超鋼戦機カラクリオー 32話
雷剣乱舞

ギリシャ陸軍特選部隊壊滅の危機に、間一髪のタイミングで駆けつけた援軍
それは奇しくも
地球側近接戦闘最強コンビだった

瞬く間に5機の虎煉騎羅甲を切り伏せる剣王機。驚嘆すべきはその圧倒的スピードと攻撃力!
31話で既述しているように、虎煉騎はアムステラ軍列強のエースパイロットから選りすぐられた精鋭であり
彼らが5機も揃った時の戦闘力は、地球各国旗機のスーパーロボットをも封殺してしまうに足るものである
されど今更言うまでもなく、
K.G.Fは地球側最強の私設部隊
そのエースたる剣王機の戦闘力は、まさに地球側最強クラス。虎煉騎をも遥かに凌駕するのであった

そんな剣王機に勝るとも劣らぬ戦闘力を有するのが、地球No1の格闘家である李白凰の愛機・霊猴
Gガンダムよろしくパイロットの動きをそのまま機体に伝える「DTS(ダイレクト・トレース・システム)」により
巨大な鋼鉄の身体に、彼の持つ格闘戦能力を宿すことができるのだ


天高く舞い上がり高角度から敵を強襲する、プラズマダイブキック「稲妻流星脚」
四肢に内蔵されたプラズマジェネレーター
インパクトの瞬間放出されることにより、霊猴の打撃の威力を数倍に高め、更には伴う電磁パルスによって
敵の電子機器にダメージを与える追加効果も得られる。これが30話で霊猴に追加された新武装の正体だ



このパワーアップ改造に一役買ったのが、誰あろうジョー・ジャービス
アメリカ陸軍XM−03魔改造機「ボルティ」の開発者である
実は2人はジョーがまだMITの学生だった頃に講師として訪れた小十郎にその才覚を見込まれ、
数年間の助手を務めた後、その推薦状でアメリカ陸軍兵器開発局に編入されたという恩師と弟子の関係
霊猴の得た新たなる力は、2人の天才の共同作業により実現したものだったのだ

敵の戦力を瞬時に推し量ると、迷いなく健在の部下達を退がらせ、自らが殿に立つ指揮官機
敗色の濃い中最後まで中央突破に固執してしまったソニアとの違いは、ひとえに経験の差であろう
しかし次の瞬間、そのソニアが絶好のタイミングで背後から奇襲をかけた!
が・・・・!

背後からの奇襲攻撃をも完全に読みきり、
最強の盾をモノともせず本丸を叩く圧倒的なパワー
指揮官としてのみならず、パイロットとしての能力もソニアを歯牙にもかけなかったアムステラの将
元・アムステラ軍元帥テッシン
軍神と称された老兵が今、若き戦士達に牙をむく。33話へ続く


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