武神関羽雲長現わる

『強いな。さしずめこのヘビーホールの主ってところか・・・
この重力下こいつとどこまでやれるか―
勝負だ!』
蠍魔牛【哺乳獣類】 捕獲レベル53
トリコの見立てでもヘビーホールの主とおぼしきグレーターデーモンですが、捕獲レベルは53と案外抑えめな数字
アベレージ50の洞窟の主ならインパクト的に60以上は欲しかったところ。しかしそれでもこの重力下では強敵に違いありませんが・・・
トリコが闘気を発して臨戦態勢に入った途端、ガタガタとその巨体を震わせて萎縮する蠍魔牛。案外ヘタレな猛獣なのか?
「体感重力が地上の5倍近いこの環境・・・既に俺の身体は想像以上に鍛えられているのか
これほどの猛獣が威嚇でビビるレベルまで」

「ヤベー俺。超重力で身体慣らしてるうちにスゲーパワーアップしてるんじゃね?」とどや顔で調子こくトリコ
しかしご都合主義のグルメ細胞といえど基本能力がそんなに早く上昇するワケもなく。すぐにそれが勘違いであることを悟る
「いや違う!こいつがビビってるのは俺じゃねえ!」
志村うしろー!!

探し人メルク、もったいつけず即登場
全身傷だらけのムキムキ巨体にボーボーに伸びた頭髪という、これまでイメージ像で出ていた後姿まんまの風貌
しかしそれでいてその目に暴力的な輝きは見られず、深い優しさと静けさを湛えた聖人のような威厳を持ち合わせています
>蠍魔牛がモンスター化したメルクと考えていた時期が俺にも(ry
>メルクの瞳が凄いキラキラで吹いた。正に星屑の輝きですな
>なんかメルク関羽みたいですね
>なんぞこの関羽

こいつ絶対得意の得物は青龍偃月刀だろ。後に儒教の神様になるに違いない
その圧倒的威圧感に一歩もその場を動けない蠍魔牛とトリコに対し、メルクはすっと指指しながら口を開いた
「・・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・・」
「声ちっさ!!」
ものっそい小さくて何言ってるかまったく聞き取れないメルクの声
緊迫のシーンから一転してギャグ調になると、その空気に合わせて蠍魔牛のこのリアクション

なんと蠍魔牛にとってメルクはボス的存在だったようで、そのボソボソ指示にアイアイサーするとどこかへ猛ダッシュ
なるほど道理で6年ものあいだ無事で居続けたワケです。この人間界一危険な洞窟で最も強い生物・・・・すなわち
このヘビーホールの主は他ならぬメルク自身だったのだから




「あ・・・あんたがメルクか?」
「・・・・ ・・・・・ ・・・・」

トリコの問いかけに対しては無視することなく答えてくれるメルクですが、いかせんせん声が小さすぎてまったく聞き取れません
見た目のいかつさに反比例してごにょごにょいう姿がファンシーで可愛い。ギャグ雰囲気と相まっていいギャップ萌えしてます

『ヤベエなんだコレ!何言ってるか全然わからん。何か石取り出して言いまくってる
超音波でも発してんのか?くそ、ゼブラの奴がいればな』
>初代メルクは長年人と接しなかったせいで声を出しづらくなったのかな?
>やっぱゼブラは聴覚か。超音波も聞き取れるとかパねぇ
>さらりとゼブラが耳(聴覚)担当なのが明らかになりましたね
>トリコの台詞からやはりゼブラの能力は超聴覚で確定のようですね
トリコ:嗅覚、ココ:視覚、サニー:触覚ときてゼブラは聴覚
サニー登場時からの読者予想通り、四天王はそれぞれが味覚を除く五感の超感覚を1つずつ有していることが判明しました
うーむこれアレですね
四天王が全員揃った時、完璧な一人の超人が生まれるみたいでカッコイイ
1+1+1+1=4じゃなく、100にも200にもなる的な。「こ・・・これがグルメ四天王―!」とか言って敵がビビるシーンが見たい
言う事を全部言い切ったらしく
やたらいい笑顔で手を振りながら洞窟の奥に去ろうとするメルク
まったく内容を聞き取れていないトリコが慌てて呼びとめようとしたところに、蠍魔牛がヘッドスライディングしながら帰還する


この絵面とテンションたまらん。まるでトリコじゃなく「たけし」を読んでるように錯覚してしまう
「あーあー・・・・ってことでさっき言った通りだ。んじゃ」
「いやいやいやさっき何一つ聞き取れなかったって!もっかい自己紹介から頼む!
てかそれ何だ?声がでかくなる石!あとこの猛獣は?聞きてーこと満載!」
蠍魔牛が持ち帰った石ころを口の近くに持って喋った途端、トリコにも聞き取れるようになったメルクの声
どうやらマイクのように周囲の音を集音して増量する効果を持ってる様子。流石この世界には不思議な鉱石があるもんです
なんとか意思の疎通が可能になったトリコは、メルクの天然ボケにひたすらツッコミつつ彼の後をついていくことに





「二代目じゃない?本当ですかメルクさん」
「正確には弟子にさせてもらっていたのかどうかも定かではないんだけどね
もともと俺は人里離れた山奥に捨てられていたのを師匠に拾ってもらったんだ
当時は”鬼のメルク”と恐れられていた師匠が赤ん坊を育てるなんて世間は驚いたようだけど
俺だけは感じていたんだ・・・
世間でただ一人、”鬼のメルク”の愛情を
自然だよね?子供が親の仕事に興味を持つことは」
「それでメルクさんも研ぎ師の道に・・・立派な師弟関係じゃないですか」
「いや師匠は何も教えてくれなかったから・・・研ぎや鍛冶技術は見て盗むしかなかったんだ」

一方カメラ戻って小松組。風呂から上がっても上着を羽織ることなくサラシ姿のメルきゅん。何気に誘惑してるのか
聞けばメルきゅんはメルクに育てられた孤児であり、親の仕事ぶりから見よう見まねで研ぎ師になったとのこと
門前の小僧習わぬ経を読むというヤツですが、しかしそれは”正式に弟子入り”したワケではないという事
どうもメルきゅんはそこのところを気にしているようで、「自分は弟子なのかどうかも疑わしい」とかなりネガティブシンキングです

「実際のところ師匠には毎年100人近い弟子入り志願者が訪れていたけど、誰一人三日と持たなかった
もともと人見知りってのもあるけど・・・材料調達から全てを一人でこなすこだわりと、
なによりも仕事に対する厳しさに誰もついていけなかったのさ
だから俺は思った。強くならなきゃって。強くならなきゃ師匠のような一流にはなれないって
俺にとっては何よりも重要なことだった。強さは二代目の証だと
己の中の弱さを払拭するために俺は自分が女であることも捨てた

・・・でもそれははかない抵抗だったな。所詮俺の身体は女・・・師匠のようにはなれなかった」

そしてメルきゅんが男装していた理由、トリコの発言に対してキレた理由も概ね予想通り
”強いメルク”という矜持と、女の身体に対するコンプレックス
今までずっと一人でそれをしまいこんできたメルきゅんでしたが、こうして他人に聞いてもらったことで一気にネガが吹き出したみたい
「俺はまだ一度も師匠から認めてもらってないんだ。勝手に二代目を名乗ってるだけ
ごめんよ小松シェフ・・・トリコが言った通り俺は偽物だ」
「そんなことありません!”本物”ですよ!」
「え?」

だがその時。泣きそうな表情になって語るメルきゅんに、小松の怒声にも似た励ましの声が飛んだ
はたして小松の言う”本物”の意味とは?
松岡修造並みの熱い説教に期待したい

「おお・・・スゲエ・・・」
そしてラスト。メルクに連れられ洞窟の深部に到達したトリコは、その想像だにしなかった光景に思わず感嘆の声を上げていた
超★武器庫!
>最後の武器庫・・・しまぶーもモンハン始めたんだろうか・・
>ドラゴンころしみたいなのがいっぱいだーっきっと厨臭い名前がついてるに違いないぞ
>最後のコマに出ていた無数の巨大な刃物、これは調理器具なのだろうか、それとも……?
最下層のメルク包丁…なんかドラクエの武器ですね…

壁に立てかけられた刀剣らは全て刃渡り5m以上はあるであろう巨人サイズ。蠍魔牛が使うにしても大きすぎます
この刀剣を使うような巨人がこの世界には存在するのか?
研ぎ師メルクが実用性のない美術観点だけの刀剣を研ぐとは考えられないので、こう考えたほうが自然なのだが・・・・うーん
そして窯や砥石があることから、メルクが6年間戻らなかったのは
この場を工房として住みついた
からである事が解ります。しかし何故彼はそんな大切な事を自分の娘も同然のメルきゅんに伝えなかったのか?

メルクが語るその理由とは?小松の言う”本物”の定義とは?
両カメラともなかなかいい引きで次号へ続く!
>メルクはメルきゅんが一人前になったと認めたからこそ離れたのでは
>実は数年戻らないことを言ってたけど小さくて伝わってなかった初代メルクとかありそう・・・


メルクの名

「この石拡音石と言ってな、ガンセキコンドルの声帯からできる不思議な石じゃ。周りの音を数倍に拡大して反響してくれる
こいつは蠍魔牛・・・はるか昔からこの洞窟に棲む稀少種。こいつはあだ子供じゃがこのヘビーホールでは敵なしの強さじゃ
おぬしもあのまま闘っていたらかなり持て余していたはずじゃ。私はここである重要な仕事に取り掛かっとる
蠍魔牛は知能が高いからのう。手なづけて仕事の邪魔が入らんよう見張りをしてもらっとるんじゃ
フフ・・・しかし龍さんが言っていた通りの男よなトリコ」

「会長が何を言っていたかしらねーが俺の方は逆に予想外でビックリしてるぜ
寡黙で人見知りと聞いていたアンタがこんなにお喋りなところによ」
冒頭、先週トリコが投げかけた質問に全て答えてくれたメルク。蠍魔牛の捕獲レベルに物足りなさを感じていた読者でしたが、まだ子供と言われると蠍魔牛えごいの一言
しかしトリコにとって一番の驚きは質問の答えよりもなによりも、メルクの人物像に関する世間評との相違。その事を素直に口にするとメルクは笑いながらこう答えた
「わしは昔からお喋りじゃよ。ただこの風貌のせいか周りからは無視されとったけどな。ふふふ」
「周りから無視?まさか・・・・アンタその石いつから使ってんだ?」
「これは最近見つけたもんじゃ。これを使うと蠍魔牛がすぐ動いてくれるんじゃよ」
『やっぱりーっこの人無口とか人見知りじゃなくて
ただ声が小さくて誰にも聞こえてなかっただけだ』

その声の小ささ故に世間から勘違いされてたメルク
これだけお喋りならむしろ人恋しい性格だろうに、「なぜかわからんけど周りから無視されてた」と笑顔で語れるあたり底なしの人の良さが伺えます
「はぁ・・・そりゃ二代目も不安がるワケだ」
「二代目と?ほうトリコおぬし娘に会うたか・・・・どうじゃった?娘の仕事ぶりは?すごかったろう?
なんたって6年前、あの娘がまだ15歳の時に
研ぎ師としての腕は私と何ら変わらんかったからのう。あの娘は天才じゃ」
そして実力不足どころか師匠をも超える才の持ち主だったメルきゅん。その腕は6年前の時点で師匠と五分だったという
結構な親バカそうなので欲目も多少は入ってるかもしれませんが、一流の職人をしてここまで言わせるあたりまさに天賦の才の持ち主なのでしょう
6年前に15歳ってことは今21か。小松が25歳だからいい感じの歳の差かな

「アンタは6年前何をしにここへ来たんだ?砥石採掘の為か?」
「いや龍さんから依頼を受けておるんじゃ。美食神アカシアのフルコースメニュー・・・
「エア」というサラダ。それをさばく為の包丁をのう
その依頼を受けた時、私は事実上引退を決意した。大量のメルクの星屑を使わねばならんし完成までに長い年月を要する
その包丁はおそらく私の人生の最後の作品になるであろうからのう」

おおこれは面白い展開。なんと読者がまったく予想してなかったところからアカシアメニューの一品に関する情報がきました
アカシアフルコースのサラダは食材名なのか料理名なのかわかりませんが「エア」。しかも一龍の依頼ということは、彼はエアを用意できるということか
アカシアフルコースはGOD以外なら弟子3人達で用意できるのかな?アースだって与作が再生を任されてくるくらいだし・・・あれも今思えば依頼人は一龍かも

>アースにエアか…てことは後のフルコースメニューはアクアとかファイアってところか
>GOD、アース、エアか……ガイアメモリのごとくオーシャンとかマグマとかもありそうですな
>あの無茶苦茶でかい刀剣は、エアを切るための包丁の試作品といったところなんだろうか
>デザートがアースでサラダがエアと来ると、他のメニューがなんとなく予測できそう
スープかドリンクは液体故にアクア、魚料理は暗い深海に潜んでそうなイメージからダーク、肉料理は火で調理する所からフレイムとか?
「・・・・アンタの娘はこのことを知ってんのか?」
「もちろんこと細やかに全部説明した。その上で”二代目にお前に託した”とな」
「それ全部聞こえてなかったと思うぞ」
「えーっ!?なんで!?」
なんだこのかわいいドジ萌えオヤジ
朋友予想正解。メルクはメルきゅんに何も言わず帰ってこなかったのではなく
全て説明していたけど本人に全く聞こえてなかったというオチでした
>初代メルクの声が小さくて聞こえてない予想はドンピシャでしたな…なにこのドジっ子萌えキャラ属性のおっさん
そして頻繁に予想的中させる盟友達の推理力恐るべし
>言葉が通じなくとも愛情は通じてたんですね、メルク親子。でも細かい事情までは言葉が聞こえず伝えきれてなかったと。面白い対比ですね
既に技術は師匠を超えるものを身につけていながら、二代目を託されたという事実を知らないが為に自信を持てないメルきゅん。可哀想な話です
本来ならば今すぐにでも彼をいったん戻らせてその口から彼女に言ってほしいところですが、職人人生を懸けた大仕事の邪魔をするワケにもいかない
トリコはメルきゅんの状況は伏せ、彼女が立派に二代目として仕事を引き継いでいることだけを伝えて彼を安心させるのだった
『二代目に自信を植えつけさせるのはお前の仕事だ。頼んだぜ小松』
「お前の娘、今頃男としっぽりやってるよ」などとは流石に言わないトリコ
メルきゅんのケアは小松に託し、いよいよ目的である「メルクの星屑」の元へと案内されます
しかしメルク「龍さんから話は聞いとるよ」と言ってんですが、6年間地下にいたのにいつ連絡を受けたんだろう。ちょっと前に一龍本人が来たのかな?

>多分一龍はゼブラ並みに耳がよくてメルクの声聞きとれてたんだろうな……でないと依頼なんかできないし
>普通にメルクと意思疎通をしていた会長って、もしかして耳がいい?まさか四天王の超感覚全てを持ってるとか





「女だからとか強さがどうとか関係ないじゃないですか。先代は先代。メルクさんはメルクさんです
そりゃあ材料の調達も全部ひとりでやってる先代はすごいかもしれませんけど真似することはないと思いますよ
何よりメルクさんは超一流の包丁を事実作ってるじゃないですか!
包丁を何本かお借りしていいですかメルクさん。それと冷蔵庫の中の食材もお借りしますね」

父の心娘知らず。先代に「自分以上の天才」と認められていることも、二代目を託されたことも知らないメルきゅんはネガスパイラル全開
「研ぎの依頼人達も、きっと本当は自分の仕事に満足していないに違いないじゃ・・・」などとすっかり自信を無くしてボヤきはじめました
そんなメルきゅんを見かねた小松。言葉で言ってもわからないので
実際にその身にわからせることにしました。エロいな
「お・・・おいしい!百合牡蠣ってこんなに風味が強かったのか」
「百合牡蠣は貝殻が閉じてる状態のまま隙間から捌くと風味が増すんですよ
この仕込みは特殊で、メルクさんの黒小出刃包丁じゃないと不可能です。これも食べてみてください」

「スゴイ!スモーククラゲの臭みがまったくない!」
「メルクさんが作った蘇生牛刀で一定のスピードで切ると臭みが出ないんです
これはメルクさんの力作、乱中華包丁を使いました。これも無限ペティナイフじゃないと作れません
これは包丁の芸術羽衣薄刃、これは世界一の鋭さを誇る一刀柳刃・・・」


小松の絶品料理に舌鼓を打つメルきゅんは、その調理説明を聞いているうちにポロポロと涙を流し始めた
「どれもこれもメルクさんが作った包丁だけが可能な料理です
世界中どこを探しても、この切り方ができるのはメルク包丁なけなんですよ

先代の包丁が持つ信頼は十分つなぎ止めてます。世界中の名だたる料理人がずっと認めてるんです
メルクさんはメルク包丁の名をしっかり守ってますよ」
>小松「メルク…調教完了!」
>一流の料理人だからこそできる励まし方に納得。うまい分担だ
>メルクが“本物”である事を“味”で語る! この漫画にこれ以上に相応しい説得があるだろうか?
このグルメが全ての価値観となる世界で、世界中の名だたる料理人達が愛用してやまない最高級品の包丁。それがメルク包丁
一流は一流を知る。未熟な腕で研がれたそれを、超一流の料理人達が使うハズがない。ましてやそんな研ぎ師に依頼するハズがない
メルきゅんが”本物”の研ぎ師であること。メルクの名を汚すことなく守っていること
それはこの6年間絶えず届けられる依頼の包丁が証明していた。今さら言葉で諭すようなことではなかったのである
それにしても小松の言葉に感動して涙するメルきゅんが
プロポーズを受けて泣いてるみたいに見えて困る
もうお前らこのまま結婚しちまえよ次号へ続く!


ゼブラ登場!メルクの星屑編完結

「流石は小松シェフ!筋がいい。普通の人なら1年はかかると言われる研ぎ方をたった数日で覚えるなんて」
「メルクさんの指導が良いからですよー。ちなみにメルクさんはこの研ぎ方を何日で習得されたんですか?」
「俺は初めてやったらできたけど」
『スッゲやっぱ天才だこの人』
冒頭、世界一の研ぎ師の指導により包丁の研ぎ方を教えられる小松。お互いに笑顔で和気藹々とした雰囲気は、さながら付き合い始めのカップルのよう
どうせなら映画「ゴースト」の轆轤シーンのように
背後から手を回して密着とかやればいいのに。それがなかったのがやや残念か
「おーい今戻ったぞー!悪いな遅くなって・・・・・・ほぉ・・・
『迷いがなくなってるな。一流の職人としての自信に満ち溢れてる
小松・・・どうやらお前は役目をしっかり果たしてくれたようだな』

メルク・・・何から話したらいいか・・・・伝えることは山ほどあるぜ」

ここで二人のイチャイチャに水を差すように帰還したトリコは、メルきゅんの表情を一目見るなり彼女の迷いが小松によって払拭されたことを悟る
相棒の仕事に感謝しつつ、メルクが引退を賭けた大仕事でヘビーホールに篭っている事、そして彼女に二代目を託していた事の真実を全て伝えます

「た・・・確かにいつも何かゴニョゴニョ言ってるような気はしてたけど・・・
でも今はそれより師匠が無事でいてくれて本当によかった」

ガビビーンと顔に縦線入れてギャグ風に脱力しつつも、師匠が無事でいてくれたことに安堵の涙を流すメルきゅん
全て万事解決といったところでいよいよ本題。トリコが持ち帰った袋をひっくり返し、中から大量の黄金に輝く美しい鉱石をブチ撒けます

「こ、これが・・・この世のあらゆる物質を研ぐことができるという幻の砥石メルクの星屑!なんて美しい」
「約束だぜメルク。これで小松の包丁を作ってやってくれ」
「もちろん任せてくれ。
”竜王デロウスの牙”・・・・一万年は生きたと言われる伝説の竜
デロウスは生涯たった一本しか生えない牙のみでこの世の王となった最強の竜
これはその牙の一部だ

昔師匠が発見したデロウスの化石から採取したものだがあまりの強度に加工が難しく、長年眠らせていた素材
メルクの星屑ならこれを研ぐことができる・・・!」
なんかすごい素材出してきたメルきゅん
かつてこの世の王だったと言われる伝説の竜デロウス、その一本しか生えていない牙の欠片だそうです。これ稀少価値オリハルコン級ってレベルじゃねーぞ
まさにこの世で一本、小松だけの為に作られる
完全なワンオフ包丁。メルきゅんの愛情も込もって更に倍率ドンです
>牙一本しか無いのに自然界の覇者になると言う事は、体内の消化器官とかが滅茶苦茶強力なのかもしれないですね
それにしても一本だけの牙って見た目的にえらいけったいねデロウス。朋友コメントでもツッコまれてるけど歯がないということは食べ物を咀嚼できないってことだしな
食い物は全部蛇みたいに丸呑みにしてたんだろうか。単純に四肢とか爪とか牙以外の部位が発達してて強かったんじゃなかろうかとか邪推してしまう

「そ・・・そんな貴重なもので僕の包丁を!?」
「ホントにいいのかメルク?それ注文したら数十億じゃきかねーだろ。小松金持ってねーぞ?」
「お金はいらない。小松シェフがくれた自信と勇気はこれまで俺の心にへばりついていた不安を拭い去ってくれた
本当に感謝している。全身全霊で作るよ。これが真の二代目としての初めての仕事だ」
しかも当然のごとくタダ。これだけでも至れり尽くせりですが、更にこの後メルきゅんが付け加えた言葉は更に小松を感涙させるものだった
ジャーン!ここに取り出したりますはやはり読者の予想通り、
根本からボッキリ折れた小松の包丁
「ただし素材は牙ともう一つ、この包丁も使わせてもらうけどいいかな
包丁が言ってるんだ。「まだ働ける」って・・・「死にたくない」って・・・「離れたくない」って叫んでるんだよ

長年包丁を見続けてきたが俺はこんな包丁を見たことがない
ここまで包丁に愛情を注げる小松シェフだから迷わず貴重な素材を選んだ

デロウスの牙も大切にしてもらえると思ったし、この折れた包丁の気持ちも汲んであげられると。いいよね小松シェフ?」

「もちろんです・・・もちろんですよ・・・ありがとうございますメルクさん・・・!」
>一流の料理人に達した小松は『食材』の声を、一流の研ぎ師である二代目メルクは『包丁』の声を“聴く”ことができる。いい描写ですね
まさに言葉通りそのままの「生きた包丁」とでも言うべきか
小松の為にまだ働ける!というその魂の叫びを聞いたメルきゅん。小松への恩はもちろん、この声もまたデロウスの牙をポンと出したことの要因でした
「そういや初代のオッサンも小松の包丁を見てこう言ってたぜ」
「いい包丁じゃ・・・いつぶりじゃろうな。私が包丁を見て持ち主に興味を持ったのは・・・・
神の料理人フローゼ 国宝節乃 料理王ザウス
この3人の包丁を見た時以来の衝撃か。トリコよ・・・おぬし最高のコンビを見つけたのう」


>初代メルクが興味を示した3人の中に、節バアとさらにアカシアの相方フローゼとか、小松の凄さが異様に強調されていますね
>小松の料理人としての価値がシャレにならない程向上している件に付いて

なんかもうすごすぎる面子と同格に扱われる小松
コンビを組んだ時、小松は「僕なんかがトリコさんとコンビを組めるなんて夢のよう」と自分とトリコでは釣り合わないような事を言ってましたが
確かに釣り合わないと言えるかもしれません。
小松のほうがトリコよりも遙かに格上という意味で
それにしてもフローゼ、節乃と一緒に名前を出される程の「料理王ザウス」が気になりますね。今後彼も本編において登場するのでしょうか
>フローゼの名前が出たということは、初代メルクも一龍達と同じでアカシア存命の時代から生きてんのかな?
ってことは、調理王ってもしかして一龍か美食会ボスのパートナーだった料理人とか……?





「ところでメルクよ。小松の包丁の完成はいつごろになる?」
「少し時間をもらいたいな。納得がいくものを作りたい」
「そうか。いやな・・・ちょっと急がなきゃいけねえ食材があるもんでよ」

トリコがヘビーホールから持ち帰ったものはメルクの星屑だけではなかった。それは一龍から渡された修行リストをメルクに見せた時のこと
「ふむふむ、ほう。わっはっはなるほどのう!どれも一筋縄ではいかん食材ばかりじゃわい!
ん?このメロウコーラは急いだほうがいいかもしれんのう
今がコーラの味が最も美味しい時期だからじゃ。場所は確かグルメピラミッド」

一龍の修行食材リスト、次に狙うは今が旬という「メロウコーラ」
しかしその在り処である「グルメピラミッド」は、食の世界に身を置く者ならば誰でも知っている危険な場所だった
「広大な砂漠に紛れる巨大迷宮・・・誰も戻ってこれないことから別名”美食屋の墓場”!」
顔色が変わる小松とメルきゅん。しかしその場所の危険さは二人よりもトリコがより理解しているのか
捕獲レベルアベレージ50のヘビーホールにさえ単身で向かったこの男が、
助っ人の必要性をほのめかした
「ゼブラの力が必要だな・・・」
トリコの台詞と同時に場面転換したロケーションは、荒廃した岩肌の地に剣山のように立ち並ぶ植物(?)と、その上にデデーンとぶら下がる巨大な蜂の巣
そしてまるで怪獣を捕縛するようなサイズの鎖で四肢を繋がれた男の姿
「客か・・・二人・・・よぉく知ってる奴らだ・・・ようやく俺を出所す気になったか」

ついに顔見せ最後の四天王”問題児”ゼブラ!
第一級危険生物というどっかの範馬勇次郎じみたカテゴリーをつけられるこの男。読者の想像を遙かに上回る悪人面してます
コメント見て「おお」と思ったんですが、これ緑色の革ジャン着せたら
ウヴァ人間体役の山田悠介にちょっと似てますね
これまでシルエットでの登場でも見えていた通り、左の口元から頬にかけて大きく剥がれた傷がその迫力を更に増しています。誰につけられた傷なのか
ハチャメチャに強そうなんですが、それだけに彼を生きたまま捕獲した
鉄平と与作がいかに実力者かがよくわかります
>ゼブラの能力は聴覚。迷宮で重宝する能力ってことは、喜界島さんよろしく反響音を駆使した能力ですかね?
>ゼブラの肩書き第一級危険【人物】でなく危険【生物】であることから彼の危険度および強さが伺えますね
>危険生物ってどこの勇次郎wwwマッチを一撃で傷だらけにした攻撃の正体が明かされる日もそう遠くは無い?
>ゼブラ登場!外見は(勇次郎+ラオウ)÷2といったところか?
>ついに出たゼブラ、ってウヴァ人間態だこれ
>ついにゼブラ来た〜。なんかラオウです
>ゼブラ「俺をやっと(本編に)出す気になったか」
>遂にゼブラが登場… 凶悪そうな面構えですね。こいつをどうやって小松が籠絡するのか、来週以降の展開が楽しみ
>遂にゼブラキター!あの凶悪ヅラが、小松にデレる姿が今から楽しみですwww
>ついにゼブラが出てきましたね。メロウコーラ云々より小松が如何にゼブラを攻略するかが楽しみです

新章メロウコーラ編はゼブラお披露目編!小松との絡みが楽しみな次号へ続く


ダイの剣誕生

「全員整列ぁあ!来たぞ囚人どもぐあぁ!ようこそぉあ〜二度と出られない蜂の巣へ〜」
グルメ刑務所ハニープリズン。前回ラストでゼブラが繋がれていた荒野の空中刑務所
>捕獲レベル60以上の猛獣が普通に人類に使役されている件に付いて。刑務所所長はよほどの実力者なんですかね?
>捕獲レベル61の猛獣を護送用に調教してしまうグルメ刑務所、四天王ごときじゃ脱獄できるわけがない

「二度と出られない」という看守長プリコムの台詞と、護送獣でありながら
61という突き抜けた捕獲レベルの高さを持つコンボイサウルスの隊列
四天王であり第一級危険生物と分類されるゼブラが投獄されていることからも、ここがインペルダウン級レベルの刑務所である事が見て取れます
いつものように泣き叫ぶ新入り囚人達に早速立場をわからせてやろうとしたプリコム看守長だったが、そこにとてつもないVIPが2人現れる

「相変わらず賑やかじゃのうプリコム。お前それなんちゅうヘアスタイルじゃ?」
「がっはっは。ラブ所長はいるよなプリコムくん」
「会長ぉおおあ!再生屋血まみれの与作殿ぉあ!」
泣く子も黙る強キャラツーショット。一龍&与作
ゼブラを捕らえたのが与作と鉄平であることは周知の事実ですが、こうして一緒に居るところを見ると依頼したのは会長本人だったのかな?
それにしても単身でもはるか雲の上の強キャラ同士がこうして一緒にいると、尚のこと今のトリコ達がまだまだヒヨッコ坊やだって感じます
初代メルクやマンサム所長、茂さんらも当然のこと、まだ名前だけで姿は登場していないグルメヤクザ組長のリュウさん等々
ここまで劇中で登場しただけでもグルメ四天王を赤子扱いの人達多すぎる。しかもその誰も実力のほんの欠片しか見せてないという・・・

「いつもお世話になっておりますぅ!」
「がっはっは本当にな!グルメポリスが不甲斐ないからなァ!俺ら再生屋が忙しくてたまらんわい!」
とっつぁんをディスったなあー!!
チクショウ違うんだよ!とっつぁんはあくまでも相手が悪かったんだ!
とっつぁんはゼブラくらいなら余裕で逮捕できる程の実力者だったんだって!
エース級の人材を運悪く失ってしまったグルメポリスが、それ依頼再生屋に仕事を頼むようになってしまったのも仕方のない事と言えます
「ゼブラのことでラブの奴に話があるんじゃが」
「ゼブラでございますか・・・・しかし会長〜はたして所長が耳を貸すかどうか・・・」
「だからワシが直々に来たんじゃ。グラス局長じゃ話にならんからのう
早うせいよ、ゼブラはもうとっくに気がついておるぞ。ワシら2人がすぐ上まで来とることを
いつ攻撃してくるかわからんぞえ・・・」

>会長の発言から推測すると、ゼブラは障害物を無視or貫通する超遠距離技を所持しているかも
一龍の台詞から見て取れるゼブラの凶暴性。自分を捕まえた与作はまだしも、大恩ある存在であろう一龍にも攻撃を仕掛けようというのか
そして驚くべきは蜂の巣の遙か上にいる二人に対し、
あそこに繋がれたまま攻撃を仕掛ける手段を持っているという事
ゼブラの超感覚が聴覚であることはもはや疑う余地はありませんが、それはこの謎の遠隔攻撃と関係しているのでしょうか
トリコが迷宮の助っ人としてゼブラを欲した理由を
喜界島さんの「あん」ソナーのようなモノだと推測するならば、
おのずとその正体は
超音波攻撃のようなものではないかという憶測が立てられますが。はたして・・・?
あとラブ所長もまたハンパないランクの武闘派みたいで次号の顔見せが楽しみすぎる。いったいこのレベルの人達あと何人出てくるんだろうこの漫画





「う・・・うまい・・・何コレ・・・・!」
「あーっ!ちょっとトリコさん!メルクの星屑食べちゃったんですか!?
僕の包丁が完成したら3人で食べようって言ってたじゃないですかー!」

「食ってねーよ!あまり包丁に時間がかかるもんだから
食べた時のリアクションの練習をな」
「何ですかそれ!」
一方その頃。トリコが暇な一人遊びを始めてしまうほどに時間のかかっていた小松の包丁作り
数千℃の熱でも変形しないデロウスの牙は鍛造することが不可能なので、超高度の素材を1から削り出していくという気の遠くなるような作業だそうで
本来ならこの間にトリコと小松はメロウコーラ取りに行けばいいと思うんですが。ゼブラの釈放待ちなのでここで待機しているのでしょう
「トリコさんはメルクさんが女性って最初からわかってたんですか?」
「ああ。その時点で偽物だと怪しんだが・・・・実際は・・・・お前がよく知ってるな小松」
「ええ。メルクさんもう男みたいに振舞わないで普通に女の子っぽくしていいのにね
あんなにかわいらしいのに・・・・」
「あー小松まさかお前!メルクに惚れたか!?」
>ついに小松xメルクのカップリングが成立しましたね。あとは、初代の父親との対面のみです
そんな日々のある日。温泉に浸かりながら恋バナで盛り上がる男二人
ここまではどちらかというと一方的にメルク→小松という感じのカップリングだった2人でしたが、今回小松本人の口からメルきゅんが気になる宣言
流石にトリコも「ばっきゃろう!お前をあんな女に渡さねえ!」などという
空気の読めないモーホー発言は控え、
これで小松×メルクは完全に両想いの
公式カップリング成立という運びになりました。めでたしめでたし・・・と、その時!
ビシャシャシャシャシャシャ!
トリコを見ていたら、いきなりワンピースのミホークの剣撃(戦争編序盤のアレ)が飛んできたでござる
突然メルクの工房から一筋の閃光が走ったかと思うと、まるでレーザーカッターのように岩盤を切り裂き温泉の水を真っ二つに割ったではないか
工房の中に山羊座の聖闘士でも降臨したのでしょうか。否!正体は勿論・・・
な・・・なんだこの切れ味は・・・軽く振ったら・・・
山が割れた・・・・!?

>レッグナイフ「何あの威力おかしくね?」
>小松の新包丁…どこのダイの剣だ
>あの包丁のせいで小松の戦闘力がトリコ以上になってしまった件について
>戦略兵器で料理を作るマンガか・・
>今後は小松自身より包丁が狙われそうですね…頃してでも奪う的に
>名刀「竜お(ry」…いや何でもないです…
>小松の包丁がダイの剣すぐる。てかこれ小松が自分のレストランで使ったらホテルの底までブチぬいちまうんじゃ
>メルクが軽く振っただけであの威力。ならば包丁に認められている小松が全力で振ったらどうなるんだという……
崖の上から鼻息恐竜も真っ二つに出来る気がする
>小松も包丁を使いこなす為の修行をする必要がありそう(グルメ界入りを考えるなら尚更)
下手すれば自身の肉体を八つ裂きにしかねない

おいィ!?包丁じゃなく戦略兵器作っちゃったこの人!
一振りで山をも断つというなんかもうワケのワカらん包丁をこさえてしまったメルきゅん。小松の包丁マジダイの剣
仮面ライダーキバガルルフォームの必殺技ハウリングムーンスラッシュが満月時に山をも断てる威力だそうですが。軽く振っただけってオイ
大型猛獣とか巨大GTロボとか余裕で一刀両断でしょコレ
実際武器として使用すれば無敵のスーパーウェポンでしょうけどまな板や厨房まで切っちゃうってことはないんじゃないでしょうか
>小松の性格を考えるに武器として使う事は無い、あるいは優しさが逆に威力を抑えるかもしれないけど
使い手が
斬ろうと思えば斬れ、斬らないと思えば斬らないものを真の名刀と言うそうな
なまくらなだけでなく、収めた鞘まで斬ってしまうような行き過ぎた切れ味もそれは鈍刀なのです
小松の魂の宿った世界にたった一本のこの包丁は、持ち主の右手の延長のように切るものと切らないものを判別することでしょう

「包丁完成したのか!見せろメルクーッ!」
「完成したんですねメルクさん!見せてください!」
「ぎゃー!下のソレを見せないでくれー!」
「何をだ!」
「それだよ!その下の隠してよ!」

>小松とトリコが入ってくるシーン、井上カブレラ潜入編思い出しました
風呂から真っ裸ですっ飛んできた小松とトリコは股間の包丁をブラブラさせながらメルクに肉薄
目を隠しながら悲鳴を上げるメルきゅんの手に握られた包丁には、彼女が初めて彫った刻印が刻まれていた
”小松”
二代目Melk

それはコマtに対する深い感謝と敬意の印であり、偽りのないありのままの自分をぶつけた証明であった

この包丁がこの先
小松の手により幾千幾億もの料理を生み出し
そしてその鋭い切っ先はいつの日か
”伝説の食材”にまで届きうる可能性を秘めていることを
今はまだ知るよしもない・・・

グルメ四天王トリコ、若き天才シェフ小松、二代目メルク
グルメ時代を担う若き才能が集まりこの日、新たなる味の次代を切り開く究極の包丁が誕生した
レビュー前半で取り上げたように、現状ではまだまだ彼らはヒヨッコかもしれない
しかしその才能と可能性は、先人達を大きく超えて輝いていた
次号!ゼブラ関係の前にまずはメルクの星屑実食かな?


ギガホースでテンションギガギガ

「うあぁ〜まるで上質なシャンパン・・・とてもコーラとは思えねーな」
「当然だよ。天然物だとほんの1cm成長するのに1000年かかると言われる水晶の樹
その種が原料のコーラだ。今では人工栽培が可能になった為安価にはなったが
それでも普通のコーラとは一線を画す高級コーラだ」

「ふぅん。メロウコーラってのはこの比じゃねーくらい旨いのかな?」
「かっかっか!またえらいモン依頼されたなトリコ!かーわいそ!」
「うるせーな。お前らはちゃんと修行してんのか?」
「アーホ俺なんかとっくに重力もクリアしたし低酸素も難なく・・・」
「すみませーん!遅くなりましたー!」

おおお・・・いきなりなんだこれは。いったい何が起きているのか説明してもらおうか!
トリコ・ココ・サニー、四天王3人が談笑しながら豪華なディナーに舌鼓を打ち、そこに小松が走ってくるというさながらトリコオールスター揃い踏みな冒頭
今回の話は
メルクの星屑実食回だろうと読者の誰もが思っていただけに、ちょっと想定外のキングクリムゾンをくらった気分です
「もう出発するぜ松!グルメ馬車がよ」
「はいサニーさん!予約5年待ちの”豪華客馬車世界一周の旅”ですね!
スゴイ!本物のギガホースだ!でかーい!
海も泳ぐという水陸両用の超巨大馬!僕もテンションギガギガだー!」


なにこれすごい。俺もテンションギガギガ
小松達が乗り込んだのは、豪華客船世界一周の旅ならぬ豪華客馬車世界一周の旅
世界(もちろん人間界限定)のグルメ都市を結ぶ巨大線路ワールドコネクトを、実に2年かけて一周するという夢のグルメ旅行
三者それぞれこのワールドコネクトの先に修行の目的地があった為、途中までは一緒に旅することにしたワケです。なるほどなー
船を引く超巨大馬ギガホースの捕獲レベルは64。サイズはリーガルマンモスよりかなり小さいでしょうが捕獲レベルはずっと上とか・・・
>ギガホースは黒王号の子孫が年月をかけてでかくなっていったに違いない!
>リーガルマンモス「俺…トロルコングの気持ちが少し分かった気がするわ…」
>リーガルマンモスとかもはやハナクソすぎる。大きさ的にはさすがに一回り小さいみたいですけども
>読者も作者もトリコ達自身もそろそろ「捕獲レベル」という単語から卒業する時期が来ているのかも・・・

それにしても凄いこの景観。
ファンタジーでメルヘンながら男の冒険心をくすぐるというかなんというか
子供の頃にナウシカやラピュタを見て「すげー」と放心した感覚を思い出します。うーんしまぶーホント凄いな。なんでこんなの考えつくんだろう

「サニーさんはどこで降りるんですか?」
「俺は来月。ワック大陸「三途の道」へ続く森だ」
「三途の道?グルメ界へ続くルートのひとつじゃないか。まさかグルメ界に?」
「いやんなバカなことはしねーよ。ちょっとある男に会いにな」
「三途の道にいる人間は一人しかいない・・・

サニーお前もなかなか一筋縄ではいかない旅だな。僕は約二ヶ月後ジダル王国付近だね」

「ジダル?IGO非加盟地域か!
グルメ犯罪の横行する治外法権」
「お・・・お二人ともただならぬ旅のようで・・・」
「アホか松。おめーらのが一番険しいから」
三途の道に住むとある人物に会いに行くサニー。グルメ犯罪の横行する和田町みたいな国に赴くココ
冒頭でサニーが「もう重力と低酸素はクリアした」と言っていたことからも解るように、2人も修行を着々と消化し順調にパワーアップしている様子
そんな二人に「お前らが一番しんどいぞ」と言われ、グルメピラミッドの恐ろしさを改めて噛み締める小松でしたが・・・・

「ちげーよグルメピラミッドじゃねーよ。”その前”だよ」
本当に危険なのはグルメピラミッドではなく、その前に立ち寄る場所だと口を揃えて言うサニーとココ。なるほどトリコ達はあそこ経由でピラミッドに向かうのね
トリコが言うにはその目的地への到着時間は明日。速攻で下車するハメになりましたが、それまではこの豪華馬車の旅を満喫することにします

>何コレ・・・(同コメ100件)
>>何コレ・・・ あざといなしまぶーさすがしまぶーあざとい
>しまぶーはホント腐層向けのサービスを忘れませんね
>ココだわ!しかも・・・ココだわ!
>はんぺらさん聞いて!今週のジャンプを学校に持ってきてた奴がいて読んだの!そしたら…ココがぁぁあ!!
待って待って1年弱?やっと、やっと我らが優男が……!
しかもしまぶーのあの過剰すぎるサービス。腐として釣られまいと思ったけど見事釣られました本当に(ry
何コレ・・・何コレ・・・・
しまぶーの腐向けサービスだよ!
フォーマルに決めたトリコとココのチーク。小松ではなく美男同士のトリココを選ぶトコがよく解ってます
しまぶーちゃんと読者のお便りとかイラスト目ぇ通してるんだなぁ。このへんの読者第一の姿勢はたけしの頃から変わってなくて感心するわ





「すごい・・・これが研ぎ師メルクの作った小松くんの包丁か」
「つ・・・つ・・・美し・・・・!このシャレになんねぇ切れ味もまた美しい・・・!」
「もともと僕が使っていた包丁も混じってるからか僕は比較的すぐ扱えましたけど
もういろんな食材が自在に切れるんで、なんだか料理も上手くなったような気がしますよ!」

客室で見せられた小松の包丁の美しさに感動して涙を流すサニー。触覚で触ろうとしたら即座に切られたそうで、その切れ味にも感動してます
こんな殺人兵器に等しい包丁も小松はもう自在に扱えるようになったそうで。今後は小松の調理シーンが楽しみです
「そいや肝心のメルクの星屑の味はどうだったんだ?食べたんだろ?」
「それは内緒だ!」
「あん?」

「そーです!星屑の味は僕とトリコさんとメルクさん
3人だけの秘密なんです!」
メルクの星屑実食オワタ\(^o^)/
既に食い終わっているのは時系列からして解りますが。「味は3人だけの秘密だ!俺達の戦いはこれからだ!」で終わってしまいました。メルクの星屑ェ
はたして今後回想シーンか何かで実食シーンが描かれる機会はあるのでしょうか。もしなかったら
結構なネタ食材だよなこれ
話に花が咲く4人でしたが楽しい時間は過ぎるのが早いもの。読者としてももっとこの4人を見ていたいところでトリコ達の目的についてしまう。そこは・・・

『前方左に見えますのが地獄の入口”黄泉の門”
この門をくぐる者は重罪を犯した凶悪な囚人のみ。囚人は全て終身刑な為二度と出てくることはありません
そう、この先にあるのは世界最大のグルメ刑務所ハニープリズン!』
「ええええええ刑務所〜!?ここで降りるんですか!?一体どんな方なんですかゼブラさんって〜!」
トリコがこのツアーに乗った理由はハニープリズン経由でゼブラを拾う為。それとそれに際しての理由がもうひとつ
「ココ、サニー。四天王のよしみだ。ゼブラ迎えに行くの手伝ってくんね?」
「「断る!!」」
絶対にNO!
えらい下手に出たへつらい笑いでゼブラ勧誘の助力を求めるトリコだったが、二人の返事は0.5秒でNO
サニーはともかく、あの人あたりのいいココですら露骨に再会を避ける”問題児”ゼブラ。これだけでも彼の人となりがある程度見えてきます
「ちっ薄情者どもめ。ひさびさの再会を蹴るか普通?仕方ねー行くぞ小松
ゼブラへの土産は一応こしらえたが・・・これじゃまだ足りねぇかな?」

二人に悪態をつきながら、風呂敷いっぱいに詰めた食材を手土産にハニープリズンへと歩き始めたトリコ。その時電流走る・・・っ
「全然足りねえよバカ」
なんとハニープリズンで牢に繋がれているハズのゼブラが、トリコの背後から「少ねえよ!」と答えたではないか
思わず情けない悲鳴を上げて後ろを振り向くトリコだったが、そこにゼブラの姿はない。当然である。今彼はハニープリズンにいるのだから
『ゼブラ・・・間違いねぇ・・・しかしこの距離で音弾(おとだま)を!?
まだ刑務所まで数十kmあるのに・・・あの野郎成長してやがる』

驚くべきことに
数十km先から声だけを飛ばしてきたゼブラ。「音弾」という技能らしいですがいかなる原理なのか
しかし「音弾」って猛士の鬼の技みたいな名称ね
>ゼブラ「音撃射・疾風一閃」
>ゼブラの「音弾」の秘密とか原理も気になるところ。音のスピードは普通速くて秒速350m前後でしたっけ?
としたら音速で数十km移動するには1分以上はかかるはずですよね?

単純な大声ならば明快ですが、明らかにそうじゃないですからねコレ。さながら遠く離れた場所から声だけをテレポートさせたかのような・・・・
例えるなら携帯電話を持たずに離れた場所で会話したかのような現象
なるほどこれは喜界島さんの「あんソナー」(これも難なくできるでしょうが)に劣らず砂漠の迷宮で重宝しそうな能力です
「おいゼブラ!聞こえるか!?随分遠くからの再会のご挨拶じゃねーか!」
大声で久しぶりの挨拶を返すトリコ。ハニープリズンの独房でニヤリと不敵に笑うゼブラの心中や如何に?次号へ続く!
>ゼブラの「たりねぇよ」っていうセリフって、単純にトリコの「足りるかな?」に応答したのか、
それか荷物を持っていたトリコの足音や荷物の揺れる音とかで食材の量を性格に聞き取っていたのかっていう二種類の考えが出来ますね
後者だとゼブラの聴覚および判断力が相当なもんだと思うんですよ。狂暴だけじゃなくて頭脳も凄かったらゼブラ無双な気がしますね

ゼブラからはトリコの荷物の大きさを視認できないんだから足りるか足りないの判断は当然後者だろう


地獄の閻魔、ラブ所長

「こんだけありゃあ足りるだろう。なぁーゼブラよ!お?
ん?ああいや、こいつは俺の相棒で小松っていう料理人だ
あ?ちげーよ!小松は土産じゃねーって!食う気かお前!」
『一体誰と喋ってるんだろうトリコさん・・・亡霊でも見えるのか?
確かに門をくぐってからのこのおぞましい空気。まるで本当に黄泉の国に向かってるみたいだ』

>トリコ「小松食う気かお前!(性的に)」
>トリコとゼブラ普通に会話、だが小松聞こえない。これは超音波の類ですかね?
>ゼブラの音弾がトリコに聞こえて小松に聞こえないのは
常にトリコのいる地点に向けて反響を利用して音の位相が重なるように喋っているのでしょうか?
(ちなみに耳や耳の穴の形は親子は勿論個人の左右でもかなり形が違う場合があります)
それともモスキート音みたいに特定個人にしか聞けないような音域で喋ってるのでしょうか?

ゼブラの「小松食う(性的に)」発言で腐女子層も大満足の冒頭シーン
ハニープリズンへの道中、次々と現れる猛獣達をブチのめしてはゼブラの手土産に加えるトリコ。その道すがらもゼブラとは常に会話中です
そのすぐ後ろを歩く小松にはゼブラの声はまったく聞こえていないようで、それが単にトリコの周囲ほんの僅かに音響効果があるものなのか
それとも前回「受話器のない携帯電話」と形容したように、ゼブラ側から特定した対象にだけ聞こえる周波数で音を送れたりするものなのか
「音弾」の詳細な能力に関しては今回もまだ謎のベールに包まれたまま。その最大値や制限など早く知りたいところです
「お待ちしておりましたトリコ殿に小松殿。話は会長から全て伺っておりますので」

そんなこんなでハニープリズンに到着したトリコ達を出迎えるは、ドラキュラとフランケンシュタインを混ぜたような見るからに恐ろしい風貌の男
副所長のオーバンです。OH!バンデス!
ちなみに「OH!バンデス」とはミヤギテレビの夕方のローカルニュース。宮城県民の朋友だけ笑っとけ
「なんだよ話聞いてたなら迎えに来てくれたっていいだろーに」
「トリコ殿、このあたりの気候はご存知でしょう?
そろそろシーズンに入ります故・・・危険なため我々も迂闊には外に出れないのですよ」

『こんな怖そうな人が危険だという道を僕らは歩いてたのね・・・そりゃおぞましいわけだ』

この体躯とグルメ刑務所の副所長を務めていることから考えて、おそらくオーバン自身もそこらの猛獣など相手にならないレベルの武闘派でしょう
そんな人物が「危険だからできるだけ外に出ない」というこの環境。しかも言葉から推察するに、その原因は猛獣よりも特殊な気候にありそうですが・・・

グルメ刑務所は世界中に点在するが特に重罪を犯したA級食犯への刑が執行される刑務所は世界中に3つしかないという
1つ目は上空1万メートルに漂う「空の監獄」スカイプリズン
辺りには竜巻が頻繁に発生し、人肉が好物の怪鳥が飛び回るまさに脱出不可能な空中刑務所
2つ目は深海2千メートルに沈む「海中の監獄」プリズンサブマリーン
辺りの海水は約400気圧の水圧がかかり凶暴な肉食魚がうようよ泳ぐ、ここもまず脱出できない海の刑務所。別名インベルダウ(ry
そして3つ目がここ、「陸の刑務所」ハニープリズンである
「収容できる囚人の数はざっと一億人を超える、まさに世界最大のグルメ刑務所
黄泉の門から続く数十kmの険しい道を、世界中から日々数百人単位で凶悪犯が運ばれて参ります
見張りの為徘徊させているAランクの処刑獣や、全12箇所に設置された長さ1kmを超える巨大開閉橋
当然そのすべてでグルメIDをチェックされて初めて通過が許されます。通常は屈強な護送獣のみしか通れませんが・・・
それでも”シーズン中”は森の魔物に襲われ消息を絶つこともある危険な道です」
あの蜂の巣一億人収容できんのかよ!
遠目からではそのスケールがいまいち読者に伝わりませんでしたが、とてつもなく巨大だったのねコレ。周囲に比較対象になる建物とかなかったからな
「も・・・森の魔物って?」
「フフ・・・運がよければ見れるかもしれませんよ。いや運が悪ければ・・・・ですかね」

そして捕獲レベル60の護送獣ですら襲われるという「森の魔物」
ちょうど今がそのシーズンってことは、トリコ達は本当にとんでもなく危険な道を歩いてきたということになります。おっかねー
オーバンが「気候」と言っていたことを考えるともしかしたら「森の魔物」とは猛獣ではなく、この辺りの地形と天候が相まっておりなす天災を指す言葉かも?
これは
帰り道で「森の魔物」に遭遇するフラグか。加入したばかりのゼブラの実力を披露するステージってところか





「へぇー処刑獣もいろいろいるもんだな」
「全てラブ所長が手懐けた獣達です。大概の囚人はここで戦意を喪失し腹をくくりますね」
「だろうな・・・これだけの獣を手懐けるとは大した所長さんだ。会うのが楽しみだぜ」

ハニープリズン入口。そこはさながら猛獣の大博覧会といった様相で、並の人間ならばここで心が折れるのも頷けます
「護送」獣が60ってんだから「処刑」獣の捕獲レベルもそれより下ということはまずないでしょう。それらを全て手懐けたというラブ所長は流石の貫禄
そして受付のおっさんの名前に思わず吹く東方ファン。一歩間違えば動かない大図書館だコレ。むきゅー


>パチュリーこんな醜くなって・・・と思ったらチュパリーだった!
>チュパリーさんってパチュリーと名前が似ている…同内容のコメはどれくらい来るんでしょうか
>チュパリー「むきゅー」
>パチュリー禁止
むきゅーが言うにはゼブラはひとしきり暴れたそうですが今は大人しくしているそうで。その代わり今はラブ所長がえらくご機嫌斜めとのこと
ゼブラを出したくない所長がへそを曲げているということは、会長に押し切られて
ゼブラ出所を渋々承諾したと思われます
それにしてもオーバンといいチュパリーといい、西洋のお化け屋敷然とした雰囲気というかコスチューム。ラブ所長もこんな感じなんでしょうか?

「ハニープリズンでは囚人に対し刑のフルコースを用意してあります。少し覗いていかれますか?どうせ通り道です
グルメ時代において最大の幸福は食すこと。
ならば最大の罰は・・・”食を奪うこと”です」

「なんだぁこのケーキはぁ!全然甘くねーじゃねえかああ!!甘いモン食わしてくれええ!」
所長室を向かう途中、トリコ達が見学したのは「奪食のフルコース」の前菜
自分の一番好みの味覚を遮断され何を食っても美味く感じなくなるという刑で、甘党のおっさんが「甘いモン食いてー!」と悲鳴を上げて苦しんでます
世界一の刑務所にしては随分ヌルい刑だなー、と一見して思いがちですが、何せ前回解説もあったようにここに収監される囚人はその全てが終身刑
つまりこれから先、寿命で死ぬまで好物を一度も食えないという事です
美味いモノ食いたさで法を犯した者達にとって、この罰はある意味とてつもない重刑かもしれません。まさにこの作品の世界観ならではの刑罰
しかしそれでもこんなものはあくまでフルコースの「前菜」。つまり一番やさしい刑。より刑罰の重い者は次の段階「スープ」へと進みます

「スープでは尋常ではなく不味い食事やとんでもなく臭いのキツイ食材が出されます。それでもまだ食えるだけマシ
魚料理では食事無し。肉料理では水も断たれ、それでも生きていた重罪人はいよいよ自分が料理される番


切られ、煮られ、焼かれ、最後はハニープリズンから死季の森に落とされます」
>切られる煮られるの時点で生きてる囚人って過去にいたんでしょうか。まさにオーバー死刑
ハニープリズンこえええええええええええ!!!
フルコースの最後は、中世の拷問も真っ青な残忍な方法での死刑
死刑が始まるのはサラダ(切られる)からなので、現在ゼブラが居るのはメインディッシュ(処刑場他独房)である事が解ります
人に美味しく料理を食べてもらうことだけを考えて生きてきた小松は、そんな自分考えとまったく逆の発想があることに衝撃を覚える
ここはまさにグルメ時代の闇の部分。この場所に向かう最中感じていたおぞましい空気の正体を理解し、慄然として震えるのだった

「着きました。ここが所長室です」
「で・・・デケエ!所長ってのは初代メルクみてーな巨人か!?」
そんなこんなでいよいよ所長室に到着。この地獄のような刑務所を統括し、無数の猛獣を手懐ける所長とはいかなる怪物なのか
高さ10m近くあるような巨大な扉を目の当たりにし、トリコは初代メルクのような巨躯の男を扉の向こうに想像しますが・・・・・

「あちしを・・・あんなの初代メルクといっしょにするんじゃないわよ。失礼ね」

ですよねー。今回は前振りが露骨だっただけに予想の範疇だったつーかなんつーか。名前もラブだしなぁ
ラブ所長の正体は、幼女言葉で喋るちびっこ!
しかし初代メルクと旧知の仲らしいことを考えると、当然ながら見た目通りの年齢ではないんでしょう。ロリババアかよ!
ご機嫌斜めのロリババア、はたしてすんなりとゼブラの出所を認めてくれるのか?次号へ続く!


パンツ一丁の咆哮

「あなた達がトリコちゃんと小松ちゃんね。ようこそハニープリズンへ」
「な・・・なんという美貌だ!」
「ちょっ、トリコさん美貌ってどの辺が・・・
なっ、なんていう美貌だー!」

ぽっちゃり幼児体型のロリババア、ラブ所長に面会したトリコと小松。だがなんと彼女を一目見たトリコが目をハートにして立ちすくんでいるではないか
あんたデブ専ロリペドだったのか!と小松が突っ込もうとするも、次の瞬間その小松の目もハート化してしまう
眼前にいたのはさっきまでのぽっちゃり幼女ではなく、怪しくも艶めかしい美しさを湛えた八頭身美女だった。なぁにこれぇ

>これがッ!しまぶーの描くッ!「色っぽい女」だッ!          ・゚・つД`)・゚・
>トリコ世界での美貌の基準が気になる。メルクの方がかわいいじゃん。フェロモン食らってないからわからないだけかもしれないけど
>トリコはちゃんと女性に興味があったんですね。このサイトを見すぎたせいで、小松にしか興味が無いのかと思いこんでました

「ふふ・・・チョロいわね。でもあんた達はあちしの趣味じゃないのよね〜」
服装とほっぺのせいでただのイタイおばちゃんにしか見えませんがしまぶー的には絶世の美女なんです!
満足そうに笑って手を叩くと、途端に元のぽっちゃり幼女の姿に戻る所長。どうやらトリコと小松は幻覚か何かを見せられたようですが・・・

『幻覚?いやそんなヌルい催眠の類ではない・・・本能に直接作用するような・・・
”私を愛せ”とでも言わんばかりの強力な指令・・・・!これは・・・
まさかフェロモン?」
「さすがねトリコちゃん。いかにもあちしはフェロモンを自在に操れるの
今二人に発したフェロモンは”性フェロモン”」
世界中の人間が男女問わず欲してやまないであろう能力の持ち主だったラブ所長
一般的に「フェロモン」と聞くと異性を惹きつける分泌物質というイメージを持っていると思いますが、その本来の定義はもっと広く
動物が他の個体の行動や生理現象に影響を与える物質のことを指します。蜂や蟻の持つ「集合フェロモン」や「警報フェロモン」などがそれであり、
ラブ所長は実に数百種類にも及ぶというフェロモンを自在操り、ありとあらゆる生物を意のままにできるという
蜂や蟻の生態は何百匹という群れを形成しながらも、それがまるで一個の生き物のように統一された意志を持っているといいます
その存在はまさにハニープリズンの全てを個人の意志で統括する女王蜂

あの恐ろしい処刑獣達も強さで屈服させたのではなく、すべてフェロモンで手懐けたというワケです。なるほどー

あいつらバター犬だったのかよ!

鋤鼻器官を通じ、本能を司る脳の視床下部に直接入り込む無味無臭無色透明のフェロモン
もはや第六感にも近いトリコの嗅覚だからこそその存在にも気付けたが、そうでなければいつ攻撃を受けたかも気付かない能力である

「つまりあんたに操れない相手はいない・・・と。全ての生物はあんたの虜にできるってことだな」
「それがねトリコちゃん、できない子がいるの!一人だけあちしの言うこと全然聞かない子がいるのよ!」

ところがどっこいそんな無敵の能力が効かない相手がいるという。話の流れからしてそれが誰なのかは読者にもすぐ解りますが、
顔を真っ赤にして涙目になりながら語るラブ所長のこの取り乱し様はいったいなんでしょう。そんなにも能力が効かないのが悔しいのか

「あのう所長、その方ってもしかして・・・?」
「ゼブラちゃんよ!あちし好みストライクド直球のゼブラちゃん」
「所長がゼブラの出所に反対なのは、
ズバリ愛しいゼブラをずっと傍に置いておきたいからなのです」
「いいじゃないのよババアが恋したってー!」

読者の誰もが想像しなかったであろう、所長がゼブラ出所反対に頑なだったまさかの理由。それは
モリモリマッチョのワイルドタイプが超好みだという所長の恋慕の情
まさにババア自重しろ。ちびまる子ちゃんキャラの如く顔に縦線が入ったオーバンの表情が笑えます。この人苦労してそうだなぁ





「ここは処刑場よ。極刑を受けた囚人は全てフルコースとは別にこのフロアに通される
つまりこの階に収監されている囚人は全て死刑囚ってワケ
それ以外にも一時的に収監してる危険な猛獣や隔離生物もいるわ
この前も鳥人間のような小さくてヘンテコな奴を放り込んだとこ」
「鳥人間は凶暴でしたね・・・あれはまだたぶん子供でしょうけど」
そんなワケでゼブラの独房へと向かう4人。所長はやはり渋々ながらもゼブラ出所を許可したようですが道中気になれる会話が見られます
>オゾン草の件で登場したアンノウン、どうやら捕縛されていたようで・・・あれで子供かい
>あのアリクイ獣人、もとい鳥人間はアレでまだ子供とか・・・もしかして人間界に来たのは「若気のいたり」みたいな動機なのか?
>鳥人間(GTロボのモデル?)の話が出てきてますね・・・これはコーラをGET後辺りで親がハニープリズン襲撃フラグ?
>鳥人間、所長も知らないということは、段は余程グルメ界の奥地に居るんでしょうね。親が助けに来たりしたら刑務所全滅しそうです

所長達が先日ブチ込んだという「鳥人間」
言葉からしてベジタブルスカイで遭遇したアレを想像させますが、もしあの個体だったとしたら所員だけで取り押さえられるものでしょうか?
トリコがまるでハナクソ扱いだった強さを考えれば、あれが本気で暴れたらハニープリズンに甚大な被害を与えているハズですが
「凶暴だった」とは言ってるものの所長とオーバンの会話からはそれほどの悲壮感は感じられないため、あの個体だとはとても思えません
彼等の言う「鳥人間」があのグルメ界から来た生物だと仮定して、
ベジタブルスカイでトリコ達が出会った個体は成人した大人であり
所長達が捕まえたのは本当にちっこい子供だと推察するべきかと

ガララワニだって赤ん坊ならゾンゲ様にも狩れるし
でも所長のフェロモンがあればベジタブルスカイで遭遇した個体でも簡単に捕まえられるような気もするな・・・うーんどうなんだろ

「ゼブラちゃんはね、食べ過ぎちゃったのよ。獲物ごはんを」
ちなみにゼブラは犯した罪は大きいものの、トリコに負けないくらい食材を発見しているという功績もあるそうですが
彼の場合はそのほとんどが非公式扱いになっているという。それは何故か?そもそもゼブラの罪状とは?
読者の疑問を代表して訊ねた小松に対する返事は
「食い過ぎ」という答でした。メロンパン食い過ぎ病か
>マッチの回想の「一匹残らず絶滅させてやろう」って台詞からすると、ゼブラは絶滅危惧種を食べ過ぎたからブチこまれた?
>美食屋として数多い発見をしているのにその悉くが非公式とは・・・
見つけたら片っ端から食い散らかして絶滅させてるってことなんですね。ゼブラさん蝗の群れの様でたちが悪い
マッチの回想の台詞を照らし合わせてもゼブラの罪状は乱獲か。しかも売買目的ではなく、全てゼブラ個人での食い尽くし
ひとつの種を絶滅させるほどに食うとなると、いったいどれだけの量なのか
これまでトリコ達が劇中でパワーアップしてきた間、ゼブラは一切美味いモン食えなかった環境にいたワケですが、
ハニープリズンにブチ込まれた時点で既にトリコ達とは比べモノにならない程強かったであろうことは想像に難くありません

「ゼブラは特別独居房にでも放りこんでんのか?」
「いえ、処刑場です
ゼブラはハニープリズンに来てからずっと処刑を執行され続けてますよ」

「マジで?それって本人の意向か?」
「さすがトリコ殿よくご存知で。その通りでございます」
「ふふふゼブラちゃんは処刑されてるくらいが丁度いいのよ」
驚くべきことに収監されてからずっと処刑を執行され続けているというゼブラ。どういうことなの
ゼブラがブタ箱に入ったのはフグクジラ編でのココの会話で解っていますから、劇中の時間軸では1年以上は経っているハズ。とんでもねえぞ
いったいどんな処刑を受けているのでしょうか?ってことでゼブラの独房兼処刑場を大公開。ジャジャーン
「この処刑場は四肢に繋がれた鎖がそれぞれ一頭ずつの処刑獣と繋がっています
もしも4頭の処刑獣が同時に鎖を引っ張った場合、身体は無事じゃすまない」

捕獲レベル50を超える猛獣による牛裂きの刑です。すげえ
ゼブラはこの刑に一年以上耐えてきたってことか。男塾で虎丸が初登場した時のようなインパクト
しまぶーの世代的に考えて絶対あのシーンのリスペクト入ってると思う





「おーいゼブラ迎えにきてやったぜ!ん?あいつ・・・そういや俺がここに着いてからはずっと黙ってたな
・・・・まさか・・・・
充電してやがる!ヤベエ!』

久しぶりに会ったゼブラに声をかけたトリコが感じる戦慄。なにを充電してるんでしょう。アレか、性的な自家発電か
同時に本日の処刑タイムで処刑獣達が動き出します。鎖に繋がれた一頭、グローサウルスなどは捕獲レベル57という怪物ですが・・・・
当然ながら1年間この処刑に耐えてきたゼブラが今更やられるワケもなく。彼が四肢に力を込めると屈強な猛獣たちが一歩も前に進ません
「やべっ!耳を塞いで床に伏せろ小松!今すぐにだ!」
「てめえらとじゃれ合うのも今日が最後だな・・・あばよ!
サウンドバズーカ!!!」
「わああああああああ何ですかこれえええええ!?」
アパッチの雄叫びー!ウーララー
四天王の聴力担当であり「音」の扱いに長けたゼブラの能力の正体は、読者の予想通りの音波振動攻撃
石造りの独居房にヒビが走り、処刑獣達はたちまち口から泡を噴いてダウン。更に注目すべきは手首を繋がれた鎖も一鳴きで破壊しているところ
「本人の意向で刑を受けてる」ということだったので当然ではありますが、ゼブラはその気になればいつでもこんな独房抜け出せたということです

>音に関しては小松が死んじゃったクラッカーがありましたけど
耳塞いだとはいえゼブラボイスでは小松さほどダメージ受けてないのはゼブラボイスは指向性がキッチリついてるんでしょうね・
>ゼブラはフェロモンの分子のみを弾く周波数の音波を常に放出してるとか
>ゼブラ強すぎワロタw投獄されてるあいだもずっと処刑獣で体鍛えてたのねwだから成長すんのかw
>サウンドバズーカのコマ、進撃の巨人ぽいですな
>ゼブラ強そうですね。ココの毒もサニーの触覚も使いすぎるとデメリットがありましたが、ゼブラの能力にはデメリットあるんでしょうかね

サウンドバズーカは確かにハチャメチャに強いですが、トリコの台詞から発動にチャージ時間が必要なことが解ります。しかも結構な時間が必要みたい
デメリットと言うにはちょっと違いますが、威力が威力なだけにホイホイ連発できる技ではないようです
「おいコラゼブラ!てめえ俺らを殺す気か!」
「かっかっかどーだトリコ?俺の声で目は覚めたか?平和ボケした顔しやがって
俺がいなかった地球は随分退屈だったと見えるな・・・!」


>ゼブラには所長のフェロモン攻撃が効かない=男にしか興味がないから
>ゼブラの「おれのいなかった地球」発言がスケールでかくて気に入りましたw
>ゼブラの左脚のふくらはぎが逞しすぎて
巨大なイチモツに見えるのですが
>なぜゼブラは黒パン一丁なのだろうか…囚人には服を着る権利も認められないのだろうか

「俺がいなくて寂しかったんだろ?あん?あんかけチャーハン?」
パンツ一丁の肉体美からほとばしるこのガチホモ臭

所長のフェロモンが効かなかった理由ってまさか「ゲイだから」とかいうんじゃねーだろうな。歪みねえな
遂に解き放たれた悪魔!ゼブラ加入の一行に次号どんな波乱が?
小松との絡みが今から楽しみでしょうがない次号へ続く


ゼブラ無双

「なんと不吉な!混乱の世が見える!世界規模で多くの生命が奪われるであろう」
それは大地震?はたまた巨大隕石の衝突?グルメフォーチュンの占い師が発した一言をきっかけに世界に走る激震
ほどなくして流れた確かな情報は、
それら天災以上の衝撃と恐怖を世界中に与える
【ゼブラ出所】
最も早く反応したのは各市場だった。まだ見ぬ食品被害への危惧からグルメ保険会社の株は投げ売り状態でストップ安に
反対に建設株、特に核シェルター冷蔵庫などを施工している建設会社の株は買いが殺到してストップ高に
また怪我人が増えるという思惑買いが入り、製薬会社も買いを集め一時市場はサーキットブレイクが発動された
「ゼブラに奪われる前に入手したい」という思惑から食品市場も青天井。急遽IGOが価格規制をかけ沈静化する騒ぎに
全世界で実に25か国が非常事態宣言を発令。ある高名なグルメ経済学者はこう発言した
「もしゼブラの出所が事実ならば、経済損失は全世界で数千兆円は下らないでしょうね
それは先進国が10か国以上この世から消滅する程の被害です」
>冒頭のゼブラの凄さの演出が完全にバキ風な件について
>少年漫画で市場価格の変動をタネにキャラクターのすごさを語る例って珍しい例だと思います
>美食会よりもゼブラの方が害悪なんじゃあ…
>投資歴7年で生き残ってるから解る。島袋氏は株好き

ゼブラ完全に勇次郎だこれ
個人の存在が国家の存続に影響を与えるという超スケールだったゼブラ。しまぶーマジ勇次郎リスペクト
出所するだけで国が10も滅ぶならぶっちゃけ死刑にしてしまったほうがいいと思うんだが。ゼブラの残した功績と釣り合い取れてるのかこれ?

と思ったら勿論ただ出すワケはなく、「500名の指名手配犯の捕獲と100種類の新種食材の発見」という条件つき
「服役囚でありながら指名手配犯を捕まえる為に外出できる」(外出じゃなくれっきとした出所だけど)と書くと、オリバさんっぽくもあります

ただ全世界がこれだけ震撼する人物を全然知らなかった小松がちょっと不自然すぎて残念
まぁここらへんの矛盾はしまぶーも人に指摘されないと気付かないだろうし、あんま細かいトコを突っ込むのは野暮というものですが

「ぎゃああ血だらけ〜!!!」
「ただの返り血だ騒ぐな小僧。食っちまうぞ(性的な意味で)」
めでたく出所が決まったので、服役中に他の房で自分の影口を叩いていた囚人達をもれなくブッ殺してきたマメなゼブラ
なにせハニープリズンの外の音すら拾える地獄耳ですから、この男の半径十数kmでは影口など叩けないということです。おおこわいこわい

「あんま小松ビビらせんなよ!」と割って入ったトリコに対しても、ゼブラの攻撃的な物言いは変わりませんが・・・・・・
「誰の頭掴んでんだてめえ」
「あ?お前のだよ。だいぶ髪伸びたじゃねーか」

普通に読む分にはなんてことはない荒くれ者同士の喧嘩腰会話なんですが。よく訓練された腐女子フィルターを通すとすごい濃厚なトリコ×ゼブラに
だって久々にあった男友達の髪触って「だいぶ髪伸びたな」よ?すげえBLっぽくね?
顔も今にもキスせんばかりに近づけて喋ってるし、しまいにゃゼブラの「お前が俺の相手してくれや(性的な意味で)」発言で締めくくって完璧すぎる
耽美系の絵柄でこのシーンをパロるBL同人が山ほど出る予感
ちなみにこの喧嘩はラブ所長が鎮静フェロモンで収めるのですが、やはりゼブラに対してはまったく効き目がありません
「もぉーう!どうしてゼブラちゃんにはフェロモン効かないのよ!」
「フェロモン?なんだそれ食えるのか?」
ゼブラのこの台詞から、彼にフェロモンが効かないのは意識的に自分の持っている能力で所長の能力を防いでいたり耐えていたのではなく、
まったくの無意識下でフェロモンを無効化してることが解ります
そこにはおそらく音に特化した彼ならではの秘密があるとは思いますが、今回はその謎に関する種明かしはありませんでした。気になるなぁ
>ゼブラにフェロモンが効かないのは単純に聴覚に特化しすぎて他の感覚(特に嗅覚)が凄まじく鈍感だとか?
それとも常軌を逸した精神構造のせいか?





「で?メロウコーラってのは何なんだ?」
「会長いわく世界一うまいコーラだそうだ。お前コーラ好きだろ?飲んでみる価値あるんじゃねーか?」
「フン、コーラかよ・・・ガキじゃあるめーし」
>ゼブラは何だか嘘喰いの伽羅さんみたいでしたね
>なんだ かわいいやつじゃないかゼブラ
>コーラ好きとか以外に可愛いところもあったり^^

口では文句を言いつつも、コーラが好物というゼブラは同行する気満々。嗜好が子供っぽくてちょっと萌えます
あとゼブラは左頬肉がないので、ヨダレが出てくると垂れ流し状態になるのね
このケースのように、心の中で「うまそう!」と思ったらそれを隠そうとしても隠せないということか。この演出は今後も使われそう

「ところで小僧。今食った料理・・・お前が作ったって本当か?」
「は、はい!僭越ながら調理させていただきました!お・・・お口に合いましたでしょうか」
出所を祝う晩餐の食事はその全てが小松が腕によりをかけた手作りです。ゼブラの迫力にビビりながらも、精一杯の愛想笑いを浮かべて聞く小松
ゼブラはそのぎこちない笑みが作り物ではなく、心からのものであることを解っていた。調理中の小松の独り言をちゃんと聞いていたからである

お肉が好きって言ってたな。栄養バランスも考えて作らなきゃ
うーんもっと濃い味のほうがいいかなぁ
刑務所では食べられない珍しい味のほうが喜ぶかも
ゼブラさん・・・・喜んで食べてくれたらいいけどなぁ

ゼブラ「なにコイツかわいい。萌え」
初めて会う人間の為に心を込めて料理を作る小松の甲斐甲斐しさ。ゼブラも一発で萌え萌えキュンしてしまったようです
そんなゼブラが頑張って言ったお礼の台詞がこれだ!わんつーすりー(ベストハウス風に)
「小僧・・・チョーシに乗るなよ。俺はチョーシに乗ってる奴が一番嫌いなんだ
見てるとグチャグチャにひねり潰したくなってくる。一匹残らずだ!」

つまり「お前は気に入ったから、嫌いにさせてくれるなよ」という事である。ツンデレすげえ
凶獣ゼブラもファーストインプレッションで篭絡!小松無双伝説は止まりません

>小松の優しさにゼブラもイチコロですね
>調理をしつつゼブラの仕込みもこなす小松さんマジパネェっす
>顔も合わせずにゼブラをオトすとは・・・・小松総攻め状態ここに極まれりと言ったところか
>小松「『口説き落とす』と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ!」
>始まる前から終わってた!(ゼブラ、小松に陥落的な意味で)

「所長お知らせが。森の魔物が現れました
ゼブラの出所はシーズンが終わるまで見合わせたほうがよいかと」

と、ちょうど飯を食い終わったあたりでオーバンから例の「森の魔物」出現の報告。それがいったい何を指す言葉なのか、
このハニープリズンのある死季の森の特殊な気候をラブ所長が説明するカタチで読者に解説されます
なんでもこのあたりの特殊な気候は春夏秋冬からなる四季と違って、
獣溶霧凍からなる”死季”と呼ぶそうで
人間界でもグルメ界にも負けないくらい厳しい環境だという。かいつまんで説明するとこんな感じです

9〜11月の霧季。1m先の視界も効かないほどの濃霧が立ち込める「ミストシーズン」
霧は毒ガスで、1呼吸で呼吸困難、2呼吸で意識障害、3呼吸で心停止する

6〜8月は溶季。そこかしこ一面に溶岩が吹き出す「マグマシーズン」
地上の温度は70度を超え、空気の熱だけで皮膚は大火傷を起こす

12〜2月は凍季。猛烈なブリザードが吹き荒れる「ブリザードシーズン」
森の刺草を撒き散らす−200度の猛吹雪は3ヶ月間弱まることはない

そして現在の獣季。数百万頭の凶暴な猛獣が眠りから目覚める「モンスターシーズン」
平均捕獲レベルは60。その中で最も手強いのが、
通称”森の魔物”と呼ばれる巨大亀マグマトータス

死季の森マジキチすぎる。霧の毒性なんてグルメ界以上じゃねーか
そして数百万頭の猛獣が溢れるモンスターシーズンに突入してしまった現在のハニープリズンの景観はこんな感じです。はいドン

怪獣大戦争ヤバイ。主にサイズが
>ハニープリズンにカメレオンみたいなものが乗っかってるけど…アレって1億人収容できる超巨大施設だったよね?
>猛獣の大きさがハニープリズンと比較してかなりおかしいレベル。リーガルマンモスはなんだったのか?

中央に吊るされてるハニープリズンと大きさを比較してみるとしまぶーやっちゃった感迸ってるのが解ります
だって「1億人収容できる」って先週の解説で言っちゃってるもんなハニープリズン・・・・
たしか東京ドームの最大収容観客数が55000人でしたっけか。グラウンドにも人を詰め込んで10万人と仮定しても、単純計算で
東京ドーム千個分の大きさの建造物じゃなきゃおかしくなる計算に
まとわりついてる怪物どんだけ巨大なんだよと。リーガルマンモスとかマジミニチュア象すぎる
おそらく単行本では収容人数大幅に小さく修正されると思います





「なるほどコイツは・・・だいぶチョーシこいてんな」
そんな巨大な猛獣が100万頭ひしめきあう外にパンツ一丁で出て行くゼブラ。あん?あんかけチャーハン?
猛獣相手に「チョーシのってんじゃねえぞコラ!」と頭の悪いヤンキーのような言いがかりで戦いを挑みます。ナイス脳筋ぶり

「ゼブラさん出て行っちゃいましたけど・・・こんな危険な時に大丈夫なんですか!?」
「危険?あぁそういやいい忘れてたな小松。ゼブラの犯した罪だ
数十km先に落ちたコインの音も聞き分ける聴覚の持ち主。声を自在に操りその振動で全てを破壊する力を持つ
パワー・破壊力共に四天王随一と言えるが、問題はその食欲と喧嘩っ早い性格だ
あいつは気に入った食材やムカついた生物がいると、
その種が絶滅するまで食い殺す奴でな
今まで絶滅させた生物は実に26種。ゼブラは今も第一級危険生物に指定されている
今外にいるモンスターの中で最も危険な生物は、他でもねえゼブラなのさ」
>そういえば「四天王一の食いしん坊」とかいたな・・・誰だっけか・・・
ゼブラの罪状は読者の考察通り。これまで26種類もの生物を個人で食い尽くして絶滅させたとのこと
発見した食材の量はトリコと同じくらいという話でしたが、食ってきた美味いモンの量は比じゃないという事です。そら他の四天王より強くもなるわ

眼前迫る猛獣の群れに対し、ゼブラは必殺の大声を正面ではなく天空に向けて射出。打ち上げられた声の塊が上空で膨れ上がります
「内部で反響を繰り返し増幅・・・さあ落ちてきな音の落雷よ!
サンダーノイズ!!!」
上空に向かって音を発射すればそのまま霧散するだけですが。一定の高さで留まってから落ちてくるという物理法則を無視したゼブラの必殺技が炸裂
その威力は凄まじく、平均捕獲レベル60の猛獣たちがたちどころに絶命します。声強すぎる


>ゼブラ「見せてあげよう、ラピュタの雷を」
>ゼブラを捕らえられる鉄平強すぎだろ
>ゼブラの すごい んちゃ砲
>ボイスミサイルでアラレちゃんの「んちゃ砲」を思い出した人も多いのではないか
>ブレスバズーカとはなんだったのか
>もうゼブラが居たら美食会の副料理長程度なら瞬殺できそうなんだが
>チ○コ顔もやってましたが捕獲レベル60〜70の猛獣を瞬殺ってのは、やはりインフレにも程があるのでは
通貨みたいにそろそろ「捕獲レベル」に変わる単位が必要となりそうですね
グルメ界の猛獣なんか全て「捕獲レベル測定不能」で一括りになっちゃうでしょう?
>今週のトリコ、ブレスミサイルくらったマグマトータスが泣いてるように見える件
「ほよよ!ボイスミサイル!んちゃ!」
捕獲レベル70の”森の魔物”ことマグマトータスも、んちゃ砲一発で爆死
あまりにも見事なかませ犬ぶりに涙も出てくるってもんです
かくしてハニープリズンの周囲は
核の炎で包まれたように吹き飛び数百万頭の猛獣達は瞬く間に全滅するのでした
捕獲レベル70前後の怪物を2匹瞬殺したアルファロ初登場時のインパクトはすごかったですが。もうそれ以上のことを味方キャラがやっちゃうという・・・
「ちっ、さすがに声切れだ・・・もう声出ねえや。トリコ・・・こいつら食ったらちと喉を潤してえな」
「行くか!コーラ飲みに!」
>ゼブラの能力にもやっぱり打ち止めラインはあった!でも強いことにはかわりない。トリコもっとがんばれ
>ゼブラ純粋なスタミナはわかりませんが技の燃費はココの毒よりさらに悪い感じですね
適合食材が飲み物系ですぐ喉が回復するとかじゃない限り長期戦は厳しそうかと
>ゼブラ『グガッ!!!こ…声がでない…!い、いつも後先のことを考えないでパワーを使ってしまうのが…お、オラの悪いところ…』

能力全開時のキチガイ戦闘力の披露も終わり、喉が乾いたのでコーラ飲みにレッツらゴー!ゼブラ加入でいよいよ次号からメロウコラー編開始
美食屋の墓場・グルメピラミッドで3人を待ち受ける試練は?次号へ続く!


救世主伝説ゼブラ

「ったくめんどくせえな。なんで頬を塞ぐ必要があんだよ
これじゃ口もまともに開けられねぇ。飯もがっつけねーぞ」
「これも所長命令だろが。てめーはただでさえ目立ちすぎるからな。少しでもカモフラージュしとけ」

冒頭。服を着て頬を縫い合わせたゼブラは先週までの野獣臭がなりを潜め、なかなかの男前に大変身
カッコいいですねゼブラ。正統派ハンサムタイプのココやトリコとも、ビジュアル系のサニーとも違う、ワイルドさの匂う男前です
それでいてご飯と聞いた瞬間
テンション上がってすぐ頬の縫合破いちゃうあたり単細胞で萌え
トリコの世界観なら皮膚組織に近いシールみたいな絆創膏とかありそうなもんですけどね。ヒソカのドッキリテクスチャーみたいなの
「てめえやっぱりあの処刑獣を食ってやがったか。どーりでレベルアップしてるわけだなゼブラ」
「お前こそ力を上げたじゃねーかトリコ。嬉しいぜェ・・・まだ俺と対等に殴り合いできる奴がいるってのはよ
ところで小僧ォ!チョーシには乗ってねえよな?いいか?
俺のことは”環境”だと思えよ!」
「か・・・環境・・・ですか?」
「そうだ。俺にうまく適応できなきゃ、その生物は絶滅する。自然の摂理だ」
会話からゼブラが服役中も処刑獣を食ってグルメ細胞を進化させていたこと、そのゼブラと単純な殴り合いでトリコは互角であること等が解ります
さすがに喧嘩で15連釘パンチやレッグナイフまでは使ってないでしょうから、音撃無しの肉弾戦限定の戦いならトリコが少し上ってくらいでしょうか
あと
「俺に適応しろ!」って額面通りに受け取ると凄まじくエロい。カラダの相性的な意味で
>小松「アッ―!」 ゼブラ「俺(のサイズ)に適応しろ!」

で、3人が仲の良い高校生のようなやり取りを交わしているこの場所は一体何処かというと・・・・デデーンなんぞこれ
リフトで空中に吊られた一軒家です

人間界最大の砂漠地域サンドガーデンへ続く、唯一の交通手段「リフトハウス」
ロープウェーで渡る「砂塵の谷」はその渡谷期間実に約一ヶ月も及ぶため、利用者は一ヶ月分の居住空間レンタル代込みでこのリフトに乗るのである
ギガホースの時も褒めちぎりましたが
しまぶーのアイディアというか発想のスケールマジすごい
子供の頃に夢に描いた空想の世界をそのまんまバンバン出してくるっちゅーかなんちゅーか。しかしそんな荒唐無稽さが逆に夢を忘れた大人には心地良い
たったこれだけの描写で冒険心をくすぐるwktk感。「邪道な王道」とか具体性のない小理屈ばかり並べてるバクマンがちょっとアレに思えてくるな・・・

>砂塵の谷の広さヤベェ…世界最速のロープウェイが時速40キロ位だから40と砂塵の谷は仮定すると40×24×30で28800キロ!
ロープがジグザグしてるからそれを考えても約2万キロ………相変らずトリコ世界の広大さを思い知るぜ………

そんなワケで男3人、一ヶ月間の共同生活を経て辿りついたサンドガーデン。その総面積は実に39000キロ平方メートルにも及び(サハラ砂漠の4倍)
砂が米でできている米砂漠や、砂糖でできた黒糖砂漠、はたまた石炭やレアアース等でできた資源砂漠などなど
ありとあらゆる種類の砂漠が存在するまさに砂の楽園です。っていうか米とか砂糖でも「砂の楽園」って言うんだろうか。そこは米の楽園だと思うんだが




「おう何見てんだてめえ殺すぞコラ。砂料理の美味い店紹介しろオラ」
「あの・・・トリコさん・・・ゼブラさん大丈夫ですよね?」
「ん?ああ心配か?まぁれっきとした罪人だからな。協力してくれるか信用できねえのも無理はねぇ」
「信用というか・・・・その・・・僕は・・・・」
『ゼブラさんは地獄耳・・・全部筒抜けだ・・・・でも言いたい!』

チンピラのように街行く通行人に因縁つけながらサンドガーデンを練り歩くゼブラを見て、小松は思わずトリコにそんなことを聞いてしまう
笑いながら「まぁまぁ」と言うだけのトリコに、小松は意を決して一ヶ月間溜め込んだ本音を吐露する。
王様の耳はロバの耳ー!
「ゼブラさんの犯した罪はやっぱりもの凄く重いものだと思うんです。僕は・・・・
反省の色が全く見えないゼブラさんの同行は賛成できません。正直出所だって」

『あぁ言っちゃった・・・・終わった・・・・カンペキ殺されちゃう僕・・・・』
小松の勇気えごい
「俺に適応できなきゃ死ぬだけだ」と本人から念を押されているにも関わらず、ゼブラ同行に納得がいかない本心を堂々と口にした小松
トリコがいるからいざとなったら守ってくれるだろう、というある程度の算段はあるとしても。しかしそれでもハンパない正義感と勇気です

「フフ・・・・俺もそう思うぜ小松。でもグルメピラミッド攻略にはどーしてもあいつの力が必要なんだ。それにな、
ゼブラの存在は必ずしもこの世の全てに悪影響を及ぼすワケじゃねえんだぜ」
ゼブラに別段怒って襲ってくる様子は見られない。自分の発言が聞こえていないワケはないはずなのにどうしてだろうか
そんな相棒に「よく言ったな!」と賛同しつつも、「でもゼブラ出所は悪いことだけじゃないんだなコレが」と不思議な言葉を返すトリコ
どういうことなのかワケがわからず首をひねる小松でしたが、その答はラクダを手配するために立ち寄った荒れ果てた村で明らかになる

「どちらの砂漠にお行かれに?今はお勧めできる砂漠が限られておりますが
実は近年続いていた紛争で町はこの通り・・・観光客も激減してしまいました
あぁ・・・でも大丈夫。今はもう終わったんですよ!ある方のおかげで
ただ紛争中送り込まれた生物兵器が、今も砂漠の資源を貪っておるのです
この町も何度も襲われました。私の息子や・・・・孫も・・・・
ですから今はその生物が現れない砂漠しかお客様にお勧めしておりませんのですよ」
トリコ達を出迎えたレンタルラクダ屋の婆さんは、ボロボロに荒れ果てた町の惨状を涙ながらに語った。戦争ゆるせねえー!
戦争のせいで町の主な収入源だった観光客はパッタリと途絶え、更には戦争が終わった今でも国家が使用した生物兵器が人々を襲うのだという
それにしてもそんな陰惨な戦争を終わらせた
ある方とは一体どんな人物なんでしょうか。大国の指導者?キリストやブッダのような聖人?
否!戦争を終わらせた救世主はこの男!
>ゼブラが勇次郎というか拳王様に
>ゼブラが世紀末覇者にしかみえなくなってきた
>ゼブラの扱いが修羅の国でのラオウすぎる

伝説の赤水だ!ついにラオウ様がこの国に戻ってきたんだ!
ゼブラを見るなり「救世主様」と呼んで群がる民衆達マジ修羅の国のボロ。突然の事態にゼブラ本人が驚いています
どうして一ヶ月前まで刑務所で服役していたゼブラが戦争を終わらせた救世主なのか?ワケがわからず呆然とする小松にトリコがその理屈を説明する

「呉越同舟。ゼブラ出所によって多くの国は戦争勃発時と等しい臨戦態勢を敷いているが
逆に今まで戦争中だった国同士がゼブラ対策の為に軍事同盟を結ぶケースも多い。この町もそのひとつ
つまりゼブラの出所が長く続いた紛争に終止符を打った形になるな」
「紛争でこの町では数万人もの人々が命を奪われました。年寄りも子供も・・・毎日が本当に地獄のようでした
本当に終わってくれてよかった・・・ゼブラ様は私達にとって救いの神です」
「・・・・・・!」
戦争はあくまでもゼブラの及ぼす影響が終わらせたものであり、ゼブラが自分の意志で終わらせたワケではない。だがしかし。それでも
地獄の日々に怯えて生きてきた人々にとって、ゼブラは紛れもなく救いの神だった
トリコ達の目もはばからず号泣する老婆を見て、誰が難癖などと言えようか。ゼブラの存在が益にもなるという言葉の意味を小松は噛み締めていた





「ひゃあああああー!生物兵器が出たああああああああああああ!!!」
「あれはヤマタノサソリ!8本の尾の毒針であらゆる生物を殺戮し、生態系をメチャクチャにする
こいつは隔離指定生物であり第二級の危険生物だぞ・・・・!」

>紛争地域に生体兵器として隔離指定種の危険生物を送り込むとかトリコ世界の国家はやることがえごいな…
と、そこに現れたのは戦争が終わった今も度々町を襲うという厄介者・生物兵器ヤマタサソリサソリ。8本尾の巨大サソリです
人々が蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う中、まだ幼い少女が足をもつれさせて転んでしまう。皆が思わず目を覆ったその時

「ボイスカッター!!!

下等生物が。チョーシに乗っちゃいけねーぜ」
無数の「音の刃」によってバラバラに吹き飛ぶその巨体
罪なき少女を猛獣から助ける為にその場の誰よりも速く動いた人物。それは誰あろう全世界が恐れる凶獣・ゼブラであった
「フフ・・・・そういえばよ小松。今までゼブラが絶滅させた26種類の生物な・・・・
あれも全て生態系を狂わす危険生物だったけな
ま、だからって絶滅させちゃいけーけどな」

「!」
そしてこの驚きの事実である。「チョーシに乗ってる奴は一匹残らず食い尽くす」とはつまりそうことだったのか
確かに絶滅させるのはやり過ぎた行為であり、重大な犯罪ではありますが。その行動原理には彼なりの義憤があったのである

長らく町の人々を苦しめてきた生物兵器を瞬殺し、少女の命を救ったゼブラ
それは影響が及ぼした結果ではなく。明確な彼の意志によるものです
救世主の救世主たる行動に感動し、更に声高らかに崇める民衆達。ゼブラは彼等に応えるかのように大声でこう言うのだった
「ゼブラ様!ゼブラ様!」
「おうてめーらァ!ちゃんと俺に適応しろよ」
「ゼブラさんKAKKEEEEE!!」

真の強者は弱者を喰らわず!
そこにいたのは「犯罪者ゼブラ」ではなく。「美食四天王ゼブラ」!
これまでの「こいつ外に出していいの?」「強いけど好きにはなれそうもない」という、読者達と小松の抱いていた印象がたった一週で吹き飛びました
小松もゼブラの本質を知り、今後は
今までよりも一層濃厚なBLネタを披露してくれることでしょう。期待高まる次号へ続く!
>今週のトリコは「ゼブラ出所につき世界の株大暴落!しかし、ゼブラ株急上昇!!」これで決まりだッ!
>ありのまま今起こったことを話すぜ!『俺たちはゼブラを勇次郎だと思ってたら実は拳王様だった』な、何を言っているか(略
・・・絵的にも話的にも一気にイケメンになりましたね
>あれ?ゼブラってすげぇ良い奴?危険生物を絶滅させたっていうのでデスゴールを滅ぼしたバトルウルフを彷彿とさせますね
>ゼブラKAKKEEEEEE!!!でもいくらなんでもいきなりいい人になりすぎだろ!
>しかしこうなるとマッチがどういう経緯でゼブラに攻撃されたのか余計興味が湧いてきました
>どこかのグルメヤクザさんも、調子に乗ってたところを全身裂傷にされたんだろうか・・・


ゼブラ×小松超加速

「ももっ申し訳ありませんでした!僕ゼブラさんの事よく知りもしないでつい・・・・その・・・
チョ・・・チョ・・・
チョーシにのったことを言ってしまいました!」
「俺を目の前に堂々とチョーシにのってました・・・・と?久しぶりだなこんなド直球な奴ぁ」

前回のゼブラのラオウぶりに自分の考えを改めた小松は、殺されるかもしれないというリスクを覚悟でそれを正直に話して謝罪
そんな小松に対し、ゼブラは縫い合わせた頬を再び裂きながら、今にも小松を頭から丸呑みにしそうな勢いでこう答えた
「いいか小僧。世の中で最もチョーシに乗ってる行為は・・・嘘をつく事だ
人の居ない所で影口を叩いておきながら、本人の前では心にもないおべっかを使う・・・・
そうやって何でもバレなきゃいいとのぼせ上がってる態度のことだ
がっかっかっか!俺の顔を見ながらチョーシに乗ってましただと?久しぶりに見たぜそんな正直な奴ぁよ!
正直すぎて少しくらい気ぃ使って嘘つけよコラ・・・・って感じすらある!」
>確かにゼブラみたいになんでも聞こえる人間にとって嘘や陰口ほどムカつくものはないでしょう
小松は聞こえてるの知ってて言ったんだから正面切って言ってるのと同じだしむしろ清々しい……ってどっちだよお前w

世の中で一番チョーシに乗った行為は「嘘をつく事」。地獄耳のゼブラだからこそ言えるひとつの真実でしょう
自分の前ではヘラヘラ媚びへつらっておきながら、姿が見えなくなると影口を叩く人間を実際に何千何万と見てきたのだろうから
「今回はお前のそのモーレツな図太さに免じてやるが・・・ただし条件がある
俺ぁ今トリコの依頼を受けている立場だが・・・その報酬をまだ決めてなかったと思ってな」
「え」

>かつてこれほどまでに『報酬』という単語に性的な響きを覚えたことはありませんw
>しまぶー「フジョシの皆様お待たせしました」
>ゼブラの言う報酬は小松ですかね(性的な意味で)。コーラ獲得後にトリコと一悶着ありそう?
>ゼブラの報酬は、小松の肉体か?
>ゼブラ「報酬はもちろんお前だ」 小松「アーッ!!!」

小松のバカ正直さに更に萌え萌えキュンが加速してしまったらしいゼブラ。もはや溢れるリビドーを抑えきれず、
本格的パンツレスリングの約束を・・・アッー!

というワケでこの凸凹コンビの2人が謎の約束を交わした冒頭。ゼブラがトリコではなく小松に求めた「報酬」とははたして何なのか?
読者の卑猥な妄想を掻き立てながら3人はいよいよグルメピラミッドを目指し広大な砂漠の旅に出発します

「すごい!トリコさんこのラクダって・・・・」
「ああ貯水ラクダだ。背中のコブに約2000リットルもの水が貯水されている巨大ラクダ
その水は脇腹の蛇口からいつでも飲めるという便利な稀少種さ」

「ゼブラさんのはワインキャメルですね。コブに高級ワインが入ってるラクダ」
「かっかっか俺はお前らと違って大人(アダルト)だからよ。ワインでも飲みながら優雅に旅を楽しむぜ」
「てめー酒弱いじゃねーかよ!すぐ酔って音痴になるクセに!」

アダルトだから報酬もアダルトなんですねわかります
>酒弱い設定とかゼブラかわいいよゼブラ
>酔うと制御できないのかw<ゼブラの音波攻撃 そういえばココも酒飲むと毒の制御が効かなくなるんだったっけか
>素面のゼブラはやっぱり声専門だけに歌が上手いんですかね?一度でいいから読んでみたいですねw
逆に酔うとジャイアン化するというのも一回は見てみたいですね

道中の他愛ない会話からまた少し明らかになるゼブラ像が萌える。こんなに凶暴なキャラのクセに酒にはとんと弱いそうな
そして「酔うと音痴になる」ということは
シラフだと歌が上手いという事。音を操るんだから当然と言えば当然の特技か
これはおそらく歌だけでなく、
酔うと音を操る技の精度が著しく落ちるのではないかと予想されます
それにしてもえごい貯水ラクダの便利さ。セツ婆のリムジンクラゲのように、この世界には「乗り物」としての進化に特化した生物もいるのね
でも蛇口から出てくる水はスゲエ生温いんだろうな・・・・
>トリコのラクダ凄いですね…2000?も水入れたら2トンの重さですよ、あの瘤の中に2トンも水入るんですかね?
>貯水ラクダ体重2トン超えてるやん!
>どうでもいいが貯水ラクダの水にしろワインキャメルのワインにしろ、やっぱり生温いんだろうかw





「こいつは砂中を泳ぐ鮫・・・・砂漠鮫!」
「こいつって食えたっけ?トリコ」
「ダメだこいつの肉は堅くて食えねぇ!殺しても無駄だ!追い払えるかゼブラ?」
「ちっつまんねーな。ウィークポイントボイス!」

道中3人を襲った巨大な砂漠鮫の群れでしたが、ゼブラが何かの技を発するや否や一目散に退散してしまう
ゼブラが放った音に殺傷効果はゼロ。人間がガラスや黒板を引っ掻く音を嫌がるように、
砂漠鮫だけが嫌がる周波数の超音波を発することにより、戦わずにこれを追い払ったのである
ちなみにハニープリズンで倒した何万という数の猛獣達も、その大半のダメージはストレスによるものだったという
相手を殺さずに戦いを避けるには実にスマートなやり方ですが、トリコはこのゼブラの対応にやや違和感を覚えます

『よく一匹も殺さずに追い払ったな。こんなに我慢強かったっけあいつ』
そしてこのゼブラの超悪っそーな笑顔である
ゼブラの性格なら「下等生物がチョーシ乗ってんじゃねーぞ」と容赦なくボイスカッターかましてもよさそうなもの
それをさせなかった理由として考えられるのは小松との約束か
きっともう既に頭の中は小松との本格的パンツレスリングでいっぱいに違いない。あん?あんかけチャーハン!?
トリコの背後で目と目が合う瞬間してるし、なんだか小松が恋人がいながら他の男性に心揺れるヒロインみたいになってきました

「見えたぞ!”赤い砂漠の迷宮”・・・・デザートラビリンスだ!」
「本当に赤い砂漠だ・・・」

「砂に含まれる鉄分が太陽の光で酸化して赤く見えるんだ」
「それだけじゃねーぜ。あれは猛獣どもの血が混じった砂・・・どうやらここからが本番らしいな
楽しいサバイバルゲームのスタートだ!」
そんなこんなで広大な砂漠を三日三晩突き進み、ようやく辿りついたグルメピラミッドの所在地「デザートラビリンス」
ちなみに「美食屋と墓場」とはグルメピラミッドそのものではなく、それを取り巻くこの赤い砂漠全体を指す言葉だそうで
ゼブラの言葉通りまさにここからが本番。
「美食屋の墓場」への突入となります





「うおわあああ!!!な・・・なんて熱だ・・・さっきまの砂漠とは段違い
グルメ界でも味わったこの暑さ・・・マズイ!小松!水分を補給しろ!」
赤い砂漠に足を踏み入れた途端、まるで熱した鉄板に焼かれるかのような焦熱地獄に見舞われる一行
一瞬にして皮膚がカラカラに乾燥する驚異の高温はグルメ界で味わったそれに相当。トリコは反射的に相棒の身を案じて後ろを振り向くが・・・
「こま・・・小松!?小松がいねえウボァー!」
砂漠に突入してから僅か数秒。なんと後部座席から忽然と姿を消してしまった小松
更に追い打ちをかけるようにラクダまで暑さでダウンしてしまうと、罠にかかった餌を飲み込むかのように流砂がそれを引きずり込んだ
というか死季の森もそうだったけど”グルメ界並みの厳しい気候”人間界に多すぎだろ
こんな焦熱地獄に小松が一人で放り出されたら1分としないうちに死ぬと思うんだが・・・・
かくして瞬く間の出来事でラクダ2頭と小松を失ってしまったトリコとゼブラの前に、更に目を疑う光景が広がることになる
「ヤベエ小松がどっか行っちまったぞ・・・・」
「なるほどな。これがデザートラビリンスか」

「!!な・・・なんなんだこりゃあ」
「蜃気楼だ。この砂漠に入った瞬間こいつが小僧をどっかへ連れてっちまった」

>今週のトリコ『砂漠の迷宮』のコマ、だまし絵ですかね?真ん中が大きな人間の顔で
>本人は動いてないのに蜃気楼が連れて行く・・・?それって実体のような気が

さっきまで360度見渡す限りの砂漠だった世界に突如として出現した森・・・・否、砂の建造物!なるほどこれが砂漠の迷宮か
ゼブラ曰くこの光景は蜃気楼だそうですが、蜃気楼が小松を連れ去ったってどういう事やねん。実態があるの?次回の解説が待たれます

あとはんぺら注意深く見なかったので朋友のコメント見るまで気づかなかったんですが、中央は巨大な人の顔になってるんですねこれ
「ピラミッドに近づく者に死を」とかいう守護者的なアレでしょうか。
ハムナプトラみたいな展開で燃えます

「探せるか?」
「余裕だろ。だがこの技は少々神経を使う。その間・・・あいつらはお前に任せたぜ」
「ああ・・・やっと俺の出番か・・・!」
次々と溢れ出した砂漠の猛獣達を前に、四天王ふたり微塵も揺るぎなし!
トリコがこの冒険で必要したゼブラの能力と、おそらくグルメ界から帰還して以来最大戦力で戦う主人公の強さが見れるであろう次号へ続く!
>血混じりの砂といい小松探しといいそこはトリコの嗅覚の出番じゃないのか?
>視覚情報が頼りにならない世界か。鉄と血の匂いで嗅覚も難しいでしょう。ゼブラ必要だったのはこういうわけか


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