どうしてもファントムと関わるつもり?奴等と闘えるのは魔法使いだけだよ」
「だからって諦めろって言うの?人々を守るのが警察の仕事よ!
警察なのに・・・人々を脅かす脅威に何もしないで絶望しろって言うの?
そりゃ魔法使いはいいわよね。魔法でなんでもできるから絶望なんてしたことないんでしょ」

留置場にブチ込まれた青年の名は相馬晴人。あくまでファントムと関わろうとする凛子に手を引かせようとする春人だったが、
「人々を守るのが警察の仕事」と冒頭と同じ台詞を吐いて頑として聞き入れない凛子。よほど警察という仕事に誇りと信念を持っているのでしょう

しかし「魔法使いは絶望なんてしないんでしょ」という彼女の皮肉を聞いた瞬間。春人の脳裏に恐ろしいなにやら光景がフラッシュバックする
悶え苦しむ多くの人々と、その肉体を内側から食い破って現れる無数の魔物

そして自分の身体にもヒビが入り、今にも魔物が生まれそうになるが・・・
「違うよ。魔法があるから絶望しないんじゃない
絶望しなかったから魔法を手に入れられたんだ」

「な・・・なによワケわかんないこと言って・・・とにかく私はこの件から手を引くつもりはないわ
魔法なんかなくなって解決してみせる!そう簡単に絶望なんかしてたまるもんですか」

口調こそ軽いものの、何か言い知れない重みを感じる春人の反論に気圧される凛子
呑まれた自分を悟られぬよう自力での解決を宣言する彼女を大したものだと感心したのか、春人は拳の指輪を突き出してこう言った
「ま、いいけど。でももしホントに絶望しちまう事があったら・・・俺が希望になってやるよ」
>絶望に日蝕の儀式とベルセルクを彷彿とさせますね
>魔法、そして絶望すると怪物が生まれる……なんだ、魔法少女まどかマギカか
>敵と主人公の力の源が同じなのは仮面ライダーのお約束
希望か絶望かでどちらか変わるあたりある意味原点に通じるのかもしれませんね

「冷静になれ大門。お前の気持ちは解るが上からの命令じゃ仕方がない・・・諦めろ」
「先輩までそんな事を言うんですか?私は人を守りたくて警察に入ったんです
その役目をまっとうできなくて何が警察ですか!?」

ところが凛子のやる気とは裏腹に、警察上層部はこの件について傍観を決め込む方針を
まぁ相手は拳銃の弾丸も効かない怪物。それを倒すことのできる人物がいるというのなら、それに任せるのは道理といえば道理ですが・・・
やはりここでも
凛子の刑事馬鹿がヒートアップ。先輩網野のなぐさめも聞く耳持たず、絶対に引かない構えです
網野が理由を聞いてみると、凛子が刑事になろうと思ったきっかけは田舎の駐在さんだった父親だそうで、
真面目な性格で町の人々の為に毎日身を粉にして働き、人々からも慕われていた父の姿は凛子にとって人生の目標だったという
そう言って父親の写真を入れたロケットを網野に見せる凛子。だがその瞬間、
それまでしみじみと後輩の話を聞いていた先輩の様子が豹変した
「なるほど・・・それがお前の心の支えか。そぉい!」
言うなりロケットを引き千切ると地面に叩きつけ、思いっきり踏みつける網野。無情にもロケットはKO☆NA☆GO☆NA
なッなにをするだァーッ!許さんッ!!いつも親身になってくれる優しい先輩の突然の暴挙に、凛子は悲鳴のような絶叫をあげる
「な・・・何をするんですか先輩!」
「網野なんて刑事はとっくに死んでるんだよ。この俺というファントムを生み出してなァ」
と、ここで網野の姿があの角折れバッファローマンに
網野の正体はミノタウロスの宿主。彼が狙っていた「ゲート」は工場作業員ではなく、最初から凛子だったのだ
そういえば冒頭の工場突入の際、先陣切って突っこんだ網野がいつの間にかフェードアウトしてました。自然だったから気付かなかったな

「さぁお前も絶望して新たなファントムを生み出せ!ハハハハハハ」
>なんか若干プリキュアくさい設定だなぁというのが正直な感想。電王とキバを合わせた感じとも思った
ゲートどもの発した絶望のエナジーが悪の帝王ピエーロ様を復活させるのだ!
しかしここでミノタウロスを撃ち抜く銀の銃弾。颯爽と現れたのはヒロイン・コヨミの力によって網野がファントムである事を見抜いた晴人だった
「ぐくっ!魔法使いか!だがお前に関わっている暇はない!」
「俺も同じさ。
だからとっとと片付ける」
茫然自失状態でへたり込む凛子をコヨミに任せ、晴人はミノタウロスを倒す為再び魔法の仮面を纏う

『シャバドゥビタッチヘンシーン♪シャバドゥビタッチヘンシーン♪
フレイム・プリーズ ヒィー!ヒィー!!ヒィーヒィーヒィー!!』

>今や変身ベルトをヒィヒィ言わせる時代ですか
>うぜえ!このベルト超うぜえ!
>演出(CG)がカッコイイのに音声のテンションが独特で笑いを堪える事が出来ませんでした
>ウィザードのベルトはターンテーブルがモデルの一つだとか。DJがノリノリでスクラッチしてる感じを想像すると面白いですね

長えしうるせえー!!!!
変身の際にベルトが電子音声を発するのはもはや平成ライダーの常ですが。今作の音声は過去最高級の長さとやかましさ
一度聴いたら耳に残る独特のリズムと相まって、ニコニコではUPされた変身シーンが削除されるまでに100万再生を超えるという異例の人気を博す始末
はんぺら的に最高にツボった動画を紹介しておきます。
どうかしてるぜ!
変身!仮面ライダーウィザード!

「さあ、ショータイムだ」





幻想的で荘厳な雰囲気のあるBGMに乗って、流麗に戦うウィザード
魔法使いという設定を意識してか直線的で力強い動きは少なく、ひらひらと蝶が舞うかのような立ち回りの殺陣が印象に付きます
突き出してきたハルバードの先端に剣先を合わせて武器破壊するシーンは、スローの演出にBGMの雰囲気が相まって最高のカッコよさ
このBGMはすごい魔法使いっぽくて好きなんですが、直前に聞いている
やかましい変身音声との違和感が残念
個人的には変身音声もあんな電子音じゃなく、もっと神秘的な感じの音が良かったなと。でも話題になったから仕掛け的には成功なのかね
「き、貴様・・・エレメントチェンジができるのか!?」
「まあね。こんなのもあるぜ?」
平成ライダーお馴染みのフォームチェンジは最初から4種類が可能
「ヒィーヒィーヒィー」で変身するウィザードの通常フォームはフレイム(火)
「ドッドッドドド」で変身するランド(土)と「フゥーフゥー」で変身するハリケーン(風)。第一話である今回は早速3種類を披露します

ただしウォーターテメーはダメだ
>一話からいきなりハブられるウィザードウォータースタイルにバッシャーフォームの面影を見た
何故か1種だけハブられた水が可哀想。ライダーオタの間からは「水属性は不遇」「バッシャーの呪い」などと言われていいネタに
余談だがこの
ランドで空中へ蹴り上げ→ハリケーンでエリアルレイヴはMUGENでウィザードが作成される際は是非再現してもらいたい
「トドメだ」
『チョーイイネ!キックストライク・サイコー!ヒ!ヒ!ヒ!』
魔法使いだけど必殺技は当然キックです。ここらへんはウィザードが持つギリギリの「仮面ライダー」要素か
地面に発現した魔法陣の炎がウィザードの右脚に宿り、その身が宙を舞う。そのまま華麗に空中で一回転・・・ってうわああザヨゴォー!

>ウィザード「ザヨ゛ゴーーーーーー!」
>銃、火、そして蹴り方。火状態のウィザードはダディリスペクトですね
もしかしてダディが主人公だったらがコンセプトだったりして
ここまでのムーブはほぼギャレンの必殺技「バーニングディバイド」まんま
このまま踵を相手の肩口に叩き落せば完成ですが、残念ながらジャンプの頂点から急降下キックに変化
クリムゾンスマッシュとドラゴンライダーキックを合わせたような感じの飛び蹴りに

あぼーん!
「ふぃ〜」
かくしてミノタウロスはまったくいいところなく蹂躙されて爆殺。第一話らしく、仮面ライダーの圧倒的な強さを見せつけ勝利を飾るウィザード
ちなみに戦闘を終えた晴人の「ふぃ〜」という脱力感漂う一息は、2話以降も必ず言ってるので彼のクセらしい。正直「ショータイムだ」よりこっちが浸透しそうね
>結構手堅くアクションや魔法を見せてましたね、本格的に人物を掘り下げるのはこれから何でしょうか
蹴り技主体のアクションや美しい魔法陣などかなり惹きつけられました、これから1年楽しみです





「晴人・・・このままだとファントムが生まれちゃうわ」
しかし勝利の余韻も束の間。父のロケットを壊され絶望に落とされた凛子の全身にヒビが
このままだとファントムが生まれてしまうそうな。ひっひっふーひっひっふー

「魔法使い・・・私・・・もうダメみたい・・・」
「俺の前で二度とそんな事はさせない・・・凛子ちゃん、絶望なんてするな。約束する
俺が最後の希望だ。俺がガンダムだ」
「ふふ・・・ヘンな・・・魔法使い・・・ね・・・」
「俺がアンタの希望になってやる」今日はじめて逢ったばかりの怪しい青年。しかし留置所で言われたあの言葉は凛子の支えとしてその心を繋ぎ止める
ウィザードは凜子に契約の指輪「エンゲージリング」を嵌めると、彼女の精神世界にダイブ。その心を蝕む巨大ファントム・ジャバウォックと対決する
生前の凜子の父が駐在をしている世界を無造作に破壊しまくるジャバウォック。なるほどこのままコイツがこの世界を破壊し尽くした時、
彼女を内側から食い破ってコイツが現世に現れるってのがファントムが生まれてくる仕組みなのね
「ここが凛子ちゃんのアンダーワールドか。とんでもない魔力の塊だが・・・約束だからな
ドラゴン!俺に従え!」
これに対抗するため、晴人は自分のファントムであるウィザードラゴンを召喚
彼が絶望に負けてた場合はコイツが生まれていたという事なんでしょうが、魔法使いとなった今は自分の中に「飼ってる」という状態にあるようです

というワケでウィザードラゴンとジャバウォックのCGバリバリ空中大決戦開戦
>精神っ世界に入って……って、ちょっと趣違うけど電王か
>ファントムは宿主が絶望しきってしまうと、それを殺して実体を得る、
晴人は絶望せずに踏みとどまったからファントムを内包しつつも死んでいない、ということでしょうか
>このバイクドラグーン(仮)も予算の都合で登場しなくなると思うとちょっと悲しくなった
>やはり最初はCGやら金かかってますね。そのうち精神世界に行くのもほとんどなくなるんでしょうけど
これは怪人を倒す→過去に飛んでデンライナーで巨大戦という電王スタイルの踏襲ですね。終盤の方は少なくなりそうな予感

左の画像なんか見たことあるなと思ったらコレあれだ。パンツァードラグーンだ
古き良きサターンユーザーの朋友なら「おおたしかに」と思わず手を叩いたことでしょう。今にもホーミングレーザー撃ちそうな絵面だよねこれ
かくしてウィザードの炎の剣がジャバウォックを一刀両断。凛子のひび割れはあっという間に消滅し、ファントムの脅威を退ける事に成功する
「終わったの?晴人」
「あぁ、これで彼女はもうゲートじゃなくなった。もう襲われる心配もない」

ラスト、公園のベンチで意識を取り戻した凜子。目の前にはあの恐ろしい怪物も、魔法使いの青年も居ない。全ては白昼の夢だったのか?
しかし自分の指に嵌っているエンゲージの指輪に気がつき、あれが現実だったことを悟ると、凛子は微笑みを浮かべながら小さく呟くのだった

「ガンダム・・・か」

人々の絶望を希望に変えろ!
仮面ライダーウィザード相馬晴人の戦いが今始まった!
次週へ続く!
>絶望したら怪物になり、絶望しなかったら人間でいられる。 仮面ライダーというよりヴァンパイアハンターに近いみたいですが、
怪物は日食で儀式があったのか自然と変化したのかが気になります。
>ウィザード始まりましたね!金爆ファンとしてはオープニングでキリショーの歌声が聞こえたときからニヤニヤが止まりませんw
それは兎も角、今回はキバのようなシリアス・スタイリッシュな感じがして期待せずにいられません
>まだアンサンブルのぎこちなさに新番組を感じつつ。 地水火風のうち3フォームに巨大戦まで見せるサービスぶり
W以降のバディ物路線の踏襲があるのかはまだ不明ですが、最近のライダーにしては主人公が大人っぽい印象ですね
>肉弾系アクションの良さ+ネタ度の高いボイス、バイクを通してドラゴンに乗るライダー+ファンタジー感が好感触
敵がハリケーンミキサー使ったところもイイですね! テーマとなるであろう絶望からの救済があまり描かれていない点は気になりましたが、
1話ということで説明や披露に尺を取られたので仕方ないといったところでしょうか。ドラマ面は次回以降に期待です
>普段から魔法を使ってる様がドラえもんぽい感じでしたが、スタイリッシュで面白いですね
ただ、近年「これはないだろ」ってデザインが続いていたので少々インパクトが薄い感じがしましたが

>ウィザード、ちょっと不安を感じた一話でした。世界観の設定を全部セリフで説明しちゃったのはかなりマイナス
エピソードが二話完結形式に拘らないようなので新しい試みには期待します
逮捕状が出てるわけでも現行犯でもないのにいきなり留置所とか、いくらなんでも子供騙し過ぎるとか、色々言いたいですが
全体の構成としては中々良い一話だったと思います。メインライダーの初使用武器が銃だったのも中々新鮮でした。やっぱりライダーは面白いですね
>やりたいことを書くための持って行き方が適当かつ強引すぎる・・・歴代最低の一話では?
>ウィザード1話見た高3女子です 何か…王道と言おうかテンプレと言おうかって感じだったな…中3の妹は「なんかつまんない」って言ってました
あと個人的に敵のデザインがダサ…と思ったら次の敵は結構好みだったりでムラあんだろなと思った。フォーゼの怪人のデザインはカッコよかったな…
ウィザードのデザインは……んー、目と顔の色が違わない所為か、やっぱり個人的にはパッとしません
慣れてくるんでしょうけどね。下半身のコートがひらひらしてるのは好きです、バトル格好良かったですしね
>1話だけ見た限りだと、『微妙』って印象ですね
召喚モンスターは龍騎、変形する使い魔は響鬼、タッチ式のベルトは電王、スーツはキバ、銃+剣の装備はディケイド、歌うベルトはOOO
なんかあらゆる要素が焼直し臭くて新味が無い・・・無難なかっこよさに終始してつきぬけたものが無い
予算が潤沢な序盤で戦闘が派手なのは当然として、ストーリーもなんかフックが利いてない
茫然自失の被害者の内面をトレースして禍根を断ちに行くって、もろ電王のイマジン退治と被ってるし・・・

気になる朋友達の第一話の感想は賛否で真っ二つ。今後の展開でどう支持が変動するかも注目です


第2話

魔法使いになりたい!

「大丈夫かいボウヤ?僕が怪我の治る魔法をかけてあげるよ。チチンプイプイ痛いの痛いの飛んでいけ〜!」
「プッ!いまどきチチンプイプイだってさ!」
「兄ちゃん大人のクセに魔法なんて信じてんの?」

「セガなんてダセーよなー!帰ってプレステやろうぜー!」

 
「はぁ・・・最近の子供は現実的だな・・・僕の小さい頃とは大違いだ」
冒頭。目の前で転んだ少年を優しく介抱してやったのに、湯川専務ばりにディスられて凹む気の毒な青年
肩を落として帰ろうとしたところにファントム・ヘルハウンドが出現。怪物にビビリながらも、さっき自分をディスった子供達を庇おうとする熱い正義漢ぶりを披露します
と、ここでヒーローのタイミングで晴人が登場。青年の目の前でウィザードに変身すると、派手な魔法の連発でヘルハウンドを一方的にボコりまくる
魔法陣を通して身体の一部を巨大化させる魔法「ビッグ」が見た目に面白い。
完全にゴムゴムのなんちゃらだコレ
ちなみに第一話では留置所から脱出する際「スモール」を使用しており、魔法使いという設定がドラえもん並にチートであることを視聴者に印象付けてます
いいところなくやられまくったヘルハウンドはそそくさと退散。晴人が探索を開始しようとすると、その腕をガッシと掴み止めたのは例の青年だった
「僕、奈良瞬平っていいます!お願いします!僕を弟子にして下さい!
僕も魔法使いになりたいんです!」


殴りたい、この笑顔
>奈良うぜええええ!555序盤の敬太郎っぽい
妄想にひたってる時のジメジメした笑顔が『陰性の伊刈鎧』みたいで気持ち悪いし。愛される名脇役になってほしいもんです
>駿平はなんか啓太郎をさらに痛くした感じの子ね

青年の名は奈良瞬平。魔法使いに憧れているというアイタタな純真な心の持ち主です。おそらくTVを見ていた全国の視聴者達が
「きっとお前なら30歳まで待てば魔法使いになれるよ!」
と元気付けてあげたことでしょう
「すまん。俺のカッコ良さに憧れてしまう気持ちはわかるが・・・魔法って誰にも使えるモンじゃないんだ」
これは面倒くさそうな奴に絡まれたと直感した晴人は脱兎の如くトンズラ。行きつけのドーナツ屋に身を隠します
一話のレビューでは必要なかったのでハブりましたが、晴人の大好物はドーナツ。特にこの店のプレーンシュガーがお気にリ入りのようで、
店長が毎回新作を薦めてくるにも関わらず、
頑なにプレーンシュガーだけ買い続ける謎のポリシーを貫いてます

「も〜!いっつもそればっかなんだから!たまには他のも食べてみてよね!」
オカマの店長を演じるはめっきりTVで見なくなったKABAちゃん。今は本業の振付師の方に専念してんでしょうか
と、なんとか追手をやり過ごしたと安堵する晴人でしたが、執念のなせる技か。野生動物のような勘の鋭さで追いすがってきた瞬平にここで身柄確保
このまま逃げ続けても永遠にストーカーされ続けるのがオチだろうと悟り、とりあえず瞬平がなぜ魔法使いになりたいのか、彼の話を聞いてみることに





「率直にお伺いします大門刑事。先日ファントムに襲われた際、魔法使いと名乗る人物に接触していますね
彼の正体について何か心当たりはありませんか?」


「さ・・・さあ?私は助けられただけなので・・・」
一方その頃鳥井坂署。大門凛子に根掘り葉掘り尋問しているインテリメガネは国家安全局ゼロ課・木崎警視
ぱっと見の印象は
アギトの北條透を彷彿とさせる「嫌なカンジの奴」です
>木崎は例年の黒岩閣下ポジかそれともアギトの北条化するのか
>北条さんみたいなのキター。警察もノータッチってわけじゃなく専門の対策班があるからそいつらに任せとけってスタンスみたいですね
風都の超常犯罪捜査課みたいな。でもってそういう連中がいるのなら凛子ちゃんが歯噛みするのは筋違い
陸の警官が外国の密漁船目のカタキにしてるようなもんですからねー
海上保安庁に任せとけって話になります。それがいやなら・・・0課に配属されるしかありませんが、さて、どうなることやら

国安は謎の怪物「ファントム」の存在と、それと戦っている「魔法使い」を認識している様子。「ゼロ課」はおそらく対ファントムの専門部署なのでしょう
ファントム事件捜査は国安の管轄です、と今後首を突っ込まないよう釘を刺される凛子。こうなると逆に国安に対する反骨精神が湧き上がってきます

「オッスオラ凛子!あなた、操真晴人君と一緒に居た子よね?」
「あなたはあの時の女刑事?どうしてここがわかったの?」
「フフフ、これでも一応刑事だからね。彼はまたファントム退治?羨ましいな・・・私も魔法使いならよかったのに」

晴人の情報と足跡を追った凛子は骨董店「面影堂」に辿り着く。面影堂は晴人とコヨミが居候をさせてもらっている、彼等の本拠地である
ファントムの捜査を禁じられている凛子にとって晴人は羨ましく、「私も魔法使いだったら」と口にするが、その瞬間コヨミの端正な眉がピクリと釣り上がる
「それ・・・晴人の前では絶対に言わないでね」
「え?」

ていうかこの2人身長差すげえな
もちろん構図的に遠近法が効いてるせいもありますが、それにしても大人と子供ってカンジ
コヨミ役の奥仲麻琴と凛子役の高山侑子は
1歳しか違わないという事実が更にその驚きを加速
黒いスーツと白いヒラヒラの服装の対比も相まって、
10歳差くらいはありそうに見えます
「私と晴人はゲートだったの。半年前の日食の日・・・誘拐された私達はファントムを生み出す儀式に参加させられた
大勢の人達が強制的絶望させられ、ファントムを生み出して死んでいったわ
でも晴人だけは自分のファントムを身体の中に押さえ込む事ができたの。そして・・・」

半年前の日食にファントム化させられそうになったものの、ただ一人希望を捨てることなく己のファントムを押さえ込んだ晴人
そんな彼の前に現れたのは、記憶を失った謎の少女・コヨミを抱きかかえた
「白い魔法使い」だった
>白い魔法使いさんがすごく戦隊っぽいシルエット。マジレンジャーの天空聖者だよっていったらぶっちぎりで信じるぜ

「よく希望を捨てずに生き残ったな・・・お前は魔法使いになる資格を得た
ファントムを倒すただひとつの道だ」
コヨミはファントムは生み出さなかったものの、魔法使いになることができないところを見ると晴人とはまた違ったカタチで存命したと思われます
しかしながら人間に化けているファントムを感知、水晶玉を通しての千里眼など超常の力は有しており、晴人を助ける良き相棒になっています
晴人は白い魔法使いからウィザードライバーとコヨミを託され、ファントムを狩る存在「魔法使い」として戦いの中に生きる宿命を背負ったのである
自分達のような悲劇を、もう二度と起こさない為に
「だから魔法使いだったらよかったなんて・・・簡単に言わないで」

「魔法使いなんて楽しいことばかりじゃないさ。そんなのは俺一人で充分だ」
 同じ頃、晴人もまた半年前の事を思い出し「アギトは俺一人でいい」とお気楽な笑顔を浮かべる瞬平を突き放していた
ちなみに瞬平が魔法使いになりたい理由は、「幼い頃に読んだ絵本がきっかけで魔法使いに憧れた」というごくごく普通のもの
舐めてんのかこの野郎
例えば瞬平が東日本大震災みたいな災害を経験した過去があって、「あの時、僕に魔法が使えたらみんなを救えたのに」とかそういうのならまだ・・・
これは視聴者ですらムッとせざるを得ない脳天気バカ。わずか半年前に過酷な運命に身を投じたばかりの晴人にとっては尚の事そう感じるでしょう





「あったあった僕の教科書!懐かしいなぁ、これを見ては毎日魔法の練習したっけ・・・よし決めた!
魔法はホントにあったんだ。教えてもらえないなら自分で習得してやる!・・って
化物ぉ!?
晴人に弟子入りを断られ、諦めたかと思った瞬平でしたが懲りることなく自力での魔法習得を決意
図書館で自分のルーツにしてバイブルである絵本を借りて気合を入れますが、そこに彼を狙った大量のグールがわらわらと現れます
「ちっゲートはあの子供じゃなく、コイツだったって事か。おい奈良瞬平!早く逃げろ!」
狙われていたゲートは冒頭の子供ではなく、瞬平自身だった。ファントムの気配を察した晴人が助けに現れるも位置的に間に合わない
瞬平は恐怖で逃げることもできず、激しくテンパって魔法の呪文を叫んだ
「チチンプイプイ!・・・えっ!?」

するとどうした事か。なんと瞬平の指先から勢いよく炎が噴出
熱いぜ熱いぜ熱くて死ぬぜ。たまらずグールは退散するが、あまりの出来事に瞬平自身も言葉を失い立ち尽くすしかない
そんな瞬平は置いといて、バイクに乗って逃走したヘルハウンドを愛機マシンウィンガーで追走するウィザード
仮面ライダークウガ以来となる、バイク乗り怪人とのチェイスバトルへ
実車一台を派手に横転&炎上させる西部警察ばりのカーアクション。えらい金かけてますウィザード
最後は空中からの連続射撃を浴びたヘルハウンドがコントロールを失い、廃倉庫に突っ込んで大爆発で幕を引きます

ていうかマシンウインガーナンバープレートちゃんとつけてんのね。1所沢Rて15-40
公道走ってるから当然なんですが所沢ナンバーつけたライダーマシンってなんかシュールに見えてしまう
「ふぃ〜」

仕事を終え、例の安堵の溜息をつく晴人。しかしその頃、ひとり残された瞬平はこみ上げる興奮を抑えきれずに手を震わせていた
「僕にも・・・魔法が使えた・・・!」
ゲートとしての魔力が極限の恐怖の中で覚醒したのか?それとも・・・瞬平の魔法の正体は後編に続く!
>魔法が使えたのは、本当にあの魔法使い志願者さんの素養なのかな?
ヘルハウンドも炎使いっぽいし、「魔法使える!!」と持ち上げてから使えないという絶望見せてファントム化狙ってる予感


第3話

変身!生放送

「じゃあよーく見てなよ?チチンプイプイ!」
「おースゲエ手品!どうやってんのそれ?タネ教えてよ!」

「ふふふ・・・タネなんてないよ。これは正真正銘ホンモノの魔法なんだから」
「やるじゃんセガ!見なおしたよ!」

炎を操る魔法に覚醒した瞬平。早速前回ディスられた子供達にセガの性能を見せつけます

あれだけ生意気だった子供達の感嘆の声を浴び、スラムダンクのフクちゃんのように喜びと快感に打ち震える瞬平
調子に乗って炎を出しまくっていると笑顔を湛えた一人の紳士が彼の前に現れ、名刺を差し出しながら彼に声をかけてきました
「失礼。私、テレビ夕日モーニングアイランドの司会を務めております田島と申します
もしよろしければ取材させてもらってよろしいでしょうか?」

「取材?て・・・テレビですかぁ〜!?」

彼とスタッフの前で魔法を披露した瞬平はその能力を絶賛され、明日のモーニングアイランドに生出演する約束を。まさに人生の絶頂に上り詰める
嫌な予感ビンビン丸。前回レビューの最後の朋友予想にもありましたがこんなに展開が読める冒頭は久しぶり
しかし当の瞬平にはこの後自分を襲う展開を予想できるワケもなく、すっかり有頂天になって晴人にこの事を報告しに行きます。が・・・・・

「魔法が使えるようになったって?何も出ないじゃないか。手品ならちゃんとタネ仕込んどけよ」
「あ、あれ?おかしいな?ホントに出るんですよ!こないだ怪物に襲われた時、炎の魔法に覚醒したんです!」
やはりというかなんというか、晴人の前では発動しない魔法。その一方、瞬平の言葉からキナ臭さを感じ取ったのは晴人。話のおおよそを理解します
ヘルハウンドは炎を操るファントムだった。バイクで自爆したとばかり思ってましたが、もし奴が生きているならば
「瞬平・・・残念だがお前の魔法は偽物だ。ファントムに騙されてるんだよ
おそらく奴はこないだお前に何かを仕掛け、魔法を使えると思い込ませているんだ」

視聴者予想をハッキリと瞬平に告げる晴人。本人にとっては受け入れがたい現実でしょうが、彼の身を守るためには致し方ない判断でしょう・・・って
「そんなハズはない!ははあん解った・・・さては師匠が魔法で邪魔してるんじゃないですか?
魔法使いは俺一人でいいって言ってましたよね。だから僕のことが邪魔なんでしょう!違いますか?」
「違う。これは奴の作戦だ。一度喜ばせておいて、後から絶望に叩き落すつもりなんだ」
「それはアンタだろ!?僕の前で魔法使って!魔法はあるって信じさせて!
なのに僕の魔法は偽物だ!?・・・・もう・・・金輪際僕に近寄らないでください」

ダメだこいつ・・・早くなんとかしないと
ものすごい目つきで晴人を睨みつけ、言いたい事を言って去っていく瞬平。近づくなも何も近づいてきたのはお前だよ
一方的に怒鳴られて呆然と立ち尽くすしかない晴人マジ気の毒





「”魔法使いになりたい”か・・・俺は魔法使いになりたくてなったワケじゃねえから
確かにアイツから見ればファントムと同じ事をしたのかもしれないな・・・」

面影堂に戻り、何気ない一言で瞬平を傷つけてしまった事を悔やんで落ち込む晴人。むしろキレてもいい立場なのに良い人すぎ
そんな晴人を見かねて声をかけたのは、小倉久寛演じる面影堂の店主輪島繁。晴人とコヨミにとって父親代わりのおっちゃんです
「晴人・・・お前とコヨミが初めてウチに来た日のことを覚えてるか?」
ここから回想シーンへ。半年前あるどしゃ降りの夕暮れ、「輪島繁」を訪ねて面影堂にずぶ濡れの若い男女がこの街にやってきた

「アンタが輪島繁さん?この指輪を作った」

「そうか・・・知らなかったとはいえ俺が作った指輪のせいで君は過酷な運命を背負うことになってしまったのか」

晴人の持つ魔法の指輪「ウィザードリング」は、その全てが輪島繁の作ったものだった
繁自身は魔法使いでもなんでもない一般人なのだが、どういうワケか彼が研磨を手がけた宝石は魔力を秘めた魔法の指輪となり
白い魔法使いが晴人に与えた指輪は全て彼制作の物だった。晴人はその人物の存在を知り、助力を得るべくこの街にやってきたのだ

自分の作った指輪が見ず知らずの若者に過酷な運命を背負わせてしまったと知り、心を痛める繁。だが晴人はそんな彼に笑顔でこう答えた
「別に謝ってほしいワケじゃない。あんな悲劇・・・もう二度と起こしたくないからな
ファントムを倒せるのは魔法使いだけ。そして魔法の指輪を作れるのがアンタだけなら・・・
後悔するより前に進もうぜ」
起こってしまったことは仕方がない。もう取り戻すことのできない過去を悲観するのではなく、これから先に進むために何をすべきか
若者のその言葉は輪島の自責の念を溶かし、
彼等の為に力になることを決意させるのだった

「・・・あの時のお前の言葉で、俺はまた指輪を作る気になったんだがな。ほら出来たぞ
なにか前を照らしてくれそうな指輪だろう?」

半年前、目の前の若者が自分を元気づけてくれた言
その言葉を彼に返すことで元気づけるおっちゃんと、ニコリと笑う晴人。ふたりともカッコよくて、それでいて心温まるナイスなシーンです
ちなみにおっちゃんの作る指輪は作った本人にも効果不明で、
使ってみないと何の魔法か解りません
完成したばかりの「スリープ」のリングを相手を眠らせる魔法だと思って使用したら自分が爆睡する等、色々と不便がつきまとう設定ね
>輪島さんは本当に何も知らなかったのかそれとも白いのと何かしら関わってるのか、
それとも輪島さん自身が白の魔法使いなのか

「さあ、では登場していただきましょう!路上の魔法使いこと奈良瞬平先生です!どうぞ!」
「なるほどな・・・そういうことか」
翌朝、瞬平が「モーニングアイランド」も生放送の番組に出演。テレビを見た瞬間に晴人はすべてを察知し、テレビ夕日へと急行する
そして晴人と視聴者の予想通り、
瞬平の指から魔法の炎が吹き出すことはなかった
必死に指を振って「チチンプイプイ!」と連呼する瞬平だったが湧き出るのはスタジオの失笑と、うすら寒い空気だけ

結局「全国放送で恥をかいただけのただのイタイ男」となり、呆然と立ち尽くす瞬平に最後のトドメが放たれる
「お前に魔法なんか使えるワケないだろう。今日本中がお前のことバカにしてるぞ」
「そ、そんな!だって田島さんも目の前で見たじゃないですか!僕の魔法!」
「田島なんて人間はとっくに死んでるんだよ。
この俺というファントムを生み出してな
おの炎はお前じゃなく俺が出していたんだ。相手の影の中に入れる能力で・・・こうやってなァ!」
「や・・・やめろぉおおおお!!!」

司会者・田島の正体はヘルハウンド。炎は瞬平の影の中に潜んでいたコイツが出していたものだった
愉快そうに昨日までの「魔法」の種明かしをしたヘルハウンドは、その実演として瞬平のバイブルである絵本を彼の指先で焼き尽くしてしまう
晴人の言う通り怪物に踊らされていた哀れな自分と、消し炭になってしまった大切な宝物。瞬平はがっくりとヒザをつき、絶望の淵へ転落する





「ハハハハハハハ!ゲートの発するバッドエナジーが悪の帝王ピエーロ様を蘇らせるのだ!
・・・・フン、ウィザードか。だが今更来てももう遅い。諦めろ!」

「魔法使いってのは諦めが悪くてな。変身!」

と、ここでスタジオに晴人が乱入。生放送のTVカメラがまだ回っている中ヘルハウンドとの戦闘に入ります
>恥ずかしながら、初めて本放送第三話を見て「シャバドゥビタッチヘーンシーン!」の音声で泣いてしまった
あれだけ夢も希望も粉々に打ち砕かれまさに絶望の瞬平に感情移入してしまったからでしょうか、
瞬平をそんな目にあわせたヘルハウンドの外道ぶりに対する怒りからでしょうか
あの明るいノリの音声がまさに「ヒーローがやってきたぞ!」という、希望に満ち溢れた音に聞こえて思わず…
ウィザード、ちょっとこれは凄い作品かもしれないです


「んブーッ!?げほっごほっ!ファントムも魔法使いも何を考えてるんだ!
おい!すぐTV局に連絡しろ!情報をもみ消すんだ!」

>ウィザードのレビューには松田優作のAAが欠かせなくなるな
>見事なる霧吹き。公安の人の方向性かわ決まった気がする
>木崎の北条さん化とフェニックスのウヴァさん化が始まった件について
>今作の路線はシリアスかな?と思っていましたが、今週の木崎警視とユウゴさんが一気に雰囲気を変えてくれましたね
放送を見てコーヒー吹き出して派手にむせる木崎警視がかわいい
どんな時でも冷静な鉄面皮キャラかと思ってましたが、こんな驚いたリアクションのテンプレをやってくれるとは。なかなか人間味のある人物ね
しかし生放送で全国に流れた映像をもみ消すって、どう情報統制しても不可能やろ。録画されてればネットに動画も氾濫するしなぁ
「ハハハどうだ、影に潜めるこの俺の能力は!悪魔を舐めるな!(サッ)」
>ヘルハウンドさん地味にチート能力だなおい。他の一般怪人も凄いスキル持ってるんだろうか……いや、牛さんは脳筋だったか
ヘルハウンドは影の中に姿を隠せる能力を駆使してウィザードを撹乱。さながらファントム界のBHです
この能力に終始苦戦を強いられた晴人でしたが、途中昨夜のおっちゃんの言葉を思い出し、出来たばかりの新作の指輪を試す
”なにか前を照らしてくれそうな指輪だろう?ワイルドだろう〜?”
指輪の正体は光の魔法「ライト」放たれたその強烈な光はヘルハウンドの生み出した影を跡形もなく消し去った
キン肉マン・・・素晴らしいファイティングスピリッツの持ち主だぜ!
「バッ・・・バカな!?俺の影が!」
「前に進むための魔法だ」
決め台詞もバッチリ決まってウィザードのターン。炎を使うヘルハウンドに対抗してウォータースタイルに変身すると、その攻撃をシャットアウト!
ヘルハウンドは水クリーチャーに対して弱打ですから!(カルドセプト脳)
最後はウォータースタイルのスラッシュストライクで見事にこれを撃破し、もはやファントム出産寸前の瞬平の元へと駆け寄ります。ひっひっふー


「師匠・・・ごめんなさい・・・僕に魔法なんて・・・使えるはずなかったんだ」
「だが使える奴がここにいる。お前の夢は俺が継いでやる。約束する
俺がガンダムだ!エクシア、絶望を破壊する!!」
>晴人の呼びかけに割りと素で『なんかズレてるんじゃないの?』と思ってしまった自分
俊平は『自分が』魔法使いになりたいんであって。赤の他人が魔法使ったって面白くないだけでは?
ミュージシャンの夢破れて音楽活動止めようとしてる奴に『お前の代わりに俺がプロデビューしてやる。だから絶望すんな』
って言うようなもんじゃないのかなコレ・・・

「自分は何を夢見てたんだろう」と自嘲する瞬平に対し、お前の夢は俺が継ぐ!と声をかけて励ます晴人
励ましになるのか微妙だというツッコミはさておき、瞬平のアンダーワールドに突入すると彼のファントムであるサイクロプスと対決
ウィザードラゴンとマシンウウィンガーを脚にくっつけてキックを見舞う
>ドラゴンが変形して足になってキックってこれがホントのドラゴンライダーキックか


むかし仮面ライダーカブトで一度見たことのあるような大技を披露。かくして瞬平はゲートでなくなり、平和な日常が戻るのだった

「こんにちは〜晴人君いる・・・ってあら?あなたどうしてここに?」
「はい!晴人さんは僕のガンダムですから!
僕は魔法使いになれないけど、せめて助手として晴人さんの手伝いをすることに決めたんです!」
ラスト。凛子が面影堂へやってくると、そこには晴人の肩をもむ瞬平の姿が!(世界まる見え風に)
魔法使いになることは諦めたが、晴人の手伝いをすることに決めたという瞬平。その指に光るエンゲージリングを見て、聞こえないように小さく呟く凛子

「私と同じ・・・か よろしくね!私大門凛子!」
奈良瞬平です!こちらこそよろしくお願いします!」

互いに自己紹介すると、凛子が持ってきたドーナツで大盛り上がりになる3人。そこに輪島のおっちゃんも加わり、店内は未だなかった和気藹々の雰囲気に
たが一人、コヨミだけは賑やかになった面影堂の空気が肌に合わないのか、面白くなさそうに呟くのでした。
次週へ続く!
「はぁ・・・どうしてこうなるかなぁ」


第4話

人形とピアニスト

「別に今日じゃなくてもいいのに・・・」
「こういうのはマメにやっといたほうがいいんだよ。ほれ」

冒頭。コヨミを隣に座らせ細い腕を取ると、それをおもむろに自分の股間へと誘う晴人

「うっ、出すぞコヨミ!お前の中に出すぞ!(魔力を)
日曜の朝からなんだこの番組は
ウィザードライバーからコヨミの肉体に魔力を供給してるっていうのは解るんですが、コヨミの手をベルトにもってく様が手コキを強要してるみたいでヤバイ
どうやらコヨミは定期的に晴人から魔力供給を受けないといけない身体の模様
>どうみても手コキです。本当にありがとうございました
>コヨミへの魔力補充がそこはかとなくエロイ。エロゲだったら絶対定期的にエッチしないといけないとかの設定っすよねコレ
>腰に手を当てて充電、主人公の魔力無しじゃ生きていけない
エロゲかラノベにピッタリ過ぎる設定・・・これは薄い本が出てもしかたないですね

ちょうどそこへやってきて一部始終を目撃していた凛子の存在に気付くと、険しい表情で彼女をキッと睨みつけるコヨミ
自分はなにか見てはいけないものを見てしまったのだろうか?コヨミの反応に凛子はいたたまれない気持ちになり、表情を曇らせるのだった

「起きなさいケットシー。日向ぼっこは終りよ。ゲートを絶望の淵に追い込み、新たなファントムを誕生させなさい」
「えー?マジっすかァ〜?かったるいなァ〜
だってゲートを絶望させんのって色々面倒じゃないっすかァ〜殺っちまうのは簡単なんだけどなァ〜」
「おう確かにな。その意見には俺も賛成だぜハハハハハ」
その頃メデューサとフェニックスは新たなゲートを絶望させるためケットシーに指令を下していたが、このファントム実に猫らしくめっちゃ気ままでやる気ゼロ
しかも人間体は懐かしの塩コショーの片割れ、ベルナール・アッカです

>ケットシー役の外人さんは元格闘家で、元お笑い芸人でもあるそうです
>今週出てきたケットシー役のベルナール・アッカってK-1とかにも出たことのある元格闘家なんですよね
エンタの神様も格闘技ブームも終わり、TVで見ることは殆どなくなりましたが
朋友達のコメントが「元お笑い芸人」「元格闘家」としか書かれてないことに軽く驚きました。みんな記憶にないのかな?ジェネレーションギャップを感じるぜ
フェニックスとはアホの子同士で意気投合したようですが、メデューサ様の魔眼にメンチを切られると首を縦に振るしかなく、イヤイヤながら任務に赴くことに

「うわああああああああばっ・・・化物!!」
「流石の天才ピアニストでもさァ、その手なくなっちゃえばもうピアノ弾けなくね?それってチョー絶望的じゃね?」
ケットシーの標的となった今回のゲートは若手ピアニストの高木栄作
ピアニストならば、その生命とも言える手首から先を切り落としてやればきっと絶望するに違いない。短絡的ですが的を射た方法で任務を遂行しようとしたその時
豪快な轢き逃げアタックをかましつつ晴人登場。更に凛子の車が高木を拾い、すばやく現場から離脱。組んで間もないのになかなか息のあった連携取れてますね

ウィザードはウォータースタイルに変身すると、液状化して物理攻撃を無効化する「リキッド」でケットシーを翻弄。バイオライダーだこれ

>ウォーターがバッシャーだと思ったらバイオライダーだったでござる
>ウォーター「見てますかバイオライダー先輩!あ、バッシャー?お呼びじゃねーよ」
>魔法(プロレス)
更に卍固め、腕ひしぎ十字、キャメりくらっち、ロメロスペシャルと何故かプロレス技のリレーでフルボッコに
さながらジャイアンにいじめられたのび太の如く半ベソかいて逃走するケットシー
「助けてドラえも〜ん!」と情けなく自分のねぐら逃げ帰ります。猫型の怪人はお前だけどな
「メデューサ様・・・・あのう・・・・出来ればこれ・・・他の人に変わってもらえませんかね?ダメっすか?」

おそるおそるメデューサにお伺いを立てるも、無言で拒否されて更にションボリ
仕方なく今度は人間に化けて高木に近づく方法を取ることにしたケットシー。やりたくない事を無理やりさらされてる感バリバリなので善玉に見えてきます
というかメデューサとフェニックスはどういう基準でファントムを選出してるのか
>いやがってるうえにさして有能でもないネコさんを脅して向かわせるしかないとは、ファントムってマジで層が薄いんですね
どうしても彼じゃないとダメな理由でもあるんでしょうか

こんなあからさまにやる気ゼロの奴を無理にケツひっぱたくよりも、ケットシーの言うように他のやる気ある奴に替えた方が絶対にいいハズなのにな
クウガが素晴らしかったのは怪人達の悪行に「ゲゲル」という理由付けと説得力があったからですが。現状ここらへんに関する説得力が皆無なのが残念





「なるほど。僕がゲートとかいう存在で、あのファントムという怪物から狙われている、と
まったく迷惑な話だ。明日はコンクールだってのに・・・護衛したいなら勝手にやってくれ」

「ちょ・・・あなた自分の命よりもコンクールのほいが大事なの?」
「やれやれ。どうやら今回のゲートは気難しい芸術家様のようだな」
話を聞いて事情と自分の置かれた状況には納得したものの、「俺は明日のコンクールで頭がいっぱいなんだ!」と晴人達の護衛に非協力的な高木
マンションの部屋に入れることもなく、守るなら外で守れとばかりに2人を締め出します

聞けば高木は幼い頃からあらゆる賞を総ナメにしてきた天才だったがここ最近は伸び悩み、自分の才能に限界を感じて自暴自棄気味なのだという
蘇るか。地に墜ちるか。彼にとって明日のコンクールは再起を賭ける舞台
そんなコンクールを控えた状態でこんな面倒に巻き込まれてしまっては、まぁ半ギレになってしまうのも頷けますが・・・・
「晴人、手伝いにきたわ。一人じゃ大変だと思って」
「一人?あのコヨミちゃん、一応私が一緒に・・・」
と、ここで晴人をサポートするためにコヨミと瞬平が到着。そのまるで自分の存在を無視するかのような発言に、凛子は言葉を返しますが・・・
「あなたは何もできないわ。私は人間に化けたファントムを見破れる
晴人を助けられるのは私だけよ」
>コヨミちゃんすごいヤンデレ
再び冒頭のような表情で凛子を睨みつけ、あまつさえ役立たず呼ばわりするコヨミ。これはつまりアレか。こういうことか
晴人のちん○は私だけのモノよ!
まぁ晴人のちん○無しでは生きられない身体っぽいのでその気持ちは解りますが
ていうか凛子車も運転できるし、警察手帳の印籠で多少の無茶も効くしすごい役に立つ人材よね実際
逆を言うとコヨミはファントム見破れるだけでそれ以外のことは何もできないタダの少女だし
どっちかというと凛子のほうがオールマイティ的な性能では優秀だと思うんですが。ここはコヨミの嫉妬心を立ててそういう事にしておきましょう
「こ、コヨミちゃんはどうしてファントムを見分けられるの?良かったら教えてくれないかな?
え・・・・?冷たい・・・・」
「ッ!触らないで!いいからもう2人とも帰ってよ!」
年上の手前売られたケンカを買うワケにもいかず、あくまでも笑顔で懐柔しようとコヨミの手を握ろうとした凛子に電流走る
それはコヨミの手が死人のように冷たかったから
反射的に手を振り払い、更におっかない目で凛子を睨むコヨミ。なだめるつもりが更にその溝を深めてしまう結果になってしまいました
と、ここで口笛を吹きながらマンションへ入っていく黒人男性を見て、コヨミに
ピキーンとニュータイプのようなエフェクトが走る

「その男ファントムよ!私にはわかるんだから!」
「ちょwなんで解るんだよォ〜?せっかく人間に化けてきたのに意味ねーじゃん!」

インターホンを鳴らして高木を誘い出したところまでは良かったが、追いかけてきたコヨミに正体を看破されて頭を抱えるケットシー

取り押さえようとした晴人とのパンチとキックの応酬がカッコイイ。流石は元格闘家
>ケットシーは中の人の方が強そうですね
「安心して。晴人がいれば大丈夫よ・・・・ってちょっとあなた!どこに行くの!?」
ここでも無理に戦おうとせず即トンズラするケットシー。晴人がこれを追走すると、残された高木は何故か部屋に戻ることなく外出してしまいます
狙われているのに外に出るなど襲ってくださいと言っているようなもの。聞く耳持たずズンズン歩く高木、彼を止めようと必死に追いかけるコヨミ、
「人間に化けたファントムを見破った・・・?あの女・・何者だ?」
そしてそのコヨミを遠くから見つめる、訝しげな表情を浮かべる美女・・・・ケットシーを見破ったコヨミの「能力」に気付いたメデューサ様です





「どこまで行くつもり?これ以上晴人に余計な面倒かけないでほしいんだけど」
「面倒なのはお前のほうだ。人間でもない、ファントムでもない・・・
お前は何者だ?答えないのならその身体に聞くまでだ
(性的な意味で)
高木を追いかけていたコヨミはメデューサ様に遭遇。いきなりの触手プレイでいんぐりもんぐりされます

無数の蛇の舌がコヨミの肢体を隅から隅まで舐め回すと、メデューサ様はさも興味を失った感じで呟いた
「なんだ。魔力で動くただの人形か。なら・・・そおい!」
人間でもファントムでもない。魔力で動く”人形”
それがメデューサ様の見たコヨミ評の全てだった
言うなりその体から全ての魔力を吸い取り、つまらなそうに去っていくメデューサ。コヨミはまさしく糸の切れた人形のように崩れ落ちてしまう

おいおい。オリエント工業製のラブドールを魔力で動かしてたとか
晴人のオナニーレベル高すぎだろ

などと最低な発想をした視聴者が全国に何人いたのかは知りませんが、コヨミを抱き起こした瞬平はその心音と脈拍を見て青ざめる

「嘘だろ。魔力が完全に失くなってる?今朝渡したばかりなのに・・・だが間に合ってよかった」
「ええええええええ生き返ったああああああ?」
「晴人・・・ゴメンなさい」
瞬平から連絡を受けた晴人は凜子とともにコヨミのもとへ。今朝注入したばかりの魔力がゼロになっている事に驚くも、
瞬平の説明を聞いて納得した晴人は
再びコヨミにドピュドピュ中出し(魔力を)
目をひん剥いて驚く凛子と瞬平をよそに、死んだとばかり思われていたコヨミがまもなく意識を取り戻したではありませんか
心肺停止の状態から魔力中出しだけで蘇生したコヨミ。彼女はやはり・・・
>コヨミちゃん、NEVERの酵素切れで…真面目に考えると、彼女はファントムが生まれた後の抜け殻のような存在ですかね
>他のファントムが通常生活でばれてないということは、食い破られた体は命を取られて脱皮した抜け殻ってとこですかね
コヨミはファントムが抜けても体が粉々にならなかった特例っぽいですが、
今後コヨミのファントムと戦って(コヨミ自信が絶望と戦う?)生き返る展開がありそうですね

一方、高木はついに一人のところをケットシーに捕まって大ピンチ。その両手首を切り落とされそうになります。が、
「ピアノを弾けなくするんだろ?やるなら早くやれよ」
「・・・は?いやいや違う!そうじゃないだろ?絶望してほしいんだよこっちは!絶望だよ!」
これはどうしたことか。泣き叫んで懇願するどころか、自ら両手を差し出して「早くやれ!」とまで言い出す高木
まったく予想が外れてしまったケットシーはその手を切り落とすワケにもいかず、ただただ狼狽するしかない
>ケットシーのキャラクターが面白すぎて1エピソードだけじゃ勿体ない。 準レギュラーくらいに格上げして欲しい(´・ω・`)
>ケットッシーに虎の面影を見た気がしますが、凄く良いキャラでファントムながら味方でレギュラーになってほしい感じでした
演じていたベルナール・アッカさんは元格闘家でお笑い芸人だそうで、これからTVでも良く見かけたらいいな
ケットシーほんと普通に良い奴に見えて困る
短絡的な怪人なら「なんだかよくワカらんけどとりあえず切り落とすか」くらいの感覚で切り落としそうなもんです
と、ここで晴人が登場。「もう大丈夫だぜ」とケットシーと高木の間に割って入りますが、その時
ごく小さな声で高木が漏らした言葉を晴人は聞き逃さなかった

「チッ・・・・余計なことを・・・」

「いくら逃げ足が早くてもこれじゃあ動けないな」
そんなこんなで今回ラストの戦闘シーン。ウィザードは無数の鎖で相手を縛り上げる魔法「バインド」で逃げまわるケットシーをあっさり捕縛
キックストライクで最後のトドメを見舞おうとするが、タッチテーブルにリングをかざした瞬間。ドライバーが今までに聞いた事のない音声を発した
『くっ!ガッツが足りない!』
「ッ!・・・魔力切れか」
晴人の「あちゃーしまった」といった感じの台詞と同時に、ケットシーを縛っていた鎖も消滅してしまう。どうやらMPが切れてしまった模様
>ウサダ「だぁからアレほど充電には気をつけろっていったのにぃ!」
ウィザードは魔力切れに備えてプレーンシュガーを持ち歩くべき 

朝と先刻。1日に2回もコヨミに中出ししたのが祟ったのである
ボクサーは試合前にセックスやオナニーを禁止するってのは有名な話ですが。晴人はまさにそのケースにハマった感じでしょうか
(違え)
あと一歩というところで攻撃能力を失ってしまったウィザード。ここからは逆にケットシーに追いつめられてしまうのか?ピンチっぽい次週へ続く!


第5話

決戦のコンクール

「やっべ」
コヨミに中出ししすぎたせいで戦闘中にMP切れを起こしてしまった晴人。ついに変身すら保てず生身に戻ってしまう
ケットシーの蹴り一発で数mも吹き飛ばされ、もはや全体絶命の大ピンチ。はたしてこの窮地を一体どうやって脱するのか?

「あーもう!やめだやめ!」
>猫さんきまぐれだから、勝てそうな状況なのに帰ってしまうのん?
と思ったら
この千載一遇のチャンスに何故か戦意喪失し帰っていくケットシー
特に理由もないのに見逃す舐めプレイは平成ライダーのお家芸ですが、それにしてもこれは酷い。「猫だから気まぐれ」ってレベルじゃねーぞ

「はっ、大口叩いて返り討ちか。魔法使いとやらも大したことないな」
「ちょっとあなた!その言い方はないんじゃない?あなたを助けたのよ?大体なんで一人で出歩いたの?!」
九死に一生を拾ったカタチとなった晴人をm9(^Д^)プギャーする高木。元はといえばコイツのせいなのになんて言い草でしょう
凛子の問いに「アーアー聞こえなーい」とシラをきるムカつく高木だったが、さっきの呟きを聞き逃さなかった晴人は全てを見抜いていた
「お前・・・ファントムに襲われたかったんだろ?
それでピアノが弾けなくなれば、明日のコンクールに出ずに済むからな」
「・・・ッ・・・ああそうさ。今の僕じゃコンクールに出ても優勝は到底無理だ
だったら出れないほうがマシ・・・いや、いっそファントムにコンクールごと潰してもらえれば最高だな!」

「自分の運命を誰かに委ねるのか。天才ピアニストのすることじゃないな」
今の自分がコンクールに出ても優勝は無理。これまで天才ピアニストと持て囃されてきた高木にその事実は受け入れがたく、辿り着いた答は
「そんな屈辱を味わうくらいならもうピアノが弾けなくなったほうがマシ」という
プライドだけ高い負け犬の自己防衛だった
それが現実からの「逃げ」であることを晴人に指摘されると、「大口叩いて返り討ちにあったヤツに言われたくねーよ」と反論する高木だったが
「何も知らないクセに!私に2回も中出ししてなきゃ晴人は絶対勝ってたわ!
もう行こう!こんな身勝手な人、晴人が命を賭けて守る価値ないよ!」

自慢のちん○を侮辱されて熱くなるコヨミ。なだめようとした晴人はここで精魂尽き果て、ついに意識を失ってしまう

「晴人君も心配だけど、驚かされたのはコヨミちゃんよね。まさか死んだ状態から生き返るなんて
晴人君から魔力の供給を受けてたみたいだし・・・
彼女、手が死人みたいに冷たかったの。もしかしたら普通の人間じゃないのかも・・・・」
「ふむ・・・やはり気付いてしまったか
コヨミは多分、”ファントムを生み出した後のゲート”
どうして肉体が残ったかは解からないが・・・命も、記憶も、希望も全て奪われて抜け殻になってしまった
今のコヨミは晴人から魔力を与えられることで擬似的に生きているんだ」

面影堂に戻り、晴人の看病をするコヨミ。そして凜子と瞬平は輪島のおっちゃんから彼女の秘密について衝撃の事実を教えられる
「ファントムを生み出した後の抜け殻!」そういうのもあるのか!
絶望したゲートは例外なくファントムを生み出す際にその肉体を破壊されると思ってましたが。どういうワケかコヨミはそれが残ってしまった
しかしその際に生きていた時の記憶は勿論、生命の鼓動すらも失い、今は晴人から与えられる魔力で擬似的に生かされているだけという
まさにメデューサ様が評した通りの
魔力で動くオリエント工業製ラブドール状態だった(言ってねえよ)
だから手に触れた事をあんなに嫌がったのか。あまりにも重すぎるコヨミの真実に、凜子と瞬平は何の言葉も出てこずただ黙り込むしかない

「あーもう・・・ウィザードだけじゃなく正体見破るヘンな女も出てくるし・・・マジしんどいっすわ〜」
「その女なら私が始末したハズだが・・・なるほど。ウィザードはあの人形に魔力を供給できるのか」
「あのう・・・
今度こそマジで降りていいッスか?わああああ嘘!嘘!冗談ッスよ!」
>それにしてもトリさんとヘビさんよっぽどヒマなんすね
代わりがいくらでもいるならやる気のないネコなんか放置しときゃいいのにめっさちょくちょく発破かけにきてます

一方、千載一遇のチャンスをみすみす見逃して逃げ帰ったケットシーはコヨミの存在をメデューサに報告
再びおずおずと任務放棄を申請するも、またもや0.5秒で却下されてしょげ返ってます
だからなんでケットシーじゃなきゃいけないのかを説明してくれよ!
前回のでも十分に視聴者が感じていた不自然な設定をわざわざ今週も掘り下げるという謎の脚本にビビる
明らかな設定の欠陥を突っ込んで欲しいんでしょうか。これ絶対制作スタッフMだろ





「晴人起きた?ゴメンなさい・・・私に魔力を渡したせいであんな・・・」
「コヨミのせいじゃないさ。それよりゲートはどうしてる?」
「ガルちゃんが見張ってるけど・・・これ以上あんな人の為に晴人が頑張ることないよ」

その頃。ベッドで無事に目覚めた晴人に安堵しつつ、もう高木のことなど放っておこうと提案するコヨミ
どうなっても構わないと言ってるんだから望み通りにしてやればいい。至極まっとうな意見です。が、それを聞いた晴人は首を横に振る
「言葉だけが心の全てじゃないさ
”絶望しても構わない”と言っている人間ほど絶望したくないんだよ

それはコヨミだってよく解ってるんじゃないか?」


「死にたい」は「生きたい」だ!
死にたいって言ってるのは、生きたいって言ってるのと同じだ

日本橋ヨヲコの名台詞を彷彿とさせる、人の心のジレンマ。本当に死にたいのなら、誰にも何も言わずに一人で死ねばいいだけのこと
「死にたい」という言葉は、本当は生きていたいからこそ出てくるのだ
その言葉になにやら思う所があったらしいコヨミは、晴人が再び眠りに落ちると単身で高木のマンションへと向かう

「こんな時間に何の要件だ?・・・・後ろの君達もか」
「あなた達どうして?私1人でいいから早く帰って!」
「おいこんな時間に玄関先で騒ぐな!チッ・・・中に入れ」
こっそり後をつけてきた凛子と瞬平に再びコヨミが切れるも、
割と常識人ですんなり3人を部屋に上げてくれる高木
部屋の棚に所狭しと並べられた、過去に高木が受賞したトロフィーや盾。コヨミはそれを眺めると正面きって彼にケンカを売る
「この部屋に来てわかったわ。あなたはコンクールに出て過去の栄光を汚されるのが怖いのね
あなたは”今”を生きてない!
だから今の自分を認めることができないのよ・・・昔の私みたいに」

輝かしかった過去の栄光にしがみつき、「今」の自分によってそれを汚されること恐れている。と高木の逃げを一刀両断
それが言えるのは、彼女もまた
「今」から目を背けて逃げようとした過去があるからに他ならなかった

「私の事は放っておいて!私なんて記憶もなければ肌の温もりもない・・・
ただの人のカタチをした化物よ!」

まだ晴人と出会って間もない頃。自分が何者なのかも解らない、ましてや生きてさえいないとういう人のカタチをした怪物
そんな現実を受け入れることができなかったコヨミは、ヒステリーを起こして入水自殺を図ろうとしたことがあった
もう既に死んでる人間が自殺できるのかよくわかりませんが
それを思いとどまらせたのは晴人の言葉だった
「前に進むには今を受け入れるしかないだろ・・・
俺たちが何者だろうと”今”を生きようぜ
約束する。俺がお前のガンダムだマリナ・イスマイール」


>こよみの過去シーン、水の中に座り込んだこよみに対してハルトがいっしょに座って励ますシーンがよかったです
安全なところから手を差し伸べるのではなく、同じ場所で同じ痛みを感じて進んでいく
「全てを受け入れ、前へ進む」という言葉を体現するいいシーンだったと思います
>コヨミたんの「私には肌のぬくもりもない…」てセリフがなんかエロかった

「肌のぬくもり〜」のくだりは確かにちょっと官能的。晴人と肌を合わせた事があるような感じするよね

「今を・・・・・・・・生きる・・・」
「前に進むには今を受け入れるしかないわ。大丈夫。あなたのことは晴人が必ず守るから」
過去に囚われていては一生前に進むことはできない
実体験を交えて訴えるコヨミの真剣な眼差しに、大きく揺り動かされる高木の心。そしてそんな彼女を見守る2人も・・・

「いつまでいるつもり?ここは私が残るから早く帰って。あなた達には関係ないでしょ?」
「いいえ私も残るわ。だって同じだもの
私も晴人君から希望をもらったから・・・・こうして”今”を生きていられるの
私には何の力もないかもしれないけど・・・全てを受け入れることはできるわ」
「僕もです!」

『・・・あったかい・・・』
そう言ってコヨミの手をガッチリ包み込む凛子と瞬平。最初は戸惑って必死に振り払おうとしたコヨミも、
真剣な言葉とともに流れ込んでくるその温もりに、
頑なだった拒絶心を次第に溶かされていく
「・・・・・・・好きにすれば?」
美少女のツンデレいただきました。あざーす!
その頃、眠りから目覚めた晴人はおっちゃんから3人が一緒に高木のマンションを張りこんでいると聞き、ニコリと微笑むのだった





『次は高木栄作さん。曲はラフマニノフピアノ交響曲第3番第3楽章』

コンクール当日。会場の壇上には「今」と向かい合った高木の姿があった
演奏を見守りながらファントムの襲撃を警戒する凛子と瞬平だったが、コヨミはその魔の手が会場に及ばないことを確信していた
「ファントムはもう多分来てるわ・・・でも大丈夫。晴人が守ってくれるから」
その言葉通り、会場の外には大量のグールを引き連れたケットシーと、その行く手を遮る仮面の魔法使いが対峙していた

「ちょっと数が多いな・・・チャチャッと片付けるか
忍者が2人忍者が4人・・・ファイナル分身!」


「ちょ!そんなの有りかよ!汚いな忍者さすが忍者きたない」
>ウィザードのコピーで一瞬バーニングザヨゴォ!!!が見られるかと思いましたが、
どこかのファイナル分身みたいに一人が二人、二人が四人増えて同じ行動をするあたり
ガダギリバと違って予算的にも多用できそうですね

ウィザードは自分の分身を作り出す「コピー」の魔法を連続使用。1人が2人に、2人が4人に、4人が8人とあっという間に倍々増殖
横一列に並んでの一斉射撃でグールを殲滅すると
やはり逃げ惑うケットシーをウインドスタイルで追撃する
結局
最後まで自ら戦う意志をほとんど見せなかったケットシーは哀れにも惨殺されてあぼん
これはケットシーが無能というよりは
メデューサとフェニックスが無能だと思う。どうにかならんかったのか
そういえば今回はゲートが絶望しなかったので精神世界へのダイブはありませんでした。あれは必ず毎回あるワケじゃないのね

>今回のゲートは中でのファントム戦なかったですね。予算の都合とかあって今後もこういうのが多くなるのかな?

「よっ。結果はどうだった?」
「優勝どころか入賞すらできなかったよ。でも・・・清々しい気分だ
これから海外で1から勉強し直すつもりだ。今の自分を受け入れる為に
・・・気付かせてくれてありがとう、キミのおかげで目が覚めたよ」

ラスト。コンクールの結果は予想通りの惨敗。しかしその表情は晴れ晴れと冴え渡っていた
今の自分は天才でもなんでもない未熟者。素直に「今」を受け入れた高木は、1からピアノを勉強し直すつもりで再起を目指すという
過去に囚われて現実から逃げていた自分を引っぱたいて起こしてくれたコヨミに感謝の言葉を残し、高木はその場を後にした

「やれやれ・・・腹が減ったな。またドーナツ食いたくなってきた」
「じゃあ行きましょ。今日は私が奢るわ」
「あっ、あの!僕達も一緒に行っていいですか!?
一仕事終えた晴人を労り、ドーナツを奢るというコヨミはいつになく機嫌が良さそう。多少遠慮しつつも同行を申し出る瞬平と凛子
答えることなく先をズンズン進むコヨミに、またもや拒絶されてしまったかと気まずい雰囲気になる2人だったが
少女はクルリと振り向くと、少し照れたような感じでこう答えた

「好きにすれば?」
美少女のツンデレ2回目いただきました!あざーす!
いいねツンデレヒロイン。主人公に対してはデレデレだけど。今までの平成ライダーには居なかったタイプなので結構新鮮
ばつが悪そうに再び前を向いて歩き出したコヨミの横顔を見つめ、安心したようににっこりと微笑む晴人でしたとさ。次週へ続く!


第6話

キレイな花には

「えええ?それはちょっと付けすぎじゃね?」
「へへへ。これは俺の愛の証ッス!」
「好きな子ができたそうなの。その子がパワーストーン売ってるから買えるだけ買っちゃんだって」
「これ腕を鍛えるのにピッタリなんスよ!流石パワーストーン!」
「いやいやパワーストーンてそういう意味じゃねえから」

「世界一周でもするつもり?」
「ふふ・・・恋をしただけだよ。アイラブユー、ウォーアイニー、ティアーモ!
世界中の愛の言葉さ。すっごい素敵な人で「言葉を学ぶことは愛を学ぶこと」なんて教えてくれてね」
「ああ・・・それでコレ全部買わされたワケ?」
「買わされたんじゃないよ。僕が買ったの!」

「ほほう・・・春がきたのは俺だけじゃないってか。実は俺もこないだ美術館で理知的な美人にあってな
彼女の古美術品を買取りに行く度に食事に誘われちゃうんだよ。いや〜どうしようはっはっはっは!」

冒頭。女の為に貢ぎまくったアホ男3人
ドーナツ屋の店員はパワーストーン、瞬平は外国語のリスニング教材、輪島のおっちゃんは古美術品
それぞれが
最近劇的に出会った美人の気を引きたいがため、彼女の売っている商品を大量購入したのだという
どう考えても詐欺被害だこれ。しかし3人ともアホなので自分が騙されてるとは微塵も思っておらず、実に幸せそうに浮かれてます

そんな3人を手玉に取っている美貌の女詐欺師・川崎愛美
演じるのは
仮面ライダー電王で良太郎の姉・愛理を演じた松本若菜さんです
彼女が街を歩くだけで道行く男たちが全て振り返るというベタな演出でその美人度をアピール。やや憂いを帯びた表情が決まってます
ちなみに今回のレビューでドーナツ店の店員の名前を初めて知りたいと思ったワケですが、OPクレジットには
「店員」としかありませんでした
鈴木でも佐藤でもいいからつけてやれよ!確かに台詞は殆どないけど、一応準レギュラーなのに可哀想ね

「ピュアな果実の甘さの中にそれぞれが自己主張するスパイス達。この香り・・・絶妙なバランスですねぇ
おや・・・?これは珍しい。お二人が揃って来られるということはゲートが見つかったんですか?」
「フフ・・・あなたは察しが早くて助かるわ。頼めるわね?」
「お任せを。店のオープンまでには片付けましょう」


その頃、メデューサ様とチンピラは今回の任務をナイスミドルのソムリエに依頼。ソムリエの正体はファントム・ノームです
>ファントムのカルドセプト登場率高すぎ。6/7がカルドセプトのクリーチャー被りとか
朋友コメントにもありますが、ここまで登場したファントムはメデューサ、フェニックス、ミノタウロス、ヘルハウンド、ケットシー、ジャバウォック、サイクロプス
ジャバウォック以外は全てカルドセプトクリーチャー。
あとやたら属性が火クリーチャーに偏ってます。アイスストーム!
あと前回のレビューではテキスト量削減のために省きましたが、フェニックスがポップコーン食って
「チッ、味わっかんねェ・・・人間のフリすんのもしんどいぜ」
というシーンがあり、ファントム達が人間の食べ物に対して「味覚」というものを持ってない事が解る興味深い描写だったのですが
それで今回のノームは職業ソムリエておかしいだろ設定
またずさんな設定の穴を突っ込んでほしいのか。制作スタッフ絶対Mだろ
>こんにちは、ウィザードについてなんですが、作中の描写と結果から判断すると、
ワイズマンによってゲートを襲うファントムは指定されているんじゃないですか? あくまで脳内補完なのですが
>ゲートはによって特定の怪人じゃないと駄目なのかもね
ゲート(門)で、それを開ける怪人(鍵)みたいな
ゲートとファントムの関係についてはこの朋友の考察が現在最もしっくりくると思いますが
そうならそうと早く公式設定で載せてほしいワケで。このへんのダメさ具合がどうも残念ファクターのひとつ。なんとかならんかなぁ




「オッスオラノーム!死への恐怖で絶望するがいい!」
仲睦まじい二人の男女の前に現れたノーム。男は資産家の青年・山形。そして女は例の愛美。はたして標的のゲートはどちらなのか

>今回のファントム、肩口にめり込んだ顔ととんがったバナナみたいな頭が
イナズマンのイツツバンバラとかミラーマンのアイアンっぽい・・・わかんないかwキン肉マンの色物超人にもいそうな感じw

先達であるミノタウロスとヘルハウンドは十分に相手の過去を調べあげてから、その大切にしているものを壊すという手間仕事をこなしたのに
「殺すよー?殺しちゃうよー?」という威嚇するだけのノームが実にお粗末です。人間体はインテリ系なのにな
しかしここでタイミングよく晴人が乱入。戦闘でノームを撤退させると、資産家である山形さんの豪邸へと避難し2人に詳しい事情を説明することに
「・・・では僕か愛美さんのどとらかがゲートで、あのファントムという怪物に狙われていると」
「ああ、だから俺に2人を守らせてほしい。あ、こちらは俺が連絡して呼んだ大門凛子さんね
守る対象が2人だからこっちも2人居たほうがいいと思って。この人こう見えて刑事さんだから頼りになるぜ」
「警察の方・・・ですか」
すぐさま凛子を呼び寄せ、万全の態勢での護衛を計画する晴人。普段は邪険に扱う凛子ですが、このへんには彼女に対する信頼感が見て取れます
しかし思わぬ刑事の登場で
全身にヘンな汗をかいたのは愛美。詐欺師なので当然刑事の近くには居たくありません
あんな怪物に狙われてるって聞かされたら絶対命のほうが惜しいと思いますが、「どうしても外せない仕事がある」と山形邸から逃げ出そうとする愛美
愛する彼女を心配する山形は
「僕のことはいいから晴人さんは彼女を守ってください」と、自分の危険を承知で晴人を愛美の護衛に付ける選択を
山形さん金持ちなのにめっさナイスガイやないか!
>メガネ君、自分も化け物に命を狙われているというのに迷い無く護衛を彼女に廻すとは天晴れ
親の遺産食い潰して女に熱上げてるボンボンかと思いきや結構男気見せるじゃないの・・・これでもうちょい賢きゃ文句無いのに

逆に愛美は自分のワガママのせいでこんな良い人を危険に晒す結果になってるワケですが、「でも・・・それじゃ山形さんが危ないわ!」
などという戸惑いは1ミリも見せず晴人と外出してしまいます。この女駄目だ。マジ駄目だ

「晴人さんは魔法使いなんですよね?お金とか宝石とかパーッと出しちゃったりできるんですか?」
「それは無理かな。俺の魔法はファントムと戦う為のものだから。金が出せても意味ないし」
「へぇ・・・そうなんだ・・・・あっスカーフが!」

最初は晴人の腕を組み、「お金とか出せますかぁ?」と
アホ女丸出しで媚を売る愛美でしたが
ウィザードの魔法がそういった類のものではないと知ると、急速に興味を失ったように声がトーンダウン
わざとスカーフを風に飛ばされるように仕向け、晴人がそれを拾いに行った隙にまんまと行方をくらましてしまいます
「お金にならない上に警察と知り合いだなんて冗談じゃないわ。さてと・・・」
>ま た 風 都 の 女 か
>愛理さんが…風都女のような酷い女になって帰ってきた…まあ根っからの外道ってわけじゃなさそうですが
察するに彼女の親が全財産奪われたりして幸福な家庭が奪われて、
彼女の中で金が無い=不幸=絶望に変わったってところでしょうか
それにしても電王って五年前なんですねえ。時が経つのは早いなあ





「ええっ?ちょっと待って瞬平くん、あなたとの約束は6時からのハズじゃ・・・」
「待ちきれなくて早く来ちゃいました!愛美さんもそうなんですね!嬉しいなぁ!」
「まーなーみーさーん!あれ?瞬平・・・もしかして2人は知り合い?」
「え?輪島さんも?って・・・」
「愛美さーん!こんなところで会えるとはなんという偶然!」

「見つけた!愛美さん!俺から離れたら・・・ってあれ?なにこの知り合い大集合」


そしてあっさりバレる愛美の所業
>男衆の服の色と魔法つながりでマジレンジャーのピンク姉ちゃん思い出したわ・・・
生活力ゼロで15股かけてる超絶ヤリマンビッチというスーパー戦隊にあるまじきキャラだった・
>マナミさん、狭い縄張りの中で『仕事』しすぎwブッキングするリスクとか考えなかったのか

刑事にを恐れて逃げたのならどこか遠くに高飛びでもすればいいものを。セコく今日の凌ぎをこなそうした結果がこの有り様
まさかの3人ブッキングに俯いたまま押し黙る愛美。流石にアホ男達も自分達が騙されていたことを悟ります
「なるほどね。こうやって色んな男騙して金儲けしてたってワケ?」
「・・・何が悪いの?私はただお願いしただけよ
みんな私の気を引きたくて勝手に貢いだんじゃない」

そして正体がバレるとこの開き直りである。早く絶望しろこのクソアマ
膝から崩れ落ちたダメ男3人に一言の声もかけることなく、逃げるように早足で去っていく愛美
しかしその足が突如地中から現れた腕に掴まれ、ものすごい力で地中に引きずり込まれます
いいぞノーム!
こんなに怪人を応援したくなったエピソードは平成ライダー初。おそらく視聴者のほとんどが同じ気持ちだったのではないでしょうか

「さあ、あなたは何に絶望しますか?心臓を抉られる恐怖?
それとも自慢の美貌をズタズタにされることですか?
それとも日曜朝には放送出来ない薄い本的な展開ですか?」

地中を突き抜けて地下道に拉致された愛美。恐怖で口も聞けない彼女に選択を迫るノーム3番でお願いします
しかし「おっとお子様番組でそんなことをはさせないぜ!」とドリルの魔法で地中を突き破ってウィザードが登場。フォーゼのすぐ後でドリルて
「ふぃー。ゲートは愛美さんの方だったか」
「・・・なんで・・・私なんか助けてくれるの?」
「助けるに決まってんじゃん。例え相手が詐欺師だろうとね
それが今の・・・俺のやるべきことだから」

自分を助けに現れたウィザードの姿が信じられず、息を呑む愛美
男達を・・・ましてや晴人の知り合いを3人も騙していた自分は、もう彼に助けられることはないだろうと思い込んでいた。だが
自分の”今やるべき事”だからやる
「今を生きようぜ」は前エピソードで登場した晴人の名台詞ですが。一切の迷いを感じないその言葉に、愛美の心は大きく揺り動かされる
「チッ・・・私はあなたと戦うつもりはないんですよ魔法使い!」
かくして大量に生み出されたグール達を華麗な戦闘で全滅させるウィザードでしたが、ノームは天井を攻撃して岩盤崩落を誘発
ウィザードがこれを防御している隙にまんまと逃走することに成功します。しかし同時に愛美もまんまとノームと晴人から逃げる事に成功し・・・

「・・・愛美さん?また逃げられたか・・・」
再び行方をくらましてしまったゲート。ファントムとウィザード、はたしてどっちが先に彼女を確保することができるのか?次週へ続く!


第7話

思い出を買う為に

「やっぱりそうでしたか」
「やっぱり?それじゃあ山崎さんは愛美さんの事に気付いて・・・?」

瞬平、おっちゃん、店員、そして金持ちなのにめっさ善人な山形さん。同時に4人の男をたらし込んでいた女詐欺師だった愛美
わんわんと見苦しく抱き合って泣き叫ぶ3バカとは対照的に、山形さんは愛美の正体に薄々感付いていたそうで、さしたるショックも受けていません
「ええ。あんな美人が好き好んで僕なんかと一緒にいてくるワケはないと思ってはいました
ひょっとしたら財産目当てかなと・・・でもそれは多分、何か事情があったんだと思うんです
怪物に襲われたあの時、彼女僕手を引っ張ってくれたんですよ
あんな状況なら他人の事なんて放って逃げるのが普通です

だから・・・・僕は信じます。彼女にはどうしてもお金が必要な事情があったんだって!」


最初にノームに襲われた時、腰を抜かした自分を見捨てて逃げずその手を引っ張ってくれた愛美。だから彼女は本質的な悪人ではないはず
「きっと詐欺をしているのはやむにやまれぬ事情があって、どうしても大金が必要だったんだろう」と寛大な心でこれを許す山形さん
アンタどこまでお人よしなんだ!(号泣)
>ボンボンかっこいい・・・いやしかし山積みの健康食品で普通に気付くだろw前置きが子供だましすぎてイマイチになっちゃってる
>俺もウィザード楽しめませんな。ドラマ描写がガクッと幼稚になってるっていうか、「子供向け」じゃなく「子供だまし」な描写が多すぎる

「金が必要だったから」は「人を騙してもいい」って理由にはなりません
冷めた目で見れば世間知らずのボンボンの薄ら寒い自己満足にすぎない思い込み。子供向け番組の脚本としてもウーンと頭をひねるヘボ展開ですが
しかしそれでも尚
「山形さんアンタって人は!」と視聴者の心を打つ善人っぷり。ここは彼の顔を立ててやりたくなります


一方。その愛美はこの街でのシノギが厳しくなった事と、怪物に狙われている事もあって、ほとぼりが冷めるまでどこかへ高飛びする算段を計るが、
街を出る前にどうしても一目見ておきたい景色があった彼女は、そこで張り込んでいた晴人に捕まってしまう
「・・・!どうしてここが・・・・」
「この街を離れる前に一度立ち寄るんじゃないかと思った。ここからだとよく見えるもんな、あの家
アンタが詐欺を働いていたのはあの家を買う為だったんだろ?」

既に晴人は凛子と一緒に彼女の安アパートを家探しし、その動機となるものの存在について調べをつけていた。小高い丘の上から見える白い家
それはかつて、幼い愛美が家族と幸せに暮らしていた生家だった
しかし彼女の父親が詐欺にひっかかったことが原因で売りに出され、抱え込んだ多額の負債を返す為の生活で一家は離散を余儀なくされた
「いつか家を買い戻してまた3人で暮らそう」という約束も虚しく、彼女ただひとりが残されたのだという

「大人になっても私は時々あの家を訪れたわ。辛い事があっても、あの幸せだった頃を思い出せば頑張れた
私が早く買い取らなきゃ、思い出の家が無くなっちゃうのよ!」

思い出の生家に買い手がつき今年いっぱいで更地にされてしまうと聞いた彼女は、それよりも早く自分が買い取ることで家を守ろうと決意
早急に大金を用意するため仕方なく詐欺をはたらいていたことを晴人に打ち明け、「どうか自分を見逃してほしい」と懇願する。が・・・・
「だが断る」
「どうして!?ハンッ!所詮あなたには解からないわよね!家族を失った私の気持ちなんて!」

そんな彼女を冷たく突き放す晴人の返答。これは「見逃してほしけりゃ一発やらせろ」という事でしょうか
「キエーこんなに可哀想な私に同情できないの?」とヒステリックに非難する愛美だったが、次に晴人が発した台詞に返す言葉を失ってしまう
「解るよ。俺も家族いないし。俺やアンタだけじゃない・・・他にも沢山いるよ」
「!」

可哀想な自分なら何をしても許されるのか?自分だけが可哀想だと思うな
まさしくこれ以上ない正論の晴人の言葉。完全論破された愛美はしばし呆然と立ち尽くすが、その時眼下に見える白い家から立ち上る黒煙が見えた





「これから毎日家を焼こうぜ?」

駆けつけた2人が見たものは業火に包まれる愛美の生家だった。彼女を絶望させるためにノームが火を放ったのである
膝から崩れ落ち、今にもファントムを生み出しそうになる愛美。ひっひっふー。しかしここでいつもの如く刹那Fセイエイが介入する
「俺がアンタに言いたかったのは、過去ばっか見て今を捨てんなって事
アンタの希望は俺が守る。俺がッ!ガンダムだ!」

過去に囚われていては前には進めない。晴人の言葉は彼女に対する糾弾ではなく、励ましだった
焦燥しきっていた彼女の心を潤すかのようにウォーターであっという間に炎を鎮火すると、ノームとの戦闘に雪崩れ込むウィザード
地中に潜って身を隠し、自らはその優れた嗅覚でウィザードの位置を的確に把握するノームのモグラ戦法に苦戦を強いられるも
新たなに作られたばかりのヘンな指輪でこの状況を打破します
「ぎゃああああああなんだこの酷い臭いは!私の鼻があああああ!
qあwせdrftgyふじこlp」


悪臭を放つ魔法「スメル」。今後登場することがあるかどうか疑わしい能力に加え
「相手の指に嵌めないと発動しない」という、謎のクソ仕様魔法です
「地中に身を隠して好きに攻撃してくる相手」を打破するのにこの魔法を使ったのに、
その為にまず相手を組み伏せて指輪を嵌め、また開放するという・・・
その時点で刺し殺せばええやん!
意味が解りません。ホントウィザードの脚本は意味わかりません
>F5に脇固めか。この間も卍固めが出てきたし、今回のスタッフはプロレス好きなんですかね?
それとも、相手に指輪をはめる戦法も多用するから、組み技は都合がいいのかな?
>悪臭を放つ魔法・・・いやすぎるw女性型ファントムにつけてやったら面白そうw
ところで毎回えらくピンポイントで相手を攻略できる指輪が追加されますが、これっておやっさんが無意識に未来を予見してるのか
それとも敵とつるんで予定調和で一枚噛んでるとか・・・なんでしょうか?

全国の視聴者達の総ツッコミを受けながら、最後は地中に逃げ込んだノームをフォーゼまんまのドリルキックで倒してめでたしめでたし
前回に続き、今回もゲートは魔力を残したままなんですが愛美はファントムには狙われないのか?

「私警察に行くわ。今をちゃんと生きるために・・・やり直したい」
ラスト。今回はトンズラすることなく、家の前で晴人が戻ってくるのは待っていた愛美。説得が効いて自首するつもりのようです
連絡を受けてパトカーで彼女を迎えにきた凛子は、その前にとある人物を彼女に引き合わせる
「山崎さん・・・ゴメンなさい私あなたを・・・」

「愛美さん。この家、僕が買います
勿論あげるなんて言いませんよ?戻ってきたら僕から買い取ってください。ずっと待ってますから」
アンタ最後までお人好しだよ!(号泣
「まぁ俺と結婚すればタダになるけどな!」という下心がないワケじゃないかもしれませんが。それでも最後まで揺らがない底抜けの善人ぶり
ぶっちゃけ愛美よりも山形さんで始まり山崎さんで終わった回でした
涙を流しながら感謝する愛美と、彼女をニコニコ笑顔で見送る山形さん。晴人と凜子はそんな2人を2828笑顔で見守るのでした。おわり
>精神世界に入ってファントム倒すより、説得して思いとどまらせる方がストーリー的に納得できるっていうのは、ちょっと皮肉ですね
高いCGわざわざ使わないほうが演出的に良いという・・・


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