30話
「パツキン坊や・・・テニスに逆転ホームランはねえ!」
>「テニスに逆転ホームランはない」ってタカさん涙目
クラウザーさん一撃必殺の「磔御免」を浴びて尚、平然と起き上がってきた外道先輩
テニスはあくまで”テニスの実力者”が勝つもの
対戦相手のKO狙いという正道とはかけ離れたプレイスタイルを究めたとて、それは所詮大道芸に過ぎないのである
ちなみに黒部コーチがグラフとしてデータ化した二人の戦力にはこれだけの差があります
ノーマル赤也を圧倒したクラウザーさんですらそのグラフはこんなもん
実際リアルでもそうですが、スポーツにおける中学生と高校生の地力はそれこそ天と地ほどの差があるもの
むしろ中一にしてこの数値を与えられているクラウザーさんを褒めるべきか。それほどに高校生達は格上ということです
「バテてんじゃねーぞコラ!そうだ走れ!走りまくれよ!
一撃必殺の大技に頼ってっから体力つかねえんだよ!」
「SouthernCross!!」
『こいつあくまで自分のプレイスタイルを貫くつもりか!?更に威力が増して・・・!』
説教を浴びながらポイント差を広げられるものの、再び懲りずに必殺のサザンクロス(磔御免の正式名称)を放つクラウザーさん
なんと言われようが自分のこの殺人テニスのプレイスタイルは曲げない。クラウザーさんにも意地がある
あの全国大会準決勝、テニス後進国と格下に見ていた相手から受けた屈辱の敗北。故に彼はただ一人この日本に残った
「まだ僕は帰れない」
この異国の地で自分のプレイスタイルを貫き、その名を轟かすこと。それが彼が日本でテニスを続ける理由だった
ちょっとベクトルが違いますが「ピンポン」のコン・ウェンガっぽい。風間によろしく!
というワケで、最後までポイント目的ではない対戦相手殺しの必殺技を延々と撃ち続けたクラウザーさん
しかしその度にゾンビの如く立ち上がってくる外道先輩のタフネスの前に、ついに精魂尽き果てブッ倒れてしまうのでした
『リリアデント蔵兎座試合続行不可能と見なし、勝者3番コート中河内外道!』
「コイツ強くなるな」
「あたぼうよ!外道よ・・・お前がコードボールなんて珍しいな」
「じゃかあしいわ」
気絶したクラウザーさんを敵軍ベンチまで担ぎ、ニカッと笑って鬼先輩と会話する外道先輩カッコよす。高校生の貫禄
クラウザーさんから受けたダメージで右足を引きずり、普段は滅多に使わないというコードボールも使っていた先輩
結局ポイントでの決着ではなく、体力切れによるまさかの逆転KOで試合は決着したものの
クラウザーさんの意地と根性は想像以上に外道先輩を追い詰めており、先輩もまたその事実を認めたのだった
>外道という名前に反して結構良い人でしたね外道兄さん
>どうしてテニスは相手の体力を奪うか気力を奪うかの競技になったんだろう…
「3番コート・・・手強いで」
「関係ねえっす。アイツの仇取ってやる!」
ということで先鋒戦シングルス3は勝敗予想通りのクラウザーさん敗北で、5番コートは黒星からのスタート
次鋒戦、5番コートははんぺらの最も注目するこのチームの出陣です
『『浪速のテニス聖書』白石蔵ノ介!』
『『コートを赤く染める悪魔』切原赤也!』
紅白聖魔コンビ!!
公式試合無敗だった不二に黒星をつけ、はんぺら個人的にキテレツや真田と同じくらい好きな白石と
柳とのやり取りからこの合宿でワンランク覚醒するフラグが立っている赤也
この組み合わせはどんな化学反応をもたらすのか?恥ずかしい二つ名を読み上げられた後、満を持してコートへと向います
31話
「この彼はバランスがいい選手ですねぇ」
再びデータ分析を始めた黒部コーチ。気になる白石のパラメーターは流石の高評価
中学生でありながら全ての能力において高校生にも迫る勢いの数値を叩き出しています。要するに完璧っちゅうこっちゃ
「こっちの彼には何故2種類のデータが?桐原赤也
怒りで我を忘れることで飛躍的に運動能力が上昇する―か
しかしこんな事を続けていたら精神の崩壊に繋がります
それにしてもまぁ・・・酷な相手と当たりましたね」
一方こちらは赤也のデータ。デビル化した後のデータでも白石には及ばないところが四天宝寺部長の凄さを物語ってます
そしてサラリと漏らす衝撃の事実。赤也は今のままキレまくってると、いずれ精神がカミーユするとの事
たかがテニスの試合でキレるだけで廃人になるとかなにそれこわい。許斐先生ならではの超設定流石すぎる
『ゲーム松平・都ペア!3−0!』
しかし松平親彦先輩&都忍先輩はともに白石を大きく上回る能力グラフを持つ完全な格上
中学生側最強クラスである聖書テニスをもってしても何もできず、瞬く間に3ゲーム連取されてしまいます
「あ〜ら若旦那。ワタクシにも巻き毛の坊やを弄ばせてくださらない?」
「ああ・・・スマンスマン」
「潰す・・・!」
「安い挑発に乗ったらアカンで桐原君」
「わ、わあーってますって。痛いほどにね」
オカマ喋りの松平先輩と、鉄面皮クールの都先輩の軽いジャブに早速キレそうな赤也。どんだけ沸点低いんだよ
しかしそんな赤也に声をかけ、キレないようにコントロールするのは白石。これは合宿を去る柳から頼まれていた事だった
我々は大きな過ちを犯していた
赤也のデビル化は勝つ為、強くなる為の・・・
言わば立海3連覇の為に必要なスキルだと思っていた
だがそれは彼の生命をも脅かすものだった
白石、キミに頼みがある。赤也のデビル化を止めてほしい
本来我々がやるべき事だが、この柳今日で合宿を去らねばならない
あの遠山金太郎をコントロールしていたキミにしか頼めない。どうか赤也を救ってくれ
>デビル化のリスクが無我どころじゃない(精神崩壊・命に関わる)って、幸村達はどの辺りで気付いたんでしょう
>精神崩壊とか生命に関わるとかむしろお前らのメンタルが大丈夫かよと
これがもしスポーツ漫画の場合って話だけどさ
おいィ!?精神を蝕むどころか生命をも脅かすものだった赤也のキレ芸
キレるだけで寿命を縮めるとか難儀すぐる
そういうワケで赤也の命を救う為にも、白石は柳との約束を守り彼をキレさせないよう務めなくてならないのだ。しかし・・・
「な、なんだあのサーブの構えは!」
「ワタクシ手の抜き方を知らなくってよ。フラワーッ!」
本当に何だよその構えは
小学生が考えた必殺技的なポーズから繰り出される松平先輩の必殺サーブ「フラワー」
目で捉えられないほどの超高速サーブでありながら、ツイストサーブのように抉りこむバウンドを併せ持つ魔球です
この無敵のサーブによって第4ゲームもあっという間に40−0。高校生チームは余裕綽々でせせら笑います
「そういえば巻き毛の坊や、何でここにいるのかしら?
糸目の中学生にボロ負けしてたのにね。棄権してまで後輩に譲るなんて泣けるわねぇ」
「どちらが残ってもさして変わらん」
「あら若旦那、それ言わないーの」
「今なんつった?」
「桐原君アカン!聞かんでええ!」
自分の事ならば何を言われてもいい。だが自分の為に敢えて勝ちを譲り、この合宿から去った柳のことを悪く言うのは勘弁ならない
ワタシ、堪忍袋の緒が切れました!
ここまで我慢してきたのについにプッツンいった赤也。試合なぞ知った事かとラケット振り上げて高校生に殴りかかろうとしますが・・・
デデーン!!!!
その凶行を自らの左腕を犠牲にして食い止めた白石
自らの手で仲間を傷つけてしまうという、あまりの出来事に赤也の怒りも一発でクールダウン。オロオロしながら怪我を気遣います
「お、おい・・・・すまねぇ・・・」
「約束は守ったで柳君・・・せやけど
オサムちゃんとの約束は守れへんみたいや」
ところがどっこい白石は左腕の痛みなどまるで意に介していない様子。気にしているのはオサムちゃんとの約束とやらを破ったこと
そう、それすなわち・・・・・
「そ・・・その腕は・・・!?」
>テニスの王子様は何かが狂ってるのだけど、その何かが分からずにヤキモキします
>今月のテニスの引きがジャンプ漫画すぎて吹いた
>白石ようやく毒手の正体きましたね。不二戦も本気じゃなかったとかパねぇ
>ついに毒手キター!!
>白石「もう後戻りはできんぞ。巻き方を忘れちまったからな」
>テニスはスポーツ漫画ではなくバトル漫画 これはもう常識なんですね…
謎に包まれていた左腕の秘密!
忌呪帯法が解かれ、ついに禁断の毒手がその姿を現す!
白石ヤバイ。実力の100%を隠したままで不二に勝ったのかよ
その本気モードの強さは真田や手塚を超え、幸村クラスに匹敵するかも?白石ファン発狂モノの超絶展開で次号へ続く!
32話
「し、白石さんその腕は!?」
ついに解かれた左腕の忌呪帯法。中から出てくるのはカスっただけで人を殺せる毒手か、はたまた全てを焼き尽くす黒龍の炎か
驚きに目を見開くギャラリー達の視線の中央、黄金に光り輝く左腕をまじまじと見つめる白石の姿があった
男塾か幽白かと思ったら聖闘士星矢だったというフェイント
なんと包帯の下に隠されていたのは純金製の手甲ガントレット。道理でラケットで殴られたのに平気な顔してたワケです
2年前、競馬で大穴を当てたオサムちゃんが「お前コレ卒業までつけとけ」と当時一年だった白石にテキトーに渡した代物とのこと
>散々期待させておいて結局普通に重りだった!
>黄金のガントレットがパワーセーブ用アイテムとして一体さんに出てくる確率……100%
純金は非常に重く、その比重は鉄や鉛と比べて約3倍
大枚はたいてこんな意味不明なモンをオーダーしちゃうオサムちゃんのキチガイぶりとかにツッコミたい部分もありますが、
結局白石の左腕の封印の正体は、重さこそ桁違いなれどパワーリストやアンクルと同じ亀仙流の甲羅でした
「ちょっと盗まんといてや!油断も隙もあらへんな」
白石が手甲を捨てると同時に堂々とパクリにかかる松平先輩&都先輩萌え
先月までただのイヤな敵方キャラだったのに、この1コマの行動だけで読者にミョーな愛着を沸かせます
外道先輩もそうでしたが、高校生達が今回限りの敵キャラで終わらない強烈な個性持ってていいな。この辺は許斐先生GJだと思う
「なぁ切原クン、みんなワカメって言うけど・・・その髪型めっちゃイカしてるわ」
「え?」
「ホンマ格好ええなぁ・・・あとで切原クンの美容室教紹介してな
さぁ、反撃しよな。き・り・は・らクン!」
封印を解くと同時に、ニコニコ笑顔で赤也のワカメヘアを褒めちぎる白石
今まで悪口こそ言われど、格好イイなどと言われたことはなかった天パ。思いがけぬ言葉に戸惑ながら赤也は試合を再開する
「ちょ・・・この子桁違いに速くなってるじゃないの!
でもワタクシの速さも尋常じゃなくてよ・・・!?」
”ドパァン!”
白石の左腕はとてつもない速度のサーブを放ち、その浮わついたリターンを赤也の雷光の如きスマッシュが押し込んだ
負荷を解き放った白石の打球が強烈になるのは自明の理だが、赤也の力まで明らかに上がっている。一体彼の身に何が起きたのか
「おい・・・アレを見てみな
悪魔ってより・・・天使じゃねーか」
>赤也の爽やか笑顔がかえって不気味
>「悪魔ってより……天使じゃねーか」、個人的に「SUNDAYじゃねーの」以来の名言名場面です
>切原「ほめられて伸びる男です」キリッ
>天使の微笑みの赤也は余りにも卑怯
許斐先生はSQに移籍してから自分の長所の魅せ方を理解しだしたと思います
なんぞこれ
そこには物凄い悦に入った笑顔で伸び伸びとプレイする赤也の姿が!
髪型をけなされると悪魔化する人だから、逆に褒められると天使化するという・・・成程その発想はなかった!ってあるワケねー!
『舞う切原には天使の翼が・・・!
華麗に羽ばたく姿は悪魔なんかじゃない―』
33話の終わりと34話始まりの恥ずかしい煽り文がまた面白すぎてもう。雪歩のポエムか
左腕の封印を解いた白石と、超展開の天使化を果たした赤也の力が合わさり最強に見える
勢いに乗った二人はこのセットを奪うと、そのまま立て続けに連取してあっという間にゲームカウント4−4まで追いつきます
33話
「ワタクシのフラワーまで・・・何なのあの二人は!?」
「まぁ落ち着け」
「追いつかれたのよ!?これが落ち着いていられて?」
さっきまで見下していた中学生達に追いつかれた途端、目に見えて狼狽し始める松平先輩
黒部コーチの手元にあった資料に「メンタル面が弱い」と書いてありましたが、かなり的確なデータだったようです
取り乱す相棒とは対照的に冷静な都先輩。リーダー役の若旦那は、騒ぐ相棒をどうやって落ち着けるのでしょうか
「黙れ・・・」
都先輩マジヤクザ。なんだこの真性のドSは
松平先輩の髪をムンズと引っ張り「俺に逆らったら殺す」と言わんばかりの圧力で耳元で一言
泣き叫ぶフィリピーナを一発で黙らすアジアの人買いのようです
この二人って絶対若旦那攻め×松平先輩受けのモーホー関係だよな・・・SとMすぎる
多分普段から若旦那がバックで松平先輩をパンパン突きながら髪を引っ張ったりしてるに違いない。なんてコンビだ
『奴が腕の重りを外して格段にスイングスピードが上がったのは誤算だった
だが腕のスピードに下半身がついていってない!
故に打球全てが左サイドに集まってきているワケだ・・・・・
やはりこのダブルスの弱点は―お前だ!』
白石の高速サーブを早くも見切った都先輩は、的確なリターンで赤也を強襲
傾いた流れを断ち切ります。しかしテニス漫画なのにコートよりも相手プレイヤーを狙う連中が多いなこの漫画は
「・・・・松わかったか?心配するな、お前ならできる」
さっきのドSぶりから一転し「大丈夫、お前ならできる」と相方を励ます都先輩が男っぽくてカッコイイ。なんという信頼
全国の腐女子読者はもう都×松平の妄想にヘブン状態です
『若旦那の言う通り左サイドに・・・本当にこの子達危なかったわ』
頼れる相方のおかげで落ち着きを取り戻した松平先輩は、その指示通りに赤也を連続強襲
2発も意図的にボールを当てられたとあって、天使化していた赤也もすぐに怒りで肌が褐色に変化します
『それでいい。切原赤也は脆い
悪魔化させることでお前達のダブルスは内部から崩壊していく・・・・なっ!?』
二度の強襲打は厄介な天使状態から再び悪魔化させてその穴を突く作戦だったが、次の瞬間若旦那の目が衝撃に見開かれる
「あんま調子乗ってっと・・・・アンタ潰すよ」
『悪魔化なのに正気だと!?』
なんと赤也、身体能力を悪魔化させながらも暴走することなく理性をキープ
まるでバオーの力を意識下に置いた橋沢育郎のようです
穴だと思っていた相手は穴ではなかった。赤也の完全なる覚醒に計算を狂わされた高校生コンビは態勢を立て直すこと叶わず、
最後にはそのドタバタぶりを白石に皮肉られて逆転負けを喫するのだった
「無駄多すぎやで先輩方」
第二試合D2は、5番コート白石×赤也組の勝利!
ここまでは勝敗予想も鉄板でしたが、次の試合が果たしてどうなるか
「僕が中3だった時の彼は中1だった。忘れ物を渡してきます
・・・・・立派になりましたねぇ手塚クン」
「大和部長もお変わりないようで」
第三試合、S2は青春学園新旧部長対決!
手塚は大和を超えることで恩返しできるのか?それとも大和が謎のベールに包まれているその強さを見せつけるのか?
手塚がこの勝負に勝てばD1の九州二翼コンビがただの噛ませ役になるのに対し、
仮にこの試合で手塚が負けても、魅せ場的に彼の格は落ちない
だろうという展開が予想されるので、ここで手塚が負けておくと九州二翼が噛ませにならないで済むのですが・・・
でもまぁ少年漫画的にはここで手塚が勝って恩返しするのが鉄板だよなぁ。早く大和部長の強さが見たい次号へ続く!
34話
「手塚くん、青学テニス部全国大会優勝おめでとうございます。部長として大変だったことでしょう
ところでこんなところで何をしてるんですか?
秋からドイツに行くと聞いていましたが・・・
まぁ今日は新旧部長同士テニスを楽しみましょうか」
『第三試合S2、”ああ川の流れのように”ヤマト裕大!
対するは”中学テニス界の至宝”手塚国光!』
いよいよ幕を開ける青学新旧部長対決。試合前に大和が投げかけた言葉の意味が気になるところですが、
例によってその直後のアナウンスが全て台無しにしてしまう。大和の二つ名一体なんだよ
>大和先輩の二つ名、なんかとってもポエミーな反面、そこはかとないやっつけ感も漂うネーミングですな
(勿論元ネタは美空ひばりってことは分かってますよ)
まぁ「極妻泣かせのテニスロボット」に比べればプレイスタイルのニュアンスもなんとなくは伝わりますが
やっぱ激流に身を任せ同化する系なんでしょうか。ジョインジョインヤマトォ
『ゲーム手塚!1ー0!』
「ふぅーっ流石に前に戦った時とは雲泥の差ですね」
「おいおい後輩に押されてるぞ大和!縞々ってけコノヤロウ!」
「しましまって外道お兄さん・・・確かにこのままじゃあっという間にやられちゃいますね」
これまで高校生の実力に先行された二試合とは違い、1ゲーム先取したのは手塚。流石は中学生側最強クラスの貫禄です
しかし第二ゲームに入るや大和の打球に眼に見えない変化が現れはじめる
『打球がガットをすり抜けた・・・!?』
手塚が完璧に捉えたと思った打球はラケットを素通りしてしまう。否、真実はそうではない
手塚がボールとはかけ離れた場所でラケットを振ってしまったのだ
「瞳に映る全てのもの。因縁和合の幻であり―夢かはたまた現実か
幻有夢現げんうゆめうつつ」
技の不可思議さよりもなによりも、先月までキレイな顔だったのに
いきなり生えた無精髭にビビる。どうしてこうなった
流石は許斐先生。ゆで御大の領域に踏み込むことに微塵の恐れも躊躇もない。そこにシビれる憧れるゥ!
35話
そう、手塚くん・・・あなたは天才であるが故に
僕の動きや呼吸等で打つコースを予測して次のプレイに入ってますよね
だから打つ瞬間に僕がコースを僅かに変えることで
あなたはあるハズもない幻の打球を追ってしまうのです
相手の読みを外すことなんて試合してたら当たり前に発生する事象だと思いますが
なんかさも大和にしかできないすごい技のように紹介される「現有夢現」
しかし実際に手塚は幻惑され、ゲームカウント1−2とひっくり返されてしまいます。えごいぞ大和部長!
「いやこれは・・・・手塚ファントム!幻も現実のボールも両方コートの外へ!
ファントムは無理な回転をかけ全てを外へ出す荒技!肘への負担が尋常じゃないハズだ!」
「また腕を痛めたらどうする!無理すんじゃねぇ手塚ぁーっ!」
負けられない手塚は手塚ファントムを開放。肘にとてつもない負荷を強いる諸刃の奥義です
その甲斐あってゲームカウント4−4まで持ち込みますが、大和部長はそんな手塚の姿を見て悲しそうにこう言った
「また自己犠牲ですか手塚くん?青学の柱の次は日本Jrの柱ですか?
君はもうチームのために戦わなくてもいいんですよ。プロに転向するんでしょ?
手塚くんには僕みたいになってほしくないんですよ
自分の為だけに戦ってほしい」
腕をまくった大和部長の右肘には、大きな手術痕
大和部長は手塚にはチームの為に自分を捨石にするような戦いを止めて欲しかったのだ。かつて自分がそうだったように
試合前に語った「ドイツに行くべきなのに何故こんなところにいるの?」とはそういう意味だったのか
驚きにしばし目を見開いた後、手塚は大恩ある前部長の忠告に対しこう答えた
「もっと楽しませてもらってもいいですか?」
その表情からはいつもの厳しさが消え、テニスを心底楽しもうという笑顔が!(世界まる見え風に)
大和の言葉は手塚の心に届いたのか?これはやっぱ手塚は黒星で、九州二翼が勝つ流れかな?次号に続く!
36話
『俺達の代では絶対に青学を全国へ導いてやろうぜ』
『手塚君キミには青学の柱になってもらいます』
青春学園テニス部部長・手塚国光。警察で柔道教官を務める厳格な祖父に似、その性格は頑固一徹の生真面目者
そんな彼がかけがえのない仲間達と、大恩ある先輩と交わした約束は「青学テニス部全国優勝」
ちょっと中学生に見えない老け顔は、その苦労を如実に物語っています
中学三年間の全てをテニスに―否。青学テニス部優勝の為に費やした彼は
遂に常勝・立海大附属中学を破り、その約束を果たしたのだった
手塚君、もっとテニスを楽しみませんか?
そうだ。俺がやるべきことは全て終わった―
そして今、ここには「責任」という名の枷から解き放たれ3年ぶりに純粋にテニスを楽しむ一人の少年がいた
するとどういう事が起こるかというと、
こうなります。デデーン
「手塚・・・キミも天衣無縫へ!?」
>手塚「せっかくだから俺はこの扉も選ぶぜ!」
テニスを心から楽しむ気持ちがあって初めて開放されるという、第三にして最強の扉「天衣無縫」
1stシリーズにおいては最終局面で主人公リョーマが覚醒し、
ラスボスの幸村精市を雑魚扱いで瞬殺したチート能力です
なんかドラゴンボールの戦闘力の如く、これまでのこの作品における最強キャラの上限を突き破ってしまいました
蛮族修行に明け暮れた負け組マジ立場ねえ
つーか心からテニスを楽しんでる筈なのにいつも通りの仏頂面なのが手塚らしくて吹く
『ゲ・・・ゲームセット・・・ウォンバイ手塚6―4!』
「ありがとうございました。御指導御鞭撻に感謝します」
「いえいえ僕も楽しかったです。己の信じる道に身を任すのも悪くないですよ」
そんなスーパーサイヤ人4の域に到達した手塚に大和が勝てるワケもなく、シングルス2は5番コートの勝利で決着
2年前同様に勝利した手塚は、今再び己の進む道について大和からアドバイスを受けるのだった
『お礼を言うのは僕のほうですよ手塚部長。僕の引退試合に付き合ってくれて』
「追いついてあげますよ・・・必ず・・・」
>木手の身の程知らずな台詞に吹いた
ヤバイ。キテレツ萌える
百錬自得に瞬殺されたクセに。今のバキと加藤くらいの差があるだろうに身の程知らずなこの台詞
しかし赤也の覚醒や白石の左腕の封印解除、手塚のスーパーサイヤ人4化など、この著しい中学生達のパワーアップぶり
はんぺらはテニスキャラでは真田と甲乙つけがたくキテレツ好きなので、彼にも是非次の次元へと進化してもらいたいものです
俺の小宇宙を感じなさいよ
「ドイツ行きたいんだろ?あーん。行ってとっととプロになっておけ
すぐに追いかける」
試合を終えて味方ベンチに戻った手塚を待っていたのは、ライバルである跡部様からの激励だった。「ドイツへ行け」と
もうお前は「誰かの為」ではなく、自分の為に戦っていいのだと。大和部長と同じ言葉で宿敵の背中を後押しする
「何も言うな手塚。このチームは俺様に任せておけ」
誰と相談するでもなく、勝手に自分がチーム率いることにしちゃってる跡部様さすがすぎる
全国大会の成績等で考えれば、まず跡部様よりも四天宝寺部長である白石や立海大部長である幸村らがいるワケですが
誰にも有無を言わせず従わせてるあたりが跡部様クオリティです
かくして跡部の言葉をありがたく受け取った手塚はこの合宿を途中退場することに。送別会も不要と、その足で発とうとします
と、そんな手塚を呼び止めたのは青学の実力No2不二周助です
「手塚、ひとつお願いがあるんだ」
手塚国光、遥か高みの世界に向けて旅立つ!不二の「お願い」とは?
月刊誌なのに18Pしかなくてレビューがラクで助かるテニスの王子様!!次号へ続く!
38話
「お前ら良かテニスしとっと」
「ばってん、いっちょんダブルスとしては不完全たい桔平」
手塚VS大和の先輩後輩対決に続き、九州二翼の相手・鷲尾&鈴木ペアもまた獅子楽時代の先輩という間柄
考えてみたら強豪校出身の選手がU18に招集されるのは至極当然の事なので、彼等以外にも先輩後輩の関係は沢山いるのかも
御殿手とかコツカケ使える比嘉中の先輩出てきてたら面白いのに
「なにィー!?波動球をまともに金的に食らって倒れないだとー!?」という超展開。もはやなんの漫画だよ
ほぼ互角の戦いを繰り広げる両チームでしたが、途中で本気になった高校生ペアが貫禄のシンクロ発動
1stにおいては青学黄金コンビだけが使用できたダブルス最強スキルを平然と使いこなす高校生コンビ。地力の差を見せつけます
『ありがとう手塚・・・キミは・・・どこまでも僕の一歩先を・・・更に上に行こう!』
一方その頃。合宿を去る手塚に「お願いがある」と試合を挑んだ不二は見るも無残にボロ負けし、コートに寝転がって涙を流してました
読者の誰もが認める強キャラではあるものの、本気を出してない白石に負けてたり最近は微妙に噛ませ臭が漂ってきた不二
永遠のライバルと心に決めていた手塚に大きく差を開けられたことにより、彼に追いつき追い越す為に新たな覚悟を誓ったようです
これは不二の更なる進化と第7カウンター誕生フラグか。星花火を超える超魔球(斜めの意味で)に期待したい
39話
さてカメラ戻ってダブルス1。はたして九州二翼は高校生ペアのシンクロを相手にどう戦うのでしょうか?って
『ゲームセット!ウォンバイ鷲尾・鈴木!』
キンクリされて負ける恥知らずな九州二翼がいた!
場面転換と同時に負けてる九州二翼。勝ち星の関係上このペアが敗北するのは解っていたとはいえ、もう少し見せ場が欲しかったところ
「ばってん危なかっと。そしてあの最後に見せた猛獣のようなシンクロは何だったんだ」
しかしながら試合内容はシンクロの発動した高校生相手にゲームカウント7−6という大接戦
しかも最後には「猛獣のようなシンクロ」という、ワケのわからん新能力の片鱗を見せていたという。せめてそれ見せろ
『このダブルス狙い通りだったな・・・・』
勝負を決めるダブルス1を接戦で落としたのも関わらず、チームを率いる鬼先輩は手応えの笑顔を浮かべて満足そう
どうやらこの試合はあくまでも二人の覚醒を促したものであり、勝敗は二の次だったことが伺えます
>鬼先輩は試合の勝ち負けよりも中学生たちの強化を目論んでたってことでしょうね
真田の殺意の波動といい、白石の左手といい、九州二翼の猛獣のシンクロといい、中学生達の潜在能力の開放がなかなか興味深い
キテレツも御殿手の裏奥義とか会得したらいいのに。俺の小宇宙を感じなさいよ
というワケでいよいよ入れ替え戦はシングルス1の大将戦へ。5番コートの命運は我らが跡部様に託されます
「勝つのは氷帝ーッ!!」
「勝つのは跡部や!」
コートに降り立ったキングに対し、なんと5番コートの仲間達からまさかの氷帝コールが巻き起こる
手塚という柱が抜けたことにより、前回跡部自身がそう言ったように今や彼が中学生チームの支柱
仲間達の声援を背に受けた跡部はいつものように指を鳴らすと、そのエールの内容をこう訂正した
「勝つのは5番コートだ」
今の俺は氷帝学園部長・跡部景吾じゃねえ
U−18中学生チームリーダーの跡部景吾だ!
跡部様カッコよすぎてマジ濡れる。あんなオカマっぽい眼鏡に敗ける要素が見つからない
というか今回は扉絵からして女性読者のお股大洪水なセクシーショットを披露していた跡部様
前述した白石や不二達のように、1stにおける強キャラが次々にその殻を破って次のステップに昇っていっている現状
途中までは苦戦していても、開放した新たなる力で入江を倒すという展開に期待したい
一体さん2のネタになりそうなビジュアル的に映える技なら尚いいなぁ。次号へ続く!
40話
「5番コートが3番コートを倒しそうってのは本当か?まったくだらしねー奴等だ
5番は鬼以外監督の余興で参加させた中学生に乗っ取られたコートだろう」
「柘植コーチ、中学生選抜の成長速度に一番驚かされていたのはあなたでしょ」
「・・・・特にきゃつの成長速度は異常だ」
2対2の五分で迎えた大将戦。モニターに見入る斎藤コーチと柘植コーチも、この闘いの結末には興味津々です
柘植コーチいい。高校生にかかりっきりで中学生達なんか見てもない人かと思ってたら、ちゃんと全員見てるみたい
当たり前っちゃあ当たり前ですけど、コーチとしては超一流の人なんでしょう。そんな人が「アイツの成長は異常だ」と認める跡部様
これは読者の期待するとんでも系新能力の発動が見れそうな予感です。デンジャラスにときめくぜ
>相変わらずアナウンスのつける二つ名がセンスありすぎ
『跡部様の美技に酔いな跡部景吾VSあなたの良き理解者入江奏多!』
相も変わらず誰がコールしてるのか解りませんがエキセントリックな二つ名に吹く
『こいつ・・・3番コートにいるが実力はもっと上だ。俺様の眼はごまかせねぇ』
3番コートの大将である入江ですが、その実力は本来もっと上のコートだろうという跡部様の看破
5番コートで門番役をやっていた鬼先輩のように、入江もまた3番での門番的な役職を与えられていたのでしょう
『だが不思議と―怖い!今の自分が冷静すぎてな!』
しかしそれでも尚微塵も負ける気がしない跡部様。この合宿での彼の進化はいったいどれほどの自信をもたらしたのか
入江が跡部様の返球を予想して動いたほんの僅かな初動、跡部様のインサイトはそれを逃がさない
『バーカ動くのはえーよ!』
『クロスだよね―!?あそこからストレートに!?あの跡部という子・・・・
そんな手首の強さはなかったハズ。どういう事だ?』
これまでの跡部様ならクロスでしか返せないハズのコース。やっぱこの人もデータテニスだったらしい入江は驚愕する
入江の読み違いはこの一打だけに留まらず、次から次へと飛んでくる予想外の返球に戸惑いを隠せない
この合宿の地獄のようなサーキットによってバランス・筋力・バネと総合的にパワーアップした跡部様。成長期すぎる
それが彼のインサイトと相まって、敵の動きを見極めてから直前でコースを変える
というジャンケンの後出し的な強さを手に入れたようです。うーん確かに地力は格段に強くなってるんでしょうが・・・・
>テニスボールを打ち返そうとした選手が観客席最上段に叩き付けられて爆発するテニス漫画で
今更手首の強さどうこう言われてもむしろ今までの跡部様が弱かったようにしか・・・・
天使の微笑みだの毒手解放だの天衣無縫だの猛獣シンクロだの
先の連中がテニステイスト全開のパワーアップを見せているだけに地味さは否めません
「俺様の進化を見せてやるぜ。はあああああああああああ!!
失意への遁走曲フーガだ」
ってそうこう言ってるうちに新技出た。およそテニスという競技で最強と思われる弾まない魔球です
既に劇中では零式ドロップショットやタンホイザーサーブといったバウンドしない魔球が登場はしているものの、
それをスマッシュでやってしまうあたり跡部様のなんでも有り加減が伝わってきます
41話
「そんな・・・嘘だろ・・・?あの入江が・・・・!」
「ウソダ・・・ウソダドンドコドーン!」
というワケで失意の遁走曲で失意の彼方へ落ちた入江さんナイス顔芸。ナズェミテルンデス!
その一方的な試合展開から経過はキングクリムゾンされ、ゲームカウント5−0で跡部様の王手という状態になってます
顔芸全開で打ちひしがれる相手と、それを高みからゴミを見るような眼で見下ろす跡部様いい・・・ナイス構図
ヒーコラヒーコラバヒンバヒン
泣きそうな顔でコートを右へ左へ走りまわる入江さん萌え
なんだこの人面白いじゃん。実力者ぶって余裕見せてる時よりよっぽどキャラ立ってます
「高校だとか中学だとかこだわってる時点で終わってんだよ!テニスか弱いか強いかそれだけだ!
この合宿に来た時点じゃ確かにアンタのほうが強かったかもな。だがそれは遠い昔の話
俺様の進化は日々加速していくぜ!トドメだ!”氷の世界”!」
「し・・・進化が加速してたまるかぁぁっ!わあああああーっ!」
最後は「わあああー」とか言って苦し紛れの球を返す入江さん。もうこれ以上は見るに耐えないとばかりに跡部様がトドメに入る
DIOがザ・ワールドを発動するかの如く暗転する跡部様の視界。敵の「死角」をビジュアル的に暴き出すという跡部様の最強能力
入江さんの周囲に、彼の「死角」が無数の氷柱となって・・・あれ?
『死角がねえ!野郎・・・今までのは全て演技!』
「バレちゃったかな」
なんと入江さんの周囲にはひとつの氷柱さえ存在しなかった。すなわち彼にとって跡部様の打球に死角など無いという事である
これまでの顔芸から再び実力者の余裕顔に戻った入江さんは、跡部様が一歩も反応できないスマッシュを決めて微笑むのだった
出たー!テニス名物「これまでの試合展開は全て演技」だー!
>入江先輩わざと5ゲーム取らせてまで負けたらいくらなんでも情けなさ杉だから勝つんでしょうかね
大抵は演技していた方の逆転勝ちとなるワケですが。しかしこれは逆に跡部様の勝ちフラグと見るべきでしょう
だってまだ跡部様のとんでも系新技が出てません。いや失意の遁走曲も十分凄いけどさ
一体さんに素で出せそうな無茶な新能力に期待したい次号へ続く!
42・43話
「入江とはやっぱ当たりとー無いわな」
「・・・そうですね」
「あの中学生可哀想やな」
「あの入江って高校生とんだ食わせ物だったね・・・・圧倒的に強い!」
1番コート在籍の種子島先輩と徳川先輩の2人をして「アイツとはやりたくない」と言わしめる入江先輩の真の実力
グラフ最高値が5なのに6とか7とか パラメーターがえごいことになってます。そういうのもあるのか!
「黙っていたが入江は3番コートじゃねえ
実力はもっと上。俺と同じで各コート底上げのため配置されたのよ」
読者は皆そうだろうとは予想していましたが、鬼先輩の解説によって明確なる事実となった入江先輩の強さの正体
そんな解りきっていた事実よりもむしろこの鬼先輩の老け顔にビビる
モチロンもともと高校生には見えない漢の渋みを刻んだ顔してるお人でしたけど。このコマのこの表情ときたらどういうことなの
麻雀劇画に出てくる凄腕の代打ちかと。どう若く見ても40代・・・いや50代にしか見えないつーか
テニスの王子様まったく知らない人にこの絵見せて、「このキャラ何歳だと思う?」って聞いたら100人に聞いても正解出ないよこれ
「入江の強さは対戦相手の気持ちを理解できること
―故に思惑・行動が全て見透かされてしまう」
加納秀明!Cリーグのドンケツ加納秀明やないか!
相手の構えを真似するワケではありませんが、対戦相手の気持ちを理解することによってその行動や思惑を丸裸にしてしまうのだという
鬼先輩の解説通り氷の世界まで自らに返されてしまう跡部様。まったく歯が立たずにゲームカウント6−5まで追い込まれてしまいます
「跡部のヤツ精神力強いな。普通ならもうとっくに心が折れてるのに」
「フフ・・・その自尊心の高さがキミの成長を妨げているんだよ」
「自尊心だ!?そんなものはもう関係ねえ!俺はこのチームをウボァー!」
ついにコートのど真ん中でぶっ倒れてしまった跡部様。この天上天下唯我独尊男も1番コート級の高校生には敵わないのか?
否!これは少年漫画における実績と伝統の勝ちフラグの導入に他ありません
―俺はガキの頃英国にいた。周りは同い年でも俺より圧倒的にテニスが上手かった
カードも作戦もバレバレな環境で俺が磨いたのは―
相手の弱点を見つけ、そこを容赦なく狙うこと!
きました。「回想シーン」!これこそ少年漫画における磐石の勝ちフラグ
なるほど跡部様の並外れた眼力は、幼少期における「なんとかしてテニスで勝ちたい」という思いが生んだ産物だったワケか
「やっぱ俺にはアレしかねーようだぜ」
倒れていた時間はどれくらいだったのか。幽鬼のように立ち上がった跡部様は自分の最大の武器が何であるかを噛み締めていた
更には跡部様の逆転劇を天が演出するかのように雪まで降り始めます。この合宿季節いつだっけ?跡部様マジ神
俺は俺のやり方で勝利の栄冠を戴く
眼力インサイトと共に―
跡部景吾最大の武器はパワーでもスピードテクニックでもあらず!
眼力!
刮目せよ全国のテニス読者達!これが跡部様の眼力新境地だッ!
>跡部様「キィ〜〜〜〜ングスキャ〜〜〜〜ン!!」
「スケスケだぜ!」
壮絶にタミフル吹いた。なんぞこれ
跡部様っていうか許斐先生の感性マジすげー。もう板垣先生と同じレベルだよこれ
新たなる領域へと突入した跡部様の眼力は、対戦相手を丸裸にするどころか骨まで見透かすという謎の超透視能力
その眼力がどう作用するのか解りませんが、さっきまで余裕綽々で返していた跡部様の打球に一歩も反応できずリターンされる入江先輩
まさに謎の眼力です
入江先輩が反応できなかった理由は次号で解説されるでしょうが、解説ないままのほうがある意味美味しいな
「跡部王国キングダム」
>今年の漫画初笑いは跡部王国でしたww今年も一年いいテニスを見たいですねw
そしてこのネーミングセンスである
跡部様がカメラ目線で超絶カッコイイだけになんともはや。だってこれ「キングダム」って横文字のルビがあるからそれなりに技名ぽく読めるけど
もしルビがなかったらどや顔で「ムツゴロウ王国!」とか言ってるのと同じだしな・・・色々と凄過ぎるぜ跡部様
ついに覚醒した新たなる力で反撃の口火を切った跡部様!このまま5番コートを勝利を導けるか?次号へ続く!
44話
「見える!見えすぎるぜ貴様の『絶対死角』がな!
スピード・柔軟性・視野・反応速度などで死角を消そうとも
関節や骨格が反応できない絶対死角を狙うことで貴様は反応する事すらできない
これが俺様の新しい世界―跡部王国!さあ持久戦を始めるぜ!」
>『跡部王国』・・・どの辺りが王国なのかよく解らんがとにかく凄い眼力だ!
骨格までも見透かす眼力によって関節の角度や力の入り具合を読み、肉体が反応できない場所に打球を返してた跡部様。これが新技「跡部王国」の正体である
ハチャメチャぶりもついに男塾に出てくる奥義みたいな領域に到達しました
これって技の理屈的には眼力勿論だけど、それに加え人体lの構造を完璧に把握してないとできないよね・・・體動察とか翔穹操弾の類だこれ
禁断の進化に覚醒した跡部様執念のタイブレークへ。このまま得意のタフネスを活かした持久戦に持ち込もうとしますが・・・・
「クス・・・やっぱり痛むよね右足首。やろうか君の好きな持久戦」
口では「持久戦マンセー!」と言いながらも、なぜかその言葉に反し一気に勝負を決めに来た跡部様の矛盾を見逃さなかった入江先輩
なんと跡部様、せっかくチート奥義に開眼したというのに足首を捻って大ピンチというドジをやらかしてしまっていました。ドジっこ跡部!そういうのもあるのか!
45話
「ヒーコラヒーコラバヒンバヒン!ざまぁねえ・・・今まで散々相手の弱点を持久戦で攻めてきたが
まさかこの俺がそれをやられるとは皮肉なもんだ・・・くやしい・・・こんな奴に・・・でも・・・ビクンビクン・・・
持久戦望むところじゃねーの!SUNDAYじゃねーの!」
コートいっぱいに右へ左へ振り、痛めた右足を容赦なく攻め立てる入江先輩。しかしキングたる跡部様の心は折れない
タイブレーク187ー187といういつもの超展開に達しても尚、痛めた足を言い訳に棄権することもなくコートに立ち続けます
げに恐るべきは天性の負けず嫌いか。いやそうではない。今の跡部景吾を支えているモノは己に対する自尊心ではなく―
「約束は果たさせてもらうぜ手塚ぁ!!!」
チームの事を全て自分に託して合宿を去っていった友との約束
最後の打球を返した時はもはや周囲も視界に入っていなかったのか。エンドラインギリギリに決まるロブを返すも、体ごとフェンスに激しく衝突、そのまま昏倒してしまう
跡部様気迫のリターンも3番コートの壁を打ち破るには至らなかったのか?ガラ空きのコートに入江先輩の無情のスマッシュが・・・・・否!デデーン!
「ふぅ・・・こっちも肩上がらないよもう。ナイスファイト」
スマッシュの絶好球を見逃した入江先輩は「もう肩が上がらないですしおすし」と試合の棄権を宣言。両者試合続行不可能によりこの試合はノーゲームという結果に
これで勝ち星は2勝2敗1分。同点決勝として急遽両チームから勝負を決める代表の1名が選出されることになりました
そしてこのやる気満々のキテレツである
ガタッ「お前じゃねえ座ってろ」的なアレで笑える。同時に師範とジローも「いやいやここは俺が」と立ち上がりますが
「テメーらには役不足だぜ・・・・」
3人を押しのけて現れた亜久津は、この少し前の特訓シーンで例のボール五球同時打ちに開眼しており
残っている5番コートメンバーでは頭ひとつ抜けて成長していることが見て取れます。ここは亜久津で決まりでしょうか?ってデデーン
「どけい!俺が行く!」
だ、大豪院邪鬼ーっ!!!赤石先輩あたりでも可
もはや一連の流れが完全に男塾。この立ち位置だとさしずめキテレツは富樫か虎丸。面白すぎる
狙った筋書きではなかったろうに最後に美味しい出番が回ってくるあたり、鬼先輩持ってます。これは対戦相手が気の毒という他ない
46話
「おーい奏多!あれれ・・・腕上がらんのとちゃうんか」
「修さん・・・余計な詮索は無しにしてよ。彼等の進化をもうちょっと見届けたいでしょ」
「そのうち足元すくわれるでぇ」
一方その頃。水場でクールダウンしていた入江先輩は、種子島先輩に投げられたタオルをばっちし肩より上でキャッチしていました
これから先の中学生達の進化を見たい。その為の嘘の棄権申告。偽りの引き分けだったのである
「負けたチームはこの合宿から去る」とかいうルールは無いんだし、別にあそこは勝っておいても何も問題なかったと思うんだが。言うのは野暮か
ともあれ跡部様の最後の執念すら届いていなかった入江先輩の実力
>入江先輩パネエ やはりこの世界の高校生達は中学生とは比べ物にならない存在のようですね
>はんぺらさん「跡部様が勝つ。そう思っていた時期が私にもありました」
成長を見てみたいという理由でまさかお情けでの引き分けだったとは…
まさに恐るべきは高校生トップ軍団。そしてこの入江先輩ですら「さん」付けで呼ぶ(学年はタメなのに)種子島先輩はどんだけ強いんだよと
もちろん大抵の高校生はそれほどでもありませんが、少なくとも彼等を初めとする一握りのメンバーは今の中学生達とは別次元の高みにいるみたい
『ゲームセットウォンバイ鬼!6−0!』
そんな鬼先輩ですからチョビ髭先輩如きゼロコマで瞬殺です。まさに邪鬼先輩級の強さ
>以前カラー扉の中心に居たちょび髭の紳士風の男が気になっていたんですがまさか台詞もなしに瞬殺・・・
「とうとう門番が門を開いたか・・・この合宿混沌としてくるぞ
ところで2番コートの連中はどこへ行った?今日はまだ見てないな」
かくして入れ替え戦は5番コートの勝利に終わり、試合を観戦していた選手たちはこれから合宿に巻き起こるであろう大きな嵐を予感するのだった
もう人間が骨になったりしてるのにこれ以上混沌になるのか。デンジャラスにときめくぜ
しかしこんな大一番があったというのに、何故か2番コート在籍のメンバーだけがこの場にいないとのこと
ロードワークにでも行っているのかと思いきや、彼等の代わりだと言わんばかりに黒のジャージを着込んだ軍団が向こうからやってきた。き、キター!
「あの人達ならもうこないっスよ」
「尻尾を巻いて逃げていったわ!」
「俺達が新しい2番コートでいいっスね」
出た。山から降りてきた牙一族。まさかの2番コート撃破で電撃復帰です
全員が全員体中に生々しい傷をこしらえ、見た目的にも更に蛮族化が進んでるのが笑える
>真田先輩…中二を拗らせて眼帯に…
>乾、またミイラとかお前何があった
>ちょwwwwwww田仁志が偉く凛々しくなってるんですけど
>まさかのスリム田仁志様 痩せたらイケメンだろうとは思ってましたが…でも個性としてはデブだったほうが良かったかな?
ってうわああああああああああマジか。リョーマの背後右田仁志かコイツ!
樺地あたりが猛烈にデッサン狂ったかくらいに思ってスルーしてしまうトコでしたが、言われてよく顔見てみたら完全に田仁志だ。なんてこった
中二臭い眼帯真田も乾の全身包帯再びも面白かったけど、痩せ田仁志のインパクトが全てもっていってしまいました。卑怯すぎる
敗北という地獄から這い上がってきた黒衣の軍団!居並ぶ正規メンバーを相手に「俺達が2番コートだ!」を宣言して大胆不敵の笑み!
最高に盛り上がったところでの引きがたまりませんハァハァ・・・早く続き読みたい・・・来月が待ち遠しい次号へ続く!
>今週のテスニはおもしろかったですね。ボリュームもあったし。ついに2番コートで参戦の負け組みですが、流れ的に種子島さん率いる1番コートと対決か
でも阿久津の存在を考えたらvs3番コートもあるかもしれませんね。ただその場合だとスタメン予想も兼ねますがシングルスのS1リョーマ、S2真田、S3金ちゃん、
D1ダブルスの柳&乾、D2ジャッカル&海堂を要する2番コートに対し鬼さんがいるとはいえ跡部負傷、手塚離脱、幸村は6番コート・・・
どう考えても3番じゃ勝負にならないと思うんですが許斐先生どうすんだろ。2番のスタメンも合せてはんぺらさんの予想も是非聞かせてください!
亜久津の存在というより、中学生チームが2番と3番で目指すべき1番コートは1つしかないワケだからその挑戦権を争って勝負って展開はあるかもな
名前を挙げたシングルスの3人は2番コート最強の3人だから、おそらくそうなるだろうけど妥当すぎてちょっとつサプライズには欠けるね
せっかくのドリームチームなのだから読者としてはリョーマ&金ちゃんのダブルスという夢の組み合わせを期待してしまうぜ
その分シングルスが空けば注目のスマート田仁志にも出番があるかもしれんし。もうひとつのダブルスはまぁ乾・柳で100%決まりだろうなぁ
47話
「お前らが2番コートだ?突然帰ってきてそんな事認められっかよ!」
地獄から舞い戻った27人の中学生達。いきなり2番コートに取って変わったと言われて納得できないのは高校生達です
「負け犬はとっとと失せな!」とばかりに10数人が一斉にボールを打ち込みますが、その全てはたった一人の男に弾き返されてしまう
「た、田仁志だぁ!しかもスリム!」
やはり初っ端の見せ場はこの男!スマート変身・田仁志慧!
目にも留まらぬ千手観音ストロークに驚いた高校生達は、突然その背後から聞こえてきた声に更に肝を冷やす
「ええボール久しぶり見るで・・・羨ましいっちゅー話や。なぁリチャード」
「HAHAHAHA!」
「は、速い!いつのまに!?」
もうなんの漫画だよ
>謙也「残像だ」
さながら飛影のようなスピードで高校生達の中に紛れ込んでいた謙也とアホの坂田。今更言うことでもありませんがもはや完全にバトル漫画
あと頬の傷のせいで謙也すげえメキボスっぽい。サンダーフラッシュ!
中学生達の驚くべき実力を目の当たりに浮き足立つ高校生達に、戦意喪失のトドメとなるプレッシャーを与えたのはやはりこの男だった
「なんだこのドス黒いオーラは!?」
「俺一人で相手してやろうか」
中二病を拗らせて殺意の波動に覚醒した真田。邪眼の力をなめるなよ!
何が凄いって黒いオーラが高校生達の目にも視認できてるところが凄い
1stの手塚VSキテレツ戦でも「そのチンケなオーラ」という凄い台詞が飛び出しましたが、
この世界ではテニスプレイヤーがオーラを発することなど日常茶飯事みたい。だってオーラ自体じゃなくて黒さに驚くんだもんなぁ
「そこまで。これ以上高校生に恥かかすもんやないで。まぁええやんか。俺は大歓迎やし」
一触即発のムードを鶴の一声で収めたのは我等が種子島先輩。ここで彼の驚くべき新設定が明らかになります
本来は一軍なのに飛行機が嫌いで海外遠征に行かなかった種子島先輩
道理でタメ歳の入江先輩が敬語を使うはずです。種子島先輩は現在この合宿でただ一人の1軍
本来は韓国遠征に向かっているハズの20人の1人。今この合宿に参加している全ての中高生達が目指すポジションにいる男だったのだ
かくして黒部コーチから正式に負け組の復活が認定され、総勢146名となった合宿メンバーに朗報が伝えられる
現在海外遠征中の1軍が10日後に帰国。彼等に挑戦する20名をこの中から選抜するという
1軍は20名というのは第1話のレビューから考察していましたが、いよいよその面子が絞られる時がやってきたという事です
「崖の上のコートか・・・俺も一年前そのジャージを着て戻った
爺さんは元気だったか?ちょっとは成長したようだな越前リョーマ」
「へぇ知ってんだ?ちょっと待ってよ徳川さん」
見事どん底から這い上がってきたリョーマに労いの言葉をかける徳川先輩がイカス。やはり以前考察した通り、彼も元負け組だったのである
リョーマも「アンタ」などとは言わず「徳川さん」とさん付けで呼ぶあたり、彼を尊敬視しているのが見て取れます。一度完敗を喫してる相手だしな
そんなこんなで先月までリベンジ対決だと思っていた面々が全員一気に共通の敵(1軍)を持った仲間に
超展開とはまさにこの事か。全国中学生選抜どころかこれまでその強さを見せつけてきた高校生達も加わり、ドリームチーム結成する流れに
48話
というワケで方向性はまとまり、今月号は「焼肉の王子様」に続くギャグ番外編「枕投げの王子様」がメインに
描写の中でメンバー達の部屋割りが垣間見えて、非常に興味深いものがあります
菊丸・大石・宍戸・長太郎の4人部屋はダブルス部屋とでも言うべきか。ここで始まった枕投げが全部屋に飛び火すると
「おいブラザー!鳳くんの援護に行くぞ!」
「枕投げか腕がなるぜ!」
>まだ鳳への恩義を忘れていない天神・平理に和みました。これからもぼちぼち出てほしいものです
真っ先に長太郎を助けに向かおうとする天神先輩ととん平先輩が熱い
高校生なのに中学生と相部屋というみそっかすさもそれを引き立てます
この二人はホントいいキャラになったよな・・・・富樫虎丸ならぬ松尾田沢ポジションとして今後も出続けてほしい
忍足侑士・謙也・アホの坂田・神尾という4人部屋はロリコン以外全員スピード特化タイプ
なのでロリコン以外どの部屋より早く速攻で就寝
ジミーズ&スーパーテニス門脇という雑魚の部屋に何故か放りこまれたのは跡部様
枕投げと聞きつけ、「ありったけの枕をかき集めろ!」といつものように樺地に命令しますが・・・・
「樺地?おい樺地・・・・・なっ!」
>跡部様が樺地を仁王に寝取られた!
>仁王王国(キングダム)に大笑いしましたw樺地、主を変えたのですね・・・
しかし仁王と樺地は「無我の境地」を除けば数少ないコピー能力の持ち主。ダブルスを組んだりすると面白い試合になりそう
跡部王国から仁王王国に鞍替えした樺地
樺地がバスローブ姿だわ、ここだけ二人部屋だわでマジ性的な妄想がヤバイ
最後は師範の波動球や金ちゃんのウルトラ大車輪で宿舎を破壊して終了。テニスファン大満足のいいドタバタ回でした
>でもギャグ回よりも跡部王国の方が面白いのが許斐クオリティ
「それでは海外遠征組と戦う20名を発表します!」
ラスト。電光石火で10日間が過ぎ、いよいよ帰国した1軍に挑む20名の精鋭が発表されるところで引き。ぐわああイイところすぎるだろ!
しかもこの最高に続きが気になる切り方で次号は休載という究極のお預けです。許斐先生はSすぎるでぇ
選ばれし20名の戦士達、その面子は誰々なのか?
>ここで1軍帰国とは一気に話進めてきましたね・・・この展開のスピーディーさは今のバキにも見習って欲しい
>ここで一番コートとやるのか中学同士でやるのか話になってましたが一気に一軍戦ですよ!
テニスはみんなキャラが立っていて、中学生同士の試合や高校生との試合ももっと見ていたいのですがこういう詰め込んだ感じは面白さに大事ですしね
最近の漫画ではこういう一気に端折る漫画がほぼ見なくなりましたし懐かしい感じです。先月からとても少年漫画ですね。対一軍メンバーが気になりすぎる
越前金太郎真田跡部幸村徳川鬼辺りは鉄板でしょうけど20名は多いとも少ないとも言えて悩ましいです。来月休載とか拷問ですね
>越前、遠山、真田、跡部、亜久津、種子島、徳川、入江、鬼以外の11人で誰が入るか。はんぺらの兄貴の予想をお願いします
うん?種子島先輩は一軍だから、味方じゃなく敵じゃないか?
高校生からは徳川・鬼・入江の3人。残り17名が中学生と思われますが
個人的に外道お兄さんが好きなので入ってほしいところです。でもまぁ無理だろうなぁ
中学生でまず確定と思われるのはリョーマ・金ちゃん・跡部・真田・幸村・白石・不二・赤也あたり
更にこれに加え「猛獣のシンクロ」という新能力の片鱗を見せた九州二翼
スマートになった田仁志
「こいつ強くなるな」「あたぼうよ」とフラグを立てたクラウザーさん
このあたりは入ってくる可能性がかなり高いと思われます。ってこれだけで既に12人かよ!20名とかマジ少なすぎる
教授&博士再び!乾・柳ダブルスは是非とも見てみたいもの
フラグ立てという意味では部長の魂伝達式を行ったピヨと海堂、鬼先輩に「強くなる」と約束した桃などもいますね
あとなんと言ってもはんぺらはキテレツを外せません
ゲェー!?これで17人オーバーしちまうのか。黄金ペアも阿久津も忍足従兄弟も師範も入ってねえ!
忍足従兄弟好きだからこいつらは入れてえなぁ・・・ちくしょう迷うぜ。20人はマジで少なすぎますよ許斐先生!
朋友達の予想する20名はどんな感じだろうか。予想期間は二ヶ月と長いので深く考察したい