すごいよ!クレアさん

ある日の牌楽天
昨夜遅くまでフリーで打って店に泊まったヘンリー
爆睡する少年の顔を覗き込むお姉さん二人

「うーんこの子ってホント美少年よねー
頭はいいしお金持ちだし・・・・
槙絵ちゃん羨ましいな。すごい玉の輿だ」
「うふふ・・・こんな無防備な寝顔見てると
ちょっと悪戯したくなっちゃうわね」

恵美の目が怪しく光る

さあ大変
怖い人がきました
恵美&恭子ピンチ!

しかしドッコイ
怖い人は
こういう人でした
恵美&恭子大ウケ!

「わークレアさんすごっ!」
「そんな大したことはありませんわ
素材がいいんです」

「ヘンリーの女の子バージョンだから・・・
さしずめ
ヘレンちゃんね」


どうなるヘレンちゃん

クレアさん前科有り

怒られる前に
洗脳
スーパーメイドクレアさんに不可能はないのだ
すごいよくクレアさん

ヘレンちゃん爆誕
天才少年哀れ

「はーい3番テーブル終了です!
ヘレンちゃん、すぐに4番様いける?」
「はい、ただいま」
(ニッコリ)

「すごく強いブロンドの美少女がいる」
噂はマッハの速さで飛び交い、”ヘレン待ち”
の男客だらけで大混雑となった牌楽天店内
メンバーのくせに大勝しまくりのヘレン
だが絞り取られた客は誰ひとり不平不満なし

この日、牌楽天は場代だけで
普段の3倍以上の売り上げを記録したのだった

翌日
「そういえば恵美、噂を聞いたんだが
昨日ブロンドの美少女が現れたそうだな

なんでも凄まじく強かったとか・・・残念だ
居合わせたら是非手合わせしたかったが」

「ぷっ!いや〜あははは
ヘンリー君は彼女とは逢えないんじゃないかなぁ」

「うふふふふ・・・・そうね
彼女はこれからもチラホラ来てくれると思うけど
多分ヘンリー君が居ないときに限って来ると思うよ」
「??・・・どういうことだ?」


昨日まる一日の記憶がスッポリ抜け落ちているヘンリー
(もちろんクレアの仕業)
以後”ヘレン”は月1ほどのペースで牌楽天に現れるが
ヘンリーがいくら望もうと彼女とは闘えないのであった


おしまい



戻る