181話
「この人が食林寺の師範!そして世界に4人しかいない美食人間国宝の一人!?」
「ふっふっふいかにも。ワシがちんちんちんじゃ
おぬしらの事はIGOの龍一から聞いておるわい。トミコに小池よ」
「お久しぶりです珍師範。お元気そうで」
「ふっふっふおぬしもな。だいぶ料理の腕を上げたではないか千乳」
「千流です」
食の作法「食義」を極めし者。セツ婆に続いて美食人間国宝2人目の登場となった食林寺の師範・珍鎮々
名前を間違って呼ぶのは別にトリコと小松が初対面だからではなく、誰の名前もまともに覚えてないからみたい。IGO会長の名ですらこのザマです
千流は幼少の頃に食林寺で修行した経験があり、雲隠れ割烹の繊細な調理はそこで培ったものよるところが大きいという
「しかし丁度良かった。俺達まさにこれから食林寺に向かう所だったからな
会長から話も聞いているようだし、今回の食材はスムーズにゲットできそうだ」
「ふっふっふスムーズに、か。この店の料理もロクに完食できない奴が
はたして食林寺の料理を完食できるかのう。ついてきなさいトミコに小池よ」
「トリコ様小松様、帰りの際には是非また寄ってください。その時にはこの店のフルコースも完食していただけるハズです」
水先案内人の登場に喜ぶトリコと小松だったが、そんな浮かれた2人をビビらす珍師範のこの発言。食林寺の難易度は雲隠れ割烹より更に上
「食林寺帰りなら雲隠れ割烹のフルコースも余裕で食える」という千流の言葉からも、そのレベルの程が伺えます
「時に千呂よ。千代婆はまだ戻らんのか?」
「・・・はい・・・残念ながら先代は未だ・・・・」
「そうか。千代婆ほどの人が一体・・・戻ったらすぐに教えてくれや。また千代婆の料理が食べたいんじゃよ」
と、ここで珍師範の口から出たのは雲隠れ割烹の先代の名。世界一繊細な食材という今回のターゲット・シャボンフルーツを事もなげに扱い
料理人ランキング15位の千流をして「まだまだ先代には遠く及ばない」とまで言わしめる人物。料理人である小松にはその名前に心当たりがあった
「珍師範、先程言っていた千代さんという方は・・・」
「うむ。雲隠れ割烹初代料理長”繊細料理の千代”じゃよ」
「やっぱり!包丁一振り1億円と言われた料理人!かつて国宝節乃さんとも肩を並べた天才ですよね」
ディズニーの黒服がズカズカやってきそうな危ういシルエット
思わずしまぶーを心配してしまうこの人物こそが千代婆。セツ婆と肩を並べたというだけでもその実力の程が伺える、凄腕の料理人です
千代婆は料理人ランキングでは常にトップ5に入っていたが、数年前から急に消息を絶ってしまったのだという。失踪の原因はまったく不明
しかし彼女が行方不明になったのは世界中の料理人が次々消息を絶ち始めた頃と一致するそうで
では彼女も大竹のように美食會の手に落ちたのだろうか?しかし珍師範はその線は考えにくいと断言する
「千代婆はもともと食林寺の師範代も務めたほどの実力者。そこらの奴に連れ去られる程ヤワではない
ちなみにワシのコンビでもある」
セツ婆と互角だったというくらいですから、料理の腕は当然戦闘力においても相当だったと思われる千代婆
そんじょそこらの手練が操縦するGTロボや、トリコとゼブラの2人で倒せたピラミッドのニトロレベルならば、歯牙にもかけず撃退すると思われます
そしてそんな千代婆のコンビを組んでいたのが誰あろうこの珍師範。ならば彼の実力は次郎には及ばずとも、それに迫るレベルと考えていいでしょう。つえー
しかし毎回思うが主人公より100倍くらい強い人達がゴロゴロ出てくる漫画よねこれ
>最近トリコが食のカリスマ(笑)になってきた。連載当初の大物っぷりが全く無い…
>人の名前をさんざん間違いってた珍師範が、千代の名前を一度も間違わないところ、しまぶー凄いと思った
>千代婆行方不明らしいけど世界ランカーである以上戦闘力も並ではないだろうから、
さらわれたのではなく何らかの理由で自ら美食曾側に付いたのではないだろうか
大竹も実は自らの意思で捕まったのではないかと予想してる。ふたりは美食曾で出会って、目的が一致して行動を共にしたりして
そしてパートナーである千代婆の名前だけは間違えない珍師範にコンビ愛を感じた
「わわっ!?地面が消えてる!?」
「「消える樹海」・・・雲隠れ割烹と同じ素材の土や草や木で形成された森じゃ
ま・・・巨大な太巻を森で食い散らかす礼儀のないおぬしらには見えぬ森かもしれんな」
「あ!アンタが恵方巻きを!?待て待て・・・じゃああの山をくり貫いたのも・・・!?」
「トリコさん!あれってもしかしたら・・・僕ら”見えてなかっただけ”じゃ?」
しばらく樹海を進むとトリコと小松の立っている地面が突如消失するという怪奇現象が発現。空中に立っているような感覚に二人は面食らう
しかしこれは渋川先生のように護身開眼したワケではなく、そこに確かに存在しているのに見えないだけ
くり貫かれた巨大な山と、途中からブツンと切断された恵方巻きの謎にぼんやりとした推測が浮かぶ2人
あの山はくり貫かれいたのではなく、実際はそこに存在するのに見えなかっただけではなかったのか?半信半疑の2人を珍師範が後押しする
「ふっふっふ試しにながめてみるといい。感謝と敬意を込めた眼差しで目の前のこの景色をな
見えるかもしれんぞ?おぬしらの辿り着きたかった場所が」
言われるがままに合掌し、食材に感謝の祈りを込めて一礼するトリコと小松。顔を上げた瞬間、目の前に現れた景色に驚きの声を上げる
「ええええええええええええええー!?これってまさか!?
既に着いていたのか!雲隠れ割烹と同じ見えない素材の寺!」
「やっと見えたか。ようこそ作法の寺食林寺へ
だが見えないだけではないぞ。くれぐれもここから先・・・入る際も常に礼儀を忘れんようにな。トン吉に小日向よ」
なんと既に到着していた食林寺。雲隠れ割烹に入る時と同じ所作を示したことで、その姿を現しました
なにやら含みのある言葉を残して先を行く珍師範。アホのトリコは何も考えずに浮かれ気分で石段への第一歩を踏み出しますが・・・・
「痛ッ!?ってぇー!?なんだ!?」
「あ!わぁートリコさん前っ!」
トリコが体重をかけた瞬間。石段が刺状に変形しその足を刺し貫くと、上段からゴロンゴロンと巨大岩なが転がり落ちてきたではないか
すんでのところで回避した二人だったが、このインディ・ジョーンズアトラクションは一体何の趣向なのか
「だから言ったじゃろうが礼儀を忘れるなと。食林寺の建造物はただ姿をくらませるだけの人見知りではない
行儀の悪い者には攻撃を仕掛ける場合もある、厳しい存在なんじゃよ」
行儀の悪い子にはお仕置きする家!
なんという児童向け絵本にありそうなメルヘン設定。イカス
>いままでのトリコの口の悪さがここで報いを・・・パッパと頂くなんてナメた口利くから寺に攻撃されて・・・
寺「これはオブの分!」みたいな感じですよ
なるほどこんな環境で修行をすれば否が応にも食義も身につくというもの。と、ここで門が勢い良く開くと中から若い男が飛び出してきた
聞けば彼も食義を修めるためにこの寺を訪れたももの、そのあまりの修業の厳しさに速攻で逃げ出してしまったらしい
同時に寺から勢い良くあがる火の手。なんでしょうか。まさか放火?トリコと小松に緊張が走りますが・・・
「あ!お帰りなさいませ師範!大変です寺が・・・・
行儀の悪い者にキレて燃え上がってしまいました!」
>寺「ヒャッハー!!無礼者は消毒だァァー!!」
>行儀悪い奴いただけで燃えるとか寺キレすぎ
>自らを放火する建物とか相変わらず発想が凄い
>食林寺は今まで何回全焼してるんでしょう
えええええええええええええええええええどんだけ短気だよ寺!
ドン引きとトリコと小松をよそ燃え盛る炎。ここですっと前に出たのは珍師範です
「ったくしょうがないのう。食技―スプーン」
驚くトリコ。珍師範が使ったのは、トリコのフォークやナイフと同系統の技と思われる「スプーン」
ナイフが切り裂く技、フォークが突き刺す技ですから、当然スプーンの能力は・・・・・
「ホレ。消化完了」
「ええええええええー!?炎をすくいとったぁー!?」
燃え盛る炎を、そのまま根本からゴソッと掻きとる巨大スプーン
ていうかこのスプーンもトリコのフォークシールドと同じで完全に具現化してんですがこのスタンドについては説明無しなのか
>スプーンでてきましたね。これは食義と共に食技もトリコがマスターするというフラグでしょう。
そろそろ技を増やしていかないと、グルメ界で小松守れないだろと思っていたところでした
新しい食技を覚えて役立たず主人公の汚名を返上できるかトリコ
>スプーンを見たトリコの反応はフラグくさい。彼のフォークやナイフ、そして食林寺を結びつける「何か」があると見た
>トリコの食技のルーツは食林寺にあるようですね。てっきりアカシア→会長→トリコと伝えられたものかと思ってましたが・・・
あと老師は、第0ビオトープメンバーではないのかな?メルクやリュウさんと違って後継者がいないから会長と行かなかったのかもですが
いまのところ老師がちゃんと名前を呼んだのはパートナーの千代さんのみ
果たして会長すら間違えて呼ぶこの人にちゃんとよんで貰えるのかトリコ!!(小松は3話で落とす)
拍手コメにもあるように、トリコの使うフォークとナイフの源流はここ食林寺が発祥なのかもしれません
あと何気に劇中で「食技」という単語が出てきたのは、27話でベイが「食技・人肉おろし」と叫んだ時以来じゃないですかねこれ?
あの回のレビュー以降屋敷のトリコ感想では美食屋達の使う技を「食技」と定義してきましたが、記憶が確かならあれ以来劇中で単語が出てくる事は一切無かったはず
なのではんぺら内心「食技」の定義に関してスゲー不安だったんですが、
ようやくしまぶーに拾ってもらえてひと安心しました
「ふっふっふ。ま・・・ここまでやれとは言わぬ
だが食義を極めねばシャボンフルーツなど到底触れることもできんぞ」
「忘れてぜ・・・こいつは会長の依頼だったな。一筋縄ではいかなそうだ」
トリコ食義修行開始!どっちも習得するだろうから間違いではないんだが食義と食技がまぎらわしい次号へ続く!
182話
「二人共礼儀作法がなっとらんな。それではいつまでたっても本堂へは辿り着けんぞ」
「ちょ、珍師範!礼儀作法って具体的にはどうすりゃいいんだよ!
何度も合掌しておじぎしてんのに攻撃が止まねえぞ!」
「それはなトマト、おぬしの振る舞いに全く心がこもっておらんからじゃよ。食義の基本は心の在り方にある
神社などで参拝する際、その時は真剣に拝むが終えた途端にその気持ちが薄れてしまうじゃろう?
あらゆる物への感謝と敬意。この気持ちを片時も忘れず常に心の中心に据えておく
これが食義の心構えじゃ。」
俺がトマトだ!のっけからソードマスターヤマトっぽい名前間違いで笑わせてくれる珍師範と、寺の執拗な攻撃に笑えないトリコと小松
珍師範に言われるがままに心を込めて感謝の気持ちを示すと、なるほど寺の猛攻はピタリと止んだではありませんか
食義に於いて最も大切なのは感謝の気持ちを平時から心に据えておくこと。その時だけ意識した「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ではダメなのである
「よいか二人共・・・食に感謝するということは命に感謝すること
それは己の命であり、他者の命。つまり万物に対する感謝の気持ちが食義の基本なんじゃ
常に真剣に、誠実に全てに敬意を表する。それを学ぶ場がここじゃ」
「おおっスゲエ!これ全部食林寺の門下生か!?」
案内の途中トリコ達が目にしたのは、何百人という数の門下生
樹海の奥地、しかも擬態する建物ということで訪れる人間は殆どいないと思ってましたがなかなかどうして凄い数の人間がここで生活してる模様
食林寺の門下生は全世界におよそ10万人。しかし彼等は通うのは世界各地に設立された支部であり、普通はこの地まではやってこないという
では実際にここまでやってきて修行している彼等は、各支部から選び抜かれたエリートか?というと実はそうではなく・・・
「こやつらは無理矢理ここに連れてこられた犯罪者達じゃ。勿論自ら学びに来る一般人もいるがな
食義を叩き直す特殊刑務所と言われても反論はできんの
ハニープリズンは決して出ることを許されぬ重犯罪者達の末路だが、ここはあくまで食義を学び直す場
修行を完了すれば出所できる。ちなみに逃げたところでこの樹海から出ることは叶わんがな」
食の作法を学ぶ寺、食林寺の持つもう一つの顔。それはグルメ犯罪者の更生施設
なるほどこれは冒頭の説明が活きる設定。しまぶー上手いな
「喉元すぎれば熱さ忘れる」ではなく、平時からの食への感謝を身につけねば四六時中攻撃されてまともに生活することさえできない寺
ここに長いこと居れば否が応にもその心構えが身につくというものです。更生施設としてはここ以上の環境は存在しないでしょう
「おかえりなさい珍師範。彼等が一龍氏の申していた寺宝への新たな挑戦者ですね」
「うむジョージ。紹介しようトムに小比類巻じゃ」
と、ここで3人を出迎えたのは若き食林寺の師範代・シュウ
彼のような直弟子ですらまともに名前を覚えてないあたり、前回の感想でもあった「千代婆の名前だけは間違わない珍師範」がより一層引き立ちます
「四天王トリコさん、シェフの小松さん。僕では力不足かもしれませんがよろしくお願いします」
「力不足って・・・大丈夫か?俺らどうせなら珍師範から直々に教わりてーんだが
師範が入り口で見せてくれた炎をも掴むスプーン・・・あんな繊細な技は初めて見た
あれが食義の奥義なら、是非その使い手に教わりてーと思ってな」
トリコと小松の食義の修行はこのシュウ師範代は担当してくれるそうですが、それを聞いたトリコが生意気にもクレームをつけてきました
中国拳法の格言に「修行を3年遅らせてでも良師を選べ」というのもありますし、トリコの言い分は理解できますがどうにも生意気です
「はぁ・・・師範の修行はスパルタでして。それになによりお二人は過去既に師範の洗礼を受けてますよ
死の滝デスフォールで流れてきた5千m級の山・・・あれは師範が貫り抜いたものです」
と、ここでシュウから語られる真相。やはりデスフォールでトリコ達を襲った巨大岩山は、
読者の大方の予想通り、珍師範がスプーンで貫り抜いたものだった
「会長から頼まれていたのでちょっと試練を与えてみたんじゃ」と笑う珍師範。その軽さに「いや一歩間違えば死ぬトコだったぞ!」とトリコ達がツッコミますが・・・
「死んだらそこまでじゃろ。ワシが指導するまでもない奴らだったという事じゃな」
『こ・・・怖え〜この人』
「どうしますか?僕と師範どちらの指導を・・・」
「「シュウさんでお願いします!!」」
珍師範のあまりの苛烈さにビビった二人はシュウの指導を快諾。ここで珍師範とは一旦別れ、彼について寺の中を回ることに
あと「どちらにしますか?」と聞いてくるシュウが「チェンジなさいますか?」と聞いてくるデリヘル嬢みたいでなんかアレな気分になるな
「ふっふっふせいぜい頑張るがよい。食義を極めたあかつきには”食の奥義”を伝授してやるわい」
「あれが食林寺の本堂です。食義の修行は基礎コースから中級、上級と三段階あり
本堂は上級の最終試験が行われる場所なんです
シャボンフルーツを手に入れるとなると、お二人は最低でも上級まで習得せねばなりません」
「なるほど最終目標はこの本堂ってわけか。で、肝心のシャボンフルーツはどこにあるんだ?
庭のどこかにシャボン玉みてーに湧き出てねーのか?」
食寺の修行は三段階制。仮にひとつの修行で2話かかるとしても、かなり長丁場のシリーズになりそうね
「寺宝が庭にあるわけないじゃないですか」とトリコの暴言をたしなめる小松だったが、そんな二人の意表を突いたシュウの即答が返ってくる
「ありますよ。ホラあれです」
庭の池からほわんほわんと立ち上るシャボン玉
なんと食林寺の寺宝は厳重に管理・保管されていることもなく、まさにトリコの言った通り庭からこんこんと湧き出ているものだった
「スゲエ・・・これが寺宝シャボンフルーツ・・・ああ・・っ?消えた!
一歩も近づいてねーのに少し手を伸ばしただけで跡形もなく消えちまった!
あれが本当に食義によって捕らえることができるのか?見当すらつかねーな」
しかしトリコがシャボンフルーツに向かって僅かに手を伸ばしただけで、全てのシャボン玉は跡形もなく割れて消えてしまう
寺宝シャボンフルーツを入手できるのは、食義を極めた者だけ
なるほど厳重な警備など必要ないのもわかります。ドラクエの「最初から見えてるけど終盤にならないと取れない宝箱」的なアレね
美食四天王トリコ・・・食材を確認した瞬間プロの美食屋の目になった
まるで獲物を狙う肉食獣。食材に向かい一直線に発射される集中力
故に勿体無いな・・彼がもし食義を会得すれば―
そんな様子を見ていたシュウ師範代。トリコの見せた美食屋としての力量に深く感心するとともに、何かを感じ取った様子で・・・
「トリコさん。私と一度お手合わせしていただけますか?勝負しましょう」
「師範代あんたと手合わせ?・・・本気で言ってるのか?俺が誰だか・・・」
「大丈夫。大怪我はさせませんから」
>屋敷レビューでのトリコの弄られ具合を見てると、今週の「俺が誰だか・・・」に思わずヘンな笑いが
>今のトリコより強いであろう人達
一龍、次郎、三虎、ドレス、クロマド、ナイスニィ、アルファロ、スタージュン、グリンパーチ、トミーロッド、
マンサム、シゲさん、レイ局長、節乃、鉄兵、与作、リュウさん、ラップ、ラブ所長、愚衛門、初代メルク、
千代、珍師範、シュウ師範代、とっつぁん。食のカリスマ美食四天王とは一体・・・
なんとシュウ師範代からの勝負の申し出。美食のカリスマであるトリコさんはややカチンときますが
それを見透かしたシュウは更に挑発の言葉を。これには温厚なトリコさんもプライドにかけて本気にならざるを得ません
安心のフルボッコの予感。今のトリコは、ハンターでいうところの念能力を知らない素人みたいなものか
食林寺編が完結する頃には、今までのパワーアップとは比べ物にならないレベルで飛躍的にその強さを増すものと思われます
「ふーむなんじゃろなこの胸騒ぎ・・・早く上がってこいよ”トリコ”お前には奥義を伝えておかねば」
そして引きのシーンは本堂で茶をすすりながら、トリコの名前を間違わずに呼ぶ珍師範
「トリコに一刻も早く奥義を授けたい」という胸騒ぎは、近く迫っているであろう大戦への予感か。やはりただのボケ老人ではありませんでした
トリコ食義修行開始!奥義習得まで何週かかるか気になる次号へ続く!
183話
「ルールは簡単。互いに”まいった”と言ったほうが負けということで」
「いいだろう・・・ま、俺が言うことはねーけどな」
天下一武道会の会場のような立派な闘場で相対する二人。しかしどちらがジャッキー・チュンかは誰の目にも明白
トリコから漂う雑魚臭がヤバイ。屋敷レビューでのへっぽこ扱いも相まってヘンな笑いがこみ上げてきます
>トリコが一言しゃべるごとに小物臭が増していく…しまぶーわざとやってんじゃないかってぐらい
「小松さん、これが終わったら次はあなたとの勝負です。心の用意を」
「小松と勝負だと?何の勝負か知らねーが・・・それができる体力があればいいけどな」
なんとトリコとの勝負がつき次第、小松とも勝負するというシュウ師範代。なんの勝負だ。パンツレスリングか
たったこれだけでのやりとりでシュウ師範代が男にしかエレクトしない人に見えてくるのは屋敷レビューの性か
というわけで「小松とヤル体力なんて俺が残さないぜあぁん!あんかけチャーハン!」と襲いかかるトリコ。なんの漫画だ
トリコは嵐のような連撃を叩きこむが、それを紙一重の動きで回避するシュウ。その身のこなしはさながら風に吹かれる柳のよう
「本気を出してもらって構いませんよトリコさん。僕の身を案じているならいらぬ気遣いです」
「そうかい。ならリクエストに応えてやるよ。くれぐれも死なねえようにな・・・フォーク!」
カチンときたトリコはついに殺る気スイッチオン。フォーク、ナイフ、宙に逃げたシュウに向かってフライングフォーク、トドメにレッグナイフ
持てる限りの必殺コンボを繋げるも、やはりその攻撃は全て流麗に回避されてしまう
もはやこの時点で二人の優劣は明確ですが、負けず嫌いのトリコは減らず口を叩いてこれを認めようとしません
「フンちょこまかと。身軽さだけは大したもんだが逃げてるだけじゃ俺には勝てねーぜ」
「・・・攻撃してますよ」
「なに!?中のシャツが切られてる!いつの間に!?」
なんのスタンド攻撃だ。ジャケットを傷つけず、中のシャツだけを切り裂くシュウの攻撃に驚くトリコ。しかもそれだけではない
「僕の技はペティナイフ。トリコさんの技に比べたら力もないし切れ味も悪い・・・
殺傷能力という点で決して戦闘に適した技とは言えません。しかし布の服や
顔のうぶ毛程度ならなんとか剃れますよ」
なんと床屋で剃ってもらったかのように顔の毛をキレイに剃られていた
なにこの男塾でよくある技自慢的な。驚き役に冨樫虎丸が欲しいところ
『なにィ・・・あの激しい動きの中俺の皮膚を1ミリも傷つけずにうぶ毛だけ削り取るだと!?
ここまで正確に繊細な動きができるのか!?
総合的な力は比べるまでもねぇ俺が上だ。なのに―これが食義!?』
トリコは戦闘のプロと言える。ダーッシュダーッシュガンガンババン
もはや相手の力量を見誤るはずはない。しかし明らかに自分より戦闘力の劣る相手に、初めて手が届かない未知の領域を感じていた
「さあ続けましょうかトリコさん。あなたの口からまいったを聞くまで」
>トリコ「俺は戦闘のプロだぜ!」←スパロボとニコニコにどっぷり浸かった身として、どうしてもホモい連想しかできない
このサイトでのトリコ達の扱いっぷりから尚更
>総合力ではこちらが上でも技量の方は相手が優れているがゆえに勝てないって言うのはいいっすね
単純に実力がバトルの決め手にならないってのもそうだし技量さえ伴えば逆に自分より格上の相手にも勝機はあるって感じで
「トリコさん。なんとしてもあなたに食義を伝えたい。そう強く思うほど素晴らしい攻撃でした」
数封後。トリコの大技によって未曾有の災害を受けたかの如く破壊し尽くされた闘場
その中央にカロリーを使い果たし息も絶え絶えで立ち尽くすトリコと、涼しい顔で笑みを湛えるシュウ師範代がいた
「な・・・なぜあれだけ動きまわってアンタは息一つ乱れてねーんだ?
食義のせいか?食義とは精神面の話だとばかり思っていたが・・・」
「はい。力の強さもエネルギー総量も僕とは段違いに高いトリコさんが何故僕を倒せないのか
全ては食義を極めていないため
食義はもちろん精神面メンタルですが、それが技術面テクニカルに生かされます
トリコさんの技は無駄な動きが多くフォームも正しくありません。そのため技の本来の威力も出しきれていない
故に必要以上のエネルギーを消費してしまう。もしトリコさんが食義を習得すれば・・・
全ての技を今の1/10・・・いや1/20の消費カロリーで繰り出せる上、
技の威力やスピード、正確さは今の数倍も増すでしょう」
>食林寺の修行は言うなればEセーブつけて技量にPP振り込むってことですねスパロボ的に
現状のトリコのフォームどんだけ変なの
本来は「食義TSUEEEEEEE!!!!」とそのチートじみた効率化に驚くシーンなんですが、
現在は無駄な動きが多くて消費も多く威力も精度も出ていない→食義を身に着けたら20倍省エネで威力も数倍 と言われちゃうと
今のトリコがよっぽどヘンテコなフォームで戦ってるようにしか聞こえてこないのがなんともアレね
「負けを認めますか?まずは現状を受け入れる事が修行のスタートです」
「確かに俺の技は燃費が悪い。今ももう既に力は残っちゃいねえ
まいった俺の負けだ。ただし今は、だ。食義を覚えたらまたやろう」
『なんだろうこの気持ち・・・トリコさんが戦いで負けた・・・ビクンビクン』
精一杯の負け惜しみを吐きつつも、潔く負けを認めるトリコ。そして全幅の信頼を置いていたトリコの敗北に狼狽する小松
読者にとっては見慣れたトリコの敗北ですが、小松にとってはかなりショックだったようです
「腹減って力が出ねえぞ飯にしよう!」などと悟空のような台詞を吐くトリコに笑顔を浴びせ、シュウはそんな小松に声をかけた
「小松さん食事にしましょう!その仕込みで私と勝負です
勝負は簡単。キャベツ一玉の千切り・・・このスピードを競いましょう」
「キャベツの千切りですか?自分で言うのもなんですが速いですよ僕。一玉なら一分かからないかも
料理の勝負なら任せてください!僕が必ずトリコさんの仇を取りますから!
ってウボァー!?速すぎですよシュウさん!」
「小松さんも無駄な動きが多いですね。食義の修行が必要です」
小松との勝負はキャベツの千切りスピード対決。「一分かかりませんよ!」などと調子こいていた小松だったが10秒後敗北
食義を身につけることによって生まれる正しいフォームは、戦闘のみならず調理における所作にも通じているのだった
まずは両者ともに身に染みて己の未熟さと、食義の凄さを理解させる
人は慢心を捨てねば他人からの手ほどきを素直に受け入れられぬもの。修行の導入部としてはテンプレの良い流れです
「では食事にしましょう
お椀いっぱいに入った豆を5mの長さの箸で食べてもらいます
さ、修行はもう始まってますよ」
そして早速始まった少林寺三六房的な修行
この感じだと腕に短剣つけて水桶を運んだりもやってくれそうね。修行の内容に注目したい次号へ続く!
>少年マンガが避けて通れない「修行編」にスムーズに入るしまぶーの手腕が見事
>トリコの箸、5メートルってどうやって口に運ぶんでしょう?
>トリコもここで学べば今までより強くなる・・・んだろうけど再会する頃には四天王全員がまたトリコより強いんだろうなぁ
184話
「食禅とは食に感謝する為の心の準備運動。まずは心を落ち着かせ自分の生命の鼓動に耳を傾けます」
「無我の境地ってやつだな」
「違います。”無欲”は言い換えれば”無を欲している状態”
食義ではこれは雑念に入ります。とにかく感謝の意を示すのが食義の基本
二人の目の前にある「たいまつくし」は感謝の念以外の雑念を察知するとたちまち炎が消えてしまいます
本数が増えればその分雑念を感知しますが・・・まずは一本の炎を30分保つよう頑張ってみてください」
というワケで一夜明けて始まった食義修行。まずは早朝5時から禅を組むワケですが、これからしていきなり難易度が高いシロモノ
一般的な座禅で求められる「無心」ではなく、「ひたすら感謝の念を示し続ける」というもの
というか食林寺に居る限り四六時中感謝の気持ちを心に置いていないと寺に攻撃されるハズですが。それよりも改まった切り替えが必要という事でしょうか
なんか食義の基本である心構えと、食禅における心構えの定義が曖昧よねこれ
トリコも小松も初日は30分どころか5分も持たずにたいまつくしの炎を消してしまう体たらく。食義を極める道のりは長そうです
「これは一粒一粒に小さい卵が入った「タマゴ入りごはん」
炊くとホカホカのゆで卵で飯が炊き上がりますが、
炊く前の米は生卵と一緒で割れやすく、カップなどで一気にすくうと衝撃で割れてしまいます
箸で一粒ずつやさしく取ってください。ちなみに一粒割れると周りの米も連鎖的に割れ、味が劣化しますので」
「あヤベ割れちゃった!ギャー!今日の朝食がー!」
「食義の基本の構えは合掌、そして一礼。その正しい所作を覚えてもらいます
くれぐれもフォームを崩さないでくださいね。正しい型を崩すと大怪我することになりますから」
「大怪我っていうか・・・命に直結しますねこの修業」
「これはハムの花を咲かせるローズハムの種。これを花を咲かせるまで不眠不休で見守ってください
ローズハムは感謝の念が強い程早く花を咲かせます。頑張って感謝してください
さもなくば永遠に食事が取れませんよ」
「やったああああハムの花が咲いたぞ!しかし・・・
なんて地味な修行なんだ・・・これで本当に食義が身につくのか?」
壺いっぱいに入った割れやすい米を一粒ずつ箸でお椀に取る修行。合掌と一礼の正しいフォームを矯正されるように飛んでくるサボテン針
鉢植えに撒いた種が花を咲かすまでひたすら感謝の気持ちを念じ続ける修行。etc.・・・確かにいずれも忍耐力の要る修行ではありますが
少林寺三十六房のハードコアとは程遠い地味さ加減
これにはトリコのみならず読者もやや拍子抜けです。三十六房出してくれよ!
>タマゴ入りごはん(TIG)は素直に美味しそう
>トリコ…シャボン玉のように割れやすい卵を持ち帰ったという経歴はどうしたというのだ…
TIGマジ美味そう。これ半熟ゆで卵だったら、噛んだ瞬間黄身がじゅわあっって出てくるんだろうか。ぴゃああああたまらん
「心配なんですかトリコさん?」
「お前はどう思ってんだ小松。この修業・・・」
夜。就寝したあと「こんな地味な修行で本当にどうにかなるのかな」と不安のたけを相棒に漏らすトリコ
ていうかこのコマのトリコ・・・パンツは履いてるんでしょうが、毛布から太腿がにょっきり出ているせいで
どうにも下半身丸出しに見える罠
枕を並べて寝る二人の絵面が一発ヤッた後みたいでなんかもうなんだこれ
>枕を並べて寝るトリコと小松が事後っぽい
>はいトリコと小松のベッドシーンきたこれ
>トリコと小松の布団がくっついていたのは意味があるんですかね
「僕は楽しいですよ。確かにやってることは地味ですけど・・・でも楽しいです
トリコさんと歩幅を合わせて一緒に成長してると思うと嬉しくて・・・・
僕・・・トリコさんがシュウ師範代に負けた時・・・なんていうかとっても悔しくて
情けないけど泣きそうになったんです。あんな気持ち初めてでした
僕が仇を取ると本気で思いました。僕も力不足でボロ負けしちゃいましたけどね・・・・
トリコさん!一緒に食義覚えて今度こそ師範代を倒しましょう!そしてシャボンフルーツゲットしましょう!」
そしてこのトリコ好き好きアピール
トリコが負けただけで泣きそうになって「あんな気持ち初めて」だの、トリコと一緒の歩幅で成長できてることが嬉しいのと少女漫画かお前は
しかし確かにトリコと小松が同じ歩幅で成長するのは劇中では初めてか。今まで小松の急成長のほうが凄かったし
ナーバスで後ろ向きな考えだった自分に比べ、相棒のポジティブさと自分に対する思いに心を打たれるトリコ
めっさ愛おしげな視線でホモホモ雰囲気も最高潮
このあと二人は更に一発キメたに違いありません
そんなこんなで更に数日が経過。ついに冒頭のたいまつくしの炎を30分持たせることに成功するトリコと小松
シュウ師範代曰く普通なら一ヶ月はかかるらしく、たった数日でここまでこぎつけた二人の才覚がわかろうというものです
しかし来る日も来る日も繰り返される地味な修行に、やはり内心フラストレーションが溜まりまくりのトリコ
ムシャクシャを吐き出す為、虚空に向かってナイフを繰り出します
塔「ウボァー」
直後。放ったトリコ自身がまず目を疑う信じがたい光景が
たいして力も込めずに放ったナイフは地面は、塀どころかその先の建物まで真っ二つに。まるでメルクの包丁が完成した時のよう
>トリコのナイフの切れ味、食技を極めてやっととっつあんに近づいてきたか
「な・・・なんだ今の威力は」
「食への感謝を繰り返すことで目の前の対象物に対する集中力が増しているのです
集中力の向上は動作の素早さと正確さを生みます。つまり自然に無駄な力は削られ
最低限の力と所作により技が繰り出せるようになっている
力任せは正しいフォームにしかず
効率的な動きはより効果的にエネルギーを伝えます
それがあなたの技の本来の力なのです
これはまだほんの入口。そのうち瞬きや呼吸をする感覚でより爆発力のある技を出せるようになります」
このシーンは朋友の年代によって何を思い出すか人それぞれでしょうが。やはりはんぺら世代はダイの大冒険のコレでしょう
「修業によって得た力で威力がパワーアップした」ではなく、「本来それだけあった力をまっとうに出せるようにした」というところまで同じですね
>今週のトリコは魔人ブウ編の悟飯の修行を思い出した
>トリコのナイフ、老界王神が悟飯の潜在能力を引き上げたシーンを思い出す
>トリコに古式ゆかしい自然なフォームで打つのが一番描写がきましたねえ。ダイ大やDBを思い出させる作品です
>トリコのイベント、自分ははじめの一歩で合宿をしていた宮田君が力任せのジョルトを高村さんに近代的な理論で諭されるシーンの
DB解釈版のような印象を受けました。もしくは、刃牙の夜叉猿シーンの逆バージョンを想像しました
「これが食義・・・・え・・・・えごい!修行は地味だが効果は抜群だぜ!」
しょくぎの しゅぎょう! こうかは ばつぐんだ!
当然修行の効果が現れたのはトリコだけではなく、一緒に成長している小松にも・・・
「これは・・・フグ鯨!?」
「ええ。さばいた事はありますよね?ノッキングは済ませてあるので毒袋を取り出してください」
「で・・・でもフグ鯨は毒袋の位置がそれぞれ違ってそれによってさばき方が・・・・ってあれ?
なんだろうこの感覚・・・わかるぞ・・・わかる・・・私にも敵が見える!」
「感謝を繰り返すことで増した食材への集中力・・・
それがもともとあった豊富な調理経験や知識と相まって、その食材をどうさばいたらいいのか
おいしく食べる方法を直観的に感じるようになったのです」
これをさばいてみんさい、とシュウ師範代に頼まれたのはフグ鯨。かつて何十匹という失敗の元に一匹だけ成功した毒袋の除去ですが
どうしたことか今の小松にはまるでララァに導かれたように包丁を入れる順序が直感的に理解できるではないか
あれほど苦戦した特殊調理食材をあっという間に除去完了してしまいました。しかし真に驚くべきはそこに非ず
毒袋を抜かれたフグ鯨はゴッドガンダムのごとく金色に輝くハズですが何故か普通の状態のまま
これは捌かれたフグ鯨自身が、自分の毒袋を抜かれたことにまだ気付いていない為だという
「それだけ小松さんの包丁さばきがスピーディーで繊細だったという事です
これが無駄を削ぎ落した小松さんの本来の技術
食義の達人ともなると水中を泳いでいるフグ鯨から、ノッキングなしで直接毒袋を抜き取る者もいるほどです
そのレベルの料理人がさばいた巨大魚が
自分が死んでることに気付かずに何年も泳ぎ続けたという記録もあるくらいですから」
「え・・・えごい!僕にもいつかそんなことが・・・」
「ハイ。きっとできますよ」
「よぉし小松!更に修行して食義を極めるぜ!」
これまで半信半疑だった修行が、明確な成果となって現れた瞬間。トリコと小松のモチベーションは最高潮でもはや食義修行どんとこい状態
たいまつくしの炎30分をわずか数日で達成した二人の才能を考えれば、免許皆伝まではもうあと何話もかからないでしょう。相変わらずテンポいいな
そんな二人を本堂から見つめる珍師範の周囲には何百本というたいまつくしがメラメラとその炎を揺らしていた。ぱねぇー
「ふっふっふ順調と言えるな。ワシ自身これが人間界最後の仕事になるだろう
胃を満タンにしておかねばな」
人間界最後の仕事と言うことは言わずもがな。トリコに免許皆伝を授けた後はグルメ界に向かうという事
やはり珍師範も第0ビオトープの職員だったという事でしょうかね
修行の完了は近し!されど不穏な影も近し!といったところで次号へ続く!
185話
「まさかお二人がこれ程早く食義を自分のものにするとは・・・もう僕ではお二人には勝てないでしょう」
たいまつくし10本を2時間灯し続け、タマゴ入りご飯を巨大などんぶり一杯に盛り、ローズハムの花は種を植えてからあっという間に開花する
肉眼では見えない程細い千切りまで可能になった小松は、目をキラキラさせながら上級コースの修行で更なる鍛錬を積むことを希望します。が
「はやく上級コースの食義を身につけて最終試験に合格しなきゃ!」
「その必要はありません。お二人が行なっていた修行は最初から上級コースです
最終試験で食べてもらう食材も、お二人が修行中に常に食べていた食材・・・つまり
お二人は既に食義を身につけています」
なんとここで驚きの明かし。実は二人が行なっていた修行は最初っから上級コース
師範代を務めてる人が「もう勝てない」って言ってるんだから当然と言えば当然なんですが。既に2人の食義は免許皆伝に達していたのである
トリコと小松以上に読者に衝撃と納得を与えるサプライズ。しまぶーのプロットには毎度感心させられます
「その通り。ここまでの修行ご苦労。思ったより早かったと褒めておくかの・・壊した建物は弁償してもらうが
ここからはワシが直々に修行をつけてやろう。シュンおぬしもご苦労だった。ワシが修行させてる間・・・
他の師範代を全員揃えておいてくれや。寺に何かあってもすぐに対応できるようにな」
ここからいよいよ最終局面、珍師範直々の修行に突入するワケですが。なにやら不穏を感じさせるこの発言
どうやら珍師範は「敵」の来襲を予感しているようですが・・・美食會が食林寺を襲撃するとして、その狙いはいったい何なのか
やはり寺宝シャボンフルーツ?それとも腕利きの料理人を大量に拐ったように食義に精通した人間の大量誘拐?
いずれにせよここまで完全な「修行編」だと思われていたこのシリーズに、俄然緊迫感が張り詰めてきました
「お二人とも気をつけて。くれぐれも命を落とさぬよう」
別れ際に二人をビビらすシュウ師範代。命をも落としかねない珍師範のスパルタ修行とはどんなものなのか
「おぬしらの目的はシャボンフルーツだったな
ではまず庭に湧き出ているシャボンフルーツを取ってきてもらおう。今のおぬしらなら入手は可能なハズじゃよ」
「ええ?いきなりシャボンフルーツを?ってホントだ触れたぞ!だが・・・これは!?
コイツは食材じゃねえ。中身は空だし・・・ただの繊細なシャボン玉!?」
と思ったら修行開始速攻でシャボンフルーツを触ることに成功するトリコと小松
ところがバットしかし。なんと庭から沸き出しいるこのシャボンフルーツは、師範が練習用に作った偽物のシャボン玉だった
「本物は寺の裏道をまっすぐ行った場所にある。まさにこれからそれを取りに行くわけじゃが・・・
それこそがワシが行う唯一の修行じゃ」
これはあくまで資格があるかどうかのテスト。ここからが本物のシャボンフルーツを取りに行くのが珍師範の修行だという
修行完了と今回のターゲット食材獲得を一回で済ませるこの合理性。ホントしまぶー腕あるわー
「食林寺の裏山に伸びる泡の道。通称バブルウェイ。この道こそが寺宝シャボンフルーツへ繋がるただ一つの道
ここをひたすらまっすぐ歩くわけだが、それが修行じゃ
これをクリアしシャボンフルーツをゲットできれば食義の修行は全て終了。その時には食の奥義を習得しとるハズ
ただし本物は超シャイな食材でのう。よく知っとるワシを含めあと1人しかこの道は通れんのじゃ
しかもかなりのヤキモチ焼きで、他の食材を持ち込むのもNG」
「え?修行そんだけ?ホントかよ信じられんな・・・よし俺が取ってきてやる!小松はここで待ってな!」
(ってそんなワケねーよな。最強の猛獣?劣悪な気候?一体どんな試練が待っているのか・・・)
なんと珍師範の修行は泡の道をひたすら歩くだけというもの。そんなラクなものが修行のハズはないとトリコは裏を勘ぐってます
この最終修業に参加できるのは一人だけということなので、小松を留守番に置いてトリコが一人で挑むことに
「なぁ珍師範。この修行って今までの修行と何が違うんだ?」
「一緒じゃよ。食へのあくなき感謝。それを更に限界まで深める修行じゃ」
「一緒!?それで本当に奥義が身につくのか?」
「食義の世界では食事に完全に没頭することを「食没」という
これは食への感謝を究極に極めた者しか修得できん奥義でもある」
最後の修行は新たな技術を身に付けることではなく、基本である食への感謝の気持ちを更に深淵まで深めるという内容だった
例えるなら既にセブンセンシズまでは目覚めた聖闘士に対し、エイトセンシズまで覚醒しろというような感じか。ようワカらん
その名も食没。字面的には食がボツになるみたいであまり良い語感ではありませんが。それはどんな領域なのか
「長っ・・・まだ続くのかこの道は・・・」
周囲は全て泡。地平線の上には雲ひとつ無い空という、まったく変わり映えしない景色を黙々と進む2人
進めども進めどもその景色は変らず、もはやここまでどれほどの時間をかけ、どれだけの距離を歩いたか。その感覚も曖昧になってくる
猛獣は?厳しい気候は?
出発前に身構えていた試練は一向にその姿を現さない。ここにきてようやくトリコはこの単調な修業の本質を理解した
何も無え!ちくわしか持ってねえ!
ここには猛獣もいない。植物もない。食料も水すら無ぇ。本当にただの泡の道だ
まさかこれが・・・修行か・・・!
おー。なんでしょうかねこれは。食とは無縁の環境下でもなお食に感謝できるかという事でしょうか
>何気に主人公自身が飢餓と向き合う展開は今回が初ですね
食を語る上で重要となるこのテーマにしまぶーがどんな答えを示すか
>珍師範の修業が地味に怖い。猛獣が襲ってくるでもなし、厳しい気候に耐えるでもなし、
いつ終わるかも教えられず風景の変わらない道を延々と歩き続けるとか。自分なら数時間で発狂する自信あり
猛獣と闘ったり自然の脅威に対抗する「動」の修業ではなく、「静」の修業って感じか
トリコが全身に冷たい汗をかいていたその頃。ロストフォレスト上空に、食林寺へ向かって羽ばたく巨大鳥の影があった・・・って
なあにこれえ。バサバサと羽根のない翼を羽ばたかせる巨大鳥の姿はショッキングにグロテスク
皮を剥がれ、肉を削ぎ落とされ、骨がむき出しになったゾンビ鳥です
ていうかこの翼じゃ揚力得られないから空飛べないだろと。そんな鳥の頭部には3人の人影が。カメラ寄って読者があっと驚くその顔は
>大竹キタ━(゚∀゚)━!
>怪鳥に乗って現れた3人のうち精悍なイケメンは大竹?やっぱグレちゃったんでしょうか?
チャイナ風ばぁさんはちんちん師範の元パートナーかな?
ブリーフ一枚なのはとりあえずぶっとばされる為のキャラが必要だからってことでしょうか
バイルもそうでしたがどんなに野生の異形と化してもパンツを捨てることはない美食会の怪人たちには好感が持てますね
>大竹やはり闇堕ちしたか。顔に血管浮いてるし、包丁らしきものの二刀流で料理も戦闘もこなせる強キャラになってそう
でもって千代婆がいるって事は彼女から食義を学んで巨大鳥をゾンビ状態にしたのも彼か?
>千代婆が美食会サイドについて食林寺を襲撃・・・珍師範に死亡フラグが立ったような気が
>これって先週の「自分が死んでることに気付かずに何年も泳ぎ続けた魚」といっしょですよね!?
肉をほとんど食われたことに気付かず普通に飛んでいる巨大鳥…エグイ実にエグイ
そしてその背に乗ってるのってもしや千代婆と大竹!?あの下まつ毛は竹ちゃんに違いない!ロン毛になって顔に傷?らしきものまで付いて…
貫禄つきましたな。本格的に小松のライバル的存在になりそう。しかし一緒にいるあのトリコのスタンド(鬼)そっくりなヤツは何者なのか
まさかニトロをモデルとしてGTロボが作られたように、トリコのイメージも実在の生き物がモデルになっている?
トリコが側にいないことからも、ここにきて小松の誘拐フラグがついに実を結びそう。珍師範と千代もすれ違いになるし状況としては完璧
何かもういろいろとたぎる回でした。次週が待ち遠しすぎる!
手前のイケメンは髪の色こそ変わってますがこの下睫毛は間違いなく大竹
なんか顔に血管浮き出てるし、どうやら美食會でグルメ細胞移植されて戦闘力を得たっぽい
小柄な老婆は某ディズニーのネズミ頭からして千代婆でしょう
この巨大鳥を「死んでることも気付かない」うちに捌いたのは彼女なのか、それとも大竹なのかはわかりませんが(そもそもこういう猛獣かもしれんし)
大竹だとしたら美食會で彼に食義の修行をつけたのが彼女か。多分師弟関係やね
そして一番奥の脳筋系。たしかに朋友コメントにもあるように、トリコのスタンドである鬼に似てますね。何か設定があるんでしょうか
でもコイツは多分修行を終えて戻ってくるトリコにぶっ飛ばされるやられ役なのでただの雑魚だと思うで
「急げやトリコ。ワシもすぐに戻らねばならぬ。食没を極めるのじゃ」
美食會、食林寺襲撃!その尖兵は大竹と千代婆!
修行編から一転して風雲急を告げる超展開。トリコは食没を修得し、食林寺の危機に間に合うのか?俄然面白くなってきた次号へ続く!
186話
「森が姿を消している?」
「ええ。これまでにない規模です」
「樹海には臆病な隠形樹が多いが・・・一斉に姿を消すのは初めてじゃのう」
「それほど乱暴な生物が近づいていると?師範は今バブルウェイ・・・我々で対処するまで」
アンデッド鳥に乗って食林寺へと迫る美食會の刺客達。その暴威は森の全ての隠形樹が擬態モードに入ってしまうほど
この非常事態に召集された師範代達は臨戦態勢に入ります。このコマを見る限り、描かれているだけでも師範代の人数は5人はいる模様ですが
今回名前が紹介されたのは最年長とおぼしき老師範代コッポウと、ちょっと自分達の実力に自惚れた雰囲気のある大男ワゴンの2人のみ
爺さんで骨法とか言われると「森部の爺さんの奥義がッ!」を思い出してしまうが。しまぶーもLAL好きなんだろうか
ワゴンは仮面ライダーSpiritsでスーパー1と戦ったアメンボロイド・アスラっぽい
名前が紹介されていない他の師範代達もその実力はシュウと互角と思われますが、展開上刺客の3人とは大きな隔たりがありそうです
「なぁ師範・・・過去にシャボンフルーツまで辿り着いた奴はどれくらいいるんだ?」
「そりゃあ何人もおるが・・・最後に来たのはグルメ騎士のリーダーハゲ丸」
「愛丸が!?あいつはこの修業をクリアしたのか?」
「うむ。たった数日でな」
「ち・・・あいつは元々断食に慣れてるからな・・・負けてらんねえ!バカにされちまう」
一方その頃。師範との会話から親友にしてライバルでもある愛丸がシャボンフルーツをゲットしていたことを聞かされ、対抗意識を燃やすトリコ
シャボンフルーツをゲットするということはすなわち食義の奥義である食没を会得するということ
あのエコ海苔の回の時点では愛丸>>>(越えられない壁)>>>トリコくらいの実力差があったという事か
愛丸ビジュアルは地味だけど強キャラ度ヤバイ。ていうかあの時点で調子こいてるトリコ超恥ずかしい
しかしライバル意識とは裏腹に行けども行けども見えてこないシャボンフルーツ。もはやここまで何百kmを歩いたかもわからない
食義修行によって代謝の燃費も格段に良くなったトリコではあったが、既にこの時点で体重は130kg
スタート時から実に100kgも痩せ細り、心身ともに憔悴しきっていた
『なぜだ・・・なぜ珍師範は飲まず食わずで全く体重が落ちることもなく息も切れず歩き続けられる?』
朦朧とした意識の中で前を歩く珍師範の肉体の神秘を不思議がるトリコ。意外にも珍師範はその答えをあっさりと教えてくれるが・・・
「先に答えだけ言っておくかのう。見た目ではわからんだろうが・・・
今現在、ワシの体重は1トン近くある」
「い・・・1トン!?その小さい身体が1トンもあるだと!?」
>トリコ「ないない。それはない」
なんと体重1トンあるとぬかす珍師範。オリバさんのように油断なく縮こまってくれてるんでしょうか
「これが奥義「食没」の効果。何もしなければワシはこのまま数ヶ月間飲まず食わずで生きていける
食没により数カ月分の食料を体内に溜め込んでおるんじゃ
胃や他の臓器が身体の許容を超えて食料を受け入れておる
食った分だけ食料をエネルギーとしてチャージできる
それが”食没”―!
これは真に食事に没頭する時のみ発動する奥義
食没の修得に近道はない。この道のように果てなき感謝の念が必要じゃ
ただひたすら感謝あるのみ。さすれば必ず寺宝は現れる」
なんと驚嘆すべき食没の正体は、「限界を超えた食い溜め」
トリコやゼブラの必殺技が「消費カロリー」という数値によってRPGのMPのように使用を限定されるこれまでの設定において、もしも
最大MPを大きくオーバーして食料を溜め込むことができるのならば
それがどれほどのチートであるかは今更説明するまでもありません
なるほどこれは奥義と呼ぶに相応しい反則技。これを会得すればトリコはまさに無敵の主人公へと進化を遂げるはず
>食没が食い溜めってのはわかる気がします。 一龍がグルメ細胞を起こす為に一気食いしてましたが、
あれがエネルギー貯蓄もかねたものだと考えると納得できますし
>単行本14巻のキャラプロフィールで、一龍の体重が500kgぐらいありましたが、あれは伏線だったんですね
あのころから食没について構想があったんでしょうか。しまぶーマジすげぇ・・・
でも1トンくらい普段のトリコの食事描写で常に食ってるよね
などという無粋なツッコミをしてはいけません。恵方巻きなんて何十トンと食い続けてるはずだけどツッコんではいけません
「出発して随分経つなぁ・・・でも大丈夫!トリコさんならきっとシャボンフルーツをゲットして戻ってくる!
・・・・え?寺が!?」
その頃。食林寺でトリコの帰りを待ち続ける小松は、食林寺が周囲の山ごと姿を消したことに驚く
恐るべき「敵」の襲来を察知した隠形樹の擬態であったが、その「敵」はそんな抵抗を一笑に付して大喝を浴びせる
「おやおや相変わらず臆病な寺じゃ。姿を見せんしゃいな!」
「なんてこった・・・臆病な森と寺を脅しでムリヤリ姿を出させた・・・!」
害意のある対象に反応して擬態する樹を、更に脅してムリヤリその姿を出させる老婆の威圧
暴によって道理を引っ込めるそのやり方と、それを成す実力。範馬勇次郎さながらの老婆に師範代達は絶句する
それは彼女の実力に驚いたからではなく、彼女が彼等のよく知る人物であったからに他ならない
「そんな・・・・あ・・・あの方は・・・」
「おやおや。みんな随分と出世したのう」
「ち・・・・千代さん・・・!」
やはりディズニーネズミ頭の老婆は、珍師範のパートナー。かつてセツ婆とも肩を並べたという千代婆だった。そして・・・
「え?竹ちゃん・・・!?」
コック姿の若い男もやはり大竹。その冷たい瞳は、はたして竹馬の友・小松のことを認識しているのか?
「なあにちとお別れを言いにな。今からあの世へ引っ越すおぬしらへ」
>食林寺の手練れを連れ去りに来たと思いきや、千代婆の台詞から見るに完全に殺戮しに来たようですね
引っ越ーし!引っ越ーし!さっさとひっこーし!
懐かしの騒音オバさんもまだ可愛く見える、あの世への強制引越しを笑顔で告げる千代婆さん
珍師範のパートナーだったとは思えないその発言。美食會は彼女の洗脳したのか?それとも彼女自身の意志で彼等に従っているのか?
そして美食会の目的は寺の人間の誘拐ではなく皆殺し。いや、おそらく正確には「食義を絶やすこと」でしょう
>トリコに出てた筋肉男の格好が、お尻虫にかじりついてたベイと酷似してました
ロボがやられた際に「いつかぶっ殺してやる」みたいな事いってますし、筋肉男はベイではないかと
>今回のトリコはキャラ同士の因縁が深いですね。これでトリコが只、パワーアップして暴れるだけって事は無いですね
あのパンツ一丁だけが誰とも因縁が無いってことは考えにくいですし、やはりトリコとの因縁があるのでしょうか
やっぱり、トリコのオーラ、彼の外見が類似していることから、元になった生き物がいるんでしょうか
>住人たちはみんなあのゴリラみたいなのを雑魚としてか看做していないようなのですが、それは無いと思います
まずチヨの相手が陳師範、次に小松の相手が大竹なのは間違い無いとして
となると修行を終えて食義を極めたトリコの敵があのゴリラという事になるじゃないですか。これが弱い筈なんてありえません
そして千代婆の後ろでプルプル震えてるパンツ男。朋友予想ではこれはベイではないかという意見もありますが
なるほど言われてみると確かにドーピングコンソメスープ的な強化を遂げたベイに見えなくもありません。可能性としては十二分に有り得そう
それともそんな読者に予想とはまったく関係ない単なる新キャラなのか。彼の正体が判明するのが待たれます
で、彼の強さですがそりゃ師範代達が束でかかってもものともしない強さなのは間違いないでしょう。でもそれくらいの強さだからこそ
パワーアップして戻ってくるトリコにぶっ飛ばされる役どころとして映えるワケで
食没を会得してパワーアップして戻ってきたトリコが敵を圧倒できなかったら少年漫画として興ざめもいいトコですよ?いったいなんのパワーアップだよと
そして千代婆も大竹も、因縁の相手がいる以上トリコが一発でぶっ飛ばしていいようなキャラじゃない。となるとどう考えてもコイツはやられ役だと思うぞ
『マズイのう・・・この気配はまさか・・・急がねば』
離れた場所に居ながら、パートナーの気配を感じ取ったのか。食林寺を襲撃した敵の想定外の戦力に焦りを見せる珍師範
急いで寺に戻りたいところですが肝心のトリコは餓死寸前。奥の手だったオートファジーも使い果たし、もはやその生命は風前の灯です
バカな・・・長すぎる・・・いくらなんでも・・・
愛丸は数日でクリアしたと言っていたが・・・数日だと?おかしい
本気で走り続けても数日では着かない距離だ
本当に終着点はあるのか?シャボンフルーツは存在するのか?
「ただひたすら感謝あるのみ。さすれば必ず寺宝は現れる」
現れる・・・?現れるとはどういう意味だ・・・?
ダメだ・・・小松・・・ココ・・・サニー・・・ゼブラ・・・リン・・・会長・・・
俺は死ぬ・・・まさか・・・最後が餓死とはな・・・
数日でクリアしたという愛丸と、数日などでは踏破できない距離を歩き続けてもシャボンフルーツの欠片も見えないトリコ
この矛盾にシャボンフルーツの謎が隠されているようですが、もうトリコにはそれを考える力すらも残されていません
心臓の弱い音が聞こえる・・・俺の身体・・・ずっと無理させてきたな。今までありがとう
そしてその根源である 俺の血肉になってくれたすべての食材に・・・食に・・・
感謝します―
餓死寸前のトリコが最後に抱いた気持ち。それはこの世に対する執着や無念でも、ましてや恨みでもなく
純粋な食への感謝。ただそれのみ
その時、不思議なことが起こった!
(RXにナレーションで)
ポコポコと湧き出てきたのは紛れもなくシャボンフルーツ。寺宝は最初からすぐ近くにあったのだ
なるほど言われてみれば「シャボンフルーツは超人見知りするシャイな食材」であると、最初から珍師範が説明していましたっけ
おそらくこの食材が姿を現すのは真に食材への感謝の気持ちを持った人間の前だけなのでしょう
>トリコ、泡の道は常に変化して実は同じところをグルグル回ってたってことだろうか?愛丸が修行済みの伏線、
グルメ騎士團の”断食”っていう設定を活かしての納得の結末、カタルシスを覚える見開き
おそらくは師範代が束になってもかなわないであろう千代婆の襲来、大竹の再登場と見所多すぎた
これを一話でまとめるとは漫画巧すぎるぜしまぶー
そして何百キロという距離を歩いたトリコですが、これは朋友予想か、それとも幻覚作用のようなものでずっと同じ場所に居ただけかと思われます
そうじゃないとせっかくパワーアップしても寺まで間に合わないしね
迫る食林寺の危機!急げトリコ!食没を会得し奴等を撃退せよ!次号へ続く!
187話
「こ・・・これは・・・!?」
「それが本物のシャボンフルーツじゃよ
寺宝は最初からそこらにあった。おぬしの食への感謝が極限まで深まるのはじっと待ってな
ショボンフルーツの出現は死に直面することで食の有り難さを真に理解したという証拠じゃ
さあ食べるがよい。食に没頭せい」
う・・・・うおおおお・・・・うおおおおおおおおお!!!
旨え!噛むたびホロホロと砕けながらシュワッとした炭酸が溢れでてくる!
まるで蜜のように甘いシャンパンのゼリー!
食道―胃へ到着―ありがとう・・・俺の身体の一部になってくれて・・・
ありがとう・・・シャボンフルーツ・・・!
餓死寸前のトリコの周囲に湧き出た無数のシャボンフルーツ。ここまで耐え抜いた男を労るように我が身を与え、朽ちた肉体を癒していく
うおー!シャボンフルーツうおー!というトリコの感想がクマ吉くんのようでちょっと笑ってしまう
「世界がまるで違う色に見える。俺は死にかけたんじゃない・・・一度死んだんだ
そう思えるほどさっきまでの自分とは違う・・・生まれ変わった気分だ」
「食べる前や食べてる最中だけではなく・・・体内に入った食材の動向までをも敬い、感謝する
血肉になった後も感謝し続けることこそが食に没頭するということ。食没にて体内に吸収した食材は、
今度は食材の方が食べてくれた者に感謝し、ありったけの栄養を注いでくれる
ほぼ無限にな。さあ寺宝はたっぷりある。存分に食没するがよい。ワシは一足先に寺に戻らねばならぬ」
奥義食没の真理。それは食材への感謝を示すことにより食い手が食材から感謝されることにあった
美味い物を食えば食うほど細胞が強くなる設定において、食材がその持てる力を全開で注いでくれるというのならば。その効果は計り知れません
ここにいるのは昨日までのトリコではない!生まれ変わった男!トリコ2だ!
炎の転校生のごときノリ新生を果たしたトリコは一心不乱にシャボンフルーツの食事に没頭
この世界の未来を背負う若き獅子に奥義を伝え、自らの仕事を成した珍師範。今度は私事に決着をつけるべく一足先に食林寺へと戻るのだった
「この気配は・・・間違いない・・・千代婆!なぜこんなオーラを!」
スプーンを翼のように羽ばたかせることで、ロケットのような推進力で空を飛んでいく珍師範マジドラゴンボールのキャラ
というか先週のレビューで「実際はそんな距離歩いてないはず」と予想しましたが、これって普通にものすごい距離歩いてたって事ですね
トリコパワーアップしても移動時間的に間に合うんでしょうか。不安です
「あれは”ゴーレム”・・・!あらゆる生物の混合種で灰汁獣と呼ばれる人工生物の一種
これを扱う組織はただひとつ・・・・美食會!事情をお聞かせ願いたい千代さん」
一方その頃。近年のジャンプ漫画ではとんと見なくなったような残虐描写で門下生達をひねり殺すパンツ男
その正体ベイどころか人間ですらない、灰汁獣の中の一種でした
灰汁獣=美食會が人工的に造った戦闘生物というところまではレビューで考察してましたが、
その姿は巨大な蟲のようにおぞましいものから、このゴーレムのように人間に近いものまで様々な種類が存在するようです
「お前には言うに及ばんねコッポゥ。珍ちゃんはどこじゃ?既に食林寺の支部は沈めた・・・
食義の奥義「食没」は我々にとって脅威になりかねんからねぇ。元を断たせてもらうよ」
そして美食會の目的はやはり、自分達の脅威となる食義を根絶すること
凶悪な笑みを浮かべながら元同胞達にそう告げる千代婆に、居並ぶ師範代達はショックと落胆の色を隠せません
「真意は測りかねますが師範が聞いたらさぞ嘆かれることでしょう」
「雲隠れの千流君も悲しむでしょうね。千代さんともあろう世界中から尊敬される方がまさか美食會に・・・
しかしそういうことであれば我々も対処させてもらいます
出刃ヌンチャク―!食義の聖域は何人たりとも汚すことは許されません」
「少しは腕に覚えがありそうだね。まだ動きに無駄が多いけど・・・
見るかい?一振り一億円と言われた私の繊細な包丁さばきを」
悪堕ちした千代婆に対し、棍の部分に出刃包丁のついた愾慄流犇斧ヌンチャクを彷彿させるヌ武器を構えるワゴン
会話から察するにワゴンはどうやら千代婆が失踪してから師範代になった人間らしく、彼女の実力をその身では知らないようですが・・・・
「食義を極めた私に無駄が?フフ面白い。千代さんあなたの腕を見せていただきましょう」
「ああ。もうとっくに見せたぞ」
「!?」
誰の目にも明らかな死亡フラグ満点の台詞
読者がワゴンの死亡を確信した次の瞬間。ワゴンもまた自分の置かれた状況をはじめて認識するのだった
『バ・・・バカな・・・まったく気付かなかった・・・・あるいは今認識さえしなければ・・・
私はまだしばらく生きていただろう・・・
そう思えるほどダメージさえ感じぬ繊細さ』
>チヨ婆「お前はもう死んでいる」
>ホンフヌンチャクに邪鬼VSスパルタカス戦・・・今週のトリコの すごい 男塾臭
スパルタカス死に!!!!
愾慄流犇斧ヌンチャクに続いて今回は男塾のオマージュ度高し
「怖がらなくていい・・・痛みはないから。抵抗さえしなければね。ヒッヒッヒ」
「構えろォ!殺して構わん!」
同胞を手に掛けた千代婆の表情には微塵の罪悪感も後悔も見られず、むしろこの殺戮を楽しんでいるかのような邪悪な笑み
コッポゥの怒号とともに師範代達は臨戦態勢に入りますが、ワゴンのやられっぷりを見る限り千代婆との実力差は絶望的と言う他ありません
「竹ちゃん?竹ちゃんだよね?良かった無事で・・・!
失踪したっていうからずっと心配してたんだよ・・・!良かった・・・生きてて良かった・・・!」
師範代達が凄惨な戦いを繰り広げるその横で、目の前に現れた男に涙を浮かべて喜ぶ小松
劇中で大竹が誘拐されてからどれくらいの月日が経っているのか解りませんが、千代婆とともに食林寺殲滅の刺客に選ばれている以上
その戦闘力は美食會においてもかなり上位の部類のはず
グルメ細胞を移植されてからそのくらいのレベルまで強くなることを考えると、結構な時間が経過しているのではないかと思われます
「俺もだよ小松。生きてまた会えてよかった・・・・お別れが言えるからな」
そして再会の感動もつかの間ページが勿体ないとばかりに速攻で小松をブッ刺す大竹
ニトロにやられた時はボイスアーマーに守られていましたが、今回はそんなバリアはありません。果たして小松の運命やいかに?
>小松は本当に何回死にかけるのさ。下手すりゃ前に出て戦ってるトリコより多くないか
>小松刺されたけど、今回こそグルメ細胞移植フラグかな?再生屋もいないし
大竹は小松のことはちゃんと覚えてるようなので、記憶障害などが出ている様子はなさそうね。洗脳によって純粋に悪意を増幅されたか
ラストは相棒のピンチと地獄の釜の蓋が開いた食林寺のことを察知しているのかいないのか、一心不乱に食に没するトリコ
超絶パワーアップを遂げた主人公はこの危機に間に合うのか?
>たった1話で早く来てくれトリコーーッッと言えるだけの敵の戦闘力の恐ろしさと
トリコの成長への期待値は凄いものがありますね
>他の四天王もそうですけど、すぐ脱水になってたココが食没覚えたら年中毒霧ムンムン王水ドバドバしてられますよね
トリコー!早くきてくれー!な次号へ続く!
188話
「た・・・竹ちゃん・・・どうして・・・!?キレテナーイ
い・・・今た・・・確かにお腹を・・・激痛まで走ったのに・・・?」
「「蘇生包丁」だ。どうかしたか?切れば切る程、刺せば刺す程蘇る・・・
人間界では禁止された蘇生包丁の使い方だが・・・実はそれが本来の使用法
誰もやらないのは法で禁止されているからじゃない。その技術を持った料理人がほとんどいないからさ」
駆けつけ3秒で友人の腹をブッ刺した大竹でしたが、それは狂気からの暴走ではなく理性の下に行われた挨拶代わり
小松の腹を貫いた一撃は、その使い手は皆無に等しいという超高等技術・蘇生包丁によるものだった
スゲエ便利な技ですが人間界では法律で使用を禁止されてるそうで。なんででしょう。痛みは感じるけど殺さないんで拷問とかに使われるからかな?
>蘇生包丁・・・取り締まる必要が有るのか?傷を治すって普通に良い事だと思うが・・・
「竹ちゃん・・・まさかその暗の技術を?」
「グルメ界ではこの技術を使わなきゃさばけない食材が沢山あってな。お前まだこんなこともできないのか?」
「た・・・竹ちゃん・・・”グルメ界”って・・・」
「俺が今いる場所さ。俺を超えてみろと言ったはずだが・・・俺はどんどん先に進んでいる
こんなところでくだらん食義など学んでいるところを見ると、どうやら差は大きく広がったと見える
俺とお前の料理人としての差が」
世界料理人ランキング10位の千流でも取り扱えないシャボンフルーツ。食義を得た小松がこれを難なく調理するであろう事を考えると
小松の料理人としての腕前はもはや世界十指レベルにまで迫ったも同然。読者は「小松どんだけだよ!」と思っていましたが・・・・
どっこいその小松の遙か先を行っていた大竹
小松も使えない高等技術を使いこなし、果てはグルメ界の猛獣を日常的にさばいているという。それが今の大竹の実力だった
「くだらん食義」という発言は彼が既に食義を身につけているから言っているのか、くだらんものとして身につけていないのか。どっちでしょうか
「それともうひとつ。お前のコンビ・・・たしか美食屋トリコとか言ってたな
それも俺が上をいっている。俺のコンビは美食會の・・・」
止まらない大竹のサプライズ。更に驚くべきことに、美食会でパートナーまで作っていたという
「トリコよりも上」とか言われると屋敷的鉄板ネタとしては「いっぱいいるw」と失笑を誘いますが
美食會でトリコよりも上の実力者で、かつ展開的に大竹の相棒となりそうな人物は絞られます
>大竹のコンビって誰でしょうね、順当にいけばスタージュン様だろうけど彼は副「料理長」・・・
>普通に考えるとスタージュン様だろうけど、料理人同士のコンビというのは今までにないしなぁ…美食会専属の美食屋とかいるんだろうか
>大竹のパートナー、もう支部長クラスじゃ釣り合いが取れないからスタージュン様やトミーといった副料理長クラス?
大竹の得意そうな発言から第一候補はスタージュン様だと思う
>誰と組んだんだ大竹。普通に考えればスタージュン様だがあの人は副料理長だし、料理長って階級が名前だけならともかく組むかね?
大穴で三虎にしとく
>大竹のパートナーは誰なんでしょう。三虎でしょうか?なんか出世しすぎな気がしますけれど、トリコより圧倒的に格上な事は明らかですし、
だからってスタージュンやクロマドは自身が料理人だから違うでしょうし
>大竹のパートナー、トリコとの関係や「トリコより格上の凄い人らしい」雰囲気からするとスタージュン様が妥当っぽいですが、
自身が料理人であるスタージュン様が「パートナー」を持つのは何か不自然というか、
「一人で十分ではない=料理人としての技量がやや足りない」みたいになっちゃう気がしますし
節婆やノノ、ライブベアラー等今後小松の調理を手伝ってくれそうな料理人が居ないわけではないですが、
おそらく小松は一人でグルメ界の食材に挑む機会が多くなるでしょうし、
そうなると「小松1人が相手してる食材を二人がかり」な大竹は小者っぽくなってしまう予感
やはり、「非料理人の美食屋」と組むべきと思われますが、アルファロ等とコンビ組まれても微妙ですし、
まさかの三虎がパートナーってパターンですかねぇ
>大竹のコンビが気になるところですが、美食會って料理人ばかりで美食屋が目立ちませんねぇ・・・
下手したら名前聞いても「誰?」ってなりそうでこわい
>パートナーは誰でしょう?トリコに関わってきた美食會の強豪は副料理長をはじめとして、「自分で料理もできる者」が多いですし
以前名前の上がった中では第一支部長エルグか、ソムリエール リモンが候補になりますかな
>抹殺しに来たと思いきや、ただ技自慢&婿自慢しに来ただったでござる
>大竹はなんですかね 皆殺しの命令に小松へのライバル意識が勝ってる感じ?
千代婆の感じもみるに記憶はなにもいじられてないけど植え付けられた悪の心が基本的に人情とか人間関係を上回ってるのかな
>大竹はなんだかんだで小松の事を友達か、ライバルくらいには思っているようですね。いいキャラ立ちでなんか嬉しいです
普通に考えればまずスタージュン様
小松に対しての大竹、トリコに対してのスタージュン様で互いにライバル同士の組み合わせということになります。まぁごく普通の予想ですね
その簡単な読者予想の最大のネックになっているのがスタージュン様の「副料理長」という役職です
そう。彼は美食屋であるトリコと違って自身が凄腕の料理人なのです。「料理人が料理人とコンビ組むのっておかしくね?」って話ですよ
実力で言えば他には幹部連中がわんさか居ますが、物語の展開上大竹のコンビになりそうな人物はいません。トミーやグリン、アルファロと組まれてもね
スタージュン様以外にワンチャン可能性があるとしたら大ボス・三虎です
一見して大胆すぎる予想にも見えますが、アカシアにもフローゼという相棒がいた事、一龍が自身に相棒がいないことを自嘲していた事を考えれば
三虎もまた相棒を求めている可能性は大。若き大竹はその才を認められた?
まぁ本命スタージュン様、穴予想で三虎。この2人のどっちかでしょう。で、どっちなん?早く教えて大竹!と読者がwktkしながらページをめくると・・・
ドガアアアアアアアアアン!!!
と壁をブチ破って珍師範到着。大竹の台詞は途中で遮られてしまいます。ゲェー!?珍師範空気読め!
>珍師範のKYっぷりときたら。後2秒遅れて登場しろよ
「おやおやこれは珍ちゃん。久しぶりじゃの。待ってたぞえ」
ズタボロにしたコッポゥと抱え上げながら、笑顔で元相棒を迎える老婆
ちなみに無残な最後を遂げたコッポゥの他は、ハゲで巨漢の師範代が右腕を桂剥きにされて既に戦闘不能に
シュウ師範代はゴーレムの相手を受け持ちますが、彼のペティナイフではゴーレムの硬い表皮を傷つけることもできません
かつて自分の愛した笑顔とは似ても似つかぬ、邪悪な笑み
その笑顔を見た瞬間、珍師範の中で彼女との完全なる決別がなされたのか。この「敵」を前にして本気モードに突入します
「千代婆ぁあ・・・なぜ美食會などに・・・!」
>やっぱ油断なく縮こまってたのか珍師範
>珍師範マジでオリバさんだった
やっぱりオリバさんだった!
いつぞやのメテオガーリックを食った時のトリコ達のようなムキムキマッチョに変身すると、千代婆の周囲の岩盤を上空へと跳ね上げる
「久しぶりにデートでもしようや千代ちゃん」
「最後のデートになるぞえ珍ちゃん」
「師範が場所を変える・・・本気で闘る気だ!今の千代さんはそれだけの相手ということ」
珍師範が本気で闘わねば勝てないと即時に判断する。それが今の千代婆の実力であり、その事実に驚くシュウ師範代
同じ師範代にしては強すぎると思っていた千代婆ですが、どうやらシュウ師範代達の知る彼女の実力と今の実力には大きな隔たりがあるみたい
美食會でそういう強化を施されたのか。ますますもって連中が千代婆をどうやって「変えた」のか気になります
「さあ行くぞい千代婆ウボァー!」
かくして戦闘開始。と思ったらページをめくった瞬間に速攻で致命傷をくらう珍師範。はえー
理屈では割り切ったつもりでも、かつて苦楽を共にしたパートナーを相手にして僅かに技に迷いが出たのでしょうか
「ヒャー!これで終わりじゃえ!くだらん食義の歴史もな!」
「慌てるでない千代婆・・・食義は死なぬ・・・人と食がある限り受け継がれていくのじゃ・・・!」
「フヒヒそうかい!これでも感謝できるかな?ええ!?」
珍師範の胸を貫いた腕を嬉々としてグリグリ動かす千代婆マジキチ
小松と会話する大竹が比較的まともなのに対し、千代婆のこの狂いっぷりは怖い。この異常性も何かしらの施術の作用でしょうか
>千代さんは完全に闇堕ちしたんでしょうか。何か事情があっての美食會に居るのかと思いましたが・・・
今回でリタイアするのか、敵の強キャラ勢の仲間入りをするのか、どっちなんでしょう
>竹ちゃんは意外と普通なのに千代婆は明らかに狂ってるのは、反抗的だったから強めに洗脳されちゃったんでしょうかね
師範代達達は倒れ、ギリギリで駆けつけた珍師範も戦闘1秒後に瀕死
このまま為す術なく食林寺は、食義の歴史は絶やされてしまうのか?小松が涙を流して天に助けを乞うた、その時
応えたのは神ではなく、彼の最も信頼する男だった
「不思議だな・・・こんな状況にも感謝している自分がいる・・・
遅くなったな小松・・・・」
超☆爽やか笑顔でロン毛トリコ爆着
>1人殺され他多数も大ダメージ受けてるのに爽やかな顔で感謝するトリコワロタ
>お婆さん怖すぎて泣いた。そしてこんな状況でも感謝してしまうトリコに噴いた。もう少し空気読めよ!
>トリコがKYになってパワーアップだ!!
>トリコの登場が意外と早かったわけですが、
ずいぶん先に食林寺に向かった師範とそれほど到着時間が変わらなかった事を考えると、トリコは師範越えを成したのでしょうか
この凄惨な状況を目の当たりにしながらも「感謝最高!」などとKY発言をかます感謝バカと化してます
間に合った救世主!奥義を得たトリコの力が今爆発する!最高の引きで次号に続く
189話
「どうやら間に合ったようじゃな・・・いやはやなかなかの存在感じゃ
バブルウェイの寺宝全部食い尽くしたんじゃないかアイツ・・・・
なによりこの状況を見て動揺や憤りなどの雑念が一切ない
食義を完璧に極めた証拠と言えよう。今のトリコなら大丈夫じゃな・・・・スプーンドーム!」
ついに奥義・食没を得て戻ってきたトリコ。その佇まいを一目見て今のトリコの実力を推し量った珍師範
これで自分の役目は終わったと安堵すると、倒すべき目の前の「敵」との戦いに集中。巨大スプーン2つを出現させると
千代婆と自分をその中に挟み込み、巨大なドームの中に隔離します
「あれが最後の弟子かえ?随分信頼が厚いようだね」
「トリコ・・・そうトリコ。やっと名前を覚えることができたわい。もう一人は小松じゃったか
少々出来が良い程度ではワシの頭には入らん。千代ちゃんアンタ以来かの・・・人の名前を覚えたのは」
「あやつらに・・・あたし並の才能があると?」
珍師範が名前を覚えるのは、彼の眼鏡にかなう才ある者だけ
腕利きの師範代たちも、世界料理人ランキング10指に入る千流ですら覚えられなかった彼のリストにトリコと小松の名が連ねられた
「あたし並の才能があると?」という老婆の問いに珍師範は「ある」とは答えない。それはきっと彼等の才能が彼女に及ばないからではなく
彼女を遙かに凌駕するからだろう
「ロックしたスプーンドームはワシ以外に開けることはできぬ・・・さぁ最後のデート存分に楽しもうや」
>スプーンドーム!! やっぱり実体化してやがる・・・なんなんだあれはいったい・・・
>スプーンドームにより、フォークシールド等がどうやら具現化系能力である事が確定してしまったようですね
グルメ細胞万能説
ガチィ!って金属音がしてるし、なによりも空間隔離技である以上、巨大な金属が2人の周囲を取り囲んでいるのは紛れも無い事実
しまぶー色んな設定にちゃんと細かく解説入れるのに、この食器具現化の理屈解説はいつになったらしてくれるんでしょうか
「気をつけてくださいトリコさん!その灰汁獣は普通じゃない!
凶暴に見えて動きにまったく無駄がない!恐ろしく強力な猛獣が何十種も混合しています!
おそらくその中に食義に似た奥義の使い手が混ざっている!」
『彼がトリコ・・・小松の相棒・・・さてどれほどのものか・・・』
硬い表皮はともかく、シュウ師範代の流麗な身のこなしをもってしても防ぎきれなかったゴーレムの鋭敏な動き
なんとゴーレムは合成素材の中に食義のような技の使い手がいたとやらで
脳筋100%の見た目に反して無駄のない動きをするとのこと。ていうかエグいことあっさりシュウ師範代が言ってますが
灰汁獣は獣と獣をかけ合わせて造るだけにとどまらず、人間も材料にする事があるっぽい
なるほどゴーレムが他の灰汁獣と比べて人間に近いフォルムをしているのはそういう部分もあるのでしょう。美食會マジ悪の組織すぎる
シュウ師範代を屁ともせず蹂躙したゴーレムを相手に、トリコはどう闘うのか。大竹がその実力を値踏みするようにトリコに見入ります
「美食會か・・・今までの俺ならあるいはプッツンいってた場面かもな
シャボンフルーツの影響で髪が成長してこんなに伸びちまった・・・」
無残な姿で地面に倒れ伏したワゴンとコッポゥの2人の師範代。その亡骸を見てもトリコの表情は微塵も変わらない
ていうか俺の髪の毛こんなに伸びたし!
などと先週のラストを遙かに上回るKY台詞を吐いて憤る読者を困惑させますが・・・
すっとトリコが手を添えただけでハラハラと綺麗にカットされる長髪。驚く小松を横目にトリコは更にこう続けます
「いや・・・別に怒ってないわけじゃないんだがな
食義においてそれらは身体に無駄な力を生み、パフォーマンスを落とす原因になる
だからこの怒りにすらも感謝するのさ・・・・お前を倒す為にな」
終始無表情だったトリコの眼に、怒りの炎が垣間見えたその瞬間
振りかぶったゴーレムの腕はトリコに振り下ろされることなく、
バラバラの細切れなってすっ飛んでいった
>今までのトリコが怒りのスーパーモードとすると
食義を極めた状態は明鏡止水のハイパーモードといったところでしょうか
ここからBGM北斗の拳「テーレッテー」を大音量で
トリコは僅かに手首から先を振り回しただけ。今の一瞬で何回のナイフを放ったのか。いやそれよりもこの恐るべき切れ味は
右腕がなくなったのも意に介さず雄叫びをあげて左手で襲い掛かるゴーレムに、ぐっと力を貯めたトリコの左拳が火を吹いた
「釘パンチ」
ドン!
知能があるのかどうかも疑わしかったゴーレムの顔が苦悶に歪む
体内でダイナマイトが爆発するような凄まじい衝撃を何発も連続で浴びながら、その巨体が高々と中を舞う
その超スピードとジグザグ軌道はさながら真ゲッターが飛行するかのよう
地面に強烈に叩きつけられ、ようやく空中遊泳から脱出できたゴーレムはすぐさま反撃に出ようとするが
起こした上体が再びくの字に折れ曲がる
一切合切の抵抗をできずに数百mも吹き飛ばされた巨体は岩盤に衝突
その岩盤の反対側にたやすく突き抜け、またもや空中遊泳に復帰する
>釘パンチ「ずっと俺のターン」
>灰汁獣「お・・・お・・・オクレ兄さん!」
「アアアアアアアアアアア!!!」
ピプ−コリコリコリぼっがああぁん!!(ここで綺麗にBGM「終了)
>トリコ「お前はもう、死んでいる」
>釘パンチ、数えてみると40連くらいありそうですね。最後のほうの衝撃が重なってるコマがわかりにくいけど
>釘パンチ適当に数えても30連以上・・・。50連までいけるのならワッショイパンチでついに大台の100連ですな
>今週のトリコの釘パンチ、絵的に数えても軽く48はいってますね。こりゃあ過去最大級のパワーアップだ
時間にして僅か数秒を6ページで描くド迫力の一撃
いったい何連釘パンチだったのか。発生している衝撃波を指差し数えるだけでも、ざっと35連以上であろうことは確実ですが・・・
「今のが・・・何連だったのか知らねえが・・・まだいけそうだな」
まるで今の自分のスペックを確認するかのようなトリコのつぶやき
この感じだとMAXで50連くらいはいけそう。例のわっしょいパンチなら100連確定です
「スゴイ・・・あのゴーレムを一撃で・・・!」
「なるほど・・・フフフそうでなくちゃな・・・倒し甲斐がないってもんだ」
ゴーレムは汚い花火になって散華。想像を遙かに超えるトリコのパワーアップにシュウ師範代も驚きを隠せません
対して眉ひとつ動かすことなく、「そうこなくては面白くない」と不敵な笑みすら浮かべるのは大竹。この描写を見るに彼の実力は
今のトリコと同等クラスか、おそらくはそれ以上であろう事が伺えます
>トリコの物凄い釘パンチ見ても「倒しがいがある」とかのたまう大竹どんだけパワー増してんだよ
と、ここでスプーンドームがくぱぁと割れて中から人影が。勝ったのは珍師範か?千代婆か?注目の中現れたのは珍師範!
ヤッターカッコイイ!と思ったらそのマッチョボディがガクリと前のめりに倒れ、その背後には醜悪に笑う老婆が立っていた
ロビンマスクとアトランティスのパターンです
>ちんちん師範、特に見せ場無いまま退場ですかね ずっとその場にいるのに0コマ死にみたいで複雑ですわ
>珍師範弱すぎ・・・千代婆をベアハッグして二人一緒に死ぬくらいの最後を見せ場がほしかった
>世界に4人しかいない食人間国宝のチンチン師範がかませとなるとは・・・
主人公が強化された際立たせるための演出とはいえなんかやっぱりもったいない気もします
>珍師範とは何だったのか
「ヒッヒッヒ。感謝感謝。この状況にも感謝しなしゃい」
ゴーレムはあくまで前座にすぎず!
パワーアップトリコの真の実力を計る敵は、師範すら倒す千代婆!
>スタージュンロボ戦以来のカタルシスを感じさせる45連?釘パンチ炸裂に思わずコンビニで叫びそうになり
ラストの珍師範ズタボロにして出てきた千代婆の憎らしさとコイツぶっ飛ばしてくれというトリコへの期待で二度叫びそうに
やっぱトリコはおもしろいと再認識したぜ
>亡骸を生きてるように見せる⇒期待持たせといて死んでましたー ってのをコッポウに続き師範にも笑いながらやる千代婆・・・
トミーロッドといい、相変わらずしまぶーの描くゲスは本当にゲスだ
>千代婆はホント何があったんでしょう?珍師範が初めて人の名前を覚えたというほどに惚れ込んだ人物なのに、
あそこまで悪に染まるとは…大竹といい、人間の心に潜む嫉妬などの負の感情を増幅させるような技術が美食會にあるんだろうか?
それにしても千代婆のおぞましさときたら。ゴーレムなんぞの100倍怪物っぽいですけど
次回あたりでそろそろ千代婆が何故こうなったのかの経緯を語って欲しいなぁ。「若い男に寝取られた」とかだったらスゴイ嫌だが
あと倒れた珍師範の顔が(><)ってなっててなんか可愛いぞ。次号へ続く!
>初めましてサヤといいます。トリコ感想見ています
千代さんがあんな性格になった原因は自分的には自分の家族か子供か孫を失ったものだと考えています
IGOにその原因があるなら、美食檜に入りそうです
>流れとしては千代婆を倒す→洗脳が解けて千代婆が色々話す。→大竹「俺は洗脳されたわけじゃない」→
大竹のパートナー登場、大竹をつれて撤退。舞台はいよいよグルメ界へ、といった感じでしょうか
190話
「ヒェアア!!ヒッヒッヒほれ・・・
この状況にも感謝しなしゃい・・・感謝感謝」
もう千代婆なんなのこの人
既に勝敗の決した元相棒を地面に叩き落とし、更なる追撃としてスクリューキッドばりにその腹をえぐる老婆
美食會に寝返る前の彼女がどんな人物だったかは読者も知らないワケですが、明らかなる狂気。いったい何が彼女をここまで変えたのか
前回は終始怒りの表情を浮かべることなく戦っていたトリコですが、流石にこの凶行を目の当たりにして眉が釣り上がります
>千代婆残虐過ぎだろ…開幕であそこまでやるとは
>トリコ「こんな事を見せられて頭に来ねえ奴はいねえッ!」
>たけしのおばあちゃんやセツ婆みたいに、強くて優しいおばあちゃんは要所要所で出てくるしまぶー作品ですが、
悪サイドの最強ばあちゃんて何気に初登場ですよね。敵に回って対峙して、はじめて解るこの緊張感
『隠形樹の草木がこんなに騒ぐなんて初めてだ・・・いったい食林寺で何が起こっている?
トリコさん小松さん・・・珍師範!どうかご無事で・・・!』
一方その頃、食林寺の異変を察知した雲隠れ割烹の千流は忍者のごとき身のこなしで寺へと急いでいた
戻ってきた師匠が珍師範をその手にかけた事など知る由もなく
と、ここで木々の上を飛び跳ねていた彼をぐわーっと覆う巨大な影。木の上にいる彼に影を落とすものは飛行物体しかないワケですが・・・
なんかダライアス始まった
「いかんぞトリコ・・・冷静になれ・・・決して感情的になってはならぬ・・・食義が乱れるからのう」
「ヒッヒッヒ。あんたは感情が揺らいじまって食義が乱れちまったからねぇ?珍ちゃん」
「千代婆・・・おぬしが美食會に寝返ったワケを聞けば・・・
動揺を隠すことはできんわい」
「だったら黙って死んでおれ。食義を冥土の土産にな」
再びカメラ戻って。プッツンいきかけたトリコを再び冷静に戻したのは他ならぬ珍師範だった。そしてこの僅かな会話から聞き取れる事実
千代婆は洗脳されたわけではなく
理由あって美食會に寝返ったという事
>千代婆はやはりなんらか理由があって美食會に従っていたのですね
そして珍師範が勝てなかった千代婆にトリコが勝てるのだろうか?という疑問も
珍師範が心を乱されて本気で戦えなかったという納得の答えが
なるほど2人をスプーンドームで覆った前回の展開は、2人の間に買わされたこの会話を読者に隠すためか。しまぶー演出と構成上手いなー
そして圧倒的実力差で敗れたと思れた珍師範だったが、それは戦いの最中に彼女から聞かされた「美食會に寝返った理由」に動揺したが為
珍師範ほど食義を極めた人間が、動揺して食義を乱してしまうほどの理由
おそらくは何か相当エグい出来事が千代婆の身に起こり、世界に絶望し、この世の全てを呪った彼女を拾ったのが美食會って所でしょうか
千代婆が「くだらない食義」とやたら連呼してるのもそのへんか。朋友予想にあった「身内が非業の死を遂げた」というのは結構可能性高そうです
「さて美食屋トリコ・・・食義を受け継いだおぬしも今のうちに消しておくかの」
「ち・・・千代さんにはもう情けの欠片も・・・食への感謝も何も残っていない・・・
トリコさん小松さん逃げてください!ここは僕が時間を稼ぎます!」
「悪いが師範代・・・既にあんたが1秒すら時間をかせげる相手じゃねえ
実力的には・・・・セツ婆級か?」
「節乃・・・彼女ともいずれ闘ることになるかねぇ。ヒッヒッヒちょうどいい
見せてあげるよ一振り1億円・・・国宝級と言われたあたしの包丁の腕を」
「外道が振り回す包丁など・・・もはや1円の価値もねえよ」
料理人としてセツ婆と肩を並べる人物だった千代婆。やはり考察通り、その戦闘の実力もセツ婆クラスだという
まるでケンシロウのような台詞を吐いて対峙するトリコですが、果たしてそんな実力者相手に渡り合えるのか?食没の真価が問われます
そしてシュウ師範代はもはやドラゴンボールでいう「ち・・・違う・・・次元そのものが」とか言うザコ
「師範代!俺も本気でやる!みんなをそこから逃してくれ!」
まずは挨拶代わりに放たれた千代婆の攻撃をフォークシールドで防ぐトリコ。そのまま宙へ飛んで振り下ろしの連続レッグナイフを放つ
千代婆にとっては蝿の止まる攻撃だったが、避けようとしたところで自分の足が地面に縫い止められているのに気付く
さっきトリコがフォークシールドを張ったと同時に、彼女に気取られぬよう足止めのフライングフォークを飛ばしていたのである
千代婆も目には目をとばかりにまな板シールドを張るが、
連続レッグナイフの威力はこの盾をあっさり破壊する
「ぬぅ・・・このまな板を破壊するか!ガキが調子に乗るなあああ!」
「どうした婆さん。食義が乱れてるぜ
ツイン釘パンチ!」
激昂した千代婆が怒りの雄叫びを上げながら飛び上がると、トリコはそれを上から目線で迎撃
フォークを手甲として両腕に装着し、その状態でわっしょいパンチを放つ!
>フォークガントレット!そういうのもあるのか!
>残念。期待していたわっしょいパンチのフォーム修正はありませんでしたね・・・
互いにぶっ飛んだ両者は激しく地上に落下。砂煙がおさまって姿が見えた千代婆の包丁は、粉々に砕け散っていた
「価値のなくなった包丁はもろく壊れやすいもんだな」
獲物を失った千代婆。勝負あったかと思われたが、ここで老婆はニヤリと笑って懐からもう一本包丁を取り出す
流麗なデザインと細やかに施された装飾が美しい見事な逸品。もしかしたらメルク包丁でしょうか?とにかくかなりの業物です
「汚したくないからきたない人間には使いたくなかったんだがねぇ・・・
ヒッヒッヒこれが本命の包丁だえ。これでお前の命をえぐる!」
「そうかい。キレイな包丁が勿体ねえな。使い手が汚れてやがる」
愛用の得物でなかった=すなわちまだ本気でなかった千代婆。しかしそれを受けてもトリコに焦りは見られず、舌戦でも上回る余裕
なんとトリコ、セツ婆級の実力者を相手に互角以上に渡り合ってます
>千代婆VSトリコなかなか拮抗してて一方的じゃないところが面白いですね
ただ本気包丁じゃない+手負いだった事を考えるとトリコはまだセツ婆クラスに一歩及ばないといった感じでしょうか
少しマンネリしてきた細胞活性化の旅からのこの急展開
パワーバランスや消費カロリーのマンネリ化も解消されつつあって本当に今後に期待大です
今のトリコなら捕獲レベル100の猛獣もフルボッコできるか!?
>千代婆が節婆と同級だとこの時点でアルファロより実力上ですよね
アルファロがセツ婆の威圧だけで退散したことを考えると、今のトリコの実力は軽くそれを凌駕するという事に。これが食没の力なのか
そして千代婆の「きたない人間」という言葉も気になります。これはやはり物理的な意味ではなく、精神的な意味合い。つまりは
「人間はこの世でもっとも醜い」的な意味でしょう
やはり彼女は何かを体験したことでこの世に絶望し、美食會に走ったと思われます。Gガンの東方先生とか、まぁよくあるパターンですな
『これ以上は・・・それそろのハズ・・・・』
さてここからが本番、と思いきや大竹の「これ以上は・・・」という謎めいた台詞
トリコと千代婆、二人の実力はほぼ拮抗しているかに見えましたが彼は何かを危惧しているのか?むむむそれはどっちの・・・
と、ここで大竹が待っていた「そろそろ」が姿を現した
「千代さんここまでだ!迎えがきた!」
大竹達を迎えにきた美食會の乗り物。先に千流が遭遇していた、あのダライアスである
その不気味にしてあまりにも巨大な魚影を目の当たりにし、衝撃を受けるトリコ達。更に驚きの追い打ちとして大竹が言葉を続ける
「丁度いい・・・紹介するよ小松。あれが・・・
俺のコンビだ」
この後ろ姿は・・・ってどう見ても三虎だこれ!
>考えてみれば小松はトリコと並びもう一人の主人公。そのライバルのパートナーがラスボスなのは必然でしたね・・・
>このシルエットに新しい威圧感溢れるペット・・・まさかの大穴三虎来たか!?
最近のトリコのワクワク感が凄すぎて他のジャンプ作品が霞み過ぎる
>大竹のコンビは本当に三虎だった。千代婆だけでも良くて五分なのに美食會の大ボスまで登場しては
大きくパワーアップしトリコでもさすがにフルボッコされるだけでしょうから一龍会長が助けに入るか
三虎が闘う気はなくそのまま大竹達を引き上げるかでしょうけど・・・あえて前者に期待
>最後に出てきたのは三虎と見せかけて実は子息だったりするのかな。 あと、大竹は強くなりすぎ
トリコの今までの修行はなんだったのって感じ。 美食会で修行した方がいいんじゃね
>大竹とのコンビはやはり三虎なのか? イヤあるいは夜叉猿jr的なひっかけが!?
>三寅キタ─! …と思わせといて、実はヤングな三寅の息子というオチでしょうね
三虎じゃないとしたら朋友予想にもある「三虎の息子」とかでしょうが
しかしよく似た髪型でミスリード→血縁キャラ のパターンは次郎と鉄平で既にやっているだけに、二番煎じをやるのは少し考えにくい
物語の流れと読者に与えるインパクトを考えると、ここで新キャラの「息子」なんぞを出すよりは三虎本人と考えたほうが自然でしょう
>大竹だけでなく、美食會の料理人全員がいわば「三虎のコンビ」と言えるのでは?
>「美食會の料理人」の意味って「ミトラとコンビを組んだ料理人」という意味なんじゃないでしょうか?
一人の美食屋が複数人とコンビになってはいけないなんて決まりはないですし、
こう考えると美食會に美食屋がいないこともうなずけると思うんです
あとこの考え方はまったくもって正論で、俺も納得ではありますが
それでもその中から一人、三虎自身が「キミに決めたっ!」という才あるパートナーはいると思うのね。それが大竹なんじゃないかなー
というワケで現れた大竹のパートナー。彼の正体は?という最高に気になる引きで次号へ続く!