トリコ連載開始


過去2回の読み切り掲載で人気を博した「トリコ」が待望の連載始動。待ってましたしまぶー!
1回目、2回目ともに面白かったのでいずれ連載するだろうとは思ってましたが、長編プロットは作りにくいんじゃないかな?
などと心配していた俺の浅はかさなどなんのその。連載化に際しての設定もぬかりのないしまぶー。流石です

連載版での大筋ストーリー根底はトリコが作る
「究極のメニュー」
なるほどこれは1シリーズ連続展開型の連載形式に完璧にマッチングする上に、最後まで読者を飽きさせない具合いい設定
第1回から既にヒットを予感させるしまぶーの才気に、はんぺらも少々興奮気味です
ロマンと冒険、そしてバトル!ジャンプ漫画の王道を詰め込んだ異色グルメ漫画本格始動!
「しまぶー嫌いだから」とか「絵が嫌いだから」とかつまらない理由で読んでない朋友は、まず騙されたと思って読んでみるべし
テニス終了後まったくジャンプノータッチだったはんぺらに、こうして取り上げさせるだけの実力がこの作品には詰まってるぜ


VSガララワニ

編集部大プッシュの2号連続巻頭カラー第2回。ガララワニ編決着の後編です
過去2回の読みきりの相手と比べても、明らかに数段強そうに見えるガララワニの威容。マジ怪獣

読み切り2回においても、メインバトルではちょこっと苦戦を強いられていたトリコ。今回もそんな感じになるのかと思いきや

この日初めて
トリコは臨戦態勢に入る

瞬間
島の全ての生物はその場を後にした

なんか勇次郎的な演出キター!
島に入ってから小松を守り、猛獣達を素手で仕留めてきたトリコでしたがここまでタダの一度も臨戦態勢には入っていなかった
その本気の圧力に晒され、一斉に逃げ去った他の生物達。しかしながら流石にガララワニはなに食わぬ顔で居残ります
島最強の捕食者の余裕か。いやいやそうではなく―

ガララワニの逃走を止めたものは島の王者としてもプライドではなく
300年命の危機を味わったことのない
無知さであった

ガララワニは知らなかったのだ。自分よりも強い生き物がこの世にいるということを
目の前の人間こそが自分の捕食者だということを

トリコがなんかオーラを放出するのと同時に小松派手に小便噴射
例によってフィニッシュは読み切りと同じく、フォークとナイフによる一刀両断です。が、ガララワニよえー!(号泣

少しだけ苦戦した読み切り版と比較して、推定捕獲レベル8の化物を完全な格下扱いで仕留めた連載版トリコ
しまぶーがどれくらいの長さで構想を練っているのか知りませんが、今後この怪獣ワニ以上の化物がゴロゴロ出るって事か
連載版はやっぱトリコ以外の腕のいい美食屋とかも出てきてほしいところ。たけしで言えば馬場やミ京介みたいな魅力的な連中ね
ちなみに300歳のガララワニは大変な美味でしたが
トリコのフルコースからは除外されました
メニュー全て埋めるまで連載するとしたら、結構な長期連載になるんじゃないでしょうか。うーん楽しみだなー


トリコの世界観考察

第3話となった今回のお話は、「トリコ」の世界をより深く読むための設定が色々と出てました
そこらへんちょっと取り上げてみたいと思います

1.食べ物に関しては「なんでもアリ」な世界
既に第1話でも「ワインの滝」「チーズの湧く泉」「米の砂浜」などという単語が出ていましたが、そんなブツが実際に登場

トリコの家はお菓子の家。あまりにもメルヘンすぎてちょっと萎えた
家中どこを取っても甘くて美味しい、まさに絵に描いたような(漫画だし)夢の家ですが
身体中ベタベタになりそうで住みたいとは思わないな



2.「美食屋」の特殊なスキル
メルヘンなお菓子の家に反し、モンスターハンターの世界をそのまま漫画にしたような規格外の猛獣達
それを捉える「美食屋」達は戦闘力は勿論のこと、極めて高いインテリジェンスと特殊な免許が必要であることが語られました
ハンター×ハンターにも登場した「美食ハンター」をそのまま地でいくような職業と思われます


戦車も敵わないような怪獣どもを、生きたまま市場に出す為の技術「ノッキング」
普通の麻酔なんかはほとんど効き目なんてないであろう化物達をも無力化する、脳に直接打ち込む針麻酔
お菓子の家のようなファンシーな世界にあっても、この辺の細かい設定にちゃんと説得力あるのが感心します



3.美食四天王
はんぺら的に今回一番高揚したのがコレ。トリコ以外にも、トリコレベルの美食屋があと3人もいるとのこと
その中でも最強がトリコなんでしょうが、それぞれ突出した得意分野とか持ってそうで想像しただけで今からワクワクします

早ければ1人目は「虹の実」の次シリーズあたりから登場するか?



4.とんでもない食材
過去読み切り2回、そしてガララワニといずれもターゲットは「ただ美味い」だけの動物の肉でしたが、今回は「幻の果物」
「一滴の果汁を垂らしただけで25mプールの水全てが濃厚なジュースになる」ってどんだけー?

原液で飲んだら死ぬんじゃないのかコレ
この感じだと「一口食っただけであらゆる怪我や疲労を回復する」なんつー仙豆みたいな食材も存在してそう



5.IGOの品種改良と「庭」
世の中の全てが食を中心に回ってるような世界観ですから、IGO(国際グルメ機構)は更なる美味への追求に余念がない
「庭」と呼ばれる人口閉鎖区域を作り、その中であらゆる動植物の品種改良実験を行っているそうな

No8というナンバリングからも推察できるように。「庭」は世界中あちこちで作られており、日々新しい味が生まれているみたい


6.主人公トリコの過去
そんなカオスの坩堝とも言える「庭」をして「なつかしい」と言うトリコ。彼の過去を少し匂わせる発言です
彼は元々IGOの人間だったのか?いやいやそんな簡単な設定では面白くない

予想すると子供の頃、旅客機の墜落かなんかで「庭」で育ったとかじゃなかろうか
そうすると彼の人間を超越した戦闘力にも、庭を「懐かしい」と言った台詞にも説明がつく。ありがちな設定だが可能性は高いかと

というワケで以上6点、はんぺらが「おお」と思った事だけざっと取り上げてみましたがどうでしたでしょうか
今後、これらのポイントが深く掘り下げてられていくことで更に「トリコ」の世界が面白くなってくるかと。みんなトリコ読もうぜ!


「庭」へ〜必殺釘パンチ〜

特に目立った取り上げ所はなかった今週。とりあえずIGOの人間のトリコに対する挨拶がヘンテコでした
「ごちそうさまですトリコ様」

意味☆不明(王様風に
「ごくろうさまです!」「おつかれさまです!」みたいなニュアンスで「ごちそうさまです!」
「いつも美味しい食材を獲ってくれてありがとうございます」的な意味であろう事は理解できるが、それにしてもシュール
真面目な表情と敬礼ポーズが更にシュールさを強調してて妙に笑えるぞ

そしてやはりお蔵入りにはなってなかった必殺技釘パンチ


メドローアでも撃たれたみたいに吹き飛ぶ、厚さ10m以上はあろうかというコンクリートの壁
読み切りで撃った時は獲物が対象だったので威力の凄さがイマイチ伝わりませんでしたが、これはハチャメチャな攻撃力
「3連」釘パンチですらコレなので、5連とか喰らっても全然死なない猛獣の強さがどれほどインチキかわかるというモノです

ガララワニで恐竜みたいな感じだったので、ピクルの強さをトリコの世界に当てはめると捕獲レベル8〜9くらいになるのだろうか


演出GJ。遭遇・トロルコング

小松は初見の体勢のまま1mmも動かずに
自分の短い人生を走馬灯のように思い出していた

蛇に睨まれた蛙がそうであるように
死ぬ時とはそういうものなのだ

今週のトリコ。トリコの演出で俺が好きなモノに、このシグルイみたいなナレーションがあります
木にベーコンの葉が茂り、バナナのように房になったきゅうりが生えてる世界観ですが、この化物どもの迫力は大変に素晴らしい
まさにモンスターと言えるトロルコングの風貌と凶暴性。絶対的な「死」と遭遇とした小松を第3視点で捉えた良いシーンです

ただし死期(それ)は

全ての生物に平等にやってくる
で、そうやってトロルコングの恐ろしさを読者に印象づけておいてから、めくった次のページでのこのナレーションですよ
1話のガララワニの時もそうでしたが、
トリコの強さの魅せ方が上手いんだなこの作品は。燃える
ちなみにトリコが持ってるスタンガンのようなモノは、獲物に針を打ち込む「ノッキングガン」。美食屋の必携アイテムです
今回倒したこのトロルコングは群れの下っ端。果たしてボス猿はどれほどの化物なのか?トリコの更なる実力が見れそうな次号へ続く!


トリコのポリシー。トロルコング平伏

「俺は”食う”目的以外で獲物は殺さねぇ!
食わねーなら殺さねーし、殺したならば食う。俺のルールだ」

『全ての食材に感謝し、いただきます』
第1話でガララワニをぶった斬る前に手を合わせたトリコ。それは彼が美食屋としての自分に課したルールだった
襲いくるトロルコングの群れを傷つけることなく、全てノッキングで無力化させていく姿はカッコイイんですが
「ノッキン!ノッキン!」って何回も連呼するのはなんか滑稽でした。のっきんのっきん!

で、小松の手柄で群れのボスを選定したトリコは真正面からこれと対峙。ボスコングのビジュアルすごいです
なんか井戸仙人(ゲゲゲの鬼太郎参照)みたいな顔してます

ギョロリと剥いた目玉は飛び出し、顔の3/2以上はある大きな口にはするどい牙がビッシリ
まさに猛獣というよりは妖怪と言ったほうがしっくりくる、グロテスクかつ恐ろしい風貌です・・・が

トリコのオーラはもっと妖怪
それはさながら地獄先生ぬ〜べ〜が右手の封印を解放したかのような巨大で禍々しい鬼の姿
第1話のガララワニは「自分より強い存在」を知らなかった故にトリコに挑み、一瞬で肉塊にされてしまいましたが
経験豊富な老猿は一目で相手の実力を理解して平伏。トリコは戦わずして勝利するのでした
推定捕獲レベル9の怪物でも、戦わずして尻尾を巻くトリコの威嚇
どんだけ強いんでしょうかこの主人公は。2話程度ではまだまだその戦闘力の底が見えません

ラスト、雨上がりの空にキラキラと輝く虹の実を見上げたところで次号へ。虹の実実食編です
一滴の果汁で25mプールをジュースに変えるという、とんでも果実の味わいは果たして?
そして次号予告の煽りには「新たな美食屋が?」の一文。早くも四天王の1人が登場するようです。これは楽しみだ

あと虹の実が卑猥すぎると思いました。虹っつーか尻の実だろコレ


フルコースメニュー決定。虹の実、実食!

冒頭。小松のレストランを1人で貸切り、次々と運ばれてくる豪華ディナーに舌鼓を打つトリコ
1ページ目の肉料理がやたら美味そうです
「蟹ブタのロースト・羽衣レタス巻き」

名前から味を想像するだけでも涎が出てきそうな蟹ブタ。こうしてちゃんと料理されてると尚のこと美味そうです
他にもクリーム松茸だの孔雀うずらだの…トリコ世界の食材魅力的すぎだろと。夢でもいいから一回食ってみてえなぁ
そういうワケで
オリバさんの如き食いっぷりでフルコースを流し込んでいくトリコ
ざっと100人分以上を食い、厨房の食材がスッカラカンになったところで「腹一分目だな」などとぬかしてます。お前の胃袋は宇宙か

ちなみにレストランスタッフのモブにたけしが紛れてました。コイツ今後も色んな場所でモブに隠れてそうだな




そしていよいよ本命のデザート。虹の実の登場です
『おいおいジョーダンだろ・・・果汁が蒸発して虹が出来てやがる―!』

果汁が蒸発して虹が!ワケわからんけど凄いインパクトです
匂い立つ芳醇な香りを嗅ぐやいなや、生き物は溢れる涎を押さえられない魔性の果実。さあ果たしてその味の程は?
『うおオあ!?マジかよ・・・口の中でもう4回も味が変化したぞ!
完熟マンゴー数百個を凝縮したような糖度―
時折顔を出す酸味はレモンやキウィの比じゃねぇ―
うおおおお甘栗のような香ばしさ!

あ・・・味のデパートかよ!』
トリコは冒険と戦闘シーンばかりが注目されがちですが、なかなかどうして今週号は飯を食うシーンが大変美味そうに描けてるな
世界中のありとあらゆる美味いモノを食ってきたであろうトリコが、全身を総毛立たせて身震いする奇跡の味わい。虹の実スゲー
これをアニメ版ミスター味っ子の味皇に食わせたら
多分地球滅亡します。「うまいぞー!」
想像を遥かに超える虹の実の美味さに感動の涙を流したトリコは、これを自身の究極のメニューに加える事を決定するのでした
「デザート・・・決定だ!
小松、スタッフを全員集めろ。フルコースの1メニュー決定を皆で祝おうじゃないか」

残るメニューは前菜・スープ・魚料理・肉料理・メイン・サラダ・ドリンクの7つ。完成で連載終了を仮定しても、まだまだ先は長いぞ


そしてラストに顔出しした美食屋ココ。兼占い師というやけにスマートな優男ですが、彼が四天王のうちの1人なんでしょうか

読切掲載時から通して初登場となる”トリコ以外の美食屋”ココのトリコにはない魅力に期待したい次号へ続く!


熱いぜゾンゲ様 〜フグ鯨編スタート〜

美食屋ココ登場シリーズの第一回。今回のターゲットは”深海の珍味”と呼ばれる超高級食材フグ鯨
10年に一度の産卵の為に浅瀬にフグ鯨の群れがやってくるという情報を聞き、我先にと現場へ向かう美食屋達という、
計らずもココだけでなく、トリコ以外の美食屋がわんさか出てくるお話になりました。世界観を読み解く新しい設定に注目だ

猛毒を持っているフグ鯨。その調理資格を持つ人間は世界に10人もいないとの事。これまたえらいレア

「トリコさんは知ってるんですよね?その料理人を」
「あぁ。料理人じゃないけどな」
フグ鯨の毒を取り除ける男に会うために電車に揺られるトリコと小松。言わずもがな、その人物がココという事です
戦闘力は当然トリコが世界最強でしょうが、こと生体学等に関してはココのほうが精通しているということか

さて。近隣の美食屋達がこぞってフグ鯨を狙っているので、電車の中は同業者だらけのまさに呉越同舟状態
身の程知らずの三下美食屋がトリコに喧嘩を売ってきたりします
名前もビジュアルも北斗の拳に出てくる野党みたいなゾンゲ様

驚いたのはトリコをビビらせる道具として出した「俺様のフルコース」。これでこの漫画の新たな設定が明らかになりました
「自分だけのフルコース」を作ることはトリコ個人の趣味ではなく、
美食屋達全員のステータス
同時に、その食材の入手難度が高ければ高いほど美食屋としての自身の能力の高さを誇示するモノになるワケである
ちなみに以下の料理がゾンゲ様自慢のフルコースメニュー。ところでこいつを見てどう思う?

すごく・・・しょぼいです・・・・

金色イクラとかアーモンドキャベツとか蟹ブタ
トリコが
おやつみたいにガツガツ食ってた食材です
金色イクラなんてトムが気前良く
タダでくれたくらいだしな
「ヘビガエルの肝のスープ」なんて名前すごいな
鬼太郎に出てきそうな料理じゃねえか
砂かけババアとか大好物だろ絶対

メインディッシュのガララワニ(捕獲レベル5)には目を見張りますが
「俺様のメインディッシュはあのガララワニだ!驚いたか?
この前ブッ殺したのさ!
(赤ん坊だったがな)」

赤ちゃんワニ殺しを自慢する救いようのないヘッポコぶり

取り巻きの子分2人もゾンゲ様と同じような格好してたまらんアホぶりです
お前ら牙一族かと。ケバダ兄貴ィー!

しかしこのゾンゲ様の小者っぷりは、逆を言えば
捕獲レベル5の食材で自慢できるのが一般の美食屋の平均レベルという事
既に捕獲レベル9の敵を余裕で仕留めているトリコですが、
この世界の最難捕獲レベルの猛獣はいくつくらいなのか興味が湧いてきます

そんな牙一族のゾンゲ兄貴をかるくいなしたトリコ。力の差を見せ付けるような野暮なことはしませんでした
「旅は道連れ世は情け・・・ってな
争奪戦になることもあれば、助け合わなきゃいけねぇ時もあるだろうよ」

美食屋達の目的は同じ。争奪戦になるかもしれないが、協力することもあるかもしれないと無駄な波風を立てなかったのだ
うーむ、どうやらこれは前フリと見た。おそらく今回のクライマックスでは美食屋達が力を合わせてフグ鯨を手に入れると予想

あとトリコは電車の中でヨボヨボの爺さんにも酒をめぐんでやりましたが、おそらくこの爺さんもクセ者なんだろうなぁ

しかもトリコはちゃーんとそれを見抜いてるに一票。うーん今回のシリーズは展開予想するだけでもワクワクしてくるな





そんなこんなで電車目的のココが要る街・フォーチュンシティに到着。たまに猛獣が出現する危険な街ですが、
毒の壁を使った建築によって、家の中にいる限りは猛獣も近づかない安全なシステムが保たれているそうな。へー

で、ちょうどトリコ達を出迎えに駅に来ていたココ。恐ろしい猛獣が彼を見つけて襲い掛かりますが・・・・

なぜか猛獣は彼を喰うことをやめ、そのまま去ってしまいました。トリコのように威嚇でビビらせた様子はありません
まるで猛獣がココを食うことを躊躇ったような・・・・ああ、そうかそうか。解ったこれ
世界でも数少ないフグ鯨の毒を取り除ける人間
彼を喰うことを躊躇った猛獣。
ここから導き出される答は1つ
おそらくココは毒に関するスペシャリストか
なるほど、トリコのような屈強の戦闘力を持たずとも猛獣を狩れるに納得できる能力。これは渋カッコイイ設定だなー

でもってこれがココのフルコース。前菜、メイン、ドリンクの3つが空欄ですが半分以上埋まってます。その食材が凄いのなんの

ドムロムの実(捕獲レベル30)を筆頭に
G2フェニックス(捕獲レベル25)、リードラゴンの涙(捕獲レベル21)等、トンでもない食材がズラリ。なんぞこれー!
1話のガララワニでさえ推定捕獲レベル9でしたから、30がいかにハチャメチャな数字か解ると思います。ココヤベエな
この世界で最強クラスの猛獣だと捕獲レベルなんぼくらいなんだろうか。相対してますますトリコの戦闘力の底が見えなくなった
魅力溢れる世界観が更に深みを増したところで
次号へ続く!面白いぞフグ鯨編!


俺の占いは当たる!四天王ココ

”四天王一の優男”ココ。ワイルドなトリコとは対照的に、女性達にモテまくりのクールで知的なハンサムキャラですが
大声で驚いた小松を「声でけえ」とトリコが怒ると、ものすごく辛辣なフォローを入れてくれるあたりは割と天然っぽいぞ

なんだ今の品のない大声は!」
「品性のカケラもない
人の声がしたぞ!」
避難していた住人達が驚いてゾロゾロ出てくるほどの小松の品性のない大声。ボロクソすぎだろと


「思い出すな・・・4人で死に物狂いで庭で修行した日々をよ
いつの間にか四天王なんて言われるようになっちまったな」

さて今週明らかになった設定で一番目を引いたのはやはりコレ。四天王はその全員が苦楽を共にしたマブダチであり、
若き日の彼らの修行場所が庭。トリコが「懐かしい」と言ってたのはこういう事だったのね
回想シーンで確認できる残り2人の四天王は、トリコよりも一回り大きな体躯を持つ男と、小柄な長髪の男
会話の中で出た、現在服役中の
「問題児ゼブラ」という男はこのどちらかなのか。非常に気になります


トリコが「オヤジ」とルビを振る会長とはIGO会長の事?ならば四天王は元々はIGOトップの子飼いだったという事か
さり気ない数コマの会話の中に、各キャラの大まかな相関図や新たな設定等、数多くの情報が読み取れるwktk回です
ちなみに回想シーンで確認できますが、
ココの右手がどう見ても毒手だコレ
トリコのような単純な破壊力はなくとも、こと生物に対する殺傷能力においてはそれに匹敵、あるいは凌駕すると思われます

そんなココが体内に内包する毒素とは一体どれほどのものなのか?
ティータイムでくつろぐ彼のハンサム顔が、突然ドス黒く変色していく描写がありました

すぐに気付いて「おっと」という感じで顔を抑えると、変色した部分は次第に引いていきましたが・・・うーむこれはアレかな
ココ自身、常に意識して抑えていないと
全身が侵食されてしまう程の毒という解釈でOK?
まさにリスキーエッジというか諸刃の剣。しかしそれだけにレベル30の食材を捕獲する実力には説得力があるな





さて本題です。フグ鯨捕獲の助っ人を持ちかけるトリコ。しかしどうもココは乗り気ではないみたい
「フグ鯨の毒は致死量0.2mgの神経毒。自然界でも指折りの猛毒だ
しかも一度体内の毒袋が破れて「毒化」してしまえば、もうどの部位も食べることはできない
最初に言っておく。まずフグ鯨を毒化させずに捕獲できる確率は
僕でも5割
そうして捕まえたフグ鯨も、毒袋を破かず除去できる確率は
更にその2割だ」

喰える状態まで捌くのにドえらい繊細な行程を要するフグ鯨。それゆえに年間中毒死亡者は10万人にも達するという。どんだけー
消極的に断りを入れるココに対し、「俺がやったら0割だから。構わないよ」と気さくに答えるトリコ
しかしそんなニコニコ笑顔のトリコに、ココは更に今回の仕事に関する残念なデータを伝えます
「フグ鯨の産卵場となっている洞窟の砂浜
全長数十km深さ800mに及ぶ迷宮のような洞窟を抜け、辿りつける確率は―
0.1% プロの美食屋でも1000人に1人だそうだ
更に地獄からきた魔獣”デビル大蛇”
太古の昔最強と謳われたバトルウルフと肩を並べるとも言われる、伝説の魔獣が潜んでいる
・・・・その他にも危険な生物はわんさかだ」

バトルウルフと言えば、読切掲載2回目の時に出てきたトリコの相棒がそれでしたっけか。連載版では随分グレードが上がったな

えー、ここまでのココの話を要約するとこういう事です。フグ鯨を食える状態で捕獲するには―
辿りつける確率0.1%の天然の迷宮を必死に抜け
そうして見つけたフグ鯨の5割はまず毒化しちゃう
そこから完全な毒の除去に成功するのは更に2割
で、洞窟には太古最強クラスの魔獣が巣食ってる
と。うん
どう勘定しても割に合いません

しかしトリコとて世界No1の美食屋。それくらいの難度の仕事で怯むような男ではありませんし、実際にやり遂げるでしょう
ならば彼の実力をよく知るココがなぜこれほど難色を示すのか。次の瞬間、発せられたトリコの言葉にココの表情が凍った

「危険なのは十分にわかってるさ。それともなんだ?
俺や小松に死相でも見えるってか?」

「・・・・わかった。同行しよう」
「よかったですねトリコさん!」
暫しの沈黙のあと、静かな声で仕事の依頼を承諾するココ。手を叩いて喜ぶ小松を見て、その眉を顰めるのだった
『死相・・・か
ヤベ・・・超見える・・・』

いやいやいやいや。見えてるなら止めようよ!
本職・占い師の瞳にハッキリと見て取れた小松の死相。ここでチャプタータイトルが入る構成はセンスいいな
トリコとココ、世界最強の美食屋タッグはその運命を覆すことができるのか?次号いよいよ洞窟へ突入開始!
ちなみに今週ラスト、
いきなりゾンゲ様の部下が巨大ムカデに喰われました
これはトリコ達の活躍は勿論、ゾンゲ様達のカメラからも目を離せない展開だぜ。うーんフグ鯨編マジ面白いなー


不穏な空気〜洞窟の砂浜へ〜

冒頭いきなり大活躍のゾンゲ様。パワフリャーな斧で部下のピンチを救います
前回ラストで飛び散った血は部下のじゃなくてムカデのだったのか。なかなか良い演出やってくれるなしまぶー

「どーだあ!あと何匹だコラぁ!2匹くらいかあと?」
「まだ100匹くらいいますよゾンゲ様!」
「マジでか!?」

このへんのしまぶー節は全盛期のたけしを彷彿とさせます
こいつゴン蔵の生まれ変わりだろ絶対
「キモイから洞窟入るのやめた!」などと言って逃げ出すあたり、萌えキャラ要素かなり高し。もうゾンゲ様から目が離せません

一方トリコ達が洞窟へ入ろうとしていた時、ココは入口の外でたむろしている男達全員の顔に死相を見ていました
「盗賊に殺し屋・・・美食屋がフグ鯨を捕獲し戻った時を襲うつもりだろうが・・・
ほぼ全員に死相が見える。僕やトリコが手をかけるとは考えにくい

既にこの洞窟内にいる何者かが・・・」
ドラクエ発売日に子供からソフトを奪い取る外道のように、入口で獲物待ち構える殺し屋達ではありましたが
ココの予見では彼らは全員返り討ちにあって殺されるようです。その相手が自分とトリコでないということは、
フグ鯨を捕獲して戻ってこれる美食屋が既に洞窟内に入っている
という事に。このシリーズの冒頭の流れから推察するに、あの白髪リーゼントの爺さんが怪しいぞ
ちなみに今回のターゲットであるフグ鯨の捕獲レベルは、これまでと比べるといきなり飛躍して29。すげえー
これはあくまで「毒化させないで捕獲するレベル」であり、毒化しても構わないというのなら捕獲レベルは1にも満たないそうな
で、毒化してしまったフグ鯨は完全に商品価値がなくなるのかと言うとそうでもなく、世の中のグルメキチガイどもの中には
「死んでもいいから食べてみたい」って輩もいて、年間10万超えの死者ってのはこういう人達が殆どを締めてるらしいです





さて洞窟内部へと足を踏み入れた一行。毒に続いて二つ目となる、ココの新たなる能力も明らかになりました
ココの視力は常人のそれとは異なり、普通の人間では不可視域である電磁波まで見ることができるそうです


ココはこの能力で人の体から発せられている微弱な電磁波を”視る”事により、占いを行っていと。なるほど
それ故にこの「占い」は人間だけでなく、他の生物や無機物質にも適応できるという優れモノなのだ。すげえ能力だ
どころでサソリゴキブリの群れを見てくれ。こいつをどう思う?

すごく・・・グロいです
猛毒を持つ巨大甲虫で捕獲レベルは7。巣に落ちた哀れな美食屋が一瞬で骨になりました。なにコレマジこえー

ゲェーンってなんだこの擬音。ショッキングなシーンなのに思わず吹いた。ゲェーン
猛毒を持つサソリゴキブリがひしめく通路を通らねばならない一行。ここでココがその能力を読者に披露します
「僕が先に降りよう。後に続いてくれ」


あっ毒を抑止していたのはココの意思とかじゃなくて包帯か。そう考えるのが普通だったな先週の俺
毒を強烈に抑制する薬品が染み込んだ包帯しょうか。幽遊白書で黒龍の炎を抑えていた忌呪帯法を思い出すな
「猛毒を持つ凶暴なゴキブリも危険を察知したらしいな
ココの持つ毒の脅威を」

洞窟の奥を先行する「謎の美食屋」は何者なのか。
ゾンゲ様の出番はまだあるのか?
ココの持つ猛毒に恐れをなしてサソリゴキブリが一斉に散ったところで次号へ続く


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